IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ グッドベイビー チャイルド プロダクツ カンパニー リミテッドの特許一覧

特表2024-528278回転関節及びそれを含む子供向け製品
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】回転関節及びそれを含む子供向け製品
(51)【国際特許分類】
   B62B 7/08 20060101AFI20240719BHJP
【FI】
B62B7/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507033
(86)(22)【出願日】2022-06-17
(85)【翻訳文提出日】2024-02-05
(86)【国際出願番号】 CN2022099295
(87)【国際公開番号】W WO2023011017
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202110890057.3
(32)【優先日】2021-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202121811241.6
(32)【優先日】2021-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521132680
【氏名又は名称】グッドベイビー チャイルド プロダクツ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユー,ジーガン
【テーマコード(参考)】
3D051
【Fターム(参考)】
3D051AA02
3D051AA11
3D051AA17
3D051AA23
3D051BA03
3D051BA08
3D051BB06
3D051BB13
3D051BB30
3D051BB37
3D051CA05
3D051CA06
3D051CA10
3D051CD02
3D051CG04
3D051CG07
3D051DD12
(57)【要約】
回転関節であって、ベース(16)、第1コネクティングシート(17)及び第2コネクティングシート(18)を含み、第1コネクティングシート(17)と第2コネクティングシート(18)とが第1回転シャフト(6)を介して回転可能に接続され、第1コネクティングシート(17)、第2コネクティングシート(18)、ベース(16)の間には第2回転シャフト(7)がさらに設けられ、第1回転シャフト(6)、第2回転シャフト(7)は平行に設けられ、第1コネクティングシート(17)とベース(16)との間には第1連動手段が設けられ、第2コネクティングシート(18)とベース(16)との間には第2連動手段が設けられ、第1連動手段は、ベース(16)が第2コネクティングシート(18)に対して回動する時に、第1コネクティングシート(17)を第2コネクティングシート(18)に対して回動するように連動させ、第2連動手段は、ベース(16)が第1コネクティングシート(17)に対して回動する時に、第2コネクティングシート(18)を第1コネクティングシート(17)に対して回動するように連動させる。この関節は、ベース(16)の異なる状態での回動を実現し、いずれも第1、第2コネクティングシート(17、18)の回動を連動させることができ、操作ステップを簡単化し、且つ関節は構造が簡単、子供向け製品に用いられ、子供向け製品の構造を簡単化し、その全体をより軽量化する。なお、この回転関節を適用する子供向け製品にも関する。
【選択図】図21
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース、第1コネクティングシート及び第2コネクティングシートを含む回転関節であって、
前記第1コネクティングシートと前記第2コネクティングシートとが第1回転シャフトを介して回転可能に接続され、前記第1コネクティングシート、前記第2コネクティングシート、前記ベースの間には第2回転シャフトがさらに設けられ、前記第1回転シャフトの軸線、前記第2回転シャフトの軸線は平行に設けられ、前記第1コネクティングシートと前記ベースとの間には第1連動手段が設けられ、前記第2コネクティングシートとベースとの間には第2連動手段が設けられ、前記第1連動手段は、前記ベースが前記第2コネクティングシートに対して前記第2回転シャフトの周りに第1方向へ回動する時に、前記第1コネクティングシートを前記第2コネクティングシートに対して前記第1回転シャフトの周りに第1方向と反対する第2方向へ回動するように連動させ、前記第2連動手段は、前記ベースが前記第1コネクティングシートに対して前記第2回転シャフトの周りに第2方向へ回動する時に、前記第2コネクティングシートを前記第1コネクティングシートに対して前記第1回転シャフトの周りに第1方向へ回動するように連動させる
ことを特徴とする回転関節。
【請求項2】
前記第1連動手段は、前記ベースに設けられた第1ピンロールと、前記第1コネクティングシートに開けられた第1シュートとを含み、前記第1ピンロールは、前記第1シュートを摺動して回し嵌め挿入され、前記第1ピンロールの軸線と前記第1回転シャフトの軸線又は前記第2回転シャフトの軸線とは平行に設けられ、且つ/又は、前記第2連動手段は、前記ベースに設けられた第2ピンロールと、前記第2コネクティングシートに開けられた第2シュートとを含み、前記第2ピンロールは、前記第2シュートを摺動して回し嵌め挿入され、前記第2ピンロールの軸線と前記第1回転シャフトの軸線又は前記第2回転シャフトの軸線とは平行に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の回転関節。
【請求項3】
前記第1ピンロールは、前記ベースに固定的に設置され、前記第1コネクティングシートにおいて前記第1ピンロールの位置に対応して前記第1ピンロールの回動延伸方向に第1退避溝が開けられ、前記第1退避溝は、一端部が前記第1シュートの一端部と連通し、且つ/又は、前記第2ピンロールは、前記ベースに固定的に設置され、前記第2コネクティングシートにおいて前記第2ピンロールの位置に対応して前記第2ピンロールの回動延伸方向に第2退避溝が開けられ、前記第2退避溝は一端部が前記第2シュートの一端部と連通する
ことを特徴とする請求項2に記載の回転関節。
【請求項4】
前記第1退避溝、前記第2退避溝は、それぞれ前記第1回転シャフトの上方に位置している
ことを特徴とする請求項3に記載の回転関節。
【請求項5】
前記ベースが前記第2コネクティングシートに対して回動する場合に、前記第1ピンロールは前記第1シュートを相対的に摺動し回動することによって、前記第1コネクティングシートを前記第2コネクティングシートに対して回動させるように駆動し、前記第2ピンロールは前記第2退避溝の長さ方向に沿って前記第2退避溝を摺動し、前記ベースが前記第1コネクティングシートに対して回動摺動する場合に、前記第2ピンロールは、前記第2シュートを相対的に摺動し回動することによって、前記第2コネクティングシートを前記第1コネクティングシートに対して回動させるように駆動し、前記第1ピンロールは、前記第1退避溝の長さ方向に沿って前記第1退避溝を摺動する
ことを特徴とする請求項3に記載の回転関節。
【請求項6】
前記第1ピンロール、前記第2ピンロールは、それぞれ前記第2回転シャフトの両側に位置しており、且つ前記第1ピンロール、前記第2ピンロールは、それぞれベースロッドの両側に位置しており、且つ/又は、前記第1シュート、前記第2シュートは、それぞれ前記第1回転シャフトの上方に位置している
ことを特徴とする請求項2に記載の回転関節。
【請求項7】
前記第1回転シャフトの軸線延伸方向に垂直する平面において、前記第1ピンロールの中心、前記第2回転シャフトの中心、前記第2ピンロールの中心の三者は同一直線上に位置している
ことを特徴とする請求項2に記載の回転関節。
【請求項8】
前記第2回転シャフトは、前記ベースに貫通し固着される
ことを特徴とする請求項1に記載の回転関節。
【請求項9】
前記第1回転シャフトの軸線延伸方向に、前記第1コネクティングシート、前記ベース、前記第2コネクティングシートが順次に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の回転関節。
【請求項10】
前記第1回転シャフトは、前記第2回転シャフトの下方に位置している
ことを特徴とする請求項1に記載の回転関節。
【請求項11】
前記第2回転シャフトは、前記ベースに固定的に設置され、前記第1コネクティングシートにおいて前記第2回転シャフトの位置に対応して前記第1回転シャフトのシャフト中心を円心とするアーク状の第1リミットスロットが開けられ、前記第2コネクティングシートにおいて前記第2回転シャフトの位置に対して前記第1回転シャフトのシャフト中心を円心とするアーク状の第2リミットスロットが開けられ、前記ベースが前記第2コネクティングシートに対して回動する場合に、前記第2回転シャフトは、前記第1リミットスロットの長さ方向に沿って前記第1リミットスロットを摺動し、且つ前記第2回転シャフトは、常に前記第2リミットスロットの一端部と当接され、前記ベースが前記第1コネクティングシートに対して回動する場合に、前記第2回転シャフトは、前記第2リミットスロットの長さ方向に沿って前記第2リミットスロットを摺動し、且つ前記第2回転シャフトは常に前記第1リミットスロットの一端部と当接される
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の回転関節。
【請求項12】
前記第1リミットスロット、前記第2リミットスロットは、それぞれ前記第1回転シャフトの上方に位置している
ことを特徴とする請求項11に記載の回転関節。
【請求項13】
折り畳み及び展開状態を有するベビーカーフレームと、前記ベビーカーフレームの底前部に設けられた前輪アセンブリと、前記ベビーカーフレームの底後部に設けられた後輪アセンブリとを含み、前記ベビーカーフレームは、パターと、底部に前記前輪アセンブリが設けられたフロントブラケットと、底部に前記後輪アセンブリが設けられたリアブラケットとを含むベビーカーであって、
前記パター、前記フロントブラケット及び前記リアブラケットの間は、請求項1乃至12のいずれか一項に記載した回転関節を介して接続され、前記パターの下部にベースが設けられ、前記フロントブラケットの上部に第1コネクティングシートが設けられ、前記リアブラケットの上部に第2コネクティングシートが設けられる
ことを特徴とするベビーカー。
【請求項14】
前記パターは、正方向使用状態及び逆方向使用状態を有し、前記ベビーカーフレームは、前記パターの正向使用状態から折り畳んだ後の第1折り畳み状態と、前記パターの逆方向使用状態から折り畳んだ後の第2折り畳み状態と、を有し、前記ベビーカーフレームは、前記パターの正向使用状態から折り畳んだ時に、前記パターが前記リアブラケットに対して回動し接近するように駆動し、前記ベースを前記第2コネクティングシートに対して回動させ、第1連動手段は、前記第1コネクティングシートが前記第2コネクティングシートに対して回動するように連動させ、さらに前記フロントブラケットを前記リアブラケットに対して回動し接近させ、且つ前記ベビーカーフレームが第1折り畳み状態にある場合に、前記パター及び前記リアブラケットは、前記フロントブラケットの前後方向における後側に位置しており、前記ベビーカーフレームは、前記パターの逆方向使用状態から折り畳んだ時に、前記パターが前記フロントブラケットに対して回動接近するように駆動し、第2連動手段は、前記第2コネクティングシートが前記第1コネクティングシートに対して回動するように連動し、さらに前記リアブラケットを前記フロントブラケットに対して回動し接近させ、且つ前記ベビーカーフレームが第2折り畳み状態にある場合に、前記パター及び前記フロントブラケットは、前記リアブラケットの前後方向における前側に位置している
ことを特徴とする請求項13に記載のベビーカー。
【請求項15】
前記ベビーカーの左右方向に、前記第1コネクティングシート、前記ベース、前記第2コネクティングシートが順次に設けられる
ことを特徴とする請求項13に記載のベビーカー。
【請求項16】
ベースロッド、第1ブラケットロッド及び第2ブラケットロッドを含む子供向け製品であって、
前記ベースロッド、前記第1ブラケットロッド及び前記第2ブラケットロッドの間は、請求項1乃至12のいずれか一項に記載した回転関節を介して接続され、前記ベースロッド、前記第1ブラケットロッド、前記第2ブラケットロッドの三者うちの一方にはベースが設けられ、前記三者うちの他の両者うちの一方のロッドには第1コネクティングシートが設けられ、前記他両者のうちの他方のロッドには第2コネクティングシートが設けられ、且つ前記ベースが設けられたロッドは、前記第1コネクティングシートが設けられたロッドと、前記第2コネクティングシートが設けられたロッドとの間に位置している
ことを特徴とする子供向け製品。
【請求項17】
前記ベースロッドに前記ベースが設けられ、前記第1ブラケットロッドに前記第1コネクティングシートが設けられ、前記第2ブラケットロッドに前記第2コネクティングシートが設けられ、前記第1ブラケットロッド、前記第2ブラケットロッドは、それぞれ前記ベースロッドの対向する両側に位置している
ことを特徴とする請求項16に記載の子供向け製品。
【請求項18】
前記子供向け製品は、ベビーカー、子供シートパック、子供用ベッド又はロッキングチェアである
ことを特徴とする請求項16に記載の子供向け製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子供向け製品分野に関し、具体的に回転関節及びそれを含む子供向け製品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、多くの子供向け製品は、いずれも互いに回動する複数のロッドを含み、よって異なる状態間で変換することができる。通常、1つの回転関節に、互いに回転可能に接続される3つ以上のロッドが接続されると、回転関節での構造設計が複雑になり、且つ各ロッド間に連動関係がなく、それぞれ回転駆動させる必要があり、操作が面倒なだけではなく、構造が複雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来技術に存在する問題を解決するために、構造が簡単で、異なるロッドが連動して回動することができるための回転関節及びそれを含む子供向け製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を実現するために、本発明で採用される技術的解決策としては、回転関節であって、ベース、第1コネクティングシート及び第2コネクティングシートを含み、前記第1コネクティングシートと前記第2コネクティングシートとが第1回転シャフトを介して回転可能に接続され、前記第1コネクティングシート、前記第2コネクティングシート、前記ベースの間には第2回転シャフトがさらに設けられ、前記第1回転シャフトの軸線、前記第2回転シャフトの軸線は平行に設けられ、前記第1コネクティングシートとベースとの間には第1連動手段が設けられ、前記第2コネクティングシートと前記ベースとの間には第2連動手段が設けられ、前記第1連動手段は、前記ベースが前記第2コネクティングシートに対して前記第2回転シャフトの周りに第1方向へ回動する時に、前記第1コネクティングシートを前記第2コネクティングシートに対して前記第1回転シャフトの周りに第1方向と反対する第2方向へ回動するように連動させ、前記第2連動手段は、前記ベースが前記第1コネクティングシートに対して前記第2回転シャフトの周りに第2方向へ回動する時に、前記第2コネクティングシートを前記第1コネクティングシートに対して前記第1回転シャフトの周りに第1方向へ回動するように連動させる。
【0005】
更には、前記第1連動手段は、前記ベースに設けられた第1ピンロールと、前記第1コネクティングシートに開けられた第1シュートとを含み、前記第1ピンロールは、前記第1シュートを摺動して回し嵌め挿入され、前記第1ピンロールの軸線と前記第1回転シャフトの軸線又は前記第2回転シャフトの軸線とは平行に設けられ、且つ/又は、前記第2連動手段は、前記ベースに設けられた第2ピンロールと、前記第2コネクティングシートに開けられた第2シュートとを含み、前記第2ピンロールは、前記第2シュートを摺動して回し嵌め挿入され、前記第2ピンロールの軸線と前記第1回転シャフトの軸線又は前記第2回転シャフトの軸線とは平行に設けられる。
【0006】
本発明のいつくかの実施形態によれば、前記第1ピンロールは、前記ベースに固定的に設置され、前記第1コネクティングシートにおいて前記第1ピンロールの位置に対応して前記第1ピンロールの回動延伸方向に第1退避溝が開けられ、前記第1退避溝は、一端部が前記第1シュートの一端部と連通し、且つ/又は、前記第2ピンロールは、前記ベースに固定的に設置され、前記第2コネクティングシートにおいて前記第2ピンロールの位置に対応して前記第2ピンロールの回動延伸方向に第2退避溝が開けられ、前記第2退避溝は、一端部が前記第2シュートの一端部と連通する。
【0007】
更には、前記第1退避溝、前記第2退避溝は、それぞれ前記第1回転シャフトの上方に位置している。
【0008】
更には、前記ベースが前記第2コネクティングシートに対して回動する場合に、前記第1ピンロールは前記第1シュートを相対的に摺動し回動することによって、前記第1コネクティングシートを前記第2コネクティングシートに対して回動させるように駆動し、前記第2ピンロールは前記第2退避溝の長さ方向に沿って前記第2退避溝を摺動し、前記ベースが前記第1コネクティングシートに対して回動摺動する場合に、前記第2ピンロールは、前記第2シュートを相対的に摺動し回動することによって、前記第2コネクティングシートを前記第1コネクティングシートに対して回動させるように駆動し、前記第1ピンロールは前記第1退避溝の長さ方向に沿って前記第1退避溝を摺動する。
【0009】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第1ピンロール、前記第2ピンロールは、それぞれ前記第2回転シャフトの両側に位置しており、且つ前記第1ピンロール、前記第2ピンロールは、それぞれ前記ベースロッドの両側に位置しており、且つ/又は、前記第1シュート、前記第2シュートは、それぞれ前記第1回転シャフトの上方に位置している。
【0010】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第1回転シャフトの軸線延伸方向に垂直する平面において、前記第1ピンロールの中心、前記第2回転シャフトの中心、前記第2ピンロールの中心の三者は同一直線上に位置している。
【0011】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第2回転シャフトは、前記ベースに貫通し固着される。
【0012】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第1回転シャフトの軸線延伸方向に、前記第1コネクティングシート、前記ベース、前記第2コネクティングシートが順次に設けられる。
【0013】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第2回転シャフトは、前記ベースに固定的に設置され、前記第1コネクティングシートにおいて前記第2回転シャフトの位置に対応して前記第1回転シャフトのシャフト中心を円心とするアーク状の第1リミットスロットが開けられ、前記第2コネクティングシートにおいて前記第2回転シャフトの位置に対して前記第1回転シャフトのシャフト中心を円心とするアーク状の第2リミットスロットが開けられ、前記ベースが前記第2コネクティングシートに対して回動する場合に、前記第2回転シャフトは、前記第1リミットスロットの長さ方向に沿って前記第1リミットスロットを摺動し、且つ前記第2回転シャフトは、常に前記第2リミットスロットの一端部と当接され、前記ベースが前記第1コネクティングシートに対して回動する場合に、前記第2回転シャフトは、前記第2リミットスロットの長さ方向に沿って前記第2リミットスロットと摺動し、且つ前記第2回転シャフトは、常に前記第1リミットスロットの一端部と当接される。
【0014】
更には、前記第1リミットスロット、前記第2リミットスロットは、それぞれ前記第1回転シャフトの上方に位置している。
【0015】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第1回転シャフトは、前記第2回転シャフトの下方に位置している。
【0016】
本発明で用いられる他の技術的解決手段としては、ベビーカーであって、折り畳み及び展開状態を有するベビーカーフレームと、前記ベビーカーフレームの底前部に設けられた前輪アセンブリと、前記ベビーカーフレームの底後部に設けられた後輪アセンブリとを含み、前記ベビーカーフレームは、パターと、底部に前記前輪アセンブリが設けられたフロントブラケットと、底部に前記後輪アセンブリが設けられたリアブラケットとを含み、前記パター、前記フロントブラケット及び前記リアブラケットの間は、上記した回転関節を介して接続され、前記パターの下部にベースが設けられ、前記フロントブラケットの上部に前記第1コネクティングシートが設けられ、前記リアブラケットの上部に前記第2コネクティングシートが設けられる。
【0017】
更には、前記パターは、正方向使用状態及び逆方向使用状態を有し、前記ベビーカーフレームは、前記パターの正向使用状態から折り畳んだ後の第1折り畳み状態と、前記パターの逆方向使用状態から折り畳んだ後の第2折り畳み状態と、を有し、前記ベビーカーフレームは、前記パターの正向使用状態から折り畳んだ時に、前記パターが前記リアブラケットに対して回動し接近するように駆動し、前記ベースを前記第2コネクティングシートに対して回動させ、前記第1連動手段は、前記第1コネクティングシートが前記第2コネクティングシートに対して回動するように連動させ、さらに前記フロントブラケットをリアブラケットに対して回動し接近させ、且つ前記ベビーカーフレームが第1折り畳み状態にある場合に、前記パター及びリアブラケットは、前記フロントブラケットの前後方向における後側に位置しており、前記ベビーカーフレームは、前記パターの逆方向使用状態から折り畳んだ時に、前記パターが前記フロントブラケットに対して回動接近するように駆動し、前記第2連動手段は、前記第2コネクティングシートが前記第1コネクティングシートに対して回動するように連動し、さらに前記リアブラケットを前記フロントブラケットに対して回動し接近させ、且つ前記ベビーカーフレームが第2折り畳み状態にある場合に、前記パター及び前記フロントブラケットは、前記リアブラケットの前後方向における前側に位置している。
【0018】
いくつかの好ましく具体的な実施形態において、前記ベビーカーの左右方向に、前記第1コネクティングシート、前記ベース、前記第2コネクティングシートが順次に設けられる。
【0019】
本発明で採用される別の技術的解決手段としては、子供向け製品であって、ベースロッド、第1ブラケットロッド及び第2ブラケットロッドを含み、前記ベースロッド、前記第1ブラケットロッド及び前記第2ブラケットロッドの間は、上記した回転関節を介して接続され、前記ベースロッド、前記第1ブラケットロッド、前記第2ブラケットロッドの三者うちの一方には前記ベースが設けられ、前記三者うちの他の両者うちの一方のロッドには前記第1コネクティングシートが設けられ、前記他両者のうちの他方のロッドには前記第2コネクティングシートが設けられ、且つ前記ベースが設けられたロッドは、前記第1コネクティングシートが設けられたロッドと、前記第2コネクティングシートが設けられたロッドとの間に位置している。
【0020】
更には、前記ベースロッドに前記ベースが設けられ、前記第1ブラケットロッドに前記第1コネクティングシートが設けられ、前記第2ブラケットロッドに前記第2コネクティングシートが設けられ、前記第1ブラケットロッド、前記第2ブラケットロッドはそれぞれ前記ベースロッドの対向する両側に位置している。
【0021】
いくつかの具体的な実施形態において、前記子供向け製品は、ベビーカー、子供シートパック、子供用ベッド又はロッキングチェアである。
【0022】
上記技術的解決手段の適用によって、本発明は従来技術に比べて下記の利点を有する。
【0023】
本発明の回転関節では、ベースが第2コネクティングシートに対して回動する時に、第1連動手段は、第1コネクティングシートを第2コネクティングシートに対して回動するように連動させ、ベースが第1コネクティングシートに対して回動する時に、第2連動手段は、第2コネクティングシートを第1コネクティングシートに対して回動するように連動させ、ベースの異なる状態での回動を実現し、いずれも第1コネクティングシート、第2コネクティングシートの回動を連動させることができ、操作ステップを簡単化し、且つこの回転関節は構造が簡単で、子供向け製品に用いられ、子供向け製品の構造を簡単化し、その全体をより軽量化する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施例のベビーカー展開状態での側面構成概略図(パターを正方向に使用する)である。
図2図1のA部の拡大概略図である。
図3】本発明の一実施例のベビーカーが展開状態にある斜視構成概略図(パターを正方向に使用する)である。
図4】本発明の一実施例のベビーカーが半分に折り畳み状態にある時の側面構成概略図(パターを正方向に使用する)である。
図5図4のB部の拡大概略図である。
図6】本発明の一実施例のベビーカーが半分に折り畳み状態にある時の斜視構成概略図(パターを正方向に使用する)である。
図7】本発明の一実施例のベビーカーが半分に折り畳み状態にある時の側面構成概略図(パターフォワード使用)である。
図8図7のC部の拡大概略図である。
図9】本発明の一実施例のベビーカーが第1折り畳み状態にある時の斜視構成概略図である。
図10】本発明の一実施例のベビーカーが展開状態にある斜視構成概略図(パターを逆方向に使用する)である。
図11図10のC部の拡大概略図である。
図12】本発明の一実施例のベビーカーが展開状態にある斜視構成概略図(パターを逆方向に使用する)である。
図13】本発明の一実施例のベビーカーが半分に折り畳み状態にある時の側面構成概略図(パターを逆方向に使用する)である。
図14図13のE部の拡大概略図である。
図15】本発明の一実施例のベビーカーが半分に折り畳み状態にある時の斜視構成概略図(パターを逆方向に使用する)である。
図16】本発明の一実施例のベビーカーが第2折り畳み状態にある時の側面構成概略図(パターを逆方向に使用する)である。
図17図16のF部の拡大概略図である。
図18】本発明の一実施例のベビーカーが第2折り畳み状態にある時の斜視構成概略図(パターを逆方向に使用する)である。
図19】本発明の一実施例のベビーカーの分解斜視構成概略図である。
図20】本発明の一実施例のベビーカーの分解斜視構成概略図である。
図21図20のG部の拡大概略図である。
図22】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、展開状態にある時の側面構成概略図(パターを正方向に使用し且つシートパックフレームを正方向に取り付ける)である。
図23】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、展開状態にある時の斜視構成概略図(パターを正方向に使用し且つシートパックフレームを正方向に取り付ける)である。
図24】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、第1折り畳み状態にある時の側面構成概略図(パターを正方向に使用し且つシートパックフレームを正方向に取り付ける)である。
図25】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、第1折り畳み状態にある時の斜視構成概略図(パターを正方向に使用し且つシートパックフレームを正方向に取り付ける)である。
図26】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、展開状態にある時の側面構成概略図(パターを逆方向に使用し且つシートパックフレームを正方向に取り付ける)である。
図27】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、展開状態にある時の斜視構成概略図(パターを逆方向に使用し且つシートパックフレームを正方向に取り付ける)である。
図28】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、第2折り畳み状態にある時の側面構成概略図(パターを逆方向に使用し且つシートパックフレームを正方向に取り付ける)である。
図29】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、第2折り畳み状態にある時の斜視構成概略図(パターを逆方向に使用し且つシートパックフレームを正方向に取り付ける)である。
図30】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、展開状態にある時の側面構成概略図(パターを正方向に使用し且つシートパックフレームを逆方向に取り付ける)である。
図31】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、展開状態にある時の斜視構成概略図(パターを正方向に使用し且つシートパックフレームを逆方向に取り付ける)である。
図32】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、第1折り畳み状態にある時の側面構成概略図(パターを正方向に使用し且つシートパックフレームを逆方向に取り付ける)である。
図33】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、第1折り畳み状態にある時の斜視構成概略図(パターを正方向に使用し且つシートパックフレームを逆方向に取り付ける)である。
図34】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、展開状態にある時の側面構成概略図(パターを逆方向に使用し且つシートパックフレームを逆方向に取り付ける)である。
図35】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、展開状態にある時の斜視構成概略図(パターを逆方向に使用し且つシートパックフレームを逆方向に取り付ける)である。
図36】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、第2折り畳み状態にある時の側面構成概略図(パターを逆方向に使用し且つシートパックフレームを逆方向に取り付ける)である。
図37】本発明の一実施例のベビーカーにシートパックフレームが取り付けられた後、第2折り畳み状態にある時の斜視構成概略図(パターを逆方向に使用し且つシートパックフレームを逆方向に取り付ける)である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、明細書の図面及び具体的な実施例を参照しながら、本発明をさらに説明する。
【0026】
本発明の説明において、説明すべきこととしては、「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」、「左右方向」、「高さ方向」、「上下方向」、「前後方向」等の用語に指示される向き又は位置関係は、図1に基づくものであり、ベビーカー内に子供が乗る場合に指示される向き又は位置関係は、本発明の説明を容易にし簡略化するためのものに過ぎず、指摘された装置又は素子が特定の向きを有し、特定の向きのみを有し、特定の向きで構築され操作しなければならないことを指示又は示唆するものではないので、本発明を限定すると理解されるべきではない。さらに、「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、説明のみを目的とし、相対的な重要性を示したり暗示したりするものとして理解されるべきではない。
【0027】
図1から21に示すような子供向け製品は、互いに回転可能に接続されるベースロッド、第1ブラケットロッド及び第2ブラケットロッドを含み、ベースロッド、第1ブラケットロッド及び第2ブラケットロッドの間は、回転関節を介して接続され、回転関節はベース16、第1コネクティングシート17及び第2コネクティングシート18を含み、ベース16がベースロッドに設けられ、第1コネクティングシート17が第1ブラケットロッド、第2ブラケットロッドうちの一方に設けられ、第2コネクティングシート18が第1ブラケットロッド、第2ブラケットロッドうちの他方に設けられるようにしてもよく、或いは、ベース16が第1ブラケットロッドに設けられ、第1コネクティングシート17がベースロッド、第2ブラケットロッドうちの一方に設けられ、第2コネクティングシート18がベースロッド、第2ブラケットロッドうちの他方に設けられるようにしてもよく、ベース16が第2ブラケットロッドに設けられ、第1コネクティングシート17がベースロッド、第1ブラケットロッドうちの一方に設けられ、第2コネクティングシート18がベースロッド、第1ブラケットロッドうちの他方に設けられるようにしてもよく、ベース16、第1コネクティングシート17、第2コネクティングシート18は、どんな設置方式に関わらず、ベース16が設けられたロッドが他の二ロッドの間に位置していることを満たす必要がある。
【0028】
本例で、子供向け製品としてはベビーカーが例示され、具体的には、図1から21に示すようなベビーカーは、折り畳み及び展開状態を有するベビーカーフレーム100と、ベビーカーフレーム100の底前部に設けられた前輪アセンブリ4と、ベビーカーフレーム100の底後部に設けられた後輪アセンブリ5と、ベビーカーフレーム100を展開状態にロックするためのロック機構とを含み、ベビーカーフレーム100は、対称的に設置されたサイドスタンドを含み、各側のサイドスタンドはパター1と、底部に前輪アセンブリ4が設けられたフロントブラケット2と、底部に後輪アセンブリ5が設けられたリアブラケット3とを含み、各側のパター1、フロントブラケット2及びリアブラケット3の間は、回転関節を介して接続され、各側のパター1、フロントブラケット2及びリアブラケット3うちの一方のロッドにはベース16が設けられ、他の二ロッドうちの一方のロッドには第1コネクティングシート17が設けられ、他の二ロッドうちの他方のロッドには第2コネクティングシート18が設けられ、且つベース16が設けられたロッドは、第1コネクティングシート17が設けられたロッドと、第2コネクティングシート18が設けられたロッドとの間に位置している。
【0029】
本例で、パター1にはベース16が設けられ、フロントブラケット2には第1コネクティングシート17が設けられ、リアブラケット3には第2コネクティングシート18が設けられ、即ちパター1からベースロッドが構成され、フロントブラケット2から第1ブラケットロッドが構成され、リアブラケット3から第2ブラケットロッドが構成され、ベースロッド、第1ブラケットロッド及び第2ブラケットロッドの間は回転関節を介して接続され、即ちパター1、フロントブラケット2及びリアブラケット3の間は回転関節を介して接続される。
【0030】
この回転関節は、互いに回転可能に接続されるベース16、第1コネクティングシート17及び第2コネクティングシート18を含み、ベース16はパター1の下端部に固定的に設置され、第1コネクティングシート17は、フロントブラケット2の上端部に固定的に設置され、第2コネクティングシート18はリアブラケット3の上端部に固定的に設置され、第1コネクティングシート17と第2コネクティングシート18は第1回転シャフト6を介して回転可能に接続され、第1コネクティングシート17、第2コネクティングシート18は、ベース16と第2回転シャフト7を介して回転可能に接続され、第1回転シャフト6の軸線、第2回転シャフト7の軸線は平行に設けられ、第1コネクティングシート17とベース16との間には第1連動手段が設けられ、第2コネクティングシート18とベース16との間には第2連動手段が設けられ、第1連動手段は、ベース16が第2コネクティングシート18に対して第2回転シャフト7の周りに第1方向へ回動する時に、第1コネクティングシート17が第2コネクティングシート18に対して第1回転シャフト6の周りに第1方向と反対する第2方向へ回動するように連動(駆動)させ、即ち、第1連動手段は、パター1がリアブラケット3に対して第2回転シャフト7の周りに回動する時に、フロントブラケット2がリアブラケット3に対して第1回転シャフト6の周りに回動するように連動(駆動)させ、図1に示すように、第1方向は時計回り方向であり、第2方向は反時計回り方向であり、図10に示すように、第2連動手段は、ベース16が第1コネクティングシート17に対して第2回転シャフト7の周りに第2方向へ回動する時に、第2コネクティングシート18が第1コネクティングシート17に対して第1回転シャフト6の周りに第1方向へ回動するように連動(駆動)させ、即ち、第2連動手段は、パター1がフロントブラケット2に対して回動する時に、リアブラケット3がフロントブラケット2に対して回動するように連動(駆動)させる。
【0031】
第1連動手段は、ベース16に設けられた第1ピンロール8と、第1コネクティングシート17に開けられた第1シュート10とを含み、第1ピンロール8は第1シュート10を摺動して回し嵌め挿入され、第1ピンロール8の軸線と第1回転シャフト6の軸線又は第2回転シャフト7の軸線とは平行に設けられ、第2連動手段は、ベース16に設けられた第2ピンロール9と、第2コネクティングシート18に開けられた第2シュート11とを含み、第2ピンロール9は第2シュート11を摺動して回し嵌め挿入され、第2ピンロール9の軸線と第1回転シャフト6の軸線又は第2回転シャフト7の軸線とは平行に設けられる。ベビーカー的左右方向に、第1コネクティングシート17、ベース16、第2コネクティングシート18は順次に設けられ、このようにして、第1コネクティングシート17、第2コネクティングシート18の両者間は回動が互いに干渉しない。
【0032】
図21を参照すると、第1ピンロール8はベース16に固定的に設置され、第1シュート10は第1コネクティングシート17に開けられ、第1コネクティングシート17において第1ピンロール8の位置に対応して第1ピンロール8の回動延伸方向に沿って第1退避溝12が開けられ、第1退避溝12は、第1ピンロール8を退避するためのものであり、第1退避溝12の一端部と第1シュート10の一端部とは連通し、且つ第1退避溝12と第1シュート10とが繋がる接続箇を第1交点Pと記し、第2ピンロール9はベース16に固定的に設置され、第2シュート11は第2コネクティングシート18に開けられ、第2コネクティングシート18において第2ピンロール9の位置に対応して第2ピンロール9の回動延伸方向に沿って第2退避溝13が開けられ、第2退避溝13は、第2ピンロール9を退避するためのものであり、第2退避溝13の一端部と第2シュート11の一端部とは連通し、且つ第2退避溝13と第2シュート11とが繋がる接続箇所を第2交点Qと記する。パター1がリアブラケット3に対して回動する場合に、第1ピンロール8は、第1シュート10を相対的に摺動し回動することによって、フロントブラケット2がリアブラケット3に対して回動するように駆動し、第2ピンロール9は第2退避溝13の長さ方向に沿って第2退避溝13を摺動し、パター1がフロントブラケット2に対して回動する場合に、第2ピンロール9は第2シュート11を相対的に摺動し回動することによって、リアブラケット3がフロントブラケット2に対して回動するように駆動し、第1ピンロール8は第1退避溝12の長さ方向に沿って第1退避溝12を摺動する。
【0033】
第1回転シャフト6の軸線延伸方向に、第1コネクティングシート17、ベース16、第2コネクティングシート18は順次に設けられ、第2回転シャフト7はベース16に貫通し固着され、且つ第1回転シャフト6の軸線延伸方向において、第1ピンロール8はベース16の一側に位置しており、第2ピンロール9はベース16の第2側に位置しており、第1ピンロール8、第2ピンロール9はそれぞれ第2回転シャフト7の両側に位置しており、第1シュート10、第2シュート11、第1退避溝12、第2退避溝13はそれぞれ第1回転シャフト6の上方に位置しており、第1回転シャフト6は第2回転シャフト7の下方に位置している。
【0034】
第1コネクティングシート17において、第2回転シャフト7の位置に対応して第1回転シャフト6のシャフト中心を円心とするアーク状の第1リミットスロット14が開けられ、第1リミットスロット14は第1退避溝12と交差し、且つこの交点の所在する位置は第1交点Pの上方に位置しており、第1リミットスロット14は第1端部Mを有し、第1退避溝12は、この第1端部Mの中心を円心として形成された円弧溝であり、第2コネクティングシート18において、第2回転シャフト7の位置に対応して第1回転シャフト6のシャフト中心を円心とするアーク状の第2リミットスロット15が開けられ、第2リミットスロット15は第2退避溝12と交差し、且つこの交点の所在する位置は第2交点Qの上方に位置しており、第2リミットスロット15は第2端部Nを有し、第2退避溝13はこの第2端部Nの中心を円心として形成された円弧溝である。
【0035】
パター1がリアブラケット3に対して回動する場合に、第2回転シャフト7は第1リミットスロット14の長さ方向に沿って第1リミットスロット14を摺動し、且つ第2回転シャフト7は常に第2リミットスロット15の一端部と当接され、即ち、第2回転シャフト7は常に第2リミットスロット15の第2端部Nと当接され、パター1がフロントブラケット2に対して回動する場合に、第2回転シャフト7は第2リミットスロット15の長さ方向に沿って第2リミットスロット15を摺動し、且つ第2回転シャフト7は常に第1リミットスロット14の一端部と当接され、即ち第2回転シャフト7は常に第1リミットスロット14の第1端部Mと当接される。
【0036】
本例で、ベビーカーフレームを展開状態にロックするためのロック機構は本発明のデザインポイントではなく、従来技術を採用してもよく、本発明では限定しない。具体的には、本例で、図19に示すように、ロック機構は、ベース16に摺動的に設置されたスライダ27と、スライダ27の一端部に固定的に設置されたロックピン28と、第2コネクティングシート18の周方向に第2コネクティングシート18に順次に開けられた第1ロック溝29及び第2ロック溝30と、を含み、ロックピン28と第1ロック溝29又は第2ロック溝30とが嵌合してベビーカーを展開状態にロックし、スライダ27がベース16と第2コネクティングシート18との間に設けられ、ロックピン28と第1ロック溝29とが挿入接合する場合に、図1に示すように、ロック機構はベビーカーを正方向使用且つ展開状態にロックし、ロックピン28と第2ロック溝30とが挿入接合する場合に、図10に示すように、ロック機構はベビーカーを逆方向使用且つ展開状態にロックする。このロック機構は、パター1に設けられたロック解除キー31をさらに含む。ロック解除キー31を押すと、ロックピン28を第1ロック溝29又は第2ロック溝30から分離することができ、具体的には、例えば、ロック解除キー31とスライダ27又はロックピン28との間に牽引ロープが設けられ、スライダ27又はロックピン28とベース16との間に、ロックピン28を第1ロック溝29又は第2ロック溝30に挿入接合するための弾性具が設けられる。
【0037】
ベビーカーフレーム100を展開状態により確実にロックするために、ベース16と第1コネクティングシート17との間にスライダ27及びロックピン28(図示なし)、第1コネクティングシート17の周方向に第1コネクティングシート17に順次に開けられた第1ロック溝29及び第2ロック溝30を対称的に設けても良い。
【0038】
このベビーカーの作動原理としては、
図1から3を参照すると、ベビーカーが展開状態にあり、且つパター1が正方向使用状態にあり、パター1、フロントブラケット2及びリアブラケット3は対向して展開し、パター1はベビーカーの前後方向に下から上へ斜めに延びて設けられ、第2回転シャフト7は第1リミットスロット14の第1端部M、第2リミットスロット15の第2端部Nにそれぞれ位置しており、且つ三者が当接され、第1ピンロール8は、第1シュート10と第1退避溝12との交差箇所に位置しており、即ち第1ピンロール8は、第1交点Pの位置に位置しており、第2ピンロール9は第2退避溝13内に位置しており、図1から2、図22から23に示すように、第1退避溝12と第2退避溝13とは少なくとも一部が重合し、ベース16の中心、第1コネクティングシート17、第2コネクティングシート18の中心がだいたい重合する。
【0039】
ベビーカーを折りたたむ必要がある場合に、ロック機構のロックを解除し、パター1を押し下げ、パター1を第2回転シャフト7の周りにリアブラケット3へ回動し接近させるように駆動し、図4から6を参照すると、回動中において、第2回転シャフト7は第1リミットスロット14の長さ方向に沿って第1リミットスロット14を摺動し、且つ第2回転シャフト7は常に第2リミットスロット15の第2端部Nと当接され、第1ピンロール8は第1交点Pの位置から下へ第1シュート10内まで摺動すると同時に、第1シュート10の側壁と当接され且つ相対的に回動することによって、第1コネクティングシート17が第1回転シャフト6の周りに第2コネクティングシート18に対して回動するように駆動し、即ちフロントブラケット2が第1回転シャフト6の周りにリアブラケット3に対して回動し接近するように駆動することによって、第2ピンロール9が第2退避溝13の長さ方向に沿って第2退避溝13を摺動し、即ちパター1がリアブラケット3に対して回動し接近する場合に、フロントブラケット2がリアブラケット3へ回動し接近するように連動し、最終的に折り畳みが完成する。折り畳みの完成後、図7から9を参照すると、ベビーカーは第1折り畳み状態にあり、パター1及びリアブラケット3はフロントブラケット2の前後方向上における後側に位置しており、且つパター1はリアブラケット3の後方に位置しており、図7から8、図24から25に示すように、ベース16の中心、第2コネクティングシート18の中心とはだいたい重合し、第1コネクティングシート17の中心とベース16の中心及び第2コネクティングシート18のの中心とはずれる。展開の場合に、反対に操作すればよく、即ちパター1をリアブラケット3に対して上へ回動し展開すればよく、ベビーカーが完全に展開するまで、フロントブラケット2がリアブラケット3に対して回動し展開するように連動し、その後、ロック機構をロックし、展開が完成し、操作が十分に簡単である。
【0040】
ベビーカーが展開状態にあり、且つパター1を方向変換する必要がある場合に、例えば、パター1の正方向使用から逆方向使用に変換するには、ロック機構のロックを解除し、パター1を第2回転シャフト7の周りにベビーカーのフロントブラケット2に接近する方向へ回動すればよく、回動中において、第2回転シャフト7は常に第1リミットスロット14の第1端部M、第2リミットスロット15の第2端部Nに位置しており、且つ三者が当接され、第1ピンロール8が第1退避溝12内まで回動し、第2ピンロール9は第2退避溝13を第2退避溝13と第2シュート11との交差箇所まで回動し、即ち第2ピンロール9が第2交点Qの所在位置まで回動し、ロック機構をロックし、パター1の方向変換が完成し、この状態で、図10から12、図34から35に示すように、第1退避溝12と第2退避溝13とは相変わらず少なくとも一部が重合し、ベース16の中心、第1コネクティングシート17、第2コネクティングシート18の中心はだいたい重合する。
【0041】
パター1が逆方向に使用される状態でのベビーカーを折りたたむ必要がある場合に、ロック機構のロックを解除し、パター1を押し下げ、且つパター1が第2回転シャフト7の周りにフロントブラケット2へ回動し接近するように駆動し、図13から15を参照すると、回動中において、第2回転シャフト7は第2リミットスロット15の長さ方向に沿って第2リミットスロット15を摺動し、且つ第2回転シャフト7は常に第1リミットスロット14の第1端部Mと当接され、第2ピンロール9は、第2交点Qの位置から下へ第2シュート11内まで摺動すると同時に、第2シュート11の側壁と当接され且つ相対的に回動することによって、第2コネクティングシート18が第1回転シャフト6の周りに第1コネクティングシート17に対して回動するように駆動し、即ち、リアブラケット3が第1回転シャフト6の周りにフロントブラケット2に対して回動し接近し、第1ピンロール8は第1退避溝12の長さ方向に沿って第1退避溝12を摺動し、即ちパター1はフロントブラケット2に対して回動し接近する場合に、リアブラケット3をフロントブラケット2へ回動し接近するように連動させ、最終的に折り畳みが完成する。折り畳みの完成後、図16から18を参照すると、ベビーカーは第2折り畳み状態にあり、パター1及びフロントブラケット2はリアブラケット3の前後方向における前側に位置しており、且つパター1はフロントブラケット2の前方に位置しており、図16から17、図36から37に示すように、ベース16の中心、第1コネクティングシート17の中心とはだいたい重合し、第2コネクティングシート18の中心とベース16の中心及び第1コネクティングシート17の中心とはずれる。展開の場合に、反対に操作すればよく、即ちパター1をフロントブラケット2に対して上へ回動し展開すればよく、ベビーカーが完全に展開するまで、リアブラケット3がフロントブラケット2に対して回動し展開するように連動し、その後、ロック機構をロックし、展開が完成し、操作が十分に簡単である。
【0042】
図22から37を参照すると、このベビーカーには、シートパックフレーム200がさらに取り付けられることができ、シートパックフレーム200は、折り畳み・展開可能であり、シートパックフレーム200は、正方向に取り付けられたり、逆方向に取り付けられたりすることができ、且つ、シートパックフレーム200については正方向取付でも逆方向取付でも、パター1がいずれも方向変換ができ、ベビーカーがいずれも折り畳むことができ、ベビーカーの折り畳みはシートパックフレーム200の影響を受けない。
【0043】
本例で、シートパックフレーム200は、両側のフロントブラケット2の間に挿入接合され、ベビーカーフレーム100は、両端部がそれぞれ両側のフロントブラケット2の下部に繋がる第1横棒19と、両端部がそれぞれ両側のリアブラケット3の下部に繋がる第2横棒20とを更に含み、第1横棒19、第2横棒20はそれぞれ剛性横棒である。
【0044】
本例で、シートパックフレーム200は、各側のサイドスタンドに取り付けるための取付部21と、両端部がそれぞれ両側の取付部21に繋がる座板22と、一端部が座板22の一側に繋がる支持板23と、両端部がそれぞれ両側の取付部21に繋がるグラブレール24と、両端部が両側の取付部21に繋がる背もたれロッド25と、両端部がそれぞれ背もたれロッド25に繋がるサポートロッド26と、を含み、グラブレール24、背もたれロッド25及びサポートロッド26はそれぞれU字形ロッドである。
【0045】
具体的には、図22から23を参照すると、パター1が正方向に使用され、シートパックフレーム200が正方向に取り付けられ、図22に示すように、グラブレール24は背もたれロッド25の前方に位置しており、支持板23は座板22の前方に位置しており、背もたれロッド25は、ベビーカー前後方向に下から上へ延び、サポートロッド26は背もたれロッド25の下部に接続される。
【0046】
折り畳む必要がある場合に、ベビーカーフレーム100のロックを解除し、パター1を押し下げ、且つパター1をリアブラケット3に対して回動し接近させ、フロントブラケット2がリアブラケット3へ回動し接近するように連動し、最終的にベビーカーフレーム100の折り畳みが完成すると同時に、シートパックフレーム200の背もたれロッド25を、フロントブラケット2に接近する方向へ折り返してシートパックフレーム200の折り畳みを行い、座板22はパター1へ接近し、グラブレール24は座板22へ接近し、背もたれロッド25はグラブレール24へ接近し、折り畳んだベビーカーは、図24から25に示すように、パター1、フロントブラケット2及びリアブラケット3が互いに接近し、且つフロントブラケット2、リアブラケット3及びパター1が順次に設けられ、背もたれロッド25、グラブレール24及び座板22が互いに接近し、且つ背もたれロッド25、グラブレール24及び座板22が順次に設けられ、折り畳んだシートパックフレーム200及びベビーカーフレーム100が互いに接近し、且つ背もたれロッド25がフロントブラケット2に近くパター1から離れて設けられる。
【0047】
図26から27を参照すると、パター1が逆方向に使用され、シートパックフレーム200が正方向に取付られ、折り畳む必要がある場合には、ベビーカーフレーム100のロックを解除し、パター1を押し下げ、且つパター1をフロントブラケット2に対して回動させ、リアブラケット3がフロントブラケット2へ回動して接近するように連動し、最終的にベビーカーフレーム100の折り畳みが完成すると同時に、シートパックフレーム200の背もたれロッド25をフロントブラケット2に接近する方向へ折り返してシートパックフレーム200の折り畳みを行い、折り畳んだベビーカーは、図28から29に示すように、パター1、フロントブラケット2及びリアブラケット3が互いに接近し、且つパター1、フロントブラケット2及びリアブラケット3は順次に設けられ、背もたれロッド25、グラブレール24及び座板22が互いに接近し、且つ背もたれロッド25、グラブレール24及び座板22が順次に設けられ、折り畳んだシートパックフレーム200及びベビーカーフレーム100が互いに接近し、且つ背もたれロッド25がパター1に近くリアブラケット3から離れて設けられる。
【0048】
図30から31を参照すると、パター1が正方向に使用され、シートパックフレーム200が逆方向に取り付けられ、図30に示すように、グラブレール24は背もたれロッド25の後方に位置しており、支持板23は座板22の後方に位置しており、背もたれロッド25はベビーカーの前後方向に上から下へ延びる。
【0049】
折り畳む必要がある場合に、ベビーカーフレーム100のロックを解除し、パター1を押し下げ、且つパター1をリアブラケット3に対して回動し接近させ、フロントブラケット2がリアブラケット3へ回動し接近するように連動し、最終的にベビーカーフレーム100の折り畳みが完成すると同時に、シートパックフレーム200の背もたれロッド25を、フロントブラケット2に接近する方向へ折り返してシートパックフレーム200の折り畳みを行い、折り畳んだベビーカーは、図32から33に示すように、パター1、フロントブラケット2及びリアブラケット3が互いに接近し、且つフロントブラケット2、リアブラケット3及びパター1が順次に設けられ、背もたれロッド25、グラブレール24及び座板22が互いに接近し、且つ座板22、グラブレール24及び背もたれロッド25が順次に設けられ、折り畳んだシートパックフレーム200及びベビーカーフレーム100が互いに接近し、且つ背もたれロッド25がパター1に近くフロントブラケット2から離れて設けられる。
【0050】
図34から35を参照すると、パター1が逆方向に使用され、シートパックフレーム200が逆方向に取付られ、折り畳む必要がある場合には、ベビーカーフレーム100のロックを解除し、パター1を押し下げ、且つパター1をフロントブラケット2に対して回動し接近させ、リアブラケット3がフロントブラケット2へ回動して接近するように連動し、最終的にベビーカーフレーム100の折り畳みが完成すると同時に、シートパックフレーム200の背もたれロッド25をフロントブラケット2に接近する方向へ折り返してシートパックフレーム200の折り畳みを行い、折り畳んだベビーカーは、図36から37に示すように、パター1、フロントブラケット2及びリアブラケット3が互いに接近し、且つパター1、フロントブラケット2及びリアブラケット3は順次に設けられ、背もたれロッド25、グラブレール24及び座板22が互いに接近し、且つ座板22、グラブレール24及び背もたれロッド25が順次に設けられ、折り畳んだシートパックフレーム200及びベビーカーフレーム100が互いに接近し、且つ背もたれロッド25がリアブラケット3に近くパター1から離れて設けられる。
【0051】
要するに、上記構成により、このベビーカーは、パター1の正方向使用、逆方向使用を実現する場合に、いずれも折り畳み、展開を連動させることができ、且つパター1の正方向使用及び逆方向使用時にも推し走行することができる。ベビーカーフレーム100にはシートパックフレーム200が組み立てられ、シートパックフレーム200も正方向に取り付けられたり、逆方向に取り付けられたりすることができ、且つベビーカーフレーム100の折り畳み時に、シートパックフレーム200は正方向に取り付けられてもよいし、逆方向に取り付けられてもよく、ベビーカーフレーム100の折り畳みを影響しない。
【0052】
なお、本発明で提供される回転関節は、ベビーカーフレーム100における各ロッドの回転接続に用いされるだけではなく、例えば、子供シートパック、子供用ベッド又はロッキングチェア等の製品における複数ロッドの回転接続に用いられてもよく、これらの製品におけるあるロッドの作動位置の調整を実現して異なる使用機能が取得される。
【0053】
上記実施例は、本発明の技術的思想及び特徴を説明するためのものに過ぎなく、その目的として、この技術を知っている人が本発明の内容を了解してこれによって実施することができるが、これにより本発明の保護範囲を制限することができない。本発明の思想によれば実質的に行われた同等変更又は修飾はいずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0054】
100、ベビーカーフレーム
200、シートパックフレーム
1、パター
2、フロントブラケット
3、リアブラケット
4、前輪アセンブリ
5、後輪アセンブリ
6、第1回転シャフト
7、第2回転シャフト
8、第1ピンロール
9、第2ピンロール
10、第1シュート
11、第2シュート
12、第1退避溝
13、第2退避溝
14、第1リミットスロット
15、第2リミットスロット
16、ベース
17、第1コネクティングシート
18、第2コネクティングシート
19、第1横棒
20、第2横棒
21、取付部
22、座板
23、支持板
24、グラブレール
25、背もたれロッド
26、サポートロッド
27、スライダ
28、ロックピン
29、第1ロック溝
30、第2ロック溝
31、ロック解除キー
P、第1交点
Q、第2交点
M、第1端部
N、第2端部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
【手続補正書】
【提出日】2024-02-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース、第1コネクティングシート及び第2コネクティングシートを含む回転関節であって、
前記第1コネクティングシートと前記第2コネクティングシートとが第1回転シャフトを介して回転可能に接続され、前記第1コネクティングシート、前記第2コネクティングシート、前記ベースの間には第2回転シャフトがさらに設けられ、前記第1回転シャフトの軸線、前記第2回転シャフトの軸線は平行に設けられ、前記第1コネクティングシートと前記ベースとの間には第1連動手段が設けられ、前記第2コネクティングシートとベースとの間には第2連動手段が設けられ、前記第1連動手段は、前記ベースが前記第2コネクティングシートに対して前記第2回転シャフトの周りに第1方向へ回動する時に、前記第1コネクティングシートを前記第2コネクティングシートに対して前記第1回転シャフトの周りに第1方向と反対する第2方向へ回動するように連動させ、前記第2連動手段は、前記ベースが前記第1コネクティングシートに対して前記第2回転シャフトの周りに第2方向へ回動する時に、前記第2コネクティングシートを前記第1コネクティングシートに対して前記第1回転シャフトの周りに第1方向へ回動するように連動させる
ことを特徴とする回転関節。
【請求項2】
前記第1連動手段は、前記ベースに設けられた第1ピンロールと、前記第1コネクティングシートに開けられた第1シュートとを含み、前記第1ピンロールは、前記第1シュートを摺動して回し嵌め挿入され、前記第1ピンロールの軸線と前記第1回転シャフトの軸線又は前記第2回転シャフトの軸線とは平行に設けられ、且つ/又は、前記第2連動手段は、前記ベースに設けられた第2ピンロールと、前記第2コネクティングシートに開けられた第2シュートとを含み、前記第2ピンロールは、前記第2シュートを摺動して回し嵌め挿入され、前記第2ピンロールの軸線と前記第1回転シャフトの軸線又は前記第2回転シャフトの軸線とは平行に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の回転関節。
【請求項3】
前記第1ピンロールは、前記ベースに固定的に設置され、前記第1コネクティングシートにおいて前記第1ピンロールの位置に対応して前記第1ピンロールの回動延伸方向に第1退避溝が開けられ、前記第1退避溝は、一端部が前記第1シュートの一端部と連通し、且つ/又は、前記第2ピンロールは、前記ベースに固定的に設置され、前記第2コネクティングシートにおいて前記第2ピンロールの位置に対応して前記第2ピンロールの回動延伸方向に第2退避溝が開けられ、前記第2退避溝は一端部が前記第2シュートの一端部と連通する
ことを特徴とする請求項2に記載の回転関節。
【請求項4】
前記第1退避溝、前記第2退避溝は、それぞれ前記第1回転シャフトの上方に位置している
ことを特徴とする請求項3に記載の回転関節。
【請求項5】
前記ベースが前記第2コネクティングシートに対して回動する場合に、前記第1ピンロールは前記第1シュートを相対的に摺動し回動することによって、前記第1コネクティングシートを前記第2コネクティングシートに対して回動させるように駆動し、前記第2ピンロールは前記第2退避溝の長さ方向に沿って前記第2退避溝を摺動し、前記ベースが前記第1コネクティングシートに対して回動摺動する場合に、前記第2ピンロールは、前記第2シュートを相対的に摺動し回動することによって、前記第2コネクティングシートを前記第1コネクティングシートに対して回動させるように駆動し、前記第1ピンロールは、前記第1退避溝の長さ方向に沿って前記第1退避溝を摺動する
ことを特徴とする請求項3に記載の回転関節。
【請求項6】
前記第1ピンロール、前記第2ピンロールは、それぞれ前記第2回転シャフトの両側に位置しており、且つ前記第1ピンロール、前記第2ピンロールは、それぞれベースロッドの両側に位置しており、且つ/又は、前記第1シュート、前記第2シュートは、それぞれ前記第1回転シャフトの上方に位置している
ことを特徴とする請求項2に記載の回転関節。
【請求項7】
前記第1回転シャフトの軸線延伸方向に垂直する平面において、前記第1ピンロールの中心、前記第2回転シャフトの中心、前記第2ピンロールの中心の三者は同一直線上に位置している
ことを特徴とする請求項2に記載の回転関節。
【請求項8】
前記第2回転シャフトは、前記ベースに貫通し固着される
ことを特徴とする請求項1に記載の回転関節。
【請求項9】
前記第1回転シャフトの軸線延伸方向に、前記第1コネクティングシート、前記ベース、前記第2コネクティングシートが順次に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の回転関節。
【請求項10】
前記第1回転シャフトは、前記第2回転シャフトの下方に位置している
ことを特徴とする請求項1に記載の回転関節。
【請求項11】
前記第2回転シャフトは、前記ベースに固定的に設置され、前記第1コネクティングシートにおいて前記第2回転シャフトの位置に対応して前記第1回転シャフトのシャフト中心を円心とするアーク状の第1リミットスロットが開けられ、前記第2コネクティングシートにおいて前記第2回転シャフトの位置に対して前記第1回転シャフトのシャフト中心を円心とするアーク状の第2リミットスロットが開けられ、前記ベースが前記第2コネクティングシートに対して回動する場合に、前記第2回転シャフトは、前記第1リミットスロットの長さ方向に沿って前記第1リミットスロットを摺動し、且つ前記第2回転シャフトは、常に前記第2リミットスロットの一端部と当接され、前記ベースが前記第1コネクティングシートに対して回動する場合に、前記第2回転シャフトは、前記第2リミットスロットの長さ方向に沿って前記第2リミットスロットを摺動し、且つ前記第2回転シャフトは常に前記第1リミットスロットの一端部と当接される
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の回転関節。
【請求項12】
前記第1リミットスロット、前記第2リミットスロットは、それぞれ前記第1回転シャフトの上方に位置している
ことを特徴とする請求項11に記載の回転関節。
【請求項13】
折り畳み及び展開状態を有するベビーカーフレームと、前記ベビーカーフレームの底前部に設けられた前輪アセンブリと、前記ベビーカーフレームの底後部に設けられた後輪アセンブリとを含み、前記ベビーカーフレームは、パターと、底部に前記前輪アセンブリが設けられたフロントブラケットと、底部に前記後輪アセンブリが設けられたリアブラケットとを含むベビーカーであって、
前記パター、前記フロントブラケット及び前記リアブラケットの間は、請求項1乃至10、12のいずれか一項に記載した回転関節を介して接続され、前記パターの下部にベースが設けられ、前記フロントブラケットの上部に第1コネクティングシートが設けられ、前記リアブラケットの上部に第2コネクティングシートが設けられる
ことを特徴とするベビーカー。
【請求項14】
前記パターは、正方向使用状態及び逆方向使用状態を有し、前記ベビーカーフレームは、前記パターの正向使用状態から折り畳んだ後の第1折り畳み状態と、前記パターの逆方向使用状態から折り畳んだ後の第2折り畳み状態と、を有し、前記ベビーカーフレームは、前記パターの正向使用状態から折り畳んだ時に、前記パターが前記リアブラケットに対して回動し接近するように駆動し、前記ベースを前記第2コネクティングシートに対して回動させ、第1連動手段は、前記第1コネクティングシートが前記第2コネクティングシートに対して回動するように連動させ、さらに前記フロントブラケットを前記リアブラケットに対して回動し接近させ、且つ前記ベビーカーフレームが第1折り畳み状態にある場合に、前記パター及び前記リアブラケットは、前記フロントブラケットの前後方向における後側に位置しており、前記ベビーカーフレームは、前記パターの逆方向使用状態から折り畳んだ時に、前記パターが前記フロントブラケットに対して回動接近するように駆動し、第2連動手段は、前記第2コネクティングシートが前記第1コネクティングシートに対して回動するように連動し、さらに前記リアブラケットを前記フロントブラケットに対して回動し接近させ、且つ前記ベビーカーフレームが第2折り畳み状態にある場合に、前記パター及び前記フロントブラケットは、前記リアブラケットの前後方向における前側に位置している
ことを特徴とする請求項13に記載のベビーカー。
【請求項15】
前記ベビーカーの左右方向に、前記第1コネクティングシート、前記ベース、前記第2コネクティングシートが順次に設けられる
ことを特徴とする請求項13に記載のベビーカー。
【請求項16】
ベースロッド、第1ブラケットロッド及び第2ブラケットロッドを含む子供向け製品であって、
前記ベースロッド、前記第1ブラケットロッド及び前記第2ブラケットロッドの間は、請求項1乃至10、12のいずれか一項に記載した回転関節を介して接続され、前記ベースロッド、前記第1ブラケットロッド、前記第2ブラケットロッドの三者うちの一方にはベースが設けられ、前記三者うちの他の両者うちの一方のロッドには第1コネクティングシートが設けられ、前記他両者のうちの他方のロッドには第2コネクティングシートが設けられ、且つ前記ベースが設けられたロッドは、前記第1コネクティングシートが設けられたロッドと、前記第2コネクティングシートが設けられたロッドとの間に位置している
ことを特徴とする子供向け製品。
【請求項17】
前記ベースロッドに前記ベースが設けられ、前記第1ブラケットロッドに前記第1コネクティングシートが設けられ、前記第2ブラケットロッドに前記第2コネクティングシートが設けられ、前記第1ブラケットロッド、前記第2ブラケットロッドは、それぞれ前記ベースロッドの対向する両側に位置している
ことを特徴とする請求項16に記載の子供向け製品。
【請求項18】
前記子供向け製品は、ベビーカー、子供シートパック、子供用ベッド又はロッキングチェアである
ことを特徴とする請求項16に記載の子供向け製品。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第1ピンロール、前記第2ピンロールは、それぞれ前記第2回転シャフトの両側に位置しており、且つ前記第1ピンロール、前記第2ピンロールは、それぞれ前記ベースの両側に位置しており、且つ/又は、前記第1シュート、前記第2シュートは、それぞれ前記第1回転シャフトの上方に位置している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
第1コネクティングシート17において、第2回転シャフト7の位置に対応して第1回転シャフト6のシャフト中心を円心とするアーク状の第1リミットスロット14が開けられ、第1リミットスロット14は第1退避溝12と交差し、且つこの交点の所在する位置は第1交点Pの上方に位置しており、第1リミットスロット14は第1端部Mを有し、第1退避溝12は、この第1端部Mの中心を円心として形成された円弧溝であり、第2コネクティングシート18において、第2回転シャフト7の位置に対応して第1回転シャフト6のシャフト中心を円心とするアーク状の第2リミットスロット15が開けられ、第2リミットスロット15は第2退避溝13と交差し、且つこの交点の所在する位置は第2交点Qの上方に位置しており、第2リミットスロット15は第2端部Nを有し、第2退避溝13はこの第2端部Nの中心を円心として形成された円弧溝である。
【国際調査報告】