(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】ドア構成
(51)【国際特許分類】
E06B 3/36 20060101AFI20240719BHJP
E06B 1/52 20060101ALI20240719BHJP
E05D 15/54 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
E06B3/36
E06B1/52
E05D15/54
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532654
(86)(22)【出願日】2022-07-27
(85)【翻訳文提出日】2024-03-27
(86)【国際出願番号】 NL2022050445
(87)【国際公開番号】W WO2023014217
(87)【国際公開日】2023-02-09
(32)【優先日】2021-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524049332
【氏名又は名称】ローヤル ブーン エダム インターナショナル ベー. フェー.
(74)【代理人】
【識別番号】110001298
【氏名又は名称】弁理士法人森本国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デ ヨン、マーク
(72)【発明者】
【氏名】ヴィール、キリス
【テーマコード(参考)】
2E011
2E014
【Fターム(参考)】
2E011EE00
2E011EF00
2E014DA07
2E014DB02
(57)【要約】
ドア構成(1)は通路(4)の開口(3)を画定するドアフレームプロファイル(2)を備え、通路(4)の向かい合わせの方向に開閉可能な少なくとも1つのドア(5、6)をさらに備え、この少なくとも1つのドア(5、6)は、1つ以上のヒンジ(7)でドアフレームプロファイル(2)から吊り下げられており、1つ以上のヒンジ(7)は、通路(4)の開口(3)の外側でドアフレームプロファイル(2)に取り付けられている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通路(4)の開口(3)を画定するドアフレームプロファイル(2)を備え、前記通路(4)の向かい合わせの方向に開閉可能な少なくとも1つのドア(5、6)をさらに備え、この少なくとも1つのドア(5、6)は、1つ以上のヒンジ(7)で前記ドアフレームプロファイル(2)から吊り下げられているドア構成(1)において、1つ以上の前記ヒンジ(7)は、前記通路(4)の前記開口(3)の外側で前記ドアフレームプロファイル(2)に取り付けられていることを特徴とするドア構成。
【請求項2】
前記少なくとも1つのドア(5、6)が、実質的に直交する2方向に延びる第1本体部分および第2本体部分(5’、6’;5’’、6’’)を有する本体を備え、この第1本体部分及び第2本体部分(5’、6’;5’’、6’’)は、前記第1本体部分および前記第2本体部分(5’、6’;5’’、6’’)の中間にある湾曲本体部分(5’’’、6’’’)と互いに合流し、前記湾曲本体部分(5’’’、6’’’)は、前記ドアフレームプロファイル(2)に対して平行かつ距離を空けているドア端部(8、9)からの前記湾曲本体部分(5’’’、6’’’)の距離に比べて、前記ドアフレームプロファイル(2)から、より短い距離に位置していることを特徴とする、請求項1に記載のドア構成。
【請求項3】
前記少なくとも1つのドア(5、6)が2つの前記向かい合わせの方向のうちの第1方向に開かれるときに、前記第1本体部分と、前記第2本体部分(5’、6’;5’’、6’’)と、前記湾曲本体部分(5’’’、6’’’)とが、ドアフレームプロファイル(2)の外形に密接に隣接し、一方、少なくとも1つのドア(5、6)が2つの前記向かい合わせの方向のうちの第2方向に開かれるときは、前記1つ以上のヒンジ(7)を備える前記第1本体部分(5’、6’)のみが前記ドアフレームプロファイル(2)に密接に隣接し、前記第2本体部分(5’’、6’’)は、前記ドアフレームプロファイル(2)から離れて延びることを特徴とする、請求項2に記載のドア構成。
【請求項4】
前記ドア構成(1)が2つのドア(5、6)を備え、前記2つのドアはドアフレームプロファイル(2)の対向する支柱(2’、2’’)にヒンジ留めされていることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のドア構成。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通路の開口を画定するドアフレームプロファイルを備え、さらに通路の向かい合う方向に開閉可能な少なくとも1つのドアを備え、少なくとも1つのドアがドアフレームプロファイルから1つ以上のヒンジで吊り下げられているドア構成に関する。
【背景技術】
【0002】
このようなドア構成は従来から知られており、例えばセキュリティゲートとして使用されている。しかし、既知のドアは、スーパーマーケットや人の往来が多い他の施設での使用でも知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
セキュリティゲートでは、通路の利用可能な幅に関しては、センチメートル単位で勘定される。スペースは金なり、である。さらに、ドア構成が適用されるゲートによるスペースの利用を1センチでも節約することは、スーパーマーケットを含む多くの出願人が長年感じてきた需要でもある。特に、スーパーマーケットは、収容能力を向上させたいという要求があるため、顧客の流れを一方向にすることを目指しており、そのため、Covid-19があらゆる人々の生活を圧迫している今日、需要は急上昇している。
【0004】
本発明は、上記の解決策を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲の1つまたは複数の特徴を有するドア構成に具現化される。
【0006】
本発明に不可欠なのは、1つ以上のヒンジが、通路の開口の外側でドアフレームプロファイルに取り付けられていることである。これにより、少なくとも1つのドアが開いたときに、ドアフレームの「陰」に位置することができ、ドア構成を通過する人に歓迎されているという特別な感覚を与えるという利点が得られる。これは店舗やスーパーマーケットで非常に好ましいことである。また、ショッピングカートが少なくとも1つのドア、あるいはドアフレームに衝突する可能性が顕著に減少する。
【0007】
本発明の目的は、特に、少なくとも1つのドアが、実質的に直交する2つの方向に延びる第1本体部分および第2本体部分を有する本体を備え、この第1本体部分および第2本体部分が、第1本体部分および第2本体部分の中間に位置する湾曲本体部分と互いに合流し、この湾曲本体部分が、ドアフレームプロファイルに対して平行かつ距離を空けているドア端部からの湾曲本体部分の距離よりも、ドアフレームプロファイルから短い距離に位置するように配置することによって達成可能である。
【0008】
上述の特徴を備えたドア構成によれば、本発明の目的は、特に、少なくとも1つのドアが2つの向い合う方向のうちの第1方向に開かれるとき、第1本体部分と第2本体部分と湾曲本体部分とがドアフレームプロファイルの外形に密接に隣接するようにして達成され、一方、少なくとも1つのドアが向かい合う2つの方向のうちの第2方向に開かれる場合、1つ以上のヒンジを備える第1本体部分のみがドアフレームプロファイルに密接に隣接し、第2本体部分はドアフレームプロファイルから離れて延びる。
【0009】
ドア構成が単一のドアのみを備えていることは必須ではなく、逆にドア構成が2つのドアを備えていることが好ましく、2つのドアはドアフレームプロファイルの対向する支柱にヒンジ留めされる。
【0010】
以下、添付の特許請求の範囲を限定するものではない、本発明によるドア構成の例示的な実施形態の図面を参照して、本発明をさらに解明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【発明を実施するための形態】
【0012】
図中、同じ参照数字が付されている場合、これらの数字は同じ部品を指す。
【0013】
図1と
図2の両方を参照すると、本発明によるドア構成1が示されており、このドア構成1は、通路4の開口3を画定するドアフレームプロファイル2を備えている。ドア構成1はさらに、少なくとも1つのドアを備えている。図示の実施形態では、2つのドア5、6があり、2つのドアは、ドアフレームプロファイル2の対向する支柱2’、2’’にヒンジ留めされている。ドア5、6は通路4の向かい合う方向に開閉可能であり、
図2では矢印A、Bの記号で表されている。ドア5、6はそれぞれ、
図2に描かれているように、ドアフレームプロファイル2から1つ以上のヒンジ7で吊り下げられている。
図2はさらに、1つ以上のヒンジ7が、通路4の開口3の外側でドアフレームプロファイル2に取り付けられていることを示している。
【0014】
図1から、そして特に
図2から明らかなように、ドア5、6の各々は、実質的に直交する2つの方向に延びる第1本体部分5’、6’および第2本体部分5’’、6’’を有する本体を備え、これらの第1本体部分および第2本体部分は、第1の本体部分5’、6’と第2の本体部分5’’、6’’との中間にある湾曲本体部分5’’’、6’’’と互いに合流し、湾曲本体部分5’’’、6’’’は、ドアフレームプロファイル2に対して平行かつ距離を空けているドア端部8、9からの湾曲本体部分5’’’、6’’’の距離に比べて、より短いドアフレームプロファイル2からの距離に位置している。
【0015】
図2は、ドア5、6が2つの起こり得る位置にあり、ドア構成1が完全に開いている状態を示している。ドア5、6が2つの向かい合う方向のうちの第1方向に開かれたとき、第1本体部分5’、6’および第2本体部分5’’、6’’、ならびに湾曲本体部分5’’’、6’’’がドアフレームプロファイル2に密接に隣接し、外形に沿っていることを示している。これは、ドア5、6が
図2の下方に示すような方向に開かれた場合である。
図2はさらに、2つのドア5、6が、
図2の上方に示すように、2つの向かい合う方向のうちの第2方向に開かれるとき、1つ以上のヒンジ7を備える第1本体部分5’、6’だけがドアフレームプロファイル2に密接に隣接し、第2の本体部分5’、6’はドアフレームプロファイル2から離れて延びることを示している。
【0016】
以上、本発明のドア構成の例示的な実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明はこの特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明から逸脱することなく様々に変形が可能である。したがって、説明した例示的な実施形態は、添付の特許請求の範囲を厳密に解釈するために用いられるべきではない。むしろ、この実施形態は、特許請求の範囲をこの例示的な実施形態に限定する意図はなく、単に添付の特許請求の範囲の文言を説明することを意図するものである。したがって、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲のみに従って解釈されるものとし、特許請求の範囲の文言において起こり得る曖昧性が、この例示的な実施形態を用いて解決されるものとする。
【国際調査報告】