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特表2024-528382デジタル決済のためのシステム、デバイス、および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】デジタル決済のためのシステム、デバイス、および方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/38 20120101AFI20240723BHJP
   G06Q 20/36 20120101ALI20240723BHJP
【FI】
G06Q20/38 310
G06Q20/36 310
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574604
(86)(22)【出願日】2022-06-19
(85)【翻訳文提出日】2023-11-30
(86)【国際出願番号】 IL2022050654
(87)【国際公開番号】W WO2023002469
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】285030
(32)【優先日】2021-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.JAVA
3.PYTHON
4.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】523452997
【氏名又は名称】ナヤックス リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】ベン-アヴィ デヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ローゼンホイズ ガイ
【テーマコード(参考)】
5L020
【Fターム(参考)】
5L020AA69
5L020AA71
(57)【要約】
デジタルウォレットアプリケーションを用いて商品を購入するためのシステム、装置、および方法が開示される。デジタルウォレットアプリケーションは、モバイルデバイスの近距離通信(NFC)無線によってユーザのデジタルウォレットモジュールから決済を実行するように構成されている。モバイルアプリケーションは、購入を可能にするために、ユーザ信用度を有する第1のトークンを、ユーザデジタルウォレットへアップロードし、決済金額を求める要求を、ユーザデジタルウォレットモジュールから受信し、決済のための承認を、ユーザサーバから受け取り、決済金額を販売店へ送金し、第1のトークンを、ユーザデジタルウォレットモジュールから削除し、次の購入における使用のために、ユーザ信用度情報を有する第2のトークンをアップロードするように構成され、第2のトークンは、第1のトークンとは異なる識別コードを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイスを備え、デジタルウォレットアプリケーションを用いて決済を行うためのシステムであって、前記モバイルデバイスは、前記デジタルウォレットアプリケーションのデジタルウォレットモジュールを使用するように構成された処理回路構成を備え、前記デジタルウォレットモジュールは、
決済を可能にするために、金額ゼロで、第1の決済カードデータを有する第1の使い捨て決済カードをアップロードすることであって、前記第1の使い捨て決済カードは、発行者サーバによって発行される、前記アップロードすることと、
ワイヤレス通信プロトコルを使用して、前記第1の決済カードデータを、販売時点情報管理(POS)において、決済端末に送金することによって決済を可能にすることであって、前記決済端末は、前記発行者サーバから要求された金額の承認を要求し、前記承認の後、前記要求された金額を受け取るように構成される、前記可能にすることと、
決済セッションが終了した場合、前記デジタルウォレットモジュールから前記第1の使い捨て決済カードを削除する要求を、ユーザサーバから受信することと、
前記第1の使い捨て決済カードを、前記デジタルウォレットモジュールから削除することと、
次の決済要求のための使用のために、金額ゼロで、第2の決済カードデータを有する第2の使い捨て決済カードをアップロードすることであって、前記第2の使い捨て決済カードは、前記第1の使い捨て決済カードとは異なる識別コードを備える、前記アップロードすることと
をするように構成される、システム。
【請求項2】
前記デジタルウォレットモジュールは、前記モバイルデバイスにインストールされた1つまたは複数のアプリケーションに、決済機能を提供するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記デジタルウォレットモジュールは、ユーザロイヤルティクラブアプリケーションに動作可能に連動され、1つまたは複数のロイヤルティクラブクレジットおよび1つまたは複数のロイヤルティクラブルールに基づいて決済を可能にするように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記決済が承認された場合、前記決済セッションの終了時に、前記第1の使い捨て決済カードが削除され、前記第2の使い捨て決済カードがアップロードされる、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記決済が拒否された場合、前記決済セッションの終了時に、前記第1の使い捨て決済カードが削除され、第2のトークンがアップロードされる、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の使い捨て決済カードは、前記POSにおいて、決済のために要求された金額を有してアップロードされる、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1の使い捨て決済カードは、ワンタイム使用識別コードを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記ワイヤレス通信プロトコルは、近距離(NFC)通信プロトコルを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記第2の使い捨て決済カードは、ワンタイム使用識別コードが提供されたトークンである、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1の使い捨て決済カードのコンテンツは暗号化されており、前記ユーザデジタルウォレットモジュールは、第1のトークンの前記コンテンツを解読するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記第2の使い捨て決済カードのコンテンツは暗号化されており、前記ユーザデジタルウォレットモジュールは、前記第2の使い捨て決済カードの前記コンテンツを解読するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1の使い捨て決済カードデータおよび前記第2の使い捨て決済カードデータは、デビットカード番号、デビットカード発行日、およびデビットカードセキュリティコードを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1の使い捨て決済カードデータおよび前記第2の使い捨て決済データカードは、クレジットカード番号、クレジットカード発行日、およびクレジットカードセキュリティコードを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1の使い捨て決済カードおよび前記第2の使い捨て決済カードは、ユーザロイヤルティクラブ信用度情報を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
デジタルウォレットアプリケーションを用いて決済を行うためのプログラム命令を備えた、1つまたは複数の有形のコンピュータ可読非一時的記憶媒体を備えた製品であって、1つまたは複数のプロセッサによる前記デジタルウォレットアプリケーションの前記プログラム命令の実行は、
決済を可能にするために、金額ゼロで、第1のトークンデータを有する第1のトークンを、デジタルウォレットモジュールへアップロードすることであって、第1の使い捨て決済カードは、発行者サーバによって発行される、前記アップロードすることと、
ワイヤレス通信プロトコルを使用して、前記第1のトークンデータを、販売時点情報管理(POS)において、決済端末に送金することによって決済を可能にすることであって、前記決済端末は、前記発行者サーバから要求された金額の承認を要求し、前記承認の後、前記要求された金額を受け取るように構成される、前記可能にすることと、
決済セッションが終了した場合、前記デジタルウォレットモジュールから前記第1のトークンを削除する要求を、ユーザサーバから受信することと、
前記第1のトークンを、前記デジタルウォレットモジュールから削除することと、
次の決済要求のために、金額ゼロで、第2のトークンデータを有する第2のトークンをアップロードすることであって、前記第2のトークンは、前記第1のトークンとは異なる識別コードを備える、前記アップロードすることとを備える、製品。
【請求項16】
1つまたは複数のプロセッサによる前記プログラム命令の実行は、
モバイルデバイスにインストールされている1つまたは複数のアプリケーションに前記デジタルウォレットモジュールをインストールすることによって、決済機能を提供することを備える、請求項16に記載の製品。
【請求項17】
1つまたは複数のプロセッサによる前記プログラム命令の実行は、
ユーザロイヤルティクラブアプリケーションに動作可能に連動し、1つまたは複数のロイヤルティクラブクレジットおよび1つまたは複数のロイヤルティクラブルールに基づいて決済を可能にすることを備える、請求項16に記載の製品。
【請求項18】
1つまたは複数のプロセッサによる前記プログラム命令の実行は、
前記決済が承認された場合、前記決済セッションの終了時に、前記第1のトークンを削除し、前記第2のトークンをアップロードすることを備える、請求項16に記載の製品。
【請求項19】
1つまたは複数のプロセッサによる前記プログラム命令の実行は、
前記決済が拒否された場合、前記決済セッションの終了時に前記第1のトークンを削除し、前記第1のトークンをリロードすることを備える、請求項16に記載の製品。
【請求項20】
1つまたは複数のプロセッサによる前記プログラム命令の実行は、前記第1のトークンおよび前記第2のトークンのコンテンツを解読することを備える、請求項16に記載の製品。
【請求項21】
1つまたは複数のプロセッサによる前記プログラム命令の実行は、前記POSにおける決済のために前記要求された金額を有する前記第1のトークンをアップロードすることを備える、請求項16に記載の製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で説明されるいくつかの実施形態は、一般に、デジタル決済方法およびシステム(digital payment method and system)、より具体的には、デジタル決済アプリケーションを使用するデジタル決済方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル決済システムは、デジタルウォレットを使用して、インターネットおよび/または従量制ネットワークおよび/または店舗を介して決済を実行し得る。デジタルウォレットは、クレジットカード情報および/または銀行口座情報および/または他の任意の決済方法および/または購入者の残高を有し得る、および/または、それらを含み得る。デジタルウォレットは、そのような購入者の決済口座、および/または、インターネットまたは実店舗で商品を購入するための口座へのアクセスを有する。
【0003】
したがって、クレジットカード情報をデジタルウォレットに格納すると、広範囲のセキュリティ問題が発生する可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
サブサーフェス利用の地図を生成するためのシステム、方法、および製品に関する実施形態が、単なる例として以下に説明される。
【0005】
1つの実施形態は、モバイルデバイスを備え、デジタルウォレットアプリケーションを用いて決済を行うためのシステムを含み得、モバイルデバイスは、デジタルウォレットアプリケーションのデジタルウォレットモジュールを使用するように構成された処理回路構成を備え、デジタルウォレットモジュールは、決済を可能にするために、金額ゼロで、第1の決済カードデータを有する第1の使い捨て決済カード(single-use payment card)をアップロードするように構成され、第1の使い捨て決済カードは、発行者サーバによって発行され、デジタルウォレットモジュールは、ワイヤレス通信プロトコルを使用して、第1の決済カードデータを、販売時点情報管理(POS)において、決済端末に送金することによって決済を可能にするように構成され、決済端末は、発行者サーバから要求された金額の承認を要求し、承認の後、要求された金額を受け取るように構成され、デジタルウォレットモジュールは、決済セッションが終了した場合、デジタルウォレットモジュールから第1の使い捨て決済カードを削除する要求を、ユーザサーバから受信し、第1の使い捨て決済カードを、デジタルウォレットモジュールから削除し、次の決済要求における使用のために、金額ゼロで、第2の決済カードデータを有する第2の使い捨て決済カードをアップロードするように構成され、第2の使い捨て決済カードは、第1の使い捨て決済カードとは異なる識別コードを備える。
【0006】
たとえば、デジタルウォレットモジュールは、モバイルデバイスにインストールされた1つまたは複数のアプリケーションに、決済機能(payment ability)を提供するように構成される。
【0007】
たとえば、デジタルウォレットモジュールは、ユーザロイヤルティクラブアプリケーションに動作可能に連動され、1つまたは複数のロイヤルティクラブクレジット、および、1つまたは複数のロイヤルティクラブルールに基づいて決済を可能にするように構成される。
【0008】
たとえば、決済が承認された場合、決済セッションの終了時に、第1の使い捨て決済カードが削除され、第2の使い捨て決済カードがアップロードされる。
【0009】
たとえば、決済が承認された場合、決済セッションの終了時に、第1の使い捨て決済カードが削除され、第2の使い捨て決済カードトークンがアップロードされる。
【0010】
たとえば、決済を拒否された場合、決済セッションの終了時に、第1の使い捨て決済カードが削除され、第2の使い捨て決済カードがリロードされる。
【0011】
たとえば、第1の使い捨て決済カードは、POSにおいて、決済のために要求された金額を有してアップロードされる。
【0012】
たとえば、第1の使い捨て決済カードは、ワンタイム使用識別コードを提供される。
【0013】
たとえば、第2の使い捨て決済カードは、ワンタイム使用識別コードを提供される。
【0014】
たとえば、ワイヤレス通信プロトコルは、近距離(NFC)通信プロトコルを備える。
【0015】
たとえば、第1の使い捨て決済カードのコンテンツは暗号化されており、ユーザデジタルウォレットモジュールは、第1の使い捨て決済カードのコンテンツを解読するように構成される。
【0016】
たとえば、第2の使い捨て決済カードのコンテンツは暗号化されており、ユーザデジタルウォレットモジュールは、第2の使い捨て決済カードのコンテンツを解読するように構成される。
【0017】
たとえば、第1の使い捨て決済カードおよび第2の使い捨て決済カードは、デビットカード番号、デビットカード発行日、およびデビットカードセキュリティコードを備える。
【0018】
たとえば、第1の使い捨て決済カードおよび第2の使い捨て決済カードは、クレジットカード番号、クレジットカード発行日、およびクレジットカードセキュリティコードを備える。
【0019】
たとえば、第1の使い捨て決済カードおよび第2の使い捨て決済カードは、ユーザロイヤルティクラブ信用度情報を備える。
【0020】
他の実施形態は、デジタルウォレットアプリケーションを用いて決済を行うためのプログラム命令を備えた、1つまたは複数の有形のコンピュータ可読非一時的記憶媒体を備えた製品を含み得、1つまたは複数のプロセッサによるデジタルウォレットアプリケーションのプログラム命令の実行は、決済を可能にするために、金額ゼロで、第1のトークンデータ第1のトークンデータを有する第1のトークンを、デジタルウォレットモジュールへアップロードすることであって、第1の使い捨て決済カードは、発行者サーバによって発行される、アップロードすることと、ワイヤレス通信プロトコルを使用して、第1のトークンデータを、販売時点情報管理(POS)において、決済端末に送金することによって決済を可能にすることであって、決済端末は、発行者サーバから要求された金額の承認を要求し、承認の後、要求された金額を受け取るように構成される、可能にすることと、決済セッションが終了した場合、デジタルウォレットモジュールから第1のトークンを削除する要求を、ユーザサーバから受信することと、第1のトークンを、デジタルウォレットモジュールから削除することと、次の決済要求のための使用のために、金額ゼロで、第2のトークンデータを有する第2のトークンをアップロードすることであって、第2のトークンは、第1のトークンとは異なる識別コードを備える、アップロードすることとを備える。
【0021】
たとえば、1つまたは複数のプロセッサによるプログラム命令の実行は、モバイルデバイスにインストールされた1つまたは複数のアプリケーションにデジタルウォレットモジュールをインストールすることによって、決済機能を提供することを備える。
【0022】
たとえば、1つまたは複数のプロセッサによるプログラム命令の実行は、ユーザロイヤルティクラブアプリケーションに動作可能に連動し、1つまたは複数のロイヤルティクラブクレジット、および、1つまたは複数のロイヤルティクラブルールに基づいて決済を可能にすることを備える。
【0023】
たとえば、1つまたは複数のプロセッサによるプログラム命令の実行は、決済が承認された場合、決済セッションの終了時に、第1のトークンを削除し、第2のトークンをアップロードすることを備える。
【0024】
たとえば、1つまたは複数のプロセッサによるプログラム命令の実行は、決済が拒否された場合、決済セッションの終了時に、第1のトークンを削除し、第1のトークンをリロードすることを備える。
【0025】
たとえば、1つまたは複数のプロセッサによるプログラム命令の実行は、第1のトークンおよび第2のトークンのコンテンツを解読することを備える。
【0026】
たとえば、1つまたは複数のプロセッサによるプログラム命令の実行は、POSにおける決済のために要求された金額を有する第1のトークンをアップロードすることを備える。
【0027】
本開示から、当該技術分野における欠点に対する解決策が説明されていることが理解される。より具体的には、本明細書で説明される実施形態は、使い捨て決済カードを含むデジタルウォレットを使用して、購入および決済を行うことを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】いくつかの実証的な実施形態による、デジタルウォレットアプリケーションによって商品を購入するためのシステムのブロック図である。
図2】いくつかの実証的な実施形態による、デジタルウォレットアプリケーションを使用して商品を購入するための方法のフローチャートである。
図3】いくつかの実証的な実施形態による、製造製品を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下の詳細な説明では、いくつかの実施形態の完全な理解を提供するために、多くの特定の詳細が記載されている。しかしながら、いくつかの実施形態は、これらの特定の詳細がなくても実施され得ることが、当業者によって理解されるであろう。他の事例では、議論を曖昧にしないために、よく知られている方法、手順、構成要素、ユニット、および/または、回路は、詳細に説明されていない。
【0030】
たとえば、「処理する」、「計算する」、「算出する」、「判定する」、「確立する」、「分析する」、「検査する」などの用語を利用して本明細書で行われる議論は、コンピュータのレジスタおよび/またはメモリ内の物理(たとえば、電子)量として表されるデータを操作したり、および/または、コンピュータのレジスタおよび/またはメモリ、または、動作および/または処理を実行するための命令を格納し得る他の情報記憶媒体内の物理量と同様に表される他のデータへ変換する、コンピュータ、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティングシステム、または他の電子コンピューティングデバイスの動作および/または処理を称し得る。
【0031】
本明細書で使用される「複数(plurality)」および「複数(a plurality)」という用語は、たとえば、「多数」または「2つ以上」を含む。たとえば、「複数の項目」は、2つ以上の項目を含む。
【0032】
「1つの実施形態」、「ある実施形態」、「実証的な実施形態」、「様々な実施形態」などへの言及は、そのように説明された実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を含み得るが、すべての実施形態が、必ずしも特定の特徴、構造、または特性を含む必要はないことを示す。さらに、「1つの実施形態において」という語句の繰り返しの使用は、同じ実施形態を称する場合があるが、必ずしも同じ実施形態を称する必要はない。
【0033】
本明細書で使用される場合、特に指定のない限り、共通の対象を説明するための序数形容詞「第1の」、「第2の」、「第3の」などの使用は、単に同様の対象の異なる事例が参照されていることを示すだけであり、そのように説明された対象が、時間的、空間的、ランク付けで、または他の方式で、与えられた順序でなければならないことを示唆するようには意図されていない。
【0034】
本明細書で使用される場合、「回路構成」という用語は、説明された機能を提供する1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラム、組合せ論理回路、および/または、他の適切なハードウェア構成要素を実行する特定用途向け集積回路(ASIC)、集積回路、電子回路、プロセッサ(共有、専用、またはグループ)、および/または、メモリ(共有、専用、またはグループ)を称し得るか、その一部であり得るか、またはそれらを含み得る。いくつかの実証的な実施形態では、回路構成が、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアモジュールによって実施され得るか、または、回路構成に関連付けられた機能が、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアモジュールによって実施され得る。いくつかの実証的な実施形態では、回路構成は、少なくとも部分的にハードウェアで動作可能なロジックを含み得る。
【0035】
「ロジック」という用語は、たとえば、コンピューティング装置の回路構成に埋め込まれたコンピューティングロジック、および/または、コンピューティング装置のメモリに格納されたコンピューティングロジックを称し得る。たとえば、ロジックは、コンピューティング機能および/または演算を実行するようにコンピューティングロジックを実行するために、コンピューティング装置のプロセッサによってアクセス可能であり得る。1つの例では、ロジックは、様々なタイプのメモリおよび/またはファームウェア、たとえば、様々なチップおよび/またはプロセッサのシリコンブロックに埋め込まれ得る。ロジックは、様々な回路構成、たとえば、無線通信回路構成、受信機回路構成、制御回路構成、送信機回路構成、トランシーバ回路構成、プロセッサ回路構成などに含まれ得るか、および/または、それらの一部として実施され得る。1つの例では、ロジックは、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリ、プログラマブルメモリ、磁気メモリ、フラッシュメモリ、永続メモリなどを含む、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリに埋め込まれ得る。ロジックは、たとえば、ロジックを実行するために必要に応じて、1つまたは複数のプロセッサに結合されたメモリ、たとえばレジスタ、スタック、バッファなどを使用して、1つまたは複数のプロセッサによって実行され得る。
【0036】
以下で使用される「モジュール」という用語は、実行中のカーネル環境を拡張するコードを含むオブジェクトファイルである。
【0037】
本明細書で使用される場合、以下で使用される「ソフトウェアエンジン」という用語は、実行中のカーネル環境を拡張するコードを含むオブジェクトファイルである。
【0038】
以下で使用される「デジタルウォレット」という用語は、ソフトウェア構成要素と情報構成要素との両方である。デジタルウォレットはクライアント側に格納され得る。デジタルウォレットは、たとえばスマートフォンの近距離無線通信(NFC)を使用して、スマートフォンを店舗の決済端末にタッチすることによって決済を送金し得る。
【0039】
以下で使用される「ロイヤルティクラブカスタマ」という用語は、ロイヤルティクラブのサービスを提供し、カスタマベース向けのロイヤルティベースのモバイルサービス、たとえばロイヤルティカードアプリケーションを運営する企業間(B2B)カスタマである。
【0040】
以下で使用される「バックエンドプラットフォーム」という用語は、デジタルウォレットシステムのクラウドプラットフォーム、バックエンドサーバであり、デジタルウォレットサービスを管理および制御し、選択されたサードパーティシステムと、および、デジタルウォレットモジュールおよび/またはデジタルウォレットエンジンおよび/またはデジタルウォレットソフトウェア開発キット(SDK)とインタラクトするように構成される。
【0041】
以下で使用される「EMV」という用語は、スマート決済カード、決済端末および現金自動預払機のための技術標準に基づく決済方法である。EMVはもともと、グローバルな決済規格を作成した3社である「Europay、Mastercard、およびVisa」の略称であった。
【0042】
以下で使用される「EMV端末」という用語は、販売時点情報管理(POS)端末、クレジットカード端末などとしても知られる決済端末である。EMV端末は、電子資金送金を行うために、たとえばEuropay、Mastercard、およびVisaのような決済カードと接続するデバイスである。通常、端末は、PINを入力するためのセキュアなキーパッド、画面、決済カードから情報を取得する手段、および承認のために決済ネットワークにアクセスするためのネットワーク接続で構成される。
【0043】
いくつかの実証的な実施形態では、決済端末は、販売店が必要なクレジットカード情報および/またはデビットカード情報を取得し、このデータを販売店サービスプロバイダおよび/または銀行に送信して認可を求め、販売店に資金を送金することを可能にし得る。端末は、販売店および/またはそのクライアントが、デバイスの近くでカードをスワイプ、挿入および/または保持して、情報を取り込むことを可能にし得る。
【0044】
以下で使用される「発行者NFC-EMV SDK」という用語は、たとえば、発行者によって発行され管理されるSDKを含み得る。たとえば、そのようなSDKは、単一の発行者によってサポートされ得、モバイルアプリケーションに統合された場合に、NFCプロトコルを介したEMV端末へのトークンの通信を可能にする。
【0045】
以下で使用される「モバイルデバイスのためのデジタルウォレットSDK」という用語は、デジタルウォレットモジュール、および/または、デジタルウォレットエンジンを含み得る。デジタルウォレットSDKは、デジタルウォレットソフトウェアプログラムのフロントエンドであり、カスタムモバイルアプリケーション内に常駐し、統合されている。デジタルウォレットSDKは、カスタマモバイルアプリケーションを介して、エンドユーザのフロントエンド決済インタラクションを管理し得る。デジタルウォレットSDKは、ウォレットSDK内に埋め込まれ得る発行者NFC-EMV SDKを介して通信することにより、および/または、直接通信することにより、デジタルウォレットプラットフォームに代わって、NFCプロトコルを使用して、ベンダPOSのEMV端末と通信し得る。たとえば、デジタルウォレットSDKは、必要に応じて、選択された発行者のデジタルウォレットNFC-EMV SDKとインタラクトするように構成され得る。
【0046】
以下で使用される「サーバ側SDK」という用語は、フロントエンドのデジタルウォレットソフトウェアプログラムである。いくつかの実証的な実施形態では、このプログラムは、カスタマプラットフォーム内に常駐して統合され得、カスタマプラットフォームとカスタマモバイルアプリケーションとの間の接続を通じてエンドユーザのフロントエンド決済インタラクションを管理し得る。たとえば、トランザクションは、カスタマプラットフォームが接続され得るベンダPOSに対してカスタマプラットフォームによって管理され得る。
【0047】
以下で使用される「カスタマ関連マネージャ(CRM)アプリケーションプログラミングインターフェース(API)」という用語は、カスタマCRMと通信するように構成されたAPIである。カスタマCRMは、1つまたは複数のカスタマ報酬プログラムを管理するように構成される。
【0048】
以下で使用される「クレジットカード発行者」という用語は、たとえばクレジットユニオンのように、クレジットカードまたは決済カードを発行するか、または、たとえば、銀行または他のクレジットユニオンまたは他の企業のような他のものに、クレジットカードを発行し、カスタマ(以下「発行者」)にクレジットを供与する権利を提供するように構成されたグローバル企業であり得る。
【0049】
以下で使用される「クレジットカードスキーム」という用語は、クレジットカードおよび/またはデビットカードおよび/またはプリペイドカード、または、たとえば、銀行および/または他の任意の適格な金融機関および/またはクレジットが会員になることができる決済カードなどにリンクされた決済ネットワークを含み得る。たとえば、クレジットカードスキームのメンバは、カード、および/または、そのカードスキームのネットワーク上で動作する販売店を公表し得る。メンバは、これらスキームの様々なルールおよび制限を設定することもできる。
【0050】
以下で使用される「発行者プラットフォーム」という用語は、たとえば、カードの発行を可能にするように構成され得る、Mastercard、Visa、Europay、American Expressなどのサーバを含み得る。
【0051】
以下で使用される「カード」という用語は、たとえば、発行者によって作成および発行されたプリペイドカードや、クレジットカード、デビットカードなどを含み得る。
【0052】
以下で使用される「販売店POS」という用語は、たとえば、エンドユーザが、自分のカスタマモバイルアプリケーションを使用して決済トランザクションを実行することを決定した場合に、様々な決済取引を行うことができる、特定の販売店および/またはベンダおよび/または店舗および/または他のクレジットカード端末を含み得る。
【0053】
以下で使用される「カスタマプラットフォーム」という用語は、たとえば、デジタルウォレットプラットフォームを介して決済を提供するためにデジタルウォレットと連携するように構成されたパートナのカスタマの技術プラットフォームを含み得る。バックエンド技術プラットフォームは、カスタマおよび/またはパートナによって選択された決済構成に応じて、カスタマモバイルアプリケーションのみならず、デジタルウォレットSDKと通信する。たとえば、このプラットフォームは、クラウドベースであり、アマゾンウェブサービス(AWS)および/またはMicrosoft AZUREなどで実行するであろう。
【0054】
以下で使用される「カスタマクレジットカード端末」という用語は、カスタマモバイルアプリケーションに関連付けられた、各エンドユーザクレジットカードのトークンを生成するために、カスタマプラットフォームによって使用され得るトランザクション端末、EMV、および/または、非EMVを含み得る。たとえば、そのような端末は、決済ゲートウェイ会社またはプロセッサ会社とともに常駐し得る。
【0055】
以下で使用される「カスタマモバイルアプリケーション」という用語は、カスタマのモバイルデバイスにインストールされる少なくとも1つのアプリケーション、たとえばロイヤルティクラブアプリケーション、電子ウォレットアプリケーションなどを含み得る。カスタマモバイルアプリケーションは、デジタルウォレットSDKを含み得、デジタルウォレットプラットフォームおよびカスタマプラットフォームとインタラクトし得る。カスタマモバイルアプリケーションは、たとえばiOSやAndroid、またはReactなどのモバイルデバイスオペレーティングシステム上で実行するように構成され得る。
【0056】
以下で使用される「カスタマCRM」という用語は、たとえば、カスタマが自分のカスタマベースおよび報酬スキームを管理するために使用するロイヤルティクラブプラットフォームと、様々なセグメントおよびプランにわたるそのような他のプログラムとを含み得る。
【0057】
以下で使用される「デジタルウォレットルールエンジン」という用語は、たとえば、カスタマが、販売店カテゴリコード(MCC)を含む様々なルールを定義できる管理システムを含み得、MMCは、エンドユーザによって行われる取引の、たとえば、衣料品、スポーツシューズなどのコードや制限など、様々な購入/販売店のカテゴリを定義する、カードスキームにおけるユニバーサルコードを含む。
【0058】
以下で使用される「エンドユーザ」という用語は、カスタマモバイルアプリケーションを使用する1人または複数人のユーザを含み得る。
【0059】
以下で使用される「トークン」という用語は、たとえば、クレジットカード、デビットカード、銀行送金情報など、ユーザの決済能力の暗号化された情報を含むように構成されたトークンと呼ばれる固有のプレースホルダを含み得る。たとえば、カード番号が1234 5678 8765 4321である場合、トークン識別情報は、たとえばE67TL8GC27Xであり得る。いくつかの実証的な実施形態では、トークンは、カスタマと企業との両方にとって、より高いレベルのセキュリティを保証するために、たとえばカスタマのクレジットカード情報にアクセスし、取得し、維持するように構成され得る。トークンは、カスタマプラットフォームおよび/またはカスタマモバイルアプリケーションに保存され得る。いくつかの実証的な実施形態では、トークンは、使い捨ての決済カードを含み得る。
【0060】
以下で使用される「トークンサービスプロバイダ(TSP)」という用語は、たとえば、MasterCardや、Visaや、EMVトークンを生成することが許可されている他の任意の発行者によって認証されたエンティティである。TSPは、登録されたトークン要求者を提供するように構成された決済エコシステム内のエンティティを含み得る。たとえば、決済トークンとしても知られている「代理」プライマリ口座番号(PAN)値を有するカード資格情報を保持している販売店。たとえば、必要に応じて、サービスは、ゲートウェイサービスによって提供され得る。
【0061】
いくつかの実証的な実施形態による、デジタルウォレットアプリケーション130を備えた決済のためのシステム100のブロック図である図1がまず参照される。
【0062】
いくつかの実証的な実施形態では、システム100は、モバイルデバイス110を含み得る。たとえば、モバイルデバイス110は、スマートフォン、タブレット、モバイルコンピュータ、電子ウォレットなどのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0063】
いくつかの実証的な実施形態では、モバイルデバイス110は、処理回路構成120を含み得る。たとえば、処理回路構成130は、1つまたは複数のコアを有する1つまたは複数のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、グラフィックプロセッサ、通信プロセッサ、1つまたは複数のメモリなどを含み得る。
【0064】
いくつかの実証的な実施形態では、モバイルデバイス110は、デジタルウォレットモジュール134によって制御される決済を実行するように構成された近距離無線通信(NFC)無線通信125を含み得る。たとえば、決済は、たとえば、店舗、レストラン、サービスプロバイダなどの販売時点情報管理(POS)において、モバイルデバイス110を決済端末140に接続することによって行われ得る。
【0065】
いくつかの実証的な実施形態では、モバイルデバイス110は、デジタルウォレットモジュール134によって制御されるワイヤレス通信プロトコルを使用することによって決済を実行するように構成された無線通信を含み得る。たとえば、ワイヤレス通信プロトコルは、NFC、60Ghz、5G、WiFi、セルラ通信プロトコルの1つ、IEEE 811プロトコルの1つなどのうちの少なくとも1つであり得る。
【0066】
他の実証的な実施形態では、デジタルウォレットモジュール134は、モバイルアプリケーション130によって実行される他の決済の方法、たとえば、決済アプリケーション、デジタルウォレットアプリケーション、ロイヤルティクラブアプリケーションなどを制御するように構成できることが理解されるべきである。
【0067】
いくつかの実証的な実施形態では、ユーザが決済を実行する前に、処理回路構成120は、金額ゼロのワンタイム使用仮想決済カード、たとえば、使い捨て決済カードを含むトークン136を、デジタルウォレット130にアップロードして、購入および/または決済を可能にするように構成され得る。たとえば、トークン、たとえば決済カードは、クレジットカード番号、たとえば、ワンタイム使用クレジットカード番号、クレジットカード発行日、およびクレジットカードセキュリティコードを含み得る。
【0068】
たとえば、デジタルウォレットアプリケーション130は、デジタルウォレットモジュール134を含み得、デジタルウォレットモジュールは、トークン136、たとえば使い捨て決済カードを格納するためのEMV SDK(図示せず)を含み得る。
【0069】
いくつかの実証的な実施形態では、トークン136は、ユーザロイヤルティクラブ信用度情報、たとえば、ユーザロイヤルティクラブポイントの通貨価値を含み得る。
【0070】
いくつかの実証的な実施形態では、トークン136、たとえば、使い捨て決済カードが暗号化され、デジタルウォレットモジュール134は、トークン136、たとえば使い捨て決済カードのコンテンツを解読するように構成される。
【0071】
いくつかの実証的な実施形態では、トークン136、たとえば使い捨て決済カードは、ワンタイム使用識別コードを提供され得る。たとえば、使い捨て決済カードであるトークン136は、1回だけの購入および/または決済に対して1回だけ使用され得る。
【0072】
いくつかの実証的な実施形態では、ユーザは、たとえば、モバイルデバイス110を決済端末140にタッチすることによって、購入に対する決済を実行し得る。たとえば、決済端末140は、決済額、たとえば必要な決済額の承認を求める要求を、発行者サーバ150に送信し得る。
【0073】
いくつかの実証的な実施形態では、発行者サーバ150は、決済を承認または拒否することができ、バックエンドサーバ160に決済情報を送信することができる。
【0074】
いくつかの実証的な実施形態では、処理回路構成120は、たとえばデジタルウォレットアプリケーション130を通じて、バックエンドサーバ160から、決済に対する承認指示を受信し得る。決済端末140が、発行者サーバ150から承認を受けた場合。たとえば、承認は、要求された決済金額を含み得る。決済端末140は、販売店に金額を送金し得る。
【0075】
いくつかの実証的な実施形態では、決済後、発行者サーバ150は、トークン136、たとえば使い捨ての決済カードを削除し得、処理回路構成120は、デジタルウォレットモジュール134に対して、トークン136、たとえば使い捨ての決済カードを削除するように指示し得る。発行者サーバ150は、次回の購入時に使用される、金額ゼロでユーザデータを有する新しいトークンを発行し得、新しいトークン、たとえば使い捨て決済カードは、第1のトークンとは異なる識別コード、たとえば使い捨ての決済カードを含み得る。
【0076】
いくつかの実証的な実施形態では、処理回路構成120は、次回の購入時に使用される、残高ゼロの新しいトークン、たとえば使い捨て決済カードを、デジタルウォレットアプリケーション130、たとえばデジタルウォレットモジュール134にアップロードするように構成され得る。
【0077】
いくつかの実証的な実施形態では、デジタルウォレットモジュール134は、モバイルデバイスにインストールされた1つまたは複数のアプリケーションに、デジタルウォレットモジュール134をインストールすることによって、モバイルデバイスにインストールされた1つまたは複数のアプリケーションに、決済機能を提供するように構成され得る。
【0078】
たとえば、ユーザデジタルウォレットモジュール134は、ユーザロイヤルティクラブアプリケーションに動作可能に連動され得、1つまたは複数のロイヤルティカードクレジットを通貨に変換し、決済、たとえば、店舗での商品および/またはサービス、および/または決済カードで実行できるあらゆる決済の、デジタル送金を可能にするように構成され得る。
【0079】
いくつかの実証的な実施形態では、ロイヤルティクラブサーバ190は、エンドユーザデータおよびロイヤルティクラブルールを、デジタルウォレットサーバ170に送信し得る。デジタルウォレットサーバ170は、ルールに基づいてロイヤルティクラブポイントを通貨に変換し、その残高を、デジタルウォレットモジュール134に送金して、たとえば、ロイヤルティクラブと契約している店舗、および/または、他の任意の店舗などの店舗で商品を購入し得る。
【0080】
有利なことに、たとえば、金額ゼロの使い捨て決済カードを使用することで、使い捨て決済カードは1回しか使用できず、モバイルデバイスが侵害および/またはハッキングされた場合、リモートでブロックおよび/または削除できるので、デジタルウォレットのセキュアで安全な使用が可能となり得る。それに加えて、使い捨て決済カードシステムは、たとえば金額ゼロでデジタルウォレットにプレインストールされた使い捨て決済カードの使用により、金銭取引の応答時間を最適化し得る。
【0081】
使い捨て決済カードシステムの別の進歩は、サーバにおいてユーザ口座を管理し、POSにおいて要求された正確な金額を決済することによって、使い捨て決済カードの監視管理を最適化し得る。
【0082】
ここでは、いくつかの実証的な実施形態による、デジタルウォレットアプリケーションを使用して商品を購入する方法のフローチャートの概略図である、図2が参照される。
【0083】
いくつかの実証的な実施形態では、方法200は、デジタルウォレットアプリケーション、たとえばデジタルウォレットアプリケーション130から、たとえば金額ゼロのワンタイム使用の使い捨ての決済カード、たとえばエンドユーザの信用度を有するトークン136(図1)を発行する要求で開始し得る(テキストボックス210)。
【0084】
たとえば、この要求は、必要に応じて、バックエンドサーバ160を介して発行者サーバ、たとえば発行者サーバ150(図1)へ送信され得る。
【0085】
いくつかの実証的な実施形態では、発行者サーバ150は、使い捨ての仮想クレジットカード、および/または、デビットカード、および/または、エンドユーザ信用度に関連する他の任意のデータを発行し得る。使い捨て仮想決済カードは、残高なしで、たとえば、残高ゼロで発行され得ることが理解されるべきである。
【0086】
たとえば、使い捨て仮想決済カードは、クレジットカード、デビットカード、チャージカード、プリペイドカードなどのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0087】
いくつかの実証的な実施形態では、バックエンドサーバ、たとえばバックエンドサーバ160(図1)は、使い捨て仮想決済カード、たとえばトークン136(図1)、たとえば使い捨て決済カードを生成し得る。
【0088】
いくつかの実証的な実施形態では、トークン、たとえば使い捨て決済カードは、デジタルウォレットアプリケーション、たとえばデジタルウォレットアプリケーション130(図1)にアップロードされ得る(テキストボックス220)。
【0089】
いくつかの実証的な実施形態では、エンドユーザがデジタルウォレットアプリケーションによって購入を実行する場合、エンドユーザの残高チェックおよび決済の承認に対する要求が、たとえば、決済端末、たとえば決済端末140(図1)によって発行者サーバに送信され得る(テキストボックス230)。
【0090】
たとえば、発行者サーバ150(図1)は、購入者、たとえばエンドユーザの銀行口座残高をチェックするために、決済端末140(図1)からの呼び出しを受け取り得る。発行者サーバは、決済要求を承認または拒否し得る。発行者サーバが決済を承認すると、発行者サーバは、決済金額を、決済カードにアップロードし得る。
【0091】
いくつかの実証的な実施形態では、決済に対する承認が、決済端末で受け取られた場合(テキストボックス250)、決済端末は、決済を回収し得、発行者サーバは、たとえば、仮想決済カードをブロックし得、デジタルウォレットモジュールは、トークン、たとえば使い捨ての決済カードを削除し得る(テキストボックス240)。
【0092】
いくつかの実証的な実施形態では、方法200は、第2の仮想決済カードおよび第2のトークン、たとえば第2の使い捨て決済カードを用いて再開し得る。
【0093】
ここでは、いくつかの実証的な実施形態による、製造製品300の概略図である図3が参照される。製品300は、1つまたは複数の有形のコンピュータ可読非一時的記憶媒体310を含み得、これは、少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって実行された場合、少なくとも1つの処理回路構成120(図1)が、デジタルウォレットアプリケーションで商品を購入するための1つまたは複数のプログラム命令を実施し、および/または、図1および図2を参照して上記で説明された1つまたは複数の動作、通信、および/または機能を、実行、トリガ、および/または実施することを可能にするように動作可能な、処理デバイス320によって実施されるコンピュータ実行可能命令330を含み得る。「非一時的機械可読媒体」という語句は、一時的な伝搬信号を除いて、すべてのコンピュータ可読媒体を含むことが意図される。
【0094】
いくつかの実証的な実施形態では、製品300および/または機械可読記憶媒体310は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、リムーバブルまたは非リムーバブルなメモリ、消去可能または消去不可能なメモリ、書込可能または再書込可能なメモリなどを含む、データを格納できる1つまたは複数のタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。たとえば、機械可読記憶媒体310は、たとえば、RAM、DRAM、ROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートディスクドライブ(SDD)、フュージョンドライブなどのような、任意のタイプのメモリを含み得る。コンピュータ可読記憶媒体は、通信リンク、たとえばモデム、無線通信、またはネットワーク接続を介して、搬送波または他の伝搬媒体に具現化されたデータ信号によって搬送される、リモートコンピュータから要求側コンピュータへのコンピュータプログラムのダウンロードまたは送金に関与する任意の適切な媒体を含み得る。
【0095】
いくつかの実証的な実施形態では、処理デバイス320は、ロジックを含み得る。ロジックは、命令、データ、および/または、コードを含み得、機械によって実行されると、機械に対して、本明細書で説明された方法、処理、および/または動作を実行させ得る。機械は、たとえば、任意の適切な処理プラットフォーム、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティングデバイス、処理デバイス、コンピューティングシステム、処理システム、コンピュータ、プロセッサなどを含み得、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアなどの任意の適切な組合せを使用して実施され得る。
【0096】
いくつかの実証的な実施形態では、処理デバイス320は、ソフトウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、プログラム、サブルーチン、命令、命令セット、コンピューティングコード、ワード、値、シンボルなどを含み得るか、またはこれらとして実施され得る。命令340は、ソースコード、コンパイルされたコード、解釈されたコード、実行可能コード、静的コード、動的コードなどの任意の適切なタイプのコードを含み得る。命令は、プロセッサに対して、特定の機能を実行するように命令するために、事前に定義されたコンピュータ言語、方式、または構文にしたがって実施され得る。命令は、C、C++、C#、Java、Python、BASIC、Mat lab、アセンブリ言語、マシンコードなど、任意の適切な高レベル、低レベル、オブジェクト指向、ビジュアル、コンパイル、および/または、解釈されたプログラミング言語を使用して実施され得る。
【0097】
サブサーフェス利用の地図を生成するためのシステムおよび/または方法は、例としてのみ上記に説明されたことを理解されたい。他の実施形態は、詳細な説明およびその後の特許請求の範囲に基づいて実施され得る。
【0098】
図面における同様の数字は、いくつかの図面を通じて同様の要素を表し、図面を参照して説明および例示されたすべての構成要素および/またはステップは、すべての実施形態または構成に必要である訳ではないことを理解されたい。
【0099】
また、本明細書に開示されるシステムおよび方法の実施形態、実施、および/または構成は、本明細書に説明される機能および/または動作を実行するようにプロセッサおよび/または他の要素を構成するために、コンピュータシステムまたはコンピューティングデバイスのプロセッサにおいて実行できる、ハードウェア、ファームウェア、および/または、コンピュータ使用可能媒体(ソフトウェアモジュールおよびブラウザプラグインを含む)に常駐するソフトウェアアルゴリズム、アプリケーション、プログラム、モジュール、またはコードとして組み込むことができることも理解されるべきである。
【0100】
少なくとも1つの実施形態によれば、実行時に、本発明の方法を実行する1つまたは複数のコンピュータプログラム、モジュール、および/またはアプリケーションは、単一のコンピュータまたはプロセッサに常駐する必要はなく、本明細書に開示されるシステムおよび方法の様々な態様を実施するために、多数の異なるコンピュータまたはプロセッサ間で、モジュール方式で分散できることが認識されるべきである。
【0101】
したがって、本システムおよび方法の例示的な実施形態および構成は、コードを処理するためのコンピュータ実施方法、コンピュータシステム、およびコンピュータプログラム製品を提供する。図面におけるフローチャートおよびブロック図は、様々な実施形態および構成によるシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品の可能な実施のアーキテクチャ、機能、および動作を例示している。これに関して、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは、指定された論理機能を実施するための1つまたは複数の実行可能命令を備える、モジュール、セグメント、またはコードの一部を表すことができる。
【0102】
いくつかの代替的な実施では、ブロックに示された機能は、図面に示された順序とは異なる順序で生じる可能性があることにも留意されたい。たとえば、連続して図示されている2つのブロックは、実質的に同時に実行されることもあれば、関与する機能に応じて、ブロックが逆の順序で実行されることもある。ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロックや、ブロック図および/またはフローチャート図におけるブロックの組合せは、指定された機能または動作を実行する特定目的のハードウェアベースのシステムによって、または特定目的のハードウェアおよびコンピュータ命令の組合せによって実施できることにも留意されたい。
【0103】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、本発明を限定することは意図されていない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上明らかに別段の指示がない限り、複数形も含むものとする。さらに、本明細書で使用される「備える」および/または「備えている」という用語は、説明された特徴、完全体、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の機能、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではないことも理解されるであろう。
【0104】
また、本明細書で使用される表現および用語は、説明を目的としたものであり、限定するものとみなされるべきではない。本明細書における「含む」、「備える」、または「有する」、「含有する」、「関与する」、およびそれらの変形の使用は、その後に列挙される項目およびその等価物、ならびに追加の項目を包含するように意図されている。
【0105】
上記で説明された主題は、例示のみを目的として提供されており、限定として解釈されるべきではない。例示され説明された例示的な実施形態および用途にしたがうことなく、また、以下の特許請求の範囲に記載される本発明の真の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に説明される主題に対して様々な修正および変更を行うことができる。
図1
図2
図3
【国際調査報告】