(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】UE飛行経路報告
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240723BHJP
H04W 4/30 20180101ALI20240723BHJP
H04W 4/029 20180101ALI20240723BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20240723BHJP
G08G 5/00 20060101ALI20240723BHJP
B64U 20/80 20230101ALN20240723BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W4/30
H04W4/029
H04W8/24
G08G5/00 A
B64U20/80
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575456
(86)(22)【出願日】2022-05-10
(85)【翻訳文提出日】2023-12-06
(86)【国際出願番号】 US2022028509
(87)【国際公開番号】W WO2022271281
(87)【国際公開日】2022-12-29
(32)【優先日】2021-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】チランジブ・サハ
(72)【発明者】
【氏名】アルベルト・リコ・アルバリーノ
(72)【発明者】
【氏名】レ・リュウ
(72)【発明者】
【氏名】ウメシュ・プヤル
(72)【発明者】
【氏名】武田 一樹
【テーマコード(参考)】
5H181
5K067
【Fターム(参考)】
5H181AA26
5H181BB04
5H181BB05
5H181CC04
5H181FF04
5H181FF32
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
飛行経路情報を取得するための方法は、UEの飛行経路を報告するためのUEの能力を示す能力レポートを、ネットワークエンティティにおいて受信するステップと、飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を報告することによる部分経路報告、またはトリガイベントの発生に応答して、第2の飛行経路情報を報告することによるトリガ式報告であって、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式報告、またはUEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を報告することによる差分報告、またはそれらの任意の組合せを提供するよう、UEに要求する飛行経路レポートメッセージをネットワークエンティティから送信するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛行経路情報を取得するための方法であって、
ユーザ機器(UE)の飛行経路をネットワークエンティティに報告するための、前記UEの能力を示す能力レポートを、前記UEから前記ネットワークエンティティにおいて受信するステップと、
前記ネットワークエンティティから前記UEへ飛行経路レポートメッセージを送信するステップであって、前記飛行経路レポートメッセージは、前記UEに対して、
前記飛行経路のすべてには満たない、前記UEの前記飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を前記ネットワークエンティティに報告することによる部分経路飛行経路報告、または
トリガイベントの発生に応答して、第2の飛行経路情報を前記ネットワークエンティティに報告することによるトリガ式飛行経路報告であって、前記第2の飛行経路情報は、前記UEの前記飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
前記UEの現在の飛行経路と前記UEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を前記ネットワークエンティティに報告することによる差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するように要求する、ステップとを含む方法。
【請求項2】
前記飛行経路レポートメッセージは、前記部分経路飛行経路報告を提供するよう、前記UEに要求し、前記飛行経路レポートメッセージは、前記飛行経路の前記部分の中間地点についての少なくとも1つの基準を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの基準は、
第1の時間ウィンドウおよび1つもしくは複数のロケーション範囲、または
第2の時間ウィンドウおよび前記飛行経路の前記部分の前記中間地点の第1の限度量、または
前記飛行経路の前記部分の前記中間地点の第2の限度量を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記飛行経路レポートメッセージは、前記トリガ式飛行経路報告を提供するよう、前記UEに要求し、前記飛行経路レポートメッセージは、前記トリガイベントについての少なくとも1つの基準を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記トリガイベントについての前記少なくとも1つの基準は、前記トリガイベントが起こるべき時間ウィンドウ、または複数のトリガイベントの各々に応答して、前記UEが前記第2の飛行経路情報を報告するために起こる前記複数のトリガイベントの間の閾分離時間、またはそれらの組合せを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの基準は、
前記UEの前記以前の飛行経路の第1の中間地点と、前記UEの前記現在の飛行経路の第2の中間地点との間の、それぞれの座標系値における1つもしくは複数の差を重み付けするための1つもしくは複数の差分距離重み付け因子、または
前記第1の中間地点と前記第2の中間地点との間の距離差の合計に対する距離差分閾、または
前記第1の中間地点と前記第2の中間地点との間の時間差の合計に対する時間差分閾、または
それらの任意の組合せを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記飛行経路レポートメッセージは、前記差分飛行経路報告を提供するよう、前記UEに要求し、前記方法は、
前記ネットワークエンティティによって前記UEから、前記第3の飛行経路情報を受信するステップと、
前記第3の飛行経路情報が、前記第1の中間地点情報および第1の中間地点アイデンティティを含むことに基づいて、前記ネットワークエンティティによって、前記第3の飛行経路情報から、記憶された飛行経路までの第1の中間地点情報を記憶するステップ、または
前記第3の飛行経路情報が、前記記憶された飛行経路中に存在する第2の中間地点アイデンティティを公表するように指示することに基づいて、前記ネットワークエンティティによって、前記記憶された飛行経路から第2の中間地点情報を削除するステップであって、前記第2の中間地点情報は、前記第2の中間地点アイデンティティに対応する、ステップのうちの少なくとも1つとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備えるネットワークエンティティであって、前記プロセッサは、
ユーザ機器(UE)から、前記UEの飛行経路を前記ネットワークエンティティに報告するための、前記UEの能力を示す能力レポートを受信することと、
飛行経路レポートメッセージを前記UEへ送信することであって、前記飛行経路レポートメッセージは、
前記飛行経路のすべてには満たない、前記UEの前記飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を前記ネットワークエンティティに報告することによる部分経路飛行経路報告、または
トリガイベントの発生に応答して、第2の飛行経路情報を前記ネットワークエンティティに報告することによるトリガ式飛行経路報告であって、前記第2の飛行経路情報は、前記UEの前記飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
前記UEの現在の飛行経路と前記UEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を前記ネットワークエンティティに報告することによる差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するよう、前記UEに要求する、こととを行うように構成される、ネットワークエンティティ。
【請求項9】
前記飛行経路レポートメッセージは、前記部分経路飛行経路報告を提供するよう、前記UEに要求し、前記飛行経路レポートメッセージは、前記飛行経路の前記部分の中間地点についての少なくとも1つの基準を含む、請求項8に記載のネットワークエンティティ。
【請求項10】
前記少なくとも1つの基準は、
第1の時間ウィンドウおよび1つもしくは複数のロケーション範囲、または
第2の時間ウィンドウおよび前記飛行経路の前記部分の前記中間地点の第1の限度量、または
前記飛行経路の前記部分の前記中間地点の第2の限度量を含む、請求項9に記載のネットワークエンティティ。
【請求項11】
前記飛行経路レポートメッセージは、前記トリガ式飛行経路報告を提供するよう、前記UEに要求し、前記飛行経路レポートメッセージは、前記トリガイベントについての少なくとも1つの基準を含む、請求項8に記載のネットワークエンティティ。
【請求項12】
前記トリガイベントについての前記少なくとも1つの基準は、前記トリガイベントが起こるべき時間ウィンドウ、または複数のトリガイベントの各々に応答して、前記UEが前記第2の飛行経路情報を報告するために起こる前記複数のトリガイベントの間の閾分離時間、またはそれらの組合せを含む、請求項11に記載のネットワークエンティティ。
【請求項13】
前記少なくとも1つの基準は、
前記UEの前記以前の飛行経路の第1の中間地点と、前記UEの前記現在の飛行経路の第2の中間地点との間の、それぞれの座標系値における1つもしくは複数の差を重み付けするための1つもしくは複数の差分距離重み付け因子、または
前記第1の中間地点と前記第2の中間地点との間の距離差の合計に対する距離差分閾、または
前記第1の中間地点と前記第2の中間地点との間の時間差の合計に対する時間差分閾、または
それらの任意の組合せを含む、請求項11に記載のネットワークエンティティ。
【請求項14】
前記飛行経路レポートメッセージは、前記差分飛行経路報告を提供するよう、前記UEに要求し、前記プロセッサは、
前記ネットワークエンティティによって前記UEから、前記第3の飛行経路情報を受信することと、
前記第3の飛行経路情報が、前記第1の中間地点情報および第1の中間地点アイデンティティを含むことに基づいて、前記第3の飛行経路情報から、記憶された飛行経路までの第1の中間地点情報を記憶すること、または
前記第3の飛行経路情報が、前記記憶された飛行経路中に存在する第2の中間地点アイデンティティを公表するように指示することに基づいて、前記記憶された飛行経路から、第2の中間地点情報を削除することであって、前記第2の中間地点情報は、前記第2の中間地点アイデンティティに対応する、ことのうちの少なくとも1つとを行うようにさらに構成される、請求項8に記載のネットワークエンティティ。
【請求項15】
ネットワークエンティティであって、
ユーザ機器(UE)から、前記UEの飛行経路を前記ネットワークエンティティに報告するための、前記UEの能力を示す能力レポートを受信するための手段と、
飛行経路レポートメッセージを前記UEへ送信するための手段であって、前記飛行経路レポートメッセージは、
前記飛行経路のすべてには満たない、前記UEの前記飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を前記ネットワークエンティティに報告することによる部分経路飛行経路報告、または
トリガイベントの発生に応答して、第2の飛行経路情報を前記ネットワークエンティティに報告することによるトリガ式飛行経路報告であって、前記第2の飛行経路情報は、前記UEの前記飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
前記UEの現在の飛行経路と前記UEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を前記ネットワークエンティティに報告することによる差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するよう、前記UEに要求する、手段とを備えるネットワークエンティティ。
【請求項16】
前記飛行経路レポートメッセージは、前記部分経路飛行経路報告を提供するよう、前記UEに要求し、前記飛行経路レポートメッセージは、前記飛行経路の前記部分の中間地点についての少なくとも1つの基準を含む、請求項15に記載のネットワークエンティティ。
【請求項17】
前記飛行経路レポートメッセージは、前記トリガ式飛行経路報告を提供するよう、前記UEに要求し、前記飛行経路レポートメッセージは、前記トリガイベントについての少なくとも1つの基準を含む、請求項15に記載のネットワークエンティティ。
【請求項18】
プロセッサ可読命令を含む非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ可読命令は、ネットワークエンティティのプロセッサに、
ユーザ機器(UE)から、前記UEの飛行経路を前記ネットワークエンティティに報告するための、前記UEの能力を示す能力レポートを受信することと、
飛行経路レポートメッセージを前記UEへ送信することであって、前記飛行経路レポートメッセージは、
前記飛行経路のすべてには満たない、前記UEの前記飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を前記ネットワークエンティティに報告することによる部分経路飛行経路報告、または
トリガイベントの発生に応答して、第2の飛行経路情報を前記ネットワークエンティティに報告することによるトリガ式飛行経路報告であって、前記第2の飛行経路情報は、前記UEの前記飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
前記UEの現在の飛行経路と前記UEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を前記ネットワークエンティティに報告することによる差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するよう、前記UEに要求する、こととを行わせる、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項19】
ユーザ機器飛行経路に関する通信方法であって、
ユーザ機器(UE)において、飛行経路レポートを判断するステップであって、前記飛行経路レポートは、
部分経路飛行経路報告であって、前記飛行経路レポートは、前記UEの前記飛行経路のすべてには満たない、前記UEの前記飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を含む、部分経路飛行経路報告、または
トリガ式飛行経路報告であって、前記方法は、トリガイベントの発生に応答して、前記飛行経路レポートのための第2の飛行経路情報を前記UEにおいて判断するステップをさらに含み、前記第2の飛行経路情報は、前記UEの前記飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
差分飛行経路報告であって、前記飛行経路レポートは、前記UEの現在の飛行経路と前記UEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を含む、差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するためである、ステップと、
前記UEからネットワークエンティティへ、前記飛行経路レポートを送信するステップとを含む方法。
【請求項20】
前記飛行経路レポートは前記部分経路飛行経路報告を提供し、
前記飛行経路レポートは、少なくとも1つの部分経路基準を満足する、前記UEの前記飛行経路の少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つの部分経路基準は、
第1の時間ウィンドウおよび1つもしくは複数のロケーション範囲、または
第2の時間ウィンドウおよび前記飛行経路の前記部分の第1の中間地点限度量、または
前記飛行経路の前記部分の第2の中間地点限度量を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記飛行経路レポートは、前記トリガ式飛行経路報告を提供し、前記方法は、前記UEにおいて、前記トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準を取得するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記トリガイベントについての前記少なくとも1つのイベント基準は、前記トリガイベントが起こるべき時間ウィンドウ、または複数のトリガイベントの各々に応答して、前記UEが前記第2の飛行経路情報を報告するために起こる前記複数のトリガイベントの間の閾分離時間、またはそれらの組合せを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記トリガイベントについての前記少なくとも1つのイベント基準は、
前記UEの前記以前の飛行経路の第1の中間地点と、前記UEの前記現在の飛行経路の第2の中間地点との間の、それぞれの座標系値における1つもしくは複数の差を重み付けするための1つもしくは複数の差分距離重み付け因子、または
前記第1の中間地点と前記第2の中間地点との間の距離差の合計に対する距離差分閾、または
前記第1の中間地点と前記第2の中間地点との間の時間差の合計に対する時間差分閾、または
それらの任意の組合せを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記飛行経路レポートは前記差分飛行経路報告を提供し、前記第3の飛行経路情報は、少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含み、前記中間地点情報は、前記少なくとも1つの中間地点の各々について、中間地点アイデンティティを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記飛行経路レポートは、前記UEの前記飛行経路の少なくとも1つの中間地点の各々についての中間地点情報を含み、前記少なくとも1つの中間地点の各々について、前記中間地点情報は、楕円体の指示、またはポリゴンの指示、またはそれらの組合せを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項27】
前記部分経路飛行経路報告、前記トリガ式飛行経路報告、または前記差分飛行経路報告のうちの少なくとも1つを提供するための、前記UEの能力を指示する能力レポートを、前記UEから前記ネットワークエンティティへ送信するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項28】
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備えるユーザ機器(UE)であって、前記プロセッサは、
飛行経路レポートを判断することであって、前記飛行経路レポートは、
部分経路飛行経路報告であって、前記飛行経路レポートは、前記UEの前記飛行経路のすべてには満たない、前記UEの前記飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を含む、部分経路飛行経路報告、または
トリガ式飛行経路報告であって、前記プロセッサは、トリガイベントの発生に応答して、前記飛行経路レポートのための第2の飛行経路情報を判断するように構成され、前記第2の飛行経路情報は、前記UEの前記飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
差分飛行経路報告であって、前記飛行経路レポートは、前記UEの現在の飛行経路と前記UEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を含む、差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するためである、ことと、
前記トランシーバを介してネットワークエンティティへ、前記飛行経路レポートを送信することとを行うように構成される、UE。
【請求項29】
前記プロセッサは、前記部分経路飛行経路報告を提供するための前記飛行経路レポートを判断するように構成され、
前記飛行経路レポートは、少なくとも1つの部分経路基準を満足する、前記UEの前記飛行経路の少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含む、請求項28に記載のUE。
【請求項30】
前記少なくとも1つの部分経路基準は、
第1の時間ウィンドウおよび1つもしくは複数のロケーション範囲、または
第2の時間ウィンドウおよび前記飛行経路の前記部分の第1の中間地点限度量、または
前記飛行経路の前記部分の第2の中間地点限度量を含む、請求項29に記載のUE。
【請求項31】
前記プロセッサは、前記トリガ式飛行経路報告を提供するための前記飛行経路レポートを判断するように構成され、前記プロセッサは、前記トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準を取得するようにさらに構成される、請求項28に記載のUE。
【請求項32】
前記トリガイベントについての前記少なくとも1つのイベント基準は、前記トリガイベントが起こるべき時間ウィンドウ、または複数のトリガイベントの各々に応答して、前記UEが前記第2の飛行経路情報を報告するために起こる前記複数のトリガイベントの間の閾分離時間、またはそれらの組合せを含む、請求項31に記載のUE。
【請求項33】
前記トリガイベントについての前記少なくとも1つのイベント基準は、
前記UEの前記以前の飛行経路の第1の中間地点と、前記UEの前記現在の飛行経路の第2の中間地点との間の、それぞれの座標系値における1つもしくは複数の差を重み付けするための1つもしくは複数の差分距離重み付け因子、または
前記第1の中間地点と前記第2の中間地点との間の距離差の合計に対する距離差分閾、または
前記第1の中間地点と前記第2の中間地点との間の時間差の合計に対する時間差分閾、または
それらの任意の組合せを含む、請求項31に記載のUE。
【請求項34】
前記プロセッサは、前記差分飛行経路報告を提供するための前記飛行経路レポートを判断するように構成され、前記第3の飛行経路情報は、少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含み、前記中間地点情報は、前記少なくとも1つの中間地点の各々について、中間地点アイデンティティを含む、請求項28に記載のUE。
【請求項35】
前記飛行経路レポートは、前記UEの前記飛行経路の少なくとも1つの中間地点の各々についての中間地点情報を含み、前記少なくとも1つの中間地点の各々について、前記中間地点情報は、楕円体の指示、またはポリゴンの指示、またはそれらの組合せを含む、請求項28に記載のUE。
【請求項36】
前記部分経路飛行経路報告、前記トリガ式飛行経路報告、または前記差分飛行経路報告のうちの少なくとも1つを提供するための、前記UEの能力を指示する能力レポートを、前記ネットワークエンティティへ送信するための手段をさらに備える、請求項28に記載のUE。
【請求項37】
ユーザ機器(UE)であって、
飛行経路レポートを判断するための手段であって、前記飛行経路レポートは、
部分経路飛行経路報告であって、前記飛行経路レポートは、前記UEの前記飛行経路のすべてには満たない、前記UEの前記飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を含む、部分経路飛行経路報告、または
トリガ式飛行経路報告であって、前記飛行経路レポートを判断するための前記手段は、トリガイベントの発生に応答して、前記飛行経路レポートのための第2の飛行経路情報を判断するための手段を備え、前記第2の飛行経路情報は、前記UEの前記飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
差分飛行経路報告であって、前記飛行経路レポートは、前記UEの現在の飛行経路と前記UEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を含む、差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するためである、手段と、
ネットワークエンティティへ、前記飛行経路レポートを送信するための手段とを備えるUE。
【請求項38】
前記飛行経路レポートを判断するための前記手段は、前記部分経路飛行経路報告を提供するための前記飛行経路レポートを判断するための手段を備え、
前記飛行経路レポートは、少なくとも1つの部分経路基準を満足する、前記UEの前記飛行経路の少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含む、請求項37に記載のUE。
【請求項39】
前記飛行経路レポートを判断するための前記手段は、前記トリガ式飛行経路報告を提供するための前記飛行経路レポートを判断するための手段を備え、前記UEは、前記トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準を取得するための手段をさらに備える、請求項37に記載のUE。
【請求項40】
プロセッサ可読命令を含む非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ可読命令は、ユーザ機器(UE)のプロセッサに、
飛行経路レポートを判断することであって、前記飛行経路レポートは、
部分経路飛行経路報告であって、前記飛行経路レポートは、前記UEの前記飛行経路のすべてには満たない、前記UEの前記飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を含む、部分経路飛行経路報告、または
トリガ式飛行経路報告であって、プロセッサに、飛行経路レポートを判断させるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、トリガイベントの発生に応答して、飛行経路レポートのための第2の飛行経路情報を判断させるためのプロセッサ可読命令を備え、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
差分飛行経路報告であって、前記飛行経路レポートは、前記UEの現在の飛行経路と前記UEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を含む、差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するためである、ことと、
ネットワークエンティティへ、前記飛行経路レポートを送信することとを行わせる、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、すべての目的のためにその内容全体が参照により本明細書に組み込まれている、「UE FLIGHT PATH REPORTING」と題する、2021年6月21日に出願された米国特許出願第17/353,078号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(暫定2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)、またはWiMax)、第5世代(5G)サービスなどを含む、様々な世代を通して発展している。現在、セルラーシステムおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムが使用されている。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのモバイルアクセス用グローバルシステム(GSM)変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送スピード、より多数の接続、およびより良好なカバレージを要求する。5G規格は、次世代モバイルネットワークアライアンスによれば、毎秒数十メガビットのデータレートを数万人のユーザの各々に提供するように設計され、数十人が働くオフィスフロアごとに毎秒1ギガビットを提供する。大規模なセンサー展開をサポートするために、数十万もの同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく高めるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率を高め、レイテンシを大幅に低減させるべきである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
飛行経路情報を取得するための例示的方法は、ユーザ機器(UE)の飛行経路をネットワークエンティティに報告するための、UEの能力を示す能力レポートを、UEからネットワークエンティティにおいて受信するステップと、ネットワークエンティティからUEへ飛行経路レポートメッセージを送信するステップであって、メッセージは、UEに対して、飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる部分経路飛行経路報告、またはトリガイベントの発生に応答して、第2の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによるトリガ式飛行経路報告であって、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、またはUEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる差分飛行経路報告、またはそれらの任意の組合せを提供するように要求する、ステップとを含む。
【0005】
例示的ネットワークエンティティは、トランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備え、プロセッサは、UEの飛行経路をネットワークエンティティに報告するための、UEの能力を示す能力レポートをUEから受信することと、飛行経路レポートメッセージをUEへ送信することであって、飛行経路レポートメッセージは、飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる部分経路飛行経路報告、またはトリガイベントの発生に応答して、第2の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによるトリガ式飛行経路報告であって、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、またはUEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる差分飛行経路報告、またはそれらの任意の組合せを提供するよう、UEに要求する、こととを行うように構成される。
【0006】
別の例示的ネットワークエンティティは、UEの飛行経路をネットワークエンティティに報告するための、UEの能力を示す能力レポートをUEから受信するための手段と、飛行経路レポートメッセージをUEへ送信するための手段であって、飛行経路レポートメッセージは、飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる部分経路飛行経路報告、またはトリガイベントの発生に応答して、第2の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによるトリガ式飛行経路報告であって、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、またはUEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる差分飛行経路報告、またはそれらの任意の組合せを提供するよう、UEに要求する、手段とを備える。
【0007】
例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、ネットワークエンティティのプロセッサに、UEの飛行経路をネットワークエンティティに報告するための、UEの能力を示す能力レポートをUEから受信することと、飛行経路レポートメッセージをUEへ送信することであって、飛行経路レポートメッセージは、飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる部分経路飛行経路報告、またはトリガイベントの発生に応答して、第2の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによるトリガ式飛行経路報告であって、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、またはUEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる差分飛行経路報告、またはそれらの任意の組合せを提供するよう、UEに要求する、こととを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える。
【0008】
ユーザ機器飛行経路に関する例示的通信方法は、ユーザ機器(UE)において飛行経路レポートを判断するステップであって、飛行経路レポートは、部分経路飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を含む、部分経路飛行経路報告、またはトリガ式飛行経路報告であって、方法は、トリガイベントの発生に応答して、飛行経路レポートのための第2の飛行経路情報をUEにおいて判断するステップをさらに含み、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または差分飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を含む、差分飛行経路報告、またはそれらの任意の組合せを提供するためである、ステップと、UEからネットワークエンティティへ、飛行経路レポートを送信するステップとを含む。
【0009】
例示的UEは、トランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備え、プロセッサは、飛行経路レポートを判断することであって、飛行経路レポートは、部分経路飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を含む、部分経路飛行経路報告、またはトリガ式飛行経路報告であって、プロセッサは、トリガイベントの発生に応答して、飛行経路レポートのための第2の飛行経路情報を判断するように構成され、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または差分飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を含む、差分飛行経路報告、またはそれらの任意の組合せを提供するためである、ことと、トランシーバを介してネットワークエンティティへ、飛行経路レポートを送信することとを行うように構成される。
【0010】
別の例示的UEは、飛行経路レポートを判断するための手段であって、飛行経路レポートは、部分経路飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を含む、部分経路飛行経路報告、またはトリガ式飛行経路報告であって、飛行経路レポートを判断するための手段は、トリガイベントの発生に応答して、飛行経路レポートのための第2の飛行経路情報を判断するための手段を備え、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または差分飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を含む、差分飛行経路報告、またはそれらの任意の組合せを提供するためである、手段と、ネットワークエンティティへ、飛行経路レポートを送信するための手段とを備える。
【0011】
別の例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、UEのプロセッサに、飛行経路レポートを判断することであって、飛行経路レポートは、部分経路飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を含む、部分経路飛行経路報告、またはトリガ式飛行経路報告であって、プロセッサに、飛行経路レポートを判断させるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、トリガイベントの発生に応答して、飛行経路レポートのための第2の飛行経路情報を判断させるためのプロセッサ可読命令を含み、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または差分飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を含む、差分飛行経路報告、またはそれらの任意の組合せを提供するためである、ことと、ネットワークエンティティへ、飛行経路レポートを送信することとを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】ワイヤレス通信システムの例の簡略図である。
【
図2】
図1に示す例示的ユーザ機器の構成要素のブロック図である。
【
図3】例示的送信/受信ポイントの構成要素のブロック図である。
【
図4】
図1に様々な実施形態が示される例示的サーバの構成要素のブロック図である。
【
図6】例示的ネットワークエンティティのブロック図である。
【
図7】中間地点が楕円体およびポリゴンによって示される、ユーザ機器飛行経路の簡略化した例を示す図である。
【
図8】飛行経路情報を提供するためのシグナリングおよびプロセスフローを示す図である。
【
図9】飛行経路情報を提供するための別のシグナリングおよびプロセスフローを示す図である。
【
図10】飛行経路情報を取得する方法のブロックフロー図である。
【
図11】ユーザ機器飛行経路に関する通信方法のブロックフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ユーザ機器(UE)の飛行経路情報を要求および/または取得するための技法について、本明細書において論じる。たとえば、UEは、サーバおよび/または基地局など、1つまたは複数のネットワークエンティティに、飛行経路情報を提供し得る。ネットワークエンティティは、飛行経路情報を提供するよう、UEに要求し得る。飛行経路情報は、楕円体、ポリゴン、または他の形状によって各々が示される中間地点を含み得る。UEは、飛行経路の部分(全飛行経路には満たない)を示す飛行経路情報を提供するように、および/またはトリガイベントの発生に応答して飛行経路情報を提供するように、および/または飛行経路情報を、以前の飛行経路情報に相対した差分情報として提供するように要求される場合があり、また、それらの情報を提供し得る。たとえば、UEは、差分飛行経路情報を、各々がそれぞれの識別子をもつ1つまたは複数の中間地点として提供する場合があり、ネットワークエンティティは、以前の飛行経路が、対応する識別子を欠いている場合は、以前の飛行経路に中間地点を追加してよく、対応する識別子をもつ中間地点が以前の飛行経路に存在する場合は、以前の飛行経路の中間地点情報を修正してよい。別の例として、UEは、中間地点識別子および削除指示を差分情報として提供してよく、ネットワークエンティティは、その識別子を有する中間地点を、以前の飛行経路から削除してよい。これらは例であり、他の例が実装されてもよい。
【0014】
本明細書に記載の項目および/または技法は、以下の能力のうちの1つまたは複数、ならびに言及されない他の能力を提供し得る。サーバには、UEから飛行経路が知らされてよく、サーバは、飛行経路情報を、UEについての測位精度を向上し、かつ/またはUEについての測位のレイテンシを削減するのに使い得る。飛行経路情報を提供するための通信トラフィックは、たとえば、飛行経路の大幅な変更が起こらない限り、更新された飛行経路情報を報告するのを避けることによって、レポートの間の閾時間を超えない頻度で、更新された飛行経路情報を報告することによって、および/または飛行経路全体ではなく、飛行経路に対する変更を報告することによって規制され得る。他の能力が与えられてよく、本開示によるあらゆる実装形態が、論じられる能力のいずれか、ましてすべてを提供しなければならないとは限らない。
【0015】
ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスのロケーションを取得することは、たとえば、緊急呼出し、パーソナルナビゲーション、消費者資産追跡、友人または家族の突き止めなどを含む多くのアプリケーションにとって有用であり得る。既存の測位方法は、基地局およびアクセスポイントなど、ワイヤレスネットワーク中の衛星ビークル(SV)および地上波無線ソースを含む様々なデバイスまたはエンティティから送信された無線信号の計測に基づく方法を含む。5Gワイヤレスネットワークのための規格化は、様々な測位方法に対するサポートを含むことが予想され、それらの方法は、LTEワイヤレスネットワークが現在、位置判断のために測位基準信号(PRS)および/またはセル固有基準信号(CRS)を使用するのと同様にして基地局によって送信された基準信号を使用し得る。
【0016】
記述は、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されることになる一連のアクションに言及する。本明細書で説明する様々なアクションが、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、プログラム命令が1つもしくは複数のプロセッサによって実行されることによって、またはその両方の組合せによって実施され得る。本明細書で説明するアクションのシーケンスは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明する機能を実施させるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した、非一時的コンピュータ可読媒体内に具現化され得る。したがって、本明細書で説明する様々な態様は、いくつかの異なる形態で具現化することができ、それらのすべては、請求する主題を含む、本開示の範囲内である。
【0017】
本明細書で使用するように、「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(RAT)に特有ではなく、またはそうでなければそうしたRATに限定されない。概して、そのようなUEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使われる、どのワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者資産追跡デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であってもよい。UEはモバイルであってよく、または(たとえば、いくつかの時間において)静止していてよく、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書において使用されるとき、「UE」という用語は、「アクセス端末」もしくは「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」もしくはUT、「モバイル端末」、「移動局」、「モバイルデバイス」、またはそれらの変化形と交換可能に呼ばれる場合がある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEはインターネットなどの外部ネットワークに、および他のUEに、接続され得る。当然ながら、UEには、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE(米国電気電子技術者協会)802.11などに基づく)WiFiネットワークなどを介するなどして、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構が可能である。
【0018】
基地局は、それが展開されているネットワークに依存してUEと通信するいくつかのRATのうちの1つに従って動作してよい。基地局の例は、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、または一般ノードB(gノードB、gNB)を含む。さらに、いくつかのシステムでは、基地局は純粋にエッジノードシグナリング機能を提供することができ、他のシステムでは、追加制御および/またはネットワーク管理機能を提供することができる。
【0019】
UEは、限定はしないが、プリント回路(PC)カード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外付けまたは内蔵のモデム、ワイヤレスまたは有線の電話、スマートフォン、タブレット、消費者向け資産追跡デバイス、資産タグなどを含むいくつかのタイプのデバイスのいずれかによって具現化され得る。UEが信号をRANに送ることができる通信リンクは、アップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANが信号をUEに送ることができる通信リンクは、ダウンリンクチャネルまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用するトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネル、またはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0020】
本明細書で使用する「セル」または「セクタ」という用語は、コンテキストに依存して、基地局の複数のセルのうちの1つに、または基地局自体に対応し得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上での)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティを指す場合があり、同じまたは異なるキャリアを介して動作する近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))と関連付けられ得る。いくつかの例では、キャリアは、複数のセルをサポートしてよく、異なるセルは、異なるタイプのデバイスのためのアクセスを提供し得る、異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。いくつかの例では、「セル」という用語は、論理エンティティがその上で動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指すことがある。
【0021】
図1を参照すると、通信システム100の例は、UE105、UE106、無線アクセスネットワーク(RAN)、ここでは第5世代(5G)次世代(NG)RAN(NG-RAN)135、および5Gコアネットワーク(5GC)140を含む。UE105および/またはUE106は、たとえば、IoTデバイス、ロケーション追跡器デバイス、セルラー電話、車両(たとえば、車、トラック、バス、ボートなど)、または他のデバイスであってよい。5Gネットワークは新無線(NR)ネットワークと呼ばれる場合もあり、NG-RAN135は5G RANと、またはNR RANと呼ばれる場合があり、5GC140はNGコアネットワーク(NGC)と呼ばれる場合がある。NG-RANおよび5GCの規格化が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において進行中である。したがって、NG-RAN135および5GC140は、3GPP(登録商標)からの、5Gサポートのための現行または将来の規格に準拠し得る。NG-RAN135は、別のタイプのRAN、たとえば、3G RAN、4Gロングタームエボリューション(LTE)RANなどであってよい。UE106は、システム100中の同様の他のエンティティへ/から信号を送る、かつ/または受信するように構成され、UE105に同様に結合されてよいが、そのようなシグナリングは、図を簡単にするために、
図1に示されていない。同様に、本考察は、簡潔のためにUE105に焦点を置いている。通信システム100は、全地球測位システム(GPS)、全地球的航法衛星システム(GLONASS)、Galileo、もしくはBeidouまたはインド地域航法衛星システム(IRNSS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、もしくはワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)など、何らかの他のローカルもしくは地域SPSのような衛星測位システム(SPS)(たとえば、全地球的航法衛星システム(GNSS))用に、衛星ビークル(SV)190、191、192、193のコンスタレーション185からの情報を使用することができる。通信システム100の追加構成要素について、以下で説明する。通信システム100は、追加または代替の構成要素を含んでよい。
【0022】
図1に示すように、NG-RAN135は、NRノードB(gNB)110a、110b、および次世代eノードB(ng-eNB)114を含み、5GC140は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115、セッション管理機能(SMF)117、ロケーション管理機能(LMF)120、ならびにゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125を含む。gNB110a、110bおよびng-eNB114は、互いに、通信可能に結合され、各々、UE105と双方向にワイヤレス通信するように構成され、各々、AMF115に通信可能に結合され、それと双方向に通信するように構成される。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、基地局(BS)と呼ばれ得る。AMF115、SMF117、LMF120、およびGMLC125は、互いに通信可能に結合され、GMLCは、外部クライアント130に通信可能に結合される。SMF117は、メディアセッションを作成し、制御し、消去するように、サービス制御機能(SCF)(図示せず)の初期接触点として働き得る。gNB110a、110b、および/またはng-eNB114などの基地局は、マクロセル(たとえば、高電力セルラー基地局)、またはスモールセル(たとえば、低電力セルラー基地局)、またはアクセスポイント(たとえば、WiFi、WiFi-Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)、Zigbeeなどの短距離技術で通信するように構成された短距離基地局)などであってよい。1つまたは複数の基地局、たとえば、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数が、複数のキャリアを介してUE105と通信するように構成されてよい。gNB110a、110b、およびng-eNB114の各々は、それぞれの地理的領域、たとえばセルに通信カバレージを提供し得る。各セルは、基地局アンテナに応じて複数のセクタに区分され得る。
【0023】
図1は、様々な構成要素の一般化された図解を与え、構成要素のいずれかまたはすべてが必要に応じて使用されてよく、各々が、必要に応じて複製されるか、または省かれてよい。具体的には、1つのUE105が図示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が通信システム100中で使用されてよい。同様に、通信システム100は、より大きい(またはより小さい)数のSV(すなわち、図示されている4つのSV190~193よりも多いか、もしくは少ない)、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、外部クライアント130、および/または他の構成要素を含み得る。通信システム100中の様々な構成要素を接続する、図示される接続は、追加(媒介)構成要素、直接もしくは間接的な物理および/もしくはワイヤレス接続、ならびに/または追加ネットワークを含み得るデータおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能性に依存して、並べ替えられ、組み合わされ、分離され、代用され、かつ/または省かれてよい。
【0024】
図1は5Gベースのネットワークを示すが、同様のネットワーク実装形態および構成が、3G、ロングタームエボリューション(LTE)などのような、他の通信技術用に使われてよい。本明細書に記載する実装形態(5G技術用ならびに/または1つもしくは複数の他の通信技術および/もしくはプロトコル用であろうとも)は、指向性同期信号を送信(もしくはブロードキャスト)し、UE(たとえば、UE105)において指向性信号を受信し、計測し、かつ/またはUE105に(GMLC125もしくは他のロケーションサーバを介して)ロケーション支援を提供し、かつ/またはそのような指向的に送信された信号についてのUE105において受信された計測量に基づいて、UE105、gNB110a、110b、もしくはLMF120などのロケーション可能デバイスにおいてUE105についてのロケーションを計算するのに使われてよい。ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125、ロケーション管理機能(LMF)120、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115、SMF117、ng-eNB(eノードB)114ならびにgNB(gノードB)110a、110bは例であり、様々な実施形態において、それぞれ、他の様々なロケーションサーバ機能性および/または基地局機能性によって置き換えられるか、またはそれらを含んでよい。
【0025】
システム100は、システム100の構成要素が互いと(少なくともときには、ワイヤレス接続を使って)直接または間接的に、たとえば、gNB110a、110b、ng-eNB114および/または5GC140(および/または1つもしくは複数の他の送受信基地局など、図示しない1つもしくは複数の他のデバイス)を介して通信することができるという点において、ワイヤレス通信が可能である。間接通信のために、通信は、あるエンティティから別のエンティティへの送信中に、たとえば、データパケットのヘッダー情報を変えるように、フォーマットを変えるように、など、改変されてよい。UE105は、複数のUEを含んでよく、モバイルワイヤレス通信デバイスであってよいが、ワイヤレスに、およびワイヤード接続を介して通信することができる。UE105は、様々なデバイス、たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、車両ベースのデバイスなどのいずれであってもよいが、これらは例であり、UE105は、これらの構成のいずれかであることが求められるのではなく、他の構成のUEが使われてよい。他のUEは、装着可能デバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートジュエリー、スマートグラスまたはヘッドセットなど)を含み得る。現在存在するか、それとも将来開発されるかにかかわらず、さらに他のUEが使われてよい。さらに、他のワイヤレスデバイス(モバイルであろうとなかろうと)が、システム100内で実装されてよく、互いと、ならびに/またはUE105、gNB110a、110b、ng-eNB114、5GC140、および/もしくは外部クライアント130と通信することができる。たとえば、そのような他のデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイス、医療デバイス、ホームエンターテインメントおよび/または自動化デバイスなどを含み得る。5GC140は、外部クライアント130(たとえば、コンピュータシステム)と通信して、たとえば、外部クライアント130が、UE105に関するロケーション情報を(たとえば、GMLC125を介して)要求および/または受信することができるようにし得る。
【0026】
UE105または他のデバイスは、様々なネットワーク中で、および/または様々な目的のために、および/または様々な技術(たとえば、5G、Wi-Fi通信、Wi-Fi通信の複数の周波数、衛星測位、1つもしくは複数のタイプの通信(たとえば、GSM(携帯電話グローバルシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、LTE(ロングタームエボリューション)、V2X(車車間路車間、たとえば、V2P(車歩行者間)、V2I(路車間)、V2V(車車間)など)、IEEE802.11pなど)を使って、通信するように構成され得る。V2X通信は、セルラー(セルラーV2X(C-V2X))および/またはWiFi(たとえば、DSRC(専用短距離接続))であってよい。システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で被変調信号を同時に送信することができる。各被変調信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)信号などであり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られてよく、パイロット信号、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。UE105、106は、物理サイドリンク同期チャネル(PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、または物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)など、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを介して送信することによって、UE間サイドリンク(SL)通信を通して互いと通信することができる。
【0027】
UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を含んでよく、かつ/またはそのように呼ばれるか、もしくは何らかの他の名称で呼ばれ得る。その上、UE105は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、消費者資産追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、健康モニター、セキュリティシステム、スマートシティセンサー、スマートメーター、装着可能追跡器、または何らかの他の可搬型もしくは可動デバイスに対応し得る。通常であって必ずではないが、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、高レートパケットデータ(HRPD)、IEEE802.11WiFi(Wi-Fiとも呼ばれる)、ブルートゥース(登録商標)(BT)、世界規模相互運用マイクロ波アクセス(WiMAX)、5G新無線(NR)(たとえば、NG-RAN135および5GC140を使って)などのような1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使うワイヤレス通信をサポートし得る。UE105は、たとえば、デジタル加入者線(DSL)またはパケットケーブルを使って他のネットワーク(たとえば、インターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使うワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用により、UE105は、外部クライアント130と(たとえば、
図1に示さない、5GC140の要素を介して、もしくは可能性としてはGMLC125を介して)通信することが可能であり、かつ/または外部クライアント130は、UE105に関するロケーション情報を(たとえば、GMLC125を介して)受信することが可能であり得る。
【0028】
UE105は、たとえば、ユーザがオーディオ、ビデオおよび/もしくはデータI/O(入力/出力)デバイスならびに/または身体センサーと、別個のワイヤーラインもしくはワイヤレスモデムとを利用し得るパーソナルエリアネットワークにおいて、単一エンティティを含んでもよく、複数のエンティティを含んでもよい。UE105のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値、または位置フィックスと呼ばれてよく、地理的であってよく、したがって、高度成分(たとえば、標高、地面、床面、または地下からの高さまたは深さ)を含んでも含まなくてもよい、UE105についてのロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供する。代替として、UE105のロケーションが、都市ロケーションとして(たとえば、特定の部屋またはフロアなど、建物の中のどこかの地点または狭いエリアの住所または呼称として)表され得る。UE105のロケーションは、UE105がある程度の確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でその中に位置することが予想されるエリアまたはボリューム(地理的に、または都市の形のいずれかで定義される)として表され得る。UE105のロケーションは、たとえば、既知のロケーションからの距離および方向を含む相対ロケーションとして表され得る。相対ロケーションは、たとえば、地理的に、都市の観点で、または、たとえば、地図、見取り図、もしくは建築計画に示される地点、エリア、もしくはボリュームへの参照によって定義され得る、既知のロケーションにおける何らかの起点に相対して定義される相対座標(たとえば、X、Y(およびZ)座標)として表され得る。本明細書に含まれる記述では、ロケーションという用語の使用は、別段の指示がない限り、これらの変形体のいずれかを含んでもよい。UEのロケーションを計算するとき、局地的x、y、および可能性としてはz座標についての値を求め、次いで、所望される場合、局地座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面の上または下への高度について)絶対座標にコンバートすることが一般的である。
【0029】
UE105は、様々な技術のうちの1つまたは複数を使って、他のエンティティと通信するように構成されてよい。UE105は、1つまたは複数のデバイス間(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続するように構成されてよい。D2D P2Pリンクは、LTEダイレクト(LTE-D)、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)などのような、どの適切なD2D無線アクセス技術(RAT)でもサポートされ得る。D2D通信を使用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数などの送信/受信ポイント(TRP)の地理的カバレージエリア内にあってよい。そのようなグループ内の他のUEは、そのような地理的カバレージエリアの外にあり得るか、またはそうでなければ基地局からの送信を受信できない場合がある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ内の他のUEに送信し得る1対多(1:M)システムを使用し得る。TRPが、D2D通信用のリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPが関与することなくUEの間で実践され得る。D2D通信を使用するUEのグループのうちの1つまたは複数が、TRPの地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループ内の他のUEは、そのような地理的カバレージエリアの外にあるか、またはそうでなければ基地局からの送信を受信できない場合がある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ内の他のUEに送信し得る1対多(1:M)システムを使用し得る。TRPが、D2D通信用のリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPが関与することなくUEの間で実践され得る。
【0030】
図1に示すNG-RAN135中の基地局(BS)は、gNB110aおよび110bと呼ばれるNRノードBを含む。NG-RAN135中のgNB110a、110bのペアは、1つまたは複数の他のgNBを介して相互に接続され得る。5Gネットワークへのアクセスが、UE105と、gNB110a、110bのうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE105に与えられ、これらのgNBは、5Gを使うUE105の代わりに、5GC140へのアクセスをワイヤレス通信に提供し得る。
図1において、UE105用のサービングgNBはgNB110aであると想定されるが、別のgNB(たとえば、gNB110b)が、UE105が別のロケーションに動く場合はサービングgNBとして作用してもよく、追加スループットおよび帯域幅をUE105に提供するための2次gNBとして作用してもよい。
【0031】
図1に示すNG-RAN135中の基地局(BS)は、次世代発展型ノードBとも呼ばれるng-eNB114を含み得る。ng-eNB114は、可能性としては1つもしくは複数の他のgNBおよび/または1つもしくは複数の他のng-eNBを介して、NG-RAN135中のgNB110a、110bのうちの1つまたは複数に接続され得る。ng-eNB114は、LTEワイヤレスアクセスおよび/または進化型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスをUE105に提供し得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数が、UE105の位置を判断するのを支援するための信号を送信し得るが、UE105から、または他のUEからの信号を受信しなくてよい測位専用ビーコンとして機能するように構成されてよい。
【0032】
gNB110a、110b、および/またはng-eNB114は各々、1つまたは複数のTRPを備え得る。たとえば、BSのセル内の各セクタがTRPを備え得るが、複数のTRPが、1つまたは複数の構成要素を共有する(たとえば、プロセッサを共有するが別個のアンテナを有する)ことができる。システム100は、排他的にマクロTRPを含み得るか、またはシステム100は、異なるタイプのTRP、たとえば、マクロ、ピコ、および/またはフェムトTRPなどを有し得る。マクロTRPは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーしてよく、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にすることがある。ピコTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーしてよく、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にすることがある。フェムトまたはホームTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーしてよく、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、自宅内のユーザ用端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。
【0033】
述べたように、
図1は、5G通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードを示すが、他の通信プロトコル、たとえば、LTEプロトコルまたはIEEE802.11xプロトコルなどに従って通信するように構成されたノードが使われてよい。たとえば、UE105にLTEワイヤレスアクセスを提供する発展型パケットシステム(EPS)では、RANが、発展型ノードB(eNB)を含む基地局を含み得る進化型ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)を含み得る。EPS用のコアネットワークが、発展型パケットコア(EPC)を含み得る。EPSがE-UTRANにEPCを加えたものを含んでよく、
図1において、E-UTRANはNG-RAN135に対応し、EPCは5GC140に対応する。
【0034】
gNB110a、110bおよびng-eNB114はAMF115と通信することができ、AMF115は、測位機能性のために、LMF120と通信する。AMF115は、セル変更およびハンドオーバを含む、UE105のモビリティをサポートすることができ、UE105へのシグナリング接続と、可能性としてはUE105向けのデータおよびボイスベアラとをサポートすることに関与し得る。LMF120は、UE105と直接、たとえば、ワイヤレス通信を通して、またはgNB110a、110b、および/またはng-eNB114と直接通信することができる。LMF120は、UE105がNG-RAN135にアクセスするとき、UE105の測位をサポートすることができ、アシスト型GNSS(A-GNSS)、観測到着時間差(OTDOA)(たとえば、ダウンリンク(DL)OTDOAもしくはアップリンク(UL)OTDOA)、ラウンドトリップ時間(RTT)、マルチセルRTT、リアルタイムキネマティック(RTK)、精密単独測位(PPP)、差動GNSS(DGNSS)、拡張セルID(E-CID)、到来角(AoA)、発射角(AoD)、および/または他の位置方法などの位置手順/方法をサポートすることができる。LMF120は、たとえば、AMF115から、またはGMLC125から受信された、UE105についてのロケーションサービス要求を処理することができる。LMF120は、AMF115に、および/またはGMLC125に接続されてよい。LMF120は、ロケーションマネージャ(LM)、ロケーション機能(LF)、商用LMF(CLMF)、または付加価値LMF(VLMF)など、他の名称で呼ばれる場合がある。LMF120を実装するノード/システムは、追加または代替として、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装することができる。測位機能性(UE105のロケーションの導出を含む)の少なくとも一部は、UE105において(たとえば、gNB110a、110bおよび/もしくはng-eNB114によってワイヤレスノードによって送信された信号についての、UE105によって取得された信号計測値、ならびに/または、たとえばLMF120によってUE105に与えられた支援データを使って)実施されてよい。AMF115は、UE105と5GC140との間のシグナリングを処理する制御ノードとして働くことができ、QoS(サービス品質)フローおよびセッション管理を提供し得る。AMF115は、セル変更およびハンドオーバを含む、UE105のモビリティをサポートすることができ、UE105へのシグナリング接続をサポートすることに関与し得る。
【0035】
GMLC125は、外部クライアント130から受信される、UE105についてのロケーション要求をサポートすることができ、そのようなロケーション要求を、AMF115によってLMF120へフォワードするために、AMF115へフォワードすればよく、またはロケーション要求をLMF120へ直接フォワードすればよい。LMF120からのロケーション応答(たとえば、UE105についてのロケーション推定値を含む)が、直接、またはAMF115を介してのいずれかでGMLC125へ戻されてよく、GMLC125は次いで、ロケーション応答(たとえば、ロケーション推定値を含む)を外部クライアント130へ戻せばよい。GMLC125は、AMF115とLMF120の両方に接続されて示されているが、いくつかの実装形態では、AMF115またはLMF120に接続されなくてもよい。
【0036】
図1にさらに示されるように、LMF120は、3GPP(登録商標)技術仕様(TS)38.455において定義され得る新無線位置プロトコルA(NPPaまたはNRPPaと呼ばれ得る)を使って、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と通信することができる。NRPPaは、3GPP(登録商標) TS36.455において定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)と同じ、同様、またはその拡張であってよく、NRPPaメッセージは、AMF115を介して、gNB110a(もしくはgNB110b)とLMF120との間、および/またはng-eNB114とLMF120との間で転送される。
図1にさらに示されるように、LMF120およびUE105は、3GPP(登録商標) TS36.355において定義され得るLTE測位プロトコル(LPP)を使って通信することができる。LMF120およびUE105はさらに、または代わりに、LPPと同じ、同様、またはその拡張であってよい新無線測位プロトコル(NPPまたはNRPPと呼ばれ得る)を使って通信することができる。ここで、LPPおよび/またはNPPメッセージは、UE105向けに、AMF115およびサービングgNB110a、110bもしくはサービングng-eNB114を介して、UE105とLMF120との間で転送され得る。たとえば、LPPおよび/またはNPPメッセージが、5Gロケーションサービスアプリケーションプロトコル(LCS AP)を使って、LMF120とAMF115との間で転送されてよく、5G非アクセス層(NAS)プロトコルを使って、AMF115とUE105との間で転送されてよい。LPPおよび/またはNPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、OTDOAおよび/またはE-CIDなどのUEアシスト型および/またはUEベースの位置方法を使って、UE105の測位をサポートするのに使われ得る。NRPPaプロトコルは、E-CID(たとえば、gNB110a、110bもしくはng-eNB114によって取得された計測値とともに使われるとき)などのネットワークベースの位置方法を使って、UE105の測位をサポートするのに使われてよく、かつ/またはgNB110a、110b、および/もしくはng-eNB114からの指向性SS(同期信号)またはPRS送信を定義するパラメータなどのロケーション関連情報をgNB110a、110bおよび/もしくはng-eNB114から取得するためにLMF120によって使われてよい。LMF120は、gNBもしくはTRPとコロケートされるか、もしくは統合されてよく、またはgNBおよび/もしくはTRPから離れて配置されてよく、gNBおよび/もしくはTRPと直接もしくは間接的に通信するように構成されてよい。
【0037】
UEアシスト型位置方法を用いて、UE105は、ロケーション計測値を取得し、計測値を、UE105についてのロケーション推定値の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)へ送ることができる。たとえば、ロケーション計測値は、gNB110a、110b、ng-eNB114、および/またはWLAN APについての受信信号強度指示(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)および/または基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含み得る。ロケーション計測値は、さらに、または代わりに、SV190~193についてのGNSS擬似範囲、コードフェーズ、および/またはキャリアフェーズの計測値を含み得る。
【0038】
UEベースの位置方法を用いると、UE105は、ロケーション計測値(たとえば、UEアシスト型位置方法についてのロケーション計測値と同じまたは同様であってよい)を取得することができ、UE105のロケーションを(たとえば、LMF120などのロケーションサーバから受信されるか、あるいはgNB110a、110b、ng-eNB114、もしくは他の基地局またはAPによってブロードキャストされる支援データの助けを得て)計算することができる。
【0039】
ネットワークベースの位置方法を用いると、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB110a、110b、および/もしくはng-eNB114)またはAPは、ロケーション計測値(たとえば、UE105によって送信された信号についてのRSSI、RTT、RSRP、RSRQもしくは到着時間(ToA)の計測値)を取得することができ、かつ/またはUE105によって取得された計測値を受信することができる。1つまたは複数の基地局またはAPは、計測値を、UE105についてのロケーション推定値の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)へ送ればよい。
【0040】
NRPPaを使って、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114によってLMF120に提供される情報は、指向性SSまたはPRS送信についてのタイミングおよび構成情報と、ロケーション座標とを含み得る。LMF120は、この情報の一部または全部を、NG-RAN135および5GC140を介して、LPPおよび/またはNPPメッセージ中で支援データとしてUE105に提供することができる。
【0041】
LMF120からUE105へ送られたLPPまたはNPPメッセージは、UE105に、所望の機能性に依存して、様々なことのうちのいずれかを行うよう、命令することができる。たとえば、LPPまたはNPPメッセージは、UE105がGNSS(もしくはA-GNSS)、WLAN、E-CID、および/またはOTDOA(もしくは何らかの他の位置方法)についての計測値を取得するための命令を含んでもよい。E-CIDのケースでは、LPPまたはNPPメッセージは、gNB110a、110b、および/もしくはng-eNB114のうちの1つもしくは複数によってサポートされる(またはeNBもしくはWiFi APなど、何らかの他のタイプの基地局によってサポートされる)特定のセル内で送信された指向性信号の1つまたは複数の計測量(たとえば、ビームID、ビーム幅、平均角度、RSRP、RSRQ計測値)を取得するよう、UE105に命令し得る。UE105は、計測量を、サービングgNB110a(またはサービングng-eNB114)およびAMF115を介して、LPPまたはNPPメッセージ中で(たとえば、5G NASメッセージの中で)LMF120へ送り返してよい。
【0042】
述べたように、通信システム100は、5G技術との関係で記載されているが、通信システム100は、UE105などのモバイルデバイスをサポートし、それらと対話するために使われる、GSM、WCDMA(登録商標)、LTEなどのような、他の通信技術をサポートするように(たとえば、ボイス、データ、測位、および他の機能性を実装するように)実装されてよい。いくつかのそのような実施形態では、5GC140は、異なるエアインターフェースを制御するように構成されてよい。たとえば、5GC140は、5GC140における非3GPP(登録商標)ネットワーク間接続機能(
図1には示さないN3IWF)を使って、WLANに接続され得る。たとえば、WLANは、UE105用にIEEE802.11WiFiアクセスをサポートすることができ、1つまたは複数のWiFi APを備え得る。ここで、N3IWFは、WLANに、およびAMF115など、5GC140中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、NG-RAN135と5GC140の両方が、1つまたは複数の他のRANおよび1つまたは複数の他のコアネットワークで置き換えられてよい。たとえば、EPSでは、NG-RAN135は、eNBを含むE-UTRANで置き換えられてよく、5GC140は、AMF115の代わりにモビリティ管理エンティティ(MME)と、LMF120の代わりのE-SMLCと、GMLC125と同様であってよいGMLCとを含むEPCで置き換えられてよい。そのようなEPSでは、E-SMLCは、E-UTRAN中でeNBとの間でロケーション情報を送り、受信するために、NRPPaの代わりにLPPaを使うことができ、UE105の測位をサポートするのにLPPを使うことができる。これらの他の実施形態では、指向性PRSを使う、UE105の測位が、5Gネットワークについて本明細書に記載するものと類似したやり方でサポートされてよく、違いは、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、およびLMF120について本明細書に記載する機能および手順が、いくつかの場合には、eNB、WiFi AP、MME、およびE-SMLCなど、代わりに他のネットワーク要素に当てはまり得ることである。
【0043】
述べたように、いくつかの実施形態では、測位機能性は、少なくとも部分的には、その位置が判断されるべきであるUE(たとえば、
図1のUE105)の範囲内にある基地局(gNB110a、110b、および/またはng-eNB114など)によって送られる指向性SSまたはPRSビームを使って実装され得る。UEは、いくつかの事例では、複数の基地局(gNB110a、110b、ng-eNB114などのような)からの指向性SSまたはPRSビームを、UEの位置を計算するのに使うことができる。
【0044】
図2も参照すると、UE200は、UE105、106のうちの1つの、例であり、プロセッサ210と、ソフトウェア(SW)212を含むメモリ211と、1つまたは複数のセンサー213と、トランシーバ215(ワイヤレストランシーバ240およびワイヤードトランシーバ250を含む)用のトランシーバインターフェース214と、ユーザインターフェース216と、衛星測位システム(SPS)受信機217と、カメラ218と、位置デバイス(PD)219とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ210、メモリ211、センサー213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および位置デバイス219は、バス220(たとえば、光および/または電気通信用に構成され得る)によって互いに、通信可能に結合され得る。図示されている装置のうちの1つまたは複数(たとえば、カメラ218、位置デバイス219、および/またはセンサー213のうちの1つもしくは複数、など)は、UE200から省かれてよい。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ210は、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタル信号プロセッサ(DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、および/またはセンサープロセッサ234を含む複数のプロセッサを含み得る。プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を含み得る。たとえば、センサープロセッサ234は、たとえば、RF(無線周波数)検知(1つもしくは複数の(セルラー)ワイヤレス信号が送信され、反射が、オブジェクトを識別し、マッピングし、かつ/もしくは追跡するのに使われる)、および/または超音波などのためのプロセッサを備えてよい。モデムプロセッサ232は、デュアルSIM/デュアル接続性(またはさらに多くのSIM)をサポートすることができる。たとえば、SIM(加入者アイデンティティモジュールまたは加入者識別モジュール)が相手先ブランド製造会社(OEM)によって使われてよく、別のSIMが、UE200のエンドユーザによって接続性のために使われてよい。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ211は、実行されると、プロセッサ210に、本明細書に記載する様々な機能を実施させるように構成された命令を含むプロセッサ可読プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってよいソフトウェア212を記憶することができる。代替的に、ソフトウェア212は、プロセッサ210によって直接実行可能でなくてよいが、たとえば、コンパイルされ実行されると、プロセッサ210に機能を実行させるように構成されてよい。本記述は、プロセッサ210が機能を実施することに言及している場合があるが、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本記述は、プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、プロセッサ210が機能を実施することに言及する場合がある。本記述は、UE200の適切な構成要素のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、UE200が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ210は、メモリ211に加え、および/またはその代わりに、記憶された命令をもつメモリを含み得る。プロセッサ210の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0045】
図2に示すUE200の構成は、請求項を含む本開示の例であって限定ではなく、他の構成が使われてよい。たとえば、UEの例示的構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数と、メモリ211と、ワイヤレストランシーバ240とを含む。他の例示的構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つもしくは複数、メモリ211、ワイヤレストランシーバ、センサー213のうちの1つもしくは複数、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、PD219、および/またはワイヤードトランシーバを含む。
【0046】
UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信され、ダウンコンバートされた信号のベースバンド処理を実施することが可能であり得るモデムプロセッサ232を備え得る。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信用にアップコンバートされるように、信号のベースバンド処理を実施することができる。同じくまたは代替的に、ベースバンド処理は、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231によって実施されてよい。ただし、他の構成が、ベースバンド処理を実施するのに使われてよい。
【0047】
UE200は、たとえば、1つもしくは複数の慣性センサー、1つもしくは複数の磁力計、1つもしくは複数の環境センサー、1つもしくは複数の光センサー、1つもしくは複数の重みセンサー、および/または1つもしくは複数の無線周波数(RF)センサーなどのような、様々なタイプのセンサーのうちの1つまたは複数を含み得るセンサー213を含み得る。慣性計測ユニット(IMU)は、たとえば、1つもしくは複数の加速度計(たとえば、3つの次元でのUE200の加速に集団で応答する)および/または1つもしくは複数のジャイロスコープ(たとえば、3次元ジャイロスコープ)を含み得る。センサー213は、たとえば、1つまたは複数のコンパスアプリケーションをサポートするためなど、様々な目的のいずれかのために使うことができる配向(たとえば、磁北および/または真北に相対して)を判断するための1つまたは複数の磁力計(たとえば、3次元磁力計)を含み得る。環境センサーは、たとえば、1つもしくは複数の温度センサー、1つもしくは複数の気圧センサー、1つもしくは複数の環境光センサー、1つもしくは複数のカメラ撮像機、および/または1つもしくは複数のマイクロフォンなどを含み得る。センサー213は、たとえば、測位および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなど、1つまたは複数のアプリケーションをサポートして、メモリ211に記憶され、DSP231および/または汎用/アプリケーションプロセッサ230によって処理され得るもののアナログおよび/またはデジタル信号指示を生成することができる。
【0048】
センサー213は、相対ロケーション計測、相対ロケーション判断、動き判断などにおいて使うことができる。センサー213によって検出された情報は、動き検出、相対移動、推測航法、センサーベースのロケーション判断、および/またはセンサーアシスト型ロケーション判断のために使うことができる。センサー213は、UE200が固定される(静止している)か、それとも移動性であるか、および/またはUE200のモビリティに関する特定の有用情報を、LMF120に報告するべきかどうかを判断するのに有用であり得る。たとえば、センサー213によって取得/計測された情報に基づいて、UE200は、UE200が移動を検出したこと、またはUE200が動いたことを、LMF120に通知/報告し、(たとえば、センサー213によって可能にされた、推測航法、もしくはセンサーベースのロケーション判断、もしくはセンサーアシスト型ロケーション判断による)相対移動/距離を報告すればよい。別の例では、相対測位情報のために、センサー/IMUは、UE200に対する他のデバイスの角度および/または配向などを判断するのに使われ得る。
【0049】
IMUは、UE200の動きの方向および/または動きのスピードについての計測値を与えるように構成されてよく、計測値は、相対ロケーション判断において使われ得る。たとえば、IMUの1つもしくは複数の加速度計および/または1つもしくは複数のジャイロスコープは、それぞれ、UE200の回転の線形加速度およびスピードを検出し得る。UE200の線形加速度および回転スピード計測値は、UE200の動きの瞬間的方向ならびに移動を判断するために、時間経過とともに統合されてよい。動きの瞬間的方向および移動は、UE200のロケーションを追跡するために統合されてよい。たとえば、UE200の基準ロケーションは、たとえば、SPS受信機217を使って(および/またはいくつかの他の手段によって)ある瞬間のために判断されてよく、この瞬間の後にとられた、加速度計およびジャイロスコープからの計測値が、基準ロケーションに相対したUE200の動き(方向および距離)に基づいて、UE200の現在ロケーションを判断するために、推測航法において使われてよい。
【0050】
磁力計は、UE200の配向を判断するのに使うことができる、異なる方向における磁界強度を判断することができる。たとえば、配向は、UE200にデジタルコンパスを提供するのに使われ得る。磁力計は、2つの直交次元での磁界強度を検出し、その指示を与えるように構成された2次元の磁力計を含み得る。磁力計は、3つの直交次元での磁界強度を検出し、その指示を与えるように構成された3次元の磁力計を含み得る。磁力計は、磁界を検知し、磁界の指示を、たとえば、プロセッサ210に与えるための手段を提供し得る。
【0051】
トランシーバ215は、それぞれ、ワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成されたワイヤレストランシーバ240およびワイヤードトランシーバ250を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を送信(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)ならびに/あるいは受信(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)し、ワイヤレス信号248からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号へ、ならびにワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号248へ信号を変換するためにアンテナ246に結合されたワイヤレス送信機242およびワイヤレス受信機244を含み得る。ワイヤレス送信機242は、適切な構成要素(たとえば、電力増幅器およびデジタル-アナログコンバータ)を含む。ワイヤレス受信機244は、適切な構成要素(たとえば、1つまたは複数の増幅器、1つまたは複数の周波数フィルタ、およびアナログ-デジタルコンバータ)を含む。ワイヤレス送信機242は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤレス受信機244は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ240は、5Gニューラジオ(NR)、GSM(携帯電話グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP(登録商標) LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)、Zigbeeなどのような様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、信号を(たとえば、TRPおよび/または1つもしくは複数の他のデバイスと)通信するように構成され得る。新無線は、mm波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使い得る。ワイヤードトランシーバ250は、ワイヤード通信用に構成されたワイヤード送信機252およびワイヤード受信機254、たとえばNG-RAN135へ通信を送り、そこから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために使用することができる、ネットワークインターフェースを含み得る。ワイヤード送信機252は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤード受信機254は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば、光通信および/または電気通信用に構成されてよい。トランシーバ215は、たとえば、光および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、少なくとも部分的に、トランシーバ215と統合され得る。ワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、および/またはアンテナ246は、適切な信号を、それぞれ、送り、かつ/または受信するための、それぞれ、複数の送信機、複数の受信機、および/または複数のアンテナを含み得る。
【0052】
ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどのような、いくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を含み得る。ユーザインターフェース216は、これらのデバイスのいずれかのうちの複数を含み得る。ユーザインターフェース216は、UE200によって収容される1つまたは複数のアプリケーションと、ユーザが対話することを可能にするように構成されてよい。たとえば、ユーザインターフェース216は、アナログおよび/またはデジタル信号の指示を、ユーザからのアクションに応答してDSP231および/または汎用/アプリケーションプロセッサ230によって処理されるようにメモリ211に記憶することができる。同様に、UE200上に収容されたアプリケーションが、アナログおよび/またはデジタル信号の指示を、ユーザに出力信号を提示するためにメモリ211に記憶することができる。ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタル-アナログ回路構成、アナログ-デジタル回路構成、増幅器および/または利得制御回路構成(これらのデバイスのいずれかのうちの複数を含む)を含むオーディオ入力/出力(I/O)デバイスを含み得る。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使われてもよい。同じくまたは代替的に、ユーザインターフェース216は、たとえば、ユーザインターフェース216のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での接触および/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサーを含んでよい。
【0053】
SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信し、獲得することが可能であり得る。SPSアンテナ262は、SPS信号260をワイヤレス信号からワイヤード信号、たとえば、電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合されてよい。SPS受信機217は、UE200のロケーションを推定するために、獲得されたSPS信号260を全体的または部分的に処理するように構成されてよい。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使って三辺測量によってUE200のロケーションを判断するように構成されてよい。汎用/アプリケーションプロセッサ230、メモリ211、DSP231および/または1つもしくは複数の特殊化プロセッサ(図示せず)は、SPS受信機217とともに、獲得されたSPS信号を全体的もしくは部分的に処理するのに、および/またはUE200の推定ロケーションを算出するのに使用されてよい。メモリ211は、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240から獲得された信号)の指示(たとえば、計測値)を、測位動作を実施する際の使用のために記憶することができる。汎用/アプリケーションプロセッサ230、DSP231、および/または1つもしくは複数の特殊化プロセッサ、および/またはメモリ211は、ロケーションエンジンを、UE200のロケーションを推定するために計測値を処理する際の使用のために提供するか、またはサポートし得る。
【0054】
UE200は、静止画または動画をキャプチャするためのカメラ218を含み得る。カメラ218は、たとえば、撮像センサー(たとえば、電荷結合素子またはCMOS(相補型金属酸化物半導体)撮像機)、レンズ、アナログ-デジタル回路構成、フレームバッファなどを備え得る。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮が、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。同じくまたは代替的に、ビデオプロセッサ233が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を実施し得る。ビデオプロセッサ233は、記憶された画像データを、たとえば、ユーザインターフェース216のディスプレイデバイス(図示せず)上での表示のために復号/圧縮解除することができる。
【0055】
位置デバイス(PD)219は、UE200の位置、UE200の動き、および/もしくはUE200の相対的位置、ならびに/または時間を判断するように構成されてよい。たとえば、PD219は、SPS受信機217と通信し、かつ/またはその一部もしくは全部を含むことができる。PD219は、1つまたは複数の測位方法の少なくとも一部分を実施するために、必要に応じてプロセッサ210およびメモリ211と連動し得るが、本明細書における記述は、PD219が、測位方法に従って実施するように構成されること、または実施することに言及する場合がある。PD219は、同じくまたは代替的に、三辺測量のために、SPS信号260を取得し、使うのを支援するために、または両方のために、地上波ベースの信号(たとえば、ワイヤレス信号248のうちの少なくともいくつか)を使ってUE200のロケーションを判断するように構成されてよい。PD219は、サービング基地局のセル(たとえば、セル中心)および/またはE-CIDなど、別の技法に基づいて、UE200のロケーションを判断するように構成されてよい。PD219は、カメラ218からの1つまたは複数の画像と、ランドマーク(たとえば、山などの自然ランドマークおよび/または建物、橋、道路などのような人工ランドマーク)の既知のロケーションと組み合わされた画像認識とを使って、UE200のロケーションを判断するように構成されてよい。PD219は、UE200のロケーションを判断するための1つまたは複数の他の技法を(たとえば、UEの自己報告ロケーション(たとえば、UEの位置ビーコンの一部)に依拠して)使うように構成されてよく、UE200のロケーションを判断するのに、技法の組合せ(たとえば、SPSおよび地上測位信号)を使ってよい。PD219は、UE200の配向および/または動きを検知し、プロセッサ210(たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231)がUE200の動き(たとえば、速度ベクトルおよび/または加速度ベクトル)を判断するのに使うように構成され得るその指示を与え得るセンサー213(たとえば、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計など)のうちの1つまたは複数を含み得る。PD219は、判断された位置および/または動きにおける不確実性および/または誤差の指示を与えるように構成され得る。PD219の機能性は、様々なやり方および/または構成で、たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230、トランシーバ215、SPS受信機217、および/またはUE200の別の構成要素によって提供されてよく、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または様々なそれらの組合せによって提供されてよい。
【0056】
図3も参照すると、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のTRP300の例が、プロセッサ310と、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311と、トランシーバ315とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ310、メモリ311、およびトランシーバ315は、バス320(たとえば、光および/または電気通信用に構成されてよい)によって互いに、通信可能に結合され得る。図示されている装置のうちの1つまたは複数(たとえば、ワイヤレストランシーバ)が、TRP300から省かれてよい。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ310は、複数のプロセッサ(たとえば、
図2に示すように、汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)を含み得る。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ311は、実行されると、プロセッサ310に、本明細書に記載する様々な機能を実施させるように構成された命令を含むプロセッサ可読プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってよいソフトウェア312を記憶することができる。代替的に、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能でなくてよいが、たとえば、コンパイルされ実行されると、プロセッサ310に機能を実施させるように構成されてよい。
【0057】
本記述は、プロセッサ310が機能を実施することに言及している場合があるが、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合など、他の実装形態も含む。本記述は、プロセッサ310の中に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、プロセッサ310が機能を実施することに言及する場合がある。本記述は、TRP300の(ならびにしたがって、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つの)1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ310およびメモリ311)が機能を実施することに対する簡略として、TRP300が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ310は、メモリ311に加え、および/またはその代わりに、記憶された命令をもつメモリを含み得る。プロセッサ310の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0058】
トランシーバ315は、それぞれ、ワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成されたワイヤレストランシーバ340および/またはワイヤードトランシーバ350を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を送信(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のダウンリンクチャネル上で)ならびに/あるいは受信(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のアップリンクチャネル上で)し、ワイヤレス信号348からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号へ、ならびにワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号348へ信号を変換するために1つまたは複数のアンテナ346に結合されたワイヤレス送信機342およびワイヤレス受信機344を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機342は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤレス受信機344は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ340は、5G新無線(NR)、GSM(携帯電話グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP(登録商標) LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)、Zigbeeなどのような様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、信号を(たとえば、UE200、1つもしくは複数の他のUE、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ350は、ワイヤード通信用に構成されたワイヤード送信機352およびワイヤード受信機354、たとえば、LMF120へ通信を送り、そこから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために使用することができる、たとえばネットワークインターフェース、および/または1つもしくは複数の他のネットワークエンティティを含み得る。ワイヤード送信機352は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤード受信機354は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤードトランシーバ350は、たとえば、光通信および/または電気通信用に構成されてよい。
【0059】
図3に示すTRP300の構成は、請求項を含む本開示の例であって限定ではなく、他の構成が使われてよい。たとえば、本明細書における記述は、TRP300がいくつかの機能を実施するように構成されるか、または実施すると論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、LMF120および/またはUE200によって実施されてよい(すなわち、LMF120および/またはUE200は、これらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成されてよい)。
【0060】
図4も参照すると、LMF120がその例であるサーバ400が、プロセッサ410と、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411と、トランシーバ415とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、バス420(たとえば、光および/または電気通信用に構成されてよい)によって互いに、通信可能に結合され得る。図示されている装置のうちの1つまたは複数(たとえば、ワイヤレストランシーバ)が、サーバ400から省かれてよい。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ410は、複数のプロセッサ(たとえば、
図2に示すように、汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)を含み得る。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ411は、実行されると、プロセッサ410に、本明細書に記載する様々な機能を実施させるように構成された命令を含むプロセッサ可読プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってよいソフトウェア412を記憶することができる。代替的に、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能でなくてよいが、たとえば、コンパイルされ実行されると、プロセッサ410に機能を実行させるように構成されてよい。本記述は、プロセッサ410が機能を実施することに言及している場合があるが、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本記述は、プロセッサ410の中に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、プロセッサ410が機能を実施することに言及する場合がある。本記述は、サーバ400の適切な構成要素のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、サーバ400が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ410は、メモリ411に加え、および/またはその代わりに、記憶された命令をもつメモリを含み得る。プロセッサ410の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0061】
トランシーバ415は、それぞれ、ワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成されたワイヤレストランシーバ440および/またはワイヤードトランシーバ450を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を送信(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネル上で)ならびに/または受信(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネル上で)し、ワイヤレス信号448からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号へ、ならびにワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号448へ信号を変換するために1つまたは複数のアンテナ446に結合されたワイヤレス送信機442およびワイヤレス受信機444を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機442は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤレス受信機444は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ440は、5G新無線(NR)、GSM(携帯電話グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP(登録商標) LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)、Zigbeeなどのような様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、信号を(たとえば、UE200、1つもしくは複数の他のUE、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ450は、ワイヤード通信用に構成されたワイヤード送信機452およびワイヤード受信機454、たとえば、TRP300へ通信を送り、そこから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために使用することができる、たとえばネットワークインターフェース、および/または1つもしくは複数の他のネットワークエンティティを含み得る。ワイヤード送信機452は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤード受信機454は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤードトランシーバ450は、たとえば、光通信および/または電気通信用に構成されてよい。
【0062】
本明細書における記述は、機能を実施するプロセッサ410に言及している場合があるが、プロセッサ410がソフトウェア(メモリ411に記憶された)および/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本明細書における記述は、サーバ400の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ410およびメモリ411)のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、サーバ400が機能を実施することに言及する場合がある。
【0063】
図4に示すサーバ400の構成は、請求項を含む本開示の例であって限定ではなく、他の構成が使われてよい。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は省かれてよい。同じくまたは代替的に、本明細書における記述は、サーバ400がいくつかの機能を実施するように構成されるか、または実施すると論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、TRP300および/またはUE200によって実施されてよい(すなわち、TRP300および/またはUE200は、これらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成されてよい)。
【0064】
測位技法
セルラーネットワーク中のUEの地上測位のために、高度順方向リンク三辺測量(AFLT)および観測到着時間差(OTDOA)などの技法がしばしば「UEアシスト型」モードで動作し、このモードでは、基地局によって送信された基準信号(たとえば、PRS、CRSなど)の計測値がUEによってとられ、次いで、ロケーションサーバに与えられる。ロケーションサーバは次いで、計測値と、基地局の既知のロケーションとに基づいてUEの位置を算出する。これらの技法は、UEの位置を算出するのに、UE自体ではなくロケーションサーバを使うので、これらの測位技法は、車またはセルフォンナビゲーションなどのアプリケーションでは頻繁には使われず、これらのアプリケーションは代わりに、通常は衛星ベースの測位に依拠する。
【0065】
UEは、精密単独測位(PPP)またはリアルタイムキネマティック(RTK)技術を使う高精度測位に、衛星測位システム(SPS)(全地球的航法衛星システム(GNSS))を使うことができる。これらの技術は、地上局からの計測値などの支援データを使う。LTEリリース15により、サービスに加入しているUEが排他的に情報を読むことができるようにデータが暗号化される。そのような支援データは、時間とともに変化する。したがって、サービスに加入しているUEは、加入のために支払いをしていない他のUEにデータを渡すことによって、他のUEのために容易に「暗号化を破る」ことはできない。この受渡しは、支援データが変わるたびに繰り返される必要がある。
【0066】
UEアシスト型測位では、UEは、計測値(たとえば、TDOA、到来角(AoA)など)を測位サーバ(たとえば、LMF/eSMLC)へ送る。測位サーバは、複数の「エントリ」または「レコード」、すなわちセルごとに1つのレコードを含む基地局アルマナック(BSA)を有し、各レコードは、地理的セルロケーションを含むが、他のデータも含み得る。BSA中の複数の「レコード」の中の「レコード」の識別子が参照されてよい。BSAおよびUEからの計測値が、UEの位置を計算するのに使われ得る。
【0067】
従来のUEベースの測位では、UEがそれ自体の位置を計算し、したがって、ネットワーク(たとえば、ロケーションサーバ)へ計測値を送ることを避け、これにより、レイテンシおよびスケーラビリティが改善する。UEは、ネットワークからの関連BSAレコード情報(たとえば、gNB(より広範には基地局)のロケーション)を使う。BSA情報は、暗号化されてよい。ただし、BSA情報がたとえば、以前記載したPPPまたはRTK支援データよりもはるかに頻繁に変化しないので、加入し、解読鍵のために支払いをしていないUEに対してBSA情報を利用可能にすることが、(PPPまたはRTK情報と比較して)より容易な場合がある。gNBによる基準信号の送信により、BSA情報は、クラウドソーシングまたはウォードライビングにとって潜在的にアクセス可能になり、現地および/または限度を超えた観察に基づいてBSA情報が生成されることを本質的に可能にする。
【0068】
測位技法は、位置判断精度および/またはレイテンシなど、1つまたは複数の基準に基づいて特徴付けられ、かつ/または評価されてよい。レイテンシは、位置関連データの判断をトリガするイベントと、そのデータが、測位システムインターフェース、たとえば、LMF120のインターフェースにおいて利用可能な状態との間に経過した時間である。測位システムの初期化において、位置関連データの、利用可能になるためのレイテンシは、初回測位時間(TTFF)と呼ばれ、TTFFの後のレイテンシよりも大きい。2つの連続する位置関連データ利用可能状態の間に経過した時間の逆は、更新レート、すなわち、初回測位の後に位置関連データが生成されるレートと呼ばれる。レイテンシは、たとえば、UEの処理能力に依存し得る。たとえば、272個のPRB(物理リソースブロック)割振りを想定してTの時間量(たとえば、T ms)ごとにUEが処理することができる時間(たとえば、ミリ秒)単位でのDL PRSシンボルの持続時間として、UEが、UEの処理能力を報告し得る。レイテンシに影響し得る能力の他の例は、UEがそこからのPRSを処理することができるTRPの数、UEが処理することができるPRSの数、およびUEの帯域幅である。
【0069】
多くの異なる測位技法(測位方法ともいう)のうちの1つまたは複数が、UE105、106のうちの1つなどのエンティティの位置を判断するのに使われ得る。たとえば、知られている位置判断技法は、RTT、マルチRTT、OTDOA(TDOAともいい、UL-TDOAおよびDL-TDOAを含む)、拡張セル識別(E-CID)、DL-AoD、UL-AoAなどを含む。RTTは、信号が、あるエンティティから別のエンティティに、およびその反対に移動するための時間を、2つのエンティティの間のレンジを判断するのに使う。レンジ、さらにエンティティのうちの第1のものの既知のロケーションおよび2つのエンティティの間の角度(たとえば、方位角)が、エンティティのうちの第2のもののロケーションを判断するのに使われ得る。マルチRTT(マルチセルRTTともいう)では、あるエンティティ(たとえば、UE)から他のエンティティ(たとえば、TRP)までの複数のレンジおよび他のエンティティの既知のロケーションが、あるエンティティのロケーションを判断するのに使われてよい。TDOA技法では、あるエンティティと他のエンティティとの間の移動時間の差が、他のエンティティからの相対レンジを判断するのに使われてよく、他のエンティティの既知のロケーションと組み合わされたものが、あるエンティティのロケーションを判断するのに使われてよい。到来および/または発射の角度が、エンティティのロケーションを判断するのを助けるのに使われ得る。たとえば、デバイスの間のレンジと組み合わされた信号の到来角または発射角(信号、たとえば、信号の移動時間、信号の受信電力などを使って判断される)およびデバイスのうちの1つの、既知のロケーションが、他のデバイスのロケーションを判断するのに使われてよい。到来または発射角は、真北などの基準方向に相対した方位角であってよい。到来または発射角は、エンティティから直接上方向に対する(すなわち、地球の中心から放射状に外向きに対する)天頂角であってよい。E-CIDは、サービングセルのアイデンティティ、タイミングアドバンス(すなわち、UEにおける受信時間と送信時間との間の差)、検出されたネイバーセル信号の推定タイミングおよび電力、ならびに可能性としては到来角(たとえば、基地局からの、UEにおける信号の、またはその反対)を、UEのロケーションを判断するのに使う。TDOAでは、ソースの既知のロケーション、およびソースからの送信時間の既知のオフセットとともに、異なるソースからの信号の、受信デバイスにおける到着時間の差が、受信デバイスのロケーションを判断するのに使われる。
【0070】
ネットワーク中心RTT推定では、サービング基地局は、2つ以上の近隣基地局(および、少なくとも3つの基地局が必要とされるので、通常はサービング基地局)のサービングセル上でRTT計測信号(たとえば、PRS)を走査/受信するよう、UEに命令する。1つまたは複数の基地局は、ネットワーク(たとえば、LMF120などのロケーションサーバ)によって割り振られた低再利用リソース(たとえば、基地局によってシステム情報を送信するのに使われるリソース)上でRTT計測信号を送信する。UEは、UEの現在のダウンリンクタイミング(たとえば、UEによって、そのサービング基地局から受信されたDL信号から導出された)に相対した、各RTT計測信号の到着時間(受信時間(receive time)、受信時間(reception time)、受信の時間、または到着時間(ToA)とも呼ばれる)を記録し、共通または個々のRTT応答メッセージ(たとえば、測位のためのSRS(サウンディング基準信号)、すなわち、UL-PRS)を、1つまたは複数の基地局へ送信し(たとえば、そのサービング基地局によって命令されたとき)、RTT計測信号のToAと、RTT応答メッセージの送信時間との間の時間差TRx→Tx(すなわち、UE TRx-TxまたはUERx-Tx)を、各RTT応答メッセージのペイロードに含めればよい。RTT応答メッセージは、RTT応答のToAを基地局がそこから推論することができる基準信号を含むことになる。基地局からのRTT計測信号の送信時間と、基地局におけるRTT応答のToAとの間の差TTx→Rxを、UEが報告した時間差TRx→Txと比較することによって、基地局は、基地局とUEとの間の伝搬時間を推論することができ、そこから、基地局は、この伝搬時間の間の光のスピードを想定することによって、UEと基地局との間の距離を判断することができる。
【0071】
UE中心RTT推定は、UEが(たとえば、サービング基地局によって命令されたとき)アップリンクRTT計測信号を送信することを除いて、ネットワークベースの方法と同様であり、計測信号は、UEの近隣にある複数の基地局によって受信される。各関与基地局が、ダウンリンクRTT応答メッセージで応答し、このメッセージは、基地局におけるRTT計測信号のToAと、基地局からのRTT応答メッセージの送信時間との間の時間差をRTT応答メッセージペイロードの中に含み得る。
【0072】
ネットワーク中心およびUE中心手順の両方のために、RTT算出を実施する側(ネットワークまたはUE)は(常にではないが)通常、第1のメッセージまたは信号(たとえば、RTT計測信号)を送信し、反対側は、第1のメッセージまたは信号のToAと、RTT応答メッセージまたは信号の送信時間との間の差を含み得る1つまたは複数のRTT応答メッセージまたは信号で応答する。
【0073】
マルチRTT技法が、位置を判断するのに使われ得る。たとえば、第1のエンティティ(たとえば、UE)が、(たとえば、基地局からユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャストされた)1つまたは複数の信号を送出してよく、複数の第2のエンティティ(たとえば、基地局および/またはUEなど、他のTSP)が、第1のエンティティから信号を受信し、この受信された信号に応答してよい。第1のエンティティは、複数の第2のエンティティから応答を受信する。第1のエンティティ(またはLMFなど、別のエンティティ)は、第2のエンティティからの応答を、第2のエンティティまでのレンジを判断するのに使えばよく、複数のレンジと、第2のエンティティの既知のロケーションとを、三辺測量によって第1のエンティティのロケーションを判断するのに使えばよい。
【0074】
いくつかの例では、追加の情報が、直線方向(たとえば、水平面にまたは三次元にであり得る)、または場合によっては(たとえば、基地局の位置からUEに対する)方向の範囲を規定する到来角(AoA)もしくは離脱角(AoD)の形態で取得され得る。2つの方向の交差により、UEについてのロケーションの別の推定値を与えることができる。
【0075】
PRS(測位基準信号)信号を使う測位技法(たとえば、TDOAおよびRTT)のために、複数のTRPによって送られたPRS信号が計測され、信号の到着時間、既知の送信時間、およびTRPの既知のロケーションが、UEからTRPまでのレンジを判断するのに使われる。たとえば、RSTD(基準信号時間差)が、複数のTRPから受信されたPRS信号について判断され、UEの位置(ロケーション)を判断するためにTDOA技法において使われてよい。この測位基準信号はPRSまたはPRS信号と呼ばれることがある。PRS信号は通常、同じ電力を使って送られ、同じ信号特性(たとえば、同じ周波数偏移)をもつPRS信号が互いと干渉する場合があり、それにより、より遠くのTRPからの信号が検出され得ないように、より遠くのTRPからのPRS信号が、より近くのTRPからのPRS信号によって圧倒され得る。PRSミューティングが、いくつかのPRS信号をミュートする(PRS信号の電力を、たとえば、ゼロに削減し、したがって、PRS信号を送信しない)ことによる干渉を削減するのを助けるのに使われてよい。このようにして、(UEにおいて)より弱いPRS信号が、より強いPRS信号がより弱いPRS信号と干渉することなく、UEによってより容易に検出され得る。RSという用語、およびその変形(たとえば、PRS、SRS、CSI-RS(チャネル状態情報-基準信号))は、1つの基準信号または複数の基準信号を指し得る。
【0076】
測位基準信号(PRS)は、ダウンリンクPRS(DL PRSであり、しばしば、単にPRSと呼ばれる)およびアップリンクPRS(UL PRS)(測位用にはSRS(サウンディング基準信号)と呼ばれ得る)を含む。PRSは、PNコード(擬似乱数コード)を含むか、またはPRSのソースが擬似衛星(スードライト)として働き得るように、PNコードを使って(たとえば、搬送波信号をPNコードで変調することによって)生成されてよい。PNコードは、PRSソースにとって(少なくとも、異なるPRSソースからの同一のPRSが重複しないように、指定されたエリア内で)一意であってよい。PRSは、周波数レイヤのPRSリソースおよび/またはPRSリソースセットを含み得る。DL PRS測位周波数レイヤ(または単に周波数レイヤ)とは、より高レイヤのパラメータDL-PRS-PositioningFrequencyLayer、DL-PRS-ResourceSet、およびDL-PRS-Resourceによって構成された共通パラメータを有するPRSリソースを持つ、1つまたは複数のTRPからのDL PRSリソースセットの集合体である。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソース向けのDL PRSサブキャリア間隔(SCS)を有する。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソース向けのDL PRSサイクリックプレフィックス(CP)を有する。5Gでは、リソースブロックが、12個の連続するサブキャリアおよび指定された数のシンボルを占める。共通リソースブロックは、チャネル帯域幅を占めるリソースブロックのセットである。帯域幅パート(BWP)とは、連続する共通リソースブロックのセットであり、チャネル帯域幅内の共通リソースブロックすべてまたは共通リソースブロックのサブセットを含み得る。また、DL PRSポイントAパラメータが、基準リソースブロックの周波数(およびリソースブロックの最も低いサブキャリア)を定義し、DL PRSリソースは、同じポイントAを有する同じDL PRSリソースセットに属し、すべてのDL PRSリソースセットは、同じポイントAを有する同じ周波数レイヤに属す。周波数レイヤも、同じDL PRS帯域幅、同じスタートPRB(および中心周波数)、ならびに同じ値のコムサイズ(すなわち、コムNに対して、N個おきのリソース要素がPRSリソース要素であるような、シンボルごとのPRSリソース要素の周波数)を有する。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、基地局のアンテナパネルによって送信される(セルIDによって識別される)特定のTRPに関連し得る。PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、全方向性信号に、ならびに/または単一の基地局から送信された単一のビーム(および/もしくはビームID)に関連付けられてよい(基地局は、1つもしくは複数のビームを送信してよい)。PRSリソースセットの各PRSリソースは異なるビーム上で送信されてよく、したがって、「PRSリソース」(または単に「リソース」)は、「ビーム」と呼ばれることもある。このことは、基地局およびPRSがその上で送信されるビームがUEに知られているかどうかにおけるいかなる意味合いも有しない。
【0077】
TRPは、たとえば、サーバから受信された命令によって、および/またはTRP中のソフトウェアによって、スケジュールごとにDL PRSを送るように構成されてよい。スケジュールに従って、TRPは、DL PRSを断続的に、たとえば、初回送信から一定の間隔で定期的に送り得る。TRPは、1つまたは複数のPRSリソースセットを送るように構成されてよい。リソースセットとは、1つのTRPにわたるPRSリソースの集合体であり、リソースは、スロットにわたって、同じ周期性、共通ミューティングパターン構成(存在する場合)、および同じ繰返し因数を有する。PRSリソースセットの各々が複数のPRSリソースを含み、各PRSリソースは、スロット内のN個(1つまたは複数)の連続するシンボル内の複数のリソースブロック(RB)の中にあってよい複数のOFDM(直交周波数分割多重化)リソース要素(RE)を含む。PRSリソース(または、概して基準信号(RS)リソース)は、OFDM PRSリソース(またはOFDM RSリソース)と呼ばれる場合がある。RBとは、時間ドメイン中の1つまたは複数の連続するシンボルの量および周波数ドメイン中の連続するサブキャリアの量(5G RBに対して12)にわたるREの集合体である。各PRSリソースが、REオフセット、スロットオフセット、スロット内のシンボルオフセット、およびPRSリソースがスロット内で占め得るいくつかの連続するシンボルを有して構成される。REオフセットは、周波数中のDL PRSリソース内の第1のシンボルの開始REオフセットを定義する。DL PRSリソース内の残りのシンボルの相対REオフセットは、初期オフセットに基づいて定義される。スロットオフセットは、対応するリソースセットスロットオフセットに対する、DL PRSリソースの開始スロットである。シンボルオフセットは、開始スロット内のDL PRSリソースの開始シンボルを判断する。送信されたREは、スロットにわたって繰り返してよく、各送信は、PRSリソース中に複数の繰返しがあり得るように、繰返しと呼ばれる。DL PRSリソースセット中のDL PRSリソースは、同じTRPに関連付けられ、各DL PRSリソースがDL PRSリソースIDを有する。DL PRSリソースセットにおけるDL PRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームに関連付けられる(ただし、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。
【0078】
PRSリソースはまた、擬似コロケーションおよびスタートPRBパラメータによって定義され得る。擬似コロケーション(QCL)パラメータが、他の基準信号をもつDL PRSリソースのどの擬似コロケーション情報も定義し得る。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのDL PRSまたはSS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャネル)ブロックをもつQCLタイプDであるように構成されてよい。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのSS/PBCHブロックをもつQCLタイプCであるように構成されてよい。スタートPRBパラメータは、基準ポイントAに対するDL PRSリソースの開始PRBインデックスを定義する。開始PRBインデックスは、1つのPRBの粒度を有し、0という最小値および2176個のPRBという最大値を有し得る。
【0079】
PRSリソースセットとは、スロットにわたる、同じ周期性、同じミューティングパターン構成(存在する場合)、および同じ繰返し因数をもつ、PRSリソースの集合体である。PRSリソースセットのすべてのPRSリソースのすべての繰返しが送信されるように構成されるあらゆるときが、「インスタンス」と呼ばれる。したがって、PRSリソースセットの「インスタンス」とは、各PRSリソースについての指定された数の繰返し、およびPRSリソースセット内の指定された数のPRSリソースであり、そうであることによって、指定された数のPRSリソースの各々について指定された数の繰返しが送信されると、インスタンスは完了する。インスタンスは、「機会」とも呼ばれ得る。DL PRS送信スケジュールを含むDL PRS構成が、UEがDL PRSを計測するのを容易にする(または可能にさえする)ように、UEに提供されてよい。
【0080】
PRSの複数の周波数レイヤは、一つ一つがレイヤの帯域幅のどれよりも大きい有効帯域幅を提供するように集約され得る。コンポーネントキャリア(連続する、および/または別個であってよい)の、また、擬似コロケートされる(QCLされる)などの基準を満たし、同じアンテナポートを有する複数の周波数レイヤが、より大きい有効PRS帯域幅を(DL PRSおよびUL PRS用に)提供するようにスティッチングされてよく、到着時間測定精度を増大させる。スティッチングは、スティッチングされたPRSが、単一の測定からとられたものとして扱われ得るように、個々の帯域幅フラグメントにわたるPRS測定値を、統合された1つに組み合わせることを含む。QCLされると、異なる周波数レイヤは同様に振る舞い、より大きい有効帯域幅をもたらすようにPRSのスティッチングを可能にする。より大きい有効帯域幅は、集約PRSの帯域幅または集約PRSの周波数帯域幅と呼ばれる場合があり、(たとえば、TDOAの)より優れた時間ドメイン解像度をもたらす。集約PRSはPRSリソースの集合体を含み、集約PRSの各PRSリソースはPRS構成要素と呼ばれる場合があり、各PRS構成要素は、異なるコンポーネントキャリア、帯域、もしくは周波数レイヤ上で、または同じ帯域の異なる部分上で送信されてよい。
【0081】
RTT測位は、TRPによってUEへ、および(RTT測位に関与している)UEによってTRPへ送られた測位信号をRTTが使うという点で、アクティブ測位技法である。TRPは、UEによって受信されるDL-PRS信号を送ることができ、UEは、複数のTRPによって受信されるSRS(サウンディング基準信号)信号を送ることができる。サウンディング基準信号は、SRSまたはSRS信号と呼ばれることがある。5GマルチRTTでは、協調測位は、UEが、各TRP向けの測位用の別個のUL-SRSを送るのではなく、複数のTRPによって受信される、測位用の単一UL-SRSを送ることとともに使われ得る。マルチRTTに関与するTRPは通常、そのTRPに現在キャンプオンしているUE(被サービスUEであって、TRPがサービングTRPである)、また、近隣TRPにキャンプオンしているUE(ネイバーUE)を検索する。ネイバーTRPは、単一BTS(送受信基地局)(たとえば、gNB)のTRPであってよく、またはあるBTSのTRPおよび別個のBTSのTRPであってよい。マルチRTT測位を含むRTT測位のために、RTTを判断するのに使われる(およびしたがって、UEとTRPとの間のレンジを判断するのに使われる)測位用PRS/SRS信号ペアの中のDL-PRS信号および測位用UL-SRS信号は、UEの動きおよび/またはUEのクロックドリフトおよび/またはTRPクロックドリフトによる誤差が許容限界内であるように、互いに時間が接近して発生し得る。たとえば、測位用PRS/SRS信号ペアの中の信号が、それぞれ、TRPおよびUEから、互いの約10ms以内に送信され得る。測位用SRSがUEによって送られるので、また、測位用PRSおよびSRSは互いに時間が接近して伝えられるので、特に、多くのUEが測位を同時に試みる場合は無線周波数(RF)信号輻輳(過度のノイズなどを引き起こし得る)が生じ得ること、および/または多くのUEを同時に計測しようとしているTRPにおいて計算上の輻輳が生じ得ることがわかっている。
【0082】
RTT測位は、UEベースまたはUEアシスト型であってよい。UEベースのRTTでは、UE200は、TRP300の各々までのRTTおよび対応するレンジと、TRP300までのレンジおよびTRP300の既知のロケーションに基づく、UE200の位置とを判断する。UEアシスト型RTTでは、UE200は、測位信号を計測し、計測情報をTRP300に提供し、TRP300は、RTTおよびレンジを判断する。TRP300は、ロケーションサーバ、たとえば、サーバ400にレンジを与え、サーバは、UE200のロケーションを、たとえば、異なるTRP300までのレンジに基づいて判断する。RTTおよび/またはレンジは、UE200から信号を受信したTRP300によって、このTRP300と1つもしくは複数の他のデバイス、たとえば、1つもしくは複数の他のTRP300および/もしくはサーバ400の組合せによって、またはUE200から信号を受信したTRP300以外の1つもしくは複数のデバイスによって判断され得る。
【0083】
様々な測位技法が、5G NRにおいてサポートされる。5G NRにおいてサポートされるNR固有測位方法は、DL専用測位方法、UL専用測位方法、およびDL+UL測位方法を含む。ダウンリンクベースの測位方法は、DL-TDOAおよびDL-AoDを含む。アップリンクベースの測位方法は、UL-TDOAおよびUL-AoAを含む。複合DL+ULベース測位方法は、1つの基地局とのRTTおよび複数の基地局とのRTT(マルチRTT)を含む。
【0084】
位置推定(たとえば、UEについての)は、ロケーション推定、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなどのような他の名前で呼ばれる場合がある。位置推定は測地であり、座標(緯度、経度、および場合によっては高度)を含み得るか、または都市に関係し、所在地住所、郵便宛先、もしくはロケーションの何らかの他の言葉による記述を含み得る。位置推定はさらに、何らかの他の既知のロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義されてよい。位置推定は、(たとえば、何らかの指定されるかまたはデフォルトの信頼度でそのロケーションが含まれることが予想されるエリアまたはボリュームを含めることによって)予想される誤差または不確実性を含む可能性がある。
【0085】
図4に示すサーバ400の構成は、請求項を含む本開示の例であって限定ではなく、他の構成が使われてよい。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は省かれてよい。同じくまたは代替的に、本明細書における記述は、サーバ400がいくつかの機能を実施するように構成されるか、または実施すると論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、TRP300および/またはUE200によって実施されてよい(すなわち、TRP300および/またはUE200は、これらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成されてよい)。
【0086】
飛行経路報告
図5を参照すると、UE500は、バス540によって互いに通信可能に結合された、プロセッサ510、トランシーバ520、およびメモリ530を含む。UE500は、
図5に示される構成要素を含み得る。UE500は、UE200がUE500の例となり得るような、
図2に示すもののうちのいずれかなど、1つまたは複数の他の構成要素を含んでよい。たとえば、プロセッサ510は、プロセッサ210の構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。トランシーバ520は、トランシーバ215のうちの構成要素のうちの1つまたは複数、たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246、またはワイヤレス受信機244およびアンテナ246、またはワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、およびアンテナ246を含み得る。同じくまたは代替的に、トランシーバ520は、ワイヤード送信機252および/またはワイヤード受信機254を含み得る。メモリ530は、メモリ211と同様に構成されてよく、たとえば、プロセッサ510に機能を実施させるように構成されたプロセッサ可読命令をもつソフトウェアを含む。
【0087】
本明細書における記述は、機能を実施するプロセッサ510に言及している場合があるが、プロセッサ510がソフトウェア(メモリ530に記憶された)および/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本明細書における記述は、UE500の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ510およびメモリ530)のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、UE500が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ510(可能性としてはメモリ530、および必要に応じて、トランシーバ520とともに)は、飛行経路報告ユニット550を含み得る。飛行経路報告ユニット550については以下でさらに論じ、本記述は、飛行経路報告ユニット550の機能のいずれかを実施するものとして、概してプロセッサ510を、または概してUE500を参照する場合があり、UE500は、それらの機能を実施するように構成される。
【0088】
図6を参照すると、ネットワークエンティティ600は、バス640によって互いに通信可能に結合された、プロセッサ610、トランシーバ620、およびメモリ630を含む。ネットワークエンティティ600は、
図6に示される構成要素を含み得る。ネットワークエンティティ600は、TRP300および/またはサーバ400がネットワークエンティティ600の例となり得るように、
図3および/または
図4に示すもののいずれかなど、1つまたは複数の他の構成要素を含み得る。たとえば、プロセッサ610は、プロセッサ310および/またはプロセッサ410の構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。トランシーバ620は、トランシーバ315および/またはトランシーバ415の構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。メモリ630は、メモリ311および/またはメモリ411と同様に構成されてよく、たとえば、プロセッサ610に機能を実施させるように構成されたプロセッサ可読命令をもつソフトウェアを含む。
【0089】
本明細書における記述は、機能を実施するプロセッサ610に言及している場合があるが、プロセッサ610がソフトウェア(メモリ630に記憶された)および/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本明細書における記述は、ネットワークエンティティ600の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ610およびメモリ630)のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、ネットワークエンティティ600が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ610(可能性としては、メモリ630、および必要に応じて、トランシーバ620とともに)は、飛行経路要求ユニット650および飛行経路作成ユニット660を含み得る。飛行経路要求ユニット650および飛行経路作成ユニット660についてここでさらに論じるが、本記述は、飛行経路要求ユニット650および/または飛行経路作成ユニット660の機能のいずれかを実施するものとして、概してプロセッサ610、または概してネットワークエンティティ600に言及する場合があり、ネットワークエンティティ600は、それらの機能を実施するように構成される。
【0090】
図7も参照すると、UE500の例であり、この例では、ドローンとも呼ばれ得るUAV(無人航空機)であるUE700は、中間地点721、722、723、724、725、726、727を含む飛行経路710を有する。飛行経路710は、UE700によってとられる実際の飛行経路またはUE700によってとられることが予想される、スケジュールされた飛行経路であってよい。飛行経路710は、非限定的例である。飛行経路は、たとえば、例示的飛行経路710に示すように直線でつながれるすべての隣接する中間地点ではなく、隣接する中間地点をつなぐ線(直線、または非直線、たとえば、曲線)をもつ曲線適合によって形成され得る。中間地点721~727は点ロケーションとして示されるが、中間地点は、点ロケーション、2次元エリア、および/または3次元形状(たとえば、楕円体(楕円体731、732など)、ポリゴン(ポリゴン740など)など)など、様々なやり方のうちの1つまたは複数で記述される場合がある。たとえば、UE700の飛行経路報告ユニット550は、以下の擬似コードに従って飛行経路情報を提供するように構成され得る。
FlightPathInfoReport-r15::=SEQUENCE{
flightPath-r15 SEQUENCE(SIZE(1..maxWayPoint-r15))OF WayPointflightpath-r15 OPTIONAL,
nonCriticalExtension SEQUENCE{}OPTIONAL
}
WayPointflightpath-r15::=SEQUENCE{
wayPointflightpath-r15 flightpathInfo-r10,
timeStamp-r15 AbsoluteTimeInfo-r10 OPTIONAL
}
flightpathInfo-r10::=SEQUENCE{
flightpathCoordinates-r10 CHOICE{
ellipsoid-Point-r10 OCTET STRING(CONTAINING Ellipsoid-Point),
ellipsoidPointWithAltitude-r10 OCTET STRING(CONTAINING EllipsoidPointWithAltitude),
...,
ellipsoidPointWithUncertaintyCircle-r11 OCTET STRING(CONTAINING Ellipsoid-PointWithUncertaintyCircle),
ellipsoidPointWithUncertaintyEllipse-r11 OCTET STRING(CONTAINING EllipsoidPointWithUncertaintyEllipse),
ellipsoidPointWithAltitudeAndUncertaintyEllipsoid-r11 OCTET STRING(CONTAINING EllipsoidPointWithAltitudeAndUncertaintyEllipsoid),
ellipsoidArc-r11 OCTET STRING(CONTAINING EllipsoidArc),
polygon-r11 OCTET STRING(CONTAINING Polygon)
},
horizontalVelocity-r10 OCTET STRING(CONTAINING HorizontalVelocity)OPTIONAL,
gnss-TOD-msec-r10 OCTET STRING(CONTAINING Gnss-TOD-msec)OPTIONAL,
...
}
さらに、上述したように、各中間地点は、関連付けられたタイムスタンプを有する。UE700は、飛行経路情報、たとえば、中間地点の記述を、TRP300のうちの1つまたは複数を備える基地局750を介して、サーバ400へ送ってよい。サーバ400は、飛行経路情報を、UE700の正確な測位のために使い得る。たとえば、サーバ400は、飛行経路情報を、ロケーション推定値の精度を向上するのを助けるために、UE700のロケーション推定値を判断するのに使われるフィルタ(たとえば、カルマンフィルタ)への入力として使い得る。
【0091】
図8を参照し、さらに
図1~
図7を参照すると、ターゲットUE801からネットワークエンティティ802への、飛行経路情報のネットワーク始動型提供のためのシグナリングおよびプロセスフロー800は、図示される段階を含む。ターゲットUE801は、1つまたは複数のロケーション推定値がそれについて判断されるべきUEであり、この例ではUE700である。フロー800は例であり、段階が追加され、並べ替えられ、かつ/または削除されてよい。たとえば、非差分飛行経路報告が使われる場合、段階850は省かれてよい。フロー800は、飛行経路情報能力転送、飛行経路情報要求、飛行経路情報転送、および飛行経路編集を含む。
【0092】
段階810において、ターゲットUE801は、ネットワークエンティティ802(たとえば、ネットワークエンティティ600)へ能力レポート812を送信する。ターゲットUE801の飛行経路報告ユニット550が、ネットワークエンティティ802への飛行経路情報の報告をターゲットUE801がサポートすることを示す能力レポート812を、ネットワークエンティティ802へ送信し得る。能力レポート812は、部分飛行経路報告、トリガ式飛行経路報告、および/または差分飛行経路報告をターゲットUE801がサポートすることを示し得る。ターゲットUE801は、能力についての要求をネットワークエンティティ802から受信したことに応答して、または能力についての要求をネットワークエンティティ802から受信することなく、能力レポート812を送信するように構成され得る。たとえば、飛行経路関連能力は、情報要素(IE)CommonIEsRequestCapabilitiesの中で要求されるか、もしくはその情報要素の重要でない拡張として追加されてよく、かつ/または飛行経路関連能力は、情報要素CommonIEsProvideCapabilitiesの中で提供されるか、もしくはその情報要素の重要でない拡張として追加されてよい。
【0093】
段階820において、ネットワークエンティティ802は、ここでは、RequestFlightPathInformationと呼ばれるIEとして示される飛行経路情報要求822を送信する。ネットワークエンティティ802がサーバである場合、要求822はLPPメッセージであってよい。ネットワークエンティティ802がTRPである場合、要求822はRRC(無線リソース制御)メッセージであってよい。飛行経路情報要求822は、たとえば、飛行経路710についての飛行経路情報を報告するための様々なやり方のうちの1つまたは複数で、ターゲットUE801を構成し得る。ターゲットUE801は、飛行経路情報を報告するための様々なやり方のうちの1つまたは複数をサポートするように静的に構成され(たとえば、製造され)てよく、飛行経路情報要求822は、実装するべき、そのようなやり方のうちの1つまたは複数を指示してよく、指示されたやり方を実装するための1つまたは複数のパラメータを提供してよい。飛行経路情報要求822はしたがって、1つまたは複数のサポートされる静的構成を実装するように、ターゲットUE801を動的に構成してよい。同じくまたは代替的に、飛行経路情報要求は、たとえば、プロセッサ510が実行するべきプロセッサ可読命令を提供することによって、静的に構成されないやり方で飛行経路情報報告を実装するように、ターゲットUE801を動的に構成してよい。飛行経路情報要求822は、たとえば、飛行経路710全体をターゲットUE801が報告することを、または飛行経路710全体には満たない飛行経路710の部分を報告することによって、部分飛行経路報告を実装するよう、要求し得る。飛行経路情報要求822は、別の例として、ターゲットUE801が、トリガイベントの発生に応答して、飛行経路情報を報告するための、トリガ式飛行経路報告を実装することを要求し得る。飛行経路情報要求822は、別の例として、ターゲットUE801が、現在の飛行経路と以前の飛行経路との間の差、すなわち、以前の飛行経路に対する1つまたは複数の変更を報告するための、差分報告を実装することを要求し得る。現在の飛行経路は、ターゲットUE801の現在のロケーションおよび前のロケーションに基づく飛行経路を含み、ターゲットUE801の現在のロケーションと、ターゲットUE801の行先との間の更新された予想経路を含み得る。飛行経路情報要求822は、これらのやり方、たとえば、部分飛行経路報告と差分飛行経路報告、部分飛行経路報告とトリガ式飛行経路報告、トリガ式飛行経路報告と差分飛行経路報告、または部分飛行経路報告と、トリガ式飛行経路報告と、差分飛行経路報告との組合せをターゲットUE801が実装することを要求し得る。
【0094】
ターゲットUE801を部分飛行経路報告のために構成する例として、ネットワークエンティティ802、たとえば、飛行経路要求ユニット650は、1つまたは複数の空間オフセットおよび時間オフセットを提供するための要求822を作成し得る。たとえば、直交座標を使って、要求822は、参照ロケーションのx、y、およびz座標を指示し、xオフセットΔx、yオフセットΔy、および/またはzオフセットΔzを指示し、参照時間tを指示し、時間オフセットΔtを指示する。オフセットは、ロケーションがボリュームの外側にある、飛行経路710の中の、参照ロケーションの辺りの、x+/-Δx、y+/-Δyおよびz+/-Δzによって定義される、どの中間地点も、またはt+/-Δtを超えるタイムスタンプを除外するよう、ターゲットUE801に対して指示し得る。代替として、時間オフセットΔtは、タイムスタンプがt+Δtを超えるどの中間地点も、ターゲットUE801が除外するよう、したがって、タイムスタンプが、指示された時間tの前であるどの中間地点も除外するよう、指示し得る。時間tは、現在のタイムスタンプまたは別のタイムスタンプ、たとえば、将来の時間もしくは過去の時間であってよい。別の代替として、Δtの異なる値が、時間tのどちら側に対しても、たとえば、タイムスタンプがt-Δt1およびt+Δt2の外側にあるどの中間地点も除外するよう指示するのに使われてよく、ここでt1≠t2である。さらに他の例が可能である。たとえば、ボリュームは他のやり方(たとえば、他の座標系)で定義されてよく、ボリュームは、不規則に定義されてよい(たとえば、x+Δx1、x-Δx2(ただし、Δx1≠Δx2)など)。
【0095】
ターゲットUE801を部分飛行経路報告のために構成する別の例として、ネットワークエンティティ802、たとえば、飛行経路要求ユニット650は、超えるべきでない中間地点の量と時間オフセットとを提供するための要求822を作成し得る。たとえば、要求822は、t+/-Δt以内の時間を示す対応するタイムスタンプを有する、飛行経路710の中のM個以下の中間地点を報告するよう、ターゲットUE801に対して指示する量Mおよび時間オフセットΔtを指示し得る。代替として、時間オフセットΔtは、タイムスタンプがt+Δtを超えるどの中間地点も、ターゲットUE801が除外するよう、したがって、タイムスタンプが、指示された時間tの前であるどの中間地点も除外するよう、指示し得る。時間tは、現在のタイムスタンプまたは別のタイムスタンプ、たとえば、将来の時間もしくは過去の時間であってよい。別の代替として、Δtの異なる値が、時間tのどちら側に対しても、たとえば、タイムスタンプがt-Δt1およびt+Δt2の外側にあるどの中間地点も除外するよう指示するのに使われてよく、ここでt1≠t2である。さらに他の例が可能である。
【0096】
ターゲットUE801を部分飛行経路報告のために構成する別の例として、ネットワークエンティティ802、たとえば、飛行経路要求ユニット650は、時間オフセットを示さずに、超えるべきでない中間地点の量を提供するための要求822を作成し得る。たとえば、要求822は、中間地点に対応するタイムスタンプにかかわらず、飛行経路710の中のM個以下の中間地点を報告するよう、ターゲットUE801に対して指示する量Mを示し得る。
【0097】
ターゲットUE801を部分飛行経路報告のために構成する別の例として、ネットワークエンティティ802、たとえば、飛行経路要求ユニット650は、参照時間および時間オフセットを提供するための要求822を作成し得る。たとえば、要求822は、時間tおよび時間オフセットΔtを指示する場合があり、いくつの中間地点を含むかにかかわらず、タイムスタンプがt+/-Δt以内である、いかなる中間地点もそれ以上は報告しないよう、ターゲットUE801に対して指示する。代替として、時間オフセットΔtは、タイムスタンプがt+Δtを超えるどの中間地点も、ターゲットUE801が除外するよう、したがって、タイムスタンプが、指示された時間tの前であるどの中間地点も除外するよう、指示し得る。時間tは、現在のタイムスタンプまたは別のタイムスタンプ、たとえば、将来の時間もしくは過去の時間であってよい。別の代替として、Δtの異なる値が、時間tのどちら側に対しても、たとえば、タイムスタンプがt-Δt1およびt+Δt2の外側にあるどの中間地点も除外するよう指示するのに使われてよく、ここでt1≠t2である。さらに他の例が可能である。
【0098】
ターゲットUE801は、これらの例のうちの複数を実装するように構成されてよく、要求822は、どの例を実装するべきかのコード化指示を提供し得る。たとえば、空間および時間制約のある部分飛行経路報告は第1の選択肢であってよく、中間地点量および時間制約のある部分飛行経路報告は第2の選択肢であってよく、中間地点量のある部分飛行経路報告は第3の選択肢であってよく、時間制約のある部分飛行経路報告は第4の選択肢であってよい。この場合、要求は、4つの選択肢のうちのどれをターゲットUE801が実装するべきかの2ビット指示を含み得る。要求822、または別のメッセージは、パラメータ値がすでに合意され(たとえば、固定され、ターゲットUE801に事前プログラムされ)ていない限り、部分飛行経路報告の指示された(たとえば、選択された)選択肢についてのそれぞれのパラメータ値を含むことになる。
【0099】
ネットワークエンティティ802は、様々な理由のうちの1つまたは複数のために、部分飛行経路を報告するよう、ターゲットUE801に要求し得る。たとえば、ネットワークエンティティ802は、ターゲットUE801の1つまたは複数のモビリティ制限(たとえば、最高速度、方向転換能力など)を知ることができ、したがって、時間ウィンドウ内で可能な中間地点に飛行経路報告を制限し得る。別の例として、ネットワークエンティティ802は、ターゲットUE801の測位のための労力を、対象領域(ボリュームであってよい)に集中させたい場合があり、これにより、ターゲットUE801についての1つまたは複数のロケーション推定値を判断するための、ネットワークエンティティ802による処理を削減することができ、エネルギーおよび/もしくは時間を節約し、かつ/またはネットワークエンティティ802によるより詳細な処理を可能にする。こうすることにより、今度は、レイテンシが削減され、かつ/または測位精度が向上し得る。別の例として、ネットワークエンティティ802は、たとえば、地元企業が広告するのに適した領域に中間地点を制限するために、特定のアプリケーションに適した中間地点に報告される飛行経路を制限し得る。
【0100】
トリガ式飛行経路報告のためにターゲットUE801を構成する例として、ネットワークエンティティ802、たとえば、飛行経路要求ユニット650は、飛行経路報告をトリガするためのイベントを定義する1つまたは複数のパラメータを提供するための要求822を作成し得る。たとえば、飛行経路要求ユニット650は、以前の飛行経路(たとえば、ターゲットUE801によって以前報告された飛行経路)と現在の飛行経路(たとえば、辿られる実際の飛行経路または判断された予想飛行経路)との間の差を定義してよく、これは、飛行経路情報を報告するよう、ターゲットUE801をトリガする。前の(古い)飛行経路、すなわちfpoldが、P個の中間地点(任意選択でタイムスタンプを含む)のシーケンスとして、
fpold={(x1(i),y1(i),z1(i),t1(i))}、ただしi=1,2,...,P (1)
として定義されてよく、現在の(新しい)飛行経路、すなわちfpnewが、N個の中間地点(任意選択でタイムスタンプを含む)のシーケンスとして、
fpnew={(x2(i),y2(i),z2(i),t2(i))}、ただしi=1,2,...,N (2)
として定義されてよい。
古い飛行経路と新しい飛行経路との間の空間的差および時間的差は、
【0101】
【0102】
によって与えられてよく、上式で、wx、wy、およびwzは、ネットワークエンティティ802の飛行経路要求ユニット650によって与えられる重み付け因子である。重み付け因子は、たとえば、飛行経路の間の水平偏差よりも、高度偏差を大幅に重み付けするのに使われてよい。空間閾を超える空間的差または時間閾を超える時間的差、つまり、
diffpos(fp1,fp1)>Δposition (5)
または
difftime(fp1,fp1)>Δtime (6)
として、トリガイベントが定義されてよい。
ネットワークエンティティ802は、閾値diffpos、difftimeを提供し得る。他のトリガイベントが定義されてもよい。たとえば、個々の中間地点の間の差についてのトリガイベントが定義されてよい。別の例として、一方向のみ(たとえば、高度)における偏差として、トリガイベントが定義されてよい。トリガイベントは、予想からの偏差および/または異常を含み得る。トリガイベントは、障害物を避けること、参照ロケーションを避けること、などのような回避挙動を示す場合がある。
【0103】
飛行経路情報要求822は、ターゲットUE801による、トリガ式飛行経路報告に対する1つまたは複数の制限を指示し得る。たとえば、要求822は、ターゲットUE801が、トリガ式飛行経路報告を終了するべき満了時間、または飛行経路報告をその後に終了するべき持続時間を示し得る。要求822は、トリガ式飛行経路報告については満了がないことを示す場合があり、たとえば、持続時間について0の値を示す。ターゲットUE801は、たとえば、飛行経路情報要求822を受信すると、トリガ式飛行経路報告を開始し、トリガ式飛行経路報告を開始してからデフォルト持続時間が経過すると、トリガ式飛行経路報告を終了する、トリガ式飛行経路報告のためのデフォルト時間ウィンドウを実装するように静的に構成され得る。別の例として、飛行経路情報要求822は、ターゲットUE801によって飛行経路情報が報告されてからターゲットUE801が飛行経路情報を再度報告することができるまでの閾時間量を指示するレポート禁止タイマーを示し得る。飛行経路情報レポートの間のこの閾時間を実装することで、通信オーバーヘッドを削減し、ターゲットUE801とネットワークエンティティ802の両方による処理を削減することができ、エネルギーの節約になる。
【0104】
差分飛行経路報告のためにターゲットUE801を構成する例として、ネットワークエンティティ802、たとえば、飛行経路要求ユニット650は、ターゲットUE801が飛行経路の差分報告を実施することを要求または可能にするための要求822を作成し得る。差分報告において、以前の飛行経路(たとえば、以前報告された、またはそうでなければ以前判断された飛行経路)と現在の飛行経路との間の差が報告されるが、現在の飛行経路全体は報告されない。このようにして、通信オーバーヘッドが節約され(現在の飛行経路全体を送信するのと相対して削減され)、(ターゲットUE801の測位のために飛行経路を使うために、飛行経路全体を処理しないことによって)レイテンシが削減され得る。以前の飛行経路は、ターゲットUE801の予想飛行経路であってよく、たとえば、予想飛行経路は、ターゲットUE801が出発する前に報告/記憶されている。この飛行経路は、予想飛行経路からの偏差により更新され、またはターゲットUE801が、対応する予想時間に予想中間地点にあることに基づいて検証されてよい。
【0105】
段階830において、ターゲットUE801、たとえば、飛行経路報告ユニット550は、ネットワークエンティティ802へ飛行経路情報832を送信する。ターゲットUE801の飛行経路報告ユニット550は、たとえば、飛行経路情報要求822の中で示される、指示された報告のやり方に基づいて、および指示されたやり方のためにネットワークエンティティ802によって与えられたそれぞれのパラメータを使って、飛行経路710についての飛行経路情報を報告するように構成される。たとえば、トリガ式飛行経路報告のために、ターゲットUE801は、飛行経路情報要求822によって指示されたタイムスパンに、トリガリングイベントを監視してよく、そうすることによって、指示されたタイムスパンに、トリガ式飛行経路報告を可能にする。飛行経路情報832は、ProvideFlightPathInformation IEの中で送信され得る。飛行経路情報832は、1つまたは複数の中間地点(たとえば、中間地点すべて、飛行経路情報要求822によって定義される中間地点の一部分、現在および以前の飛行経路の間の差を構成する中間地点、など)を含み得る。転送される飛行経路情報832は、飛行経路情報要求822によって要求される飛行経路情報と一致するか、またはそのサブセットであってよいが、ネットワークエンティティ802は追加飛行経路情報を転送させる場合があり、これは段階840において転送され得る。段階840が起こらない場合、飛行経路情報832は、たとえば、endTransaction IEをTRUEにセットすることによって、飛行経路情報転送を終了してよい。
【0106】
段階840において、飛行経路情報要求822によって要求された場合、ターゲットUE801は、さらなる飛行経路情報842を、たとえば、別のProvideFlightPathInformation IEの中で送信する。ターゲットUE801のロケーションを確認するのに、および/またはターゲットUE801についてのロケーション推定値を向上するのにネットワークエンティティ802が使い得る追加飛行経路情報をネットワークエンティティ802が許可しない限り、さらなる飛行経路情報842は、飛行経路情報要求822によって要求された飛行経路情報と一致するか、またはそのサブセットであってよい。たとえば、追加情報は、中間地点に関連付けられた不確実性ならびに/または中間地点に関連付けられたUE速度(たとえば、中間地点における予想および/もしくは実際の速度)を含み得る。さらなる飛行経路情報842の最終メッセージは、たとえば、TRUEにセットされたendTransaction IEを含むことによって、飛行経路情報転送を終了する。
【0107】
飛行経路情報832、842は、ネットワークエンティティ802からの飛行経路情報要求822に応答して、ターゲットUE801によって送信され得る。ネットワークエンティティ802がサーバである場合、飛行経路情報832、842はLPPメッセージとして送信され得る。たとえば、ネットワークエンティティ802がサーバであるので、RequestFlightPathInformationメッセージを受信すると、ターゲットUE801は、(1)要求された情報が、ターゲットUE801の能力および構成と適合する場合、要求された情報をProvideFlightPathInformationメッセージの中に含め、応答の中のLPP-TransactionID IEを、受信されたメッセージの中のLPP-TransactionIDと同じ値にセットし、ProvideFlightPathInformationメッセージを送信用に(飛行経路情報が判断される所よりも)下位レイヤに配信すること、ならびに(2)適合しない場合、LPPエラー検出によるシグナリング内容を扱うことを行い得る。ネットワークエンティティ802がTRPである場合、飛行経路情報832、842は、たとえば、論じたLPPメッセージと同様、RRCメッセージとして送信され得る。
【0108】
飛行経路情報832、842は、トリガイベントの発生に応答して、ターゲットUE801によって送信され得る。たとえば、ProvideFlightPathInformationメッセージを送信するようにトリガされると、ターゲットUE801は、対応するIEを、利用可能な飛行経路情報を含むようにセットし、応答を送信用に(飛行経路情報が判断される所よりも)下位レイヤに配信してよい。
【0109】
段階850において、ネットワークエンティティ802は、飛行経路を編集し得る。ネットワークエンティティ802、たとえば、飛行経路作成ユニット660は、以前作成または受信されたのではない、飛行経路についての受信された中間地点情報を使って、新しい飛行経路を生成してよく、1つもしくは複数の新しい中間地点を追加すること、1つもしくは複数の中間地点についての情報を見直すこと、および/または飛行経路情報832、842の中の情報に基づいて、1つもしくは複数の中間地点を削除することによって既存の飛行経路を編集してよい。飛行経路の編集については、さらに以下で論じる。
【0110】
図9も参照すると、ターゲットUE901からネットワークエンティティ902への、飛行経路情報のUE始動型提供のためのシグナリングおよびプロセスフロー900は、図示される段階を含む。フロー900は、フロー800と同様の段階を含む。段階910において、ターゲットUE901は、ターゲットUE901の能力を提供することをネットワークエンティティ902によって要求されることなく、ネットワークエンティティ902へ能力レポート912を送り得る。段階920、930において、ターゲットUE901は、飛行経路情報832、842と同様の飛行経路情報922、932を提供し得るが、ネットワークエンティティ902によって、飛行経路情報を提供することは要求されない。たとえば、ターゲットUE901は、ターゲットUE901によって記憶された1つもしくは複数のパラメータに従って部分経路飛行経路情報を提供してよく、かつ/またはターゲットUE901によって記憶された(たとえば、トリガイベントを定義する)1つもしくは複数のパラメータに従って、トリガ式飛行経路報告を提供してよい。段階940において、ネットワークエンティティ902は、段階850におけるネットワークエンティティ802と同様、飛行経路情報を編集し得る。
【0111】
ターゲットUE801、901(たとえば、それぞれの飛行経路報告ユニット550)は、飛行経路情報832、922を様々なフォーマットで提供するように構成され得る。たとえば、ターゲットUE801、901は、
図7に関して上で論じた擬似コードに従って飛行経路情報832、922を提供するように構成され得る。別の例として、差分飛行経路報告のために、ターゲットUE801、901は、以下の擬似コードに従って、飛行経路情報832、922を提供するように構成され得る。
ProvideFlightPathInformation::=SEQUENCE{
flightpathinforeport FlightPathInfoReport-r15
...
}
ここで、FlightPathInfoReportは、以下のように定義され得る。
FlightPathInfoReport-rXX::=SEQUENCE{
flightPath SEQUENCE(SIZE(1..maxWayPoint-rXX))OF WayPointFlightPath-rXX OPTIONAL,
flightPathToAddModList SEQUENCE(SIZE(1..maxWayPoint-rXX))OF WayPointflightpath-rXX OPTIONAL,
flightPathToReleaseList SEQUENCE(SIZE(1..maxWayPoint-rXX))OF WayPointflightpath-rXX-Id OPTIONAL,
}
および
WayPointFlightPath-rXX::=SEQUENCE{
wayPointFlightPathID-rxx,
wayPointflightpath-r15 LocationInfo-r10,
timeStamp-r15 AbsoluteTimeInfo-r10 OPTIONAL
}
WayPointFlightPathID-rxx::=INTEGER(1..maxWayPointFlightPathID-rxx)
したがって、飛行経路情報832、922は、1つまたは複数の中間地点を含む完全または部分飛行経路を含んでよく、各中間地点が中間地点ID、ロケーション、およびタイムスタンプを含む。中間地点IDは、特定の飛行経路の特定の中間地点についての一意のアイデンティティを提供する。飛行経路情報832、922は、同じくまたは代替的に、(まだ存在していない場合は)追加されるべき1つもしくは複数の中間地点、(飛行経路の中にすでに存在している場合は)修正されるべき1つもしくは複数の中間地点、ならびに/またはネットワークエンティティ802、902によって(たとえば、中間地点IDのアレイおよび中間地点情報(たとえば、ロケーション、楕円体、ポリゴンなど)として)記憶された飛行経路から削除されるべき1つもしくは複数の中間地点の1つもしくは複数の中間地点IDを含み得る。flightPathToAddModListは、含まれる場合、1つまたは複数の中間地点を含む。flightPathToAddModList中の各中間地点について、中間地点IDが、ネットワークエンティティ802、902によって記憶された飛行経路の中に存在する場合、ネットワークエンティティ802、902(たとえば、飛行経路作成ユニット660)は、中間地点情報が飛行経路情報832、922の中で提供される中間地点についての中間地点情報を修正する。flightPathToAddModListの中の各中間地点について、中間地点IDが、ネットワークエンティティ802、902によって記憶された飛行経路中に存在しない場合、ネットワークエンティティ802、902(たとえば、飛行経路作成ユニット660)は、飛行経路情報832、922の中の中間地点情報を飛行経路に追加する。flightPathToReleaseListは、含まれる場合、1つまたは複数の中間地点IDを含む。flightPathToReleaseList中の各中間地点IDについて、ネットワークエンティティ802、902(たとえば、飛行経路作成ユニット660)は、その中間地点IDについての中間地点情報(存在する場合)を、ネットワークエンティティ802、902によって記憶された飛行経路から削除する。
【0112】
段階850、940を再度参照すると、ネットワークエンティティ802、902、たとえば、飛行経路作成ユニット660は、飛行経路情報832、922が公表指示それとも修正/追加指示を含むかに基づいて、飛行経路を作成するように構成され得る。飛行経路作成ユニット660は、現在の飛行経路の中にあるとともに中間地点IDがflightPathToReleaseListの中に含まれる各中間地点を公表し、したがって飛行経路から中間地点を削除することによって、公表指示、たとえば、flightPathToReleaseListを含む飛行経路情報832、922に応答するように構成され得る。また、飛行経路作成ユニット660は、存在する場合は、flightPathToAddModListの中に中間地点IDが含まれるが現在の飛行経路の中にはない各中間地点を追加し、したがって現在の飛行経路を、飛行経路の中になかったが追加/修正指示の中にはあった中間地点を含むように変更することによって、追加/修正指示、たとえば、flightPathToAddModListを含む飛行経路情報832、922に応答するように構成され得る。また、飛行経路作成ユニット660は、存在する場合は、中間地点IDがflightPathToAddModListの中に含まれるとともに現在の飛行経路の中にある各中間地点を修正し、したがって、現在の飛行経路中の中間地点に対応する中間地点情報であって飛行経路の中にはなかったが追加/修正指示の中にはある中間地点情報を、存在する場合は含むように現在の飛行経路を再構成することによって、追加/修正指示を含む飛行経路情報832、922に応答するように構成され得る。
【0113】
図10を参照し、さらに
図1~
図9を参照すると、飛行経路情報を取得するための方法1000は、図示される段階を含む。ただし、方法1000は、例であり、限定的なものではない。方法1000は、たとえば、段階を追加させ、削除させ、並べ替えさせ、組み合わさせ、同時に実施させること、および/または単一段階を複数の段階に分割することによって改変されてよい。
【0114】
段階1010において、方法1000は、ユーザ機器(UE)の飛行経路をネットワークエンティティに報告するための、UEの能力を示す能力レポートを、UEからネットワークエンティティにおいて受信するステップを含む。たとえば、ネットワークエンティティ802は、ターゲットUE801から能力レポート812を受信する。プロセッサ610は、可能性としてはメモリ630との組合せで、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス受信機344およびアンテナ346、またはワイヤード受信機354、またはワイヤレス受信機444およびアンテナ446、またはワイヤード受信機454)との組合せで、能力レポートを受信するための手段を備え得る。
【0115】
段階1020において、方法1000は、ネットワークエンティティからUEへ飛行経路レポートメッセージを送信するステップを含み、メッセージは、UEに対して、飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる部分経路飛行経路報告、またはトリガイベントの発生に応答して、第2の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによるトリガ式飛行経路報告であって、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、またはUEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる差分報告、またはそれらの任意の組合せを提供するように要求する。たとえば、ネットワークエンティティ802は、部分経路飛行経路報告、トリガ式飛行経路報告、および/または差分飛行経路報告を要求する飛行経路情報要求822を、ターゲットUE801へ送信する。プロセッサ610は、可能性としてはメモリ630との組合せで、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346、またはワイヤード送信機352、またはワイヤレス送信機442およびアンテナ446、またはワイヤード送信機452)との組合せで、飛行経路レポートメッセージを送信するための手段を備え得る。
【0116】
方法1000の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ある例示的実装形態では、飛行経路レポートメッセージは、部分経路飛行経路報告を提供するよう、UEに要求し、飛行経路レポートメッセージは、飛行経路の部分の中間地点についての少なくとも1つの基準を含む。たとえば、飛行経路情報要求822は、部分経路飛行経路報告のために満たされるべき1つまたは複数のパラメータを指示し得る。別の例示的実装形態では、少なくとも1つの基準は、第1の時間ウィンドウおよび1つもしくは複数のロケーション範囲、または第2の時間ウィンドウおよび飛行経路の部分の中間地点の第1の限度量、または飛行経路の部分の中間地点の第2の限度量を含む。満たされるべき1つまたは複数のパラメータは、タイムスパン(たとえば、参照時間、および参照時間に相対した時間ウィンドウ)と、報告されるために中間地点が満たすべき1つまたは複数の空間制約(たとえば、1つまたは複数の基準座標に相対した1つまたは複数の座標抑制)を含み得る。代替として、満たされるべき1つまたは複数のパラメータは、タイムスパンと、報告されるべき中間地点の数に対する限度とを含み得る。代替として、満たされるべき1つまたは複数のパラメータは、たとえば、タイムスパンパラメータなしの(また、可能性としてはどの他の制約もなしの)、報告されるべき中間地点の数に対する限度を含み得る。
【0117】
同じくまたは代替として、方法1000の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ある例示的実装形態では、飛行経路レポートメッセージは、トリガ式飛行経路報告を提供するよう、UEに要求し、飛行経路レポートメッセージは、トリガイベントについての少なくとも1つの基準を含む。たとえば、飛行経路情報要求822は、トリガ式飛行経路報告のために満たされるべき1つまたは複数のイベントパラメータを指示し得る。別の例示的実装形態では、トリガイベントについての少なくとも1つの基準は、トリガイベントが起こるべき時間ウィンドウ、または複数のトリガイベントの各々に応答して、UEが第2の飛行経路情報を報告するために起こる複数のトリガイベントの間の閾分離時間、またはそれらの組合せを含む。たとえば、1つまたは複数のイベントパラメータは、トリガ式飛行経路報告が可能にされる時間および/またはトリガ式レポートが送られてから、別のトリガ式レポートが送られ得るまでの時間の量を定義し得る。別の例示的実装形態では、少なくとも1つの基準は、UEの以前の飛行経路の第1の中間地点と、UEの現在の飛行経路の第2の中間地点との間の、それぞれの座標系値における1つもしくは複数の差を重み付けするための1つもしくは複数の差分距離重み付け因子、または第1の中間地点と第2の中間地点との間の距離差の合計に対する距離差分閾、または第1の中間地点と第2の中間地点との間の時間差の合計に対する時間差分閾、またはそれらの任意の組合せを含む。たとえば、1つまたは複数のイベントパラメータは、たとえば式(1)~(6)に関して上述したように、以前の飛行経路および現在の飛行経路中の中間地点の間の座標系座標差に対する1つもしくは複数の空間的重み、飛行経路の間の空間的差に対する空間閾、ならびに/または飛行経路の間の時間差に対する時間閾を定義し得る。
【0118】
同じくまたは代替として、方法1000の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ある例示的実装形態では、飛行経路レポートメッセージは、差分報告を提供するよう、UEに要求し、方法は、ネットワークエンティティによってUEから、第3の飛行経路情報を受信するステップと、第3の飛行経路情報が、第1の中間地点情報および第1の中間地点アイデンティティを含むことに基づいて、ネットワークエンティティによって、第3の飛行経路情報から、記憶された飛行経路までの第1の中間地点情報を記憶するステップか、または第3の飛行経路情報が、記憶された飛行経路中に存在する第2の中間地点アイデンティティを公表するように指示することに基づいて、ネットワークエンティティによって、記憶された飛行経路から第2の中間地点情報を削除するステップであって、第2の中間地点情報は、第2の中間地点アイデンティティに対応するステップとをさらに含む。たとえば、ネットワークエンティティ802(たとえば、飛行経路作成ユニット660)は、飛行経路情報832が、以前の飛行経路を追加するか、もしくは提供された中間地点情報で修正するように指示することに基づいて、記憶し(たとえば、飛行経路に中間地点を追加し、もしくは飛行経路の中間地点を修正し)てよく、かつ/またはネットワークエンティティ802は、飛行経路情報832が、飛行経路情報832の中で提供された中間地点IDをもつ中間地点を公表するように指示することに基づいて、以前の飛行経路から中間地点を削除してよい。飛行経路情報832は、中間地点を追加するための1つもしくは複数の指示、中間地点を修正するための1つもしくは複数の指示、および/または中間地点を公表するための1つもしくは複数の指示を含み得る。プロセッサ610は、メモリ630との組合せで、第1の中間地点情報を記憶するための手段および/または第2の中間地点情報を削除するための手段を備え得る。
【0119】
図11を参照し、さらに
図1~
図9を参照すると、ユーザ機器飛行経路に関する通信方法1100は、図示される段階を含む。ただし、方法1100は、例であり、限定的なものではない。方法1100は、たとえば、段階を追加させ、削除させ、並べ替えさせ、組み合わさせ、同時に実施させること、および/または単一段階を複数の段階に分裂させることによって改変されてよい。
【0120】
段階1110において、方法1100は、ユーザ機器(UE)において、飛行経路レポートを判断するステップを含み、飛行経路レポートは、部分経路飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を含む、部分経路飛行経路報告、またはトリガ式飛行経路報告であって、方法は、トリガイベントの発生に応答して、飛行経路レポートのための第2の飛行経路情報をUEにおいて判断するステップをさらに含み、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または差分飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を含む、差分飛行経路報告、またはそれらの任意の組合せを提供するためである。たとえば、ターゲットUE801、901(たとえば、飛行経路報告ユニット550)は、飛行経路情報832、922(たとえば、部分的または完全飛行経路)を、可能性としてはトリガイベントの発生に応答して、および/または(たとえば、以前の(たとえば、以前報告された)飛行経路と現在の飛行経路との間の)差分飛行経路情報によって判断する。プロセッサ510は、可能性としてはメモリ530との組合せで、飛行経路レポートを判断するための手段を備え得る。
【0121】
段階1120において、方法1100は、UEからネットワークエンティティへ、飛行経路レポートを送信するステップを含む。たとえば、ターゲットUE801、901が、ネットワークエンティティ802、902(たとえば、TRP300および/またはサーバ400)へ飛行経路情報832、922を送信する。プロセッサ510は、可能性としてはメモリ530との組合せで、トランシーバ520(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ346)との組合せで、飛行経路レポートを送信するための手段を備えてよい。
【0122】
方法1100の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ある例示的実装形態では、飛行経路レポートは部分経路飛行経路報告を提供し、飛行経路レポートは、少なくとも1つの部分経路基準を満足する、UEの飛行経路の少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含む。たとえば、飛行経路情報832は、1つまたは複数のパラメータ(たとえば、ネットワークエンティティ802から(たとえば、飛行経路情報要求822の中で)受信された、またはターゲットUE801、901に記憶された)に基づいて、飛行経路の部分、たとえば、飛行経路710を含む。別の例示的実装形態では、少なくとも1つの部分経路基準は、第1の時間ウィンドウおよび1つもしくは複数のロケーション範囲、または第2の時間ウィンドウおよび飛行経路の部分の第1の中間地点限度量、または飛行経路の部分の第2の中間地点限度量を含む。たとえば、1つまたは複数のパラメータは、部分経路飛行経路報告を、1つもしくは複数の空間的境界内のロケーションおよび時間的境界内のタイムスタンプをもつ中間地点を報告することに、または時間的境界内のタイムスタンプを各々がもつ閾数もしくはより少ない中間地点を報告することに、または(たとえば、タイムスタンプにかかわらず)閾数の中間地点を報告することに制限し得る。
【0123】
同じくまたは代替として、方法1100の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ある例示的実装形態では、飛行経路レポートは、トリガ式飛行経路報告を提供し、方法は、UEにおいて、トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準を取得するステップをさらに含む。たとえば、ターゲットUE801は、ネットワークエンティティ802から(たとえば、飛行経路情報要求822の中で)、飛行経路情報を報告するためのトリガリングイベントを定義する1つもしくは複数のイベントパラメータを受信してよく、かつ/またはターゲットUE801のメモリ530から1つもしくは複数のイベントパラメータを読み取ってよい。別の例として、ターゲットUE901は、ターゲットUE901のメモリ530から1つまたは複数のイベントパラメータを読み取り得る。プロセッサ510は、可能性としてはメモリ530との組合せで、可能性としてはトランシーバ520(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)との組合せで、少なくとも1つのイベント基準を取得するための手段を備えてよい。別の例示的実装形態では、トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準は、トリガイベントが起こるべき時間ウィンドウ、または複数のトリガイベントの各々に応答して、UEが第2の飛行経路情報を報告するために起こる複数のトリガイベントの間の閾分離時間、またはそれらの組合せを含む。たとえば、1つまたは複数のイベントパラメータは、トリガ式飛行経路報告が可能にされる時間ウィンドウおよび/またはトリガ式飛行経路レポートを誘発するための、連続するトリガイベントの間の閾時間を定義し得る。連続するトリガ式飛行経路レポートの間の分離に対する閾時間(すなわち、トリガ式飛行経路レポートが報告されるとき)が提供され得る。別の例示的実装形態では、トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準は、UEの以前の飛行経路の第1の中間地点と、UEの現在の飛行経路の第2の中間地点との間の、それぞれの座標系値における1つもしくは複数の差を重み付けするための1つもしくは複数の差分距離重み付け因子、または第1の中間地点と第2の中間地点との間の距離差の合計に対する距離差分閾、または第1の中間地点と第2の中間地点との間の時間差の合計に対する時間差分閾、またはそれらの任意の組合せを含む。たとえば、1つまたは複数のイベントパラメータは、式(1)~(6)に関して上述した、重み付け因子および/または空間閾および/または時間閾のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0124】
同じくまたは代替として、方法1100の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ある例示的実装形態では、飛行経路レポートは差分飛行経路報告を提供し、第3の飛行経路情報は、少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含み、少なくとも1つの中間地点の各々についての中間地点情報は中間地点アイデンティティを含む。たとえば、飛行経路情報832、922は、それぞれの中間地点情報(たとえば、ロケーション、ボリューム定義(たとえば、楕円体、ポリゴンなど)に対応する1つまたは複数の中間地点IDを含み得る。別の例示的実装形態では、飛行経路レポートは、UEの飛行経路の少なくとも1つの中間地点の各々についての中間地点情報を含み、少なくとも1つの中間地点の各々について、中間地点情報は、楕円体の指示、またはポリゴンの指示、またはそれらの組合せを含む。別の例示的実装形態では、方法1100は、部分経路飛行経路報告、トリガ式飛行経路報告、または差分飛行経路報告のうちの少なくとも1つを提供するための、UEの能力を指示する能力レポートを、UEからネットワークエンティティへ送信するステップを含む。たとえば、ターゲットUE801(たとえば、飛行経路報告ユニット550)が、ターゲットUE801が部分経路飛行経路報告を提供することができることを示す、かつ/またはターゲットUE801が、トリガ式飛行経路報告を提供することができること、および/もしくはターゲットUE801が差分飛行経路報告を提供することができることを示す能力レポート812を送信し得る。プロセッサ510は、可能性としてはメモリ530との組合せで、可能性としてはトランシーバ520(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)との組合せで、能力レポートを送信するための手段を備えてよい。
【0125】
実装例
以下の番号付きの条項において、実装例が与えられる。
【0126】
条項1.飛行経路情報を取得するための方法であって、
ユーザ機器(UE)の飛行経路をネットワークエンティティに報告するための、UEの能力を示す能力レポートを、UEからネットワークエンティティにおいて受信するステップと、
ネットワークエンティティからUEへ飛行経路レポートメッセージを送信するステップであって、飛行経路レポートメッセージは、UEに対して、
飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる部分経路飛行経路報告、または
トリガイベントの発生に応答して、第2の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによるトリガ式飛行経路報告であって、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
UEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するように要求する、ステップとを含む方法。
【0127】
条項2.飛行経路レポートメッセージは、部分経路飛行経路報告を提供するよう、UEに要求し、飛行経路レポートメッセージは、飛行経路の部分の中間地点についての少なくとも1つの基準を含む、条項1の方法。
【0128】
条項3.少なくとも1つの基準は、
第1の時間ウィンドウおよび1つもしくは複数のロケーション範囲、または
第2の時間ウィンドウおよび飛行経路の部分の中間地点の第1の限度量、または
飛行経路の部分の中間地点の第2の限度量を含む、条項2の方法。
【0129】
条項4.飛行経路レポートメッセージは、トリガ式飛行経路報告を提供するよう、UEに要求し、飛行経路レポートメッセージは、トリガイベントについての少なくとも1つの基準を含む、条項1の方法。
【0130】
条項5.トリガイベントについての少なくとも1つの基準は、トリガイベントが起こるべき時間ウィンドウ、または複数のトリガイベントの各々に応答して、UEが第2の飛行経路情報を報告するために起こる複数のトリガイベントの間の閾分離時間、またはそれらの組合せを含む、条項4の方法。
【0131】
条項6.少なくとも1つの基準は、
UEの以前の飛行経路の第1の中間地点と、UEの現在の飛行経路の第2の中間地点との間の、それぞれの座標系値における1つもしくは複数の差を重み付けするための1つもしくは複数の差分距離重み付け因子、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の距離差の合計に対する距離差分閾、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の時間差の合計に対する時間差分閾、または
それらの任意の組合せを含む、条項4の方法。
【0132】
条項7.飛行経路レポートメッセージは、差分飛行経路報告を提供するよう、UEに要求し、方法は、
ネットワークエンティティによってUEから、第3の飛行経路情報を受信するステップと、
第3の飛行経路情報が、第1の中間地点情報および第1の中間地点アイデンティティを含むことに基づいて、ネットワークエンティティによって、第3の飛行経路情報から、記憶された飛行経路までの第1の中間地点情報を記憶するステップ、または
第3の飛行経路情報が、記憶された飛行経路中に存在する第2の中間地点アイデンティティを公表するように指示することに基づいて、ネットワークエンティティによって、記憶された飛行経路から第2の中間地点情報を削除するステップであって、第2の中間地点情報は、第2の中間地点アイデンティティに対応する、ステップのうちの少なくとも1つとをさらに含む、条項1の方法。
【0133】
条項8.
トランシーバと、
メモリと、
トランシーバおよびメモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備えるネットワークエンティティであって、プロセッサは、
ユーザ機器(UE)から、UEの飛行経路をネットワークエンティティに報告するための、UEの能力を示す能力レポートを受信することと、
飛行経路レポートメッセージをUEへ送信することであって、飛行経路レポートメッセージは、
飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる部分経路飛行経路報告、または
トリガイベントの発生に応答して、第2の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによるトリガ式飛行経路報告であって、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
UEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するよう、UEに要求する、こととを行うように構成される、ネットワークエンティティ。
【0134】
条項9.飛行経路レポートメッセージは、部分経路飛行経路報告を提供するよう、UEに要求し、飛行経路レポートメッセージは、飛行経路の部分の中間地点についての少なくとも1つの基準を含む、条項8のネットワークエンティティ。
【0135】
条項10.少なくとも1つの基準は、
第1の時間ウィンドウおよび1つもしくは複数のロケーション範囲、または
第2の時間ウィンドウおよび飛行経路の部分の中間地点の第1の限度量、または
飛行経路の部分の中間地点の第2の限度量を含む、条項9のネットワークエンティティ。
【0136】
条項11.飛行経路レポートメッセージは、トリガ式飛行経路報告を提供するよう、UEに要求し、飛行経路レポートメッセージは、トリガイベントについての少なくとも1つの基準を含む、条項8のネットワークエンティティ。
【0137】
条項12.トリガイベントについての少なくとも1つの基準は、トリガイベントが起こるべき時間ウィンドウ、または複数のトリガイベントの各々に応答して、UEが第2の飛行経路情報を報告するために起こる複数のトリガイベントの間の閾分離時間、またはそれらの組合せを含む、条項11のネットワークエンティティ。
【0138】
条項13.少なくとも1つの基準は、
UEの以前の飛行経路の第1の中間地点と、UEの現在の飛行経路の第2の中間地点との間の、それぞれの座標系値における1つもしくは複数の差を重み付けするための1つもしくは複数の差分距離重み付け因子、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の距離差の合計に対する距離差分閾、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の時間差の合計に対する時間差分閾、または
それらの任意の組合せを含む、条項11のネットワークエンティティ。
【0139】
条項14.飛行経路レポートメッセージは、差分飛行経路報告を提供するよう、UEに要求し、プロセッサは、
ネットワークエンティティによってUEから、第3の飛行経路情報を受信することと、
第3の飛行経路情報が、第1の中間地点情報および第1の中間地点アイデンティティを含むことに基づいて、第3の飛行経路情報から、記憶された飛行経路までの第1の中間地点情報を記憶すること、または
第3の飛行経路情報が、記憶された飛行経路中に存在する第2の中間地点アイデンティティを公表するように指示することに基づいて、記憶された飛行経路から、第2の中間地点情報を削除することであって、第2の中間地点情報は、第2の中間地点アイデンティティに対応する、ことのうちの少なくとも1つとを行うようにさらに構成される、条項8のネットワークエンティティ。
【0140】
条項15.ネットワークエンティティであって、
ユーザ機器(UE)から、UEの飛行経路をネットワークエンティティに報告するための、UEの能力を示す能力レポートを受信するための手段と、
飛行経路レポートメッセージをUEへ送信するための手段であって、飛行経路レポートメッセージは、
飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる部分経路飛行経路報告、または
トリガイベントの発生に応答して、第2の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによるトリガ式飛行経路報告であって、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
UEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するよう、UEに要求する、手段とを備える、ネットワークエンティティ。
【0141】
条項16.飛行経路レポートメッセージは、部分経路飛行経路報告を提供するよう、UEに要求し、飛行経路レポートメッセージは、飛行経路の部分の中間地点についての少なくとも1つの基準を含む、条項15のネットワークエンティティ。
【0142】
条項17.少なくとも1つの基準は、
第1の時間ウィンドウおよび1つもしくは複数のロケーション範囲、または
第2の時間ウィンドウおよび飛行経路の部分の中間地点の第1の限度量、または
飛行経路の部分の中間地点の第2の限度量を含む、条項16のネットワークエンティティ。
【0143】
条項18.飛行経路レポートメッセージは、トリガ式飛行経路報告を提供するよう、UEに要求し、飛行経路レポートメッセージは、トリガイベントについての少なくとも1つの基準を含む、条項15のネットワークエンティティ。
【0144】
条項19.トリガイベントについての少なくとも1つの基準は、トリガイベントが起こるべき時間ウィンドウ、または複数のトリガイベントの各々に応答して、UEが第2の飛行経路情報を報告するために起こる複数のトリガイベントの間の閾分離時間、またはそれらの組合せを含む、条項18のネットワークエンティティ。
【0145】
条項20.少なくとも1つの基準は、
UEの以前の飛行経路の第1の中間地点と、UEの現在の飛行経路の第2の中間地点との間の、それぞれの座標系値における1つもしくは複数の差を重み付けするための1つもしくは複数の差分距離重み付け因子、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の距離差の合計に対する距離差分閾、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の時間差の合計に対する時間差分閾、または
それらの任意の組合せを含む、条項18のネットワークエンティティ。
【0146】
条項21.飛行経路レポートメッセージは、差分飛行経路報告を提供するよう、UEに要求し、ネットワークエンティティは、
UEから、第3の飛行経路情報を受信するための手段と、
第3の飛行経路情報が、第1の中間地点情報および第1の中間地点アイデンティティを含むことに基づいて、第3の飛行経路情報から、記憶された飛行経路までの第1の中間地点情報を記憶するための手段、または
第3の飛行経路情報が、記憶された飛行経路中に存在する第2の中間地点アイデンティティを公表するように指示することに基づいて、記憶された飛行経路から、第2の中間地点情報を削除するための手段であって、第2の中間地点情報は、第2の中間地点アイデンティティに対応する、手段のうちの少なくとも1つとをさらに備える、条項15のネットワークエンティティ。
【0147】
条項22.プロセッサ可読命令を含む非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、プロセッサ可読命令は、ネットワークエンティティのプロセッサに、
ユーザ機器(UE)から、UEの飛行経路をネットワークエンティティに報告するための、UEの能力を示す能力レポートを受信することと、
飛行経路レポートメッセージをUEへ送信することであって、飛行経路レポートメッセージは、
飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる部分経路飛行経路報告、または
トリガイベントの発生に応答して、第2の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによるトリガ式飛行経路報告であって、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
UEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報をネットワークエンティティに報告することによる差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するよう、UEに要求する、こととを行わせる、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0148】
条項23.飛行経路レポートメッセージは、部分経路飛行経路報告を提供するよう、UEに要求し、飛行経路レポートメッセージは、飛行経路の部分の中間地点についての少なくとも1つの基準を含む、条項22の記憶媒体。
【0149】
条項24.少なくとも1つの基準は、
第1の時間ウィンドウおよび1つもしくは複数のロケーション範囲、または
第2の時間ウィンドウおよび飛行経路の部分の中間地点の第1の限度量、または
飛行経路の部分の中間地点の第2の限度量を含む、条項23の記憶媒体。
【0150】
条項25.飛行経路レポートメッセージは、トリガ式飛行経路報告を提供するよう、UEに要求し、飛行経路レポートメッセージは、トリガイベントについての少なくとも1つの基準を含む、条項22の記憶媒体。
【0151】
条項26.トリガイベントについての少なくとも1つの基準は、トリガイベントが起こるべき時間ウィンドウ、または複数のトリガイベントの各々に応答して、UEが第2の飛行経路情報を報告するために起こる複数のトリガイベントの間の閾分離時間、またはそれらの組合せを含む、条項25の記憶媒体。
【0152】
条項27.少なくとも1つの基準は、
UEの以前の飛行経路の第1の中間地点と、UEの現在の飛行経路の第2の中間地点との間の、それぞれの座標系値における1つもしくは複数の差を重み付けするための1つもしくは複数の差分距離重み付け因子、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の距離差の合計に対する距離差分閾、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の時間差の合計に対する時間差分閾、または
それらの任意の組合せを含む、条項25の記憶媒体。
【0153】
条項28.飛行経路レポートメッセージは、差分飛行経路報告を提供するよう、UEに要求し、記憶媒体は、プロセッサに、
UEから、第3の飛行経路情報を受信することと、
第3の飛行経路情報が、第1の中間地点情報および第1の中間地点アイデンティティを含むことに基づいて、第3の飛行経路情報から、記憶された飛行経路までの第1の中間地点情報を記憶すること、または
第3の飛行経路情報が、記憶された飛行経路中に存在する第2の中間地点アイデンティティを公表するように指示することに基づいて、記憶された飛行経路から、第2の中間地点情報を削除することであって、第2の中間地点情報は、第2の中間地点アイデンティティに対応する、ことのうちの少なくとも1つとを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、条項22の記憶媒体。
【0154】
条項29.ユーザ機器飛行経路に関する通信方法であって、
ユーザ機器(UE)において、飛行経路レポートを判断するステップであって、飛行経路レポートは、
部分経路飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を含む、部分経路飛行経路報告、または
トリガ式飛行経路報告であって、方法は、トリガイベントの発生に応答して、飛行経路レポートのための第2の飛行経路情報をUEにおいて判断するステップをさらに含み、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
差分飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を含む、差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するためである、ステップと、
UEからネットワークエンティティへ、飛行経路レポートを送信するステップとを含む方法。
【0155】
条項30.
飛行経路レポートは部分経路飛行経路報告を提供し、
飛行経路レポートは、少なくとも1つの部分経路基準を満足する、UEの飛行経路の少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含む、条項29の方法。
【0156】
条項31.少なくとも1つの部分経路基準は、
第1の時間ウィンドウおよび1つもしくは複数のロケーション範囲、または
第2の時間ウィンドウおよび飛行経路の部分の第1の中間地点限度量、または
飛行経路の部分の第2の中間地点限度量を含む、条項30の方法。
【0157】
条項32.飛行経路レポートは、トリガ式飛行経路報告を提供し、方法は、UEにおいて、トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準を取得するステップをさらに含む、条項29の方法。
【0158】
条項33.トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準は、トリガイベントが起こるべき時間ウィンドウ、または複数のトリガイベントの各々に応答して、UEが第2の飛行経路情報を報告するために起こる複数のトリガイベントの間の閾分離時間、またはそれらの組合せを含む、条項32の方法。
【0159】
条項34.トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準は、
UEの以前の飛行経路の第1の中間地点と、UEの現在の飛行経路の第2の中間地点との間の、それぞれの座標系値における1つもしくは複数の差を重み付けするための1つもしくは複数の差分距離重み付け因子、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の距離差の合計に対する距離差分閾、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の時間差の合計に対する時間差分閾、または
それらの任意の組合せを含む、条項32の方法。
【0160】
条項35.飛行経路レポートは差分飛行経路報告を提供し、第3の飛行経路情報は、少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含み、中間地点情報は、少なくとも1つの中間地点の各々について、中間地点アイデンティティを含む、条項29の方法。
【0161】
条項36.飛行経路レポートは、UEの飛行経路の少なくとも1つの中間地点の各々についての中間地点情報を含み、少なくとも1つの中間地点の各々について、中間地点情報は、楕円体の指示、またはポリゴンの指示、またはそれらの組合せを含む、条項29の方法。
【0162】
条項37.部分経路飛行経路報告、トリガ式飛行経路報告、または差分飛行経路報告のうちの少なくとも1つを提供するための、UEの能力を指示する能力レポートを、UEからネットワークエンティティへ送信するステップをさらに含む、条項29の方法。
【0163】
条項38.
トランシーバと、
メモリと、
トランシーバおよびメモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備えるユーザ機器(UE)であって、プロセッサは、
部分経路飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を含む、部分経路飛行経路報告、または
トリガ式飛行経路報告であって、プロセッサは、トリガイベントの発生に応答して、飛行経路レポートのための第2の飛行経路情報を判断するように構成され、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
差分飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を含む、差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するための飛行経路レポートを判断することと、
トランシーバを介してネットワークエンティティへ、飛行経路レポートを送信することとを行うように構成される、UE。
【0164】
条項39.
プロセッサは、部分経路飛行経路報告を提供するための飛行経路レポートを判断するように構成され、
飛行経路レポートは、少なくとも1つの部分経路基準を満足する、UEの飛行経路の少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含む、条項38のUE。
【0165】
条項40.少なくとも1つの部分経路基準は、
第1の時間ウィンドウおよび1つもしくは複数のロケーション範囲、または
第2の時間ウィンドウおよび飛行経路の部分の第1の中間地点限度量、または
飛行経路の部分の第2の中間地点限度量を含む、条項39のUE。
【0166】
条項41.プロセッサは、トリガ式飛行経路報告を提供するための飛行経路レポートを判断するように構成され、プロセッサは、トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準を取得するようにさらに構成される、条項38のUE。
【0167】
条項42.トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準は、トリガイベントが起こるべき時間ウィンドウ、または複数のトリガイベントの各々に応答して、UEが第2の飛行経路情報を報告するために起こる複数のトリガイベントの間の閾分離時間、またはそれらの組合せを含む、条項41のUE。
【0168】
条項43.トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準は、
UEの以前の飛行経路の第1の中間地点と、UEの現在の飛行経路の第2の中間地点との間の、それぞれの座標系値における1つもしくは複数の差を重み付けするための1つもしくは複数の差分距離重み付け因子、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の距離差の合計に対する距離差分閾、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の時間差の合計に対する時間差分閾、または
それらの任意の組合せを含む、条項41のUE。
【0169】
条項44.プロセッサは、差分飛行経路報告を提供するための飛行経路レポートを判断するように構成され、第3の飛行経路情報は、少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含み、中間地点情報は、少なくとも1つの中間地点の各々について、中間地点アイデンティティを含む、条項38のUE。
【0170】
条項45.飛行経路レポートは、UEの飛行経路の少なくとも1つの中間地点の各々についての中間地点情報を含み、少なくとも1つの中間地点の各々について、中間地点情報は、楕円体の指示、またはポリゴンの指示、またはそれらの組合せを含む、条項38のUE。
【0171】
条項46.部分経路飛行経路報告、トリガ式飛行経路報告、または差分飛行経路報告のうちの少なくとも1つを提供するための、UEの能力を指示する能力レポートを、ネットワークエンティティへ送信するための手段をさらに備える、条項38のUE。
【0172】
条項47.ユーザ機器(UE)であって、
飛行経路レポートを判断するための手段であって、飛行経路レポートは、
部分経路飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を含む、部分経路飛行経路報告、または
トリガ式飛行経路報告であって、飛行経路レポートを判断するための手段は、トリガイベントの発生に応答して、飛行経路レポートのための第2の飛行経路情報を判断するための手段を備え、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
差分飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を含む、差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するためである、手段と、
ネットワークエンティティへ、飛行経路レポートを送信するための手段とを備えるUE。
【0173】
条項48.
飛行経路レポートを判断するための手段は、部分経路飛行経路報告を提供するための飛行経路レポートを判断するための手段を備え、
飛行経路レポートは、少なくとも1つの部分経路基準を満足する、UEの飛行経路の少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含む、条項47のUE。
【0174】
条項49.少なくとも1つの部分経路基準は、
第1の時間ウィンドウおよび1つもしくは複数のロケーション範囲、または
第2の時間ウィンドウおよび飛行経路の部分の第1の中間地点限度量、または
飛行経路の部分の第2の中間地点限度量を含む、条項48のUE。
【0175】
条項50.飛行経路レポートを判断するための手段は、トリガ式飛行経路報告を提供するための飛行経路レポートを判断するための手段を備え、UEは、トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準を取得するための手段をさらに備える、条項47のUE。
【0176】
条項51.トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準は、トリガイベントが起こるべき時間ウィンドウ、または複数のトリガイベントの各々に応答して、UEが第2の飛行経路情報を報告するために起こる複数のトリガイベントの間の閾分離時間、またはそれらの組合せを含む、条項50のUE。
【0177】
条項52.トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準は、
UEの以前の飛行経路の第1の中間地点と、UEの現在の飛行経路の第2の中間地点との間の、それぞれの座標系値における1つもしくは複数の差を重み付けするための1つもしくは複数の差分距離重み付け因子、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の距離差の合計に対する距離差分閾、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の時間差の合計に対する時間差分閾、または
それらの任意の組合せを含む、条項50のUE。
【0178】
条項53.飛行経路レポートを判断するための手段は、差分飛行経路報告を提供するための飛行経路レポートを判断するための手段を備え、第3の飛行経路情報は、少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含み、中間地点情報は、少なくとも1つの中間地点の各々について、中間地点アイデンティティを含む、条項47のUE。
【0179】
条項54.飛行経路レポートは、UEの飛行経路の少なくとも1つの中間地点の各々についての中間地点情報を含み、少なくとも1つの中間地点の各々について、中間地点情報は、楕円体の指示、またはポリゴンの指示、またはそれらの組合せを含む、条項47のUE。
【0180】
条項55.UEは、部分経路飛行経路報告、トリガ式飛行経路報告、または差分飛行経路報告のうちの少なくとも1つを提供するための、UEの能力を指示する能力レポートを、ネットワークエンティティへ送信するための手段をさらに備える、条項47のUE。
【0181】
条項56.プロセッサ可読命令を含む非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、プロセッサ可読命令は、ユーザ機器(UE)のプロセッサに、
飛行経路レポートを判断することであって、飛行経路レポートは、
部分経路飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの飛行経路のすべてには満たない、UEの飛行経路の部分を示す第1の飛行経路情報を含む、部分経路飛行経路報告、または
トリガ式飛行経路報告であって、プロセッサに、飛行経路レポートを判断させるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、トリガイベントの発生に応答して、飛行経路レポートのための第2の飛行経路情報を判断させるためのプロセッサ可読命令を備え、第2の飛行経路情報は、UEの飛行経路の少なくとも一部を示す、トリガ式飛行経路報告、または
差分飛行経路報告であって、飛行経路レポートは、UEの現在の飛行経路とUEの以前の飛行経路との間の差を示す第3の飛行経路情報を含む、差分飛行経路報告、または
それらの任意の組合せを提供するためである、ことと、
ネットワークエンティティへ、飛行経路レポートを送信することとを行わせる、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0182】
条項57.
プロセッサに、飛行経路レポートを判断させるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、部分経路飛行経路報告を提供するための飛行経路レポートを判断させるためのプロセッサ可読命令を備え、
飛行経路レポートは、少なくとも1つの部分経路基準を満足する、UEの飛行経路の少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含む、条項56の記憶媒体。
【0183】
条項58.少なくとも1つの部分経路基準は、
第1の時間ウィンドウおよび1つもしくは複数のロケーション範囲、または
第2の時間ウィンドウおよび飛行経路の部分の第1の中間地点限度量、または
飛行経路の部分の第2の中間地点限度量を含む、条項57の記憶媒体。
【0184】
条項59.プロセッサに、飛行経路レポートを判断させるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、トリガ式飛行経路報告を提供するための飛行経路レポートを判断させるためのプロセッサ可読命令を含み、記憶媒体は、プロセッサに、トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準を取得させるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、条項56の記憶媒体。
【0185】
条項60.トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準は、トリガイベントが起こるべき時間ウィンドウ、または複数のトリガイベントの各々に応答して、UEが第2の飛行経路情報を報告するために起こる複数のトリガイベントの間の閾分離時間、またはそれらの組合せを含む、条項59の記憶媒体。
【0186】
条項61.トリガイベントについての少なくとも1つのイベント基準は、
UEの以前の飛行経路の第1の中間地点と、UEの現在の飛行経路の第2の中間地点との間の、それぞれの座標系値における1つもしくは複数の差を重み付けするための1つもしくは複数の差分距離重み付け因子、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の距離差の合計に対する距離差分閾、または
第1の中間地点と第2の中間地点との間の時間差の合計に対する時間差分閾、または
それらの任意の組合せを含む、条項59の記憶媒体。
【0187】
条項62.プロセッサに、飛行経路レポートを判断させるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、差分飛行経路報告を提供するための飛行経路レポートを判断させるためのプロセッサ可読命令を含み、第3の飛行経路情報は、少なくとも1つの中間地点についての中間地点情報を含み、中間地点情報は、少なくとも1つの中間地点の各々について、中間地点アイデンティティを含む、条項56の記憶媒体。
【0188】
条項63.飛行経路レポートは、UEの飛行経路の少なくとも1つの中間地点の各々についての中間地点情報を含み、少なくとも1つの中間地点の各々について、中間地点情報は、楕円体の指示、またはポリゴンの指示、またはそれらの組合せを含む、条項56の記憶媒体。
【0189】
条項64.プロセッサに、部分経路飛行経路報告、トリガ式飛行経路報告、または差分飛行経路報告のうちの少なくとも1つを提供するための、UEの能力を指示する能力レポートを、ネットワークエンティティへ送信させるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、条項56の記憶媒体。
【0190】
他の検討事項
他の例および実装形態が、本開示および添付の請求項の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアおよびコンピュータの性質により、上で説明した機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が様々な物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。
【0191】
本明細書で使用する単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示さない限り、複数形も含む。「備える」、「備えている」、「含む」および/または「含んでいる」という用語は、本明細書において使われる限り、言及されている特徴、完全体、ステップ、操作、要素および/または構成要素の存在を明示しているが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、操作、要素、構成要素および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではない。
【0192】
本明細書において使用される場合、RS(基準信号)という用語は、1つまたは複数の基準信号を指すことがあり、必要に応じて、RSという用語の任意の形式、たとえばPRS、SRS、CSI-RSなどに該当し得る。
【0193】
本明細書で使用するとき、別段に明記されていない限り、機能または動作が項目または条件「に基づく」という記述は、その機能または動作が、述べられた項目または条件に基づいており、かつ述べられた項目または条件に加えて1つまたは複数の項目および/または条件に基づいてよいことを意味する。
【0194】
また、本明細書で使用する、(「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」によって始まり得る)項目のリストにおいて使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」というリストまたは「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」というリストまたは「AまたはBまたはC」というリストが、A、またはB、またはC、またはAB(AおよびB)、またはAC(AおよびC)、またはBC(BおよびC)、またはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、または2つ以上の要素との組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような選言的リストを示す。したがって、項目、たとえば、プロセッサが、AもしくはBのうちの少なくとも1つに関する機能を実施するように構成されるという叙述、または項目が、機能Aもしくは機能Bを実施するように構成されるという叙述は、その項目が、Aに関する機能を実施するように構成されてよいか、またはBに関する機能を実施するように構成されてよいか、またはAおよびBに関する機能を実施するように構成されてよいことを意味する。たとえば、「AまたはBのうちの少なくとも1つを計測するように構成されたプロセッサ」または「Aを計測し、またはBを計測するように構成されたプロセッサ」というフレーズは、プロセッサが、Aを計測するように構成されてよい(また、Bを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはBを計測するように構成されてよい(また、Aを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはAを計測し、Bを計測するように構成されてよい(また、AとBのどちらか、もしくは両方を計測するために選択するように構成されてよい)ことを意味する。同様に、AまたはBのうちの少なくとも1つを計測するための手段の叙述は、Aを計測するための手段(Bを計測することができてもできなくてもよい)、またはBを計測するための手段(Aを計測するように構成されてもされなくてもよい)、またはAおよびBを計測するための手段(AとBのどちらか、もしくは両方を、計測するために選択することが可能であってよい)を含む。別の例として、項目、たとえば、プロセッサが、機能Xを実施すること、または機能Yを実施することのうちの少なくとも1つを行うように構成されるという叙述は、その項目が、機能Xを実施するように構成されてよいか、または機能Yを実施するように構成されてよいか、または機能Xを実施するように、および機能Yを実施するように構成されてよいことを意味する。たとえば、「Xを計測することまたはYを計測することのうちの少なくとも1つを行うように構成されたプロセッサ」というフレーズは、プロセッサが、Xを計測するように構成されてよい(また、Yを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはYを計測するように構成されてよい(また、Xを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはXを計測することおよびYを計測することを行うように構成されてよい(また、XとYのどちらか、もしくは両方を計測することを選択するように構成されてよい)ことを意味する。
【0195】
大幅な変形が、特定の要件に従って行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアが使用される場合もあり、かつ/または、特定の要素は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)、もしくは両方において実装される場合がある。さらに、ネットワーク入力/出力デバイスなどの他のコンピューティングデバイスへの接続が利用され得る。互いと接続され、または通信して図に示され、および/または本明細書において論じられる機能的または他の構成要素は、別段に記載されていない限り、通信可能に結合される。つまり、構成要素は、それらの間での通信を可能にするように、直接または間接的に接続され得る。
【0196】
上記で説明した、システム、およびデバイスは例である。様々な構成が、適宜に様々な手順または構成要素を省略、置換、または追加してよい。たとえば、いくつかの構成に関して説明した特徴を、様々な他の構成に組み合わせることができる。構成の異なる態様および要素は、同じように組み合わせることができる。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
【0197】
ワイヤレス通信システムとは、通信がワイヤレスに、すなわち、ワイヤーまたは他の物理接続を通してではなく大気空間を通して伝搬する電磁気および/または音響波によって伝えられるものである。ワイヤレス通信ネットワークは、ワイヤレスに送信されるすべての通信を有するわけではない場合があり、ワイヤレスに送信される少なくともいくつかの通信を有するように構成される。さらに、「ワイヤレス通信デバイス」という用語または類似の用語は、デバイスの機能性が排他的に、もしくはさらには一次的に、通信用であること、またはワイヤレス通信デバイスを使う通信が排他的に、もしくはさらには一次的に、ワイヤレス、またはデバイスがモバイルデバイスであることを必要としないが、デバイスが、ワイヤレス通信能力(単方向または双方向)を含むこと、たとえば、ワイヤレス通信用の少なくとも1つの無線(各無線が送信機、受信機、またはトランシーバの一部である)を含むことを示す。
【0198】
説明では、(実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解を与えるように、具体的な詳細が与えられている。しかしながら、構成は、これらの具体的な詳細なしに実践することができる。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、不要な詳細なしで示してある。この説明は、例示的な構成を与えるものであり、請求項の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の先の説明は、記載された技法を実装するための説明を提供する。要素の機能および構成に様々な変更が行われてよい。
【0199】
本明細書で使用する、「プロセッサ可読媒体」、「機械可読媒体」、および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の方式で動作させるデータを与えることに関与する任意の媒体を指す。コンピューティングプラットフォームを使うと、様々なプロセッサ可読媒体が、実行のためにプロセッサに命令/コードを与えることに関与し、かつ/またはそのような命令/コード(たとえば、信号)を記憶および/または搬送するために使用されることがある。多くの実装形態では、プロセッサ可読媒体は、物理的および/または有形の記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、数多くの形をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はしないが、動的メモリを含む。
【0200】
いくつかの例示的な構成を説明したが、様々な変更、代替の構成、および等価物が使用されてよい。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素であってよく、ここにおいて、他のルールが、本開示の適用例よりも優先するか、またはそうでなければ本開示の適用例を変更し得る。また、上記の要素が考慮される前、考慮される間、または考慮された後に、いくつかの動作が行われてよい。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を制限しない。
【0201】
別段に規定されていない限り、量、持続時間などの測定可能な値に言及するときに本明細書で使用する「約」および/または「およそ」は、指定された値から±20%または±10%、±5%、または±0.1%のばらつきを、そのようなばらつきが本明細書で説明するシステム、デバイス、回路、方法、およびその他の実装形態の文脈で適切であるときには包含する。別段に規定されていない限り、量、持続時間、(周波数などの)物理的属性などの測定可能な値に言及するときに本明細書で使用される「実質的に」も、指定された値からの±20%もしくは±10%、±5%、または+0.1%のばらつきが本明細書で説明されるシステム、デバイス、回路、方法、および他の実装形態の文脈において適切である場合、そのようなばらつきを包含する。
【0202】
値が第1の閾値を超える(または、よりも大きいか、もしくは上回る)という記述は、値が、第1の閾値よりもわずかに大きい第2の閾値を満たすか、または超えるという記述と等価であり、たとえば、第2の閾値は、コンピューティングシステムの解像度において第1の閾値よりも高い1つの値である。値が第1の閾値未満(または、以内もしくは下回る)であるという記述は、値が、第1の閾値よりもわずかに低い第2の閾値以下であるという記述と等価であり、たとえば、第2の閾値は、コンピューティングシステムの解像度において第1の閾値よりも低い1つの値である。
【符号の説明】
【0203】
100 通信システム、システム
105 UE
106 UE
110a NRノードB(gNB)、gNB(gノードB)、gNB
110b NRノードB(gNB)、gNB(gノードB)、gNB
114 次世代eノードB(ng-eNB)、ng-eNB(eノードB)、ng-eNB
115 アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)
117 セッション管理機能(SMF)
120 ロケーション管理機能(LMF)
125 ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)
130 外部クライアント
135 次世代(NG)RAN(NG-RAN)
140 5Gコアネットワーク(5GC)
185 コンスタレーション
190 衛星ビークル(SV)
191 衛星ビークル(SV)
192 衛星ビークル(SV)
193 衛星ビークル(SV)
200 UE
210 プロセッサ
211 メモリ
212 ソフトウェア(SW)
213 センサー
214 トランシーバインターフェース
215 トランシーバ
216 ユーザインターフェース
217 衛星測位システム(SPS)受信機
218 カメラ
219 位置デバイス(PD)
220 バス
230 汎用/アプリケーションプロセッサ、プロセッサ
231 デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ
232 モデムプロセッサ
233 ビデオプロセッサ
234 センサープロセッサ、プロセッサ
240 ワイヤレストランシーバ
242 ワイヤレス送信機
244 ワイヤレス受信機
246 アンテナ
250 ワイヤードトランシーバ
252 ワイヤード送信機
254 ワイヤード受信機
262 SPSアンテナ
300 TRP
310 プロセッサ
311 メモリ
312 ソフトウェア(SW)
315 トランシーバ
320 バス
340 ワイヤレストランシーバ
342 ワイヤレス送信機
344 ワイヤレス受信機
346 アンテナ
350 ワイヤードトランシーバ
352 ワイヤード送信機
354 ワイヤード受信機
400 サーバ
410 プロセッサ
411 メモリ
412 ソフトウェア(SW)
415 トランシーバ
420 バス
440 ワイヤレストランシーバ
442 ワイヤレス送信機
444 ワイヤレス受信機
446 アンテナ
450 ワイヤードトランシーバ
452 ワイヤード送信機
454 ワイヤード受信機
500 UE
510 プロセッサ
520 トランシーバ
530 メモリ
540 バス
550 飛行経路報告ユニット
600 ネットワークエンティティ
610 プロセッサ
620 トランシーバ
630 メモリ
640 バス
650 飛行経路要求ユニット
660 飛行経路作成ユニット
700 UE
750 基地局
801 ターゲットUE
802 ネットワークエンティティ
901 ターゲットUE
902 ネットワークエンティティ
【国際調査報告】