(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】宇宙居住環境用のブラケット固定具
(51)【国際特許分類】
B64G 4/00 20060101AFI20240723BHJP
B64G 1/60 20060101ALI20240723BHJP
A47G 29/00 20060101ALN20240723BHJP
【FI】
B64G4/00
B64G1/60
A47G29/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575745
(86)(22)【出願日】2022-04-11
(85)【翻訳文提出日】2024-02-01
(86)【国際出願番号】 US2022024273
(87)【国際公開番号】W WO2023282948
(87)【国際公開日】2023-01-12
(32)【優先日】2021-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521434056
【氏名又は名称】シエラ・スペース・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】SIERRA SPACE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【氏名又は名称】前堀 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100218132
【氏名又は名称】近田 暢朗
(72)【発明者】
【氏名】ウッズ,グラント ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ヒッカーソン,ジェフリー エス
(72)【発明者】
【氏名】サンディ,チャールズ ラルフ
【テーマコード(参考)】
3K100
【Fターム(参考)】
3K100AA06
3K100AD01
3K100AE01
(57)【要約】
宇宙居住環境でソフトグッズ層に負荷を固定するためのブラケット固定具のための方法、装置、及びシステムが記載される。ブラケット固定具は、複数の側面を有するベースを含み、複数の側面は、それぞれの側面と平行なピンと、ピンとそれぞれの側面との間の開口とを有する。ブラケット固定具は、ベースから延びる突出部を更に含み、突出部は固定要素を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
宇宙居住環境内でソフトグッズ層に負荷を固定するためのブラケット固定具において、
複数の側面を有するベースであって、前記複数の側面が、そのそれぞれの側面と平行なピンと、前記ピンと前記それぞれの側面との間の開口とを有する、ベースと、
前記ベースから延びて、固定要素を含む突出部と、
を備えるブラケット固定具。
【請求項2】
前記複数の側面は、前記ベースを越えて水平に延びる少なくとも2つの部材を含み、前記少なくとも2つの部材が前記ベースの角部から延び、前記少なくとも2つの部材が前記ピンによって分離される、請求項1に記載のブラケット固定具。
【請求項3】
前記突出部が前記ベースからほぼ垂直な角度で延び、前記ピンは、前記2つの部材の遠位端に接続されて、前記ピンと前記それぞれの側面との間の前記開口を取り囲む、請求項2に記載のブラケット固定具。
【請求項4】
前記ベースを前記ソフトグッズ層に固定するために前記ピンの周りに巻き付けられるウェビングループを更に備え、該ウェビングループは、前記ピンと前記それぞれの側面との間の前記開口を通過するように構成される、請求項1に記載のブラケット固定具。
【請求項5】
前記ベースにおけるコードループ開口を更に備え、該コードループ開口は、前記ブラケット固定具の前記ベースを前記ソフトグッズ層に接続するように構成されるコードループのために構成される、請求項4に記載のブラケット固定具。
【請求項6】
前記ピンが前記複数の側面から取り外し可能であり、前記突出部が前記ベースの中心に位置付けられ、前記固定要素は、フック、スロット、開口、及び雌ねじのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のブラケット固定具。
【請求項7】
ブラダフランジであって、該ブラダフランジから径方向に延びるフランジベースを有する、ブラダフランジと、
前記フランジベースに接合される熱成形コーンと、
を更に備え、
前記ブラダフランジが前記突出部上にわたって配置されるように構成され、前記熱成形コーンが前記ブラダのための保護層を与える、請求項1に記載のブラケット固定具。
【請求項8】
前記突出部の周囲にわたるOリングを更に備え、
前記ブラダフランジを前記Oリング上にわたって配置することにより前記Oリングの周りにシールが形成される、請求項7に記載のブラケット固定具。
【請求項9】
前記複数の側面が少なくとも4つの側面を含み、前記ウェビングループは、前記ピンを介して前記少なくとも4つの側面のそれぞれの周りに巻き付く、請求項1に記載のブラケット固定具。
【請求項10】
ブラダを伴う宇宙居住環境にブラケット固定具を固定するための方法において、
ブラダを覆うソフトグッズ層に前記ブラケット固定具を固定するステップであって、前記ブラケット固定具が、突出部と、複数の側面を有するベースとを含み、前記複数の側面が、そのそれぞれの側面と平行なピンと、該ピンと前記それぞれの側面との間の開口とを有し、前記突出部が、前記ベースから延びて固定要素を含む、ステップと、
ブラダフランジを前記ブラケット固定具上にわたって配置するステップであって、前記ブラダフランジが、前記ブラダフランジから径方向に延びるフランジベースを有し、前記フランジベースが、前記ブラダのための保護層を与えるために熱成形コーンに接合される、ステップと、
を含む方法。
【請求項11】
前記ブラケット固定具からの前記ブラダへの衝撃を和らげるために前記ブラケット固定具の前記突出部上にわたってフェルトワッシャを固定するステップであって、前記フェルトワッシャが、前記ブラダフランジに近接する前記ブラダの一部を覆うように構成される、ステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ブラダフランジが前記ブラケット固定具に対して移動するのを防止するために前記ブラダフランジ上にわたって保持リングを配置するステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記突出部がその周囲にOリングを含み、該Oリング上にわたって前記ブラダフランジを配置することによって前記Oリングの周りにシールが形成される、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
宇宙居住環境内でソフトグッズ層に負荷を固定するためのブラケット固定システムにおいて、
突出部及び複数の側面を有するベースを含むブラケット固定具であって、前記突出部が、前記ベースから延びて固定要素を含み、前記複数の側面が、そのそれぞれの側面と平行なピンと、前記ピンと前記それぞれの側面との間の開口とを有する、ブラケット固定具と、
前記ベースを前記ソフトグッズ層に固定するために前記ピンの周りに巻き付けられ、前記ピンと前記それぞれの側面との間の前記開口を通過するように構成されるウェビングループと、
を備え、
前記ウェビングループは、前記宇宙居住環境で前記ソフトグッズ層に取り付くように構成される、ブラケット固定システム。
【請求項15】
前記複数の側面は、前記ベースを越えて水平に延びる少なくとも2つの部材を含み、前記少なくとも2つの部材が前記ベースの角部から延び、前記少なくとも2つの部材が前記ピンによって分離される、請求項14に記載のブラケット固定システム。
【請求項16】
前記突出部が前記ベースからほぼ垂直な角度で延び、前記ピンは、前記2つの部材の遠位端に接続されて、前記ピンと前記それぞれの側面との間の前記開口を取り囲む、請求項15に記載のブラケット固定システム。
【請求項17】
前記ピンが前記複数の側面から取り外し可能である、請求項14に記載のブラケット固定システム。
【請求項18】
前記ベースにおけるコードループ開口を更に備え、該コードループ開口は、前記ブラケット固定具の前記ベースを前記ソフトグッズ層に接続するように構成されるコードループのために構成される、請求項17に記載のブラケット固定システム。
【請求項19】
前記突出部が前記ベースの中心に位置付けられ、前記固定要素は、フック、スロット、開口、及び雌ねじのうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載のブラケット固定システム。
【請求項20】
ブラダフランジであって、該ブラダフランジから径方向に延びるフランジベースを有する、ブラダフランジと、
前記フランジベースに接合される熱成形コーンと、
を更に備え、
前記ブラダフランジが前記突出部上にわたって配置されるように構成され、前記熱成形コーンが前記ブラダのための保護層を与える、請求項14に記載のブラケット固定システム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
この出願は、2021年6月10日に出願された「宇宙居住環境用のブラケット固定具」と題された米国仮出願第63/209,353号の優先権を主張し、この米国仮出願の開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
政府支援の陳述
【0002】
本明細書に記載される主題の特定の態様は、NASAによって授与された契約番号80HQTR17C0009の下で米国政府の支援を受けて開発された。米国政府は、本発明に一定の権利を有する。
【技術分野】
【0003】
本開示は、一般に、固定具に関し、より詳細には、宇宙居住環境用のブラケット固定具に関する。
【背景技術】
【0004】
宇宙でのミッション活動を支援するためには、宇宙居住環境が必要である。宇宙居住環境は、コアと、コアを取り囲むブラダとから形成され得る。ブラダは、打ち上げ機内に膨張せずに収容される場合がある。宇宙に入ると、宇宙居住環境は、膨張して、宇宙での人間の活動を支援するために加圧され得る。加圧されたブラダは、空気漏れの影響を受けやすく、住人及び機器に重大な安全上の懸念をもたらす。より厄介なことに、ブラダは、重い負荷の重量下で応力を受ける場合があり、これにより、ブラダ全体に不均一な応力分布が引き起こされる。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、宇宙居住環境用のブラケット固定具のための方法、システム、及び物品を提供する。
【0006】
一態様では、宇宙居住環境でソフトグッズ層に負荷を固定するためのブラケット固定具が提供される。ブラケット固定具は、複数の側面を有するベースを備え、複数の側面は、それぞれの側面と平行なピンと、ピンとそれぞれの側面との間の開口とを有する。ブラケット固定具は、ベースから延びる突出部を備え、突出部は固定要素を含む。
【0007】
幾つかの変形例において、複数の側面は、ベースを越えて水平に延びる少なくとも2つの部材を含み、少なくとも2つの部材はベースの角部から延び、少なくとも2つの部材は、ピンによって分離される。更に、突出部は、ベースからほぼ垂直な角度で延び、ピンは、ピンとそれぞれの側面との間に開口を取り囲むように2つの部材の遠位端に接続される。更に、ブラケット固定具は、ベースをソフトグッズ層に固定するためにピンの周りに巻き付けられるウェビングループを更に備え、ウェビングループは、ピンとそれぞれの側面との間の開口を通過するように構成される。更に、ブラケット固定具は、ベースにコードループ開口を更に備え、コードループ開口は、ブラケット固定具のベースをソフトグッズ層に接続するように構成されたコードループ用に構成される。
【0008】
幾つかの変形例では、ピンが複数の側面から取り外し可能であり、突出部はベースの中心に位置付けられ、固定要素はフック、スロット、開口、及び雌ねじのうちの少なくとも1つを含む。幾つかの変形例において、ブラケット固定具は、ブラダフランジから径方向に延びるフランジベースを有するブラダフランジを更に備える。ブラケット固定具は、フランジベースに接合される熱成形コーンを更に備える。ブラダフランジは、突出部上にわたって配置されるように構成され、熱成形コーンはブラダのための保護層を与える。幾つかの変形例において、ブラケット固定具は、突出部の周囲にOリングを更に備える。ブラダフランジをOリング上にわたって配置することにより、Oリングの周りにシールが形成される。更に、複数の側面は少なくとも4つの側面を含み、ウェビングループは、ピンを介して少なくとも4つの側面のそれぞれに巻き付く。
【0009】
他の態様では、ブラダを伴う宇宙居住環境にブラケット固定具を固定する方法が提供される。方法は、ブラダを覆うソフトグッズ層にブラケット固定具を固定するステップを含み、ブラケット固定具は、突出部と、複数の側面を有するベースとを含み、複数の側面は、そのそれぞれの側面と平行なピンと、ピンとそれぞれの側面との間の開口とを有し、突出部は、ベースから延びて、固定要素を含む。また、方法は、ブラダフランジをブラケット固定具上にわたって配置するステップも含み、ブラダフランジは、ブラダフランジから径方向に延びるフランジベースを有し、フランジベースは、ブラダの保護層を与えるために熱成形コーンに接合される。
【0010】
幾つかの変形例において、方法は、ブラケット固定具からのブラダへの衝撃を和らげるために、ブラケット固定具の突出部上にフェルトワッシャを固定するステップを更に含み、フェルトワッシャは、ブラダフランジに近接するブラダの一部を覆うように構成される。更に、方法は、ブラダフランジがブラケット固定具に対して移動するのを防止するために、ブラダフランジ上にわたって保持リングを配置するステップを更に含む。幾つかの変形例において、突出部はその周囲にOリングを含み、ブラダフランジをOリング上にわたって配置することにより、Oリングの周りにシールが形成される。
【0011】
更に別の態様では、宇宙居住環境でソフトグッズ層に負荷を固定するためのブラケット固定システムが提供される。ブラケット固定システムは、突出部及び複数の側面を有するベースを含むブラケット固定具を備え、突出部は、ベースから延びて、固定要素を含み、複数の側面は、それぞれの側面と平行なピンと、ピンとそれぞれの側面との間の開口とを有する。ブラケット固定システムは、ベースをソフトグッズ層に固定するためにピンの周りに巻き付けられるウェビングループを備え、ウェビングループは、ピンとそれぞれの側面との間の開口を通過するように構成される。ウェビングループは、宇宙居住環境でソフトグッズ層に取り付くように構成される。
【0012】
幾つかの変形例において、複数の側面は、ベースを越えて水平に延びる少なくとも2つの部材を含み、少なくとも2つの部材はベースの角部から延び、少なくとも2つの部材は、ピンによって分離される。幾つかの変形例において、突出部は、ベースからほぼ垂直な角度で延び、ピンは、ピンとそれぞれの側面との間の開口を取り囲むように2つの部材の遠位端に接続される。幾つかの変形例では、ピンが複数の側面から取り外し可能である。更に、ブラケット固定システムは、ベースにコードループ開口を更に備え、コードループ開口は、ブラケット固定具のベースをソフトグッズ層に接続するように構成されるコードループ用に構成される。
【0013】
更に、突出部はベースの中心に位置付けられ、固定要素は、フック、スロット、開口、及び雌ねじのうちの少なくとも1つを含む。幾つかの変形例において、ブラケット固定システムは、ブラダフランジから径方向に延びるフランジベースを有するブラダフランジを更に備える。ブラケット固定システムは、フランジベースに接合される熱成形コーンを更に備える。ブラダフランジは、突出部上にわたって配置されるように構成され、熱成形コーンはブラダのための保護層を与える。
【0014】
本明細書に記載の主題の1つ以上の変形の詳細は、添付図面及び以下の説明に記載される。本明細書に記載の主題の他の特徴及び利点は、説明及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかになる。現在開示される主題の特定の特徴は例示目的で記載されるが、そのような特徴が限定することを意図するものではないことを容易に理解すべきである。本開示に続く特許請求の範囲は、保護される主題の範囲を規定することを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本明細書の実施形態は、添付図面と併せて以下の説明を参照することによってより良く理解することができ、添付図面において、同様の参照番号は同一又は機能的に同様の要素を示す。
【0016】
【
図1A】コア及びブラダを有する宇宙居住環境の断面を表す図の例を示す。
【
図1B】出入り台に取り付けられたコアと、ソフトグッズ層及びデブリシールドで覆われたブラダとを含む宇宙居住環境を表す図の例を示す。
【
図2】宇宙居住環境のソフトグッズに取り付け可能なブラケット固定具の上面図を表す図の例を示す。
【
図3】宇宙居住環境のソフトグッズに取り付け可能なブラケット固定具の側面図を表す図の例を示す。
【
図4】ループウェビングによってソフトグッズに取り付けられるブラケット固定具の上面図を表す図の例を示す。
【
図5】ライナに取り付けられるブラケット固定具の側面図を表す図の例を示す。
【
図6】ブラダに接続されるブラダフランジを表す図の例を示す。
【
図7】ブラダに接続されるブラダフランジを表す図の別の例を示す。
【
図8】ブラダフランジ、フェルトワッシャ、及びブラケット固定具の分解図を表す図の別の例を示す。
【
図9】ブラダフランジ、フェルトワッシャ、及びブラケット固定具の組立図を表す図の例を示す。
【
図10A】宇宙居住環境の外部部分に取り付け可能なブラケット固定具の上面図を表す図の例を示す。
【
図10B】宇宙居住環境の外部部分の開口に位置されるブラケット固定具を表す図の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
宇宙居住環境は、コアと、コアを取り囲むブラダとから形成され得る。ウェビングなどのソフトグッズ層は、圧力負荷下でブラダを支持し、ブラダ全体に均一な重量分布を与えることができる。ソフトグッズ層は、ブラダの形状を維持し、ブラダへの歪みを防止するために、バスケット織り形態を有するストラップのウェビングを含むことができる。ソフトグッズ層は、宇宙居住環境の内部の二次構造との界面を与えることもできる。二次構造の例は、ミッション活動を支援するために、宇宙居住環境内の床、パーティション、機器ラック、及びカーゴネットを含むことができる。二次構造は、加圧されたブラダ上の空気漏れ及び歪みを防止するために、ソフトグッズ層に接続されてもよい。しかし、安全な加圧環境を提供しながら、二次構造を適切に固定するためには、ソフトグッズ層との固定具界面が必要である。
【0018】
大きな負荷を支持することができる固定具は、居住者及び設備の安全性を損なう可能性がある空気漏れを防止しながら、居住環境内の二次構造の計画外の移動を持続させるべきである。更に、固定具は、ソフトグッズに接続された機器が動いたり垂れ下がったりしなかった可能性を高めるように教示されるべきである。したがって、安全な加圧環境を提供しながら、二次構造を居住環境内に適切に固定するために、二次構造及びソフトグッズ層との強力な固定具界面が必要とされる。
【0019】
ブラケット固定具は、ソフトグッズ層と界面を成して、居住環境内に重い構造を適切に固定することができる。ブラケット固定具は、宇宙居住環境内の居住者及び機器の安全のために、重い負荷(例えば、フローリング、パーティション、機器ラック、及びカーゴネット)が固定され不動である可能性を高めることができる。ブラケット固定具は、これらの重い負荷の重量がソフトグッズに隔離される可能性を高め、ブラダの完全性を損なうことを防止することもできる。ブラケット固定具は、ソフトグッズ全体にわたる適切な重量分布の可能性を高めることができる。そうでなければ、これらの重い負荷は、ブラダ全体に歪み及び不均一な重量分布を引き起こす可能性がある。
【0020】
ブラケット固定具界面は、ベースと、その周りにウェビングループが固定されるピンを有する4つの側面と、居住環境構造に取り付けるように構成された固定要素を含む中央突出部とを含むことができる。ブラケット固定具は、宇宙居住環境のソフトグッズ層と直接に界面を成すことができる。例えば、ブラケット固定具は、一対のフープ及び軸方向ウェビングの交差部の中心にあってもよい。更に、コードは、ブラケット固定具が拘束層から引き離されるのを防止することができ、最小限の軸方向負荷を受けるように設計される。
【0021】
ブラケット固定具は、宇宙居住環境内の二次構造に接続するように構成されてもよい。例えば、ブラケット固定具は、床、パーティション、機器ラック、カーゴネットなどに結合するように構成されてもよい。ブラケット固定具は、安全な加圧環境を提供しながら、重い居住環境構造を適切に固定するために、ソフトグッズ(例えば、フープ及び軸方向ウェビング)と界面を成すことができる。
【0022】
ブラダは、一体化されたブラダフランジを有するブラケット固定具の上に設置することができる。ブラダフランジは、ブラケット固定具のバレルセクション上を摺動し、保持リングで固定される。結果として得られるアセンブリは、ブラダの気密完全性を維持しながら内部機器を取り付けるためのブラケット固定具を提供することができる。
【0023】
本明細書に記載の方法、システム、及び装置は、ブラダの気密完全性を維持しながら、二次構造をソフトグッズ界面に接続するように構成されたブラケット固定具用である。様々な実施形態は、乗組員の活動によって二次構造に加えられる負荷、並びに宇宙居住環境に関連する動作中に課される慣性負荷も支持する。
【0024】
図1Aは、コア及びブラダを有する宇宙居住環境の断面を表す図の例を示す。宇宙居住環境は、コア110と、コア110に結合されたブラダ120とから形成され得る。ブラダ120は、コア110の遠位端に接続することができる。ブラダ120は、加圧されるとコア110から膨張することができる。ブラダ120は、コア110の周りにトロイド形状を有することができる。
【0025】
コア110は、宇宙居住環境用の剛性フレームであってもよい。コア110は、中空内部を有する円筒形状を有してもよい。中空の内部は、貨物及び人がコア110の一端からコア110の他端まで通過できるようにし得る。コア110は、コア110の遠位端に開口を含むことができる。開口は、宇宙居住環境が他の宇宙構造と界面を成して、貨物又は人員を受け入れることができるようにし得る。例えば、コア110は、貨物を受け入れるために出入り台に取り付けられてもよい。別の例では、コア110は、コア110の内部の圧力を維持するための加圧キャップを含むことができる。
【0026】
ブラダ120は、円筒形コア110の端部に接続されてもよい。ブラダ120は、発進前にそのフットプリントを最小にするために、コア110に膨張せずに格納することができる。発射後、ブラダ120は圧力下で膨張することができる。加圧されたブラダ120は、宇宙での人間の活動を支援することができる。ブラダ120は加圧によって応力を受ける可能性があり、これは居住者及び機器に重大な安全上の懸念を潜在的にもたらす。例えば、コア110とブラダ120との間の界面で空気漏れが生じる可能性がある。別の例では、床、仕切り、機器ラック、及びカーゴネットをブラダ120に接続する必要があり、それにより、ブラダ120全体に不均一な応力分布を引き起こす可能性がある。
【0027】
ブラダ120は、ガスを保持するための構成要素であってもよい。ブラダ120は、宇宙居住環境用の気密シールを形成することができる。ブラダ120は、低いガス透過性を有することができる。ブラダ120は、人間の生活を支援するために居住環境内に加圧空気を維持することができる。ブラダ120は、コア110に関して対称であってもよい。例えば、ブラダ120は、コア110の周りにトロイド形状を保持することができる。別の例では、ブラダ120は、コア110の周りに球形を有してもよい。幾つかの実施形態では、ブラダ120は、コア110に近接する領域で外側に膨らんでもよい。幾つかの実施形態では、ブラダ120は、コア110から最も遠い部分にホイールの形状を有することができる。
【0028】
ブラダ120は、ソフトグッズ層150を充填するために加圧されてもよい。ソフトグッズ層150は、ブラダ120の形状及びサイズに関して拘束となり得る。例えば、ブラダ120は、軸方向及びフープウェビング拘束の輪郭を満たすように加圧されてもよい。ブラダ120は、加圧下でソフトグッズ層150によるブラダ120の完全な支持を確保するために、ソフトグッズ層150に対してわずかに大きくすることができる。ブラダ120は、ブラダ120が軸方向及びフープウェビング拘束の拘束輪郭に達する可能性を高めるために伸長することができる。
【0029】
図1Bは、出入り台に取り付けられたコア110と、ソフトグッズ層150及びデブリシールド160で覆われたブラダ120とを含む宇宙居住環境を表す図の例を示す。ソフトグッズ層150は、ブラダ120を覆い、デブリシールド160とブラダ120との間に介在することができる。
【0030】
ソフトグッズ層150は、ブラダ120の周りに巻き付けられてもよい。ソフトグッズ層150は、軸方向及びフープウェビングを含むことができる。軸方向及びフープウェビングは、ブラダ120を補強し、ブラダ120にわたる不均一な応力分布を防止することができる。軸方向及びフープウェビングは、ブラダ120がその形状を保持する可能性を高めるように構成することができる。軸方向及びフープウェビングは、ブラダ120にわたって均一な応力分布を生成するために一緒に織られてもよい。例えば、軸方向ウェビングは、フープウェビングの上と下とを交互に繰り返してもよい。これに加えて又は代えて、フープウェビングは、軸方向ウェビングの上と下とを交互に繰り返してもよい。軸方向ウェビングとフープウェビングとの間に様々な織りパターンが形成されてもよい。軸方向及びフープウェビングは、ブラダ120の円周の周りに間隔を置いて配置されてもよい。軸方向及びフープウェビングは、ベクトランで作られてもよい。フープストラップは、ステッチ、接着剤などで軸方向ストラップに接合することができる。同様に、軸方向ストラップは、ステッチ、接着剤などでフープ用ストラップに接合されてもよい。
【0031】
デブリシールド160は、軸方向及びフープウェビングの周りに巻き付けられてもよい。デブリシールド160は、ブラダ120並びに軸方向及びフープウェビングを宇宙空間内の破片から保護することができる。デブリシールド160は、発泡体の複数の層から作られてもよい。出入り台は、コア110の両側に接続されてもよい。出入り台は、外部宇宙構造に接続するための界面であってもよい。出入り台は、宇宙居住環境と外部宇宙構造との間の移行チャンバであってもよい。出入り台の両側は、出入り台と外部宇宙船との間の圧力を密封するように構成された選択的に取り外し可能な空気圧ドアを含むことができる。
【0032】
図2は、宇宙居住環境のソフトグッズに取り付け可能なブラケット固定具の上面図を表す図の例を示す。宇宙居住環境は、宇宙居住環境で活動を行うために、床、パーティション、機器ラック、及びカーゴネットを必要とする場合がある。床、パーティション、機器ラック、カーゴネットなどは、宇宙居住環境のブラダ120を取り囲むソフトグッズに接続されてもよい。これらの重い負荷は、ブラダ120に歪み及び不均一な分布を引き起こす可能性がある。ブラケット固定具200は、ブラダ120を取り囲むソフトグッズに重い負荷(例えば、床、パーティション)を接続することによって、ブラダ120への歪みを低減することができる。ブラケット固定具200をソフトグッズに取り付けることにより、重い負荷が加わることによる安全上の危険が防止される。ブラケット固定具200は、ブラダ120への歪みを防止するために、床材、パーティション、機器ラック、及びカーゴネットの重量を均等に分配することができる。ブラケット固定具200は、安全な加圧環境を提供しながら、重い居住環境構造を適切に固定するために、ソフトグッズ(例えば、フープ及び軸方向ウェビング)と界面を成すことができる。
【0033】
図2を参照すると、ブラケット固定具200はベース210を含むことができる。ベース210は、宇宙居住環境の内部に取り付けることができる平坦又は輪郭付けられた表面を含むことができる。ベース210の平坦面は、ソフトグッズ(例えば、ウェビング)との接触を維持することができる。平坦面は、ベース210の裏側にあってもよい。ブラケット固定具200の平坦面は、宇宙居住環境の内部と同一平面であってもよい。例えば、平坦面は、ブラダ120を覆う宇宙居住環境内のソフトグッズに取り付けられてもよい。ブラケット固定具200は、一対のフープと軸方向ウェビングとの交差部の中心にあってもよい。幾つかの実施形態では、ベース210の裏側は、ブラダ120の輪郭に一致するように湾曲していてもよい。
【0034】
ブラケット固定具200のベース210は、4つの側面を含むことができる。側面のそれぞれは、宇宙居住環境に面内負荷支持を与えることができる。ベース210は、4つの側面上に正方形、平行四辺形、又は長方形のベースを有することができる。4つの側面は互いに垂直であってもよい。ベース210の角部は、直角を形成してもよい。ベース210の側面は、ウェビングと位置合わせされてもよい。例えば、ベース210は、クロスハッチスタイルのウェビングに対応するために4つの側面を有することができる。幾つかの実施形態では、ベース210は、軸方向/フープウェビング交差点の一方に配置されてもよい。
【0035】
4つの側面のそれぞれは、ソフトグッズに取り付けられる要素を含むことができる。幾つかの実施形態では、4つの側面のそれぞれはピン230を含むことができる。ピン230は、それぞれの側面と平行に延在してもよい。ピン230は、円筒形状を有してもよく、ベース210の側面から取り外し可能であってもよい。ピン230は、ピン230とベース210のそれぞれの側面との間に開口を形成するように配置されてもよい。開口は、ループがピン230とベース210の側面との間でピン230の周りに巻き付くことができるようにし得る。これに加えて及び/又は代えて、開口は、ベース210の側面に組み込まれてもよい。例えば、開口は、4つの側面のそれぞれにスロットであってもよい。幾つかの実施形態では、開口はベース210に直接形成されてもよい。このように、各側面のピン230は、各側面に一体化されてもよい。ピン230は、ブラケット固定具200をソフトグッズに固定して、宇宙居住環境に面内負荷支持を与えることができる。幾つかの実施形態では、4つの側面のそれぞれは、各側面で複数のウェビングに取り付けるための複数のピンを含むことができる。幾つかの実施形態では、側面は、U字形かぎ及びU字形かぎピンを含むU字形かぎファスナを含むことができる。クレビスピンは、クレビスピン用の十字穴を有するボルトであってもよい。
【0036】
更に
図2を参照すると、4つの側面のそれぞれは、少なくとも2つの部材240を含むことができる。2つの部材240は、U字形を形成してもよい。2つの部材240は、ベース210から水平に延びていてもよい。2つの部材240の底部は、ベース210の平坦面と面一であってもよい。2つの部材240の頂部は、ベース210の上縁と同一平面上にあってもよい。2つの部材240は、側面の両端から延びていてもよい。例えば、2つの部材240は、側面によって形成される角部から延びていてもよい。2つの部材240は、それぞれの側面に対してほぼ垂直であってもよい。幾つかの実施形態では、2つの部材240は、ベース210の角部でそれぞれの側面からほぼ垂直な角度で延びてもよい。2つの部材240は、それぞれの側面から水平に延びるにつれて互いに離間していてもよい。2つの部材240は、ピン230を支持するように構成されてもよい。
【0037】
各部材は、遠位端に開口を含むことができる。遠位端の開口は、ピン230を受け入れるように構成されてもよい。ピン230は、2つの部材240からほぼ垂直な角度で延在してもよい。ピン230は、2つの部材240の開口に嵌合するように構成されてもよい。ピン230は、2つの部材240に対して着脱可能に構成されてもよい。ピン230は、2つの部材240の開口を越えて他方側に延びてもよい。ピン230は、開口を越えて延びる部分において、2つの部材240の間の部分よりも太い直径を有してもよい。幾つかの実施形態では、ピン230は、2つの部材240の開口に嵌合するように円筒形であってもよい。これに加えて及び/又は代えて、ピン230は、長方形、正方形、六角形などの形状を有してもよい。ピン230の別の形状は、ピン230の周りのウェビングループ250の摩擦を増加させることができる。ピン230は、ウェビング拘束に縫い付けられたウェビングループ250と係合するように構成されたクレビスピンであってもよい。
【0038】
各ピン230は、その周りに巻き付けられたウェビングループ250を有することができる。ウェビングループ250は、ピン230の周囲に巻き付き、ベース210をソフトグッズの内壁に固定するように構成されてもよい。ウェビングループ250は、ピン230を巻き付けるための一端と、ソフトグッズの内壁に取り付けるための他端とを含むことができる。内壁に取り付けるための端部は、ファスナ、タイ、ステープル、ステッチ、結び目などを介して取り付けることができる。ウェビングループ250の端部は、ソフトグッズの内壁のウェビング、ブラダ120、ストラップ、ライナなどに接続することができる。ウェビングループ250は、ケブラー製であってもよい。幾つかの実施形態では、ブラケット固定具200の負荷は、ウェビングループ250の引張荷重をもたらし得る。ウェビングループ250の引張荷重は、ブラケット固定具200に取り付けられた負荷をソフトグッズのウェビングに伝達することができる。
【0039】
更に
図2を参照すると、ベース210は突出部260を含むことができる。突出部260は、ベース210の中心にあり、ソフトグッズの内壁から離れて延びることができる。突出部260は、負荷を支持するための固定要素を含むことができる。固定要素は、フック、スロット、開口、及び雌ねじのうちの少なくとも1つを含むことができる。雌ねじは、負荷からボルト又はねじを受けるように構成されてもよい。突出部260は、ベース210に対してほぼ垂直な角度で延在してもよい。突出部260は、雌ねじよりも大きい直径を有する円筒形状を有してもよい。
【0040】
幾つかの実施形態では、ベース210は、コードループ開口270を含むことができる。コードループ開口270は、ベース210の角部にあってもよい。ベクトランで作られたコードループは、コードループ開口270を通ってループし、ブラケットのベース210の真下のウェビングに接続することができる。コードループは、ブラケット固定具200が拘束層から引き離されるのを防止することができる。幾つかの実施形態では、ブラケットのベース210の真下にコードループを接続するために、コードループ開口270がベース210の各角部にあってもよい。コードループ開口270を通じたコードループ巻回は、ウェビングとベース210の底面との間の分離を防止することができる。幾つかの実施形態では、コードループは、ブラケット固定具200を更に固定するために、拘束ウェビング及びブラケット固定具200の角部の穴を通過することができる。幾つかの実施形態では、コードループ開口270は、ベース210の各角部にあってもよい。
【0041】
図3は、宇宙居住環境のソフトグッズに取り付け可能なブラケット固定具200の側面図を表す図の例を示す。ブラケット固定具200は、軸方向ストラップとフープ型ストラップとの交差部に取り付けられてもよい。ベース210の平坦面は、フープストラップと同一平面上にあってもよい。ウェビングループ250は、ブラケット固定具200のピン230の周りに巻き付けられてもよい。ウェビングループ250は、ステッチ、接着剤などを介してフープストラップに取り付けるように構成することができる。
【0042】
幾つかの実施形態では、突出部260は、スパナ孔310を含むことができる。スパナ孔310は、構造が設置されているときにブラケット固定具200を回転的に拘束することができる。スパナ孔310は、ブラケット固定具200への負荷の取り付け中の回転移動を防止するために突出部260に組み込まれてもよい。複数のブラケット固定具をソフトグッズ上に配置して、ブラケット固定具200にトルクが加えられるのを防ぐことができる。
【0043】
幾つかの実施形態では、突出部260はOリング320を含むことができる。Oリング320は、突出部260の周りに径方向に延在してもよい。Oリング320は、ブラダ120と宇宙居住環境の内部との間に圧力シールを形成することができる。圧力シールは、ブラダフランジがブラケット固定具200の上に配置されるときに形成され得る。
【0044】
突出部260は、二次構造に取り付けるように構成された開口を含むことができる。開口は、二次構造に接続するためのねじ山を含むことができる。開口の底部は、ねじを受けるように構成された円錐形状を含むことができる。突出部260は、保持リングを受け入れるように構成された保持リング溝を含むこともできる。保持リングは、ブラダ120に対してブラケット固定具200を保持するように構成することができる。
【0045】
図4は、ループウェビングによってソフトグッズに取り付けられたブラケット固定具200の上面図を表す図の例を示す。ブラケット固定具200は、織り合わされた軸方向及びフープのストラップの大きなグリッドに取り付けることができる。複数のブラケット固定具は、二次構造を支持するために、織り合わされた軸方向及びフープストラップのグリッドにわたって分散されてもよい。
【0046】
図5は、ライナを有するブラケット固定具200の側面図を表す図の例を示す。ライナ層をブラケットとブラダ120との間に配置して、ブラダ120をブラケット固定具200との相互作用から保護することができる。
【0047】
ライナ510は、ブラダ120をソフトグッズの比較的粗い表面から保護することができる。ライナ510は、ブラダ120を保護するためにブラダ120とソフトグッズ層150との間に配置されてもよい。ライナ510は、ブラダ120がソフトグッズの隙間の間に突出するのを防止することができる。例えば、ライナ510は、ブラダ120がフープの隙間と軸方向ウェビングとの間に突出するのを防止することができる。ライナ510は、ナイロン布から製造されてもよい。ライナ510は、ライナ510を一緒にヒートシールできるようにし、ブラダ120に対して擦れる粗い縫い目を回避するために、ライナ材料の一方の側に軽いウレタンコーティングを含むことができる。このライナ510は、拘束に対してわずかに大きくてもよい。
【0048】
図6は、ブラダ120に接続されたブラダフランジ610を表す図の例を示す。ブラダフランジ610は、ブラケット固定具200とブラダ120との間で界面を成すことができる。
【0049】
ブラダフランジ610は、ブラダ120の内部に結合、組み立て、又は接合することができるアルミニウム製のシリンダであってもよい。ブラダフランジ610は、ブラダフランジ610から径方向に延びるフランジベースを含むこともできる。ブラダフランジ610のフランジベースは、熱成形コーン又はブラダ積層体に接合されてもよい。幾つかの実施形態では、ブラダフランジ610のベースの両側は、熱成形コーン620又はブラダ積層体に接合されてもよい。
【0050】
熱成形コーン620は、ブラダ120の内側部分から内側に膨らむように製造することができる。熱成形コーン620は、ブラダ120の内面から内側に延在してもよい。熱成形コーン620は、熱成形コーン620がブラダフランジ610に取り付けられる場所で切り取られてもよい。熱成形コーン620は、ブラダ120の内面に接続することができる。熱成形コーン620は、ブラケット固定具200においてブラダ120のための保護層を与える。
【0051】
図7は、ブラダ120に接続されたブラダフランジ610を表す図の別の例を示す。
【0052】
ブラダフランジ610は、ブラダ120と同じ高さになり、拘束と一体化するように押し下げられてもよい。すなわち、ブラダフランジ610は、ブラダ120と同じ高さになり、拘束と一体化するように外側に押されてもよい。ブラダフランジ610は、熱成形コーン620又はブラダ積層体を部分的に反転させることができる。熱成形コーン620は、ブラダフランジ610のベースの縁部の周りに膨出することができる。幾つかの実施形態では、熱成形コーン620は、コーンが押し下げられた状態でその高さの半分に反転されてもよい。
【0053】
ブラダフランジ610は、押し下げられたときにブラダ120と位置合わせされてもよい。ブラダフランジ610を押し下げることにより、部分的に反転した熱成形コーン710710を形成することができる。部分的に反転された熱成形コーン710は、周囲のブラダ120を乱すことなくブラダフランジ610の面内移動を可能にする気密性の可撓性シールをもたらすことができる。これは、この界面での拘束に対するブラダ120の位置精度要件を緩和するという追加の技術的利点を有する。
【0054】
図8は、ブラダフランジ610、ワッシャ810、及びブラケット固定具200の分解図を表す図の別の例を示す。ブラダフランジ610は、ブラケット固定具200の上に配置されてもよい。ウェビングは外側層であってもよく、部分的に反転された熱成形コーン710を有するブラダフランジ610は内側層であってもよい。
【0055】
ブラダフランジ610は、ブラケット固定具200の突出部260よりも広くてもよい。ブラダフランジ610は、突出部260の周りでブラケット固定具200に押し付けられてもよい。ブラダフランジ610は、ブラケット固定具200の突出部260のOリングと係合することができる。ブラダフランジ610とOリングとの係合は、気密シールを形成することができる。ブラダフランジ610は、ブラダフランジ610を保持するためにブラケット固定具200の保持リングに接続するように構成することができる。幾つかの実施形態では、ブラケット固定具200は、ブラダ層内のブラダフランジ610に取り付けることができる。ブラダフランジ610は、保持リングによってブラケット固定具200に拘束されてもよい。幾つかの実施形態では、保持リングは、ブラケット固定具200の突出部260上のOリングと係合することができる。ブラダフランジ610とOリングとの係合は、気密シールを形成することができる。
【0056】
ブラケット固定具200の突出部260の上にワッシャ810を配置して、ブラダ120に対するブラケット固定具200及び二次構造の圧迫を更に和らげることができる。ワッシャ810は、フェルトから作られてもよい。ワッシャ810は、ブラケット固定具200上に配置され、ブラケット固定具200の側面上に延びることができる。ワッシャ810は、ブラダフランジ610の近くのブラダ120の一部を覆うことができる。ワッシャ810は、部分的に反転した熱成形コーン710を覆ってもよい。ブラダフランジ610を取り囲む部分的に反転した熱成形コーン710は、宇宙居住環境の加圧下で折り畳まれたときにワッシャ810によって覆われてもよい。ブラダフランジ610は、ブラダ120の周りのブラケット固定具200の移動を防止するために、フェルトワッシャ810の上に配置されてもよい。保持リングは、ブラダフランジ610のブラケット固定具200に対する移動を防止するためにブラダフランジ610の上に配置されてもよい。これに加えて及び/又は代えて、保持リングをフェルトワッシャ810の上に配置して、保持リングを所定の位置に保持し、保持リングとブラダ120とブラケット固定具200との間にシールを形成することができる。
【0057】
図9は、ブラダフランジ610、フェルトワッシャ810、及びブラケット固定具200の組立図を表す図の例を示す。部分的に反転した熱成形コーン710は、宇宙居住環境が加圧されると崩壊する可能性がある。
【0058】
幾つかの実施形態では、突出部260は、保持リング溝910を含むことができる。保持リング溝910は、重い負荷をソフトグッズに固定する追加の要素を提供することができる。例えば、保持リング溝910は、ブラダフランジ610をブラケット固定具200上で圧縮するために保持リング920を受けるように構成されてもよい。
【0059】
ブラダフランジ610は、ブラダフランジ610を保持するためにブラケット固定具200で保持リング920に接続するように構成することができる。ブラダフランジ610は、保持リング920によってブラケット固定具200に拘束されてもよい。幾つかの実施形態では、保持リング920は、ブラケット固定具200の突出部260上のOリングと係合することができる。ブラダフランジ610とOリングとの係合は、気密シールを形成することができる。保持リング920は、ブラダフランジ610のブラケット固定具200に対する移動を防止するためにブラダフランジ610の上に配置されてもよい。
【0060】
図10Aは、宇宙居住環境の外部部分に取り付け可能な外部ブラケット固定具1000の上面図を表す図の例を示す。宇宙居住環境は、宇宙居住環境を固定化するために外部宇宙船に取り付ける必要があり得る。更に、宇宙居住環境は、装置を操作するロボットを宇宙に取り付ける必要があり得る。外部ブラケット固定具1000は、重い負荷(例えば、宇宙船、ロボット)をブラダ120を取り囲むソフトグッズに接続することができる。外部ブラケット固定具1000をウェビングに取り付けることにより、負荷が大きくなることによる安全上の問題が防止される。外部ブラケット固定具1000は、安全で加圧された内部環境を提供しながら、重い居住環境構造を適切に固定するために、ソフトグッズ(例えば、フープ及び軸方向ウェビング)と界面を成すことができる。
【0061】
外部ブラケット固定具1000は、ベース210を含むことができる。ベース210は、宇宙居住環境の外部部分に取り付けることができる平坦な表面を含むことができる。ベース210の平坦面は、ソフトグッズ(例えば、ウェビング)との接触を維持することができる。平坦面は、ベース210の裏側にあってもよい。外部ブラケット固定具1000の平坦面は、宇宙居住環境の外部部分に対して面一であってもよい。例えば、平坦面は、ブラダ120を覆う宇宙居住環境上のソフトグッズに取り付けられてもよい。外部ブラケット固定具1000は、一対のフープと軸方向ウェビングとの交差部の中心にあってもよい。幾つかの実施形態では、ベース210の裏側は、ブラダ120の輪郭に一致するように湾曲していてもよい。
【0062】
外部ブラケット固定具1000のベース210は、4つの側面を含んでもよい。側面のそれぞれは、宇宙居住環境に面内負荷支持を与えることができる。ベース210は、4つの側面上に正方形、平行四辺形、又は長方形のベース210を有することができる。4つの側面は互いに垂直であってもよい。ベース210の角部は、直角を形成してもよい。ベース210の側面は、ウェビングと位置合わせされてもよい。例えば、ベース210は、クロスハッチスタイルのウェビングに対応するために4つの側面を有することができる。幾つかの実施形態では、ベース210は、軸方向/フープウェビング交差点の一方に配置されてもよい。
【0063】
4つの側面のそれぞれは、ソフトグッズに取り付けられる取り付け要素を含むことができる。幾つかの実施形態では、4つの側面のそれぞれはピン230を含むことができる。ピン230は、それぞれの側面と平行に延在してもよい。ピン230は、円筒形状を有してもよく、ベース210の側面から取り外し可能であってもよい。ピン230は、ピン230とベース210のそれぞれの側面との間に開口を形成するように配置されてもよい。開口は、ループがピン230とベース210の側面との間でピン230の周りに巻き付くことができるようにし得る。これに加えて及び/又は代えて、開口は、ベース210の側面に組み込まれてもよい。例えば、開口は、4つの側面のそれぞれにスロットであってもよい。幾つかの実施形態では、開口はベース210に直接形成されてもよい。このように、各側面のピン230は、各側面に一体化されてもよい。ピン230は、外部ブラケット固定具1000をソフトグッズに固定して、宇宙居住環境の面内負荷支持を与えることができる。幾つかの実施形態では、4つの側面のそれぞれは、各側面で複数のウェビングに取り付けるための複数のピンを含むことができる。例えば、4つの側面のそれぞれは、複数のウェビングをベース210の各側面に取り付けるための五本のピンを含んでもよい。幾つかの実施形態では、側面は、U字形かぎ及びU字形かぎピンを含むU字形かぎファスナを含むことができる。クレビスピンは、クレビスピン用の十字穴を有するボルトであってもよい。
【0064】
4つの側面のそれぞれは、少なくとも2つの部材240を含んでもよい。2つの部材240は、U字形を形成してもよい。2つの部材240は、ベース210から水平に延びていてもよい。2つの部材240の底部は、ベース210の平坦面と面一であってもよい。2つの部材240の頂部は、ベース210の上縁と同一平面上にあってもよい。2つの部材240は、側面の両端から延びていてもよい。例えば、2つの部材240は、側面によって形成される角部から延びていてもよい。2つの部材240は、それぞれの側面に対してほぼ垂直であってもよい。幾つかの実施形態では、2つの部材240は、ベース210の角部でそれぞれの側面からほぼ垂直な角度で延びてもよい。2つの部材240は、それぞれの側面から水平に延びるにつれて互いに離間していてもよい。2つの部材240は、ピン230を支持するように構成されてもよい。幾つかの実施形態では、4つの側面のそれぞれは、複数のウェビングをベース210の各側面に取り付けるための5つのピンを含むことができる。したがって、ベース210の側面に沿って5つのピンのうちの1つを固定するようにそれぞれ構成された10個の部材があってもよい。側面は、別の数のピンを含むことができ、したがって、幾つかのピンを支持するために追加の部材を追加することができる。
【0065】
各部材は、遠位端に開口を含むことができる。遠位端の開口は、ピン230を受け入れるように構成されてもよい。ピン230は、2つの部材240からほぼ垂直な角度で延在してもよい。ピン230は、2つの部材240の開口に嵌合するように構成されてもよい。ピン230は、2つの部材240に対して着脱可能に構成されてもよい。ピン230は、2つの部材240の開口を越えて他方側に延びてもよい。ピン230は、開口を越えて延びる部分において、2つの部材240の間の部分よりも太い直径を有してもよい。幾つかの実施形態では、ピン230は、2つの部材240の開口に嵌合するように円筒形であってもよい。これに加えて及び/又は代えて、ピン230は、長方形、正方形、六角形などの形状を有してもよい。ピン230の別の形状は、ピン230の周りのウェビングループ250の摩擦を増加させることができる。ピン230は、ウェビング拘束に縫い付けられたウェビングループ250に係合するように構成されたクレビスピンであってもよい。
【0066】
ピンのそれぞれは、その周りに巻き付けられたウェビングループ250を有することができる。ウェビングループ250は、ピン230の周囲に巻き付き、ベース210をソフトグッズの外面に固定するように構成されてもよい。ウェビングループ250は、ピン230を巻き付けるための一端と、ソフトグッズの外面に取り付けるための他端とを含むことができる。内壁に取り付けるための端部は、ファスナ、タイ、ステープル、ステッチ、結び目などを介して取り付けることができる。ウェビングループ250の端部は、ソフトグッズの内壁のウェビング、ブラダ120、ストラップ、ライナなどに接続することができる。ウェビングループ250は、ケブラー製であってもよい。幾つかの実施形態では、外部ブラケット固定具1000の負荷は、ウェビングループ250の引張荷重をもたらし得る。ウェビングループ250の引張荷重は、外部ブラケット固定具1000に取り付けられた負荷をソフトグッズのウェビングに伝達することができる。
【0067】
ベース210は、突出部260を含むことができる。突出部260は、ベース210の中心にあり、ソフトグッズの外壁から離れて延びることができる。外部ブラケット固定具1000は、配線、ボルト締め、及びロボットの設置及び界面接合を可能にするための切り欠きを含むことができる。幾つかの実施形態では、突出部260は、負荷を支持するための固定要素を含むことができる。固定要素は、フック、スロット、開口、及び雌ねじのうちの少なくとも1つを含むことができる。雌ねじは、負荷からボルト又はねじを受けるように構成されてもよい。突出部260は、ベース210に対してほぼ垂直な角度で延在してもよい。突出部260は、雌ねじよりも大きい直径を有する円筒形状を有してもよい。
【0068】
幾つかの実施形態では、ベース210は、コードループ開口270を含むことができる。コードループ開口270は、ベース210の角部にあってもよい。ベクトランで作られたコードループは、コードループ開口270を通ってループし、ブラケットのベース210の真下のウェビングに接続することができる。コードループは、外部ブラケット固定具1000が拘束層から引き離されるのを防止することができる。幾つかの実施形態では、ブラケットのベース210の真下にコードループを接続するために、コードループ開口270がベース210の各角部にあってもよい。コードループ開口270を通じたコードループ巻回は、ウェビングとベース210の底面との間の分離を防止することができる。幾つかの実施形態では、コードループは、拘束ウェビング及び外部ブラケット固定具1000の角部の穴を通過して、外部ブラケット固定具1000を更に固定することができる。
【0069】
図10Bは、宇宙居住環境の外部部分の開口に位置する外部ブラケット固定具1000を表す図の例を示す。デブリシールド160の切り欠きは、宇宙居住環境の外部部分に開口を形成することができる。外部ブラケット固定具1000は、デブリシールド160の開口の内側に位置してもよい。外部ブラケット固定具1000は、ソフトグッズ層150の外面に取り付けるように構成されてもよい。外部ブラケット固定具1000は、外部宇宙構造に取り付けるように構成されてもよい。外部ブラケット固定具1000は、外部宇宙構造への配線又はボルト止めを可能にするための切り欠きを含むことができる。これに加えて又は代えて、外部ブラケット固定具1000は、ロボットを外部ブラケット固定具1000に接続するための切り欠きを含むことができる。
【0070】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、実施形態を限定しようとするものではない。本明細書で使用される単数形「1つ(a)」、「1つ(an)」及び「その(the)」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。「備える(comprises)」及び/又は「備えている(comprising)」という用語は、この明細書で使用される場合、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除するものではないことが更に理解され得る。本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のありとあらゆる組み合わせを含む。
【0071】
特に明記されない限り、又は文脈から明らかでない限り、本明細書で使用される「約」という用語は、当技術分野における通常の許容範囲内、例えば平均の2標準偏差以内であると理解される。「約」は、記載された値の10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.1%、0.05%、又は0.01%以内と理解され得る。文脈から明らかでない限り、本明細書で与えられる全ての数値は、「約」という用語によって修飾される。
【0072】
本開示の多くの特徴及び利点は、詳細な明細書から明らかであり、したがって、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の思想及び範囲内に入る本開示の全てのそのような特徴及び利点を網羅することを意図している。更に、多数の修正及び変形が当業者には容易に思い浮かぶため、本開示を図示及び説明された正確な構造及び動作に限定することは望ましくなく、したがって、全ての適切な修正及び等価物が、本開示の範囲内にあり、本開示の範囲に頼ることができる。
【0073】
上記の説明及び特許請求の範囲において、「~のうちの少なくとも1つ」又は「~のうちの1つ以上」などの語句が出現し、その後に連言的な要素又は特徴のリストが続く場合がある。「及び/又は」という用語も2つ以上の要素又は特徴のリストに出現し得る。そのような語句は、それが使用される文脈によって暗黙的又は明示的に矛盾しない限り、列挙された要素又は特徴のいずれかを個別に又は列挙された要素又は特徴のいずれかを他の列挙された要素又は特徴のいずれかと組み合わせて意味することを意図している。例えば、句「A及びBのうちの少なくとも1つ」、「A及びBのうちの1つ以上」及び「A及び/又はB」はそれぞれ、「A単独、B単独、又は、AとBを一緒に」を意味することを意図している。3つ以上の項目を含むリストについても同様の解釈が意図される。例えば、語句「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、及びCのうちの1つ以上」、及び、「A、B、及び/又はC」はそれぞれ、「A単独、B単独、C単独、AとB、AとC、BとC、又は、AとBとC」を意味することが意図される。上記及び特許請求の範囲における「に基づいて」という用語の使用は、列挙されていない特徴又は要素も許容されるように、「少なくとも部分的に基づいて」を意味することを意図している。
【0074】
前述の説明に記載された実施態様は、本明細書に記載された主題と一致する全ての実施態様を表すものではない。代わりに、それらの実施態様は、記載された主題に関連する態様と一致する幾つかの例にすぎない。本明細書では幾つかの変形例を詳細に説明してきたが、他の修正又は追加も可能である。特に、本明細書に記載のものに加えて、更なる特徴及び/又は変形を提供することができる。例えば、前述の実施態様は、開示された特徴の様々な組み合わせ及び部分的組み合わせ、及び/又は1つ以上の特徴の組み合わせ及び部分的組み合わせ、更に本明細書に開示されたものを対象とすることができる。更に、添付図面に示される、及び/又は本明細書に記載される論理フローは、望ましい結果を達成するために、示されている特定の順序、又は連続した順序を必ずしも必要としない。以下の特許請求の範囲は、他の実施態様又は実施形態を含むことができる。
【0075】
本開示の要約は、読者が技術的開示の性質を迅速に確認できるようにするために提供される。本開示の要約は、特許請求の範囲又は意味を解釈又は限定するために使用されないことを理解して提出される。更に、上記の詳細な説明では、本開示を簡素化する目的で、様々な特徴が単一の実施形態にまとめられていることが分かる。この開示の方法は、特許請求の範囲に記載される実施形態が各請求項に明示的に記載されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映すると解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、単一の開示された実施形態の全ての特徴よりも少ない特徴にある。したがって、以下の特許請求の範囲は詳細な説明に組み込まれ、各請求項は別個の実施形態として独立している。
【0076】
上記は本開示の実施態様に向けられているが、本開示の他の及び更なる実施態様は、その基本的な範囲から逸脱することなく考え出されてもよく、その範囲は以下の特許請求の範囲によって決定される。
【国際調査報告】