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特表2024-528399ウェアラブルリングデバイス及びユーザインターフェース処理
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】ウェアラブルリングデバイス及びユーザインターフェース処理
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20240723BHJP
【FI】
G06F3/01 514
G06F3/01 570
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576380
(86)(22)【出願日】2022-06-10
(85)【翻訳文提出日】2023-12-12
(86)【国際出願番号】 US2022033104
(87)【国際公開番号】W WO2022271467
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】17/357,823
(32)【優先日】2021-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ムーニエ、セバスティエン
(72)【発明者】
【氏名】チャンドラセクハー、ラメシュ
(72)【発明者】
【氏名】キース、ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】ボッタリル、トム・エドワード
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555BA04
5E555BA38
5E555BB38
5E555BE17
5E555CA08
5E555CA44
5E555CB66
5E555DA08
5E555FA00
(57)【要約】
エクステンデッドリアリティ(XR)機能のためのウェアラブルリングデバイスを使用するためのシステム、方法、及び非一時的媒体が提供される。例示的なウェアラブルデバイスは、ユーザに関連付けられた指を受容するように構成された受容空間を画定している構造体であって、受容空間を介して受容された指に接触するように構成された第1の面を含む、構造体と、構造体に統合された1つ以上のセンサであって、構造体の少なくとも一部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする回転を検出するように構成された、1つ以上のセンサと、回転に基づくデータを電子デバイスに送信するように構成された無線送信機と、を含むことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに関連付けられた指を受容するように構成された受容空間を画定している構造体であって、前記受容空間を介して受容された前記指に接触するように構成された第1の面を備える、構造体と、
前記構造体に統合された1つ以上のセンサであって、前記構造体の少なくとも一部分の、前記受容空間の長手方向軸を中心とする回転を検出するように構成された、1つ以上のセンサと、
検出された前記回転に基づくデータを電子デバイスに送信するように構成された無線送信機と、
を備える、ウェアラブルデバイス。
【請求項2】
前記データが、前記電子デバイスにおけるエクステンデッドリアリティ(XR)アプリケーションに関連付けられたXR入力を備え、前記データを送信するために、前記ウェアラブルデバイスが、前記XR入力を前記無線送信機を介して前記電子デバイスに送信するように構成されている、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項3】
前記データが、1つ以上の回転測定値を備え、前記1つ以上の回転測定値が、回転角度、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つを備える、請求項2に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項4】
前記1つ以上のセンサが、前記構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、前記構造体の向き、及び1つ以上のオブジェクトに対する前記構造体の位置、のうちの少なくとも1つを検出するように構成されており、前記データが、前記タッチ信号の大きさ、前記構造体の前記向き、前記1つ以上のオブジェクトに対する前記構造体の前記位置、並びに前記構造体と、前記ウェアラブルデバイスに直接的又は間接的に結合された前記電子デバイス及び前記指の個別の手とは異なる手のうちの少なくとも1つとの間の距離、のうちの少なくとも1つを備える、請求項2に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項5】
前記ウェアラブルデバイスが、
前記1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値を、前記無線送信機を介して前記電子デバイスに送信するように構成されており、前記1つ以上の測定値が、前記指の前記個別の手の追加の向きに対応し、前記XR入力が、前記個別の手の前記追加の向き、並びに前記構造体の前記回転及び前記向きのうちの少なくとも1つに基づく、請求項4に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項6】
前記構造体の少なくとも一部分の、前記受容空間の長手方向軸を中心とする前記回転を検出するために、前記1つ以上のセンサが、前記構造体の第1の部分の、前記受容空間の前記長手方向軸を中心とする第1の回転、及び前記構造体の第2の部分の、前記受容空間の前記長手方向軸を中心とする第2の回転のうちの少なくとも1つを測定するように構成されている、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項7】
前記第2の回転が、前記第1の回転とは反対の方向である、請求項6に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項8】
前記データが、前記電子デバイスにおけるXRアプリケーションへのXR入力に対応し、前記XR入力が、前記電子デバイスによってレンダリングされた仮想コンテンツをスクロールすること、前記電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトをスケーリングすること、前記電子デバイスによってレンダリングされた前記オブジェクトを回転させること、前記電子デバイスによってレンダリングされた前記オブジェクトを動かすこと、前記電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面を定義すること、及び前記電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクトを前記電子デバイスによってレンダリングされた前記環境内の1つ以上の仮想平面に配置すること、のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項9】
前記データが、前記電子デバイスにおけるXRアプリケーションへのXR入力に対応し、前記データが、前記1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値を備え、前記1つ以上の測定値が、前記構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、前記構造体の向き、前記回転、前記指に関連付けられた手の動き、及び1つ以上のオブジェクトに対する前記構造体の位置、のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項10】
前記XR入力が、前記データ内の前記1つ以上の測定値に関連付けられた1つ以上の特性に基づき、前記1つ以上の特性が、前記回転の大きさ、前記回転の方向、前記回転の速度、及び前記構造体の1つ以上の部分に加えられた圧力の時間の長さ、のうちの少なくとも1つを備え、前記1つ以上の特性が、前記1つ以上の測定値によって識別される、請求項9に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項11】
前記XR入力が、前記タッチ信号に関連付けられた1つ以上の特性に基づき、前記1つ以上の特性が、前記構造体の前記第2の面に接触している前記1本以上の指からの圧力の大きさ、前記構造体の前記第2の面に接触しているときの前記1本以上の指に関連付けられた動作、前記動作の方向、前記1本以上の指と前記第2の面との間の接触時間の長さ、及び前記1本以上の指による前記構造体の前記第2の面への接触パターンのうちの少なくとも1つを備え、前記1つ以上の特性が、前記1つ以上の測定値によって識別される、請求項9に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項12】
前記XR入力が、空間内の複数の次元に沿って仮想要素を修正することを備え、前記仮想要素が、前記電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクト、前記電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面、及び前記電子デバイスによってレンダリングされた前記環境のうちの少なくとも1つを備える、請求項9に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項13】
前記複数の次元の第1の次元の調整が、前記回転に関連付けられた角変化、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つによって定義され、前記複数の次元の第2の次元の調整が、前記1つ以上の測定値によって定義され、前記1つ以上の測定値が、前記構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、前記構造体の向き、及び1つ以上のオブジェクトに対する前記構造体の位置、のうちの少なくとも1つを備える、請求項12に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項14】
前記1つ以上の測定値が、前記指に関連付けられた前記手の前記動きに対応する動作測定値を備え、前記XR入力が、物理空間における距離を測定する要求に対応し、前記距離が、前記手の前記動きによって定義される、請求項9に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項15】
前記ウェアラブルデバイスが、ウェアラブルリングを備える、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項16】
前記ウェアラブルデバイスが、外側リング及び内側リングを含むウェアラブルリングを備え、前記内側リングが、前記受容空間を画定しており、前記1つ以上のセンサが、前記受容空間の前記長手方向軸を中心とする、前記外側リングの角変化、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つを検出するように構成されている、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項17】
前記ウェアラブルデバイスが、前記構造体の前記少なくとも一部分が特定の量だけ回転したときに、オフ状態からオンになるか、又は低電力モードから高電力モードに切り替わるように構成されている、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項18】
前記電子デバイスが、モバイルデバイスを備える、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項19】
前記モバイルデバイスが、ヘッドマウントディスプレイ、携帯電話、ポータブルコンピュータ、又はスマートウォッチのうちの1つを備える、請求項18に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項20】
前記1つ以上のセンサが、位置センサ、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、音声センサ、タッチセンサ、及び磁力計のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項21】
ウェアラブルデバイスであって、受容空間を画定している構造体を備え、前記受容空間が、ユーザに関連付けられた指を受容するように構成されており、前記構造体が、前記受容空間を介して受容された前記指に接触するように構成された第1の面を備え、ウェアラブルデバイスの少なくとも一部分の、前記ウェアラブルデバイスに関連付けられた前記受容空間の長手方向軸を中心とする回転を、前記ウェアラブルデバイス上の1つ以上のセンサを介して検出することと、
前記検出された回転に基づくデータを前記ウェアラブルデバイスの無線送信機を介して電子デバイスに送信することと、
を含む、方法。
【請求項22】
前記データが、前記電子デバイスにおけるエクステンデッドリアリティ(XR)アプリケーションに関連付けられたXR入力を備え、前記データを送信するために、前記ウェアラブルデバイスが、前記XR入力を前記無線送信機を介して前記電子デバイスに送信するように構成されている、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記データが、1つ以上の回転測定値を備え、前記1つ以上の回転測定値が、回転角度、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つを備える、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記1つ以上のセンサが、前記構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、前記構造体の向き、及び1つ以上のオブジェクトに対する前記構造体の位置、のうちの少なくとも1つを検出するように構成されており、前記データが、前記タッチ信号の大きさ、前記構造体の前記向き、前記1つ以上のオブジェクトに対する前記構造体の前記位置、並びに前記構造体と、前記ウェアラブルデバイスに直接的又は間接的に結合された前記電子デバイス及び前記指の個別の手とは異なる手のうちの少なくとも1つとの間の距離、のうちの少なくとも1つを備える、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値を前記無線送信機を介して前記電子デバイスに送信することを更に備え、前記1つ以上の測定値が、前記指の前記個別の手の追加の向きに対応し、前記XR入力が、前記個別の手の前記追加の向き、並びに前記構造体の前記回転及び前記向きのうちの少なくとも1つに基づく、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記構造体の少なくとも一部分の、前記受容空間の長手方向軸を中心とする前記回転を検出することが、前記構造体の第1の部分の、前記受容空間の前記長手方向軸を中心とする第1の回転、及び前記構造体の第2の部分の、前記受容空間の前記長手方向軸を中心とする第2の回転のうちの少なくとも1つを測定することを更に備える、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記第2の回転が、前記第1の回転とは反対の方向である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記データが、前記電子デバイスにおけるXRアプリケーションへのXR入力に対応し、前記XR入力が、前記電子デバイスによってレンダリングされた仮想コンテンツをスクロールすること、前記電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトをスケーリングすること、前記電子デバイスによってレンダリングされた前記オブジェクトを回転させること、前記電子デバイスによってレンダリングされた前記オブジェクトを動かすこと、前記電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面を定義すること、及び前記電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクトを前記電子デバイスによってレンダリングされた前記環境内の1つ以上の仮想平面に配置すること、のうちの少なくとも1つを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記データが、前記電子デバイスにおけるXRアプリケーションへのXR入力に対応し、前記データが、前記1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値を備え、前記1つ以上の測定値が、前記構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、前記構造体の向き、前記回転、前記指に関連付けられた手の動き、及び1つ以上のオブジェクトに対する前記構造体の位置、のうちの少なくとも1つを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記XR入力が、前記データ内の前記1つ以上の測定値に関連付けられた1つ以上の特性に基づき、前記1つ以上の特性が、前記回転の大きさ、前記回転の方向、前記回転の速度、及び前記構造体の1つ以上の部分に加えられた圧力の時間の長さ、のうちの少なくとも1つを備え、前記1つ以上の特性が、前記1つ以上の測定値によって識別される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記XR入力が、前記タッチ信号に関連付けられた1つ以上の特性に基づき、前記1つ以上の特性が、前記構造体の前記第2の面に接触している前記1本以上の指からの圧力の大きさ、前記構造体の前記第2の面に接触しているときの前記1本以上の指に関連付けられた動作、前記動作の方向、前記1本以上の指と前記第2の面との間の接触時間の長さ、及び前記1本以上の指による前記構造体の前記第2の面への接触パターンのうちの少なくとも1つを備え、前記1つ以上の特性が、前記1つ以上の測定値によって識別される、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記XR入力が、空間内の複数の次元に沿って仮想要素を修正することを備え、前記仮想要素が、前記電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクト、前記電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面、及び前記電子デバイスによってレンダリングされた前記環境のうちの少なくとも1つを備える、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記複数の次元の第1の次元の調整が、前記回転に関連付けられた角変化、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つによって定義され、前記複数の次元の第2の次元の調整が、前記1つ以上の測定値によって定義され、前記1つ以上の測定値が、前記構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、前記構造体の向き、及び1つ以上のオブジェクトに対する前記構造体の位置、のうちの少なくとも1つを備える、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記1つ以上の測定値が、前記指に関連付けられた前記手の前記動きに対応する動作測定値を備え、前記XR入力が、物理空間における距離を測定する要求に対応し、前記距離が、前記手の前記動きによって定義される、請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記ウェアラブルデバイスが、ウェアラブルリングを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項36】
前記ウェアラブルデバイスが、外側リング及び内側リングを含むウェアラブルリングを備え、前記内側リングが、前記受容空間を画定しており、前記1つ以上のセンサが、前記受容空間の前記長手方向軸を中心とする、前記外側リングの角変化、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つを検出するように構成されている、請求項21に記載の方法。
【請求項37】
前記構造体の前記少なくとも一部分が特定の量だけ回転したときに前記ウェアラブルデバイスの状態を調整することを更に備え、前記状態を調整することが、前記ウェアラブルデバイスの1つ以上の構成要素をオフ状態からオンにすること、又は前記1つ以上の構成要素を低電力モードから高電力モードに切り替えることを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項38】
前記電子デバイスが、モバイルデバイスを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項39】
前記モバイルデバイスが、ヘッドマウントディスプレイ、携帯電話、ポータブルコンピュータ、又はスマートウォッチのうちの1つを備える、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記1つ以上のセンサが、位置センサ、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、音声センサ、タッチセンサ、及び磁力計のうちの少なくとも1つを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項41】
命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令が、1つ以上の処理デバイスによって実行されたときに、前記1つ以上の処理デバイスに、
ウェアラブルデバイスであって、受容空間を画定している構造体を備え、前記受容空間が、ユーザに関連付けられた指を受容するように構成されており、前記構造体が、前記受容空間を介して受容された前記指に接触するように構成された第1の面を備え、ウェアラブルデバイスの少なくとも一部分の、前記ウェアラブルデバイスに関連付けられた前記受容空間の長手方向軸を中心とする回転を、前記ウェアラブルデバイス上の1つ以上のセンサを介して検出させ、
前記検出された回転に基づくデータを前記ウェアラブルデバイスの無線送信機を介して電子デバイスに送信させる、
非一時的コンピュータ可読媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示は、概して、ユーザインターフェースと対話するためのウェアラブルデバイスに関する。例えば、本開示の態様は、ウェアラブルリングデバイスを使用して、電子デバイス及びエクステンデッドリアリティ(XR)デバイス上のXRインターフェースなどのユーザインターフェースと対話することに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] スマートグラス及びヘッドマウントディスプレイ(HMD)などのエクステンデッドリアリティ(例えば、拡張現実、仮想現実など)デバイスは、一般に、物理環境内のエクステンデッドリアリティ(XR)デバイス及び他のオブジェクトの位置を追跡するためにカメラ及び様々なセンサを実装する。XRリアリティデバイスは、追跡情報を使用して、XRデバイスのユーザに現実的なXR体験を提供することができる。例えば、XRデバイスは、ユーザが没入型仮想環境若しくはコンテンツを体験すること又はそれらと対話することを可能にすることができる。現実的なXR体験を提供するために、XR技術は、仮想コンテンツを物理世界と統合することができ、これには、オブジェクト及びデバイスの相対姿勢と動きとを一致させることを伴い得る。XR技術は、追跡情報を使用して、デバイス、オブジェクト、及び/又は実世界環境のマップの相対姿勢を計算し、デバイス、オブジェクト、及び/又は実世界環境の相対位置と動きとを一致させ、コンテンツを実世界環境に納得のいく様式で固定することができる。相対姿勢情報は、仮想コンテンツを、ユーザの知覚された動作、並びにデバイス、オブジェクト、及び実世界環境の時空間状態と一致させるために使用することができる。
【発明の概要】
【0003】
[0003] 強化されたユーザ体験並びにユーザインターフェースとの対話及び処理のためのウェアラブルリングデバイス用のシステム及び技法が、本明細書で説明される。少なくとも1つの例によれば、入力機能及び/又はユーザインターフェースとの対話のためにウェアラブルリングデバイスを使用するための方法が提供される。方法は、ウェアラブルデバイスであって、受容空間を画定している構造体を含み、受容空間が、ユーザに関連付けられた指を受容するように構成されており、構造体が、受容空間を介して受容された指に接触するように構成された第1の面を含む、ウェアラブルデバイスの少なくとも一部分の、ウェアラブルデバイスに関連付けられた受容空間の長手方向軸を中心とする回転を、ウェアラブルデバイス上の1つ以上のセンサを介して検出することと、検出された回転に基づくデータをウェアラブルデバイスの無線送信機を介して電子デバイスに送信することと、を含むことができる。
【0004】
[0004] 少なくとも1つの例によれば、入力機能及び/又はユーザインターフェースとの対話のためにウェアラブルリングデバイスを使用するための非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。非一時的コンピュータ可読媒体は、命令であって、1つ以上の処理デバイスによって実行されたときに、1つ以上の処理デバイスに、ウェアラブルデバイスであって、受容空間を画定している構造体を含み、受容空間が、ユーザに関連付けられた指を受容するように構成されており、構造体が、受容空間を介して受容された指に接触するように構成された第1の面を含む、ウェアラブルデバイスの少なくとも一部分の、ウェアラブルデバイスに関連付けられた受容空間の長手方向軸を中心とする回転を、ウェアラブルデバイス上の1つ以上のセンサを介して検出させ、検出された回転に基づくデータをウェアラブルデバイスの無線送信機を介して電子デバイスに送信させる、命令を含むことができる。
【0005】
[0005] 少なくとも1つの例によれば、入力機能及び/又はユーザインターフェースとの対話のためにウェアラブルデバイスを使用する装置が提供される。例示的な装置は、ウェアラブルデバイスであって、ユーザに関連付けられた指を受容するように構成された受容空間を画定している構造体であって、受容空間を介して受容された指に接触するように構成された第1の面を含む、構造体と、構造体に統合された1つ以上のセンサであって、構造体の少なくとも一部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする回転を検出するように構成された、1つ以上のセンサと、検出された回転に基づくデータを電子デバイスに送信するように構成された無線送信機と、備える、ウェアラブルデバイスを含むことができる。
【0006】
[0006] 少なくとも1つの例によれば、入力機能及び/又はユーザインターフェースとの対話のためにウェアラブルデバイスを使用する別の装置が提供される。例示的な装置は、ウェアラブルデバイスであって、受容空間を画定している構造体を含み、受容空間が、ユーザに関連付けられた指を受容するように構成されており、構造体が、受容空間を介して受容された指に接触するように構成された第1の面を含む、ウェアラブルデバイスの少なくとも一部分の、ウェアラブルデバイスに関連付けられた受容空間の長手方向軸を中心とする回転を検出し、検出された回転に基づくデータを電子デバイスに送信する、手段を含むウェアラブルデバイスを含むことができる。
【0007】
[0007] いくつかの態様では、上記で説明した方法、非一時的コンピュータ可読媒体、及び装置は、構造体の少なくとも一部分が特定の量だけ回転したときにウェアラブルデバイスの状態を調整することができ、状態を調整することは、ウェアラブルデバイスの1つ以上の構成要素をオフ状態からオンにすること、又は1つ以上の構成要素を低電力モードから高電力モードに切り替えることを含む。
【0008】
[0008] いくつかの例では、データは、電子デバイスにおけるエクステンデッドリアリティ(XR)アプリケーションに関連付けられたXR入力を含むことができる。いくつかの例では、データを送信することは、XR入力を送信することを含むことができる。
【0009】
[0009] いくつかの例では、データは、1つ以上の回転測定値を含む。場合によっては、1つ以上の回転測定値は、回転角度、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
[0010] いくつかの例では、1つ以上のセンサは、構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、構造体の向き、及び1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、のうちの少なくとも1つを検出するように構成されている。場合によっては、データは、タッチ信号の大きさ、構造体の向き、1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、並びに構造体と、ウェアラブルデバイスに直接的又は間接的に結合された電子デバイス及び指の個別の手とは異なる手のうちの少なくとも1つとの間の距離、のうちの少なくとも1つを含む。
【0011】
[0011] いくつかの態様では、上記で説明した方法、非一時的コンピュータ可読媒体、及び装置は、1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値を、無線送信機を介して電子デバイスに送信することができ、1つ以上の測定値は、指の個別の手の追加の向きに対応し、XR入力は、個別の手の追加の向き、並びに構造体の回転及び向きのうちの少なくとも1つに基づく。
【0012】
[0012] いくつかの例では、構造体の少なくとも一部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする回転を検出することは、構造体の第1の部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする第1の回転、及び構造体の第2の部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする第2の回転のうちの少なくとも1つを測定することを更に含む。いくつかの例では、第2の回転は、第1の回転とは反対の方向である。
【0013】
[0013] 場合によっては、データは、電子デバイスにおけるXRアプリケーションへのXR入力に対応し、XR入力は、電子デバイスによってレンダリングされた仮想コンテンツをスクロールすること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトをスケーリングすること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトを回転させること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトを動かすこと、電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面を定義すること、及び電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクトを電子デバイスによってレンダリングされた環境内の1つ以上の仮想平面に配置すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
[0014] 場合によっては、データは、電子デバイスにおけるXRアプリケーションへのXR入力に対応し、データは、1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値を含む。いくつかの例では、1つ以上の測定値は、構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、構造体の向き、回転、指に関連付けられた手の動き、及び1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0015】
[0015] 場合によっては、XR入力は、データ内の1つ以上の測定値に関連付けられた1つ以上の特性に基づく。いくつかの例では、1つ以上の特性は、回転の大きさ、回転の方向、回転の速度、及び構造体の1つ以上の部分に加えられた圧力の時間の長さ、のうちの少なくとも1つを含むことができ、1つ以上の特性は、1つ以上の測定値によって識別される。
【0016】
[0016] いくつかの例では、XR入力は、タッチ信号に関連付けられた1つ以上の特性に基づき、1つ以上の特性は、構造体の第2の面に接触している1本以上の指からの圧力の大きさ、構造体の第2の面に接触しているときの1本以上の指に関連付けられた動作、動作の方向、1本以上の指と第2の面との間の接触時間の長さ、及び1本以上の指による構造体の第2の面への接触パターンのうちの少なくとも1つを含み、1つ以上の特性は、1つ以上の測定値によって識別される。
【0017】
[0017] 場合によっては、XR入力は、空間内の複数の次元に沿って仮想要素を修正することを含むことができ、仮想要素は、電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクト、電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面、及び電子デバイスによってレンダリングされた環境のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの例では、複数の次元の第1の次元の調整は、回転に関連付けられた角変化、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つによって定義され、複数の次元の第2の次元の調整は、1つ以上の測定値によって定義され、1つ以上の測定値は、構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、構造体の向き、及び1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、のうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
[0018] いくつかの例では、1つ以上の測定値は、指に関連付けられた手の動きに対応する動作測定値を含み、XR入力は、物理空間における距離を測定する要求に対応し、距離は手の動きによって定義される。
【0019】
[0019] いくつかの例では、ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルリングを含む。場合によっては、ウェアラブルデバイスは、外側リング及び内側リングを含むウェアラブルリングを含み、内側リングは、受容空間を画定しており、1つ以上のセンサは、受容空間の長手方向軸を中心とする、外側リングの角変化、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つを検出するように構成されている。
【0020】
[0020] いくつかの例では、電子デバイスは、モバイルデバイスを含む。場合によっては、モバイルデバイスは、ヘッドマウントディスプレイ、携帯電話、ポータブルコンピュータ、又はスマートウォッチのうちの1つを含む。いくつかの例では、1つ以上のセンサは、位置センサ、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、音声センサ、タッチセンサ、及び慣性測定ユニットのうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
[0021] いくつかの態様では、上記で説明した装置は、1つ以上のセンサを含んでもよい。いくつかの態様では、上記で説明した装置は、ウェアラブルリングを含み得る。いくつかの態様では、上記で説明した装置は、モバイルデバイスを含み得る。いくつかの例では、装置は、ハンドコントローラ、携帯電話、ウェアラブルデバイス、ディスプレイデバイス、モバイルコンピュータ、ヘッドマウントデバイス、及び/又はカメラを含み得る。
【0022】
[0022] 本概要は、特許請求される主題の主要な又は必須の特徴を特定することは意図されず、特許請求される主題の範囲を決定するために独立して使用されることも意図されない。本主題は、この特許の明細書全体、いずれか又はすべての図面、及び各請求項の適切な部分を参照することによって理解されるはずである。
【0023】
[0023] 上記については、他の特徴及び実施形態と共に、以下の明細書、特許請求の範囲、及び添付図面を参照すると、より明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
[0024] 本開示の様々な利点及び特徴が取得され得る方式について説明するために、上記で説明された原理のより詳細な説明が、添付の図面に示されるそれらの特定の実施形態を参照して表現されることになる。これらの図面は、本開示の例示的実施形態のみを示し、その範囲を限定するものと見なされるべきでないことを理解した上で、本明細書における原理が、図面を使用して、追加の特異性及び詳細と共に記載され、説明される。
図1】[0025] 本開示のいくつかの例による、エクステンデッドリアリティ体験及び機能のために使用されるエクステンデッドリアリティシステム及びリングデバイスの一例を示す図である。
図2A】[0026] 本開示のいくつかの例による、リングデバイスの一例を示す図である。
図2B】本開示のいくつかの例による、リングデバイスの一例を示す図である。
図2C】[0027] 本開示のいくつかの例による、エクステンデッドリアリティシステムと対話しているユーザの指に装着されたリングデバイスの一例を示す図である。
図3A】[0028] 本開示のいくつかの例による、リングデバイスの構成の一例を示す図である。
図3B】[0029] 本開示のいくつかの例による、図3Aに示される例示的なリングデバイスを使用するための使用事例の一例を示す図である。
図4A】[0030] 本開示のいくつかの例による、リングデバイスを使用してエクステンデッドリアリティ入力を提供するための使用事例の一例を示す図である。
図4B】本開示のいくつかの例による、リングデバイスを使用してエクステンデッドリアリティ入力を提供するための使用事例の一例を示す図である。
図4C】本開示のいくつかの例による、リングデバイスを使用してエクステンデッドリアリティ入力を提供するための使用事例の一例を示す図である。
図4D】本開示のいくつかの例による、リングデバイスを使用してエクステンデッドリアリティ入力を提供するための使用事例の一例を示す図である。
図5】[0031] 本開示のいくつかの例による、リングデバイスを装着している手及び/又は指を動かす及び/又は位置決めすることによってエクステンデッドリアリティ入力を提供するユーザの一例を示す図である。
図6】[0032] 本開示のいくつかの例による、エクステンデッドリアリティ機能を強化するためにリングデバイスを使用するためのプロセスの一例を示すフローチャートである。
図7】[0033] 本開示のいくつかの例による、コンピューティングデバイスアーキテクチャの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[0034] 本開示の特定の態様及び実施形態が、以下で提供される。当業者に明らかになるように、これらの態様及び実施形態のうちのいくつかが独立して適用されてもよく、それらのうちのいくつかは組み合わせて適用されてもよい。以下の説明では、説明の目的のために、本出願の実施形態の完全な理解をもたらすために具体的な詳細が記載される。しかしながら、様々な実施形態がこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが明らかとなろう。図及び説明は限定的であることが意図されていない。
【0026】
[0035] 以下の説明は、例示的な実施形態を提供するにすぎず、本開示の範囲、適用可能性、又は構成を限定することを意図しない。むしろ、例示的な実施形態の以下の説明は、例示的な実施形態を実装することを可能にする説明を当業者に提供する。添付の特許請求の範囲に記載されるような本出願の趣旨及び範囲から逸脱することなく、要素の機能及び構成において様々な変更が加えられてよいことを理解されたい。
【0027】
[0036] 前述のように、スマートグラス及びヘッドマウントディスプレイ(HMD)などのエクステンデッドリアリティ(例えば、拡張現実、仮想現実など)デバイスは、一般に、物理環境内のエクステンデッドリアリティ(XR)デバイス及び他のオブジェクトの位置を追跡するために、カメラ及び様々なセンサを実装する。XRリアリティデバイスは、そのような追跡情報を使用して、XRデバイスのユーザに現実的なXR体験を提供することができる。例えば、XRデバイスは、ユーザが没入型仮想環境若しくはコンテンツを体験すること又はそれらと対話することを可能にすることができる。現実的なXR体験を提供するために、XR技術は、仮想コンテンツを物理世界と統合することができ、これには、オブジェクト及びデバイスの相対姿勢と動きとを一致させることを伴い得る。XR技術は、追跡情報を使用して、デバイス、オブジェクト、及び/又は実世界環境のマップの相対姿勢を計算し、デバイス、オブジェクト、及び/又は実世界環境の相対位置と動きとを一致させ、コンテンツを実世界環境に納得のいく/現実的な様式で固定することができる。相対姿勢情報は、仮想コンテンツを、ユーザの知覚された動作、並びにデバイス、オブジェクト、及び実世界環境の時空間状態と一致させるために使用され得る。
【0028】
[0037] 場合によっては、XRデバイスは、ユーザがXR体験中にXRデバイスによってレンダリングされるコンテンツを選択し、コンテンツと対話するために使用することができるコントローラとペアリングされ得る。レンダリングされたコンテンツとの現実的な対話をコントローラを使用して可能にするために、XRデバイスは、XRデバイス上のカメラ及び他のセンサを使用して、コントローラの姿勢及び動きを追跡し、コントローラの姿勢及び動作を使用して、コントローラの状態を、ユーザの知覚された動作並びにレンダリングされたコンテンツ及び環境内の他のオブジェクトの時空間状態と一致させることができる。しかしながら、コントローラベースのXRシステムは、実装するためにかなりの量の電力及び計算リソースを必要とすることが多く、これは、コントローラと共に使用されるXRデバイスの性能及びバッテリ寿命に悪影響を及ぼす可能性がある。更に、コントローラの使用は、ユーザにとって直感的ではない場合があり、多くの場合、使用が困難なことがある。例えば、コントローラのユーザが横になったりリクライニングしたりするような特定の姿勢にある場合、コントローラは、使用することが困難な場合がある。コントローラはまた、飛行機、混雑した領域などの空間が制約された環境において使用することが困難な場合がある。
【0029】
[0038] 多くの場合、XRデバイスと共に使用されるコントローラはまた、プライバシー上の問題も引き起こす可能性がある。例えば、コントローラのユーザに対する可視性を有する人又はコンピュータは、ユーザの動き及びコントローラとの対話を分析して、XR体験中にXRデバイスによってレンダリングされるコンテンツとのユーザの対話並びに関連情報を認識することができ、ユーザの情報のプライバシーを危険に曝す可能性がある。いくつかの例では、人工知能(AI)インタープリタ又はシステムを使用して、ユーザの対話の記録を処理し、レンダリングされたXRインターフェースを介してユーザによって提供された情報を識別することができる。AIインタープリタ又はシステムは、XRインターフェースを介してユーザによって提供される情報を認識する可能性がある。したがって、ユーザが、XRデバイスに関連付けられたコントローラを使用してXR体験に参加している場合、ユーザは、ユーザ選択、個人識別番号(PIN)、ジェスチャなどの、入力及び関連情報を他のユーザに曝す可能性がある。ユーザは、たとえ他のユーザもまたユーザと同じXR体験に参加していないか、又はXRインターフェースを見ることができない場合であっても、XRデバイスによってレンダリングされたXRインターフェースとの対話のプライバシーを保護したい場合がある。
【0030】
[0039] いくつかの態様では、システム、装置、プロセス(方法とも呼ばれる)、及びコンピュータ可読媒体(本明細書では集合的に「システム及び技法」と呼ばれる)が、電子デバイス(例えば、XRデバイス、モバイルデバイス、テレビ、スマートウェアラブルデバイス、ユーザインターフェースを有する電子デバイス、又は任意の他の電子デバイス)とインターフェース/対話して、拡張ユーザインターフェース、入力、並びに/又はXR体験及び機能を提供するウェアラブルデバイス/アクセサリを使用して、本明細書で説明される。いくつかの例では、ウェアラブルアクセサリは、XR入力を安全かつ直感的に提供して、XRコンテンツと対話するために、XRデバイスと共に使用することができる。ウェアラブルアクセサリは、とりわけ、追跡、ジェスチャ検出、及び/又はコンテンツ対話機能を支援するための1つ以上のセンサを含むことができる。
【0031】
[0040] 場合によっては、ウェアラブルアクセサリは、ユーザの指又は手に装着することができるリング又はリング構造体であり得る。ユーザは、XR体験中にリング又はリング構造体を使用して、XR体験を提供しているXRデバイスに1つ以上のタイプの入力を提供することができる。XRデバイスは、特定の入力及び/又は機能に変換(例えば、解釈、マッピングなど)され得る異なる入力モードを検出することができる。例えば、ユーザは、特定の指にリングを装着し、ユーザの指の長手方向軸を中心としてリングを回転させて、コンテンツをスクロールし、レンダリングされたコンテンツを操作し、XR環境を操作し、コンテンツを選択し、物理世界における測定値を生成することなどができる。本明細書で説明するように、長手方向軸は、ウェアラブルアクセサリを装着している指及び指の少なくとも一部分のための長手方向アクセス開口部を提供するウェアラブルアクセサリの受容空間(例えば、内腔)に対して概ね平行である。横方向軸は、長手方向軸に対して垂直であり、横断方向軸は、長手方向軸及び横方向軸の両方に対して垂直に延びている。長手方向は、長手方向軸に対して実質的に平行な方向であり、横方向は、横方向軸に実質的に対して平行な方向であり、横断方向は、横断方向軸に対して実質的に平行な方向である。
【0032】
[0041] ユーザがリングを使用してXRデバイスへの入力を提供することができる他の例示的な方法は、リングを装着している指とは異なる指でリングをタップすること、リングを装着している指に隣接する1本以上の指でリングを圧迫すること、親指などの指でリングを回転若しくはスワイプすること、リングを装着している指に隣接する1本以上の指でリングを回転若しくはスワイプすること、及び/又は別の方法でリングと物理的に対話すること、を含むことができる。場合によっては、ユーザは、リングを装着している指及び/又は手の動作を使用して、指及び/又は手の追跡された動作に基づいて、1つ以上のタイプの入力をXRデバイスに提供することができる。いくつかの例では、リングは、そのような動作及び/又はリングとの対話を検出するための1つ以上のセンサを含むことができる。リングは、検出された入力に対応する測定値をXRデバイスに送信するための無線インターフェースを含むことができる。
【0033】
[0042] 場合によっては、リングを使用する異なる入力モードは、異なるタイプのXR入力に対応することができる、及び/又は変換される(例えば、異なるタイプのXR入力として解釈される)ことができる。例えば、ユーザは、リングを装着している指の長手方向軸を中心としてリングを回転させ、及び/又はリングの回転可能部分をリングの長手方向軸を中心としてリングの別の部分に対して回転させて、コンテンツをスクロールし、ビデオ又は任意の他のコンテンツのシーケンスを早送りして又は巻き戻して、レンダリングされたコンテンツを動かし(例えば、コンテンツを回転させるなど)、コンテンツをナビゲートするなどすることができる。別の例として、ユーザは、とりわけ、リングをタップ又はスワイプして、選択を実行し、リングを装着している指(及び/又はリングを装着した指がある手)を動かしてジェスチャを提供し、XRコンテンツ及び/又は環境を操作し、平面を定義し、XR空間及び/又はコンテンツを作成するなどすることができる。一般に、リングの構成(例えば、サイズ、形状など)、及びユーザによるリングの使用方法(例えば、指、手首などに装着したこと)により、リングとのユーザの対話は、異なるコントローラデバイスとのユーザの対話よりも、より控えめで目立たず、及び/又はそうでなければ検出/通知がより困難であり得る。したがって、ユーザの指の上のリングを介して提供されるXR入力のプライバシー及び関連データを、環境内の人々及び他のデバイスからより良好に保護することができる。更に、たとえユーザが、空間が制限された領域にいるとき、横になっているとき、及び/又はそうでなければ入力を生成するためにコントローラを動かすことが困難であろう位置にいるときであっても、ユーザは、リングを使用して容易かつ便利に入力を提供することができる。
【0034】
[0043] 場合によっては、リングは、XRデバイスにおける電力消費及びリソース使用量を低減することができる。例えば、リングは、手の追跡及び/又は他の追跡動作などの特定の動作をXRデバイスからオフロードすることができ、XRデバイスが電力消費、並びにセンサ、カメラ、及び/又は計算リソース使用量などのリソース使用量を低減することを可能にする。いくつかの例では、追跡動作がXRデバイスからリングにオフロードされると、XRデバイスは、そうでなければXRデバイスがユーザの手及び/又は他のオブジェクトを追跡するために使用することになるカメラ及び/又は他のセンサなどの1つ以上の追跡リソースをオフにするか、又はその電力モードを低減することができる。
【0035】
[0044] リングは、例えば、動作、入力などの活動を追跡及び検出するための1つ以上のセンサを含むことができる。例えば、リングは、1つ以上のタイプの入力のためのリング(及び/又はその一部分)の回転及び/又はスワイプを追跡するためのロータリエンコーダを含むことができる。リング内の慣性測定ユニット(IMU)は、多軸、加速度計、ジャイロスコープ、及び/又は他のセンサ(例えば、磁力計など)を統合して、物理空間における手の姿勢の推定値をXRデバイスに提供することができる。超音波送信機/トランスデューサ及び/又はマイクロフォンなどの、リング内の1つ以上のセンサを、手の測距に使用することができる。いくつかの例では、1つ以上の超音波送信機/トランスデューサ及び/又はマイクロフォンは、ユーザの手が互いに近接しているか又はより離れているか、ユーザの手のいずれかが1つ以上の他のオブジェクトに近接しているかなどを判定するのを助けることができる。いくつかの例では、リング内の気圧センサが、相対的な高度変化を判定し、選択イベントを解釈するために使用され得る。リングは、1つ以上のセンサから測定値をXRデバイスに送信することができ、XRデバイスは、センサ測定値をユーザ入力に変換することができる。リングは、ユーザによる、より容易でより直感的なアクションを可能にし、センサ入力に基づいて様々なタイプのアクションを可能にする新たなユーザ体験(UX)機能を提供することができる。
【0036】
[0045] いくつかの例では、リングは、リングとの1つ以上の対話を介してスクロール及び他のアクションを可能にすることができる。例えば、場合によっては、リングは、外側リング及び内側リングを含むことができる。外側リングは、内側リングの周りで及び/又は内側リングに対してスピンすることができる。リングは、回転の大きさを検出するロータリエンコーダを含むことができる。リングは、回転の大きさをXRデバイスに送信することができ、XRデバイスは、回転の大きさをスクロール量などの入力に変換することができる。場合によっては、リング全体が、ユーザの指(又はユーザの指の一部分)の周りをスピンすることができ、リング内のIMUがスピン運動を検出して、スクロール量などの入力を決定することができる。場合によっては、リングは、選択、スクロール量などのタッチ入力を検出するために、リングの1つ以上の領域において及び/又はリングの表面にわたってタッチ感知を提供するタッチセンサを含むことができる。いくつかの例では、タッチセンサはリングの外側に配置され、リングを非対称にし得る。タッチ領域は、小さなタッチパッドと類似であり得、入力を提供するために異なる指で使用され得る。例えば、タッチ領域は、リングがインデックスファインダ上にあるときに親指で使用され得る小さなタッチパッドと類似であり得る。
【0037】
[0046] リングは、様々な省電力機能を備えることができる。例えば、場合によっては、リングは、XRデバイス上のXRアプリケーションが停止及び/又は終了した後にシャットダウンすることによって、電力を節約することができる。別の例として、リングは、オフ又は低電力モードのままであり、1つ以上のユーザの対話/入力に基づいてオンになる、又は高電力モードに切り替わることができる。例えば、リングは、オフ又は低電力モードのままであり、リングが特定の量だけ回転したときに、オンになる、又は高電力モードに切り替わることができる。
【0038】
[0047] リングは、先に説明したように、プライバシーの利益、並びに他の利益を提供することができる。例えば、リングを用いると、ユーザは、入力を生成するためにいずれかの手又は指を空中で振る必要はない(しかし、振ることはできる)。別の例として、リングは、追跡機能を提供し、かつXRデバイスが、例えばカメラ、追跡センサなどのXRデバイス上のリソースをオフにするか、又は電源を切ることを可能にすることによって、XRデバイスの電力を節約することができる。場合によっては、リングは、様々な機能を提供するプロセッサ又はチップを含むことができ、XRデバイス上のプロセッサ及び/又はチップと対話することができる。
【0039】
[0048] 本技術は、次のように以下の開示において説明されることになる。本説明は、図1図5に示されるように、リングデバイスを使用して強化されたXR機能/体験を提供するための例示的なシステム及び技法の説明から始まる。次いで、図6に示されるように、XR機能のためのリングデバイスを使用するための例示的なプロセスの説明が続くことになる。この説明は、図7に示されるように、XR及び関連する動作を実行するのに適した例示的なハードウェア構成要素を含む、例示的なコンピューティングデバイスアーキテクチャの説明で終わる。本開示はここで、図1に着目する。
【0040】
[0049] 図1は、本開示のいくつかの例による、XR体験及び機能のためのXRシステム100及びリングデバイス150の一例を示す図である。XRシステム100及びリングデバイス150は、様々なXR機能を提供するように通信可能に結合することができる。XRシステム100及びリングデバイス150は、XR体験及び機能のために本明細書で説明するように使用される別個のデバイスを含むことができる。いくつかの例では、XRシステム100は、例えば、限定はしないが、ビデオゲームアプリケーション、ロボットアプリケーション、自律運転若しくはナビゲーションアプリケーション、生産性アプリケーション、及び/又は任意の他のXRアプリケーションなどの、1つ以上のXRアプリケーションを実装することができる。
【0041】
[0050] いくつかの例では、XRシステム100は、XRシステム100及び/又はリングデバイス150の相対姿勢に関する情報を使用して、XR機能、ゲーム機能、自律運転又はナビゲーション機能、コンピュータビジョン機能、ロボット機能などの1つ以上の機能を提供するように構成された電子デバイスを含むことができる。例えば、場合によっては、XRシステム100は、XRデバイス(例えば、ヘッドマウントディスプレイ、ヘッドアップディスプレイデバイス、スマートグラス、スマートテレビシステムなど)とすることができ、リングデバイス150は、XRシステム100、及び/又はXRシステム100によって提供されるコンテンツと対話するために使用される入力を生成することができる。
【0042】
[0051] 図1に示される例示的な一例では、XRシステム100は、画像センサ102及び画像センサ104などの1つ以上の画像センサと、他のセンサ106と、1つ以上の計算構成要素110と、を含むことができる。他のセンサ106には、例えば、限定はしないが、慣性測定ユニット(IMU)、IMU内のジャイロスコープとは別個のジャイロスコープ、IMUの加速度計とは別個の加速度計、IMUの磁力計とは別個の磁力計、レーダ、光検出及び測距(LIDAR)センサ、音声センサ、位置センサ、圧力センサ、並びに/又は任意の他のセンサを含むことができる。いくつかの例では、XRシステム100は、例えば、発光ダイオード(LED)デバイス、記憶デバイス、キャッシュ、通信インターフェース、ディスプレイ、メモリデバイスなどの追加のセンサ及び/又は構成要素を含むことができる。XRシステム100によって実装され得る例示的なアーキテクチャ及び例示的なハードウェア構成要素は、図7に関して以下で更に説明される。
【0043】
[0052] 更に、図1に示される例示的な一例では、リングデバイス150は、IMU152、位置センサ154(例えば、位置/回転エンコーダ及び/又は任意の他のタイプの位置/回転センサ)、圧力センサ156(例えば、気圧センサ及び/又は任意の他の圧力センサ)、及びタッチセンサ158(又は触覚センサ)を含む。図1に示されるセンサデバイスは、説明の目的で提供される非限定的な例である。他の例では、リングデバイス150は、図1に示されるセンサよりも多い又は少ないセンサを含むことができる。更に、場合によっては、リングデバイス150は、例えば、音声センサ、光センサ、画像センサなどの他のタイプのセンサを含むことができる。
【0044】
[0053] XRシステム100及びリングデバイス150に関して図1に示される構成要素は、説明目的のために提供される例示的な例にすぎず、他の例では、XRシステム100及び/又はリングデバイス150は、図1に示される構成要素よりも多い又は少ない構成要素を含むことができることに留意すべきである。
【0045】
[0054] XRシステム100は、単一のコンピューティングデバイス又は複数のコンピューティングデバイスの一部であり得る、又はそれらによって実装され得る。いくつかの例では、XRシステム100は、カメラシステム(例えば、デジタルカメラ、IPカメラ、ビデオカメラ、セキュリティカメラなど)、電話システム(例えば、スマートフォン、セルラ電話、会議システムなど)、ラップトップ若しくはノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、セットトップボックス、スマートテレビ、ディスプレイデバイス、ゲームコンソール、HMDなどのXRデバイス、ドローン、車載コンピュータ、IoT(モノのインターネット)デバイス、スマートウェアラブルデバイス、又は任意の他の適切な電子デバイス(単数又は複数)などの、電子デバイス(単数又は複数)の一部であり得る。いくつかの実装形態では、画像センサ102、画像センサ104、1つ以上の他のセンサ106、及び/又は1つ以上の計算構成要素110は、同じコンピューティングデバイスの一部であり得る。
【0046】
[0055] 例えば、場合によっては、画像センサ102、画像センサ104、1つ以上の他のセンサ106、及び/又は1つ以上の計算構成要素110は、カメラシステム、スマートフォン、ラップトップ、タブレットコンピュータ、スマートウェアラブルデバイス、HMDなどのXRデバイス、IoTデバイス、ゲームシステム、及び/又は任意の他のコンピューティングデバイスに統合され得る。しかしながら、他の実装形態では、画像センサ102、画像センサ104、1つ以上の他のセンサ106、及び/又は1つ以上の計算構成要素110は、2つ以上の別個のコンピューティングデバイスの一部であり得る、又はそれらによって実装され得る。
【0047】
[0056] XRシステム100の1つ以上の計算構成要素110は、例えば、限定はしないが、中央処理ユニット(CPU)112、グラフィックス処理ユニット(GPU)114、デジタル信号プロセッサ(DSP)116、及び/又は画像信号プロセッサ(ISP)118を含むことができる。いくつかの例では、XRシステム100は、例えば、コンピュータビジョン(CV)プロセッサ、ニューラルネットワークプロセッサ(NNP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの他のタイプのプロセッサを含むことができる。XRシステム100は、1つ以上の計算構成要素110を使用して、例えば、エクステンデッドリアリティ動作(例えば、追跡、位置特定、姿勢推定、マッピング、コンテンツ固定、コンテンツレンダリングなど)、画像/ビデオ処理、グラフィックスレンダリング、機械学習、データ処理、モデリング、計算、及び/又は任意の他の動作などの、様々なコンピューティング動作を実行することができる。
【0048】
[0057] 場合によっては、1つ以上の計算構成要素110は、本明細書で説明する様々な動作のいずれかを実行するための、他の電子回路若しくはハードウェア、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの例では、1つ以上の計算構成要素110は、図1に示される計算構成要素よりも多い又は少ない計算構成要素を含むことができる。更に、CPU112、GPU114、DSP116、及びISP118は、説明目的のために提供された計算構成要素の単なる例示的な例である。
【0049】
[0058] 画像センサ102及び画像センサ104は、デジタルカメラセンサ、ビデオカメラセンサ、スマートフォンカメラセンサ、テレビ又はコンピュータなどの電子装置上の画像/ビデオ捕捉デバイス、カメラなどの、任意の画像及び/若しくはビデオセンサ又は捕捉デバイスを含むことができる。場合によっては、画像センサ102及び/又は画像センサ104は、デジタルカメラ、ビデオカメラ、IPカメラ、スマートフォン、スマートテレビ、ゲームシステムなどの、カメラ又はコンピューティングデバイスの一部であり得る。更に、場合によっては、画像センサ102及び/又は画像センサ104は、後部及び前部センサデバイスなどの複数の画像センサを含むことができ、デュアルカメラ又は他のマルチカメラアセンブリ(例えば、2つのカメラ、3つのカメラ、4つのカメラ、又は他の数のカメラを含む)の一部であり得る。
【0050】
[0059] いくつかの例では、画像センサ102及び/若しくは画像センサ104は、画像データを捕捉し、画像データに基づいてフレームを生成し、並びに/又は画像データ若しくはフレームを、処理するために1つ以上の計算構成要素110に提供することができる。フレームは、ビデオシーケンスのビデオフレーム又は静止画像を含むことができる。フレームは、シーンを表すピクセルアレイを含むことができる。例えば、フレームは、ピクセルごとに赤、緑、及び青の色成分を有する赤-緑-青(RGB)フレーム、ピクセルごとに1つの輝度成分及び2つの色差(色)成分(赤の色差及び青の色差)を有する、輝度、赤の色差、青の色差(YCbCr)フレーム、又は任意の他の適切なタイプのカラー又はモノクロ画像、であり得る。
【0051】
[0060] いくつかの例では、1つ以上の計算構成要素110は、画像センサ102、画像センサ104、1つ以上の他のセンサ106、及び/又はリングデバイス150からのデータに基づいて、XR処理動作を実行することができる。例えば、場合によっては、1つ以上の計算構成要素110は、画像センサ102、画像センサ104、1つ以上の他のセンサ106、及び/又はリングデバイス150からのデータに基づいて、追跡、位置特定、姿勢推定、マッピング、コンテンツ固定、コンテンツレンダリング、画像処理、モデリング、コンテンツ生成、及び/又は他の動作を実行することができる。
【0052】
[0061] いくつかの例では、1つ以上の計算構成要素110は、リングデバイス150及びXRシステム100の相対姿勢を追跡及び推定するための1つ以上のアルゴリズムを実装することができる。場合によっては、1つ以上の計算構成要素110は、画像センサ102及び/又は画像センサ104によって捕捉された画像データを受信し、受信した画像データに基づいて姿勢推定を実行して、リングデバイス150及びXRシステム100の相対姿勢を計算することができる。場合によっては、1つ以上の計算構成要素110は、リングデバイス150及びXRシステム100の相対姿勢を計算するための1つ以上のコンピュータビジョンモデルを実装することができる。
【0053】
[0062] 場合によっては、1つ以上の他のセンサ106は、XRシステム100による加速度を検出し、検出した加速度に基づいて加速度測定値を生成することができる。場合によっては、1つ以上の他のセンサ106は、追加的又は代替的に、XRシステム100の向き及び角速度を検出及び測定することができる。例えば、1つ以上の他のセンサ106は、XRシステム100のピッチ、ロール、及びヨーを測定することができる。いくつかの例では、XRシステム100は、1つ以上の他のセンサ106によって取得した測定値を使用して、XRシステム100の相対姿勢を計算することができる。
【0054】
[0063] 本明細書で更に説明するように、リングデバイス150は、IMU152、位置センサ154、圧力センサ156、及び/又はタッチセンサ158を使用して、XRシステム100に対する入力を検出することができる。リングデバイス150は、例えば、限定はしないが、リングデバイス150の1つ以上の部分に力を加えること(例えば、タップすること、圧迫すること、押圧すること、こすること、スワイプすること、タッチすることなど)、リングデバイス150の1つ以上の部分を回転させる、及び/又はスワイプすることなどの、1つ以上の入力モードを検出することができる。リングデバイス150は、1つ以上の検出された入力をXRシステム100に提供して、XRシステム100のコンテンツ、動作、及び/又は挙動を修正することができる。
【0055】
[0064] 場合によっては、リングデバイス150は、入力の大きさを計算し、提供された入力の一部として入力の大きさをXRシステム100に提供することができる。例えば、リングデバイス150は、リングデバイス150に加えられた力及び/又は回転の大きさを計算し、力及び/又は回転の大きさを入力としてXRシステム100に提供することができる。XRシステム100は、大きさの情報を使用して、入力のタイプ(例えば、シングルクリック、ダブルクリック、選択、スクロール、ジェスチャ、オブジェクトのサイズ変更、制御入力、設定入力など)及び/又は入力の大きさ(例えば、スクロール、オブジェクトのサイズ変更、環境/オブジェクト操作の量など)を決定することができる。
【0056】
[0065] いくつかの例では、リングデバイス150及び/又はXRシステム100は、IMU152、位置センサ154、及び/又は圧力センサ156によって取得した測定値を使用して、リングデバイス150の位置及び/又は相対姿勢を計算する(及び/又は計算を支援する)ことができる。場合によっては、IMU152は、リングデバイス150による向き、速度(例えば、回転速度、線速度など)、及び/又は加速度(例えば、角速度/加速度、直線加速度など)を検出し、検出された向き、速度、及び/又は加速度に基づいて、向き、速度、及び/又は加速度測定値を生成することができる。例えば、場合によっては、IMU152のジャイロスコープは、リングデバイス150(及び/又はリングデバイス150の一部分)による回転速度/加速度を検出及び測定することができる。いくつかの例では、IMU152は、追加的又は代替的に、リングデバイス150による線速度及び/又は加速度を検出及び測定することができる。いくつかの例では、IMU152は、追加的又は代替的に、リングデバイス150の向きを検出及び測定することができる。場合によっては、IMU152は、追加的又は代替的に、リングデバイス150の向き及び角速度を検出及び測定することができる。例えば、IMU152は、リングデバイス150のピッチ、ロール、ヨーを測定することができる。
【0057】
[0066] いくつかの例では、位置センサ154は、回転角度、直線運動、及び3次元(3D)空間に関してリングデバイス150の位置を計算することができる。例えば、位置センサ154は、リングデバイス150の回転及び/又はスピンを検出することができる。圧力センサ156は、空気圧などの圧力を検出することができ、相対圧力変化を判定することができる。いくつかの例では、圧力センサ156からの測定値は、コンテンツ選択イベントを解釈するための入力として使用され得る。タッチセンサ158は、リングデバイス150との物理的な力又は対話を測定することができ、これは、本明細書で更に説明するように、XRシステム100への入力として解釈され得る。
【0058】
[0067] リングデバイス150は、XRシステム100と通信するための1つ以上の無線通信インターフェース(図示せず)を含むことができる。1つ以上の無線通信インターフェースは、XRシステム100と通信するために、例えば短距離無線技術(例えばBluetooth(登録商標)など)などの任意の無線プロトコル及び/又は技術を実装することができる。リングデバイス150は、本明細書で更に説明するように、センサ測定値及び/又は他のXR入力をXRシステム100に送信するために1つ以上の無線通信インターフェースを使用することができる。
【0059】
[0068] XRシステム100及びリングデバイス150は、特定の構成要素を含むものとして示されているが、当業者であれば、XRシステム100及びリングデバイス150は、図1に示す構成要素よりも多い又は少ない構成要素を含むことができることを理解するであろう。例えば、XRシステム100及び/若しくはリングデバイス150はまた、場合によっては、1つ以上の他のメモリデバイス(例えば、RAM、ROM、キャッシュなど)、1つ以上のネットワークインターフェース(例えば、有線及び/若しくは無線通信インターフェースなど)、1つ以上のディスプレイデバイス、キャッシュ、記憶デバイス、並びに/又は図1に示されていない他のハードウェア若しくは処理デバイスを含むことができる。XRシステム100及び/又はリングデバイス150と共に実装することができるコンピューティングデバイス及びハードウェア構成要素の例示的な例については、図7に関して以下で説明する。
【0060】
[0069] 図2Aは、リングデバイス150の一例を示す。ユーザは、リングデバイス150を使用してXRシステム100と対話し、本明細書で更に説明するような様々なタイプのXR入力を提供することができる。いくつかの例では、リングデバイス150は、センサ測定値を収集して、3D空間におけるリングデバイス150の位置及び/又は姿勢を追跡することができる。いくつかの例では、位置及び/又は姿勢は、3D空間におけるXRシステム100の位置及び/又は姿勢に関連して追跡され得る。
【0061】
[0070] この例では、リングデバイス150は、少なくともユーザの指の進入を可能にするために構造体200の下側に配置された長手方向アクセス開口部を提供する受容空間210を有する構造体200(又は本体)と、リングデバイス150を装着するために受容空間210を通して挿入された指のための係合面を提供することができる第1の面212(又は内面)と、第2の面214(又は外面)と、を含む。構造体200はまた、本明細書で説明するような1つ以上のセンサ及び/又は電子部品を含むことができる。この例では、構造体200は、タッチ入力を受信するためのタッチパッド204と、リングデバイス150及び/又はXRシステム100からの情報を表示するためのディスプレイ206と、センサ208と、を含む。いくつかの例では、センサ208は、図1に示されるIMU152、位置センサ154、圧力センサ156、及び/又はタッチセンサ158を含むことができる、及び/又はそれらと同じであり得る。他の例では、センサ208は、1つ以上のカメラ、光センサ、音声センサ、ライトなどの、図1に示されていない1つ以上のセンサ及び/又はデバイスを含むことができる。場合によっては、リングデバイス150は、タッチ入力を測定するためのタッチ感知面若しくは圧力感知面及び/又は表面部分を含むことができる。
【0062】
[0071] 受容空間210は、ユーザの指を受容するように構成され得る。例えば、上記で説明したように、受容空間210は、構造体200の下側に配置された長手方向アクセス開口部を含み、少なくともユーザの指の進入を可能にすることができる。第1の面212は、ユーザの指のための係合又は保持表面を提供することができる。第1の面212は、受容空間210内でユーザの指を支持/保持し、受容空間210に対する長手方向、横方向、及び/又は横断方向の軸/方向における指の動きを抑制又は防止するように輪郭形成及び/又は成形され得る。
【0063】
[0072] 長手方向軸は、受容空間210、及びリングデバイス150を装着している指(例えば、構造体200の第1の面212によって保持されている指)の少なくとも一部分に対して概ね平行である。横方向軸は、長手方向軸に対して垂直であり、横断方向軸は、長手方向軸及び横方向軸の両方に対して垂直に延びている。長手方向は、長手方向軸に対して実質的に平行な方向であり、横方向は、横方向軸に実質的に対して平行な方向であり、横断方向は、横断方向軸に対して実質的に平行な方向である。
【0064】
[0073] 第2の面214は、構造体200の外面を含むことができる。外面は、構造体200の頂面又は上面を含むことができる。いくつかの例では、リングデバイス150を指に装着しているユーザは、構造体200上のセンサ/構成要素(例えば、タッチパッド204、ディスプレイ206、センサ208)によって測定される入力を提供するために、(例えば、リングデバイス150を装着している指とは異なる指を使用して、及び/又は任意の他のオブジェクトを使用して)第2の面214と対話することができる。例えば、ユーザは、第2の面214の一部分に力を加えて、構造体200上のセンサ/構成要素によって測定される入力を提供することができる。いくつかの例では、ユーザは、タッチパッド204、ディスプレイ206、及び/又はセンサ208によって検出及び測定され得る入力(例えば、タッチ入力、タップ入力、圧迫/圧力入力など)を提供するために、第2の面214にタッチ、タップ、圧迫、及び/又は圧力を加えることができる。一部の例では、ユーザは、タッチパッド204、ディスプレイ206、及び/又はセンサ208によって検出及び測定され得る入力(例えば、スピン入力、スワイプ入力など)を生成するために、第2の面214上にスピン又はスワイプ力を提供することができる。場合によっては、第2の面214は、タッチ入力を測定するためのタッチ感知面若しくは圧力感知面及び/又は表面部分を含むことができる。
【0065】
[0074] 場合によっては、受容空間210及び/又は第1の面212は、ユーザが第2の面214にスピン又はスワイプ力を加えたときに、構造体200がユーザの指及び受容空間210の長手方向軸を中心として回転又はスピンすることを抑制又は防止するように輪郭形成及び/又は成形され得る。タッチパッド204、ディスプレイ206、及び/又はセンサ208は、たとえスピン又はスワイプ力に応じて構造体200が動かない又は回転しない(又は構造体200の動き又は回転が実質的に抑制される)場合であっても、スピン又はスワイプ力(例えば、方向、大きさなど)を検出及び測定することができる。他の場合では、受容空間210及び/又は第1の面212は、ユーザが第2の面214にスピン又はスワイプ力を加えたときに、構造体200がユーザの指及び受容空間210の長手方向軸を中心として少なくとも部分的に回転/スピンすることを可能にするように輪郭形成及び/又は成形され得る。タッチパッド204、ディスプレイ206、及び/又はセンサ208は、スピン又はスワイプ力から生じる構造体200の角変化、角速度、及び/又は角加速度を検出及び測定することができる。
【0066】
[0075] いくつかの例では、リングデバイス150は、(例えば、タッチパッド204及び/又はセンサ208を介して)センサ測定値を生成し、センサ測定値を電子デバイス(例えば、XRシステム100、モバイルデバイス、テレビ、セットトップボックス、ユーザインターフェースを有する任意のデバイス、及び/又は任意の他の電子デバイス)に、電子デバイス上のアプリケーションへの入力として提供することができる。センサ測定値は、構造体200及び/又は第2の面214との測定された対話(例えば、加えられた力/圧力など)、構造体200に関する姿勢情報、測定された動作(例えば、回転、速度、加速度など)などを含むことができる。電子デバイスは、センサ測定値を電子デバイス上のアプリケーションへの入力として解釈することができる。いくつかの例では、リングデバイス150は、センサ測定値を生成し、センサ測定値を電子デバイス(例えば、XRシステム100)上で実行されているアプリケーションのための入力に変換(例えば、処理、解釈、マッピングなど)することができる。リングデバイス150は、構造体200に組み込まれた特定用途向け集積回路などのリングデバイス150の1つ以上の処理デバイスを使用して、センサ測定値を特定のアプリケーションのための入力に変換することができる。リングデバイス150は、電子デバイス上の特定のアプリケーションによって処理するために入力を電子デバイスに提供することができる。
【0067】
[0076] 場合によっては、タッチパッド204及び/又はセンサ208を使用して、1本以上の指を使用してスピン又はスワイプ力などの力を提供することによって、仮想スピン及び/又は回転入力を生成することができる。いくつかの例では、タッチパッド204及び/又はセンサ208を使用して、1本以上の指を使用してリングデバイス150を受容空間210の長手方向軸を中心として動かすことによって、仮想スピン及び/又は回転入力を生成することができる。場合によっては、リングデバイス150及び/又はリングデバイス150の一部分は、回転力又はジェスチャに応じて、リングデバイス150を装着している指に対して回転することができる。いくつかの例では、センサ208を使用して、受容空間210の長手方向軸を中心とし、かつリングデバイス150を装着している指に対する、リングデバイス150の測定された動きに基づいて、スピン及び/又は回転入力を提供することができる。
【0068】
[0077] いくつかの例では、リングデバイス150は、XRシステム100などのカメラ付き電子デバイスによって検出するために、ディスプレイ206及び/又は任意の発光デバイス(図示せず)を使用して光を放出することができる。例えば、リングデバイス150は、電子デバイスによって検出するために光を放出することができる。電子デバイスは、1つ以上のカメラを使用して光を検出することができ、回転などのリングデバイス150の動作を判定するために光を使用することができる。いくつかの例では、リングデバイス150は、閾値を超える動き(例えば、回転など)及び/又はリングデバイス150との(例えば、第2の面214との)事前設定された対話に応じて光を放出することができる。
【0069】
[0078] 図2Bは、リングデバイス150の別の例を示す。この例では、リングデバイス150は、少なくともユーザの指の進入を可能にするために構造体220の下側に配置された長手方向アクセス開口部を提供する受容空間210を有する構造体220(又は本体)と、リングデバイス150を装着するために受容空間210を通して挿入された指と係合することができる係合面222と、上面224と、接触面226と、を含む。構造体220はまた、本明細書で説明するような1つ以上のセンサ及び/又は電子部品を含むことができる。いくつかの例では、センサ208は、図1に示されるIMU152、位置センサ154、圧力センサ156、及び/又はタッチセンサ158を含むことができる、及び/又はそれらと同じであり得る。他の例では、センサ208は、1つ以上のカメラ、光センサ、音声センサ、ライトなど、図1に示されていない1つ以上のセンサ及び/又はデバイスを含むことができる。
【0070】
[0079] 受容空間210は、ユーザの指を受容するように構成され得る。例えば、前述したように、受容空間210は、構造体220の下側に配置された長手方向アクセス開口部を含み、少なくともユーザの指の進入を可能にすることができる。係合面222は、ユーザの指と係合する、又は指を保持するための表面を提供することができる。係合面222は、受容空間210内でユーザの指を支持/保持し、受容空間210に対する長手方向、横方向、及び/又は横断方向の軸/方向における指の動きを抑制又は防止するように輪郭形成及び/又は成形され得る。
【0071】
[0080] 上面224は、構造体220の頂面又は部分的に外面部分を含むことができる。接触面226は、構造体220の別の頂面又は外面部分を含むことができる。いくつかの例では、接触面226(及び/又はその一部分)は、少なくとも部分的に上面224の頂部上にある、及び/又は頂部224に隣接していてもよい。場合によっては、接触面226は、上面224の一部分に回転可能に結合され得る。いくつかの例では、接触面226は、受容空間210及び上面224の長手方向軸を中心として回転することができる。例えば、接触面226は、上面224に対して、受容空間210の長手方向軸から横方向に回転することができる。センサ208は、回転(例えば、角変化、角速度、角加速度など)を測定し、測定された回転を電子デバイスへの入力として提供する、又は測定された回転を電子デバイスへの入力に変換することができる。場合によっては、接触面226は、タッチ入力を測定するためのタッチ感知面若しくは圧力感知面及び/又は表面部分を含むことができる。
【0072】
[0081] いくつかの例では、リングデバイス150を指に装着しているユーザは、構造体220上のセンサ208によって測定される入力を提供するために、(例えば、リングデバイス150を装着している指とは異なる指を使用して、及び/又は任意の他のオブジェクトを使用して)接触面226と対話することができる。例えば、ユーザは、接触面226の一部分に力を加えて、構造体220上のセンサ208によって測定される入力を提供することができる。いくつかの例では、ユーザは、センサ208によって検出及び測定され得る入力(例えば、タッチ入力、タップ入力、圧迫/圧力入力など)を提供するために、接触面226にタッチ、タップ、圧迫、及び/又は圧力を加えることができる。いくつかの例では、ユーザは、センサ208によって検出及び測定され得る入力(例えば、スピン入力、スワイプ入力など)を生成するために、接触面226上にスピン又はスワイプ力を提供することができる。いくつかの例では、ユーザは、接触面226を上面224に対して(及び受容空間210の長手方向軸を中心として)回転させて、回転に基づく入力を生成することができる。構造体220上のセンサ208は、回転の1つ以上の特性(例えば、角変化、角速度、角回転など)を測定することができ、これらは、入力として及び/又は入力を生成するために使用され得る。
【0073】
[0082] 場合によっては、受容空間210及び/又は係合面222は、ユーザが上面224にスピン又はスワイプ力を加えたときに、構造体220がユーザの指及び受容空間210の長手方向軸を中心として回転又はスピンすることを抑制又は防止するように輪郭形成及び/又は成形され得る。センサ208は、たとえスピン又はスワイプ力に応じて構造体220が動かない又は回転しない(又は構造体220の動き又は回転が実質的に抑制される)場合であっても、スピン又はスワイプ力(例えば、方向、大きさなど)を検出及び測定することができる。他の場合では、受容空間210及び/又は係合面222は、ユーザが接触面226にスピン又はスワイプ力を加えたときに、構造体220及び/又は接触面226がユーザの指及び受容空間210の長手方向軸を中心として少なくとも部分的に回転/スピンすることを可能にするように輪郭形成及び/又は成形され得る。センサ208は、スピン又はスワイプ力から生じる構造体220及び/又は接触面226の角変化、角速度、及び/又は角加速度を検出及び測定することができる。
【0074】
[0083] いくつかの例では、リングデバイス150は、(例えば、センサ208を介して)センサ測定値を生成し、センサ測定値を電子デバイス(例えば、XRシステム100、モバイルデバイス、テレビ、セットトップボックス、ユーザインターフェースを有する任意のデバイス、及び/又は任意の他の電子デバイス)に、電子デバイス上のアプリケーションへの入力として提供することができる。センサ測定値は、構造体220及び/又は接触面226との測定された対話(例えば、加えられた力/圧力など)、構造体220に関する姿勢情報、測定された動作(例えば、回転、速度、加速度など)などを含むことができる。電子デバイスは、センサ測定値を電子デバイス上のアプリケーションへの入力として解釈することができる。いくつかの例では、リングデバイス150は、センサ測定値を生成し、センサ測定値を電子デバイス(例えば、XRシステム100)上で実行されているアプリケーションのための入力に変換(例えば、処理、解釈、マッピングなど)することができる。リングデバイス150は、構造体220に組み込まれた特定用途向け集積回路などのリングデバイス150の1つ以上の処理デバイスを使用して、センサ測定値を特定のアプリケーションのための入力に変換することができる。リングデバイス150は、電子デバイス上の特定のアプリケーションによって処理するために入力を電子デバイスに提供することができる。
【0075】
[0084] 場合によっては、センサ208を使用して、1本以上の指を使用してスピン又はスワイプ力などの力を提供することによって、仮想スピン及び/又は回転入力を生成することができる。いくつかの例では、センサ208を使用して、1本以上の指を使用してリングデバイス150又は接触面226を受容空間210の長手方向軸を中心として動かすことによって、仮想スピン及び/又は回転入力を生成することができる。場合によっては、リングデバイス150及び/又は接触面226は、回転力又はジェスチャに応じて、リングデバイス150を装着している指に対して回転させることができる。いくつかの例では、センサ208を使用して、受容空間210の長手方向軸を中心とし、かつリングデバイス150を装着している指に対する、リングデバイス150又は接触面226の測定された動きに基づいて、スピン及び/又は回転入力を提供することができる。
【0076】
[0085] いくつかの例では、リングデバイス150は、XRシステム100などの、カメラ付き電子デバイスによって検出するために、発光デバイス(図示せず)を使用して光を放出することができる。例えば、リングデバイス150は、電子デバイスによって検出するために光を放出することができる。電子デバイスは、1つ以上のカメラを使用して光を検出することができ、回転などのリングデバイス150の動作を判定するために光を使用することができる。いくつかの例では、リングデバイス150は、閾値を超える動き(例えば、回転など)及び/又はリングデバイス150との(例えば、接触面226との)事前設定された対話に応じて光を放出することができる。
【0077】
[0086] 図2Cは、XRシステム100と対話しているユーザの指240に装着されたリングデバイス150の一例を示す。この例では、リングデバイス150は、XRシステム100と対話する(例えば、入力を提供するなど)ために使用される。しかしながら、XRシステム100は、説明目的のための非限定的な例として示されている。他の例では、リングデバイス150は、他の電子デバイス(例えば、モバイルデバイス、テレビ、スマートウェアラブルデバイス、ユーザインターフェースを有する任意の電子デバイスなど)と対話するために使用され得る。
【0078】
[0087] ユーザは、リングデバイス150を使用してXRシステム100と対話し、本明細書で更に説明するような様々なタイプのXR入力を提供することができる。いくつかの例では、リングデバイス150は、センサ測定値を収集して、3D空間におけるリングデバイス150の位置及び/又は姿勢を追跡することができる。いくつかの例では、位置及び/又は姿勢は、3D空間におけるXRシステム100の位置及び/又は姿勢に対して追跡され得る。
【0079】
[0088] 図2に示される例では、リングデバイス150は、タッチ入力を受信するためのタッチパッド204と、リングデバイス150及び/又はXRシステム100からの情報を表示するためのディスプレイ206と、センサ208と、を含む。いくつかの例では、センサ208は、図1に示されるIMU152、位置センサ154、圧力センサ156、及び/又はタッチセンサ158を含むことができる、及び/又はそれらと同じであり得る。他の例では、センサ208は、1つ以上のカメラ、光センサ、IMUのジャイロスコープとは別個のジャイロスコープ、IMUの加速度計とは別個の加速度計、IMUの磁力計とは別個の磁力計、音声センサ、ライト又は発光デバイス、送信機、超音波送信機/トランスデューサなどの、図1に示されていない1つ以上のセンサ及び/又はデバイスを含むことができる。場合によっては、リングデバイス150は、タッチ入力を測定するためのタッチ感知面若しくは圧力感知面及び/又は表面部分を含むことができる。
【0080】
[0089] 場合によっては、タッチパッド204及び/又はセンサ208を使用して、リングデバイス150の検出された動作、リングデバイス150との対話(例えば、力/圧力/タッチ/回転/など)、リングデバイス150の検出された姿勢などに基づいて、1つ以上の測定値を生成することができる。場合によっては、リングデバイス150は、そのような測定値を、XRシステム100への入力(例えば、XRシステム100上のXRアプリケーションへの入力)としてXRシステム100に送信することができる。場合によっては、リングデバイス150は、1つ以上の測定値を、XRシステム100におけるユーザインターフェース及び/又はXRアプリケーション上の1つ以上の入力に(例えば、ASIC又は任意の他の処理デバイスを介して)変換/解釈し、1つ以上の入力をXRシステム100に送信することができる。場合によっては、タッチパッド204及び/又はセンサ208を使用して、1本以上の指を使用してスピン又はスワイプ力などの力を提供することによって、仮想スピン及び/又は回転入力を生成することができる。いくつかの例では、タッチパッド204及び/又はセンサ208を使用して、リングデバイス150が指240に対して実質的に固定されたままである間に、1本以上の指を使用してリングデバイス150をリング内腔(例えば、受容空間210)の長手方向軸を中心として動かすことによって、仮想スピン及び/又は回転入力を生成することができる。場合によっては、リングデバイス150及び/又はリングデバイス150の一部分は、回転力又はジェスチャに応じて、指240に対して回転することができる。いくつかの例では、センサ208を使用して、リングデバイス150をリング内腔の長手方向軸を中心として指240に対して動かすことによって、スピン及び/又は回転入力を提供することができる。
【0081】
[0090] XRシステム100は、コンテンツ、インターフェース、及び/又は制御部を、XRシステム100を装着しているユーザに対してレンダリングすることができる。ユーザは、リングデバイス150を使用して、コンテンツ、インターフェース、及び/又は制御部と無線で対話し、選択、オブジェクト/環境の操作、ナビゲーション入力(スクロール、動作など)、ジェスチャなどの様々なタイプの入力を提供することができる。リングデバイス150を使用してXRシステム100によってレンダリングされたコンテンツ、インターフェース、及び/又は制御部との対話の非限定的な例には、任意の種類のオプションのリスト及び/又は目録における項目スクロール、オブジェクト及び/又はレンダリングされたコンテンツ項目(例えば、ブラウザ、ドキュメント、インターフェースなど)におけるテキストスクロール、異なる位置及び/又はページへのナビゲーション、データ入力(例えば、テキスト及び/又は数値入力など)、オブジェクト及び/又は環境操作(例えば、オブジェクト及び/又は環境回転、変換、配置、及び/又はスケーリング)、選択イベント、仮想空間作成及び/又は操作、コンテンツスクロール、マルチメディア制御(例えば、開始、停止、一時停止など)、物理世界測定、追跡及び/又は位置特定入力及び/又は較正など、を含むことができる。
【0082】
[0091] リングデバイス150は、入力、対話、及び/又は関連データに関してプライバシーを提供することができる。例えば、入力は、近くのデバイス及び/又は人の視野から目立たずに、及び/又は隠されて、リングデバイス150を介して提供され、検出及び/又は認識を回避することができる。更に、空間が制約された環境(例えば、狭い空間)にいる間、横になっている間、並びに/又はそうでなければユーザが追加の及び/若しくはより広い範囲の身体(例えば、手、腕など)の動作を必要とする入力を提供することができない(及び/又は提供することが困難である)間、入力は、リングデバイス150を介して提供され得る。例えば、ユーザは、手(単数又は複数)及び/若しくは指(単数又は複数)を空中で、並びに/又はユーザの身体から離れて振ることなく、リングデバイス150を介して入力を提供することができる。更に、多くの場合、リングデバイス150を介して提供される入力は、より容易で及び/又はより直感的であり得る。例えば、入力ジェスチャは、XRシステム100に提供される入力のタイプを模倣することができる(例えば、リングデバイス150を回転させてスクロールする、リングデバイス150をタップして選択するなど)。場合によっては、リングデバイス150は、画像センサなどのXRシステム100上の追跡センサの電源を切る若しくは電源をオフにする(又は電源を切る若しくは電源をオフにするのに使用される情報を提供する)ことによって、XRシステム100上の電力を節約することができる。
【0083】
[0092] 図3Aは、リングデバイス150の例示的な構成300を示す。この例では、リングデバイス150は、内側リング部分310(例えば、図2Bに示される上面224)と、外側リング部分312(例えば、図2Bに示される接触面226)と、を含む。内側リング部分310は、図3Aに示されるように、ユーザの指302を受容/係合することができる。いくつかの例では、外側リング部分312(及び/又はその一部分)は、少なくとも部分的に内側リング部分310の頂部上にある、及び/又は頂部に隣接していてもよい。場合によっては、外側リング部分312(及び/又はその一部分)は、リングデバイス150の内腔及び指302の少なくとも一部分の長手方向軸から横方向軸に沿って、より長い距離を包含する(及び/又は回転する)ことができる。いくつかの例では、内側リング部分310及び外側リング部分312は、非対称であり得る。場合によっては、外側リング部分312は、上面224の一部分に回転可能に結合され得る。外側リング部分312は、内側リング部分310に対して、かつリングデバイス150の内腔の長手方向軸を中心としてスピン/回転することができる。外側リング部分312は、スワイプ力などの、外側リング部分312に加えられた力に応じて、内側リング部分310に対してスピン/回転することができる。
【0084】
[0093] いくつかの例では、外側リング部分312は、内側リング部分310に対して、かつリングデバイス150の内腔の長手方向軸を中心として完全に回転(例えば、360度)することができる。他の例では、外側リング部分312は、内側リング部分310に対して、リングデバイス150の内腔の長手方向軸を中心として部分的に回転(例えば、360度未満)することができる。場合によっては、回転の量は、外側リング部分312に加えられた回転力/圧力の量(例えば、大きさ及び/又は連続性)に依存し得る。例えば、ユーザは、より大きい大きさの力/圧力を外側リング部分312に加えて、外側リング部分312によって実行される回転の量を増加させることができる。別の例として、ユーザは、より小さい大きさであるが連続的な力/圧力を外側リング部分312に加えて、回転の量を増加させることができる。同様に、ユーザは、外側リング部分312に加えられる力/圧力の量(例えば、大きさ及び/又は連続性)を減少させることによって、回転の量を減少させることができる。
【0085】
[0094] 外側リング部分312が回転したときに、リングデバイス150上の位置センサ(例えば、位置センサ154)は、内側リング部分310と外側リング部分312との間の相対運動を判定することができる。位置センサは、回転の大きさ、回転の方向、及び/又は回転の速度を判定することができる。リングデバイス150は、回転情報をXRシステム100に提供することができ、XRシステム100は、回転情報を特定のXR入力に変換(例えば、解釈)することができる。場合によっては、XR入力は、相対運動の検出に対応することができる。場合によっては、XR入力は、先に説明したように、回転の大きさ、回転の方向、及び/又は回転の速度など、より粒度の細かい動作情報に依拠することができる。例えば、異なる回転の方向を、異なるXR入力又はXR入力のタイプに変換(例えば、解釈)することができる。例示すると、1つの方向における回転は、特定の方向におけるスクロールに変換することができ(として解釈することができ)、異なる方向における回転は、異なる方向におけるスクロールに変換することができる。場合によっては、1つの方向における回転は、スクロールなどのXR入力のタイプに変換(例えば、そのように解釈)することができ、別の方向における回転は、選択イベント、異なるナビゲーションイベントなどの異なるタイプのXR入力に変換することができる。
【0086】
[0095] 別の例として、異なる回転の大きさ(例えば、角度)及び/又は速度は、異なるXR入力及び/又は異なるタイプのXR入力に変換することができる。例示すると、閾値の大きさ及び/又は速度を有する回転は、オートスクロール又はスムーススクロールイベントに変換することができ、閾値未満の大きさ及び/又は速度を有する回転は、特定の大きさのスクロールに変換(例えば、解釈する、マッピングするなど)することができる。場合によっては、閾値の大きさ及び/又は速度を有する回転は、スクロールなどの特定のタイプのXR入力に変換することができ、閾値未満の大きさ及び/又は速度を有する回転は、選択イベントなどの異なるタイプのXR入力に変換することができる。
【0087】
[0096] いくつかの実装形態では、XRシステム100は、回転イベント及び/又はパラメータの定義を維持することができ、XRシステム100は、これらを使用して回転イベントをXR入力に変換することができる。例えば、XRシステム100は、回転の1つ以上の大きさ、速度、及び/又は方向を、1つ以上のXR入力及び/又はXR入力のタイプにマッピングすることができる。XRシステム100は、そのようなマッピングを使用して、リングデバイス150から受信した回転情報を特定のXR入力に変換することができる。場合によっては、XRシステム100は、特定の大きさ及び/若しくは速度、又は大きさ及び/若しくは速度の特定の範囲を、特定のXR入力及び/又はXR入力のタイプにマッピングすることができる。
【0088】
[0097] いくつかの例では、ユーザは、指を使用して、内側リング部分310に対して外側リング部分312を回転させることができる。例えば、図3Bを参照すると、ユーザは、リングデバイス150が指302上に装着されている間に、異なる指304を使用して外側リング部分312を回転させることができる。図3Bに示される例では、異なる指304は、リングデバイス150が装着された指302と同じ手の親指である。しかしながら、ユーザは、リングデバイス150を装着している指302と同じ若しくは異なる手の任意の指又は指の組み合わせで外側リング部分312を回転させることができる。場合によっては、ユーザは、別の指を使用することなく外側リング部分312を回転させることができる。例えば、場合によっては、ユーザは、表面(例えば、脚、ソファ、座席/椅子、テーブル、床など)で外側リング部分312をスワイプすることによって、又は表面に沿って指302を動かしながらリングデバイス150を表面上に押し付けることによって、外側リング部分312を回転させることができる。例示すると、ユーザは、リングデバイス150をユーザの脚に押し付け、指302を脚に沿って特定の量だけ動かして、外側リング部分312を特定の量だけ回転させることができる。
【0089】
[0098] 場合によっては、リングデバイス150全体を、リングデバイス150を装着している指に対して、リングデバイスの内腔の長手方向軸を中心として回転させることができる。例えば、場合によっては、リングデバイス150は、指に対して回転させてもよく、位置センサは、リングデバイス150の回転(並びに/又は回転の大きさ、速度、及び/若しくは方向)を検出することができる。リングデバイス150はまた、1つ以上の他のタイプの動作、力、及び/又は対話に基づいて入力を検出するように構成され得る。図4A図4Dは、リングデバイス150を使用して入力を提供するための例示的な使用事例を示す。
【0090】
[0099] 図4Aは、リングデバイス150を介してXRシステム100に入力を提供するための例示的な使用事例400を示す。この例では、ユーザは、リングデバイス150の表面をタップして、入力をXRシステム100に提供することができる。例えば、ユーザは、リングデバイス150を指402に装着し、異なる指404を使用してリングデバイス150の表面をタップすることができる。この例における異なる指404は、リングデバイス150が装着される指402と同じ手の親指である。しかしながら、ユーザは、リングデバイス150を装着している指402と同じ若しくは異なる手の任意の指又は指の組み合わせでリングデバイス150の表面をタップすることができる。場合によっては、ユーザはまた、脚(例えば、脚に対してリングデバイス150をタップすることによって)、ソファ、座席/椅子、テーブル、床など)の異なるオブジェクト又は表面を使用してリングデバイス150の表面をタップすることができる。
【0091】
[0100] リングデバイス150上の位置センサ(例えば、位置センサ154)は、タップ及び/又はタップの強さ若しくは時間の長さなどのタップの1つ以上の特性を検出することができる。リングデバイス150は、タップに関する情報をXRシステム100に提供することができ、XRシステム100は、タップ情報をXR入力に変換することができる。
【0092】
[0101] 場合によっては、タップ(及び/又は強さ若しくは時間の長さなどのタップの特性)を1つ以上のXR入力にマッピングすることができる。例えば、タップ、タップの強さ、及び/又はタップの時間の長さは、XR入力イベント、仮想ユーザインターフェース内の入力機能などにマッピングすることができる。場合によっては、タップの異なる強さ及び/又はタップの異なる時間の長さは、異なるXR入力及び/又はXR入力タイプにマッピングすることができる。例えば、閾値の大きさのタップは、ダブルクリックなどのXR入力にマッピングすることができ、閾値未満の大きさのタップは、シングルクリックなどの異なるXR入力にマッピングすることができる。別の例として、リングデバイス150の表面に加えられた力の時間の長さが閾値未満であるタップは、XR入力にマッピングすることができ、リングデバイス150の表面に加えられた力の時間の長さが閾値を超える、より長いタップは、異なるXR入力にマッピングすることができる。場合によっては、タップの1つ以上のパターンを、1つ以上のXR入力に変換することができる。例えば、タップの特定のシーケンスを、1つ以上のXR入力にマッピングすることができ、タップの異なるシーケンスを、1つ以上の異なるXR入力にマッピングすることができる。図4Bは、リングデバイス150を介してXRシステム100に入力を提供するための別の例示的な使用事例420を示す。この例では、ユーザはリングデバイス150を指402に装着しており、隣接する指406と隣接する指408とでリングデバイス150を圧迫することによって入力を提供している。リングデバイス150上のタッチセンサ(例えば、タッチセンサ158)は、圧迫を検出し、並びに/又は圧迫の大きさ及び/若しくは時間の長さを判定することができる。リングデバイス150は、圧迫情報をXRシステム100に提供することができ、XRシステム100は、圧迫情報をXR入力に変換することができる。
【0093】
[0102] いくつかの例では、圧迫、圧迫の大きさ、及び/又は圧迫の時間の長さを、1つ以上のXR入力にマッピングすることができる。場合によっては、圧迫の異なる大きさ及び/又は異なる時間の長さを、異なるXR入力及び/又はXR入力タイプにマッピングすることができる。例えば、(例えば、時間の閾値量を上回る)長い圧迫を、ダブルクリックなどの特定のXR入力にマッピングすることができ、(例えば、時間の閾値を下回る)より短い圧迫を、シングルクリックなどの異なるXR入力にマッピングすることができる。別の例として、(例えば、力/圧力量の閾値を上回る)より強い圧迫を、特定のXR入力にマッピングすることができ、(例えば、力/圧力量の閾値を下回る)より弱い圧迫を、異なるXR入力にマッピングすることができる。
【0094】
[0103] 図4Cは、リングデバイス150を、リングデバイス150を装着している指402に対して、かつリングデバイス150の内腔(例えば、受容空間210)の長手方向軸を中心として、回転させている例示的な使用事例440を示す。この例では、リングデバイス150は、図3A及び図3Bに示されるような外側リング部分及び内側リング部分を含まない。ユーザは、異なる指410を使用して、リングデバイス150を装着している指402の少なくとも一部分の周りで、かつリングデバイス150の内腔の長手方向軸を中心として、リングデバイス150全体を回転させることができる。いくつかの例では、ユーザは、内腔の長手方向軸を中心として、内腔の長手方向軸から横方向に、リングデバイス150を回転させることができる。この例における異なる指410は、リングデバイス150が装着された指402と同じ手の親指である。しかしながら、ユーザは、リングデバイス150を装着している指402と同じ若しくは異なる手の任意の指又は指の組み合わせでリングデバイス150を回転させることができる。
【0095】
[0104] 異なる指410がリングデバイス150を回転させると、リングデバイス150上の位置センサ(例えば、位置センサ154)は、リングデバイス150の内腔の長手方向軸を中心とする、リングデバイス150の回転の大きさ、速度、及び/又は方向を判定することができる。リングデバイス150は、そのような回転情報をXRシステム100に提供することができ、XRシステム100は、先に説明したように、回転情報を特定のXR入力に変換することができる。
【0096】
[0105] 図4Dは、隣接する指を使用してリングデバイス150を回転させるための例示的な使用事例460を示す。この例では、ユーザは、隣接する指406及び/又は隣接する指408を使用して、リングデバイス150を装着している指402に対して、かつリングデバイス150の内腔の長手方向軸を中心として、リングデバイス150を回転させることができる。例えば、ユーザは、内腔の長手方向軸を中心として、長手方向軸から横方向に、リングデバイス150を回転させることができる。ユーザは、隣接する指406及び/又は隣接する指408を使用して、リングデバイス150を特定の方向に回転又はスワイプすることができる。リングデバイス150上の位置センサは、回転を検出し、回転情報をXRシステム100に提供することができる。XRシステム100は、回転情報を1つ以上のXR入力に変換することができる。XRシステム100は、先に説明したように、XR入力を回転イベントにマッピングする1つ以上の定義を使用することができる。
【0097】
[0106] いくつかの例では、図4A図4Dに示され得るリングデバイス150は、上記で説明した使用事例400、420、440、及び460に対応するXR入力に加えて及び/又はその代わりに、他の入力及び/又はデータを提供するために使用され得る。例えば、リングデバイス150は、特定の情報をXRシステム100に提供するために光を放出すること又は点滅することができる。XRシステム100は、1つ以上の画像センサを使用して光/点滅を検出することができ、光/点滅を入力として、及び/又は他の入力を補足するために使用することができる。いくつかの例では、XRシステム100は、検出された光/点滅を使用して、リングデバイス150の位置及び/又は動作(例えば、回転)を追跡/推定することができる。他の例では、XRシステム100は、検出された光/点滅を命令に解釈及び/又は変換して、XRシステム100の1つ以上の構成要素の状態(例えば、1つ以上の構成要素の電力モード(オンへの切り替え、オフへの切り替え、電力モードの増加、電力モードの減少など)、XRシステム100によって実行される処理など)を調整し、XRシステム100によるアクションをトリガし(例えば、オブジェクト及び/又はインターフェースをレンダリングする、動作を開始又は停止する、XRシステム100上のボタンを押す、又はアクティブ化するなど)、XRシステム100におけるユーザインターフェースへの入力を処理し、リングデバイス150との対話(例えば、力/圧力など)に基づいて入力を補足するなどの特定のアクションを実施することができる。
【0098】
[0107] 他の例では、リングデバイス150は、発話又はボイス入力などの音声を(例えば、1つ以上の音声センサを介して)検出し、その音声をXRシステム100に、及び/又はその音声から生成された入力命令を提供することができる。XRシステム100は、前述したように、リングデバイス150からの音声を使用して、XRシステム100において特定のアクションを実行することができる。場合によっては、リングデバイス150を使用して、XRシステム100への任意の他のタイプの入力を生成することができる。例えば、場合によっては、リングデバイス150を使用して、手のジェスチャ(例えば、拳を握る、手のひらを平らにする、指/手を指す、手の動き、手信号など)を生成することができる。手のジェスチャは、XRシステム100上の1つ以上のセンサによって判定することができ、前述のように、XRシステム100において特定のアクションを実行するために使用することができる。いくつかの例では、手のジェスチャの判定は、IMU、圧力センサなどの、リングデバイス150上の1つ以上のセンサからのデータによって支援され得る。
【0099】
[0108] 図5は、リングデバイス150を装着している手506及び/又は指504を動かす、及び/又は位置決めすることによってXR入力を提供するユーザ502の一例を示す。ユーザ502は、リングデバイス150を介して1つ以上のXR入力を生成するために、3D空間内のいずれかの方向に手506及び/又は指504を動かすことができる。手506及び/又は指504の動き及び/又は位置は、1つ以上のXR入力に変換され得る。場合によっては、手506及び/又は指504の動きは、動く方向、動きの大きさ、動く速度、動きのパターン及び/若しくはシーケンス、動きに関連付けられたジェスチャ、並びに/又は動きのいずれかの他の特性に基づいて、1つ以上のXR入力に変換され得る。
【0100】
[0109] 先に説明したように、リングデバイス150は、動きの特性を測定することができるセンサ(例えば、IMU152、位置センサ154、圧力センサ156)を実装することができる。例えば、リングデバイス150上のセンサは、3D空間における指504及び/又は手506の向き、リングデバイス150の動き、指504及び/又は手506に関連付けられたジェスチャ、指504及び/又は手506の位置などを推定することができる。この情報は、1つ以上のXR入力に変換され得る。場合によっては、この情報は、XRシステム100によって提示される仮想環境、インターフェース、及び/又はオブジェクト(単数又は複数)の操作に変換され得る。
【0101】
[0110] 例えば、場合によっては、リングデバイス150からのセンサ情報を使用して、ユーザ502の手506を追跡することができる。手の追跡は、手のジェスチャを検出し、オブジェクト操作イベントをトリガするために使用され得る。リングデバイス150は、センサ情報をXRシステム100に提供することができ、XRシステム100は、センサ情報を、オブジェクトの動き、オブジェクトの回転、オブジェクトのサイズ変更、オブジェクト及び/又は環境に関連付けられた平面の設定などのオブジェクト操作に変換することができる。
【0102】
[0111] 別の例として、リングデバイス150内のセンサは、動作情報(例えば、速度、加速度の変化など)を検出し、動作情報をXRシステム100に提供することができる。動作情報に反映される動作(例えば、速度、加速度の変化など)は、特定のイベントをトリガすることができる。XRシステム100は、動作情報を変換し、トリガされたイベントを実施することができる。例示すると、ユーザ502が閾値を上回る速度及び/又は加速度で手506を動かす場合、手506の動きは、例えば、3D空間及び/又は仮想環境内の平面上にオブジェクトを配置するなどのイベントに変換され得る。別の例では、リングデバイス150内のセンサは、リングデバイス150の向きを検出することができ、回転情報(例えば、回転速度、回転加速度、回転角度など)などの他の情報の有無にかかわらず、向き情報をXRシステム100に提供することができる。向き情報に反映された向きは、(例えば、回転情報などの他の情報の有無にかかわらず)特定のイベントをトリガすることができる。XRシステム100は、向き情報を(回転情報などの他の情報の有無にかかわらず)変換し、トリガイベントを実施することができる。
【0103】
[0112] いくつかの例では、リングデバイス150は、手506の測距のために、超音波送信機/トランスデューサ及び/又はマイクロフォンなどの1つ以上のセンサを使用することができる。手506の測距を使用して、1つ以上のXR入力を決定することができる。例えば、場合によっては、測距情報を使用して、特定のピンチジェスチャ(例えば、オブジェクトの1つ以上のエッジをつかむジェスチャである1つ以上のピンチジェスチャ)でオブジェクトをサイズ変更することができる。場合によっては、1つ以上のリングデバイスに関連付けられた測距情報(及び/又は他の手の追跡情報)を使用して、特定のジェスチャに基づいてサイズ変更イベントを実施することができる。例えば、オブジェクトの角部を見つけてピンチする代わりに、ユーザ502は、「サイズ変更」のためにユーザの手でシンボルジェスチャを行うことができる。いくつかの例では、シンボルジェスチャは、オブジェクトをサイズ変更するために使用される動作を模倣する、オブジェクトの1つ以上の境界/寸法を定義するための動作を模倣する、オブジェクトをサイズ変更するための事前設定された動作又はジェスチャと一致する、1つ以上の手の動き又はジェスチャを含むことができる。いくつかの例では、各々の手のリングデバイス間の距離の測定値は、次いで、そのオブジェクトのサイズ変更に影響を及ぼすように使用され得る。
【0104】
[0113] リングデバイス150はまた、たとえリングデバイス150がXRシステム100の視野(FOV)の外にあるとき、又はXRシステム100がリングデバイス150を十分に検出するには環境内の照明レベルが低すぎるときであっても、環境内の距離を測定するために使用され得る。例えば、ユーザ502は、リングデバイス150を有する手506を下ろして、例えば、XR巻尺アプリケーションなどのXRアプリケーションにおいて物理世界における1つ以上の距離を測定するようにリングデバイス150をトリガすることができる。いくつかの例では、測定すべき1つ以上の距離は、リングデバイス150を有する手506の動きによって定義され得る。例えば、ユーザ502は、リングデバイス150を有する手506を第1の位置から第2の位置に動かして、測定すべき距離を定義し、及び/又は距離測定の開始及び終了を開始することができる。場合によっては、リングデバイス150は、1つ以上の超音波送信機/トランスデューサ及び/又はマイクロフォンなどのセンサを使用して、ユーザの手が互いにより近接しているか又はより離れているかどうか、ユーザの手のいずれかが1つ以上のオブジェクトに近接しているかどうか、などを判定することができる。
【0105】
[0114] いくつかの例では、リングデバイスは、気圧センサなどの圧力センサを使用して、手506の位置の相対変化を判定することができる。XRシステム100は、そのような変化及び/又は位置を、選択イベントなどのXR入力に解釈することができる。
【0106】
[0115] 場合によっては、リングデバイス150は、手の追跡情報を取得するために1つ以上のセンサを使用することができ、XRシステム100は、たとえ手がXRシステム100のFOVの外にあり、及び/又はXRシステム100における画像センサが手を検出するには照明が暗すぎる場合であっても、手の追跡情報を使用して手を追跡すること、及び/又は手の位置を推定することができる。例えば、ユーザの手がXRシステム100のFOVの外側にある間に上から下に動かす場合、XRシステム100は、そのような動作の推定値を依然として取得することができる。場合によっては、XRシステム100は、たとえそのような動作がXRシステム100のFOVの外側で生じた場合であっても、そのような動作を表す合成アニメーションを実施することができる。
【0107】
[0116] いくつかの例では、XRシステム100は、リングデバイス150からの動作/位置情報と、リングデバイス150との対話と、の組み合わせに基づいて、XR入力を決定することができる。例えば、リングデバイス150は、手の位置及びリングデバイス150の回転(例えば、角度、回転速度、及び/又は回転加速度)のセンサ測定値を、XRシステム100に送信することができる。XRシステム100は、手の位置とリングデバイス150の回転(例えば、角度、回転速度、及び/又は回転加速度)との組み合わせを使用して、仮想オブジェクト及び/又は環境の垂直及び水平調整を可能にすることができる。例示すると、ユーザは、リングデバイス150を有する手を使用して空間内に平面を生成することができる。次いで、ユーザは、リングデバイス150のスピン又はスクロールアクションによって、その平面の高さ及び深さを調整することができる。リングデバイス150によって報告された手の向き(例えば、垂直及び/又は水平)は、ユーザがどの構成要素(例えば、高さ又は深さ)を修正しているかを判定することができる。
【0108】
[0117] 別の例として、ユーザは、リングデバイス150からのセンサデータに基づいて測定された手の位置に基づいて固定平面を「設定」することによって、仮想オフィスなどの仮想空間をセットアップすることができる。ユーザは、異なるコンテンツ要素をスクロールして、1つ以上のコンテンツ要素(例えば、TV画面、天気ウィジェット、TVモニタ、ゲームなど)を1つ以上の固定平面上に配置することができる。ユーザはまた、リングデバイス150を使用して、コンテンツスクロール及びマルチメディア制御(例えば、開始、停止、一時停止など)を提供することができる。例えば、ユーザが、音楽アプリケーション又はビデオアプリケーションなどのメディアアプリケーションを有する場合、ユーザは、ユーザの手を動かすことなく、メディアアプリケーション上でコンテンツ再生を開始、停止、一時停止、巻戻し、早送り、及び/又は別の方法で制御することができる。ユーザは代わりに、リングデバイス150に圧力を加える、リングデバイス150を回転させるなど、リングデバイス150と対話することによって、メディアアプリケーションを制御することができる。
【0109】
[0118] 図6は、ユーザインターフェース、入力、及び/又はXR機能を強化するためにリングデバイス(例えば、リングデバイス150)を使用するための例示的なプロセス600を示すフローチャートである。ブロック602において、プロセス600は、ウェアラブルデバイスの動き及び/又はウェアラブルデバイスの表面(単数又は複数)に加えられた力をウェアラブルデバイス(例えば、リングデバイス150)によって検出することを含むことができる。いくつかの例では、ウェアラブルデバイスは、ユーザに関連付けられた指を受容するように構成された受容空間又は内腔(例えば、受容空間210)を画定している構造体を含むことができる。いくつかの例では、構造体は、受容空間を介して受容された指に接触するように構成された第1の面を含むことができる。いくつかの例では、受容空間は、指を受容するための長手方向アクセス開口部を含むことができ、第1の面は、長手方向、横方向、及び/又は横断方向に沿った指の動きを抑制又は防止するように輪郭形成又は成形され得る。
【0110】
[0119] ブロック604において、プロセス600は、ウェアラブルデバイス上の1つ以上のセンサから、ウェアラブルデバイスの動き及び/又はウェアラブルデバイスの表面(単数又は複数)に加えられた力の1つ以上の測定値をウェアラブルデバイスによって判定することを含むことができる。いくつかの例では、1つ以上のセンサは、ウェアラブルデバイスに関連付けられた構造体に統合される。いくつかの例では、1つ以上の測定値は、ウェアラブルデバイスの少なくとも一部分の、ウェアラブルデバイスに関連付けられた受容空間の長手方向軸を中心とする回転を含むことができる。場合によっては、1つ以上のセンサは、ウェアラブルデバイスの少なくとも一部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする回転を検出するように構成され得る。場合によっては、1つ以上の測定値は、構造体の、ウェアラブルデバイスの受容空間の長手方向軸を中心とする第1の回転、に関連付けられた第1の回転測定値(例えば、角変化、角速度/回転速度、角加速度/回転加速度など)、及び/又は構造体の一部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする第2の回転、に関連付けられた第2の回転測定値(例えば、角変化、角速度/回転速度、角加速度/回転加速度など)を含むことができる。第1の回転及び第2の回転は、ウェアラブルデバイスの第1の面に接触している指に対するものであり得る。
【0111】
[0120] ブロック606において、プロセス600は、1つ以上の測定値に関連付けられたデータを、ウェアラブルデバイスによって、無線送信機を介して電子デバイス(例えば、XRシステム100)に送信することを含むことができる。いくつかの例では、ウェアラブルデバイスは、動きの1つ以上の測定値を電子デバイスに送信することができる。1つ以上の測定値は、電子デバイスにおけるXR入力を表し、及び/又はXR入力に対応し得る。
【0112】
[0121] いくつかの態様では、プロセス600は、電子デバイスにおけるXRアプリケーションに関連付けられたXR入力を、ウェアラブルデバイスによって、電子デバイスに送信することを含むことができる。いくつかの例では、XR入力は、1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値に基づくことができる。例えば、XR入力は、第1の回転加速度及び/又は第2の回転加速度を含むことができる。
【0113】
[0122] いくつかの例では、動きの1つ以上の測定値は、1つ以上の回転測定値を含み、1つ以上の回転測定値は、回転角度、回転速度、及び/又は回転加速度のうちの少なくとも1つを含む。
【0114】
[0123] いくつかの例では、1つ以上のセンサは、構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、構造体の向き、及び/又は1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、のうちの少なくとも1つを検出するように構成されている。場合によっては、データは、タッチ信号の大きさ、構造体の向き、1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、並びに/又は構造体と、ウェアラブルデバイスに直接的又は間接的に結合された電子デバイス及び/若しくは指の個別の手とは異なる手のうちの少なくとも1つとの間の距離、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0115】
[0124] いくつかの態様では、1つ以上のセンサは、構造体の異なる表面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、構造体の向き、及び/又は1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置を検出するように構成され得る。場合によっては、1つ以上の測定値は、タッチ信号の大きさ、構造体の向き、1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、並びに/又は構造体と、電子デバイス及び/若しくは指の個別の手とは異なる手との間の距離を含むことができる。いくつかの例では、1つ以上の測定値は、指の個別の手の追加の向きに対応し、XR入力は、個別の手の追加の向き、並びに構造体の回転及び/又は向き、のうちの少なくとも1つに基づく。
【0116】
[0125] いくつかの例では、動きを検出することは、構造体の少なくとも一部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする回転を検出することと、構造体の第1の部分(例えば、上面224)の、受容空間の長手方向軸を中心とする第1の回転、及び構造体の第2の部分(例えば、接触面226)の、受容空間の長手方向軸を中心とする第2の回転のうちの少なくとも1つを測定することと、を含むことができる。いくつかの例では、第2の回転は、第1の回転とは反対の方向である。
【0117】
[0126] いくつかの態様では、プロセス600は、1つ以上のセンサからの1つ以上の追加の測定値を、ウェアラブルデバイスによって、電子デバイスに送信することを含むことができる。場合によっては、1つ以上の追加の測定値は、指の個別の手の追加の向きに対応する。いくつかの例では、XR入力は、個別の手の追加の向き、及び第1の回転、第2の回転、及び/又は構造体の向き、のうちの少なくとも1つに基づく。
【0118】
[0127] 場合によっては、XR入力は、電子デバイスによってレンダリングされた仮想コンテンツをスクロールすること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトをスケーリングすること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトを回転させること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトを動かすこと、電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面を定義すること、及び/又は電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクトを電子デバイスによってレンダリングされた環境内の1つ以上の仮想平面に配置すること、を含むことができる。場合によっては、XR入力は、構造体の第2の面(例えば、第2の面214、接触面226)に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、構造体の向き、ウェアラブルデバイスの回転、指に関連付けられた手の動き、及び/又は1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置に基づくことができる。
【0119】
[0128] いくつかの例では、XR入力は、1つ以上の測定値に関連付けられた1つ以上の特性に基づくことができる。場合によっては、1つ以上の特性には、ウェアラブルデバイスの回転の大きさ、回転の方向、回転の速度、及び/又は構造体の1つ以上の部分に加えられた圧力の時間の長さを含むことができる。1つ以上の特性は、1つ以上の測定値によって識別され得る。
【0120】
[0129] 場合によっては、XR入力は、タッチ信号に関連付けられた1つ以上の特性に基づくことができる。1つ以上の特性には、構造体の第2の面に接触している1本以上の指からの圧力の大きさ、構造体の第2の面に接触しているときの1本以上の指に関連付けられた動作、動作の方向、1本以上の指と第2の面との間の接触時間の長さ、及び/又は1本以上の指による構造体の第2の面への接触パターンを含むことができる。1つ以上の特性は、1つ以上の測定値によって識別され得る。いくつかの例では、接触パターンは、第2の面上の1本以上の指による接触のシーケンスを含むことができる。
【0121】
[0130] 場合によっては、XR入力は、空間内の複数の次元に沿って仮想要素を修正することを含むことができる。いくつかの例では、仮想要素は、電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクト、電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面、及び/又は電子デバイスによってレンダリングされた環境を含むことができる。いくつかの例では、複数の次元の第1の次元の調整は、ウェアラブルデバイスの回転に関連付けられた角変化、回転速度、及び/又は回転加速度のうちの少なくとも1つによって定義される。いくつかの例では、複数の次元の第2の次元の調整は、1つ以上の測定値における1つ以上の異なる測定値によって定義される。場合によっては、1つ以上の測定値における1つ以上の異なる測定値は、構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、構造体の向き、及び/又は1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置を含むことができる。
【0122】
[0131] 場合によっては、1つ以上の測定値は、指に関連付けられた手の動きに対応する動作測定値を含むことができる。いくつかの例では、XR入力は、物理空間における距離を測定する要求に対応することができる。距離は、手の動きによって定義され得る。例えば、距離は、手が動く前又は動いている間の手の第1の位置と、手が動いた後又は動いている間の手の第2の位置とによって定義され得る。
【0123】
[0132] 場合によっては、ウェアラブルデバイスは、電子デバイスにおける電力消費及びリソース使用量を低減することができる。例えば、ウェアラブルデバイスは、手の追跡及び/又は他の追跡動作などの特定の動作を電子デバイスからオフロードすることができ、電子デバイスが電力消費、並びにセンサ、カメラ、及び/又は計算リソース使用量などのリソース使用量を低減することを可能にする。いくつかの例では、追跡動作が電子デバイスからウェアラブルデバイスにオフロードされると、電子デバイスは、そうでなければ電子デバイスがユーザの手及び/又は他のオブジェクトを追跡するために使用することになるカメラ及び/又は他のセンサなどの1つ以上の追跡リソースをオフにするか、又はその電力モードを低減することができる。
【0124】
[0133] いくつかの例では、ウェアラブルデバイスは、様々な省電力機能を備えることができる。例えば、場合によっては、ウェアラブルデバイスは、電子デバイス上のXRアプリケーションが停止及び/又は終了した後にシャットダウンすることによって、電力を節約することができる。別の例として、ウェアラブルデバイスは、オフ又は低電力モードのままであり、1つ以上のユーザの対話/入力に基づいてオンになる、又は高電力モードに切り替わることができる。例えば、ウェアラブルデバイスは、オフ又は低電力モードのままであり、ウェアラブルデバイスが特定の量だけ回転したときに、オンになる、又は高電力モードに切り替わることができる。
【0125】
[0134] 場合によっては、ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルリングを含み得る。場合によっては、1つ以上のセンサは、位置センサ、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、圧力センサ、音声センサ、タッチセンサ、及び/又は慣性測定ユニットを含み得る。
【0126】
[0135] いくつかの例では、プロセス600は、1つ以上のコンピューティングデバイス又は装置によって実行され得る。例示的な一例では、プロセス600は、図1に示されるXRシステム100及び/若しくはリングデバイス150、並びに/又は図7に示されるコンピューティングデバイスアーキテクチャ700を有する1つ以上のコンピューティングデバイスによって実行され得る。いくつかの場合では、そのようなコンピューティングデバイス又は装置は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、又はプロセス600のステップを行うように構成されたデバイスの他の構成要素を含み得る。いくつかの例では、そのようなコンピューティングデバイス又は装置は、画像データ及び/又は他のセンサ測定値を捕捉するように構成された1つ以上のセンサを含み得る。例えば、コンピューティングデバイスは、スマートフォン、ヘッドマウントディスプレイ、モバイルデバイス、又は他の適切なデバイスを含むことができる。いくつかの例では、そのようなコンピューティングデバイス又は装置は、1つ以上の画像又はビデオを捕捉するように構成されたカメラを含んでもよい。場合によっては、そのようなコンピューティングデバイスは、画像を表示するためのディスプレイを含んでもよい。いくつかの例では、1つ以上のセンサ及び/又はカメラは、コンピューティングデバイスから分離され、その場合、コンピューティングデバイスは感知されたデータを受信する。そのようなコンピューティングデバイスは、データを通信するように構成されたネットワークインターフェースを更に含んでもよい。
【0127】
[0136] コンピューティングデバイスの構成要素は、回路構成の中に実装され得る。例えば、構成要素は、1つ以上のプログラマブル電子回路(例えば、マイクロプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、中央処理ユニット(CPU)、及び/又は他の好適な電子回路)を含み得る、電子回路若しくは他の電子ハードウェアを含むことができる、及び/若しくはそれらを使用して実装されることが可能であり、並びに/又は本明細書で説明する様々な動作を実行するために、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、若しくはそれらの任意の組み合わせを含むことができる、及び/若しくはそれらを使用して実装されることが可能である。コンピューティングデバイスは、ディスプレイ(出力デバイスの一例として又は出力デバイスに加えて)、データを通信及び/若しくは受信するように構成されたネットワークインターフェース、任意のそれらの組み合わせ、並びに/又は他の構成要素を更に含んでもよい。ネットワークインターフェースは、インターネットプロトコル(IP)ベースのデータ若しくは他のタイプのデータを通信及び/又は受信するように構成され得る。
【0128】
[0137] プロセス600は、論理フロー図として示され、その動作は、ハードウェア、コンピュータ命令、又はそれらの組み合わせで実装され得る動作のシーケンスを表す。コンピュータ命令のコンテキストでは、動作は、1つ以上のプロセッサによって実行されたとき、記載された動作を実行する、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を表す。概して、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実行するか又は特定のデータタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。動作が説明される順序は、限定として解釈されることを意図せず、任意の数の説明される動作は、プロセスを実装するために任意の順序で、及び/又は並列に組み合わせられ得る。
【0129】
[0138] 加えて、プロセス600は、実行可能命令で構成された1つ以上のコンピュータシステムの制御下で実行することができ、1つ以上のプロセッサ上で、ハードウェアによって、又はそれらの組み合わせで、まとめて実行するコード(例えば、実行可能命令、1つ以上のコンピュータプログラム、又は1つ以上のアプリケーション)として実装することができる。上述のように、コードは、例えば、1つ以上のプロセッサによって実行可能な複数の命令を備えるコンピュータプログラムの形態で、コンピュータ可読記憶媒体又は機械可読記憶媒体上に記憶されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体又は機械可読記憶媒体は、非一時的であってよい。
【0130】
[0139] 図7は、本明細書で説明する様々な技法を実装することができる、例示的なコンピューティングデバイスの例示的なコンピューティングデバイスアーキテクチャ700を示す。例えば、コンピューティングデバイスアーキテクチャ700は、図1に示されるXRシステム100の少なくともいくつかの部分を実装することができる。コンピューティングデバイスアーキテクチャ700の構成要素は、バスなどの接続部705を使用して、互いに電気通信するように示されている。例示的なコンピューティングデバイスアーキテクチャ700は、処理ユニット(CPU又はプロセッサ)710と、リードオンリーメモリ(ROM)720及びランダムアクセスメモリ(RAM)725などのコンピューティングデバイスメモリ715を含む様々なコンピューティングデバイス構成要素をプロセッサ710に結合するコンピューティングデバイス接続部705と、を含む。
【0131】
[0140] コンピューティングデバイスアーキテクチャ700は、プロセッサ710に直接接続される、プロセッサ710の近くにある、又はプロセッサ710の一部として統合される高速メモリのキャッシュを含むことができる。コンピューティングデバイスアーキテクチャ700は、プロセッサ710による高速アクセスのために、メモリ715及び/又は記憶デバイス730からデータをキャッシュ712にコピーすることができる。このようにして、キャッシュは、データを待機する間のプロセッサ710の遅延を回避する、パフォーマンスブーストを提供することができる。これら及び他のモジュールは、様々なアクションを実行するようにプロセッサ710を制御することができる、又はそれを制御するように構成され得る。他のコンピューティングデバイスメモリ715も、使用可能であり得る。メモリ715は、異なる性能特性を有する複数の異なるタイプのメモリを含むことができる。プロセッサ710は、任意の汎用プロセッサと、記憶デバイス730内に記憶されたハードウェア又はソフトウェアサービスと、を含むことができ、ハードウェア又はソフトウェアサービスは、プロセッサ710と、ソフトウェア命令がプロセッサ設計に組み込まれた専用プロセッサと、を制御するように構成されている。プロセッサ710は、複数のコア又はプロセッサ、バス、メモリコントローラ、キャッシュなどを含む、自己完結型のシステムであってもよい。マルチコアプロセッサは、対称でも非対称であってもよい。
【0132】
[0141] コンピューティングデバイスアーキテクチャ700とのユーザの対話を可能にするために、入力デバイス745は、発話のためのマイクロフォン、ジェスチャ又はグラフィカル入力のためのタッチ感知スクリーン、キーボード、マウス、動作入力、発話などの、任意の数の入力機構を表すことができる。出力デバイス775はまた、ディスプレイ、プロジェクタ、テレビ、スピーカデバイスなどの、当業者に知られているいくつかの出力機構のうちの1つ以上であってもよい。場合によっては、マルチモーダルコンピューティングデバイスにより、コンピューティングデバイスアーキテクチャ700と通信するためにユーザが複数のタイプの入力を提供することを可能にし得る。通信インターフェース740は、一般に、ユーザ入力及びコンピューティングデバイス出力を支配して管理することができる。いかなる特定のハードウェア構成上で動作することに対しても制約はなく、したがって、改善されたハードウェア又はファームウェア構成が開発されるにつれて、ここでの基本的機能がそれらと容易に置き換えられ得る。
【0133】
[0142] 記憶デバイス730は、不揮発性メモリであり、ハードディスク、又は磁気カセット、フラッシュメモリカード、ソリッドステートメモリデバイス、デジタル多用途ディスク、カートリッジ、ランダムアクセスメモリ(RAM)725、リードオンリーメモリ(ROM)720、及びそれらのハイブリッドなどの、コンピュータによってアクセス可能なデータを記憶できる他のタイプのコンピュータ可読媒体であり得る。記憶デバイス730は、プロセッサ710を制御するためのソフトウェア、コード、ファームウェアなどを含むことができる。他のハードウェア又はソフトウェアモジュールが企図される。記憶デバイス730は、コンピューティングデバイス接続部705に接続され得る。1つの態様では、特定の機能を実行するハードウェアモジュールは、機能を実行するために、プロセッサ710、接続部705、出力デバイス775などの必要なハードウェア構成要素と接続している、コンピュータ可読媒体内に記憶されているソフトウェア構成要素を含むことができる。
【0134】
[0143] 「コンピュータ可読媒体」という用語は、限定はしないが、ポータブル又は非ポータブルの記憶デバイス、光記憶デバイス、並びに命令及び/又はデータを記憶、格納、又は搬送できる様々な他の媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、データが記憶され、かつ無線若しくは有線接続を介して伝搬する搬送波及び/又は一時的な電子信号を含まない、非一時的媒体を含んでもよい。非一時的媒体の例は、限定はしないが、磁気ディスク若しくはテープ、コンパクトディスク(CD)若しくはデジタル多用途ディスク(DVD)などの光記憶媒体、フラッシュメモリ、メモリ、又はメモリデバイスを含んでもよい。コンピュータ可読媒体は、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、又は命令、データ構造、若しくはプログラムステートメントの任意の組み合わせを表し得る、コンピュータ可読媒体上に記憶されたコード及び/又は機械実行可能命令を有してもよい。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、又はメモリコンテンツを渡すこと及び/又は受けることによって、別のコードセグメント又はハードウェア回路に結合されてもよい。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む、任意の好適な手段を介して渡され、転送され、又は送信されてもよい。
【0135】
[0144] いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶デバイス、媒体、及びメモリは、ビットストリームなどを含むケーブル又はワイヤレス信号を含み得る。しかしながら、言及する場合、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、エネルギー、キャリア信号、電磁波、及び信号自体などの媒体を明確に除外する。
【0136】
[0145] 本明細書で提供する実施形態及び例の完全な理解を与えるために、上記の説明において具体的な詳細が提供されている。しかしながら、実施形態がこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが当業者によって理解されよう。説明を明快にするために、いくつかの事例では、本技術は、デバイスと、デバイス構成要素と、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせにおいて具現化された方法におけるステップ又はルーチンとを備える個々の機能ブロックを含むものとして提示されてもよい。図中に示され、かつ/又は本明細書で説明される構成要素以外の、追加の構成要素が使用されてもよい。例えば、不必要な詳細で実施形態を不明瞭にしないように、回路、システム、ネットワーク、プロセス、及び他の構成要素がブロック図の形態で構成要素として示されてもよい。他の事例では、実施形態を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、及び技法は、不必要な詳細なしに示されてもよい。
【0137】
[0146] 個々の実施形態が、フローチャート、フロー図、データフロー図、構造図、又はブロック図として示されるプロセス又は方法として上記で説明されてもよい。フローチャートは、動作を逐次プロセスとして説明することがあるが、動作の多くは並列に又は同時に実行することができる。加えて、工程の順序は並べ替えられてもよい。プロセスは、その動作が完了するときに終了するが、図に含まれない追加のステップを有することができる。プロセスは、メソッド、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応してもよい。プロセスが関数に対応するとき、その終了は、その関数が呼出し関数又はメイン関数に戻ることに対応することができる。
【0138】
[0147] 上記で説明した例によるプロセス及び方法は、記憶されているか、又はそうでなければコンピュータ可読媒体から入手可能なコンピュータ実行可能命令を使用して実装され得る。そのような命令は、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、若しくは処理デバイスに特定の機能若しくは機能のグループを実行させるか、又はさもなければ、特定の機能若しくは機能のグループを実行するように汎用コンピュータ、専用コンピュータ、若しくは処理デバイスを構成する、命令及びデータを含むことができる。使用されるコンピュータリソースの部分は、ネットワークを介してアクセス可能であり得る。コンピュータ実行可能命令は、例えば、アセンブリ言語、ファームウェア、ソースコードなどのバイナリ、中間フォーマット命令であってもよい。命令、使用される情報、及び/又は記載した例による方法中に作成される情報を記憶するのに使用され得るコンピュータ可読媒体の例は、磁気又は光ディスク、フラッシュメモリ、不揮発性メモリが設けられたUSBデバイス、ネットワーク接続された記憶デバイスなどを含む。
【0139】
[0148] これらの開示に従ってプロセス及び方法を実施するデバイスは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができ、様々なフォームファクタのうちのいずれかをとることができる。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、又はマイクロコードにおいて実装されるとき、必要なタスクを実行するためのプログラムコード又はコードセグメント(例えば、コンピュータプログラム製品)は、コンピュータ可読媒体又は機械可読媒体に記憶されてもよい。プロセッサは、必要なタスクを実行してもよい。フォームファクタの典型的な例は、ラップトップ、スマートフォン、携帯電話、タブレットデバイス又は他の小型フォームファクタパーソナルコンピュータ、携帯情報端末、ラックマウントデバイス、スタンドアロンデバイスなどを含む。本明細書で説明した機能はまた、周辺装置又はアドインカードで具現され得る。そのような機能はまた、さらなる例として、異なるチップのうちの回路基板上、又は単一のデバイスにおいて実行する異なるプロセス上で実施され得る。
【0140】
[0149] 命令、そのような命令を伝えるための媒体、命令を実行するためのコンピューティングリソース、及びそのようなコンピューティングリソースをサポートするための他の構造は、本開示で説明した機能を提供するための例示的な手段である。
【0141】
[0150] 上記の説明では、本出願の態様はそれらの特定の実施形態を参照しながら説明されるが、本出願がそれらに限定されないことを当業者は認識されよう。したがって、本出願の例示的な実施形態が本明細書で詳細に説明されているが、本発明の概念が別のやり方で様々に具現及び採用され得ること、並びに従来技術によって限定される場合を除き、添付の特許請求の範囲がそのような変形を含むものと解釈されることが意図されることを理解されたい。上記で説明した本出願の様々な特徴及び態様は、個別に又は共同で使用され得る。更に、実施形態は、本明細書のより広い趣旨及び範囲から逸脱することなく、本明細書で説明されるもの以外の任意の数の環境及び適用例において利用することができる。したがって、本明細書及び図面は、限定的ではなく例示的と見なされるべきである。例示の目的のために、方法は特定の順序で説明された。代替実施形態では、方法は、説明された順序とは異なる順序で実行されてもよいことを理解されたい。
【0142】
[0151] 本明細書で使用される、よりも小さい(「<」)、及び、よりも大きい(「>」)のシンボル又は専門用語は、本明細書の範囲から逸脱することなく、それぞれ、以下(「≦」)、及び、以上(「≧」)のシンボルと置き換えられ得ることを、当業者は理解するであろう。
【0143】
[0152] 構成要素が特定の動作を実行する「ように構成されている」ものとして説明される場合、そのような構成は、例えば、動作を実行するように電子回路若しくは他のハードウェアを設計することによって、動作を実行するようにプログラマブル電子回路(例えば、マイクロプロセッサ、又は他の適切な電子回路)をプログラムすることによって、又はそれらの任意の組み合わせで達成され得る。
【0144】
[0153] 「に結合された」という句は、直接的若しくは間接的のいずれかで別の構成要素に物理的に接続されている任意の構成要素、及び/又は直接的若しくは間接的のいずれかで別の構成要素と通信している(例えば、有線接続若しくはワイヤレス接続及び/又は他の好適な通信インターフェースを介して他の構成要素に接続されている)任意の構成要素を指す。
【0145】
[0154] 集合「のうちの少なくとも1つ」、及び/又は集合のうちの「1つ以上」を記載する請求項の文言又は本開示における他の文言は、集合のうちの1つのメンバー又は(任意の組み合わせにおける)集合のうちの複数のメンバーが請求項を満足することを示す。例えば、「A及びBのうちの少なくとも1つ」又は「A又はBのうちの少なくとも1つ」を記載する請求項の文言は、A、B、又はA及びBを意味する。別の例では、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」又は「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」を記載する請求項の文言は、A、B、C、又はA及びB、又はA及びC、又はB及びC、又はA及びB及びCを意味する。集合「のうちの少なくとも1つ」及び/又は集合のうちの「1つ以上」という文言は、集合の中で列挙される項目にその集合を限定しない。例えば、「A及びBのうちの少なくとも1つ」又は「A又はBのうちの少なくとも1つ」と記載する請求項の文言は、A、B、又はA及びBを意味することができ、追加として、A及びBの集合の中で列挙されない項目を含むことができる。
【0146】
[0155] 本明細書で開示した例に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせとして実装されてもよい。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップについて、それらの機能に関して概略的に上記で説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるのか又はソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例及びシステム全体に課される設計上の制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本出願の範囲から逸脱する原因として解釈されるべきではない。
【0147】
[0156] 本明細書で説明する技法はまた、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせにおいて実装され得る。そのような技法は、汎用コンピュータ、ワイヤレス通信デバイスハンドセット、又はワイヤレス通信デバイスハンドセット及び他のデバイスにおける適用例を含む複数の用途を有する集積回路デバイスなどの、様々なデバイスのうちのいずれかにおいて実装されてもよい。モジュール又は構成要素として説明した任意の特徴は、集積ロジックデバイスの中で一緒に、又は個別であるが相互動作可能なロジックデバイスとして別々に実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、技法は、命令を含むプログラムコードを含むコンピュータ可読データ記憶媒体によって少なくとも部分的に実現され得、命令が、実行されると、上記で説明した方法、アルゴリズム、及び/又は動作のうちの1つ以上を実行する。コンピュータ可読データ記憶媒体は、コンピュータプログラム製品の一部を形成してもよく、これはパッケージ材料を含んでもよい。コンピュータ可読媒体は、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)などのランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM(登録商標))、FLASH(登録商標)メモリ、磁気又は光データ記憶媒体などの、メモリ又はデータ記憶媒体を備えてもよい。技法は、追加又は代替として、命令又はデータ構造の形態でのプログラムコードを搬送又は通信し、かつコンピュータによってアクセスされ、読み取られ、かつ/又は実行され得る、伝搬される信号又は波などの、コンピュータ可読通信媒体によって少なくとも部分的に実現されてもよい。
【0148】
[0157] プログラムコードは、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルロジックアレイ(FPGA)、又は他の同等の集積論理回路構成若しくは個別論理回路構成などの1つ以上のプロセッサを含み得る、プロセッサによって実行されてもよい。そのようなプロセッサは、本開示に記載された技法のいずれかを実施するように構成されてもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代わりに、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンでもあってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成として実装されてもよい。したがって、本明細書で使用する「プロセッサ」という用語は、上記の構造、上記の構造の任意の組み合わせ、又は本明細書で説明した技法の実装に適した任意の他の構造若しくは装置のうちのいずれかを指すことがある。
【0149】
[0158] 本開示の例示的な例は、以下を含む。
[0159] 態様1。ユーザに関連付けられた指を受容するように構成された受容空間を画定している構造体であって、受容空間を介して受容された指に接触するように構成された第1の面を含む、構造体と、構造体に統合された1つ以上のセンサであって、構造体の少なくとも一部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする回転を検出するように構成された、1つ以上のセンサと、検出された回転に基づくデータを電子デバイスに送信するように構成された無線送信機と、を備える、ウェアラブルデバイス。
【0150】
[0160] 態様2。データが、電子デバイスにおけるエクステンデッドリアリティアプリケーションに関連付けられたXR入力を含み、データを送信するために、ウェアラブルデバイスが、XR入力を無線送信機を介して電子デバイスに送信するように構成されている、態様1に記載のウェアラブルデバイス。
【0151】
[0161] 態様3。データが、1つ以上の回転測定値を含み、1つ以上の回転測定値が、回転角度、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つを含む、態様1又は2に記載のウェアラブルデバイス。
【0152】
[0162] 態様4。1つ以上のセンサが、構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、構造体の向き、及び1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、のうちの少なくとも1つを検出するように構成されており、データが、タッチ信号の大きさ、構造体の向き、1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、並びに構造体と、ウェアラブルデバイスに直接的又は間接的に結合された電子デバイス及び指の個別の手とは異なる手のうちの少なくとも1つとの間の距離、のうちの少なくとも1つを含む、態様2に記載のウェアラブルデバイス。
【0153】
[0163] 態様5。ウェアラブルデバイスが、1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値を、無線送信機を介して電子デバイスに送信するように構成されており、1つ以上の測定値が、指の個別の手の追加の向きに対応し、XR入力が、個別の手の追加の向き、並びに構造体の回転及び向きのうちの少なくとも1つに基づく、態様2又は4に記載のウェアラブルデバイス。
【0154】
[0164] 態様6。構造体の少なくとも一部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする回転を検出するために、1つ以上のセンサが、構造体の第1の部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする第1の回転、及び構造体の第2の部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする第2の回転のうちの少なくとも1つを測定するように構成されている、態様1~5のいずれかに記載のウェアラブルデバイス。
【0155】
[0165] 態様7。第2の回転が、第1の回転とは反対の方向である、態様6に記載のウェアラブルデバイス。
【0156】
[0166] 態様8。データが、電子デバイスにおけるXRアプリケーションへのXR入力に対応し、XR入力が、電子デバイスによってレンダリングされた仮想コンテンツをスクロールすること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトをスケーリングすること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトを回転させること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトを動かすこと、電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面を定義すること、及び電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクトを電子デバイスによってレンダリングされた環境内の1つ以上の仮想平面に配置すること、のうちの少なくとも1つを含む、態様1~7のいずれかに記載のウェアラブルデバイス。
【0157】
[0167] 態様9。データが、電子デバイスにおけるXRアプリケーションへのXR入力に対応し、データが、1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値を含み、1つ以上の測定値が、構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、構造体の向き、回転、指に関連付けられた手の動き、及び1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、のうちの少なくとも1つを含む、態様1~8のいずれかに記載のウェアラブルデバイス。
【0158】
[0168] 態様10。XR入力が、データ内の1つ以上の測定値に関連付けられた1つ以上の特性に基づき、1つ以上の特性が、回転の大きさ、回転の方向、回転の速度、及び構造体の1つ以上の部分に加えられた圧力の時間の長さ、のうちの少なくとも1つを含み、1つ以上の特性が、1つ以上の測定値によって識別される、態様8又は9に記載のウェアラブルデバイス。
【0159】
[0169] 態様11。XR入力が、タッチ信号に関連付けられた1つ以上の特性に基づき、1つ以上の特性が、構造体の第2の面に接触している1本以上の指からの圧力の大きさ、構造体の第2の面に接触しているときの1本以上の指に関連付けられた動作、動作の方向、1本以上の指と第2の面との間の接触時間の長さ、及び1本以上の指による構造体の第2の面への接触パターンのうちの少なくとも1つを含み、1つ以上の特性が、1つ以上の測定値によって識別される、態様8~10のいずれかに記載のウェアラブルデバイス。
【0160】
[0170] 態様12。XR入力が、空間内の複数の次元に沿って仮想要素を修正することを含み、仮想要素が、電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクト、電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面、及び電子デバイスによってレンダリングされた環境のうちの少なくとも1つを含む、態様1~11のいずれかに記載のウェアラブルデバイス。
【0161】
[0171] 態様13。複数の次元の第1の次元の調整が、回転に関連付けられた角変化、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つによって定義され、複数の次元の第2の次元の調整が、1つ以上の測定値によって定義され、1つ以上の測定値が、構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、構造体の向き、及び1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、のうちの少なくとも1つを含む、態様12に記載のウェアラブルデバイス。
【0162】
[0172] 態様14。1つ以上の測定値が、指に関連付けられた手の動きに対応する動作測定値を含み、XR入力が、物理空間における距離を測定する要求に対応し、距離が、手の動きによって定義される、態様8~13のいずれかに記載のウェアラブルデバイス。
【0163】
[0173] 態様15。ウェアラブルデバイスが、ウェアラブルリングを含む、態様1~14のいずれかに記載のウェアラブルデバイス。
【0164】
[0174] 態様16。ウェアラブルデバイスが、外側リング及び内側リングを含むウェアラブルリングを含み、内側リングが、受容空間を画定しており、1つ以上のセンサが、受容空間の長手方向軸を中心とする、外側リングの角変化、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つを検出するように構成されている、態様1~15のいずれかに記載のウェアラブルデバイス。
【0165】
[0175] 態様17。ウェアラブルデバイスが、構造体の少なくとも一部分が特定の量だけ回転したときに、オフ状態からオンになるか、又は低電力モードから高電力モードに切り替わるように構成されている、態様1~16のいずれかに記載のウェアラブルデバイス。
【0166】
[0176] 態様18。電子デバイスが、モバイルデバイスを含む、態様1~17のいずれかに記載のウェアラブルデバイス。
【0167】
[0177] 態様19。モバイルデバイスが、ヘッドマウントディスプレイ、携帯電話、ポータブルコンピュータ、又はスマートウォッチのうちの1つを含む、態様18に記載のウェアラブルデバイス。
【0168】
[0178] 態様20。1つ以上のセンサが、位置センサ、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、音声センサ、タッチセンサ、及び磁力計のうちの少なくとも1つを含む、態様1~19のいずれかに記載のウェアラブルデバイス。
【0169】
[0179] 態様21。ウェアラブルデバイスであって、受容空間を画定している構造体を備え、受容空間が、ユーザに関連付けられた指を受容するように構成されており、構造体が、受容空間を介して受容された指に接触するように構成された第1の面を含む、ウェアラブルデバイスの少なくとも一部分の、ウェアラブルデバイスに関連付けられた受容空間の長手方向軸を中心とする回転を、ウェアラブルデバイス上の1つ以上のセンサを介して検出することと、検出された回転に基づくデータをウェアラブルデバイスの無線送信機を介して電子デバイスに送信することと、を含む、方法。
【0170】
[0180] 態様22。データが、電子デバイスにおけるエクステンデッドリアリティアプリケーションに関連付けられたXR入力を含み、データを送信するために、ウェアラブルデバイスが、XR入力を無線送信機を介して電子デバイスに送信するように構成されている、態様21に記載の方法。
【0171】
[0181] 態様23。データが、1つ以上の回転測定値を含み、1つ以上の回転測定値が、回転角度、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つを含む、態様21又は22に記載の方法。
【0172】
[0182] 態様24。1つ以上のセンサが、構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、構造体の向き、及び1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、のうちの少なくとも1つを検出するように構成されており、データが、タッチ信号の大きさ、構造体の向き、1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、並びに構造体と、ウェアラブルデバイスに直接的又は間接的に結合された電子デバイス及び指の個別の手とは異なる手のうちの少なくとも1つとの間の距離、のうちの少なくとも1つを含む、態様21~23のいずれかに記載の方法。
【0173】
[0183] 態様25。1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値を無線送信機を介して電子デバイスに送信することを更に含む態様22~24のいずれかに記載の方法であって、1つ以上の測定値が、指の個別の手の追加の向きに対応し、XR入力が、個別の手の追加の向き、並びに構造体の回転及び向きのうちの少なくとも1つに基づく、態様22~24のいずれかに記載の方法。
【0174】
[0184] 態様26。構造体の少なくとも一部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする回転を検出することが、構造体の第1の部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする第1の回転、及び構造体の第2の部分の受容空間の長手方向軸を中心とする第2の回転のうちの少なくとも1つを測定することを更に含む、態様21~25のいずれかに記載の方法。
【0175】
[0185] 態様27。第2の回転が、第1の回転とは反対の方向である、態様26に記載の方法。
【0176】
[0186] 態様28。データが、電子デバイスにおけるXRアプリケーションへのXR入力に対応し、XR入力が、電子デバイスによってレンダリングされた仮想コンテンツをスクロールすること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトをスケーリングすること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトを回転させること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトを動かすこと、電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面を定義すること、及び電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクトを電子デバイスによってレンダリングされた環境内の1つ以上の仮想平面に配置すること、のうちの少なくとも1つを含む、態様21~27のいずれかに記載の方法。
【0177】
[0187] 態様29。データが、電子デバイスにおけるXRアプリケーションへのXR入力に対応し、データが、1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値を含み、1つ以上の測定値が、構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、構造体の向き、回転、指に関連付けられた手の動き、及び1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、のうちの少なくとも1つを含む、態様21~28のいずれかに記載の方法。
【0178】
[0188] 態様30。XR入力が、データ内の1つ以上の測定値に関連付けられた1つ以上の特性に基づき、1つ以上の特性が、回転の大きさ、回転の方向、回転の速度、及び構造体の1つ以上の部分に加えられた圧力の時間の長さ、のうちの少なくとも1つを含み、1つ以上の特性が、1つ以上の測定値によって識別される、態様28又は29に記載の方法。
【0179】
[0189] 態様31。XR入力が、タッチ信号に関連付けられた1つ以上の特性に基づき、1つ以上の特性が、構造体の第2の面に接触している1本以上の指からの圧力の大きさ、構造体の第2の面に接触しているときの1本以上の指に関連付けられた動作、動作の方向、1本以上の指と第2の面との間の接触時間の長さ、及び1本以上の指による構造体の第2の面への接触パターンのうちの少なくとも1つを含み、1つ以上の特性が、1つ以上の測定値によって識別される、態様28~30のいずれかに記載の方法。
【0180】
[0190] 態様32。XR入力が、空間内の複数の次元に沿って仮想要素を修正することを含み、仮想要素が、電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクト、電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面、及び電子デバイスによってレンダリングされた環境のうちの少なくとも1つを含む、態様28~31のいずれかに記載の方法。
【0181】
[0191] 態様33。複数の次元の第1の次元の調整が、回転に関連付けられた角変化、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つによって定義され、複数の次元の第2の次元の調整が、1つ以上の測定値によって定義され、1つ以上の測定値が、構造体の第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、構造体の向き、及び1つ以上のオブジェクトに対する構造体の位置、のうちの少なくとも1つを含む、態様32に記載の方法。
【0182】
[0192] 態様34。1つ以上の測定値が、指に関連付けられた手の動きに対応する動作測定値を含み、XR入力が、物理空間における距離を測定する要求に対応し、距離が、手の動きによって定義される、態様28~33のいずれかに記載の方法。
【0183】
[0193] 態様35。ウェアラブルデバイスが、ウェアラブルリングを含む、態様21~34のいずれかに記載の方法。
【0184】
[0194] 態様36。ウェアラブルデバイスが、外側リング及び内側リングを含むウェアラブルリングを含み、内側リングが、受容空間を画定しており、1つ以上のセンサが、受容空間の長手方向軸を中心とする、外側リングの角変化、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つを検出するように構成されている、態様21~35のいずれかに記載の方法。
【0185】
[0195] 態様37。構造体の少なくとも一部分が特定の量だけ回転したときにウェアラブルデバイスの状態を調整することを更に含む態様21~36のいずれかに記載の方法であって、状態を調整することが、電子デバイスの1つ以上の構成要素をオフ状態からオンにすること、又は1つ以上の構成要素を低電力モードから高電力モードに切り替えることを含む、態様21~36のいずれかに記載の方法。
【0186】
[0196] 態様38。電子デバイスが、モバイルデバイスを含む、態様21~37のいずれかに記載の方法。
【0187】
[0197] 態様39。モバイルデバイスが、ヘッドマウントディスプレイ、携帯電話、ポータブルコンピュータ、又はスマートウォッチのうちの1つを含む、態様38に記載の方法。
【0188】
[0198] 態様40。1つ以上のセンサが、位置センサ、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、音声センサ、タッチセンサ、及び磁力計のうちの少なくとも1つを含む、態様21~39のいずれかに記載の方法。
【0189】
[0199] 態様41。命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令が、1つ以上の処理デバイスによって実行されたときに、1つ以上の処理デバイスに、態様21~40のいずれかによる方法を実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0190】
[0200] 態様42。態様21~40のいずれかによる方法を実行する手段を備えるウェアラブルデバイス。
【0191】
[0201] 態様43。装置であって、メモリと、メモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備え、1つ以上のプロセッサが、受容空間を画定している構造体を備えるウェアラブルデバイスの少なくとも一部分の、ウェアラブルデバイスに関連付けられた受容空間の長手方向軸を中心とする回転に対応するデータをウェアラブルデバイスから受信し、装置におけるユーザインターフェースに関連付けられたユーザインターフェース入力、及び装置におけるエクステンデッドリアリティ(XR)アプリケーションに関連付けられたXR入力のうちの少なくとも1つを含む入力を、データに基づいて決定し、入力に基づいて、ユーザインターフェース及びXRアプリケーションの動作のうちの少なくとも1つを制御する、ように構成されている、装置。
【0192】
[0202] 態様44。受容空間が、ユーザに関連付けられた指を受容するように構成されており、構造体が、受容空間を介して受容された指に接触するように構成された表面を含む、態様43に記載の装置。
【0193】
[0203] 態様45。ウェアラブルデバイスが、リングを含む、態様43又は44に記載の装置。
【0194】
[0204] 態様46。データが、1つ以上の回転測定値を含み、1つ以上の回転測定値が、回転角度、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つを含む、態様43~45のいずれかに記載の装置。
【0195】
[0205] 態様47。データが、ウェアラブルデバイスの表面に接触している1本以上の指に関連付けられたタッチ信号、ウェアラブルデバイスの向き、及び1つ以上のオブジェクトに対するウェアラブルデバイスの位置に対応し、データが、タッチ信号の大きさ、ウェアラブルデバイスの向き、1つ以上のオブジェクトに対するウェアラブルデバイスの位置、及びウェアラブルデバイスと、装置及び指の個別の手とは異なる手のうちの少なくとも1つとの間の距離、のうちの少なくとも1つを含む、態様43~46のいずれかに記載の装置。
【0196】
[0206] 態様48。データが、ウェアラブルデバイス上の1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値を含み、1つ以上の測定値が、指の個別の手の追加の向きに対応し、XR入力が、個別の手の追加の向き、並びに構造体の回転及び向きのうちの少なくとも1つに基づく、態様47に記載の装置。
【0197】
[0207] 態様49。ウェアラブルデバイスの少なくとも一部分の回転が、ウェアラブルデバイスの第1の部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする第1の回転、及びウェアラブルデバイスの第2の部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする第2の回転のうちの少なくとも1つを含む、態様43~48のいずれかに記載の装置。
【0198】
[0208] 態様50。第2の回転が、第1の回転とは反対の方向である、態様49に記載の装置。
【0199】
[0209] 態様51。XR入力が、装置によってレンダリングされた仮想コンテンツをスクロールすること、装置によってレンダリングされたオブジェクトをスケーリングすること、装置によってレンダリングされたオブジェクトを回転させること、装置によってレンダリングされたオブジェクトを動かすこと、装置によってレンダリングされた環境内の仮想平面を定義すること、及び装置によってレンダリングされた仮想オブジェクトを装置によってレンダリングされた環境内の1つ以上の仮想平面に配置すること、のうちの少なくとも1つを含む、態様43~50のいずれかに記載の装置。
【0200】
[0210] 態様52。ユーザインターフェース及びXRアプリケーションの動作のうちの少なくとも1つを制御するために、1つ以上のプロセッサが、装置によってレンダリングされた仮想コンテンツをスクロールし、装置によってレンダリングされたオブジェクトをスケーリングし、装置によってレンダリングされたオブジェクトを回転させ、装置によってレンダリングされたオブジェクトを動かし、装置によってレンダリングされた環境内の仮想平面を定義し、及び/又は装置によってレンダリングされた仮想オブジェクトを装置によってレンダリングされた環境内の1つ以上の仮想平面に配置するように構成されている、態様43~51のいずれかに記載の装置。
【0201】
[0211] 態様53。データが、1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値を含み、1つ以上の測定値が、ウェアラブルデバイスの表面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、ウェアラブルデバイスの向き、回転、指に関連付けられた手の動き、及び1つ以上のオブジェクトに対するウェアラブルデバイスの位置、のうちの少なくとも1つを含む、態様43~52のいずれかに記載の装置。
【0202】
[0212] 態様54。XR入力が、データ内の1つ以上の測定値に関連付けられた1つ以上の特性に基づき、1つ以上の特性が、回転の大きさ、回転の方向、回転の速度、及びウェアラブルデバイスの1つ以上の部分に加えられた圧力の時間の長さ、のうちの少なくとも1つを含み、1つ以上の特性が、1つ以上の測定値によって識別される、態様43~53のいずれかに記載の装置。
【0203】
[0213] 態様55。XR入力が、タッチ信号に関連付けられた1つ以上の特性に基づき、1つ以上の特性が、ウェアラブルデバイスの表面に接触している1本以上の指からの圧力の大きさ、ウェアラブルデバイスの表面に接触しているときの1本以上の指に関連付けられた動作、動作の方向、1本以上の指と表面との間の接触時間の長さ、及び1本以上の指によるウェアラブルデバイスの表面への接触パターンのうちの少なくとも1つを含み、1つ以上の特性が、1つ以上の測定値によって識別される、態様43~54のいずれかに記載の装置。
【0204】
[0214] 態様56。1つ以上のプロセッサが、XR入力に基づいて、空間内の複数の次元に沿って仮想要素を修正するように構成されており、仮想要素が、装置によってレンダリングされた仮想オブジェクト、装置によってレンダリングされた環境内の仮想平面、及び装置によってレンダリングされた環境のうちの少なくとも1つを含む、態様43~55のいずれかに記載の装置。
【0205】
[0215] 態様57。複数の次元の第1の次元の調整が、回転に関連付けられた角変化、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つによって定義され、複数の次元の第2の次元の調整が、1つ以上の測定値によって定義され、1つ以上の測定値が、ウェアラブルデバイスの第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、ウェアラブルデバイスの向き、及び1つ以上のオブジェクトに対するウェアラブルデバイスの位置、のうちの少なくとも1つを含む、態様56に記載の装置。
【0206】
[0216] 態様58。データが、指に関連付けられた手の動きに対応する動作測定値を含み、XR入力が、物理空間における距離を測定する要求に対応し、距離が、手の動きによって定義される、態様43~57のいずれかに記載の装置。
【0207】
[0217] 態様59。1つ以上のプロセッサが、XR入力に基づいて物理空間における距離を測定するように構成されている、態様58に記載の装置。
【0208】
[0218] 態様60。ウェアラブルデバイスが、1つ以上のセンサ、外側リング、及び内側リングを含むウェアラブルリングを含み、内側リングが、受容空間を画定しており、1つ以上のセンサが、受容空間の長手方向軸を中心とする、外側リングの角変化、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つを検出するように構成されている、態様43~59のいずれかに記載の装置。
【0209】
[0219] 態様61。1つ以上のプロセッサが、データに基づいて、装置の1つ以上の構成要素をオフ状態からオンにするか、又は1つ以上の構成要素を低電力モードから高電力モードに切り替えるように構成されている、態様43~60のいずれかに記載の装置。
【0210】
[0220] 態様62。装置が、モバイルデバイスを含む、態様43~61のいずれかに記載の装置。
【0211】
[0221] 態様63。モバイルデバイスが、ヘッドマウントディスプレイ、携帯電話、ポータブルコンピュータ、又はスマートウォッチのうちの1つを含む、態様62に記載の装置。
【0212】
[0222] 態様64。受容空間を画定している構造体を備えるウェアラブルデバイスの少なくとも一部分の、ウェアラブルデバイスに関連付けられた受容空間の長手方向軸を中心とする回転に対応するデータを、電子デバイスによってウェアラブルデバイスから受信することと、電子デバイスにおけるユーザインターフェースに関連付けられたユーザインターフェース入力、及び電子デバイスにおけるエクステンデッドリアリティ(XR)アプリケーションに関連付けられたXR入力のうちの少なくとも1つを含む入力を、データに基づいて決定することと、入力に基づいて、ユーザインターフェース及びXRアプリケーションの動作のうちの少なくとも1つを制御することと、を含む、方法。
【0213】
[0223] 態様65。受容空間が、ユーザに関連付けられた指を受容するように構成されており、構造体が、受容空間を介して受容された指に接触するように構成された表面を含む、態様64に記載の方法。
【0214】
[0224] 態様66。ウェアラブルデバイスが、リングを含む、態様64又は65の方法。
【0215】
[0225] 態様67。データが、1つ以上の回転測定値を含み、1つ以上の回転測定値が、回転角度、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つを含む、態様64~66のいずれかに記載の方法。
【0216】
[0226] 態様68。データが、ウェアラブルデバイスの表面に接触している1本以上の指に関連付けられたタッチ信号、ウェアラブルデバイスの向き、及び1つ以上のオブジェクトに対するウェアラブルデバイスの位置に対応し、データが、タッチ信号の大きさ、ウェアラブルデバイスの向き、1つ以上のオブジェクトに対するウェアラブルデバイスの位置、及びウェアラブルデバイスと、電子デバイス及び指の個別の手とは異なる手のうちの少なくとも1つとの間の距離、のうちの少なくとも1つを含む、態様64~67のいずれかに記載の方法。
【0217】
[0227] 態様69。データが、ウェアラブルデバイス上の1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値を含み、1つ以上の測定値が、指の個別の手の追加の向きに対応し、XR入力が、個別の手の追加の向き、並びに構造体の回転及び向きのうちの少なくとも1つに基づく、態様68に記載の方法。
【0218】
[0228] 態様70。ウェアラブルデバイスの少なくとも一部分の回転が、ウェアラブルデバイスの第1の部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする第1の回転、及びウェアラブルデバイスの第2の部分の、受容空間の長手方向軸を中心とする第2の回転のうちの少なくとも1つを含む、態様64~69のいずれかに記載の方法。
【0219】
[0229] 態様71。第2の回転が、第1の回転とは反対の方向である、態様70に記載の方法。
【0220】
[0230] 態様72。XR入力が、電子デバイスによってレンダリングされた仮想コンテンツをスクロールすること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトをスケーリングすること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトを回転させること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトを動かすこと、電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面を定義すること、及び電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクトを電子デバイスによってレンダリングされた環境内の1つ以上の仮想平面に配置すること、のうちの少なくとも1つを含む、態様64~71のいずれかに記載の方法。
【0221】
[0231] 態様73。ユーザインターフェース及びXRアプリケーションの動作のうちの少なくとも1つを制御することが、電子デバイスによってレンダリングされた仮想コンテンツをスクロールすること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトをスケーリングすること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトを回転させること、電子デバイスによってレンダリングされたオブジェクトを動かすこと、電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面を定義すること、及び/又は電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクトを電子デバイスによってレンダリングされた環境内の1つ以上の仮想平面に配置すること、を含む、態様64~72のいずれかに記載の方法。
【0222】
[0232] 態様74。データが、1つ以上のセンサからの1つ以上の測定値を含み、1つ以上の測定値が、ウェアラブルデバイスの表面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、ウェアラブルデバイスの向き、回転、指に関連付けられた手の動き、及び1つ以上のオブジェクトに対するウェアラブルデバイスの位置、のうちの少なくとも1つを含む、態様64~73のいずれかに記載の方法。
【0223】
[0233] 態様75。XR入力が、データ内の1つ以上の測定値に関連付けられた1つ以上の特性に基づき、1つ以上の特性が、回転の大きさ、回転の方向、回転の速度、及びウェアラブルデバイスの1つ以上の部分に加えられた圧力の時間の長さ、のうちの少なくとも1つを含み、1つ以上の特性が、1つ以上の測定値によって識別される、態様64~74のいずれかに記載の方法。
【0224】
[0234] 態様76。XR入力が、タッチ信号に関連付けられた1つ以上の特性に基づき、1つ以上の特性が、ウェアラブルデバイスの表面に接触している1本以上の指からの圧力の大きさ、ウェアラブルデバイスの表面に接触しているときの1本以上の指に関連付けられた動作、動作の方向、1本以上の指と表面との間の接触時間の長さ、及び1本以上の指によるウェアラブルデバイスの表面への接触パターンのうちの少なくとも1つを含み、1つ以上の特性が、1つ以上の測定値によって識別される、態様64~75のいずれかに記載の方法。
【0225】
[0235] 態様77。XR入力に基づいて、空間内の複数の次元に沿って仮想要素を修正することを更に含み、仮想要素が、電子デバイスによってレンダリングされた仮想オブジェクト、電子デバイスによってレンダリングされた環境内の仮想平面、及び電子デバイスによってレンダリングされた環境のうちの少なくとも1つを含む、態様64~76のいずれかに記載の方法。
【0226】
[0236] 態様78。複数の次元の第1の次元の調整が、回転に関連付けられた角変化、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つによって定義され、複数の次元の第2の次元の調整が、1つ以上の測定値によって定義され、1つ以上の測定値が、ウェアラブルデバイスの第2の面に接触している1本以上の指に対応するタッチ信号、ウェアラブルデバイスの向き、及び1つ以上のオブジェクトに対するウェアラブルデバイスの位置、のうちの少なくとも1つを含む、態様77に記載の方法。
【0227】
[0237] 態様79。データが、指に関連付けられた手の動きに対応する動作測定値を含み、XR入力が、物理空間における距離を測定する要求に対応し、距離が、手の動きによって定義される、態様64~78のいずれかに記載の方法。
【0228】
[0238] 態様80。XR入力に基づいて物理空間における距離を測定することを更に含む、態様79に記載の方法。
【0229】
[0239] 態様81。ウェアラブルデバイスが、1つ以上のセンサ、外側リング、及び内側リングを含むウェアラブルリングを含み、内側リングが、受容空間を画定しており、1つ以上のセンサが、受容空間の長手方向軸を中心とする、外側リングの角変化、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つを検出するように構成されている、態様64~80のいずれかに記載の方法。
【0230】
[0240] 態様82。データに基づいて、電子デバイスの1つ以上の構成要素をオフ状態からオンにすること、又は1つ以上の構成要素を低電力モードから高電力モードに切り替えることを更に含む、態様64~81のいずれかに記載の方法。
【0231】
[0241] 態様83。電子デバイスが、モバイルデバイスを含む、態様64~82のいずれかに記載の方法。
【0232】
[0242] 態様84。モバイルデバイスが、ヘッドマウントディスプレイ、携帯電話、ポータブルコンピュータ、又はスマートウォッチのうちの1つを含む、態様83に記載の方法。
【0233】
[0243] 態様85。態様64~84のいずれかによる方法を実行する手段を備える装置。
【0234】
[0244] 態様86。命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、1つ以上のプロセッサに、態様64~84のいずれかによる方法を実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。

図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7
【国際調査報告】