(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】レンダリング方法、装置、電子機器および媒体
(51)【国際特許分類】
G06T 11/80 20060101AFI20240723BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20240723BHJP
【FI】
G06T11/80 A
G06F3/0481
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577213
(86)(22)【出願日】2022-09-09
(85)【翻訳文提出日】2023-12-13
(86)【国際出願番号】 CN2022118082
(87)【国際公開番号】W WO2023040767
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】202111101358.X
(32)【優先日】2021-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521431088
【氏名又は名称】北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Zitiao Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】0207, 2/F, Building 4, Zijin Digital Park, Haidian District, Beijing,P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シァオルー
【テーマコード(参考)】
5B050
5E555
【Fターム(参考)】
5B050BA06
5B050CA07
5B050DA10
5B050EA09
5B050EA18
5B050EA19
5B050FA02
5B050FA05
5B050FA09
5E555AA22
5E555BA02
5E555BA04
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC04
5E555DC09
5E555DC10
5E555DC35
5E555DC82
5E555EA12
5E555FA00
(57)【要約】
本明細書は、レンダリング方法、装置、電子機器および媒体を開示する。該レンダリング方法は、ターゲット上の設定領域の色を決定し、前記設定領域の数は少なくとも設定数であり、前記設定数は1よりも大きいステップと、各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップと、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲット上の設定領域の色を決定し、ここで、前記設定領域の数は少なくとも設定数であり、前記設定数は1よりも大きいステップと、
各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップと、
レンダリングを実現するために、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳するステップと、を含むレンダリング方法。
【請求項2】
前記ターゲットはピクチャであり、前記ターゲット位置は、前記ピクチャが位置する階層と前記ピクチャの背景が位置する階層間に追加されたレイヤを含み、前記設定領域は前記背景内にある前記ピクチャ上の領域であり、または、
前記ターゲット位置は、前記ピクチャが位置する階層と前記ピクチャ上のテキストが位置する階層間に追加されたレイヤである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲット上の設定領域の色を決定するステップは、
前記背景内にある前記ピクチャのサイズを決定すること、
前記サイズに基づいて前記ピクチャの設定領域を決定すること、
前記設定領域の色を決定すること、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記サイズに基づいて前記ピクチャの設定領域を決定することは、
前記サイズによって特徴付けられた前記ピクチャの第1辺の長さが第2辺の長さよりも大きい場合に、前記第1辺上に第1の数の設定領域を選択すること、前記第2辺上に第2の数の設定領域を選択することを含み、ここで、前記第1の数が前記第2の数よりも大きく、前記第1の数と前記第2の数の和は少なくとも前記設定数である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記設定数は6であり、前記設定領域の色を決定することは、
各設定領域について、前記設定領域が1つの画素を含む場合に、前記画素の色を前記設定領域の色として決定すること、前記設定領域が少なくとも2つの画素を含む場合に、前記少なくとも2つの画素の支配色を前記設定領域の色として決定すること、
全ての設定領域の色を重畳させて形成された色の赤・青・緑RBG値のうちの3値が等しい場合に、各設定領域の色を前記ターゲットの支配色に更新すること、を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップは、
各設定領域の色を第1不透明度で白色上に重畳させて第1色を得ること、
前記第1色の彩度を彩度閾値範囲内に調整し、彩度を調整した後の前記第1色の輝度を輝度閾値範囲内に調整し、第1ターゲット色を得ること、を含み、前記ターゲット色は前記第1ターゲット色を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップは、
各設定領域の色を第2不透明度で白色上を重畳させて第2色を得ること、
前記第2色の彩度を前記彩度閾値範囲内に調整し、彩度を調整した後の前記第2色の輝度前記輝度閾値範囲内に調整して第2ターゲット色を得ること、を含み、前記ターゲット色は前記第2ターゲット色を含み、
ここで、前記第2不透明度が前記第1不透明度よりも大きく、前記第2不透明度と前記第1不透明度の差が設定値であり、前記第2不透明度が第1の値以下であり、前記第1不透明度が第2の値以上であり、前記第1の値が前記第2の値よりも大きい、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記レンダリングを実現するために、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳するステップは、
前記ターゲット色を異なる透明度で前記ターゲット位置に重畳させることを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ターゲット色を異なる透明度で前記ターゲット位置に重畳させることは、
前記ターゲット位置が、前記ピクチャが位置する階層と前記ピクチャの背景が位置する階層間に追加されたレイヤである場合に、前記追加されたレイヤの層数は2層であり、各層に追加されたレイヤは、前記背景頂部から前記ピクチャ頂部までの第1領域、前記ピクチャ頂部から前記ピクチャ中心軸までの第2領域、および前記ピクチャ中心軸から前記ピクチャ底部までの第3領域に分割されること、
追加された2層のレイヤのうちの底層レイヤに対応する第1領域と対応する第2領域に第3不透明度の前記第2ターゲット色を重畳させ、前記底層レイヤに対応する第3領域に前記第2ターゲット色を重畳させること、ここで、前記第2ターゲット色の不透明度は、前記底層レイヤに対応する第3領域のうち前記ピクチャ底部から前記ピクチャ中心軸まで、第4不透明度から前記第3不透明度に変化し、前記第4不透明度が前記第3不透明度よりも小さく、
前記の追加された2層のレイヤのうちの最上層レイヤに対応する第1領域の前記背景頂部から前記ピクチャ頂部まで、第5不透明度から第6不透明度にグラデーションされた前記第1ターゲット色を重畳させることを含み、前記第5不透明度は前記第6不透明度よりも大きく、前記最上層レイヤに対応する第2領域と対応する第3領域に前記第6不透明度の前記第1ターゲット色を重畳させる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ターゲット上の設定領域の色を決定するように構成された決定モジュールと、ここで、前記設定領域の数は少なくとも設定数であり、前記設定数は1よりも大きく、
各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するように構成されたターゲット色決定モジュールと、
レンダリングを実現するために、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳するように構成されたターゲット色重畳モジュールと、を備える、レンダリング装置。
【請求項11】
少なくとも1つの処理装置と、
少なくとも1つのプログラムを記憶した記憶装置と、を備え、
前記少なくとも1つのプログラムが前記少なくとも1つの処理装置によって実行されると、前記少なくとも1つの処理装置が請求項1~9のいずれか1項に記載のレンダリング方法を実施する、電子機器。
【請求項12】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読媒体であって、前記プログラムが処理装置によって実行されると請求項1~9のいずれか1項に記載のレンダリング方法を実現する、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本出願は、2021年09月18日に中国特許庁に出願され、出願番号202111101358.Xの中国特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、コンピュータの技術分野に関し、例えば、レンダリング方法、装置、電子機器および媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
マン-マシン相互作用(man-machine interaction)は、システムとユーザとの間の相互作用の研究である。マン-マシンは、マン-マシンインタフェースを介して相互作用することができる。マン-マシンインタフェースは、ユーザインタフェース(user interface)とも呼ばれ、人間とマシン間で情報を転送・交換するための媒体および対話インタフェースであり、コンピュータシステムの重要な部分である。システムとユーザ間の相互作用と情報交換の媒体であり、情報の内部形式と人間に受け入れられる形式との変換を実現する。マン-マシンインタフェースはマン-マシン情報交流の情報交換に関わるすべての領域に存在する。
【0004】
マン-マシン相互作用体験を視覚的に高めるために、マン-マシンインタフェース内に表示されるオブジェクト(ピクチャ、ソフトウェア、ビデオなど)の雰囲気感を高めることが可能である。雰囲気感向上の手段としては、選択目標の中で面積の最も大きい色を支配色として決定し、該支配色を背景まで拡張する方法がある。しかし、この解決策では、支配色の選択が誤ると、レンダリング結果が不調和になるという技術的問題がある。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、レンダリング効果を高め、ユーザの視覚体験を向上させることができるレンダリング方法、装置、電子機器および媒体を提供する。
【0006】
本開示は、レンダリング方法を提供し、
ターゲット上の設定領域の色を決定し、前記設定領域の数は少なくとも設定数であり、前記設定数は1よりも大きいステップと、
各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップと、
レンダリングを実現するために、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳するステップと、を含む。
【0007】
本開示は、レンダリング装置をさらに提供し、
ターゲット上の設定領域の色を決定し、前記設定領域の数は少なくとも設定数であり、前記設定数は1よりも大きいするように構成された決定モジュールと、
各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するように構成されたターゲット色決定モジュールと、
レンダリングを実現するために、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳するように構成されたターゲット色重畳モジュールと、を備える。
【0008】
本開示は電子機器をさらに提供し、
1つまたは複数の処理装置と、
1つまたは複数のプログラムを記憶した記憶装置とを備え、
前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数の処理装置によって実行されると、前記1つまたは複数の処理装置が上記レンダリング方法を実現する。
【0009】
本開示は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読媒体を提供し、該プログラムが処理装置によって実行されると上記レンダリング方法を実現する。
【0010】
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の実施例1が提供するレンダリング方法の概略フローチャートである。
【
図1a】本開示の実施例1が提供するピクチャの表示インタフェースの概略図である。
【
図1b】本開示の実施例1が提供する別のピクチャの表示インタフェースの概略図である。
【
図2】本開示の実施例2が提供するレンダリング方法の概略フローチャートである。
【
図2a】本開示の実施例2が提供する前記ピクチャの設定領域の決定を示す概略図である。
【
図2b】本開示の実施例2が提供する第1色の取得を示す概略フローチャートである。
【
図2c】本開示の実施例2が提供するターゲット位置に重畳されたターゲット色を決定するステップを示す概略図である。
【
図2d】本開示の実施例2が提供するターゲット色の背景への重畳の概略図である。
【
図3】本開示の実施例3が提供するレンダリング装置の構造概略図である。
【
図4】本開示の実施例4が提供するレンダリング装置の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら本開示の実施例を説明する。添付図面に本開示のいくつかの実施例が示されているが、然而本開示は様々な形態で実施され得、これらの実施例は本開示を理解する目的で使用される。本開示の添付図面および実施例は例示作用のみを目的とする。
【0013】
本開示の方法実施形態に記載の複数のステップは、異なる順序で、および/または並行して実行されてもよいことを理解されたい。さらに、方法実施形態は、ステップを追加するか、および/または示されるステップを省略することができる。本開示の範囲はこの点について特に限定されない。
【0014】
本明細書で使用される用語「含む」およびその変形は開放的であり、すなわち「含むが、これに限定されない」を意味する。用語「に基づく」は、「少なくとも一部に基づく」を意味する。用語「一実施例」は「少なくとも1つの実施例」を意味し、用語「別の実施例」は「少なくとも1つの他の実施例」を意味し、用語「いくつかの実施例」は「少なくともいくつかの実施例」を意味する。他の用語の関連する定義は以下の説明において示される。
【0015】
なお、本開示で言及される「第1」、「第2」などの概念は、異なる装置、モジュールまたはユニットを区別するために使用され、これらの装置、モジュールまたはユニットによって実行される機能の順序または相互依存性を定義するために使用されない。
【0016】
なお、本開示で言及される「1つ」、「複数」の修飾は、限定的ではなく例示的なものであることに留意されたく、当業者は、文脈上別段の明示がないかぎり、「1つまたは複数」と理解されるべきである。
【0017】
本開示の実施形態における複数の装置間でレンダリングするメッセージまたは情報の名称は、例示的な目的でのみ使用され、これらのメッセージまたは情報の範囲を限定することを意図していない。
【0018】
以下の実施例では、各実施例では選択可能な特徴および例示が示されているが、実施例に記載の複数の特徴を組み合わせて複数の選択可能な実施形態を形成することができ、番号付けた実施例は1つの技術的解決策と見なされるべきではない。
【0019】
実施例1
図1は、本開示の実施例1が提供するレンダリング方法の概略フローチャートであり、該方法はターゲット雰囲気感を高める場合に適用され得、該方法はレンダリング装置によって実行され得、該装置はソフトウェアおよび/またはハードウェアによって実装され、一般に電子機器に統合され、本実施例では、電子機器は携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント、コンピュータなどの装置を含んでもよい。
【0020】
図1に示すように、本開示の実施例1が提供するレンダリング方法は、以下のステップを含む。
【0021】
S110、ターゲット上の設定領域の色を決定し、前記設定領域の数は少なくとも設定数であり、前記設定数は1よりも大きい。
【0022】
ターゲットは、マン-マシンインタフェース内に表示されたオブジェクトと見なされ、ここで、ターゲットが限定されない。雰囲気感を醸し出すことができるターゲットであれば十分である。例示的に、ターゲットはピクチャ、ビデオ、ソフトウェアなどであってもよい。
【0023】
例示的に、本実施例では、ターゲットの色を取り、ターゲットが配置された背景にレンダリングし、ターゲットの雰囲気感を高めてもよく、ターゲットの色を取り、ターゲットのテキスト領域より下の層にレンダリングし、テキストの可読性を高めてもよい。
【0024】
設定領域は、ターゲット上の設定画素点によって形成された領域であってもよい。設定領域の数は少なくとも設定数であり、前記設定数は1より大きく、設定数はユーザによって予め設定されてもよく、システムによって自動的に設定されてもよく、設定数は4、5、6などであってもよい。
【0025】
例示的に、複数の設定領域はピクチャの周囲領域(例えばエッジ)から取得されてもよく、例えば複数の設定領域はターゲット周囲の端点または辺の中点を含んでもよい。
【0026】
本実施例では、設定領域が限定されなく、異なるレンダリング位置および異なるターゲットサイズは異なる設定領域に対応してもよい。
【0027】
例示的に、ターゲットの背景をレンダリングする場合、複数の設定領域はターゲットエッジに設定された複数の画素点を含んでもよい。ターゲットがピクチャである場合を例にすると、複数の設定領域はピクチャの4つの頂点における画素をふくんでもよく、複数の設定領域はピクチャの4つの角における方形領域であってもよく、各設定領域は複数の画素をふくんでもよく、また、設定領域はピクチャ長辺の中点における1つまたは複数の画素を含んでもよい。
【0028】
例示的に、ターゲットをレンダリングしてターゲットのテキストの可読性を高めるときに、設定領域の選択手段は、背景をレンダリングするときに選択された手段と同じであってもよい。設定領域はテキストとピクチャが接する位置から選択されてもよく、本実施例では設定領域の位置が特に限定されない。本実施例ではピクチャ上のテキストの決定方式が特に限定されなく、ピクチャ上のテキストの意味を分析してピクチャ上の雰囲気調整のためのテキストを決定してもよい。
【0029】
本実施例では、設定領域の色を決定するときに、設定領域に含まれる画素数に基づいて決定してもよい。設定領域が1つの画素のみを含む場合、該画素の色を設定領域の色として決定してもい。設定領域が複数の画素を含む場合、複数の画素の色を分析処理して設定領域の色を決定してもよく、ここで、複数の画素の色に基づいて設定領域の色を決定する方法は限定されなく、例えば複数の色中の支配色を設定領域の色として選択してもよく、任意の色を設定領域の色として選択してもよく、複数の色に対応するRGB値の平均値に対応する色を設定領域の色として決定してもよい。
【0030】
異なるターゲットの設定領域は異なる位置にあってもよく、本実施例では、ターゲットのサイズに基づいて設定領域を決定した後に設定領域の色を決定してもよい。
【0031】
ここで、ターゲットのサイズの決定手段は限定されなく、ターゲットのサイズを決定した後に、ターゲットのサイズに基づいて、選択したい設定領域をピクチャ上に決定してもよい。例えば、ターゲットのサイズに基づいて設定領域の位置を決定する際に、ターゲットの辺の長さの長い方向に、多くの設定領域を選択してもよい。ターゲットがピクチャである場合を例にすると、ピクチャの長辺における選択された設定領域の数は、ピクチャの短辺における選択された設定領域の数よりも多くしてもよい。
【0032】
S120、各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定する。
【0033】
本実施例では、ターゲット位置は、レンダリングする必要のあるコンテンツに基づいて決定されてもよく、ここで、ターゲット位置が限定されない。例えば、レンダリングする必要のあるターゲットの背景の場合、ターゲット位置は、ターゲットが位置する階層とターゲットの背景が位置する階層間のレイヤであってもよい。レンダリング対象がターゲットである場合、ターゲット位置は、ターゲットが位置する階層とピクチャ上のテキストが位置する階層間のレイヤであってもよい。
【0034】
ターゲットがピクチャである場合を例にすると、ターゲット位置は、前記ピクチャが位置する階層と前記ピクチャの背景が位置する階層間に追加されたレイヤであってもよく、または、ターゲット位置は、前記ピクチャが位置する階層と前記ピクチャ上テキストが位置する階層間に追加されたレイヤであってもよい。追加されたレイヤの層数は1層または2層であってもよく、本開示の実施例では特に限定されない。
【0035】
一実施例では、前記ターゲットはピクチャであり、前記ターゲット位置は、前記ピクチャが位置する階層と前記ピクチャの背景が位置する階層間に追加されたレイヤを含み、前記設定領域は前記背景内にあるピクチャ上の領域であり、または、前記ターゲット位置は、前記ピクチャが位置する階層と前記ピクチャ上のテキストが位置する階層間に追加されたレイヤである。ピクチャは、全体的または部分的に背景内にあってもよく、例示的に、背景中にポップアップウィンドウまたはパネルが表示され、ピクチャの一部が背景内に表示され、一部分がパネルに表示されてもよい。
図1aは、本開示の実施例1が提供するピクチャの表示インタフェースの概略図であり、
図1aを参照すると、ピクチャ1は背景2内に全体的に表示される。
図1bは、本開示の実施例1が提供する別のピクチャの表示インタフェースの概略図であり、
図1bを参照すると、ピクチャ3は、一部が背景4内に表示され、一部がパネル5内に表示されてもよい。
【0036】
ピクチャが背景内に全体的に表示される場合、背景内にあるピクチャはすべてのピクチャであるとみなされる。
【0037】
ピクチャが背景内に部分的に表示される場合、背景内にあるピクチャは、背景上の他のコントロール、パネルまたはポップアップウィンドウに表示されたピクチャではなく、背景内にのみ表示されたピクチャ、例えば、
図1b中のピクチャ3の斜線部分であってもよい。
【0038】
各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップは、複数の設定領域の色を設定された不透明度で白色上に重畳させ、その後、重畳後の色を色相-彩度-輝度(Hues-Saturation-Brightness、HSB)モードで彩度および輝度を調整して調整後の色を得、最後に調整後の色をターゲット色とすることを含む。
【0039】
例示的に、一実施態様として、各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップは、各設定領域の色を第1不透明度で白色上に重畳させて第1色を得ること、前記第1色の彩度を彩度閾値範囲内に調整し、彩度を調整した後の前記第1色の輝度を輝度閾値範囲内に調整し、第1ターゲット色を得ること、を含み、前記ターゲット色は前記第1ターゲット色を含む。
【0040】
第1不透明度の値は特に限定されなく、例示的に、第1不透明度は20%または30%の不透明度であってもよく、第1色は各設定領域の色を第1不透明度で白色上に重畳させて得られた色であってもよく、第1ターゲット色は第1色の彩度を設定された彩度閾値範囲内に調整し、輝度を設定された輝度閾値範囲内に調整して得られた色であってもよい。彩度閾値範囲は彩度の閾値と見なし、輝度閾値範囲は輝度の閾値と見なし、関連操作者によって予め設定されてもよく、システムによって自動的に設定されてもよく、本実施例では彩度閾値範囲および輝度閾値範囲が限定されない。例えば、彩度閾値範囲は(20 60)であってもよく、輝度閾値範囲は彩度閾値範囲(30 60)輝度閾値範囲であってもよい。
【0041】
別の実施態様として、第1実施態様に基づいて、各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップは、
各設定領域の色を第2不透明度で白色上を重畳させて第2色を得ること、前記第2色の彩度を前記彩度閾値範囲内に調整し、彩度を調整した後の前記第2色の輝度を前記輝度閾値範囲内に調整して第2ターゲット色を得ること、を含み、前記ターゲット色は前記第1ターゲット色および前記第2ターゲット色を含む。
【0042】
第2不透明度は第1不透明度よりも大きく、第2不透明度と第1不透明度の差は設定値であり、第2不透明度は第1の値以下であり、第1不透明度は第2の値以上であり、第1の値は前記第2の値よりも大きい。
【0043】
本実施例では、第1不透明度と第2不透明度の値は特に限定されなく、第2不透明度は30%、第1不透明度は20%、第1の値は60%、第2の値は10%であってもよい。設定値は10%である。
【0044】
第2色は、各設定領域の色を第2不透明度で白色上に重畳させて得られた色であり、第2ターゲット色は第2色の彩度を設定された彩度閾値範囲内に調整し、輝度を設定された輝度閾値範囲内に調整して得られた色である。
【0045】
第1不透明度および第2不透明度、第1の値および第2の値、第1色および第2色、第1ターゲット色および第2ターゲット色は異なる対象を区別する目的でのみ使用され、実質的に限定されるものではない。
【0046】
第1ターゲット色および第2ターゲット色を決定した後、ターゲット位置の異なる層にそれぞれ第1ターゲット色および第2ターゲット色を重畳させてもよい。
【0047】
S130、レンダリングを実現するために、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳する。
【0048】
上記S120によりターゲット位置のターゲット色を得ることができ、本実施例では、ターゲット色を異なる透明度でターゲット位置に重畳させることでレンダリングを実現する。
【0049】
ターゲット位置のレイヤを異なる領域に分割し、それぞれ異なる領域に異なる透明度でターゲット色を重畳させてレンダリングを実現する。
【0050】
ターゲット位置のレイヤを領域1、領域2および領域3に分割し、それぞれ領域1、領域2および領域3に不透明度1、不透明度2、不透明度3でターゲット色を重畳させてレンダリングを実現する。不透明度1、不透明度2、不透明度3は異なる不透明度を表す。1つの領域内の不透明度は、唯一であっても異なってもよく、例えば1つの領域内の不透明度の大きさは可変であってもよく、可変態様は限定されない。
【0051】
例示的に、ターゲット位置はピクチャが位置する階層とピクチャの背景が位置する階層間に追加されたレイヤである場合、追加されたレイヤの層数は2層であってもよく、ターゲット色は第1ターゲット色および第2ターゲット色を含む。まず、各層のレイヤの領域を分割することは、背景頂部からピクチャ頂部までの第1領域(例えば領域1)、ピクチャ頂部からピクチャ中心軸までの第2領域(例えば領域2)、およびピクチャ中心軸からピクチャ底部までの第3領域(例えば領域3)に分割することを含む。
【0052】
次に、各層のレイヤについて、異なる領域に異なる透明度でターゲット色を重畳させる。重畳ステップは以下のとおりであり、
2層のレイヤのうちの底層レイヤに対応する第1領域と対応する第2領域に第3不透明度の前記第2ターゲット色を重畳させ、前記底層レイヤに対応する第3領域に前記第2ターゲット色を重畳させ、前記第2ターゲット色の不透明度は、前記底層レイヤに対応する第3領域のうち前記ピクチャ底部から前記ピクチャ中心軸まで、第4不透明度から前記第3不透明度に変化し、前記第4不透明度が前記第3不透明度よりも小さく、ここで、第3不透明度および第4不透明度は異なる対象を区別する目的でのみ使用され、実質的に限定されるものではない。第4不透明度から前記第3不透明度へのグラデーションは、第4不透明度から開始し、一定の不透明度幅で第3不透明度まで徐々に増加してもよく、第4不透明度から開始し、順次増加分ずつ第3不透明度まで徐々に増加してもよい。
【0053】
例示的に、第4不透明度が0%、第3不透明度が75%である場合を例にすると、第3領域内の不透明度は0%から75%まで徐々に増加する。増加された幅は特に限定されなく、1%のように固定されてもよく、1%、2%、3%……のように順次漸増してもよく、漸増幅が特に限定されない。
【0054】
2層のレイヤのうちの最上層レイヤに対応する第1領域の背景頂部からピクチャ頂部まで、第5不透明度から第6不透明度にグラデーションする第1ターゲット色を重畳させ、前記第5不透明度は前記第6不透明度よりも大きく、前記最上層レイヤに対応する第2領域と対応する第3領域に第6不透明度の第1ターゲット色を重畳させる。ここで、第5不透明度および第6不透明度は異なる対象を区別する目的でのみ使用され、実質的に限定されるものではない。第5不透明度は75%で、第6不透明度は0%であり、特に限定されない。
【0055】
例示的に、ターゲット位置は、ピクチャが位置する階層とピクチャ上のテキストが位置する階層間に追加されたレイヤである場合に、追加されたレイヤは1層であり、ターゲット色は第1ターゲット色を含み、まずレイヤの領域を分割することは、テキスト部分底部からテキスト部分頂部まで(またはテキスト部分頂部からピクチャ底部まで)の第5領域とピクチャにおける第5領域以外の第4領域に分割することであり、次にそれぞれ第4領域および第5領域に異なる透明度でターゲット色を重畳させる。重畳ステップは以下のとおりであり、第4領域に第7不透明度の前記第1ターゲット色を重畳させ、第5領域に前記第1ターゲット色を重畳させ、前記第1ターゲット色の不透明度は、第5領域のうちテキスト底部からテキスト頂部まで、第8不透明度から前記第9不透明度にグラデーションする。ここで、第8不透明度は前記第9不透明度よりも小さく、第7不透明度、第8不透明度および第9不透明度は異なる対象を区別する目的でのみ使用され、実質的に限定されるものではない。第9不透明度は第7不透明度と等しくてもよく、第7不透明度は75%、第8不透明度は0%である。
【0056】
本実施例では、各領域内のターゲット色の不透明度の設定が特に限定されなく、任意の値であってもよく、1つの領域の不透明度が固定値ではないなど非固定値であってもよく、最終的に柔らかい光の雰囲気感を表現するために不透明度の値を徐々に変化させてもよい。
【0057】
本開示の実施例1はレンダリング方法を提供し、該方法は、ターゲット上の設定領域の色を決定し、前記設定領域の数は少なくとも設定数であり、前記設定数は1よりも大きいステップと、各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップと、レンダリングを実現するために、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳するステップとを含む。上記方法により、ターゲット上の複数の設定領域の色ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定することで、レンダリングを実現し、レンダリング効果を高め、ユーザの視覚効果を向上させる。
【0058】
実施例2
図2は、本開示の実施例2が提供するレンダリング方法の概略フローチャートであり、本実施例2は上記実施例の解決策に基づいて説明される。本実施例では、ターゲット上の設定領域の色を決定するステップは、前記背景内にあるピクチャのサイズを決定すること、前記サイズに基づいて前記ピクチャの設定領域を決定すること、前記設定領域の色を決定することを含む。
【0059】
本実施例の網羅的でない説明については、実施例1を参照されたい。
【0060】
図2に示すように、本開示の実施例2が提供するレンダリング方法は、
S210、前記背景内にあるピクチャのサイズを決定する。
【0061】
背景内にあるピクチャのサイズを決定することで、その後の前記ピクチャの設定領域を決定する。
【0062】
S220、前記サイズに基づいて前記ピクチャの設定領域を決定する。
【0063】
前記サイズによれば、ピクチャ上の辺の長さを比較することにより、ピクチャの長辺と短辺を求め、それぞれ長辺と短辺で一定数の設定領域を選択し、ここで、長辺上の選択設定領域の数は短辺上の選択設定領域の数よりも多く、長辺上の選択設定領域の数と短辺上の選択設定領域の数の和は少なくとも設定数と等しい。
【0064】
一実施例では、前記サイズに基づいて前記ピクチャの設定領域を決定することは、
前記サイズによって特徴付けられたピクチャの第1辺の長さが第2辺の長さよりも大きい場合、第1辺上で第1の数の設定領域を選択し、第2辺上で第2の数の設定領域を選択し、前記第1の数は第2の数より大きく、第1の数および第2の数の和は少なくとも設定数である。設定数は6である。
【0065】
第1辺は、ピクチャ上の全ての辺長のうち最も長い辺を表し、第1の数は第1辺上の選択された設定領域の数であり、第2辺はピクチャ上の全ての辺長のうち最も短い辺を表し、第2の数は第2辺上の選択された設定領域の数である。前記第1の数は第2の数よりも多く、第1の数と第2の数の和は少なくとも設定数であり、設定数は関連操作者によって予め設定されてもよく、システムによって自動的に設定されてもよく、例えば設定数は4、5、6などであってもよく、第1辺および第2辺、第1の数および第2の数は異なる対象を区別する目的でのみ使用され、実質的に限定されるものではない。
【0066】
例示的に、
図2aは、本開示の実施例2が提供する前記ピクチャの設定領域の決定の概略図であり、例えば、
図2aに示すように、ピクチャのサイズに基づいてピクチャ上の2つの最も長い辺、すなわち2つの第1辺、および2つの短辺、すなわち2つの最も短い辺を得ることができ、設定数が6である場合、ピクチャの4つの頂点にそれぞれ4つの設定領域A、C、D、Fを取ることができ、その後、2つの最も長い辺の中点にそれぞれ2つの設定領域BとEを取り、前記サイズに基づいてピクチャの設定領域を決定することができる。例えば、ピクチャのエッジで6つの1画素(Pixel、px)の色を選択して6つの色を得ることができる。エッジの6つの画素点が重畳して色がない(すなわち赤・青・緑(Red-Green-Blue、RGB)中の3値が等しく、色が黒または白または灰で表現される)場合に、ピクチャ中の面積の最も大きい色を支配色として選択することができる。設定領域は方形領域であってもよく、各領域は複数の画素を含み、複数の画素の支配色を該領域の色として選択する。例えば、各領域は、例えば3*3の画素格子のような9つの画素格子を含むことができる。
【0067】
S230、前記設定領域の色を決定する。
【0068】
上記S220により複数の設定領域を得、各設定領域について該設定領域の色を決定することができる。
【0069】
本実施例に記載の下記S2301~S2305では、各設定領域について該設定領域の色を決定する実現手順を示す。
【0070】
S2301、各設定領域について、設定領域が1つの画素のみ含むかどうかを判断し、該設定領域が1つの画素のみ含む場合にS2302を実行し、該設定領域が複数の画素を含む場合にS2303を実行する。
【0071】
まず各設定領域について、該設定領域に含まれる画素の数を決定し、その後画素の数に応じて現在設定領域の色を決定する。
【0072】
設定領域が1つの画素のみ含む場合に、該設定領域に1つの色しかないとみなし、この画素の色を該設定領域の現在設定領域色として決定することができる。設定領域が1つだけ画素を含まない場合に、該設定領域が少なくとも2つの画素を含むとみなし、この場合に、複数の画素の支配色を該設定領域の現在設定領域色として使用する。
【0073】
S2302、画素の色を現在設定領域の色として決定し、操作を終了する。
【0074】
S2303、複数の画素の支配色を現在設定領域の色として決定する。
【0075】
現在設定領域は、現在決定されている色の設定領域と見なされる。
【0076】
全ての設定領域の色を重畳して色がない、すなわち、重畳後の色のRGB値の3値が等しい場合、各設定領域の色を更新する必要がある。下記のS2304~S2307では、各設定領域の色を更新した後の手順を示す。
【0077】
S2304、全ての設定領域の色を重畳させ、重畳後に形成された色のRBG値を算出する。
【0078】
全ての設定領域の色を重畳させて重畳後の色を得、その後重畳後に形成された色のRBG値を算出し、このRBG値は重畳後の色の状態を特徴付けるために使用され、このRBG値に基づいて後続の各設定領域の色を決定する。
【0079】
S2305、重畳後に形成された色のRBG値のうちの3値が等しいかどうかを判定し、重畳後に形成された色のRBG値のうちの3値が等しい場合S2306を実行し、重畳後に形成された色のRBG値のうちの3値が等しくない場合、各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップを実行する。
【0080】
上記S2304により、重畳後に形成された色のRBG値を得、形成された色のRBG値のうちの3値の大きさを比較することで、該RBG値のうちの3値が等しいかどうかを判定し、該RBG値のうちの3値が等しい場合、全ての設定領域の色を重畳させて色がないことを示し、この場合、ターゲットの支配色を各設定領域の色として選択し、すなわち、ターゲットの支配色に基づいて設定領域の色を更新し、該RBG値のうちの3値が等しくない場合、全ての設定領域の色を重畳させて色があることを示し、この場合、設定領域の色を更新しない。
【0081】
S2306、ターゲットの支配色を各設定領域の色に更新する。
【0082】
本実施例では、まず各設定領域中画素の数を決定し、画素数の違いに対してそれぞれ各設定領域色を決定し、その後全ての設定領域の色を重畳させて形成された色のRGB値を算出することで、各設定領域の色を調整する必要があるかどうかを判定することにより、各設定領域の色の判定精度を向上させ、より正確なターゲット色を決定することができ、ターゲット色に基づいて重畳させた後より良好な視覚効果を得ることができる。
【0083】
S240、各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定する。
【0084】
一実施例では、各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップは、
各設定領域の色を第1不透明度で白色上に重畳させて第1色を得ること、前記第1色の彩度を彩度閾値範囲内に調整し、彩度を調整した後の前記第1色の輝度を輝度閾値範囲内に調整し、第1ターゲット色を得ること、を含み、前記ターゲット色は前記第1ターゲット色を含む。
【0085】
一実施例では、前記各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップは、
各設定領域の色を第2不透明度で白色上を重畳させて第2色を得ること、前記第2色の彩度を前記彩度閾値範囲内に調整し、彩度を調整した後の前記第2色の輝度を前記輝度閾値範囲内に調整して第2ターゲット色を得ること、をさらに含み、前記ターゲット色は前記第2ターゲット色を含み、ここで、前記第2不透明度が前記第1不透明度よりも大きく、前記第2不透明度と前記第1不透明度の差が設定値であり、前記第2不透明度が第1の値以下であり、前記第1不透明度が第2の値以上であり、前記第1の値が前記第2の値よりも大きい。
【0086】
例示的に、
図2bは、本開示の実施例2が提供する第1色の取得の概略フローチャートであり、例えば、
図2bに示すように、上記ステップで6つの設定領域の色A、B、C、D、E、Fを得る場合、6つの色をそれぞれ20%の不透明度に設定し、100%#FFFFFFに重畳させて色A1を得、6つの色をそれぞれ30%の不透明度に設定し、100%#FFFFFFに重畳させて色B1を得る。
【0087】
B1(第2色)とA1(第1色)を得るときに設定された不透明度の差は10%であってもよく、B1を得るときに設定された不透明度はA1を得るときに設定された不透明度よりも大きい。B1の不透明度は60%未満であり、A1の不透明度は10%よりも大きい。
【0088】
図2cは、本開示の実施例2が提供するターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップの概略図であり、例えば、
図2cに示すように、HSBモードでA1のS値とB値分析をし、A1のS(すなわち彩度)値とB(すなわち輝度)値をそれぞれ20<S<60(すなわち彩度閾値範囲)、30<B<60(すなわち輝度閾値範囲)に調整し、色A2を得、HSBモードでB1のS値とB値を分析し、B1のS値とB値をそれぞれ20<S<60(すなわち彩度閾値範囲)、30<B<60(すなわち輝度閾値範囲)に調整し、色B2を得、得られたA2、すなわち第1ターゲット色と、B2、すなわち第2ターゲット色を、ターゲット位置に重畳するターゲット色として使用する。本開示では調整手段が限定されなく、調整後の彩度が彩度閾値範囲内にあり、輝度が輝度閾値範囲内にあればよい。
【0089】
第1ターゲット色および第2ターゲット色に対応する彩度閾値範囲は同じであっても異なってもよく、第1ターゲット色および第2ターゲット色に対応する輝度閾値範囲は同じであっても異なってもよい。彩度閾値範囲および輝度閾値範囲を制限することで、レンダリング後の結果の見栄えを良くすることができる。
【0090】
S250、レンダリングを実現するために、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳する。
【0091】
ターゲット位置に重畳するターゲット色を決定した後、ターゲット位置のレイヤを異なる領域に分割し、それぞれ異なる領域に異なる透明度でターゲット色を重畳させてレンダリングを実現してもよい。
【0092】
例示的に、ターゲット位置のレイヤが1層である場合、ターゲット色はB2またはA2であってもよく、B2を例にすると、例えば領域1に75%不透明度のB2を重畳させ、対応する領域2と領域3に、下から上へ0%不透明度から順次5%ずつ75%不透明度まで増加させてB2を重畳させ、例えば、領域1と領域2に75%不透明度のB2を重畳させ、領域3に下から上へ0%不透明度から順次5%の固定不透明度ずつ75%不透明度まで増加させてB2を重畳させてもよい。
【0093】
図2dは、本開示の実施例2が提供するターゲット色を背景に重畳させる場合の概略図であり、
図2dを参照すると、例示的に、ターゲット位置のレイヤが2層である場合、ターゲット色はA2とB2である。まず、各レイヤの領域を分割することは、背景頂部からピクチャ頂部までの領域1、ピクチャ頂部からピクチャ中心軸までの領域2、およびピクチャ中心軸からピクチャ底部までの領域3に分割することを含み、その後、2層のレイヤのうちの底層レイヤ12の対応する領域1と領域2に75%不透明度のB2を重畳させ、領域3にB2を重畳させ、前記B2の不透明度は、領域3内でピクチャ底部からピクチャ中心軸まで、0%不透明度から5%の固定不透明度ずつ75%不透明度まで徐々に増加し、2層のレイヤのうちの最上層レイヤ13の対応する領域1の背景頂部からピクチャ頂部まで、0%不透明度から75%不透明度まで変化するA2を重畳させ、領域2と領域3に0%不透明度のA2を重畳させる。
【0094】
第2ターゲット色はB2であり、第1ターゲット色はA2であってもよい。
【0095】
ピクチャのテキストの下方にB2を重畳させてもよく、B2の不透明度の設定は特に限定されなく、背景に重畳させる場合に採用された設定方式を参照されたい。テキスト領域の下方にB2重畳をさせるとき、ターゲット位置をピクチャ全体に合わせてもよい。ターゲット位置の分割方式は、ターゲット位置がピクチャが位置する階層と前記ピクチャの背景が位置する階層間に追加されたレイヤである場合の分割方式を参照されたい。
【0096】
例示的に、ピクチャ頂部からテキスト領域頂部までは第1領域であり、テキスト領域頂部からテキスト領域中心軸までは第2領域であり、テキスト領域中心軸からピクチャ領域底部までは第3領域である。各領域をレンダリングするときに、第2ターゲット色を各領域にレンダリングしてもよく、各領域の不透明度の設定は、前記ターゲット位置が前記ピクチャが位置する階層と前記ピクチャの背景が位置する階層間に追加されたレイヤである場合の設定方式を参照されたい。
【0097】
図2dでは、背景11は最底層にあり、2層レイヤのうちの底層レイヤ12は背景11にあり、2層レイヤのうち最上層レイヤ13は底層レイヤ12にあり、ピクチャ14は最上層レイヤ13にある。
【0098】
本開示では、第1領域、第2領域および第3領域内のターゲット色の不透明度は限定されなく、任意の不透明度であってもよい。
【0099】
本開示では、ピクチャの設定領域の色を取ってターゲット位置に重畳するターゲット色を算出することで、背景色算出を実現し、ピクチャを表示するマン-マシン画面の雰囲気感を効果的に高める。本実施例では、ピクチャエッジの複数の点の色を取って色を算出し、インタフェースに合わせるように調整することで、強い互換性の効果を実現する。
【0100】
本開示では、ピクチャエッジの色を取ってターゲット色を決定することで、レンダリング結果の豊かさが高く、暗い色モードと明るい色モードの互換性を持たせる。また、ピクチャと背景のエッジの境界をより調和させ、フルスクリーンシナリオにも対応できる。
【0101】
本開示が提供する方法を用いて異なるピクチャをレンダリングした後、各ピクチャの効果が異なり、レンダリング結果が豊かでカラフルな効果を達成することができる。
【0102】
本開示は、2層レイヤを重畳させることで、すなわち、2層レイヤのグラデーション重畳により、ピクチャをより柔らかく、よりダイナミックにすることができる。
【0103】
本開示の実施例2はレンダリング方法を提供し、該方法は、前記背景内にあるピクチャのサイズを決定するステップと、前記サイズに基づいて前記ピクチャの設定領域を決定するステップと、前記設定領域の色を決定するステップと、各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップと、レンダリングを実現するために、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳するステップと、を含む。該方法により、ターゲットのサイズに基づいて対応する設定領域を適応的に選択した後、該設定領域の色を決定することで、ターゲット色の決定精度が向上し、レンダリング効果が向上し、ユーザの視覚体験を向上させることができる。
【0104】
実施例3
図3は、本開示の実施例3が提供するレンダリング装置の構造概略図であり、該装置は、画面をレンダリングする場合に適用され得、該装置はソフトウェアおよび/またはハードウェアによって実装され得、一般に電子機器に統合される。
【0105】
図3に示すように、該装置は、
ターゲット上の設定領域の色を決定し、前記設定領域の数は少なくとも設定数であり、前記設定数は1よりも大きいように構成された決定モジュール310と、各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するように構成されたターゲット色決定モジュール320と、レンダリングを実現するために、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳するターゲット色重畳モジュール330と、を備える。
【0106】
本開示の実施例はレンダリング装置を提供し、該装置は、ターゲット上の複数の設定領域の色ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定してレンダリングを実現することで、レンダリング効果を高め、ユーザの視覚効果を向上させることができる。
【0107】
一実施例では、前記ターゲットはピクチャであり、これに対応して、前記ターゲット位置は、前記ピクチャが位置する階層と前記ピクチャの背景が位置する階層間に追加されたレイヤを含み、前記設定領域は前記背景内にあるピクチャ上の領域であり、または、前記ターゲット位置は、前記ピクチャが位置する階層と前記ピクチャ上のテキストが位置する階層間に追加されたレイヤである。
【0108】
一実施例では、決定モジュール310は、
前記背景内にあるピクチャのサイズを決定するように構成されたサイズ決定ユニットと、前記サイズに基づいて前記ピクチャの設定領域を決定するように構成された設定領域決定ユニットと、前記設定領域の色を決定するように構成された色決定ユニットと、を備える。
【0109】
一実施例では、設定領域決定ユニットは、
前記サイズによって特徴付けられた前記ピクチャの第1辺の長さが第2辺の長さよりも大きい場合、前記第1辺上に第1の数の設定領域を選択し、前記第2辺上に第2の数の設定領域を選択し、前記第1の数が前記第2の数よりも大きく、前記第1の数と前記第2の数の和は少なくとも前記設定数であるように構成される。
【0110】
一実施例では、前記設定数は6であり、決定モジュール310は、
各設定領域について、前記設定領域が1つの画素を含む場合、前記画素の色を前記設定領域の色として決定し、前記設定領域が少なくとも2つの画素を含む場合、前記少なくとも2つの画素の支配色を前記設定領域の色として決定し、全ての設定領域の色を重畳させて形成された色のRBG値のうちの3値が等しい場合、各設定領域の色を前記ターゲットの支配色に更新するように構成される。
【0111】
一実施例では、ターゲット色決定モジュール320は、
各設定領域の色を第1不透明度で白色上に重畳させて第1色を得、前記第1色の彩度を彩度閾値範囲内に調整し、彩度を調整した後の前記第1色の輝度を輝度閾値範囲内に調整し、第1ターゲット色を得、前記ターゲット色は前記第1ターゲット色を含む。
【0112】
一実施例では、ターゲット色決定モジュール320は、さらに、
各設定領域の色を第2不透明度で白色上を重畳させて第2色を得、前記第2色の彩度を前記彩度閾値範囲内に調整し、彩度を調整した後の前記第2色の輝度を前記輝度閾値範囲内に調整して第2ターゲット色を得、前記ターゲット色は前記第2ターゲット色を含み、ここで、前記第2不透明度が前記第1不透明度よりも大きく、前記第2不透明度と前記第1不透明度の差が設定値であり、前記第2不透明度が第1の値以下であり、前記第1不透明度が第2の値以上であり、前記第1の値が前記第2の値よりも大きい。
【0113】
一実施例では、ターゲット色重畳モジュール330は、
前記ターゲット色を異なる透明度で前記ターゲット位置に重畳させるように構成される。
【0114】
一実施例では、ターゲット色重畳モジュール330は、前記ターゲット色を異なる透明度で前記ターゲット位置に重畳させるように構成され、以下を含み:
前記ターゲット位置は前記ピクチャが位置する階層と前記ピクチャの背景が位置する階層間に追加されたレイヤである場合に、追加されたレイヤの層数は2層であり、各層に追加されたレイヤは、前記背景頂部から前記ピクチャ頂部までの第1領域、前記ピクチャ頂部から前記ピクチャ中心軸までの第2領域、および前記ピクチャ中心軸から前記ピクチャ底部までの第3領域に分割され、追加された2層のレイヤのうちの底層レイヤに対応する第1領域と対応する第2領域に第3不透明度の前記第2ターゲット色を重畳させ、前記底層レイヤに対応する第3領域に前記第2ターゲット色を重畳させ、前記第2ターゲット色の不透明度は、前記底層レイヤに対応する第3領域内で、前記ピクチャ底部から前記ピクチャ中心軸まで、第4不透明度から前記第3不透明度に変化し、前記第4不透明度が前記第3不透明度よりも小さく、追加された2層レイヤのうちの最上層レイヤに対応する第1領域の前記背景頂部から前記ピクチャ頂部まで、第5不透明度から第6不透明度にグラデーションされた前記第1ターゲット色を重畳させ、前記第5不透明度は前記第6不透明度よりも大きく、前記最上層レイヤに対応する第2領域および対応する第3領域に第6不透明度の前記第1ターゲット色を重畳させる。
【0115】
上記レンダリング装置は本開示の任意の実施例が提供するレンダリング方法を実行可能であり、実行方法に対応する機能モジュールおよび効果を有する。
【0116】
実施例4
図4は、本開示の実施例4が提供する電子機器の構造概略図である。
図4は、本開示の実施例の実施に適した電子機器400の構造概略図である。本開示の実施例中の電子機器400は、携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受取機、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、タブレットコンピュータ(Portable Android Device、PAD)、ポータブルマルチメディアプレーヤ(Portable Media Player、PMP)、車載端末(例えば車載ナビゲーション端末)などのモバイル端末、およびデジタルTV(Television、TV)、デスクトップパソコンなどの固定端末を含むが、これらに限定されない。
図4に示す電子機器400は単なる一例であり、本開示の実施例の機能および使用範囲を何ら限定するものではない。
【0117】
図4に示すように、電子機器400は、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)402に記憶されたプログラム、または記憶装置408からランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)403にロードされたプログラムを実行することで様々な適切な動作および処理を実現する、1つまたは複数の処理装置(例えば中央処理装置、グラフィックプロセッサなど)401を備える。1つまたは複数の処理装置401は本開示が提供する方法を実現する。RAM403において、電子機器400の動作に必要な複数のプログラムおよびデータがさらに記憶される。処理装置401、ROM402およびRAM403はバス404を介して互いに接続される。入力/出力(Input/Output、I/O)インタフェース405もバス404に接続される。
【0118】
通常、I/Oインターフェース405には、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイク、加速度計、ジャイロスコープなどの入力装置406、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、スピーカ、バイブレータなどの出力装置407、磁気テープ、ハードディスクなどの1つまたは複数のプログラムを記憶した記憶装置408、および通信装置409が接続される。通信装置409は、電子機器が他の装置と無線または有線通信してデータを交換できるようにすることができる。
図4には様々な装置を備えた電子機器400を図示しているが、図示されたすべての装置を実装または具備する必要はない。代替的に、より多くのまたはより少ない装置を実装または具備してもよい。
【0119】
本開示の実施例によれば、フローチャートを参照して上記したプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実装されてもよい。例えば、本開示の実施例は、コンピュータ可読媒体上に担持されるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラムはフローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例では、前記コンピュータプログラムは、通信装置409を介してネットワークからダウンロードされ、インストールされてもよく、または記憶装置408からインストールされてもよく、またはROM402からインストールされてもよい。このコンピュータプログラムが処理装置401によって実行されると、本開示の実施例の方法において定義された上記機能が実現される。
【0120】
本開示に記載のコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体または上記両者の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は例えば電気、磁気、光、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置またはデバイス、または任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体の例は、1つまたは複数の導線を有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、RAM、ROM、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の任意適切な組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。本開示では、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むまたは記憶する任意の有形媒体であってもよく、このプログラムが命令実行システム、装置またはデバイスによって使用される、または組み合わせて使用されてもよい。本開示では、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドで、またはキャリアの一部として伝搬されるデータ信号を含んでもよく、コンピュータ可読プログラムコードが担持される。このような伝搬データ信号は、電磁信号、光信号または上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置またはデバイスによって使用される、または組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝搬または転送するコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、ワイヤ、光ファイバケーブル、無線周波数(Radio Frequency、RF)など、または上記の任意の適切な組み合わせなどの任意の適切な媒体によって転送されてもよいが、これらに限定されない。
【0121】
いくつかの実施形態では、クライアント、サーバーは、ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル(HyperText Transfer Protocol、HTTP)などの任意の現在既知または将来開発されるネットワークプロトコルを使用して通信してもよく、任意形式または媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)と相互接続してもよい。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(「Local Area Network、LAN」)、ワイドエリアネットワーク(「Wide Area Network、WAN」)、インターネットワーク(例えば、インターネット)およびエンドツーエンドネットワーク(例えば、ad hocエンドツーエンドネットワーク)、および任意の現在既知または将来開発されるネットワークが挙げられる。
【0122】
上記コンピュータ可読媒体は、上記電子機器400に含まれてもよく、または前記電子機器400に組み込まれずに別体であってもよい。
【0123】
上記コンピュータ可読媒体に1つまたは複数のコンピュータプログラムが記憶されており、当上記1つまたは複数のプログラムが処理装置によって実行されると以下の方法が実現され:ターゲット上の設定領域の色を決定し、前記設定領域の数は少なくとも設定数であり、前記設定数は1よりも大きく、各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定し、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳する。
【0124】
上記コンピュータ可読媒体は、1つまたは複数のプログラムを格納しており、上記1つまたは複数のプログラムが電子機器によって実行されると、前記電子機器400に、1つまたは複数のプログラミング言語またはその組み合わせで、本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードを記述することを実行させ、上記プログラミング言語は、オブジェクト指向プログラミング言語(Java、Smalltalk、C++など)、および従来の手続き型プログラミング言語(「C」言語または類似のプログラミング言語)を含む。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で実行してもよく、部分的にユーザのコンピュータ上で実行してもよく、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行してもよく、部分的にユーザのコンピュータ上で実行し、部分的にリモートコンピュータ上で実行してもよく、または完全にリモートコンピュータまたはサーバー上で実行してもよい。リモートコンピュータの場合、リモートコンピュータは、LANまたはWANなどのあらゆる種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されてもよいし、または、外部コンピュータに接続されてもよい(例えばインターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して接続される)。
【0125】
添付図面のフローチャートおよびブロック図は、本開示の様々な実施例に従ったシステム、方法およびコンピュータプログラム製品の可能なアーキテクチャ、機能および動作を示す。フローチャートまたはブロック図の各ボックスは、1つのモジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部を表す場合があり、このモジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部は指定された論理機能を実装するための1つまたは複数の実行可能命令を含む。また、代替としてのいくつかの実装では、ボックス内に示された機能は、添付図面に示された順序と異なる順序で発生する可能性もあることに留意されたい。例えば、連続して表現された2つのボックスは実際には実質的に並行して実行されることがあり、関連する機能によって、逆の順序で実行されることもある。また、ブロック図および/またはフローチャート中の各ボックス、およびブロック図および/またはフローチャート中のボックスの組み合わせは、指定された機能または操作を実行する専用のハードウェアベースのシステムで実装されてもよいし、または専用ハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせで実装されてもよいことに留意されたい。
【0126】
本開示の実施例において説明されるモジュールはソフトウェアによって実装されてもよく、ハードウェアによって実装されてもよい。ここで、モジュールの名称は、所与の状況におけるモジュール自身の限定を構成するものではない。
【0127】
本明細書において上記した機能は少なくとも部分的に、1つまたは複数のハードウェア論理構成要素によって実行されてもよい。例えば、非限定的に、使用され得る例示的なハードウェア論理構成要素は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、特定用途向け標準製品(Application Specific Standard Parts、ASSP)、システムオンチップ(System on Chip、SOC)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programming logic device、CPLD)などを含む。
【0128】
本開示の文脈において、機器可読媒体は、命令実行システム、装置またはデバイスによって使用される、または命令実行システム、装置またはデバイスと組み合わせて使用されるプログラムを含むまたは記憶する有形の媒体であってもよい。機器可読媒体は、機器可読信号媒体または機器可読媒体であってもよい。機器可読記憶媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、または半導体システム、装置またはデバイス、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。機器可読記憶媒体の例は、1つまたは複数のワイヤに基づく電気的接続、ポータブル機器ディスク、ハードディスク、RAM、ROM、EPROMまたはフラッシュメモリ、光ファイバー、CD-ROM、光学記憶装置、磁気記憶装置、またはこれらの任意の適切な組み合わせが挙げられる。
【0129】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、例1はインタフェースレンダリング方法を提供し、
ターゲット上の設定領域の色を決定し、前記設定領域の数は少なくとも設定数であり、前記設定数は1よりも大きいステップと、
各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップと、
レンダリングを実現するために、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳するステップと、を含む。
【0130】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、例2は例1に記載の方法を提供し、
前記ターゲットはピクチャであり、これに対応して、前記ターゲット位置は、前記ピクチャが位置する階層と前記ピクチャの背景が位置する階層間に追加されたレイヤを含み、前記設定領域は前記背景内にあるピクチャ上の領域であり、または、
前記ターゲット位置は、前記ピクチャが位置する階層と前記ピクチャ上のテキストが位置する階層間に追加されたレイヤである。
【0131】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、例3は例2に記載の方法を提示し、
前記ターゲット上の設定領域の色を決定するステップは、
前記背景内にあるピクチャのサイズを決定すること、
前記サイズに基づいて前記ピクチャの設定領域を決定すること、
前記設定領域の色を決定すること、を含む。
【0132】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、例4は例3に記載の方法を提供し、
前記サイズに基づいて前記ピクチャの設定領域を決定することは、
前記サイズによって特徴付けられた前記ピクチャの第1辺の長さが第2辺の長さよりも大きい場合、前記第1辺上に第1の数の設定領域を選択し、前記第2辺上に第2の数の設定領域を選択することを含み、前記第1の数が前記第2の数よりも大きく、 前記第1の数と前記第2の数の和は少なくとも前記設定数である。
【0133】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、例5は例3に記載の方法を提供し、
前記設定数は6であり、前記設定領域の色を決定することは、
各設定領域について、前記設定領域が1つの画素を含む場合、前記画素の色を前記設定領域の色として決定すること、前記設定領域が少なくとも2つの画素を含む場合、前記少なくとも2つの画素の支配色を前記設定領域の色として決定すること、
全ての設定領域内の色を重畳させて形成された色のRBG値のうちの3値が等しい場合、各設定領域の色を前記ターゲットの支配色に更新すること、を含む。
【0134】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、例6は例2に記載の方法を提示し、
前記各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するステップは、
各設定領域の色を第1不透明度で白色上に重畳させて第1色を得ること、
前記第1色の彩度を彩度閾値範囲内に調整し、彩度を調整した後の前記第1色の輝度を輝度閾値範囲内に調整し、第1ターゲット色を得ること、を含み、前記ターゲット色は前記第1ターゲット色を含む。
【0135】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、例7は例6に記載の方法を提供し、
各設定領域の色を第2不透明度で白色上を重畳させて第2色を得ること、
前記第2色の彩度を前記彩度閾値範囲内に調整し、彩度を調整した後の前記第2色の輝度を前記輝度閾値範囲内に調整して第2ターゲット色を得ること、を含み、前記ターゲット色は前記第2ターゲット色を含み、
ここで、前記第2不透明度が前記第1不透明度よりも大きく、前記第2不透明度と 前記第1不透明度の差が設定値であり、前記第2不透明度が第1の値以下であり、前記第1不透明度が第2の値以上であり、前記第1の値が前記第2の値よりも大きい。
【0136】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、例8は例7に記載の方法を提供し、
前記レンダリングを実現するために、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳するステップは、
前記ターゲット色を異なる透明度で前記ターゲット位置に重畳させることを含む。
【0137】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、例9は例8に記載の方法を提供し、
前記ターゲット色を異なる透明度で前記ターゲット位置に重畳させることは、
前記ターゲット位置は前記ピクチャが位置する階層と前記ピクチャの背景が位置する階層間に追加されたレイヤである場合、追加されたレイヤの層数は2層であり、各層に追加されたレイヤは、前記背景頂部から前記ピクチャ頂部までの第1領域、前記ピクチャ頂部から前記ピクチャ中心軸までの第2領域、および前記ピクチャ中心軸から前記ピクチャ底部までの第3領域に分割され、
追加された2層のレイヤのうちの底層レイヤに対応する第1領域と対応する第2領域に第3不透明度の前記第2ターゲット色を重畳させ、前記底層レイヤに対応する第3領域に前記第2ターゲット色を重畳させ、前記第2ターゲット色の不透明度は、前記底層レイヤに対応する第3領域内で、前記ピクチャ底部から前記ピクチャ中心軸まで、第4不透明度から前記第3不透明度に変化し、前記第4不透明度が前記第3不透明度よりも小さく、
前記の追加された2層のレイヤのうちの最上層レイヤに対応する第1領域の前記背景頂部から前記ピクチャ頂部まで、第5不透明度から第6不透明度にグラデーションされた前記第1ターゲット色を重畳させ、前記第5不透明度は前記第6不透明度よりも大きく、前記最上層レイヤに対応する第2領域と対応する第3領域に第6不透明度の前記第1ターゲット色を重畳させる。
【0138】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、例10はインタフェースレンダリング装置を提供し、
ターゲット上の設定領域の色を決定し、前記設定領域の数は少なくとも設定数であり、前記設定数は1よりも大きいするように構成された決定モジュールと、
各設定領域の色に基づいて、ターゲット位置に重畳されるターゲット色を決定するように構成されたターゲット色決定モジュールと、
レンダリングを実現するために、前記ターゲット位置に前記ターゲット色を重畳するように構成されたターゲット色重畳モジュールと、を備える。
【0139】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、例11は電子機器を提供し、
1つまたは複数の処理装置と、
1つまたは複数のプログラムを記憶した記憶装置と、を備え、
前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数の処理装置によって実行されると、前記1つまたは複数の処理装置が例1~9のいずれか1項に記載の方法を実現する。
【0140】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、例12はコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読媒体を提供し、該プログラムが処理装置によって実行されると例1~9のいずれか1項に記載の方法を実現する。
【0141】
さらに、複数の動作は特定の順序を用いて描かれているが、これは、動作が示された特定の順序または順次実行されることを要求するものとして解釈されるべきではない。特定の環境において、マルチタスクおよび並行処理は有利であり得る。同様に、複数の具体的な実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。単一実施例の文脈で説明した特定の特徴は、単一の実施例において組み合わせて実装することもできる。逆に、単一の実施例の文脈で説明した様々な特徴も、個別に、または任意の適切なサブコンビネーションで、複数の実施例で実施することができる。
【国際調査報告】