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特表2024-528410アプリケーションプログラミングインタフェースを使用するフォームデータ構造の自動データ入力
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  • 特表-アプリケーションプログラミングインタフェースを使用するフォームデータ構造の自動データ入力 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】アプリケーションプログラミングインタフェースを使用するフォームデータ構造の自動データ入力
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/22 20120101AFI20240723BHJP
【FI】
G06Q20/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577327
(86)(22)【出願日】2022-06-15
(85)【翻訳文提出日】2024-01-26
(86)【国際出願番号】 US2022033681
(87)【国際公開番号】W WO2023278161
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】17/364,215
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
2.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】522167010
【氏名又は名称】ブレックス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】スピリグ,ミロ
(72)【発明者】
【氏名】タンデル,プラティク
【テーマコード(参考)】
5L020
【Fターム(参考)】
5L020AA51
(57)【要約】
アプリケーションプログラミングインタフェースを使用するフォームデータ構造の自動データ入力のためのシステム及び方法が提供される。会社又は企業などの実体は、企業クレジット、経費管理などに関連付けられたものなどのサービスを実体に提供するサービスプロバイダとのオンボードを望み得る。オンボード時、1つ以上のデジタルフォームフィールド及び構造へのデータ入力が必要となり得る。異種ソースからのデータに基づいてフォーム記入を自動化するために、サービスプロバイダは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)コールを受信し、及びデジタルフォームのフィールド及びデータ構造のデータを変換及び/又はフォーマットする外部APIを提供し得る。フィールド及び/又は対応するデータ構造に入力されたデータは、デジタルフォームのために検索可能なデータ構造として特定のデータベース及びテーブルに記憶され得る。照会トークンが受信されると、データが検索され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスプロバイダシステムであって、
命令を記憶する非一時的メモリと、
前記非一時的メモリに結合された1つ以上のハードウェアプロセッサであって、前記非一時的メモリから前記命令を読み取って、前記サービスプロバイダシステムに、
前記サービスプロバイダシステムのオンボードアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を介してパートナーサービスプロバイダサーバから、前記パートナーサービスプロバイダサーバにロードされた実体の組織データを有するAPIコールを受信することと、
前記オンボードAPIを使用して、前記組織データを、前記サービスプロバイダシステムのオンボードアプリケーションによる取り扱いのための1つ以上のデータ構造に変換することであって、前記オンボードアプリケーションは、前記サービスプロバイダシステムで前記実体をオンボードするデジタルフォームを完成させるための計算動作を含む、変換することと、
前記1つ以上のデータ構造を使用して、前記実体の前記デジタルフォームに自動的に記入することと、
前記デジタルフォームのアクセス可能なフォームデータ構造を生成することと、
前記アクセス可能なフォームデータ構造を前記実体の実体識別子とともに記憶することであって、前記実体識別子は、少なくとも前記実体による前記アクセス可能なフォームデータ構造の検索及び送信を可能にする、記憶することと、
前記デジタルフォームに関連付けられた電子通信を前記実体のデジタルアドレスに送信することと
を含む動作を行わせるように構成された1つ以上のハードウェアプロセッサと
を含むサービスプロバイダシステム。
【請求項2】
前記組織データは、前記デジタルフォームを有する前記オンボードアプリケーションに必要な口座データの少なくとも一部を含み、前記口座データの前記少なくとも前記一部は、前記実体の形成のための1つ以上の文書から決定される、請求項1に記載のサービスプロバイダシステム。
【請求項3】
前記組織データを前記1つ以上のデータ構造に前記変換する前に、前記動作は、
前記APIコールから受信された前記1つ以上の文書のデジタル表現を構文解析することと、
前記構文解析に基づいて、前記口座データの前記少なくとも前記一部を識別することと
を更に含む、請求項2に記載のサービスプロバイダシステム。
【請求項4】
前記電子通信は、電子メール通知を含み、及び前記デジタルアドレスは、前記実体に関連付けられた電子メールアドレスを含み、前記電子メール通知は、前記デジタルフォームへのウェブリンク、前記デジタルフォームを含む添付ファイル又は前記電子メール通知内の複数の記入可能なインタフェースフィールドを有する前記電子メール通知の本文内の前記デジタルフォームの1つを含む、請求項1に記載のサービスプロバイダシステム。
【請求項5】
前記受信前に、前記動作は、
前記パートナーサービスプロバイダサーバのための前記オンボードAPIを確立することであって、前記パートナーサービスプロバイダサーバから受信された前記実体組織データを前記1つ以上のデータ構造に前記変換するための1つ以上の動作を構成することを含む、確立すること
を更に含む、請求項1に記載のサービスプロバイダシステム。
【請求項6】
前記動作は、
前記送信に基づいて、前記オンボードAPIを介して前記パートナーサービスプロバイダサーバに対して少なくとも1つの追加のAPIコールを実行することであって、前記少なくとも1つの追加のAPIコールは、前記実体による前記デジタルフォームの完成のステータスを更新する、実行すること
を更に含む、請求項1に記載のサービスプロバイダシステム。
【請求項7】
前記ステータスは、1つ以上のウェブフックを通して前記完成の前記ステータスを更新するリアルタイム双方向リンクを介して提供され、前記動作は、
前記デジタルフォームの前記完成に応じて、前記オンボードAPIを介して、前記パートナーサービスプロバイダサーバによる前記実体の照会コードに基づいて、前記パートナーサービスプロバイダサーバに返済支払いの指示を提供すること
を更に含む、請求項6に記載のサービスプロバイダシステム。
【請求項8】
前記自動的に記入することは、
前記1つ以上のデータ構造内の前記実体組織データに基づいて、機械学習モデルを使用して前記デジタルフォームに事前記入することと、
前記実体によって必要とされる前記デジタルフォームの追加の部分を決定することと
を含む、請求項1に記載のサービスプロバイダシステム。
【請求項9】
前記自動的に記入する前に、前記動作は、
前記パートナーサービスプロバイダサーバから受信されている前記実体組織データに基づいて、前記サービスプロバイダシステムのリスク分析で前記実体の信頼レベルを増加させること
を更に含む、請求項1に記載のサービスプロバイダシステム。
【請求項10】
サービスプロバイダシステムにより、前記サービスプロバイダシステムのオンボードアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を介してパートナーサービスプロバイダサーバから、前記パートナーサービスプロバイダサーバにロードされた実体の組織データを有するAPIコールを受信することと、
前記オンボードAPIを使用して、前記組織データを、前記サービスプロバイダシステムのオンボードアプリケーションによる取り扱いのための1つ以上のデータ構造に変換することであって、前記オンボードアプリケーションは、前記サービスプロバイダサーバで前記実体をオンボードするデジタルフォームを完成させるための計算動作を含む、変換することと、
前記1つ以上のデータ構造を使用して、前記実体の前記デジタルフォームに自動的に記入することと、
前記デジタルフォームのアクセス可能なフォームデータ構造を生成することと、
前記アクセス可能なフォームデータ構造を前記実体の実体識別子とともに記憶することであって、前記実体識別子は、少なくとも前記実体による前記アクセス可能なフォームデータ構造の検索及び送信を可能にする、記憶することと、
前記デジタルフォームに関連付けられた電子通信を前記実体のデジタルアドレスに送信することと
を含む方法。
【請求項11】
前記組織データは、前記デジタルフォームを有する前記オンボードアプリケーションに必要な口座データの少なくとも一部を含み、前記口座データの前記少なくとも前記一部は、前記実体の形成のための1つ以上の文書から決定される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記組織データを前記1つ以上のデータ構造に前記変換する前に、
前記APIコールから受信された前記1つ以上の文書のデジタル表現を構文解析することと、
前記構文解析に基づいて、前記口座データの前記少なくとも前記一部を識別することと
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記電子通信は、電子メール通知を含み、及び前記デジタルアドレスは、前記実体に関連付けられた電子メールアドレスを含み、前記電子メール通知は、前記デジタルフォームへのウェブリンク、前記デジタルフォームを含む添付ファイル又は前記電子メール通知内の複数の記入可能なインタフェースフィールドを有する前記電子メール通知の本文内の前記デジタルフォームの1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記受信前に、
前記パートナーサービスプロバイダサーバのための前記オンボードAPIを確立することであって、前記パートナーサービスプロバイダサーバから受信された前記実体組織データを前記1つ以上のデータ構造に前記変換するための1つ以上の動作を構成することを含む、確立すること
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記送信に基づいて、前記オンボードAPIを介して前記パートナーサービスプロバイダサーバに対して少なくとも1つの追加のAPIコールを実行することであって、前記少なくとも1つの追加のAPIコールは、前記実体による前記デジタルフォームの完成のステータスを更新する、実行すること
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記ステータスは、1つ以上のウェブフックを通して前記完成の前記ステータスを更新するリアルタイム双方向リンクを介して提供され、前記方法は、
前記デジタルフォームの前記完成に応じて、前記オンボードAPIを介して、前記パートナーサービスプロバイダサーバによる前記実体の照会コードに基づいて、前記パートナーサービスプロバイダサーバに返済支払いの指示を提供すること
を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記自動的に記入することは、
前記1つ以上のデータ構造内の前記実体組織データに基づいて、機械学習モデルを使用して前記デジタルフォームに事前記入することと、
前記実体によって必要とされる前記デジタルフォームの追加の部分を決定することと
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記自動的に記入する前に、
前記パートナーサービスプロバイダサーバから受信されている前記実体組織データに基づいて、前記サービスプロバイダシステムのリスク分析で前記実体の信頼レベルを増加させること
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
非一時的機械可読媒体であって、その上に機械可読命令を記憶しており、前記機械可読命令は、機械に、
サービスプロバイダシステムにより、前記サービスプロバイダシステムのオンボードアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を介してパートナーサービスプロバイダサーバから、前記パートナーサービスプロバイダサーバにロードされた実体の組織データを有するAPIコールを受信することと、
前記オンボードAPIを使用して、前記組織データを、前記サービスプロバイダシステムのオンボードアプリケーションによる取り扱いのための1つ以上のデータ構造に変換することであって、前記オンボードアプリケーションは、前記サービスプロバイダサーバで前記実体をオンボードするデジタルフォームを完成させるための計算動作を含む、変換することと、
前記1つ以上のデータ構造を使用して、前記実体の前記デジタルフォームに自動的に記入することと、
前記デジタルフォームのアクセス可能なフォームデータ構造を生成することと、
前記アクセス可能なフォームデータ構造を前記実体の実体識別子とともに記憶することであって、前記実体識別子は、少なくとも前記実体による前記アクセス可能なフォームデータ構造の検索及び送信を可能にする、記憶することと、
前記デジタルフォームに関連付けられた電子通信を前記実体のデジタルアドレスに送信することと
を含む動作を行わせるように実行可能である、非一時的機械可読媒体。
【請求項20】
前記組織データは、前記デジタルフォームを有する前記オンボードアプリケーションに必要な口座データの少なくとも一部を含み、前記口座データの前記少なくとも前記一部は、前記実体の形成のための1つ以上の文書から決定され、前記組織データを前記1つ以上のデータ構造に前記変換する前に、前記動作は、
前記APIコールから受信された前記1つ以上の文書のデジタル表現を構文解析することと、
前記構文解析に基づいて、前記口座データの前記少なくとも前記一部を識別することと
を更に含む、請求項19に記載の非一時的機械可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、その内容が参照により全体として本明細書に援用される、2021年6月30日に出願された米国特許出願公開第17/364,215号の継続出願であり、及びそれに対する優先権を主張するものである。
【0002】
技術分野
[0002] 本出願は、概して、異種システム間のデータ処理を自動化するアプリケーションプログラミングインタフェース(API)に関し、より具体的には、デジタルフォームのデータ入力及び処理を自動化するためのAPIの使用に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
[0003] サービスプロバイダシステムは、コンピューティングシステム及びネットワークを通して企業及び会社などの顧客にサービスを提供することができる。これらのサービスは、事業体を含む顧客に対するクレジット残高又はロードを拡張するクレジット又はローン引受を含み得る。顧客又はクライアント実体を最初にオンボードする際、顧客は、実体の金融口座及び金融状況に関する情報並びに実体の形成文書及び情報を含む初期実体データを提供するように要求され得る。例えば、実体は、定款、税状況、雇用者識別番号(EIN)などの情報を提供するように要求され得る。しかしながら、このデータを手作業で入力するには時間がかかり、デジタルフォームに何度も入力する必要がある。これにより、実体によって提供されたデータを検証するための追加の処理時間が更に必要となり、追加のリスク分析が必要となるため、追加的な時間がかかるとともに処理リソースを消費する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[0004] したがって、データ処理時間及び必要な入力を低減するようにデータ入力及びシステム間の処理を自動化するために、サービスプロバイダによって使用される従来のコンピューティングシステムの欠陥に対処する必要性が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図面の簡単な説明
図1】[0005]ある実施形態による、本明細書で説明する処理を実施するのに適したネットワーク化システムのブロック図である。
図2】[0006]ある実施形態による、フォームデータ構造内のデータ入力及び記入を自動的に実行するための、パートナーサービスプロバイダとのインタフェースに使用されるアプリケーションプログラミングインタフェースの例示的なシステムアーキテクチャである。
図3】[0007]ある実施形態による、オンボードのためのフォームデータ構造内の自動データ入力及び記入を提供するための、パートナーサービスプロバイダとのサービスプロバイダ相互作用の例示的な図である。
図4】[0008]ある実施形態による、アプリケーションプログラミングインタフェースを使用するフォームデータ構造の自動データ入力のための例示的なフローチャートである。
図5】[0009]ある実施形態による、図1の1つ又は複数のコンポーネントを実装するのに適したコンピュータシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
詳細な説明
[00010] 本開示の実施形態及びそれらの利点は、以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解される。同様の参照符号は、図の1つ又は複数に示される同様の要素を識別するために使用され、図では、本開示の実施形態を限定する目的ではなく、それらを説明する目的で図示されることが理解されるものとする。
【0007】
詳細な説明
[00011] アプリケーションプログラミングインタフェースを使用するフォームデータ構造の自動データ入力のための方法が提供される。本開示の方法を実施するのに適したシステムも提供される。
【0008】
[00012] クレジットプロバイダシステム及び他の金融サービスプロバイダなどのサービスプロバイダシステムでは、サービスプロバイダシステムによって実行されるリスク評価及びリスク分析処理に基づいて、クレジット拡張又は他のローン顧客並びに企業及び会社などの他の実体を拡張するために引受システムが利用され得る。スタートアップ企業及び企業体などの新しい会社では、サービスプロバイダとのクレジット拡張及びオンボードは、重要なデータを必要とし得、その検証は、時間がかかり、多大な処理リソースを必要とし得る。更に、スタートアップ企業は、リソースが異なり、その確認が困難な場合があるため、新規実体のオンボードに更に影響を与え得る。オンボードシステムのデータ入力及び検証に伴うこれらの問題を解決するために、サービスプロバイダは、1つ以上のデジタルフォームに入力され得る検証及び認証されたデータを自動的に取得するために、企業設立サービスを提供する企業設立会社などのパートナーサービスプロバイダとデータを特別に統合及び通信する1つ以上のアプリケーションプログラミングインタフェース(API)をカスタマイズ及び展開することができる。これらのフォームは、受信された情報を含むデータ構造に対応し得る。これらのフォームは、フォーム記入を完了するための電子通信の自動送信及びサービスプロバイダとの実体のオンボードを更に提供する。
【0009】
[00013] オンラインサービスプロバイダは、口座、クレジット及び/又は経費管理システムを提供することができ、このシステムは、実体のデータを受信及び監視するデータアグリゲータを提供することができるとともに、金融口座のための1つ以上の金融コンピューティングシステムと接続することができる。金融口座は、1つ以上のクレジット口座、デビットカード、自動手形交換所(ACH)を通したダイレクトデビット/クレジット、電信送金、ギフトカード並びにオンラインシステム及び/又は他の金融サービスプロバイダ(例えば銀行)によって実体に発行され得る他のタイプの資金源を含む。したがって、ネットワーク化システム及びプロバイダは、支払ゲートウェイ、課金プラットフォーム、eコマースプラットフォーム、請求書発行及び追加のサービスを提供するためのフレームワーク及びアーキテクチャを含み得る。例えば、クレジットプロバイダシステムは、サービス、ソフトウェア、オンラインリソース及びポータル並びに実体をオンボードして、これらのサービスへのアクセスをその実体に提供するために使用されるインフラストラクチャを提供することができる。
【0010】
[00014] これに関して、会社又は他の組織などの実体は、例えば、1つ以上の支払カード又は他の金融口座を実体に提供するローン又はクレジット口座を開設及び/又は受領するために、クレジットサービスプロバイダとのオンボードを要求し得る。これらの口座及び/又は支払カードは、実体の従業員、経営者などが支払いを処理するために使用され得る。従来、実体は、企業設立文書、EIN、税状況及び/又は文書など、実体の識別情報及び/又は営業状態を検証するために必要な文書を提供することによってオンボードされ得る。実体は、初期タネ銭、投資及び拡張クレジット又はローンの返済に使用され得るグローバルな利用可能残高など、実体の金融状況、口座及び残高に関するデータも提供し得る。これに関して、実体は、1つ以上の利用可能な資金残高について、実体によって利用される1つ以上の銀行システムとの統合などを通してデータへのアクセス又はリンクを提供することができる。このデータは、データのアップロード及び/又はデジタルフォームへの入力を通して提供され得る。しかしながら、これは、時間がかかり、データ処理及びネットワーク通信リソースを必要とし、データの確認及び検証を更に必要とするため、追加のデータ処理リソース及び時間を浪費する。
【0011】
[00015] デジタルフォーム記入及びアップロードに必要なデータのデータアップロードを迅速化するために、クレジット及び/又は経費管理サービスプロバイダは、自動フォーム記入API及び動作を提供することができる。サービスプロバイダは、企業設立会社、税及び/又は金融口座プロバイダなどのパートナーサービスプロバイダのために特別にオンボードAPIを生成及び展開することができる。APIは、サービスプロバイダの内部システムと、パートナーサービスプロバイダの外部コンピューティングシステムとの間のAPIコール及びデータ交換を可能にするなどにより、パートナーサービスプロバイダのコンピューティングシステムとインタフェースするように特別に構成され得る。APIは、オンボードを必要とするサービスプロバイダの内部コンピューティングサービスと互換性のあるデータ構造及びデータフォーマットへのデータの受信及び/又は変換を可能にし得る、パートナーサービスプロバイダのコンピューティングインフラ及びシステムのために特別に構成及び展開され得る。
【0012】
[00016] その後、サービスプロバイダは、パートナーサービスプロバイダのサーバ及びサービスがサービスプロバイダで認証されることを可能にする認可及び認証プロトコル及びフレームワークを利用することができる。例えば、パートナーサービスがサービスプロバイダとアクセス及び/又は情報交換することを可能にする認可標準及びプロトコルとして、oAuthを使用することができる。これにより、パートナーサービスプロバイダがサービスプロバイダのコンピューティングシステム及びサービスの認証されたアクセス及び使用を許可することを可能にする。これに関して、認証されると、パートナーサービスプロバイダは、次いで、オンボード及びサービスプロバイダによって提供されるサービスを取得するために、サービスプロバイダに照会されている実体についてのデータをサービスプロバイダに提供することができる。データは、実体に対してパートナーサービスプロバイダで完成され、及び/又はパートナーサービスプロバイダにアップロードされた1つ以上の文書からの情報を含み得る。例えば、データは、1つ以上の企業設立文書、税及び/又は金融口座文書若しくはデータ(例えば、税状況、雇用者識別番号(EIN)又は他の税識別情報、IRS EIN出願又は申請など)、優良地位証明書、会社文書などを含み得る。これに関して、パートナーサービスプロバイダは、パートナーサービスプロバイダが1つ以上のサービスを実体に提供する際にデータを受信することができる。データがサービスプロバイダに提供されると、データ及び実体を識別する照会コードが生成され、1つ以上のデータベースに記憶されたデータに対して実体に割り当てられ得る。
【0013】
[00017] サービスプロバイダのコンピューティングシステムのオンボードAPIは、コンピューティングシステム間で実体についてのデータを共有するために、パートナーサービスプロバイダのコンピューティングシステムとの1つ以上のAPI統合を通してアクセスされ得る。したがって、パートナーサービスプロバイダは、オンボードAPIに対する1つ以上のAPIコールを実行することができ、このAPIコールは、APIコールを介して交換されるネットワーク通信のための1つ以上のデータコンテナでのデータローディングを含み得る。このように、オンボードAPIは、パートナーサービスプロバイダから、実体についての対応するデータを有する1つ以上のAPIコールを受信することができる。オンボードAPI及びサービスプロバイダのオンボードコンピューティングシステムは、次いで、データを構文解析して、実体の受信データにおいていずれの情報が利用可能であるかを識別することができ、そのデータは、対応して、サービスプロバイダとの実体のオンボードのためのデジタルフォームに入力される。特定の実施形態では、APIコールのデータは、データ及びデジタルフォームの対応するフィールドを具体的に指定し得る。
例えば、オンボードAPIは、受信された文書内の異なるフィールド又は配置からデータを指定することができるか、又はサービスプロバイダのオンボード動作によって使用される特定のフォーマットでデータを受信することができる。
【0014】
[00018] しかしながら、他の実施形態では、データは、オンボードAPI及び/又はパートナーサービスプロバイダシステムによって処理可能であり、及び/又はサービスプロバイダで実体をオンボードするために使用されるデジタルフォームの特定のフィールドに入力するための1つ以上のデータ構造に変換され得る。これは、インテリジェントな機械学習(ML)モデル及び/又はデータ抽出動作(例えば、テキスト抽出、画像処理、光学文字認識(OCR)など)を使用することを含み得る。データが、オンボードAPI及び/又はサービスプロバイダのオンボード動作によって処理されることが可能な1つ以上のデータ構造内になると、サービスプロバイダは、データ構造内のデータを使用して自動フォーム記入を開始することができる。これは、1つ以上のデジタルフォームフィールド内にデータを追加することと、デジタルフォームのデジタルフォームデータ構造を生成することとを含み得る。デジタルフォームは、パートナーサービスプロバイダから受信されたデータに基づいてデジタルフォームに自動的に入力された事前記入データを用いて使用するために、サービスプロバイダのデータベースに記憶され得る。更に、実体、サービスプロバイダ及び/又はパートナーサービスプロバイダが処理及び完了のために記憶し、後に検索するために、実体の生成された照会コードがデジタルフォームに関連付けられ得る。パートナーサービスプロバイダによる照会のための照会コードは、API及び2つのコンピューティングシステム間で実行される1つ以上のAPIコールを使用して、パートナーサービスプロバイダのコンピューティングシステムと共有し返すこともできる。
【0015】
[00019] デジタルフォームがパートナーサービスプロバイダからのデータを使用して部分的又は完全に事前記入されると、例えばデジタルフォームを用いてデータを構文解析して使用可能なデータフォーマット及び構造に変換した後、サービスプロバイダは、電子通信又はメッセージを実体に送信することができる。メッセージは、実体のデジタルアドレスに送信され得、実体のデータとともにパートナーサービスプロバイダから受信され得る。メッセージは、ユニバーサルリソースロケーション又は識別子(URL又はURI)へのリンクを含み得、これによりデジタルフォームの検索を可能にし、及び/又は事前記入データが自動的に入力されたデジタルフォームを有するウェブページ若しくはインタフェースを提示することができる。メッセージは、同様に又は代わりに、デジタルフォームの添付ファイルを含み得、及び/又は事前記入されたインタフェースフィールドを有するメッセージ本文でデジタルフォームを提供し得る。更なる実施形態では、メッセージは、実体の電子メールアドレスへの及び/又は実体のメンバー(例えば、創設者、管理部門又は人事担当者など)によって使用される電子メール通知に対応し得る。メッセージは、メッセージに必要な追加のデータを更に識別することができる。
【0016】
[00020] デジタルフォームに基づいて、サービスプロバイダは、信頼できるパートナーサービスプロバイダから受信されている実体の組織データに基づいて、実体のリスク分析及び/又はリスクデータ処理を低減することができる。データは、信頼できるソースから受信されるため、データが検証されることを要求されない場合があり、及び/又は検証がステップ、処理又はリスク閾値要件を低減する。クレジットプロバイダシステムは、オンボードされるとリアルタイムのデータ取得及び/又は取引の処理を可能にする時点において、金融サービスプロバイダの支払ネットワーク及び/又はコンピューティングシステムに統合する電子データ処理フレームワークを提供することができる。加えて、システムのフレームワークは、1つ以上のクライアントデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、モバイルデバイスなど)、オンラインスケジューリングリソース、人事管理システム及び/又は実体のデータを受信する企業体ビジネスソフトウェアと統合され得る。したがって、これらのサービスを提供するためのリスク処理が低減され得る。
【0017】
[00021] 更なる実施形態では、サービスプロバイダとパートナーサービスプロバイダのコンピューティングシステムとの間のリアルタイム双方向リンクは、実体がオンボードされたかどうかなど、フォームの記入状況及び要件の自動更新を提供することができる。これは、実体のオンボードの完了により、サービスプロバイダからパートナーサービスプロバイダに報酬を提供する完了ステータスの提供を含み得る。双方向リンクは、例えば、サービスのためのサービスプロバイダを照会するためにパートナーサービスプロバイダと実体との間で送信されるウェブページバナー及び/又はメッセージを削除することなどにより、完了及び/又は照会のための実体とのパートナーサービスプロバイダによるメッセージを更新するために使用され得る。これらは、オンボードAPI及びシステムの追加のAPIコールなどを通して交換され得る。
【0018】
[00022] 図1は、ある実施形態による、本明細書に記載されるプロセスを実装するのに適したネットワーク化システム100のブロック図である。図示されるように、システム100は、記載される実施形態に従った様々な手法を行うように動作する複数のデバイス、サーバ及び/又はソフトウェアコンポーネントを含むか又は実装し得る。例示的デバイス及びサーバは、MICROSOFT(登録商標)OS、UNIX(登録商標)OS、LINUX(登録商標)OS若しくは別の適切なデバイスなどのOS及び/又はサーバベースのOSを動作させる、デバイス、スタンドアロン及び企業規模のサーバを含み得る。図1に示されるデバイス及び/又はサーバは、他の方法で配置され得ることと、このようなデバイス及び/又はサーバによって行われる動作及び/又は提供されるサービスは、ある実施形態のために組み合わされるか又は分離され得、より多い数又はより少ない数のデバイス及び/又はサーバによって行われ得ることとが理解され得る。1つ又は複数のデバイス及び/又はサーバは、同じ又は異なる実体によって動作及び/又は維持され得る。
【0019】
[00023] システム100は、ネットワーク150を介して通信する顧客又はクライアントデバイス110、サービスプロバイダサーバ120及びパートナーサービス140を含む。ユーザ(図示せず)は、サービスプロバイダサーバ120との実体のオンボードに使用され得る、クライアントデバイス110に関連付けられた会社の従業員、契約者、株主又は他の適切な人物(図示せず、本明細書では一般に「従業員」と呼ぶ)に対応し得る。サービスプロバイダサーバ120は、パートナーサービス140と交換されたデータに基づいて、オンボードのためのデジタルフォームを自動的に事前記入することができる。
【0020】
[00024] クライアントデバイス110、サービスプロバイダサーバ120及びパートナーサービス140は、1つ又は複数のプロセッサ、メモリ並びに本明細書に記載される様々なアプリケーション、データ及びステップを実装するために1つ又は複数のコンピュータ可読媒体に保存されたプログラムコード及び/又はデータなどの命令を実行するための他の適切なコンポーネントをそれぞれ含み得る。例えば、このような命令は、システム100の様々なコンポーネントに対して内的及び/又は外的であり、及び/又はネットワーク150上でアクセス可能である、メモリ又はデータストレージデバイスなどの1つ又は複数のコンピュータ可読媒体に保存され得る。
【0021】
[00025] クライアントデバイス110は、例えば、1人以上のユーザを雇用する実体又は会社の従業員がサービスプロバイダサーバ120とのクレジットサービス及び/又は口座サービスのオンボードを実行するために利用され得る。例えば、ある実施形態では、クライアントデバイス110は、パーソナルコンピュータ(PC)、電話デバイス、スマートフォン、ラップトップ/タブレットコンピュータ、適切なコンピュータハードウェアリソースを有する腕時計、適切なコンピュータハードウェア(例えば、GOOGLE GLASS(登録商標))を有する眼鏡、他のタイプのウェアラブルコンピューティングデバイス、埋め込み可能な通信デバイス、及び/又はデータを送信及び/又は受信することができる他のタイプのコンピューティングデバイスとして実装され得る。これに関して、クライアントデバイス110は、サービスプロバイダサーバ120によって提供されるクレジット、経費管理及び/又は口座サービスにユーザをオンボードさせるために、サービスプロバイダサーバ120と相互作用するように構成され得る1つ以上の処理アプリケーションを含む。1つの通信デバイスのみが示されているが、複数の通信デバイスが同様に機能し得る。
【0022】
[00026] 図1のクライアントデバイス110は、通信アプリケーション112、データベース116及びネットワークインタフェースコンポーネント118を含む。通信アプリケーション112は、関連するハードウェアで実行可能な処理、手順及び/又はアプリケーションに対応し得る。他の実施形態では、クライアントデバイス110は、必要に応じて、特別なハードウェア及び/又はソフトウェアを有する追加のモジュール又は異なるモジュールを含み得る。
【0023】
[00027] 通信アプリケーション112は、クライアントデバイス110に関連付けられた実体(例えば、クレジットサービスを必要とし得るスタートアップ企業を含む組織、企業、会社など)のサービスプロバイダサーバ120とのオンボードのためのデータを提供するために、クライアントデバイス110によって利用される特別なハードウェア及び/又はソフトウェアとして実装され得る。これは、サービスプロバイダサーバ120によって管理及び提供される、クライアントデバイス110に関連付けられた実体のためのクレジット口座など、口座を確立するために必要な実体のための情報を提供することを含み得る。これに関して、通信アプリケーション112は、口座に関連付けられたデータを入力、記憶及び処理するために、クライアントデバイス110に関連付けられたユーザによって利用されるソフトウェア、ハードウェア及びデータに対応し得、デジタルフォームデータ構造の1つ以上のフィールドに実体組織データ、金融データなどを有する、受信された部分的又は完全な事前記入デジタルフォームに基づき得る。
【0024】
[00028] 様々な実施形態では、通信アプリケーション112は、(例えば、ワールドワイドウェブ上のリソースを利用する)インターネット又はプライベートネットワーク上で情報を取得、提示及び通信するように構成された一般的なブラウザアプリケーションを含み得る。例えば、通信アプリケーション112は、ウェブブラウザを提供し得、これにより、ウェブサイト情報を取得すること、ウェブサイト情報をユーザに提示すること及び/又は支払い情報を含むウェブサイトへの情報を通信することを含む、ネットワーク150を介した情報の送受信を行うことができる。しかしながら、他の実施形態では、通信アプリケーション112は、サービスプロバイダサーバ120又は他の実体の専用アプリケーションを含み得、これは、口座の確立及び維持を支援し、及びサービスプロバイダサーバ120によって提供される口座及びサービスのためのオンボードを実行するように構成され得る。
【0025】
[00029] 様々な実施形態では、通信アプリケーション112は、サービスプロバイダサーバ120からメッセージ114を受信することができ、このメッセージ114は、クライアントデバイス110に関連付けられた実体の、サービスプロバイダサーバ120とのオンボードを実行するために必要なデータの全て又は部分的な量が事前記入されたデジタルフォームの、サービスプロバイダサーバ120によって記憶されたデータ構造又は他のデータへのリダイレクトリンクを含み得る。例えば、クライアントデバイス110は、実体の従業員、経営者、創設者、幹部、投資家などによって使用され得る。通信アプリケーション112を介して閲覧されるメッセージ114は、メッセージ114内のリンクに対する参照トークン又はコードからの記憶されたフィールド及び/又はデータの検索などを通して、閲覧可能なフォームでのデジタルフォームへのリダイレクトリンクを含み得る。デジタルフォームを閲覧する際、パートナーサービス140からのデータに基づいて1つ以上のフィールドが事前記入され得、フォームを完成させることにより、サービスプロバイダサーバ120への提出及びオンボード/リジェクトを可能にすることができる。他の実施形態では、メッセージ114は、添付ファイル及び/又はメッセージ114の本文内の事前記入フォームを含み得、フィールドは、事前記入され得、及び/又はデータを要求し得、これらは、それぞれデジタルフォームの添付ファイル内で又はメッセージ114へのデータ入力を介してサービスプロバイダサーバ120に提供して返され得る。
【0026】
[00030] メッセージ114からのデジタルフォームで要求されるオンボードデータは、(例えば、部分的なデータのみが提供される)ソフトサインアップ並びにその後の確認及びオンボードのためにメッセージ114を介してアクセスされる際、入力のために事前記入及び/又は要求され得る。オンボード情報は、パートナーサービス140によって生成、受信及び/又は処理され得る情報(例えば、ある州の州務長官によって発行され得る企業設立の定款及び/又は優良地位証明書)など、実体組織データ、形成データ及び/又は企業設立データを含み得る。そのようなデータは、IRSのEIN申請及び/又は確認などの税情報を含み得る。メッセージ114を介してアクセス可能なデジタルフォームに入力及び/又は検証されることが要求されるオンボードデータは、クライアントデバイス110に関連付けられた実体のグローバル利用可能資金及び他の金融情報にも対応し得る。例えば、取引履歴、投資、銀行残高及び明細書、金融口座及び/又は企業の資金調達情報が要求され得る。
【0027】
[00031] 通信アプリケーション112は、外部の金融機関又はコンピューティングシステムからこのデータを検索及び/又はアクセスすることができる。通信アプリケーション112は、例えば、データ共有処理及び/又はデジタルフォームでの入力若しくは確認を介して情報を提供することにより、実体組織データ及び/又は取引データについてデータがサービスプロバイダサーバ120と共有され得るようにサービスプロバイダサーバ120と統合され得る。更なる実施形態では、通信アプリケーション112は、別のパートナーサービスプロバイダ及び/又は金融システムのためのコンピューティングシステムとサービスプロバイダサーバ120との間の統合を使用してデータへのアクセスを可能にする情報を提供することなどにより、データを提供するオンラインプラットフォーム及びデータベースにアクセスし、及び/又はサービスプロバイダサーバ120がオンラインプラットフォームを用いてデータへのアクセスすることを許可し得る。
【0028】
[00032] クライアントデバイス110は、クライアントデバイス110の一時的及び/又は非一時的メモリに記憶されたデータベース116を更に含み得、このデータベース116は、様々なアプリケーション及びデータを記憶し、クライアントデバイス110の様々なモジュールの実行中に利用され得る。したがって、データベース116は、例えば、オペレーティングシステムレジストリエントリなどの識別子、通信アプリケーション112に関連付けられたクッキー、クライアントデバイス110のハードウェアに関連付けられた識別子又は支払/口座/デバイスの認証若しくは識別に使用される識別子などの他の適切な識別子を含み得る。データベース116は、オンボードのために使用されるデジタルフォームに入力するために、自動的又は命令によりアップロードされ得る実体データなどを含み得る。
【0029】
[00033] クライアントデバイス110は、サービスプロバイダサーバ120、パートナーサービス40及び/又は別のデバイス若しくはサーバと通信するように適合された少なくとも1つのネットワークインタフェースコンポーネント118を含む。様々な実施形態では、ネットワークインタフェースコンポーネント118は、DSL(例えば、デジタル加入者線)モデム、PSTN(公衆交換電話網)モデム、イーサネットデバイス、ブロードバンドデバイス、衛星デバイス及び/又は様々な他のタイプの有線及び/又は無線ネットワーク通信デバイスを含み得る。
【0030】
[00034] サービスプロバイダサーバ120は、例えば、オンラインサービスプロバイダによって維持され得、このオンラインサービスプロバイダは、会社、企業及び他の実体に対して、口座、支払手段及びクレジット及び/又は経費管理サービスのためのオンボードサービスを提供することができる。これに関して、サービスプロバイダサーバ120は、サービスの提供のためのオンボードを容易にするために、クライアントデバイス110、パートナーサービス140及び他のデバイス又はサーバと相互作用するように構成され得る1つ以上の処理アプリケーションを含む。一例では、サービスプロバイダサーバ120は、米国カリフォルニア州サンフランシスコのBREX(登録商標), Inc.によって提供され得る。しかしながら、他の実施形態では、サービスプロバイダサーバ120は、会社にサービスを提供し得る他のタイプのクレジットプロバイダ、金融サービスプロバイダ及び/又は他のサービスプロバイダによって維持され得るか又はそれらを含み得る。
【0031】
[00035] 図1のサービスプロバイダサーバ120は、オンボードアプリケーション130、サービスアプリケーション122、データベース124及びネットワークインタフェースコンポーネント128を含む。オンボードアプリケーション130及びサービスアプリケーション122は、関連するハードウェアで実行可能な処理、手順及び/又はアプリケーションに対応し得る。他の実施形態では、サービスプロバイダサーバ120は、必要に応じて、特別なハードウェア及び/又はソフトウェアを有する追加のモジュール又は異なるモジュールを含み得る。
【0032】
[00036] オンボードアプリケーション130は、口座、クレジット、経費管理及び他のサービスなど、サービスプロバイダサーバ120によって提供されるサービスを受け取るために、実体(例えば、クライアントデバイス110に関連付けられた実体)がサービスプロバイダサーバ120でオンボードすることを可能にするための専用のハードウェア及び/又はソフトウェアに対応し得る。いくつかの実施形態では、サービスは、1つ以上の会社のクレジットカードなど、銀行口座、拡張クレジット及び/又は会社の資金調達に関連付けられた支払手段を受け取るために使用され得る。オンボードアプリケーション130は、例えば、経費管理処理を通して、それらの発行された支払手段及び会社の追加の資金/口座の管理を更に提供することができる。これに関して、実体は、まず、オンボードアプリケーション130を通して会社又は実体データ及びオンボードを提供することにより、オンボードアプリケーション130で口座を確立することができる。会社又は実体データは、企業設立定款データ及びフォーム、税状況及び/又はIRSのEIN要求及び確認データ、優良地位証明書データ並びに会社、企業、組織又は慈善団体が適切で有効で不正でないことを確認するために利用され得る他の情報を含み得る。そのような情報は、投資家からの確認済み資金調達、銀行口座又は金融口座の利用可能資金など、銀行口座及び資金調達情報を更に含み得る。情報は、サービスプロバイダサーバ120及び/又はオンボードアプリケーション130によって提供されるウェブサイト又はアプリケーションを通してアクセス可能なデジタルフォーム134の1つ以上を使用して入力、アップロード、提供及び/又は処理され得る。
【0033】
[00037] ポリシー、ルール及び/又はモデルに基づいて適格であるとされた場合、サービスプロバイダサーバ120は、サービスプロバイダサーバ120によって提供されるサービスのためにクライアントデバイス110に関連付けられた実体をオンボードすることができる。これは、実体に対して利用可能な支出及び残高に基づくなど、口座及び/又は経費管理サービスを提供することを含み得る。更に、実体の金融データに基づいて、実体に対してクレジットを拡張することができる。これに関して、サービスプロバイダサーバ120及び/又は別の発行実体は、サービスアプリケーション122によって管理される支払手段を提供し得る。例えば、サービスプロバイダサーバ120は、実体の従業員のために1つ以上のクレジットカードを発行することができ、このクレジットカードは、会社の支払いに使用され得る現実若しくは仮想クレジットカード又は他のタイプの支払手段及び手段識別子に対応し得る。
【0034】
[00038] しかしながら、デジタルフォーム134に記入し、オンボードを要求することは、完了及び検証するためにかなりの入力、データ送信及びアップロード及び/又は(データ入力及び/又はデータ処理時間を含む)時間がかかり得る。更に、検証には、デジタルフォーム134で供給されたデータを適切に検証するための時間及び処理リソースがかかり得る。オンボードアプリケーション130は、デジタルフォーム134のためのデータフィールド及びデータ構造への自動デジタルフォーム記入及びデータ入力のために、パートナーサービス140及び/又は他のパートナーサービスプロバイダとインタフェースするために使用され得るAPI132を更に含み得る。これは、手動データ入力を必要とする代わりに、API統合及びAPIコールを介してパートナーサービス140によって供給されるデータから1つ以上のデジタルフォームにフォームデータ136を自動的に入力するために使用され得る。
【0035】
[00039] 例えば、API132は、1つ以上のパートナーサービスプロバイダのために特別に生成され、及び外部に面したAPIを介してパートナーサービスプロバイダとの統合を提供することができ、APIコールがデジタルフォーム134で処理するためのデータペイロードを交換させることを可能にする。API132は、パートナーサービスプロバイダから受信されるデータペイロードのデータフォーマットを処理し、及び/又は特定のデータフォーマット及び/又はデータ構造に変換するために特に生成され得る。これに関して、パートナーサービス140は、デジタルフォーム134の1つ以上を自動的に事前記入するために、実体データ144などのデータをオンボードアプリケーション130に提供し得る。クライアントデバイス110に関連付けられた実体のオンボードに必要な前述のデータは、API132の対応する1つを介してパートナーサービス140から受信され得、デジタルフォーム134からのデジタルフォームの1つ以上のフィールドは、対応するデータで自動的に記入され得る。
【0036】
[00040] 事前記入されると、オンボードアプリケーション130は、クライアントデバイス110及び/又は実体の別のデバイス若しくはデジタルアドレス(例えば、電子メールアドレス)に電子通信又はメッセージを送信し得、この電子通信又はメッセージは、デジタルフォームを確定し、及び/又は提出及びオンボードのためにデジタルフォームを承認することを要求し得る。しかしながら、他の実施形態では、パートナーサービス140は、電子メールなどのメッセージを実体に送信し得、及び/又はパートナーサービス140によって提供される口座又はポータルを通して、インタフェース、ダッシュボード、バナーなどを介してサービスプロバイダサーバ120とのオンボードが可能であることを実体に警告し得る。したがって、API132の対応する1つは、照会のためにパートナーサービス140によって使用され得る電子通信、照会トークン又はコードなどを提供して返すために使用され得る。オンボードアプリケーション130は、APIを介して双方向リンクを維持又は利用して、実体のデジタルフォームの完成のためのステータスのパートナーサービス140を更新するとともに、デジタルフォームが完成したときに照会支払又はボーナスを提供することができる。
【0037】
[00041] サービスアプリケーション122は、実体(例えば、クライアントデバイス110に関連付けられた実体)が口座サービスを提供し、クレジット又はローン拡張を処理及び提供し、1つ以上の会社のクレジットカード若しくは他の金融手段を使用して金融取引を処理し、及び/又は経費管理システムを提供することを可能にするための専用ハードウェア及び/又はソフトウェアに対応し得る。したがって、サービスアプリケーション122は、オンボードアプリケーション130を介した実体のオンボード後、サービスプロバイダサーバ120により、クライアントデバイス110に関連付けられた実体などの実体に提供される1つ以上のサービスに対応し得る。いくつかの実施形態では、サービスは、口座サービス及び/又はクレジットサービスを含み得る。そのような実施形態では、サービスアプリケーション122は、引受システム及びモデルを含み得、これにより実体のパラメータに基づいてクレジット又は他のローンを拡張することができる。更なる実施形態では、サービスアプリケーション122は、実体の支出、給与、人事リソース、事業計画などと統合して企業資源計画(ERP)サービスを提供し得るものなどの経費管理サービスも提供し得る。
【0038】
[00042] いくつかの実施形態では、サービスアプリケーション122は、取引に関する情報(例えば、費用、品目、税又はチップを含む追加料金、マーチャント識別子、説明など)並びにクライアントデバイス110及び/又は使用された支払手段に関連付けられた実体識別子(例えば、クレジット口座のクレジットカード番号)を含み得る取引データを処理するために使用され得る。サービスアプリケーション122は、次いで、支払ネットワークを介して支払を発行し、及び/又はクレジット発行銀行若しくは機関によってマーチャント及び/又は取得銀行若しくは機関に支払を要求することなどにより、取引を処理するために1つ以上の支払ネットワークを利用することができる。他の実施形態では、クレジットカード及び支払ネットワークは、別の実体及び/又は支払ネットワークによって管理され得、サービスプロバイダサーバ120によるネットワークとの統合により、サービスアプリケーション122によるリアルタイム又は実質的にリアルタイムの取引データの取得を可能にすることができる。サービスアプリケーション122は、取引履歴を発行し、サービスアプリケーション122によって提供されるERPリソースを用いてなどで取引データの会計及び記録を更に提供することができる。
【0039】
[00043] 加えて、サービスプロバイダサーバ120は、データベース124を含む。前述したように、クライアントデバイス110に対応するユーザ、実体及び/又は実体は、サービスプロバイダサーバ120と1つ以上の口座を確立することができ、これは、オンボードのためのフォームデータ136を必要とし得る。データベース124内の口座は、顧客のクレジット口座並びに名前、住所、実体組織及び/又は形成情報(例えば、企業設立、税及び/又は優良地位文書)、資金調達情報(例えば、銀行残高及び/又は受入資金)、追加のユーザ金融情報及び/又は他の所望の実体データなどの他の実体情報を含み得る。
【0040】
[00044] 様々な実施形態では、サービスプロバイダサーバ120は、ネットワーク150を介してクライアントデバイス110、パートナーサービス140及び/又は他のデバイス若しくはサーバと通信するように適合された少なくとも1つのネットワークインタフェースコンポーネント128を含む。様々な実施形態では、ネットワークインタフェースコンポーネント128は、DSL(例えば、デジタル加入者線)モデム、PSTN(公衆交換電話網)モデム、イーサネットデバイス、ブロードバンドデバイス、衛星デバイス及び/又は様々な他のタイプの有線及び/又は無線ネットワーク通信デバイスを含み得る。
【0041】
[00045] パートナーサービス140は、サービスプロバイダサーバ120のパートナーサービスプロバイダによって利用されるコンピューティングシステム及び/又はネットワークに対応し得る。これは、企業設立会社、会社の課税状況及びEINを確立するための税理士法人又はサービス、会社の状況及び地位(例えば、会社の優良地位証明書など)を提供する会社、銀行及び/又は金融口座サービスプロバイダなどを含み得る。パートナーサービス140は、企業設立、課税及び/又は銀行サービスなど、クライアントデバイス110に関連付けられた実体の実体データの処理及び解決を更に提供することができる。これに関して、パートナーサービス140は、実体が処理のために実体データを提出することができるとともに、サービスプロバイダサーバ120によって提供されるものを含む他のサービスのためのサービス及び/又は照会のために要求されたデータ処理の結果を閲覧することができる1つ以上の口座、ダッシュボード及び/又はインタフェースを提供し得る。1つのパートナーサービスのみが示されているが、複数のパートナーサービスプロバイダ及びそれらの対応するコンピューティングシステムも同様に機能し、API132を介してサービスプロバイダサーバ120とのAPI統合を含み得る。
【0042】
[00046] 図1のパートナーサービス140は、パートナーアプリケーション142、データベース146及びネットワークインタフェースコンポーネント148を含む。パートナーアプリケーション142は、関連するハードウェアで実行可能な処理、手順及び/又はアプリケーションに対応し得る。他の実施形態では、パートナーサービス140は、必要に応じて、特別なハードウェア及び/又はソフトウェアを有する追加のモジュール又は異なるモジュールを含み得る。
【0043】
[00047] パートナーアプリケーション142は、企業、会社及び他の実体が、企業設立定款を介した企業設立、EINの取得及び/又は課税状況及び文書の登録、営業状態などの取得、銀行口座の開設、維持及び利用又は他の企業サービスの取得など、会社の登録を行うことを可能にするための特別なハードウェア及び/又はソフトウェアに対応し得る。いくつかの実施形態では、パートナーサービス140は、企業形成及び/又は組織サービスを利用し、及び/又はビジネス形成及び/又は組織データを検索し、及び/又は他の実体への送信のために利用可能にするように処理することができる。これは、同様に又は代わりに、課税状況及び課税番号(例えば、EINなど)の取得に関連付けられたサービス並びに閲覧実体状況(例えば、州務長官などによる優良地位状況)を含み得る。更なる実施形態では、利用可能な残高を維持して支払いを提供するために、クライアントデバイス110及び/又はサービスプロバイダサーバ120によって利用される銀行のオンラインバンクリソースを含むか、又はオンラインバンクリソースと接続される。しかしながら、他の実施形態では、パートナーアプリケーション142は、ダイレクトデビット支払(ACH支払)、電信交換若しくは支払い、プリペイドカード支払い又は地域/会社固有支払など、他のタイプの支払いネットワーク及び支払いタイプに対応し得る。
【0044】
[00048] これらのサービスを利用する際、実体データ144が生成及び/又は受信され得る。実体データ144は、デジタルフォームに入力されたとき及び/又はオンボード処理に提供されたとき、サービスプロバイダサーバ120によって処理され得るデータに更に対応し得る。例えば、実体データ144は、実体が有効な会社、企業などであることを証明するために必要とされ得る実体の組織データ及び/又は形成データを含み得る。したがって、実体データ144は、処理のためにサービスプロバイダサーバ120に提供され得る。実体データ144をサービスプロバイダサーバ120に提供する際、オンボードのためにデジタルフォームで必要とされるデータなどの実体データの全て又は一部は、オンボードアプリケーション130のためのAPI132の1つへのAPIコールを通して提供され得る。データを共有するための認証は、oAuthなどを通して提供され得、クライアント資格情報は、トークン化され得、及び/又はパートナーサービス140によって提供され得る。データは、APIによって変換され、及び/又はAPIのためにフォーマットされ得る。いくつかの実施形態では、実体データ144は、Javascriptオブジェクト表記法(JSON)、JSONB又はAPIコールが実体データ144のためのデータペイロードを有する他のデータコンテナとして提供され得る。照会応答が作成されてパートナーサービス140に提供し戻され得、これは、照会トークン及び/又はコードを含み得る。いくつかの実施形態では、パートナーアプリケーション142は、デジタル通信、ダッシュボードアイコン又はバナーなどを介して実体に通知を出力するために使用され得る。
【0045】
[00049] パートナーサービス140は、パートナーサービス140の一時的及び/又は非一時的メモリに記憶されたデータベース146を更に含み得、これは、様々なアプリケーション及びデータを記憶し、パートナーサービス140の様々なモジュールの実行中に利用され得る。したがって、データベース146は、例えば、オペレーティングシステムレジストリエントリなどの識別子、パートナーサービス140のハードウェアに関連付けられた識別子又はデータ及び口座の識別及び/又は認証に使用される識別子及び資格情報などの他の適切な識別子を含み得る。データベース146は、サービスプロバイダサーバ120に顧客をオンボードするために使用される実体データ144を含み得る。
【0046】
[00050] パートナーサービス140は、クライアントデバイス110、サービスプロバイダサーバ120及び/又は別のデバイス若しくはサーバと通信するように適合された少なくとも1つのネットワークインタフェースコンポーネント148を含む。様々な実施形態では、ネットワークインタフェースコンポーネント148は、DSL(例えば、デジタル加入者線)モデム、PSTN(公衆交換電話網)モデム、イーサネットデバイス、ブロードバンドデバイス、衛星デバイス、及び/又は様々な他のタイプの有線及び/又は無線ネットワーク通信デバイスを含み得る。
【0047】
[00051] ネットワーク150は、単一のネットワーク又は複数のネットワークの組み合わせとして実装され得る。例えば、様々な実施形態では、ネットワーク150は、インターネット又は1つ若しくは複数のイントラネット、固定電話回線網、無線ネットワーク及び/又は他の適切なタイプのネットワークを含み得る。ネットワーク150は、システム100の様々なコンポーネントによってアクセス可能なプライベート若しくはローカルエリアネットワークなどの小規模通信ネットワーク又は広域ネットワーク若しくはインターネットなどの大規模ネットワークに対応し得る。
【0048】
[00052] 図2は、ある実施形態による、フォームデータ構造内のデータ入力及び記入を自動的に実行するための、パートナーサービスプロバイダとのインタフェースに使用されるアプリケーションプログラミングインタフェースの例示的なシステムアーキテクチャ200である。システムアーキテクチャ200は、図1のシステム100を参照して説明したサービスプロバイダサーバ120のデバイス、サーバ又はクラウドコンピューティング計算機など、サービスプロバイダのイングレス202との相互作用を可能にし得るネットワーク150を含む。これに関して、イングレス202は、サービスプロバイダサーバ120及び/又はAPI132のサービスへの外部アクセスを提供及び管理するAPI(例えば、システム100のAPI132の1つ)のAPIオブジェクトなどに対応し得る。
【0049】
[00053] これに関して、イングレス202は、パートナーサービスプロバイダなどの外部ソースからサービスプロバイダへのAPIコールを受信する際、負荷分散、セキュアソケットレイヤ(SSL)処理などを提供し得る。イングレス202は、例えば、外部パートナーサービスのコンピューティングシステムからサービスプロバイダのシステムのAPIへのAPIコールを可能にするために、ネットワーク150からサービスプロバイダのシステム及び/又はコンピューティングアーキテクチャ内のAPIへのネットワークトラフィックルートを露出させるために利用され得る。これは、ネットワーク150からサービスプロバイダのAPIへのハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)及びHTTPSトラフィックを含み得る。イングレス202は、サービスプロバイダのコンピューティングシステムのための異なるAPIの指定とともに、認証及び認可メカニズム並びにフィルタリングを提供し得るAPIライブラリ204を利用し得る。これは、oAuth、oAuth2(若しくはoAuth 2.0)及び/又はセキュアパートナートークンを通してなど、外部サービスプロバイダの認証のための認証パラメータ及び技術の指定を含み得る。
【0050】
[00054] セキュアパートナートークンは、外部パートナーサービス及びサービスプロバイダからのデータを信頼するために必要とされ得る。これに関して、信頼できるパートナーサービスプロバイダは、イングレス202を介して認証サーバ及び/又はシステムへのコールを実行してセキュアパートナーアクセストークンを受信することができ、このセキュアパートナーアクセストークンは、オンボードのための顧客データ及び実体データのオンボード動作及びデータ送信を実行する際、使用及び認証のためにパートナーサービスプロバイダに発行され得る。セキュアパートナートークンは、セキュア(例えば、oAuthアクセストークン)であり得、照会のための顧客データ及び実体データを提供するために使用され得るが、他の口座及びデータ(例えば、サービスプロバイダでオンボードする他の未知の顧客及び/又は実体)へのアクセスを許可しない。APIライブラリ204は、1つ以上のデジタルフォームフィールド及び/又はデータフォーマット及びコンテナへのデータ入力のためのデジタルフォームでの処理のために使用されるJSON又はJSONBなど、データオブジェクト及びデータコンテナを送信するためのファイル及びデータ交換フォーマットを更に指定し得る。
【0051】
[00055] イングレス202は、サービスプロバイダのプラットフォームAPI208など、既存のAPIエンドポイント206にデータを提供することができる。これは、1つ以上のサービスのプラットフォームのAPIを提供する既存のAPIエンドポイントを含み得る。しかしながら、本明細書で説明する構成されたオンボードシステムでは、イングレス202は、代わりに、オンボードAPI210、将来のAPI212及び/又は口座API214の1つ以上にルーティングすることができる。新しいAPIサービスは、事前記入デジタルフォームを介したオンボードサービスのためにカスタム設定されたAPIサービス及びエンドポイント並びに将来のAPIサービス及びエンドポイントのために共有され得るAPIライブラリ204を使用して、オンボードAPI210、将来のAPI212及び/又は口座API214のための新しいAPIエンドポイントをホストすることができる。APIは、オンボードAPI210のためのオンボード、将来のAPI212のための別の将来のAPIサービス、口座API214のための口座サービス並びに会計、経費管理、引受及びクレジットサービスなどのような他のサービスのような特定の製品ドメインによってグループ化され得る。更に、特定の商品ドメインAPIを有する既存のサービス前に、移行よりも先に通信が既存のAPIエンドポイント206にルーティングされ得る。これは、APIコールのための新しいAPIへの新しいコードパスに基づいて負荷分散及びルーティングを実行するために、コントローラとしてイングレス202を更新及び構成することを含み得、実装に関する問題をテストし、及び/又は切り替え後にプラットフォームAPI208から既存のAPIコードを削除する際に切り替え(例えば、オン若しくはオフ)可能であり得る。
【0052】
[00056] 図3は、ある実施形態による、オンボードのためのフォームデータ構造内の自動データ入力及び記入を提供するための、パートナーサービスプロバイダとのサービスプロバイダ相互作用の例示的な図300である。図3図300は、図1のシステム100を参照して説明したオンボードアプリケーション130を使用して、サービスプロバイダサーバ120によって提供されるカスタマイズ及び/又は構成されたAPIサービス及びエンドポイントを通して、自動フォーム記入及びオンボードを提供する処理の表現を含む。これに関して、図300は、図2のシステム100及びシステムアーキテクチャ200に関して説明したように、例えばシステムアーキテクチャ200を参照して説明したオンボードAPI210を使用して、データを交換するためのAPIエンドポイント及びコールを通して実行され得る。
【0053】
[00057] 図300は、オンボードAPI210に関連付けられたサービスプロバイダによって提供されるサービスをオンボードして取得するために、顧客実体の照会を提供するように照会パートナー302と相互作用し得るオンボードAPI210を含む。オンボードAPI210は、各照会パートナーに対して標準化されたAPIを提供するオンボードAPIサービス及び/又はオンボードAPIエンドポイントに対応し得る。このように、オンボードAPI210は、照会パートナー302の各々に対して特別にカスタマイズされて標準化されたAPIを含み得、これにより、実体データなどの受信された照会データのためのデータ構造及びフォーマットの、オンボードAPI210を提供する対応するサービスプロバイダによって処理され得るデータフォーマット、標準及び構造への変換を可能にすることができる。したがって、相互作用1において、パートナー照会は、特定の照会パートナー(例えば、オンボードAPI210に関連付けられたサービスプロバイダのサービスも利用し得る会社及び企業にサービスを提供し得るパートナーサービスプロバイダ)のためのAPIエンドポイントを介して発生する。相互作用1において実体のために照会データを提供する前又はそのとき、パートナーサービスに提供された以前に生成された安全なパートナートークン(例えば、oAuthトークン)を介するなどして認証が発生し得る。
【0054】
[00058] 照会データは、データペイロードを有するAPIコールを通して送信され得、データ入力及び事前記入のためのデジタルフォーム及びフィールドを有するオンボードAPI210による処理のために変換され得る。したがって、いくつかの実施形態では、照会パートナー302の異なるものに対する異なるAPIエンドポイントは、照会データに対する異なるデータ変換、データフォーマット及び/又はデータ構造要件を有し得る。照会パートナー302からの照会データは、1つ以上の企業設立文書、税及び/又は金融口座文書若しくはデータ(例えば、税状況、雇用者識別番号(EIN)若しくは他の税識別情報、IRS EIN出願若しくは申請など)、優良地位証明書、会社文書などを有する実体データに対応し得る。更に、他の照会パートナーからの照会データは、潜在的な顧客実体に対するオンボードのための事前記入フォームを提供する際、部分的又は完全なフォーム記入のために使用され得る金融データなどを含み得る。
【0055】
[00059] 相互作用2において、照会データは、パートナーデータベース304に記憶され、このパートナーデータベース304は、オンボード及び自動化されたフォーム記入のためにオンボードAPI210を利用するサービスプロバイダとの顧客実体のオンボードのためのデジタルデータフォームで処理するための1つ以上のデータ構造であり得る。パートナーデータベース304は、照会データ(例えば、オンボードを試行するためにフォームに入力するための実体のデータ)の記憶のために使用され得る。準備されると、及び/又は特定の処理ジョブ間隔(例えば、アップロード及びフォーム記入ジョブの実行のための特定の時間周期)において、相互作用3が発生し、照会データの事前指定されたアップロードがファイルストア306に対して実行される。様々な実施形態では、事前指定されたアップロードは、Amazon S3(登録商標)又はオブジェクトストレージを提供する別のサービスを使用するなど、事前指定されたS3アップロードであり得る。ファイルストア306は、事前指定されたアップロードのファイルストレージのためのストレージプール又はパーティションに対応し得、サブ相互作用3.1において、事前指定されたリンクがオブジェクトストレージのためにアップロードされてウェブリンク(例えば、URL又はURI)を介してリンクされた場合又は期限切れになった場合など、状態を変更する際にイベントが発生する。実体の照会データが正常にリンクされた場合、照会トークンが生成され、照会トークン及び/又は照会のためのリンクが照会パートナーの対応する1つに提供され得る。
【0056】
[00060] 相互作用4において、パートナーの照会トークン及び/又は照会リンクを含むリンクを有するサインアップは、潜在的な顧客又はサービスのためにサービスプロバイダでオンボードされ得る他の実体であり得る顧客実体308に送信される。これは、リダイレクトURL310を含み得、顧客実体308を、事前記入データ312を有するソフトサインアップにリダイレクトすることができる。リダイレクトURLは、照会トークン及び/又は照会リンクを利用して、デジタルフォームを完成させるための処理を提供するウェブページなどにアクセスすることができる。しかしながら、フォームの記入を迅速化し、及び顧客実体308のデータのための特定のフィールドのデータ入力を自動化するために、相互作用5において、顧客実体308へのパートナーの照会トークンを事前記入するフィールドに対してデータがフェッチされる。ソフトサインアップの事前記入データ312は、顧客/オンボード316処理と相互作用することによって取得され得、これによりknow your customer(KYC)知識ベース318にアクセスして、実体の照会データを検証し、及び/又は利用可能なKYCデータから追加のデータを追加することができる。
【0057】
[00061] 顧客/オンボード316によるオンボードAPI210との相互作用6は、その後、オンボードAPI210を通して顧客実体308の照会データを検索する。照会データは、パートナーデータベース304及び/又はファイルストア306からの照会データを使用して、デジタルフォーム及び/又はインタフェースフィールド及び要素に対して検索及び/又はロードされ得る。その後、ダッシュボードAPI314は、顧客実体308をオンボードするかどうかのオンボード及び意思決定のために、部分的又は完全に記入されたデータフィールド及び実体データを伴うデジタルフォームで提示され得る。更に、事前記入フォームの提供及び/又は顧客実体308によるオンボード要求の判定時、照会パートナー302からのデータがより信頼できるとみなされ得るため、例外が許可され、追加の恩恵が提供され得る。したがって、リスク分析及び不正データ処理は、信頼できる照会データに基づいて低減され得る。
【0058】
[00062] 相互作用7において、関連する照会トークンで口座がオンボード又はリジェクトされると、イベントが発生する。例えば、オンボードAPI210と照会パートナー302との間にリアルタイム/双方向リンクが維持されて、オンボードのための事前記入フォームを有する顧客実体に対する照会のステータスに任意の変更において照会パートナー302を更新することができる。オンボードAPI210を介して、オンボードのためにサービスプロバイダに照会されている顧客実体がそれらのアプリケーション及びデジタルフォームを提出した場合などの変更がなされた場合、ステータスを更新するためにコールバック又はウェブフックが使用され得る。これにより、照会パートナー302に、サービスプロバイダにサインアップするためのリンクの表示を中止させて、自分の照会トークン、コード又はウェブリンクを視認させ、及び/又は事前記入フォームを介してサービスプロバイダにサインアップするように実体に通知する電子通信を受信することができる。更に、照会パートナー302は、照会に対する支払い、クレジット又はボーナスを提供され得る。これは、オンボードデジタルフォームの提出、承認などの後に提供され得、即時のボーナスであり得、(例えば、いずれの実体がオンボードを実行したかを曖昧にするために)ある期間にわたって生じ得る。
【0059】
[00063] 図4は、ある実施形態による、アプリケーションプログラミングインタフェースを使用するフォームデータ構造の自動データ入力のための例示的なフローチャート400である。本明細書で説明するフローチャート400の1つ以上のステップ、処理及び方法は、必要に応じて又は適切に省略されるか、異なる順序で実行されるか又は組み合わされ得ることに留意されたい。
【0060】
[00064] フローチャート400のステップ402において、オンボードデータを交換するために、パートナーサービスとのオンボードAPIが確立される。オンボードAPIは、サービスプロバイダによって確立され得、パートナーサービスのために、例えばパートナーサービスによってサービスプロバイダへの1つ以上の潜在的な顧客実体の照会のためのデータを通信するために使用されるオンボードAPIエンドポイントへのAPIコールを実行することなどにより、APIコールを交換するためにパートナーサービスによって使用されるAPIエンドポイントに対応し得る。したがって、パートナーサービスのAPIエンドポイントは、潜在的な顧客実体によるオンボード試行でサービスプロバイダが使用するために、パートナーサービスの特定のデータを通信及び/又は変換することを可能にし得る。
【0061】
[00065] ステップ404において、実体の組織及び/又はオンボードパラメータに関連付けられた実体データがAPIを介して受信される。実体データは、サービス(例えば、企業設立、税、金融又は他のサービス)が実体に提供されたとき、パートナーサービスによって処理及び/又は受信されるデータなどの照会データに対応し得る。したがって、実体データは、パートナーサービスによって実体に提供された1つ以上のサービスによって提供された及び/又はそれらに基づく、またサービスプロバイダによって実体に提供されたサービス(例えば、口座、クレジット及び引受、経費管理など)のために実体をオンボードする際にサービスプロバイダに関連し得る1つ以上の文書から提供され得る。ステップ406において、実体データは、オンボードシステム及びデジタルフォーム記入のためのAPIで使用するために変換される。データの変換は、デジタルフォーム及び/又はデジタルフォームのインタフェースの1つ以上のデータフィールドにデータを記憶及び/又は入力する際など、自動フォーム記入に必要な特定のデータ形式及び構造のためのものであり得る。
【0062】
[00066] ステップ408において、変換されたデータは、ユーザ入力なしにデジタルフォーム及び/又はデジタルフォームのデータフィールド及び要素と自動的に関連付けられる。これは、データベースなどにおいて変換された実体データに対して保存可能なフォームでデータを入力することを含み得る。いくつかの実施形態では、データは、デジタルフォームのデータフィールド内にデータを記入するために後に使用され得るデジタルフォームの特定のデータフィールドに関連付けられ得る。他の実施形態では、デジタルフォームは、機械学習(ML)モデルを使用するなどして変換されたデータ及び/又は変換されたデータのためのデータ構造でインテリジェントに事前記入され得る。このように、フォームは、デジタルフォーム内の対応するデータフィールドで事前記入され、及び/又は変換されたデータ及び/又はデータ構造に関連付けられ得る。
【0063】
[00067] フォームが自動的に記入され、及び/又は変換されたデータがデジタルフォームに関連付けられると、ステップ410において、変換されたデータ及び/又はデジタルフォームに対してアクセス可能なデータ構造が記憶される。これは、デジタルフォームの特定のフィールド及び要素に関連付けられる変換データのデータ構造を記憶することを含み得る。他の実施形態では、変換されたデータをデータフィールドに有する事前記入フォームが生成され得、そのフォームのデータ構造が記憶され得る。ステップ412において、アクセス可能なデータ構造を介してデジタルフォームにアクセスするためのメッセージは、実体のデジタルアドレスなど(例えば、電子メールアドレス、別のウェブサイト又はアプリケーション内のダッシュボードなど)に通信される。いくつかの実施形態では、メッセージは、サービスプロバイダによって送信され得るが、メッセージは、同様に又は代わりに、照会を実行するパートナーサービスによって送信され得る。
【0064】
[00068] したがって、本明細書で説明する様々な実施形態を使用することにより、会社は、データフィールド及び要素内へのデータ入力をより良好に(例えば、より効率的及びより正確に)自動的に実行することができ、これらのフィールド及び要素内への手動データ入力の必要性を排除することができる。更に、これにより、サービスプロバイダとのデジタルフォームを完成させるために必要なデータ処理及び入力を迅速化することができる。したがって、本明細書で提供されるAPI統合及びエンドポイントは、異なるサービスプロバイダの別々のコンピューティングシステム間のデータ通信及び処理を改善し、それにより異なるプラットフォームにわたるデータを統一し、リスク分析処理を低減する検証済みデータを利用する。
【0065】
[00069] 図5は、ある実施形態による、図1の1つ又は複数のコンポーネントを実装するのに適したコンピュータシステムのブロック図である。様々な実施形態において、通信デバイスは、ネットワークとの通信が可能なパーソナルコンピューティングデバイス(例えば、スマートフォン、コンピューティングタブレット、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、眼鏡又は時計などのウェアラブルコンピューティングデバイス、ブルートゥースデバイス、キーフォブ、IDカードなど)を含み得る。サービスプロバイダは、ネットワークとの通信が可能なネットワークコンピューティングデバイス(例えば、ネットワークサーバ)を利用し得る。ユーザ及びサービスプロバイダによって利用される各デバイスは、以下の方法でコンピュータシステム500として実装され得ることが理解されるものとする。
【0066】
[00070] コンピュータシステム500は、バス502又はコンピュータシステム500の様々なコンポーネント間で情報データ、信号及び情報を通信するための他の通信機構を含む。コンポーネントは、キーパッド/キーボードからキーを選択すること、1つ若しくは複数のボタン、画像若しくはリンクを選択すること及び/又は1つ若しくは複数の画像などを移動させることなどのユーザアクションを処理し、対応する信号をバス502に送る入出力(I/O)コンポーネント504を含む。I/Oコンポーネント504は、ディスプレイ511及びカーソル制御装置513(キーボード、キーパッド、マウスなど)などの出力コンポーネントも含み得る。任意選択のオーディオ/ビジュアル入力/出力(I/O)コンポーネント505は、ユーザがオーディオ信号を変換することによって情報を入力するために音声を使用し、及び/又はオブジェクトを有するシーンのビジュアルデータを捕捉することによって画像/ビデオを入力若しくは記録することを可能にするためにも含まれ得る。オーディオ/ビジュアルI/Oコンポーネント505は、ユーザがオーディオを聴き、そのような画像/ビデオの投影を含む画像/ビデオを観ることを可能にし得る。トランシーバ又はネットワークインタフェース506は、コンピュータシステム500と、別の通信デバイス、サービスデバイス又はサービスプロバイダサーバなどの他のデバイスとの間においてネットワーク150上で信号の送信及び受信を行う。ある実施形態では、他の伝送媒体及び方法も適し得るが、送信は、無線である。マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)又は他の処理コンポーネントであり得る1つ又は複数のプロセッサ512は、コンピュータシステム500上での表示又は通信リンク518を介した他のデバイスへの送信などのために、これらの様々な信号を処理する。1つ又は複数のプロセッサ512は、他のデバイスへのクッキー又はIPアドレスなどの情報の送信も制御し得る。
【0067】
[00071] コンピュータシステム500のコンポーネントは、システムメモリコンポーネント514(例えば、RAM)、静的ストレージコンポーネント516(例えば、ROM)及び/又はディスクドライブ517も含む。コンピュータシステム500は、システムメモリコンポーネント514に含まれる命令の1つ又は複数のシーケンスを実行することにより、1つ又は複数のプロセッサ512及び他のコンポーネントによって特定の動作を行う。コンピュータ可読媒体において、論理が符号化され得、コンピュータ可読媒体とは、実行のために命令を1つ又は複数のプロセッサ512に提供することに関与する媒体を指し得る。このような媒体は、限定されないが、不揮発性媒体、揮発性媒体及び伝送媒体を含む多くの形態を取り得る。様々な実施形態において、不揮発性媒体は、光ディスク又は磁気ディスクを含み、揮発性媒体は、システムメモリコンポーネント514などの動的メモリを含み、伝送媒体は、バス502を含むワイヤを含む同軸ケーブル、銅線及び光ファイバを含む。ある実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体において、論理が符号化される。ある例では、伝送媒体は、電波、光及び赤外線データ通信中に生成されるものなどの音波又は光波の形態を取り得る。
【0068】
[00072] コンピュータ可読媒体の幾つかの一般的な形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、他の磁気媒体、CD-ROM、他の光学式媒体、パンチカード、紙テープ、孔のパターンを有した他の物理的媒体、RAM、PROM、EEPROM、フラッシュEEPROM、他のメモリチップ若しくはカートリッジ又はコンピュータの読み出しに適応した他の媒体を含む。
【0069】
[00073] 本開示の様々な実施形態において、本開示を実施するための命令シーケンスの実行は、コンピュータシステム500によって行われ得る。本開示の様々な他の実施形態において、通信リンク518によってネットワーク(例えば、LAN、WLAN、PTSN及び/又は様々な他の有線若しくは無線ネットワーク(通信ネットワーク、モバイルネットワーク及び携帯電話ネットワークを含む)など)に結合された複数のコンピュータシステム500は、互いに協働して本開示を実施するための命令シーケンスを行い得る。
【0070】
[00074] 適用可能な場合、本開示によって提供される様々な実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせを用いて実装され得る。また、適用可能な場合、本明細書に記載される様々なハードウェアコンポーネント及び/又はソフトウェアコンポーネントは、本開示の趣旨から逸脱することなく、ソフトウェア、ハードウェア及び/又はその両方を含む複合コンポーネントに統合され得る。適用可能な場合、本明細書に記載される様々なハードウェアコンポーネント及び/又はソフトウェアコンポーネントは、本開示の範囲から逸脱することなく、ソフトウェア、ハードウェア又はその両方を含むサブコンポーネントに分離され得る。更に、適用可能な場合、ソフトウェアコンポーネントがハードウェアコンポーネントとして実装され得ること(その逆の場合も同じ)が考えられる。
【0071】
[00075] プログラムコード及び/又はデータなどの本開示に従ったソフトウェアは、1つ又は複数のコンピュータ可読媒体に保存され得る。ネットワーク化された及び/又は別様の1つ又は複数の汎用又は特定目的のコンピュータ及び/又はコンピュータシステムを使用して、本明細書で識別されたソフトウェアが実装され得ることも考えられる。適用可能な場合、本明細書に記載される様々なステップの順序付けは、本明細書に記載される特徴を提供するために変更され得、複合ステップに統合され得、及び/又はサブステップに分離され得る。
【0072】
[00076] 上記の本開示は、開示された正確な形態又は特定の使用分野に本開示を限定することを意図していない。そのため、本明細書に明示的に記載されていようと又は暗示されていようと、本開示に対する様々な代替実施形態及び/又は変更形態が本開示に鑑みて可能であることが考えられる。本開示の上記のように記載された実施形態を有することにより、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、形態及び詳細における変更形態がなされ得ることを認識するであろう。したがって、本開示は、特許請求の範囲によってのみ限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】