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特表2024-528449事前設定された測位参照信号(PRS)を規定およびシグナリングするための方法ならびにデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】事前設定された測位参照信号(PRS)を規定およびシグナリングするための方法ならびにデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/02 20090101AFI20240723BHJP
   H04W 72/21 20230101ALI20240723BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240723BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20240723BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W72/21
H04W72/23
H04W64/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578884
(86)(22)【出願日】2022-06-20
(85)【翻訳文提出日】2024-02-20
(86)【国際出願番号】 IB2022055717
(87)【国際公開番号】W WO2022269467
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】63/213,665
(32)【優先日】2021-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.ZIGBEE
3.3GPP
4.Blu-ray
5.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100199705
【弁理士】
【氏名又は名称】仙波 和之
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】シュレエバスタフ, リテッシュ
(72)【発明者】
【氏名】リアジド, ヤジド
(72)【発明者】
【氏名】ムルガナタン, シヴァ
(72)【発明者】
【氏名】リンドマーク, グスタフ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ51
(57)【要約】
実施形態が、無線アクセスネットワーク(RAN)における測位のために設定されたユーザ機器(UE)のための方法を含む。そのような方法は、RANに関連する測位ノードから、RANによって送信される測位参照信号(PRS)のための複数の設定と、複数の設定に関連する対応する複数の設定インデックスとを受信することを含む。そのような方法は、PRSを受信する必要を決定し、1つまたは複数の選択ルールに基づいて、複数の設定のうちの1つまたは複数を選択することと、測位ノードに、RANによるPRS送信についての1つまたは複数の要求を送信することとを含む。1つまたは複数の要求は、選択された1つまたは複数の設定に関連する1つまたは複数の設定インデックスを含む。他の実施形態が、測位ノードのためのおよびRANノードのための相補的な方法、ならびに、そのような方法を実施するように設定されたUE、測位ノード、およびRANノードを含む。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセスネットワーク(RAN)における測位のために設定されたユーザ機器(UE)のための方法であって、前記方法は、
前記RANに関連する測位ノードから、
前記RANによって送信される測位参照信号(PRS)のための複数の設定と、
前記複数の設定に関連する対応する複数の設定インデックスと
を受信すること(1310)と、
PRSを受信する必要を決定し、1つまたは複数の選択ルールに基づいて、前記複数の設定のうちの1つまたは複数を選択すること(1340)と、
前記測位ノードに、前記RANによるPRS送信についての1つまたは複数の要求を送信すること(1350)であって、前記1つまたは複数の要求が、前記選択された1つまたは複数の設定に関連する1つまたは複数の設定インデックスを含む、ことと
を含む、方法。
【請求項2】
前記複数の設定が、以下の特性またはパラメータ、すなわち、
PRS送信周期性、
PRS送信帯域幅、
使用されるPRS送信周波数レイヤの数、
使用される特定のPRS送信周波数レイヤ、
PRSを送信するRANノードの数、
PRSを送信する特定のRANノード、
PRSを送信するRANノードの地理的構成、
ノードごとのPRSリソースセットの数、
PRSリソースセットごとのPRSの数、
前記設定に従ってPRSを送信することに関連するエネルギー消費および/またはシグナリングオーバーヘッド、
関連のある地理的エリア、
測位空間次元、
測位正確さサービス品質(QoS)、ならびに
測位レイテンシQoS
のうちの1つまたは複数に基づいて互いに区別される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記測位ノードから、前記複数の設定が区別された、前記特性またはパラメータの指示を受信すること(1320)をさらに含み、前記複数の設定のうちの1つまたは複数を選択することが、前記指示された特性またはパラメータに基づく、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記測位ノードから前記選択ルールを受信すること(1330)をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の設定は、
設定パラメータについてのデフォルト値を含む第1の設定と、
1つまたは複数のさらなる設定であって、各さらなる設定が、前記デフォルト値とは異なる値を有する前記設定パラメータのうちの設定パラメータのみを含む、1つまたは複数のさらなる設定と
を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の設定が、ブロードキャストされた第1のシステム情報ブロック(SIB)を介して受信され、
前記1つまたは複数のさらなる設定が、ブロードキャストされた第2のSIBを介して受信され、
前記第1のSIBは、前記第1の設定が、デフォルト設定、またはアクティブ設定のうちの1つであることを指示する、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
各要求が、1つの選択された設定に関連する1つのインデックスを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記選択ルールは、それぞれの設定がその順序で前記UEによって要求され得るような、連続した順序を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記1つまたは複数の要求が、初期要求と、1つまたは複数の後続の要求とを含み、前記選択ルールが、
前記初期要求において前記UEによって要求され得る設定の第1のサブセットを識別する第1のルールと、
前記後続の要求において前記UEによって要求され得る設定の第2のサブセットを識別する第2のルールと
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
設定の前記第1のサブセットが、PRSを送信するための最低エネルギーを必要とする第1の設定を含み、
前記第2のサブセットが、前記第1の設定よりも、PRSを送信するためのより多くのエネルギーを必要とする少なくとも1つの設定を含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
1つまたは複数の選択ルールに基づいて、前記複数の設定のうちの1つまたは複数を選択すること(1340)は、
前記第1の設定に従うPRS送信に基づく測位が、測位サービス品質(QoS)しきい値を満たすことになるかどうかを決定すること(1341)と、
前記測位QoSしきい値が満たされることになることが決定されたとき、前記第1の設定を選択すること(1342)と、
前記測位QoSしきい値が満たされないことになることが決定されたとき、前記第2のサブセットの設定を選択すること(1341)と
を含み、
前記測位QoSしきい値が、正確さおよびレイテンシのうちの1つまたは複数に関係する、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のサブセットが、前記第1の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第2の設定と、前記第2の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第3の設定とを含み、
前記1つまたは複数の後続の要求が、第1の後続の要求と、前記第1の後続の要求の後の第2の後続の要求とを含み、
前記第2のルールは、前記第2の設定が前記第1の後続の要求のために選択され得ることと、前記第3の設定が前記第2の後続の要求のために選択され得ることとを識別する、
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記1つまたは複数の要求が、少なくとも2つの設定インデックスを含む単一の要求を含み、
前記選択ルールが、前記単一の要求中に含まれる前記少なくとも2つの設定インデックスに関連する少なくとも2つの設定の間で共通でなければならない、1つまたは複数の設定パラメータを指示する第3のルールを含む、
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第3のルールは、少なくとも以下のパラメータ、すなわち、PRS送信周期性と、PRSを送信する特定のRANノードとが、前記少なくとも選択された設定の間で共通でなければならないことを指示する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記単一の要求中に含まれる前記少なくとも2つの設定インデックスに関連する前記少なくとも2つの設定に従ってコヒーレントに送信されるPRSに対して測位測定を実施すること(1360)をさらに含む、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
無線アクセスネットワーク(RAN)に関連する測位ノードのための方法であって、前記方法は、
RANノードによって送信される測位参照信号(PRS)のための複数の設定を決定すること(1410)であって、前記複数の設定が、対応する複数の設定インデックスに関連する、ことと、
前記RANノードに、および前記RANにおいて動作するユーザ機器(UE)に、前記複数の設定と、前記関連する複数の設定インデックスとを送ること(1420)と、
前記UEから、前記RANによるPRS送信についての1つまたは複数の要求を受信すること(1450)であって、前記1つまたは複数の要求が、前記UEによって選択された前記複数の設定のうちの1つまたは複数に関連する前記複数の設定インデックスのうちの1つまたは複数を含む、ことと
を含む、方法。
【請求項17】
前記複数の設定が、以下の特性またはパラメータ、すなわち、
PRS送信周期性、
PRS送信帯域幅、
使用されるPRS送信周波数レイヤの数、
使用される特定のPRS送信周波数レイヤ、
PRSを送信するRANノードの数、
PRSを送信する特定のRANノード、
PRSを送信するRANノードの地理的構成、
ノードごとのPRSリソースセットの数、
PRSリソースセットごとのPRSの数、
前記設定に従ってPRSを送信することに関連するエネルギー消費および/またはシグナリングオーバーヘッド、
関連のある地理的エリア、
測位空間次元、
測位正確さサービス品質(QoS)、ならびに
測位レイテンシQoS
のうちの1つまたは複数に基づいて互いに区別される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記UEに、前記複数の設定が区別された、前記特性またはパラメータの指示を送ること(1430)をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記複数の設定は、
設定パラメータについてのデフォルト値を含む第1の設定と、
1つまたは複数のさらなる設定であって、各さらなる設定が、前記デフォルト値とは異なる値を有する前記設定パラメータのうちの設定パラメータのみを含む、1つまたは複数のさらなる設定と
を含む、請求項16から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の設定が、前記RANによって、第1のシステム情報ブロック(SIB)のブロードキャストを介して送られ、
前記1つまたは複数のさらなる設定が、前記RANによって、第2のSIBのブロードキャストを介して送られ、
前記第1のSIBは、前記第1の設定が、デフォルト設定、またはアクティブ設定のうちの1つであることを指示する、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記UEによって選択された1つまたは複数の設定、または前記測位ノードによって選択された1つまたは複数のさらなる設定のうちの1つに従って、PRSを送信するように前記RANノードを設定すること(1460)をさらに含む、請求項16から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記UEに、前記複数の設定の間で選択するための選択ルールを送ること(1440)をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
各要求が、前記UEによって選択された1つの設定に関連する1つのインデックスを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記選択ルールは、それぞれの設定がその順序で前記UEによって要求され得るような、連続した順序を含む、請求項22または23に記載の方法。
【請求項25】
前記1つまたは複数の要求が、初期要求と、1つまたは複数の後続の要求とを含み、前記選択ルールが、
前記初期要求において前記UEによって要求され得る設定の第1のサブセットを識別する第1のルールと、
前記後続の要求において前記UEによって要求され得る設定の第2のサブセットを識別する第2のルールと
を含む、請求項22または23に記載の方法。
【請求項26】
前記第1のサブセットが、PRSを送信するための最低エネルギーを必要とする第1の設定を含み、
前記第2のサブセットが、前記第1の設定よりも、PRSを送信するためのより多くのエネルギーを必要とする少なくとも1つの設定を含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記選択ルールが、前記第1の設定と前記第2のサブセットの設定との間の選択のための測位サービス品質(QoS)しきい値を含み、
前記測位QoSしきい値が、正確さおよびレイテンシのうちの1つまたは複数に関係する、
請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第2のサブセットが、前記第1の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第2の設定と、前記第2の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第3の設定とを含み、
前記1つまたは複数の後続の要求が、第1の後続の要求と、前記第1の後続の要求の後の第2の後続の要求とを含み、
前記第2のルールは、前記第2の設定が前記第1の後続の要求のために選択され得ることと、前記第3の設定が前記第2の後続の要求のために選択され得ることとを識別する、
請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記1つまたは複数の要求が、少なくとも2つの設定インデックスを含む単一の要求を含み、
前記選択ルールが、前記単一の要求中に含まれる前記少なくとも2つの設定インデックスに関連する少なくとも2つの設定の間で共通でなければならない、1つまたは複数の設定パラメータを指示する第3のルールを含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項30】
前記第3のルールは、少なくとも以下のパラメータ、すなわち、PRS送信周期性と、PRSを送信する特定のRANノードとが、前記少なくとも2つの設定の間で共通でなければならないことを指示する、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記RANノードを設定すること(1460)が、前記単一の要求中に含まれる前記少なくとも2つの設定インデックスに関連する前記少なくとも2つの設定に従ってPRSをコヒーレントに送信するように複数の前記RANノードを設定すること(1461)を含む、請求項29または30に記載の方法。
【請求項32】
前記複数の設定を決定すること(1410)が、
PRS送信のためのデフォルト設定を取得すること(1411)と、
前記複数の設定を、
前記デフォルト設定に従って送信されたPRSに対してUEによって行われる測定、
前記ノードの能力、
前記RANにおいて動作するUEの数、および
1つまたは複数の区別する特性またはパラメータ
に基づいて、決定すること(1412)と
を含む、請求項16から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記複数の設定を決定すること(1410)が、前記複数の設定を、
前記複数の設定に従って送信されたPRSに対してUEによって行われる測定、
前記ノードの更新された能力、
前記RANにおいて動作するUEの更新された数、および
前記1つまたは複数の区別する特性またはパラメータ
のうちの1つまたは複数に基づいて、適応させること(1413)を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
無線アクセスネットワーク(RAN)ノードのための方法であって、前記方法は、
前記RANに関連する測位ノードから、
測位参照信号(PRS)送信のための複数の設定と、
前記複数の設定に関連する対応する複数の設定インデックスと
を受信すること(1510)と、
その後、前記測位ノードから、PRS送信についての1つまたは複数の要求を受信すること(1530)であって、前記1つまたは複数の要求が、前記複数の設定インデックスのうちの1つまたは複数を含む、ことと、
前記1つまたは複数の要求中に含まれる前記1つまたは複数の設定インデックスに関連する前記設定のうちの1つまたは複数に従ってPRSを送信すること(1540)と
を含む、方法。
【請求項35】
前記複数の設定が、以下の特性またはパラメータ、すなわち、
PRS送信周期性、
PRS送信帯域幅、
使用されるPRS送信周波数レイヤの数、
使用される特定のPRS送信周波数レイヤ、
PRSを送信するRANノードの数、
PRSを送信する特定のRANノード、
PRSを送信するRANノードの地理的構成、
ノードごとのPRSリソースセットの数、
PRSリソースセットごとのPRSの数、
前記設定に従ってPRSを送信することに関連するエネルギー消費および/またはシグナリングオーバーヘッド、
関連のある地理的エリア、
測位空間次元、
測位正確さサービス品質(QoS)、ならびに
測位レイテンシQoS
のうちの1つまたは複数に基づいて互いに区別される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記複数の設定は、
設定パラメータについてのデフォルト値を含む第1の設定と、
1つまたは複数のさらなる設定であって、各さらなる設定が、前記デフォルト値とは異なる値を有する前記設定パラメータのうちの設定パラメータのみを含む、1つまたは複数のさらなる設定と
を含む、請求項34または35に記載の方法。
【請求項37】
前記方法が、第1のシステム情報ブロック(SIB)中で前記第1の設定をブロードキャストし、第2のSIB中で前記1つまたは複数のさらなる設定をブロードキャストすること(1520)をさらに含み、
前記第1のSIBは、前記第1の設定が、デフォルト設定、またはアクティブ設定のうちの1つであることを指示する、
請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記1つまたは複数の要求が、初期要求と、1つまたは複数の後続の要求とを含み、前記設定が、
前記初期要求においてUEによって要求され得る設定の第1のサブセットと、
前記後続の要求において前記UEによって要求され得る設定の第2のサブセットと
を含む、請求項34から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
設定の前記第1のサブセットが、PRSを送信するための最低エネルギーを必要とする第1の設定を含み、
前記第2のサブセットが、前記第1の設定よりも、PRSを送信するためのより多くのエネルギーを必要とする少なくとも1つの設定を含む、
請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記第2のサブセットが、前記第1の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第2の設定と、前記第2の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第3の設定とを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記1つまたは複数の要求が、前記複数の設定インデックスのうちの少なくとも2つを含む単一の要求を含み、
少なくともPRS送信周期性が、前記単一の要求中に含まれる前記少なくとも2つの設定インデックスに関連する少なくとも2つの設定の間で共通である、
請求項34から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
PRSを送信すること(1540)が、前記単一の要求中に含まれる前記少なくとも2つの設定インデックスに関連する前記少なくとも2つの設定に従ってPRSをコヒーレントに送信すること(!541)をさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
無線アクセスネットワーク(RAN)(199、299、420、1604)における測位のために設定されたユーザ機器(UE)(205、310、410、1612、1700、2106)であって、前記UEが、
RANノード(100、210、220、421、422、610、1210、1610、1800、2002、2104)、および前記RANに関連する測位ノード(440、450、460、1220、1800、2002)と通信するように設定された通信インターフェース回路(1710)と、
前記通信インターフェース回路に動作可能に結合された処理回路(1702)とを備え、それにより、前記処理回路および前記通信インターフェース回路は、
前記測位ノードから、
前記RANによって送信される測位参照信号(PRS)のための複数の設定と、
前記複数の設定に関連する対応する複数の設定インデックスと
を受信することと、
PRSを受信する必要を決定し、1つまたは複数の選択ルールに基づいて、前記複数の設定のうちの1つまたは複数を選択することと、
前記測位ノードに、前記RANによるPRS送信についての1つまたは複数の要求を送信することであって、前記1つまたは複数の要求が、前記選択された1つまたは複数の設定に関連する1つまたは複数の設定インデックスを含む、ことと
を行うように設定された、ユーザ機器(UE)(205、310、410、1612、1700、2106)。
【請求項44】
前記処理回路および前記通信インターフェース回路が、請求項2から15のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、請求項43に記載のUE。
【請求項45】
無線アクセスネットワーク(RAN)(199、299、420、1604)における測位のために設定されたユーザ機器(UE)(205、310、410、1612、1700、2106)であって、前記UEは、
前記RANに関連する測位ノード(440、450、460、1220、1800、2002)から、
前記RANによって送信される測位参照信号(PRS)のための複数の設定と、
前記複数の設定に関連する対応する複数の設定インデックスと
を受信することと、
PRSを受信する必要を決定し、1つまたは複数の選択ルールに基づいて、前記複数の設定のうちの1つまたは複数を選択することと、
前記測位ノードに、前記RANによるPRS送信についての1つまたは複数の要求を送信することであって、前記1つまたは複数の要求が、前記選択された1つまたは複数の設定に関連する1つまたは複数の設定インデックスを含む、ことと
を行うようにさらに設定された、ユーザ機器(UE)(205、310、410、1612、1700、2106)。
【請求項46】
請求項2から15のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、請求項45に記載のUE。
【請求項47】
無線アクセスネットワーク(RAN)(199、299、420、1604)における測位のために設定されたユーザ機器(UE)(205、310、410、1612、1700、2106)の処理回路(1702)によって実行されたとき、前記UEを、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体(1710)。
【請求項48】
無線アクセスネットワーク(RAN)(199、299、420、1604)における測位のために設定されたユーザ機器(UE)(205、310、410、1612、1700、2106)の処理回路(1702)によって実行されたとき、前記UEを、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム製品(1714)。
【請求項49】
無線アクセスネットワーク(RAN)(199、299、420、1604)とともに動作するように設定された測位ノード(440、450、460、1220、1800、2002)であって、前記測位ノードは、
RANノード(100、210、220、421、422、610、1210、1610、1800、2002、2104)、および前記RANにおいて動作するユーザ機器(UE)(205、310、410、1612、1700、2106)と通信するように設定された通信インターフェース回路(441、451、461、1806、2004)と、
前記通信インターフェース回路に動作可能に結合された処理回路(442、452、462、1802、2004)とを備え、それにより、前記処理回路および前記通信インターフェース回路は、
前記RANノードによって送信される測位参照信号(PRS)のための複数の設定を決定することであって、前記複数の設定が、対応する複数の設定インデックスに関連する、ことと、
前記RANノードに、および前記UEに、前記複数の設定と、前記関連する複数の設定インデックスとを送ることと、
前記UEから、前記RANによるPRS送信についての1つまたは複数の要求を受信することであって、前記1つまたは複数の要求が、前記UEによって選択された前記複数の設定のうちの1つまたは複数に関連する前記複数の設定インデックスのうちの1つまたは複数を含む、ことと
を行うように設定された、測位ノード(440、450、460、1220、1800、2002)。
【請求項50】
前記処理回路および前記通信インターフェース回路が、請求項17から33のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、請求項49に記載の測位ノード。
【請求項51】
無線アクセスネットワーク(RAN)(199、299、420、1604)とともに動作するように設定された測位ノード(440、450、460、1220、1800、2002)であって、前記測位ノードは、
RANノード(100、210、220、421、422、610、1210、1610、1800、2002、2104)によって送信される測位参照信号(PRS)のための複数の設定を決定することであって、前記複数の設定が、対応する複数の設定インデックスに関連する、ことと、
前記RANノードに、および前記RANにおいて動作するユーザ機器(UE)(205、310、410、1612、1700、2106)に、前記複数の設定と、前記関連する複数の設定インデックスとを送ることと、
前記UEから、前記RANによるPRS送信についての1つまたは複数の要求を受信することであって、前記1つまたは複数の要求が、前記UEによって選択された前記複数の設定のうちの1つまたは複数に関連する前記複数の設定インデックスのうちの1つまたは複数を含む、ことと
を行うようにさらに設定された、測位ノード(440、450、460、1220、1800、2002)。
【請求項52】
請求項17から33のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、請求項51に記載の測位ノード。
【請求項53】
無線アクセスネットワーク(RAN)(199、299、420、1604)とともに動作するように設定された測位ノード(440、450、460、1220、1800、2002)の処理回路(442、452、462、1802、2004)によって実行されたとき、前記測位ノードを、請求項16から33のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体(1804、2004)。
【請求項54】
無線アクセスネットワーク(RAN)(199、299、420、1604)とともに動作するように設定された測位ノード(440、450、460、1220、1800、2002)の処理回路(442、452、462、1802、2004)によって実行されたとき、前記測位ノードを、請求項16から33のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム製品(1804a、2004a)。
【請求項55】
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(100、210、220、421、422、610、1210、1610、1800、2002、2104)であって、
ユーザ機器(UE)(205、310、410、1612、1700、2106)、およびRANに関連する測位ノード(440、450、460、1220、1800、2002)と通信するように設定された通信インターフェース回路(1806、2004)と、
前記通信インターフェース回路に動作可能に結合された処理回路(1802、2004)とを備え、それにより、前記処理回路および前記通信インターフェース回路は、
前記測位ノードから、
測位参照信号(PRS)送信のための複数の設定と、
前記複数の設定に関連する対応する複数の設定インデックスと
を受信することと、
その後、前記測位ノードから、PRS送信についての1つまたは複数の要求を受信することであって、前記1つまたは複数の要求が、前記複数の設定インデックスのうちの1つまたは複数を含む、受信することと、
前記1つまたは複数の要求中に含まれる前記1つまたは複数の設定インデックスに関連する前記設定のうちの1つまたは複数に従ってPRSを送信することと
を行うように設定された、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(100、210、220、421、422、610、1210、1610、1800、2002、2104)。
【請求項56】
前記処理回路および前記通信インターフェース回路が、請求項35から42のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、請求項55に記載のRANノード。
【請求項57】
ユーザ機器(UE)(205、310、410、1612、1700、2106)の測位をサポートするように設定された無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(100、210、220、421、422、610、1210、1610、1800、2002、2104)であって、前記RANノードは、
RANに関連する測位ノード(440、450、460、1220、1800、2002)から、
測位参照信号(PRS)送信のための複数の設定と、
前記複数の設定に関連する対応する複数の設定インデックスと
を受信することと、
その後、前記測位ノードから、PRS送信についての1つまたは複数の要求を受信することであって、前記1つまたは複数の要求が、前記複数の設定インデックスのうちの1つまたは複数を含む、ことと、
前記1つまたは複数の要求中に含まれる前記1つまたは複数の設定インデックスに関連する前記設定のうちの1つまたは複数に従ってPRSを送信することと
を行うようにさらに設定された、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(100、210、220、421、422、610、1210、1610、1800、2002、2104)。
【請求項58】
請求項35から42のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、請求項57に記載のRANノード。
【請求項59】
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(100、210、220、421、422、610、1210、1610、1800、2002、2104)の処理回路(1802、2004)によって実行されたとき、前記RANノードを、請求項34から42のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体(1804、2004)。
【請求項60】
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(100、210、220、421、422、610、1210、1610、1800、2002、2104)の処理回路(1802、2004)によって実行されたとき、前記RANノードを、請求項34から42のいずれか一項に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム製品(1804a、2004a)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、無線通信ネットワークに関し、より詳細には、ユーザ機器(UE)の地理的ロケーションを決定するために使用され得る測位参照信号(PRS)のネットワーク送信に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、新無線(New Radio:NR)とも呼ばれるセルラシステムの第5世代(「5G」)が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)内で規格化されている。NRは、複数のおよび実質的に異なる使用事例をサポートするための最大フレキシビリティのために開発される。これらは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)と、マシン型通信(MTC)と、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)と、サイドリンクD2D(device-to-device)と、いくつかの他の使用事例とを含む。
【0003】
図1は、次世代RAN(NG-RAN)199と5Gコア(5GC)198とからなる5Gネットワークアーキテクチャの例示的な高レベル図を示す。NG-RAN199は、それぞれ、インターフェース102、152を介して接続されたgノードB(gNB)100、150など、1つまたは複数のNGインターフェースを介して5GCに接続されたgNBのセットを含むことができる。さらに、gNBは、gNB100とgNB150との間のXnインターフェース140など、1つまたは複数のXnインターフェースを介して互いに接続され得る。UEへのNRインターフェースに関して、gNBの各々は、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、またはそれらの組合せをサポートすることができる。
【0004】
NG-RAN199は、無線ネットワークレイヤ(RNL)とトランスポートネットワークレイヤ(TNL)とに階層化される。NG-RANアーキテクチャ、すなわち、NG-RAN論理ノードと、NG-RAN論理ノード間のインターフェースとは、RNLの一部として規定される。各NG-RANインターフェース(NG、Xn、F1)について、関係するTNLプロトコルと機能とが指定される。TNLは、ユーザプレーントランスポートとシグナリングトランスポートとのためのサービスを提供する。
【0005】
図1に示されているNG RAN論理ノードは、中央(または集中型)ユニット(CUまたはgNB-CU)と1つまたは複数の分散(または非集中型)ユニット(DUまたはgNB-DU)とを含む。たとえば、gNB100は、gNB-CU110と、gNB-DU120および130とを含む。CUは、上位レイヤプロトコルをホストし、DUの動作を制御することなど、様々なgNB機能を実施する論理ノードであり、DUは、下位レイヤプロトコルをホストし、gNB機能の様々なサブセットを含むことができる論理ノードである。したがって、CUおよびDUの各々は、処理回路と、(たとえば、通信のための)トランシーバ回路と、電力供給回路とを含む、それらのそれぞれの機能を実施するために必要とされる様々な回路を含むことができる。
【0006】
gNB-CUが、図1に示されているインターフェース122および132など、それぞれのF1論理インターフェース上でgNB-DUに接続する。gNB-CUおよび接続されたgNB-DUは、他のgNBおよび5GCにgNBとして見えるにすぎない。言い換えれば、F1インターフェースは、gNB-CUを越えて見えない。
【0007】
5G/NR技術は、多くの類似性を第4世代(4G)Long-Term Evolution(LTE)技術と共有する。たとえば、NRは、DLにおいてCP-OFDM(サイクリックプレフィックス直交周波数分割多重(OFDM))を使用し、ULにおいてCP-OFDMとDFT拡散OFDM(DFT-S-OFDM)の両方を使用する。別の例として、時間領域では、NR DL物理リソースおよびNR UL物理リソースは、等しいサイズの、1msサブフレームに編成される。サブフレームは、等しい持続時間の複数のスロットにさらに分割され、各スロットは複数のOFDMベースシンボルを含む。しかしながら、時間周波数リソースは、LTEセルについてよりも、NRセルについてはるかにフレキシブルに設定され得る。たとえば、LTEの場合のように、固定された15kHz OFDMサブキャリア間隔(SCS)ではなく、NR SCSは、15~240kHzにわたり、さらに大きいSCSが将来のNRリリースのために検討され得る。
【0008】
LTEの場合のように、セルを介したカバレッジを提供することに加えて、NRネットワークは、「ビーム」を介したカバレッジをも提供する。概して、ダウンリンク(DL、すなわち、ネットワークからUE)「ビーム」は、UEによって測定または監視され得るネットワークの送信した参照信号(RS)のカバレッジエリアである。NRでは、たとえば、RSは、同期信号/PBCHブロック(SSB)、チャネル状態情報RS(CSI-RS)、3次参照信号(または任意の他の同期信号)、測位RS(PRS)、復調用RS(DMRS)、位相追跡RS(PTRS)などのいずれかを含むことができる。概して、SSBはすべてのUEにとって、ネットワークとのそれらの接続の状態にかかわらず、利用可能であるが、他のRS(たとえば、CSI-RS、DM-RS、PTRS)は、ネットワーク接続を有する特定のUEに関連する。
【0009】
3GPP規格は、NRネットワークにおいて動作するUEを測位する(たとえば、それらのUEの、位置を決定する、位置特定を行う、および/またはロケーションを決定する)ための様々なやり方を提供する。概して、測位ノードは、1つまたは複数の測位方法に従って1つまたは複数の測位測定を実施するように、ターゲットデバイス(たとえば、UE)および/または無線ネットワークノード(RNN、たとえば、gNB、ng-eNB、または測位測定に専用のRNN)を設定する。たとえば、測位測定は、UE、ネットワーク、および/または衛星送信に関するタイミング(および/またはタイミング差)測定を含むことができる。測位測定は、ターゲットデバイスのロケーションを決定するために、ターゲットデバイス、測定ノード、および/または測位ノードによって使用される。
【0010】
NR Rel-16における測位は、ネットワークの送信した測位参照信号(PRS)に基づいて開発されており、これは、ロケーション能力を拡張させることができる。たとえば、低周波数帯域および高周波数帯域(すなわち、6GHzを下回るおよび6GHzを上回る)におけるPRS送信と、大規模アンテナアレイの使用とが、測位正確さを大幅に改善するために追加の自由度を提供する。「オンデマンドPRS」を含むさらなる拡張が、NR Rel-17のために計画され、それにより、UEは、ネットワークに、UE測位測定および(随意に)位置決定を容易にする設定においてPRSを送信することを要求することができる。
【発明の概要】
【0011】
しかしながら、出願人は、図1に示されているスプリットノードアーキテクチャにおけるPRSの送信に関係する様々な問題、問題点、および/または困難があることを認識した。
【0012】
本開示の実施形態は、上記で要約され、以下でより詳細に説明される例示的な問題を克服するためのソリューションを提供すること、可能にすること、および/または容易にすることによってなど、無線ネットワークにおけるUEの測位に対する特定の改善を提供する。
【0013】
実施形態は、無線アクセスネットワーク(RAN)における測位のために設定されたUEのための方法(たとえば、プロシージャ)を含む。
【0014】
これらの例示的な方法は、RANに関連する測位ノードから、RANのノードによって送信されるPRSのための複数の設定と、複数の設定に関連する対応する複数の設定インデックスとを受信することを含むことができる。言い換えれば、各設定は、設定インデックスによって表され、設定インデックスに対応し、および/または設定インデックスに関連し、その逆も同様である。たとえば、測位ノードは、LMFであり得る。これらの例示的な方法は、PRSを受信する必要を決定し、1つまたは複数の選択ルールに基づいて、複数の設定のうちの1つまたは複数を選択することをも含むことができる。これらの例示的な方法は、測位ノードに、RANによるTRS送信についての1つまたは複数の要求を送信することをも含むことができる。1つまたは複数の要求は、選択された1つまたは複数の設定に関連する1つまたは複数の設定インデックスを含む。
【0015】
様々な実施形態では、複数の設定は、以下の特性またはパラメータ、すなわち、
・PRS送信周期性、
・PRS送信帯域幅、
・使用されるPRS送信周波数レイヤの数、
・使用される特定のPRS送信周波数レイヤ、
・PRSを送信するRANノードの数、
・PRSを送信する特定のRANノード、
・PRSを送信するRANノードの地理的構成、
・ノードごとのPRSリソースセットの数、
・PRSリソースセットごとのPRSの数、
・設定に従ってPRSを送信することに関連するエネルギー消費および/またはシグナリングオーバーヘッド、
・関連のある地理的エリア、
・測位空間次元、
・測位正確さサービス品質(QoS)、ならびに
・測位レイテンシQoS
のうちの1つまたは複数に基づいて互いに区別され得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、これらの例示的な方法は、測位ノードから、複数の設定が区別された、特性またはパラメータの指示を受信することをも含むことができる。そのような実施形態では、複数の設定のうちの1つまたは複数を選択することは、指示された特性またはパラメータに基づき得る。いくつかの実施形態では、これらの例示的な方法は、測位ノードから選択ルールを受信することをも含むことができる。
【0017】
いくつかの実施形態では、複数の設定は、設定パラメータについてのデフォルト値を含む第1の設定と、1つまたは複数のさらなる設定とを含む。各さらなる設定は、デフォルト値とは異なる値を有する設定パラメータのうちの設定パラメータのみを含む。これらの実施形態のいくつかでは、第1の設定は、ブロードキャストされた第1のシステム情報ブロック(SIB)を介して受信され得、1つまたは複数のさらなる設定は、ブロードキャストされた第2のSIBを介して受信され得る。これらの実施形態のいくつかでは、第1のSIBは、第1の設定が、デフォルト設定、またはアクティブ設定のうちの1つであることを指示する。
【0018】
いくつかの実施形態では、各要求は、1つの選択された設定に関連する1つのインデックスを含む。これらの実施形態のいくつかでは、選択ルールは、それぞれの設定がUEによって要求され得る、連続した順序を含む。
【0019】
これらの実施形態の他のものでは、1つまたは複数の要求は、初期要求と、1つまたは複数の後続の要求とを含み、選択ルールは、初期要求においてUEによって要求され得る設定の第1のサブセットを識別する第1のルールと、後続の要求においてUEによって要求され得る設定の第2のサブセットを識別する第2のルールとを含む。いくつかの変形態では、設定の第1のサブセットは、PRSを送信するための最低エネルギーを必要とする第1の設定を含み、第2のサブセットは、第1の設定よりも、PRSを送信するためのより多くのエネルギーを必要とする少なくとも1つの設定を含む。
【0020】
これらの変形態のいくつかの例では、選択する動作は、第1の設定に従うPRS送信に基づく測位が、測位サービス品質(QoS)しきい値を満たすことになるかどうかを決定することと、測位QoSしきい値が満たされることになることが決定されたとき、第1の設定を選択することと、測位QoSしきい値が満たされないことになることが決定されたとき、第2のサブセットの設定を選択することとを含むことができる。いくつかの場合には、測位QoSしきい値は、正確さおよび/またはレイテンシに関係する。
【0021】
これらの変形態の他の例では、第2のサブセットは、第1の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第2の設定と、第2の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第3の設定とを含む。さらに、1つまたは複数の後続の要求は、第1の後続の要求と、第1の後続の要求の後の第2の後続の要求とを含み、第2のルールは、第2の設定が第1の後続の要求のために選択され得ることと、第3の設定が第2の後続の要求のために選択され得ることとを識別する。
【0022】
他の実施形態では、1つまたは複数の要求は、少なくとも2つの設定インデックスを含む単一の要求を含む。選択ルールは、単一の要求中に含まれる少なくとも2つの設定インデックスに関連する少なくとも2つの設定の間で共通でなければならない、より多くの設定パラメータのうちの1つを指示する第3のルールを含む。いくつかの変形態では、第3のルールは、少なくとも以下のパラメータ、すなわち、PRS送信周期性と、PRSを送信する特定のRANノードとが、少なくとも2つの設定の間で共通でなければならないことを指示する。
【0023】
これらの実施形態のいくつかでは、これらの例示的な方法は、単一の要求中に含まれる少なくとも2つの設定インデックスに関連する少なくとも2つの設定に従ってコヒーレントに送信されるPRSに対して測位測定を実施することをも含むことができる。
【0024】
他の実施形態は、RANに関連する測位ノードのための方法(たとえば、プロシージャ)を含む。
【0025】
これらの例示的な方法は、RANのノードによって送信されるPRSのための複数の設定を決定することを含むことができる。複数の設定は、対応する複数の設定インデックスに関連する。これらの例示的な方法は、RANノードに、およびRANにおいて動作するUEに、複数の設定と、関連する複数の設定インデックスとを送ることをも含むことができる。これらの例示的な方法は、UEから、RANによるPRS送信についての1つまたは複数の要求を受信することをも含むことができる。1つまたは複数の要求は、UEによって選択された複数の設定のうちの1つまたは複数に関連する複数の設定インデックスのうちの1つまたは複数を含む。
【0026】
様々な実施形態では、複数の設定は、UE実施形態に関して上記で要約された、特性またはパラメータのいずれかに基づいて互いに区別され得る。いくつかの実施形態では、これらの例示的な方法は、UEに、複数の設定が区別された、特性またはパラメータの指示を送ることをも含むことができる。
【0027】
いくつかの実施形態では、複数の設定は、設定パラメータについてのデフォルト値を含む第1の設定と、1つまたは複数のさらなる設定とを含むことができる。各さらなる設定は、デフォルト値とは異なる値を有する設定パラメータのうちの設定パラメータのみを含む。これらの実施形態のいくつかでは、第1の設定は、RANによって、第1のSIBのブロードキャストを介して送られ得、1つまたは複数のさらなる設定は、RANによって、第2のSIBのブロードキャストを介して送られ得る。これらの実施形態のいくつかでは、第1のSIBは、第1の設定が、デフォルト設定、またはアクティブ設定のうちの1つであることを指示する。
【0028】
いくつかの実施形態では、これらの例示的な方法は、UEによって選択された1つまたは複数の設定、または測位ノードによって選択された1つまたは複数のさらなる設定のうちの1つに従って、PRSを送信するようにRANノードを設定することをも含むことができる。これらの実施形態のいくつかでは、これらの例示的な方法は、UEに、複数の設定の間で選択するための選択ルールを送ることをも含むことができる。
【0029】
これらの実施形態のいくつかでは、各要求は、UEによって選択された1つの設定に関連する1つのインデックスを含む。これらの実施形態のいくつかの変形態では、選択ルールは、それぞれの設定がUEによって要求され得る、連続した順序を含むことができる。
【0030】
これらの実施形態の他の変形態では、1つまたは複数の要求は、初期要求と、1つまたは複数の後続の要求とを含むことができ、選択ルールは、初期要求においてUEによって要求され得る設定の第1のサブセットを識別する第1のルールと、後続の要求においてUEによって要求され得る設定の第2のサブセットを識別する第2のルールとを含むことができる。
【0031】
いくつかの変形態では、第1のサブセットは、PRSを送信するための最低エネルギーを必要とする第1の設定を含み、第2のサブセットは、第1の設定よりも、PRSを送信するためのより多くのエネルギーを必要とする少なくとも1つの設定を含む。これらの変形態のいくつかの例では、選択ルールは、第1の設定と第2のサブセットの設定との間の選択のための測位QoSしきい値を含むことができる。いくつかの場合には、測位QoSしきい値は、正確さおよび/またはレイテンシに関係する。
【0032】
これらの変形態の他の例では、第2のサブセットは、第1の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第2の設定と、第2の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第3の設定とを含む。さらに、1つまたは複数の後続の要求は、第1の後続の要求と、第1の後続の要求の後の第2の後続の要求とを含み、第2のルールは、第2の設定が第1の後続の要求のために選択され得ることと、第3の設定が第2の後続の要求のために選択され得ることとを識別する。
【0033】
これらの実施形態の他のものでは、1つまたは複数の要求は、少なくとも2つの設定インデックスを含む単一の要求を含む。選択ルールは、単一の要求中に含まれる少なくとも2つの設定インデックスに関連する少なくとも2つの設定の間で共通でなければならない、より多くの設定パラメータのうちの1つを指示する第3のルールを含む。いくつかの変形態では、第3のルールは、少なくとも以下のパラメータ、すなわち、PRS送信周期性と、PRSを送信する特定のRANノードとが、少なくとも2つの設定の間で共通でなければならないことを指示する。これらの実施形態のいくつかでは、RANノードを設定することは、単一の要求中に含まれる少なくとも2つの設定インデックスに関連する少なくとも2つの設定に従ってPRSをコヒーレントに送信するように複数のRANノードを設定することを含む。
【0034】
いくつかの実施形態では、複数の設定を決定することは、PRS送信のためのデフォルト設定を取得することと、(たとえば、UEおよびRANノードに送られる)複数の設定を、
・デフォルト設定に従って送信されたPRSに対してUEによって行われる測定、
・PRSを送信するノードの能力、
・RANにおいて動作するUEの数、および
・(たとえば、上記で説明されたような)1つまたは複数の区別する特性またはパラメータ
に基づいて、決定することとを含む。
【0035】
いくつかの実施形態では、複数の設定を決定することは、複数の設定を、
・複数の設定に従って送信されたPRSに対してUEによって行われる測定、
・ノードの更新された能力、
・RANにおいて動作するUEの更新された数、および
・1つまたは複数の区別する特性またはパラメータ
のうちの1つまたは複数に基づいて、適応させることを含むことができる。
【0036】
他の実施形態は、RANノードのための方法(たとえば、プロシージャ)を含む。
【0037】
これらの例示的な方法は、RANに関連する測位ノード(たとえば、LMF)から、RANのノードによって送信されるPRSのための複数の設定と、複数の設定に関連する対応する複数の設定インデックスとを受信することを含むことができる。言い換えれば、各設定は、設定インデックスによって表され、設定インデックスに対応し、および/または設定インデックスに関連し、その逆も同様である。これらの例示的な方法は、その後、測位ノードから、PRS送信についての1つまたは複数の要求を受信することをも含むことができる。1つまたは複数の要求は、複数の設定インデックスのうちの1つまたは複数を含む。これらの例示的な方法は、1つまたは複数の要求中に含まれる1つまたは複数の設定インデックスに関連する設定のうちの1つまたは複数に従ってPRSを送信することをも含むことができる。
【0038】
様々な実施形態では、複数の設定は、UE実施形態に関して、上記で説明された、特性またはパラメータのいずれかに基づいて互いに区別され得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、複数の設定は、設定パラメータについてのデフォルト値を含む第1の設定と、1つまたは複数のさらなる設定とを含むことができる。各さらなる設定は、デフォルト値とは異なる値を有する設定パラメータのうちの設定パラメータのみを含む。これらの実施形態のいくつかでは、これらの例示的な方法は、第1のSIB中で第1の設定をブロードキャストし、第2のSIB中で1つまたは複数のさらなる設定をブロードキャストすることをも含むことができる。これらの実施形態のいくつかでは、第1のSIBは、第1の設定が、デフォルト設定、またはアクティブ設定のうちの1つであることを指示する。
【0040】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の要求は、初期要求と、1つまたは複数の後続の要求とを含み、設定は、初期要求においてUEによって要求され得る設定の第1のサブセットと、後続の要求においてUEによって要求され得る設定の第2のサブセットとを含む。これらの実施形態のいくつかでは、設定の第1のサブセットは、PRSを送信するための最低エネルギーを必要とする第1の設定を含み、第2のサブセットは、第1の設定よりも、PRSを送信するためのより多くのエネルギーを必要とする少なくとも1つの設定を含む。いくつかの変形態では、第2のサブセットは、第1の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第2の設定と、第2の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第3の設定とを含む。
【0041】
他の実施形態では、1つまたは複数の要求は、少なくとも2つの設定インデックスを含む単一の要求を含む。少なくともPRS送信周期性は、単一の要求中に含まれる少なくとも2つの設定インデックスに関連する少なくとも2つの設定の間で共通である。これらの実施形態のいくつかでは、PRSを送信することは、単一の要求中に含まれる少なくとも2つの設定インデックスに関連する少なくとも2つの設定に従ってPRSをコヒーレントに送信することができる。
【0042】
他の実施形態は、本明細書で説明される例示的な方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定されたUE(たとえば、無線デバイスなど)と、測位ノード(たとえば、LMF、E-SMLC、SUPLノードなど)と、RANノード(たとえば、基地局、eNB、gNB、ng-eNB、TRPなど)とを含む。他の実施形態は、処理回路によって実行されたとき、そのようなUE、測位ノード、またはRANノードを、本明細書で説明される例示的な方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するプログラム命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含む。
【0043】
本明細書で説明される実施形態は、ネットワーク条件が変化するとき、オンデマンドPRS送信をサポートするための、フレキシブルで効率的な技法を提供する。実施形態はまた、1つだけでなく、多くのUEに好適であるPRS設定を選択するために使用され得、これは、DL PRS送信に基づくより効率的なUE測位を提供する。実施形態はまた、必要とされないPRSリソースの送信を回避することによって、RANノードのエネルギー消費を低減することができる。
【0044】
本開示の実施形態のこれらおよび他の目的、特徴および利点は、以下で手短に説明される図面に鑑みて以下の発明を実施するための形態を読むと明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】例示的な5G/NRネットワークアーキテクチャの高レベル図である。
図2】例示的な5G/NRネットワークアーキテクチャの高レベル図である。
図3】例示的なNRユーザプレーン(UP)および制御プレーン(CP)プロトコルレイヤを示す図である。
図4】NRネットワークにおけるUE測位のための高レベルアーキテクチャを示すブロック図である。
図5】例示的なマルチRTT測位プロシージャのための信号フロー図である。
図6図1に示されているスプリットgNBアーキテクチャにおける測位関係機能の例示的な区分を示す図である。
図7】例示的なハイブリッド送信ビームフォーミング構成を示す図である。
図8】A~Bはそれぞれ、2つおよび3つのサブアレイを伴う2つの例示的なビーム掃引構成を示す図である。
図9】異なるシナリオによる、測位参照信号(PRS)設定を取得するために使用される例示的なシグナリングプロシージャを示す図である。
図10】異なるシナリオによる、測位参照信号(PRS)設定を取得するために使用される例示的なシグナリングプロシージャを示す図である。
図11】本開示の様々な実施形態による、例示的なOnDemand-PRS-ClassificationCriteriaフィールドについてのASN.1データ構造を示す図である。
図12】本開示の様々な実施形態による、測位ノード(たとえば、LMF)とRANノード(たとえば、gNB)との間のシグナリングフローを示す図である。
図13】本開示の様々な実施形態による、UEのための例示的な方法(たとえば、プロシージャ)のフロー図である。
図14】本開示の様々な実施形態による、測位ノード(たとえば、LMF)のための例示的な方法(たとえば、プロシージャ)のフロー図である。
図15】本開示の様々な実施形態による、RANノード(たとえば、gNB、TRPなど)のための例示的な方法(たとえば、プロシージャ)のフロー図である。
図16】本開示の様々な実施形態による、通信システムを示す図である。
図17】本開示の様々な実施形態による、UEを示す図である。
図18】本開示の様々な実施形態による、ネットワークノードを示す図である。
図19】本開示の様々な実施形態による、ホストコンピューティングシステムを示す図である。
図20】本開示のいくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境のブロック図である。
図21】本開示の様々な実施形態による、複数の接続を介したホストコンピューティングシステムとネットワークノードとUEとの間の通信であって、それらの接続のうちの少なくとも1つが無線である、通信を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
次に、添付の図面を参照しながら、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれており、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。
【0047】
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連のある技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法および/またはプロシージャのステップも、ステップが、別のステップに後続するかまたは先行するものとして明示的に説明されない限り、および/あるいはステップが別のステップに後続するかまたは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される厳密な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得る。同様に、実施形態のいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目標、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになる。
【0048】
さらに、以下の用語が、以下で与えられる説明全体にわたって使用される。
・無線ノード:本明細書で使用される「無線ノード」は、「無線アクセスノード」または「無線デバイス」のいずれかであり得る。
・無線アクセスノード:本明細書で使用される「無線アクセスノード」(または等価的に、「無線ネットワークノード」、「無線アクセスネットワークノード」、または「RANノード」)は、信号を無線で送信および/または受信するように動作する、セルラ通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)における任意のノードであり得る。無線アクセスノードのいくつかの例は、限定はしないが、基地局(たとえば、3GPP第5世代(5G)NRネットワークにおける新無線(NR)基地局(gNB)、あるいは3GPP LTEネットワークにおける拡張またはエボルブドノードB(eNB))と、基地局分散構成要素(たとえば、CUおよびDU)と、高電力またはマクロ基地局と、低電力基地局(たとえば、マイクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、またはホーム基地局など)と、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノードと、送信ポイント(TP)と、送信受信ポイント(TRP)と、リモートラジオユニット(RRUまたはRRH)と、リレーノードとを含む。
・コアネットワークノード:本明細書で使用される「コアネットワークノード」は、コアネットワークにおける任意のタイプのノードである。コアネットワークノードのいくつかの例は、たとえば、モビリティ管理エンティティ(MME)、サービングゲートウェイ(SGW)、PDNゲートウェイ(P-GW)、ポリシおよび課金ルール機能(PCRF)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、ユーザプレーン機能(UPF)、課金機能(CHF)、ポリシ制御機能(PCF)、認証サーバ機能(AUSF)、ロケーション管理機能(LMF)などを含む。
・無線デバイス:本明細書で使用される「無線デバイス」(または略して「WD」)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することによって、セルラ通信ネットワークへのアクセスを有する(すなわち、セルラ通信ネットワークによってサーブされる)任意のタイプのデバイスである。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴うことができる。別段に記載されていない限り、「無線デバイス」という用語は、本明細書では「ユーザ機器」(または略して「UE」)と互換的に使用される。無線デバイスのいくつかの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブルデバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップコンピュータ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、モバイル型通信(MTC)デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、車載無線端末デバイスなどを含む。
・ネットワークノード:本明細書で使用される「ネットワークノード」は、無線アクセスネットワーク(たとえば、上記で説明された無線アクセスノードまたは等価な名称)または、セルラ通信ネットワークのコアネットワーク(たとえば、上記で説明されたコアネットワークノード)のいずれかの一部である任意のノードである。機能的に、ネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または提供するための、および/または、セルラ通信ネットワークにおいて他の機能(たとえば、アドミニストレーション)を実施するための、セルラ通信ネットワーク中の他のネットワークノードまたは機器と、直接または間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器である。
・基地局:本明細書で使用される「基地局」は、無線信号の送信を送信または制御する物理または論理ノード、たとえば、eNB、gNB、ng-eNB、en-gNB、集中型ユニット(CU)/分散ユニット(DU)、送信無線ネットワークノード、送信ポイント(TP)、送信受信ポイント(TRP)、リモート無線ヘッド(RRH)、リモートラジオユニット(RRU)、分散アンテナシステム(DAS)、リレーなどを含み得る。
・ロケーションサーバ:本明細書で使用される「ロケーションサーバ」は、測位機能、たとえば、支援データを提供すること、および/または測位測定を要求すること、および/または測定測位に基づいてロケーションを計算することを行うアビリティ(ability)をもつ、ネットワークノードを指すことができる。ロケーションサーバは基地局の一部分であることも一部でないこともある。
・測位信号:本明細書で使用される「測位信号」は、DL参照信号、PRS、SSB、同期信号、DM-RS、CSI-RSなど、測位測定を実施するためにUEによって受信されるべき任意の信号またはチャネルを含み得る。
・測位測定: 本明細書で使用される「測位測定」は、測位方法(たとえば、OTDOA、E-CIDなど)のために設定された、タイミング測定(たとえば、到達時間差(TDOA)、RSTD、到達時間(TOA)、Rx-Tx、RTTなど)、電力ベース測定(たとえば、RSRP、RSRQ、SINRなど)、および/または、識別子検出/測定(たとえば、セルID、ビームIDなど)を含み得る。UE測位測定は、ネットワークノードに報告され得るか、またはUEによって測位目的のために使用され得る。
・測位ビーム:本明細書で使用される「測位ビーム」は、少なくとも1つの測位信号を搬送する、および/または1つまたは複数の測位方法(たとえば、OTDOA、AOAなど)をサポートする測定のためになど、測位目的のために使用される、任意のビームを含むことができる。測位ビームは、それ自体の明示的識別情報を有することができるか、またはビームが搬送する特定の信号に関連するインデックスを通して識別され得る。
【0049】
上記の規定は、排他的であることが意図されない。言い換えれば、上記の用語のうちの様々な用語が、同じまたは同様の専門用語を使用して本開示における他の場所で解説および/または説明され得る。それにもかかわらず、そのような他の解説および/または説明が上記の規定と矛盾する限り、上記の規定が支配するべきである。
【0050】
本明細書で与えられる説明は3GPPセルラ通信システムに焦点を当て、したがって、3GPP専門用語または3GPP専門用語に類似した専門用語がしばしば使用されることに留意されたい。しかしながら、本明細書で開示される概念は、3GPPシステムに限定されない。さらに、「セル」という用語が本明細書で使用されるが、(特に5G NRに関して)セルの代わりにビームが使用され得、したがって、本明細書で説明される概念がセルとビームの両方に等しく適用されることを理解されたい。
【0051】
図2は、NG-RAN299と5GC298とを含む例示的な5Gネットワークアーキテクチャの別の高レベル図を示す。NG-RAN299は、それぞれのXnインターフェースを介して互いと相互接続されるgNB(たとえば、210a、b)とng-eNB(たとえば、220a、b)とを含むことができる。gNBおよびng-eNBは、NGインターフェースを介して5GC298にも接続され、より詳細には、それぞれのNG-Cインターフェースを介してアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF、たとえば、230a、b)に接続され、それぞれのNG-Uインターフェースを介してユーザプレーン機能(UPF、たとえば、240a、b)に接続される。その上、AMFは、1つまたは複数のポリシ制御機能(PCF、たとえば、250a、b)およびネットワーク公開機能(NEF、たとえば、NEF260a、b)と通信することができる。
【0052】
gNB210の各々は、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、またはそれらの組合せを含む、NR無線インターフェースをサポートすることができる。ng-eNB220の各々は、第4世代(4G)Long-Term Evolution(LTE)無線インターフェースをサポートすることができる。しかしながら、従来のLTE eNBとは異なり、ng-eNB220は、NGインターフェースを介して5GCに接続する。gNBおよびng-eNBの各々は、図2に示されているセル211a~bおよび221a~bなど、もう1つのセルを含む地理的カバレッジエリアをサーブすることができる。UE205がその中に位置する特定のセルに応じて、UE205は、それぞれ、NRまたはLTE無線インターフェースを介して、その特定のセルをサーブするgNBまたはng-eNBと通信することができる。図2は、gNBとng-eNBとを別々に示しているが、単一のNG-RANノードが両方のタイプの機能を提供することも可能である。
【0053】
支援データおよび測位測定など、測位関係情報は、ユーザプレーン(UP)と制御プレーン(CP)とを介してネットワークとUEとの間で通信され得る。図3は、図1図2に示されているものなど、UE(310)とgNB(320)とAMF(330)との間のNR UPおよびCPプロトコルレイヤの例示的な設定を示す。UEとgNBとの間の物理(PHY)レイヤ、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、およびパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤは、UPおよびCPに共通である。PDCPレイヤは、CPとUPの両方について、暗号化/解読と、完全性保護と、シーケンス番号付けと、並べ替えと、重複検出とを提供する。さらに、PDCPは、UPデータについてのヘッダ圧縮および再送信を提供する。
【0054】
UP側で、インターネットプロトコル(IP)パケットが、サービスデータユニット(SDU)としてPDCPレイヤに到達し、PDCPは、RLCに配信するためにプロトコルデータユニット(PDU)を作成する。サービスデータ適応プロトコル(SDAP)レイヤは、サービス品質(QoS)フローとデータ無線ベアラ(DRB)との間のマッピングと、ULおよびDLパケット中のQoSフロー識別子(QFI)をマーキングすることとを含むQoSをハンドリングする。RLCレイヤは、論理チャネル(LCH)を通してMACにPDCP PDUを転送する。RLCは、上位レイヤに/から転送されるデータの、誤り検出/訂正、連結、セグメンテーション/リアセンブリ、シーケンス番号付け、並べ替えを提供する。MACレイヤは、LCHとPHYトランスポートチャネルとの間のマッピングと、LCH優先度付けと、トランスポートブロック(TB)への多重化またはTBからの多重化解除と、ハイブリッドARQ(HARQ)誤り訂正と、動的スケジューリングとを提供する(gNB側)。PHYレイヤは、MACレイヤにトランスポートチャネルサービスを提供し、たとえば、変調、コーディング、アンテナマッピング、およびビームフォーミングを介して、NR無線インターフェース上の転送をハンドリングする。
【0055】
CP側で、非アクセス階層(NAS)レイヤが、UEとAMFの間にあり、UE/gNB認証と、モビリティ管理と、セキュリティ制御とをハンドリングする。RRCレイヤが、UEにおけるNASの下にあるが、AMFではなくgNBにおいて終端する。RRCは、無線インターフェースにおけるUEとgNBとの間の通信、ならびにNG-RANにおけるセル間のUEのモビリティを制御する。RRCはまた、システム情報(SI)をブロードキャストし、DRBおよびシグナリング無線ベアラ(SRB)の確立、設定、保守、および解放を実施し、UEによって使用される。さらに、RRCは、UEのためのキャリアアグリゲーション(CA)およびデュアルコネクティビティ(DC)設定の追加、修正、および解放を制御する。RRCは、鍵管理などの様々なセキュリティ機能をも実施する。
【0056】
UEが電源投入された後に、UEは、ネットワークとのRRC接続が確立されるまで、RRC_IDLE状態にあることになり、RRC接続が確立されたときに、UEは、RRC_CONNECTED状態に遷移することになる(たとえば、ここで、データ転送が行われ得る)。UEは、ネットワークとの接続が解放された後に、RRC_IDLEに戻る。RRC_IDLE状態において、UEの無線機は、上位レイヤによって設定された間欠受信(DRX)スケジュール上でアクティブである。(「DRXオン持続時間」とも呼ばれる)DRXアクティブ期間中に、RRC_IDLE UEは、UEがキャンピングしているセルにおいてSIブロードキャストを受信し、セル再選択をサポートするためにネイバーセルの測定を実施し、gNBを介した5GCからのページについてPDCCH上のページングチャネルを監視する。RRC_IDLE状態にあるNR UEは、UEがキャンピングしているセルをサーブするgNBに知られていない。しかしながら、NR RRCは、サービングgNBによって(たとえば、UEコンテキストを介して)UEが知られている、RRC_INACTIVE状態を含む。RRC_INACTIVEは、LTEにおいて使用される「中断(suspended)」条件のようないくつかのプロパティを有する。
【0057】
3GPP測位アーキテクチャの3つの重要な機能エレメントは、LCSクライアント、LCSターゲット、およびLCSサーバである。LCSサーバは、物理または論理エンティティ(たとえば、ロケーションサーバ)であり、このエンティティは、測定および他のロケーション情報を収集することと、必要なときに測定においてLCSターゲットを支援することと、LCSターゲットロケーションを推定することとによって、LCSターゲット(たとえば、UE)についての測位を管理する。LCSクライアントは、UEなどの1つまたは複数のLCSターゲット(すなわち、測位されているエンティティ)についてのロケーション情報を取得する目的でLCSサーバと対話する、ソフトウェアおよび/またはハードウェアエンティティである。LCSクライアントはまた、LCSターゲット自体中に存在し得る。LCSクライアントは、ロケーション情報を取得するための要求をLCSサーバに送り、LCSサーバは、受信された要求を処理およびサーブし、測位結果と随意に速度推定とをLCSクライアントに送る。測位要求は、端末またはネットワークノードまたは外部クライアントから発信され得る。たとえば、LCSサーバ(たとえば、E-SMLCまたはSLP)によって、またはLCSターゲット(たとえば、UE)によって、位置計算が行われ得る。
【0058】
さらに、以下の測位方法が、NRにおいてサポートされる。
・拡張セルID(E-CID)。UEをサービングセルの地理的エリアに関連付けるための情報と、さらに、より細かいグラニュラリティ位置を決定するための追加情報とを利用する。以下の測定、すなわち、AoA(基地局のみ)、UE Rx-Tx時間差、タイミングアドバンス(TA)タイプ1および2、参照信号受信電力(RSRP)、ならびに参照信号受信品質(RSRQ)が、E-CIDについてサポートされる。
・支援GNSS。E-SMLCからUEに提供された支援情報によってサポートされる、UEによって取り出されるGNSS情報。
・OTDOA(観測到達時間差)。UEは、E-SMLCからUEに提供された支援情報によってサポートされる、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)信号を受信および測定する。
・UTDOA(アップリンクTDOA)。UEは、知られている位置における(スタンドアロンであるか、コロケートされるか、またはeNBに組み込まれ得る)複数のロケーション測定ユニット(LMU)によって検出される、特定の波形を送信することを要求される。これらの測定は、マルチラテレーションのためにE-SMLCにフォワーディングされる。
・マルチRTT:デバイス(たとえば、UE)は、UE Rx-Tx時間差を算出し、gNBは、gNB Rx-Tx時間差を算出する。結果は、ラウンドトリップタイム(RTT)計算に基づいてUE位置を見つけるために組み合わせられる。
・DL離脱角(DL-AoD):gNBまたはLMFは、(たとえば、RANノードによって送信されたPRSの)UE DL RSRP測定結果に基づいて、UE角度位置を計算する。
・UL到達角(UL-AoA):gNBは、UEのUL SRS送信の測定に基づいて、UL AoAを計算する。
【0059】
さらに、上記でリストされた測位方法の各々において、以下の測位モードのうちの1つまたは複数が利用され得る。
・UE支援:UEは、ネットワークからの支援を受けてまたは受けずに測定を実施し、これらの測定を、位置計算が行われ得るE-SMLCに送る。
・UEベース:UEは、ネットワークからの支援を受けて、測定を実施し、UE自体の位置を計算する。
・スタンドアロン:UEは、ネットワーク支援を受けずに、測定を実施し、UE自体の位置を計算する。
【0060】
詳細な支援データは、ネットワークノードロケーション、ビーム方向などに関する情報を含み得る。支援データは、ユニキャストを介してまたはブロードキャストを介して、UEに提供され得る。
【0061】
図4は、NRネットワークにおけるUE測位をサポートするための高レベルアーキテクチャを示すブロック図である。NG-RAN420は、図2に示されているアーキテクチャと同様に、gNB422およびng-eNB421など、ノードを含むことができる。各ng-eNBは、リモート無線ヘッドなど、いくつかの送信ポイント(TP)を制御し得る。同様に、各gNBは、いくつかの送信受信ポイント(TRP)を制御し得る。TP/TRPの一部または全部は、PRSベースTBSのサポートについてDL-PRS専用であり得る。
【0062】
さらに、NG-RANノードは、それぞれのNG-Cインターフェースを介して5GCにおけるAMF430と通信し(それらの両方が、存在していることも存在していないこともある)、AMF430は、NLsインターフェース441を介してロケーション管理機能(LMF)440と通信する。LMFは、UEについてのロケーション決定と、UEからのDLロケーション測定またはロケーション推定とNG RANからのULロケーション測定とNG RANからの非UE関連支援データとを取得することとを含む、UEロケーションの決定に関係する様々な機能をサポートする。
【0063】
さらに、UE410とNG-RANノードとの間の測位関係通信がRRCプロトコルを介して行われ、NG-RANノードとLMFとの間の測位関係通信がNRPPaプロトコルを介して行われる。随意に、LMFはまた、それぞれ、通信インターフェース451および461を介して拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)450およびセキュアUPロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)460と通信することができる。通信インターフェース451および461は、規格化されたプロトコル、プロプライエタリプロトコル、またはそれらの組合せを利用し、および/またはそれらに基づき得る。E-SMLC450はLTE CPを介したUE測位を担当し、SLP460はUPを介したUE測位を担当する。
【0064】
LMF440はまた、様々な処理回路442を含むか、または様々な処理回路442に関連し得、それによって、LMFは、本明細書で説明される様々な動作を実施する。処理回路442は、他のネットワークノードに関して本明細書で説明されるものと同様のタイプの処理回路を含むことができる(たとえば、図18および図20の説明参照)。LMF440はまた、処理回路442の動作を容易にすることができる、(コンピュータプログラム製品とも呼ばれる)命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体443を含むか、または非一時的コンピュータ可読媒体443に関連し得る。媒体443は、他のネットワークノードに関して本明細書で説明されるものと同様のタイプのコンピュータメモリを含むことができる(たとえば、図18および図20の説明参照)。さらに、LMF440は、たとえば、NLsインターフェースを介した通信のために使用され得る様々な通信インターフェース回路441(たとえば、イーサネット、光、および/または無線トランシーバ)を含むことができる。たとえば、通信インターフェース回路441は、他のネットワークノードに関して本明細書で説明される他の通信インターフェース回路と同様であり得る(たとえば、図18および図20の説明参照)。
【0065】
同様に、E-SMLC450はまた、様々な処理回路452を含むか、または様々な処理回路452に関連し得、それによって、E-SMLCは、本明細書で説明される様々な動作を実施する。処理回路452は、他のネットワークノードに関して本明細書で説明されるものと同様のタイプの処理回路を含むことができる(たとえば、図18および図20の説明参照)。E-SMLC450はまた、処理回路452の動作を容易にすることができる、(コンピュータプログラム製品とも呼ばれる)命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体453を含むか、または非一時的コンピュータ可読媒体453に関連し得る。媒体453は、他のネットワークノードに関して本明細書で説明されるものと同様のタイプのコンピュータメモリを含むことができる(たとえば、図18および図20の説明参照)。E-SMLC450はまた、インターフェース451を介して通信するのに適した通信インターフェース回路を有することができ、その通信インターフェース回路は、他のネットワークノードに関して本明細書で説明される他の通信インターフェース回路と同様であり得る(たとえば、図18および図20の説明参照)。
【0066】
同様に、SLP460はまた、様々な処理回路462を含むか、または様々な処理回路462に関連し得、それによって、SLPは本明細書で説明される様々な動作を実施する。処理回路662は、他のネットワークノードに関して本明細書で説明されるものと同様のタイプの処理回路を含むことができる(たとえば、図18および図20の説明参照)。SLP460はまた、処理回路462の動作を容易にすることができる、(コンピュータプログラム製品とも呼ばれる)命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体463を含むか、または非一時的コンピュータ可読媒体463に関連し得る。媒体463は、他のネットワークノードに関して本明細書で説明されるものと同様のタイプのコンピュータメモリを含むことができる(たとえば、図18および図20の説明参照)。SLP460はまた、インターフェース461を介して通信するのに適した通信インターフェース回路を有することができ、その通信インターフェース回路は、他のネットワークノードに関して本明細書で説明される他の通信インターフェース回路と同様であり得る(たとえば、図18および図20の説明参照)。
【0067】
一般的な動作では、AMFが、別のエンティティ(たとえば、ゲートウェイモバイルロケーションセンタ(GMLC))から、特定のターゲットUEに関連するロケーションサービスについての要求を受信することができるか、または、AMF自体が、(たとえば、UEからの緊急呼の場合)特定のターゲットUEに代わって何らかのロケーションサービスを始動することができる。AMFは、次いで、ロケーションサービス(LS)要求をLMFに送る。LMFは、支援データをターゲットUEに転送すること(すなわち、UEベースおよび/またはUE支援測位を支援するためのもの)、ならびに/あるいはターゲットUEのロケーションを決定することを含み得る、LS要求を処理する。LMFは、次いで、AMFに、またはLSを要求した別のエンティティ(たとえば、GMLC)に、これらの動作の結果(たとえば、UEについての位置推定および/またはUEに転送される任意の支援データの指示)を返す。
【0068】
様々なインターフェースおよびプロトコルが、NR測位のために使用されるか、またはNR測位に関与する。LTE測位プロトコル(LPP)は、ターゲットデバイス(たとえば、制御プレーンにおけるUE、またはユーザプレーンにおけるSET)と測位サーバ(たとえば、制御プレーンにおけるLMF、ユーザプレーンにおけるSLP)との間で使用される。LPPは、基礎をなすトランスポートとしてCPプロトコルまたはUPプロトコルのいずれかを使用することができる。NRPPは、ターゲットデバイスとLMFとの間で終端される。RRCプロトコルは、(NR無線インターフェースを介して)UEとgNBとの間で使用され、(LTE無線インターフェースを介して)UEとng-eNBとの間で使用される。
【0069】
さらに、NR測位プロトコルA(NRPPa)は、NG-RANノードとLMFとの間で情報を搬送し、AMFに対して透過的である。したがって、AMFは、関与するLMFに対応するルーティングIDに基づいて、NG-Cインターフェース上でNRPPa PDUを透過的に(たとえば、関与するNRPPaトランザクションについての知識なしに)ルーティングする。より詳細には、AMFは、UE関連モードまたは非UE関連モードのいずれかでNG-Cインターフェース上でNRPPa PDUを搬送する。AMFとNG-RANノード(たとえば、gNBまたはng-eNB)との間のNGAPプロトコルは、NG-Cインターフェース上でLPPおよびNRPPaメッセージのためのトランスポートとして使用される。NGAPはまた、NG-RAN関係の測位プロシージャを誘発および終了するために使用される。
【0070】
LPP/NRPPは、測位ノード(たとえば、ロケーションサーバ)からUEに、測位能力要求、OTDOA測位測定要求、およびOTDOA支援データなどのメッセージを配信するために使用される。LPP/NRPPはまた、たとえば、UE能力、UE支援OTDOA測位のためのUE測定、追加の支援データについてのUE要求、UE固有のOTDOA支援データを作成するために使用されるべき(1つまたは複数の)UE設定パラメータなどを含むメッセージを、UEから測位ノードに配信するために使用される。NRPPaは、ng-eNB/gNBとLMFとの間で両方向に情報を配信するために使用される。これは、LMFが何らかの情報をng-eNB/gNBに要求することと、ng-eNB/gNBが何らかの情報をLMFに提供することとを含むことができる。たとえば、これは、UEによってOTDOA測位測定のために使用されるべきである、ng-eNB/gNBによって送信されたPRSに関する情報を含むことができる。
【0071】
NR Rel-16は、3GPP TS38.331(v16.2.0)において指定されている、測位システム情報ブロック(posSIB)を介した測位支援データのブロードキャスティングのサポートを含む。posSIBは、RRCシステム情報(SI)メッセージ中で搬送される。サポートされるposSibTypeが、以下の表1(同じく3GPP TS38.331 表7.2-1)に示されている。GNSS共通および一般支援データ情報エレメント(IE)が、3GPP TS37.355(v16.2.0)セクション6.5.2.2において規定されている。OTDOA支援データIEおよびNR DL-TDOA/DL-AoD支援データIEが、3GPP TS37.355セクション7.4.2において規定されている。気圧支援データIEが、3GPP TS37.355セクション6.5.5.8において規定されている。(MBS信号に基づく)TBS支援データIEが、3GPP TS37.355セクション6.5.4.8において規定されている。
【0072】
PRSは、セル固有参照信号(CRS)が測位のために十分でなかったので、LTE Rel-9において導入された。特に、CRSは、位置を決定するために必要とされる少なくとも3つの異なるセルについて、検出の必要な可能性を保証することができなかった。概して、ネイバーセルの同期信号(PSS/SSS)および参照信号は、概して、信号対干渉雑音比(SINR)≧-6dBの場合、検出可能である。しかしながら、シミュレーションは、このSINRが、すべてのケースの≦70%において3番目に良好な検出されたセルについて利用可能であり、したがって、ケースの≧30%において2つのネイバーセルのみが検出されることを示した。このレベルの性能でさえ、干渉のない環境に基づき、これは、現実世界のシナリオにおいて非現実的である。
【0073】
たとえそうでも、PRSは、CRSとのいくつかの類似性を有する。たとえば、PRSは、CRSとの衝突と制御チャネル(PDCCH)との重複とを回避するために、周波数および時間におけるシフトを伴う対角パターンでマッピングされる擬似ランダムQPSKシーケンスである。
【0074】
図5は、UEとサービングgNB/TRPと複数のネイバーgNB/TRPとLMFとの間の例示的なマルチRTT測位プロシージャのための信号フロー図を示す。さらなる詳細は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、3GPP TS38.305(v16.2.0)セクション8.10.4において提供される。このプロシージャでは、UEは、それぞれのgNB/TRPによって送信されたDL-PRSを測定し(動作9a)、それらのgNB/TRPも、UEによって送信されたUL-SRSを測定する(動作9b)。
【0075】
図6は、図1に示されているスプリットgNBアーキテクチャにおける測位関係機能の例示的な区分を示す。gNB-DUは、図4に示されているTRP機能をホストし、TRP機能は、送信ポイント(TP)と受信ポイント(RP)とに分割され得る。ロケーション管理メッセージが、F1-Cインターフェースを介してgNB-CUとgNB-DUとの間で転送され得る。たとえば、gNB-CUは、TRP情報および/または測位測定をgNB-DUに要求することができ、gNB-DUは、(利用可能な場合)要求された情報で応答することができる。
【0076】
大規模アンテナシステム(大規模MIMO)の最近の進歩が、時間測定と組み合わせて伝搬チャネルの空間領域および角度領域を活用することによって、より正確なユーザロケーション推定を可能にするための、追加の自由度を提供することができる。「ビームフォーミング」とも呼ばれるこれらの空間技法は、ネットワークによってまたはUEによって、送信ビームおよび/または受信ビーム上で使用され得る。
【0077】
現在、2つのNR周波数範囲、すなわち、(6GHzを下回る)FR1および(6GHzを上回る)FR2が、3GPPにおいて明示的に弁別される。6GHzを上回る高周波数無線通信が、著しいパスロスおよび透過ロスという欠点があることが知られている。この問題点に対処するための1つのソリューションは、高いビームフォーミング利得を達成するために大規模アンテナアレイを展開することであり、このことは、高周波数信号の小さい波長により、妥当なソリューションである。そのようなソリューションは、しばしば、多入力多出力(MIMO)と呼ばれるか、または大規模アンテナアレイの場合、NRについて、大規模MIMOを予期する。特に、FR2の場合、最高64個のビームがサポートされる。さらに、より多くのビームフォーミングおよび多重化利得を取得するために、より多数のアンテナエレメントがFR1においても使用されることになることが予想される。
【0078】
大規模MIMOでは、ビームフォーミングに対する3つの手法、すなわち、アナログ、デジタル、およびハイブリッド(アナログとデジタルとの組合せ)が議論された。アナログビームフォーミングは、NRシナリオにおける高いパスロスを補償することができ、デジタルプリコーディングは、妥当なカバレッジを達成するために必要な(たとえば、FR1のためのMIMOと同様の)追加の性能利得を提供することができる。アナログビームフォーミングの実装複雑さは、アナログビームフォーミングが、単純な位相シフタを利用することができるので、デジタルよりも著しく小さいが、アナログビームフォーミングは、多方向フレキシビリティに関して限定され(すなわち、単一のビームが一度に形成され得、次いで、ビームは時間領域において切り替えられる)、送信帯域幅に関して限定され(すなわち、サブ帯域上で送信することが可能でない)、アナログ領域における不正確さなどに関して限定される。
【0079】
デジタルビームフォーミングは、デジタル領域と中間周波数(IF)無線領域との間の、コストがかかる変換器を必要とする。しかしながら、LTEネットワークにおいて今日しばしば使用されるデジタルビームフォーミングは、データレートおよび多重化能力に関して最も良好な性能を提供する。たとえば、複数のサブバンドにわたる複数のビームが、同時に形成され得る。たとえそうでも、デジタルビームフォーミングは、電力消費、統合、およびコストに関して課題を提示する。さらに、コストは、概して、送信/受信ユニットの数とともに直線的にスケーリングするが、デジタルビームフォーミングの利得は、より緩やかに増加する。
【0080】
したがって、アナログビームフォーミングからのコスト恩恵とデジタルビームフォーミングからの容量恩恵とを提供する、ハイブリッドビームフォーミングがNRのために望ましい。図7は、中間変換回路によって結合されたデジタルプリコーディングセクションとアナログビームフォーミング(BF)セクションとを含む、例示的なハイブリッド送信(TX)ビームフォーミング構成を示す。図7に示されているように、アナログBF部分は、アンテナエレメントのN個のサブアレイの各々について、独立したアナログ回路を含む。各サブアレイについて、アナログ回路は、(たとえば、IFからRFへの)ミキサと、位相シフタと、電力増幅器(PA)とを含む。各サブアレイは、他のサブアレイとは別個のビームを生成することができる。変換回路は、アナログBF回路のN個のチャネルの各々について、独立したIFFT変調器と、並直列変換器(P/S)と、デジタルアナログ変換器(DAC)とを含む。
【0081】
サブアレイのアナログビームが、各OFDMシンボル上で単一方向に向かってステアリングされ得、したがって、サブアレイの数が、各OFDMシンボル上のビーム方向および対応するカバレッジの数を決定する。しかしながら、サーブされるエリア全体をカバーするためのビームの数は、一般に、特に個々のビーム幅が狭いとき、サブアレイの数よりも大きい。したがって、サーブされるエリア全体をカバーするために、時間領域において別様にステアリングされた狭いビームを用いた複数の送信が必要とされる可能性もある。この目的のための複数の狭いカバレッジビームの提供は、「ビーム掃引」と呼ばれることがある。図8は、2つのサブアレイ(図8A)および3つのサブアレイ(図8B)を伴う2つの例示的なビーム掃引構成を示す。
【0082】
アナログおよびハイブリッドビームフォーミングでは、ビーム掃引は、NRネットワークにおける必要なカバレッジを提供するために極めて重要であり得る。この目的で、別様にステアリングされたビームがサブアレイを通して送信され得る、複数のOFDMシンボルが、割り振られ、周期的に送信され得る。基地局は、一般に、DL送信のために送信ビーム掃引を実施し、また、UL受信のために受信ビーム掃引を実装し得る。UEは、一般に、DL受信のために受信ビーム掃引を実施するが、UL送信のために送信ビーム掃引をも実装し得る。
【0083】
UEおよびgNBはまた、それぞれ、DLビームおよびULビーム上の受信された信号の品質を評価するためにビーム測定を実施する。たとえば、UEは、SS-SINR(信号対干渉雑音比)、SS-RSRP(参照信号受信電力)、SS-RSRQ(参照信号受信品質)など、パラメータに基づいてSSBビーム上の品質を測定する。gNBは、UEからのULビーム(たとえば、SRS)上で同様の測定を実施するが、gNB測定は、3GPPによって指定されておらず、ベンダー実装に委ねられる。
【0084】
UEおよびgNBはまた、ビーム測定に基づいて、それぞれ、最も良好なまたは最も好適なDLビームおよびULビームを決定するために、ビーム決定を実施する。UEはまた、ビーム品質測定とビーム決定結果とをgNBに報告する。さらに、RRC_CONNECTED状態にあるUEが不十分なチャネル条件を経験したとき、UEは、それの下位レイヤ(たとえば、PHY)からビーム障害指示を受信し、UEのサービングgNBにメッセージを送ることによってビーム障害回復を要求することができる。
【0085】
「空間関係」という用語は、UL RSと、DL RSまたはUL RSのいずれかであり得る別のRSとの間の関係を指す。これも、UE観点から規定される。UL RSがDL RSに空間的に関係する場合、それは、UEが対応するDL RSを受信した反対の(相反する)方向においてUEがUL RSを送信するべきであることを意味する。より正確には、UEは、UEが対応するDL RSを受信するために使用したRx空間フィルタリング(またはビームフォーミング)設定と「同じ」Tx空間フィルタリング(またはビームフォーミング)設定を、空間的に関係するUL RSを送信するために適用するべきである。
【0086】
空間関係は、PRSの場合にも使用され得る。特に、各DL PRSが、複数のDL PRSリソースからなるDL PRSリソースセットとして構築される。各DL PRSリソースは、別個のビームを介して送信される。UL SRSが、DL PRSリソースセットIDとDL PRSリソースIDとの組合せを通してシグナリングされるような、DL PRSリソースに対する空間関係を有することができる。UEは、次いで、UEが、対応するDL PRSリソースを受信するために使用するのと同じアンテナパネルを使用して、およびUEが、DL PRSリソースを受信するために使用するのと同じ(相反する)ビームを使用してUL SRSを送信することになる。
【0087】
3GPP Rel-17 NR測位拡張は、ネットワークにおける「オンデマンドPRS」のサポートについての進行中の作業を含む。これは、2つの異なるシナリオまたは使用事例を伴うことができる。第1のシナリオでは、オンデマンドPRSは、PRSが送信されていないという前提条件に基づいて、必要に応じてPRSを設定することを伴うことができる。LCSクライアント(たとえば、GMLC、UE)が測位を要求する場合、LMFが初めから好適なPRS設定を決定する必要がある。第2のシナリオは、PRSがすでに送信されており、UEが現在の設定を修正することを要求し得る、またはLMFが現在の設定を修正する必要があり得るのいずれかである場合である。
【0088】
第1のシナリオは、現実のLTE PRS展開において起こるシナリオ、PRSは送信されているが、LMFは、支援データ中に含まれるべきUEまたはセルに最も近いTRPについて不確かである、と同様である。この場合、E-CIDが、必要とされる情報をLMFに提供するための必須プロシージャとして使用される。現在送信されていないオンデマンドPRSの場合、LMFはまた、オンデマンドPRS送信の始動を容易にすることができるSSBおよびCSI-RS RSRP測定を取得するために、E-CIDを実施することをgNBに要求し得る。
【0089】
図9は、このシナリオによる、PRS設定を取得するために使用される例示的なシグナリングプロシージャを示す。いくつかの動作が数値ラベルを与えられるが、これらは、そうでないことが明記されていない限り、任意の特定の動作順序を暗示するかまたは必要とすることではなく、以下の説明を容易にすることを意図される。
【0090】
動作1において、AMFは、LCSサービス要求をLMFに転送する。LCSサービス要求は、GMLCまたはUE中に存在するLCSクライアントから、AMFによって受信された。LCSクライアントがUE中にある場合、LCSクライアントは、MO-LR要求メッセージの一部として測定報告(たとえば、CSI-RSおよびSSB RSRP、E-CID報告)を含め得る。UEのLCSクライアントは、DL-PRS送信についての、TRPの数、ビーム方向、開始時間および持続時間など、他の詳細をも提供し得、これらは、AMFからLMFにもフォワーディングされ得る。動作1aにおいて、代替として、LMFは、3GPP TS38.455において規定されているUL NR E-CIDプロシージャに従って、gNBから測定報告(たとえば、CSI-RSおよびSSB RSRP)を受信することができる。動作2において、LCSクライアントがGMLCであるか、または測定が動作1において利用可能でない場合、LMFはUEに測定を要求し得る。動作3において、UEは、動作2において要求された測定をLMFに提供する。
【0091】
動作4~5において、LMFは、必要とされるDL-PRS送信リソースを決定し、UEの(1つまたは複数の)サービングgNBと他の非サービングgNBとを含み得る異なるgNB(たとえば、TRP)にDL-PRS送信を要求する。動作6において、gNBは、PRS送信を始動するための確認応答をLMFに提供するか、またはPRS送信を始動することができない場合に障害を指示し得る。動作6における確認応答/成功の場合、LMFはPRS設定を、それに応じて準備し、動作7においてUEに提供する。
【0092】
上記で説明された第2のシナリオでは、LCSクライアントがUEを測位することを希望するとき、いくつかのDL-PRSがRANによってすでに送信されている。たとえば、複数のあらかじめ規定されたPRS設定があり得、UEは、あらかじめ規定された設定のうちの1つを要求し得る。さらに、LMFはまた、異なるあらかじめ規定されたPRS設定間で変更し得る。図10は、このシナリオによる、PRS設定を取得するために使用される例示的なシグナリングプロシージャを示す。いくつかの動作が数値ラベルを与えられるが、これらは、任意の特定の動作順序を暗示するかまたは必要とすることではなく、以下の説明を容易にすることを意図される。
【0093】
動作1において、LMFは、LPPを介してUEにPRS設定を提供する。代替または追加として、動作1aにおいて、PRS設定は、RRCブロードキャストを介してUEに提供され得る。動作2において、UEは、動作1/1aにおいて受信された(1つまたは複数の)PRS設定に基づいて測位測定を実施する。UEがUEベース測位モードにおいて動作しており、測位QoSなどのいくつかの条件が満足されない場合、または測定品質、信頼性レベルなどに基づいて、UEは、オンデマンドPRSを要求する必要を決定し得る。
【0094】
動作3において、UEは、PRSの好ましい設定(たとえば、設定インデックス)をもつオンデマンドPRS要求、またはDL-PRSリソースを増加/減少させるための要求を送る。動作4において、LMFは、要求された際に、PRS設定を変更する必要があるかどうかを決定する。LMFは、複数のUEから受信された入力に基づいて判断し得る。動作5において、動作4における判断に基づいて、LMFは、(NRPPaを介して)UEについてのサービングgNBおよび非サービングgNB(たとえば、TRP)に、現在のPRS設定を変更することを要求する。動作6において、gNBは、それに応じて、NRPPa応答メッセージ中で、PRS送信更新または確認応答を提供する。
【0095】
動作7において、LMFは、更新されたオンデマンドPRS設定を、LPPを介してUEに提供する。代替または追加として、動作7a~7bにおいて、LMFは、オンデマンドPRS設定をgNBに提供し、それらのgNBは、同じものを、RRCブロードキャストを介してUEに提供する。
【0096】
現在、上記で説明されたオンデマンドPRS構成に関するいくつかの問題、問題点、および/または困難がある。たとえば、UEが複数のあらかじめ規定されたPRS設定を提供されたとき、LMFは(たとえば、設定インデックスに基づく)これらの設定のうちの特定の1つについてのUEからの要求にどのように応答するべきであるかが明らかでない。より詳細には、あらかじめ規定されたPRS設定がすべてのUEによって使用されるので、LMFは、1つのUEからの要求に基づいて、現在使用されているPRS設定を変更するべきであるか?要求された設定がUEによって選好される場合でも、LMFはいつおよびどのように、要求に基づいて働くことを強いられるのか?ネットワークは、いくつかのUEが、変更を行うための同じPRS設定を要求するまで待つことができるか?
【0097】
現在のあらかじめ規定されたPRS設定は、概して、サービス品質(QoS)に関係する。たとえば、ある設定(インデックス1)が、大帯域幅および短い周期性のPRSをもつ高いQoSについてのものであり得、第2の設定(インデックス2)が、中間帯域幅および中間周期性のPRSをもつ中間QoSについてのものであり得る、などである。しかしながら、QoSにのみ基づいてPRS設定を規定することは、すべての使用事例および/またはシナリオをカバーするには不十分であり得る。
【0098】
さらに、要求するためのPRS設定のUEの選択に対して、(もしあれば)どんな制限が課されるべきであるかが不明瞭である。たとえば、UEは、最もリソース集約的な設定を、それがUEにとって最も良好な測位性能を提供する場合でも、常に要求するとは限らないことを保証する必要があり得る。言い換えれば、UE要求を実際のUE必要と整合させるためのルールが必要であり得る。
【0099】
さらに、あらかじめ規定されたPRS設定は、そのようなあらかじめ規定された設定を作成することと、それらの設定を使用することの両方を行う際に、LMFと、DL-PRSを実際に送信するgNBとの間の協働を必要とする。たとえば、gNBが、現在、第1のインデックスに関連する設定を使用している場合、LMFは、任意の他のあらかじめ規定された設定、または他のあらかじめ規定された設定のサブセットのみ(たとえば、次によりリソース集約的なまたは次にあまりリソース集約的でない)に対する変更を要求することができるか?
【0100】
したがって、本開示の実施形態は、オンデマンドPRS要求のためのPRS設定のセット、そのような要求のためのあらかじめ規定されたPRS設定の間でのUE選択、gNB/TRPを設定するためのあらかじめ規定されたPRS設定の間でのLMF選択などを規定するための、フレキシブルで効率的な技法を提供する。
【0101】
実施形態は、ネットワーク条件が変化するとき、オンデマンドPRS送信をサポートするための、ネットワークフレンドリな手法を提供することができる。実施形態はまた、1つだけでなく、すべてのUEに好適であるPRS設定を選択するために使用され得、これは、DL PRS送信に基づくより効率的なUE測位を提供する。実施形態は、必要とされないPRSリソースの送信を回避することによって、RANノードのエネルギー消費を低減することができる。
【0102】
たとえば、測位QoSではなく、LMFは、以下のうちのいずれかに基づいて、個々にまたは任意の組合せで、PRS設定を規定することができる。
・posSIBブロードキャストサイズ限度。
・たとえば、セグメンテーションをもたない、またはセグメンテーションの最大上限/限界をもつ1つのposSIB中に収容され得る、周波数レイヤ、TRP、DL-PRSリソースセット、DL-PRSリソースなどの数、上限Xは、あらかじめ規定された数(たとえば、X=3、X=5など)である。
・既存のposSIBによって指示されたデフォルト設定、および新しいposSIB中で提供されたデルタ設定。デルタ設定は、デフォルト設定中に含まれるTRPについて、どんな属性(たとえば、PRS設定)が異なり得るかを指摘する。したがって、設定インデックスは、デフォルト設定中のTRPコンテンツについて可能である異なるパラメータ設定を指摘する。
・測位方法の許容できる性能のために必要とされるTRPおよびそれらのTRPの関連するリソース(すなわち、DL-PRSリソースセットおよびセットごとのリソース)の数。たとえば、DL-TDOAにおいて、十分なGDOPのために、離れたTRPが必要とされ得るが、これは、依然として、SNR、SINR、RSSIなどのある許容できるレベルで検出され得る。
・TRPの異なるセットまたはグループ、たとえば、グループ1が、あるLOS、GDOP、またはDL-PRS周期性特性を有し、グループ2が、他のLOS、GDOP、またはDL-PRS周期性特性を有する、などである。
・エネルギー低減および/またはレイテンシ低減。
・測位配向、たとえば、水平、垂直、または別の特定の空間次元。
【0103】
別の例として、UEは、以下のうちのいずれかに基づいて、オンデマンドPRS要求中で指示するための好ましい設定を選択することができる。
・推定または必要とされる誤りレベルの、好適な設定インデックスへのUEマッピング。
・設定インデックスのネットワーク設定された順序。言い換えれば、ネットワークは、何らかの順序でインデックスをソートし、その順序でインデックスを選択することをUEに要求する。より具体的な例として、インデックス3に対応するPRS設定が提供された場合、UEは、オンデマンドPRS要求のためにインデックス2またはインデックス4のいずれかを選択することができるが、他のインデックス(たとえば、インデックス1またはインデックス5+)を選択することができない。
【0104】
同様の技法が、事前設定されたPRS設定のLMFまたはgNB選択を制約するために、LMFとgNBとの間で使用され得、これは以下のうちのいずれかを含む。
・推定または必要とされる誤りレベルの、1つまたは複数の好適な設定インデックスへのLMFマッピング、LMFは、次いで、これを使用することをgNBに要求することができる。たとえば、LMFは、インデックスのリストにおいて、好ましい順序で、たとえば、インデックス2、4、および5を考慮することをgNBに要求することができる。
・設定インデックスについての選好の、gNBにより提供される順序。言い換えれば、gNBは、何らかの順序でインデックスをソートし、その順序でインデックスを選択することをLMFに要求する。より具体的な例として、インデックス3に対応するPRS設定が使用されている場合、LMFは、gNBへのオンデマンド要求のためにインデックス2またはインデックス4のいずれかを選択することができるが、他のインデックス(たとえば、インデックス1またはインデックス5+)を選択することができない。
・UEオンデマンド要求に依存しない。たとえば、インデックス1をもつ設定が現在アクティブであり、すべてのUEの測位誤りがいくつかの要件を満足する場合、LMFは、より長い周期性を有するインデックス2に変更することができる。
【0105】
いくつかの実施形態では、LMFは、強化学習方式に基づいて、あらかじめ規定されたPRS設定を決定することができる。これは、オンデマンドPRS送信がまだ開始していないときに役立ち得る。たとえば、あらかじめ規定されたPRS設定は、セル中に初期に存在するX個のUE、展開されたY個のTRP、Z個のデフォルト無線状態などに基づき得る。
【0106】
その後、これらの初期PRS設定は、PRS送信が始動された後に拡張され得る。たとえば、LMFは、異なるシナリオに適合することになる異なる設定を作るために学習手法を使用して複数の測位セッションに漸進的に続くパターンを拡大することができる。これは、「クラウドソーシング」の一形態と見なされ得る。新しいオンデマンドPRS要求が受信されたとき、LMFは、特定のUEによって指示された設定を選択しなければならないのではなく、どのオンデマンド設定が(1つまたは複数の)UEに対して最も良好に機能するか、およびgNB/TRPがどの修正を使用するべきであるかを決定するために、このクラウドソーシングされたPRS情報を利用することができる。
【0107】
上記の表1に示されているように、NR DL-TDOA/DL-AoD支援データは、3つのSIB、すなわち、posSibType6-1と、posSibType6-2と、posSibType6-3とを含む。
【0108】
いくつかの実施形態では、posSIBType6-1(NR-DL-PRS-AssistanceData)は、TRPのリストについてのPRS設定のセットを含むデフォルトPRS設定を指示することができる。そのような実施形態では、デフォルトPRS設定は、固定され得る。
【0109】
他の実施形態では、posSIBType6-1(NR-DL-PRS-AssistanceData)は、TRPのリストについてのPRS設定のセットを含むアクティブPRS設定を指示することができる。そのような実施形態では、アクティブPRS設定は、動的に変更され得る。
【0110】
他の実施形態では、新しいposSIBタイプが、posSIBType6-1によって指示されたデフォルトDLPRS設定またはアクティブDLPRS設定に対して、異なる設定インデックスとそれらの差分(またはデルタ)設定とを含むように規定され得る(たとえば、posSibType6-4)。posSibType6-4の例示的なコンテンツは、以下を含むことができる。
・設定インデックス1:posSibType6-1において提供されるデフォルト設定またはアクティブ設定と比較して、より大きい帯域幅(BW)、ただし同じ周期性。
・設定インデックス2:posSibType6-1において提供されるデフォルト設定またはアクティブ設定と比較して、より短い周期性、ただし同じBW。
・設定インデックス3:posSibType6-1において提供されるデフォルト設定またはアクティブ設定と比較して、より短い周期性およびより大きいBW。
【0111】
BWおよび周期性のみが上記の例において言及されたが、設定はこれらのパラメータに限定されず、測位周波数レイヤ(PFL)、TRP情報など、他のパラメータを含み得る。
【0112】
いくつかの実施形態では、LMFは、オンデマンドPRS要求中に含めるべき設定インデックスのUE選択を制限する様々なルールを提供し得る。たとえば、インデックス1またはインデックス2のいずれかが初期に要求され得るが、インデックス3は、インデックス1またはインデックス2に関連するPRS設定がUEに提供された後にのみ要求され得る。さらに、UEは、インデックス1またはインデックス2に基づく設定がUEの測位QoSまたは測定品質を実現しないとき、UEの測位信頼性レベルがあるしきい値を下回るときなどのみ、インデックス3を要求するように制限され得る。これらのルールは、以下の設定セッティングとして表され得る。
・firstRequestRestrictedTo-INTEGER(1...n)、ここで、上記の例においてn=2であり、したがって、UEは、設定インデックス3についての要求を始動しないことがある。
・SecondRequestAllowedFor-INTEGER(n...m)、ここで、n=3であり、3≦m≦あらかじめ決定された最大インデックス値である。
【0113】
いくつかの実施形態では、UEの後続の要求について、追加のルールがあり得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、複数のDL PRS参照信号は、UEが測位正確さを改善するために複数のDL PRS参照信号をコヒーレントに/一緒に処理することができるように、コヒーレントに送信され得る。そのような実施形態では、複数のDL PRS参照信号は、以下のように設定され得る。
・設定インデックス1:より大きい帯域幅(BW1)、ただし、posSibType6-1において提供されるデフォルト設定/アクティブ設定と同じ周期性、設定インデックス1に対応するPRSは測位周波数レイヤ(PFL)1において送信される。
・設定インデックス2:より大きい帯域幅(BW2)、ただし、posSibType6-1において提供されるデフォルト設定/アクティブ設定と同じ周期性、設定インデックス2に対応するPRSはPFL2において送信される。
【0115】
いくつかの実施形態では、UEが改善された測位正確さを必要とする場合、UEは、LMFへのオンデマンドPRS要求中に複数の(たとえば、2つの)設定インデックスを含め得る。これは、UEが、コヒーレントに送信されるべき複数のインデックスに対応するPRS参照信号を要求することを指示することができる。コヒーレント送信/受信を容易にするために、周期性およびTRPインデックスなど、いくつかのパラメータは、複数の要求されたPRS設定について同じであるべきである。
【0116】
いくつかの実施形態では、PRS設定は、オンデマンドPRSについてのTRP能力に基づいてグループ化され得る。たとえば、同じまたは同様の能力をもつすべてのTRPは、1つまたは複数の設定インデックスに関連する1つのグループの一部である。
【0117】
いくつかの実施形態では、PRS設定は、GDOP(または他の幾何学的分類)、UEによる検出可能性、見通し線(LOS)対非LOS送信などに基づいて区別および/またはグループ化され得る。これは、前のUE測定報告または他の受信された情報に基づき得る。
【0118】
いくつかの実施形態では、それぞれのインデックスに関連する設定は、(たとえば、TRPおよび/またはUEについての)エネルギー消費に基づいて区別および/またはグループ化され得る。以下の例は、3つの異なるレベルのエネルギー消費に対応するインデックスを含む。
・設定インデックス1:P個のPFL、あらゆるPFLにおけるT個のTRP、あらゆるTRPにおけるY個のPRSリソースセット、リソースセットごとのZ個のリソース。いくつかの場合には、P、T、X、および/またはZは、約3000ビットであるposSIB最大サイズの関数であり得る。したがって、インデックス1に対応する設定は、この最大サイズよりも小さくなるようなやり方で選択される。
・設定インデックス2:P/2個のPFL、あらゆるPFLにおけるT/2個のTRP、TRPごとのY/2個のPRSリソースセット、リソースセットごとのZ/2個のリソース。
・設定インデックス3:P/3個のPFL、あらゆるPFLにおけるT/3個のTRP、TRPごとのY/3個のPRSリソースセット、リソースセットごとのZ/3個のリソース。
【0119】
この構成は、エネルギー節約につながるPRSオーバーヘッド低減に基づく。たとえば、LMFは、測位される必要がある少数のUEがあるとき、最低エネルギー設定インデックス3を提供し得る。UEの数が増加するか、または取得された測位QoSが満足されない場合、LMFは、設定を、たとえば、より多くのエネルギーを必要とする設定インデックス2に切り替え得る。
【0120】
上述のように、いくつかの実施形態では、UEは、同様に、これらの設定インデックスの間の選択において制約され得る。たとえば、UEがインデックス3(最低エネルギー)に関連する設定を提供された場合、UEは、設定インデックス2を要求することのみを可能にされ得る。インデックス2に関連する設定を提供された後に、UEがこの設定ではいくつかの要件および/または条件を実現することができない場合、UEは、設定インデックス1(最高エネルギー)を要求することを可能にされる。
【0121】
いくつかの実施形態では、LMFは、UEに、UEの要求を調節する条件および/または要件を設定し得る。たとえば、LMFは、測位誤りまたは正確さしきい値(たとえば、50m)、測位レイテンシしきい値(たとえば、10s)などを提供することができる。そのようなしきい値は、個々に、または様々な組合せで提供/使用され得る。これらのルールおよびしきい値に基づいて、ネットワークは、増加されたPRS送信に関連するネットワークエネルギー消費、干渉などを伴う、UE測位要件のバランスをとることができる。
【0122】
いくつかの実施形態では、(随意に、gNBと併せて)LMFは、区別属性または特性を、あらかじめ規定されたPRS設定に関連付け得る。言い換えれば、LMFは、あらかじめ規定されたPRS設定を区別するために使用された属性または特性を指示することができる。例示的な区別特性は、QoS-レイテンシ、QoS-正確さ、パスロス(または無線状態)、PRS-オーバーヘッド(またはエネルギー節約)などを含む。LMFは、この区別特性をUEに指示することができ、これは、オンデマンドPRS要求のためのそれらの設定インデックス選択を区別特性に基づかせることができる。
【0123】
図11は、これらの実施形態による、区別特性についての異なる列挙値をもつ例示的なOnDemand-PRS-ClassificationCriteriaフィールドについてのASN.1データ構造を示す。上記で説明された特性に加えて、図11は「areaSpecific」の列挙値を含み、これは、設定があるエリアに有効であることと、UEがそのエリアの外側に移動するとき、UEが新しい設定を要求し得ることとを指示する。
【0124】
いくつかの実施形態では、区別特性代替形態が、異なるUE選択ルールおよび/または異なる選択しきい値に関連し得る。たとえば、区別特性Aが使用されるとき、UEは、任意の順序で設定インデックスを要求することを可能にされ得、区別特性Bが使用されるとき、UEは、固定された順序(たとえば、上記で説明されたように、昇順または降順)でインデックスを要求するように制約され得る。
【0125】
いくつかの実施形態では、LMFは、gNBに、その現在のDL-PRS送信設定を、事前設定されたPRS設定のうちの異なる1つに修正することを要求するための、NRPPaメッセージを送ることができる。いくつかの実施形態では、既存の支援情報制御メッセージが、この目的で使用され得る。他の実施形態では、新たに規定されたPRS修正要求メッセージが、TRPの特定のセットまたはネットワーク全体についての継続中のPRS送信を修正するために使用され得る。図12は、これらの実施形態による、測位ノード(たとえば、LMF)とRANノード(たとえば、gNB)との間のシグナリングフローを示す。図12に示されているように、RANノードは、新たに規定されたPRS修正応答メッセージで測位ノードに応答する。以下の表2および表3は、それぞれ、PRS修正要求メッセージおよびPRS修正応答メッセージの例示的なコンテンツを提供する。たとえば、これらのコンテンツをもつメッセージが、3GPP TS38.455(v16.3.0)に追加され得る。
【0126】
いくつかの実施形態では、LMFは、LMFが、たとえば、運用アドミニストレーション保守(OAM)機能によって初期展開中に提供されるデフォルトPRS設定を有することができる。このデフォルト設定は、オンデマンドPRS送信の初期シグナリングのために使用され得る。
【0127】
いくつかの実施形態では、LMFは、LPPを介してUE測定(たとえば、RRMビーム測定またはPRSビーム測定)を受信し、そのような測定に基づいて、オンデマンドPRS送信のための複数の設定を含むデータベースを作成することができる。たとえば、LMFは、UEの数、RRM統計、TRP能力、SSBパターン、推定される報告、測位配向(たとえば、垂直/水平)など、ファクタに基づいて、設定の一部または全部を作成することができる。
【0128】
いくつかの実施形態では、LMFは、LMFのデータベース中でそのようなPRS設定を作るために機械学習(ML)を使用することができる。強化学習(RL)は、そのような実施形態について有益であり得る特定のタイプのMLである。RLでは、モデルは、連続的にモデルの環境と対話し、「報酬信号」の形態の暗黙的(および、時々遅延した)フィードバックを提供される。RLは、短期報酬最大化を実施するが、また、長期利得を提供しながら、短期において不合理である判断を行うことがある。より一般的には、RLモデルは、すでに存在する知識を活用することと、異なるシナリオ、たとえば、ネットワークおよび/またはUE設定におけるアクションの空間を探査することとによって、予想される将来の報酬を最大化することを試みる。
【0129】
いくつかの実施形態では、LCSクライアントがロケーション要求をトリガし、オンデマンドPRSがUEによって要求されたとき、LMFは、LMFの記憶されたPRS設定のうちの1つをフェッチし、そのPRS設定を、NRPPaシグナリングを介して1つまたは複数のgNBに送る。gNBフィードバック(たとえば、NRPPa成功応答メッセージ)に基づいて、LMFは、LMFのPRS設定データベースを更新する。いくつかの実施形態では、LMFはまた、測位測定および/またはロケーション推定など、UEフィードバックに基づいて、LMFのPRS設定データベースを更新することができる。
【0130】
いくつかの実施形態では、継続中の測位セッション中に、DL-PRSがすでに送信されているとき、LMFは、LMFのデータベースからのPRS設定のうちの1つを使用して現在のPRS送信を修正するために、NRPPaメッセージをgNBに送ることができる。これは、たとえば、図12に示されている例示的なプロシージャを使用して行われ得る。代替的に、既存のNRPPaメッセージが、同じ目的のために修正され得る。
【0131】
上記で説明された実施形態の様々な特徴は、それぞれ、UE、測位ノード、およびRANノードのための例示的な方法(たとえば、プロシージャ)を示す、図13図15に示されている様々な動作に対応する。言い換えれば、以下で説明される動作の様々な特徴は、上記で説明された様々な実施形態に対応する。さらに、図13図15に示されている例示的な方法は、本明細書で説明される、様々な利益、利点、および/または問題のソリューションを提供するために協働的に使用され得る。図13図15は、特定の順序で特定のブロックを示すが、例示的な方法の動作は、示されているのとは異なる順序で実施され得、示されているのとは異なる機能を有するブロックに組み合わせられ、および/または分割され得る。随意のブロックまたは動作が、破線によって指示される。
【0132】
特に、図13は、本開示の様々な実施形態による、RANにおける測位のために設定されたUEのための例示的な方法(たとえば、プロシージャ)を示す。例示的な方法は、本明細書の他の場所で説明されたような、UE(たとえば、無線デバイスなど)によって実施され得る。
【0133】
例示的な方法は、ブロック1310の動作を含むことができ、ここで、UEは、RANに関連する測位ノードから、RANのノードによって送信されるPRSのための複数の設定と、複数の設定に関連する対応する複数の設定インデックスとを受信することができる。言い換えれば、各設定は、設定インデックスによって表され、設定インデックスに対応し、および/または設定インデックスに関連し、その逆も同様である。たとえば、測位ノードは、LMFであり得る。
【0134】
例示的な方法は、ブロック1340の動作をも含むことができ、ここで、UEは、PRSを受信する必要を決定し、1つまたは複数の選択ルールに基づいて、複数の設定のうちの1つまたは複数を選択することができる。例示的な方法は、ブロック1350の動作をも含むことができ、ここで、UEは、測位ノードに、RANによるTRS送信についての1つまたは複数の要求を送信することができる。1つまたは複数の要求は、ブロック1340において選択された1つまたは複数の設定に関連する1つまたは複数の設定インデックスを含む。
【0135】
いくつかの実施形態では、例示的な方法は、ブロック1330の動作をも含むことができ、ここで、UEは、測位ノードから選択ルールを受信することができる。
【0136】
様々な実施形態では、複数の設定は、以下の特性またはパラメータ、すなわち、
・PRS送信周期性、
・PRS送信帯域幅、
・使用されるPRS送信周波数レイヤの数、
・使用される特定のPRS送信周波数レイヤ、
・PRSを送信するRANノードの数、
・PRSを送信する特定のRANノード、
・PRSを送信するRANノードの地理的構成、
・ノードごとのPRSリソースセットの数、
・PRSリソースセットごとのPRSの数、
・設定に従ってPRSを送信することに関連するエネルギー消費および/またはシグナリングオーバーヘッド、
・関連のある地理的エリア、
・測位空間次元、
・測位正確さサービス品質(QoS)、ならびに
・測位レイテンシQoS
のうちの1つまたは複数に基づいて互いに区別され得る。
【0137】
いくつかの実施形態では、例示的な方法は、ブロック1320の動作をも含むことができ、ここで、UEは、測位ノードから、複数の設定が区別された、特性またはパラメータの指示を受信することができる。そのような実施形態では、(たとえば、ブロック1340において)複数の設定のうちの1つまたは複数を選択することは、指示された特性またはパラメータに基づき得る。これらの実施形態による例示的な指示が、図11に示されている。いくつかの実施形態では、例示的な方法は、ブロック1320の動作をも含むことができ、ここで、UEは、測位ノードから(たとえば、ブロック1340において使用される)選択ルールを受信することができる。
【0138】
いくつかの実施形態では、複数の設定は、設定パラメータについてのデフォルト値を含む第1の設定と、1つまたは複数のさらなる設定とを含む。各さらなる設定は、デフォルト値とは異なる値を有する設定パラメータのうちの設定パラメータのみを含む。これらの実施形態のいくつかでは、第1の設定は、ブロードキャストされた第1のSIBを介して受信され得、1つまたは複数のさらなる設定は、ブロードキャストされた第2のSIBを介して受信され得る。例示的なSIBが、上記で説明された。これらの実施形態のいくつかでは、第1のSIBは、第1の設定が、デフォルト設定、またはアクティブ設定のうちの1つであることを指示する。
【0139】
いくつかの実施形態では、各要求は、UEによって選択された1つの設定に関連する1つのインデックスを含む。これらの実施形態のいくつかでは、選択ルールは、それぞれの設定がUEによって要求され得る、連続した順序を含む。
【0140】
これらの実施形態の他のものでは、1つまたは複数の要求は、初期要求と、1つまたは複数の後続の要求とを含み、選択ルールは、初期要求においてUEによって要求され得る設定の第1のサブセットを識別する第1のルールと、後続の要求においてUEによって要求され得る設定の第2のサブセットを識別する第2のルールとを含む。いくつかの変形態では、設定の第1のサブセットは、PRSを送信するための最低エネルギーを必要とする第1の設定を含み、第2のサブセットは、第1の設定よりも、PRSを送信するためのより多くのエネルギーを必要とする少なくとも1つの設定を含む。
【0141】
これらの変形態のいくつかの例では、ブロック1340の選択する動作は、サブブロック1341~1343の動作を含むことができ、ここで、UEは、第1の設定に従うPRS送信に基づく測位が、測位QoSしきい値を満たすことになるかどうかを決定し、測位QoSしきい値が満たされることになることが決定されたとき、第1の設定を選択し、測位QoSしきい値が満たされないことになることが決定されたとき、第2のサブセットの設定を選択することができる。いくつかの場合には、測位QoSしきい値は、正確さおよび/またはレイテンシに関係する。
【0142】
これらの変形態の他の例では、第2のサブセットは、第1の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第2の設定と、第2の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第3の設定とを含む。さらに、1つまたは複数の後続の要求は、第1の後続の要求と、第1の後続の要求の後の第2の後続の要求とを含み、第2のルールは、第2の設定が第1の後続の要求のために選択され得ることと、第3の設定が第2の後続の要求のために選択され得ることとを識別する。
【0143】
他の実施形態では、1つまたは複数の要求は、少なくとも2つの設定インデックスを含む単一の要求を含む。選択ルールは、単一の要求中に含まれる少なくとも2つの設定インデックスに関連する少なくとも2つの設定の間で共通でなければならない、より多くの設定パラメータのうちの1つを指示する第3のルールを含む。いくつかの変形態では、第3のルールは、少なくとも以下のパラメータ、すなわち、PRS送信周期性と、PRSを送信する特定のRANノードとが、少なくとも2つの設定の間で共通でなければならないことを指示する。これらの実施形態のいくつかでは、例示的な方法は、ブロック1360の動作をも含むことができ、ここで、UEは、単一の要求中に含まれる少なくとも2つの設定インデックスに関連する少なくとも2つの設定に従ってコヒーレントに送信されるPRSに対して測位測定を実施することができる。
【0144】
さらに、図14は、本開示の様々な実施形態による、RANに関連する測位ノードのための例示的な方法(たとえば、プロシージャ)を示す。例示的な方法は、本明細書の他の場所で説明された、測位ノード(たとえば、LMF、E-SMLC、SUPLなど)によって実施され得る。
【0145】
例示的な方法は、ブロック1410の動作を含むことができ、ここで、測位ノードは、RANノードによって送信されたPRSのための複数の設定を決定することができる。複数の設定は、それぞれの複数の設定インデックスに関連する。例示的な方法は、ブロック1420の動作をも含むことができ、ここで、測位ノードは、RANのノードに、およびRANにおいて動作するUEに、複数の設定と、関連する複数の設定インデックスとを送ることができる。例示的な方法は、ブロック1450の動作をも含むことができ、ここで、測位ノードは、UEから、RANによるPRS送信についての1つまたは複数の要求を受信することができる。1つまたは複数の要求は、UEによって選択された複数の設定のうちの1つまたは複数に関連する複数の設定インデックスのうちの1つまたは複数を含む。
【0146】
様々な実施形態では、複数の設定は、UE実施形態に関して、上記で説明された、特性またはパラメータのいずれかに基づいて互いに区別され得る。いくつかの実施形態では、例示的な方法は、ブロック1430の動作をも含むことができ、ここで、測位ノードは、UEに、複数の設定が区別された、特性またはパラメータの指示を送ることができる。これらの実施形態による例示的な指示が、図11に示されている。
【0147】
いくつかの実施形態では、複数の設定は、設定パラメータについてのデフォルト値を含む第1の設定と、1つまたは複数のさらなる設定とを含むことができる。各さらなる設定は、デフォルト値とは異なる値を有する設定パラメータのうちの設定パラメータのみを含む。これらの実施形態のいくつかでは、第1の設定は、RANによって、第1のSIBのブロードキャストを介して送られ得、1つまたは複数のさらなる設定は、RANによって、第2のSIBのブロードキャストを介して送られ得る。例示的なSIBが、上記で説明された。これらの実施形態のいくつかでは、第1のSIBは、第1の設定が、デフォルト設定、またはアクティブ設定のうちの1つであることを指示する。
【0148】
いくつかの実施形態では、例示的な方法は、ブロック1460の動作をも含むことができ、ここで、測位ノードは、UEによって指示された1つまたは複数の設定、または測位ノードによって選択された1つまたは複数のさらなる設定のうちの1つに従って、PRSを送信するようにRANノードを設定することができる。
【0149】
これらの実施形態のいくつかでは、例示的な方法は、ブロック1440の動作をも含むことができ、ここで、測位ノードは、UEに、複数の設定の間で選択するための選択ルールを送ることができる。
【0150】
これらの実施形態のいくつかでは、各要求は、1つの選択された設定に関連する1つのインデックスを含む。いくつかの変形態では、(たとえば、ブロック1440において送られる)選択ルールは、それぞれの設定がUEによって要求され得る、連続した順序を含むことができる。
【0151】
これらの実施形態の他のものでは、(たとえば、ブロック1450において受信される)1つまたは複数の要求は、初期要求と、1つまたは複数の後続の要求とを含むことができ、選択ルールは、初期要求においてUEによって要求され得る設定の第1のサブセットを識別する第1のルールと、後続の要求においてUEによって要求され得る設定の第2のサブセットを識別する第2のルールとを含むことができる。
【0152】
これらの実施形態のいくつかの変形態では、第1のサブセットは、PRSを送信するための最低エネルギーを必要とする第1の設定を含み、第2のサブセットは、第1の設定よりも、PRSを送信するためのより多くのエネルギーを必要とする少なくとも1つの設定を含む。これらの変形態のいくつかの例では、選択ルールは、第1の設定と第2のサブセットの設定との間の選択のための測位QoSしきい値を含むことができる。いくつかの場合には、測位QoSしきい値は、正確さおよび/またはレイテンシに関係する。
【0153】
これらの変形態の他の例では、第2のサブセットは、第1の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第2の設定と、第2の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第3の設定とを含む。さらに、1つまたは複数の後続の要求は、第1の後続の要求と、第1の後続の要求の後の第2の後続の要求とを含む。第2のルールは、第2の設定が第1の後続の要求のために選択され得ることと、第3の設定が第2の後続の要求のために選択され得ることとを識別する。
【0154】
これらの実施形態の他のものでは、(たとえば、ブロック1450において受信される)1つまたは複数の要求は、少なくとも2つの設定インデックスを含む単一の要求を含む。選択ルールは、単一の要求中に含まれる少なくとも2つの設定インデックスによって識別される少なくとも2つの設定の間で共通でなければならない、より多くの設定パラメータのうちの1つを指示する第3のルールを含む。いくつかの変形態では、第3のルールは、少なくとも以下のパラメータ、すなわち、PRS送信周期性と、PRSを送信する特定のRANノードとが、少なくとも2つの設定の間で共通でなければならないことを指示する。これらの実施形態のいくつかでは、ブロック1460の設定動作は、サブブロック1461の動作を含むことができ、ここで、測位ノードは、単一の要求中に含まれる少なくとも2つの設定インデックスに関連する少なくとも2つの設定に従ってPRSをコヒーレントに送信するように複数のノードを設定することができる。
【0155】
いくつかの実施形態では、ブロック1410において複数の設定を決定することは、サブブロック1411~1412の動作を含むことができ、ここで、測位ノードは、(たとえば、システム初期化時にOAMから)PRS送信のためのデフォルト設定を取得することと、(たとえば、ブロック1420において送られる)複数の設定を、
・デフォルト設定に従って送信されたPRSに対してUEによって行われる測定、
・PRSを送信するノードの能力、
・RANにおいて動作するUEの数、および
・(たとえば、上記で説明されたような)1つまたは複数の区別する特性またはパラメータ
に基づいて、決定することとを行うことができる。
【0156】
いくつかの実施形態では、ブロック1410において複数の設定を決定することは、サブブロック1413の動作を含むことができ、ここで、測位ノードは、複数の設定を、
・複数の設定に従って送信されたPRSに対してUEによって行われる測定、
・ノードの更新された能力、
・RANにおいて動作するUEの更新された数、および
・1つまたは複数の区別する特性またはパラメータ
のうちの1つまたは複数に基づいて、適応させることができる。
【0157】
たとえば、測位ノードは、上記で説明されたような、複数の設定を適応させるためのML(たとえば、RL)技法を使用することができる。
【0158】
さらに、図15は、本開示の様々な実施形態による、RANノードのための例示的な方法(たとえば、プロシージャ)を示す。例示的な方法は、本明細書の他の場所で説明されたような、RANノード(たとえば、基地局、eNB、gNB、ng-eNB、TRPなど)によって実施され得る。
【0159】
例示的な方法は、ブロック1510の動作を含むことができ、ここで、RANノードは、RANに関連する測位ノードから、RANのノードによって送信されるPRSのための複数の設定と、複数の設定に関連する対応する複数の設定インデックスとを受信することができる。言い換えれば、各設定は、設定インデックスによって表され、設定インデックスに対応し、および/または設定インデックスに関連し、その逆も同様である。たとえば、測位ノードは、LMFであり得る。
【0160】
例示的な方法は、ブロック1530の動作をも含むことができ、ここで、RANノードは、その後、測位ノードから、PRS送信についての1つまたは複数の要求を受信することができる。1つまたは複数の要求は、(たとえば、ブロック1510において受信される)複数の設定インデックスのうちの1つまたは複数を含む。例示的な方法は、ブロック1540の動作をも含むことができ、ここで、RANノードは、1つまたは複数の要求中に含まれる1つまたは複数の設定インデックスに関連する設定のうちの1つまたは複数に従ってPRSを送信することができる。
【0161】
様々な実施形態では、複数の設定は、UE実施形態に関して、上記で説明された、特性またはパラメータのいずれかに基づいて互いに区別され得る。
【0162】
いくつかの実施形態では、複数の設定は、設定パラメータについてのデフォルト値を含む第1の設定と、1つまたは複数のさらなる設定とを含むことができる。各さらなる設定は、デフォルト値とは異なる値を有する設定パラメータのうちの設定パラメータのみを含む。これらの実施形態のいくつかでは、例示的な方法は、ブロック1520の動作をも含むことができ、ここで、RANノードは、第1のSIB中で第1の設定をブロードキャストし、第2のSIB中で1つまたは複数のさらなる設定をブロードキャストすることができる。例示的なSIBが、上記で説明された。これらの実施形態のいくつかでは、第1のSIBは、第1の設定が、デフォルト設定、またはアクティブ設定のうちの1つであることを指示する。
【0163】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の要求は、初期要求と、1つまたは複数の後続の要求とを含み、複数の設定は、初期要求においてUEによって要求され得る設定の第1のサブセットと、後続の要求においてUEによって要求され得る設定の第2のサブセットとを含む。これらの実施形態のいくつかでは、設定の第1のサブセットは、PRSを送信するための最低エネルギーを必要とする第1の設定を含み、第2のサブセットは、第1の設定よりも、PRSを送信するためのより多くのエネルギーを必要とする少なくとも1つの設定を含む。いくつかの変形態では、第2のサブセットは、第1の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第2の設定と、第2の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第3の設定とを含む。
【0164】
他の実施形態では、1つまたは複数の要求は、少なくとも2つの設定インデックスを含む単一の要求を含む。少なくともPRS送信周期性は、単一の要求中に含まれる少なくとも2つの設定インデックスに関連する少なくとも2つの設定の間で共通である。これらの実施形態のいくつかでは、ブロック1540の送信動作は、サブブロック1541の動作を含むことができ、ここで、RANノードは、単一の要求中に含まれる少なくとも2つの設定インデックスに関連する少なくとも2つの設定に従ってPRSをコヒーレントに送信することができる。
【0165】
様々な実施形態が、上記では方法、技法、および/またはプロシージャに関して説明されたが、そのような方法、技法、および/またはプロシージャが、様々なシステム、通信デバイス、コンピューティングデバイス、制御デバイス、装置、非一時的コンピュータ可読媒体、コンピュータプログラム製品などにおいて、ハードウェアとソフトウェアとの様々な組合せによって具現され得ることを、当業者は容易に理解されよう。
【0166】
図16は、いくつかの実施形態による、通信システム1600の一例を示す。この例では、通信システム1600は、アクセスネットワーク1604(たとえば、RAN)と、1つまたは複数のコアネットワークノード1608を含むコアネットワーク1606とを含む、通信ネットワーク1602を含む。アクセスネットワーク1604は、ネットワークノード1610aおよび1610bなど、1つまたは複数のアクセスネットワークノード(それらのうちの1つまたは複数が、一般に、ネットワークノード1610と呼ばれることがある)、あるいは任意の他の同様の3GPPアクセスノードまたは非3GPPアクセスポイントを含む。ネットワークノード1610は、UE1612a、1612b、1612c、および1612d(それらのうちの1つまたは複数が、一般に、UE1612と呼ばれることがある)を、1つまたは複数の無線接続上でコアネットワーク1606に接続することなどによる、UEの直接的接続または間接的接続を容易にする。
【0167】
無線接続上での例示的な無線通信は、ワイヤ、ケーブル、または他の材料導体を使用せずに、情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを含む。その上、異なる実施形態では、通信システム1600は、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、UE、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る、任意の他の構成要素またはシステムを含み得る。通信システム1600は、任意のタイプの通信(communication)、通信(telecommunication)、データ、セルラ、無線ネットワーク、および/または他の同様のタイプのシステムを含み、および/またはそれらとインターフェースし得る。
【0168】
UE1612は、ネットワークノード1610および他の通信デバイスと無線で通信するように構成された、設定された、および/または動作可能な無線デバイスを含む、多種多様な通信デバイスのうちのいずれかであり得る。同様に、ネットワークノード1610は、UE1612と、ならびに/あるいは、無線ネットワークアクセスなどのネットワークアクセスを可能にし、および/または提供するための、ならびに/あるいは、通信ネットワーク1602におけるアドミニストレーションなどの他の機能を実施するための、通信ネットワーク1602中の他のネットワークノードまたは機器と、直接的にまたは間接的に通信するように構成され、そうすることが可能であり、そうするように設定され、および/または動作可能である。
【0169】
図示された例では、コアネットワーク1606は、ネットワークノード1610を、ホスト1616などの1つまたは複数のホストに接続する。これらの接続は、直接的であるか、あるいは1つまたは複数の中間ネットワークまたはデバイスを介して間接的であり得る。他の例では、ネットワークノードは、ホストに直接的に結合され得る。コアネットワーク1606は、ハードウェアおよびソフトウェア構成要素で構造化された、1つまたは複数のコアネットワークノード(たとえば、コアネットワークノード1608)を含む。これらの構成要素の特徴は、UE、ネットワークノード、および/またはホストに関して説明されるものと実質的に同様であり得、したがって、それらの説明は、概して、コアネットワークノード1608の対応する構成要素に適用可能である。例示的なコアネットワークノードは、以下のネットワーク機能、すなわち、モバイルスイッチングセンタ(MSC)、モビリティ管理エンティティ(MME)、ホーム加入者サーバ(HSS)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、認証サーバ機能(AUSF)、加入識別子秘匿化解除機能(SIDF:Subscription Identifier De-concealing Function)、統合データ管理(UDM)、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)、ネットワーク公開機能(NEF)、ロケーション管理機能(LMF)、SUPLロケーションプラットフォーム(SUPL)、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)、およびユーザプレーン機能(UPF)のうちのいずれかをホストおよび/または実装することができるノードを含む。
【0170】
ホスト1616は、アクセスネットワーク1604および/または通信ネットワーク1602のオペレータまたはプロバイダ以外の、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、サービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダの代わりに動作され得る。ホスト1616は、1つまたは複数のサービスを提供するために、様々なアプリケーションをホストし得る。そのようなアプリケーションの例は、ライブおよびあらかじめ記録されたオーディオ/ビデオコンテンツ、複数のUEによって検出された様々な周囲条件に関するデータを取り出し、コンパイルすることなど、データ収集サービス、分析機能、ソーシャルメディア、リモートデバイスを制御するかまたは場合によってはリモートデバイスと対話するための機能、アラームおよびサーベイランスセンタのための機能、あるいは、サーバによって実施される任意の他のそのような機能を含む。
【0171】
全体として、図16の通信システム1600は、UE、ネットワークノード、およびホストの間のコネクティビティを可能にする。その意味で、通信システムは、限定はしないが、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、ならびに/あるいは他の好適な2G、3G、4G、5G規格、または任意の適用可能な将来世代規格(たとえば、6G)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11規格(WiFi)などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、Bluetooth、Z-Wave、ニアフィールド通信(NFC)ZigBee、LiFi、および/またはLoRaおよびSigfoxなど、任意の低電力ワイドエリアネットワーク(LPWAN)規格など、任意の他の適切な無線通信規格を含む、特定の規格などのあらかじめ規定されたルールまたはプロシージャに従って動作するように設定され得る。
【0172】
いくつかの例では、通信ネットワーク1602は、3GPP規格化された特徴を実装するセルラネットワークである。したがって、通信ネットワーク1602は、通信ネットワーク1602に接続された異なるデバイスに異なる論理ネットワークを提供するために、ネットワークスライシングをサポートし得る。たとえば、通信ネットワーク1602は、いくつかのUEに超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)サービスを提供しながら、他のUEに拡張モバイルブロードバンド(eMBB)サービスを提供し、および/または、またさらなるUEに大規模マシン型通信(mMTC)/大規模IoTサービスを提供し得る。
【0173】
いくつかの例では、UE1612は、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定される。たとえば、UEは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいはアクセスネットワーク1604からの要求に応答して、所定のスケジュールでアクセスネットワーク1604に情報を送信するように設計され得る。さらに、UEは、シングルまたはマルチRATあるいはマルチスタンダードモードで動作するために設定され得る。たとえば、UEは、ネットワークとのマルチ無線デュアルコネクティビティ(MR-DC)においてなど、Wi-Fi、NR、およびLTEのいずれか1つまたは組合せで動作し得る。
【0174】
本例では、ハブ1614は、1つまたは複数のUE(たとえば、UE1612cおよび/または1612d)と、ネットワークノード(たとえば、ネットワークノード1610b)との間の間接的通信を容易にするために、アクセスネットワーク1604と通信する。いくつかの例では、ハブ1614は、コントローラ、ルータ、コンテンツソースおよびコンテンツ分析、またはUEに関して本明細書で説明される他の通信デバイスのいずれかであり得る。たとえば、ハブ1614は、UEのためのコアネットワーク1606へのアクセスを可能にするブロードバンドルータであり得る。別の例として、ハブ1614は、UE中の1つまたは複数のアクチュエータにコマンドまたは命令を送るコントローラであり得る。コマンドまたは命令は、UE、ネットワークノード1610から受信されるか、あるいは、ハブ1614における実行可能コード、スクリプト、プロセス、または他の命令によるものであり得る。別の例として、ハブ1614は、UEデータのための一時的ストレージとして働くデータコレクタであり得、いくつかの実施形態では、データの分析または他の処理を実施し得る。別の例として、ハブ1614は、コンテンツソースであり得る。たとえば、VRヘッドセット、ディスプレイ、ラウドスピーカー、または他のメディア配信デバイスであるUEについて、ハブ1614は、ネットワークノードを介して、VRアセット、ビデオ、オーディオ、あるいは感覚情報に関係する他のメディアまたはデータを取り出し得、これを、ハブ1614は次いで、直接的に、ローカル処理を実施した後に、および/または追加のローカルコンテンツを追加した後に、のいずれかでUEに提供する。さらに別の例では、ハブ1614は、特に、UEのうちの1つまたは複数が低エネルギーIoTデバイスである場合において、UEのためのプロキシサーバまたはオーケストレータとして働く。
【0175】
ハブ1614は、ネットワークノード1610bへの常時/永続または間欠接続を有し得る。ハブ1614はまた、ハブ1614とUE(たとえば、UE1612cおよび/または1612d)との間の、およびハブ1614とコアネットワーク1606との間の、異なる通信方式および/またはスケジュールを可能にし得る。他の例では、ハブ1614は、有線接続を介して、コアネットワーク1606および/または1つまたは複数のUEに接続される。その上、ハブ1614は、アクセスネットワーク1604上でM2Mサービスプロバイダにおよび/または直接接続上で別のUEに接続するように設定され得る。いくつかのシナリオでは、UEは、ネットワークノード1610との無線接続を、ハブ1614を介して有線接続または無線接続を介して依然として接続されながら、確立し得る。いくつかの実施形態では、ハブ1614は、専用ハブ、すなわち、主な機能がUEからネットワークノード1610bに/ネットワークノード1610bからUEに通信をルーティングすることである、ハブであり得る。他の実施形態では、ハブ1614は、非専用ハブ、すなわち、UEとネットワークノード1610bとの間の通信をルーティングするように動作することが可能であるが、いくつかのデータチャネルについての通信開始ポイントおよび/または終了ポイントとして動作することがさらに可能であるデバイスであり得る。
【0176】
図17は、いくつかの実施形態による、UE1700を示す。本明細書で使用されるUEは、ネットワークノードおよび/または他のUEと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。UEの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップコンピュータ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、車両搭載または車両組込み/統合無線デバイスなどを含む。他の例は、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、3GPPによって指定および/または識別される任意のUEタイプを含む。
【0177】
UEは、たとえば、サイドリンク(SL)通信、専用短距離通信(DSRC)、V2V(Vehicle-to-Vehicle)通信、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)通信、および/またはV2X(Vehicle-to-Everything)通信を実装することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートし得る。他の例では、UEは必ずしも、関連のあるデバイスを所有し、および/または動作させる特定の人間のユーザに関連するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに関連付けられないことがあるか、または特定の人間のユーザに初めに関連しないことがある、デバイス(たとえば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表し得る。代替的に、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されないが、ユーザに関連するか、またはユーザの利益のために動作され得る、デバイス(たとえば、スマート電力計)を表し得る。
【0178】
UE1700は、バス1704を介して、入出力インターフェース1706、電源1708、メモリ1710、通信インターフェース1712、および/または任意の他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路1702を含む。いくつかのUEは、図17に示されている構成要素のすべてまたはサブセットを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに変動し得る。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでいることがある。
【0179】
処理回路1702は、命令およびデータを処理するように設定され、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリ1710に記憶された命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態機械を実装するように設定され得る。処理回路1702は、(たとえば、ディスクリート論理、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)などにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態機械、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数の記憶されたコンピュータプログラム、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せとして実装され得る。たとえば、処理回路1702は、複数の中央処理ユニット(CPU)を含み得る。
【0180】
本例では、入出力インターフェース1706は、入力デバイス、出力デバイス、あるいは1つまたは複数の入力および/または出力デバイスに1つまたは複数のインターフェースを提供するように設定され得る。出力デバイスの例は、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せを含む。入力デバイスは、ユーザが、情報をUE1700にキャプチャすることを可能にし得る。入力デバイスの例は、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサー、マウス、トラックボール、方向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含む。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を検知するための容量性または抵抗性タッチセンサーを含み得る。センサーは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサー、力センサー、磁力計、光センサー、近接度センサー、生体センサーなど、またはそれらの任意の組合せであり得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、入力デバイスおよび出力デバイスを提供するために、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートが使用され得る。
【0181】
いくつかの実施形態では、電源1708は、バッテリーまたはバッテリーパックとして構造化される。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイスまたは電池など、他のタイプの電源が使用され得る。電源1708は、入力回路、または電力ケーブルなどのインターフェースを介して、電源1708自体、および/または外部電源から、UE1700の様々な部分に電力を配信するための、電力回路をさらに含み得る。電力を配信することは、たとえば、電源1708の充電のためのものであり得る。電力回路は、電源1708からの電力に対して、その電力を、電力が供給されるUE1700のそれぞれの構成要素に好適であるようにするために、任意のフォーマッティング、変換、または他の修正を実施し得る。
【0182】
メモリ1710は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、フラッシュドライブなど、メモリであるか、またはメモリを含むように設定され得る。一例では、メモリ1710は、オペレーティングシステム、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェット、ガジェットエンジン、または他のアプリケーションなど、1つまたは複数のアプリケーションプログラム1714と、対応するデータ1716とを含む。メモリ1710は、UE1700による使用のために、多様な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちのいずれかを記憶し得る。
【0183】
メモリ1710は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、USIMおよび/またはISIMなどの1つまたは複数の加入者識別モジュール(SIM)を含むユニバーサル集積回路カード(UICC)の形態の改ざん防止モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、あるいはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。UICCは、たとえば、埋込みUICC(eUICC)、統合UICC(iUICC)、または通常「SIMカード」として知られているリムーバブルUICCであり得る。メモリ1710は、UE1700が、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶された命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、あるいはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用する製造品などの製造品は、メモリ1710として、またはメモリ1710中に有形に具現され得、メモリ1710は、デバイス可読記憶媒体であるか、またはデバイス可読記憶媒体を備え得る。
【0184】
処理回路1702は、通信インターフェース1712を使用してアクセスネットワークまたは他のネットワークと通信するように設定され得る。通信インターフェース1712は、1つまたは複数の通信サブシステムを備え得、アンテナ1722を含むか、またはアンテナ1722に通信可能に結合され得る。通信インターフェース1712は、無線通信が可能な別のデバイス(たとえば、アクセスネットワークにおける別のUEまたはネットワークノード)の1つまたは複数のリモートトランシーバと通信することによってなど、通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含み得る。各トランシーバは、ネットワーク通信(たとえば、光、電気、周波数割り当てなど)を提供するのに適した送信機1718および/または受信機1720を含み得る。その上、送信機1718および受信機1720は、1つまたは複数のアンテナ(たとえば、アンテナ1722)に結合され得、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0185】
示されている実施形態では、通信インターフェース1712の通信機能は、セルラ通信、Wi-Fi通信、LPWAN通信、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。通信は、IEEE802.11、符号分割多重化アクセス(CDMA)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、GSM、LTE、新無線(NR)、UMTS、WiMax、イーサネット、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、同期光ネットワーキング(SONET)、非同期転送モード(ATM)、QUIC、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)など、1つまたは複数の通信プロトコルおよび/または規格に従って実装され得る。
【0186】
センサーのタイプにかかわらず、UEは、UEのセンサーによってキャプチャされたデータの出力を、UEの通信インターフェース1712を通して、無線接続を介してネットワークノードに提供し得る。UEのセンサーによってキャプチャされたデータは、無線接続を通して別のUEを介してネットワークノードに通信され得る。出力は、周期的(たとえば、検出された温度を報告する場合、15分ごとに1回)であるか、トリガリングイベント(たとえば、湿度が検出されたとき、警報が送られる)に応答して、要求(たとえば、ユーザ始動型要求)に応答して、(たとえば、いくつかのセンサーからの報告からの負荷を均一にするために)ランダムであるか、または連続ストリーム(たとえば、患者のライブビデオフィード)であり得る。
【0187】
別の例として、UEは、無線接続を介してネットワークノードから無線入力を受信するように設定された通信インターフェースに関係する、アクチュエータ、モーター、またはスイッチを備える。受信された無線入力に応答して、アクチュエータ、モーター、またはスイッチの状態が変化し得る。たとえば、UEは、受信された入力に従って飛行中のドローンの制御面またはローターを調節するモーター、あるいは受信された入力に従って医学的プロシージャを実施するロボットアームを備え得る。
【0188】
UEは、モノのインターネット(IoT)デバイスの形態のとき、1つまたは複数のアプリケーション領域において使用するためのデバイスであり得、これらの領域は、限定はしないが、都市ウェアラブル技術、拡張産業用アプリケーションおよびヘルスケアを含む。そのようなIoTデバイスの非限定的な例は、接続された冷蔵庫または冷凍庫、TV、接続された照明デバイス、電力量計、ロボット電気掃除機、音声制御されたスマートスピーカー、家庭用防犯カメラ、動き検出器、サーモスタット、煙検出器、ドア/窓センサー、浸水/湿度センサー、電子ドアロック、接続されたドアベル、ヒートポンプのような空調システム、自律車両、サーベイランスシステム、気象監視デバイス、車両駐車監視デバイス、電気車両充電ステーション、スマートウォッチ、フィットネストラッカー、拡張現実(AR)または仮想現実(VR)のためのヘッドマウントディスプレイ、触覚増補または知覚拡張のためのウェアラブル、ウォータースプリンクラー、動物または商品トラッキングデバイス、植物または動物を監視するためのセンサー、産業用ロボット、無人航空機(UAV)、および心拍数モニタまたはリモート制御された外科的ロボットのような任意の種類の医療デバイスであるデバイスであるか、あるいはそれらに埋め込まれたデバイスである。IoTデバイスの形態のUEは、図17に示されているUE1700に関して説明される他の構成要素に加えて、IoTデバイスの意図されたアプリケーションに応じた回路および/またはソフトウェアを備える。
【0189】
また別の特定の例として、IoTシナリオでは、UEは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別のUEおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。UEは、この場合、M2Mデバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、UEは、3GPP NB-IoT規格を実装し得る。他のシナリオでは、UEは、車、バス、トラック、船、および飛行機など、車両、または、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連する他の機能が可能である他の機器を表し得る。
【0190】
実際には、単一の使用事例に関して、任意の数のUEが一緒に使用され得る。たとえば、第1のUEは、ドローンであるか、ドローン中で統合され、(速度センサーを通して取得された)ドローンの速度情報を、ドローンを動作させるリモートコントローラである第2のUEに提供し得る。ユーザがリモートコントローラから変更を行うとき、第1のUEはドローンの速度を増加または減少させるために、(たとえば、アクチュエータを制御することによって)ドローン上のスロットルを調節し得る。第1および/または第2のUEはまた、上記で説明された機能のうちの2つ以上を含むことができる。たとえば、UEは、センサーとアクチュエータとを備え、速度センサーとアクチュエータの両方についてのデータの通信をハンドリングし得る。
【0191】
図18は、いくつかの実施形態による、ネットワークノード1800を示す。本明細書で使用されるネットワークノードは、通信ネットワーク中のUEと、および/あるいは他のネットワークノードまたは機器と、直接的にまたは間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、eNB、gNB)を含む。
【0192】
基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、したがって、カバレッジの提供される量に応じて、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることがある。基地局は、リレーを制御する、リレーノードまたはリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含み得る。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)において、ノードと呼ばれることもある。
【0193】
ネットワークノードの他の例は、複数送信ポイント(マルチTRP)5Gアクセスノード、マルチ規格無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、運用保守(O&M)ノード、運用サポートシステム(OSS)ノード、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC、SLP、LMF)、および/あるいはドライブテスト最小化(MDT)を含む。
【0194】
ネットワークノード1800は、処理回路1802と、メモリ1804と、通信インターフェース1806と、電源1808とを含む。ネットワークノード1800は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノード1800が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくつかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが、複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとRNCとのペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードと見なされ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード1800は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のメモリ1804)、いくつかの構成要素は再利用され得る(たとえば、同じアンテナ1810が異なるRATによって共有され得る)。ネットワークノード1800は、ネットワークノード1800に統合された、異なる無線技術、たとえばGSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、Zigbee、Z-wave、LoRaWAN、無線周波数識別(RFID)またはBluetooth無線技術のための様々な示されている構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップまたはチップのセット、およびネットワークノード1800内の他の構成要素に統合され得る。
【0195】
処理回路1802は、単体で、またはメモリ1804などの他のネットワークノード1800構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノード1800機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。
【0196】
いくつかの実施形態では、処理回路1802は、システムオンチップ(SOC)を含む。いくつかの実施形態では、処理回路1802は、無線周波数(RF)トランシーバ回路1812とベースバンド処理回路1814とのうちの1つまたは複数を含む。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路1812とベースバンド処理回路1814とは、別個のチップ(またはチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあり得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路1812とベースバンド処理回路1814との一部または全部は、同じチップまたはチップのセット、ボード、あるいはユニット上にあり得る。
【0197】
メモリ1804は、限定はしないが、永続ストレージ、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路1802によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。メモリ1804は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、表のうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路1802によって実行されることが可能であり、ネットワークノード1800によって利用される、(まとめてコンピュータプログラム製品1804aと示される)他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。メモリ1804は、処理回路1802によって行われた計算および/または通信インターフェース1806を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路1802およびメモリ1804は、統合される。
【0198】
通信インターフェース1806は、ネットワークノード、アクセスネットワーク、および/またはUEの間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。示されているように、通信インターフェース1806は、たとえば有線接続上でネットワークとの間でデータを送るおよび受信するための(1つまたは複数の)ポート/(1つまたは複数の)端末1816を備える。通信インターフェース1806は、アンテナ1810に結合されるか、またはいくつかの実施形態では、アンテナ1810の一部であり得る、無線フロントエンド回路1818をも含む。無線フロントエンド回路1818は、フィルタ1820と増幅器1822とを備える。無線フロントエンド回路1818は、アンテナ1810および処理回路1802に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ1810と処理回路1802との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路1818は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはUEに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路1818は、デジタルデータを、フィルタ1820および/または増幅器1822の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ1810を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ1810は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路1818によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路1802に受け渡され得る。他の実施形態では、通信インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0199】
いくつかの代替実施形態では、ネットワークノード1800は別個の無線フロントエンド回路1818を含まず、代わりに、処理回路1802は、無線フロントエンド回路を含み、アンテナ1810に接続される。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路1812の全部または一部が、通信インターフェース1806の一部である。さらに他の実施形態では、通信インターフェース1806は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端末1816と、無線フロントエンド回路1818と、RFトランシーバ回路1812とを含み、通信インターフェース1806は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路1814と通信する。
【0200】
アンテナ1810は、無線信号を送るおよび/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナ1810は、無線フロントエンド回路1818に結合され得、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ1810は、ネットワークノード1800とは別個であり、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード1800に接続可能である。
【0201】
アンテナ1810、通信インターフェース1806、および/または処理回路1802は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/またはいくつかの取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、UE、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ1810、通信インターフェース1806、および/または処理回路1802は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、UE、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0202】
電源1808は、それぞれの構成要素に好適な形態で(たとえば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノード1800の様々な構成要素に電力を提供する。電源1808は、本明細書で説明される機能を実施するための電力を、ネットワークノード1800の構成要素に供給するための、電力管理回路をさらに備えるか、または電力管理回路に結合され得る。たとえば、ネットワークノード1800は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して外部電源(たとえば、電力グリッド、電気コンセント)に接続可能であり得、それにより、外部電源は電源1808の電力回路に電力を供給する。さらなる例として、電源1808は、電力回路に接続された、または電力回路中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、外部電源が落ちた場合、バックアップ電力を提供し得る。
【0203】
ネットワークノード1800の実施形態は、本明細書で説明される機能、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能のいくつかの態様を提供するための、図18に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード1800は、ネットワークノード1800への情報の入力を可能にするための、およびネットワークノード1800からの情報の出力を可能にするための、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザが、ネットワークノード1800のための診断、メンテナンス、修復、および他のアドミニストレーティブ機能を実施することを可能にし得る。
【0204】
図19は、本明細書で説明される様々な態様による、図16のホスト1616の一実施形態であり得る、ホスト1900のブロック図である。本明細書で使用されるホスト1900は、スタンドアロンサーバ、ブレードサーバ、クラウド実装サーバ、分散型サーバ、仮想マシン、コンテナ、またはサーバファーム中の処理リソースを含む、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの様々な組合せであるか、あるいはハードウェアおよび/またはソフトウェアの様々な組合せを備え得る。ホスト1900は、1つまたは複数のUEに1つまたは複数のサービスを提供し得る。
【0205】
ホスト1900は、バス1904を介して、入出力インターフェース1906と、ネットワークインターフェース1908と、電源1910と、メモリ1912とに動作可能に結合された処理回路1902を含む。他の実施形態では、他の構成要素が含まれ得る。これらの構成要素の特徴は、図17および図18など、前の図のデバイスに関して説明されたものと実質的に同様であり得、したがって、それらの説明は、概して、ホスト1900の対応する構成要素に適用可能である。
【0206】
メモリ1912は、1つまたは複数のホストアプリケーションプログラム1914とデータ1916とを含む1つまたは複数のコンピュータプログラムを含み得、データ1916は、ユーザデータ、たとえば、ホスト1900のためにUEによって生成されたデータ、またはUEのためにホスト1900によって生成されたデータを含み得る。ホスト1900の実施形態は、示されている構成要素のサブセットのみまたはすべてを利用し得る。ホストアプリケーションプログラム1914は、コンテナベースのアーキテクチャにおいて実装され得、UEの複数の異なるクラス、タイプ、または実装形態(たとえば、ハンドセット、デスクトップコンピュータ、ウェアラブルディスプレイシステム、ヘッドアップディスプレイシステム)のためのトランスコーディングを含む、ビデオコーデック(たとえば、多用途ビデオコーディング(VVC)、高効率ビデオコーディング(HEVC)、アドバンストビデオコーディング(AVC)、MPEG、VP9)、およびオーディオコーデック(たとえば、FLAC、アドバンストオーディオコーディング(AAC)、MPEG、G.711)についてのサポートを提供し得る。ホストアプリケーションプログラム1914は、ユーザ認証およびライセンスチェックをも提供し得、健康、ルート、およびコンテンツ利用可能性を、コアネットワーク中のデバイス、またはコアネットワークのエッジ上のデバイスなど、中央ノードに周期的に報告し得る。したがって、ホスト1900は、UEのためのオーバーザトップサービスのために、異なるホストを選択および/または指示し得る。ホストアプリケーションプログラム1914は、HTTPライブストリーミング(HLS)プロトコル、リアルタイムメッセージングプロトコル(RTMP)、リアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP)、動的適応ストリーミングオーバーHTTP(MPEG-DASH)など、様々なプロトコルをサポートし得る。
【0207】
図20は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境2000を示すブロック図である。本コンテキストでは、仮想化することは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される仮想化は、本明細書で説明される任意のデバイス、またはそれらの構成要素に適用され得、機能の少なくとも一部分が1つまたは複数の仮想構成要素として実装される実装形態に関係する。本明細書で説明される機能の一部または全部は、ネットワークノード、UE、コアネットワークノード、またはホストとして動作するハードウェアコンピューティングデバイスなど、ハードウェアノードのうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境2000において実装される1つまたは複数の仮想マシン(VM)によって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが無線コネクティビティ(たとえば、コアネットワークノードまたはホスト)を必要としない実施形態では、ノードは、完全に仮想化され得る。
【0208】
(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)アプリケーション2002は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するために、仮想化環境2000において稼働される。
【0209】
ハードウェア2004は、処理回路、ハードウェア処理回路によって実行可能な(まとめてコンピュータプログラム製品2004aと示される)ソフトウェアおよび/または命令を記憶するメモリ、ならびに/あるいはネットワークインターフェース、入出力インターフェースなど、本明細書で説明される他のハードウェアデバイスを含む。ソフトウェアが、(ハイパーバイザまたは仮想マシンモニタ(VMM)とも呼ばれる)1つまたは複数の仮想化レイヤ2006をインスタンス化するために、処理回路によって実行され、(それらのうちの1つまたは複数が一般にVM2008と呼ばれる)VM2008aおよび2008bを提供し、および/または、本明細書で説明されるいくつかの実施形態に関して説明される、機能、特徴、および/または利益のいずれかを実施し得る。仮想化レイヤ2006は、VM2008に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得る。
【0210】
VM2008は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ2006によって稼働され得る。仮想アプライアンス2002の事例の異なる実施形態が、VM2008のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は異なるやり方で行われ得る。ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストにおいて、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンタおよび顧客構内機器中に位置し得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理ストレージ上にコンソリデートするために使用され得る。
【0211】
NFVのコンテキストでは、VM2008は、プログラムを、それらのプログラムが、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのように稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。VM2008の各々と、そのVMに専用のハードウェアであろうと、および/またはそのVMによってVMのうちの他のVMと共有されるハードウェアであろうと、そのVMを実行するハードウェア2004のその一部とは、別個の仮想ネットワークエレメントを形成する。さらにNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能は、ハードウェア2004の上の1つまたは複数のVM2008において稼働する特定のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、アプリケーション2002に対応する。
【0212】
ハードウェア2004は、一般的なまたは特定の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードにおいて実装され得る。ハードウェア2004は、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。代替的に、ハードウェア2004は、多くのハードウェアノードが協働し、特に、アプリケーション2002のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション2010を介して管理される、(たとえば、データセンタまたはCPEの場合のような)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であり得る。いくつかの実施形態では、ハードウェア2004は、1つまたは複数のアンテナに結合され得る、1つまたは複数の送信機と1つまたは複数の受信機とを各々含む、1つまたは複数の無線ユニットに結合される。無線ユニットは、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介して他のハードウェアノードと直接的に通信し得、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力をもつ仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。いくつかの実施形態では、何らかのシグナリングが、ハードウェアノードと無線ユニットとの間の通信のために代替的に使用され得る制御システム2012を使用して、提供され得る。
【0213】
図21は、いくつかの実施形態による、部分的無線接続上でホスト2102がネットワークノード2104を介してUE2106と通信することの通信図を示す。次に、前の段落において説明された(図16のUE1612aおよび/または図17のUE1700などの)UE、(図16のネットワークノード1610aおよび/または図18のネットワークノード1800などの)ネットワークノード、および(図16のホスト1616および/または図19のホスト1900などの)ホストの様々な実施形態による、例示的な実装形態が、図21を参照しながら説明される。
【0214】
ホスト1900と同様に、ホスト2102の実施形態は、通信インターフェース、処理回路、およびメモリなど、ハードウェアを含む。ホスト2102は、ホスト2102に記憶されるかまたはホスト2102によってアクセス可能であり、処理回路によって実行可能であるソフトウェアをも含む。ソフトウェアは、UE2106とホスト2102との間に延びるオーバーザトップ(OTT)接続2150を介して接続するUE2106など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得るホストアプリケーションを含む。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーションは、OTT接続2150を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0215】
ネットワークノード2104は、ネットワークノード2104がホスト2102およびUE2106と通信することを可能にするハードウェアを含む。接続2160は、直接的であるか、または、(図16のコアネットワーク1606と同様の)コアネットワーク、および/あるいは1つまたは複数のパブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークなど、1つまたは複数の他の中間ネットワークを通過し得る。たとえば、中間ネットワークは、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得る。
【0216】
UE2106は、ハードウェアと、UE2106に記憶されるかまたはUE2106によってアクセス可能であり、UEの処理回路によって実行可能であるソフトウェアとを含む。ソフトウェアは、ホスト2102のサポートを伴って、UE2106を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得るウェブブラウザまたはオペレータ固有の「アプリ」など、クライアントアプリケーションを含む。ホスト2102では、実行しているホストアプリケーションは、UE2106およびホスト2102において終端するOTT接続2150を介して、実行しているクライアントアプリケーションと通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、UEのクライアントアプリケーションは、ホストのホストアプリケーションから要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続2150は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。UEのクライアントアプリケーションは、UEのクライアントアプリケーションがOTT接続2150を通してホストアプリケーションに提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0217】
OTT接続2150は、ホスト2102とUE2106との間の接続を提供するために、ホスト2102とネットワークノード2104との間の接続2160を介して、およびネットワークノード2104とUE2106との間の無線接続2170を介して延び得る。OTT接続2150が提供され得る接続2160および無線接続2170は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、ネットワークノード2104を介したホスト2102とUE2106との間の通信を示すために抽象的に描かれている。
【0218】
OTT接続2150を介してデータを送信する一例として、ステップ2108において、ホスト2102はユーザデータを提供し、これは、ホストアプリケーションを実行することによって実施され得る。いくつかの実施形態では、ユーザデータは、UE2106と対話する特定の人間のユーザに関連する。他の実施形態では、ユーザデータは、明示的人間対話なしの、ホスト2102とデータを共有するUE2106に関連する。ステップ2110において、ホスト2102は、UE2106のほうへユーザデータを搬送する送信を始動する。ホスト2102は、UE2106によって送信された要求に応答して、送信を始動し得る。要求は、UE2106との人間対話によって、またはUE2106上で実行するクライアントアプリケーションの動作によって引き起こされ得る。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード2104を介して進み得る。したがって、ステップ2112において、ネットワークノード2104は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホスト2102が始動した送信において搬送されたユーザデータをUE2106に送信する。ステップ2114において、UE2106は、送信において搬送されたユーザデータを受信し、これは、ホスト2102によって実行されたホストアプリケーションに関連するUE2106上で実行されるクライアントアプリケーションによって実施され得る。
【0219】
いくつかの例では、UE2106は、ホスト2102にユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータは、ホスト2102から受信されたデータに反応または応答して提供され得る。したがって、ステップ2116において、UE2106はユーザデータを提供し得、これは、クライアントアプリケーションを実行することによって実施され得る。ユーザデータを提供する際に、クライアントアプリケーションは、UE2106の入出力インターフェースを介してユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UE2106は、ステップ2118において、ネットワークノード2104を介したホスト2102のほうへのユーザデータの送信を始動する。ステップ2120において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード2104は、UE2106からユーザデータを受信し、ホスト2102のほうへの受信されたユーザデータの送信を始動する。ステップ2122において、ホスト2102は、UE2106によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0220】
様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続2170が最後のセグメントを形成するOTT接続2150を使用して、UE2106に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、本明細書で説明される実施形態は、ネットワーク条件が変化するとき、オンデマンドPRS送信をサポートするための、フレキシブルで効率的な技法を提供することができる。実施形態はまた、1つだけでなく、多くのUEに好適であるPRS設定を選択するために使用され得、これは、DL PRS送信に基づくより効率的なUE測位を提供する。実施形態はまた、必要とされないPRSリソースの送信を回避することによって、RANノードのエネルギー消費を低減することができる。このようにして、実施形態は、無線ネットワークによる測位ベースOTTサービスの配信を改善することができ、これは、エンドユーザおよびOTTサービスプロバイダへのそのようなサービスの価値を増加させる。
【0221】
例示的なシナリオでは、ファクトリーステータス情報が、ホスト2102によって収集され、分析され得る。別の例として、ホスト2102は、マップを作成する際に使用するために、UEから取り出されていることがあるオーディオおよびビデオデータを処理し得る。別の例として、ホスト2102は、車両渋滞を制御する(たとえば、交通信号を制御する)のを支援するために、リアルタイムデータを収集し、分析し得る。別の例として、ホスト2102は、UEによってアップロードされたサーベイランスビデオを記憶し得る。別の例として、ホスト2102は、ホスト2102がUEにブロードキャスト、マルチキャスト、またはユニキャストすることができる、ビデオ、オーディオ、VRまたはARなど、メディアコンテンツへのアクセスを記憶または制御し得る。他の例として、ホスト2102は、エネルギー価格設定、発電ニーズのバランスをとるための非時間制約型電気負荷の遠隔制御、ロケーションサービス、(リモートデバイスから収集されたデータから図などをコンパイルすることなどの)プレゼンテーションサービス、あるいはデータを収集すること、取り出すこと、記憶すること、分析すること、および/または送信することの任意の他の機能のために使用され得る。
【0222】
いくつかの例では、1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホスト2102とUE2106との間のOTT接続2150を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続を再設定するためのネットワーク機能は、ホスト2102および/またはUE2106のソフトウェアおよびハードウェアで実装され得る。いくつかの実施形態では、OTT接続2150が通過する他のデバイスにおいてまたは他のデバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、あるいはソフトウェアが監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続2150の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、ネットワークノード2104の動作を直接的に変更する必要がない。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、ホスト2102による、スループット、伝搬時間、レイテンシなどの測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェアが、伝搬時間、誤りなどを監視しながら、OTT接続2150を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0223】
上記は、本開示の原理を示すにすぎない。本明細書の教示に鑑みて、説明される実施形態の様々な修正および改変が当業者に明らかになろう。したがって、本明細書で明示的に示されず、または説明されないが、本開示の原理を具現し、したがって、本開示の趣旨および範囲内にあり得る、多数のシステム、構成、およびプロシージャを、当業者は考案することができることが諒解されよう。当業者によって理解されるべきであるように、様々な実施形態が、互いに一緒に、ならびに互いに互換的に使用され得る。
【0224】
本明細書で使用されるユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有することができ、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能を行うための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含むことができる。
【0225】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実施され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0226】
本明細書で説明されるように、デバイスおよび/または装置が、半導体チップ、チップセット、あるいはそのようなチップまたはチップセットを備える(ハードウェア)モジュールによって表され得るが、これは、デバイスまたは装置の機能が、ハードウェア実装される代わりに、プロセッサ上での実行のためのまたはプロセッサ上で稼働されている実行可能ソフトウェアコード部分を備えるコンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品などのソフトウェアモジュールとして実装される可能性を、除外しない。さらに、デバイスまたは装置の機能は、ハードウェアとソフトウェアとの任意の組合せによって実装され得る。デバイスまたは装置はまた、機能的に互いと協働するのか互いとは無関係であるのかにかかわらず、複数のデバイスおよび/または装置のアセンブリと見なされ得る。その上、デバイスおよび装置は、デバイスまたは装置の機能が保持される限り、システム全体にわたって分散して実装され得る。そのようなおよび同様の原理は当業者に知られていると見なされる。
【0227】
別段に規定されていない限り、本明細書で使用される(技術用語および科学用語を含む)すべての用語は、本開示が属する技術の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、本明細書および関連技術のコンテキストにおけるそれらの用語の意味に従う意味を有するものとして解釈されるべきであり、明確にそのように本明細書で規定されていない限り、理想的なまたは過度に形式的な意味において解釈されないことをさらに理解されよう。
【0228】
さらに、明細書および図面を含む、本開示で使用されるいくつかの用語は、いくつかの事例(たとえば、「データ」および「情報」)では同義的に使用され得る。これらの用語(および/または互いに同義であり得る他の用語)が本明細書で同義的に使用され得るが、そのような単語が同義的に使用されないことが意図され得る事例があり得ることを、理解されたい。さらに、従来技術の知識が上記で参照により本明細書に明示的に組み込まれていない限り、従来技術の知識は、その全体が本明細書に明示的に組み込まれる。参照されるすべての刊行物は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0229】
また、本明細書で説明される技法および装置の実施形態は、限定はしないが、以下の列挙された例を含む。
A1. 無線アクセスネットワーク(RAN)における測位のために設定されたユーザ機器(UE)のための方法であって、方法は、
RANに関連する測位ノードから、RANのノードによって送信される測位参照信号(PRS)のための複数の設定を受信することであって、複数の設定が、それぞれの複数の設定インデックスに関連する、複数の設定を受信することと、
PRSを受信する必要を決定し、1つまたは複数の選択ルールに基づいて、複数の設定のうちの1つまたは複数を選択することと、
測位ノードに、RANによるTRS送信についての1つまたは複数の要求を送信することであって、1つまたは複数の要求が、選択された1つまたは複数の設定に関連する1つまたは複数の設定インデックスを含む、1つまたは複数の要求を送信することと
を含む、方法。
A2. 複数の設定が、以下の特性またはパラメータ、すなわち、
PRS送信周期性、
PRS送信帯域幅、
使用されるPRS送信周波数レイヤの数、
使用される特定のPRS送信周波数レイヤ、
PRSを送信するRANノードの数、
PRSを送信する特定のRANノード、
PRSを送信するRANノードの地理的構成、
ノードごとのPRSリソースセットの数、
PRSリソースセットごとのPRSの数、
設定に従ってPRSを送信することに関連するエネルギー消費および/またはシグナリングオーバーヘッド、
関連のある地理的エリア、
測位空間次元、
測位正確さサービス品質(QoS)、ならびに
測位レイテンシQoS
のうちの1つまたは複数に基づいて互いに区別される、実施形態A1に記載の方法。
A2a. 測位ノードから、複数の設定が区別された、特性またはパラメータの指示を受信することをさらに含み、複数の設定のうちの1つまたは複数を選択することが、指示された特性またはパラメータに基づく、実施形態A2に記載の方法。
A2b. 測位ノードから選択ルールを受信することをさらに含む、実施形態A1からA2aのいずれか1つに記載の方法。
A3. 複数の設定は、
設定パラメータについてのデフォルト値を含む第1の設定と、
1つまたは複数のさらなる設定であって、各さらなる設定が、デフォルト値とは異なる値を有する設定パラメータのうちの設定パラメータのみを含む、1つまたは複数のさらなる設定と
を含む、実施形態A1からA2bのいずれか1つに記載の方法。
A4. 第1の設定が、ブロードキャストされた第1のシステム情報ブロック(SIB)を介して受信され、1つまたは複数のさらなる設定が、ブロードキャストされた第2のSIBを介して受信される、実施形態A3に記載の方法。
A5. 第1のSIBは、第1の設定が、デフォルト設定、またはアクティブ設定のうちの1つであることを指示する、実施形態A4に記載の方法。
A6. 各要求が、1つの選択された設定に関連する1つのインデックスを含む、実施形態A1からA5のいずれか1つに記載の方法。
A7. 選択ルールは、それぞれの設定がUEによって要求され得る、連続した順序を含む、実施形態A6に記載の方法。
A8. 1つまたは複数の要求が、初期要求と、1つまたは複数の後続の要求とを含み、選択ルールが、
初期要求においてUEによって要求され得る設定の第1のサブセットを識別する第1のルールと、
後続の要求においてUEによって要求され得る設定の第2のサブセットを識別する第2のルールと
を含む、実施形態A6に記載の方法。
A9. 設定の第1のサブセットが、PRSを送信するための最低エネルギーを必要とする第1の設定を含み、
第2のサブセットが、第1の設定よりも、PRSを送信するためのより多くのエネルギーを必要とする少なくとも1つの設定を含む、
実施形態A8に記載の方法。
A10. 1つまたは複数の選択ルールに基づいて、複数の設定のうちの1つまたは複数を選択することは、
第1の設定に従うPRS送信に基づく測位が、測位サービス品質(QoS)しきい値を満たすことになるかどうかを決定することと、
測位QoSしきい値が満たされることになることが決定されたとき、第1の設定を選択することと、
測位QoSしきい値が満たされないことになることが決定されたとき、第2のサブセットの設定を選択することと
を含む、実施形態A9に記載の方法。
A11. 測位QoSしきい値が、正確さおよびレイテンシのうちの1つまたは複数に関係する、実施形態A10に記載の方法。
A12. 第2のサブセットが、第1の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第2の設定と、第2の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第3の設定とを含み、
1つまたは複数の後続の要求が、第1の後続の要求と、第1の後続の要求の後の第2の後続の要求とを含み、
第2のルールは、第2の設定が第1の後続の要求のために選択され得ることと、第3の設定が第2の後続の要求のために選択され得ることとを識別する、
実施形態A9に記載の方法。
A13. 1つまたは複数の要求が、少なくとも2つの設定インデックスを含む単一の要求を含み、
選択ルールが、少なくとも2つの設定インデックスによって識別される少なくとも2つの設定の間で共通でなければならない、より多くの設定パラメータのうちの1つを指示する第3のルールを含む、
実施形態A1からA5のいずれか1つに記載の方法。
A14. 第3のルールは、少なくとも以下のパラメータ、すなわち、PRS送信周期性と、PRSを送信する特定のRANノードとが、複数の選択された設定の間で共通でなければならないことを指示する、実施形態A13に記載の方法。
A15. 少なくとも2つの設定に従ってコヒーレントに送信されるPRSに対して測位測定を実施することをさらに含む、実施形態A13またはA14に記載の方法。
B1. 無線アクセスネットワーク(RAN)に関連する測位ノードのための方法であって、方法は、
RANのノードによって送信される測位参照信号(PRS)のための複数の設定を決定することであって、複数の設定が、それぞれの複数の設定インデックスに関連する、複数の設定を決定することと、
RANのノードに、およびRANにおいて動作するユーザ機器(UE)に、複数の設定と、関連する複数の設定インデックスとを送ることと、
関連する1つまたは複数の設定インデックスによって指示された1つまたは複数の設定に従って、UEから、RANによるPRS送信についての1つまたは複数の要求を受信することと
を含む、方法。
B1a. UEによって指示された1つまたは複数の設定、または測位ノードによって選択された1つまたは複数のさらなる設定のうちの1つに従って、PRSを送信するようにノードを設定することをさらに含む、実施形態B1に記載の方法。
B2. 複数の設定が、以下の特性またはパラメータ、すなわち、
PRS送信周期性、
PRS送信帯域幅、
使用されるPRS送信周波数レイヤの数、
使用される特定のPRS送信周波数レイヤ、
PRSを送信するRANノードの数、
PRSを送信する特定のRANノード、
PRSを送信するRANノードの地理的構成、
ノードごとのPRSリソースセットの数、
PRSリソースセットごとのPRSの数、
設定に従ってPRSを送信することに関連するエネルギー消費および/またはシグナリングオーバーヘッド、
関連のある地理的エリア、
測位空間次元、
測位正確さサービス品質(QoS)、ならびに
測位レイテンシQoS
のうちの1つまたは複数に基づいて互いに区別される、実施形態B1またはB1aに記載の方法。
B2a. UEに、複数の設定が区別された、特性またはパラメータの指示を送ることをさらに含む、実施形態B2に記載の方法。
B3. 複数の設定は、
設定パラメータについてのデフォルト値を含む第1の設定と、
1つまたは複数のさらなる設定であって、各さらなる設定が、デフォルト値とは異なる値を有する設定パラメータのうちの設定パラメータのみを含む、1つまたは複数のさらなる設定と
を含む、実施形態B1からB2aのいずれか1つに記載の方法。
B4. 第1の設定が、RANによって、第1のシステム情報ブロック(SIB)のブロードキャストを介して送られ、1つまたは複数のさらなる設定が、RANによって、第2のSIBのブロードキャストを介して送られる、実施形態B3に記載の方法。
B5. 第1のSIBは、第1の設定が、デフォルト設定、またはアクティブ設定のうちの1つであることを指示する、実施形態B4に記載の方法。
B5a. UEに、複数の設定の間で選択するための選択ルールを送ることをさらに含む、実施形態B1からB5のいずれか1つに記載の方法。
B6. 各要求が、1つの選択された設定に関連する1つのインデックスを含む、実施形態B5aに記載の方法。
B7. 選択ルールは、それぞれの設定がUEによって要求され得る、連続した順序を含む、実施形態B5aまたはB6に記載の方法。
B8. 1つまたは複数の要求が、初期要求と、1つまたは複数の後続の要求とを含み、選択ルールが、
初期要求においてUEによって要求され得る設定の第1のサブセットを識別する第1のルールと、
後続の要求においてUEによって要求され得る設定の第2のサブセットを識別する第2のルールと
を含む、実施形態B5aまたはB6に記載の方法。
B9. 第1のサブセットが、PRSを送信するための最低エネルギーを必要とする第1の設定を含み、
第2のサブセットが、第1の設定よりも、PRSを送信するためのより多くのエネルギーを必要とする少なくとも1つの設定を含む、
実施形態B8に記載の方法。
B10. 選択ルールが、第1の設定と第2のサブセットの設定との間の選択のための測位サービス品質(QoS)しきい値を含む、実施形態B9に記載の方法。
B11. 測位QoSしきい値が、正確さおよびレイテンシのうちの1つまたは複数に関係する、実施形態B10に記載の方法。
B12. 第2のサブセットが、第1の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第2の設定と、第2の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第3の設定とを含み、
1つまたは複数の後続の要求が、第1の後続の要求と、第1の後続の要求の後の第2の後続の要求とを含み、
第2のルールは、第2の設定が第1の後続の要求のために選択され得ることと、第3の設定が第2の後続の要求のために選択され得ることとを識別する、
実施形態B9に記載の方法。
B13. 1つまたは複数の要求が、少なくとも2つの設定インデックスを含む単一の要求を含み、
選択ルールが、少なくとも2つの設定インデックスによって識別される少なくとも2つの設定の間で共通でなければならない、より多くの設定パラメータのうちの1つを指示する第3のルールを含む、
実施形態B5aに記載の方法。
B14. 第3のルールは、少なくとも以下のパラメータ、すなわち、PRS送信周期性と、PRSを送信する特定のRANノードとが、少なくとも2つの設定の間で共通でなければならないことを指示する、実施形態B13に記載の方法。
B15. ノードを設定することが、少なくとも2つの設定に従ってPRSをコヒーレントに送信するように複数のノードを設定することを含む、実施形態B13またはB14に記載の方法。
B16. 複数の設定を決定することが、
PRS送信のためのデフォルト設定を取得することと、
複数の設定を、
デフォルト設定に従って送信されたPRSに対してUEによって行われる測定、
ノードの能力、
RANにおいて動作するUEの数、および
1つまたは複数の区別する特性またはパラメータ
に基づいて、決定することと
を含む、実施形態B1からB15のいずれか1つに記載の方法。
B17. 複数の設定を決定することが、複数の設定を、
複数の設定に従って送信されたPRSに対してUEによって行われる測定、
ノードの更新された能力、
RANにおいて動作するUEの更新された数、および
1つまたは複数の区別する特性またはパラメータ
のうちの1つまたは複数に基づいて、適応させることを含む、実施形態B16に記載の方法。
C1. 無線アクセスネットワーク(RAN)のネットワークノードのための方法であって、方法は、
測位ノードから、測位参照信号(PRS)送信のための複数の設定を受信することであって、複数の設定が、それぞれの複数の設定インデックスに関連する、複数の設定を受信することと、
その後、関連する1つまたは複数の設定インデックスによって識別される設定のうちの1つまたは複数に従って、測位ノードから、PRS送信についての1つまたは複数の要求を受信することと、
関連する1つまたは複数の設定インデックスによって識別される設定のうちの1つまたは複数に従ってPRSを送信することと
を含む、方法。
C2. 複数の設定が、以下の特性またはパラメータ、すなわち、
PRS送信周期性、
PRS送信帯域幅、
使用されるPRS送信周波数レイヤの数、
使用される特定のPRS送信周波数レイヤ、
PRSを送信するRANノードの数、
PRSを送信する特定のRANノード、
PRSを送信するRANノードの地理的構成、
ノードごとのPRSリソースセットの数、
PRSリソースセットごとのPRSの数、
設定に従ってPRSを送信することに関連するエネルギー消費および/またはシグナリングオーバーヘッド、
関連のある地理的エリア、
測位空間次元、
測位正確さサービス品質(QoS)、ならびに
測位レイテンシQoS
のうちの1つまたは複数に基づいて互いに区別される、実施形態C1に記載の方法。
C3. 複数の設定は、
設定パラメータについてのデフォルト値を含む第1の設定と、
1つまたは複数のさらなる設定であって、各さらなる設定が、デフォルト値とは異なる値を有する設定パラメータのうちの設定パラメータのみを含む、1つまたは複数のさらなる設定と
を含む、実施形態C1またはC2に記載の方法。
C4. 第1のシステム情報ブロック(SIB)中で第1の設定をブロードキャストし、第2のSIB中で1つまたは複数のさらなる設定をブロードキャストすることをさらに含む、実施形態C3に記載の方法。
C5. 第1のSIBは、第1の設定が、デフォルト設定、またはアクティブ設定のうちの1つであることを指示する、実施形態C4に記載の方法。
C6. 1つまたは複数の要求が、初期要求と、1つまたは複数の後続の要求とを含み、設定が、
初期要求においてUEによって要求され得る設定の第1のサブセットと、
後続の要求においてUEによって要求され得る設定の第2のサブセットと
を含む、実施形態C1からC5のいずれか1つに記載の方法。
C7. 設定の第1のサブセットが、PRSを送信するための最低エネルギーを必要とする第1の設定を含み、
第2のサブセットが、第1の設定よりも、PRSを送信するためのより多くのエネルギーを必要とする少なくとも1つの設定を含む、
実施形態C6に記載の方法。
C8. 第2のサブセットが、第1の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第2の設定と、第2の設定よりも多くのエネルギーを必要とする第3の設定とを含む、実施形態C7に記載の方法。
C9. 1つまたは複数の要求が、少なくとも2つの設定インデックスを含む単一の要求を含み、
少なくともPRS送信周期性が、少なくとも2つの設定インデックスによって識別される少なくとも2つの設定の間で共通である、
実施形態C1からC5のいずれか1つに記載の方法。
C10. PRSを送信することが、少なくとも2つの設定に従ってPRSをコヒーレントに送信することを含む、実施形態C9に記載の方法。
D1. 無線アクセスネットワーク(RAN)における測位のために設定されたユーザ機器(UE)であって、UEが、
RANのノード、およびRANに関連する測位ノードと通信するように設定された通信インターフェース回路と、
無線トランシーバ回路に動作可能に結合された処理回路であって、それにより、処理回路と無線トランシーバ回路とが、実施形態A1からA15に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定された、処理回路と
を備える、ユーザ機器(UE)。
D2. 無線アクセスネットワーク(RAN)における測位のために設定されたユーザ機器(UE)であって、UEが、実施形態A1からA15に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、ユーザ機器(UE)。
D3. 無線アクセスネットワーク(RAN)における測位のために設定されたユーザ機器(UE)の処理回路によって実行されたとき、UEを、実施形態A1からA15に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
D4. 無線アクセスネットワーク(RAN)における測位のために設定されたユーザ機器(UE)の処理回路によって実行されたとき、UEを、実施形態A1からA15に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム製品。
E1. 無線アクセスネットワーク(RAN)とともに動作するように設定された測位ノードであって、測位ノードは、
RANのノード、およびRANにおいて動作するユーザ機器(UE)と通信するように設定された通信インターフェース回路と、
通信インターフェース回路に動作可能に結合された処理回路であって、それにより、処理回路と通信インターフェース回路とが、実施形態B1からB170に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定された、処理回路と
を備える、測位ノード。
E2. 無線アクセスネットワーク(RAN)とともに動作するように設定された測位ノードであって、測位ノードが、実施形態B1からB17に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するようにさらに設定された、測位ノード。
E3. 無線アクセスネットワーク(RAN)とともに動作するように設定された測位ノードの処理回路によって実行されたとき、測位ノードを、実施形態B1からB17に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
E4. 無線アクセスネットワーク(RAN)とともに動作するように設定された測位ノードの処理回路によって実行されたとき、測位ノードを、実施形態B1からB17に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム製品。
F1. 無線アクセスネットワーク(RAN)のネットワークノードであって、ネットワークノードは、
ユーザ機器(UE)および測位ノードと通信するように設定された通信インターフェース回路と、
通信インターフェース回路に動作可能に結合された処理回路であって、それにより、処理回路と通信インターフェース回路とが、実施形態C1からC10に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定された、処理回路と
を備える、ネットワークノード。
F2. 無線アクセスネットワーク(RAN)のネットワークノードであって、ネットワークノードが、実施形態C1からC10に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定された、ネットワークノード。
F3. 無線アクセスネットワーク(RAN)のネットワークノードの処理回路によって実行されたとき、ネットワークノードを、実施形態C1からC10に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
F4. 無線アクセスネットワーク(RAN)のネットワークノードの処理回路によって実行されたとき、ネットワークノードを、実施形態C1からC10に記載の方法のいずれかに対応する動作を実施するように設定するコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム製品。
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【国際調査報告】