IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司の特許一覧

特表2024-528475ビデオ再生方法、装置、機器及び記憶媒体
<>
  • 特表-ビデオ再生方法、装置、機器及び記憶媒体 図1
  • 特表-ビデオ再生方法、装置、機器及び記憶媒体 図2
  • 特表-ビデオ再生方法、装置、機器及び記憶媒体 図3
  • 特表-ビデオ再生方法、装置、機器及び記憶媒体 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】ビデオ再生方法、装置、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/482 20110101AFI20240723BHJP
   H04N 21/443 20110101ALI20240723BHJP
   H04N 5/93 20060101ALI20240723BHJP
【FI】
H04N21/482
H04N21/443
H04N5/93
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579296
(86)(22)【出願日】2022-08-12
(85)【翻訳文提出日】2023-12-22
(86)【国際出願番号】 CN2022111942
(87)【国際公開番号】W WO2023024927
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】202110996241.6
(32)【優先日】2021-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】521431088
【氏名又は名称】北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Zitiao Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】0207, 2/F, Building 4, Zijin Digital Park, Haidian District, Beijing,P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ルウワヌ,ウェヌタオ
(72)【発明者】
【氏名】ジォン,ウェイミン
(72)【発明者】
【氏名】ジアン,ゼォファヌ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ジョオンイェヌ
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164UB41S
5C164UB51P
5C164UD53P
5C164YA21
(57)【要約】
【要約】本開示の実施例は、ビデオ再生方法、装置、機器及び記憶媒体を開示した。この方法は、プリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出することと、プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで第1のビデオを再生し続け、現在のユーザのプリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することと、プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで第2のビデオを再生することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ再生方法であって、
ビデオストリームを再生するためのプリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出することと、
前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第1のビデオを再生し続け、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することであって、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべきバックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合がバックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合が第1のビデオ候補集合と異なり、前記第1のビデオ候補集合が非バックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられることと、
プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオを再生することとを含む、ビデオ再生方法。
【請求項2】
前記第2のビデオ候補集合におけるビデオは、プリセット条件を満たし、前記プリセット条件は、プリセットビデオ種別にマッチングすることと、ボイスコンテンツを含む時間長のビデオの総時間長に占める割合がプリセット割合閾値よりも大きいことと、ビデオの総時間長がプリセット時間長閾値よりも大きいこととのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオの再生を開始した後に、
プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで第3のビデオを再生することをさらに含み、ここで、前記第3のビデオは、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて前記第2のビデオ候補集合から決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記プリセットビデオ切り替えイベントを検出したことは、
現在のビデオの再生が完了したことを検出したこと、又は、
前記現在のユーザによって入力されたビデオ切り替え命令を受信したことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記履歴操作情報は、非バックグラウンド履歴操作情報とバックグラウンド履歴操作情報とを含み、
前記現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することは、
前記非バックグラウンド履歴操作情報をプリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルに入力し、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルの中間出力結果を取得することであって、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべき非バックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記中間出力結果が現在のユーザのユーザ特徴情報を含むことと、
前記現在のユーザのユーザ特徴情報と、前記バックグラウンド履歴操作情報と、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することとを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルによってトレーニング段階において使用されるトレーニングデータは、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルに対応するユーザサンプルとユーザ特徴情報とのうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することは、
前記バックグラウンド履歴操作情報のデータ量が前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルに対応するプリセットデータ量閾値よりも小さいと決定した場合に、前記非バックグラウンド履歴操作情報と前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のビデオ候補集合には、第1のタイプのビデオと第2のタイプのビデオとが含まれ、前記第1のタイプのビデオにおける画像情報量は、第1のプリセット情報量閾値以下であり、前記第2のタイプのビデオにおける画像情報量は、第2のプリセット情報量閾値よりも大きく、前記第2のプリセット情報量閾値は、前記第1のプリセット情報量閾値以上であり、
ここで、前記第1のタイプのビデオについて、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルを使用するときの入力データは、前記第1のタイプのビデオにおけるオーディオ情報を含み、
前記第2のタイプのビデオについて、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルを使用するときの入力データは、前記第1のタイプのビデオにおける画像情報とオーディオ情報とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ビデオ再生装置であって、
ビデオストリームを再生するためのプリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられたかどうかを検出するように配置される状態検出モジュールと、
プリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出した後に、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第1のビデオを再生し続け、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定するように配置されるビデオ決定モジュールであって、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべきバックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合がバックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合が第1のビデオ候補集合と異なり、前記第1のビデオ候補集合が非バックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられるビデオ決定モジュールと、
プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオを再生するように配置される再生切り替えモジュールとを含む、ビデオ再生装置。
【請求項10】
電子機器であって、メモリと、プロセッサと、前記メモリ上に記憶されており、プロセッサ上で実行できるコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実現する、電子機器。
【請求項11】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実現する、コンピュータ可読記憶媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年08月27日に中国国家知識産権局に提出され、出願番号が202110996241.6である中国特許出願の優先権を主張しており、この出願のすべての内容は、援用により本出願に取り込まれる。
【0002】
[技術分野]
本開示の実施例は、インターネット技術分野に関し、例えばビデオ再生方法、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
情報技術の急速な発展及びモバイルインターネットの普及に伴い、アプリケーションがユーザに提供できるネットワーク情報は、ますます多くなり、その中で、アプリケーションのビデオ推奨機能は、ますます多くのユーザに好まれている。
【0004】
現在、アプリケーションは、一般的にはビデオストリームをプッシュする方式でユーザにビデオを推奨し、ユーザは、ビデオ視聴中にビデオ画面を視聴し続けることができない状況、例えば端末スクリーンが消え、他のアプリケーションに切り替え、又は端末のデスクトップに切り替えるなどが存在する可能性があり、このような場合に、関連方案のビデオストリームのプッシュ効果は、理想的ではなく、改良を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、従来のビデオ再生方案を最適化できるビデオ再生方法、装置、記憶媒体及び機器を提供した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、本開示の実施例は、ビデオ再生方法を提供し、この方法は、
ビデオストリームを再生するためのプリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出することと、
前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第1のビデオを再生し続け、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することであって、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべきバックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合がバックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合が第1のビデオ候補集合と異なり、前記第1のビデオ候補集合が非バックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられることと、
プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオを再生することとを含む。
【0007】
第2の態様によれば、本開示の実施例は、ビデオ再生装置を提供し、この装置は、
ビデオストリームを再生するためのプリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられたかどうかを検出するように配置される状態検出モジュールと、
プリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出した後に、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第1のビデオを再生し続け、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定するように配置されるビデオ決定モジュールであって、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべきバックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合がバックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合が第1のビデオ候補集合と異なり、前記第1のビデオ候補集合が非バックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられるビデオ決定モジュールと、
プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオを再生するように配置される再生切り替えモジュールとを含む。
【0008】
第3の態様によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、本開示の実施例によるビデオ再生方法を実現する。
【0009】
第4の態様によれば、本開示の実施例は、電子機器を提供し、この電子機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリ上に記憶されており、プロセッサ上で実行できるコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、本開示の実施例によるビデオ再生方法を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施例によるビデオ再生方法のフローチャートである。
図2】本開示の実施例によるまた別のビデオ再生方法のフローチャートである。
図3】本開示の実施例によるビデオ再生装置の構造ブロック図である。
図4】本開示の実施例による電子機器の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下は、図面を参照して本開示の実施例を記述する。図面において本開示のいくつかの実施例が表示されているが、理解すべきこととして、本開示は、様々な形式で実現することができる。理解すべきこととして、本開示の図面及び実施例は、例示的な作用にのみ用いられる。
【0012】
理解すべきこととして、本開示の方法の実施の形態に記載された各ステップは、異なる順序で実行され、及び/又は並行して実行されてもよい。なお、方法の実施の形態は、追加のステップを含み、及び/又は示されたステップの実行を省略してもよい。
【0013】
本明細書に使用される用語である「含む」及びその変形は、開放的包括、即ち「を含むが、それらに限らない」である。用語である「に基づいて」は、「少なくとも部分的に基づいて」である。用語である「1つの実施例」は、「少なくとも1つの実施例」を表し、用語である「別の実施例」は、「少なくとも1つの別の実施例」を表し、用語である「いくつかの実施例」は、「少なくともいくつかの実施例」を表す。他の用語の関連定義は、以下の記述において与えられる。
【0014】
注意すべきこととして、本開示で言及された「第1」、「第2」などの概念は、異なる装置、モジュール又はユニットを区別するためにのみ用いられる。
【0015】
注意すべきこととして、本開示で言及された「1つの」、「複数の」の修飾は、概略的であり、当業者が理解すべきこととして、文脈に別段の明確な指摘がない限り、「1つ又は複数」として理解されるべきである。
【0016】
下記の各実施例では、各実施例において選択的な特徴と例が同時に提供されており、実施例に記載された各特徴は、複数の選択的な方案を形成するように組み合わされてもよく、各番号の実施例を1つの技術案のみとみなすべきではない。
【0017】
図1は、本開示の実施例によるビデオ再生方法のフローチャートであり、この方法は、ビデオ再生装置によって実行されてもよく、ここで、この装置は、ソフトウェアとハードウェアとのうちの少なくとも1つによって実現されてもよく、一般的には電子機器に集積されてもよい。前記電子機器は、サーバであってもよく、携帯電話又はタブレットパソコンなどの他の機器であってもよい。図1に示すように、この方法は、以下を含む。
【0018】
ステップ101、ビデオストリームを再生するためのプリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出する。
【0019】
本開示の実施例では、プリセットアプリケーションのタイプは、ショットビデオアプリケーションであってもよく、他のタイプのアプリケーションであってもよい。プリセットアプリケーションは、ビデオストリームプッシュ機能を提供することができ、ビデオストリームのソースなどは、プリセットアプリケーションによって実際の需要に応じて設定されてもよく、例えばビデオ作成者であるユーザがサービス端にアップロードしたビデオを含んでもよく、プリセットアプリケーションに対応するプラットフォーム側で製作されたビデオなどをさらに含んでもよい。プリセットアプリケーションは、一般的にクライアントとしてユーザに使用される端末にインストールされ、対応するサービス端と連携してユーザにビデオストリームプッシュサービスを提供してもよい。
【0020】
例示的には、アプリケーションが属する端末において運行するとき、運行状態は、一般的に非バックグラウンド運行状態とバックグラウンド運行状態とを含む。プリセットアプリケーションが非バックグラウンド運行状態にある場合、一般的には端末スクリーン全体を占め、ビデオ再生ページを表示することができ、このときにユーザは、スクリーンを見ることでビデオの画面コンテンツを見ることができ、ビデオ再生ページに基づいて関連する再生制御操作又は他の操作を入力することもでき、プリセットアプリケーションがバックグラウンド運行状態にあるとき、端末は、画面オフ又は画面ロックなどの状態にあり、又は非バックグラウンドで他のアプリケーションを運行する可能性があり、即ち、このときにスクリーン上に表示されているのは、他のアプリケーションのインタフェースであり、又は、端末は、デスクトップを表示しており、このときに、プリセットアプリケーションは、バックステーションサービス又はバックグラウンドプロセスの形式で運行する可能性があり、一般的にはスクリーン上にプリセットアプリケーションの正常ページを表示することができず、プリセットアプリケーションの関連コンテンツを表示しない可能性があり、フローティングウインドウ又はフローティングコントロールバーなどの少量のスクリーン表示スペースを占める移動可能コントロールの方式でプリセットアプリケーションを表示する可能性もある。
【0021】
例示的には、プリセットアプリケーションは、非バックグラウンド運行状態で第1のビデオを再生してもよく、このときにスクリーンからビデオの画面コンテンツを見ることができる。第1のビデオの再生中に、ユーザは、他のアプリケーションを使用する需要が存在する可能性があり、プリセットアプリケーションをバックグラウンドで運行するように切り替えてもよい。
【0022】
本開示の実施例では、プリセットアプリケーションが非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられたかどうかを検出する検出方式に対して、例示的には、アプリケーションが属する端末のシステム情報からプリセットアプリケーションの運行状態情報を取得し、さらにプリセットアプリケーションの運行状態が非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出したかどうかを決定してもよい。なお、非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態への切り替えは、一般的にはユーザ操作に応答して実行され、例えばユーザは、バックグラウンドに切り替えるためのコントロールをトリガーすることによって切り替えをトリガーしてもよく、このような場合に、このコントロールがトリガーされたかどうかを検出し、さらにプリセットアプリケーションの運行状態が非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出したかどうかを決定してもよい。
【0023】
ステップ102、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第1のビデオを再生し続け、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定し、ここで、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルは、推奨すべきバックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合は、バックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合は、第1のビデオ候補集合と異なり、前記第1のビデオ候補集合は、非バックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられる。
【0024】
本開示の実施例では、非バックグラウンド再生状態からバックグラウンド再生状態に切り替えられたとき、ユーザがこのビデオの関連情報をより完全に取得することができ、ビデオ消費体験を保証するために、バックグラウンドで再生されていないビデオをバックグラウンドで再生し続けてもよい。再生し続けることは、非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられた時刻に応じて第1のビデオにおける現在の再生進捗に対応する時点を決定し、決定された時点から第1のビデオに対応するオーディオを再生し続けることとして理解されてもよい。
【0025】
本開示の実施例では、第1のビデオを再生し続けた上で、バックグラウンド再生に適したビデオを、ビデオストリームにおける第1のビデオの次のビデオとして決定する。例示的には、プリセットアプリケーションは、ビデオ推奨を行うとき、一般的にはビデオ候補集合(ビデオ候補プールとして理解されてもよい)から選択する。関連技術では、いくつかのアプリケーションは、非バックグラウンドで運行するとき、ビデオ候補集合からビデオを選択して再生し、非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられた後に、再生を停止し、ビデオを推奨し続けない。一方、本開示の実施例では、プリセットアプリケーションバックグラウンドで持続的なビデオ推奨を実現できることを保証するために、バックグラウンド再生モードが設定されており、バックグラウンドで運行する場合にその中からビデオを選択してバックグラウンド再生を行うために、バックグラウンド再生モードに対して第2のビデオ候補集合を構成した。
【0026】
本開示の実施例では、非バックグラウンドビデオ再生とバックグラウンドビデオ再生とについて、対応するビデオ推奨モデル、即ちプリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルとプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとをそれぞれ設定してもよい。プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルは、第1のビデオ候補集合に対応し、第1のビデオ候補集合は、非バックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられ、一般的には、プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルは、第1のビデオ候補集合から推奨すべき非バックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルは、第2のビデオ候補集合に対応し、第2のビデオ候補集合は、バックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられ、一般的には、プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルは、第2のビデオ候補集合から推奨すべきバックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられる。プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルと第1のビデオ候補集合の決定方式は、関連技術における実現方式と同じであってもよく、又は異なってもよい。プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルは、ニューラルネットワークモデルであってもよく、実際のモデル構造、パラメータ及びトレーニングプロセスなどは、実際の状況に応じて設定されてもよい。
【0027】
ビデオにとって、一般的には画像コンテンツとオーディオコンテンツとを含み、ユーザは、画面情報と音声情報とを同時に取得するとき、ビデオ全体をより良く理解することができる。しかしながら、プリセットアプリケーションがバックグラウンド運行状態にあるとき、ユーザは、画面情報を取得できず、即ち画像コンテンツが欠落しており、画像コンテンツが豊富なビデオにとって、オーディオコンテンツだけでビデオコンテンツを効果的に理解することが困難である。ビデオストリームにおける異なるビデオには、一般的に一定の差異が存在し、本開示の実施例では、バックグラウンド再生の特長に基づいて第2のビデオ候補集合におけるビデオが聴取により適したビデオを含むように絞って設定してもよい。
【0028】
例示的には、前記第2のビデオ候補集合におけるビデオは、プリセット条件を満たし、プリセット条件は、ビデオがユーザの聴取に適しているかどうかに基づいて設定されてもよく、即ちプリセット条件は、ユーザの聴取に適合していることを含んでもよい。選択的に、前記プリセット条件は、プリセットビデオ種別にマッチングすることと、ボイスコンテンツを含む時間長のビデオの総時間長に占める割合がプリセット割合閾値よりも大きいことと、ビデオの総時間長がプリセット時間長閾値よりも大きいこととのうちの少なくとも1つを含む。
【0029】
例示的には、ビデオ種別の区分方式及び区分粒度などは、実際の状況に応じて設定されてもよく、例えば漫才類、トークショー類、コント類、歌唱類、ダンス類、風景観光類及び生活日常共有類などを含んでもよい。ここで、漫才類、トークショー類及び歌唱類などは、多くの音声態様の演技を含む可能性があり、画面情報の欠落がビデオ全体の理解に比較的小さい影響を与える可能性があるため、プリセットビデオ種別に設定されてもよく、ダンス類は、多くのボディ演技を含む可能性があり、風景観光類は、多くの景物などを含む可能性があり、画面情報の欠落がビデオ全体の理解に比較的大きい影響を与える可能性があるため、類似している種別をプリセットビデオ種別から除外してもよく、コント類及び生活日常共有類は、多くの画面情報と音声情報とを同時に含む可能性があり、実際の需要に応じてプリセットビデオ種別として設定されるかどうかを決定してもよく、他の要素を結び付けて第2のビデオ候補集合に入れられるどうかを決定してもよい。
【0030】
例示的には、ビデオに含まれるボイスコンテンツが比較的多い場合、音声情報は、比較的豊富であり、画面情報が欠落しても、ユーザにとって、一定の聴取価値が存在するため、ボイスコンテンツを含む時間長のビデオの総時間長に占める割合がプリセット割合閾値よりも大きいビデオを第2のビデオ候補集合に入れてもよい。ここで、ボイスコンテンツを含む時間長は、ビデオにボイスコンテンツの1つ又は複数の構成部分(セグメントとして理解されてもよい)が含まれる時間長の総和を指してもよく、ボイス識別技術を採用してボイス成分を識別し、さらにボイスコンテンツを含む時間長を決定してもよい。例えば、ボイスアクティブ化監視(Voice Activity Detection、VAD)モデルを利用してビデオを識別してもよく、VADモデルの作用は、1つのボイス信号からボイスセグメントと非ボイスセグメントとを識別し、VADモデルを利用してビデオに対応するオーディオデータから1つ又は複数のボイスセグメントを識別し、識別されたボイスセグメントの時間長の総和を計算することで、ボイスコンテンツを含む時間長を得ることを含んでもよい。プリセット割合閾値は、実際の需要に応じて、例えば60%などに設定されてもよい。
【0031】
例示的には、画面情報の表現能力がより強いため、ビデオの創作又は製作中に、ビデオの総時間長が比較的短いと予想される場合に、他のユーザがこのビデオを閲覧するよう引き付けるために、一般的にはユーザに見せることを期待する情報をできるだけ画面に体現するため、そのようなビデオの画面コンテンツも比較的豊富になり、逆に、ビデオの総時間長が比較的長いと予想される場合に、画面コンテンツが豊富である必要がないかもしれない。本開示の実施例では、上記の考えに基づいて、ビデオの総時間長に応じてプリセット条件を設定してもよく、例えばビデオの総時間長がプリセット時間長閾値よりも大きいとき、プリセット条件を満たす。ここで、プリセット時間長閾値は、プリセットアプリケーションにおいて再生が許容されたビデオ長さの範囲に応じて決定されてもよく、例えばこの範囲の中央値などであってもよい。
【0032】
選択的に、聴取に適したビデオをより正確に選別して第2のビデオ候補集合に加えるために、上記条件のうちの少なくとも2つを結び付け、又は他の条件を結び付けてプリセット条件を設定してもよい。
【0033】
本開示の実施例では、現在のユーザは、プリセットアプリケーションを使用しているユーザとして理解されてもよく、現在のユーザのプリセットアプリケーションに対する履歴操作情報は、現在のユーザが現在の時刻の前のプリセット時間帯内にプリセットアプリケーションに対して行った様々な操作の関連情報として理解されてもよい。ここで、プリセット時間帯は、実際の需要に応じて設定されてもよく、例えば現在の時刻から前に遡った1ヶ月に設定されてもよい。ユーザが行った操作は、例えばクリック、いいね、コメント、お気に入り、転送、一時停止、次への切り替え、前への切り替え及びビデオ作成者ホームページを見ることなどを含んでもよく、操作の関連情報は、例えば操作頻度、操作時間(具体的な時間、例えば午前8時を含んでもよく、相対時間、例えば切り替え操作のビデオ再生開始点に対する時間をさらに含んでもよく、例えば現在のビデオが1分間再生されたときに次へ切り替え、それによってビデオの再生時間長を決定することができる)及び操作対象(例えば、どのビデオ又はどのような種類のビデオに対して操作を行うか)などを含んでもよく、操作の関連情報は、ユーザが操作を行わなかったことによってプリセットアプリケーションが入った一種の状態をさらに含んでもよく、例えば現在のビデオ再生中にユーザが次へ切り替えなかったため、現在のビデオが完全に再生され、繰り返し再生状態に入り、又は次のビデオの再生などに自動的に切り替える。
【0034】
例示的には、履歴操作情報は、非バックグラウンド履歴操作情報とバックグラウンド履歴操作情報とを含んでもよい。非バックグラウンド履歴操作情報は、非バックグラウンドで行われた様々な操作の関連情報として理解されてもよく、バックグラウンド履歴操作情報は、バックグラウンドで行われた様々な操作の関連情報として理解されてもよい。一般的には、バックグラウンド操作は、比較的少なく、例えば一時停止、次への切り替え、前への切り替え及びお気に入りなどを含む可能性があり、関連情報は、例えばビデオを完全に再生するかどうか及びビデオ再生時間長などを含んでもよい。
【0035】
現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報は、現在のユーザの異なるビデオに対するいくつかの好みを反映することができ、本開示の実施例は、ユーザの許容を得た場合に履歴操作情報をビデオ推奨に適用してもよく、それによって履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルに基づいて、現在のユーザに対してバックグラウンド再生すべきビデオをよりパーソナライズされて決定してもよい。
【0036】
例示的には、履歴操作情報と第2のビデオ候補集合における各候補ビデオの特徴情報(例えば、ビデオタグ、ビデオ作成者、ビデオ時間長、ビデオ人気、ビデオの画像情報とビデオのオーディオ情報などの関連情報を含んでもよい)とを入力データとしてプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルに入力し、プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルの出力結果に基づいて第2のビデオを決定してもよい。
【0037】
ステップ103、プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオを再生する。
【0038】
例示的には、バックグラウンドで第1のビデオを再生し続ける過程において、プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで第2のビデオを再生してもよく、例示的には、第2のビデオに対応するオーディオを再生することによって、バックグラウンド再生モードでのビデオ切り替えを実現してもよい。プリセットビデオ切り替えイベントは、バックグラウンドビデオ切り替えをトリガーするイベントとして理解されてもよく、システムによって自動的にトリガーされてもよく、ユーザが自発的にトリガーしてもよく、実際の需要に応じて設定されてもよい。
【0039】
本開示の実施例によるビデオ再生方法では、プリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出し、プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで第1のビデオを再生し続け、現在のユーザのプリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定し、プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで第2のビデオを再生する。上記実施の形態を採用することにより、プリセットアプリケーションがそれぞれ非バックグラウンド運行状態とバックグラウンド運行状態とにあるビデオ推奨を区別することができ、非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられた後に、バックグラウンドで再生中のビデオを再生し続け、非バックグラウンド運行状態とは異なるビデオ推奨モデル及びビデオ候補集合を採用し、現在のユーザの履歴操作情報を参照して、バックグラウンド再生に適したビデオを決定し、プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに再生することにより、ユーザが取得するビデオ情報の連続性を保証し、且つバックグラウンド運行状態でより正確にパーソナライズされたビデオ推奨を行い、アプリケーションの性能を高めることができる。
【0040】
いくつかの実施例では、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオの再生を開始した後に、プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで第3のビデオを再生することをさらに含み、ここで、前記第3のビデオは、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて前記第2のビデオ候補集合から決定される。このような設定の利点は、プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルによって決定される複数のビデオの間の切り替え再生をサポートできることである。ここで、第3のビデオを決定するときに根拠となる履歴操作情報は、第2のビデオを決定するときに根拠となる履歴操作情報と同じであってもよく、又は異なってもよい。第3のビデオを決定するときに根拠となる履歴操作情報と、第2のビデオを決定するときに根拠となる履歴操作情報と同じである場合に、履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて複数の推奨すべきバックグラウンド再生ビデオを一括決定してもよいこととして理解されてもよく、1つのビデオキューであってもよく、プッシュ効率を保証するように、プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、ビデオキューにおける次のビデオを再生する。第3のビデオを決定するときに根拠となる履歴操作情報と、第2のビデオを決定するときに根拠となる履歴操作情報とが異なる場合に、第2のビデオの再生中における操作情報に基づいて履歴操作情報を更新し、更新後の履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて第3のビデオを決定し、推奨結果をより正確にすることとして理解されてもよい。
【0041】
いくつかの実施例では、前記プリセットビデオ切り替えイベントを検出したことは、現在のビデオの再生が完了したことを検出したことを含んでもよい。このような設定の利点は、現在のビデオの再生が完了した後に、次のビデオを自動的に再生できることであり、プリセットアプリケーションがバックグラウンド運行状態にあるため、このときにユーザは、プリセットアプリケーションを操作しにくい可能性があり、自動再生は、ユーザ操作を減少させると同時に、ユーザが新たなビデオコンテンツを取得するように支援し、ビデオプッシュ効率及びプラットフォームリソースの利用率を向上させることができる。
【0042】
いくつかの実施例では、前記プリセットビデオ切り替えイベントを検出したことは、前記現在のユーザによって入力されたビデオ切り替え命令を受信したことを含んでもよい。このような設定の利点は、現在のユーザが現在再生しているビデオに興味がない場合、次へのビデオの再生に迅速に切り替え、インタラクション効率を高めることができることである。選択的に、スクリーンにプリセットアプリケーションに対応するフローティングコントロールバーが表示されている場合、フローティングコントロールバーに基づいて現在のユーザによって入力されたビデオ切り替え命令を受信してもよく、例えばフローティングコントロールバーには、「次へ」ボタンが含まれてもよく、ユーザは、このボタンをクリックすることによりビデオ切り替え命令を入力する。選択的に、ビデオ切り替え命令は、フローティングコントロールバーを表示する必要がなく、スクリーン表示スペースを節約するボイス方式によって入力されてもよく、ユーザが端末から一定の距離を離れているときに切り替え需要が存在する場合、例えば携帯電話を置いて他のことをする場合にも適用されてもよい。
【0043】
いくつかの実施例では、前記履歴操作情報は、非バックグラウンド履歴操作情報とバックグラウンド履歴操作情報とを含む。ここで、前記現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することは、前記非バックグラウンド履歴操作情報を前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルに入力し、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルにおける中間出力結果を取得することであって、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべき非バックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記中間出力結果が現在のユーザのユーザ特徴情報を含むことと、前記現在のユーザのユーザ特徴情報と、前記バックグラウンド履歴操作情報と、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することとを含む。ここで、中間出力結果は、プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルの中間層の出力結果として理解されてもよい。例示的には、ユーザ特徴情報は、ユーザ画像情報として理解されてもよく、特徴ベクトルなどの形式で存在してもよく、ユーザのいくつかの方面のプリファレンス情報、例えば1つの俳優のトークショーを聞くことを好むなどを体現することができ、このようなプリファレンス情報は、現在のユーザの個人化情報として理解されてもよく、一般的には短時間でプリセットアプリケーションの運行状態の変化によって変化することがない。中間出力結果には、プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべきビデオを正確に決定することに有利な他の情報が含まれる可能性がある。ここでこのような設定の利点は、非バックグラウンド履歴操作情報がバックグラウンド履歴操作情報よりも豊富であり、ユーザ特徴情報を迅速かつ正確に決定することができる一方、バックグラウンド履歴操作情報がバックグラウンド再生シナリオにより適合し、両者を組み合わせてプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルの入力として、現在のユーザに適合する推奨すべきバックグラウンド再生ビデオをより正確に決定することができ、なお、プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルを簡略化し、バックグラウンドリソースの過剰な占有を回避することに有利であることである。
【0044】
いくつかの実施例では、前記現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することは、前記非バックグラウンド履歴操作情報と前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルに対応する第2のビデオ候補集合から第2のビデオ候補サブ集合を決定することと、前記バックグラウンド履歴操作情報と前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、前記第2のビデオ候補サブ集合から第2のビデオを決定することとを含む。このような設定の利点は、非バックグラウンド履歴操作情報とプリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルとを利用して第2のビデオ候補集合におけるビデオを初歩的に選別して、第2のビデオ候補サブ集合を得、さらにバックグラウンド履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルをと利用して、第2のビデオ候補サブ集合から第2のビデオを決定することにより、ユーザの非バックグラウンドとバックグラウンドにおける履歴操作情報を十分に利用し、2つのビデオ推奨モデルの特長と結び付けて、ユーザの好みに適合した、バックグラウンドで再生するのに適した推奨すべきビデオを迅速かつ正確に決定できることである。
【0045】
いくつかの実施例では、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルによってトレーニング段階において使用されるトレーニングデータは、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルに対応するユーザサンプルとユーザ特徴情報とのうちの少なくとも1つを含む。このような設定の利点は、非バックグラウンド推奨ビデオがより豊富であり、ユーザ操作情報もより豊富であるため、プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルに対応するユーザサンプルとユーザ特徴情報とのうちの少なくとも1つがユーザのパーソナライズされた特徴をより完全かつ正確に体現することができ、プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルに対応するユーザサンプルとユーザ特徴情報とのうちの少なくとも1つをトレーニングデータとして使用することで、トレーニングによって得られたプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルがユーザ特徴をより正確に識別し、さらにユーザ特徴にマッチングするバックグラウンド推奨ビデオを決定できることである。
【0046】
いくつかの実施例では、前記現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することは、前記バックグラウンド履歴操作情報のデータ量が前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルに対応するプリセットデータ量閾値よりも小さいと決定した場合に、前記非バックグラウンド履歴操作情報と前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することを含む。このような設定の利点は、プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルを使用してビデオ推奨を行うとき、一般的にはユーザ操作情報の蓄積が必要であり、バックグラウンド再生を行うことが少ないユーザ又はバックグラウンドビデオ再生機能が使用されたばかりの段階において、往々してバックグラウンド履歴操作情報が比較的少なく、推奨結果の正確性に影響を与え、このときに、まず非バックグラウンド履歴操作情報とプリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルとを利用して第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定してもよく、コールドスタート段階においても、ユーザにパーソナライズされたバックグラウンドビデオ推奨機能を提供できることである。
【0047】
いくつかの実施例では、前記第2のビデオ候補集合には、第1のタイプのビデオと第2のタイプのビデオとが含まれ、前記第1のタイプのビデオにおける画像情報量は、第1のプリセット情報量閾値以下であり、前記第2のタイプのビデオにおける画像情報量は、第2のプリセット情報量閾値よりも大きく、前記第2のプリセット情報量閾値は、前記第1のプリセット情報量閾値以上である。ここで、前記第1のタイプのビデオについて、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルを使用するときの入力データは、前記第1のタイプのビデオにおけるオーディオ情報を含み、前記第2のタイプのビデオについて、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルを使用するときの入力データは、前記第1のタイプのビデオにおける画像情報とオーディオ情報とを含む。このような設定の利点は、画面情報の豊富さの次元でビデオを分け、異なるタイプのビデオに対して異なる入力を採用し、モデルの推奨結果をより的確にすることができることである。
【0048】
例示的には、ビデオ創作中に、オーディオ創作をより重視する場合、例えば自分の1つのホットイベントに対する観点を述べるか又は物語を語るなどが存在する可能性があり、このときに、配置された画像は、1つ又は複数の少量の静止画像であり、画面情報が比較的不足しており、且つ画像コンテンツもオーディオコンテンツの理解にあまり役に立たない可能性があり、このようなビデオがオーディオにより近いため、この種類のビデオを第1のタイプのビデオに分けてもよい。ビデオにおける画像情報量は、各ビデオフレーム(重複するビデオフレームを含まない)の画像情報量の総和に基づいて決定されてもよく、画像情報量は、例えば情報エントロピーなどの方式により算出されてもよい。
【0049】
画像情報量が比較的小さい第1のタイプのビデオについて、プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルを利用してビデオ推奨を行うとき、画像情報を無視してもよいが、画像情報量が比較的大きい第2のタイプのビデオについて、プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルを利用してビデオ推奨を行うとき、画像情報とオーディオ情報とを同時に考慮してもよい。このように、異なるタイプのビデオに対してバックグラウンド推奨をより正確に行うことができる。
【0050】
選択的に、1つの実現方式として、第1のタイプのビデオと第2のタイプのビデオとに対してそれぞれ異なるバックグラウンドビデオ推奨モデル、例えば第1のプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルと第2のバックグラウンドビデオ推奨モデルとを設定してもよく、2つのモデルを別々にトレーニングし、使用する。バックグラウンドビデオ推奨を行う必要があるとき、履歴操作情報と第1のプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて第1の数の第1の推奨すべきビデオを決定し、履歴操作情報と第2のプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて第2の数の第2の推奨すべきビデオを決定し、第1の推奨すべきビデオと第2の推奨すべきビデオとを混合ソートして、推奨すべきビデオキューを得、さらに推奨すべきビデオキューからバックグラウンド再生を行う必要のある次のビデオを順に決定してもよい。
【0051】
選択的に、第1のタイプのビデオについては、非バックグラウンドで再生するのに適していない可能性があり、非バックグラウンドビデオ推奨を行うときに第1のタイプのビデオを含まない場合に、バックグラウンド運行状態に入った後に、参照可能な非バックグラウンド操作情報がない可能性があり、このときに、第1のタイプのビデオに対して該当するコールドスタート処理を行ってもよく、例えば現在の人気ランキングが比較的高い第1のタイプのビデオを第1の推奨すべきビデオとして決定してもよい。
【0052】
図2は、本開示の実施例によるまた別のビデオ再生方法のフローチャートであり、本開示の実施例は、上記実施例における複数の選択的な方案に基づいて変更され、この方法は、以下のステップを含む。
【0053】
ステップ201、プリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出する。
【0054】
例示的には、プリセットアプリケーションは、ショットビデオアプリケーションであり、ユーザは、ショットビデオアプリケーションを利用してショットビデオストリームを閲覧している過程において、他のアプリケーションを操作する需要が存在する場合に、プリセットアプリケーションをバックグラウンドで運行するように切り替えてもよい。例えば、現在ショットビデオAを再生しているとき、ユーザは、スクリーンの一番下からスライドして端末のデスクトップに入ってもよく、このときにデスクトップのインタフェースにフローティングコントロールバーを表示してもよく、フローティングコントロールバーには、一時停止ボタンと次のボタンなどのサブコントロールが含まれてもよく、その後、ユーザは、他のアプリケーションを起動してもよい。
【0055】
ステップ202、プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで第1のビデオを再生し続ける。
【0056】
ショットビデオアプリケーションをバックグラウンドで運行するように切り替えた後に、バックグラウンドでショットビデオAを再生し続けてもよい。
【0057】
例示的には、ショットビデオAの総時間長が3分間であるとすると、ユーザは、ショットビデオAが1分間まで再生されたときに、ショットビデオアプリケーションをバックグラウンドで運行するように切り替え、このときに1分間という時点を記録し、1分間から後へショットビデオAに対応するオーディオを再生し続けてもよい。
【0058】
ステップ203、現在のユーザのプリセットアプリケーションに対する非バックグラウンド履歴操作情報をプリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルに入力し、プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルにおける中間出力結果を取得し、ここで、中間出力結果は、現在のユーザのユーザ特徴情報を含む。
【0059】
例示的には、非バックグラウンド履歴操作情報は、現在のユーザが過去1ヶ月の時間内に非バックグラウンドでショットビデオアプリケーションを使用してショットビデオストリームを閲覧したときの操作情報を含んでもよく、非バックグラウンド履歴操作情報をプリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルに入力し、説明すべきこととして、プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルを使用するときに、他のデータも入力する必要があるかもしれない。その後、プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルの中間層の出力結果から現在のユーザのユーザ特徴情報を取得する。
【0060】
ステップ204、ユーザ特徴情報と、バックグラウンド履歴操作情報と、プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定する。
【0061】
例示的には、現在のユーザのユーザ特徴情報と、バックグラウンド履歴操作情報と、第2のビデオ候補集合における各候補ビデオの特徴情報とを入力データとしてプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルに入力し、プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルの出力結果に基づいて第2のビデオを決定してもよい。
【0062】
ここで、前記第2のビデオ候補集合におけるビデオは、プリセット条件を満たし、前記プリセット条件は、プリセットビデオ種別にマッチングすることと、ボイスコンテンツを含む時間長のビデオの総時間長に占める割合がプリセット割合閾値よりも大きいことと、ビデオの総時間長がプリセット時間長閾値よりも大きいこととのうちの少なくとも1つを含む。
【0063】
ステップ205、第1のビデオの再生が完了したことを検出したとき、バックグラウンドで第2のビデオの再生を開始する。
【0064】
説明すべきこととして、第1のビデオの再生が完了する前に、現在のユーザによって入力されたビデオ切り替え命令を受信した場合、バックグラウンドで第2のビデオの再生を開始してもよい。
【0065】
ステップ206、現在のユーザによって入力されたビデオ切り替え命令を受信したとき、バックグラウンドで第3のビデオの再生を開始し、ここで、第3のビデオは、現在のユーザのプリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて第2のビデオ候補集合から決定される。
【0066】
例示的には、ユーザは、他の非バックグラウンドアプリケーションの使用中に、現在再生されている第2のビデオのオーディオコンテンツに興味がない場合、フローティングコントロールバーにおける次のボタンをクリックすることによってビデオ切り替え命令の入力を完了してもよく、それによって次のビデオのバックグラウンド再生への切り替えを実現する。
【0067】
説明すべきこととして、第2のビデオの再生が完了したときに現在のユーザによって入力されたビデオ切り替え命令を受信していない場合に、バックグラウンドで第3のビデオの再生を自動的に開始してもよい。
【0068】
本開示の実施例によるビデオ再生方法によれば、プリセットアプリケーションが非バックグラウンドでビデオストリームを再生する過程において、ユーザがプリセットアプリケーションをバックグラウンドで運行するように切り替えると、現在のビデオのオーディオ形式でのバックグラウンド再生を継続し、ユーザの非バックグラウンド履歴操作情報とプリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルとを結び付けてユーザ特徴情報を決定し、ユーザ特徴情報と、前記バックグラウンド履歴操作情報と、プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとを利用してユーザにバックグラウンド再生に適したビデオストリームを持続的に推奨することができ、バックグラウンド再生中に、連続した自動再生を実現することができ、ユーザがビデオ切り替え命令を入力することをサポートし、ユーザに新たなコンテンツ消費形式を提供し、ユーザ体験を向上させ、アプリケーションの性能を高めることもでき、プラットフォームにおけるビデオの露出率を向上させ、プラットフォームリソースの利用率を向上させることもできる。
【0069】
図3は、本開示の実施例によるビデオ再生装置の構造ブロック図であり、この装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアによって実現されてもよく、一般的には電子機器に集積されてもよく、ビデオ再生方法を実行することによってビデオ再生を行ってもよい。図3に示すように、この装置は、
ビデオストリームを再生するためのプリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられたかどうかを検出するように配置される状態検出モジュール301と、
プリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出した後に、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第1のビデオを再生し続け、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定するように配置されるビデオ決定モジュール302であって、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべきバックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合がバックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合が第1のビデオ候補集合と異なり、前記第1のビデオ候補集合が非バックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられるビデオ決定モジュール302と、
プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオを再生するように配置される再生切り替えモジュール303とを含む。
【0070】
本開示の実施例によるビデオ再生装置は、プリセットアプリケーションそれぞれ非バックグラウンド運行状態とバックグラウンド運行状態とにあるビデオ推奨を区別し、非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられた後に、バックグラウンドで再生中のビデオを再生し続け、非バックグラウンド運行状態とは異なるビデオ推奨モデル及びビデオ候補集合を採用し、現在のユーザの履歴操作情報を参照して、バックグラウンド再生に適したビデオを決定し、プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに再生することにより、ユーザが取得するビデオ情報の連続性を保証し、且つバックグラウンド運行状態でより正確にパーソナライズされたビデオ推奨を行い、アプリケーションの性能を高めることができる。
【0071】
選択的に、前記第2のビデオ候補集合におけるビデオは、プリセット条件を満たし、前記プリセット条件は、プリセットビデオ種別にマッチングすることと、ボイスコンテンツを含む時間長のビデオの総時間長に占める割合がプリセット割合閾値よりも大きいことと、ビデオの総時間長がプリセット時間長閾値よりも大きいこととのうちの少なくとも1つを含む。
【0072】
選択的に、前記再生切り替えモジュールはさらに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオの再生を開始した後に、プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで第3のビデオを再生するように配置され、ここで、前記第3のビデオは、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて前記第2のビデオ候補集合から決定される。
【0073】
選択的に、前記プリセットビデオ切り替えイベントを検出したことは、現在のビデオの再生が完了したことを検出したこと、又は、前記現在のユーザによって入力されたビデオ切り替え命令を受信したことを含む。
【0074】
選択的に、前記履歴操作情報は、非バックグラウンド履歴操作情報とバックグラウンド履歴操作情報とを含む。前記ビデオ決定モジュールは、プリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出した後に、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第1のビデオを再生し続けるように配置される再生継続ユニットと、前記非バックグラウンド履歴操作情報をプリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルに入力し、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルの中間出力結果を取得することであって、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべき非バックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記中間出力結果が現在のユーザのユーザ特徴情報を含むことと、前記現在のユーザのユーザ特徴情報と、前記バックグラウンド履歴操作情報と、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することとに設定されるビデオ決定ユニットとを含む。
【0075】
選択的に、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルによってトレーニング段階において使用されるトレーニングデータは、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルに対応するユーザサンプルとユーザ特徴情報とのうちの少なくとも1つを含む。
【0076】
選択的に、前記ビデオ決定ユニットは、前記バックグラウンド履歴操作情報のデータ量が前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルに対応するプリセットデータ量閾値よりも小さいと決定した場合に、前記非バックグラウンド履歴操作情報と前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定するように配置される。
【0077】
選択的に、前記第2のビデオ候補集合には、第1のタイプのビデオと第2のタイプのビデオとが含まれ、前記第1のタイプのビデオにおける画像情報量は、第1のプリセット情報量閾値以下であり、前記第2のタイプのビデオにおける画像情報量は、第2のプリセット情報量閾値よりも大きく、前記第2のプリセット情報量閾値は、前記第1のプリセット情報量閾値以上である。前記第1のタイプのビデオについて、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルを使用するときの入力データは、前記第1のタイプのビデオにおけるオーディオ情報を含み、前記第2のタイプのビデオについて、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルを使用するときの入力データは、前記第1のタイプのビデオにおける画像情報とオーディオ情報とを含む。
【0078】
以下では、図4を参照して、本開示の実施例を実現するのに適した電子機器400の構造概略図を示した。本開示の実施例における電子機器は、例えば携帯電話、ノートパソコン、デジタルブロードキャスト受信機、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、タブレットパソコン(Portable Android Device、PAD)、携帯型マルチメディアプレーヤー(Portable Media Player、PMP)、車載端末(例えば車載ナビゲーション端末)などの移動端末及び例えばデジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含んでもよい。図4に示す電子機器は、一例にすぎない。
【0079】
図4に示すように、電子機器400は、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)402に記憶されたプログラム又は記憶装置408からランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)403にロードされたプログラムに従って様々な適切な動作と処理を実行できる処理装置(例えば中央プロセッサ、グラフィックスプロセッサなど)401を含んでもよい。RAM 403において、電子機器400の操作に必要な様々なプログラムとデータとが記憶されている。処理装置401、ROM 402及びRAM 403は、バス404を介して互いに繋がる。入力/出力(I/O)インタフェース405もバス404に接続される。
【0080】
一般的には、例えばタッチスクリーン、タッチパネル、キーボード、マウス、カメラ、マイクロホン、加速度計、ジャイロなどを含む入力装置406と、例えば液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、スピーカ、バイブレータなどを含む出力装置407と、例えば磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置408と、通信装置409との装置がI/Oインタフェース405に接続されてもよい。通信装置409は、電子機器400と他の機器とがデータを交換するために無線又は有線通信を行うことを許容してもよい。図4は、様々な装置を有する電子機器400を示しているが、理解すべきこととして、示されたすべての装置を実施し、又は備えることを要求しない。代替的により多くの又はより少ない装置を実施し、又は備えてもよい。
【0081】
特に、本開示の実施例によれば、上述したフローチャートを参照して記述したプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。例えば、本開示の実施例は、コンピュータプログラム製品を含み、それは、非一時的なコンピュータ可読媒体上に搭載されたコンピュータプログラムを含み、このコンピュータプログラムは、フローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例では、このコンピュータプログラムは、通信装置409を介してネットワークからダウンロードされてインストールされ、又は記憶装置408からインストールされ、又はROM 402からインストールされてもよい。このコンピュータプログラムが処理装置401によって実行されるときに、本開示の実施例の方法における上記機能を実行する。
【0082】
説明すべきこととして、本開示による上記のコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体又は上記両者の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば電気、磁気、光、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、又は以上の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、1つ又は複数の導線を有する電気的な接続、携帯型コンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクト磁気ディスクリードオンリーメモリ(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、光学メモリデバイス、磁気メモリデバイス、又は上記の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。本開示では、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むか又は記憶する任意の有形媒体であってもよく、このプログラムは、命令実行システム、装置又はデバイスによって使用され、又はそれらと組み合わせて使用されてもよい。一方、本開示では、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドにおいて、又はキャリアの一部として伝播されるデータ信号を含んでもよく、その中に、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードが乗せられている。このように伝播されたデータ信号は、電磁信号、光信号又は上記の任意の適切な組み合わせを含む様々な形式を採用してもよい。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、このコンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスによって使用され、又はそれらと組み合わせて使用されるためのプログラムを送信、伝播又は伝送してもよい。コンピュータ可読媒体上に含まれるプログラムコードは、電線、光ケーブル、無線周波数(Radio Frequency、RF)など、又は上記の任意の適切な組み合わせを含む任意の適切な媒体で伝送されてもよい。
【0083】
上記コンピュータ可読媒体は、上記電子機器に含まれてもよく、この電子機器に組み立てられていない単独の存在であってもよい。
【0084】
上記コンピュータ可読媒体には、1つ又は複数のプログラムが搭載されており、上記1つ又は複数のプログラムがこの電子機器によって実行されるとき、この電子機器は、ビデオストリームを再生するためのプリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出することと、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第1のビデオを再生し続け、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することであって、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべきバックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合がバックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合が第1のビデオ候補集合と異なり、前記第1のビデオ候補集合が非バックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられることと、プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオを再生することとを可能にする。
【0085】
1つ又は複数のプログラミング言語又はその組み合わせによって、本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードを作成してもよく、上記プログラミング言語は、オブジェクト指向のプログラミング言語-例えばJava、Smalltalk、C++を含み、従来の手続き型プログラミング言語-例えば「C」言語又は類似しているプログラミング言語をさらに含む。プログラムコードは、ユーザコンピュータ上で完全に実行され、ユーザコンピュータ上で部分的に実行され、1つの独立したソフトウェアパッケージとして実行され、ユーザコンピュータ上で部分的に実行され、リモートコンピュータ上で部分的に実行され、又はリモートコンピュータ又はサーバ上で完全に実行されてもよい。リモートコンピュータに係る場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LAN)又はワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザコンピュータに接続されてもよく、又は、外部コンピュータに接続されてもよい(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用してインタークールを介して接続される)。
【0086】
図面におけるフローチャートとブロック図は、本開示の様々な実施例によるシステム、方法とコンピュータプログラム製品の実現可能な系統アーキテクチャ、機能と操作を図示している。この点では、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を代表してもよく、このモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は、規定された論理機能を実現するための1つ又は複数の実行可能命令を含む。また注意すべきこととして、置き換えとしてのいくつかの実現において、ブロックに付された機能は、図面に付されたものとは異なる順序で発生してもよい。例えば、連続的に表された2つのブロックは、実際には基本的に並行して実行されてもよく、それらは、逆の順序で実行されてもよい場合があり、これは、関わる機能に依存する。さらに注意すべきこととして、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、規定された機能又は操作を実行する専用ハードウェアベースのシステムで実現されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現されてもよい。
【0087】
本開示の実施例に関連して記述されたモジュールは、ソフトウェアの方式によって実現されてもよく、ハードウェアの方式によって実現されてもよい。ここで、モジュールの名称が1つである場合に、このモジュール自体を限定するものではなく、例えば再生切り替えモジュールは、「プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオを再生するモジュール」として記述されてもよい。
【0088】
本明細書で以上に記述された機能は、少なくとも部分的に1つ又は複数のハードウェア論理部材によって実行されてもよい。例えば、使用可能な例示的なタイプのハードウェア論理部材は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、特定用途向け標準製品(Application Specific Standard Parts、ASSP)、システムオンチップ(System on Chip、SOC)、複雑プログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable logic device、CPLD)などを含む。
【0089】
本開示の文脈では、機械可読媒体は、有形の媒体であってもよく、それは、命令実行システム、装置又は機器によって使用され、又は命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用されるためのプログラムを含み、又は記憶してもよい。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線的、又は半導体的なシステム、装置又は機器、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。機械可読記憶媒体は、1つ又は複数のラインに基づく電気的接続、携帯型コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学記憶機器、磁気記憶機器、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
【0090】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例1は、ビデオ再生方法を提供し、
ビデオストリームを再生するためのプリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出することと、
前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第1のビデオを再生し続け、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することであって、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべきバックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合がバックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合が第1のビデオ候補集合と異なり、前記第1のビデオ候補集合が非バックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられることと、
プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオを再生することとを含む。
【0091】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例2は、例1に記載の方法に基づいて、前記第2のビデオ候補集合におけるビデオは、プリセット条件を満たし、前記プリセット条件は、プリセットビデオ種別にマッチングすることと、ボイスコンテンツを含む時間長のビデオの総時間長に占める割合がプリセット割合閾値よりも大きいことと、ビデオの総時間長がプリセット時間長閾値よりも大きいこととのうちの少なくとも1つを含む。
【0092】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例3は、例1に記載の方法に基づいて、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオの再生を開始した後に、
プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで第3のビデオを再生することをさらに含み、ここで、前記第3のビデオは、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて前記第2のビデオ候補集合から決定される。
【0093】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例4は、例1に記載の方法に基づいて、前記プリセットビデオ切り替えイベントを検出したことは、
現在のビデオの再生が完了したことを検出したこと、又は、
前記現在のユーザによって入力されたビデオ切り替え命令を受信したことを含む。
【0094】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例5は、例1から4のいずれか1つに記載の方法に基づいて、前記履歴操作情報は、非バックグラウンド履歴操作情報とバックグラウンド履歴操作情報とを含み、
ここで、前記現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することは、
前記非バックグラウンド履歴操作情報をプリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルに入力し、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルの中間出力結果を取得することであって、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべき非バックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記中間出力結果が現在のユーザのユーザ特徴情報を含むことと、
前記現在のユーザのユーザ特徴情報と、前記バックグラウンド履歴操作情報と、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することとを含む。
【0095】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例6は、例5に記載の方法に基づいて、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルによってトレーニング段階において使用されるトレーニングデータは、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルに対応するユーザサンプルとユーザ特徴情報とのうちの少なくとも1つを含む。
【0096】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例7は、例5に記載の方法に基づいて、前記現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することは、
前記バックグラウンド履歴操作情報のデータ量が前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルに対応するプリセットデータ量閾値よりも小さいと決定した場合に、前記非バックグラウンド履歴操作情報と前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することを含む。
【0097】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例8は、例1に記載の方法に基づいて、前記第2のビデオ候補集合には、第1のタイプのビデオと第2のタイプのビデオとが含まれ、前記第1のタイプのビデオにおける画像情報量は、第1のプリセット情報量閾値以下であり、前記第2のタイプのビデオにおける画像情報量は、第2のプリセット情報量閾値よりも大きく、前記第2のプリセット情報量閾値は、前記第1のプリセット情報量閾値以上であり、
ここで、前記第1のタイプのビデオについて、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルを使用するときの入力データは、前記第1のタイプのビデオにおけるオーディオ情報を含み、
前記第2のタイプのビデオについて、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルを使用するときの入力データは、前記第1のタイプのビデオにおける画像情報とオーディオ情報とを含む。
【0098】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、例9は、ビデオ再生装置を提供し、
ビデオストリームを再生するためのプリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられたかどうかを検出するように配置される状態検出モジュールと、
プリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出した後に、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第1のビデオを再生し続け、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定するように配置されるビデオ決定モジュールであって、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべきバックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合がバックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合が第1のビデオ候補集合と異なり、前記第1のビデオ候補集合が非バックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられるビデオ決定モジュールと、
プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオを再生するように配置される再生切り替えモジュールとを含む。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-12-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ再生方法であって、
ビデオストリームを再生するためのプリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出することと、
前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第1のビデオを再生し続け、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することであって、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべきバックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合がバックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合が第1のビデオ候補集合と異なり、前記第1のビデオ候補集合が非バックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられることと、
プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオを再生することとを含む、ビデオ再生方法。
【請求項2】
前記第2のビデオ候補集合におけるビデオは、プリセット条件を満たし、前記プリセット条件は、プリセットビデオ種別にマッチングすることと、ボイスコンテンツを含む時間長のビデオの総時間長に占める割合がプリセット割合閾値よりも大きいことと、ビデオの総時間長がプリセット時間長閾値よりも大きいこととのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオの再生を開始した後に、
プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで第3のビデオを再生することをさらに含み、ここで、前記第3のビデオは、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて前記第2のビデオ候補集合から決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記プリセットビデオ切り替えイベントを検出したことは、
現在のビデオの再生が完了したことを検出したこと、又は、
前記現在のユーザによって入力されたビデオ切り替え命令を受信したことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記履歴操作情報は、非バックグラウンド履歴操作情報とバックグラウンド履歴操作情報とを含み、
前記現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することは、
前記非バックグラウンド履歴操作情報をプリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルに入力し、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルの中間出力結果を取得することであって、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべき非バックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記中間出力結果が現在のユーザのユーザ特徴情報を含むことと、
前記現在のユーザのユーザ特徴情報と、前記バックグラウンド履歴操作情報と、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルによってトレーニング段階において使用されるトレーニングデータは、前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルに対応するユーザサンプルとユーザ特徴情報とのうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することは、
前記バックグラウンド履歴操作情報のデータ量が前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルに対応するプリセットデータ量閾値よりも小さいと決定した場合に、前記非バックグラウンド履歴操作情報と前記プリセット非バックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のビデオ候補集合には、第1のタイプのビデオと第2のタイプのビデオとが含まれ、前記第1のタイプのビデオにおける画像情報量は、第1のプリセット情報量閾値以下であり、前記第2のタイプのビデオにおける画像情報量は、第2のプリセット情報量閾値よりも大きく、前記第2のプリセット情報量閾値は、前記第1のプリセット情報量閾値以上であり、
ここで、前記第1のタイプのビデオについて、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルを使用するときの入力データは、前記第1のタイプのビデオにおけるオーディオ情報を含み、
前記第2のタイプのビデオについて、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルを使用するときの入力データは、前記第1のタイプのビデオにおける画像情報とオーディオ情報とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ビデオ再生装置であって、
ビデオストリームを再生するためのプリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられたかどうかを検出するように配置される状態検出モジュールと、
プリセットアプリケーションが第1のビデオの再生中に非バックグラウンド運行状態からバックグラウンド運行状態に切り替えられることを検出した後に、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第1のビデオを再生し続け、現在のユーザの前記プリセットアプリケーションに対する履歴操作情報とプリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルとに基づいて、第2のビデオ候補集合から第2のビデオを決定するように配置されるビデオ決定モジュールであって、前記プリセットバックグラウンドビデオ推奨モデルが推奨すべきバックグラウンド再生ビデオを決定するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合がバックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられ、前記第2のビデオ候補集合が第1のビデオ候補集合と異なり、前記第1のビデオ候補集合が非バックグラウンド再生モード時にその中からビデオを選別するために用いられるビデオ決定モジュールと、
プリセットビデオ切り替えイベントを検出したときに、前記プリセットアプリケーションによってバックグラウンドで前記第2のビデオを再生するように配置される再生切り替えモジュールとを含む、ビデオ再生装置。
【請求項10】
電子機器であって、メモリと、プロセッサと、前記メモリ上に記憶されており、プロセッサ上で実行できるコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実現する、電子機器。
【請求項11】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】