(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】感染症モニタリングシステムおよび体温モニタリング装置{Infection monitoring system and body temperature monitoring device}
(51)【国際特許分類】
A61B 5/01 20060101AFI20240723BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20240723BHJP
G01J 5/02 20220101ALI20240723BHJP
【FI】
A61B5/01 350
A61B5/00 102A
G01J5/02 J
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579366
(86)(22)【出願日】2022-06-27
(85)【翻訳文提出日】2023-12-22
(86)【国際出願番号】 KR2022009113
(87)【国際公開番号】W WO2023282516
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】10-2021-0088508
(32)【優先日】2021-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0088509
(32)【優先日】2021-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520424216
【氏名又は名称】エスエムディー ソリューション シーオー.,エルティーディー
【氏名又は名称原語表記】SMDsolution Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】7F. 224 Changgyeonggung-ro, Jongno-gu, Seoul, Republic of Korea 03079
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】パク、ジュンキュ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヒョンジョン
(72)【発明者】
【氏名】コ、ソングォン
(72)【発明者】
【氏名】パク、キュチョル
【テーマコード(参考)】
2G066
4C117
【Fターム(参考)】
2G066AC13
2G066BA57
2G066BA60
2G066BC15
4C117XB01
4C117XB02
4C117XB04
4C117XB12
4C117XC11
4C117XD09
4C117XE48
4C117XE52
4C117XJ13
4C117XL01
4C117XL13
4C117XP03
(57)【要約】
【課題】本発明は光取得位置が変更される体温モニタリング装置に関する。
【解決手段】本発明の実施例による体温モニタリングシステムは、温度センサーを収容するプローブの挿入角度を調整する体温モニタリング装置、モバイルデバイスおよびサーバを含む感染症モニタリングシステムにおいて、前記体温モニタリング装置は、使用者の体腔に挿入されて前記プローブの挿入角度または深さを変更し、温度を複数回測定し、そのうち最も高い温度を記録した角度を基準に周期的に体温を決定し、前記モバイルデバイスは、前記体温モニタリング装置から周期的に受信した体温データを前記サーバに送信し、前記サーバは、前記モバイルデバイスの所有者の個人情報および前記体温データと疾患別の潜伏期を基に使用者の疾患感染の有無を判断し、前記個人情報は、所有者の年齢、移動経路、居住地、職業、海外出入国情報および疾患情報の少なくとも1つである。
【選択図】
図1a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度センサーを収容するプローブの挿入角度を調整する体温モニタリング装置および感染症モニタリングシステムにおいて、前記体温モニタリング装置は、使用者の体腔に挿入され、前記プローブの挿入角度または深さを変更し、温度を複数回測定し、そのうち最も高い温度を記録した角度を基準に体温を周期的に決定し、前記モバイルデバイスは、前記体温モニタリング装置から定期的に送信される体温データを前記サーバーに送信し、前記サーバーは、前記モバイルデバイスの所有者に関する個人情報と前記体温データと疾病別潜伏期を基に使用者の疾患感染の有無を判断し、前記個人情報は、所有者の年齢、移動経路、居住地、職業、海外出入国情報および疾患情報のうち少なくとも一つを含む、感染症モニタリングシステム。
【請求項2】
体温モニタリング装置、モバイルデバイス、およびサーバーを含む感染症モニタリングシステムにおいて、前記モバイルデバイスは、前記体温モニタリング装置から定期的に送信される体温データを前記サーバーに送信し、前記サーバーは、前記モバイルデバイスの所有者に関する個人情報と前記体温データを基に使用者の疾患感染の有無を判断し、前記個人情報は、所有者の年齢、移動経路、居住地、職業、海外出入国情報および疾患情報のうち少なくとも一つを含む、感染症モニタリングシステム。
【請求項3】
前記体温モニタリング装置は、前記温度センサーの収光部が体腔内で収光位置を変更し、光信号を入力するために前記プローブを移動可能に固定する固定部材を含む、請求項1に記載の感染症モニタリングシステム。
【請求項4】
前記体温モニタリング装置は、前記プローブの移動方向または挿入深度が変わるときを基点に受信された信号の強度を測定する制御回路を含む、請求項1に記載の感染症モニタリングシステム。
【請求項5】
前記固定部材は、ボールベアリングを収容するソケットをさらに含み、前記プローブは、一端は前記温度センサーが配置され、他端は前記ボールベアリングが配置される、請求項3に記載の感染症モニタリングシステム。
【請求項6】
前記ボールベアリングの外周面にはガイドピンが突出して形成され、前記ソケットは複数の部品に分割された固定部を含み、前記複数の固定部の間にはスリットが形成され、前記スリットには前記ガイドピンが配置される、請求項5に記載の感染症モニタリングシステム。
【請求項7】
前記スリットはY軸方向に長く形成され、前記固定部同士の間隔を形成して前記ガイドピンの移動を制限する、請求項6に記載の感染症モニタリングシステム。
【請求項8】
前記スリットおよび前記ガイドピンはY軸方向に長く形成され、前記プローブの回転角度および回転方向を制限する、請求項7に記載の感染症モニタリングシステム。
【請求項9】
使用者の体腔に温度センサーが備えられたプローブを挿入する段階;前記プローブの挿入深さを監視し、指定された挿入深さまたは指定された挿入角度ごとに温度を測定する段階;および測定された温度の中で最も高い温度を使用者の体温として決定する段階を含む、体温モニタリング方法。
【請求項10】
体温モニタリング装置、モバイルデバイス、およびサーバーを含む感染症モニタリングシステムにおいて、前記体温モニタリング装置は、使用者の体腔に挿入され、位置または角度を変更し、温度を複数回測定し、その中で最も高い温度を体温として決定し、前記モバイルデバイスは、前記体温モニタリング装置から送信された体温データを前記サーバーに送信し、前記サーバーは、前記モバイルデバイスの所有者に関する個人情報と前記体温データを基に使用者の疾患感染の有無を判断する、感染症モニタリングシステム。
【請求項11】
使用者の体腔に挿入されるプローブ;前記プローブに配置された温度センサー;前記温度センサーと電気的に通信する制御回路;前記制御回路を収容するハウジング;および前記ハウジングに固定され、前記温度センサーの光取得部が体腔内で段階的に移動して挿入深さが段階的に変化するように前記プローブを固定する固定部品を含む、体温モニタリング装置。
【請求項12】
前記固定部品は中空が形成され、前記プローブは前記中空内部に挿入されて前記中空の長さ方向にスライド可能に配置された、請求項11に記載の体温モニタリング装置。
【請求項13】
前記固定部品は、内部に複数の引っ掛け溝が形成され、前記プローブは前記複数の引っ掛け溝の少なくとも1つと引っかかる引っ掛け突起が形成され、前記プローブの1回の移動間隔を前記引っ掛け溝同士の間隔だけ制限する、請求項11に記載の体温モニタリング装置。
【請求項14】
前記複数の引っ掛け溝は、前記プローブの中心から同じ角度だけ間隔を取り、配置された、請求項13に記載の体温モニタリング装置。
【請求項15】
前記複数の引っ掛け溝はY軸方向に間隔を取り、直線上に形成された、請求項13に記載の体温モニタリング装置。
【請求項16】
前記プローブは一端に前記温度センサーが配置され、他端にボールベアリングが配置され、前記固定部品は前記ボールベアリングを固定するソケットを含む、請求項11に記載の体温モニタリング装置。
【請求項17】
前記ボールベアリングの外周面にはガイドピンが突出して形成され、前記ソケットは複数の部品に分割された固定部品を含み、前記複数の固定部品の間にスリットが形成され、前記スリットには前記ガイドピンが配置された、請求項16に記載の体温モニタリング装置。
【請求項18】
前記スリットはY軸方向に長く形成され、前記固定部品同士の間隔を形成して前記ガイドピンの移動を制限する、請求項17に記載の体温モニタリング装置。
【請求項19】
前記スリットと前記ガイドピンはY軸方向に長く形成され、前記プローブの回転角度と回転方向を制限する、請求項17に記載の体温モニタリング装置。
【請求項20】
使用者の体腔に挿入されるプローブ;前記プローブに配置された温度センサー;前記温度センサーと電気的に通信する制御回路;前記制御回路を収容するハウジング;および前記ハウジングに固定され、前記温度センサーの光取得部が体腔内で移動して挿入角度が段階的に変化するように前記プローブを固定する固定部品を含む、体温モニタリング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光検出位置が可変の体温監視装置に関し、より詳細には、リアルタイムで正確に体温を測定するために耳に装着できる体温監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
耳温モニタリング装置は、プローブを耳道に正確に挿入して温度を測定できましたが、耳道の形状やサイズは個人によって異なるため、標準化されたプローブは体温測定の正確性を低下させる問題がありました。
【0003】
イオンモニタリング装置はプローブを耳道に正確に挿入して温度を測定することができたが、耳道の形状と大きさは個人ごとに異なるため、標準化されたプローブは体温測定の精度を低下させる問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第一に、形状に関係なく正確な測定が可能な体温監視装置を提供することである。
【0005】
第2に、常に装着可能であり、ユーザの体温変化をリアルタイムで測定できる体温監視装置を提供することである。
【0006】
第3に、異常な範囲の体温が検知された場合、直ちにユーザ及び医療機関に情報を提供することができる体温監視装置を提供することである。
【0007】
本発明の課題は上記課題に限定されず、言及されていない他の課題は以下の説明から明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を達成するために、本発明の一実施形態による感染症監視システムは、温度センサを収容するプローブの挿入角度を調整する体温監視装置、モバイル装置及びサーバを含む感染症監視システムにおいて、体温監視装置は、ユーザの体内に挿入され、プローブの挿入角度や深さを変更し、温度を複数回計測し、その中で最も高い温度を記録した角度に基づいて体温を周期的に決定し、モバイル機器は、体温監視装置から定期的に送信された体温データをサーバに送信し、サーバは、携帯機器の所有者に関する個人情報、および体温データおよび疾患別潜伏に基づいてユーザの疾患感染の有無を判断する。そして、前記個人情報には、所有者の年齢、移動経路、居住地、職業、海外出入国情報及び疾患情報のうち少なくとも一つが含まれる。
【0009】
本発明の一実施形態による体温監視装置は、ユーザの体内に挿入されるプローブ、プローブに配置された温度センサ、温度センサと電気的に通信する制御回路及び制御回路を収容する。光学部分が体内で段階的に移動し、挿入深さが段階的に変化するようにプローブを固定する固定部材を含む。
【0010】
他の実施形態の具体的な事項は、詳細な説明および図面に含まれる。
【発明の効果】
【0011】
第一に、体腔の形状に左右されず正確な測定が可能な体温モニタリング装置を提供できる。
【0012】
第二に、常時装着が可能であり、使用者の体温変化をリアルタイムで測定できる体温モニタリング装置を提供できる。
【0013】
第三に、異常範囲の体温が検知された場合、即座に使用者および医療機関に情報を提供できる体温モニタリング装置を提供できる。
【0014】
本発明の効果は上記の効果に限定されず、言及されていない他の効果は特許請求の範囲の記載から当業者には明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1a】
図1aは、本発明の一実施例に基づく体温モニタリング装置の正面図である。
【
図1b】
図1bは、
図1aの体温モニタリング装置を下方から見た斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1aの体温モニタリング装置の正面図である。
【
図3】
図3は、
図1aの体温モニタリング装置の下面図及び一部構成の拡大図である。
【
図5a】
図5aは、
図1aの体温モニタリング装置の右側面図であり、プローブの回転方向を示したものである。
【
図5b】
図5bは、
図1aの体温モニタリング装置の右側面図であり、プローブの別の回転方向を示したものである。
【
図5c】
図5cは、
図1aの体温モニタリング装置の右側面図であり、プローブのさらなる回転方向を示したものである。
【
図7a】
図7aは、
図3の7-7断面図であり、ボールベアリングが段階的に回転する様子を示したものである。
【
図7b】
図7bは、
図3の7-7断面図であり、ボールベアリングが段階的に回転する様子を示したものである。
【
図7c】
図7cは、
図3の7-7断面図であり、ボールベアリングが段階的に回転する様子を示したものである。
【
図8】
図8は、本発明の一実施例に基づく体温モニタリング装置が耳道に挿入された状態で角度を変更しながら赤外線を検知する様子を示したものである。
【
図9a】
図9aは、本発明の他の実施例に基づく体温モニタリング装置の正面図である。
【
図9b】
図9bは、
図9aの体温モニタリング装置を下方から見た斜視図である。
【
図9c】
図9cは、
図9aの体温モニタリング装置の挿入ボタンを押した場合の斜視図である。
【
図9d】
図9dは、
図9cの体温モニタリング装置を下方から見た斜視図である。
【
図10a】
図10aは、
図9aの10-10断面図であり、プローブが段階的に移動する様子を示したものである。
【
図10b】
図10bは、
図9aの10-10断面図であり、プローブが段階的に移動する様子を示したものである。
【
図10c】
図10cは、
図9aの10-10断面図であり、プローブが段階的に移動する様子を示したものである。
【
図11】
図11は、本発明の他の実施例に基づく体温モニタリング装置が耳道に挿入された状態で挿入深度を変更しながら赤外線を検知する様子を示したものである。
【
図12】
図12は、本発明の一実施例に基づく感染症モニタリングシステムのブロック図である。
【
図13】
図13は、本発明の一実施例に基づく体温モニタリング方法を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の利点および特徴、およびそれらを達成する方法は、添付された図面と詳細に記述された実施例を参照することで明らかになるでしょう。
【0017】
しかしながら、本発明は以下に開示される実施例に限定されるものではなく、様々な他の形態で実施することができ、本実施例は本発明の開示を完全にするため、本発明の技術分野に通常の知識を有する者である。発明の範囲を完全に開示するために提供されるに過ぎず、本発明は特許請求の範囲によって定義されるに過ぎず、明細書全体にわたって同じ参照記号は同じ構成要素を指す。
【0018】
以下、図面を参照して本発明について説明する。
【0019】
図1aは本発明の一実施例に基づく体温モニタリング装置(100)の正面図である。
図1bは
図1aの体温モニタリング装置(100)を下方から見た斜視図である。
図12は本発明の一実施例に基づく感染症モニタリングシステムのブロック図である。
【0020】
図13は本発明の一実施例に基づく体温モニタリング方法を示したフローチャートである。
【0021】
図1、
図12および
図13を参照すると、本発明の一実施例に基づく体温モニタリング装置(100)は、使用者の体腔(body cavity)に挿入されるプローブ(120);プローブ(120)に配置された温度センサ(20);温度センサ(20)と電気的に通信する制御回路(40);制御回路(40)を収容するハウジング(50);およびハウジング(50)に固定され、温度センサ(20)の光学部が体腔内で光学的位置を変更し、光信号を入力するためにプローブ(120)を移動可能に固定する固定部材(110)を含む。
【0022】
プローブ(120)は体腔内に挿入される。体腔は外耳道(15,ear channel)であってもよい。プローブ(120)は、温度センサー(20)を備える。温度センサー(20)は、赤外線(IR)センサーであってもよいが、これに限定されるものではない。
【0023】
A/Dコンバータ(60)は、温度センサの受光部に入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0024】
固定部材(110)はハウジング(50)内に配置され、プローブ(120)の向きおよび挿入深さを調整する。
【0025】
本発明の一実施例に基づく体温モニタリング方法は、使用者の体腔(body cavity)に温度センサ(20)が備えられたプローブ(120)を挿入する段階(S10);プローブ(120)の挿入深度を監視して、指定された挿入深度ごとに温度を測定する段階(S20);および測定された温度の中で最も高い温度を使用者の体温として決定する段階(S30)を含む。
【0026】
本発明の一実施例に基づく体温モニタリング方法は、使用者の体腔(body cavity)に温度センサ(20)が備えられたプローブ(120)を挿入する段階(S10);プローブ(120)の回転角度を監視して、指定された回転角度ごとに温度を測定する段階(S20);および測定された温度の中で最も高い温度を使用者の体温として決定する段階(S30)を含む。
【0027】
制御回路(40)は、決定された体温が基準値を超える場合、使用者の健康に問題が発生したものと判断し、無線通信部(80)を介して使用者の端末に情報を送信することがであり得る。別の例として、使用者の端末は制御回路(40)が決定した体温を定期的に受信することもあります。この場合、送信された体温が基準値を超える場合、医療機関に体温が基準値を超えていることを通知であり得る。
【0028】
制御回路(40)は、温度センサ(20)によって受信された信号の強度を測定して使用者の体温に反映させる温度出力に変換し、温度センサ(20)が体腔内で移動しながら得た最高温度出力を基に使用者の体温を決定する。
【0029】
耳道(15)は、形状および直径が使用者ごとに異なる。したがって、プローブ(120)は挿入される耳道(15)のサイズ、直径、形状、角度に合わせて温度センサの位置または温度センサの角度が変更されることが望ましいだ。本発明のように、プローブ(120)の方向および挿入深度を変更しながら温度を測定する場合、使用者の実際の体温に近い温度を測定であり得るであり得る。
【0030】
制御回路(40)は、測定された体温の中で最も高いものを使用者の体温として決定する。
【0031】
制御回路(40)は、プローブ(120)の移動方向または挿入深度の変更を基準に受信された信号の強度を測定する。
【0032】
本発明の一実施例に基づく感染症モニタリングシステムは、体温モニタリング装置(100、200)、モバイルデバイス(300)、およびサーバー(400)を含む感染症モニタリングシステムにおいて、体温モニタリング装置(100、200)は、使用者の体腔に挿入され、位置または角度が変更されながら温度を複数回測定し、そのうち最も高い温度を体温として決定し、モバイルデバイス(300)は、体温モニタリング装置(100、200)から送信された体温データをサーバー(400)に送信し、サーバー(400)はモバイルデバイス(300)の所有者に関する個人情報と体温データを基に使用者の疾患感染状況を判断する。
【0033】
モバイルデバイス(300)は、携帯電話、タブレットPC、スマートウォッチ、腕時計、またはスマートグラス、HMD(Head-Mounted Display)のいずれかであることがであり得る。
【0034】
無線通信部(80)は、無線で通信するためにRF(Radio Frequency)信号を送受信するRF回路を含むことがであり得る。無線通信部(80)は、Bluetooth(登録商標)などの方法でモバイルデバイス(300)と無線通信を行い、無線LAN、WiFiなどの方法でサーバー(400)と直接無線通信を行うこともであり得る。
【0035】
個人情報は所有者の年齢、移動経路、住所、職業、海外出入国情報および病気情報を含むことができる。
【0036】
サーバーは、受信した体温情報(最高温度、最低温度、体温変化速度、変化周期)および個人情報と潜伏期を考慮して、感染症の種類と感染経路を推定することがであり得る。
【0037】
図2は
図1aの体温モニタリング装置(100)の正面図であり、
図3は
図1aの体温モニタリング装置(100)の底面図および一部構成の拡大図であり、
図4は
図1aの4-4断面図である。
【0038】
図2から
図4を参照すると、本発明の一実施例に基づく体温モニタリング装置(100)は、使用者の体腔に挿入されるプローブ(120);プローブ(120)に配置された温度センサ(20);温度センサ(20)と電気的に通信する制御回路(40);制御回路(40)を収容するハウジング(50);およびハウジング(50)に固定され、温度センサ(20)の収光部が体腔内で段階的に移動して挿入角度が段階的に変更されるようにプローブ(120)を固定する固定部材(110)を含む。
【0039】
制御回路(40)はハウジング(50)の内部にPCB上に形成される。ハウジング(50)は、バッテリ(70)、バッテリ(70)を充電するための充電端子、電源をオン/オフするための電源ボタンが配置される。プローブ(120)は挿入角度の変更のためにイヤ(15)内で回転することができる。
【0040】
図5aは
図1aの体温モニタリング装置(100)の右側面図であり、プローブ(120)の回転方向を示したものである。
図5bは
図1aの体温モニタリング装置(100)の右側面図であり、プローブ(120)の別の回転方向を示したものである。
図5cは
図1aの体温モニタリング装置(100)の右側面図であり、プローブ(120)のさらなる回転方向を示したものである。
図6は
図2の6-6断面図である。
図7a、
図7b、
図7cは
図3の7-7断面図であり、ボールベアリング(121)が段階的に回転する様子を示したものである。
【0041】
図5から
図7を参照すると、固定部材(110)は複数の挿入溝(113)が内部に形成され、プローブ(120)は複数の挿入溝(113)の少なくとも1つと係合する係合突起(123)が形成されて、プローブ(120)の1回の移動間隔を挿入溝(113)間の距離に制限する。
【0042】
溝(113)と突起(123)によりプローブ(120)の移動間隔が段階的に変更される。制御回路(40)は加速度計(30)によりプローブ(120)の移動量を認識して体温を測定であり得る。
【0043】
別の例では、ユーザーは溝(113)と突起(123)により角度の変更を認識し、手動で体温測定ボタンを操作して温度を測定であり得る。
【0044】
複数の溝(113)はプローブ(120)の中心から同じ角度ごとの間隔を保ち、配置される。プローブ(120)は回転方向に応じてヨー(yaw)、ピッチ(pitch)、ロール(roll)が発生する。温度センサ(20)はプローブ(120)の回転に応じて収光部の方向が変化する。
【0045】
複数の溝(113)はY軸方向に同じ間隔で直線上に形成される。溝(113)はボールベアリング(121)の中心から一定の角度を保ち、配置であり得る。突起(123)は溝(113)に沿って回転する。プローブ(120)は一定の角度単位で回転であり得る。
【0046】
制御回路40は、プローブ(120)が所定の間隔だけ移動する度に、温度センサ20が得た温度出力を記憶し、その中で最も高い温度出力に基づいてユーザの体温を決定する。
【0047】
プローブ(120)は一端は温度センサ(20)が配置され、他端はボールベアリング(121)が配置され、固定部材(110)はボールベアリング(121)を固定するソケット(115)を含む。ソケット(115)はボールベアリング(121)を収容するために内部が球状に形成される。
【0048】
ボールベアリング(121)の外周面にはガイドピン(129)が突出し形成され、ソケット(115)は複数の部分に分割された固定部(117)を含み、複数の固定部(117)の間にはスリット(119)が形成され、スリット(119)にはガイドピン(129)が配置される。固定部(117)は複数形成される。固定部材(110)はソケット(115)と複数のスリット(119)を含む。ソケット(115)は複数の固定部(117)を含む。
【0049】
スリット(119)はY軸方向に長く形成され、固定部(117)間の間隔を形成してガイドピン(129)の移動を制限する。
【0050】
スリット(119)とガイドピン(129)はY軸方向に長く形成され、プローブ(120)の回転角度と回転方向を制限する。ガイドピン(129)は選択的に形成される。ガイドピン(129)はプローブ(120)の回転角度と回転方向を制限する。
【0051】
ガイドピン(129)は温度センサ(20)と制御回路(40)を電気的に接続するFPCB(90)(柔軟印刷回路基板)のショートを防止する。FPCB(90)の長さが十分に長い場合、ガイドピン(129)は省略されることがあります。
図8は、本発明の一実施例による体温モニタリング装置(100)がイヤ(15)に挿入された状態で角度を変更し、赤外線を収集することを表しています。
【0052】
図8を参照すると、制御回路(40)は、プローブ(120)の回転に応じて温度センサ(20)から得られた温度出力を保存し、その中で最も高い温度出力を基に使用者の体温を決定する。
【0053】
プローブ(120)はイヤ(15)内で回転方向を変更でき、イヤ(15)の形状に応じて異なる光データを取得し、その中で最も高い体温を決定であり得る。制御回路(40)は最高温度出力を基に体温を決定する。
【0054】
体温モニタリング装置(100)は身体に装着可能であり、使用者は体温モニタリング装置(100)を耳に固定したまま移動することがであり得る。体温モニタリング装置はウェアラブルデバイスだ。
【0055】
図9aは、本発明の別の実施例による体温モニタリング装置(200)の正面図だ。
図9bは、
図9aの体温モニタリング装置(200)を下方から見た正面図だ。
図9cは、
図9aの体温モニタリング装置(200)で挿入ボタン(230)を押した場合の正面図だ。
図9dは、
図9cの体温モニタリング装置(200)を下方から見た正面図だ。
【0056】
図9を参照すると、本発明の一実施例による体温モニタリング装置(200)は、使用者の体腔(body cavity)に挿入されるプローブ(220);プローブ(220)に配置された温度センサ(20);温度センサ(20)と電気的に通信する制御回路(40);制御回路(40)を収容するハウジング(50);およびハウジング(50)に固定され、温度センサ(20)の光収集部が体腔内で段階的に移動して挿入深さが段階的に変更されるようにプローブ(220)を固定する固定部品(210)を含む。
【0057】
プローブ(220)は固定部品(210)の内部で移動することがであり得る。プローブ(220)は固定部品(210)の長さ方向に沿って移動することがであり得る。
【0058】
固定部品(210)は、内部に複数の挿入溝(213)が形成され、プローブ(220)は複数の挿入溝(213)の少なくとも1つと係合する挿入突起(223)が形成され、プローブ(220)の1回の移動間隔を挿入溝(213)間の間隔に制限する。挿入溝(213)は複数形成され、同じ間隔で形成されることがであり得る。
【0059】
制御回路(40)は、プローブ(220)の移動方向または挿入深度が変化する際に、受信された信号の強度を測定する。
【0060】
図10a、
図10b、
図10cは、
図9aの10-10断面図であり、プローブ(220)が段階的に移動する様子を表しています。
【0061】
図10を参照すると、固定部品(210)には中空部(211)が形成され、プローブ(220)は中空部(211)に挿入され、中空部(211)の長さ方向にスライド可能に配置される。
【0062】
プローブ(220)は中空部(211)に沿って移動し、移動の程度に応じて温度センサー(20)の突出量が変化する。制御回路(40)は加速度計(30)を使用して温度センサー(20)の移動量を判断することがであり得る。
【0063】
別の例として、ユーザーは挿入溝(213)と挿入突起(223)の係合状態を判断し、測定ボタンを操作して手動で体温を測定することがであり得る。
【0064】
図11は、本発明の別の実施例による体温モニタリング装置(200)がイド(15)に挿入された状態で挿入深度を変更しながら赤外線を検出することを示しています。
【0065】
図11を参照すると、プローブ(220)はイド(15)内で挿入深度を変更することがであり得る。制御回路(40)はイド(15)の形状と深さに基づいて異なる光データを取得し、最高の体温を決定することがであり得る。制御回路(40)は最高温度出力を基にして体温を決定する。
【0066】
上記のような体温モニタリング装置(100,200)は小型であり、携帯が容易であり、耳に挿入して正確な温度をリアルタイムで測定することがであり得る。また、温度が正常範囲外になると、ユーザーだけでなく、モバイルデバイスを介して医療機関に送信可能であり、迅速な医療支援が可能だ。
【0067】
以上では本発明の好ましい実施例について述べてきましたが、本発明は上述した特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者により様々な変形実施が可能であり、これらの変形実施は本発明の技術的発想や展望から個別に理解されるべきではありません。
【国際調査報告】