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特表2024-528560無線通信ネットワークにおけるランダムアクセス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】無線通信ネットワークにおけるランダムアクセス
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/0833 20240101AFI20240723BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20240723BHJP
【FI】
H04W74/0833
H04W72/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500019
(86)(22)【出願日】2022-06-29
(85)【翻訳文提出日】2024-02-28
(86)【国際出願番号】 EP2022067852
(87)【国際公開番号】W WO2023275125
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】63/217,059
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.3GPP
3.BLUETOOTH
4.ZIGBEE
5.Blu-ray
6.WCDMA
7.IOS
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100199705
【弁理士】
【氏名又は名称】仙波 和之
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ミン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD24
5K067EE02
(57)【要約】
無線通信デバイス(12)は、ランダムアクセスオケージョン(18)に関連付けられたランダムアクセス識別子(20)を計算する。無線通信デバイス(12)は、特に、ランダムアクセス識別子(20)を、システムフレーム(24)内のランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の第1のスロット(32)のインデックスの関数として計算する。いくつかの実施形態では、インデックス(30)を決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔とは異なる。それでもなお、無線通信デバイス(12)は、ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)および計算されたランダムアクセス識別子(20)を使用してランダムアクセスメッセージ(16)を送信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワーク(10)内での使用のために設定された無線通信デバイス(12)によって実行される方法であって、
ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)に関連付けられたランダムアクセス識別子(20)を、システムフレーム(24)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の第1のスロット(32)のインデックス(30)の関数として計算すること(300)であって、前記インデックス(30)を決定するために使用されるサブキャリア間隔が前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔とは異なる、ランダムアクセス識別子を計算することと、
前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)および計算された前記ランダムアクセス識別子(20)を使用してランダムアクセスメッセージ(16)を送信すること(310)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記インデックス(30)を決定するために使用される前記サブキャリア間隔が、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔よりも小さい、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記インデックス(30)を決定するために使用されるサブキャリア間隔が120kHzである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記計算することが、前記ランダムアクセス識別子(20)を1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_idとして計算することを含み、s_idが、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのインデックスであり、t_idが、システムフレーム(24)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記第1のスロット(32)の前記インデックスであり、f_idが、周波数領域における前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のインデックスであり、ul_carrier_idが、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリアである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記インデックス(30)を決定するために使用される前記サブキャリア間隔が、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔よりも小さく、前記インデックス(30)を決定するために使用される前記サブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)を含む前記第1のスロット(32)が、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔を有する複数のスロット(36)にまたがる、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記計算することが、前記ランダムアクセス識別子(20)を、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔を有する前記複数のスロット(36)のうち、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)を含む前記第1のスロット(34)のインデックスの関数としても計算することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記計算することが、前記ランダムアクセス識別子(20)を、
前記第1のスロット(32)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のインデックス、
前記ランダムアクセスメッセージ(16)を送信するためのランダムアクセスチャネル設定のインデックス、または
前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔のインデックス
の関数としても計算することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ランダムアクセス識別子(20)によって識別され、かつ、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔を有する前記複数のスロット(36)のうち、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)を含む前記第1のスロット(34)のインデックスを指示するシグナリングに関連付けられた、ランダムアクセス応答(22)について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記ランダムアクセス識別子(20)によって識別され、かつ、
前記第1のスロット(34)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のインデックス、
前記ランダムアクセスメッセージ(16)のランダムアクセスチャネル設定、または
前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔のインデックス
を指示するシグナリングに関連付けられた、ランダムアクセス応答(22)について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記ランダムアクセス識別子(20)が、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記ランダムアクセス識別子(20)によって識別されるランダムアクセス応答(22)についてダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記ランダムアクセスメッセージ(16)を送信した後、ダウンリンク制御チャネル上で、前記ランダムアクセス識別子(20)によって識別されるランダムアクセス応答(22)を受信することをさらに含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
無線通信ネットワーク(10)内での使用のために設定されたネットワークノード(14)によって実行される方法であって、
ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)およびランダムアクセス識別子(20)を使用して無線通信デバイス(12)によって送信されたランダムアクセスメッセージ(16)を受信すること(500)と、
前記ランダムアクセスメッセージ(16)に応答して、ダウンリンク制御チャネル上で、前記ランダムアクセス識別子(20)によって識別されるランダムアクセス応答(22)を送信すること(510)であって、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔が、前記ランダムアクセス識別子(20)を決定するために使用されるサブキャリア間隔とは異なる、ランダムアクセス応答を送信することと
を含む、方法。
【請求項14】
前記ランダムアクセス識別子(20)を決定するために使用されるサブキャリア間隔が、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔よりも小さい、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ランダムアクセス識別子(20)を決定するために使用される前記サブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)を含む第1のスロット(32)が、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔を有する複数のスロット(36)にまたがる、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記ランダムアクセス識別子(20)を決定するために使用される前記サブキャリア間隔が120kHzであり、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔が120kHzよりも大きい、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記ランダムアクセス識別子(20)が、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)である、請求項13から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記ランダムアクセス識別子(20)が、システムフレーム(24)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記第1のスロット(32)のインデックスの関数である、請求項13から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記ランダムアクセス識別子(20)が、1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_idに等しく、s_idが、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのインデックスであり、t_idが、システムフレーム(24)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記第1のスロット(32)の前記インデックスであり、t_idが、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔とは異なるサブキャリア間隔を使用して決定され、f_idが、周波数領域における前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のインデックスであり、ul_carrier_idが、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリアである、請求項13から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔を有する複数のスロット(36)のうち、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)を含む前記第1のスロット(34)のインデックス、
システムフレーム(24)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記第1のスロット(32)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のインデックス、
前記ランダムアクセスメッセージ(16)のランダムアクセスチャネル設定、または
前記ランダムアクセスチャネルオケージョン18の前記サブキャリア間隔のインデックス
を指示するシグナリングを送信することをさらに含む、請求項13から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
無線通信ネットワーク(10)内での使用のために設定された無線通信デバイス(12)であって、
ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)に関連付けられたランダムアクセス識別子(20)を、システムフレーム(24)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の第1のスロット(32)のインデックスの関数として計算することであって、前記インデックス(30)を決定するために使用されるサブキャリア間隔が前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔とは異なる、ランダムアクセス識別子を計算することと、
前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)および計算された前記ランダムアクセス識別子(20)を使用してランダムアクセスメッセージ(16)を送信することと
を行うように設定された、無線通信デバイス(12)。
【請求項22】
請求項2から12のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された、請求項21に記載の無線通信デバイス(12)。
【請求項23】
無線通信ネットワーク(10)内での使用のために設定されたネットワークノード(14)であって、
ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)およびランダムアクセス識別子(20)を使用して無線通信デバイス(12)によって送信されたランダムアクセスメッセージ(16)を受信することと、
前記ランダムアクセスメッセージ(16)に応答して、ダウンリンク制御チャネル上で、前記ランダムアクセス識別子(20)によって識別されるランダムアクセス応答(22)を送信することであって、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔が、前記ランダムアクセス識別子(20)を決定するために使用されるサブキャリア間隔とは異なる、ランダムアクセス応答を送信することと
を行うように設定された、ネットワークノード(14)。
【請求項24】
請求項14から20のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された、請求項21に記載のネットワークノード(14)。
【請求項25】
無線通信デバイス(12)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、前記無線通信デバイス(12)に請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項26】
ネットワークノード(14)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、前記ネットワークノード(14)に請求項13から20のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項27】
請求項25または26に記載のコンピュータプログラムを含むキャリアであって、電子信号、光学信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうち1つである、キャリア。
【請求項28】
無線通信ネットワーク(10)内での使用のために設定された無線通信デバイス(12)であって、
通信回路構成(720)と、
処理回路構成(710)であって、
ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)に関連付けられたランダムアクセス識別子(20)を、システムフレーム(24)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の第1のスロット(32)のインデックスの関数として計算することであって、前記インデックス(30)を決定するために使用されるサブキャリア間隔が前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔とは異なる、ランダムアクセス識別子を計算することと、
前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)および計算された前記ランダムアクセス識別子(20)を使用して、ランダムアクセスメッセージ(16)を送信することと
を行うように設定された、処理回路構成(710)と
を備える、無線通信デバイス(12)。
【請求項29】
前記処理回路構成(710)が、請求項2から12のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された、請求項28に記載の無線通信デバイス(12)。
【請求項30】
無線通信ネットワーク(10)内での使用のために設定されたネットワークノード(14)であって、
通信回路構成(820)と、
処理回路構成(810)であって、
ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)およびランダムアクセス識別子(20)を使用して無線通信デバイス(12)によって送信されたランダムアクセスメッセージ(16)を受信することと、
前記ランダムアクセスメッセージ(16)に応答して、ダウンリンク制御チャネル上で、前記ランダムアクセス識別子(20)によって識別されるランダムアクセス応答(22)を送信することであって、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔が、前記ランダムアクセス識別子(20)を決定するために使用されるサブキャリア間隔とは異なる、ランダムアクセス応答を送信することと
を行うように設定された、処理回路構成(810)と
を備える、ネットワークノード(14)。
【請求項31】
前記処理回路構成(810)が、請求項14から20のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された、請求項30に記載のネットワークノード(14)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、一般に、無線通信ネットワークに関し、より詳細には、そのようなネットワークにおけるランダムアクセスに関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信ネットワーク内のセルへのランダムアクセスを実施するために、無線通信デバイスは、ランダムアクセスメッセージ、例えば、4ステップランダムアクセス手順のMSG1または2ステップランダムアクセス手順のMSGAを送信する。ランダムアクセスメッセージは、例えば、ランダムアクセスプリアンブルを伝達してもよい。これに関して、無線通信デバイスは、例えばランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)の形式でランダムアクセス識別子を計算する。無線通信デバイスからのランダムアクセス送信が無線通信ネットワークによって受信され得る場合、ネットワークは、ランダムアクセス識別子にアドレス指定されたダウンリンク制御チャネル上でランダムアクセス応答を用いて応答する。このようにして、ランダムアクセスプリアンブルの送信がネットワークによって識別される。
【0003】
ランダムアクセスへの知られている手法は、最大120kHzのサブキャリア間隔をサポートする。例えば、120kHzのサブキャリア間隔を考慮するために、RA-RNTIは、システムフレーム内の80個のスロットのうちのどのスロットがランダムアクセスチャネルオケージョンを含むかの関数として計算されてもよい。しかしながら、サブキャリア間隔が120kHzよりも大きい場合、システムフレーム内に80個を超えるスロットが存在する可能性がある。したがって、知られている手法を使用することは、RA-RNTIが、120kHzよりも大きいサブキャリア間隔、例えば、240kHz、480kHz、または960kHzを使用する異なる無線通信デバイスによる複数のランダムアクセスチャネルの試行を区別できないことを意味する。
【0004】
知られている手法はまた、同じセル内でのランダムアクセスのための複数のサブキャリア間隔の使用に対応することができない。
【発明の概要】
【0005】
本明細書のいくつかの実施形態は、知られている手法によってサポートされるものよりも大きいサブキャリア間隔を使用して無線通信ネットワークへのランダムアクセスをサポートする。代替としてまたは追加として、本明細書のいくつかの実施形態は、同じセル内でのランダムアクセスのための複数のサブキャリア間隔の使用に対応する。
【0006】
より具体的には、いくつかの実施形態によれば、無線通信デバイスは、ランダムアクセスチャネルオケージョンに関連付けられたランダムアクセス識別子を計算する。無線通信デバイスは、ランダムアクセス識別子を、システムフレーム内のランダムアクセスチャネルオケージョンの第1のスロットのインデックスの関数として計算する。いくつかの実施形態では、インデックスの可能な値は、例えば、システムフレームが80個を超えるスロットを含むスロットを区別するために、80以上の値を含む。他の実施形態では、インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔とは異なる。それでもなお、無線通信デバイスは、ランダムアクセスチャネルオケージョンおよび計算されたランダムアクセス識別子を使用してランダムアクセスメッセージを送信してもよい。
【0007】
代替としてまたは追加として、無線通信デバイスは、無線通信ネットワーク内のセルへのランダムアクセスのために設定された複数のサブキャリア間隔の中から、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いるサブキャリア間隔を選択する。無線通信デバイスは、選択されたサブキャリア間隔を使用してセルへのランダムアクセスを実施する。
【0008】
より具体的には、本明細書の実施形態は、無線通信ネットワーク内での使用のために設定された無線通信デバイスによって実行される方法を含む。方法は、ランダムアクセスチャネルオケージョンに関連付けられたランダムアクセス識別子を、システムフレーム内のランダムアクセスチャネルオケージョンの第1のスロットのインデックスの関数として計算することを含む。いくつかの実施形態では、インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔とは異なる。方法は、ランダムアクセスチャネルオケージョンおよび計算されたランダムアクセス識別子を使用してランダムアクセスメッセージを送信することも含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔よりも小さい。
【0010】
いくつかの実施形態では、インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔は120kHzである。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記計算することは、ランダムアクセス識別子を1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_idとして計算することを含む。この場合、s_idは、ランダムアクセスチャネルオケージョンの第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのインデックスであり、t_idは、システムフレーム内のランダムアクセスチャネルオケージョンの第1のスロットのインデックスであり、f_idは、周波数領域におけるランダムアクセスチャネルオケージョンのインデックスであり、ul_carrier_idは、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリアである。
【0012】
いくつかの実施形態では、インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔よりも小さい。いくつかの実施形態では、インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、ランダムアクセスチャネルオケージョンを含む第1のスロットは、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔を有する複数のスロットにまたがる。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、前記計算することは、ランダムアクセス識別子を、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、ランダムアクセスチャネルオケージョンを含む第1のスロットのインデックスの関数としても計算することを含む。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、計算することは、ランダムアクセス識別子を、第1のスロット内のランダムアクセスチャネルオケージョンのインデックスの関数としても計算することを含む。代替として、前記計算することは、ランダムアクセス識別子を、ランダムアクセスメッセージを送信するためのランダムアクセスチャネル設定のインデックスの関数としても計算することを含む。代替として、前記計算することは、ランダムアクセス識別子を、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔のインデックスの関数としても計算することを含む。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、方法は、ランダムアクセス識別子によって識別され、かつ、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、ランダムアクセスチャネルオケージョンを含む第1のスロットのインデックスを指示するシグナリングに関連付けられた、ランダムアクセス応答について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、方法は、ランダムアクセス識別子によって識別され、かつ、第1のスロット内のランダムアクセスチャネルオケージョンのインデックスを指示するシグナリングに関連付けられたランダムアクセス応答について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む。代替として、方法は、ランダムアクセス識別子によって識別され、かつ、ランダムアクセスメッセージのランダムアクセスチャネル設定を指示するシグナリングに関連付けられた、ランダムアクセス応答について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む。代替として、方法は、ランダムアクセス識別子によって識別され、かつ、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔のインデックスを指示するシグナリングに関連付けられた、ランダムアクセス応答について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス識別子は、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)である。
【0014】
いくつかの実施形態では、方法は、ランダムアクセス識別子によって識別されるランダムアクセス応答についてダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、方法は、ランダムアクセスメッセージを送信した後、ダウンリンク制御チャネル上で、ランダムアクセス識別子によって識別されるランダムアクセス応答を受信することをさらに含む。
【0016】
本明細書の他の実施形態は、無線通信ネットワーク内での使用のために設定されたネットワークノードによって実行される方法を含む。方法は、ランダムアクセスチャネルオケージョンおよびランダムアクセス識別子を使用して無線通信デバイスによって送信されたランダムアクセスメッセージを受信することを含む。方法は、ランダムアクセスメッセージに応答して、ダウンリンク制御チャネル上で、ランダムアクセス識別子によって識別されるランダムアクセス応答を送信することも含む。この場合、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔は、ランダムアクセス識別子を決定するために使用されるサブキャリア間隔とは異なる。
【0017】
いくつかの実施形態では、インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔よりも小さい。
【0018】
いくつかの実施形態では、インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、ランダムアクセスチャネルオケージョンを含む第1のスロットは、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔を有する複数のスロットにまたがる。
【0019】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス識別子を決定するために使用されるサブキャリア間隔は120kHzであり、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔は120kHzよりも大きい。
【0020】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス識別子は、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)である。
【0021】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス識別子は、システムフレーム内のランダムアクセスチャネルオケージョンの第1のスロットのインデックスの関数である。
【0022】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス識別子は、1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_idに等しい。この場合、s_idは、ランダムアクセスチャネルオケージョンの第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのインデックスであり、t_idは、システムフレーム内のランダムアクセスチャネルオケージョンの第1のスロットのインデックスであり、t_idは、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔とは異なるサブキャリア間隔を使用して決定され、f_idは、周波数領域におけるランダムアクセスチャネルオケージョンのインデックスであり、ul_carrier_idは、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリアである。
【0023】
いくつかの実施形態では、方法は、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、ランダムアクセスチャネルオケージョンを含む第1のスロットのインデックスを指示するシグナリングを送信することをさらに含む。代替として、方法は、第1のスロット内のランダムアクセスチャネルオケージョンのインデックスを指示するシグナリングを送信することをさらに含む。代替として、方法は、ランダムアクセスメッセージのランダムアクセスチャネル設定を指示するシグナリングを送信することをさらに含む。代替として、方法は、サブキャリアのインデックスを指示するシグナリングを送信することをさらに含む。
【0024】
本明細書の他の実施形態は、無線通信ネットワーク内での使用のために設定された無線通信デバイスを含む。無線通信デバイスは、ランダムアクセスチャネルオケージョンに関連付けられたランダムアクセス識別子を、システムフレーム内のランダムアクセスチャネルオケージョンの第1のスロットのインデックスの関数として計算するように設定される。いくつかの実施形態では、インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔とは異なる。無線通信デバイスはまた、ランダムアクセスチャネルオケージョンおよび計算されたランダムアクセス識別子を使用してランダムアクセスメッセージを送信するように設定される。
【0025】
いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、無線通信デバイスに関して上述したステップを実施するように設定される。
【0026】
本明細書の他の実施形態は、無線通信ネットワーク内での使用のために設定されたネットワークノードを含む。ネットワークノードは、ランダムアクセスチャネルオケージョンおよびランダムアクセス識別子を使用して無線通信デバイスによって送信されたランダムアクセスメッセージを受信するように設定される。ネットワークノードはまた、ランダムアクセスメッセージに応答して、ダウンリンク制御チャネル上で、ランダムアクセス識別子によって識別されるランダムアクセス応答を送信するように設定される。いくつかの実施形態では、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔は、ランダムアクセス識別子を決定するために使用されるサブキャリア間隔とは異なる。
【0027】
いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、ネットワークノードに関して上述したステップを実施するように設定される。
【0028】
本明細書の他の実施形態は、無線通信デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに無線通信デバイスに関して上述したステップを無線通信デバイスに実施させる命令を含む、コンピュータプログラムを含む。本明細書の他の実施形態は、ネットワークノードの少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときにネットワークノードに関して上述したステップをネットワークノードに実施させる命令を含む、コンピュータプログラムを含む。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、コンピュータプログラムを含むキャリアは、電子信号、光学信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【0029】
本明細書の他の実施形態は、無線通信ネットワーク内での使用のために設定された無線通信デバイスを含む。無線通信デバイスは、通信回路構成と処理回路構成とを備える。処理回路構成は、ランダムアクセスチャネルオケージョンに関連付けられたランダムアクセス識別子を、システムフレーム内のランダムアクセスチャネルオケージョンの第1のスロットのインデックスの関数として計算するように設定される。この場合、インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔とは異なる。処理回路構成はまた、ランダムアクセスチャネルオケージョンおよび計算されたランダムアクセス識別子を使用してランダムアクセスメッセージを送信するように設定される。
【0030】
いくつかの実施形態では、処理回路構成は、無線通信デバイスに関して上述したステップを実施するように設定される。
【0031】
本明細書の他の実施形態は、無線通信ネットワーク内での使用のために設定されたネットワークノードを含む。ネットワークノードは、通信回路構成と処理回路構成とを備える。処理回路構成は、ランダムアクセスチャネルオケージョンおよびランダムアクセス識別子を使用して無線通信デバイスによって送信されたランダムアクセスメッセージを受信するように設定される。処理回路構成はまた、ランダムアクセスメッセージに応答して、ダウンリンク制御チャネル上で、ランダムアクセス識別子によって識別されるランダムアクセス応答を送信するように設定される。この場合、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔は、ランダムアクセス識別子を決定するために使用されるサブキャリア間隔とは異なる。
【0032】
いくつかの実施形態では、処理回路構成は、ネットワークノードに関して上述したステップを実施するように設定される。
【0033】
もちろん、本発明は、上記の特徴および利点に限定されない。実際、当業者であれば、以下の詳細な説明を読むことおよび添付の図面を参照することにより、さらなる特徴および利点を認識するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】いくつかの実施形態による無線通信ネットワークのブロック図である。
図2】他の実施形態による無線通信ネットワークのブロック図である。
図3】いくつかの実施形態による無線通信デバイスによって実施される方法の論理フロー図である。
図4】他の実施形態による無線通信デバイスによって実施される方法の論理フロー図である。
図5】いくつかの実施形態によるネットワークノードによって実施される方法の論理フロー図である。
図6】他の実施形態によるネットワークノードによって実施される方法の論理フロー図である。
図7】他の実施形態による無線通信デバイスのブロック図である。
図8】いくつかの実施形態によるネットワークノードのブロック図である。
図9】いくつかの実施形態による4ステップランダムアクセス手順のコールフロー図である。
図10】いくつかの実施形態による2ステップランダムアクセス手順のコールフロー図である。
図11】いくつかの実施形態によるバックオフインジケータを有するMACサブヘッダのブロック図である。
図12】いくつかの実施形態によるRAPIDを有するMACサブヘッダのブロック図である。
図13】いくつかの実施形態によるMAC RARからなるMAC PDUのブロック図である。
図14】いくつかの実施形態によるMAC RARのブロック図である。
図15】いくつかの実施形態による通信システムのブロック図である。
図16】いくつかの実施形態によるユーザ機器のブロック図である。
図17】いくつかの実施形態によるネットワークノードのブロック図である。
図18】いくつかの実施形態によるホストのブロック図である。
図19】いくつかの実施形態による仮想化環境のブロック図である。
図20】いくつかの実施形態による、部分的無線接続上でネットワークノードを介してUEと通信するホストのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1は、いくつかの実施形態による無線通信ネットワーク10を示す。示されているように、無線通信デバイス12(無線デバイスまたはユーザ機器(UE)とも呼ばれる)は、無線通信ネットワーク10へのランダムアクセスを実施するように設定される。例えば、無線通信デバイス12は、無線通信ネットワーク10内のネットワークノード14、例えば無線ネットワークノードによってサーブされるセルへのランダムアクセスを実施してもよい。
【0036】
これに関して、無線通信デバイス12は、ランダムアクセスメッセージ16、例えば、2ステップランダムアクセス手順のMSGAまたはランダムアクセス手順のMSG1を送信する。ランダムアクセスメッセージ16は、例えば、ランダムアクセスプリアンブルを含んでもよい。無線通信デバイス12は、具体的には、ランダムアクセスチャネルオケージョン(RO)18、例えば、ランダムアクセスメッセージ16の送信のための時間において規定されているオケージョンを使用して、ランダムアクセスメッセージ16を送信する。
【0037】
いくつかの実施形態では、無線通信デバイス12は、このRO18に関連付けられたランダムアクセス識別子20を計算する。無線通信ネットワーク10は、このランダムアクセス識別子20を使用して、ランダムアクセス応答22を無線通信デバイス10に伝送してもよい。例えば、無線通信デバイス12は、ランダムアクセス識別子20によって識別されるランダムアクセス応答22についてダウンリンク制御チャネルを監視してもよい。1つまたは複数の実施形態では、例えば、ダウンリンク制御チャネルは、ランダムアクセス識別子20を使用してアドレス指定される。ランダムアクセスメッセージ16を送信した後、無線通信デバイス12は、ダウンリンク制御チャネル上で、ランダムアクセス識別子20によって識別されるランダムアクセス応答22を受信してもよい。
【0038】
いずれの場合においても、示されているように、無線通信ネットワーク10は、例えば10msの長さを有するシステムフレーム24を単位とする時間領域でその送信を構築する。システムフレーム24は次に、例えば各スロットが複数のシンボルを含む、複数のスロットに分けられる。システムフレーム24内のスロット数は、そのスロットが形成されるサブキャリア間隔に依存する。例えば、示されているように、第1のサブキャリア間隔SCS1の場合、システムフレーム24内にN個のスロットがある。
【0039】
このコンテキストでは、いくつかの実施形態における無線通信デバイス12は、システムフレーム24内のRO18の第1のスロット32のインデックス30の関数としてランダムアクセス識別子20を計算する。この例に示されるように、システムフレーム24内のRO18の第1のスロット32は、スロット11(SCS1の場合)であり、したがって、ランダムアクセス識別子20はスロット11のインデックスの関数として計算される。
【0040】
いくつかの実施形態では、インデックス30の可能な値は、80よりも大きい値を含む。これにより、この値は、システムフレーム24内の80個を超えるスロット(すなわち、N>80)に対応することができ、これは、120kHzよりも大きいサブキャリア間隔の場合に当てはまる。一実施形態では、例えば、インデックス30の可能な値は、0以上640未満の値を含む。
【0041】
具体的な例として、ランダムアクセス識別子20は、1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_idとして計算されてもよく、ここで、s_idは、RO18の第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのインデックスであり、t_idは、システムフレーム24内のRO18の第1のスロット32のインデックス30であり、f_idは、周波数領域におけるRO18のインデックスであり、ul_carrier_idは、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリアである。
【0042】
さらなる例として、ランダムアクセス識別子20がランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)である場合、RA-RNTIの式において、t_idはシステムフレーム24内のRO18の第1のスロット32のインデックスであり、その値の範囲は、最大960kHzのサブキャリア間隔(SCS)をサポートすることを可能にする、0≦t_id<640として更新される。
【0043】
他の実施形態では、インデックス30を決定するために使用されるサブキャリア間隔は、RO18のサブキャリア間隔とは異なる(例えば、より小さい)。例えば、インデックス30を決定するために使用されるサブキャリア間隔は120kHzであってもよく、一方、RO18のサブキャリア間隔は120kHzよりも大きい。
【0044】
図2に示されるように、例えば、RO18のサブキャリア間隔がSCS1である場合でも、無線通信デバイス12は、SCS2を使用してRO18の第1のスロットのインデックス30を決定する。次いで、SCS2の場合、この例ではスロット6がRO18の第1のスロットであり、したがって、無線通信デバイス12は、RO18に関連付けられたランダムアクセス識別子18を、スロット6(SCS2の場合)のインデックス30の関数として計算する。これは、SCS1の場合にスロット11がRO18の第1のスロットである場合でも当てはまる。したがって、SCS1によるRO18の第1のスロット32は、SCS2によるRO18の第1のスロット34と異なっていてもよい。
【0045】
特に、サブキャリア間隔SCS1によるRO18を含む第1のスロット32は、RO18のサブキャリア間隔SCS2を有する複数のスロット36にまたがる。実際、示されているように、SCS1によるスロット6は、SCS2によるスロット11とスロット12との両方にまたがっている。すなわち、インデックス30を決定するために使用されるサブキャリア間隔SCS1を有する複数のスロット1からMのうち、RO18を含む第1のスロット32は、RO18のサブキャリア間隔SCS2を有する複数のスロット36(例えば、スロット11から12)にまたがる。
【0046】
このコンテキストでは、いくつかの実施形態は、SCS1を使用して決定されたRO18の第1のスロット32のインデックス30を用いて、複数のスロット36のうちのどれがSCS2によるRO18の第1のスロット34であるかを説明する1つまたは複数の他のパラメータの関数として、ランダムアクセス識別子18を計算する。例えば、いくつかの実施形態は、ランダムアクセス識別子20を、RO18のサブキャリア間隔を有する複数のスロット36のうち、RO18を含む第1のスロット34のインデックスの関数としても計算する。他の実施形態は、ランダムアクセス識別子20を、第1のスロット32内のRO18のインデックスの関数としても計算する。さらに他の実施形態は、ランダムアクセス識別子20を、ランダムアクセスメッセージ16を送信するためのランダムアクセスチャネル設定のインデックスの関数としても計算する。さらに他の実施形態は、ランダムアクセス識別子20を、RO18のサブキャリア間隔のインデックスの関数としても計算する。
【0047】
対照的に、他の実施形態では、ランダムアクセス識別子20は、複数のスロット36のうちのどれがSCS2によるRO18の第1のスロット34であるかを説明するパラメータなしで計算される。代わりに、無線通信ネットワーク10(例えば、ネットワークノード14)は、ランダムアクセス応答22に関連してシグナリングを無線通信デバイス12に送信する。一実施形態では、シグナリングは、RO18のサブキャリア間隔を有する複数のスロット36のうち、RO18を含む第1のスロット34のインデックスを指示する。他の実施形態では、シグナリングは、第1のスロット32内のRO18のインデックスを指示する。さらに他の実施形態では、シグナリングは、ランダムアクセスメッセージ16を送信するためのランダムアクセスチャネル設定のインデックスを指示する。さらに他の実施形態では、シグナリングは、RO18のサブキャリア間隔のインデックスを指示する。
【0048】
図3は、特定の実施形態による、無線通信ネットワーク10内での使用のために設定された無線通信デバイス12によって実施される対応する方法を描写している。方法は、ランダムアクセスチャネルオケージョン(RO)18に関連付けられたランダムアクセス識別子20を、システムフレーム24内のランダムアクセスチャネルオケージョン18の第1のスロットのインデックス30の関数として計算することを含む(ブロック300)。いくつかの実施形態では、インデックス30の可能な値は、80よりも大きい値を含む。他の実施形態では、インデックス30を決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔とは異なる。それでもなお、示された方法は、ランダムアクセスチャネルオケージョン18および計算されたランダムアクセス識別子20を使用してランダムアクセスメッセージ16を送信することも含んでもよい(ブロック310)。
【0049】
いくつかの実施形態では、方法は、ランダムアクセス識別子20によって識別されるランダムアクセス応答22についてダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む(ブロック320)。
【0050】
代替としてまたは追加として、方法は、ランダムアクセスメッセージ16を送信した後、ダウンリンク制御チャネル上で、ランダムアクセス識別子20によって識別されるランダムアクセス応答22を受信すること(ブロック330)をさらに含んでもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、インデックス30の可能な値は、80よりも大きい値を含む。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、インデックス30を決定するために使用されるサブキャリア間隔は120kHzよりも大きい。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、インデックス30の可能な値は、0以上640未満の値を含む。これらの実施形態の1つまたは複数では、前記計算することは、ランダムアクセス識別子20を1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_idとして計算することを含む。この場合、s_idは、ランダムアクセスチャネルオケージョン18の第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのインデックスであり、t_idは、システムフレーム24内のランダムアクセスチャネルオケージョン18の第1のスロット32のインデックス30であり、f_idは、周波数領域におけるランダムアクセスチャネルオケージョン18のインデックスであり、ul_carrier_idは、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリアである。
【0052】
いくつかの実施形態では、インデックス30を決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔とは異なる。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、インデックス30を決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔よりも小さい。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、インデックス30を決定するために使用されるサブキャリア間隔は120kHzである。これらの実施形態の1つまたは複数では、前記計算することは、ランダムアクセス識別子20を1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_idとして計算することを含む。この場合、s_idは、ランダムアクセスチャネルオケージョン18の第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのインデックスであり、t_idは、システムフレーム24内のランダムアクセスチャネルオケージョン18の第1のスロット32のインデックス30であり、f_idは、周波数領域におけるランダムアクセスチャネルオケージョン18のインデックスであり、ul_carrier_idは、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリアである。
【0053】
いくつかの実施形態では、インデックス30を決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔よりも小さい。いくつかの実施形態では、インデックス30を決定するために使用されるサブキャリア間隔を有する複数のスロット36のうち、ランダムアクセスチャネルオケージョン18を含む第1のスロット32は、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔を有する複数のスロット36にまたがる。
【0054】
いくつかの実施形態では、前記計算することは、ランダムアクセス識別子20を、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔を有する複数のスロット36のうち、ランダムアクセスチャネルオケージョン18を含む第1のスロット34のインデックス30の関数としても計算することを含む。
【0055】
いくつかの実施形態では、前記計算することは、ランダムアクセス識別子20を、第1のスロット32内のランダムアクセスチャネルオケージョン18のインデックスの関数としても計算することを含む。
【0056】
いくつかの実施形態では、前記計算することは、ランダムアクセス識別子20を、ランダムアクセスメッセージ16を送信するためのランダムアクセスチャネル設定のインデックスの関数としても計算することを含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、前記計算することは、ランダムアクセス識別子20を、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔のインデックスの関数としても計算することを含む。
【0058】
いくつかの実施形態では、方法は、ランダムアクセス識別子20によって識別され、かつ、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔を有する複数のスロット36のうち、ランダムアクセスチャネルオケージョン18を含む第1のスロット34のインデックス30を指示するシグナリングに関連付けられた、ランダムアクセス応答22について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む。
【0059】
いくつかの実施形態では、方法は、ランダムアクセス識別子20によって識別され、かつ、第1のスロット32内のランダムアクセスチャネルオケージョン18のインデックスを指示するシグナリングに関連付けられた、ランダムアクセス応答22について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む。
【0060】
いくつかの実施形態では、方法は、ランダムアクセス識別子20によって識別され、かつ、ランダムアクセスメッセージ16のランダムアクセスチャネル設定を指示するシグナリングに関連付けられた、ランダムアクセス応答22について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む。
【0061】
いくつかの実施形態では、方法は、ランダムアクセス識別子20によって識別され、かつ、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔のインデックスを指示するシグナリングに関連付けられたランダムアクセス応答22について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む。
【0062】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセスメッセージ16は、2ステップランダムアクセス手順のMSGA、または4ステップランダムアクセス手順のMSG1である。
【0063】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセスメッセージ16はランダムアクセスプリアンブルを含む。
【0064】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセスチャネルオケージョン18は、無線通信デバイス12がランダムアクセスプリアンブルを送信するランダムアクセスチャネルである。
【0065】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス識別子20は、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)である。
【0066】
いくつかの実施形態では、前記計算することは、ランダムアクセス識別子20を、少なくとも、ランダムアクセスチャネルオケージョン18の第1のシンボルのインデックスの関数としても計算することを含む。追加としてまたは代替として、前記計算することは、ランダムアクセス識別子20を、少なくとも、周波数領域におけるランダムアクセスチャネルオケージョン18のインデックスの関数としても計算することを含む。追加としてまたは代替として、前記計算することは、ランダムアクセス識別子20を、少なくとも、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリアの関数としても計算することを含む。
【0067】
図4は、他の特定の実施形態による、無線通信ネットワーク10内での使用のために設定された無線通信デバイス12によって実施される方法を描写している。方法は、無線通信ネットワーク内のセルへのランダムアクセスのために設定された複数のサブキャリア間隔の中から、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いるサブキャリア間隔を選択することを含む(ブロック410)。方法は、選択されたサブキャリア間隔を使用してセルへのランダムアクセスを実施することをさらに含んでもよい(ブロック420)。
【0068】
いくつかの実施形態では、方法は、追加としてまたは代替として、無線通信ネットワーク内のネットワークノードから設定またはシグナリングを受信することを含み、設定またはシグナリングは、無線通信デバイスがセルへのランダムアクセスを実施するために選択するべきサブキャリア間隔を設定する(ブロック400)。
【0069】
いくつかの実施形態では、サブキャリア間隔は、セルへのランダムアクセスをトリガしたサービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプに基づいて選択される。
【0070】
いくつかの実施形態では、サブキャリア間隔は、セルへのランダムアクセスをトリガしたサービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプの優先度に基づいて選択される。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、前記選択することは、サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプが第1の優先度を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第1のサブキャリア間隔を選択することを含む。前記選択することは、サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプが第2の優先度を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第2のサブキャリア間隔を選択することも含む。いくつかの実施形態では、第1の優先度は第2の優先度よりも低く、第1のサブキャリア間隔は第2のサブキャリア間隔よりも小さい。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、前記優先度は、少なくとも、アプリケーション識別子に基づく。追加としてまたは代替として、前記優先度は、少なくとも、無線通信デバイス12のアクセスクラスまたはアクセスカテゴリに基づく。追加としてまたは代替として、前記優先度は、少なくとも、サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプに関するデータを含む論理チャネルの論理チャネル優先度に基づく。追加としてまたは代替として、前記優先度は、少なくとも、サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプに関するデータを含む論理チャネルが属している論理チャネルグループ識別子に基づく。追加としてまたは代替として、前記優先度は、少なくとも、サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプに使用される無線ベアラの無線ベアラ識別子に基づく。追加としてまたは代替として、前記優先度は、少なくとも、サービス、アプリケーション、もしくはトラフィックタイプに使用されるセッションもしくはフローのセッション識別子またはフロー識別子に基づく。
【0071】
いくつかの実施形態では、サブキャリア間隔は、セルへのランダムアクセスをトリガしたサービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプのサービス品質要件に基づいて選択される。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、前記選択することは、サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプが第1のサービス品質要件を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第1のサブキャリア間隔を選択することを含む。前記選択することは、サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプが第2のサービス品質要件を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第2のサブキャリア間隔を選択することも含む。いくつかの実施形態では、第1のサービス品質要件は第2のサービス品質要件よりも低く、第1のサブキャリア間隔は第2のサブキャリア間隔よりも小さい。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、第2のサービス品質要件は、第1のサービス品質要件よりも低いレイテンシを必要とする。
【0072】
いくつかの実施形態では、サブキャリア間隔は、セルへのランダムアクセスがトリガされる目的に基づいて選択される。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、前記選択することは、無線リソース制御アイドル状態からの初期アクセスの目的のためにセルへのランダムアクセスがトリガされる場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第1のサブキャリア間隔を選択することを含む。前記選択することは、ハンドオーバまたはビーム障害回復の目的のためにセルへのランダムアクセスがトリガされる場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第2のサブキャリア間隔を選択することも含む。いくつかの実施形態では、第1のサブキャリア間隔は第2のサブキャリア間隔よりも小さい。
【0073】
いくつかの実施形態では、サブキャリア間隔は、無線通信デバイス12の能力、無線通信デバイス12のアクセスクラス、または無線通信デバイス12のアクセスカテゴリに基づいて選択される。
【0074】
いくつかの実施形態では、サブキャリア間隔は、セルへのランダムアクセスをトリガしたデータ量に基づいて選択される。
【0075】
いくつかの実施形態では、サブキャリア間隔は、無線通信デバイス12に関して測定された信号強度または品質に基づいて選択される。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、前記選択することは、無線通信デバイス12が第1の信号強度または品質を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第1のサブキャリア間隔を選択することを含む。前記選択することは、無線通信デバイス12が第2の信号強度または品質を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第2のサブキャリア間隔を選択することも含む。いくつかの実施形態では、第1の信号強度または品質は第2の信号強度または品質よりも低く、第1のサブキャリア間隔は第2のサブキャリア間隔よりも小さい。
【0076】
いくつかの実施形態では、サブキャリア間隔は、無線通信デバイス12の位置に基づいて選択される。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、前記選択することは、無線通信デバイス12が第1の位置を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第1のサブキャリア間隔を選択することを含む。前記選択することは、無線通信デバイス12が第2の位置を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第2のサブキャリア間隔を選択することも含む。いくつかの実施形態では、第1の位置は、無線通信デバイス12のサービング無線ネットワークノードから第2の位置よりも遠く、第1のサブキャリア間隔は第2のサブキャリア間隔よりも小さい。
【0077】
いくつかの実施形態では、サブキャリア間隔は、無線通信デバイス12のバッテリ残存寿命に基づいて選択される。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、前記選択することは、無線通信デバイス12が第1のバッテリ残存寿命を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第1のサブキャリア間隔を選択することを含む。前記選択することは、無線通信デバイス12が第2のバッテリ残存寿命を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第2のサブキャリア間隔を選択することも含む。いくつかの実施形態では、第1のバッテリ残存寿命は第2のバッテリ残存寿命よりも短く、第1のサブキャリア間隔は第2のサブキャリア間隔よりも小さい。
【0078】
いくつかの実施形態では、サブキャリア間隔は、無線通信デバイス12の電力クラスおよび/または無線通信デバイス12の送信電力に基づいて選択される。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、前記選択することは、無線通信デバイス12が第1の電力クラスまたは第1の送信電力を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第1のサブキャリア間隔を選択することを含む。前記選択することは、無線通信デバイス12が第2の電力クラスまたは第2の送信電力を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第2のサブキャリア間隔を選択することも含む。いくつかの実施形態では、第1の電力クラスは第2の電力クラスよりも低く、かつ/または、第1の送信電力は第2の送信電力よりも低い。いくつかの実施形態では、第1のサブキャリア間隔は第2のサブキャリア間隔よりも小さい。
【0079】
いくつかの実施形態では、前記実施することは、選択されたサブキャリア間隔を使用してセルへの少なくとも1つのランダムアクセス送信を実施することを含む。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、方法は、選択されたサブキャリア間隔を使用してセルへの少なくとも1つのランダムアクセス送信を実施した後、異なるサブキャリア間隔を使用してセルへの少なくとも1つの他のランダムアクセス送信を実施することをさらに含む。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、少なくとも1つのランダムアクセス送信は、特定のランダムアクセスメッセージ16の送信を含み、少なくとも1つの他のランダムアクセス送信は、同じランダムアクセスメッセージ16の再送信を含む。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、少なくとも1つのランダムアクセス送信は、特定のランダムアクセスメッセージ16の送信を含み、少なくとも1つの他のランダムアクセス送信は、同じランダムアクセス手順における異なるランダムアクセスメッセージ16の送信を含む。
【0080】
本明細書の他の実施形態は、無線通信ネットワーク10内での使用のために設定された無線通信デバイス12によって実施される方法を含む。方法は、無線通信ネットワーク10内のネットワークノード14から設定またはシグナリングを受信することを含む。この場合、設定またはシグナリングは、無線通信デバイス12がセルへのランダムアクセスを実施するために使用するべきサブキャリア間隔を設定する。方法は、設定されたサブキャリア間隔を使用してセルへのランダムアクセスを実施することも含む。
【0081】
図5は、他の特定の実施形態による、無線通信ネットワーク10内での使用のために設定されたネットワークノード14によって実施される方法を描写している。方法は、ランダムアクセスチャネルオケージョン18およびランダムアクセス識別子20を使用して無線通信デバイス12によって送信されたランダムアクセスメッセージ16を受信することを含む(ブロック500)。方法は、ランダムアクセスメッセージ16に応答して、ダウンリンク制御チャネル上で、ランダムアクセス識別子20によって識別されるランダムアクセス応答22を送信すること(ブロック510)も含む。いくつかの実施形態では、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔は、ランダムアクセス識別子20を決定するために使用されるサブキャリア間隔とは異なる。
【0082】
いくつかの実施形態では、方法は、ランダムアクセスメッセージ16に応答して、シグナリングを送信することも含む(ブロック520)。いくつかの実施形態では、シグナリングは、(i)ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔を有する複数のスロット36のうち、ランダムアクセスチャネルオケージョン18を含む第1のスロットのインデックス、(ii)第1のスロット内のランダムアクセスチャネルオケージョン18のインデックス、(iii)ランダムアクセスメッセージ16のランダムアクセスチャネル設定、または(iv)ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔のインデックスを指示する。
【0083】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔は、ランダムアクセス識別子20を決定するために使用されるサブキャリア間隔とは異なる。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔は、ランダムアクセス識別子20を決定するために使用されるサブキャリア間隔よりも大きい。
【0084】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス識別子20を決定するために使用されるサブキャリア間隔は120kHzであり、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔は120kHzよりも大きい。
【0085】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセスメッセージ16は、2ステップランダムアクセス手順のMSGA、または4ステップランダムアクセス手順のMSG1である。
【0086】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセスメッセージ16は、ランダムアクセスプリアンブルを含む。
【0087】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセスチャネルオケージョン18は、無線通信デバイス12がランダムアクセスプリアンブルを送信するランダムアクセスチャネルである。
【0088】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス識別子20は、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)である。
【0089】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス識別子20は、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔とは異なるサブキャリア間隔を使用して決定される、システムフレーム24内のランダムアクセスチャネルオケージョン18の第1のスロット32のインデックス30の関数である。これらの実施形態のうちの1つまたは複数では、ランダムアクセス識別子20は、少なくとも、ランダムアクセスチャネルオケージョン18の第1のシンボルのインデックスの関数でもある。追加としてまたは代替として、ランダムアクセス識別子20は、少なくとも、周波数領域におけるランダムアクセスチャネルオケージョン18のインデックスの関数でもある。追加としてまたは代替として、ランダムアクセス識別子20は、少なくとも、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリアの関数でもある。
【0090】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス識別子20は、1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_idに等しい。この場合、s_idは、ランダムアクセスチャネルオケージョン18の第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのインデックスであり、t_idは、システムフレーム24内のランダムアクセスチャネルオケージョン18の第1のスロット32のインデックス30であり、t_idは、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔とは異なるサブキャリア間隔を使用して決定され、f_idは、周波数領域におけるランダムアクセスチャネルオケージョン18のインデックスであり、ul_carrier_idは、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリアである。
【0091】
いくつかの実施形態では、インデックス30を決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔よりも小さい。この場合、インデックス30を決定するために使用されるサブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、ランダムアクセスチャネルオケージョン18を含む第1のスロット32は、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔を有する複数のスロット36にまたがる。
【0092】
いくつかの実施形態では、シグナリングは、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔を有する複数のスロット36のうち、ランダムアクセスチャネルオケージョン18を含む第1のスロット34のインデックス30を指示する。
【0093】
いくつかの実施形態では、シグナリングは、第1のスロット32内のランダムアクセスチャネルオケージョン18のインデックスを指示する。
【0094】
他の実施形態では、シグナリングは、ランダムアクセスメッセージ16のランダムアクセスチャネル設定を指示する。
【0095】
いくつかの実施形態では、シグナリングは、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔のインデックスを指示する。
【0096】
図6は、他の特定の実施形態による、無線通信ネットワーク内での使用のために設定されたネットワークノード14によって実施される方法を描写している。方法は、無線通信デバイス12がセルへのランダムアクセスを実施するために選択もしくは使用するべきサブキャリア間隔を設定する設定またはシグナリングを、無線通信デバイス12に送信することを含む(ブロック600)。
【0097】
本明細書の実施形態は、対応する装置も含む。本明細書の実施形態は、例えば、無線通信デバイス12に関して上述した実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された無線通信デバイス12を含む。
【0098】
実施形態は、処理回路構成と電力供給回路構成とを備える無線通信デバイス12も含む。処理回路構成は、無線通信デバイス12に関して上述した実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定される。電力供給回路構成は、無線通信デバイス12に電力を供給するように設定される。
【0099】
実施形態は、処理回路構成を備える無線通信デバイス12をさらに含む。処理回路構成は、無線通信デバイス12に関して上述した実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定される。いくつかの実施形態では、無線通信デバイス12は、通信回路構成をさらに備える。
【0100】
実施形態は、処理回路構成とメモリとを備える無線通信デバイス12をさらに含む。メモリは、処理回路構成によって実行可能な命令を含み、無線通信デバイス12は、その命令によって、無線通信デバイス12に関して上述した実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定される。
【0101】
実施形態はさらに、ユーザ機器(UE)を含む。UEは、無線信号を伝送および受信するように設定されたアンテナを備える。UEは、アンテナおよび処理回路構成に接続され、アンテナと処理回路構成との間で通信される信号を調整するように設定された、無線フロントエンド回路構成も備える。処理回路構成は、無線通信デバイス12に関して上述した実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定される。いくつかの実施形態では、UEは、処理回路構成に接続され、UEへの情報の入力が処理回路構成によって処理されることを可能にするように設定された、入力インターフェースも備える。UEは、処理回路構成に接続され、処理回路構成によって処理されているUEからの情報を出力するように設定された、出力インターフェースを備えてもよい。UEは、処理回路構成に接続され、UEに電力を供給するように設定された、バッテリも備える。
【0102】
本明細書の実施形態は、ネットワークノード14に関して上述した実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定されたネットワークノード14も含む。
【0103】
実施形態は、処理回路構成と電力供給回路構成とを備えるネットワークノード14も含む。処理回路構成は、ネットワークノード14に関して上述した実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定される。電力供給回路構成は、ネットワークノード14に電力を供給するように設定される。
【0104】
実施形態は、処理回路構成を備えるネットワークノード14をさらに含む。処理回路構成は、ネットワークノード14に関して上述した実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定される。いくつかの実施形態では、ネットワークノード14は、通信回路構成をさらに備える。
【0105】
実施形態は、処理回路構成とメモリとを備えるネットワークノード14をさらに含む。メモリは、処理回路構成によって実行可能な命令を含み、ネットワークノード14は、その命令によって、ネットワークノード14に関して上述した実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定される。
【0106】
より具体的には、上述の装置は、任意の機能的手段、モジュール、ユニット、または回路構成を実装することによって、本明細書の方法および他の任意の処理を実施してもよい。一実施形態では、例えば、装置は、方法の図に示されるステップを実施するように設定されたそれぞれの回路または回路構成を備える。回路または回路構成は、これに関して、特定の機能的処理を実施する専用の回路および/またはメモリと併用される1つもしくは複数のマイクロプロセッサを備えてもよい。例えば、回路構成は、1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る他のデジタルハードウェアを含んでもよい。処理回路構成は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得るメモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定されてもよい。メモリに記憶されるプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つもしくは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書に記載の技法のうちの1つまたは複数を実施するための命令を含んでもよい。メモリを採用する実施形態では、メモリは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに本明細書に記載の技法を実施する、プログラムコードを記憶する。
【0107】
図7は、例えば、1つまたは複数の実施形態に従って実装される無線デバイス700(例えば、無線通信デバイス12)を図示している。示されているように、無線デバイス700は、処理回路構成710と通信回路構成720とを含む。通信回路構成720(例えば、無線回路構成)は、例えば任意の通信技術を介して、情報を1つもしくは複数の他のノードに送信し、かつ/または1つもしくは複数の他のノードから受信するように設定される。そのような通信は、無線デバイス700の内部または外部のいずれかにある1つまたは複数のアンテナを介して行われてもよい。処理回路構成710は、メモリ730に記憶された命令を実行することなどによって、例えば図3および/または図4における上述の処理を実施するように設定される。処理回路構成710は、これに関して、特定の機能的手段、ユニット、またはモジュールを実装してもよい。
【0108】
図8は、1つまたは複数の実施形態に従って実装されるネットワークノード800(例えば、ネットワークノード14)を図示している。示されているように、ネットワークノード800は、処理回路構成810と通信回路構成820とを含む。通信回路構成820は、例えば任意の通信技術を介して、情報を1つもしくは複数の他のノードに送信し、かつ/または1つもしくは複数の他のノードから受信するように設定される。処理回路構成810は、メモリ830に記憶された命令を実行することなどによって、例えば図5および/または図6における上述の処理を実施するように設定される。処理回路構成810は、これに関して、特定の機能的手段、ユニット、またはモジュールを実装してもよい。
【0109】
当業者であれば、本明細書の実施形態がさらに、対応するコンピュータプログラムを含むことも認識するであろう。
【0110】
コンピュータプログラムは、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、装置に上述のそれぞれの処理のいずれかを実施させる命令を含む。コンピュータプログラムは、これに関して、上述の手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを備えてもよい。
【0111】
実施形態はさらに、そのようなコンピュータプログラムを含むキャリアを含む。このキャリアは、電子信号、光学信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうち1つを含んでもよい。
【0112】
これに関して、本明細書の実施形態はまた、非一時的コンピュータ可読(記憶または記録)媒体に記憶され、装置のプロセッサによって実行されたときに装置に上述のように実施させる命令を含む、コンピュータプログラム製品を含む。
【0113】
実施形態はさらに、コンピュータプログラム製品がコンピューティングデバイスによって実行されたときに本明細書の実施形態のいずれかのステップを実施するためのプログラムコード部分を備える、コンピュータプログラム製品を含む。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に記憶されてもよい。
【0114】
次に、追加の実施形態について説明する。これらの実施形態のうち少なくともいくつかは、説明の目的のために、特定の文脈および/または無線ネットワークタイプにおいて適用可能であるものとして記載されることがあるが、実施形態は、明示的に記載されない他の文脈および/または無線ネットワークタイプにおいても同様に適用可能である。
【0115】
本明細書のいくつかの実施形態は、新無線(NR:New Radio)システムまたはネットワークに適用可能である。この点に関して、モバイルブロードバンドは、無線アクセスネットワークにおけるより高い全体的なトラフィック容量とより高い達成可能なエンドユーザデータレートとに対する需要を高め続けるであろう。将来におけるいくつかのシナリオが、ローカルエリアにおいて最高10Gbpsのデータレートを必要とすることになる。極めて高いシステム容量と極めて高いエンドユーザデータレートとに対するこれらの需要は、アクセスノード間の距離が屋内展開での数メートルから屋外展開での最大約50mに及ぶネットワーク、すなわち、インフラストラクチャ密度が現在の最も密度の高いネットワークよりもかなり高いネットワークによって満たされ得る。最大10Gbps以上のデータレートを提供するために必要な広い伝送帯域幅は、ミリ波帯のスペクトル割り当てからのみ得られる可能性がある。典型的にはアレイアンテナによって実現される高ゲインビームフォーミングを使用して、高周波数でのパスロスの増加を軽減することができる。そのようなネットワークは、以下では新無線(NR)システムと呼ばれる。
【0116】
NRは、多様なユースケースのセットおよび多様な展開シナリオのセットをサポートする。後者は、低周波数(数百MHz)と超高周波数(数十GHzのミリ波)との両方での展開を含む。NR Rel-15において、2つの動作周波数範囲、すなわち、410MHzから7125MHzまでのFR1および24.250GHzから52.6GHzまでFR2が規定されている。
【0117】
本明細書のいくつかの実施形態は、52.6GHzを超えるNR動作をサポートし、例えばRP-210862に準拠するように、可能な範囲でFR2設計を活用する。例えば、本明細書のいくつかの実施形態は、ライセンス済みの動作と未ライセンスの動作との両方を考慮して、最大71GHzのNR動作をサポートする。
【0118】
物理層の態様に関して、例えば、本明細書のいくつかの実施形態は、FR2での動作、データおよび制御チャネルおよび参照信号のために、120Khzならびに480kHzおよび960kHzのSCSをサポートする。
【0119】
本明細書のいくつかの実施形態は、SSB用の120kHz SCS、および初期BWPにおける初期アクセス関連信号/チャネル用の120kHz SCS、ならびにSSB用の追加のSCS(240kHz、480kHz、960kHz)および初期BWPにおける初期アクセス関連信号/チャネル用の追加のSCS(480kHz、960kHz)もサポートする。
【0120】
本明細書のいくつかの実施形態はさらに、共有スペクトルでの動作のために、時間領域における非連続のRACHオケージョン(RO)に対するRO設定のサポートを提供する。
【0121】
したがって、本明細書のいくつかの実施形態は、NRにおけるランダムアクセスに適用可能である。そのようなランダムアクセス手順は、任意の数のイベント、すなわち、(i)RRC_IDLEからの初期アクセス、(ii)無線リソース制御(RRC)接続再確立手順、(iii)UL同期ステータスが「非同期」である場合の、RRC_CONNECTED中のダウンリンク(DL)またはアップリンク(UL)データ到着、(iv)利用可能なスケジューリング要求(SR)用の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースがない場合の、RRC_CONNECTED中のULデータ到着、(v)SR障害、(vi)同期再設定(例えば、ハンドオーバ)時のRRCによる要求、(vii)RRC_INACTIVEからの移行、(viii)セカンダリタイミングアドバンスグループ(TAG)のタイムアライメントを確立すること、(ix)他のシステム情報(SI)の要求、(x)ビーム障害回復、および(xi)SpCellでの一貫したULリッスンビフォアトーク(LBT:Listen-Before-Talk)障害によってトリガされる。
【0122】
本明細書のいくつかの実施形態は、4ステップのランダムアクセス(RA)手順に適用可能である。実際、4ステップRA手順はLong Term Evolution(LTE)において使用されており、NRのベースラインとしても提案されている。図9は、いくつかの実施形態による4ステップRA手順を示している。
【0123】
ステップ1:プリアンブル送信
【0124】
UEはRAプリアンブル(PREAMBLE_INDEX)をランダムに選択し、次いで、RAプリアンブルはUEによって送信される。本明細書のいくつかの実施形態は、この4ステップRA手順におけるそのようなRAプリアンブルを含むランダムアクセスメッセージ16に適用可能である。
【0125】
eNBがプリアンブルを検出すると、eNBは、eNBでのUL同期を取得するためにUEが使用すべきタイミングアライメント(TA)を推定する。
【0126】
ステップ2:RA応答(RAR)
【0127】
eNBは、TAと、UEによって使用されるTC-RNTI(一時C-RNTI識別子)と、送信されたPREAMBLE_INDEXと一致するランダムアクセスプリアンブル識別子と、Msg3のためのグラントとを含むRA応答(RAR)を伝送する。UEはRARを期待しており、したがって、eNBからRARメッセージを受信するために、RA-RNTIにアドレス指定された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視する。UEは、設定されたRARウィンドウ(ra-ResponseWindow)が期限切れになるまで、またはRARが正常に受信されるまで、このやり方でPDCCHを監視する。
【0128】
ステップ3:「Msg3」(UE IDまたはUE固有のC-RNTI)
【0129】
Msg3では、UEは、初期アクセス用のUEの識別子(UE ID)を送信する。または、UEがすでにRRC_CONNECTEDモードもしくはRRC_INACTIVEモードにあり、例えば再同期する必要がある場合、UEは、そのUE固有のRNTIを送信する。付与されたULリソースにおいてgNBがMsg3をデコードできない場合、gNBは、Msg3の再送信のために、TC-RNTIにアドレス指定されたダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを伝送してもよい。ハイブリッド自動再送要求(HARQ)再送信は、HARQ再送の最大回数に達した後にUEがステップ1からランダムアクセス手順を再開するまで、またはMsg3がgNBによって正常に受信されるまで、要求される。
【0130】
ステップ4:「Msg4」(競合解消)
【0131】
Msg4では、eNBはUE IDまたはC-RNTIを確認することによって応答する。Msg4は競合解消を提供し、すなわち、複数のUEが同じプリアンブル(およびMsg3送信のための同じグラント)を同時に使用した場合でも、1つのUE IDまたはC-RNTIだけが伝送される。
Msg4受信の場合、UEは、TC-RNTI(UEがMsg3においてそのUE IDを送信した場合)またはC-RNTI(UEがMsg3においてそのC-RNTIを送信した場合)を監視する。
【0132】
LTEでは、4ステップRAを14ms/TTI/SF未満で完了することはできない。ここで、TTIは送信時間間隔を表し、SFはサブフレームを表す。
【0133】
この通常の4ステップRAは、LTEおよびNR Rel-15などのレガシーシステムの現在の標準となっている。対照的に、本明細書のいくつかの実施形態は、代替としてまたは追加として、2ステップRA手順に適用可能である。2ステップRA手順では、ULメッセージ(PRACH+Msg3)が同時に伝送され、同様に、2つのDLメッセージ(例えば、RARにおけるタイムアドバンスコマンドおよび競合解消情報)がDLにおいて同時応答として伝送される。2ステップRAは、通常の4ステップRAよりも大幅に短いレイテンシを与える。
【0134】
図10は、いくつかの実施形態による2ステップRAを示している。2ステップRAでは、プリアンブルおよび4ステップRAにおけるMsg3に対応するメッセージが同じサブフレームまたは2つの後続のサブフレームにおいて送信される。Msg3は、特定のプリアンブル専用のリソース上で伝送される。これは、プリアンブルとMsg3との両方が競合に直面していることを意味するが、この場合の競合解消は、プリアンブルとMsg3との両方が衝突なしに伝送されるか、または両方が衝突することを意味する。
【0135】
プリアンブルおよびMsg3の受信に成功すると、eNBは、競合解消のために、TA(想定により必要ないはずであるか、非常に軽微な更新を与えるだけ)およびMsg4で応答する。
【0136】
従来の4ステップ手順において、最初の2つのメッセージの1つの主な目的は、UEのULタイムアライメントを取得することである。多くの状況において、例えば、スモールセルまたは据え置き型UEの場合、TA=0で十分である(スモールセルの場合)、または最後のRAからの記憶されたTA値が現在のRAにも有用であり得る(据え置き型UEの場合)ため、ULタイムアライメントの取得は必要ない可能性がある。将来の無線ネットワークでは、スモールセルの高密度展開と、例えば据え置き型モノのインターネット(IoT)デバイスの増加との両方に起因して、このような状況が一般的になることが予想され得る。TA値を取得する必要がない場合にメッセージ交換をスキップすることが可能であれば、RAレイテンシの短縮につながり、いくつかのユースケースにおいて、例えば低頻度の小さいデータパケットを送信するときに、有益になる。その一方で、2ステップRAは、競合ベースのデータ送信を使用するので、より多くのリソースを消費する。これは、データ送信のために設定されたリソースが使用されないことが多い場合があることを意味する。
【0137】
セル内で(およびUEに対して)4ステップRAと2ステップRAとの両方が設定されている場合、UEは、4ステップRAを行いたい場合はある特定のセットからそのプリアンブルを選び、2ステップRAを行いたい場合は別のセットからそのプリアンブルを選ぶ。したがって、4ステップRAと2ステップRAとを区別するためにプリアンブル分割が行われる。代替として、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)設定は、2ステップRA手順と4ステップRA手順で異なり、この場合、UEが2ステップ手順を行っているのか4ステップ手順を行っているのかは、プリアンブル送信が行われる場所から推測され得る。
【0138】
UE TAが不良である場合(例えば、ラージセルにおいてTA=0を使用する場合、またはUEが移動したにもかかわらず古いTAを使用する場合)に発生し得る問題は、eNBによってプリアンブルしか検出できないことである。不正確なTA値を用いた送信は、同じセル内の他のUEからの送信に干渉する可能性がある。追加として、プリアンブル信号は、その設計パターンにより通常のデータよりも高い検出確率を有する。この場合、ネットワーク(NW)は、通常のRARで応答し、スケジュールされたリソース上で通常のMsg3を送信する機会をUEに与えることができる。これは4ステップRAへのフォールバックである。
【0139】
2ステップRAに適用されるか4ステップRAに適用されるかにかかわらず、いくつかの実施形態は、本明細書のランダムアクセス識別子20の一例としてRA-RNTIを計算するために適用可能である。RA-RNTIは、ランダムアクセスプリアンブルが送信されるPRACHオケージョンに関連付けられる。RA-RNTIは、例えば、本明細書に記載のように修正される場合を除き、TS38.321v16.4.0の5.1.3項に記載されているRA-RNTIであってもよい。
【0140】
いくつかの実施形態では、RA-RNTIは、
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_idとして計算され、
ここで、s_idは、PRACHオケージョンの第1のOFDMシンボルのインデックスであり(0≦s_id<14)、f_idは、周波数領域でのPRACHオケージョンのインデックスであり(0≦f_id<8)、ul_carrier_idは、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるULキャリアである(NULキャリアの場合は0、SULキャリアの場合は1)。
【0141】
いくつかの実施形態では、t_idは、システムフレームにおけるPRACHオケージョンの第1のスロットのインデックスであり(0≦t_id<80)、t_idを決定するためのサブキャリア間隔は120kHzである。
【0142】
他の実施形態では、t_idはシステムフレーム内のPRACHオケージョンの第1のスロットのインデックスであり、その値の範囲は、最大960kHzのサブキャリア間隔(SCS)をサポートすることを可能にする、0≦t_id<640として更新される。
【0143】
いくつかの実施形態では、本明細書のランダムアクセス応答22は、例えば、本明細書に別段の記載がある場合を除き、TS38.321v16.4.0の6.1.5項に準拠した、以下に説明するような媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)によって搬送される。
【0144】
MAC PDUは、1つまたは複数のMACサブPDUと、任意選択としてパディングとからなる。各MACサブPDUは、次のもの、すなわち、(i)バックオフインジケータのみを有するMACサブヘッダ、(ii)ランダムアクセスプリアンブルID(RAPID)のみを有するMACサブヘッダ(すなわち、SI要求に対する確認応答)、または(iii)RAPIDとMAC RARとを有するMACサブヘッダのうちの1つからなる。
【0145】
バックオフインジケータ(BI)を有するMACサブヘッダは、図11で説明されたように、5つのヘッダフィールドE/T/R/R/BIからなる。バックオフインジケータのみを有するMACサブPDUは、MAC PDUが含まれる場合はその先頭に配置される。「RAPIDのみを有するMACサブPDU」および「RAPIDとMAC RARとを有するMACサブPDU」は、バックオフインジケータのみを有するMACサブPDU(存在する場合)とパディング(存在する場合)との間の任意の場所に配置され得る。
【0146】
RAPIDを有するMACサブヘッダは、図12で説明されたように、3つのヘッダフィールドE/T/RAPIDからなる。
【0147】
パディングが存在する場合、パディングは、MAC PDUの最後に配置される。パディングの存在および長さは、トランスポートブロック(TB)サイズ、MACサブPDUのサイズに基づいて暗黙的である。
【0148】
図13は、例えばTS38.321 v 16.4.0に準拠する、MAC RARからなるMAC PDUの一例を示している。
【0149】
TS38.321V 16.4.0の6.2.3項で説明されているように、MAC RARは固定サイズであり、次のフィールド、すなわち、(i)「0」にセットされた予約ビット(R)、(ii)TS38.213においてMACエンティティが適用しなければならないタイミング調節量を制御するために使用されるインデックス値Tを指示するタイミングアドバンスコマンド(TAC)フィールド(12ビット)、(iii)TS38.213におけるアップリンク上で使用されるリソースを指示するULグラントフィールド(27ビット)、(iv)ランダムアクセス中にMACエンティティによって使用される一時的な識別情報を指示する一時C-RNTIフィールド(16ビット)からなる。
【0150】
MAC RARは、図14に示されるようにオクテット整列している。
【0151】
このコンテキスト、例えば、52.6GHzから71GHzまでの帯域におけるNR動作において、いくつかの実施形態は、非初期アクセスのユースケースに対して480kHzおよび/または960kHzを含むより高いSCSをサポートする。いくつかの実施形態は、初期アクセスのユースケースに対して480kHzおよび/または960kHzを含むSCSもサポートする。
【0152】
本明細書のいくつかの実施形態は、少なくとも、FR2における120kHzのPRACHと同じ密度(すなわち、参照スロット当たりのPRACHスロット数)をサポートする。いくつかの実施形態は、例えば、さらに高いPRACHスロット密度(参照スロット当たりのPRACHスロット数)のサポートを提供する。
【0153】
代替としてまたは追加として、いくつかの実施形態は、少なくとも、FR2における120kHzのPRACHと同じRO密度(すなわち、参照スロット当たりのROの数)をサポートする。例えば、いくつかの実施形態は、より高いRO密度のサポートを提供する。
【0154】
より具体的には、UEがRACH手順を始動するときは常に、UEはPRACHプリアンブルを送信する。その後、UEはRA-RNTIを決定することができる。UEからの送信がgNBによって受信され得る場合、gNBはRA-RNTIにアドレス指定された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)で応答する。このようにして、PRACHプリアンブルの送信がgNBによって識別される。本明細書のいくつかの実施形態は、480kHzおよび960kHzを含むSCS値がサポートされる場合でも、ランダムアクセスを可能にする。
【0155】
SCSが120kHzより高い場合(例えば、240kHz、480kHz、および960kHz)、PRACHスロットははるかに短くなる。無線フレームあたりの最大スロット数は80個よりも多い。それでもなお、いくつかの実施形態は、より高いSCSを使用する異なるUEによる複数のRACHアクセスを区別することを実現可能にする。いくつかの実施形態は、例えば、120kHzよりも大きいSCSがサポートされるように、RA-RNTIを算出するための式を修正する。
【0156】
本明細書の他の実施形態は、PRACH設定に対して複数のSCS値を用いてセルを設定する可能性を考慮している。この場合、いくつかの実施形態は、UEが好適なSCS値を有するPRACH設定をどのように選択するかを定める。
【0157】
その場合、一般に、本明細書のいくつかの実施形態は、高い(例えば、120kHzより高い)SCSを使用するRAアクセスがUEまたはgNBによってどのように識別されるかに関する方法を提供する。あるオプションでは、高いSCS値を考慮するためにRA-RNTIの式が更新される。別のオプションでは、gNBがRAプリアンブル送信を識別した後、対応するRAスロットまたはROのインデックスがgNBによってUEにシグナリングされる。その場合、一般に、本明細書の実施形態は、UEがRA手順に対して適切なSCSをどのように選択/決定するかに関する規則およびUEアクションを含む。
【0158】
ある特定の実施形態は、以下の技術的利点のうちの1つまたは複数を提供することができる。いくつかの実施形態では、UEは、その必要に応じてRA手順に好適なSCSを適用することが可能である。代替としてまたは追加として、より高いSCS値を使用するRAアクセスは、UEとgNBとの両方の観点から識別可能である。代替としてまたは追加として、いくつかの実施形態は、gNBの制御とUE支援とのより効率的な組合せを提供する。代替としてまたは追加として、セル内のRAアクセスのために、異なるSCSが効率的に組み合わされる。代替としてまたは追加として、RAアクセスに関連するサービス品質(QoS)要件がより良好に保証される。
【0159】
いくつかの実施形態は、未ライセンスの動作とライセンス済みの動作との両方に適用可能である。
【0160】
以下の実施形態では、より高いSCSとは、120kHzのSCSよりも高いSCS値(240kHz、480kHz、または960kHz)を指す。しかしながら、以下の実施形態は、これらのSCS値のうちのいずれか1つによって限定されるものではない。将来、さらに高いSCS値(例えば、1920kHz)が採用される場合でも、同様の実施形態が等しく適用可能である。
【0161】
第1の実施形態では、RA-RNTIを計算するための式において、t_idはシステムフレーム内のPRACHオケージョンの第1のスロットのインデックスであり、t_idの値の範囲は、最大960kHzのSCSをサポートすることを可能にする、0≦t_id<640として更新される。第1の実施形態は、本明細書のグループAの実施形態における実施形態A1からA24の一例であり、インデックス30の可能な値は、80よりも大きい値を含む。
【0162】
第2の実施形態では、RA-RNTIの式は、より高いSCSであっても同じままである。すなわち、t_idの値の範囲は120kHzのSCSと同じである。言い換えれば、UEは、システムフレーム内の(より高いSCSに関連付けられている)PRACHオケージョンの第1の120kHz参照スロットのインデックスに従って、より高いSCSでのRACHアクセスのためのRNTIを算出する。より高いSCSでのRACHアクセスを識別するために、次のオプションのうちの少なくとも1つが採用されてもよい。
【0163】
オプション1:RACHオケージョンの場合、システムフレーム内のSCSに対応する第1のスロットのインデックスが、gNBによってUEに指示される。
【0164】
UEがPRACHプリアンブルを送信するために240kHz ROを選択する場合、参照120kHzスロットは2つの240kHzスロットを含む。選択されたROの第1の240kHzスロットのインデックスは、gNBによってUEに指示される。インデックスは、0または1の値をとる。
【0165】
UEがPRACHプリアンブルを送信するために480kHz ROを選択する場合、参照120kHzスロットは4つの480kHzスロットを含む。選択されたROの第1の480Hzスロットのインデックスは、gNBによってUEに指示される。インデックスは、0から3の範囲の整数値をとる。
【0166】
UEがPRACHプリアンブルを送信するために960kHz ROを選択する場合、参照120kHzスロットは8つの960kHzスロットを含む。選択されたROの第1の960Hzスロットのインデックスは、gNBによってUEに指示される。インデックスは、0から7の範囲の整数値をとる。
【0167】
オプション2:RACHオケージョンの場合、システムフレーム内の参照120kHzスロット内のROのインデックスが、gNBによってUEに指示される。
【0168】
UEがPRACHプリアンブルを送信するために240kHz ROを選択する場合、参照120kHzスロットは2つの240kHzスロットを含む。各240kHzスロットは、1つまたは複数のROを含んでもよい。ROのインデックスは、0から、2つの240kHzスロット内のROの総数から1を引いた値までの整数値をとる。
【0169】
UEがPRACHプリアンブルを送信するために480kHz ROを選択する場合、参照120kHzスロットは4つの480kHzスロットを含む。各480kHzスロットは、1つまたは複数のROを含んでもよい。ROのインデックスは、0から、4つの480kHzスロット内のROの総数から1を引いた値までの整数値をとる。
【0170】
UEがPRACHプリアンブルを送信するために960kHz ROを選択する場合、参照120kHzスロットは8つの960kHzスロットを含む。各960kHzスロットは、1つまたは複数のROを含んでもよい。ROのインデックスは、0から、8つの960kHzスロット内のROの総数から1を引いた値までの整数値をとる。
【0171】
オプション3:UEによって適用される対応するRACH設定のインデックスが、gNBによってUEに指示される。RACH設定は、RACHアクセス用に選択されたSCSに対応している。
【0172】
オプション4:UEによって適用される対応するSCS値のインデックスが、gNBによってUEに指示される。
【0173】
上記のオプションのいずれか1つについて、UEによって送信されたPRACHプリアンブルを受信すると、gNBは、シグナリング手段のうちの少なくとも1つを介してインデックス(スロットまたはRO)をシグナリングしてもよい。
【0174】
あるシグナリング手段によれば、インデックスは、RARのDL割り振りを搬送するDCI内に指示される。インデックスは、DCI内のRビット、または新しいフィールド、または任意の他の既存のフィールドを占有してもよい。
【0175】
別のシグナリング手段によれば、インデックスは、RARのMACサブヘッダ内に指示される。インデックスは、RARのMACサブヘッダ内のRビット、または新しいフィールド、または任意の他の既存のフィールドを占有してもよい。
【0176】
さらに別のシグナリング手段によれば、インデックスは、RARのペイロード内に指示される。インデックスは、RARペイロード内のRビット、または新しいフィールド、または任意の他の既存のフィールドを占有してもよい。
【0177】
さらに別のシグナリング手段によれば、インデックスは、RARを含むMAC PDUのMAC CE内に指示される。
【0178】
他のシグナリング手段によれば、インデックスは、RARを含むMAC PDUの別のMACサブヘッダ内に指示される。インデックスは、MACサブヘッダ内のRビット、または新しいフィールド、または任意の他の既存のフィールドを占有してもよい。
【0179】
第2の実施形態は、本明細書のグループAの実施形態における実施形態A1からA24の一例であり、インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔とは異なる。
【0180】
第3の実施形態は、第2の実施形態で説明されたように動作するが、以下の変更を伴う。第3の実施形態では、以下のうちの1つを反映する追加のパラメータまたは入力がRA-RNTIの式に追加される。
1)(第2の実施形態のオプション1において説明された)120kHz参照スロット内のROを含む第1のスロットのインデックス。
2)(第2の実施形態のオプション2において説明された)参照120kHzスロット内のROのインデックス。
3)(第2の実施形態のオプション3において説明された)UEによって適用された対応するRACH設定のインデックス。
4)(第2の実施形態のオプション4において説明された)UEによって適用された対応するSCS値のインデックス。
【0181】
第3の実施形態もまた、本明細書のグループAの実施形態における実施形態A1からA24の一例であり、インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔は、ランダムアクセスチャネルオケージョン18のサブキャリア間隔とは異なる。
【0182】
第4の実施形態では、RACH設定の複数のSCS値で設定されたセルについて、UEは、以下の条件のうちの少なくとも1つに従って、RACHアクセスに好適なSCS値を選択する。
【0183】
いくつかの実施形態においてUEが好適なSCS値を選択する際に基づく第1の条件は、UEによって採用されているサービス、アプリケーション、および/またはトラフィックタイプである。例えば、優先度の高いサービス、アプリケーション、および/またはトラフィックタイプの場合、レイテンシを短縮するために高いSCS値を適用することが有益である可能性がある。別の例として、優先度の低いサービス、アプリケーション、および/またはトラフィックタイプの場合、UEが優先度の高い他のサービス、アプリケーション、および/またはトラフィックタイプにリソースを解放できるように、低いSCSを適用することがより好適である可能性がある。
【0184】
この第1の条件のさらに別の例として、RRC_IDLE UEの場合、(データを有し、初期アクセスをトリガする)サービスの優先度を規定するやり方は限られているが、例えば、アプリケーションIDまたはアプリケーションタイプの何らかの他のグローバルな指標を使用することができる。典型的には、AndroidまたはIOSにおいて稼働する各アプリは、アプリ開発者によって割り振られたAndroidアプリケーションID(=OS固有のアプリケーションID識別子)を有する。アプリケーションIDの代わりに、典型的には初期アクセス制御、例えばアクセス規制に使用されるUEのアクセスクラスまたはアクセスカテゴリもここでは適用され得る。
【0185】
第1の条件のさらなる例として、RRC_CONNECTEDまたはRRC_INACTIVEのUEの場合、データを有し初期アクセスをトリガするサービスの優先度は、データを含む論理チャネル(LCH)のLCH優先度に基づくべきである。LCH優先度の代わりに、無線ベアラID、論理チャネルグループID、またはセッション/フローID(例えば、NRネットワークでは5QIまたはQFI、LTEネットワークではQCI)のような他の識別子も、このテーブルにおいて適用されてもよい。ここで、QFIはQoSフロー識別子(QFI)を表し、QCIはQoSクラス識別子(QCI)を表す。
【0186】
いくつかの実施形態においてUEが好適なSCS値を選択する際に基づく第2の条件は、UEによって採用されているサービス、アプリケーション、および/またはトラフィックタイプのQoS要件である。例えば、低レイテンシなどの重要なQoS要件を伴うサービス、アプリケーション、および/またはトラフィックタイプの場合、RACHアクセスによる潜在的なレイテンシを低減するために、高いSCSを適用することが有益である可能性がある。別の例として、重要なQoS要件を伴わないサービス、アプリケーション、および/またはトラフィックタイプの場合、UEが重要なQoS要件を伴う他のサービス、アプリケーション、および/またはトラフィックタイプにリソースを解放できるように、低いSCSを適用することがより好適である可能性がある。
【0187】
いくつかの実施形態においてUEが好適なSCS値を選択する際に基づく第3の条件は、RACHをトリガする目的である。例えば、UEがRA手順を始動することをトリガし得る多くの様々な目的が存在する可能性がある。ハンドオーバまたはビーム障害回復など、遅延に影響されやすい可能性のあるいくつかのRA目的の場合、UEは、RA手順によるレイテンシを短縮するために高いSCSを適用してもよい。RRC_IDLEからの初期アクセスなど、遅延に影響されにくい可能性のある他のRA目的の場合、UEは低いSCSを適用してもよい。実施形態がこれらの例に限定されるものではないことに留意すべきである。UEは、任意のRA目的を優先し、したがって、gNBからの設定または事前設定に従って高いSCSを適用することを決定してもよい。代替として、UEがどのRA目的のために高いSCSまたは低SCSを適用するかは、ハードコード化された様式で3GPP仕様に取り込まれる。
【0188】
いくつかの実施形態においてUEが好適なSCS値を選択する際に基づく第4の条件は、UE能力、アクセスクラス、またはアクセスカテゴリである。例えば、(例えば、低レイテンシを必要とする可能性のある)特定のUE能力、アクセスクラス、またはアクセスカテゴリに対して、UEは高いSCSを適用する。一方、(例えば、低レイテンシを必要としない可能性のある)他のUE能力、アクセスクラス、またはアクセスカテゴリに対して、UEは低いSCSを適用する。
【0189】
いくつかの実施形態においてUEが好適なSCS値を選択する際に基づく第5の条件は、UEのデータ量である。例えば、データ量が設定された閾値を超えている場合、データ送信が高速化され得るように、UEが高いSCSを適用することがより適切である可能性がある。そうではなく、データ量が少ない場合は、UEが低いSCSを適用しても問題ない可能性がある。
【0190】
いくつかの実施形態においてUEが好適なSCS値を選択する際に基づく第6の条件は、RSRP、RSRQ、RSSI、SINR、SIRなどの観点から測定された信号強度である。ここで、RSRPは参照信号受信電力を表し、RSRQは参照信号受信品質を表し、RSSIは参照信号強度インジケータを表し、SINRは信号対干渉プラスノイズ比を表し、SIRは信号対干渉比を表す。例えば、高いSCSは、特に低干渉、低負荷、または強い無線強度が検出された場合に、UEにとって有益である。そうではなく、高干渉、高負荷、または弱い無線強度が検出された場合、UEがgNBまでの不良なカバレッジを有する可能性が高く、その結果、より良いカバレッジを確保するために低いSCSを適用することがUEにとって有益である。
【0191】
いくつかの実施形態においてUEが好適なSCS値を選択する際に基づく第7の条件は、UEの位置である。例えば、UEがgNBに近い場合、UEが高いSCSによる高データレートおよび低レイテンシを活用できるように、高いSCSを適用することが好適である。そうではなく、UEがgNBから遠く離れている場合、UEはgNBまでの不良なカバレッジを有する可能性があり、その結果、より良いカバレッジを確保するために低いSCSを適用することがUEにとって有益である。
【0192】
いくつかの実施形態においてUEが好適なSCS値を選択する際に基づく第8の条件は、UEのバッテリ寿命である。例えば、UEのバッテリ残存寿命は、RACHのSCSの選択に影響を与えることがある。UEが十分なバッテリ残存寿命を有する場合、UEは高いSCSを選んでもよい。一方、UEが短いバッテリ残存寿命を有する場合、UEは低いSCSを適用してもよい。
【0193】
いくつかの実施形態においてUEが好適なSCS値を選択する際に基づく第9の条件は、UEの電力クラスまたは最近使用された送信電力である。例えば、UEの電力クラスが高い場合、または最近使用された送信電力が高い場合、UEは高いSCSを選んでもよい。それ以外の場合、UEは低いSCSを適用する。
【0194】
第5の実施形態では、同じRAアクセス手順について、UEは、RA手順に関連付けられたSCSを変更してもよい。
【0195】
一例において、UEは、1回または複数回の試行に対して所与のSCSを使用して第1のRAメッセージ(例えば、4ステップRA手順の場合はMsg1、または2ステップRA手順の場合はMsgA)を送信している。しかしながら、UEはgNBからいかなる応答メッセージも受信していない。UEは、第1のRAメッセージの後続の送信のために異なるSCSに変更してもよい。
【0196】
別の例において、UEは、所与のSCSを使用して第1のRAメッセージを送信している。gNBはUEに応答メッセージを返信している。しかしながら、UEまたはgNBは、同じRA手順内の後続の任意のRAメッセージ(例えば、4ステップRA手順の場合はMsg2、または2ステップRA手順の場合はMsgB、Msg3、Msg4、Msg5など)について異なるSCS値を適用してもよい。
【0197】
第6の実施形態では、上記の実施形態のうちのいずれか1つについて、UEは、gNBからの設定もしくはシグナリング、または3GPP仕様に取り込まれた事前設定に従って、RA手順のためのSCSを選択してもよい。代替として、UEがRA手順のためにSCSをどのように選択するかは、ハードコード化された様式で3GPP仕様に取り込まれる。
【0198】
第4、第5、および第6の実施形態は、本明細書のグループAの実施形態における実施形態AA1からAA25の一例である。
【0199】
図15は、いくつかの実施形態による通信システム1500の一例を示している。
【0200】
例では、通信システム1500は、無線アクセスネットワーク(RAN)などのアクセスネットワーク1504と、1つまたは複数のコアネットワークノード1508を含むコアネットワーク1506と含む、通信ネットワーク1502を含む。アクセスネットワーク1504は、ネットワークノード1510aおよび1510b(そのうちの1つまたは複数は概してネットワークノード1510と呼ばれることがある)などの1つまたは複数のアクセスネットワークノード、または任意の他の同様の第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)アクセスノード、もしくは非3GPPアクセスポイントを含む。ネットワークノード1510は、UE1512a、1512b、1512c、および1512d(そのうちの1つまたは複数は概してUE1512と呼ばれることがある)を1つまたは複数の無線接続上でコアネットワーク1506に接続することなどによって、ユーザ機器(UE)の直接的または間接的な接続を容易にする。
【0201】
無線接続上での例示的な無線通信は、ワイヤ、ケーブル、または他の材料導体を使用せずに、電磁波、電波、赤外線波、および/または情報を伝達するのに好適な他のタイプの信号を使用して、無線信号を送信および/または受信することを含む。さらに、異なる実施形態では、通信システム1500は、任意の数の有線ネットワークもしくは無線ネットワーク、ネットワークノード、UE、ならびに/または、有線接続を介するか無線接続を介するかにかかわらずデータおよび/もしくは信号の通信を容易にするかもしくはその通信に関与し得る任意の他の構成要素もしくはシステムを含んでもよい。通信システム1500は、任意のタイプの通信(communication)、通信(telecommunication)、データ、セルラ、無線ネットワーク、および/または他の同様のタイプのシステムを含み、かつ/または、これらとインターフェースしてもよい。
【0202】
UE1512は、ネットワークノード1510および他の通信デバイスと無線通信するように構成され、設定され、かつ/または動作可能である無線デバイスを含む、多種多様な通信デバイスのいずれであってもよい。同様に、ネットワークノード1510は、無線ネットワークアクセスなどのネットワークアクセスを有効化および/もしくは提供するために、ならびに/または、通信ネットワーク1502における管理などの他の機能を実施するために、UE1512および/または通信ネットワーク1502内の他のネットワークノードもしくは機器と直接的または間接的に通信するように、構成され、可能であり、設定され、かつ/または動作可能である。
【0203】
描写された例では、コアネットワーク1506は、ネットワークノード1510をホスト1516などの1つまたは複数のホストに接続する。これらの接続は、直接的であるか、または、1つもしくは複数の中間ネットワークもしくはデバイスを介して間接的であってもよい。他の例では、ネットワークノードがホストに直接結合されてもよい。コアネットワーク1506は、ハードウェア構成要素およびソフトウェア構成要素で構築される1つまたは複数のコアネットワークノード(例えば、コアネットワークノード1508)を含む。これらの構成要素の特徴は、UE、ネットワークノード、および/またはホストに関して説明された特徴と実質的に同様であってもよく、そのため、特徴に関する説明は、コアネットワークノード1508の対応する構成要素に一般に適用可能である。例示的なコアネットワークノードは、モバイルスイッチングセンタ(MSC)、モビリティ管理エンティティ(MME)、ホーム加入者サーバ(HSS)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、認証サーバ機能(AUSF)、サブスクリプション識別子秘匿化解除機能(SIDF)、統合データ管理(UDM)、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)、ネットワーク公開機能(NEF)、および/またはユーザプレーン機能(UPF)のうちの1つまたは複数の機能を含む。
【0204】
ホスト1516は、アクセスネットワーク1504および/もしくは通信ネットワーク1502のオペレータもしくはプロバイダ以外のサービスプロバイダの所有または制御下にあってもよく、サービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作されてもよい。ホスト1516は、1つまたは複数のサービスを提供するために、様々なアプリケーションをホストしてもよい。そのようなアプリケーションの例は、ライブおよび事前に記録されたオーディオ/ビデオコンテンツ、複数のUEによって検出された様々な周囲条件に関するデータの取得および編集などのデータ収集サービス、分析機能性、ソーシャルメディア、リモートデバイスを制御するためもしくはリモートデバイスと対話するための機能、警報および見張りセンタのための機能、またはサーバによって実施される任意の他のそのような機能を含む。
【0205】
全体として、図15の通信システム1500は、UEとネットワークノードとホストとの間のコネクティビティを可能にする。その意味において、通信システムは、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System (UMTS)、Long Term Evolution(LTE)および/もしくは他の好適な2G、3G、4G、5G規格もしくは任意の適用可能な将来の世代の規格(例えば、6G)、電気電子技術者協会(IEEE)802.11規格(WiFi)などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/または、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMAX)、Bluetooth、Z-wave、近距離通信(NFC)ZigBee、LiFi、および/もしくはLoRaおよびSigfoxなどの任意の低電力広域ネットワーク(LPWAN)規格など、任意の他の適切な無線通信規格を含むがこれらに限定されない、特定の規格など、あらかじめ規定された規則または手順に従って動作するように設定されてもよい。
【0206】
いくつかの例では、通信ネットワーク1502は、3GPP標準化機能を実装するセルラネットワークである。したがって、通信ネットワーク1502は、通信ネットワーク1502に接続されている異なるデバイスに異なる論理ネットワークを提供するネットワークスライシングをサポートしてもよい。例えば、通信ネットワーク1502は、いくつかのUEに超高信頼性低レイテンシ通信(URLLC)サービスを提供する一方で、他のUEに拡張モバイルブロードバンド(eMBB)サービスを提供し、かつ/または、さらに別のUEに大規模マシン型通信(mMTC)/大規模IoTサービスを提供してもよい。
【0207】
いくつかの例では、UE1512は、人間による直接的な対話なしに情報を送信および/または受信するように設定される。例えば、UEは、内部もしくは外部のイベントによってトリガされたとき、またはアクセスネットワーク1504からの要求に応答して、所定のスケジュールでアクセスネットワーク1504に情報を送信するように設計されてもよい。加えて、UEは、シングルRATもしくはマルチRATまたはマルチ標準モードでの動作のために設定されてもよい。例えば、UEは、Wi-Fi、NR(新無線)、およびLTEのいずれか1つまたは組合せで動作してもよく、すなわち、E-UTRAN(エボルブドUMTS地上無線アクセスネットワーク)新無線-デュアルコネクティビティ(EN-DC)などのマルチ無線デュアルコネクティビティ(MR-DC)のために設定されてもよい。
【0208】
例では、ハブ1514は、アクセスネットワーク1504と通信して、1つまたは複数のUE(例えば、UE1512cおよび/または1512d)とネットワークノード(例えば、ネットワークノード1510b)との間の間接通信を容易にする。いくつかの例では、ハブ1514は、コントローラ、ルータ、コンテンツソースおよび分析、またはUEに関して本明細書で説明される他の通信デバイスのいずれかであってもよい。例えば、ハブ1514は、UEのコアネットワーク1506へのアクセスを可能にするブロードバンドルータであってもよい。別の例として、ハブ1514は、UE内の1つまたは複数のアクチュエータにコマンドまたは命令を伝送するコントローラであってもよい。コマンドまたは命令は、UE、ネットワークノード1510から、またはハブ1514内の実行可能コード、スクリプト、プロセス、もしくは他の命令によって受信されてもよい。別の例として、ハブ1514は、UEデータのための一時的ストレージとして機能するデータコレクタであってもよく、いくつかの実施形態では、データの分析または他の処理を実行してもよい。別の例として、ハブ1514はコンテンツソースであってもよい。例えば、VRヘッドセット、ディスプレイ、ラウドスピーカ、または他のメディア配信デバイスであるUEの場合、ハブ1514は、ネットワークノードを介して、VRアセット、ビデオ、オーディオ、または感覚情報に関連する他のメディアもしくはデータを取得してもよく、次いでハブ1514は、これらを、ローカル処理を実行した直後および/または追加のローカルコンテンツを追加した直後にUEに提供する。さらに別の例では、特にUEのうちの1つまたは複数が低エネルギーIoTデバイスである場合、ハブ1514は、UEのためのプロキシサーバまたはオーケストレータとして機能する。
【0209】
ハブ1514は、ネットワークノード1510bへの恒常的/永続的または断続的な接続を有してもよい。ハブ1514はまた、ハブ1514とUE(例えば、UE1512cおよび/または1512d)との間ならびにハブ1514とコアネットワーク1506との間で、異なる通信方式および/またはスケジュールを可能にしてもよい。他の例では、ハブ1514は、有線接続を介してコアネットワーク1506および/または1つもしくは複数のUEに接続される。さらに、ハブ1514は、アクセスネットワーク1504を通じてM2Mサービスプロバイダに接続するように、かつ/または直接接続を通じて別のUEに接続するように設定されてもよい。いくつかのシナリオでは、UEは、有線接続または無線接続を介してハブ1514を介して接続されたまま、ネットワークノード1510との無線接続を確立してもよい。いくつかの実施形態では、ハブ1514は、専用ハブ、すなわち、ネットワークノード1510bからUEへの/UEからネットワークノード1510bへの通信をルーティングすることを主な機能とするハブであってもよい。他の実施形態では、ハブ1514は、非専用ハブ、すなわち、UEとネットワークノード1510bとの間の通信をルーティングするように動作することが可能であるが、さらに特定のデータチャネルの通信の開始点および/または終了点として動作することも可能であるデバイスであってもよい。
【0210】
図16は、いくつかの実施形態によるUE1600を示す。本明細書で使用される場合、UEは、ネットワークノードおよび/または他のUEと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、かつ/または動作可能なデバイスを指す。UEの例は、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールもしくはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップコンピュータ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、車両搭載または車両組込み/一体型無線デバイスなどを含むが、これらに限定されない。他の例は、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEを含む。
【0211】
UEは、例えば、サイドリンク通信、専用短距離通信(DSRC)、V2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)、またはV2X(Vehicle-to-Everything)のための3GPP規格を実装することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートしてもよい。他の例では、UEは、関連するデバイスを所有および/または動作させる人間のユーザという意味でのユーザを必ずしも有する必要はない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売または人間のユーザによる動作が意図されるが、特定の人間のユーザに関連付けられないことがあるか、または特定の人間のユーザに最初は関連付けられないことがある、デバイス(例えば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表してもよい。代替として、UEは、エンドユーザへの販売もエンドユーザによる動作も意図されず、ユーザに関連付けられるか、またはユーザの利益のために動作されてもよい、デバイス(例えば、スマート電力計)を表してもよい。
【0212】
UE1600は、バス1604を介して入出力インターフェース1606、電源1608、メモリ1610、通信インターフェース1612、および/もしくは任意の他の構成要素、またはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路構成1602を含む。特定のUEは、図16に示されている構成要素のすべてまたはサブセットを利用してもよい。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに異なってもよい。さらに、特定のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでもよい。
【0213】
処理回路構成1602は、命令およびデータを処理するように設定され、メモリ1610に機械可読コンピュータプログラムとして記憶された命令を実行するように動作する任意の逐次状態マシンを実装するように設定されてもよい。処理回路構成1602は、(例えば、ディスクリート論理、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)などにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態マシン、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数の記憶されたコンピュータプログラム、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せとして実装されてもよい。例えば、処理回路構成1602は、複数の中央処理ユニット(CPU)を含んでもよい。
【0214】
この例では、入出力インターフェース1606は、入力デバイス、出力デバイス、または1つもしくは複数の入力デバイスおよび/もしくは出力デバイスに1つまたは複数のインターフェースを提供するように設定されてもよい。出力デバイスの例は、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せを含む。入力デバイスは、ユーザが情報をUE1600に取り込むことを可能にしてもよい。入力デバイスの例は、タッチセンサ式またはプレゼンスセンサ式ディスプレイ、カメラ(例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含む。プレゼンスセンサ式ディスプレイは、ユーザからの入力を感知する容量性または抵抗性のタッチセンサを含んでもよい。センサは、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサ、力センサ、磁力計、光センサ、近接センサ、生体センサなど、またはそれらの任意の組合せであってもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用してもよい。例えば、入力デバイスおよび出力デバイスを提供するために、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートが使用されてもよい。
【0215】
いくつかの実施形態では、電源1608はバッテリまたはバッテリパックとして構築される。外部電源(例えば、電気コンセント)、光起電力デバイス、または電池など、他のタイプの電源が使用されてもよい。電源1608は、電源1608自体、および/または外部電源から、入力回路構成または電力ケーブルなどのインターフェースを介してUE1600の様々な部分に電力を配送するための電力回路構成をさらに含んでもよい。電力の配送は、例えば、電源1608の充電のためであってもよい。電力回路構成は、電力が供給されるUE1600のそれぞれの構成要素に好適な電力にするために、電源1608からの電力に対して任意のフォーマット化、変換、または他の修正を実施してもよい。
【0216】
メモリ1610は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、フラッシュドライブなどの、メモリを含むように設定されてもよい。一例では、メモリ1610は、オペレーティングシステム、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェット、ガジェットエンジン、または他のアプリケーションなどの1つまたは複数のアプリケーションプログラム1614、および対応するデータ1616を含む。メモリ1610は、UE1600による使用のために、多種多様の様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのいずれかを記憶してもよい。
【0217】
メモリ1610は、独立ディスク冗長アレイ(RAID)、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光学ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光学ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光学ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、USIMおよび/もしくはISIMなどの1つまたは複数の加入者識別情報モジュール(SIM)を含むユニバーサル集積回路カード(UICC)の形式の耐タンパー性モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、またはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定されてもよい。UICCは、例えば、組込みUICC(eUICC)、一体型UICC(iUICC)、または一般に「SIMカード」として知られるリムーバブルUICCであってもよい。メモリ1610は、UE1600が、一時的もしくは非一時的メモリ媒体に記憶された命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、またはデータをアップロードすることを可能にしてもよい。通信システムを利用する製造品などの製造品は、メモリ1610としてまたはメモリ1610内に有形に具現化されてもよく、メモリ1610は、デバイス可読記憶媒体であるか、またはデバイス可読記憶媒体を含んでもよい。
【0218】
処理回路構成1602は、通信インターフェース1612を使用してアクセスネットワークまたは他のネットワークと通信するように設定されてもよい。通信インターフェース1612は、1つまたは複数の通信サブシステムを備えてもよく、アンテナ1622を含むかまたはアンテナ1622に通信可能に結合されてもよい。通信インターフェース1612は、無線通信が可能な別のデバイス(例えば、別のUEまたはアクセスネットワーク内のネットワークノード)の1つまたは複数のリモートトランシーバと通信することなどによって通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含んでもよい。各トランシーバは、ネットワーク通信(例えば、光、電気、周波数割り当てなど)を提供するのに適切な送信機1618および/または受信機1620を含んでもよい。さらに、送信機1618および受信機1620は、1つまたは複数のアンテナ(例えば、アンテナ1622)に結合されてもよく、回路構成要素、ソフトウェアもしくはファームウェアを共有するか、または代替として、別個に実装されてもよい。
【0219】
図示された実施形態では、通信インターフェース1612の通信機能は、セルラ通信、Wi-Fi通信、LPWAN通信、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの近距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するのに全地球測位システム(GPS)を使用するなどのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含んでもよい。通信は、IEEE802.11、符号分割多重アクセス(CDMA)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)、GSM、LTE、新無線(NR)、UMTS、WiMax、Ethernet、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、同期光ネットワーキング(SONET)、非同期転送モード(ATM)、QUIC、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)など、1つまたは複数の通信プロトコルおよび/または規格に従って実装されてもよい。
【0220】
センサのタイプに関係なく、UEは、UEの通信インターフェース1612を通じてUEのセンサによって捕捉されたデータの出力を、無線接続を介してネットワークノードに提供してもよい。UEのセンサによって捕捉されたデータは、無線接続を通じて別のUEを介してネットワークノードに通信され得る。出力は、周期的(例えば、感知された温度を報告する場合は15分に1回)、ランダム(例えば、複数のセンサからの報告による負荷を均等化するため)、トリガとなるイベントに応答して(例えば、湿気が検出されたときにアラートが伝送される)、要求(例えば、ユーザが始動した要求)に応答して、または連続ストリーム(例えば、患者のライブビデオフィード)であってもよい。
【0221】
別の例として、UEは、無線接続を介してネットワークノードから無線入力を受信するように設定された通信インターフェースに関連するアクチュエータ、モータ、またはスイッチを備える。受信された無線入力に応答して、アクチュエータ、モータ、またはスイッチの状態が変化してもよい。例えば、UEは、受信された入力に従って、または受信された入力に従って医療処置を実行するロボットアームに従って、飛行中のドローンの制御面またはロータを調節するモータを備えてもよい。
【0222】
UEは、モノのインターネット(IoT)デバイスの形式である場合、1つまたは複数の用途分野において使用するためのデバイスであってもよく、これらの分野は、都市ウェアラブル技術、拡張産業アプリケーション、およびヘルスケアを含むが、これらに限定されない。そのようなIoTデバイスの非限定的な例は、コネクテッド冷蔵庫または冷凍庫、TV、コネクテッド照明デバイス、電力メータ、ロボット掃除機、音声制御スマートスピーカ、家庭用防犯カメラ、動き検出器、サーモスタット、煙検出器、ドア/窓センサ、浸水/湿気センサ、電気ドアロック、コネクテッドドアホン、ヒートポンプのような空調システム、自律車両、見張りシステム、気象監視デバイス、車両駐車監視デバイス、電気自動車充電ステーション、スマートウォッチ、フィットネストラッカ、拡張現実(AR)または仮想現実(VR)用のヘッドマウントディスプレイ、触覚の増強または感覚の向上のためのウェアラブル機器、散水器、動物または物品追跡デバイス、植物または動物を監視するためのセンサ、産業用ロボット、無人航空機(UAV)、および心拍数モニタまたは遠隔制御手術ロボットのような任意の種類の医療デバイスであるデバイスであるか、またはそれらに組み込まれたデバイスである。IoTデバイスの形式のUEは、IoTデバイスの意図された用途に応じて、図16に示されたUE1600に関連して説明される他の構成要素に加えて回路構成および/またはソフトウェアを備える。
【0223】
さらに別の特定の例として、IoTのシナリオでは、UEは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別のUEおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表してもよい。UEは、この場合、M2Mデバイスであってもよく、M2Mデバイスは、3GPPの文脈ではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、UEは、3GPP NB-IoT規格を実装してもよい。他のシナリオでは、UEは、その動作ステータスを監視および/もしくは報告すること、またはその動作に関連する他の機能が可能である、車、バス、トラック、船舶、および飛行機などの車両、または他の機器を表してもよい。
【0224】
実際には、単一のユースケースに関して任意の数のUEが一緒に使用されてもよい。例えば、第1のUEは、ドローンであるかまたはドローンに統合されており、ドローンを動作させるリモートコントローラである第2のUEに(速度センサを通じて得られた)ドローンの速度情報を提供してもよい。ユーザがリモートコントローラから変更を加えると、第1のUEは、ドローン上のスロットルを調節して(例えば、アクチュエータを制御することによって)ドローンの速度を上昇または低下させてもよい。第1および/または第2のUEは、上述の機能性のうちの2つ以上を含むこともできる。例えば、UEは、センサとアクチュエータとを備え、速度センサとアクチュエータとの両方のデータの通信をハンドリングしてもよい。
【0225】
図17は、いくつかの実施形態によるネットワークノード1700を示す。本明細書で使用される場合、ネットワークノードは、通信ネットワークにおいてUEおよび/または他のネットワークノードもしくは機器と直接的または間接的に通信することが可能な、そのように設定された、構成された、かつ/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、アクセスポイント(AP)(例えば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(例えば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)、およびNR NodeB(gNB))を含むが、これらに限定されない。
【0226】
基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または言い換えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリ分けされることがあり、したがって、提供されるカバレッジの量に応じて、フェムト基地局、ピコ基地局、ミクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることがある。基地局は、中継ノード、または中継を制御する中継ドナーノードであってもよい。ネットワークノードはまた、集中デジタルユニット、および/またはリモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがあるリモートラジオユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分を含んでもよい。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されても統合されなくてもよい。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)においてノードと呼ばれることもある。
【0227】
ネットワークノードの他の例は、複数送信ポイント(マルチTRP)5Gアクセスノード、マルチ規格無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)もしくは基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、運用保守(O&M)ノード、運用サポートシステム(OSS)ノード、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、測位ノード(例えば、エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC))、および/またはドライブテスト最小化(MDT:minimization of drive tests)を含む。
【0228】
ネットワークノード1700は、処理回路構成1702、メモリ1704、通信インターフェース1706、および電源1708を含む。ネットワークノード1700は、複数の物理的に別個の構成要素(例えば、NodeB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられてもよく、各構成要素は、独自のそれぞれの構成要素を有してもよい。ネットワークノード1700が複数の別個の構成要素(例えば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備える特定のシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有されてもよい。例えば、単一のRNCが、複数のノードBを制御してもよい。そのようなシナリオでは、一意のノードBとRNCとの各ペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードとみなされてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード1700は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定されてもよい。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製されてもよく(例えば、異なるRATに対して別個のメモリ1704)、いくつかの構成要素は再利用されてもよい(例えば、同じアンテナ1710が異なるRATによって共有されてもよい)。ネットワークノード1700はまた、ネットワークノード1700に統合された、例えばGSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、Zigbee、Z-wave、LoRaWAN、無線周波数識別(RFID)またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術に関する様々な例示される構成要素の複数のセットを含んでもよい。これらの無線技術は、ネットワークノード1700内の同じまたは異なるチップまたはチップのセットおよび他の構成要素に統合されてもよい。
【0229】
処理回路構成1702は、単独で、またはメモリ1704などの他のネットワークノード1700構成要素と併せて、ネットワークノード1700の機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、もしくは他の任意の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうち1つもしくは複数の組合せ、またはハードウェア、ソフトウェア、および/もしくは符号化された論理の組合せを備えてもよい。
【0230】
いくつかの実施形態では、処理回路構成1702は、システムオンチップ(SOC)を含む。いくつかの実施形態では、処理回路構成1702は、無線周波数(RF)トランシーバ回路構成1712、およびベースバンド処理回路構成1714のうちの1つまたは複数を含む。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路構成1712およびベースバンド処理回路構成1714は、別個のチップ(もしくはチップセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあってもよい。代替実施形態では、RFトランシーバ回路構成1712およびベースバンド処理回路構成1714の一部またはすべては、同じチップもしくはチップのセット、ボード、またはユニット上にあってもよい。
【0231】
メモリ1704は、非限定的に、永続ストレージ、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)、またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形式の揮発性もしくは不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/または、処理回路構成1702によって使用され得る情報、データ、および/もしくは命令を記憶する、他の任意の揮発性もしくは不揮発性の非一時的デバイス可読および/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備えてもよい。メモリ1704は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルのうちの1つもしくは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路構成1702によって実行されることが可能であり、ネットワークノード1700によって利用される、他の命令を含む、任意の好適な命令、データ、または情報を記憶してもよい。メモリ1704は、処理回路構成1702によって行われた任意の算出および/または通信インターフェース1706を介して受信された任意のデータを記憶するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、処理回路構成1702およびメモリ1704は統合される。
【0232】
通信インターフェース1706は、ネットワークノード、アクセスネットワーク、および/またはUEの間のシグナリングおよび/またはデータの有線通信または無線通信に使用される。図示されているように、通信インターフェース1706は、例えば有線接続上でネットワークとの間でデータを伝送および受信するためのポート/端子1716を備える。通信インターフェース1706は、アンテナ1710に結合されるか、または特定の実施形態ではアンテナ1710の一部であり得る、無線フロントエンド回路構成1718も含む。無線フロントエンド回路構成1718は、フィルタ1720および増幅器1722を備える。無線フロントエンド回路構成1718は、アンテナ1710および処理回路構成1702に接続されてもよい。無線フロントエンド回路構成は、アンテナ1710と処理回路構成1702との間で通信される信号を調整するように設定されてもよい。無線フロントエンド回路構成1718は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはUEに伝送されることになるデジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路構成1718は、フィルタ1720および/または増幅器1722の組合せを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。次いで、無線信号は、アンテナ1710を介して送信されてもよい。同様に、データを受信するとき、アンテナ1710は無線信号を収集してもよく、次いで、無線信号は、無線フロントエンド回路構成1718によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路構成1702に渡されてもよい。他の実施形態では、通信インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備えてもよい。
【0233】
特定の代替実施形態では、ネットワークノード1700は、別個の無線フロントエンド回路構成1718を含まず、代わりに、処理回路構成1702が無線フロントエンド回路構成を含み、アンテナ1710に接続される。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路構成1712のすべてまたは一部は、通信インターフェース1706の一部である。さらに他の実施形態では、通信インターフェース1706は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つもしくは複数のポートもしくは端子1716、無線フロントエンド回路構成1718、およびRFトランシーバ回路構成1712を含み、通信インターフェース1706は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路構成1714と通信する。
【0234】
アンテナ1710は、無線信号を伝送および/または受信するように設定された1つもしくは複数のアンテナ、またはアンテナアレイを含んでもよい。アンテナ1710は、無線フロントエンド回路構成1718に結合されてもよく、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであってもよい。特定の実施形態では、アンテナ1710は、ネットワークノード1700から分離されており、インターフェースまたはポートを通じてネットワークノード1700に接続可能である。
【0235】
アンテナ1710、通信インターフェース1706、および/または処理回路構成1702は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載される任意の受信動作および/または特定の取得動作を実施するように設定されてもよい。任意の情報、データ、および/または信号が、UE、別のネットワークノード、および/または任意の他のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナ1710、通信インターフェース1706、および/または処理回路構成1702は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載の任意の送信動作を実行するように設定されてもよい。任意の情報、データ、および/または信号が、UE、別のネットワークノード、および/または他のネットワーク機器に送信されてもよい。
【0236】
電源1708は、ネットワークノード1700の様々な構成要素に、それぞれの構成要素に好適な形式で(例えば、それぞれの各構成要素に必要な電圧および電流レベルで)電力を提供する。電源1708は、本明細書に記載の機能性を実行するための電力をネットワークノード1700の構成要素に供給するために、電力管理回路構成をさらに備えるか、または電力管理回路構成に結合されてもよい。例えば、ネットワークノード1700は、電気ケーブルなどの入力回路構成またはインターフェースを介して外部電源(例えば、電力網、電気コンセント)に接続可能であってもよく、それにより、外部電源は電源1708の電力回路構成に電力を供給する。さらなる例として、電源1708は、電力回路構成に接続または統合されたバッテリまたはバッテリパックの形式の電力源を備えてもよい。バッテリは、外部電源が故障した場合に予備電力を提供してもよい。
【0237】
ネットワークノード1700の実施形態は、図17に示された構成要素以外に、本明細書に記載の機能性および/または本明細書に記載の主題をサポートするために必要な任意の機能性のいずれかを含むネットワークノードの機能性の特定の態様を提供するための追加の構成要素を含んでもよい。例えば、ネットワークノード1700は、ネットワークノード1700への情報の入力を可能にするとともにネットワークノード1700からの情報の出力を可能にするユーザインターフェース機器を含んでもよい。これにより、ユーザは、ネットワークノード1700のための診断、保守、修復、および他の管理機能を実行することが可能になり得る。
【0238】
図18は、本明細書に記載の様々な態様による、図15のホスト1516の一実施形態であり得るホスト1800のブロック図である。本明細書で使用される場合、ホスト1800は、スタンドアロンサーバ、ブレードサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバ、仮想マシン、コンテナ、またはサーバファーム内の処理リソースを含む、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの様々な組合せであるか、またはそれらを含んでもよい。ホスト1800は、1つまたは複数のUEに1つまたは複数のサービスを提供してもよい。
【0239】
ホスト1800は、バス1804を介して入出力インターフェース1806、ネットワークインターフェース1808、電源1810、およびメモリ1812に動作可能に結合された、処理回路構成1802を含む。他の構成要素が他の実施形態に含まれてもよい。これらの構成要素の特徴は、図16および図17などの前の図のデバイスに関して説明された特徴と実質的に同様であってよく、そのため、特徴に関する説明はホスト1800の対応する構成要素に一般に適用可能である。
【0240】
メモリ1812は、1つまたは複数のホストアプリケーションプログラム1814を含む1つまたは複数のコンピュータプログラムと、ユーザデータ、例えば、ホスト1800のためにUEによって生成されたデータまたはUEのためにホスト1800によって生成されたデータを含み得るデータ1816とを含んでもよい。ホスト1800の実施形態は、示された構成要素のサブセットのみまたはすべてを利用してもよい。ホストアプリケーションプログラム1814は、コンテナベースのアーキテクチャにおいて実装されてもよく、UEの複数の異なるクラス、タイプ、または実装(例えば、ハンドセット、デスクトップコンピュータ、ウェアラブルディスプレイシステム、ヘッドアップディスプレイシステム)のトランスコーディングを含む、ビデオコーデック(例えば、多用途ビデオコーディング(VVC)、高効率ビデオコーディング(HEVC)、アドバンストビデオコーディング(AVC)、MPEG、VP9)およびオーディオコーデック(例えば、FLAC、アドバンストオーディオコーディング(AAC)、MPEG、G.711)のためのサポートを提供してもよい。ホストアプリケーションプログラム1814はまた、ユーザ認証およびライセンスチェックを提供してもよく、コアネットワーク内またはコアネットワークのエッジ上のデバイスなどの中央ノードに健全性、ルート、およびコンテンツ可用性を周期的に報告してもよい。したがって、ホスト1800は、UEのためのオーバーザトップサービスのための異なるホストを選択および/または指示してもよい。ホストアプリケーションプログラム1814は、HTTPライブストリーミング(HLS)プロトコル、リアルタイムメッセージングプロトコル(RTMP)、リアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP)、HTTP上での動的適応ストリーミング(MPEG-DASH:Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)など、様々なプロトコルをサポートしてもよい。
【0241】
図19は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る仮想化環境1900を図示するブロック図である。本文脈では、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイス、およびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される場合、仮想化は、本明細書に記載の任意のデバイスまたはその構成要素に適用され得、機能性の少なくとも一部が1つまたは複数の仮想構成要素として実装される実装に関する。本明細書に記載の機能のいくつかまたはすべては、ネットワークノード、UE、コアネットワークノード、またはホストとして動作するハードウェアコンピューティングデバイスなどのハードウェアノードのうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境1900において実装される1つまたは複数の仮想マシン(VM)によって実行される、仮想構成要素として実装されてもよい。さらに、仮想ノードが無線コネクティビティを必要としない実施形態(例えば、コアネットワークノードまたはホスト)では、ノードは完全に仮想化されてもよい。
【0242】
アプリケーション1902(代替として、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)は、明細書に開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利点を実装するために仮想化環境Q400内で稼働される。
【0243】
ハードウェア1904は、処理回路構成、ハードウェア処理回路構成によって実行可能なソフトウェアおよび/もしくは命令を記憶するメモリ、ならびに/またはネットワークインターフェース、入出力インターフェースなどの本明細書に記載の他のハードウェアデバイスを含む。ソフトウェアは、1つもしくは複数の仮想化層1906(ハイパーバイザもしくは仮想マシンモニタ(VMM)とも呼ばれる)をインスタンス化し、VM1908aおよびVM1908b(そのうちの1つもしくは複数は一般にVM1908と呼ばれる場合がある)を提供し、かつ/または本明細書に記載のいくつかの実施形態に関連して説明される機能、特徴、および/もしくは利点のいずれかを実行するために、処理回路構成によって実行されてもよい。仮想化層1906は、ネットワークハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームをVM1908に提示してもよい。
【0244】
VM1908は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想ストレージを備え、対応する仮想化層1906によって稼働されてもよい。仮想アプライアンス1902の事例の異なる実施形態が、VM1908のうちの1つまたは複数上で実装されてもよく、実装は異なるやり方で行われてもよい。いくつかの文脈において、ハードウェアの仮想化は、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、データセンタ内に位置し得る業界標準の大容量サーバハードウェア、物理スイッチ、および物理ストレージ、ならびに顧客構内機器上に多くのネットワーク機器タイプを集約するために使用されてもよい。
【0245】
NFVの文脈では、VM1908は、プログラムが物理的な非仮想化マシン上で実行されているかのようにプログラムを稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であってもよい。各VM1908と、そのVMを実行するハードウェア1904の一部とは、その一部というのがそのVM専用のハードウェアであろうと、かつ/またはそのVMによって他のVMと共有されるハードウェアであろうと、別個の仮想ネットワークエレメントを形成する。さらにNFVの文脈では、仮想ネットワーク機能は、ハードウェア1904の上の1つまたは複数のVM1908において稼働する特定のネットワーク機能をハンドリングする役割を担い、アプリケーション1902に対応する。
【0246】
ハードウェア1904は、一般的なまたは特定の構成要素を有するスタンドアロンネットワークノードにおいて実装されてもよい。ハードウェア1904は、仮想化を介していくつかの機能を実装してもよい。代替として、ハードウェア1904は、多くのハードウェアノードが協働し、とりわけ、アプリケーション1902のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション1910を介して管理される、(例えば、データセンタまたはCPEなどにおける)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であってもよい。いくつかの実施形態では、ハードウェア1904は、1つまたは複数のアンテナに結合され得る1つまたは複数の送信機および1つまたは複数の受信機をそれぞれ含む、1つまたは複数の無線ユニットに結合される。無線ユニットは、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介して他のハードウェアノードと直接通信してもよく、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力を有する仮想ノードを提供するために、仮想構成要素との組合せで使用されてもよい。いくつかの実施形態では、いくつかのシグナリングは、ハードウェアノードと無線ユニットとの間の通信のために代替として使用され得る制御システム1912を使用して実現され得る。
【0247】
図20は、いくつかの実施形態による、部分的無線接続上でネットワークノード2004を介してUE2006と通信するホスト2002の通信図を示している。次に、様々な実施形態による、前の段落で説明されたUE(図15のUE1512aおよび/または図16のUE1600など)、ネットワークノード(図15のネットワークノード1510aおよび/または図17のネットワークノード1700など)、ならびにホスト(図15のホスト1516および/または図18のホスト1800など)の例示的な実装形態について、図20を参照して説明する。
【0248】
ホスト1800と同様に、ホスト2002の実施形態は、通信インターフェース、処理回路構成、メモリなどのハードウェアを含む。ホスト2002は、ホスト2002に記憶されるかまたはホスト2002によってアクセス可能であり、処理回路構成によって実行可能である、ソフトウェアも含む。ソフトウェアは、UE2006とホスト2002との間に延在するオーバーザトップ(OTT)接続2050を介して接続するUE2006などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得るホストアプリケーションを含む。リモートユーザにサービスを提供する際、ホストアプリケーションは、OTT接続2050を使用して送信されるユーザデータを提供してもよい。
【0249】
ネットワークノード2004は、ネットワークノード2004がホスト2002およびUE2006と通信することを可能にする、ハードウェアを含む。接続2060は、直接的であるか、または(図15のコアネットワーク1506のような)コアネットワーク、および/もしくは1つもしくは複数のパブリックネットワーク、プライベートネットワーク、もしくはホストネットワークなどの1つまたは複数の他の中間ネットワークを通過してもよい。例えば、中間ネットワークは、バックボーンネットワークまたはインターネットであってもよい。
【0250】
UE2006は、ハードウェアと、UE2006に記憶されるかまたはUE2006によってアクセス可能であり、UEの処理回路構成によって実行可能である、ソフトウェアとを含む。ソフトウェアは、ホスト2002のサポートを受けてUE2006を介して人間または人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る、ウェブブラウザまたはオペレータ固有の「アプリ」などのクライアントアプリケーションを含む。ホスト2002では、実行中のホストアプリケーションは、UE2006およびホスト2002において終端するOTT接続2050を介して、実行中のクライアントアプリケーションと通信してもよい。ユーザにサービスを提供する際、UEのクライアントアプリケーションは、ホストのホストアプリケーションから要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供してもよい。OTT接続2050は、要求データとユーザデータとの両方を転送してもよい。UEのクライアントアプリケーションは、ユーザと対話して、OTT接続2050を通じてクライアントアプリケーションがホストアプリケーションに提供する、ユーザデータを生成してもよい。
【0251】
OTT接続2050は、ホスト2002とUE2006との間の接続を提供するために、ホスト2002とネットワークノード2004との間の接続2060を介しておよびネットワークノード2004とUE2006との間の無線接続2070を介して延在してもよい。OTT接続2050が提供され得る接続2060および無線接続2070は、いかなる中間デバイスおよびこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングについても明示的に言及することなく、ネットワークノード2004を介したホスト2002とUE2006との間の通信を図示するために抽象的に描かれている。
【0252】
OTT接続2050を介してデータを送信する一例として、ステップ2008において、ホスト2002はユーザデータを提供し、この提供は、ホストアプリケーションを実行することによって実施されてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザデータは、UE2006と対話する特定の人間のユーザに関連付けられる。他の実施形態では、ユーザデータはUE2006に関連付けられ、UE2006は、明示的な人間の対話なしにホスト2002とデータを共有する。ステップ2010において、ホスト2002は、UE2006に向けてユーザデータを搬送する送信を始動する。ホスト2002は、UE2006によって送信された要求に応答して送信を始動してもよい。要求は、UE2006との人間の対話によって、またはUE2006上で実行されるクライアントアプリケーションの動作によって引き起こされてもよい。送信は、本開示全体を通して説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード2004を経由してもよい。したがって、ステップ2012において、ネットワークノード2004は、本開示全体を通して説明される実施形態の教示に従って、ホスト2002が始動した送信において搬送されたユーザデータをUE2006に送信する。ステップ2014において、UE2006は、送信において搬送されたユーザデータを受信し、この受信は、ホスト2002によって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたUE2006上で実行されるクライアントアプリケーションによって実施されてもよい。
【0253】
いくつかの例では、UE2006は、ホスト2002にユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータは、ホスト2002から受信されたデータに応じてまたは応答して提供されてもよい。したがって、ステップ2016において、UE2006は、ユーザデータを提供してもよく、この提供は、クライアントアプリケーションを実行することによって実施されてもよい。ユーザデータを提供する際、クライアントアプリケーションは、UE2006の入出力インターフェースを介してユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UE2006は、ステップ2018において、ネットワークノード2004を介してホスト2002に向けたユーザデータの送信を始動する。ステップ2020において、本開示全体を通して説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード2004は、UE2006からユーザデータを受信し、受信されたユーザデータのホスト2002に向けた送信を始動する。ステップ2022において、ホスト2002は、UE2006によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0254】
様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続2070が最後のセグメントを形成するOTT接続2050を使用して、UE2006に提供されるOTTサービスの性能を改善する。
【0255】
例示的なシナリオでは、ホスト2002によって工場ステータス情報が収集および分析されてもよい。別の例として、ホスト2002は、マップを作成する際に使用するために、UEから取得されたオーディオデータおよびビデオデータを処理してもよい。別の例として、ホスト2002は、車両渋滞を制御する(例えば、信号機を制御する)際に支援するために、リアルタイムデータを収集および分析してもよい。別の例として、ホスト2002は、UEによってアップロードされた見張り映像を記憶してもよい。別の例として、ホスト2002は、ホスト2002がUEにブロードキャスト、マルチキャスト、またはユニキャストすることができるビデオ、オーディオ、VR、またはARなどのメディアコンテンツへのアクセスを記憶または制御してもよい。他の例として、ホスト2002は、エネルギー価格設定、発電ニーズのバランスをとるための非タイムクリティカルな電気負荷の遠隔制御、位置サービス、プレゼンテーションサービス(リモートデバイスから収集されたデータからの図の編集など)、またはデータを収集、取得、保存、分析、および/もしくは送信する任意の他の機能のために使用されてもよい。
【0256】
いくつかの例では、1つまたは複数の実施形態が改善されるデータレート、レイテンシ、および他の要因を監視する目的のための測定手順が提供されてもよい。さらに、測定結果の変動に応じて、ホスト2002とUE2006との間のOTT接続2050を再設定するための任意選択的なネットワーク機能性が存在してもよい。測定手順および/またはOTT接続を再設定するためのネットワーク機能性は、ホスト2002および/またはUE2006のソフトウェアおよびハードウェアにおいて実装されてもよい。いくつかの実施形態では、OTT接続2050が通過する他のデバイスにおいてまたは他のデバイスに関連して、センサ(図示せず)が展開されてもよく、センサは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェアが監視された量を計算もしくは推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定手順に関与してもよい。OTT接続2050の再設定は、メッセージフォーマット、再送信設定、優先されるルーティングなどを含んでもよく、再設定は、ネットワークノード2004の動作を直接変更する必要はない。そのような手順および機能性は、当技術分野で知られており、実践されている場合がある。いくつかの実施形態では、測定は、ホスト2002によるスループット、伝搬時間、レイテンシなどの測定を容易にするプロプライエタリなUEシグナリングを伴ってもよい。測定は、伝搬時間、エラーなどを監視している間にソフトウェアがOTT接続2050を使用してメッセージ、具体的には空のまたは「ダミー」メッセージを送信させるという点において実施されてもよい。
【0257】
本明細書に記載のコンピューティングデバイス(例えば、UE、ネットワークノード、ホスト)はハードウェア構成要素の図示された組合せを含み得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せを有するコンピューティングデバイスを含んでもよい。これらのコンピューティングデバイスが、本明細書に開示されるタスク、特徴、機能、および方法を実行するために必要なハードウェアならびに/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備え得ることが理解されるべきである。本明細書に記載の決定、算出、取得または同様の動作は、処理回路構成によって実施されてもよく、処理回路構成は、例えば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報もしくは変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/または、取得された情報もしくは変換された情報に基づいて、また前記処理が決定を行ったことの結果として、1つもしくは複数の動作を実施することによって、情報を処理してもよい。さらに、構成要素は、より大きいボックス内に位置する単一のボックス、または複数のボックス内に入れ子にされた単一のボックスとして示されているが、実際には、コンピューティングデバイスは、図示された単一の構成要素を構成する複数の異なる物理構成要素を含んでもよく、機能性が別個の構成要素間で分割されてもよい。例えば、通信インターフェースは、本明細書に記載の構成要素のいずれかを含むように設定されてもよく、かつ/または、構成要素の機能性は、処理回路構成と通信インターフェースとの間で分割されてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれかの非計算集約的機能は、ソフトウェアまたはファームウェアにおいて実装されてもよく、計算集約的機能は、ハードウェアにおいて実装されてもよい。
【0258】
特定の実施形態では、本明細書に記載の機能性のいくつかまたはすべては、メモリに記憶された命令を実行する処理回路構成によって提供されてもよく、メモリは、特定の実施形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体の形式のコンピュータプログラム製品であってもよい。代替実施形態では、機能性のいくつかまたはすべては、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなく、処理回路構成によって提供されてもよい。これらの特定の実施形態のいずれにおいても、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路構成は、記載された機能性を実施するように設定され得る。そのような機能性によってもたらされる利点は、処理回路構成単独またはコンピューティングデバイスの他の構成要素に限定されず、全体としてコンピューティングデバイスによって、かつ/または一般にエンドユーザおよび無線ネットワークによって享受される。
【0259】
注目すべきことに、当業者には、前述の説明および関連する図面に提示された教示の利点を有する、開示された発明の修正形態および他の実施形態が、思い浮かぶであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、修正形態および他の実施形態が、この開示の範囲内に含まれることが意図されていることを理解されたい。本明細書では特定の用語が使用されている場合があるが、用語は、一般的かつ説明的な意味でしか使用されておらず、限定するためのものではない。
【0260】
本明細書に記載の技法および装置の例示的な実施形態は、以下の列挙された例を含むが、これらに限定されない。
【0261】
グループAの実施形態
A1. 無線通信ネットワーク内での使用のために設定された無線通信デバイスによって実施される方法であって、
ランダムアクセスチャネルオケージョンに関連付けられたランダムアクセス識別子を、システムフレーム内のランダムアクセスチャネルオケージョンの第1のスロットのインデックスの関数として計算することであって、
インデックスの可能な値が80よりも大きい値を含む、または
インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔がランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔とは異なる、ランダムアクセス識別子を計算することと、
ランダムアクセスチャネルオケージョンおよび計算されたランダムアクセス識別子を使用してランダムアクセスメッセージを送信することと
を含む、方法。
A2. インデックスの可能な値が80よりも大きい値を含む、実施形態A1に記載の方法。
A3. インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔が120kHzよりも大きい、実施形態A2に記載の方法。
A4. インデックスの可能な値が0以上640未満の値を含む、実施形態A2またはA3に記載の方法。
A5. 前記計算することが、ランダムアクセス識別子を1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_idとして計算することを含み、s_idが、ランダムアクセスチャネルオケージョンの第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのインデックスであり、t_idが、システムフレーム内のランダムアクセスチャネルオケージョンの第1のスロットのインデックスであり、f_idが、周波数領域におけるランダムアクセスチャネルオケージョンのインデックスであり、ul_carrier_idが、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリアである、実施形態A2からA4のいずれか1つに記載の方法。
A6. インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔が、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔とは異なる、実施形態A1に記載の方法。
A7. インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔が、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔よりも小さい、実施形態A6に記載の方法。
A8. インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔が120kHzである、実施形態A6またはA7に記載の方法。
A9. 前記計算することが、ランダムアクセス識別子を1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_idとして計算することを含み、s_idが、ランダムアクセスチャネルオケージョンの第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのインデックスであり、t_idが、システムフレーム内のランダムアクセスチャネルオケージョンの第1のスロットのインデックスであり、f_idが、周波数領域におけるランダムアクセスチャネルオケージョンのインデックスであり、ul_carrier_idが、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリアである、実施形態A6からA8のいずれか1つに記載の方法。
A10. インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔が、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔よりも小さく、インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、ランダムアクセスチャネルオケージョンを含む第1のスロットが、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔を有する複数のスロットにまたがる、実施形態A5からA9のいずれか1つに記載の方法。
A11. 前記計算することが、ランダムアクセス識別子を、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、ランダムアクセスチャネルオケージョンを含む第1のスロットのインデックスの関数としても計算することを含む、実施形態A10に記載の方法。
A12. 前記計算することが、ランダムアクセス識別子を、第1のスロット内のランダムアクセスチャネルオケージョンのインデックスの関数としても計算することを含む、実施形態A10に記載の方法。
A13. 前記計算することが、ランダムアクセス識別子を、ランダムアクセスメッセージを送信するためのランダムアクセスチャネル設定のインデックスの関数としても計算することを含む、実施形態A10に記載の方法。
A14. 前記計算することが、ランダムアクセス識別子を、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔のインデックスの関数としても計算することを含む、実施形態A10に記載の方法。
A15. ランダムアクセス識別子によって識別され、かつ、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、ランダムアクセスチャネルオケージョンを含む第1のスロットのインデックスを指示するシグナリングに関連付けられた、ランダムアクセス応答について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む、実施形態A10に記載の方法。
A16. ランダムアクセス識別子によって識別され、かつ、第1のスロット内のランダムアクセスチャネルオケージョンのインデックスを指示するシグナリングに関連付けられた、ランダムアクセス応答について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む、実施形態A10に記載の方法。
A17. ランダムアクセス識別子によって識別され、かつ、ランダムアクセスメッセージのランダムアクセスチャネル設定を指示するシグナリングに関連付けられた、ランダムアクセス応答について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む、実施形態A10に記載の方法。
A18. ランダムアクセス識別子によって識別され、かつ、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔のインデックスを指示するシグナリングに関連付けられた、ランダムアクセス応答について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む、実施形態A10に記載の方法。
A19. ランダムアクセスメッセージが、2ステップランダムアクセス手順のMSGA、または4ステップランダムアクセス手順のMSG1である、実施形態A1からA18のいずれか1つに記載の方法。
A20. ランダムアクセスメッセージがランダムアクセスプリアンブルを含む、実施形態A1からA19のいずれか1つに記載の方法。
A21. ランダムアクセスチャネルオケージョンが、無線通信デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するランダムアクセスチャネルである、実施形態A1からA20のいずれか1つに記載の方法。
A22. ランダムアクセス識別子が、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)である、実施形態A1からA21のいずれか1つに記載の方法。
A23. 前記計算することが、ランダムアクセス識別子を、
ランダムアクセスチャネルオケージョンの第1のシンボルのインデックス、
周波数領域におけるランダムアクセスチャネルオケージョンのインデックス、および
ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリア
のうちのいずれか1つまたは複数のうちの少なくとも1つの関数としても計算することを含む、実施形態A1からA22のいずれか1つに記載の方法。
A24. ランダムアクセス識別子によって識別されるランダムアクセス応答についてダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む、実施形態A1からA23のいずれか1つに記載の方法。
A25. ランダムアクセスメッセージを送信した後、ダウンリンク制御チャネル上で、ランダムアクセス識別子によって識別されるランダムアクセス応答を受信することをさらに含む、実施形態A1からA24のいずれか1つに記載の方法。
AA1. 無線通信ネットワーク内での使用のために設定された無線通信デバイスによって実施される方法であって、
無線通信ネットワーク内のセルへのランダムアクセスのために設定された複数のサブキャリア間隔の中から、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いるサブキャリア間隔を選択することと、
選択されたサブキャリア間隔を使用してセルへのランダムアクセスを実施することと
を含む、方法。
AA2. サブキャリア間隔が、セルへのランダムアクセスをトリガしたサービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプに基づいて選択される、実施形態AA1に記載の方法。
AA3. サブキャリア間隔が、セルへのランダムアクセスをトリガしたサービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプの優先度に基づいて選択される、実施形態AA1またはAA2に記載の方法。
AA4. 前記選択することが、
サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプが第1の優先度を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第1のサブキャリア間隔を選択することと、
サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプが第2の優先度を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第2のサブキャリア間隔を選択することと
を含み、
第1の優先度が第2の優先度よりも低く、第1のサブキャリア間隔が第2のサブキャリア間隔よりも小さい、実施形態AA3に記載の方法。
AA5. 前記優先度が、
アプリケーション識別子、
無線通信デバイスのアクセスクラスまたはアクセスカテゴリ、
サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプに関するデータを含む論理チャネルの論理チャネル優先度、
サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプに関するデータを含む論理チャネルが属している論理チャネルグループ識別子、
サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプに使用される無線ベアラの無線ベアラ識別子、および
サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプに使用されるセッションまたはフローのセッション識別子またはフロー識別子
のうちの1つまたは複数に基づく、実施形態AA3またはAA4に記載の方法。
AA6. サブキャリア間隔が、セルへのランダムアクセスをトリガしたサービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプのサービス品質要件に基づいて選択される、実施形態AA1からAA5のいずれか1つに記載の方法。
AA7. 前記選択することが、
サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプが第1のサービス品質要件を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第1のサブキャリア間隔を選択することと、
サービス、アプリケーション、またはトラフィックタイプが第2のサービス品質要件を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第2のサブキャリア間隔を選択することと
を含み、
第1のサービス品質要件が第2のサービス品質要件よりも低く、第1のサブキャリア間隔が第2のサブキャリア間隔よりも小さい、実施形態AA6に記載の方法。
AA8. 第2のサービス品質要件が、第1のサービス品質要件よりも低いレイテンシを必要とする、実施形態AA7に記載の方法。
AA9. サブキャリア間隔が、セルへのランダムアクセスがトリガされる目的に基づいて選択される、実施形態AA1からAA8のいずれか1つに記載の方法。
AA10. 前記選択することが、
無線リソース制御アイドル状態からの初期アクセスの目的のためにセルへのランダムアクセスがトリガされる場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第1のサブキャリア間隔を選択することと、
ハンドオーバまたはビーム障害回復の目的のためにセルへのランダムアクセスがトリガされる場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第2のサブキャリア間隔を選択することと
を含み、
第1のサブキャリア間隔が第2のサブキャリア間隔よりも小さい、実施形態AA9に記載の方法。
AA11. サブキャリア間隔が、無線通信デバイスの能力、無線通信デバイスのアクセスクラス、または無線通信デバイスのアクセスカテゴリに基づいて選択される、実施形態AA1からAA8のいずれか1つに記載の方法。
AA12. サブキャリア間隔が、セルへのランダムアクセスをトリガしたデータの量に基づいて選択される、実施形態AA1からAA11のいずれか1つに記載の方法。
AA13. サブキャリア間隔が、無線通信デバイスに関して測定された信号強度または品質に基づいて選択される、実施形態AA1からAA12のいずれか1つに記載の方法。
AA14. 前記選択することが、
無線通信デバイスが第1の信号強度または品質を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第1のサブキャリア間隔を選択することと、
無線通信デバイスが第2の信号強度または品質を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第2のサブキャリア間隔を選択すること
を含み、
第1の信号強度または品質が第2の信号強度または品質よりも低く、第1のサブキャリア間隔が第2のサブキャリア間隔よりも小さい、実施形態AA13に記載の方法。
AA15. サブキャリア間隔が、無線通信デバイスの位置に基づいて選択される、実施形態AA1からAA14のいずれか1つに記載の方法。
AA16. 前記選択することが、
無線通信デバイスが第1の位置を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第1のサブキャリア間隔を選択することと、
無線通信デバイスが第2の位置を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第2のサブキャリア間隔を選択すること
を含み、
第1の位置が、無線通信デバイスのサービング無線ネットワークノードから第2の位置よりも遠く、第1のサブキャリア間隔が第2のサブキャリア間隔よりも小さい、実施形態AA15に記載の方法。
AA17. サブキャリア間隔が、無線通信デバイスのバッテリ残存寿命に基づいて選択される、実施形態AA1からAA16のいずれか1つに記載の方法。
AA18. 前記選択することが、
無線通信デバイスが第1のバッテリ残存寿命を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第1のサブキャリア間隔を選択することと、
無線通信デバイスが第2のバッテリ残存寿命を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第2のサブキャリア間隔を選択することと
を含み、
第1のバッテリ残存寿命は第2のバッテリ残存寿命よりも短く、第1のサブキャリア間隔は第2のサブキャリア間隔よりも小さい、実施形態AA17に記載の方法。
AA19. サブキャリア間隔が、無線通信デバイスの電力クラスおよび/または無線通信デバイスの送信電力に基づいて選択される、実施形態AA1からAA18のいずれか1つに記載の方法。
AA20. 前記選択することが、
無線通信デバイスが第1の電力クラスまたは第1の送信電力を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第1のサブキャリア間隔を選択することと、
無線通信デバイスが第2の電力クラスまたは第2の送信電力を有する場合、セルへのランダムアクセスを実施する際に用いる第2のサブキャリア間隔を選択することと
を含み、
第1の電力クラスが第2の電力クラスよりも低く、かつ/または、第1の送信電力が第2の送信電力よりも低く、
第1のサブキャリア間隔が第2のサブキャリア間隔よりも小さい、実施形態AA19に記載の方法。
AA21. 前記実施することが、選択されたサブキャリア間隔を使用してセルへの少なくとも1つのランダムアクセス送信を実施することを含む、実施形態AA1からAA20のいずれか1つに記載の方法。
AA22. 選択されたサブキャリア間隔を使用してセルへの少なくとも1つのランダムアクセス送信を実施することの後に、異なるサブキャリア間隔を使用してセルへの少なくとも1つの他のランダムアクセス送信を実施することをさらに含む、実施形態AA21に記載の方法。
AA23. 少なくとも1つのランダムアクセス送信が、特定のランダムアクセスメッセージの送信を含み、少なくとも1つの他のランダムアクセス送信が、同じランダムアクセスメッセージの再送信を含む、実施形態AA22に記載の方法。
AA24. 少なくとも1つのランダムアクセス送信が、特定のランダムアクセスメッセージの送信を含み、少なくとも1つの他のランダムアクセス送信が、同じランダムアクセス手順における異なるランダムアクセスメッセージの送信を含む、実施形態AA22に記載の方法。
AA25. 無線通信ネットワーク内のネットワークノードから設定またはシグナリングを受信することをさらに含み、設定またはシグナリングが、無線通信デバイスがセルへのランダムアクセスを実施するために選択するべきサブキャリア間隔を設定する、実施形態AA1からAA24のいずれか1つに記載の方法。
AAA1. 無線通信ネットワーク内での使用のために設定された無線通信デバイスによって実施される方法であって、
無線通信ネットワーク内のネットワークノードから設定またはシグナリングを受信することであって、設定またはシグナリングが、無線通信デバイスがセルへのランダムアクセスを実施するために使用するべきサブキャリア間隔を設定する、設定またはシグナリングを受信することと、
設定されたサブキャリア間隔を使用してセルへのランダムアクセスを実施することと
を含む、方法。
AA. ユーザデータを提供することと、
基地局への送信を介してホストコンピュータにユーザデータをフォワーディングすることと
をさらに含む、実施形態A1からAAA1のいずれか1つに記載の方法。
【0262】
グループBの実施形態
BB1. 無線通信ネットワーク内での使用のために設定されたネットワークノードによって実施される方法であって、
ランダムアクセスチャネルオケージョンおよびランダムアクセス識別子を使用して無線通信デバイスによって送信されたランダムアクセスメッセージを受信することと、
ランダムアクセスメッセージに応答して、ダウンリンク制御チャネル上で、ランダムアクセス識別子によって識別されるランダムアクセス応答を送信することと、
ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、ランダムアクセスチャネルオケージョンを含む第1のスロットのインデックス、
第1のスロット内のランダムアクセスチャネルオケージョンのインデックス、
ランダムアクセスメッセージのランダムアクセスチャネル設定、または
ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔のインデックス
を指示するシグナリングを送信することと
を含む、方法。
BB2. ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔が、ランダムアクセス識別子を決定するために使用されるサブキャリア間隔とは異なる、実施形態BB1に記載の方法。
BB3. ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔が、ランダムアクセス識別子を決定するために使用されるサブキャリア間隔よりも大きい、実施形態BB2に記載の方法。
BB4. ランダムアクセス識別子を決定するために使用されるサブキャリア間隔が120kHzであり、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔が120kHzよりも大きい、実施形態BB1からBB3のいずれか1つに記載の方法。
BB5. ランダムアクセスメッセージが、2ステップランダムアクセス手順のMSGA、または4ステップランダムアクセス手順のMSG1である、実施形態BB1からBB5のいずれか1つに記載の方法。
BB6. ランダムアクセスメッセージがランダムアクセスプリアンブルを含む、実施形態BB1からBB5のいずれか1つに記載の方法。
BB7. ランダムアクセスチャネルオケージョンが、無線通信デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するランダムアクセスチャネルである、実施形態BB1からBB6のいずれか1つに記載の方法。
BB8. ランダムアクセス識別子が、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)である、実施形態BB1からBB7のいずれか1つに記載の方法。
BB9. ランダムアクセス識別子が、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔とは異なるサブキャリア間隔を使用して決定される、システムフレーム内のランダムアクセスチャネルオケージョンの第1のスロットのインデックスの関数である、実施形態BB1からBB8のいずれか1つに記載の方法。
BB10. ランダムアクセス識別子が、
ランダムアクセスチャネルオケージョンの第1のシンボルのインデックス、
周波数領域におけるランダムアクセスチャネルオケージョンのインデックス、および
ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリア
のうちのいずれか1つまたは複数のうちの少なくとも1つの関数でもある、実施形態BB9に記載の方法。
BB11. ランダムアクセス識別子が、1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_idに等しく、s_idが、ランダムアクセスチャネルオケージョンの第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのインデックスであり、t_idが、システムフレーム内のランダムアクセスチャネルオケージョンの第1のスロットのインデックスであり、t_idが、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔とは異なるサブキャリア間隔を使用して決定され、f_idが、周波数領域におけるランダムアクセスチャネルオケージョンのインデックスであり、ul_carrier_idが、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリアである、実施形態BB1からBB10のいずれか1つに記載の方法。
BB12. インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔が、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔よりも小さく、インデックスを決定するために使用されるサブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、ランダムアクセスチャネルオケージョンを含む第1のスロットが、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔を有する複数のスロットにまたがる、実施形態BB1からBB11のいずれか1つに記載の方法。
BB13. シグナリングが、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、ランダムアクセスチャネルオケージョンを含む第1のスロットのインデックスを指示する、実施形態BB1からBB12のいずれか1つに記載の方法。
BB14. シグナリングが、第1のスロット内のランダムアクセスチャネルオケージョンのインデックスを指示する、実施形態BB1からBB12のいずれか1つに記載の方法。
BB15. シグナリングが、ランダムアクセスメッセージのランダムアクセスチャネル設定を指示する、実施形態BB1からBB12のいずれか1つに記載の方法。
BB16. シグナリングが、ランダムアクセスチャネルオケージョンのサブキャリア間隔のインデックスを指示する、実施形態BB1からBB12のいずれか1つに記載の方法。
BBB1. 無線通信ネットワーク内での使用のために設定されたネットワークノードによって実施される方法であって、
無線通信デバイスがセルへのランダムアクセスを実施するために選択もしくは使用するべきサブキャリア間隔を設定する設定またはシグナリングを、無線通信デバイスに送信することを含む、方法。
BB. ユーザデータを取得することと、
ユーザデータをホストコンピュータまたは無線通信デバイスにフォワーディングすることと
をさらに含む、実施形態BB1からBBB1のいずれか1つに記載の方法。
【0263】
グループCの実施形態
C1. グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された、無線通信デバイス。
C2. グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された処理回路構成を備える、無線通信デバイス。
C3. 通信回路構成と、
グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された処理回路構成と
を備える、無線通信デバイス。
C4. 無線通信デバイスであって、
グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された処理回路構成と、
無線通信デバイスに電力を供給するように設定された電力供給回路構成と
を備える、無線通信デバイス。
C5. 処理回路構成とメモリとを備える無線通信デバイスであって、メモリが、処理回路構成によって実行可能な命令を含み、無線通信デバイスが、その命令によって、グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された、無線通信デバイス。
C6. ユーザ機器(UE)であって、
無線信号を伝送および受信するように設定されたアンテナと、
アンテナおよび処理回路構成に接続され、アンテナと処理回路構成との間で通信される信号を調整するように設定された、無線フロントエンド回路構成と、
グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された処理回路構成と、
処理回路構成に接続され、UEへの情報の入力が処理回路構成によって処理されることを可能にするように設定された、入力インターフェースと、
処理回路構成に接続され、処理回路構成によって処理されたUEからの情報を出力するように設定された、出力インターフェースと、
処理回路構成に接続され、UEに電力を供給するように設定された、バッテリと
を備える、ユーザ機器(UE)。
C7. 無線通信デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、無線通信デバイスに、グループAの実施形態のいずれかのステップを実施させる命令を含む、コンピュータプログラム。
C8. 実施形態C7に記載のコンピュータプログラムを含むキャリアであって、電子信号、光学信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、キャリア。
C9. グループBの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された、ネットワークノード。
C10. グループBの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された処理回路構成を備える、ネットワークノード。
C11. 通信回路構成と、
グループBの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された処理回路構成と
を備える、ネットワークノード。
C12. ネットワークノードであって、
グループBの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された処理回路構成と、
ネットワークノードに電力を供給するように設定された電力供給回路構成と
を備える、ネットワークノード。
C13. 処理回路構成とメモリとを備えるネットワークノードであって、メモリが、処理回路構成によって実行可能な命令を含み、ネットワークノードが、その命令によって、グループBの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された、ネットワークノード。
C14. 無線ネットワークノードが基地局である、実施形態C9からC13のいずれか1つに記載の方法。
C15. ネットワークノードの少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、ネットワークノードにグループBの実施形態のいずれかのステップを実施させる命令を含む、コンピュータプログラム。
C16. ネットワークノードが基地局である、実施形態C14に記載のコンピュータプログラム。
C17. 実施形態C15からC16のいずれか1つに記載のコンピュータプログラムを含むキャリアであって、電子信号、光学信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうち1つである、キャリア。
【0264】
グループDの実施形態
D1. ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、
ユーザデータを提供するように設定された処理回路構成と、
ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースと
を備え、
セルラネットワークが、無線インターフェースと処理回路構成とを有する基地局を備え、基地局の処理回路構成が、グループBの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
D2. 基地局をさらに含む、実施形態D1に記載の通信システム。
D3. UEをさらに含み、UEが基地局と通信するように設定された、実施形態D1またはD2に記載の通信システム。
D4. ホストコンピュータの処理回路構成が、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定され、
UEが、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路構成を備える、実施形態D1からD3のいずれか1つに記載の通信システム。
D5. ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、
ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することであって、基地局が、グループBの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施する、送信を始動することと
を含む、方法。
D6. 基地局においてユーザデータを送信することをさらに含む、実施形態D5に記載の方法。
D7. ユーザデータが、ホストコンピュータにおいて、ホストアプリケーションを実行することによって提供され、方法が、UEにおいて、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行することをさらに含む、実施形態D5またはD6に記載の方法。
D8. 基地局と通信するように設定されたユーザ機器(UE)であって、実施形態D5からD7のいずれかを実施するように設定された、無線インターフェースと処理回路構成とを備える、ユーザ機器(UE)。
D9. ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、
ユーザデータを提供するように設定された処理回路構成と、
ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースと
を備え、
UEが無線インターフェースと処理回路構成とを備え、UEの構成要素が、グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
D10. セルラネットワークが、UEと通信するように設定された基地局をさらに含む、実施形態D9に記載の通信システム。
D11. ホストコンピュータの処理回路構成が、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定され、
UEの処理回路構成が、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように設定された、実施形態D9またはD10に記載の通信システム。
D12. ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、
ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することであって、UEが、グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施する、送信を始動することと
を含む、方法。
D13. UEにおいて、基地局からユーザデータを受信することをさらに含む、実施形態D12に記載の方法。
D14. ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、
ユーザ機器(UE)から基地局への送信から生じるユーザデータを受信するように設定された、通信インターフェースを備え、
UEが無線インターフェースと処理回路構成とを備え、UEの処理回路構成が、グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
D15. UEをさらに含む、実施形態D14に記載の通信システム。
D16. 基地局をさらに含み、基地局が、UEと通信するように設定された無線インターフェースと、UEから基地局への送信によって搬送されるユーザデータをホストコンピュータにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備える、実施形態D14またはD15に記載の通信システム。
D17. ホストコンピュータの処理回路構成が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、
UEの処理回路構成が、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによってユーザデータを提供するように設定された、実施形態D14からD16のいずれか1つに記載の通信システム。
D18. ホストコンピュータの処理回路構成が、ホストアプリケーションを実行し、それによって要求データを提供するように設定され、
UEの処理回路構成が、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによって、要求データに応答してユーザデータを提供するように設定された、実施形態D14からD17のいずれか1つに記載の通信システム。
D19. ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、
ホストコンピュータにおいて、UEから基地局に送信されたユーザデータを受信することであって、UEが、グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施する、ユーザデータを受信することを含む、方法。
D20. UEにおいて、基地局にユーザデータを提供することをさらに含む、実施形態D19に記載の方法。
D21. UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それによって送信されるべきユーザデータを提供することと、
ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することと
をさらに含む、実施形態D19またはD20に記載の方法。
D22. UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、
UEにおいて、クライアントアプリケーションへの入力データを受信することであって、入力データが、クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することによってホストコンピュータにおいて提供される、入力データを受信することと
をさらに含み、
送信されるべきユーザデータが、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供される、実施形態D19からD21のいずれか1つに記載の方法。
D23. ユーザ機器(UE)から基地局への送信から生じたユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備えるホストコンピュータを含む通信システムであって、基地局が無線インターフェースと処理回路構成とを備え、基地局の処理回路構成が、グループBの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
D24. 基地局をさらに含む、実施形態D23に記載の通信システム。
D25. UEをさらに含み、UEが基地局と通信するように設定された、実施形態D23またはD24に記載の通信システム。
D26. ホストコンピュータの処理回路構成が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、
UEが、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによって、ホストコンピュータによって受信されるべきユーザデータを提供するように設定された、実施形態D23からD25のいずれか1つに記載の通信システム。
D27. ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、
ホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から生じたユーザデータを受信することであって、UEが、グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施する、ユーザデータを受信することを含む、方法。
D28. 基地局において、UEからユーザデータを受信することをさらに含む、実施形態D27に記載の方法。
D29. 基地局において、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を始動することをさらに含む、実施形態D27またはD28に記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2024-05-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワーク(10)内での使用のために設定された無線通信デバイス(12)によって実行される方法であって、
ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)に関連付けられたランダムアクセス識別子(20)を、システムフレーム(24)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の第1のスロット(32)のインデックス(30)の関数として計算すること(300)であって、前記インデックス(30)を決定するために使用されるサブキャリア間隔が前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔とは異なる、ランダムアクセス識別子を計算することと、
前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)および計算された前記ランダムアクセス識別子(20)を使用してランダムアクセスメッセージ(16)を送信すること(310)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記インデックス(30)を決定するために使用される前記サブキャリア間隔が、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔よりも小さい、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記インデックス(30)を決定するために使用されるサブキャリア間隔が120kHzである、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記計算することが、前記ランダムアクセス識別子(20)を1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_idとして計算することを含み、s_idが、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのインデックスであり、t_idが、システムフレーム(24)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記第1のスロット(32)の前記インデックスであり、f_idが、周波数領域における前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のインデックスであり、ul_carrier_idが、ランダムアクセスプリアンブル送信に使用されるアップリンクキャリアである、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記インデックス(30)を決定するために使用される前記サブキャリア間隔が、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔よりも小さく、前記インデックス(30)を決定するために使用される前記サブキャリア間隔を有する複数のスロットのうち、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)を含む前記第1のスロット(32)が、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔を有する複数のスロット(36)にまたがる、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記計算することが、前記ランダムアクセス識別子(20)を、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔を有する前記複数のスロット(36)のうち、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)を含む前記第1のスロット(34)のインデックスの関数としても計算することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記計算することが、前記ランダムアクセス識別子(20)を、
前記第1のスロット(32)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のインデックス、
前記ランダムアクセスメッセージ(16)を送信するためのランダムアクセスチャネル設定のインデックス、または
前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔のインデックス
の関数としても計算することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ランダムアクセス識別子(20)によって識別され、かつ、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔を有する前記複数のスロット(36)のうち、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)を含む前記第1のスロット(34)のインデックスを指示するシグナリングに関連付けられた、ランダムアクセス応答(22)について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記ランダムアクセス識別子(20)によって識別され、かつ、
前記第1のスロット(34)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のインデックス、
前記ランダムアクセスメッセージ(16)のランダムアクセスチャネル設定、または
前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔のインデックス
を指示するシグナリングに関連付けられた、ランダムアクセス応答(22)について、ダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記ランダムアクセス識別子(20)が、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)である、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記ランダムアクセス識別子(20)によって識別されるランダムアクセス応答(22)についてダウンリンク制御チャネルを監視することをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記ランダムアクセスメッセージ(16)を送信した後、ダウンリンク制御チャネル上で、前記ランダムアクセス識別子(20)によって識別されるランダムアクセス応答(22)を受信することをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項13】
無線通信ネットワーク(10)内での使用のために設定されたネットワークノード(14)によって実行される方法であって、
ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)およびランダムアクセス識別子(20)を使用して無線通信デバイス(12)によって送信されたランダムアクセスメッセージ(16)を受信すること(500)と、
前記ランダムアクセスメッセージ(16)に応答して、ダウンリンク制御チャネル上で、前記ランダムアクセス識別子(20)によって識別されるランダムアクセス応答(22)を送信すること(510)であって、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔が、前記ランダムアクセス識別子(20)を決定するために使用されるサブキャリア間隔とは異なる、ランダムアクセス応答を送信することと
を含む、方法。
【請求項14】
前記ランダムアクセス識別子(20)を決定するために使用される前記サブキャリア間隔が120kHzであり、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の前記サブキャリア間隔が120kHzよりも大きい、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔を有する複数のスロット(36)のうち、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)を含む第1のスロット(34)のインデックス、
システムフレーム(24)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の第1のスロット(32)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のインデックス、
前記ランダムアクセスメッセージ(16)のランダムアクセスチャネル設定、または
前記ランダムアクセスチャネルオケージョン18の前記サブキャリア間隔のインデックス
を指示するシグナリングを送信することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
無線通信デバイス(12)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、前記無線通信デバイス(12)に請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項17】
ネットワークノード(14)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、前記ネットワークノード(14)に請求項13から15のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項18】
請求項16または17に記載のコンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
無線通信ネットワーク(10)内での使用のために設定された無線通信デバイス(12)であって、
通信回路構成(720)と、
処理回路構成(710)であって、
ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)に関連付けられたランダムアクセス識別子(20)を、システムフレーム(24)内の前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)の第1のスロット(32)のインデックスの関数として計算することであって、前記インデックス(30)を決定するために使用されるサブキャリア間隔が前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔とは異なる、ランダムアクセス識別子を計算することと、
前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)および計算された前記ランダムアクセス識別子(20)を使用して、ランダムアクセスメッセージ(16)を送信することと
を行うように設定された、処理回路構成(710)と
を備える、無線通信デバイス(12)。
【請求項20】
前記処理回路構成(710)が、請求項2から12のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された、請求項19に記載の無線通信デバイス(12)。
【請求項21】
無線通信ネットワーク(10)内での使用のために設定されたネットワークノード(14)であって、
通信回路構成(820)と、
処理回路構成(810)であって、
ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)およびランダムアクセス識別子(20)を使用して無線通信デバイス(12)によって送信されたランダムアクセスメッセージ(16)を受信することと、
前記ランダムアクセスメッセージ(16)に応答して、ダウンリンク制御チャネル上で、前記ランダムアクセス識別子(20)によって識別されるランダムアクセス応答(22)を送信することであって、前記ランダムアクセスチャネルオケージョン(18)のサブキャリア間隔が、前記ランダムアクセス識別子(20)を決定するために使用されるサブキャリア間隔とは異なる、ランダムアクセス応答を送信することと
を行うように設定された、処理回路構成(810)と
を備える、ネットワークノード(14)。
【請求項22】
前記処理回路構成(810)が、請求項14または15に記載の方法を実行するように設定された、請求項21に記載のネットワークノード(14)。
【国際調査報告】