(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】GNSSジャマーを検出するためのシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
G01S 19/21 20100101AFI20240723BHJP
H04K 3/00 20060101ALN20240723BHJP
【FI】
G01S19/21
H04K3/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500102
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(85)【翻訳文提出日】2024-03-04
(86)【国際出願番号】 IL2022050669
(87)【国際公開番号】W WO2023281489
(87)【国際公開日】2023-01-12
(32)【優先日】2021-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】509338673
【氏名又は名称】イスラエル アエロスペース インダストリーズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シモン イチャック
(72)【発明者】
【氏名】インディク ヤコフ
【テーマコード(参考)】
5J062
【Fターム(参考)】
5J062AA08
5J062BB01
5J062BB02
5J062BB03
5J062CC07
5J062CC14
5J062FF01
5J062FF04
5J062HH05
(57)【要約】
物体の安全な動きを容易にするシステム、コンピュータプログラム製品、及び方法であって、複数の移動物体を含む少なくとも1つのネットワーク化されたフリートに、ジャマーを検出するように構成されたハードウェアプロセッサを含むGNSSジャマー検出機能を提供することを含み、少なくとも1つの物体が、GNSS機能及びハードウェアプロセッサを搭載しており、少なくとも1つのGNSSジャマー位置を示す情報が、複数の移動物体間で共有される、システム、コンピュータプログラム製品、及び方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体の安全な動きを容易にする方法であって、複数の移動物体を含む少なくとも1つのネットワーク化されたフリートに、ジャマーを検出するように構成されたハードウェアプロセッサを含むGNSSジャマー検出機能を提供することを含み、少なくとも1つの物体が、GNSS機能及びハードウェアプロセッサを搭載しており、少なくとも1つのGNSSジャマー位置を示す情報が、前記複数の移動物体間で共有される、方法。
【請求項2】
前記GNSSジャマー検出機能が、GNSSジャマーの位置を識別するための機能を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の移動物体が、各々、衛星航法システムを使用し、前記ハードウェアプロセッサが、ジャミング位置のテーブルを維持するように構成されており、前記ジャミング位置の各々が、可能性のあるGNSSジャマー位置を示し、前記テーブルの少なくとも一部分が、前記複数の移動物体間で共有される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
GNSSジャマー位置出力生成器もまた備え、前記GNSSジャマー位置出力生成器は、前記移動物体が移動しているエリアの表示を生成及び提示するように構成されたハードウェアプロセッサを含み、前記エリアでは、様々なレベルのジャミング強度が区別されて提示される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記様々なレベルのジャミング強度が色分けされている、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ハードウェアプロセッサは、第1のレベルのジャミング強度が検出された地理的位置をつなげて第1の様態で提示される第1の多角形を作り、かつまた、少なくとも第2のレベルのジャミング強度が検出された地理的位置をつなげて第2の様態で提示される少なくとも1つの第2の多角形を作るように構成されている、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記移動物体が、航空機、ドローン、自動車又は他の地上車両、及び海洋船舶の群のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ハードウェアプロセッサは、特定の基準が満たされる場合、前記ジャミング位置のテーブル中の特定の物体位置がGNSSジャマー位置である(例えば、前記ジャミングが発信されている方向が、以前に知られているGNSSジャマー位置である)と判定するように構成されている、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
GNSSジャマー位置であると判定されている少なくとも1つの物体位置は、前記複数の移動物体間で共有され、GNSSジャマー位置であると判定されていない少なくとも1つの物体位置は、前記複数の移動物体間で共有されない、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1の様態で提示される前記第1の多角形は、第1の色を有し、前記エリアのマップ上に重ね合わされる第1の半透明着色領域として提示され、第2の様態で提示される前記第2の多角形は、前記第1の色とは異なる第2の色を有し、前記エリアの前記マップ上に重ね合わされる第2の半透明着色領域として提示される、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
無線通信が前記複数の移動物体間に提供され、それによって移動物体のネットワーク化されたフリートがもたらされる、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
GNSSジャマーの位置を識別するための前記機能は、GNSSデータを処理するが、GNSSジャマーの位置を識別するために信頼できないことが事前に知られているGNSSデータは、処理されるのではなくフィルタ除去される、請求項2に記載の方法。
【請求項13】
信頼できないことが事前に知られている前記GNSSデータは、航空機が極端な操縦に従事している時間に関するGNSSデータを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記衛星航法システムがGNSSを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項15】
物体の安全な動きを容易にするシステムであって、少なくとも1つの物体が、GNSS機能及びハードウェアプロセッサを搭載しており、前記システムが、
複数の移動物体を含む少なくとも1つのネットワーク化されたフリートとデータ通信するハードウェアプロセッサ上に常駐するGNSSジャマー検出機能であって、前記複数の移動物体間で共有するための少なくとも1つのGNSSジャマー位置を示す情報を生成するように構成されている、GNSSジャマー検出機能を備える、システム。
【請求項16】
中に組み入れられたコンピュータ可読プログラムコードを有する非一時的有形コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ可読プログラムコードは、物体の安全な動きを容易にする方法を実施するために実行されるように適合されており、前記方法は、複数の移動物体を含む少なくとも1つのネットワーク化されたフリートに、ジャマーを検出するように構成されたハードウェアプロセッサを含むGNSSジャマー検出機能を提供することを含み、少なくとも1つの物体が、GNSS機能及びハードウェアプロセッサを搭載しており、少なくとも1つのGNSSジャマー位置を示す情報が、前記複数の移動物体間で共有される、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
「System,method and computer program product for detection of GNSS jammers」と題され、2021年7月7日に出願されたイスラエル特許出願第284739号から優先権が主張され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、概して移動車両に関し、より具体的には、移動車両の動きを制御することに関する。
【背景技術】
【0003】
GNSSつまり全地球航法衛星システムは、典型的には世界中で、移動物体に地理空間測位機能を与える全ての衛星航法システムを含む。GNSSシステムは、例えば、米国の全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)、GLONASS、Galileo、及びBeidouを含む。例えば、GPSは、6つの異なる軌道面において約30個の地球軌道衛星を有する。
【0004】
違法なGNSSジャマーデバイスの使用は、民間航空飛行の安全性に深刻な影響を及ぼす可能性がある。ドローンに影響を与えるためにジャマーを使用することは、Amazonなどの主要キャリアによる配送サービスに深刻なダメージを与える可能性がある。例えば、法執行機関から逃れようとする車両によって使用されるジャマーは、深刻な交通渋滞を引き起こす可能性がある。
【0005】
ほとんどの市販のドローンは、GPS機能を有する。
【0006】
GNSSジャミング問題は、以下で説明されている。
エラー!参照ハイパーリンクは無効です。
【0007】
GNSSジャマー(単一周波数及び/又はデュアル周波数)は、様々な国において違法であるにもかかわらず、オンラインで販売されている。消費者グレードの衛星ナビゲーション受信機に対するGNSSジャマーの影響は、以下で説明されている。
エラー!参照ハイパーリンクは無効です。
【0008】
GNSS受信機に追加され得るプロシージャを含む、ジャマーを発見及び無効化するための方法は、以下で説明されている。エラー!参照ハイパーリンクは無効です。
【0009】
ジャミング検出並びに干渉検出及び軽減は、以下で説明されている。エラー!参照ハイパーリンクは無効です。
【0010】
GNSS受信機に追加され得るプロシージャを含む、車載GNSSジャマーの検出は、以下で説明されている。
エラー!参照ハイパーリンクは無効です。
【0011】
本明細書において言及した全ての公開文献及び特許文献、並びにそれらにおいて直接的又は間接的に引用された公開文献及び特許文献の開示は、対象の放棄(disclaimer)又は放棄(disavowal)を除いて、参照により本明細書に組み込まれる。組み込まれた資料が本明細書における明示的な開示と矛盾する場合、本明細書における明示的な開示が特定の実施形態について説明するのに対して、組み込まれた資料は他の実施形態について説明すると解釈される。組み込まれた資料内の定義は、問題となる用語の1つの可能な定義とみなされ得る。
【発明の概要】
【0012】
特定の実施形態の概要
特定の実施形態は、GNSSジャマーの検出を提供するシステムの提供を図るものである。典型的には、各車両、例えば、航空機又はドローンなどは、それ自体の経験から導出されたそれ自体のデータに基づいて、ジャマーが存在すると思われる場所を検出する。経験/データは、本明細書で説明されるテーブルの全て又は任意のサブセット、及び/又は車両が動作している領域の任意のマップを含み得、それは、典型的には、存在すると考えられる任意のジャマーの推定位置を示し、かつ/又は様々な領域における推定ジャマー強度を示す。例えば、所与のマップは、高いアラート(ジャマーが存在する高い確率)を示す第1の領域と、ジャマーについての中程度のアラートを示す第2の領域と、ジャマーが存在する確率が現在低いオールクリア領域とを含み得る。
【0013】
特定の実施形態は、GNSSジャマーのフリートレベル検出を提供するシステムの提供を図るものである。典型的には、複数の車両の「群衆知」が組み合わされて、単一のフリートメンバー、例えば航空機又はドローンが単独で行うことができるよりも良好に、フリートの全てのメンバーの利益のためにジャマーを検出する。典型的に、各フリートメンバーは、それ自体のデータ及び他のフリートメンバーの経験/データを使用して、ジャマーが存在すると思われる場所に関する情報に寄与する。特定の実施形態によれば、フリートメンバー間で共有される情報/経験/データは、本明細書で説明される任意のテーブル及び/又はフリートが動作している領域の任意のマップを含み、これは、典型的には、存在すると考えられる任意のジャマーの推定位置を示し、かつ/又は様々な領域における推定ジャマー強度を示す。例えば、所与のマップは、北東に高いアラート(ジャマーが存在する高い確率)を示す赤色領域と、南にジャマーについての中程度のアラートを示す黄色領域と、(例えば)北西にジャマーが存在する確率が現在低いオールクリア又は緑色領域とを含み得る。
【0014】
特定の実施形態は、限定はしないが、非自律又は自律自動車及び他の車両、ドローン、船、飛行機など、GNSSを使用する移動物体のフリートが、ジャマーを検出し、それらの位置を識別できるようにする。
【0015】
特定の実施形態は、典型的には、ジャマーの位置を特定するために標準的なGNSS受信機を使用して、ジャマーの位置特定を行う。
【0016】
本発明の特定の実施形態は、典型的には、少なくとも1つのメモリと通信する少なくとも1つのハードウェアプロセッサを備える回路を提供しようとするものであり、かかるメモリに記憶された命令は、本明細書に詳述する機能を提供するためにプロセッサによって実行される。本明細書に記載のあらゆる機能は、必要に応じて、ファームウェア実装又はプロセッサ実装され得る。
【0017】
例えば、動作が少なくとも部分的にソフトウェアで実行される場合、実行される動作に対する本明細書における任意の言及又は記述は、動作全体がサーバAによって実行される実施形態と、動作又はその一部が、オフショア又は「クラウド上」に配備され得る遠隔プロセッサP(又はいくつかの遠隔プロセッサ)によって実行され、次いで、動作の出力が、例えば、好適なコンピュータネットワークを介してサーバAに通信され、使用される、任意のタイプの「アウトソーシング」又は「クラウド」の実施形態との両方を含むことが意図されることを理解されたい。同様に、遠隔プロセッサPは、それ自体で全ての動作を実行することはできず、代わりに、遠隔プロセッサP自体は、更に別のプロセッサP’から動作の一部の出力を受信し、Pに対してオフショア又は「クラウド上」などに展開されてもよい。
【0018】
したがって、本発明は、少なくとも以下の実施形態を含む。
実施形態1.GNSSジャマー検出機能を提供することを含む、物体の安全な動きを容易にするシステム、コンピュータプログラム製品又は方法であって、物体は、GNSS出力を生成するGNSS機能及び/又は少なくともGNSS出力に典型的に応答してジャマーを検出するように構成されたハードウェアプロセッサを搭載し得、少なくとも1つのGNSSジャマー位置を示す情報が発見され得る、システム、コンピュータプログラム製品又は方法。
実施形態2.物体の安全な動きを容易にする方法であって、典型的に、複数の移動物体を含む少なくとも1つのネットワーク化されたフリートに、ジャマーを検出するように構成されたハードウェアプロセッサを含むGNSSジャマー検出機能を提供することを含み、少なくとも1つの物体が、GNSS機能及び/又はハードウェアプロセッサを搭載し得、少なくとも1つのGNSSジャマー位置を示す情報が、例えば複数の移動物体(その全て又は任意のサブセット)間で共有され得る、方法。
実施形態3.GNSSジャマー検出機能が、GNSSジャマーの位置を識別するための機能を含む、実施形態2に記載の方法。
実施形態4.複数の移動物体が、各々、衛星航法システムを使用し、ハードウェアプロセッサがジャミング位置のテーブルを維持するように構成されており、ジャミング位置の各々が、可能性のあるGNSSジャマー位置を示し、テーブルの少なくとも一部分が、複数の移動物体間で共有される、実施形態1~3のいずれかに記載の方法。
実施形態5.GNSSジャマー位置出力生成器もまた備え、GNSSジャマー位置出力生成器は、移動物体が移動しているエリアの表示を生成及び提示するように構成されたハードウェアプロセッサを含み、エリアでは、様々なレベルのジャミング強度が区別されて提示される、実施形態1~4のいずれかに記載の方法。
実施形態6.様々なレベルのジャミング強度が色分けされている、実施形態1~5のいずれかに記載の方法。
実施形態7.ハードウェアプロセッサは、第1のレベルのジャミング強度が検出された地理的位置をつなげて第1の様態で提示される第1の多角形を作り、かつまた、少なくとも第2のレベルのジャミング強度が検出された地理的位置をつなげて第2の様態で提示される少なくとも1つの第2の多角形を作るように構成されている、実施形態1~6のいずれかに記載の方法。
実施形態8.移動物体が、航空機、ドローン、自動車又は他の地上車両、及び海洋船舶の群のうちの少なくとも1つを含む、実施形態1~7のいずれかに記載の方法。
実施形態9.ハードウェアプロセッサは、特定の基準が満たされる場合、ジャミング位置のテーブル中の特定の物体位置がGNSSジャマー位置である(例えば、ジャミングが発信されている方向が、以前に知られているGNSSジャマー位置である)と判定するように構成されている、実施形態1~8のいずれかに記載の方法。
実施形態10.GNSSジャマー位置であると判定されている少なくとも1つの物体位置は、複数の移動物体間で共有され、GNSSジャマー位置であると判定されていない少なくとも1つの物体位置は、複数の移動物体間で共有されない、実施形態1~9のいずれかに記載の方法。
実施形態11.第1の様態で提示される第1の多角形は、第1の色を有し、エリアのマップ上に重ね合わされる第1の半透明着色領域として提示され、第2の様態で提示される第2の多角形は、第1の色とは異なる第2の色を有し、エリアのマップ上に重ね合わされる第2の半透明着色領域として提示される、実施形態1~10のいずれかに記載の方法。
実施形態12.無線通信が複数の移動物体間に提供され、それによって移動物体のネットワーク化されたフリートがもたらされる、実施形態1~11のいずれかに記載の方法。
実施形態13.GNSSジャマーの位置を識別するための機能は、GNSSデータを処理するが、GNSSジャマーの位置を識別するために信頼できないことが事前に知られているGNSSデータは、処理されるのではなくフィルタ除去される、実施形態1~12のいずれかに記載の方法。
実施形態14.信頼できないことが事前に知られているGNSSデータは、航空機が極端な操縦に従事している時間に関するGNSSデータを含む、実施形態1~13のいずれかに記載の方法。
実施形態15.衛星航法システムがGNSSを含む、実施形態1~14のいずれかに記載の方法。
実施形態16.物体の安全な動きを容易にするシステムであって、少なくとも1つの物体が、GNSS機能及びハードウェアプロセッサを搭載しており、システムが、
複数の移動物体を含む少なくとも1つのネットワーク化されたフリートとデータ通信するハードウェアプロセッサ上に常駐するGNSSジャマー検出機能であって、複数の移動物体間で共有するための少なくとも1つのGNSSジャマー位置を示す情報を生成するように構成されている、GNSSジャマー検出機能を備える、システム。
実施形態17.中に組み入れられたコンピュータ可読プログラムコードを有する非一時的有形コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、コンピュータ可読プログラムコードは、物体の安全な動きを容易にする方法を実施するために実行されるように適合されており、方法は、複数の移動物体を含む少なくとも1つのネットワーク化されたフリートに、ジャマーを検出するように構成されたハードウェアプロセッサを含むGNSSジャマー検出機能を提供することを含み、少なくとも1つの物体が、GNSS機能及びハードウェアプロセッサを搭載しており、少なくとも1つのGNSSジャマー位置を示す情報が、複数の移動物体間で共有される、コンピュータプログラム製品。
【0019】
また、信号を除いて、コンピュータプログラムが提供され、コンピュータプログラムは、このプログラムが少なくとも1つのコンピュータ上で動作するときに、本明細書に示され説明される方法のいずれかを実行するためのコンピュータプログラムコード手段と、コンピュータプログラム製品であって、中に組み入れられたコンピュータ可読プログラムコードを有する、典型的には、非一時的コンピュータ使用可能媒体又はコンピュータ可読媒体、例えば、典型的には有形の、非一時的コンピュータ使用可能記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体を含み、コンピュータ可読プログラムコードは、本明細書に示され説明される方法のいずれか又は全てを実施するために実行されるように適合されている、コンピュータプログラム製品と、を含む。本明細書における教示による動作は、所望の目的のために特別に構築された、少なくとも1つのコンピュータによって、又は典型的には、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶された、少なくとも1つのコンピュータプログラムによって所望の目的のために特別に構成された汎用コンピュータによって実行され得る。本明細書において「非一時的」という用語は、一時的な伝播信号又は波長を除外するために使用されるが、それ以外の場合、用途に好適な揮発性又は不揮発性のコンピュータメモリ技術を含む。
【0020】
任意の好適なプロセッサ、ディスプレイ、及び入力手段を使用して、本明細書に示され説明される方法及び装置のいずれかによって使用されるか、又は生成される情報などの情報を処理し、例えばコンピュータ画面又は他のコンピュータ出力デバイス上に表示し、記憶し、かつ受け入れることができ、上記のプロセッサ、ディスプレイ、及び入力手段は、本発明の実施形態の全て又は任意のサブセットによる、コンピュータプログラムを含む。フローチャート内の動作などであるが、それらに限定されない、本明細書に示され説明される本発明の任意の又は全ての機能は、処理のために使用される、汎用であるか、又は特別に構築されたかのいずれかである、少なくとも1つの従来のパーソナルコンピュータプロセッサ、ワークステーション又は他のプログラム可能デバイス又はコンピュータ又は電子コンピューティングデバイス又はプロセッサ;表示用のコンピュータディスプレイ画面、及び/又はプリンタ、及び/又はスピーカ;フラッシュドライブ、光ディスク、CDROM、DVD、BluRay、磁気光ディスク又は他のディスクなど機械可読メモリ;記憶用のRAM、ROM、EPROM、EEPROM、磁気又は光学又は他のカード、及び受け入れ用のキーボード又はマウス、のうちのいずれか1つ以上によって行われ得る。本明細書に図示し、記載するモジュールは、サーバ、データプロセッサ、メモリ/コンピュータ記憶装置、通信インターフェース(無線(例えば、BLE)又は有線(例えば、USB))、メモリ/コンピュータ記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムのうちのいずれか1つ又は組み合わせ又はその複数を含み得る。
【0021】
上記で使用する「プロセス」という用語は、例えば、少なくとも1つのコンピュータ又はプロセッサのレジスタ及び/又はメモリ内で発生し得るか、又は常駐し得る、物理的現象、例えば、電子的現象として表されるデータの任意のタイプの計算又は操作又は変換を含むことが意図される。単数形の名詞の使用は、限定することを意図するものではない。したがって、プロセッサという用語は、分散され得るか、又は遠隔であり得る複数の処理ユニットを含むことが意図され、サーバという用語は、複数のそれぞれのサーバ上で動作する複数の、典型的には相互接続されたモジュールを含むことが意図される、という具合である。
【0022】
上記のデバイスは、任意の従来の有線又は無線デジタル通信手段を介して、例えば、有線若しくはセルラー電話ネットワーク又はインターネットなどコンピュータネットワークを介して通信し得る。
【0023】
本発明の装置は、本発明の特定の実施形態によると、命令のプログラムを含むか、又は別様に記憶する機械可読メモリを含んでもよく、命令は、機械によって実行されると、本明細書に示され説明される本発明の装置、方法、特徴、及び機能の全て又は任意のサブセットを実施する。代替的又は追加的に、本発明の装置は、本発明の特定の実施形態によると、任意の従来のプログラミング言語で記述され得る上記のようなプログラム、及び任意選択的に、本発明の教示に従って任意選択的に構成され得るか、又は起動され得る汎用コンピュータなどが挙げられるが、これに限定されないプログラムを実行するための機械を含み得る。本明細書に組み込まれる教示のいずれも、好適であれば、物理的物体又は物質を表す信号に作用し得る。
【0024】
上で参照された実施形態及び他の実施形態は、次の項で詳述する。
【0025】
本文中又は図面に現れる商標は、その所有者の所有物であり、本発明の実施形態が実施され得る方法の一例を説明したり図示したりするためにのみ本明細書に現れる。
【0026】
特に明記しない限り、「処理」、「計算」、「推定」、「選択」、「順位付け」、「等級付け」、「計算」、「決定」、「生成」、「再評価」、「分類」、「生成」、「製造」、「ステレオマッチング」、「登録」、「検出」、「関連付け」、「重畳」、「取得」、「提供」、「アクセス」、「設定」などの用語は、例えば、計算システムのレジスタ及び/若しくはメモリ内の電子量など物理量として表され得るデータ、並びに/又は計算システムのメモリ、レジスタ若しくは他のかかる情報記憶装置、伝送若しくは表示デバイス内の物理量として同様に表され得る他のデータにオンザフライで提供され得るデータ、又は例えば、好適なデータネットワークなどを介して外部要因に提供され得るデータを操作する、並びに/又は変換する、少なくとも1つのコンピュータ若しくは計算システム、又はプロセッサ若しくは同様の電子計算デバイス若しくは回路のアクション及び/又はプロセスを指す。「コンピュータ」という用語は、非限定的な例として、パーソナルコンピュータ、サーバ、埋め込みコア、計算システム、通信デバイス、プロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)など)及び他の電子コンピューティングデバイスが挙げられる、データ処理能力を有する任意の種類の電子デバイスを包含するように広く解釈されるべきである。コンピュータ、コントローラ、又はプロセッサへのあらゆる言及は、1つ以上のハードウェアデバイス、例えばチップを含むことを意図しており、それらは同じ場所に位置しても、互いに離れていてもよい。任意のコントローラ又はプロセッサは、例えば、本明細書に記載の論理及び機能に従って好適に構成された、少なくとも1つのCPU、DSP、FPGA、又はASICを備え得る。
【0027】
本明細書に記載の任意の特徴又は論理又は機能は、プロセッサ又はコントローラが、簡略化のために具体的に図示されていない場合であっても、記載の特徴又は論理又は機能のように構成されたプロセッサ又はコントローラによって実施され得る。コントローラ又はプロセッサは、例えば、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を使用して、ハードウェアで実装され得るか、又は好適なソフトウェアを実行するマイクロプロセッサ、若しくはハードウェア要素及びソフトウェア要素の組み合わせを備え得る。
【0028】
本発明は、単に明確にするために、特定のプログラミング言語、オペレーティングシステム、ブラウザ、システムバージョン、個々の製品、プロトコルなどに固有の用語の観点から、又はそれらを参照して説明することがある。この用語又はかかる参照は、例として、動作の一般的原理を明確かつ簡潔に伝えることを意図しており、本発明の範囲を特定のプログラミング言語、オペレーティングシステム、ブラウザ、システムバージョン、又は個々の製品若しくはプロトコルのみに限定することを意図していないことが理解されよう。それにもかかわらず、問題のプログラミング言語、オペレーティングシステム、ブラウザ、システムバージョン、又は個々の製品若しくはプロトコルを定義する標準又は他の専門文献の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0029】
本明細書において別々に列挙した要素は、別個の構成要素である必要はなく、代替的に、同一構造であってもよい。要素又は特徴が存在し得るという記述は、(a)要素又は特徴が存在する実施形態、(b)要素又は特徴が存在しない実施形態、及び(c)要素又は特徴が選択可能に存在する、例えば、要素又は特徴の存否をユーザが設定し得る、又は選択し得る実施形態を含むことを意図する。
【0030】
センサなどが挙げられるが、これに限定されない任意の好適な入力デバイスを使用して、本明細書に示され説明される装置及び方法によって受信される情報を生成し得るか、又は別様に提供し得る。任意の好適な出力デバイス又はディスプレイを使用して、本明細書に示され説明される装置及び方法によって生成された情報を表示し得るか、又は出力し得る。任意の好適なプロセッサを用いて、本明細書に記載のように情報を計算若しくは生成若しくはルーティングし得るか、又は別様に操作若しくは処理し得る、かつ/又は本明細書に記載の機能を実行し得る、かつ/又は本明細書に図示若しくは記載する任意のエンジン、インターフェース、若しくは他のシステムを実装し得る。任意の好適なコンピュータ化されたデータ記憶装置、例えばコンピュータメモリを使用して、本明細書に示され説明されるシステムによって受信又は生成される情報を記憶し得る。本明細書に示され説明される機能は、サーバコンピュータと複数のクライアントコンピュータとの間で分割され得る。本明細書に示され説明される、これらの、又は任意の他のコンピュータ化された構成要素は、好適なコンピュータネットワークを介してそれらの間で通信し得る。
【0031】
本明細書に示され説明されるシステムは、例えば、本明細書に記載するようなユーザインターフェースを含んでもよく、かかるユーザインターフェースは、例えば、対話型音声応答インターフェース、自動応答ツール、音声-テキスト転写システム、対話型視覚構成要素を有する自動デジタルインターフェース又は電子インターフェース、ウェブポータル、通信ネットワークを介してサーバからウェブブラウザ又はユーザのデバイスにダウンロードされる他のアプリケーションにウェブページ又は画面としてロードされる視覚インターフェース、フロントエンドインターフェース部分及びそれと相互作用するバックエンド論理を含む自動音声-テキスト変換ツールの全て又は任意のサブセットを含み得る。したがって、本明細書で使用するユーザインターフェース又は「user interface、UI」という用語はまた、例えば、システムディスプレイによってユーザに提示されるデータを制御し、例えばユーザのワークステーション/デバイスを使用してユーザによって入力されたデータを受信し、処理し、かつ/又は本明細書に記載の他のモジュールに提供する、基礎をなす論理を含む。
【図面の簡単な説明】
【0032】
例示的な実施形態が様々な図面に図示されている。具体的には、
【
図1a】1bと合わせて、特定の実施形態によるジャマー位置検出方法であって、例えば図示されるような任意の好適な順序で、本明細書に示され説明される動作10、20、...の全て又は任意のサブセットを含み得る、ジャマー位置検出方法の簡略化されたフローチャート図である。
【
図1b】1aと合わせて、特定の実施形態によるジャマー位置検出方法であって、例えば図示されるような任意の好適な順序で、本明細書に示され説明される動作10、20、...の全て又は任意のサブセットを含み得る、ジャマー位置検出方法の簡略化されたフローチャート図である。
【
図2A】特定の実施形態によるジャマー検出システムのための例示的なアーキテクチャであって、図示された機能の全て又は任意のサブセット、図示された入力の全て又は任意のサブセット、及び図示された出力の全て又は任意のサブセットが提供され得る、例示的なアーキテクチャの簡略化されたブロック図である。このアーキテクチャは、典型的には反復的に、例えば連続的に、又は周期的に、例えば毎秒1回、任意の好適なジャマー位置検出方法、例えば
図1a及び
図1bを合わせた方法、又はその動作の任意のサブセットを任意の好適な順序で用いることができる。
【
図2B】GNSSジャマー位置出力生成器、例えばハードウェアプロセッサによって生成され、ジャミング強度のより高いレベルの、より低いレベルに対するいくつかの、例えば3つのエリアを表すために(例えば)色分けを使用してオペレータに提示され得るマップ又は視覚表示の絵図である。
【
図3】ネットワーク化された車両又はプラットフォームのフリートであって、それらの間に通信、例えば無線通信があり、フリート内の各車両又はメンバーは、特定の実施形態によるジャマー検出システムを利用するように構成されている、ネットワーク化された車両又はプラットフォームのフリートの半ブロック図半絵図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の特定の実施形態を図面に例示し、ブロック図において、モジュール間の矢印は、APIとして実装され得、例えば、好適なAPI/インターフェースを介して、好適なシーケンス又は順序で、本明細書に図示する機能構成要素又はモジュールを相互接続するために、任意の好適な技術が使用され得る。例えば、遠隔呼び出しサポートを提供するApache Thrift及びAvroなどであるがこれらに限定されない最新技術のツールが用いられ得る。あるいは、HTTP又はMQTTなどであるが、それらに限定されない、標準通信プロトコルが用いられ得、JSON又はXMLなどであるが、それらに限定されない、標準データフォーマットと組み合わされ得る。
【0034】
本発明の範囲に含まれる方法及びシステムは、例として具体的に図示された実装形態に示す機能ブロックの任意のサブセット又は全てを、例えば示すような任意の好適な順序で含み得る。フローは、例えば示すように好適に順序付けられた、図示する動作の全て又は任意のサブセットを含み得る。本明細書の表は、説明されるフィールド及び/又はレコード及び/又はセル及び/又は行及び/又は列の全て又は任意のサブセットを含み得る。
【0035】
本明細書に記載され図示される計算、機能、又は論理的構成要素は、様々な形態で、例えば、限定はしないがカスタムVLSI回路若しくはゲートアレイなどハードウェア回路、又は限定はしないがFPGAなどプログラマブルハードウェアデバイスとして、又は少なくとも1つの有形若しくは無形コンピュータ可読媒体上に記憶され、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なソフトウェアプログラムコードとして、又はそれらの任意の好適な組み合わせで実装することができる。特定の機能構成要素は、ソフトウェアコードの1つの特定のシーケンスによって、又は複数のかかるシーケンスによって形成され得、それらは、問題の機能構成要素を参照して本明細書に記載するように集合的に作用するか、挙動するか、又は作用する。例えば、構成要素は、オブジェクト、プロシージャ、関数、ルーチン、及びプログラムなどであるがこれらに限定されない、いくつかのコードシーケンスに分散してもよく、典型的には相乗的に動作するいくつかのコンピュータファイルから生じ得る。
【0036】
本明細書に記載の各機能又は方法は、ソフトウェア(例えば、マイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサなど好適な処理ハードウェア上で実行するためのもの)、ファームウェア、ハードウェア(集積回路技術など任意の従来のハードウェア技術を使用する)、又はそれらの任意の組み合わせで実装され得る。
【0037】
ソフトウェア実装されるものとして規定された機能又は動作は、代替的に、同等のハードウェア又はファームウェアモジュールによって全体的又は完全に実装され得、逆もまた同様である。本明細書に記載のファームウェア実装機能は、提供される場合、任意の好適なメモリデバイス内に保持され得、好適な処理ユニット(別名、プロセッサ)が、ファームウェアコードを実行するように構成され得る。代替的に、本明細書に記載の特定の実施形態は、部分的に又は排他的にハードウェアで実装され得、その場合、本明細書に記載の変数、パラメータ、及び計算の全て又は任意のサブセットがハードウェア内に存在し得る。
【0038】
本明細書に記載の任意のモジュール又は機能は、好適に構成されたハードウェア構成要素又は回路を備え得る。代替的又は追加的に、本明細書に記載のモジュール又は機能は、汎用コンピュータによって、又はより全般的には本明細書で示され説明される方法若しくはかかる方法に含まれる動作の任意の好適な順序での任意の好適なサブセットに従って、又は当技術分野で既知の方法に従って構成された、好適なマイクロプロセッサによって実行され得る。
【0039】
本明細書に記載の任意の論理機能は、必要な場合に必要に応じて、リアルタイムアプリケーションとして実装され得、FPGA、ASIC、若しくはDSP、又はそれらの任意の好適な組み合わせなどであるが、それらに限定されない、任意の好適なアーキテクチャオプションを用い得る。
【0040】
本明細書で言及する任意のハードウェア構成要素は、実際には、1つ又は複数のいずれかのハードウェアデバイス、例えば、チップを含み得、それらは、同じ場所に位置しても、互いに離れていてもよい。
【0041】
本明細書に記載の任意の方法は、本発明の実施形態の範囲内に、例えば、媒体に記憶されたモバイルアプリケーション、プラットフォーム、又はオペレーティングシステムを含む方法の動作の全て又は任意のサブセットを実行する、任意のソフトウェア又はコンピュータプログラム、並びにコンピュータプログラムをハードウェアデバイスと組み合わせて方法の動作の全て又は任意のサブセットを実行する、任意のソフトウェア又はコンピュータプログラムも含むことが意図される。
【0042】
データは、1つ以上の異なる場所、異なるネットワークノード、又は単一のノード若しくは場所における異なる記憶デバイスに記憶される、1つ以上の有形又は無形コンピュータ可読媒体上に記憶されることができる。
【0043】
任意のタイプの記憶装置又はメモリ、及び任意のタイプのコンピュータ構成要素、及びある時間間隔の計算に使用されるデジタルデータを保持する記録媒体を含む任意のコンピュータデータ記憶技術、並びに任意のタイプの情報保持技術を使用して、本明細書で提供し、用いる様々なデータを記憶し得ることを理解されたい。好適なコンピュータデータ記憶装置又は情報保持装置は、一次、二次、三次又はオフラインであり、任意のタイプ又はレベル又は量又はカテゴリの揮発性、差別化、可変性、アクセス性、アドレス指定可能性、容量、性能及びエネルギー使用であり、半導体、磁気、光学、紙など任意の好適な技術に基づいた装置を含み得る。
【0044】
特定の実施形態の詳細な説明
例えば本明細書で説明されるような特定の実施形態は、航空機又は他の車両がジャミングされていることを検出するためのシステム及び方法を提供しようとするものであり、典型的には、航空機によって提供され得るデータを絶えず又は連続的に又は頻繁に監視することによって、GNSSジャマーが存在する場合にはその位置を計算するためのシステム及び方法を提供しようとするものである。典型的に、データは、航空機のナビゲーションシステム、例えば、GNSS受信機及び/又はINSによって提供される。航空機がジャミングされている場合、例えば、オペレータのナビゲーション画面上にメッセージを表示することによって、及び/又は音声アラートを再生することによって、オペレータにアラートを提供することができる。典型的には、複数のそのような航空機(又は、より全般的には、ネットワーク化されたフリートの複数のメンバー)が存在する。
【0045】
GNSSジャマー位置は、典型的には、車両/複数の車両によって(又は、より全般的には、ネットワーク化されたフリートの複数のメンバーによって、ここで、及び本明細書における車両に対する全ての他の言及で)提供されるGNSSジャマー位置の推定値をブートストラップすることによって計算される。フリートメンバー/様々なフリートメンバーによって生成されたジャマー位置推定値を組み合わせるために、例えば、所与のジャマー位置推定値がどの程度信頼できると判断されるかに基づくことができる任意の好適な重みを使用して単純平均化又は重み付け平均化など、任意の好適な方法を使用することができ、例えば、フリートメンバーが極端な操作に従事している場合、その位置推定値は、仮に提供されたとしても、フィルタ除去されるのではなく、相対的に信頼できないと判断されることがあり、かつ/又は信頼できるジャマー位置推定値がどれだけ最近であるかについて判断されることもある。存在すると思われるジャマーの数を識別し、どの推定値がどのジャマーに適用されるかを決定するために、クラスタ分析など、任意の好適な技術を用いて推定値をグループ化することができることを理解されたい。
【0046】
ネットワーク化された各メンバーのジャマー位置の推定値は、例えばメンバー自身/自体に最もよく知られているようなメンバー自体の位置の関数として判断されてもよいことが理解される。この自己位置推定値は、GNSSデータに基づいてもよく、あるいは、ジャマーがフリートメンバーの近傍にあるとフリートメンバーが疑う(例えば、受信が閾値未満なので不良であると識別する)ために自己位置に寄与するGNSSデータが信頼できないとみなされる場合、自己位置推定値は、信頼できるとみなされる最新の自己位置(例えば、受信が閾値を超えているとみなされている間に計算された最新の位置)に基づいてネットワーク化されたメンバーによって計算され、例えば、航空機のアビオニクスシステムによって、又は他の車両にサービスを提供する自己測位又はナビゲーションサブシステムによって提供され得る速度及び/又は加速度及び/又は位置データを使用して更新されてもよい。
【0047】
典型的に、システムは、近くにGNSSジャマーが存在するか、又は存在しないかを仮定しない。典型的には、(例えば、車両によって)収集された一連のデータは、ジャミング状況を判断するために、及び/又はジャマー位置を判定するために、例えば、規則(例えば、利用可能なGNSS衛星の「合法」な数は何か)及び/又は計算関数(例えば、幾何学的中央値)を含む好適なデータモデルに従って分析される。モデルは、典型的には、システムのライフサイクル中に、ソリューションサプライヤによって、及び/又は顧客によって更新することができる。モデルを開発することは、アビオニクスシステムから、及び専門家から、生データ(例えば、航空機操縦)を収集することを含む(例えば、ジャマータイプの共通範囲-全てのジャマータイプは、その範囲、静的又は動的位置、及びカバレッジを含むその固有の特性を有する)。データモデルは典型的に、システムからの記録ファイルを用いてテストされる。典型的には、システムの開発プロセス中に、実際の飛行又はシミュレートされた飛行中に生成された実際の又はシミュレートされたアビオニクスデータ及びジャマーデータの記録ファイルが生成される。システム開発者は、これらのファイルを使用して正確なモデルを生成することができる。システムは、開発段階中に使用されたジャマーの位置を特定することが期待され得る。データモデルは、典型的には、データ構造(XML構造など)及び/又はデータ要素に適用され得る規則(例えば、「利用可能な衛星の数が4未満であるとき、車両はジャミングされていると仮定される」)を含む。これにより、システムは、故障若しくは一時的なブロッキングなどの他の状況からジャミングを区別することができる。
【0048】
システム又は方法は、データモデルを更新するために、及び/又はジャミング事象が事実であることを検証するために、フィルタリングプロセス(例えば、GNSS衛星が信頼できない可能性がある航空機操縦を無視する)を含むことができる。
図2Aのアルゴリズム、例えば、
図1a及び
図1bを合わせた方法などのGNSSジャマー位置を推定するための任意の好適なプロセスは、例えば、航空機が極端な操縦(例えば、航空機が逆さまに飛行している、極端な(閾値を超える)加速、急な(閾値を超えるラジアン数の)旋回など)を伴う飛行に従事しているときに、フィルタリングプロセスが通過させる、又は例えば、「偽陽性」指標を生成する可能性がある情報を除去することを許可する入力に対してのみ行われることができ、各航空機は、それ自体のアビオニクスシステムからそのような状況を認識することができることが理解される。したがって、GNSSデータは、航空機が極端な操縦を伴う飛行に従事するたびに、処理されるのではなくフィルタ除去され得る。代替的に、GNSSデータは、航空機が極端な操縦を伴う飛行に従事する程度に応じて、異なって重み付けされてもよい。
【0049】
フィルタリングプロセスは、以下の情報の全て又は任意のサブセットの関数として適用されてもよい。
1.航空機操縦
2.データサンプルレート
3.ジャミング事象のシーケンス
【0050】
システムは、以下の情報又はそれを示す基準の全て又はサブセットに従って、特に組み合わせて、車両がジャミングされていると判定することができる:
1.プラットフォーム上のナビゲーションシステムによって使用される衛星が、予想された衛星とは異なる
2.GNSS送信が来ている方向が、予想された方向とは異なる可能性がある
3.GNSSによって提供される位置誤差測定値が、所与の閾値を上回る
4.時間誤差測定値が所与の閾値を上回る
5.GNSS位置及びINS位置が、予想された位置とは異なる
6.所与の位置に関する別の車両(任意選択)からの情報
【0051】
動作方法は、ジャマーが存在し得るエリアについて、特定の実施形態に従って提供され得る。地理的位置ごとに、典型的な状況を表すデータ構造(データモデルのサブセット)があってもよい。典型的に、プロファイルは、プラットフォームによってメモリに記憶されたデータのセットであり、物体の定義及び挙動を提示する(例えば、ジャマーの地理的位置を含むプロファイル)。プロファイル挙動は、予想される、又は典型的な、又は観察される動作時間、及び/又はジャマーの範囲を含み得る。次いで、物体の挙動に従って、システムは、ジャミング状況を示唆し得る例外が存在するかどうかを判定することができる。例えば、GNSSによって受信された位置誤差が予想されるプロファイル挙動よりも大きいとき、これは、車両がジャミングされていることを(例えば、特定の信頼レベルで)意味し得る。GNSSによって受信されている位置誤差が、予想されるプロファイル挙動以下である場合、車両は、おそらく(例えば、特定の信頼レベルで)ジャミングされていない。例えば、GNSSによって受信された時間誤差が予想されるプロファイル挙動よりも大きいとき、これは、車両がおそらくジャミングされていることを(例えば、特定の信頼レベルで)意味し得る。GNSSによって受信されている時間誤差が、予想されるプロファイル挙動以下である場合、車両は、おそらく(例えば、特定の信頼レベルで)ジャミングされていない。
【0052】
本方法は典型的には、例えば以下のように好適に順序付けられた、以下の動作の全て又は任意のサブセットを含む。
a.システムが情報(例えば、ナビゲーションデータ)を受信する
b.システムが、信頼できる情報のみを処理するためにデータをフィルタリングし、信頼できない情報を破棄する
c.システムが、(例えば、フィルタリングされた)着信データを、例えば、以前に記憶されたプロファイルにおいて定義された予想データと比較する。
【0053】
本明細書に示され説明される方法及びシステムへの入力は、(例えば、
図2Aに示されるように)以下のものの全て又は任意のサブセットを含んでもよく、これらは任意の好適な間隔で、例えば、周期的に、例えば、毎秒1回、提供され得る:
1.車両のCRPAアンテナ(制御受信パターンアレイ調整可能アンテナ)からのデータ(利用可能な場合)
2.車両のGNSS(全地球的航法衛星システム)からのデータ。フィルタプロセスの後、GNSSデータは、ジャミング状況を示唆するために
図2Aのジャミング位置検出方法によって処理され得ると仮定され得る。
3.車両のINS(慣性航法システム、任意選択でGNSS支援され得る)からのデータ
4.車両上のスマートセンサによって提供される他の車両データ(車両の位置及び/又は車両クロックを定義する情報)
5.利用可能なGNSS衛星の数-データは、周期的に、例えば毎秒1回、車両のGNSSナビゲーションシステムによって供給され得る
6.GNSS衛星の位置は、周期的に、例えば毎秒1回、車両のGNSSナビゲーションシステムによって供給され得る
7.一般的なジャマー動作範囲-典型的には、システムは、所与の車両Aによって、典型的には車両Aと協働する他の車両によっても、これまでに遭遇したジャマー(例えば、その動作範囲)に関する情報を収集し得るジャマーDBを維持する。
ジャマーDBは、ジャマーに関する位置及びタイプ情報を維持又は記憶する。この情報は、典型的に、以下の3つのリソースの全て又は任意のサブセットから連続的に更新される:
R1.既知のジャマーに関する利用可能なオフライン情報(以前の飛行から他の航空機から報告されたジャマー情報、法執行機関などの他のリソースからの以前の知識など)。
R2.プロセッサ自体の車両からのオンライン情報
R3.プロセッサ自体の車両にネットワーク化された他の車両からのネットワーク情報。
ジャマーDBによって保持される情報は、エリア内のジャマーの位置に関する情報、及び/又は様々なジャマータイプ(すなわち、動作範囲、サイズなど)を特徴付ける技術情報の両方を含み得る。
8.DTM-Digital Terrain Model、デジタル地形モデル。典型的には、システムは、DTM又はデジタル高度モデル、例えば以下:エラー!参照ハイパーリンクは無効です。に記載されているものなど、航空機が飛行している地形に関する情報を記憶する地形データリポジトリを維持する。
9.ジャミング強度及び連続性(典型的には、所与の車両Aによって、及び/又は、例えば車両Aとネットワーク化されている、協働する他の車両によって、以前に遭遇したジャマーのもの)。
【0054】
図3は、本明細書に記載された
図1a及び
図1bを合わせた方法、又は
図1a及び
図1bを合わせた動作の既知の均等物若しくは任意のサブセットを実行することができる少なくとも1つのハードウェアプロセッサを含むシステムの半絵図である。プロセッサは、典型的には、各プラットフォーム、例えば、車両上に常駐しており、各車両は、典型的には、例えば
図2Aに示されるような、CRPAセンサ、GNSSセンサ、INSセンサ、DTMセンサなど、限定ではないが、それらのうちの全て又は任意のサブセットなどのレガシーセンサを含む。
【0055】
プラットフォームは、典型的には、例えば、エラー!参照ハイパーリンクは無効です。などのユーザマニュアルなどの任意の好適な規格によって規制され得る、あるプラットフォームから別のプラットフォーム(Eurocontrolなど)に送受信するために無線通信を使用する、ネットワーク化されたプラットフォームを備える。
【0056】
図1a及び
図1bの方法は合わせて、ポリゴンの交差を実行することによって、同じエリアに関する車両の長期メモリ(車両から保存された、又は他の車両から受信された)からの情報を使用することによって、CRPAがなくてもジャマーの位置を計算することができる。
【0057】
CRPA情報は、CRPAが車両上で
図2Aのアルゴリズムと通信するときに使用することができる。本方法は、少なくとも1つの後続の飛行中にジャマー位置を判定するために、後続の飛行においてCRPAが利用可能でないときに、例えば特定のプロファイルにおいてジャマーの正確な測位のために使用され得る、例えば前の飛行から蓄積された情報などの長期メモリ(Long Term Memory、LTM)を使用することを除いて、両方の場合について同じであり得る。
【0058】
図1a及び
図1bの方法は合わせて、例えば以下のように好適に順序付けられた以下の動作の全て又は任意のサブセットを含み得る。
動作10:毎秒1回(1HZレート)などの好適なレートで周期的に、GNSSジャミング指標値の全て又は任意のサブセットをサンプリングする。典型的には、
図1a及び
図1bを合わせた全ての動作は、連続的に、周期的に、例えば毎秒1回実行される。サンプリングされた値は、典型的には、一般データ及び/又は航空機操縦情報及び/又は航空機位置情報を含む。
【0059】
一般データは、典型的には、以下の全て又は任意のサブセットを含む。
10i.N、利用可能な衛星(車両のナビゲーションシステムからの入力)の数が予想よりも少ない。予想される数は、GNSSシステムエキスパートからの事前知識を使用してシステムに知られ得る。典型的には、4~7個の衛星がGPSシステムにおいて利用可能である。
10ii.S、GNSSによって使用される衛星(車両のナビゲーションシステムからの入力)は、(GNSSシステムアルマナックに従ってGNSSシステムエキスパートに従って判定されることになる)予想される衛星とは異なる(ID)を有する。
エラー!参照ハイパーリンクは無効です。に記載されているように、衛星航法システムの分野では、「アルマナックは、GNSS受信機によって使用される衛星軌道パラメータの定期的に更新されるデジタルスケジュールである。任意の所与のGNSSに対するアルマナックは、コンステレーション内の全ての衛星をカバーする粗い軌道及びステータス情報と、関連する電離層モデルと、時間関連情報とからなる。例えば、GPSアルマナックは、GPS時間を調整された世界時間(universal time、UTC)に関連付けるために必要な補正係数を提供する。アルマナックの主要な役割は、GNSS受信機がコールドスタート又はウォームスタートから衛星信号を取得するのを助けることであり、これは、衛星が任意の所与の時間にそれらのおおよその位置と共に可視であり得るデータを提供することによって行われる。エフェメリスメッセージは、受信機が正確な位置を計算するために各衛星から依然として必要とされるが、受信機にその開始点を与えるのはコンステレーションのアルマナックである。
アルマナック内に含まれる電離層モデルは、単一周波数受信機が電離層誤差(GPS受信機の最大誤差源)を補正するのに不可欠である。しかしながら、現代のデュアル周波数受信機は、デュアル周波数設計が、いかなる仮定されたモデルもなしにそのような誤差を補正することができるので、このデータを必要としない。」
10iii.Po、位置誤差測定値(車両自体の位置における、あり得る誤差を示す車両のナビゲーションシステムからの入力)
10iv.T、時間誤差測定値(現在時刻の知識における、あり得る誤差を示す車両のナビゲーションシステムからの入力)
10v.上記4つのパラメータの全て又は任意のサブセットを組み合わせることによって計算された電流ギャップg(電流計算結果としても知られる)、例えば、
g=W1*N+W2*S+W3*Po+W4*T
N、S、Po及びTは各々が、誤差、したがってギャップgに寄与することが理解される。典型的には、重みは、システムを起動する前に人間の専門家による多くの測定を含む実験に従って決定される。重みを設定するために、典型的にはオフラインで、例えば本明細書に示され説明されるシステムの開発中に、既知の位置におけるGNSSジャマー及び車両データ(例えばナビゲーションデータ)をシミュレートするシミュレーション環境が構築され得る。人間の専門家は、GNNSジャマーの既知の位置を特定するために重みを決定し得る。このプロセスは、典型的には、信頼できるアルゴリズムを構築するために、いくつかのシナリオにおいて数回実行される。
10vi.ギャップ指標G(標準計算結果としても知られる)、標準誤差、したがって標準ギャップG。
Gは、システムの長期メモリに記憶され、ジャマーの位置を特定するためにプロセスが使用されたフィールドテスト(飛行+シミュレーション環境)に基づく。
G=平均(g(1)・・・g(N))(以前に計算された結果-g(i)がg(1)・・・g(N)について計算された3標準偏差未満である場合)
10vii.航空機操縦情報は、典型的には、以下の全て又は任意のサブセットを含む。
現在のピッチ、ロール、ヨーの値は、本明細書ではそれぞれp r yと表される、かつ/又は
ピッチ、ロール、ヨーについての最大許容値(専門家知識に基づいていてもよい)は、本明細書ではそれぞれP R Yと表される。
10viii.車両位置情報は、典型的には、以下の全て又は任意のサブセットを含む。
a.GNSS、INS、GNSS/INSによる現在の車両位置(ナビゲーションシステムは全ての関連情報を提供し、関連情報は、GNSSのみを含み得る、INSのみを含み得る、及び両方を組み合わせ得る(「混合解(blended solution)」))。
b.混合解による現在の車両位置と、INSのみに基づく車両位置との間の実際の差を表す車両位置ギャップgap_c。
c.混合解による現在の車両位置と、INSのみに基づく車両位置との間の予想される差を表す予想車両位置ギャップdrift_C。
各INSシステムは固有のドリフトレートを有する。
drift_Cは、典型的には、飛行時間(時間)及び/又は時間当たりのドリフト(時間当たりに予想される、ナノメートルで表され得る事前定義されたドリフト)を含み、したがって、予想drift_Cが、飛行時間×時間当たりのドリフトを乗算することによって計算されることを可能にする。
【0060】
動作20:(g>G又はgap_c>drift_C)かつ(p<Pかつr<Rかつy<Y)の場合、車両の現在位置をインデックスiのジャミング位置テーブルに追加して動作30に進み、そうでなければ車両の現在位置を破棄して動作10に進む。
【0061】
動作30:CIntensity(車両の現在位置で遭遇したジャミングのレベル又は強度を示す現在の強度)を計算する。これは、以下の式:CIntensity=現在位置の(Wgap_c*gap_c+Wg*g))を使用して計算され得る。
CIntensityをインデックスiのジャミング位置テーブルに追加する。人間の専門家が重みWgap_c、Wgを決定してもよい。
【0062】
動作40:最新のN個のCIntensity値の平均ACIntensityを計算する。
ACIntensityをインデックスiのジャミング位置テーブルに追加する。
CP=現在の車両位置ジャミング分類
ACIntensity=平均(CIntensity(1)・・・CIntensity(N))
ACIntensity≧ハード基準の場合、CP=HARDである。
ACIntensity<ハード基準かつACIntensity≧中間基準である場合、CP=MEDである。
ACIntensity<低基準であれば、CP=LOWである。
ハード基準、中間基準、低基準は専門家知識に基づく。
分類(例えば、HARD/MED/LOW)をインデックスiのジャミング位置テーブルに追加する。
【0063】
動作50:車両位置を計算する。
車両がジャミングされている(CP≠LOW)場合:
・車両位置=最後の信頼できる車両位置+((X、Y、及びZ軸における速度)*デルタ時間)
・最後の信頼できる車両位置=車両位置
そうでない場合、最後の信頼できる車両位置は、混合解による車両位置である。
【0064】
動作60:車両のCRPAアンテナ(CRPAインターフェース内の特徴)からジャミングの方向(絶対及び/又は相対)を読み取る。利用可能なCRPAアンテナがない場合、過去からのデータ、例えば、CRPAアンテナが利用可能であったときに収集されたデータを記憶する長期メモリを使用することができ、及び/又は他の車両からのジャマー位置を使用することができる。
相対ジャマー方向は、典型的には、(航空機操縦に対する)CRPAアンテナによるジャマーの方向を含む。
絶対ジャマー方向は、典型的には、基準方向、例えば北に対するジャマーの計算された方向を含む(北に対する航空機方向+/-相対ジャマー方向)。
絶対ジャマー方向=(北に対する航空機方向)+/-(相対ジャマー方向)
方向ベクトルは、典型的に、ジャマーの絶対ジャマー方向に従って、現在の車両位置からジャマーへのベクトルを含む。ベクトルの開始点又は原点は、典型的には、車両の現在位置を含む。
方向ベクトル=最後の信頼できる車両位置+絶対ジャマー方向
方向ベクトルをインデックスiのジャミング位置テーブルに追加する。
【0065】
動作70:ジャミングエリアをマッピングする「ジャミングエリアマップ」を構築する。
ジャミング位置分類がMEDより大きい(例えば、HARDである)場合、ジャミングエリアの場所及び/又は各そのようなエリアの強度を提示する「ジャミングエリアマップ」を構築するために、位置及びCIntensityを車両ネットワークに送信する。
【0066】
動作80:とりわけ以下のデータの全て又は任意のサブセットに従って、ジャマーからの車両の範囲(距離)を計算する。
70i:この範囲は、CIntensityに従って計算され(動作30)、事前の専門家知識に基づき得る事前定義されたテーブルである。典型的には、強度が強いほど、範囲が短くなることが理解される。
例えば範囲=a*CIntensity+bであり、式中、a及びbは定数である。
70ii:航空機が飛行している地形を特徴付けるDTM(デジタル地形モデル)データであって、例えば以下に説明するように、方向ベクトル(動作50)と表面(地理的位置)との間の交点を計算することによって、ジャマー位置からの範囲を判定する。
例えばhttps://en.wikipedia.org/wiki/ Line%E2%80%93plane_intersection
70iii:事前定義されたジャマー範囲(システムの長期メモリに記憶され得る)を使用すること。例えば、既知のジャマーの最も強い又は最も高い強度が50KMの範囲内でGNSSをジャミングし得る場合、範囲は50KMを超えないことがある。
【0067】
動作90:車両位置及び範囲を使用することによってジャマーの位置を計算する。
現在のジャマー位置=車両位置+範囲(方向に従って)
現在のジャマー位置をインデックスiのジャミング位置テーブルに追加する。
【0068】
動作100:ジャマー位置が新しいものであるか、又はエリア内の他のジャマーに属するかを定義する。動作100は、例えば以下で説明されるように、動作100i及び/又は100iiを含み得る。
【0069】
動作100i:システムは、事前定義されたエリア(所与の車両の例えば近傍、例えば、半径が事前定義された値である、所与の車両を囲む円)内の全てのジャマーが同じジャマーであると仮定することができ、この場合、システムは、事前定義された持続時間(秒、例えば35秒)の時間間隔内で、事前定義された近傍(ジャマー範囲)内の他の車両からジャマー位置(存在する場合)の第2の推定値を受信することができる。
【0070】
動作100ii:例えば、車両の長期メモリから、又は本明細書で説明されるジャマーデータベースが記憶されている場所から)、35秒などの事前定義された持続時間の時間間隔内のこの特定のエリア内のジャマーの位置に関する情報(例えば、車両位置の事前定義された近傍)を取り出す。
【0071】
動作110:現在のジャマー位置と前のジャマー位置の中央値との間の距離を計算する 例えば、距離=現在のジャマー位置-中央値(ジャマー位置(1)・・・ジャマー位置(N))を使用する。
距離がジャマー範囲の半分より大きい場合(例えば、5KM)、それを無視し、そうでない場合は継続する。
【0072】
動作120:ジャマーの更新された位置を導出するために、前のジオメトリック中央値によって、計算されたジャマー位置(動作90)及び/又は長期メモリからのジャマー位置、及び/又は他の車両からのジャマー位置のジオメトリック中央値関数(例えば、エラー!参照ハイパーリンクは無効です。)を計算する。例えば:
中央値ジャマー位置=ジオメトリック中央値(ジャマー位置(1)・・・ジャマー位置(N))
過去の推定されたジャマー位置の75%(事前定義された値)が、現在の計算された中央値から、例えば2標準偏差、又は例えば100メートル未満の距離内に位置する場合、これは、ジャマーの正確な位置が中央値ジャマー位置(ジオメトリック中央値)であると仮定することを有効にする。
ジャマーの正確な位置が有効である場合、方法は、典型的に、動作140に進む。
【0073】
動作130:動作120で計算された中央値ジャマー位置を、もしあれば、次の反復(動作10で開始する)のためにリポジトリに記憶する。
【0074】
動作140:ジャマーの正確な位置は、最後のN個の測定値の事前定義された割合(例えば、90%)(ジャマー位置の事前に定義された数)が動作120における条件に適合した後に、ユーザ(オペレータ/他車両)にパブリッシュされてもよい。加えて、最後のN個の測定値の平均標準偏差が(品質基準として)パブリッシュされてもよい。加えて、この情報は、「ジャミングエリアマップ」上で更新されてもよい。
【0075】
使用事例は、飛行ルートがほとんど変化しない民間航空機を含む妨害航空機であるジャマーを識別することを含む。少なくとも民間の使用事例では、飛行ルートは明確に定義されており、したがって、(例えば、航空機間で情報を共有することによって)典型的にジャマー位置及び/又はタイプを含むジャマーに関する情報を記憶する信頼できるデータベースを構築することをサポートすることができる。航空機が典型的には事前に定義されたルートに沿って飛行するという事実は、同じエリアにおいてより多くの計算されたジャマー位置を提供することができ、これは、正確なジャマー位置の提供を容易にする。
【0076】
GNSSジャマーの位置を発見することは、飛行をより安全にするために、又はGNSSジャミングがより少ないか若しくはGNSSジャミングのない代替ルートを計画するために、地方の法執行機関によるGNSSジャマーの除去を容易にし得、かつ/又はGNSSジャマーについて他の物体、例えば航空機に警告することは、それらの物体がGNSSジャマーの範囲に入ることをやめること、及び/又はナビゲーションのためにGNSS以外の代替を使用することを可能にする。
【0077】
特定の実施形態によれば、ジャミングエリア(ジャマーが動作している領域)内で移動する各物体は、複数回、例えば周期的に、例えば少なくとも毎秒1回、ジャマー位置を計算する。計算が累積するにつれて、ジャマーの推定位置の精度が向上する。
【0078】
特定の車両が、閾値レベルの精度でジャマー位置を割り振るか又は検出する場合(例えば、動作120に従って、車両が十分なサンプルを蓄積するように管理する場合)、その車両のデータ(ジャマー位置推定値を含む)は、そのデータを使用し得る他の車両と共有されてもよく、ジャマー位置のそれら自体の計算を改善するか、又はジャマー位置の推定値を更に改善する。
【0079】
図1a及び
図1bのフローの出力は、所与の車両によって実行されるその反復ごとに、典型的には、以下のうちの全て又は任意のサブセットを含む。
a.例えば動作120において推定されるようなジャマーの位置、及び/又は
b.近似された位置誤差、例えば、動作140において計算されるような、ジャマー位置における推定誤差。
c.例えば
図2Bに示されるように、他のもの、例えば他のネットワーク化された物体に配信され得るジャミングエリアのマップ。
【0080】
典型的には、車両があった地理的位置を含むDBが維持される。隣接する地理的位置間のメートル単位の距離(又は時間間隔)は、典型的には一定である。各地理的位置について、遭遇したジャミング強度レベル(HARD/MED/LOW)が保存され、遭遇したジャミング強度レベルがMEDであった全ての地理的位置をつなげて第1の多角形を作り、(例えば)黄色に着色すること、同様に、遭遇したジャミング強度レベルがHARDであった全ての地理的位置をつなげて第2の多角形を作り、その多角形を(例えば)赤色に着色することによって、着色された多角形(例えば赤色、黄色であってもよい)が生成される。
【0081】
代替的に又は追加的に、多角形の色は、ジャマーが存在する確率又は信頼度を示し得る。
【0082】
図2B、
図3(例として)では、様々なレベルのジャミング強度を示す様々な色が、それぞれ、前方傾斜ハッチング(///)、後方傾斜ハッチング(\\\)、及びハッチングなしとしてモノクロで表されている。
【0083】
このDBは、車両間で共有される(各車両は、他の車両及びそれ自体のシステムから受信した情報に基づいてそれ自体のマップを作成する)。視覚表示は、例えばオペレータに提示されてもよく、マップとも呼ばれるその視覚表示内にジャミング位置エリア内の車両を示す。このデータは、ネットワーク化されたフリートメンバー間で送信することができる。送信されたデータは、視覚表示全体、又は表示をローカルに生成するように構成された好適なグラフィックスソフトウェアを使用して各フリートメンバーによって視覚表示を生成可能にするデータを含み得る。領域、例えば土地境界の既知の特徴を示す多角形のマップ上への重ね合わせは、ローカル又は中央のいずれかで実行され得る。
【0084】
車両(又はより全般的にはネットワーク化されたフリートメンバー)自体の位置を含む各車両の位置のマーキングは、ローカル又は中央のいずれかで実行され得る。赤色エリアは、ジャミング強度がHARDレベルのエリアを表す。黄色エリアは、ジャミング強度がMEDレベルのエリアを表す。典型的には、マップは、人間のオペレータがマップを見ている車両の視点から、「中心」、中心の右(right of center、RC)、中心の左(left of center、LC)、並びに遠い「右」及び「左」(R及びL)の指定を含む。マップは、典型的に、例えば視覚的表現として、ネットワーク化された物体のいずれかによって検出された全ての推定されたジャマー位置を含む。マップは、典型的には、周期的に、例えば毎秒1回更新される。
【0085】
典型的に、位置誤差が所与の閾値、例えば所定の閾値又は学習された閾値を下回る場合のみ、所与の領域内の移動物体のGNSSジャマーアラートが人間のオペレータに対して示されるか、若しくは示されず、及び/又は疑わしいジャマー及びその位置に関するデータが、他の航空機に送信されるか、若しくは送信されず、及び/又はネットワーク化された航空機によって使用されるマップに含まれるか、若しくは含まれない。例えば、本方法は数メートル、例えば10メートル未満の位置誤差を達成することができるので、閾値位置誤差は100メートルであってもよい。
【0086】
マップは、(ルートの各方向から数マイル離れた実際の航空機飛行ルートに基づいて)同じ動作エリア内を飛行する同じ通信ネットワーク内の他の航空機メンバーからの情報を含み得る。典型的には、ジャマーの推定された位置は、ジャマーの真の位置に収束し、物体がジャマーの位置のより多くの推定値を生成するにつれて、推定の誤差は0に近づく。
【0087】
「必須(mandatory)」、「要する(required)」、「必要である(need)」、及び「必要である(must)」などの用語は、明確にするために本明細書に記載の特定の実装形態又は用途の文脈で行われる実装形態の選択を指し、限定することを意図するものではないことを理解されたく、これは、代替的な実装形態では、同じ要素が必須ではなく、不要として定義される場合もあり、完全に排除される場合もあるからである。
【0088】
ソフトウェアとして本明細書に記載する構成要素は、代替的に、必要に応じて、従来の技法を使用して、全体的又は部分的にハードウェア及び/又はファームウェアで実装されてもよく、逆もまた同様である。各モジュール又は構成要素又はプロセッサは、単一の物理的な場所又は物理的デバイスに一元化され得るか、あるいはいくつかの物理的な場所又は物理的デバイスに分散され得る。
【0089】
本開示の範囲には、とりわけ、本明細書の説明による電磁信号が含まれる。これらは、本明細書に示され説明される方法のいずれかの動作のいずれか又は全てを、必要に応じた好適な動作群の同時実行など任意の好適な順序で実行するためのコンピュータ可読命令を搬送し得る。本開示の範囲には、とりわけ、本明細書に示され説明される方法のいずれかの動作のいずれか又は全てを、任意の好適な順序で実行するための機械可読命令;本明細書に示され説明される方法のいずれかの動作のいずれか又は全てを、任意の好適な順序で、すなわち、示したように順次ではなく、並列又は同時に様々な動作を実行するなど必ずしも示したようにではなく実行する、機械によって実行可能な命令のプログラムを有形に具現化する、機械によって読み取り可能なプログラム記憶デバイス;中に組み入れられた、実行可能コードなどのコンピュータ可読プログラムコードを有し、かつ/又は本明細書に示され説明される方法のいずれかの動作のいずれか又は全てを任意の好適な順序で実行するためのコンピュータ可読プログラムコードを含むコンピュータ使用可能媒体を備えるコンピュータプログラム製品;任意の好適な順序で実行される場合、本明細書に示され説明される方法のいずれかの動作のいずれか又は全てによってもたらされる、任意の技術的効果;本明細書に示され説明される方法のいずれかの動作のいずれか又は全てを、任意の好適な順序で、単独で又は組み合わせて実行するようにプログラムされた、任意の好適な装置若しくはデバイス、又はかかる組み合わせ;少なくとも1つのプロセッサ及び/又は協働入力デバイス及び/又は出力デバイスを各々含み、本明細書に示され説明される任意の動作を、例えばソフトウェアで実行するように動作する電子デバイス;少なくとも1つのコンピュータ又は他のデバイスを、本明細書に示され説明される方法のいずれかの動作のいずれか又は全てを、任意の好適な順序で実行するように構成させる、ディスク又はハードドライブなど情報記憶デバイス又は物理レコード;本明細書に示され説明される方法のいずれかの動作のいずれか又は全てを、任意の好適な順序で具現化する、ダウンロードの前後に、例えば、メモリ内又はインターネットなど情報ネットワーク上に事前に記憶された少なくとも1つのプログラム、並びにかかるプログラムのアップロード方法又はダウンロード方法、並びにかかるプログラムを使用するためにサーバ及び/又はクライアントを含むシステム;説明された動作の任意の組み合わせを行うか、又は説明されたモジュールの任意の組み合わせを実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ;並びに、本明細書に示され、説明された方法のいずれかの動作のいずれか又は全てを、単独で、又はソフトウェアと併せて、任意の好適な順序で行うハードウェアが含まれる。本明細書に記載の任意のコンピュータ可読媒体又は機械可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体又は非一時的機械可読媒体を含むことが意図される。
【0090】
本明細書に記載の任意の計算又は他の分析形態は、好適なコンピュータ化された方法によって実行され得る。本明細書に記載の任意の動作又は機能は、例えば、1つ以上のプロセッサによって、全体的又は部分的にコンピュータ実装され得る。本明細書に示され説明される本発明は、(a)コンピュータ化された方法を使用して、本明細書に記載の問題又は目的のいずれかに対する解決策であって、任意選択的に、決定、アクション、製品、サービス、又は本明細書に記載の問題若しくは目的に肯定的に影響を及ぼす、任意の他の情報のうちの少なくとも1つを含む、解決策を識別することと、(b)解決策を出力することと、を含み得る。
【0091】
システムは、必要に応じて、ネットワーク、例えば、ソフトウェア、コンピュータ、ルータ、及び通信機器を適宜用いるウェブベースのシステムとして実装され得る。
【0092】
機能、例えば、本明細書に示され説明されるソフトウェア機能を提供するために、任意の好適な配置が用いられ得る。例えば、サーバは、クライアントにダウンロードするために、クライアント側で実行され、サーバ側は倉庫としてのみ機能する、特定のアプリケーションを記憶し得る。任意の又は全ての機能、例えば、本明細書に示され説明されるソフトウェア機能は、クラウド環境において展開され得る。クライアント、例えば、スマートフォンなどモバイル通信デバイスは、クラウドと動作可能に関連付けられ得るが、クラウドの外部にある。
【0093】
本発明の範囲は、本明細書に具体的に記載する構造及び機能に限定されず、本明細書に記載の構造をもたらすか、又は機能を実行する能力を有するデバイスを含むことも意図され、その結果、デバイスのユーザがその能力を使用しなくても、ユーザがそのように望む場合、デバイスを修正してその構造又は機能を得ることができる。
【0094】
本明細書に記載の任意の「if-then」論理は、プロセッサが、時には真であり、時には偽である条件xが現在真であるか偽であるかを繰り返し判定し、xが真であると判定されるたびにyを実行するようにプログラムされ、それによって、典型的には「if and only if」ベースで、例えば、xが真であるという判定によってのみトリガされ、xが偽であるという判定によってトリガされることなく、yを少なくとも1回実行するプロセッサをもたらす実施形態を含むことが意図される。
【0095】
本明細書に記載の状態若しくは条件の任意の判定、及び/又は本明細書で生成される他のデータは、任意の好適な技術的効果のために利用され得る。例えば、この判定は、状態又は条件に応答して技術的動作を実行する能力を有する、既知の、又は本明細書に記載の任意の好適なハードウェア、ファームウェア、又はソフトウェアモジュールに送信、すなわち供給され得る。技術的動作は、例えば、状態若しくは条件を変更することを含んでもよく、より全般的には、状態若しくは条件若しくはデータを考慮して、任意の技術的に有益な結果を生じさせることがあり、かつ/又は状態若しくは条件若しくはデータを考慮して、少なくとも1つの不都合な結果を阻止することがある。代替的又は追加的に、適切な人間のオペレータ又は適切な外部システムにアラートが提供され得る。
【0096】
別個の実施形態の文脈で説明する動作など本発明の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよい。例えば、あるシステムの実施形態は、対応するプロセスの実施形態を含むことが意図され、逆もまた同様である。また、各システムの実施形態は、そのサーバ又はクライアント又はノードで実行される機能のみを含む、システム、コンピュータ可読媒体、装置の全機能のサーバ中心の「ビュー」若しくはクライアント中心の「ビュー」、又はシステムの任意の他のノードからの「ビュー」を含むことが意図される。特徴はまた、当技術分野で既知の特徴と組み合わされてもよく、特に、「背景技術」の項又はそこで言及される公開文献に記載の特徴に限定されない。
【0097】
その反対に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈で、又は特定の順序で説明する動作など本発明の特徴は、別個に、又は当技術分野で既知の特徴(特に、「背景技術」の項又はそこで言及する公開文献に記載の特徴に限定されない)を含む任意の好適な副組み合わせで、又は異なる順序で提供され得る。「例えば(e.g.)」は、本明細書において、限定的であることを意図しない、特定の例の意味で使用される。各方法は、例えば、本明細書で図示する、又は記載するように好適に順序付けられた、図示する、又は記載する動作の全て若しくは任意のサブセットを含み得る。
【0098】
図面のいずれかに結合されて示されているデバイス、装置、又はシステムは、実際には、特定の実施形態において単一のプラットフォームに統合され得るか、又は限定するものではないが、光ファイバ、イーサネット、無線LAN、HomePNA、電力線通信、携帯電話、スマートフォン(例えば、iPhone(登録商標))、タブレット、ラップトップ、PDA、Blackberry GPRS、GPSを含む衛星、又は他のモバイル配信など任意の適切な有線又は無線結合を介して結合され得る。本明細書に示され説明される説明及び図面において、システム及びそのサブユニットとして記載する、又は図示する機能は、その方法及び動作として提供され得、その方法及び動作として記載する、又は図示する機能はまた、システム及びそのサブユニットとして提供され得ることを理解されたい。図面で様々な要素を図示するために使用する縮尺は単に例示的なものであり、かつ/又は提示を明確にするために適切なものであり、限定することを意図するものではない。
【0099】
任意の好適な通信、例えば有線データ通信、及び/又は例えばWiFi、Bluetooth、又はZigbeeを介したカメラなどのセンサとの短距離無線通信が、本明細書に記載の別個のユニット間で用いられ得る。
【0100】
本明細書で説明されるようなセルラーアプリを介した実装は一例に過ぎず、代わりに、本発明の実施形態は、例えば、スマートフォンSDKとして、ハードウェアコンポーネントとして、STKアプリケーションとして、又は上記のいずれかの好適な組み合わせとして実装され得ることが理解される。
【0101】
図示する(又は本明細書に記載する)任意の処理機能は、携帯電話、セットトップボックス、TV、リモートデスクトップコンピュータ、ゲームコンソール、タブレット、モバイル、例えばラップトップ又は他のコンピュータ端末、埋め込みリモートユニットなどであるがこれらに限定されない、プロセッサを有する任意のデバイスによって実行され得、それ自体がネットワーク化され得る(それ自体が、例えば従来の通信ネットワーク内のノードであり得る)、又はネットワーク化されたデバイスに(従来の通信ネットワーク内のノードである又はかかるノードに直接、若しくは間接的に/最終的に繋がれるデバイスに)従来通り繋がれ得る。
【0102】
本明細書に記載の任意の動作又は特徴は、本特許出願の範囲外の別の行為者によって実行され得、説明は、その動作を実行する、可能にする、若しくは促進するように、又はその特徴を可能にする、促進する、若しくは提供するように構成されている、(ハードウェア、ファームウェア、又はソフトウェアであろうとも、なかろうとも)装置を含むことが意図される。
【0103】
本明細書で使用するプロセッサ又はコントローラ又はモジュール又は論理という用語は、例えばIntel及びAdvanced Micro Devices(AMD)から入手可能なものなど、典型的にはデジタルメモリ及び処理能力を有するコンピュータマイクロプロセッサ又はハードウェアプロセッサなどハードウェアを含むことを意図する。本明細書に記載の任意の動作又は機能又は計算又は論理は、任意のかかるコンピュータマイクロプロセッサを含む任意の好適な回路上で、並びにファームウェア若しくはハードウェア内で、又はそれらの任意の組み合わせで全体的に又は任意の部分で実装され得る。
【0104】
2つ以上の図面に図示された要素、及び/又は記述した説明における要素は、本明細書内で特に明記された場合を除いて、依然として単一の実施形態に組み込まれ得ることを理解されたい。本明細書に示され説明されるシステムのいずれもが、本明細書に示され説明される動作若しくは方法のいずれかを実施するために使用され得るか、又はそれらと組み合わされ得る。
【0105】
明確にするために別個の実施形態の文脈で説明する、本明細書に記載の任意の特徴、特性、論理、モジュール、ブロック、動作、又は機能はまた、特定の教示が相互に矛盾し、組み合わせることができないことを本明細書又は一般知識が具体的に示す場合を除いて、単一の実施形態において組み合わせて提供され得ることを理解されたい。本明細書に示され説明されるシステムのいずれもが、本明細書に示され説明される動作又は方法のいずれかを実施するために使用され得るか、又はそれらと組み合わされ得る。
【0106】
その反対に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈で説明する、本明細書に記載の任意のモジュール、ブロック、動作、又は機能は、別個に、又は当技術分野で既知の特徴との副組み合わせなど任意の好適な副組み合わせで提供され得る。各要素、例えば、本明細書に記載の動作は、本明細書に記載する、若しくは図示する全ての特性及び属性を有し得るか、又は他の実施形態に従って、本明細書に記載する特性又は属性の任意のサブセットを有し得る。
【国際調査報告】