(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】時分割デュプレックス通信において干渉すること
(51)【国際特許分類】
H04L 5/14 20060101AFI20240723BHJP
H04L 5/22 20060101ALI20240723BHJP
H04K 3/00 20060101ALN20240723BHJP
【FI】
H04L5/14
H04L5/22
H04K3/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500196
(86)(22)【出願日】2022-02-26
(85)【翻訳文提出日】2024-03-04
(86)【国際出願番号】 IB2022051708
(87)【国際公開番号】W WO2023281321
(87)【国際公開日】2023-01-12
(32)【優先日】2021-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521031431
【氏名又は名称】ディ-フェンド・ソリューションズ・エイディ・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】D-FEND SOLUTIONS AD LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ライゼロヴィッチ、ハナン
(72)【発明者】
【氏名】モンサ シャーモン、アサフ
【テーマコード(参考)】
5K028
【Fターム(参考)】
5K028AA01
5K028BB04
5K028RR01
(57)【要約】
ワイヤレス時分割デュプレックス通信リンクを切断するための方法。時分割デュプレックス通信リンクは、第1のノードに割り当てられたタイム・スロットの間に送信する前記第1のノードと第2のノードとの間であり、第2のノードは、前記第2のノードに割り当てられた別個のタイム・スロットの間に送信しており、前記第1のノードは、前記第1のノードに割り当てられた前記タイム・スロットのそれぞれの間に複数の周波数帯のそれぞれにおいて送信している。方法は、前記第1のノードに割り当てられたタイム・スロットを連続的時間間隔にさらに分割することと、周波数差閾値未満に任意のペアの連続的干渉信号の間の周波数差を維持しながら前記時間間隔のうちの少なくともいくつかの間にそれぞれの干渉信号を、送信器を使用して、送信することによって、前記第1のノードと前記第2のノードとの間の通信を中断させることとを含み得、前記干渉信号のそれぞれは、グループの周波数帯から選択された1つの周波数帯において送信され、グループの周波数帯は、複数の周波数帯を含み、そこで、前記時間間隔のうちの少なくとも2つについて前記干渉信号は、異なる周波数帯において送信され、そこで、周波数差閾値は、(a)複数の周波数帯のうちの最低周波数帯と(b)複数の周波数帯のうちの最高周波数帯との間の周波数ギャップの部分を超えない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス時分割デュプレックス通信リンクを切断するための方法であって、前記時分割デュプレックス通信リンクが、第1のノードに割り当てられたタイム・スロットの間に送信する前記第1のノードと第2のノードとの間であり、第2のノードが、前記第2のノードに割り当てられた別個のタイム・スロットの間に送信しており、前記第1のノードが、前記第1のノードに割り当てられた前記タイム・スロットのそれぞれの間に複数の周波数帯のそれぞれにおいて送信しており、前記方法が、
前記第1のノードに割り当てられたタイム・スロットを連続的時間間隔にさらに分割するステップと、
周波数差閾値未満に任意のペアの連続的干渉信号の間の周波数差を維持しながら前記時間間隔のうちの少なくともいくつかの間にそれぞれの干渉信号を、送信器を使用して、送信することによって、前記第1のノードと前記第2のノードとの間の通信を中断させるステップであって、前記干渉信号のそれぞれが、グループの周波数帯から選択された1つの周波数帯において送信され、前記グループの周波数帯が、前記複数の周波数帯を含み、前記干渉信号が、前記時間間隔のうちの少なくとも2つにわたって、異なる周波数帯において送信され、前記周波数差閾値が、(a)複数の周波数帯のうちの最低周波数帯と(b)複数の周波数帯のうちの最高周波数帯との間の周波数ギャップの部分を超えない、ステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記部分が、2を複数の周波数帯のうちの周波数帯の数で割った値の分を超えない、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記部分が、4を複数の周波数帯のうちの周波数帯の数で割った値の分を超えない、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記連続的時間間隔が、第1のグループの連続的時間間隔及び第2のグループの連続的時間間隔を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記中断させるステップが、昇順の周波数帯の干渉信号の第1のセットを、前記第1のグループの連続的時間間隔の間に、送信することと、降順の周波数帯の干渉信号の第2のセットを、前記第2のグループの連続的時間間隔の間に、送信することとを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記昇順の周波数帯のそれぞれが、前記降順の周波数帯のそれぞれとは異なる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記昇順の周波数帯のうちの少なくともいくつかのそれぞれの周波数帯について、前記周波数帯が、1ペアの連続的な降順の周波数帯の間に位置する、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記昇順の周波数帯の順序付けされたリスト及び前記降順の周波数帯の逆順序付けされたリストが、周波数帯の交互シーケンスを形成し、前記順序付けされたリストが、送信の時間に従って順序付けされる、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のセットの連続的干渉信号が、前記複数の周波数帯のうちの連続的周波数の間の周波数ギャップの2倍より低くない周波数ギャップを示す、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記昇順の周波数帯の順序付けされたリストが、前記複数の周波数帯のうちの連続的周波数帯のサブセットを含み、連続的サブセットが、前記複数の周波数帯のうちの連続的周波数の間の周波数ギャップの2倍より低くない周波数ギャップによって、間隔を空けられている、請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記連続的時間間隔が、前記第1のグループの連続的時間間隔に加えて及び前記第2のグループの連続的時間間隔に加えて、1つ又は複数の追加の時間間隔を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項12】
前記中断させるステップが、前記追加の時間間隔の間に前記昇順の周波数帯のうちのいくつか又はより多くにおいて中断信号を送信することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記中断させるステップが、前記追加の時間間隔の間に前記降順の周波数帯のうちのいくつか又はより多くにおいて中断信号を送信することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記中断させるステップが、前記追加の時間間隔の間に前記昇順の周波数帯に属さない及び前記降順の周波数帯に属さない1つ又は複数の周波数帯において1つ又は複数の中断信号を送信することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
各ペアの連続的な昇順の周波数ギャップの間の周波数ギャップが、各ペアの連続的降順の周波数帯の間の周波数ギャップに等しい、請求項5に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のグループの連続的時間間隔が、前記第2のグループの連続的時間間隔に先行する、請求項5に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のグループの連続的時間間隔が、前記第2のグループの連続的時間間隔に続く、請求項5に記載の方法。
【請求項18】
前記降順の周波数帯の順序付けされたリストが、前記複数の周波数帯のうちの連続的周波数帯のサブセットを含み、連続的サブセットが、前記複数の周波数帯のうちの連続的周波数の間の周波数ギャップの2倍より低くない周波数ギャップによって、間隔を空けられている、請求項5に記載の方法。
【請求項19】
前記第2のセットの連続的干渉信号が、前記複数の周波数帯のうちの連続的周波数の間の周波数ギャップの2倍より低くない周波数ギャップを示す、請求項5に記載の方法。
【請求項20】
ランダムに、前記複数の周波数帯から、送信帯域のうちの少なくともいくつかを選択するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
周波数帯の、前記タイム・スロットの間の、既定義の適用範囲条件を課しながらランダムに、前記複数の周波数帯から、前記送信帯域のうちの少なくともいくつかを選択するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
イベントの発生に続いて既定義の送信スキームから逸脱するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記イベントが、前記第1のノードと前記第2のノードとの間の送信と同期することを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記イベントが、通信リンクを介して交換される信号をロックオンすることを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記送信することが、連続的時間間隔の間に少なくとも1つのペアの連続的干渉信号の干渉信号を送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記送信することが、間隔を空けた時間間隔の間に少なくとも1つのペアの連続的干渉信号の干渉信号を送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
(a)第1の干渉信号を、第1の時間間隔の間に、送信するステップと、(b)1つ又は複数の中間時間間隔の間に干渉信号を送信することを回避するステップと、(c)第2の干渉信号を、第2の時間間隔の間に、送信するステップとを含み、前記第1の時間間隔、前記1つ又は複数の中間時間間隔及び前記第2の時間間隔が、時間間隔の連続的シーケンスを形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記グループが、前記複数の周波数帯及び少なくとも1つの追加の周波数帯を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記グループが、前記複数の周波数帯のみを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
別のグループの周波数帯を使用することを決定するステップと、他のグループの周波数帯を使用する前記第1のノードと前記第2のノードとの間の通信を中断させるステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記他のグループの周波数帯の前記使用が、周波数差閾値未満に任意のペアの連続的干渉信号の間の周波数差を維持しながら前記時間間隔のうちの少なくともいくつかの間にそれぞれの干渉信号を、送信器を使用して、送信することによって前記第1のノードと前記第2のノードとの間の通信を中断させることを含み、前記干渉信号のそれぞれが、前記他のグループの周波数帯から選択された1つの周波数帯において送信され、前記他のグループの周波数帯が、前記複数の周波数帯を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
イベントの発生に応答して前記他のグループの周波数帯を使用することを決定するステップを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
既定義のスケジュールに基づいて前記他のグループの周波数帯を使用することを決定するステップを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
周波数帯の複数のグループを交互にするステップを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
イベントに基づいて前記それぞれの干渉信号のうちの少なくともいくつかの少なくとも1つのプロパティを決定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項36】
前記少なくともいくつかのプロパティが、周波数である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記イベントが、前記通信リンクを介して未来の送信の前記少なくとも1つのプロパティに関して前記通信リンクを介して送られる指示を受信することを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記イベントが、前記通信リンクを介して送られるコマンドを受信することを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記イベントが、前記通信リンクを介して送られる情報を受信することを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
ワイヤレス時分割デュプレックス通信リンクを切断するための方法であって、前記時分割デュプレックス通信リンクが、第1のノードに割り当てられたタイム・スロットの間に送信する前記第1のノードと第2のノードとの間であり、前記第2のノードが、前記第2のノードに割り当てられた別個のタイム・スロットの間に送信しており、前記第1のノードが、前記第1のノードに割り当てられた前記タイム・スロットのそれぞれの間に複数の周波数帯のそれぞれにおいて送信しており、前記方法が、
前記第1のノードに割り当てられたタイム・スロットを連続的時間間隔にさらに分割するステップと、
周波数変化レート差閾値未満に任意のペアの連続的干渉信号の間の周波数変化レート差を維持しながら前記時間間隔のうちの少なくともいくつかの間にそれぞれの干渉信号を、送信器を使用して、送信することによって前記第1のノードと前記第2のノードとの間の通信を中断させるステップであって、前記干渉信号のそれぞれが、前記周波数帯のうちの1つにおいて送信され、前記時間間隔のうちの少なくとも2つについて前記干渉信号が、異なる周波数帯において送信され、前記周波数変化レート差閾値が、(i)(a)前記複数の周波数帯のうちの最低周波数帯と(b)前記複数の周波数帯のうちの最高周波数帯との間の周波数ギャップの部分と、(ii)時間間隔の存続期間との比率を超えない、ステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、そのいくつかの実施例において、時分割デュプレックス通信に関し、より詳細には、しかし排他的にではなく、時分割デュプレックス通信に干渉することに関する。
【背景技術】
【0002】
時分割デュプレックス(TDD:time division duplex)通信では、ネットワーク・ノードによる送信は、異なるタイム・スロットに分けられる。場合によっては、ノードは、異なる送信スキームを使用する。たとえば、1つのノードは、周波数ホッピング・パケットを送信するが、第2のノードは、それらのそれぞれの割り当てられたタイム・スロットの間に固定周波数パケットを送信する。
【0003】
時分割デュプレクシングは、アップリンク及びダウンリンク・データ・レートの非対称が存在する場合に、非常に有利である。アップリンク・データの量が増えるにつれて、より多くの通信容量が動的に割り当てられ得、トラヒック負荷が軽くなるにつれて、容量は取り除かれ得る。
【0004】
場合によっては、広帯域ジャミング信号が、通信アップリンク及び/又はダウンリンク通信を中断させるために使用される。ノードAからの送信のノードBの受信に干渉するために、広帯域ジャミング信号が、ノードBに向けて送信される。ジャミング信号は、高帯域幅(BW:high bandwidth)雑音信号(たとえば、白色ガウス雑音)又は任意の他の広帯域信号(たとえば、実データ又はチャープ信号)でもよい。
【0005】
広帯域ジャミング解決法の1つの不利点は、エリア内の他の通信リンクへの起こり得る干渉である。電力が、全帯域幅にわたって分散されるので、もう1つの不利点は、電力損失である。加えて、ジャミング解決法は、切断コマンドを使用せず、したがって、ビット・エラー・レート(BER:bit error rate)を上げること又はノードAのノードBの受信におけるパケット検出レートを下げることによって、単に2つのノードの接続を切らせることができる。
【0006】
この問題に対する別の手法は、並行してノードAによって使用されるすべての知られている周波数においてノードAタイム・スロットの間にパルス状ジャミング信号を送信することである。前述の解決法の不利点は、電力がノードAの周波数範囲全体に分散されるので、やはり電力損失である。また、前の解決法でのように、このジャミング技法は、切断コマンドを含まない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第93/26124号
【特許文献2】国際公開第93/22850号
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】M. Karlsson et al., “Jamming a TDD Point-to-Point Link Using Reciprocity-Based MIMO”, IEEE Transactions on Information Forensics and Security, 12(12), pp. 2957-2970, 11 July 2017
【非特許文献2】K. Grover et al., “Jamming and Anti-jamming Techniques in Wireless Networks: A Survey”, International Journal of Ad Hoc and Ubiquitous Computing Volume 17 Issue 4, Pages 197-215, December 2014
【非特許文献3】K. Parlin, “Jamming of Spread Spectrum Communications Used in UAV Remote Control Systems”, TALLINN UNIVERSITY OF TECHNOLOGY School of Information Technologies, 2017
【発明の概要】
【0009】
本発明の実施例は、ノードのうちの少なくとも1つ(本明細書でノードAと称される)が、それに割り当てられた異なるタイム・スロットの間に異なるそれぞれの周波数帯で送信する(すなわち、周波数ホッピング)、TDD通信リンクにおけるノード間の通信を切断する及び/又はこれに干渉することを意図する。ノードAによる送信は、ノードAに割り当てられた各タイム・スロットの間に一連の高出力の短い切断信号を送信することによって、干渉される。各切断信号は、ノードAタイム・スロット内でそれぞれの時間間隔の間に送信される。切断装置は、任意の所与の時間間隔において単一ノードA周波数帯のみを介して送信するので、切断信号の送信電力は、ノードAタイム・スロットの一部の間にそれぞれの周波数帯において極大化され得る。任意選択で、切断信号は、ノードBによって受信されるときにノードAからノードBを切断させる、切断コマンドで変調される。任意選択で、切断信号は、ノードAとノードBとの間の通信に干渉することを目指した、既定義のパターン及び/又は雑音信号でもよい。切断コマンドは、干渉信号の一実例である。
【0010】
いくつかの実施例において、切断信号は、所与の時間間隔の間に複数の周波数帯を介して送信される。この実施例では、送信電力は、複数の周波数帯の間で分けられるが、それでもなお、送信電力は、切断信号がノードA周波数範囲全体を包含した場合よりも高い。
【0011】
本発明のいくつかの実施例の第1の態様によれば、第1のノードに割り当てられたタイム・スロットの間に送信する第1のノードと第2のノードに割り当てられた別個のタイム・スロットの間に送信する第2のノードとの間のワイヤレス時分割デュプレックス通信リンクを切断するための方法が、提供される。第1のノードは、それのタイム・スロットの間に異なるそれぞれの周波数帯で送信する。方法は、以下を含む:
第1のノードに割り当てられたタイム・スロットを連続的時間間隔にさらに分割することと、
それらの時間間隔の間にそれぞれの切断信号を送信すること。
それぞれの切断信号は、第1のノードによって使用される周波数帯において送信される。切断信号は、それらの時間間隔のうちの少なくとも2つの間に異なる周波数帯において送信される。
【0012】
本発明のいくつかの実施例の第2の態様によれば、第1のノードに割り当てられたタイム・スロットの間に送信する第1のノードと第2のノードに割り当てられた別個のタイム・スロットの間に送信する第2のノードとの間のワイヤレス時分割デュプレックス通信リンクを切断するための装置が、提供される。第1のノードは、それのタイム・スロットの間に異なるそれぞれの周波数帯で送信する。装置は、信号発生器及びワイヤレス送信器を含む。信号発生器は、第1のノードに割り当てられたタイム・スロットを連続的時間間隔にさらに分割し、複数の時間間隔のそれぞれの切断信号を生成する。それぞれの切断信号は、周波数帯のそれぞれを占有する。切断信号は、それらの時間間隔のうちの少なくとも2つの異なる周波数帯にある。ワイヤレス送信器は、それぞれの時間間隔に切断信号を送信する。
【0013】
本発明の第1の態様又は第2の態様のいくつかの実装形態によれば、それらの時間間隔のうちの少なくとも1つについて、切断信号は、データ変調される。
【0014】
本発明の第1の態様又は第2の態様のいくつかの実装形態によれば、それらの時間間隔のうちの少なくとも1つについて、切断信号は、第2のノードの切断コマンドで変調される。
【0015】
本発明の第1の態様又は第2の態様のいくつかの実装形態によれば、それらの時間間隔のうちの少なくとも1つについて、切断信号は、疑似ランダム・データ・シーケンスで変調される。
【0016】
本発明の第1の態様又は第2の態様のいくつかの実装形態によれば、それらの時間間隔のうちの少なくとも1つについて、切断信号は、以下のうちの1つである:既定義のジャミング信号及びランダム雑音信号。
【0017】
本発明の第1の態様又は第2の態様のいくつかの実装形態によれば、第2のノードによる送信は、モニタされ、第1のノードの近づいているタイム・スロットが、モニタされる送信に基づいて、予測される。
【0018】
本発明の第1の態様又は第2の態様のいくつかの実装形態によれば、切断信号の送信は、第2のノードによる送信の中止が検出されるときに、開始される。
【0019】
第2のノードによる送信が、第1のノードと第2のノードとの間の通信の切断を識別するために、分析され、切断が、識別されたとき、直接通信が、第2のノードと試みられる。中断への第1の及び第2のノードの別の応答は、通信が再開し得る別のグループの周波数に切り替えることを含み得る。識別は、使用されたパターンにおける送信の中止、又は第2のノードから受信されるデータを分析することによってでもよい。
【0020】
たとえば-リモート・コントローラは、(UAVがそれの送信を受信することができないのでそうするようにUAVによって指示されるとき)別のグループの周波数に切り替えることになり、一方、UAVは、中断が開始する前にそれが使用した同じ周波数で送信し続けることになる。この場合、システムは、リモート・コントローラが別のグループの周波数に切り替えるように指示されたということを、UAVのパケットで送信されるデータから、検出し得る。
【0021】
そのような切り替えが起こるとき、類似の変更が、新しいセットの周波数帯が使用されるように、切断信号の送信において行われる。
【0022】
本発明の第1の態様又は第2の態様のいくつかの実装形態によれば、第2のノードによる送信が、第1のノードと第2のノードとの間の通信の切断を識別するために、分析され、切断が識別されるとき、直接通信が、第2のノードと確立される。
【0023】
本発明の第1の態様又は第2の態様のいくつかの実装形態によれば、それぞれの周波数帯は、周波数帯の指定のリストから選択される。
【0024】
本発明の第1の態様又は第2の態様のいくつかの実装形態によれば、切断信号は、単一タイム・スロットの間に第1のノードによって使用される周波数範囲全体にわたって送信される。
【0025】
本発明の第1の態様又は第2の態様のいくつかの実装形態によれば、第1のノードは、知られている順番の周波数帯で送信し、切断信号は、知られている順番で送信される。送信される切断信号の順番の位相は、知られている順番でない周波数帯において切断信号のうちの1つを送信すること及び知られている順番で後続の切断信号送信を継続することによって、変更される。この位相変更は、送信に干渉しながら複数回実施され得る。そのような位相変更は、システムがノード間の接続が中断されなかったことを識別するときに、必要とされ得、使用される位相が正しいものでないので起こり得る。システムは、切断が起こるまで、数回、位相を変更し得る。
【0026】
本発明の第1の態様又は第2の態様のいくつかの実装形態によれば、第1のノードによって使用される周波数範囲全体が、第1のノードの単一タイム・スロットの間に切断信号によって干渉される。
【0027】
本発明の第1の態様又は第2の態様のいくつかの実装形態によれば、切断信号のそれぞれの周波数帯は、第1のノードによって使用される周波数範囲にわたって連続的周波数帯として選択される。
【0028】
本発明の第1の態様又は第2の態様のいくつかの実装形態によれば、少なくとも2つの切断信号が、それらの時間間隔のうちの少なくとも1つの時間間隔の周波数帯のそれぞれにおいて並行して送信される。並行して送信される切断信号の数は、周波数帯の総数より少ない。
【0029】
本発明の第1の態様又は第2の態様のいくつかの実装形態によれば、第1のサブセットの周波数帯は、第1のノードのタイム・スロットの間に送信され、第2のサブセットの周波数帯は、第1のノードの後続のタイム・スロットの間に送信される。
【0030】
本発明のいくつかの実施例の第3の態様によれば、ワイヤレス時分割デュプレックス通信に干渉する装置を制御するための方法が、提供される。時分割デュプレックス通信は、第1のノードに割り当てられたタイム・スロットの間に送信する第1のノードと第2のノードに割り当てられた別個のタイム・スロットの間に送信する第2のノードとの間である。第1のノードは、それのタイム・スロットの間に異なるそれぞれの周波数帯で送信する。方法は、以下を含む:
第2のノードからのワイヤレス送信を、受信器を使用して、受信することと、
受信された送信に基づいて第1のノードに割り当てられたタイム・スロットを決定すること及び決定されたタイム・スロットを連続的時間間隔にさらに分割することと、
複数の時間間隔の間にそれぞれの切断信号を送信するように装置に指示すること、それぞれの切断信号は、複数の周波数帯のそれぞれにおける送信についてであり、それらの時間間隔のうちの少なくとも2つについて、切断信号が異なる周波数帯において送信される。
【0031】
本発明のいくつかの実施例の第4の態様によれば、ワイヤレス時分割デュプレックス通信リンクに干渉するためのワイヤレス切断装置のコントローラが、提供される。時分割デュプレックス通信は、第1のノードに割り当てられたタイム・スロットの間に送信する第1のノードと第2のノードに割り当てられた別個のタイム・スロットの間に送信する第2のノードとの間である。第1のノードは、それのタイム・スロットの間に異なるそれぞれの周波数帯で送信する。装置は、以下を含む:
第2のノードからのワイヤレス送信を受信する受信器と、
受信された送信に基づいて第1のノードに割り当てられたタイム・スロットを決定すること、
タイム・スロットを連続的時間間隔にさらに分割すること、及び
複数の時間間隔の間にそれぞれの切断信号を送信するように切断装置に指示すること、それぞれの切断信号は、複数の周波数帯のそれぞれにおける送信についてであり、それらの時間間隔のうちの少なくとも2つについて、切断信号は、異なる周波数帯において送信される、
を行う信号分析器。
【0032】
本発明の第3の態様又は第4の態様のいくつかの実装形態によれば、切断信号の生成のための少なくとも1つの信号パラメータが、装置に提供される。本発明の第3の態様又は第4の態様のいくつかのさらなる実装形態によれば、信号パラメータは、以下を含む:
送信する切断信号のタイプ、
切断信号に変調するためのデータ、
タイム・スロットの存続期間、
時間間隔のそれぞれの存続期間、
切断信号のそれぞれの周波数帯、
切断信号のそれぞれの送信電力、及び
並行して送信する切断信号の数。
【0033】
本発明の第3の態様又は第4の態様のいくつかの実装形態によれば、装置は、第1のノードから第2のノードを切り離すための切断コマンドを、切断信号のうちの少なくとも1つにおいて、送信するように指示される。
【0034】
本発明の第3の態様又は第4の態様のいくつかの実装形態によれば、第1のノードと第2のノードとの間の通信の切断は、受信される送信から検出され、装置は、第2のノードとの直接通信を確立するように指示される。
【0035】
別段の定義のない限り、本明細書で使用されるすべての技術的及び/又は科学的用語は、本発明が関連する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載のものと類似の又は同等の方法及び材料が、本発明の実施例の実践又は検査において使用され得るが、例示的方法及び/又は材料は、後述される。矛盾する場合、定義を含む、特許仕様が、制御することになる。加えて、材料、方法、及び実例は、単に例示であり、必ず制限することを意図されていない。
【0036】
本発明の実施例の方法及び/又はシステムの実装形態は、選択されたタスクを手動で、自動的に、又はその組合せで実行又は完了することを含むことができる。さらに、本発明の方法及び/又はシステムの実施例の実際の器具類及び機器によれば、いくつかの選択されたタスクが、オペレーティング・システムを使用して、ハードウェアによって、ソフトウェアによって又はファームウェアによって又はその組合せによって、実装され得る。
【0037】
たとえば、本発明の実施例による選択されたタスクを実施するためのハードウェアは、チップ又は回路として実装され得る。ソフトウェアとして、本発明の実施例による選択されたタスクは、任意の適したオペレーティング・システムを使用するコンピュータによって実行される複数のソフトウェア命令として実装され得る。本発明の一例示的実施例において、本明細書に記載の方法及び/又はシステムの例示的な実施例による1つ又は複数のタスクは、データ・プロセッサ、たとえば、複数の命令を実行するためのコンピューティング・プラットフォーム、によって実施される。任意選択で、データ・プロセッサは、命令及び/又はデータを記憶するための揮発性メモリ、及び/又は、命令及び/又はデータを記憶するための不揮発性ストレージ、たとえば、磁気ハード・ディスク及び/又は取り外し可能媒体、を含む。任意選択で、ネットワーク接続が、同様に提供される。ディスプレイ及び/又はキーボード若しくはマウスなどのユーザ入力デバイスが、同様に、任意選択で提供される。
【0038】
本発明のいくつかの実施例が、添付の図面を参照して、単に例として、本明細書で記述される。ここで詳しく図面を具体的に参照すると、示された詳細は、例として、本発明の実施例の説明となる論考を目的として、示されている、ということが強調される。この関連で、図面と理解される記述は、本発明の実施例がいかに実践され得るかを当業者に明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】ノードAとノードBとの間のTDD通信リンクに干渉するための例示的シナリオを示す。
【
図2】本発明の実施例による、ワイヤレス時分割デュプレックス通信リンクを切断するための方法の簡略化された流れ図である。
【
図3A】本発明の例示的な実施例のそれぞれによる、TDD通信リンクに干渉するために使用される統合された切断信号を示す。
【
図3B】本発明の例示的な実施例のそれぞれによる、TDD通信リンクに干渉するために使用される統合された切断信号を示す。
【
図4】本発明の例示的な実施例のそれぞれによる、TDD通信リンクに干渉するために使用される統合された切断信号を示す。
【
図5】本発明の例示的な実施例のそれぞれによる、TDD通信リンクに干渉するために使用される統合された切断信号を示す。
【
図6】本発明の実施例による、ワイヤレス時分割デュプレックス通信リンクを切断するための切断装置の簡略化されたブロック図である。
【
図7A】TDD通信リンクのそれぞれのタイミング・シナリオを示す。
【
図7B】TDD通信リンクのそれぞれのタイミング・シナリオを示す。
【
図7C】TDD通信リンクのそれぞれのタイミング・シナリオを示す。
【
図8】本発明の実施例による、切断装置を制御するための方法の簡略化された流れ図である。
【
図9】本発明の実施例による、ワイヤレス切断装置のコントローラの簡略化されたブロック図である。
【
図10】本発明の一例示的実施例による、切断装置の簡略化されたブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明は、そのいくつかの実施例において、時分割デュプレックス通信に関し、より詳細には、しかし排他的にではなく、時分割デュプレックス通信に干渉することに関する。
【0041】
TDD通信リンクは、しばしば、コントローラと無人航空機(UAV:unmanned aerial vehicle)、たとえば、ドローン、との間のワイヤレス通信のために使用される。TDDは、ダウンリンク(UAVからコントローラへの)に対するアップリンク通信(コントローラからUAVへの)の典型的非対称が理由で、この使用に特に適している。
【0042】
本発明の実施例は、2つのノードの接続を断つために、2つのノードの間の時分割デュプレックス通信リンクに干渉する。目的は、エリア内の他の通信リンクへの最小限の干渉でこの切断を実施することである。
【0043】
本発明の少なくとも1つの実施例を詳しく説明する前に、本発明は、以下の記述に明記される及び/又は図面及び/又は実例に示される構成要素及び/又は方法の建造の詳細及び配置にそれの適用において必ずしも制限されない、ということを理解されたい。本発明は、他の実施例が可能である或いは様々なやり方で実践又は実施されることが可能である。
【0044】
本発明は、システム、方法、及び/又はコンピュータ・プログラム製品でもよい。コンピュータ・プログラム製品は、プロセッサに本発明の態様を実施させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有する1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。
【0045】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによって使用するための命令を保持及び記憶することができる有形デバイスであり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、たとえば、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光記憶デバイス、電磁記憶デバイス、半導体記憶デバイス、又は前述の任意の適した組合せでもよいが、これらに制限されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な実例の非網羅的リストには、以下が含まれる:携帯用コンピュータ・ディスケット、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リードオンリ・メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル・リードオンリ・メモリ(EPROM又はフラッシュ・メモリ)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、携帯用コンパクト・ディスク・リードオンリ・メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリ・スティック、フロッピ・ディスク、パンチカード又は命令がそこに記録された溝内の隆起構造などの機械的にエンコードされたデバイス、及び前述の任意の適した組合せ。本明細書では、コンピュータ可読記憶媒体は、一時的信号自体、たとえば、無線波又は他の自由に伝搬する電磁波、導波管又は他の送信媒体を介して伝搬する電磁波(たとえば、光ファイバ・ケーブルを通過する光パルス)、或いはワイヤを介して送信される電気信号、であるとして解釈されるべきではない。
【0046】
本明細書に記載のコンピュータ可読プログラム命令は、それぞれのコンピューティング/処理デバイスにコンピュータ可読記憶媒体から或いはネットワーク、たとえば、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク、広域ネットワーク及び/又はワイヤレス・ネットワーク、を介して外部コンピュータ又は外部記憶デバイスにダウンロードすることができる。ネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、ワイヤレス送信、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイ・コンピュータ及び/又はエッジ・サーバを備え得る。各コンピューティング/処理デバイス内のネットワーク・アダプタ・カード又はネットワーク・インターフェースが、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、それぞれのコンピューティング/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶するためにコンピュータ可読プログラム命令を転送する。
【0047】
本発明の動作を実施するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セット・アーキテクチャ(ISA:instruction-set-architecture)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、或いは、スモールトーク、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、及び従来の手続き型プログラミング言語、たとえば、「C」プログラミング言語又は類似のプログラミング言語、を含む、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれたソース・コード又はオブジェクト・コードでもよい。コンピュータ可読プログラム命令は、ユーザのコンピュータにおいて全部を、ユーザのコンピュータにおいて部分的に、独立型ソフトウェア・パッケージとして、ユーザのコンピュータにおいて部分的に及びリモート・コンピュータにおいて部分的に、或いはリモート・コンピュータ又はサーバにおいて全部を実行し得る。後者のシナリオでは、リモート・コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)を含む、任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続され得る、或いは接続は、外部コンピュータに行われ得る(たとえば、インターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを介して)。いくつかの実施例において、たとえば、プログラマブル論理回路、フィールドプログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、又はプログラマブル論理アレイ(PLA)を含む、電子回路は、本発明の態様を実施するために、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して電子回路を個人化することによってコンピュータ可読プログラム命令を実行し得る。
【0048】
本発明の態様は、本発明の実施例による方法、装置(システム)、及びコンピュータ・プログラム製品の流れ図イラストレーション及び/又はブロック図を参照して本明細書で説明される。流れ図イラストレーション及び/又はブロック図の各ブロック、及び流れ図イラストレーション及び/又はブロック図内のブロックの組合せは、コンピュータ可読プログラム命令によって実装することができる、ということが理解されよう。
【0049】
コンピュータ又は他のプログラマブル・データ処理装置のプロセッサを介して実行する命令が、流れ図及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能/活動を実装するための手段を作り出すように、これらのコンピュータ可読プログラム命令は、マシンを生じさせるために汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブル・データ処理装置のプロセッサに提供され得る。命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体が、流れ図及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能/活動の態様を実装する命令を含む製品を備えるように、これらのコンピュータ可読プログラム命令はまた、特定の方式で機能するようにコンピュータ、プログラマブル・データ処理装置、及び/又は他のデバイスに指示することができるコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。
【0050】
コンピュータ、他のプログラマブル装置、又は他のデバイスで実行する命令が、流れ図及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能/活動を実装するように、コンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ実装されたプロセスを生じさせるために一連の動作ステップをコンピュータ、他のプログラマブル装置又は他のデバイスにおいて実行させるために、コンピュータ、他のプログラマブル・データ処理装置、又は他のデバイスにロードされ得る。
【0051】
2つのノードの間のTDD通信リンクに干渉するための例示的シナリオを示す、
図1がここで参照される。ノードA110は、周波数ホッピング・パケットをノードB120に送信する。ノードB120は、固定周波数パケットをノードA110に送信する。ノードB120及びノードA110は、異なる時間フレームにおいて送信する。切断装置130は、ノードB120によって受信された及びノードA110からノードB120を切断するように設計された信号を送信する。通常は、ノードB120からの送信は、切断装置130によって受信されるが、ノードA110からの送信は、受信されず、したがって、切断装置130によって分析することはできない。
【0052】
明確にするために、本明細書の記述は、TDD通信リンクが2つのノード(本明細書でノードA及びノードBと称される)の間である、及びノードAからノードBを切断することが望ましい、非制限的な例示的な実施例を提示する。本発明の他の実施例は、2つより多いノード(たとえば、複数のドローンを制御する単一のコントローラ又は複数のドローンを制御する複数のコントローラ)を有するTDD通信リンクのために実装され得る、ということが当業者には理解されよう。
【0053】
I.TDD通信リンクに干渉するための方法
本発明の実施例による、ワイヤレス時分割デュプレックス通信リンクを切断するための方法の簡略化された流れ図である、
図2が、ここで参照される。時分割デュプレックス(TDD)通信リンクは、ノードAに割り当てられたタイム・スロットの間に送信する第1のノード(本明細書でノードAと称される)とノードBに割り当てられた別個のタイム・スロットの間に送信する第2のノード(本明細書でノードBと称される)との間である。
【0054】
本明細書では「別個のタイム・スロット」という用語は、ノードAのタイム・スロットはノードBのタイム・スロットと重複しない、ということを意味する。
【0055】
ノードAは、複数の周波数帯において送信する。それの割り当てられたタイム・スロットのそれぞれの間に、ノードAは、これらの周波数帯のそれぞれにおいて送信する。ノードAは、固定ホップ・パターンで(すなわち、所定の繰り返しの順番で)送信し得る、或いはノードA送信によって使用される周波数帯は、異なる方式で変化し得る。ノードBが、ノードAの送信を正確に受信することができるように、ノードAによって使用される周波数帯は、ノードBによって知られている又は検出可能であるべきである。
【0056】
210において、第1のノードに割り当てられたタイム・スロットは、連続的時間間隔にさらに分割される。ノードAタイム・スロットを識別又は決定するための方法については、後述される。
【0057】
本明細書では「連続的時間間隔」という用語は、時間間隔が、タイム・スロットの開始時に始まる及びタイム・スロットの最後に終わる非重複シーケンスにある、ということを意味する。任意選択で、時間間隔存続期間は、ノードAのタイム・スロットのそれぞれについて同じである。交替に、タイム・スロットのうちのいくつか又はすべてが、時間間隔存続期間の異なるシーケンスに分割される。
【0058】
220において、それぞれの切断信号は、時間間隔のうちのいくつか又はすべての間に送信される。各切断信号は、ノードAの周波数帯のうちの1つにおいて送信される。切断信号は、それらの時間間隔のうちの少なくとも2つの間に異なる周波数帯において送信される。任意選択で、ノードAの周波数帯が、正確に知られていないとき、切断信号は、ノードAによって使用されることが期待される周波数帯において送信される。
【0059】
任意選択で、単一ノードA時間の間、切断信号は、ノードAによって使用される周波数範囲全体を包含する。
【0060】
任意選択で、切断信号のそれぞれの周波数帯は、周波数帯の指定のリストから選択される。リストは、ノードAによって使用されることが知られている周波数帯を含み得る。ノードAが、連続的周波数範囲にわたって送信するのではなくて、それの全周波数範囲内のある特定の周波数帯において送信するとき、この手法は、有益である。
【0061】
本明細書では「統合された切断信号」という用語は、単一タイム・スロットにおいて送信される切断信号全体を意味する。統合された切断信号は、単一タイム・スロット内のそれぞれの時間間隔の間に送信される複数の短い切断信号から構築される。統合された切断信号は、すべてのノードAタイム・スロットについて同じ方式で、又は異なるタイム・スロットについて異なる方式で、構築され得る。たとえば、いくつかのノードAタイム・スロットでは、統合された切断信号は、ノードAの周波数範囲全体を包含し得、一方、他のタイム・スロットでは、ノードAの周波数範囲の一部分又はいくつかの部分のみが、干渉される。
【0062】
任意選択で、単一の切断信号(すなわち、単一の周波数帯における信号)が、各時間間隔において送信され、したがって、送信電力は、1つの周波数帯に集中している。
【0063】
図3Aは、ノードA送信がノードAタイム・スロットの間に切断信号のスタガリングされた送信(staggered transmission)によって干渉される、一例示的実施例を示す。ノードAタイム・スロットは、N時間間隔にさらに分割される。単一切断信号が、それぞれの時間間隔の間に送信される。ノードAの周波数帯(F1~FN)が、連続的周波数範囲を包含する場合、そのとき、統合された切断信号は、周波数範囲全体を包含する。F1~FNが、ノードAの全周波数範囲の部分である場合、統合された切断信号は、すべてのノードAによって使用される周波数帯に干渉する。
図3Aでは、統合された切断信号の周波数帯が、各ノードAタイム・スロットの間に同じ順番で送信される。
【0064】
図3Bは、ノードAが、異なる位相において、しかし一定周期で、複数のパケットを送る、一例示的実施例を示す。
図3Aにあるように、ノードA送信は、ノードAタイム・スロットの間に切断信号のスタガリングされた送信によって干渉される。
【0065】
図4は、統合された切断信号内の周波数帯の順番が、異なるノードAタイム・スロットについて異なる、代替の一例示的実施例を示す。
【0066】
交替に、時間間隔のうちの少なくとも1つの間に、複数の切断信号が、並行して送信される。
図5は、異なる周波数帯における2つの切断信号が、あらゆる時間間隔の間に送信される、一実例を示す。複数の周波数帯における並列送信は、単一ノードAタイム・スロットにおいて利用可能な時間間隔の数がノードA周波数帯の数より少ないとき、有用であり得る。単一ノードAタイム・スロット中にノードA周波数帯のすべてを包含するために、所与の時間間隔において複数の周波数帯で送信することが必要である。この技法はまた、利用可能な送信電力が並行して複数の周波数帯に干渉するのに十分高いとき(たとえば、ノードB送信が、ノードBが近いことを示す高出力で受信されるとき)、有益であり得る。
【0067】
任意選択で、サブセットのノードA周波数帯のみが、単一ノードAタイム・スロットの間に切断信号によって干渉され、第2のサブセットのノードA周波数帯は、異なるノードAタイム・スロットの間に干渉される。前述のように、これは、単一ノードAタイム・スロットにおいて利用可能な時間間隔の数がノードA周波数帯の数より少ないとき、有用であり得る。この実施例はまた、ノードAが送信し得る可能な周波数帯に関するいくらかの知識が存在するとき、有用である。
統合された時間信号における時間間隔にそれぞれの周波数帯を割り当てることは、当技術分野で知られている任意の手段によって、行われ得る。周波数帯をそれぞれの時間間隔に割り当てることの実施例は、以下を含むが、これらに制限されない:
i)既定義の順番、
ii)指定されたルールに従う、及び、
iii)ランダムに。
【0068】
割り当ては、TDD通信リンクに関する知られている情報及び/又はノードBから受信される送信を分析することによって集められる情報などの追加情報を考慮し得る。
【0069】
いくつかの実施例において、ノードAは、知られているホップ・パターンで送信する。ノードAによって使用される周波数帯の順番は、知られているが、ノードA送信は、受信されず、したがって、どの周波数帯が現在使用されているかは知られていない。この追加の情報は、干渉信号を選択するために使用され得る。任意選択の実施例は、切断信号電力を追加で増やすために、リストから部分的周波数を使用して、知られているホップ・パターンに基づいて切断信号を迅速に変更して、送信することを含む。たとえば、ノードAの周波数の順番がF1、F2、F3、...、FNであると知られていると仮定する。そのとき、F1、F2、F3、F4及びF5は、第1のノードAパケットと並行して、1つの統合された切断信号において、ともに送信され得、F2、F3、F4、F5及びF6は、第2のノードAパケットと並行して、第2の統合された切断信号とともに、送信され得る。しばらくの後、切断が、達成されない場合、次のシーケンスが、変更され得る。
【0070】
このようにして、切断を達成するために必要とされる切断信号がより少ないので、正確な位相が、より高い電力で最終的に達成される。
【0071】
II.切断信号のタイプ
多数のTDD通信リンクにおいて、「切断コマンド」が、ノードのうちの1つから他方のノードに発行され得る。切断コマンドは、接続が終了されたということを受信者に知らせる。受信するノードは、次いで、それの側の接続を終了する。場合によっては、ノードは、次いで、同じ又は別のタイミング位相においてそれらの接続を再確立しようと試みることになる。切断コマンドをノードBに運ぶ切断信号を送信することによって、このタイプの通信を妨げることが可能である。切断信号が、ノードAパケットより高い信号対雑音比(SNR)においてノードBによって受信されるとき、ノードBは、ノードAによって送られるパケットの代わりに切断信号を復調し得る。これは、ノードAとノードBとの間のリンクを遮断させる。
【0072】
任意選択で、時間間隔のうちの少なくとも1つの間に切断信号は、データ変調されたキャリア信号である。さらに任意選択で、切断信号は、TDD通信リンク・プロトコルに従って構築された1つ又は複数のデータ・パケットを運ぶ。
【0073】
任意選択で、切断信号のうちの1つ又は複数が、ノードBの1つ又は複数の切断コマンドで変調される。切断コマンドは、ノードAとノードBとの間の知られているプロトコルに従って構築される。切断信号は、通常は、短い信号であり、好ましくは、TA/N(TAは、ノードAスロット時間であり、Nは、知られている周波数の数である)より短い。最も短い切断信号時間Tdisが、TA/Nより長い場合、そのとき、ノードA周波数のすべてを包含するために、並行してk=floor(N・Tdis/TA)において切断信号を送信することが必要である。
【0074】
場合によっては、たとえば、切断長さが長過ぎる又はノードAとノードBとの間のプロトコルが知られていないとき、異なるタイプの切断信号が、使用され得る。この場合、切断は、ノードBによるノードA信号の受信のSNRを低減することによって、達成される。これは、パリティ・チェックにおける不成功によりパケット又はフレーム全体を最終的に不合格にすることになる高いビット・エラー・レート(BER)を引き起こす。
【0075】
切断信号の他のタイプは、以下を含むが、これらに制限されない:
a)雑音信号、たとえば、既定義の雑音パターン、ランダム雑音又は白色ガウス雑音信号、
b)既定義のジャミング信号、
c)任意選択でBPSKなどの一定包路線を使用する、変調された疑似ランダム2進シーケンス、及び
d)一定包路線信号(たとえば、任意の位相偏移キーイング信号)として変調された、既定義の2進シーケンス。
【0076】
雑音又はPSK切断信号を使用することは、ノードBがノードAのパケットの並列受信により切断信号からパケットを受信することができないとき、有益である。
【0077】
単一タイム・スロットの統合された切断信号は、次のように表され得る:
J(t)=N(t)・cos(2πf(t)t+φ)
ここで、N(t)は、統合された切断信号であり、f(t)は、キャリア周波数であり、φは、一定又はランダム位相である。任意選択で、N(t)は、以下のうちの1つである:
i)切断するためのプロトコル特有のコマンドを含むMパケットのシーケンス、及び
ii)既定義のパターン(たとえば、白色ガウス雑音、変調された疑似ランダム2進シーケンス、任意の変調された2進シーケンス又は任意の既定義のジャミング信号)。
【0078】
ノードAの変化するキャリア周波数f(t)に関して:
A)切断信号キャリア周波数が線系列{f0+n・Δf}である実施例では:
【数1】
u(t)={t>0であれば1、そうでなければ0}
B)切断信号キャリア周波数がリスト{fn}から選択される実施例では:
【数2】
【0079】
図4に示すように、統合された切断信号内の周波数の順番は、異なるタイム・スロットでの送信については異なり得る。
【0080】
III.切断装置
本発明の実施例による、ワイヤレス時分割デュプレックス通信リンクを切断するための切断装置の簡略化されたブロック図である、
図6をここで参照する。前述のように、TDD通信リンクは、それの割り当てられたタイム・スロットの間に異なるそれぞれの周波数で送信するノードAとそれのタイム・スロットの間に固定周波数で送信するノードBとの間である。
【0081】
切断装置600は、信号発生器610及びワイヤレス送信器620を含む。
【0082】
信号発生器610は、第1のノードに割り当てられたタイム・スロットを連続的時間間隔にさらに分割する及び複数の時間間隔のそれぞれの切断信号を生成することによって、各ノードAタイム・スロットのための統合された切断信号を生成する。それぞれの切断信号は、ノードA周波数帯のそれぞれを占有し、そこで、時間間隔のうちの少なくとも2つの間に、切断信号は、異なる周波数帯を占有する。
【0083】
ノードAとノードBとの間の通信に干渉するために、信号発生器610によって生成された統合された切断信号は、ノードA送信と並行して、それぞれのノードAタイム・スロットの間に送信器620によって送信される。
【0084】
信号発生器610は、特定の実施例の必要に応じて、切断信号のいずれかを生成する及び本明細書に記載の切断信号を統合するために、使用され得る、ということが当業者には理解されよう。たとえば、いくつかの実施例において、複数の切断信号(異なるそれぞれの周波数帯における)が、単一の時間間隔の間に送信される。
【0085】
任意選択で、時間間隔のうちの少なくとも1つについて、切断信号は、それぞれの周波数帯におけるキャリア周波数であり、そこで、キャリア信号は、以下のうちの1つで変調される:
a)第2のノードの切断コマンド(又は、いくつかが存在する場合、切断コマンドのいくつかの任意選択のうちの1つ)、
b)雑音信号、たとえば、既定義の雑音パターン、ランダム雑音又は白色ガウス雑音信号、
c)既定義のジャミング信号、
d)任意選択でBPSKなどの一定包路線を使用して、疑似ランダム2進シーケンス、及び
e)既定義の2進シーケンス(一定包路線信号、たとえば任意の位相偏移キーイング信号、として変調される)。
【0086】
任意選択で、所与のタイム・スロットの間に信号発生器610は、ノードAによって使用される知られている周波数帯のリストから切断信号のそれぞれの周波数帯を選択する。交替に又は追加で、所与のタイム・スロットの間に信号発生器610は、ノードAによって使用される周波数範囲にわたる連続的周波数帯として切断信号のそれぞれの周波数帯を選択する。
【0087】
任意選択で、単一ノードAタイム・スロットの間にノードAによって使用される周波数範囲全体が、切断信号によって干渉される。
【0088】
図6の実施例では、信号発生器610及び送信器620は、単一の装置である。代替の実施例では、信号発生器610は、統合された切断信号を独立型送信器に提供する、アドオン・ユニットである。
【0089】
IV.ノードB通信をモニタすること
任意選択で、ノードB通信は、モニタされ、ノードAとノードBとの間の通信に関する情報及び/又はTDD通信リンクのパラメータを収集するために、分析される。ノードB送信は、連続して又は断続的にモニタ及び/又は分析され得る。
【0090】
いくつかのノードB送信は、近づいているノードAタイム・スロットを予測するために、集められ、分析され得る。予測はまた、事前知識、たとえば、ノードAが固定周期でパケットを送信しているということ又はノードAが固定周期で(たとえば、10ミリ秒周期を有する2つの位相である、10nミリ秒において及び10n+4ミリ秒において)いくつかのパケットを送信しているということ、に基づき得る。
【0091】
この分析によって取得され得る情報のタイプは、以下を含むが、これらに制限されない:
1)ノードAとノードBとの間の切断を識別すること。任意選択で、切断が識別されるとき、直接通信がノードBと確立される(たとえば、ノードBに接続要求を送ることによって)、
2)ノードA及び/又はノードBに割り当てられたタイム・スロットを識別及び/又は予測すること。タイム・スロットの開始及び/又は停止時間の知識は、正確な時間における切断信号の送信を可能にする、
3)ノードA及びBによって使用される通信プロトコル、及び
4)ノードA及びノードBタイム・スロットの管理(たとえば、
図7A~7Cを参照)。
【0092】
そのために構築されたノードAタイム・スロットの間に、統合された切断信号を送信することが望ましい。TDDにおけるタイム・スロットを割り当てる多数のやり方が、当技術分野では知られている。本明細書で提示される実施例は、TDD通信リンクによる任意の特定のタイプのスロット割り当てに制限されない。
【0093】
交替に又は追加で、ノードBが再接続要求を送るときに、ノードAタイム・スロットの開始が、検出される。再接続要求が、ノードB送信において識別され得るように、ノードB送信は、任意選択で、TDD通信リンクによって使用されるプロトコルを決定するために分析される。
【0094】
統合された切断信号の送信をいつ開始するかの決定は、以下にいっそう基づき得る:
1)ノードB送信の開始及び/又は終わりを検出すること。いくつかのノードB送信が、タイム・スロット・パターンを「学習する」及び近づいているノードAタイム・スロット(たとえば、送信パケット時間)をあらかじめ予測するために、ともに収集及び分析され得る。これは、それのタイム・スロットの開始時にノードAによって送信される信号(たとえば、ACK応答)をブロックし得る。
2)ノードBによって送られるデータ(たとえば、再接続要求、ACKパケット、切断コマンドなど)の送信を識別すること。
3)アクセス・スキームの事前知識。
【0095】
例示的な実施例は、以下を含む:
1)統合された切断信号は、ノードB送信が終わった後に既定義の時間に送信される。
図7Aに示すように、ノードBが、マスタであり、フレーム時間を管理し、ノードAがノードBに応答するとき、この手法は、効果的である。
2)統合された切断信号は、予測されるノードBタイム・スロットの前に既定義の時間に送信される。この手法は、
図7B及び7Cに示されたタイミング・シナリオにおいて効果的である。
図7Bでは、ノードAは、マスタであり、ノードBは、通常は相対的に短いバッファ時間の後に、ノードBに応答する。
図7Cは、周期時間、T、及びスロット時間、TA及びTB、が、あらかじめ、たとえば、リンクが作成されるときに、決定される、事例を示す。このパターンが、知られている場合、ノードA又はノードBタイム・スロットが識別された後は、未来のタイム・スロットのタイミングは、知られている。
【0096】
V.切断装置を制御すること
本発明の実施例による、ワイヤレス時分割デュプレックス通信に干渉する切断装置を制御するための方法の簡略化された流れ図である、
図8がここで参照される。この制御は、ノードBによって送信される信号を受信及び分析することによって集められる情報に基づく。
【0097】
810において、ワイヤレス送信が、ノードBから受信される。
【0098】
820において、近づいているノードAタイム・スロットが、受信された送信に基づいて、決定される。この決定を実行するための任意選択の技法は、前述されている(たとえば、タイム・スロットのタイミングの事前知識などによって、ノードBタイム・スロットの終わりを識別すること)。
【0099】
830において、近づいているノードAタイム・スロットは、連続的時間間隔にさらに分割される。
【0100】
840において、切断装置は、820において決定されるノードAタイム・スロットの間に、送信するように指示され、統合された切断信号は、タイム・スロット内の時間間隔に割り当てられるそれぞれの周波数帯に基づいて、構築される。周波数帯割り当ては、特定の実施例の必要に応じて、本明細書に記載の統合された切断信号の1つ又は複数の任意のタイプを生むように設計され得る。
【0101】
任意選択で、切断装置への命令は、切断信号の生成のための少なくとも1つの信号パラメータを含む。切断信号を生成するための信号パラメータは、以下を含むが、これらに制限されない:
i)送信する切断信号のタイプ、
ii)切断信号に変調するためのデータ、
iii)タイム・スロットの存続期間、
iv)時間間隔のそれぞれの存続期間、
v)切断信号のそれぞれの周波数帯、
vi)切断信号のそれぞれの送信電力、及び
vii)並行して送信する切断信号の数。
【0102】
任意選択で、切断装置は、切断信号のうちの少なくとも1つに切断コマンドを変調するように指示される。
【0103】
任意選択で、方法はさらに、ノードA及びノードBが切断される(たとえば、TDD通信リンクが無事に干渉された)ことを検出することを含む。切断装置は、次いで、ノードBとの直接通信を確立するように指示される。任意選択で、通信が、高い電力でノードBとの接続要求を送信することによって、ノードBと確立される。
【0104】
VI.切断装置のコントローラ
本発明の実施例による、ワイヤレス切断装置のコントローラの簡略化されたブロック図である、
図9をここで参照する。コントローラ900は、
図8に示す方法をともに実装する、受信器910及び信号分析器920を含む。
【0105】
受信器910は、ノードBからワイヤレス送信を受信する。信号分析器920は、ノードAに割り当てられた近づいているタイム・スロットを決定する及び連続的時間間隔にノードAタイム・スロットをさらに分割するために、受信信号を分析する。信号分析器920はまた、統合された切断信号がどのように構築されるべきか及びそれがいつ送信されるべきかを切断装置に指示する。
【0106】
任意選択で、受信器910は、受信信号を信号分析器920に提供する前に受信信号においてアナログ及び/又はデジタル処理を実施する。たとえば、受信器910は、受信されたノードB信号を信号分析器920によって分析されるデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器を含み得る。
【0107】
図9の実施例では、受信器910及び信号分析器920は、単一の装置である。代替の実施例において、信号分析器920は、統合された切断信号を独立型送信器に提供するアドオン・ユニットである。
【0108】
VII.例示的な切断装置
本発明の一例示的実施例による、切断装置の簡略化されたブロック図である、
図10をここで参照する。切断装置1000は、
図6及び9に示される構成要素を含む。受信器1010は、ノードBによって送信された信号を受信する。信号分析器1020は、受信信号を分析し、近づいているノードAタイム・スロットを決定する及び/又は統合された切断信号がノードAタイム・スロットのためにどのように構築されるべきかを決定する。これらの命令は、ワイヤレス送信器1040による送信のための統合された切断信号を生成する、信号発生器1030に提供される。
【0109】
信号分析器1020及び信号発生器1030の結合された動作は、本明細書に記載の分析のいずれかを実施し得、切断信号及び本明細書に記載の統合された切断信号のいずれかを生成し得る。簡潔にするために、すべての可能な実施例の完全な詳細は、繰り返されないが、それらは、切断装置1000によって、もたらされる。
【0110】
図10に示す実施例では、受信器1010、信号分析器1020、信号発生器1030及び送信器1040は、単一の装置を形成する。代替実施例では、受信器及び/又は送信器は、外部である。干渉信号は、第2のノードから第1のノードを切り離すことを目的とした切断信号でもよい、ということに留意されたい。干渉信号は、切断信号とは異なり得る、ということにも留意されたい。
【0111】
スペクトル・マスク・コンプライアンスの送信
干渉信号は、都市環境、空港近くの環境において、又は送信スペクトル・マスクが課される任意の環境において、送信され得る-それにより、関わりのないシステムへの中断を制限する。
【0112】
送信スペクトル・マスク・コンプライアンスは、1ペアの連続的干渉信号のメンバ間の周波数差に1つ又は複数の制限を課すことによって取得され得る、ということが発見された。
【0113】
追加で又は別法として、送信スペクトル・マスク・コンプライアンスは、1ペアの連続的干渉信号のメンバ間の周波数変化レートに1つ又は複数の制限を課すことによって、取得することができる。
【0114】
任意の制限が、絶対値として提供され得る、又は異なって定義され得る-たとえば、第1のノードによって使用される複数の周波数帯の数に関連し得る。
【0115】
周波数差は、1ペアの連続的干渉信号のメンバが送信される周波数帯の差に基づいて、計算され得る。
【0116】
連続的干渉信号が、時分割デュプレックス通信リンクを使用する第1のノードと第2のノードとの間の通信を中断させるために、送信され得る。送信は、前記第1のノードに割り当てられたタイム・スロットの間に行われ、そこで、第2のノードは、前記第2のノードに割り当てられた別個のタイム・スロットの間に送信しており、前記第1のノードは、前記第1のノードに割り当てられた前記タイム・スロットのそれぞれの間に複数の周波数帯のそれぞれにおいて送信している。
【0117】
タイム・スロットは、連続的時間間隔にさらに分割され得る、ということに留意されたい。
【0118】
中断信号は、すべての連続的時間間隔の間に送信される又はどの連続的時間間隔の間にも送信されない、連続的時間間隔の単にいくつかのうちの1つの間に送信されることが可能である。
【0119】
1ペアの連続的干渉信号のメンバが、1ペアの連続的時間間隔の間に送信され得る。
【0120】
別法として、1ペアの連続的干渉信号のメンバが、1ペアの非連続的時間間隔の間に送信され得る。
【0121】
したがって、1ペアの連続的干渉信号のメンバ間の1つ又は複数の連続的時間間隔のギャップが存在し得る。そのようなギャップは、周波数変化レートを低減し得る。ギャップは、1ペアの連続的干渉信号のメンバの周波数帯の間の周波数差に基づいて及び周波数レート変化制限に基づいて、決定され得る。
【0122】
前述のように-第1のノードは、前記第1のノードに割り当てられた前記タイム・スロットのそれぞれの間に複数の周波数帯のそれぞれにおいて送信する。
【0123】
中断信号は、複数の周波数帯のうちの任意の1つにおいて送信され得るが-複数の周波数帯に属さない少なくとも1つの追加の周波数帯でも送信され得る。
【0124】
追加の周波数帯が、(複数の周波数帯のうちの)周波数帯の間のギャップを埋めるために及び/又は周波数レート変化制限に応じるために、使用され得る。
【0125】
中断信号が送信される周波数帯は、周波数帯のグループを形成し得る。
【0126】
複数の周波数帯は、周波数帯の1つ又は複数のサブセットを形成し得る、ということに留意されたい。
【0127】
複数のサブセットの間の周波数ギャップは、サブセットの幅-サブセットの最高周波数と最低周波数との差である-を超え得る。そのような場合、中断信号は、周波数帯の複数のグループ-たとえば、間隔を空けたサブセットごとに1つのグループ-にグループ分けされ得る。
【0128】
スペクトル・マスクに影響し得る主要な属性のうちの1つは、ホップ間で信号が変化する方法である。信号特性、たとえば、無線信号又は高速周波数遷移の立ち上がり時間及び立ち下がり時間は、全体のスペクトル・マスクに影響して及びスペクトル・マスク要件に従うために電力を減らすように送信器に強いて、瞬間的に高い帯域幅を引き起こし得る。
【0129】
異なる周波数におけるホップ間の高速遷移を有するとき、低いスペクトル・マスクを確実にするために、遷移を処理するためのいくつかの方法が存在する-2つが以下に挙げられる。
【0130】
1つの干渉信号(1つのホップ)から隣接する干渉信号(第2のホップ)への遷移は、信号の連続的送信によって2つのホップの間の滑らかな遷移を行うことと、2つのホップの間の遷移中に周波数をゆっくりと変えることとを含み得る。周波数変更は、線形、すなわち、信号間で信号周波数を直線的に変えること(たとえば、VCO又はNCO入力を直線的に変えることによって)、であり得る。しかしながら、周波数変更は、2つの周波数の間で他の遷移関数、たとえば、1つの周波数から他の周波数へのガウス・ステップ、余弦ステップ又は任意の他の連続的関数、を使用して、行われ得る。
【0131】
1つの干渉信号(1つのホップ)から隣接する干渉信号(第2のホップ)への遷移は、窓、たとえば、三角窓、ハミング窓、ハン窓、二乗余弦窓、ガウス窓、カイザ窓又は当技術分野に精通した人々のための任意の他のタイプの窓タイプ、を使用して、1つのホップの電力をゆっくりと減らすこと及び次のホップの電力を上げることを含み得る。全体の電力が何らかの制限された最大値未満に維持される限り、第1のホップの立ち下がり時間と第2のホップの立ち上がり時間とは、結果的に生じ得るが、並行しても生じ得る。
【0132】
本発明の実施例による、ワイヤレス時分割デュプレックス通信リンクを切断するための方法2000の簡略化された流れ図である、
図11をここで参照する。時分割デュプレックス(TDD)通信リンクは、ノードAに割り当てられたタイム・スロットの間に送信する第1のノード(本明細書でノードAと称される)とノードBに割り当てられた別個のタイム・スロットの間に送信する第2のノード(本明細書でノードBと称される)との間である。
【0133】
本明細書では「別個のタイム・スロット」という用語は、ノードAのタイム・スロットがノードBのタイム・スロットと重複しないということを意味する。
【0134】
ノードAは、複数の周波数帯において送信する。それの割り当てられたタイム・スロットのそれぞれの間に、ノードAは、これらの周波数帯のそれぞれにおいて送信する。ノードAは、固定ホップ・パターンで(すなわち、所定の繰り返しの順番で)送信し得る、又はノードA送信によって使用される周波数帯は、異なる方式で変化し得る。ノードBが、ノードAの送信を正確に受信することができるように、ノードAによって使用される周波数帯は、ノードBによって知られている又は検出可能であるべきである。
【0135】
方法2000は、ステップ210によって開始し得る。
【0136】
ステップ210で、第1のノードに割り当てられたタイム・スロットは、連続的時間間隔にさらに分割される。ノードAタイム・スロットを識別又は決定するための方法は、後述される。
【0137】
ステップ210には、ステップ2020が続き得る。
【0138】
ステップ2020は、前記時間間隔のうちの少なくともいくつかの間にそれぞれの干渉信号を、送信器を使用して、送信することによって、前記第1のノードと前記第2のノードとの間の通信を中断させることを含み得、前記干渉信号のそれぞれは、グループの周波数帯から選択された1つの周波数帯において送信され、グループの周波数帯は、複数の周波数帯を含み、そこで、前記時間間隔のうちの少なくとも2つにわたって前記干渉信号は、異なる周波数帯において送信される。
【0139】
送信は、1ペアの連続的干渉信号のメンバ間の周波数差に1つ又は複数の制限を課すこと及び/又は1ペアの連続的干渉信号のメンバ間の周波数変化レートに1つ又は複数の制限を課すことを含む。
【0140】
1つ又は複数の周波数差制限の一実例には、以下が含まれる:(i)送信が、周波数差閾値未満に任意のペアの連続的干渉信号の間の周波数差を維持しながら、実行され得る、及び、(ii)周波数差閾値が、(a)複数の周波数帯のうちの最低周波数帯と(b)複数の周波数帯のうちの最高周波数帯との間の周波数ギャップの部分を超えない。
【0141】
1つ又は複数の周波数変化レート制限の一実例には、以下が含まれ得る:(i)送信が、周波数変化レート差閾値未満に任意のペアの連続的干渉信号の間の周波数変化レート差を維持しながら、実行され得る、及び、(ii)周波数変化レート差閾値が、(i)(a)複数の周波数帯のうちの最低周波数帯と(b)複数の周波数帯のうちの最高周波数帯との間の周波数ギャップの部分と、(ii)時間間隔の存続期間との比率を超えない。
【0142】
2020において、それぞれの切断信号は、時間間隔のうちのいくつか又はすべての間に送信される。各切断信号は、グループの周波数帯のうちの周波数帯のでもよい。グループは、複数の周波数帯を含む。グループは、追加の周波数帯を含み得る。グループは、複数の周波数帯に制限され得る。
【0143】
ステップ2020は、1ペアの連続的干渉信号のメンバ間の周波数差に1つ又は複数の制限を課しながら及び/又は1ペアの連続的干渉信号のメンバ間の周波数変化レートに1つ又は複数の制限を課しながら、実行される。
【0144】
たとえば-ステップ2020は、周波数差の以下の制限を課し得る。たとえば-送信が、周波数差閾値未満に任意のペアの連続的干渉信号の間の周波数差を維持しながら、実行され得る。周波数差閾値は、(a)複数の周波数帯のうちの最低周波数帯と(b)複数の周波数帯のうちの最高周波数帯との間の周波数ギャップの部分を超えなくてもよい。該当部分は、周波数ギャップの(1/X)でもよく、xは、たとえば、1.5、2、4、6、7、9、10、12、及びさらに大きい数を超え得る。
【0145】
切断信号は、それらの時間間隔のうちの少なくとも2つの間に異なる周波数帯において送信される。任意選択で、ノードAの周波数帯が、正確に知られていないとき、切断信号は、ノードAによって使用されることが期待される周波数帯において送信される。
【0146】
任意選択で、単一ノードA時間の間、切断信号は、ノードAによって使用される周波数範囲全体を包含する。
【0147】
任意選択で、切断信号のそれぞれの周波数帯は、周波数帯の指定のリストから選択される。リストは、ノードAによって使用されることが知られている周波数帯を含み得る。ノードAが、連続的周波数範囲にわたって送信するのではなくて、それの全周波数範囲内のある特定の周波数帯において送信するとき、この手法は、有益である。
【0148】
本明細書では「統合された切断信号」という用語は、単一タイム・スロットにおいて送信される切断信号全体を意味する。統合された切断信号は、単一タイム・スロット内のそれぞれの時間間隔の間に送信される複数の短い切断信号から構築される。統合された切断信号は、すべてのノードAタイム・スロットのために同じ方式で、又は異なるタイム・スロットのために異なる方式で構築され得る。たとえば、いくつかのノードAタイム・スロットでは、統合された切断信号は、ノードAの周波数範囲全体を包含し得、一方、他のタイム・スロットでは、ノードAの周波数範囲の部分又はいくつかの部分のみが、干渉される。
【0149】
任意選択で、単一の切断信号(すなわち、単一の周波数帯における信号)が、各時間間隔において送信され、したがって、送信電力は、1つの周波数帯に集中する。
【0150】
ステップ2020に関して-以下のうちの少なくとも1つが、真である:
【0151】
・該部分は、ある特定の値(たとえば2又は4)を複数の周波数帯のうちの周波数帯の数で割った値の分を超えない。ある特定の値は、2又は4とは異なり得る-しかし、該部分が周波数ギャップより少ないように、選択され得る。
【0152】
・異なる時間間隔に関連する周波数帯は、様々なパターンを形成し得る-たとえば、1つ又は複数のセットの昇順の周波数帯及び/又は1つ又は複数のセットの降順の周波数帯及び/又は1つ又は複数のセットの固定周波数帯を含み得る。
【0153】
・異なるセットの周波数帯は、同じ存続期間の(時間間隔内)及び/又は同数のメンバのでもよい。
【0154】
・異なるセットの周波数帯は、存続期間(時間間隔内)の少なくとも1つによって互いに異なり得る及び/又はメンバの数によって互いに異なり得る。
【0155】
・異なるセットの周波数帯は、同じ範囲(セットの最低周波数とセットの最高周波数との差)のでもよく、又は異なる範囲のでもよい。
【0156】
・単一の周波数帯は、1つのセットで開始し得、別のセットで終わり得る。
【0157】
・単一の周波数帯は、単一の周波数帯に属し得る。
【0158】
・連続的時間間隔は、第1のグループの連続的時間間隔及び第2のグループの連続的時間間隔を含み得る。
【0159】
・中断させることは、昇順の周波数帯の干渉信号の第1のセットを、第1のグループの連続的時間間隔の間に、送信することと、降順の周波数帯の干渉信号の第2のセットを、第2のグループの連続的時間間隔の間に、送信することとを含み得る。
【0160】
・昇順の周波数帯のそれぞれは、降順の周波数帯のそれぞれとは異なる。
【0161】
・昇順の周波数帯のうちの少なくともいくつかの各周波数帯について、周波数帯は、1ペアの連続的な降順の周波数帯の間に位置する。
【0162】
・昇順の周波数帯の順序付けされたリスト及び降順の周波数帯の逆順序付けされたリストは、周波数帯の交互シーケンスを形成し、順序付けされたリストは、送信の時間に従って順序付けされている。
【0163】
・第1のセットの連続的干渉信号は、複数の周波数帯のうちの連続的周波数の間の周波数ギャップの2倍より低くない周波数ギャップを示す。
【0164】
・昇順の周波数帯の順序付けされたリストは、複数の周波数帯のうちの連続的周波数帯のサブセットを含み得、連続的サブセットは、複数の周波数帯のうちの連続的周波数の間の周波数ギャップの2倍より低くない周波数ギャップによって、間隔を空けられている。
【0165】
・連続的時間間隔は、第1のグループの連続的時間間隔に加えて及び第2のグループの連続的時間間隔に加えて、1つ又は複数の追加の時間間隔を含む。
【0166】
・中断させることは、追加の時間間隔の間に昇順の周波数帯のうちのいくつか又はより多くにおいて中断信号を送信することを含み得る。
【0167】
・中断させることは、追加の時間間隔の間に降順の周波数帯のうちのいくつか又はより多くにおいて中断信号を送信することを含み得る。
【0168】
・中断させることは、追加の時間間隔の間に昇順の周波数帯に属さない及び降順の周波数帯に属さない1つ又は複数の周波数帯において1つ又は複数の中断信号を送信することを含み得る。
【0169】
・各ペアの連続的昇順周波数ギャップの間の周波数ギャップは、各ペアの連続的降順周波数帯の間の周波数ギャップに等しい。
【0170】
・第1のグループの連続的時間間隔が、第2のグループの連続的時間間隔に先行する。
【0171】
・第1のグループの連続的時間間隔が、第2のグループの連続的時間間隔に続く。
【0172】
・降順の周波数帯の順序付けされたリストは、複数の周波数帯のうちの連続的周波数帯のサブセットを含み得、連続的サブセットは、複数の周波数帯のうちの連続的周波数の間の周波数ギャップの2倍より低くない周波数ギャップによって、間隔を空けられている。
【0173】
・第2のセットの連続的干渉信号は、複数の周波数帯のうちの連続的周波数の間の周波数ギャップの2倍より低くない周波数ギャップを示す。
【0174】
・ランダムに、複数の周波数帯から、送信帯域のうちの少なくともいくつかを選択すること。
【0175】
・周波数帯の、タイム・スロットの間の、既定義の適用範囲条件を課しながらランダムに、複数の周波数帯から、送信帯域のうちの少なくともいくつかを選択すること。
【0176】
・イベントの発生に続いて既定義の送信スキームから逸脱すること。
【0177】
- イベントは、第1のノードと第2のノードとの間の送信と同期することを含み得る。
【0178】
- イベントは、通信リンクを介して交換される信号をロックオンすることを含み得る。
【0179】
・送信することは、連続的時間間隔の間に少なくとも1つのペアの連続的干渉信号の干渉信号を送信することを含み得る。
【0180】
・送信することは、間隔を空けた時間間隔の間に少なくとも1つのペアの連続的干渉信号の干渉信号を送信することを含み得る。
【0181】
・第1の干渉信号を、第1の時間間隔の間に、送信すること。
【0182】
・1つ又は複数の中間時間間隔の間に干渉信号を送信することを回避すること。
【0183】
・第2の干渉信号を、第2の時間間隔の間に、送信すること、第1の時間間隔、1つ又は複数の中間時間間隔及び第2の時間間隔が、時間間隔の連続的シーケンスを形成する。
【0184】
・グループは、複数の周波数帯及び少なくとも1つの追加の周波数帯を含み得る。
【0185】
・グループは、複数の周波数帯のみを含み得る。
【0186】
・方法は、別のグループの周波数帯を使用することを決定することと、他のグループの周波数帯を使用する前記第1のノードと前記第2のノードとの間の通信を中断させることとを含み得る。
【0187】
・他のグループの周波数帯の使用は、周波数差閾値未満に任意のペアの連続的干渉信号の間の周波数差を維持しながら前記時間間隔のうちの少なくともいくつかの間にそれぞれの干渉信号を、送信器を使用して、送信することによって前記第1のノードと前記第2のノードとの間の通信を中断させることを含み得、前記干渉信号のそれぞれは、他のグループの周波数帯から選択された1つの周波数帯において送信され、他のグループの周波数帯は、複数の周波数帯を含み得る。
【0188】
・イベントの発生に応答して他のグループの周波数帯を使用することを決定すること。
【0189】
・既定義のスケジュールに基づいて他のグループの周波数帯を使用することを決定すること。
【0190】
・周波数帯の複数のグループを交互にすること。
【0191】
・チャネルの通し番号においてモジュロを実行しながらの、単純な漸進的シリーズにおける送信:Ch(n)=Ch(0)+(delta*n)mod N
ここで、Ch(n)は、タイム・スロット=nにおいて使用されるチャネルの通し番号であり、Ch(0)は、可能な指標値{0,...,N-1}のうちの1つにセットされ、Nは、第1のノードによって使用される可能な周波数帯のグループ内のチャネルの数である。deltaは、任意の整数であり得る、連続的中断信号において使用されるチャネルの通し番号の差である。すべてのチャネル番号が使用されていることを確実にするために、deltaは、GCD(delta,N)=1を満たすべきである。
【0192】
・第2のノードによって期待される同シリーズにおける送信。
【0193】
・第1のノードの特定の位相が知られていない場合には、この位相のいくつかの仮説を試みることができ、異なるシリーズを試みることができる。
【0194】
・昇順の偶数(周波数帯が順序付けされるとき)周波数帯を使用する送信及び次いで降順の奇数周波数帯を使用する送信。
【0195】
・たとえば-以下の周波数帯において中断信号を送信すること:
- FB(0)、FB(2)、FB(4)、...、FB(N-4)、FB(N-2)、FB(N-1)、FB(N-3)、...、FB(3)、FB(1)(Nは偶数)
- FB(0)、FB(2)、FB(4)、...、FB(N-3)、FB(N-1)、FB(N-2)、FB(N-4)、...、FB(3)、FB(1)(Nは奇数)
- FB(1)、FB(3)、FB(5)、...、FB(N-3)、FB(N-1)、FB(N-2)、FB(N-4)、...、FB(2)、...、FB(0)(Nは偶数)
- FB(1)、FB(3)、FB(5)、...、FB(N-4)、FB(N-2)、FB(N-1)、FB(N-3)、...、FB(2)、FB(0)(Nは奇数)
そこで、FB(n)は、周波数帯が昇順で順序付けされるときに第1のノードによって使用される周波数帯のグループ内の第nの周波数帯である。
【0196】
・周波数帯のうちの1つ又は複数が1周期当り複数回送信されるとき、前述のような一連の周波数帯を使用する中断信号を送信すること。
【0197】
・順不同の(ランダムに選択された)周波数帯を使用して、中断信号を送信すること。一方、順不同は、周波数及び/又は周波数変化レート制限からの逸脱を防ぐために、修正され得る。
【0198】
・特定の順番の周波数帯を使用して及び周波数帯の順番をそれぞれの1つ又は複数の周期(前述のうちの1つ)で変更して、中断信号を送信すること
【0199】
・送信スペクトル・マスクに従うのに失敗する結果をもたらし得る、様々なタイプの遷移信号、たとえば、送信を滑らかにする及び信号の高速ランプを回避するための線形周波数変更信号(「チャープ」)、を送信すること。
【0200】
・
図12~14は、時間間隔の間に送信される中断信号の実例を示す。X軸は、送信の時間を示す。Y軸は、周波数帯を示す。
【0201】
・
図12のタイミング
図2110は、複数の16の周波数帯、及び2つの反復、昇順の周波数帯(偶数周波数帯)の干渉信号の第1のセット2111、降順の周波数帯(奇数周波数帯)の干渉信号の第2のセット2112、を示す。昇順の周波数帯は、奇数周波数帯を含み得、降順の周波数帯は、偶数周波数帯を含み得る、ということに留意されたい。
【0202】
・タイミング
図2120及び2130は、複数の16の周波数帯と、周波数の昇順のサブセット2121、及び周波数の降順のサブセット2122の異なる組合せとを示す。
【0203】
・周波数の昇順のサブセットは、周波数の昇順のセットに属し得る又は周波数の降順のセットに属し得る-そして、同じことが、必要な変更を加えて、周波数の降順のセットに適用され得る。
【0204】
・
図13のタイミング
図2140は、互いに間隔を空けた複数の8つの周波数帯2141、及び追加の周波数帯(8つの周波数帯の部分ではない)2142における信号の送信-たとえば、周波数差制限を維持するための-を示す。
【0205】
・
図13のタイミング
図2150は、互いに間隔を空けた複数の8つの周波数帯2151、及び2つの連続的中断信号の送信の間の時間ギャップ2153-たとえば、周波数変化レート(レートは、破線2154によって示される)制限に従うために、導入される-を示す。
【0206】
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図14のタイミング
図2170は、互いに離れた2つの周波数空間2171及び2172に配置された複数の16の周波数と、追加の周波数帯(8つの周波数帯の部分ではない)2153-たとえば、周波数差制限を維持するための-における信号の送信とを示す。
【0207】
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図14のタイミング
図2160は、互いに離れた2つの周波数空間2171及び2172に配置された複数の16の周波数と、2つの連続的中断信号の送信の間の時間ギャップ2173-たとえば、周波数変化レート制限に従うために、導入される-とを示す。
【0208】
図中の流れ図及びブロック図は、本発明の様々な実施例によるシステム、方法及びコンピュータ・プログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能性、及び動作を示す。この関連で、流れ図又はブロック図中の各ブロックは、指定された論理関数を実装するための1つ又は複数の実行可能命令を含む、コードのモジュール、セグメント、又は部分を表し得る。いくつかの代替実装形態において、ブロックにおいて述べられた機能は、図において述べられた順番以外で生じ得る、ということにも留意されたい。たとえば、連続して示された2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行され得る、又はそれらのブロックは、関連する機能性に応じて、逆の順番で時には実行され得る。ブロック図及び/又は流れ図イラストレーションの各ブロック、及び、ブロック図及び/又は流れ図イラストレーション中のブロックの組合せは、指定された機能若しくは活動を実施する専用のハードウェアベースのシステム、又は専用ハードウェア及びコンピュータ命令の組合せによって、実装することができる、ということにも留意されたい。
【0209】
本発明の様々な実施例の記述は、例解を目的として提示されたが、網羅的であること又は開示された実施例に制限されることは意図されていない。多数の修正形態及び変更形態が、記述された実施例の範囲及び精神を逸脱せずに当業者には明らかとなろう。本明細書で使用される専門用語は、実施例の原理、実際の適用例又は市場で見つかる技術に比べた技術的改良を最もよく説明するために、或いは、本明細書で開示される実施例を当業者が理解することを可能にするために、選択された。
【0210】
本出願から熟成する特許の存続期間中に、多数の関連するTDD通信リンク、通信プロトコル及びTDD通信リンクを介して通信するノードが、開発されることになり、用語TDD、TDD通信リンク、プロトコル及びノードという用語の範囲は、先験的にすべてのそのような新しい技術を含むことを意図されている、ということが予期されている。
【0211】
「備える」、「備えた」、「含む」、「含んだ」、「有する」という用語及びそれらの同根語は、「含むが、それらに制限されない」ということを意味する。
【0212】
「で構成される」という用語は、「含み、それに制限される」ということを意味する。
【0213】
「で本質的に構成される」という用語は、構成、方法又は構造は、追加の成分、ステップ及び/又は部分を含み得るが、追加の成分、ステップ及び/又は部分が、請求される構成、方法又は構造の基本的な新しい特性を実質的に変えない場合のみである、ということを意味する。
【0214】
本明細書では、単数形の「一(「a」、「an」)」及び「その(the)」は、文脈上別段の明確な指示のない限り、複数の参照を含む。たとえば、「一合成物」又は「少なくとも1つの合成物」という用語は、その混合物を含む、複数の合成物を含み得る。
【0215】
本出願を通して、本発明の様々な実施例が、範囲形式で提示されることがある。範囲形式での記述は、単に、便宜上及び簡潔にするためであり、発明の範囲に関する不動の制限として解釈されるべきではない、ということを理解されたい。したがって、範囲の記述は、すべての可能な部分的範囲並びにその範囲内の個々の数値を明確に開示したと考えられるべきである。たとえば、1から6などの範囲の記述は、1から3、1から4、1から6、2から4、2から6、3から6などの部分的範囲、並びにその範囲内の個々の番号、たとえば、1、2、3、4、6、及び6、を具体的に開示したと考えられるべきである。これは、範囲の大きさにかかわらず、適用される。
【0216】
数値範囲が、本明細書で示されるときにはいつでも、それは、示された範囲内の任意の引用される数字(分数の又は整数の)を含むことが意図されている。第1の示す数と第2の示す数と「の間にわたる/の範囲」並びに第1の示す数「から」第2の示す数「にわたる/の範囲」という表現は、本明細書では同義に使用され、第1の及び第2の示された数及びそれらの間のすべての分数の及び整数の数字を含むことが意図されている。
【0217】
別個の実施例との関連で、明確にするために、記述された、発明のある種の特徴はまた、単一の実施例において組み合わせて提供され得る、ということが理解される。逆に、単一の実施例との関連で、簡潔にするために、記述された、発明の様々な特徴はまた、個別に又は任意の適した部分的組合せにおいて又は発明の任意の他の記述された実施例において適したものとして提供され得る。様々な実施例との関連で記述されたある種の特徴は、その実施例がそれらの要素なしに動作不能でない限り、それらの実施例の必須の特徴と考えられるべきではない。
【0218】
発明は、その特定の実施例とともに説明されたが、多数の代替形態、修正形態及び変更形態が当業者には明らかとなることが明白である。したがって、発明は、添付の特許請求の範囲の精神及び広範囲内にあるすべてのそのような代替形態、修正形態及び変更形態を包含することが意図されている。
【0219】
本明細書で言及されたすべての出版物、特許及び特許出願は、それぞれの個々の出版物、特許又は特許出願が参照により本明細書に組み込まれることを具体的に及び個々に指摘された場合と同程度に、参照することによってそれらの全体が本明細書に組み込まれている。加えて、本出願における任意の参考文献の引用又は識別は、そのような参考文献が本発明の先行技術として利用可能であるという承認として解釈されるものではない。セクション見出しが使用される範囲において、それらは、必ずしも制限するものとして解釈されるべきではない。
【国際調査報告】