(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】電池セル、電池、電力消費装置、電池セルの製造方法及び機器
(51)【国際特許分類】
H01M 50/593 20210101AFI20240723BHJP
H01M 50/586 20210101ALI20240723BHJP
H01M 50/548 20210101ALI20240723BHJP
H01M 50/56 20210101ALI20240723BHJP
H01M 50/545 20210101ALI20240723BHJP
H01M 50/107 20210101ALI20240723BHJP
H01M 50/531 20210101ALI20240723BHJP
【FI】
H01M50/593
H01M50/586
H01M50/548 201
H01M50/56
H01M50/545
H01M50/107
H01M50/531
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500539
(86)(22)【出願日】2021-10-20
(85)【翻訳文提出日】2024-01-09
(86)【国際出願番号】 CN2021125113
(87)【国際公開番号】W WO2023065192
(87)【国際公開日】2023-04-27
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】100106220
【氏名又は名称】大竹 正悟
(72)【発明者】
【氏名】方 ▲クン▼
(72)【発明者】
【氏名】郭 志君
【テーマコード(参考)】
5H011
5H043
【Fターム(参考)】
5H011AA13
5H011BB04
5H011DD11
5H043AA04
5H043AA13
5H043BA17
5H043CA03
5H043EA35
5H043GA22
5H043GA26
5H043HA36E
5H043JA01E
5H043JA03E
5H043LA02E
5H043LA21E
5H043LA22E
(57)【要約】
本出願は、電池セル、電池、電力消費装置、電池セルの製造方法及び機器に関し、電池分野に関する。本出願は、電池セルを提供し、電池セルは、壁部を含むハウジングと、壁部に対して絶縁して取り付けられる電極端子と、ハウジング内に設置され、本体と第一のタブとを含む電極アセンブリであって、第一のタブが本体の壁部と接近する端に形成される電極アセンブリと、電極アセンブリと壁部との間に設置され、第一のタブと電極端子を接続するための集電部品と、少なくとも一部が集電部品の壁部に向かう側を被覆して、集電部品と壁部とを絶縁して隔離する熱収縮膜とを含む。本出願の電池セルは、比較的高い安全性を有する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池セルであって、
壁部を含むハウジングと、
前記壁部に対して絶縁して取り付けられる電極端子と、
前記ハウジング内に設置され、本体と第一のタブとを含む電極アセンブリであって、前記第一のタブが前記本体の前記壁部と接近する端に形成される電極アセンブリと、
前記第一のタブと前記壁部との間に設置され、前記第一のタブと前記電極端子を接続するための集電部品と、
前記集電部品と前記壁部との間に設置され、前記集電部品と前記壁部とを絶縁して隔離するための第一の絶縁部材とを含み、
ここで、前記第一の絶縁部材の前記集電部品に向かう側に突起が形成され、前記壁部の厚さ方向における前記突起の前記集電部品上での投影は、前記電極端子の前記集電部品上での投影と重ならない、電池セル。
【請求項2】
前記集電部品は、中央部と周囲部とを含み、前記電極端子の前記集電部品上での投影は、前記中央部に位置し、前記突起の前記集電部品上での投影は、前記周囲部に位置する、請求項1に記載の電池セル。
【請求項3】
前記電極端子の径方向における前記突起から前記集電部品の外周面までの最小距離は、前記突起から前記電極端子の外周面までの最小距離よりも小さい、請求項1又は2に記載の電池セル。
【請求項4】
前記突起と前記集電部品との間には前記壁部の厚さ方向に沿って隙間がある、請求項1から3のいずれか1項に記載の電池セル。
【請求項5】
前記突起は、前記電極端子の中心軸線の周囲に設置された環状突起であり、
又は、前記突起の数は、複数であり、複数の前記突起は、前記電極端子の中心軸線の周囲に間隔を空けて分布する、請求項1から4のいずれか1項に記載の電池セル。
【請求項6】
前記電池セルは、絶縁膜をさらに含み、前記絶縁膜は、前記第一のタブと前記本体の外周面を被覆し且つ前記突起と前記集電部品との間まで延びる、請求項1から5のいずれか1項に記載の電池セル。
【請求項7】
前記ハウジングは、ケースとエンドキャップとを含み、前記ケースは、底壁と側壁とを含み、前記側壁は、前記底壁の周囲に周設され、前記側壁の一端は、前記底壁と接続され、前記側壁の他端は、前記底壁に対向する開口となるように囲んでおり、前記エンドキャップは、前記開口を覆い、前記壁部は、前記底壁又は前記エンドキャップである、請求項1から6のいずれか1項に記載の電池セル。
【請求項8】
前記電極アセンブリは、第二のタブをさらに含み、前記第二のタブは、前記本体の前記壁部から離れる端に形成され、前記第二のタブは、前記第一のタブと極性が逆であり、前記第二のタブは、前記壁部と電気的に接続される、請求項1から7のいずれか1項に記載の電池セル。
【請求項9】
電池であって、請求項1から8のいずれか1項に記載の電池セルを含む、電池。
【請求項10】
電力消費装置であって、請求項9に記載の電池を含み、前記電池は、電気エネルギーを提供するために用いられる、電力消費装置。
【請求項11】
電池セルの製造方法であって、
ハウジングと電極端子を供給することであって、前記ハウジングが壁部を含み、前記電極端子が前記壁部に対して絶縁して取り付けられることと、
電極アセンブリを供給することであって、前記電極アセンブリが本体と第一のタブとを含み、前記第一のタブが前記本体の前記壁部と接近する端に形成されることと、
集電部品を供給し、前記集電部品を前記第一のタブに接続することと、
第一の絶縁部材を供給することであって、前記第一の絶縁部材の前記集電部品に向かう側に突起が形成され、前記壁部の厚さ方向における前記突起の前記集電部品上での投影が、前記電極端子の前記集電部品上での投影と重ならないことと、
前記第一の絶縁部材を前記壁部に設置し、且つ前記突起を前記壁部から離反させることと、
前記電極アセンブリと前記集電部品を前記ハウジングに入れることと、
前記集電部品を前記電極端子に接続することとを含む、電池セルの製造方法。
【請求項12】
電池セルの製造機器であって、
ハウジングと電極端子を供給するための第一の供給装置であって、前記ハウジングが壁部を含み、前記電極端子が前記壁部に対して絶縁して取り付けられる第一の供給装置と、
電極アセンブリを供給するための第二の供給装置であって、前記電極アセンブリが本体と第一のタブとを含み、前記第一のタブが前記本体の前記壁部と接近する端に形成される第二の供給装置と、
集電部品を供給するための第三の供給装置と、
第一の絶縁部材を供給するための第四の供給装置であって、前記第一の絶縁部材の前記集電部品に向かう側に突起が形成され、前記壁部の厚さ方向における前記突起の前記集電部品上での投影が、前記電極端子の前記集電部品上での投影と重ならない第四の供給装置と、
前記集電部品を前記第一のタブに接続するための第一の組み立て装置と、
前記第一の絶縁部材を前記壁部に設置し、且つ前記突起を前記壁部から離反させるための第二の組み立て装置と、
前記電極アセンブリを前記ハウジングに入れるための第三の組み立て装置と、
前記集電部品を前記電極端子に接続するための第四の組み立て装置とを含む、電池セルの製造機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、電池技術分野に関し、特には、電池セル、電池、電力消費装置、電池セルの製造方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
省エネと汚染物質の排出削減は、自動車産業の持続可能な発展の鍵であり、電動車両は、その省エネと環境保護の優位性により、自動車産業の持続可能な発展の重要な構成部分となっている。電動車両について、電池技術は、その発展に関わる重要な要素である。
【0003】
電池技術の発展において、電池の性能の向上に加えて、安全問題も、無視できない問題の一つである。電池の安全問題が保証できないと、この電池は、使用できない。そのため、どのように電池の安全性を補強するかは、電池技術における早急な解決が待たれる技術問題の一つである。
【発明の概要】
【0004】
本出願の目的は、電池セル、電池、電力消費装置、電池セルの製造方法及び機器を提供することである。この電池セルは、比較的高い安全性を有する。
【0005】
第一の態様によれば、本出願は、電池セルを提供し、この電池セルは、壁部を含むハウジングと、前記壁部に対して絶縁して取り付けられる電極端子と、前記ハウジング内に設置され、本体と第一のタブとを含む電極アセンブリであって、前記第一のタブが前記本体の前記壁部と接近する端に形成される電極アセンブリと、前記第一のタブと前記壁部との間に設置され、前記第一のタブと前記電極端子を接続するための集電部品と、前記集電部品と前記壁部との間に設置され、前記集電部品と前記壁部とを絶縁して隔離するための第一の絶縁部材とを含み、ここで、前記第一の絶縁部材の前記集電部品に向かう側に突起が形成され、前記壁部の厚さ方向における前記突起の前記集電部品上での投影は、前記電極端子の前記集電部品上での投影と重ならない。
【0006】
本出願の電池セルについて、第一の絶縁部材の集電部品に向かう側に突起を形成することによって、電極アセンブリをハウジングに組み込むプロセスでは、突起は、集電部品の壁部に向かう反りを制限することができ、それによって電極アセンブリの壁部に向かう変形を制限し、電極アセンブリの極板の間のずれの発生による電池セル内の短絡及び熱暴走を防止し、電池セルの安全性を向上させる。
【0007】
本出願のいくつかの実施例では、前記集電部品は、中央部と周囲部とを含み、前記電極端子の前記集電部品上での投影は、前記中央部に位置し、前記突起の前記集電部品上での投影は、前記周囲部に位置する。
【0008】
上記方案では、電極アセンブリをハウジングに組み込むプロセスでは、電極端子が中央部に当接し、突起が周囲部に当接でき、それによって周囲部に対してストッパーと支持を行い、周囲部の壁部に向かう反りを制限することによって、電極アセンブリの外輪の極板の間のずれの発生による電池セル内の短絡及び熱暴走を制限し、電池セルの安全性を向上させる。
【0009】
本出願のいくつかの実施例では、前記電極端子の径方向における前記突起から前記集電部品の外周面までの最小距離は、前記突起から前記電極端子の外周面までの最小距離よりも小さい。
【0010】
上記方案では、電極アセンブリの外輪の極板にずれが発生する確率が高く且つずれ量が大きいため、突起を集電部品の外周面に比較的近く、電極端子の外周面から比較的遠くなるように設置することで、突起が電極端子から比較的遠い極板、即ち外輪の極板に対して、ストッパーと支持を行うことができるようにさせ、外輪の極板ずれの発生確率を低減させ、外輪の極板ずれによる電池セル内の短絡及び熱暴走を防止し、電池セルの安全性を向上させる。
【0011】
本出願のいくつかの実施例では、前記突起と前記集電部品との間には前記壁部の厚さ方向に沿って隙間がある。
【0012】
上記方案では、電極端子が集電部品に当接して電気的な接続を実現する必要があるため、突起と集電部品との間に一定の隙間を設置することによって、突起が電極端子と集電部品との間の接続に干渉をもたらすことを回避し、電極端子と集電部品との間の電気的な接続の安定性を保証する。
【0013】
本出願のいくつかの実施例では、前記突起は、前記電極端子の中心軸線の周囲に設置された環状突起であり、又は、前記突起の数は、複数であり、複数の前記突起は、前記電極端子の中心軸線の周囲に間隔を空けて分布する。
【0014】
上記方案では、環状の突起が電極アセンブリの外輪の極板とセパレータに対して果たすストッパーと支持作用は、比較的均一であり、局所位置に極板ずれの問題が発生しにくい。複数の突起が電極端子の中心軸線の周囲に間隔を空けて分布する形式によって、第一の絶縁部材の材料を減少させ、第一の絶縁部材の成形難度を低減させる。
【0015】
本出願のいくつかの実施例では、前記電池セルは、絶縁膜をさらに含み、前記絶縁膜は、前記第一のタブと前記本体の外周面を被覆し且つ前記突起と前記集電部品との間まで延びる。
【0016】
上記方案では、絶縁膜で第一のタブと本体の外周面を被覆することによって、絶縁膜は、第一のタブ及び本体とハウジングとの間で絶縁して隔離の作用を果たし、第一のタブ及び本体とハウジングとの短絡確率を低減させ、さらに電池セルの短絡のリスクを低減させ、電池セルの安全性を向上させる。同時に、絶縁膜は、突起と集電部品との間まで延び、突起と集電部品が絶縁膜を圧着することができるようにさせ、絶縁膜が動くことを防止し、集電部品、第一のタブと本体を被覆する絶縁膜の安定性を向上させる。
【0017】
本出願のいくつかの実施例では、前記ハウジングは、ケースとエンドキャップとを含み、前記ケースは、底壁と側壁とを含み、前記側壁は、前記底壁の周囲に周設され、前記側壁の一端は、前記底壁と接続され、前記側壁の他端は、前記底壁に対向する開口となるように囲んでおり、前記エンドキャップは、前記開口を覆い、前記壁部は、前記底壁又は前記エンドキャップである。
【0018】
上記方案では、底壁と側壁は、電極アセンブリ、電解液及び他の構造を収容する空間を画定し、且つ側壁により囲まれた開口をエンドキャップで覆い、ハウジングのシール性を保証する。
【0019】
本出願のいくつかの実施例では、前記電極アセンブリは、第二のタブをさらに含み、前記第二のタブは、前記本体の前記壁部から離れる端に形成され、前記第二のタブは、前記第一のタブと極性が逆であり、前記第二のタブは、前記壁部と電気的に接続される。
【0020】
上記方案では、第一のタブと第二のタブは、電極アセンブリの両端に位置し、第一のタブと第二のタブとの間は、比較的良い絶縁性を有し、電池セルの短絡のリスクを低減させ、電池セルの安全性を向上させる。
【0021】
第二の態様によれば、本出願は、電池を提供し、この電池は、上記の電池セルを含む。
【0022】
第三の態様によれば、本出願は、電力消費装置を提供し、この装置は、上記の電池を含み、前記電池は、電気エネルギーを提供するために用いられる。
【0023】
第四の態様によれば、本出願は、電池セルの製造方法を提供し、この方法は、ハウジングと電極端子を供給することであって、前記ハウジングが壁部を含み、前記電極端子が前記壁部に対して絶縁して取り付けられることと、電極アセンブリを供給することであって、前記電極アセンブリが本体と第一のタブとを含み、前記第一のタブが前記本体の前記壁部と接近する端に形成されることと、集電部品を供給することと、第一の絶縁部材を供給することであって、前記第一の絶縁部材の前記集電部品に向かう側に突起が形成され、前記壁部の厚さ方向における前記突起の前記集電部品上での投影が、前記電極端子の前記集電部品上での投影と重ならないことと、前記集電部品を前記第一のタブに接続し、前記第一の絶縁部材を前記壁部に設置し、且つ前記突起を前記壁部から離反させ、前記電極アセンブリを前記ハウジングに入れ、前記集電部品を前記電極端子に接続することとを含む。
【0024】
第五の態様によれば、本出願は、電池セルの製造機器を提供し、この機器は、ハウジングと電極端子を供給するための第一の供給装置であって、前記ハウジングが壁部を含み、前記電極端子が前記壁部に対して絶縁して取り付けられる第一の供給装置と、電極アセンブリを供給するための第二の供給装置であって、前記電極アセンブリが本体と第一のタブとを含み、前記第一のタブが前記本体の前記壁部と接近する端に形成される第二の供給装置と、集電部品を供給するための第三の供給装置と、第一の絶縁部材を供給するための第四の供給装置であって、前記第一の絶縁部材の前記集電部品に向かう側に突起が形成され、前記壁部の厚さ方向における前記突起の前記集電部品上での投影が、前記電極端子の前記集電部品上での投影と重ならない第四の供給装置と、前記集電部品を前記第一のタブに接続し、前記第一の絶縁部材を前記壁部に設置し、且つ前記突起を前記壁部から離反させ、前記電極アセンブリを前記ハウジングに入れ、前記集電部品を前記電極端子に接続するための組み立て装置とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本出願の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本出願の実施例に使用される必要のある図面を簡単に紹介する。自明なこととして、以下に記述される図面は、単に本出願のいくつかの実施例を示すに過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【0026】
【
図1】本出願の一実施例による車両の概略図である。
【
図2】本出願の一実施例による電池の構造概略図である。
【
図3】本出願の一実施例による電池セルの分解図である。
【
図4】本出願の一実施例による電池セルの断面図である。
【
図5】本出願の一実施例による電池セルのA箇所の局所拡大図である。
【
図6】本出願の一実施例による第一の絶縁部材に形成された環状突起の概略図である。
【
図7】本出願の一実施例による第一の絶縁部材に形成された複数の突起の概略図である。
【
図8】本出願の一実施例による絶縁膜で第一のタブと本体の外周面を被覆する概略図である。
【
図9】本出願の一実施例によるB箇所の局所拡大図である。
【
図10】本出願の一実施例による電池セルの概略図である。
【
図11】本出願の実施例による電池セルの製造方法の概略図である。
【
図12】本出願の実施例による電池セルの製造機器の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下では、図面と実施例を結び付けながら、本出願の実施の形態をさらに詳細に説明する。以下では、実施例の詳細な説明と図面は、例示的に本出願の原理を説明するためのものであるが、本出願の範囲を制限するためのものではなく、即ち本出願は、説明された実施例に限らない。
【0028】
本出願の記述において、説明すべきこととして、特に断りのない限り、「複数の」の意味は、二つ以上であり、用語である「上」、「下」、「左」、「右」、「内」、「外」などにより指示される方位又は位置関係は、本出願の説明の便宜上及び説明の簡略化のためのものに過ぎず、言及された装置又は要素が特定の方位を有し、特定の方位で構成して操作しなければならないことを指示又は暗示するものではないため、本出願に対する制限と理解されるべきではない。なお、用語である「第一」、「第二」、「第三」などは、説明の目的のみで用いられるものであり、相対的な重要性を指示又は暗示すると理解すべきではない。「垂直」は、厳密な垂直ではなく、誤差許容範囲内である。「平行」は、厳密な平行ではなく、誤差許容範囲内である。
【0029】
下記説明に出現する方位を示す用語は、いずれも図に示す方向であり、本出願の具体的な構造を限定するものではない。本出願の記述において、さらに説明すべきこととして、特に明確に規定、限定されていない限り、用語である「取り付け」、「繋がり」、「接続」は、広義に理解されるべきであり、例えば固定的な接続であってもよく、取り外し可能な接続、又は一体的な接続であってもよく、直接的な繋がりであってもよく、中間媒体による間接的な繋がりであってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本出願における具体的な意味を理解することができる。
【0030】
本出願では、言及された電池は、より高い電圧と容量を提供するために一つ又は複数の電池セルを含む単一の物理モジュールを指す。例えば、本出願に言及された電池は、電池モジュール又は電池パックなどを含んでもよい。
【0031】
電池セルは、電極アセンブリと電解液を含み、電極アセンブリは、正極極板、負極極板及びセパレータにより構成される。電池セルは、主に金属イオンが正極極板と負極極板との間で移動することで作動する。正極極板は、正極集電体と正極活物質層とを含み、正極活物質層は、正極集電体の表面に塗覆されており、正極活物質層が塗布されていない正極集電体は、正極活物質層が塗覆された正極集電体から突出し、正極活物質層が塗布されていない正極集電体は、正極タブとされる。リチウムイオン電池を例にすると、正極集電体の材料は、アルミニウムであってもよく、正極活物質は、コバルト酸リチウム、リン酸鉄リチウム、三元リチウム又はマンガン酸リチウムなどであってもよい。負極極板は、負極集電体と負極活物質層とを含み、負極活物質層は、負極集電体の表面に塗覆されており、負極活物質層が塗布されていない負極集電体は、負極活物質層が塗覆された負極集電体から突出し、負極活物質層が塗布されていない負極集電体は、負極タブとされる。負極集電体の材料は、銅であってもよく、負極活物質は、炭素又はケイ素などであってもよい。大電流を流しても溶断しないことを保証するために、正極タブの数は複数であり且つ積層されており、負極タブの数は複数であり且つ積層されている。セパレータの材質は、PP(Polypropylene、ポリプロピレン)又はPE(Polyethylene、ポリエチレン)などであってもよい。
【0032】
現在、市場情勢の発展から見ると、動力電池の応用は、ますます広がる。動力電池は、水力、火力、風力と太陽光発電所などのエネルギー貯蔵電源システムに用いられるだけでなく、そして電動自転車、電動バイク、電気自動車などの電動交通装置、及び軍事装備と航空宇宙などの複数の分野に広く用いられる。動力電池の応用分野が拡大し続けるにつれて、その市場の需要量も増加し続ける。
【0033】
本発明者は、電極アセンブリをハウジングに組み込むプロセスでは、電極アセンブリの軸方向に沿って電極アセンブリに作用力を印加して、集電部品(電極アセンブリの一端に接続される)を電極端子に当接させる必要があることに着目した。集電部品及び電極アセンブリの直径が電極端子の直径よりも大きいため、電極端子は、それに当接する部位のみで集電部品及び電極アセンブリに対してストッパーと支持作用を果たすことができ、集電部品と電極アセンブリの他の部分は、効果的なストッパーと支持を得ることができない。
【0034】
捲回型電極アセンブリについて、電極端子が電極アセンブリの外輪の極板とセパレータ(極板とセパレータの集電部品上での投影が電極端子の集電部品上での投影と重ならない部分)に対してストッパーと支持を行うことができないため、電極アセンブリをハウジングに組み込む時に、集電部品の反りが現れ、外輪の極板ずれの発生を引き起こす。極板ずれは、電池セル内の短絡をもたらし且つ熱暴走を誘発し、非常に大きな安全上の潜在的なリスクが存在し、電池の安全に深刻な影響を与える。
【0035】
上記考慮に基づき、電極アセンブリをハウジングに取り付けるプロセスでは、極板ずれの発生確率を低減させるために、発明者は、深く研究することによって、電池セルを設計し、この電池セルは、ハウジングを含み、ハウジングは、壁部(ハウジングの一端に位置する)を含み、集電部品と壁部との間に第一の絶縁部材を設置し、且つ第一の絶縁部材の集電部品に向かう側に突起が形成され、壁部の厚さ方向における突起の集電部品上での投影は、電極端子の集電部品上での投影と重ならない。
【0036】
このような電池セルでは、第一の絶縁部材の集電部品に向かう側に突起を形成することによって、電極アセンブリをハウジングに組み込むプロセスでは、突起は、一定程度で集電部品の壁部に向かう反りを制限することができ、それによって電極アセンブリの壁部に向かう変形を制限し、電極アセンブリの極板の間のずれの発生による電池セル内の短絡及び熱暴走を防止し、電池セルの安全性を向上させる。
【0037】
本出願の実施例は、電池を電源として使用する電力消費装置を提供し、電力消費装置は、携帯電話、タブレット、ノートパソコン、電動玩具、電動工具、バッテリ車、電気自動車、汽船、宇宙航空機などであってもよいが、それらに限らない。ここで、電動玩具は、据置型又は移動型の電動玩具、例えば、ゲーム機、電気自動車玩具、電気汽船玩具と電気飛行機玩具などを含んでもよく、宇宙航空機は、飛行機、ロケット、スペースシャトルと宇宙船などを含んでもよい。
【0038】
以下の実施例では、説明を容易にするために、本出願の実施例の電力消費装置が車両であることを例にして説明する。
【0039】
図1に示すように、
図1は、本出願のいくつかの実施例による車両1000の構造概略図である。車両1000は、燃料油自動車、ガス自動車又は新エネルギー自動車であってもよく、新エネルギー自動車は、純電気自動車、ハイブリッド自動車又はレンジエクステンダー自動車などであってもよい。車両1000の内部に電池100が設置され、電池100は、車両1000の底部又は頭部又は尾部に設置されてもよい。電池100は、車両1000への給電に用いることができ、例えば、電池100は、車両1000の操作電源とすることができる。車両1000は、コントローラ200とモータ300をさらに含んでもよく、コントローラ200は、モータ300に給電するように電池100を制御するために用いられ、例えば、車両1000の起動、ナビゲーションと走行時の作動電力消費需要に用いられる。
【0040】
本出願のいくつかの実施例では、電池100は、車両1000の操作電源とすることができるだけでなく、さらに車両1000の駆動電源として、燃料油又は天然ガスに替えて又はその一部に替えて車両1000に駆動動力を提供することもできる。
【0041】
図2に示すように、
図2は、本出願のいくつかの実施例による電池100の構造概略図である。電池100は、筐体20と電池セル10とを含み、電池セル10は、筐体20内に収容される。ここで、筐体20は、電池セル10に収容空間を提供するために用いられ、筐体20は、様々な構造を採用してもよい。いくつかの実施例では、筐体20は、第一のサブ筐体21と第二のサブ筐体22とを含んでもよく、第一のサブ筐体21と第二のサブ筐体22は、互いに被せられ、第一のサブ筐体21と第二のサブ筐体22は、電池セル10を収容するための収容空間を共に画定する。第二のサブ筐体22は、一端が開口された中空構造であってもよく、第一のサブ筐体21は、板状構造であってもよい。第一のサブ筐体21は、第二のサブ筐体22の開口側に被せられて、第一のサブ筐体21と第二のサブ筐体22に収容空間を共に画定させ、第一のサブ筐体21と第二のサブ筐体22は、いずれも一方側が開口された中空構造であってもよく、第一のサブ筐体21の開口側は、第二のサブ筐体22の開口側に被せられる。無論、第一のサブ筐体21と第二のサブ筐体22により形成された筐体20は、様々な形状、例えば、円柱体、直方体などであってもよい。
【0042】
電池100において、電池セル10は、複数であってもよく、複数の電池セル10の間は、直列接続又は並列接続又は直並列接続されてもよく、直並列接続は、複数の電池セル10において直列接続だけでなくて並列接続もあることを指す。複数の電池セル10の間は、一体に直接に直列接続又は並列接続又は直並列接続されてもよく、次に複数の電池セル10により構成された全体を筐体20内に収容し、無論、電池100は、複数の電池セル10を先ず直列接続又は並列接続又は直並列接続して電池モジュール形式に組み合わせ、複数の電池モジュールをさらに直列接続又は並列接続又は直並列接続して一体を形成し、且つ筐体20内に収容したものであってもよい。電池100は、他の構造をさらに含んでもよく、例えば、この電池100は、複数の電池セル10の間の電気的な接続を実現するためのバスバー部材をさらに含んでもよい。
【0043】
ここで、各電池セル10は、二次電池又は一次電池であってもよく、さらにリチウム硫黄電池、ナトリウムイオン電池又はマグネシウムイオン電池であってもよいが、それらに限定されない。電池セル10は、円柱体、扁平体、直方体又は他の形状などを呈してもよい。
【0044】
図3に示すように、
図3は、本出願のいくつかの実施例による電池セル10の分解図である。電池セル10は、電池100を構成する最小ユニットを指す。
図3に示すように、電池セル10は、ハウジング11と、電極アセンブリ13と、他の機能的部材とを含む。
【0045】
ハウジング11は、電池セル10の内部環境を形成するためのアセンブリであり、ここで、ハウジング11により形成された内部環境は、電極アセンブリ13、電解液及び他の部材を収容するために用いられてもよい。ハウジング11は、様々な形状と様々なサイズ、例えば、円柱体形、直方体形、六角柱状などであってもよい。具体的には、ハウジング11の形状は、電極アセンブリ13の具体的な形状とサイズ大きさに応じて決定されてもよい。ハウジング11の材質は、様々で、例えば、銅、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼、アルミニウム合金などであってもよい。
【0046】
電極アセンブリ13は、電池セル10内で電気化学反応が生じる部材である。ハウジング11には一つ又は複数の電極アセンブリ13が含まれてもよい。電極アセンブリ13は、主に正極極板と負極極板を捲回又は積層することによって形成されるとともに、一般的には正極極板と負極極板との間にセパレータが設けられる。正極極板と負極極板の活物質を有する部分は、電極アセンブリ13の本体132を構成し、正極極板と負極極板の活物質を有しない部分は、それぞれタブを構成する。正極タブと負極タブは、共に本体132部の一端に位置してもよく、又はそれぞれ本体132部の両端に位置してもよい。電池100の充放電プロセスでは、正極活物質と負極活物質は、電解液と反応し、タブは、電極端子12に接続されて電流回路を形成する。
【0047】
図3に示すように、本出願は、電池セル10を提供し、この電池セル10は、ハウジング11と、電極端子12と、電極アセンブリ13と、集電部品14と、第一の絶縁部材15とを含む。
【0048】
図4に示すように、
図4は、本出願のいくつかの実施例の電池セルの断面図である。ハウジング11は、壁部11aを含み、電極端子12は、壁部11aに対して絶縁して取り付けられる。電極アセンブリ13は、ハウジング11内に設置され、電極アセンブリ13は、本体132と第一のタブ131とを含み、第一のタブ131は、本体132の壁部11aと接近する端に形成される。集電部品14は、電極アセンブリ13と壁部11aとの間に設置され、集電部品14は、第一のタブ131と電極端子12を接続するために用いられる。第一の絶縁部材15は、集電部品14と壁部11aとの間に設置され、集電部品14と壁部11aとを絶縁して隔離するために用いられる。ここで、第一の絶縁部材15の集電部品14に向かう側に突起151が形成され、壁部11aの厚さ方向における突起151の集電部品14上での投影は、電極端子12の集電部品14上での投影と重ならない。
【0049】
電池セル10内の短絡のリスクを低減させるために、電池セル10における極性が異なる部材の間は、絶縁して隔離すべきであり、例えば、電極端子12と壁部11aとの間、集電部品14と壁部11aとの間、及び第一のタブ131とハウジング11との間は、いずれも絶縁して隔離すべきである。
【0050】
図4に示すように、集電部品14と壁部11aとの間に第一の絶縁部材15を設置して、集電部品14と壁部11aとを絶縁して隔離する。
【0051】
電極端子12が壁部11aに対して絶縁して取り付けられるということは、電極端子12と壁部11aとの間に同様に絶縁構造が設置されて、電極端子12と壁部11aとを絶縁して隔離すると理解されてもよい。
【0052】
例えば、本出願のいくつかの実施例では、電極端子12と壁部11aとを絶縁して隔離するために、第一の絶縁部材15は、電極端子12と壁部11aとの間まで延びてもよい。
【0053】
また例えば、
図4に示すように、本出願の別のいくつかの実施例では、電池セル10は、第二の絶縁部材17をさらに含んでもよく、第二の絶縁部材17は、電極端子12と壁部11aとの間に設置されて、電極端子12と壁部11aとを絶縁して隔離し、第一の絶縁部材15は、集電部品14と壁部11aとの間に設置されて、集電部品14と壁部11aとを絶縁して隔離する。
【0054】
電池セル10が第二の絶縁部材17をさらに含んでもよい実施例では、第一の絶縁部材15と第二の絶縁部材17は、一体成形されてもよく、このような設置方式によって、部材の数を減少させ、電池セル10の構造をコンパクトにし、且つ第一の絶縁部材15と第二の絶縁部材17の取り付けと位置決めを容易にし、電池セル10の組み立てプロセスを簡略化し、電池セル10の生産効率を向上させる。本出願の別のいくつかの実施例では、第一の絶縁部材15と第二の絶縁部材17は、さらに分離して設置されてもよい。
【0055】
第一の絶縁部材15と第二の絶縁部材17の材質は、プラスチック、例えば、PVC(Polyvinyl chloride、ポリクロロエチレン)、PP(Polypropylene、ポリプロピレン)などであってもよく、又は、第一の絶縁部材15の材質は、さらにゴム、例えば、ブチレンゴム、スチレンブタジエンゴム、シリコーンゴムなどであってもよい。
【0056】
電極アセンブリ13は、第二のタブ133をさらに含み、第二のタブ133は、第一のタブ131と極性が逆である。電極アセンブリ13は、極板とセパレータを捲回してなる。具体的には、極板は、正極極板と負極極板とを含み、正極極板と負極極板との間は、セパレータを介して隔離される。正極極板と負極極板の活物質を有する部分は、本体132を構成し、正極極板と負極極板の活物質を有しない部分は、それぞれ正極タブと負極タブを構成するために用いられる。例えば、第一のタブ131は、正極タブであってもよく、正極極板の活物質を有しない部分により構成され、第二のタブは、負極タブであってもよく、負極極板の活物質を有しない部分により構成される。又は、第一のタブ131は、負極タブであってもよく、負極極板の活物質を有しない部分により構成され、第二のタブは、正極タブであってもよく、正極極板の活物質を有しない部分により構成される。
【0057】
集電部品14が第一のタブ131と電極端子12を接続するために用いられる。これは、第一のタブ131と電極端子12がいずれも集電部品14に接続され、且つ集電部品14を介して第一のタブ131と電極端子12との間の電気的な接続を実現することを指す。
【0058】
さらに、突起151の集電部品14上での投影が電極端子12の集電部品14上での投影と重ならないことは、突起151と電極端子12の位置がずれていることを指す。
【0059】
本出願の電池セル10について、第一の絶縁部材15の集電部品14に向かう側に突起151を形成することによって、電極アセンブリ13をハウジングに組み込むプロセスでは、突起151は、集電部品14の壁部11aに向かう反りを制限することができ、それによって電極アセンブリ13の壁部11aに向かう変形を制限し、電極アセンブリ13の極板の間のずれの発生による電池セル10内の短絡及び熱暴走を防止し、電池セル10の安全性を向上させる。
【0060】
同時に、第一の絶縁部材15は、さらに集電部品14と壁部11aとの間の絶縁隔離を実現し、同一の第一の絶縁部材15は、異なる機能を実現し、部材の数を減少させ、電池セル10の構造をコンパクトにする。
【0061】
図4に示すように、本出願のいくつかの実施例では、集電部品14は、中央部141と周囲部142とを含み、電極端子12の集電部品14上での投影は、中央部141に位置し、突起151の集電部品14上での投影は、周囲部142に位置する。
【0062】
図4に示すように、周囲部142は、中央部141の周囲に設置される。電極アセンブリ13が捲回型構造であることを例にすると、電極アセンブリ13の内輪の極板とセパレータの集電部品14上での投影は、中央部141に位置し、電極アセンブリ13の外輪の極板とセパレータの集電部品14上での投影は、周囲部142に位置し、電極アセンブリ13がハウジング11内に組み込まれる時に、突起151と周囲部142との当接によって、周囲部142の壁部11aに向かう反りを防止し、さらに電極アセンブリ13の外輪の極板とセパレータの壁部11aに向かう移動を防止し、極板ずれを回避し、電池セル内の短絡及び熱暴走のリスクを低減させる。
【0063】
このような設置方式によって、電極アセンブリ13をハウジング11に組み込むプロセスでは、電極端子12は、中央部141に当接し、突起151は、周囲部142に当接でき、それによって周囲部142に対してストッパーと支持を行い、周囲部142の壁部11aに向かう反りを制限し、それによって電極アセンブリ13の外輪の極板の間のずれの発生による電池セル10内の短絡及び熱暴走を制限し、電池セル10の安全性を向上させる。
【0064】
図4に示すように、本出願のいくつかの実施例では、電極端子12の径方向における突起151から集電部品14の外周面までの最小距離は、突起151から電極端子12の外周面までの最小距離よりも小さい。
【0065】
説明すべきこととして、突起151から集電部品14の外周面までの最小距離が突起151から電極端子12の外周面までの最小距離よりも小さいということは、同一の突起151から集電部品14の外周面までの最小距離がそれから電極端子12の外周面までの最小距離よりも小さいことを指す。第一の絶縁部材15における突起151が形成された位置及び突起151の形状を決定した後に、この突起151から集電部品14の外周面までの最小距離は、この突起151から電極端子12の外周面までの最小距離よりも小さい。
【0066】
このような設置方式によって、電極アセンブリ13の外輪の極板にずれが発生する確率が高く且つずれ量が大きいため、突起151を集電部品14の外周面に比較的近く、電極端子12の外周面から比較的遠くなるように設置することで、突起151が電極端子12から比較的遠い極板、即ち外輪の極板に対して、ストッパーと支持を行うことができるようにさせ、外輪の極板ずれの発生確率を低減させ、外輪の極板ずれによる電池セル10内の短絡及び熱暴走を防止し、電池セル10の安全性を向上させる。
【0067】
図5に示すように、
図5は、本出願のいくつかの実施例のA視角局所拡大図である。本出願のいくつかの実施例では、突起151と集電部品14との間には壁部11aの厚さ方向に沿って隙間がある。
【0068】
突起151が集電部品14に当接すると、電極アセンブリ13をハウジングに取り付けるプロセスでは、突起151は、集電部品14及び電極アセンブリ13に対して電極アセンブリ13の軸方向に沿って壁部11aから離反する力を発生させ、電極アセンブリ13をハウジングに取り付ける難度を増加させ、電池セル10の生産効率を低減させる。
【0069】
さらに、突起151と集電部品14とが当接すると、突起151の壁部11aの厚さ方向に沿うサイズが大きすぎる時に、突起151と集電部品14との当接は、集電部品14と電極端子12との間に隙間をもたらすおそれがあり、さらに集電部品14と電極端子12との間の電気的な接続の安定性に影響を与える。そのため、突起151の生産製造の誤差などの要因による影響を解消するために、突起151と集電部品14との間は、一定の隙間を有してもよい。
【0070】
このような設置方式によって、電極端子12が集電部品14に当接して電気的な接続を実現する必要があるため、突起151と集電部品14との間に一定の隙間を設置することによって、突起151が電極端子12と集電部品14との間の接続に干渉をもたらすことを回避し、電極端子12と集電部品14との間の電気的な接続の安定性を保証することができる。
【0071】
図6と
図7に示すように、
図6は、本出願のいくつかの実施例の第一の絶縁部材に形成された環状突起の概略図であり、
図7は、本出願のいくつかの実施例の第一の絶縁部材に形成された複数の突起の概略図である。本出願のいくつかの実施例では、突起151は、電極端子12の中心軸線の周囲に設置された環状突起151であり、又は、突起151の数は、複数であり、複数の突起151は、電極端子12の中心軸線の周囲に間隔を空けて分布する。
【0072】
図6に示すように、本出願のいくつかの実施例では、突起151は、電極端子12の中心軸線の周囲に設置された環状突起151である。ここで、環状突起151は、円環に限定されず、環状突起151は、さらに楕円形、四角形、多角形などを呈してもよく、環状突起151は、電極端子12の中心軸線を周回する閉じた環状を構成すればよい。
【0073】
図7に示すように、本出願のいくつかの実施例では、突起151の数は、複数であり、複数の突起151は、電極端子12の中心軸線の周囲に間隔を空けて分布する。ここで、複数の突起151が電極端子12の中心軸線の周囲に間隔を空けて分布するということは、複数の突起151が電極端子12の中心軸線の周囲の同一の円周上に位置して間隔を空けて分布することであってもよく、また、複数の突起151が電極端子12の中心軸線の周囲の異なる円周上に位置して間隔を空けて分布することであってもよい。例えば、複数の突起151のうちの一部は、電極端子12の中心軸線の周囲に間隔を空けて第一の円周上に分布し、複数の突起151のうちの別の部分は、電極端子12の中心軸線の周囲に間隔を空けて第二の円周上に分布し、第一の円周の直径は、第二の円周の直径と異なり、且つ第一の円周上に位置する突起151の数は、第二の円周上に位置する突起151の数と同じであってもよく、異なってもよい。
【0074】
突起151の数が複数である時に、突起151の形状は、円柱形、角柱形、扇形、扇環などであってもよい。
【0075】
説明すべきこととして、本出願は、突起151の具体的な形状と数を限らず、突起151の設置によって、集電部品14及び電極アセンブリ13の極板とセパレータに電極アセンブリ13の軸方向に沿う力を提供して、極板ずれを防止することができればよい。
【0076】
選択的に、本出願のいくつかの実施例では、突起151が複数設置される時に、電極端子12から離れる突起151の集電部品14上での投影面積は、比較的大きく、電極端子12と接近する突起151の集電部品14上での投影面積は、比較的小さい。電極端子12が電極端子12に接近する電極アセンブリ13の極板に対して一定の支持作用を果たすことができるが、電極端子12から離れる電極アセンブリ13の極板に対して支持作用を果たすことができないため、電極端子12から離れる電極アセンブリ13の極板に対してより多くの支持力を提供することを必要として、電極端子12から離れる電極アセンブリ13の極板のずれの発生を防止し、それに対応し、電極端子12から離れる極板に対して安定的な支持作用を果たすことを可能にするために、電極端子12から離れる突起151の集電部品14上での投影面積を比較的大きく設置してもよい。
【0077】
選択的に、本出願のいくつかの実施例では、突起151が複数設置される時に、電極端子12から離れる突起151は、比較的に密集しており、電極端子12に接近する突起151は、比較的まばらである。同様に、電極端子12が電極端子12に接近する電極アセンブリ13の極板に対して一定の支持作用を果たすことができるが、電極端子12から離れる電極アセンブリ13の極板に対して支持作用を果たすことができないため、電極端子12から離れる電極アセンブリ13の極板に対してより多くの支持力を提供することを必要として、電極端子12から離れる電極アセンブリ13の極板のずれの発生を防止し、それに対応し、電極端子12から離れる極板に対して安定的な支持作用を果たすことを可能にするために、電極端子12から離れる突起151を比較的に密集するように設置してもよい。
【0078】
このような設置方式によって、突起151が電極端子12の中心軸線の周囲に設置された環状突起151である実施例では、環状の突起151が電極アセンブリ13の外輪の極板とセパレータに対して果たすストッパーと支持作用は、比較的均一であり、局所位置に極板ずれの問題が発生しにくい。突起151の数が複数であり、複数の突起151が電極端子12の中心軸線の周囲に間隔を空けて分布する実施例では、複数の突起151が電極端子12の中心軸線の周囲に間隔を空けて分布する形式によって、第一の絶縁部材15の材料を減少させ、第一の絶縁部材15の成形難度を低減させる。
【0079】
図8と
図9に示すように、
図8は、本出願のいくつかの実施例の絶縁膜で第一のタブと本体の外周面を被覆する概略図であり、
図9は、本出願のいくつかの実施例のB視角局所拡大図である。本出願のいくつかの実施例では、電池セル10は、絶縁膜16をさらに含み、絶縁膜16は、第一のタブ131と本体132の外周面を被覆し、且つ突起151と集電部品14との間まで延びる。
【0080】
電池セル10の短絡リスクをさらに低減させるために、第一のタブ131及び本体132の外周面は、いずれもハウジング11と絶縁して隔離する必要がある。そのため、第一のタブ131と本体132の外周面を被覆するように絶縁膜16を設置して、第一のタブ131及び本体132の外周面とハウジング11との間の絶縁隔離を実現する。
【0081】
図9に示すように、突起151と集電部品14との間には壁部11aの厚さ方向に沿って隙間がある実施例では、第一の絶縁部材15は、集電部品14に接触せず、第一の絶縁部材15のみを使用して集電部品14と壁部11aとを絶縁して隔離する効果は、比較的悪く、集電部品14と壁部11aとの間に依然として短絡のリスクが存在し、例えば、集電部品14の外周面と壁部11aとの間には、短絡の可能性がある。集電部品14と壁部11aとの間の絶縁隔離の効果をさらに向上させ、集電部品14と壁部11aとの間の短絡を防止するために、絶縁膜16を突起151と集電部品14との間まで延ばしてもよく、絶縁膜16が集電部品14を被覆できるようにさせ、集電部品14と壁部11aとの間の絶縁隔離効果を向上させる。
【0082】
図9に示すように、絶縁膜16が突起151と集電部品14との間まで延びる時に、突起151と集電部品14との間に壁部11aの厚さ方向に沿って隙間がある場合に、絶縁膜16は、この隙間を充填できるとともに、突起151は、絶縁膜16に当接できる。即ち、突起151と集電部品14は、絶縁膜16を挟持し且つ圧着することができ、それによって絶縁膜16が外的要因の干渉を受けて動くことを防止し、絶縁膜16が集電部品14、第一のタブ131と本体132を安定的に被覆することができるようにさせる。
【0083】
このような設置方式によって、絶縁膜16で第一のタブ131と本体132の外周面を被覆することによって、第一のタブ131及び本体132とハウジング11との間で絶縁隔離の作用を果たし、第一のタブ131及び本体132とハウジング11との短絡確率を低減させ、さらに電池セル10の短絡のリスクを低減させ、電池セル10の安全性を向上させる。同時に、絶縁膜16は、突起151と集電部品14との間まで延び、突起151と集電部品14が絶縁膜16を挟持し且つ圧着することができるようにさせ、絶縁膜16が動くことを防止し、集電部品14、第一のタブ131と本体132を被覆する絶縁膜16の安定性を向上させる。
【0084】
図10に示すように、
図10は、本出願のいくつかの実施例の電池セル10の概略図である。本出願のいくつかの実施例では、ハウジング11は、ケース111とエンドキャップ112とを含み、ケース111は、底壁1111と側壁1112とを含み、側壁1112は、底壁1111の周囲に周設され、側壁1112の一端は、底壁1111と接続され、側壁1112の他端は、底壁1111に対向する開口となるように囲んでおり、エンドキャップ112は、開口を覆い、壁部11aは、底壁1111又はエンドキャップ112である。
【0085】
ここで、底壁1111と側壁1112は、一体成形されてもよく、又は、底壁1111と側壁1112は、さらに分離して設置され且つ溶接、係止などの方式によって接続されてもよい。具体的には、側壁1112は、柱状、例えば、円柱又は角柱を呈してもよい。
【0086】
側壁1112の底壁1111に対向する他端は、開口となるように囲んでおり、集電部品14及び電極アセンブリ13は、開口からケース111に取り付けることができる。電極アセンブリ13をケース111に組み込んだ後に、エンドキャップ112で開口を覆って、開口を密閉する。さらに、ハウジング11内に電解液を注入する必要があり、エンドキャップ112が開口を覆う時に、エンドキャップ112と側壁1112との間にシール材、例えば、シールリング又はシールガスケットを設置してもよく、それによってエンドキャップ112の開口を覆うシール性を向上させ、電解液がハウジング11から漏れることを防止する。
【0087】
壁部11aが底壁1111又はエンドキャップ112であることは、二つの場合を含む。一つの場合は、壁部11aが底壁1111であり、別の場合は、壁部11aがエンドキャップ112である。壁部11aが底壁1111である実施例では、電極アセンブリ13をケース111に組み込んだ後に、集電部品14は、底壁1111に向かい、熱収縮膜15は、底壁1111と集電部品14との間に位置する。壁部11aがエンドキャップ112である実施例では、電極アセンブリ13をケース111に組み込んだ後に、集電部品14は、エンドキャップ112に向かい、熱収縮膜15は、エンドキャップ112と集電部品14との間に位置する。
【0088】
このような設置方式によって、底壁1111と側壁1112は、電極アセンブリ13、電解液及び他の構造を収容するための空間を画定し、且つ側壁1112により囲まれた開口をエンドキャップ112で覆い、ハウジング11のシール性を保証する。
【0089】
図10に示すように、本出願のいくつかの実施例では、電極アセンブリ13は、第二のタブ133をさらに含み、第二のタブ133は、本体132の壁部11aから離れる端に形成され、第二のタブ133は、第一のタブ131と極性が逆であり、第二のタブ133は、壁部11aに電気的に接続される。
【0090】
図10に示すように、第一のタブ131は、電極アセンブリ13の壁部11aに向かう端に位置し、第二のタブ133は、電極アセンブリ13の壁部11aから離れる端に位置し、即ち第一のタブ131と第二のタブ133は、それぞれ電極アセンブリ13の本体132の両端に形成される。
【0091】
第一のタブ131は、第二のタブ133と極性が逆であり、例えば、第一のタブ131は、電極アセンブリ13の正極タブであり、正極極板の活物質を有しない部分により構成され、且つ集電部品14及び電極端子12と電気的に接続され、第二のタブ133は、電極アセンブリ13の負極タブであり、負極極板の活物質を有しない部分により構成され、且つハウジング11及び壁部11aと電気的に接続される。
【0092】
このような設置方式によって、第一のタブ131と第二のタブ133は、電極アセンブリ13の両端に位置し、第一のタブ131と第二のタブ133の間は、比較的良い絶縁性を有し、電池セル10の短絡のリスクを低減させ、電池セル10の安全性を向上させる。
【0093】
第二の態様によれば、本出願は、電池100をさらに提供し、この電池100は、上記の電池セル10を含む。電池セル10において、第一の絶縁部材15の集電部品14に向かう側に突起151を形成することによって、電極アセンブリ13の極板に対して支持作用を果たすことができるため、電極アセンブリ13をハウジングに組み込むプロセスにおける極板ずれの確率を低減させ、電池セル10内の短絡及び熱暴走のリスクを低減させ、電池100の安全性をさらに向上させる。
【0094】
第三の態様によれば、本出願は、電力消費装置をさらに提供し、この電力消費装置は、上記の電池100を含み、電池100は、電気エネルギーを提供するために用いられる。
【0095】
第四の態様によれば、
図11に示すように、
図11は、本出願のいくつかの実施例の電池セルの製造方法の概略図である。本出願は、電池セル10の製造方法をさらに提供する。具体的には、電池セル10の製造方法は、以下のとおりである。
【0096】
S100、ハウジング11と電極端子12を供給し、ハウジング11は、壁部11aを含み、電極端子12は、壁部11aに対して絶縁して取り付けられ、
S200、電極アセンブリ13を供給し、電極アセンブリ13は、本体132と第一のタブ131とを含み、第一のタブ131は、本体132の壁部11aと接近する端に形成され、
S300、集電部品14を供給し、集電部品14を第一のタブ131に接続し、
S400、第一の絶縁部材15を供給し、第一の絶縁部材15の集電部品14に向かう側に突起151が形成され、壁部11aの厚さ方向における突起151の集電部品14上での投影は、電極端子12の集電部品14上での投影と重ならず、
S500、第一の絶縁部材15を壁部11aに設置し、且つ突起151を壁部11aから離反させ、
S600、電極アセンブリ13と集電部品14をハウジング11に入れ、
S700、集電部品14を電極端子12に接続する。
【0097】
説明すべきこととして、上記の電池セル10の製造方法は、電池セル10の生産製造プロセスにおける例示的なものに過ぎず、電池セル10の生産製造プロセスにおける具体的な順序を表さず、電池セル10について生産製造のプロセスでは、実際の状況に応じて具体的なプロセスフローを作成することができる。
【0098】
第五の態様によれば、
図12に示すように、
図12は、本出願のいくつかの実施例の電池セルの製造機器の例示的なものである。本出願は、電池セルの製造機器2000をさらに提供し、この電池セルの製造機器2000は、第一の供給装置2100と、第二の供給装置2200と、第三の供給装置2300と、第四の供給装置2400と、第一の組み立て装置2500と、第二の組み立て装置2600と、第三の組み立て装置2700と、第四の組み立て装置2800とを含む。
【0099】
具体的には、第一の供給装置2100は、ハウジング11と電極端子12を供給するために用いられ、ハウジング11は、壁部11aを含み、電極端子12は、壁部11aに絶縁して取り付けられる。第二の供給装置2200は、電極アセンブリ13を供給するために用いられ、電極アセンブリ13は、本体132と第一のタブ131とを含み、第一のタブ131は、本体132の壁部11aと接近する端に形成される。第三の供給装置2300は、集電部品14を供給するために用いられる。第四の供給装置2400は、第一の絶縁部材15を供給するために用いられ、第一の絶縁部材15の集電部品14に向かう側に突起151が形成され、壁部11aの厚さ方向における突起151の集電部品14上での投影は、電極端子12の集電部品14上での投影と重ならない。第一の組み立て装置2500は、集電部品14を第一のタブ131に接続するために用いられる。第二の組み立て装置2600は、第一の絶縁部材15を壁部11aに設置し、且つ突起151を壁部11aから離反させるために用いられる。第三の組み立て装置2700は、電極アセンブリ13と集電部品14をハウジング11に入れるために用いられる。第四の組み立て装置2800は、集電部品14を電極端子12に接続するために用いられる。
【0100】
本出願のいくつかの実施例では、
図3から
図9に示すように、本出願は、電池セル10を提供する。この電池セル10は、ハウジング11と、電極端子12と、電極アセンブリ13と、集電部品14と、第一の絶縁部材15とを含む。ハウジング11は、壁部11aを含み、電極端子12は、壁部11aに対して絶縁して取り付けられる。電極アセンブリ13は、ハウジング11内に設置され、電極アセンブリ13は、本体132と第一のタブ131とを含み、第一のタブ131は、本体132の壁部11aと接近する端に形成される。集電部品14は、電極アセンブリ13と壁部11aとの間に設置され、集電部品14は、第一のタブ131と電極端子12を接続するために用いられる。第一の絶縁部材15は、集電部品14と壁部11aとの間に設置され、集電部品14と壁部11aとを絶縁して隔離するために用いられる。ここで、第一の絶縁部材15の集電部品14に向かう側に突起151が形成され、壁部11aの厚さ方向における突起151の集電部品14上での投影は、電極端子12の集電部品14上での投影と重ならない。突起151の集電部品14上での投影は、周囲部142に位置し、電極端子12の集電部品14上での投影は、中央部141に位置するとともに、突起151から集電部品14の外周面までの最小距離は、突起151から電極端子12の外周面までの最小距離よりも小さい。突起151と集電部品14との間は、一定の隙間を有する。電極アセンブリ13の第一のタブ131と本体132の外周面は、絶縁膜16で被覆され、且つ絶縁膜は、突起151と集電部品14との間まで延びる。
【0101】
好ましい実施例を参照して本出願を記述したが、本出願の範囲から逸脱しない状況で、それに対して様々な改良を行うことができ且つ等価物を用いてそのうちの部材を置き換えることができる。特に、構造上の矛盾が存在しなければ、各実施例に言及された各項の技術的特徴は、いずれもいずれか方式によって組み合わせられてもよい。本出願は、開示された特定の実施例に限定されず、特許請求の範囲に属するすべての技術案を含む。
【符号の説明】
【0102】
図面において、図面は、実際の縮尺通りに描かれたものではない。
【0103】
符号の説明:10-電池セル、11-ハウジング、11a-壁部、111-ケース、1111-底壁、1112-側壁、112-エンドキャップ、12-電極端子、13-電極アセンブリ、131-第一のタブ、132-本体、133-第二のタブ、14-集電部品、141-中央部、142-周囲部、15-第一の絶縁部材、151-突起、16-絶縁膜、17-第二の絶縁部材、20-筐体、21-第一のサブ筐体、22-第二のサブ筐体、100-電池、200-コントローラ、300-モータ、1000-車両、2000-電池セルの製造機器、2100-第一の供給装置、2200-第二の供給装置、2300-第三の供給装置、2400-第四の供給装置、2500-第一の組み立て装置、2600-第二の組み立て装置、2700-第三の組み立て装置、2800-第四の組み立て装置。
【国際調査報告】