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特表2024-528599電池セル、電池、電気装置及び電池セルの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】電池セル、電池、電気装置及び電池セルの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/103 20210101AFI20240723BHJP
   H01M 50/15 20210101ALI20240723BHJP
   H01M 50/548 20210101ALI20240723BHJP
   H01M 50/55 20210101ALI20240723BHJP
   H01M 50/553 20210101ALI20240723BHJP
   H01M 50/531 20210101ALI20240723BHJP
【FI】
H01M50/103
H01M50/15
H01M50/548 101
H01M50/55 101
H01M50/553
H01M50/531
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501193
(86)(22)【出願日】2021-11-30
(85)【翻訳文提出日】2024-01-10
(86)【国際出願番号】 CN2021134382
(87)【国際公開番号】W WO2023097441
(87)【国際公開日】2023-06-08
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】劉強
(72)【発明者】
【氏名】肖海河
(72)【発明者】
【氏名】張小文
(72)【発明者】
【氏名】李白清
(72)【発明者】
【氏名】金海族
【テーマコード(参考)】
5H011
5H043
【Fターム(参考)】
5H011AA09
5H011CC02
5H011CC06
5H011DD13
5H043AA19
5H043BA17
5H043BA19
5H043CA03
5H043CA04
5H043CA07
5H043CA12
5H043CA13
5H043EA06
5H043HA08
5H043JA01
(57)【要約】
本願は、電池セル、電池、電気装置及び電池セルの製造方法を提供する。電池セルは、ハウジング、電極アセンブリ、エンドキャップ、第1極柱及び第2極柱を含み、ハウジングは、第1方向に垂直で間隔を置いて配置された2つの側壁及び第2の方向に垂直で2つの側壁を接続する底壁を含み、かつ、ハウジングは、第3の方向に対向して配置された第1側開口と第2側開口、及び底壁に対向して配置された上開口を備え、第1方向、第2方向および第3方向は、互いに垂直であり、電極アセンブリは、収容キャビティ内に配置され、かつ本体部及び本体部から突出する反対の極性を有する第1のタブと第2のタブを備え、エンドキャップは、ハウジングを封止するために、第1側開口と第2側開口及び上開口を覆うようにハウジングに接続されている。第1の極柱と第2の極柱はエンドキャップに配置され、かつ、第1の極柱は第1のタブに電気接続されており、第2の極柱は第2のタブに電気接続されている。本願に係る電池セルは組み立てが容易である。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の方向(X)に垂直で間隔を置いて配置された2つの側壁(211)と、第2の方向(Z)に垂直で前記の2つの側壁(211)を接続する底壁(212)を含むハウジング(21)であって、前記2つの側壁(211)と前記底壁(212)が囲まれて収容キャビティが形成されており、かつ前記ハウジング(21)は、第3の方向(Y)に対向して配置された第1の側開口と第2の側開口、および前記底壁(212)に対向して配置された上開口を備え、前記第1の方向(X)、前記第2の方向(Z)及び前記第3の方向(Y)は、互いに垂直であるハウジング(21)、
前記収容キャビティ内に配置され、かつ、本体部(221)、及び前記本体部(221)から突出する反対の極性を有する第1のタブ(222)と第2のタブ(223)を含む電極アセンブリ(22)、
前記ハウジング(21)を封止するために、前記第1の側開口、第2の側開口及び前記上開口を覆うように前記ハウジング(21)に接続されているエンドキャップ(23)、及び、
前記エンドキャップ(23)に配置される第1の極柱(24)と第2の極柱(25)であって、前記第1の極柱(24)が前記第1のタブ(222)に電気接続され、前記第2の極柱(25)が前記第2のタブ(223)に電気接続されている第1の極柱(24)と第2の極柱(25)を含む、
電池セル。
【請求項2】
前記ハウジング(21)は、前記側壁(211)と前記底壁(212)との接続箇所で折り曲げることによって一体成形される、請求項1に記載の電池セル。
【請求項3】
前記第1のタブ(222)と第2のタブ(223)は、それぞれ前記本体部(221)の第3の方向(Y)の両端から突出し、前記エンドキャップ(23)は、前記第1の極柱(24)を配置する第1のエンドキャップ(231)と前記第2の極柱(25)を配置する第2のエンドキャップ(232)を含み、前記第1のエンドキャップ(231)と前記第2のエンドキャップ(232)は、分割して配置されている、請求項1に記載の電池セル。
【請求項4】
前記第1のエンドキャップ(231)は、第1の側開口と前記上開口の少なくとも一部を覆い、前記第2のエンドキャップ(232)は、第2の側開口と前記上開口の少なくとも一部を覆い、前記第1のエンドキャップ(231)は、前記第2のエンドキャップ(232)に接続されている、請求項3に記載の電池セル。
【請求項5】
前記第1のエンドキャップ(231)と前記第2のエンドキャップ(232)は、対称的に配置されている、請求項4に記載の電池セル。
【請求項6】
前記第1のエンドキャップ(231)は、第1の側開口を覆う第1の分割体(2311)と前記上開口の少なくとも一部を覆う第2の分割体(2312)を含み、前記第2のエンドキャップ(232)は、第2の側開口を覆う第3の分割体(2321)と前記上開口の少なくとも一部を覆う第4の分割体(2322)を含み、前記第1の分割体(2311)に前記第1の極柱(24)が配置されており、前記第3の分割体(2321)に前記第2の極柱(25)が配置されており、前記第2の分割体(2312)と前記第4の分割体(2322)が接続されている、請求項4に記載の電池セル。
【請求項7】
前記第3の分割体(2321)の接続端と前記第2の分割体の第4の分割体(2322)は、凹凸嵌合している、請求項6に記載の電池セル。
【請求項8】
前記第1の分割体(2311)と前記第2の分割体(2312)との接続箇所は、丸角であり、及び/又は、前記第3の分割体(2321)と前記第4の分割体(2322)との接続箇所は、丸角である、請求項6に記載の電池セル。
【請求項9】
前記第1の分割体(2311)及び/又は前記第3の分割体(2321)と前記底壁(212)との接続箇所は直角である、請求項6に記載の電池セル。
【請求項10】
前記第1のタブ(222)と第2のタブ(223)は、いずれも前記本体部(221)から前記上開口側に向かって突出し、前記エンドキャップ(23)は、溝型構造であり、かつ、2つの側開口を覆う2つの側蓋部及び上開口を覆う上蓋部を含み、前記第1の極柱(24)と前記第2の極柱(25)は、いずれも上蓋部に配置されている、請求項1に記載の電池セル。
【請求項11】
前記ハウジング(21)は、前記側壁(211)と前記底壁(212)との接続箇所が丸角である、請求項1~10のいずれか1項に記載の電池セル。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項に記載の電池セルを含む電池。
【請求項13】
請求項12に記載の電池を含む電気装置であって、前記電池は、電気エネルギーの供給に用いられる、電気装置。
【請求項14】
第1の方向(X)に垂直で間隔を置いて配置された2つの側壁(211)と、第2の方向(Z)に垂直で前記の2つの側壁(211)を接続する底壁(212)を含むハウジング(21)であって、前記2つの側壁(211)と前記底壁(212)とで囲まれて収容キャビティが形成されており、かつ前記ハウジング(21)が第3の方向(Y)に対向して配置された第1の側開口と第2の側開口、および前記底壁(212)に対向して配置された上開口を備え、前記第1の方向(X)、前記第2の方向(Z)及び前記第3の方向(Y)が互いに垂直であるハウジング(21)を提供するステップ、及び、
電極アセンブリ(22)、エンドキャップ(23)及び第1の極柱(24)と第2の極柱(25)を提供するステップであって、前記電極アセンブリ(22)は、本体部(221)、及び前記本体部(221)から突出する反対の極性を有する第1のタブ(222)と第2のタブ(223)を備え、前記第1の極柱(24)と第2の極柱(25)は、エンドキャップ(23)に配置され、前記第1の極柱(24)を前記第1のタブ(222)に電気接続し、かつ前記第2の極柱(25)を前記第2のタブ(223)に電気接続し、前記電極アセンブリ(22)を前記ハウジング(21)の収容キャビティ内に置き、前記エンドキャップ(23)が前記ハウジング(21)を封止するようにエンドキャップ(23)を前記ハウジング(21)に接続するステップ、
を含む、電池セルの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、電池技術分野に関し、特に電池セル、電池、電気装置及び電池セルの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン等の電池は、エネルギー密度が高い、出力密度が高い、サイクル数が多い、貯蔵時間が長い等の利点を有するため、様々な設備に広く用いられている。
【0003】
電池技術の発展において、電池の性能の向上に加え、組み立ての問題も無視できない問題となっている。
【発明の概要】
【0004】
上記問題に鑑みて、本願は、電池セルの組み立ての困難さを軽減するための電池セル、電池、電気装置及び電池セルの製造方法を提供する。
【0005】
第1の態様では、本願は、ハウジング、電極アセンブリ、エンドキャップ、及び、第1の極柱と第2の極柱を含む電池セルであって、ハウジングは、第1の方向に垂直で間隔を置いて配置された2つの側壁及び第2の方向に垂直で2つの側壁を接続する底壁を含み、2つの側壁と底壁は、囲まれて収容キャビティが形成されており、かつ、ハウジングは、第3の方向に対向して配置された第1の側開口と第2の側開口、及び底壁に対向して配置された上開口を有し、第1の方向、第2の方向及び第3の方向は、互いに垂直であり、電極アセンブリは、収容キャビティ内に配置され、かつ本体部、及び本体部から突出する反対の極性を有する第1のタブと第2のタブを含み、エンドキャップは、ハウジングを封止するために、第1の側開口と第2の側開口及び上開口を覆うようにハウジングに接続されており。第1の極柱と第2の極柱は、エンドキャップに配置され、かつ、第1の極柱は、第1のタブに電気接続され、第2の極柱は、第2のタブに電気接続されている電池セル、を提供する。
【0006】
本願実施例の技術案では、ハウジングは、底壁と、対向して配置された2つの側壁との合計3つの壁面を含み、組み立てる時、ハウジングの2つの側壁を底壁に対して外側に傾けてさらに拡口を形成することができ、これにより、電極アセンブリをハウジングに入れる時の移動方向を、開口面に対して厳密に垂直に保つ必要がないため、組み立ての困難さを軽減する。かつ、ハウジングは、3つの開口を含み、これにより、電極アセンブリをハウジングに入れる時、3つの方向からハウジングに入れることができ、組み立ての柔軟性が高く、組み立ての困難さをさらに軽減する。
【0007】
いくつかの実施例では、ハウジングは、側壁と底壁との接続箇所で折り曲げることによって一体成形される。ハウジングは、底壁と、対向して配置された2つの側壁とを含み、簡単な折り曲げプロセスで形成できるため、従来のハウジング加工過程で採用される延伸、アルミ押し出し等のプロセスを省略し、製造コストを低減できる。
【0008】
いくつかの実施例では、第1のタブと第2のタブは、それぞれ本体部の第3の方向での両端から突出し、エンドキャップは、第1の極柱を配置する第1のエンドキャップと第2の極柱を配置する第2のエンドキャップを含み、第1のエンドキャップと第2のエンドキャップは、分割して配置されている。第1のタブと第2のタブは、それぞれ本体部の両端から突出し、第1のエンドキャップと第2のエンドキャップを分割して配置し、これにより、エンドキャップ上の極柱をタブに溶接し、そして回転してハウジングとの組み立てを実現することを容易にする。
【0009】
いくつかの実施例では、第1のエンドキャップは、第1の側開口と上開口の少なくとも一部を覆い、第2のエンドキャップは、第2の側開口と上開口の少なくとも一部を覆い、第1のエンドキャップと第2のエンドキャップは、接続されている。第1のエンドキャップは、第1の側開口と上開口の少なくとも一部を覆い、第2のエンドキャップは、第2の側開口と上開口の少なくとも一部を覆い、これにより、ハウジングのすべての開口を覆うことを実現するために、エンドキャップは、2つの部分から構成して済ませ、さらに組み立てる時の溶接ステップを簡素化できる。
【0010】
いくつかの実施例では、第1のエンドキャップと第2のエンドキャップは、対称的に配置されている。第1のエンドキャップと第2のエンドキャップが対称的に配置されていることとは、第1のエンドキャップの第2の分割体と第2のエンドキャップの第4の分割体は、長さが同じであることを意味する。これにより、第1のエンドキャップと第2のエンドキャップの構造寸法が同じであり、製造する時、製造を統一することができ、ひいては製造コストを低減することができる。
【0011】
いくつかの実施例では、第1のエンドキャップは、第1の側開口を覆う第1の分割体と上開口の少なくとも一部を覆う第2の分割体を含み、第2のエンドキャップは、第2の側開口を覆う第3の分割体と上開口の少なくとも一部を覆う第4の分割体を含み、第1の分割体には第1の極柱が配置されており、第3の分割体には第2の極柱が配置されており、第2の分割体と第4の分割体は、接続されている。第1のエンドキャップ上の第1の極柱を第1のタブに接続し、かつ第2のエンドキャップ上の第2の極柱を第2のタブに接続し、そして、第2の分割体を第4の分割体に接続することにより、エンドキャップと電極アセンブリの組み立て、組み立て過程は、簡単である。
【0012】
いくつかの実施例では、第2の分割体の接続端と第4の分割体の接続端とは凹凸嵌合している。第2の分割体の接続端と第4の分割体の接続端とを凹凸嵌合させることにより、第2の分割体と第4の分割体の正確的な位置決めとマッチングを実現し、さらに電解液の漏洩を防止する。
【0013】
いくつかの実施例では、第1の分割体と第2の分割体との接続箇所は、丸角であり、及び/又は,第3の分割体と第4の分割体との接続箇所は、丸角である。丸角を配置することにより、第1のエンドキャップと電極アセンブリを接続し、組み立てる時、電極アセンブリおよび組み立て作業員への損傷を回避することができる。
【0014】
いくつかの実施例では、第1の分割体及び/又は第3の分割体と底壁との接続箇所は、直角である。第1の分割体及び/又は第3の分割体と底壁との接続箇所を直角にすることにより、伝統的な延伸プロセスで形成されたハウジングの交角位置にて形成された丸角を回避し、丸角と電極アセンブリの間の干渉状況を低減し、ハウジングの空間利用率を向上させ、電池セルのエネルギー密度を向上させることができる。
【0015】
いくつかの実施例では、第1のタブと第2のタブは、いずれも本体部から上開口側に向かって突出し、エンドキャップは、溝型構造であり、かつ2つの側開口を覆う2つの側蓋部及び上開口を覆う上蓋部を含み、第1の極柱と第2の極柱は、いずれも上蓋部に配置されている。第1のタブと第2のタブは、本体部の一側に突出し、このように、エンドキャップを2つの分割構造にする必要がなく、溝型構造のエンドキャップを電極アセンブリと直接に組み立てることができるため、エンドキャップの2つの分割構造を接続するステップを省略し、組み立て過程を簡素化する。
【0016】
いくつかの実施例では、ハウジングの側壁と底壁との接続箇所は、丸角である。ハウジングの折り曲げ箇所は、丸角に配置されているため、加工が便利で、電極アセンブリへの損傷を回避する。
【0017】
第2の態様では、本願は、前記電池セルを含む電池を提供する。
【0018】
第3の態様では、本願は、前記電池を含む電気装置であって、前記電池が電気エネルギーの供給に用いられる電気装置を提供する。
【0019】
第4の態様では、本願は、
第1の方向に垂直で間隔を置いて配置された2つの側壁及び第2の方向に垂直で2つの側壁を接続する底壁を含むハウジングであって、第1の方向と第2の方向は互いに垂直で、2つの側壁と底壁とで囲まれて収容キャビティが形成されており、かつ、第3の方向で対向して配置された第1の側開口と第2の側開口及び底壁に対向して配置された上開口を備え、第1の方向、第2の方向及び第3の方向は、互いに垂直であるハウジングを提供するステップ、
電極アセンブリ、エンドキャップ、及び第1の極柱と第2の極柱を提供するステップであって、電極アセンブリは、本体部、及び本体部から突出する反対の極性を有する第1のタブと第2のタブを備え、第1の極柱と第2の極柱は、エンドキャップに配置されているステップ、及び、
第1の極柱を第1のタブに電気接続し、かつ、第2の極柱を第2のタブに電気接続し、電極アセンブリをハウジングの収容キャビティ内に置き、エンドキャップを、エンドキャップがハウジングを封止するようにハウジングに接続するステップ、
を含む、電池セルの製造方法を提供する。
【0020】
前述した説明は、本願の技術案の概要であり、本願の技術的手段をより理解して明細書の内容に従って実施することを可能にし、かつ、本願の上記およびその他の目的、特徴及び利点などをより明確化し理解しやすくするために、以下、本願の実施形態を具体的に挙げる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本願の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下は本願の実施例で使用すべき図面を簡単に説明し、明らかに、下記図面は本願の一部の実施例を示したものに過ぎず、当業者であれば、創造的な努力をせずに、これらの図面に基づいて他の図面をさらに取得できる。なお、図面において、図は実際の比率で描かれているとは限らない。
【0022】
図1】本願のいくつかの実施例の車両の構造模式図である。
図2】本願のいくつかの実施例の電池の分解構造模式図である。
図3】本願のいくつかの実施例の1種類の電池セルの立体構造模式図である。
図4】本願のいくつかの実施例のハウジングの正面構造模式図である。
図5】本願のいくつかの実施例のハウジングの側面構造模式図である。
図6】本願のいくつかの実施例の第1のエンドキャップの側面構造模式図である。
図7】本願のいくつかの実施例の第2のエンドキャップの側面構造模式図である。
図8】本願のいくつかの実施例の電池セルの正面構造模式図である。
図9図8のA-A方向に沿った断面構造模式図である。
図10】本願のいくつかの実施例の電池セルの上面構造模式図である。
図11図10のB-B方向に沿った断面構造模式図である。
図12図11のM部分の局所拡大構造模式図である。
図13図11のN部分の局所拡大構造模式図である。
図14】本願のいくつかの実施例の電池セルの側面構造模式図である。
図15図14のP部分の局所拡大構造模式図である。
図16】本願の他のいくつかの実施例の電池セルの立体構造模式図である。
図17図16に示す電池セルの断面構造模式図である。
図18】本願のいくつかの実施例の電池セルの製造方法のステップ図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
特に定義しない限り、本明細書で用いられる全ての技術用語および科学用語は、本願に係る当業者が一般的に理解するものと同じ意味を有する。本明細書で用いられる用語は、具体的な実施例を説明するためだけであり、本願を限定することを意図するものではない。本願の明細書、特許請求の範囲および図面の簡単な説明における「含む」や「有する」という用語、並びにそれらのいかなる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図するものである。
【0024】
本願の実施例の説明において、「第1」、「第2」などの技術用語は、異なる対象を区別するために用いられるものであり、示された技術的特徴の数、特定の順番、または、主従関係を暗黙的に示したり、相対的な重要性を示したり暗示するものとして理解してはならない。本願の実施例の説明において、「複数」は、明示的かつ具体的な制限がない限り、2つ以上を意味する。
【0025】
本明細書で言う「実施例」は、実施例に記載の特定の特徴、構造または特性を組み合わせたものが本願の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。本明細書の各箇所に現れるこの用語は、必ずしも全てが同じ実施例を指すものではなく、他の実施例と互いに排他的で独立または代替の実施例を意味するものでもない。当業者は、本明細書に記載された実施例が他の実施例と組み合わされてもよいことを明示的かつ暗示的に理解するであろう。
【0026】
本願の実施例の説明において、「および/または」という用語は、関連する対象の関連関係を説明するものに過ぎず、3つの関係があり得ることを意味し、「Aおよび/またはB」を例にすると、単にA、AとBの両方、単にBという3つの場合があり得る。また、本文における「/」は、一般的に前後の関連対象が「または」という関係を有すると示す。
【0027】
本願の実施例の説明において、「複数」という用語は、2つ以上(2つを含む)を意味し、同様に、「複数群」とは2群以上(2群を含む)を意味し、「複数枚」とは、2枚以上(2枚を含む)を意味する。
【0028】
本願の実施例の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「上」、「底」、「内」、「外」、「時回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの用語が指す方位または位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本願の実施例の説明を容易にし、簡略化することのみを意図しており、示された装置または素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成され、動作しなければならないことを表示または暗示するわけではないため、本願の実施例を限定するものとして理解してはならない。
【0029】
本願の実施例の説明において、特に明確的な規定・限定がない限り、「装着」、「つながる」、「接続」、「固定」などの技術用語は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続、取り外し可能な接続、または一体化でもよく、機械接続でもよく、電気接続でもよく、又は、直接つながっても中間媒体を介した間接つながってもよく、2つの素子内部の連通又は2つの素子の相互作用の関係であってもよい。当業者からすれば、具体的な状況に応じて本願におけるこれらの用語の具体的な意味を理解できる。
【0030】
従来の電池セルは、通常、ハウジング、エンドキャップ、及び、ハウジング内に収容される電極アセンブリを含み、かつ、ハウジング内に電解質が充填されている。電極アセンブリは、電池セル内で電気化学反応が起こる部品であり、ハウジングは、電池セルの内部環境を形成するアセンブリであり、エンドキャップは、電池セルの内部環境を外部環境から隔離するようにハウジングの開口部を蓋閉する部品である。従来の電池セルの一部では、そのハウジングの側面及び底部は、いずれも封止されており、上部に開口が設けられており、電池セルを組み立てる時、電極アセンブリを上部の開口からハウジング内部に入れて組み立てを完了する必要があり、また、一部の電池セルでは、そのハウジングの側面は封止されており、上部と底部にはそれぞれ開口が設けられている。この場合、電池セルを組み立てる時、電極アセンブリを上部の開口又は底部の開口からハウジング内部に入れて組み立てを完了する必要もある。本願の発明者らは、研究により、このような電池セルの組み立て過程でハウジングの4つの側面が封止されているため、ハウジングに入れる時、電極アセンブリのハウジングへの接触による傷付きを避けるために、電極アセンブリの移動方向をハウジングの開口面に対して厳密に垂直に保つ必要があるため、組み立ての困難さは、比較的高い。また、ハウジングの4つの側面は、すべて封止されているため、ハウジングを製造する時、予めに一部の組み立てスベースを確保する必要があり、エネルギー密度のロスを招く。また、前記ハウジングは、通常、延伸成形されるため、ハウジングの4つのエッジの交角位置に丸角を設けることは避けられない。ラミネート構造を採用した電極アセンブリの場合、内部の丸角は、シートの縁部と干渉してしまうため、ラミネート構造の電極アセンブリを設計する時、シートの幅と長さを小さくしてハウジング内部の丸角を避ける設計する必要があり、これにより、エネルギー密度のロスを招く。
【0031】
前述した電池セルの組み立ての困難さが高いという問題を改善するために、発明者らは、研究により、電池セルのハウジングの2つの側壁を除去し、これにより、ハウジング自体は、底壁と、対向して配置された2つの側壁との合計3つの壁面だけを含み、組み立てる時、ハウジングの2つの側壁を底壁に対して外側に傾けてさらに拡口を形成することができ、これにより、電極アセンブリをハウジングに入れる時の移動方向を開口面に対して厳密に垂直に保つ必要がないため、組み立ての柔軟性が高く、組み立ての困難さをさらに軽減する。また、ハウジングは、底壁と、対向して配置された2つの側壁だけを含み、簡単な折り曲げプロセスで形成できるため、従来のハウジング加工過程で採用される延伸、アルミ押し出し等のプロセスを省略して製造コストを低減できる。
【0032】
本願実施例に開示する電池セルは、車両、船舶または航空機等の電気装置に用いられるが、これらに限られない。本願に開示する電池セル、電池等を用いて当該電気装置の電源システムを構成してもよい。
【0033】
本願実施例は、電池を電源として用いる電気装置を提供し、電気装置は、携帯電話、タブレット、ノートパソコン、電動玩具、電動工具、バッテリーカー、電気自動車、船舶、宇宙機等であってもよいが、これらに限られない。そのうち、電動玩具は、固定式または移動式の電動玩具,例えば、ゲーム機、電気自動車玩具、電動汽船玩具及び電動飛行機玩具等を含み得、宇宙機は、飛行機、ロケット、スペースシャトル、宇宙船などを含み得る。
【0034】
以下、実施例の説明を便利にするため、車両1000を例にして本願の一実施例の電気装置を説明する。
【0035】
図1を参照し、図1は、本願のいくつかの実施例に提供される車両1000の構造模式図である。車両1000は、ガソリン自動車、天然ガス自動車または新エネルギー自動車であってもよく、新エネルギー自動車は、純粋な電気自動車、ハイブリッド自動車またはレンジエクステンダー電気自動車等であってもよい。車両1000の内部には電池100が配置されており、電池100は、車両1000の底部または頭部または後部に配置されてもよい。電池100は、車両1000の電力供給に用いられ、例えば、電池100は、車両1000の動作電源であってもよい。車両1000は、コントローラ200とモータ300を含んでもよく、コントローラ200は、電池100のモータ300への給電を制御し、例えば、車両1000の始動時、ナビゲーション時、走行時の作業用電力として用いられる。
【0036】
本願のいくつかの実施例において、電池100は、車両1000の動作電源だけではなく、車両1000の駆動電源として、ガソリンや天然ガスの代わりにまたは、部分的な代わりに車両1000に駆動力を提供することが可能である。
【0037】
図2を参照し、図2は、本願のいくつかの実施例に提供される電池100の爆発図である。電池100は、筐体10と電池セル20を含む。電池セル20は、筐体10内に収容される。そのうち、筐体10は、電池セル20に収容空間を提供し、筐体10は、様々な構造を採用し得る。いくつかの実施例では、筐体10は、第1の部分11と第2の部分12を含み得、第1の部分11と第2の部分12は、第1の部分11と第2の部分12が共同で電池セル20を収容する収容空間を画定するように、互いに覆われている。第2の部分12は、一端が開口した中空構造であってもよく、第1の部分11は、板状構造であってもよく、第1の部分11は、第1の部分11と第2の部分12が共同で収容空間を画定するように、第2の部分12の開口側に覆う。第1の部分11と第2の部分12は、いずれも一側が開口した中空構造で、第1の部分11の開口側が第2の部分12の開口側に互いに覆われていてもよい。もちろん、第1の部分11と第2の部分12から形成された筐体10は、例えば、円柱体、直方体などの様々な形状であってもよい。
【0038】
電池100において、電池セル20は、複数であってもよく、複数の電池セル20の間は、直列接続、並列接続または直並列接続されていてもよく、直並列接続とは、複数の電池セル20中で直列および並列の両方があることを意味する。複数の電池セル20の間を、直接に直列接続、並列接続又は直並列接続し、そして、複数の電池セル20からなる全体を筐体10内に収容し、もちろん、電池100として、複数の電池セル20を予めに直列接続、並列接続又は直並列接続して電池モジュールの形態にし、そして、複数の電池モジュールを直列接続、並列接続又は直並列接続して一体化したものを形成し、かつ、筐体10内に収容してもよい。電池100は、他の構造をさらに含んでもよく、例えば、当該電池100は、複数の電池セル20の間の電気接続を実現するためのバス部品をさらに含んでもよい。
【0039】
そのうち、各電池セル20は、二次電池又は一次電池であってもよく、リチウム硫黄電池、ナトリウムイオン電池又はマグネシウムイオン電池であってもよいが、これらに限られない。電池セル20は、円柱体、扁平体、直方体または他の形状などであってもよい。
【0040】
図3を参照し、図3は、本願のいくつかの実施例に提供される電池セル20の立体構造模式図である。図3に示すように、かつ、図9を参照し、電池セル20は、ハウジング21、電極アセンブリ22、エンドキャップ23、第1の極柱24、第2の極柱25及び他の機能性部品を含む。
【0041】
ハウジング21は、電池セル20の内部環境を形成するアセンブリであり、そのうち、形成された内部環境は、電極アセンブリ22、電解液及び他の部品を収容するために用いられる。ハウジング22の材質は、例えば、銅、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼、アルミニウム合金、プラスチック等様々な種類であってもよく、本願実施例においては特に限定されない。
【0042】
電極アセンブリ22は、電池セル20内で電気化学反応が生じる部品である。ハウジング21内には1つまたは複数の電極アセンブリ22が含まれてもよい。電極アセンブリ22は、主に正極シートと負極シートを巻取り又は積層して形成され、かつ、通常、正極シートと負極シートとの間にはセパレータが設けられている。正極シートと負極シートの活物質を有する部分は、電極アセンブリの本体部を構成し、正極シートと負極シートの活物質を有しない部分は、それぞれタブを構成する。電池の充放電過程で、正極活物質と負極活物質は、電解液と反応し、タブは、極柱に接続されて電流回路が形成される。
【0043】
エンドキャップ23とは、電池セル20の内部環境を外部環境から隔離するようにハウジング21の開口部を蓋閉する部品を意味する。制限なく、エンドキャップ23の形状をハウジング21とマッチングするようにハウジング21の形状に適合させることができる。任意に、エンドキャップ23は、ある程度の硬度および強度を有する材質(例えば、アルミニウム合金)で作製することができ、これにより、エンドキャップ23は、圧迫や衝突されたときに変形しにくく、電池セル20は、より高い構造強度を有し、かつ、安全性も向上させ、エンドキャップ23には、例えば、極柱等の機能性部品が設けられてもよい。極柱は、電極アセンブリ22に電気接続されて電池セル20の電気エネルギーを出力または入力することに用いられる。いくつかの実施例では、エンドキャップ23には電池セル20の内部圧力又は温度が閾値に達したときに内部圧力を解放するための圧力解放機構が配置されてもよく、エンドキャップ23の材質は、例えば、銅、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼、アルミニウム合金、プラスチック等の様々な種類であり得るが、本実施例はおいて、特に限定されない。いくつかの実施例では、エンドキャップ23の内側にさらに絶縁部材が配置されてもよく、絶縁部材は、短絡のリスクを低減するために、ハウジング21内の電気接続部品をエンドキャップ23から隔離することに用いられる。例示的には、絶縁部材は、プラスチック、ゴムなどであり得る。
【0044】
図3図11を参照し、図3は、本願のいくつかの実施例に提供される電池セル10の立体構造模式図である。図4は、本願のいくつかの実施例のハウジングの正面構造模式図である。図5は、本願のいくつかの実施例のハウジングの側面構造模式図である。図6は、本願のいくつかの実施例の第1のエンドキャップの側面構造模式図である。図7は、本願のいくつかの実施例の第2のエンドキャップの側面構造模式図である。図8は、本願のいくつかの実施例の電池セルの正面構造模式図である。図9は、図8のA-A方向に沿った断面構造模式図である。図10は、本願のいくつかの実施例の電池セルの上面構造模式図である。図11は、図10のB-B方向に沿った断面構造模式図である。
【0045】
本願実施例に提供される電池セル20は、ハウジング21、電極アセンブリ22、エンドキャップ23及び第1の極柱24と第2の極柱25を含む。ハウジング21は、第1の方向Xに垂直で間隔を置いて配置された2つの側壁211及び第2の方向Zに垂直で2つの側壁211を接続する底壁212を含む。2つの側壁211と底壁212とで囲まれて収容キャビティが形成されている。かつ、ハウジング21は、第3の方向Yで対向して配置された第1の側開口と第2の側開口及び底壁212に対向して配置された上開口を備える。第1の方向X、第2の方向Z及び第3の方向Yは、互いに垂直である。電極アセンブリ22は、収容キャビティ内に配置され、かつ本体部221及び本体部221から突出する反対の極性を有する第1のタブ222と第2のタブ223を備える。エンドキャップ23は、ハウジング21を封止するために、第1の側開口と第2の側開口及び上開口を覆うようにハウジング21に接続されている。第1の極柱24と第2の極柱25は、エンドキャップ23に配置されており、かつ、第1の極柱24は、第1のタブ222に電気接続され、第2の極柱25は、第2のタブ223に電気接続されている。
【0046】
図3に示すように、図面において、第1の方向Xは、電池セル20の厚さ方向であり、第2の方向Zは、電池セル20の高さ方向であり、第3の方向Yは、電池セル20の長さ方向である。
【0047】
図4図5に示すように、ハウジング21は、対向して配置された2つの側壁211及び2つの側壁211を接続する底壁212を含む。即ち、ハウジング21は、3つの壁面を含む。3つの壁面は、囲まれて収容キャビティが形成されており、当該収容キャビティは、電極アセンブリ22を放置することに用いられる。図5に示すように、電池セルの組み立てが完了した後、側壁211は底壁212に対して垂直であるが、電池セルの組み立て過程中、側壁211は、底壁212に対してやや外側に傾けて電極アセンブリをハウジングに入れる時の自由度を増加することができる。ハウジング21は、3つの壁面だけを含むため、ハウジング21は、3つの開口を備え、それぞれ第3の方向Yで対向的に配置された第1の側開口と第2の側開口および底壁212に対向して配置された上開口である。そのうち、第1の側開口と第2の側開口の被覆面積は、側壁211の面積より小さい。
【0048】
電極アセンブリ22は、収容キャビティ内に配置され、かつ、本体部221及び本体部221から突出する反対の極性を有する第1のタブ222と第2のタブ223を含む。図3図11に示す実施例では、第1のタブ222と第2のタブ223は、それぞれ本体部221の第3の方向Yの両端から突出している。他の実施例では、図16図17を参照し、第1のタブ222と第2のタブ223は、いずれも本体部221の第2の方向Zから突出してもよい。
【0049】
ハウジング21は、第3の方向Yで対向して配置された第1の側開口と第2の側開口及び底壁212に対向して配置された上開口を備えるため、本願実施例のエンドキャップ23は、ハウジング21を封止するために、2つの側開口及び上開口を覆うようにハウジング21に接続されている。エンドキャップ23は、上記の2つの側開口及び上開口を共同で覆うための第1のエンドキャップ231と第2のエンドキャップ232を含み得る。
【0050】
本願実施例の電池セルのハウジング21は、底壁と、対向して配置された2つの側壁との合計3つの壁面を含み、組み立てる時、ハウジングの2つの側壁を底壁に対して外側に傾けて拡口を形成し、これにより、ハウジングに入れる時の電極アセンブリの移動方向を、開口面に対して厳密に垂直に保つ必要がないため、組み立ての困難さをさらに軽減する。かつ、ハウジング21は、3つの開口を含むため、ハウジングに入れる時の電極アセンブリ22は、3つの方向からハウジングに入れることができ、組み立ての柔軟性が高く、組み立ての困難さをさらに軽減する。
【0051】
本願のいくつかの実施例によれば、ハウジング21は、側壁211と底壁212との接続箇所で折り曲げることによって一体成形される。
【0052】
具体的に、側壁211と底壁212の寸法に応じて側壁211と底壁212との接続箇所で平板全体を折り曲げることによって成形することができる。
【0053】
ハウジング21は、底壁212と、対向して配置された2つの側壁211を含み、簡単な折り曲げプロセスで形成できるため、従来のハウジング加工過程で採用される延伸、アルミ押し出し等のプロセスを省略し、製造コストを低減する。
【0054】
本願のいくつかの実施例によれば、図14図15を参照し、ハウジング21の側壁211と底壁212との接続箇所は、丸角である。即ち、ハウジング21の折り曲げ箇所は、丸角に配置されているため、加工が便利で、電極アセンブリ22への損傷を回避する。
【0055】
本願のいくつかの実施例によれば、第1のタブ222と第2のタブ223は、それぞれ本体部221の第3の方向Yでの両端から突出する。エンドキャップ23は、第1の極柱24を配置する第1のエンドキャップ231と、第2の極柱25を配置する第2のエンドキャップ232を含む。第1のエンドキャップ231と第2のエンドキャップ232は、分割して配置されている。
【0056】
第1のタブ222と第2のタブ223は、それぞれ本体部221の第3の方向Yでの両端から突出する。かつ、第1の極柱24を配置する第1のエンドキャップ231と第2の極柱25を配置する第2のエンドキャップ232は、分割して配置されている。1つの具体的な実施例では、図13に示すように、第1のエンドキャップ231は、L型構造であり、かつ、第1のエンドキャップ231は、第2の方向Zに沿って延伸している第1の分割体2311および第3の方向Yに沿って延伸している第2の分割体2312を含み、第1の極柱24は、第1の分割体2311に配置され、第2のエンドキャップ232もL型構造であり、かつ、第2のエンドキャップ232は、第2の方向Zに沿って延伸している第3の分割体2321および第3の方向Yに沿って延伸している第4の分割体2322を含み、第2の極柱25は、第3の分割体2321に配置されている。組み立てる前、電極アセンブリ22の第1のタブ222と第2のタブ223は、いずれも第3の方向Yに沿って延伸している。電池セル20を組み立てる時、まず、第1の分割体2311を第1のタブ222に平行して配置し、かつ第1の分割体2311上の第1の極柱24を、第1のタブ222に接続(例えば、溶接)し、同様に、第3の分割体2321を第2のタブ223に平行して配置し、かつ第3の分割体2321上の第2の極柱25を第2のタブ223に接続(例えば、溶接)し、そして、第1のエンドキャップ231を回転して第1のタブ222を折り曲げ、かつ第1のエンドキャップ231の第2の分割体2312を、上開口を覆う位置に回転し,同様に、第2のエンドキャップ232を回転して第2のタブ232を折り曲げ、かつ、第2のエンドキャップ232の第4の分割体2322を、上開口を覆う位置に回転し,さらにエンドキャップ23と電極アセンブリ22の組み立てを完成し、そして、組み立てたエンドキャップ23と電極アセンブリ22をハウジング21に入れ、かつ、第2の分割体2312と第4の分割体2322を接続し、エンドキャップ23とハウジング21を接続し、さらに最終の組み立てを完了する。このように、上記実施例では、第1のエンドキャップ231は、第1の側開口及び上開口の一部を覆い、第2のエンドキャップ231は、第2の側開口及び上開口の一部を覆う。他のいくつかの実施例では、第1のエンドキャップ231は、第1の側開口だけを覆い、第2のエンドキャップ232は、第2の側開口及び上開口を覆ってもよく、或いは、第1のエンドキャップ231は、第1の側開口及び上開口を覆い、第2のエンドキャップ232は、第2の側開口を覆ってもよい。
【0057】
第1のタブ222と第2のタブ223は、それぞれ本体部221の両端から突出し、これにより、第1のエンドキャップ231と第2のエンドキャップ232を、分割して配置し、エンドキャップ23上の極柱をタブに溶接した後、回転してハウジング21との組み立てを実現することを容易にする。
【0058】
本願のいくつかの実施例によれば、第1のエンドキャップ231は、第1の側開口と上開口の少なくとも一部を覆う。第2のエンドキャップ232は、第2の側開口と上開口の少なくとも一部を覆い、第1のエンドキャップ231と第2のエンドキャップ232は、接続されている。
【0059】
図6図7及び図11に示すように、第1のエンドキャップ231の第1の分割体2311は、第1の側開口を覆い、第1のエンドキャップ231の第2の分割体2312は、上開口の少なくとも一部を覆う。第2のエンドキャップ232の第3の分割体2321は、第2の側開口を覆い、第2のエンドキャップ232の第4の分割体2322は、上開口の少なくとも一部を覆い、第2の分割体2312と第4の分割体2322は、上開口全体を覆うように接続されている。
【0060】
第1のエンドキャップ231は、第1の側開口と上開口の少なくとも一部を覆い、第2のエンドキャップ232は、第2の側開口と上開口の少なくとも一部を覆い、このようにして、エンドキャップ23を2つの部分で構成することにより、ハウジング21のすべての開口を覆うことを実現できるため、さらに組み立てる時の溶接ステップを簡素化する。
【0061】
本願のいくつかの実施例によれば、第1のエンドキャップ231と第2のエンドキャップ232は、対称的に配置されている。
【0062】
第1のエンドキャップ231と第2のエンドキャップ232は、対称的に配置されており、即ち、第1のエンドキャップ231の第2の分割体2312と第2のエンドキャップ232の第4の分割体2322は、長さが同じである。これにより、第1のエンドキャップ232と第2のエンドキャップ232は、構造寸法が同じで、製造する時、統一的に製造でき、製造コストをさらに低減できる。
【0063】
もちろん、他の実施例では、必要に応じて、第1のエンドキャップ231の第2の分割体2312の長さと第2のエンドキャップ232の第4の分割体2322の長さは、等しくないように設けられてもよい。
【0064】
本願のいくつかの実施例によれば、第1のエンドキャップ231は、第1の側開口を覆う第1の分割体2311と上開口の少なくとも一部を覆う第2の分割体2312を含む。第2のエンドキャップ232は、第2の側開口を覆う第3の分割体2321と上開口の少なくとも一部を覆う第4の分割体2322を含む。第1の分割体2311には、第1の極柱24が配置されている。第3の分割体2321には第2の極柱25が配置されており、第2の分割体2312と第4の分割体2322は、接続されている。
【0065】
エンドキャップ23は、第1のエンドキャップ231と第2のエンドキャップ232を含み、第1のエンドキャップ231上の第1の極柱24を第1のタブ222に接続し、かつ第2のエンドキャップ232上の第2の極柱を第2のタブ223に接続し、そして第2の分割体2312と第4の分割体2322を接続すれば、エンドキャップ23と電極アセンブリ22の間の組み立て、組み立て過程は簡単である。
【0066】
本願のいくつかの実施例によれば、第2の分割体2312の接続端と第4の分割体2322の接続端は、凹凸嵌合している。
【0067】
具体的に、図6図7及び図12に示すように、第2の分割体2312の接続端には第1の段差面が配置されており、第4の分割体2322の接続端には第2の段差面が配置されており、第3の分割体2312と第4の分割体2322を組み立て、接続する時、第1の段差面の2つの垂直面は、それぞれ第2の段差面の2つの垂直面に密着当接されており、さらに第3の分割体2312と第4の分割体2322を接続する時の第3の方向Yでの位置決めを形成し、このように、第3の分割体2312と第4の分割体2322の接続によって密封作用を形成し、電解液の漏洩を防止することができる。
【0068】
第2の分割体2312の接続端と第4の分割体2322の接続端は、凹凸嵌合しており、第2の分割体2312と第4の分割体2322の正確な位置決め及びマッチングを実現し、さらに電解液の漏洩を防止する。
【0069】
本願のいくつかの実施例によれば、図6を参照し、第1の分割体2311と第2の分割体2312との接続箇所は、丸角である。第1の分割体2311と第2の分割体2312との接続箇所は、丸角に配置され、このように、第1のエンドキャップ231と電極アセンブリ22を接続し、組み立てる時、電極アセンブリ及び組み立て作業員への損傷を回避できる。
【0070】
本願のいくつかの実施例によれば、図7図13を参照し、第3の分割体2321と第4の分割体2322との接続箇所は、丸角である。第3の分割体2321と第4の分割体2322との接続箇所は、丸角であり、電極アセンブリ及び組み立て作業員への損傷を回避することもできる。
【0071】
具体的に、図4に示すように、2つの側壁211の角位置211aは、すべて丸角に配置され、第1の分割体2311と第2の分割体2312との接続箇所は、丸角であり、かつ、第3の分割体2321と第4の分割体2322との接続箇所は、丸角であり、このように、第1のエンドキャップ231とハウジング21を組み立てる時、側壁211の角位置に配置された丸角と第1のエンドキャップ231の折り曲げ箇所の丸角は、マッチングしている。同時に、電極アセンブリ22をハウジングに入れる時、側壁211の角位置211aを丸角に配置して、電極アセンブリ及び組み立て作業員への損傷をさらに回避することもできる。
【0072】
本願のいくつかの実施例によれば、第1の分割体2311及び/又は第3の分割体2321と側壁211との接続箇所は、直角である。
【0073】
具体的に、図3に示すように、第1のエンドキャップ231の第1の分割体2311の底部縁部を、第1の分割体2311と底壁212との接続箇所を直角にするように、外部溶接(例えば、レーザー溶接)によってハウジング21の底壁212に接続する。同様に、第2のエンドキャップ232の第3の分割体2321の底部縁部を、第3の分割体2321と底壁212との接続箇所を直角にするように外部溶接(例えば、レーザー溶接)によってハウジング21の底壁212に接続する。
【0074】
第1の分割体2311及び/又は第3の分割体2321と底壁212との接続箇所を直角に配置し、伝統的な延伸プロセスで形成されたハウジングの交角位置にて形成された丸角を回避し、丸角と電極アセンブリの間に干渉を発生する状況を低減し、ハウジングの空間利用率を向上させ、電池セルのエネルギー密度を向上させることができる。
【0075】
具体的に、図3に示す実施例では、第1のエンドキャップ231の第1の分割体2311とハウジング21の2つの側壁211との接続箇所は直角に配置されている。第2のエンドキャップ232の第3の分割体2321とハウジング21の2つの側壁211との接続箇所は、直角に配置されている。このように、ハウジングの空間利用率をさらに向上させ、電池セルのエネルギー密度を向上させる。
【0076】
本願のいくつかの実施例によれば、図16図17を参照し、第1のタブ222と第2のタブ223は、いずれも本体部221から上開口側に沿って突出する。エンドキャップ23は、溝型構造であり、2つの側開口を覆う2つの側蓋部及び上開口を覆う上蓋部を含み、第1の極柱24と第2の極柱25は、いずれも上蓋部に配置されている。
【0077】
第1のタブ222と第2のタブ223は、いずれも本体部221から上開口側に向かって突出しており、組み立てる前、第1のタブ222と第2のタブ223は、第2の方向Zへ延伸しており、電池セルを組み立てる時、まず、エンドキャップ23の上蓋部を第1のタブ222と第2のタブ223に平行して配置し、かつ、エンドキャップ23上の第1の極柱24を第1のタブ222に接続し、第2の極柱25を第2のタブ223に接続し、そして、エンドキャップ23を回転してタブを折り曲げれば、エンドキャップ23と電極アセンブリ22の組み立てを完了し、そして、エンドキャップ23と電極アセンブリ22をハウジング21内に入れ、かつエンドキャップ23とハウジング21を接続して電池セル20の組み立てを完了する。
【0078】
第1のタブ222と第2のタブ223は、本体部221の一側から突出しており、このように、エンドキャップ23を2つの分割構造に配置する必要がなく、溝型構造のエンドキャップ23を電極アセンブリと直接に組み立てることができるため、エンドキャップ23の2つの分割構造を接続するステップを省略し、組み立て過程を簡素化する。
【0079】
本願のいくつかの実施例によれば、エンドキャップ23は、一体成形されたものである。例えば、上蓋部と側蓋部との接続箇所で折り曲げて得られる。
【0080】
本願のいくつかの実施例によれば、本願は、前述したいずれの案の電池セルを含む電池をさらに提供する。
【0081】
本願のいくつかの実施例によれば、本願は、前述したいずれの案の電池を含む電気装置であって、電池は電気装置への電気エネルギー供給に用いられる電気装置をさらに提供する。
【0082】
電気装置は、前述したいずれの電池を応用する設備又はシステムであってもよい。
【0083】
図18を参照し、本願のいくつかの実施例によれば、本願は、以下のステップを含む電池セルの製造方法をさらに提供する。
ステップS101:第1の方向Xに垂直で間隔を置いて配置された2つの側壁211、及び、第2の方向Zに垂直で2つの側壁211を接続する底壁212を含むハウジング21であって、2つの側壁211と底壁212は、囲まれて収容キャビティが形成されており、かつ、ハウジング21は、第3の方向Yで対向して配置された第1の側開口と第2の側開口、及び、底壁212に対向して配置された上開口を備え、第1の方向X、第2の方向Z及び第3の方向Yは互いに垂直であるハウジング21を提供する。
【0084】
ステップS102:電極アセンブリ22、エンドキャップ23及び第1の極柱24と第2の極柱25を提供するステップであって、電極アセンブリ22は、本体部221及び本体部221から突出する反対の極性を有する第1のタブ222と第2のタブ223を備え、第1の極柱24と第2の極柱25は、エンドキャップ23に配置されている。
【0085】
ステップS103:第1の極柱24を第1のタブ222に電気接続し、かつ、第2の極柱25を第2のタブ223に電気接続し、電極アセンブリ22をハウジング21の収容キャビティ内に置き、エンドキャップ23を、エンドキャップ23がハウジング21を封止するようにハウジング21に接続する。
【0086】
本願実施例の電池セルのハウジング21は、底壁と、対向して配置された2つの側壁との合計3つの壁面を含み、組み立てる時、ハウジングの2つの側壁を底壁に対して外側に傾けてさらに拡口を形成することができ、これにより、ハウジングに入れる時の電極アセンブリの移動方向を、開口面に対して厳密に垂直に保つ必要がないため、組み立ての困難さを軽減する。
【0087】
好ましい実施例を参照しながら本願を説明したが、本願の範囲から逸脱することなく、様々な改良を行うことができ、その構成要素を均等物と置き換えることができる。特に、各実施例で言及された各技術的特徴は、構造的な矛盾がない限り、任意の方法で組み合わせることができる。本願は、本文中に開示された特定の実施例に限定されるものではなく、請求項の範囲内の全ての技術案を含む。
【符号の説明】
【0088】
車両 1000
電池 100
コントローラ 200
モータ 300
筐体 10
第1の部分 11
第2の部分 12
電池セル 20
ハウジング 21
側壁 211
角位置 211a
底壁 212
電極アセンブリ 22
本体部 221
第1のタブ 222
第2のタブ 223
エンドキャップ 23
第1のエンドキャップ 231
第1の分割体 2311
第2の分割体 2312
第2のエンドキャップ 232
第3の分割体 2321
第4の分割体 2322
第1の極柱 24
第2の極柱 25
第1の方向 X
第2の方向 Z
第3の方向 Y
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2024-01-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
図3図11を参照し、図3は、本願のいくつかの実施例に提供される電池セル20の立体構造模式図である。図4は、本願のいくつかの実施例のハウジングの正面構造模式図である。図5は、本願のいくつかの実施例のハウジングの側面構造模式図である。図6は、本願のいくつかの実施例の第1のエンドキャップの側面構造模式図である。図7は、本願のいくつかの実施例の第2のエンドキャップの側面構造模式図である。図8は、本願のいくつかの実施例の電池セルの正面構造模式図である。図9は、図8のA-A方向に沿った断面構造模式図である。図10は、本願のいくつかの実施例の電池セルの上面構造模式図である。図11は、図10のB-B方向に沿った断面構造模式図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
第1のタブ222と第2のタブ223は、それぞれ本体部221の第3の方向Yでの両端から突出する。かつ、第1の極柱24を配置する第1のエンドキャップ231と第2の極柱25を配置する第2のエンドキャップ232は、分割して配置されている。1つの具体的な実施例では、図13に示すように、第1のエンドキャップ231は、L型構造であり、かつ、第1のエンドキャップ231は、第2の方向Zに沿って延伸している第1の分割体2311および第3の方向Yに沿って延伸している第2の分割体2312を含み、第1の極柱24は、第1の分割体2311に配置され、第2のエンドキャップ232もL型構造であり、かつ、第2のエンドキャップ232は、第2の方向Zに沿って延伸している第3の分割体2321および第3の方向Yに沿って延伸している第4の分割体2322を含み、第2の極柱25は、第3の分割体2321に配置されている。組み立てる前、電極アセンブリ22の第1のタブ222と第2のタブ223は、いずれも第3の方向Yに沿って延伸している。電池セル20を組み立てる時、まず、第1の分割体2311を第1のタブ222に平行して配置し、かつ第1の分割体2311上の第1の極柱24を、第1のタブ222に接続(例えば、溶接)し、同様に、第3の分割体2321を第2のタブ223に平行して配置し、かつ第3の分割体2321上の第2の極柱25を第2のタブ223に接続(例えば、溶接)し、そして、第1のエンドキャップ231を回転して第1のタブ222を折り曲げ、かつ第1のエンドキャップ231の第2の分割体2312を、上開口を覆う位置に回転し,同様に、第2のエンドキャップ232を回転して第2のタブ232を折り曲げ、かつ、第2のエンドキャップ232の第4の分割体2322を、上開口を覆う位置に回転し,さらにエンドキャップ23と電極アセンブリ22の組み立てを完成し、そして、組み立てたエンドキャップ23と電極アセンブリ22をハウジング21に入れ、かつ、第2の分割体2312と第4の分割体2322を接続し、エンドキャップ23とハウジング21を接続し、さらに最終の組み立てを完了する。このように、上記実施例では、第1のエンドキャップ231は、第1の側開口及び上開口の一部を覆い、第2のエンドキャップ232は、第2の側開口及び上開口の一部を覆う。他のいくつかの実施例では、第1のエンドキャップ231は、第1の側開口だけを覆い、第2のエンドキャップ232は、第2の側開口及び上開口を覆ってもよく、或いは、第1のエンドキャップ231は、第1の側開口及び上開口を覆い、第2のエンドキャップ232は、第2の側開口を覆ってもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
第1のエンドキャップ231と第2のエンドキャップ232は、対称的に配置されており、即ち、第1のエンドキャップ231の第2の分割体2312と第2のエンドキャップ232の第4の分割体2322は、長さが同じである。これにより、第1のエンドキャップ231と第2のエンドキャップ232は、構造寸法が同じで、製造する時、統一的に製造でき、製造コストをさらに低減できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の方向(X)に垂直で間隔を置いて配置された2つの側壁(211)と、第2の方向(Z)に垂直で前記の2つの側壁(211)を接続する底壁(212)を含むハウジング(21)であって、前記2つの側壁(211)と前記底壁(212)が囲まれて収容キャビティが形成されており、かつ前記ハウジング(21)は、第3の方向(Y)に対向して配置された第1の側開口と第2の側開口、および前記底壁(212)に対向して配置された上開口を備え、前記第1の方向(X)、前記第2の方向(Z)及び前記第3の方向(Y)は、互いに垂直であるハウジング(21)、
前記収容キャビティ内に配置され、かつ、本体部(221)、及び前記本体部(221)から突出する反対の極性を有する第1のタブ(222)と第2のタブ(223)を含む電極アセンブリ(22)、
前記ハウジング(21)を封止するために、前記第1の側開口、第2の側開口及び前記上開口を覆うように前記ハウジング(21)に接続されているエンドキャップ(23)、及び、
前記エンドキャップ(23)に配置される第1の極柱(24)と第2の極柱(25)であって、前記第1の極柱(24)が前記第1のタブ(222)に電気接続され、前記第2の極柱(25)が前記第2のタブ(223)に電気接続されている第1の極柱(24)と第2の極柱(25)を含む、
電池セル。
【請求項2】
前記ハウジング(21)は、前記側壁(211)と前記底壁(212)との接続箇所で折り曲げることによって一体成形される、請求項1に記載の電池セル。
【請求項3】
前記第1のタブ(222)と第2のタブ(223)は、それぞれ前記本体部(221)の第3の方向(Y)の両端から突出し、前記エンドキャップ(23)は、前記第1の極柱(24)を配置する第1のエンドキャップ(231)と前記第2の極柱(25)を配置する第2のエンドキャップ(232)を含み、前記第1のエンドキャップ(231)と前記第2のエンドキャップ(232)は、分割して配置されている、請求項1に記載の電池セル。
【請求項4】
前記第1のエンドキャップ(231)は、第1の側開口と前記上開口の少なくとも一部を覆い、前記第2のエンドキャップ(232)は、第2の側開口と前記上開口の少なくとも一部を覆い、前記第1のエンドキャップ(231)は、前記第2のエンドキャップ(232)に接続されている、請求項3に記載の電池セル。
【請求項5】
前記第1のエンドキャップ(231)と前記第2のエンドキャップ(232)は、対称的に配置されている、請求項4に記載の電池セル。
【請求項6】
前記第1のエンドキャップ(231)は、第1の側開口を覆う第1の分割体(2311)と前記上開口の少なくとも一部を覆う第2の分割体(2312)を含み、前記第2のエンドキャップ(232)は、第2の側開口を覆う第3の分割体(2321)と前記上開口の少なくとも一部を覆う第4の分割体(2322)を含み、前記第1の分割体(2311)に前記第1の極柱(24)が配置されており、前記第3の分割体(2321)に前記第2の極柱(25)が配置されており、前記第2の分割体(2312)と前記第4の分割体(2322)が接続されている、請求項4に記載の電池セル。
【請求項7】
前記第2の分割体(2312)の接続端と前記第4の分割体(2322)の接続端は、凹凸嵌合している、請求項6に記載の電池セル。
【請求項8】
前記第1の分割体(2311)と前記第2の分割体(2312)との接続箇所は、丸角であり、及び/又は、前記第3の分割体(2321)と前記第4の分割体(2322)との接続箇所は、丸角である、請求項6に記載の電池セル。
【請求項9】
前記第1の分割体(2311)及び/又は前記第3の分割体(2321)と前記底壁(212)との接続箇所は直角である、請求項6に記載の電池セル。
【請求項10】
前記第1のタブ(222)と第2のタブ(223)は、いずれも前記本体部(221)から前記上開口側に向かって突出し、前記エンドキャップ(23)は、溝型構造であり、かつ、2つの側開口を覆う2つの側蓋部及び上開口を覆う上蓋部を含み、前記第1の極柱(24)と前記第2の極柱(25)は、いずれも上蓋部に配置されている、請求項1に記載の電池セル。
【請求項11】
前記ハウジング(21)は、前記側壁(211)と前記底壁(212)との接続箇所が丸角である、請求項1~10のいずれか1項に記載の電池セル。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項に記載の電池セルを含む電池。
【請求項13】
請求項12に記載の電池を含む電気装置であって、前記電池は、電気エネルギーの供給に用いられる、電気装置。
【請求項14】
第1の方向(X)に垂直で間隔を置いて配置された2つの側壁(211)と、第2の方向(Z)に垂直で前記の2つの側壁(211)を接続する底壁(212)を含むハウジング(21)であって、前記2つの側壁(211)と前記底壁(212)とで囲まれて収容キャビティが形成されており、かつ前記ハウジング(21)が第3の方向(Y)に対向して配置された第1の側開口と第2の側開口、および前記底壁(212)に対向して配置された上開口を備え、前記第1の方向(X)、前記第2の方向(Z)及び前記第3の方向(Y)が互いに垂直であるハウジング(21)を提供するステップ、及び、
電極アセンブリ(22)、エンドキャップ(23)及び第1の極柱(24)と第2の極柱(25)を提供するステップであって、前記電極アセンブリ(22)は、本体部(221)、及び前記本体部(221)から突出する反対の極性を有する第1のタブ(222)と第2のタブ(223)を備え、前記第1の極柱(24)と第2の極柱(25)は、エンドキャップ(23)に配置され、前記第1の極柱(24)を前記第1のタブ(222)に電気接続し、かつ前記第2の極柱(25)を前記第2のタブ(223)に電気接続し、前記電極アセンブリ(22)を前記ハウジング(21)の収容キャビティ内に置き、前記エンドキャップ(23)が前記ハウジング(21)を封止するようにエンドキャップ(23)を前記ハウジング(21)に接続するステップ、
を含む、電池セルの製造方法。

【国際調査報告】