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特表2024-528625回路検出点電圧フィルタリング方法、スイッチ状態検出方法及び関連装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】回路検出点電圧フィルタリング方法、スイッチ状態検出方法及び関連装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 19/00 20060101AFI20240723BHJP
   H02J 1/00 20060101ALI20240723BHJP
【FI】
G01R19/00 L
H02J1/00 309U
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501986
(86)(22)【出願日】2022-07-21
(85)【翻訳文提出日】2024-01-12
(86)【国際出願番号】 CN2022107008
(87)【国際公開番号】W WO2023001230
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】202110839634.6
(32)【優先日】2021-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】522388383
【氏名又は名称】長春捷翼汽車科技股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Changchun JETTY Automotive Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No. 957, Shunda Road, High-tech Development Zone, Chaoyang District Changchun City, Jilin Province, 130000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【弁理士】
【氏名又は名称】赤岡 明
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】ワン、チャオ
【テーマコード(参考)】
2G035
5G165
【Fターム(参考)】
2G035AA08
2G035AB02
2G035AC01
2G035AC08
2G035AD22
2G035AD28
2G035AD55
5G165AA05
5G165HA04
5G165LA01
5G165MA03
(57)【要約】
本発明は、新エネルギー技術分野に用いられる回路検出点電圧フィルタリング方法、スイッチ状態検出方法及び関連装置を提供し、回路検出点電圧フィルタリング方法は、対象回路における1つの検出点での複数の電圧データを連続的に収集することと、複数の前記電圧データに基づいてフィルタリングによって該検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得することと、複数の前記電圧フィルタリング値を比較し、対応する比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の前記電圧フィルタリング値に基づいて前記検出点での電圧目標値を決定することと、を含む。本発明により、回路における検出点電圧フィルタリングの有効性を効果的に検証し、検出点電圧フィルタリングの信頼性を確保することができ、さらに、フィルタリング後の電圧に基づく後続の制御又は検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象回路における1つの検出点での複数の電圧データを連続的に収集することと、
複数の前記電圧データに基づいてフィルタリングによって前記検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得することと、
複数の前記電圧フィルタリング値を比較し、対応する比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の前記電圧フィルタリング値に基づいて前記検出点での電圧目標値を決定することと、を含む、
回路検出点電圧フィルタリング方法。
【請求項2】
前記比較結果が前記所定条件を満たしていない場合、再取得された前記比較結果が前記所定条件を満たして、前記検出点での電圧目標値を決定するまで、前記検出点での複数の電圧データを再度連続的に収集して、前記検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値を取得する、
請求項1に記載の検出点電圧フィルタリング方法。
【請求項3】
複数の前記電圧データに基づいてフィルタリングによって前記検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得することは、
平均値フィルタリングのアルゴリズムを用いて前記検出点での複数の前記電圧データに対して平均値計算を行うことで、前記検出点での1つの電圧フィルタリング値としての電圧平均値を得ることと、
メディアンフィルタリングのアルゴリズムを用いて前記検出点での複数の前記電圧データに対してメディアン計算を行うことで、前記検出点での別の電圧フィルタリング値としての電圧中央値を得ることと、を含む、
請求項1又は2に記載の検出点電圧フィルタリング方法。
【請求項4】
複数の前記電圧フィルタリング値を比較し、対応する比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の前記電圧フィルタリング値に基づいて前記検出点での電圧目標値を決定することは、
前記電圧平均値と前記電圧中央値との差を取得し、該差が誤差閾値より小さいか否かを判断し、前記誤差閾値より小さい場合、前記電圧平均値と前記電圧中央値とに基づいて前記検出点での電圧目標値を決定することを含む、
請求項3に記載の検出点電圧フィルタリング方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検出点電圧フィルタリング方法に基づいて、第1スイッチをオンに制御した後に第1検出点での電圧目標値を取得し、ここで、前記第1スイッチの一端が充電スタンドの制御パイロットユニットにおいて第1抵抗と接続されており、前記第1スイッチの他端に前記第1検出点が設けられていることと、
前記第1検出点での電圧目標値が第1オン条件を満たすか否かを判断し、前記第1オン条件を満たしている場合、前記第1スイッチが現在オン状態であると判定することと、を含む、
スイッチ状態検出方法。
【請求項6】
前記充電スタンドは、複数の充電プロトコルに対応可能な互換性を有する新エネルギー自動車の充電スタンドである、
請求項5に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項7】
前記第1オン条件は、
前記第1スイッチをオンに制御した後に取得された前記第1検出点での電圧目標値が、前記第1スイッチをオンに制御する前に予め取得された前記第1検出点での電圧目標値と等しくなく、前記第1スイッチをオンに制御した後に取得された前記第1検出点での電圧目標値が、いずれかの前記充電プロトコルに対応する電圧範囲内にあることを含む、
請求項6に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項8】
前記第1スイッチが現在オン状態であると判定した後、
各前記充電プロトコルのそれぞれに対応する所定電圧範囲に基づいて、前記電圧目標値に対応する対象充電プロトコルを特定することをさらに含む、
請求項6に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項9】
前記電圧目標値に対応する対象充電プロトコルを特定した後に、
第2スイッチに対するオン指令を受信して前記第2スイッチをオンに制御し、ここで、前記第2スイッチはその一端が前記制御パイロットユニットにおいて第2抵抗と直列に接続されて第1分岐路を形成し、前記第1分岐路が前記第1抵抗の所在する分岐路と並列に接続されていることと、
前記検出点電圧フィルタリング方法に基づいて第2検出点での電圧目標値を取得し、ここで、前記第2検出点の所在する分岐路が前記第1分岐路に接続されていることと、
前記第2検出点での電圧目標値が第2オン条件を満たすか否かを判断し、前記第2オン条件を満たしている場合、前記第2スイッチが現在オン状態であると判定することと、をさらに含む、
請求項8に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項10】
前記第2オン条件は、
前記第2スイッチをオンに制御した後に取得された前記第2検出点での電圧目標値が、前記第2スイッチをオンに制御する前に予め取得された前記第2検出点での電圧目標値と等しくないことを含む、
請求項9に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項11】
前記第2スイッチが現在オン状態であると判定した後、
選択スイッチに対するオン指令を受信し、ここで、前記選択スイッチが第2分岐路に設けられており、前記第2分岐路が前記第1分岐路及び前記第1抵抗の所在する分岐路のそれぞれに並列接続されていることと、
前記対象充電プロトコルに基づいて、前記対象充電プロトコルに対応する制御点に前記選択スイッチが切り替えられるように制御し、ここで、前記選択スイッチの一端に対応する各前記充電プロトコルに対応する制御点のそれぞれに1つの抵抗が接続されており、前記選択スイッチの他端が前記第2検出点の所在する分岐路に接続されていることと、
前記検出点電圧フィルタリング方法に基づいて前記第2検出点での電圧目標値を再度取得することと、
前記選択スイッチをオンに制御した後に取得された前記第2検出点での電圧目標値が第3オン条件を満たすか否かを判断し、前記第3オン条件を満たしている場合、前記選択スイッチが現在オン状態であると判定することと、を含む、
請求項9に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項12】
前記第3オン条件は、
前記選択スイッチをオンに制御した後に取得された前記第2検出点での電圧目標値が、前記選択スイッチをオンに制御する前に予め取得された前記第2検出点での電圧目標値と等しくないことを含む、
請求項11に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項13】
各前記充電プロトコルは、ChaoJi充電規格、GB2015充電規格及びCHAdeMO充電規格を含む、
請求項7に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項14】
対象回路における1つの検出点での複数の電圧データを連続的に収集する電圧収集モジュールと、
複数の前記電圧データに基づいてフィルタリングによって前記検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得する電圧フィルタリングモジュールと、
複数の前記電圧フィルタリング値を比較し、対応する比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の前記電圧フィルタリング値に基づいて前記検出点での電圧目標値を決定するマイクロコントローラと、を備える、
回路検出点電圧フィルタリング装置。
【請求項15】
前記マイクロコントローラは、さらに、
前記比較結果が前記所定条件を満たしていない場合、前記マイクロコントローラによって再取得された前記比較結果が前記所定条件を満たして、前記検出点での電圧目標値を決定するまで、前記検出点での複数の電圧データを再度連続的に収集するように前記電圧収集モジュールを制御し、前記検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値を再度取得するように前記電圧フィルタリングモジュールを制御する、
請求項14に記載の検出点電圧フィルタリング装置。
【請求項16】
前記電圧フィルタリングモジュールは、
平均値フィルタリングのアルゴリズムを用いて前記検出点での複数の前記電圧データに対して平均値計算を行い、前記検出点での1つの電圧フィルタリング値としての電圧平均値を得る平均値フィルタリングユニットと、
メディアンフィルタリングのアルゴリズムを用いて前記検出点での複数の前記電圧データに対してメディアン計算を行い、前記検出点での別の電圧フィルタリング値としての電圧中央値を得るメディアンフィルタリングユニットと、を有する、
請求項14又は15に記載の検出点電圧フィルタリング装置。
【請求項17】
前記マイクロコントローラは、
前記電圧平均値と前記電圧中央値との差を取得し、該差が誤差閾値より小さいか否かを判断し、前記誤差閾値より小さい場合、前記電圧平均値と前記電圧中央値とに基づいて前記検出点での電圧目標値を決定する誤差判断ユニットを有する、
請求項16に記載の検出点電圧フィルタリング装置。
【請求項18】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検出点電圧フィルタリング方法に基づいて、第1スイッチをオンに制御した後に第1検出点での電圧目標値を取得する検出点電圧フィルタリング装置であって、前記第1スイッチの一端が充電スタンドの制御パイロットユニットにおいて第1抵抗と接続されており、前記第1スイッチの他端に前記第1検出点が設けられている検出点電圧フィルタリング装置と、
前記第1検出点での電圧目標値が第1オン条件を満たすか否かを判断し、前記第1オン条件を満たしている場合、前記第1スイッチが現在オン状態であると判定するスイッチ状態判断モジュールと、を備える、
スイッチ状態検出システム。
【請求項19】
前記充電スタンドは、複数の充電プロトコルに対応可能な互換性を有する新エネルギー自動車の充電スタンドである、
請求項18に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項20】
前記第1オン条件は、
前記第1スイッチをオンに制御した後に取得された前記第1検出点での電圧目標値が、前記第1スイッチをオンに制御する前に予め取得された前記第1検出点での電圧目標値と等しくなく、前記第1スイッチをオンに制御した後に取得された前記第1検出点での電圧目標値が、いずれかの前記充電プロトコルに対応する電圧範囲内にあることを含む、
請求項19に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項21】
各前記充電プロトコルのそれぞれに対応する所定電圧範囲に基づいて、前記電圧目標値に対応する対象充電プロトコルを特定するプロトコル識別モジュールをさらに備える、
請求項19に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項22】
前記回路検出点電圧フィルタリング装置は、順に接続されている電圧収集モジュール、電圧フィルタリングモジュール及びマイクロコントローラとを備え、
前記マイクロコントローラは、さらに、第2スイッチに対するオン指令を受信して前記第2スイッチをオンに制御し、ここで、前記第2スイッチはその一端が前記制御パイロットユニットにおいて第2抵抗と直列に接続されて第1分岐路を形成し、前記第1分岐路が前記第1抵抗の所在する分岐路と並列に接続されており、
順次接続されている前記電圧収集モジュール、電圧フィルタリングモジュール及びマイクロコントローラは、さらに、前記検出点電圧フィルタリング方法に基づいて第2検出点での電圧目標値を取得し、ここで、前記第2検出点の所在する分岐路が前記第1分岐路に接続されており、
前記スイッチ状態判断モジュールは、さらに、前記第2検出点での電圧目標値が第2オン条件を満たすか否かを判断し、前記第2オン条件を満たしている場合、前記第2スイッチが現在オン状態であると判定する、
請求項21に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項23】
前記第2オン条件は、
前記第2スイッチをオンに制御した後に取得された前記第2検出点での電圧目標値が、前記第2スイッチをオンに制御する前に予め取得された前記第2検出点での電圧目標値と等しくないことを含む、
請求項22に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項24】
前記マイクロコントローラは、さらに、選択スイッチに対するオン指令を受信し、ここで、前記選択スイッチが第2分岐路に設けられており、前記第2分岐路が前記第1分岐路及び前記第1抵抗の所在する分岐路のそれぞれに並列接続されており、
前記マイクロコントローラは、さらに、前記対象充電プロトコルに基づいて、前記対象充電プロトコルに対応する制御点に前記選択スイッチが切り替えられるように制御し、ここで、前記選択スイッチの一端に対応する各前記充電プロトコルに対応する制御点のそれぞれに1つの抵抗が接続されており、前記選択スイッチの他端が前記第2検出点の所在する分岐路に接続されており、
順次接続されている前記電圧収集モジュール、電圧フィルタリングモジュール及びマイクロコントローラは、さらに、前記検出点電圧フィルタリング方法に基づいて前記第2検出点での電圧目標値を再度取得し、
前記スイッチ状態判断モジュールは、さらに、前記選択スイッチをオンに制御した後に取得された前記第2検出点での電圧目標値が第3オン条件を満たすか否かを判断し、前記第3オン条件を満たしている場合、前記選択スイッチが現在オン状態であると判定する、
請求項22に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項25】
前記第3オン条件は、
前記選択スイッチをオンに制御した後に取得された前記第2検出点での電圧目標値が、前記選択スイッチをオンに制御する前に予め取得された前記第2検出点での電圧目標値と等しくないことを含む、
請求項24に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項26】
各前記充電プロトコルは、ChaoJi充電規格、GB2015充電規格及びCHAdeMO充電規格を含む、
請求項20に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項27】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含む電子機器であって、
前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検出点電圧フィルタリング方法又は請求項5乃至13のいずれか一項に記載のスイッチ状態検出方法が実現される、
電子機器。
【請求項28】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検出点電圧フィルタリング方法又は請求項5乃至13のいずれか一項に記載のスイッチ状態検出方法が実現される、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本願は、2021年7月23日に提出された出願番号が202110839634.6である中国特許出願の優先権を主張し、当該特許出願に開示された内容を本願の一部として援用する。
【技術分野】
【0002】
本発明は、新エネルギー技術分野に関し、特に、回路検出点電圧フィルタリング方法、スイッチ状態検出方法及び関連装置に関する。
【背景技術】
【0003】
検出点DP(Detecting Point)電圧フィルタリングとは、回路における検出点で収集された電圧アナログ信号に対してデジタル信号変換を行ってからフィルタリング処理を行うことで、電圧ジッタによる回路に対する制御の誤判定を防止するためのものである。特に、新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニット等について、検出点に対する電圧フィルタリングの信頼性は、制御パイロットユニットにおけるスイッチ状態の検出正確性の直接的な要因となっている。
【0004】
現在、従来の検出点電圧フィルタリング方法では、通常、単一のフィルタリング回路等を用いて電圧におけるリップルをフィルタリング除去するが、このような方法では電圧フィルタリングの有効性を検証することができないため、フィルタリング後の電圧に基づく後続の制御又は検出の正確性を確保することができない。
【発明の概要】
【0005】
従来技術における課題に対して、本発明は、回路における検出点電圧フィルタリングの有効性を効果的に検証し、検出点電圧フィルタリングの信頼性を確保し、フィルタリング後の電圧に基づく後続の制御又は検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができる回路検出点電圧フィルタリング方法、スイッチ状態検出方法及び関連装置を提供する。
【0006】
上記技術的課題を解決するために、本発明は、以下の技術手段を提供する。
【0007】
第1態様によれば、本発明は、回路検出点電圧フィルタリング方法を提供する。当該回路検出点電圧フィルタリング方法は、対象回路における1つの検出点での複数の電圧データを連続的に収集することと、複数の前記電圧データに基づいてフィルタリングによって前記検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得することと、複数の前記電圧フィルタリング値を比較し、対応する比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の前記電圧フィルタリング値に基づいて前記検出点での電圧目標値を決定することと、を含む。
【0008】
第2態様によれば、本発明は、スイッチ状態検出方法を提供する。当該スイッチ状態検出方法は、前記検出点電圧フィルタリング方法に基づいて、第1スイッチをオンに制御した後に第1検出点での電圧目標値を取得し、ここで、前記第1スイッチの一端が充電スタンドの制御パイロットユニットにおいて第1抵抗と接続されており、前記第1スイッチの他端に前記第1検出点が設けられていることと、前記第1検出点での電圧目標値が第1オン条件を満たすか否かを判断し、前記第1オン条件を満たしている場合、前記第1スイッチが現在オン状態であると判定することと、を含む。
【0009】
第3態様によれば、本発明は、回路検出点電圧フィルタリング装置を提供する。当該回路検出点電圧フィルタリング装置は、対象回路における1つの検出点での複数の電圧データを連続的に収集する電圧収集モジュールと、複数の前記電圧データに基づいてフィルタリングによって前記検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得する電圧フィルタリングモジュールと、複数の前記電圧フィルタリング値を比較し、対応する比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の前記電圧フィルタリング値に基づいて前記検出点での電圧目標値を決定するマイクロコントローラと、を備える。
【0010】
第4態様によれば、本発明は、スイッチ状態検出システムを提供する。当該スイッチ状態検出システムは、前記検出点電圧フィルタリング方法に基づいて、第1スイッチをオンに制御した後に第1検出点での電圧目標値を取得する検出点電圧フィルタリング装置であって、前記第1スイッチの一端が充電スタンドの制御パイロットユニットにおいて第1抵抗と接続されており、前記第1スイッチの他端に前記第1検出点が設けられている検出点電圧フィルタリング装置と、前記第1検出点での電圧目標値が第1オン条件を満たすか否かを判断し、前記第1オン条件を満たしている場合、前記第1スイッチが現在オン状態であると判定するスイッチ状態判断モジュールと、を備える。
【0011】
第5態様によれば、本発明は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含む電子機器であって、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、前記検出点電圧フィルタリング方法又は前記スイッチ状態検出方法が実現される電子機器を提供する。
【0012】
第6態様によれば、本発明は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、前記検出点電圧フィルタリング方法又は前記スイッチ状態検出方法が実現されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0013】
上記技術手段から分かるように、本発明に係る回路検出点電圧フィルタリング方法、スイッチ状態検出方法及び関連装置は、対象回路における1つの検出点での複数の電圧データを連続的に収集することと、複数の前記電圧データに基づいてフィルタリングによって該検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得することと、複数の前記電圧フィルタリング値を比較し、対応する比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の前記電圧フィルタリング値に基づいて前記検出点での電圧目標値を決定することと、を含む。これにより、回路における検出点電圧フィルタリングの有効性を効果的に検証し、検出点電圧フィルタリングの信頼性を効果的に確保し、電圧ジッタによる回路に対する制御の誤判定を効果的且つ確実に防止し、さらにフィルタリング後の電圧に基づく後続の制御又は検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができる。特に、新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニット等について、フィルタリング後の電圧に基づく制御パイロットユニットにおけるスイッチ状態の検出の正確性を効果的に向上させることができ、さらに新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットの動作の安定性及び信頼性を効果的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明の実施例又は従来技術の技術手段をより明確に説明するために、以下は、実施例又は従来技術の説明に用いる図面を簡単に説明する。以下で説明する図面は、本発明の幾つかの実施例に過ぎず、創造的な労力を払わずに、これらの図面を基にして他の図面を取得することができるのは当業者にとって明らかである。
【0015】
図1は、本発明の実施例に係る回路検出点電圧フィルタリング方法の第1フローチャートである。
【0016】
図2は、本発明の実施例に係る回路検出点電圧フィルタリング方法の第2フローチャートである。
【0017】
図3は、本発明の実施例に係る回路検出点電圧フィルタリング方法の第3フローチャートである。
【0018】
図4は、本発明の実施例に係る回路検出点電圧フィルタリング方法の第4フローチャートである。
【0019】
図5は、本発明の実施例に係るスイッチ状態検出方法の第1フローチャートである。
【0020】
図6は、本発明の実施例に係る制御パイロットユニットの例の模式図である。
【0021】
図7は、本発明の実施例に係るスイッチ状態検出方法の第2フローチャートである。
【0022】
図8は、本発明の実施例に係るスイッチ状態検出方法の第3フローチャートである。
【0023】
図9は、本発明の実施例に係るスイッチ状態検出方法の第4フローチャートである。
【0024】
図10は、本発明の実施例に係る回路検出点電圧フィルタリング装置の構造模式図である。
【0025】
図11は、本発明の実施例に係るスイッチ状態検出システムの第1構造模式図である。
【0026】
図12は、本発明の実施例に係るスイッチ状態検出システムの第2構造模式図である。
【0027】
図13は、本発明の応用例に係るスイッチ状態検出システムによるスイッチ状態検出方法のフローチャートである。
【0028】
図14は、本発明の実施例に係る電子機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の実施例の目的、技術手段及び利点をより明確にするために、本発明の実施例における図面を参照して、本発明の実施例における技術手段を以下で明確かつ完全に説明する。説明する実施例は、本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではないことが明らかである。当業者が本発明の実施例に基づいて創造的な労働をせずに取得した他の全ての実施例は、本発明の保護範囲に属する。
【0030】
なお、本発明で開示される回路検出点電圧フィルタリング方法、スイッチ状態検出方法及び装置は、新エネルギー技術分野に加え、新エネルギー技術分野以外の任意の分野に用いられてもよく、本発明で開示される回路検出点電圧フィルタリング方法、スイッチ状態検出方法及び関連装置、システムの応用分野は限定されないものではない。
【0031】
従来の検出点電圧フィルタリング方法とは、単一のフィルタリング回路等を用いて電圧におけるリップルをフィルタリング除去することであり、このような方法では電圧フィルタリングの有効性を検証することができないため、フィルタリング後の電圧に基づく後続の制御又は検出の正確性を確保することができない等の問題を考慮して、本発明の実施例は、回路検出点電圧フィルタリング方法及び回路検出点電圧フィルタリング装置を提供する。当該回路検出点電圧フィルタリング方法及び回路検出点電圧フィルタリング装置は、対象回路における1つの検出点での複数の電圧データを連続的に収集し、複数の電圧データに基づいてフィルタリングによって該検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得し、複数の電圧フィルタリング値を比較し、対応する比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の電圧フィルタリング値に基づいて検出点での電圧目標値を決定する。これにより、回路における検出点電圧フィルタリングの有効性を効果的に検証し、検出点電圧フィルタリングの信頼性を効果的に確保し、電圧ジッタによる回路に対する制御の誤判定を効果的且つ確実に防止し、さらにフィルタリング後の電圧に基づく後続の制御又は検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができる。特に、新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニット等について、フィルタリング後の電圧に基づく制御パイロットユニットにおけるスイッチ状態の検出の正確性を効果的に向上させることができ、さらに新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットの動作の安定性及び信頼性を効果的に向上させることができる。
【0032】
具体的には、以下の複数の実施例によりそれぞれ説明する。
【0033】
従来の検出点電圧フィルタリング方法では電圧フィルタリングの有効性を検証できないため、フィルタリング後の電圧に基づく後続の制御又は検出の正確性を確保できない等の問題を解決するために、本発明の実施例は、回路検出点電圧フィルタリング方法を提供する。図1に示すように、当該回路検出点電圧フィルタリング方法は、具体的に以下のステップを含む。
【0034】
ステップ110:対象回路における1つの検出点での複数の電圧データを連続的に収集する。
【0035】
ステップ110において、「連続的に収集する」とは、所定期間内にデータ収集を所定回数行うことを指すものである。例えば、0.3S内に10回収集して、1つの検出点での10個の電圧データVdp-Vdp10を得る。
【0036】
なお、上記の電圧データはデジタル信号であり、該デジタル信号の収集プロセスとして、対象回路における収集点での電圧アナログ信号を収集してから、該電圧アナログ信号に対してデジタル信号変換を行い、後続のステップ200におけるフィルタリング処理を行うためのデジタル信号を得ることである。
【0037】
本発明の1つ又は複数の実施例において、対象回路とは、検出点を設定し、検出点に対して電圧フィルタリングを行う必要がある全ての回路、例えばスイッチ回路などを指す。本発明の1つの具体的な例において、対象回路とは、新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットのみを指してもよい。制御パイロットユニットとは、新エネルギー自動車の充電スタンドに対してスイッチ制御をガイドするための回路を指してもよい。
【0038】
ステップ120:複数の電圧データに基づいてフィルタリングによって該検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得する。
【0039】
ステップ120において、2つ又は2つ以上のフィルタリング方法を選択して複数の電圧データをそれぞれ処理し、選択したフィルタリング方法の種類数に等しい数の検出点に対応する電圧フィルタリング値を取得するようにしてもよい。例えば、4種類のフィルタリング方法A、B、C及びDを選択した場合、この4種類のフィルタリング方法にそれぞれ対応するフィルタリングの結果、即ち電圧フィルタリング値A1、B1、C1及びD1が得られる。具体的な例において、フィルタリング方法は、平均値フィルタリング、メディアンフィルタリング、補間後フィルタリング、次元削減後フィルタリング及び近傍平均フィルタリングから少なくとも2つを選択してもよい。
【0040】
ステップ130:複数の電圧フィルタリング値を比較して、対応する比較結果を得る。
【0041】
ステップ140:比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の電圧フィルタリング値に基づいて検出点での電圧目標値を決定する。
【0042】
ステップ130及びステップ140において、複数の電圧フィルタリング値を比較する具体的な方式は、複数の電圧フィルタリング値のうちの最大値と最小値との差分値を取得し、当該差分値を比較結果として、所定の誤差閾値などの閾値より小さいか否かを判断し、閾値より小さい場合、複数の電圧フィルタリング値に基づいて検出点での電圧目標値を決定するようにしてもよい。
【0043】
なお、複数の電圧フィルタリング値に基づいて検出点での電圧目標値を決定する具体的な方式は、複数の電圧フィルタリング値の平均値を算出し、当該平均値を検出点での電圧目標値として決定するようにしてもよく、又は、複数の電圧フィルタリング値の中央値を選択し、当該中央値を検出点での電圧目標値として決定するようにしてもよく、複数の電圧フィルタリング値のいずれか1つを検出点での電圧目標値として選択するようにしてもよい。
【0044】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係る検出点電圧フィルタリング方法により、回路における検出点電圧フィルタリングの有効性を効果的に検証し、検出点電圧フィルタリングの信頼性を効果的に確保し、電圧ジッタによる回路に対する制御の誤判定を効果的且つ確実に防止し、さらにフィルタリング後の電圧に基づく後続の制御又は検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができる。特に、新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニット等について、フィルタリング後の電圧に基づく制御パイロットユニットにおけるスイッチ状態の検出の正確性を効果的に向上させることができ、さらに新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットの動作の安定性及び信頼性を効果的に向上させることができる。
【0045】
回路における検出点に対する電圧フィルタリングの結果についての有効性や信頼性を検証する場合に信頼できる処理方式を提供するために、本発明に係る検出点電圧フィルタリング方法の一実施例において、図2に示すように、検出点電圧フィルタリング方法のステップ130の後に、ステップ150をさらに含むようにしてもよい。
【0046】
ステップ150:比較結果が所定条件を満たしていない場合、検出点に対する電圧フィルタリングの結果が無効であると判定する。
【0047】
ステップ150の後、ステップ110に戻って、ステップ110-ステップ130を再度実行し、即ち、再取得された比較結果が所定条件を満たすまで、検出点での複数の電圧データを再度連続的に収集し、該検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値を取得する。その後、ステップ140を実行することで、検出点での電圧目標値を決定する。
【0048】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係る検出点電圧フィルタリング方法により、回路における検出点に対する電圧フィルタリングの結果についての有効性や信頼性を検証する場合に、信頼できる処理方式を提供することができ、検出点電圧フィルタリングの信頼性をさらに確保することができる。また、電圧ジッタによる回路に対する制御の誤判定を効果的且つ確実に防止し、検出点電圧フィルタリングプロセスの汎用性を効果的に向上させることができる。
【0049】
回路の複雑性やエネルギーの浪費を低減させるために、本発明に係る検出点電圧フィルタリング方法の一実施例において、図3に示すように、検出点電圧フィルタリング方法のステップ120は、具体的に、以下のステップを含むようにしてもよい。
【0050】
ステップ121:平均値フィルタリングのアルゴリズムを用いて検出点での複数の電圧データに対して平均値計算を行い、検出点での1つの電圧フィルタリング値としての電圧平均値を得る。
【0051】
例えば、検出点での電圧をVdpとし、検出点のn個のデータを取得し、nが正整数であり、n個のデータの和をVdp_sumとすると、
Vdp_sum=Vdp+Vdp+Vdp+......+Vdpn-1+Vdp
n個のデータの平均値をVdp_aveとすると、
Vdp_ave=Vdp_sum/n。
【0052】
ステップ122:メディアンフィルタリングのアルゴリズムを用いて検出点での複数の電圧データに対してメディアン計算を行い、検出点での別の電圧フィルタリング値としての電圧中央値を得る。
【0053】
例えば、検出点での電圧をVdpとし、検出点のn個のデータを取得し、次の処理1-2を行う。
【0054】
1.まず、検出点のn個の電圧値を小さい順又は大きい順に並べ替えをし、n個の電圧値が新たに並べ替えられたデータ組み合わせを取得する。
【0055】
2.n個のデータの中間の値、即ち中央値Vdp_midを取得し、
nが偶数である場合、
Vdp_mid=(Vdpn/2+Vdp(n/2)+1)/2、
nが奇数である場合、
Vdp_mid=(Vdp(n/2)+1)。
【0056】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係る検出点電圧フィルタリング方法は、2種類のフィルタリング方法のみを選択して検出点での複数の電圧データに対してフィルタリング処理を行うことにより、電圧フィルタリングの結果の有効性が検証されたことを確保した上で、計算量及び時間コストを最大限に低減させることができ、回路の複雑性を効果的に低減し、エネルギーの浪費を低減させることができる。
【0057】
回路の複雑性をさらに低減し、エネルギーの浪費を低減させるために、本発明に係る検出点電圧フィルタリング方法の一実施例において、図4に示すように、検出点電圧フィルタリング方法のステップ130は、具体的に以下のステップを含むようにしてもよい。
【0058】
ステップ131:電圧平均値と電圧中央値との間の差を取得し、該差が誤差閾値より小さいか否かを判断し、誤差閾値より小さい場合、ステップ140の具体的な実現方式としてのステップ141を実行する。
【0059】
ステップ141:電圧平均値及び電圧中央値に基づいて検出点での電圧目標値を決定する。
【0060】
例えば、ステップ121及びステップ122における2つのフィルタリングのアルゴリズムによって2つの値Vdp_ave及びVdp_midを取得し、この2つの値を減算して差を取得し、差が誤差閾値より小さい場合、電圧平均値及び電圧中央値に基づいて検出点での電圧目標値を決定し、差が設定された誤差閾値以上である場合、ステップ110に戻る。
【0061】
なお、電圧平均値及び電圧中央値に基づいて検出点での電圧目標値を決定する具体的な方式は、電圧平均値と電圧中央値との平均値を算出し、当該平均値を検出点での電圧目標値として決定するようにしてもよく、又は電圧平均値及び電圧中央値のいずれか一方を検出点での電圧目標値とするようにしてもよい。
【0062】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係る検出点電圧フィルタリング方法は、電圧平均値及び電圧中央値に基づいて検出点での電圧目標値を決定することにより、電圧フィルタリングの結果の有効性が検証されたことを確保した上で、計算量及び時間コストをさらに低減することができ、回路の複雑性を効果的に低減し、エネルギーの浪費を低減させることができる。
【0063】
エネルギー危機及び環境汚染の問題を解決するために、世界各国で新エネルギー自動車の発展が主な方向として進められている。新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットについて、該制御パイロットユニットにおけるスイッチ状態の有効性の検出により、新エネルギー自動車の充電スタンドの応用信頼性が決定される。従来の検出点電圧フィルタリング方法では単一のフィルタリング回路などを用いて電圧におけるリップルをフィルタリング除去するが、電圧フィルタリングの有効性を検証することができないため、フィルタリング後の電圧に基づく制御パイロットユニットのスイッチ状態の検出の正確性を確保することができないという問題を考慮して、本発明の実施例は、スイッチ状態検出方法及びスイッチ状態検出装置を提供する。該スイッチ状態検出方法及びスイッチ状態検出装置は、上記の1つ又は複数の実施例に記載の検出点電圧フィルタリング方法に基づいて第1スイッチをオンに制御した後に第1検出点での電圧目標値を取得し、ここで、該第1スイッチの一端が充電スタンドの制御パイロットユニットにおいて第1抵抗に接続されており、該第1スイッチの他端に第1検出点が設けられていることと、第1検出点での電圧目標値が第1オン条件を満たすか否かを判断し、該第1オン条件を満たしている場合、第1スイッチが現在オン状態であると判定することと、を含む。これにより、回路における検出点電圧フィルタリングの有効性を効果的に検証し、検出点電圧フィルタリングの信頼性を効果的に確保し、電圧ジッタによる回路に対する制御の誤判定を効果的且つ確実に防止し、さらにフィルタリング後の電圧に基づく新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットにおけるスイッチ状態の検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができ、新エネルギー自動車の充電スタンドの動作の安定性及び信頼性を効果的に向上させることができる。
【0064】
具体的には、以下の複数の実施例によりそれぞれ説明する。
【0065】
従来の検出点電圧フィルタリング方法では、単一のフィルタリング回路などを用いて電圧におけるリップルをフィルタリング除去するが、電圧フィルタリングの有効性を検証することができないため、フィルタリング後の電圧に基づく制御パイロットユニットのスイッチ状態の検出の正確性を確保することができないという問題を解決するために、本発明に係るスイッチ状態検出方法の一実施例において、図5に示すように、該スイッチ状態検出方法は具体的に以下のステップを含む。
【0066】
ステップ210:検出点電圧フィルタリング方法に基づいて、第1スイッチをオンに制御した後に第1検出点での電圧目標値を取得し、ここで、該第1スイッチの一端が充電スタンドの制御パイロットユニットにおいて第1抵抗に接続されており、該第1スイッチの他端に第1検出点が設けられている。
【0067】
なお、充電スタンドの制御パイロットユニットは、対象回路の具体的な形態であり、ステップ210において、第1検出点を上記の検出点電圧フィルタリング方法における現在の検出点としてフィルタリング計算を行い、例えば、ステップ110-ステップ140により、下記の処理を実行する。
【0068】
充電スタンドの制御パイロットユニットにおける第1検出点での複数の電圧データを連続的に収集し、複数の電圧データに基づいてフィルタリングによって該第1検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得し、複数の電圧フィルタリング値を比較することで対応する比較結果を取得し、比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の電圧フィルタリング値に基づいて第1検出点での電圧目標値Vdp3_lastを決定する。
【0069】
本発明の1つ又は複数の実施例において、第1検出点はDP3と表され、第1スイッチはSvと表される。
【0070】
ステップ220:第1検出点での電圧目標値が第1オン条件を満たすか否かを判断し、第1オン条件を満たしている場合、第1スイッチが現在オン状態であると判定する。
【0071】
なお、ステップ220で第1検出点での電圧目標値が第1オン条件を満たしていないと判断された場合、第1スイッチのオンが失敗したと判定し、その旨を示す報知メッセージを出力する。例えば、該スイッチ状態検出システムに通信接続されたディスプレイに該報知メッセージを表示したり、スイッチ状態検出システムに設けられた通信ユニットからサードパーティサーバ経由で又は自らオペレータが所持するクライアント機器に該報知メッセージを送信したりするようにしてもよい。
【0072】
ここで、オペレータが所持するクライアント機器は、スマートフォン、タブレット電子機器、ネットワークセットトップボックス、携帯式コンピュータ、デスクトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、車載機器、スマートウェアラブル機器などを含み得る。ここで、スマートウェアラブル機器は、スマートメガネ、スマートウォッチ、スマートブレスレットなどを含み得る。このようにして、スイッチのオン失敗メッセージの通知効率及びオペレータによる充電スタンドの制御パイロットユニットに対するメンテナンス効率等を効果的に向上可能となる。
【0073】
上記クライアント機器は、遠隔のサーバと通信接続し、該サーバとのデータ伝送を実現する通信モジュール(即ち、通信ユニット)を有するようにしてもよい。該サーバは、タスクスケジューリングセンター側のサーバを含んでもよく、他の実装シナリオでは、中間プラットフォームのサーバ、例えば、タスクスケジューリングセンターのサーバとの間に通信リンクが確立されたサードパーティサーバプラットフォームのサーバを含んでもよい。上記サーバは、単一のコンピュータ機器を含んでもよく、複数のサーバからなるサーバ群、又は分散装置のサーバ構造を含んでもよい。
【0074】
上記サーバとクライアント機器との間は、本願の提出日に開発されていないネットワークプロトコルを含む任意の適切なネットワークプロトコルを用いて通信を行うことが可能である。ネットワークプロトコルは、例えば、TCP/IPプロトコル、UDP/IPプロトコル、HTTPプロトコル、HTTPSプロトコルなどを含み得る。もちろん、ネットワークプロトコルは、例えば、上記プロトコルの上で使用されるRPCプロトコル(Remote Procedure Call Protocol、遠隔手続き呼び出し)、RESTプロトコル(Representational State Transfer、表現可能な状態の転送)などをさらに含み得る。
【0075】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係るスイッチ状態検出方法は、回路における検出点電圧フィルタリングの有効性を効果的に検証し、検出点電圧フィルタリングの信頼性を効果的に確保し、電圧ジッタによる回路に対する制御の誤判定を効果的且つ確実に防止することができる。さらに、フィルタリング後の電圧に基づく新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットにおけるスイッチ状態の検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができ、新エネルギー自動車の充電スタンドの動作の安定性及び信頼性を効果的に向上させることができる。
【0076】
スイッチ状態検出方法の適用対象範囲をさらに向上させるために、本発明のスイッチ状態検出方法の一実施例において、上記充電スタンドは、複数の充電プロトコルに対応可能な互換性を有する新エネルギー自動車の充電スタンドである。
【0077】
つまり、本発明の1つ又は複数の実施例において言及される制御パイロットユニットは、いずれも複数の充電プロトコルに対応可能な互換性を有する新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットであり得る。
【0078】
上記の制御パイロットユニットの1つの具体的な例において、図6に示すように、制御パイロットユニットは、第1スイッチSvと、第1抵抗Rvと、電源U2と、第2スイッチS2’と、第2抵抗R4’と、選択スイッチS2とを含むようにしてもよい。第1スイッチSvの一端が、互換性のある新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットにおいて第1抵抗Rvに接続されており、第1スイッチSvの他端には、第1検出点DP3(図6におけるDetecting Point 3)が設けられている。第1抵抗Rvが電源U2と直列に接続されて分岐路を形成し、第2スイッチS2’はその一端が制御パイロットユニットにおいて第2抵抗R4’と直列に接続されて第1分岐路を形成し、この第1分岐路が第1抵抗Rvの所在する分岐路と並列に接続されており、第1分岐路も第3抵抗R3’の所在する分岐路とも並列に接続されている。選択スイッチS2の一端に対応する各充電プロトコルに対応する制御点1-3のそれぞれには1つの抵抗(即ち、抵抗R4c’、抵抗R4c及び抵抗R4)が接続されており、選択スイッチS2の他端が第2検出点DP2(図6におけるDetecting Point 2)の所在する分岐路に接続されている。第2検出点DP2の所在する分岐路も第2スイッチS2’の他端に接続されており、選択スイッチS2が第2分岐路に設けられており、第2分岐路が第1分岐路及び第1抵抗Rvの所在する分岐路のそれぞれと並列に接続されている。
【0079】
なお、第1スイッチSvは、接続状態を検出するための接続状態検出スイッチであり、第2スイッチS2’は、充電制御を行うための充電制御スイッチであり、選択スイッチS2は、プロトコルに対応するためのプロトコル対応スイッチである。
【0080】
第1スイッチの状態の検出の正確性をさらに向上させるために、本発明のスイッチ状態検出方法の一実施例において、上記スイッチ状態検出方法における第1オン条件は、具体的に、第1スイッチをオンに制御した後に取得された第1検出点での電圧目標値が、第1スイッチをオンに制御する前に予め取得された第1検出点での電圧目標値と等しくなく、第1スイッチをオンに制御した後に取得された第1検出点での電圧目標値が、いずれかの充電プロトコルに対応する電圧範囲内にあることを含む。
【0081】
充電プロトコルを識別する方法を提供するために、本発明のスイッチ状態検出方法の一実施例において、図7に示すように、上記スイッチ状態検出方法におけるステップ220の後に、具体的に以下のステップをさらに含む。
【0082】
ステップ230:各充電プロトコルのそれぞれに対応する所定電圧範囲に基づいて、電圧目標値に対応する対象充電プロトコルを特定する。
【0083】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係るスイッチ状態検出方法は、選択スイッチのオンの信頼性を向上可能であり、互換性のある新エネルギー自動車の充電スタンドの互換性への要求を満たし、互換性のある新エネルギー自動車の充電スタンドの応用信頼性及び安定性をさらに向上させることができる。
【0084】
スイッチ状態検出の網羅性及び有効性を向上させるために、本発明のスイッチ状態検出方法の一実施例において、図8に示すように、上記スイッチ状態検出方法におけるステップ230の後に、具体的に以下のステップをさらに含む。
【0085】
ステップ241:第2スイッチに対するオン指令を受信して第2スイッチをオンに制御し、ここで、該第2スイッチはその一端が制御パイロットユニットにおいて第2抵抗と直列に接続されて第1分岐路を形成し、該第1分岐路が第1抵抗の所在する分岐路と並列に接続されている。
【0086】
ステップ242:検出点電圧フィルタリング方法に基づいて第2検出点での電圧目標値を取得し、ここで、第2検出点の所在する分岐路が第1分岐路に接続されている。
【0087】
ステップ243:第2検出点での電圧目標値が第2オン条件を満たすか否かを判断し、第2オン条件を満たしている場合、第2スイッチが現在オン状態であると判定する。
【0088】
第2スイッチ状態検出の正確性をさらに向上させるために、本発明のスイッチ状態検出方法の一実施例において、上記スイッチ状態検出方法における第2オン条件は、具体的に、第2スイッチをオンに制御した後に取得された第2検出点での電圧目標値が、第2スイッチをオンに制御する前に予め取得された第2検出点での電圧目標値と等しくないことを含む。
【0089】
選択スイッチ状態検出の網羅性及び有効性を向上させるために、本発明のスイッチ状態検出方法の一実施例において、図9に示すように、上記スイッチ状態検出方法におけるステップ243の後に、具体的に以下のステップをさらに含む。
【0090】
ステップ251:選択スイッチに対するオン指令を受信し、ここで、該選択スイッチが第2分岐路に設けられており、該第2分岐路が第1分岐路及び第1抵抗の所在する分岐路のそれぞれに並列接続されている。
【0091】
ステップ252:対象充電プロトコルに基づいて、該対象充電プロトコルに対応する制御点に選択スイッチが切り替えられるように制御し、ここで、選択スイッチの一端に対応する各充電プロトコルに対応する制御点のそれぞれには1つの抵抗が接続されており、選択スイッチの他端が第2検出点の所在する分岐路に接続されている。
【0092】
ステップ253:検出点電圧フィルタリング方法に基づいて、第2検出点での電圧目標値を再度取得する。
【0093】
ステップ254:選択スイッチをオンに制御した後に取得された第2検出点での電圧目標値が第3オン条件を満たすか否かを判断し、第3オン条件を満たしている場合、選択スイッチが現在オン状態であると判定する。
【0094】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係るスイッチ状態検出方法により、選択スイッチのオンの信頼性を向上させ、互換性のある新エネルギー自動車の充電スタンドの互換性への要求を満たし、互換性のある新エネルギー自動車の充電スタンドの応用信頼性及び安定性をさらに向上させることができる。
【0095】
選択スイッチ状態検出の正確性をさらに向上させるために、本発明のスイッチ状態検出方法の一実施例において、上記スイッチ状態検出方法における第3オン条件は、具体的に、選択スイッチをオンに制御した後に取得された第2検出点での電圧目標値が、選択スイッチをオンに制御する前に予め取得された第2検出点での電圧目標値と等しくないことを含む。
【0096】
これに基づいて、既存の充電システムに存在する一連の欠陥及び問題を解決し、世界に統一的、安全的、信頼性の高い、低コストの充電システムの解決手段を提供することができるChaoJi充電システムについて、本発明の1つ又は複数の実施例に言及される各充電プロトコルは、少なくともChaoJi充電規格、GB2015充電規格及びCHAdeMO(Charge de move、日本電気自動車急速充電規格)充電規格を含み得る。つまり、複数の充電プロトコルに対応可能な互換性のある新エネルギー自動車の充電スタンドは、ChaoJi充電規格、GB2015充電規格、CHAdeMO充電規格に対応可能である。
【0097】
これに基づいて、上記スイッチ状態検出方法において、ChaoJi充電規格に対応する電圧範囲は(5.64V、6.36V)であり、GB2015充電規格に対応する電圧範囲は(7.54V、8.45V)であり、CHAdeMO充電規格に対応する電圧範囲は(1.86V、2.14V)である。
【0098】
第1スイッチをオンに制御した後に取得される第1検出点での電圧目標値が、いずれかの充電プロトコルに対応する電圧範囲内にあるという第1オン条件の具体例として、第1検出点DP3での電圧目標値Vdp3が、5.64V<Vdp3<6.36V(ChaoJi)、7.54V<Vdp3<8.45V(GB2015)、1.86V<Vdp3<2.14V(CHAdeMO)のいずれかの範囲内にある。
【0099】
これにより、図6における選択スイッチS2の一端に対応する制御点1は、CHAdeMO充電規格に対応する制御点であり、制御点3は、GB2015充電規格に対応する制御点であり、制御点2は、CHAdeMO充電規格に対応する制御点である。
【0100】
従来の検出点電圧フィルタリング方法では電圧フィルタリングの有効性を検証できないため、フィルタリング後の電圧に基づく後続の制御又は検出の正確性を確保できない等の問題を解決するために、本発明の実施例は、回路検出点電圧フィルタリング方法の任意又は全ての内容を実現するための回路検出点電圧フィルタリング装置を提供する。図10に示すように、回路検出点電圧フィルタリング装置は、具体的に、対象回路における1つの検出点での複数の電圧データを連続的に収集する電圧収集モジュール11と、複数の電圧データに基づいてフィルタリングによって該検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得する電圧フィルタリングモジュール12と、複数の電圧フィルタリング値を比較し、対応する比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の電圧フィルタリング値に基づいて該検出点での電圧目標値を決定するマイクロコントローラ13と、を備える。
【0101】
電圧収集モジュール11において、「連続的に収集する」とは、所定期間内にデータ収集を所定回数行うことを指すものである。例えば、0.3S内に10回収集して、1つの検出点での10個の電圧データVdp-Vdp10を得る。
【0102】
なお、上記の電圧データはデジタル信号であり、該デジタル信号の収集プロセスとして、対象回路における収集点での電圧アナログ信号を収集してから、該電圧アナログ信号に対してデジタル信号変換を行い、後続のフィルタリング処理を行うためのデジタル信号を得ることである。
【0103】
電圧フィルタリングモジュール12において、2つ又は2つ以上のフィルタリング方法を選択して複数の電圧データをそれぞれ処理し、選択したフィルタリング方法の種類数に等しい数の検出点に対応する電圧フィルタリング値を取得するようにしてもよい。例えば、4種類のフィルタリング方法A、B、C及びDを選択した場合、この4種類のフィルタリング方法にそれぞれ対応するフィルタリングの結果、即ち電圧フィルタリング値A1、B1、C1及びD1が得られる。具体的な例において、フィルタリング方法は、平均値フィルタリング、メディアンフィルタリング、補間後フィルタリング、次元削減後フィルタリング及び近傍平均フィルタリングから少なくとも2つを選択してもよい。
【0104】
マイクロコントローラ13において、複数の電圧フィルタリング値を比較する具体的な方式は、複数の電圧フィルタリング値のうちの最大値と最小値との差分値を取得し、当該差分値を比較結果として、所定の誤差閾値などの閾値より小さいか否かを判断し、閾値より小さい場合、複数の電圧フィルタリング値に基づいて検出点での電圧目標値を決定するようにしてもよい。
【0105】
なお、複数の電圧フィルタリング値に基づいて検出点での電圧目標値を決定する具体的な方式は、複数の電圧フィルタリング値の平均値を算出し、当該平均値を検出点での電圧目標値として決定するようにしてもよく、又は、複数の電圧フィルタリング値の中央値を選択し、当該中央値を検出点での電圧目標値として決定するようにしてもよく、複数の電圧フィルタリング値のいずれか1つを検出点での電圧目標値として選択するようにしてもよい。
【0106】
本発明に係る検出点電圧フィルタリング装置の実施例は、具体的には、上記実施例における検出点電圧フィルタリング方法の実施例の処理フローを実行するために用いることができ、その機能について、上記の検出点電圧フィルタリング方法の実施例の詳細な説明を参照すればよいので、ここでは説明を省略する。
【0107】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係る検出点電圧フィルタリング装置により、回路における検出点電圧フィルタリングの有効性を効果的に検証し、検出点電圧フィルタリングの信頼性を効果的に確保し、電圧ジッタによる回路に対する制御の誤判定を効果的且つ確実に防止し、さらにフィルタリング後の電圧に基づく後続の制御又は検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができる。特に、新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニット等について、フィルタリング後の電圧に基づく制御パイロットユニットにおけるスイッチ状態の検出の正確性を効果的に向上させることができ、さらに新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットの動作の安定性及び信頼性を効果的に向上させることができる。
【0108】
回路における検出点に対する電圧フィルタリングの結果についての有効性や信頼性を検証する場合に信頼できる処理方式を提供するために、本発明に係る検出点電圧フィルタリング装置の一実施例において、検出点電圧フィルタリング装置におけるマイクロコントローラ13は、比較結果が所定条件を満たしていない場合、マイクロコントローラによって再取得された比較結果が所定条件を満たして、検出点での電圧目標値を決定するまで、検出点での複数の電圧データを再度連続的に収集するように電圧収集モジュールを制御し、検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値を再度取得するように電圧フィルタリングモジュールを制御する、という処理をさらに実行する。
【0109】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係る検出点電圧フィルタリング装置は、回路における検出点に対する電圧フィルタリングの結果についての有効性や信頼性を検証する場合に信頼できる処理方式を提供するができる。これにより、検出点電圧フィルタリングの信頼性をさらに確保し、電圧ジッタによる回路に対する制御の誤判定を効果的且つ確実に防止し、検出点電圧フィルタリングプロセスの汎用性を効果的に向上させることができる。
【0110】
回路の複雑性やエネルギーの浪費を低減するために、本発明に係る検出点電圧フィルタリング装置の一実施例において、検出点電圧フィルタリング装置における電圧フィルタリングモジュール12は、具体的に、平均値フィルタリングのアルゴリズムを用いて検出点での複数の電圧データに対して平均値計算を行い、検出点での1つの電圧フィルタリング値としての電圧平均値を得る平均値フィルタリングユニットと、メディアンフィルタリングのアルゴリズムを用いて検出点での複数の電圧データに対してメディアン計算を行い、検出点での別の電圧フィルタリング値としての電圧中央値を得るメディアンフィルタリングユニットと、を有するようにしてもよい。
【0111】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係る検出点電圧フィルタリング装置は、2種類のフィルタリング方法のみを選択して検出点での複数の電圧データに対してフィルタリング処理を行うことにより、電圧フィルタリングの結果の有効性が検証されたことを確保した上で、計算量及び時間コストを最大限に低減させることができ、回路の複雑性を効果的に低減し、エネルギーの浪費を低減させることができる。
【0112】
回路の複雑性をさらに低減し、エネルギーの浪費を低減するために、本発明に係る検出点電圧フィルタリング装置の一実施例では、検出点電圧フィルタリング装置のマイクロコントローラ13は、具体的に、電圧平均値と電圧中央値との差を取得し、該差が誤差閾値より小さいか否かを判断し、誤差閾値より小さい場合、電圧平均値と電圧中央値とに基づいて検出点での電圧目標値を決定する誤差判断ユニットを有するようにしてもよい。
【0113】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係る検出点電圧フィルタリング装置は、電圧平均値及び電圧中央値に基づいて検出点での電圧目標値を決定することにより、電圧フィルタリングの結果の有効性が検証されたことを確保した上で、計算量及び時間コストをさらに低減し、回路の複雑性を効果的に低減し、エネルギーの浪費を低減させることができる。
【0114】
従来の検出点電圧フィルタリング方法では単一のフィルタリング回路などを用いて電圧におけるリップルをフィルタリング除去するが、電圧フィルタリングの有効性を検証することができないため、フィルタリング後の電圧に基づく制御パイロットユニットのスイッチ状態の検出の正確性を確保することができないという問題を解決するために、本発明は、上記のスイッチ状態検出方法における全部又は一部の内容を実現するためのスイッチ状態検出システムの実施例を提供する。図11に示すように、スイッチ状態検出システムは、具体的に、検出点電圧フィルタリング装置21と、スイッチ状態判断モジュール22とを備える。
【0115】
検出点電圧フィルタリング装置21は、検出点電圧フィルタリング方法に基づいて、第1スイッチをオンに制御した後に第1検出点での電圧目標値を取得する。ここで、第1スイッチの一端が、充電スタンドの制御パイロットユニットにおいて第1抵抗に接続されており、第1スイッチの他端に第1検出点が設けられている。
【0116】
スイッチ状態判断モジュール22は、第1検出点での電圧目標値が第1オン条件を満たすか否かを判断し、第1オン条件を満たしている場合、第1スイッチが現在オン状態であると判定する。
【0117】
なお、スイッチ状態判断モジュール22により第1検出点での電圧目標値が第1オン条件を満たしていないと判断された場合、その旨を示す報知メッセージを出力する。例えば、該スイッチ状態検出システムに通信接続されたディスプレイに該報知メッセージを表示したり、スイッチ状態検出システムに設けられた通信ユニットからサードパーティサーバ経由で又は自らオペレータが所持するクライアント機器に該報知メッセージを送信したりするようにしてもよい。
【0118】
本発明に係るスイッチ状態検出システムの実施例は、具体的には、上記実施例におけるスイッチ状態検出方法の実施例の処理フローを実行するために用いることができ、その機能については、上記のスイッチ状態検出方法の実施例の詳細な説明を参照すればよいので、ここでは説明を省略する。
【0119】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係るスイッチ状態検出システムにより、回路における検出点電圧フィルタリングの有効性を効果的に検証することができ、検出点電圧フィルタリングの信頼性を効果的に確保することができ、電圧ジッタによる回路に対する制御の誤判定を効果的且つ確実に防止することができる。さらに、フィルタリング後の電圧に基づく新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットにおけるスイッチ状態の検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができ、新エネルギー自動車の充電スタンドの動作の安定性及び信頼性を効果的に向上させることができる。
【0120】
スイッチ状態検出方法の適用対象範囲をさらに向上させるために、本発明のスイッチ状態検出システムの一実施例において、充電スタンドは、複数の充電プロトコルに対応可能な互換性を有する新エネルギー自動車の充電スタンドである。
【0121】
第1スイッチの状態検出の正確性をさらに向上させるために、本発明のスイッチ状態検出システムの一実施例において、スイッチ状態検出システムにおける第1オン条件は、具体的に、第1スイッチをオンに制御した後に取得された第1検出点での電圧目標値が、第1スイッチをオンに制御する前に予め取得された第1検出点での電圧目標値と等しくなく、第1スイッチをオンに制御した後に取得された第1検出点での電圧目標値が、いずれかの充電プロトコルに対応する電圧範囲内にあることを含む。
【0122】
充電プロトコルを識別する方法を提供するために、本発明のスイッチ状態検出システムの一実施例において、図12に示すように、スイッチ状態検出システムは、具体的に、各充電プロトコルのそれぞれに対応する所定電圧範囲に基づいて、電圧目標値に対応する対象充電プロトコルを特定するプロトコル識別モジュール23をさらに備える。
【0123】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係るスイッチ状態検出システムにより、選択スイッチのオンの信頼性を向上させ、互換性のある新エネルギー自動車充電のスタンドの互換性への要求を満たし、互換性のある新エネルギー自動車の充電スタンドの応用の信頼性及び安定性をさらに向上させることができる。
【0124】
スイッチ状態検出の網羅性及び有効性を向上させるために、本発明のスイッチ状態検出システムの一実施例において、スイッチ状態検出システムにおける回路検出点電圧フィルタリング装置は、順次接続されている電圧収集モジュール11、電圧フィルタリングモジュール12及びマイクロコントローラ13を備える。
【0125】
マイクロコントローラ13は、第2スイッチに対するオン指令を受信し、第2スイッチをオンに制御し、ここで、第2スイッチはその一端が制御パイロットユニット内で第2抵抗と直列に接続されて第1分岐路を形成し、該第1分岐路が第1抵抗の所在する分岐路に並列に接続されている。
【0126】
順次接続された電圧収集モジュール11、電圧フィルタリングモジュール12及びマイクロコントローラ13は、さらに、上記の検出点電圧フィルタリング方法に基づいて第2検出点での電圧目標値を取得し、ここで、第2検出点の所在する分岐路が第1分岐路に接続されている。
【0127】
スイッチ状態判断モジュール22は、さらに、第2検出点での電圧目標値が第2オン条件を満たすか否かを判断し、第2オン条件を満たしている場合、第2スイッチが現在オン状態であると判定する。
【0128】
第2スイッチ状態検出の正確性をさらに向上させるために、本発明のスイッチ状態検出システムの一実施例において、スイッチ状態検出方法における第2オン条件は、具体的に、第2スイッチをオンに制御した後に取得された第2検出点での電圧目標値が、第2スイッチをオンに制御する前に予め取得された第2検出点での電圧目標値と等しくないことを含む。
【0129】
選択スイッチ状態検出の網羅性及び有効性を向上させるために、本発明のスイッチ状態検出システムの一実施例において、スイッチ状態検出システムにおけるマイクロコントローラ13は、さらに、選択スイッチに対するオン指令を受信し、ここで、該選択スイッチが第2分岐路に設けられており、該第2分岐路が第1分岐路及び第1抵抗の所在する分岐路のそれぞれと並列に接続されている。
【0130】
また、マイクロコントローラ13は、対象充電プロトコルに基づいて、該対象充電プロトコルに対応する制御点に選択スイッチが切り替えられるように制御し、ここで、選択スイッチの一端に対応する各充電プロトコルに対応する制御点のそれぞれには1つの抵抗が接続されており、選択スイッチの他端が第2検出点の所在する分岐路に接続されている。
【0131】
順次接続されている電圧収集モジュール11、電圧フィルタリングモジュール12及びマイクロコントローラ13は、さらに、検出点電圧フィルタリング方法に基づいて第2検出点での電圧目標値を再度取得する。
【0132】
スイッチ状態判断モジュール14は、さらに、選択スイッチをオンに制御した後に取得された第2検出点での電圧目標値が第3オン条件を満たすか否かを判断し、第3オン条件を満たしている場合、選択スイッチが現在オン状態であると判定する。
【0133】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係るスイッチ状態検出システムにより、選択スイッチのオンの信頼性を向上させ、互換性のある新エネルギー自動車の充電スタンドの互換性への要求を満たし、互換性のある新エネルギー自動車の充電スタンドの応用の信頼性及び安定性をさらに向上させることができる。
【0134】
選択スイッチ状態検出の正確性をさらに向上させるために、本発明のスイッチ状態検出システムの一実施例において、スイッチ状態検出システムにおける第3オン条件は、具体的に、選択スイッチをオンに制御した後に取得された第2検出点での電圧目標値が、選択スイッチをオンに制御する前に予め取得された第2検出点での電圧目標値と等しくないことを含む。
【0135】
これに基づいて、各上記充電プロトコルは、少なくともChaoJi充電規格、GB2015充電規格及びCHAdeMO(Charge de move:日本電気自動車急速充電規格)充電規格を含んでもよい。つまり、複数の充電プロトコルに対応可能な互換性のある新エネルギー自動車の充電スタンドは、ChaoJi充電規格、GB2015充電規格、CHAdeMO充電規格に対応可能である。
【0136】
これにより、スイッチ状態検出システムにおいて、ChaoJi充電規格に対応する電圧範囲は(5.64V、6.36V)であり、GB2015充電規格に対応する電圧範囲は(7.54V、8.45V)であり、CHAdeMO充電規格に対応する電圧範囲は(1.86V、2.14V)である。
【0137】
本技術手段をさらに説明するために、本発明は、スイッチ状態検出システムを利用してスイッチ状態検出方法を実現する具体的な応用例をさらに提供する。ChaoJi(ChaoJi充電規格)、GB2015、CHAdeMO(Charge de move:日本電気自動車急速充電規格)に適合する充電スタンドに対して、回路の複雑性やエネルギーの浪費を減少させるために、本発明の応用例は、検出点DP(Detecting Point(DP2及びDP3を含む))の電圧に基づいてスイッチ状態を判断するロジックアルゴリズムを提供する。具体的な機能について以下に説明する。
【0138】
図12に示すように、スイッチ状態検出システムは、電圧収集モジュール11と、電圧フィルタリングモジュール12と、スイッチ状態判断モジュール22と、プロトコル識別モジュール23と、マイクロコントローラ13とを備える。
【0139】
(1)電圧収集モジュール11は、DPでの電圧の収集を行って、DPでの電圧アナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0140】
(2)電圧フィルタリングモジュール12は、得られたDPでの電圧のデジタル信号をフィルタリングし、電圧ジッタによるシステムの誤判定を防止する。
【0141】
(3)スイッチ状態判断モジュール22は、DP2での電圧の変化に基づいて、スイッチ状態(オン又はオフ)を判定する。
【0142】
(4)プロトコル識別モジュール23は、マイクロコントローラによりDP3での電圧を判断し、DP3での電圧が5.64より大きく6.36より小さい場合、現在がChaoJi規格であると識別し、DP3での電圧が7.54より大きく8.45より小さい場合、現在がGB2015規格であると識別し、DP3での電圧が1.86より大きく2.14より小さい場合、現在がCHAdeMO規格であると識別する。
【0143】
(5)マイクロコントローラ13は、フィルタリングのアルゴリズムによるDPでの電圧の電圧値を取得することでDPでの電圧の真の値を取得し、論理演算を行ってスイッチの状態を判断する。
【0144】
図12に基づいて、スイッチ状態検出システムは、マイクロコントローラ13によりスイッチのオフ/オンを制御するスイッチ制御ユニットをさらに備えてもよい。
【0145】
上記スイッチ状態検出システムに基づいて、本発明の応用例は、該スイッチ状態検出システムによるスイッチ状態検出方法をさらに提供する。該スイッチ状態検出方法は、図13に示すように、具体的には以下のステップを含む。
【0146】
ステップ1:電源投入後、CCU(車載充電制御装置)からのSvのオン指令の送信を待機する。CCUからオン指令が送信された後、マイクロコントローラユニットはSvをオンに制御し、スイッチ制御ユニットはSvのオンを実行する。
【0147】
ステップ2:DP3での電圧値を測定してからDP3での電圧をフィルタリングすることで安定した電圧値を取得し、マイクロコントローラは、Svがオンにされる前に現在のVdp3_last電圧を読み取って記録し、Svがオンにされた後に、Vdp3として電圧を読み取る。例えば、Vdp3_lastがVdp3に等しいか、又は5.64V<Vdp3<6.36V(Chaoji)、7.54V<Vdp3<8.45V(GB2015)、1.86V<Vdp3<2.14V(CHAdeMO)の範囲内にならない場合、Svのオンが失敗し、オフ状態であると判定する。
【0148】
ステップ3:DP3での電圧値が上記範囲内にあれば、Svのオンが成功したと判定し、電圧値に基づいて現在実行すべき規格を決定する。
【0149】
ステップ4:規格が決定された後、CCUからのS2’のオン指令の送信を待機する。CCUからS2’のオン指令が送信された後、DP2での電圧を測定し、該電圧をフィルタリングしてDP2での現在の電圧値を記録する。
【0150】
マイクロコントローラはS2’をオンに制御し、スイッチコントローラはS2’のオンを実行した後、DP2での電圧を測定してからフィルタリングする。S2’をオンに制御した後のDP2での電圧がS2’をオンに制御する前のものに等しくない場合、S2’がオンとなったと判定し、そうでない場合、S2’がオンに失敗したと判定する。
【0151】
ステップ5:S2’がオンにされた後、CCUからS2のオン指令の送信を待機し、CCUからS2のオン指令が送信された後、DP2での電圧を測定してからフィルタリングする。マイクロコントローラは、異なるプロトコルに基づいてS2のオンの位置を決定してS2をオンに制御し、スイッチコントローラはS2のオンを実行する。DP2での電圧を測定してからフィルタリングし、S2をオンに制御した後のDP2での電圧が、S2’をオンに制御する前のものに等しくない場合、S2がオンとなったと判定し、そうでない場合、S2のオンが失敗したと判定する。
【0152】
上記のステップ2におけるフィルタリングのアルゴリズムについて以下に説明する。
【0153】
データの正確性を確保するために、異なる2種類のフィルタリングのアルゴリズムを採用し、フィルタリング後の出力値を比較し、2つの方法でそれぞれ出力された数値の差が所定の誤差閾値より小さい場合、今回のデータが正しいものと見なす。
【0154】
(1)平均値アルゴリズム
DP(DP2、DP3)での電圧をVdpとし、DPのn個のデータを取り、n個のデータの和をVdp_sumとし、n個のデータの平均値をVdp_aveとすると、
Vdp_sum=Vdp+Vdp+Vdp+…+Vdpn-1+Vdp
Vdp_ave=Vdp_sum/n。
【0155】
(2)メディアンフィルタリングのアルゴリズム
DP(DP2、DP3)の電圧をVdpとし、DPのn個のデータを取る。
【0156】
1.まず、DPのn個の電圧値を小さい順又は大きい順に並べ替えをし、n個のデータの組み合わせを新たに取得する。
2.n個のデータの中間の値を取得する。
3.中央値をVdp_midとすると、
nが偶数の場合、
Vdp_mid=(Vdpn/2+Vdp(n/2)+1)/2
nが奇数である場合、
Vdp_mid=(Vdp(n/2)+1)。
3.6.4 2つのフィルタリングのアルゴリズムにより2つの値Vdp_ave及びVdp_midが得られ、この2つの値を減算し、差が所定閾値より大きい場合、データが誤っていると判定し、この組のデータを破棄し、マイクロコントローラはフィルタリングモジュールによりn個のデータを再取得して上記アルゴリズムを実行する。再取得とは、DPの一群のn個のデータを収集し、フィルタリング計算を行い、データが誤っている場合、一群のn個のデータを新たに再収集することである。
【0157】
ハードウェアの面から言えば、従来の検出点電圧フィルタリング方法では電圧フィルタリングの有効性を検証することができないため、フィルタリング後の電圧に基づく後続の制御又は検出の正確性を確保できない等の問題を解決するために、本発明は、上記の回路検出点電圧フィルタリング方法又はスイッチ状態検出方法における全部又は一部の内容を実現するための電子機器の実施例を提供する。該電子機器について、具体的に以下に説明する。
【0158】
図14は、本発明の実施例の電子機器9600のシステム構成の概略ブロック図である。図14に示すように、該電子機器9600は、中央処理装置9100及びメモリ9140を含むようにしてもよく、メモリ9140は、中央処理装置9100に接続されている。図14は例示的なものであり、電気通信機能又は他の機能を実現するために、上記構成に加えて又はそれを代替して、他のタイプの構成としてもよい。
【0159】
一実施例では、回路検出点電圧フィルタリング機能は中央処理装置に搭載されるようにしてもよい。中央処理装置は、以下のステップ110-ステップ140の処理を行うように構成されてもよい。
【0160】
ステップ110:対象回路における1つの検出点での複数の電圧データを連続的に収集する。
【0161】
ステップ120:複数の電圧データに基づいてフィルタリングによって該検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得する。
【0162】
ステップ130:複数の電圧フィルタリング値を比較して、対応する比較結果を得る。
【0163】
ステップ140:比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の電圧フィルタリング値に基づいて検出点での電圧目標値を決定する。
【0164】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係る回路検出点電圧フィルタリング方法を実現するための電子機器により、回路における検出点電圧フィルタリングの有効性を効果的に検証することができ、検出点電圧フィルタリングの信頼性を効果的に確保することができ、電圧ジッタによる回路に対する制御の誤判定を効果的且つ確実に防止することができ、さらに、フィルタリング後の電圧に基づく後続の制御又は検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができる。特に、新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットなどに対して、フィルタリング後の電圧に基づく制御パイロットユニットにおけるスイッチ状態の検出の正確性を効果的に向上させることができ、さらに、新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットの動作の安定性及び信頼性を効果的に向上させることができる。
【0165】
あるいは、他の実施例では、スイッチ状態検出機能は中央処理装置に搭載されるようにしてもよい。中央処理装置は、以下のステップ210及びステップ220の処理を行うように構成されてもよい。
【0166】
ステップ210:検出点電圧フィルタリング方法に基づいて、第1スイッチをオンに制御した後に第1検出点での電圧目標値を取得し、ここで、該第1スイッチの一端が充電スタンドの制御パイロットユニットにおいて第1抵抗に接続されており、該第1スイッチの他端に第1検出点が設けられている。
【0167】
ステップ220:第1検出点での電圧目標値が第1オン条件を満たすか否かを判断し、第1オン条件を満たしている場合、第1スイッチが現在オン状態であると判定する。
【0168】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係るスイッチ状態検出方法を実現するための電子機器により、回路における検出点電圧フィルタリングの有効性を効果的に検証することができ、検出点電圧フィルタリングの信頼性を効果的に確保することができ、電圧ジッタによる回路に対する制御の誤判定を効果的且つ確実に防止することができ、さらに、フィルタリング後の電圧に基づく新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットにおけるスイッチ状態検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができ、新エネルギー自動車の充電スタンドの動作の安定性及び信頼性を効果的に向上させることができる。
【0169】
もう1つの実施例では、回路検出点電圧フィルタリング又はスイッチ状態検出装置は、中央処理装置9100とは別々に構成されても良く、例えば、回路検出点電圧フィルタリング又はスイッチ状態検出装置を中央処理装置9100に接続されるチップとして構成し、中央処理装置の制御により回路検出点電圧フィルタリング又はスイッチ状態検出機能を実現するようにしてもよい。
【0170】
図14に示すように、電子機器9600は、通信モジュール9110、入力ユニット9120、オーディオプロセッサ9130、ディスプレイ9160、電源9170をさらに備えてもよい。なお、電子機器9600は、必ずしも図14に示された全ての部材を含む必要はない。なお、電子機器9600は、図14に示されていない部材を備えてもよく、これは従来技術を参照すればよい。
【0171】
図14に示すように、中央処理装置9100は、コントローラ又は操作制御装置と呼ばれることもあり、マイクロプロセッサ又は他のプロセッサ装置及び/又はロジック装置を備えてもよく、中央処理装置9100は、入力を受け付けて電子機器9600の各部品の操作を制御する。
【0172】
ここで、メモリ9140は、例えば、バッファ、フラッシュメモリ、ハードディスク、リムーバブル媒体、揮発性メモリ、不揮発性メモリ又は他の適切な装置のうちの1つ又は複数であってもよい。メモリ9140は、上記のスイッチのオンが失敗したことに関する情報が格納されてもよく、また係る処理を実行するためのプログラムが格納されてもよい。また、中央処理装置9100は、メモリ9140に記憶された上記プログラムを実行して、情報の記憶又は処理等を実現することができる。
【0173】
入力ユニット9120は、中央処理装置9100に入力を与える。入力ユニット9120は、例えば、キー型又はタッチ型の入力装置である。電源9170は、電子機器9600に電力を供給する。ディスプレイ9160は、表示対象である画像や文字等の表示を行う。ディスプレイ9160は、例えばLCDディスプレイであってもよいが、これに限定されない。
【0174】
メモリ9140は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、SIMカードなどの固体メモリであってもよい。また、メモリ9140は、電源を切っても情報が保持され、情報を選択的に消去可能であり、且つより多くのデータを設定可能なメモリであってもよく、例として、EPROMなどと呼ばれる場合もある。メモリ9140は、別のタイプの装置であってもよい。メモリ9140は、バッファメモリ9141(バッファと呼ばれることもある)を含む。メモリ9140は、アプリケーションプログラム及び機能プログラム、又は中央処理装置9100により電子機器9600の操作を実行するためのプロセスを記憶するアプリケーション/機能記憶部9142を含んでもよい。
【0175】
メモリ9140は、連絡先、デジタルデータ、画像、音声、及び/又は電子機器によって使用される任意の他のデータなどのデータを記憶するデータ記憶部9143をさらに含んでもよい。メモリ9140のドライバ記憶部9144は、電子機器の通信機能及び/又は電子機器の他の機能(例えば、メッセージ伝送アプリケーション、アドレス帳アプリケーションなど)を実行するための様々なドライバを記憶可能である。
【0176】
通信モジュール9110は、アンテナ9111を介して信号を送受信する送信機/受信機9110である。通信モジュール(送信機/受信機)9110は、中央処理装置9100に接続されており、入力信号の提供や出力信号の受信を司るものであり、従来の移動通信端末の場合と同様に構成されてもよい。
【0177】
異なる通信技術に基づいて、同一の電子機器には、例えばセルラーネットワークモジュール、ブルートゥースモジュール及び/又は無線LANモジュールなどの複数の通信モジュール9110が設けられてもよい。また、通信モジュール(送信機/受信機)9110は、オーディオプロセッサ9130を介してスピーカ9131及びマイク9132に接続されており、スピーカ9131を介して音声出力を行い、マイク9132からの音声入力を受け付けることで、通常の通信機能を実現する。オーディオプロセッサ9130は、任意の適切なバッファ、デコーダ、増幅器などを含み得る。また、オーディオプロセッサ9130は、中央処理装置9100にも接続されることで、マイク9132による本機器上での録音を可能にし、スピーカ9131による
本機器に記憶された音声の再生を可能にすることができる。
【0178】
本発明の実施例は、上記実施例における回路検出点電圧フィルタリング又はスイッチ状態検出方法の全てのステップを実現できるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記実施例における回路検出点電圧フィルタリング又はスイッチ状態検出方法の全てのステップが実現される。例えば、プロセッサによって上記コンピュータプログラムが実行される時、以下のステップが実現される。
【0179】
ステップ110:対象回路における1つの検出点での複数の電圧データを連続的に収集する。
【0180】
ステップ120:複数の電圧データに基づいてフィルタリングによって該検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得する。
【0181】
ステップ130:複数の電圧フィルタリング値を比較して、対応する比較結果を得る。
【0182】
ステップ140:比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の電圧フィルタリング値に基づいて検出点での電圧目標値を決定する。
【0183】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係る回路検出点電圧フィルタリング方法を実現するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体により、回路における検出点電圧フィルタリングの有効性を効果的に検証することができ、検出点電圧フィルタリングの信頼性を効果的に確保することができ、電圧ジッタによる回路に対する制御の誤判定を効果的且つ確実に防止することができ、さらに、フィルタリング後の電圧に基づく後続の制御又は検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができる。特に、新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットなどに対して、フィルタリング後の電圧に基づく制御パイロットユニットにおけるスイッチ状態の検出の正確性を効果的に向上させることができ、さらに新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットの動作の安定性及び信頼性を効果的に向上させることができる。
【0184】
又は、プロセッサによって上記コンピュータプログラムが実行される時、以下のステップが実現される。
【0185】
ステップ210:検出点電圧フィルタリング方法に基づいて、第1スイッチをオンに制御した後に第1検出点での電圧目標値を取得し、ここで、該第1スイッチの一端が充電スタンドの制御パイロットユニットにおいて第1抵抗に接続されており、該第1スイッチの他端に第1検出点が設けられている。
【0186】
ステップ220:第1検出点での電圧目標値が第1オン条件を満たすか否かを判断し、第1オン条件を満たしている場合、第1スイッチが現在オン状態であると判定する。
【0187】
上記の説明から分かるように、本発明の実施例に係るスイッチ状態検出方法を実現するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体により、回路における検出点電圧フィルタリングの有効性を効果的に検証することができ、検出点電圧フィルタリングの信頼性を効果的に確保することができ、電圧ジッタによる回路に対する制御の誤判定を効果的且つ確実に防止することができる。さらに、フィルタリング後の電圧に基づく新エネルギー自動車の充電スタンドの制御パイロットユニットにおけるスイッチ状態検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができ、新エネルギー自動車の充電スタンドの動作の安定性及び信頼性を効果的に向上させることができる。
【0188】
本発明の実施例が、方法、装置、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることは当業者にとって明らかである。従って、本発明は、全てハードウェアの実施例で実現されてもよく、全てソフトウェアの実施例で実現されてもよく、又はソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた実施例で実現されてもよい。また、本発明は、コンピュータ使用可能なプログラムコードが記憶された1つ又は複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むが、これらに限定されない)上で実装されるコンピュータプログラム製品で実現されてもよい。本発明は、実施例による方法、機器(装置)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。なお、フローチャート及び/又はブロック図における各プロセス及び/又はブロック、ならびにフローチャート及び/又はブロック図におけるプロセス及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装され得る。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供して機器を生成することにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令によって、フローチャートにおける1つ又は複数のプロセス及び/又はブロック図における1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現するための装置が生成されるようにしてもよい。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置に特定の方式で動作させるコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶されてもよく、該コンピュータ読み取り可能なメモリに記憶された命令によって、フローチャートにおける1つ又は複数のプロセス及び/又はブロック図における1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現する命令装置を含む製造品が生成されるようにしてもよい。
【0189】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブル装置で一連の操作ステップが実行されてコンピュータによる処理が実現されるように、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置に実装されてもよく、コンピュータ又は他のプログラマブル装置で実行される命令によって、フローチャートにおける1つ又は複数のプロセス及び/又はブロック図における1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現するためのステップが生成されるようにしてもよい。
【0190】
本発明において、具体的な実施例を用いて本発明の原理及び実施形態を説明したが、以上の実施例の説明は本発明の方法及びその要旨への理解を容易にするためのものに過ぎず、本発明の要旨に基づいて具体的な実施例及び応用範囲において種々変更を加えることができるため、本明細書の内容は本発明を限定するものではないことは当業者にとって明らかである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-01-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象回路における1つの検出点での複数の電圧データを連続的に収集することと、
複数の前記電圧データに基づいてフィルタリングによって前記検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得することと、
複数の前記電圧フィルタリング値を比較し、対応する比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の前記電圧フィルタリング値に基づいて前記検出点での電圧目標値を決定することと、を含む、
回路検出点電圧フィルタリング方法。
【請求項2】
前記比較結果が前記所定条件を満たしていない場合、再取得された前記比較結果が前記所定条件を満たして、前記検出点での電圧目標値を決定するまで、前記検出点での複数の電圧データを再度連続的に収集して、前記検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値を取得する、
請求項1に記載の回路検出点電圧フィルタリング方法。
【請求項3】
複数の前記電圧データに基づいてフィルタリングによって前記検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得することは、
平均値フィルタリングのアルゴリズムを用いて前記検出点での複数の前記電圧データに対して平均値計算を行うことで、前記検出点での1つの電圧フィルタリング値としての電圧平均値を得ることと、
メディアンフィルタリングのアルゴリズムを用いて前記検出点での複数の前記電圧データに対してメディアン計算を行うことで、前記検出点での別の電圧フィルタリング値としての電圧中央値を得ることと、を含む、
請求項1に記載の回路検出点電圧フィルタリング方法。
【請求項4】
複数の前記電圧フィルタリング値を比較し、対応する比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の前記電圧フィルタリング値に基づいて前記検出点での電圧目標値を決定することは、
前記電圧平均値と前記電圧中央値との差を取得し、該差が誤差閾値より小さいか否かを判断し、前記誤差閾値より小さい場合、前記電圧平均値と前記電圧中央値とに基づいて前記検出点での電圧目標値を決定することを含む、
請求項3に記載の回路検出点電圧フィルタリング方法。
【請求項5】
請求項1に記載の回路検出点電圧フィルタリング方法に基づいて、第1スイッチをオンに制御した後に第1検出点での電圧目標値を取得し、ここで、前記第1スイッチの一端が充電スタンドの制御パイロットユニットにおいて第1抵抗と接続されており、前記第1スイッチの他端に前記第1検出点が設けられていることと、
前記第1検出点での電圧目標値が第1オン条件を満たすか否かを判断し、前記第1オン条件を満たしている場合、前記第1スイッチが現在オン状態であると判定することと、を含む、
スイッチ状態検出方法。
【請求項6】
前記充電スタンドは、複数の充電プロトコルに対応可能な互換性を有する新エネルギー自動車の充電スタンドである、
請求項5に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項7】
前記第1オン条件は、
前記第1スイッチをオンに制御した後に取得された前記第1検出点での電圧目標値が、前記第1スイッチをオンに制御する前に予め取得された前記第1検出点での電圧目標値と等しくなく、前記第1スイッチをオンに制御した後に取得された前記第1検出点での電圧目標値が、いずれかの前記充電プロトコルに対応する電圧範囲内にあることを含む、
請求項6に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項8】
前記第1スイッチが現在オン状態であると判定した後、
各前記充電プロトコルのそれぞれに対応する所定電圧範囲に基づいて、前記電圧目標値に対応する対象充電プロトコルを特定することをさらに含む、
請求項6に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項9】
前記電圧目標値に対応する対象充電プロトコルを特定した後に、
第2スイッチに対するオン指令を受信して前記第2スイッチをオンに制御し、ここで、前記第2スイッチはその一端が前記制御パイロットユニットにおいて第2抵抗と直列に接続されて第1分岐路を形成し、前記第1分岐路が前記第1抵抗の所在する分岐路と並列に接続されていることと、
前記回路検出点電圧フィルタリング方法に基づいて第2検出点での電圧目標値を取得し、ここで、前記第2検出点の所在する分岐路が前記第1分岐路に接続されていることと、
前記第2検出点での電圧目標値が第2オン条件を満たすか否かを判断し、前記第2オン条件を満たしている場合、前記第2スイッチが現在オン状態であると判定することと、をさらに含む、
請求項8に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項10】
前記第2オン条件は、
前記第2スイッチをオンに制御した後に取得された前記第2検出点での電圧目標値が、前記第2スイッチをオンに制御する前に予め取得された前記第2検出点での電圧目標値と等しくないことを含む、
請求項9に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項11】
前記第2スイッチが現在オン状態であると判定した後、
選択スイッチに対するオン指令を受信し、ここで、前記選択スイッチが第2分岐路に設けられており、前記第2分岐路が前記第1分岐路及び前記第1抵抗の所在する分岐路のそれぞれに並列接続されていることと、
前記対象充電プロトコルに基づいて、前記対象充電プロトコルに対応する制御点に前記選択スイッチが切り替えられるように制御し、ここで、前記選択スイッチの一端に対応する各前記充電プロトコルに対応する制御点のそれぞれに1つの抵抗が接続されており、前記選択スイッチの他端が前記第2検出点の所在する分岐路に接続されていることと、
前記回路検出点電圧フィルタリング方法に基づいて前記第2検出点での電圧目標値を再度取得することと、
前記選択スイッチをオンに制御した後に取得された前記第2検出点での電圧目標値が第3オン条件を満たすか否かを判断し、前記第3オン条件を満たしている場合、前記選択スイッチが現在オン状態であると判定することと、を含む、
請求項9に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項12】
前記第3オン条件は、
前記選択スイッチをオンに制御した後に取得された前記第2検出点での電圧目標値が、前記選択スイッチをオンに制御する前に予め取得された前記第2検出点での電圧目標値と等しくないことを含む、
請求項11に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項13】
各前記充電プロトコルは、ChaoJi充電規格、GB2015充電規格及びCHAdeMO充電規格を含む、
請求項7に記載のスイッチ状態検出方法。
【請求項14】
対象回路における1つの検出点での複数の電圧データを連続的に収集する電圧収集モジュールと、
複数の前記電圧データに基づいてフィルタリングによって前記検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値をそれぞれ取得する電圧フィルタリングモジュールと、
複数の前記電圧フィルタリング値を比較し、対応する比較結果が所定条件を満たしている場合、複数の前記電圧フィルタリング値に基づいて前記検出点での電圧目標値を決定するマイクロコントローラと、を備える、
回路検出点電圧フィルタリング装置。
【請求項15】
前記マイクロコントローラは、さらに、
前記比較結果が前記所定条件を満たしていない場合、前記マイクロコントローラによって再取得された前記比較結果が前記所定条件を満たして、前記検出点での電圧目標値を決定するまで、前記検出点での複数の電圧データを再度連続的に収集するように前記電圧収集モジュールを制御し、前記検出点に対応する複数の電圧フィルタリング値を再度取得するように前記電圧フィルタリングモジュールを制御する、
請求項14に記載の回路検出点電圧フィルタリング装置。
【請求項16】
前記電圧フィルタリングモジュールは、
平均値フィルタリングのアルゴリズムを用いて前記検出点での複数の前記電圧データに対して平均値計算を行い、前記検出点での1つの電圧フィルタリング値としての電圧平均値を得る平均値フィルタリングユニットと、
メディアンフィルタリングのアルゴリズムを用いて前記検出点での複数の前記電圧データに対してメディアン計算を行い、前記検出点での別の電圧フィルタリング値としての電圧中央値を得るメディアンフィルタリングユニットと、を有する、
請求項14又は15に記載の回路検出点電圧フィルタリング装置。
【請求項17】
前記マイクロコントローラは、
前記電圧平均値と前記電圧中央値との差を取得し、該差が誤差閾値より小さいか否かを判断し、前記誤差閾値より小さい場合、前記電圧平均値と前記電圧中央値とに基づいて前記検出点での電圧目標値を決定する誤差判断ユニットを有する、
請求項16に記載の回路検出点電圧フィルタリング装置。
【請求項18】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回路検出点電圧フィルタリング方法に基づいて、第1スイッチをオンに制御した後に第1検出点での電圧目標値を取得する回路検出点電圧フィルタリング装置であって、前記第1スイッチの一端が充電スタンドの制御パイロットユニットにおいて第1抵抗と接続されており、前記第1スイッチの他端に前記第1検出点が設けられている回路検出点電圧フィルタリング装置と、
前記第1検出点での電圧目標値が第1オン条件を満たすか否かを判断し、前記第1オン条件を満たしている場合、前記第1スイッチが現在オン状態であると判定するスイッチ状態判断モジュールと、を備える、
スイッチ状態検出システム。
【請求項19】
前記充電スタンドは、複数の充電プロトコルに対応可能な互換性を有する新エネルギー自動車の充電スタンドである、
請求項18に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項20】
前記第1オン条件は、
前記第1スイッチをオンに制御した後に取得された前記第1検出点での電圧目標値が、前記第1スイッチをオンに制御する前に予め取得された前記第1検出点での電圧目標値と等しくなく、前記第1スイッチをオンに制御した後に取得された前記第1検出点での電圧目標値が、いずれかの前記充電プロトコルに対応する電圧範囲内にあることを含む、
請求項19に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項21】
各前記充電プロトコルのそれぞれに対応する所定電圧範囲に基づいて、前記電圧目標値に対応する対象充電プロトコルを特定するプロトコル識別モジュールをさらに備える、
請求項19に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項22】
前記回路検出点電圧フィルタリング装置は、順に接続されている電圧収集モジュール、電圧フィルタリングモジュール及びマイクロコントローラとを備え、
前記マイクロコントローラは、さらに、第2スイッチに対するオン指令を受信して前記第2スイッチをオンに制御し、ここで、前記第2スイッチはその一端が前記制御パイロットユニットにおいて第2抵抗と直列に接続されて第1分岐路を形成し、前記第1分岐路が前記第1抵抗の所在する分岐路と並列に接続されており、
順次接続されている前記電圧収集モジュール、電圧フィルタリングモジュール及びマイクロコントローラは、さらに、前記回路検出点電圧フィルタリング方法に基づいて第2検出点での電圧目標値を取得し、ここで、前記第2検出点の所在する分岐路が前記第1分岐路に接続されており、
前記スイッチ状態判断モジュールは、さらに、前記第2検出点での電圧目標値が第2オン条件を満たすか否かを判断し、前記第2オン条件を満たしている場合、前記第2スイッチが現在オン状態であると判定する、
請求項21に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項23】
前記第2オン条件は、
前記第2スイッチをオンに制御した後に取得された前記第2検出点での電圧目標値が、前記第2スイッチをオンに制御する前に予め取得された前記第2検出点での電圧目標値と等しくないことを含む、
請求項22に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項24】
前記マイクロコントローラは、さらに、選択スイッチに対するオン指令を受信し、ここで、前記選択スイッチが第2分岐路に設けられており、前記第2分岐路が前記第1分岐路及び前記第1抵抗の所在する分岐路のそれぞれに並列接続されており、
前記マイクロコントローラは、さらに、前記対象充電プロトコルに基づいて、前記対象充電プロトコルに対応する制御点に前記選択スイッチが切り替えられるように制御し、ここで、前記選択スイッチの一端に対応する各前記充電プロトコルに対応する制御点のそれぞれに1つの抵抗が接続されており、前記選択スイッチの他端が前記第2検出点の所在する分岐路に接続されており、
順次接続されている前記電圧収集モジュール、電圧フィルタリングモジュール及びマイクロコントローラは、さらに、前記回路検出点電圧フィルタリング方法に基づいて前記第2検出点での電圧目標値を再度取得し、
前記スイッチ状態判断モジュールは、さらに、前記選択スイッチをオンに制御した後に取得された前記第2検出点での電圧目標値が第3オン条件を満たすか否かを判断し、前記第3オン条件を満たしている場合、前記選択スイッチが現在オン状態であると判定する、
請求項22に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項25】
前記第3オン条件は、
前記選択スイッチをオンに制御した後に取得された前記第2検出点での電圧目標値が、前記選択スイッチをオンに制御する前に予め取得された前記第2検出点での電圧目標値と等しくないことを含む、
請求項24に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項26】
各前記充電プロトコルは、ChaoJi充電規格、GB2015充電規格及びCHAdeMO充電規格を含む、
請求項20に記載のスイッチ状態検出システム。
【請求項27】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含む電子機器であって、
前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回路検出点電圧フィルタリング方法又は請求項5乃至13のいずれか一項に記載のスイッチ状態検出方法が実現される、
電子機器。
【請求項28】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回路検出点電圧フィルタリング方法又は請求項5乃至13のいずれか一項に記載のスイッチ状態検出方法が実現される、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】