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特表2024-528638電極シート表面貼付テープ検出方法、装置、デバイス及び電極シート貼付テープ機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】電極シート表面貼付テープ検出方法、装置、デバイス及び電極シート貼付テープ機
(51)【国際特許分類】
   H01M 4/139 20100101AFI20240723BHJP
   H01M 4/04 20060101ALI20240723BHJP
   H01M 50/591 20210101ALI20240723BHJP
   H01M 50/586 20210101ALI20240723BHJP
【FI】
H01M4/139
H01M4/04 A
H01M50/591 101
H01M50/586
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502233
(86)(22)【出願日】2022-01-14
(85)【翻訳文提出日】2024-01-19
(86)【国際出願番号】 CN2022072117
(87)【国際公開番号】W WO2023133836
(87)【国際公開日】2023-07-20
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】李晨峰
(72)【発明者】
【氏名】黄靖華
【テーマコード(参考)】
5H043
5H050
【Fターム(参考)】
5H043AA04
5H043AA19
5H043BA19
5H043CA12
5H043GA22
5H043GA27
5H043HA22
5H043HA35
5H043HA36
5H043JA15
5H043LA21
5H050AA19
5H050BA17
5H050DA09
5H050DA20
5H050FA18
5H050GA07
5H050GA28
5H050GA29
5H050HA12
(57)【要約】
電極シート表面貼付テープ検出方法、装置(300)、デバイス(400)及び電極シート貼付テープ機であって、第一表面画像と第二表面画像を取得し、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離を第一プリセット値以上に設定し、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離を第二プリセット値以上に設定することにより、第一テープと第二テープはそれぞれ対応する背景色との差異が明らかであり、それにより、第一表面画像に基づいて第一テープの形状及び電極シートに対する位置を検出して識別することができ、第二表面画像に基づいて第二テープの形状及び電極シートに対する位置を検出して識別し、それにより、第一テープと第二テープの貼り付けが合格であるか否かを正確に判断することができ、さらに電池の安全性を向上させる。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極シート表面貼付テープ検出方法であって、
前記電極シートは第一表面及び第二表面を有し、前記第一表面及び前記第二表面にそれぞれ第一テープ及び第二テープが貼り付けられ、
前記検出方法は、
第一表面画像及び第二表面画像を取得し、ここで、前記第一表面画像は前記第一テープの画像を含み、前記第二表面画像は前記第二テープの画像を含み、前記第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と前記第一テープの色との間の色距離は第一プリセット値以上であり、前記第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と前記第二テープの色との間の色距離は第二プリセット値以上であること、及び
前記第一表面画像及び前記第二表面画像に基づいて、前記第一テープ及び前記第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定すること、を含む
ことを特徴とする電極シート表面貼付テープ検出方法。
【請求項2】
前記第一テープの色と前記第二テープの色との間の色距離が第三プリセット値以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の検出方法。
【請求項3】
前記第一プリセット値が前記第三プリセット値より大きく、前記第二プリセット値が前記第三プリセット値より大きい
ことを特徴とする請求項2に記載の検出方法。
【請求項4】
前記第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色は白色であり、及び/又は、前記第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色は白色である
ことを特徴とする請求項1-3のいずれか一項に記載の検出方法。
【請求項5】
前記の前記第一表面画像及び前記第二表面画像に基づいて、前記第一テープ及び前記第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定することは、
前記第一表面画像に基づいて、前記第一テープのタブから離れた第一端から前記電極シートのタブから離れたコーティング境界までの第一距離ベクトルを取得すること、
前記第二表面画像に基づいて、前記第二テープのタブから離れた第一端から前記電極シートのタブから離れたコーティング境界までの第二距離ベクトルを取得すること、及び
前記第一距離ベクトル及び前記第二距離ベクトルに基づいて、前記第一テープ及び前記第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定すること、を含む
ことを特徴とする請求項1-4のいずれか一項に記載の検出方法。
【請求項6】
前記の前記第一距離ベクトル及び前記第二距離ベクトルに基づいて、前記第一テープ及び前記第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定することは、
タブに向かう方向を正方向とし、前記第一距離ベクトルが0より大きくかつ前記第二距離ベクトルが0より大きければ、前記第一テープと前記第二テープの貼り付けが合格であると決定すること、を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の検出方法。
【請求項7】
前記の前記第一距離ベクトル及び前記第二距離ベクトルに基づいて、前記第一テープ及び前記第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定することは、
前記第一距離ベクトルと前記第二距離ベクトルとの間の差の絶対値が予め設定された範囲内にあれば、前記第一テープと前記第二テープの貼り付けが合格であると決定すること、を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の検出方法。
【請求項8】
前記電極シートのタブに近いコーティング境界とタブとの間に絶縁コーティングが設置され、前記絶縁コーティングの色と前記第一テープの色との間の色距離が第四プリセット値以上であり、前記絶縁コーティングの色と前記第二テープの色距離が第五プリセット値以上であり、前記第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色と前記絶縁コーティングの色との間の色距離が第六プリセット値以上であり、前記第二表面画像におけるタブに近接する側の背景色と前記絶縁コーティングの色との間の色距離が前記第六プリセット値以上であり、
前記の前記第一表面画像及び前記第二表面画像に基づいて、前記第一テープ及び前記第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定することは、
前記第一表面画像に基づいて、前記第一テープのタブに近い第二端が前記絶縁コーティングのタブに近い境界と前記絶縁コーティングのタブから離れる境界との間にあるか否かを決定すること、
前記第二表面画像に基づいて、前記第二テープのタブに近い第二端が前記絶縁コーティングのタブに近い境界と前記絶縁コーティングのタブから離れる境界との間にあるか否かを決定すること、及び
前記第一テープのタブに近い第二端が前記絶縁コーティングのタブに近い境界と前記絶縁コーティングのタブから離れる境界との間にあり、前記第二テープのタブに近い第二端が前記絶縁コーティングのタブに近い境界と前記絶縁コーティングのタブから離れる境界との間にあれば、前記第一テープと前記第二テープの貼り付けが合格であると決定すること、をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の検出方法。
【請求項9】
前記第六プリセット値は前記第四プリセット値よりも大きく、及び/又は、前記第六プリセット値は前記第五プリセット値よりも大きい
ことを特徴とする請求項8に記載の検出方法。
【請求項10】
前記第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色は黒色であり、及び/又は、前記第二表面画像におけるタブに近接する側の背景色は黒色である
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の検出方法。
【請求項11】
電極シート表面貼付テープ検出装置であって、
第一表面画像及び第二表面画像を取得するための画像取得モジュールであって、ここで、前記第一表面画像が前記第一テープの画像を含み、前記第二表面画像が前記第二テープの画像を含み、前記第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と前記第一テープの色との間の色距離が第一プリセット値以上であり、前記第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と前記第二テープの色との間の色距離が第二プリセット値以上である画像取得モジュールと、
前記第一表面画像及び前記第二表面画像に基づいて、前記第一テープ及び前記第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定するための貼り付け合格決定モジュールと、を含む
ことを特徴とする電極シート表面貼付テープ検出装置。
【請求項12】
電極シート貼付テープ検出デバイスであって、
前記電極シートは第一表面と第二表面を有し、前記電極シートの予め設定された位置での第一表面と第二表面にそれぞれ第一テープと第二テープが貼り付けられ、
前記電極シート貼付テープ検出デバイスは、
第一表面画像を収集するための第一画像収集装置であって、前記第一表面画像が前記第一テープの画像を含み、前記第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と前記第一テープの色との間の色距離が第一プリセット値以上である第一画像収集装置と、
第二表面画像を収集するための第二画像収集装置であって、前記第二表面画像が前記第二テープの画像を含み、前記第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と前記第二テープの色との間の色距離が第二プリセット値以上である第二画像収集装置と、
それぞれ前記第一画像収集装置と前記第二画像収集装置に通信接続されることにより、前記第一表面画像と前記第二表面画像を取得するプロセッサと、及び
前記プロセッサと通信接続されるメモリであって、前記メモリに前記プロセッサにより実行可能な命令が記憶され、前記命令が前記プロセッサにより実行されることにより、前記プロセッサが請求項1-10のいずれか一項に記載の方法を実行することができるメモリと、を含む
ことを特徴とする電極シート貼付テープ検出デバイス。
【請求項13】
電極シート貼付テープ機であって、
請求項11に記載の電極シート貼付テープ検出デバイスを含む
ことを特徴とする電極シート貼付テープ機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は電池の技術分野に関し、具体的には電極シート表面貼付テープ検出方法、装置、デバイス及び電極シート貼付テープ機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在電気自動車に主に電池を動力として使用し、電池は高容量、出力電圧が高く、優れた充放電サイクル性能などの特徴を有する。電池の製造過程において、一般的に陽極シート、陰極シート、セパレータを巻芯に巻き取る必要がある。
【0003】
しかしながら、電池のサイクル充放電の使用に伴い、巻芯の内輪のコーナーに深刻なリチウム析出現象が発生しやすく、深刻な場合にさらに爆燃を引き起こし、電池の安全性への影響が極めて大きい。
【発明の概要】
【0004】
上記問題に鑑み、本願は電極シート表面貼付テープ検出方法、装置、デバイス及び電極シート貼付テープ機を提供し、電極シート表面に設置されたテープの貼り付けが合格であるか否かを正確に検出することにより、電池の安全性を向上させることができる。
【0005】
第一態様において、本願は電極シート表面貼付テープ検出方法を提供し、電極シートは第一表面と第二表面を有し、第一表面と第二表面にそれぞれ第一テープ及び第二テープが貼り付けられる。該検出方法は、第一表面画像及び第二表面画像を取得し、ここで、第一表面画像は第一テープの画像を含み、第二表面画像は第二テープの画像を含み、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離は第一プリセット値以上であり、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離は第二プリセット値以上であること、及び第一表面画像及び第二表面画像に基づいて、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定する。
【0006】
本願の実施例の技術案において、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離を第一プリセット値以上に設定し、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離を第二プリセット値以上に設定することにより、第一テープと第二テープはそれぞれ対応する背景色との差異が明らかであり、それにより、第一表面画像に基づいて第一テープの形状及び電極シートに対する位置を検出して識別することができ、第二表面画像に基づいて第二テープの形状及び電極シートに対する位置を検出して識別することができ、それにより、第一テープと第二テープの貼り付けが合格であるか否かを正確に判断することができ、さらに電池の安全性を向上させる。
【0007】
第一態様の1つの可能な実施形態において、第一テープの色と第二テープの色との間の色距離は第三プリセット値以上である。
【0008】
本願の実施例の技術案において、第一テープの色と第二テープの色との間の色距離が第三プリセット値以上であるように設定することにより、第一テープの色と第二テープの色との間の区別度を限定し、それにより、第一表面画像から第一テープの頭出し境界を明確に決定し、第二表面画像から第二テープの頭出し境界を明確に決定することができ、貼付検出の正確性を向上させることに役立つ。
【0009】
第一態様の一つの可能な実施形態において、第一プリセット値は第三プリセット値よりも大きく、第二プリセット値は第三プリセット値よりも大きい。
【0010】
本願の実施例の技術案において、第一プリセット値、第二プリセット値及び第三プリセット値の三つの階調閾値の大小関係を設定することにより、第一テープが第一表面画像の背景から識別検出されやすくかつ第二テープが第二表面画像の背景から識別検出されやすく、テープ検出の正確性を向上させることに役立つ。
【0011】
第一態様の一つの可能な実施形態において、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色は白色であり、及び/又は、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色は白色である。
【0012】
本願の実施例の技術案において、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色を白色に設定し、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色を白色に設定することにより、第一テープ及び第二テープを明確に強調することができ、背景との区別が明らかであり、それにより第一テープ及び第二テープを明確に識別して検出することができ、テープの貼り付け合格検出の正確性を向上させることに役立つ。
【0013】
第一態様の一つの可能な実施形態において、前述の「第一表面画像及び第二表面画像に基づいて、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定する」ことは、第一表面画像に基づいて、第一テープのタブから離れた第一端から電極シートのタブから離れたコーティング境界までの第一距離ベクトルを取得すること、第二表面画像に基づいて、第二テープのタブから離れた第一端から電極シートのタブから離れたコーティング境界までの第二距離ベクトルを取得すること、及び第一距離ベクトル及び第二距離ベクトルに基づいて、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定すること、を含む。
【0014】
本願の実施例の技術案において、第一表面画像及び第二表面画像に識別検出を行うことにより、第一距離ベクトル及び第二距離ベクトルを取得し、次に第一距離ベクトル及び第二距離ベクトルの大きさ及び方向に基づいて、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを正確に決定することができる。
【0015】
第一態様の一つの可能な実施形態において、前述の「第一距離ベクトル及び第二距離ベクトルに基づいて、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定する」ことは、タブに向かう方向を正方向とし、第一距離ベクトルが0より大きくかつ第二距離ベクトルが0より大きければ、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であると決定すること、を含む。
【0016】
本願の実施例の技術案において、第一距離ベクトル及び第二距離ベクトルの方向により、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを正確に決定することができる。
【0017】
第一態様の一つの可能な実施形態において、前述の「第一距離ベクトル及び第二距離ベクトルに基づいて、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定する」ことは、第一距離ベクトルと第二距離ベクトルとの間の差の絶対値が予め設定された範囲内にあれば、第一テープと第二テープの貼り付けが合格であると決定すること、を含む。
【0018】
本願の実施例の技術案において、第一距離ベクトルと第二距離ベクトルとの間の差の絶対値を予め設定された範囲と比較することにより、第一テープと第二テープの貼り付けが合格であるか否かを正確に決定することができる。
【0019】
第一態様の一つの可能な実施形態において、電極シートのタブに近いコーティング境界とタブとの間に絶縁コーティングが設置され、絶縁コーティングの色と第一フィルムの色との間の色距離は第四プリセット値以上であり、絶縁コーティングの色と第二フィルムの色との距離は第五プリセット値以上であり、第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の色距離は第六プリセット値以上であり、第二表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の色距離は前記第六プリセット値以上である。
【0020】
前述の「第一表面画像及び第二表面画像に基づいて、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定する」は、第一表面画像に基づいて、第一テープのタブに近い第二端が絶縁コーティングのタブに近い境界と絶縁コーティングのタブから離れる境界との間にあるか否かを決定すること、第二表面画像に基づいて、第二テープのタブに近い第二端が絶縁コーティングのタブに近い境界と絶縁コーティングのタブから離れる境界との間にあるか否かを決定すること、及び第一テープのタブに近い第二端が絶縁コーティングのタブに近い境界と絶縁コーティングのタブから離れる境界との間にあり、第二テープのタブに近い第二端が絶縁コーティングのタブに近い境界と絶縁コーティングのタブから離れる境界との間にあれば、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であると決定すること、をさらに含む。
【0021】
本願の実施例の技術案において、絶縁コーティングの色と第一テープの色との間の色距離が第四プリセット値以上であることにより、第一テープの色と絶縁コーティングの色との間の差異が明らかであり、画像検出時に第一テープと絶縁コーティングを識別し区別しやすく、絶縁コーティングの色と第二テープの色との距離が第五プリセット値以上であることにより、第二テープの色と絶縁コーティングの色との間の差異が明らかであり、画像検出時に第二テープと絶縁コーティングを識別し区別しやすい。一方では、第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の色距離を第六プリセット値以上に設定し、第二表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の色距離を第六プリセット値以上に設定することにより、第一表面と第二表面の絶縁コーティングはそれぞれ第一表面画像と第二表面画像において色が明らかであり、それにより、第一表面画像を識別して検出する場合、絶縁コーティングの二つの境界をより正確にキャッチすることができ、第二表面画像を識別して検出する場合、絶縁コーティングの二つの境界をより正確にキャッチすることができる。上記二つの態様から、貼付テープ検出の正確性を効果的に向上させることができる。
【0022】
第一態様の一つの可能な実施形態において、第六プリセット値は第四プリセット値よりも大きく、及び/又は、第六プリセット値は第五プリセット値よりも大きい。
【0023】
本願の実施例の技術案において、第四プリセット値、第五プリセット値及び第六プリセット値の三つの階調閾値の大小関係を設定することにより、絶縁コーティングは第一表面画像の背景から識別し検出しやすくかつ第二表面画像の背景から識別し検出しやすく、テープ検出の正確性を向上させることに役立つ。
【0024】
第一態様の一つの可能な実施形態において、第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色は黒色であり、及び/又は、第二表面画像におけるタブに近接する側の背景色は黒色である。
【0025】
本願の実施例の技術案において、第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色を黒色に設定し、第二表面画像におけるタブに近接する側の背景色を黒色に設定することにより、電極シートの絶縁コーティングと背景との区別を明らかにし、それにより絶縁コーティングの二つの境界を明確にキャッチすることができ、テープの貼り付け合格検出の正確性を向上させることに役立つ。
【0026】
第二態様において、本願は電極シート表面貼付テープ検出装置を提供し、画像取得モジュール及び貼り付け合格決定モジュールを含む。ここで、画像取得モジュールは第一表面画像及び第二表面画像を取得するために用いられ、ここで、第一表面画像は第一テープの画像を含み、第二表面画像は第二テープの画像を含み、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離は第一プリセット値以上であり、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離は第二プリセット値以上である。貼り付け合格決定モジュールは第一表面画像及び第二表面画像に基づいて、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定するために用いられる
【0027】
本願の実施例の技術案において、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離を第一プリセット値以上に設定し、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離を第二プリセット値以上に設定することにより、第一テープと第二テープはそれぞれ対応する背景色との差異が明らかであり、それにより、第一表面画像に基づいて第一テープの形状及び電極シートに対する位置を検出して識別することができ、第二表面画像に基づいて第二テープの形状及び電極シートに対する位置を検出して識別することができ、それにより、第一テープと第二テープの貼り付けが合格であるか否かを正確に判断することができ、さらに電池の安全性を向上させる。
【0028】
第三態様において、本願は電極シート貼付テープ検出デバイスを提供し、電極シートは第一表面及び第二表面を有し、電極シートの予め設定された位置での第一表面及び第二表面にそれぞれ第一テープ及び第二テープが貼り付けられる。該電極シート貼付テープ検出デバイスは第一画像収集装置、第二画像収集装置、プロセッサ及びメモリを含む。
【0029】
ここで、第一画像収集装置は第一表面画像を収集するために用いられ、第一表面画像は第一テープの画像を含み、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離は第一プリセット値以上である。第二画像収集装置は第二表面画像を収集するために用いられ、第二表面画像は第二テープの画像を含み、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離は第二プリセット値以上である。プロセッサはそれぞれ第一画像収集装置と第二画像収集装置に通信接続されることにより、第一表面画像と第二表面画像を取得する。メモリはプロセッサと通信接続され、メモリはプロセッサにより実行可能な命令を記憶し、命令はプロセッサにより実行され、それによりプロセッサは第一態様の方法を実行することができる。
【0030】
本願の実施例の技術案において、電極シート貼付テープ検出デバイスは電極シートの表面に設置されたテープの貼り付けが合格であるか否かを正確に検出することができる。
【0031】
第四態様において、本願は電極シート貼付テープ機を提供し、第三態様に記載の電極シート貼付テープ検出デバイスを含む。
【0032】
本願の実施例の技術案において、電極シート貼付テープ機は正確なテープ検出機能を有し、電極シート貼付テープの合格を確保することに役立つ。
【0033】
上記説明は本願の技術的解決手段の概要に過ぎず、本願の技術的解決手段をより明確に理解するために、明細書の内容に基づいて実施することができ、かつ本願の上記及び他の目的、特徴及び利点をより分かりやすくするために、以下に本願の具体的な実施形態を特に挙げる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
以下の好ましい実施形態に対する詳細な説明を読むことにより、様々な他の利点及びめりとメリットは当業者にとって明らかになる。図面は好ましい実施形態を示すためのものに過ぎず、本願を限定するものではない。かつ全ての図面において、同じ部品を同じ図面符号で示す。
【0035】
図1は本願のいくつかの実施例における巻芯の概略図である。
【0036】
図2は本願のいくつかの実施例における電極シート貼付テープの概略図である。
【0037】
図3は本願のいくつかの実施例における電極シート表面貼付テープ検出方法のフローチャートである。
【0038】
図4(a)は本願のいくつかの実施例における第一表面画像の撮影概略図である。
【0039】
図4(b)は本願のいくつかの実施例における第二表面画像の撮影概略図である。
【0040】
図5は本願のいくつかの実施例における色空間の概略図である。
【0041】
図6図3に示す方法におけるステップS20のサブフローチャートである。
【0042】
図7は本願のいくつかの実施例における第一距離ベクトルX及び第二距離ベクトルYの概略図である。
【0043】
図8図3に示す方法におけるステップS20の別のサブフローチャートである。
【0044】
図9は本願のいくつかの実施例における電極シート表面貼付テープ検出装置300の構造概略図である。
【0045】
図10は本願のいくつかの実施例における電極シート貼付テープ検出デバイス400の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、図面を参照しながら本願の技術案の実施例を詳細に説明する。以下の実施形態は、本願の技術的解決手段をより明確に説明するために使用されるので、一例だけとして用いられ、本願の保護範囲を限定するものではない。
【0047】
別途の定義がない限り、本明細書に使用される全ての技術及び科学用語は当業者に一般的に理解される意味と同じである。本明細書に使用される用語は具体的な実施例を説明するために用いられるだけであり、本願を限定するものではない。本願の明細書及び特許請求の範囲と上記図面の説明における用語「含む」及び「有する」とそれらの任意の変形は、非排他的な「含む」をカバーすることを意図する。
【0048】
本願の実施例の説明において、技術用語「第一」、「第二」等は異なる対象を区別するために用いられるだけであり、相対的な重要性を指示するか又は暗示するか、或いは指示された技術的特徴の数量、特定の順序又は主従関係を暗示的に示すと理解されるべきではない。別途に明確に限定されない限り、本願の実施例の説明において、「複数」の意味は二つ以上である。
【0049】
本明細書で言及される「実施例」は、実施例に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、本願の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。明細書における各位置に出現する当該フレーズは、必ずしも全てが同じ実施例を指すとは限らず、他の実施例と互いに排他的な独立又は代替の実施例でもない。当業者は、本明細書に記載の実施例が他の実施例と組み合わせてもよいことを明示的かつ暗黙的に理解する。
【0050】
本願の実施例の説明において、用語「及び/又は」は関連対象を説明する関連関係だけであり、三種類の関係が存在してもよいことを示し、例えばA及び/又はBは、Aが単独で存在し、同時にA及びBが存在し、Bが単独で存在するという三種類の状況を示す。また、本明細書における文字「/」は、一般的に前後関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0051】
本願の実施例の説明において、用語「複数」は二つ以上(二つを含む)を指し、同様に、「複数組」は二組以上(二組を含む)を指し、「複数枚」は二枚以上(二枚を含む)を指す。
【0052】
本願の実施例の説明において、技術用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」等が示す方位又は位置関係は、図面に示される方位又は位置関係に基づくものであり、本願の実施例の説明の便宜及び説明の簡略化のためのものに過ぎず、指定された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作されなければならないことを指示又は暗示するものではないため、本願の実施例に対する制限として理解されるべきではない。
【0053】
本願の実施例の説明において、別途の明確な規定及び限定がない限り、「取り付け」、「連接」、「接続」、「固定」などの用語を広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、又は一体であってもよく、機械的な接続であってもよく、電気的な接続であってもよく、直接接続であってもよく、中間媒体を介して間接的に接続されてもよく、二つの素子内部の連通又は二つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本願の実施例における具体的な意味を理解することができる。
【0054】
グリーンエネルギーの発展に伴い、電池の応用がますます広くなり、特に近年で盛んになっている新エネルギー自動車の分野、情報家電の分野又は太陽光発電の分野において、電池はいずれも重要なエネルギー貯蔵給電デバイスとして、例えば、新エネルギー自動車又は端末機器等に給電し、ソーラーパネルにエネルギーを貯蔵する。電池の応用分野の拡大に伴い、その市場の需要量もますます拡大している。
【0055】
しかしながら、電池のサイクル充放電の使用に伴い、巻芯の最内輪のコーナーに深刻なリチウム析出現象が発生しやすく、深刻な場合にさらに爆燃を引き起こし、電池の安全性への影響が極めて大きい。
【0056】
現在、図1に示すとおり、一般的に電極シートの金型ストリップ分割工程と巻回工程との間に貼付テープ工程を導入することにより、巻芯の最内輪の電極シートの二つのコーナーに対応する箇所にテープを貼り付け、リチウム析出を効果的に防止することができる。具体的には、図2に示すとおり、電極シートの金型ストリップ分割が完了した後、電極シートの一番目のタブを参照し(電極シートを巻き取る時に、一番目のタブが最初に巻芯内に巻き込まれる)、一番目のタブから予め設定された距離(例えば51±2mm)離れたところに第一対のテープの中心線位置L1を位置決めすれば、テープ貼付機は電極シートのL1でのAB面にそれぞれ第一テープと第二テープを貼り付け、一番目のタブから他の予め設定された距離(例えば250±2mm)離れたところに第二対のテープの中心線位置L2を位置決めすれば、テープ貼付機は電極シートのL2でのAB面にそれぞれ第一テープと第二テープを貼り付ける。理解できるように、ここでのAB面はそれぞれ電極シートの二つの表面を指す。
【0057】
巻芯の最内輪のコーナー、例えばL1のところに対して、テープを貼り付けた後の状態は、タブに近い側に、第一テープと第二テープの端部は絶縁コーティングの二つの境界の間にあり、タブから離れた側に、第一テープと第二テープの端部は電極シート境界より一定の長さを超え、例えば電極シート境界より2~3mmを超え、理解できるように、具体的には超えた部分の長さが実際の状況に応じて設置されることができる。それにより、保証できるように、電極シートのタブから離れた側に、第一テープと第二テープの端部が「貼合」することができ、即ち一体に掛けられ、端部が重なり、このようにして第一テープと第二テープは電極シートの後続のローラ巻き取り過程で脱落しにくく、電極シートの内輪コーナー(即ちL1とL2の箇所)にリチウムが析出することを効果的に防止することができる。
【0058】
テープを貼り付けた後、まずテープを検出する必要があり、それにより電極シート表面に貼り付けられたテープが合格に貼り付けられるか否かを判断する。一般的にカメラで電極シートを撮影し、次に撮影された画像を処理してテープへの貼り付け合格検出を完了し、かつ検出された不合格テープをマークする。しかしながら、検出時にテープが識別して区別しにくいため検出結果が不正確であり、すなわちテープが脱落する状況に対してフールプルーフ監視を行うことができない。
【0059】
以上の考慮に基づいて、本願の発明者は研究により、テープの色と背景の色を設置することにより、テープの色と背景の色との間の差異が大きくなり、それにより、画像を検出して識別する時に、テープを識別して区別しやすく、したがって、電極シートの表面に設置されたテープの貼り付けが合格であるか否かを正確に検出することができ、電池の安全性を向上させることを発見した。
【0060】
具体的には、電極シートは第一表面と第二表面を有し、第一表面と第二表面にそれぞれ第一テープと第二テープが貼り付けられる。まず、第一表面画像及び第二表面画像を取得し、ここで、第一表面画像は第一テープの画像を含み、第二表面画像は第二テープの画像を含む。ここで、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離は第一プリセット値以上であり、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離は第二プリセット値以上である。
【0061】
次に、第一表面画像及び第二表面画像に基づいて、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定する。
【0062】
第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離が第一プリセット値以上であることに基づいて、第一テープの色とその下の背景色との間の差異が明らかであり、画像検出時に第一テープを識別し区別しやすい。
【0063】
第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離が第二プリセット値以上であることに基づいて、第二テープの色とその下の背景色との間の差異が明らかであり、画像検出時に第二テープを識別し区別しやすい。
【0064】
上記解決手段において、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離を第一プリセット値以上に設定し、第二表面画像におけるタブから離れた背景色と第二テープの色との間の色距離を第二プリセット値以上に設定することにより、第一テープと第二テープはそれぞれ対応する背景色との差異が明らかであり、それにより、第一表面検出に基づいて第一テープの形状及び電極シートに対する位置を検出し識別し、第二表面画像に基づいて第二テープの形状及び電極シートに対する位置を検出し識別することができ、それにより、第一テープと第二テープの貼り付けが合格であるか否かを正確に判断することができ、さらに電池の安全性を向上させる。
【0065】
本願の実施例が提供する方法は電極シート表面貼付テープ検出方法に関し、該方法は電極シート貼付テープ検出デバイスに適用することができる。
【0066】
理解されるように、貼付テープ検出を行う場合、すなわち金型ストリップ分割工程と巻回工程との間に導入されたテープ貼付工程が実行される場合に貼付テープ検出を行い、電極シート貼付テープ検出装置は電極シート貼付テープ機に設置され、それにより、電極シート貼付テープ検出装置を電極シート貼付テープ機に応用することができ、電極シート貼付テープ機に貼付テープ検出機能を提供する。それにより、電極シート貼付テープ機は電極シート貼付テープ検出デバイスを含む。
【0067】
本願のいくつかの実施例によれば、図3に示すとおり、図3は本願の実施例が提供する電極シート表面貼付テープ検出方法のフローチャートであり、該方法S200は具体的には以下のステップを含むことができる。
【0068】
S10:第一表面画像及び第二表面画像を取得する。
【0069】
理解できるように、電極シートは第一表面及び第二表面を有する。ここでの電極シートは陰極シート又は陽極シートであってもよく、例えば陰極シートにテープを貼り付けかつテープ検出を行う必要がある場合にここでの電極シートは陰極シートであり、陽極シートにテープを貼り付けかつテープ検出を行う必要がある場合にここでの電極シートは陽極シートであり、したがって、電極シートは実際の状況に応じて陰極シート又は陽極シートであってもよく、ここで、何ら限定しない。
【0070】
電極シートはシート状構造を呈し、第一表面及び第二表面は電極シートの表裏面であり、AB面とも呼ばれる。巻芯において中心軸に向かう表面が正面(又はA面)であり、中心軸から離れる表面が裏面(又はB面)であれば、第一表面が正面(又はA面)である場合、第二表面が裏面(又はB面)であり、第一表面が裏面(又はB面)である場合、第二表面が正面(又はA面)である。
【0071】
第一表面および第二表面には、それぞれ、第一テープおよび第二テープが貼り付けられている。再び図2を参照し、図2に示すように、電極シートの第一表面のL1及びL2に第一テープが貼り付けられ、電極シートの第二表面のL1及びL2に第二テープが貼り付けられる。L1又はL2に対して、第一テープと第二テープの中心線はいずれもL1又はL2とほぼ重なり、それにより、第一テープと第二テープの電極シートに垂直な方向での投影もほぼ重なる。かつ、第一テープ及び第二テープはいずれも電極シートのタブから離れた側の境界を超え、すなわち第一テープ及び第二テープにいずれも頭出しが存在し、かつ頭出しが静電作用で一体に貼付される。
【0072】
ここで、第一表面画像は第一テープの画像を含み、第二表面画像は第二テープの画像を含む。図4に示すとおり、例えば、電極シート搬送の過程において、カメラ1#は第一表面を撮影して第一表面画像を取得することができ、それにより第一表面画像は第一テープを含み、カメラ2#は第二表面を撮影して第二表面画像を取得することができ、それにより第二表面画像は第二テープを含む。
【0073】
第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離は第一プリセット値以上である。理解できるように、第一表面画像を撮影する時、電極シートの下方に背景を配置することができ、例えば背景は伝送テーブル、ローラ又は設置された背景板等であってもよい。タブから離れた側の背景色(すなわち第一テープの頭出し下方の背景色)と第一テープの色を差異の大きい二つの色に設定し、具体的には、図5に示すように、色空間において、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離が第一プリセット値以上であることにより、第一テープの色とその下の背景色との間の差異が明らかであり、画像検出時に第一テープを識別し区別しやすい。
【0074】
第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離は第二プリセット値以上である。理解できるように、第二表面画像を撮影する時、電極シートの下方に背景を配置することができ、例えば背景は伝送テーブル、ローラ又は設置された背景板等であってもよい。タブから離れた側の背景色(すなわち第二テープの頭出し下方の背景色)と第二テープの色を差異の大きい二つの色に設定し、具体的には、図5を再び参照し、色空間において、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離が第二プリセット値以上であることにより、第二テープの色とその下の背景色との間の差異が明らかであり、画像を検出する時に第二テープを識別し区別しやすい。
【0075】
理解できるように、第一プリセット値及び第二プリセット値は経験値であり、具体的には当業者が画像検出需要に応じて設定することができ、ここで何ら限定しない。ここで、色空間はRGB色空間又はCMY色空間等であってもよく、ここでは何ら限定しない。色距離は、色空間における二つの色の距離である。
【0076】
いくつかの実施例において、第一表面画像及び第二表面画像が3チャンネルカラー画像である場合、色距離は3チャンネルの階調値を用いて計算することができる。具体的には、以下の式を用いて色Cと色Cとの間の色距離を計算し、
【数1】
ここで、
【数2】
が色Cと色Cとの間の色距離であり、C1,Rが色CのRチャネル階調値であり、C1,Gが色CのGチャネル階調値であり、C1,Bは色CのBチャネル階調値であり、C2,RがC色のRチャネル階調値であり、C2,Gは色CのGチャネル階調値であり、C2,BがC色のBチャネル階調値である。
【0077】
いくつかの実施例において、単一チャネルの階調値を用いて色距離を計算してもよく、例えば、Rチャネルの階調値を用いて色Cと色Cとの間の色距離を計算し、具体的な式は以下のとおりであり、
【数3】
ここで、
【数4】
は色Cと色Cとの間の色距離であり、C1,Rは色CのRチャネル階調値であり、C2,Rは色CのRチャネル階調値である。
【0078】
理解できるように、色距離が大きいほど二種類の色の色差が大きいことを示し、区別しやすく、色距離が小さいほど二種類の色の色差が小さいことを示し、区別しにくい。
【0079】
S20:第一表面画像及び第二表面画像に基づいて、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定する。
【0080】
第一テープを区別しやすい第一表面画像及び第二テープを区別しやすい第二表面画像を取得した後、それにより、第一表面画像及び第二表面画像に対して従来の画像識別アルゴリズム又は画素比較アルゴリズムを採用し、第一テープの形状及び位置、及び、第二テープの形状及び位置を取得することができ、それにより、第一テープ及び第二テープの形状、位置を比較することにより、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定する。
【0081】
この実施例において、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離を第一プリセット値以上に設定し、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離を第二プリセット値以上に設定することにより、第一テープと第二テープはそれぞれ対応する背景色との差異が明らかであり、それにより、第一表面画像に基づいて第一テープの形状及び電極シートに対する位置を検出して識別することができ、第二表面画像に基づいて第二テープの形状及び電極シートに対する位置を検出して識別することができ、それにより、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを正確に判断することができ、さらに電池の安全性を向上させる。
【0082】
本願のいくつかの実施例によれば、好ましくは、第一テープの色と第二テープの色との間の色距離は第三プリセット値以上である。
【0083】
貼り付けが合格する場合、第一テープの頭出しと第二テープの頭出しが重なり、第一テープと第二テープをよりよく区別するために、第一テープの色と第二テープの色との間の色距離を第三プリセット値以上に設定する。理解できるように、第三プリセット値は設定された階調値閾値であり、第一テープの色と第二テープの色との間の区別度を限定するために用いられ、具体的には当業者が実際の状況に応じて設定することができる。
【0084】
いくつかの実施例において、第一テープは茶色(茶色のRチャネルの階調値が80-90である)であってもよく、第二テープは青色(青色のRチャネルの階調値が40-50である)であってもよく、第三プリセット値は20又は30などであってもよい。茶色及び青色に基づく区別度が高く、それにより、第一テープと第二テープが重なっても、第一表面画像から第一テープの頭出し境界を明確に決定し、第二表面画像から第二テープの頭出し境界を明確に決定することができる。
【0085】
理解できるように、いくつかの実施例において、第一テープ及び第二テープが非常に薄く、一定の透光性を有するため、第一テープの頭出しと第二テープの頭出しが重なっても、重なり部分の色が深くなり、第一テープの頭出し境界と第二テープの頭出し境界を明確にしかつ区別しやすい。したがって、この実施例において、第一テープと第二テープの色が近いか又は同じであっても、第一表面画像から第一テープの頭出し境界を明確に決定し、第二表面画像から第二テープの頭出し境界を明確に決定することができる。
【0086】
上記実施例において、第一テープの色と第二テープの色との間の色距離が第三プリセット値以上であるように設定することにより、第一テープの色と第二テープの色との間の区別度を限定し、それにより、第一表面画像から第一テープの頭出し境界を明確に決定し、第二表面画像から第二テープの頭出し境界を明確に決定することができ、貼付検出の正確性を向上させることに役立つ。
【0087】
本願のいくつかの実施例によれば、好ましくは、第一プリセット値は第三プリセット値より大きく、第二プリセット値は第三プリセット値より大きい。
【0088】
理解できるように、第一プリセット値は第一テープの色と第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色との間の区別度を限定するために用いられ、第二プリセット値は第二テープの色と第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色との間の区別度を限定するために用いられ、第三プリセット値は第一テープの色と第二テープの色との間の区別度を限定するために用いられる。
【0089】
階調閾値が大きいほど、区別度が高くなることに基づいて、第一プリセット値を第三プリセット値より大きく設定することにより、第一テープの色と第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色との間の区別度は第一テープの色と第二テープの色との間の区別度より高く、それにより第一テープを第一表面画像の背景から識別し検出しやすく、同様に、第二プリセット値を第三プリセット値より大きく設定することにより、第二テープの色と第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色との間の区別度は第一テープの色と第二テープの色との間の区別度より高く、それにより第二テープを第二表面画像の背景から識別し検出しやすい。
【0090】
この実施例において、第一プリセット値、第二プリセット値及び第三プリセット値の三つの階調閾値の大小関係を設定することにより、第一テープを第一表面画像の背景から識別し検出しやすくかつ第二テープを第二表面画像の背景から識別し検出しやすく、テープ検出の正確性を向上させることに役立つ。
【0091】
本願のいくつかの実施例によれば、好ましくは、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色は白色であり、及び/又は、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色は白色である。
【0092】
例えば、再び図4に示すとおり、第一表面画像を撮影する時、カメラ1#の視角に基づいて、電極シートの第二表面の下方にローラを設置し、電極シートを伝送することができ、一方で、ローラを第一表面画像を撮影する背景とすることができる。タブから離れた側の電極シートエッジがローラに投影された領域は第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色であり、タブから離れた側の電極シートエッジがローラに投影された領域を白色に設定する。
【0093】
理解できるように、第一表面画像を撮影する時に、カメラ1#の視角に基づいて、電極シートの第二表面の下方に背景板を設置し、タブから離れた側の電極シートエッジが背景板に投影された領域は第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色であり、タブから離れた側の電極シートエッジが背景板に投影された領域を白色に設置する。
【0094】
白色の階調値は255付近であることに基づいて、電極シートの色(電極シートは一般的に黒色である)と区別が明らかであり、それにより電極シートエッジを明確にキャッチすることができ、また、白色はさらに第一テープの色と区別が明らかであり、それにより第一テープの頭出し境界を明確に識別して検出することができる。
【0095】
同様に、いくつかの実施例において、第二表面画像を撮影する時、カメラ2#の視角に基づいて、電極シートの第一表面の下方にローラを設置し、電極シートを伝送することができ、一方で、ローラを第二表面画像を撮影する背景とすることができる。タブから離れた側の電極シートエッジがローラに投影された領域は第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色であり、タブから離れた側の電極シートエッジがローラに投影された領域を白色に設定する。
【0096】
理解できるように、第二表面画像を撮影する時に、カメラ2#の視角に基づいて、電極シートの第一表面の下方に背景板を設置し、タブから離れた側の電極シートエッジが背景板に投影された領域は第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色であり、タブから離れた側の電極シートエッジが背景板に投影された領域を白色に設置する。
【0097】
白色の階調値は255付近であることに基づいて、電極シートの色(電極シートは一般的に黒色である)と区別が明らかであり、それにより電極シートエッジを明確にキャッチすることができ、また、白色はさらに第二テープの色と区別が明らかであり、それにより第二テープの頭出し境界を明確に識別して検出することができる。
【0098】
この実施例において、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色を白色に設定し、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色を白色に設定することにより、第一テープ及び第二テープを明確に強調することができ、背景との区別が明らかであり、それにより第一テープ及び第二テープを明確に識別して検出することができ、テープの貼り付け合格検出の正確性を向上させることに役立つ。
【0099】
本願のいくつかの実施例によれば、好ましくは、図6に示すとおり、上記ステップS20は具体的に以下を含む。
【0100】
S21:第一表面画像に基づいて、第一テープのタブから離れた第一端から電極シートのタブから離れたコーティング境界までの第一距離ベクトルを取得する。
【0101】
S22:第二表面画像に基づいて、第二テープのタブから離れた第一端から電極シートのタブから離れたコーティング境界までの第二距離ベクトルを取得する。
【0102】
S23:第一距離ベクトル及び第二距離ベクトルに基づいて、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定する。
【0103】
図7(a)に示すように、第一表面画像において、従来のエッジ検出アルゴリズムにより、第一テープのエッジを取得することができ、それにより第一テープのタブから離れた第一端、すなわち第一テープのタブから離れた端部境界を取得することができる。理解できるように、電極シートの第一表面及び第二表面にいずれも電極シートコーティングが塗布され、従来のエッジ検出アルゴリズムにより、電極シートコーティングのエッジを取得することができ、すなわち電極シート上のタブから離れたコーティング境界をキャッチする。第一テープのタブから離れた端部境界から電極シートのタブから離れたコーティング境界までの画素距離により、換算して第一テープのタブから離れた第一端から電極シートのタブから離れたコーティング境界までの第一距離ベクトルXを得ることができる。
【0104】
図7(b)に示すように、第二表面画像において、従来のエッジ検出アルゴリズムにより、第二テープのエッジを取得することができ、それにより第二テープのタブから離れた第一端、すなわち第二テープのタブから離れた端部境界を取得することができる。理解できるように、電極シートの第一表面及び第二表面にいずれも電極シートコーティングが塗布され、従来のエッジ検出アルゴリズムにより、電極シートコーティングのエッジを取得することができ、すなわち電極シート上のタブから離れたコーティング境界をキャッチする。第二テープのタブから離れた端部境界から電極シートのタブから離れたコーティング境界までの画素距離により、換算して第二テープのタブから離れた第一端から電極シートのタブから離れたコーティング境界までの第二距離ベクトルYを得ることができる。
【0105】
理解できるように、図7(a)及び図7(b)において、第一距離ベクトルX及び第二距離ベクトルYを明確に示すために、実際の比例を調整し、すなわち図7(a)及び図7(b)における比例は本願を限定するものではない。
【0106】
第一距離ベクトルX及び第二距離ベクトルYを取得した後、第一距離ベクトルXの大きさ及び方向と第二距離ベクトルYの大きさ及び方向に基づいて、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定することができる。例えば、第一距離ベクトルX及び第二距離ベクトルYがいずれもタブ方向に向けると、第一テープのタブから離れた第一端及び第二テープのタブから離れた第一端がいずれも電極シートのタブから離れたコーティング境界を超えることを示し、すなわち第一テープ及び第二テープにいずれも頭出しが存在し、かつ両者の頭出しがさらに静電作用で結合することができ、それにより後続のローラ巻き取り過程で脱落しにくい。
【0107】
この実施例において、第一表面画像及び第二表面画像に識別検出を行うことにより、第一距離ベクトル及び第二距離ベクトルを取得し、次に第一距離ベクトル及び第二距離ベクトルの大きさ及び方向に基づいて、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを正確に決定することができる。
【0108】
本願のいくつかの実施例によれば、好ましくは、上記ステップS23は具体的に以下を含む。
【0109】
タブに向かう方向を正方向とし、第一距離ベクトルが0より大きくかつ第二距離ベクトルが0より大きければ、第一テープと第二テープの貼り付けが合格であると確定する。
【0110】
再び図7(a)及び図7(b)を参照すると、タブに向かう方向を正方向とし、即ち矢印eの方向を正方向とし、第一距離ベクトルが0より大きい場合、第一距離ベクトルが正方向に向き、第一テープのタブから離れる第一端は電極シートのタブから離れるコーティング境界を超えることを示す。第二距離ベクトルが0より大きければ、第二距離ベクトルが正方向に向き、第二テープのタブから離れた第一端が電極シートのタブから離れたコーティング境界を超えることを示す。すなわち第一テープと第二テープにいずれも頭出しが存在し、かつ両者の頭出しが静電作用で一体に結合することができ、それにより後続のローラ巻き取り過程で脱落しにくい。
【0111】
この実施例において、第一距離ベクトル及び第二距離ベクトルの方向により、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを正確に決定することができる。
【0112】
本願のいくつかの実施例によれば、好ましくは、上記ステップS23は具体的に以下を含む。
【0113】
第一距離ベクトルと第二距離ベクトルとの間の差の絶対値が予め設定された範囲内にあれば、第一テープと第二テープの貼り付けが合格であると決定する。
【0114】
ここで、第一距離ベクトルXと第二距離ベクトルYとの間の差の絶対値は|X-Y|である。予め設定された範囲[0,N]は当業者がテープの頭出し状況に基づいて設定した経験値であり、例えばNは3mmであってもよい。
【0115】
0≦|X-Y|≦Nであれば、第一テープのタブから離れた第一端が電極シートのタブから離れたコーティング境界を超えることを示し、第二テープのタブから離れた第一端が電極シートのタブから離れたコーティング境界を超えることを示し、すなわち第一テープと第二テープにいずれも頭出しが存在し、貼り付けが合格する。理解できるように、|X-Y|>3であれば、「不合理な状況」が発生することを示し、例えば「不合理な状況」は、第一テープの頭出し量が3mmであれば、第二テープに頭出しがないか、又は第二テープの頭出し量が6mmより大きくするか、を含む可能性があり、設置と一致せず、テープの貼り付けが不合格であることもわかる。
【0116】
この実施例において、第一距離ベクトルと第二距離ベクトルとの間の差の絶対値を予め設定された範囲と比較することにより、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを正確に決定することができる。
【0117】
本願のいくつかの実施例によれば、好ましくは、図7に示すとおり、電極シートのタブに近接するコーティング境界とタブとの間に絶縁コーティングが設置される。理解できるように、絶縁コーティングは絶縁材料で作成される。絶縁コーティングは、隣接する電極シートコーティングと電極シート箔材との接触による内部短絡を防止することができる。
【0118】
絶縁コーティングの色と第一テープの色との間の色距離は第四プリセット値以上であり、絶縁コーティングの色と第二テープの色との色距離は第五プリセット値以上である。
【0119】
ここで、第四プリセット値は設定された階調閾値であり、第一テープの色と絶縁コーティングの色との間の区別度を限定するために用いられる。第五プリセット値は設定された階調閾値であり、第二テープの色と絶縁コーティングの色との間の区別度を限定するために用いられる。理解できるように、第四プリセット値と第五プリセット値は具体的に当業者により実際の状況に応じて設定することができ、いくつかの実施例において、第四プリセット値は同じであってもよく、異なってもよい。
【0120】
理解できるように、色距離が大きいほど二種類の色の色差が大きく、区別しやすいことを示し、色距離が小さいほど二種類の色の色差が小さく、区別しにくいことを示す。
【0121】
色空間において、絶縁コーティングの色と第一テープの色との間の色距離が第四プリセット値以上であることにより、第一テープの色と絶縁コーティングの色との間の差異が明らかであり、画像検出時に第一テープと絶縁コーティングを識別し区別しやすい。
【0122】
色空間において、絶縁コーティングの色と第二テープの色との距離が第五プリセット値以上であることにより、第二テープの色と絶縁コーティングの色との間の差異が明らかであり、画像検出時に第二テープと絶縁コーティングを識別し区別しやすい。
【0123】
いくつかの実施例において、絶縁コーティングの色は白色(階調値が255付近にある)であってもよく、第一テープは茶色(茶色のRチャネル階調値が80-90である)であってもよく、第二テープは青色(青色のRチャネル階調値が40-50である)であってもよく、第四プリセット値及び第五プリセット値は100又は150などであってもよい。茶色及び青色はそれぞれ白色との区別度が高いことに基づき、絶縁コーティング上の第一テープ及び第二テープを明確に検出することができる。
【0124】
絶縁コーティングと背景をよりよく区別するために、第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の色距離は第六プリセット値以上であり、第二表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の色距離は第六プリセット値以上である。
【0125】
再び図4を参照すると、電極シート伝送の過程において、カメラ1#は第一表面を撮影して第一表面画像を取得することができ、それにより第一表面画像は第一テープを含み、カメラ2#は第二表面を撮影して第二表面画像を取得することができ、それにより第二表面画像は第二テープを含む。
【0126】
「第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の色距離が第六プリセット値以上である」の具体的な実現方式は、第一表面画像を撮影する時、電極シートの下方に背景を配置することであってもよく、例えば背景は伝送テーブル、ローラ又は設置された背景板等であってもよい。タブに近接する側の背景色(すなわち絶縁コーティングの下方の背景色)と第一テープの色を色距離が第六プリセット値以上の二つの色に設定する。
【0127】
「第二表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の色距離が第六プリセット値以上である」という具体的な実現方式は、第二表面画像を撮影する時、電極シートの下方に背景を配置することであってもよく、例えば背景は伝送テーブル、ローラ又は設置された背景板等であってもよい。タブに近接する側の背景色(すなわち絶縁コーティングの下方の背景色)と第二テープの色を色距離が第六プリセット値以上の二つの色に設定する。
【0128】
それにより、第一表面画像を識別して検出する場合、絶縁コーティングの二つの境界をより正確にキャッチすることができ、第二表面画像を識別して検出する場合、絶縁コーティングの二つの境界をより正確にキャッチすることができる。
【0129】
図8に示すとおり、上記ステップS20は具体的にはさらに以下を含む。
【0130】
S24:第一表面画像に基づいて、第一テープのタブに近い第二端が絶縁コーティングのタブに近い境界と絶縁コーティングのタブから離れる境界との間にあるか否かを決定する。
【0131】
第一テープと絶縁コーティングを区別しやすい第一表面画像を取得した後、それにより、第一表面画像に対して従来の画像識別アルゴリズム又は画素比較アルゴリズムを採用し、絶縁コーティングのタブに近い境界と絶縁コーティングのタブから離れる境界を取得し、及び第一テープのタブに近い第二端を取得することができる。したがって、絶縁コーティングの二つの境界と第一テープの第二端との間の位置関係により第一テープのタブに近い第二端が絶縁コーティングのタブに近い境界と絶縁コーティングのタブから離れる境界との間にあるか否かを決定することができる。
【0132】
S25:第二表面画像に基づいて、第二テープのタブに近い第二端が絶縁コーティングのタブに近い境界と絶縁コーティングのタブから離れる境界との間にあるか否かを決定する。
【0133】
第二テープと絶縁コーティングを区別しやすい第二表面画像を取得した後、それにより、第二表面画像に対して従来の画像識別アルゴリズム又は画素比較アルゴリズムを採用し、絶縁コーティングのタブに近い境界と絶縁コーティングのタブから離れる境界を取得し、及び第二テープのタブに近い第二端を取得することができる。したがって、絶縁コーティングの二つの境界と第二テープの第二端との間の位置関係により第二テープのタブに近い第二端が絶縁コーティングのタブに近い境界と絶縁コーティングのタブから離れる境界との間にあるか否かを決定することができる。
【0134】
S26:第一テープのタブに近い第二端が絶縁コーティングのタブに近い境界と絶縁コーティングのタブから離れる境界との間にあり、第二テープのタブに近い第二端が絶縁コーティングのタブに近い境界と絶縁コーティングのタブから離れる境界との間にある場合、第一テープと第二テープの貼り付けが合格であると決定する。
【0135】
再び図7に示すとおり、第一テープの第二端と第二テープの第二端について、タブの方向に延伸し、絶縁コーティングのタブから離れた境界1#を超え、かつ絶縁コーティングのタブに近い境界2#を超えないことは、第一テープと第二テープの貼り付けが合格であることを示す。
【0136】
この実施例において、絶縁コーティングの色と第一テープの色との間の色距離が第四プリセット値以上であることにより、第一テープの色と絶縁コーティングの色との間の差異が明らかであり、画像検出時に第一テープと絶縁コーティングを識別し区別しやすく、絶縁コーティングの色と第二テープの色との距離が第五プリセット値以上であることにより、第二テープの色と絶縁コーティングの色との間の差異が明らかであり、画像検出時に第二テープと絶縁コーティングを識別し区別しやすい。一方では、第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の色距離を第六プリセット値以上に設定し、第二表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の色距離を第六プリセット値以上に設定することにより、第一表面と第二表面上の絶縁コーティングはそれぞれ第一表面画像と第二表面画像において色が明らかであり、それにより、第一表面画像を識別して検出する場合、絶縁コーティングの二つの境界をより正確にキャッチすることができ、第二表面画像を識別して検出する場合、絶縁コーティングの二つの境界をより正確にキャッチすることができる。上記二つの態様から、貼付テープ検出の正確性を効果的に向上させることができる。
【0137】
本願のいくつかの実施例によれば、好ましくは、第六プリセット値は第四プリセット値より大きく、及び/又は、第六プリセット値は第五プリセット値より大きい。
【0138】
理解できるように、第六プリセット値は第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の区別度、及び、第二表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の区別度を限定するために用いられる。第四プリセット値は第一テープの色と絶縁コーティングの色との間の区別度を限定するために用いられる。第五プリセット値は第二テープの色と絶縁コーティングの色との間の区別度を限定するために用いられる。
【0139】
階調閾値が大きいほど、区別度が高くなることに基づき、第六プリセット値を第四プリセット値よりも大きく設定することにより、第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の区別度は第一テープの色と絶縁コーティングの色との間の区別度よりも高く、それにより、第一表面画像に画像検出を行う場合、絶縁コーティングの二つの境界をより正確にキャッチしやすく、絶縁コーティングの二つの境界を基準として第一テープの第二端を決定し、テープ検出の正確性を向上させることに役立つ。第六プリセット値を第五プリセット値よりも大きく設定することにより、第二表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の区別度が第二テープの色と絶縁コーティングの色との間の区別度よりも高く、それにより、第二表面画像に画像検出を行う場合、絶縁コーティングの二つの境界をより正確にキャッチしやすく、絶縁コーティングの二つの境界を基準として第一テープの第二端を決定し、テープ検出の正確性を向上させることに役立つ。
【0140】
この実施例において、第四プリセット値、第五プリセット値及び第六プリセット値の三つの階調閾値の大小関係を設定することにより、絶縁コーティングは第一表面画像の背景から識別し検出しやすくかつ第二表面画像の背景から識別し検出しやすく、テープ検出の正確性を向上させることに役立つ。
【0141】
本願のいくつかの実施例によれば、好ましくは、第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色は黒色であり、及び/又は、第二表面画像におけるタブに近接する側の背景色は黒色である。
【0142】
例えば、再び図4に示すとおり、第一表面画像を撮影する時、電極シートの第二表面の下方にローラが設置され、電極シートを伝送することができ、一方で、ローラは第一表面画像を撮影する背景とすることができる。タブに近接する側の電極シートエッジがローラに投影された領域は第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色であり、タブに近接する側の電極シートエッジがローラに投影された領域を黒色に設定する。
【0143】
理解できるように、第一表面画像を撮影する時に、電極シートの第二表面の下方に背景板を設置し、タブに近接する側の電極シートエッジが背景板に投影された領域は第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色であり、タブに近接する側の電極シートエッジが背景板に投影された領域を黒色に設置する。
【0144】
黒色の階調値は0付近であることに基づき、電極シート上の絶縁コーティングの色(絶縁コーティングは一般的に白色である)と明らかに区別され、それにより絶縁コーティングの二つの境界を明確にキャッチすることができる。
【0145】
この実施例において、第一表面画像におけるタブに近接する側の背景の色を黒色に設定し、第二表面画像におけるタブに近接する側の背景の色を黒色に設定することにより、電極シート上の絶縁コーティングと背景の区別を明らかにし、それにより絶縁コーティングの二つの境界を明確にキャッチすることができ、テープ貼付合格検出の正確性を向上させることに役立つ。
【0146】
本願のいくつかの実施例によれば、電極シート表面貼付テープ検出方法を提供し、検出された電極シートは第一表面及び第二表面を有する。第一表面と第二表面にそれぞれ第一テープと第二テープが貼り付けられ、第一テープは茶色であり、第二テープは青色である。茶色と青色との間の色距離は40(第三プリセット値)より大きい。
【0147】
該電極シート表面貼付テープ検出方法は金型ストリップ分割工程と巻回工程との間に適用される。該方法は以下を含む。
【0148】
(1)図4に示すように、カメラ1#を用いて第一表面画像を取得し、カメラ2#を用いて第二表面画像を取得し、第一表面画像は第一テープの画像を含み、第二表面画像は第二テープの画像を含み、図4に第一テープ及び第二テープが示されていない。
【0149】
電極シートの第一表面及び第二表面にいずれも黒色の電気化学コーティング材料が塗布され、タブに近いコーティング境界とタブとの間に白色の絶縁コーティングが設置される。貼付に合格する場合、第一テープの第一端と第二テープの第一端は電極シート上のタブから離れた側のコーティング境界を超えるべきであり、第一テープの第二端と第二テープの第二端は絶縁コーティングのタブから離れた境界を超えかつ絶縁コーティングのタブに近い境界を超えない。
【0150】
ここで、カメラ1#は第一表面画像を撮影する時、背景が白黒ローラであり、白黒ローラの一端が黒色であり、他端が白色である。電極シートは白黒ローラで伝送され、カメラ1#は該白黒ローラ上の電極シートセグメントの画像を取得し、電極シートのタブから離れた側の縁部は白黒ローラ上の白色領域に落ち、電極シートのタブに近接する側の縁部は白黒ローラ上の黒色領域に落ちる。したがって、第一テープの第一端と第二テープの第一端は白黒ローラ上の白色領域にあり、白色と茶色との色距離は約170(第一プリセット値より大きい)であり、白色と青色の色距離は約200(第二プリセット値より大きい)であることに基づき、茶色の第一テープの第一端と青色の第二テープの第一端は白色背景で区別し識別しやすい。第一テープの第二端と第二テープの第二端は白色の絶縁コーティングに落ち、白色の絶縁コーティングは白黒ローラ上の黒色領域に落ち、白色と黒色との色距離は略255(第六プリセット値より大きい)であり、白色と茶色の色距離は略170(第四プリセット値より大きい)であり、白色と青色の色距離は略200(第五プリセット値より大きい)であることに基づき、白色の絶縁コーティングは黒色背景で区別し識別しやすく、第一テープの第二端と第二テープの第二端は白色背景で区別し識別しやすい。
【0151】
(2)第一表面画像に基づいて画素値の比較を行い、第一テープの貼り付け状況(形状及び位置)を取得し、同様に、第二表面画像に基づいて画素値の比較を行い、第二テープの貼り付け状況(形状及び位置)を取得し、さらに第一テープと第二テープの貼り付けが合格であるか否かを判断することができる。
【0152】
この実施例において、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離を第一プリセット値以上に設定し、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離を第二プリセット値以上に設定することにより、第一テープと第二テープはそれぞれ対応する背景色との差異が明らかであり、それにより、第一表面画像に基づいて第一テープの形状及び電極シートに対する位置を検出して識別することができ、第二表面画像に基づいて第二テープの形状及び電極シートに対する位置を検出して識別することができ、それにより、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを正確に判断することができ、さらに電池の安全性を向上させる。
【0153】
次に、絶縁コーティングの色と第一テープの色との間の色距離が第四プリセット値以上であることにより、第一テープの色と絶縁コーティングの色との間の差異が明らかであり、画像検出時に第一テープと絶縁コーティングを識別し区別しやすく、絶縁コーティングの色と第二テープの色との距離が第五プリセット値以上であることにより、第二テープの色と絶縁コーティングの色との間の差異が明らかであり、画像検出時に第二テープと絶縁コーティングを識別し区別しやすい。
【0154】
最後に、第一表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の色距離を第六プリセット値以上に設定し、第二表面画像におけるタブに近接する側の背景色と絶縁コーティングの色との間の色距離を第六プリセット値以上に設定することにより、第一表面と第二表面上の絶縁コーティングはそれぞれ第一表面画像と第二表面画像において色が明らかであり、それにより、第一表面画像を識別して検出する場合、絶縁コーティングの二つの境界をより正確にキャッチすることができ、第二表面画像を識別して検出する場合、絶縁コーティングの二つの境界をより正確にキャッチすることができる。上記三つの態様から、貼付テープ検出の正確性を効果的に向上させることができる。
【0155】
本願のいくつかの実施例によれば、図9に示すとおり、本願はさらに電極シート表面貼付テープ検出装置300を提供し、画像取得モジュール301及び貼り付け合格決定モジュール302を含む。
【0156】
画像取得モジュール301は第一表面画像及び第二表面画像を取得するために用いられ、ここで、第一表面画像は第一テープの画像を含み、第二表面画像は第二テープの画像を含み、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離は第一プリセット値以上であり、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離は第二プリセット値以上である。
【0157】
貼り付け合格決定モジュールは、第一表面画像及び第二表面画像に基づいて、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを決定するために用いられる。
【0158】
なお、図9に対応する実施例に言及されていない内容は上記電極シート貼付テープ検出方法の実施例の説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0159】
この実施例において、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離を第一プリセット値以上に設定し、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離を第二プリセット値以上に設定することにより、第一テープと第二テープはそれぞれ対応する背景色との差異が明らかであり、それにより、第一表面画像に基づいて第一テープの形状及び電極シートに対する位置を検出して識別することができ、第二表面画像に基づいて第二テープの形状及び電極シートに対する位置を検出して識別することができ、それにより、第一テープ及び第二テープの貼り付けが合格であるか否かを正確に判断することができ、さらに電池の安全性を向上させる。
【0160】
本願のいくつかの実施例によれば、図10に示すとおり、本願はさらに電極シート貼付テープ検出デバイス400を提供し、電極シートは第一表面及び第二表面を有し、電極シートの予め設定された位置での第一表面及び第二表面にそれぞれ第一テープ及び第二テープが貼り付けられる。
【0161】
電極シート貼付テープ検出デバイス400は第一画像収集装置401、第二画像収集装置402、プロセッサ403及びメモリ404を含む。ここで、第一画像収集装置401は第一表面画像を収集するために用いられ、第一表面画像は第一テープの画像を含み、第一表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第一テープの色との間の色距離は第一プリセット値以上である。第二画像収集装置402は第二表面画像を収集するために用いられ、第二表面画像は第二テープの画像を含み、第二表面画像におけるタブから離れた側の背景色と第二テープの色との間の色距離は第二プリセット値以上である。
【0162】
プロセッサ403はそれぞれ第一画像収集装置401と第二画像収集装置402と通信接続されることにより、第一表面画像と第二表面画像を取得する。メモリ404はプロセッサ403と通信接続され、メモリ404はプロセッサ403により実行可能な命令を記憶し、命令はプロセッサ403により実行され、それによりプロセッサ403は本願の実施例における電極シート表面貼付テープ検出方法を実行することができる。
【0163】
ここで、メモリ404はリードオンリーメモリ及びランダムアクセスメモリを含むことができ、かつプロセッサに命令及びデータを提供する。メモリ404の一部はさらに不揮発性ランダムアクセスメモリ(non-volatile random accedd memory、NVRAM)を含むことができる。メモリ404は操作命令、実行可能なモジュール又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張セットを記憶する。
【0164】
プロセッサ403は集積回路チップであってもよく、信号の処理能力を有する。実現過程において、本願の実施例における電極シート表面貼付テープ検出方法の各ステップはプロセッサ403におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令により完了することができる。上記プロセッサ403は汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(diginal signal processing、DSP)、マイクロプロセッサ又はマイクロコントローラであってもよく、さらに専用集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントを含むことができる。該プロセッサは本願の実施例における電極シート表面貼付テープ検出方法を実現するか又は実行することができる。
【0165】
なお、各操作の実現はさらに上記電極シート貼付テープ検出方法の実施例の対応する説明を対応して参照することができ、プロセッサ403はさらに他の機能ハードウェアと組み合わせて上記電極シート貼付テープ検出方法の実施例における他の操作を実行することができる。
【0166】
本願のいくつかの実施例によれば、本願はさらに電極シート貼付テープ機を提供し、前述の電極シート貼付テープ検出デバイスを含む。
【0167】
上記実施例において、電極シート貼付テープ検出デバイスは電極シートの表面に設置されたテープの貼り付けが合格であるか否かを正確に検出することができる。
【0168】
理解できるように、電極シート貼付テープ検出を行う場合、電極シート貼付テープ検出デバイスは電極シート貼付テープ機の周辺又は電極シート貼付テープ機自体に設置され、電極シート貼付テープ機と組み合わせて使用され、それにより、電極シート貼付テープ検出デバイスを電極シート貼付テープ機に応用することができ、電極シート貼付テープ機に貼付テープ検出機能を提供する。それにより、電極シート貼付テープ機は電極シート貼付テープ検出デバイスの機能を含む。
【0169】
最後に説明すべきことは、以上の各実施例が本願の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、それを限定するものではなく、前述の各実施例を参照して本願を詳細に説明したが、当業者であれば理解すべきことは、それが依然として前述の各実施例に記載の技術的解決手段を修正するか、又はそのうちの一部又は全部の技術的特徴を同等置換することができ、これらの修正又は置換は、対応する技術的解決手段の本質を本願の各実施例の技術的解決手段の範囲から逸脱させるものではなく、それはいずれも本願の請求項及び明細書の範囲に含まれるべきである。特に、構造衝突が存在しない限り、各実施例に言及された各技術的特徴はいずれも任意の方式で組み合わせることができる。本願は本明細書に開示された特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に落ちる全ての技術的解決手段を含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】