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特表2024-528695無線フレーム送信方法及び装置、及び無線フレーム受信方法及び装置

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-07-30

(54)【発明の名称】無線フレーム送信方法及び装置、及び無線フレーム受信方法及び装置

(51)【国際特許分類】

H04W 76/15 20180101AFI20240723BHJP

H04W 72/0457 20230101ALI20240723BHJP

H04W 84/12 20090101ALI20240723BHJP

H04W 76/11 20180101ALI20240723BHJP

H04W 28/06 20090101ALI20240723BHJP

【ＦＩ】

H04W76/15

H04W72/0457 110

H04W84/12

H04W76/11

H04W28/06 110

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2024503800

(86)(22)【出願日】2022-06-29

(85)【翻訳文提出日】2024-02-26

(86)【国際出願番号】 CN2022102304

(87)【国際公開番号】W WO2023000941

(87)【国際公開日】2023-01-26

(31)【優先権主張番号】202110826539.2

(32)【優先日】2021-07-21

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】504161984

【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド

(74)【代理人】

【識別番号】110000877

【氏名又は名称】弁理士法人ＲＹＵＫＡ国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】グオ、ユチェン

(72)【発明者】

【氏名】リ、イチン

(72)【発明者】

【氏名】フアン、グオガン

(72)【発明者】

【氏名】リ、ユンボ

(72)【発明者】

【氏名】ガン、ミン

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067AA13

5K067DD17

5K067EE02

5K067EE10

5K067JJ14

(57)【要約】

本願の実施形態は、無線フレームの複数のＭＬＥが同じリンクのステーション情報を搬送する方式でマルチリンクステーションデバイスのステーション情報を搬送するべく、無線フレーム送信方法及び装置、及び無線フレーム受信方法及び装置を提供する。これは、無線フレーム伝送失敗を回避し、通信効率を向上させる。本方法において、マルチリンクデバイスは無線フレームを生成し、ここで、前記無線フレームは、第１マルチリンク要素ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを備え、前記第１ＭＬＥは第１情報要素を有し、前記第２ＭＬＥは第２情報要素を有し、前記第１情報要素及び前記第２情報要素は同じリンクのステーション情報に対応する。次に、マルチリンクデバイスは無線フレームを送信する。本願は、ＩＥＥＥ８０２.１１ａｘの次世代Ｗｉ－Ｆｉプロトコル、例えば、８０２．１１ｂｅ又はＥＨＴなどの８０２．１１シリーズプロトコルをサポートする無線ローカルエリアネットワークシステムに適用される。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

無線フレーム送信方法であって、
無線フレームを生成する段階、ここで、前記無線フレームは、第１マルチリンク要素ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを備え、前記第１ＭＬＥは第１情報要素を有し、前記第２ＭＬＥは第２情報要素を有し、前記第１情報要素及び前記第２情報要素は同じリンクのステーション情報に対応する；及び
前記無線フレームを送信する段階
を備える、方法。

【請求項2】

無線フレーム受信方法であって、
無線フレームを受信する段階、ここで、前記無線フレームは、第１マルチリンク要素ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを備え、前記第１ＭＬＥは第１情報要素を有し、前記第２ＭＬＥは第２情報要素を有し、前記第１情報要素及び前記第２情報要素は同じリンクのステーション情報に対応する；及び
前記無線フレームに基づいて前記ステーション情報を決定する段階
を備える、方法。

【請求項3】

前記第１情報要素及び前記第２情報要素はそれぞれ、リンク識別子フィールドを含み、前記第１情報要素の前記リンク識別子フィールドの値は、前記第２情報要素の前記リンク識別子フィールドの値と同じである、請求項１又は２に記載の方法。

【請求項4】

前記第１情報要素は第１指示情報を含み、前記第１指示情報は、前記ステーション情報がフラグメント化されたかどうかを示す、請求項１から３のいずれか一項に記載の方法。

【請求項5】

前記第１指示情報は、前記第１情報要素のステーション制御フィールドにおいて搬送される、請求項４に記載の方法。

【請求項6】

前記第１情報要素は第２指示情報を含み、前記第２指示情報は、前記ステーション情報を搬送する情報要素の数を示す、請求項１から５のいずれか一項に記載の方法。

【請求項7】

前記第２指示情報は、前記第１情報要素の前記ステーション制御フィールドにおいて搬送される、請求項６に記載の方法。

【請求項8】

前記第２情報要素は第３指示情報を含み、前記第３指示情報は、前記第２情報要素が前記ステーション情報を搬送する複数の情報要素における最後の情報要素であることを示す、請求項１から７のいずれか一項に記載の方法。

【請求項9】

前記第２情報要素はステーション情報フィールドを含まない；又は、
前記第２情報要素は、前記ステーション情報フィールドを含み、前記ステーション情報フィールドの値は、予約値である
請求項１から８のいずれか一項に記載の方法。

【請求項10】

前記第１情報要素の要素タイプは、前記第２情報要素の要素タイプと同じである、請求項１から９のいずれか一項に記載の方法。

【請求項11】

前記第１情報要素の前記要素タイプは、前記第２情報要素の前記要素タイプとは異なる、請求項１から１０のいずれか一項に記載の方法。

【請求項12】

前記第１情報要素及び前記第２情報要素はそれぞれ、タイプフィールドを含み、前記第１情報要素の前記タイプフィールドの値は、前記第２情報要素の前記タイプフィールドの値とは異なる、請求項１１に記載の方法。

【請求項13】

前記タイプフィールドは、サブ要素識別子フィールドである、請求項１２に記載の方法。

【請求項14】

前記無線フレームにおいて、前記第１ＭＬＥ及び前記第２ＭＬＥは隣接したＭＬＥである、請求項１から１３のいずれか一項に記載の方法。

【請求項15】

前記第２ＭＬＥは共通情報フィールドを有しない；
前記第２ＭＬＥは前記共通情報フィールドを有し、前記第２ＭＬＥの前記共通情報フィールドの値は、予約値である；
前記第２ＭＬＥはマルチリンク制御フィールドを有しない；又は
前記第２ＭＬＥは前記マルチリンク制御フィールドを有し、前記第２ＭＬＥの前記マルチリンク制御フィールドのステータスビットマップフィールドの値は全て０である
請求項１から１４のいずれか一項に記載の方法。

【請求項16】

無線フレーム送信装置であって、前記装置は送受信機ユニット及び処理ユニットを備え、前記装置は、請求項１及び請求項３から１５のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、装置。

【請求項17】

無線フレーム受信装置であって、前記装置は送受信機ユニット及び処理ユニットを備え、前記装置は、請求項２から１５のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、装置。

【請求項18】

メモリに連結された少なくとも１つのプロセッサを備え、ここで
前記メモリは、プログラム又は命令を記憶するように構成されており；
前記少なくとも１つのプロセッサは、前記プログラム又は前記命令を実行して、前記装置が請求項１から１５のいずれか一項に記載の方法を実装することを可能にするように構成されている、通信装置。

【請求項19】

プログラム命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記プログラム命令がコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項１から１５のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータプログラム製品。

【請求項20】

コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はプログラム命令を記憶しており、前記プログラム命令が実行されたとき、請求項１から１５のいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータ可読記憶媒体。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本願は、２０２１年７月２１日に中国国家知識産権局に出願された、「無線フレーム送信方法及び装置、及び無線フレーム受信方法及び装置」と題する中国特許出願第２０２１１０８２６５３９．２の優先権を主張しており、当該出願はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。

【0002】

本願は、無線ローカルエリアネットワーク（Ｗｉｒｅｌｅｓｓｌｏｃａｌａｒｅａｎｅｔｗｏｒｋ、ＷＬＡＮ）技術の分野、とりわけ、無線フレーム送信方法及び装置、及び無線フレーム受信方法及び装置の分野に関連する。

【背景技術】

【0003】

無線技術の発展とともに、より多くの無線デバイスがマルチリンク通信をサポートする。例えば、デバイスは、２．４ギガヘルツ（ＧＨｚ）、５ＧＨｚ及び６ＧＨｚ周波数帯域上の同時通信をサポートするか、又は、同じ周波数帯域の異なるチャネル上の同時通信をサポートする。これは、デバイス間の通信レートを向上させる。そのようなデバイスは一般的に、マルチリンクデバイス（ｍｕｌｔｉ－ｌｉｎｋｄｅｖｉｃｅ、ＭＬＤ）と称される。マルチリンクデバイスは、マルチリンクアクセスポイントデバイス又はマルチリンクステーションデバイスであり得る。

【0004】

現在、マルチリンクデバイス間の通信プロセスにおいて、１つのマルチリンクデバイスは、マルチリンク要素（ｍｕｌｔｉ-ｌｉｎｋｅｌｅｍｅｎｔ、ＭＬＥ）を含む無線フレームを別のマルチリンクデバイスに送信し得る。ＭＬＥは、マルチリンクデバイスのステーション情報を搬送するために使用され得る。ＭＬＥにおいて搬送される情報の最大長は固定されており、最大長は、ＭＬＥにおける長さ（Ｌｅｎｇｔｈ）フィールドによって構成されている。

【0005】

しかしながら、マルチリンクデバイスのステーション情報の長さが大きいとき、マルチリンクデバイスのＭＬＥにおいて搬送されるステーション情報の長さは、ＭＬＥのために構成されている最大長より大きくてよい。結果的に、ＭＬＥはマルチリンクデバイスのステーション情報を搬送することができないので、無線フレーム伝送は失敗し、通信効率が影響される。

【発明の概要】

【0006】

本願の実施形態は、無線フレームの複数のＭＬＥが同じリンクのステーション情報を搬送する方式でマルチリンクステーションデバイスのステーション情報を搬送するべく、無線フレーム送信方法及び装置、及び無線フレーム受信方法及び装置を提供する。これは、無線フレーム伝送失敗を回避し、通信効率を向上させる。

【0007】

第１態様によると、本願の実施形態は、ＷＬＡＮ通信に適用される無線フレーム送信方法を提供する。本方法は、マルチリンクデバイス又はマルチリンクデバイス内のいくつかのコンポーネント（例えば、プロセッサ、チップ又はチップシステム）によって実行される。本方法において、マルチリンクデバイスは、無線フレームを生成する。前記無線フレームは、第１マルチリンク要素ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを備え、前記第１ＭＬＥは第１情報要素を有し、前記第２ＭＬＥは第２情報要素を有し、前記第１情報要素及び前記第２情報要素は同じリンクのステーション情報に対応する。次に、マルチリンクデバイスは前記無線フレームを送信する。

【0008】

技術的解決手段によると、マルチリンクデバイスによって送信された無線フレームは、第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを含み、第１ＭＬＥに含まれた第１情報要素及び第２ＭＬＥに含まれた第２情報要素は、同じリンクのステーション情報に対応する。マルチリンクデバイスの単一のＭＬＥにおいて搬送されるステーション情報の長さがＭＬＥによって構成された最大長より大きいときにはマルチリンクデバイスのステーション情報が搬送できないことが理由で無線フレームの伝送に失敗する実装と比較すると、マルチリンクステーションデバイスのステーション情報は、無線フレームの複数のＭＬＥが同じリンクのステーション情報を搬送する方式で搬送される。これは、無線フレーム伝送失敗を回避し、通信効率を向上させる。

【0009】

第１情報要素及び第２情報要素が同じリンクのステーション情報に対応するということは、第１情報要素及び第２情報要素が同じリンクのステーション情報の異なる部分に対応するということとも表現され得ることに留意されたい。加えて、同じリンクのステーション情報は、少なくとも２つの部分にフラグメント化される。リンクのステーション情報の１つの部分は第１情報要素に対応し（これは、リンクのステーション情報の１つの部分は第１情報要素において搬送されるとも言及される）、リンクのステーション情報の他の部分は第２情報要素に対応する（これは、リンクのステーション情報の他の部分は第２情報要素において搬送されるとも言及される）。

【0010】

第２態様によると、本願の実施形態は、ＷＬＡＮ通信に適用される無線フレーム受信方法を提供する。本方法は、マルチリンクデバイス又はマルチリンクデバイス内のいくつかのコンポーネント（例えば、プロセッサ、チップ又はチップシステム）によって実行される。本方法において、マルチリンクデバイスは、無線フレームを受信する。前記無線フレームは、第１マルチリンク要素ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを備え、前記第１ＭＬＥは第１情報要素を有し、前記第２ＭＬＥは第２情報要素を有し、前記第１情報要素及び前記第２情報要素は同じリンクのステーション情報に対応する。次に、マルチリンクデバイスは、前記無線フレームに基づいて前記ステーション情報を決定する。

【0011】

技術的解決手段によると、マルチリンクデバイスによって受信された無線フレームは、第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを含み、第１ＭＬＥに含まれた第１情報要素及び第２ＭＬＥに含まれた第２情報要素は、同じリンクのステーション情報に対応する。マルチリンクデバイスの単一のＭＬＥにおいて搬送されるステーション情報の長さがＭＬＥによって構成された最大長より大きいときにはマルチリンクデバイスのステーション情報が搬送できないことが理由で無線フレームの伝送に失敗する実装と比較すると、マルチリンクステーションデバイスのステーション情報は、無線フレームの複数のＭＬＥが同じリンクのステーション情報を搬送する方式で搬送される。これは、無線フレーム伝送失敗を回避し、通信効率を向上させる。

【0012】

第３態様によると、本願の実施形態は、ＷＬＡＮ通信において使用される無線フレーム送信装置を提供する。本装置は具体的に、マルチリンクデバイス又はマルチリンクデバイス内のいくつかのコンポーネント（例えば、プロセッサ、チップ又はチップシステム）であり得る。前記装置は、送受信機ユニット及び処理ユニットを備える。処理ユニットは、無線フレームを生成するように構成されている。前記無線フレームは、第１マルチリンク要素ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを備え、前記第１ＭＬＥは第１情報要素を有し、前記第２ＭＬＥは第２情報要素を有し、前記第１情報要素及び前記第２情報要素は同じリンクのステーション情報に対応する。送受信機ユニットは、無線フレームを送信するように構成されている。

【0013】

技術的解決手段によると、送受信機ユニットによって送信された無線フレームは、第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを含み、第１ＭＬＥに含まれた第１情報要素及び第２ＭＬＥに含まれた第２情報要素は、同じリンクのステーション情報に対応する。マルチリンクデバイスの単一のＭＬＥにおいて搬送されるステーション情報の長さがＭＬＥによって構成された最大長より大きいときにはマルチリンクデバイスのステーション情報が搬送できないことが理由で無線フレームの伝送に失敗する実装と比較すると、マルチリンクステーションデバイスのステーション情報は、無線フレームの複数のＭＬＥが同じリンクのステーション情報を搬送する方式で搬送される。これは、無線フレーム伝送失敗を回避し、通信効率を向上させる。

【0014】

第４態様によると、本願の実施形態は、ＷＬＡＮ通信において使用される無線フレーム受信装置を提供する。本装置は具体的に、マルチリンクデバイス又はマルチリンクデバイス内のいくつかのコンポーネント（例えば、プロセッサ、チップ又はチップシステム）であり得る。前記装置は、送受信機ユニット及び処理ユニットを備える。送受信機ユニットは、無線フレームを受信するように構成されている。前記無線フレームは、第１マルチリンク要素ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを備え、前記第１ＭＬＥは第１情報要素を有し、前記第２ＭＬＥは第２情報要素を有し、前記第１情報要素及び前記第２情報要素は同じリンクのステーション情報に対応する。処理ユニットは、無線フレームに基づいてステーション情報を決定するように構成されている。

【0015】

技術的解決手段によると、送受信機ユニットによって受信された無線フレームは、第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを含み、第１ＭＬＥに含まれた第１情報要素及び第２ＭＬＥに含まれた第２情報要素は、同じリンクのステーション情報に対応する。マルチリンクデバイスの単一のＭＬＥにおいて搬送されるステーション情報の長さがＭＬＥによって構成された最大長より大きいときにはマルチリンクデバイスのステーション情報が搬送できないことが理由で無線フレームの伝送に失敗する実装と比較すると、マルチリンクステーションデバイスのステーション情報は、無線フレームの複数のＭＬＥが同じリンクのステーション情報を搬送する方式で搬送される。これは、無線フレーム伝送失敗を回避し、通信効率を向上させる。

【0016】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、前記第１情報要素及び前記第２情報要素はそれぞれ、リンク識別子（ＬｉｎｋＩＤ）フィールドを含み、前記第１情報要素の前記リンク識別子フィールドの値は、前記第２情報要素の前記リンク識別子フィールドの値と同じである。

【0017】

技術的解決手段によると、情報要素は、情報要素に含まれたリンク識別子フィールドを使用することによって、情報要素において搬送されるステーション情報が位置したリンクを識別し得る。第１情報要素のリンク識別子フィールドの値が、第２情報要素のリンク識別子フィールドの値と同じであることは、第１情報要素において搬送されるステーション情報が位置したリンクが、第２情報要素において搬送されるステーション情報が位置したリンクと同じであることを示し得る。従って、リンク識別子フィールドの値が同じであることは、第１情報要素及び第２情報要素が同じリンクのステーション情報に対応することを示す。

【0018】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、前記第１情報要素は第１指示情報を含み、前記第１指示情報は、前記ステーション情報がフラグメント化されたかどうかを示す。

【0019】

技術的解決手段によると、第１情報要素は、第１情報要素において搬送されるリンクのステーション情報が少なくとも２つのフラグメントにフラグメント化されたことを示すべく、ステーション情報がフラグメント化されたかどうかを示す第１指示情報を含み得、別の情報要素において搬送される少なくとも２つのフラグメントのうちの少なくとも１つ（例えば、第２情報要素）である。従って、第１指示情報は、第１情報要素及び第２情報要素は同じリンクのステーション情報に対応することを示す。

【0020】

任意選択的に、第２情報要素は、第１指示情報を含む。

【0021】

任意選択的に、第１指示情報は、ステーション情報がフラグメント化されたかどうかを示す。

【0022】

任意選択的に、第１指示情報は、ステーション情報の異なるフラグメントが異なる情報要素において搬送されるかどうかを示す。

【0023】

任意選択的に、第１指示情報は、ステーション情報がフラグメント化されたこと、及び第１情報要素のステーション情報が第１フラグメントであることを示す。

【0024】

任意選択的に、第１指示情報は、ステーション情報がフラグメント化されたこと、及び第１情報要素のステーション情報が最後のフラグメントであることを示す。

【0025】

任意選択的に、第１指示情報は、ステーション情報がフラグメント化されたこと、及び第１情報要素のステーション情報が中間フラグメント（第１フラグメントでも最後のフラグメントでもない）であることを示す。

【0026】

任意選択的に、第１指示情報は、ステーション情報がフラグメント化されていないことを示す。

【0027】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、第１指示情報は、第１情報要素のステーション制御（ＳＴＡｃｏｎｔｒｏｌ）情報フィールドにおいて搬送される。

【0028】

技術的解決手段によると、ステーション情報がフラグメント化されたかどうかを示す前記第１指示情報は、前記第１情報要素のステーション制御フィールドにおいて搬送されて、第１指示情報を実装する具体的な実装を提供し得る。

【0029】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、前記第１情報要素は第２指示情報を含み、前記第２指示情報は、前記ステーション情報を搬送する情報要素の数を示す。

【0030】

技術的解決手段によると、第１情報要素は、第１情報要素において搬送されるリンクのステーション情報は、複数の情報要素（少なくとも第２情報要素を含む）において搬送されることを示すこと、及び複数の情報要素の数を示すことを行うべく、ステーション情報を搬送する情報要素の数を示す第２指示情報を含み得る。従って、第２指示情報は、第１情報要素及び第２情報要素が同じリンクのステーション情報に対応することを示す。

【0031】

任意選択的に、第２情報要素は、第２指示情報を含む。

【0032】

任意選択的に、第２指示情報は、ステーション情報のフラグメントの数を示す。

【0033】

任意選択的に、第２指示情報は、ステーション情報を搬送する情報要素の数を示しており、ステーション情報を搬送する情報要素は、第１情報要素を含む。

【0034】

任意選択的に、第２指示情報は、ステーション情報を搬送する情報要素の数を示しており、ステーション情報を搬送する情報要素は、第１情報要素を含まない。

【0035】

任意選択的に、第２指示情報は、ステーション情報を搬送する情報要素のシーケンス番号を示しており、シーケンス番号は、順方向シーケンス番号である。

【0036】

任意選択的に、第２指示情報は、ステーション情報を搬送する情報要素のシーケンス番号を示しており、シーケンス番号は、逆方向シーケンス番号である。

【0037】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、第２指示情報は、第１情報要素のステーション制御フィールドにおいて搬送される。

【0038】

技術的解決手段によると、ステーション情報を搬送する情報要素の数を示す第２指示情報は、第１情報要素のステーション制御フィールドにおいて搬送されて、第２指示情報を実装する具体的な実装を提供し得る。

【0039】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、前記第２情報要素は第３指示情報を含み、前記第３指示情報は、前記第２情報要素が前記ステーション情報を搬送する複数の情報要素における最後の情報要素であることを示す。

【0040】

技術的解決手段によると、第２情報要素は、第２情報要素において搬送されるリンクのステーション情報は、複数の情報要素（少なくとも第２情報要素を含む）において搬送されること及び第２情報要素が複数の情報要素における最後の情報要素であることを示すべく、第２情報要素がステーション情報を搬送する複数の情報要素における最後の情報要素であることを示す第３指示情報を含み得る。従って、第３指示情報は、同じリンクのステーション情報に対応する第１情報要素及び第２情報要素を示す。

【0041】

任意選択的に、第３指示情報は、第２情報要素の後に、ステーション情報を搬送する他の情報要素が存在しないことを示す。

【0042】

任意選択的に、ステーション情報は複数のフラグメントにフラグメント化され、第３指示情報は、ステーション情報の、第２情報要素において搬送されるフラグメントが最後のフラグメントであることを示す。

【0043】

任意選択的に、第３指示情報は、非継承フィールド（ｎｏｎ－ｉｎｈｅｒｉｔａｎｃｅｅｌｅｍｅｎｔ）を含む。

【0044】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、第１情報要素及び第２情報要素はそれぞれ、完全なプロファイル（ＣｏｍｐｌｅｔｅＰｒｏｆｉｌｅ）フィールドを含み、第１情報要素の完全なプロファイルフィールドの値は、第２情報要素の完全なプロファイルフィールドの値と同じである。

【0045】

技術的解決手段によると、情報要素は、情報要素に含まれた完全なプロファイルフィールドを使用することによって、情報要素において搬送されるステーション情報の関連プロファイルを示し得る。第１情報要素の完全なプロファイルフィールドの値が、第２情報要素の完全なプロファイルフィールドの値と同じであることは、第１情報要素において搬送されるステーション情報のプロファイルが、第２情報要素において搬送されるステーション情報のプロファイルと同じであることを示し得る。従って、完全なプロファイルフィールドの値が同じであることは、無線フレームにおける第１情報要素及び第２情報要素の両方が完全なステーション情報を搬送することを示す。

【0046】

任意選択的に、第２情報要素は、完全なプロファイルフィールドを含まない。

【0047】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、第１情報要素はステーション情報（ＳＴＡＩｎｆｏ）フィールドを含み、ステーション情報フィールドは、第１情報要素の関連ステーション情報及び第２情報要素の関連ステーション情報を示す。

【0048】

技術的解決手段によると、情報要素は、情報要素に含まれたステーション情報フィールドを使用することによって、情報要素において搬送される関連ステーション情報を示し得る。第１情報要素のステーション情報フィールドは、第１情報要素において搬送される関連ステーション情報を示すのみならず、第２情報要素において搬送される関連ステーション情報も示す。従って、第１情報要素のステーション情報フィールドは、第１情報要素及び第２情報要素が同じリンクのステーション情報に対応することを示す。

【0049】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、前記第２情報要素はステーション情報フィールドを含まない；又は、前記第２情報要素は、前記ステーション情報フィールドを含み、前記ステーション情報フィールドの値は、予約（ｒｅｓｅｒｖｅｄ）値である。

【0050】

技術的解決手段によると、第２情報要素の関連ステーション情報は第１情報要素のステーション情報フィールドによって示されるので、第２情報要素は、ステーション情報フィールドを搬送しなくてもよい；又は、第２情報要素のステーション情報フィールドは、予約値に設定されることで、予約値を使用することによってステーション情報フィールドにおける情報とは異なる他の情報／データを搬送してもよい。従って、第１情報要素のステーション情報フィールドは、複数の情報要素の関連ステーション情報を示すために再使用されることで、オーバヘッドを低減するとともに通信効率をさらに向上させる。

【0051】

任意選択的に、第２情報要素は、ステーション情報フィールドを含む。

【0052】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、ステーション情報フィールドは：媒体アクセス制御アドレス存在（ｍｅｄｉｕｍａｃｃｅｓｓｃｏｎｔｒｏｌａｄｄｒｅｓｓｐｒｅｓｅｎｔ、ＭＡＣＡｄｄｒｅｓｓＰｒｅｓｅｎｔ）フィールド、ビーコン間隔提示（ＢｅａｃｏｎＩｎｔｅｒｖａｌＰｒｅｓｅｎｔ）フィールド、配信トラフィック表示メッセージ情報存在（ｄｅｌｉｖｅｒｙｔｒａｆｆｉｃｉｎｄｉｃａｔｉｏｎｍｅｓｓａｇｅｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎｐｒｅｓｅｎｔ、ＤＴＩＭＩｎｆｏＰｒｅｓｅｎｔ）フィールド、及び非同時送受信リンク対存在（ｎｏｎ－ｓｉｍｕｌｔａｎｅｏｕｓｔｒａｎｓｍｉｔａｎｄｒｅｃｅｉｖｅｌｉｎｋｐａｉｒｐｒｅｓｅｎｔ、ＮＳＴＲＬｉｎｋＰａｉｒＰｒｅｓｅｎｔ）フィールドのうちの少なくとも１つを含む。

【0053】

技術的解決手段によると、ステーション情報フィールドは具体的に、関連ステーション情報を示すべく、前述のフィールドのうちの少なくとも１つを含み得る。

【0054】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、前記第１情報要素の要素タイプは、前記第２情報要素の要素タイプと同じである。

【0055】

技術的解決手段によると、第１情報要素の要素タイプは、第２情報要素の要素タイプと同じである、すなわち、同じ要素タイプの複数の情報要素において同じリンクのステーション情報が搬送される。

【0056】

任意選択的に、前記第１情報要素及び前記第２情報要素はそれぞれ、タイプフィールドを含み、前記第１情報要素の前記タイプフィールドの値は、前記第２情報要素の前記タイプフィールドの値と同じである。

【0057】

任意選択的に、前記タイプフィールドは、サブ要素識別子（ｓｕｂｅｌｅｍｅｎｔＩＤ）フィールドである。

【0058】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、前記第１情報要素の前記要素タイプは、前記第２情報要素の要素タイプとは異なる。

【0059】

技術的解決手段によると、前記第１情報要素の前記要素タイプは、前記第２情報要素の前記要素タイプとは異なる、すなわち、異なる要素タイプの複数の情報要素において同じリンクのステーション情報が搬送される。

【0060】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、前記第１情報要素及び前記第２情報要素はそれぞれ、タイプフィールドを含み、前記第１情報要素の前記タイプフィールドの値は、前記第２情報要素の前記タイプフィールドの値とは異なる。

【0061】

技術的解決手段によると、情報要素のタイプフィールドは、情報要素のタイプを示しており、タイプフィールドの異なる値は、前記第１情報要素の前記要素タイプが前記第２情報要素の前記要素タイプとは異なることを示し得る。

【0062】

任意選択的に、前記タイプフィールドは、サブ要素識別子（ｓｕｂｅｌｅｍｅｎｔＩＤ）フィールドである。

【0063】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、前記無線フレームにおいて、前記第１ＭＬＥ及び前記第２ＭＬＥは隣接したＭＬＥである。

【0064】

技術的解決手段によると、第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥは、無線フレームにおいて隣接した位置にあるＭＬＥであり得る。同じリンクのステーション情報が隣接していないＭＬＥにおいて搬送される方式と比較すると、同じリンクのステーション情報が無線フレームにおいて複数の隣接したＭＬＥにおいて搬送される方式は、無線フレームの受信側が同じリンクのステーション情報を取得することを助け得る。

【0065】

任意選択的に、無線フレームにおいて、第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥの間には他のＭＬＥが存在しない。

【0066】

任意選択的に、無線フレームにおいて、第１ＭＬＥは第２ＭＬＥの前に位置しており、又は、無線フレームにおいて、第２ＭＬＥは第１ＭＬＥの後に位置している。

【0067】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、第１ＭＬＥは共通情報フィールドを含み、共通情報フィールドは、第１ＭＬＥのマルチリンク共通情報及び第２ＭＬＥのマルチリンク共通情報を示す。

【0068】

技術的解決手段によると、情報要素は、情報要素に含まれた共通情報フィールドを使用することによって、情報要素において搬送されるマルチリンク共通情報を示し得る。第１情報要素の共通情報フィールドは、第１情報要素において搬送されるマルチリンク共通情報を示すのみならず、第２情報要素において搬送されるマルチリンク共通情報も示す。従って、第１情報要素の共通情報フィールドは、第１情報要素及び第２情報要素に対応するマルチリンク共通情報を示す。

【0069】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、前記第２ＭＬＥは共通情報フィールドを有しない；又は、前記第２ＭＬＥは前記共通情報フィールドを有し、前記第２ＭＬＥの前記共通情報フィールドの値は、予約値である。

【0070】

技術的解決手段によると、第２情報要素のマルチリンク共通情報は第１情報要素の共通情報フィールドによって示されるので、第２情報要素は、共通情報フィールドを搬送しなくてもよい；又は、第２情報要素の共通情報フィールドは、予約値に設定されることで、予約値を使用することによって共通情報フィールドにおける情報とは異なる他の情報／データを搬送してもよい。従って、第１情報要素の共通情報フィールドは、複数の情報要素のマルチリンク共通情報を示すために再使用されることで、オーバヘッドを低減するとともに通信効率をさらに向上させる。

【0071】

任意選択的に、第２情報要素は、共通情報フィールドを含む。

【0072】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、第１ＭＬＥはマルチリンク制御フィールドを含み、マルチリンク制御フィールドは、第１ＭＬＥのマルチリンク制御情報及び第２ＭＬＥのマルチリンク制御情報を示す。

【0073】

技術的解決手段によると、情報要素は、情報要素に含まれたマルチリンク制御フィールドを使用することによって、情報要素において搬送されるマルチリンク制御情報を示し得る。第１情報要素のマルチリンク制御フィールドは、第１情報要素において搬送されるマルチリンク制御情報を示すのみならず、第２情報要素において搬送されるマルチリンク制御情報も示す。従って、第１情報要素のマルチリンク制御フィールドは、第１情報要素及び第２情報要素に対応するマルチリンク制御情報を示す。

【0074】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、前記第２ＭＬＥはマルチリンク制御フィールドを有しない；又は、前記第２ＭＬＥは前記マルチリンク制御フィールドを有し、前記第２ＭＬＥの前記マルチリンク制御フィールドにおける存在ビットマップ（Ｐｒｅｓｅｎｃｅｂｉｔｍａｐ）フィールドの値は全て０である。

【0075】

技術的解決手段によると、第２情報要素のマルチリンク制御情報は第１情報要素のマルチリンク制御情報フィールドによって示されるので、第２情報要素は、マルチリンク制御情報フィールドを搬送しなくてもよい；又は、第２情報要素のマルチリンク制御フィールドは、予約値に設定されることで、予約値を使用することによってマルチリンク制御フィールドにおける情報とは異なる他の情報／データを搬送してもよい。従って、第１情報要素のマルチリンク制御フィールドは、複数の情報要素のマルチリンク制御情報を示すために再使用されることで、オーバヘッドを低減するとともに通信効率をさらに向上させる。

【0076】

任意選択的に、第２情報要素は、共通情報フィールドを含む。

【0077】

本願の実施形態における第１態様から第４態様のいずれか１つの可能な実装において、無線フレームは関連付け要求フレーム、再関連付け要求フレーム、関連付け応答フレーム、再関連付け応答フレーム、又はプローブ応答フレームである。

【0078】

技術的解決手段によると、無線フレームの複数の実装において、無線フレームは第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを搬送し得、第１ＭＬＥに含まれた第１情報要素及び第２ＭＬＥに含まれた第２情報要素は、同じリンクのステーション情報に対応する。従って、マルチリンクステーションデバイスのステーション情報は、無線フレームの複数のＭＬＥが同じリンクのステーション情報を搬送する方式で異なる無線フレームにおいて搬送されて、通信効率を向上させ得る。

【0079】

第５態様によると、本願の実施形態は、少なくとも１つのプロセッサを含む通信装置を提供する。少なくとも１つのプロセッサは、メモリに連結されている。前記メモリは、プログラム又は命令を記憶するように構成されている。前記少なくとも１つのプロセッサは、前記プログラム又は前記命令を実行するように構成されており、その結果、前記装置は、第１態様又は第１態様の可能な実装のいずれか１つにおける方法、第２態様又は第２態様の可能な実装のいずれか１つにおける方法、第３態様又は第３態様の可能な実装のいずれか１つにおける方法、又は、第４態様又は第４態様の可能な実装のいずれか１つにおける方法を実装する。

【0080】

第６態様によると、本願の実施形態は、１又は複数のコンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されたとき、プロセッサは、第１態様又は第１態様の可能な実装のいずれか１つにおける方法、第２態様又は第２態様の可能な実装のいずれか１つにおける方法、第３態様又は第３態様の可能な実装のいずれか１つにおける方法、又は、第４態様又は第４態様の可能な実装のいずれか１つにおける方法を実行する。

【0081】

第７態様によると、本願の実施形態は、１又は複数のコンピュータを記憶したコンピュータプログラム製品（コンピュータプログラムとも言及される）を提供する。コンピュータプログラム製品がプロセッサによって実行されたとき、プロセッサは、第１態様又は第１態様の可能な実装のいずれか１つにおける方法、第２態様又は第２態様の可能な実装のいずれか１つにおける方法、第３態様又は第３態様の可能な実装のいずれか１つにおける方法、又は、第４態様又は第４態様の可能な実装のいずれか１つにおける方法を実行する。

【0082】

第８態様によると、本願の実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムは、第１態様又は第１態様の可能な実装のいずれか１つにおける機能、第２態様又は第２態様の可能な実装のいずれか１つにおける機能、第３態様又は第３態様の可能な実装のいずれか１つにおける機能、又は、第４態様又は第４態様の可能な実装のいずれか１つにおける機能を実装することにおいて通信装置をサポートするように構成された少なくとも１つのプロセッサを含む。

【0083】

可能な設計において、チップシステムはメモリをさらに含む。メモリは、通信装置に必要なプログラム命令及びデータを記憶するように構成されている。チップシステムは、チップを含み得る、又は、チップ及び別のディスクリートコンポーネントを含み得る。任意選択的に、チップシステムはさらに、インタフェース回路を含み、インタフェース回路は、少なくとも１つのプロセッサにプログラム命令及び／又はデータを提供する。

【0084】

第９態様によると、本願の実施形態は、通信システムを提供する。通信システムは、第３態様における通信装置及び第４態様における通信装置を含む、及び／又は、通信システムは、第５態様における通信装置を含む。

【0085】

第５態様から第９態様における任意の設計によってもたらされる技術的効果については、第１態様から第４態様における異なる実装によってもたらされる技術的効果を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。

【0086】

技術的解決手段によると、ＷＬＡＮ通信プロセスにおいて伝送された無線フレームは、第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを含み、第１ＭＬＥに含まれた第１情報要素及び第２ＭＬＥに含まれた第２情報要素は、同じリンクのステーション情報に対応する。マルチリンクデバイスの単一のＭＬＥにおいて搬送されるステーション情報の長さがＭＬＥによって構成された最大長より大きいときにはマルチリンクデバイスのステーション情報が搬送できないことが理由で無線フレームの伝送に失敗する実装と比較すると、マルチリンクステーションデバイスのステーション情報は、無線フレームの複数のＭＬＥが同じリンクのステーション情報を搬送する方式で搬送される。これは、無線フレーム伝送失敗を回避し、通信効率を向上させる。

【0087】

加えて、ＭＬＥの情報要素において搬送される情報の最大長は固定されている。単一情報要素において搬送される、マルチリンクデバイスにおけるリンクのステーション情報の長さが情報要素によって構成された最大長より大きいとき、マルチリンクデバイスにおけるリンクのステーション情報が搬送できないことが理由で無線フレームの伝送に失敗する。技術的解決手段において、マルチリンクステーションデバイスにおける同じリンクのステーション情報は、無線フレームの複数の情報要素（第１情報要素及び第２情報要素を含む）が同じリンクのステーション情報を搬送する方式で搬送される。これは、無線フレーム伝送失敗を回避し、通信効率を向上させる。

【図面の簡単な説明】

【0088】

【図1】本願の実施形態に係る通信システムの概略図である。

【0089】

【図2】本願の実施形態に係るマルチリンク関連付けの概略図である。

【0090】

【図3】本願の実施形態に係る無線フレームの概略図である。

【0091】

【図4】本願の実施形態に係る無線フレームの別の概略図である。

【0092】

【図5】本願の実施形態に係る通信方法お概略図である。

【0093】

【図6】本願の実施形態に係る無線フレームの別の概略図である。

【0094】

【図7a】本願の実施形態に係る無線フレームの別の概略図である。

【0095】

【図7b】本願の実施形態に係る無線フレームの別の概略図である。

【0096】

【図7c】本願の実施形態に係る無線フレームの別の概略図である。

【0097】

【図7d】本願の実施形態に係る無線フレームの別の概略図である。

【0098】

【図8a】本願の実施形態に係る無線フレームの別の概略図である。

【0099】

【図8b】本願の実施形態に係る無線フレームの別の概略図である。

【0100】

【図8c】本願の実施形態に係る無線フレームの別の概略図である。

【0101】

【図9a】本願の実施形態に係る無線フレームの別の概略図である。

【0102】

【図9b】本願の実施形態に係る無線フレームの別の概略図である。

【0103】

【図10】本願の実施形態に係る通信装置の概略図である。

【0104】

【図11】本願の実施形態に係る通信装置の別の概略図である。

【発明を実施するための形態】

【0105】

本願において、別様に指定されていない限り、実施形態の同じ又は同様の部分については、相互に参照されたい。本願の実施形態及び実施形態における実装例／実装方法では、別様に指定されない又は論理的な矛盾も生じない限り、用語及び／又は説明が一貫しており、また異なる実施形態の間及びこれらの実施形態における実装例／実装方法の間で相互に参照が行われてよい。異なる実施形態における技術的特徴及び実施形態の実装例／実装方法は、その内部論理関係に基づいて新たな実施形態、実装又は実装の方法を形成するように組み合わされ得る。本願の以下の実装は、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。

【0106】

いくつかのシナリオでは、本願の実施形態における一部の任意選択の特徴が、別の特徴、例えば現時点で任意選択の特徴が基にする解決手段に依存することなく、独立して実装されて、対応する技術的問題を解決し、対応する効果を実現し得ることが理解され得る。代替的に、いくつかのシナリオにおいて、任意選択の特徴は、必要に応じて他の特徴と組み合わされる。それに対応して、本願の実施形態で提供される装置も、これらの特徴又は機能を適宜実装してよい。詳細は、本明細書において説明されない。

【0107】

本願の説明において、「複数の（ａｐｌｕｒａｌｉｔｙｏｆ）」という用語は、別様に指定されていない限り、２つ又は２つより多くを意味する。「以下の項目（要素）のうちの少なくとも１つ」又はその類似表現は、単数の項目（要素）又は複数の項目（要素）の任意の組み合わせを含む、これらの項目の任意の組み合わせを指す。例えば、ａ、ｂ、又はｃの少なくとも１つの項目（要素）は、ａ、ｂ、ｃか、ａ及びｂか、ａ及びｃか、ｂ及びｃか、又はａ、ｂ、及びｃを示してよい。ここで、ａ、ｂ、及びｃは単数形又は複数形であってよい。

【0108】

加えて、本願の実施形態における技術的解決手段を明確に説明すべく、本願の実施形態では「第１（ｆｉｒｓｔ）」及び「第２（ｓｅｃｏｎｄ）」などの用語が使用されて、基本的に同じ機能又は目的を提供する同じ項目又は同様の項目を区別する。当業者であれば、「第１」及び「第２」などの用語が数又は実行順序を限定せず、「第１」及び「第２」などの用語が明確な違いを示さないことを理解し得る。加えて、本願の実施形態において、「例（ｅｘａｍｐｌｅ）」又は「例えば（ｆｏｒｅｘａｍｐｌｅ）」などの表現は、例示、図示又は説明を提供することを表すために使用されている。本願の複数の実施形態で「例」又は「例えば」として説明される任意の実施形態又は設計スキームは、別の実施形態又は設計スキームよりも好ましいか又はより多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。正確には、「例」及び「例えば」などの表現の使用は、理解を容易にするために具体的な方式における相対的な概念を提示することを意図するものである。

【0109】

本願の実施形態において提供された方法の理解を容易にするべく、以下では、本願の実施形態において提供された方法のシステムアーキテクチャを説明する。本願の実施形態において説明されたシステムアーキテクチャは、本願の実施形態における技術的解決手段をより明確に説明することを意図しており、本願の実施形態において提供された技術的解決手段に対していかなる限定も構成しないことが理解され得る。

【0110】

本願において提供された技術的解決手段は、ＷＬＡＮシナリオに適用可能であり、例えば、ＩＥＥＥ８０２．１１システムの規格、例えば、８０２．１１ａ／ｂ／ｇ、８０２．１１ｎ、８０２．１１ａｃ、８０２．１１ａｘ、又は、８０２．１１ａｘの次世代、例えば、８０２．１１ｂｅ又はさらなる次世代の規格に適用可能である。

【0111】

本願の実施形態は主に、展開されたＷＬＡＮネットワーク、特にＩＥＥＥ８０２．１１システムの規格を適用したネットワークの一例を使用することによって説明されているが、当業者であれば、本願の態様が、様々な規格又はプロトコル、例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）（ブルートゥース（登録商標））、高性能無線ＬＡＮ（ｈｉｇｈｐｅｒｆｏｒｍａｎｃｅｒａｄｉｏＬＡＮ、ＨＩＰＥＲＬＡＮ）（ＩＥＥＥ８０２．１１規格と同様の無線規格であり、欧州で主に使用される）、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）、パーソナルエリアネットワーク（ｐｅｒｓｏｎａｌａｒｅａｎｅｔｗｏｒｋ、ＰＡＮ）、又は既知の又は将来開発される他のネットワークを使用した他のネットワークに拡張され得ることを容易に理解する。従って、本願において提供された様々な態様は、カバレッジ及び無線アクセスプロトコルにかかわらず、任意の適切な無線ネットワークに適用可能である。

【0112】

代替的に、本願の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークシステム、例えば、モノのインターネット（ｉｎｔｅｒｎｅｔｏｆｔｈｉｎｇｓ、ＩｏＴ）又はビークルツーエブリシング（ＶｅｈｉｃｌｅｔｏＸ、Ｖ２Ｘ）ネットワークに適用され得る。当然ながら、本願の実施形態は、他の可能な通信システム、例えば、ロングタームエボリューション（ｌｏｎｇｔｅｒｍｅｖｏｌｕｔｉｏｎ、ＬＴＥ）システム、ＬＴＥ周波数分割複信（ｆｒｅｑｕｅｎｃｙｄｉｖｉｓｉｏｎｄｕｐｌｅｘ、ＦＤＤ）システム、ＬＴＥ時分割複信（ｔｉｍｅｄｉｖｉｓｉｏｎｄｕｐｌｅｘ、ＴＤＤ）システム、ユニバーサル移動体通信システム（ｕｎｉｖｅｒｓａｌｍｏｂｉｌｅｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓｓｙｓｔｅｍ、ＵＭＴＳ）、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス（ｗｏｒｌｄｗｉｄｅｉｎｔｅｒｏｐｅｒａｂｉｌｉｔｙｆｏｒｍｉｃｒｏｗａｖｅａｃｃｅｓｓ、ＷｉＭＡＸ（登録商標））通信システム、第５世代（５ｔｈｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ、５Ｇ）通信システム、及び将来の第６世代（６ｔｈｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ、６Ｇ）通信システムに適用可能である。

【0113】

本願に適用可能な前述の通信システムは、説明のための例に過ぎず、本願に適用可能な通信システムはそれらに限定されるものではない。これについてはここで一様に説明しており、以下では詳細を再度説明されない。

【0114】

本願の実施形態において提供された無線フレーム送信方法及び装置、及び無線フレーム受信方法及び装置は、無線通信システムにおいて使用され得る。無線通信システムは、無線ローカルエリアネットワーク（Ｗｉｒｅｌｅｓｓｌｏｃａｌａｒｅａｎｅｔｗｏｒｋ、ＷＬＡＮ）又はセルラネットワークであり得る。本方法は、無線通信システムにおける通信デバイス、又は、通信デバイスにおけるチップ又はプロセッサによって実装され得る。通信デバイスは、複数のリンクを介した並列伝送をサポートする無線通信デバイスであり得る。例えば、通信デバイスは、マルチリンクデバイス（ｍｕｌｔｉ－ｌｉｎｋｄｅｖｉｃｅ、ＭＬＤ）又はマルチバンドデバイス（ｍｕｌｔｉ－ｂａｎｄｄｅｖｉｃｅ）と称される。単一リンク伝送のみをサポートするデバイスと比較すると、マルチリンクデバイスは、より高い伝送効率及びより高いスループットを有する。

【0115】

図１は、本願の実施形態に係る通信システムの概略図である。

【0116】

図１に示されたように、通信システムは主に、少なくとも１つのマルチリンクアクセスポイントデバイス（Ｍｕｌｔｉ－ｌｉｎｋＡＰｄｅｖｉｃｅ）及び少なくとも１つのマルチリンク非アクセスポイントステーションデバイス（Ｍｕｌｔｉ－ｌｉｎｋｎｏｎ－ＡＰＳＴＡｄｅｖｉｃｅ）（略してマルチリンクステーションデバイス）を含む。マルチリンクアクセスポイントデバイス及びマルチリンクステーションデバイスは、まとめてマルチリンクデバイスと称され得る。以下では、マルチリンクデバイスについての説明を提供する。

【0117】

マルチリンクデバイスは、１又は複数の系列局（ａｆｆｉｌｉａｔｅｄｓｔａｔｉｏｎ、ａｆｆｉｌｉａｔｅｄＳＴＡと示されている）を含む。系列ＳＴＡは、論理ステーションであり、単一のリンク上で動作し得る。系列局は、アクセスポイント（ａｃｃｅｓｓｐｏｉｎｔ、ＡＰ）又は非アクセスポイント局（ｎｏｎ‐ａｃｃｅｓｓｐｏｉｎｔｓｔａｔｉｏｎ、ｎｏｎ‐ＡＰＳＴＡ）であってよい。説明を容易にするべく、本願において、系列局がＡＰであるマルチリンクデバイスは、マルチリンクＡＰ、マルチリンクＡＰデバイス（Ｍｕｌｔｉ－ｌｉｎｋＡＰｄｅｖｉｃｅ）又はＡＰマルチリンクデバイス（ＡＰｍｕｌｔｉ-ｌｉｎｋｄｅｖｉｃｅ）と称され得；系列局が非ＡＰＳＴＡであるマルチリンクデバイス（ｍｕｌｔｉ-ｌｉｎｋｎｏｎ-ＡＰＳＴＡｄｅｖｉｃｅ）は、マルチリンクＳＴＡ、マルチリンクＳＴＡデバイス、又はＳＴＡマルチリンクデバイス（ＳＴＡｍｕｌｔｉ-ｌｉｎｋｄｅｖｉｃｅ）と称され得る。説明を容易にするべく、本願の実施形態において「マルチリンクデバイスは、系列ＳＴＡを含む」は「マルチリンクデバイスはＳＴＡを含む」とも簡潔に説明される。

【0118】

マルチリンクデバイスは複数の論理ステーションを含み、論理ステーションの各々は単一のリンク上で動作するが、複数の論理ステーションは同じリンク上で動作することが可能であることに留意されたい。以下で述べられるリンク識別子は、１つのリンク上で動作する１つのステーションを表す。言い換えれば、１つのリンク上に１つより多くのステーションが存在する場合、１つより多くのリンク識別子が１つより多くのステーションを表すために使用される。以下で述べられるリンクは、場合によっては、リンク上で動作するステーションを表すこともある。

【0119】

マルチリンクＡＰデバイス及びマルチリンクＳＴＡの間のデータ伝送中に、リンク識別子は、１つのリンク、又は、１つのリンク上のステーションを識別するために使用され得る。通信の前に、マルチリンクＡＰデバイス及びマルチリンクＳＴＡデバイスは、リンク識別子及び１つのリンク又は１つのリンク上のステーションの間の対応関係について互いにネゴシエート又は通信し得る。従って、データ伝送中に、指示のために大量のシグナリング情報を伝送する代わりに、リンク識別子を搬送することでリンク又はリンク上のステーションを示す。これによりシグナリングオーバヘッドを低減し、伝送効率を向上させる。

【0120】

一例において、マルチリンクＡＰデバイスは、ＢＳＳの確立中に、管理フレーム、例えば、ビーコン（ｂｅａｃｏｎ）フレームを送信し得、ここで、管理フレームは、複数のリンク識別子情報フィールドを含む要素を搬送しており、リンク識別子及び１つのリンク上で動作するステーションの間の対応関係は、リンク識別子情報フィールドの各々において確立され得る。リンク識別子情報フィールドの各々は、リンク識別子を含み、さらに、媒体アクセス制御（ｍｅｄｉｕｍａｃｃｅｓｓｃｏｎｔｒｏｌ、ＭＡＣ）アドレス、動作クラス、及びチャネル番号のうちの１又は複数を含み、ここで、ＭＡＣアドレス、動作クラス、及びチャネル番号のうちの１又は複数は、リンクを示し得る。別の例において、マルチリンク関連付け確立プロセスにおいて、マルチリンクＡＰデバイス及びマルチリンクステーションデバイスは、複数のリンク識別子情報フィールドをネゴシエートする。後続の通信において、マルチリンクＡＰデバイス又はマルチリンクステーションデバイスは、リンク識別子を使用することによってマルチリンクデバイスにおけるステーションを表し得、リンク識別子はさらに、ステーションのＭＡＣアドレス、動作クラス、及びチャネル番号の１又は複数の属性を表し得る。ＭＡＣアドレスは代替的に、ステーションと関連付けられたマルチリンクＡＰデバイスの関連付け識別子と置き換えられ得る。

【0121】

複数のステーションが１つのリンク上で動作する場合、リンク識別子（数値ＩＤ）は、リンクに対応する動作クラス及びチャネル番号を表しており、リンク上で動作するステーションの識別子、例えば、ステーションのＭＡＣアドレス又はＡＩＤも表す。

【0122】

マルチリンクデバイスは、８０２．１１シリーズプロトコルに従って無線通信を実装し得る。例えば、超高スループット（ｅｘｔｒｅｍｅｌｙｈｉｇｈｔｈｒｏｕｇｈｐｕｔ、ＥＨＴ）に準拠するステーション、又は８０２．１１ｂｅに準拠する又は８０２．１１ｂｅをサポートするステーションと互換性があるステーションは、別のデバイスとの通信を実装する。当然ながら、別のデバイスは、マルチリンクデバイスであってもなくてもよい。

【0123】

本願における非ＡＰＭＬＤは、無線通信チップ、無線センサ、又は無線通信端末であり得る。例えば、非ＡＰＭＬＤは、Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標）通信機能を有するユーザ端末、ユーザ装置、アクセス装置、加入者局、加入者ユニット、移動局、ユーザエージェント、又はユーザ機器であり得る。ユーザ端末は、無線通信機能を有する様々なデバイス、例えば、ハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット（ｉｎｔｅｒｎｅｔｏｆｔｈｉｎｇｓ、ＩｏＴ）デバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続された別のプロセスデバイス、及び様々な形態のユーザ機器（ｕｓｅｒｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ)、移動局（ｍｏｂｉｌｅｓｔａｔｉｏｎ、ＭＳ）、端末（ｔｅｒｍｉｎａｌ）、端末装置（ｔｅｒｍｉｎａｌｅｑｕｉｐｍｅｎｔ）、ポータブル通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ポータブルコンピューティングデバイス、エンターテイメントデバイス、ゲームデバイス又はシステム、全地球測位システムデバイス、及び、無線媒体を介したネットワーク通信のために構成された任意の他の適切なデバイス等のいずれか１つであり得る。加えて、非ＡＰＭＬＤは、８０２．１１ｂｅ規格、又は８０２．１１ｂｅ規格の次世代のＷＬＡＮ規格をサポートし得る。非ＡＰＭＬＤはまた、８０２．１１ａｘ、８０２．１１ａｃ、８０２．１１ｎ、８０２．１１ｇ、８０２．１１ｂ、及び８０２．１１ａなどの複数のＷＬＡＮ規格をサポートし得る。

【0124】

本願の実施形態におけるＡＰＭＬＤは、無線通信ネットワークに展開されて、ＡＰＭＬＤと関連付けられた非ＡＰに無線通信機能を提供する装置であり得る。ＡＰＭＬＤは主に、家庭、建物の内部、大学の構内に展開されており、数十メートルから数百メートル半径の典型的なカバレッジを有する。当然ながら、ＡＰＭＬＤは代替的に、屋外に展開され得る。ＡＰＭＬＤは、有線ネットワーク及び無線ネットワークを接続するブリッジに相当する。ＡＰＭＬＤの主な機能は、様々な無線ネットワーククライアントを共に接続して、次に、無線ネットワークをイーサネット（登録商標）に接続することである。具体的には、ＡＰＭＬＤは、Ｗｉ－Ｆｉチップを有する通信デバイス、例えば、基地局、ルータ、ゲートウェイ、リピータ、通信サーバ、スイッチ、又はブリッジであり得る。基地局は、マクロ基地局、ミクロ基地局、及びリレー局等を様々な形態で含み得る。加えて、ＡＰＭＬＤは、８０２．１１ｂｅ規格、又は８０２．１１ｂｅ規格の次世代のＷＬＡＮ規格をサポートし得る。ＡＰＭＬＤはまた、８０２．１１ａｘ、８０２．１１ａｃ、８０２．１１ｎ、８０２．１１ｇ、８０２．１１ｂ、及び８０２．１１ａなどのＷＬＡＮ規格をサポートし得る。

【0125】

上述したように、マルチリンクアクセスポイントデバイス及びマルチリンクステーションデバイスは、複数の無線フレーム、例えば、関連付け要求フレーム、再関連付け要求フレーム、関連付け応答フレーム、再関連付け応答フレーム、及びプローブ応答フレームを使用して、互いに通信し得る。異なる無線フレームは、マルチリンクデバイスのステーション情報を搬送するために、マルチリンク要素（ｍｕｌｔｉ-ｌｉｎｋｅｌｅｍｅｎｔ、ＭＬＥ）を搬送し得る。ＭＬＥは、マルチリンク情報ユニットとも称され得る。

【0126】

以下では、関連付けプロセスにおいて使用される関連付け要求フレームの具体的な実装を説明するべく、一例としてマルチリンクデバイスの関連付けプロセスを使用する。図２に示されたように、マルチリンク確立（又はマルチリンク関連付け）プロセスにおいて、マルチリンクステーションデバイスにおける１つのステーションは、関連付け要求フレームをマルチリンクアクセスポイントデバイスにおける１つのアクセスポイントに送信し得、ここで、関連付け要求フレームは、マルチリンクステーションデバイスの現在のステーションの情報及びマルチリンクデバイスにおける別のステーションの情報を搬送するためのＭＬＥを搬送する。同様に、アクセスポイントによってステーションに返された関連付け応答フレームも、マルチリンクアクセスポイントデバイスの現在のアクセスポイントの情報及びマルチリンクデバイスにおける別のアクセスポイントの情報を搬送するためのＭＬＥを搬送し得る。

【0127】

図３は、ＭＬＥのフレーム構造の概略図である。ＭＬＥは、要素識別子(ＥｌｅｍｅｎｔＩＤ)フィールド（例えば、このフィールドの値は、図３に示された２５５であり得る）、長さ（Ｌｅｎｇｔｈ）フィールド、要素識別子拡張（ＥｌｅｍｅｎｔＩＤＥｘｔｅｎｓｉｏｎ）フィールド、マルチリンク制御（Ｍｕｌｔｉ-ＬｉｎｋＣｏｎｔｒｏｌ）フィールド、共通情報(ＣｏｍｍｏｎＩｎｆｏ)フィールド、及びリンク情報(ＬｉｎｋＩｎｆｏ)フィールドを含む。共通情報フィールドは、マルチリンクデバイスにおける複数のステーションの共通情報、及びマルチリンクデバイスの情報を搬送する。リンク情報フィールドは、マルチリンクデバイスにおける各リンクのステーション情報を搬送する。マルチリンク制御フィールドは、マルチリンク要素のタイプ、及び、共通情報フィールド内にどのフィールドが存在する（ｐｒｅｓｅｎｔ）か及びどのフィールドが存在していないかを示す指示情報を搬送する。

【0128】

さらに、図３に示されたように、リンク情報フィールドはさらに、１又は複数のＳＴＡ毎のプロファイル（Ｐｅｒ-ＳＴＡＰｒｏｆｉｌｅ）フィールドを含み得る。図３では、ＳＴＡ毎のプロファイルフィールドの数がｘである（ｘは１より大きい）一例が使用されている。各ＳＴＡ毎のプロファイルフィールドはさらに、サブ要素識別子（ＳｕｂｅｌｅｍｅｎｔＩＤ）フィールド（例えば、サブ要素ＩＤフィールドの値は図３に示されたように０であり得る）、長さ（Ｌｅｎｇｔｈ）フィールド、及びデータ（Ｄａｔａ）フィールドを含み得る。

【0129】

さらに、図３に示されたように、データフィールドはさらに、ステーション制御（ＳＴＡＣｏｎｔｒｏｌ）フィールド、ステーション情報（ＳＴＡＩｎｆｏ）フィールド、及びステーションプロファイル（ＳＴＡＰｒｏｆｉｌｅ）フィールドを含み得る。

【0130】

さらに、図３に示されたように、ＳＴＡプロファイルフィールドは、複数のフィールド（ｆｉｅｌｄ）を含む。例えば、図３におけるフィールドの数は、ｍである（ｍは１より大きい）。ＳＴＡプロファイルフィールドはさらに、複数の要素（Ｅｌｅｍｅｎｔ）を含む。例えば、図３における要素の数は、ｎである（ｎは１より大きい）。加えて、ＳＴＡプロファイルフィールドはさらに、非継承要素（Ｎｏｎ-ｉｎｈｅｒｉｔａｎｃｅｅｌｅｍｅｎｔ）（存在する場合）を含む。

【0131】

しかしながら、図３に示されたように、ＭＬＥにおいて搬送され得るコンテンツの長さは限定されており、ＭＬＥの具体的な長さは、ＭＬＥにおける長さフィールドによって示される。具体的に、長さフィールドは、ＭＬＥにおける長さフィールドに続いて、オクテットの数を示す。例えば、ＭＬＥにおける長さフィールドの長さは８ビットであり、これは、０から２５５オクテットの長さを示す。しかしながら、ＭＬＥにおいて搬送される必要がある情報の長さは２５５オクテットを超える場合があり、結果として、マルチリンクデバイスの情報を搬送するには１つのＭＬＥのみでは不十分である。

【0132】

加えて、マルチリンクデバイスにおける各リンクのステーション情報は、各ＳＴＡ毎のプロファイルの長さも限定されている間、リンク情報フィールドにおけるＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素（ｓｕｂｅｌｅｍｅｎｔ）において搬送される。例えば、ＳＴＡ毎のプロファイルにおける長さフィールドの長さは８ビットであり、その結果、データ部分は最大２５５オクテットを搬送し得る。しかしながら、各リンクのステーション情報は、２５５オクテットより長くてよい。結果的に、１つのＳＴＡ毎のプロファイルのみは、各リンクのステーション情報を搬送するには不十分である。

【0133】

本願の実施形態が説明される前に、ＷＬＡＮ通信システムにおける基本サービスセット（ｂａｓｉｃｓｅｒｖｉｃｅｓｅｔ、ＢＳＳ）シナリオに関連した技術がまず説明される。

【0134】

図４は、マルチ基本サービスセット識別子が同じフレーム内にある（ＭｕｌｔｉｐｌｅＢＳＳＩＤｅｌｅｍｅｎｔｓｉｎｓａｍｅｆｒａｍｅ）無線フレームの構造の概略図である。

【0135】

図４に示されたように、無線フレームの構造は、２つの隣接したマルチ基本サービスセット識別子要素（ＭｕｌｔｉｐｌｅＢＳＳＩＤｅｌｅｍｅｎｔ）を含む。マルチＢＳＳＩＤ要素の各々は、以下のフィールドを含む：要素識別子(ＥｌｅｍｅｎｔＩＤ)フィールド（例えば、要素ＩＤフィールドの値は、図３に示された７１である）、長さフィールド、最大ＢＳＳ識別子インジケータ（ＭａｘＢＳＳＩＤＩｎｄｉｃａｔｏｒ）フィールド、及び非伝送ＢＳＳＩＤプロファイルサブ要素（ＮｏｎｔｒａｎｓｍｉｔｔｅｄＢＳＳＩＤＰｒｏｆｉｌｅｓｕｂｅｌｅｍｅｎｔ、又はｎｏｎｔｒａｎｓｍｉｔｔｅｄＢＳＳＩＤｐｒｏｆｉｌｅと称される）フィールド。０又はそれより多くの非伝送ＢＳＳＩＤプロファイルサブ要素フィールドが存在する（０ｏｒｍｏｒｅＮｏｎｔｒａｎｓｍｉｔｔｅｄＢＳＳＩＤＰｒｏｆｉｌｅ）。図４では、非伝送ＢＳＳＩＤプロファイルサブ要素フィールドの数がｉである（ｉは１より大きい）一例が使用されている。

【0136】

さらに、図４に示されたように、非伝送ＢＳＳＩＤプロファイルサブ要素ｉ（ＢＳＳｉ）は、サブ要素ＩＤフィールド（例えば、サブ要素ＩＤフィールドの値は０である）、長さフィールド、及びデータフィールドを含む。

【0137】

さらに、図４に示されたように、データフィールドは、非伝送ＢＳＳＩＤ能力要素（ＮｏｎｔｒａｎｓｍｉｔｔｅｄＢＳＳＩＤＣａｐａｂｉｌｉｔｙｅｌｅｍｅｎｔ）フィールド、サービスセット識別子要素（ＳＳＩＤ）要素、マルチＢＳＳＩＤインデックス要素（ＭｕｌｔｉｐｌｅＢＳＳＩＤ-Ｉｎｄｅｘｅｌｅｍｅｎｔ），１又は複数の要素。及び非継承要素（存在する場合）を含む。図４に示された例において、マルチＢＳＳＩＤ要素１における非伝送ＢＳＳＩＤプロファイルサブ要素ｉは、要素１からＬ（Ｌは１より大きい）を含み、マルチＢＳＳＩＤ要素２における非伝送ＢＳＳＩＤプロファイルサブ要素ｉは、要素（Ｌ＋１）から要素Ｙ（Ｙは、Ｌより大きい）を含む。

【0138】

具体的に、マルチＢＳＳＩＤ要素は、ＡＰが属するマルチリンクデバイスにおける複数の仮想ＡＰについての情報を搬送する。長さフィールドは、８ビットを占めており、最大２５５オクテットが搬送できることを示す。しかしながら、複数の仮想ＡＰの情報の長さは、２５５オクテットを超える場合がある。従って、複数のマルチＢＳＳＩＤ要素が、複数の仮想ＡＰの情報を搬送するために使用される。図４に示されたように、マルチＢＳＳＩＤ要素１は、ＢＳＳ１からＢＳＳｉについての情報の第１部分を搬送しており、マルチＢＳＳＩＤ要素２は、ＢＳＳｉについての情報の残りの部分及びＢＳＳ(ｉ+１)についての情報を搬送する。２つのマルチＢＳＳＩＤ要素のコンテンツは連結されて（ｃｏｎｃａｔｅｎａｔｅｄ）、ＢＳＳ１からＢＳＳ(ｉ+１)についての情報を取得し得る。各ＢＳＳについての情報は、非伝送ＢＳＳＩＤ能力要素で開始する。

【0139】

しかしながら、図４に示された例において、ＢＳＳｉについての情報は２つのマルチＢＳＳＩＤ要素において分散されているので、ステーションは、マルチＢＳＳＩＤ要素２における非伝送ＢＳＳＩＤプロファイルサブ要素のデータ部分の情報要素１を読み出して、情報要素１が非伝送ＢＳＳＩＤ能力要素であるかどうかに基づいて、非伝送ＢＳＳＩＤプロファイルサブ要素が、新たなＢＳＳについての情報であるか又は以前のＢＳＳについての情報の残りの部分であるかを決定する必要がある。

【0140】

しかしながら、図３に示されたＭＬＥのフレーム構造の場合、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素の第１フィールドは、情報要素の代わりに、ＳＴＡ制御フィールドである。ＳＴＡ制御フィールドにおいて搬送されるコンテンツは、変更可能である。固定情報ユニットのコンテンツとは異なり、ＳＴＡ制御フィールドの最初のバイト（ｅｌｅｍｅｎｔＩＤ）のコンテンツは固定されている。従って、第２ＭＬＥにおけるＳＴＡ毎のプロファイルのデータ部分の最初のバイトを読み出すことによって、ＳＴＡ毎のプロファイルが新たなＡＰについての情報であるか又は以前のＡＰについての情報の残りの部分であるかを決定することはできない。

【0141】

言い換えれば、同じＡＰについての情報が現在のマルチＢＳＳＩＤ要素シナリオにおけるマルチＢＳＳＩＤ要素において搬送されている実装は、同じリンクのステーション情報がＭＬＥシナリオにおける複数のＭＬＥにおいて搬送されているプロセスには適用可能ではない。従って、現在のＷＬＡＮ無線フレーム伝送プロセスにおいて、ＭＬＥがマルチリンクデバイスのステーション情報を搬送できないので生じる無線フレーム伝送失敗を解決するための解決手段が緊急に必要になる。

【0142】

前述の問題を解決すべく、本願は、無線フレームの複数のＭＬＥの複数の情報要素が同じリンクのステーション情報を搬送する方式でマルチリンクステーションデバイスのステーション情報を搬送するべく、無線フレーム送信方法及び装置、及び無線フレーム受信方法及び装置を提供する。これは、無線フレーム伝送失敗を回避し、通信効率を向上させる。

【0143】

図５は、本願の実施形態に係る通信方法の概略フローチャートである。本方法は以下の段階を含む。図５に示されたように、本通信方法は、無線フレーム伝送に関連することが理解され得る。従って、通信方法はまた、無線フレーム送信方法とも称されてもよく、又は、無線フレーム受信方法と称されてもよい。

【0144】

Ｓ１０１：無線フレーム送信装置は、無線フレームを生成する。

【0145】

この実施形態において、無線フレーム送信装置は、無線フレームを生成する。前記無線フレームは、第１マルチリンク要素ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを備え、前記第１ＭＬＥは第１情報要素を有し、前記第２ＭＬＥは第２情報要素を有し、前記第１情報要素及び前記第２情報要素は同じリンクのステーション情報に対応する。

【0146】

この実施形態及び後続の実施形態において、第１情報要素及び第２情報要素が同じリンクのステーション情報に対応するということは、第１情報要素及び第２情報要素が同じリンクのステーション情報の異なる部分に対応するということとも表現され得る。加えて、同じリンクのステーション情報は、少なくとも２つの部分にフラグメント化される。リンクのステーション情報の１つの部分は第１情報要素に対応し（これは、リンクのステーション情報の１つの部分は第１情報要素において搬送されるとも言及される）、リンクのステーション情報の他の部分は第２情報要素に対応する（これは、リンクのステーション情報の他の部分は第２情報要素において搬送されるとも言及される）。

【0147】

この実施形態及び後続の実施形態において、無線フレーム送信装置及び無線フレーム受信装置の両方は、マルチリンクデバイスであり得ることに留意されたい。例えば、無線フレーム送信装置は、マルチリンクアクセスポイントデバイスであり得、無線フレーム受信装置は、マルチリンクステーションデバイスである。別の例の場合、無線フレーム送信装置は、マルチリンクステーションデバイスであり得、無線フレーム受信装置は、マルチリンクアクセスポイントデバイスである。加えて、無線フレーム送信装置及び無線フレーム受信装置の両方は、マルチリンクデバイスにおけるステーションであり得、ステーションは、ＡＰ又は非ＡＰＳＴＡであり得る。例えば、無線フレーム送信装置は、マルチリンクデバイスにおけるＡＰであり得、無線フレーム受信装置は、マルチリンクデバイスにおける非ＡＰＳＴＡである。別の例の場合、無線フレーム送信装置は、マルチリンクデバイスにおける非ＡＰＳＴＡであり得、無線フレーム受信装置は、マルチリンクデバイスにおけるＡＰである。

【0148】

具体的に、段階Ｓ１０１における無線フレーム送信装置によって生成された無線フレームは、関連付け要求フレーム、再関連付け要求フレーム、関連付け応答フレーム、再関連付け応答フレーム、又はプローブ応答フレームであり得る。言い換えれば、無線フレームの複数の実装において、無線フレームは第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを搬送し得、第１ＭＬＥに含まれた第１情報要素及び第２ＭＬＥに含まれた第２情報要素は、同じリンクのステーション情報に対応する。従って、マルチリンクステーションデバイスのステーション情報は、複数のＭＬＥが同じリンクのステーション情報を搬送する方式で異なる無線フレームにおいて搬送されて、通信効率を向上させ得る。

【0149】

加えて、この実施形態及び後続の実施形態において、第１ＭＬＥ（又は第２ＭＬＥ）は、少なくとも１つのＭＬＥを示し得、すなわち、「第１」又は「第２」は、第１ＭＬＥ（又は第２ＭＬＥ）によって示されるＭＬＥの数を限定するものではない。同様に、第１情報要素（又は第２情報要素）は、少なくとも１つの情報要素を示し得る。本願において、第１ＭＬＥ（又は第２ＭＬＥ）によって示されるＭＬＥの数は限定されるものではなく、第１情報要素（又は第２情報要素）によって示される情報要素の数も限定されるものではない。

【0150】

可能な実装において、段階Ｓ１０１において生成された無線フレームでは、第１情報要素及び第２情報要素はそれぞれ、リンク識別子（ＬｉｎｋＩＤ）フィールドを含み、第１情報要素のリンク識別子フィールドの値は、第２情報要素のリンク識別子フィールドの値と同じである。具体的には、情報要素は、情報要素に含まれたリンク識別子フィールドを使用することによって、情報要素において搬送されるステーション情報が位置したリンクを識別し得る。第１情報要素のリンク識別子フィールドの値が、第２情報要素のリンク識別子フィールドの値と同じであることは、第１情報要素において搬送されるステーション情報が位置したリンクが、第２情報要素において搬送されるステーション情報が位置したリンクと同じであることを示し得る。従って、リンク識別子フィールドの値が同じであることは、第１情報要素及び第２情報要素が同じリンクのステーション情報に対応することを示す。

【0151】

例えば、以下では、第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥがそれぞれ図６に示されたシナリオにおける１つのＭＬＥを含む実装プロセスを説明する。加えて、図６では、第１ＭＬＥはＭＬＥ１又は第１ＭＬＥと示されており、第２ＭＬＥはＭＬＥ２又は第２ＭＬＥと示されている。

【0152】

図６に示されたように、マルチリンクステーション（マルチリンクを含む）が位置したＭＬＤにおける別のステーションについての情報は、２つのＭＬＥにおいて搬送されている。第１ＭＬＥは、ＳＴＡ毎のプロファイル１をＳＴＡ毎のプロファイルｘに搬送し、第２ＭＬＥは、ＳＴＡ毎のプロファイルｘ＋１をＳＴＡ毎のプロファイルｙに搬送する。ＳＴＡ毎のプロファイルｘ及びＳＴＡ毎のプロファイルｘ＋１の場合、ＳＴＡ制御フィールドにおけるリンクＩＤフィールドの値が等しい（両方ａに等しい）場合、それは、ＳＴＡ毎のプロファイルｘ及びＳＴＡ毎のプロファイルｘ＋１が同じリンクのステーション情報を搬送することを示す。

【0153】

具体的には、ＭＬＥ２のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素１のＳＴＡ制御フィールドにおけるリンクＩＤフィールドの値は、以前のＭＬＥ（すなわち、ＭＬＥ１）の最後のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素のＳＴＡ制御フィールドにおけるリンクＩＤフィールドの値と同じであるように設定されて、ＭＬＥ２のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素１において搬送されるコンテンツが、以前のＭＬＥの最後のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素のコンテンツの継続であることを示す。言い換えれば、２つのＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素のＳＴＡ制御フィールドにおけるリンクＩＤフィールドの値が同じである場合、２つのＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素において搬送されるＳＴＡプロファイルは、同じリンクのステーション情報を搬送する。

【0154】

任意選択的に、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素において搬送されるコンテンツが以前のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素のコンテンツの継続であるとき、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素のＳＴＡプロファイルフィールドは、以前のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素のＳＴＡプロファイルフィールドのコンテンツを搬送しない。

【0155】

可能な実装において、段階Ｓ１０１において生成された無線フレームでは、第１情報要素の要素タイプは、第２情報要素の要素タイプと同じである。具体的には、第１情報要素の要素タイプは、第２情報要素の要素タイプと同じである、すなわち、同じ要素タイプの複数の情報要素において同じリンクのステーション情報が搬送される。

【0156】

任意選択的に、第１情報要素及び第２情報要素はそれぞれ、タイプフィールドを含み、第１情報要素のタイプフィールドの値は、第２情報要素のタイプフィールドの値と同じである。

【0157】

任意選択的に、タイプフィールドは、サブ要素識別子（図３に示されたｓｕｂｅｌｅｍｅｎｔＩＤ）フィールドである。

【0158】

別の可能な実装において、段階Ｓ１０１において生成された無線フレームでは、第１情報要素の要素タイプは、第２情報要素の要素タイプとは異なる。具体的には、前記第１情報要素の前記要素タイプは、前記第２情報要素の前記要素タイプとは異なる、すなわち、異なる要素タイプの複数の情報要素において同じリンクのステーション情報が搬送される。

【0159】

可能な実装において、第１情報要素及び第２情報要素はそれぞれ、タイプフィールドを含み、前記第１情報要素の前記タイプフィールドの値は、前記第２情報要素の前記タイプフィールドの値とは異なる。情報要素のタイプフィールドは、情報要素のタイプを示しており、タイプフィールドの異なる値は、前記第１情報要素の前記要素タイプが前記第２情報要素の前記要素タイプとは異なることを示し得る。

【0160】

具体的には、タイプフィールドの第１値は、対応する情報要素（第１情報要素）がリンクのステーション情報の開始部分を搬送することを示しており、タイプフィールドの第２値（第２値は、第１値とは異なる）は、対応する情報要素（第２情報要素）がリンクのステーション情報の後続の部分（非開始部分）を搬送することを示す。言い換えれば、タイプフィールドの第２値は、対応する情報要素（第２情報要素）及び以前の情報要素（第１情報要素又は第２情報要素であり得る）が同じリンクのステーション情報を搬送することを示す。

【0161】

さらに、情報要素のタイプフィールドの値が第２値であるとき、情報要素は、ＳＴＡ制御フィールド又はＳＴＡ情報フィールドを搬送しない。

【0162】

この実施形態及び後続の実施形態において、第１値（又は第２値、又は第３値、又は第４値）は、少なくとも１つのビットの値を使用することによって示され得ることに留意されたい。例えば、少なくとも１つのビットのビット数が１であるとき、値は「０」又は「１」を含み得る。別の例の場合、少なくとも１つのビットのビット数が２であるとき、値は「１０」、「１１」、「００」又は「０１」を含み得る。別の例の場合、少なくとも１つのビットのビット数が３であるとき、値は「１１０」、「１１１」、「１００」、「１０１」、「０１１」、「０００」、「００１」又は「０１０」を含み得る。別の例の場合、少なくとも１つのビットのビット数が別の数であるとき、同様の方式が実装のために使用され得る。詳細は、本明細書において再度説明されない。

【0163】

任意選択的に、タイプフィールドは、サブ要素識別子（図３に示されたｓｕｂｅｌｅｍｅｎｔＩＤ）フィールドである。

【0164】

具体的に、前述の実装において、新たなサブ要素が第２情報要素と定義されて、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素（すなわち、第１情報要素）において搬送できない情報を搬送する。以下では、表１及び表２に示された実施例を使用することによって説明を提供する。

【0165】

表１に示されたように、現在のＭＬＥのリンク情報フィールド部分に現在含まれ得るサブ要素は、その値が０であるサブ要素ＩＤによって示されたＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素、及び、その値が２２１であるサブ要素ＩＤによって示されたベンダ固有（ＶｅｎｄｏｒＳｐｅｃｉｆｉｃ）サブ要素を含む。加えて、２つのサブ要素のための拡張可能（Ｅｘｔｅｎｓｉｂｌｅ）指示がそれぞれ存在する。１から２２０の範囲にわたるサブ要素ＩＤの値、及び、２２２から２２５の範囲にわたるサブ要素ＩＤの値は、予約（ｒｅｓｅｒｖｅｄ）値である。
［表１］

【表1】

【0166】

技術的解決手段によると、同じリンクのステーション情報が異なる要素タイプの複数の情報要素において搬送されるとき、表１に示された実施例は、表２に示された実施例に修正され得る。

【0167】

表２に示されたように、新たなサブ要素が定義され、サブ要素のサブ要素ＩＤの値は、１又は別の値であり得る。表１において、その値が予約値であるサブ要素ＩＤの値は、１から２２０及び２２２から２５５のいずれか１つである。

【0168】

任意選択的に、表２に示されたように、新たに定義されたサブ要素は、ＳＴＡ毎のプロファイル拡張サブ要素（Ｐｅｒ-ＳＴＡＰｒｏｆｉｌｅＥｘｔｅｎｓｉｏｎｓｕｂｅｌｅｍｅｎｔ）と称され得、又は、ＳＴＡ毎のプロファイルの名称とは異なる別の要素名と称され得る。本明細書ではこれについて具体的に限定しない。
［表２］

【表2】

【0169】

表２に示された実施例に基づいて、新たなサブ要素は、ＳＴＡ毎のプロファイルにおいて搬送できないリンク情報を搬送するために使用される。言い換えれば、リンクのステーション情報は、いくつかの部分にフラグメント化され得る。第１部分は、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素において搬送されており、他の部分は、１又は複数のＳＴＡ毎のプロファイル拡張サブ要素において搬送されている。相違点は、サブ要素ＩＤの値が異なるという点にある。

【0170】

例えば、図７ａに示されたように、ＳＴＡ毎のプロファイル拡張サブ要素のフレーム構造は、図３におけるＳＴＡ毎のプロファイルの実装プロセスと同様であり得る。ＳＴＡ毎のプロファイルのフレーム構造と比較すると、ＳＴＡ毎のプロファイル拡張サブ要素のフレーム構造において、データフィールドは、ＳＴＡ制御フィールド及びＳＴＡ情報フィールドを含まない場合があり、ＳＴＡプロファイルフィールドのみを含む。

【0171】

任意選択的に、図７ａに示された例において、ＳＴＡプロファイルフィールドはフィールドを含むか、又はＳＴＡプロファイルフィールドはフィールドを含まない。

【0172】

例えば、図７ｂに示されたように、ＳＴＡ毎のプロファイル拡張サブ要素のフレーム構造は、図３におけるＳＴＡ毎のプロファイルの実装プロセスと同様であり得る。ＳＴＡ毎のプロファイルのフレーム構造と比較すると、ＳＴＡ毎のプロファイル拡張サブ要素のフレーム構造において、データフィールドはＳＴＡ制御フィールド及びＳＴＡ情報フィールドも含む場合があり、ＳＴＡプロファイルフィールドはフィールドを含まない。

【0173】

例えば、図７ｃに示されたように、ＳＴＡ毎のプロファイル拡張サブ要素のフレーム構造は、図３におけるＳＴＡ毎のプロファイルの実装プロセスと同様であり得る。ＳＴＡ毎のプロファイルのフレーム構造と比較すると、ＳＴＡ毎のプロファイル拡張サブ要素のフレーム構造において、データフィールドはＳＴＡ制御フィールド及びＳＴＡ情報フィールドも含む場合があり、ＳＴＡプロファイルフィールドはフィールドをさらに含む。

【0174】

以下では、一例を使用して、リンクのステーション情報のフラグメント化された伝送方式を説明する。図７ｄに示されたように、ステーションが位置したＭＬＤにおける別のステーションについての情報は、第１ＭＬＥ（ＭＬＥ１又は第１ＭＬＥと示されている）及び第２ＭＬＥ（ＭＬＥ２又は第２ＭＬＥと示されている）において搬送される。第１ＭＬＥは、ＳＴＡ毎のプロファイル１をＳＴＡ毎のプロファイルｘに搬送し、第２ＭＬＥは、ＳＴＡ毎のプロファイル拡張を別のＳＴＡ毎のプロファイルに搬送する。第２ＭＬＥはＳＴＡ毎のプロファイル拡張を搬送するので、それは、ＳＴＡ毎のプロファイル拡張及び以前のＳＴＡ毎のプロファイル（すなわち、ＳＴＡ毎のプロファイルｘ）は、同じリンクのステーション情報を搬送することを示す。

【0175】

可能な実装において、段階Ｓ１０１において生成された無線フレームでは、第１情報要素は第１指示情報を含み、第１指示情報は、ステーション情報がフラグメント化されたかどうかを示す。具体的には、第１情報要素は、第１情報要素において搬送されるリンクのステーション情報が少なくとも２つのフラグメントにフラグメント化されたことを示すべく、ステーション情報がフラグメント化されたかどうかを示す第１指示情報を含み得、別の情報要素において搬送される少なくとも２つのフラグメントのうちの少なくとも１つ（例えば、第２情報要素）である。従って、第１指示情報は、第１情報要素及び第２情報要素は同じリンクのステーション情報に対応することを示す。

【0176】

任意選択的に、第２情報要素は、第１指示情報も含む。

【0177】

例えば、第１指示情報は、１つのビットを使用することによって示され得る。例えば、第１指示情報の値が第１値であるとき、それは、ステーション情報がフラグメント化されたこと、及びステーション情報の残りの部分は次のＳＴＡ毎のプロファイル情報要素において搬送されていることを示す。加えて、第１指示情報の値が第２値であるとき、それは、ステーション情報がフラグメント化されていないことを示す。明らかに、値は変更され得、又は、第１指示情報の指示プロセスは別の方式で実装される。これは、本明細書において限定されるものではない。

【0178】

任意選択的に、第１指示情報の機能は代替的に、別の形態で表現され得る。例えば、第１指示情報は、ステーション情報がフラグメント化されたかどうかを示す。別の例の場合、第１指示情報は、ステーション情報の異なるフラグメントが異なる情報要素において搬送されるかどうかを示す。第１指示情報が別の形態で表現されたとき、第１指示情報は、ビットの異なる値を使用することによって示され得、又は、別の方式で示され得る。これは、本明細書において限定されるものではない。

【0179】

例えば、第１指示情報は、２つのビットを使用することによって示され得る。例えば、第１指示情報の値が第１値であるとき、それは、ステーション情報がフラグメント化されたこと、及び第１情報要素のステーション情報が第１フラグメントであることを示す。別の例の場合、第１指示情報の値が第２値であるとき、それは、ステーション情報がフラグメント化されたこと、及び第１情報要素のステーション情報が最後のフラグメントであることを示す。別の例の場合、第１指示情報の値が第３値であるとき、それは、ステーション情報がフラグメント化されたこと、及び第１情報要素のステーション情報が中間フラグメント（第１フラグメントでも最後のフラグメントでもない）であることを示す。別の例の場合、第１指示情報の値が第４値であるとき、それは、ステーション情報がフラグメント化されていないことを第１指示情報が示すことを示す。明らかに、値は変更され得、又は、第１指示情報の指示プロセスは別の方式で実装される。これは、本明細書において限定されるものではない。

【0180】

さらに、第１指示情報は、第１情報要素のステーション制御（例えば、図３に示されたＳＴＡ情報におけるＳＴＡ制御）フィールドにおいて搬送される。言い換えれば、ステーション情報がフラグメント化されたかどうかを示す第１指示情報は、第１情報要素のステーション制御フィールドにおいて搬送されて、第１指示情報を実装する具体的な実装を提供し得る。

【0181】

例えば、図８ａに示されたように、図３に示されたフレーム構造において、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素のＳＴＡ制御フィールドは、第１指示情報を搬送し得る。加えて、第１指示情報は、ステーション情報がフラグメント化されかどうかをＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素が示すことを示す。

【0182】

任意選択的に、第１指示情報は、図８ａにおけるより多くのフラグメント（ＭｏｒｅＦｒａｇｍｅｎｔ）フィールドであってもよく、又は、別のフィールド名であってもよい。これは、本明細書において限定されるものではない。加えて、図８ａに示された実装において、より多くのフラグメントフィールドは、１つのビット又は２つのビットを使用することによって実装され得る。具体的な実装については、前述の説明を参照されたい。

【0183】

可能な実装において、段階Ｓ１０１において生成された無線フレームでは、第１情報要素は第２指示情報を含み、第２指示情報は、ステーション情報を搬送する情報要素の数を示す。具体的には、第１情報要素は、第１情報要素において搬送されるリンクのステーション情報は、複数の情報要素（少なくとも第２情報要素を含む）において搬送されることを示すこと、及び複数の情報要素の数を示すことを行うべく、ステーション情報を搬送する情報要素の数を示す第２指示情報を含み得る。従って、第２指示情報は、第１情報要素及び第２情報要素が同じリンクのステーション情報に対応することを示す。

【0184】

任意選択的に、第２情報要素は、第２指示情報を含む。

【0185】

例えば、第２指示情報は、１又は複数のビットを使用することによって示されて、ステーション情報を搬送する情報要素の数を示し得る。具体的には、第２指示情報がｋ個（ｋは自然数である）のビットを使用することによって示されているとき、それは、ステーション情報を搬送する情報要素の最大数が２のｋ乗であることを示し得る。例えば、ｋの値が１であるとき、それは、ステーション情報を搬送する情報要素の最大数が２であることを示し得る。別の例の場合、ｋの値が４であるとき、それは、ステーション情報を搬送する情報要素の最大数が１６であることを示し得る。明らかに、ｋの値が別の値であるとき、ステーション情報を搬送する情報要素の数は代替的に、同様の方式で示され得る。

【0186】

任意選択的に、ステーション情報を搬送する複数の情報要素が存在するとき、段階Ｓ１０１において生成された無線フレームでは、複数の情報要素は無線フレームに位置した複数の連続した情報要素であり得る。

【0187】

任意選択的に、第２指示情報は代替的に、別の形態で表現され得る。例えば、第２指示情報は、ステーション情報のフラグメントの数を示す。別の例の場合、第２指示情報は、ステーション情報を搬送する情報要素の数を示しており、ステーション情報を搬送する情報要素は、第１情報要素を含む。別の例の場合、第２指示情報は、ステーション情報を搬送する情報要素の数を示しており、ステーション情報を搬送する情報要素は、第１情報要素を含まない。別の例の場合、第２指示情報は、ステーション情報を搬送する情報要素のシーケンス番号を示しており、シーケンス番号は、順方向シーケンス番号である。別の例の場合、第２指示情報は、ステーション情報を搬送する情報要素のシーケンス番号を示しており、シーケンス番号は、逆方向シーケンス番号である。第２指示情報が別の形態で表現されたとき、第１指示情報は、ｋ個のビットの異なる値を使用することによって示され得、又は、別の方式で示され得る。これは、本明細書において限定されるものではない。

【0188】

例えば、図８ｂに示されたように、図３に示されたフレーム構造において、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素のＳＴＡ制御フィールドは、第２指示情報を搬送し得る。加えて、第２指示情報は、ステーション情報がフラグメント化されたフラグメントの数を示すこと、又は、ＳＴＡ毎のプロファイルフラグメント以外の、ステーション情報の残りの部分がフラグメント化されたフラグメントの数を示すことをＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素が行うことを示す。

【0189】

任意選択的に、第２指示情報は、図８ｂにおけるフラグメントの数（ＮｕｍｂｅｒｏｆＦｒａｇｍｅｎｔｓ）フィールドであってもよく、又は別のフィールドであってもよい。これは、本明細書において限定されるものではない。加えて、図８ｂに示された実装において、フラグメントの数フィールドは、１又は複数のビットを使用することによって実装され得る。具体的な実装については、前述の説明を参照されたい。

【0190】

以下では、図８ｃにおける実施例を使用して、リンクのステーション情報のフラグメント化された伝送方式を説明する。図８ｃに示されたように、ステーションが位置したＭＬＤにおける別のステーションについての情報は、第１ＭＬＥ（ＭＬＥ１又は第１ＭＬＥと示されている）及び第２ＭＬＥ（ＭＬＥ２又は第２ＭＬＥと示されている）において搬送される。第１ＭＬＥは、ＳＴＡ毎のプロファイル１をＳＴＡ毎のプロファイルｘに搬送し、第２ＭＬＥは、ＳＴＡ毎のプロファイルｘ＋１をＳＴＡ毎のプロファイルｙに搬送する。ＳＴＡ毎のプロファイルｘのＳＴＡ制御フィールドの指示情報から、ＳＴＡ毎のプロファイルｘ及びＳＴＡ毎のプロファイルｘ＋１が同じリンクのステーション情報を搬送することが分かり得る。

【0191】

可能な実装において、段階Ｓ１０１において生成された無線フレームでは、第２情報要素は第３指示情報を含み、第３指示情報は、第２情報要素がステーション情報を搬送する複数の情報要素における最後の情報要素であることを示す。具体的には、第２情報要素は、第２情報要素において搬送されるリンクのステーション情報は、複数の情報要素（少なくとも第２情報要素を含む）において搬送されること及び第２情報要素が複数の情報要素における最後の情報要素であることを示すべく、第２情報要素がステーション情報を搬送する複数の情報要素における最後の情報要素であることを示す第３指示情報を含み得る。従って、第３指示情報は、同じリンクのステーション情報に対応する第１情報要素及び第２情報要素を示す。言い換えれば、情報要素が第３指示情報を搬送しない場合、それは、情報要素及び次の情報要素が同じリンクのステーション情報を搬送することを示す。

【0192】

任意選択的に、無線フレームにおける第１情報要素が第３指示情報を含むとき、それは、第１情報要素において搬送されるリンクのステーション情報がフラグメント化されていないことを示し得る。

【0193】

任意選択的に、第３指示情報は、第２情報要素の後に、ステーション情報を搬送する他の情報要素が存在しないことを示す。

【0194】

【0195】

任意選択的に、第３指示情報は、非継承要素（ｎｏｎ-ｉｎｈｅｒｉｔａｎｃｅｅｌｅｍｅｎｔ）を含む。

【0196】

具体的には、リンクのステーション情報がフラグメント化された場合、非継承要素は、ステーション情報に対応する最後のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素において搬送され、以前の（最後ではない）ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素は非継承要素を搬送しない。ステーション情報がフラグメント化されていない場合、非継承要素は、全ての対応するＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素において搬送される必要があり、非継承要素の長さフィールドの値は１に設定されて、長さフィールドの後には要素ＩＤ拡張フィールドのみが存在し、他のフィールドは存在しないことを示す。

【0197】

例えば、図９ａに示されたように、ステーションが位置したＭＬＤにおける別のステーションについての情報は、第１ＭＬＥ（ＭＬＥ１又は第１ＭＬＥと示されている）及び第２ＭＬＥ（ＭＬＥ２又は第２ＭＬＥと示されている）において搬送される。第１ＭＬＥは、ＳＴＡ毎のプロファイル１をＳＴＡ毎のプロファイルｘに搬送し、第２ＭＬＥは、ＳＴＡ毎のプロファイルｘ＋１をＳＴＡ毎のプロファイルｙに搬送する。ＳＴＡ毎のプロファイルｘは非継承要素を搬送しないので、ＳＴＡ毎のプロファイルｘ及びＳＴＡ毎のプロファイルｘ＋１が同じリンクのステーション情報を搬送することが分かり得る。加えて、ＳＴＡ毎のプロファイルｘ＋１は非継承要素を搬送するので、ＳＴＡ毎のプロファイルｘ＋１が、ステーション情報を搬送する最後のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素であることが分かり得る。

【0198】

加えて、図３に基づいて構成されたＭＬＥにおいて、非継承要素は、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素において任意選択である。非継承要素は、報告するＳＴＡ（ｒｅｐｏｒｔｉｎｇＳＴＡ）から報告されたＳＴＡ（ｒｅｐｏｒｔｅｄＳＴＡ）によって継承されることができない要素の一連のＩＤ数及びＩＤ拡張数を含む。報告するＳＴＡは、ＭＬＥを送信するＳＴＡであり、報告されたＳＴＡは、別のリンク上のＳＴＡである。しかしながら、第３指示情報の前述の実装において、ステーション情報を搬送する最後のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素において非継承要素が搬送される必要があることが要求される。従って、図９ｂに示されたように、非継承要素が搬送される必要がない（すなわち、ステーションが非継承情報要素を含まない）とき、非継承要素は、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素においても搬送される必要があり、非継承要素の長さフィールドの値は１に設定されて、長さフィールドの後には要素ＩＤ拡張フィールドのみが存在し、他のフィールドは存在しないことを示す。

【0199】

可能な実装において、段階Ｓ１０１において生成された無線フレームでは、第１情報要素及び第２情報要素はそれぞれ、完全なプロファイル（ＣｏｍｐｌｅｔｅＰｒｏｆｉｌｅ）フィールドを含み、第１情報要素の完全なプロファイルフィールドの値は、第２情報要素の完全なプロファイルフィールドの値と同じである。具体的には、情報要素は、情報要素に含まれた完全なプロファイルフィールドを使用することによって、情報要素において搬送されるステーション情報の関連プロファイルを示し得る。第１情報要素の完全なプロファイルフィールドの値が、第２情報要素の完全なプロファイルフィールドの値と同じであることは、第１情報要素において搬送されるステーション情報のプロファイルが、第２情報要素において搬送されるステーション情報のプロファイルと同じであることを示し得る。従って、完全なプロファイルフィールドの値が同じであることは、無線フレームにおける第１情報要素及び第２情報要素の両方が完全なステーション情報を搬送することを示す。

【0200】

任意選択的に、第２情報要素は、完全なプロファイルフィールドを含まない。

【0201】

任意選択的に、第２情報要素は完全なプロファイルフィールドを含み、第２情報要素の完全なプロファイルフィールドの値は、予約（ｒｅｓｅｒｖｅｄ）値である。この場合、完全なプロファイルフィールドの値は、他の情報（情報要素が対応するリンクの完全なステーション情報を搬送するかどうかを示すことに加えて）を示す。

【0202】

可能な実装において、段階Ｓ１０１において生成された無線フレームでは、第１情報要素はステーション情報（ＳＴＡＩｎｆｏ）フィールドを含み、ステーション情報フィールドは、第１情報要素の関連ステーション情報及び第２情報要素の関連ステーション情報を示す。具体的には、情報要素は、情報要素に含まれたステーション情報フィールドを使用することによって、情報要素において搬送される関連ステーション情報を示し得る。第１情報要素のステーション情報フィールドは、第１情報要素において搬送される関連ステーション情報を示すのみならず、第２情報要素において搬送される関連ステーション情報も示す。従って、第１情報要素のステーション情報フィールドは、第１情報要素及び第２情報要素が同じリンクのステーション情報に対応することを示す。

【0203】

可能な実装において、段階Ｓ１０１において生成された無線フレームでは、第２情報要素はステーション情報フィールドを含まない；又は、第２情報要素は、ステーション情報フィールドを含み、ステーション情報フィールドの値は、予約（ｒｅｓｅｒｖｅｄ）値である。具体的には、第２情報要素の関連ステーション情報は第１情報要素のステーション情報フィールドによって示されるので、第２情報要素は、ステーション情報フィールドを搬送しなくてもよい；又は、第２情報要素のステーション情報フィールドは、予約値に設定されることで、予約値を使用することによってステーション情報フィールドにおける情報とは異なる他の情報／データを搬送してもよい。従って、第１情報要素のステーション情報フィールドは、複数の情報要素の関連ステーション情報を示すために再使用されることで、オーバヘッドを低減するとともに通信効率をさらに向上させる。

【0204】

具体的には、現在のステーション情報フィールドは、以下の情報のうち少なくとも１つを含む：リンク上のステーションのアドレスを示すＭＡＣアドレス、ステーションによってビーコンフレームを受信するための周期を示すビーコン間隔、ステーションによってＤＴＩＭビーコンフレームを受信するための周期及び次のＤＴＩＭビーコンフレームを受信するための時間を示すＤＴＩＭ情報、及び、リンク上のステーションが、別のリンク上のステーションと共に伝送及び受信を同時に実行する能力を示すＮＳＴＲ指示ビットマップ。前述の実装において、ステーション情報フィールドの値が予約値であるとき、ステーション情報フィールドの値は、他の情報（上記少なくとも１つの情報以外）を示す。

【0205】

任意選択的に、第２情報要素は、ステーション情報フィールドを含む。

【0206】

可能な実装において、ステーション情報フィールドは：媒体アクセス制御アドレス存在（ｍｅｄｉｕｍａｃｃｅｓｓｃｏｎｔｒｏｌａｄｄｒｅｓｓｐｒｅｓｅｎｔ、ＭＡＣＡｄｄｒｅｓｓＰｒｅｓｅｎｔ）フィールド、ビーコン間隔提示（ＢｅａｃｏｎＩｎｔｅｒｖａｌＰｒｅｓｅｎｔ）フィールド、配信トラフィック表示メッセージ情報存在（ｄｅｌｉｖｅｒｙｔｒａｆｆｉｃｉｎｄｉｃａｔｉｏｎｍｅｓｓａｇｅｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎｐｒｅｓｅｎｔ、ＤＴＩＭＩｎｆｏＰｒｅｓｅｎｔ）フィールド、及びＮＳＴＲＬｉｎｋＰａｉｒＰｒｅｓｅｎｔフィールドのうちの少なくとも１つを含む。具体的には、ステーション情報フィールドは具体的に、関連ステーション情報を示すべく、前述のフィールドのうちの少なくとも１つを含み得る。

【0207】

可能な実装において、段階Ｓ１０１において生成された前記無線フレームでは、前記第１ＭＬＥ及び前記第２ＭＬＥは隣接したＭＬＥである。具体的には、第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥは、無線フレームにおいて隣接した位置にあるＭＬＥであり得る。同じリンクのステーション情報が隣接していないＭＬＥにおいて搬送される方式と比較すると、同じリンクのステーション情報が無線フレームにおいて複数の隣接したＭＬＥにおいて搬送される方式は、無線フレームの受信側が同じリンクのステーション情報を取得することを助け得る。

【0208】

任意選択的に、無線フレームにおいて、第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥの間には他のＭＬＥが存在しない。

【0209】

【0210】

可能な実装において、段階Ｓ１０１において生成された無線フレームでは、第１ＭＬＥは共通情報フィールドを含み、共通情報フィールドは、第１ＭＬＥのマルチリンク共通情報及び第２ＭＬＥのマルチリンク共通情報を示す。具体的には、情報要素は、情報要素に含まれた共通情報フィールドを使用することによって、情報要素において搬送されるマルチリンク共通情報を示し得る。第１情報要素の共通情報フィールドは、第１情報要素において搬送されるマルチリンク共通情報を示すのみならず、第２情報要素において搬送されるマルチリンク共通情報も示す。従って、第１情報要素の共通情報フィールドは、第１情報要素及び第２情報要素に対応するマルチリンク共通情報を示す。

【0211】

可能な実装において、前記第２ＭＬＥは前記共通情報フィールドを有しない；又は、前記第２ＭＬＥは前記共通情報フィールドを有し、前記第２ＭＬＥの前記共通情報フィールドの値は、予約値である。具体的には、第２情報要素のマルチリンク共通情報は第１情報要素の共通情報フィールドによって示されるので、第２情報要素は、共通情報フィールドを搬送しなくてもよい；又は、第２情報要素の共通情報フィールドは、予約値に設定されることで、予約値を使用することによって共通情報フィールドにおける情報とは異なる他の情報／データを搬送してもよい。従って、第１情報要素の共通情報フィールドは、複数の情報要素のマルチリンク共通情報を示すために再使用されることで、オーバヘッドを低減するとともに通信効率をさらに向上させる。

【0212】

任意選択的に、第２情報要素は、共通情報フィールドを含む。

【0213】

可能な実装において、段階Ｓ１０１において生成された無線フレームでは、第１ＭＬＥはマルチリンク制御フィールドを含み、マルチリンク制御フィールドは、第１ＭＬＥのマルチリンク制御情報及び第２ＭＬＥのマルチリンク制御情報を示す。具体的には、情報要素は、情報要素に含まれたマルチリンク制御フィールドを使用することによって、情報要素において搬送されるマルチリンク制御情報を示し得る。第１情報要素のマルチリンク制御フィールドは、第１情報要素において搬送されるマルチリンク制御情報を示すのみならず、第２情報要素において搬送されるマルチリンク制御情報も示す。従って、第１情報要素のマルチリンク制御フィールドは、第１情報要素及び第２情報要素に対応するマルチリンク制御情報を示す。

【0214】

可能な実装において、前記第２ＭＬＥはマルチリンク制御フィールドを有しない；又は、前記第２ＭＬＥは前記マルチリンク制御フィールドを有し、前記第２ＭＬＥの前記マルチリンク制御フィールドにおける存在ビットマップ（Ｐｒｅｓｅｎｃｅｂｉｔｍａｐ）フィールドの値は全て０である。具体的には、第２情報要素のマルチリンク制御情報は第１情報要素のマルチリンク制御情報フィールドによって示されるので、第２情報要素は、マルチリンク制御情報フィールドを搬送しなくてもよい；又は、第２情報要素のマルチリンク制御フィールドは、予約値に設定されることで、予約値を使用することによってマルチリンク制御フィールドにおける情報とは異なる他の情報／データを搬送してもよい。従って、第１情報要素のマルチリンク制御フィールドは、複数の情報要素のマルチリンク制御情報を示すために再使用されることで、オーバヘッドを低減するとともに通信効率をさらに向上させる。

【0215】

任意選択的に、第２情報要素は、共通情報フィールドを含む。

【0216】

Ｓ１０２：無線フレーム送信装置は、無線フレームを送信する。

【0217】

この実施形態において、段階Ｓ１０１において無線フレームを生成した後、無線フレーム送信装置は、段階Ｓ１０２において無線フレームを送信する。それに対応して、無線フレーム受信装置は、段階Ｓ１０２において無線フレームを受信する。

【0218】

例えば、段階Ｓ１０２において、無線フレーム送信装置及び無線フレーム受信装置は、図１又は図２に示された通信システムに基づいて無線フレーム伝送を実行し得る、すなわち、無線フレームは、無線フレーム送信装置及び無線フレーム受信装置の間の複数のリンクのうちの１又は複数を使用することによって伝送される。

【0219】

任意選択的に、無線フレーム送信装置は、無線フレームに対して送信前処理を実行し、段階Ｓ１０２において、送信前処理を介して取得された処理結果を送信し得る。例えば、送信前処理は、暗号化、スクランブル、及び別の方式を含み得る。それに対応して、無線フレーム送信装置は、無線フレームに対して送信前処理を実行することによって取得された処理結果を受信して、段階Ｓ１０２において、処理結果に対して受信前処理を実行することで無線フレームを取得し得る。例えば、受信前処理は、解読、デスクランブル、及び別の方式を含み得る。

【0220】

Ｓ１０３：無線フレーム受信装置は、無線フレームに基づいてステーション情報を決定する。

【0221】

この実施形態において、無線フレーム受信装置は、段階Ｓ１０２において受信された無線フレームに基づいてステーション情報を決定する。

【0222】

具体的には、段階Ｓ１０３において、無線フレーム受信装置は、無線フレームの第１ＭＬＥに含まれた第１情報要素及び第２ＭＬＥに含まれた第２情報要素を使用することによって同じリンクのステーション情報を決定して、複数のＭＬＥにおける同じリンクのステーション情報を取得する。

【0223】

任意選択的に、段階Ｓ１０３において、無線フレーム受信装置は、無線フレームに含まれたターゲット情報に基づいて、第１ＭＬＥに含まれた第１情報要素及び第２ＭＬＥに含まれた第２情報要素に対応する同じリンクのステーション情報を決定し得る。ターゲット情報は、以下のうちの少なくとも１つを含み得る：リンクＩＤ、サブ要素ＩＤ、第１指示情報、第２指示情報、及び第３指示情報等。

【0224】

一実装において、ターゲット情報がリンクＩＤを含むとき、無線フレーム受信装置は、段階Ｓ１０２において無線フレームを受信する。無線フレームが少なくとも２つのＭＬＥを含む場合、少なくとも２つのＭＬＥの各ＭＬＥに含まれるＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素におけるリンクＩＤフィールドの値は同じであり、無線フレーム受信装置は、段階Ｓ１０３において、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素において搬送されるＳＴＡプロファイルが同じリンクのステーション情報を搬送することを決定し得る。さらに、ステーションは、同じ値のリンクＩＤに対応するＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素を、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素が無線フレームに出現するシーケンスで連結することで、同じリンクのステーション情報を取得し得る。

【0225】

一実装において、ターゲット情報がサブ要素ＩＤを含むとき、無線フレーム受信装置は、段階Ｓ１０２において無線フレームを受信する。無線フレームが少なくとも２つのＭＬＥを含み、少なくとも２つのＭＬＥにおける第１ＭＬＥ以外の各ＭＬＥがＳＴＡ毎のプロファイル拡張サブ要素を含む場合、無線フレーム受信装置は、段階Ｓ１０３において、ＳＴＡ毎のプロファイル拡張サブ要素において搬送されるＳＴＡプロファイル及び以前の隣接したＳＴＡ毎のプロファイルにおいて搬送されるＳＴＡプロファイルが、同じリンクのステーション情報を搬送することを決定し得る。さらに、ステーションは、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素を、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素が無線フレームに出現するシーケンスで連結することで、同じリンクのステーション情報を取得し得る。

【0226】

一実装において、ターゲット情報が第１指示情報を含むとき、無線フレーム受信装置は、段階Ｓ１０２において無線フレームを受信する。無線フレームが少なくとも２つのＭＬＥを含む場合、無線フレーム受信装置は、少なくとも２つのＭＬＥのＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素の第１指示情報に基づいて、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素において搬送されるリンクのステーション情報がフラグメント化されたかどうかを決定する。ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素において搬送されるリンクのステーション情報がフラグメント化された場合、無線フレーム受信装置は、段階Ｓ１０３において、次のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素（又は複数の次のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素）において搬送されるＳＴＡプロファイルのフィールドを、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素が無線フレームにおいて出現するシーケンスで連結して、同じリンクのステーション情報を取得する。

【0227】

一実装において、ターゲット情報が第２指示情報を含むとき、無線フレーム受信装置は、段階Ｓ１０２において無線フレームを受信する。無線フレームが少なくとも２つのＭＬＥを含む場合、無線フレーム受信装置は、少なくとも２つのＭＬＥのＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素の第２指示情報に基づいて、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素において搬送されるリンクのステーション情報を搬送するＳＴＡ毎のプロファイルの数を決定する。加えて、段階Ｓ１０３において、無線フレーム受信装置は、第２指示情報によって示されたＳＴＡ毎のプロファイルの数に基づいて、次のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素（又は複数の次のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素）において搬送されるＳＴＡプロファイルのフィールドを、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素が無線フレームにおいて出現するシーケンスで連結して、同じリンクのステーション情報を取得する。

【0228】

一実装において、ターゲット情報が第３指示情報を含むとき、無線フレーム受信装置は、段階Ｓ１０２において無線フレームを受信する。無線フレームが少なくとも２つのＭＬＥを含む場合、無線フレーム受信装置は、少なくとも２つのＭＬＥのＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素の第３指示情報に基づいて、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素が、リンクのステーション情報を搬送する複数のＳＴＡ毎のプロファイルにおいて最後のＳＴＡ毎のプロファイルであることを決定する。加えて、無線フレーム受信装置は、段階Ｓ１０３において、第３指示情報に基づいて、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素の前の以前のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素（又は複数の以前のＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素）において搬送されるＳＴＡプロファイルのフィールドを、ＳＴＡ毎のプロファイルサブ要素が無線フレームにおいて出現するシーケンスで連結して、同じリンクのステーション情報を取得する。

【0229】

技術的解決手段によると、単一のＭＬＥにおいて搬送されるマルチリンクデバイスのステーション情報の長さがＭＬＥによって構成された最大長より大きいとき、マルチリンクデバイスのステーション情報が搬送できないことが理由で無線フレームの伝送に失敗する。例えば、図３に示されたＭＬＥの長さフィールドの長さは８ビットであり、０から２５５バイトの長さを示す。しかしながら、ＭＬＥによって搬送される必要がある情報の長さは２５５バイトを超える場合がある。結果的に、１つのＭＬＥのみでは、マルチリンクデバイスについての情報を搬送するのに不十分である。別の例の場合、図３に示されたＳＴＡ毎のプロファイルの長さフィールドの長さは８ビットであり、その結果、データ部分は最大２５５オクテットを搬送し得る。しかしながら、各リンクのステーション情報は、２５５オクテットより長くてよい。結果的に、１つのＳＴＡ毎のプロファイルのみは、各リンクのステーション情報を搬送するには不十分である。図５から図９ｂにおける実施形態によると、マルチリンクデバイスによって送信又は受信された無線フレームは、第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを含み、第１ＭＬＥに含まれた第１情報要素及び第２ＭＬＥに含まれた第２情報要素は、同じリンクのステーション情報に対応する。従って、マルチリンクステーションデバイスのステーション情報は、無線フレームの複数のＭＬＥが同じリンクのステーション情報を搬送する方式で搬送され得る。これは、ＳＴＡ毎のプロファイルのデータ部分が２５５バイトを越えないことを保証し、ＭＬＥにおいて搬送されるコンテンツの長さが２５５バイトを越えないことを保証し、無線フレーム伝送失敗を回避し、通信効率を向上させ得る。

【0230】

以上、方法の観点から本願を説明しており、以下では、装置の観点から本願をさらに説明する。

【0231】

図１０は、本願の実施形態に係る通信装置１０００の概略図である。通信装置１０００は、処理ユニット１００１及び送受信機ユニット１００２を含む。

【0232】

具体的には、通信装置１０００は具体的に、前述の実施形態のいずれか１つにおける無線フレーム送信方法を実装ように構成された無線フレーム送信装置であり得る。それに対応して、処理ユニット１００１及び送受信機ユニット１００２は、以下のプロセスを実行するように構成され得る。

【0233】

処理ユニット１００１は、無線フレームを生成するように構成されている。前記無線フレームは、第１マルチリンク要素ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを備え、前記第１ＭＬＥは第１情報要素を有し、前記第２ＭＬＥは第２情報要素を有し、前記第１情報要素及び前記第２情報要素は同じリンクのステーション情報に対応する。送受信機ユニット１００２は、無線フレームを送信するように構成されている。

【0234】

技術的解決手段によると、単一のＭＬＥにおいて搬送されるマルチリンクデバイスのステーション情報の長さがＭＬＥによって構成された最大長より大きいとき、マルチリンクデバイスのステーション情報が搬送できないことが理由で無線フレームの伝送に失敗する。例えば、図３に示されたＭＬＥの長さフィールドの長さは８ビットであり、０から２５５バイトの長さを示す。しかしながら、ＭＬＥによって搬送される必要がある情報の長さは２５５バイトを超える場合がある。結果的に、１つのＭＬＥのみでは、マルチリンクデバイスについての情報を搬送するのに不十分である。別の例の場合、図３に示されたＳＴＡ毎のプロファイルの長さフィールドの長さは８ビットであり、その結果、データ部分は最大２５５オクテットを搬送し得る。しかしながら、各リンクのステーション情報は、２５５オクテットより長くてよい。結果的に、１つのＳＴＡ毎のプロファイルのみは、各リンクのステーション情報を搬送するには不十分である。図１０に示された実施形態において、送受信機ユニット１００２によって送信された無線フレームは、第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを含み、第１ＭＬＥに含まれた第１情報要素及び第２ＭＬＥに含まれた第２情報要素は、同じリンクのステーション情報に対応する。従って、マルチリンクステーションデバイスのステーション情報は、無線フレームの複数のＭＬＥが同じリンクのステーション情報を搬送する方式で搬送され得る。これは、ＳＴＡ毎のプロファイルのデータ部分が２５５バイトを越えないことを保証し、ＭＬＥにおいて搬送されるコンテンツの長さが２５５バイトを越えないことを保証し、無線フレーム伝送失敗を回避し、通信効率を向上させ得る。

【0235】

加えて、通信装置１０００は具体的に、前述の実施形態のいずれか１つにおける無線フレーム送信方法を実装ように構成された無線フレーム送信装置であり得る。それに対応して、処理ユニット１００１及び送受信機ユニット１００２は、以下のプロセスを実行するように構成され得る。

【0236】

送受信機ユニット１００２は、無線フレームを受信するように構成されている。前記無線フレームは、第１マルチリンク要素ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを備え、前記第１ＭＬＥは第１情報要素を有し、前記第２ＭＬＥは第２情報要素を有し、前記第１情報要素及び前記第２情報要素は同じリンクのステーション情報に対応する。処理ユニット１００１は、無線フレームに基づいてステーション情報を決定するように構成されている。

【0237】

技術的解決手段によると、単一のＭＬＥにおいて搬送されるマルチリンクデバイスのステーション情報の長さがＭＬＥによって構成された最大長より大きいとき、マルチリンクデバイスのステーション情報が搬送できないことが理由で無線フレームの伝送に失敗する。例えば、図３に示されたＭＬＥの長さフィールドの長さは８ビットであり、０から２５５バイトの長さを示す。しかしながら、ＭＬＥによって搬送される必要がある情報の長さは２５５バイトを超える場合がある。結果的に、１つのＭＬＥのみでは、マルチリンクデバイスについての情報を搬送するのに不十分である。別の例の場合、図３に示されたＳＴＡ毎のプロファイルの長さフィールドの長さは８ビットであり、その結果、データ部分は最大２５５オクテットを搬送し得る。しかしながら、各リンクのステーション情報は、２５５オクテットより長くてよい。結果的に、１つのＳＴＡ毎のプロファイルのみは、各リンクのステーション情報を搬送するには不十分である。図１０に示された実施形態において、送受信機ユニット１００２によって受信された無線フレームは、第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥを含み、第１ＭＬＥに含まれた第１情報要素及び第２ＭＬＥに含まれた第２情報要素は、同じリンクのステーション情報に対応する。従って、マルチリンクステーションデバイスのステーション情報は、無線フレームの複数のＭＬＥが同じリンクのステーション情報を搬送する方式で搬送され得る。これは、ＳＴＡ毎のプロファイルのデータ部分が２５５バイトを越えないことを保証し、ＭＬＥにおいて搬送されるコンテンツの長さが２５５バイトを越えないことを保証し、無線フレーム伝送失敗を回避し、通信効率を向上させ得る。

【0238】

加えて、図１０に示された通信装置によって伝送（受信又は送信）された無線フレームに含まれたＭＬＥ（第１ＭＬＥ又は第２ＭＬＥ）又は情報要素（第１情報要素又は第２情報要素）はさらに最適化され得、具体的には以下の通りである。

【0239】

可能な実装において、第１情報要素及び第２情報要素はそれぞれ、リンク識別子（ＬｉｎｋＩＤ）フィールドを含み、第１情報要素のリンク識別子フィールドの値は、第２情報要素のリンク識別子フィールドの値と同じである。

【0240】

可能な実装において、第１情報要素は第１指示情報を含み、第１指示情報は、ステーション情報がフラグメント化されたかどうかを示す。

【0241】

任意選択的に、第２情報要素は、第１指示情報を含む。

【0242】

任意選択的に、第１指示情報は、ステーション情報がフラグメント化されたかどうかを示す。

【0243】

任意選択的に、第１指示情報は、ステーション情報の異なるフラグメントが異なる情報要素において搬送されるかどうかを示す。

【0244】

【0245】

【0246】

【0247】

任意選択的に、第１指示情報は、ステーション情報がフラグメント化されていないことを示す。

【0248】

可能な実装において、第１指示情報は、第１情報要素のステーション制御（ＳＴＡＣｏｎｔｒｏｌ）情報フィールドにおいて搬送される。

【0249】

可能な実装において、第１情報要素は第２指示情報を含み、第２指示情報は、ステーション情報を搬送する情報要素の数を示す。

【0250】

任意選択的に、第２情報要素は、第２指示情報を含む。

【0251】

任意選択的に、第２指示情報は、ステーション情報のフラグメントの数を示す。

【0252】

【0253】

【0254】

【0255】

【0256】

可能な実装において、第２指示情報は、第１情報要素のステーション制御フィールドにおいて搬送される。

【0257】

可能な実装において、第２情報要素は第３指示情報を含み、第３指示情報は、第２情報要素がステーション情報を搬送する複数の情報要素における最後の情報要素であることを示す。

【0258】

任意選択的に、第３指示情報は、第２情報要素の後に、ステーション情報を搬送する他の情報要素が存在しないことを示す。

【0259】

【0260】

任意選択的に、第３指示情報は、非継承フィールド（ｎｏｎ－ｉｎｈｅｒｉｔａｎｃｅｅｌｅｍｅｎｔ）を含む。

【0261】

可能な実装において、第１情報要素及び第２情報要素はそれぞれ、完全なプロファイル（ＣｏｍｐｌｅｔｅＰｒｏｆｉｌｅ）フィールドを含み、第１情報要素の完全なプロファイルフィールドの値は、第２情報要素の完全なプロファイルフィールドの値と同じである。

【0262】

任意選択的に、第２情報要素は、完全なプロファイルフィールドを含まない。

【0263】

可能な実装において、第１情報要素はステーション情報（ＳＴＡＩｎｆｏ）フィールドを含み、ステーション情報フィールドは、第１情報要素の関連ステーション情報及び第２情報要素の関連ステーション情報を示す。

【0264】

可能な実装において、第２情報要素はステーション情報フィールドを含まない；又は、第２情報要素は、ステーション情報フィールドを含み、ステーション情報フィールドの値は、予約（ｒｅｓｅｒｖｅｄ）値である。

【0265】

任意選択的に、第２情報要素は、ステーション情報フィールドを含む。

【0266】

【0267】

可能な実装において、第１情報要素の要素タイプは、第２情報要素の要素タイプと同じである。

【0268】

【0269】

任意選択的に、前記タイプフィールドは、サブ要素識別子（ＳｕｂｅｌｅｍｅｎｔＩＤ）フィールドである。

【0270】

可能な実装において、第１情報要素の要素タイプは、第２情報要素の要素タイプとは異なる。

【0271】

可能な実装において、第１情報要素及び第２情報要素はそれぞれ、タイプフィールドを含み、前記第１情報要素の前記タイプフィールドの値は、前記第２情報要素の前記タイプフィールドの値とは異なる。

【0272】

任意選択的に、前記タイプフィールドは、サブ要素識別子（ＳｕｂｅｌｅｍｅｎｔＩＤ）フィールドである。

【0273】

可能な実装において、前記無線フレームでは、前記第１ＭＬＥ及び前記第２ＭＬＥは隣接したＭＬＥである。

【0274】

任意選択的に、無線フレームにおいて、第１ＭＬＥ及び第２ＭＬＥの間には他のＭＬＥが存在しない。

【0275】

【0276】

可能な実装において、第１ＭＬＥは共通情報フィールドを含み、共通情報フィールドは、第１ＭＬＥのマルチリンク共通情報及び第２ＭＬＥのマルチリンク共通情報を示す。

【0277】

可能な実装において、前記第２ＭＬＥは前記共通情報フィールドを有しない；又は、前記第２ＭＬＥは前記共通情報フィールドを有し、前記第２ＭＬＥの前記共通情報フィールドの値は、予約値である。

【0278】

任意選択的に、第２情報要素は、共通情報フィールドを含む。

【0279】

可能な実装において、第１ＭＬＥはマルチリンク制御フィールドを含み、マルチリンク制御フィールドは、第１ＭＬＥのマルチリンク制御情報及び第２ＭＬＥのマルチリンク制御情報を示す。

【0280】

可能な実装において、前記第２ＭＬＥはマルチリンク制御フィールドを有しない；又は、前記第２ＭＬＥは前記マルチリンク制御フィールドを有し、前記第２ＭＬＥの前記マルチリンク制御フィールドにおける存在ビットマップ（Ｐｒｅｓｅｎｃｅｂｉｔｍａｐ）フィールドの値は全て０である。

【0281】

任意選択的に、第２情報要素は、共通情報フィールドを含む。

【0282】

可能な実装において、無線フレームは、関連付け要求フレーム、再関連付け要求フレーム、関連付け応答フレーム、再関連付け応答フレーム、又はプローブ応答フレームである。

【0283】

通信装置１０００はさらに、図１から図９における前述の他の実施形態を実行して、対応する有利な効果を実現するように構成され得ることに留意されたい。詳細については、前述の実施形態における説明を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。

【0284】

図１１は、本願の実施形態に係る通信装置１１００の構造の概略図である。通信装置１１００は、プロセッサ１１０１及び送受信機１１０２を含む。

【0285】

通信装置１１００は、無線フレーム送信装置、無線フレーム受信装置、又は、無線フレーム送信装置又は無線フレーム受信装置におけるチップであり得る。

【0286】

図１１は、通信装置１１００の主なコンポーネントのみを示す。プロセッサ１１０１及び送受信機１１０２に加えて、通信装置はさらに、メモリ１１０３及び入力／出力装置（図示せず）を含み得る。

【0287】

プロセッサ１１０１は主に、通信プロトコル及び通信データを処理し、通信装置全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成されている。メモリ１１０３は主に、ソフトウェアプログラム及びデータを記憶するように構成されている。送受信機１１０２は、無線周波数回路及びアンテナを含み得る。無線周波数回路は主に、ベースバンド信号及び無線周波数信号の間の変換を実行し、無線周波数信号を処理するように構成されている。アンテナは主に、無線周波数信号を電磁波の形態で伝送及び受信するように構成されている。タッチスクリーン、ディスプレイ又はキーボードなど、入力／出力装置は主に、ユーザにより入力されるデータを受信し、データをユーザに出力するように構成されている。

【0288】

プロセッサ１１０１、送受信機１１０２及びメモリ１１０３は、通信バスを介して接続され得る。

【0289】

通信装置の電源がオンにされた後に、プロセッサ１１０１は、メモリ１１０３内のソフトウェアプログラムを読み出し、ソフトウェアプログラムの命令を解釈及び実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理し得る。データが無線方式で送信される必要があるとき、プロセッサ１１０１は、送信対象データに対してベースバンド処理を実行し、次に、ベースバンド信号を無線周波数回路に出力する。無線周波数回路は、ベースバンド信号に対して無線周波数処理を実行し、次に、アンテナを使用することによって、電磁波形態で無線周波数信号を送信する。データが通信装置へ送信される場合、無線周波数回路は、アンテナを介して無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号へ変換し、ベースバンド信号をプロセッサ１１０１に出力する。プロセッサ１１０１は、ベースバンド信号をデータに変換し、このデータを処理する。

【0290】

前述の設計のいずれか１つにおいて、プロセッサ１１０１は、受信及び送信機能を実装するための通信インタフェースを含み得る。例えば、通信インタフェースは、送受信機回路、インタフェース、又はインタフェース回路であり得る。受信及び送信機能を実装するように構成された送受信機回路、インタフェース、又はインタフェース回路は、分離されてもよく、又は、一緒に統合されてもよい。送受信機回路、インタフェース、又はインタフェース回路は、コード／データの読み出し及び書き込みを行うように構成されてよい。代替的に、送受信機回路、インタフェース、又はインタフェース回路は、信号を伝送する又は転送するように構成されてよい。

【0291】

前述の設計のいずれか１つにおいて、プロセッサ１１０１は、命令を記憶し得る。命令はコンピュータプログラムであり得る。コンピュータプログラムはプロセッサ１１０１上で実行され、その結果、通信装置１１００は、前述の実施形態のいずれか１つにおいて説明された方法を実行し得る。コンピュータプログラムはプロセッサ１１０１において固定され得、この場合、プロセッサ１１０１は、ハードウェアによって実装され得る。

【0292】

一実装において、通信装置１１００は回路を含み得、回路は、前述の実施形態のいずれか１つにおける送信、受信又は通信機能を実装し得る。本願において説明されているプロセッサ及び通信インタフェースは、集積回路（ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄｃｉｒｃｕｉｔ、ＩＣ）、アナログＩＣ、無線周波数集積回路（ｒａｄｉｏｆｒｅｑｕｅｎｃｙｉｎｔｅｇｒａｔｅｄｃｉｒｃｕｉｔ、ＲＦＩＣ）、ミックスドシグナルＩＣ、特定用途向け集積回路（ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ-ｓｐｅｃｉｆｉｃｉｎｔｅｇｒａｔｅｄｃｉｒｃｕｉｔ、ＡＳＩＣ）、プリント回路基板（ｐｒｉｎｔｅｄｃｉｒｃｕｉｔｂｏａｒｄ、ＰＣＢ）又は電子デバイス等において実装され得る。プロセッサ及び通信インタフェースは、例えば、相補型金属酸化膜半導体（ｃｏｍｐｌｅｍｅｎｔａｒｙｍｅｔａｌｏｘｉｄｅｓｅｍｉｃｏｎｄｕｃｔｏｒ、ＣＭＯＳ）、Ｎ型金属酸化膜半導体（Ｎ-ｔｙｐｅＭｅｔａｌ-ｏｘｉｄｅ-ｓｅｍｉｃｏｎｄｕｃｔｏｒ、ＮＭＯＳ）、Ｐ型金属酸化膜半導体（ｐｏｓｉｔｉｖｅｃｈａｎｎｅｌｍｅｔａｌｏｘｉｄｅｓｅｍｉｃｏｎｄｕｃｔｏｒ、ＰＭＯＳ）、バイポーラ接合トランジスタ（ｂｉｐｏｌａｒｊｕｎｃｔｉｏｎｔｒａｎｓｉｓｔｏｒ、ＢＪＴ）、バイポーラＣＭＯＳ（ＢｉＣＭＯＳ）、シリコンゲルマニウム（ＳｉＧｅ）及びガリウムヒ素（ＧａＡｓ）のような様々なＩＣ技術を使用して製造され得る。

【0293】

別の実装において、無線周波数回路及びアンテナは、ベースバンド処理を実行するプロセッサから独立して配置され得る。例えば、分散シナリオにおいて、無線周波数回路及びアンテナは、リモートで、かつ、通信装置から独立して配置され得る。

【0294】

通信装置は、独立したデバイスであってもよく、又は、大きいデバイスの一部であってもよい。例えば、通信装置は、以下であり得る：
（１）独立の集積回路ＩＣ、チップ、又はチップシステム又はサブシステム；
（２）１又は複数のＩＣのセット、ここで、任意選択的に、上記ＩＣセットは、データ及び命令を記憶するように構成された記憶コンポーネントも含み得る；
（３）ＡＳＩＣ、例えば、モデム（Ｍｏｄｅｍ）；
（４）別のデバイスに埋め込まれ得るモジュール；
（５）受信機、インテリジェント端末、無線デバイス、ハンドヘルドデバイス、モバイルユニット、車載デバイス、クラウドデバイス、及び人工知能デバイス等；及び
（６）別のデバイス等。

【0295】

加えて、プロセッサ１１０１は、例えば、限定されるものではないが、ベースバンド関連プロセスを実行するように構成され得；送受信機１１０２は、例えば、限定されるものではないが、無線周波数受信及び送信を実行するように構成され得る。前述のコンポーネントは、互いから独立したチップ上に個別に配置されてもよく、又は、コンポーネントの少なくとも一部又は全部が同じチップ上に配置されてもよい。例えば、プロセッサは、アナログベースバンドプロセッサ及びデジタルベースバンドプロセッサに分割され得る。アナログベースバンドプロセッサ及び送受信機は同じチップに統合され得、デジタルベースバンドプロセッサは独立したチップ上に配置され得る。集積回路技術の継続的な発展とともに、さらに多くのコンポーネントが同じチップに統合され得る。例えば、デジタルベースバンドプロセッサは、複数のアプリケーションプロセッサ（例えば、限定されるものではないが、幾何プロセッサ及びマルチメディアプロセッサ）を有した同じチップ上に統合され得る。チップは、システムオンチップ（ｓｙｓｔｅｍｏｎｃｈｉｐ）と称され得る。コンポーネントが異なるチップ上に独立して配置されているか、又は１又は複数のチップ上に統合及び配置されているかは、通常は、製品設計の具体的な要件に依存する。前述のコンポーネントの具体的な実装の形態は、本発明の実施形態において限定されるものではない。

【0296】

本願の実施形態はさらに、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムコードを記憶する。プロセッサがコンピュータプログラムコードを実行した場合、電子デバイスは、前述の実施形態のいずれか１つにおける方法を実行する。

【0297】

本願の実施形態はさらにコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、前述の実施形態のいずれか１つにおける方法を実行することが可能になる。

【0298】

本願の実施形態は、通信装置をさらに提供する。本装置は、チップの製品形態で存在してよい。装置の構造はプロセッサ及びインタフェース回路を含む。プロセッサは、インタフェース回路を介して別の装置と通信して、この装置が前述の実施形態のいずれか１つにおける方法を実行することを可能にするように構成されている。

【0299】

本願の実施形態はさらに、無線フレーム送信装置及び無線フレーム受信装置を含むＷＬＡＮ通信システムを提供する。無線フレーム送信装置及び無線フレーム受信装置は、前述の実施形態のいずれか１つにおける方法を実行し得る。

【0300】

本願に開示される内容と組み合わせて説明される方法又はアルゴリズム段階は、ハードウェアによって実装され得るか、又は、プロセッサによってソフトウェア命令を実行することによって実装され得る。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含んでよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ（ＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓＭｅｍｏｒｙ、ＲＡＭ）、フラッシュメモリ、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ（ＥｒａｓａｂｌｅＰｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ）、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ（ＥｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ）、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、コンパクトディスクリードオンリメモリ（ＣＤ－ＲＯＭ）、又は、当該技術分野において周知の任意の他の形式の記憶媒体に記憶されてよい。例えば、記憶媒体はプロセッサに連結されて、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出すこと及び記憶媒体に情報を書き込むことを可能にする。当然ながら、記憶媒体は、プロセッサのコンポーネントであってよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ＡＳＩＣに配置されてよい。加えて、ＡＳＩＣは、コアネットワークインタフェースデバイスに位置してよい。当然ながら、それらプロセッサ及び記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてそのコアネットワークインタフェースデバイス内に存在し得る。

【0301】

当業者であれば、前述の１又は複数の例において、本願で説明されている機能が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は、これらの任意の組み合わせで実装され得ることが分かるはずである。機能がソフトウェアにより実装されるとき、前述の機能は、コンピュータ可読媒体に記憶され、又は、コンピュータ可読媒体内の１又は複数の命令又はコードとして伝送されてよい。コンピュータ可読媒体はコンピュータ可読記憶媒体及び通信媒体を含む。通信媒体は、１つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの伝送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータ又は専用コンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体であり得る。

【0302】

本願は、複数の実施形態を参照して説明されているが、保護を主張する本願を実装するプロセスにおいて、当業者であれば、添付図面、開示内容、及び添付の特許請求の範囲を考察することにより、開示された実施形態の別の変形例を理解して実装し得る。特許請求の範囲において、「備える」（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）は、別のコンポーネント又は別の段階を排除せず、「ａ」又は「１つ」は、複数の場合を排除しない。単一のプロセッサ又は別のユニットが、特許請求の範囲に列挙されるいくつかの機能を実装してよい。互いに異なるいくつかの手段が従属請求項に記録されているが、このことは、これらの手段を組み合わせてより良い効果を生み出すことができないことを意味しているわけではない。

【0303】

前述の具体的な実装において、本願の目的、技術的解決手段及び有利な効果はさらに、詳細に説明されている。前述の説明は、本願の具体的な実装に過ぎないが、本願の保護範囲を限定することを意図するものではないことが理解されるべきである。本願の技術的解決手段に基づいて行われる修正、同等の置き換え、又は、改良等はいずれも、本願の保護範囲に含まれるものとする。

【図1】