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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-30
(54)【発明の名称】手持ち式洗浄機
(51)【国際特許分類】
   B08B 3/02 20060101AFI20240723BHJP
   F04B 1/16 20060101ALI20240723BHJP
【FI】
B08B3/02 E
F04B1/16
B08B3/02 G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503853
(86)(22)【出願日】2022-07-15
(85)【翻訳文提出日】2024-03-18
(86)【国際出願番号】 CN2022106012
(87)【国際公開番号】W WO2023001074
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】202110814890.X
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524027330
【氏名又は名称】浙江千機智能科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】傅珂珂
(72)【発明者】
【氏名】李進
【テーマコード(参考)】
3B201
3H070
【Fターム(参考)】
3B201AA46
3B201AB52
3B201BB32
3B201BB62
3B201BB92
3H070AA03
3H070BB04
3H070CC21
3H070DD66
(57)【要約】
手持ち式洗浄機は、ハウジング(110)、往復機構(120)、駆動アセンブリ(130)及びポンプアセンブリ(140)を含む。往復機構は、往復軸(121)、スリーブ(122)及び第1ガイドアセンブリ(123)を含み、駆動アセンブリは、往復軸を駆動して回転させて、スリーブを往復軸の長手方向に沿って往復移動させるように構成され、ポンプアセンブリは、入水部材(141)、ポンプ体(142)及び出水部材(143)を含み、ポンプ体は、スリーブに接続され、且つポンプ体は、入水部材と出水部材との間に連通し、ポンプ体は、往復軸の軸線に沿って移動する際、入水部材から水を吸入させ、水を出水部材から排出させるように構成される。当該手持ち式洗浄機は、往復軸の軸方向における回転をスリーブの往復移動に変換するため、伝動偏心構造中の滑り摩擦を第1ガイドアセンブリの静摩擦に変更し、偏向力の減少に有利であり、パワー損失を低下させ、伝動効率を向上させ、さらに手持ち式洗浄機にとって、排水の水圧と流量の向上に有利であり、手持ち式洗浄機の使用体験感を向上させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手持ち式洗浄機であって、
ハウジング、往復機構、駆動アセンブリ及びポンプアセンブリを含み、
前記ハウジングには、取付キャビティが設けられ、
前記往復機構は、取付キャビティ内に設けられ、且つ前記往復機構は、往復軸、スリーブ及び第1ガイドアセンブリを含み、前記スリーブは、前記往復軸に外嵌され、前記往復軸には、ガイド部が設けられ、前記スリーブは、前記第1ガイドアセンブリを介して前記ガイド部にガイド係合され、
前記駆動アセンブリは、前記取付キャビティ内に設けられ、前記駆動アセンブリは、前記往復軸に駆動接続され、前記駆動アセンブリは、前記往復軸を駆動して回転させて、スリーブを往復軸の軸線方向に沿って往復移動させるように構成され、
前記ポンプアセンブリは、入水部材、ポンプ体及び出水部材を含み、前記ポンプ体は、前記スリーブに接続され、且つ前記ポンプ体は、前記入水部材と出水部材との間に連通し、前記ポンプ体は、前記往復軸の軸線に沿って移動する際、前記入水部材から水を吸入させ、水を前記出水部材から排出させるように構成される、ことを特徴とする手持ち式洗浄機。
【請求項2】
前記第1ガイドアセンブリは、第1転動部材及び接続ベースを含み、前記第1転動部材は、前記接続ベースを介して前記スリーブに接続され、前記第1転動部材は、前記ガイド部に転動嵌合されている、ことを特徴とする請求項1に記載の手持ち式洗浄機。
【請求項3】
前記ガイド部は、ガイド溝であり、前記ガイド溝は、前記往復軸の周方向に沿って延在し、且つ前記往復軸の軸方向に沿って往復延在し、前記第1転動部材は、前記ガイド溝に転動嵌合されている、ことを特徴とする請求項2に記載の手持ち式洗浄機。
【請求項4】
前記往復機構は、第2ガイドアセンブリをさらに含み、前記第2ガイドアセンブリは、前記取付キャビティのキャビティ壁に接続され、前記第2ガイドアセンブリは、前記スリーブにガイド係合されている、ことを特徴とする請求項2に記載の手持ち式洗浄機。
【請求項5】
前記第2ガイドアセンブリは、ガイド板及び第2転動部材を含み、前記ガイド板は、前記取付キャビティのキャビティ壁に接続され、且つ前記ガイド板は、前記往復軸の長手方向に沿って延在し、前記スリーブは、前記第2転動部材を介して前記ガイド板にガイド係合されている、ことを特徴とする請求項4に記載の手持ち式洗浄機。
【請求項6】
前記第1ガイドアセンブリは、少なくとも2つあり、少なくとも2つの前記第1ガイドアセンブリは、前記往復軸の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ少なくとも2つの前記第1ガイドアセンブリは、いずれも前記ガイド部に転動嵌合され、及び/又は、
前記第2ガイドアセンブリは、少なくとも2つあり、少なくとも2つの前記第2ガイドアセンブリは、前記スリーブの周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ少なくとも2つの前記第2ガイドアセンブリは、いずれも前記スリーブに転動嵌合されている、ことを特徴とする請求項4に記載の手持ち式洗浄機。
【請求項7】
前記ポンプ体は、プランジャ、第1逆止弁、第2逆止弁及びポンプ本体を含み、前記プランジャは、前記スリーブに接続され、前記第1逆止弁は、前記プランジャと前記入水部材との間に連通し、前記第2逆止弁は、前記プランジャと前記出水部材との間に連通し、前記プランジャは、往復移動する際、水を前記入水部材から前記第1逆止弁及び前記第2逆止弁を通って前記出水部材から排出させるように構成される、ことを特徴とする請求項1~6のいずれかの1項に記載の手持ち式洗浄機。
【請求項8】
前記ポンプ体は、第3逆止弁及び第4逆止弁をさらに含み、前記第3逆止弁は、前記プランジャと前記入水部材との間に連通し、且つ前記第3逆止弁と前記第1逆止弁は、方向が逆であり、前記第4逆止弁は、前記プランジャと前記出水部材との間に連通し、且つ前記第4逆止弁と前記第2逆止弁は、方向が逆である、ことを特徴とする請求項7に記載の手持ち式洗浄機。
【請求項9】
前記駆動アセンブリは、減速ボックス及び駆動部材を含み、前記駆動部材は、前記減速ボックスに駆動接続され、前記減速ボックスは、前記往復軸に伝動接続されている、ことを特徴とする請求項8に記載の手持ち式洗浄機。
【請求項10】
前記駆動アセンブリは、伝動部材をさらに含み、前記減速ボックスは、前記伝動部材を介して前記駆動部材に伝動接続されている、ことを特徴とする請求項9に記載の手持ち式洗浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄工具の技術分野に関し、特に手持ち式洗浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
洗浄工具の技術の発展に伴い、手持ち式洗浄機の技術が現れており、手持ち式洗浄機は、水流の圧力で物体の表面の汚れ物、油汚れ及び沈殿物などの汚れを洗浄する洗浄装置であり、手持ちで使用し、携帯に便利であり、アウトドア活動の洗浄の需要を満たすことができるため、広く応用されている。
【0003】
従来技術では、手持ち式洗浄機は、モータで減速ボックスを駆動して、偏心機構を動かして往復移動を形成し、シングルプランジャを動かしてポンプ体で往復移動させ、水に対して仕事を行い、給水及び排水を形成し、それにより、水を高圧で噴出させ、汚れに対して洗浄作用を果たす。
【0004】
しかし、現在の手持ち式洗浄機は、偏心機構がシングルプランジャを動かして、ポンプ体内で往復移動させる際に大きな偏心力が存在し、プランジャを押してポンプ体内で滑り摩擦させ、伝動効率が高くなく、全体の仕事効率が低く、損失が大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに鑑みて、伝動効率を効果的に向上させ、ポンプ体の作動効率を向上させ、さらに洗浄機の洗浄効果を向上させる手持ち式洗浄機を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
手持ち式洗浄機は、ハウジング、往復機構、駆動アセンブリ及びポンプアセンブリを含み、前記ハウジングには、取付キャビティが設けられ、前記往復機構は、取付キャビティ内に設けられ、且つ前記往復機構は、往復軸、スリーブ及び第1ガイドアセンブリを含み、前記スリーブは、前記往復軸に外嵌され、前記往復軸には、ガイド部が設けられ、前記スリーブは、前記第1ガイドアセンブリを介して前記ガイド部にガイド係合され、前記駆動アセンブリは、前記取付キャビティ内に設けられ、前記駆動アセンブリは、前記往復軸に駆動接続され、前記駆動アセンブリは、前記往復軸を駆動して回転させて、スリーブを往復軸の軸線方向に沿って往復移動させるように構成され、前記ポンプアセンブリは、入水部材、ポンプ体及び出水部材を含み、前記ポンプ体は、前記スリーブに接続され、且つ前記ポンプ体は、前記入水部材と出水部材との間に連通し、前記ポンプ体は、前記往復軸の軸線に沿って移動する際、前記入水部材から水を吸入させ、水を前記出水部材から排出させるように構成される。
【0007】
上記手持ち式洗浄機は、使用過程において、まず、水管又は水タンクを入水部材に連通させ、そして、駆動アセンブリを操作して往復軸を駆動して回転させ、第1ガイドアセンブリが、往復軸におけるガイド部にガイド係合され、スリーブが第1ガイドアセンブリに接続されているため、スリーブは、往復軸の回転で往復軸の長手方向に沿って往復移動する。ポンプ体がスリーブに接続されているため、ポンプ体は、ポンプアセンブリにおいてピストン往復移動して、水を入水部材から吸入し、出水部材から排出する。当該手持ち式洗浄機は、往復軸の軸方向における回転をスリーブの往復移動に変換するため、従来の偏心機構中の滑り摩擦を第1ガイドアセンブリの転動摩擦に変更し、偏向力の減少に有利であり、パワー損失を低下させ、伝動効率を向上させ、さらに手持ち式洗浄機にとって、排水の水圧と流量の向上に有利であり、手持ち式洗浄機の使用体験感を向上させる。
【0008】
一実施例では、前記第1ガイドアセンブリは、第1転動部材及び接続ベースを含み、前記第1転動部材は、前記接続ベースを介して前記スリーブに接続され、前記第1転動部材は、前記ガイド部に転動嵌合されている。
【0009】
一実施例では、前記ガイド部は、ガイド溝であり、前記ガイド溝は、前記往復軸の周方向に沿って延在し、且つ前記往復軸の軸方向に沿って往復延在し、前記第1転動部材は、前記ガイド溝に転動嵌合されている。
【0010】
一実施例では、前記往復機構は、第2ガイドアセンブリをさらに含み、前記第2ガイドアセンブリは、前記取付キャビティのキャビティ壁に接続され、前記第2ガイドアセンブリは、前記スリーブにガイド係合されている。
【0011】
一実施例では、前記第2ガイドアセンブリは、ガイド板及び第2転動部材を含み、前記ガイド板は、前記取付キャビティのキャビティ壁に接続され、且つ前記ガイド板は、前記往復軸の長手方向に沿って延在し、前記スリーブは、前記第2転動部材を介して前記ガイド板にガイド係合されている。
【0012】
一実施例では、前記第1ガイドアセンブリは、少なくとも2つあり、少なくとも2つの前記第1ガイドアセンブリは、前記往復軸の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ少なくとも2つの前記第1ガイドアセンブリは、いずれも前記ガイド部に転動嵌合されている。
【0013】
一実施例では、前記第2ガイドアセンブリは、少なくとも2つあり、少なくとも2つの前記第2ガイドアセンブリは、前記スリーブの周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ少なくとも2つの前記第2ガイドアセンブリは、いずれも前記スリーブに転動嵌合されている。
【0014】
一実施例では、前記ポンプ体は、プランジャ、第1逆止弁、第2逆止弁及びポンプ本体を含み、前記プランジャは、前記スリーブに接続され、前記第1逆止弁は、前記プランジャと前記入水部材との間に連通し、前記第2逆止弁は、前記プランジャと出水部材との間に連通し、前記プランジャは、往復移動する際、水を前記入水部材から前記第1逆止弁及び前記第2逆止弁を通って前記出水部材から排出させるように構成される。
【0015】
一実施例では、前記ポンプ体は、第3逆止弁及び第4逆止弁をさらに含み、前記第3逆止弁は、前記プランジャと前記入水部材との間に連通し、且つ前記第3逆止弁と前記第1逆止弁は、方向が逆であり、前記第4逆止弁は、前記プランジャと前記出水部材との間に連通し、且つ前記第4逆止弁と前記第2逆止弁は、方向が逆である。
【0016】
一実施例では、前記駆動アセンブリは、減速ボックス及び駆動部材を含み、前記駆動部材は、前記減速ボックスに駆動接続され、前記減速ボックスは、前記往復軸に伝動接続されている。
【0017】
一実施例では、前記駆動アセンブリは、伝動部材をさらに含み、前記減速ボックスは、前記伝動部材を介して前記駆動部材に伝動接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本願の一部を構成する図面は、本発明に対する更なる理解を提供することに用いられ、本発明の概略的な実施例及びその説明は本発明を解釈することに用いられ、本発明に対する不当な限定を構成しない。
【0019】
本発明の実施例中の技術案をより明確に説明するために、以下に実施例の説明に必要とする図面を簡単に紹介する。明らかなように、以下の説明中の図面は、本発明の一部の実施例だけであり、当業者にとって、創造的な労働をしない前提で、またこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】一実施例に記載の手持ち式洗浄機の内部構造の模式図1である。
図2】一実施例に記載の手持ち式洗浄機の内部構造の模式図2である。
図3】一実施例に記載の往復機構の分解図である。
図4】一実施例に記載のポンプ体の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態について詳しく説明する。以下の説明において、本発明を十分に理解するために、多くの具体的な細部を説明する。しかしながら、本発明は、ここで説明される実施形態とは異なる多くの他の形態で実施することができ、当業者であれば、本発明の趣旨から逸脱することなく類似な改善を行うことができる。したがって、本発明は以下に開示される具体的な実施例に限定されるものではない。
【0021】
本発明の説明において、理解すべきものとして、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの指示する方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を説明しやすく且つ説明を簡略化するためのものだけであり、言及される装置又は素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作しなければならないことを意味又は示唆するものではなく、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【0022】
なお、用語「第1」、「第2」は説明の目的だけであり、相対的な重要性を意味又は示唆し、又は説明された技術的特徴の数を示唆すると理解されるものではない。従って、「第1」、「第2」で限定された特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本発明の説明において、特に明示的かつ具体的に制限されない限り、「複数」の意味は少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどである。
【0023】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語は、広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、着脱可能な接続であってもよいし、一体になってもよい。また、機械的に接続されていてもよいし、電気的に接続されていてもよい。また、直接的に接続されていてもよいし、中間媒体を介して間接的に接続されていてもよいし、2つの素子内部の連通または2つの素子の相互作用関係であってもよい。本発明における上記用語の具体的な意味は、特定の状況に応じて当業者には理解されるであろう。
【0024】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にあることは、第1及び第2の特徴が直接に接触してもよいし、第1及び第2の特徴が中間媒体を介して間接的に接触してもよい。また、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方」及び「上面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真上又は斜め上にあるか、あるいは、第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも大きいことを示すだけであってもよい。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」及び「下面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の直下又は斜め下にあるか、あるいは、第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも小さいことを示すだけであってもよい。
【0025】
なお、一方の素子が他方の素子に「固定される」、「設けられる」と呼ばれる場合、他方の素子に直接存在してもよく、又は介在する要素が存在してもよい。一方の素子が他方の素子に「接続される」と考えられる場合、他方の素子に直接接続されてもよく、又は介在する要素が存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「左」、「右」及び類似の表現は説明の目的だけであり、唯一の実施形態を示すものではない。
【0026】
一実施例では、図1図2図3及び図4を参照すると、手持ち式洗浄機100は、ハウジング110、往復機構120、駆動アセンブリ130及びポンプアセンブリ140を含む。ハウジング110には、取付キャビティ111が設けられている。往復機構120は、取付キャビティ111内に設けられ、且つ往復機構120は、往復軸121、スリーブ122及び第1ガイドアセンブリ123を含む。スリーブ122は、往復軸121に外嵌されている。往復軸121には、ガイド部1211が設けられ、スリーブ122は、第1ガイドアセンブリ123を介してガイド部1211にガイド係合されている。駆動アセンブリ130は、取付キャビティ111内に設けられ、駆動アセンブリ130は、往復軸121に駆動接続され、駆動アセンブリ130は、往復軸121を駆動して回転させて、スリーブ122を往復軸121の長手方向に往復移動させる。ポンプアセンブリ140は、入水部材141、ポンプ体142及び出水部材143を含む。ポンプ体142は、スリーブ122に接続され、且つポンプ体142は、入水部材141と出水部材143との間に連通する。ポンプ体142は、往復軸121の軸線に沿って移動する際、入水部材141から水を吸入させ、水を出水部材143から排出させる。
【0027】
上記手持ち式洗浄機100は、使用過程において、まず、水管又は水タンクを入水部材141に連通させ、そして、駆動アセンブリ130を操作して往復軸121を駆動して回転させ、第1ガイドアセンブリ123が往復軸121におけるガイド部1211にガイド係合され、スリーブ122が第1ガイドアセンブリ123に接続されているため、スリーブ122は、往復軸121の回転で往復軸121の長手方向に沿って往復移動する。ポンプ体142がスリーブ122に接続されているため、ポンプ体142は、ポンプアセンブリ140においてピストン往復移動し、水を入水部材141から吸入し、出水部材143から排出する。当該手持ち式洗浄機100は、往復軸121の軸方向における回転をスリーブ122の往復移動に変換するため、従来の偏心機構中の滑り摩擦を第1ガイドアセンブリ123の転動摩擦に変更し、偏向力の減少に有利であり、パワー損失を低下させ、伝動効率を向上させ、さらに手持ち式洗浄機100にとって、排水の水圧と流量の向上に有利であり、手持ち式洗浄機100の使用体験感を向上させる。
【0028】
また、駆動アセンブリ130が往復軸121に駆動接続されるのは、駆動アセンブリ130が往復軸121に接続され、且つ駆動アセンブリ130が動力として、往復軸121を駆動して回転させることができると理解すべきである。
【0029】
なお、ガイド部1211が第1ガイドアセンブリ123を介してスリーブ122にガイド係合されることは、以下のように理解すべきである。スリーブ122は、第1ガイドアセンブリ123を介してガイド部1211に当接嵌合、例えば転動嵌合、滑り嵌合などをし、ガイド部1211は、第1ガイドアセンブリ123に対してガイド作用を果たし、それにより、第1ガイドアセンブリ123は、ガイド部1211の輪郭軌道に沿って移動し、スリーブ122と第1ガイドアセンブリ123は、相対的に静止し、そのため、スリーブ122は、ガイド部1211に対して移動する。ガイド部1211が周方向に沿ってガイド軸に設けられているため、ガイド軸が回転することで、スリーブ122を往復移動させる。
【0030】
また、さらに往復軸121の軸線方向を理解して説明するために、図1を例とすると、往復軸121の軸線方向は、図1における直線S上の矢印のいずれかが指す方向である。
【0031】
一実施例では、図1図2図3及び図4を参照すると、第1ガイドアセンブリ123は、第1転動部材1231及び接続ベース1232を含み、第1転動部材1231は、接続ベース1232を介してスリーブ122に接続され、第1転動部材1231は、ガイド部1211に転動嵌合されている。このように、転動嵌合により、摩擦の減少に有利であり、パワー損失を低下させ、往復機構120の伝動効率を向上させ、さらに手持ち式洗浄機100の使用品質を向上させる。
【0032】
具体的には、図1図3を参照すると、第1転動部材1231は、ボールである。接続ベース1232は、固定鋼球受けである。接続ベース1232は、スリーブにネジ接続されている。或いは、接続ベース1232は、サークリップによってスリーブ122内に固定されている。このように、第1転動部材1231の転動の順調性の向上に有利であり、さらにパワー損失を低下させ、伝動機構の伝動効率を向上させ、さらに同じパワーで手持ち式洗浄機100の水圧と流量の向上に有利である。
【0033】
或いは、第1転動部材1231と接続ベース1232は、一体式の自在玉軸受である。このように、第1ガイドアセンブリ123の構造安定性の向上に有利であり、負荷を保証する場合で、自在玉軸受と往復軸121は、転動摩擦を形成し、パワー損失の低下に有利であり、伝動効率を向上させ、同じパワーで手持ち式洗浄機100の水圧と流量を向上させることに有利である。
【0034】
さらに、図1図2を参照すると、第1ガイドアセンブリ123は、少なくとも2つあり、少なくとも2つの第1ガイドアセンブリ123は、往復軸121の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ少なくとも2つの第1ガイドアセンブリ123は、いずれもガイド部1211に転動嵌合されている。
【0035】
具体的には、図1図4を参照すると、第1ガイドアセンブリ123は、2つあり、2つの第1ガイドアセンブリ123は、往復軸121の軸線に沿って対称設置されている。2つの第1ガイドアセンブリ123は、いずれもガイド部1211に転動嵌合されているが、これに限定されない。このように、第1ガイドアセンブリ123のガイド作用の向上に有利であり、往復機構120の伝動効率を向上させる。一方、対称設置された2つの第1ガイドアセンブリ123は、往復軸121の周方向に対するガイドアセンブリの支持作用を向上させることに有利であり、往復軸121の揺動を避け、且つ偏向力を相互に相殺し、さらにパワー損失を低下させ、スリーブの移動をより順調にし、摩耗を低下させ、さらに手持ち式洗浄機100の使用品質を向上させる。
【0036】
選択的に、ガイド部1211は、ガイド板1241、ガイド溝、ガイド管又は他のガイド構造であってもよい。
【0037】
具体的には、図1図4を参照すると、ガイド部1211は、ガイド溝であり、ガイド溝は、往復軸121の周方向に沿って延在し、且つ往復軸121の軸方向に沿って往復延在し、第1転動部材1231はガイド溝に転動嵌合されている。このように、第1転動部材1231がガイド溝の輪郭に沿って転動することにより、スリーブ122を駆動して往復移動させ、往復機構120の構造安定性の向上に有利であり、且つ、往復機構120の伝動効率を向上させ、摩耗を低下させ、さらに手持ち式洗浄機100の使用信頼性を向上させる。本実施例は、1種のガイド部1211の具体的な実施形態を提供するが、これに限定されない。
【0038】
一実施例では、図1図2図3及び図4を参照すると、往復機構120は、第2ガイドアセンブリ124をさらに含み、第2ガイドアセンブリ124は、取付キャビティ111のキャビティ壁に接続され、第2ガイドアセンブリ124は、スリーブ122にガイド係合されている。このように、第2ガイドアセンブリ124は、スリーブ122の往復移動に対してガイド作用を果たすことに有利であり、スリーブ122の往復移動が取付キャビティ111内において大きな軌跡のずれが発生することを避け、偏向力の減少に有利であり、伝動機構の伝動効率を向上させ、さらにポンプアセンブリ140の移動安定性を向上させ、さらに手持ち式洗浄機100の使用品質を向上させる。
【0039】
さらに、図1図2図3及び図4を参照すると、第2ガイドアセンブリ124は、ガイド板1241と第2転動部材1242を含み、ガイド板1241は、取付キャビティ111のキャビティ壁に接続され、且つガイド板1241は、往復軸121の長手方向に沿って延在し、スリーブ122は、第2転動部材1242を介してガイド板1241にガイド係合されている。このように、スリーブ122とガイド板1241の摩擦の減少に有利であり、スリーブ122の往復移動の順調性を向上させ、さらにポンプアセンブリ140の作動安定性と信頼性を向上させる。
【0040】
具体的には、図1図2図3及び図4を参照すると、第2転動部材1242は、鋼ボールである。このように、転動の方式は、摩擦の減少に有利であり、パワー損失を低下させ、往復機構120と駆動アセンブリ130の伝動効率を向上させ、パワー損失を低下させ、さらにポンプアセンブリ140の使用信頼性を向上させる。
【0041】
さらに、ガイド板1241には、ボール溝が設けられ、第2転動部材1242は、ボール溝を介してガイド板に転動嵌合されている。このように、第2転動部材1242のガイド板1241での順調性及びガイド性の向上に有利であり、且つ、第2転動部材1242の脱落を避け、第2ガイドアセンブリ124の作動信頼性を向上させ、さらにポンプアセンブリ140の作動安定性と信頼性を向上させる。
【0042】
一実施例では、図1図2図3及び図4を参照すると、第2ガイドアセンブリ124は、少なくとも2つあり、少なくとも2つの第2ガイドアセンブリ124は、スリーブ122の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ少なくとも2つの第2ガイドアセンブリ124は、いずれもスリーブ122に転動嵌合されている。
【0043】
具体的には、図1図2図3及び図4を参照すると、第2ガイドアセンブリ124は、2つあり、2つの第2ガイドアセンブリ124は、スリーブ122の軸線に沿ってスリーブ122の周方向において対向する両側に対称設置され、且つ2つの第2ガイドアセンブリ124は、いずれもスリーブ122に転動嵌合されているが、これに限定されない。このように、スリーブ122の往復移動に対する第2ガイドアセンブリ124のガイド作用及び支持作用をさらに向上させることに有利であり、スリーブ122の往復移動が大きな軌跡ずれが発生することを避け、往復機構120の伝動効率を向上させ、さらにポンプアセンブリ140の作動安定性と信頼性を向上させる。
【0044】
一実施例では、図1図2を参照すると、ポンプ体142は、プランジャ1421、第1逆止弁1422、第2逆止弁1423及びポンプ本体1424を含み、プランジャ1421は、スリーブ122に接続され、第1逆止弁1422は、プランジャ1421と入水部材141との間に連通し、第2逆止弁1423は、プランジャ1421と出水部材143との間に連通し、プランジャ1421は、往復移動する際、水を入水部材141から第1逆止弁1422及び第2逆止弁1423を通って出水部材143から排出させる。このように、逆止弁の一方向の導通作用によって、プランジャ1421が移動する際、水は、入水部材141から第1逆止弁1422を通ってポンプ本体1424中に吸入し、さらに第2逆止弁1423を通って出水部材143中から排出することしかできず、このように、水の逆流を避けることに有利であり、ポンプアセンブリ140の作動信頼性を向上させる。
【0045】
一実施例では、図1図2を参照すると、ポンプ体142は、第3逆止弁1425と第4逆止弁1426をさらに含み、第3逆止弁1425は、プランジャ1421と入水部材141との間に連通し、且つ第3逆止弁1425と第1逆止弁1422は、方向が逆である。第4逆止弁1426は、プランジャ1421と出水部材143との間に連通し、且つ第4逆止弁1426と第2逆止弁1423は、方向が逆である。このように、プランジャ1421は、ポンプ本体1424内で往復移動する際、前後進ともに仕事ができる。プランジャ1421が前進する際、第1逆止弁1422、第2逆止弁1423によって吸水及び排水を形成し、プランジャ1421が後退する際、第3逆止弁1425と第4逆止弁1426によって吸水及び排水を形成し、プランジャ1421が往復移動する際、持続的に排水し、このように、ポンプアセンブリ140の作動効率の向上に有利であり、さらに手持ち式洗浄機100の排水品質と使用体験感を向上させる。
【0046】
一実施例では、図1図2図3及び図4を参照すると、駆動アセンブリ130は、減速ボックス131及び駆動部材132を含み、駆動部材132は、減速ボックス131に駆動接続され、減速ボックス131は、往復軸121に伝動接続されている。駆動部材132は、減速ボックス131を駆動して移動させ、それにより、往復軸121を駆動して回転させ、このように、往復軸121の回転数を調整することに有利であり、さらにプランジャ1421の移動速度を調整し、ポンプアセンブリ140の水圧と流量を調整し、手持ち式洗浄機100の安定性と使用品質を向上させることに有利である。
【0047】
選択的に、駆動部材132は、モータ、油圧モータ、気動モータ又は他の駆動装置であってもよい。
【0048】
具体的には、図1図2図3及び図4を参照すると、駆動部材132は、モータである。このように、駆動部材132の携帯性の向上に有利であり、電池による駆動により、手持ち式洗浄機100の充電及び持ち運びに便利であり、さらに手持ち式洗浄機100の使用便利性を向上させる。本実施例は、1種の駆動部材132の具体的な実施形態を提供するが、これに限定されない。
【0049】
一実施例では、図1図2図3及び図4を参照すると、前記駆動アセンブリ130は、伝動部材133をさらに含み、前記減速ボックス131は、前記伝動部材133を介して前記駆動部材132に伝動接続されている。このように、駆動部材132は、伝動部材133を駆動して移動させ、それにより、減速ボックス131を駆動して移動させ、このように、駆動部材132の駆動効果の向上及び駆動部材132の使用寿命の延長に有利であり、且つ異なる伝動方式は、取付キャビティ111の内部構造のコンパクト性の向上に有利であり、体積及び重量を減少させ、さらに手持ち式洗浄機100の使用品質を向上させる。
【0050】
選択的に、伝動部材133の伝動方式は、歯車伝動、ベルト伝動、チェン伝動、リンク伝動又は他の伝動方式であってもよい。
【0051】
具体的には、図1図2を参照すると、伝動部材133は、ギアである。このように、往復機構120の伝動効率を保証することに有利であり、往復軸121の移動安定性を向上させ、且つ取付キャビティ111の内部構造のコンパクト性を向上させ、さらに手持ち式洗浄機100の体積と重量を低下させ、持ち運びが便利になり、手持ち式洗浄機100の使用体験感を向上させる。本実施例は、1種の伝動部材133の具体的な実施形態を提供するが、これに限定されない。
【0052】
一実施例では、入水部材141には、安全リリーフ弁(図示せず)が設けられ、安全リリーフ弁は、入水部材141とプランジャ1421との間に連通する。このように、ポンプアセンブリ140において安全保護作用を果たすことに有利であり、ポンプ体142内の圧力が所定値を超えると、安全リリーフ弁は開いて、ポンプ体142が排出する水流部分を入水部材141に戻し、それにより、ポンプ体142内の圧力を安全値の範囲内に維持し、ポンプアセンブリ140が圧力の高すぎることによる事故を発生しないように保証し、手持ち式洗浄機100の使用安全性及び信頼性を効果的に向上させる。
【0053】
一実施例では、図1図2を参照すると、入水部材141には、給水クイックジョイント1411が設けられ、前記給水クイックジョイント1411は、蓄水装置に取り外し可能に接続される。このように、入水部材141と給水クイック接続管、水タンクなどの蓄水装置との接続安定性の向上に有利であり、且つ取り外しが便利になり、蓄水装置の交換の便利性の向上に有利であり、さらに手持ち式洗浄機100の使用便利性を向上させる。
【0054】
上記実施例の各技術的特徴を任意に組み合わせることができ、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについて説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、それらの全ては、本明細書の範囲と見なされるべきである。
【0055】
上記実施例は、本願のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、その叙述は具体的かつ詳細であるが、本願の発明の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。当業者であれば、本願の思想から逸脱することなく、いくつかの変形及び改善を行うことができ、これらは全て本願の範囲に含まれる。したがって、本願の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0056】
100 手持ち式洗浄機、110 ハウジング、111 取付キャビティ、120 往復機構、121 往復軸、1211 ガイド部、122 スリーブ、123 第1ガイドアセンブリ、1231 第1転動部材、1232 接続ベース、124 第2ガイドアセンブリ、1241 ガイド板、1242 第2転動部材、130 駆動アセンブリ、131 減速ボックス、132 駆動部材、133 伝動部材、140 ポンプアセンブリ、141 入水部材、1411 給水クイックジョイント、142 ポンプ体、1421 プランジャ、1422 第1逆止弁、1423 第2逆止弁、1424 ポンプ本体、1425 第3逆止弁、1426 第4逆止弁、143 出水部材。

図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】