IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 領航国創(北京)科技集団有限公司の特許一覧

特表2024-528741化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法
<>
  • 特表-化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法 図1
  • 特表-化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法 図2
  • 特表-化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法 図3
  • 特表-化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法 図4
  • 特表-化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-31
(54)【発明の名称】化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法
(51)【国際特許分類】
   G21B 3/00 20060101AFI20240724BHJP
   F23C 99/00 20060101ALI20240724BHJP
   F23Q 3/00 20060101ALI20240724BHJP
【FI】
G21B3/00 A
F23C99/00 303
F23Q3/00 101
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543106
(86)(22)【出願日】2023-05-15
(85)【翻訳文提出日】2023-07-14
(86)【国際出願番号】 CN2023094104
(87)【国際公開番号】W WO2023226805
(87)【国際公開日】2023-11-30
(31)【優先権主張番号】202210569649.X
(32)【優先日】2022-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523269100
【氏名又は名称】領航国創(北京)科技集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】丁恩振
(72)【発明者】
【氏名】劉安鋼
【テーマコード(参考)】
3K065
【Fターム(参考)】
3K065TB01
3K065TB20
3K065TC03
3K065TD04
3K065TD05
3K065TD06
3K065TP04
3K065TP05
(57)【要約】
本特許請求では、化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法を提出し、化石燃料燃焼原子力利用技術の分野に関する。その段取りとは:化石燃料と助燃ガスを交流磁界に通し、解離した軽核を沖突させて核融合反応を起こし、原子力を放出し、交流磁界の制御区域から離脱したプラズマ状態の化石燃料と助燃ガスはマイクロ秒で超高速の燃焼を実現し、点火速度を大幅に向上させる;且つて、この方法を利用すると、化石燃料を燃焼して、化学エネルギーを放出すると同時に、原子力を放出して、核融合エネルギーを平和的に利用することを完備に実現でき、燃焼効率を大幅に向上させ、化石燃料の節約にも効果的である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
化石燃料と助燃ガスを非均一高勾配歪み交流磁界に通し、軽核を解離して沖突させて、交流磁界から離脱した後に、燃焼することを特徴とする化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法である。
【請求項2】
前記化石燃料は、気体、液体、固体のいずれかまたは複数の混合物からなる流体であることを特徴とする請求項1に記載の化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法である。
【請求項3】
前記助燃ガスは空気であることを特徴とする請求項1に記載の化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法である。
【請求項4】
前記交流磁界はプラズマ電源と電極が結合して形成されることを特徴とする請求項1に記載の化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法である。
【請求項5】
前記プラズマ電源は単相プラズマ電源または多相プラズマ電源であり、単相電界または多相電界を形成することを特徴とする請求項4に記載の化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法である。
【請求項6】
前記電極は、熱伝導性が高くて、融点が1000℃以上の合金または金属材料で作成されることを特徴とする請求項4に記載の化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法である。
【請求項7】
前記電極の形状は、ナイフ型、曲げ管拡張発散型、スパイラル上昇型、ボール型及び楕円型のいずれか又は複数であることを特徴とする請求項4に記載の化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法である。
【請求項8】
前記交流磁界の交流電圧は500V~100kVであることを特徴とする請求項1に記載の化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法である。
【請求項9】
前記交流磁界の周波数は10Hz~2000Hzであることを特徴とする請求項1に記載の化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法である。
【請求項10】
前記化石燃料と助燃ガスは非均一高勾配歪み交流磁界での持続滞在時間は1マイクロ秒以上であることを特徴とする請求項1に記載の化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許請求は、化石燃料原子力複合燃焼の駆動技術の分野に関し、具体的には、化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通常に、化石燃料は空気や酸素の環境で燃焼して、燃料の熱値を放出する。常圧空気スライドアークプラズマフィールドでの化石燃料複合燃焼には、従来技術として、公開番号はCN114143950Aである酸素炎複合プラズマトーチや、公開番号はCN111947151Aであるガス複合プラズマトーチや、公開番号はCN109600899Aである酸素炎複合プラズマトーチなどがあって、発明者の同族の特許出願であるが、その原理を公開しない。そのため、従来技術には、化石燃料の中に、原子力と化学エネルギー複合燃焼をさせて、核融合エネルギーを平和的に利用可能になり、化石燃料の生産性を向上させる技術に関するのは報告されていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本特許請求は化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法を提供し、この駆動方法を利用すると、化石燃料を燃焼して、化学エネルギーを放出すると同時に、原子力を放出して、燃焼エネルギーの放出効果を向上させることを目的とする。
【0004】
本特許請求では下記の技術方案によって、その技術問題を解決する。
本特許請求の実施形態では、化石燃料と助燃ガスを非均一高勾配歪み交流磁界に通し、軽核を解離して沖突させて、交流磁界から離脱した後に、燃焼するための化石燃料の複合燃焼の駆動方法を提出する。
【0005】
本特許請求の駆動方法の稼働原理は:化石燃料には少量のデュテリウムとトリチウム、およびいくつかの他の軽核核種を含め、500V~100kV特定の非均一高勾配歪み交流磁界の中で軽核が沖突し融合して、原子力を放出する。すなわち、このプラズマ電界では化石燃料や空気成分が解離して原子核がむき出しになる「深プラズマ状態」になり、燃焼して化合物であるCO2やH2Oを生成することができず、原子核や電子の解離を余儀なくされ、核反応の進めに十分な必要条件となる。化石燃料がこのプラズマ電界から出て初めて「燃焼化合」が起こり、「化石燃料の燃焼熱値(化学エネルギー)」を完全に放出する。このプラズマ電界の制御から離脱した後、10-1~102 μs (マイクロ秒)レベルの時間で点火でき、自然的で燃焼の点火時間より約1~3桁を短縮できる。特に、1NM3の天然ガスの中のデュテリウムは、1%の融合でも、39MJのエネルギーを生成し、天然ガスの純粋な低レベルの燃焼熱値である37.5MJよりも多くなる。化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のプラズマ駆動技術と応用では、同じ熱エネルギー値が得られ、化石燃料を大幅に節約することができる。
【発明の効果】
【0006】
従来の技術より、本特許請求の実施形態は、少なくとも以下の利点または有益な効果を有する:
【0007】
本特許請求には化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のための駆動方法を提供し、すなわち、特定の交流磁界の駆動で、繰り返しのスライドアークを発生し、化石燃料と空気が解離した軽核の沖突によって原子力を放出する;化石燃料がこの非均一高勾配電界の外縁、すなわち「交流磁界」の制御区域から外れると、10-1~102マイクロ秒レベルの時間で超高速燃焼が実現し、点火速度が大幅に向上させる。
【0008】
本駆動方法を利用すると、化石燃料の複合燃焼の同時に、化学エネルギーと原子力を放出して、核融合エネルギーを平和的に利用することを完備に実現でき、燃焼効率を大幅に向上させ、化石燃料の節約にも効果的である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本特許請求の実施形態の技術方案をより明確に説明するために、以下ではその実施形態で使用される添付の図面を簡単に説明するが、添付の図面は、本特許請求の実施形態のいくつかを示すものであり、その範囲を限定するものと見なされるべきではなく、本分野の当業者であれば、創造的な労力をかけずに、これらの図面をもとに、他の図面を入手することができることを理解されたい。
図1】本特許請求の実施形態における化石燃料の複合燃焼の駆動方法の概略図である。
図2】本特許請求の実施形態における3相スライドアークプラズマ電界の燃焼の概略図である。
図3】本特許請求の実施形態における6相スライドアークプラズマ電界の燃焼の概略図である。
図4】本特許請求の実施形態における12相交流放電電極の同じ平面配置放電パターンの概略図である。
図5】本特許請求の実施形態における複数の代表的な軽核融合反応の断面と入射エネルギー関係の実験曲線の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本特許請求の実施形態の目的、技術方案、及び利点をより明確にするために、以下では、本特許請求の実施形態における技術方案を明確で、完全に説明する。実施形態に具体的な条件が明記されていないのは、通常の条件またはメーカーが提案する条件に従う。使用されている試薬や計器にメーカーが明記されていないのは、市販で入手可能な通常の製品である。
【0011】
ここで説明しておきるが、衝突しない場合、本特許請求における実施形態および実施形態における特徴は、互いに組合できる。以下は、具体的な実施形態を参照しながら、本特許請求について詳細に説明する。
【0012】
化石燃料と助燃ガスを非均一高勾配歪み交流磁界に通し、軽核を解離して沖突させて、交流磁界から離脱した後に、燃焼するための化石燃料の複合燃焼の駆動方法である。
【0013】
化石燃料には少量のデュテリウムとトリチウム、およびいくつかの他の軽核核種を含め、500~25000V特定の非均一高勾配歪み交流磁界の中で軽核が沖突し融合して、原子力を放出する。すなわち、このプラズマ電界では化石燃料や空気成分が解離して原子核がむき出しになる「深プラズマ状態」になり、燃焼して化合物であるCO2やH2Oを生成することができず、原子核や電子の解離を余儀なくされ、核反応の進めに十分な必要条件となる。化石燃料がこのプラズマ電界から出て初めて「燃焼化合」が起こり、「化石燃料の燃焼熱値(化学エネルギー)」を完全に放出する。このプラズマ電界の制御から離脱した後、10-1~102 μs (マイクロ秒)レベルの時間で点火でき、自然的で燃焼の点火時間より約1~3桁を短縮できる。特に、1NM3の天然ガスの中のデュテリウムは、1%の融合でも、39MJのエネルギーを生成し、天然ガスの純粋な低レベルの燃焼熱値である37.5MJよりも多くなる。化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のプラズマ駆動技術と応用では、同じ熱エネルギー値が得られ、化石燃料を大幅に節約することができる。
【0014】
本特許請求における交流磁界の特徴は高いエネルギー効率、大きいプラズマの体積、低いガスの流速、便利な原子力の放出である。
【0015】
一つの電気を帯びた粒子が電界で運動エネルギーを得る公式(数1):
【0016】
【数1】
【0017】
表1は週期表の最初の9桁の元素のすべての電子イオン化のイオン化エネルギーであり、単位はeVである。
【0018】
【表1】
【0019】
表1における元素のイオン化エネルギーのデータによると、この非均等勾配電界の中に、週期表の最初の9桁の元素の電子イオン化のイオン化エネルギーは全部6.487 keV未満であり(デュテリウム核は6500V電界で得た運動エネルギー)、つまり、この500V~100kVの交流非均一勾配電場では、これらの9つの元素はほぼ完全に電離し、原子核が完全に露出することができる。特に、核種のデュテリウムとトリチウムは、多相非均一勾配交流磁界の中にあるのは、原子核の高速の沖突に十分の必要な条件を提供し、融合を実現する。
【0020】
本特許請求のいくつかの実施形態において、前記化石燃料は、気体、液体、固体のいずれかまたは複数の混合物からなる流体である。
【0021】
本特許請求のいくつかの実施形態において、前記助燃ガスは空気である。オプションであるが、助燃ガスは酸素でも良いである。
【0022】
本特許請求のいくつかの実施形態において、前記交流磁界はプラズマ電源と電極が結合して形成される。具体的には、本特許請求の実施形態で採用される交流磁界装置は、公開番号はCN114143950Aである酸素炎複合プラズマトーチを採用しているため、その具体的な装置の構造及び起源については、これ以上説明しない。
【0023】
本特許請求のいくつかの実施形態において、前記プラズマ電源は単相プラズマ電源または多相プラズマ電源であり、単相電界または多相電界を形成する。
【0024】
複数の電極で一つの非均一勾配の電界を形成し、それによって繰り返しのスライドアーク界を形成して、電極から距離が最も近いところで点火してアークを引いて起動して、アーク電圧は最低である;気流の吹き込みに従って、アークは「軌道型」の電極の表面に沿って上にスライドして、アークは次第に長くて、アーク電圧は次第に高くになる;アークが最も長くになる時に、アーク電圧は空負荷電圧に達して、アークが滅失して、続いて電極から距離が最も近いところでまた新しいアークを形成して、それは繰り返す。高週波の交流電圧で、最も長いアークが滅失していない時には、電極から距離が最も近いところにすでに新しいアークを形成して、勾配電界が形成される。
【0025】
ここで説明しておきるが、スライドアークの遠端が消えた時点で、プラズマ電源の出力電圧値は最大で、すなわち電源空負荷値である。スライドアークが発生してから、アークが低い気体の流速に押されて、「電極表面軌道」に沿ってスライドして、アークが消えるまでのこの「体積の大きい立体プラズマフィールド」は非均一高勾配電位場である。この区域では、化石燃料と空気(あるいは酸素)は電離して原子核をむき出しにする。
【0026】
本特許請求のいくつかの実施形態において、前記電極は、例えば銅やステンレスなどの熱伝導性が高くて、融点が1000℃以上の合金または金属材料で作成される。融点がたかくて、酸化しにくい金属は、冷却しやすくて、寿命が長いという利点がある。
【0027】
本特許請求のいくつかの実施形態において、前記電極の形状は、ナイフ型、曲げ管拡張発散型、スパイラル上昇型、ボール型及び楕円型のいずれか又は複数である。これらの形状の電極の構造によって非均一でさえ歪み高勾配の交流磁界を得やすくて、電気を帯びた原子核の沖突や融合を容易にする。
【0028】
本特許請求のいくつかの実施形態において、前記電極は、中空風冷電極又は水冷電極である。
【0029】
本特許請求のいくつかの実施形態において、前記交流磁界の交流電圧は500V~100kVである。電圧の高低は電気を帯びた原子核が電界で力を受けて得る運動エネルギーの大きさに影響する。運動エネルギーの大きさは、原子核の沖突でポテンシャル塁を克服できるかどうかのキーファクターである。
【0030】
本特許請求のいくつかの実施形態において、前記交流磁界の周波数は10Hz~20000Hzである。電気周波数の大きさは、電磁界の中でエネルギーを得る原子核の振動の逆方向の「速さ」率を決定し、非均一歪み交流磁界を加えて、原子核の沖突の「確率」の大きさに影響する。
【0031】
本特許請求のいくつかの実施形態において、前記化石燃料と助燃ガスは非均一高勾配歪み交流磁界での持続滞在時間は1マイクロ秒以上である。
【0032】
交流磁界の電圧と周波数の確定について、図5は、国際原子力協会が認可し公開した7つの典型的な軽核融合エネルギー(温度)―融合確率(融合断面)の実験図であり、図5の線1はD-T、線2はD-D、線3はT-T、線4はD-3He、線5はT-3He、線6はp-11B、線7は3He-3Heを表し、入射核と対象核のエネルギー(温度)が曲線の値に達すると、核融合を起こられるが、核融合では核のスケールが小さすぎるため、沖突の成功かどうかは沖突確率でしか計算できず、且つて確率は核融合断面の大きさで説明することになっている。
【0033】
【数2】
【0034】
上記の公式は電気を帯びた粒子が均一電界の中で運動エネルギーを得る計算の根拠である;その中に、Eは運動エネルギーである。mは電気を帯びた粒子の質量、vは電気を帯びた粒子の速度である。qHは電気を帯びた粒子の電荷量、Uは電圧である。図5の曲線の横軸に対応するエネルギーは、異なる原子核によって電荷の値が違って、当然に、対応する電圧も違う。すなわち一つのデュテリウム核(一つの“+”電荷)が6500Vで6.487keVとなり、図5に参考すると、核反応が起きることが分かる。ご注意:図5の座標は「対数」の座標値を用いている。よって、電圧が高ければ高いほど、原子核の運動エネルギーは大きくになる。しかし、高すぎると「突き飛ばされてしまう」ので、エネルギーが高すぎてもダメということで、図5の曲線のような「コブ」が出てきた。
【0035】
周波数、1Hzは1秒間に繰り返す回数と指す。電の交流の周波数は電界の「正の方向」の周波数を決め、電界の「正の方向」の周波数は、「正電荷を帯びた原子核」が力を受ける「正の方向」の周波数を決め、その正の方向の周波数の大きさが「原子核」の「走り回る」周波数を決めて、「方向を走り回る時」に原子核は「靭性放射性」が発生しガンマ線を放出し、同時に異なる核が近光速レベルの速度増減の方向転換して、これが非均一高勾配歪み交流磁界の中で原子核がぶつかり合いて、ぶつかり合うと「融合」を起こす。例えば、デュテリウムーデュテリウム反応の生成物である「ヘリウム核」は、ヘリウム核の質量が二つのデュテリウム核の質量よりも小さいため、アインシュタインの質量方程式E=mc2によって、エネルギーが放出され、それが核エネルギーである。よって、電気の周波数が高ければ高いほど、「核融合」の確率が高くになる。高すぎてもダメで、「首を振る」の周波数が高すぎると、「遠くまで飛ばない」し、「ぶつからない」し、核融合をしなくになる。
下記は実施形態に合わせて、本特許請求の特徴と性能について、詳細に説明する。
【0036】
(実施形態1)
化石燃料の複合燃焼のための駆動方法であり、原理は図1に示されており、以下の段取りの通りである:
本実施形態では、12相スライドアークガスプラズマ複合バーナーを用いて、すなわち本実施形態での交流磁界は12相プラズマ電源と電極が結合して形成されて、図4の示しの通りであり、本実施形態で用いた電極はナイフ型の銅電極であり、12個の囲まれた電極が交流磁界を形成し、交流磁界をオンにして、交流電圧を50KV、周波数を200Hzに調整して、交流磁界の底部には燃料ノズルを設置されていて、燃料ノズルを通って化石燃料が交流磁界に入り込んで、電磁界の作用によって、化石燃料と空気が解離して原子核をむき出しにして、軽核が沖突し融合して、電極の方向に沿ってスライドアークを生成し、スライドアークの遠端が消えた時点で、プラズマ電源の出力電圧値は最大で、すなわち電源空負荷値であり、スライドアークが発生してから、アークが低い気体の流速に押されて、「電極表面軌道」に沿ってスライドして、アークが消えるまでのこの「体積の大きい立体プラズマフィールド」は非均一高勾配電位場である。化石燃料が交流磁界を離れてから点火される。
【0037】
(実施形態2)
化石燃料の複合燃焼のための駆動方法であり、以下の段取りの通りである。
本実施形態では、3相スライドアークガスプラズマ複合バーナーを用いて、図2の示しの通りであり、すなわち本実施形態での交流磁界は3相プラズマ電源と電極が結合して形成されて、本実施形態で用いた電極は曲げ管拡張発散型の銅電極であり、3つの囲まれた電極が交流磁界を形成し、交流磁界をオンにして、交流電圧を1000V、周波数を2000Hzに調整して、交流磁界の底部には燃料ノズルを設置されていて、燃料ノズルを通って化石燃料が交流磁界に入り込んで、電磁界の作用によって、化石燃料と空気が解離して原子核をむき出しにして、軽核が沖突し融合して、電極の方向に沿ってスライドアークを生成し、スライドアークの遠端が消えた時点で、プラズマ電源の出力電圧値は最大で、すなわち電源空負荷値であり、スライドアークが発生してから、アークが低い気体の流速に押されて、「電極表面軌道」に沿ってスライドして、アークが消えるまでのこの「体積の大きい立体プラズマフィールド」は非均一高勾配電位場である。化石燃料が交流磁界を離れてから点火される。
【0038】
(実施形態3)
化石燃料の複合燃焼のための駆動方法であり、以下の段取りの通りである。
本実施形態では、6相スライドアークガスプラズマ複合バーナーを用いて、図3の示しの通りであり、すなわち本実施形態での交流磁界は6相プラズマ電源と電極が結合して形成されて、本実施形態で用いた電極はスパイラル上昇型のステンレス電極であり、3つの囲まれた電極が交流磁界を形成し、交流磁界をオンにして、交流電圧を5000V、周波数を10000Hzに調整して、交流磁界の底部には燃料ノズルを設置されていて、燃料ノズルを通って化石燃料が交流磁界に入り込んで、電磁界の作用によって、化石燃料と空気が解離して原子核をむき出しにして、軽核が沖突し融合して、電極の方向に沿ってスライドアークを生成し、スライドアークの遠端が消えた時点で、プラズマ電源の出力電圧値は最大で、すなわち電源空負荷値であり、スライドアークが発生してから、アークが低い気体の流速に押されて、「電極表面軌道」に沿ってスライドして、アークが消えるまでのこの「体積の大きい立体プラズマフィールド」は非均一高勾配電位場である。化石燃料が交流磁界を離れてから点火される。
【0039】
天然ガスでのCH4組成は100%であり、1NM3の天然ガスでは44.64molCH4があり、プラズマのアークの推進で全部分解され、プラズマ化になるという設定する。
【0040】
【数3】
【0041】
すなわち、1NM3の天然ガスでは44.64×4×6.02×1023=1.07×1026個の水素原子がある。
天然水素のDの存在量U(D)=141.8×10-6(約7000分の1)によって計算すると,
1NM3の天然ガスでは1.07×1026×141.8×10-6=1.52×1022個のD原子がある
明らかに、1NM3の天然ガスでは1%のD原子が核融合をすれば、39.64MJの熱エネルギーが放出される
【0042】
【数4】
【0043】
ご注意:1NM3の天然ガスの低熱値はLHV=36~40MJ。
同位体б値:サンプルの同位体値は標準物質の同位体値に対する比の千分1の値‰である:
【0044】
【数5】
【0045】
公式の中にRsaはサンプルの同位体比である。Rstは標準物質の同位体比である
【0046】
天然ガスでは水素同位体のデュテリウム化メタンбD CH4>-190‰は海相堆積物であり、逆には陸相堆積物と定義され、海相天然ガスメタンにはデュテリウムが豊富である。天然ガスにはエタン炭素同位体(数6)は石炭型ガスで、,<-28‰は油型ガスで、中間の分は混合型に属する。
【0047】
【数6】
【0048】
軽質(コンデンセート)油の炭素同位体(数7)は-32.5~-24.3‰で,通常原油(数8)よりも高いである。海相に関する軽質(コンデンセート)油の水素同位体はбD>-150‰で、海相に関しない軽質(コンデンセート)油の水素同位体бDは-210~-105‰である。
【0049】
【数7】
【0050】
【数8】
【0051】
石炭の水素同位体бDの値は-81‰~-161‰で、石炭の(数9)値の範囲は-25.37‰~-23.44‰である(淮南張集炭鉱)。すなわち化石燃料には本来に、デュテリウム(水素の同位体)炭素の同位体が天然に存在し、これが核融合の基本である。
【0052】
【数9】
【0053】
以上のことをまとめると、本特許請求の実施形態は化石燃料の複合燃焼のための駆動方法である。化石燃料には少量のデュテリウムとトリチウム、およびいくつかの他の軽核核種を含め、500~25000V特定の非均一高勾配歪み交流磁界の中で軽核が沖突し融合して、原子力を放出する。すなわち、このプラズマ電界では化石燃料や空気成分が解離して原子核がむき出しになる「深プラズマ状態」になり、燃焼して化合物であるCO2やH2Oを生成することができず、原子核や電子の解離を余儀なくされ、核反応の進めに十分な必要条件となる。化石燃料がこのプラズマ電界から出て初めて「燃焼化合」が起こり、「化石燃料の燃焼熱値(化学エネルギー)」を完全に放出する。このプラズマ電界の制御から離脱した後、10-1~102 μs (マイクロ秒)レベルの時間で点火でき、自然的で燃焼の点火時間より約1~3桁を短縮できる。特に、1NM3の天然ガスの中のデュテリウムは、1%の融合でも、39MJのエネルギーを生成し、天然ガスの純粋な低レベルの燃焼熱値である37.5MJよりも多くなる。化石燃料の原子力化学エネルギー複合燃焼のプラズマ駆動技術と応用では、同じ熱エネルギー値が得られ、化石燃料を大幅に節約することができる。
【0054】
上述の実施形態は、本特許請求の実施形態の一部であり、全部の実施形態ではない。本特許請求の実施形態の詳細な説明は、保護を要求する本特許請求の範囲を制限することを意図するものではなく、本特許請求において選択された実施形態だけに表すものである。本特許請求の実施形態に基づいて、本分野の当業者は、創造的な労力をかけずに取得された他のすべての実施形態は、本特許請求の保護の範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】