(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】断熱保温複合パネル及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
B32B 7/027 20190101AFI20240725BHJP
B32B 7/08 20190101ALI20240725BHJP
B32B 5/26 20060101ALI20240725BHJP
E04F 13/077 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
B32B7/027
B32B7/08
B32B5/26
E04F13/077
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022506772
(86)(22)【出願日】2021-12-23
(85)【翻訳文提出日】2022-02-01
(86)【国際出願番号】 CN2021140939
(87)【国際公開番号】W WO2022122046
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】202011463517.6
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522430464
【氏名又は名称】包 城吉
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】包 城吉
【テーマコード(参考)】
4F100
【Fターム(参考)】
4F100AA20A
4F100AB01C
4F100AC06C
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4F100JJ02A
4F100JJ03
4F100JJ07
4F100JL09D
(57)【要約】
本発明は、断熱保温複合パネル及びその製造方法を提供する。少なくとも1層の断熱保温層と、少なくとも1層の介在層と、少なくとも1層の外面層とを含む断熱保温複合パネルであって、前記断熱保温層は、前記介在層と物理的に一体的に接合され、前記外面層は、前記介在層と化学的に一体的に接合されている。本発明は、衝撃に強く、引張強度が高く、硬直性が高く、製造プロセスが簡単で、製造コストが低く、効率的な生産ができ、簡単な物理的接合方式による断熱保温複合パネルの製造を実現することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一層の断熱保温層と、少なくとも一層の介在層と、少なくとも一層の外面層と、を含み、
前記断熱保温層及び前記介在層が物理的方式で一体的に接合され、
前記外面層及び前記介在層が化学的方式で一体的に接合される、
ことを特徴とする、断熱保温複合パネル。
【請求項2】
前記断熱保温層がエアロゲルフェルトを含み、
前記介在層がポリエステル繊維金属コート布、不織布、ガラス繊維フェルト、ガラス繊維メッシュ(Fiberglass mesh)の少なくとも一種を含み、
前記外面層が金属板、セラミック板、石板、粘着モルタル、セメント板、ケイ酸カルシウム板、石膏ボード、吸音材、消音材の少なくとも一種を含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載の断熱保温複合パネル。
【請求項3】
前記断熱保温層が一つ又は二つの層のエアロゲルフェルトと、前記エアロゲルフェルトをカバーする又は包む前記介在層と、を含む、ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の断熱保温複合パネル。
【請求項4】
前記物理的方式には、縫合、ステープル止め、リベット止め、ボルト接合、係合、マイクロフック取り付けの少なくとも一種が含まれ、
前記化学的方式には、接着剤、両面テープ、植物性接着剤、ポリウレタン複合接着剤、エポキシ樹脂、硬化剤、促進剤、水性弾性塗料、水系樹脂、水性環境保護複合接着剤、難燃剤、分散剤の少なくとも一種を利用して接着を行う方式が含まれる、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の断熱保温複合パネル。
【請求項5】
縫合を行う物理的方式を利用する場合、耐酸・アルカリ性、耐食性、耐高温のPTFE縫製糸(ポリテトラフルオロエチレン縫製糸)で縫合し、
ステープル止めを行う物理的方式を利用する場合、棒状係止式の金属アルミニウム合金、又は高強度炭素鋼金具を利用してステープル止めを行う、
ことを特徴とする、請求項4に記載の断熱保温複合パネル。
【請求項6】
前記断熱保温複合パネルの総厚さが30~80mmであり、耐火等級がA1であり、熱伝導率は0.010~0.050であり、
前記縫合線又はステープル止め線の行ピッチ及び/又は列ピッチが30mm~60mmであり、ステッチの距離が10mm~15mmであり、
前記外面層は第1外面層及び第2外面層を含み、前記第1外面層及び/又は第2外面層の外面には、立毛、伸線加工が施され、又は25mm~60mmの間隔で孔径5~20mmの孔が開けられる、
ことを特徴とする、請求項5に記載の断熱保温複合パネル。
【請求項7】
少なくとも一層の断熱保温層及び少なくとも一層の外面層を含み、
前記外面層と前記断熱保温層は縫合又はステープル止め方式で一体的に接合される、
ことを特徴とする、断熱保温複合パネル。
【請求項8】
前記断熱保温層がエアロゲルフェルトを含み、
前記外面層が金属板、セラミック板、石板、粘着モルタル、セメント板、ケイ酸カルシウム板、石膏ボード、吸音材、消音材の少なくとも一種を含み、
前記外面層には、パンチ及び/又はスロットが設置され、該パンチ及び/又はスロットを通じて縫合又はステープル止め方式で前記断熱保温層と一体的に接合される、
ことを特徴とする、請求項7に記載の断熱保温複合パネル。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の断熱保温複合パネルの製造方法であって、
前記断熱保温層の少なくとも一面に前記介在層を縫合又はステープル止めし、
前記介在層を粘着方式で前記外面層と接合する、ことを特徴とする、断熱保温複合パネルの製造方法。
【請求項10】
請求項7又は8に記載の断熱保温複合パネルの製造方法であって、
前記外面層に設置されたパンチ及び/又はスロットを利用して、前記断熱保温層と前記外面層を、縫合又はステープル止め方式で一体的に接合する、ことを特徴とする、断熱保温複合パネルの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、出願番号が202011463517.6で、出願日が2020年12月11日である中国特許出願の優先権を主張し、その内容はここに参照として取り込まれる。
【0002】
[技術分野]
本開示は、断熱保温という技術分野に関するものであり、具体的に断熱保温複合パネル及びその製造方法に係る。
【背景技術】
【0003】
現在、市場には多種の断熱保温パネルが存在する。従来の保温材は密度が大きく、断熱保温性能が悪く、敷設が厚く、材料の損耗量が大きく、吸湿性が高く、耐震性能と環境保護性能が悪く、省エネ基準に達することができない。さらに、保温材の中には人体に損害を与えるものもある。
【0004】
エアロゲルはナノメートルオーダーの孔径を持つ多孔質材料で、その熱伝導率は極めて低く、断熱保温効果が高い。従来技術では、エアロゲル又はエアロゲル製品をサンドイッチ構造として断熱保温複合パネルを製造することにより、エアロゲルの耐衝撃性等を向上させ、配管、建築壁、車両、箱/キャビネットの断熱に広く応用されている。
【0005】
従来技術において断熱保温複合パネルにおける保温層としてのエアロゲル又はエアロゲル製品と外部パネル層との間は化学的方式により接着されることが一般的であるが、エアロゲル自体の撥水性の原因で、この接着の強度を確保することが難しく、断熱保温複合板の全体の引張強度が低下し、硬直度が低く、生産プロセスが煩雑であり、特殊な接着剤を選択した場合、コストの上昇を招く可能性がある。さらに、ナノエアロゲルフェルトはガラス繊維基材であるため、その階層構造が緩く、壁面断熱層として貼り付けた後に剥離、落下しやすく、安全性に問題がある。以上の問題はエアロゲルによる断熱保温複合板の応用と発展を大きく制限している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は上記課題を解決してなされたものであり、衝撃に強く、引張強度が高く、硬直性が高い断熱保温複合パネル及びその製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示において、本発明の思想を簡単な形式で紹介するために発明の内容を提供する。本発明の思想が以下の具体的な実施形態で詳細に説明される。当該発明の内容は、特許請求する技術案の重要な特徴又は必要な特徴を識別することを意図しておらず、また、特許請求する技術案の範囲を制限することを意図していない。
【0008】
上記技術課題を解決するために、本開示実施例は断熱保温複合パネルを提供し、その特徴としては、少なくとも一層の断熱保温層と、少なくとも一層の介在層と、少なくとも一層の外面層と、を含み、
前記断熱保温層及び前記介在層が物理的方式で一体的に接合され、
前記外面層及び前記介在層が化学的方式で一体的に接合される。
【0009】
上記技術課題を解決するために、本開示実施例は断熱保温複合パネルをさらに提供し、その特徴としては、
少なくとも一層の断熱保温層及び少なくとも一層の外面層を含み、
前記外面層及び前記断熱保温層が縫合又はステープル止め方式で一体的に接合される。
【0010】
上記技術課題を解決するために、本開示実施例が上記のような断熱保温複合パネルの製造方法をさらに提供し、その特徴としては、
前記断熱保温層の少なくとも一面に前記介在層を縫合又はステープル止めし、
前記介在層を粘着方式で前記外面層と接合する。
【0011】
上記技術課題を解決するために、本開示実施例が上記のような断熱保温複合パネルの製造方法をさらに提供し、その特徴としては、
前記外面層に設置されたパンチ及び/又はスロットを利用して、前記断熱保温層及び前記外面層を、縫合又はステープル止め方式で一体的に接合する。
【発明の効果】
【0012】
本開示の技術案によれば、従来技術と比較して、衝撃に強く、引張強度が高く、硬直性が高く、製造プロセスが簡単で、製造コストが低く、効率的な生産ができる、簡単な物理的接合方法による断熱保温複合パネルを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の断熱保温複合パネルの一実施例の斜視図である。
【
図2】本開示の断熱保温複合パネルの一実施例の断面模式図である。
【
図3】本開示の製造方法の一実施例のフローチャートである。
【0014】
ここで、1は断熱保温複合パネルの内側外面層、2はその介在層、3はその断熱保温層、4はその外側外面層である。
【0015】
添付の図面と併せて以下の特定の実施形態を参照して、本発明の各実施形態の上記および他の特徴、利点、態様がより明らかになる。添付の図面全体を通して、同一または類似の参照番号は、同一または類似の要素を示す。添付の図面は概略図であり、原本および要素は必ずしも縮尺で描かれていないことを理解すべきである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術的および科学的用語は、当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本出願の明細書で使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものであり、本発明を限定することを意図するものではない。本発明の明細書および特許請求の範囲ならびに上記図面の説明における「含む」および「有する」という用語およびそれらの変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図している。本発明の明細書および特許請求の範囲または上記図面における「第1」、「第2」などの用語は、異なる対象物を区別するために使用され、特定の順序を説明するために使用されるものではない。
【0017】
本明細書における「実施例」への言及は、実施例と併せて記載された特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。本明細書の様々な位置に現れる句は、必ずしも全てが同じ実施例を指すものではなく、また、他の実施例と相互に排他的な独立した実施例または代替的な実施例を指すものでもない。本明細書に記載された実施例は、他の実施例と組み合わせてもよいことが、当業者によって明示的かつ暗黙的に理解される。
【0018】
当業者が本発明の技術案をよりよく理解できるようにするために、添付の図面を組み合わせて本発明の実施例における技術的解決手段をさらに説明する。
【0019】
また、説明が必要なこととして、各図面における上、下、左、右の各方向は、特定の実施形態による例示に過ぎない。当業者は、実際の必要に応じて、図面に示された各部材の一部又は全部の方向を変更して適用することができ、各部材又はシステムがその機能を全体的に実現することに影響を与えることがなく、このような方向を変更した技術案はなお本明細書の保護範囲に該当する。
【0020】
[断熱保温複合パネル]
本開示の断熱保温複合パネルによれば、少なくとも一層の断熱保温層と、少なくとも一層の介在層と、少なくとも一層の外面層と、を含み、
図1及び
図2に示すのは、本開示の断熱保温複合パネルの一実施例の模式図であり、
図1は本開示の断熱保温複合パネルの一実施例の斜視図であり、
図2は本開示の断熱保温複合パネルの一実施例の断面模式図である。
【0021】
断熱保温複合パネルは、上から下に内側外面層1、介在層2、断熱保温層3、介在層2、外側外面層4、孔5を有する。もちろん、本開示の断熱保温複合パネルは、内側外面層1または外側外面層4のみを有してもよいし、介在層2を1層だけ有していてもよいし、各層の数は限定されず、例えば、断熱保温層3は、実情に応じて2層以上設けられていてもよい。断熱保温複合パネルの各層の厚さは限定されず、例えば各層とも1cmの厚さであってもよいし、2cm以上の厚さであってもよく、実情に応じて異なる厚さを設定することができ、限定されるものではない。ただし、壁面保温層としての用途を考慮すると、エアロゲルフェルトの厚さは2層でそれぞれ1cmであることが好ましい。
【0022】
一つ以上の実施例では、断熱保温層3は、例えばエアロゲルフェルトを含み、例えばエアロゲル布、エアロゲル紙、エアロゲル板、繊維強化エアロゲルフェルト及び他のエアロゲル異形状部材などのエアロゲル製品を含んでもよく、限定されるものではない。
【0023】
一つ以上の実施例では、エアロゲルは、例えばシリカエアロゲル、炭素エアロゲル、アルミナエアロゲル、酸化ジルコニウムエアロゲル、酸化チタンエアロゲル、酸化鉄エアロゲル、酸化コバルトエアロゲル、酸化ニッケルエアロゲル、酸化銅エアロゲル、酸化イットリウムエアロゲル、酸化セリウムエアロゲル、酸化バナジウムエアロゲル、酸化ビスマスエアロゲル、酸化スズエアロゲル、ハイドロキノンホルムアルデヒドエアロゲル、グラフェンエアロゲルのいずれか一種であってもよい。
【0024】
一つ以上の実施例では、繊維強化エアロゲルフェルトにおける繊維は、ガラス繊維、カーボン繊維、石英繊維、高シリカ繊維、ケイ酸アルミニウム、ムル石繊維、炭化ケイ素繊維、窒化硅素繊維、アルミナ繊維、窒化ホウ素繊維、玄武岩繊維、ブルーサイト繊維、アタパルガイド繊維、ボロン繊維、カーボンナノチューブ、アラミド繊維、ポリイミド繊維、超高分子量ポリエチレン繊維のいずれか一種であってもよい。
【0025】
一つ以上の実施例では、介在層2は、例えばポリエステル繊維金属コート布、不織布、ガラス繊維フェルト、ガラス繊維メッシュ(Fiberglass mesh)のいずれか一種を含んでもよい。
【0026】
もちろん、断熱保温複合パネルの介在層2の材質は、硬質紙、軟質紙、不織布、オフセット紙、コート紙、ガラスカード紙、レーザー紙、クラフト紙、蛍光紙、金メッキ紙、アルミ箔紙、壊れやすい(偽造防止)紙、銀メッキ紙、クレープ紙、布ラベル(タイベック/ナイロン)紙、パール紙、サンドイッチコート紙、可変情報紙、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、二軸延伸ポリプロピレン、流延ポリプロピレン、ポリフェニレンスルファイド、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸、アルミ箔、コンタクト用ゴム、透明ポリエステル(PET)、半透明ポリエステル(PET)、透明定向延伸ポリプロピレン(OPP)、半透明定向延伸ポリプロピレン(OPP)、透明塩化ビニル(PVC)、光輝性白色塩化ビニル(PVC)、ホワイトマットポリ塩化ビニル(PVC)、合成紙、光輝性金(銀)ポリエステル、金(銀)マットポリエステル等の材料等の、外面層と化学的方式で接合しやすい材料である。
【0027】
一つ以上の実施例では、内側外面層1及び/又は外側外面層4は、例えば金属板、セラミック板、石板、粘着モルタル、セメント板、ケイ酸カルシウム板、石膏ボード、吸音材、消音材のいずれか一種を含んでもよい。
【0028】
一つ以上の実施例では、内側外面層1及び/又は外側外面層4は、例えば、一方の面を光沢複合芯材とし、他方の面を、例えば、接着性スライム等を塗布した後、壁等に貼り付けやすくするために、立毛、伸線加工を施すことができる。
【0029】
一つ以上の実施例では、外側外面層4は、耐候性の強い金属、軽量ケイ酸カルシウム板などの材料が好ましい。外側外面層4は例えば張り材であって、壁体に密着する鋼吊り工事などの工法で利用されてもよい。
【0030】
一つ以上の実施例では、内側外面層1は高強度石膏ボード、軽量ケイ酸カルシウム板などの材質が好ましく、例えば壁に貼り付けた際の接着強度や平坦性を高めるために、立毛や伸線加工を施すことが好ましい。
【0031】
一つ以上の実施例では、内側外面層1及び/又は外側外面層4には、例えば、孔径2~50mmの孔5を15mm~70mmの間隔で穿設してもよく、孔径5~20mmの孔5を25mm~60mmの間隔で穿設することが好ましい。
図1に示すように、例えば、孔径15mmの孔を縦横5cmの間隔で穿設してもよい。内側外面層1及び/又は外側外面層4に接着材を塗布してそれを例えば壁等に貼り付ける場合に、より良好な接着効果が発揮される。
【0032】
一つ以上の実施例では、断熱保温複合パネルの孔5の数量やサイズ、レイアウトは特に限定されないが、接着効果の要請に応じて孔5の数量やサイズ、レイアウトを選択できる。
図1に示すように孔5が円形であるが、これに限らず、孔5の形状がその他の形状でもよく、例えば長方形、正方形、円形、スリット形、その他の多辺形などであってもよい。
【0033】
なお、
図1では、断熱保温複合パネルの複数の孔5をマトリクス状に等間隔に配置して示したが、これに限らず、同心円状の環状パターンや不規則な分布パターンなど、他のピッチやレイアウト、パターンで複数の孔5を配置してもよく、また、複数の孔5を等間隔に配置することに限定されるものではない。
【0034】
なお、
図1では、孔5を形成するために内側外面層1及び/又は外側外面層4の材料の一部を除去してブラインドビアを形成するが、これに限らず、孔5の外面層の材料を完全に除去して貫通孔を形成してもよい。
【0035】
また、接着効果の要請に応じて、孔5の大きさやレイアウトパターンを選択することができる。具体的には、より良い接着効果が必要な場合は、孔を大きく設定したり、孔の数を多く設定したりすることができ、逆に、孔を小さく設定したり、孔の数を小さく設定したりすることもできる。
【0036】
一つ以上の実施例では、内側外面層1及び/又は外側外面層4には例えばパンチ及び/又はスロットを設置してもよく、該パンチ及び/又はスロットを通じて、縫合又はステープル止め方式などの物理的方式でその他の層と一体的に接合する。これにより、縫合及び/又はステープル止めの際の糸の位置を容易に制御することができ、製品形態が綺麗で美しく、縫合及び/又はステープル止め用の糸及び/又はステープルが表面に突出することがなく、使用時に糸及び/又はステープルを損傷から保護することができる。
【0037】
一つ以上の実施例では、スロットの行ピッチ及び/又は列ピッチは例えば30mm~60mmであり、パンチの距離は例えば10mm~15mmであり、好ましくは、スロットの行ピッチ及び/又は列ピッチは50mmであり、パンチの距離は15mmである。
【0038】
一つ以上の実施例では、断熱保温層3は介在層2と物理的方式で一体的に接合される。もちろん、他の各層の間、例えば断熱保温層3と内側外面層1及び/又は外側外面層4も物理的方式で接合できるが、これに限定されるものではない。
【0039】
一つ以上の実施例では、物理的方式は、例えば縫合、ステープル止め、リベット止め、ボルト接合、係合、マイクロフック取り付け(例えば面ファスナーの類)の少なくともいずれか方式を含んでもよい。
【0040】
一つ以上の実施例では、縫合を行う物理的方式を利用する場合、例えば耐酸・アルカリ性、耐食性、耐高温のPTFE縫製糸(ポリテトラフルオロエチレン縫製糸)で縫合する。ステープル止めを行う物理的方式を利用する場合、例えば棒状係止式の金属アルミニウム合金、又は高強度炭素鋼金具を利用してステープル止めを行う。
【0041】
PTFE縫製糸は酸アルカリ処理後の強力なエネルギー保持率が80%前後であり、PTFE独特の分子構造(PTFE分子はF原子でカーボンチェインを包み込み、C-F結合は長短結合エネルギーが大きい)であるため、酸アルカリでPTFEの分子構造を破壊することができない。PTFE縫製糸は耐酸・アルカリ性が非常に高いので、ほとんどのヒューム状况で使用することができる。
【0042】
PTFE縫製糸は230℃~320℃の温度条件の下で、高温によるPTFE縫製糸の解配向作用が原因で、PTFE縫製糸の強度と破断伸びは熱処理温度の増加に伴ってそれぞれ降下、上昇する。PTFE縫製糸は230℃の温度範囲内で長期間使用でき、ごみ焼却炉と石炭焚きボイラーの排煙除去に適している。
【0043】
もちろん、縫合又はステープル止めの物理的方式を利用する場合、例えば耐酸・アルカリ性、耐食性、耐高温の高分子ナイロン糸又はその他の材料線などを縫合線又はステープル止め線として縫合又はステープル止めを行ってもよく、特に限定されない。
【0044】
一つ以上の実施例では、縫合線又はステープル止め線の行ピッチ及び/又は列ピッチは例えば30mm~60mmであり、ステッチの距離は例えば10mm~15mmであり、行ピッチ及び/又は列ピッチが50mmであり、ステッチの距離が15mmであることが好ましい。
【0045】
一つ以上の実施例では、介在層2は、例えば、断熱保温層3の材料がキルティング縫合装置などの製造設備に入って縫合する際に、機械設備の衝撃による粉落ちやガラス繊維の発塵による作業場環境汚染や、人体の肺傷害を防止するために、断熱保温層3を覆ったり、全体を包んだりすることができる。
【0046】
一つ以上の実施例では、内側外面層1及び/又は外側外面層4が介在層2と化学的方式で一体的に接合される。化学的方式は、例えば接着剤、両面テープ、植物性接着剤、ポリウレタン複合接着剤、エポキシ樹脂、硬化剤、促進剤、水性弾性塗料、水系樹脂、水性環境保護複合接着剤、難燃剤、分散剤の少なくともいずれか一種を含んで接合を行う方式を含んでもよい。
【0047】
一つ以上の実施例では、断熱保温複合パネルの各層間は、例えば接着剤を用いて接着を行うことができ、接着剤の材料としては、汎用超接着型、汎用強接着型、冷蔵食品強接着型、汎用再剥離型、繊維再剥離型などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、熱伝導率の低い材料を用いることが好ましい。
【0048】
本発明の断熱保温複合パネルは、総厚さが25~80mmであることが好ましく、壁面の保温層としての用途を考慮すると、エアロゲルフェルトの厚さが10mmずつ2層であり、全体の厚さが30mm程度であることがより好ましい。これにより、断熱保温効果を確保することができ、余分なスペースを占有することがなく、前記の物理的な接合により、優れた硬直性と引張強度を達成することができる。本発明の断熱保温複合パネルは、耐火等級の高い材料を用いることが好ましく、全体の耐火等級がA1等級であり、熱伝導率が0.01~0.05であり、全体の熱伝導率が0.020程度であることが好ましい。断熱保温複合パネルは、全体として、例えば、長方形板状、正方形板状、円形板状、六角形板状等、様々な形状であってもよい。
【0049】
なお、
図1および
図2では、内側外面層1、介在層2、断熱保温層3、介在層2、外側外面層4による合わせ構造体を示しているが、これに限らず、断熱保温複合パネルは、それぞれ多層の合わせ構造体であってもよく、例えば各層が2層以上の構造であってもよい。
【0050】
各層の間は、物理的方式、例えば、縫合、ステープル止め、リベット止め、ボルト接合、係合、マイクロフック取り付けを含む少なくとも1つの方法を採用することができる。もちろん、化学的方式、例えば、接着剤、両面テープ、植物性接着剤、ポリウレタン複合接着剤、エポキシ樹脂、硬化剤、促進剤、水性弾性塗料、水系樹脂、水性環境保護複合接着剤、難燃剤、分散剤の少なくともいずれか一種を含んで接合を行うこともできる。
【0051】
[製造方法]
実施例1
本開示の一つ以上の実施例によると、例えば
図1に示すように、上から下に内側外面層1、介在層2、断熱保温層3、介在層2、外側外面層4、孔5を有する断熱保温複合パネルの製造方法を提供する。
【0052】
図3に示すように、本実施例の製造方法は、
S31:断熱保温層3におけるエアロゲルフェルトを含む面などの少なくとも一面にガラス繊維フェルトなどの介在層2を縫合する又はステープル止めにすること、を含む。
【0053】
一つ以上の実施例では、本実施例の製造方法は、さらに
1)断熱保温層3のエアロゲルフェルトを並べで配置することと、
2)将介在層2のガラス繊維フェルトを袋状に敷き、断熱保温層3のエアロゲルフェルトの全体を包むことと、
3)介在層2が包まれたガラス繊維フェルトの断熱保温層3のエアロゲルフェルトを、例えばキルティング縫合装置に入れて、例えば耐酸・アルカリ性、耐食性、耐高温のPTFE縫製糸で縫合することと、を含む。
【0054】
S32:介在層2を、粘着方式で内側外面層1及び/又は外側外面層4などの外面層に接合させること、
を含む。
【0055】
一つ以上の実施例では、本実施例の製造方法は、
1)縫合された介在層2の上下面の両方に例えば接着剤を塗布することと、
2)内側外面層1と外側外面層4の光沢複合芯材の一側を介在層2の上下面の両方にそれぞれ接着することと、をさらに含んでもよい。
【0056】
一つ以上の実施例では、例えば100℃、圧力が5Mpaである条件で熱間プレス成形処理を実行してもよい。
【0057】
実施例2
本開示の一つ以上の実施例によれば、断熱保温複合パネルの製造方法を提供する。該断熱保温複合パネルは、例えば断熱保温層3及び、内側外面層1及び/又は外側外面層4などの外面層を含み、さらに内側外面層1及び/又は外側外面層4にはパンチ及び/又はスロットを設置して、例えば耐酸・アルカリ性、耐食性、耐高温のPTFE縫製糸で接合する。
【0058】
本実施例に係る製造方法は、
内側外面層1及び/又は外側外面層4などの外面層に設置されたパンチ及び/又はスロットを通じて、断熱保温層3を、縫合又はステープル止め方式で内側外面層1及び/又は外側外面層4などの外面層と一体的に接合することを含む。
【0059】
一つ以上の実施例では、本実施例の製造方法は、
1)断熱保温層3のエアロゲルフェルトを並べて配置することと、
2)内側外面層1と外側外面層4を断熱保温層3のエアロゲルフェルトの上下面にそれぞれ配置することと、
3)並べて配置された断熱保温層3のエアロゲルフェルトと内側外面層1及び外側外面層4を例えばキルティング縫合装置に入れで、例えば耐酸・アルカリ性、耐食性、耐高温のPTFE縫製糸で縫合することと、をさらに含む。
【0060】
図面におけるフローチャートの各ステップは、矢印で示される順序で示されているが、これらのステップは必ずしも矢印で示される順序で順次実行されるわけではないことが理解されるべきである。本明細書に明示的に記載されていない限り、これらのステップの実行には厳密な順序制限はなく、他の順序で実行されてもよい。さらに、図面におけるフローチャートのステップは、少なくとも一部が複数のサブステップまたは複数のステージを含むことができる。これらのサブステップまたはステージは、必ずしも同じタイミングで実行されて完了するのではなく、異なるタイミングで実行されてもよい。その実行は必ずしも順次実行されるものではなく、他のステップまたは他のステップのサブステップまたはステージの少なくとも一部と交替に又は交互に実行されてもよい。
【0061】
本開示の一つ以上の実施例によって、断熱保温複合パネルを提供し、その特徴としては、少なくとも一層の断熱保温層と、少なくとも一層の介在層と、少なくとも一層の外面層と、を含み、
前記断熱保温層及び前記介在層が物理的方式で一体的に接合され、
前記外面層及び前記介在層が化学的方式で一体的に接合される。
【0062】
本開示の一つ以上の実施例によって、断熱保温複合パネルを提供し、その特徴としては、
前記断熱保温層はエアロゲルフェルトを含み、
前記介在層は、ポリエステル繊維金属コート布、不織布、ガラス繊維フェルト、ガラス繊維メッシュ(Fiberglass mesh)の少なくとも一種を含み、
前記外面層は、金属板、セラミック板、石板、粘着モルタル、セメント板、ケイ酸カルシウム板、石膏ボード、吸音材、消音材の少なくとも一種を含む。
【0063】
本開示の一つ以上の実施例によって、断熱保温複合パネルを提供し、その特徴としては、
前記断熱保温層は、一層又は二層のエアロゲルフェルトと、前記エアロゲルフェルトをカバーする又は包む前記介在層と、を含む。
【0064】
本開示の一つ以上の実施例によって、断熱保温複合パネルを提供し、その特徴としては、
前記物理的方式には、縫合、ステープル止め、リベット止め、ボルト接合、係合、マイクロフック取り付けの少なくとも一種が含まれ、
前記化学的方式には、接着剤、両面テープ、植物性接着剤、ポリウレタン複合接着剤、エポキシ樹脂、硬化剤、促進剤、水性弾性塗料、水系樹脂、水性環境保護複合接着剤、難燃剤、分散剤の少なくとも一種を利用して接着を行う方式が含まれる。
【0065】
本開示の一つ以上の実施例によって、断熱保温複合パネルを提供し、その特徴としては、
縫合を行う物理的方式を利用する場合、耐酸・アルカリ性、耐食性、耐高温のPTFE縫製糸(ポリテトラフルオロエチレン縫製糸)で縫合し、
ステープル止めを行う物理的方式を利用する場合、棒状係止式の金属アルミニウム合金、又は高強度炭素鋼金具を利用してステープル止めを行う。
【0066】
本開示の一つ以上の実施例によって、断熱保温複合パネルを提供し、その特徴としては、
前記断熱保温複合パネルの総厚さは30~80mmであり、耐火等級がA1であり、熱伝導率は0.01~0.05であり、
前記縫合線又はステープル止め線の行ピッチ及び/又は列ピッチは30mm~60mmであり、ステッチ距離は10mm~15mmであり、
前記外面層は第1外面層及び第2外面層を含み、前記第1外面層及び/又は第2外面層の外面には、立毛、伸線加工が施され、又は25mm~60mmの間隔で孔径5~20mmの孔が開けられる。
【0067】
本開示の一つ以上の実施例によって、断熱保温複合パネルを提供し、その特徴としては、
少なくとも一層の断熱保温層及び少なくとも一層の外面層を含み、
前記外面層及び前記断熱保温層が縫合又はステープル止め方式で一体的に接合される。
【0068】
本開示の一つ以上の実施例によって、断熱保温複合パネルを提供し、その特徴としては、
前記断熱保温層がエアロゲルフェルトを含み、
前記外面層が金属板、セラミック板、石板、粘着モルタル、セメント板、ケイ酸カルシウム板、石膏ボード、吸音材、消音材の少なくとも一種を含み、
前記外面層には、パンチ及び/又はスロットが設置され、該パンチ及び/又はスロットを通じて縫合又はステープル止め方式で前記断熱保温層と一体的に接合される。
【0069】
本開示の一つ以上の実施例によって、断熱保温複合パネルの製造方法を提供し、その特徴としては、
前記断熱保温層の少なくとも一面に前記介在層を縫合又はステープル止めし、
前記介在層を粘着方式で前記外面層と接合する。
【0070】
本開示の一つ以上の実施例によって、断熱保温複合パネルの製造方法を提供し、その特徴としては、
前記外面層に設置されたパンチ及び/又はスロットを利用して、前記断熱保温層及び前記外面層を、縫合又はステープル止め方式で一体的に接合する。
【0071】
上記の説明は、本発明の好ましい実施例および採用された技術原理の説明に過ぎない。当業者であれば、本発明に関わる開示の範囲は、上記技術的特徴の特定の組み合わせから形成される技術的解決手段に限定されるものではなく、上記開示の思想から逸脱することなく、上記技術的特徴またはそれらの同等な特徴の任意の組み合わせから形成される他の技術的解決手段をも包含するものであることを理解すべきである。例えば、上記特徴を、本発明に開示された技術的特徴(ただし、これに限定されない)と同様の機能を有する技術的特徴で相互に置換して技術的解決手段を形成する。
【0072】
さらに、動作は特定の順序で描かれているが、これは、示された特定の順序で実行されること、また、連続した実行順序で実行されることを要求していると理解されるべきではない。環境によっては、マルチタスクや並列処理が有利である場合もある。同様に、いくつかの具体的な実施形態の詳細が上記の説明に含まれているが、これらは本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。個々の実施例の文脈で説明した特定の特徴は、個々の実施例において組み合わせて実現されてもよい。逆に、単一の実施例の文脈で説明した各種の特徴は、単独で、またはサブアセンブリの任意の適切な組み合わせで、複数の実施例で実現されてもよい。
【0073】
主題は、構造的特徴および/または方法の論理的動作に特有の言語を用いて記載されているが、添付の特許請求の範囲によって限定される主題は、必ずしも上述の特定の特徴または作用に限定されるものではないことが理解されるべきである。逆に、上述した特定の特徴および動作は、特許請求の範囲を実現するための例示的な形態に過ぎない。
【0074】
[付記]
[付記1]
少なくとも一層の断熱保温層と、少なくとも一層の介在層と、少なくとも一層の外面層と、を含み、
前記断熱保温層及び前記介在層が物理的方式で一体的に接合され、
前記外面層及び前記介在層が化学的方式で一体的に接合される、
ことを特徴とする、断熱保温複合パネル。
【0075】
[付記2]
前記断熱保温層がエアロゲルフェルトを含み、
前記介在層がポリエステル繊維金属コート布、不織布、ガラス繊維フェルト、ガラス繊維メッシュ(Fiberglass mesh)の少なくとも一種を含み、
前記外面層が金属板、セラミック板、石板、粘着モルタル、セメント板、ケイ酸カルシウム板、石膏ボード、吸音材、消音材の少なくとも一種を含む、
ことを特徴とする、付記1に記載の断熱保温複合パネル。
【0076】
[付記3]
前記断熱保温層が一つ又は二つの層のエアロゲルフェルトと、前記エアロゲルフェルトをカバーする又は包む前記介在層と、を含む、ことを特徴とする、付記1又は2に記載の断熱保温複合パネル。
【0077】
[付記4]
前記物理的方式には、縫合、ステープル止め、リベット止め、ボルト接合、係合、マイクロフック取り付けの少なくとも一種が含まれ、
前記化学的方式には、接着剤、両面テープ、植物性接着剤、ポリウレタン複合接着剤、エポキシ樹脂、硬化剤、促進剤、水性弾性塗料、水系樹脂、水性環境保護複合接着剤、難燃剤、分散剤の少なくとも一種を利用して接着を行う方式が含まれる、
ことを特徴とする、付記1又は2に記載の断熱保温複合パネル。
【0078】
[付記5]
縫合を行う物理的方式を利用する場合、耐酸・アルカリ性、耐食性、耐高温のPTFE縫製糸(ポリテトラフルオロエチレン縫製糸)で縫合し、
ステープル止めを行う物理的方式を利用する場合、棒状係止式の金属アルミニウム合金、又は高強度炭素鋼金具を利用してステープル止めを行う、
ことを特徴とする、付記4に記載の断熱保温複合パネル。
【0079】
[付記6]
前記断熱保温複合パネルの総厚さが30~80mmであり、耐火等級がA1であり、熱伝導率は0.010~0.050であり、
前記縫合線又はステープル止め線の行ピッチ及び/又は列ピッチが30mm~60mmであり、ステッチの距離が10mm~15mmであり、
前記外面層は第1外面層及び第2外面層を含み、前記第1外面層及び/又は第2外面層の外面には、立毛、伸線加工が施され、又は25mm~60mmの間隔で孔径5~20mmの孔が開けられる、
ことを特徴とする、付記5に記載の断熱保温複合パネル。
【0080】
[付記7]
少なくとも一層の断熱保温層及び少なくとも一層の外面層を含み、
前記外面層と前記断熱保温層は縫合又はステープル止め方式で一体的に接合される、
ことを特徴とする、断熱保温複合パネル。
【0081】
[付記8]
前記断熱保温層がエアロゲルフェルトを含み、
前記外面層が金属板、セラミック板、石板、粘着モルタル、セメント板、ケイ酸カルシウム板、石膏ボード、吸音材、消音材の少なくとも一種を含み、
前記外面層には、パンチ及び/又はスロットが設置され、該パンチ及び/又はスロットを通じて縫合又はステープル止め方式で前記断熱保温層と一体的に接合される、
ことを特徴とする、付記7に記載の断熱保温複合パネル。
【0082】
[付記9]
付記1又は2に記載の断熱保温複合パネルの製造方法であって、
前記断熱保温層の少なくとも一面に前記介在層を縫合又はステープル止めし、
前記介在層を粘着方式で前記外面層と接合する、ことを特徴とする、断熱保温複合パネルの製造方法。
【0083】
[付記10]
付記7又は8に記載の断熱保温複合パネルの製造方法であって、
前記外面層に設置されたパンチ及び/又はスロットを利用して、前記断熱保温層と前記外面層を、縫合又はステープル止め方式で一体的に接合する、ことを特徴とする、断熱保温複合パネルの製造方法。
【国際調査報告】