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特表2024-528756音声及び振動の再生方法、音声及び振動の再生装置、コンピュータ装置及びコンピュータ可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】音声及び振動の再生方法、音声及び振動の再生装置、コンピュータ装置及びコンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04R 3/00 20060101AFI20240725BHJP
【FI】
H04R3/00 310
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022560969
(86)(22)【出願日】2022-08-09
(85)【翻訳文提出日】2022-10-05
(86)【国際出願番号】 CN2022111135
(87)【国際公開番号】W WO2024016398
(87)【国際公開日】2024-01-25
(31)【優先権主張番号】202210862335.9
(32)【優先日】2022-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522235216
【氏名又は名称】エーエーシー アコースティック テクノロジーズ (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100166420
【弁理士】
【氏名又は名称】福川 晋矢
(72)【発明者】
【氏名】ツェン・ヤジュン
(72)【発明者】
【氏名】ツァン・ユレイ
(72)【発明者】
【氏名】ディン・シャン
(72)【発明者】
【氏名】シャオ・シャオジエ
【テーマコード(参考)】
5D220
【Fターム(参考)】
5D220AA50
(57)【要約】
【課題】本発明は、信号処理技術分野に属し、音声及び振動の再生方法及び装置を提供する。
【解決手段】前記方法は、イベント応答情報に基づいて元のオーディオ信号A1及び元の振動信号V1を取得するステップと、現在のシステムモードを読み取り、現在のシステムモードの状態設定ファイルから予め設定された標準化パラメータ値aを取得するステップと、予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて元のオーディオ信号A1及び元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、パワー配合比率に基づいてそれぞれ元のオーディオ信号A1及び元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るステップと、オーディオ実行手段及び振動実行手段によってそれぞれ実行されるための実行待ち信号を出力するステップとを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声及び振動の再生方法であって、
イベント応答情報に基づいて、元のオーディオ信号A1及び元の振動信号V1を取得するステップと、
現在のシステムモードを読み取り、現在のシステムモードの状態設定ファイルから予め設定された標準化パラメータ値aを取得するステップと、
前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るステップと、
オーディオ実行手段と振動実行手段によってそれぞれ実行されるための前記実行待ち信号を出力するステップと、を含む、ことを特徴とする音声及び振動の再生方法。
【請求項2】
前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るステップにおいて、具体的には、
オーディオ実行手段及び振動実行手段がいずれも独立したドライバを有するか否かを判断し、肯定判断した場合、
前記予め設定された標準化パラメータ値aを解析計算し、前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を取得し、
前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、前記実行待ち信号を得て、前記実行待ち信号は、M1とし、オーディオ実行手段によって実行されて音声を生成するための第1オーディオ信号A2と振動実行手段によって実行されて振動を生成するための第1振動信号V2を含む、という処理を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の音声及び振動の再生方法。
【請求項3】
前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るステップにおいて、具体的には、
オーディオ実行手段及び振動実行手段がいずれも独立したドライバを有するか否かを判断し、否定判断した場合、
まず前記予め設定された標準化パラメータ値aを解析計算し、前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を取得し、
次に前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、前記実行待ち信号を得て、前記実行待ち信号は、第1オーディオ信号A2と第1振動信号V2を含み、
それぞれ前記第1オーディオ信号A2と第1振動信号V2に対して予め設定されたカットオフ周波数でフィルタリング処理を行い、フィルタリングされた第2オーディオ信号A3とフィルタリングされた第2振動信号V3を得て、
前記第1オーディオ信号A3と前記第1振動信号V3を加算して、前記実行待ち信号を得て、前記実行待ち信号はM2とし、M2=A3+V3である、という処理を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の音声及び振動の再生方法。
【請求項4】
それぞれ前記第1オーディオ信号A2及び第1振動信号V2に対して予め設定されたカットオフ周波数でフィルタリング処理を行い、フィルタリングされた第2オーディオ信号A3及びフィルタリングされた第2振動信号V3を得るステップにおいて、具体的には、
前記第1オーディオ信号A2に対してカットオフ周波数が前記予め設定されたカットオフ周波数であるローパスフィルタ処理を行い、前記第2オーディオ信号A3を得て、前記第1振動信号V2に対してカットオフ周波数が前記予め設定されたカットオフ周波数であるハイパスフィルタ処理を行い、第2振動信号V3を得る、という処理を含む、ことを特徴とする請求項3に記載の音声及び振動の再生方法。
【請求項5】
前記実行待ち信号M2を実行回路に出力し、前記実行回路は、順に接続されたドライバ、分周回路、およびそれぞれ分周回路の2つの出力端に接続されたオーディオ実行手段及び振動実行手段を含み、前記分周回路は、前記ドライバによって駆動された前記実行待ち信号M2を分周分割して、駆動された前記第2オーディオ信号A3及び前記第2振動信号V3を得て、前記オーディオ実行手段は、前記第2オーディオ信号A3を実行して発音を実現するために用いられ、前記振動実行手段は、前記第2振動信号V3を実行して振動を実現するために用いられる、ことを特徴とする請求項3に記載の音声及び振動の再生方法。
【請求項6】
前記第1オーディオ信号A2と前記第1振動信号V2は、それぞれ以下の関係式を満たす、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の音声及び振動の再生方法。
A2=A1×a×100
V2=V1×(1-a)×100
【請求項7】
前記予め設定されたカットオフ周波数は、振動周波数応答の所望値と正比例関係にある、ことを特徴とする請求項3に記載の音声及び振動の再生方法。
【請求項8】
音声及び振動の再生装置であって、
イベント応答情報に基づいて、元のオーディオ信号A1及び元の振動信号V1を取得するためのイベント応答モジュールと、
現在のシステムモードを読み取り、現在のシステムモードの状態設定ファイルから予め設定された標準化パラメータ値aを取得するためのシステム読み取りモジュールと、
前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るための信号処理モジュールと、
オーディオ実行手段と振動実行手段によってそれぞれ実行されるための前記実行待ち信号を出力するための信号出力モジュールと、を含む、ことを特徴とする音声及び振動の再生装置。
【請求項9】
コンピュータ装置であって、
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されかつ前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含み、
前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するときに請求項1~7のいずれか一項に記載の音声及び振動の再生方法におけるステップが実現される、ことを特徴とするコンピュータ装置。
【請求項10】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるときに請求項1~7のいずれか一項に記載の音声及び振動の再生方法におけるステップが実現される、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[技術分野]
本発明は、信号処理技術分野に関し、特に音声及び振動の再生方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の急速な発展に伴い、人々の生活品質に対する追求はますます高くなり、マルチメディア視聴装置、例えばノートパソコン、携帯電話などは日常生活における重要な体験端末装置として、人々の要求、特にその放音システムの性能に対する要求もますます高くなってくる。
【0003】
従来の音声や振動を発生させる放音システムは、音声及び振動の信号を生成する信号処理モジュールと、放音手段や振動手段を駆動するための駆動モジュールとを含む。しかしながら、関連技術の放音システムにおいて、音声及び振動の信号は、駆動モジュールに統一的にプッシュされ、手段によって対応する音声、振動の信号を独立して受信して音響効果を生成し、その音声強度と振動強度はマッチング関係がなく、放音システムの音声、振動の関連効果が低く、ユーザ体験に影響を与える。
【0004】
したがって、新たな音声及び振動の再生方法を提供して上記問題を解決する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術問題は、音声及び振動の再生時に生成された関連効果が低く、シーンに応じて異なる音声及び振動強度を生成することができないことである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術問題を解決するために、第1態様において、本発明は、音声及び振動の再生方法を提供し、前記方法は、
イベント応答情報に基づいて、元のオーディオ信号A1及び元の振動信号V1を取得するステップと、
現在のシステムモードを読み取り、現在のシステムモードの状態設定ファイルから予め設定された標準化パラメータ値aを取得するステップと、
前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るステップと、
オーディオ実行手段と振動実行手段によってそれぞれ実行されるための前記実行待ち信号を出力するステップと、を含む。
【0007】
好ましくは、前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るステップにおいて、具体的には、以下の処理を含む。
オーディオ実行手段及び振動実行手段がいずれも独立したドライバを有するか否かを判断し、肯定判断した場合、
前記予め設定された標準化パラメータ値aを解析計算して、前記元のオーディオ信号A1と前記元振動信号V1のパワー配合比率を取得し、
前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、前記実行待ち信号を得て、前記実行待ち信号は、M1とし、オーディオ実行手段によって実行されて音声を生成するための第1オーディオ信号A2と振動実行手段によって実行されて振動を生成するための第1振動信号V2を含む。
【0008】
好ましくは、前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るステップにおいて、具体的には、以下の処理を含む。
オーディオ実行手段及び振動実行手段がいずれも独立したドライバを有するか否かを判断し、否定判断した場合、
まず前記予め設定された標準化パラメータ値aを解析計算し、前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を取得し、
次に前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、前記実行待ち信号を得て、前記実行待ち信号は、第1オーディオ信号A2と第1振動信号V2を含み、
それぞれ前記第1オーディオ信号A2と第1振動信号V2に対して予め設定されたカットオフ周波数でフィルタリング処理を行い、フィルタリングされた第2オーディオ信号A3とフィルタリングされた第2振動信号V3を得て、
前記第1オーディオ信号A3と前記第1振動信号V3を加算して、前記実行待ち信号を得て、前記実行待ち信号はM2とし、M2=A3+V3である。
【0009】
好ましくは、それぞれ前記第1オーディオ信号A2と第1振動信号V2に対して予め設定されたカットオフ周波数でフィルタリング処理を行い、フィルタリングされた第2オーディオ信号A3とフィルタリングされた第2振動信号V3を得るステップにおいて、具体的には、以下の処理を含む。
前記第1オーディオ信号A2に対してカットオフ周波数が前記予め設定されたカットオフ周波数であるローパスフィルタ処理を行い、前記第2オーディオ信号A3を得て、前記第1振動信号V2に対してカットオフ周波数が前記予め設定されたカットオフ周波数であるハイパスフィルタ処理を行い、第2振動信号V3を得る。
【0010】
好ましくは、前記実行待ち信号M2を実行回路に出力し、前記実行回路は、順に接続されたドライバ、分周回路、およびそれぞれ分周回路の2つの出力端に接続されたオーディオ実行手段及び振動実行手段を含み、前記分周回路は、前記ドライバによって駆動された前記実行待ち信号M2を分周分割して、駆動された前記第2オーディオ信号A3及び前記第2振動信号V3を得て、前記オーディオ実行手段は、前記第2オーディオ信号A3を実行して発音を実現するために用いられ、前記振動実行手段は、前記第2振動信号V3を実行して振動を実現するために用いられる。
【0011】
好ましくは、前記第1オーディオ信号A2と前記第1振動信号V2は、それぞれ以下の関係式を満たす。
A2=A1×a×100
V2=V1×(1-a)×100
【0012】
好ましくは、前記予め設定されたカットオフ周波数は、振動周波数応答の所望値(expectation)と正比例関係にある。
【0013】
第2態様において、本発明は、さらに音声及び振動の再生装置を提供し、前記再生装置は、イベント応答モジュールと、システム読み取りモジュールと、信号処理モジュールと、信号出力モジュールとを含み、
前記イベント応答モジュールは、イベント応答情報に基づいて元のオーディオ信号A1及び元の振動信号V1を取得するために用いられ、
前記システム読み取りモジュールは、現在のシステムモードを読み取り、現在のシステムモードの状態設定ファイルから予め設定された標準化パラメータ値aを取得するために用いられ、
前記信号処理モジュールは、前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るために用いられ、
前記信号出力モジュールは、オーディオ実行手段と振動実行手段によってそれぞれ実行されるための前記実行待ち信号を出力するために用いられる。
【0014】
第3態様において、本発明は、さらにコンピュータ装置を提供し、当該コンピュータ装置は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されかつ前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するときに、上記実施例のいずれか一項に記載の音声及び振動の再生方法におけるステップを実現する。
【0015】
第4態様において、本発明は、さらにコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるときに、上記実施例のいずれか一項に記載の音声及び振動の再生方法におけるステップを実現する。
【発明の効果】
【0016】
関連技術に比べて、本発明による音声及び振動の再生方法において、まずイベントトリガに基づいて応答を生成し、システムにおける標準化パラメータ値を読み取り、次に異なる放音システムに設定されたモードに基づいて、異なる音声-振動パワー配合比率を選択し、実際の装置におけるハードウェア制限に基づいて信号処理を行って出力信号を生成するため、異なるシステムモードで、異なる音声及び振動強度をインテリジェントに生成することを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の実施例における技術案をより明瞭に説明するために、以下、実施例に記載された使用が必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下に記載される図面は、本発明の一部の実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的労力をかけない前提で、これらの図面より他の図面を得ることができる。
図1】本発明の実施例によって提供される音声及び振動の再生方法のステップフローチャートである。
図2】本発明の実施例によって提供される音声及び振動の再生方法においてステップS3で判断が生成された後のフローチャートである。
図3】本発明の実施例によって提供される前記出力信号M2を出力するために使用可能な分周回路の概略図である。
図4】本発明の実施例によって提供される再生装置200の構造概略図である。
図5】本発明の実施例によって提供されるコンピュータ装置の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術案を明瞭に、完全に説明する。当然ながら、説明される実施例は、本発明の一部の実施例に過ぎす、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者は、創造的労力をかけない前提で、得た全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【0019】
図1を参照し、図1は、本発明の実施例によって提供される音声及び振動の再生方法のステップフローチャートであり、前記再生方法は、以下のステップS1~S4を含む。
【0020】
ステップS1であって、イベント応答情報に基づいて元のオーディオ信号A1及び元の振動信号V1を取得する。
例示的には、本発明の実施例において、イベント応答を生成するシーンは、ユーザがオーディオファイルをクリックすることであり、前記イベント応答情報自体は、前記オーディオファイルに基づいて生成された音声-振動の応答信号であり、前記応答信号は、信号タイプの違いに基づいて、前記元のオーディオ信号A1と元の振動信号V1に分けられる。
【0021】
ステップS2であって、現在のシステムモードを読み取り、現在のシステムモードの状態設定ファイルから予め設定された標準化パラメータ値aを取得する。
具体的には、本発明の実施例において、前記状態設定ファイルは、前記オーディオファイルを再生するための放音システムに記憶され、前記放音システムには、複数種のシーンでのシステムモードが予め設定されており、例えば、前記放音システムには、均衡モード及び安静モードが予め設定されており、前記予め設定された標準化パラメータ値aについては、その均衡モードでの前記予め設定された標準化パラメータ値aの数値が0.7であり、安静モードでの前記予め設定された標準化パラメータ値aの数値が0.3である。
【0022】
ステップS3であって、前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得る。
【0023】
さらに、図2を参照し、図2は、本発明の実施例によって提供される音声及び振動の再生方法においてステップS3で判断が生成された後のフローチャートであり、前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るステップにおいて、具体的には、以下のステップを含む。
【0024】
ステップS31であって、オーディオ実行手段及び振動実行手段がいずれも独立したドライバを有するか否かを判断し、肯定判断した場合、以下のステップS41~S42を実行する。
ステップS41であって、前記予め設定された標準化パラメータ値aを解析計算し、前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を取得する。
好ましくは、前記パワー配合比率は、前記予め設定された標準化パラメータ値aの数値に基づいて生成されたパワーマッピング関係であり、前記マッピングパワーマッピング関係において、音声、振動のための配合比率はa/(1-a)であり、また、例示的には、予め設定されたシーンモードにおいて、前記音声振動パワー配合比率に対して、さらに別の予め設定されたマッピング関係を用いてパワー配合比率を決定することができ、上記均衡モード及び安静モードを例として、均衡モードの場合、70%のパワーを音声出力に割り当て、残りの30%のパワーを振動出力に割り当てるようになり、安静モードの場合、音声を出力する手段にパワーを割り当てず、100%のパワーを振動出力に割り当てるようになることによって、使用シーンの異なるインテリジェントな音声、振動の再生方式を達成させる。
ステップS42であって、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、前記実行待ち信号を得て、前記実行待ち信号は、M1とし、オーディオ実行手段によって実行されて音声を生成するための第1オーディオ信号A2と振動実行手段によって実行されて振動を生成するための第1振動信号V2を含む。
前記第1オーディオ信号A2と前記第1振動信号V2は、それぞれ以下の関係式を満たす。
A2=A1×a×100
V2=V1×(1-a)×100
【0025】
本発明によって提供される別の実施形態において、ステップS31でオーディオ実行手段及び振動実行手段がいずれも独立したドライバを有するか否かを判断する場合、否定判断した場合、以下のステップS51~S54を実行する。
ステップS51であって、まず前記予め設定された標準化パラメータ値aを解析計算し、前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を取得する。
ステップS52であって、次に前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、前記実行待ち信号を得て、前記実行待ち信号は第1オーディオ信号A2と第1振動信号V2を含む。
ステップS53であって、それぞれ前記第1オーディオ信号A2と第1振動信号V2に対して予め設定されたカットオフ周波数でフィルタリング処理を行い、フィルタリングされた第2オーディオ信号A3とフィルタリングされた第2振動信号V3を得る。
ステップS54であって、前記第1オーディオ信号A3と前記第1振動信号V3を加算し、前記実行信号を取得し、前記実行信号は、M2とし、M2=A3+V3である。
【0026】
ステップS53において、それぞれ前記第1オーディオ信号A2と第1振動信号V2に対して予め設定されたカットオフ周波数でフィルタリング処理を行い、フィルタリングされた第2オーディオ信号A3とフィルタリングされた第2振動信号V3を得るステップは、具体的には、以下の通りである。
前記第1オーディオ信号A2に対してカットオフ周波数が前記予め設定されたカットオフ周波数であるローパスフィルタ処理を行い、前記第2オーディオ信号A3を得て、前記第1振動信号V2に対してカットオフ周波数が前記予め設定されたカットオフ周波数であるハイパスフィルタ処理を行い、第2振動信号V3を得る。
【0027】
ステップS4であって、オーディオ実行手段と振動実行手段によってそれぞれ実行されるための前記実行待ち信号を出力する。
【0028】
ステップS31においてオーディオ実行手段及び振動実行手段がいずれも独立したドライバを有するか否かによって記述された2種類の実施形態について、その区別は、再生キャリアが異なることにあり、ステップS41~S42において、前記実行待ち信号M1自体は、2つの信号、すなわち、前記第2オーディオ信号A2及び前記第2振動信号V2を含むため、各信号を対応するドライバに伝送すればよく、ステップS51~S54において、前記実行信号M2自体は、2つの信号を加算して得られた1つの信号であり、それは単独の駆動によって音声や振動の再生を行うことになり、この時に1つの信号となる前記実行信号M2をフィルタリングするによって、異なる周波数帯域の信号を分離する必要がある。例示的には、可能な実施形態において、前記実行信号M2を出力するための分周回路は、図3に示される通りであり、分周回路の信号分割原理は、前記実行信号M2に対してフィルタリング前処理及び加算を行う過程とは逆であり、分周回路を実現する場合、振動実行手段の両端には容量が一定であるコンデンサが並列に接続され、その後にオーディオ実行手段と直列接続されるため、高周波信号は振動実行手段を通過せず、コンデンサを直接通過して音声実行手段に入り、低周波信号は振動実行手段に入ることができる。
【0029】
好ましくは、前記予め設定されたカットオフ周波数は、振動周波数応答の所望値と正比例関係にあり、前記予め設定されたカットオフ周波数は、音声と振動周波数応答の実際需要に応じて設定することができ、振動周波数がより広い周波数応答を所望する場合、前記予め設定されたカットオフ周波数の値を高く設定し、逆に、前記予め設定されたカットオフ周波数の値を低く設定する。
【0030】
関連技術に比べて、本発明による音声及び振動の再生方法において、まずイベントトリガに基づいて応答を生成し、システムにおける標準化パラメータ値を読み取り、次に異なる放音システムに設定されたモードに基づいて、異なる音声-振動パワー配合比率を選択し、実際の装置におけるハードウェア制限に基づいて信号処理を行って出力信号を生成するため、異なるシステムモードで、異なる音声及び振動強度をインテリジェントに生成することを実現することができる。
【0031】
本発明の実施例は、さらに音声及び振動の再生装置を提供し、図4を参照し、図4は、本発明の実施例によって提供される再生装置200の構造概略図であり、前記再生装置200は、
イベント応答情報に基づいて元のオーディオ信号A1及び元の振動信号V1を取得するためのイベント応答モジュール201と、
現在のシステムモードを読み取り、現在のシステムモードの状態設定ファイルから予め設定された標準化パラメータ値aを取得するためのシステム読み取りモジュール202と、
前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るための信号処理モジュール203と、
オーディオ実行手段と振動実行手段によってそれぞれ実行されるための前記実行待ち信号を出力するための信号出力モジュール204と、を含む。
【0032】
本発明の実施例は、さらにコンピュータ装置を提供し、図5を参照し、図5は、本発明の実施例によって提供されるコンピュータ装置の構造概略図である。前記コンピュータ装置300は、プロセッサ301と、メモリ302と、前記メモリ302に記憶されかつ前記プロセッサ301で実行可能なコンピュータプログラムとを含む。
【0033】
図1を結合し、前記プロセッサ301が前記メモリ302に記憶されたコンピュータプログラムを呼び出し、前記コンピュータプログラムを実行するときに上記実施例における前記音声及び振動の再生方法におけるステップが実現され、以下のステップS1~S4を含む。
ステップS1であって、イベント応答情報に基づいて元のオーディオ信号A1及び元の振動信号V1を取得する。
ステップS2であって、現在のシステムモードを読み取り、現在のシステムモードの状態設定ファイルから予め設定された標準化パラメータ値aを取得する。
ステップS3であって、前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得る、
ステップS4であって、オーディオ実行手段と振動実行手段によってそれぞれ実行されるための前記実行待ち信号を出力する。
【0034】
好ましくは、前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るステップにおいて、具体的には、以下の処理を含む。
オーディオ実行手段及び振動実行手段がいずれも独立したドライバを有するか否かを判断し、肯定判断した場合、
前記予め設定された標準化パラメータ値aを解析計算し、前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を取得し、
前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、前記実行待ち信号を得て、前記実行待ち信号は、M1とし、オーディオ実行手段によって実行されて音声を生成するための第1オーディオ信号A2と振動実行手段によって実行されて振動を生成するための第1振動信号V2を含む。
【0035】
好ましくは、前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るステップにおいて、具体的には、以下の処理を含む。
オーディオ実行手段及び振動実行手段がいずれも独立したドライバを有するか否かを判断し、否定判断した場合、
まず前記予め設定された標準化パラメータ値aを解析計算し、前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を取得し、
次に前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、前記実行待ち信号を得て、前記実行待ち信号は第1オーディオ信号A2と第1振動信号V2を含み、
それぞれ前記第1オーディオ信号A2と第1振動信号V2に対して予め設定されたカットオフ周波数でフィルタリング処理を行い、フィルタリングされた第2オーディオ信号A3とフィルタリングされた第2振動信号V3を得て、
前記第1オーディオ信号A3と前記第1振動信号V3を加算して、前記実行待ち信号を得て、前記実行待ち信号はM2とし、M2=A3+V3である。
【0036】
好ましくは、それぞれ前記第1オーディオ信号A2と第1振動信号V2に対して予め設定されたカットオフ周波数でフィルタリング処理を行い、フィルタリングされた第2オーディオ信号A3とフィルタリングされた第2振動信号V3を取得するステップにおいて、具体的には、以下の処理を含む。
前記第1オーディオ信号A2に対してカットオフ周波数が前記予め設定されたカットオフ周波数であるローパスフィルタ処理を行い、前記第2オーディオ信号A3を得て、前記第1振動信号V2に対してカットオフ周波数が前記予め設定されたカットオフ周波数であるハイパスフィルタ処理を行い、第2振動信号V3を得る。
【0037】
好ましくは、前記実行待ち信号M2を実行回路に出力し、前記実行回路は、順に接続されたドライバ、分周回路、およびそれぞれ分周回路の2つの出力端に接続されたオーディオ実行手段及び振動実行手段を含み、前記分周回路は、前記ドライバによって駆動された前記実行待ち信号M2を分周分割して、駆動された前記第2オーディオ信号A3及び前記第2振動信号V3を得て、前記オーディオ実行手段は、前記第2オーディオ信号A3を実行して発音を実現するために用いられ、前記振動実行手段は、前記第2振動信号V3を実行して振動を実現するために用いられる。
【0038】
好ましくは、前記第1オーディオ信号A2と前記第1振動信号V2は、それぞれ以下の関係式を満たす。
A2=A1×a×100
V2=V1×(1-a)×100
【0039】
好ましくは、前記予め設定されたカットオフ周波数は、振動周波数応答の所望値と正比例関係にある。
【0040】
本発明の実施例によって提供されるコンピュータ装置300は、上記実施例における音声及び振動の再生方法におけるステップを実現することができ、かつ同様の技術効果を実現することができ、上記実施例における説明を参照し、ここで説明を省略する。
【0041】
本発明の実施例は、さらにコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるときに本発明の実施例によって提供される音声及び振動の再生方法における各過程及びステップが実現され、かつ同様の技術効果を実現することができ、重複を回避するために、ここで説明を省略する。
【0042】
上述したのは、本発明の実施形態であり、当業者にとって、本発明の創造的構想を逸脱しない前提で、種々の改良も行ってもよいが、これらは、いずれも本発明の保護範囲に含まれると理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2022-10-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声及び振動の再生方法であって、
イベント応答情報に基づいて、元のオーディオ信号A1及び元の振動信号V1を取得するステップと、
現在のシステムモードを読み取り、現在のシステムモードの状態設定ファイルから予め設定された標準化パラメータ値aを取得するステップと、
前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るステップと、
オーディオ実行手段と振動実行手段によってそれぞれ実行されるための前記実行待ち信号を出力するステップと、を含む、ことを特徴とする音声及び振動の再生方法。
【請求項2】
前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るステップにおいて、具体的には、
オーディオ実行手段及び振動実行手段がいずれも独立したドライバを有するか否かを判断し、肯定判断した場合、
前記予め設定された標準化パラメータ値aを解析計算し、前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を取得し、
前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、前記実行待ち信号を得て、前記実行待ち信号は、M1とし、オーディオ実行手段によって実行されて音声を生成するための第1オーディオ信号A2と振動実行手段によって実行されて振動を生成するための第1振動信号V2を含む、という処理を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の音声及び振動の再生方法。
【請求項3】
前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るステップにおいて、具体的には、
オーディオ実行手段及び振動実行手段がいずれも独立したドライバを有するか否かを判断し、否定判断した場合、
まず前記予め設定された標準化パラメータ値aを解析計算し、前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を取得し、
次に前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、前記実行待ち信号を得て、前記実行待ち信号は、第1オーディオ信号A2と第1振動信号V2を含み、
それぞれ前記第1オーディオ信号A2と第1振動信号V2に対して予め設定されたカットオフ周波数でフィルタリング処理を行い、フィルタリングされた第2オーディオ信号A3とフィルタリングされた第2振動信号V3を得て、
前記第1オーディオ信号A3と前記第1振動信号V3を加算して、前記実行待ち信号を得て、前記実行待ち信号はM2とし、M2=A3+V3である、という処理を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の音声及び振動の再生方法。
【請求項4】
それぞれ前記第1オーディオ信号A2及び第1振動信号V2に対して予め設定されたカットオフ周波数でフィルタリング処理を行い、フィルタリングされた第2オーディオ信号A3及びフィルタリングされた第2振動信号V3を得るステップにおいて、具体的には、
前記第1オーディオ信号A2に対してカットオフ周波数が前記予め設定されたカットオフ周波数であるローパスフィルタ処理を行い、前記第2オーディオ信号A3を得て、前記第1振動信号V2に対してカットオフ周波数が前記予め設定されたカットオフ周波数であるハイパスフィルタ処理を行い、第2振動信号V3を得る、という処理を含む、ことを特徴とする請求項3に記載の音声及び振動の再生方法。
【請求項5】
前記実行待ち信号M2を実行回路に出力し、前記実行回路は、順に接続されたドライバ、分周回路、およびそれぞれ分周回路の2つの出力端に接続されたオーディオ実行手段及び振動実行手段を含み、前記分周回路は、前記ドライバによって駆動された前記実行待ち信号M2を分周分割して、駆動された前記第2オーディオ信号A3及び前記第2振動信号V3を得て、前記オーディオ実行手段は、前記第2オーディオ信号A3を実行して発音を実現するために用いられ、前記振動実行手段は、前記第2振動信号V3を実行して振動を実現するために用いられる、ことを特徴とする請求項3に記載の音声及び振動の再生方法。
【請求項6】
前記第1オーディオ信号A2と前記第1振動信号V2は、それぞれ以下の関係式を満たす、ことを特徴とする請求項に記載の音声及び振動の再生方法。
A2=A1×a×100
V2=V1×(1-a)×100
【請求項7】
前記第1オーディオ信号A2と前記第1振動信号V2は、それぞれ以下の関係式を満たす、ことを特徴とする請求項3に記載の音声及び振動の再生方法。
A2=A1×a×100
V2=V1×(1-a)×100
【請求項8】
前記予め設定されたカットオフ周波数は、振動周波数応答の所望値と正比例関係にある、ことを特徴とする請求項3に記載の音声及び振動の再生方法。
【請求項9】
音声及び振動の再生装置であって、
イベント応答情報に基づいて、元のオーディオ信号A1及び元の振動信号V1を取得するためのイベント応答モジュールと、
現在のシステムモードを読み取り、現在のシステムモードの状態設定ファイルから予め設定された標準化パラメータ値aを取得するためのシステム読み取りモジュールと、
前記予め設定された標準化パラメータ値aに基づいて前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1のパワー配合比率を算出し、前記パワー配合比率に基づいてそれぞれ前記元のオーディオ信号A1と前記元の振動信号V1に対して重み付け処理を行い、実行待ち信号を得るための信号処理モジュールと、
オーディオ実行手段と振動実行手段によってそれぞれ実行されるための前記実行待ち信号を出力するための信号出力モジュールと、を含む、ことを特徴とする音声及び振動の再生装置。
【請求項10】
コンピュータ装置であって、
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されかつ前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含み、
前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するときに請求項1~のいずれか一項に記載の音声及び振動の再生方法におけるステップが実現される、ことを特徴とするコンピュータ装置。
【請求項11】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるときに請求項1~のいずれか一項に記載の音声及び振動の再生方法におけるステップが実現される、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】