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特表2024-528762表示装置、表示パネル及びその駆動方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】表示装置、表示パネル及びその駆動方法
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/33 20060101AFI20240725BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240725BHJP
   G09F 9/302 20060101ALI20240725BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20240725BHJP
   G09G 3/32 20160101ALI20240725BHJP
【FI】
G09F9/33
G09F9/30 338
G09F9/302 Z
G09G3/20 611A
G09G3/32 A
G09G3/20 680H
G09G3/20 680G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546315
(86)(22)【出願日】2021-08-20
(85)【翻訳文提出日】2023-07-31
(86)【国際出願番号】 CN2021113910
(87)【国際公開番号】W WO2023019598
(87)【国際公開日】2023-02-23
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】521555029
【氏名又は名称】京東方晶芯科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE MLED TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.8 Xihuanzhong RD.,BDA,Beijing 100176,China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】李 秀玲
(72)【発明者】
【氏名】谷 其兵
(72)【発明者】
【氏名】胡 国▲鋒▼
(72)【発明者】
【氏名】付 宝
(72)【発明者】
【氏名】黄 文杰
(72)【発明者】
【氏名】▲時▼ 凌云
【テーマコード(参考)】
5C080
5C094
5C380
【Fターム(参考)】
5C080AA07
5C080CC03
5C080DD26
5C080FF13
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ04
5C094AA22
5C094BA23
5C094CA19
5C094CA20
5C094DA09
5C094DB01
5C380AA03
5C380AB06
5C380AB34
5C380BA01
5C380DA07
(57)【要約】
本開示は、表示装置、表示パネル及びその駆動方法を提供する。前記表示パネルは、ベース基板と、前記ベース基板に設けられ、複数の画素を有する画素グループを含む画素アレイと、前記ベース基板に設けられ、画素アレイを駆動して表示するように構成され、データ信号を受信するためのデータ信号端子と制御信号を受信するための制御信号端子とを含む複数の画素駆動チップとを備え、画素グループ内の複数の画素は、同一の画素駆動チップに接続されている。表示パネルの1つの表示フレームがアドレス割り当て段階とデータ信号伝送段階とを含む。駆動方法は、アドレス割り当て段階で、制御信号端子に制御信号を入力し、データ信号端子に第1のデータ信号を入力することと、データ信号伝送段階で、データ信号端子に第2のデータ信号を入力することを含む。本開示は、信号線の数及び消費電力を低減することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース基板と、
前記ベース基板に設けられ、複数の画素を有する画素グループを含む画素アレイと、
前記ベース基板に設けられ、前記画素アレイを駆動して表示するように構成され、データ信号を受信するためのデータ信号端子と制御信号を受信するための制御信号端子とを含む複数の画素駆動チップとを備え、
前記画素グループ内の複数の前記画素は、同一の前記画素駆動チップに接続されている
ことを特徴とする表示パネル。
【請求項2】
前記画素グループは、前記画素アレイの異なる画素行に位置する複数の前記画素を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記画素グループは、前記画素アレイの異なる画素列に位置する複数の前記画素を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記画素グループ内の複数の前記画素は、一方向に沿って分布している
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記画素グループ内の複数の画素は、前記画素アレイの同一の画素行に位置する
ことを特徴とする請求項4に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記画素グループ内の複数の画素は、前記画素アレイ内の同一の画素列に位置する
ことを特徴とする請求項4に記載の表示パネル。
【請求項7】
複数の前記画素駆動チップは、少なくとも1つのチップ列を含み、前記チップ列は前記画素アレイ内の画素列と平行であり、前記チップ列は隣接する2つの前記画素列の間に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項8】
隣接する2つの前記画素列は複数の前記画素グループを構成し、複数の前記画素グループは前記画素列の延在方向に沿って分布しており、隣接する2つの前記画素列の間に位置する前記チップ列における複数の前記画素駆動チップは、複数の前記画素グループに1対1に対応して接続されている
ことを特徴とする請求項7に記載の表示パネル。
【請求項9】
複数の前記画素駆動チップは複数のチップ列を構成し、隣接する2つの前記チップ列の間に2つの前記画素列が存在する
ことを特徴とする請求項7に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記画素は第1のサブ画素を含み、前記表示パネルはさらに複数の電源信号線を備え、
隣接する2つのチップ列の間に位置する2つの前記画素列における前記第1のサブ画素は、同一の前記電源信号線に接続されている
ことを特徴とする請求項9に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記表示パネルは、前記画素に接続されている電源信号線をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記画素はサブ画素を含み、前記サブ画素は発光ダイオードを含み、前記電源信号線は前記発光ダイオードの正極に接続され、前記画素駆動チップは前記発光ダイオードの負極に接続される
ことを特徴とする請求項11に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記表示パネルは、前記データ信号端子に接続されているデータ信号線をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記データ信号線の数は複数であり、複数の前記画素駆動チップは少なくとも1つのチップ列を含み、前記チップ列内の複数の前記画素駆動チップの前記データ信号端子は、同一の前記データ信号線に接続されている
ことを特徴とする請求項13に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記表示パネルは、前記制御信号端子に接続されている制御信号線をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項16】
前記制御信号線の数は複数であり、複数の前記画素駆動チップは少なくとも1つのチップ行を含み、前記チップ行内の複数の前記画素駆動チップの前記制御信号端子は、同一の前記制御信号線に接続されている
ことを特徴とする請求項15に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記表示パネルは、さらに、
前記データ信号端子に接続されているデータ信号線と、
前記制御信号線及び前記データ信号線に接続されており、前記制御信号線に制御信号を提供し、前記データ信号線にデータ信号を提供するために使用される制御チップとを備える
ことを特徴とする請求項15に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記表示パネルは、表示領域と、前記表示領域を取り囲む周辺領域とを含み、前記画素駆動チップは前記表示領域に位置し、前記制御チップは前記周辺領域に位置する
ことを特徴とする請求項17に記載の表示パネル。
【請求項19】
前記画素駆動チップは、給電電圧端子及び/又は接地端子をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項20】
前記画素行及び前記画素列の数はともに偶数である
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項21】
複数の前記画素駆動チップがアレイ状に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項22】
請求項1-21のいずれか一項に記載の表示パネルを備える
ことを特徴とする表示装置。
【請求項23】
請求項1-21のいずれか一項に記載の表示パネルが用いられる表示パネルの駆動方法であって、前記表示パネルの1つの表示フレームがアドレス割り当て段階とデータ信号伝送段階とを含み、前記駆動方法は、
前記アドレス割り当て段階で、前記制御信号端子に制御信号を入力し、前記データ信号端子に第1のデータ信号を入力することと、
前記データ信号伝送段階で、前記データ信号端子に第2のデータ信号を入力することを含む
ことを特徴とする表示パネルの駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示技術の分野に関し、特に、表示装置、表示パネル及びその駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(Light Emitting Diode,LED)技術の継続的な開発により、ミニLEDは、サイズが300ミクロン以下に小型化されたLEDであり、数千、数万、あるいはそれ以上のミニLEDが基板上に固定して、よりきめ細かなローカルディミングを実現し、コントラストが高く、色表現度が高い表示画面を呈する。ミニLED表示装置は、パッシブマトリクス(passive matrix,PM)の駆動方式を採用しており、この駆動方式は消費電力が大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、消費電力を低減することができる表示装置、表示パネル及びその駆動方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様によれば、表示パネルを提供し、
ベース基板と、
前記ベース基板に設けられ、複数の画素を有する画素グループを含む画素アレイと、
前記ベース基板に設けられ、前記画素アレイを駆動して表示するように構成され、データ信号を受信するためのデータ信号端子と制御信号を受信するための制御信号端子とを含む複数の画素駆動チップとを備え、
前記画素グループ内の複数の前記画素は、同一の前記画素駆動チップに接続されている。
【0005】
さらに、前記画素グループは、前記画素アレイの異なる画素行に位置する複数の前記画素を含む。
【0006】
さらに、前記画素グループは、前記画素アレイの異なる画素列に位置する複数の前記画素を含む。
【0007】
さらに、前記画素グループ内の複数の前記画素は、一方向に沿って分布している。
【0008】
さらに、前記画素グループ内の複数の画素は、前記画素アレイの同一の画素行に位置する。
【0009】
さらに、前記画素グループ内の複数の画素は、前記画素アレイ内の同一の画素列に位置する。
【0010】
さらに、複数の前記画素駆動チップは、少なくとも1つのチップ列を含み、前記チップ列は前記画素アレイ内の画素列と平行であり、前記チップ列は隣接する2つの前記画素列の間に位置する。
【0011】
さらに、隣接する2つの前記画素列は複数の前記画素グループを構成し、複数の前記画素グループは前記画素列の延在方向に沿って分布しており、隣接する2つの前記画素列の間に位置する前記チップ列における複数の前記画素駆動チップは、複数の前記画素グループに1対1に対応して接続されている。
【0012】
さらに、複数の前記画素駆動チップは複数のチップ列を構成し、隣接する2つの前記チップ列の間に2つの前記画素列が存在する。
【0013】
さらに、前記画素は第1のサブ画素を含み、前記表示パネルはさらに複数の電源信号線を備え、
隣接する2つのチップ列の間に位置する2つの前記画素列における前記第1のサブ画素は、同一の前記電源信号線に接続されている。
【0014】
さらに、前記表示パネルは、前記画素に接続されている電源信号線をさらに備える。
【0015】
さらに、前記画素はサブ画素を含み、前記サブ画素は発光ダイオードを含み、前記電源信号線は前記発光ダイオードの正極に接続され、前記画素駆動チップは前記発光ダイオードの負極に接続される。
【0016】
さらに、前記表示パネルは、前記データ信号端子に接続されているデータ信号線をさらに備える。
【0017】
さらに、前記データ信号線の数は複数であり、複数の前記画素駆動チップは少なくとも1つのチップ列を含み、前記チップ列内の複数の前記画素駆動チップの前記データ信号端子は、同一の前記データ信号線に接続されている。
【0018】
さらに、前記表示パネルは、前記制御信号端子に接続されている制御信号線をさらに備える。
【0019】
さらに、前記制御信号線の数は複数であり、複数の前記画素駆動チップは少なくとも1つのチップ行を含み、前記チップ行内の複数の前記画素駆動チップの前記制御信号端子は、同一の前記制御信号線に接続されている。
【0020】
さらに、前記表示パネルは、さらに、
前記データ信号端子に接続されているデータ信号線と、
前記制御信号線及び前記データ信号線に接続されており、前記制御信号線に制御信号を提供し、前記データ信号線にデータ信号を提供するために使用される制御チップとを備える。
【0021】
さらに、前記表示パネルは、表示領域と、前記表示領域を取り囲む周辺領域とを含み、前記画素駆動チップは前記表示領域に位置し、前記制御チップは前記周辺領域に位置する。
【0022】
さらに、前記画素駆動チップは、給電電圧端子及び/又は接地端子をさらに含む。
【0023】
さらに、前記画素行及び前記画素列の数はともに偶数である。
【0024】
さらに、複数の前記画素駆動チップがアレイ状に配置されている。
【0025】
本開示の一態様によれば、上述の表示パネルを備える表示装置を提供する。
【0026】
本開示の一態様によれば、表示パネルの駆動方法を提供し、上述の表示パネルが用いられ、前記表示パネルの1つの表示フレームがアドレス割り当て段階とデータ信号伝送段階とを含み、前記駆動方法は、
前記アドレス割り当て段階で、前記制御信号端子に制御信号を入力し、前記データ信号端子に第1のデータ信号を入力することと、
前記データ信号伝送段階で、前記データ信号端子に第2のデータ信号を入力することを含む。
【0027】
本開示による表示装置、表示パネル及びその駆動方法では、駆動プロセス中に、画素駆動チップの制御信号端子に制御信号を入力し、前記データ信号端子に第1のデータ信号を入力し、画素駆動チップのデータ信号端子に第2のデータ信号を入力して、各画素駆動チップがデータ信号を対応する画素に提供することにより、アクティブマトリクスの駆動方式を実現し、また、画素グループ内の複数の画素が同一の画素駆動チップに接続されているため、ベース基板上の信号線の数が減少してプロセスの難易度が下がり、ディスプレイモジュール全体の駆動消費電力と駆動コストが削減され、製品の競争力が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は、本開示の実施形態による表示パネルの模式図である。
図2図2は、図1の表示領域の模式図である。
図3図3は、図2の画素アレイと画素駆動チップの分布模式図である。
図4図4は、図2の画素グループと画素駆動チップの模式図である。
図5図5は、本開示の実施形態による表示パネル内の画素グループと画素駆動チップの別の模式図である。
図6図6は、本開示の実施形態による表示パネル内の画素グループと画素駆動チップのさらに別の模式図である。
図7図7は、本開示の実施形態による給電電圧端子が設けられていない画素駆動チップの接続模式図である。
図8図8は、本開示の実施形態による表示パネルの駆動方法に対応するシーケンス図である。
図9図9は、本開示の実施形態による画素駆動チップの信号チャネル端子のシーケンス図である。
図10図10は、本開示の実施形態によるデータ信号の符号化模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本明細書では、例示的な実施形態が詳細に説明され、その例が図面に示されている。以下の説明が図面を伴う場合、別段の指示がない限り、異なる図面における同様の符号は同様又は類似の要素を指すものとする。以下の例示的な実施形態に記載される実施形態は、本開示と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、これらは、添付の特許請求の範囲に詳述される本開示のいくつかの態様と一致する装置の単なる例にすぎない。
【0030】
本開示で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本開示を限定することを意図したものではない。別段の定義がない限り、本開示で使用される技術用語又は科学用語は、本開示が属する分野において一般的な技能を有する者に理解される通常の意味であるべきである。本開示の明細書及び特許請求の範囲で使用される「第1」、「第2」及び類似の語は、順序、数量、又は重要性を示すものではなく、単に異なる構成要素を区別するために使用されるものである。同様に、「一つ」又は「一」などの類似単語は数量制限を示すものではなく、少なくとも1つの存在を示す。「複数の」又は「いくつかの」という単語は2つ又は2つ以上を示す。特に指定のない限り、「前部」、「後部」、「下部」、及び/又は「上部」などの類似単語は説明の便宜のみを目的としており、1つの位置又は1つの空間方向に限定されるものではない。「備える」又は「含む」などの類似語は、「備える」又は「含む」の前にある要素又はオブジェクトが、「備える」又は「含む」の後に列挙される要素又はオブジェクト及びその同等物をカバーすることを指すことを意図しており、他の要素又はオブジェクトを除外するものではない。「接続する」又は「結合する」などの類似語は、物理的又は機械的な接続に限定されず、直接的または間接的にかかわらず、電気的接続を含むことができる。本開示の明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「一つ」、「前記」、及び「該」という単数形は、文脈内で明確に示されていない限り、複数形も含むことを意図している。本明細書で使用される用語「及び/又は」は、関連付けられたリストされた1つ又は複数のアイテムの任意又はすべての可能な組み合わせを含むことも理解されるべきである。
【0031】
本開示の実施形態は、表示パネルを提供する。図1乃至図4に示すように、前記表示パネルは、ベース基板、画素アレイ、及び画素駆動チップ2を含むことができる。
【0032】
前記画素アレイはベース基板上に配置される。前記画素アレイは画素グループ8を含む。前記画素グループ8は複数の画素1を含む。前記画素駆動チップ2は複数設けられている。複数の画素駆動チップ2はベース基板上に配置され、画素アレイを駆動して表示するように構成される。前記画素駆動チップ2は、データ信号を受信するためのデータ信号端子4と制御信号を受信するための制御信号端子3を含む。前記画素グループ8内の複数の画素1は同一の画素駆動チップ2に接続されている。
【0033】
本開示の実施形態による表示パネルでは、駆動プロセス中に、画素駆動チップ2の制御信号端子3に制御信号を入力し、画素駆動チップ2のデータ信号端子4に第1のデータ信号を入力し、画素駆動チップ2のデータ信号端子4に第2のデータ信号を入力して、各画素駆動チップ2がデータ信号を対応する画素1に提供することにより、アクティブマトリクスの駆動方式を実現し、また、画素グループ8内の複数の画素1が同一の画素駆動チップ2に接続されているため、ベース基板上の信号線の数が減少してプロセスの難易度が下がり、ディスプレイモジュール全体の駆動消費電力と駆動コストが削減され、製品の競争力が大幅に向上する。
【0034】
以下、本開示の実施形態による表示パネルの各構成要素について詳細に説明する。
【0035】
前記ベース基板は、剛性ベース基板であってもよく、材料としては、例えば、ガラス、石英、PMMA(Polymethyl methacrylate,ポリメチルメタクリレート)、プラスチックなどを含むが、本開示の実施形態では特に限定されない。
【0036】
前記画素アレイは、ベース基板上に配置されている。図1に示すように、前記表示パネルは、表示領域10と、表示領域10を取り囲む周辺領域11とを含むことができる。前記画素アレイは、表示パネルの表示領域10に配置することができる。図3に示すように、前記画素アレイは、複数の画素行300と複数の画素列100を含むことができる。前記画素行300は第1の方向に沿って延びることができ、前記画素列100は第2の方向に沿って延びることができる。前記第1の方向は第2の方向に垂直であってもよい。前記画素行300の数は偶数であってもよいが、本開示はこれに限定されず、奇数であってもよい。前記画素列100の数は偶数であってもよいが、本開示はこれに限定されず、奇数であってもよい。前記画素行300は複数の画素1を含むことができる。前記画素列100は複数の画素1を含むことができる。図4に示すように、前記画素1は複数のサブ画素を含むことができる。前記複数のサブ画素は異なる色で発光することができ、もちろん、同じ色で発光することもできる。具体的に、前記複数のサブ画素は、第1のサブ画素101、第2のサブ画素102、及び第3のサブ画素103を含むことができる。前記第1のサブ画素101は、赤色のサブ画素であってもよいし、もちろん、青色のサブ画素であってもよいが、本開示はこれに限定されず、緑色のサブ画素であってもよい。前記第2のサブ画素102は、赤色のサブ画素であってもよいし、もちろん、青色のサブ画素であってもよいが、本開示はこれに限定されず、緑色のサブ画素であってもよい。前記第3のサブ画素103は、赤色のサブ画素であってもよいし、もちろん、青色のサブ画素であってもよいが、本開示はこれに限定されず、緑色のサブ画素であってもよい。例えば、複数のサブ画素が異なる色で発光する場合、前記第1のサブ画素101は赤色の光を発光する赤色のサブ画素であり、前記第2のサブ画素102は青色の光を発光する青色のサブ画素であり、前記第3のサブ画素103は緑色の光を発する緑色のサブ画素である。各サブ画素は1つ又は複数の発光ダイオードを含むことができる。前記発光ダイオードはミニLEDであってもよいし、もちろん、前記発光ダイオードはマイクロLEDであってもよいが、本開示の実施形態はこれに限定されない。例えば、サブ画素が2つの発光ダイオードを含む場合、前記2つの発光ダイオードは並列に接続され、色が同じである。また、ベース基板上における前記発光ダイオードの正投影は、幅が70μm~100μm、長さが120μm~180μmの四角形であってもよい。前記発光ダイオードはスタンドアロンコンポーネントであり、表面実装技術(SMT)又は物質移動技術(Mass Transfer Technologies)によってベース基板上に設けることができる。
【0037】
図1に示すように、前記画素アレイは1つの画素グループ8を含むことができるが、もちろん、前記画素アレイは複数の画素グループ8を含むこともでき、つまり、前記画素アレイ内の複数の画素1は複数の画素グループ8に分けることができる。複数の画素グループ8に存在する少なくとも1つの画素グループ8は、複数の画素1を含む。画素グループ8の数を複数とする場合、複数の画素グループ8における画素1の数は同じでもよいし、
【0038】
もちろん、2つの画素グループ8における画素1の数が異なっていてもよい。
前記画素グループ8内の複数の画素1のうちの複数の画素1は、画素アレイ内の異なる画素行300に位置することができる。即ち、前記画素グループ8内の複数の画素1のうちの少なくとも2つの画素1は、画素アレイ内の異なる画素行300に位置することができる。前記異なる画素行300は、順に配列された画素行300であってもよいが、本開示の実施形態では特に限定されない。画素グループ8に4つの画素1が含まれている例では、前記4つの画素1のうちの2つは異なる画素行300に位置し、前記2つの画素1の一方の画素1はn番目の画素行300に位置し、他方の画素1は(n+1)番目の画素行300に位置し、nは1以上の整数であり、n番目の画素行300と(n+1)番目の画素行300は順に配列された画素行300である。もちろん、前記4つの画素1のうちの3つの画素1が異なる画素行300に位置してよいし、3つの画素1のうちの1つはn番目の画素行300に位置し、別の1つは(n+1)番目の画素行300に位置し、残りの1つは(n+2)番目の画素行300に位置する。さらに、図6に示すように、前記4つの画素1のうちの各画素1は異なる画素行300に位置し、例えば、4つの画素1は同じ画素列100に位置している。
【0039】
もちろん、前記画素グループ8内の複数の画素1のうちの複数の画素1は、画素アレイ内の異なる画素列100に位置することができる。即ち、前記画素グループ8内の複数の画素1のうちの少なくとも2つの画素1は、画素アレイ内の異なる画素列100に位置することができる。前記異なる画素列100は、順に配列された画素列100であってもよいが、本開示の実施形態では特に限定されない。画素グループ8に4つの画素1が含まれている例では、前記4つの画素1のうちの2つの画素1は異なる画素列100に位置し、前記2つの画素1の一方の画素1はm番目の画素列100に位置し、他方の画素1は(m+1)番目の画素列100に位置し、mは1以上の整数であり、m番目の画素列100と(m+1)番目の画素列100は順に配列された画素列100である。もちろん、前記4つの画素1のうちの3つの画素1が異なる画素列100に位置してよいし、3つの画素1のうちの1つはm番目の画素列100に位置し、別の1つは(m+1)番目の画素列100に位置し、残りの1つは(m+2)番目の画素列100に位置する。さらに、図5に示すように、前記4つの画素1のうちの各画素1は異なる画素列100に位置し、例えば、4つの画素1は同じ画素行300に位置している。
【0040】
前記画素グループ8内の複数の画素1は、同じ方向に沿って分布してもよい。本開示の一実施形態では、図5に示すように、前記画素グループ8内の複数の画素1は、画素アレイ内の同一の画素行300に位置し、同一の画素行300に位置する複数の画素1は順次配置されてもよい。説明の便宜上、図5の4つの画素1について左から右へ順に番号を付し、画素駆動チップ2に最も近い第2の画素1と第3の画素1との間隔は、第1の画素1と第2の画素1との間隔、及び第3の画素1と第4の画素1との間隔よりわずかに大きい。しかし、実際のレイアウト設計では、任意の2つの画素1が行方向に等間隔に配置されてもよいが、本開示の実施例はこれに限定されず、実際の設計では画素駆動チップ2が全ての画素1の表示効果に影響を与えないことを基準としている。本開示の別の実施形態では、図6に示すように、前記画素グループ8内の複数の画素1は、画素アレイ内の同じ画素列100に位置し、且つ同じ画素列100に位置する複数の画素1は、順次配置されてもよい。説明の便宜上、図6の4つの画素1について上から下へ順に番号を付し、画素駆動チップ2に最も近い第2の画素1と第3の画素1との間隔は、第1画素1と第2画素1との間隔、及び第3の画素1と第4の画素1との間隔よりわずかに大きい。しかし、実際のレイアウト設計では、任意の2つの画素1が列方向に等間隔に配置されてもよいが、本開示の実施例はこれに限定されず、実際の設計では画素駆動チップ2が全ての画素1の表示効果に影響を与えないことを基準としている。
【0041】
図4に示すように、前記画素駆動チップ2はベース基板上に配置される。前記画素駆動チップ2と画素1はベース基板の同じ側に配置されてもよいし、もちろん、画素駆動チップ2と画素1はベース基板の反対側に配置されてもよい。前記画素駆動チップ2は画素1に接続されている。ここで、前記画素駆動チップ2は画素1内の複数のサブ画素に接続されてもよい。具体的に、前記画素駆動チップ2の信号端子は、複数の信号チャネル端子7を含み、且つ画素駆動チップ2の複数の信号チャネル端子7は、画素1内の複数のサブ画素に1対1に対応して接続されてもよい。例えば、サブ画素が発光ダイオードを含む場合、前記信号チャネル端子7は発光ダイオードの第1の電極に接続されてもよい。前記第1の電極は負極であってもよいし、もちろん、前記第1の電極は正極であってもよい。前記画素駆動チップ2の信号端子には、データ信号端子4と制御信号端子3が含まれる。データ信号端子4はデータ信号を受信するように構成され、前記制御信号端子3は制御信号を受信するように構成される。前記データ信号は、第1のデータ信号と第2のデータ信号を含むことができる。また、前記画素駆動チップ2の信号端子は、給電電圧端子5及び/又は接地端子6をさらに含むことができる。例えば、画素駆動チップ2の信号端子の数がX個の場合、行方向に位置する信号端子の最大数はa個、列方向に位置する信号端子の最大数はb個であり、ここで、a、b、及びXはすべて整数であり、aとbの積はX以下である。なお、本開示による画素駆動チップ2の場合、aとbの差の絶対値が最小である。このようにすることで、画素駆動チップ2の一方向のサイズが大きすぎることを防ぎ、画素駆動チップ2の一方向のサイズが大きすぎることによる複数の画素1の一方向のピッチが大きすぎる問題を解決することができる。例えば、画素駆動チップ2の信号端子数が16個の場合、行方向の信号端子数と列方向の信号端子数はいずれも4個となる。
【0042】
ベース基板上の前記画素駆動チップ2の正投影は、幅が350μm~450μm、長さが350μm~450μmの四角形であってもよい。ベース基板上の前記画素駆動チップ2の正投影は、長さと幅が同一であってもよいが、本発明では特に限定されない。ベース基板上の前記画素駆動チップ2の正投影の面積は、画素1内の発光ダイオードがベース基板での正投影の面積の8倍~15倍であってもよい。前記画素駆動チップ2は、スタンドアロンコンポーネントであり、表面実装技術(SMT)によってベース基板上に組み立てられることができる。前記ベース基板にはパッドが設けられており、画素駆動チップ2を表面実装技術によりベース基板上に組み立てる際に、前記画素駆動チップ2の信号端子がパッドに固定的に接続される。
【0043】
前記画素駆動チップ2の数は複数であり、複数の画素駆動チップ2が協働して画素アレイを駆動して表示を行う。ここで、図1及び図4に示すように、画素グループ8内の複数のサブ画素1は、同一の画素駆動チップ2に接続されている。つまり、複数の画素1における複数のサブ画素は、いずれも同一の画素駆動チップ2に接続されている。画素グループ8は4つの画素1を含み、且つ各画素1は3つのサブ画素を含むことを例に挙げると、前記4つの画素1における3つのサブ画素はいずれも同一の画素駆動チップ2に接続されている。即ち、前記画素駆動チップ2は、12個のサブ画素に接続され、前記画素駆動チップ2は12個の信号チャネル端子7を備えることができ、前記12個の信号チャネル端子7は各サブ画素の発光ダイオードの第1の電極と1対1に接続されている。前記画素グループ8が複数ある場合には、複数の画素駆動チップ2は、複数の画素グループ8を駆動して表示するために1対1に対応している。
【0044】
図3に示すように、本開示による複数の画素駆動チップ2は、複数のチップ列200と複数のチップ行400を構成するためにアレイ状に配置されることができる。前記チップ行400は、上述の画素行300と平行であってもよい。前記チップ列200は、上述の画素列100と平行であってもよい。前記チップ列200内の画素駆動チップ2の数は、画素列100内の画素1の数以下であってもよい。複数のチップ列200のうちの少なくとも1つのチップ列200は、隣接する2つの画素列100の間に位置し、且つ隣接する2つの画素列100の間に位置するチップ列200は、前記隣接する2つの画素列100を駆動して表示するために使用される。ここで、前記隣接する2つの画素列100の間には、チップ列200が1つだけ存在する。前記隣接する2つの画素列100は、複数の画素グループ8を構成してもよいし、各画素グループ8に含まれる画素1の数は、同じであっても異なっていてもよいし、且つ複数の画素グループ8は画素列100の延在方向に沿って分布している。例えば、各画素列100が6行の画素1を含み、且つ各画素グループ8が4つの画素1を含む場合、前記隣接する2つの画素列100について、1行目の2つの画素1と2行目の2つの画素1が1つの画素グループ8を構成し、3行目の2つの画素1と4行目の2つの画素1が別の画素グループ8を構成し、5行目の2つの画素1と6行目の2つの画素1がさらに別の画素グループ8を構成することができる。また、前記隣接する2つの画素列100の間に位置するチップ列200の複数の画素駆動チップ2は、複数の画素グループ8と1対1に対応して接続されている。
【0045】
もちろん、本開示による複数の画素駆動チップ2は、アレイ状に配置されなくてもよいし、1つの画素駆動チップ2を画素グループ8内の複数の画素1に接続すれば、ベース基板上の信号線の数を減らすことができる。一実施形態では、複数の画素駆動チップ2は、複数のチップ行400を構成しているが、チップ列200は構成されておらず、各チップ行400における画素駆動チップ2の数は同じであってもよい。別の実施形態では、複数の画素駆動チップ2は複数のチップ列200を構成しているが、チップ行400は構成されておらず、各チップ列200における画素駆動チップ2の数は同じであってもよい。
【0046】
図1図2、及び図3に示すように、本開示の実施形態による表示パネルは、複数の電源信号線をさらに含む。前記電源信号線は、画素列100と平行に設定することができる。前記電源信号線は画素1に接続されている。ここで、前記電源信号線は画素1内のサブ画素に接続されている。具体的に、前記電源信号線はサブ画素の発光ダイオードの第2の電極に接続されている。例えば、前記発光ダイオードの第1の電極が負極である場合には、前記第2電極は正極であってもよいし、前記発光ダイオードの第1の電極が正極である場合には、前記第2の電極は負極であってもよい。ここで、上述の隣接する2つのチップ列200の間に位置する2つの前記画素列100については、前記2つの画素列100の第1のサブ画素101が同一の電源信号線に接続されているため、電源信号線の数が減少する。また、図1及び図4に示すように、前記電源信号線は、第1の電源信号線VRと第2の電源信号線VGBとを含むことができる。各画素1内の赤色サブ画素は、第1の電源信号線VRに接続されることができ、各画素1の緑色サブ画素と青色サブ画素は、ともに第2の電源信号線VGBに接続されることができる。
【0047】
図3に示すように、(4k-3)番目の画素列100と(4k-2)番目の画素列100との間に(2k-1)番目のチップ列200が設けられ、(4k-2)番目の画素列100と(4k-1)番目の画素列100との間にチップ列200が存在しない。(4k-1)番目の画素列100と4k番目の画素列100との間に2k番目のチップ列200が設けられ、前記(2k-1)番目のチップ列200と2k番目のチップ列200との間に、(4k-2)番目の画素列100と(4k-1)番目の画素列100が設けられる。ここで、(2k-1)番目のチップ列200は、(4k-3)番目の画素列100及び(4k-2)番目の画素列100を駆動して表示するために用いられ、2k番目のチップ列200は、(4k-1)番目の画素列100と4k番目の画素列100を駆動して表示するために用いられ、(4k-2)番目の画素列100の第1のサブ画素101と(4k-1)番目の画素列100の第1のサブ画素101は電源信号線を共有することができ、kは正の整数である。また、(4k-3)番目の画素列100と(4k-2)番目の画素列100との間の距離は、(4k-2)番目の画素列100と(4k-1)番目の画素列100との間の距離より大きくてもよいし、(4k-1)番目の画素列100と4k番目の画素列100との間の距離は、(4k-2)番目の画素列100と(4k-1)番目の画素列100との間の距離より大きくてもよい。
【0048】
即ち、互いに隣接する画素行300の一部の間には画素駆動チップ2が設けられているが、互いに隣接する画素行300の別の部分の間には画素駆動チップ2が設けられていない。画素駆動チップ2を介して隣接する2つの画素行300間の間隔は、画素駆動チップ2が介在しない隣接する2つの画素行300間の間隔よりも大きい。互いに隣接する画素列100の一部の間には画素駆動チップ2が設けられているが、互いに隣接する画素列100の別の部分の間には画素駆動チップ2が設けられていない。画素駆動チップ2を介して隣接する2つの画素列100間の間隔は、画素駆動チップ2が介在しない隣接する2つの画素列100間の間隔よりも大きい。ただし、実際のレイアウト設計においては、隣接する任意の2つの画素行300が列方向に等間隔に配置されてもよいし、任意の2つの隣接する画素列100が行方向に等間隔に配置されてもよいし、本開示の実施形態はこれに限定されず、実際の設計において、画素駆動チップ2がすべての画素1の表示効果に影響を与えないことを基準としている。
【0049】
図1図2、及び図3に示すように、本開示の実施形態による表示パネルは、複数のデータ信号線DATAをさらに含むことができる。前記データ信号線DATAは、画素列100と平行に配置することができる。前記データ信号線DATAは、画素駆動チップ2のデータ信号端子4に接続することができる。前記チップ列200内の各画素駆動チップ2のデータ信号端子4は、同一のデータ信号線DATAに接続され得るが、本開示の実施形態による表示パネルは、これに特に限定されない。本開示の実施形態による表示パネルは、複数の制御信号線DEをさらに含むことができる。前記制御信号線DEは、画素アレイ内の画素行300と平行に設定することができる。前記制御信号線DEは、画素駆動チップ2の制御信号端子3に接続されることができる。上記チップ行400における各画素駆動チップ2の制御信号端子3は、同一の制御信号線DEに接続することができるが、本開示の実施形態はこれに特に限定されない。図1に示すように、本開示の実施形態に係る表示パネルは、制御チップ9をさらに含むことができる。前記制御チップ9は、制御信号線DE及びデータ信号線DATAに接続されて、制御信号線DEに制御信号を提供し、データ信号線DATAにデータ信号を提供することができる。前記制御チップ9は、表示パネルの周辺領域11に位置することができる。
【0050】
図1図2、及び図3に示すように、本開示の実施形態による表示パネルは、複数の給電電圧線VCCをさらに含むことができる。前記給電電圧線VCCは、上述した画素列100と平行に設けることができる。前記給電電圧線VCCは、画素駆動チップ2の給電電圧端子5に接続され得る。上述したチップ列200の各画素駆動チップ2の給電電圧端子5は、同一の給電電圧線VCCに接続することができるが、本開示の実施形態は特に限定されない。本開示の実施形態に係る表示パネルは、複数の接地線GNDをさらに含むことができる。前記接地線GNDは、上述した画素列100と平行に設けることができる。前記接地線GNDは、画素駆動チップ2の接地端子6に接続されてもよい。上述したチップ列200内の各画素駆動チップ2の接地端子6は、同一の接地線GNDに接続されてもよいが、本開示の実施形態は特に限定されない。本開示に係る給電電圧端子5は、給電電圧を受信するように構成され、制御信号端子3は、制御信号を受信するように構成されている。2つの信号ポートを介して給電電圧と制御信号を別々に受信することにより、画素駆動チップ2が制御信号を誤って読み取ることにより画素駆動チップ2に異常動作状態が発生することを回避し、表示効果が影響を受けることを防止することができる。
【0051】
なお、本開示の第1の電源信号線VR、第2の電源信号線VGB、制御信号線DE、データ信号線DATA、接地線GND、給電電圧線VCCなどの信号線は、本発明の画素駆動チップ2は、ベース基板上に直接形成されてもよいし、例えば、成膜、パターニング等のプロセスにより製造することができる。本開示は、上述した信号線を成膜、パターニングなどのプロセスにより形成した後、画素駆動チップ2をベース基板上に組み立てることができる。ここで、ベース基板上の画素駆動チップ2の正投影と、ベース基板上の信号線の部分領域の正投影には重複領域が存在し、配線空間を最大限に合理的に利用し、画素レイアウト密度を高めることができる。
【0052】
本開示の他の実施形態では、図7に示すように、給電電圧及びアドレス信号は、画素駆動チップ2の同一の信号端子、例えば制御信号端子3から入力されてもよい。一例として、本開示では、制御信号端子3で受信される信号の振幅によって、制御機能と給電機能とを区別することができる。例えば、信号振幅があるプリセットレベルより高い場合に制御機能を実行し、信号振幅があるプリセットレベルよりも低い場合に給電機能を実行する。
【0053】
解像度が160×180の表示パネルを例にとると、画素駆動チップ2と画素1とを図4に示す構成で接続する場合、前記表示パネルは80個のデータ信号線DATA、90個の制御信号線DE、及び80個の接地線GNDを必要とし、単一の画素1を単一の画素駆動チップ2で駆動する駆動方式と比較して、本開示の実施例によれば、ライン数を半分に減らすことができる。隣接する2つのチップ列200の間に位置する2つの画素列100は、第1の電源信号線VRと第2の電源信号線VGBを共有することができ、即ち、図1の表示パネルについて、左側と右側の画素列100は第1の電源信号線VRと第2の電源信号線VGBとを他の画素列100と共用せず、左右両側の画素列100の間に位置する画素列100は第1の電源信号線VR及び第2電源信号線VGBを共有し、第1の電源信号線VRと第2の電源信号線VGBはそれぞれ81個であり、表示パネル上のライン数が大幅に減少し、製造コストが削減され、製品の競争力が大幅に向上する。
【0054】
解像度が160×180の表示パネルを例にとると、画素駆動チップ2と画素1とを図5に示す構成で接続する場合、前記表示パネルは40個のデータ信号線DATA、180個の制御信号線DE、40個の接地線GND、40個の給電電圧線VCC、第1の電源信号線VR及び第2の電源信号線VGBがそれぞれ160個必要である。
【0055】
解像度が160×180の表示パネルを例にとると、画素駆動チップ2と画素1とを図6に示す構成で接続する場合、前記表示パネルは160個のデータ信号線DATA、45個の制御信号線DE、160個の接地線GND、160個の給電電圧線VCC、第1の電源信号線VR及び第2の電源信号線VGBがそれぞれ160個必要である。
【0056】
本開示の実施形態は、表示装置をさらに提供する。前記表示装置は、上記実施形態のいずれかによる表示パネルを含むことができる。前記表示装置は、携帯電話、タブレットコンピュータ、テレビ、ディスプレイ、ノート型コンピュータ、デジタルフォトフレーム、ナビゲータなどの表示機能を有するあらゆる製品又は部品に適用することができる。前記表示装置に含まれる表示パネルは、上述した表示パネルの実施形態における表示パネルと同様であるので、同じ有益な効果があり、ここでは説明を省略する。
【0057】
本開示の実施形態は、表示パネルの駆動方法をさらに提供する。前記表示パネルは、上記の実施形態のいずれかによる表示パネルであってもよい。一例として、表示パネル内の各画素駆動チップ2は、画素グループ8を駆動するために使用され、各画素グループ8は4つの画素1を含む場合、表示パネル上には、4M*N個の画素1と、N行M列の画素駆動チップ2がアレイ状に配置されており、ここで、MとNの両方が正の整数である。前記表示パネルが表示するとき、その1フレームは、アドレス割り当て段階とデータ信号伝送段階とを含むことができる。図8に示すように、前記表示パネルの駆動方法は、S1段階とS3段階を含むことができる。
【0058】
S1段階では、各画素駆動チップ2にアドレスを割り当てる。
【0059】
一例として、同じチップ行400内の各画素駆動チップ2の制御信号端子3は、単一の制御信号線DEに接続され、同じチップ列200内の各画素駆動チップ2のデータ信号端子4は、単一のデータ信号線DATAに接続される。図8に示すように、S1段階において、制御チップ9は、複数のデータ信号線DATAを介して複数のチップ列200に第1のデータ信号を入力し、制御チップ9は、複数の制御信号線DEを介して複数のチップ行400に行ごとに制御信号を順次入力することで、同じチップ行400に位置する画素駆動チップ2のデータ信号端子4が異なるデータ信号線から伝送される第1のデータ信号を同時に受信できるように制御する。具体的に、表示パネルはN個のチップ行400及びN個の制御信号線を含み、図8に示すように、第1の制御信号線DEが制御信号を伝送するとき、第1のチップ行400内の画素駆動チップ2はトリガされ、残りのチップ行400はトリガされず、各データ信号線DATAは第1のチップ行400中の異なるチップ列200に位置する画素駆動チップ2に同時に異なる第1のデータ信号を伝送し、第1のチップ行400中の各列の画素駆動チップ2は第1のデータ信号を受信する。制御チップ9が第Nの制御信号線DEを介して制御信号を伝送するとき、第Nのチップ行400の画素駆動チップ2がトリガされ、残りのチップ行400はトリガされず、各データ信号線DATAは、第Nのチップ行400の異なるチップ列200の画素駆動チップ2に異なる第1のデータ信号を同時に伝送し、第Nのチップ行400の各列の画素駆動チップ2は第1のデータ信号を受信する。前記第1のデータ信号は、デジタル信号であってもよいし、具体的には、順次設定された開始命令SoT、アドレス情報ID、間隔命令DCX及び終了命令EoTを含むことができる。第1のデータ信号にはアドレス情報IDが含まれるため、画素駆動チップ2にアドレス情報IDを設定することができる。前記第1のデータ信号の長さは12ビットに設定することができ、ここで、開始命令SoTは1ビット、アドレス情報IDは8ビット、間隔命令DCXは1ビット、終了命令EoTは2ビットに設定することができる。各画素駆動チップ2は、第1のデータ信号を受信した後、その中のアドレス情報IDを各画素駆動チップ2内に記憶する。
【0060】
S1段階の前に、本開示の画素駆動チップ2は、低消費電力動作モード又は非動作状態であるスリープ状態にあり得ることが理解され得る。給電電圧線VCCを介して画素駆動チップ2の給電電圧端子5に給電電圧を入力して、画素駆動チップ2のスリープ状態を解除し、即ち図8中のS0段階である。
【0061】
画素駆動チップ2のデータ信号端子4に第2のデータ信号を入力する段階はS3段階であり、データ信号伝送段階とも呼ばれる。
【0062】
図8に示すように、S3段階において、上記制御チップ9は、複数のデータ信号線DATAを介して複数のチップ列200に第2のデータ信号を入力する。ここで、本開示は、複数のチップ列200に同時に第2のデータ信号を入力するものである。各第2のデータ信号は、複数のサブデータ情報Subdata_1、Subdata_2、…、Subdata_Nを含む。
【0063】
各サブデータ情報には、アドレス情報IDと画素データ情報が含まれる。ここで、前記サブデータ情報はデジタル信号であってもよいし、具体的に、開始命令SoT、アドレス情報ID、データ伝送命令DCX、間隔命令IoT、画素データ情報及び終了命令EoTを含むことができる。ここで、画素データ情報は、複数のサブ画素データRda、Rda、Rda、Rda、Gda、Gda、Gda、Gda、Bda、Bda、Bda、Bdaを含む。データ伝送命令DCXが設定値である場合、データ伝送が行われることを示し、例えば、DCX=1の場合、データ伝送を示し、画素駆動チップ2はDCXの値が1であることを認識した場合、サブデータ情報中の画素データ情報を対応する画素に伝送する。サブ画素データRda、Rda、Rda、Rdaは、前記画素駆動チップ2に接続された4つの画素1のそれぞれの赤色サブ画素の発光に必要なデータ情報を示し、サブ画素データGda、Gda、Gda、Gdaは、前記画素駆動チップ2に接続された4つの画素1のそれぞれの緑色サブ画素の発光に必要なデータ情報を示し、サブ画素データBda、Bda、Bda、Bdaは、前記画素駆動チップ2に接続された4つの画素1のそれぞれの青色サブ画素の発光に必要なデータ情報を示す。
【0064】
特定の実装形態では、各サブデータ情報の長さは、63ビットに設定されてもよいし、ここで、開始コマンドSoTは1ビット、アドレス情報IDは8ビット、データ伝送コマンドDCXは1ビット、間隔命令IoTは1ビットを占め、サブ画素データRda、Rda、Rda、Rdaは合計16ビット、サブ画素データGda、Gda、Gda、Gdaは合計16ビット、サブBda、Bda、Bda、Bdaは合計16ビット、終了命令EoTは2ビットを占める。また、間隔命令IoTは、任意の隣接する2つのサブデータ情報の間に設定されてもよい。1つの画素駆動チップ2は、1つの画素グループ 8内の合計4つの画素1を駆動するように構成されており、前記画素駆動チップ2に接続された4つの画素1間の番号関係は、画素駆動チップ内部のデジタル論理回路によって実現でき、それにより、画素データ情報中の各サブ画素データを対応する信号チャネル端子7に正確に分配することができる。
【0065】
即ち、各サブデータ情報内のアドレス情報IDは、S1段階で各画素駆動チップ2が受信したアドレス情報IDに対応し、画素データ情報には前記画素駆動チップ2によって駆動される各画素1のデータ情報集合が含まれることが理解される。
【0066】
ここで、複数のサブデータ情報は、特定の順序(例えば、特定の順序は各チップ列200内の複数の画素駆動チップ2が列方向に沿って配列される順序であってもよい)で順に並べられて第2のデータ信号を構成してもよいし、複数のサブデータ情報は、前述した特定の順序で配列されなくてもよいが、本開示はこれに限定されない。
【0067】
第2のデータ信号は、データ信号線DATAを介して同じ列の画素駆動チップ2に伝送され、各画素駆動チップ2は、第2のデータ信号の複数のサブデータ情報内のアドレス情報IDをデコードして整合することにより、S1段階で受信して記憶した同じアドレス情報IDに対応するサブデータ情報を選択的に受信し、前記サブデータ情報内の画素データ情報を取得する。
【0068】
画素駆動チップ2の各信号チャネル端子7は、対応するサブ画素と信号チャネルを形成する。具体的には、画素駆動チップ2は、4つの画素1を駆動するように構成され、各画素1は3つの異なる色のサブ画素を含むため、画素駆動チップ2は、12個の信号チャネル端子7を含み、各信号チャネル端子7は、異なるサブ画素に接続されている。S3段階の後、画素駆動チップ2は、それに接続された4つの画素1のデータ情報を受信して記憶し、異なる色のサブ画素に接続された信号チャネル端子7は、異なる色のサブ画素が異なる時間に駆動されるように、同時にオンにしなくてもよい。具体的には、図4図7及び図9に示すように、赤色のサブ画素に接続された信号チャネル端子7(R1)、7(R2)、7(R3)、7(R4)を最初にすべてオンにしてもよい。即ち、図9のCH_Rが有効レベルになった時間帯には、赤色のサブ画素が先に駆動され、赤色のサブ画素に接続された信号チャンネル端子7(R1)、7(R2)、7(R3)、7(R4)に比べて、緑色のサブ画素に接続された信号チャネル端子7(G1)、7(G2)、7(G3)、7(G4)は、数ナノ秒遅れてオンになってもよい。即ち、図9のCH_Gは、CH_Rよりも遅いタイミングで有効レベルとなり、CH_Gが有効レベルになった時間帯には、緑色のサブ画素が駆動される。緑色のサブ画素に接続された信号チャネル端子7(G1)、7(G2)、7(G3)、7(G4)に比べて、青色のサブ画素に接続された信号チャネル端子7(B1)、7(B2)、7(B3)、及び7(B4)はさらに数ナノ秒遅れてオンになってもよい。即ち、図9のCH_BはCH_Gよりも遅いタイミングで有効レベルとなり、CH_Bが有効レベルになった時間帯には、青色のサブ画素が駆動される。このように設定すると、画素駆動チップ2の過渡負荷能力と過渡ノイズを低減することができ、各色のサブ画素はタイミング的に互いに数ナノ秒遅れて駆動されるが、人間の目にはほとんど気づかれず、効果的に同時に明るくなるので、フルカラー画面の正確な表示を実現することができる。
【0069】
図10は、本開示による第1のデータ信号及び第2のデータ信号の符号化模式図である。図10に示すように、本開示では、パルスシーケンスにおけるデューティ比を設計することにより、第1のデータ信号及び第2のデータ信号における各ビットの意味を表すことができる。例えば、パルスシーケンスにおけるあるパルスのデューティ比が25%の場合、そのビットが0を表すことを意味し、あるパルスのデューティ比が75%の場合、そのビットが1を表すことを意味し、あるパルスのデューティ比が50%の場合、このビットが開始命令SoTであることを示し、連続した2パルスのデューティ比がともに50%である場合、即ち2つの連続するSoTが発生する場合、この2ビットの意味は終了命令EoTである。
【0070】
図8に示すように、本開示による表示パネルの1つの表示フレームは、アドレス割り当て段階S1とデータ信号伝送段階S3との間に位置する電流設定段階S2をさらに含むことができる。電流設定段階S2では、画素駆動チップ2のデータ信号端子4に電流設定情報Coを入力して、画素駆動チップ2の駆動電流の大きさを制御し、さらに対応する画素1の発光輝度をより正確に制御する。前記電流設定情報Coの長さは63ビットであり得、具体的に、1ビットの開始命令SoT、8ビットのアドレス情報ID、1ビットの電流設定命令DCX、1ビットの間隔命令IoT、フレーム開始指令Cと制御指令(例えば、信号チャネル端子7が発光ダイオードに提供する必要がある電流振幅補正係数を示す)とからなる16ビットデータ、1ビットの間隔命令IoT、16ビットの予約制御命令ビット、1ビットの間隔命令IoT、16ビットの予約制御命令ビット、及び2ビットの終了命令EoTを含むことができる。ここで、電流設定命令DCXが設定値の場合は電流設定を行うことを示し、例えばDCXが0の場合は電流設定を行うことを示す。
【0071】
表示パネルは、フレーム毎に画面を表示するプロセスにおいて、第1のフレーム画面(すなわち、CH_R、CH_G、CH_Bの有効段階、対応する画素が駆動される段階)を表示する前に、段階S0、段階S1、段階S2、段階S3を順番に実行する必要があってもよいし、第1のフレームの後のフレーム画面を表示する前には、表示パネルは、段階S2と段階S3だけを実行してもよいし、段階S3だけを実行してもよいことが理解され得る。
【0072】
本開示の実施例は、1つの画素駆動チップが4つの画素を有する画素グループに信号を提供する例で説明し、例えば、表示パネルは奇数行又は奇数列の画素を含み、本開示の実施例を用いて設計及び駆動することもでき、ここで、一部の画素駆動チップの一部の信号チャネル端子を空にすることができ(即ち、任意の部品と接続しない)、或いは、奇数個の画素を有する画素グループに信号を提供する画素駆動チップを表示パネルに設けてもよいし、本開示はここでは限定されない。
【0073】
上記は本開示の好ましい実施形態に過ぎず、本開示に対していかなる形式上の制限をするものではない。本開示は好ましい実施形態で上記のように開示したが、本開示を限定するために使用されるものではなく、本開示を熟知しているいかなる技術者は、本開示の技術案の範囲を逸脱しない範囲で、上記開示の技術内容を用いていくつかの変更又は修正を加えることで同等の変更を伴う等価な実施形態を作成することができ、本開示の技術案から逸脱していない内容であれば、本開示の技術的実質に基づいて上記実施形態に対して行ったいかなる簡単な修正、同等の変化と修飾も、本開示の技術案の範囲内に属する。
【符号の説明】
【0074】
1:画素
101:第1のサブ画素
102:第2のサブ画素
103:第3のサブ画素
2:画素駆動チップ
3:制御信号端子
4:データ信号端子
5:給電電圧端子
6:接地端子
7:信号チャネル端子
8:画素グループ
9:制御チップ
10:表示領域
11:周辺領域
100:画素列
200:チップ列
300:画素行
400:チップ行
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】