(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】表示基板及び表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/3266 20160101AFI20240725BHJP
G09G 3/3233 20160101ALI20240725BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20240725BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
G09G3/3266
G09G3/3233
G09G3/20 622E
G09G3/20 621M
G09G3/20 680G
G09F9/00 346Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558230
(86)(22)【出願日】2022-07-08
(85)【翻訳文提出日】2023-09-21
(86)【国際出願番号】 CN2022104688
(87)【国際公開番号】W WO2023280314
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】202110774729.4
(32)【優先日】2021-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】519385216
【氏名又は名称】北京京▲東▼方技▲術▼▲開▼▲発▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING BOE TECHNOLOGY DEVELOPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 407,Building 1,No.9 Dize Road,BDA,Beijing,100176,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 苗
(72)【発明者】
【氏名】▲ハオ▼ 学光
(72)【発明者】
【氏名】▲許▼ 静波
(72)【発明者】
【氏名】姚 星
(72)【発明者】
【氏名】王 景泉
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 新▲銀▼
(72)【発明者】
【氏名】李 新国
(72)【発明者】
【氏名】王 志冲
【テーマコード(参考)】
5C080
5C380
5G435
【Fターム(参考)】
5C080AA06
5C080AA07
5C080BB05
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ04
5C080JJ06
5C080JJ07
5C380AA01
5C380AA03
5C380AB06
5C380AB24
5C380AB46
5C380BA10
5C380CB17
5C380CB37
5C380CD013
5C380CD014
5C380CD015
5C380CD016
5C380CD017
5C380CD025
5C380CF07
5C380CF10
5G435BB05
5G435CC09
5G435EE41
5G435HH12
(57)【要約】
表示基板であって、ベース基板30、及びベース基板30の非表示領域に設置される走査駆動制御回路を備える。走査駆動制御回路は入力回路、出力制御回路及び出力回路を含む。出力制御回路は入力回路及び出力回路に接続される。出力制御回路は第1ノード制御コンデンサ及び第2ノード制御コンデンサを含む。第1ノード制御コンデンサの第1方向での長さLC1k、第2ノード制御コンデンサの第1方向での長さLC2k、及び走査駆動制御回路の第1方向での長さLYは、LC1k/LY<LC2k/LY、LC1k/LY<0.20を満たす。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示基板であって、
ベース基板、及び、
前記ベース基板の非表示領域に設置される走査駆動制御回路、を備え、
前記走査駆動制御回路は、入力回路、出力制御回路及び出力回路を含み、前記出力制御回路は前記入力回路及び出力回路に接続され、
前記出力制御回路は第1ノード制御コンデンサ及び第2ノード制御コンデンサを含み、
前記第1ノード制御コンデンサ、前記第2ノード制御コンデンサ及び前記走査駆動制御回路の第1方向での長さは、
【数1】
を満たし、
式中、L
C1kは前記第1ノード制御コンデンサの第1方向での長さであり、L
C2kは前記第2ノード制御コンデンサの第1方向での長さであり、L
Yは前記走査駆動制御回路の第1方向での長さである、表示基板。
【請求項2】
前記第1ノード制御コンデンサは第1コンデンサ及び第3コンデンサを含み、
前記第1コンデンサ、前記第3コンデンサ、前記第2ノード制御コンデンサ及び前記走査駆動制御回路の第1方向での長さは、
【数2】
を満たし、
式中、L
C1は前記第1コンデンサの第1方向での長さであり、L
C3は前記第3コンデンサの第1方向での長さであり、L
C2kは前記第2ノード制御コンデンサの第1方向での長さであり、L
Yは前記走査駆動制御回路の第1方向での長さである、請求項1に記載の表示基板。
【請求項3】
前記第1コンデンサ及び前記走査駆動制御回路の第1方向での長さは、
【数3】
を満たし、
前記第2ノード制御コンデンサ及び前記走査駆動制御回路の第1方向での長さは、
【数4】
を満たし、
前記第3コンデンサ及び前記走査駆動制御回路の第1方向での長さは、
【数5】
を満たす、請求項2に記載の表示基板。
【請求項4】
L
C1/L
Yは0.09、0.10、0.14のうちの1つであり、L
C2k/L
Yは0.22、0.35、0.48のうちの1つであり、L
C3/L
Yは0.07、0.06、0.05のうちの1つである、請求項2又は3に記載の表示基板。
【請求項5】
【数6】
である、請求項2又は3に記載の表示基板。
【請求項6】
【数7】
である、請求項2又は3に記載の表示基板。
【請求項7】
【数8】
である、請求項2又は3に記載の表示基板。
【請求項8】
前記第1コンデンサ、前記第2ノード制御コンデンサ及び前記第3コンデンサの第1方向での長さは、
【数9】
を満たす、請求項2~7のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項9】
前記第3コンデンサは第1電源線に接続され、前記第3コンデンサと第1電源線の前記ベース基板での投影には重なる部分が存在し、且つ重なる面積は
【数10】
を満たし、
式中、S
C3は前記第3コンデンサの前記ベース基板での投影面積であり、S
C3-1は前記第3コンデンサと第1電源線の前記ベース基板での投影の重なる面積であり、
前記第2ノード制御コンデンサは第2コンデンサを含み、S
C2は前記第2コンデンサの前記ベース基板での投影面積である、請求項2~8のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項10】
前記第2ノード制御コンデンサと第1電源線の前記ベース基板での投影には重なる部分が存在し、且つ重なる面積は
【数11】
を満たし、
式中、S
C2k-1は前記第2ノード制御コンデンサと第1電源線の前記ベース基板での投影の重なる面積であり、X2は前記第1電源線の第1方向での長さであり、L5は前記第2ノード制御コンデンサにおける1つのコンデンサと第1電源線の前記ベース基板での投影の重なる領域の第2方向での長さであり、前記第2方向は前記第1方向と交差する、請求項2~8のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項11】
前記入力回路は第2電源線に接続され、前記第2ノード制御コンデンサと第2電源線の前記ベース基板での投影には重なる部分が存在し、且つ重なる面積は
【数12】
を満たし、
式中、S
C2k-2は前記第2ノード制御コンデンサと第2電源線の前記ベース基板での投影の重なる面積であり、X3は前記第2電源線の第1方向での長さであり、L6は前記第2ノード制御コンデンサにおける1つのコンデンサと第2電源線の前記ベース基板での投影の重なる領域の第2方向での長さであり、前記第2方向は前記第1方向と交差する、請求項2~8のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項12】
前記第1コンデンサの前記ベース基板での投影は、前記第1電源線と第2電源線の前記ベース基板での投影の間に位置し、
前記第1コンデンサの第1方向での中心と、前記第1電源線の第1方向において前記第1コンデンサから離れる側辺との距離L7は、前記第1コンデンサの第1方向での中心と、前記第2電源線の第1方向において前記第1コンデンサに近い側辺との距離L8より大きく、且つL7≧2*L8である、請求項2~11のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項13】
前記入力回路は第1トランジスタを含み、前記第1トランジスタは、制御極が第1クロック信号線に接続され、第1極が信号入力端に接続され、第2極が第2ノードに接続され、
前記第1トランジスタの活性層は第2電源線に隣接し、
前記第1トランジスタの活性層のチャネル領域の前記第2電源線に近い側辺と、前記第2電源線の前記第1トランジスタから離れる側辺との距離L2は、0≦L2≦4W
PL2を満たし、
W
PL2は前記第2電源線の幅である、請求項2~12のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項14】
前記入力回路は第3トランジスタを含み、前記第3トランジスタは、制御極が第1クロック信号線に接続され、第1極が第2電源線に接続され、第2極が第3ノードに接続され、
前記第2電源線は前記第3トランジスタの第1クロック信号線又は第2クロック信号線から離れる側に位置し、
前記第3トランジスタの活性層のチャネル領域の前記第2電源線に近い側辺と、前記第2電源線の前記第3トランジスタから離れる側辺との距離L3は、0≦L3≦4W
PL2を満たし、
W
PL2は前記第2電源線の幅である、請求項2~12のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項15】
前記入力回路は第1クロック信号線及び第2電源線に接続され、前記出力制御回路は第2クロック信号線に接続され、前記入力回路は第2トランジスタを含み、前記第2トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第1クロック信号線に接続され、第2極が第3ノードに接続され、
前記第2電源線は前記第2トランジスタの前記第1クロック信号線から離れる側に位置し、前記第2トランジスタの活性層は前記第2電源線に隣接し、前記第2トランジスタの活性層のチャネル領域の前記第2電源線に近い側辺と、前記第2電源線の前記第2トランジスタから離れる側辺との距離L4は、0≦L4≦3W
PL2を満たし、W
PL2は前記第2電源線の幅である、請求項2~14のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項16】
前記出力制御回路は第1出力制御サブ回路を含み、
前記第1出力制御サブ回路は第4トランジスタと第5トランジスタを含み、前記第4トランジスタの制御極は第2ノードに接続され、前記第4トランジスタの第1極は第5トランジスタの第2極に接続され、前記第4トランジスタの第2極は第2クロック信号線に接続され、前記第5トランジスタは、制御極が第3ノードに接続され、第1極が第1電源線に接続され、
前記第4トランジスタと第5トランジスタは第2電源線の第2クロック信号線から離れる側に位置し、
前記第4トランジスタの活性層の延伸方向と第5トランジスタの活性層の延伸方向との夾角は85°より大きくて95°より小さい、請求項2~15のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項17】
前記第4トランジスタの活性層のチャネル領域の幅W
T4と、前記第5トランジスタの活性層のチャネル領域の幅W
T5は、2W
T4<W
T5を満たす、請求項16に記載の表示基板。
【請求項18】
前記第4トランジスタの活性層の延伸方向と前記入力回路の第1トランジスタの活性層の延伸方向との夾角は85°より大きくて95°より小さい、請求項16に記載の表示基板。
【請求項19】
前記出力制御回路は第2出力制御サブ回路を含み、前記第2出力制御サブ回路は第7トランジスタを含み、
前記第7トランジスタの制御極は第1コンデンサの第2極に接続され、前記第7トランジスタの第1極は第1ノードに接続され、
前記第7トランジスタは前記第1コンデンサに隣接し、且つ前記第7トランジスタは前記第1コンデンサと第1電源線との間に位置する、請求項2~18のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項20】
前記第2出力制御サブ回路は第6トランジスタを更に含み、前記第6トランジスタの制御極は第1コンデンサの第1極に接続され、第6トランジスタの第2極は第7トランジスタの第2極に接続され、第6トランジスタの第1極は第2信号端に接続され、
前記第7トランジスタの活性層の延伸方向と前記第6トランジスタの活性層の延伸方向は大よそ平行する、請求項19に記載の表示基板。
【請求項21】
前記出力制御回路は第3出力制御サブ回路を含み、前記第3出力制御サブ回路は第8トランジスタと第3コンデンサを含み、前記第8トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第1電源線に接続され、第2極が第1ノードに接続され、前記第3コンデンサは、第1極が第1ノードに接続され、第2極が第1電源線に接続され、
前記入力回路は第1トランジスタを含み、
前記第1トランジスタ、前記第8トランジスタ及び第3コンデンサは第1方向に沿って順次に配列され、前記第1トランジスタの活性層の延伸方向と前記第8トランジスタの活性層の延伸方向は大よそ平行する、請求項2~20のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項22】
前記第8トランジスタの活性層の第3コンデンサに近い側辺と、第3コンデンサの第8トランジスタに近い側辺との距離L9は、W
CLK<L9≦W
PL1を満たし、W
CLKはクロック信号線の幅であり、W
PL1は第1電源線の幅である、請求項21に記載の表示基板。
【請求項23】
前記入力回路は第1クロック信号線に接続され、前記出力制御回路は第2クロック信号線及び第1電源線に接続され、前記出力回路は第1電源線及び第3電源線に接続され、
前記第1クロック信号線、第2クロック信号線、初期信号線、第1電源線及び第3電源線は第1方向に沿って順次に配列される、請求項1~22のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項24】
前記第1コンデンサ、第3コンデンサ及び第2ノード制御コンデンサの静電容量値は、
【数13】
を満たし、
式中、C
1は第1コンデンサの静電容量値であり、C
3は第3コンデンサの静電容量値であり、C
2kは第2ノード制御コンデンサの静電容量値である、請求項2~23のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項25】
前記第1コンデンサの第1極は第3ノードに接続され、前記第1コンデンサの第2極は第7トランジスタに接続され、
前記第3コンデンサの第1極は第1ノードに接続され、前記第3コンデンサの第2極は第1電源線に接続され、
前記第2ノード制御コンデンサの第1極は第2ノードに接続され、
前記第1コンデンサと第3コンデンサの静電容量値の和は前記第2ノード制御コンデンサの静電容量値より小さい、請求項24に記載の表示基板。
【請求項26】
前記第2ノード制御コンデンサは第2コンデンサを含み、前記第2コンデンサの第1極は第2ノードに接続され、前記第2コンデンサの第2極は信号出力端に接続される、請求項25に記載の表示基板。
【請求項27】
前記第2ノード制御コンデンサは第4コンデンサを更に含み、前記第4コンデンサの第1極は第2ノードに接続され、前記第4コンデンサの第2極は第4トランジスタ及び第5トランジスタに接続される、請求項26に記載の表示基板。
【請求項28】
本段階の走査駆動制御回路の第2コンデンサの第1極と、次の段階の走査駆動制御回路の第4コンデンサの第1極は一体化構造である、請求項27に記載の表示基板。
【請求項29】
前記出力回路は第10トランジスタを含み、前記第2ノード制御コンデンサは第2コンデンサを含み、前記第2コンデンサの第1極と第10トランジスタの制御極は一体化構造である、請求項24に記載の表示基板。
【請求項30】
請求項1~29のいずれか1項に記載の表示基板を備える表示装置。
【請求項31】
表示基板であって、走査駆動制御回路を備え、前記走査駆動制御回路は入力回路、出力制御回路及び出力回路を含み、
前記入力回路は、信号入力端、第1クロック信号端、第1電圧端及び出力制御回路に接続され、第1クロック信号端の制御下で、信号入力端の信号を出力制御回路に伝送し、及び、第1クロック信号端又は第1電圧端の信号を出力制御回路に伝送するように設定され、
前記出力制御回路は、第1信号端、第2信号端、第2クロック信号端、第2電圧端、第1ノード、第2ノード及び入力回路に接続され、入力回路の制御下で、第1信号端の信号を記憶し、入力回路及び第2クロック信号端の制御下で、第1ノードに第2信号端の信号を伝送し、又は、入力回路の制御下で、第2クロック信号端の信号を記憶し、第2ノードの制御下で、第1ノードに第2電圧端の信号を伝送するように設定され、
前記出力回路は、第1電圧端、第2電圧端、信号出力端、第1ノード及び第2ノードに接続され、第2ノードの制御下で、信号出力端に第1電圧端の信号を出力し、又は、第1ノードの制御下で、信号出力端に第2電圧端の信号を出力するように設定される、表示基板。
【請求項32】
前記入力回路は第1入力サブ回路と第2入力サブ回路を含み、前記出力制御回路は第1出力制御サブ回路、第2出力制御サブ回路及び第3出力制御サブ回路を含み、前記出力回路は第1出力サブ回路と第2出力サブ回路を含み、
前記第1入力サブ回路は、信号入力端、第1クロック信号端及び第1出力制御サブ回路に接続され、第1クロック信号端の制御下で、信号入力端の信号を第1出力制御サブ回路に伝送するように設定され、
前記第2入力サブ回路は、第1電圧端、第1クロック信号端、第1入力サブ回路及び第2出力制御サブ回路に接続され、第1入力サブ回路又は第1クロック信号端の制御下で、第1クロック信号端又は第1電圧端の信号を第2出力制御サブ回路に伝送するように設定され、
前記第1出力制御サブ回路は、第1信号端、第2クロック信号端、第2ノード、第1入力サブ回路及び第2入力サブ回路に接続され、第1入力サブ回路又は第2入力サブ回路の制御下で、第1信号端又は第2クロック信号端の信号を記憶するように設定され、
前記第2出力制御サブ回路は、第2信号端、第2クロック信号端、第1ノード及び第2入力サブ回路に接続され、第2入力サブ回路及び第2クロック信号端の制御下で、第1ノードに第2信号端の信号を伝送するように設定され、
前記第3出力制御サブ回路は、第2電圧端、第1ノード及び第2ノードに接続され、第2ノードの制御下で、第1ノードに第2電圧端の信号を伝送するように設定され、
前記第1出力サブ回路は、第1電圧端、信号出力端及び第2ノードに接続され、第2ノードの制御下で、信号出力端に第1電圧端の信号を出力するように設定され、
前記第2出力サブ回路は、第2電圧端、信号出力端及び第1ノードに接続され、第1ノードの制御下で、信号出力端に第2電圧端の信号を出力するように設定される、請求項31に記載の表示基板。
【請求項33】
前記第1入力サブ回路は第1トランジスタを含み、前記第1トランジスタは、制御極が第1クロック信号端に接続され、第1極が信号入力端に接続され、第2極が第2ノードに接続され、
前記第2入力サブ回路は第2トランジスタと第3トランジスタを含み、前記第2トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第1クロック信号端に接続され、第2極が第3ノードに接続され、前記第3トランジスタは、制御極が第1クロック信号端に接続され、第1極が第1電圧端に接続され、第2極が第3ノードに接続され、
前記第1出力制御サブ回路は第4トランジスタと第5トランジスタを含み、前記第4トランジスタの制御極は第2ノードに接続され、前記第4トランジスタの第1極は第2クロック信号端に接続され、前記第4トランジスタの第2極は前記第5トランジスタの第2極に接続され、前記第5トランジスタの制御極は第3ノードに接続され、前記第5トランジスタの第1極は第1信号端に接続され、
前記第1出力サブ回路は第10トランジスタを含み、前記第10トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第1電圧端に接続され、第2極が信号出力端に接続される、請求項32に記載の表示基板。
【請求項34】
前記第1入力サブ回路は第1トランジスタを含み、前記第1トランジスタは、制御極が第1クロック信号端に接続され、第1極が信号入力端に接続され、第2極が第4ノードに接続され、
前記第2入力サブ回路は第2トランジスタと第3トランジスタを含み、前記第2トランジスタは、制御極が第4ノードに接続され、第1極が第1クロック信号端に接続され、第2極が第3ノードに接続され、前記第3トランジスタは、制御極が第1クロック信号端に接続され、第1極が第1電圧端に接続され、第2極が第3ノードに接続され、
前記第1出力制御サブ回路は第4トランジスタ、第5トランジスタ及び第11トランジスタを含み、前記第4トランジスタの制御極は第2ノードに接続され、前記第4トランジスタの第1極は第2クロック信号端に接続され、前記第4トランジスタの第2極は前記第5トランジスタの第2極に接続され、前記第5トランジスタの制御極は第3ノードに接続され、前記第5トランジスタの第1極は第1信号端に接続され、前記第11トランジスタの制御極は第1電圧端に接続され、前記第11トランジスタの第1極は第4ノードに接続され、前記第11トランジスタの第2極は第2ノードに接続され、
前記第1出力サブ回路は第10トランジスタを含み、前記第10トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第1電圧端に接続され、第2極が信号出力端に接続される、請求項32に記載の表示基板。
【請求項35】
前記第2出力制御サブ回路は第4コンデンサを更に含み、前記第4コンデンサの第1極は第4トランジスタと第10トランジスタの制御極に接続される、請求項33又は34に記載の表示基板。
【請求項36】
前記第4コンデンサの第2極は第5トランジスタに接続される、請求項35に記載の表示基板。
【請求項37】
前記第1出力制御サブ回路は第2コンデンサを更に含み、前記第2コンデンサの第1極は第2ノードに接続される、請求項33又は34に記載の表示基板。
【請求項38】
前記第2コンデンサの第2極は信号出力端に接続される、請求項37に記載の表示基板。
【請求項39】
前記第2入力サブ回路は第3ノードに接続され、
前記第2出力制御サブ回路は第6トランジスタ、第7トランジスタ及び第1コンデンサを含み、
前記第6トランジスタの制御極は第3ノードに接続され、前記第6トランジスタの第1極は第2信号端に接続され、前記第6トランジスタの第2極は前記第7トランジスタの第2極に接続され、前記第7トランジスタの制御極は第2クロック信号端に接続され、前記第7トランジスタの第1極は第1ノードに接続され、
前記第1コンデンサの第1極は前記第6トランジスタの制御極に接続され、前記第1コンデンサの第2極は前記第7トランジスタに接続される、請求項32に記載の表示基板。
【請求項40】
前記第2入力サブ回路は第5ノードに接続され、
前記第2出力制御サブ回路は第1コンデンサ、第6トランジスタ、第7トランジスタ及び第12トランジスタを含み、
前記第6トランジスタの制御極は第3ノードに接続され、前記第6トランジスタの第1極は第2信号端に接続され、前記第6トランジスタの第2極は前記第7トランジスタの第2極に接続され、前記第7トランジスタの制御極は第2クロック信号端に接続され、前記第7トランジスタの第1極は第1ノードに接続され、
前記第12トランジスタは、制御極が第1電圧端に接続され、第1極が第5ノードに接続され、第2極が第3ノードに接続され、
前記第1コンデンサの第1極は第6トランジスタの制御極に接続され、前記第1コンデンサの第2極は第7トランジスタに接続される、請求項32に記載の表示基板。
【請求項41】
前記第3出力制御サブ回路は第8トランジスタと第3コンデンサを含み、
前記第8トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第2電圧端に接続され、第2極が第1ノードに接続され、
前記第3コンデンサは、第1極が第1ノードに接続され、第2極が第2電圧端に接続され、
前記第2出力サブ回路は第9トランジスタを含み、前記第9トランジスタは、制御極が第1ノードに接続され、第1極が第2電圧端に接続され、第2極が信号出力端に接続される、請求項32に記載の表示基板。
【請求項42】
前記第1信号端は第2電圧端又は第1クロック信号端に接続される、請求項31又は32に記載の表示基板。
【請求項43】
前記第2信号端は第1電圧端又は第2クロック信号端に接続される、請求項31又は32に記載の表示基板。
【請求項44】
表示基板の駆動方法であって、請求項31~43のいずれか1項に記載の表示基板に適用され、前記駆動方法は、
入力回路が第1クロック信号端の制御下で、信号入力端の信号を出力制御回路に伝送し、第1クロック信号端又は第1電圧端の信号を出力制御回路に伝送することと、
前記出力制御回路が入力回路の制御下で、第1信号端の信号を記憶し、入力回路及び第2クロック信号端の制御下で、第1ノードに第2信号端の信号を伝送し、前記出力回路が第1ノードの制御下で、信号出力端に第2電圧端の信号を出力することと、
前記出力制御回路が入力回路の制御下で、第2クロック信号端の信号を記憶し、第2ノードの制御下で、第1ノードに第2電圧端の信号を伝送し、前記出力回路が第2ノードの制御下で、信号出力端に第1電圧端の信号を出力することと、を含む表示基板の駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2021年7月9日に中国特許庁に提出された、出願番号が202110774729.4であり、発明名称が「表示基板及び表示装置」である中国特許出願の優先権を要求し、その内容は引用の方式で本願に取り込まれるように理解されるべきである。
【0002】
本開示は表示技術分野に関するがそれに限らず、特に表示基板及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode、OLEDと略称する)と量子ドット発光ダイオード(Quantum-dot Light Emitting Diode、QLEDと略称する)は能動発光表示デバイスであり、自律発光、広い視角、高いコントラスト比、低い電力消費、極めて高い応答速度、軽量化、湾曲可能、及び低コスト等の利点を有する。表示技術の継続的な発展に伴って、OLED又はQLEDを発光デバイスとし、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFTと略称する)により信号制御を行うフレキシブルディスプレイ(Flexible Display)は現在の表示分野の主な製品となっている。
【発明の概要】
【0004】
以下は、本明細書に記載されるテーマに対する概要である。本概要は特許請求の範囲の保護範囲を限定するものではない。
【0005】
本開示の実施例では表示基板及び表示装置を提供する。
【0006】
一態様では、本開示の実施例では表示基板を提供し、ベース基板、及びベース基板の非表示領域に設置される走査駆動制御回路を備える。走査駆動制御回路は入力回路、出力制御回路及び出力回路を含む。出力制御回路は入力回路及び出力回路に接続される。出力制御回路は第1ノード制御コンデンサ及び第2ノード制御コンデンサを含む。第1ノード制御コンデンサの第1方向での長さL
C1k、第2ノード制御コンデンサの第1方向での長さL
C2k、及び走査駆動制御回路の第1方向での長さL
Yは、
【数1】
を満たす。
【0007】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1ノード制御コンデンサは第1コンデンサと第3コンデンサを含む。前記第1コンデンサ、前記第3コンデンサ、前記第2ノード制御コンデンサ及び前記走査駆動制御回路の第1方向での長さは、
【数2】
を満たし、
式中、L
C1は前記第1コンデンサの第1方向での長さであり、L
C3は前記第3コンデンサの第1方向での長さであり、L
C2kは前記第2ノード制御コンデンサの第1方向での長さであり、L
Yは前記走査駆動制御回路の第1方向での長さである。
【0008】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1コンデンサ及び前記走査駆動制御回路の第1方向での長さは、
【数3】
を満たし、
前記第2ノード制御コンデンサ及び前記走査駆動制御回路の第1方向での長さは、
【数4】
を満たし、
前記第3コンデンサ及び前記走査駆動制御回路の第1方向での長さは、
【数5】
を満たす。
【0009】
幾つかの例示的な実施形態では、LC1/LYは0.09、0.10、0.14のうちの1つであり、LC2k/LYは0.22、0.35、0.48のうちの1つであり、LC3/LYは0.07、0.06、0.05のうちの1つである。
【0010】
幾つかの例示的な実施形態では、
【数6】
である。
【0011】
幾つかの例示的な実施形態では、
【数7】
である。
【0012】
幾つかの例示的な実施形態では、
【数8】
である。
【0013】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1コンデンサ、前記第2ノード制御コンデンサ及び前記第3コンデンサの第1方向での長さは、
【数9】
を満たす。
【0014】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第3コンデンサは第1電源線に接続され、前記第3コンデンサと第1電源線の前記ベース基板での投影には重なる部分が存在し、且つ重なる面積は
【数10】
を満たし、
式中、S
C3は前記第3コンデンサの前記ベース基板での投影面積であり、S
C3-1は前記第3コンデンサと第1電源線の前記ベース基板での投影の重なる面積であり、前記第2ノード制御コンデンサは第2コンデンサを含み、S
C2は前記第2コンデンサの前記ベース基板での投影面積である。
【0015】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第2ノード制御コンデンサと第1電源線の前記ベース基板での投影には重なる部分が存在し、且つ重なる面積は
【数11】
を満たし、
式中、S
C2k-1は前記第2ノード制御コンデンサと第1電源線の前記ベース基板での投影の重なる面積であり、X2は前記第1電源線の第1方向での長さであり、L5は前記第2ノード制御コンデンサにおける1つのコンデンサと第1電源線の前記ベース基板での投影の重なる領域の第2方向での長さであり、前記第2方向は前記第1方向と交差する。
【0016】
幾つかの例示的な実施形態では、前記入力回路は第2電源線に接続され、前記第2ノード制御コンデンサと第2電源線の前記ベース基板での投影には重なる部分が存在し、且つ重なる面積は
【数12】
を満たし、
式中、S
C2k-2は前記第2ノード制御コンデンサと第2電源線の前記ベース基板での投影の重なる面積であり、X3は前記第2電源線の第1方向での長さであり、L6は前記第2ノード制御コンデンサにおける1つのコンデンサと第2電源線の前記ベース基板での投影の重なる領域の第2方向での長さであり、前記第2方向は前記第1方向と交差する。
【0017】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1コンデンサの前記ベース基板での投影は、前記第1電源線と第2電源線の前記ベース基板での投影の間に位置する。前記第1コンデンサの第1方向での中心と、前記第1電源線の第1方向において前記第1コンデンサから離れる側辺との距離L7は、前記第1コンデンサの第1方向での中心と、前記第2電源線の第1方向において前記第1コンデンサに近い側辺との距離L8より大きく、且つL7≧2*L8である。
【0018】
幾つかの例示的な実施形態では、前記入力回路は第1トランジスタを含み、前記第1トランジスタは、制御極が第1クロック信号線に接続され、第1極が信号入力端に接続され、第2極が第2ノードに接続される。前記第1トランジスタの活性層は第2電源線に隣接する。前記第1トランジスタの活性層のチャネル領域の前記第2電源線に近い側辺と、前記第2電源線の前記第1トランジスタから離れる側辺との距離L2は、0≦L2≦4WPL2を満たし、WPL2は前記第2電源線の幅である。
【0019】
幾つかの例示的な実施形態では、前記入力回路は第3トランジスタを含み、前記第3トランジスタは、制御極が第1クロック信号線に接続され、第1極が第2電源線に接続され、第2極が第3ノードに接続される。前記第2電源線は前記第3トランジスタの第1クロック信号線又は第2クロック信号線から離れる側に位置する。前記第3トランジスタの活性層のチャネル領域の前記第2電源線に近い側辺と、前記第2電源線の前記第3トランジスタから離れる側辺との距離L3は、0≦L3≦4WPL2を満たし、WPL2は前記第2電源線の幅である。
【0020】
幾つかの例示的な実施形態では、前記入力回路は第1クロック信号線及び第2電源線に接続され、前記出力制御回路は第2クロック信号線に接続され、前記入力回路は第2トランジスタを含み、前記第2トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第1クロック信号線に接続され、第2極が第3ノードに接続される。前記第2電源線は前記第2トランジスタの前記第1クロック信号線から離れる側に位置する。前記第2トランジスタの活性層は前記第2電源線に隣接し、前記第2トランジスタの活性層のチャネル領域の前記第2電源線に近い側辺と、前記第2電源線の前記第2トランジスタから離れる側辺との距離L4は、0≦L4≦3WPL2を満たし、WPL2は前記第2電源線の幅である。
【0021】
幾つかの例示的な実施形態では、前記出力制御回路は第1出力制御サブ回路を含む。前記第1出力制御サブ回路は第4トランジスタと第5トランジスタを含み、前記第4トランジスタの制御極は第2ノードに接続され、第4トランジスタの第1極は第5トランジスタの第2極に接続され、第4トランジスタの第2極は第2クロック信号線に接続され、前記第5トランジスタは、制御極が第3ノードに接続され、第1極が第1電源線に接続される。前記第4トランジスタと第5トランジスタは第2電源線の第2クロック信号線から離れる側に位置する。前記第4トランジスタの活性層の延伸方向と第5トランジスタの活性層の延伸方向との夾角は85°より大きくて95°より小さい。
【0022】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第4トランジスタの活性層のチャネル領域の幅WT4と、前記第5トランジスタの活性層のチャネル領域の幅WT5は、2WT4<WT5を満たす。
【0023】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第4トランジスタの活性層の延伸方向と前記入力回路の第1トランジスタの活性層の延伸方向との夾角は85°より大きくて95°より小さい。
【0024】
幾つかの例示的な実施形態では、前記出力制御回路は第2出力制御サブ回路を含み、前記第2出力制御サブ回路は第7トランジスタを含む。前記第7トランジスタの制御極は第1コンデンサの第2極に接続され、第7トランジスタの第1極は第1ノードに接続される。前記第7トランジスタは前記第1コンデンサに隣接し、且つ前記第7トランジスタは前記第1コンデンサと第1電源線との間に位置する。
【0025】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第2出力制御サブ回路は第6トランジスタを更に含み、前記第6トランジスタの制御極は第1コンデンサの第1極に接続され、第6トランジスタの第2極は第7トランジスタの第2極に接続され、第6トランジスタの第1極は第2信号端に接続される。前記第7トランジスタの活性層の延伸方向と前記第6トランジスタの活性層の延伸方向は大よそ平行する。
【0026】
幾つかの例示的な実施形態では、前記出力制御回路は第3出力制御サブ回路を含み、前記第3出力制御サブ回路は第8トランジスタと第3コンデンサを含み、前記第8トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第1電源線に接続され、第2極が第1ノードに接続され、前記第3コンデンサは、第1極が第1ノードに接続され、第2極が第1電源線に接続される。前記入力回路は第1トランジスタを含む。前記第1トランジスタ、前記第8トランジスタ及び第3コンデンサは第1方向に沿って順次に配列され、前記第1トランジスタの活性層の延伸方向と前記第8トランジスタの活性層の延伸方向は大よそ平行する。
【0027】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第8トランジスタの活性層の第3コンデンサに近い側辺と、第3コンデンサの第8トランジスタに近い側辺との距離L9は、WCLK<L9≦WPL1を満たし、WCLKはクロック信号線の幅であり、WPL1は第1電源線の幅である。
【0028】
幾つかの例示的な実施形態では、前記入力回路は第1クロック信号線に接続され、前記出力制御回路は第2クロック信号線及び第1電源線に接続され、前記出力回路は第1電源線及び第3電源線に接続される。前記第1クロック信号線、第2クロック信号線、初期信号線、第1電源線及び第3電源線は第1方向に沿って順次に配列される。
【0029】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1コンデンサ、第3コンデンサ及び第2ノード制御コンデンサの静電容量値は、
【数13】
を満たし、
式中、C
1は第1コンデンサの静電容量値であり、C
3は第3コンデンサの静電容量値であり、C
2kは第2ノード制御コンデンサの静電容量値である。
【0030】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1コンデンサの第1極は第3ノードに接続され、前記第1コンデンサの第2極は第7トランジスタに接続される。前記第3コンデンサの第1極は第1ノードに接続され、前記第3コンデンサの第2極は第1電源線に接続される。前記第2ノード制御コンデンサの第1極は第2ノードに接続される。前記第1コンデンサと第3コンデンサの静電容量値の和は前記第2ノード制御コンデンサの静電容量値より小さい。
【0031】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第2ノード制御コンデンサは第2コンデンサを含み、前記第2コンデンサの第1極は第2ノードに接続され、前記第2コンデンサの第2極は信号出力端に接続される。
【0032】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第2ノード制御コンデンサは第4コンデンサを更に含み、前記第4コンデンサの第1極は第2ノードに接続され、前記第4コンデンサの第2極は第4トランジスタ及び第5トランジスタに接続される。
【0033】
幾つかの例示的な実施形態では、本段階の走査駆動制御回路の第2コンデンサの第1極と、次の段階の走査駆動制御回路の第4コンデンサの第1極は一体化構造である。
【0034】
幾つかの例示的な実施形態では、前記出力回路は第10トランジスタを含み、前記第2ノード制御コンデンサは第2コンデンサを含み、前記第2コンデンサの第1極と第10トランジスタの制御極は一体化構造である。
【0035】
他の態様では、本開示の実施例では表示装置を提供し、上記の表示基板を備える。
【0036】
他の態様では、本開示の実施例では表示基板を提供し、走査駆動制御回路を備える。前記走査駆動制御回路は入力回路、出力制御回路及び出力回路を含む。前記入力回路は、信号入力端、第1クロック信号端、第1電圧端及び出力制御回路に接続され、第1クロック信号端の制御下で、信号入力端の信号を出力制御回路に伝送し、及び、第1クロック信号端又は第1電圧端の信号を出力制御回路に伝送するように設定される。前記出力制御回路は、第1信号端、第2信号端、第2クロック信号端、第2電圧端、第1ノード、第2ノード及び入力回路に接続され、入力回路の制御下で、第1信号端の信号を記憶し、入力回路及び第2クロック信号端の制御下で、第1ノードに第2信号端の信号を伝送し、又は、入力回路の制御下で、第2クロック信号端の信号を記憶し、第2ノードの制御下で、第1ノードに第2電圧端の信号を伝送するように設定される。前記出力回路は、第1電圧端、第2電圧端、信号出力端、第1ノード及び第2ノードに接続され、第2ノードの制御下で、信号出力端に第1電圧端の信号を出力し、又は、第1ノードの制御下で、信号出力端に第2電圧端の信号を出力するように設定される。
【0037】
幾つかの例示的な実施形態では、前記入力回路は第1入力サブ回路と第2入力サブ回路を含み、前記出力制御回路は第1出力制御サブ回路、第2出力制御サブ回路及び第3出力制御サブ回路を含み、前記出力回路は第1出力サブ回路と第2出力サブ回路を含む。前記第1入力サブ回路は、信号入力端、第1クロック信号端及び第1出力制御サブ回路に接続され、第1クロック信号端の制御下で、信号入力端の信号を第1出力制御サブ回路に伝送するように設定される。前記第2入力サブ回路は、第1電圧端、第1クロック信号端、第1入力サブ回路及び第2出力制御サブ回路に接続され、第1入力サブ回路又は第1クロック信号端の制御下で、第1クロック信号端又は第1電圧端の信号を第2出力制御サブ回路に伝送するように設定される。前記第1出力制御サブ回路は、第1信号端、第2クロック信号端、第2ノード、第1入力サブ回路及び第2入力サブ回路に接続され、第1入力サブ回路又は第2入力サブ回路の制御下で、第1信号端又は第2クロック信号端の信号を記憶するように設定される。前記第2出力制御サブ回路は、第2信号端、第2クロック信号端、第1ノード及び第2入力サブ回路に接続され、第2入力サブ回路及び第2クロック信号端の制御下で、第1ノードに第2信号端の信号を伝送するように設定される。前記第3出力制御サブ回路は、第2電圧端、第1ノード及び第2ノードに接続され、第2ノードの制御下で、第1ノードに第2電圧端の信号を伝送するように設定される。前記第1出力サブ回路は、第1電圧端、信号出力端及び第2ノードに接続され、第2ノードの制御下で、信号出力端に第1電圧端の信号を出力するように設定される。前記第2出力サブ回路は、第2電圧端、信号出力端及び第1ノードに接続され、第1ノードの制御下で、信号出力端に第2電圧端の信号を出力するように設定される。
【0038】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1入力サブ回路は第1トランジスタを含み、前記第1トランジスタは、制御極が第1クロック信号端に接続され、第1極が信号入力端に接続され、第2極が第2ノードに接続される。前記第2入力サブ回路は第2トランジスタと第3トランジスタを含み、前記第2トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第1クロック信号端に接続され、第2極が第3ノードに接続され、前記第3トランジスタは、制御極が第1クロック信号端に接続され、第1極が第1電圧端に接続され、第2極が第3ノードに接続される。前記第1出力制御サブ回路は第4トランジスタと第5トランジスタを含み、前記第4トランジスタの制御極は第2ノードに接続され、前記第4トランジスタの第1極は第2クロック信号端に接続され、前記第4トランジスタの第2極は第5トランジスタの第2極に接続され、前記第5トランジスタの制御極は第3ノードに接続され、前記第5トランジスタの第1極は第1信号端に接続される。前記第1出力サブ回路は第10トランジスタを含み、前記第10トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第1電圧端に接続され、第2極が信号出力端に接続される。
【0039】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1入力サブ回路は第1トランジスタを含み、前記第1トランジスタは、制御極が第1クロック信号端に接続され、第1極が信号入力端に接続され、第2極が第4ノードに接続される。前記第2入力サブ回路は第2トランジスタと第3トランジスタを含み、前記第2トランジスタは、制御極が第4ノードに接続され、第1極が第1クロック信号端に接続され、第2極が第3ノードに接続され、前記第3トランジスタは、制御極が第1クロック信号端に接続され、第1極が第1電圧端に接続され、第2極が第3ノードに接続される。前記第1出力制御サブ回路は第4トランジスタ、第5トランジスタ及び第11トランジスタを含み、前記第4トランジスタの制御極は第2ノードに接続され、前記第4トランジスタの第1極は第2クロック信号端に接続され、前記第4トランジスタの第2極は第5トランジスタの第2極に接続され、前記第5トランジスタは、制御極が第3ノードに接続され、第1極が第1信号端に接続され、前記第11トランジスタは、制御極が第1電圧端に接続され、第1極が第4ノードに接続され、第2極が第2ノードに接続される。前記第1出力サブ回路は第10トランジスタを含み、前記第10トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第1電圧端に接続され、第2極が信号出力端に接続される。
【0040】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第2出力制御サブ回路は第4コンデンサを更に含み、前記第4コンデンサの第1極は第4トランジスタと第10トランジスタの制御極に接続される。
【0041】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第4コンデンサの第2極は第5トランジスタに接続される。
【0042】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1出力制御サブ回路は第2コンデンサを更に含み、前記第2コンデンサの第1極は第2ノードに接続される。
【0043】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第2コンデンサの第2極は信号出力端に接続される。
【0044】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第2入力サブ回路は第3ノードに接続される。前記第2出力制御サブ回路は第6トランジスタ、第7トランジスタ及び第1コンデンサを含む。前記第6トランジスタの制御極は第3ノードに接続され、前記第6トランジスタの第1極は第2信号端に接続され、前記第6トランジスタの第2極は第7トランジスタの第2極に接続され、前記第7トランジスタは、制御極が第2クロック信号端に接続され、第1極が第1ノードに接続される。前記第1コンデンサは、第1極が第6トランジスタの制御極に接続され、第2極が第7トランジスタに接続される。
【0045】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第2入力サブ回路は第5ノードに接続される。前記第2出力制御サブ回路は第1コンデンサ、第6トランジスタ、第7トランジスタ及び第12トランジスタを含む。前記第6トランジスタの制御極は第3ノードに接続され、前記第6トランジスタの第1極は第2信号端に接続され、前記第6トランジスタの第2極は第7トランジスタの第2極に接続され、前記第7トランジスタは、制御極が第2クロック信号端に接続され、第1極が第1ノードに接続される。前記第12トランジスタは、制御極が第1電圧端に接続され、第1極が第5ノードに接続され、第2極が第3ノードに接続される。前記第1コンデンサは、第1極が第6トランジスタの制御極に接続され、第2極が第7トランジスタに接続される。
【0046】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第3出力制御サブ回路は第8トランジスタと第3コンデンサを含む。前記第8トランジスタは、制御極が第2ノードに接続され、第1極が第2電圧端に接続され、第2極が第1ノードに接続される。前記第3コンデンサは、第1極が第1ノードに接続され、第2極が第2電圧端に接続される。前記第2出力サブ回路は第9トランジスタを含み、前記第9トランジスタは、制御極が第1ノードに接続され、第1極が第2電圧端に接続され、第2極が信号出力端に接続される。
【0047】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第1信号端は第2電圧端又は第1クロック信号端に接続される。
【0048】
幾つかの例示的な実施形態では、前記第2信号端は第1電圧端又は第2クロック信号端に接続される。
【0049】
他の態様では、本開示の実施例では表示基板の駆動方法を提供し、上記の表示基板に適用され、前記駆動方法は、入力回路が第1クロック信号端の制御下で、信号入力端の信号を出力制御回路に伝送し、第1クロック信号端又は第1電圧端の信号を出力制御回路に伝送することと、前記出力制御回路が入力回路の制御下で、第1信号端の信号を記憶し、入力回路及び第2クロック信号端の制御下で、第1ノードに第2信号端の信号を伝送し、前記出力回路が第1ノードの制御下で、信号出力端に第2電圧端の信号を出力することと、前記出力制御回路が入力回路の制御下で、第2クロック信号端の信号を記憶し、第2ノードの制御下で、第1ノードに第2電圧端の信号を伝送し、前記出力回路が第2ノードの制御下で、信号出力端に第1電圧端の信号を出力することと、を含む。
【0050】
図面及び詳細の説明を読んで理解した後、他の方面を理解できる。
【0051】
図面は本開示の技術案に対する更なる理解を提供するためのものであって、明細書の一部となり、本開示の実施例とともに本開示の技術案を解釈するためのものであり、本開示の技術案を制限するためのものではない。図面における1つ又は複数の部品の形状とサイズは、実際の比例を反映せず、本開示の内容を模式的に説明するためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【
図1】
図1は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の構造模式図である。
【
図2】
図2は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の構造模式図である。
【
図3】
図3は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の第1入力サブ回路、第2入力サブ回路、第1出力制御サブ回路及び第1出力サブ回路の等価回路図である。
【
図4】
図4は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の第1入力サブ回路、第2入力サブ回路、第1出力制御サブ回路及び第1出力サブ回路の他の等価回路図である。
【
図5】
図5は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の第2出力制御サブ回路の等価回路図である。
【
図6】
図6は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の第2出力制御サブ回路の他の等価回路図である。
【
図7】
図7は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の第3出力制御サブ回路及び第2出力サブ回路の等価回路図である。
【
図8】
図8は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の等価回路図である。
【
図9】
図9は
図8に示す走査駆動制御回路の動作タイミング図である。
【
図11】
図11は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の他の等価回路図である。
【
図12】
図12は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の他の等価回路図である。
【
図13】
図13は本開示の少なくとも1つの実施例による表示基板の駆動方法のフローチャートである。
【
図14】
図14は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路のカスケード接続模式図である。
【
図15】
図15は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の上面模式図である。
【
図17】
図17は本開示の少なくとも1つの実施例による第1半導体層が形成された走査駆動制御回路の上面図である。
【
図18】
図18は本開示の少なくとも1つの実施例による第1導電層が形成された走査駆動制御回路の上面図である。
【
図19】
図19は本開示の少なくとも1つの実施例による第2導電層が形成された走査駆動制御回路の上面図である。
【
図20】
図20は本開示の少なくとも1つの実施例による第3絶縁層が形成された走査駆動制御回路の上面図である。
【
図21】
図21は本開示の少なくとも1つの実施例による第3導電層が形成された走査駆動制御回路の上面図である。
【
図22】
図22は本開示の少なくとも1つの実施例による2つのカスケード接続される走査駆動制御回路の上面図である。
【
図24】
図24は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の他の上面図である。
【
図25】
図25は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の他の上面図である。
【
図26】
図26は本開示の少なくとも1つの実施例による表示装置の構造模式図である。
【
図27】
図27は本開示の少なくとも1つの実施例による表示装置の他の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例を詳しく説明する。実施形態は多くの異なる形態により実施され得る。当業者が容易に理解できるように、方式と内容は本開示の要旨及び範囲を逸脱しない条件で1種又は複数種の形態に変換され得る。従って、本開示は下記実施形態の記載のみに限定されるものと解釈されるべきではない。衝突がない場合、本開示の実施例及び実施例の特徴を互いに組み合わせることができる。
【0054】
図面では、明確のために、1つ又は複数の構成要素のサイズ、層の厚さ又は領域を拡大して示す場合がある。従って、本開示の一形態は該サイズに限定されず、図面における1つ又は複数の部品の形状とサイズは実際の比例を反映しない。また、図面では理想的な例を模式的に示し、本開示の一形態は図面に示す形状又は数値等に限定されない。
【0055】
本開示における「第1」、「第2」、「第3」等の序数詞は構成要素の混乱を避けるためのものであり、数量の面で限定するものではない。本開示における「複数」の用語は、2つ以上の数量を示す。
【0056】
本開示において、便利のために、「中部」、「上」、「下」、「前」、「後」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」等の方位又は位置関係を示す用語により、図面を参照して構成要素の位置を説明するが、これは本明細書を説明し及び説明を簡素化するためのものであり、説明された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作しなければならないことを指示又は示唆するためのものではない。従って、本開示を制限するためのものではない。構成要素の位置関係は構成要素を説明する方向に応じて適当に変更する。従って、明細書に説明する用語に限らず、場合によっては適当に変更できる。
【0057】
本開示において、明確な規定と限定がない限り、「取り付く」、「連結」、「接続」の用語は広義的に理解されるべきである。例えば、固定接続、又は取り外す可能な接続、又は一体化接続であってもよい。機械的接続、又は電気的接続であってもよい。直接接続、又はリンカーを介する間接接続、又は2つの素子の内部連通であってもよい。当業者は、具体的な状況に応じて上記用語の本開示での意味を理解することができる。「電気的接続」は構成要素が或る電気的作用を有する素子を介して接続される場合を含む。「或る電気的作用を有する素子」は特に制限されず、接続される構成要素間での電気信号の伝送を行えればよい。「或る電気的作用を有する素子」の例は、電極と配線だけでなく、トランジスタ等のスイッチ素子、抵抗器、インダクタ、コンデンサ、及び他の1種又は複数種の機能を備える素子等も含む。
【0058】
本開示において、トランジスタとは、少なくともゲート電極(ゲート極)、ドレイン電極及びソース電極の3つの端子を含む素子を指す。トランジスタはドレイン電極(ドレイン電極端子、ドレイン領域又はドレイン極)とソース電極(ソース電極端子、ソース領域又はソース極)との間にチャネル領域を有し、電流はドレイン電極、チャネル領域及びソース電極を流れることができる。本開示において、チャネル領域とは電流が主に流れる領域を指す。
【0059】
本開示において、トランジスタのゲート電極以外の2つの極を区別するために、そのうちの1つの電極を第1極と呼び、他の電極を第2極と呼び、第1極はソース電極又はドレイン電極であってもよく、第2極はドレイン電極又はソース電極であってもよく、また、トランジスタのゲート電極を制御極と呼ぶ。極性が反対であるトランジスタを使用する場合、又は回路における作業中の電流方向が変更する場合等に、「ソース電極」と「ドレイン電極」の機能は互いに変換する場合がある。従って、本開示において、「ソース電極」と「ドレイン電極」は互いに変換してもよい。
【0060】
本開示では、「平行」とは2本の直線からなる角度が-10°以上10°以下である状態を指すため、該角度が-5°以上5°以下である状態を含み得る。また、「垂直」とは2本の直線からなる角度が80°以上100°以下である状態を指すため、85°以上95°以下の角度の状態を含み得る。
【0061】
本開示では、「膜」と「層」は互いに交換可能である。例えば、「導電層」は「導電膜」に変更され得る場合がある。同様に、「絶縁膜」は「絶縁層」に変更され得る場合もある。
【0062】
本開示における「約」、「ほぼ」、「近似」とは境界を厳密に限定せず、プロセスと測定の誤差範囲内を許容する場合を指す。
【0063】
幾つかの例示的な実施形態では、表示基板は表示領域と非表示領域を含み得る。例えば、非表示領域は表示領域の周辺に位置してもよい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。表示領域は少なくとも規則的に配列される複数の画素回路、第1方向に沿って延伸する複数本のゲート線(例えば、走査線、リセット線、発光制御線を含む)、第2方向に沿って延伸する複数本のデータ線と電源線を含む。第1方向と第2方向は同一平面に位置し、且つ第1方向と第2方向は交差し、例えば、第1方向は第2方向に垂直する。
【0064】
幾つかの例示的な実施形態では、非表示領域には複数の走査駆動制御回路が設置され、走査駆動制御回路は表示領域の画素回路にゲート電極駆動信号を提供するように設定されてもよい。
【0065】
図1は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の構造模式図である。
図1に示すように、本実施例による走査駆動制御回路は入力回路、出力制御回路及び出力回路を含む。
【0066】
入力回路は、信号入力端IN、第1クロック信号端CK、第1電圧端V1及び出力制御回路に接続され、第1クロック信号端CKの制御下で、信号入力端INの信号を出力制御回路に伝送し、及び、第1クロック信号端CK又は第1電圧端V1の信号を出力制御回路に伝送するように設定される。
【0067】
出力制御回路は、第1信号端SIG1、第2信号端SIG2、第2クロック信号端CB、第2電圧端V2、第1ノードN1、第2ノードN2及び入力回路に接続され、入力回路の制御下で、第1信号端SIG1の信号を記憶し、入力回路及び第2クロック信号端CBの制御下で、第1ノードN1に第2信号端SIG2の信号を伝送し、又は、入力回路の制御下で、第2クロック信号端CBの信号を記憶し、第2ノードN2の制御下で、第1ノードN1に第2電圧端V2の信号を伝送するように設定される。
【0068】
出力回路は、第1電圧端V1、第2電圧端V2、信号出力端OUT、第1ノードN1及び第2ノードN2に接続され、第2ノードN2の制御下で、信号出力端OUTに第1電圧端V1の信号を出力し、又は、第1ノードN1の制御下で、信号出力端OUTに第2電圧端V2の信号を出力するように設定される。
【0069】
幾つかの例示的な実施形態では、信号入力端IN、第1クロック信号端CK及び第2クロック信号端CBの入力信号はパルス信号であってもよい。第1電圧端V1は低レベル信号を提供し続けることができ、第2電圧端V2は高レベル信号を提供し続けることができる。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0070】
幾つかの例示的な実施形態では、第1信号端SIG1は第2電圧端V2又は第1クロック信号端CKに接続され得る。第2信号端SIG2は第1電圧端V1又は第2クロック信号端CBに接続され得る。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0071】
幾つかの例示的な実施形態では、本実施例による走査駆動制御回路の出力信号を、ゲート電極駆動信号(例えば、走査信号又はリセット信号、或いは発光制御信号)として表示領域の画素回路に提供してもよい。幾つかの例では、本実施例による走査駆動制御回路は低温多結晶酸化物(LTPO、Low Temperature Polycrystalline Oxide)表示基板に適用され得ており、表示領域の画素回路におけるN型トランジスタにゲート電極駆動信号を提供することができる。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0072】
本実施例による走査駆動制御回路では、出力制御回路により、第1ノードN1と第2ノードN2の安定性を高め、更に出力回路の出力安定性を高めることができる。
【0073】
図2は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の例示的な構造模式図である。幾つかの例示的な実施形態では、
図2に示すように、入力回路は第1入力サブ回路と第2入力サブ回路を含み、出力制御回路は第1出力制御サブ回路、第2出力制御サブ回路及び第3出力制御サブ回路を含み、出力回路は第1出力サブ回路と第2出力サブ回路を含む。第1入力サブ回路は、信号入力端IN、第1クロック信号端CK及び第1出力制御サブ回路に接続され、第1クロック信号端CKの制御下で、信号入力端INの信号を第1出力制御サブ回路に伝送するように設定される。第2入力サブ回路は、第1電圧端V1、第1クロック信号端CK、第1入力サブ回路及び第2出力制御サブ回路に接続され、第1入力サブ回路又は第1クロック信号端CKの制御下で、第1クロック信号端CK又は第1電圧端V1の信号を第2出力制御サブ回路に伝送するように設定される。第1出力制御サブ回路は、第1信号端SIG1、第2クロック信号端CB、第2ノードN2、第1入力サブ回路及び第2入力サブ回路に接続され、第1入力サブ回路又は第2入力サブ回路の制御下で、第1信号端SIG1又は第2クロック信号端CBの信号を記憶するように設定される。第2出力制御サブ回路は、第2信号端SIG2、第2クロック信号端CB、第1ノードN1及び第2入力サブ回路に接続され、第2入力サブ回路及び第2クロック信号端CBの制御下で、第1ノードN1に第2信号端SIG2の信号を伝送するように設定される。第3出力制御サブ回路は、第2電圧端V2、第1ノードN1及び第2ノードN2に接続され、第2ノードN2の制御下で、第1ノードN1に第2電圧端V2の信号を伝送するように設定される。
【0074】
第1出力サブ回路は、第1電圧端V1、信号出力端OUT及び第2ノードN2に接続され、第2ノードN2の制御下で、信号出力端OUTに第1電圧端V1の信号を出力するように設定される。第2出力サブ回路は、第2電圧端V2、信号出力端OUT及び第1ノードN1に接続され、第1ノードN1の制御下で、信号出力端OUTに第2電圧端V2の信号を出力するように設定される。
【0075】
幾つかの例示的な実施形態では、第1入力サブ回路と第1出力制御サブ回路はいずれも第2ノードN2に接続される。第2入力サブ回路、第1出力制御サブ回路及び第2出力制御サブ回路はいずれも第3ノードに接続される。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0076】
図3は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の入力回路、第1出力制御サブ回路及び第1出力サブ回路の等価回路図である。
図3に示すように、本例示的な実施例による走査駆動制御回路の第1入力サブ回路は第1トランジスタT1を含む。第1トランジスタT1は、制御極が第1クロック信号端CKに接続され、第1極が信号入力端INに接続され、第2極が第2ノードN2に接続される。
【0077】
図3に示すように、第2入力サブ回路は第2トランジスタT2と第3トランジスタT3を含む。第2トランジスタT2は、制御極が第2ノードN2に接続され、第1極が第1クロック信号端CKに接続され、第2極が第3ノードN3に接続される。第3トランジスタT3は、制御極が第1クロック信号端CKに接続され、第1極が第1電圧端V1に接続され、第2極が第3ノードN3に接続される。
【0078】
図3に示すように、第1出力サブ回路は第10トランジスタT10を含む。第10トランジスタT10は、制御極が第2ノードN2に接続され、第1極が第1電圧端V1に接続され、第2極が信号出力端OUTに接続される。
【0079】
図3に示すように、第1出力制御サブ回路は第4トランジスタT4、第5トランジスタT5、第2コンデンサC2及び第4コンデンサC4を含む。第4トランジスタT4の制御極は第2ノードN2に接続され、第4トランジスタT4の第1極は第2クロック信号端CBに接続され、第4トランジスタT4の第2極は第5トランジスタT5の第2極に接続される。第5トランジスタT5の制御極は第3ノードN3に接続され、第5トランジスタT5の第1極は第1信号端SIG1に接続される。第2コンデンサC2の第1極は第2ノードN2に接続され、第2コンデンサC2の第2極は信号出力端OUTに接続される。第4コンデンサC4の第1極は第4トランジスタT4の制御極及び第10トランジスタT10の制御極に接続され(即ち第2ノードN2に接続され)、第4コンデンサC4の第2極は第5トランジスタT5の第2極及び第4トランジスタT4の第2極に接続される。
【0080】
本例示的な実施形態では、直列接続される第2コンデンサC2と第4コンデンサC4により、第2ノードN2の電位を第10トランジスタT10のターンオンの際に安定化して、第1出力サブ回路が安定な出力を提供するようにすることができる。
【0081】
本例示的な実施例では、
図3には入力回路、第1出力制御サブ回路及び第1出力サブ回路の例示的な構造を示す。当業者が容易に理解するように、入力回路、第1出力制御サブ回路及び第1出力サブ回路の実現形態はこれに限らず、その機能を実現できればよい。
【0082】
図4は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の入力回路、第1出力制御サブ回路及び第1出力サブ回路の他の等価回路図である。
図4に示すように、本例示的な実施例による走査駆動制御回路の第1入力サブ回路は第1トランジスタT1を含む。第1トランジスタT1は、制御極が第1クロック信号端CKに接続され、第1極が信号入力端INに接続され、第2極が第4ノードN4に接続される。
【0083】
図4に示すように、第2入力サブ回路は第2トランジスタT2と第3トランジスタT3を含む。第2トランジスタT2は、制御極が第4ノードN4に接続され、第1極が第1クロック信号端CKに接続され、第2極が第3ノードN3に接続される。第3トランジスタT3は、制御極が第1クロック信号端CKに接続され、第1極が第1電圧端V1に接続され、第2極が第3ノードN3に接続される。
【0084】
図4に示すように、第1出力サブ回路は第10トランジスタT10を含む。第10トランジスタT10は、制御極が第2ノードN2に接続され、第1極が第1電圧端V1に接続され、第2極が信号出力端OUTに接続される。
【0085】
図4に示すように、第1出力制御サブ回路は第4トランジスタT4、第5トランジスタT5、第11トランジスタT11、第2コンデンサC2及び第4コンデンサC4を含む。第4トランジスタT4の制御極は第2ノードN2に接続され、第4トランジスタT4の第1極は第2クロック信号端CBに接続され、第4トランジスタT4の第2極は第5トランジスタT5の第2極に接続される。第5トランジスタT5は、制御極が第3ノードN3に接続され、第1極が第1信号端SIG1に接続される。第11トランジスタT11は、制御極が第1電圧端V1に接続され、第1極が第4ノードN4に接続され、第2極が第2ノードN2に接続される。第2コンデンサC2の第1極は第2ノードN2に接続され、第2コンデンサC2の第2極は信号出力端OUTに接続される。第4コンデンサC4の第1極は第4トランジスタT4の制御極及び第10トランジスタT10の制御極に接続され(即ち第2ノードN2に接続され)、第4コンデンサC4の第2極は第4トランジスタT4の第2極及び第5トランジスタT5の第2極に接続される。
【0086】
本例示的な実施形態では、直列接続される第2コンデンサC2と第4コンデンサC4により、第2ノードN2の電位を第10トランジスタT10のターンオンの際に安定化して、第1出力サブ回路が安定な出力を提供するようにすることができる。第11トランジスタT11の設置により、第2ノードN2による第4ノードN4への影響を遮断することができる。
【0087】
本例示的な実施例では、
図4には入力回路、第1出力制御サブ回路及び第1出力サブ回路の例示的な構造を示す。当業者が容易に理解するように、入力回路、第1出力制御サブ回路及び第1出力サブ回路の実現形態はこれに限らず、その機能を実現できればよい。
【0088】
図5は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の第2出力制御サブ回路の等価回路図である。
図5に示すように、本例示的な実施例による走査駆動制御回路の第2出力制御サブ回路は第6トランジスタT6、第7トランジスタT7及び第1コンデンサC1を含む。第6トランジスタT6の制御極は第3ノードN3に接続され、第6トランジスタT6の第1極は第2信号端SIG2に接続され、第6トランジスタT6の第2極は第7トランジスタT7の第2極に接続される。第7トランジスタT7は、制御極が第2クロック信号端CBに接続され、第1極が第1ノードN1に接続される。第1コンデンサC1は、第1極が第6トランジスタT6の制御極に接続され、第2極が第7トランジスタT7の制御極に接続される。
【0089】
幾つかの例示的な実施形態では、第2信号端SIG2は低レベル信号を提供して、第1ノードN1の電位を第2出力サブ回路のトランジスタのターンオンの際に安定化し、第2出力サブ回路が安定な出力を提供するようにすることができる。
【0090】
本例示的な実施例では、
図5には第2出力制御サブ回路の例示的な構造を示す。当業者が容易に理解するように、第2出力制御サブ回路の実現形態はこれに限らず、その機能を実現できればよい。
【0091】
図6は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の第2出力制御サブ回路の他の等価回路図である。
図6に示すように、本例示的な実施例による走査駆動制御回路の第2出力制御サブ回路は第6トランジスタT6、第7トランジスタT7、第12トランジスタT12及び第1コンデンサC1を含む。第6トランジスタT6の制御極は第3ノードN3に接続され、第6トランジスタT6の第1極は第2信号端SIG2に接続され、第6トランジスタT6の第2極は第7トランジスタT7の第2極に接続される。第7トランジスタT7は、制御極が第2クロック信号端CBに接続され、第1極が第1ノードN1に接続される。第1コンデンサC1は、第1極が第6トランジスタT6の制御極に接続され、第2極が第7トランジスタT7の制御極に接続される。第12トランジスタT12は、制御極が第1電源端V1に接続され、第1極が第5ノードN5に接続され、第2極が第3ノードN3に接続される。第5ノードN5は更に第1入力サブ回路及び第1出力制御サブ回路に接続される。
【0092】
幾つかの例示的な実施形態では、第2信号端SIG2は低レベル信号を提供して、第1ノードN1の電位を第2出力サブ回路のトランジスタのターンオンの際に安定化し、第2出力サブ回路が安定な出力を提供するようにすることができる。本例示的な実施形態では、第12トランジスタT12の設置により、第3ノードN3による第5ノードN5への影響を遮断することができる。
【0093】
本例示的な実施例では、
図6には第2出力制御サブ回路の他の例示的な構造を示す。当業者が容易に理解するように、第2出力制御サブ回路の実現形態はこれに限らず、その機能を実現できればよい。
【0094】
図7は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の第3出力制御サブ回路及び第2出力サブ回路の等価回路図である。
図7に示すように、本例示的な実施例による走査駆動制御回路の第3出力制御サブ回路は第8トランジスタT8と第3コンデンサC3を含む。第8トランジスタT8は、制御極が第2ノードN2に接続され、第1極が第2電圧端V2に接続され、第2極が第1ノードN1に接続される。第3コンデンサC3は、第1極が第1ノードN1に接続され、第2極が第2電圧端V2に接続される。
【0095】
図7に示すように、第2出力サブ回路は第9トランジスタT9を含む。第9トランジスタT9は、制御極が第1ノードN1に接続され、第1極が第2電圧端V2に接続され、第2極が信号出力端OUTに接続される。
【0096】
本例示的な実施例では、
図7には第3出力制御サブ回路と第2出力サブ回路の例示的な構造を示す。当業者が容易に理解するように、第3出力制御サブ回路と第2出力サブ回路の実現形態はこれに限らず、その機能を実現できればよい。
【0097】
図8は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の等価回路図である。
図8に示すように、本例示的な実施例による走査駆動制御回路は第1入力サブ回路、第2入力サブ回路、第1出力制御サブ回路、第2出力制御サブ回路、第3出力制御サブ回路、第1出力サブ回路及び第2出力サブ回路を含む。第1入力サブ回路は第1トランジスタT1を含む。第2入力サブ回路は第2トランジスタT2と第3トランジスタT3を含む。第1出力制御サブ回路は第4トランジスタT4、第5トランジスタT5、第2コンデンサC2及び第4コンデンサC4を含む。第2出力制御サブ回路は第6トランジスタT6、第7トランジスタT7及び第1コンデンサC1を含む。第3出力制御サブ回路は第8トランジスタT8と第3コンデンサC3を含む。第1出力サブ回路は第10トランジスタT10を含む。第2出力サブ回路は第9トランジスタT9を含む。本例示的な実施形態では、第1信号端SIG1は第2電圧端V2に接続され、第2信号端SIG2は第1電圧端V1に接続される。
【0098】
本例示的な実施形態では、第1トランジスタT1は、制御極が第1クロック信号端CKに接続され、第1極が信号入力端INに接続され、第2極が第2ノードN2に接続される。第2トランジスタT2は、制御極が第2ノードN2に接続され、第1極が第1クロック信号端CKに接続され、第2極が第3ノードN3に接続される。第3トランジスタT3は、制御極が第1クロック信号端CKに接続され、第1極が第1電圧端V1に接続され、第2極が第3ノードN3に接続される。第4トランジスタT4の制御極は第2ノードN2に接続され、第4トランジスタT4の第1極は第2クロック信号端CBに接続され、第4トランジスタT4の第2極は第5トランジスタT5の第2極に接続される。第5トランジスタT5は、制御極が第3ノードN3に接続され、第1極が第2電圧端V2に接続される。第6トランジスタT6の制御極は第3ノードN3に接続され、第6トランジスタT6の第1極は第1電圧端V1に接続され、第6トランジスタT6の第2極は第7トランジスタT7の第1極に接続される。第7トランジスタT7は、制御極が第2クロック信号端CBに接続され、第2極が第1ノードN1に接続される。第8トランジスタT8は、制御極が第2ノードN2に接続され、第1極が第2電圧端V2に接続され、第2極が第1ノードN1に接続される。第9トランジスタT9は、制御極が第1ノードN1に接続され、第1極が第2電圧端V2に接続され、第2極が信号出力端OUTに接続される。第10トランジスタT10は、制御極が第2ノードN2に接続され、第1極が第1電圧端V1に接続され、第2極が信号出力端OUTに接続される。第1コンデンサC1は、第1極が第3ノードN3に接続され、第2極が第7トランジスタT7の制御極に接続される。第2コンデンサC2は、第1極が第2ノードN2に接続され、第2電極が信号出力端OUTに接続される。第3コンデンサC3は、第1極が第1ノードN1に接続され、第2極が第2電圧端V2に接続される。第4コンデンサC4は、第1極が第2ノードN2に接続され、第2極が第5トランジスタT5の第2極に接続される。
【0099】
本例示的な実施形態では、第1ノードN1、第2ノードN2及び第3ノードN3は、回路図における関連電気的接続の合流点である。換言すれば、これらのノードは回路図における関連電気的接続の合流点による等価ノードである。
【0100】
幾つかの例示的な実施形態では、走査駆動制御回路における第1トランジスタT1~第10トランジスタT10はいずれもP型薄膜トランジスタ、例えば低温ポリシリコン(LTPS、Low Temperature Poly-silicon)薄膜トランジスタであってもよい。また、本開示の実施例ではボトムゲート構造の薄膜トランジスタ又はトップゲート構造の薄膜トランジスタを選択してもよく、スイッチ機能を実現できればよい。本実施例ではそれを限定しない。
【0101】
以下、走査駆動制御回路の動作過程を参照しながら、本実施例の技術案を更に説明する。以下では第1段階の走査駆動制御回路の動作過程を例として説明し、第1段階の走査駆動制御回路の信号入力端INは初期信号線STVに接続される。
図9は
図8に示す走査駆動制御回路の動作タイミング図である。
図8と
図9に示すように、本例示的な実施例による走査駆動制御回路は10つのトランジスタユニット(例えば第1トランジスタT1~第10トランジスタT10)、4つのコンデンサユニット(即ち第1コンデンサC1~第4コンデンサC4)、3つの入力端(即ち信号入力端IN、第1クロック信号端CK、第2クロック信号端CB)、1つの出力端(即ち信号出力端OUT)及び2つの電源端(即ち第1電圧端V1と第2電圧端V2)を含む。幾つかの例では、第1電圧端V1は低レベル信号を提供し続け、例えば電圧がVGLであり、第2電圧端V2は高レベル信号を提供し続け、例えば電圧がVGHである。
【0102】
以下では本実施例による走査駆動制御回路が画素回路のN型トランジスタに走査信号又はリセット信号を提供することを例として、走査駆動制御回路の動作過程を説明する。本例示的な実施例による走査駆動制御回路の動作過程は、下記の複数のステップを含む。
【0103】
第1ステップt11では、第1クロック信号端CKは高レベル信号を入力し、第2クロック信号端CBは低レベル信号を入力し、信号入力端INは低レベル信号を入力する。
【0104】
第1クロック信号端CKは高レベル信号を入力し、第1トランジスタT1と第3トランジスタT3はターンオフし、第2ノードN2は前の段階の低電位を維持し、第2トランジスタT2、第4トランジスタT4、第8トランジスタT8及び第10トランジスタT10はターンオンする。第1クロック信号端CKの入力した高レベル信号はターンオンする第2トランジスタT2を介して第3ノードN3に伝送され、第5トランジスタT5と第6トランジスタT6をターンオフする。第2クロック信号端CBの入力した低レベル信号はターンオンする第4トランジスタT4を介して第4コンデンサC4の第2極に伝送され、コンデンサの維持作用により、第4コンデンサC4の第1極(即ち第2ノードN2)はより低い電位を維持する。第8トランジスタT8はターンオンし、それにより第1ノードN1の電位は高電位(例えばVGH)であり、第9トランジスタT9はターンオフする。第10トランジスタT10はターンオンし、それにより信号出力端OUTは第1電圧端V1が提供した低レベル信号を出力する。
【0105】
第2ステップt12では、第1クロック信号端CKは低レベル信号を入力し、第2クロック信号端CBは高レベル信号を入力し、信号入力端INは高レベル信号を入力する。
【0106】
第1クロック信号端CKは低レベル信号を入力し、第1トランジスタT1と第3トランジスタT3はターンオンし、ターンオンする第1トランジスタT1は信号入力端INが提供した高レベル信号を第2ノードN2に伝送し、それにより第2ノードN2の電位はVGHにプルアップされる。第2トランジスタT2、第4トランジスタT4、第8トランジスタT8及び第10トランジスタT10はターンオフする。ターンオンする第3トランジスタT3は第1電圧端V1が入力した低レベル信号を第3ノードN3に伝送し、第5トランジスタT5と第6トランジスタT6はターンオンする。第2電圧端V2が提供した高レベル信号はターンオンする第5トランジスタT5を介して第4コンデンサC4の第2極に伝送され、第4コンデンサC4のジャンプ作用により、第4コンデンサの第1極(即ち第2ノードN2)は安定な高電位を維持する。第2クロック信号端CBは高レベル信号を入力し、第7トランジスタT7はターンオフし、第1ノードN1は第3コンデンサC3の蓄積作用により、第2電圧端V2の提供した高電位に維持し、第9トランジスタT9はターンオフする。第9トランジスタT9と第10トランジスタT10はいずれもターンオフするため、信号出力端OUTはこの前の低レベル出力を維持する。
【0107】
第3ステップt13では、第1クロック信号端CKは高レベル信号を入力し、第2クロック信号端CBは低レベル信号を入力し、信号入力端INは低レベル信号を入力する。
【0108】
第1クロック信号端CKは高レベル信号を入力し、第1トランジスタT1と第3トランジスタT3はターンオフし、第2ノードN2は前の段階の高電位を維持する。第2トランジスタT2、第4トランジスタT4、第8トランジスタT8及び第10トランジスタT10はターンオフする。第2クロック信号端CBは低レベル信号を入力し、第1コンデンサC1の第1極(即ち第3ノードN3)の電位は前の段階の低電位VGLから、より低い電位2VGL-VGHにジャンプする。第5トランジスタT5と第6トランジスタT6はターンオンする。第2電圧端V2が提供した高レベル信号はターンオンする第5トランジスタT5を介して第4コンデンサC4の第2極に伝送され、それにより、第2ノードN2は安定な高電位を維持する。第2クロック信号端CBは低レベル信号を入力し、第7トランジスタT7はターンオンし、第1電圧端V1が入力した低レベル信号はターンオンする第6トランジスタT6と第7トランジスタT7を介して第1ノードN1に伝送され、第9トランジスタT9はターンオンし、信号出力端OUTに第2電圧端V2の提供した高レベル信号を出力する。
【0109】
第4ステップt14では、第1クロック信号端CKは低レベル信号を入力し、第2クロック信号端CBは高レベル信号を入力し、信号入力端INは低レベル信号を入力する。
【0110】
第1クロック信号端CKは低レベル信号を入力し、第1トランジスタT1と第3トランジスタT3はターンオンし、ターンオンする第1トランジスタT1は信号入力端INが入力した低レベル信号を第2ノードN2に伝送し、それにより第2ノードN2の電位はVGLにプルダウンされる。第2トランジスタT2、第4トランジスタT4、第8トランジスタT8及び第10トランジスタT10はターンオンする。ターンオンする第8トランジスタT8は第2電圧端V2が提供した高レベル信号を第1ノードN1に伝送し、第9トランジスタT9はターンオフする。ターンオンする第10トランジスタT10は第1電圧端V1が提供した低レベル信号を信号出力端OUTに伝送する。ターンオンする第2トランジスタT2は第1クロック信号端CKが提供した低レベル信号を第3ノードN3に伝送し、第5トランジスタT5と第6トランジスタT6はターンオンする。第2クロック信号端CBは高レベル信号を入力し、第7トランジスタT7はターンオフする。
【0111】
第5ステップt15では、第1クロック信号端CKは高レベル信号を入力し、第2クロック信号端CBは低レベル信号を入力し、信号入力端INは低レベル信号を入力する。
【0112】
第1クロック信号端CKは高レベル信号を入力し、第1トランジスタT1と第3トランジスタT3はターンオフする。第2ノードN2は前のノードの低電位を維持し、第2トランジスタT2、第4トランジスタT4、第8トランジスタT8及び第10トランジスタT10はターンオンする。ターンオンする第4トランジスタT4は第2クロック信号端CBの入力した低レベル信号を第4コンデンサC4の第2極に伝送し、それにより、第4コンデンサC4の第1極(即ち第2ノードN2)の電位はVGLより低い電位になる。ターンオンする第2トランジスタT2は第1クロック信号端CKが提供した高レベル信号を第3ノードN3に伝送し、それにより第5トランジスタT5と第6トランジスタT6はターンオフする。ターンオンする第8トランジスタT8は第2電圧端V2が提供した高レベル信号を第1ノードN1に伝送し、第1ノードN1の電位はVGHであり、第9トランジスタT9はターンオフする。第10トランジスタT10はターンオンし、第1電圧端V1の提供した低レベル信号を信号出力端OUTに提供する。
【0113】
第5ステップt15以降では、信号入力端INが高レベル信号を入力するまで、第4ステップt14と第5ステップt15を繰り返してもよく、それから第2ステップt12から再開する。
【0114】
上記走査駆動制御回路の動作過程から分かるように、第3ステップt13では、信号出力端OUTは高レベル信号を出力し、他のステップでは、信号出力端OUTは低レベル信号を出力する。
【0115】
幾つかの例示的な実施形態では、第1クロック信号端CKが入力した第1クロック信号、及び第2クロック信号端CBが入力した第2クロック信号はいずれもパルス信号であり、且つ第1クロック信号のパルス幅と第2クロック信号のパルス幅はほぼ同じであってもよい。第1クロック信号と第2クロック信号のデューティ比は1/2より大きく、例えば約1/3であってもよい。本実施例では、デューティ比とは、1つのパルス周期(高レベル時間長と低レベル時間長を含む)内における高レベル時間長のパルス周期全体での割合を指す。
【0116】
図10は
図8に示す走査駆動制御回路の他の動作タイミング図である。以下、
図8と
図10を参照しながら、本実施例による走査駆動制御回路が画素回路に発光制御信号を提供することを例として、走査駆動制御回路の動作過程を説明する。本例示的な実施例による走査駆動制御回路の動作過程は、下記の複数のステップを含み得る。
【0117】
第1ステップt21では、第1クロック信号端CKは高レベル信号を入力し、第2クロック信号端CBは低レベル信号を入力し、信号入力端INは低レベル信号を入力する。
【0118】
第1クロック信号端CKは高レベル信号を入力し、第1トランジスタT1と第3トランジスタT3はターンオフし、第2ノードN2は前の段階の低電位を維持し、第2トランジスタT2、第4トランジスタT4、第8トランジスタT8及び第10トランジスタT10はターンオンする。第1クロック信号端CKの入力した高レベル信号はターンオンする第2トランジスタT2を介して第3ノードN3に伝送され、第5トランジスタT5と第6トランジスタT6をターンオフする。第2クロック信号端CBの入力した低レベル信号はターンオンする第4トランジスタT4を介して第4コンデンサC4の第2極に伝送され、コンデンサの維持作用により、第4コンデンサC4の第1極(即ち第2ノードN2)はより低い電位を維持する。第8トランジスタT8はターンオンし、それにより第1ノードN1の電位はVGHにプルアップされ、第9トランジスタT9はターンオフする。第10トランジスタT10はターンオンし、それにより信号出力端OUTは第1電圧端V1が提供した低レベル信号を出力する。
【0119】
第2ステップt22では、第1クロック信号端CKは低レベル信号を入力し、第2クロック信号端CBは高レベル信号を入力し、信号入力端INは高レベル信号を入力する。
【0120】
第1クロック信号端CKは低レベル信号を入力し、第1トランジスタT1と第3トランジスタT3はターンオンする。ターンオンする第1トランジスタT1は信号入力端INが提供した高レベル信号を第2ノードN2に伝送し、それにより第2ノードN2の電位はVGHにプルアップされる。第2トランジスタT2、第4トランジスタT4、第8トランジスタT8及び第10トランジスタT10はターンオフする。ターンオンする第3トランジスタT3は第1電圧端V1が入力した低レベル信号を第3ノードN3に伝送し、第5トランジスタT5と第6トランジスタT6はターンオンする。第2電圧端V2が提供した高レベル信号はターンオンする第5トランジスタT5を介して第4コンデンサC4の第2極に伝送され、第4コンデンサC4のジャンプ作用により、第4コンデンサの第1極(即ち第2ノードN2)は安定な高レベルを維持する。第2クロック信号端CBは高レベル信号を入力し、第7トランジスタT7はターンオフし、第1ノードN1は第3コンデンサC3の蓄積作用により、第2電圧端V2の提供した高電位VGHを維持し、第9トランジスタT9はターンオフする。第9トランジスタT9と第10トランジスタT10はいずれもターンオフするため、信号出力端OUTはこの前の低レベル出力を維持する。
【0121】
第3ステップt23では、第1クロック信号端CKは高レベル信号を入力し、第2クロック信号端CBは低レベル信号を入力し、信号入力端INは高レベル信号を入力する。
【0122】
第1クロック信号端CKは高レベル信号を入力し、第1トランジスタT1と第3トランジスタT3はターンオフし、第2ノードN2は前の段階の高電位を維持する。第2トランジスタT2、第4トランジスタT4、第8トランジスタT8及び第10トランジスタT10はターンオフする。第2クロック信号端CBは低レベル信号を入力し、第1コンデンサC1の第1極(即ち第3ノードN3)の電位は前の段階の低電位VGLから、より低い電位2VGL-VGHにジャンプする。第5トランジスタT5と第6トランジスタT6はターンオンする。第2電圧端V2が提供した高レベル信号はターンオンする第5トランジスタT5を介して第4コンデンサC4の第2極に伝送され、それにより、第2ノードN2は安定な高電位を維持する。第2クロック信号端CBは低レベル信号を入力し、第7トランジスタT7はターンオンし、第1電圧端V1が入力した低レベル信号はターンオンする第6トランジスタT6と第7トランジスタT7を介して第1ノードN1に伝送され、第9トランジスタT9はターンオンし、第2電圧端V2の提供した高レベル信号を信号出力端OUTに提供する。
【0123】
第4ステップt24では、第1クロック信号端CKは低レベル信号を入力し、第2クロック信号端CBは高レベル信号を入力し、信号入力端INは高レベル信号を入力する。
【0124】
第1クロック信号端CKは低レベル信号を入力し、第1トランジスタT1と第3トランジスタT3はターンオンする。ターンオンする第1トランジスタT1は信号入力端INが入力した高レベル信号を第2ノードN2に伝送し、第2ノードN2の電位は前の段階の高電位VGHを維持する。第2トランジスタT2、第4トランジスタT4、第8トランジスタT8及び第10トランジスタT10はターンオフする。ターンオンする第3トランジスタT3は第1電圧端V1が提供した低レベル信号を第3ノードN3に伝送し、第5トランジスタT5と第6トランジスタT6はターンオンする。ターンオンする第5トランジスタT5は第2電圧端V2が提供した高レベル信号を第4コンデンサC4の第2極に伝送し、第4コンデンサC4のジャンプ作用により、第4コンデンサC4の第1極(即ち第2ノードN2)は安定な高電位を維持する。第2クロック信号端CBは高レベル信号を入力し、第7トランジスタT7はターンオフし、第1ノードN1は第3コンデンサC3の蓄積作用により、前の段階の低電位を維持し、第9トランジスタT9はターンオンし、信号出力端OUTは第2電圧端V2の提供した高レベル信号を出力する。
【0125】
第5ステップt25では、第1クロック信号端CKは高レベル信号を入力し、第2クロック信号端CBは低レベル信号を入力し、信号入力端INは低レベル信号を入力する。
【0126】
第1クロック信号端CKは高レベル信号を入力し、第1トランジスタT1と第3トランジスタT3はターンオフし、第2ノードN2は前の段階の高電位を維持する。第2トランジスタT2、第4トランジスタT4、第8トランジスタT8及び第10トランジスタT10はターンオフする。第2クロック信号端CBは低レベル信号を入力し、第1コンデンサC1の第2極の電位は前の段階のVGHからVGLにジャンプし、第1コンデンサC1のジャンプ作用により、第1コンデンサC1の第1極(即ち第3ノードN3)の電位は前の段階のVGLから、より低い2VGL-VGHにジャンプし、第5トランジスタT5と第6トランジスタT6はターンオンする。ターンオンする第5トランジスタT5は第2電圧端V2が提供した高レベル信号を第4コンデンサC4の第2極に伝送し、それにより、第2ノードN2は安定な高電位を維持する。第2クロック信号端CBは低レベル信号を入力し、第7トランジスタT7はターンオンする。ターンオンする第6トランジスタT6と第7トランジスタT7は第1電圧端V1が提供した低レベル信号を第1ノードN1に伝送し、第9トランジスタT9はターンオンし、信号出力端OUTは第2電圧端V2が提供した高レベル信号を出力する。
【0127】
第6ステップt26では、第1クロック信号端CKは低レベル信号を入力し、第2クロック信号端CBは高レベル信号を入力し、信号入力端INは低レベル信号を入力する。
【0128】
第1クロック信号端CKは低レベル信号を入力し、第1トランジスタT1と第3トランジスタT3はターンオンする。ターンオンする第1トランジスタT1は信号入力端INが入力した低レベル信号を第2ノードN2に伝送し、第2ノードN2の電位はVGLにプルダウンされる。第2トランジスタT2、第4トランジスタT4、第8トランジスタT8及び第10トランジスタT10はターンオンする。ターンオンする第8トランジスタT8は第2電圧端V2が提供した高レベル信号を第1ノードN1に伝送し、第9トランジスタT9はターンオフする。ターンオンする第10トランジスタT10は第1電圧端V1が提供した低レベル信号を信号出力端OUTに伝送する。ターンオンする第2トランジスタT2は第1クロック信号端CKが提供した低レベル信号を第3ノードN3に伝送し、第5トランジスタT5と第6トランジスタT6はターンオンする。第2クロック信号端CBは高レベル信号を入力し、第7トランジスタT7はターンオフする。
【0129】
第7ステップt27では、第1クロック信号端CKは高レベル信号を入力し、第2クロック信号端CBは低レベル信号を入力し、信号入力端INは低レベル信号を入力する。
【0130】
第1クロック信号端CKは高レベル信号を入力し、第1トランジスタT1と第3トランジスタT3はターンオフする。第2ノードN2は前のノードの低電位を維持し、第2トランジスタT2、第4トランジスタT4、第8トランジスタT8及び第10トランジスタT10はターンオンする。ターンオンする第4トランジスタT4は第2クロック信号端CBの入力した低レベル信号を第4コンデンサC4の第2極に伝送し、それにより、第4コンデンサC4の第1極(即ち第2ノードN2)の電位はVGLより低い電位になる。ターンオンする第2トランジスタT2は第1クロック信号端CKが提供した高レベル信号を第3ノードN3に伝送し、それにより第5トランジスタT5と第6トランジスタT6はターンオフする。ターンオンする第8トランジスタT8は第2電圧端V2が提供した高レベル信号を第1ノードN1に伝送し、第1ノードN1の電位はVGHであり、第9トランジスタT9はターンオフする。第10トランジスタT10はターンオンし、第1電圧端V1が提供した低レベル信号を信号出力端OUTに出力する。
【0131】
第7ステップt27以降では、信号入力端OUTが高レベル信号を入力するまで、第6ステップt26と第7ステップt27を繰り返してもよく、それから第2ステップt22から再開する。
【0132】
上記走査駆動制御回路の動作過程から分かるように、第3ステップt23~第5段階t25では、信号出力端OUTは高レベル信号を出力でき、他のステップでは、信号出力端OUTは低レベル信号を出力する。
【0133】
本例示的な実施例による走査駆動制御回路では、第1出力制御サブ回路により第10トランジスタT10のターンオンの際に第2ノードN2の電位を安定に維持して、第10トランジスタT10の出力安定性を高め、第2出力制御サブ回路により第9トランジスタT9のターンオンの際に第1ノードN1の電位を安定に維持して、第9トランジスタT9の出力安定性を高めることができる。
【0134】
図11は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の他の等価回路図である。
図11に示すように、本例示的な実施例による走査駆動制御回路は第1入力サブ回路、第2入力サブ回路、第1出力制御サブ回路、第2出力制御サブ回路、第3出力制御サブ回路、第1出力サブ回路及び第2出力サブ回路を含む。第1入力サブ回路は第1トランジスタT1を含む。第2入力サブ回路は第2トランジスタT2と第3トランジスタT3を含む。第1出力制御サブ回路は第4トランジスタT4、第5トランジスタT5、第11トランジスタT11、第2コンデンサC2及び第4コンデンサC4を含む。第2出力制御サブ回路は第12トランジスタT12、第6トランジスタT6、第7トランジスタT7及び第1コンデンサC1を含む。第3出力制御サブ回路は第8トランジスタT8と第3コンデンサC3を含む。第1出力サブ回路は第10トランジスタT10を含む。第2出力サブ回路は第9トランジスタT9を含む。本例示的な実施形態では、第1信号端は第2電圧端V2に接続され、第2信号端は第1電圧端V1に接続される。
【0135】
本例示的な実施形態では、第1トランジスタT1は、制御極が第1クロック信号端CKに接続され、第1極が信号入力端INに接続され、第2極が第4ノードN4に接続される。第2トランジスタT2は、制御極が第4ノードN4に接続され、第1極が第1クロック信号端CKに接続され、第2極が第3ノードN3に接続される。第3トランジスタT3は、制御極が第1クロック信号端CKに接続され、第1極が第1電圧端V1に接続され、第2極が第5ノードN5に接続される。第4トランジスタT4の制御極は第2ノードN2に接続され、第4トランジスタT4の第1極は第2クロック信号端CBに接続され、第4トランジスタT4の第2極は第5トランジスタT5の第2極に接続される。第5トランジスタT5は、制御極が第5ノードN5に接続され、第1極が第2電圧端V2に接続される。第6トランジスタT6の制御極は第3ノードN3に接続され、第6トランジスタT6の第1極は第1電圧端V1に接続され、第6トランジスタT6の第2極は第7トランジスタT7の第1極に接続される。第7トランジスタT7は、制御極が第2クロック信号端CBに接続され、第2極が第1ノードN1に接続される。第8トランジスタT8は、制御極が第2ノードN2に接続され、第1極が第2電圧端V2に接続され、第2極が第1ノードN1に接続される。第9トランジスタT9は、制御極が第1ノードN1に接続され、第1極が第2電圧端V2に接続され、第2極が信号出力端OUTに接続される。第10トランジスタT10は、制御極が第2ノードN2に接続され、第1極が第1電圧端V1に接続され、第2極が信号出力端OUTに接続される。第11トランジスタT11は、制御極が第1電圧端V1に接続され、第1極が第4ノードN4に接続され、第2極が第2ノードN2に接続される。第12トランジスタT12は、制御極が第1電圧端V1に接続され、第1極が第5ノードN5に接続され、第2極が第3ノードN3に接続される。第1コンデンサC1は、第1極が第3ノードN3に接続され、第2極が第7トランジスタT7の制御極に接続される。第2コンデンサC2は、第1極が第2ノードN2に接続され、第2電極が信号出力端OUTに接続される。第3コンデンサC3は、第1極が第1ノードN1に接続され、第2極が第2電圧端V2に接続される。第4コンデンサC4は、第1極が第2ノードN2に接続され、第2極が第5トランジスタT5の第2極に接続される。
【0136】
本例示的な実施形態では、第1ノードN1、第2ノードN2、第3ノードN3、第4ノードN4及び第5ノードN5は、回路図における関連電気的接続の合流点を示す。換言すれば、これらのノードは回路図における関連電気的接続の合流点による等価ノードである。
【0137】
幾つかの例示的な実施形態では、走査駆動制御回路における第1トランジスタT1~第12トランジスタT12はいずれもP型薄膜トランジスタ、例えば低温ポリシリコン(LTPS、Low Temperature Poly-silicon)薄膜トランジスタであってもよい。また、本開示の実施例ではボトムゲート構造の薄膜トランジスタ又はトップゲート構造の薄膜トランジスタを選択してもよく、スイッチ機能を実現できればよい。本実施例ではそれを限定しない。
【0138】
本例示的な実施例による走査駆動制御回路では、第11トランジスタT11により、第2ノードN2による第4ノードN4への影響を遮断することができ、第12トランジスタT12により、第3ノードN3による第5ノードN5への影響を遮断することができる。
【0139】
本実施例による走査駆動制御回路の動作過程については上記の実施例の説明を参照できるため、ここで繰り返して説明しない。
【0140】
図12は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の他の等価回路図である。
図12に示すように、本例示的な実施例による走査駆動制御回路は第1入力サブ回路、第2入力サブ回路、第1出力制御サブ回路、第2出力制御サブ回路、第3出力制御サブ回路、第1出力サブ回路及び第2出力サブ回路を含む。第1入力サブ回路は第1トランジスタT1を含む。第2入力サブ回路は第2トランジスタT2と第3トランジスタT3を含む。第1出力制御サブ回路は第4トランジスタT4、第5トランジスタT5、第11トランジスタT11、第2コンデンサC2及び第4コンデンサC4を含む。第2出力制御サブ回路は第12トランジスタT12、第6トランジスタT6、第7トランジスタT7及び第1コンデンサC1を含む。第3出力制御サブ回路は第8トランジスタT8と第3コンデンサC3を含む。第1出力サブ回路は第10トランジスタT10を含む。第2出力サブ回路は第9トランジスタT9を含む。本例示的な実施形態では、第1信号端は第1クロック信号端CKに接続され、第2信号端は第2クロック信号端CBに接続される。即ち、第5トランジスタT5の第2極は第1クロック信号端CKに接続され、第6トランジスタT6の第1極は第2クロック信号端CBに接続される。
【0141】
本実施例による走査駆動制御回路の回路構造及び動作過程については上記の実施例の説明を参照できるため、ここで繰り返して説明しない。
【0142】
他の幾つかの例示的な実施形態では、走査駆動制御回路は、第1信号端SIG1が第1クロック信号端CKに接続され、第2信号端SIG2が第1電圧端V1又は第2クロック信号端CBに接続されるようにしてもよく、或いは、第1信号端SIG1が第2電圧端V2に接続され、第2信号端SIG2が第1電圧端V1又は第2クロック信号端CBに接続されるようにしてもよい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0143】
本開示の実施例では表示基板の駆動方法を更に提供する。
図13は本開示の1つの実施例による表示基板の駆動方法のフローチャートである。
図13に示すように、本実施例による表示基板の駆動方法は、上記実施例による表示基板に適用される。本実施例による駆動方法は、下記の複数のステップを含み得る。
【0144】
ステップS101では、入力回路は第1クロック信号端の制御下で、信号入力端の信号を出力制御回路に伝送し、第1クロック信号端又は第1電圧端の信号を出力制御回路に伝送する。
【0145】
ステップS102では、出力制御回路は入力回路の制御下で、第1信号端の信号を記憶し、入力回路及び第2クロック信号端の制御下で、第1ノードに第2信号端の信号を伝送し、出力回路は第1ノードの制御下で、信号出力端に第2電圧端の信号を出力する。
【0146】
ステップS103では、出力制御回路は入力回路の制御下で、第2クロック信号端の信号を記憶し、第2ノードの制御下で、第1ノードに第2電圧端の信号を伝送し、出力回路は第2ノードの制御下で、信号出力端に第1電圧端の信号を出力する。
【0147】
本例示的な実施例による表示基板の駆動方法、走査駆動制御回路の構造及びその動作過程については、上記の実施例で説明されたため、ここで繰り返して説明しない。
【0148】
本開示の実施例ではゲート駆動回路を更に提供する。
図14は本開示の少なくとも1つの実施例によるゲート駆動回路の模式図である。
図14に示すように、本例示的な実施例によるゲート駆動回路はカスケード接続される複数の走査駆動制御回路GOAを含む。走査駆動制御回路は前記の実施例の記載のようなものであってもよく、その実現原理及び実現効果タイプについてはここで繰り返して説明しない。
【0149】
本例示的な実施形態では、第1段階の走査駆動制御回路の信号入力端INは初期信号線STVに接続され、第n+1段階の走査駆動制御回路の信号入力端は第n段階の走査駆動制御回路の信号出力端に接続され、nが整数である。
【0150】
幾つかの例示的な実施形態では、複数の走査駆動制御回路は、第1クロック信号端CKが第1クロック信号線CKLに接続され、第1クロック信号を受信するように設定され、第2クロック信号端CBが第2クロック信号線CBLに接続され、第2クロック信号を受信するように設定される。第1電圧端V1は低レベル信号VGLを提供し続ける電源線に接続され、第2電圧端V2は高レベル信号VGHを提供し続ける電源線に接続される。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0151】
図15は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の上面図である。
図16は
図15におけるP-P’方向に沿う局部断面模式図である。
図15に示す走査駆動制御回路の等価回路図は
図8に示すようなものであってもよい。本例示的な実施形態では、第1信号端は第2電圧端に接続され、第2信号端は第1電圧端に接続され、第1クロック信号端CKは第1クロック信号線CKLに接続され、第2クロック信号端CBは第2クロック信号線CBLに接続される。第2電圧端は高レベル信号を提供する第1電源線PL1に接続される。第1出力サブ回路に接続される第1電圧端は、低レベル信号を提供する第3電源線PL3に接続される。第2入力サブ回路と第2出力制御サブ回路に接続される第1電圧端は、低レベル信号を提供する第2電源線PL2に接続される。
【0152】
本例示的な実施形態では、走査駆動制御回路における複数のトランジスタがいずれもP型トランジスタであり、且つ低温ポリシリコン薄膜トランジスタであることを例として説明する。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0153】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15に示すように、表示基板に平行する平面内において、第1クロック信号線CKL、第2クロック信号線CBL、初期信号線STV、第2電源線PL2、第1電源線PL1及び第3電源線PL3は第1方向Xに沿って順次に配列される。第1クロック信号線CKL、第2クロック信号線CBL、初期信号線STV、第2電源線PL2、第1電源線PL1及び第3電源線PL3はいずれも第2方向Yに沿って延伸する。第1方向Xと第2方向Yは交差し、例えば第1方向Xは第2方向Yに垂直する。
【0154】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15に示すように、表示基板に平行する平面内において、信号出力端OUTは第2方向Yにおいて、第10トランジスタT10の第9トランジスタT9から離れる側に位置する。信号出力端OUTは第1方向Xに沿って延伸してもよい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0155】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15に示すように、表示基板に平行する平面内において、第2入力サブ回路(第2トランジスタT2と第3トランジスタT3を含む)は第1方向Xにおいて、初期信号線STVと第2電源線PL2との間に位置する。第1出力サブ回路(第10トランジスタT10を含む)と第2出力サブ回路(第9トランジスタT9を含む)は第1方向Xにおいて、第1電源線PL1と第3電源線PL3との間に位置する。第2トランジスタT2と第3トランジスタT3は第2方向Yにおいて隣接する。第9トランジスタT9と第10トランジスタT10は第2方向Yにおいて隣接する。第1トランジスタT1、第4トランジスタT4及び第5トランジスタT5は第2電源線PL2の第2クロック信号線CBLから離れる側に位置する。第7トランジスタT7は第1コンデンサC1に隣接し、且つ第7トランジスタT7は第1コンデンサC1と第1電源線PL1との間に位置する。第6トランジスタT6は第1電源線PL1に隣接し、且つ第6トランジスタT6は第7トランジスタT7と第1電源線PL1との間に位置する。第8トランジスタT8は第1電源線PL1と第1トランジスタT1との間に位置する。第1コンデンサC1は第1電源線PL1と第2電源線PL2との間に位置し、第1コンデンサC1のベース基板での正投影は第1電源線PL1と第2電源線PL2のベース基板での投影の間に位置し、且つ第1コンデンサC1のベース基板での投影と、第1電源線PL1と第2電源線PL2のベース基板での投影には重なる部分がない。本実施例では、「AとBが隣接する」ことは、AとBとの間に他のトランジスタ又はコンデンサがないことを指す。
【0156】
幾つかの例示的な実施形態では、
図16に示すように、表示基板に垂直する平面内において、表示基板の非表示領域はベース基板30、ベース基板30に順次に設置される第1半導体層、第1導電層、第2導電層及び第3導電層を含み得る。第1絶縁層31は第1導電層と第1半導体層との間に設置される。第2絶縁層32は第1導電層と第2導電層との間に設置される。第3絶縁層33は第2導電層と第3導電層との間に設置される。幾つかの例では、第1絶縁層31~第3絶縁層33はいずれも無機絶縁層であってもよい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0157】
図17は本開示の少なくとも1つの実施例による第1半導体層が形成された走査駆動制御回路の上面図である。
図15~
図17に示すように、非表示領域の第1半導体層は少なくとも走査駆動制御回路の複数のトランジスタの活性層を含む。例えば、第1半導体層は少なくとも、第1トランジスタT1の活性層110、第2トランジスタT2の活性層120、第3トランジスタT3の活性層130、第4トランジスタT4の活性層140、第5トランジスタT5の活性層150、第6トランジスタT6の活性層160、第7トランジスタT7の活性層170、第8トランジスタT8の活性層180、第9トランジスタT9の活性層及び第10トランジスタT10の活性層を含む。
【0158】
幾つかの例示的な実施形態では、
図17に示すように、第3トランジスタT3の活性層130、第1トランジスタT1の活性層110、第5トランジスタT5の活性層150、第6トランジスタT6の活性層160、第7トランジスタT7の活性層170、第8トランジスタT8の活性層180、第9トランジスタT9の活性層及び第10トランジスタT10の活性層は、第2方向Yに沿って延伸してもよい。第4トランジスタT4の活性層140は第1方向Xに沿って延伸してもよい。幾つかの例では、第4トランジスタT4の活性層140の延伸方向と第1トランジスタT1の活性層110の延伸方向との夾角は85°より大きくて95°より小さい。第4トランジスタT4の活性層140の延伸方向と第5トランジスタT5の活性層150の延伸方向との夾角は85°より大きくて95°より小さい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0159】
幾つかの例示的な実施形態では、
図17に示すように、第3トランジスタT3の活性層130と第2トランジスタT2の活性層120は第2方向Yにおいて隣接する。第1トランジスタT1の活性層110は第1方向Xにおいて、第3トランジスタT3の活性層130と第8トランジスタT8の活性層180との間に位置する。第4トランジスタT4の活性層140は第2方向Yにおいて、第1トランジスタT1の活性層110と第5トランジスタT5の活性層150との間に位置する。第6トランジスタT6の活性層160は第1方向Xにおいて、第7トランジスタT7の活性層170の第5トランジスタT5の活性層150から離れる側に位置する。第9トランジスタT9の活性層と第10トランジスタT10の活性層は第2方向Yにおいて順次に配列される。第9トランジスタT9の活性層は第1方向Xにおいて、第8トランジスタT8の活性層180の第1トランジスタT1の活性層110から離れる側に位置する。第10トランジスタT10の活性層は第1方向Xにおいて、第6トランジスタT6の活性層160の第7トランジスタT7の活性層170から離れる側に位置する。
【0160】
幾つかの例示的な実施形態では、
図17に示すように、第9トランジスタT9の活性層は第1区画190-1と第2区画190-2を含み、第10トランジスタT10の活性層は第3区画200-1と第4区画200-2を含む。第9トランジスタT9の活性層の第1区画190-1と第10トランジスタT10の活性層の第3区画200-1は一体化構造、例えば矩形であってもよい。第9トランジスタT9の活性層の第2区画190-2と第10トランジスタT10の活性層の第4区画200-2は一体化構造、例えば矩形であってもよい。本例示的な実施形態では、第9トランジスタT9と第10トランジスタT10の活性層を区画することにより、より良好な放熱効果を実現し、又は過熱を防止することができる。ただし、本実施例では第9トランジスタT9と第10トランジスタT10の活性層の区画の数、及び少なくとも1つの区画の形状について限定しない。
【0161】
幾つかの例示的な実施形態では、
図17に示すように、第2トランジスタT2の活性層120のベース基板での正投影はU形であってもよい。第1トランジスタT1の活性層110、第3トランジスタT3の活性層130、第4トランジスタT4の活性層140、第5トランジスタT5の活性層150及び第6トランジスタT6の活性層160のベース基板での正投影はダンベル形であってもよい。第7トランジスタT7の活性層170と第8トランジスタT8の活性層180は一体化構造であってもよい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0162】
幾つかの例示的な実施形態では、第1半導体層の材料は例えばポリシリコンを含み得る。活性層は少なくとも1つのチャネル領域と複数のドープ領域を含み得る。チャネル領域には不純物がドープされなくてもよく、半導体の特性を有してもよい。複数のドープ領域はチャネル領域の両側に位置してもよく、不純物がドープされているため、導電性を有する。不純物はトランジスタのタイプに応じて変更してもよい。
【0163】
幾つかの例示的な実施形態では、活性層のドープ領域はトランジスタのソース電極又はドレイン電極と解釈されてもよい。例えば、第1トランジスタT1のソース電極は活性層110のチャネル領域110aの周辺、不純物がドープされる第1ドープ領域110bに対応してもよい。第1トランジスタT1のドレイン電極は活性層110のチャネル領域110aの周辺、不純物がドープされる第2ドープ領域110cに対応してもよい。また、トランジスタの間の活性層の部分は不純物がドープされる配線と解釈されてもよく、トランジスタの電気的接続に用いられ得る。
【0164】
幾つかの例示的な実施形態では、トランジスタの出力能力はトランジスタのチャネル領域の幅と長さの比に関連し、出力能力が強いトランジスタのチャネル領域の幅と長さの比は大きい。
図17に示すように、第4トランジスタT4の活性層140のチャネル領域140aの幅(即ち、チャネル領域140aの第2方向Yに沿う長さ)はW
T4であり、第5トランジスタT5の活性層150のチャネル領域150aの幅(即ち、チャネル領域150aの第1方向Xに沿う長さ)はW
T5である。第5トランジスタT5の活性層150のチャネル領域150aの幅と、第4トランジスタT4の活性層140のチャネル領域140aの幅は、2W
T4<W
T5を満たす。
【0165】
本開示の実施例では、Aの「幅」はAの延伸方向に垂直する方向での特徴サイズを示す。
【0166】
図18は本開示の少なくとも1つの実施例による第1導電層が形成された走査駆動制御回路の上面図である。
図15~
図18に示すように、非表示領域の第1導電層は少なくとも走査駆動制御回路の複数のトランジスタの制御極、複数のコンデンサの第1極を含む。例えば、第1導電層は、第1トランジスタT1の制御極113、第2トランジスタT2の制御極123、第3トランジスタT3の制御極133、第4トランジスタT4の制御極143、第5トランジスタT5の制御極153、第6トランジスタT6の制御極163、第7トランジスタT7の制御極173、第8トランジスタT8の制御極183、第9トランジスタT9の制御極193aと193b、第10トランジスタT10の制御極203、第1コンデンサC1の第1極C1-1、第2コンデンサC2の第1極C2-1、第3コンデンサC3の第1極C3-1及び第4コンデンサC4の第1極C4-1を含み得る。
【0167】
幾つかの例示的な実施形態では、
図18に示すように、第3トランジスタT3の制御極133と第1トランジスタT1の制御極113は一体化構造であってもよい。第2トランジスタT2の制御極123、第10トランジスタT10の制御極203、及び第2コンデンサC2の第1極C2-1は一体化構造であってもよい。第5トランジスタT5の制御極153、第6トランジスタT6の制御極163、及び第1コンデンサC1の第1極C1-1は一体化構造であってもよい。第8トランジスタT8の制御極183、第4トランジスタT4の制御極143、及び第4コンデンサC4の第1極C4-1は一体化構造であってもよい。第9トランジスタT9の制御極193aと193b、及び第3コンデンサC3の第1極C3-1は一体化構造であってもよい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0168】
幾つかの例示的な実施形態では、第9トランジスタT9はダブルゲートトランジスタであってもよく、それによりリーク電流の発生を防止して減少するただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0169】
図19は本開示の少なくとも1つの実施例による第2導電層が形成された走査駆動制御回路の上面図である。
図15~
図19に示すように、非表示領域の第2導電層は少なくとも走査駆動制御回路の複数のコンデンサの第2極、信号入力端及び信号出力端を含む。例えば、第2導電層は、第1コンデンサC1の第2極C1-2、第2コンデンサC2の第2極C2-2、第3コンデンサC3の第2極C3-2、第4コンデンサC4の第2極C4-2、信号入力端IN及び信号出力端OUTを含み得る。第2コンデンサC2の第2極C2-2と信号出力端OUTは一体化構造であってもよい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0170】
幾つかの例示的な実施形態では、
図19に示すように、第1コンデンサC1の第2極C1-2のベース基板での投影と第1極C1-1のベース基板での投影には重なる部分が存在する。第2コンデンサC2の第2極C2-2のベース基板での投影と第1極C2-1のベース基板での投影には重なる部分が存在する。第3コンデンサC3の第2極C3-2のベース基板での投影と第1極C3-1のベース基板での投影には重なる部分が存在する。第4コンデンサC4の第2極C4-2のベース基板での投影と第1極C4-1のベース基板での投影には重なる部分が存在する。
【0171】
図20は本開示の少なくとも1つの実施例による第3絶縁層が形成された走査駆動制御回路の上面図である。
図15~
図20に示すように、非表示領域の第3絶縁層33には複数のビアが形成される。例えば、複数のビアは複数の第1ビアF1~F25、複数の第2ビアK1~K10、及び複数の第3ビアD1~D5を含み得る。複数の第1ビアF1~F25内の第3絶縁層33、第2絶縁層32及び第1絶縁層31はエッチングされて、第1半導体層の表面を露出させる。複数の第2ビアK1~K10内の第3絶縁層33と第2絶縁層32はエッチングされて、第1導電層の表面を露出させる。複数の第3ビアD1~D5内の第3絶縁層33はエッチングされて、第2導電層の表面を露出させる。
【0172】
図21は本開示の少なくとも1つの実施例による第3導電層が形成された走査駆動制御回路の上面図である。
図15~
図21に示すように、非表示領域の第3導電層は少なくとも走査駆動制御回路の複数のトランジスタの第1極と第2極、複数本のクロック信号線と複数本の電源線を含む。例えば、第3導電層は、第1トランジスタT1~第10トランジスタT10の第1極と第2極、第1クロック信号線CKL、第2クロック信号線CBL、初期信号線STV、第1電源線PL1、第2電源線PL2、第3電源線PL3、第1接続電極211及び第2接続電極212を含み得る。
【0173】
幾つかの例示的な実施形態では、
図21に示すように、第3トランジスタT3の第1極131、第6トランジスタT6の第1極161及び第2電源線PL2は一体化構造であってもよい。第2トランジスタT2の第2極121と第3トランジスタT3の第2極132は一体化構造であってもよい。第4トランジスタT4の第2極142と第5トランジスタT5の第2極152は一体化構造であってもよい。第5トランジスタT5の第1極151、第8トランジスタT8の第1極181、第9トランジスタT9の第1極191、及び第1電源線PL1は一体化構造であってもよい。第6トランジスタT6の第2極162と第7トランジスタT7の第2極172は一体化構造であってもよい。第9トランジスタT9の第2極192と第10トランジスタT10の第2極202は一体化構造であってもよい。第10トランジスタT10の第1極201と第3電源線PL3は一体化構造であってもよい。
【0174】
幾つかの例示的な実施形態では、
図21に示すように、第1接続電極211は、第2ビアK9を介して第2コンデンサC2の第1極C2-1に接続され、第2ビアK7を介して第4コンデンサC4の第1極C4-1に接続され、第1ビアF6を介して第1トランジスタT1の活性層110の第2ドープ領域110cに接続され、更に第2ビアK6を介して第4トランジスタT4の制御極143に接続される。第1接続電極211のベース基板での投影は、第1電源線PL1と第2電源線PL2のベース基板での投影の間に位置する。第2接続電極212は、第3ビアD3を介して第1コンデンサC1の第2極C1-2に接続され、更に第2ビアK5を介して第7トランジスタT7の制御極173に接続される。第1電源線PL1は垂直設置される複数(例えば、3つ)の第3ビアD4を介して第3コンデンサC3の第2極C3-2に接続される。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0175】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15~
図21に示すように、第1トランジスタT1は活性層110、制御極113、第1極111及び第2極112を含む。第1トランジスタT1の活性層110はチャネル領域110a、第1ドープ領域110b及び第2ドープ領域110cを含む。第1トランジスタT1の活性層110は第2電源線PL2に隣接する。第1トランジスタT1の活性層110のチャネル領域110aの第2電源線PL2に近い側辺と、第2電源線PL2の第1トランジスタT1から離れる側辺との距離L2は、0≦L2≦4W
PL2を満たし、W
PL2は第2電源線PL2の幅である(即ち第2電源線PL2の第1方向Xに沿う長さX3)。第1トランジスタT1の第1極111は、第1ビアF5を介して第1トランジスタT1の活性層110の第1ドープ領域110bに接続され、更に第3ビアD1を介して信号入力端INに接続される。第1トランジスタT1の制御極113と第3トランジスタT3の制御極133は一体化構造であり、第1クロック信号線CKLは垂直設置される2つの第2ビアK1を介して第1トランジスタT1の制御極113に接続され、第1トランジスタT1の制御極113による第1クロック信号受信を実現する。
【0176】
本開示の実施例では、「並列設置」は第1方向Xに沿う順次設置を示してもよく、「垂直設置」は第2方向Yに沿う順次設置を示してもよい。
【0177】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15~
図21に示すように、第2トランジスタT2は活性層120、制御極123、第1極121及び第2極122を含む。第2トランジスタT2の活性層120はチャネル領域120a、第1ドープ領域120b及び第2ドープ領域120cを含む。第2トランジスタT2の制御極123、第2コンデンサC2の第1極C2-1、及び第10トランジスタT10の制御極203は一体化構造である。第2トランジスタT2の第1極121は、第1ビアF4を介して第2トランジスタT2の活性層120の第1ドープ領域120bに接続され、更に第2ビアK2を介して第1トランジスタT1の制御極113に接続され、第1クロック信号線CKLとの電気的接続を実現する。第2トランジスタT2の第2極122と第3トランジスタT3の第2極132は一体化構造である。第2トランジスタT2の第2極122は、第1ビアF3を介して第2トランジスタT2の活性層120の第2ドープ領域120cに接続され、更に第2ビアK8を介して第5トランジスタT5の制御極153に接続される。
【0178】
幾つかの例では、第2電源線PL2は第2トランジスタT2の第1クロック信号線CKLから離れる側に位置する。第2トランジスタT2の活性層120は第2電源線PL2に隣接する。第2トランジスタT2の活性層120のチャネル領域120aの第2電源線PL2に近い側辺と、第2電源線PL2の第2トランジスタT2から離れる側辺との距離L4は、0≦L4≦3WPL2を満たし、WPL2は第2電源線PL2の幅である。
【0179】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15~
図21に示すように、第3トランジスタT3は活性層130、制御極133、第1極131及び第2極132を含む。第3トランジスタT3の活性層130はチャネル領域130a、第1ドープ領域130b及び第2ドープ領域130cを含む。第3トランジスタT3の第1極131と第2電源線PL2は一体化構造である。第3トランジスタT3の第1極131は第1ビアF1を介して第3トランジスタT3の活性層130の第1ドープ領域130bに接続される。第3トランジスタT3の第2極132は第1ビアF2を介して第3トランジスタT3の活性層130の第2ドープ領域130cに接続される。幾つかの例では、第2電源線PL2は第3トランジスタT3の初期信号線STVから離れる側に位置する。第3トランジスタT3の活性層130のチャネル領域130aの第2電源線PL2に近い側辺と、第2電源線PL2の第3トランジスタT3から離れる側辺との距離L3は、0≦L3≦4W
PL2を満たし、W
PL2は第2電源線PL2の幅である。
【0180】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15~
図21に示すように、第4トランジスタT4は活性層140、制御極143、第1極141及び第2極142を含む。第4トランジスタT4の活性層140はチャネル領域140a、第1ドープ領域140b及び第2ドープ領域140cを含む。第4トランジスタT4の制御極143と第4コンデンサC4の第1極C4-1は一体化構造である。第4トランジスタT4の第1極141は、第1ビアF7を介して第4トランジスタT4の活性層140の第1ドープ領域140bに接続され、更に第2ビアK4を介して第7トランジスタT7の制御極173に接続される。第4トランジスタT4の第2極142と第5トランジスタT5の第2極152は一体化構造である。第4トランジスタT4の第2極142は、第1ビアF8を介して第4トランジスタT4の活性層140の第2ドープ領域140cに接続され、更に第3ビアD2を介して第4コンデンサC4の第2極C4-2に接続される。
【0181】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15~
図21に示すように、第5トランジスタT5は活性層150、制御極153、第1極151及び第2極152を含む。第5トランジスタT5の活性層150はチャネル領域150a、第1ドープ領域150b及び第2ドープ領域150cを含む。第5トランジスタT5の制御極153と第6トランジスタT6の制御極163は一体化構造である。第5トランジスタT5の第1極151と第1電源線PL1は一体化構造である。第5トランジスタT5の第1極151は第1ビアF10を介して第5トランジスタT5の活性層150の第1ドープ領域150bに接続される。第5トランジスタT5の第2極152は第1ビアF9を介して第5トランジスタT5の活性層150の第2ドープ領域150cに接続される。
【0182】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15~
図21に示すように、第6トランジスタT6は活性層160、制御極163、第1極161及び第2極162を含む。第6トランジスタT6の活性層160はチャネル領域160a、第1ドープ領域160b及び第2ドープ領域160cを含む。第6トランジスタT6の第1極161と第2電源線PL2は一体化構造である。第6トランジスタT6の第1極161は第1ビアF14を介して第6トランジスタT6の活性層160の第1ドープ領域160bに接続される。第6トランジスタT6の第2極162と第7トランジスタT7の第2極172は一体化構造である。第6トランジスタT6の第2極162は第1ビアF15を介して第6トランジスタT6の活性層160の第2ドープ領域160cに接続される。
【0183】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15~
図21に示すように、第7トランジスタT7は活性層170、制御極173、第1極171及び第2極172を含む。第7トランジスタT7の活性層170と第8トランジスタT8の活性層180は一体化構造である。第7トランジスタT7の活性層170はチャネル領域170a、第1ドープ領域170b及び第2ドープ領域170cを含む。第7トランジスタT7の活性層170の第1ドープ領域170bは、第8トランジスタT8の活性層180の第2ドープ領域180cに接続される。第7トランジスタT7の第1極171は、第1ビアF12を介して第7トランジスタT7の活性層170の第1ドープ領域170bに接続され、更に第2ビアK10を介して第3コンデンサC3の第1極C3-1に接続される。第7トランジスタT7の第2極172は第1ビアF13を介して第7トランジスタT7の活性層170の第2ドープ領域170cに接続される。第2クロック信号線CBLは垂直設置される2つの第2ビアK3を介して第7トランジスタT7の制御極173に接続される。
【0184】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15~
図21に示すように、第8トランジスタT8は活性層180、制御極183及び第1極181を含む。第8トランジスタT8の活性層180はチャネル領域180a、第1ドープ領域180b及び第2ドープ領域180cを含む。第8トランジスタT8の制御極183と第4コンデンサC4の第1極C4-1は一体化構造である。第8トランジスタT8の第1極181と第1電源線PL1は一体化構造である。第8トランジスタT8の第1極181は第1ビアF11を介して第8トランジスタT8の活性層180の第1ドープ領域180bに接続される。
【0185】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15~
図21に示すように、第9トランジスタT9は活性層、制御極193aと193b、第1極191及び第2極192を含む。第9トランジスタT9の活性層は第1区画190-1と第2区画190-2を含む。第9トランジスタT9の第1区画190-1は、チャネル領域190-1a1と190-1a2、第1ドープ領域190-1b、第2ドープ領域190-1c及び第3ドープ領域190-1dを含む。第9トランジスタT9の第2区画190-2はチャネル領域190-2a1と190-2a2、第1ドープ領域190-2b、第2ドープ領域190-2c及び第3ドープ領域190-2dを含む。第9トランジスタT9の第1極191と第1電源線PL1は一体化構造である。第9トランジスタT9の第1極191は、並列設置される複数(例えば、3つ)の第1ビアF18を介して第9トランジスタT9の第1区画190-1の第1ドープ領域190-1bに接続され、更に並列設置される複数(例えば、3つ)の第1ビアF19を介して第9トランジスタT9の第2区画190-2の第1ドープ領域190-2bに接続される。第9トランジスタT9の第2極192と第10トランジスタT10の第2極202は一体化構造である。第9トランジスタT9の第2極192は、並列設置される複数(例えば、3つ)の第1ビアF16を介して第9トランジスタT9の第1区画190-1の第2ドープ領域190-1cに接続され、更に並列設置される複数(例えば、3つ)の第1ビアF17を介して第9トランジスタT9の第2区画190-2の第2ドープ領域190-2cに接続され、更に並列設置される複数(例えば、3つ)の第1ビアF20を介して第9トランジスタT9の第1区画190-1の第3ドープ領域190-1dに接続され、更に並列設置される複数(例えば、3つ)の第1ビアF21を介して第9トランジスタT9の第2区画190-2の第3ドープ領域190-2dに接続される。
【0186】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15~
図21に示すように、第10トランジスタT10は活性層、制御極203、第1極201及び第2極202を含む。第10トランジスタT10の活性層は第3区画200-1と第4区画200-2を含む。第10トランジスタT10の第3区画200-1は、チャネル領域200-1a1と200-1a2、第1ドープ領域200-1b、第2ドープ領域200-1c及び第3ドープ領域200-1dを含む。第10トランジスタT10の第4区画200-2は、チャネル領域200-2a、第1ドープ領域200-2b及び第2ドープ領域200-2cを含む。第10トランジスタT10の第3区画200-1と第9トランジスタT9の第1区画190-1は一体化構造であり、第3区画200-1の第2ドープ領域200-1cは第9トランジスタの第1区画190-1の第3ドープ領域190-1dに接続される。第10トランジスタT10の第4区画200-2と第9トランジスタT9の第2区画190-2は一体化構造であり、第4区画200-2の第2ドープ領域200-2cは第9トランジスタT9の第2区画190-2の第3ドープ領域190-2dに接続される。第10トランジスタT10の第1極201と第3電源線PL3は一体化構造である。第10トランジスタT10の第1極201は、並列設置される複数(例えば、3つ)の第1ビアF22を介して第10トランジスタT10の第3区画200-1の第1ドープ領域200-1bに接続され、更に並列設置される複数(例えば、3つ)の第1ビアF23を介して第10トランジスタT10の第4区画200-2の第1ドープ領域200-2bに接続される。第10トランジスタT10の第2極202は、並列設置される複数(例えば、3つ)の第1ビアF24を介して第10トランジスタT10の第3区画200-1の第3ドープ領域200-1dに接続され、更に並列設置される複数(例えば、3つ)の第1ビアF25を介して第10トランジスタT10の第4区画200-2の第2ドープ領域200-2cに接続される。第10トランジスタT10の第2極202は更に並列設置される2つの第3ビアD5を介して信号出力端OUTに接続される。
【0187】
幾つかの例示的な実施形態では、走査駆動制御回路の出力制御回路は第1ノード制御コンデンサ及び第2ノード制御コンデンサを含む。第1ノード制御コンデンサは第1ノードN1の電位を制御するように設定されてもよく、第2ノード制御コンデンサは第2ノードN2の電位を制御するように設定されてもよい。第1ノード制御コンデンサは第1コンデンサC1と第3コンデンサC3を含む。第2ノード制御コンデンサは第2コンデンサC2と第4コンデンサC4を含む。本例示的な実施形態では、第2コンデンサC2と第4コンデンサC4の直列接続により、第2ノードN2の電位を更に安定化して、第10トランジスタT10による安定な出力を実現することができる。
【0188】
幾つかの例示的な実施形態では、コンデンサの一般的な役割はノードの電位を安定化することであり、コンデンサの面積は該コンデンサにより制御されるノードの電位が維持する必要がある範囲に関連する。狭いフレームを実現するために、より小さい空間内においてコンデンサを合理的にレイアウトしてその役割を果す必要がある。本実施例による表示基板では、コンデンサの幅(例えば、第1方向に沿う長さ)と走査駆動制御回路の幅との比を一定の条件を満たすように設定することにより、空間を効果的に利用する前提で、走査駆動制御回路の性能を確保し、ひいては最適化したりすることができる。
【0189】
幾つかの例示的な実施形態では、第1ノード制御コンデンサ、第2ノード制御コンデンサ及び走査駆動制御回路の第1方向での長さは、
【数14】
を満たし、
式中、L
C1kは第1ノード制御コンデンサの第1方向での長さであり、L
C2kは第2ノード制御コンデンサの第1方向での長さであり、L
Yは走査駆動制御回路の第1方向での長さである。
【0190】
幾つかの例示的な実施形態では、走査駆動制御回路の第1方向での長さL
Yは、クロック信号線又は初期信号線の表示領域から離れる側と、電源線の表示領域に近い側との距離である。表示領域から離れる側にはクロック信号線と初期信号線が存在する場合、表示領域から離れる側の配線を基準とする。表示領域に近い側には電源線と他の配線(例えば、信号出力端から表示領域に延伸する配線)が存在する場合、表示領域に近い側の配線を基準とする。幾つかの例では、
図15に示すように、走査駆動制御回路の第1方向Xでの長さL
Yは、第1クロック信号線CKLの表示領域から離れる側辺と、第3電源線PL3の表示領域に近い側辺との距離である。
【0191】
幾つかの例示的な実施形態では、第1ノード制御コンデンサの第1方向での長さLC1kは、第1コンデンサC1の第1方向での長さと第3コンデンサC3の第1方向での長さのうちの大きいものである。第2ノード制御コンデンサの第1方向での長さLC2kは、第2コンデンサC2の第1方向での長さと第4コンデンサC4の第1方向での長さのうちの大きいものである。不規則な形状のコンデンサについて、該コンデンサの第1方向での長さは、該コンデンサの第1方向での長さの最大値であってもよい。
【0192】
幾つかの例示的な実施形態では、第1コンデンサ、第3コンデンサ、第2ノード制御コンデンサ及び走査駆動制御回路の第1方向での長さは、
【数15】
を満たし、
式中、L
C1は第1コンデンサの第1方向での長さであり、L
C3は第3コンデンサの第1方向での長さであり、L
C2kは第2ノード制御コンデンサの第1方向での長さであり、L
Yは走査駆動制御回路の第1方向での長さである。
【0193】
幾つかの例示的な実施形態では、第1コンデンサ及び走査駆動制御回路の第1方向での長さは、
【数16】
を満たし、
第2ノード制御コンデンサ及び走査駆動制御回路の第1方向での長さは、
【数17】
を満たし、
第3コンデンサ及び走査駆動制御回路の第1方向での長さは、
【数18】
を満たす。
【0194】
幾つかの例示的な実施形態では、LC1/LYは0.09、0.10、0.14のうちの1つであり、LC2k/LYは0.22、0.35、0.48のうちの1つであり、LC3/LYは0.07、0.06、0.05のうちの1つである。
【0195】
幾つかの例示的な実施形態では、
【数19】
である。
【0196】
幾つかの例示的な実施形態では、
【数20】
である。
【0197】
幾つかの例示的な実施形態では、
【数21】
である。
【0198】
更に、空間の利用率を高めるために、コンデンサと電源線又はクロック信号線のベース基板での投影には重なる部分が存在してもよい。
【0199】
幾つかの例示的な実施形態では、第3コンデンサと第1電源線のベース基板での投影には重なる部分が存在し、且つ重なる面積は
【数22】
を満たし、
式中、S
C3は第3コンデンサのベース基板での投影面積であり、S
C3-1は第3コンデンサと第1電源線のベース基板での投影の重なる面積であり、S
C2は第2コンデンサのベース基板での投影面積である。
【0200】
幾つかの例示的な実施形態では、第2ノード制御コンデンサと第1電源線のベース基板での投影には重なる部分が存在し、且つ重なる面積は
【数23】
を満たし、
式中、S
C2k-1は第2ノード制御コンデンサと第1電源線のベース基板での投影の重なる面積であり、X2は第1電源線の第1方向での長さであり、L5は第2ノード制御コンデンサにおける1つのコンデンサと第1電源線のベース基板での投影の重なる領域の第2方向での長さである。幾つかの例示的な実施形態では、第2ノード制御コンデンサの投影面積は、第2コンデンサの投影面積と第4コンデンサの投影面積との和であってもよい。
【0201】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15に示すように、L5’は第2コンデンサC2と第1電源線PL1のベース基板での投影の重なる領域の第2方向Yでの長さである。L5’’は第4コンデンサC4と第1電源線PL1のベース基板での投影の重なる領域の第2方向Yでの長さである。第2ノード制御コンデンサにおける1つのコンデンサと第1電源線のベース基板での投影の重なる領域の第2方向での長さL5はL5’又はL5’’であってもよい。
【0202】
幾つかの例示的な実施形態では、第2ノード制御コンデンサと第2電源線のベース基板での投影には重なる部分が存在し、且つ重なる面積は
【数24】
を満たし、
式中、S
C2k-2は第2ノード制御コンデンサと第2電源線のベース基板での投影の重なる面積であり、X3は第2電源線の第1方向での長さであり、L6は第2ノード制御コンデンサにおける1つのコンデンサと第2電源線のベース基板での投影の重なる領域の第2方向での長さである。
【0203】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15に示すように、L6’は第2コンデンサC2と第2電源線PL2のベース基板での投影の重なる領域の第2方向Yでの長さである。L6’’は第4コンデンサC4と第2電源線PL2のベース基板での投影の重なる領域の第2方向Yでの長さである。第2ノード制御コンデンサにおける1つのコンデンサと第2電源線のベース基板での投影の重なる領域の第2方向での長さL6はL6’又はL6’’であってもよい。
【0204】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15に示すように、第1コンデンサC1の第1方向Xでの中心と、第1電源線PL1の第1方向Xにおいて第1コンデンサC1から離れる側辺との距離L7は、第1コンデンサC1の第1方向Xでの中心と、第2電源線PL2の第1方向Xにおいて第1コンデンサC1に近い側辺との距離L8より大きく、且つL7≧2*L8である。
【0205】
幾つかの例示的な実施形態では、
図15に示すように、第8トランジスタT8の活性層180の第3コンデンサC3に近い側辺と、第3コンデンサC3の第8トランジスタT8に近い側辺との距離L9は、W
CLK<L9≦W
PL1を満たし、W
CLKはクロック信号線の幅であり、W
PL1は第1電源線の幅である。幾つかの例では、W
CLKは第1クロック信号線CKLの幅、又は第2クロック信号線CBLの幅であってもよい。第1電源線PL1の幅W
PL1は、第1電源線PL1の第1方向Xでの長さX2である。不規則な形状のコンデンサについて、コンデンサの側辺はエッジ側に最も近い側辺である。例えば、L9は第8トランジスタT8の活性層180の第3コンデンサC3に近い側辺と、第3コンデンサC3の第8トランジスタT8にも最も近い側辺との距離であってもよい。
【0206】
幾つかの例示的な実施形態では、第1コンデンサ、第3コンデンサ及び第2ノード制御コンデンサの静電容量値は、
【数25】
を満たし、
式中、C
1は第1コンデンサの静電容量値であり、C
3は第3コンデンサの静電容量値であり、C
2kは第2ノード制御コンデンサの静電容量値である。幾つかの例では、第2ノード制御コンデンサの静電容量値は、第2コンデンサC2と第4コンデンサC4の静電容量値の和であってもよい。
【0207】
図22は本開示の少なくとも1つの実施例によるカスケード接続される走査駆動制御回路の上面図である。
図23は
図22に示す第1導電層の模式図である。幾つかの例示的な実施形態では、
図22と
図23に示すように、第n段階の走査駆動制御回路の第2コンデンサC2の第1極C2-1と、第n+1段階の走査駆動制御回路の第4コンデンサC4の第1極C4-1は一体化構造であってもよい。本例示的な実施形態では、プロセスを簡素化するとともに、第2ノードの安定性を高めることができる。
【0208】
幾つかの例示的な実施形態では、
図22に示すように、第n段階の走査駆動制御回路の信号出力端OUTと、第n+1段階の走査駆動制御回路の入力端INは一体化構造であってもよい。
【0209】
本実施例による走査駆動制御回路の他の構造については上記の実施例の説明を参照できるため、ここで繰り返して説明しない。
【0210】
図24は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の他の上面図である。幾つかの例示的な実施形態では、
図24に示すように、信号出力端OUTは第9トランジスタT9と第10トランジスタT10の第1電源線PL1から離れる側に位置する。信号出力端OUTと第2コンデンサC2の第2極は一体化構造であってもよい。信号出力端OUTは、第1方向Xに沿って第1電源線PL1に近い側に向かって突出する3つの突出部を有してもよい。第9トランジスタT9の第2極192は、第3ビアD6を介して信号出力端OUTの1番目の突出部に接続され、更に第3ビアD7を介して信号出力端OUTの2番目の突出部に接続されてもよい。第10トランジスタT10の第2極202は第3ビアD8を介して信号出力端OUTの3番目の突出部に接続されてもよい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0211】
本例示的な実施形態では、
図24に示すように、走査駆動制御回路の第1方向Xでの長さL
Yは、第1クロック信号線CKLの表示領域から離れる側辺と、信号出力端OUTの延伸配線の表示領域に近い側辺との距離であってもよい。
【0212】
本実施例による走査駆動制御回路の他の構造については上記の実施例の説明を参照できるため、ここで繰り返して説明しない。
【0213】
図25は本開示の少なくとも1つの実施例による走査駆動制御回路の他の上面図である。幾つかの例示的な実施形態では、
図25に示すように、第1方向Xにおいて、走査駆動制御回路の第1導電層の境界は第3電源線PL3の側辺よりも表示領域に近い。本例では、走査駆動制御回路の第1方向Xでの長さL
Yは、第1クロック信号線CKLの表示領域から離れる側辺と、走査駆動制御回路の第1導電層の表示領域に近い側辺(例えば、第10トランジスタT10の制御極203の表示領域に近い側辺)との距離であってもよい。
【0214】
本実施例による走査駆動制御回路の他の構造については上記の実施例の説明を参照できるため、ここで繰り返して説明しない。
【0215】
以下では
図15~
図21を参照しながら、表示基板の製造過程の例により、表示基板の構造を説明する。本開示に記載の「パターン化プロセス」は膜層の堆積、フォトレジスト塗布、マスク露出、現像、エッチング及びフォトレジスト剥離の処理を含む。堆積はスパッタリング、蒸着、化学気相堆積のうちのいずれか1種又は複数種を採用してもよい。塗布はスプレーコーティング及びスピンコーティングのうちのいずれか1種又は複数種を採用してもよい。エッチングは乾式エッチング及び湿式エッチングのうちのいずれか1種又は複数種を採用してもよい。「薄膜」とはある材料を利用してベースにおいて堆積又は塗布のプロセスにより製作された1層の薄膜を指す。製作過程全体において該「薄膜」はパターン化プロセスを必要としない場合、該「薄膜」は「層」とも称される。製作過程全体において該「薄膜」はパターン化プロセスを必要とする場合、パターン化プロセスの前に「薄膜」と称され、パターン化プロセスの後に「層」と称される。パターン化プロセスの後の「層」には少なくとも1つの「パターン」が含まれる。
【0216】
本開示に説明される「AとBが同一層に設置される」こととは、AとBが同一回のパターン化プロセスにより同時に形成されることを指す。膜層の「厚さ」は膜層の表示基板に垂直する方向でのサイズである。本開示の例示的な実施例では、「Aの投影がBの投影を含む」こととは、Bの投影の境界がAの投影の境界範囲内にあること、又はAの投影の境界がBの投影の境界と重なることを指す。
【0217】
本例示的な実施例による表示基板の製造過程は下記のステップを含む。
【0218】
(1)、ベース基板を提供する。
幾つかの例示的な実施形態では、ベース基板30は剛性ベース又はフレキシブルベースであってもよい。剛性ベースは硝子、金属箔シートのうちの1種又は複数種を含み得る。フレキシブルベースはポリエチレンテレフタレート、エチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリールエステル、ポリアリレート、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、テキスタイル繊維のうちの1種又は複数種を含み得る。
【0219】
(2)、第1半導体層パターンを形成する。
幾つかの例示的な実施形態では、
図17に示すように、ベース基板30に第1半導体薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより第1半導体薄膜をパターン化して、第1半導体層パターンを形成する。第1半導体層パターンは走査駆動制御回路における複数のトランジスタ(例えば、トランジスタT1~T10)の活性層を含む。活性層は少なくとも1つのチャネル領域と複数のドープ領域を含み得る。ドープ領域には不純物がドープされなくてもよく、半導体の特性を有してもよい。ドープ領域には不純物がドープされているため、導電性を有する。不純物はトランジスタのタイプ(例えば、N型又はP型)に応じて変更してもよい。幾つかの例では、第1半導体薄膜の材料はポリシリコンであってもよい。
【0220】
(3)、第1導電層パターンを形成する。
幾つかの例示的な実施形態では、
図18に示すように、上記パターンが形成されたベース基板30に順次に第1絶縁薄膜と第1導電薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより第1導電薄膜をパターン化して、第1半導体層パターンを覆う第1絶縁層31、及び第1絶縁層31に設置される第1導電層パターンを形成する。幾つかの例では、第1導電層パターンは、走査駆動制御回路の複数のトランジスタ(例えば、トランジスタT1~T10)の制御極、走査駆動制御回路の複数のコンデンサ(例えば、第1コンデンサC1~第4コンデンサC4)の第1極を含み得る。
【0221】
(4)、第2導電層パターンを形成する。
幾つかの例示的な実施形態では、
図19に示すように、上記パターンが形成されたベース基板30に順次に第2絶縁薄膜と第2導電薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより第2導電薄膜をパターン化して、第1導電層を覆う第2絶縁層32、及び第2絶縁層32に設置される第2導電層パターンを形成する。幾つかの例では、第2導電層パターンは、走査駆動制御回路の複数のコンデンサ(例えば、第1コンデンサC1~第4コンデンサC4)の第2極、信号入力端IN及び信号出力端OUTを含み得る。
【0222】
(5)、第3絶縁層パターンを形成する。
幾つかの例示的な実施形態では、
図20に示すように、上記パターンが形成されたベース基板30に第3絶縁薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより第3絶縁薄膜をパターン化して、第2導電層を覆う第3絶縁層33のパターンを形成する。幾つかの例では、第3絶縁層33には複数のビアが開設される。複数のビアは少なくとも複数の第1ビアF1~F25、複数の第2ビアK1~K10、及び複数の第3ビアD1~D5を含む。複数の第1ビアF1~F25内の第3絶縁層33、第2絶縁層32及び第1絶縁層31はエッチングされて、第1半導体層の表面を露出させる。複数の第2ビアK1~K10内の第3絶縁層33と第2絶縁層32はエッチングされて、第1導電層の表面を露出させる。複数の第3ビアD1~D5内の第3絶縁層33はエッチングされて、第2導電層の表面を露出させる。
【0223】
(6)、第3導電層パターンを形成する。
幾つかの例示的な実施形態では、
図21に示すように、上記パターンが形成されたベース基板30に第3導電薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより第3導電薄膜をパターン化して、第3絶縁層33に第3導電層パターンを形成する。幾つかの例では、第3導電層パターンは、走査駆動制御回路の複数のトランジスタ(例えば、トランジスタT1~T10)の第1極と第2極、第1接続電極211及び第2接続電極212を含み得る。
【0224】
幾つかの例示的な実施形態では、非表示領域に走査駆動制御回路を形成するとともに、表示領域に画素回路を形成することができる。例えば、表示領域の第1半導体層は画素回路のトランジスタの活性層を含み得る。表示領域の第1導電層は画素回路のトランジスタの制御極及び蓄積コンデンサの第1電極を含み得る。表示領域の第2導電層は少なくとも画素回路の蓄積コンデンサの第2電極を含み得る。表示領域の第3導電層は少なくとも画素回路のトランジスタの第1極と第2極を含み得る。第1導電層を形成した後に、表示領域に第2半導体層を形成してもよく、第2半導体層と第1導電層との間には絶縁層が設置される。第2半導体薄膜の材料は金属酸化物、例えばIGZOであってもよい。ただし、本実施例は第2半導体層の位置を限定しない。
【0225】
幾つかの例示的な実施形態では、第3導電層を形成した後に、表示領域に順次に第4絶縁層、陽極層、画素定義層、有機発光層、陰極層及びパッケージ層のパターンを形成してもよい。幾つかの例では、上記パターンが形成されたベース基板に第4絶縁薄膜を塗布し、第4絶縁薄膜に対するマスク、露光及び現像により、第4絶縁層パターンを形成する。それから、上記パターンが形成された表示領域のベース基板に陽極薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより陽極薄膜をパターン化して、第4絶縁層に陽極パターンを形成する。それから、上記パターンが形成されたベース基板に画素定義薄膜を塗布し、マスク、露光及び現像のプロセスにより画素定義層(PDL、Pixel Define Layer)パターンを形成し、画素定義層は表示領域の各サブ画素に形成し、各サブ画素における画素定義層には陽極を露出させる画素開口が形成される。それから、上記形成された画素開口内に有機発光層を形成し、有機発光層は陽極に接続される。それから、陰極薄膜を堆積し、パターン化プロセスにより陰極薄膜をパターン化し、陰極パターンを形成する。それから、陰極にパッケージ層を形成し、パッケージ層は無機材料/有機材料/無機材料の積層構造を含み得る。
【0226】
幾つかの例示的な実施形態では、第1導電層、第2導電層及び第3導電層は金属材料、例えば銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)及びモリブデン(Mo)のうちの1種又は複数種、又は上記金属の合金材料、例えばアルミニウム-ネオジム合金(AlNd)又はモリブデン-ニオブ合金(MoNb)を採用してもよく、単層構造、又は複数層複合構造、例えばMo/Cu/Mo等であってもよい。第1絶縁層31、第2絶縁層32及び第3絶縁層33はケイ素酸化物(SiOx)、ケイ素窒化物(SiNx)及びシリコンオキシニトリド(SiON)のうちの1種又は複数種を採用してもよく、単層、複数層又は複合層であってもよい。第4絶縁層はポリイミド、アクリル又はポリエチレンテレフタレート等の有機材料を採用してもよい。第1絶縁層31と第2絶縁層32はゲート絶縁(GI)層と称され、第3絶縁層33は層間絶縁(ILD)層と称され、第4絶縁層は平坦層と称される画素定義層はポリイミド、アクリル又はポリエチレンテレフタレート等の有機材料を採用してもよい。陽極は酸化インジウムスズ(ITO)又は酸化インジウム亜鉛(IZO)等の透明導電材料を採用してもよい。陰極はマグネシウム(Mg)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)及びリチウム(Li)のうちの1種又は複数種、又は上記金属のうちの1種又は複数種からなる合金を採用してもよい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。例えば、陽極は金属等の反射材料を採用してもよく、陰極は透明導電材料を採用してもよい。
【0227】
本例示的な実施例に示す構造及びその製造過程は例示的な説明に過ぎない。幾つかの例示的な実施形態では、実際の需要に応じて対応の構造を変更したり、パターン化プロセスを増加又は減少したりすることができる。本例示的な実施例による製造プロセスは現在成熟した製造機器を利用して実現すればよく、従来の製造プロセスと良く互換でき、プロセスの実現が簡単であり、実施し易く、生産効率が高く、生産コストが低く、良品率が高い。
【0228】
本開示の実施例では表示装置を更に提供し、上記の表示基板を備える。幾つかの例示的な実施形態では、表示基板はOLED表示基板、QLED表示基板、Micro-LED表示基板、又はMini-LED表示基板であってもよい。表示装置はOLED表示装置、腕時計、携帯電話、タブレット、テレビ、モニター、ラップトップ、デジタルフレーム、ナビゲーター等の表示機能を備える製品又は部品であってもよい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0229】
図25は本開示の少なくとも1つの実施例による表示装置の構造模式図である。幾つかの例示的な実施形態では、
図25に示すように、表示装置はタイミングコントローラー、データドライバー、スキャンドライバー、発光ドライバー及び画素アレイを備え得ており、画素アレイは複数の走査線(例えば、DL1~GLn)、複数のデータ信号線(例えば、DL1~DLn)、複数の発光制御線(例えば、EL1~ELn)及び複数のサブ画素10を含み得る。各サブ画素10は対応のデータ信号線、対応の走査信号線及び対応の発光制御線に接続され得る。
【0230】
幾つかの例示的な実施形態では、タイミングコントローラーはデータドライバーの規格に適合する灰色値及び制御信号をデータドライバーに提供し、スキャンドライバーの規格に適合するクロック信号、走査開始信号等をスキャンドライバーに提供し、発光ドライバーの規格に適合するクロック信号、発射停止信号等を発光ドライバーに提供する。データドライバーはタイミングコントローラーから受信した灰色値及び制御信号を利用して、データ信号線DL1、DL2、DL3、…、DLmに提供するデータ電圧を生成でき、mが整数であってもよい。例えば、データドライバーはクロック信号を利用して灰色値をサンプリングし、且つ画素行を単位として灰色値に対応するデータ電圧をデータ信号線DL1~DLmに印加することができる。スキャンドライバーはタイミングコントローラーからクロック信号、走査開始信号等を受信することにより、走査信号線GL1、GL2、GL3、…、GLnに提供する走査信号を生成でき、nが整数であってもよい。例えば、スキャンドライバーはターンオンレベルパルスを有する走査信号を順次に走査線GL1~GLnに提供することができる。例えば、スキャンドライバーはシフトレジスタの形式として構成され、クロック信号の制御下でターンオンレベルパルスの形式で提供される走査開始信号を順次に次の段階の回路に輸送することにより走査信号を生成することができる。発光ドライバーはタイミングコントローラーからクロック信号、発射停止信号等を受信することにより、発光制御線EL1、EL2、EL3、…、ELnに提供する発射信号を生成することができる。例えば、発光ドライバーはカットオフレベルパルスを有する発射信号を順次に発光制御線EL1~ELnに提供することができる。例えば、発光ドライバーはシフトレジスタの形式として構成され、クロック信号の制御下でカットオフレベルパルスの形式で提供される発光停止信号を順次に次の段階の回路に輸送することにより発光信号を生成することができる。幾つかの例では、発光ドライバーは上記実施例によるカスケード接続される複数の走査駆動制御回路を含み得る。本例では、走査駆動制御回路の動作タイミングについては
図10を参照できる。
【0231】
幾つかの例示的な実施形態では、サブ画素10の形状は矩形、菱形、五角形又は六角形であってもよい。1つの画素ユニットは3つのサブ画素を含む場合、3つのサブ画素は水平並列、垂直並列又は品字形の方式で配列されてもよい。1つの画素ユニットは4つのサブ画素を含む場合、4つのサブ画素は水平並列、垂直並列又は正方形の方式で配列されてもよい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0232】
幾つかの例示的な実施形態では、表示領域における1つの画素ユニットは3つのサブ画素を含み得ており、3つのサブ画素はそれぞれ赤色サブ画素、緑色サブ画素及び青色サブ画素であってもよい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。幾つかの例では、1つの画素ユニットは4つのサブ画素を含み得ており、4つのサブ画素はそれぞれ赤色サブ画素、緑色サブ画素、青色サブ画素及び白色サブ画素であってもよい。
【0233】
幾つかの例示的な実施形態では、タイミングコントローラー、データドライバー、スキャンドライバー及び発光ドライバーは非表示領域に設置されてもよい。スキャンドライバーと発光ドライバーはそれぞれ表示領域の対向する両側、例えば表示領域の左側と右側に設置されてもよい。タイミングコントローラーとデータドライバーは表示領域の一側、例えば表示領域の下側に設置されてもよい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。
【0234】
幾つかの例示的な実施形態では、サブ画素は画素回路を含む。画素回路は3T1C、4T1C、5T1C、5T2C、6T1C又は7T1C構造であってもよい。ただし、本実施例ではそれを限定しない。例えば、画素回路はN型トランジスタとP型トランジスタを含み得る。N型トランジスタは例えば酸化物薄膜トランジスタであってもよく、P型トランジスタは例えば低温ポリシリコン薄膜トランジスタであってもよい。低温ポリシリコン薄膜トランジスタの活性層は低温ポリシリコン(LTPS、Low Temperature Poly-Silicon)を採用し、酸化物薄膜トランジスタの活性層は酸化物半導体(Oxide)を採用する。低温ポリシリコン薄膜トランジスタは高移動度、高速充電等の利点を有し、酸化物薄膜トランジスタは低リーク電流等の利点を有する。低温ポリシリコン薄膜トランジスタと酸化物薄膜トランジスタを1つの表示基板に集積して、低温多結晶酸化物(LTPO、Low Temperature Polycrystalline Oxide)表示基板を形成することにより、両者の利点を利用して、低周波駆動を実現して、消費電力を低減して、表示品質を向上させることができる。
【0235】
図27は本開示の少なくとも1つの実施例による表示装置の他の構造模式図である。幾つかの例示的な実施形態では、
図27に示すように、スキャンドライバーは第1セットの走査線GL1~GLnにより画素回路のP型トランジスタに駆動信号を提供してもよく、更に第2セットの走査線SL1~SLnにより画素回路のN型トランジスタに駆動信号を提供してもよい。発光ドライバーは発光制御線EL1~ELnにより画素回路に発光信号を提供してもよい。幾つかの例では、スキャンドライバーは上記実施例に記載のカスケード接続される複数の走査駆動制御回路を含み、第2セットの走査線SL1~SLnにより画素回路のN型トランジスタに駆動信号を提供してもよい。本例では、走査駆動制御回路の動作タイミングについては
図9を参照できる。本実施例による表示装置についての他の説明は、上記の実施例の説明を参照できるため、ここで繰り返して説明しない。
【0236】
本開示における図面は本開示に係る構造のみに関し、他の構造については通常設計を参考してもよい。衝突がない場合、本開示の実施例及び実施例の特徴を互いに組み合わせて新しい実施例を取得することができる。当業者が理解できるように、本開示の技術方案の精神と範囲を逸脱せずに、本開示の技術方案に対して変更又は等同置換を行うことができる。それらの変更又は等同置換はいずれも本開示の請求項の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0237】
30 ベース基板
31 第1絶縁層
32 第2絶縁層
33 第3絶縁層
110 活性層
110a チャネル領域
110b 第1ドープ領域
110c 第2ドープ領域
111 第1極
112 第2極
113 制御極
120 活性層
120a チャネル領域
120b 第1ドープ領域
120c 第2ドープ領域
121 第1極
122 第2極
123 制御極
130 活性層
130a チャネル領域
130b 第1ドープ領域
130c 第2ドープ領域
131 第1極
132 第2極
133 制御極
140 活性層
140a チャネル領域
140b 第1ドープ領域
140c 第2ドープ領域
141 第1極
142 第2極
143 制御極
150 活性層
150a チャネル領域
150b 第1ドープ領域
150c 第2ドープ領域
151 第1極
152 第2極
153 制御極
160 活性層
160a チャネル領域
160b 第1ドープ領域
160c 第2ドープ領域
161 第1極
162 第2極
163 制御極
170 活性層
170a チャネル領域
170b 第1ドープ領域
170c 第2ドープ領域
171 第1極
172 第2極
173 制御極
180 活性層
180a チャネル領域
180b 第1ドープ領域
180c 第2ドープ領域
181 第1極
183 制御極
190-1 第1区画
190-1a1 チャネル領域
190-1b 第1ドープ領域
190-1c 第2ドープ領域
190-1d 第3ドープ領域
190-2 第2区画
190-2a1 チャネル領域
190-2b 第1ドープ領域
190-2c 第2ドープ領域
190-2d 第3ドープ領域
191 第1極
192 第2極
193a 制御極
200-1 第3区画
200-1a1 チャネル領域
200-1b 第1ドープ領域
200-1c 第2ドープ領域
200-1d 第3ドープ領域
200-2 第4区画
200-2a チャネル領域
200-2b 第1ドープ領域
200-2c 第2ドープ領域
201 第1極
202 第2極
203 制御極
211 第1接続電極
212 第2接続電極
【国際調査報告】