(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】マルチ機能性支柱ポールアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01Q 1/12 20060101AFI20240725BHJP
F21S 8/08 20060101ALI20240725BHJP
F21V 23/04 20060101ALI20240725BHJP
F21V 29/83 20150101ALI20240725BHJP
F21S 9/02 20060101ALI20240725BHJP
F21V 29/67 20150101ALI20240725BHJP
【FI】
H01Q1/12 C
F21S8/08 400
F21V23/04 500
F21V29/83
F21S9/02
F21V29/67
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500367
(86)(22)【出願日】2022-07-07
(85)【翻訳文提出日】2024-01-05
(86)【国際出願番号】 KR2022009853
(87)【国際公開番号】W WO2023282664
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】10-2021-0089344
(32)【優先日】2021-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0083067
(32)【優先日】2022-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508112782
【氏名又は名称】ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドゥク ヨン キム
(72)【発明者】
【氏名】イン ホ キム
(72)【発明者】
【氏名】サン ヒョ カン
(72)【発明者】
【氏名】キョ スン ジ
(72)【発明者】
【氏名】チ バク リュ
(72)【発明者】
【氏名】ミン シク パク
(72)【発明者】
【氏名】へ キム
【テーマコード(参考)】
3K014
5J047
【Fターム(参考)】
3K014AA01
5J047AA12
5J047AB01
5J047AB03
5J047AB10
5J047BC01
5J047BC15
(57)【要約】
都心の外観美の低下を防止することはもちろん、作動信頼性を向上させることができるマルチ機能性支柱ポールアセンブリを提供する。
【課題】マルチ機能性支柱ポールアセンブリは、中空形態で備えられ、複数のアンテナ機器が円周方向に設けられるように円周方向に所定角度離隔して切開形成された複数のアンテナ据置溝が形成されたポール本体と、前記アンテナ据置溝のうち前記複数のアンテナ機器の占めていない残りの部位に結合されて、外部空気を前記ポール本体の内部に通気させる複数の通気孔が形成された通気パネルとを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空形態で備えられ、複数のアンテナ機器が円周方向に設けられるように円周方向に所定角度離隔して切開形成された複数のアンテナ据置溝が形成されたポール本体と、
前記アンテナ据置溝のうち前記複数のアンテナ機器の占めていない残りの部位に結合されて、外部空気を前記ポール本体の内部に通気させる複数の通気孔が形成された通気パネルと、を含む、マルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項2】
前記ポール本体の内部に備えられ、停電時、前記複数のアンテナ機器の電源動作のために電源を供給する無停電電源供給部、をさらに含む、請求項1に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項3】
前記無停電電源供給部は、前記ポール本体の下端部に一体または別に用意された設置ボックスの内部に設けられる、請求項2に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項4】
前記無停電電源供給部は、前記停電時、前記複数のアンテナ機器の電源動作のために電源を供給するように前記ポール本体の内部に積層配置された複数のバッテリセル、を含む、請求項2に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項5】
前記ポール本体の中間部位には、車両信号灯の設置のための信号灯設置バーが水平方向に延びるように片持ち梁形態で設けられた、請求項2に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項6】
前記信号灯設置バーに備えられた前記車両信号灯は、前記ポール本体の内部から外部に露出しないように隠匿設置されたワイヤハーネスによって電源供給される、請求項5に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項7】
前記ワイヤハーネスは、前記複数のバッテリセルまたは外部電源に連結されて前記電源を供給する、請求項6に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項8】
前記ポール本体の内周面には、前記ワイヤハーネスをクランピング整理するハーネスクランパが備えられた、請求項6に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項9】
前記ポール本体の中間部位には、歩行者信号灯が設けられ、
前記歩行者信号灯は、停電時、前記無停電電源供給部から電源が供給されるように設定された、請求項2に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項10】
前記ポール本体の上端部には、街灯照明が設けられ、
前記街灯照明は、停電時、前記無停電電源供給部から電源が供給されるように設定された、請求項2に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項11】
前記ポール本体の中間部位には、広告用パネルが設けられ、
前記広告用パネルは、停電時、前記無停電電源供給部から電源が供給されるように設定された、請求項2に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項12】
前記複数のアンテナ据置溝は、前記ポール本体の円周方向に180度、120度および90度のいずれか1つの角度で離隔して形成された、請求項1に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項13】
前記複数のアンテナ据置溝は、前記アンテナ機器の背面部にそれぞれ一体に形成された複数のヒートシンクフィンがすべて前記ポール本体の内部に隠匿されて設けられる大きさに形成された、請求項1に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項14】
前記複数のアンテナ据置溝は、前記ポール本体の上下方向に所定距離離隔して多段形成された、請求項1に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項15】
前記複数のアンテナ機器には、前記アンテナ据置溝の左右縁端部に当接してねじによって締結されるように複数のねじ貫通ホールが形成されたねじ組立パネルが備えられ、
前記アンテナ据置溝の左右縁端部には、前記ねじが締結される複数のねじ締結ホールが形成された、請求項13または請求項14に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項16】
前記通気パネルは、前記アンテナ据置溝に設けられる前記複数のアンテナ機器の下部を通気させる位置に結合される、請求項1に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項17】
前記ポール本体の上部には、前記通気パネルを通した外気の流入および排出が可能に前記ポール本体の上下方向に空気を流動させる少なくとも1つの循環ファンが備えられた、請求項10に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項18】
前記少なくとも1つの循環ファンは、前記ポール本体の上端に結合されるポールキャップを介在して前記ポール本体の上部に結合され、
前記ポールキャップには、前記少なくとも1つの循環ファンが円周方向に離隔して配設されるように上端から下方に切開された複数のファン設置溝が形成された、請求項17に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項19】
前記ポールキャップは、
前記複数のファン設置溝が形成され、前記ポール本体の上端に固定されるポールキャップ本体と、
前記ポールキャップ本体の上部を覆うように結合され、前記街灯照明の設置のために用意された設置バーが一体に形成されたポールキャップカバーと、を含む、請求項18に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【請求項20】
前記通気パネルは、
前記アンテナ据置溝に結合されて、外気を前記ポール本体の内部に流入させる外気流入用パネルと、
前記ポール本体の上端部に結合されて、前記ポール本体の内部の熱を前記ポール本体の外部に排出させる内気排出用パネルと、を含み、
前記内気排出用パネルは、前記ファン設置溝を遮蔽するように配置された、請求項18に記載のマルチ機能性支持ポールアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチ機能性支柱ポールアセンブリ(MULTI-FUNCTIONAL SUPPORT POLE ASSEMBLY)に関し、より詳しくは、都心の横断歩道に設置され、停電時にも基地局サービスを持続できるように無停電電源供給部が設けられて、製品の信頼性を向上させることはもちろん、都心の外観美の低下を防止できるマルチ機能性支柱ポールアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術、例えば、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術は、複数のアンテナを用いてデータ伝送容量を画期的に増やす技術であって、送信機ではそれぞれの送信アンテナを介して互いに異なるデータを伝送し、受信機では適切な信号処理により送信データを区分するSpatial multiplexing手法である。
【0003】
したがって、送受信アンテナの個数を同時に増加させることにより、チャネル容量が増加してより多くのデータを伝送可能になる。例えば、アンテナ数を10個に増加させると、現在の単一アンテナシステムに比べて同じ周波数帯域を用いて約10倍のチャネル容量を確保する。
【0004】
4G LTE-advancedでは8個のアンテナまで使用しており、現在、pre-5G段階で64または128個のアンテナを装着した製品が開発されており、5Gでははるかに多い数のアンテナを有する基地局装備が使用されると予想され、これをMassive MIMO技術という。現在のCell運営が2-Dimensionであるのに対し、Massive MIMO技術が導入されると3D-Beamformingが可能になるので、FD-MIMO(Full Dimension)とも呼ぶ。
【0005】
Massive MIMO技術では、ANT(アンテナ)の数字が増えるにつれ、これによるtransmitterとFilterの数字もともに増加する。にもかかわらず、設置場所のリース費用や空間的な制約によって、RF部品(Antenna/Filter/Power Amplifier/Transceiver etc.)を小さくて軽く、安価に作ることが現実であり、Massive MIMOはCoverage拡張のために高出力が必要になるが、このような高出力による消耗電力と発熱量は重量およびサイズを減らすのに否定的な要因として作用している。
【0006】
特に、RF素子とデジタル素子が実現されたモジュールが積層構造で結合されたMIMOアンテナを限られた空間に設置する時、設置の容易性や空間の活用性を極大化するために、MIMOアンテナを構成する複数のレイヤに対するコンパクト化および小型化設計の必要性が台頭し、1つの支柱ポール(support pole)に設置されたアンテナ装置の自由な方向調整に関する必要性が強く要求されているのが現状である。
【0007】
また、支柱ポールに複数のアンテナ機器が集約的に設けられることにより、配線が複雑であり、アンテナ機器の背面部に放熱のために形成された複数のヒートシンクフィンが外部にそのまま露出する問題がある。
【0008】
これとともに、外部要因によって停電事故が発生した場合には、一時的に電源供給が中断されてアンテナ機器の機能が麻痺する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記の技術的課題を解決するためになされたものであって、複数のアンテナ機器を単一の支柱ポールに設置し、複数のアンテナ機器に対する電源供給のために用意された各種電線が支柱ポールの内側に隠匿設置されるように備えられたマルチ機能性支柱ポールアセンブリを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、複数のアンテナ機器の背面部に放熱のために備えられた複数のヒートシンクフィンが外部に露出しないように支柱ポールの内側に隠匿設置されるように備えられたマルチ機能性支柱ポールアセンブリを提供することを他の目的とする。
【0011】
また、本発明は、支柱ポールの内側に隠匿設置されたアンテナ機器の複数のヒートシンクフィンから放出される熱を支柱ポールの外部に円滑に排出させることができるマルチ機能性支柱ポールアセンブリを提供することをさらに他の目的とする。
【0012】
また、本発明は、外部要因による停電事故が発生した場合にも、非常電源をアンテナ機器に供給できるように無停電電源供給部を含むマルチ機能性支柱ポールアセンブリを提供することをさらに他の目的とする。
【0013】
本発明の技術的課題は以上に言及した技術的課題に制限されず、言及されていない他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリは、中空形態で備えられ、複数のアンテナ機器が円周方向に設けられるように円周方向に所定角度離隔して切開形成された複数のアンテナ据置溝が形成されたポール本体と、前記アンテナ据置溝のうち前記複数のアンテナ機器の占めていない残りの部位に結合されて、外部空気を前記ポール本体の内部に通気させる複数の通気孔が形成された通気パネルとを含む。
【0015】
ここで、前記ポール本体の内部に備えられ、停電時、前記複数のアンテナ機器の電源動作のために電源を供給する無停電電源供給部をさらに含むことができる。
【0016】
ここで、前記無停電電源供給部は、前記ポール本体の下端部に一体または別に用意された設置ボックスの内部に設けられる。
【0017】
また、前記無停電電源供給部は、前記停電時、前記複数のアンテナ機器の電源動作のために電源を供給するように前記ポール本体の内部に積層配置された複数のバッテリセルを含むことができる。
【0018】
また、前記ポール本体の中間部位には、車両信号灯の設置のための信号灯設置バーが水平方向にさらに設けられる。
【0019】
また、前記信号灯設置バーに備えられた前記車両信号灯は、前記ポール本体の内部から外部に露出しないように隠匿設置されたワイヤハーネスによって電源供給される。
【0020】
また、前記ワイヤハーネスは、前記複数のバッテリセルまたは外部電源に連結されて前記電源を供給することができる。
【0021】
また、前記ポール本体の内周面には、前記ワイヤハーネスをクランピング整理するハーネスクランパが備えられる。
【0022】
また、前記ポール本体の中間部位には、歩行者信号灯が設けられ、前記歩行者信号灯は、停電時、前記無停電電源供給部から電源が供給されるように設定される。
【0023】
また、前記ポール本体の上端部には、街灯照明が設けられ、前記街灯照明は、停電時、前記無停電電源供給部から電源が供給されるように設定される。
【0024】
また、前記ポール本体の中間部位には、広告用パネルが設けられ、前記広告用パネルは、停電時、前記無停電電源供給部から電源が供給されるように設定される。
【0025】
また、前記複数のアンテナ据置溝は、前記ポール本体の円周方向に180度、120度および90度のいずれか1つの角度で離隔して形成される。
【0026】
また、前記複数のアンテナ据置溝は、前記アンテナ機器の背面部にそれぞれ一体に形成された複数のヒートシンクフィンがすべて前記ポール本体の内部に隠匿されて設けられる大きさに形成される。
【0027】
また、前記複数のアンテナ据置溝は、前記ポール本体の上下方向に所定距離離隔して多段形成される。
【0028】
また、前記複数のアンテナ機器には、前記アンテナ据置溝の左右縁端部に当接してねじによって締結されるように複数のねじ貫通ホールが形成されたねじ組立パネルが備えられ、前記アンテナ据置溝の左右縁端部には、前記ねじが締結される複数のねじ締結ホールが形成される。
【0029】
また、前記通気パネルは、前記アンテナ据置溝に設けられる前記複数のアンテナ機器の下部を通気させる位置に結合される。
【0030】
また、前記ポール本体の上部には、前記通気パネルを通した外気の流入および排出が可能に前記ポール本体の上下方向に空気を流動させる少なくとも1つの循環ファンが備えられる。
【0031】
また、前記少なくとも1つの循環ファンは、前記ポール本体の上端に結合されるポールキャップを介在して前記ポール本体の上部に結合され、前記ポールキャップには、前記少なくとも1つの循環ファンが円周方向に離隔して配設されるように上端から下方に切開された複数のファン設置溝が形成される。
【0032】
また、前記ポールキャップは、前記複数のファン設置溝が形成され、前記ポール本体の上端に固定されるポールキャップ本体と、前記ポールキャップ本体の上部を覆うように結合され、前記街灯照明の設置のために用意された設置バーが一体に形成されたポールキャップカバーとを含むことができる。
【0033】
また、前記通気パネルは、前記アンテナ据置溝に結合されて、外気を前記ポール本体の内部に流入させる外気流入用パネルと、前記ポール本体の上端部に結合されて、前記ポール本体の内部の熱を前記ポール本体の外部に排出させる内気排出用パネルとを含み、前記内気排出用パネルは、前記ファン設置溝を遮蔽するように配置される。
【発明の効果】
【0034】
本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリによれば、次のような多様な効果を創出することができる。
【0035】
第一、外観美を低下させる複雑な電線をポール本体の内側に隠匿設置可能なため、都心の外観美を改善させることができる効果を有する。
【0036】
第二、複数のアンテナ機器それぞれの背面に形成された複数のヒートシンクフィンをポール本体の内部に隠匿設置するとともに、アンテナ機器がポール本体の外部に占める空間を縮小させることにより、管理費用を節減できる効果を有する。
【0037】
第三、外部要因による停電事故の発生時、無停電電源供給部を通した非常電源をアンテナ機器に供給可能なため、製品の作動信頼性を向上させる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリの設置例を示す斜視図である。
【
図4】
図1の構成のうち信号灯設置バーが備えられない場合の中間ポール部位を示す斜視図である。
【
図5】
図1の支柱ポールに複数のアンテナ機器を設置した様子を示す分解斜視図である。
【
図6】
図5のアンテナ機器の設置後のポール本体の上端部を示す斜視図である。
【
図8】
図5の支柱ポールのうち通気パネルを示す正面図である。
【
図10】
図5の構成のうち街灯照明などの設置の様子を示す分解斜視図である。
【
図11】本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリの構成のうち無停電電源供給部(UPS)を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリを、添付した図面を参照して詳細に説明する。
【0040】
各図面の構成要素に参照符号を付すにあたり、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されてもできるだけ同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施例を説明するにあたり、かかる公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の実施例に対する理解を妨げると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0041】
本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって当該構成要素の本質や順番または手順などが限定されない。また、他に定義されない限り、技術的または科学的な用語を含む、ここで使用されるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈されなければならず、本出願において明らかに定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
【0042】
図1は、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリの設置例を示す斜視図であり、
図2は、
図1の正面図であり、
図3は、
図1の分解斜視図である。
【0043】
本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリ1は、
図1~
図3に示すように、中空の円筒形または多角形で備えられ、複数のアンテナ機器Aが円周方向に設けられるように円周方向に所定角度離隔して切開形成された複数のアンテナ据置溝11が形成されたポール本体10と、アンテナ据置溝11のうち複数のアンテナ機器Aの占めていない残りの部位に結合されて、外部空気をポール本体10の内部に通気させ、ポール本体10の内部空気を外部に排出させる複数の通気孔(図面符号不表記)が形成された通気パネル20とを含む。
【0044】
ここで、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリ1は、単純に複数のアンテナ機器Aを装着して移動通信周波数帯域をカバーさせる機能だけでなく、都心の交差点または横断歩道近傍に設けられ、後述の信号灯設置バー100がポール本体10に追加的に設けられることにより、交通管制などの機能を追加的に行うことができる。
【0045】
より詳しくは、ポール本体10の中間部位には、車両信号灯110Aの設置のための信号灯設置バー100が水平方向に延びるように片持ち梁形態で設けられる。
【0046】
また、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリ1は、上述した交通管制などの機能による追加的な構成として、ポール本体10の中間部位には歩行者信号灯110Bがさらに設けられる。
【0047】
これとともに、ポール本体10の上端部には、街灯照明30がさらに設けられ、街灯照明30から照射される光により交差点または横断歩道を利用する市民の通行の便宜を提供することができる。
【0048】
また、ポール本体10の中間部位には、広告用パネル120がさらに設けられてもよい。広告用パネル120は、市民の通行量が多い場所である交差点または横断歩道を利用する市民に企業または商品のイメージをマーケッティングするための戦略レベルで有利な利点を提供することができる。
【0049】
図4は、
図1の構成のうち信号灯設置バーが備えられない場合の中間ポール部位を示す斜視図であり、
図5は、
図1の支柱ポールに複数のアンテナ機器を設置した様子を示す分解斜視図であり、
図6は、
図5のアンテナ機器の設置後のポール本体の上端部を示す斜視図であり、
図7は、
図5の平面図であり、
図8は、
図5の支柱ポールのうち通気パネルを示す正面図であり、
図9は、
図5の変形設置例を示す斜視図である。
【0050】
本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリ1は、
図4~
図9に示すように、ポール本体10に形成された複数のアンテナ据置溝11を介して複数のアンテナ機器Aがエンベデッド方式(Imbeded type)で設けられる。
【0051】
ここで、複数のアンテナ据置溝11は、ポール本体10の円周方向に2個または3個が離隔して備えられ、設置されるアンテナ機器Aのサイズによって4個以上が備えられることも可能である。すなわち、複数のアンテナ据置溝11は、ポール本体10の円周方向に180度間隔で2個、120度間隔で3個および90度間隔で4個のいずれか1つで採用されるように離隔して形成される。
【0052】
この時、ポール本体10は、少なくとも2個または3個のアンテナ機器Aの設置時、後述のように、2個または3個、4個以上のアンテナ機器Aの背面部に一体に形成された複数のヒートシンクフィンA-2がすべてポール本体10の内部に隠匿されて設けられる大きさに形成されることが好ましい。このように、複数のヒートシンクフィンA-2が備えられたアンテナ機器Aの背面部の一部がポール本体10にエンベデッドタイプで設けられることにより、ポール本体10の外部にアンテナ機器Aの占める空間を縮小できるという利点を創出することができる。
【0053】
また、アンテナ据置溝11は、ポール本体10の上下方向に所定距離離隔して多段に形成され、複数のアンテナ機器Aは、ポール本体10に上下方向に離隔して多段設置可能である。したがって、ポール本体10の円周方向に3個のアンテナ機器Aを設置可能とする場合、ポール本体10の上下方向に3個のアンテナ機器Aをさらに追加設置できるという利点を創出することができる。例えば、
図8および
図9に示すように、アンテナ機器Aは、ポール本体10のうちA-S1で表される基準点を中心に上部に3個のアンテナ機器Aが円周方向に離隔して120度間隔を有するように設けられ、ポール本体10のうちA-S2で表される基準点を中心に下部に3個のアンテナ機器Aが円周方向に離隔して120度間隔を有するように設けられる。
【0054】
このように、本発明の一実施例によるアンテナ設置用支柱ポールアセンブリは、アンテナ機器Aの後端部の一部がポール本体10の内部にエンベデッドタイプで設置可能なため、ポール本体10の外部に突出するアンテナ機器Aの突出量を低減できることはもちろん、単一の支柱ポールに相当するポール本体10に上下多段に複数のアンテナ機器Aの集約設置が可能なことから、支柱ポール賃貸人へのレンタル費用(例えば、空間使用料)を節減できるという利点を創出することができる。
【0055】
ここで、複数のアンテナ機器Aは、アンテナ据置溝11を介して一部が挿入されて設置され、複数のアンテナ機器Aに連結されるワイヤハーネス(図示せず)がポール本体10の内部に隠匿設置される。したがって、複数のアンテナ機器Aが単一の支柱ポールに相当するポール本体10に集約的に設けられた結果、外観美を最も大きく阻害する要素であるワイヤハーネスが外部から見られないので、ポール本体10周辺の外観美が低下することを防止することができる。
【0056】
ワイヤハーネスは、外部電源(図示せず)を連結するように用意された後述のハーネス連結パイプ70から供給される有線であってもよいことはもちろん、後述の無停電電源供給部60から連結された有線であってもよい。
【0057】
一方、複数のアンテナ機器Aは、少なくとも背面部に一体に形成された複数のヒートシンクフィンA-2がポール本体10の内部に隠匿されるように前記アンテナ据置溝11に設けられる。複数のアンテナ機器AのヒートシンクフィンA-2を介して伝達されるアンテナ機器Aのシステム熱は、上述した複数の通気パネル20を通して流入した外部空気と熱交換した後、ポール本体10の内部で上昇気流を形成してポール本体10の上部側に排出される。
【0058】
このために、通気パネル20は、アンテナ据置溝11に設けられる複数のアンテナ機器Aの下部を通気させる位置に結合されることが好ましい。
【0059】
より詳しくは、通気パネル20は、アンテナ据置溝11に結合されて、外気をポール本体10の内部に流入させる外気流入用パネル21と、ポール本体10の上端部に結合されて、ポール本体10の内部の熱をポール本体10の外部に排出させる内気排出用パネル22とを含むことができる。
【0060】
そのため、ポール本体10の内部にアンテナ機器Aの複数のヒートシンクフィンA-2を通して放熱されたアンテナ機器Aのシステム熱は、外気流入用パネル21を通して流入し、内気排出用パネル22を通して排出されるフォール本体10の内部での空気流動により円滑な放熱が行われる。
【0061】
ただし、通気パネル20を通したポール本体10の内部での空気流動は、多様な原因によって抵抗が生ずる恐れがあることから、ポール本体10の内部での空気流動を円滑にできるように、ポール本体10の上部には少なくとも1つの循環ファン25がさらに備えられる。少なくとも1つの循環ファン25は、通気パネル20を通した外気の流入および排出が円滑となるようにポール本体10の上下方向に空気を流動させることができる。これについては、後により詳細に説明する。
【0062】
一方、複数のアンテナ機器Aには、アンテナ据置溝11の左右縁端部に当接してねじによって締結されるように複数のねじ貫通ホールが形成されたねじ組立パネルA-1が備えられ、ポール本体10のアンテナ据置溝11の左右縁端部には、ねじが締結される複数のねじ締結ホールが形成される。
【0063】
また、ポール本体10の内周面には、複数のアンテナ機器Aに連結されるワイヤハーネスをクランピング整理するハーネスクランパ50がさらに備えられる。これは、ハーネスクランパ50を用いて複雑なワイヤハーネスを整理することにより、ポール本体10の内部に向かって複数のアンテナ機器Aの複数のヒートシンクフィンA-2が向かい合うことから、ワイヤハーネスによる空気流動抵抗が生ずることを事前に防止しようとするためである。また、ハーネスクランパ50は、複数のヒートシンクフィンA-2が非常に温度が高いので、ワイヤハーネスが直接的に複数のヒートシンクフィンA-2に接触することを遮断して、ワイヤハーネスの被覆が溶け出して電気的なショートの発生による火災などの危険性を低下させて実質的に製品の安全性を確保することができる。
【0064】
一方、
図9に示された変形設置例は、
図1と比較する場合、多様なサイズのアンテナ機器A’、A”の設置のために多様な大きさのアンテナ据置溝11を形成して設けた場合を示す。すなわち、製造業者ごとに異なるアンテナ機器A’、A”の外形(サイズ)に合わせて多様な製造業者のアンテナ機器A’、A”を単一のポール本体10に集約設置可能という利点を提供する。
【0065】
図10は、
図5の構成のうち街灯照明などの設置の様子を示す分解斜視図であり、
図11は、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリの構成のうち無停電電源供給部(UPS)を示す分解斜視図である。
【0066】
本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリ1は、
図10に示すように、ポール本体10の上端部に結合されかつ、上述した内気排出用パネル22および/または少なくとも1つの循環ファン25が設けられる設置場所を提供するポールキャップ15をさらに含むことができる。
【0067】
ポールキャップ15は、
図10に示すように、少なくとも1つの循環ファン25が円周方向に離隔して配設されるように上端から下方に切開形成された複数のファン設置溝16-1が形成され、後述の街灯照明30の設置バー31が挿入される照明設置ホール16-2が形成されたポールキャップ本体16と、ポールキャップ本体16の上部を覆うように結合され、複数の街灯照明30の設置のために用意された設置バー31が一体に形成されたポールキャップカバー17とを含むことができる。
【0068】
ここで、通気パネル20のうちポール本体10の上端部として前記ポールキャップ本体16のファン設置溝16-1には、循環ファン25とともに、上述した内気排出用パネル22が設けられる。
【0069】
このように、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリ1は、まず、ポール本体10に複数のアンテナ機器Aを設けた後、ポール本体10の上端部にポールキャップ15を簡単な方式で設けることができる。すなわち、ポール本体10の上端部に、上述した内気排出用パネル22の設置のために、ポールキャップ15の構成のうちポールキャップ本体16を結合させ、内気排出用パネル22とともに一体または別に用意された少なくとも1つの循環ファン25をポールキャップ本体16のファン設置溝16-1に挿入して固定させた後、街灯照明30がそれぞれ連結された設置バー31と一体に形成されたポールキャップカバー17をポールキャップ本体16の上端部に結合させかつ、各設置バー31の下端部がポールキャップ本体16に形成された照明設置ホール16-2に挿入されるようにして設置を完了することができる。
【0070】
ただし、照明設置ホール16-2は、それぞれに挿設される各設置バー31が街灯照明30の重量を十分に支持するように備えられなければならないという点で、
図10に示すように、ポールキャップ15は、照明設置ホール16-2の直径がポールキャップ本体16の内部面と外部面との間の厚さより大きい場合、照明設置ホール16-2の適正サイズの形成および十分な荷重支持が可能に照明設置ホール16-2が形成されたポールキャップ本体16の上端部を連結するサポートブリッジ16-3をさらに含むことができる。
【0071】
照明設置ホール16-2は、ポールキャップ本体16の上端部のうちファン設置溝16-1が形成された部分を除いた残りの部分の上面から下方に凹溝に形成され、例えば、ファン設置溝16-1が円周方向に6個形成された場合として照明設置ホール16-2が3個形成された場合、サポートブリッジ16-3は、照明設置ホール16-2が形成されたポールキャップ本体16の上端部の3箇所から延びて中心で連結される形態に形成される。
【0072】
一方、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリ1は、
図1~
図3に示すように、ポール本体10の中間部位には、広告用パネル120がさらに設けられてもよい。広告用パネル120は、ポール本体10の外部を三角柱形態で取り囲むように配置され、外部から電源が供給されたLEDパネル形態で備えられることも可能である。
【0073】
これとともに、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリ1は、
図1~
図4に示すように、上述したアンテナ機器Aおよび街灯照明30のほかに車両信号灯110Aおよび歩行者信号灯110Bがさらに設けられてもよい。すなわち、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリ1を都心の横断歩道または交差点などのような場所に設けられる場合、アンテナ機器Aの送受信中継機能に加えて、場所的便宜性をさらに向上させるように車両信号灯110Aおよび歩行者信号灯110Bを追加的に設置可能である。
【0074】
図1および
図2に示すように、歩行者信号灯110Bは、ポール本体10の中間部位に固定設置される。
【0075】
また、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリ1は、
図1~
図4に示すように、車両信号灯110Aの設置のために、ポール本体10から水平方向に延びる信号灯設置バー100をさらに含むことができる。
【0076】
信号灯設置バー100は、
図1~
図4に示すように、ポール本体10の中間部分に別に用意された中間ポール90に設置クランプ80を介在して水平設置される。
【0077】
特に、
図3に示すように、中間ポール90は、信号灯設置バー100の設置のために用意されたものであって、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリ1が交差点または横断歩道に設けられない場合には、信号灯設置バー100は備える必要がないので、設置クランプ80も設ける必要がないことから、この場合、
図4に示すように、中間ポール90に信号灯配線のために用意された配線ホール91は、別の遮蔽部材95などを用いて遮蔽させることができる。
【0078】
同じく、歩行者信号灯110Bも設置が不要であることから、この場合、
図3に示すように、歩行者信号灯110Bが設けられる部位は、遮蔽カバー115を用いて遮蔽させることができる。ここで、遮蔽部材95および遮蔽カバー115は、中間ポール90またはポール本体10の色と同じ色で備えられることが好ましい。
【0079】
信号灯設置バー100には、車両の停止、走行および警告などを表示する点滅灯形態の車両信号灯110Aが横に配設され、防犯カメラ(CCTV)111、非常灯112および道路灯113が設けられてもよい。特に、非常灯112は、緊急状況時または消防車や救急車が通る時、周りの運転者に予め知らせるためのホイッスル機能を行い、道路灯113は、夜間に歩行者の移動および安全のために横断歩道を照らす機能を行うことができる。
【0080】
また、信号灯設置バー100には、当該支柱ポールアセンブリ1の設置地域名または当該交差点の地名情報を提供する交差点情報パネル110Cが設けられる。
【0081】
ここで、信号灯設置バー100には、当該支柱ポールアセンブリ1が設けられる地域の道路体系および状況によって多様な仕様で製造された前記車両信号灯110Aが設けられるか、選択的に防犯カメラおよび非常灯が容易に取替設置可能に各構成の汎用着脱部(図示せず)がさらに設けられてもよい。
【0082】
一方、交差点情報パネル110Cも、電気的に文字などでディスプレイ可能なLEDパネルで備えられることも可能であり、車両信号灯110Aおよび交差点情報パネル110Cに対する電源供給は、上述のように、ポール本体10の内部から配線ホール91を介して信号灯設置バー100の内部に連結されたワイヤハーネスを介して行われる。
【0083】
一方、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリ1は、
図1~4および
図11に示すように、無停電電源供給部60(UPS、Uninterruptible Power Supply)をさらに含むことができる。無停電電源供給部60は、ポール本体10のうち下端部側に設けられる。
【0084】
アンテナ機器A、街灯照明30、車両信号灯110A、歩行者信号灯110Bおよび広告用パネル120などのように電気的に駆動されるように設けられた構成要素は、ポール本体10の下端部の一側に延びてポール本体10の内部に連通するように備えられたハーネス設置パイプ70を介して外部電源が有線供給され、ポール本体10の内部に供給された電源は、ポール本体10の外部に全く露出しない不図示のワイヤハーネスを介して作動電源が供給される。
【0085】
一方、ポール本体10の下端部には、無停電電源供給部60の設置のための直方体形状の設置ボックス61がさらに備えられる。設置ボックス61は、ポール本体10の下端部に一体に形成できることはもちろん、ポール本体10の下端部に別に作製されて連結されることも可能である。
【0086】
無停電電源供給部60は、
図3~
図11に示すように、設置ボックス61の内部に積層配置された複数のバッテリセル62と、信号灯操作パネル64およびアンテナ機器制御パネル65で備えられた制御部63とを含むことができる。
【0087】
制御部63は、図示しないが、複数の電装部品が実装された印刷回路基板が設けられ、印刷回路基板に実装された複数の電装部品は、電源供給の作動によるシステム発熱現象が発生しうることから、設置ボックス61には少なくとも1つ以上の放熱パネル66が備えられる。
【0088】
これとともに、無停電電源供給部60は、
図3に示すように、設置ボックス61の外部を取り囲む円筒形態で備えられたフィンガーガードパネル67をさらに含むことができる。
【0089】
フィンガーガードパネル67には、外気の円滑な流入および排気のための複数の通気孔が備えられ、複数の通気孔には、それぞれ外部の異物(昆虫またはゴミなど)の侵入を防止するためのフィンガーガードメッシュ68が備えられる。
【0090】
このように、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリ1は、無停電電源供給部60をポール本体10の内部に設けることにより、都心の突然の停電によって外部電源の供給が検知されない場合、内部バッテリセル62を内蔵電源に切り替えてアンテナ機器Aなどの電源作動する構成部品(例えば、車両信号灯110A、歩行者信号灯110B、街灯照明30および広告用パネル120など)に断電なく直ちに電源供給が行われるように備えられることから、製品の作動信頼性を向上させることができるという利点を有する。
【0091】
また、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリ1は、アンテナ機器Aのモジュール設置だけでなく、都心の主要施設物の機能を発現するために、街灯照明30および車両信号灯110A、歩行者信号灯110Bのみならず、広告用パネル120と無停電電源供給部60を簡便にモジュール設置可能な設置場所を提供し、各種ワイヤハーネスを外部に露出しないようにポール本体10の内部に隠匿設置可能なため、都心の外観美が低下することを防止できるという利点を提供することができる。
【0092】
以上、本発明の一実施例によるマルチ機能性支柱ポールアセンブリを、添付した図面を参照して詳細に説明した。しかし、本発明の実施例が必ずしも上述した一実施例によって限定されるものではなく、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者による多様な変形および均等な範囲での実施が可能であることは言うまでもない。そのため、本発明の真の権利範囲は後述する特許請求の範囲によって定められる。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明は、複数のアンテナ機器を単一の支柱ポールに設置し、複数のアンテナ機器に対する電源供給のために用意された各種電線が支柱ポールの内側に隠匿設置されるように備えられ、複数のアンテナ機器の背面部に放熱のために備えられた複数のヒートシンクフィンが外部に露出しないように支柱ポールの内側に隠匿設置されるように備えられ、支柱ポールの内側に隠匿設置されたアンテナ機器の複数のヒートシンクフィンから放出される熱を支柱ポールの外部に円滑に排出させることができ、外部要因による停電事故が発生した場合にも、非常電源をアンテナ機器に供給できるように無停電電源供給部を含むマルチ機能性支柱ポールアセンブリを提供する。
【符号の説明】
【0094】
A:アンテナ機器 A-1:ねじ組立パネル
A-2:ヒートシンクフィン 10:ポール本体
11:アンテナ据置溝 15:ポールキャップ
16:ポールキャップ本体 16-1:ファン設置溝
16-2:照明設置ホール 17:ポールキャップカバー
20:通気パネル 21:外気流入用パネル
22:内気排出用パネル 30:街灯照明
31:設置バー 50:ハーネスクランパ
60:無停電電源供給部 61:設置ボックス
62:バッテリセル 63:制御部
64:信号灯操作パネル 65:アンテナ機器制御パネル
66:放熱パネル 67:フィンガーガードパネル
68:フィンガーガードメッシュ 70:ハーネス設置パイプ
80:設置クランプ 90:中間ポール
91:配線ホール 100:信号灯設置バー
110A:車両信号灯 110B:歩行者信号灯
110C:交差点情報パネル 120:広告用パネル
【国際調査報告】