(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】エアロゾル供給システム
(51)【国際特許分類】
A24F 40/44 20200101AFI20240725BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20240725BHJP
A24F 40/485 20200101ALI20240725BHJP
【FI】
A24F40/44
A24F40/42
A24F40/485
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502071
(86)(22)【出願日】2022-07-04
(85)【翻訳文提出日】2024-03-15
(86)【国際出願番号】 GB2022051715
(87)【国際公開番号】W WO2023002149
(87)【国際公開日】2023-01-26
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】シャオ, ジーファン
(72)【発明者】
【氏名】ヘインズ, リチャード
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA06
4B162AA12
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB14
4B162AB17
4B162AB23
4B162AC17
4B162AC18
4B162AC27
4B162AC41
(57)【要約】
エアロゾル化可能材料輸送要素)は、第1の部分と、第2の部分とをさらに備え、第2の部分(31)は、第1の端部部分(32)と、第1の端部部分(32)とは反対の第2の端部部分(34)とを備える。第1の部分(42)は、第1の端部部分(32)と第2の端部部分(34)との間に位置し、各端部部分(32、34)は、エアロゾル化可能材料を受け取って第1の部分(42)へ送達するためのものである。エアロゾル供給システム(1)はまた、少なくとも部分的に筐体(45)内に位置する流体送達管(24、26)を有する。このようにして、エアロゾル化可能材料輸送要素(14)は、筐体(45)内でエアロゾル化可能材料輸送要素(14)を固定するために、筐体(45)及び流体送達管(24、26)によって筐体(45)と流体送達管(24、26)との間で少なくとも部分的に圧縮されるように構成されている。
【選択図】
図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
気化されるべきエアロゾル化可能材料を受け取るための前記筐体内のエアロゾル化可能材料輸送要素であって、
第1の部分と、
第2の部分とをさらに備え、前記第2の部分が、第1の端部部分と、前記第1の端部部分とは反対の第2の端部部分とを備え、
前記第1の部分が、前記第1の端部部分と前記第2の端部部分との間に位置し、各端部部分が、前記エアロゾル化可能材料を受け取って第1の部分へ送達するためのものである、エアロゾル化可能材料輸送要素と、
少なくとも部分的に前記筐体内に位置する流体送達管とを備え、
前記エアロゾル化可能材料輸送要素が、前記筐体内で前記エアロゾル化可能材料輸送要素を固定するために、前記筐体及び前記流体送達管によって前記筐体と前記流体送達管との間で少なくとも部分的に圧縮されるように構成されている、
エアロゾル供給システム。
【請求項2】
前記エアロゾル化可能材料輸送要素の前記第1の部分が、前記筐体内で前記エアロゾル化可能材料輸送要素を固定するために、前記筐体及び前記流体送達管によって前記筐体と前記流体送達管との間で少なくとも部分的に圧縮されるように構成されている、請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項3】
前記流体送達管が、前記エアロゾル化可能材料輸送要素から気化されたエアロゾル化可能材料を受け取るための流体出口管を備える、請求項1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項4】
前記流体送達管が、前記エアロゾル化可能材料輸送要素へ空気を送達するための流入空気チャネルを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項5】
前記エアロゾル供給システムが、前記第2の部分が圧縮されない又は部分的に圧縮されるように構成された第1の構成と、第2の部分が第1の構成より大きい量だけ圧縮されるように構成された第2の構成との間で動くように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項6】
前記筐体が、前記第1の構成で前記エアロゾル化可能材料輸送要素の前記第2の部分から分離されるように構成され、前記第2の構成で前記エアロゾル化可能材料輸送要素の前記第2の部分に当接及び圧縮するように構成されている、請求項5に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項7】
前記流体送達管が、前記第1の構成と前記第2の構成との間で動くように構成されている、請求項5又は6に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項8】
前記流体送達管が、前記第1の構成と前記第2の構成との間で回転するように構成されている、請求項5~7のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項9】
前記エアロゾル化可能材料輸送要素が、前記第1の構成と前記第2の構成との間で動くように構成されている、請求項5~8のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項10】
前記エアロゾル化可能材料輸送要素が、前記第1の構成と前記第2の構成との間で動くように構成されている、請求項5~9のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項11】
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムからのコントローラからの信号に応答して、前記第1の構成と前記第2の構成との間で動くように構成されている、請求項5~10のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項12】
前記エアロゾル供給システムが、前記信号の生成を制御するために、前記コントローラに接続されたユーザインターフェース及び/又はアクチュエータのうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項11に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項13】
前記エアロゾル化可能材料輸送要素がC字形である、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項14】
前記流体送達管が、前記エアロゾル化可能材料輸送要素の前記第1の部分を収容するための凹部を備える、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項15】
前記凹部が、前記流体送達管の第1の端部に位置する、請求項13に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項16】
前記エアロゾル化可能材料輸送要素が、前記流体送達管の第1の端部に位置する、請求項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項17】
前記流体送達管が、第2の開いた端部を備え、前記第2の端部が、前記第1の端部とは反対に位置する、請求項15又は16に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項18】
前記エアロゾル化可能材料輸送要素が、前記筐体内で前記エアロゾル化可能材料輸送要素を固定するために、前記筐体の一部分及び前記流体送達管によって前記筐体の一部分と前記流体送達管との間で少なくとも部分的に圧縮されるように構成されている、請求項1~17のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項19】
前記部分が、前記筐体の最も外側の壁又は外壁の一部である、請求項18に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項20】
前記部分が、前記筐体の端壁の一部である、請求項18又は19に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項21】
前記筐体の前記部分が平坦である、請求項18~20のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項22】
筐体と、
気化されるべきエアロゾル化可能材料を受け取るための前記筐体内のエアロゾル化可能材料輸送要素であって、
第1の部分と、
第2の部分とをさらに備え、前記第2の部分が、第1の端部部分と、前記第1の端部部分とは反対の第2の端部部分とを備え、
前記第1の部分が、前記第1の端部部分と前記第2の端部部分との間に位置し、各端部部分が、前記エアロゾル化可能材料を受け取って第1の部分へ送達するためのものである、エアロゾル化可能材料輸送要素と、
少なくとも部分的に前記筐体内に位置する流体送達管とを備え、
前記エアロゾル化可能材料輸送要素が、前記筐体内で前記エアロゾル化可能材料輸送要素を固定するために、前記筐体及び前記流体送達管によって前記筐体と前記流体送達管との間で少なくとも部分的に圧縮されるように構成されている、
エアロゾル供給カートリッジ。
【請求項23】
エアロゾル供給システム内でエアロゾル化可能材料を固定する方法であって、前記エアロゾル供給システムが、
筐体と、
気化されるべきエアロゾル化可能材料を受け取るための前記筐体内のエアロゾル化可能材料輸送要素であり、
第1の部分と、
第2の部分とさらに備え、前記第2の部分が、第1の端部部分と、前記第1の端部部分とは反対の第2の端部部分とを備え、
前記第1の部分が、前記第1の端部部分と前記第2の端部部分との間に位置し、各端部部分が、前記エアロゾル化可能材料を受け取って第1の部分へ送達するためのものである、エアロゾル化可能材料輸送要素と、
少なくとも部分的に前記筐体内に位置する流体送達管とを備え、
前記方法が、前記エアロゾル化可能材料輸送要素が前記筐体及び前記流体送達管によって前記筐体と前記流体送達管との間で少なくとも部分的に圧縮されるように、前記筐体内で前記エアロゾル化可能材料輸送要素を固定するステップを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【分野】
【0001】
本開示は、それだけに限定されるものではないが、ニコチン送達システム(たとえば、電子タバコなど)などのエアロゾル供給システムに関する。
【背景】
【0002】
電子タバコ(eシガレット)などの電子エアロゾル供給システムは、概して、典型的には必ずしもニコチンを含まないが、調合物を含む流体若しくは液体のリザーバなどのエアロゾル化可能材料、又はたとえば熱蒸発によって使用者による吸入のためにそこから蒸気/エアロゾルが生成されるタバコ系製品などの固体材料を含む。したがって、エアロゾル供給システムは、典型的には、エアロゾル化可能材料の一部分を気化させて蒸気を生成するように配置された気化器、たとえば加熱要素を備える。
【0003】
蒸気が生成された後、この蒸気は、必須ではないが、加香材料に通されて蒸気に香りを加えることができ、その後、(加香された)蒸気は、エアロゾル供給システムからマウスピース又は出口を介して使用者へ送達することができる。
【0004】
エアロゾル供給システムは、モジュール式アセンブリを構成することが一般的であり、多くの場合、2つの主要機能部分、すなわちコントロールユニット/本体及びカートリッジ/消耗品部分を有する。そのような消耗品部分は、いくつかの実施形態では、シガレットに類似したものとすることができる。
【0005】
上記で概説したような既存のエアロゾル供給システムを複数の異なる形で改善しようとする様々な手法が、本明細書に説明される。
【概要】
【0006】
特定の実施形態の第1の態様によれば、
筐体と、
気化されるべきエアロゾル化可能材料を受け取るための筐体内のエアロゾル化可能材料輸送要素であって、
第1の部分と、
第2の部分とをさらに備え、第2の部分が、第1の端部部分と、第1の端部部分とは反対の第2の端部部分とを備え、
第1の部分が、第1の端部部分と第2の端部部分との間に位置し、各端部部分が、エアロゾル化可能材料を受け取って第1の部分へ送達するためのものである、エアロゾル化可能材料輸送要素と、
少なくとも部分的に筐体内に位置する流体送達管とを備え、
エアロゾル化可能材料輸送要素が、筐体内でエアロゾル化可能材料輸送要素を固定するために、筐体及び流体送達管によって筐体と流体送達管との間で少なくとも部分的に圧縮されるように構成されている、エアロゾル供給システムが提供される。
特定の実施形態の第2の態様によれば、
筐体と、
気化されるべきエアロゾル化可能材料を受け取るための筐体内のエアロゾル化可能材料輸送要素であって、
第1の部分と、
第2の部分とをさらに備え、第2の部分が、第1の端部部分と、第1の端部部分とは反対の第2の端部部分とを備え、
第1の部分が、第1の端部部分と第2の端部部分との間に位置し、各端部部分が、エアロゾル化可能材料を受け取って第1の部分へ送達するためのものである、エアロゾル化可能材料輸送要素と、
少なくとも部分的に筐体内に位置する流体送達管とを備え、
エアロゾル化可能材料輸送要素が、筐体内でエアロゾル化可能材料輸送要素を固定するために、筐体及び流体送達管によって筐体と流体送達管との間で少なくとも部分的に圧縮されるように構成されている、エアロゾル供給カートリッジが提供される。
特定の実施形態の第3の態様によれば、エアロゾル供給システム内でエアロゾル化可能材料を固定する方法であって、エアロゾル供給システムが、
筐体と、
気化されるべきエアロゾル化可能材料を受け取るための筐体内のエアロゾル化可能材料輸送要素であり、
第1の部分と、
第2の部分とをさらに備え、第2の部分が、第1の端部部分と、第1の端部部分とは反対の第2の端部部分とを備え、
第1の部分が、第1の端部部分と第2の端部部分との間に位置し、各端部部分が、エアロゾル化可能材料を受け取って第1の部分へ送達するためのものである、エアロゾル化可能材料輸送要素と、
少なくとも部分的に筐体内に位置する流体送達管とを備え、
この方法が、エアロゾル化可能材料輸送要素が筐体及び流体送達管によって筐体と流体送達管との間で少なくとも部分的に圧縮されるように、筐体内でエアロゾル化可能材料輸送要素を固定するステップを含む、方法が提供される。
【0007】
本発明の様々な態様に関連して上述した本発明の特徴及び態様は、必要に応じて、本明細書に記載する特有の組合せだけでなく、本発明の他の態様による本発明の実施形態にも等しく適用可能であり、本発明の他の態様による本発明の実施形態と組み合わせることができることが理解されよう。
【0008】
本発明の実施形態について、例示のみを目的として、添付の図面を参照して次に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1A】本開示の特定の実施形態による第1の構成におけるエアロゾル供給システムを概略的に表す図である。
【
図1B】本開示の特定の実施形態による第2の構成における
図1Aからのエアロゾル供給システムを概略的に表す図である。
【
図2】本開示の特定の実施形態による第1の構成と第2の構成との間で可動のエアロゾル供給システムの2つの斜視図を概略的に表す図である。
【
図3A】
図2からのエアロゾル供給システムの第1の断面図を概略的に表す図である。
【
図3B】
図2からのエアロゾル供給システムの第2の断面図を、
図3Aからの第1の断面図に対して直交して概略的に表す図である。
【
図4A】本開示の特定の実施形態による
図3Aの拡大部分を概略的に表す図である。
【
図4B】本開示の特定の実施形態による
図3Bの拡大部分を概略的に表す図である。
【詳細な説明】
【0010】
特定の例及び実施形態の態様及び特徴について、本明細書に議論/説明する。特定の例及び実施形態のいくつかの態様及び特徴は、従来どおり実装することができ、簡潔にするために、それらについて詳細には議論/説明しない。したがって、詳細には説明しない本明細書に議論する装置及び方法の態様及び特徴は、そのような態様及び特徴を実装するための任意の従来の技法に従って実装することができることが理解されよう。
【0011】
本開示は、不燃性エアロゾル供給システムに関し、不燃性エアロゾル供給システムは、eシガレットなどのエアロゾル供給システムと呼ぶこともできる。本開示によれば、「不燃性」エアロゾル供給システムは、使用者への送達を容易にするために、エアロゾル供給システム(又はその構成要素)の構成エアロゾル化可能材料が燃焼されない又は燃やされないシステムである。エアロゾル化可能材料は、本明細書ではエアロゾル生成材料又はエアロゾル前駆体材料と呼ぶことができ、たとえば任意の他の方法で加熱、照射、又は通電されたとき、エアロゾルを生成することが可能な材料である。
【0012】
以下の説明全体にわたって、「eシガレット」又は「電子タバコ」という用語を使用することがあるが、この用語は、エアロゾル供給システム/デバイス及び電子エアロゾル供給システム/デバイスと区別なく使用することができることが理解されよう。電子タバコはまた、ベイピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END)として知られていることもあるが、エアロゾル化可能材料中のニコチンの存在は要件でないことに留意されたい。
【0013】
いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル供給システムは、エアロゾル化可能材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムであり、エアロゾル化可能材料のうちの1つ又は複数は加熱することができる。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルのエアロゾル化可能材料と、固体のエアロゾル化可能材料とを含む。固体のエアロゾル化可能材料は、たとえば、タバコ又は非タバコ製品を含むことができる。
【0014】
同様に、いくつかの実施形態では、不燃性エアロゾル供給システムは、消耗品部分/カートリッジと、消耗品部分/カートリッジに解放可能に係合するように構成されたデバイス/本体とを備えることができる。
【0015】
エアロゾル供給システムには、エアロゾル供給システム内の気化器に電力供給するための手段を設けることができ、気化されるべきエアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料輸送要素を設けることができる。エアロゾル供給システムにはまた、エアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバ、及びいくつかの実施形態では、エアロゾル供給システムからの生成された蒸気に加香するための加香材料を収容するためのさらなるリザーバを設けることができる。
【0016】
いくつかの実施形態では、気化器は、エアロゾル化可能材料と相互作用してエアロゾル化可能材料から1つ又は複数の揮発性物質を解放し、蒸気/エアロゾルを形成することが可能な加熱器/加熱要素とすることができる。いくつかの実施形態では、気化器は、エアロゾル化可能材料からエアロゾルを非加熱で生成することが可能である。たとえば、気化器は、エアロゾル化可能材料に熱を印加することなく、たとえば振動、機械、加圧、又は静電手段のうちの1つ又は複数によって、エアロゾル化可能材料から蒸気/エアロゾルを生成することが可能であってもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、送達されるべき物質は、エアロゾル化可能材料とすることができ、エアロゾル化可能材料は、活性成分、運搬成分、及び任意選択で1つ又は複数の他の機能成分を含むことができる。
【0018】
活性成分は、1つ又は複数の生理学的及び/又は嗅覚的に活性の成分を含んでもよく、これらの成分は、使用者の生理及び/又は嗅覚応答を実現するためにエアロゾル化可能材料内に含まれる。活性成分は、たとえば、機能性食品、向知性薬、及び向精神薬から選択することができる。活性成分は、自然に存在することができ、又は合成的に得ることができる。活性成分は、たとえば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6若しくはB12若しくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はこれらの構成成分、誘導体、若しくは組合せを含むことができる。活性成分は、タバコ又は別の植物性物質の構成成分、誘導体、又は抽出物を含むことができる。いくつかの実施形態では、活性成分は、生理学的活性成分であり、ニコチン、ニコチンソルト(たとえば、ニコチン二酒石酸塩/酒石酸水素ニコチン)、ニコチンを含まないタバコ代替品、カフェインなどの他のアルカロイド、又はこれらの混合物から選択することができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、活性成分は、嗅覚活性成分であり、現地の規制が許す場合、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、又は他の体性感覚を生じさせるために使用することができる「香料」及び/又は「香味料」から選択することができる。いくつかの事例では、そのような構成成分は、香料、香味料、加香材料、冷却剤、加熱剤、及び/又は甘味剤と呼ぶことができる。香料は、自然に存在する香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に取得された材料、又はそれらの組合せ(たとえば、タバコ、大麻、リコリス(甘草)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキ葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、ハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インドの香辛料、アジアの香辛料、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、熱帯果樹、パパイア、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワ、柑橘果実、ドランビュイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワー(naswar)、キンマ、シーシャ、マツ、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラ、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピメント、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、アサ、ハッカ属の任意の種からのミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、アマ、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ゲッケイジュ、マテ、オレンジの皮、バラ、緑茶又は紅茶などの茶、タイム、ジュニパー、ニワトコの花、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、ウコン、シラントロ、ギンバイカ、クロスグリ、バレリアン、ピーマン、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、キャラウェイ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性剤又は刺激剤、糖類及び/又は代替糖(たとえば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びにチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加物を含むことができる。香料は、模倣品、合成若しくは天然成分、又はこれらの混合物とすることができる。香料は、任意の好適な形態、たとえば油などの液体、粉末などの固体、又は気体で、抽出物(たとえば、リコリス、アジサイ、ホオノキ葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、モモ、リンゴ、ドランビュイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ピメント、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、又はハッカ属の任意の種からのミント油)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性剤又は刺激剤、糖類及び/又は代替糖(たとえば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びにチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加物のうちの1つ又は複数を含むことができる。香料は、模倣品、合成若しくは天然成分、又はこれらの混合物とすることができる。香料は、任意の好適な形態、たとえば油、液体、又は粉末とすることができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、加香材料(香料)は、メンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを含むことができる。いくつかの実施形態では、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘果実、及び/又はレッドベリーの香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は、オイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は、嗅覚若しくは味覚神経に加えて、又はその代わりに、通常は第5脳神経(三叉神経)の刺激によって化学的に誘起及び知覚される体性感覚を実現することを意図したセンセートを含んでもよく、これらは、加熱、冷却、刺痛、痺れ作用を提供する作用物質を含むことができる。好適な熱作用剤は、それだけに限定されるものではないが、バニリルエチルエーテルとすることができ、好適な冷却剤は、それだけに限定されるものではないが、ユーカリプトール、WS-3とすることができる。
【0021】
運搬成分は、エアロゾルを形成することが可能な1つ又は複数の構成成分を含むことができる。いくつかの実施形態では、運搬成分は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0022】
1つ又は複数の他の機能成分は、pH調節剤、着色剤、防腐剤、接着剤、充填剤、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0023】
上述したように、エアロゾル供給システム(eシガレット)は、多くの場合、再利用可能部分(本体/デバイス)と交換可能な消耗品(カートリッジ)部分との両方を含むモジュール式アセンブリを構成する。このタイプの2つの部分からなるモジュール式の構成に準拠するデバイスは、概して2部分デバイスと呼ばれることがある。電子タバコはまた、概して細長い形状を有することが一般的である。具体例を提供するために、本明細書に記載する本開示の特定の実施形態は、消耗品部分を用いるこの種の概して細長い2部分デバイスを構成する。しかし、本明細書に記載する根本的な原理は、他の全体的な形状に準拠するデバイス、たとえば典型的にはより箱型の形状を有するいわゆるbox-mod式の高性能デバイスに基づくデバイスとして、他の電子タバコ構成、たとえば3つ以上の部分を備えるモジュール式デバイスに対しても等しく採用することができることが理解されよう。
【0024】
したがって上記から、またこれらの図を参照すると、本明細書に提供するいくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1が提供され、いくつかの実施形態では、エアロゾル供給システム1は、カートリッジ100を解放可能に収納することができる、及び/又はカートリッジ100に解放可能に取り付けることができる、本体10として提供することができる。エアロゾル供給システム1は、蒸発させるためのエアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバ12と、リザーバ12からエアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料輸送要素14とを備える。
【0025】
また、エアロゾル供給システム1内には、エアロゾル化可能材料輸送要素14からのエアロゾル化可能材料を蒸発させるための気化器16が設けられる。エアロゾル供給システム1が本体10及びカートリッジ100を備える実施形態では、カートリッジ100は、リザーバ12、エアロゾル化可能材料輸送要素14、及び気化器16を備えることができる。このようにして、本体10がカートリッジ100に解放可能に係合されたとき、気化器16は、本体10上の電気接点18を介して電力を受け取るように構成することができ、電気接点18はまた、本体10からの電源20に電気的に接続される。このようにして、電源20からの電力を使用して、エアロゾル化可能材料輸送要素14からのエアロゾル化可能材料を蒸発させるための気化器16に電力供給することができる。
【0026】
エアロゾル供給システム1の動作中、エアロゾル供給システム1の空気入口22からの流入空気は、少なくとも1つの流入空気チャネル24を通過するように構成することができる。流入空気チャネル24は、それに応じて、エアロゾル化可能材料輸送要素14を介して空気を送達し、エアロゾル化可能材料輸送要素14からの気化されたエアロゾル化可能材料を取り込むように構成することができる。エアロゾル化可能材料輸送要素146からの気化されたエアロゾル化可能材料は次いで、流体出口管26を通過することができ、エアロゾル供給システム1の出口28へ送達することができる。そこから、気化器16からの気化されたエアロゾル化可能材料は次いで、出口28を通って使用者の口へ進むことができ、使用者は(たとえば、マウスピース30を介して)気化されたエアロゾル化可能材料を吸入することができる。
【0027】
提供される任意のエアロゾル化可能材料輸送要素14(ウィック)の構造及び組成に関して、エアロゾル化可能材料輸送要素14は、エアロゾル供給システム1の使用中に気化器16によって気化することができる位置へエアロゾル化可能材料を適当に引き寄せることが可能な任意の要素とすることができることが理解されよう。したがってこれに関して、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル化可能材料輸送要素14は、多孔質材料及び/若しくは繊維性材料又は固体材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、エアロゾル化可能材料輸送要素14は、綿から作ることができ、又はセラミック材料から作ることができる。したがって上記を理解した上で、概略的なレベルでは、エアロゾル供給システム1の意図した任意の用途に最善に応えるために、エアロゾル化可能材料輸送要素14の特有の構造及び組成を複数の異なる形で変更することができることが理解されよう。
【0028】
気化器16に関して、前述のように、気化器16は、気化されたエアロゾル化材料を形成するための加熱器/加熱要素を備えても備えなくてもよい。気化器16が加熱要素を備える実施形態では、そのいくつかの実施形態によれば、加熱要素は、エアロゾル化可能材料輸送要素14の少なくとも第1の部分42に巻き付けられたワイアのコイル(たとえば、
図3A~
図4Bからの実施形態を参照して示す)など、エアロゾル化可能材料輸送要素14の外面に位置する導電材料を含むことができる。しかし同様に、導電材料は、加熱要素がエアロゾル化可能材料輸送要素14内のエアロゾル化可能材料を効率的に気化させることを可能にするために、エアロゾル化可能材料輸送要素14の表面で他の形状をとることができ、たとえば螺旋形のパターン、ラスタのパターン、又はジグザグのパターンをとることができることが理解されよう。そのような場合、加熱要素(又は加熱要素が用いられない場合は、全体として気化器16)をエアロゾル供給システム1からの電源20に接続することができ、いくつかの実施形態では、電源20をバッテリーとすることができることが理解されよう。エアロゾル供給システム1がカートリッジ100を解放可能に収納すること及び/又はカートリッジ100に解放可能に係合することができる本体10を備える実施形態では、そのいくつかの実施形態において、電源20は、本体10に位置することができる。このとき、電源20からの電力は、電気接点18を介して気化器16へ供給することができ、及び/又は明らかに、いくつかの実施形態では無線で、若しくは電源20と気化器16との間の非接触の電力伝送システムによって、気化器16へ送達することができる。
【0029】
したがって、エアロゾル供給システム1の上記の概略的な開示を理解した上で、本開示の特定の実施形態によれば、気化されるべきエアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料輸送要素14を備えるエアロゾル供給システム1が本明細書に提供され、エアロゾル供給システム1は、エアロゾル化可能材料輸送要素14の少なくとも第2の部分31が圧縮されていない、又は部分的に圧縮されている、第1の構成と、エアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31が、第2の構成におけるエアロゾル化可能材料輸送要素14からの気化されたエアロゾル化可能材料の形成を制限するように、第1の構成より大きい量だけ圧縮されている、第2の構成との間で可動である。そのようなエアロゾル供給システムについて、
図1A~
図4Bからの実施形態を参照して次に説明する。
【0030】
エアロゾル供給システム1が第1の構成と第2の構成との間で可動であることの目的は、エアロゾル化可能材料輸送要素14からの気化されたエアロゾル化可能材料の形成を制御することをより良好に可能にすることである。具体的には、この制御は、エアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31の圧縮などによって、気化器16に近接してエアロゾル化可能材料輸送要素14から気化させることができるエアロゾル化可能材料の量を効果的に絞ることによって実現される。説明するように、エアロゾル供給システム1は、複数の異なる形で第1の構成と第2の構成との間で動くように構成することができることが想定され、これについて次に説明する。
【0031】
簡単に言えば、
図1A及び
図1Bに示されている実施形態を参照すると、圧縮されるように構成されたエアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31は、エアロゾル化可能材料輸送要素14から、第1の端部部分32と、第1の端部部分32とは反対の第2の端部部分34とを備えることができる。このようにして、第2の部分31が第2の構成で圧縮される(又は第1の構成より圧縮される)と、第2の部分31の圧縮のこの相対的な増大によって、リザーバ12からのエアロゾル化可能材料が気化器16によって気化されて気化されたエアロゾル化可能材料を形成することがより良好に制限される。
【0032】
そのような圧縮の量に関しては、第2の構成における圧縮の量が、第1の構成より大きくなるように構成されることが理解されよう。言い換えれば、第1の構成におけるエアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31は、まったく圧縮されないように、又は第1の量だけ圧縮されるようにすることができる。このようにして、第2の構成におけるエアロゾル化可能材料輸送要素14は、第1の構成における圧縮量より大きい第2の量だけ圧縮することができる。
【0033】
エアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31の圧縮を第1の構成から第2の構成へ増大させることができる方法に関しては、複数の異なる形でこれを実現することができることが想定される。
【0034】
たとえばこれに関して、
図1A及び
図1Bに示すものなどのいくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1は、第2の構成で第2の部分31(並びに/又は第1の端部部分32及び第2の端部部分34の各々、ただしそのような端部部分32、34が用いられる場合)を圧縮するように作動するように構成された少なくとも1つの圧縮部材38を備えることができる。そのような用いられる任意の圧縮部材38の厳密な構造に関して、この構造は、エアロゾル化可能材料輸送要素14の意図した用途に応じて変わることがあることが理解されよう。いくつかの実施形態によれば、圧縮部材38は、第2の構成で第2の部分31に当たるための可動のプランジャ、又は第2の構成で第2の部分31を取り囲んで絞るように構成された調整可能なサイズのカラーを備えることができる。
【0035】
図2~
図4Bからの開示を参照すると、エアロゾル供給システム1が第1の構成と第2の構成との間で可動になるための他の機構は、エアロゾル化可能材料輸送要素からの気化されたエアロゾル化可能材料を受け取るための特別に構成された流体出口管26を備えるエアロゾル供給システム1を含み、エアロゾル供給システム1は、第1の構成と第2の構成との間で動いて、第2の構成でエアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31を圧縮させるように構成されている。
【0036】
そのような実施形態によれば、流体出口管26は、いくつかの事例では、エアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31を把持するための少なくとも1つの開口50を備えることができる。このようにして、流体出口管26が動かされたとき、エアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31は、流体出口管26とともに動くように構成することができる。このようにして、流体出口管26を第1の構成から第2の構成へ動かすことによって、エアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31も第1の構成から第2の構成へ動かすことができる。
【0037】
エアロゾル供給システム1を第1の構成と第2の構成との間で可動にすることができる方法に関して、
図2~
図4Bに示すものなどのいくつかの実施形態によれば、エアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31は、第1の構成と第2の構成との間で動くように構成することができることが理解されよう。そのような動きは、特に
図2からの実施形態に見ることができ、流体出口管26の回転により、第2の部分31が、第1の構成(第1の構成における第2の部分31は位置31A参照)から第2の構成(第2の構成における第2の部分31の位置は位置31B参照)へ動かされる。
【0038】
エアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31が、第1の構成と第2の構成との間で動いて、第2の構成におけるエアロゾル化可能材料輸送要素からの気化されたエアロゾル化可能材料の形成を制限するように構成されたそのような実施形態を引き続き参照すると、いくつかのより狭い実施形態によれば、エアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31は、第1の構成と第2の構成との間で回転するように特に構成することができる。そのような実施形態は、
図2~
図4Bからの実施形態を参照して見ることができ、流体出口管26は、第1の構成と第2の構成との間で動いて/回転して、第2の構成でエアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31を圧縮させるように構成されている。このようにして、流体出口管26のこの動きによって、エアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31は、第1の構成と第2の構成との間で動く/回転するように構成されている。
【0039】
エアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31が、第1の構成と第2の構成との間で回転するように構成される場合、そのいくつかの実施形態によれば、第2の部分は、45度以下の角度だけ、又はいくつかの狭い実施形態によれば40度以下の角度だけ、又はいくつかのさらにより狭い実施形態によれば35度以下の角度だけ、回転するように構成することができる。したがって、これらの上限角度を提供することによって、エアロゾル供給システムが第1の構成と第2の構成との間で動く間のエアロゾル化可能材料輸送要素14の剪断/障害を抑制することを支援することができる。
【0040】
エアロゾル化可能材料輸送要素14の任意の第2の部分31が、第1の構成と第2の構成との間で動いて又は回転して、第2の構成におけるエアロゾル化可能材料輸送要素からの気化されたエアロゾル化可能材料の形成を制限するように構成されている限りにおいて、そのいくつかの実施形態によれば、エアロゾル化可能材料輸送要素の第1の部分42は、第1の構成と第2の構成との間で静止したままになるように構成することができる。このようにして、第2の部分31は動くように構成されているが、第1の部分42は静止したままになるように構成されている限りにおいて、エアロゾル供給システム1が第1の構成から第2の構成へ動くことで、エアロゾル供給システム1が第2の構成にあるとき、第2の部分31に剪断/圧縮力を印加することができる。したがって、そのような剪断/圧縮力は、第2の構成におけるエアロゾル化可能材料輸送要素からの気化されたエアロゾル化可能材料の形成を制限することをさらに支援することができる。なぜなら、圧縮力により、エアロゾル化可能材料輸送要素14がエアロゾル化可能材料をリザーバ12から気化器16へ送達する能力が制限されるからである。
【0041】
そのような第1の部分42の任意の厳密な位置付けに関して、いくつかの実施形態によれば、第1の部分42は、エアロゾル化可能材料輸送要素14からの提供された任意の第1の端部部分32と第2の端部部分34との間に位置することができる。したがって、このようにして、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル化可能材料輸送要素14は、C字形を画定することができ、又は第1の端部部分32が第1の部分42の一方の端部から外方へ突出するように構成することができ、及び/若しくは第2の端部部分34が一方の端部とは反対の第1の部分42の他方の端部から外方へ突出するように構成することができる。したがって、そのような実施形態では、第1の端部部分32及び/又は第2の端部部分34は、第1の部分42がリザーバ12及び/又は任意の提供される出口28若しくはマウスピース30に対して位置するより、リザーバ12及び/又は任意の提供される出口28若しくはマウスピース30の近くに位置することができる。或いは言い換えれば、第1の端部部分32及び/又は第2の端部部分34は、第1の部分42が延びるように構成された第2の方向に(実質的に)直交する方向に延びることができる。完全を期すために、エアロゾル化可能材料輸送要素14からの第1の静止した部分42の提供は、明示的に必要であるとは限らないことに留意されたい。実際には、エアロゾル化可能材料輸送要素14の第1の部分42に対して第2の部分31を動かすのではなく、第2の構成におけるエアロゾル化可能材料輸送要素14の圧縮は、エアロゾル化可能材料輸送要素14全体が第1の構成と第2の構成との間で動くことによって実現することもできる。
【0042】
たとえば、いくつかの特定の実施形態によれば、第2の部分31は、エアロゾル化可能材料輸送要素の第2の部分31が第1の構成から第2の構成へ動かされると、壁又は止め具などのエアロゾル供給システム1からの構造に当接するように構成することができ、いくつかの実施形態によれば、そのような構造は固定/不動とすることができる。このようにして、第2の部分31が次いで、エアロゾル供給システム1の第2の構成におけるその位置に到達すると、エアロゾル供給システム1からの構造は、エアロゾル化可能材料輸送要素の第2の部分31を圧縮して、第2の構成におけるエアロゾル化可能材料輸送要素からの気化されたエアロゾル化可能材料の形成を制限するように作用することができる。同様に、エアロゾル供給システムが次いで、第2の位置から第1の位置へ戻されたとき、第1の位置におけるエアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31は、構造によって圧縮されないように構成することができ、及び/又は構造から分離することができる。
【0043】
そのような構造が用いられる非常に特定の実施形態では、構造は、エアロゾル供給システム1の筐体45(又は本体10/カートリッジ100の構成体が用いられる場合はカートリッジ100の筐体45)を構成することができる。いくつかの実施形態によれば、そのような筐体45は、エアロゾル供給システムが使用中であるとき、エアロゾル化可能材料輸送要素14を覆う及び/又は取り囲むように構成することができる。
【0044】
エアロゾル供給システム1を第1の構成と第2の構成との間で動かすことができる方法を参照すると、いくつかの実施形態(
図2~
図4Bに示すものなど)によれば、エアロゾル供給システム1は、第1の構成と第2の構成との間で手動で動かされるように構成することができる。そのような手動の動きは、たとえば
図2からの実施形態によって見ることができ、流体出口管26は、エアロゾル供給システム1の第1の構成と第2の構成との間で手動で動かされる又は回転させられるように構成することができる。
【0045】
しかし明らかに、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1は、エアロゾル供給システム1からのコントローラ40からの信号に応答して、第1の構成と第2の構成との間で動くように構成することができる。
【0046】
提供される任意のコントローラ40に関して、これは、電源20から電力を受け取るように構成することができる。そのような任意のコントローラ40の場所に関して、エアロゾル供給システム1が本体10及びカートリッジ100を備える実施形態では、コントローラは、本体10に位置してもカートリッジ100に位置してもよいことが理解されよう。エアロゾル供給システム1の構成に応じて、電源20からコントローラ40への電力は次いで、有線接続を介して供給することができ、及び/又は明らかに、電源20とコントローラ40との間の非接触電力伝送システムなどによって、無線で送達することができる。
【0047】
そのような信号が用いられる場合、信号自体のタイプに関して、いくつかの実施形態によれば、信号は、無線信号とすることができ、又は有線接続43によってコントローラ40から、エアロゾル供給システム1から提供される任意の圧縮部材38へ伝送することができることが理解されよう(たとえば、
図1A~
図1Bからのコントローラ40と圧縮部材38との間の有線接続43を参照して見ることができる)。
【0048】
そのような任意の信号を生成することができる方法に関して、いくつかの実施形態によるエアロゾル供給システム1は、コントローラ40に接続され、信号の生成を制御するように構成されたユーザインターフェース44及び/又はアクチュエータ46をさらに備えることができる。明らかに、用いられる任意のアクチュエータ46に関して、これはたとえばボタン又はスイッチを備えることができ、いくつかの実施形態によれば、そのようなボタン又はスイッチは、エアロゾル供給システム1から用いられる任意の本体10に位置することができる。
【0049】
そのようなユーザインターフェース44又はアクチュエータ46を提供することによって、ユーザインターフェース44又はアクチュエータ46の各々を使用して、たとえば使用者による入力(たとえば、使用者がユーザインターフェース44と相互作用すること、及び/又は使用者がアクチュエータ46を作動させることによる)に応答して、信号の生成を制御することができる。
【0050】
したがって上記から、エアロゾル供給システムの使用中にエアロゾル化可能材料輸送要素14からの気化されたエアロゾル化可能材料の形成をより良好に制御するために用いることができるエアロゾル供給システム1の複数の異なる構成が本明細書に記載されることが理解されよう。
【0051】
上記の開示に基づいて、本開示はまた、気化されるべきエアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料輸送要素14を備えるエアロゾル供給システム1を効果的に提供することができ、エアロゾル供給システム1は、エアロゾル化可能材料輸送要素14の第1の部分42を収納するための凹部23を備える回転可能な構成要素21をさらに備え、回転可能な構成要素21は、エアロゾル供給システムの第1の構成とエアロゾル供給システム1の第2の構成との間で動くように構成されていることを見ることができる。このようにして、エアロゾル供給システム1の第2の構成で、回転可能な構成要素21は、エアロゾル化可能材料輸送要素14からの気化されたエアロゾル化可能材料の形成を制限するように構成されている。
【0052】
上記に関して、回転可能な構成要素21に凹部23を設けることで、エアロゾル供給システムにおける気化されたエアロゾル化可能材料の形成をより良好に制御することを集合的に支援することができる。具体的には、これは、第2の構成(エアロゾル化可能材料輸送要素14からの気化されたエアロゾル化可能材料の形成が制限される)と、第1の構成(エアロゾル化可能材料輸送要素14からの気化されたエアロゾル化可能材料の形成が第2の構成ほど制限されない)との間で、回転可能な構成要素21を動かす又は回転させることによって実現することができる。
【0053】
そのような回転可能な任意の構成要素21が用いられる限りにおいて、この回転可能な構成要素21は、複数の異なる形で形成/実装することができることが理解されよう。たとえば、
図2~
図4Bに示すものなどのいくつかの実施形態によれば、回転可能な構成要素21は、流体出口管26を備えることができる。このようにして、流体出口管26は次いで、たとえば
図2からの実施形態を参照して見ることができるように、第1の構成と第2の構成との間で回転するように構成することができる。
【0054】
しかし同様に、いくつかの実施形態によれば、回転可能な構成要素21は、流体出口管26とは別個のものとすることができ、したがって流体出口管26はこのとき、必ずしも回転可能ではないことが理解されよう。したがってそのような後者の実施形態では、回転可能な構成要素21は、第2の構成におけるエアロゾル化可能材料輸送要素14からの気化されたエアロゾル化可能材料の形成を制限するように構成された何らかの他の回転可能な部材(第2の構成でエアロゾル化可能材料輸送要素14に衝突する/圧縮するように構成された回転可能なラッチなど)を備えることもできる。
【0055】
しかし、回転可能な構成要素21の厳密な構造にかかわらず、回転可能な構成要素21が使用中のエアロゾル化可能材料輸送要素14をより良好に収納/把持することを助けるために、上述したように、いくつかの実施形態による回転可能な構成要素21には、(それだけに限定されるものではないが)エアロゾル化可能材料輸送要素14の第1の部分42などのエアロゾル化可能材料輸送要素14の少なくとも一部分を収納するための凹部23を設けることができる。そのような凹部23は、
図4A~
図4Bに示す実施形態によって最も良好に示されている。
【0056】
凹部23が用いられる実施形態では、凹部23は、気化器16に近位の位置でエアロゾル化可能材料輸送要素14を収納するように、気化器16の近位に位置することができることを見ることができる。回転可能な構成要素21が流体出口管26を備えるいくつかの実施形態によるこの位置に関しても同様に、そのいくつかの実施形態によれば、流体出口管26は、凹部23を少なくとも部分的に画定することができることを見ることができる。これは、たとえば
図3A~
図4Bを参照して見ることができ、凹部は、流体出口管26の第1の端部26Aに位置するように示されている。
【0057】
流体出口管26のそのような任意の第1の端部26Aが用いられる限りにおいて、いくつかの場合、この第1の端部26Aは、第1の端部26Aが出口28又はマウスピース30に対して位置するより気化器16の近くに位置することができることを見ることができる。言い換えれば、流体出口管26は、出口28又はマウスピース30を画定する第2の端部26Bを備えることができ、第2の端部26Bは、第1の端部26Aとは反対に位置する。又はさらに言い換えれば、いくつかの実施形態による凹部23は、気化器16と提供される任意の出口28/マウスピース30との間に位置することができる。
【0058】
提供される任意の凹部23の厳密な形状及び/又は幾何形状に関して、これは明らかに、凹部23が収納するように構成されたエアロゾル化可能材料輸送要素14の形状に依存することができる。たとえばこれに関して、いくつかの実施形態による凹部23は、円筒形のエアロゾル化可能材料輸送要素14を収納又は把持するように、細長くすることができ、及び/又は半円形の断面(
図4A~
図4Bからの実施形態に示す)を有するように構成することができる。
【0059】
完全を期すために、そのような回転可能な構成要素21が用いられる場合、いくつかの実施形態による回転可能な構成要素21は、
図1A~
図1Bを参照して概略的に示されているものなどの実施形態で用いることができ、したがって回転可能な構成要素21は、コントローラ40からの信号に応答して、第1の構成と第2の構成との間で動くように構成することができ、いくつかのさらにより狭い実施形態によれば、前述のように信号の生成を制御するために、コントローラ40に接続されたユーザインターフェース44及び/又はアクチュエータ46とともに使用することができることが理解されよう。
【0060】
また上記の開示に基づいて、図からの開示を参照すると、エアロゾル供給システム1(又はエアロゾル供給カートリッジ100)内でエアロゾル化可能材料をより良好に固定するための効果的な機構も本明細書に記載されることが理解されよう。したがってこれに関して、筐体45と、気化されるべきエアロゾル化可能材料を受け取るための筐体45内のエアロゾル化可能材料輸送要素14とを備えるエアロゾル供給システム1が本明細書に提供される。エアロゾル化可能材料輸送要素14は、第1の部分42と、第2の部分31とをさらに備え、第2の部分31は、第1の端部部分32と、第1の端部部分32とは反対の第2の端部部分34とを備える。第1の部分42は、第1の端部部分32と第2の端部部分34との間に位置し、各端部部分32、34は、リザーバ12などからエアロゾル化可能材料を受け取って第1の部分42へ送達するためのものである。エアロゾル供給システム1はまた、少なくとも部分的に筐体45内に位置する流体送達管24、26を有する。このようにして、エアロゾル化可能材料輸送要素14は、筐体45内でエアロゾル化可能材料輸送要素14を固定するために、筐体45及び流体送達管24、26によって筐体45と流体送達管24、26との間で少なくとも部分的に圧縮されるように構成されている。
【0061】
したがって上記の実施形態によれば、エアロゾル化可能材料輸送要素14が、筐体45と流体送達管24、26(いくつかの例では、流体出口管26、又は場合により、エアロゾル化可能材料輸送要素14へ空気を送達するための流入空気チャネル24の1つ若しくは複数とすることもできる)との間に、実質的に少なくとも部分的に挟まれることで、使用中にエアロゾル化可能材料輸送要素14を筐体45内のその正しい場所でより良好に固定することができる。
【0062】
エアロゾル化可能材料輸送要素14が筐体45と流体送達管24、26との間で少なくとも部分的に圧縮されるように構成された上記の実施形態を用いることができる限りにおいて、
図4A~
図4Bに示すものなどのいくつかのより狭い実施形態によれば、エアロゾル化可能材料輸送要素14の第1の部分42は、筐体45内でエアロゾル化可能材料輸送要素14を固定するために、筐体45及び流体送達管によって筐体45と流体送達管との間で少なくとも部分的に圧縮されるように構成されたものとすることができる。しかし同様に、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31が、筐体45内でエアロゾル化可能材料輸送要素14を固定するために、筐体45及び流体送達管によって筐体45と流体送達管との間で少なくとも部分的に圧縮されるように構成されてもよい。これはたとえば、場合により第1の構成と第2の構成との間のエアロゾル供給システムの任意の動き又は回転は別にして、エアロゾル化可能材料輸送要素14の第2の部分31をエアロゾル供給システム1の第2の構成で(場合により、必須ではないが)恒久的に固定することによって実現することができる。したがってこのようにして、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1内でエアロゾル化可能材料を固定するための機構は、第2の部分を(場合により恒久的に)筐体45と流体送達管24、26との間で挟む/圧縮するためのものとすることもできる。
【0063】
筐体45に関しては、図に開示する実施形態を参照すると、筐体45が、任意の提供されるリザーバ12及び/又は気化器16などのエアロゾル供給システム1の面を囲い込む/取り囲むように作用することができることが分かる。このようにして、筐体45は、エアロゾル供給システム1のための外部シェルを画定するように構成することができ、明らかに外部シェルは、いくつかの実施形態によれば、単体の構成要素及び/又は単一の成形された構成要素として形成することができる。明らかに筐体45は、プラスチックなどの任意の適当な材料から作ることができる。
【0064】
いくつかの実施形態によれば、エアロゾル化可能材料輸送要素14が、筐体内でエアロゾル化可能材料輸送要素14を固定するために、筐体45との間で又は筐体45に対して少なくとも部分的に圧縮されるように構成されている場合、エアロゾル化可能材料輸送要素14は、筐体の最も外側の壁若しくは外壁の一部である部分などの筐体の一部分、及び/又は筐体に対する第1の端壁47を画定する部分との間で、或いはその部分に対して、少なくとも部分的に圧縮されるように構成することができ、第1の端壁47は、本体10/カートリッジ100の構成体が用いられる場合、エアロゾル供給システム1からの本体10に当接するように構成されたエアロゾル供給カートリッジ100からの第1の端壁47とすることができる。同様に、いくつかの実施形態(
図4A~
図4Bに示す)によれば、筐体45のその部分は、エアロゾル化可能材料輸送要素14が筐体45に対してより均一に圧縮されることをより良好に保証する平坦部分48とすることができる。
【0065】
しかし筐体45の幾何形状は別にして、エアロゾル供給システム1内でエアロゾル化可能材料輸送要素14をより良好に固定することができる方法に関するさらなる例は、エアロゾル化可能材料輸送要素14が各空気入口チャネル24の端部24A及び流体出口管26の第1の端部26Aに位置する図からの実施形態を参照して見ることができるように、エアロゾル化可能材料輸送要素14が流体送達管24、26の第1の端部に位置することを含む。したがってそのような実施形態によれば、流体送達管24、26はこのとき、第1の端部とは反対に位置する第2の開いた端部を備えることができる。各空気入口チャネル24に関して、この第2の開いた端部24Bは、空気入口22の隣又は空気入口22に位置することができる。同様に、流体送達管が流体出口管26を備える場合、第2の開いた端部26Bが、出口28又はマウスピース30を画定することができる。
【0066】
同様に、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1内でエアロゾル化可能材料輸送要素14をより良好に固定するために、流体送達管は、エアロゾル化可能材料輸送要素の第1の部分42を収容するための凹部(たとえば、
図2~
図4Bからの実施形態のように、回転可能な構成要素21/流体出口管26内の凹部23など)を備えることができる。したがってこのようにして、前述のようにエアロゾル供給システム1内に凹部23を設けることで、使用中にエアロゾル化可能材料輸送要素14をより良好に収容/把持することが可能になる。
【0067】
上述したように、エアロゾル供給システム1内でエアロゾル化可能材料輸送要素14をより良好に固定することに関する上記の実施形態を参照すると、これらの実施形態は、必ずしも必要ではないが、任意の形態の回転可能な構成要素21、及び/又は第2の構成(エアロゾル化可能材料輸送要素14からの気化されたエアロゾル化可能材料の形成が制限される)と第1の構成(エアロゾル化可能材料輸送要素14からの気化されたエアロゾル化可能材料の形成が第2の構成ほど制限されない)との間で動くように構成されたものを備えたエアロゾル供給システム1の実施形態で使用することができることが理解されよう。
【0068】
同様に、エアロゾル供給システム1内でエアロゾル化可能材料輸送要素14をより良好に固定することに関する上記の実施形態によれば、これらの実施形態は、
図1A~
図4Bからの実施形態を参照して本明細書に記載する他の特徴(複数可)の任意の組合せとともに使用することができることが理解されよう。たとえばこれに関して、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1内でエアロゾル化可能材料輸送要素14をより良好に固定することに関する上記の実施形態は、エアロゾル化可能材料輸送要素が、エアロゾル供給システム1の本明細書に記載する任意の第1の構成と第2の構成との間で動く又は回転する(場合により、エアロゾル供給システムからのコントローラからの信号に応答して同様に動かされる)ように構成されるように構成することができる。同様に、いくつかの実施形態によれば、そのような実施形態に対するエアロゾル化可能材料輸送要素は、C字形及び/又は図に示す実施形態を参照して示されているより具体的な幾何形状を有することができる。同様に、そのような実施形態は、エアロゾル供給システム1からの本体10に解放可能に収容される及び/又はエアロゾル供給システム1からの本体10に解放可能に取り付けられるように構成された上述したようなエアロゾル供給カートリッジ100など、1つの部分からなるシステム又は2つの部分からなるシステムなどの任意の形態のエアロゾル供給システム1で使用することができる。
したがって、上記に留意して、
筐体と、
気化されるべきエアロゾル化可能材料を受け取るための筐体内のエアロゾル化可能材料輸送要素であって、
第1の部分と、
第2の部分とをさらに備え、第2の部分が、第1の端部部分と、第1の端部部分とは反対の第2の端部部分とを備え、
第1の部分が、第1の端部部分と第2の端部部分との間に位置し、各端部部分が、エアロゾル化可能材料を受け取って第1の部分へ送達するためのものである、エアロゾル化可能材料輸送要素と、
少なくとも部分的に筐体内に位置する流体送達管とを備え、
エアロゾル化可能材料輸送要素が、筐体内でエアロゾル化可能材料輸送要素を固定するために、筐体及び流体送達管によって筐体と流体送達管との間で少なくとも部分的に圧縮されるように構成されている、エアロゾル供給システムが少なくとも記載されていることを見ることができる。
筐体と、
気化されるべきエアロゾル化可能材料を受け取るための筐体内のエアロゾル化可能材料輸送要素であって、
第1の部分と、
第2の部分とをさらに備え、第2の部分が、第1の端部部分と、第1の端部部分とは反対の第2の端部部分とを備え、
第1の部分が、第1の端部部分と第2の端部部分との間に位置し、各端部部分が、エアロゾル化可能材料を受け取って第1の部分へ送達するためのものである、エアロゾル化可能材料輸送要素と、
少なくとも部分的に筐体内に位置する流体送達管とを備え、
エアロゾル化可能材料輸送要素が、筐体内でエアロゾル化可能材料輸送要素を固定するために、筐体及び流体送達管によって筐体と流体送達管との間で少なくとも部分的に圧縮されるように構成されている、エアロゾル供給カートリッジも記載されている。
エアロゾル供給システム内でエアロゾル化可能材料を固定する方法であって、エアロゾル供給システムが、
筐体と、
気化されるべきエアロゾル化可能材料を受け取るための筐体内のエアロゾル化可能材料輸送要素であり、
第1の部分と、
第2の部分とをさらに備え、第2の部分が、第1の端部部分と、第1の端部部分とは反対の第2の端部部分とを備え、
第1の部分が、第1の端部部分と第2の端部部分との間に位置し、各端部部分が、エアロゾル化可能材料を受け取って第1の部分へ送達するためのものである、エアロゾル化可能材料輸送要素と、
少なくとも部分的に筐体内に位置する流体送達管とを備え、
この方法が、エアロゾル化可能材料輸送要素が筐体及び流体送達管によって筐体と流体送達管との間で少なくとも部分的に圧縮されるように、筐体内でエアロゾル化可能材料輸送要素を固定するステップを含む、方法も本明細書に記載されている。
【0069】
筐体45と、気化されるべきエアロゾル化可能材料を受け取るための筐体45内のエアロゾル化可能材料輸送要素14とを備えるエアロゾル供給システム1も記載されている。エアロゾル化可能材料輸送要素14は、第1の部分42と、第2の部分31とをさらに備え、第2の部分31は、第1の端部部分32と、第1の端部部分32とは反対の第2の端部部分34とを備える。第1の部分42は、第1の端部部分32と第2の端部部分34との間に位置し、各端部部分32、34は、エアロゾル化可能材料を受け取って第1の部分42へ送達するためのものである。エアロゾル供給システム1はまた、少なくとも部分的に筐体45内に位置する流体送達管24、26を有する。このようにして、エアロゾル化可能材料輸送要素14は、筐体45内でエアロゾル化可能材料輸送要素14を固定するために、筐体45及び流体送達管24、26によって筐体45と流体送達管24、26との間で少なくとも部分的に圧縮されるように構成されている。
【0070】
様々な問題に対処し、当技術分野を進歩させるために、本開示は、特許請求される発明(複数可)を実行することができる様々な実施形態を例示によって示す。本開示の利点及び特徴は、実施形態の代表的なサンプルにすぎず、網羅的及び/又は排他的ではない。本開示の利点及び特徴は、理解を支援し、特許請求される発明(複数可)を教示するためにのみ提示される。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって画定される開示に対する限定、又は特許請求の範囲の均等物に対する限定であると考えるべきではないこと、並びに特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、他の実施形態も利用することができ、修正を加えることもできることを理解されたい。様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示する要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの様々な組合せを好適に備えることができ、そのような組合せからなることができ、又は本質的にそのような組合せからなることができ、したがって特許請求の範囲に明示的に記載されているもの以外の組合せで、従属請求項の特徴と独立請求項の特徴を組み合わせることができることが理解されよう。本開示は、本明細書では特許請求されていないが、将来特許請求されうる他の発明も含むことができる。
【0071】
たとえば、本開示について、リザーバ12内の「液体」又は「流体」を参照して説明してきたが、この液体又は流体を任意のエアロゾル化可能材料に置き換えることもできることが理解されよう。同様に、エアロゾル化可能材料が使用される場合、いくつかの実施形態では、このエアロゾル化可能材料が液体又は流体を含むことができることが理解されよう。
【0072】
気化器16に関して、いくつかの実施形態では、気化器16について、エアロゾル化可能材料輸送要素14の少なくとも一部分に巻き付けられたワイアのコイル(たとえば、
図3A~
図4Bからの実施形態を参照して示す)などの加熱器/加熱要素を構成するものとして説明してきたが、いくつかの他の実施形態では、気化器16は、エアロゾル化可能材料に熱を印加することなく、たとえば前述のような振動、機械、加圧、又は静電手段のうちの1つ又は複数によって、エアロゾル化可能材料輸送要素14内のエアロゾル化可能材料から蒸気/エアロゾルを生成することが可能であってもよいことが理解されよう。
【0073】
最後に同様に、本明細書に記載する複数の特徴は、カートリッジ100を解放可能に収納することができる、及び/又はカートリッジ100に解放可能に取り付けることができる、本体10の一部として提供されたエアロゾル供給システム1の実施形態を参照して記載されてきたが、いくつかの実施形態では、カートリッジ100及び/又は本体10からの本明細書に記載する特徴のいずれかを、そのようなカートリッジ/本体の構成を備えないエアロゾル供給システム1に一体化することもできることが理解されよう。
【国際調査報告】