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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】エアロゾル供給システム
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/485 20200101AFI20240725BHJP
【FI】
A24F40/485
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502073
(86)(22)【出願日】2022-07-06
(85)【翻訳文提出日】2024-02-27
(86)【国際出願番号】 GB2022051733
(87)【国際公開番号】W WO2023002152
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】2110349.4
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ポッター, マーク
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA06
4B162AA12
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB17
4B162AB28
4B162AC34
4B162AC42
4B162AD15
4B162AD22
(57)【要約】
エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器(14)と、気化器(14)に空気を送達するための空気入口チャネル(44)とを具備するエアロゾル供給システム(1)であって、エアロゾル供給システム(1)が第1の構成にあるときに覆われるように構成され、エアロゾル供給システム(1)が第2の構成にあるときに覆われないように構成された開口部(45)を空気入口チャネル(44)が備え、エアロゾル供給システム(1)が第2の構成にあるときに、気化されたエアロゾル化可能材料の送達を防止するために、開口部(45)が覆われていないときに空気が空気入口チャネル(44)からバイパスして開口部(45)を通って出ることによって気化器(14)をバイパスすることができるように開口部(45)が構成されている、エアロゾル供給システム。
【選択図】 図4A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器と、前記気化器に空気を送達するための空気入口チャネルとを具備するエアロゾル供給システムであって、
前記エアロゾル供給システムが第1の構成にあるときに覆われるように構成され、前記エアロゾル供給システムが第2の構成にあるときに覆われないように構成された開口部を前記空気入口チャネルが備え、
前記エアロゾル供給システムが前記第2の構成にあるときに、気化されたエアロゾル化可能材料の送達を防止するために、前記開口部が覆われていないときに空気が前記空気入口チャネルからバイパスして前記開口部を通って出ることによって前記気化器をバイパスすることができるように前記開口部が構成されている、エアロゾル供給システム。
【請求項2】
消耗部分と、
前記空気入口チャネルを備える本体であって、前記消耗部分を取外し可能に収容するように構成された、本体と
をさらに具備し、
前記消耗部分が、前記第1の構成では前記本体によって取外し可能に収容され、前記消耗部分が、前記第2の構成では前記本体によって収容されていない、請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項3】
前記エアロゾル供給システムが前記第1の構成にあるときに、前記開口部が前記消耗部分によって覆われるように構成された、請求項2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項4】
前記エアロゾル供給システムが前記第1の構成にあるときに前記消耗部分を把持するための保持部材をさらに備え、前記エアロゾル供給システムが前記第1の構成にあるとき、前記開口部が、前記保持部材によって覆われるように構成された、請求項2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項5】
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムにおける空気のパフを検出することに応答して前記気化器の動作を可能にするように構成されたパフセンサを備え、前記空気入口チャネルが、前記開口部を通って流れる空気が前記パフセンサをバイパスするように構成された、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項6】
前記エアロゾル供給システムが、加香材料を入れるためのリザーバを備え、前記開口部を通って流れる空気が前記リザーバをバイパスするように前記空気入口チャネルが構成された、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項7】
前記エアロゾル供給システムが、加香材料を受け入れるように構成された空洞を備え、前記開口部を通って流れる空気が前記空洞をバイパスするように前記空気入口チャネルが構成された、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項8】
気化されたエアロゾル化可能材料のための出口を画定する吸い口を備える、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項9】
前記第1の構成では、前記開口部が、前記気化器が前記吸い口に対して配置されるよりも前記吸い口の近くに配置された、請求項8に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項10】
電気信号に応答して前記第1の構成と前記第2の構成との間で切り替わるように構成された、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項11】
前記第1の構成と前記第2の構成との間で前記エアロゾル供給システムを動かすために作動可能なボタンをさらに備える、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項12】
気化器及び空気入口チャネルを備えるエアロゾル供給システムにおいて気化されたエアロゾル化可能材料の送達を制御するための方法であって、
前記空気入口チャネルを通過する空気が前記気化器に達することを可能にするために、前記空気入口チャネルの開口部が覆われている第1の構成と、空気が、前記空気入口チャネルからバイパスして前記開口部を通って出ることによって前記気化器をバイパスすることを可能にするために前記開口部が覆われていない第2の構成との間で前記エアロゾル供給システムを動かすステップを含む方法。
【請求項13】
前記エアロゾル供給システムを前記第2の構成から前記第1の構成に動かすステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記エアロゾル供給システムを前記第2の構成から前記第1の構成に動かすために、前記エアロゾル供給システムのボタンを作動させるステップを含む、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記エアロゾル供給システムが、消耗部分と、前記空気入口チャネルを備える本体とをさらに具備し、
前記本体に前記消耗部分を収容することによって、前記エアロゾル供給システムを前記第2の構成から前記第1の構成に動かすステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記気化器が前記空気入口チャネルからの空気を受け入れることができるようにするために、前記エアロゾル供給システムを前記第1の構成で動作させるステップをさらに含む、請求項12~15のいずれか一項に記載の方法。

【発明の詳細な説明】
【分野】
【0001】
本開示は、限定するものではないが、ニコチン送達システム(例えば、電子タバコなど)などのエアロゾル供給システムに関する。
【背景】
【0002】
電子タバコ(eシガレット)などの電子エアロゾル供給システムは一般に、配合物(典型的にはニコチンを含むが、必ずしも含むとは限らない)を含む流体又は液体のリザーバ、又はタバコベースの製品などの固体材料などのエアロゾル化可能材料を含み、それらから、ユーザが吸引するために、例えば、加熱気化によって蒸気/エアロゾルが生成される。したがって、エアロゾル供給システムは、典型的には、エアロゾル化可能材料の一部を気化させて蒸気を生成するように配置された気化器、例えば加熱要素を備える。
【0003】
蒸気が生成されると、蒸気は、香料を蒸気に加えるために加香材料を通過させることができ、その後、(加香された)蒸気は、次いで、エアロゾル供給システムから吸い口又は出口を経てユーザに送達することができる。
【0004】
エアロゾル供給システムは、多くは2つの主要な機能部分、すなわちコントロールユニット/本体及び使い捨て/交換可能な消耗部分を有するモジュール式アセンブリを備えることが一般的である。このような消耗部分は、いくつかの実施形態では、紙巻タバコに似せる場合がある。
【0005】
本明細書には、上記で概説したような既存のエアロゾル供給システムをいくつかの異なる方法で改善しようとする様々な手法が記載されている。
【概要】
【0006】
特定の実施形態の第1の態様によれば、エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器と、気化器に空気を送達するための空気入口チャネルとを具備するエアロゾル供給システムであって、エアロゾル供給システムが第1の構成にあるときに覆われるように構成され、エアロゾル供給システムが第2の構成にあるときに覆われないように構成された開口部を空気入口チャネルが備え、エアロゾル供給システムが第2の構成にあるときに、気化されたエアロゾル化可能材料の送達を防止するために、開口部が覆われていないときに空気が空気入口チャネルからバイパスして開口部を通って出ることによって気化器をバイパスすることができるように開口部が構成されている、エアロゾル供給システムが提供される。
【0007】
特定の実施形態の第2の態様によれば、気化器及び空気入口チャネルを備えるエアロゾル供給システムにおいて、気化されたエアロゾル化可能材料の送達を制御するための方法であって、
・空気入口チャネルを通過する空気が気化器に達することを可能にするために、空気入口チャネルの開口部が覆われている第1の構成と、空気が、空気入口チャネルからバイパスして開口部を通って出ることによって気化器をバイパスすることを可能にするために開口部が覆われていない第2の構成との間でエアロゾル供給システムを動かすステップを含む方法がある。
【0008】
本発明の様々な態様に関して上記で説明した本発明の特徴及び態様は、本発明の他の態様による実施形態に等しく適用可能であり、本明細書で説明した特定の組合せに限らずそれらと適宜組み合わされてもよいことは理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
次に、単なる例として添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1図1は、本開示の特定の実施形態による、消耗部分及び本体を備えるエアロゾル供給システムの概略斜視分解図である。
図2図2は、本開示の特定の実施形態による、図1のエアロゾル供給システムの一部の概略断面斜視図である。
図3図3は、図2に類似しているが、本開示の特定の実施形態による、エアロゾル供給システムを通る空気及び蒸気の流れをさらに示す概略断面斜視図である。
図4A図4Aは、エアロゾル供給システムの開口部が覆われている第1の構成にあり、開口部が、エアロゾル供給システムの気化されたエアロゾル化可能材料の送達を選択的に防止するように構成されている、本開示の特定の実施形態による、図1図3のものに関連するエアロゾル供給システムの概略図である。
図4B図4Bは、図4Aのエアロゾル供給システムであるが、エアロゾル供給システムの開口部が覆われていない第2の構成にある、本開示の特定の実施形態によるエアロゾル供給システムの概略図である。
図5A図5Aは、エアロゾル供給システムの開口部が覆われている第1の構成にあり、開口部が、エアロゾル供給システムの気化されたエアロゾル化可能材料の送達を選択的に防止するように構成されている、本開示の特定の実施形態による、図1図3のものに関連するエアロゾル供給システムの概略図である。
図5B図5Bは、図5Aのエアロゾル供給システムであるが、エアロゾル供給システムの開口部が覆われていない第2の構成にある、本開示の特定の実施形態によるエアロゾル供給システムの概略図である。
図6A図6Aは、エアロゾル供給システムの開口部が覆われている第1の構成にあり、開口部が、エアロゾル供給システムの気化されたエアロゾル化可能材料の送達を選択的に防止するように構成されている、本開示の特定の実施形態による、図1図3のものに関連するエアロゾル供給システムの概略図である。
図6B図6Bは、図6Aのエアロゾル供給システムであるが、エアロゾル供給システムの開口部が覆われていない第2の構成にある、本開示の特定の実施形態によるエアロゾル供給システムの概略図である。
【詳細な説明】
【0010】
本明細書では、特定の例及び実施形態の態様及び特徴が論じられる/説明される。特定の例及び実施形態のいくつかの態様及び特徴は、従来から具現化されている場合があり、それらについては、簡略化のために、詳細に論じる/説明することはしない。したがって、詳細には説明されない、本明細書で論じる装置及び方法の態様及び特徴は、そのような態様及び特徴を具現化するための任意の従来技術に従って具現化することができることは認識されよう。
【0011】
本開示は、eシガレットなど、エアロゾル供給システムとも称されることがある非燃焼式エアロゾル供給システムに関する。本開示によれば、「非燃焼式」エアロゾル供給システムとは、エアロゾル供給システム(又はその構成要素)のエアロゾル化可能構成材料が、ユーザへの送達を容易にするために燃焼されず又は燃やされないシステムである。本明細書ではエアロゾル生成材料又はエアロゾル前駆材料とも称されることもあるエアロゾル化可能材料は、例えば、加熱、照射、又は任意の他の方法でエネルギーが与えられると、エアロゾルを生成することができる材料である。
【0012】
以下の説明全体にわたって、「eシガレット」又は「電子タバコ」という用語を使用することもあるが、この用語は、エアロゾル供給システム/デバイス及び電子エアロゾル供給システム/デバイスと互換的に使用することができることは理解されよう。電子タバコはまた、ベイピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END:electronic nicotine delivery system)としても知られるが、エアロゾル化可能材料にニコチンが存在することは必要条件ではないことに留意されたい。
【0013】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、エアロゾル化可能材料(その1つ又は複数は加熱される場合がある)の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体又はゲル状のエアロゾル化可能材料、及び固体のエアロゾル化可能材料を備える。固体のエアロゾル化可能材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含む場合がある。
【0014】
典型的には、非燃焼式エアロゾル供給システムは、消耗部分と、消耗部分と取外し可能に係合するように構成されたデバイス/本体とを備えることができる。
【0015】
エアロゾル供給システムは、その中の気化器にエネルギーを供給するための手段を備えてもよく、気化されるエアロゾル化可能材料を受け入れるためのエアロゾル化可能材料輸送要素を備えてもよい。エアロゾル供給システムはまた、エアロゾル化可能材料を入れるためのリザーバを備えてもよく、いくつかの実施形態では、エアロゾル供給システムから生成された蒸気を加香するための加香材料を入れるためのさらなるリザーバを備えてもよい。
【0016】
いくつかの実施様態では、気化器は、エアロゾル化可能材料から1つ又は複数の揮発成分を放出させて蒸気/エアロゾルを形成するようにエアロゾル化可能材料と相互作用することができるヒーター/加熱要素であってもよい。いくつかの実施形態では、気化器は、加熱することなくエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成することができる。例えば、気化器は、エアロゾル化可能材料に熱を加えることなく、例えば、振動手段、機械的手段、加圧手段、又は静電気的手段のうちの1つ又は複数によって、エアロゾル化可能材料から蒸気/エアロゾルを生成することが可能であってもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、送達される物質は、活性成分、担体成分、及び、任意選択で、1つ又は複数の他の機能性成分を含むことができるエアロゾル化可能材料であってもよい。
【0018】
活性成分は、ユーザに生理学的反応及び/又は嗅覚的反応をさせるために、エアロゾル化可能材料に含まれる1つ又は複数の生理学的活性成分及び/又は嗅覚的活性成分を含んでもよい。活性成分は、例えば、栄養補助食品、向知性剤、及び向精神剤から選択されてもよい。活性成分は、天然に生じるものでも、合成して得られるものでもよい。活性成分は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6若しくはB12若しくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの成分、誘導体、若しくはそれらの組合せを含んでもよい。活性成分は、タバコ若しくは別の植物性物質の成分、誘導体、又は抽出物を含んでもよい。いくつかの実施形態では、活性成分は、生理学的活性成分であってもよく、ニコチン、ニコチン塩(例えば、ニコチン二酒石酸塩/ニコチン酒石酸水素塩)、ニコチンを含まないタバコ代替品、カフェインなどの他のアルカロイド、又はそれらの混合物から選択されてもよい。
【0019】
いくつかの実施形態では、活性成分は、嗅覚的活性成分であり、現地の規則で許可される場合に、所望の風味、香り、又は他の体性感覚を作り出すために成人消費者向けの製品に使用することができる「香料」及び/又は「香味料」から選択されてもよい。いくつかの例では、そのような成分は、香料、香味料、加香材料、冷却剤、加熱剤、及び/又は甘味料と称されることがある。それらには、天然に生じる香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成して得られる材料、又はそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、リコリス(甘草)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、カエデ、抹茶、メンソール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、ピーチ、アップル、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ(Drambuie)、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール(naswar)、キンマ、シーシャ、パイン、ハチミツエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピーマン、ジンジャー、コリアンダー、コーヒー、麻、ハッカ属の任意の種から得られるミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ、オレンジの皮、バラ、緑茶又は紅茶などの茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモン果皮、ミント、シオガマギク、クルクマ、シラントロ、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルビ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性剤又は刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びに、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加物が含まれてもよい。それらは、模造品、合成材料若しくは天然材料、又はそれらの混合物であってもよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、又は気体であってもよく、抽出物(例えば、リコリス、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ニホンハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、ピーチ、アップル、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、ハチミツエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ピーマン、ジンジャー、アニス、コリアンダー、コーヒー、又はハッカ属の任意の種から得られるミント油)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性剤又は刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びに、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加物のうちの1つ又は複数であってもよい。それらは、模造品、合成材料若しくは天然材料、又はこれらの混合物であってもよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、油、液体、又は粉末であってもよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、加香材料(香料)はメンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを含んでもよい。いくつかの実施形態では、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、及び/又はレッドベリーの香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は、嗅神経又は味覚神経に加えて、又はその代わりに、第5脳神経(三叉神経)を刺激することによって通常化学的に誘起され、知覚される体性感覚を達成するように意図された感覚剤を含んでもよく、これらは、加熱効果、冷却効果、ひりつき効果、麻痺効果を提供する薬剤を含んでもよい。適切な加熱効果剤は、限定するものではないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、限定するものではないが、ユーカリプトール、WS-3であってもよい。
【0021】
担体成分は、エアロゾルを形成することができる1つ又は複数の成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、担体成分は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソ-エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、ベンジルフェニルアセテート、トリブチリン、ラウリルアセテート、ラウリン酸、ミリスチン酸、及びプロピレンカーボネートのうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0022】
1つ又は複数の他の機能性成分は、pH調整剤、着色剤、保存剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0023】
上述したように、エアロゾル供給システム(eシガレット)は、再使用可能な部分(本体/デバイス)及び交換可能な消耗(カートリッジ)部分の両方を含むモジュール式アセンブリを備えることが多い。このタイプの2パートモジュール式の構成に適合するデバイスは、概して、2パートデバイスと称することができる。電子タバコが概ね細長い形状を有することも一般的である。具体例を提供するために、本明細書で説明する本開示の特定の実施形態は、消耗部分を用いるこの種の概ね細長い2パートデバイスを含む。しかしながら、本明細書で説明する基本原理は、他の電子タバコ構成品、例えば、典型的には、より箱状の形状を有する、いわゆるボックスモッド(box-mod)高性能デバイスに基づく、他の全体形状に適合するデバイスとして、例えば、3つ以上の部分を備えるモジュール式デバイスに等しく採用することができることは理解されよう。
【0024】
したがって、上記から、及び図1図3を参照すると、いくつかの実施形態によれば、本明細書では、いくつかの実施形態では、消耗部分100を取外し可能に収容することができる、及び/又は消耗部分100に取外し可能に取り付けることができる本体10として提供されてもよいエアロゾル供給システム1が提供される。エアロゾル供給システム1は、気化させるためのエアロゾル化可能材料を入れるための第1のリザーバ12と、第1のリザーバ12からのエアロゾル化可能材料を気化させるための気化器14とを備える。エアロゾル供給システム1はまた、消耗部分100を受け入れるように構成された空洞16を画定する。
【0025】
消耗部分100に関して、これは、第2のリザーバ102に配置することができる加香材料を含むことができる。
【0026】
いくつかの実施形態によれば、気化器14は、管状で、空洞16を取り囲むことができ、これは、エアロゾル供給システム1をより小さく、よりコンパクトにすることができるように、空洞16に対する気化器14のより効率的な空間配置/レイアウトを提供することができる。
【0027】
また、図1図3に示す実施形態などのいくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1は、気化器14と空洞16との間に第1のチャネル18を備えることができ、気化器14は、気化されたエアロゾル化可能材料を第1のチャネル18内に付与するように構成される。このように、そしてこれから説明するように、気化されたエアロゾル化可能材料が気化器14によって第1のチャネル18に付与されると、気化されたエアロゾル化可能材料は次いで、第1のチャネル18を通過し、空洞16に入り、その中に配置された任意の消耗部分100(存在する場合、任意の第2のリザーバ102を含む)を通り、最終的に、気化されたエアロゾル化可能材料をユーザが吸引するために、消耗部分100からユーザの口に出ることができる。
【0028】
上記の実施形態のいくつかによれば、第1のチャネル18(存在する場合)は、図1図3の実施形態に示すように、空洞16に対して平行であってもよい。これに加えて/これに代えて、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1の使用中、空気を第1のチャネル18に沿って第1の方向A1に流すように構成することができ、気化器14からの気化されたエアロゾル化可能材料を、空洞内の消耗部分100を通って第2の方向A2に流す(又は、別の言い方をすれば、主に、第2のリザーバ102を通って第2の方向A2に流す)ように構成することができ、ここで、第2の方向A2は、第1の方向A1に対して反対方向である。このような実施形態では、第1の方向A1は、第1のチャネル18の長さ部分に平行であってもよく、この長さ部分は、第1のチャネル18の第1の端部18Aと第1のチャネルの第2の端部18B(第1のチャネル18の第1の端部18Aの反対側であってもよい)との間に延在する。同様に、いくつかの実施形態によれば、第2の方向A2は、空洞16の長さ部分に平行であってもよく、この長さ部分は、空洞16の第1の端部16A(いくつかの実施形態では、閉じた第1の端部16Aであってもよい)と空洞16の第2の端部16B(空洞16の第1の端部16Aの反対側であってもよく、いくつかの実施形態では、開いた第2の端部16Bであってもよい)との間に延在する。第2のリザーバ102が存在する場合、そのような実施形態では、第2の方向A2は、そのいくつかの実施形態では、第2のリザーバ102の長さ部分に平行であってもよく、この長さ部分は、第2のリザーバ102の第1の端部102Aと第2のリザーバ102の第2の端部102B(第2のリザーバ102の第1の端部102Aの反対側であってもよい)との間に延在する。
【0029】
第2の方向A2が第1の方向A1に対して反対方向である実施形態では、これは、図1図3の実施形態に示すものなど、よりコンパクトなエアロゾル供給システム1を可能にすることができる。同様に、第1の方向A1から第2の方向A2へ方向が変化することは、第1のチャネル18から空洞16、消耗部分100、及び/又は第2のリザーバ102を通過する空気の混濁度を増大させることができ、これは、蒸気が第2の方向A2に沿ってそのような特徴部をより良く通過することを助けることができる。
【0030】
第1のチャネル18の特徴に戻ると、いくつかの実施形態によれば、任意の設けられた第1のチャネル18は、管状であってもよく、及び/又は空洞16の外側に配置されてもよい。そのような実施形態では、第1のチャネル18は、この場合、先に説明した第1のチャネル18の第1の端部18A及び第2の端部18B(第1の端部18Aの反対側であってもよい)から延在してもよい。いくつかの実施形態によれば、第1のチャネル18は、図の実施形態に示されるように、気化器14と任意の設けられた第2のリザーバ102との間に配置されてもよく、及び/又は第1のリザーバ12と任意の設けられた第2のリザーバ102との間に配置されてもよい。
【0031】
気化器14に関して、前述のように、気化器14は、気化されたエアロゾル化材料を形成するためにヒーター/加熱要素を備えてもよいし備えなくてもよい。気化器14が加熱要素22を備える実施形態では、そのいくつかの実施形態によれば、気化器14は、第1のリザーバ12から加熱要素22にエアロゾル化可能材料を送達するためのエアロゾル化可能材料輸送要素20(ウィックとも呼ばれる)をさらに備えてもよい。このような実施形態に関して、エアロゾル化可能材料輸送要素20及び/又は加熱要素22のいくつかの異なる組合せが使用されてもよいことが理解されよう。例えば、いくつかの実施形態によれば、加熱要素22は、第1のチャネル18に曝されている表面23などのエアロゾル化可能材料輸送要素20の外面に配置された伝導性材料を備えてもよい。このような伝導性材料は明らかに、加熱要素22がエアロゾル化可能材料輸送要素20内のエアロゾル化可能材料を効率的に気化させることができるように、エアロゾル化可能材料輸送要素20の表面に任意の必要な形状、例えば、螺旋パターン、ラスターパターン、又はジグザグパターンをとることができる。理解されるように、加熱要素22(又は、加熱要素22が使用されない一般的な気化器14)は、エアロゾル供給システム1からの電源24に接続されてもよく、電源24は、いくつかの実施形態では、バッテリーであってもよい。エアロゾル供給システム1が、消耗部分100を取外し可能に収容することができ、及び/又は消耗部分100に取外し可能に取り付けることができる本体10を備える実施形態では、そのいくつかの実施形態では、電源24は、本体10に配置されてもよい。電源24からの電力は、有線接続部26を介して気化器14に供給されてもよく、及び/又は、明らかに、いくつかの実施形態では、無線で、又は電源24と気化器との間の非接触電力伝送システムによって、気化器14に供給されてもよい。
【0032】
任意の設けられたエアロゾル化可能材料輸送要素20(ウィック)の構造及び組成に関して、エアロゾル化可能材料輸送要素20は、エアロゾル供給システム1の使用中にエアロゾル化可能材料を加熱要素22によって気化させることができる位置に適切に引き寄せることができるものであればいかなるものでもよいことが理解されよう。したがって、その点に関して、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル化可能材料輸送要素20は、多孔性材料、及び/又は繊維状材料若しくは固体材料を含む場合がある。いくつかの実施形態では、エアロゾル化可能材料輸送要素20は、綿から作られてもよく、又はセラミック材料から作ることができる。したがって、前述のことを理解すれば、一般的には、エアロゾル供給システム1の任意の目的の用途に最もよく対応するように、エアロゾル化可能材料輸送要素20の特定の構造及び組成を変えることができることが理解されよう。
【0033】
エアロゾル供給システム1内に空気を送達するために、エアロゾル供給システム1は、少なくとも1つの空気入口28を備えてもよい。いくつかの実施形態では、複数の空気入口28が設けられてもよく、いくつかの非常に特定の実施形態(図1図3に示すものなど)では、複数の空気入口28が、エアロゾル供給システム1又は本体10の側面30に、例えば、いくつかの特定の実施形態では、本体10の第1の端部32と本体10の第1の端部32の反対側にある本体10の第2の端部34との間に延在する側面30に配置されてもよい。2つ以上の空気入口28を設けることによって、これは、使用中に空気入口28の1つが塞がれるか又は動作不能になったとしても、エアロゾル供給システム1が都合よく継続して動作することを可能にすることができる。エアロゾル供給システム1を通る空気流の均一な分配をより確実にするために、いくつかの実施形態によれば、図1図3に示した実施形態など、エアロゾル供給システム1(又は本体10)の対向する側面30に配置された一対の空気入口28が設けられてもよい。
【0034】
エアロゾル供給システム1が使用されていないときに、ごみ又は流体が各空気入口28に入るのをより良く防止するために、いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの空気入口28が開いている第1の位置と、少なくとも1つの空気入口28が塞がれている第2の位置との間で移動可能な閉鎖部材36が設けられてもよい。このような閉鎖部材36は、各空気入口に対する弁、第1の位置と第2の位置との間で回転できる回転可能なスリーブ、及び/又は移動可能なラッチなど、様々な異なる形態を含んでもよい。図1図3に示すものなど、特定の実施形態では、閉鎖部材は、第1の位置と第2の位置との間で移動可能又は回転可能なキャップ38を備えてもよい。いくつかの実施形態によれば、閉鎖部材36は、閉鎖部材36が第1の位置及び/又は第2の位置に達したときに、可聴音(カチッという音など)を生じるように構成されてもよい。このような可聴音は、例えば、閉鎖部材36が、第1の位置及び第2の位置のそれぞれにおいて、スロット又はラチェットに係合することによって生成されてもよい。前記スロット又はラチェットは、次いで、ユーザが、閉鎖部材36を前記第1の位置又は第2の位置から第1の位置及び第2の位置のうちの他方の位置へ移動させるように力を加えることによって、係合解除することができる。可聴音により、ユーザは、次いで、閉鎖部材36が第1の位置及び/又は第2の位置のいずれかに適切に配置されたときをより良く知ることができる。
【0035】
いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1(又は本体10)は、エアロゾル供給システム1(又は本体10)に受け入れられた消耗部分100を把持するための保持部材40を備えてもよい。このような保持部材40は、いくつかの実施形態によれば、保持部分40及び/又は保持プラグ40であってもよく、少なくとも、図1図3の実施形態に示されている。保持部材40は、任意の設けられた空洞16を取り囲んでもよく、いくつかの特定の実施形態では、空洞16の任意の第2の開いた端部16Bを取り囲んでもよい。したがって、保持部材40が設けられた実施形態では、保持部材40は、エアロゾル供給システム1(又は本体10)に受け入れられた消耗部分100に摩擦保持力を提供することができる。別の言い方をすれば、いくつかの実施形態の保持部材40は、エアロゾル供給システム1(又は本体10)に受け入れられた消耗部分100を取外し可能に収容するように構成されてもよい。したがって、このように、保持部材40は、いかなる消耗部分100も使用中にエアロゾル供給システム1(又は本体10)から誤って外れること及び/又は滑り落ちることをより良く防止し、使用中にエアロゾル供給システム1(又は本体10/空洞16)に消耗部分100をより良く配向することができる。
【0036】
少なくとも1つの空気入口28に戻ると、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1は、少なくとも1つの空気入口28と第1のチャンネル18との間に初期空気チャネル44を備えてもよい。初期空気チャネル44は、少なくとも1つの空気入口28から第1のチャネル18に流れる空気の方向を変えるために、第1のチャネル18及び少なくとも1つの空気入口28に対して傾斜していてもよい。このように、初期空気チャネル44は、有利には、第1のチャネル18に入れるために空気をより良く案内し準備することができるチャネルを提供する。このように、空気チャネル44が存在すると、空気がより効果的に第1のチャネル18の中を流れることができる。図1図3の実施形態に示すように、任意の設けられた初期空気チャネル44は、いくつかの実施形態では、第1のチャネル18の第1の端部18Aに隣接して配置され、第1のチャネル18の第1の端部18Aに空気を供給することができる。
【0037】
保持部材40も使用される実施形態では、そのいくつかの実施形態によれば、保持部材40の表面は、初期空気チャネル44の第1の表面46を画定してもよい。このように、(消耗部分100をより良好に把持及び/又は配向するように機能することができる)保持部材40が取り外された場合、これは、エアロゾル供給システム1を動作不能な状態にすることがある。これは、その時空気が、そうでなければ第1の表面46となるところの露出領域/開口部45を通ってシステムから逃げることができることによる。言い換えると、初期空気チャネル44の第1の表面46を画定する保持部材40の表面は、エアロゾル供給システム1のための安全機能として機能することができる。そのような実施形態における保持部材40の任意のそのような表面の正確な形状に関して、この形状は、初期空気チャネル44に対する保持部材40の相対位置に依存することが理解されよう。しかしながら、いくつかの実施形態によれば、保持部材40は環状であってもよく、及び/又は保持部材の表面は円錐面であってもよい。これを踏まえて、及び完全を期すため、保持部材40の表面が、少なくとも1つの空気入口28と気化器14との間の空気チャネルの別の部分の表面46を同様に画定して、上述の安全機能を同様に達成することができることは、いくつかの実施形態では考えられる。
【0038】
第1のチャネル18の態様に戻ると、前述したように、第1のチャネル18は、第1の端部18A及び(第1の端部18Aの反対側であってもよい)第2の端部18Bを備えてもよく、及び/又は、いくつかの実施形態では、円筒形であってもよい。このように、そして保持部材40が使用される場合、そのいくつかの実施形態では、第1のチャネル18の第1の端部18Aは、保持部材40と第1のチャネル18の第2の端部18Bとの間に配置されてもよい。このように、そしていくつかの実施形態では、第1のチャネル18の第1の端部18Aと空洞16の任意の開いた第2の端部16B(ここで、消耗部分100を受け入れることができる)は、第1のチャネル18の第2の端部18Bに対して同じ側に配置されてもよい。したがって、これらの実施形態では、これらは、空洞16及び/又は第2のリザーバ102を通過する蒸気の流れ(例えば、方向A2)に対して、先に説明した、第1のチャネル18を通過する空気の方向(例えば、方向A1)の任意の変化を実施するのを助けることができる。
【0039】
第1のリザーバ12に目を向けると、第1のリザーバ12からのエアロゾル化可能材料のいかなる漏れもより良く低減するために、いくつかの実施形態によれば、第1のリザーバ12は、第1のリザーバ12の一部を封止するための封止部材48を備えてもよい。いくつかの特定の実施形態では、封止部材48は、初期空気チャネル44の第2の表面52を画定する表面をさらに備えることができることが好都合である。このように、封止部材48が取り外され、及び/又は十分に摩耗した場合、初期空気チャネル44に漏れ経路(又はより一般的には、少なくとも1つの空気入口28と気化器14との間の空気経路に漏れ経路)が生じて、エアロゾル供給システム1を実質的に動作不能な状態にする場合がある。これは、その時空気が、そうでなければ第2の表面52となるところの露出領域を通ってシステムから逃げることができることによる。言い換えると、初期空気チャネル44の第2の表面52を画定する封止部材48の表面は、エアロゾル供給システム1のための安全機能として機能することができる。ここでもまた、そして完全を期すため、封止部材48の表面が、少なくとも1つの空気入口28と気化器14との間の空気チャネルの別の部分の表面52を同様に画定し、上述の安全機能を同様に達成することができることは、いくつかの実施形態では考えられる。
【0040】
第1のリザーバ12の形状に関しては、気化器14(及び/又は、存在する場合には、エアロゾル化可能材料輸送要素20)にエアロゾル化可能材料を供給するために任意の必要な形状をとることができることが理解されよう。しかしながら、図1図3に示すものなどのいくつかの実施形態では、第1のリザーバ12は、円筒形であってもよく、潜在的に、第1の端部と第2の端部との間に延在してもよい。封止部材48がさらに使用されるそのいくつかの特定の実施形態では、封止部材48は、いくつかの場合には、図1図3の実施形態に示すように、第1のリザーバ12の第1の端部及び第2の端部の少なくとも一方を画定することができる。第1のリザーバ12に留まって説明すると、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1及び/又は第1のリザーバ12は、ユーザが第1のリザーバ12の内部のエアロゾル化可能材料の量又はレベルを観察することができるように視認手段56を備えてもよい。考えられることとして、このような視認手段56は、第1のリザーバ12から透明な若しくは半透明な部分58を備えてもよく、又は第1のリザーバ12の内部を視認するための窓を備えてもよい。このように、視認手段56は、したがって、ユーザが、第1のリザーバ12のエアロゾル化可能材料が少なくなった/使い尽くされた時点に関して視覚的に判断することを可能にし、又は、ユーザが別の方法で、第1のリザーバ12の内部で視認できるいかなる故障も確認することを可能にすることができる。
【0041】
空洞16に目を向けると、前述のように、空洞16は、いくつかの実施形態では、空洞16の第1の端部16A(いくつかの実施形態では、閉じた第1の端部16Aであってもよい)と空洞16の第2の端部16B(空洞16の第1の端部16Aの反対側であってもよく、いくつかの実施形態では、開いた第2の端部16Bであってもよい)との間に延在してもよい。いくつかの実施形態の空洞16は、任意の設けられた消耗部分100が円筒形である、及び/又は消耗部分100が紙巻タバコの形状に似ている実施形態などにおいて、円筒形であってもよい。いくつかの実施形態によれば、第1のチャネル18と空洞16、及び/又は第1のチャネル18と任意の設けられた第2のリザーバ102は、いくつかの特定の実施形態では管状であってもよい壁などの、少なくとも1つの仕切り部材によって隔てられてもよい。しかしながら、完全を期すため、少なくとも1つの仕切り部材の機能は、任意の設けられた第2のリザーバ102/消耗部分100を通過するいかなる蒸気も、第1のチャネル18を通って流れる空気と混合しないように適切に分離できることであることが理解されよう。したがって、いくつかの実施形態では、適切な仕切りは、エアロゾル供給システム1及び/又は本体10自体の任意のさらなる/別個の仕切り部材を必要とすることなく、消耗部分100及び/又はその中に配置された任意の第2のリザーバ102を通過する蒸気から第1のチャネル18の空気を適切に分離するように機能する消耗部分100の外壁によって達成されてもよい。
【0042】
エアロゾル供給システム1から任意の設けられた第2のリザーバ102に移ると、完全を期すため、第2のリザーバ102は、エアロゾル供給システム1に取外し可能に収容することができる消耗部分100に配置することができ、又はそのような消耗部分100が使用されないエアロゾル供給システム1に設けられてもよい。このような後者の実施形態では、第2のリザーバ102は、例えば、第2のリザーバ102を通過して、ユーザによって吸引されるための出口に向かう蒸気が、第1のチャネル18を通過する空気と混合するのを防止するように空洞16に配置されても(又は空洞16に一体化されても)よい。第1のチャネル18からの空気流と第2のリザーバ102を通る蒸気流との分離は、そのいくつかの実施形態によれば、上述したような少なくとも1つの仕切り部材の存在によって達成されてもよい。
【0043】
先に述べたように、エアロゾル供給システム1の任意の設けられた第2のリザーバ102は、加香材料(複数可)を含んでもよく、気化器14からの気化されたエアロゾル化可能材料を受け入れるように構成される。加香材料(複数可)は、(限定されるものではないが)タバコ及び/又はニコチンなど、先に説明した加香材料のいずれかを含んでもよい。気化器14が加熱要素22を備える場合、第2のリザーバ102からの加香味料は、第2のリザーバ102を通って流れる、気化器14からの気化されたエアロゾル化可能材料から少なくとも部分的に加熱されるように構成されてもよい。このように、気化されたエアロゾル化可能材料からの熱は、気化されたエアロゾル化可能材料に加香材料をより良く付与させて、ユーザに付与される、加香された蒸気を形成することができる。この点に関して、いくつかの特定の実施形態では、第2のリザーバ102からの加香材料は、図の実施形態に示すように、気化器14の加熱要素22によって少なくとも部分的に加熱されるようにさらに構成されてもよい。このように、加熱要素22からの熱は、第2のリザーバ102に伝達されて、第2のリザーバ102の加香材料に追加の加熱源を提供することができる。このような追加の加熱は、エアロゾル供給システム1が作動していない期間が続いた後に使用されるときに特に効果的な場合があり、それは、加熱要素22からの熱が、次いで、任意の気化されたエアロゾル化可能材料が第2のリザーバ102の(そうでなければ冷たい)加香材料に達する前に、第2のリザーバ102の加香材料に初期の熱量を供給することができる限りにおいてそうである。したがって、このように、加熱要素22からの熱が第2のリザーバ102に伝達されて、第2のリザーバ102の加香材料に追加の加熱源を提供することは、第2のリザーバ102により一貫した形態の熱を提供し、エアロゾル供給システム1が継続して作動していない期間使用されなかった状況において有利となり得る第2のリザーバ102への予熱を後押しすることができる場合がある。
【0044】
同様に好都合なことに、熱が加熱要素22から供給されるこれらの実施形態のいくつかによれば、第2のリザーバ102を加熱するための、加熱要素22とは別個の第2の加熱要素の必要性を潜在的に除去することができる。別の言い方をすれば、これらの潜在的な実施形態のいくつかによれば、エアロゾル供給システム1は、ただ1つの加熱要素22だけを備えてもよく、及び/又は、第2のリザーバ102が、加熱要素22とは別個の(第2のリザーバ102を加熱するための)加熱要素を備えないように構成されてもよい。さらに別の言い方をすれば、これらの実施形態のいくつかによれば、第2のリザーバの加香材料は、第2のリザーバを通って流れる、気化器14からの気化されたエアロゾル化可能材料からの熱、及び気化器14の加熱要素22からの熱の両方によってもっぱら加熱されるように構成されてもよい。
【0045】
上記の開示を考慮すると、本明細書で説明するエアロゾル供給システム1の態様は、特定の実施形態において、消耗部分100又は保持部材40が本体10によって収容されていないときなど、エアロゾル供給システム1の特定の構成において、気化されたエアロゾル化可能材料の送達を防止するための安全機能として機能するように構成されてもよいことが理解されよう。
【0046】
本開示を理解し、したがって、図4A図6Bからの開示に目を向けると、本開示はまた、エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器14と、気化器14に空気を送達するための空気入口チャネル44とを備えるエアロゾル供給システム1を効果的に提供することができると考えられ、空気入口チャネル44は、エアロゾル供給システム1が第1の構成にあるときに覆われるように構成され、エアロゾル供給システム1が第2の構成にあるときに覆われないように構成された開口部45を備え、エアロゾル供給システム1が第2の構成にあるときに、気化されたエアロゾル化可能材料の送達を防止するために、空気入口チャネル44からバイパスして開口部45を通って出ることによって、開口部45が覆われていないときに、空気が気化器14をバイパスすることができるように開口部45は構成されている。
【0047】
開口部45が、気化されたエアロゾル化可能材料の送達を効果的に制御又は防止するために使用される任意のそのような実施形態では、この開口部45は、別個の本体10及び消耗部分100を明示的に備えるエアロゾル供給システム1の文脈において必ずしも使用される必要はないことが考えられる。
【0048】
上述のように、エアロゾル供給システムにこのような開口部45を設けることは、図4A図6Bに示すエアロゾル供給システムの実施形態を参照すると最もよく示されている。
例えば上記の点で、いくつかの実施形態による、開口部45を覆うことは、ユーザからの命令に応答して制御又は作動されるように構成されてもよい。例えば、特定の実施形態では、エアロゾル供給システム1は、第1の構成において開口部を覆い、第2の構成において開口部を覆わないためのカバー部材47を備えてもよい。このような実施形態は、例えば、図5A図5Bの開示を参照して示されている。このように、そしていくつかの実施形態によれば、カバー部材47は、エアロゾル供給システム1を第1の構成と第2の構成との間で変えるために移動可能とすることができる。いくつかの特定の実施形態によれば、カバー部材47は、ユーザによって移動されるように構成されてもよく、及び/又は電気信号に応答して(例えば、ユーザがエアロゾル供給システム1のスイッチ又はボタンを押す、又はエアロゾル供給システム1の本体10のスイッチ又はボタンを潜在的に押す(そのような本体1が使用されている場合)ことに応答して)移動されるように構成されてもよい。
【0049】
したがって、このような実施形態では、カバー部材47は、エアロゾル供給システム1が第2の構成にある(カバー部材47が開口部45を覆っていない)とき、気化されたエアロゾル化可能材料の送達を防止する安全機能として機能できることが分かる。
【0050】
しかしながら、同様に、エアロゾル供給システム1が消耗部分100と本体10とを備えるいくつかの実施形態によれば、カバー部材47は、消耗部分100の一部で補足されるか、又は置換されてもよい。このように、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1が第1の構成にあるとき、開口部45は、消耗部分100によって覆われるように構成することができる。同様に、図1図3を参照して先に説明したものなど、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1が第1の構成にあるとき(保持部材40が使用される実施形態では)、開口部45は、この保持部材40によって覆われるように構成することができる。保持部材40を使用するこのような後者の実施形態は、図4A図4Bの実施形態を参照して示されている。しかしながら、完全を期すため、図4A図4Bの実施形態を参照すると、消耗部分100の任意の部分が、必ずしも保持部材40を必要とすることなく、開口部45を覆うように代わりに構成することができることが理解されよう。
【0051】
したがって、上記のことを考慮すると、開口部45を設けることは、又はいくつかの実施形態では実際に2つ以上の開口部45を設けることは、エアロゾル供給システムが第2の構成にあるとき、空気が気化器14をバイパスすることによって、気化されたエアロゾル化可能材料の送達を防止することを可能にすることができることが分かる。これと関連して、いくつかの実施形態によれば、この開口部(複数可)45は、空気が、エアロゾル供給システム1の他の構成要素をバイパスすることができるようにするためにも同様に使用されてもよいことが理解されよう。任意選択でバイパスすることができるこれらの他の構成要素は、図4A図5Bに示す実施形態に関して点線で示されている。この点に関して、例えば、及びエアロゾル供給システム1が加香材料を入れるためのリザーバ102(気化器14の上流又は下流に配置されてもよい)を備えるいくつかの実施形態によれば、空気入口チャネル44は、開口部45を通って流れる空気がリザーバ102をバイパスするように構成されてもよい。これに加えて/これに代えて、エアロゾル供給システム1が、加香材料を受け入れるように構成された空洞16(これもまた、気化器14の上流又は下流に配置されてもよい)を備えるいくつかの実施形態によれば、空気入口チャネル44は、開口部45を通って流れる空気が空洞16をバイパスするように構成されてもよい。したがって、これらの実施形態では、開口部45が存在することによって、エアロゾル供給システム1が第2の構成にあるとき、加香材料をより良く保存/未使用にすることを可能にすることができる。
【0052】
エアロゾル供給システム1は、空気入口チャネル44からバイパスして開口部45を通って出ることができる任意の空気に関して、図4A図5Bに示す実施形態などのいくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1の外部の場所に空気を直接送達するように構成されてもよいことが理解されよう。このように、エアロゾル供給システム1が第2の構成にあるときに、空気が空気入口チャネル44を通ってエアロゾル供給システム1に通されるか、又は押し込まれると、空気は、次いで、開口部45を真っ直ぐ通り、その結果、エアロゾル供給システム1の気化器14をバイパスし、次いで、エアロゾル供給システム1から出ることができる。
【0053】
しかしながら、同様に、図6A図6Bに示すものなどのいくつかの実施形態によれば、空気入口チャネル44からバイパスして開口部45を通って出ることができる任意の空気に関して、エアロゾル供給システム1は、開口部45を通過する空気が気化器14をバイパスするように、開口部45を通過する空気を気化器14の下流の場所に送達するように構成されてもよい。したがって、そのような実施形態によれば、空気入口チャネル44からバイパスして開口部45を通って出る空気は、気化器14の下流で、エアロゾル供給システム1の任意の設けられた出口62又は吸い口64の上流の場所に送達されるように構成されてもよい。別の言い方をすれば、そのような実施形態によれば、エアロゾル供給システム1はバイパス通路61を備えてもよく、このバイパス通路61は、空気入口チャネル44からバイパスして開口部45を通って出る空気を受け入れるための第1の端部61Aと、バイパス通路61を通過する空気が気化器14をバイパスするように、この空気を気化器14の下流の場所に送達するための第2の端部61Bとを備える。明らかに、同様に、バイパス通路61が使用されるいくつかの特定の実施形態によれば、バイパス通路61の第2の端部61Bは、空気入口チャネル44からバイパスして開口部45を通って出る空気を、エアロゾル供給システム1の任意の使用されている空洞16又はリザーバ102の下流の場所に、この空気が使用されている空洞16又はリザーバ102をバイパスするように送達するように構成されてもよい。エアロゾル供給システム1のそのような実施形態は、図6A及び図6Bを参照して示されている。
【0054】
エアロゾル供給システム1が第2の構成にあるときに、空気が空気入口チャネル44からバイパスして開口部45を通って出ることをより良く可能にするための開口部45の機能性に関して、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1は、空気が開口部45を通って空気入口チャネル44に入ることを防止するための一方向弁63をさらに備えてもよい。そのように設けられた任意の一方向弁の位置に関しては、いくつかの実施形態による開口部45は一方向弁を備えてもよく、又は一方向弁63は、バイパス通路61(そのようなバイパス通路61が使用される場合)など、開口部45の下流に配置されてもよいことが理解されよう。同様に、図6A及び図6Bに示す実施形態によるものなどのバイパス通路61が使用される場合、エアロゾル供給システム1は、気化器14の下流の空気がバイパス通路61に戻るのを防止するために第2の一方向弁65を備えてもよい。明らかに、任意の使用される一方向弁63、65は、いくつかの特定の実施形態によれば、ダックビル弁又はリード弁などの任意の適切な形態の一方向弁を含んでもよい。
【0055】
エアロゾル供給システム1の他の構成要素に対する開口部(複数可)45の任意の相対的配置に関して、エアロゾル供給システム1が、気化されたエアロゾル化可能材料のための出口62を画定する吸い口64を備えるいくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システムの第1の構成では、開口部45は、気化器14が吸い口64に対して配置されるよりも吸い口64の近くに配置されてもよい。このように、これにより、よりコンパクトなサイズのエアロゾル供給システム1が可能になることができる。
【0056】
しかしながら、開口部45が使用されるかどうかにかかわらず、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1における気化されたエアロゾル化可能材料の送達の制御をさらに助けるために、エアロゾル供給システム1は、エアロゾル供給システム1における空気のパフを検出することに応答して気化器14の動作を可能にするように構成されたパフセンサ60をさらに備えてもよい。エアロゾル供給システム1における任意のそのようなパフセンサ60の位置に関しては、これは、エアロゾル供給システム1のいくつかの異なる位置に配置されてもよいことが理解されよう。この点に関して、例えば、いくつかの特定の実施形態によれば、パフセンサ60は、任意の設けられた出口62若しくは吸い口64の上流に配置されてもよく、又は、気化器14の上流若しくは下流に配置されてもよく、又は、任意の設けられた空洞16若しくは第2のリザーバ102の上流若しくは下流に配置されてもよい。純粋に例示として、そして図(図1図3など)に開示された実施形態によれば、パフセンサ60は、気化器14の下流及び第2のリザーバ102/空洞16の上流に示されている。
【0057】
パフセンサ60が使用される場合、いくつかの実施形態によれば、パフセンサ60は、例えば図4A図6Bの実施形態に関して示されるように、エアロゾル供給システム1における気化されたエアロゾル化可能材料の送達の制御をさらに助けるために開口部45と共に使用されてもよい。この点に関して、例えば、いくつかの実施形態によれば、空気入口チャネル44は、開口部45を通って流れる空気がパフセンサ60をバイパスするように構成されてもよい。別の言い方をすれば、パフセンサ60(及び気化器14)は、開口部45の下流に配置されてもよい。このように、エアロゾル供給システム1が第2の構成にあるときに開口部45が覆われていないと、空気はパフセンサ60をバイパスして、パフセンサ60がエアロゾル供給システム1の空気のパフを検出できない(空気は、代わりに、バイパスして開口部45を通る)ことによって気化器14がこの第2の構成で動作しないことをより確実にすることができる。
【0058】
したがって、上記を理解すると、本明細書には、気化器14及び空気入口チャネル44を備えるエアロゾル供給システム1において、気化されたエアロゾル化可能材料の送達を制御するための方法も説明されており、本方法は、空気入口チャネル44を通過する空気が気化器14に達することを可能にするために、空気入口チャネル44の開口部45が覆われている第1の構成と、空気が空気入口チャネル44からバイパスして開口部45を通って出ることによって気化器14をバイパスすることを可能にするために開口部45が覆われていない第2の構成との間で、エアロゾル供給システム1を動かすステップを含むことが分かる。
【0059】
そのような方法に関して、そのような方法は、エアロゾル供給システムを第2の構成(開口部45が覆われていない)から第1の構成(開口部45が覆われている)に動かすステップを含んでもよく、又は同様に、エアロゾル供給システム1を第1の構成から第2の構成に動かすステップを含んでもよいことが理解されよう。同様に、本方法がエアロゾル供給システム1を第2の構成から第1の構成に動かすステップを含む場合、これは、消耗部分100を本体10に収容することによって達成することができる(このような消耗部分/本体の構成が使用される場合)。
【0060】
本明細書で説明したこのような方法に関しても、いくつかの実施形態によれば、本方法は、気化器14が空気入口チャネル45からの空気を受け入れることを可能にするために、エアロゾル供給システム1を第1の構成で動作させるステップをさらに含んでもよい。明らかに、いくつかの実施形態では、エアロゾル供給システム1のそのような動作は、エアロゾル供給システム1が第2の構成から第1の構成に動かされるのに続いて行われてもよい。
【0061】
したがって、上記の点で、そして本明細書で提供されるいくつかの実施形態によれば、気化させるためのエアロゾル化可能材料を入れるための第1のリザーバ12と、第1のリザーバ12からのエアロゾル化可能材料を気化させるための気化器14であって、加熱要素22を備える気化器14と、気化器14からのエアロゾル化可能材料を受け入れるための第1のチャネル18と、加香材料を含む第2のリザーバ102であって、気化器14からの気化されたエアロゾル化可能材料を受け入れるように構成された第2のリザーバ102とを備えるエアロゾル供給システム1であって、第2のリザーバ102の加香材料が、第2のリザーバ102を通って流れる気化器14からの気化されたエアロゾル化可能材料から少なくとも部分的に加熱されるように構成され、気化器14からの加熱要素22によって少なくとも部分的に加熱されるように構成される、エアロゾル供給システム1を提供することができる。
【0062】
上記から、本明細書には、エアロゾル供給システムのいくつかの異なる態様に関連するいくつかの異なる改良が記載されている。したがって、その点で、少なくとも、エアロゾル供給システムであって、
・気化させるためのエアロゾル化可能材料を入れるための第1のリザーバと、
・前記第1のリザーバからの前記エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器であって、管状で、前記エアロゾル供給システムの空洞を取り囲む気化器と
を備え、
・前記空洞が、加香材料を含む消耗部分を受け入れるように構成された、エアロゾル供給システムを説明してきた。
【0063】
エアロゾル供給システムであって、
・気化させるためのエアロゾル化可能材料を入れるための第1のリザーバと、
・前記第1のリザーバからの前記エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器であって、管状であり、前記エアロゾル供給システムの空洞を取り囲む気化器と
を備え、
・前記空洞が、加香材料を含む第2のリザーバを収容し、前記第2のリザーバが、前記気化器からの気化されたエアロゾル化可能材料を受け入れるように構成された、エアロゾル供給システムも説明してきた。
【0064】
エアロゾル供給システムであって、
・気化させるためのエアロゾル化可能材料を入れるための第1の円筒形のリザーバと、
・前記第1のリザーバからの前記エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器と、
・前記気化器からの気化されたエアロゾル化可能材料を受け入れるための第1のチャネルと、
・加香材料を含む第2の円筒形のリザーバであって、前記第1のチャネルからの気化されたエアロゾル化可能材料を受け入れるように構成された、第2の円筒形のリザーバと
を備え、
・空気が、前記第1のチャネルに沿って第1の方向に流れるように構成され、前記気化器からの気化されたエアロゾル化可能材料が、前記第2のリザーバを通って第2の方向に流れるように構成され、前記第2の方向が前記第1の方向に対して反対方向である、エアロゾル供給システムも説明してきた。
【0065】
エアロゾル供給システムであって、
・前記エアロゾル供給システムに空気を送達するための少なくとも1つの空気入口と、
・気化させるためのエアロゾル化可能材料を入れるための第1のリザーバと、
・前記第1のリザーバからの前記エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器と、
・前記気化器からの気化されたエアロゾル化可能材料を受け入れ、前記少なくとも1つの空気入口からの空気を受け入れるための第1のチャネルと、
・前記少なくとも1つの空気入口と前記第1のチャネルとの間の初期空気チャネルと、
・前記エアロゾル供給システムに受け入れ可能な消耗部分を把持するための保持部材であって、前記保持部材の表面が前記初期空気チャネルの第1の表面を画定する、保持部材と
を備えるエアロゾル供給システムも説明してきた。
【0066】
エアロゾル供給システムであって、
・気化させるためのエアロゾル化可能材料を入れるための第1のリザーバと、
・前記エアロゾル供給システムに受け入れ可能な消耗部分を把持するための保持部材と
を備え、
・前記保持部材が取り外されたときに、前記エアロゾル供給システム及び前記消耗部分の少なくとも一方において、前記第1のリザーバからのエアロゾル化可能材料を使用して蒸気の形成することを防止するように構成された、エアロゾル供給システムも説明してきた。
【0067】
エアロゾル供給システムであって、
・気化させるためのエアロゾル化可能材料を入れるための第1のリザーバと、
・前記第1のリザーバからの前記エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器であって、加熱要素を備え、管状である気化器と、
・加香材料を含む第2のリザーバであって、前記気化器からの気化されたエアロゾル化可能材料を受け入れるように構成された第2のリザーバと
を備え、
・前記第2のリザーバからの加香材料が、前記第2のリザーバを通って流れる前記気化器からの気化されたエアロゾル化可能材料から少なくとも部分的に加熱されるように構成され、前記気化器の前記加熱要素によって少なくとも部分的に加熱されるように構成された、エアロゾル供給システムも説明してきた。
【0068】
エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器と、前記気化器に空気を送達するための空気入口チャネルとを具備するエアロゾル供給システムであって、前記エアロゾル供給システムが第1の構成にあるときに覆われるように構成され、前記エアロゾル供給システムが第2の構成にあるときに覆われないように構成された開口部を前記空気入口チャネルが備え、前記エアロゾル供給システムが前記第2の構成にあるときに、気化されたエアロゾル化可能材料の送達を防止するために、前記開口部が覆われていないときに空気が前記空気入口チャネルからバイパスして前記開口部を通って出ることによって前記気化器をバイパスすることができるように前記開口部が構成されている、エアロゾル供給システムも説明してきた。
【0069】
気化器及び空気入口チャネルを備えるエアロゾル供給システムにおいて気化されたエアロゾル化可能材料の送達を制御するための方法であって、
・前記空気入口チャネルを通過する空気が前記気化器に達することを可能にするために、前記空気入口チャネルの開口部が覆われている第1の構成と、空気が、前記空気入口チャネルからバイパスして前記開口部を通って出ることによって前記気化器をバイパスすることを可能にするために前記開口部が覆われていない第2の構成との間で前記エアロゾル供給システムを動かすステップ、を含む方法も説明してきた。
【0070】
エアロゾル供給システム1であって、エアロゾル化可能材料を気化させるための気化器14と、前記気化器14に空気を送達するための空気入口チャネル44とを備えるエアロゾル供給システム1であり、前記空気入口チャネル44が、前記エアロゾル供給システム1が第1の構成にあるときに覆われるように構成され、前記エアロゾル供給システム1が第2の構成にあるときに覆われないように構成された開口部45を備え、前記エアロゾル供給システム1が前記第2の構成にあるときに、気化されたエアロゾル化可能材料の送達を防止するために、前記開口部45が覆われていないときに空気が前記空気入口チャネル44からバイパスして前記開口部45を通って出ることによって前記気化器14をバイパスすることができるように前記開口部45が構成された、エアロゾル供給システム1も説明してきた。
【0071】
様々な課題に対処し、技術を進歩させるため、本開示は、特許請求される発明(複数可)を実施することができる様々な実施形態を例示的に示している。本開示の利点及び特徴は、実施形態のうちの代表的な例にすぎず、すべての利点や特徴を網羅するものでもなければ、他の利点や特徴を排除するものでもない。これらは、特許請求される発明(複数可)の理解を助け、これらを教示するためだけに提示されている。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって規定されたとおりに本開示を限定するもの、又は特許請求の範囲の均等物を限定するものと考えるべきではなく、本請求項の範囲から逸脱することなく他の実施形態を利用し、変更を加えることができることを理解されたい。様々な実施形態が、本明細書で詳細に説明したもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの様々な組合せを適切に備えてもよく、それらのみから構成されてもよく、又は実質的にそれらから構成されてもよく、したがって、従属請求項の特徴は、特許請求の範囲に明示的に記載された以外の組合せで、独立請求項の特徴と組み合わされてもよいことは理解されよう。本開示は、現在は特許請求されていないが将来特許請求される可能性のある他の発明を含む場合がある。
【0072】
例えば、本開示は、第1のリザーバの「液体」又は「流体」に関して説明されてきたが、この液体又は流体は、任意のエアロゾル化可能材料と置き換えてもよいことが理解されよう。同様に、エアロゾル化可能材料が使用される場合、いくつかの実施形態では、このエアロゾル化可能材料は、液体又は流体を含んでもよいことが理解されよう。
【0073】
気化器14に関して、気化器14は、ヒーター/加熱要素22を備えるものとしていくつかの実施形態で説明されてきたが、いくつかの他の実施形態では、気化器14は、例えば、先に説明したように、振動手段、機械的手段、加圧手段、又は静電気的手段のうちの1つ又は複数によって、エアロゾル化可能材料に熱を加えることなくエアロゾル化可能材料から蒸気/エアロゾルを生成可能とすることができることが理解されよう。
【0074】
任意の提供された加香材料に関しても、完全を期すため、任意の提供された加香材料は、気化されたエアロゾル化可能材料にその加香を放出するために必ずしも加熱される必要はないことに留意されたい。したがって、その点で、これらの例のいかなる気化器14も加熱要素22を必ず必要としなければならないわけではない。
【0075】
最後に、同様に、本明細書で説明したいくつかの特徴が、消耗部分100を取外し可能に収容する、及び/又は消耗部分100に取外し可能に取り付けることができる本体10の一部として提供されるエアロゾル供給システム1の実施形態に関して説明してきたが、いくつかの実施形態では、本明細書で説明した消耗部分100及び/又は本体10の特徴のいずれもが、そのような消耗部分/本体100の構成を備えないエアロゾル供給システム1に一体化されてもよいことが理解されよう。

図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
【国際調査報告】