(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】調整可能なペダルアセンブリ
(51)【国際特許分類】
B60T 7/06 20060101AFI20240725BHJP
B60T 7/04 20060101ALI20240725BHJP
G05G 1/30 20080401ALI20240725BHJP
G05G 1/44 20080401ALI20240725BHJP
【FI】
B60T7/06 B
B60T7/04 B
G05G1/30 E
G05G1/44
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502123
(86)(22)【出願日】2022-07-27
(85)【翻訳文提出日】2024-01-22
(86)【国際出願番号】 IB2022056930
(87)【国際公開番号】W WO2023007389
(87)【国際公開日】2023-02-02
(32)【優先日】2021-07-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524017261
【氏名又は名称】ツェットエフ オフハイウェイ ソリューションズ ミネソタ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ZF OFF HIGHWAY SOLUTIONS MINNESOTA INC
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100186716
【氏名又は名称】真能 清志
(72)【発明者】
【氏名】ピーター バックス
(72)【発明者】
【氏名】マイク プラール
【テーマコード(参考)】
3D124
3J070
【Fターム(参考)】
3D124AA34
3D124AA36
3D124BB01
3D124CC31
3D124DD30
3D124DD68
3D124DD75
3J070AA32
3J070CB02
3J070CB37
3J070CC02
3J070CC62
3J070DA01
(57)【要約】
車両用のペダルアセンブリが提供される。ペダルアセンブリは、旋回軸線を画定するベースを含む。ペダルアセンブリは、ベースに連結されたペダルを更に含む。ペダルは、キャリアと、キャリアに連結されたシェルと、を含む。キャリアは、ベースに連結され、旋回軸線に対して旋回可能である。シェルは、第1位置と第2位置との間でキャリアに対して移動可能である。ペダルは、シェルをキャリアに対して第1位置または第2位置に固定するように適合されたリンク機構を更に含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用のペダルアセンブリであって、前記ペダルアセンブリは、
旋回軸線を画定するベースと、
前記ベースに連結されたペダルと、を備え、前記ペダルは、
キャリアと、前記キャリアに連結されたシェルと、を備え、前記キャリアは、前記ベースに連結され、前記旋回軸線に対して旋回可能であり、前記シェルは、第1位置と第2位置との間で前記キャリアに対して移動可能であり、
前記ペダルは、前記シェルを前記キャリアに対して第1位置または第2位置に固定するように適合されたリンク機構を含む、ペダルアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のペダルアセンブリであって、前記キャリアは複数の歯を備え、互いに隣接する前記複数の歯のうちの2つは、それらの間に谷部を画定する、ペダルアセンブリ。
【請求項3】
請求項2に記載のペダルアセンブリであって、前記リンク機構は、前記シェルを前記キャリアに対して第1位置または第2位置に固定するために前記複数の歯と協働するように適合された爪を備える、ペダルアセンブリ。
【請求項4】
請求項3に記載のペダルアセンブリであって、前記爪は爪ピボットピンを備え、前記爪が前記爪ピボットピンによって前記シェルに連結される、ペダルアセンブリ。
【請求項5】
請求項4に記載のペダルアセンブリであって、前記爪は、前記爪が前記谷部によって受容されるときの係合位置と、前記爪が前記複数の歯から離間されるときの係合解除位置との間で旋回するように適合される、ペダルアセンブリ。
【請求項6】
請求項5に記載のペダルアセンブリであって、前記爪は、前記爪を前記係合位置に向かって付勢するために、前記爪ピボットピンの周りに配置された爪バネを更に備える、ペダルアセンブリ。
【請求項7】
請求項5に記載のペダルアセンブリであって、前記爪は、前記爪を前記係合位置に向かって付勢するために、前記爪と前記シェルとの間に配置された爪バネを更に備える、ペダルアセンブリ。
【請求項8】
請求項1に記載のペダルアセンブリであって、前記リンク機構は、格納式バネプランジャ、バネピン、スクリュージャッキ、または電気機械式アクチュエータを備える、ペダルアセンブリ。
【請求項9】
請求項1に記載のペダルアセンブリであって、前記キャリアおよび前記シェルは両方とも、前記旋回軸線に対して旋回可能である、ペダルアセンブリ。
【請求項10】
請求項1に記載のペダルアセンブリであって、前記シェル、前記キャリア、および前記ベースを通って前記旋回軸線に沿って延在するピボットピンを更に備える、ペダルアセンブリ。
【請求項11】
請求項1に記載のペダルアセンブリであって、前記キャリアは第1平面を画定し、前記ペダルは第2平面を画定し、第1平面および第2平面は、前記シェルが第1位置にあるとき、それらの間に第1角度を画定し、第1平面および第2平面は、前記ペダルが第2位置にあるとき、それらの間に第2角度を画定し、第1角度は第2角度と異なる、ペダルアセンブリ。
【請求項12】
請求項1に記載のペダルアセンブリであって、前記ベースは、前記車両に連結するように適合されている、ペダルアセンブリ。
【請求項13】
請求項1に記載のペダルアセンブリであって、前記車両はバルブアセンブリを備え、前記キャリアは、前記バルブアセンブリに動作可能に連結するように適合される、ペダルアセンブリ。
【請求項14】
車両のワーキングユニットを制御するシステムであって、前記システムは、
流体力を提供するように構成された流体源と、
前記流体源と流体連通するバルブアセンブリと、
前記バルブアセンブリと流体連通し、前記流体力に応答して作動または非作動するように適合されたワーキングユニットと、
前記バルブアセンブリに動作可能に連結され、前記バルブアセンブリを作動させるように適合されたペダルアセンブリと、を備え、前記ペダルアセンブリは、
旋回軸線を画定するベースと、
前記ベースに連結され、前記旋回軸線に対して旋回可能なキャリアと、
前記キャリアに連結され、第1位置と第2位置との間で前記キャリアに対して移動可能なペダルと、
前記ペダルを前記キャリアに対して第1位置または第2位置に固定するように適合されたリンク機構と、を備える、システム。
【請求項15】
請求項14に記載のシステムであって、前記キャリアは複数の歯を備え、互いに隣接する前記複数の歯のうちの2つは、それらの間に谷部を画定する、システム。
【請求項16】
請求項15に記載のシステムであって、前記リンク機構は、シェルを前記キャリアに対して第1位置または第2位置に固定するために前記複数の歯と協働するように適合された爪を備える、システム。
【請求項17】
請求項16に記載のシステムであって、前記爪は爪ピボットピンを備え、前記爪が前記爪ピボットピンによって前記シェルに連結される、システム。
【請求項18】
請求項17に記載のシステムであって、前記爪は、前記爪が前記谷部によって受容されるときの係合位置と、前記爪が前記複数の歯から離間されるときの係合解除位置との間で旋回するように適合される、システム。
【請求項19】
請求項18に記載のシステムであって、前記爪は、前記爪を前記係合位置に向かって付勢するために、前記爪ピボットピンの周りに配置された爪バネを更に備える、システム。
【請求項20】
請求項18に記載のシステムであって、前記爪は、前記爪を前記係合位置に向かって付勢するために、前記爪と前記シェルとの間に配置された爪バネを更に備える、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、バルブアセンブリおよび他の用途のための、ペダルアセンブリおよびそれを含むシステムに関する。ペダルアセンブリはキャリアおよびシェルを含む。
【背景技術】
【0002】
自動車においては、オペレータの快適性、および車両の安全運転のために、オペレータの足の位置を車両の制御ペダルに対して調整できることが重要である。現在の踏み込み式ブレーキペダルの設計は、メーカーからの所定のペダル角度を有する固定面を備えるペダルに基づく。この固定面ペダルの設計と調整可能な着座との組み合わせによって、機器オペレータの姿勢が、人間工学的見地からみて悪くなる可能性がある。
【0003】
現在既知である調整可能なペダルは、ほとんどの自動車の用途に見られる吊り下げ式のペダル用のスライディングトラックシステムに依拠している。これらのスタイルの調整可能なペダルアセンブリは、ペダルの機能のために電子ペダルまたはケーブルシステムのいずれかを使用する。このスライディングトラックシステムは、ほとんどの重量オフロード機器に見られるバルブアセンブリおよび床に取り付けられた踏み込み式ペダルには対応していない。他の現在の解決策では、ペダル角度を調整するために1つの穴から別の穴に移動されるピンの上のスナップリングを除去するために、ツールの使用を必要とする。
【0004】
さらに、そのような一般的に既知のペダルは、所定の車両に取り付けて、その特定の車両のパッケージング要件を満たすように設計されている。その結果、分離された別個のペダルアセンブリが各車両用に設計されており、そのペダルアセンブリは他の車両に取り付けることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、改良されたペダルアセンブリおよびそれを含むシステムを提供することが望ましい。さらに、他の望ましい特徴および特性は、前述の技術分野および背景と併せて、以下の概要および詳細な説明、ならびに添付の特許請求の範囲から明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態において、車両用のペダルアセンブリが提供される。ペダルアセンブリは、旋回軸線を画定するベースを含む。ペダルアセンブリは、ベースに連結されたペダルを更に含む。ペダルは、キャリアと、キャリアに連結されたシェルと、を含む。キャリアは、ベースに連結され、旋回軸線に対して旋回可能である。シェルは、第1位置と第2位置との間でキャリアに対して移動可能である。ペダルは、シェルをキャリアに対して第1位置または第2位置に固定するように適合されたリンク機構を更に含む。
【0007】
別の実施形態において、車両のワーキングユニットを制御するシステムが提供される。システムは、流体力を提供するように構成された流体源を含む。システムは、流体源と流体連通するバルブアセンブリを更に含む。システムは、バルブアセンブリと流体連通し、流体力に応答して作動または非作動するように適合されたワーキングユニットを更に含む。システムはペダルアセンブリを更に含む。ペダルアセンブリは、バルブアセンブリに動作可能に連結され、バルブアセンブリを作動させるように適合されている。
【0008】
これらの実施形態および他の実施形態において、ペダルアセンブリは、共通のピボットポイントを共有し、キャリアのリセス内の2つのピンによって回転に関して一緒にロックされる2つのペダル部分(例えば、キャリアおよびシェル)を使用する。シェルは、ツールを必要とすることなく、機器のオペレータによって調整することができる。一例として、オペレータは、片手でシェルの周りに到達し、次いでシェルをキャリアに対して調整することによって、レバーを作動させて、爪をキャリアから係合解除させることができる。別の実施例として、オペレータは、片手でシェルの周りに到達し、次いでシェルをキャリアに対して調整することによって、2つのバネ荷重式のプッシュピンを押し下げて、ピンをキャリアのリセスから係合解除させることができる。ペダルアセンブリは、油圧バルブアセンブリ、空気圧バルブアセンブリ、ブレーキバイワイヤシステム、およびほとんどの重量オフロード機器に見られる床に取り付けられた踏み込み式ペダルと共に利用することができる。
【0009】
この構成は、爪またはピンのいずれもペダルアセンブリから完全に取り外されず、それによって爪またはピンの損失を回避するという点で、いくつかの重要な機能を提供することができる。入れ子式になったペダル部分(例えば、キャリアおよびシェル)を使用すると、必要に応じてシェルの角度を変更しながら、ペダルアセンブリの校正を変更することなく、シェルがバルブアセンブリを作動できる。キャリアとシェルの両方が同じピボットポイントを共有しているため、リンク機構(例えば、爪またはピン)に故障がある場合、シェルがキャリアを直接に駆動し、完全なブレーキを適用することができる。
【0010】
開示される主題の他の利点は、添付の図面と関連して考慮し、以下の詳細な説明を参照することによって、より良く理解される。そのため、開示される主題の他の利点が、容易に認識される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】車両用のキャリアおよびシェルを含むペダルアセンブリの非限定的な実施形態の斜視図である。
【
図2】
図1のペダルアセンブリの非限定的な実施形態の断面の斜視図である。
【
図3】
図1のペダルアセンブリの別の非限定的な実施形態の断面の斜視図である
【
図4】
図1のシェルの非限定的な実施形態の別の斜視図である。
【
図5】
図1のペダルアセンブリの別の非限定的な実施形態の別の斜視図である。
【
図6】
図1のペダルアセンブリの非限定的な実施形態の別の斜視図である。
【
図7】ペダルアセンブリの別の非限定的な実施形態の斜視図である。
【
図8】
図7のペダルアセンブリの非限定的な実施形態の断面の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施例の場合を除き、または別途明確に示されている場合を除き、材料の量、または反応および/または使用の条件を示す本明細書中のすべての数量は、本発明の最も広い範囲を説明する際に「約」という単語によって修飾されると理解されるべきである。一般に、記載された数値制限内での実施が好ましい。また、明確に反対の記載がない限り、パーセント、「の部分」、および比率の値は、重量によるものである。本発明に関連する所与の目的に適した、または好適な、材料のグループまたはクラスの説明は、そのグループまたはクラスの任意の2つ以上のメンバーの混合物が同様に適している、または好適であることを意味する。化学用語での成分の説明は、本明細書において特定された任意の組み合わせへの添加時の成分を指しており、いったん混合された混合物の成分間の化学的相互作用を必ずしも排除するものではない。頭字語または他の略語の最初の定義は、本明細書での同じ略語のすべての後続の使用に適用され、また最初に定義された略語の通常の文法的なバリエーションにも準用される。また、明確に反対の記載がない限り、特性の測定は、同じ特性に関して以前に、または後に参照されたものと同じ技術によって決定される。
【0013】
また、本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに別のことを示さない限り、複数の指示物を含むことに留意されたい。例えば、単数形の構成要素への言及は、複数の構成要素を含むことが意図される。
【0014】
以下の詳細な説明は、本質的に単なる例示であり、本発明または本発明の適用および使用を限定することを意図するものではない。さらに、前述の背景または以下の詳細な説明に提示されるいかなる理論にも拘束されることを意図しない。
【0015】
図1は、車両用のペダルアセンブリ10の非限定的な実施形態の斜視図を示す。様々な実施形態において、ペダルアセンブリ10は、踏み込み式ペダルアセンブリとして更に定義される。ペダルアセンブリ10は、ベース12を含む。ベース12は、旋回軸線Aを画定する。ペダルアセンブリ10は、ベース12に連結されたペダル14を更に含む。ペダル14は、キャリア16と、キャリア16に連結されたシェル18と、を含む。キャリア16は、ベース12に連結され、旋回軸線Aに対して旋回可能である。いくつかの実施形態において、ペダル14が旋回軸線Aに対して旋回可能であるように、キャリア16およびシェル18が両方とも、旋回軸線Aに対して旋回可能である。他の実施形態において、キャリア16は旋回軸線Aに対して旋回可能であり、シェル18は別の旋回軸線(図示せず)に対して旋回可能である。ペダル14は、第1位置と第2位置との間でキャリア16に対して移動可能である。ペダル14は、シェル18をキャリア16に対して第1位置または第2位置に固定するように適合されたリンク機構20を更に含む。様々な実施形態において、第1位置と第2位置との間のペダル14の移動は、ペダル14の角度に対する調整能力を提供し、それによってユーザの物理的属性またはユーザによって利用されているシートの位置に対するペダルの人間工学的な位置決めを改善する。
【0016】
図2および
図3は、
図1のペダルアセンブリ10の非限定的な実施形態の断面の斜視図を示す。キャリア16は、第1キャリア端部22と、第1キャリア端部22から離間された第2キャリア端部24と、を有することができる。キャリア16は、第1キャリア端部22と第2キャリア端部24との間に延在するキャリア長を有することができる。キャリア16は、第1キャリア側面26と、第1キャリア側面26から離間された第2キャリア側面28(
図4を参照)と、を有することができる。キャリア16は、第1キャリア側面26と第2キャリア側面28との間に延在するキャリア幅を有することができる。
【0017】
キャリア16は、第1キャリア端部22と第2キャリア端部24との間および第1キャリア側面26と第2キャリア側面28との間に延在するキャリアベース部分30を含むことができる。キャリア16は、第1キャリアプレート部分32と、キャリアベース部分30に対して第1キャリアプレート部分32に対向する第2キャリアプレート部分34(
図1参照)と、を更に含むことができる。第1および第2プレート部分32、34は、それぞれ、第1および第2キャリア側面26、28に沿ってキャリアベース部分30から横方向に延在することができる。
【0018】
いくつかの実施形態において、キャリア16は、キャリア16の剛性を高めるために、第1キャリアプレート部分32と第2キャリアプレート部分34との間に延在する少なくとも1つのサポートピン41を更に含む。例示的な実施形態では、キャリア16は、3つのサポートピン41を含むことができる(
図4および
図5も参照)。
【0019】
引き続き
図2および
図3を参照すると、シェル18は、第1シェル端部42と、第1シェル端部42から離間された第2シェル端部44と、を有することができる。シェル18は、第1シェル端部42と第2シェル端部44との間に延在するシェル長を有することができる。シェル18は、第1シェル側面46と、第1シェル側面46から離間された第2シェル側面48と、を有することができる。シェル18は、第1シェル側面46と第2シェル側面48との間に延在するシェル幅を有することができる。
【0020】
シェル18は、第1シェル端部42と第2シェル端部44との間および第1シェル側面46と第2シェル側面48との間に延在するシェルベース部分50を含むことができる。シェル18は、第1シェルプレート部分52と、シェルベース部分50に対して第1シェルプレート部分52に対向する第2シェルプレート部分54と、を更に含むことができる。第1および第2シェルプレート部分52、54は、それぞれ、シェル側面に沿ってシェルベース部分50から横方向に延在することができる。
【0021】
図4および
図5は、
図1のペダルアセンブリ10の非限定的な実施形態の他の斜視図を示す。様々な実施形態において、シェル幅は、キャリア16がシェル18の第1シェル側面46と第2シェル側面48との間でシェル18によって受容され得るように、キャリア幅よりも大きい。再び
図1および
図2を参照すると、ペダルアセンブリ10は、シェル18、キャリア16、およびベース12を通って旋回軸線Aに沿って延在するピボットピン86を更に含むことができる。特定の実施形態において、ベース12は、一対の取り付けアーム88、90を含む。取り付けアーム88、90は、ベース12から延在して、ペダル14をベース12に旋回可能に連結するためのピボットピン86を受容するように適合されている。
【0022】
図2に示されるように、キャリア16は第1平面110を画定することができ、シェル18は第2平面112を画定することができる。第1平面110および第2平面112は、シェル18が第1位置にあるとき、それらの間に第1角度を画定する。第1平面110および第2平面112は、シェル18が第2位置にあるとき、それらの間に第2角度を画定する。様々な実施形態において、第1角度は第2角度と異なる。
【0023】
図6は、
図1のペダルアセンブリ10の非限定的な実施形態の別の斜視図を示す。シェル18は、第1および第2シェルプレート部分52、54から離れる方向のベース部分50の上に配置された踏面62を更に含むことができる。踏面62は、ペダルアセンブリ10のユーザによって塞がれるように適合されている。
【0024】
特に
図2を参照すると、様々な実施形態において、キャリア16は、第1キャリア端部22に沿ってキャリアベース部分30から横方向に延在する複数の歯94を更に含むことができる。複数の歯94は、第2キャリア端部24から離れる方向とすることができる。互いに隣接する2つの歯94は、谷部96を画定することができる。いくつかの実施形態において、キャリア16は、5つの歯94および4つの谷部96を含む。しかしながら、キャリア16は、任意の数の歯94を含むことができて、任意の数の谷部96を画定することができることを理解されたい。
【0025】
特に
図1、
図2、および
図4を参照し、上述のリンク機構20を再び参照すると、リンク機構20は、シェル18をキャリア16に対して第1位置または第2位置に固定するために複数の歯94と協働することができる。特定の実施形態において、リンク機構20は、シェル18をキャリア16に対して固定するために、複数の歯94と協働するように適合された爪98を含む。爪98は、爪ピボットピン100を更に含むことができる。爪98は、爪ピボットピン100によって第1シェル端部42に隣接する第1および第2シェルプレート部分52、54に連結される。爪98は、2つの隣接する歯94の間の谷部96のうちの1つによって受容されて、第1位置または第2位置などの所望の位置で、シェル18をキャリア16に対して固定するように適合された接触部102を更に含むことができる。
【0026】
爪98は、接触部102が谷部96によって受容されるときの係合位置と、接触部102が複数の歯94から離間されるときの係合解除位置との間で旋回するように適合させることができる。爪98は、爪98を係合位置に向かって付勢するために、爪ピボットピン100の周りに配置された爪バネ104を更に含むことができる。爪98はレバー106を更に含むことができる。レバー106は、接触部102から離間されており、第1位置と第2位置との間でキャリア16を移動させるために爪98を係合位置から係合解除位置に移動させるべく、ユーザによって係合されるように適合されている。いくつかの実施形態において、レバー106は、ユーザによってレバー106にシェルベース部分50に向かって圧力が加えられると、シェルベース部分50に向かって移動して、爪98を係合解除位置に向けて移動させるように適合されている。
【0027】
特に
図2を参照すると、ペダル14は、キャリア16に対してシェル18に剛性を提供するために、キャリア16とシェル18との間に配置されたスペーサ108を更に含むことができる。スペーサ108は、第2シェル端部44に隣接することができる。いくつかの実施形態において、スペーサ108はバネなどの付勢部材を含む。
【0028】
特に
図3および
図5を参照すると、様々な実施形態において、キャリア16はキャリアスロット36を画定する。キャリアスロット36は、第1および第2キャリアプレート部分32、34のうちの少なくとも1つに沿って画定することができる。いくつかの実施形態において、キャリアスロット36は、第1キャリアプレート部分32に沿って画定された第1キャリアスロット38と、第2キャリアプレート部分34に沿って画定された第2キャリアスロット(図示せず)と、を含む。第1および第2キャリアスロット38は、互いに実質的にインライン(in-line)とすることができる。特定の実施形態において、第1および第2キャリアスロット38に関して本明細書で使用される「実質的にインライン」という語句は、キャリアベース部分30に平行な仮想線が第1キャリアスロット38および図示されていない第2キャリアスロットの両方を通って延在することを意味する。キャリアスロット36は、キャリア長に実質的に平行に延在する長さを有することができる。キャリアスロット36は、キャリアスロット36の長さに垂直な幅を有することができる。
【0029】
様々な実施形態において、シェル18はシェルスロット56を画定する。シェルスロット56は、第1および第2シェルプレート部分52、54のうちの少なくとも1つに沿って画定することができる。いくつかの実施形態において、シェルスロット56は、第1プレート部分52に沿って画定された第1シェルスロット58と、第2プレート部分54に沿って画定された第2シェルスロット(図示せず)と、を含む。第1シェルスロット58および図示されていない第2シェルスロットは、互いに実質的にインラインとすることができる。特定の実施形態において、第1シェルスロット58および図示されていない第2シェルスロットに関して本明細書で使用される「実質的にインライン」という語句は、ベース12に平行な仮想線が第1および第2シェルスロット58の両方を通って延在することを意味する。
【0030】
いくつかの実施形態において、キャリア16が第1シェル側面46と第2シェル側面48との間に配置されるとき、シェルスロット56およびキャリアスロット36は、キャリアスロット36の一部分のみがシェルスロット56と実質的にインラインになるように、異なるピッチを示す。特定の実施形態において、シェルスロット56およびキャリアスロット36に関して本明細書で使用される「実質的にインライン」という語句は、ベース12に平行な仮想線がシェルスロット56およびキャリアスロット36の両方を通って延在することを意味する。
【0031】
特定の実施形態において、キャリアスロット36は、複数のリセス(例えば、第1リセス64および第2リセス66)を画定する。シェル18が第1位置にあるとき、第1リセス64はシェルスロット56と実質的にインラインであり、シェル18が第2位置にあるとき、第2リセス66はシェルスロット56と実質的にインラインである。特定の実施形態において、第1リセス64、第2リセス66、およびシェルスロット56に関して本明細書で使用される「実質的にインライン」という語句は、ベース12に平行な仮想線が、第1リセス64および第2リセス66のうちの1つと、シェルスロット56およびキャリアスロット36の両方と、を通って延在することを意味する。様々な実施形態において、キャリアスロット36は6つのリセスを画定する。しかしながら、キャリアスロット36は、第1リセス64および第2リセス66に加えて、任意の数のリセスを画定できることを理解されたい。
【0032】
様々な実施形態において、キャリアスロット36の第2リセス66は、ペダル14が第1位置にあるときに、シェルスロット56に対して少なくとも部分的に遮られ、キャリアスロット36の第1リセス64は、ペダル14が第2位置にあるときに、シェルスロット56に対して少なくとも部分的に遮られる。
【0033】
引き続き
図3および
図5を参照し、上述のリンク機構20を再び参照すると、リンク機構20は、シェル18をキャリア16に対して第1位置または第2位置に固定するためにキャリアスロット36およびシェルスロット56と協働することができる。様々な実施形態において、リンク機構20は、格納式バネプランジャ、バネピン、スクリュージャッキ、電気機械式アクチュエータを含む。しかしながら、シェル18をキャリア16に対して固定することができる任意の形態のリンク機構を利用することができることを理解されたい。
【0034】
いくつかの実施形態において、リンク機構20は、第1ハウジング端部72と第2ハウジング端部74との間に延在するボア70を画定するハウジング68を含む。ハウジング68は、第1キャリアプレート部分32と第2キャリアプレート部分34との間に配置することができる。リンク機構20はプラグ76または78を更に含むことができる。プラグ76または78は、少なくとも部分的にボア70内に配置され、第1リセス64または第2リセス66を通って延在する。いくつかの実施形態において、リンク機構20は第1プラグ76を更に含む。第1プラグ76は、第1ハウジング端部72のボア70内に少なくとも部分的に配置され、第1シェル側面46の第1リセス64を通って延在する。同様に、これらの実施形態および他の実施形態において、リンク機構20は第2プラグ78を更に含む。第2プラグ78は、第2ハウジング端部74のボア70内に少なくとも部分的に配置され、キャリアスロット36の第1リセス64を通って第2シェル側面48まで延在する。特定の実施形態において、第1および第2プラグ76、78は、リセスによって受容されるが、第1および第2プラグ76、78の寸法特性のためにキャリアスロット36に沿って移動しないように適合されている。例えば、第1および第2プラグ76、78は、リセスによって受容されるように適合された直径であるが、第1および第2プラグ76、78がキャリアスロット36に係合できないようにキャリアスロット36の幅よりも大きい直径を有する。
【0035】
特定の実施形態において、リンク機構20は、第1プラグ76に連結されて第1シェルスロット56を通って延在する第1ピン80を更に含む。同様に、リンク機構20は、第2プラグ78に連結されて第2シェルスロット56を通って延在する第2ピン82を更に含む。特定の実施形態において、第1および第2ピン80、82は、キャリアスロット36およびシェルスロット56の両方によって受容されるように適合されている。いくつかの例示的な実施形態において、第1および第2ピン80、82は、第1および第2ピン80、82がキャリアスロット36およびシェルスロット56の両方に沿って移動できるように、キャリアスロット36およびシェルスロット56の両方によって受容されるように適合された直径を有する。
【0036】
リンク機構20はバネ84を更に含むことができる。第1および第2プラグ76、78が、第1位置または第2位置などの所望の位置においてシェル18をキャリア16に対して固定するためにリセスによって受容されるときに、第1および第2プラグ76、78をそれぞれ第1および第2シェル側面46、48に対して付勢するために、バネ84が、第1および第2プラグ76、78の間のボア70内に配置されている。ペダル14への調整が望まれる場合(例えば、シェル18が第1位置にあるときに)、ユーザは、バネ84の付勢力に抗してピン80、82に圧力を加えて、第1および第2プラグ76、78をリセス(例えば、第1リセス64)から係合解除し、リンク機構20がキャリアスロット36およびシェルスロット56に沿って所望のリセス(例えば、第2リセス66)まで移動できるようにすることができる。次いで、ユーザは、第1および第2プラグ76、78が所望のリセス(例えば、第2リセス66)と位置合わせされているときに、第1および第2プラグ76、78を解放して、第1および第2プラグ76、78が所望のリセス(例えば、第2リセス66)と係合して、シェル18を所望の位置(例えば、第2位置)に固定することができる。
【0037】
図2および
図3に示される実施形態を再び参照し、ならびに図示されない他の実施形態を参照すると、ベース12は、車両に連結するように適合されている。ベース12は、当該技術分野で既知の任意の方法で車両に連結することができる。これらの実施形態および他の実施形態において、車両は、車両のホイールブレーキと流体連通するバルブアセンブリ92を含む。キャリア16は、バルブアセンブリ92に動作可能に連結するように適合させることができる。しかしながら、車両は、例えばセンサによってブレーキバイワイヤのホイールブレーキに動作可能に連結されるように適合されたキャリア16を有するブレーキバイワイヤのホイールブレーキを含むことができることを理解されたい。
【0038】
車両のワーキングユニット(例えば、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、ブレーキバイワイヤシステム、またはホイールブレーキ)を制御するシステムもまた、本明細書において提供される。システムは、流体力を提供するように構成された流体源(例えば、油圧ユニット、油圧ポンプ、空気圧ユニット、または空気圧ポンプ)を含むことができる。システムは、流体源と流体連通するバルブアセンブリ92を更に含むことができる。システムは、バルブアセンブリ92と流体連通し、流体力に応答して作動または非作動するように適合されたワーキングユニットを更に含むことができる。システムはペダルアセンブリ10に含むことができる。ペダルアセンブリ10は、バルブアセンブリ92に動作可能に連結され、バルブアセンブリ92を作動させるように適合されている。
【0039】
次に、
図7は、車両用のペダルアセンブリ210の別の非限定的な実施形態の斜視図を示す。様々な実施形態において、ペダルアセンブリ210は、吊り下げ式ペダルアセンブリとして更に定義される。ペダルアセンブリ210は、ベース212を含む。ベース212は、旋回軸線Bを画定する。ペダルアセンブリ210は、ベース212に連結されたペダル214を更に含む。ペダル214は、キャリア216と、キャリア216に連結されたシェル218と、を含む。キャリア216は、ベース212に連結され、旋回軸線Bに対して旋回可能である。いくつかの実施形態において、キャリア216およびシェル218は両方とも、ペダル214が旋回軸線Bに対して旋回可能であるように、旋回軸線Bに対して旋回可能である。他の実施形態において、キャリア216は旋回軸線Aに対して旋回可能であり、シェル218は別の旋回軸線(図示せず)に対して旋回可能である。ペダル214は、第1位置と第2位置との間でキャリア216に対して移動可能である。ペダル214は、シェル218をキャリア216に対して第1位置または第2位置に固定するように適合されたリンク機構220を更に含む。上述のように、様々な実施形態において、第1位置と第2位置との間のペダル214の移動は、ペダル214の角度に対する調整能力を提供し、それによってユーザの物理的属性またはユーザによって利用されているシートの位置に対するペダル214の人間工学的な位置決めを改善する。
【0040】
図8は、
図7のペダルアセンブリ210の非限定的な実施形態の断面の斜視図を示す。キャリア216は、第1キャリア端部222と、第1キャリア端部222から離間された第2キャリア端部224と、を有することができる。キャリア216は、第1キャリア端部222と第2キャリア端部224との間に延在するキャリア長を有することができる。キャリア216は、第1キャリア側面(図示せず)と、第1キャリア側面から離間された第2キャリア側面228と、を有することができる。キャリア216は、第1キャリア側面と第2キャリア側面228との間に延在するキャリア幅を有することができる。
【0041】
引き続き
図7および
図8を参照すると、シェル218は、第1シェル端部242と、第1シェル端部242から離間された第2シェル端部244と、を有することができる。シェル218は、第1シェル端部242と第2シェル端部244との間に延在するシェル長を有することができる。シェル218は、第1シェル側面246と、第1シェル側面246から離間された第2シェル側面248と、を有することができる。シェル218は、第1シェル側面246と第2シェル側面248との間に延在するシェル幅を有することができる。
【0042】
シェル218は、第1シェル端部242と第2シェル端部244との間および第1シェル側面246と第2シェル側面248との間に延在するシェルベース部分250を含むことができる。シェル218は、第1シェルプレート部分252と、シェルベース部分250に対して第1シェルプレート部分252に対向する第2シェルプレート部分254と、を更に含むことができる。第1および第2シェルプレート部分252、254は、それぞれ、シェル側面に沿ってシェルベース部分250から横方向に延在することができる。
【0043】
様々な実施形態において、シェル幅は、キャリア216がシェル218の第1シェル側面246と第2シェル側面248との間でシェル218によって受容され得るように、キャリア幅よりも大きい。ペダルアセンブリ210は、シェル218、キャリア216、およびベース212を通って旋回軸線Bに沿って延在する旋回ピン286をさらに含むことができる。特定の実施形態において、ベース212は、ベース212から延在し、ペダル214をベース212に旋回可能に連結するための旋回ピン286を受容するように適合された一対の取り付けアーム288、290を含む。
【0044】
キャリア216は第1平面310を画定することができる。シェル218は第2平面312を画定することができる。第1平面310および第2平面312は、シェル218が第1位置にあるとき、それらの間に第1角度を画定する。第1平面310および第2平面312は、シェル218が第2位置にあるとき、それらの間に第2角度を画定する。様々な実施形態において、第1角度は、第2角度と異なる。
【0045】
シェル218は、第1および第2シェルプレート部分252、254から離れる方向のベース部分250の上に配置された踏面262を更に含むことができる。踏面262は、ペダルアセンブリ210のユーザによって塞がれるように適合されている。
【0046】
様々な実施形態において、キャリア216は、第1キャリア端部222に沿ってキャリアベース部分230から横方向に延在する複数の歯294を更に含むことができる。複数の歯294は、第2キャリア端部224から離れる方向とすることができる。互いに隣接する2つの歯294は、谷部296を画定することができる。いくつかの実施形態において、キャリア216は、6つの歯294および5つの谷部296を含む。しかしながら、キャリア216は、任意の数の歯294を含むことができて、任意の数の谷部296を画定することができることを理解されたい。
【0047】
上述のリンク機構220を再び参照すると、リンク機構220は、シェル218をキャリア216に対して第1位置または第2位置に固定するために複数の歯294と協働することができる。特定の実施形態において、リンク機構220は、シェル218をキャリア216に対して固定するために、複数の歯294と協働するように適合された爪298を含む。爪298は、爪ピボットピン300を更に含むことができる。爪298は、爪ピボットピン300によって第1シェル端部242と第2シェル端部244との間の第1および第2シェルプレート部分252、254に連結される。爪298は、2つの隣接する歯294の間の谷部296のうちの1つによって受容されて、第1位置または第2位置などの所望の位置で、シェル218をキャリア216に対して固定するように適合された接触部302を更に含むことができる。
【0048】
爪298は、接触部302が谷部296によって受容されるときの係合位置と、接触部302が複数の歯294から離間されるときの係合解除位置との間で旋回するように適合させることができる。爪298は、爪298を係合位置に向かって付勢するために、爪298とシェルベース部分250との間に配置された爪バネ304を更に含むことができる。爪298はレバー306を更に含むことができる。レバー306は、接触部302から離間されており、第1位置と第2位置との間でキャリア216を移動させるために爪298を係合位置から係合解除位置に移動させるべく、ユーザによって係合されるように適合されている。いくつかの実施形態において、レバー306は、ユーザによってレバー306にシェルベース部分250に向かって圧力が加えられると、シェルベース部分250に向かって移動して、爪298を係合解除位置に向けて移動させるように適合されている。
【0049】
様々な実施形態において、ベース212は車両に連結するように適合されている。ベース212は、当該技術分野で既知の任意の方法で車両に連結することができる。これらの実施形態および他の実施形態において、車両は、車両のホイールブレーキと流体連通するバルブアセンブリ292を含む。キャリア216は、バルブアセンブリ292に動作可能に連結するように適合させることができる。しかしながら、車両は、例えばセンサによってブレーキバイワイヤのホイールブレーキに動作可能に連結されるように適合されたキャリア216を有するブレーキバイワイヤのホイールブレーキを含むことができることを理解されたい。
【0050】
車両のワーキングユニット(例えば、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、ブレーキバイワイヤシステム、またはホイールブレーキ)を制御するシステムもまた、本明細書において提供される。システムは、流体力を提供するように構成された流体源(例えば、油圧ユニット、油圧ポンプ、空気圧ユニット、または空気圧ポンプ)を含むことができる。システムは、流体源と流体連通するバルブアセンブリ292をさらに含むことができる。システムは、バルブアセンブリ292と流体連通し、流体力に応答して作動または非作動するように適合されたワーキングユニットを更に含むことができる。システムはペダルアセンブリ210を更に含むことができる。ペダルアセンブリ210は、バルブアセンブリ292に動作可能に連結され、バルブアセンブリ292を作動させるように適合されている。
【0051】
本発明は特定の好適な実施形態に関連して記載されているが、特許請求される本発明は、これらの特定の実施形態に過度に限定されるべきではないことを理解されたい。少なくとも1つの例示的な実施形態が、本開示の前述の詳細な説明において提示されているが、膨大な数のバリエーションが存在することを理解されたい。また、例示的な実施形態は単なる例であり、本発明の範囲、適用性、または構成を限定することを決して意図するものではないことを理解されたい。むしろ、前述の詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を実施するための便利なロードマップを当業者に提供するであろう。添付の特許請求の範囲に記載された本開示の範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態に記載された要素の機能および構成に、様々な変更を加えられることを理解されたい。
【0052】
さらに、本発明の様々な実施形態を記載する際に依拠される任意の範囲および部分範囲は、独立して、また集合的に、添付の特許請求の範囲内にあり、そのような値が本明細書に明示的に記載されていなくても、その中に全体の値、および/または分数の値を含むすべての範囲を記載し、企図すると理解される。当業者は、列挙された範囲および部分範囲が本発明の様々な実施形態を十分に記載し、可能にすることを容易に認識する。そのような範囲および部分範囲は、関連する半分、3分の1、4分の1、5分の1などにさらに描写され得る。単なる一例として、「0.1~0.9」の範囲は、下側の第3範囲、すなわち、0.1~0.3、中側の第3範囲、すなわち、0.4~0.6、および上側の第3範囲、すなわち、0.7~0.9に更に描写され得る。これらの範囲は、個々におよび集合的に、添付の特許請求の範囲内にあり、個々におよび/または集合的に依拠されることができて、添付の特許請求の範囲内の特定の実施形態のために適切なサポートを提供することができる。さらに、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」、「より多くない(no more than)」などの範囲を定義または修飾する言語に関して、そのような言語は、部分範囲および/または上限または下限を含むことを理解されたい。別の例として、「少なくとも10」の範囲は、本質的に、少なくとも10~35の部分範囲、少なくとも10~25の部分範囲、25~35の部分範囲などを含み、各部分範囲は、個々におよび/または集合的に依拠されることができて、添付の特許請求の範囲内の特定の実施形態のために適切なサポートを提供する。最後に、開示された範囲内の個々の数は、依拠されることができて、添付の特許請求の範囲内の特定の実施形態のために適切なサポートを提供する。例えば、「1~9」の範囲は、3などの様々な個々の整数、ならびに4.1などの小数点(または分数)を含む個々の数を含み、これらは、依拠されることができて、添付の特許請求の範囲内の特定の実施形態のために適切なサポートを提供することができる。
【0053】
本発明は、本明細書において例示的に記載されてきた。使用された用語は、限定を目的とするものではなく、説明の単語としての性質であることが意図されていることを理解されたい。上記の教示に照らして、本発明の多くの変更およびバリエーションが可能である。本発明は、添付の特許請求の範囲内で具体的に記載された以外の方法で実施することもできる。独立請求項、および、単一の従属および複数の従属の両方の、従属請求項のすべての組合せの主題が、本明細書において明確に企図される。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、特定の最終用途、使用、または産業に限定されない。しかしながら一方で、車両は、多くの場合、ホイールブレーキなどのワーキングユニットに流体を提供すべくバルブアセンブリを作動させるためのペダルアセンブリに依拠する。ペダルアセンブリは、人間工学の観点から改善するために、ペダルの角度に対する調整能力を提供する。
【国際調査報告】