(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品を保管および定量供給するための製品
(51)【国際特許分類】
A24B 3/14 20060101AFI20240725BHJP
A24D 1/20 20200101ALI20240725BHJP
A24B 15/16 20200101ALI20240725BHJP
【FI】
A24B3/14
A24D1/20
A24B15/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503945
(86)(22)【出願日】2022-08-04
(85)【翻訳文提出日】2024-03-19
(86)【国際出願番号】 EP2022071991
(87)【国際公開番号】W WO2023012293
(87)【国際公開日】2023-02-09
(32)【優先日】2021-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(32)【優先日】2021-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】リチャードソン, ジョン
【テーマコード(参考)】
4B043
4B045
【Fターム(参考)】
4B043BB11
4B043BC02
4B045AA50
4B045AB01
(57)【要約】
非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための2つ以上の消耗要素(6)を保管および定量供給するための製品(2)が提供される。製品(2)は、2つ以上の消耗要素(6)と、キャリア(8)と、を備え、消耗要素(6)は、キャリア(8)上に支持されている。製品(2)は、パックされた構成と1つ以上の定量供給構成との間で可逆的に構成可能である。パックされた構成は、消耗要素(6)を製品(2)から取り外すことができない構成であり、定量供給構成は、消耗要素(6)を製品(2)から取り外し得る構成である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための2つ以上の消耗要素を保管および定量供給するための製品であって、
前記製品が、2つ以上の消耗要素と、キャリアと、を備え、
前記消耗要素が、前記キャリア上に支持されており、
前記製品が、パックされた構成と1つ以上の定量供給構成との間で可逆的に構成可能であり、
前記パックされた構成が、前記消耗要素を前記製品から取り外すことができない構成であり、
ある定量供給構成が、ある消耗要素を前記製品から取り外し得る構成である、
製品。
【請求項2】
前記キャリアが、シート材で形成されている、請求項1に記載の製品。
【請求項3】
前記キャリアが、長手方向に延在する材料のストリップである、請求項1または2に記載の製品。
【請求項4】
前記キャリアが、破損することなく湾曲することができる材料である、請求項1~3のいずれか一項に記載の製品。
【請求項5】
前記キャリアが、紙、カード、プラスチック、または金属質箔のうちの少なくとも1つを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の製品。
【請求項6】
前記キャリアの少なくとも一部分が、前記製品が前記パックされた構成にあるときに、前記キャリアの重ねられる部分に重なり、かつ前記キャリアの重なる部分によって重ねられてもいる、請求項1~5のいずれか一項に記載の製品。
【請求項7】
前記製品の前記パックされた構成が、内側支持体の周りに巻かれた前記キャリアを備え、前記キャリアが、前記内側支持体の周りに少なくとも2回、または少なくとも3回巻かれている、請求項1~6のいずれか一項に記載の製品。
【請求項8】
前記製品の前記パックされた構成が、空隙の周りに巻かれた前記キャリアを備え、前記キャリアが、前記空隙の周りに少なくとも2回、または少なくとも3回巻かれている、請求項1~6のいずれか一項に記載の製品。
【請求項9】
前記製品の前記パックされた構成が、前記キャリアの端部部分の周りに巻かれた前記キャリアを備え、前記キャリアが、前記端部部分の周りに少なくとも2回、または少なくとも3回巻かれている、請求項1~6のいずれか一項に記載の製品。
【請求項10】
前記キャリアの前記巻かれていることが、渦巻またはコイルの形態である、請求項7~9のいずれか一項に記載の製品。
【請求項11】
前記製品の前記パックされた構成が、前記キャリア内に2つ以上の折り線と、各隣接する対の折り線間にパネルと、を備え、前記キャリアが、コンサーティーナ構成に折られている、請求項1~6のいずれか一項に記載の製品。
【請求項12】
ユーザが前記消耗要素にアクセスすることができるのを前記キャリアが防止するため、前記消耗要素が前記製品から取り外しできない、請求項1~11のいずれか一項に記載の製品。
【請求項13】
前記キャリアが、前記消耗要素に重なる、請求項12に記載の製品。
【請求項14】
前記製品の前記定量供給構成は、
少なくとも1つの消耗要素を支持する前記キャリアの一部分が、キャリアの重なる部分によって重ねられない、およびキャリアの重ねられる部分に重ならないうちの一方または両方である
構成である、請求項1~13のいずれか一項に記載の製品。
【請求項15】
前記製品が、バリア材をさらに備え、
前記バリア材が、前記キャリアの重なる部分間に、前記重なる部分が前記パックされた構成にあるときに位置付けされている、請求項1~14のいずれか一項に記載の製品。
【請求項16】
前記製品が、少なくとも一組のミシン目を備え、前記ミシン目が、少なくとも前記キャリアを通って延在し、少なくとも一組の前記ミシン目が、前記ミシン目が線を形成し、前記キャリアが前記線に沿って引き裂かれ得るように配置されている、請求項1~15のいずれか一項に記載の製品。
【請求項17】
少なくとも一組のミシン目の前記ミシン目は、前記一組のミシン目に沿った前記キャリアの引き裂きにより、前記キャリアの一部分が残りのキャリアから分離されるように構成されている、請求項16に記載の製品。
【請求項18】
少なくとも一組のミシン目の前記ミシン目は、前記一組のミシン目に沿った前記キャリアの引き裂きにより、少なくとも1つの消耗要素を支持する前記キャリアの一部分が前記キャリアの残りの部分から分離されるように構成されている、請求項16または17に記載の製品。
【請求項19】
少なくとも1つの消耗要素が、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの個別部分を備える、請求項1~18のいずれか一項に記載の製品。
【請求項20】
前記エアロゾル生成材料が、エアロゾル生成フィルムである、請求項19に記載の製品。
【請求項21】
少なくとも1つの消耗要素が、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別部分を備え、前記エアロゾル生成材料の前記少なくとも2つの個別部分が、互いに異なる組成を有する、請求項19または20に記載の製品。
【請求項22】
少なくとも1つの消耗要素が、支持体を備え、前記支持体が、前記エアロゾル生成材料を支持する、請求項19~21のいずれか一項に記載の製品。
【請求項23】
前記支持体が、シート材であり、前記エアロゾル生成材料が、エアロゾル生成材料フィルムである、請求項22に記載の製品。
【請求項24】
前記支持体が、金属箔または金属質箔である、請求項22または23に記載の製品。
【請求項25】
前記エアロゾル生成材料が、前記支持体の一方の表面を実質的に覆うかまたは全体的に覆う、請求項22~24のいずれか一項に記載の製品。
【請求項26】
前記支持体の少なくとも一部分が、前記キャリアの一部分に取り外し可能に取り付けられている、請求項22~26のいずれか一項に記載の製品。
【請求項27】
エアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分が、前記支持体上に支持されており、
前記エアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分が、前記支持体と前記消耗要素を支持する前記キャリアの部分との間に位置付けされている、請求項22~26のいずれか一項に記載の製品。
【請求項28】
エアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分が、前記支持体上に支持されており、前記支持体が、前記エアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分と、前記消耗要素を支持する前記キャリアの部分との間にある、請求項22~27のいずれか一項に記載の製品。
【請求項29】
前記消耗要素が、サセプタを備える、請求項1~28のいずれか一項に記載の製品。
【請求項30】
前記支持体が、サセプタを備える、請求項22~29のいずれか一項に記載の製品。
【請求項31】
前記キャリアが、サセプタを備える、請求項1~30のいずれか一項に記載の製品。
【請求項32】
前記サセプタが、金属質箔を含む、請求項29~31のいずれか一項に記載の製品。
【請求項33】
前記消耗要素のうちの少なくとも1つが、前記キャリア上に取り外し可能に支持されている、請求項1~32のいずれか一項に記載の製品。
【請求項34】
前記消耗要素のうちの少なくとも1つが、その消耗要素を損傷することなく前記キャリアから取り外しされ得る、請求項33に記載の製品。
【請求項35】
前記消耗要素のうちの少なくとも1つが、接着によって前記キャリア上に支持されている、請求項1~34のいずれか一項に記載の製品。
【請求項36】
前記接着が、剥離可能な接着剤によって行われている、請求項35に記載の製品。
【請求項37】
前記剥離可能な接着剤が、感圧接着剤である、請求項36に記載の製品。
【請求項38】
前記キャリアが、少なくとも1つの消耗要素が取り付けられた少なくとも1つのキャリア取付表面を有し、
前記消耗要素が、前記キャリア取付表面に取り付けられた消耗要素取付表面を有し、
前記キャリア取付表面および前記消耗要素取付表面が、前記消耗要素が前記キャリア取付表面から取り外されたときに、前記キャリア取付表面上に残る前記キャリアへの前記消耗要素の前記接着の原因となる表面特性を有する、請求項35~37のいずれか一項に記載の製品。
【請求項39】
前記キャリアが、少なくとも1つの消耗要素が取り付けられた少なくとも1つのキャリア取付表面を有し、
前記消耗要素が、前記キャリア取付表面に取り付けられた消耗要素取付表面を有し、
前記キャリア取付表面および前記消耗要素取付表面が、前記消耗要素が前記キャリア取付表面から取り外されたときに、前記消耗要素取付表面上に残る前記キャリアへの前記消耗要素の前記接着の原因となる表面特性を有する、請求項35~38のいずれか一項に記載の製品。
【請求項40】
請求項1~39のいずれか一項に記載の製品を作製する方法であって、
前記方法が、
キャリアを提供するステップと、
前記キャリア上に少なくとも1つの消耗要素を形成するステップと、
を含む、方法。
【請求項41】
請求項1~39のいずれか一項に記載の製品を作製する方法であって、前記方法が、
キャリアを提供するステップと、
少なくとも1つの予め形成された消耗要素を前記キャリアに接着するステップと、
を含む、方法。
【請求項42】
前記キャリアが、前記キャリア上に少なくとも1つの消耗要素を前記形成するステップ、または少なくとも1つの予め形成された消耗要素を前記キャリアに前記接着するステップの前または後に、キャリア材の本体から分離される、請求項40または41に記載の方法。
【請求項43】
エアロゾル生成材料を加熱するための装置とともに使用するための消耗品を作製するためのキットであって、前記キットが、少なくとも1つの支持体と、請求項1~36のいずれか一項に記載の少なくとも1つの製品と、を備える、キット。
【請求項44】
前記支持体が、再使用可能である、請求項43に記載のキット。
【請求項45】
エアロゾル生成材料を加熱するための装置とともに使用するための消耗品を作製する方法であって、前記方法が、
請求項1~39のいずれか一項に記載の製品から消耗要素を取り外すステップと、
前記消耗要素を支持体に取り付けるステップと、
を含む、方法。
【請求項46】
エアロゾル生成材料を加熱するための装置とともに使用するための消耗品を作製する方法であって、前記方法が、
請求項1~39のいずれか一項に記載の製品を提供するステップと、
前記製品の一部分を前記製品の残り部分から分離するステップと、
を含み、
前記製品の前記分離された部分が、前記キャリアの一部分と、少なくとも1つの消耗要素と、を備える、
方法。
【請求項47】
エアロゾル供給デバイスおよび請求項43または44に記載のキットを備えるエアロゾル供給システムであって、前記エアロゾル供給デバイスが、消耗品上に支持された前記エアロゾル生成材料の少なくとも一部分を加熱するように構成されたエアロゾル生成器を備え、前記消耗品が、前記キットおよび請求項45に記載の方法を用いて作製されているか、または前記消耗品が、請求項46に記載の方法に従って作製されている、エアロゾル供給システム。
【請求項48】
請求項43または44に記載のキットおよび請求項45に記載の方法を用いて作成された消耗品、または請求項46に記載の方法に従って作製された前記消耗品からエアロゾルを生成する方法であって、前記方法が、使用中に前記消耗品を加熱するが燃焼させないように配設された少なくとも1つのエアロゾル生成器を有するエアロゾル生成デバイスを使用するステップを含み、前記少なくとも1つのエアロゾル生成器が、抵抗ヒータ素子または磁場生成器およびサセプタである、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、非燃焼式エアロゾル供給システムの分野に関し、特に、エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品を保管および定量供給する製品、製品を製造するための方法、ならびに消耗品およびエアロゾル供給デバイスを含むエアロゾル供給システムに関する。
【背景】
【0002】
シガレットおよび葉巻などの喫煙物は、使用中にタバコを燃焼させてタバコの煙を発生させる。これらの種類の物品の代替物は、燃焼することなく加熱することによって基材材料から化合物を放出することによって吸入可能なエアロゾルまたは蒸気を放出する。これらは、非燃焼式喫煙物、エアロゾル生成アセンブリ、またはエアロゾル供給デバイスと呼ばれ得る。
【0003】
そのような製品の一例は、固体エアロゾル生成材料と呼ばれ得るエアロゾル化可能な材料を加熱するが燃焼させないことによって化合物を放出する加熱デバイスである。この固体エアロゾル生成材料は、場合によっては、タバコ材料を含有し得る。加熱は、材料の少なくとも1つの成分を揮発させ、典型的には吸入可能なエアロゾルを形成する。これらの製品は、非燃焼加熱デバイス、タバコ加熱デバイス、またはタバコ加熱製品と呼ばれ得る。固体エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための様々な異なる構成が知られている。
【0004】
別の例として、ハイブリッドデバイスがある。これらのハイブリッドデバイスは、加熱によって気化して吸入可能な蒸気またはエアロゾルを生成する液体源(ニコチンを含有してもしなくてもよい)を包有する。デバイスは、固体エアロゾル生成材料(タバコ材料を含有してもしなくてもよい)をさらに包有し、この材料の成分は、吸入可能な蒸気またはエアロゾルに同伴されて吸入媒体を生成する。
【概要】
【0005】
本開示の第1の態様によれば、非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための2つ以上の消耗要素を保管および定量供給するための製品であって、
・製品が、2つ以上の消耗要素と、キャリアと、を備え、
・消耗要素が、キャリア上に支持されており、
・製品が、包装(pack、パック)された構成と1つ以上の定量供給構成との間で可逆的に構成可能であり、
・パックされた構成が、消耗要素を製品から取り外すことができない構成であり、
・ある定量供給構成が、ある消耗要素を製品から取り外し得る構成である、
製品が提供される。
【0006】
本開示の第2の態様によれば、本開示の第1の態様による製品を作製する方法であって、方法が、
(a)キャリアを提供するステップと、
(b)キャリア上に少なくとも1つの消耗要素を形成するステップと、
を含む、方法が提供される。
【0007】
本開示の第3の態様によれば、本開示の第1の態様による製品を作製する方法であって、方法が、
(a)キャリアを提供するステップと、
(b)少なくとも1つの予め形成された消耗要素をキャリアに接着するステップと、
を含む、方法が提供される。
【0008】
本開示の第4の態様によれば、エアロゾル生成材料を加熱するための装置とともに使用するための消耗品を作製するためのキットであって、キットが、少なくとも1つの支持体と、本開示の第1の態様による少なくとも1つの製品と、を備える、キットが提供される。
【0009】
本開示の第5の態様によれば、エアロゾル生成材料を加熱するための装置とともに使用するための消耗品を作製する方法であって、方法が、
(a)本開示の第1の態様による製品から消耗要素を取り外すステップと、
(b)消耗要素を支持体に取り付けるステップと、
を含む、方法が提供される。
【0010】
本開示の第6の態様によれば、エアロゾル供給デバイスおよび本開示の第3の態様によるキットを備えるエアロゾル供給システムであって、エアロゾル供給デバイスが、消耗品上に支持されたエアロゾル生成材料の少なくとも一部分を加熱するように構成されたエアロゾル生成器を備え、消耗品が、本開示の第4および第5の態様によるキットおよび方法を用いて作製されている、エアロゾル供給システムが提供される。
【0011】
本開示の第7の態様によれば、本開示の第4および第5の態様のキットおよび方法を用いて作製された消耗品からエアロゾルを生成する方法であって、方法が、使用中に消耗品を加熱するが燃焼させないように配設された少なくとも1つのエアロゾル生成器を有するエアロゾル生成デバイスを使用するステップを含み、少なくとも1つのエアロゾル生成器が、抵抗ヒータ素子または磁場生成器およびサセプタである、方法が提供される。
【0012】
本開示のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照しながら、例として与えられる本開示の実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、パックされた構成における本開示による製品の第1の実施形態を示す。
【
図2】
図2は、断面線E-E’に沿った
図1の製品の断面図を示す。
【
図5】
図5は、
図1の製品から消耗要素が取り外された後の、
図3の消耗要素を含む消耗品とともに使用するためのエアロゾル供給デバイスの一実施形態の概略図を示す。
【
図6】
図6は、
図1の断面線E-E’に相当する断面線に沿った、本開示による製品の第2の実施形態の断面図を示す。
【
図7】
図7は、
図1の断面線E-E’に相当する断面線に沿った、本開示による製品の第3の実施形態の断面図を示す。
【
図8】
図8は、パックされた構成に構成される前の本開示による製品の第4の実施形態を示す。
【
図9】
図9は、断面線F-F’およびH-H’に沿った
図8の製品の断面図を示す。
【詳細な説明】
【0014】
本明細書の消耗品は、代替的に物品と呼ばれ得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、消耗品はエアロゾル生成材料を備える。消耗品は、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装紙、エアロゾル改質剤、1つ以上の活性成分、1つ以上の香味料、1つ以上のエアロゾル形成剤材料、および/または1つ以上の他の機能材料を備え得る。
【0016】
消耗品がともに使用される、エアロゾル生成材料を加熱するための装置は、非燃焼式エアロゾル供給システムの一部である。非燃焼式エアロゾル供給システムは、電子シガレット、タバコ加熱製品、およびエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムなど、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する。
【0017】
本開示によれば、「非燃焼式」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその成分)が燃焼されないかまたは燃やされないシステムである。
【0018】
いくつかの実施形態では、送達システムは、動力式の非燃焼式エアロゾル供給システムなどの非燃焼式エアロゾル供給システムである。
【0019】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイスまたは電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子シガレットであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0020】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0021】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、1つまたは複数が加熱され得るエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体、またはゲルの形態であり得、ニコチンを含有しても含有しなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲルエアロゾル生成材料および固体エアロゾル生成材料を備える。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコまたは非タバコ製品を構成し得る。
【0022】
典型的には、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼式エアロゾル供給デバイスおよび非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品を備え得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含みかつ非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用されるように構成された、消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示を通して物品と呼ばれることがある。
【0024】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システム、例えばその非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、動力源およびコントローラを備え得る。動力源は、例えば、電源または発熱動力源であり得る。いくつかの実施形態では、発熱動力源は、発熱動力源に近接するエアロゾル生成材料または伝熱材料に熱の形態で動力を分配するようにエネルギー供給され得る炭素基材を備える。
【0025】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、消耗品を受容するための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤を備え得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装紙、フィルタ、マウスピース、および/またはエアロゾル改質剤を備え得る。
【0027】
本開示の第1の態様によれば、非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための2つ以上の消耗要素を保管および定量供給するための製品であって、
・製品が、2つ以上の消耗要素と、キャリアと、を備え、
・消耗要素が、キャリア上に支持されており、
・製品が、パックされた構成と1つ以上の定量供給構成との間で可逆的に構成可能であり、
・パックされた構成が、消耗要素を製品から取り外すことができない構成であり、
・ある定量供給構成が、ある消耗要素を製品から取り外し得る構成である、
製品が提供される。
【0028】
上記の実施形態のいくつかの実施形態では、消耗品は、少なくとも1つの消耗要素、および少なくとも1つの他の要素、例えば支持体を備える。上記の実施形態のいくつかの実施形態では、消耗品は消耗要素からなる。
###
【0029】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、消耗要素はキャリアから取り外し可能である。いくつかの実施形態では、消耗要素は、消耗要素に損傷を与えることなく取り外し可能である。
【0030】
上記の実施形態の一実施形態では、キャリアはシート材で形成されている。
【0031】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、キャリアは、長手方向に延在する材料のストリップである。
【0032】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、キャリアは、破損することなく湾曲することができる材料である。
【0033】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、キャリア材は、紙、カード、プラスチック、または金属質箔のうちの少なくとも1つを含む。
【0034】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、キャリアの少なくとも一部分は、製品がパックされた構成にあるときに、キャリアの重ねられる部分に重なり、かつキャリアの重なる部分によって重ねられてもいる。
【0035】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、製品のパックされた構成は、内側支持体の周りに巻かれたキャリアを備え、キャリアは、内側支持体の周りに少なくとも2回、または少なくとも3回巻かれている。
【0036】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、製品のパックされた構成は、空隙の周りに巻かれたキャリアを備え、キャリアは、空隙の周りに少なくとも2回、または少なくとも3回巻かれている。
【0037】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、製品のパックされた構成は、キャリアの端部部分の周りに巻かれたキャリアを備え、キャリアは、端部部分の周りに少なくとも2回、または少なくとも3回巻かれている。
【0038】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、キャリアの巻かれていることが、渦巻またはコイルの形態である。
【0039】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、製品のパックされた構成は、キャリア内に2つ以上の折り線と、各隣接する対の折り線間にパネルと、を備え、キャリアは、コンサーティーナ構成に折られている。
【0040】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、キャリアは、消耗要素がその上に支持されていない少なくとも1つのブランク部分を備え、各ブランク部分は、製品がパックされた構成にあるときに、消耗要素がその上に支持されているキャリアの一部分に重なる。
【0041】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、ユーザが消耗要素にアクセスすることができるのをキャリアが防止するため、消耗要素が製品から取り外しできない。
【0042】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、キャリアは消耗要素に重なる。
【0043】
すべての上記のパックされた構成の利点は、キャリアが消耗要素を物理的損傷から保護することである。そのような損傷は、キャリアからの消耗要素の意図しない変位、または消耗要素への損傷の形態をとり得る。意図しない変位により、消耗要素を含む消耗品の対象ユーザが消耗要素を利用できなくなることとなる。消耗要素への損傷は、その消耗要素を含む消耗品の誤った機能および/またはその消耗要素を含む消耗品の使用経験が意図したものとは異なることにつながり得る。
【0044】
キャリアはまた、消耗要素を汚染から保護する。そのような汚染は、本質的に化学的または生物学的であり得、ユーザもしくは他の人間または物体による消耗要素との接触の結果として起こり得る。汚染は、消耗要素が使用されたときに、消耗要素によって生成されたエアロゾル中に汚染物質が同伴され得るため、望ましくない。そのような状況では、汚染はエアロゾルとともにユーザに取り込まれ得る。追加的または代替的に、そのような汚染は、消耗要素によるエアロゾルの生成に影響を及ぼし得る。
【0045】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、製品の定量供給構成は、
少なくとも1つの消耗要素を支持するキャリアの一部分が、キャリアの重なる部分によって重ねられない、およびキャリアの重ねられる部分に重ならないうちの一方または両方である
構成である。
【0046】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、製品は、定量供給構成に構成されかつ消耗要素がキャリアから取り外された後に、パックされた構成に再構成され得る。
【0047】
製品が定量供給構成にあるとき、製品の一部分、場合によってはかなりの部分が、パックされた構成のままであることを理解されたい。いくつかの実施形態では、パックされた構成は、消耗要素が使用されるときに製品から消耗要素を取り外しているユーザが、例えば長手方向キャリアの一方の端部から他方の端部までなど、所定の順序で消耗要素を取り外すことが最も容易であることに気付くこととなるような構成である。
【0048】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、製品は、バリア材をさらに備え、バリア材は、キャリアの重なる部分間に、重なる部分がパックされた構成にあるときに位置付けされている。いくつかの実施形態では、バリア材は、エアロゾル生成材料が弱くしか付着し得ない材料である。本開示の目的のために、バリア材と別の表面の両方に接着されたエアロゾル生成材料が、バリア材に接着するよりも他の表面に強く接着する場合、バリア材への接着は弱い接着であると考えられ得る。
【0049】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、製品は、少なくとも一組のミシン目を備え、ミシン目は、少なくともキャリアを通って延在し、少なくとも一組のミシン目は、ミシン目が線を形成し、キャリアが線に沿って引き裂かれ得るように配置されている。いくつかの実施形態では、ミシン目線は、キャリア上に支持された消耗要素と交差しない。いくつかの実施形態では、ミシン目線は少なくとも1つの消耗要素と交差し、ミシン目線は、線が消耗要素と交差する場所で消耗要素を通って延在し、キャリアがミシン目線に沿って引き裂かれたとき、消耗要素は引き裂かれる。
【0050】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、少なくとも一組のミシン目のミシン目は、一組のミシン目に沿ったキャリアの引き裂きにより、キャリアの一部分が残りのキャリアから分離されるように構成されている。
【0051】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、少なくとも一組のミシン目のミシン目は、一組のミシン目に沿ったキャリアの引き裂きにより、少なくとも1つの消耗要素を支持するキャリアの一部分がキャリアの残りの部分から分離されるように構成されている。
【0052】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、少なくとも1つの消耗要素は、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの個別部分を備える。
【0053】
上記の実施形態の一実施形態では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成フィルムの形態を有する。
【0054】
エアロゾル生成材料は、例えば、任意の他の方法で加熱、照射、またはエネルギー供給されたときにエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質および/または香料を含有してもしなくてもよい固体、液体、または半固体(ゲルなど)の形態であり得る。
【0055】
エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質および/または香味料、1つ以上のエアロゾル形成剤材料、ならびに任意選択的に1つ以上の他の機能材料を含み得る。
【0056】
エアロゾル生成材料は、ゲル化剤などの結合剤、およびエアロゾル形成剤を含み得る。任意選択的に、送達される物質、および/または充填材も存在し得る。任意選択的に、水などの溶媒も存在し、エアロゾル生成材料の1つ以上の他の成分は、溶媒に可溶であってもなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、植物性材料を実質的に含まない。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は実質的にタバコを含まない。
【0057】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成フィルムを備え得るか、またはエアロゾル生成フィルムの形態であり得る。エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤、およびエアロゾル形成剤を含み得る。任意選択的に、送達される物質、および/または充填材も存在し得る。エアロゾル生成フィルムは、植物性材料を実質的に含まなくてもよい。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は実質的にタバコを含まない。
【0058】
エアロゾル生成フィルムは、約0.015mm~約1mmの厚さを有し得る。例えば、厚さは、約0.05mm、0.1mmまたは0.15mm~約0.5mmまたは0.3mmの範囲であり得る。
【0059】
エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤を、水などの溶媒、エアロゾル形成剤、および送達される1つ以上の物質などの1つ以上の他の成分と組み合わせてスラリーを形成し、次いでスラリーを加熱して溶媒の少なくとも一部を揮発させることによってエアロゾル生成フィルムを形成することによって、形成され得る。
【0060】
スラリーを加熱することによって、少なくとも約60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、または90wt%の溶媒が除去され得る。
【0061】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含み得るか、または「非晶質固体」であり得る。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、非晶質固体であるエアロゾル生成フィルムを備える。非晶質固体は、「モノリシック固体」であり得る。非晶質固体は、実質的に非繊維質であり得る。いくつかの実施形態では、非晶質固体は乾燥ゲルであり得る。非晶質固体は、非晶質固体中に液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料である。いくつかの実施形態において、非晶質固体は、例えば、約50wt%、60wt%、または70wt%の非晶質固体から約90wt%、95wt%、または100wt%の非晶質固体を含み得る。
【0062】
非晶質固体は、植物性材料を実質的に含まなくてもよい。非晶質固体は、実質的にタバコを含まなくてもよい。
【0063】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、少なくとも1つの消耗要素は、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別部分を備え、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別部分は、互いに異なる組成を有する。これは、その消耗要素を含む消耗品のユーザが、消耗要素上のエアロゾル生成材料の異なる個別部分がエアロゾル化されたときに異なる経験をし得るという利点を有する。
【0064】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、少なくとも1つの消耗要素は、支持体を備え、支持体は、エアロゾル生成材料を支持する。
【0065】
支持体は、基板を形成するのに適した材料であり得る。支持体は、例えば、紙、カード、板紙、厚紙、再構成材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、または金属合金であってもよく、またはそれらを備えてもよい。
【0066】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、支持体は、非燃焼式エアロゾル供給デバイスにおいて典型的に遭遇する温度に耐えることができるプラスチック材料を備える。いくつかの実施形態において、支持体は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を含む。そのような実施形態は、支持体が再利用され得、かつその消耗要素を含む消耗品が、構造的目的のための吸着材料の使用を含む支持体を備える消耗品よりも、非燃焼式エアロゾル供給デバイス内のいかなる凝縮の影響も受けにくいという利点を有する。
【0067】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、支持体の少なくとも一部分は、キャリアの一部分に取り外し可能に取り付けられている。
【0068】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、支持体は、シート材であり、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料フィルムである。
【0069】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、支持体は、金属箔または金属質箔である。
【0070】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料は、支持体の一方の表面を実質的に覆うかまたは全体的に覆う。
【0071】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料は、支持体の一方の表面を実質的に覆うかまたは全体的に覆う。
【0072】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための2つ以上の消耗要素を保管および定量供給するための製品であって、
・製品が、2つ以上の消耗要素と、キャリアと、を備え、
・消耗要素が、キャリア上に支持されており、
・少なくとも1つの消耗要素が、支持体を備え、支持体が、エアロゾル生成材料フィルムの少なくとも1つの個別部分を支持し、
・支持体が、シート材であり、
・製品が、パックされた構成と1つ以上の定量供給構成との間で可逆的に構成可能であり、
・パックされた構成が、消耗要素を製品から取り外すことができない構成であり、
・ある定量供給構成が、ある消耗要素を製品から取り外し得る構成である、
製品が提供される。
【0073】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、消耗要素は、アルミニウム箔支持体で構成されており、エアロゾル生成材料は、支持体の一方の主表面の全体を覆うエアロゾル生成材料フィルムである。支持体の他方の主表面は、キャリアに取り付けられるように適合されている。支持体の主表面は、支持体の厚さよりも幅および広がりが大きい表面である。
【0074】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、消耗要素は、別個に製造され得、必要に応じてキャリアに適用され得る。これは、本開示の製品および製品に取り付けられた消耗要素の製造速度が著しく異なる可能性があるため、有効である。特に、エアロゾル生成材料フィルムの形成は、消耗要素を製品に適用するのにかかるよりもはるかに長い時間がかかり得る。消耗要素および製品の製造を分離することは、必要に応じて、本開示の製品を作製するためにより少数の装置によって使用される消耗要素を作製するために、複数の装置を使用できるという効果を有する。
【0075】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分が、支持体上に支持されており、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分が、支持体と消耗要素を支持するキャリアの部分との間に位置付けされている。これは、製品が定量供給構成にあるときに、支持体と支持体/消耗要素が支持されたキャリアの部分との間に位置付けされたエアロゾル生成材料が物理的損傷または汚染から保護されるという利点を有する。
【0076】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分は、支持体上に支持されており、支持体は、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分と、消耗要素を支持するキャリアの部分との間にある。
【0077】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、消耗品は、サセプタを備える。
【0078】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、支持体は、サセプタを備える。
【0079】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、キャリアは、サセプタを備える。
【0080】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、サセプタは、金属質箔を含む。
【0081】
サセプタは、交流磁場などの変動磁場による貫通によって加熱可能な材料である。サセプタは導電性材料であってもよく、その結果、変動磁場によるサセプタの貫通は、電気渦電流の結果として抵抗加熱によるサセプタの誘導加熱を引き起こす。サセプタは磁性材料であってもよく、その結果、変動磁場によるサセプタの貫通は、サセプタの磁気ヒステリシス加熱を引き起こす。サセプタは、導電性および磁性の両方であってもよく、その結果、サセプタは両方の加熱機構によって加熱可能である。変動磁場を生成するように構成されたデバイスは、磁場生成器と呼ばれる。
【0082】
サセプタは、金属または金属合金を含み得る。サセプタは、鉄などの強磁性金属、または鋼もしくは鉄ニッケル合金などの鉄合金を含み得る。いくつかの例示的な強磁性金属は、グレード410のステンレス鋼、またはグレード420のステンレス鋼、またはグレード430のステンレス鋼、または同様のグレードのステンレス鋼などの、400シリーズのステンレス鋼である。代替的に、サセプタは、アルミニウムなどの好適な非磁性、特に常磁性の導電性材料を含み得る。常磁性導電性材料では、誘導加熱は、渦電流による抵抗加熱のみによって生じる。代替的に、サセプタは、非導電性フェリ磁性セラミックなどの非導電性フェリ磁性材料を含み得る。その場合、熱はヒステリシス損失によってのみ発生する。サセプタは、Phytherm 230(50wt%のNi、10wt%のCr、および残りはFeを有する組成(重量%=wt%)を有する)またはPhytherm 260(50wt%のNi、9wt%のCr、および残りはFeを有する組成)のような市販の合金を含み得る。
【0083】
サセプタは、上記の実施形態のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、金属箔もしくはフィルム、任意選択的にアルミニウム箔もしくはフィルム、または鉄箔もしくはフィルムであり得る。代替的に、サセプタは、上記の実施形態のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、支持体を形成する材料上に噴霧または蒸着され得る任意の導体であり得る。
【0084】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、支持体は、積層体であり、積層体の少なくとも1つの層は、サセプタである。
【0085】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、消耗要素のうちの少なくとも1つは、接着によってキャリア上に支持されている。
【0086】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、接着は、剥離可能な接着剤によって行われている。
【0087】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、剥離可能な接着剤は、感圧接着剤である。
【0088】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、キャリアは、少なくとも1つの消耗要素が取り付けられた少なくとも1つのキャリア取付表面を有し、消耗要素は、キャリア取付表面に取り付けられた消耗要素取付表面を有し、キャリア取付表面および消耗要素取付表面は、消耗要素がキャリア取付表面から取り外されたときに、キャリア取付表面上に残るキャリアへの消耗要素の接着の原因となる表面特性を有する。
【0089】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、キャリアは、少なくとも1つの消耗要素が取り付けられた少なくとも1つのキャリア取付表面を有し、消耗要素は、キャリア取付表面に取り付けられた消耗要素取付表面を有し、キャリア取付表面および消耗要素取付表面は、消耗要素がキャリア取付表面から取り外されたときに、消耗要素取付表面上に残るキャリアへの消耗要素の接着の原因となる表面特性を有する。
【0090】
本開示の第2の態様によれば、本開示の第1の態様による製品を作製する方法であって、方法が、
・キャリアを提供するステップと、
・キャリア上に少なくとも1つの消耗要素を形成するステップと、
を含む、方法が提供される。
【0091】
本開示の第3の態様によれば、本開示の第1の態様による製品を作製する方法であって、方法が、
・キャリアを提供するステップと、
・少なくとも1つの予め形成された消耗要素をキャリアに接着するステップと、
を含む、方法が提供される。
【0092】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、消耗要素のうちの1つ以上の形成は、消耗品形成の既知の方法を用いて実行され得る。
【0093】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、キャリアは、キャリア上に少なくとも1つの消耗要素を形成するステップ、または少なくとも1つの予め形成された消耗要素をキャリアに接着するステップの前または後に、キャリア材の本体から分離される
【0094】
本開示の第4の態様によれば、エアロゾル生成材料を加熱するための装置とともに使用するための消耗品を作製するためのキットであって、キットが、少なくとも1つの支持体と、本開示の第1の態様による少なくとも1つの製品と、を備える、キットが提供される。
【0095】
上記の実施形態の一実施形態では、キットの支持体は、再使用可能である。
【0096】
本開示の第5の態様によれば、エアロゾル生成材料を加熱するための装置とともに使用するための消耗品を作製する方法であって、方法が、
(a)本開示の第1の態様による製品から消耗要素を取り外すステップと、
(b)消耗要素を支持体に取り付けるステップと、
を含む、方法が提供される。
【0097】
消耗要素を支持体に取り付けることにより、消耗要素に、エアロゾル生成材料を加熱するための装置に関連して消耗要素を使用するのに必要な剛性および/または寸法を与えることができる。
【0098】
上記の実施形態の一実施形態では、方法の支持体は、再利用可能である。
【0099】
本開示の代替的な態様では、エアロゾル生成材料を加熱するための装置とともに使用するための消耗品を作製する方法であって、方法が、
(a)本開示の第1の態様による製品を提供するステップと、
(b)製品の一部分を製品の残り部分から分離するステップと、
を含み、
製品の分離された部分が、キャリアの一部分と、少なくとも1つの消耗要素と、を備える、
方法が提供される。この方法では、製品は、製品の分離された部分、キャリアの部分、および少なくとも1つの消耗要素が消耗品として機能することができるように構成されている。すなわち、製品の部分は、任意のさらなる処理または任意の他の要素なしで、エアロゾル生成材料を加熱するための装置で使用するのに適したサイズおよび適した剛性である。この実施形態の一実施形態では、キャリアには、キャリア/消耗品ユニットを望ましいサイズおよび形状の部分に引き裂くことをガイドするためにミシン目が施されており、その結果、これらの部分は消耗品として機能する。
【0100】
本発明の代替的な態様では、キャリアから取り外された消耗要素は、いかなるさらなる構成または再構成も必要とせずに、エアロゾル生成材料を加熱するための装置とともに使用する準備ができている。例えば、消耗要素は、剛性を高めるためのいかなるさらなる構造的要素も必要とせずに、エアロゾル生成材料を加熱するための装置で使用できるように十分に剛性であり得る。
【0101】
上記の実施形態のうちのいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料は、活性物質を含む。
【0102】
本明細書で使用される活性物質は、生理学的に活性な材料であり得、これは生理学的反応を達成または強化することを意図した材料である。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、向精神薬から選択され得る。活性物質は、天然由来であり得るか、または合成的に得られ得る。活性物質は、例えばニコチン、カフェイン、タウリン、非カンナビノイド由来のテルペン、テイン、B6もしくはB12もしくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはそれらの成分、誘導体、もしくは組合せを含み得る。活性物質は、タバコ、大麻、または別の植物性物質の1つ以上の成分、誘導体、または抽出物を含み得る。
【0103】
活性物質は、1つ以上のカンナビノイドまたはテルペンなどの、大麻の1つ以上の成分、誘導体または抽出物を含み得る。
【0104】
いくつかの実施形態では、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニン、またはビタミンB12を含む。
【0105】
活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含み得るか、またはそれらに由来し得る。本明細書で使用される場合、「植物性物質」という用語は、限定されるものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、外皮、または殻などを含む、植物に由来する任意の材料を含む。代替的に、材料は、植物性物質中に天然に存在する、合成的に得られた活性化合物を含み得る。材料は、液体、気体、固体、粉末、ダスト、破砕された粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、またはシートなどの形態であり得る。例示的な植物性物質は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、生姜、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、甘草(リコリス)、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、バラ、セージ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、クルクマ、ウコン、ビャクダン、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、クワ、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、またはそれらの任意の組合せである。ミントは、以下のミント品種である、ヨウシュハッカ、ハッカ属、エジプシャンミント、セイヨウハッカ、オーデコロンミント、キャンディーミント、カーリーミント、ケンタッキーカーネルミント、ホースミント、パイナップルミント、ベニーロイヤルミント、ミドリハッカ、およびアップルミントから選択され得る
【0106】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質はタバコである。
【0107】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質は、ユーカリ、スターアニス、ココア、および麻から選択される。
【0108】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質は、ルイボスおよびフェンネルから選択される。
【0109】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、香味料または香料を含む。
【0110】
本明細書で使用される場合、「香味料」および「香料」という用語は、地域の規制が許可している場合、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、または他の体性感覚を作り出すために使用され得る材料を指す。それらは、天然由来の香味料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られた材料、またはそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メントール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ウコン、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワ、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリア、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワー、キンマ、シーシャ、マツ、ハニーエッセンス、ローズオイル、バニラ、レモンオイル、オレンジオイル、オレンジの花、サクラ、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピメンタ、生姜、コーヒー、麻、ハッカ属の任意の種からのハッカ油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ、オレンジの皮、バラ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味料増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性剤もしくは刺激薬、糖および/もしくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、もしくはマンニトール)、ならびに木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、または呼気清涼化剤などの、他の添加剤を含み得る。それらは、模倣、合成もしくは天然原材料、またはそれらのブレンドであり得る。それらは、任意の好適な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、または気体であり得る。
【0111】
いくつかの実施形態では、香味料は、メントール、スペアミント、および/またはペパーミントを含む。いくつかの実施形態では、香味料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、および/またはレッドベリーの香味料成分を含む。いくつかの実施形態では、香味料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香味料は、タバコから抽出された香味料成分を含む。いくつかの実施形態では、香味料は、大麻から抽出された香味料成分を含む。
【0112】
いくつかの実施形態では、香味料は、香りもしくは味覚神経に加えて、またはその代わりに、通常化学的に誘導され第5脳神経(三叉神経)の刺激によって知覚される体性感覚を達成することを意図した感覚を含み得、これらは、加熱、冷却、刺痛、麻痺効果を提供する薬剤を含み得る。好適な熱効果剤は、それだけに限らないが、バニリルエチルエーテルであり得、好適な冷却剤は、それだけに限らないが、ユーカリプトール、WS-3であり得る。
【0113】
エアロゾル生成材料は、例えば、任意の他の方法で加熱、照射、またはエネルギー供給されたときにエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質および/または香料を含有してもしなくてもよい固体、液体、またはゲルの形態であり得る。
【0114】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル形成剤を含む。
【0115】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、エアロゾルを形成することができる1つ以上の成分を含み得る。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含み得る。特定の例では、エアロゾル生成剤はグリセロールを含む。
【0116】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、およびグリセリンなどの1つ以上の多価アルコール、グリセロールモノ-、ジ-、もしくはトリアセテートなどの多価アルコールのエステル、ならびに/またはドデカン二酸ジメチルおよびテトラデカン二酸ジメチルなどのモノ-、ジ-、もしくはポリカルボン酸の脂肪族エステルを含む。
【0117】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約0.1wt%、0.5wt%、1wt%、3wt%、5wt%、7wt%、または10%~約50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%、または25wt%のエアロゾル生成剤(すべて乾燥重量ベースで計算)を含み得る。エアロゾル生成剤は可塑剤として作用し得る。例えば、エアロゾル生成材料は、0.5~40wt%、3~35wt%、または10~25wt%のエアロゾル生成剤を含み得る。
【0118】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、27wt%、または30wt%~約60wt%、55wt%、50wt%、45wt%、40wt%、または35wt%のエアロゾル生成剤(DWB)を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、10~60wt%、20~50wt%、25~40wt%、または30~35wt%のエアロゾル生成剤を含み得る。
【0119】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約40~80wt%、40~75wt%、50~70wt%、または55~65wt%などの最大約80wt%のエアロゾル生成剤(DWB)を含み得る。
【0120】
エアロゾル生成材料はまた、ゲル化剤を含み得る。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は親水コロイドを含む。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、デンプン(および誘導体)、セルロース(および誘導体)、ガム、シリカまたはシリコーン化合物、粘土、ポリビニルアルコール、ならびにそれらの組合せを含む群から選択された1つ以上の化合物を含む。例えば、いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガムグアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、フュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン、およびポリビニルアルコールのうちの1つ以上を含む。場合によっては、ゲル化剤は、アルギン酸塩および/またはペクチンを含み、エアロゾル生成材料の形成中に硬化剤(カルシウム源など)と組み合わされ得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、カルシウム架橋アルギン酸塩および/またはカルシウム架橋ペクチンを含み得る。
【0121】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、セルロース系ゲル化剤、非セルロース系ゲル化剤、グアーガム、アカシアガム、およびそれらの混合物から選択された1つ以上の化合物を含む。
【0122】
いくつかの実施形態では、セルロース系ゲル化剤は、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース(CA)、酢酸酪酸セルロース(CAB)、酢酸プロピオン酸セルロース(CAP)、およびそれらの組合せからなる群から選択される。
【0123】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース、グアーガム、またはアカシアガムのうちの1つ以上を含む(またはそれらのうちの1つ以上である)。
【0124】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、寒天、キサンタンガム、アラビアガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、カラギーナン、デンプン、アルギン酸塩、およびそれらの組合せを含むがこれらに限定されない、1つ以上の非セルロース系ゲル化剤を含む(またはそれである)。好ましい実施形態では、非セルロースゲル化剤は、アルギン酸塩または寒天である。
【0125】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤はアルギン酸塩を含み、アルギン酸塩は、エアロゾル生成材料中に、エアロゾル生成材料の10~30wt%の量(乾燥重量ベースで計算)で存在する。いくつかの実施形態では、アルギン酸塩は、エアロゾル生成材料中に存在する唯一のゲル化剤である。他の実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩と、ペクチンなどの少なくとも1つのさらなるゲル化剤と、を含む。
【0126】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、または25wt%~約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、または35wt%のゲル化剤(すべて乾燥重量ベースで計算)を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、1~50wt%、5~45wt%、10~40wt%、または20~35wt%のゲル化剤を含み得る。
【0127】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約20wt%、22wt%、24wt%、または25wt%~約30wt%、32wt%、または35wt%のゲル化剤(すべて乾燥重量ベースで計算)を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、20~35wt%または25~30wt%のゲル化剤を含み得る。
【0128】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、または20wt%~約60wt%、50wt%、40wt%、30wt%、または25wt%のゲル化剤(DWB)を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、10~40wt%、15~30wt%、または20~25wt%のゲル化剤(DWB)を含み得る。
【0129】
例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約10wt%、20wt%、25wt%、30wt%、または35wt%~約60wt%、55wt%、50wt%、または45wt%の量のゲル化剤および充填材を総合して一緒に含む。例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約20~60wt%、25~55wt%、30~50wt%、または35~45wt%の量のゲル化剤および充填材を総合して一緒に含む。
【0130】
例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、25wt%、30wt%、または35wt%~約60wt%、55wt%、50wt%、または45wt%の量のゲル化剤(すなわち、充填材の量を考慮しない)を含む。例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~60wt%、20~60wt%、25~55wt%、30~50wt%、または35~45wt%の量のゲル化剤(すなわち、充填材の量を考慮しない)を含む。
【0131】
いくつかの例では、アルギン酸塩は、エアロゾル生成材料の約5~40wt%、または15~40wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量でエアロゾル生成材料の約5~40wt%、または15~40wt%の量のアルギン酸塩を含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約20~40wt%、または約15wt%~35wt%の量のアルギン酸塩を含む。
【0132】
いくつかの例では、ペクチンは、エアロゾル生成材料の約3~15wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量でエアロゾル生成材料の約3~15wt%の量のペクチンを含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~10wt%の量のペクチンを含む。
【0133】
いくつかの例では、グアーガムは、エアロゾル生成材料の約3~40wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量でエアロゾル生成材料の約3~40wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~10wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約15~40wt%、または約20~40wt%、または約15~35wt%の量のグアーガムを含む。
例では、アルギン酸塩は、ゲル化剤の少なくとも約50wt%の量で存在する。例では、エアロゾル生成材料はアルギン酸塩およびペクチンを含み、アルギン酸塩とペクチンとの比は1:1~10:1である。アルギン酸塩とペクチンとの比は、典型的には>1:1であり、すなわち、アルギン酸塩はペクチンの量より多い量で存在する。例では、アルギン酸塩とペクチンとの比は、約2:1~8:1、または約3:1~6:1、またはおよそ4:1である。
【0134】
エアロゾル生成材料は、(a)エアロゾル生成材料またはその前駆体の成分を含むスラリーを形成すること、(b)スラリーの層を形成すること、(c)スラリーを、ゲルを形成するように設定すること、および(d)乾燥させてエアロゾル生成材料を形成することによって形成され得る。
【0135】
(b)スラリーの層を形成することは、典型的には、スラリーを噴霧、鋳造、または押出成形することを含む。例では、スラリー層は、スラリーをエレクトロスプレーすることによって形成される。例では、スラリー層は、スラリーを鋳造することによって形成される。
【0136】
いくつかの例では、(b)および/または(c)および/または(d)は、少なくとも部分的に、同時に行われる(例えば、エレクトロスプレー中に)。いくつかの例では、(b)、(c)、および(d)は連続して行われる。
【0137】
いくつかの例では、スラリーは支持体に適用される。層は、支持体上に形成され得る。
【0138】
例では、スラリーは、ゲル化剤、エアロゾル形成剤、および活性物質を含む。スラリーは、エアロゾル生成材料の組成に関して本明細書に与えられた割合のうちのいずれかでこれらの成分を含み得る。例えば、スラリーは(乾燥重量ベースで)、
-ゲル化剤および任意選択的に充填材であって、ゲル化剤および充填材の量が、総合して一緒にスラリーの約10~60wt%の量である、ゲル化剤および任意選択的に充填材と、
-スラリーの約40~80wt%の量のエアロゾル形成剤材料と、
-任意選択的に、スラリーの最大約20wt%の量の活性物質と、
を含み得る。
【0139】
ゲル(c)を硬化させることは、硬化剤をスラリーに与えることを含み得る。例えば、スラリーは、ゲル前駆体としてアルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、またはアルギン酸アンモニウムを含み得、カルシウム源(塩化カルシウムなど)を含む硬化剤がスラリーに添加されてアルギン酸カルシウムゲルが形成され得る。
【0140】
例では、硬化剤は、酢酸カルシウム、ギ酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、またはそれらの組合せを含むか、またはそれらからなる。いくつかの例では、硬化剤は、ギ酸カルシウムおよび/または乳酸カルシウムを含むか、またはそれからなる。特定の例において、硬化剤は、ギ酸カルシウムを含むか、またはギ酸カルシウムからなる。本発明者らは、典型的には、ギ酸カルシウムを硬化剤として採用することにより、より大きな引張強度およびより大きな伸長抵抗を有するエアロゾル生成材料が得られることを特定した。
【0141】
カルシウム源などの硬化剤の総量は、0.5~5wt%(乾燥重量ベースで計算)であり得る。好適には、総量は、約1wt%、2.5wt%、または4wt%~約4.8wt%または4.5wt%であり得る。本発明者らは、硬化剤の添加が少なすぎると、エアロゾル生成材料成分が安定化せず、これらの成分がエアロゾル生成材料から脱落する結果となるエアロゾル生成材料が生じ得ることを見出した。本発明者らは、硬化剤を添加しすぎると、非常に粘着性が高く、その結果、取扱い性が悪いエアロゾル生成材料が生じることを見出した。
【0142】
エアロゾル生成材料がタバコを含有しない場合、より多量の硬化剤を適用する必要があり得る。したがって、場合によっては、硬化剤の総量は、乾燥重量ベースで計算して、5~10wt%などの0.5~12wt%であり得る。好適には、総量は、約5wt%、6wt%、または7wt%~約12wt%または10wt%であり得る。この場合、エアロゾル生成材料は一般にタバコを含有しないこととなる。
【0143】
例では、スラリーに硬化剤を加えることは、スラリーの頂部表面などのスラリー上に硬化剤を噴霧することを含む。
【0144】
アルギン酸塩類はアルギン酸の誘導体であり、典型的には高分子量ポリマー(10~600kDa)である。アルギン酸は、(1,4)-グリコシド結合で一緒に結合して多糖を形成する、β-D-マンヌロン酸(M)単位およびα-L-グルロン酸(G)単位(ブロック)のコポリマーである。カルシウムカチオンを添加すると、アルギン酸塩は架橋してゲルを形成する。高いGモノマー含有量を有するアルギン酸塩類は、カルシウム源の添加時にゲルをより容易に形成することが見出された。したがって、場合によっては、ゲル前駆体は、アルギン酸塩コポリマー中のモノマー単位の少なくとも約40%、45%、50%、55%、60%、または70%がα-L-グルロン酸(G)単位であるアルギン酸塩類を含み得る。
【0145】
例では、乾燥(d)により、スラリー中の水の約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、または90wt%~約80wt%、90wt%、または95wt%(WWB)が除去される。
【0146】
例では、乾燥(d)により、鋳込材料の厚さが少なくとも80%、好適には85%または87%減少する。例えば、スラリーは2mmの厚さで鋳造され、得られた乾燥エアロゾル生成材料は0.2mmの厚さを有する。
【0147】
いくつかの例では、スラリー溶媒は、水から本質的になるか、または水からなる。いくつかの例では、スラリーは、約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、または90wt%の溶媒(WWB)を含む。
【0148】
溶媒が水からなる例では、スラリーの乾燥重量含有率はエアロゾル生成材料の乾燥重量含有率と一致し得る。したがって、固体組成に関する本明細書の議論は、本発明のスラリーの態様と組み合わせて明示的に開示されている。
【0149】
エアロゾル生成材料は、香味料を含み得る。好適には、エアロゾル生成材料は、最大約80wt%、70wt%、60wt%、55wt%、50wt%、または45wt%の香味料を含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、10wt%、20wt%、30wt%、35wt%、または40wt%の香味料(すべて乾燥重量ベースで計算)を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、1~80wt%、10~80wt%、20~70wt%、30~60wt%、35~55wt%、または30~45wt%の香味料を含み得る。場合によっては、香味料は、メントールを含むか、メントールから本質的になるか、またはメントールからなる。
【0150】
エアロゾル生成材料は、充填材を含み得る。
【0151】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、1wt%~60wt%、または5wt%~50wt%、または5wt%~30wt%、または10wt%~20wt%などの、60wt%未満の充填材を含む。
【0152】
他の実施形態では、エアロゾル生成材料は、20wt%未満、好適には10wt%未満、または5wt%未満の充填材を含む。場合によっては、エアロゾル生成材料は1wt%未満の充填材を含み、場合によっては充填材を含まない。
【0153】
いくつかのそのような場合、エアロゾル生成材料は、少なくとも1wt%の充填材、例えば、少なくとも5wt%、少なくとも10wt%、少なくとも20wt%、少なくとも30wt%、少なくとも40wt%、または少なくとも50wt%の充填材を含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、5~25wt%の充填材を含む。
【0154】
充填材は、存在する場合は、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイダルシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなどの1つ以上の無機充填材料、およびモレキュラーシーブなどの好適な無機吸着剤を含み得る。充填材は、木材パルプ、セルロース、およびセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびカルボキシメチルセルロース(CMC)など)などの1つ以上の有機充填材料を含み得る。特定の場合には、エアロゾル生成材料は、チョークなどの炭酸カルシウムを含まない。
【0155】
充填材を含む特定の実施形態では、充填材は繊維質である。例えば、充填材は、木材パルプ、麻繊維、セルロースまたはセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)など)などの繊維質有機充填材料であり得る。
【0156】
理論に束縛されることを望むものではないが、エアロゾル生成材料に繊維質充填材を含めることにより、材料の引張強度を高まり得ると考えられる。これは、エアロゾル生成材料シートがエアロゾル化可能な材料のロッドに外接する場合など、エアロゾル生成材料がシートとして提供される例において特に有効であり得る。
【0157】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はタバコ繊維を含まない。特定の実施形態では、エアロゾル生成材料は繊維質材料を含まない。
【0158】
エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質および/または香味料、1つ以上のエアロゾル形成剤材料、ならびに任意選択的に1つ以上の他の機能材料を含み得る。
【0159】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、活性物質をさらに含む。例えば、場合によっては、エアロゾル生成材料は、タバコ材料および/またはニコチンをさらに含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、粉末タバコおよび/またはニコチンおよび/またはタバコ抽出物を含む。
【0160】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)5~60wt%のタバコ材料および/またはニコチンを含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、または25wt%~約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、または30wt%の活性物質を含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、または25wt%~約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、または30wt%のタバコ材料を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、10~50wt%、15~40wt%、または20~35wt%のタバコ材料を含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、2wt%、3wt%、または4wt%~約20wt%、18wt%、15wt%、または12wt%のニコチンを含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、1~20wt%、2~18wt%、または3~12wt%のニコチンを含み得る。
【0161】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、タバコ抽出物などの活性物質を含む。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)5~60wt%のタバコ抽出物を含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、または25wt%~約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、または30wt%のタバコ抽出物を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、10~50wt%、15~40wt%、または20~35wt%のタバコ抽出物を含み得る。タバコ抽出物は、エアロゾル生成材料が(乾燥重量ベースで計算して)1wt%、1.5wt%、2wt%、または2.5wt%~約6wt%、5wt%、4.5wt%、または4wt%のニコチンを含むような濃度でニコチンを含有し得る。場合によっては、エアロゾル生成材料中には、タバコ抽出物から生じるニコチン以外のニコチンは存在しなくてもよい。
【0162】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はタバコ材料を含まないが、ニコチンを含む。いくつかのそのような場合、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、2wt%、3wt%、または4wt%~約20wt%、18wt%、15wt%、または12wt%のニコチンを含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、1~20wt%、2~18wt%、または3~12wt%のニコチンを含み得る。
【0163】
場合によっては、活性物質および/または香味料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、または30wt%であり得る。場合によっては、活性物質および/または香味料の総含有量は、(すべて乾燥重量ベースで計算して)約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%、または40wt%未満であり得る。
【0164】
場合によっては、タバコ材料、ニコチン、および香味料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、または30wt%であり得る。場合によっては、活性物質および/または香味料の総含有量は、(すべて乾燥重量ベースで計算して)約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%、または40wt%未満であり得る。
【0165】
エアロゾル生成組成物は、1つ以上の活性物質を含み得る。例では、エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質、例えば最大約20wt%のエアロゾル生成材料を含む。例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約1wt%、5wt%、10wt%、または15wt%~約20wt%、15wt%、15wt%、または5wt%の量の活性物質を含む。
【0166】
活性物質は、生理学的および/または嗅覚応答を達成するために、エアロゾル生成組成物に含まれる生理学的および/または嗅覚活性物質を含み得る。
【0167】
タバコ材料は、エアロゾル生成組成物中に、約50~95wt%、または約60~90wt%、または約70~90wt%、または約75~85wt%の量で存在し得る。
【0168】
タバコ材料は、任意の形式で存在し得るが、典型的には細かく刻まれている(例えば、細幅の細片に切断されている)。細かく刻まれたタバコ材料をエアロゾル生成材料と好適にブレンドして、エアロゾル生成組成物全体にわたってタバコ材料およびエアロゾル生成材料が均一に分散したエアロゾル生成組成物を提供し得る。
【0169】
例では、タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコ茎、再構成タバコ、および/またはタバコ抽出物のうちの1つ以上を含む。驚くべきことに、本発明者らは、エアロゾル生成組成物中に比較的大量の葉身タバコを使用しても、非燃焼式エアロゾル供給システムによって加熱された場合に許容可能なエアロゾルを提供することが可能であることを特定した。葉身タバコは、典型的には優れた感覚特性を提供する。例では、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、90wt%、または95wt%の量の葉身タバコを含む。特定の例では、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、90wt%、または95wt%の量の刻みタバコを含む。
【0170】
タバコ材料を生産するために使用されるタバコは、バージニアおよび/またはバーレーおよび/またはオリエンタルを含む、シングルグレードまたはブレンド、刻みラグまたは葉全体などの、任意の好適なタバコであり得る。
【0171】
いくつかの実施形態では、1つ以上の他の機能材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填材、安定剤、および/または酸化防止剤のうちの1つ以上を含み得る。
【0172】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、製造中に溶融香味料を乳化させた乳化剤をさらに含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、約5wt%~約15wt%(乾燥重量ベースで計算)、好適には約10wt%の乳化剤を含み得る。乳化剤は、アカシアガムを含み得る。
【0173】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はヒドロゲルであり、湿重量ベースで計算して約20wt%未満の水を含む。場合によっては、ヒドロゲルは、湿重量ベースで計算して約15wt%、12wt%、または10wt%未満の水を含み得る。場合によっては、ヒドロゲルは、少なくとも約1wt%、2wt%、または少なくとも約5wt%の水(WWB)を含み得る。
【0174】
エアロゾル生成材料は、1wt%~15wt%などの任意の好適な含水量を有し得る。好適には、エアロゾル生成材料の含水量は、約5wt%、7wt%、または9wt%~約15wt%、13wt%、または11wt%(WWB)であり、最も好適には約10wt%である。エアロゾル生成材料の含水量は、例えば、カールフィッシャー滴定または熱伝導度型検出器付きガスクロマトグラフィー(GC-TCD)によって決定され得る。
【0175】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香味料、および任意選択的に活性物質から本質的になり得るか、またはそれらからなり得る。
【0176】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香味料、ならびに任意選択的にタバコ材料および/またはニコチン源から本質的になり得るか、またはそれらからなり得る。
【0177】
例では、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、活性物質、および水から本質的になるか、またはそれらからなる。例では、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、および水から本質的になるか、またはそれらからなる。
【0178】
例では、エアロゾル生成材料は香料を含まず、特定の例では、エアロゾル生成材料は活性物質を含まない。
【0179】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、
-1~60wt%のゲル化剤と、
-0.1~50wt%のエアロゾル生成剤と、
-0.1~80wt%の香味料と、
を含み、
これらの重量は乾燥重量ベースで計算される。
【0180】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、1~80wt%の香味料(乾燥重量ベース)を含む。
【0181】
いくつかの実施形態では、
-1~50wt%のゲル化剤と、
-0.1~50wt%のエアロゾル生成剤と、
-30~60wt%の香味料と、
を含み、
これらの重量が、乾燥重量ベースで計算される、エアロゾル生成材料。
【0182】
エアロゾル生成材料の代替的な実施形態では、エアロゾル生成材料は、
-1~60wt%のゲル化剤と、
-5~60wt%のエアロゾル生成剤と、
-10~60wt%のタバコ抽出物と、
を含み、
これらの重量は乾燥重量ベースで計算される。
【0183】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、
-1~60wt%のゲル化剤と、
-20~60wt%のエアロゾル生成剤と、
-10~60wt%のタバコ抽出物と、
を含み、
これらの重量は乾燥重量ベースで計算される。
【0184】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、20~35wt%のゲル化剤と、10~25wt%のエアロゾル形成剤材料と、5~25wt%の繊維含有充填材と、35~50wt%の香料および/または活性物質と、を含む。
【0185】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、タバコ抽出物、水、および任意選択的に香味料から本質的になり得るか、またはそれらからなり得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、グリセロール、アルギン酸塩および/またはペクチン、タバコ抽出物、ならびに水から本質的になり得るか、またはそれらからなり得る。
【0186】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、以下の組成(DWB)である、約5wt%~約40wt%、もしくは約10wt%~30wt%、または約15wt%~約25wt%の量のゲル化剤(好ましくはアルギン酸塩を含む)、約30wt%~約60wt%、または約40wt%~55wt%、または約45wt%~約50wt%の量のタバコ抽出物、約10wt%~約50wt%、または約20wt%~約40wt%、または約25wt%~約35wt%(DWB)の量のエアロゾル生成剤(好ましくはグリセロールを含む)を含み得る。
【0187】
一実施形態では、エアロゾル生成材料は、約20wt%のアルギン酸塩ゲル化剤、約48wt%のバージニアタバコ抽出物、および約32wt%のグリセロール(DWB)を含む。
【0188】
エアロゾル生成材料の「厚さ」は、第1の表面と第2の表面との間の最短距離を表す。エアロゾル生成材料がシートの形態である実施形態では、エアロゾル生成材料の厚さは、シートの第1の平面表面と、シートの第1の平面表面の反対側のシートの第2の平面表面との間の最短距離である。
【0189】
場合によっては、エアロゾル形成エアロゾル生成材料層は、約0.015mm~約1.5mm、好適には約0.05mm~約1.5mm、または0.05mm~約1.0mmの厚さを有する。好適には、厚さは、約0.1mmまたは0.15mm~約1.0mm、0.5mm、または0.3mmの範囲であり得る。
【0190】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、約0.015mm~約1.0mmの厚さを有し得る。好適には、厚さは、約0.05mm、0.1mm、または0.15mm~約0.5mmまたは0.3mmの範囲であり得る。
【0191】
0.2mmの厚さを有する材料が特に適している。エアロゾル生成材料は、2つ以上の層を備え得、本明細書に記載の厚さは、それらの層の合計厚さを指す。
【0192】
エアロゾル生成材料またはエアロゾル生成材料が厚すぎる場合、加熱効率が損なわれることがあった。これは、使用中の動力消費に悪影響を及ぼす。逆に、エアロゾル生成材料またはエアロゾル生成材料が薄すぎる場合、製造および取扱いが困難であり、非常に薄い材料は鋳造が難しく、かつ脆く、使用中のエアロゾル形成を損ない得る。
【0193】
本明細書で規定される厚さは、材料の平均厚さである。場合によっては、エアロゾル生成材料の厚さは、25%、20%、15%、10%、5%、または1%以下だけ変動し得る。
【0194】
いくつかの例では、シート形態のエアロゾル生成材料は、約200N/m~約900N/mの引張強度を有し得る。エアロゾル生成材料が充填材を含まない場合などのいくつかの例では、エアロゾル生成材料は、200N/m~400N/m、または200N/m~300N/m、または約250N/mの引張強度を有し得る。
【0195】
そのような引張強度は、エアロゾル生成材料がシートとして形成され、次いで細断されてエアロゾル生成物品に組み込まれる実施形態に特に適し得る。エアロゾル生成材料が充填材を含む場合などのいくつかの例では、エアロゾル生成材料は、600N/m~900N/m、または700N/m~900N/m、または約800N/mの引張強度を有し得る。そのような引張強度は、エアロゾル生成材料が、好適にはチューブの形態のロール状シートとしてエアロゾル生成物品/アセンブリに含まれる実施形態に特に適し得る。
【0196】
いくつかの例では、シート形態のエアロゾル生成材料は、約200N/m~約2600N/mの引張強度を有し得る。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、600N/m~2000N/m、または700N/m~1500N/m、または約1000N/mの引張強度を有し得る。そのような引張強度は、エアロゾル生成材料を構成するエアロゾル生成材料が形成され、シートとしてエアロゾル生成消耗品に組み込まれる実施形態に特に適し得る。
【0197】
エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成材料は、30g/m2~120g/m2などの任意の好適な面積密度を有し得る。場合によっては、シートは、80~120g/m2、または約70~110g/m2、または特に約90~110g/m2、または好適には約100g/m2の単位面積当たりの質量を有し得る(それによって、刻みラグタバコと同様の密度を有し、これらの物質の混合物は容易に分離しないこととなる)。場合によっては、シートは、約30~70g/m2、40~60g/m2、または25~60g/m2の単位面積当たりの質量を有し得、タバコなどのエアロゾル化可能な材料を包むために使用され得る。
【0198】
本明細書に記載のすべての重量パーセント(wt%と表記)は、特に明記しない限り、乾燥重量ベースで計算される。すべての重量比もまた、乾燥重量ベースで計算される。乾燥重量ベースで引用される重量は、水以外の抽出物またはスラリーまたは材料の全体を指し、グリセロールなどの、それ自体が室温および室内圧力で液体である成分を含み得る。逆に、湿重量ベースで引用される重量パーセントは、水を含むすべての成分を指す。
【0199】
エアロゾル生成材料は、着色剤を含み得る。着色剤の添加により、エアロゾル生成材料の視覚的外観が変化し得る。エアロゾル生成材料中の着色剤の存在により、エアロゾル生成材料およびエアロゾル生成材料の視覚的外観が高められ得る。エアロゾル生成材料に着色剤を添加することによって、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の他の成分、またはエアロゾル生成材料を備える物品の他の構成要素と色合わせされ得る。
【0200】
エアロゾル生成材料の所望の色に応じて、様々な着色剤が使用され得る。エアロゾル生成材料の色は、例えば、白色、緑色、赤色、紫色、青色、褐色、または黒色であり得る。他の色もまた想定される。天然または合成染料、食品グレードの着色剤、および医薬品グレードの着色剤などの天然または合成着色剤が使用され得る。特定の実施形態では、着色剤はカラメルであり、これはエアロゾル生成材料に褐色の外観を付与し得る。そのような実施形態では、エアロゾル生成材料の色は、エアロゾル生成材料を構成するエアロゾル生成材料中の他の構成要素(タバコ材料など)の色と同様であり得る。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料に着色剤を添加すると、エアロゾル生成材料中の他の構成要素と視覚的に区別できなくなる。
【0201】
着色剤は、エアロゾル生成材料の形成中に組み込まれ得(例えば、エアロゾル生成材料を形成する材料を含むスラリーを形成するとき)、または着色剤は、エアロゾル生成材料の形成後にエアロゾル生成材料に適用され得る(例えば、エアロゾル生成材料上に着色剤を噴霧することによって)。
【0202】
上記の実施形態のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、タルカムパウダー、炭酸カルシウム粉末、または他の粉末が、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの個別部分の露出した表面に適用される。これにより、エアロゾル生成材料の粘着性または接着性のレベルが低下し得る。
【0203】
添付の図面の以下の説明では、2つ以上の実施形態内に同じ要素が存在する場合、全体を通してその要素に同じ参照番号が使用され、同様の要素が存在する場合、同様の参照番号(同じ番号に100の倍数を加えたもの)が使用される。
【0204】
図1および
図2を参照すると、製品2は、キャリア8および複数の消耗要素6を備える。
図1の製品2は、本開示のこの例では、緩いコイルであるパックされた構成にある。キャリア8の層は互いに重なるが、重なる層間に空間があるため、コイルは緩んでいるものとして記載されている。コイルは、ボビン10上に中心合わせされており、キャリア8の端部12が接着剤(図示せず)によってボビン上に固定された状態である。
【0205】
キャリア8は、長手方向に延在する平行な側部の、薄いカードのシートまたはリボンである。カードは、カードに損傷を与えることなくコイルに湾曲させられることができるように十分に薄い。
図2のほぼマーカXとマーカYとの間のキャリア8の部分の長さに沿って、キャリア8の各部分は、その部分の半径方向内側にあるキャリア8の部分に重なり、かつその部分の半径方向外側にあるキャリア8の部分が重ねられている。例えば、
図2に示す部分Bの場合、部分Bは部分Aに重なり、かつ部分Bに部分Cが重ねられている。
【0206】
複数の消耗要素6は、コイルとして構成されている場合、キャリア8の半径方向内側表面に適用されている。消耗要素6は、キャリア8の長手方向軸線に対して垂直な方向に並べて位置付けされた対でカードに適用されている。消耗要素6の対と対とは、キャリア8上で長手方向に等間隔に配置されている。
【0207】
図3を参照すると、各消耗要素6は、支持体14と、複数のエアロゾル生成フィルム16のドット(明瞭にするために、エアロゾル生成フィルム16のドットのうちの2つのみにラベル付けされている)と、を含む。
図3に示す消耗要素6の例では、エアロゾル生成フィルム16のドットは、消耗要素6が適用されたキャリア8の部分から外方に面する支持体14の面上に位置付けされている。代替的に表現すると、支持体14は、キャリア8とエアロゾル生成フィルム16のドットとの間にある。他の図示されていない例では、エアロゾル生成フィルム16のドットは、キャリア8と支持体14との間に位置付けされている。図示の例では、支持体14は、金属質箔、例えばアルミニウム箔から形成されている。これにより、エアロゾル生成フィルム16のドットが誘導加熱技術によって加熱される場合、支持体14がサセプタとして作用することが可能になる。
【0208】
各消耗要素6は、消耗要素6をキャリア8の表面上に押し付けることによって消耗要素6をキャリア8に接着させ、その後、消耗要素6をキャリア8から剥がすことを可能にする圧力接着剤(図示せず)によってキャリア8に取り付けられている。
【0209】
キャリア8は、複数のミシン目線18を含む。各ミシン目線18は、キャリア8の長手方向軸線に対してほぼ垂直な方向に、長手方向に隣接する消耗要素6の対と対との間に延在する。ミシン目は、キャリア8がミシン目線18に沿って引き裂かれ得るようなものである。
【0210】
図4を参照すると、
図4は、キャリア8の一部分Dが定量供給構成にあるときの製品2を示している。この構成では、部分Dは、キャリア8の重なる部分によって重ねられず、かつキャリア8の重ねられる部分に重ならない。これにより、ユーザは、キャリア8の別の部分から妨害されることなく、キャリア8から消耗要素6Aにアクセスし、消耗要素6Aを取り外すことが可能になる。
【0211】
消耗要素6Aがキャリア8から取り外されると、ユーザは、そのように望む場合に、ミシン目線18Aに沿ってキャリア8を引き裂いて、もはや消耗要素6を支持していないキャリア8の部分を取り外すことができる。ユーザが製品2からより多くの消耗要素6を取り外すことを望む場合、キャリア8のコイルを繰り出すことにより、消耗要素6Bが適用されたキャリア8の部分が定量供給構成に移動する。その後、消耗要素6Bを取り外すことができる。このプロセスは、すべての消耗要素6がキャリア8から取り外されるまで繰り返すことができる。
【0212】
製品2の代替的な使用において、ユーザは、消耗要素6Aがキャリア8から取り外される前に、ミシン目の線18に沿ってコイルから定量供給材料の一部分を引き裂くことができる。消耗要素6Aは、その後キャリア8から取り外されてもよいが、これは、ある期間後、場合によっては数分後、数時間後、数日後、または数週間後に起こり得る。
【0213】
消耗要素6Aは、アルミニウム箔支持体、および支持体の一方の主表面の全体を覆うエアロゾル生成材料フィルムで構成されている。支持体の他方の主表面は、キャリア4に取り付けられるように適合されている。
【0214】
図5を参照すると、消耗要素6Aがキャリア8から取り外されると、消耗要素6Aはエアロゾル供給デバイス20に関連して使用され得る。エアロゾル供給デバイス20はケーシング22を備え、ヒータアセンブリ24がケーシング22内に位置付けされている。ヒータアセンブリ24は、加熱チャンバ26およびヒータ28で構成されている。ヒータ28は、サセプタとともに使用するための電気抵抗ヒータまたは磁場生成器であり得る。
【0215】
加熱チャンバ26は、加熱チャンバ26の第1の端部に開口部または口30を画定する。加熱チャンバ26の反対側の端部には、アパーチャ32がある。アパーチャ32は、導管36を介してマウスピース34と流体連通している。
【0216】
また、ケーシング22内には、ヒータ26と電子通信し、ヒータの機能を制御するコントローラ38が位置付けされている。コントローラ38は、ヒータ28の動作に関連する1つ以上のテーブルが中に記憶され得るメモリ(図示せず)を含み得る。ヒータ28およびコントローラ38は、動力源40によって動力供給される。動力源40は、充電池である。他の実施形態では、動力源は、他の適切な電力源であり得る。
【0217】
エアロゾル供給デバイス20は、消耗要素6Aが取り付けられた支持体42とともに使用するのに適している。支持体42は、ユーザが消耗要素6Aを支持体42上に正確に位置付けすることを可能にする位置合わせマーク44を含む。消耗要素6Aの支持体42への取付けは、圧力接着剤(図示せず)を使用して達成される。
【0218】
次いで、支持体42が加熱チャンバ26内に設置され、エアロゾル生成フィルム16のドットがエアロゾル化される。
【0219】
消耗要素6Aのすべてのエアロゾル生成フィルム16のドットがエアロゾル化されると、支持体42は加熱チャンバ26から取り外される。消耗要素6Aは、支持体42から取り外され、新しい消耗要素6と交換される。
【0220】
図6を参照すると、製品102が示されている。製品102は、製品2と非常に類似しているが、以下の違いがある。
【0221】
キャリア108は、第1の表面108Aおよび第2の表面108Bを有する。消耗要素6は、圧力接着剤(図示せず)によって第1の表面108Aに取り付けられている。第2の表面108Bは、表面108Bが、消耗要素6と第1の表面108Aとの間、またはエアロゾル生成フィルム16のドットと支持体14との間の接着接合と同程度に強い消耗要素6とのまたはエアロゾル生成フィルム16のドットとの接着接合を形成することができないように処理されている。
【0222】
キャリア108の第1の表面108Aは、剥離可能な接着剤(図示せず)を使用して消耗要素6の表面に接合されている。第1の表面108Aと消耗要素6の表面との相対特性は、消耗要素6がキャリア108の第1の表面108Aから取り外されたときに接着剤がキャリアの第1の表面108A上に残るように選択されているか、またはそのようにされている。
【0223】
キャリア108のコイルは、ボビン10に巻かれていない。製品102において、キャリア108のコイルは、空隙146の周りに巻かれている。
【0224】
図7を参照すると、製品202が示されている。製品202は、製品2と非常に類似しているが、以下の違いがある。
【0225】
キャリア208のコイルは、ボビン10の周りに巻かれていない。製品202では、キャリア208のコイルは、キャリア208の折り畳まれた端部248の周りに巻かれている。キャリア208は、第1の表面208Aおよび第2の表面208Bを有する。消耗要素206は、圧力接着剤(図示せず)によって第1の表面208Aに取り付けられている。
【0226】
バリア材250のシートが、製品202がパックされた構成に構成される前に、複数の消耗要素206がその上に取り付けられたキャリア208の表面の上に置かれた。これは、キャリア208がコイルとして構成されたときに、バリア材250が消耗要素206とキャリアの第2の表面208Bとの間にあるという効果を有する。これにより、消耗要素206がキャリア208の第2の表面208Bに接着することが防止される。
【0227】
消耗要素206では、エアロゾル生成フィルム16の少なくとも1つのドットは、エアロゾル生成フィルム16の少なくとも1つの他のドットとは異なる組成のものである。
【0228】
図8から
図11を参照すると、製品302は、キャリア308と、複数の消耗要素306と、を備える。
図8から
図11のキャリア308は、
図12に(側面図で)示されているコンサーティーナの形態のパックされた構成に折られるプロセスにある。
【0229】
キャリア308は、薄いカードの長手方向に延在する平行な側部のシートまたはリボンである。カードは、カードに損傷を与えることなく折り線352A、352Bの周りにコンサーティーナの形態でパックされた構成に折られることができるように十分に薄い。キャリア308は、8つのパネル308A~308Hに分割されており(明瞭にするために、パネルは
図11にのみ完全にラベル付けされている)、各パネルは、1つまたは2つの折り線308A、308Bおよびキャリア308の1つ以上の縁部によって画定されている。
【0230】
製品302がパックされた構成にあるとき、パネル308B~308Gの各々は、隣接するパネルに重なり、かつ隣接するパネルによって重ねられてもいる。例えば、パネル308Bはパネル308Aに重なり、かつパネル308Cによって重ねられている。
【0231】
複数の消耗要素306は、すべてキャリア308の一方の主表面に適用されている。各パネルには3つの消耗要素306が適用されており、各パネル上において、消耗要素306は、各パネルの表面上に同じ配置および同じ相対位置で適用されている。この配置は、キャリア308がパックされた構成に折られたときに、折り線352Bの両側のパネル上の消耗要素306が互いに接触しないようなものである。
図8から
図11に示す例では、その配置は二等辺三角形の形態であり、三角形の底辺は、
図8に見られるように各パネル308A~308Hの左側縁部にほぼ平行である。他の配置も本開示の範囲に含まれる。
【0232】
図13を参照すると、各消耗要素306は、支持体314と、エアロゾル生成フィルム316の複数のドットと、を含む。
図13に示す消耗要素306の例では、エアロゾル生成フィルム316のドットは、消耗要素306が適用されるキャリア308の部分から外方に面する支持体314の面上に位置付けされている。代替的に表現すると、支持体314は、キャリア308とエアロゾル生成フィルム316のドットとの間にある。図示の例では、支持体314は、金属質箔、例えばアルミニウム箔から形成されている。これにより、エアロゾル生成フィルム316のドットが誘導加熱技術によって加熱される場合、支持体がサセプタとして作用することが可能になる。
【0233】
各消耗要素306は、消耗要素306をキャリア308の表面上に押し付けることによって消耗要素306をキャリア308に接着させ、その後、消耗要素306をキャリア308から剥がすことを可能にする圧力接着剤(図示せず)によってキャリア308に取り付けられている。
【0234】
図14を参照すると、
図14は、ディスペンサ材304のパネル308Dおよび308Eが定量供給構成にあるときの製品302を示している。この構成では、消耗要素306が適用されたパネル308Dおよび308Eの面は、キャリア308の重なるパネルによって重ねられていない。これにより、ユーザは、ディスペンサ材304の一部分から妨害されることなく、キャリア308のパネル308Dおよび308Eから消耗要素306にアクセスし、消耗要素306を取り外すことが可能になる。
【0235】
消耗要素306がキャリア308から取り外されると、ユーザは、上記の製品6に関連して論じたのと同じ様式で消耗要素を使用することができる。次いで、製品を再構成して
図12に示すようなパックされた構成に戻すことができる。
【0236】
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求された特徴の理解および教示を支援するためにのみ提示されている。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供されており、網羅的および/または排他的ではない。本明細書に記載された利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に対する制限または特許請求の範囲に対する均等物に対する制限とみなされるべきではなく、他の実施形態が利用されてもよく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく修正が行われ得ることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの適切な組合せを好適に含み得るか、それらからなり得るか、または本質的にそれらからなり得る。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含み得る。
【国際調査報告】