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特表2024-528857エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/70 20200101AFI20240725BHJP
   A24F 40/42 20200101ALI20240725BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240725BHJP
   A24F 40/465 20200101ALI20240725BHJP
【FI】
A24F40/70
A24F40/42
A24F40/20
A24F40/465
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503948
(86)(22)【出願日】2022-08-04
(85)【翻訳文提出日】2024-03-19
(86)【国際出願番号】 EP2022072002
(87)【国際公開番号】W WO2023012301
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】2111253.7
(32)【優先日】2021-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ウィッフェン, サム
(72)【発明者】
【氏名】ブレイ, アンドリュー ジョナサン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC12
4B162AC22
4B162AE01
(57)【要約】
不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品(24)の製造方法が提供される。各消耗品(24)は、エアロゾル生成材料(26)が塗布される媒質(30)の一部分を含む。方法は、(a)媒質(30)が用意されるステップと、(b)エアロゾル生成材料(26)が媒質(30)の表面に塗布されるステップと、(c)媒質(30)及びエアロゾル生成材料(26)が保管のために構成されるステップと、(d)媒質(30)及びエアロゾル生成材料(26)が保管されるステップと、(e)媒質(30)及びエアロゾル生成材料(26)が所望の寸法の部分に分離されるステップとを含む。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品の製造方法であって、各消耗品が、エアロゾル生成材料が塗布される媒質の一部分を含み、前記方法が、
(a)媒質が用意されるステップと、
(b)エアロゾル生成材料が前記媒質の表面に塗布されるステップと、
(c)前記媒質及び前記エアロゾル生成材料が保管のために構成されるステップと、
(d)前記媒質及び前記エアロゾル生成材料が保管されるステップと、
(e)前記媒質及び前記エアロゾル生成材料が所望の寸法の部分に分離されるステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記方法が、
(f)前記媒質及び前記エアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分が支持体に関連付けられる更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ステップ(a)において用意される前記媒質が、長手方向に延びる材料であり、ステップ(b)がステップ(c)の前に実行され、ステップ(c)の前記保管構成が、前記媒質及び前記エアロゾル生成材料をロール状又は蛇腹状に形成している、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
ステップ(b)が、前記エアロゾル生成材料を、エアロゾル生成材料の2つ以上の別個の部分として前記媒質に塗布することを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
エアロゾル生成材料の前記別個の部分のうちの少なくとも2つが、互いに異なる組成を有するエアロゾル生成材料から形成される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
ステップ(b)が2回以上実行される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記方法が、
(g)前記媒質及び前記エアロゾル生成材料の上に保護シートを敷設する方法ステップを更に含み、
ステップ(g)が、ステップ(b)の後かつステップ(c)の前に実行される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記保護シートが、前記保護シートを通って延びる1つ又は複数のアパーチャを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
アパーチャの数がエアロゾル生成材料の別個の部分の数と同じであり、前記保護シートが前記媒質及び前記エアロゾル生成材料の上に敷設されると、前記アパーチャの構成及びロケーションが、エアロゾル生成材料の各別個の部分の少なくとも一部と一致する、請求項4又は5に従属するときの請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ステップ(a)が、第1及び第2の対向する表面を有する媒質を選択又は作成することを含み、
前記第1の表面及び前記エアロゾル生成材料が第1の接着強度で互いに接着し、
前記第2の表面及び前記エアロゾル生成材料が第2の接着強度で互いに接着し、
前記第1の接着強度が前記第2の接着強度よりも大きく、
ステップ(b)において、前記エアロゾル生成材料が前記媒質の前記第1の表面に塗布される、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
ステップ(d)が、少なくとも1時間、少なくとも12時間、少なくとも1日、少なくとも1週間又は少なくとも1ヶ月の持続時間を有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記ステップ(d)が、異なるロケーション間の前記媒質及び前記エアロゾル生成材料の移送を含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
ステップ(e)の前記分離が、前記媒質を切断することによって実行される、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
ステップ(f)の前記関連付けが、接着剤、前記媒質の前記部分の一部を前記支持体に締め付ける少なくとも1つの要素、又はスロットへの前記媒質の前記部分の一部の挿入のうちの1つ又は複数を用いて、前記媒質及び前記エアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分を前記支持体に取り付けることを含む、請求項2又は請求項2に従属するときの請求項3~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
ステップ(a)が、少なくとも2つの別々の媒質を用意することを含み、
ステップ(b)が、異なる形で含まれるエアロゾル生成材料を前記別々の媒質の各々の表面に塗布することを含み、
ステップ(c)が、各媒質及びエアロゾル生成材料を、保管のために構成することを含み、
ステップ(d)が、各媒質及びエアロゾル生成材料を保管することを含み、
ステップ(e)が、各媒質及びエアロゾル生成材料を所望の寸法の部分に分離することを含み、
ステップ(f)が、少なくとも2つの異なる媒質及びエアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分を1つの支持体に関連付けることを含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
ステップ(e)の媒質及びエアロゾル生成材料の前記異なる部分が、前記支持体においてパターン状に配置され、前記パターン内の媒質及びエアロゾル生成材料の各部分の前記位置が、媒質及びエアロゾル生成材料の各部分における前記エアロゾル生成材料の組成を示す、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記エアロゾル生成材料が、エアロゾル生成フィルム又はエアロゾル化可能ゲルの形態を有する、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記媒質がサセプタを含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記媒質が積層体であり、前記積層体の少なくとも1つの層がサセプタである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記支持体が、サセプタとして機能しない材料である、請求項2に従属するときの請求項18若しくは19、又は請求項2に従属するときの請求項3~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記支持体がサセプタを含む、請求項2又は請求項2に従属するときの請求項3~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記支持体が積層体であり、前記積層体の少なくとも1つの層がサセプタである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記サセプタが金属箔である、請求項18~22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記支持体が再利用可能な支持体であり、ステップ(f)が前記消耗品の使用前に消費者によって実行される、請求項2又は請求項2に従属するときの請求項3~23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記方法が、
(h)熱源を用いて前記エアロゾル生成材料を乾燥させる更なるステップを含み、
ステップ(b)は、溶媒形式で前記媒質に前記エアロゾル生成材料を塗布することを含み、ステップ(h)がステップ(b)の後かつステップ(c)の前に実行される、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記熱源が誘電体熱源である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記熱源がマイクロ波放射源であり、前記マイクロ波放射が、約915MHz又は2.45GHzの周波数を有する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記熱源が無線周波数熱源である、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
ステップ(h)が、前記媒質及び前記エアロゾル生成材料に、長手方向に延びるゾーンを通過させることを含み、前記ゾーン内で、前記媒質及び前記エアロゾル生成材料が前記誘電体熱源によって加熱される、請求項26~28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記熱源が、少なくとも1つの磁界発生器及びサセプタである、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記媒質がサセプタを含み、ステップ(h)が、前記媒質及び前記エアロゾル生成材料に、長手方向に延びる交番磁界を通過させ、前記サセプタを、前記エアロゾル生成材料を乾燥させるのに十分加熱させることを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記媒質がサセプタを含み、ステップ(h)が、前記媒質及び前記エアロゾル生成材料に、複数の交番磁界を順次通過させ、前記サセプタを、繰り返し、前記エアロゾル生成材料を乾燥させるのに十分加熱させることを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記熱源が、少なくとも1つの磁界発生器、並びに前記媒質及び前記エアロゾル生成材料に接続されていない少なくとも1つのサセプタである、請求項25に記載の方法。
【請求項34】
前記サセプタが長手方向に延びており、前記媒質及び前記エアロゾル生成材料が、前記サセプタの長さに沿って、前記サセプタによって加熱されるゾーンを通過する、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記熱源が熱放射源である、請求項25に記載の方法。
【請求項36】
前記熱放射源が長手方向に延びており、ステップ(h)が、前記媒質及び前記エアロゾル生成材料を経路に沿って通過させ、これにより前記媒質及び前記エアロゾル生成材料が前記熱放射源に曝されるようにすることを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記熱源が加熱された材料である、請求項25に記載の方法。
【請求項38】
前記加熱された材料が長手方向に延びており、ステップ(h)が、前記媒質及び前記エアロゾル生成材料を、前記加熱された材料に沿って、前記加熱された材料に接触した状態で又は前記加熱された材料の近くを通過させることを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
ステップ(h)が、前記エアロゾル生成材料の温度を監視し、予め定められた最大温度を超える前記エアロゾル生成材料の加熱を阻止することを更に含む、請求項25~38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記方法の前記ステップが、(a)、(b)、(e)、(f)、(c)、(d)の順序、又は(a)、(b)、(f)、(e)、(c)、(d)の順序で実行される、請求項2又は請求項2に従属するときの請求項3~39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品の製造において用いるための製品であって、前記製品が媒質及びエアロゾル生成材料を含み、
エアロゾル生成材料が前記媒質の表面上で支持され、
前記媒質及び前記エアロゾル生成材料が保管のために構成され、
前記媒質が所望の寸法の部分に分離可能である、製品。
【請求項42】
前記媒質が、長手方向に延びる媒質であり、前記媒質及び前記エアロゾル生成材料の前記保管構成がロール状又は蛇腹状である、請求項41に記載の製品。
【請求項43】
エアロゾル生成材料の2つ以上の別個の部分が前記媒質の前記表面上に支持される、請求項41又は42に記載の製品。
【請求項44】
エアロゾル生成材料の前記別個の部分のうちの少なくとも2つが、互いに異なる組成を有するエアロゾル生成材料から形成される、請求項43に記載の製品。
【請求項45】
前記エアロゾル生成材料が、エアロゾル生成材料の2つ以上の層から構成される、請求項41~44のいずれか一項に記載の製品。
【請求項46】
前記製品が保護シートを更に備え、前記保護シートが前記媒質及び前記エアロゾル生成材料の上に敷設される、請求項41~45のいずれか一項に記載の製品。
【請求項47】
前記保護シートが、前記保護シートを通って延びる1つ又は複数のアパーチャを備える、請求項46に記載の製品。
【請求項48】
アパーチャの数がエアロゾル生成材料の別個の部分の数と同じであり、前記保護シートが前記媒質及び前記エアロゾル生成材料の上に敷設されると、前記アパーチャの構成及びロケーションが、エアロゾル生成材料の各別個の部分の少なくとも一部と一致する、請求項43又は44に従属するときの請求項47に記載の製品。
【請求項49】
前記媒質が、第1及び第2の対向する表面を有し、
前記第1の表面及び前記エアロゾル生成材料が第1の接着強度で互いに接着し、
前記第2の表面及び前記エアロゾル生成材料が第2の接着強度で互いに接着し、
前記第1の接着強度が前記第2の接着強度よりも大きく、
前記エアロゾル生成材料が前記媒質の前記第1の表面に塗布される、請求項41~48のいずれか一項に記載の製品。
【請求項50】
支持体がサセプタを含む、請求項41~49のいずれか一項に記載の製品。
【請求項51】
前記支持体が積層体であり、前記積層体の少なくとも1つの層がサセプタである、請求項50に記載の製品。
【請求項52】
前記サセプタが、金属、金属箔又は金属フィルムのうちの1つである、請求項50又は51に記載の製品。
【請求項53】
エアロゾル生成材料を加熱して、前記エアロゾル生成材料の少なくとも1つの構成成分を揮発させるための装置と共に用いるための消耗品であって、前記消耗品が、請求項41~52のいずれか一項に記載の製品の少なくとも1つの部分を含む、消耗品。
【請求項54】
前記消耗品が支持体を更に備え、前記製品の少なくとも1つの部分が前記支持体上に支持される、請求項53に記載の消耗品。
【請求項55】
前記製品の少なくとも1つの部分が、接着剤、前記製品の部分の一部を前記支持体に締め付ける少なくとも1つの要素、又は前記支持体のスロットへの前記製品の前記部分の一部の挿入のうちの1つ又は複数を用いて、前記支持体に取り付けられる、請求項54に記載の消耗品。
【請求項56】
前記消耗品が、請求項39~48のいずれか一項に記載の少なくとも2つの製品の各々からの少なくとも1つの部分を含み、各製品が他方の製品上で支持されるエアロゾル生成材料の組成とは異なる組成のエアロゾル生成材料を支持する、請求項53~55のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項57】
製品の複数の異なる部分が前記支持体上でパターン状に配置され、前記パターン内の製品の各部分の位置が、製品の各部分上に支持される前記エアロゾル生成材料の前記組成を示す、請求項56に記載の消耗品。
【請求項58】
前記支持体がサセプタを含む、請求項53~57のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項59】
前記支持体が積層体であり、前記積層体の少なくとも1つの層がサセプタである、請求項58に記載の消耗品。
【請求項60】
前記サセプタが、金属、金属箔又は金属フィルムのうちの1つである、請求項58又は59に記載の消耗品。
【請求項61】
前記エアロゾル生成材料が、エアロゾル生成フィルム又はエアロゾル化可能ゲルの形態を有する、請求項41~60のいずれか一項に記載の製品又は消耗品。
【請求項62】
請求項41~52のいずれか一項又は請求項41~52のいずれか一項に従属するときの請求項61に記載の製品の1つ又は複数の部分と、支持体とを備える消耗品を作製するためのキット。
【請求項63】
前記支持体が再利用可能である、請求項62に記載のキット。
【請求項64】
請求項53~61のいずれか一項に記載の消耗品と共に用いるためのエアロゾル供給デバイスであって、前記デバイスが、前記消耗品上で支持されている前記エアロゾル生成材料の少なくとも一部分を加熱するように構成されたヒータアセンブリを備える、エアロゾル供給デバイス。
【請求項65】
請求項64に記載のエアロゾル供給デバイスと、請求項53~61のいずれか一項に記載の消耗品とを備えるエアロゾル供給システム。
【請求項66】
請求項53~61のいずれか一項に記載の消耗品から、使用時に前記消耗品を燃焼させずに加熱するように少なくとも1つのエアロゾル生成器が配設されたエアロゾル生成デバイスを用いて、エアロゾルを生成する方法であって、少なくとも1つのエアロゾル生成器が抵抗性ヒータ要素又は磁界発生器及びサセプタである、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、不燃式エアロゾル供給システムの分野に関し、特に、エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品、エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品を製造する方法、及び消耗品及びエアロゾル供給デバイスを備えるエアロゾル供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
(背景)
紙巻きタバコ、葉巻タバコ等の喫煙品は、使用時にタバコを燃焼させてタバコの煙を生じさせる。これらのタイプの物品に対する代替は、燃焼せずに加熱することによって基質材料から化合物を放出することによって、吸入可能なエアロゾル又は蒸気を放出する。これらは、不燃式喫煙物品、エアロゾル生成アセンブリ、又はエアロゾル供給デバイスと呼ぶことができる。
【0003】
そのような製品の1つの例は、固体エアロゾル生成材料と呼ぶことができるエアロゾル化可能材料を燃焼せずに加熱することによって化合物を放出する加熱デバイスである。この固体エアロゾル生成材料は、いくつかの場合、タバコ材料を含む。加熱により、材料の少なくとも1つの構成成分が揮発し、通常、吸入可能なエアロゾルが形成される。これらの製品は、非燃焼加熱式デバイス、タバコ加熱デバイス又はタバコ加熱製品と呼ぶことができる。固体エアロゾル生成材料の少なくとも1つの構成成分を揮発させるための様々な異なる構成が既知である。
【0004】
別の例として、ハイブリッドデバイスが存在する。これらのハイブリッドデバイスは、加熱により気化して、吸入可能な蒸気又はエアロゾルを生成する液体源(ニコチンを含有していても、含有していなくてもよい)を含む。デバイスは、固体のエアロゾル生成材料(これはタバコ材料を含有していても、含有していなくてもよい)を更に含み、この材料の構成成分は、吸入される媒体を生成するために吸入可能な蒸気又はエアロゾルにおいて同伴される。
【発明の概要】
【0005】
(概要)
本開示の第1の態様によれば、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品の製造方法が提供され、各消耗品は、エアロゾル生成材料が塗布される媒質の一部分を含み、この方法は、
(a)媒質が用意されるステップと、
(b)エアロゾル生成材料が媒質の表面に塗布されるステップと、
(c)媒質及びエアロゾル生成材料が保管のために構成されるステップと、
(d)媒質及びエアロゾル生成材料が保管されるステップと、
(e)媒質及びエアロゾル生成材料が所望の寸法の部分に分離されるステップと、
を含む。
【0006】
本開示の第2の態様によれば、エアロゾル生成材料を加熱して、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの構成成分を揮発させるための装置と共に用いるための消耗品の製造において用いるための製品が提供され、製品は、媒質及びエアロゾル生成材料を含み、
エアロゾル生成材料は媒質の表面上で支持され、
媒質及びエアロゾル生成材料は保管のために構成され、
媒質は所望の寸法の部分に分離可能である。
【0007】
本開示の第3の態様によれば、エアロゾル生成材料を加熱して、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの構成成分を揮発させるための装置と共に用いるための消耗品が提供され、消耗品は、本開示の第2の態様による製品の少なくとも1つの部分を含む。
【0008】
本開示の第4の態様によれば、本開示の第1の態様の方法を用いて製造されたエアロゾル生成材料が塗布される媒質の複数の部分と、支持体とを備える消耗品を作製するためのキットが提供される。
【0009】
本開示の第5の態様によれば、本開示の第1の態様による方法によって製造される消耗品と共に用いるためのエアロゾル供給デバイスが提供され、デバイスは、消耗品上で支持されているエアロゾル生成材料の少なくとも一部分を加熱するように構成されたヒータアセンブリを備える。
【0010】
本開示の第6の態様によれば、エアロゾル供給デバイスと、本開示の第1の態様による方法によって製造された消耗品とを備えるエアロゾル供給システムが提供される。
【0011】
本開示の第7の態様によれば、使用時に消耗品を燃焼させずに加熱するように少なくとも1つのエアロゾル生成器が配設されたエアロゾル生成デバイスを用いて、本開示の第1の態様による消耗品からエアロゾルを生成する方法が提供され、少なくとも1つのエアロゾル生成器が抵抗性ヒータ要素又は磁界発生器及びサセプタである。
【0012】
本開示の更なる特徴及び利点は、例として、添付の図面を参照して与えられる本開示の実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】エアロゾル供給デバイスの実施形態、及び本開示の方法の第1の実施形態に従って製造された消耗品の実施形態の概略図である。
図2図1の消耗品の製造において用いられる媒質の第1の実施形態を示す図である。
図3】エアロゾル生成材料が媒質に塗布された後の図2の媒質を示す図である。
図4】断面線AA’に沿った図3の媒質の断面図である。
図5】断面線AA’に沿った媒質及びエアロゾル生成材料の保管構成の第1の実施形態における図3の媒質の断面図である。
図6】複数の部分に分離された図3の媒質を示す図である。
図7図1の消耗品の実施形態を示す図である。
図8】断面線AA’に沿った本開示の方法の第2の実施形態における図3の媒質の断面図である。
図9】断面線AA’に沿った本開示の方法の第2の実施形態における媒質及びエアロゾル生成材料の保管構成の第2の実施形態における図3の媒質の断面図である。
図10図8の媒質の代替的な実施形態の概略展開図である。
図11】本開示の方法の第3の実施形態においてエアロゾル生成材料が媒質に塗布された後の、図2の媒質の第2の実施形態を示す図である。
図12】断面線BB’に沿った図11の媒質の断面図である。
図13】断面線BB’に沿った本開示の方法の第3の実施形態における媒質及びエアロゾル生成材料の保管構成の第3の実施形態に再構成されるプロセスにおける図11の媒質の断面図である。
図14】断面線BB’に沿った本開示の方法の第3の実施形態における媒質及びエアロゾル生成材料の保管構成の第3の実施形態における図11の媒質の断面図である。
図15図11の媒質、及び複数の部分に分離された第2の媒質を示す図である。
図16】消耗品の第2の実施形態を示す図である。
図17】断面線BB’に沿った図11の媒質の代替の実施形態の断面図である。
図18】本開示の方法の第1の実施形態による、エアロゾル生成材料を乾燥させる方法の概略表現を示す図である。
図19】本開示の方法の第2の実施形態による、エアロゾル生成材料を乾燥させる方法の概略表現を示す図である。
図20】本開示の方法の第3の実施形態による、エアロゾル生成材料を乾燥させる方法の概略表現を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(詳細な説明)
本明細書の消耗品は、代替的に、物品と呼ばれてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、消耗品はエアロゾル生成材料を含む。消耗品は、エアロゾル生成材料保管エリア、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、エアロゾル改質剤、1つ又は複数の活性成分、1つ又は複数の香料、1つ又は複数のエアロゾル形成剤材料、及び/又は1つ又は複数の他の機能的材料を含むことができる。
【0016】
消耗品と共に用いられるエアロゾル生成材料を加熱するための装置は、不燃式エアロゾル供給システムの一部である。
【0017】
本開示によれば、「不燃式」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムのエアロゾル生成構成材料(又はその構成成分)が燃焼されない又は燃やされないシステムである。
【0018】
いくつかの実施形態において、送達システムは、動力供給式の不燃式エアロゾル供給システム等の不燃式エアロゾル供給システムである。
【0019】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても知られている電子タバコであるが、エアロゾル生成材料内のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0020】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られているエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの例はタバコ加熱システムである。
【0021】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するための混合システムであり、エアロゾル生成材料のうちの1つ又は複数を加熱することができる。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体又はゲルの形態とすることができ、ニコチンを含有している場合も含有していない場合もある。いくつかの実施形態において、混合システムは、液体又はゲルのエアロゾル生成材料と、固体のエアロゾル生成材料とを含む。固体のエアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含むことができる。
【0022】
典型的には、不燃式エアロゾル供給システムは、不燃式エアロゾル供給デバイスと、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品とを備えることができる。
【0023】
いくつかの実施形態において、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いられるように構成された、消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示全体を通じて、場合によっては物品と呼ばれる。
【0024】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システム、例えば不燃式エアロゾル供給システムの不燃式エアロゾル供給デバイスは、動力源及びコントローラを備えることができる。動力源は、例えば、電源又は発熱源とすることができる。いくつかの実施形態において、発熱源は、発熱源の近傍のエアロゾル生成材料又は熱伝達材料に熱の形態で動力を分散させるために活性化することができる炭素基質を備える。
【0025】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給デバイスは、消耗品を受けるためのエリア、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、マウスピース、フィルター、及び/又はエアロゾル改質剤を含んでもよい。
【0026】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料保管エリア、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、フィルター、マウスピース、及び/又はエアロゾル変性剤を含んでもよい。
【0027】
本開示の第1の態様によれば、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品の製造方法が提供され、各消耗品は、エアロゾル生成材料が塗布される媒質の一部分を含み、この方法は、
(a)媒質が用意されるステップと、
(b)エアロゾル生成材料が媒質の表面に塗布されるステップと、
(c)媒質及びエアロゾル生成材料が保管のために構成されるステップと、
(d)媒質及びエアロゾル生成材料が保管されるステップと、
(e)媒質及びエアロゾル生成材料が所望の寸法の部分に分離されるステップと、
を含む。
【0028】
いくつかの実施形態において、媒質の特性、例えば剛性は、媒質及びエアロゾル生成材料の部分が、媒質及びエアロゾル生成材料の更なる処理なしでエアロゾル生成デバイスにおける使用に適しているようになっている。これは、消耗品の製造における処理ステップを最小限にするという利点を有する。
【0029】
他の実施形態において、媒質の特性は、媒質及びエアロゾル生成材料の部分が、媒質及びエアロゾル生成材料の更なる処理なしではエアロゾル生成デバイスにおける使用に適していないようになっている。例えば、いくつかの実施形態において、媒質は、エアロゾル生成デバイスにおける消耗品としての使用に必要とされるよりも薄いか又はロバスト性が低いかの一方又は双方である材料である。そのような実施形態において、媒質及びエアロゾル生成材料は、媒質及びエアロゾル生成材料を消耗品としての使用に適したものにする特性を媒質が有していた場合よりも、取り扱い、保管のための構成がより容易であること、及び/又は保管時に占める空間をより少なくすることが可能である。そのような実施形態において、媒質及びエアロゾル生成材料は支持体と組み合わされる。
【0030】
上記の実施形態のうちの一実施形態において、方法は、
(f)媒質及びエアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分が支持体に関連付けられる更なるステップを含む。
【0031】
支持体は、基板を形成するのに適した材料からなり得る。支持体は、例えば、紙、カード、段ボール、厚紙、再生材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、若しくは合金であってもよく、又はそれらを含んでもよい。
【0032】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、支持体は、不燃式エアロゾル供給デバイスにおいて通常直面する温度に耐え得るプラスチック材料を含む。いくつかの実施形態において、支持体はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を含む。そのような実施形態は、支持体を再利用することができ、消耗品が、構造的目的のために吸着剤材料の使用を含む支持体を含む消耗品よりも、不燃式エアロゾル供給デバイスにおける任意の凝縮の影響をより受けないという利点を有する。
【0033】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(a)において用意される媒質は、長手方向に延びる媒質であり、ステップ(b)はステップ(c)の前に実行され、ステップ(c)の保管構成は、媒質及びエアロゾル生成材料をロール状又は蛇腹状に形成している。媒質及びエアロゾル生成材料を、保管のためにロール状又は蛇腹状に形成する利点は、そのような保管構成が、取り扱いが容易であり、比較的コンパクトであり、保管中に媒質及びエアロゾル生成材料を損傷から保護する可能性が高いことである。
【0034】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(b)は、エアロゾル生成材料を、エアロゾル生成材料の2つ以上の別個の部分として媒質に塗布することを含む。
【0035】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料の別個の部分のうちの少なくとも2つが、互いに異なる組成を有するエアロゾル生成材料から形成される。これは、本開示に従って製造された消耗品のユーザが、消耗品上のエアロゾル生成材料の異なる別個の部分がエアロゾル化されるとき、異なる体験を有することができるという利点を有する。これにより、消耗品の使用が、1つのみの組成のエアロゾル生成材料を有する消耗品の使用よりも楽しめるもの及び/又は興味深いものとなり得る。
【0036】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(b)は2回以上実行される。これは、エアロゾル生成材料の単一の塗布よりも厚いエアロゾル生成材料を媒質上に作成する効果を有し得る。厚みの増大により、結果として、エアロゾル生成材料の1回のみの塗布が行われる場合よりも、エアロゾル生成材料によって生成されるエアロゾルの量が多くなること、及び/又はエアロゾルの供給がより長期になることが可能である。
【0037】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、方法は、
(g)媒質及びエアロゾル生成材料の上に保護シートを敷設するステップを更に含み、
ステップ(g)が、ステップ(b)の後かつステップ(c)の前に実行される。これは、保管中に、エアロゾル生成材料のうちの任意のものが、接着されることが意図された部分以外の媒質の任意の部分に接着するリスクを最小限にするという利点を有する。また、これは、媒質及びエアロゾル生成材料が保管のために構成されている間、媒質による摩擦による損傷からエアロゾル生成材料を保護するのに役立つという利点も有する。
【0038】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、保護シートは、保護シートを通って延びる1つ又は複数のアパーチャを備える。
【0039】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、アパーチャの数はエアロゾル生成材料の別個の部分の数と同じであり、保護シートが媒質及びエアロゾル生成材料の上に敷設されると、アパーチャの構成及びロケーションは、エアロゾル生成材料の各別個の部分の少なくとも一部と一致する。
【0040】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(a)は、第1及び第2の対向する表面を有する媒質を選択又は作成することを含み、
第1の表面及びエアロゾル生成材料は第1の接着強度で互いに接着し、
第2の表面及びエアロゾル生成材料は第2の接着強度で互いに接着し、
第1の接着強度は第2の接着強度よりも大きく、
ステップ(b)において、エアロゾル生成材料は媒質の第1の表面に塗布される。
【0041】
上記の実施形態のいくつかの実施形態において、第2の接着強度は、エアロゾル生成材料を2つの部分に引き剥がすのに必要な力よりも小さい。すなわち、エアロゾル生成材料が第1及び第2の表面の双方に接着される場合、一方の表面を他方から離れるように動かしても、エアロゾル生成材料が裂けることはない。
【0042】
この実施形態の利点は、エアロゾル生成材料が第1の表面に塗布されるとき、媒質の第1の表面に対するエアロゾル生成材料のより大きな接着強度は、媒質及びエアロゾル生成材料が保管のための構成に形成され、エアロゾル生成材料が媒質の第2の表面に接触する場合において、媒質及びエアロゾル生成材料がその保管構成から出るように再構成されるとき、エアロゾル生成材料が第1の表面に接着されたまま留まることを意味する。
【0043】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(d)は、少なくとも1時間、少なくとも12時間、少なくとも1日、少なくとも1週間又は少なくとも1ヶ月の持続時間を有する。これは、媒質及びエアロゾル生成材料の製造が、本開示に従って作製される消耗品の使用に対する需要と別個となることを可能にするという利点を有する。これにより、製造プロセスの効率を高め、消耗品の需要のピークを容易に満たすこと可能にすることができる。
【0044】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(d)は、異なるロケーション間の媒質及びエアロゾル生成材料の移送を含む。これらのロケーションは、かなりの距離で離れていてもよく、これもまた、消耗品の製造効率を高めることができる。
【0045】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(e)の分離は、媒質を切断することによって実行される。既知の切断手段を用いて媒質を切断することができる。他の実施形態において、媒質は穿孔され、分離は、ミシン目に沿って媒質を裂くことによって実行される。
【0046】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(f)の媒質及びエアロゾル生成材料の部分と支持体との関連付けは、接着剤、媒質の部分の一部を支持体に締め付ける少なくとも1つの要素、又はスロットへの媒質の部分の一部の挿入のうちの1つ又は複数を用いて、媒質及びエアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分を支持体に取り付けることを含む。これらの技法の各々は、媒質及びエアロゾル生成材料の一部分を支持体上の固定位置に保持し、組み合わされた支持体、媒質及びエアロゾル生成材料を消耗品として用いることができるようにする。いくつかの実施形態において、接着剤は、圧力接着剤、剥離可能な接着剤、再位置決め可能な接着剤、低粘着度の接着剤又は別の適切な接着剤であってもよい。
【0047】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(a)は、少なくとも2つの別々の媒質を用意することを含む。
ステップ(b)は、異なる形で含まれるエアロゾル生成材料を別々の媒質の各々の表面に塗布することを含み、
ステップ(c)は、各媒質及びエアロゾル生成材料を、保管のために構成することを含み、
ステップ(d)は、各媒質及びエアロゾル生成材料を保管することを含み、
ステップ(e)は、各媒質及びエアロゾル生成材料を所望の寸法の部分に分離することを含み、
ステップ(f)は、少なくとも2つの異なる媒質及びエアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分を1つの支持体に関連付けることを含む。
【0048】
この実施形態において、別々の媒質の各々は互いに同じであってもよい。異なる形で含まれるエアロゾル生成材料の各々は異なる組成を有する。これは、エアロゾルが異なるエアロゾル生成材料組成を形成することにより、ユーザに異なるユーザ体験、例えばエアロゾルの異なる香料を与えるという結果を有することができる。
【0049】
上記の実施形態のうちの実施形態において、ステップ(e)の媒質及びエアロゾル生成材料の異なる部分は、支持体においてパターン状に配置され、パターン内の媒質及びエアロゾル生成材料の各部分の位置は、媒質及びエアロゾル生成材料の各部分におけるエアロゾル生成材料の組成を示す。これにより、ユーザにより制御された又は自動化されたエアロゾル生成システムが、エアロゾル生成材料の特に配置された部分、又は媒質及びエアロゾル生成材料の特に配置された部分からエアロゾルを生成することを選ぶことによって、エアロゾル生成材料の特定の組成を選択することが可能になる。
【0050】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成フィルム又はエアロゾル化可能ゲルの形態を有する。
【0051】
エアロゾル生成材料は、例えば加熱、照射又は任意の他の方法で活性化されたとき、エアロゾルを生成することが可能な材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、固体、液体、又は半固体(ゲル等)の形態とすることができ、活性物質及び/又は香味料を含有しても又は含有しなくてもよい。
【0052】
エアロゾル生成材料は、1つ又は複数の活性物質及び/又は香料、1つ又は複数のエアロゾル形成材料、並びに任意選択で1つ又は複数の他の機能的材料を含んでもよい。
【0053】
エアロゾル生成材料は、ゲル化剤等の結合剤、及びエアロゾル形成剤を含むことができる。任意選択で、送達される物質及び/又は充填剤も存在してもよい。任意選択で、水等の溶媒も存在し、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の他の構成成分は、溶媒内で溶融可能であっても可能でなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料には、実質的に植物性材料が存在しない。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料には、実質にタバコが存在しない。
【0054】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成フィルムを含むか又はエアロゾル生成フィルムの形態をとってもよい。エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤等の結合剤、及びエアロゾル形成剤を含むことができる。任意選択で、送達される物質及び/又は充填剤も存在してもよい。エアロゾル生成フィルムには、実質的に、植物性材料が存在しなくてよい。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料には、実質にタバコが存在しない。
【0055】
エアロゾル生成フィルムは、約0.015mm~約1mmの厚みを有していてもよい。例えば、厚みは、約0.05mm、0.1mm又は0.15mm~約0.5mm又は0.3mmの範囲内にあってもよい。
【0056】
エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤等の結合剤を水等の溶媒、エアロゾル形成剤及び1つ又は複数の送達される物質等の1つ又は複数の他の構成成分と組み合わせて、スラリーを形成し、次にスラリーを加熱して、溶媒のうちの少なくともいくらかを揮発させて、エアロゾル生成フィルムを形成することによって形成することができる。
【0057】
スラリーは、溶媒の少なくとも約60wt%、70wt%、80wt%、85wt%又は90wt%を除去するように加熱することができる。
【0058】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含むか、又は「非晶質固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、非晶質固体であるエアロゾル生成フィルムを含む。非晶質固体は、「モノリシック固体」であってもよい。非晶質固体は、実質的に非繊維質であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は、乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、液体等の何らかの流体を中に保持することができる固体材料である。いくつかの実施形態において、非晶質固体は、例えば、約50wt%、60wt%、又は70wt%の非晶質固体~約90wt%、95wt%、又は100wt%の非晶質固体を含んでもよい。
【0059】
非晶質固体には、実質的に、植物性材料が存在しなくてもよい。非晶質固体には、実質的に、タバコが存在しなくてもよい。
【0060】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、媒質はサセプタを含む。いくつかの実施形態において、媒質は積層体であり、積層体の少なくとも1つの層はサセプタである。
【0061】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、媒質がサセプタを含むとき、サセプタとして機能しない材料から支持体が形成される。
【0062】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、支持体はサセプタを含む。いくつかの実施形態において、支持体は積層体であり、積層体の少なくとも1つの層はサセプタである。
【0063】
サセプタは、交番磁界等の変動磁界の侵入によって加熱可能な材料である。サセプタは導電性材料であってもよく、導電性材料に変動磁界が侵入することによって、渦電流の結果としての抵抗加熱によりサセプタの誘導加熱を生じさせるようになっている。サセプタは磁性材料であってもよく、磁性材料に変動磁界が侵入することによって、サセプタの磁気ヒステリシス加熱を生じさせるようになっている。サセプタは導電性及び磁性の両方であってもよく、サセプタは両方の加熱機構によって加熱可能であるようになっている。変動磁界を生成するように構成されるデバイスは、磁界発生器と呼ばれる。
【0064】
サセプタは、金属又は金属合金を備えることができる。サセプタは、鉄、又は鋼若しくは鉄ニッケル合金等の鉄合金等の強磁性金属を含むことができる。いくつかの例示的な強磁性金属は、グレード410ステンレススチール、又はグレード420ステンレススチール、又はグレード430ステンレススチール、又は類似のグレードのステンレススチール等の400シリーズステンレススチールである。代替的に、サセプタは、アルミニウム等の、好適な非磁性の、特に常磁性の導電性材料を含んでもよい。常磁性導電性材料において、誘導加熱は、渦電流に起因した抵抗加熱によってのみ生じる。代替的に、サセプタは、非導電性フェリ磁性セラミック等の非導電性フェリ磁性材料を含んでもよい。その場合、熱は、ヒステリシス損失によってのみ生成される。サセプタは、Phytherm230((重量%=wt%単位で)50wt%のNi、10wt%のCr及び残りがFeの組成を有する)又はPhytherm260(50wt%のNi、9wt%のCr及び残りがFeの組成を有する)のような市販の合金を含むことができる。
【0065】
サセプタは、上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、金属箔若しくは金属フィルム、任意選択で、アルミニウム箔若しくはアルミニウムフィルム又は鉄箔若しくは鉄フィルムとすることができる。代替的に、サセプタは、上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、噴霧することができる任意の導体、又は支持体を形成する材料上に堆積される任意の蒸気であってもよい。
【0066】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、サポートは再利用可能な支持体であり、ステップ(f)は消耗品の使用前に消費者によって実行される。
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、方法は、
(h)熱源を用いてエアロゾル生成材料を乾燥させる更なるステップを含み、
ステップ(b)は、溶媒形式で媒質にエアロゾル生成材料を塗布することを含み、ステップ(h)がステップ(b)の後かつステップ(c)の前に実行される。
【0067】
上記の実施形態のうちの一実施形態において、熱源は誘電体熱源である。いくつかの実施形態において、熱源はマイクロ波放射源であり、マイクロ波放射は、約915MHz又は2.45GHzの周波数を有する。いくつかの実施形態において、熱源は無線周波数熱源である。
【0068】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(h)は、媒質及びエアロゾル生成材料に、長手方向に延びるゾーンを通過させることを含み、ゾーン内で、媒質及びエアロゾル生成材料は誘電体熱源によって加熱される。
【0069】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、熱源は少なくとも1つの磁界発生器及びサセプタである。
【0070】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、媒質はサセプタを含み、ステップ(h)は、媒質及びエアロゾル生成材料に、長手方向に延びる交番磁界を通過させ、サセプタを、エアロゾル生成材料を乾燥させるのに十分加熱させることを含む。
【0071】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、媒質はサセプタを含み、ステップ(h)は、媒質及びエアロゾル生成材料に、複数の交番磁界を順次通過させ、サセプタを、繰り返し、エアロゾル生成材料を乾燥させるのに十分加熱させることを含む。
【0072】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、熱源は、少なくとも1つの磁界発生器、並びに媒質及びエアロゾル生成材料に接続されていない少なくとも1つのサセプタである。いくつかの実施形態において、サセプタは長手方向に延びており、媒質及びエアロゾル生成材料は、サセプタの長さに沿って、サセプタによって加熱されるゾーンを通過する。
【0073】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、熱源は熱放射源である。いくつかの実施形態において、熱放射源は長手方向に延びており、ステップ(h)は、媒質及びエアロゾル生成材料を経路に沿って通過させ、これにより媒質及びエアロゾル生成材料が熱放射源に曝されるようにすることを含む。
【0074】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、熱源は加熱された材料である。いくつかの実施形態において、加熱された材料は長手方向に延びており、ステップ(h)は、媒質及びエアロゾル生成材料を、加熱された材料に沿って、加熱された材料に接触した状態で又は加熱された材料の近くを通過させることを含む。
【0075】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(h)は、エアロゾル生成材料の温度を監視し、予め定められた最大温度を超えるエアロゾル生成材料の加熱を阻止することを更に含む。予め定められた最大温度は、エアロゾル生成材料がエアロゾル化することになる温度よりも低い温度であり得る。
【0076】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、方法のステップは、(a)、(b)、(e)、(f)、(c)、(d)の順序、又は(a)、(b)、(f)、(e)、(c)、(d)の順序で実行される。そのような実施形態において、保管のための媒質及びエアロゾル生成材料の構成は、媒質及びエアロゾル生成材料が支持体に関連付けられている間の構成である。これにより、媒質、エアロゾル生成材料及び支持体の保管が、消耗品の消費者への販売準備ができた状態に近い形態又は準備ができた形態の保管となることが可能になる。
【0077】
本開示の第2の態様によれば、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品の製造において用いるための製品が提供され、製品は媒質及びエアロゾル生成材料を含み、
エアロゾル生成材料は媒質の表面上で支持され、
媒質及びエアロゾル生成材料は保管のために構成され、
媒質は所望の寸法の部分に分離可能である。
【0078】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、媒質は、長手方向に延びる材料であり、媒質及びエアロゾル生成材料の保管構成はロール状又は蛇腹状である。
【0079】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料の2つ以上の別個の部分は媒質の表面上に支持される。
【0080】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料の別個の部分のうちの少なくとも2つが、互いに異なる組成を有するエアロゾル生成材料から形成される。
【0081】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の2つ以上の層から構成される。
【0082】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、製品は保護シートを更に備え、保護シートは媒質及びエアロゾル生成材料の上に敷設される。製品が、担体の層が互いの上に重なる保管構成にあるとき、担体の層間に保護シートがある。
【0083】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、保護シートは、保護シートを通って延びる1つ又は複数のアパーチャを備える。
【0084】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、アパーチャの数はエアロゾル生成材料の別個の部分の数と同じであり、保護シートが媒質及びエアロゾル生成材料の上に敷設されると、アパーチャの構成及びロケーションは、エアロゾル生成材料の各別個の部分の少なくとも一部と一致する。
【0085】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、媒質は、第1及び第2の対向する表面を有し、
第1の表面及びエアロゾル生成材料は第1の接着強度で互いに接着し、
第2の表面及びエアロゾル生成材料は第2の接着強度で互いに接着し、
第1の接着強度は第2の接着強度よりも大きく、
エアロゾル生成材料は媒質の第1の表面に塗布される。
【0086】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、支持体はサセプタを含む。
【0087】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、支持体は積層体であり、積層体の少なくとも1つの層はサセプタである。
【0088】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、サセプタは、金属、金属箔又は金属フィルムのうちの1つである。
【0089】
本開示の第3の態様によれば、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品が提供され、消耗品は、本開示の第2の態様による製品の少なくとも1つの部分を含む。
【0090】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、消耗品は支持体を更に備え、製品の少なくとも1つの部分が支持体上に支持される。
【0091】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、製品の少なくとも1つの部分は、接着剤、製品の部分の一部を支持体に締め付ける少なくとも1つの要素、又は支持体のスロットへの製品の部分の一部の挿入のうちの1つ又は複数を用いて、支持体に取り付けられる。
【0092】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、消耗品は、本開示の第3の態様による少なくとも2つの製品の各々からの少なくとも1つの部分を含み、各製品が他方の製品上で支持されるエアロゾル生成材料の組成とは異なる組成のエアロゾル生成材料を支持する。
【0093】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、製品の複数の異なる部分は支持体上でパターン状に配置され、パターン内の製品の各部分の位置は、製品の各部分上に支持されるエアロゾル生成材料の組成を示す。
【0094】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、支持体はサセプタを含む。
【0095】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、支持体は積層体であり、積層体の少なくとも1つの層はサセプタである。
【0096】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、サセプタは、金属、金属箔又は金属フィルムのうちの1つである。
【0097】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成フィルム又はエアロゾル化可能ゲルの形態を有する。
【0098】
本開示の第4の態様によれば、本開示の第2の態様の製品の1つ又は複数の部分と、支持体とを備える消耗品を作製するためのキットが提供される。いくつかの実施形態において、支持体は、媒質及びエアロゾル生成材料が支持体と関連付けられている間、支持体が形成される材料がエアロゾル生成材料のエアロゾル化による損傷を受けないという点で再利用可能である。
【0099】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料は活性物質を含む。
【0100】
本明細書において用いられるとき、活性物質は、生理学的反応を達成又は強化することを意図した材料である生理学的活性材料であってもよい。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神活性物質から選択されてもよい。活性物質は、天然由来であっても合成的に得られるものであってもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、非カンナビノイド由来のテルペン、テイン、B6若しくはB12若しくはC等のビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの成分、誘導体、若しくは組合せを含むことができる。活性物質は、タバコ、大麻、又は別の植物性物質の1つ又は複数の成分、誘導体、又は抽出物を含んでもよい。
【0101】
活性物質は、1つ又は複数のカンナビノイド又はテルペン等の、大麻の1つ又は複数の成分、誘導体、若しくは抽出物を含んでもよい。
【0102】
いくつかの実施形態において、活性物質はニコチンを含む。いくつかの実施形態において、活性物質は、カフェイン、メラトニン、又はビタミンB12を含む。
【0103】
活性物質は、1つ又は複数の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含んでもよく、或いはこれに由来してもよい。本明細書において用いられるとき、「植物性物質」という用語は、限定ではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種、花、果実、花粉、外皮、殻等を含む植物由来の任意の材料を含む。代替的に、材料は、合成的に得られる、植物性物質に天然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、微粉、粉砕粒子、顆粒、ペレット、断片、細片、シート等の形態であってもよい。植物性物質の例は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ショウガ、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、甘草、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、ローズ、セージ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、クルクマ、ターメリック、サンダルウッド、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、マートル、カシス、バレリアン、ピーマン、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カーヴィ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、マルベリー、朝鮮人参、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はこれらの任意の組合せである。ミントは、以下のミント品種、すなわち、ヨウシュハッカ(Mentha Arvensis)、グレープフルーツミント(Mentha c. v.)、エジプシャンミント(Mentha niliaca)、ペパーミント(Mentha piperita)、ライムミント(Mentha piperita citrata c. v.)、チョコレートミント(Mentha piperita c. v.)、カーリーミント(Mentha spicata crispa)、ワイルドミント(Mentha cardifolia)、ホースミント(Mentha longifolia)、パイナップルミント(Mentha suaveolens variegata)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、イングリッシュスペアミント(Mentha spicata c. v.)、及びアップルミント(Mentha suaveolens)から選択されたものであってもよい。
【0104】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質はタバコである。
【0105】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質は、ユーカリ、スターアニス、ココア、及び麻から選択される。
【0106】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質は、ルイボス及びフェンネルから選択される。
【0107】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、香料又は香味料を含む。
【0108】
本明細書において用いられるとき、「香料」及び「香味料」という用語は、地域の規制が許す場合に、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、又は他の体性感覚センセーションを作り出すために使用され得る材料を指す。それらの材料は、天然由来の香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られる材料、又はそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草、アジサイ、オイゲノール、ホオノキ、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、日本ミント、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、キンマ、シーシャ、松、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピメンタ、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、メンタ属の任意種のミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、ローズ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カーヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤若しくは刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、若しくはマンニトール)、並びに、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤等の他の添加剤を含むことができる。それらの材料は、模造品、合成若しくは天然成分、又はそれらの混合物であってもよい。それらの材料は、任意の好適な形態、例えば、油等の液体、粉末等の固体、又は気体であってもよい。
【0109】
いくつかの実施形態において、香料は、メンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、及び/又はレッドベリーの香料構成成分を含む。いくつかの実施形態において、香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態において、香料は、タバコから抽出された香料構成成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、大麻から抽出された香料構成成分を含む。
【0110】
いくつかの実施形態において、香料は、通常、香り若しくは味覚神経に加えて又はそれに代えて第5脳神経(三叉神経)の刺激によって化学的に誘導されて知覚される体性感覚センセーションを実現するように意図された感覚惹起物質を含むことができ、それらは加熱、冷却、ヒリヒリ感、麻酔効果を提供する薬剤を含むことができる。好適な熱効果剤は、限定ではないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、好適な冷却剤は、限定ではないが、ユーカリプトール、WS-3であってもよい。
【0111】
エアロゾル生成材料はエアロゾル生成剤を含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、エアロゾルを形成することが可能な1つ又は複数の成分を含むことができる。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及びプロピレンカーボネートのうちの1つ又は複数を含むことができる。特定の例において、エアロゾル生成剤はグリセロールを含む。
【0112】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール及びグリセリン等の1つ又は複数の多価アルコール;グリセロールモノ-、ジ-又はトリアセテート等の多価アルコールのエステル;及び/又はドデカン二酸ジメチル及びテトラデカン二酸ジメチル等のモノ-、ジ-、若しくはポリカルボン酸の脂肪族エステルのうちの1つ又は複数を含む。
【0113】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約0.1wt%、0.5wt%、1wt%、3wt%、5wt%、7wt%又は10%~約50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%又は25wt%のエアロゾル生成剤(全て乾燥重量基準で計算される)を含んでもよい。エアロゾル生成剤は、可塑剤としての役割を果たし得る。例えば、エアロゾル生成材料は、0.5~40wt%、3~35wt%又は10~25wt%のエアロゾル生成剤を含んでもよい。
【0114】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、27wt%又は30wt%~約60wt%、55wt%、50wt%、45wt%、40wt%又は35wt%のエアロゾル生成剤(DWB)を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、10~60wt%、20~50wt%、25~40wt%又は30~35wt%のエアロゾル生成剤を含んでもよい。
【0115】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約40~80wt%、40~75wt%、50~70wt%、又は55~65wt%等、最大約80wt%のエアロゾル生成剤(DWB)を含んでもよい。
【0116】
エアロゾル生成材料は、ゲル化剤も含んでもよい。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は親水コロイドを含む。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルジネート、ペクチン、デンプン(及び誘導体)、セルロース(及び誘導体)、ガム、シリカ又はシリコーン化合物、クレイ、ポリビニルアルコール及びこれらの組合せを含む群から選択される1つ又は複数の化合物を含む。例えば、いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルジネート、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアゴム、ヒュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン及びポリビニルアルコールのうちの1つ又は複数を含む。いくつかの場合、ゲル化剤は、アルジネート及び/又はペクチンを含み、エアロゾル生成材料の形成中に固化剤(カルシウム源等)と組み合わされてもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、カルシウム架橋アルギン酸及び/又はカルシウム架橋ペクチンを含むことができる。
【0117】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、セルロース系ゲル化剤、非セルロース系ゲル化剤、グアーガム、アカシアゴム及びそれらの混合物から選択された1つ又は複数の化合物を含む。
【0118】
いくつかの実施形態では、セルロース系ゲル化剤は、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテート(CA)、セルロースアセテートブチレート(CAB)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)及びそれらの組合せからなる群から選択される。
【0119】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース、グアーガム又はアカシアゴムのうちの1つ又は複数を含む(又はそれらのうちの1つ又は複数である)。
【0120】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、限定ではないが、寒天、キサンタンガム、アラビアガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、カラギーナン、デンプン、アルギン酸及びそれらの組合せを含む1つ又は複数の非セルロース系ゲル化剤を含む(又は1つ又は複数の非セルロース系ゲル化剤である)。好ましい実施形態において、非セルロースベースのゲル化剤は、アルギン酸又は寒天である。
【0121】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤はアルギン酸を含み、アルギン酸は、エアロゾル生成材料において、エアロゾル生成材料の10~30wt%の量(乾燥重量基準で計算される)で存在する。いくつかの実施形態では、アルギン酸は、エアロゾル生成材料内に存在する唯一のゲル化剤である。他の実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸と、ペクチン等の少なくとも1つの更なるゲル化剤とを含む。
【0122】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%又は25wt%~約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%又は35wt%のゲル化剤(全て乾燥重量基準で計算される)を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、1~50wt%、5~45wt%、10~40wt%又は20~35wt%のゲル化剤を含むことができる。
【0123】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約20wt%22wt%、24wt%又は25wt%~約30wt%、32wt%又は35wt%のゲル化剤(全て乾燥重量基準で計算される)を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、20~35wt%又は25~30wt%のゲル化剤を含んでもよい。
【0124】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%又は20wt%~約60wt%、50wt%、40wt%、30wt%又は25wt%のゲル化剤(DWB)を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、10~40wt%、15~30wt%又は20~25wt%のゲル化剤(DWB)を含んでもよい。
【0125】
例において、エアロゾル生成材料は、合わせて、エアロゾル生成材料の約10wt%、20wt%、25wt%、30wt%又は35wt%~約60wt%、55wt%、50wt%又は45wt%の量のゲル化剤及び充填剤を含む。例において、エアロゾル生成材料は、合わせて、エアロゾル生成材料の約20~60wt%、25~55wt%、30~50wt%又は35~45wt%の量のゲル化剤及び充填剤を含む。
【0126】
例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、25wt%、30wt%、又は35wt%~約60wt%、55wt%、50wt%又は45wt%の量のゲル化剤を含む(すなわち、充填剤の量を考慮に入れない)。例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~60wt%、20~60wt%、25~55wt%、30~50wt%、又は35~45wt%の量のゲル剤を含む(すなわち、充填剤の量を考慮に入れない)。
【0127】
いくつかの例において、アルギン酸が、エアロゾル生成材料の約5~40wt%、又は15~40wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の乾燥重量で約5~40wt%又は15~40wt%の量のアルギン酸を含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約20~40wt%、又は約15wt%~35wt%の量のアルギン酸を含む。
【0128】
いくつかの例において、ペクチンが、エアロゾル生成材料の約3~15wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の乾燥重量で約3~15wt%の量のペクチンを含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~10wt%の量のペクチンを含む。
【0129】
いくつかの例において、グアーガムが、エアロゾル生成材料の約3~40wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の乾燥重量で約3~40wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~10wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約15~40wt%、又は約20~40wt%、又は約15~35wt%の量のグアーガムを含む。
【0130】
例において、アルギン酸は、ゲル化剤の少なくとも約50wt%の量で存在する。例において、エアロゾル生成材料は、アルギン酸及びペクチンを含み、アルギン酸とペクチンとの比は、1:1~10:1である。アルギン酸とペクチンとの比は、通常>1:1であり、すなわち、アルギン酸は、ペクチンの量よりも多い量存在する。例において、アルギン酸とペクチンとの比は、約2:1~8:1又は約3:1~6:1、又は概ね4:1である。
【0131】
エアロゾル生成材料は、(a)エアロゾル材料又はその前駆体の構成成分を含むスラリーを形成すること、(b)スラリーの層を形成すること、(c)スラリーを固化してゲルを形成すること、及び(d)乾燥してエアロゾル生成材料を形成すること、によって形成することができる。
【0132】
(b)スラリーの層を形成することは、通常、スラリーを噴霧、キャスト又は押出することを含む。例において、スラリー層は、スラリーを静電噴霧することによって形成される。例において、スラリー層は、スラリーをキャストすることによって形成される。
【0133】
いくつかの例において、(b)及び/又は(c)及び/又は(d)は、少なくとも部分的に同時に行われる(例えば、静電噴霧中)。いくつかの例において、(b)、(c)及び(d)は連続して行われる。
【0134】
いくつかの例において、スラリーは支持体に塗布される。層は支持体上に形成することができる。
【0135】
例において、スラリーは、ゲル化剤、エアロゾル形成剤材料及び活性物質を含む。スラリーは、これらの構成成分を、エアロゾル生成材料の組成に関して本明細書において与えた比率のうちの任意のもので含むことができる。例えば、スラリーは、(乾燥重量基準で)
ゲル化剤及び任意選択で充填剤を含み、ゲル化剤及び充填剤の量は、合わせてスラリーの約10~60wt%であり、
スラリーの約40~80wt%の量のエアロゾル形成剤材料を含み、
任意選択で、スラリーの最大で約20wt%の量の活性物質を含んでもよい。
【0136】
ゲルを固化すること(c)は、固化剤をスラリーに供給することを含むことができる。例えば、スラリーは、ゲル前駆体としてアルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸アンモニウムを含むことができ、カルシウム源(塩化カルシウム等)を含む固化剤を、アルギン酸カルシウムゲルを形成するようにスラリーに加えることができる。
【0137】
例において、固化剤は、酢酸カルシウム、ギ酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、又はそれらの組合せを含むか又はそれらからなる。いくつかの例において、固化剤は、ギ酸カルシウム及び/又は乳酸カルシウムを含むか又はこれらからなる。特定の例において、固化剤は、ギ酸カルシウムを含むか又はギ酸カルシウムからなる。本発明者らは、通常、固化剤としてギ酸カルシウムを用いる結果として、伸張に対し、より高い抗張力及びより高い耐性を有するエアロゾル生成材料が得られることを特定した。
【0138】
カルシウム源等の固化剤の総量は、0.5~5wt%(乾燥重量基準で計算される)であってもよい。好適には、総量は、約1wt%、2.5wt%又は4wt%~約4.8wt%又は4.5wt%であってもよい。本発明者らは、固化剤の添加量が少なすぎると、エアロゾル生成材料構成成分を安定化させず、その結果これらの構成成分がエアロゾル生成材料から脱落するようなエアロゾル生成材料が得られる場合があることがわかった。本発明者らは、固化剤の添加量が多すぎると、結果として、非常に粘着性が高く、その結果扱いが不便なエアロゾル生成材料が得られることがわかった。
【0139】
エアロゾル生成材料がタバコを含有しないとき、より大量の固化剤が塗布される必要があり得る。したがって、いくつかの場合、固化剤の総量は、乾燥重量基準で計算された、5~10wt%等、0.5~12wt%であってもよい。好適には、総量は、約5wt%、6wt%又は7wt%~約12wt%又は10wt%であってもよい。この場合、エアロゾル生成材料は、通常、タバコを含有しない。
【0140】
例において、固化剤をスラリーに供給することは、固化剤を、スラリーの上面等、スラリー上に噴霧することを含む。
【0141】
アルギン酸塩はアルギン酸の誘導体であり、通常、高分子重量ポリマー(10~600kDa)である。アルギン酸は、β-D-マンヌロン酸(M)とα-L-グルロン酸(G)単位(ブロック)が(1,4)-グリコシド結合によって結合して多糖類を形成する共重合体である。カルシウム陽イオンに加えて、アルギン酸が架橋してゲルを形成する。高Gモノマー含有量を有するアルギン酸塩は、カルシウム源の添加によりゲルをより容易に形成することがわかっている。したがって、いくつかの場合、ゲル前駆体はアルギン酸塩を含んでもよく、ここで、アルギン酸共重合体におけるモノマー単位の少なくとも約40%、45%、50%、55%、60%又は70%は、α-L-グルロン酸(G)単位である。
【0142】
例において、乾燥すること(d)によって、スラリー内の約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%又は90wt%~約80wt%、90wt%又は95wt%(WWB)の水が除去される。
【0143】
例において、乾燥すること(d)は、キャストされた材料の厚みを、少なくとも80%、好適には85%又は87%低減する。例えば、スラリーは、2mmの厚みでキャストされ、結果として得られる乾燥エアロゾル生成材料は、0.2mmの厚みを有する。
【0144】
いくつかの例において、スラリー溶媒は、本質的に水からなるか又は水からなる。いくつかの例において、スラリーは、約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%又は90wt%の溶媒(WWB)を含む。
【0145】
溶媒が水からなる例において、スラリーの乾燥重量含有量は、エアロゾル生成材料の乾燥重量含有量と一致し得る。このため、固体組成に関する本明細書における論考は、本発明のスラリーの態様と組み合わせて明示的に開示される。
【0146】
エアロゾル生成材料は、香料を含んでもよい。好適には、エアロゾル生成材料は、最大約80wt%、70wt%、60wt%、55wt%、50wt%又は45wt%の香料を含むことができる。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、10wt%、20wt%、30wt%、35wt%又は40wt%の香料(全て乾燥重量基準で計算される)を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、1~80wt%、10~80wt%、20~70wt%、30~60wt%、35~55wt%又は30~45wt%の香料を含んでもよい。いくつかの場合、香料は、本質的にメンソールからなるか又はメンソールからなる。
【0147】
エアロゾル生成材料は、充填剤を含んでもよい。
【0148】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、1wt%~60wt%、又は5wt%~50wt%、又は5wt%~30wt%、又は10wt%~20wt%等、60wt%未満の充填剤を含む。
【0149】
他の実施形態において、エアロゾル生成材料は、20wt%未満、好適には、10wt%未満又は5wt%未満の充填剤を含む。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、1wt%未満の充填剤を含み、いくつかの場合、充填剤を含まない。
【0150】
いくつかのそのような場合、エアロゾル生成材料は、少なくとも1wt%の充填剤、例えば、少なくとも5wt%、少なくとも10wt%、少なくとも20wt%少なくとも30wt%、少なくとも40wt%又は少なくとも50wt%の充填剤を含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、5~25wt%の充填剤を含む。
【0151】
充填剤は、存在する場合、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイドシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム及びモレキュラーシーブ等の好適な無機吸着剤等の1つ又は複数の無機充填材料を含んでもよい。充填剤は、ウッドパルプ、セルロース及びセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びカルボキシメチルセルロース(CMC)等)等の1つ又は複数の有機充填材料を含んでもよい。特定の場合、エアロゾル生成材料は、チョーク等の炭酸カルシウムを含まない。
【0152】
充填剤を含む特定の実施形態において、充填剤は繊維質である。例えば、充填剤は、ウッドパルプ、麻の繊維、セルロース又はセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びカルボキシメチルセルロース(CMC)等)等の繊維性有機充填材料であってもよい。
【0153】
理論に束縛されることを望まないが、エアロゾル生成材料内に繊維性充填剤を含めることにより、材料の抗張力を高めることができると考えられている。これは、エアロゾル生成材料シートがエアロゾル化可能材料のロッドを取り囲むとき等、エアロゾル生成材料がシートとして用意される例において特に有利であり得る。
【0154】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はタバコ繊維を含まない。特定の実施形態において、エアロゾル生成材料は繊維質材料を含まない。
【0155】
エアロゾル生成材料は、1つ又は複数の活性物質及び/又は香料、1つ又は複数のエアロゾル形成剤材料、並びに任意選択で1つ又は複数の他の機能的材料を含んでもよい。
【0156】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は活性物質を更に含む。例えば、いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、タバコ材料及び/又はニコチンを更に含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、粉体化されたタバコ及び/又はニコチン及び/又はタバコ抽出物を含む。
【0157】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、5~60wt%(乾燥重量基準で計算される)のタバコ材料及び/又はニコチンを含んでもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%又は25wt%~約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%又は30wt%(乾燥重量基準で計算される)の活性物質を含んでもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%又は25wt%~約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%又は30wt%(乾燥重量基準で計算される)のタバコ材料を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、10~50wt%、15~40wt%又は20~35wt%のタバコ材料を含んでもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、約1wt%、2wt%、3wt%又は4wt%~約20wt%、18wt%、15wt%又は12wt%(乾燥重量基準で計算される)のニコチンを含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、1~20wt%、2~18wt%又は3~12wt%のニコチンを含んでもよい。
【0158】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、タバコ抽出物等の活性物質を含む。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、5~60wt%(乾燥重量基準で計算される)のタバコ抽出物を含んでもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%又は25wt%~約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%又は30wt%(乾燥重量基準で計算される)のタバコ抽出物を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、10~50wt%、15~40wt%又は20~35wt%のタバコ抽出物を含んでもよい。タバコ抽出物は、エアロゾル生成材料が1wt%1.5wt%、2wt%又は2.5wt%~約6wt%、5wt%、4.5wt%又は4wt%(乾燥重量基準で計算される)のニコチンを含むような濃度でニコチンを含有してもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料内には、タバコ抽出物から結果として得られるもの以外のニコチンが存在しなくてもよい。
【0159】
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコ材料を含まず、ニコチンを含む。いくつかのそのような場合、エアロゾル生成材料は、約1wt%、2wt%、3wt%又は4wt%~約20wt%、18wt%、15wt%又は12wt%(乾燥重量基準で計算される)のニコチンを含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、1~20wt%、2~18wt%又は3~12wt%のニコチンを含んでもよい。
【0160】
いくつかの場合、活性物質及び/又は香料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%又は30wt%であってもよい。いくつかの場合、活性物質及び/又は香料の総含有量は、約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%又は40wt%(全て乾燥重量基準で計算される)未満であってもよい。
【0161】
いくつかの場合、タバコ材料、ニコチン及び香料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%又は30wt%であってもよい。いくつかの場合、活性物質及び/又は香料の総含有量は、約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%又は40wt%(全て乾燥重量基準で計算される)未満であってもよい。
【0162】
エアロゾル生成組成は、1つ又は複数の活性物質を含んでもよい。例において、エアロゾル生成材料は、例えば、エアロゾル生成材料の最大約20wt%の1つ又は複数の活性物質を含む。例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約1wt%、5wt%、10wt%又は15wt%~約20wt%、15wt%、15wt%又は5wt%の量の活性物質を含む。
【0163】
活性物質は、生理学的及び/又は嗅覚的反応を達成するためにエアロゾル生成組成に含まれる生理学的/又は嗅覚的活性物質を含むことができる。
【0164】
タバコ材料は、約50~95wt%又は約60~90wt%又は約70~90wt%又は約75~85wt%の量でエアロゾル生成組成内に存在してもよい。
【0165】
タバコ材料は、任意の形式で存在してもよいが、通常、細断されている(例えば、薄く裂かれている)。細断されたタバコ材料は、有利には、エアロゾル生成材料と混ぜられ、エアロゾル生成組成の全体にわたるタバコ材料及びエアロゾル生成材料の均一な分散を有するエアロゾル生成組成をもたらすことができる。
【0166】
例において、タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコ茎、再生タバコ及び/又はタバコ抽出物のうちの1つ又は複数を含む。驚くべきことに、本発明者らは、エアロゾル生成組成において比較的大量のラミナタバコを用い、それでもなお、不燃式エアロゾル供給システムによって加熱されるときに受容可能なエアロゾルを提供することが可能であることを特定した。ラミナタバコは、通常、優れた官能特性を提供する。例において、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、90wt%又は95wt%の量のラミナタバコを含む。特定の例において、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、90wt%又は95wt%の量の切断されたタバコを含む。
【0167】
タバコ材料を製造するのに用いられるタバコは、バージニア種及び/又はバーレー種及び/又はオリエント種を含む、単一のグレード又はブレンド、切断ラグ又は全葉等の任意の好適なタバコであってもよい。
【0168】
いくつかの実施形態において、1つ又は複数の他の機能的材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0169】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、製造中に溶融した香料を乳化した乳化剤を更に含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、約5wt%~約15wt%、好適には約10wt%の乳化剤(乾燥重量基準で計算される)を含んでもよい。乳化剤は、アカシアゴムを含んでもよい。
【0170】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はヒドロゲルであり、湿重量基準で計算された、約20wt%未満の水を含む。いくつかの場合、ヒドロゲルは、湿重量基準で計算された、約15wt%、12wt%又は10wt%未満の水を含んでもよい。いくつかの場合、ヒドロゲルは、少なくとも約1wt%、2wt%又は少なくとも約5wt%の水(WWB)を含むことができる。
【0171】
エアロゾル生成材料は、1wt%~15wt%等の任意の好適な水含有量を有することができる。好適には、エアロゾル生成材料の水含有量は、約5wt%、7wt%又は9wt%~約15wt%、13wt%又は11wt%(WWB)、最も好適には約10wt%である。エアロゾル生成材料の水含有量は、例えば、カール-フィッシャー滴定又は熱伝導検出器を用いたガスクロマトグラフィー(GC-TCD)によって決定することができる。
【0172】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香料及び任意選択で活性物質から本質的になるか又はこれらからなってもよい。
【0173】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香料及び任意選択でタバコ材料及び/又はニコチン源から本質的になるか又はこれらからなってもよい。
【0174】
例において、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、活性物質及び水から本質的になるか又はこれらからなってもよい。例において、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤及び水から本質的になるか又はこれらからなる。
【0175】
例において、エアロゾル生成材料は香味料を含まず、特定の例において、エアロゾル生成材料は活性物質を含まない。
【0176】
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤、
0.1~50wt%のエアロゾル生成剤、及び
0.1~80wt%の香料、
を含み、これらの重量は乾燥重量基準で計算される。
【0177】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は1~80wt%の香料を含む(乾燥重量基準)。
【0178】
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、
1~50wt%のゲル化剤、
0.1~50wt%のエアロゾル生成剤、及び
30~60wt%の香料、
を含み、これらの重量は乾燥重量基準で計算される。
【0179】
エアロゾル生成材料の代替的な実施形態において、エアロゾル生成材料はエアロゾル生成材料を含み、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤、
5~60wt%のエアロゾル生成剤、及び
10~60wt%のタバコ抽出物、
を含み、これらの重量は乾燥重量基準で計算される。
【0180】
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤、
20~60wt%のエアロゾル生成剤、及び
10~60wt%のタバコ抽出物、
を含み、これらの重量は乾燥重量基準で計算される。
【0181】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は20~35wt%のゲル化剤、10~25wt%のエアロゾル形成剤材料、繊維を含む5~25wt%の充填剤、及び35~50wt%の香味料及び/又は活性物質を含む。
【0182】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、タバコ抽出物、水及び任意選択で香料から本質的になるか又はこれらからなってもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、グリセロール、アルギン酸及び/又はペクチン、タバコ抽出物及び水から本質的になるか又はこれらからなってもよい。
【0183】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約5wt%~約40wt%又は約10wt%~30wt%又は約15wt%~約25wt%の量のゲル化剤(好ましくはアルギン酸を含む)、約30wt%~約60wt%又は約40wt%~55wt%又は約45wt%~約50wt%の量のタバコ抽出物及び、約10wt%~約50wt%又は約20wt%~約40wt%又は約25wt%~約35wt%(DWB)の量のエアロゾル生成剤(好ましくはグリセロールを含む)の組成(DWB)を有することができる。
【0184】
1つの実施形態において、エアロゾル生成材料は、約20wt%のアルギン酸ゲル化剤、約48wt%のバージニア種タバコ抽出物及び約32wt%のグリセロール(DWB)を含む。
【0185】
エアロゾル生成材料の「厚み」は、第1の表面と第2の表面との間の最短距離を記述する。エアロゾル生成材料がシートの形態をとる実施形態において、エアロゾル生成材料の厚みは、シートの第1の平坦な表面と、シートの第1の平坦な表面に対向するシートの第2の平坦な表面との間の最短距離である。
【0186】
いくつかの場合、エアロゾルを形成するエアロゾル生成材料層は、約0.015mm~約1.5mm、好適には約0.05mm~約1.5mm又は0.05mm~約1.0mmの厚みを有する。好適には、厚みは、約0.1mm又は0.15mm~約1.0mm、0.5mm又は0.3mmの範囲にあってもよい。
【0187】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、約0.015mm~約1.0mmの厚みを有することができる。好適には、厚みは、約0.05mm、0.1mm又は0.15mm~約0.5mm又は0.3mmの範囲にあってもよい。
【0188】
0.2mmの厚みを有する材料が特に好適である。エアロゾル生成材料は2つ以上の層を有してもよく、本明細書に記載の厚みは、これらの層の集約した厚みを指す。
【0189】
エアロゾル生成材料が過度に厚い場合、加熱効率が損なわれることがわかっている。これは、使用時の電力消費に悪影響を及ぼす。逆に、エアロゾル生成材料の場合、製造及び扱いが困難であり、非常に薄い材料のキャストがより困難である場合があり、壊れやすく、使用時のエアロゾル形成を損なう場合がある。
【0190】
本明細書において規定される厚みとは、材料の平均厚みである。いくつかの場合、エアロゾル生成材料の厚みは、25%、20%、15%、10%、5%又は1%以下変動してもよい。
【0191】
いくつかの例において、シート形態のエアロゾル生成材料は、約200N/m~約900N/mの抗張力を有してもよい。エアロゾルが充填剤を含まない場合等のいくつかの例において、エアロゾル生成材料は、200N/m~400N/m、又は200N/m~300N/m、又は約250N/mの抗張力を有してもよい。
【0192】
そのような抗張力は、エアロゾル生成材料がシートとして形成され、次に裂かれ、エアロゾル生成品に組み込まれる実施形態に特に好適であり得る。エアロゾル生成材料が充填剤を含む場合等のいくつかの例において、エアロゾル生成材料は、600N/m~900N/m、又は700N/m~900N/m、又は約800N/mの抗張力を有してもよい。そのような抗張力は、エアロゾル生成材料が、ロールシートとして、好適にはチューブの形態でエアロゾル生成品/アセンブリに含まれる実施形態に特に好適であり得る。
【0193】
いくつかの例において、シート形態のエアロゾル生成材料は、約200N/m~約2600N/mの抗張力を有してもよい。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、600N/m~2000N/m、又は700N/m~1500N/m、又は約1000N/mの抗張力を有してもよい。そのような抗張力は、エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成材料がシートとして形成され、エアロゾル生成消耗品に組み込まれる実施形態に特に好適であり得る。
【0194】
エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成材料は、30~120g/m等の任意の好適な面密度を有することができる。いくつかの場合、シートは、80~120g/m、又は約70~110g/m、又は特に約90~110g/m、又は好適には約100g/mの単位面積あたりの質量を有してもよい(切断ラグタバコと類似の密度を有し、これらの物質の混合物が容易に離れないようになっている)。いくつかの場合、シートは、約30~70g/m、40~60g/m、又は25~60g/mの単位面積あたりの質量を有してもよく、タバコ等のエアロゾル化可能材料を包むために用いられてもよい。
【0195】
本明細書に記載の全ての重量パーセンテージ(wt%によって表される)は、別段の明示的な指示がない限り、乾燥重量基準で計算される。全ての重量比も乾燥重量基準で計算される。乾燥重量基準で引用された重量は、水以外の、抽出物又はスラリー又は材料全体を指し、グリセロール等、それ自体が室温及び室内圧力で液体である構成成分を含んでもよい。逆に、湿重量基準で引用された重量パーセンテージは、水を含む全ての構成成分を指す。
【0196】
エアロゾル生成材料は着色剤を含んでもよい。着色剤の添加により、エアロゾル生成材料の視覚的外観が変わる場合がある。エアロゾル生成材料における着色剤の存在は、エアロゾル生成材料の視覚的外観を向上させ得る。着色剤をエアロゾル生成材料に添加することによって、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料を含む物品の他の構成成分に色が一致し得る。
【0197】
エアロゾル生成材料の所望の色に依拠して多岐にわたる着色剤が用いられてもよい。エアロゾル生成材料の色は、例えば、白、緑、赤、紫、青、茶又は黒であってもよい。他の色も考えられる。天然又は合成染料、食用グレードの着色剤及び医薬グレードの着色剤等の天然又は合成着色剤が用いられてもよい。いくつかの実施形態において、着色剤はカラメルであり、エアロゾル生成材料に茶色の外観を付与することができる。そのような実施形態において、エアロゾル生成材料の色は、エアロゾル生成における他の構成成分(タバコ材料等)の色に類似していてもよい。
【0198】
着色剤は、エアロゾル生成材料の形成中に組み込むことができ(例えば、エアロゾル生成材料を形成する材料を含むスラリーを形成するとき)、又はその形成後にエアロゾル生成材料に塗布することができる(例えば、これをエアロゾル生成材料に噴霧することによる)。
【0199】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、タルカムパウダー、炭酸カルシウム粉体又は他の粉体がエアロゾル生成材料の少なくとも1つの別個の部分の露出した表面に塗布される。これにより、エアロゾル生成材料の粘着性又は接着性のレベルを低減させることができる。
【0200】
同じ要素が2つ以上の実施形態に存在する添付の図面の以下の論考において、同じ参照符号が全体を通じてその要素について用いられ、類似の要素が存在する場合、類似の参照符号(同じ符号プラス100の倍数)が用いられる。
【0201】
図1を参照すると、エアロゾル供給デバイス2は、ケーシング4を含み、その中にヒータアセンブリ6が位置する。ヒータアセンブリ6は、加熱チャンバ8及びヒータ10から構成される。ヒータ10は、電気抵抗ヒータ、又はサセプタと共に用いるための磁界発生器とすることができる。
【0202】
加熱チャンバ8は、加熱チャンバ8の第1の端部において開口部又は口部12を画定する。加熱チャンバ8の対向する端部にはアパーチャ14がある。アパーチャ14は、導管18を介してマウスピース16と流体連通する。
【0203】
ケーシング4内には、ヒータ10と電子通信し、ヒータ10の機能を制御するコントローラ20も位置する。コントローラ20は、ヒータ10の動作に関する1つ又は複数のテーブルを記憶することができるメモリ(図示せず)を含むことができる。ヒータ10及びコントローラ20は電源22によって給電される。電源22は再充電可能なバッテリである。他の実施形態において、電源は、他の適切な電力源であってもよい。
【0204】
エアロゾル供給デバイス2は、消耗品24と共に用いるのに適している。消耗品24は、消耗品24の第1の表面28上に支持されるエアロゾル生成材料32の1つ又は複数の別個の部分からなる。エアロゾル生成材料32の別個の部分は、正方形グリッドパターンで表面28上で支持される。消耗品24の他の図示されていない実施形態は、エアロゾル生成材料32の単一の部分を含む、図1に示すより多い又は少ないエアロゾル生成材料32の別個の部分を含むことができ、これらの部分は、任意のパターンで表面28上で分散させることができる。エアロゾル生成材料32の別個の部分は、図1に概ね円形の形状を有するように示され、他の実施形態では他の形状であってもよい。消耗品24をどのように作製又は製造するかの例が以下に説明される。
【0205】
図2を参照すると、消耗品24の作製を開始するために、媒質30が提供される。媒質30は、可撓性材料の長手方向に延びるシートを含み、示される実施形態において、媒質はアルミニウム箔34のシートである。他の示されていない実施形態において、材料は、別の適切な材料、例えば、紙とすることができる。図2に示すような媒質30の長さ及び幅は、例示の目的のみである。媒質30は、本開示の範囲から逸脱することなく、異なる長さ及び幅を有することができる。
【0206】
箔34は第1及び第2の主表面を有し、図2に示す表面は第1の表面36であり、見えない主表面は第2の表面38である。本実施形態において、箔34の第1の表面36は、第1の表面36が、第1の表面36に塗布されるエアロゾル生成材料に、第2の表面38に塗布されるエアロゾル生成材料よりも高い引き剥がし応力及び接着強度を持たせるような表面特性を有するように形成又は処置される。
【0207】
他の実施形態において、箔34の第2の表面38は、第2の表面38が、第2の表面38に塗布されるエアロゾル生成材料に、第1の表面36に塗布されるエアロゾル生成材料よりも低い引き剥がし応力及び接着強度を持たせるような表面特性を有するように形成又は処置される。
【0208】
図3及び図4を参照すると、エアロゾル生成材料32の複数の別個の部分(明確にするために、3つの部分のみがラベル付けされている)が箔34の第1の表面36に塗布される。図3において、エアロゾル生成材料32の30個の部分が示され、箔34の第1の表面36上に正方形グリッドパターンで配設される。他の示されていない実施形態において、媒質30の表面に塗布されるエアロゾル生成材料32の部分の数、及びそれらが配設されるパターンは異なっていてもよい。
【0209】
エアロゾル生成材料32の部分は、複数のノズル(図示せず)からのエアロゾル生成材料スラリーの押し出し等の既知のエアロゾル生成材料塗布技法を用いて、エアロゾル生成材料のスラリーとして箔34の第1の表面36に塗布される。いくつかの実施形態(図示せず)において、エアロゾル生成材料スラリーの複数の層は、箔34の第1の表面36の同じ位置に塗布される。次に、エアロゾル生成材料32の部分は、乾燥させられるか、又は乾燥を可能にされる。エアロゾル生成材料32の部分の乾燥については以下で更に論じる。エアロゾル生成材料32の部分のうちの1つ又は複数は、エアロゾル生成材料32の部分のうちの少なくとも1つの他のものに対し異なる組成を有することができる。
【0210】
図5を参照すると、エアロゾル生成材料32の部分が乾燥した後、箔34の縁部40が、ボビン44に沿って軸方向に延びる長手方向のスロット42に挿入される。箔34は、ボビン44の周りに、ルーズコイルになるように巻き付けられる。箔34は、エアロゾル生成材料32の部分がコイルにおいて径方向に内方に向くようにボビンの周りに巻き付けられる。この結果として、コイルの外面がブランクになり、コイルの外面を構成する媒質の部分に取り付けられたエアロゾル生成材料32の部分が、例えば箔34による摩耗から保護される。他の実施形態において、箔は、エアロゾル生成材料32の部分が径方向に外方に向くようにボビン44の周りに巻き付けられてもよい。
【0211】
ここで、箔34のコイル及びエアロゾル生成材料32の部分は、必要とされるまで保管することができる。保管期間は、少なくとも1時間、少なくとも12時間、少なくとも1日、少なくとも1週間、又は少なくとも1ヶ月とすることができる。コイルのロケーションは、コイルが第1の製造施設で作製され、その後、所望の場合に更なる処理のために第2の製造施設に移送され得るという点で、変更することができる。
【0212】
消耗品24を作製することが望ましいとき、箔34のコイル及びエアロゾル生成材料32の部分は巻き解かれる。箔34の第1の表面36の処置の結果として、コイルの保管中、エアロゾル生成材料32の部分が箔34の第2の表面38に接触した場合であっても、エアロゾル生成材料32の部分が、コイルの巻き解き時に、第1の表面36から離れて第2の表面38に接着するのではなく、コイルの第1の表面36に接着したままとなる。
【0213】
図6を参照すると、箔34が標準的なブレード(図示せず)を用いて箔部分46に切断される。各箔部分46は、その表面にエアロゾル生成材料32の予め定められた数の部分を保有する。示される例において、これはエアロゾル生成材料32の6つの部分である。エアロゾル生成材料32の部分の数は、異なる実施形態において異なっていてもよい。
【0214】
箔部分46は、必要な場合、箔部分46の向きが制御されることを可能にする非対称形状になるように切断される。図6において、非対称性は、箔部分46の角48の除去によって作成される。角48の除去の代わりに他の非対称性が導入されてもよい。本開示のいくつかの実施形態において、導入された非対称性は、その箔部分上のエアロゾル生成材料32の部分の1つ又は複数を構成するエアロゾル生成材料の組成のインジケータとして用いることもできる。本開示の他の実施形態において、導入された非対称性は、非対称性によって示される予め定められた点又は位置に対するこれらの部分の位置を参照することによって、その箔部分上のエアロゾル生成材料32の部分の1つ又は複数を構成するエアロゾル生成材料の組成のインジケータとして用いることもできる。
【0215】
図7を参照すると、消耗品24を形成するために、箔部分46が支持体50に取り付けられる。この実施形態において、支持体50はカードから形成され、箔部分46よりも高い剛性を有する。箔部分46の取り付けは、接着剤の使用によるものであってもよい。支持体50は、略矩形であり、非対称性を導入するために角52が切り落とされている。箔部分46に関連して論じたものと同じ理由で、非対称性が支持体50に導入される。支持体50は、図1のエアロゾル供給デバイス2において用いるのに適したものにするような寸法にされる。他の示されていない実施形態において、箔部分46は、箔部分46の一部を支持体50に締め付ける少なくとも1つの要素を用いることによって、又は支持体50のスロットに箔部分46の一部を挿入することによって、支持体50に取り付けられる。
【0216】
支持体50への箔部分46の取り付けは、消耗品のユーザによって行われてもよい。いくつかの実施形態において、消耗品50は再利用可能である。
【0217】
エアロゾル供給デバイス2のいくつかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスは、熱源として抵抗性ヒータを含む。そのような実施形態において、消耗品24は、抵抗性ヒータの近傍に配置され、抵抗性ヒータのサイズ、並びに抵抗性ヒータ及び消耗品24の相対的配置に依拠して、エアロゾル生成材料32の1つ又は複数の部分がエアロゾルを生成することになる。
【0218】
エアロゾル供給デバイス2の代替的な実施形態において、エアロゾル供給デバイスは磁界発生器を含む。磁界発生器は、サセプタと組み合わさり、熱源を提供する。箔部分46の箔34は、サセプタとして作用し、このため、磁界発生器によって生成された磁界のサイズ及び消耗品24の相対的配置に依拠して、エアロゾル生成材料32の1つ又は複数の部分の加熱を引き起こし、エアロゾルを生成する。
【0219】
図2図6によって示すことができる代替的な実施形態において、媒質30は、サセプタとして機能しない材料のシート、例えば紙34のシートから形成される。実施形態は、部分46が箔部分ではなく紙部分であることを除いて、上記で説明したものと同じである。
【0220】
紙部分46を用いて消耗品24を作成するために、その紙部分46は支持体50に取り付けられる。消耗品24が、磁界発生器及びサセプタを含む熱源又はエアロゾル生成器と共に用いられる場合、支持体50のための材料は、サセプタを含むか又はサセプタからなるように選択することができる。サセプタは、例えば金属箔又はフィルム、例えばアルミニウム箔又はフィルムとすることができる。支持体は積層体であってもよく、サセプタは、その積層体における層であってもよい。
【0221】
図8及び図9を参照すると、エアロゾル生成材料32の複数の部分を支持する媒質30の断面図が示されている。媒質30は、アルミニウム箔34のシートの形態をとる。箔34は、第1及び第2の主表面36及び38を有する。図4において、エアロゾル生成材料32の部分は、箔34の第1の表面36上に配設される。図8及び図9に示す本開示の方法の実施形態において、箔34の第1又は第2の表面36、38のいずれも表面処理する必要がない。
【0222】
エアロゾル生成材料32の部分が乾燥すると、保護シート54が箔34の第1の表面36及びエアロゾル生成材料32の部分の上に敷設される。保護シートは、エアロゾル生成材料32の部分が接着しない材料、又はエアロゾル生成材料32の部分と箔34の第1の表面36との間に存在するよりも低い引き剥がし応力でエアロゾル生成材料32の部分に接着する材料から形成される。
【0223】
媒質30を保管構成に再構成するために、箔34の縁部40及び保護シート54の縁部56は、ボビン44に沿って軸方向に延びる長手方向のスロット42に挿入される。箔34及び保護シート54は、ボビン44の周りに、ルーズコイルになるように巻き付けられる。箔34及び保護シート54は、エアロゾル生成材料32の部分がコイルにおいて径方向に内方に向くようにボビン44の周りに巻き付けられる。この結果として、コイルの外面がブランクになり、コイルの外面を構成する箔の部分に取り付けられたエアロゾル生成材料32の部分が、例えば箔34による摩耗から保護される。
【0224】
他の実施形態において、箔34及び保護シート54は、エアロゾル生成材料32の部分がコイルにおいて径方向に外方に向くようにボビン44の周りに巻き付けられてもよい。これらの実施形態において、保護シート54は、コイルの外面上のエアロゾル生成材料32の部分を保護する。
【0225】
図5に関連して、ここで、箔34のコイル及びエアロゾル生成材料32の部分は、必要とされるまで保管することができる。コイルのロケーションは、コイルが第1の製造施設で作製され、その後、所望の場合に更なる処理のために第2の製造施設に移送され得るという点で、変更することができる。
【0226】
消耗品24を作製することが所望されるとき、箔34、保護シート54、及びエアロゾル生成材料32の部分のコイルが巻き解かれ、図6及び図7に関連して上記で説明されたように用いられる。
【0227】
図10を参照すると、いくつかの実施形態において、保護シート54は、保護シート54を通って延びる1つ又は複数のアパーチャ55を備える。アパーチャ55の数はエアロゾル生成材料32の別個の部分の数と同じであり、保護シート55が箔34及びエアロゾル生成材料32の上に敷設されると、アパーチャ55の構成及びロケーションは、エアロゾル生成材料52の各別個の部分と一致する。保護シート54が箔34上に敷設されているとき、破線57は、互いに接触する角を接続する。次に、媒質30を、図8及び図9に示す媒質30と同じ形式で用いることができる。
【0228】
いくつかの実施形態(示されていない)において、アパーチャ55のうちの1つ又は複数は、これが対応するエアロゾル生成材料32の部分よりも、箔34の平面において小さい。
【0229】
図11及び図12を参照すると、媒質130が提供されている。媒質130は、材料の長手方向に延びるシートを含み、示される実施形態において、媒質130はアルミニウム箔134のシートである。他の示されていない実施形態において、材料は、別の適切な材料、例えば、紙とすることができる。図11に示すような媒質130の長さ及び幅は、例示の目的のみである。媒質130は、本開示の範囲から逸脱することなく、異なる長さ及び幅を有することができる。
【0230】
箔134は第1及び第2の主表面を有し、図11に示す表面は第1の表面136であり、見えない主表面は第2の表面138である。
【0231】
エアロゾル生成材料32の複数の別個の部分(明確にするために、3つの部分のみがラベル付けされている)が箔134の第1の表面136に塗布される。図11において、エアロゾル生成材料32の30個の部分が示され、箔134の第1の表面136上に正方形グリッドパターンで配設される。他の示されていない実施形態において、媒質130の表面に塗布されるエアロゾル生成材料32の部分の数、及びそれらが配設されるパターンは異なっていてもよい。
【0232】
エアロゾル生成材料32の部分は、複数のノズル(図示せず)からのエアロゾル生成材料の押し出し等の既知のエアロゾル生成材料塗布技法を用いて、箔134の第1の表面136に塗布される。いくつかの実施形態(図示せず)において、エアロゾル生成材料の複数の層は、箔134の表面36の同じ位置に塗布される。
【0233】
箔134は、ミシン目158によって穿孔される。ミシン目158は、媒質130/箔134の長手方向軸に実質的に垂直に延び、箔134の複数のパネル146を定義する。
【0234】
箔134に沿ったミシン目158の長手方向の位置は、2つの要因によって決定される。第1の要因は、ミシン目158の両側の長手方向のエアロゾル生成材料32の部分の相対的位置である。箔134が、折り曲げ線がミシン目158と一致した状態で折り畳まれるとき、そのミシン目158両側のパネル146上のエアロゾル生成材料32の部分が互いに重なり合わないことが望ましい。
【0235】
第2の要因は、消耗品24が作製されることになるとき、ミシン目158が、媒質130を裂いて複数の分離されたパネル146にするのに用いられることである。したがって、ミシン目158の間隔により、分離されたパネル146の寸法が決まることになる。
【0236】
次に、エアロゾル生成材料32の部分は、乾燥させられるか、又は乾燥を可能にされる。エアロゾル生成材料32の部分の乾燥については以下で更に論じる。
【0237】
図13及び図14を参照すると、媒質130/箔134及びエアロゾル生成材料32の部分を保管構成になるように構成するために、箔134は、箔134を各ミシン目158において折り畳むことによって、蛇腹構成になるように折り畳まれる。蛇腹形状を形成するために、ミシン目158における折り畳みは、折り畳みミシン目158の両側のパネル146の第1の表面136を互いに向けて折り畳むことと、これらの第1の面を互いに離れるように折り畳むこととを交互に行う。図13において、媒質130は折り畳まれているところであり、図14において、媒質130は完全に折り畳まれている。
【0238】
図15及び図16を参照すると、本開示による消耗品の製造方法の更なる実施形態は、第1の媒質及びエアロゾル生成材料232の部分、並びに第2の媒質及びエアロゾル生成材料332の部分を提供することを含む。これらの媒質及びエアロゾル生成材料の部分の各々は、図2図14に関して説明された実施形態のうちの1つにおいて説明したように作成される。エアロゾル生成材料232、332の部分間の違いは、エアロゾル生成材料232から生成されるエアロゾルが第1の香料を有し、エアロゾル生成材料332から生成されるエアロゾルが第2の香料を有するという点で、エアロゾル生成材料232、332の組成が異なることである。
【0239】
保管後、第1及び第2の媒質は箔部分246、346に分離される。第1の媒質の箔部分246は、各箔部分246から除去された角248によって識別される。第2の媒質の箔部分346は、各箔部分346の縁部から除去されたノッチ348によって識別される。
【0240】
消耗品124は、第1の媒質からの1つの箔部分246及び第2の媒質からの1つの箔部分346を支持体150に取り付けることによって作成される。取り付けは、接着剤を用いて行われる。結果として得られる消耗品124は、第1の香料を有するエアロゾル生成材料232の6つの部分と、第2の香料を有するエアロゾル生成材料332の6つの部分とを含む。
【0241】
図17を参照すると、この図は、代替的な媒質430を通る断面図を示す。媒質430は、第1の層460及び第2の層462を含む積層体である。
【0242】
第1の層460は金属箔又は金属フィルムであり、図17の示される例では、アルミニウム箔又はアルミニウムフィルムである。層460は、箔34及び134が有することを必要とされる構造的特性、特に強度及び損傷に対する耐性を有することが必要とされていないため、層460は、上記で論じた実施形態において論じられた箔34又は134よりも薄くすることができる。
【0243】
第2の層462は構造的層であり、媒質430に、保管構成で扱われ、保管されることを可能にするのに必要な強度及び損傷に対する耐性を与えることを必要とされる。第2の層462は、基板を形成するのに適した材料からなり得る。第2の層462は、例えば、紙、カード、段ボール、厚紙、再生材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、又はガラスであってもよく、又はそれらを含んでもよい。
【0244】
媒質430は、上記で説明した媒質30又は130と同じ形式で用いることができる。
【0245】
エアロゾル生成材料32、232、332の部分は、本開示の実施形態において、スラリーの形態で媒質30、130に塗布される。媒質に塗布されると、スラリーは、媒質を保管構成になるように構成することができる前に、乾燥が必要とされるか又は乾燥を可能にされる必要がある。媒質は、単に時間の経化にわたって乾燥を可能にされ得るが、そのような手法は、媒質及びエアロゾル生成材料32、232、332の部分の作成を非効率にする。
【0246】
媒質及びエアロゾル生成材料32、232、332の部分の作成をより効率的にするために、エアロゾル生成材料32、232、332のスラリーは、熱源を用いて乾燥される。図18を参照すると、乾燥システムは、台70の表面にわたって方向74に進行する際、媒質及びエアロゾル生成材料32、232、234の部分(まとめて、媒質及び材料72として指定される)を支持するように適合された台70を備える。エアロゾル生成材料32、232、332の部分は、台70と接触していない媒質の面上に配置される。
【0247】
台70の上に熱源76が離間して配置される。熱源76は、媒質及び材料72と熱源との間の接触なしで台70と熱源76との間を媒質及び材料72が通過することを可能にするのに十分な距離だけ台70から離間して配置される。温度センサ78は、台70と熱源76との間を通って出る際、媒質及び材料の温度を測定する。温度センサ78は、熱源76を制御して、媒質及び材料72が予め定められた温度を超えることを阻止する。
【0248】
図18の第1の実施形態において、熱源76は誘電体熱源である。1つの実施形態において、誘電体熱源は、約915MHz又は2.45GHzの周波数を有するマイクロ波放射源である。代替的な実施形態において、熱源は無線周波数熱源である。誘電体熱源76のための電磁波は、スラリーの加熱を引き起こし、媒質及び材料72が熱源76と台70との間を通過する際に、スラリーからの溶媒の蒸発を促進する。
【0249】
図18の第2の実施形態において、熱源76は、熱放射源である。1つの実施形態において、その熱源は赤外線ヒータである。熱源76からの熱放射は、スラリーの加熱を引き起こし、媒質及び材料72が熱源76と台70との間を通過する際に、スラリーからの溶媒の蒸発を促進する。
【0250】
図19を参照すると、第2の乾燥システムは、台170の表面にわたって方向74に進行する際、媒質及びエアロゾル生成材料32、232、234の部分(まとめて、媒質及び材料72として指定される)を支持するように適合された台170を備える。エアロゾル生成材料32、232、332の部分は、台170と接触していない媒質の面上に配置される。
【0251】
台70は、抵抗加熱されたホットプレート176の形態の加熱された材料を含む。媒質及び材料72は、ホットプレート176の上を通過し、以て加熱される。この加熱は、スラリーの加熱を引き起こし、スラリーからの溶媒の蒸発を促進する。温度センサ78は、ホットプレート176を通って出る際、媒質及び材料72の温度を測定する。温度センサ78は、ホットプレート176を制御して、媒質及び材料72が予め定められた温度を超えることを阻止する。
【0252】
図20を参照すると、第3の乾燥システムは、台270の表面にわたって方向74に進行する際、媒質及びエアロゾル生成材料32、232、234の部分(まとめて、媒質及び材料72として指定される)を支持するように適合された台270を備える。エアロゾル生成材料32、232、332の部分は、台270と接触していない媒質の面上に配置される。
【0253】
台270はサセプタ280を備える。台270の近くには、交番磁界を生成する磁界発生器276がある。交番磁界により、サセプタ280は、周囲の温度に対し高い温度を有する。媒質及び材料72は、サセプタ280の上を通過し、以て加熱される。この加熱は、スラリーの加熱を引き起こし、スラリーからの溶媒の蒸発を促進する。温度センサ78は、サセプタ280を通って出る際、媒質及び材料72の温度を測定する。温度センサ78は、磁界発生器276を制御して、媒質及び材料72が予め定められた温度を超えることを阻止する。
【0254】
本明細書に記載されている様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解及び教示を支援するためにのみ提示されている。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ与えられており、網羅的なもの及び/又は排他的なものではない。本明細書に記載されている利点、実施形態、実施例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲に対する限定又は特許請求の範囲の均等物に対する限定と考えられるべきではないこと、並びに、特許請求される発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、修正が行われてもよいことを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に特定的に記載されているもの以外の、開示されている要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段等の好適な組合せを好適に含むことができるか、これらの組合せからなることができるか、又は本質的にこれらの組合せからなることができる。加えて、本開示は、本明細書において特許請求されないが、将来的に特許請求される可能性がある他の発明を含む場合がある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【国際調査報告】