(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品
(51)【国際特許分類】
A24F 40/42 20200101AFI20240725BHJP
A24F 40/70 20200101ALI20240725BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20240725BHJP
A24F 40/465 20200101ALI20240725BHJP
【FI】
A24F40/42
A24F40/70
A24F40/20
A24F40/465
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503980
(86)(22)【出願日】2022-08-04
(85)【翻訳文提出日】2024-03-19
(86)【国際出願番号】 EP2022071987
(87)【国際公開番号】W WO2023012289
(87)【国際公開日】2023-02-09
(32)【優先日】2021-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】リチャードソン, ジョン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC12
4B162AC22
(57)【要約】
不燃式エアロゾル供給システムにおいて用いるための物品の製造において用いるための製品(2)の製造方法が提供される。製品(2)はエアロゾル生成材料(20)及びキャリア(4)を備える。キャリア(4)は、ベース層(6)及びキャリア層(8)を含み、キャリア層(8)はベース層(6)に剥離可能に取り付けられる。方法は、(a)キャリア(4)が用意されるステップと、(b)キャリア(4)のキャリア層(8)の支持表面(10)にエアロゾル生成材料(20)が塗布されるステップと、(c)キャリア(4)及びエアロゾル生成材料(20)が保管のために構成されるステップとを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不燃式エアロゾル供給システムにおいて用いるための物品の製造において用いるための製品の製造方法であって、前記製品がエアロゾル生成材料及びキャリアを備え、前記キャリアがベース層及びキャリア層を備え、前記キャリア層が前記ベース層に剥離可能に取り付けられ、
前記方法は、
(a)前記キャリアが用意されるステップと、
(b)前記キャリアの前記キャリア層の支持表面にエアロゾル生成材料が塗布されるステップと、
(c)前記キャリア及び前記エアロゾル生成材料が保管のために構成されるステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
ステップ(b)における前記エアロゾル生成材料の前記塗布が、エアロゾル生成材料スラリーの塗布である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ステップ(b)における前記エアロゾル生成材料の前記塗布が、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の別個の部分の塗布である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
エアロゾル生成材料の少なくとも2つの別個の部分が存在し、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの別個の部分が互いに異なる組成を有する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
エアロゾル生成材料の3つ以上の別個の部分が存在し、前記別個の部分が前記キャリア層の前記支持表面にグリッドパターンで塗布される、請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
ステップ(b)において塗布される前記エアロゾル生成材料の前記別個の部分のうちの1つ又は複数が、前記キャリア層の前記支持表面の平面において、実質的に円形の長手方向に延びるストライプ、少なくとも1つの湾曲若しくは角を含むストライプ、又はモザイク状になる形状のものである、請求項3~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
ステップ(b)において塗布される前記エアロゾル生成材料の少なくとも1つの別個の部分が、前記別個の部分を形成する前記エアロゾル生成材料の前記組成を示す形状及び/又は色のものである、請求項3~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記キャリア層がシート材料を含み、前記シート材料が、紙、カード、プラスチック材料又は金属材料のうちの少なくとも1つを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、
(d)前記キャリアの少なくとも一部に少なくとも1つの分離線を導入する更なるステップを含み、各分離線が、前記キャリアの少なくとも一部がそれに沿って分離するか又は裂けることになる、予め定められた線である、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つの分離線が、前記キャリア層がそれに沿って分離するか又は裂けることになる、予め定められた線である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ステップ(d)の少なくとも1つの分離線がミシン目を含む、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
ステップ(d)の少なくとも1つの分離線が切断線を含む、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項13】
前記切断線がキスカット技法を用いて形成される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
少なくとも1つの分離線が、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの別個の部分間、又はステップ(b)においてエアロゾル生成材料の別個の部分が塗布されることになる少なくとも2つのロケーション間に延びる、請求項3又は請求項3に従属する任意の請求項に従属するときの請求項9~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
少なくとも1つの分離線の少なくとも一部が、前記キャリア層に塗布されるエアロゾル生成材料、又はステップ(b)においてエアロゾル生成材料が塗布されることになるロケーションを通って延びる、請求項9~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記キャリアが材料のシートであり、ステップ(c)の前記構成が、前記キャリアの2つ以上のシートをパイルに積み重ねることを含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記キャリアが長手方向に延びる材料シートであり、ステップ(c)の前記構成が、前記キャリアにおいて少なくとも1つの折り曲げ線を形成し、その後、前記キャリアを、これらの折り曲げ線のうちの少なくとも1つを中心に折り曲げることを含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
折り曲げ線が分離線に対応する、請求項9~15のいずれか一項に従属するときの請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記キャリアが蛇腹状に折り曲げられる、請求項17又は18に記載の方法。
【請求項20】
ステップ(c)の前記構成が、前記キャリアをロール状に形成することを含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記キャリアがコアに巻き付けられる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記方法が、
(e)前記キャリア層の前記支持表面及びエアロゾル生成材料の上にバリア材料のシートを配置するステップを更に含み、ステップ(e)がステップ(c)の前に実行される、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
不燃式エアロゾル供給システムにおいて用いるための物品と共に用いるための消耗品の製造において用いるための製品であって、前記製品がエアロゾル生成材料及びキャリアを含み、
前記キャリアがベース層及びキャリア層を含み、
前記キャリア層が前記ベース層に剥離可能に取り付けられ、
エアロゾル生成材料の少なくとも1つの別個の部分が、前記キャリア層の支持表面上に支持される、製品。
【請求項24】
前記エアロゾル生成材料がエアロゾル生成フィルムである、請求項23に記載の製品。
【請求項25】
エアロゾル生成材料の少なくとも2つの別個の部分が存在し、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの別個の部分が互いに異なる組成を有する、請求項23又は24に記載の製品。
【請求項26】
エアロゾル生成材料の3つ以上の別個の部分が存在し、前記別個の部分が前記キャリア層の前記支持表面にグリッドパターンで塗布される、請求項23~25のいずれか一項に記載の製品。
【請求項27】
前記エアロゾル生成材料の前記別個の部分のうちの1つ又は複数が、前記キャリア層の前記支持表面の平面において、実質的に円形の長手方向に延びるストライプ、少なくとも1つの湾曲若しくは角を含むストライプ、又はモザイク状になる形状のものである、請求項23~26のいずれか一項に記載の製品。
【請求項28】
前記エアロゾル生成材料の少なくとも1つの別個の部分が、前記別個の部分を形成する前記エアロゾル生成材料の前記組成を示す形状及び/又は色のものである、請求項23~27のいずれか一項に記載の製品。
【請求項29】
前記キャリア層が接着剤付きシート材料を含み、前記シート材料が、紙、カード、プラスチック材料又は金属材料のうちの少なくとも1つを含む、請求項23~28のいずれか一項に記載の製品。
【請求項30】
前記キャリアが少なくとも1つの分離線を含み、各分離線が、前記キャリアの少なくとも一部がそれに沿って分離するか又は裂けることになる、予め定められた線である、請求項23~29のいずれか一項に記載の製品。
【請求項31】
少なくとも1つの分離線が、前記キャリア層がそれに沿って分離するか又は裂けることになる、予め定められた線である、請求項30に記載の製品。
【請求項32】
少なくとも1つの分離線がミシン目を含む、請求項30又は31に記載の製品。
【請求項33】
少なくとも1つの分離線が切断線を含む、請求項30又は31に記載の製品。
【請求項34】
少なくとも1つの切断線がキスカットの結果である、請求項32に記載の製品。
【請求項35】
少なくとも1つの分離線がエアロゾル生成材料の少なくとも2つの別個の部分間に延びる、請求項29~34のいずれか一項に記載の製品。
【請求項36】
少なくとも1つの分離線の少なくとも一部が、前記キャリア層に塗布されるエアロゾル生成材料を通って延びる、請求項29~35のいずれか一項に記載の製品。
【請求項37】
前記キャリアがシート材料を含む、請求項23~36のいずれか一項に記載の製品。
【請求項38】
前記キャリアが長手方向に延びる材料シートであり、前記キャリアが少なくとも1つの折り曲げ線を含み、前記キャリアがこれらの折り曲げ線のうちの少なくとも1つを中心に折り曲げられる、請求項23~37のいずれか一項に記載の製品。
【請求項39】
折り曲げ線が分離線に対応する、請求項38に記載の製品。
【請求項40】
前記キャリアが蛇腹状に折り曲げられる、請求項38又は39に記載の製品。
【請求項41】
前記キャリアがロール状に巻かれる、請求項23~37のいずれか一項に記載の製品。
【請求項42】
前記キャリアの前記ロールがコアに巻き付けられる、請求項41に記載の製品。
【請求項43】
前記製品が、
前記キャリア層及びエアロゾル生成材料の上に配置されたバリア材料のシートを更に備える、請求項23~42のいずれか一項に記載の製品。
【請求項44】
エアロゾル生成材料を加熱するための装置と共に用いるための消耗品を作製する方法であって、
(i)請求項23~43のいずれか一項に記載の少なくとも1つの製品を用意するステップと、
(ii)少なくとも1つの製品の前記ベース層から前記キャリア層の少なくとも1つの部分を剥離するステップと、
を含む、方法。
【請求項45】
請求項44に記載の方法に従って作製される消耗品と共に用いるためのエアロゾル供給デバイスであって、前記デバイスが、前記消耗品上で支持されている前記エアロゾル生成材料の少なくとも一部分を加熱するように構成されたエアロゾル生成器を備える、エアロゾル供給デバイス。
【請求項46】
前記エアロゾル生成器が、請求項44に記載の方法に従って作製された消耗品を支持するように適合された加熱可能なプレートを備える、請求項45に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項47】
請求項45又は46に記載のエアロゾル供給デバイス、及び請求項44に記載の方法に従って作製された消耗品を備える、エアロゾル供給システム。
【請求項48】
請求項44に記載の方法に従って作製された消耗品から、使用時に前記消耗品を燃焼させずに加熱するように少なくとも1つのエアロゾル生成器が配設されたエアロゾル生成デバイスを用いて、エアロゾルを生成する方法であって、少なくとも1つのエアロゾル生成器が抵抗性ヒータ要素又は磁場発生器及びサセプタである、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、不燃式エアロゾル供給システムの分野に関し、特に、エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品、及びそのような消耗品を作製するための製品、エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品を製造するための方法、及びそのような消耗品を製造するための製品、並びに消耗品及びエアロゾル供給デバイスを含むエアロゾル供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
(背景)
紙巻きタバコ、葉巻タバコ等の喫煙品は、使用時にタバコを燃焼させてタバコの煙を生じさせる。これらのタイプの物品に対する代替は、燃焼せずに加熱することによって基質材料から化合物を放出することによって、吸入可能なエアロゾル又は蒸気を放出する。これらは、不燃式喫煙物品、エアロゾル生成アセンブリ、又はエアロゾル供給デバイスと呼ぶことができる。
【0003】
そのような製品の1つの例は、固体エアロゾル生成材料と呼ぶことができるエアロゾル化可能材料を燃焼せずに加熱することによって化合物を放出する加熱デバイスである。この固体エアロゾル生成材料は、いくつかの場合、タバコ材料を含む。加熱により、材料の少なくとも1つの成分が揮発し、通常、吸入可能なエアロゾルが形成される。これらの製品は、非燃焼加熱式デバイス、タバコ加熱デバイス又はタバコ加熱製品と呼ぶことができる。固体エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための様々な異なる構成が既知である。
【0004】
別の例として、ハイブリッドデバイスが存在する。これらのハイブリッドデバイスは、加熱により気化して、吸入可能な蒸気又はエアロゾルを生成する液体源(ニコチンを含有していても、含有していなくてもよい)を含む。デバイスは、固体のエアロゾル生成材料(これはタバコ材料を含有していても、含有していなくてもよい)を更に含み、この材料の成分は、吸入される媒体を生成するために吸入可能な蒸気又はエアロゾルにおいて同伴される。
【発明の概要】
【0005】
(概要)
本開示の第1の態様によれば、エアロゾル生成材料を加熱して、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための消耗品の製造において用いるための製品の製造方法が提供され、製品はエアロゾル生成材料及びキャリアを備え、キャリアがベース層及びキャリア層を備え、キャリア層がベース層に剥離可能に取り付けられ、
方法は、
(a)キャリアが用意されるステップと、
(b)キャリアのキャリア層の支持表面にエアロゾル生成材料スラリーが塗布されるステップと、
(c)キャリア及びエアロゾル生成材料が保管のために構成されるステップと、
を含む。
【0006】
本開示の第2の態様によれば、エアロゾル生成材料を加熱して、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための消耗品の製造において用いるための製品が提供され、製品は、エアロゾル生成材料及びキャリアを含み、
キャリアはベース層及びキャリア層を含み、
キャリア層はベース層に剥離可能に取り付けられ、
エアロゾル生成材料の少なくとも1つの別個の部分は、キャリアのキャリア層の支持表面上に支持される。
【0007】
本開示の第3の態様によれば、支持体及びエアロゾル生成材料を含む、エアロゾル生成材料を加熱するための装置と共に用いるための消耗品を作製する方法が提供され、この方法は、
(i)本開示の第2の態様による少なくとも1つの製品を用意するステップと、
(ii)少なくとも1つの製品のベース層からキャリア層の少なくとも1つの部分を剥離するステップと、
を含む。
【0008】
本開示の第4の態様によれば、本開示の第3の態様に従って作製される消耗品と共に用いるためのエアロゾル供給デバイスが提供され、デバイスは、消耗品上で支持されているエアロゾル生成材料の少なくとも一部分を加熱するように構成されたヒータアセンブリを備える。
【0009】
本開示の第5の態様によれば、エアロゾル供給デバイスと、本開示の第3の態様に従って作製された消耗品とを備えるエアロゾル供給システムが提供される。
【0010】
本開示の第6の態様によれば、本開示の第3の態様に従って作製された消耗品から、使用時に消耗品を燃焼させずに加熱するように少なくとも1つのエアロゾル生成器が配設されたエアロゾル生成デバイスを用いて、エアロゾルを生成する方法が提供され、少なくとも1つのエアロゾル生成器が抵抗性ヒータ要素又は磁場発生器及びサセプタである。
【0011】
本開示の更なる特徴及び利点は、例として、添付の図面を参照して与えられる本開示の実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】製造中の本開示による製品の第1の実施形態の代表的な部分の概略図である。
【
図4】本開示による製品の第1の実施形態の概略図である。
【
図7】
図6の消耗品と共に用いるためのエアロゾル供給デバイスの概略図である。
【
図8】製造中の本開示による製品の第1の実施形態の代表的な部分の概略図である。
【
図10】本開示による製品の第2の実施形態の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(詳細な説明)
本明細書の消耗品は、代替的に、物品と呼ばれてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、消耗品はエアロゾル生成材料を含む。消耗品は、エアロゾル生成材料保管エリア、エアロゾル生成材料移送成分、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、エアロゾル改質剤、1つ又は複数の活性構成成分、1つ又は複数の香料、1つ又は複数のエアロゾル形成剤材料、及び/又は1つ又は複数の他の機能的材料を含むことができる。
【0015】
消耗品と共に用いられるエアロゾル生成材料を加熱するための装置は、不燃式エアロゾル供給システムの一部である。不燃式エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するための電子タバコ、タバコ加熱製品、及び混合システム等、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する。
【0016】
本開示によれば、「不燃式」エアロゾル供給システムは、ユーザに送達される物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムのエアロゾル生成構成材料(又はその構成成分)が燃焼されない又は燃やされないシステムである。
【0017】
いくつかの実施形態において、送達システムは、動力供給式の不燃式エアロゾル供給システム等の不燃式エアロゾル供給システムである。
【0018】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても知られている電子タバコであるが、エアロゾル生成材料内のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0019】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られているエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの例はタバコ加熱システムである。
【0020】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するための混合システムであり、エアロゾル生成材料のうちの1つ又は複数を加熱することができる。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体又はゲルの形態とすることができ、ニコチンを含有している場合も含有していない場合もある。いくつかの実施形態において、混合システムは、液体又はゲルのエアロゾル生成材料と、固体のエアロゾル生成材料とを含む。固体のエアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含むことができる。
【0021】
典型的には、不燃式エアロゾル供給システムは、不燃式エアロゾル供給デバイスと、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品とを備えることができる。
【0022】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システム、例えば不燃式エアロゾル供給デバイスは、動力源及びコントローラを備えることができる。動力源は、例えば、電源又は発熱源とすることができる。いくつかの実施形態において、発熱源は、発熱源の近傍のエアロゾル生成材料又は熱伝達材料に熱の形態で動力を分散させるために活性化することができる炭素基質を備える。
【0023】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給デバイスは、消耗品を受けるためのエリア、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、マウスピース、フィルター、及び/又はエアロゾル改質剤を含んでもよい。
【0024】
本開示の第1の態様によれば、エアロゾル生成材料を加熱して、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための消耗品の製造において用いるための製品の製造方法が提供され、製品はエアロゾル生成材料及びキャリアを備え、キャリアがベース層及びキャリア層を備え、キャリア層がベース層に剥離可能に取り付けられ、方法は、
(a)キャリアが用意されるステップと、
(b)キャリアのキャリア層の表面にエアロゾル生成材料が塗布されるステップと、
(c)キャリア及びエアロゾル生成材料が保管のために構成されるステップと、
を含む。
【0025】
上記の実施形態のうちの一実施形態において、ステップ(b)におけるエアロゾル生成材料の塗布は、エアロゾル生成材料スラリーの塗布である。
【0026】
上記の実施形態のうちの一実施形態において、方法は、エアロゾル生成材料スラリーをエアロゾル生成材料に固化可能にするか又は固化させるようにする更なるステップを含み、このステップはステップ(b)とステップ(c)との間で行われる。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料スラリーは、エアロゾル生成フィルムの形態のエアロゾル生成材料として固化する。
【0027】
エアロゾル生成材料は、例えば加熱、照射又は任意の他の方法で活性化されたとき、エアロゾルを生成することが可能な材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、固体、液体、又は半固体(ゲル等)の形態とすることができ、活性物質及び/又は香味料を含有しても又は含有しなくてもよい。
【0028】
エアロゾル生成材料は、1つ又は複数の活性物質及び/又は香料、1つ又は複数のエアロゾル形成剤材料、並びに任意選択で1つ又は複数の他の機能的材料を含んでもよい。
【0029】
エアロゾル生成材料は、ゲル化剤等の結合剤、及びエアロゾル形成剤を含むことができる。任意選択で、送達される物質及び/又は充填剤も存在してもよい。任意選択で、水等の溶媒も存在し、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の他の成分は、溶媒内で溶融可能であっても可能でなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料には、実質的に植物性材料が存在しない。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料には、実質にタバコが存在しない。
【0030】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成フィルムを含むか又はエアロゾル生成フィルムの形態をとってもよい。エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤等の結合剤、及びエアロゾル形成剤を含むことができる。任意選択で、送達される物質及び/又は充填剤も存在してもよい。エアロゾル生成フィルムには、実質的に、植物性材料が存在しなくてもよい。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料には、実質にタバコが存在しない。
【0031】
エアロゾル生成フィルムは、約0.015mm~約1mmの厚みを有していてもよい。例えば、厚みは、約0.05mm、0.1mm又は0.15mm~約0.5mm又は0.3mmの範囲内にあってもよい。
【0032】
エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤等の結合剤を水等の溶媒、エアロゾル形成剤、及び1つ又は複数の送達される物質等の1つ又は複数の他の成分と組み合わせて、スラリーを形成し、次にスラリーを加熱して、溶媒のうちの少なくともいくらかを揮発させて、エアロゾル生成フィルムを形成することによって形成することができる。
【0033】
スラリーは、溶媒の少なくとも約60wt%、70wt%、80wt%、85wt%又は90wt%を除去するように加熱することができる。
【0034】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含むか、又は「非晶質固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、非晶質固体であるエアロゾル生成フィルムを含む。非晶質固体は、「モノリシック固体」であってもよい。非晶質固体は、実質的に非繊維質であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は、乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、液体等の何らかの流体を中に保持することができる固体材料である。いくつかの実施形態において、非晶質固体は、例えば、約50wt%、60wt%、又は70wt%の非晶質固体~約90wt%、95wt%、又は100wt%の非晶質固体を含んでもよい。
【0035】
非晶質固体は、実質的に、植物性材料が存在しなくてもよい。非晶質固体には、実質的に、タバコが存在しなくてもよい。
【0036】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(b)におけるエアロゾル生成材料の塗布は、エアロゾル生成材料の別個の部分の塗布である。
【0037】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの別個の部分が存在し、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの別個の部分が互いに異なる組成を有する。これは、本開示に従って製造された消耗品のユーザが、消耗品上のエアロゾル生成材料の異なる別個の部分がエアロゾル化されるとき、異なる体験を有することができるという利点を有する。これにより、消耗品の使用が、1つのみの組成のエアロゾル生成材料を有する消耗品の使用よりも楽しめるもの及び/又は興味深いものとなり得る。
【0038】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料の3つ以上の別個の部分が存在し、別個の部分はキャリア層の表面にグリッドパターンで塗布される。
【0039】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(b)において塗布されるエアロゾル生成材料の別個の部分のうちの1つ又は複数が、キャリア層の支持表面の平面において、実質的に円形の長手方向に延びるストライプ、少なくとも1つの湾曲若しくは角を含むストライプ、又はモザイク状になる形状のものである。
【0040】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(b)において塗布されるエアロゾル生成材料の少なくとも1つの別個の部分は、別個の部分を形成するエアロゾル生成材料の組成を示す形状及び/又は色のものである。
【0041】
上記の実施形態のうちの任意のものの一実施形態において、ステップ(b)は2回以上実行される。これは、エアロゾル生成材料の単一の塗布よりも厚いエアロゾル生成材料を媒質上に作成する効果を有し得る。厚みの増大により、結果として、エアロゾル生成材料の1回のみの塗布が行われる場合よりも、エアロゾル生成材料によって生成されるエアロゾルの量が多くなること、及び/又はエアロゾルの供給がより長期になることが可能である。
【0042】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ベース層へのキャリア層の剥離可能な取り付けは接着剤の使用を含み、この接着剤は、キャリア層がベース層から剥離されることを可能にする。いくつかの実施形態において、接着剤は圧力接着剤である。
【0043】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、キャリア層はシート材料を含み、シート材料は、紙、カード、プラスチック材料又は金属材料のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、キャリアは、材料の屈曲による損傷を受けないシート材料からなる。
【0044】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、キャリア層の支持表面は、キャリア層の主表面又は最も大きな表面のうちの一方であり、キャリア層の主表面のうちの他方は、ベース層に接着される表面である。
【0045】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、方法は、(d)キャリアの少なくとも一部に少なくとも1つの分離線を導入する更なるステップを含み、各分離線が、キャリアの少なくとも一部がそれに沿って分離するか又は裂けることになる、予め定められた線である。
【0046】
少なくとも1つの分離線の導入は、分離又は引き裂きが、分離線を含まないキャリア層の一部の分離又は引き裂きの場合よりも制御されているという利点を有する。より制御されているとは、引き裂きによってキャリア層を分離するとき、キャリア層の引き裂きが分離線を辿ることを意味するように理解される。これは、引き裂き線がキャリア層内の弱いところの線を辿ること、又は引き裂きを引き起こすキャリア層に加えられている力の形状及び大きさを反映することが予期され得る、分離線が存在しないキャリア層の一部を引き裂くことと対照的である。
【0047】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、少なくとも1つの分離線が、キャリア層がそれに沿って分離するか又は裂けることになる、予め定められた線である。
【0048】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、1つ又は複数の分離線は、キャリア層が少なくとも1つの分離線に沿って、予め定められたサイズ及び形状の少なくとも2つの部分に分離することができるように配置される。いくつかの実施形態において、予め定められたサイズ及び形状の少なくとも2つの部分は、全て同じサイズ及び形状である。いくつかの他の実施形態において、予め定められたサイズ及び形状の少なくとも2つの部分は、異なる予め定められたサイズ及び/又は形状のものである。
【0049】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(d)の少なくとも1つの分離線はミシン目を含む。いくつかの実施形態において、ミシン目は、キャリア層のみを通って延びる。いくつかの実施形態において、ミシン目は、キャリア層及びベース層を通って延びる。いくつかの実施形態において、ミシン目は、支持表面からキャリア層内に延びるが、キャリア層全体を通らない。
【0050】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(d)の少なくとも1つの分離線が切断線を含む。いくつかの実施形態において、切断線は、キャリア層の深さ全体に延びる切断部であってもよい。いくつかの実施形態において、切断線は、支持表面からキャリア層内に延びるが、キャリア層の全体を通らない切断部であってもよい。
【0051】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、切断線は、キスカット技法を用いて形成される。
【0052】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、少なくとも1つの分離線は、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの別個の部分間、又はステップ(b)においてエアロゾル生成材料の別個の部分が塗布されることになる少なくとも2つのロケーション間に延びる。
【0053】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、少なくとも1つの分離線の少なくとも一部は、キャリア層に塗布されるエアロゾル生成材料、又はステップ(b)においてエアロゾル生成材料が塗布されることになるロケーションを通って延びる。
【0054】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、キャリアは材料のシートであり、ステップ(c)の構成は、キャリアの2つ以上のシートをパイルに積み重ねることを含む。
【0055】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、キャリアは長手方向に延びる材料シートであり、ステップ(c)の構成は、キャリアにおいて少なくとも1つの折り曲げ線を形成し、その後、キャリアを、これらの折り曲げ線のうちの少なくとも1つを中心に折り曲げることを含む。
【0056】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、折り曲げ線は分離線に対応する。
【0057】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、キャリアは蛇腹状に折り曲げられる。
【0058】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ステップ(c)の構成は、キャリアをロール状に形成することを含む。
【0059】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、キャリアはコアの周りに巻き付けられる。いくつかの実施形態において、コアは、スプール、ボビン、又は、キャリアを支持し、キャリアを周りに巻き付けることができる他の構造体である。
【0060】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、方法は、
(e)キャリア層の支持表面及びエアロゾル生成材料の上にバリア材料のシートを配置するステップを更に含み、ステップ(e)はステップ(c)の前に実行される。
【0061】
いくつかの実施形態において、バリア材料は、エアロゾル生成材料がバリア材料に仮に接着するとしても、弱くのみ接着し得る材料である。本開示の目的において、バリア材料に接着され、かつキャリア層の支持表面上に支持されるエアロゾル生成材料が、バリア材料に接着するよりも強力にキャリア層の支持表面に強力に取り付けられている場合、バリア材料への接着は弱い接着と考えられ得る。
【0062】
本開示の第2の態様によれば、エアロゾル生成材料を加熱して、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための消耗品の製造において用いるための製品が提供され、製品は、エアロゾル生成材料及びキャリアを含み、
キャリアはベース層及びキャリア層を含み、
キャリア層がベース層に剥離可能に取り付けられ、
エアロゾル生成材料の少なくとも1つの別個の部分が、キャリア層の支持表面上に支持される。
【0063】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料はエアロゾル生成フィルムである。
【0064】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの別個の部分が存在し、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの別個の部分が互いに異なる組成を有する。
【0065】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料の3つ以上の別個の部分が存在し、別個の部分はキャリア層の支持表面にグリッドパターンで塗布される。
【0066】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料の別個の部分のうちの1つ又は複数は、キャリア層の支持表面の平面において、実質的に円形の長手方向に延びるストライプ、少なくとも1つの湾曲若しくは角を含むストライプ、又はモザイク状になる形状のものである。
【0067】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの別個の部分は、別個の部分を形成するエアロゾル生成材料の組成を示す形状及び/又は色のものである。
【0068】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、ベース層へのキャリア層の剥離可能な取り付けは接着剤の使用を含み、この接着剤は、キャリア層がベース層から剥離されることを可能にする。いくつかの実施形態において、接着剤は圧力接着剤である。
【0069】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、キャリア層は接着剤付きシート材料を含み、シート材料は、紙、カード、プラスチック材料又は金属材料のうちの少なくとも1つを含む。
【0070】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、キャリアは少なくとも1つの分離線を含み、各分離線は、キャリアの少なくとも一部がそれに沿って分離するか又は裂けることになる、予め定められた線である。
【0071】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、少なくとも1つの分離線は、キャリア層がそれに沿って分離するか又は裂けることになる、予め定められた線である。
【0072】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、少なくとも1つの分離線はミシン目を含む。
【0073】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、少なくとも1つの分離線は切断線を含む。
【0074】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、少なくとも1つの切断線はキスカットの結果である。
【0075】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、少なくとも1つの分離線がエアロゾル生成材料の少なくとも2つの別個の部分間に延びる。
【0076】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、少なくとも1つの分離線の少なくとも一部が、キャリア層に塗布されるエアロゾル生成材料を通って延びる。
【0077】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、キャリアはシート材料である。
【0078】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、キャリアは長手方向に延びる材料シートであり、キャリアは少なくとも1つの折り曲げ線を含み、キャリアはこれらの折り曲げ線のうちの少なくとも1つを中心に折り曲げられる。
【0079】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、折り曲げ線は分離線に対応する。
【0080】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、キャリアは蛇腹状に折り曲げられる。
【0081】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、キャリアはロール状に巻かれる。
【0082】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、キャリアのロールはコアの周りに巻き付けられる。
【0083】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、製品は、キャリア層及びエアロゾル生成材料の上に配置されたバリア材料のシートを更に備える。
【0084】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、キャリア層をベース層に接着する接着剤は、圧力接着剤であってもよい。
【0085】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、互いに接着されたベース層及びキャリア層の表面は、キャリア層がベース層から剥離されるか又は除去されるとき、接着剤の全て又は少なくとも95重量%がベース上に留まるようになっている。
本開示の第3の態様によれば、エアロゾル生成材料を加熱するための装置と共に用いるための消耗品を作製する方法が提供される。この方法は、
(i)本開示の第2の態様による少なくとも1つの製品を用意するステップと、
(ii)少なくとも1つの製品のベース層からキャリア層の少なくとも1つの部分を剥離するステップと、
を含み、
キャリア層の別々の部分がエアロゾル生成材料を支持する。いくつかの実施形態において、キャリアの別々の部分は、エアロゾル生成材料の2つ以上の別個の部分を支持する。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成フィルムの2つ以上のドット。
【0086】
キャリア層の別々の部分は、適切に構成されたエアロゾル生成デバイスと併せて用いることができ、このため、キャリアフィルムの別々の部分は、消耗品であると理解することができる。
【0087】
本開示の第4の態様によれば、本開示の第3の態様に従って作製される消耗品と共に用いるためのエアロゾル供給デバイスが提供され、デバイスは、消耗品上で支持されているエアロゾル生成材料の少なくとも一部分を加熱するように構成されたエアロゾル生成器を備える。
【0088】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成器は、本開示の第3の態様に従って作製された消耗品を支持するように適合された加熱可能なプレートを備える。いくつかの実施形態において、加熱可能なプレートは、キャリア層の別々の部分を受け、保持するように構成される。いくつかの実施形態において、加熱可能なプレートは、異なる時点にキャリア層の別々の部分の異なる一部を加熱するように適合される。いくつかの実施形態において、キャリア層の別々の部分の表面上のエアロゾル生成材料の配設は、ヒータプレートの別々に加熱可能な部分の配設に一致する。
【0089】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料は活性物質を含む。
【0090】
本明細書において用いられるとき、活性物質は、生理学的反応を達成又は強化することを意図した材料である生理学的活性材料であってもよい。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神活性物質から選択されてもよい。活性物質は、天然由来であっても合成的に得られるものであってもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、非カンナビノイド由来のテルペン、テイン、B6若しくはB12若しくはC等のビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの成分、誘導体、若しくは組合せを含むことができる。活性物質は、タバコ、大麻、又は別の植物性物質の1つ又は複数の成分、誘導体、又は抽出物を含んでもよい。
【0091】
活性物質は、1つ又は複数のカンナビノイド又はテルペン等の、大麻の1つ又は複数の成分、誘導体、若しくは抽出物を含んでもよい。
【0092】
いくつかの実施形態において、活性物質はニコチンを含む。いくつかの実施形態において、活性物質は、カフェイン、メラトニン、又はビタミンB12を含む。
【0093】
活性物質は、1つ又は複数の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含んでもよく、或いはこれに由来してもよい。本明細書において用いられるとき、「植物性物質」という用語は、限定ではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種、花、果実、花粉、外皮、殻等を含む植物由来の任意の材料を含む。代替的に、材料は、合成的に得られる、植物性物質に天然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、微粉、粉砕粒子、顆粒、ペレット、断片、細片、シート等の形態であってもよい。植物性物質の例は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ショウガ、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、甘草、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、ローズ、セージ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、クルクマ、ターメリック、サンダルウッド、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、マートル、カシス、バレリアン、ピーマン、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カーヴィ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、マルベリー、朝鮮人参、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はこれらの任意の組合せである。ミントは、以下のミント品種、すなわち、ヨウシュハッカ(Mentha Arvensis)、グレープフルーツミント(Mentha c.v.)、エジプシャンミント(Mentha niliaca)、ペパーミント(Mentha piperita)、ライムミント(Mentha piperita citrata c.v.)、チョコレートミント(Mentha piperita c.v.)、カーリーミント(Mentha spicata crispa)、ワイルドミント(Mentha cardifolia)、ホースミント(Mentha longifolia)、パイナップルミント(Mentha suaveolens variegata)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、イングリッシュスペアミント(Mentha spicata c.v.)、及びアップルミント(Mentha suaveolens)から選択されたものであってもよい。
【0094】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質はタバコである。
【0095】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質は、ユーカリ、スターアニス、ココア、及び麻から選択される。
【0096】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、又はそれらに由来し、植物性物質は、ルイボス及びフェンネルから選択される。
【0097】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、香料又は香味料を含む。
【0098】
本明細書において用いられるとき、「香料」及び「香味料」という用語は、地域の規制が許す場合に、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、又は他の体性感覚センセーションを作り出すために使用され得る材料を指す。それらの材料は、天然由来の香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られる材料、又はそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草、アジサイ、オイゲノール、ホオノキ、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、日本ミント、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、キンマ、シーシャ、松、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピメンタ、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、メンタ属の任意種のミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、ローズ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カーヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤若しくは刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、若しくはマンニトール)、並びに、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤等の他の添加剤を含むことができる。それらの材料は、模造品、合成若しくは天然成分、又はそれらの混合物であってもよい。それらの材料は、任意の好適な形態、例えば、油等の液体、粉末等の固体、又は気体であってもよい。
【0099】
いくつかの実施形態において、香料は、メンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、及び/又はレッドベリーの香料構成成分を含む。いくつかの実施形態において、香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態において、香料は、タバコから抽出された香料構成成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、大麻から抽出された香料構成成分を含む。
【0100】
いくつかの実施形態において、香料は、通常、香り若しくは味覚神経に加えて又はそれに代えて第5脳神経(三叉神経)の刺激によって化学的に誘導されて知覚される体性感覚センセーションを実現するように意図された感覚惹起物質を含むことができ、それらは加熱、冷却、ヒリヒリ感、麻酔効果を提供する薬剤を含むことができる。好適な熱効果剤は、限定ではないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、好適な冷却剤は、限定ではないが、ユーカリプトール、WS-3であってもよい。
【0101】
エアロゾル生成材料は、例えば加熱、照射又は任意の他の方法で活性化されたとき、エアロゾルを生成することが可能な材料である。エアロゾル生成材料は、例えば固体、液体、又はゲルの形態とすることができ、活性物質及び/又は香味料を含有している場合も含有していない場合もある。
【0102】
エアロゾル生成材料はエアロゾル形成剤を含む。
【0103】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、エアロゾルを形成することが可能な1つ又は複数の成分を含むことができる。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及びプロピレンカーボネートのうちの1つ又は複数を含むことができる。特定の例において、エアロゾル生成剤はグリセロールを含む。
【0104】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール及びグリセリン等の1つ又は複数の多価アルコール;グリセロールモノ-、ジ-又はトリアセテート等の多価アルコールのエステル;及び/又はドデカン二酸ジメチル及びテトラデカン二酸ジメチル等のモノ-、ジ-、若しくはポリカルボン酸の脂肪族エステルのうちの1つ又は複数を含む。
【0105】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約0.1wt%、0.5wt%、1wt%、3wt%、5wt%、7wt%又は10%~約50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%又は25wt%のエアロゾル生成剤(全て乾燥重量基準で計算される)を含んでもよい。エアロゾル生成剤は、可塑剤としての役割を果たし得る。例えば、エアロゾル生成材料は、0.5~40wt%、3~35wt%又は10~25wt%のエアロゾル生成剤を含んでもよい。
【0106】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、27wt%又は30wt%~約60wt%、55wt%、50wt%、45wt%、40wt%又は35wt%のエアロゾル生成剤(DWB)を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、10~60wt%、20~50wt%、25~40wt%又は30~35wt%のエアロゾル生成剤を含んでもよい。
【0107】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約40~80wt%、40~75wt%、50~70wt%、又は55~65wt%等、最大約80wt%のエアロゾル生成剤(DWB)を含んでもよい。
【0108】
エアロゾル生成材料は、ゲル化剤も含んでもよい。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は親水コロイドを含む。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルジネート、ペクチン、デンプン(及び誘導体)、セルロース(及び誘導体)、ガム、シリカ又はシリコーン化合物、クレイ、ポリビニルアルコール及びこれらの組合せを含む群から選択される1つ又は複数の化合物を含む。例えば、いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルジネート、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアゴム、ヒュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン及びポリビニルアルコールのうちの1つ又は複数を含む。いくつかの場合、ゲル化剤は、アルジネート及び/又はペクチンを含み、エアロゾル生成材料の形成中に固化剤(カルシウム源等)と組み合わされてもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、カルシウム架橋アルギン酸及び/又はカルシウム架橋ペクチンを含むことができる。
【0109】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、セルロース系ゲル化剤、非セルロース系ゲル化剤、グアーガム、アカシアゴム及びそれらの混合物から選択された1つ又は複数の化合物を含む。
【0110】
いくつかの実施形態では、セルロース系ゲル化剤は、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテート(CA)、セルロースアセテートブチレート(CAB)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)及びそれらの組合せからなる群から選択される。
【0111】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース、グアーガム又はアカシアゴムのうちの1つ又は複数を含む(又はそれらのうちの1つ又は複数である)。
【0112】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、限定ではないが、寒天、キサンタンガム、アラビアガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、カラギーナン、デンプン、アルギン酸及びそれらの組合せを含む1つ又は複数の非セルロース系ゲル化剤を含む(又は1つ又は複数の非セルロース系ゲル化剤である)。好ましい実施形態において、非セルロースベースのゲル化剤は、アルギン酸又は寒天である。
【0113】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤はアルギン酸を含み、アルギン酸は、エアロゾル生成材料において、エアロゾル生成材料の10~30wt%の量(乾燥重量基準で計算される)で存在する。いくつかの実施形態では、アルギン酸は、エアロゾル生成材料内に存在する唯一のゲル化剤である。他の実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸と、ペクチン等の少なくとも1つの更なるゲル化剤とを含む。
【0114】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%又は25wt%~約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%又は35wt%のゲル化剤(全て乾燥重量基準で計算される)を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、1~50wt%、5~45wt%、10~40wt%又は20~35wt%のゲル化剤を含むことができる。
【0115】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約20wt%22wt%、24wt%又は25wt%~約30wt%、32wt%又は35wt%のゲル化剤(全て乾燥重量基準で計算される)を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、20~35wt%又は25~30wt%のゲル化剤を含んでもよい。
【0116】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%又は20wt%~約60wt%、50wt%、40wt%、30wt%又は25wt%のゲル化剤(DWB)を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、10~40wt%、15~30wt%又は20~25wt%のゲル化剤(DWB)を含んでもよい。
【0117】
例において、エアロゾル生成材料は、合わせて、エアロゾル生成材料の約10wt%、20wt%、25wt%、30wt%又は35wt%~約60wt%、55wt%、50wt%又は45wt%の量のゲル化剤及び充填剤を含む。例において、エアロゾル生成材料は、合わせて、エアロゾル生成材料の約20~60wt%、25~55wt%、30~50wt%又は35~45wt%の量のゲル化剤及び充填剤を含む。
【0118】
例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、25wt%、30wt%、又は35wt%~約60wt%、55wt%、50wt%又は45wt%の量のゲル化剤を含む(すなわち、充填剤の量を考慮に入れない)。例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~60wt%、20~60wt%、25~55wt%、30~50wt%、又は35~45wt%の量のゲル剤を含む(すなわち、充填剤の量を考慮に入れない)。
【0119】
いくつかの例において、アルギン酸が、エアロゾル生成材料の約5~40wt%、又は15~40wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の乾燥重量で約5~40wt%又は15~40wt%の量のアルギン酸を含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約20~40wt%、又は約15wt%~35wt%の量のアルギン酸を含む。
【0120】
いくつかの例において、ペクチンが、エアロゾル生成材料の約3~15wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の乾燥重量で約3~15wt%の量のペクチンを含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~10wt%の量のペクチンを含む。
【0121】
いくつかの例において、グアーガムが、エアロゾル生成材料の約3~40wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の乾燥重量で約3~40wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~10wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約15~40wt%、又は約20~40wt%、又は約15~35wt%の量のグアーガムを含む。
【0122】
例において、アルギン酸は、ゲル化剤の少なくとも約50wt%の量で存在する。例において、エアロゾル生成材料は、アルギン酸及びペクチンを含み、アルギン酸とペクチンとの比は、1:1~10:1である。アルギン酸とペクチンとの比は、通常>1:1であり、すなわち、アルギン酸は、ペクチンの量よりも多い量存在する。例において、アルギン酸とペクチンとの比は、約2:1~8:1又は約3:1~6:1、又は概ね4:1である。
【0123】
エアロゾル生成材料は、(a)エアロゾル材料又はその前駆体の構成成分を含むスラリーを形成すること、(b)スラリーの層を形成すること、(c)スラリーを固化してゲルを形成すること、及び(d)乾燥してエアロゾル生成材料を形成すること、によって形成することができる。
【0124】
(b)スラリーの層を形成することは、通常、スラリーを噴霧、キャスト又は押出することを含む。例において、スラリー層は、スラリーを静電噴霧することによって形成される。例において、スラリー層は、スラリーをキャストすることによって形成される。
【0125】
いくつかの例において、(b)及び/又は(c)及び/又は(d)は、少なくとも部分的に同時に行われる(例えば、静電噴霧中)。いくつかの例において、(b)、(c)及び(d)は連続して行われる。
【0126】
いくつかの例において、スラリーは支持体に塗布される。層は支持体上に形成することができる。
【0127】
例において、スラリーは、ゲル化剤、エアロゾル形成剤材料及び活性物質を含む。スラリーは、これらの構成成分を、エアロゾル生成材料の組成に関して本明細書において与えた比率のうちの任意のもので含むことができる。例えば、スラリーは、(乾燥重量基準で)
ゲル化剤及び任意選択で充填剤を含み、ゲル化剤及び充填剤の量は、合わせてスラリーの約10~60wt%であり、
スラリーの約40~80wt%の量のエアロゾル形成剤材料を含み、
任意選択で、スラリーの最大で約20wt%の量の活性物質を含んでもよい。
【0128】
ゲルを固化すること(c)は、固化剤をスラリーに供給することを含むことができる。例えば、スラリーは、ゲル前駆体としてアルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸アンモニウムを含むことができ、カルシウム源(塩化カルシウム等)を含む固化剤を、アルギン酸カルシウムゲルを形成するようにスラリーに加えることができる。
例において、固化剤は、酢酸カルシウム、ギ酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、又はそれらの組合せを含むか又はそれらからなる。いくつかの例において、固化剤は、ギ酸カルシウム及び/又は乳酸カルシウムを含むか又はこれらからなる。特定の例において、固化剤は、ギ酸カルシウムを含むか又はギ酸カルシウムからなる。本発明者らは、通常、固化剤としてギ酸カルシウムを用いる結果として、伸張に対し、より高い抗張力及びより高い耐性を有するエアロゾル生成材料が得られることを特定した。
【0129】
カルシウム源等の固化剤の総量は、0.5~5wt%(乾燥重量基準で計算される)であってもよい。好適には、総量は、約1wt%、2.5wt%又は4wt%~約4.8wt%又は4.5wt%であってもよい。本発明者らは、固化剤の添加量が少なすぎると、エアロゾル生成材料構成成分を安定化させず、その結果これらの構成成分がエアロゾル生成材料から脱落するようなエアロゾル生成材料が得られる場合があることがわかった。本発明者らは、固化剤の添加量が多すぎると、結果として、非常に粘着性が高く、その結果扱いが不便なエアロゾル生成材料が得られることがわかった。
【0130】
エアロゾル生成材料がタバコを含有しないとき、より大量の固化剤が塗布される必要があり得る。したがって、いくつかの場合、固化剤の総量は、乾燥重量基準で計算された、5~10wt%等、0.5~12wt%であってもよい。好適には、総量は、約5wt%、6wt%又は7wt%~約12wt%又は10wt%であってもよい。この場合、エアロゾル生成材料は、通常、タバコを含有しない。
【0131】
例において、固化剤をスラリーに供給することは、固化剤を、スラリーの上面等、スラリー上に噴霧することを含む。
【0132】
アルギン酸塩はアルギン酸の誘導体であり、通常、高分子重量ポリマー(10~600kDa)である。アルギン酸は、β-D-マンヌロン酸(M)とα-L-グルロン酸(G)単位(ブロック)が(1,4)-グリコシド結合によって結合して多糖類を形成する共重合体である。カルシウム陽イオンに加えて、アルギン酸が架橋してゲルを形成する。高Gモノマー含有量を有するアルギン酸塩は、カルシウム源の添加によりゲルをより容易に形成することがわかっている。したがって、いくつかの場合、ゲル前駆体はアルギン酸塩を含んでもよく、ここで、アルギン酸共重合体におけるモノマー単位の少なくとも約40%、45%、50%、55%、60%又は70%は、α-L-グルロン酸(G)単位である。
【0133】
例において、乾燥すること(d)によって、スラリー内の約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%又は90wt%~約80wt%、90wt%又は95wt%(WWB)の水が除去される。
【0134】
例において、乾燥すること(d)は、キャストされた材料の厚みを、少なくとも80%、好適には85%又は87%低減する。例えば、スラリーは、2mmの厚みでキャストされ、結果として得られる乾燥エアロゾル生成材料材料は、0.2mmの厚みを有する。
【0135】
いくつかの例において、スラリー溶媒は、本質的に水からなるか又は水からなる。いくつかの例において、スラリーは、約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%又は90wt%の溶媒(WWB)を含む。
【0136】
溶媒が水からなる例において、スラリーの乾燥重量含有量は、エアロゾル生成材料の乾燥重量含有量と一致し得る。このため、固体組成に関する本明細書における論考は、本発明のスラリーの態様と組み合わせて明示的に開示される。
【0137】
エアロゾル生成材料は、香料を含んでもよい。好適には、エアロゾル生成材料は、最大約80wt%、70wt%、60wt%、55wt%、50wt%又は45wt%の香料を含むことができる。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、10wt%、20wt%、30wt%、35wt%又は40wt%の香料(全て乾燥重量基準で計算される)を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、1~80wt%、10~80wt%、20~70wt%、30~60wt%、35~55wt%又は30~45wt%の香料を含んでもよい。いくつかの場合、香料は、本質的にメンソールからなるか又はメンソールからなる。
【0138】
エアロゾル生成材料は、充填剤を含んでもよい。
【0139】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、1wt%~60wt%、又は5wt%~50wt%、又は5wt%~30wt%、又は10wt%~20wt%等、60wt%未満の充填剤を含む。
【0140】
他の実施形態において、エアロゾル生成材料は、20wt%未満、好適には、10wt%未満又は5wt%未満の充填剤を含む。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、1wt%未満の充填剤を含み、いくつかの場合、充填剤を含まない。
【0141】
いくつかのそのような場合、エアロゾル生成材料は、少なくとも1wt%の充填剤、例えば、少なくとも5wt%、少なくとも10wt%、少なくとも20wt%少なくとも30wt%、少なくとも40wt%又は少なくとも50wt%の充填剤を含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、5~25wt%の充填剤を含む。
【0142】
充填剤は、存在する場合、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイドシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム及びモレキュラーシーブ等の好適な無機吸着剤等の1つ又は複数の無機充填材料を含んでもよい。充填剤は、ウッドパルプ、セルロース及びセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びカルボキシメチルセルロース(CMC)等)等の1つ又は複数の有機充填材料を含んでもよい。特定の場合、エアロゾル生成材料は、チョーク等の炭酸カルシウムを含まない。
【0143】
充填剤を含む特定の実施形態において、充填剤は繊維質である。例えば、充填剤は、ウッドパルプ、麻の繊維、セルロース又はセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びカルボキシメチルセルロース(CMC)等)等の繊維性有機充填材料であってもよい。
【0144】
理論に束縛されることを望まないが、エアロゾル生成材料内に繊維性充填剤を含めることにより、材料の抗張力を高めることができると考えられている。これは、エアロゾル生成材料シートがエアロゾル化可能材料のロッドを取り囲むとき等、エアロゾル生成材料がシートとして用意される例において特に有利であり得る。
【0145】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はタバコ繊維を含まない。特定の実施形態において、エアロゾル生成材料は繊維質材料を含まない。
【0146】
エアロゾル生成材料は、1つ又は複数の活性物質及び/又は香料、1つ又は複数のエアロゾル形成剤材料、並びに任意選択で1つ又は複数の他の機能的材料を含んでもよい。
【0147】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は活性物質を更に含む。例えば、いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、タバコ材料及び/又はニコチンを更に含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、粉体化されたタバコ及び/又はニコチン及び/又はタバコ抽出物を含む。
【0148】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、5~60wt%(乾燥重量基準で計算される)のタバコ材料及び/又はニコチンを含んでもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%又は25wt%~約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%又は30wt%(乾燥重量基準で計算される)の活性物質を含んでもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%又は25wt%~約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%又は30wt%(乾燥重量基準で計算される)のタバコ材料を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、10~50wt%、15~40wt%又は20~35wt%のタバコ材料を含んでもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、約1wt%、2wt%、3wt%又は4wt%~約20wt%、18wt%、15wt%又は12wt%(乾燥重量基準で計算される)のニコチンを含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、1~20wt%、2~18wt%又は3~12wt%のニコチンを含んでもよい。
【0149】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、タバコ抽出物等の活性物質を含む。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、5~60wt%(乾燥重量基準で計算される)のタバコ抽出物を含んでもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%又は25wt%~約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%又は30wt%(乾燥重量基準で計算される)のタバコ抽出物を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、10~50wt%、15~40wt%又は20~35wt%のタバコ抽出物を含んでもよい。タバコ抽出物は、エアロゾル生成材料が1wt%1.5wt%、2wt%又は2.5wt%~約6wt%、5wt%、4.5wt%又は4wt%(乾燥重量基準で計算される)のニコチンを含むような濃度でニコチンを含有してもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料内には、タバコ抽出物から結果として得られるもの以外のニコチンが存在しなくてもよい。
【0150】
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコ材料を含まず、ニコチンを含む。いくつかのそのような場合、エアロゾル生成材料は、約1wt%、2wt%、3wt%又は4wt%~約20wt%、18wt%、15wt%又は12wt%(乾燥重量基準で計算される)のニコチンを含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、1~20wt%、2~18wt%又は3~12wt%のニコチンを含んでもよい。
【0151】
いくつかの場合、活性物質及び/又は香料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%又は30wt%であってもよい。いくつかの場合、活性物質及び/又は香料の総含有量は、約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%又は40wt%(全て乾燥重量基準で計算される)未満であってもよい。
【0152】
いくつかの場合、タバコ材料、ニコチン及び香料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%又は30wt%であってもよい。いくつかの場合、活性物質及び/又は香料の総含有量は、約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%又は40wt%(全て乾燥重量基準で計算される)未満であってもよい。
【0153】
エアロゾル生成組成は、1つ又は複数の活性物質を含んでもよい。例において、エアロゾル生成材料は、例えば、エアロゾル生成材料の最大約20wt%の1つ又は複数の活性物質を含む。例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約1wt%、5wt%、10wt%又は15wt%~約20wt%、15wt%、15wt%又は5wt%の量の活性物質を含む。
【0154】
活性物質は、生理学的及び/又は嗅覚的反応を達成するためにエアロゾル生成組成に含まれる生理学的/又は嗅覚的活性物質を含むことができる。
【0155】
タバコ材料は、約50~95wt%又は約60~90wt%又は約70~90wt%又は約75~85wt%の量でエアロゾル生成組成内に存在してもよい。
【0156】
タバコ材料は、任意の形式で存在してもよいが、通常、細断されている(例えば、薄く裂かれている)。細断されたタバコ材料は、有利には、エアロゾル生成材料と混ぜられ、エアロゾル生成組成の全体にわたるタバコ材料及びエアロゾル生成材料の均一な分散を有するエアロゾル生成組成をもたらすことができる。
【0157】
例において、タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコ茎、再生タバコ及び/又はタバコ抽出物のうちの1つ又は複数を含む。驚くべきことに、本発明者らは、エアロゾル生成組成において比較的大量のラミナタバコを用い、それでもなお、不燃式エアロゾル供給システムによって加熱されるときに受容可能なエアロゾルを提供することが可能であることを特定した。ラミナタバコは、通常、優れた官能特性を提供する。例において、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、90wt%又は95wt%の量のラミナタバコを含む。特定の例において、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、90wt%又は95wt%の量の切断されたタバコを含む。
【0158】
タバコ材料を製造するのに用いられるタバコは、バージニア種及び/又はバーレー種及び/又はオリエント種を含む、単一のグレード又はブレンド、切断ラグ又は全葉等の任意の好適なタバコであってもよい。
【0159】
いくつかの実施形態において、1つ又は複数の他の機能的材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0160】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、製造中に溶融した香料を乳化した乳化剤を更に含んでもよい。例えば、エアロゾル生成材料は、約5wt%~約15wt%、好適には約10wt%の乳化剤(乾燥重量基準で計算される)を含んでもよい。乳化剤は、アカシアゴムを含んでもよい。
【0161】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はヒドロゲルであり、湿重量基準で計算された、約20wt%未満の水を含む。いくつかの場合、ヒドロゲルは、湿重量基準で計算された、約15wt%、12wt%又は10wt%未満の水を含んでもよい。いくつかの場合、ヒドロゲルは、少なくとも約1wt%、2wt%又は少なくとも約5wt%の水(WWB)を含むことができる。
【0162】
エアロゾル生成材料は、1wt%~15wt%等の任意の好適な水含有量を有することができる。好適には、エアロゾル生成材料の水含有量は、約5wt%、7wt%又は9wt%~約15wt%、13wt%又は11wt%(WWB)、最も好適には約10wt%である。エアロゾル生成材料の水含有量は、例えば、カール-フィッシャー滴定又は熱伝導検出器を用いたガスクロマトグラフィー(GC-TCD)によって決定することができる。
【0163】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香料及び任意選択で活性物質から本質的になるか又はこれらからなってもよい。
【0164】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香料及び任意選択でタバコ材料及び/又はニコチン源から本質的になるか又はこれらからなってもよい。
【0165】
例において、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、活性物質及び水から本質的になるか又はこれらからなってもよい。例において、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤及び水から本質的になるか又はこれらからなる。
【0166】
例において、エアロゾル生成材料は香味料を含まず、特定の例において、エアロゾル生成材料は活性物質を含まない。
【0167】
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料はエアロゾル生成材料を含み、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤、
0.1~50wt%のエアロゾル生成剤、及び
0.1~80wt%の香料、
を含み、これらの重量は乾燥重量基準で計算される。
【0168】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は1~80wt%の香料を含む(乾燥重量基準)。
【0169】
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、
1~50wt%のゲル化剤、
0.1~50wt%のエアロゾル生成剤、及び
30~60wt%の香料、
を含み、これらの重量は乾燥重量基準で計算される。
【0170】
エアロゾル生成材料の代替的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤、
5~60wt%のエアロゾル生成剤、及び
10~60wt%のタバコ抽出物、
を含み、これらの重量は乾燥重量基準で計算される。
【0171】
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤、
20~60wt%のエアロゾル生成剤、及び
10~60wt%のタバコ抽出物、
を含み、これらの重量は乾燥重量基準で計算される。
【0172】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は20~35wt%のゲル化剤、10~25wt%のエアロゾル形成剤材料、繊維を含む5~25wt%の充填剤、及び35~50wt%の香味料及び/又は活性物質を含む。
【0173】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、タバコ抽出物、水及び任意選択で香料から本質的になるか又はこれらからなってもよい。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、グリセロール、アルギン酸及び/又はペクチン、タバコ抽出物及び水から本質的になるか又はこれらからなってもよい。
【0174】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約5wt%~約40wt%又は約10wt%~30wt%又は約15wt%~約25wt%の量のゲル化剤(好ましくはアルギン酸を含む)、約30wt%~約60wt%又は約40wt%~55wt%又は約45wt%~約50wt%の量のタバコ抽出物及び、約10wt%~約50wt%又は約20wt%~約40wt%又は約25wt%~約35wt%(DWB)の量のエアロゾル生成剤(好ましくはグリセロールを含む)の組成(DWB)を有することができる。
【0175】
1つの実施形態において、エアロゾル生成材料は、約20wt%のアルギン酸ゲル化剤、約48wt%のバージニア種タバコ抽出物及び約32wt%のグリセロール(DWB)を含む。
【0176】
エアロゾル生成材料の「厚み」は、第1の表面と第2の表面との間の最短距離を記述する。エアロゾル生成材料がシートの形態をとる実施形態において、エアロゾル生成材料の厚みは、シートの第1の平坦な表面と、シートの第1の平坦な表面に対向するシートの第2の平坦な表面との間の最短距離である。
【0177】
いくつかの場合、エアロゾルを形成するエアロゾル生成材料層は、約0.015mm~約1.5mm、好適には約0.05mm~約1.5mm又は0.05mm~約1.0mmの厚みを有する。好適には、厚みは、約0.1mm又は0.15mm~約1.0mm、0.5mm又は0.3mmの範囲にあってもよい。
【0178】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、約0.015mm~約1.0mmの厚みを有することができる。好適には、厚みは、約0.05mm、0.1mm又は0.15mm~約0.5mm又は0.3mmの範囲にあってもよい。
【0179】
0.2mmの厚みを有する材料が特に好適である。エアロゾル生成材料は2つ以上の層を有してもよく、本明細書に記載の厚みは、これらの層の集約した厚みを指す。
【0180】
エアロゾル生成材料(aerosol-generating material or aerosol generating material)が過度に厚い場合、加熱効率が損なわれることがわかっている。これは、使用時の電力消費に悪影響を及ぼす。逆に、エアロゾル生成材料(aerosol-generating material or aerosol generating material)が過度に薄い場合、製造及び扱いが困難であり、非常に薄い材料のキャストがより困難である場合があり、壊れやすく、使用時のエアロゾル形成を損なう場合がある。
【0181】
本明細書において規定される厚みとは、材料の平均厚みである。いくつかの場合、エアロゾル生成材料の厚みは、25%、20%、15%、10%、5%又は1%以下変動してもよい。
【0182】
いくつかの例において、シート形態のエアロゾル生成材料は、約200N/m~約900N/mの抗張力を有してもよい。エアロゾルが充填剤を含まない場合等のいくつかの例において、エアロゾル生成材料は、200N/m~400N/m、又は200N/m~300N/m、又は約250N/mの抗張力を有してもよい。
【0183】
そのような抗張力は、エアロゾル生成材料がシートとして形成され、次に裂かれ、エアロゾル生成品に組み込まれる実施形態に特に好適であり得る。エアロゾル生成材料が充填剤を含む場合等のいくつかの例において、エアロゾル生成材料は、600N/m~900N/m、又は700N/m~900N/m、又は約800N/mの抗張力を有してもよい。そのような抗張力は、エアロゾル生成材料が、ロールシートとして、好適にはチューブの形態でエアロゾル生成品/アセンブリに含まれる実施形態に特に好適であり得る。
【0184】
いくつかの例において、シート形態のエアロゾル生成材料は、約200N/m~約2600N/mの抗張力を有してもよい。いくつかの例において、エアロゾル生成材料は、600N/m~2000N/m、又は700N/m~1500N/m、又は約1000N/mの抗張力を有してもよい。そのような抗張力は、エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成材料がシートとして形成され、エアロゾル生成消耗品に組み込まれる実施形態に特に好適であり得る。
【0185】
エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成材料は、30~120g/m2等の任意の好適な面密度を有することができる。いくつかの場合、シートは、80~120g/m2、又は約70~110g/m2、又は特に約90~110g/m2、又は好適には約100g/m2の単位面積あたりの質量を有してもよい(切断ラグタバコと類似の密度を有し、これらの物質の混合物が容易に離れないようになっている)。いくつかの場合、シートは、約30~70g/m2、40~60g/m2、又は25~60g/m2の単位面積あたりの質量を有してもよく、タバコ等のエアロゾル化可能材料を包むために用いられてもよい。
【0186】
本明細書に記載の全ての重量パーセンテージ(wt%によって表される)は、別段の明示的な指示がない限り、乾燥重量基準で計算される。全ての重量比も乾燥重量基準で計算される。乾燥重量基準で引用された重量は、水以外の、抽出物又はスラリー又は材料全体を指し、グリセロール等、それ自体が室温及び室内圧力で液体である構成成分を含んでもよい。逆に、湿重量基準で引用された重量パーセンテージは、水を含む全ての構成成分を指す。
【0187】
エアロゾル生成材料は着色剤を含んでもよい。着色剤の添加により、エアロゾル生成材料の視覚的外観が変わる場合がある。エアロゾル生成材料における着色剤の存在は、エアロゾル生成材料及びエアロゾル生成材料の視覚的外観を向上させ得る。着色剤をエアロゾル生成材料に添加することによって、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の構成成分又はエアロゾル生成材料を含む物品の他の構成成分に色が一致し得る。
【0188】
エアロゾル生成材料の所望の色に依拠して多岐にわたる着色剤が用いられてもよい。エアロゾル生成材料の色は、例えば、白、緑、赤、紫、青、茶又は黒であってもよい。他の色も考えられる。天然又は合成染料、食用グレードの着色剤及び医薬グレードの着色剤等の天然又は合成着色剤が用いられてもよい。いくつかの実施形態において、着色剤はカラメルであり、エアロゾル生成材料に茶色の外観を付与することができる。そのような実施形態において、エアロゾル生成材料の色は、エアロゾル生成材料(aerosol generating material)を含むエアロゾル生成材料(aerosol-generating material)における他の成分(タバコ材料等)の色に類似していてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料に着色剤を添加することによって、これがエアロゾル生成材料内の他の構成要素と視覚的に区別不可能になる。
【0189】
着色剤は、エアロゾル生成材料の形成中に組み込むことができ(例えば、エアロゾル生成材料を形成する材料を含むスラリーを形成するとき)、又はその形成後にエアロゾル生成材料に塗布することができる(例えば、これをエアロゾル生成材料に噴霧することによる)。
【0190】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、タルカムパウダー、炭酸カルシウム粉体又は他の粉体がエアロゾル生成材料の少なくとも1つの別個の部分の露出した表面に塗布される。これにより、エアロゾル生成材料の粘着性又は接着性のレベルを低減させることができる。
【0191】
同じ要素が2つ以上の実施形態に存在する添付の図面の以下の論考において、同じ参照符号が全体を通じてその要素について用いられ、類似の要素が存在する場合、類似の参照符号(同じ符号プラス100の倍数)が用いられる。
【0192】
図1及び
図2を参照すると、製品2の作成を開始するために、キャリア4が提供される。キャリア4は長手方向に延び、キャリア4の代表的な部分が
図1~
図3に示される。キャリア4は、ベース層6及びキャリア層8から構成される。ベース層6は紙を含み、キャリア層8は薄いカードを含む。他の示されていない例において、キャリア層は紙、プラスチック材料又は金属材料を含むことができる。
【0193】
キャリア層8は、支持表面10及びキャリア接着表面12を有する。ベース層6は、ベース接着表面14及びベース表面15を有する。キャリア層8及びベース層6は、キャリア及びベース接着表面12、14に対し作用する接着剤(図示せず)によって互いに接着される。接着剤は剥離可能な接着剤であり、キャリア及びベース接着表面12、14の各々の特性は、キャリア層8及びベース層6が互いから引き剥がされるか又は剥がれるとき、接着剤がベース接着表面14に留まり、キャリア接着表面12から離れるようになっている。
【0194】
図1~
図6に示すようなキャリア4の長さ及び幅は、例示の目的のみである。キャリア4は、本開示の範囲から逸脱することなく、異なる長さ及び幅を有することができる。
【0195】
キャリア層8がベース層6に接着される前に、複数の分離線16、18がキャリア層8に導入される。分離線16は、キャリア層8に沿って長手方向に延びるミシン目である。分離線18は、長手方向に対し概ね垂直な方向に延び、キャリア層8に沿って概ね均一に長手方向に離間して配置されたミシン目である。ミシン目16、18の各々におけるミシン穴は、ミシン目16、18の端部において開始した引き裂きが、引き裂きの終了まで、又はそのミシン目の端部に達するまで、ミシン目を辿る傾向にあるようになっている。
【0196】
ミシン目16、18は、キャリア層8の支持表面10を、複数の部分エリア22(明確にするために、全ての図面において全ての部分エリア22がラベル付けされているわけではない)に分割する。示される例において、部分エリア22の各々は、同じサイズ及び形状である。本開示の他の示されていない例において、部分エリアは、全て同じサイズ及び/又は形状ではない場合がある。
【0197】
キャリア層8がベース層6に接着されると、
図3に示すように、エアロゾル生成材料スラリー20の複数のドット(明確にするために、スラリー20の全てのドットがラベル付けされているわけではない)がキャリア層8の支持表面10に塗布される。スラリー20のドットは、支持表面10上に正方形グリッドパターン状に配設され、スラリーの6つのドットが各部分エリア22において支持表面10上に支持される。スラリー20のドットの配設とミシン目16、18との間の関係は、部分エリア22の各々について、その部分エリア内のスラリー20のドットが、その部分エリアの縁部に対し、他の部分エリア内と同じ場所にあるようになっている。
【0198】
スラリー20のドットがキャリア層8に塗布されると、スラリーのドットが固化し、エアロゾル生成フィルム20Aのドットを形成することを可能にするための時間が許容される。代替的に及び/又は加えて、キャリア4は、熱及び/又は低湿度環境等の条件を受け、これにより、スラリー20のドットが固化するのに要する時間が低減する。
【0199】
図4を参照すると、スラリー20のドットが固化し、エアロゾル生成フィルムドット20Aになると、キャリア4及びエアロゾル生成フィルムドット20Aは製品2を形成する。キャリア4は、コア22の周りに巻かれ、ロールを形成し、製品2を保管のために構成する。ここで、製品2は、必要とされるまで保管することができる。
【0200】
図5を参照すると、1つ又は複数の消耗品を作製するために製品2を用いることが望ましいとき、1つ又は複数の部分エリア22がユーザにアクセス可能となるように、キャリア4のロールが部分的に巻き解かれる。次に、ユーザは、ベース層6から少なくとも1つの部分エリア22を剥がすことができる。部分エリアが剥がされている間、部分エリア22の境界をなすミシン目16、18のミシン穴は裂かれ、剥がされていない部分エリアをベース層6に接着された状態に残すことになる。
【0201】
部分エリア22が剥がされると、ユーザは、
図6に示すようにキャリア層8の部分24を有する。キャリア層8の部分24は、エアロゾル供給デバイス30と共に用いるための消耗品26として用いることができる。
【0202】
図7を参照すると、エアロゾル供給デバイス30は、ケーシング32を含み、その中にヒータアセンブリ34が位置する。ヒータアセンブリ34は、加熱チャンバ36及びヒータ38から構成される。ヒータ38は、電気抵抗ヒータ、又は磁場発生器及びサセプタとすることができる。
【0203】
加熱チャンバ36は、加熱チャンバ36の第1の端部において開口部又は口部40を画定する。加熱チャンバ36の対向する端部にはアパーチャ42がある。アパーチャ42は、導管44を介してマウスピース46と流体連通する。
【0204】
ケーシング32内には、ヒータ38と電子通信し、ヒータ38の機能を制御するコントローラ48も位置する。コントローラ48は、ヒータ38の動作に関する1つ又は複数のテーブルを記憶することができるメモリ(図示せず)を含むことができる。ヒータ38及びコントローラ48は電源50によって給電される。電源50は再充電可能なバッテリである。他の実施形態において、電源は、他の適切な電力源であってもよい。
【0205】
本開示の代替的な実施形態において、
図8を参照すると、キャリア層108が提供される。キャリア層108は、金属箔、例えばアルミニウム箔を含む。キャリア層108は、支持表面110及びキャリア接着表面112を有する。エアロゾル生成材料スラリー20の複数のドット(明確にするために、スラリー20の全てのドットがラベル付けされているわけではない)がキャリア層108の支持表面110に塗布される。スラリー20のドットは、正方形グリッドパターンで支持体110上に配設される。
【0206】
スラリー20のドットがキャリア層108に塗布されると、スラリーのドットが固化し、エアロゾル生成フィルム20Aのドットを形成することを可能にするための時間が許容される。代替的に及び/又は加えて、キャリア層108は、熱及び/又は低湿度環境等の条件を受け、これにより、スラリー20のドットが固化するのに要する時間が低減する。
【0207】
図9を参照すると、スラリー20のドットが固化し、エアロゾル生成フィルムドット20Aになると、キャリア層108はベース層106に接着され、キャリア104を形成する。
【0208】
ベース層106は、ベース接着表面114及びベース表面115を有する。キャリア層108の取り付け前に、複数の折り曲げ線152がベース層106に形成された。折り曲げ線152は、ベース層106に接着されると、キャリア層108の長手方向となるものに概ね垂直に延びる。キャリア層108及びベース層106は、キャリア及びベース接着表面112、114に対し作用する接着剤(図示せず)によって互いに接着される。接着剤は剥離可能な接着剤であり、キャリア及びベース接着表面112、14の各々の特性は、キャリア層108及びベース層106が互いから引き剥がされるか又は剥がれるとき、接着剤がベース接着表面114に留まり、キャリア接着表面112から離れるようになっている。
【0209】
キャリア層108がベース層106に接着されると、複数の分離線116、118がキャリア層118に導入される。分離線116は、キャリア層108に沿って長手方向に延びる切断線である。分離線118は、キャリア層108の長手方向に対し概ね垂直な方向に延びる切断線である。切断線118は、キャリア層108に沿って概ね均一に長手方向に離間して配置され、長手方向位置においてベース層106の折り曲げ線152と一致する。切断線116、118は、キスカット技法によって切断され、切断部は、支持表面110から、キャリア接着表面112まで延びる。
【0210】
切断線116、118は、キャリア層108を複数のキャリア部分122に分割する(明確にするために、全ての図面においてキャリア部分122がラベル付けされているわけではない)。キャリア部分122の各々は、その部分の支持表面110上に支持される8つのエアロゾル生成フィルムドット20Aを有する。エアロゾル生成フィルムドット20Aの配設と切断線116、118との間の関係は、キャリア部分122の各々について、エアロゾル生成フィルムドット20Aが、そのキャリア部分の縁部に対し、他のキャリア部分内と同じ場所にあるようになっている。示される例において、キャリア部分122の各々は、同じサイズ及び形状である。本開示の他の示されていない例において、キャリア部分は、全て同じサイズ及び/又は形状ではない場合がある。
【0211】
図10を参照すると、キャリア104は、ここで、ベース層106における折り曲げ線152を中心に蛇腹形式で折り曲げられ、製品102を保管のために構成する。ここで、製品102は、必要とされるまで保管することができる。
【0212】
1つ又は複数の消耗品を作製するために製品102を用いることが望ましいとき、1つ又は複数のキャリア部分122がユーザにアクセス可能となるように、キャリア104の蛇腹が部分的に展開される。次に、ユーザは、ベース層106から少なくともキャリア部分122を剥がすことができる。キャリア部分122の境界をなす切断線116、118が裂かれることにより、隣接するキャリア部分122がベース層106から剥がされないことが確実になる。
【0213】
キャリア部分122が剥がされると、キャリア部分122は、上記で消耗品26に関連して説明したのと同じ形式で、エアロゾル供給デバイス30と共に用いるための消耗品として用いることができる。
【0214】
本明細書に記載されている様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解及び教示を支援するためにのみ提示されている。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ与えられており、網羅的なもの及び/又は排他的なものではない。本明細書に記載されている利点、実施形態、実施例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲に対する限定又は特許請求の範囲の均等物に対する限定と考えられるべきではないこと、並びに、特許請求される発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、修正が行われてもよいことを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に特定的に記載されているもの以外の、開示されている要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段等の好適な組合せを好適に含むことができるか、これらの組合せからなることができるか、又は本質的にこれらの組合せからなることができる。加えて、本開示は、本明細書において特許請求されないが、将来的に特許請求される可能性がある他の発明を含む場合がある。
【国際調査報告】