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特表2024-528887タバコ葉部分を含むラッパを有するエアロゾル発生物品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】タバコ葉部分を含むラッパを有するエアロゾル発生物品
(51)【国際特許分類】
   A24D 1/20 20200101AFI20240725BHJP
   A24D 1/02 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
A24D1/20
A24D1/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505016
(86)(22)【出願日】2022-07-29
(85)【翻訳文提出日】2024-01-26
(86)【国際出願番号】 EP2022071398
(87)【国際公開番号】W WO2023006968
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】21188811.0
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516004949
【氏名又は名称】ジェイティー インターナショナル エスエイ
【住所又は居所原語表記】8,rue Kazem Radjavi,1202 Geneva,SWITZERLAND
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100210398
【弁理士】
【氏名又は名称】横尾 太郎
(72)【発明者】
【氏名】ライト,アレック
(72)【発明者】
【氏名】ローガン,アンドリュー・ロバート・ジョン
【テーマコード(参考)】
4B045
【Fターム(参考)】
4B045AA50
4B045AB01
4B045AB11
4B045AB16
(57)【要約】
本発明は、フィルタリングマウスピースと、エアロゾル発生セグメントと、エアロゾル発生セグメントとフィルタリングマウスピースとの間に位置するスペーサ要素とを含む、非燃焼式エアロゾル発生装置で使用するためのエアロゾル発生物品に関する。エアロゾル発生物品は、第1のラッパによって少なくとも部分的に包まれ、第1のラッパは、外面及び内面を含む。さらに、エアロゾル発生物品は、長さ方向及び周方向に延びる。本発明によれば、第1のラッパは、少なくとも1つのタバコ葉部分を含む。本発明は、そのようなエアロゾル発生物品を製造する方法にも関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非燃焼式エアロゾル発生装置(8)で使用するためのエアロゾル発生物品(1)であって、
フィルタリングマウスピース(2)と、
エアロゾル発生セグメント(3)と、
前記エアロゾル発生セグメント(3)と前記フィルタリングマウスピース(2)との間に位置するスペーサ要素(4b)と
を含み、
第1のラッパ(5)によって少なくとも部分的に包まれ、
前記第1のラッパ(5)は、外面(6a)及び内面(6b)を含み、
前記エアロゾル発生物品(1)は、長さ方向(L)及び周方向(C)に延び、
前記第1のラッパ(5)は、少なくとも1つのタバコ葉部分(7)を含み、
前記タバコ葉部分は、予め成形され、収穫され、且つ熟成されたタバコ植物の葉の一部である
ことを特徴とする、エアロゾル発生物品(1)。
【請求項2】
前記タバコ葉部分(7)は、前記長さ方向(L)に沿って延び、且つ前記エアロゾル発生物品(1)の長さ(l1)に対応する長さ(l2)を含む
ことを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項3】
前記タバコ葉部分(7)は、前記周方向(C)に沿って延び、且つ前記エアロゾル発生物品(1)の円周(c1)に対応する円周(c2)を含む
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項4】
前記タバコ葉部分(7)は、少なくとも第1のラッパ(5)の前記外面(6a)及び/又は内面(6b)として配置される
ことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項5】
前記タバコ葉部分(7)は、前記第1のラッパ(5)の前記外面(6a)及び/又は内面(6b)として、螺旋状に巻かれた管(9)として形成される
ことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項6】
前記エアロゾル発生セグメント(3)は、再構成タバコ(10)を含むロッド(11)として形成される
ことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項7】
前記再構成タバコ(10)は、少なくとも1つのひだ付きシート(10a)である
ことを特徴とする、請求項6に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項8】
前記再構成タバコ(10)は、前記長さ方向(L)に沿って延びる複数(12)の再構成タバコストリップ又はストランド(10b)として形成される
ことを特徴とする、請求項6又は7に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項9】
前記再構成タバコ(10)は、好ましくは、前記エアロゾル発生セグメント(3)内でランダムに方向付けられる再構成タバコカットフィラー(10c)として形成される
ことを特徴とする、請求項6~8のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項10】
前記エアロゾル発生セグメント(3)は、好ましくは、紙、酢酸セルロース、アルミ箔、タバコ葉、タバコ紙のいずれか1つを含む、第2のラッパ(13)で個別に包まれる
ことを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項11】
少なくとも部分的に前記第1のラッパ(5)に接着剤で取り付けられる第3のラッパ(14)を含む
ことを特徴とする、請求項10に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項12】
前記第1のラッパ(5)は、前記エアロゾル発生物品(1)の単一のラッパである
ことを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項13】
前記第1のラッパは、2つの層を含み、
前記タバコ葉部分は、前記第1のラッパの第2の層の外面又は内面に接着剤で取り付けられる前記第1のラッパの層であり、
前記第1のラッパの前記層は、重ね合わされるか又は少なくとも重なっている
ことを特徴とする、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項14】
前記第1のラッパの前記層は、重ね合わされるか又は少なくとも重なっている
ことを特徴とする、請求項13に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項15】
いくつかのタバコ葉部分は、前記第1のラッパの前記外面及び/又は内面全体に分布している
ことを特徴とする、請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項16】
前記タバコ葉部分は、前記第1のラッパの前記内面及び/又は外面にリングとして取り付けられ、
前記タバコ葉リングは、前記エアロゾル発生物品を周方向に取り囲む
ことを特徴とする、請求項15に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項17】
前記タバコ葉部分の前記リングは、前記第1のラッパの少なくとも1つの欠落部分と置き換わる
ことを特徴とする、請求項16に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項18】
前記タバコ葉部分は、前記第1のラッパの部分又は縁部に糊付けされ、前記欠落部分を前記タバコ葉部分で置き換えることができる少なくとも1つの接着面を含む
ことを特徴とする、請求項1~17のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品(1)。
【請求項19】
非燃焼式エアロゾル発生装置(8)で使用するためのエアロゾル発生物品(1)を製造する方法であって、
前記エアロゾル発生装置(8)は、
フィルタリングマウスピース(2)と、
エアロゾル発生セグメント(3)と、
前記エアロゾル発生セグメント(3)と前記フィルタリングマウスピース(2)との間に位置するスペーサ要素(4b)と
を含み、
前記エアロゾル発生物品(1)は、長さ方向(L)及び周方向(C)に延び、
前記方法は、前記エアロゾル発生物品(1)を第1のラッパ(5)で少なくとも部分的に包むことであって、
前記第1のラッパ(5)は、外面(6a)及び内面(6b)を含み、
前記第1のラッパ(5)は、少なくとも1つのタバコ葉部分(7)を含み、
前記タバコ葉部分は、予め成形され、収穫され、且つ熟成されたタバコ植物の葉の一部である、
ように包むことによって特徴付けられる、
方法。
【請求項20】
前記エアロゾル発生セグメント(3)を、好ましくは紙、又はタバコ葉、又はタバコ紙を含む第2のラッパ(13)で包む
ことによって特徴付けられる、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
前記エアロゾル発生物品(1)を第3のラッパ(14)で包むことであって、前記第3のラッパ(14)は、前記第1のラッパ(5)に接着剤で取り付けられる、包むこと
によって特徴付けられる、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非燃焼式エアロゾル発生装置で使用するための、タバコ葉部分を含むラッパを有するエアロゾル発生物品に関する。本発明は、エアロゾル発生物品などを製造する方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
加熱非燃焼式蒸気装置を使用する顧客は、多くの場合、特定の種類のスティックに慣れている。このようなスティックは、外部及び内部の両方の加熱システムを有する蒸気装置で使用することができ、このため、それらは、多くの場合、アルミ箔紙を用いず紙ラッパに包まれる。アルミ箔紙の使用は、加熱非燃焼式スティックのリサイクルを困難にする。しかしながら、アルミ箔を用いないスティックは、外部加熱システムを有する装置での喫煙セッション中にユーザに不快な紙の味を与えることがある。欧州特許第3503747B1号明細書は、エアロゾル形成材料と、エアロゾル発生材料の周りにあり、エアロゾル発生材料と接触するタバコ含有ラッパとを含むエアロゾル発生物品を記載している。タバコ含有ラッパは、エアロゾル発生物品の初期臭気を改善する。しかしながら、内部加熱システムを有する装置での使用中、そのようなスティックは、外側包装上に湿潤剤の汚れがつく可能性があり、それによりスティック構造の安定性が著しく低下する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明の目的は、味、美的外観及びそのリサイクル可能性に従ってエアロゾル発生喫煙物品の特性を改善することである。好ましくは、そのようなエアロゾル発生物品は、すべての一般的な非燃焼式エアロゾル発生装置で使用可能である。さらに、本発明の目的は、前述のエアロゾル発生物品を製造する方法を提供することでもある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の要件は、請求項1の目的物によって満たされる。好適な実施形態は、従属請求項の目的物である。
【0005】
非燃焼式エアロゾル発生装置で使用するためのエアロゾル発生物品は、フィルタリングマウスピースと、エアロゾル発生セグメントと、スペーサ要素とを含む。さらに、エアロゾル発生物品は、長さ方向及び周方向に延びる。スペーサ要素は、発生したエアロゾルがフィルタリングマウスピースに到達する前にその温度を効果的に低下させる冷却要素として追加的に機能し得る。スペーサ要素は、エアロゾル発生セグメントとフィルタリングマウスピースとの間に位置する。スペーサ要素は、好ましくは、中空又は充填された紙又はポリマー管などの管状要素を含む。管内の充填材料は、例えば、PLAラップなどであり得る。物品は、冷却要素とエアロゾル発生セグメントとの間に支持要素をさらに含み得る。支持要素は、エアロゾル物質をセグメント内の所定の位置で支持し、維持するように構成される。さらに、支持要素は、スペーサ要素よりも厚く、剛性が高く、且つ/又は短い管状要素から形成され得る。支持要素は、任意選択であり、十分な合成及び適切な厚さを有するより長いスペーサ要素で置き換えることができる。エアロゾル発生物品は、第1のラッパによって少なくとも部分的に包まれる。本発明によれば、第1のラッパは、外面及び内面を含む。さらに、第1のラッパは、少なくとも1つのタバコ葉部分を含む。タバコ葉部分は、予め成形され、収穫され、且つ熟成されたタバコ植物の葉の一部である。
【0006】
タバコ葉部分は、好ましくは、一般的なタバコ植物の葉の一部である。このようなタバコ植物の葉は、葉巻又はシガリロのような喫煙製品から知られている。好ましくは、タバコ葉は、収穫され、キュアリングプロセスによって熟成される。好ましくは、エアロゾル発生物品に含まれるタバコ葉部分は、細長い断片に予め成形される。好ましくは、タバコ葉部分として使用するための細長い断片及び第1のラッパは、少なくともエアロゾル発生物品の包まれた状態で同じ又は少なくとも同様の寸法を含む。タバコ葉部分は、好ましくは、ニコチン及び/又は他の揮発性有機化合物を含む。このため、タバコ葉部分を含む第1のラッパによって囲まれたエアロゾル発生物品は、ラッパが紙又はセルロースベースの材料及び/又は金属を含む通常のエアロゾル発生物品と比較して、ニコチン及び/又は他の揮発性有機化合物の含有量が増加し得る可能性がある。
【0007】
好ましくは、エアロゾル発生セグメント、スペーサ要素及びフィルタリングマウスピースは、物品の長さ方向に沿って延びる。また、好ましくは、エアロゾル発生セグメントは、物品の遠位端を形成し、フィルタリングマウスピースは、エアロゾル発生物品の近位端を形成する。エアロゾル発生セグメント、スペーサ要素及びフィルタリングマウスピース並びに任意選択で他の要素(例えば、支持要素)は、好ましくは、第1のラッパによって好ましくは完全に囲まれたロッド又は管状の形状を含む。
【0008】
しかしながら、エアロゾル発生物品の第1のラッパ内又はその上に含まれるタバコ葉部分は、好ましくは、上述のような外側及び/又は内側加熱システムを有するエアロゾル発生装置で使用可能である。理想的には、外部加熱システムを有する装置で使用されるタバコ葉部分を有するエアロゾル発生物品は、不快な紙の味の代わりに、強化されたタバコ味を生じさせる。タバコ葉部分は、加熱されたとき、発生するエアロゾル又は蒸気の特性に影響を与える。ラッパは、一般に、特にエアロゾル発生物品の蒸気の組成及び/又は味に影響を与え得ることが分かっている。したがって、効果は、第1のラッパとして使用される材料又はラッパ(例えば、コーティング)に依存する。エアロゾル発生物品の第1のラッパとして又はその上に形成されるタバコ葉部分は、蒸気に構成成分を付与し得る。発生するエアロゾル又は蒸気と、エアロゾル発生物品のタバコ葉部分との相互作用により、真のタバコ味が増加する。
【0009】
さらに、タバコ葉部分を有するエアロゾル発生物品は、グリセロール又はプロピレングリコールなど、エアロゾル発生セグメントから移行する保湿剤、液体溶媒又は湿潤剤によるラッパの汚れを軽減する。第1のラッパに取り付けられるか又はそれにより構成されるかのいずれかであるタバコ葉部分は、特に安定性が凝縮液体によって影響を受ける場合でも、エアロゾル発生物品の物理的及び化学的安定性の維持に寄与する。タバコ葉部分は、一方では、従来のHnBスティックと比較して、エアロゾル発生物品の機械的性質、特に剛性及び引き裂き抵抗を高めることができる。他方では、タバコ葉部分は、エアロゾル発生物品の構造を追加的に支持し、それにより物品の安定性を高めることができる。この役割のために、タバコ葉部分を、構造の最も応力がかかる部分に取り付けて、支持体として機能させることができる。
【0010】
さらに、エアロゾル発生物品の少なくとも遠位端に取り付けられたタバコ葉部分は、加熱システム、特に外側加熱システムで加熱した後の望ましくない変色(例えば、褐変)を防止又はマスクすることができる。さらに、タバコ葉部分は、エアロゾル発生物品の少なくとも遠位端に位置するため、ベイピングセッション中により強いタバコの味を提供することができる。
【0011】
好ましくは、エアロゾル発生セグメントは、タバコ葉、タバコパルプ、タバコ抽出物、タバコ油、キュアリングされたタバコ、細断されたタバコ葉及び均質化タバコのいずれか1つ又は任意の組み合わせを含むタバコ製品又は基材を含む。好ましくは、再構成タバコは、タバコキャストシート、再構成タバコ紙、再構成タバコ積層物、再構成タバコ押出物及びそれらの組み合わせを含み得る。タバコ基材は、セルロースパルプ、繊維又はフィラーをさらに含み得る。発生したエアロゾル中の揮発性組成物及びタバコ芳香の強さは、タバコ製品又は物質の種類、タバコ等級、原産地及びブレンドなどによって調節することができる。例えば、より小さい粒子は、同伴空気との表面接触がより大きいため、より小さいタバコ粒子は、同じ等級のより大きいタバコ粒子と比較してより強いタバコ味を提供し、より高い揮発物含有量を放出することができる。
【0012】
第1のラッパがエアロゾル発生物品に沿って周方向及び/又は長手方向に部分的にのみ延びることが考えられる。好ましくは、フィルタリングマウスピース及び/又はエアロゾル発生セグメントは、第1のラッパによって覆われない部分を含む。したがって、第1のラッパの長さは、長手方向に沿って測定されたエアロゾル発生物品の全長より短くてもよい。タバコ葉は、比較的高価であるため、タバコ葉部分が第1のラッパの周方向及び/又は長手方向の寸法よりも小さい寸法を含むことが考えられる。より小さいタバコ葉部分をエアロゾル発生物品の外面として活用することにより、例えば葉巻生産からのタバコ葉の小さい残りの断片が使用され得るため、生産コストが削減され得る。タバコ葉部分は、1つの断片若しくはいくつかの個別の断片から形成され得るか、又は1つの単一のシートに組み立てられ得る。例えば、断片又はシートは、螺旋状に巻かれた葉部分に丸められ得る。
【0013】
別の実施形態によれば、タバコ葉部分は、長さ方向に沿って延び、且つエアロゾル発生物品の長さに対応する長さを含む。空気入口端及びエアロゾル出口端が包まれていない状態を維持しながら、少なくとも1つのタバコ葉部分で完全に周方向及び長手方向に包まれたエアロゾル発生物品は、包装及び/又は接着のような困難な準備プロセスが回避されるために有利である。
【0014】
少なくとも1つのタバコ葉部分がエアロゾル発生物品の第1のラッパとして提供されることが考えられる。好ましくは、タバコ葉部分は、エアロゾル発生セグメント、スペーサ要素及び/又はフィルタリングマウスピースを周方向に包む。
【0015】
タバコ葉全体のリサイクルを改善するために、細長い形状のタバコ葉部分を2つ以上、好ましくは2つ、また好ましくは3つ以上設けることも考えられる。好ましくは、タバコ葉部分は、第1のラッパに接着剤で取り付けられる。いくつかのタバコ葉部分は、第1のラッパの外面及び/又は内面全体に分布し得る。この場合、第1のラッパは、機械的支持要素であり、外面及び/又は内面上にタバコ葉部分を担持する。分布しているタバコ葉部分がパターンを作成することも考えられる。これにより、第1のラッパを着色又はマーキングする必要なく、エアロゾル発生物品のための認識価値を達成することが可能になる。
【0016】
別の実施形態では、第1のラッパは、ストライプとして交互に分布するタバコ葉部分及び非タバコ葉部分から形成される。好ましくは、タバコ葉ストライプ及び非タバコ葉ストライプは、エアロゾル発生装置の長さ方向に沿って延びる。これにより、染料、インク又は着色剤の使用を必要とすることなく、好ましい領域、例えば潜在的な変色又は汚れを受けやすい領域にタバコ葉ストライプを有することが可能になる。さらに、物品の好ましい領域、例えば結露による加湿を受けやすい領域に配置されたタバコ葉ストライプは、安定性を改善することができる。
【0017】
別の実施形態によれば、タバコ葉部分は、周方向に沿って延び、エアロゾル発生物品の円周に対応する円周を含む。
【0018】
タバコ葉部分が第1のラッパの内面及び/又は外面に好ましくはリングとして取り付けられることが考えられる。また、好ましくは、タバコ葉リングは、エアロゾル発生物品を周方向に取り囲む。
【0019】
タバコ葉部分からリングが第1のラッパの内面及び/又は外面に1つのみ取り付けられることも考えられる。この場合、リングは、好ましくは、エアロゾル発生物品の遠位端に配置される。特に、タバコ葉部分のリングは、好ましくは、エアロゾル発生物品のエアロゾル発生セグメントを囲む。
【0020】
タバコ葉部分のリングは、第1のラッパの少なくとも1つの欠落部分と置き換わることができる。第1のラッパの欠落部分は、好ましくは、タバコ葉部分からのリングの寸法と比較してより小さい寸法を含む。この場合、タバコ葉部分は、第1のラッパの部分又は縁部に糊付けされ、それにより欠落部分をタバコ葉部分で置き換えることができる少なくとも1つの接着面を含む。好ましくは、接着面は、物品の長さ方向に沿って測定して少なくとも2mm~7mmの範囲の長さを含む。
【0021】
別の実施形態によれば、タバコ葉部分は、少なくとも第1のラッパの外面及び/又は内面として配置される。
【0022】
タバコ葉部分が第1のラッパの少なくとも一部であることが考えられる。この場合、タバコ葉部分の外面及び内面は、好ましくは、第1のラッパの外面及び内面の一部である。例えば、エアロゾル発生物品の第1のラッパは、タバコ葉部分が取り付けられる少なくとも1つの切り欠きを含み得る。代替的に、第1のラッパは、タバコ葉部分の横に配置可能な少なくとも2つの部品を含み得る。この場合、タバコ葉部分は、好ましくは、少なくともスペーサ要素を囲み、第1のラッパ部品のそれぞれは、好ましくは、フィルタリングマウスピース及びエアロゾル発生セグメントを囲む。
【0023】
タバコ葉部分が第1のラッパの外面及び/又は内面に取り付けられ、それによりエアロゾル発生物品の第2のラッパを作成することも考えられる。好ましくは、第2のラッパとしてのタバコ葉部分は、第1のラッパと同様の寸法を含む。代替的に、第2のラッパとしてのタバコ葉部分は、エアロゾル発生物品の第1のラッパよりも小さい又は大きい寸法を含む。第1のラッパは、例えば、紙又はセルロースベースの材料で作られ得る。
【0024】
タバコ葉部分は、好ましくは、第1のラッパの第2の層の外面又は内面に接着剤で取り付けられる第1のラッパの層である。したがって、第1のラッパは、2つの層を含み得る。層は、重ね合わされるか又は少なくとも重なり得る。好ましくは、第1のラッパの第2の層は、紙又は他の好適な材料を含み、及び第1の層は、タバコ葉部分を含む。タバコ葉部分は、したがって、外部の攻撃的条件又は湿潤剤の汚れによって引き起こされる損傷から第1のラッパの第2の層を保護することができる。
【0025】
代替的に、少なくとも2つのタバコ葉部分は、好ましくは、第1のラッパの内層又はコア層の外面及び内面に取り付けられる。この場合、第1のラッパは、少なくとも3つの層を含む層状構造を含み得る。好ましくは、第1のラッパのコア層は、紙又は他の好適な繊維材料を含む。少なくとも1つのタバコ葉部分は、第1のラッパの外層を形成し、及び少なくとも1つのさらなるタバコ葉部分は、第1のラッパの内層を形成する。これにより、特に凝縮液体と接触したときに機械的安定性を失わない、エアロゾル発生物品のための特に安定したタバコと紙の混合構造を作り出すことが可能になる。
【0026】
別の実施形態によれば、タバコ葉部分は、第1のラッパの外面及び/又は内面として、螺旋状に巻かれた管として形成される。
【0027】
非燃焼式エアロゾル発生装置で使用するためのそのようなエアロゾル発生物品は、フィルタリングマウスピースと、エアロゾル発生セグメントと、スペーサ要素とを含むこともできる。したがって、エアロゾル発生物品は、長さ方向及び周方向に延びることもできる。スペーサ要素は、発生したエアロゾルがフィルタリングマウスピースに到達する前にその温度を効果的に低下させる冷却要素として追加的に機能し得る。スペーサ要素は、エアロゾル発生セグメントとフィルタリングマウスピースとの間に位置する。このようなエアロゾル発生物品は、第1のラッパによって少なくとも部分的に包まれる。第1のラッパは、外面及び内面を含み、及び第1のラッパは、少なくとも1つのタバコ葉部分を含み、前記タバコ葉部分は、第1のラッパの外面及び/又は内面として、螺旋状に巻かれた管として形成される。
【0028】
好ましくは、螺旋状に巻かれたタバコ葉部分は、好適な接着剤で管内に固定される。接着剤は、セルロースベースの糊又は喫煙物品業界で認可された他の接着剤であり得る。タバコ葉部分の表面は、第1のラッパの外面又は内面に接着するために接着剤でコーティングされ得る。好ましくは、第1のラッパは、好ましくは、フィルタリングマウスピース、スペーサ要素及び/又はエアロゾル発生セグメントなど、エアロゾル発生物品の少なくとも1つ又はいくつかの部品を囲む。タバコ葉部分がエアロゾル発生物品の遠位端及び/又は口端において接着剤で取り付けられることも考えられる。代替的又は追加的に、巻かれたタバコ葉部分の縁部は、接着剤によって互いに取り付けられる。好ましくは、タバコ葉部分の螺旋状に巻かれた管の重なっている領域又は縁部が接着剤によって取り付けられる。
【0029】
好ましくは、第1のラッパは、タバコ葉部分で螺旋状に覆い隠された層を含む。また、好ましくは、螺旋状に巻かれたタバコ葉部分を含む第1のラッパは、エアロゾル発生物品の予め包まれたロッドの追加のラッパを形成する。
【0030】
タバコ葉部分から成形された螺旋状に巻かれた管は、第1のラッパの下の部分が好ましくは外部から見える開口部(窓、切り欠きなど)を含み得る。開口部は、エアロゾル発生物品の長さ全体に沿って分布し得る。タバコ葉部分からの螺旋状に巻かれた管の開口部は、例えば、3mm~8mmの範囲の互いまでの距離を含み得る。
【0031】
タバコ葉部分から成形された螺旋状に巻かれた管が、重なっている葉領域を含むことも考えられる。重なっている葉領域は、接着剤で取り付けられた領域を形成し得る。それらは、螺旋状に巻かれ得る。したがって、重なっている領域が好適な接着剤でコーティングされることが考えられる。好ましくは、重なっている領域は、エアロゾル発生物品の長さに沿って等間隔で離れていてもよい。重なっている領域は、長さ方向に沿って測定して1mm~5mmの範囲の長さを含み得る。重なっている領域間の間隔は、好ましくは、長さ方向に沿って測定して5mm~15mmの長さを含む。
【0032】
エアロゾル発生物品の周りに巻くために、2つ以上のタバコ葉部分を使用することが考えられる。したがって、2つ以上のタバコ葉部分は、第1のラッパの外面及び/又は内面として、螺旋状に巻かれた管として形成される。
【0033】
一実施形態によれば、エアロゾル発生セグメントは、再構成タバコ基材を含むロッドとして形成される。再構成タバコは、好ましくは、タバコ植物のタバコ葉残渣及び茎を収集することによって得られるタバコ材料を含む。追加的に、再構成タバコは、エアロゾル形成剤、結合剤及び/又は香味料を含み得る。
【0034】
再構成タバコ基材は、エアロゾル形成剤を含み得る。エアロゾル形成材の例には、グリセリン又はプロピレングリコールなどの多価アルコール及びその混合物が含まれる。典型的には、エアロゾル発生基材は、乾燥重量ベースで約5%~約50%のエアロゾル形成剤含有量を含み得る。いくつかの実施形態では、エアロゾル発生基材は、乾燥重量ベースで約10%~約20%、場合により乾燥重量ベースで約15%のエアロゾル形成剤含有量を含み得る。
【0035】
再構成タバコは、少なくとも1つのひだ付きシートであり得る。好ましくは、再構成タバコは、外部形成プロセスで形成されるシートとして提供される。また、好ましくは、再構成タバコシートは、所定のパターンに従って折り畳まれる。したがって、再構成タバコシートは、蛇腹状に折り畳むことができる。これにより、加熱されたエアロゾル発生セグメント内の発生した蒸気の流れを、妨げられることなく、予め折り畳まれた経路を通してエアロゾル発生物品のスペーサ要素に導くことが可能になることになる。再構成タバコシートが所定のスキームなしに折り畳まれてランダムにひだを付けられることも考えられる。シートはまた、ひだを付けられる前に圧着され得る。
【0036】
別の実施形態によれば、再構成タバコは、長さ方向に沿って延びる複数の再構成タバコストリップ又はストランドとして形成される。
【0037】
ストリップ又はストランドは、所望のサイズに切断された再構成タバコシートの一部であり得る。好ましくは、ストリップ又はストランドは、長さ方向に沿って測定されたエアロゾル発生セグメントの長さと同様の長さを含む。また、好ましくは、ストリップ又はストランドは、長さ方向に垂直な方向に沿って測定して0.5mm~2mm、好ましくは0.3mm~1.8mm、さらに好ましくは2mm~5mmの範囲の幅を含む。
【0038】
好ましくは、再構成タバコは、エアロゾル発生物品の長さ方向に沿って延びる再構成タバコストリップ又はストランドの束として形成される。好ましくは、再構成タバコの複数又は束は、少なくとも30のストリップ、好ましくは50のストリップ、さらに好ましくは70を超えるストリップからなる。再構成タバコの複数又は束が少なくとも15のストランド、好ましくは25を超えるストランド、さらに好ましくは45を超えるストランドを含むことも考えられる。
【0039】
別の実施形態によれば、再構成タバコは、好ましくは、エアロゾル発生セグメント内でランダムに方向付けられる再構成タバコカットフィラーとして形成される。好ましくは、再構成タバコカットフィラーは、タバコ粒子を含む。また、好ましくは、タバコ粒子は、少なくとも20μmの平均粒径(D50)を含む。再構成タバコカットフィラーがタバコ粒子の担体としてフィラー材料を含むことも考えられる。好ましくは、担体は、茎及び葉などのタバコ植物の一部を含む。
【0040】
一実施形態によれば、エアロゾル発生セグメントは、好ましくは、紙、酢酸セルロース、アルミ箔、タバコ葉、タバコ紙のいずれか1つを含む第2のラッパで個別に包まれる。第1及び/又は第2のラッパが、エアロゾル中で相互作用する構成成分(例えば、香料)を放出し、難燃性を有し、且つ/又は耐湿性を強化するコーティングを含むことが考えられる。
【0041】
第2のラッパがエアロゾル発生物品のための標準的な包装紙を含むことが考えられる。したがって、エアロゾル発生セグメントは、好ましくは、追加的に紙で包まれる。追加的又は代替的に、エアロゾル発生セグメントは、少なくとも1つのタバコ葉部分を有する第1のラッパと、包装紙である第2のラッパとによって囲まれる。
【0042】
代替的に、第2のラッパは、少なくとも部分的にタバコ葉を含む。エアロゾル発生セグメントは、好ましくは、少なくとも1つのタバコ葉部分を有する第1のラッパと、追加のタバコ葉部分である第2のラッパとで包まれる。第1のラッパがタバコ葉部分を含まないことも考えられる。第2のラッパは、代わりに、タバコ葉部分を含む。このため、エアロゾル発生セグメントは、紙ラッパである第1のラッパと、少なくとも1つのタバコ葉部分を含む第2のラッパとによって囲まれ得る。
【0043】
別の好ましい実施形態では、エアロゾル発生セグメントは、追加的にタバコ紙で包まれる。好ましくは、第2のラッパは、タバコ紙を含む。したがって、エアロゾル発生セグメントは、好ましくは、少なくとも1つのタバコ葉部分を含む第1のラッパと、タバコ紙である第2のラッパとによって囲まれる。
【0044】
一般的な包装紙、タバコ紙及びタバコ葉の材料特性が異なるため、加熱されたエアロゾル発生セグメントにおける発生蒸気の所望の吸収は、材料の組み合わせを通して調節され得る。
【0045】
別の実施形態によれば、エアロゾル発生物品は、少なくとも部分的に第1のラッパに接着剤で取り付けられる第3のラッパを含む。好ましくは、第3のラッパは、一般的な包装紙、チップペーパー、タバコ紙又はタバコ葉を含む。
【0046】
第2のラッパ及び/又は第3のラッパが少なくとも部分的に第1のラッパに且つ互いに接着剤で取り付けられることが考えられる。好ましくは、第1、第2及び第3のラッパ間に糊が付着される。また、好ましくは、糊は、セルロース、デンプン及び/又は他の非毒性の好適な成分を含む。
【0047】
別の実施形態によれば、第1のラッパは、エアロゾル発生物品の単一のラッパである。タバコ葉部分を含む第1のラッパは、好ましくは、エアロゾル発生セグメント、冷却要素、スペーサ要素及び/又はフィルタリングマウスピースを含むエアロゾル発生物品の構造全体を支えるために十分な機械的安定性を提供する。第1のラッパは、完全にタバコ葉からなり得る。したがって、タバコ葉は、通常の加工紙と比べてより速く分解する。このため、エアロゾル発生物品は、天然化合物を含む堆肥化可能な製品であり得る。追加的に、一般的な紙ラッパと比較して、タバコ葉ラッパの加工に利益がある。これらの利益は、エアロゾル発生物品の製造における持続可能性及び効率性に寄与する。
【0048】
好ましくは、エアロゾル発生物品とともに使用するための非燃焼式エアロゾル発生装置は、外部及び/又は内部加熱システムを含む。加熱システムにより、エアロゾル発生セグメントをその外部及び/又は内部で加熱することが可能になる。好ましくは、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置の加熱システム内にエアロゾル発生物品を位置決めして固定するための、特に中空管の形状をしたアタッチメントを含む。アタッチメントは、エアロゾル発生セグメントの長さの全体又は一部のみにわたって延びるように配置され得る。このように、エアロゾル発生セグメントの加熱面の最適条件に到達することができる。加熱面は、好ましくは、喫煙セッション中に強められたタバコ味を提供する。
【0049】
外部加熱システムによって加熱される少なくとも1つのタバコ葉部分を含む第1のラッパは、好ましくは、追加のエアロゾル発生剤として機能する。
【0050】
目的は、非燃焼式エアロゾル発生装置で使用するためのエアロゾル発生物品を製造する方法によっても達成される。エアロゾル発生装置は、フィルタリングマウスピースと、エアロゾル発生セグメントと、スペーサ要素とを含む。スペーサ要素の代わりに又はそれに加えて、エアロゾル発生物品は、支持要素を含む。スペーサ要素は、エアロゾル発生セグメントとフィルタリングマウスピースとの間に位置する。さらに、エアロゾル発生物品は、長さ方向及び周方向に延びる。本発明によれば、本方法は、エアロゾル発生物品を第1のラッパで少なくとも部分的に包むことによって特徴付けられる。追加的に、第1のラッパは、外面及び内面を含み、第1のラッパは、少なくとも1つのタバコ葉部分を含み、タバコ葉部分は、予め成形され、収穫され、且つ熟成されたタバコ植物の葉の一部である。
【0051】
好ましくは、製造方法は、タバコ葉部分を含む第1のラッパを製造するための製紙プロセスを含む。また、好ましくは、少なくともエアロゾル発生セグメント、スペーサ要素及びフィルタリングマウスピースは、好ましくは、エアロゾル発生物品のプレハブ部品として提供される。1つの製造ステップでは、少なくともエアロゾル発生セグメント、スペーサ要素及びフィルタリングマウスピースを互いに取り付けて、エアロゾル発生物品のための基本構造を形成することができる。追加的に、スペーサ要素をエアロゾル発生セグメント及び/又はフィルタリングマウスピースに取り付け得る。追加的に、支持要素をスペーサ要素とエアロゾル発生セグメントとの間に介在させることができる。
【0052】
製造ステップでは、エアロゾル発生物品の要素又はセグメントは、少なくとも1つのタバコ葉部分を含む第1のラッパによって包まれ得る。少なくとも1つのタバコ葉部分を含む第1のラッパは、別個の製造ステップで提供され、前処理され得る。好ましくは、第1のラッパの製造方法は、予備成形ステップを含む。第1のラッパは、断片又は部分に切断され得る。代替的に、第1のラッパに切り欠きを打ち抜くか又は切り取ることができる。しかしながら、好ましくは、少なくとも1つのタバコ葉部分は、前の製造ステップ中に予備成形された第1のラッパに取り付けられる。好ましくは、いくつかのタバコ葉部分は、ラッパ、好ましくは第1のラッパに接着されるか、又は好適な接着剤で物品の要素に直接接着される。
【0053】
代替的に、エアロゾル発生物品は、非タバコ葉(例えば、紙)を含む第1のラッパによって包まれ得る。さらなるステップでは、少なくとも1つのタバコ葉部分をエアロゾル発生物品又はエアロゾル発生物品の少なくとも一部の周りに巻くことができる。
【0054】
タバコ葉部分は、前の製造ステップで予め成形され得る。
【0055】
別の実施形態によれば、エアロゾル発生セグメントを、好ましくは紙又はタバコ葉又はタバコ紙を含む第2のラッパで包む。タバコ紙は、再構成タバコで作られたタバコベースの紙を含み得る。第2のラッパは、追加の製造ステップによって固定することができる。第2のラッパがエアロゾル発生セグメント、冷却セグメント、スペーシングセグメント又はフィルタリングマウスピースにおいてのみ包まれることが考えられる。フィルタリングマウスピースは、追加のステップでチップペーパーによって包むことができる。さらなる実施形態では、第2のラッパは、別個の製造ステップで行われ得る。
【0056】
別の実施形態によれば、エアロゾル発生物品を第3のラッパで包み、第3のラッパは、第1のラッパに接着剤で取り付けられる。好ましくは、第3のラッパは、第2又は第1のラッパと比べてより小さい寸法を含む。このため、本方法が第2及び/又は第3のラッパの切断ステップを含むことが考えられる。
【0057】
本発明のさらなる利点、目的及び特徴について、添付の図面を参照して以下の説明においてあくまでも例として説明する。図では、異なる実施形態における類似の構成要素が同一の参照符号を示す場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1】タバコ葉部分を含む第1のラッパによって囲まれたエアロゾル発生物品の概略断面側面図である。
図2】いくつかのタバコ葉部分を含む第1のラッパによって囲まれたエアロゾル発生物品の概略分解側面図である。
図3a】内面にタバコ葉部分を含む第1のラッパによって囲まれたエアロゾル発生物品の概略断面側面図である。
図3b】外面にタバコ葉部分を含む第1のラッパによって囲まれたエアロゾル発生物品の概略断面側面図である。
図4】タバコ葉部分である第1のラッパによって巻かれたエアロゾル発生物品の概略断面側面図である。
図5】第1、第2及び第3のラッパによって囲まれたエアロゾル発生物品の概略分解側面図である。
図6a】タバコ葉部分を含む第1のラッパによって囲まれたエアロゾル発生物品の概略断面上面図である。
図6b】タバコ葉部分を含む第1のラッパによって囲まれたエアロゾル発生物品の概略断面底面図である。
図7】エアロゾル発生装置に挿入されたエアロゾル発生物品の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
図1は、タバコ葉部分7を含む第1のラッパ5によって囲まれたエアロゾル発生物品1の概略断面側面図を示す。タバコ葉部分7は、破線領域として示されている。図示のエアロゾル発生物品1は、エアロゾル発生セグメント3、スペーサ要素4a、4b又は代替的に支持要素4aとスペーサ要素4bとの組み合わせ及びフィルタリングマウスピース2を含む。さらに、エアロゾル発生物品1、特にすべてのセグメント及び要素は、長さ方向L及び周方向Cに沿って延びる。スペーサ要素4a、4bは、エアロゾル発生物品1の冷却要素として機能することができる。代替実施形態では、支持要素4a及びスペーサ(又は冷却)要素4bは、2つの別個の要素として提供され得る(図5に示す)。
【0060】
タバコ葉部分7は、タバコ植物の葉から打ち抜かれるか、切り取られるか又は剥ぎ取られ、それによりさらなる加工が行われ得る。図示のタバコ葉部分7は、好ましくは、タバコ葉の単一の予備成形ストリップとして提供される。タバコ葉ストリップ7は、長さ方向Lに沿って包まれない状態で測定された長手方向の展開と、長さ方向Lに垂直に測定された幅方向の展開とを含み得る。好ましくは、タバコ葉ストリップ7は、1cm~3cm、好ましくは0.5cm~2cm、さらに好ましくは2cm~5cmの範囲の長さを含む。さらに、タバコ葉ストリップ7は、0.3cm~1.5cm、好ましくは0.5~2.5cm、さらに好ましくは1.5cm~4cmの範囲の幅を含み得る。さらに、タバコ葉ストリップ7は、長さ方向Lに沿って測定された遠位端及び口端を含み得る。タバコ葉ストリップ7の幅は、その長さに対して垂直であることが好ましいが、必須ではない。代替的に、タバコ葉ストリップ7の幅は、その長さに対して角度をなし得る。そのような場合、タバコ葉ストリップ7の遠位端及び/又は口端は、その長さに対して傾斜していてもよい。タバコ葉ストリップ7の遠位端及び/又は口端がテーパ形状を含むことも考えられる。
【0061】
エアロゾル発生物品1は、好ましくは、内面6b及び外面6aを含む第1のラッパ5によって囲まれる。好ましくは、タバコ葉部分7は、物品1のエアロゾル発生セグメント3を囲む。したがって、タバコ葉部分7の長さが、長さ方向Lに沿って測定されたエアロゾル発生セグメント3の長さに対応することが考えられる。
【0062】
図2は、いくつかのタバコ葉部分7を含む第1のラッパ5によって囲まれたエアロゾル発生物品1の概略分解側面図を示す。図示のエアロゾル発生物品1は、第1のラッパ5に関して相違点があるが、図1に示すエアロゾル発生物品1に対応する。
【0063】
図示の第1のラッパ5は、第1のラッパ5の2つの部分5a間に配置された3つのタバコ葉分7から形成される。好ましくは、タバコ葉部分7は、長方形のタバコ葉ストリップ又は断片として提供される。第1のラッパ部分5aがタバコ葉ストリップ7と同様の寸法を含むことが考えられるが、必須ではない。代替的に、第1のラッパ部分5aは、タバコ葉部分7の寸法と比較してより小さい又はより大きい寸法を含む。好ましくは、タバコ葉ストリップ7は、第1のラッパ部分5aに接着剤で取り付けられる。また、好ましくは、タバコ葉ストリップ7は、第1のラッパ部分5aと交互になる。したがって、第1のラッパ部分5a及びタバコ葉ストリップ7は、好ましくは、互いに取り付けるために予め成形される。しかしながら、タバコ葉ストリップ7は、好ましくは、第1のラッパ部分5aに接着して設置される。好ましくは、タバコ葉ストリップ7は、遠位端及び/又は口端において、第1のラッパ部分5aに貼り付けるのに適した接着剤でコーティングされる。したがって、ストリップ7及び部分5aは、エアロゾル発生物品1の第1のラッパ5をもたらす。このため、第1のラッパ5は、その外面6a及び内面6bにタバコ葉部分7を含む。
【0064】
図示のエアロゾル発生物品1は、エアロゾル発生セグメント3、要素4a、4b及びフィルタリングマウスピース2において、タバコ葉部分7によってリング状に包まれている。エアロゾル発生物品1が、エアロゾル発生セグメント3及びフィルタリングマウスピース2において、2つのタバコ葉部分7によって囲まれることも考えられる(図示せず)。
【0065】
図示のエアロゾル発生物品1のエアロゾル発生セグメント3は、好ましくはいくつかのストランドからなる再構成タバコの束12を含む。好ましくは、束12は、再構成タバコの複数のストランドを含む。
【0066】
好ましくは、支持要素4aは、好ましくは中央に位置する凹部を有する管状形状を含む。好ましくは、支持要素4aは、スペーサ要素4bに当接し、ラッパによって包まれる。代替的に、単一の管状要素がスペーサ要素4a、4bを形成し、支持要素の機能をさらに確保し得る。一実施形態では、エアロゾル発生物品1は、冷却機能を確保するスペーサ要素4aのみを含む。
【0067】
フィルタリングマウスピース2は、好ましくは、フィルタ材料を含む。フィルタリングマウスピース2は、単一のフィルタセグメント又は2つ以上のフィルタセグメント及び非フィルタ空洞(図示せず)を含み得る。マウスピース2のフィルタセグメントは、フィルタリング材料で作られた中空管であり得る。マウスピース2のフィルタセグメントは、充填された(すなわち中空でない)フィルタ部品であり得る。少なくとも一方又は両方のセグメントは、セルロース材料、好ましくは酢酸セルロース若しくは紙トウを含むか、又はセルロース材料で作られる。フィルタマウスピースの口端は、フィルタ管又は凹型紙管から形成され得る。
【0068】
図3aは、内面6bにタバコ葉部分7を含む第1のラッパ5によって囲まれたエアロゾル発生物品1の概略断面側面図を示す。第1のラッパ5の外面6bは、タバコ葉部分7でコーティングされない。したがって、外面6bは、長さ方向Lに沿って測定されたエアロゾル発生物品1の全長にわたって延びる第1のラッパ5のみを含む。好ましくは、タバコ葉部分7は、エアロゾル発生物品1全体の周りに巻かれる。第1のラッパ部分5aは、エアロゾル発生物品1の周りのタバコ葉部分7の各巻き間に位置する。
【0069】
好ましくは、リボン状のタバコ葉部分7は、1つの連続的な巻かれたストリップである。また、好ましくは、タバコ葉ストリップ7は、エアロゾル発生物品1の少なくとも2倍の長さに対応する長さを含む。タバコ葉ストリップ7の長手方向の展開は、好ましくは、エアロゾル発生物品1の周りの螺旋巻きを達成するために、長さ方向Lに対して角度をなして配置される。好ましくは、角度は、25°~45°、30°~55℃、さらに好ましくは45°~70°の範囲を含む。特に、タバコ葉ストリップ7は、長さ方向Lに延びる螺旋コースをたどるような方法でエアロゾル発生物品1の周りに巻き付けられる。したがって、エアロゾル発生物品1は、タバコ葉ストリップ7によって螺旋状に囲まれ、タバコ葉ストリップ7は、エアロゾル発生物品1の周りで数回の螺旋巻きを実行する。
【0070】
タバコ葉ストリップ7の各巻きは、好ましくは、1.3cm~3cm、好ましくは2.5cm~4.5cm、さらに好ましくは3cm~6cmの範囲の距離で互いに間隔を空けて配置される。図示の実施形態では、タバコ葉ストリップ7の巻きは、互いにタバコ葉ストリップ7の幅に対応する距離にある。
【0071】
好ましくは、タバコ葉ストリップ7の口端及び遠位端は、少なくとも物品1の遠位端又は口端において、第1のラッパ5の表面6bに固定される。
【0072】
図示の図では、タバコ葉ストリップ7は、エアロゾル発生物品1の周りを螺旋状に回り、それにより3回の巻きを完了する。したがって、タバコ葉ストリップ7は、第1のラッパ5の内面6bを周方向に延在し、同時に長さ方向Lに延びる。好ましくは、エアロゾル発生物品1の各セグメント又は要素は、タバコ葉部分7で少なくとも1回包まれる。特に、エアロゾル発生セグメント3、スペーサ要素4b及び任意選択で支持要素4a並びにフィルタリングマウスピース2は、巻かれたタバコ葉部分7の少なくとも1回の巻きで包まれる。
【0073】
第1のラッパ5は、好ましくは、包まれていない部分5aにおける第1の厚さt1と、タバコ葉7を含む部分における別の第2の厚さt2とを含む。厚さt1は、好ましくは0.3mm~2mmの範囲にある。厚さt2は、好ましくは0.5mm~2.7mmの範囲にある。第1の厚さt1と第2の厚さt2との差は、好ましくは外部から見えない。第1のラッパ5の外面6aのみがエアロゾル発生物品1の外部から見える。タバコ葉部分7は、好ましくは、第1のラッパ、特に第1のラッパ5の内面6bに接着剤で取り付けられる。
【0074】
タバコ葉部分7を含む第1のラッパ5は、好ましくは、管9を形成する。タバコ葉部分7は、管9の内面上に延在する。管9は、エアロゾル発生セグメント3、冷却4a要素、スペーサ要素4b及びフィルタリングマウスピース2を収容する。
【0075】
図3bは、外面6aにタバコ葉部分7を含む第1のラッパ5によって囲まれたエアロゾル発生物品1の概略断面側面図を示す。図示のエアロゾル発生物品1は、図3aのエアロゾル発生物品1と同様である。2つの物品2間の唯一の相違点は、第1のラッパ5の内面6b及び外面6a上に適用されたタバコ葉部分7である。図示の第1のラッパ5は、好ましくは、包まれていない部分5aにおける第1の厚さt1と、タバコ葉7を含む部分における別の第2の厚さt2とを含む。厚さt1は、好ましくは0.2mm~2.3mmの範囲にある。厚さt2は、好ましくは0.4mm~3mmの範囲にある。第1の厚さt1と第2の厚さt2との差は、好ましくは外部から見える。タバコ葉部分7は、好ましくは、第1のラッパ5の外面6aに接着剤で取り付けられる。
【0076】
第1のラッパ5は、好ましくは、その外面に少なくとも1つのタバコ葉部分7を含む管9として成形される。
【0077】
図4は、タバコ葉部分7である第1のラッパ5によって巻かれたエアロゾル発生物品1の概略断面側面図を示す。タバコ葉部分7は、第1のラッパ5の外面6aに取り付けられる。第1のラッパ5は、巻かれたタバコ葉部分7を支持し得る。第1のラッパが、タバコ葉部分7が取り付けられる既製の管9として提供されることが考えられる。好ましくは、タバコ葉部分7は、第1のラッパ5管9全体を囲む。
【0078】
巻かれたタバコ葉部分7は、好ましくは、ストリップとして提供される。タバコ葉ストリップ7は、長さ方向Lに延びる螺旋コースをたどるような方法でエアロゾル発生物品1の周りに巻き付けられ、エアロゾル発生物品1の周りのタバコ葉ストリップ7のすべての巻きは、前の巻きと重なり、それにより重なり15を作成する。重なり15は、好ましくは、1mm~3mm、好ましくは2.5mm~5mm、さらに好ましくは3mm~7mmの範囲の長さ方向Lに沿って測定された長さを含む。部分7は、重なり15において接着封止され得る。
【0079】
タバコ葉部分7が、互いに重なっている部分を有するタバコ葉断片のいくつかの層から形成され得ることも考えられる。タバコ葉部分7は、正確に予備成形されていない自然な幾何学的形状を含み得る(図示せず)。これにより、タバコ葉の最小のタバコ葉残余物でも加工することが可能になる。
【0080】
図5は、第1のラッパ5、第2のラッパ13及び第3のラッパ14によって囲まれたエアロゾル発生物品1の概略分解側面図を示す。図示のエアロゾル発生物品1は、フィルタリングマウスピース2、スペーサ(冷却)要素4b、支持要素4a及びエアロゾル発生セグメント3を含む。フィルタリングマウスピース2は、長さ方向Lに延び、スペーサ要素4bに取り付けられる。スペーサ要素4bは、長さ方向Lに延び、支持要素4aに取り付けられる。支持要素4aは、長さ方向Lに延び、エアロゾル発生セグメント3に取り付けられる。エアロゾル発生セグメント3は、長さ方向Lに延び、エアロゾル発生物品1の遠位部である。
【0081】
エアロゾル発生セグメント3は、好ましくは、再構成タバコ10のひだ付きシート10a又はランダムに配置された細断片を含む。エアロゾル発生セグメント3は、第3のラッパ14によって囲まれる。好ましくは、第3のラッパ14は、紙、タバコ葉又はタバコ紙を含む。
【0082】
さらに、エアロゾル発生セグメント、支持要素4a、スペーサ要素4b及びフィルタリングマウスピース2は、第2のラッパ又は結合ラッパ13によって囲まれる。好ましくは、第2のラッパは、紙又はタバコ紙を含む。
【0083】
さらに、エアロゾル発生物品1全体は、第1のラッパ5によって囲まれる。第1のラッパ5は、第1のラッパ5の支持層の外面6aに取り付けられた3つのタバコ葉部分7を含む。支持層は、紙で作ることができる。第1のラッパ5がその表面6a、6bに多かれ少なかれタバコ葉部分7を含むことが考えられる。特に、第1のラッパ5がその外面6a及び内面6bにタバコ葉部分7を含むことも考えられる。
【0084】
図6a及び図6bは、タバコ葉部分7を含む第1のラッパ5によって囲まれたエアロゾル発生物品1の概略断面上面図及び底面図を示す。図6aには、エアロゾル発生物品1のエアロゾル発生セグメント3が示されている。エアロゾル発生セグメント3は、その中心に再構成タバコ10の束12を含む。束12は、第2のラッパ13、第3のラッパ14及び第1のラッパ5で囲まれる。第1のラッパ5は、その外面6aに取り付けられた1つのタバコ葉部分7を含む。タバコ葉部分7は、第1のラッパ5の円周c2に対応する円周c1を有する曲率を含む。第1及び第2のラッパ13、14は、紙材料を含み得る。
【0085】
図6bには、図6aと同じエアロゾル発生物品1が示されている。しかしながら、エアロゾル発生物品1の中心にフィルタリングマウスピース2が配置される。フィルタリングマウスピース2は、第2のラッパ13及び第1のラッパ5によって囲まれる。第1のラッパは、第1のラッパ5の円周c2と同様の円周c1を含む1つのタバコ葉部分7を含む。
【0086】
図7は、エアロゾル発生装置8に挿入されたエアロゾル発生物品1の概略断面図を示す。エアロゾル発生装置8は、空洞17と、好ましくは空洞17内の加熱要素16とを含む。加熱要素16がブレードタイプ又はピンタイプのヒータ又は他の内部加熱システムを含むことが考えられる。したがって、図2に示すように、エアロゾル発生セグメント3が再構成タバコ10のひだ付きシート、ストリップ又はストランド10bを含むことが考えられる。エアロゾル発生セグメント3は、エアロゾル発生装置8に挿入され、特に加熱要素16は、エアロゾル発生セグメント3の中心に挿入される。
【0087】
エアロゾル発生物品1は、好ましくは、第1のラッパ5の外面6a又は内面6bに接着剤で取り付けられるタバコ葉部分7で螺旋状に巻かれる。図示のタバコ葉部分7及び第1のラッパ5は、好ましくは、物品1のエアロゾル発生セグメント3、冷却要素4a、スペーサ要素4b及びフィルタリングマウスピース2を囲む。
【0088】
フィルタリングマウスピース2を包むタバコ葉部分7を含む第1のラッパ5は、加熱要素16、好ましくは内側ヒータから放出される湿潤剤を吸収することができる。好ましくは、フィルタリングマウスピース2内のフィルタ材料のより近くに位置する第1のラッパ5に含まれるタバコ葉部分は、湿潤剤のためのフィルタとして機能することができる。
【0089】
本出願人は、本出願文献で開示したすべての特徴を、これらが個別に又は組み合わせで先行技術に照らして新規である限り、本発明の本質的な特徴として特許請求する権利を留保する。さらに、図において、個別に有利であり得る特徴が記載されることに留意されたい。当業者であれば、図に開示される特定の特徴が、この図からさらなる特徴を取り入れることなく有利であり得ることを直ちに認識するであろう。さらに、当業者であれば、1つ又は様々な図に開示される多様な特徴の組み合わせから利点が発展し得ることを認識するであろう。
【符号の説明】
【0090】
1 エアロゾル発生物品
2 フィルタリングマウスピース
3 エアロゾル発生セグメント
4a 支持要素
4b スペーサ要素
5 第1のラッパ
5a 第1のラッパ部分
6a 第1のラッパの外面
6b 第1のラッパの内面
7 タバコ葉部分
8 エアロゾル発生装置
9 管
10 再構成タバコ
10a 再構成タバコのひだ付きシート
10b 再構成タバコのストリップ又はストランド
11 ロッド
12 再構成タバコの束
13 第2のラッパ
14 第3のラッパ
15 重なり
16 加熱要素
17 エアロゾル発生装置内の空洞
c1 タバコ葉部分の円周
c2 第1のラッパの円周
l1 タバコ葉部分の長さ
l2 エアロゾル発生物品の長さ
t1 第1のラッパの第1の厚さ
t2 第1のラッパの第2の厚さ
L 長さ方向
C 周方向
図1
図2
図3a
図3b
図4
図5
図6a
図6b
図7
【国際調査報告】