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特表2024-528941重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20240725BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240725BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240725BHJP
【FI】
H04W64/00 171
H04W24/10
H04W72/23
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506232
(86)(22)【出願日】2022-05-27
(85)【翻訳文提出日】2024-01-31
(86)【国際出願番号】 US2022072625
(87)【国際公開番号】W WO2023015055
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】20210100539
(32)【優先日】2021-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンドロス・マノーラコス
(72)【発明者】
【氏名】ウェイミン・デュアン
(72)【発明者】
【氏名】カルロス・カブレラ・メルカデル
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067CC02
5K067EE02
5K067EE10
5K067FF03
5K067JJ52
(57)【要約】
無線通信のための技法が開示される。一態様では、ユーザ機器(UE)は、第1の測定方法タイプを有し、第1の測位周波数レイヤ(PFL)をターゲットとする第1の測位測定を実行するための第1の指示を受信してもよい。UEは、第1の測位測定に関連付けられた測定の完了前に、第2の測定方法タイプを有し、第2のPFLをターゲットとする第2の測位測定を実行するための第2の指示を受信してもよい。UEは、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定してもよい。UEは、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を実行してもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって実行される無線通信の方法であって、
第1の測定方法タイプを有し、第1の測位周波数レイヤ(PFL)をターゲットとする第1の測位測定を実行するための第1の指示を受信することと、
前記第1の測位測定に関連付けられた測定の完了前に、第2の測定方法タイプを有し、第2のPFLをターゲットとする第2の測位測定を実行するための第2の指示を受信することと、
前記第1の指示に関連付けられた測定及び前記第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することと、
前記順序に従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定と、前記第2の指示に関連付けられた前記測定と、を実行することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1の測定方法タイプ及び前記第2の測定方法タイプのうちの少なくとも1つは、
ダウンリンク(DL)到着時間差(TDoA)測定、
DL出発角(AoD)測定、又は、
複数のラウンドトリップ時間(multi-RTT)測定、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の指示及び前記第2の指示は、同じロケーション要求において、又は異なるロケーション要求において受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の測定方法タイプ及び前記第2の測定方法タイプは、同じ測定方法タイプ又は異なる測定方法タイプである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のPFL及び前記第2のPFLは同じPFL又は異なるPFLである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定することは、
前記UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができるか否か、
前記第1のPFLと前記第2のPFLとが同じPFLであるか否か、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定が開始される前に前記第2の指示が受信されたか否か、
又はそれらの組合せに基づいて、前記順序を決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定することは、
前記UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができないと判定することと、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定が既に開始されていると判定することと、を含み、
前記順序に従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行することは、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定が完了した後に、前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定することは、
前記UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができないと判定することと、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定がまだ開始されていないと判定することと、
測定方法タイプ、測定方法レイテンシ、測定方法応答時間、ターゲットPFL、指示が受信される前記順序、又はそれらの組合せに基づいて、測位測定に優先順位を付ける優先順位メトリックに従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた測定を実行する前記順序を決定することと、を含み、
前記順序に従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行することは、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた測定を前記順序で順次実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の指示及び前記第2の指示のうちの少なくとも1つは、複数の測位測定を実行するための指示を含み、前記複数の測位測定の各測位測定は、個別の測定方法タイプを有し、個別のPFLをターゲットとする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定することは、前記優先順位メトリックに従って前記第1の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定し、次いで、前記優先順位メトリックに従って前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を別個に決定することを含み、前記優先順位メトリックに従った前記第2の指示に関連付けられた前記測定は、前記第1の指示に関連付けられた前記測定が完了した後に実行される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定することは、前記優先順位メトリックに従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定を前記第2の指示に関連付けられた前記測定とともに実行する前記順序を決定することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定することは、
前記UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定することと、
前記第1のPFL及び前記第2のPFLは同じPFLではないと判定することと、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定が既に開始されていると判定することと、を含み、
前記順序に従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行することは、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定が完了した後に、前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定することは、
前記UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定することと、
前記第1のPFL及び前記第2のPFLは同じPFLではないと判定することと、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定がまだ開始されていないと判定することと、
測定方法タイプ、測定方法レイテンシ、測定方法応答時間、ターゲットPFL、指示が受信される前記順序、又はそれらの組合せに基づいて、測位測定に優先順位を付ける優先順位メトリックに従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定することと、を含み、
前記順序に従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行することは、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を前記順序で順次実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定することは、
前記UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定することと、
前記第1のPFL及び前記第2のPFLは同じPFLであると判定することと、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定がまだ開始されていないと判定することと、を含み、
前記順序に従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行することは、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定と、前記第2の指示に関連付けられた前記測定と、を同時に実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定と、前記第2の指示に関連付けられた前記測定と、を同時に実行することは、前記第1のPFL内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会の開始時に、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を開始することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定することは、
前記UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定することと、
前記第1のPFL及び前記第2のPFLは同じPFLであると判定することと、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定が既に開始されていると判定することと、を含み、
前記順序に従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行することは、
前記第2のPFL内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会の開始時に、前記第2の指示に関連付けられた前記測定を開始することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を備えるユーザ機器(UE)であって、前記少なくとも1つのプロセッサが、
第1の測定方法タイプを有し、第1の測位周波数レイヤ(PFL)をターゲットとする第1の測位測定を実行するための第1の指示を前記少なくとも1つのトランシーバを介して受信し、
前記第1の測位測定に関連付けられた測定の完了前に、第2の測定方法タイプを有し、第2のPFLをターゲットとする第2の測位測定を実行するための第2の指示を前記少なくとも1つのトランシーバを介して受信し、
前記第1の指示に関連付けられた測定及び前記第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定し、
前記順序に従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定と、前記第2の指示に関連付けられた前記測定と、を実行する、ように構成されている、ユーザ機器(UE)。
【請求項18】
前記第1の測定方法タイプ及び前記第2の測定方法タイプのうちの少なくとも1つは、
ダウンリンク(DL)到着時間差(TDoA)測定、
DL出発角(AoD)測定、又は、
複数のラウンドトリップ時間(multi-RTT)測定、を含む、請求項17に記載のUE。
【請求項19】
前記第1の指示及び前記第2の指示は、同じロケーション要求において、又は異なるロケーション要求において受信される、請求項17に記載のUE。
【請求項20】
前記第1の測定方法タイプ及び前記第2の測定方法タイプは、同じ測定方法タイプ又は異なる測定方法タイプである、請求項17に記載のUE。
【請求項21】
前記第1のPFL及び前記第2のPFLは同じPFL又は異なるPFLである、請求項17に記載のUE。
【請求項22】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができるか否か、
前記第1のPFLと前記第2のPFLとが同じPFLであるか否か、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定が開始される前に前記第2の指示が受信されたか否か、
又はそれらの組合せに基づいて、前記順序を決定するように構成されている、請求項17に記載のUE。
【請求項23】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができないと判定し、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定が既に開始されていると判定する、ように構成されており、
前記順序に従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定が完了した後に、前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行するように構成されている、請求項17に記載のUE。
【請求項24】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができないと判定し、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定がまだ開始されていないと判定し、
測定方法タイプ、測定方法レイテンシ、測定方法応答時間、ターゲットPFL、指示が受信される前記順序、又はそれらの組合せに基づいて、測位測定に優先順位を付ける優先順位メトリックに従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた測定を実行する前記順序を決定する、ように構成されており、
前記順序に従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた測定を前記順序で順次実行するように構成されている、請求項17に記載のUE。
【請求項25】
前記第1の指示及び前記第2の指示のうちの少なくとも1つは、複数の測位測定を実行するための指示を含み、前記複数の測位測定の各測位測定は、個別の測定方法タイプを有し、個別のPFLをターゲットとする、請求項24に記載のUE。
【請求項26】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定することは、前記優先順位メトリックに従って前記第1の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定し、次いで、前記優先順位メトリックに従って前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を別個に決定することを含み、前記優先順位メトリックに従った前記第2の指示に関連付けられた前記測定は、前記第1の指示に関連付けられた前記測定が完了した後に実行される、請求項25に記載のUE。
【請求項27】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記優先順位メトリックに従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定を前記第2の指示に関連付けられた前記測定とともに実行する前記順序を決定するように構成されている、請求項25に記載のUE。
【請求項28】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定し、
前記第1のPFL及び前記第2のPFLは同じPFLではないと判定し、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定が既に開始されていると判定する、ように構成されており、
前記順序に従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定が完了した後に、前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行するように構成されている、請求項17に記載のUE。
【請求項29】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定し、
前記第1のPFL及び前記第2のPFLは同じPFLではないと判定し、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定がまだ開始されていないと判定し、
測定方法タイプ、測定方法レイテンシ、測定方法応答時間、ターゲットPFL、指示が受信される前記順序、又はそれらの組合せに基づいて、測位測定に優先順位を付ける優先順位メトリックに従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定する、ように構成されており、
前記順序に従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を前記順序で順次実行するように構成されている、請求項17に記載のUE。
【請求項30】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定し、
前記第1のPFL及び前記第2のPFLは同じPFLであると判定し、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定がまだ開始されていないと判定する、ように構成されており、
前記順序に従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定と、前記第2の指示に関連付けられた前記測定と、を同時に実行するように構成されている、請求項17に記載のUE。
【請求項31】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定と、前記第2の指示に関連付けられた前記測定と、を同時に実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1のPFL内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会の開始時に、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を開始するように構成されている、請求項30に記載のUE。
【請求項32】
前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行する前記順序を決定するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定し、
前記第1のPFL及び前記第2のPFLは同じPFLであると判定し、
前記第1の指示に関連付けられた前記測定が既に開始されていると判定する、ように構成されており、
前記順序に従って、前記第1の指示に関連付けられた前記測定及び前記第2の指示に関連付けられた前記測定を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第2のPFL内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会の開始時に、前記第2の指示に関連付けられた前記測定を開始するように構成されている、請求項17に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の背景
1.開示の分野
本開示の態様は、一般に、無線通信に関する。
【0002】
2.関連技術の説明
無線通信システムは、第1世代アナログ無線電話サービス(first-generation、1G)、第2世代(second-generation、2G)デジタル無線電話サービス(暫定2.5G及び2.75Gネットワークを含む)、第3世代(third-generation、3G)高速データ、インターネット対応無線サービス、及び第4世代(fourth-generation、4G)サービス(例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)又はWiMax)を含む、様々な世代を通じて発展している。現在、セルラーシステム及びパーソナル通信サービス(personal communications service、PCS)システムを含む、多くの異なるタイプの無線通信システムが使用されている。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(advanced mobile phone system、AMPS)、及び符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(Global System for Mobile communications、GSM)などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
New Radio(NR)と呼ばれる第5世代(5G)無線規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度、より多数の接続、及びより良好なカバレッジを可能にする。5G規格は、次世代モバイルネットワークアライアンスによれば、以前の規格と比較してより高いデータレート、より正確な測位(例えば、ダウンリンク、アップリンク又はサイドリンク測位基準信号(PRS)など、測位のための基準信号(RS-P)に基づく)、及び他の技術的強化を提供するように設計される。
【発明の概要】
【0004】
以下は、本明細書で開示する1つ以上の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図される態様に関する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図される態様に関する主要な若しくは重要な要素を特定するものとして、又は任意の特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきでない。したがって、以下の概要の唯一の目的は、以下で提示される詳細な説明に先立って、本明細書において開示される機構に関する1つ以上の態様に関するある特定の概念を、簡略化された形態で提示することである。
【0005】
一態様では、ユーザ機器(UE)によって実行される無線通信の方法は、第1の測定方法タイプを有し、第1の測位周波数レイヤ(PFL)をターゲットとする第1の測位測定を実行するための第1の指示を受信することと、第1の測位測定に関連付けられた測定の完了前に、第2の測定方法タイプを有し、第2のPFLをターゲットとする第2の測位測定を実行するための第2の指示を受信することと、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することと、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を実行することと、を含む。
【0006】
一態様において、UEは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、少なくとも1つのプロセッサが、第1の測定方法タイプを有し、第1のPFLをターゲットとする第1の測位測定を実行するための第1の指示を少なくとも1つのトランシーバを介して受信し、第1の測位測定に関連付けられた測定の完了前に、第2の測定方法タイプを有し、第2のPFLをターゲットとする第2の測位測定を実行するための第2の指示を少なくとも1つのトランシーバを介して受信し、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定し、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を実行する、ように構成されている。
【0007】
一態様では、UEは、第1の測定方法タイプを有し、第1のPFLをターゲットとする第1の測位測定を実行するための第1の指示を受信するための手段と、第1の測位測定に関連付けられた測定の完了前に、第2の測定方法タイプを有し、第2のPFLをターゲットとする第2の測位測定を実行するための第2の指示を受信するための手段と、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定するための手段と、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を実行するための手段と、を含む。
【0008】
一態様では、コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、UEによって実行されると、UEに、第1の測定方法タイプを有し、第1のPFLをターゲットとする第1の測位測定を実行するための第1の指示を受信させ、第1の測位測定に関連付けられた測定の完了前に、第2の測定方法タイプを有し、第2のPFLをターゲットとする第2の測位測定を実行するための第2の指示を受信させ、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定させ、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0009】
本明細書で開示する態様に関連する他の目的及び利点は、添付の図面及び詳細な説明に基づいて、当業者に明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
添付の図面は、本開示の様々な態様の説明の助けとなるように提示され、態様の限定ではなく、態様の例示のためにのみ提供される。
図1】本開示の態様による例示的な無線通信システムを示す。
図2A】本開示の態様による例示的な無線ネットワーク構造を示す。
図2B】本開示の態様による例示的な無線ネットワーク構造を示す。
図3A】ユーザ機器(UE)において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。
図3B】基地局において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。
図3C】ネットワークエンティティにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。
図4】本開示の態様による、ロケーション情報転送手順を示す図である。
図5】本開示の態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行を例示する。
図6】本開示の態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行に関連する例示的なプロセスのフローチャートである。
図7】本開示の態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を例示する。
図8A】本開示の様々な態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を例示する。
図8B】本開示の様々な態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を例示する。
図8C】本開示の様々な態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を例示する。
図8D】本開示の様々な態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を例示する。
図9A】本開示の様々な態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を例示する。
図9B】本開示の様々な態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を例示する。
図10A】本開示の様々な態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を例示する。
図10B】本開示の様々な態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を例示する。
図11A】本開示の様々な態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を例示する。
図11B】本開示の様々な態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の態様は、例示の目的で提供される様々な例を対象とする以下の説明及び関連する図面において提供される。本開示の範囲を逸脱することなく、代替の態様が考案されてもよい。追加として、本開示のよく知られている要素は、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細には説明されない、又は省略される。
【0012】
「例示的」及び/又は「例」という語は、本明細書では、「例、事例、又は例示として働くこと」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」及び/又は「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましい、又は有利であると解釈されるべきではない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点、又は動作モードを含むことを必要とするとは限らない。
【0013】
以下で説明する情報及び信号が、様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。例えば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、具体的な用途、所望の設計、対応する技術などに一部応じて、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0014】
更に、多くの態様について、例えば、コンピューティングデバイスの要素によって実行されるべき一連の行動に関して説明する。本明細書で説明する様々な行動が、特定の回路(例えば、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)によって、1つ以上のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、又はその両方の組合せによって実行され得ることが認識されよう。加えて、本明細書で説明する一連の行動は、実行されると、デバイスの関連するプロセッサに本明細書で説明する機能を実行させるか又は実行するように命令する、コンピュータ命令の対応するセットを記憶した、任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で完全に具現化されると見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内にそのすべてが入ることが企図されている、いくつかの異なる形態で具現化され得る。加えて、本明細書で説明される態様の各々に対して、任意のそのような態様の対応する形態は、例えば、説明される行動を実行する「ように構成された論理」として本明細書で説明されることがある。
【0015】
本明細書において使用される「ユーザ機器」(UE)及び「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(radio access technology、RAT)に固有であること、又は固有でなくてもそれに限定されることは、意図されない。概して、UEは、無線通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意の無線通信デバイス(例えば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、一般消費者向け位置特定デバイス、ウェアラブル(例えば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(augmented reality、AR)/仮想現実(virtual reality、VR)ヘッドセットなど)、車両(例えば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(Internet of Thing、IoT)デバイスなど)であり得る。UEは可動であってもよく、又は(例えば、ある特定の時間に)静止していてもよく、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)と通信してもよい。本明細書で使用する「UE」という用語は、「アクセス端末」若しくは「AT」、「クライアントデバイス」、「無線デバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」若しくは「UT」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、又はそれらの変形として互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEはインターネットなどの外部ネットワークと、かつ他のUEと接続され得る。当然、有線アクセスネットワーク、(例えば、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11仕様などに基づく)無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)ネットワークなどを介するなどの、コアネットワーク及び/又はインターネットに接続する他のメカニズムもUEにとって可能である。
【0016】
基地局は、基地局が展開されているネットワークに応じてUEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作してもよく、代替として、アクセスポイント(access point、AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型NodeB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、New Radio(NR)NodeB(gNB又はgNodeBとも呼ばれる)などと呼ばれることがある。基地局は、サポートされるUEのためのデータ、音声、及び/又はシグナリング接続をサポートすることを含めて、UEによる無線アクセスをサポートするために主に使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局はエッジノードシグナリング機能だけを提供してもよいが、他のシステムでは、基地局は、追加の制御及び/又はネットワーク管理機能を提供してもよい。UEがそれを通じて信号を基地局へ送ることができる通信リンクは、アップリンク(uplink、UL)チャネル(例えば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通じて信号をUEへ送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(downlink、DL)チャネル又は順方向リンクチャネル(例えば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(traffic channel、TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネル又はダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0017】
「基地局」という用語は、単一の物理送信受信ポイント(transmission-reception point、TRP)、又はコロケート(co-located)されてもされなくてもよい複数の物理TRPを指すことがある。例えば、「基地局」という用語が単一の物理的なTRPを指す場合、その物理的なTRPは、基地局のセル(又は、いくつかのセルセクタ)に対応する、基地局のアンテナであってもよい。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理TRPを指す場合、物理TRPは、基地局の(例えば、多入力多出力(multiple-input multiple-output、MIMO)システムの場合のような、又は基地局がビームフォーミングを採用する場合の)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされていない物理TRPを指す場合、物理TRPは、分散アンテナシステム(distributed antenna system、DAS)(トランスポート媒体を介して共通のソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)、又はリモートラジオヘッド(remote radio head、RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替として、コロケートされていない物理TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局、及びその基準無線周波数(radio frequency、RF)信号をUEが測定している隣接基地局であってよい。TRPは基地局がそこから無線信号を送信及び受信するポイントであるので、本明細書で使用する場合、基地局からの送信又は基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されるべきである。
【0018】
UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによる無線アクセスをサポートしないことがあるが(例えば、UEのためのデータ接続、音声接続、及び/又はシグナリング接続をサポートしないことがあるが)、代わりにUEによって測定されるように基準信号をUEへ送信してもよく、かつ/又はUEによって送信された信号を受信して測定してもよい。そのような基地局は、測位ビーコン(例えば、信号をUEへ送信するとき)、及び/又はロケーション測定ユニット(例えば、UEからの信号を受信及び測定するとき)と呼ばれることがある。
【0019】
「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通じて情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を含む。本明細書で使用されるように、送信機は、単一の「RF信号」又は複数の「RF信号」を受信機へ送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝播特性に起因して、送信される各RF信号に対応する複数の「RF信号」を受信することがある。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。本明細書で使用するRF信号は、「信号」という用語が無線信号又はRF信号を指すことが文脈から明確である場合、「無線信号」又は単に「信号」と呼ばれることもある。
【0020】
図1は、本開示の態様による例示的な無線通信システム100を示す。(無線ワイドエリアネットワーク(wireless wide area network、WWAN)と呼ばれることもある)無線通信システム100は、(「BS」とラベル付けされた)様々な基地局102と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)及び/又はスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含んでよい。一態様では、マクロセル基地局は、無線通信システム100がLTEネットワークに対応するeNB及び/若しくはng-eNB、又は無線通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組合せを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
【0021】
基地局102は、RANを集合的に形成し得、バックホールリンク122を通じてコアネットワーク170(例えば、発展型パケットコア(evolved packet core、EPC)又は5Gコア(5G core、5GC))と、かつコアネットワーク170を通じて1つ以上のロケーションサーバ172(例えば、ロケーション管理機能(LMF)又はセキュアユーザプレーンロケーション(secure user plane location、SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP))に、インターフェースし得る。ロケーションサーバ(単数又は複数)172は、コアネットワーク170の一部であってよく、又はコアネットワーク170の外部にあってもよい。ロケーションサーバ172は、基地局102と統合され得る。UE104は、直接又は間接的にロケーションサーバ172と通信し得る。例えば、UE104は、そのUE104に現在サービスしている基地局102を介して、ロケーションサーバ172と通信し得る。UE104はまた、アプリケーションサーバ(図示せず)を介してなど、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)(例えば、以下で説明するAP150)を介してなど、別のネットワークを介してなど、別の経路を通じてロケーションサーバ172と通信し得る。シグナリングの目的のために、UE104とロケーションサーバ172との間の通信は、(例えば、コアネットワーク170などを通じた)間接接続、又は(例えば、直接接続128を介して図示するような)直接接続として表され得、介在するノード(もしあれば)は、明確にするためにシグナリング図から省略される。
【0022】
他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送すること、無線チャネル暗号化及び解読、完全性保護、ヘッダ圧縮、モビリティ制御機能(例えば、ハンドオーバ、デュアル接続性)、セル間干渉協調、接続セットアップ及び解放、負荷分散、非アクセス層(non-access stratum、NAS)メッセージのための配布、NASノード選択、同期、RAN共有、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(multimedia broadcast multicast service、MBMS)、加入者及び機器トレース、RAN情報管理(RAN information management、RIM)、ページング、測位、並びに警告メッセージの配信のうちの1つ以上に関係する機能を実行し得る。基地局102は、有線又は無線であり得るバックホールリンク134を介して、直接又は間接的に(例えば、EPC/5GCを通じて)互いと通信し得る。
【0023】
基地局102は、UE104と無線通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレッジエリア110に通信カバレッジを提供してもよい。一態様では、1つ以上のセルは、各地理的カバレッジエリア110の中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(例えば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、いくつかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティであり、同じ又は異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(例えば、物理セル識別子(physical cell identifier、PCI)、拡張セル識別子(enhanced cell identifier、ECI)、仮想セル識別子(virtual cell identifier、VCI)、セルグローバル識別子(cell global identifier、CGI)など)に関連付けられてよい。場合によっては、異なるセルは、異なるタイプのUEのためのアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(例えば、マシンタイプ通信(machine-type communication、MTC)、狭帯域IoT(narrowband IoT、NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)、又は他のもの)に従って構成され得る。セルが特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、文脈に応じて、論理通信エンティティ及びそれをサポートする基地局のうちの一方又は両方を指すことがある。加えて、TRPは通常、セルの物理的な送信点であるので、「セル」及び「TRP」という用語は互換的に使用されることがある。場合によっては、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出されること及び地理的カバレッジエリア110のある部分内での通信に使用されることが可能である限り、基地局の地理的カバレッジエリア(例えば、セクタ)を指すこともある。
【0024】
近隣のマクロセル基地局102の地理的カバレッジエリア110は、(例えば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複することがあり、地理的カバレッジエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレッジエリア110によって実質的に重複されることがある。例えば、スモールセル基地局102’(「スモールセル」の代わりに「SC」とラベル付けされる)は、1つ以上のマクロセル基地局102の地理的カバレッジエリア110と大幅に重複する地理的カバレッジエリア110’を有することがある。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られることがある。異種ネットワークは、限定加入者グループ(closed subscriber group、CSG)として知られる限定グループにサービスを提供し得る、ホームeNB(home eNB、HeNB)も含み得る。
【0025】
基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102へのアップリンク(逆方向リンクとも呼ばれる)送信、及び/又は基地局102からUE104へのダウンリンク(downlink、DL)(順方向リンクとも呼ばれる)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、及び/又は送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つ以上のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割り当ては、ダウンリンク及びアップリンクに関して非対称であり得る(例えば、アップリンク用よりもダウンリンク用により多い又はより少ないキャリアが割り当てられ得る)。
【0026】
無線通信システム100は、アンライセンス周波数スペクトル(例えば、5GHz)の中の通信リンク154を介して無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)局(station、STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150を更に含み得る。アンライセンス周波数スペクトルにおいて通信するとき、WLAN STA152及び/又はWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(clear channel assessment、CCA)又はリッスンビフォアトーク(listen before talk、LBT)手順を実行し得る。
【0027】
スモールセル基地局102’は、ライセンス周波数スペクトル及び/又はアンライセンス周波数スペクトルにおいて動作し得る。アンライセンス周波数スペクトルの中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTE又はNR技術を利用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHzアンライセンス周波数スペクトルを使用し得る。アンライセンス周波数スペクトルにおいてLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレッジを拡大し、かつ/又はアクセスネットワークの容量を増大させ得る。アンライセンススペクトルにおけるNRは、NR-Uと呼ばれ得る。アンライセンススペクトルにおけるLTEは、LTE-U、licensed assisted access(LAA)、又はMulteFireと呼ばれ得る。
【0028】
無線通信システム100は更に、UE182と通信しているミリ波(mmW)周波数及び/又は準mmW周波数の中で動作し得るmmW基地局180を含み得る。極高周波(extremely high frequency、EHF)は、電磁スペクトルにおけるRFの一部である。EHFは、範囲が30GHzから300GHzであり、1ミリメートルと10ミリメートルとの間の波長を有する。この帯域の中の電波は、ミリ波と呼ばれることがある。準mmWは、100ミリメートルの波長を有する3GHzの周波数まで下に広がることがある。超高周波(super high frequency、SHF)帯域は、3GHzと30GHzとの間に広がり、センチメートル波とも呼ばれる。mmW/準mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失及び比較的短い距離を有する。mmW基地局180及びUE182は、極めて大きい経路損失及び短い距離を補償するために、mmW通信リンク184を介したビームフォーミング(送信及び/又は受信)を利用し得る。更に、代替構成では、1つ以上の基地局102が、同じくmmW又は準mmW及びビームフォーミングを使用して送信し得ることが理解されよう。したがって、上記の例示は例にすぎず、本明細書で開示する様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが理解されよう。
【0029】
送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集中させるための技法である。従来より、ネットワークノード(例えば、基地局)は、RF信号をブロードキャストするとき、その信号をすべての方向で(全指向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングを用いて、ネットワークノードは、(送信ネットワークノードに対して)所与のターゲットデバイス(例えば、UE)がどこに位置するのかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向で投射し、それによって、(データレートの観点から)より高速かつより強力なRF信号を受信デバイス(単数又は複数)に提供する。送信するときにRF信号の指向性を変化させるために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つ以上の送信機の各々において、RF信号の位相及び相対振幅を制御することができる。例えば、ネットワークノードは、アンテナを実際に動かすことなく、異なる方向に向けるために「ステアリング」され得るRF波のビームを作り出すアンテナのアレイ(「フェーズドアレイ」又は「アンテナアレイ」とも呼ばれる)を使用し得る。詳細には、送信機からのRF電流が、正しい位相関係を伴って個々のアンテナに供給され、その結果、別個のアンテナからの電波が一緒に合わさって、望ましくない方向における放射を抑圧するように消去しながら所望の方向における放射を大きくする。
【0030】
送信ビームは、ネットワークノード自体の送信アンテナが物理的にコロケートされているか否かにかかわらず、受信機(例えば、UE)には送信ビームが同じパラメータを有するように見えることを意味する、擬似コロケートされ得る。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(quasi-co-location、QCL)関係がある。具体的には、所与のタイプのQCL関係は、第2のビーム上の第2の基準RF信号についてのある特定のパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号についての情報から導出され得ることを意味する。したがって、ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、及び遅延拡散を推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト及びドップラースプレッドを推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト及び平均遅延を推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号の空間受信パラメータを推定することができる。
【0031】
受信ビームフォーミングにおいて、受信機は、受信ビームを使用して、所与のチャネル上で検出されるRF信号を増幅する。例えば、受信機は、特定の方向におけるアンテナのアレイの利得設定を増大させ、かつ/又は位相設定を調整して、その方向から受信されるRF信号を増幅する(例えば、その利得レベルを増大させる)ことができる。したがって、受信機が特定の方向においてビームフォーミングすると言われるとき、そのことは、その方向におけるビーム利得が他の方向に沿ったビーム利得に比べて高いこと、又はその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能なすべての他の受信ビームの、その方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。このことは、その方向から受信されるRF信号の、より強い受信信号強度(例えば、基準信号受信電力(reference signal received power、RSRP)、基準信号受信品質(reference signal received quality、RSRQ)、信号対干渉+雑音比(signal-to-interference-plus-noise ratio、SINR)など)をもたらす。
【0032】
送信ビーム及び受信ビームは、空間的に関係していることがある。空間関係とは、第2の基準信号のための第2のビーム(例えば、送信ビーム又は受信ビーム)に対するパラメータが、第1の基準信号のための第1のビーム(例えば、受信ビーム又は送信ビーム)についての情報から導出され得ることを意味する。例えば、UEは、特定の受信ビームを使用して、基地局から基準ダウンリンク基準信号(例えば、同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB))を受信し得る。UEは、次いで受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局にアップリンク基準信号(例えば、サウンディング基準信号(sounding reference signal、SRS))を送信するための送信ビームを形成することができる。
【0033】
「ダウンリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビーム又は受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。例えば、基地局が基準信号をUEに送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それはダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビーム又は受信ビームのいずれかであり得る。例えば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
【0034】
電磁スペクトルはしばしば、周波数/波長に基づいて、様々なクラス、帯域、チャネルなどへと再分割される。5G NRでは、2つの初期の動作帯域が、周波数範囲の呼称FR1(410MHz~7.125GHz)及びFR2(24.25GHz~52.6GHz)として特定されている。FR1の一部分は6GHzよりも高いが、FR1は、しばしば、様々な文書及び論文において(互換的に)「サブ6GHz」帯域と呼ばれることを理解されたい。同様の命名法上の問題がFR2に関して生じることがあるが、これは、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域として識別される極高周波(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、文書及び論文において、しばしば、「ミリメートル波」帯域と(互換的に)呼ばれる。
【0035】
FR1とFR2との間の周波数は、しばしば、中間帯域周波数と呼ばれる。最近の5G NR研究では、これらの中間帯域周波数のための動作帯域を、周波数範囲呼称FR3(7.125GHz~24.25GHz)として特定している。FR3内に入る周波数帯域は、FR1特性及び/又はFR2特性を継承してもよく、したがって、事実上、FR1及び/又はFR2の特徴を中間帯域周波数に拡張してもよい。更に、より高い周波数帯域が、52.6GHzを超えて5G NR動作を拡張するために現在探求されている。例えば、3つのより高い動作帯域が周波数範囲指定FR4a又はFR4-1(52.6GHz~71GHz)、FR4(52.6GHz~114.25GHz)、及びFR5(114.25GHz~300GHz)として特定されている。これらのより高い周波数帯域の各々は、EHF帯域内に入る。
【0036】
上記の態様を念頭において、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語は、本明細書で使用される場合、6GHz未満であり得るか、FR1内であり得るか、又は中間帯域周波数を含み得る周波数を広く表す場合があることを理解されたい。更に、別段に明記されていない限り、「ミリ波」などの用語が、本明細書で使用される場合、中間帯域周波数を含み得るか、FR2、FR4、FR4-a若しくはFR4-1、及び/又はFR5内にあり得るか、あるいはEHF帯域内にあり得る周波数を、広く表す場合があることを理解されたい。
【0037】
5Gなどのマルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「プライマリキャリア」又は「アンカーキャリア」又は「プライマリサービングセル」又は「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「セカンダリキャリア」又は「セカンダリサービングセル」又は「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションでは、アンカーキャリアは、UE104/182によって利用されるプライマリ周波数(例えば、FR1)上で、かつUE104/182が初期無線リソース制御(radio resource control、RRC)接続確立手順を実行するか又はRRC接続再確立手順を開始するかのいずれかであるセル上で動作するキャリアである。プライマリキャリアは、すべての共通制御チャネル及びUE固有制御チャネルを搬送し、ライセンス周波数の中のキャリアであり得る(しかしながら、常にそうであるとは限らない)。セカンダリキャリアは、UE104とアンカーキャリアとの間でRRC接続が確立されると構成され得るとともに、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(例えば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合、セカンダリキャリアは、無認可周波数におけるキャリアであり得る。プライマリアップリンクキャリアとプライマリダウンリンクキャリアの両方は、典型的には、UE固有であるので、セカンダリキャリアは、必要なシグナリング情報及び信号のみを含んでよく、例えば、UE固有であるシグナリング情報及び信号は、セカンダリキャリアの中に存在しなくてよい。このことは、セルの中の異なるUE104/182が異なるダウンリンクプライマリキャリアを有してもよいことを意味する。同じことがアップリンクプライマリキャリアに当てはまる。ネットワークは、任意のUE104/182のプライマリキャリアをいつでも変更することができる。このことは、例えば、異なるキャリア上での負荷を分散させるために行われる。(PCell又はSCellにかかわらず)「サービングセル」は、いくつかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は互換的に使用され得る。
【0038】
例えば、更に図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つはアンカーキャリア(又は「PCell」)であってもよく、マクロセル基地局102及び/又はmmW基地局180によって利用される他の周波数はセカンダリキャリア(「SCell」)であってもよい。複数のキャリアの同時送信及び/又は同時受信は、UE104/182がそのデータ送信レート及び/又はデータ受信レートを著しく高めることを可能にする。例えば、マルチキャリアシステムにおけるアグリゲートされた2つの20MHzキャリアは、理論上は、単一の20MHzキャリアによって達成されるデータレートと比較してデータレートの2倍の増加(すなわち、40MHz)につながることになる。
【0039】
無線通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と、及び/又はmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信してもよい、UE164を更に含んでもよい。例えば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCell及び1つ以上のSCellをサポートしてよく、mmW基地局180は、UE164のために1つ以上のSCellをサポートしてよい。
【0040】
場合によっては、UE164及びUE182は、サイドリンク通信が可能であり得る。サイドリンク対応UE(SL-UE)は、Uuインターフェース(すなわち、UEと基地局との間のエアインターフェース)を使用する通信リンク120を介して、基地局102と通信することができる。SL-UE(例えば、UE164、UE182)はまた、PC5インターフェース(すなわち、サイドリンク対応UEの間のエアインターフェース)を使用する無線サイドリンク160を介して、互いと直接通信してもよい。無線サイドリンク(又は、単に「サイドリンク」)は、通信が基地局を通る必要なく2つ以上のUE間の直接通信を可能にする、コアセルラー(例えば、LTE、NR)規格の適合である。サイドリンク通信は、ユニキャスト又はマルチキャストであってもよく、デバイス間(device-to-device、D2D)媒体共有、車車間(V2V)通信、ビークルツーエブリシング(V2X)通信(例えば、セルラーV2X(cV2X)通信、拡張V2X(eV2X)通信など)、緊急救助アプリケーションなどのために使用され得る。サイドリンク通信を利用するSL-UEのグループのうちの1つ以上は、基地局102の地理的カバレッジエリア110内にあり得る。そのようなグループの中の他のSL-UEは、基地局102の地理的カバレッジエリア110の外にあるか、又は場合によっては基地局102からの送信を受信できないことがある。場合によっては、サイドリンク通信を介して通信するSL-UEのグループは、各SL-UEが、グループ内のすべての他のSL-UEに送信する、1対多(1:M)システムを利用し得る。場合によっては、基地局102が、サイドリンク通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、サイドリンク通信は、基地局102が関与することなく、SL-UE間で実行される。
【0041】
一態様では、サイドリンク160は、対象の無線通信媒体上で動作し得、関係する通信媒体は、他の車両及び/又はインフラストラクチャアクセスポイント、並びに他のRATの間の他の無線通信と共有され得る。「媒体」は、1つ以上の送信機/受信機ペアの間の無線通信に関連付けられた、(例えば、1つ以上のキャリアにわたる1つ以上のチャネルを包含する)1つ以上の時間、周波数、及び/又は空間通信リソースから構成され得る。一態様では、対象の媒体は、様々なRATの間で共有されるアンライセンス周波数帯域の少なくとも一部分に対応し得る。異なるライセンス周波数帯域が、(例えば、米国における連邦通信委員会(Federal Communications Commission、FCC)などの政府機関によって)いくつかの通信システムのために確保されているが、これらのシステム、特にスモールセルアクセスポイントを採用するシステムは、最近、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)技術、最も著しくは、一般に「Wi-Fi」と呼ばれるIEEE802.11x WLAN技術によって使用される、アンライセンス国内情報インフラストラクチャ(Unlicensed National Information Infrastructure、U-NII)帯域などのアンライセンス周波数帯域に動作を拡張している。このタイプの例示的なシステムとしては、CDMAシステム、TDMAシステム、FDMAシステム、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)システム、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)システムなどの様々な変形態が挙げられる。
【0042】
図1は、UEのうちの2つのみをSL-UE(すなわち、UE164及び182)として示すが、図示されるUEのいずれがSL-UEであってもよいことに留意されたい。更に、UE182のみがビームフォーミング可能であると説明されたが、UE164を含む、図示されるUEのいずれがビームフォーミング可能であってもよい。SL-UEは、ビームフォーミング可能である場合、互いへ向けて(すなわち、他のSL-UEへ向けて)、他のUE(例えば、UE104)へ向けて、基地局(例えば、基地局102、180、スモールセル102’、アクセスポイント150)へ向けて、などのようにビームフォーミングし得る。したがって、場合によっては、UE164及びUE182は、サイドリンク160を介して、ビームフォーミングを利用し得る。
【0043】
図1の例では、図示したUE(簡単のために単一のUE104として図1に示す)のうちのいずれかは、1つ以上の地球周回スペースビークル(space vehicle、SV)112(例えば、衛星)からの信号124を受信し得る。一態様では、SV112は、UE104がロケーション情報の独立したソースとして使用することができる、衛星測位システムの一部であり得る。衛星測位システムは、通常、送信機から受信される測位信号(例えば、信号124)に少なくとも部分的に基づいて、受信機(例えば、UE104)が地球上又は地球の上方のそれらのロケーションを決定することを可能にするように配置された、送信機のシステム(例えば、SV112)を含む。そのような送信機は、通常、設定されたチップ数の反復する擬似ランダム雑音(pseudo-random noise、PN)コードを用いてマークされた信号を送信する。通常はSV112の中に位置するが、送信機は、時々、地上ベースの制御局、基地局102、及び/又は他のUE104上に位置することがある。UE104は、SV112からのジオロケーション情報を導出するための信号124を受信するように特に設計された1つ以上の専用受信機を含んでよい。
【0044】
衛星測位システムでは、信号124の使用は、1つ以上の世界的及び/若しくは地域的なナビゲーション衛星システムを伴う使用に関連し得るか、又はそうした使用のために別のやり方で有効化され得る、様々な衛星ベースオーグメンテーションシステム(satellite-based augmentation system、SBAS)によって補強され得る。例えば、SBASは、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(Wide Area Augmentation System、WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(European Geostationary Navigation Overlay Service、EGNOS)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(Multi-functional Satellite Augmentation System、MSAS)、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)支援ジオオーグメンテッドナビゲーション、又はGPS及びジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GPS and Geo Augmented Navigation system、GAGAN)などの、完全性情報、差分補正などを提供するオーグメンテーションシステム(単数又は複数)を含んでよい。したがって、本明細書で使用する衛星測位システムは、そのような1つ以上の衛星測位システムに関連する、1つ以上の世界的及び/又は地域的なナビゲーション衛星の任意の組合せを含んでよい。
【0045】
一態様では、SV112は、追加として又は代替として、1つ以上の非地上波ネットワーク(non-terrestrial network、NTN)の一部であり得る。NTNでは、SV112は、地上局(earth station)(地上局(ground station)、NTNゲートウェイ、又はゲートウェイとも呼ばれる)に接続され、地上局は次に、(地上波アンテナなしの)修正された基地局102、又は5GCにおけるネットワークノードなど、5Gネットワークにおける要素に接続される。この要素は次に、5Gネットワークにおける他の要素への、並びに最終的に、インターネットウェブサーバ及び他のユーザデバイスなど、5Gネットワークの外部のエンティティへのアクセスを提供することになる。そのようにして、UE104は、地上波基地局102からの通信信号の代わりに、又はそれに加えて、SV112から通信信号(例えば、信号124)を受信し得る。
【0046】
無線通信システム100は、1つ以上のデバイス間(device-to-device、D2D)ピアツーピア(peer-to-peer、P2P)リンク(「サイドリンク」と呼ばれる)を介して1つ以上の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つ以上のUEを更に含み得る。図1の例では、UE190は、基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとの(例えば、UE190がそれを通じてセルラー接続を間接的に取得することがある)D2D P2Pリンク192、及びWLAN AP150に接続されたWLAN STA152との(UE190がそれを通じてWLANベースのインターネット接続を間接的に取得することがある)D2D P2Pリンク194を有する。一例では、D2D P2Pリンク192及び194は、LTEダイレクト(LTE Direct:LTE-D)、WiFiダイレクト(WiFi Direct:WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)などの、よく知られている任意のD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0047】
図2Aは、例示的な無線ネットワーク構造200を示す。例えば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン(Cプレーン)機能214(例えば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、及びユーザプレーン(Uプレーン)機能212(例えば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(user plane interface、NG-U)213及び制御プレーンインターフェース(control plane interface、NG-C)215は、gNB222を5GC210に、詳細には、それぞれ、ユーザプレーン機能212及び制御プレーン機能214に接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215及びユーザプレーン機能212へのNG-U213を介して、5GC210にも接続されてもよい。更に、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信してもよい。いくつかの構成では、次世代RAN(Next Generation RAN、NG-RAN)220は、1つ以上のgNB222を有してよいが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つ以上を含む。gNB222又はng-eNB224のいずれか(又は、その両方)は、1つ以上のUE204(例えば、本明細書で説明されるUEのうちのいずれか)と通信し得る。
【0048】
別の任意選択的な態様は、UE(単数又は複数)204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(例えば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって広がる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装されることが可能であり、又は代替として、各々が単一のサーバに対応してもよい。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク5GC210を介して、及び/又はインターネット(図示せず)を介して、ロケーションサーバ230に接続できるUE204のための、1つ以上のロケーションサービスをサポートするように構成されてもよい。更に、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素の中に統合されてよく、又は代替として、コアネットワークの外部にあってもよい(例えば、相手先商標製造会社(original equipment manufacturer、OEM)サーバ又はサービスサーバなどの、サードパーティのサーバ)。
【0049】
図2Bは、別の例示的な無線ネットワーク構造250を示す。(図2Aの中の5GC210に対応し得る)5GC260は、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)264によって提供される制御プレーン機能、並びにユーザプレーン機能(user plane function、UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能として機能的に見なされ得る。AMF264の機能は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、合法的傍受、1つ以上のUE204(例えば、本明細書で説明されるUEのうちのいずれか)とセッション管理機能(session management function、SMF)266との間でのセッション管理(session management、SM)メッセージのためのトランスポート、SMメッセージをルーティングするための透過型プロキシサービス、アクセス認証及びアクセス許可、UE204とショートメッセージサービス機能(short message service function、SMSF)(図示せず)との間でのショートメッセージサービス(short message service、SMS)メッセージのためのトランスポート、並びにセキュリティアンカー機能性(security anchor functionality、SEAF)を含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(authentication server function、AUSF)(図示せず)及びUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間鍵を受信する。UMTS(ユニバーサル移動通信システム(universal mobile telecommunications system))加入者識別モジュール(UMTS subscriber identity module、USIM)に基づく認証の場合には、AMF264はAUSFからセキュリティマテリアルを取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(security context management、SCM)を含む。SCMは、アクセスネットワーク固有鍵を導出するためにSCMが使用する鍵をSEAFから受信する。AMF264の機能性はまた、規制上のサービスのためのロケーションサービス管理、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間でのロケーションサービスメッセージのためのトランスポート、NG-RAN220とLMF270との間でのロケーションサービスメッセージのためのトランスポート、発展型パケットシステム(evolved packet system、EPS)と相互作用するためのEPSベアラ識別子割り当て、及びUE204モビリティイベント通知を含む。加えて、AMF264は、非3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project)(登録商標))アクセスネットワークのための機能もサポートする。
【0050】
UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/RAT間モビリティのためのアンカーポイントとして働くこと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータ単位(protocol data unit、PDU)セッションポイントとして働くこと、パケットのルーティング及び転送を行うこと、パケット検査、ユーザプレーンポリシー規則強制(例えば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)、合法的傍受(ユーザプレーン収集)、トラフィック使用報告、ユーザプレーンのためのサービス品質(quality of service、QoS)処理(例えば、アップリンク/ダウンリンクレート強制、ダウンリンクにおける反射型QoSマーキング)、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(service data flow、SDF)からQoSフローへのマッピング)、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルのパケットマーキング、ダウンリンクパケットバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガリング、並びに1つ以上の「エンドマーカー」をソースRANノードへ送ること及び転送することを含む。UPF262はまた、UE204と、SLP272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーン上でのロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
【0051】
SMF266の機能は、セッション管理、UEインターネットプロトコル(Internet protocol、IP)アドレス割り当て及び管理、ユーザプレーン機能の選択及び制御、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー施行及びQoSの一部の制御、並びにダウンリンクデータ通知を含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0052】
別の任意選択的な態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがあるLMF270を含んでよい。LMF270は、複数の別個のサーバ(例えば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにまたがる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装されてもよく、又は代替として、各々が単一のサーバに対応してもよい。LMF270は、コアネットワーク、5GC260を介して、及び/又はインターネット(図示せず)を介して、LMF270に接続することができるUE204のための、1つ以上のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、(例えば、音声又はデータでなくシグナリングメッセージを伝達することを意図されたインターフェース及びプロトコルを使用して)制御プレーン上でAMF264、NG-RAN220、及びUE204と通信し得、SLP272は、(例えば、伝送制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)及び/又はIPのような音声及び/又はデータを搬送することを意図されたプロトコルを使用して)ユーザプレーン上でUE204及び外部クライアント(図2Bに図示せず)と通信し得る。
【0053】
ユーザプレーンインターフェース263及び制御プレーンインターフェース265は、5GC260を、詳細にはUPF262及びAMF264を、それぞれ、NG-RAN220の中の1つ以上のgNB222及び/又はng-eNB224に接続する。gNB(単数又は複数)222及び/又はng-eNB(単数又は複数)224とAMF264との間のインターフェースは、「N2」インターフェースと呼ばれ、gNB(単数又は複数)222及び/又はng-eNB(単数又は複数)224とUPF262との間のインターフェースは、「N3」インターフェースと呼ばれる。NG-RAN220のgNB(単数又は複数)222及び/又はng-eNB(単数又は複数)224は、「Xn-C」インターフェースと呼ばれるバックホール接続223を介して互いに直接通信し得る。gNB222及び/又はng-eNB224のうちの1つ以上は、「Uu」インターフェースと呼ばれる無線インターフェースを介して1つ以上のUE204と通信し得る。
【0054】
gNB222の機能性は、gNB中央ユニット(gNB-CU)226と1つ以上のgNB分散ユニット(gNB-DU)228との間で分割される。gNB-CU226と1つ以上のgNB-DU228との間のインターフェース232は、「F1」インターフェースと呼ばれる。gNB-CU226は、gNB-DU(単数又は複数)228に排他的に割り当てられるそれらの機能を除いて、ユーザデータを転送すること、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、セッション管理などの基地局機能を含む、論理ノードである。より詳細には、gNB-CU226は、gNB222の無線リソース制御(RRC)、サービスデータ適合プロトコル(SDAP)、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルをホストする。gNB-DU228は、gNB222の無線リンク制御(RLC)、媒体アクセス制御(MAC)、及び物理(PHY)レイヤをホストする論理ノードである。その動作はgNB-CU226によって制御される。1つのgNB-DU228が、1つ以上のセルをサポートすることができ、1つのセルが、ただ1つのgNB-DU228によってサポートされる。したがって、UE204は、RRC、SDAP、及びPDCPレイヤを介してgNB-CU226と、並びにRLC、MAC、及びPHYレイヤを介してgNB-DU228と通信する。
【0055】
図3A図3B、及び図3Cは、本明細書で教示されるファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのうちのいずれかに対応し得る)UE302、(本明細書で説明される基地局のうちのいずれかに対応し得る)基地局304、及び(ロケーションサーバ230及びLMF270を含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のうちのいずれかに対応し得る若しくはそれを具現し得る、又は代替として、プライベートネットワークなどの、図2A及び図2Bで描写するNG-RAN220及び/若しくは5GC210/260基盤から独立し得る)ネットワークエンティティ306の中に組み込まれ得る、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素は、異なる実装形態で(例えば、ASICで、システムオンチップ(SoC)で、など)異なるタイプの装置において実装され得ることが、理解されよう。図示された構成要素はまた、通信システムの中の他の装置に組み込まれてもよい。例えば、システムの中の他の装置が、同様の機能を提供するために、説明された構成要素と同様の構成要素を含んでもよい。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つ以上を含んでもよい。例えば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作することかつ/又は異なる技術を介して通信することを可能にする複数のトランシーバ構成要素を含んでもよい。
【0056】
UE302と基地局304とは、各々、1つ以上の無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310及び350をそれぞれ含み、NRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つ以上の無線通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信を中止するための手段など)を提供する。WWANトランシーバ310及び350は、各々、対象の無線通信媒体(例えば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(例えば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(例えば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つ以上のアンテナ316及び356に接続され得る。WWANトランシーバ310及び350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318及び358(例えば、メッセージ、指示、情報など)を送信及び符号化するために、また反対に、それぞれ、信号318及び358(例えば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信及び復号するために、様々に構成されてもよい。詳細には、WWANトランシーバ310及び350は、それぞれ、信号318及び358を送信及び符号化するために、それぞれ、1つ以上の送信機314及び354を含み、それぞれ、信号318及び358を受信及び復号するために、それぞれ、1つ以上の受信機312及び352を含む。
【0057】
UE302と基地局304とはまた、各々、少なくともいくつかの場合には、それぞれ、1つ以上の短距離無線トランシーバ320及び360を含む。短距離無線トランシーバ320及び360は、それぞれ、1つ以上のアンテナ326及び366に接続されてよく、対象の無線通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(例えば、WiFi、LTE-D、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、PC5、専用短距離通信(DSRC)、車両環境用無線アクセス(wireless access for vehicular environments、WAVE)、近距離無線通信(NFC)など)を介して他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信を中止するための手段など)を提供し得る。短距離無線トランシーバ320及び360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328及び368(例えば、メッセージ、指示、情報など)を送信及び符号化するために、並びに逆に、それぞれ、信号328及び368(例えば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信及び復号するために、様々に構成され得る。特に、短距離無線トランシーバ320及び360は、それぞれ、信号328及び368を送信及び符号化するために、1つ以上の送信機324及び364をそれぞれ含み、それぞれ、信号328及び368を受信及び復号するために、1つ以上の受信機322及び362をそれぞれ含む。特定の例として、短距離無線トランシーバ320及び360は、WiFiトランシーバ、Bluetooth(登録商標)トランシーバ、Zigbee(登録商標)及び/若しくはZ-Wave(登録商標)トランシーバ、NFCトランシーバ、又は車車間(V2V)及び/若しくはビークルツーエブリシング(V2X)トランシーバであってよい。
【0058】
UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、衛星信号受信機330及び370を含む。衛星信号受信機330及び370は、それぞれ、1つ以上のアンテナ336及び376に接続され得、それぞれ、衛星測位/通信信号338及び378を受信及び/又は測定するための手段を提供し得る。衛星信号受信機330及び370が、衛星測位システム受信機である場合、衛星測位/通信信号338及び378は、全地球測位システム(GPS)信号、全地球ナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、Galileo信号、Beidou信号、インド地域航法衛星システム(NAVIC)、Quasi-Zenith衛星システム(QZSS)などであり得る。衛星信号受信機330及び370が、非地上波ネットワーク(NTN)受信機である場合、衛星測位/通信信号338及び378は、5Gネットワークから発信する(例えば、制御及び/又はユーザデータを搬送する)通信信号であり得る。衛星信号受信機330及び370は、それぞれ、衛星測位/通信信号338及び378を受信及び処理するための、任意の好適なハードウェア及び/又はソフトウェアを備えてよい。衛星信号受信機330及び370は、適宜に他のシステムに情報及び動作を要求し、少なくとも場合によっては、任意の好適な衛星測位システムアルゴリズムによって、取得された測定値を使用して、UE302及び基地局304のロケーションをそれぞれ決定するために計算を実行し得る。
【0059】
基地局304及びネットワークエンティティ306は各々、他のネットワークエンティティ(例えば、他の基地局304、他のネットワークエンティティ306)と通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段など)を提供する、それぞれ、1つ以上のネットワークトランシーバ380及び390を含む。例えば、基地局304は、1つ以上の有線又は無線のバックホールリンクを介して他の基地局304又はネットワークエンティティ306と通信するための、1つ以上のネットワークトランシーバ380を採用し得る。別の例として、ネットワークエンティティ306は、1つ以上の有線若しくは無線のバックホールリンクを介して1つ以上の基地局304と、又は1つ以上の有線若しくは無線のコアネットワークインターフェースを介して他のネットワークエンティティ306と通信するために、1つ以上のネットワークトランシーバ390を採用し得る。
【0060】
トランシーバは、有線リンク又は無線リンクを介して通信するように構成され得る。(有線トランシーバ又は無線トランシーバにかかわらず)トランシーバは、送信機回路構成(例えば、送信機314、324、354、364)及び受信機回路構成(例えば、受信機312、322、352、362)を含む。トランシーバは、いくつかの実装形態では、(例えば、単一のデバイスの中で送信機回路構成及び受信機回路構成を具現する)集積デバイスであってよく、いくつかの実装形態では、別個の送信機回路構成及び別個の受信機回路構成を備えてよく、又は他の実装形態では、他の方法で具現されてもよい。有線トランシーバ(例えば、いくつかの実装形態におけるネットワークトランシーバ380及び390)の送信機回路構成及び受信機回路構成は、1つ以上の有線ネットワークインターフェースポートに結合され得る。無線送信機回路構成(例えば、送信機314、324、354、364)は、本明細書で説明されるように、個別の装置(例えば、UE302、基地局304)が送信「ビームフォーミング」を実行することを可能にするアンテナアレイなどの、複数のアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を含んでよく、又はそれに結合されてもよい。同様に、無線受信機回路構成(例えば、受信機312、322、352、362)は、本明細書で説明されるように、個別の装置(例えば、UE302、基地局304)が受信ビームフォーミングを実行することを可能にするアンテナアレイなどの、複数のアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を含んでよく、又はそれに結合されてもよい。一態様では、送信機回路構成及び受信機回路構成は、個別の装置が所与の時間において受信又は送信のみができ、同じ時間においてその両方はできないような、複数の同じアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。無線トランシーバ(例えば、WWANトランシーバ310及び350、短距離無線トランシーバ320及び360)はまた、様々な測定を実行するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを含んでよい。
【0061】
本明細書で使用する様々な無線トランシーバ(例えば、いくつかの実装形態における、トランシーバ310、320、350、及び360、並びにネットワークトランシーバ380及び390)及び有線トランシーバ(例えば、いくつかの実装形態における、ネットワークトランシーバ380及び390)は、一般に、「トランシーバ」、「少なくとも1つのトランシーバ」、又は「1つ以上のトランシーバ」として特徴付けられてよい。したがって、特定のトランシーバが有線トランシーバであるのか、無線トランシーバであるのかは、実施される通信のタイプから推論され得る。例えば、ネットワークデバイス又はサーバの間のバックホール通信は、一般に、有線トランシーバを介したシグナリングに関係するが、UE(例えば、UE302)と基地局(例えば、基地局304)との間の無線通信は、一般に、無線トランシーバを介したシグナリングに関係する。
【0062】
UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306はまた、本明細書で開示されるような動作と連携して使用され得る他の構成要素を含む。UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、それぞれ、例えば、無線通信に関係する機能を提供するために、及び他の処理機能を提供するために、1つ以上のプロセッサ332、384及び394を含む。したがって、プロセッサ332、384、及び394は、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、指示するための手段などの処理手段を備えることができる。一態様において、プロセッサ332、384、及び394は、例えば、1つ以上の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理デバイス若しくは処理回路、又はそれらの様々な組合せを含むことができる。
【0063】
UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、情報(例えば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを示す情報)を維持するために、(例えば、メモリデバイスを各々が含む)メモリ340、386、及び396をそれぞれ実装するメモリ回路構成を含む。したがって、メモリ340、386、及び396は、記憶するための手段、取り出すための手段、維持するための手段などを提供し得る。いくつかの場合には、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306は、それぞれ、ロケーション要求プロセッサ342、388、及び398を含み得る。ロケーション要求プロセッサ342、388、及び398は、プロセッサ332、384、及び394のそれぞれの一部である又はそれらに結合されるハードウェア回路であってもよく、プロセッサは、実行されたとき、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306に、本明細書で説明される機能性を実行させる。他の態様では、ロケーション要求プロセッサ342、388、及び398は、プロセッサ332、384、及び394の外部にあり得る(例えば、モデム処理システムの一部である、別の処理システムと統合される、など)。代替的に、ロケーション要求プロセッサ342、388、及び398は、それぞれ、メモリ340、386、及び396内に記憶されるメモリモジュールであってもよく、メモリモジュールは、プロセッサ332、384、及び394(又はモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたとき、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306に、本明細書で説明される機能性を実行させる。図3Aは、例えば、1つ以上の複数のWWANトランシーバ310、メモリ340、1つ以上のプロセッサ332、若しくはそれらの任意の組合せの一部であってもよい、又はスタンドアロン構成要素であってもよい、ロケーション要求プロセッサ342の可能なロケーションを示す。図3Bは、例えば、1つ以上のWWANトランシーバ350、メモリ386、1つ以上のプロセッサ384、又はそれらの任意の組合せの一部であってもよい、あるいはスタンドアロン構成要素であってもよい、ロケーション要求プロセッサ388の想定し得るロケーションを示す。図3Cは、例えば、1つ以上のネットワークトランシーバ390、メモリ396、1つ以上のプロセッサ394、又はそれらの任意の組合せの一部であってもよい、あるいはスタンドアロン構成要素であってもよい、ロケーション要求プロセッサ398の想定し得る位置を示す。
【0064】
UE302は、1つ以上のWWANトランシーバ310、1つ以上の短距離無線トランシーバ320、及び/又は衛星信号受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動及び/又は向き情報を検知又は検出するための手段を提供するために、1つ以上のプロセッサ332に結合された1つ以上のセンサ344を含み得る。例として、センサ(単数又は複数)344は、加速度計(例えば、微小電子機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサ(例えば、コンパス)、高度計(例えば、気圧高度計)、及び/又は任意の他のタイプの動き検出センサを含んでもよい。更に、センサ(単数又は複数)344は、複数の異なるタイプのデバイスを含んでもよく、動き情報を提供するためにそれらの出力を組み合わせてもよい。例えば、センサ(単数又は複数)344は、二次元(two-dimensional、2D)及び/又は三次元(three-dimensional、3D)座標系における位置を算出する能力を提供するために、多軸加速度計と方位センサとの組合せを使用し得る。
【0065】
加えて、UE302は、ユーザに表示(例えば、音響指示及び/又は視覚指示)を提供するための、かつ/又は(例えば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの感知デバイスのユーザ作動時などに)ユーザ入力を受け取るための手段を提供する、ユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、基地局304及びネットワークエンティティ306もユーザインターフェースを含んでもよい。
【0066】
より詳細に1つ以上のプロセッサ384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットがプロセッサ384に提供され得る。1つ以上のプロセッサ384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実装し得る。1つ以上のプロセッサ384は、システム情報(例えば、マスタ情報ブロック(master information block、MIB)、システム情報ブロック(system information block、SIB))、RRC接続制御(例えば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、及びRRC接続解放)、RAT間モビリティ、及びUE測定報告のための測定構成のブロードキャストに関連付けられたRRCレイヤ機能と、ヘッダ圧縮/解凍、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)、及びハンドオーバサポート機能に関連付けられたPDCPレイヤ機能と、上位レイヤPDUの転送、自動再送要求(automatic repeat request、ARQ)による誤り訂正、RLCサービスデータユニット(service data unit、SDU)の連結、セグメント化及びリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメント化、並びにRLCデータPDUの並べ替えに関連付けられたRLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、スケジューリング情報報告、誤り訂正、優先度処理、及び論理チャネル優先順位付けに関連付けられたMACレイヤ機能と、を提供し得る。
【0067】
送信機354及び受信機352は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1(L1)機能を実装し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上での誤り検出、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)符号化/復号、インターリービング、レートマッチング、物理チャネル上へのマッピング、物理チャネルの変調/復調、及びMIMOアンテナ処理を含んでもよい。送信機354は、様々な変調方式(例えば、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、M位相偏移変調(M-PSK)、M相直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを扱う。次いで、符号化され変調されたシンボルは、並列ストリームに分割され得る。次いで、各ストリームは、直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間領域及び/又は周波数領域において基準信号(例えば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して一緒に合成されて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成し得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、符号化及び変調方式を決定するために、並びに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信された基準信号及び/又はチャネル状態フィードバックから導出され得る。次いで、各空間ストリームは、1つ以上の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のために個別の空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
【0068】
UE302において、受信機312は、その個別のアンテナ(単数又は複数)316を通じて信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つ以上のプロセッサ332に提供する。送信機314及び受信機312は、様々な信号処理機能に関連付けられたレイヤ1機能を実装する。受信機312は、UE302に向けられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームがUE302に向けられている場合、それらは受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。次いで、受信機312は、高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別個のOFDMシンボルストリームを含む。各サブキャリア上のシンボル、及び基準信号は、基地局304によって送信された最も可能性の高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元及び復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって計算されたチャネル推定値に基づき得る。次いで、軟判定は、復号及びデインターリーブされて、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータ及び制御信号を復元する。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3(L3)及びレイヤ2(L2)機能を実装する1つ以上のプロセッサ332に提供される。
【0069】
アップリンクでは、1つ以上のプロセッサ332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つ以上のプロセッサ332はまた、誤り検出を担当する。
【0070】
基地局304によるダウンリンク送信に関連して説明された機能と同様に、1つ以上のプロセッサ332は、システム情報(例えば、MIB、SIB)取得、RRC接続、及び測定報告に関連付けられたRRCレイヤ機能と、ヘッダ圧縮/解凍、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)に関連付けられたPDCPレイヤ機能と、上位レイヤPDUの転送、ARQによる誤り訂正、RLC SDUの連結、セグメント化、及びリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメント化、並びにRLCデータPDUの並べ替えに関連付けられたRLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、トランスポートブロック(transport block、TB)上へのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの逆多重化、スケジューリング情報報告、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)による誤り訂正、優先度処理、及び論理チャネル優先順位付けに関連付けられたMACレイヤ機能と、を提供する。
【0071】
基地局304によって送信された基準信号又はフィードバックからチャネル推定器によって導出されたチャネル推定値は、適切な符号化及び変調方式を選択するために、かつ空間処理を容易にするために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、異なるアンテナ(単数又は複数)316に提供され得る。送信機314は、送信のために個別の空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
【0072】
アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関連して説明された方法と同様の方法で基地局304において処理される。受信機352は、その個別のアンテナ(単数又は複数)356を通じて信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つ以上のプロセッサ384に提供する。
【0073】
アップリンクでは、1つ以上のプロセッサ384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つ以上のプロセッサ384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。1つ以上のプロセッサ384はまた、誤り検出を担当する。
【0074】
便宜上、UE302、基地局304、及び/又はネットワークエンティティ306は、図3A図3B、及び図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、図示された構成要素は、異なる設計では異なる機能を有し得ることが理解されよう。詳細には、図3A図3Cにおける様々な構成要素は、代替構成では任意選択的であり、様々な態様は、設計選択、コスト、デバイスの使用、又は他の考慮事項に起因して変わることがある構成を含む。例えば、図3Aの場合、UE302の特定の実装形態が、WWANトランシーバ(単数又は複数)310を省略し得る(例えば、ウェアラブルデバイス又はタブレットコンピュータ又はPC又はラップトップが、セルラー能力なしのWi-Fi及び/又はBluetooth能力を有し得る)、又は短距離無線トランシーバ(単数又は複数)320を省略し得る(例えば、セルラーのみなど)、又は衛星信号受信機330を省略し得る、又はセンサ(単数又は複数)344を省略し得る、などである。別の例では、図3Bの事例において、基地局304の特定の実装形態が、WWANトランシーバ(単数又は複数)350を省略し得る(例えば、セルラー機能なしのWi-Fi「ホットスポット」アクセスポイント)、又は短距離無線トランシーバ(単数又は複数)360を省略し得る(例えば、セルラーのみなど)、又は衛星受信機370を省略し得る、などである。簡潔のために、様々な代替構成の例示は本明細書で提供されないが、当業者に容易に理解可能であるはずである。
【0075】
UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、及び392を介して互いに通信可能に結合され得る。一態様では、データバス334、382、及び392は、それぞれ、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306の通信インターフェースを形成するか、又はそれらの一部であり得る。例えば、様々な論理エンティティが同じデバイスの中で具現される場合(例えば、同じ基地局304の中に組み込まれたgNB及びロケーションサーバ機能性)、データバス334、382、及び392は、それらの間の通信を提供し得る。
【0076】
図3A図3B、及び図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、図3A図3B、及び図3Cの構成要素は、例えば、1つ以上のプロセッサ及び/又は(1つ以上のプロセッサを含み得る)1つ以上のASICなど、1つ以上の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報又は実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用してもよく、かつ/又はそれを組み込んでもよい。例えば、ブロック310~346によって表される機能の一部又は全部が、(例えば、適切なコードの実行によって及び/又はプロセッサ構成要素の適切な構成によって)UE302のプロセッサ構成要素(単数又は複数)及びメモリ構成要素(単数又は複数)によって実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部又は全部が、(例えば、適切なコードの実行によって及び/又はプロセッサ構成要素の適切な構成によって)基地局304のプロセッサ構成要素(単数又は複数)及びメモリ構成要素(単数又は複数)によって実装され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部又は全部が、(例えば、適切なコードの実行によって及び/又はプロセッサ構成要素の適切な構成によって)ネットワークエンティティ306のプロセッサ構成要素(単数又は複数)及びメモリ構成要素(単数又は複数)によって実装され得る。簡単のために、本明細書では、様々な動作、行動、及び/又は機能が、「UEによって」、「基地局によって」、「ネットワークエンティティによって」実行されるものなどとして説明される。しかしながら、理解されるように、そのような動作、行動、及び/又は機能は、実際には、プロセッサ332、384、394、トランシーバ310、320、350、及び360、メモリ340、386、及び396、及びロケーション要求プロセッサ342、388、及び398など、UE302、基地局304、ネットワークエンティティ306などの特定の構成要素又は構成要素の組合せによって実行されてもよい。
【0077】
いくつかの設計では、ネットワークエンティティ306は、コアネットワーク構成要素として実装されてよい。他の設計では、ネットワークエンティティ306は、セルラーネットワーク基盤(例えば、NG RAN220及び/又は5GC210/260)のネットワーク事業者又は運用とは別個であってよい。例えば、ネットワークエンティティ306は、基地局304を介してUE302と通信するように、又は(例えば、WiFiなどの非セルラー通信リンクを介して)基地局304から独立して構成され得る、プライベートネットワークの構成要素であってよい。
【0078】
図4は、サーバ402がターゲット404からロケーション情報を要求し、受信するロケーション情報転送手順400を示す。図4において、サーバ402は、任意選択で、1つ以上のProvideAssistanceDataメッセージ406をターゲット404に送信する。次いで、サーバ402は、ロケーション情報を要求するためにRequestLocationInformationメッセージ408を送信し、RequestLocationInformationメッセージ408は、必要とされるロケーション情報のタイプ及び潜在的に関連付けられたQoSを、すなわち、commonIEsRequestLocationInformation情報要素(IE)内で示す。RequestLocationInformationメッセージの現在の定義を以下に示す:
--ASN1START
RequestLocationInformation::=SEQUENCE{
criticalExtensions CHOICE{
c1 CHOICE{
requestLocationInformation-r9 RequestLocationInformation-r9-IEs,
spare3 NULL,spare2 NULL,spare1 NULL
},
criticalExtensionsFuture SEQUENCE{}


RequestLocationInformation-r9-IEs::=SEQUENCE{
commonIEsRequestLocationInformation
CommonIEsRequestLocationInformation OPTIONAL,--Need ON
a-gnss-RequestLocationInformation A-GNSS-RequestLocationInformation OPTIONAL,--Need ON
otdoa-RequestLocationInformation OTDOA-RequestLocationInformation OPTIONAL,--Need ON
ecid-RequestLocationInformation ECID-RequestLocationInformation OPTIONAL,--Need ON
epdu-RequestLocationInformation EPDU-Sequence OPTIONAL,--Need ON
...,
[[
sensor-RequestLocationInformation-r13
Sensor-RequestLocationInformation-r13
OPTIONAL,--Need ON
tbs-RequestLocationInformation-r13 TBS-RequestLocationInformation-r13 OPTIONAL,--Need ON
wlan-RequestLocationInformation-r13 WLAN-RequestLocationInformation-r13 OPTIONAL,--Need ON
bt-RequestLocationInformation-r13 BT-RequestLocationInformation-r13 OPTIONAL--Need ON
]],
[[nr-ECID-RequestLocationInformation-r16
NR-ECID-RequestLocationInformation-r16
OPTIONAL,--Need ON
nr-Multi-RTT-RequestLocationInformation-r16
NR-Multi-RTT-RequestLocationInformation-r16
OPTIONAL,--Need ON
nr-DL-AoD-RequestLocationInformation-r16
NR-DL-AoD-RequestLocationInformation-r16
OPTIONAL,--Need ON
nr-DL-TDOA-RequestLocationInformation-r16
NR-DL-TDOA-RequestLocationInformation-r16
OPTIONAL--Need ON
]]

--ASN1STOP
【0079】
ターゲット404は、ロケーション情報を転送するための1つ以上のProvideLocationInformationメッセージ410及び412をサーバ402に送信することによって応答する。メッセージ410及び412内で転送されるロケーション情報は、サーバ402が明示的に追加のロケーション情報を許容しない限り、メッセージ408において要求されたロケーション情報に整合するか又はそのサブセットであるべきである。最後のProvideLocationInformationメッセージ、すなわち図4のメッセージ412では、endTransaction IEがTRUEに設定される。1つのProvideLocationInformationメッセージのみが必要とされる場合、メッセージ410などのオプションのメッセージは省略される。
【0080】
ターゲット404がmulti-RTT測位を実行することができることを示したUEであり、サーバ402がロケーション管理機能(LMF)である例を使用すると、メッセージ406は1つ以上のNR-Multi-RTT-ProvideAssitanceDataメッセージを備え得、メッセージ408はNR-Multi-RTT-RequestLocationInformationメッセージを備え得る。この例では、UEの物理レイヤが、LPPを介してLMFから最後のNR-Multi-RTT-ProvideAssistanceData及びNR-Multi-RTT-RequestLocationInformationメッセージを受信するとき、UEは、測定期間TUERxTx,Total ms内に構成された測位周波数レイヤ(PFL)において複数のUE Rx-Tx時間差測定を測定することができるものとする。現在の第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))仕様の下では、測定ギャップ及び処理時間Tが異なる周波数PFL間で重複を有する場合、複数のPFLからロケーション情報を測定するための測定期間は、以下の式に示されるように計算される:
【0081】
【数1】
ここでTUERxTx,iは、PFLiを使用するUE Rx-Tx時間差測定のための時間期間であり、(L-1)max(Teffect,i)は、PFLの異なる周期性及び異なるオフセットを補償するアライメント係数である。時間TUERxTx,iは、NR-Multi-RTT-ProvideAssistanceDataメッセージ及びNR-Multi-RTT-RequestLocationInformationメッセージの両方がUEの物理レイヤに配信された後、時間的に最も近いPFLiのDL PRSリソースと整合された第1のMGインスタンスから開始する。
【0082】
しかしながら、上記の式は、複数のPFLにわたる単一の方法の合計であることに留意されたい。現在の仕様は、2つ以上の測定方法を指定する要求ロケーション情報メッセージをUEが受信した場合に、UEが何をすべきかを説明していない。更に、現在の仕様は、UEが第1のRequestLocationInformationメッセージで指定された1つ以上の方法の実行を完了する前に第2のRequestLocationInformationメッセージを受信した場合に、UEが何をすべきかについて説明していない。例えば、上記の式は、第2の要求におけるメソッドによって費やされる時間を考慮していないため、第2の要求におけるメソッドによって費やされる時間も含むように測定期間を延長しない。
【0083】
したがって、本開示は、ターゲットUE又は他のデバイスが、例えば、2つ以上の測位方法を指定するロケーション情報についての第1の要求を受信することによって、又はロケーション情報についての先に受信された第1の要求において指定された1つ又は複数の方法の実行を完了する前に、ロケーション情報についての第2の要求を受信することによって、2つ以上の測位方法を実行するように要求されているシナリオを処理するための技法を提供する。これらの技法は、UEが、任意の保留中の(すなわち、まだ開始されていない)測位方法をいつ開始するか、及びどの順序で開始するかを決定することを可能にする。様々な態様では、この決定は、限定はしないが、UEが方法の同時処理を実行することができるか否か、UEが同じPFL上又は異なるPFL上で測定を実行するように要求されているか否か、並びにそのような要求の互いに対する、及び最も近い測定ギャップの開始に対する相対的タイミングを含む要因に基づいて、行われ得る。
【0084】
図5は、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行に関連する例示的なプロセス500のフローチャートである。いくつかの実装形態では、図5の1つ以上のプロセスブロックは、ユーザ機器(UE)(例えば、UE104)によって実施され得る。いくつかの実装形態では、図5の1つ以上のプロセスブロックは、別のデバイス、又はUEとは別個であるか若しくはUEを含むデバイスのグループによって実行されてもよい。これに加えて又は代えて、図5の1つ以上のプロセスブロックは、プロセッサ(単数又は複数)332、メモリ340、WWANトランシーバ(単数又は複数)310、短距離無線トランシーバ(単数又は複数)320、衛星信号受信機330、センサ(単数又は複数)344、ユーザインターフェース346、及びロケーション要求プロセッサ(単数又は複数)342などのUE302の1つ以上の構成要素によって実行されてもよく、それらのいずれか又はすべては、プロセス500の動作を実行する手段であってもよい。
【0085】
図5に示されるように、プロセス500は、第1の測定方法タイプを有し、第1のPFLをターゲットとする第1の測位測定を実行するための第1の指示を受信することを含み得る(ブロック510)。ブロック510の動作を実行する手段は、UE302のWWANトランシーバ(単数又は複数)310を含み得る。例えば、UE302は、受信機(単数又は複数)312を介して第1の指示を受信し得る。
【0086】
更に図5に示すように、プロセス500は、第1の測位測定に関連付けられた測定の完了前に、第2の測定方法タイプを有し、第2のPFLをターゲットとする第2の測位測定を実行するための第2の指示を受信することを含み得る(ブロック520)。ブロック520の動作を実行する手段は、UE302のWWANトランシーバ(単数又は複数)310を含み得る。例えば、UE302は、受信機312を介して第2の指示を受信し得る。第1及び第2の指示は、単一の要求、例えば、両方の指示を含む単一の要求メッセージの一部であってもよく、又は各指示は、別個の要求の一部であってもよく、例えば、第1の指示は、第1の要求メッセージの一部であり、第2の指示は、第2の要求メッセージの一部である。いくつかの態様では、第1の測定方法タイプ及び第2の測定方法タイプのうちの少なくとも1つは、ダウンリンク(DL)到着時間差(TDoA)測定、DL出発角(AoD)測定、又は複数のラウンドトリップ時間(multi-RTT)測定を含む。いくつかの態様では、第1の測定タイプ及び第2の測定タイプは、同じ測定タイプ又は異なる測定タイプである。いくつかの態様では、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFL又は異なるPFLである。
【0087】
図5に更に示すように、プロセス500は、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することを含んでもよい(ブロック530)。ブロック530の動作を実行する手段は、UE302のプロセッサ(単数又は複数)332及びメモリ340を含み得る。例えば、UE302は、プロセッサ(単数又は複数)332及びメモリ340に記憶されたアルゴリズムを使用して、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定してもよい。いくつかの態様では、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行できるか否か、第1のPFL及び第2のPFLが同じPFLであるか否か、第1の指示に関連付けられた測定が開始する前に第2の指示が受信されたか否か、又はそれらの組合せに基づいて順序を決定することを含む。
【0088】
図5に更に示すように、プロセス500は、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行することを含んでもよい(ブロック540)。ブロック540の動作を実行するための手段は、UE302のプロセッサ(単数又は複数)332、メモリ340、又はWWANトランシーバ(単数又は複数)310を含み得る。例えば、UE 302は、プロセッサ(単数又は複数)332によって指定された順序に従って、送信機(単数又は複数)314と受信機(単数又は複数)312とを使用して、順序に従って第1の指示に関連する測定と第2の指示に関連する測定とを実行し得る。
【0089】
いくつかの態様では、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができないと判定することと、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始されていると判定することと、を含み、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行することは、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に、第2の指示に関連付けられた測定を実行することを含む。
【0090】
いくつかの態様では、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができないと判定することと、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定することと、測定方法タイプ、測定方法レイテンシ、測定方法応答時間、ターゲットPFL、指示が受信される順序、又はそれらの組合せに基づいて、測位測定に優先順位を付ける優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することと、を含み、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行することは、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を該順序で順次実行することを含む。
【0091】
いくつかの態様では、第1の指示及び第2の指示のうちの少なくとも1つは、複数の測位測定を実行するための指示を含み、複数の測位測定の各測位測定は、個別の測定方法タイプを有し、個別のPFLをターゲットとする。
【0092】
いくつかの態様では、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、優先順位メトリックに従って第1の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定し、次いで、優先順位メトリックに従って第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を別個に決定することを含み、優先順位メトリックに従った第2の指示に関連付けられた測定は、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に実行される。
【0093】
いくつかの態様では、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定を第2の指示に関連付けられた測定とともに実行する順序を決定することを含む。
【0094】
いくつかの態様では、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定することと、第1のPFL及び第2のPFLが同じPFLではないと判定することと、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始されていると判定することと、を含み、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行することは、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に、第2の指示に関連付けられた測定を実行することを含む。
【0095】
いくつかの態様では、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定することと、第1のPFL及び第2のPFLが同じPFLではないと判定することと、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定することと、測定方法タイプ、測定方法レイテンシ、測定方法応答時間、ターゲットPFL、指示が受信される順序、又はそれらの組合せに基づいて、測位測定に優先順位を付ける優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することと、を含み、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行することは、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を該順序で順次実行することを含む。
【0096】
いくつかの態様では、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定することと、第1のPFL及び第2のPFLが同じPFLであると判定することと、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定することと、を含み、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行することは、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を同時に実行することを含む。
【0097】
いくつかの態様では、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を同時に実行することは、第1のPFL内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会の開始時に、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を開始することを含む。
【0098】
いくつかの態様では、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定することと、第1のPFL及び第2のPFLが同じPFLであると判定することと、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始されていると判定することと、を含み、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行することは、第2のPFL内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会の開始時に、第2の指示に関連付けられた測定を開始することを含む。
【0099】
プロセス500は、以下で、及び/又は本明細書の他の場所で説明された1つ以上の他のプロセスに関して説明した、任意の単一の実装形態、又は実装形態の任意の組合せなどの、追加の実装形態を含んでもよい。図5はプロセス500の例示的なブロックを示すが、いくつかの実装形態では、プロセス500は、図5に示されたもの以外に、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、又は異なって構成されたブロックを含んでもよい。これに加えて又は代えて、プロセス500のブロックのうちの2つ以上が並列に実行されてもよい。
【0100】
図6は、本開示の態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のためにUEによって実行される典型的な処理600の部分を例示するフローチャートである。図6に示されるように、プロセス600は、第1の測定方法を実行するための指示を受信することによって開始し(ブロック602)、次いで、第2の測定方法を実行するための指示を受信することによって開始する(ブロック604)。第1及び第2の指示は、単一の要求、例えば、両方の指示を含む単一の要求メッセージの一部であってもよく、又は各指示は、別個の要求の一部であってもよく、例えば、第1の指示は、第1の要求メッセージの一部であり、第2の指示は、第2の要求メッセージの一部である。図6に示すように、プロセス600は、UEが同時方法をサポートするか否かを判定することを含む(ブロック606)。
【0101】
UEが測定方法の同時実行をサポートしない場合、プロセス600は、第1の測定方法が既に開始されているか否かを判定する(ブロック608)。例えば、第1の測定方法が開始された測定ギャップの後に第2の測定方法の要求が発生したために、第1の測定方法が既に開始されている場合、第2の測定方法は、第1の測定方法が終了した後に開始される(ブロック610)。例えば、第2の測定方法に対する要求が、第1の測定方法が開始した測定ギャップの十分前に発生したために、第1の測定方法がまだ開始していない場合、プロセス600は、第1及び第2の測定方法の優先順位順序を決定し(ブロック612)、次いで、その優先順位順序に従って測定方法を順次実行する(ブロック614)ことを含む。
【0102】
UEが測定方法の同時実行をサポートする場合、プロセス600は、第1の測定方法と第2の測定方法とが同じPFLを対象としているか否かを判定する(ブロック616)。第1の測定方法と第2の測定方法とが異なるPFLを対象とする場合、それらは順次実行されなければならず、プロセスは上記のようにブロック608以降に進む。第1の測定方法と第2の測定方法とが同じPFLを対象としている場合、プロセス600は、第1の測定方法が既に開始されているか否かを判定する(ブロック618)。第1の測定方法がまだ開始されていない場合、第1及び第2の測定方法は、同時に、例えば、次のMGで開始することができる(ブロック620)。第1の測定方法が既に開始されている場合、第2の測定方法を直ちに開始することができる(ブロック622)。
【0103】
再びブロック612を参照すると、2つ以上の測定方法が要求されている場合、まだ実行されていない測定方法が実行されるべき順序(本明細書では優先順位とも呼ばれる)は、測定方法タイプに基づいて、測定方法応答時間若しくはレイテンシに基づいて、PFL優先順位に基づいて、UEが同時測定方法を実行することができるか否かに基づいて、何らかの他の優先順位に基づいて、又はそれらの組合せに基づいて、順序を決定することを含むが、それらに限定されないいくつかの方法で決定され得る。使用される優先順位順序は、静的であっても、予め定義されていても、構成されていても、それらの組合せであってもよい。以下の図は、可能なシナリオ及び結果として生じる優先順位順序のいくつかを示す。以下の図の各々について、UEが必要な支援データを既に受信していると仮定する。
【0104】
図7本開示の態様による、重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を例示する。図7は、複数の測位方法の同時実行をサポートしないUEを含むシナリオを示す。図7に示す例では、UEは、2つの異なる測位方法を指定する単一の要求を受信し、例えば、ターゲットが、両方とも同じPFL、例えばPFL1を使用して、TDoA方法及びAoD方法を実行する。図7に示す例では、TDoA方法がAoD方法よりも高い優先順位を有し、したがって、UEは、PFL1に対してTDoA方法を実行し、その後にAoD方法を実行する。TDoA方法の測定期間は、PFL1内のダウンリンク測位基準信号リソース(例えば、MG)と整合された第1の測定機会から開始し、PFL1上のAoD方法の測定期間は、TDoA方法の測定期間の終了後に開始する。
【0105】
図8A図8Dは、測定方法の同時実行をサポートするUEを伴うシナリオにおける、本開示の態様による重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を示す。これらのシナリオの各々において、PFL1を使用する測定方法は、PFL2を使用する測定方法よりも優先される。
【0106】
図8A及び図8Bは、UEが、PFL1を使用してAoD測定を実行するための第1の要求(以下、「第1の測定」)と、PFL1を使用してTDoA測定を実行するための第2の要求(以下、「第2の測定」)とを受信するシナリオを示す。
【0107】
図8Aにおいて、第2の要求は、第1の測定が開始する前に、例えば、測定ギャップ(MG)の開始前に、UEによって受信された。第1の測定及び第2の測定の両方が同じPFLを使用し、UEが同時測定をサポートするので、両方の測定方法は、MGの先頭から同時に開始する。
【0108】
図8Bでは、第1の測定が開始された後に第2の要求が受信された。第1の測定及び第2の測定の両方が同じPFLを使用し、UEが同時測定をサポートするので、第2の測定は、PFL2内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会において開始することができる。
【0109】
図8C及び図8Dは、UEが、PFL2を使用してAoD測定を実行するための第1の要求と、PFL1を使用してTDoA測定を実行するための第2の要求とを受信するシナリオを示す。
【0110】
図8Cでは、第2の要求は、第1の測定が開始する前にUEによって受信された。しかしながら、第1の測定及び第2の測定は同じPFLを使用しないので、UEが同時測定をサポートする場合であっても、測定は順次実行されなければならない。PFL1がPFL2よりも高い優先順位を有するので、第2の要求の測定方法が最初に実行され、第1の要求の測定方法が後に続く。
【0111】
図8Dでは、第2の要求は、第1の測定が開始した後に受信された。ここでも、第1の測定及び第2の測定は同じPFLを使用しないので、UEが同時測定をサポートする場合であっても、測定は順次実行されなければならない。第1の測定が既に開始されているので、第2の測定は、第1の測定が完了するまで開始されない。
【0112】
図9A及び図9Bは、測定方法の同時実行をサポートしないUEを伴うシナリオにおける、本開示の態様による重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を示す。図9A及び図9Bにおいて、第1の要求は、PFL1に対するAoD測定を実行することであり、第2の要求は、PFL1に対するTDoA測定を実行することである。これらのシナリオの各々において、TDoA測定方法は、AoD測定方法よりも優先される。
【0113】
図9Aにおいて、第2の要求は、第1の測定が開始する前に、例えば、測定ギャップ(MG)の開始前に、UEによって受信された。TDoA測定がAoD測定よりも優先されるので、PFL1に対するTDoA測定が最初に実行され、続いてPFL1に対するAoD測定が実行される。
【0114】
図9Bでは、第1の測定が開始された後に第2の要求が受信された。PFL1に対するAoD測定は既に開始されているので、TDoA測定がAoD測定よりも高い優先順位を有する場合であっても、PFL1に対するTDoA測定は、AoD測定が完了するまで開始されない。
【0115】
図10A及び図10Bは、測定方法の同時実行をサポートしないUEについてのシナリオにおける、本開示の態様による重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を示す。図10A及び図10Bにおいて、UEは、PFL2に対するTDoA測定及びPFL3に対するTDoA測定を実行するための第1の要求を受信し(両方とも図10A及び図10Bにおいて細い輪郭のボックスとして示されている)、その後、PFL1に対するAoD測定を実行するための第2の要求を受信する(図10A及び図10Bにおいて太い輪郭のボックスとして示されている)。図10A及び図10Bは、同じ要求のセットが与えられた場合に、優先順位が、方法が実行される順序にどのように影響を及ぼすことができるかを示す。図10A及び図10Bでは、保留中の要求のすべてが互いに対して評価されて、次にどの測定方法を実行すべきかが決定される。
【0116】
図10Aでは、優先順位はPFLに基づいており、例えば、PFL1の優先順位はPFL2の優先順位よりも高く、PFL2の優先順位はPFL3の優先順位よりも高い。したがって、第1の要求における測定方法のうち、PFL2上のTDoAは、PFL3上のTDoAよりも高い優先順位を有する。両方の要求がMGの開始前に到着した場合、方法は、PFL優先順位の順序で、すなわち、PFL1上のAoD測定、PFL2上のTDoA測定、次いで、PFL3上のTDoA測定の順序で実行されたはずである。しかしながら、図10Aでは、第2の要求は、PFL2に対するTDoA測定が既に開始された後に到着した。PFL1の方がPFL3よりも優先順位が高いので、図10Aでは、次にPFL1のAoD測定が行われ、次にPFL3のTDoA測定が行われる。
【0117】
図10Bでは、優先順位は測定タイプに基づき、例えば、TDoA測定はAoD測定よりも高い優先順位を有する。したがって、図10Bでは、PFL3に対するTDoA測定が次に実行され、PFL1に対するTDoA測定がそれに続く。
【0118】
図11A及び図11Bは、測定方法の同時実行をサポートしないUEについてのシナリオにおける、本開示の態様による重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための方法を示す。図11A及び図11Bにおいて、UEは、PFL1に対するTDoA測定及びPFL3に対するAoD測定を実行するための第1の要求を受信し(両方とも図11A及び図11Bにおいて細い輪郭のボックスとして示されている)、その後、PFL2に対するAoD測定を実行するための第2の要求を受信する(図11A及び図11Bにおいて太い輪郭のボックスとして示されている)。図11A及び図11Bは、同じ要求のセットが与えられた場合に、優先順位が、方法が実行される順序にどのように影響を及ぼすことができるかを示す。
【0119】
図11Aでは、優先順位はレイテンシに基づく、すなわち、最短の応答時間要件を有する測定方法が最高の優先順位を有する。この例では、AoD測定がTDoA測定よりも短い応答時間要件を有すると仮定する。したがって、第1の要求内では、AoD測定がTDoA測定よりも高い優先順位を有し、したがって、第1の要求からのPFL3に対するAoD測定が最初に実行され、第2の要求からのPFL2に対するAoD測定が次に実行され、第1の要求からのPFL2に対するTDoA測定が3番目に実行される。別の態様では、最も低い測定レイテンシ(すなわち、測定を完了するのにかかる時間)を有する測定方法が、最も高い優先順位を有する。
【0120】
図11Bでは、優先順位は、「最初に要求され、最初にサービスされる」である。したがって、第1の要求の測定方法は、後に受信された第2の要求の測定方法が実行される前にすべて完了される。図11Bでは、第1の要求からPFL3に対するAoD測定が1番目に行われ、第1の要求からPFL1に対するTDoA測定が2番目に行われ、第2の要求からPFL2に対するAoD測定が3番目に行われている。
【0121】
上記で説明した例は、単一の優先順位メトリック(例えば、PFL優先順位のみに基づく、方法タイプ優先順位のみに基づくなど)を使用するが、同じ原理が、複数の優先順位メトリックを使用するために適用され得ることに留意されたい。例えば、優先順位ルールは、PFLに基づいて、次いで測定タイプに基づいて優先順位を定義することができる。別の優先順位規則は、要求到着時間、次いで測定タイプ、次いでPFLに基づいて優先順位を定義することができる。これらの例は例示的なものであり、限定的なものではない。他の優先順位規則を使用して、保留中の測定方法の実行順序を決定することができる。更に、異なるUEは、異なる優先順位ルールを使用し得るか、又はそれらはすべて、1つ以上の同じ優先順位ルールを使用し得る。
【0122】
理解されるように、本明細書で開示する重複する測位方法要求の優先順位付け及び実行のための技法の技術的利点は、それらが、現在の仕様が対処しないシナリオをどのように処理するかを定義し、したがって動作の曖昧さを低減することである。更に、異なる優先順位ルールがUEのセットにわたって定義及び構成されることを可能にすることによって、ネットワーク事業者は、ネットワーク内のUEがそれらの個々のロケーションをどのように決定し、そのロケーション情報をロケーションサーバなどのネットワークノードにどのように提供することができるかを柔軟に構成することができる。
【0123】
上記の発明を実施するための形態では、各例において様々な特徴が互いにグループ化されることがわかる。開示のこの方式は、例示的な条項が、各条項の中で明示的に述べられるよりも多くの特徴を有するという意図として、理解されるべきでない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数の特徴を含むことがある。したがって、以下の条項は、説明に組み込まれるものと見なされるべきであり、各条項は、別個の例として単独で有効であり得る。各従属条項は、その条項の中で、他の条項のうちの1つとの特定の組合せに言及し得るが、その従属条項の態様(単数又は複数)は、その特定の組合せに限定されない。他の例示的な条項も、任意の他の従属条項若しくは独立条項の主題との従属条項の態様(単数又は複数)の組合せ、又は他の従属条項及び独立条項との任意の特徴の組合せを含み得ることが理解されよう。特定の組合せが意図されないこと(例えば、絶縁体と導体の両方として要素を規定することなどの、矛盾する態様)が明示的に表現されないか又は容易に推測され得ない限り、本明細書で開示される様々な態様は、これらの組合せを明確に含む。更に、条項が独立条項に直接従属しない場合でも、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることも意図される。
【0124】
以下の番号付きの条項において、実装例について説明する。
【0125】
条項1.ユーザ機器(UE)によって実行される無線通信の方法であって、第1の測定方法タイプを有し、第1の測位周波数レイヤ(PFL)をターゲットとする第1の測位測定を実行するための第1の指示を受信することと、第1の測位測定に関連付けられた測定の完了前に、第2の測定方法タイプを有し、第2のPFLをターゲットとする第2の測位測定を実行するための第2の指示を受信することと、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することと、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を実行することと、を含む。
【0126】
条項2.第1の測定方法タイプ及び第2の測定方法タイプのうちの少なくとも1つは、ダウンリンク(DL)到着時間差(TDoA)測定、DL出発角(AoD)測定、又は複数のラウンドトリップ時間(multi-RTT)測定、を含む、条項1に記載の方法。
【0127】
条項3.第1の指示及び第2の指示は、同じロケーション要求において、又は異なるロケーション要求において受信される、条項1又は2に記載の方法。
【0128】
条項4.第1の測定方法タイプ及び第2の測定方法タイプは、同じ測定方法タイプ又は異なる測定方法タイプである、条項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【0129】
条項5.第1のPFL及び第2のPFLは同じPFL又は異なるPFLである、条項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【0130】
条項6.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができるか否か、第1のPFLと第2のPFLとが同じPFLであるか否か、第1の指示に関連付けられた測定が開始される前に第2の指示が受信されたか否か、又はそれらの組合せに基づいて、順序を決定することを含む、条項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【0131】
条項7.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができないと判定することと、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始されていると判定することと、を含み、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行することは、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に、第2の指示に関連付けられた測定を実行することを含む、条項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【0132】
条項8.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができないと判定することと、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定することと、測定方法タイプ、測定方法レイテンシ、測定方法応答時間、ターゲットPFL、指示が受信される順序、又はそれらの組合せに基づいて、測位測定に優先順位を付ける優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することと、を含み、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行することは、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を順序で順次実行することを含む、条項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【0133】
条項9.第1の指示及び第2の指示のうちの少なくとも1つは、複数の測位測定を実行するための指示を含み、複数の測位測定の各測位測定は、個別の測定方法タイプを有し、個別のPFLをターゲットとする、条項8に記載の方法。
【0134】
条項10.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、優先順位メトリックに従って第1の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定し、次いで、優先順位メトリックに従って第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を別個に決定することを含み、優先順位メトリックに従った第2の指示に関連付けられた測定は、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に実行される、条項9に記載の方法。
【0135】
条項11.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定を第2の指示に関連付けられた測定とともに実行する順序を決定することを含む、条項9又は10に記載の方法。
【0136】
条項12.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、
UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定することと、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLではないと判定することと、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始されていると判定することと、を含み、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行することは、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に、第2の指示に関連付けられた測定を実行することを含む、条項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【0137】
条項13.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、
UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定することと、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLではないと判定することと、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定することと、測定方法タイプ、測定方法レイテンシ、測定方法応答時間、ターゲットPFL、指示が受信される順序、又はそれらの組合せに基づいて、測位測定に優先順位を付ける優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することと、を含み、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行することは、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を該順序で順次実行することを含む、条項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【0138】
条項14.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定することと、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLであると判定することと、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定することと、を含み、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行することは、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を同時に実行することを含む、条項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【0139】
条項15.第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を同時に実行することは、第1のPFL内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会の開始時に、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を開始することを含む、条項14に記載の方法。
【0140】
条項16.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定することと、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLであると判定することと、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始されていると判定することと、を含み、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行することは、第2のPFL内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会の開始時に、第2の指示に関連付けられた測定を開始することを含む、条項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【0141】
条項17.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を備えるユーザ機器(UE)であって、少なくとも1つのプロセッサが、第1の測定方法タイプを有し、第1の測位周波数レイヤ(PFL)をターゲットとする第1の測位測定を実行するための第1の指示を少なくとも1つのトランシーバを介して受信し、第1の測位測定に関連付けられた測定の完了前に、第2の測定方法タイプを有し、第2のPFLをターゲットとする第2の測位測定を実行するための第2の指示を少なくとも1つのトランシーバを介して受信し、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定し、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を実行する、ように構成されている、ユーザ機器(UE)。
【0142】
条項18.第1の測定方法タイプ及び第2の測定方法タイプのうちの少なくとも1つは、ダウンリンク(DL)到着時間差(TDoA)測定、DL出発角(AoD)測定、又は複数のラウンドトリップ時間(multi-RTT)測定、を含む、条項17に記載のUE。
【0143】
条項19.第1の指示及び第2の指示は、同じロケーション要求において、又は異なるロケーション要求において受信される、条項17又は18に記載のUE。
【0144】
条項20.第1の測定タイプ及び第2の測定タイプは、同じ測定タイプ又は異なる測定タイプである、条項17~19のいずれか一項に記載のUE。
【0145】
条項21.第1のPFL及び第2のPFLは同じPFL又は異なるPFLである、条項17~20のいずれか一項に記載のUE。
【0146】
条項22.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定するために、少なくとも1つのプロセッサは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができるか否か、第1のPFLと第2のPFLとが同じPFLであるか否か、第1の指示に関連付けられた測定が開始される前に第2の指示が受信されたか否か、又はそれらの組合せに基づいて、順序を決定するように構成されている、条項17~21のいずれか一項に記載のUE。
【0147】
条項23.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定するために、少なくとも1つのプロセッサは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができないと判定し、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始されていると判定する、ように構成されており、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行するために、少なくとも1つのプロセッサは、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に、第2の指示に関連付けられた測定を実行するように構成されている、条項17~22のいずれか一項に記載のUE。
【0148】
条項24.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定するために、少なくとも1つのプロセッサは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができないと判定し、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定し、測定方法タイプ、測定方法レイテンシ、測定方法応答時間、ターゲットPFL、指示が受信される順序、又はそれらの組合せに基づいて、測位測定に優先順位を付ける優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定する、ように構成されており、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行するために、少なくとも1つのプロセッサは、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を該順序で順次実行するように構成されている、条項17~23のいずれか一項に記載のUE。
【0149】
条項25.第1の指示及び第2の指示のうちの少なくとも1つは、複数の測位測定を実行するための指示を含み、複数の測位測定の各測位測定は、個別の測定方法タイプを有し、個別のPFLをターゲットとする、条項24に記載のUE。
【0150】
条項26.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、優先順位メトリックに従って第1の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定し、次いで、優先順位メトリックに従って第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を別個に決定することを含み、優先順位メトリックに従った第2の指示に関連付けられた測定は、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に実行される、条項25に記載のUE。
【0151】
条項27.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定するために、少なくとも1つのプロセッサは、優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定を第2の指示に関連付けられた測定とともに実行する順序を決定するように構成されている、条項25又は26に記載のUE。
【0152】
条項28.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定するために、少なくとも1つのプロセッサは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定し、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLではないと判定し、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始されていると判定する、ように構成されており、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行するために、少なくとも1つのプロセッサは、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に、第2の指示に関連付けられた測定を実行するように構成されている、条項17~27のいずれか一項に記載のUE。
【0153】
条項29.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定するために、少なくとも1つのプロセッサは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定し、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLではないと判定し、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定し、測定方法タイプ、測定方法レイテンシ、測定方法応答時間、ターゲットPFL、指示が受信される順序、又はそれらの組合せに基づいて、測位測定に優先順位を付ける優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定する、ように構成されており、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行するために、少なくとも1つのプロセッサは、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を該順序で順次実行するように構成されている、条項17~28のいずれか一項に記載のUE。
【0154】
条項30.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定するために、少なくとも1つのプロセッサは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定し、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLであると判定し、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定する、ように構成されており、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行するために、少なくとも1つのプロセッサは、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を同時に実行するように構成されている、条項17~29のいずれか一項に記載のUE。
【0155】
条項31.第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を同時に実行するために、少なくとも1つのプロセッサは、第1のPFL内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会の開始時に、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を開始するように構成されている、条項30に記載のUE。
【0156】
条項32.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定するために、少なくとも1つのプロセッサは、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定し、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLであると判定し、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始されていると判定する、ように構成されており、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行するために、少なくとも1つのプロセッサは、第2のPFL内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会の開始時に、第2の指示に関連付けられた測定を開始するように構成されている、条項17~31のいずれか一項に記載のUE。
【0157】
条項33.ユーザ機器(UE)であって、第1の測定方法タイプを有し、第1の測位周波数レイヤ(PFL)をターゲットとする第1の測位測定を実行するための第1の指示を受信するための手段と、第1の測位測定に関連付けられた測定の完了前に、第2の測定方法タイプを有し、第2のPFLをターゲットとする第2の測位測定を実行するための第2の指示を受信するための手段と、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定するための手段と、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を実行するための手段と、を含む、ユーザ機器(UE)。
【0158】
条項34.第1の測定方法タイプ及び第2の測定方法タイプのうちの少なくとも1つは、ダウンリンク(DL)到着時間差(TDoA)測定、DL出発角(AoD)測定、又は複数のラウンドトリップ時間(multi-RTT)測定、を含む、条項33に記載のUE。
【0159】
条項35.第1の指示及び第2の指示は、同じロケーション要求において、又は異なるロケーション要求において受信される、条項33又は34に記載のUE。
【0160】
条項36.第1の測定タイプ及び第2の測定タイプは、同じ測定タイプ又は異なる測定タイプである、条項33~35のいずれか一項に記載のUE。
【0161】
条項37.第1のPFL及び第2のPFLは、同じPFL又は異なるPFLである、条項33~36のいずれか一項に記載のUE。
【0162】
条項38.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定するための手段は、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができるか否か、第1のPFLと第2のPFLとが同じPFLであるか否か、第1の指示に関連付けられた測定が開始される前に第2の指示が受信されたか否か、又はそれらの組合せに基づいて、順序を決定する手段を含む、条項33~37のいずれか一項に記載のUE。
【0163】
条項39.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定し、順序に従って第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行するための手段は、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができないと判定するための手段と、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始されていると判定するための手段と、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に、第2の指示に関連付けられた測定を実行するための手段と、を含む、条項33~38のいずれか一項に記載のUE。
【0164】
条項40.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定し、順序に従って第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行するための手段は、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができないと判定するための手段と、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定するための手段と、測定方法タイプ、測定方法レイテンシ、測定方法応答時間、ターゲットPFL、指示が受信される順序、又はそれらの組合せに基づいて、測位測定に優先順位を付ける優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定するための手段と、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を該順序で順次実行するための手段と、を含む、条項33~39のいずれか一項に記載のUE。
【0165】
条項41.第1の指示及び第2の指示のうちの少なくとも1つは、複数の測位測定を実行するための指示を含み、複数の測位測定の各測位測定は、個別の測定方法タイプを有し、個別のPFLをターゲットとする、条項40に記載のUE。
【0166】
条項42.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、優先順位メトリックに従って第1の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定し、次いで、優先順位メトリックに従って第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を別個に決定することを含み、優先順位メトリックに従った第2の指示に関連付けられた測定は、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に実行される、条項41に記載のUE。
【0167】
条項43.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定するための手段は、優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定を第2の指示に関連付けられた測定とともに実行する順序を決定するための手段を含む、条項41又は42に記載のUE。
【0168】
条項44.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定し、順序に従って第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行するための手段は、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定するための手段と、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLではないと判定するための手段と、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始されていると判定するための手段と、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に、第2の指示に関連付けられた測定を実行するための手段と、を含む、条項33~43のいずれか一項に記載のUE。
【0169】
条項45.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定し、順序に従って第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行するための手段は、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定するための手段と、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLではないと判定するための手段と、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定するための手段と、測定方法タイプ、測定方法レイテンシ、測定方法応答時間、ターゲットPFL、指示が受信される順序、又はそれらの組合せに基づいて、測位測定に優先順位を付ける優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定するための手段と、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を該順序で順次実行するための手段と、を含む、条項33~44のいずれか一項に記載のUE。
【0170】
条項46.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定し、順序に従って第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行するための手段は、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定するための手段と、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLであると判定するための手段と、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定するための手段と、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を同時に実行するための手段と、を含む、条項33~45のいずれか一項に記載のUE。
【0171】
条項47.第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を同時に実行するための手段は、第1のPFL内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会の開始時に、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を開始するための手段を含む、条項46に記載のUE。
【0172】
条項48.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定し、順序に従って第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行するための手段は、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができると判定するための手段と、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLであると判定するための手段と、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始したと判定するための手段と、第2のPFL内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会の開始時に、第2の指示に関連付けられた測定を開始するための手段と、を含む、条項33~47のいずれか一項に記載のUE。
【0173】
条項49.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、ユーザ機器(UE)によって実行されると、UEに、第1の測定方法タイプを有し、第1の測位周波数レイヤ(PFL)をターゲットとする第1の測位測定を実行するための第1の指示を受信させ、第1の測位測定に関連付けられた測定の完了前に、第2の測定方法タイプを有し、第2のPFLをターゲットとする第2の測位測定を実行するための第2の指示を受信させ、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定させ、順序に従って、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0174】
条項50.第1の測定方法タイプ及び第2の測定方法タイプのうちの少なくとも1つは、ダウンリンク(DL)到着時間差(TDoA)測定、DL出発角(AoD)測定、又は複数のラウンドトリップ時間(multi-RTT)測定、を含む、条項49に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0175】
条項51.第1の指示及び第2の指示は、同じロケーション要求において、又は異なるロケーション要求において受信される、条項49又は50に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0176】
条項52.第1の測定タイプ及び第2の測定タイプは、同じ測定タイプ又は異なる測定タイプである、条項49~51のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0177】
条項53.第1のPFL及び第2のPFLは同じPFL又は異なるPFLである、条項49~52のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0178】
条項54.UEに、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定させるコンピュータ実行可能命令は、UEが複数の測位測定の同時処理を実行することができるか否か、第1のPFLと第2のPFLとが同じPFLであるか否か、第1の指示に関連付けられた測定が開始される前に第2の指示が受信されたか否か、又はそれらの組合せに基づいて、UEに順序を決定させるコンピュータ実行可能命令を含む、条項49~53のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0179】
条項55.UEに、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定させ、順序に従って第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行させるコンピュータ実行可能命令は、UEに、UEは複数の測位測定の同時処理を実行できないと判定させ、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始されていると判定させ、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に、第2の指示に関連付けられた測定を実行させる、コンピュータ実行可能命令を含む、条項49~54のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0180】
条項56.UEに、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定させ、順序に従って第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行させるコンピュータ実行可能命令は、UEに、UEは複数の測位測定の同時処理を実行できないと判定させ、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定させ、測定方法タイプ、測定方法レイテンシ、測定方法応答時間、ターゲットPFL、指示が受信される順序、又はそれらの組合せに基づいて、測位測定に優先順位を付ける優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定させ、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を該順序で順次実行させる、コンピュータ実行可能命令、を含む、条項49~55のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0181】
条項57.第1の指示及び第2の指示のうちの少なくとも1つは、複数の測位測定を実行するための指示を含み、複数の測位測定の各測位測定は、個別の測定方法タイプを有し、個別のPFLをターゲットとする、条項56に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0182】
条項58.第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定することは、優先順位メトリックに従って第1の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定し、次いで、優先順位メトリックに従って第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を別個に決定することを含み、優先順位メトリックに従った第2の指示に関連付けられた測定は、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に実行される、条項57に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0183】
条項59.UEに、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定させるコンピュータ実行可能命令は、UEに、優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定を第2の指示に関連付けられた測定とともに実行する順序を決定させるコンピュータ実行可能命令を含む、条項57又は58に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0184】
条項60.UEに、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定させ、順序に従って第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行させるコンピュータ実行可能命令は、UEに、UEは複数の測位測定の同時処理を実行できると判定させ、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLではないと判定させ、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始されていると判定させ、第1の指示に関連付けられた測定が完了した後に、第2の指示に関連付けられた測定を実行させる、コンピュータ実行可能命令を含む、条項49~59のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0185】
条項61.UEに、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定させ、順序に従って第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行させるコンピュータ実行可能命令は、UEに、UEは複数の測位測定の同時処理を実行できると判定させ、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLではないと判定させ、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定させ、測定方法タイプ、測定方法レイテンシ、測定方法応答時間、ターゲットPFL、指示が受信される順序、又はそれらの組合せに基づいて、測位測定に優先順位を付ける優先順位メトリックに従って、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定させ、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を該順序で順次実行させる、コンピュータ実行可能命令、を含む、条項49~60のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0186】
条項62.UEに、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定させ、順序に従って第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行させるコンピュータ実行可能命令は、UEに、UEは複数の測位測定の同時処理を実行できると判定させ、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLであると判定させ、第1の指示に関連付けられた測定がまだ開始されていないと判定させ、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定と、を同時に実行させる、コンピュータ実行可能命令を含む、条項49~61のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0187】
条項63.UEに、第1の指示に関連付けられた測定と、第2の指示に関連付けられた測定とを同時に実行させるコンピュータ実行可能命令は、UEに、第1のPFL内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会の開始時に、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を開始させるコンピュータ実行可能命令を含む、条項62に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0188】
条項64.UEに、第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行する順序を決定させ、順序に従って第1の指示に関連付けられた測定及び第2の指示に関連付けられた測定を実行させるコンピュータ実行可能命令は、UEに、UEは複数の測位測定の同時処理を実行できると判定させ、第1のPFL及び第2のPFLは同じPFLであると判定させ、第1の指示に関連付けられた測定が既に開始されていると判定させ、第2のPFL内のダウンリンク測位基準信号リソースと整合された次の測定機会の開始時に、第2の指示に関連付けられた測定を開始させる、コンピュータ実行可能命令を含む、条項49~63のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0189】
条項65.メモリと、トランシーバと、メモリ及びトランシーバに通信可能に結合されたプロセッサとを備える装置であって、メモリ、トランシーバ、及びプロセッサは、条項1~16のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、装置。
【0190】
条項66.条項1~16のいずれか一項に記載の方法を実行するための手段を備える、装置。
【0191】
条項67.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令が、条項1~16のいずれか一項に記載の方法をコンピュータ又はプロセッサに実行させるための少なくとも1つの命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0192】
情報及び信号が、様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを使用して表され得ることが、当業者には理解されよう。例えば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はそれらの任意の組合せによって表されてもよい。
【0193】
更に、本明細書で開示する態様に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はその両方の組合せとして実装され得ることが、当業者には理解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップについて、それらの機能に関して概略的に上記で説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるのか又はソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例及びシステム全体に課される設計上の制約に依存する。当業者は、説明する機能を特定の用途ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0194】
本明細書で開示する態様に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor:DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programable gate array:FPGA)若しくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、又は本明細書で説明される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装又は実施され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0195】
本明細書で開示する態様に関連して説明された方法、シーケンス、及び/又はアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、又はその2つの組合せで具現され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(read-only memory:ROM)、消去可能プログラマブルROM(erasable programmable ROM:EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(electrically erasable programmable ROM:EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、又は当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体の中に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ること及び記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体化され得る。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICの中に存在してもよい。ASICは、ユーザ端末(例えば、UE)の中に存在してもよい。代替として、プロセッサ及び記憶媒体は、個別の構成要素としてユーザ端末の中に存在し得る。
【0196】
1つ以上の例示的な態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つ以上の命令又はコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されてもよく、又はコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM若しくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送若しくは記憶するために使用され得るとともに、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(digital subscriber line:DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などの無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などの無線技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(compact disc:CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(digital versatile disc:DVD)、フロッピーディスク(disk)、及びBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記のものの組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0197】
上記の開示は本開示の例示的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正が本明細書で行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明される本開示の態様による方法クレームの機能、ステップ、及び/又は行動は、どのような特定の順序で実施される必要もない。更に、本開示の要素は、単数形で説明又は特許請求されることがあるが、単数形への限定が明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
【国際調査報告】