IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ニコベンチャーズ トレーディング リミテッドの特許一覧

特表2024-528948非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品
<>
  • 特表-非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品 図1
  • 特表-非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品 図2
  • 特表-非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品 図3
  • 特表-非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品 図4
  • 特表-非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品 図5
  • 特表-非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品 図6
  • 特表-非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品 図7
  • 特表-非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品 図8
  • 特表-非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品 図9
  • 特表-非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品 図10A
  • 特表-非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品 図10B
  • 特表-非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品 図11
  • 特表-非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品 図12
  • 特表-非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品
(51)【国際特許分類】
   A24B 3/14 20060101AFI20240725BHJP
   A24B 15/16 20200101ALI20240725BHJP
   A24D 1/20 20200101ALI20240725BHJP
【FI】
A24B3/14
A24B15/16
A24D1/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506260
(86)(22)【出願日】2022-08-04
(85)【翻訳文提出日】2024-04-01
(86)【国際出願番号】 EP2022072013
(87)【国際公開番号】W WO2023012307
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】2111269.3
(32)【優先日】2021-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】リチャードソン, ジョン
(72)【発明者】
【氏名】イングランド, ウィル
(72)【発明者】
【氏名】ブレイ, アンドリュー
【テーマコード(参考)】
4B043
4B045
【Fターム(参考)】
4B043BB11
4B043BC02
4B045AA50
4B045AB01
(57)【要約】
本発明は、非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品(100)と、非燃焼性エアロゾル供給デバイスおよび消耗品を備える非燃焼性エアロゾル供給システムと、非燃焼性エアロゾル供給デバイスおよび消耗品を備えるキットと、に関する。消耗品は、支持体(101)とエアロゾル生成材料(104)とを含み、支持体は、支持体の表面の裸領域によって少なくとも1つの他の部分を有し、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別の部分は、個別の部分が支持される支持体のそれぞれの表面から直立し、支持体は、少なくとも1つの湾曲した面の形状、および/または、支持体の第1の表面の少なくとも一部が支持体の同じもしくは別の表面の少なくとも一部に向かって面するように、2つの面の間の折り線(106)を中心に折り畳むことによって構成され、エアロゾル生成材料の個別の部分は、支持体の表面から直立したエアロゾル生成材料の各個別の部分が、エアロゾル生成材料の部分の間またはそれに隣接する支持体の表面の裸領域に入るように、支持体の表面(複数可)上に配置される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品であって、前記消耗品が支持体およびエアロゾル生成材料を含み、前記支持体が少なくとも1つの湾曲した表面または少なくとも2つの実質的に平坦な表面(複数可)を有し、
前記エアロゾル生成材料が、前記支持体の少なくとも1つの表面上にそれぞれ支持されたエアロゾル生成材料の2つ以上の、または個別の部分を含み、前記部分の各々が、前記支持体の表面の裸領域によって少なくとも1つの他の部分から分離され、
前記エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別の部分が、前記個別の部分が支持される前記支持体の前記それぞれの表面から直立し、
前記支持体が、少なくとも1つの湾曲した面の形状によって、および/または前記支持体の第1の表面の少なくとも一部が前記支持体の同じまたは別の表面の少なくとも一部に向かって面するように、2つの面の間の折り線を中心に折り畳まれることによって構成され、
前記エアロゾル生成材料の個別の部分が、前記支持体の前記表面から直立したエアロゾル生成材料の各個別の部分が、前記エアロゾル生成材料の前記部分の間または前記部分に隣接する前記支持体の前記表面の裸領域に入るように、前記支持体の前記表面(複数可)上に配置される、
消耗品。
【請求項2】
前記エアロゾル生成材料の個別の部分が、前記エアロゾル生成材料の隣接する前記個別の部分が互いに離間するように配置される、請求項1に記載の消耗品。
【請求項3】
前記支持体が、第1の縁部および第2の縁部と、少なくとも1つの折り線とを有し、前記支持体を少なくとも1つの折り線に沿って折り畳むことにより、前記第1の縁部および前記第2の縁部が隣接する、請求項1~2のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項4】
前記支持体が、前記支持体が前記折り線を中心に折り畳まれたときに前記支持体の前記第1の縁部を前記支持体の前記第2の縁部に隣接してラッチする手段をさらに備える、請求項3に記載の消耗品。
【請求項5】
前記エアロゾル生成材料の前記個別の部分が、それぞれが前記支持体の少なくとも1つの縁部によって画定される、少なくとも2つの開口部の間に延在する複数の通路を画定するように配置される、請求項1~4のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項6】
前記支持体が、互いに離間した少なくとも2つの平行な折り線を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項7】
前記支持体が、少なくとも1つの穿孔領域などの少なくとも1つの脆弱領域を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項8】
前記支持体が、少なくとも1つのサセプタを備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項9】
前記サセプタが、シート材料を含む、請求項8に記載の消耗品。
【請求項10】
前記サセプタが、アルミニウム箔などの金属箔を含む、請求項9に記載の消耗品。
【請求項11】
前記支持体が、支持層とバッキング層とを備え、前記支持層が、前記エアロゾル生成材料の前記個別の部分が支持される少なくとも1つの表面を形成する、請求項1~10のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項12】
前記支持層が、サセプタを形成する、請求項11に記載の消耗品。
【請求項13】
前記バッキング層が、紙、カードまたはポリアリールエーテルケトンなどのポリマー材料である、請求項11または12に記載の消耗品。
【請求項14】
前記エアロゾル生成材料が、非晶質固体の形態を有する、請求項1~13のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項15】
前記エアロゾル生成材料が、ゲルまたはフィルムの形態を有する、請求項1~14のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項16】
前記エアロゾル生成材料の前記個別の部分が、格子パターンで支持される、請求項1~15のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項17】
前記個別の部分が、前記エアロゾル生成材料の個別の部分と裸領域との交互の格子パターンで支持される、請求項1~16のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項18】
前記エアロゾル生成材料の前記個別の部分が、前記エアロゾル生成材料の前記個別の部分が支持される前記表面の前記平面内で、実質的に円形、正方形、長方形、六角形、長手方向に延在するストライプ、少なくとも1つの湾曲もしくは角を含むストライプ、またはモザイク状になる形状のものである、請求項1~17のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項19】
前記エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別の部分が、互いに異なる組成物を有する、請求項1~18のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項20】
各エアロゾル生成材料が、異なる香料を含むこと、異なる香料の組合せを含むこと、異なる香料の総含有量を含むこと、異なる香料の濃度を含むこと、異なる活性成分を含むこと、異なる活性成分の組合せを含むこと、異なる活性成分の総含有量を含むこと、異なる活性成分の濃度およびそのような違いの任意の組合せを含むこと、から選択される少なくとも1つの相違によって存在する任意の他の組成物とは異なる、請求項19に記載の消耗品。
【請求項21】
各個別の部分が、前記個別の部分を形成する前記エアロゾル生成材料の前記組成物を示す形状および/または色である、請求項19または20に記載の消耗品。
【請求項22】
少なくとも1つ穿孔線などの少なくとも1つの脆弱領域を有する、請求項1~21のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項23】
前記消耗品の一部の使用を可能にするために脆弱領域に沿って破壊または引き裂くことができる、請求項22に記載の消耗品。
【請求項24】
貯蔵および/または輸送のために折り畳まれ、その後、使用のために少なくとも部分的に広げられる、請求項1~23のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項25】
非燃焼性エアロゾル供給デバイスと、前記非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品とを備える非燃焼性エアロゾル供給システムであって、前記消耗品が請求項1~24のいずれか一項に記載のものである、非燃焼性エアロゾル供給システム。
【請求項26】
非燃焼性エアロゾル供給デバイスと、前記非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品であって、前記消耗品が、請求項1~24のいずれか一項に記載のものである、消耗品と、を備えるキット。
【請求項27】
非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品を製造する方法であって、
少なくとも1つの湾曲した表面または少なくとも2つの実質的に平坦な表面を有する支持体を提供するステップと、
前記支持体の少なくとも1つの表面上にそれぞれ支持され、前記支持体の表面の裸領域によって少なくとも1つの他の部分から各々が分離されたエアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別の部分を提供するステップと、
を含み、
前記エアロゾル生成材料の少なくとも2つの部分が、前記2つの部分が支持される前記支持体の前記それぞれの表面から直立し、
前記エアロゾル生成材料の前記部分が、前記支持体から直立した前記エアロゾル生成材料の各個別の部分が、前記エアロゾル生成材料の前記部分の間または前記部分に隣接する前記支持体の前記表面の裸領域に延在するように、前記支持体上の位置に塗布される、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品に関する。
【背景】
【0002】
シガレット、シガーなどの喫煙品は、使用中にタバコを燃焼させてタバコ煙を生成する。これらの種類の物品の代替物は、燃焼することなく加熱することによって基材材料から化合物を放出することによって吸入可能なエアロゾルまたは蒸気を放出する。これらは、非燃焼性喫煙品またはエアロゾル生成アセンブリと呼ばれてもよい。
【0003】
そのような製品の一例は、固体エアロゾル生成材料を燃焼させるのではなく、加熱することによって化合物を放出する加熱デバイスである。この固体エアロゾル生成材料は、場合によっては、タバコ材料を含有してもよい。加熱は、材料の少なくとも1つの成分を揮発させ、典型的には吸入可能なエアロゾルを形成する。これらの製品は、非燃焼加熱デバイスタバコ加熱デバイスまたはタバコ加熱製品と呼ばれてもよい。固体エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための様々な異なる配置が知られている。これらの製品の特定の例は、加熱デバイスと接触する消耗品を利用する。消耗品は、エアロゾル生成材料を含んでもよい。
【0004】
別の例として、ハイブリッドデバイスがある。これらのハイブリッド装置は、加熱によって気化して吸入可能な蒸気またはエアロゾルを生成する液体源(ニコチンを含んでも含まなくてもよい)を含む。デバイスは、固体エアロゾル生成材料(タバコ材料を含んでも含まなくてもよい)をさらに含み、この材料の成分は吸入可能な蒸気またはエアロゾルに同伴されて吸入媒体を生成する。
【概要】
【0005】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、非燃焼性エアロゾル供給デバイス(例えば、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるためにエアロゾル生成材料を加熱するための装置)と共に使用するための消耗品が提供され、消耗品は、支持体およびエアロゾル生成材料を含み、支持体は、少なくとも1つの湾曲した表面または少なくとも2つの実質的に平坦な表面を有し、
エアロゾル生成材料は、支持体の少なくとも1つの表面上にそれぞれ支持されたエアロゾル生成材料の2つ以上の、または個別の部分を含み、部分の各々は、支持体の表面の裸領域によって少なくとも1つの他の部分から分離され、
エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別の部分は、それらが支持される支持体のそれぞれの表面から直立し、
支持体は、少なくとも1つの湾曲面の形状によって、および/または支持体の第1の表面の少なくとも一部が支持体の同じまたは別の表面の少なくとも一部に向かって面するように、2つの面の間の折り線を中心に折り畳まれることによって構成され、
エアロゾル生成材料の個別の部分は、支持体の表面から直立したエアロゾル生成材料の各個別の部分が、エアロゾル生成材料の部分の間またはそれに隣接する支持体の表面の裸領域に入るように、支持体の表面(複数可)上に配置される。
1つの特定の実施形態では、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるためにエアロゾル生成材料を加熱するための装置(非燃焼性エアロゾル供給デバイス)と共に使用するための消耗品が提供され、消耗品は、支持体およびエアロゾル生成材料を含み、支持体は、少なくとも1つの折り線によって分離された第1および第2の表面を有し、
エアロゾル生成材料は、少なくとも1つの部分が第1の表面および第2の表面のそれぞれに支持され、各部分が支持体の第1の表面および/または第2の表面の裸領域によって少なくとも1つの他の部分から分離されたエアロゾル生成材料の2つ以上の、または個別の部分を備え、
エアロゾル生成材料の各個別の部分は、それが支持される支持体のそれぞれの第1の表面または第2の表面から直立し、各個別の部分は第1の面を有し、第1の面は、それが支持される第1の表面または第2の表面の区域から最も遠い部分の一部であり、
支持体は、少なくとも1つの折り線を含み、
支持体は、折り線の一方の側の第1の表面が折り線の他方の側の第2の表面に向かって面することができるように、折り線を中心に折り畳み可能であり、
エアロゾル生成材料の個別の部分は、支持体が折り線を中心に折り畳まれたときに、エアロゾル生成材料の各個別の部分の第1の面が支持体の第2の表面の裸領域に当接するかまたは近位にあるように、支持体の第1の表面上に配置され、
エアロゾル生成材料の個別の部分は、支持体が折り線を中心に折り畳まれたときに、エアロゾル生成材料の各個別の部分の第1の表面が支持体の第1の表面の裸領域に当接するかまたは近位にあるように、支持体の第2の表面上に配置される。
【0006】
そのような消耗品は、消耗品のより容易な取扱いおよび/または使用を可能にすることができる。このような消耗品は、消耗品を平坦な構成で製造、輸送、および保管し、その後使用のために折り畳むことができるため、消耗品の梱包、貯蔵、製造、および/または使用をさらに容易にすることができる。あるいは、消耗品は、エアロゾル生成材料が支持材料の折り畳まれた層の間で保護されるように輸送および/または貯蔵のために折り畳まれてもよい。次に、消耗品は、使用のために代替構成で広げられても、または折り畳まれてもよい。
【0007】
さらに、支持体の裸領域によって分離されたエアロゾル生成材料の個別の部分の配置は、製造中の乾燥などの改善されたプロセスを可能にし得る。同じ表面の対向する表面または対向する領域からのエアロゾル生成材料の別個の部分の「嵌合」を可能にする消耗品の構成は、消耗品の最終構成においてエアロゾル生成材料の別個の部分の高密度を可能にする。
【0008】
例示的な実施形態では、支持体は、第1の縁部および第2の縁部を備え、消耗品を湾曲させるおよび/または消耗品を少なくとも1つの折り線を中心に折り畳む際に、第1および第2の縁部が隣接する。消耗品は、支持体が折り畳まれた構成にあるときに支持体の第1および第2の縁部をラッチする手段を備えることができる。
【0009】
支持体(例えば、折り畳むまたは巻くことによって)の2つの縁部を一緒にすることは、間に少なくとも1つの通路が形成される少なくとも2つの開口部を画定するのに役立ち得る。そのような少なくとも1つの通路は、エアロゾル生成材料の隣接する個別の部分の間の空間によって少なくとも部分的に画定されてもよい。したがって、適切な実施形態では、エアロゾル生成材料の隣接する個別の部分は、少なくとも2つの開口部の間に少なくとも1つの通路を画定してもよい。
【0010】
さらなる例示的な実施形態では、消耗品は、例えば、金属箔などの材料のシートから形成されたサセプタを備えることができる。これにより、電気誘導による消耗品の少なくとも1つの領域の加熱が可能になる。
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、非燃焼性エアロゾル供給デバイス(例えば、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるためにエアロゾル生成材料を加熱するための装置)を備えるシステム、および非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品が提供される。消耗品は、本明細書で定義される通りであってもよく、例えば、消耗品は支持体およびエアロゾル生成材料を含み、支持体は少なくとも1つの湾曲した表面または少なくとも2つの実質的に平坦な表面(複数可)を有し、
エアロゾル生成材料は、支持体の少なくとも1つの表面上にそれぞれ支持されたエアロゾル生成材料の2つ以上の、または個別の部分を含み、その部分の各々は、支持体の表面の裸領域によって少なくとも1つの他の部分から分離され、
エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別の部分は、それらが支持される支持体のそれぞれの表面から直立し、
支持体は、少なくとも1つの湾曲面の形状によって、および/または支持体の第1の表面の少なくとも一部が支持体の同じまたは別の表面の少なくとも一部に向かって面するように、2つの面の間の折り線を中心に折り畳まれることによって構成され、
エアロゾル生成材料の個別の部分は、支持体の表面から直立したエアロゾル生成材料の各個別の部分が、エアロゾル生成材料の部分の間またはそれに隣接する支持体の表面の裸領域に入るように、支持体の表面(複数可)上に配置される。
あるいは、消耗品は、支持体およびエアロゾル生成材料を含んでもよく、支持体は、少なくとも1つの折り線によって分離された第1および第2の表面を有し、
エアロゾル生成材料は、少なくとも1つの部分が第1の表面および第2の表面のそれぞれに支持され、各部分が支持体の第1の表面および/または第2の表面の裸領域によって少なくとも1つの他の部分から分離されたエアロゾル生成材料の2つ以上の、または個別の部分を備え、
エアロゾル生成材料の各個別の部分は、それが支持される支持体のそれぞれの第1の表面または第2の表面から直立し、各個別の部分は第1の面を有し、第1の面は、それが支持される第1の表面または第2の表面の区域から最も遠い部分の一部であり、
支持体は、少なくとも1つの折り線を含み、
支持体は、折り線の一方の側の第1の表面が折り線の他方の側の第2の表面に向かって面することができるように、折り線を中心に折り畳み可能であり、
エアロゾル生成材料の個別の部分は、支持体が折り線を中心に折り畳まれたときに、エアロゾル生成材料の各個別の部分の第1の面が支持体の第2の表面の裸領域に当接するかまたは近位にあるように、支持体の第1の表面上に配置され、
エアロゾル生成材料の個別の部分は、支持体が折り線を中心に折り畳まれたときに、エアロゾル生成材料の各個別の部分の第1の表面が支持体の第1の表面の裸領域に当接するかまたは近位にあるように、支持体の第2の表面上に配置される。
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、非燃焼性エアロゾル供給デバイス(例えば、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるためにエアロゾル生成材料を加熱するための装置)を備えるキット、本明細書に記載の、または特許請求される、非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品が提供される。消耗品は、支持体およびエアロゾル生成材料を含んでもよく、支持体は少なくとも1つの湾曲した表面または少なくとも2つの実質的に平坦な表面を有し、
エアロゾル生成材料は、支持体の少なくとも1つの表面上にそれぞれ支持されたエアロゾル生成材料の2つ以上の、または個別の部分を含み、その部分の各々は、支持体の表面の裸領域によって少なくとも1つの他の部分から分離され、
エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別の部分は、それらが支持される支持体のそれぞれの表面から直立し、
支持体は、少なくとも1つの湾曲面の形状によって、および/または支持体の第1の表面の少なくとも一部が支持体の同じまたは別の表面の少なくとも一部に向かって面するように、2つの面の間の折り線の周りに折り畳まれることによって構成され、
エアロゾル生成材料の個別の部分は、支持体の表面から直立したエアロゾル生成材料の各個別の部分が、エアロゾル生成材料の部分の間またはそれに隣接する支持体の表面の裸領域に入るように、支持体の表面(複数可)上に配置される。
関連する実施形態では、消耗品は、支持体およびエアロゾル生成材料を含んでもよく、支持体は、少なくとも1つの折り線によって分離された第1および第2の表面を有し、
エアロゾル生成材料は、少なくとも1つの部分が第1の表面および第2の表面のそれぞれに支持され、各部分が支持体の第1の表面および/または第2の表面の裸領域によって少なくとも1つの他の部分から分離されたエアロゾル生成材料の2つ以上の、または個別の部分を備え、
エアロゾル生成材料の各個別の部分は、それが支持される支持体のそれぞれの第1の表面または第2の表面から直立し、各個別の部分は第1の面を有し、第1の面は、それが支持される第1の表面または第2の表面の区域から最も遠い部分の一部であり、
支持体は、少なくとも1つの折り線を含み、
支持体は、折り線の一方の側の第1の表面が折り線の他方の側の第2の表面に向かって面することができるように、折り線を中心に折り畳み可能であり、
エアロゾル生成材料の個別の部分は、支持体が折り線を中心に折り畳まれたときに、エアロゾル生成材料の各個別の部分の第1の面が支持体の第2の表面の裸領域に当接するかまたは近位にあるように、支持体の第1の表面上に配置され、
エアロゾル生成材料の個別の部分は、支持体が折り線を中心に折り畳まれたときに、エアロゾル生成材料の各個別の部分の第1の表面が支持体の第1の表面の裸領域に当接するかまたは近位にあるように、支持体の第2の表面上に配置される。
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、非燃焼性エアロゾル供給デバイス(例えば、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるためにエアロゾル生成材料を加熱するための装置)と共に使用するための消耗品を製造する方法であって、方法は、
少なくとも1つの湾曲した表面または少なくとも2つの実質的に平坦な表面を有する支持体を提供することと、
支持体の少なくとも1つの表面上にそれぞれ支持され、支持体の表面の裸領域によって少なくとも1つの他の部分からその部分の各々が分離されたエアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別の部分を提供することと、を含み、
エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別の部分は、それらが支持される支持体のそれぞれの表面から直立し、
エアロゾル生成材料のその部分は、支持体から直立したエアロゾル生成材料の各個別の部分が、エアロゾル生成材料の部分の間またはそれに隣接する支持体の表面の裸領域に延在するように、支持体上の位置に塗布される、方法が提供される。
このような方法の一実施形態は、折り目によって分離された少なくとも第1の表面および第2の表面を有する支持体を提供することと、
第1および第2の表面のそれぞれに支持された少なくとも1つの部分を有し、その部分のそれぞれは、それぞれの表面の裸領域によって少なくとも1つの他の部分から分離される、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別の部分を提供することと、を含み、
エアロゾル生成材料の各個別の部分は、それが支持される支持体のそれぞれの第1の表面または第2の表面から直立し、各個別の部分は第1の面を有し、第1の面は、それが支持される第1の表面または第2の表面の区域から最も遠い部分の一部であり、
エアロゾル生成材料の部分は、支持体が、折り線の一方の側の第1の表面が折り線の他方の側の第2の表面に向かって面することができるように折り線を中心に折り畳まれるときに、第1の表面上に支持されたエアロゾル生成材料の各個別の部分の第1の面が、支持体の第2の表面の裸領域に当接するかまたは近位にあり、および支持体の第2の表面上に支持されたエアロゾル生成材料の各個別の部分の第1の面が、支持体の第1の表面の裸領域に当接するかまたは近位にあるように支持体上の位置に塗布される、方法である。
【0011】
ここで、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を単なる例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品の概略斜視図を示し、消耗品は広げられた構成である。
図2図1の消耗品の概略斜視図を示し、消耗品は、折り線に沿って折り畳むプロセスの途中にある。
図3】非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための代替的な消耗品の概略斜視図を示し、消耗品が2つの平行な折り線を有する。
図4】非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための代替的な消耗品の概略斜視図を示し、支持体が支持層およびバッキング層を備える。
図5】非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品の概略側面図を示し、消耗品が広げられた構成である。
図6】折り畳まれた構成の図5の消耗品の概略側面図である。
図7】非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品の概略側面図を示し、消耗品は広げられた構成である。
図8】縁部108および208が隣接する折り畳まれた構成の図7の消耗品の概略側面図を示す。
図9】支持体が箔層を備える広げられた構成の図7の消耗品の概略側面図である。
図10】非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための2つの代替的な消耗品の概略図を示し、消耗品は少なくとも1つの湾曲面を有する。図10Aの消耗品は、単一の内面を有する円形断面の管の形態である。図10Bの消耗品は、折り線によって分離された2つの内面を有する押し潰されたまたは折り畳まれた管の形態である。
図11】貯蔵中にエアロゾル生成材料の部分を保護するために消耗品が折り畳まれている消耗品の概略断面図を示す。
図12図11の消耗品のスタックの概略断面図である。各物品は、エアロゾル生成材料の部分が一緒に折り畳まれているので、エアロゾル生成材料が汚染される、または他の消耗品または周囲に不必要に付着することなく積み重ねられ得る。
図13】エアロゾル生成材料の部分が本明細書に記載のように互いに噛み合うように積み重ねられた複数の層を有する消耗品の概略断面図を示す。図示の消耗品は、使用のために部品を引き裂くまたは破壊することを可能にする複数の脆弱領域(109、209)を含む。
【詳細な説明】
【0013】
本明細書で使用される場合、「エアロゾル生成材料」という用語は、加熱時に、揮発した成分を提供する材料を含む。「エアロゾル生成材料」は、任意のタバコ含有材料を含み、例えば、タバコ、タバコ抽出物を含むタバコ誘導体、拡張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替物の1つまたは複数を含むことができる。「エアロゾル生成材料」はまた、例えば香味料を含む他の非タバコ製品を含んでもよく、香味料は、製品に応じて、ニコチン、チョークなどの充填剤材料および/または吸着剤材料、グリセロール、プロピレングリコールまたはトリアセチンを含んでも含まなくてもよい。エアロゾル生成材料はまた、ゲル化材料、例えばアルギン酸ナトリウムであってもよい結合材料を含んでもよい。エアロゾル生成材料は、材料内に固体形態のタバコ消耗品または葉を含んでもよい。一例では、エアロゾル生成材料はエアロゾル生成ゲルである。エアロゾル生成ゲルは、固体のゼリー状材料であってもよい。エアロゾル生成ゲルは、ニュートンゲルまたは非ニュートンゲルであり得る。一例では、ゲルは熱可塑性ゲルである。
【0014】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成フィルムを含んでもよく、またはエアロゾル生成フィルムの形態であってもよい。エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤と、エアロゾル形成剤とを含んでもよい。任意選択的に、送達される物質および/または充填剤も存在し得る。エアロゾル生成フィルムは、植物性材料を実質的に含まなくてもよい。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は実質的にタバコを含まない。
【0015】
エアロゾル生成フィルムは、約0.015mm~約1mmの厚さを有してもよい。例えば、厚さは、約0.05mm、0.1mmまたは0.15mm~約0.5mmまたは0.3mmの範囲であってもよい。
【0016】
エアロゾル生成フィルムは連続的であってもよい。例えば、フィルムは、支持体上に支持された材料の連続フィルムを含むか、または連続フィルムであってもよい。
【0017】
エアロゾル生成フィルムは不連続であってもよい。例えば、エアロゾル生成フィルムは、支持体上に支持され得る、ドット、ストライプまたはラインなどのエアロゾル生成材料の1つまたは複数の個別の部分または領域を含んでもよい。
【0018】
そのような実施形態では、支持体は平面または非平面である。
【0019】
エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤を、水などの溶媒、エアロゾル形成剤および送達される1つまたは複数の物質などの1つまたは複数の他の成分と組み合わせてスラリーを形成し、次いでスラリーを加熱して溶媒の少なくとも一部を揮発させてエアロゾル生成フィルムを形成することによって形成することができる。
【0020】
スラリーを加熱して、少なくとも約60重量%、70重量%、80重量%、85重量%または90重量%の溶媒を除去することができる。
【0021】
エアロゾル生成材料は、「非晶質個体」を含んでもよく、または「非晶質個体」であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、非晶質個体であるエアロゾル生成フィルムを含む。非晶質個体は、「モノリシック固体」であってもよい。非晶質個体は、実質的に非繊維質であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質個体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質個体は、その中に液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料である。いくつかの実施形態では、非晶質個体は、例えば、約0重量%、5重量%または10重量%の液体から、約30重量%、40重量%または50重量%の液体を含み得る。
【0022】
非晶質個体は、植物性材料を実質的に含まなくてもよい。非晶質個体は、実質的にタバコを含まなくてもよい。
【0023】
エアロゾル生成材料の一例は、ゲルまたは乾燥ゲルなどの非晶質個体である。そのような材料は、ゲル化材料、エアロゾル形成材料、ならびに任意選択的に活性成分および/または香味料の混合物から形成されてもよい。混合物は、スラリーとして形成され、支持体の少なくとも1つの表面に(例えば、支持層に)塗布されてもよい。次いで、このようなスラリーをゲル化させてもよく(例えば、固化剤を用いて)、このようにして形成されたゲルを任意に乾燥させてもよく、または部分的に乾燥させてもよい(例えば、エアロゾル生成フィルムを形成するために)。
【0024】
エアロゾル生成材料の特定のゲル実施形態を形成するのに使用され得る典型的なゲル化剤としては、アルギン酸、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガムグアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、ヒュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリンおよびポリビニルアルコールから選択される少なくとも1つのゲル化剤が挙げられる。そのようなゲル化剤は、適切な固化(例えば架橋)剤と組み合わせて使用され得る。例えば、アルギン酸および/またはペクチンは、カルシウムイオンによって架橋され得る。本発明の特定の実施形態では、ゲル化剤は、カルシウムイオンによって架橋された少なくとも1つのアルギン酸および/または少なくとも1つのペクチンであってもよい。
【0025】
エアロゾル生成材料の形成に使用され得るゲル化剤の例は、アルギン酸塩である。アルギン酸塩は、アルギン酸に由来する多糖類であり、典型的には高分子量ポリマー(10~600kDa)である。アルギン酸は、(1,4)-グリコシド結合と一緒に結合したβ-D-マンヌロン酸(M)およびα-L-グルロン酸(G)単位(ブロック)のコポリマーである。カルシウムカチオンを添加すると、アルギン酸は架橋してゲルを形成する。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸コポリマー中のモノマー単位の少なくとも約40%、45%、50%、55%、60%または70%がα-L-グルロン酸(G)単位であるアルギン酸塩を含むか、またはアルギン酸塩からなり得る。ゲル化剤が少なくとも1種類のアルギン酸を含む場合、カルシウムイオンを含む固化剤を使用してもよい。アルギン酸を含むゲルは、エアロゾル生成材料のフィルム用に乾燥させることができる。そのようなフィルムは、本明細書に記載の非晶質個体の形態であってもよい。
【0026】
エアロゾル生成材料は、活性成分を含んでもよい。適切な活性成分には、本明細書に記載のものが含まれる。このような活性成分の例としては、タバコ、タバコ材料(例えば、タバコ抽出物)および/またはニコチンが挙げられる。ニコチンは、タバコまたはタバコ抽出物の存在の有無にかかわらず、エアロゾル生成材料中に存在し得る。
【0027】
エアロゾル生成材料は、香味成分を含んでもよい。適切な香味成分には、本明細書に記載のものが含まれる。香料は、例えば、1つまたは複数の種類のミント香味、適切にはハッカ属の任意の種からのミント油を含み得る。香料は、メントールを適切に含み得るか、本質的にメントールからなり得るか、またはメントールからなり得る。本明細書に開示されているものを含む、他の香料を使用してもよい。
【0028】
特定の実施形態では、消耗品は、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの異なる組成物を含んでもよい。これが当てはまる場合、各エアロゾル生成材料は、異なる香料を含むこと、異なる香料の総含有量を含むこと、異なる濃度の香料を含むこと、異なる活性成分を含むこと、異なる活性成分の総含有量を含むこと、異なる濃度の活性成分およびそのような違いの任意の組合せを含むこと、から選択される少なくとも1つの違いによって存在する他の組成物と異なっていてもよい。
【0029】
特定の実施形態では、消耗品は、エアロゾル生成材料の少なくとも2つの異なる組成物を含んでもよい。これが当てはまる場合、各エアロゾル生成材料組成物の個別の部分は、少なくとも1つの視覚的差異によって区別され得る。例えば、エアロゾル生成材料の各組成物は、その組成物またはその部分に特有の方法で成形または着色されてもよい。これは、任意の形状もしくは色、またはその組成物もしくは部分の香料、活性有効成分、活性有効成分含有量もしくは加熱持続時間を示唆するように選択されたものであり得る。したがって、個別の部分の形状および/または色は、その部分におけるエアロゾル生成材料の組成物または量を示すことができる。
【0030】
特定の実施形態では、消耗品は、少なくとも1つの表面を有する少なくとも1つの支持材料で形成された支持体を含んでもよく、エアロゾル生成ゲルまたはフィルムなどのエアロゾル生成材料が、前記表面の1つまたは複数の部分または「領域」に堆積される。特定の実施形態では、エアロゾル生成材料が存在する前記表面の1つまたは複数の領域はそれぞれ、エアロゾル生成材料が存在しない前記表面の一部分によって囲まれてもよい。したがって、エアロゾル生成材料が存在する前記表面のその部分または各部分または領域は、エアロゾル生成材料が存在しないかまたは実質的に存在しない領域によって囲まれるかまたは「フレーム化」されてもよい。したがって、エアロゾル生成材料の各領域は、エアロゾル生成材料の個別の部分を形成してもよい。
【0031】
特定の実施形態では、消耗品は、少なくとも1つの表面を有する少なくとも1つの支持材料で形成された支持体を含んでもよく、エアロゾル生成ゲルまたはフィルムなどのエアロゾル生成材料が、前記表面の1つまたは複数の部分または「領域」に堆積される。特定の実施形態では、エアロゾル生成材料の複数の領域が前記表面上に存在する。
【0032】
特定の実施形態では、支持体は、折り畳みの両側に第1の表面および第2の表面を与えるために、少なくとも1回折り畳まれることができるように成形されてもよい(および任意選択的に少なくとも1つの折り線が設けられてもよい)。そのような折り畳みは、第2の表面に取り付けられたエアロゾル生成材料の部分を、第1の表面上に支持されたエアロゾル生成材料の部分の間の第1の表面の裸領域に近接させる。これに対応して、第1の表面上に支持されたエアロゾル生成材料の部分は、第2の表面に取り付けられたエアロゾル生成材料の部分の間の第2の表面の裸領域に近接する。そのような折り畳まれた実施形態では、支持体の表面は平坦であってもよくまたは湾曲していてもよい。
【0033】
特定の実施形態では、支持体は、表面または支持体の一部が支持体の同じまたは異なる表面に向かって面するように、少なくとも1回巻かれるまたは折り畳まれることができる少なくとも1つの湾曲面を有するように成形することができる。ロール状支持体は、例えば、表面の一部が同じ(湾曲した)表面の別の部分に向かって面するように、円形または楕円形の断面を有する管の形態であってもよい。しかしながら、支持体は、二角形断面を有する管などの湾曲面で折り畳まれてもよい。支持体が少なくとも1つの湾曲面を備える場合、表面の湾曲および/または任意の折り畳みは、第1の表面に取り付けられたエアロゾル生成材料の部分を、その表面に支持されたエアロゾル生成材料の部分の間の支持体の同じまたは別の表面の裸領域に近接させる。
【0034】
本明細書に記載の支持体を折り畳むおよび/または巻くことにより、消耗品の貯蔵、輸送および/または使用を容易にすることができる。例えば、支持体の1つの面上のエアロゾル生成材料の部分が支持体の第2の面上のエアロゾル生成材料の部分の間の裸領域に入るように折り畳むことは、折り畳まれた支持体の「内側」表面のそれぞれに支持されたエアロゾル生成材料が支持体自体によって保護されるので、輸送および/または貯蔵中にエアロゾル生成材料を汚染または他の材料との接触から保護するのに役立ち得る。そのような消耗品は、使用のために、その折り畳まれたまたは巻かれた構成、部分的に広げられた/巻かれていない、または完全に広げられた/巻かれていない構成で使用することができる。
【0035】
特定の実施形態では、支持体は折り畳まれて、使用のために引き裂かれ、破壊され、または区域に分割され得る消耗品を形成することができる。そのような分割は、穿孔線または切り込み線などの脆弱領域を支持体に設けることによって補助され得る。脆弱領域はまた、支持体における折り線としても作用し得る。
【0036】
支持体の折り線に沿って脆弱領域を設けることにより、消耗品の各区域を支持材料によって保護することができる多用途消耗品を提供することができる。
【0037】
そのような多用途消耗品に適した構成は、支持体がそれ自体の上で交互の方向に折り畳まれる「ファンフォールド」を含む。これにより、上述したように、支持体の2つの表面が共にエアロゾル生成材料の「内側」になる。次いで、以下の2つの折り畳みは、「外側」表面上でエアロゾル生成材料の周りで支持体によって保護された「内側」表面上のエアロゾル生成材料を用いて同様の構成を生成する。次いで、消耗品の一区域を使用のために取り外すことができるように、すべての折り線にまたはすべての交互の折り線に脆弱領域を設けることができる。この種類の1つの配置が添付の図面に示される。
【0038】
特定の実施形態では、少なくとも2つの異なるエアロゾル生成材料が存在し、各エアロゾル生成材料は、他のエアロゾル生成材料(複数可)を収容する任意の領域とは別個の少なくとも1つの領域に存在する。したがって、異なる組成物を有する少なくとも2つのエアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の異なる個別の部分として存在してもよい。エアロゾル生成材料の各別個の組成物は、2つ以上の個別の部分(例えば、表面の異なる領域に)に存在してもよい。
【0039】
エアロゾル生成材料の2つ以上の組成物が存在し、各組成物が2つ以上の個別の部分に存在する場合、エアロゾル生成材料の各組成物は、部分の規則的または体系的な配置で配置されてもよい。そのような配置は、単一の組成物のストリップ、ブロックもしくは領域、または一次元もしくは二次元の異なる組成物の交互もしくは連続的な配置を含み得る。エアロゾル生成材料の個別の部分は、同じ組成物を含む特定の部分が平坦な構成では互いに離れているが、折り畳まれた構成では隣接するように位置付けられてもよい。
【0040】
特定の実施形態では、消耗品は、少なくとも1つの表面を有する少なくとも1つの支持材料で形成された支持体を含んでもよく、エアロゾル生成ゲルまたはフィルムなどのエアロゾル生成材料が、前記表面の1つまたは複数の部分または「領域」に堆積される。特定の実施形態では、エアロゾル生成材料が存在する領域の形状を制御することができる。特定の実施形態では、各領域は、他の領域と同じまたは実質的に同じ形状およびサイズである。代替的な実施形態では、エアロゾル生成材料の領域は、異なるサイズであってもよい。これにより、特定の領域の選択的加熱によるユーザ体験の選択が可能になり得る。
【0041】
特定の実施形態では、消耗品の全体的な形状および寸法は、加熱デバイスの少なくとも1つの設計の適切な部分に対応するように選択される。したがって、消耗品は、少なくとも1つの加熱デバイスの少なくとも一部分の上、中、および/または周囲に取り外し可能に嵌合するように適合されてもよい。特定の実施形態では、消耗品の全体的な外形(外周)は、正多角形または回転対称性を有する他の形状であってもよく、または実質的にそうであってもよい。これにより、消耗品を複数の向きで加熱デバイス上、加熱デバイス内、加熱デバイスに接触して、および/または加熱デバイスの周りに位置付けることができ、エアロゾル生成材料の特定の部分または領域の選択的加熱を可能にすることができる。
【0042】
特定の実施形態では、消耗品の全外周は、少なくとも1つの寸法で円形または実質的に円形であってもよい。特定の実施形態では、消耗品の全外周は、少なくとも1つの平面内で円形または実質的に円形断面を有してもよい。
【0043】
特定の実施形態では、消耗品の全外周は、非円形(および実質的に非円形)であってもよい。特定の実施形態では、消耗品の全外形は、非円形断面を有してもよい。非円形の外周の例には、実質的に正方形または長方形の外周が含まれる。
【0044】
特定の実施形態では、エアロゾル生成材料、例えばエアロゾル生成ゲルまたはフィルムは、個別の部分または「ドット」内にある。そのようなドットは、個別に、またはセットもしくは複数のグループで加熱されてもよい。エアロゾル生成材料のそのような選択的部分加熱は、生成されるエアロゾルの種類および/もしくは量ならびに/またはその生成の持続時間にわたる制御を可能にし得る。各ドットは、本明細書中に記載されるように、支持材料の個別の領域上に存在してもよい。
【0045】
適切な実施形態では、エアロゾル生成材料のドットおよび/または支持材料の表面のそれらの対応する領域は、任意の適切な形状であってもよい。特定の実施形態では、ドットは、実質的に円形であってもよく、格子状または六角形のパッキング配置に位置付けられてもよい。代替的な実施形態では、ドットは、支持材料の表面の少なくとも一部分を覆うようにモザイク状にすることができ、任意選択的に、本明細書に記載されるように、ドット間の前記表面の「むき出し」領域を可能にする形状であってもよい。適切な非円形ドットは、正方形、長方形または六角形の形状であってもよく、支持体の表面にわたりドットの格子状または六角形のパッキングを可能にする。他のモザイク状または実質的にモザイク状の形状も適切であり得る。
【0046】
エアロゾル生成材料が個別の部分に存在する場合、各部分は、任意の適切な寸法、質量および/または体積であってもよい。典型的な部分は、例えば、部分当たり1~50または2~25mgなど、0.1~100mg(例えば1~100mg)のエアロゾル生成材料であってもよい。
【0047】
エアロゾル生成材料は、30g/m2~120g/m2などの任意の適切な面積密度を有してもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約30~70g/m、または約40~60g/mの面積密度を有してもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約80~120g/m、または約70~110g/m、または特に約90~110g/mの面積密度を有してもよい。
【0048】
適切には、エアロゾル生成材料の厚さは、約0.05mm、0.1mmまたは0.15mm~約0.5mmまたは0.3mmの範囲であってもよい。本発明者らは、約0.2mm(例えば0.18~0.22mm)の厚さを有する材料が特に適していることを見出した。典型的な部分は、例えば、最大寸法が約5mm、8mmまたは10mm~約15mm、20mmまたは30mmまでなど、5mm~10cmであってもよい。約13mm(例えば10~15mm)が非常に適している。特定の実施形態では、一部の面積は、50~200mmであり得る。これは、適切には、125mm~150mm(例えば、約140mm、例えば135~145mm)または60mm~81mmであってもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、支持体の第1または第2の表面に取り付けられ、エアロゾル生成材料は、前記支持層に取り付けられていない少なくとも1つの表面上の粘着防止剤で処理される。
【0050】
一例として、粘着防止剤は、タルクなどの鉱物または炭酸カルシウム、セルロース、デンプン、レシチン、シリコーンおよび/またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などを含み得る。粘着防止剤は、本明細書に記載のアセンブリの動作温度で安定している(すなわち、溶融、分解などしない)。一実施形態では、粘着防止剤は、タルク粉末、粉末炭酸カルシウム、または非晶質個体の表面に塗布することができ、任意の粘着性を覆い、接着を防止するのを支援することができる別の粉末であってもよい。
【0051】
場合によっては、消耗品は、シートの形態で製造されてもよく、シートは、例えば、最終使用のために適切なサイズに切断する前の製造中に、巻回またはコイル状の形態で任意選択的に保持されてもよい。本明細書に記載の非晶質エアロゾル生成材料、特にゲル(任意選択的にゲルを乾燥させて、例えばフィルムを生成することによって)から形成されたアモルファスエアロゾル生成材料は、取扱いを複雑にする粘着性表面を有する場合がある。エアロゾル発生材料、支持層(複数可)および任意選択的に粘着防止剤の組合せを選択することによって、エアロゾル生成材料が支持体またはバッキングの裏面に付着するのを防止することができ、それによって製造中の取扱性を改善することができる。
【0052】
場合によっては、消耗品は、使用中に消耗品をヒータ(例えば、誘導加熱器)に固定するために使用することができる1つまたは複数の磁石を備えてもよい。
【0053】
特定の実施形態では、消耗品は、エアロゾル生成材料と少なくとも部分的に接触する支持層を有する支持体を含んでもよい。そのような支持層は、金属を含む任意の適切な材料、またはセルロースなどのバイオポリマー材料を含むポリマー材料から形成されてもよい。特定の実施形態では、支持層は、アルミニウム箔などの金属箔であってもよい。支持層がアルミニウムから形成される場合、アルミニウムは、5μm~25μmの厚さを有してもよい。アルミニウムの厚さは、7μm、10μmまたは20μmであってもよく、6μm~8μmであってもよい。金属支持層は、高い熱伝導率の利点を有し、支持層の少なくとも一部に電流を流すことによって材料の電気抵抗に起因してヒータとして作用することができる。そのような電流は、従来の電気回路または電気誘導によって生成され得る。一実施形態では、支持層を形成する金属フィルムは、消耗品の少なくとも一部分の電気誘導加熱のためのサセプタとして機能する。
【0054】
特定の実施形態では、支持体は、金属箔支持層などの支持層を備えることができ、同様の異なる材料のバッキング層をさらに備えることができる。特定の実施形態では、支持体は、バイオポリマーまたは合成ポリマー材料などのポリマー材料のバッキング層を備えてもよい。適切なバイオポリマー材料には、紙またはカードなどのセルロース系材料を含む多糖類が含まれる。合成ポリマー材料は、エアロゾル生成材料を加熱するために利用される温度で構造的完全性を保持するのに十分に高い融点を有するべきである。したがって、そのようなポリマーは、200℃超または250℃超の融点を有し得る。適切な例としては、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)が挙げられる。
【0055】
図1図2を参照すると、非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品100が示されている。消耗品100は、折り線106によって分離された支持体101、第1の表面102および第2の表面103を含む。エアロゾル生成材料104の個別の部分およびそのような部分の間の表面105の裸領域が示される。図2は、折り線に沿って消耗品を折り畳みプロセスの中間点の周りの図1の消耗品を表す。矢印は、折り畳みプロセスが完了するときに第1の表面上のエアロゾル生成材料の部分がとる経路を表す。エアロゾル生成材料の個別の部分は、第1の表面上の各部分が、折り畳みが行われるときに第2の表面上の裸領域と位置合わせするように配置されていることが分かる。
【0056】
図4は、支持体が支持層201およびバッキング層301からなるさらなる実施形態を表す。支持層は、金属箔(例えばアルミニウム箔)などのシート材料であってもよい。バッキング層は、紙、カードまたはPEEKなどの同じまたは異なる材料であってもよい。
【0057】
図5は、2つの平行な折り線206および306が存在する代替的な消耗品を表す。この消耗品が折り畳まれると、折り線の間の領域は、消耗品が容易に平坦化しないような支持体として機能する。同様の実施形態が図5に側面図で示され、第1の表面102および第2の表面103は、2つの折り線206および306によって分離されているのが分かる。折り線は、折り畳みを容易にするために支持体内の切り込み線または他の弱化領域であってもよい。図6は、第1の表面および第2の表面のそれぞれ上のエアロゾル生成材料の個別の部分が対向する表面の裸領域と位置合わせするように折り畳まれた構成の図5の消耗品を示す。
【0058】
図7は、支持体が第3の折り線406と2つの縁部108および208とを有するさらなる実施形態の側面図を示す。縁部は、図7に示す開放構成では距離があるが、図8に示す折り畳まれた構成では隣接している。この実施形態では、支持体の折り畳まれた縁部によって画定された開口部を有する「ボックス」型の構成が採用されている。
【0059】
図9は、図6に示す実施形態と同様の実施形態を示すが、支持体は、例えばアルミニウム箔などの金属箔であってもよい支持層201と、バッキング層301とを備える。
【0060】
図10は、支持体が少なくとも1つの湾曲面を有する2つの実施形態を示す。図10Aでは、支持体101は、円形断面を有する管の形態であり、エアロゾル生成材料104の部分は、単一の内面102上に支持される。部分は、表面の一方の側から直立したエアロゾル生成材料104の部分が、管の反対側に支持されたエアロゾル生成材料の部分の間の裸領域に入るように位置付けられる。図10Bは、同様の実施形態を示すが、二角形の断面を有する管の形態の支持体を有し、二角形の頂点に折り線ならびに2つの内面102および103を有する。一方の内面から直立したエアロゾル生成材料104の部分は、対向面上に支持された部分の間の裸領域に入る。
【0061】
図11は、折り畳まれた構成を有する消耗品100の断面を示す。支持体101は、エアロゾル生成材料の部分が第1の表面102上に支持された部分と「噛み合って」、第2の表面103の裸領域に入るように折り畳まれる。このような構成では、部分104は互いに付着しないように分離されているが、エアロゾル生成材料のすべての部分は、支持体101のみが「外側」に露出した状態で折り畳みの「内側」にあることによって保護される。
【0062】
図12は、図11に示す消耗品100のスタックを示す。そのような「折り畳まれた」消耗品は、エアロゾル生成材料の部分が折り畳まれた支持体の内面上に存在することによって保護されるため、包装または貯蔵のために容易に積み重ねることができる。互いに噛み合う構成は、反対側の表面上のエアロゾル生成材料の部分が互いに付着することを回避するが、コンパクトで効率的な貯蔵方法を提供する。消耗品は、使用のためにスタックから取り外され、折り畳まれて、または完全にもしくは部分的に広げられた構成で使用されてもよい。
【0063】
図13は、支持体101が折り畳まれて複数の消耗品の区域を与える「ファンフォールド」消耗品を示す。各表面(102、103、202、203)は、脆弱領域109、209によって分離される。使用時には、消耗品は、脆弱領域で分割され、支持されたエアロゾル生成材料を有する単一の表面として、または図示された折り畳まれた構成または完全もしくは部分的に広げられた構成で使用され得る一対の表面(例えば102および103)として使用される。
【0064】
上記の例は、支持体の第1および/または第2の表面上にエアロゾル生成材料を有する実施形態を使用する本発明を例示する。しかしながら、他の例では、支持体は、エアロゾル生成材料の特定の個別の部分が収容され得る凹部を含んでもよい。
【0065】
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解および教示を支援するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供され、網羅的および/または排他的ではない。本明細書に記載された利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に対する制限または特許請求の範囲に対する均等物に対する制限と見なされるべきではなく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態を利用することができ、修正を行うことができることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの適切な組合せを適切に含むか、それからなるか、または本質的にそれからなることができる。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含み得る。
定義
本開示によれば、「非燃焼性」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムの成分エアロゾル生成材料(またはその構成要素)が燃焼または点火されないものである。
【0066】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、気化デバイスまたは電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0067】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、加熱式システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0068】
典型的には、非燃焼性エアロゾル供給システムは、非燃焼性エアロゾル供給デバイスと、非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための、本明細書に開示されているものなどの消耗品とを備え得る。
【0069】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用されるように構成された消耗品に関する。
【0070】
いくつかの実施形態では、その非燃焼性エアロゾル供給デバイスなどの非燃焼性エアロゾル供給システムは、電源およびコントローラを備え得る。電源は、例えば、電源または発熱電源であってもよい。いくつかの実施形態では、発熱電源は、発熱電源に近接するエアロゾル生成材料または熱伝達材料に熱の形態で電力を分配するように通電され得る炭素基材を備える。
【0071】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、消耗品を受け入れるための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルタおよび/またはエアロゾル改質剤を含んでもよい。
【0072】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品は、技術的に適合する場合、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料貯蔵領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装紙、フィルタ、マウスピース、および/またはエアロゾル改質剤を含んでもよい。
【0073】
本明細書で使用される活性成分は、生理学的応答を達成または増強することを意図した材料である生理学的活性材料であり得る。活性成分は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、向精神薬から選択され得る。活性成分は、天然に存在してもよく、または合成的に得られてもよい。活性成分は、例えばニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、ビタミン、例えばB6もしくはB12もしくはC、メラトニンまたはそれらの組合せを含み得る。活性成分は、タバコ、大麻または別の植物性物質の1つ以上の成分、誘導体または抽出物を含み得る。一実施形態では、植物性物質は大麻であってもよく、および/または活性成分はカンナビノイド、またはその成分もしくは誘導体であってもよく、任意選択的に他の生理学的に活性な薬剤と組み合わせてもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、活性成分はニコチンを含む。
【0075】
いくつかの実施形態では、活性成分は、カフェイン、メラトニンまたはビタミンB12を含む。
【0076】
本明細書で述べるように、活性成分は、1つまたは複数のカンナビノイドまたはテルペンなどの大麻の1つまたは複数の成分、誘導体あるいは抽出物を含み得る。
【0077】
カンナビノイドは、脳内の神経伝達物質の放出を抑制する細胞内のカンナビノイド受容体(すなわち、CB1およびCB2)に作用する天然または合成化学化合物のクラスである。カンナビノイドは、大麻などの植物から(植物カンナビノイド)、動物から(エンドカンナビノイド)天然に存在ことができ、または人工的に製造することができる(合成カンナビノイド)。大麻種は、少なくとも85種の異なる植物カンナビノイドを表し、カンナビゲロール、カンナビクロメン、カンナビジオール、テトラヒドロカンナビノール、カンナビノール、カンナビノジオールならびに他のカンナビノイドを含むサブクラスに分類される。大麻に見られるカンナビノイドには、カンナビゲロール(CBG)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビジオール(CBD)、テトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビノール(CBN)、カンナビノジオール(CBDL)、カンナビシクロル(CBL)、カンナビバリン(CBV)、テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビクロメバリン(CBCV)、カンナビゲロバリン(CBGV)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)、カンナビネロール酸、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビノールプロピル変異体(CBNV)、カンナビトリオール(CBO)、テトラヒドロカンナビモル酸(THCA)、およびテトラヒドロカンナビバリン酸(THCV A)が含まれるが、これらに限定されない。
【0078】
本明細書で述べるように、活性成分は、1つまたは複数の植物性物質またはその成分、誘導体もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し得る。本明細書で使用される場合、「植物性物質」という用語は、限定するものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、殻、皮などを含む植物に由来する任意の材料を含む。あるいは、材料は、合成的に得られた植物性物質に天然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、粉塵、粉砕された消耗品、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、シートなどの形態であってもよい。植物性物質の例は、タバコ、ユーカリノキ、スターアニス、麻、ココア、ウイキョウ、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カミツレ、亜麻、ショウガ、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ローリエ、甘草(リコリス)、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、バラ、セージ、緑茶または紅茶などの茶、タイム、チョウジ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、ニワトコの花、バニラ、ヒメコウジ、シソ、ウコン、ターメリック、サンダルウッド、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、マートルコ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、マルベリー、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、またはそれらの任意の組合せである。大麻は、単独でまたは少なくとも1つの他のものと組み合わせて使用することができるさらなる植物性物質を形成する。
【0079】
存在する場合、ミントは、以下のミント品種、すなわち、ヨウシュハッカ(Mentha arvensis)、グレープフルーツミント(Mentha c.v.)、エジプシャンミント(Mentha niliaca)、ペパーミント(Mentha piperita)、ライムミント(Mentha piperita citrata c.v.)、チョコレートミント(Mentha piperita c.v.)、カーリーミント(Mentha spicata crispa)、ワイルドミント(Mentha cordifolia)、ホースミント(Mentha longifolia)、パイナップルミント(Mentha suaveolens variegata)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、イングリッシュスペアミント(Mentha spicata c.v.)およびアップルミント(Mentha suaveolens)から選択されたものであってもよい。
【0080】
いくつかの実施形態では、植物性物質は、ユーカリノキ、スターアニス、ココアおよび麻から選択される。
【0081】
いくつかの実施形態では、植物性物質は、ルイボスおよびウイキョウから選択される。
【0082】
本明細書で使用される場合、「香料」および「香味料」という用語は、地域の規制が許可している場合、成人消費者向けの製品に所望の味、香りまたは他の体性感覚を作り出すために使用され得る材料を指す。それらは、天然に存在する香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成により得られる材料、またはそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、モクセイ葉、カミツレ、フェヌグリーク、チョウジ、メイプル、抹茶、メントール、二ホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ヒメコウジ、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、桑、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、キンマ、シーシャ、マツ、ハチミツエキス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイランノキ、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピメント、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、ハッカ属のいずれかの種からのハッカ油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ茶、オレンジの皮、バラ、緑茶または紅茶のような茶、タイム、ビャクシン、ニワトコの花、バジル、ローリエの葉、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、カノコソウ、ピメント、メース、ダミエン、ハナハッカ、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ウイキョウ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤または刺激剤、糖および/または糖置換体(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトールまたはマンニトール)、ならびに木炭、クロロフィル、鉱物、植物性物質、または息清涼剤などの他の添加剤を含んでもよい。それらは、模倣、合成もしくは天然成分またはそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、または気体であってもよい。
【0083】
香料は、適切にはハッカ属の任意の種からのミント油である1つまたは複数のミント香料を含むことができる。香料は、メントールを適切に含み得るか、本質的にメントールからなり得るか、またはメントールからなり得る。
【0084】
いくつかの実施形態では、香料は、メントール、スペアミントおよび/またはペパーミントを含む。
【0085】
いくつかの実施形態では、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類および/またはレッドベリーの香料成分を含む。
【0086】
いくつかの実施形態では、香料はオイゲノールを含む。
【0087】
いくつかの実施形態では、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。
【0088】
いくつかの実施形態では、香料は、大麻から抽出された香料成分を含む。
【0089】
いくつかの実施形態では、香料は、感覚惹起剤を含んでもよく、感覚惹起剤は、アロマまたは味覚神経に加えて、またはその代わりに、第5脳神経(三叉神経)の刺激によって通常化学的に誘発され、認識される体性感覚を達成することを意図され、これらは、加熱、冷却、刺痛、麻痺効果をもたらす薬剤を含んでもよい。適切な熱作用剤は、バニリルエチルエーテルであってもよいが、これに限定されず、適切な冷却剤は、ユーカリプトール、WS-3であってもよいが、これに限定されない。
【0090】
本明細書で使用される場合、「エアロゾル形成材料」という用語は、エアロゾルの生成を促進する薬剤を指す。エアロゾル形成材料は、吸入可能な固体および/または液体エアロゾルへのガスの初期気化および/または凝縮を促進することによってエアロゾルの生成を促進することができる。
【0091】
適切なエアロゾル形成材料としては、エリスリトール、ソルビトール、グリセロール、およびプロピレングリコールもしくはトリエチレングリコールなどグリコールのようなポリオール、一価アルコール、高沸点炭化水素、乳酸などの酸、グリセロール誘導体、ジアセチンなどのエステル、トリアセチン、トリエチレングリコールジアセテート、クエン酸トリエチル、もしくはミリスチン酸エチルおよびミリスチン酸イソプロピルを含むミリスチン酸塩などのエステル、ならびにステアリン酸メチル、ドデカン二酸ジメチル、およびテトラデカン二酸ジメチルなどの脂肪族カルボン酸エステルのような非ポリオールが挙げられるが、これらに限定されない。エアロゾル形成材料は、メントールを溶解しない組成物を適切に有してもよい。エアロゾル形成材料は、グリセロールを適切に含んでもよく、グリセロールから本質的になってもよく、またはグリセロールからなってもよい。
【0092】
本明細書で使用される場合、「タバコ材料」という用語は、タバコまたはその誘導体を含む任意の材料を指す。「タバコ材料」という用語は、タバコ、タバコ誘導体、拡張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替物の1つまたは複数を含むことができる。タバコ材料は、粉砕タバコ、タバコ繊維、カットタバコ、押出タバコ、タバコステム、再生タバコおよび/またはタバコ抽出物のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0093】
タバコ材料を製造するために使用されるタバコは、単一のグレードまたはブレンド、カットラグもしくはホールリーフなどの任意の適切なタバコであってもよく、バージニアおよび/またはバーレーおよび/またはオリエンタルを含む。それはまた、タバコ消耗品の「細粒」または微粒、拡張タバコ、ステム、拡張ステム、およびカットロールステムなどの他の加工ステム材料であってもよい。タバコ材料は、粉砕タバコまたは再生タバコ材料であってもよい。再生タバコ材料は、タバコ繊維を含んでもよく、タバコ抽出物の後方添加を伴う長網抄紙機ベースの製紙型手法の成型、または押し出しによって形成されてもよい。
【0094】
本明細書に記載のすべての重量パーセント(wt%と表記)は、別段の明示的な記述のない限り、乾燥重量基準で計算される。すべての重量比は、乾燥重量基準でも計算される。乾燥重量基準で引用される重量は、水以外の抽出物、スラリーまたは材料の全体を指し、グリセロールなど、室温および室内圧力でそれ自体が液体である成分を含み得る。これに対して、湿潤重量基準で引用された重量パーセントは、水を含むすべての成分を指す。
【0095】
ゲルなどの材料が本明細書で「乾燥」と呼ばれる場合、これは、材料が流体として流れないように少なくとも機能的に乾燥していることを示す。乾燥とは、実質的にすべての水が除去されたことを示し得るが、多くの場合、一定量が残存し得るため、材料を乾燥させ、10重量%未満の水(例えば0.01~10%)、好ましくは5重量%未満、より好ましくは1重量%未満の水を含有し得る。部分的に乾燥されたとは、例えば、初期含水量の少なくとも半分が除去されていることを示し得る。
【0096】
誤解を避けるために、本明細書において「含む(comprises)」という用語が本発明または本発明の特徴を定義する際に使用される場合、「含む(comprises)」の代わりに「から本質的になる(consists essentially of)」または「からなる(consists of)」という用語を使用して本発明または特徴を定義することができる実施形態も開示される。特定の特徴を「含む」材料への言及は、それらの特徴が材料内に含まれる、材料内に含まれる、含有される、または材料内に保持されることを意味する。
【0097】
上記の実施形態は、本発明の例示的な例として理解されるべきである。任意の1つの実施形態に関連して説明された任意の特徴は、単独で、または説明された他の特徴と組み合わせて使用されてもよく、また、任意の他の実施形態の1つ以上の特徴、または任意の他の実施形態の任意の組合せと組み合わせて使用されてもよいことを理解されたい。さらに、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲から逸脱することなく、上記で説明されていない均等物および修正もまた採用され得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-04-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品であって、前記消耗品が支持体およびエアロゾル生成材料を含み、前記支持体が少なくとも1つの湾曲した表面または少なくとも2つの実質的に平坦な表面(複数可)を有し、
前記エアロゾル生成材料が、前記支持体の少なくとも1つの表面上にそれぞれ支持されたエアロゾル生成材料の2つ以上の個別の部分を含み、前記部分の各々が、前記支持体の表面の裸領域によって少なくとも1つの他の部分から分離され、
前記エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別の部分が、前記個別の部分が支持される前記支持体の前記それぞれの表面から直立し、
前記支持体が、少なくとも1つの湾曲した面の形状によって、および/または前記支持体の第1の表面の少なくとも一部が前記支持体の同じまたは別の表面の少なくとも一部に向かって面するように、2つの面の間の折り線を中心に折り畳まれることによって構成され、
前記エアロゾル生成材料の個別の部分が、前記支持体の前記表面から直立したエアロゾル生成材料の各個別の部分が、前記エアロゾル生成材料の前記部分の間または前記部分に隣接する前記支持体の前記表面の裸領域に入るように、前記支持体の前記表面(複数可)上に配置される、
消耗品。
【請求項2】
前記エアロゾル生成材料の個別の部分が、前記エアロゾル生成材料の隣接する前記個別の部分が互いに離間するように配置される、請求項1に記載の消耗品。
【請求項3】
前記支持体が、第1の縁部および第2の縁部と、少なくとも1つの折り線とを有し、前記支持体を少なくとも1つの折り線に沿って折り畳むことにより、前記第1の縁部および前記第2の縁部が隣接する、請求項1に記載の消耗品。
【請求項4】
前記支持体が、前記支持体が前記折り線を中心に折り畳まれたときに前記支持体の前記第1の縁部を前記支持体の前記第2の縁部に隣接してラッチする手段をさらに備える、請求項3に記載の消耗品。
【請求項5】
前記エアロゾル生成材料の前記個別の部分が、それぞれが前記支持体の少なくとも1つの縁部によって画定される、少なくとも2つの開口部の間に延在する複数の通路を画定するように配置される、請求項1に記載の消耗品。
【請求項6】
前記支持体が、互いに離間した少なくとも2つの平行な折り線を含む、請求項1に記載の消耗品。
【請求項7】
前記支持体が、少なくとも1つのサセプタを備える、請求項1に記載の消耗品。
【請求項8】
前記サセプタが、シート材料を含む、請求項7に記載の消耗品。
【請求項9】
前記サセプタが、アルミニウム箔などの金属箔を含む、請求項に記載の消耗品。
【請求項10】
前記支持体が、支持層とバッキング層とを備え、前記支持層が、前記エアロゾル生成材料の前記個別の部分が支持される少なくとも1つの表面を形成する、請求項1に記載の消耗品。
【請求項11】
前記支持層が、サセプタを形成する、請求項10に記載の消耗品。
【請求項12】
前記バッキング層が、紙、カードまたはポリアリールエーテルケトンなどのポリマー材料である、請求項10に記載の消耗品。
【請求項13】
前記エアロゾル生成材料の前記個別の部分が、格子パターンで支持される、請求項に記載の消耗品。
【請求項14】
前記エアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別の部分が、互いに異なる組成物を有する、請求項1に記載の消耗品。
【請求項15】
各個別の部分が、前記個別の部分を形成する前記エアロゾル生成材料の前記組成物を示す形状および/または色である、請求項14に記載の消耗品。
【請求項16】
少なくとも1つ穿孔線などの少なくとも1つの脆弱領域を有する、請求項1に記載の消耗品。
【請求項17】
前記消耗品の一部の使用を可能にするために脆弱領域に沿って破壊または引き裂くことができる、請求項16に記載の消耗品。
【請求項18】
非燃焼性エアロゾル供給デバイスと、前記非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品とを備える非燃焼性エアロゾル供給システムであって、前記消耗品が請求項1に記載のものである、非燃焼性エアロゾル供給システム。
【請求項19】
非燃焼性エアロゾル供給デバイスと、前記非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品であって、前記消耗品が、請求項1に記載のものである、消耗品と、を備えるキット。
【請求項20】
非燃焼性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品を製造する方法であって、
少なくとも1つの湾曲した表面または少なくとも2つの実質的に平坦な表面を有する支持体を提供するステップと、
前記支持体の少なくとも1つの表面上にそれぞれ支持され、前記支持体の表面の裸領域によって少なくとも1つの他の部分から各々が分離されたエアロゾル生成材料の少なくとも2つの個別の部分を提供するステップと、
を含み、
前記エアロゾル生成材料の少なくとも2つの部分が、前記2つの部分が支持される前記支持体の前記それぞれの表面から直立し、
前記エアロゾル生成材料の前記部分が、前記支持体から直立した前記エアロゾル生成材料の各個別の部分が、前記エアロゾル生成材料の前記部分の間または前記部分に隣接する前記支持体の前記表面の裸領域に延在するように、前記支持体上の位置に塗布される、
方法。
【国際調査報告】