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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】画像捕捉のための露出制御
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/73 20230101AFI20240725BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20240725BHJP
   H04N 23/45 20230101ALI20240725BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20240725BHJP
   H04N 23/63 20230101ALI20240725BHJP
   H04N 23/745 20230101ALI20240725BHJP
【FI】
H04N23/73
G06T7/00 350B
G06T7/00 610Z
H04N23/45
H04N23/60 500
H04N23/63
H04N23/745
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506480
(86)(22)【出願日】2021-08-02
(85)【翻訳文提出日】2024-02-16
(86)【国際出願番号】 US2021044185
(87)【国際公開番号】W WO2023014344
(87)【国際公開日】2023-02-09
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シー,イーチャン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ,ジンルン
(72)【発明者】
【氏名】ベラルデ,ルベン・マニュエル
(72)【発明者】
【氏名】フン,スゼッポ・ロバート
【テーマコード(参考)】
5C122
5L096
【Fターム(参考)】
5C122DA09
5C122EA13
5C122EA14
5C122EA67
5C122FA18
5C122FF09
5C122FF18
5C122FF23
5C122FH11
5C122FH18
5C122HA75
5C122HB01
5L096BA03
5L096CA02
5L096DA02
5L096EA05
5L096FA17
5L096HA11
5L096KA04
(57)【要約】
本文書は、画像を捕捉するための露出制御のための技術および装置を記述している。本技術および装置は、センサデータを利用して場面を解析し、この解析に基づいて、場面の捕捉された画像中の露出関連欠陥の可能性を決定する。本技術は、この可能性に基づいて、複数の画像捕捉デバイスのための複数の異なる露出時間を決定する。次に、画像併合モジュールが、異なる露出時間を使用して捕捉されたこれらの異なる画像を結合して、露出関連欠陥が少ない単一の画像を生成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
捕捉されたセンサデータに基づいて、複数の画像捕捉デバイスによって捕捉される場面の中の露出関連欠陥の可能性を決定することを備え、
前記露出関連欠陥は、ぼやけ欠陥および高雑音欠陥を含み、
前記方法は、
前記決定された可能性に基づいて、前記ぼやけ欠陥を少なくするための第1の露出時間、および前記高雑音欠陥を少なくするための、前記第1の露出時間より長い第2の露出時間を決定することと、
前記複数の画像捕捉デバイスのうちの第1の画像捕捉デバイスに、前記第1の露出時間を使用して前記場面の第1の画像を捕捉させ、また、前記複数の画像捕捉デバイスのうちの第2の画像捕捉デバイスに、前記第2の露出時間を使用して前記場面の第2の画像を捕捉させることと、
第1の画像捕捉物および第2の画像捕捉物を画像併合モジュールに提供し、前記第1の画像捕捉物および前記第2の画像捕捉物から単一の画像を生成することと
を備える方法。
【請求項2】
1つまたは複数の追加画像捕捉デバイスを使用して、前記場面の1つまたは複数の追加画像捕捉物が捕捉され、前記第1の画像捕捉物および前記第2の画像捕捉物を提供することは、前記画像併合モジュールに前記追加画像捕捉物を提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記露出関連欠陥の前記可能性を決定することは、少なくとも部分的に、先行する画像捕捉物に基づく機械学習を介して決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の露出時間または前記第2の露出時間を決定することは、少なくとも部分的に、異なる露出時間を使用して捕捉された先行する画像捕捉物に基づく機械学習を介して決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の画像捕捉物および前記第2の画像捕捉物は同じ輝度で捕捉され、前記輝度はセンサ利得および露出時間の乗算値で定義される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記センサデータは、捕捉される前記場面の動きを測定するために使用可能なレーダシステムから収集された非画像化データを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記センサデータは、捕捉される前記場面中のバンディング欠陥を測定するために使用可能なフリッカーセンサから収集された非画像化データを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の画像捕捉デバイスに前記第2の露出時間で前記第2の画像を捕捉させることにより、前記第2の露出時間が捕捉される前記場面内の光のちらつきの周波数と関連付けられた時間より長くなり、前記周波数は前記フリッカーセンサによって収集される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の露出時間は8.33ミリ秒以上であり、前記第2の画像は帯がない画像である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記センサデータは前記画像捕捉デバイスによって収集される画像化データである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記センサデータに基づいて焦点の対象を決定することをさらに備え、
前記画像併合モジュールを使用して、焦点の前記対象に対する前記第1の画像捕捉物を組み込み、かつ、前記場面の残りの背景部分に対する前記第2の画像捕捉物を組み込むことによって前記場面の前記単一の画像を生成することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の画像捕捉物が組み込まれて前記背景部分に動き場面が生成され、前記背景部分の前記動き場面は前記場面内の動きを示すぼやけた画像捕捉物である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の画像捕捉物および前記第2の画像捕捉物は多重フレーム画像捕捉物であり、前記画像併合モジュールによって生成される前記単一の画像は多重フレーム画像であり、前記多重フレーム画像は、連続的に捕捉された複数の単一フレーム画像捕捉物を含む、請求項1または請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記画像併合モジュールから生成された前記単一の画像を表示することをさらに含む、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数の画像捕捉デバイスと、
1つまたは複数のセンサであって、捕捉されるセンサデータを捕捉することができるセンサと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサが先行する請求項のいずれかの前記方法を実現することになる命令を記憶するメモリと
を備えるコンピューティングデバイス。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
背景
モバイルコンピューティングデバイスは、しばしば、場面の画像を捕捉するための、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサを使用しているカメラなどの画像捕捉デバイスを含む。捕捉される画像の品質は常に改善されているが、従来の画像捕捉デバイスは多くの課題を抱えている。例えばいくつかの画像捕捉デバイスは、場面内の要素が動いていると、その場面の適切な画像を捕捉することができない。いくつかの解決法を使用して、単一の態様における画像品質を改善することができるが、これらの解決法は、しばしば追加画像品質問題をもたらしている。
【発明の概要】
【0002】
概要
本文書は、画像を捕捉するための露出制御のための技術および装置を記述している。本技術および装置は、センサデータを利用して場面を解析し、この解析に基づいて、1つまたは複数の画像捕捉デバイスによって捕捉される場面中の露出関連欠陥(exposure-related defects)の可能性を決定する。本技術は、この可能性に基づいて、複数の画像捕捉デバイスのための複数の異なる露出時間を決定する。次に、画像併合モジュールが、異なる露出時間を使用して捕捉された異なる画像を結合して、露出関連欠陥が少ない単一の画像を生成する。
【0003】
態様では、コンピューティングデバイスにおける露出制御のための方法が開示される。方法は、捕捉されたセンサデータを利用して、1つまたは複数の画像捕捉デバイスによって捕捉される場面中の露出関連欠陥の可能性を決定する露出制御装置を含む。これらの露出関連欠陥は、それらに限定されないが、画像捕捉物の部分に画像捕捉物がぼやけて出現するぼやけ欠陥、および、画像捕捉物の部分が雑音だらけ、すなわち鮮明性を欠いて出現し得る雑音欠陥を含み得る。このような雑音欠陥は、本明細書においては高雑音欠陥とも称される。
【0004】
態様では、露出制御装置は、露出関連欠陥の決定された可能性に基づいて、ぼやけ欠陥を少なくするための第1の露出時間、および第1の露出時間より長い、高雑音欠陥を少なくするための第2の露出時間を決定することができる。さらに、露出制御装置は、1つまたは複数の画像捕捉デバイスのうちの第1の画像捕捉デバイスに、第1の露出時間を使用して場面の第1の画像を捕捉させることができる。また、露出制御装置は、1つまたは複数の画像捕捉デバイスのうちの第2の画像捕捉デバイスに、第2の露出時間を使用して場面の第2の画像を捕捉させることができる。
【0005】
態様では、画像併合モジュールに第1の画像捕捉物および第2の画像捕捉物を提供することができる。画像併合モジュールは、1つまたは複数の画像を受け取り、かつ、受け取った画像を利用して、場面の1つまたは複数の画像捕捉物から単一の画像を生成することができる。
【0006】
本明細書において説明されている技術および装置を使用することにより、画像捕捉デバイスのための露出制御を使用して、複数の画像捕捉物から生成される単一の画像中の露出関連欠陥を最小化することができる。
【0007】
以上の概要は、多重カメラ露出制御のための技術および装置の簡略化された概念を紹介するために提供されたものであり、それらの概念については、以下の詳細な説明および図面の中でさらに説明される。以上の概要には、特許請求される主題の本質的な特徴を識別すること、また、特許請求される主題の範囲を決定するために使用されることは意図されていない。
【0008】
以下、画像捕捉のための露出制御の1つまたは複数の態様について詳細に説明する。説明および図における異なる実例の中の同じ参照番号の使用は同様の要素を示している。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】画像捕捉デバイスのための露出制御を実施するコンピューティングデバイスの例示的実施態様を示す図である。
図2図1の例示的実施態様のための画像併合モジュールの態様を示す図である。
図3】画像捕捉デバイスのための露出制御を実現することができる例示的動作環境を示す図である。
図4】センサデータを収集するために使用することができるセンサの複数の例を示す図である。
図5】画像捕捉デバイスのための露出制御の動き場面(motion-scene)態様の例示的実施態様を示す図である。
図6図5の動き場面実施態様の画像併合モジュールの態様を示す図である。
図7】画像捕捉デバイスのための露出制御のアンチバンディング態様(anti-banding aspect)の例示的実施態様を示す図である。
図8図7のアンチバンディング実施態様のための画像併合モジュールの態様を示す図である。
図9】画像捕捉デバイスのための露出制御の例示的方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
画像を捕捉するための露出制御のための説明される技術および装置の特徴および概念は、任意の数の異なる環境で実現することができるが、態様は以下の例の文脈で説明される。
【0011】
詳細な説明
概説
本文書は、画像を捕捉するための露出制御のための技術および装置を記述している。本明細書において説明される露出制御は、捕捉されたセンサデータを利用して露出関連欠陥の可能性を決定し、それにより露出コントローラは、画像を捕捉するために使用する1つまたは複数の露出時間を決定することができる。
【0012】
例えば露出コントローラは、捕捉されたセンサデータを利用して、1つまたは複数の画像捕捉デバイスによって捕捉される場面中のぼやけおよび高雑音欠陥を含む露出関連欠陥の可能性を決定することができる。露出コントローラは、露出関連欠陥の決定された可能性に基づいて、ぼやけ欠陥を少なくするための第1の露出時間、および高雑音欠陥を少なくするためのより長い第2の露出時間を決定することができる。露出コントローラは、決定された第1の露出時間および第2の露出時間を使用して、第1の画像捕捉デバイスおよび第2の画像捕捉デバイスに、第1の露出時間を使用して場面の第1の画像を捕捉させ、また、第2の露出時間を使用して場面の第2の画像を捕捉させる。露出コントローラは、次に、1つまたは複数の画像捕捉物を画像併合モジュールに提供することができ、画像併合モジュールは、この1つまたは複数の画像捕捉物を使用して場面の単一の画像を生成することができる。このようにして露出コントローラは露出関連欠陥を少なくする。
【0013】
説明される、画像捕捉デバイスのための露出制御のための技術および装置の特徴および概念は、任意の数の異なる環境で実現することができるが、態様は以下の例の文脈で説明される。
【0014】
例示的デバイス
図1は、本明細書において説明される技術による画像捕捉デバイスのための露出制御を実施する、コンピューティングデバイス102の例示的実施態様100を示したものである。示されているコンピューティングデバイス102は、1つまたは複数のセンサ104、第1の画像捕捉デバイス106および第2の画像捕捉デバイス108を含むことができる。示されているように、コンピューティングデバイス102を使用して、捕捉される場面110が捕捉される。捕捉される場面110は、1つまたは複数の画像捕捉デバイス(例えば第1の画像捕捉デバイス106および第2の画像捕捉デバイス108)によって捕捉することができ、これらの画像捕捉デバイスは、1つまたは複数の画像(例えば第1の画像112および第2の画像114)を捕捉することができる。第1の画像112または第2の画像114は、ぼやけ欠陥116および高雑音欠陥118を含む露出関連欠陥を含み得る。
【0015】
コンピューティングデバイス102は、センサデータを捕捉するための1つまたは複数のセンサ104を含むか、または1つまたは複数のセンサ104と結合されており、センサデータを使用して、捕捉される場面110中の露出関連欠陥の可能性を決定することができる。例示的露出関連欠陥は、ぼやけ欠陥116および高雑音欠陥118を含むが、以下で言及されるバンディング欠陥などの他の欠陥も同じく存在し得る。
【0016】
必ずしもその必要はないが、本技術は、先行する画像捕捉物に基づく機械学習を使用して露出関連欠陥の可能性を決定することができる。例えば機械学習の使用は、パーセプトロン、フィードフォワードニューラルネットワーク、畳み込みニューラルネットワーク、放射基底関数ニューラルネットワークまたは回帰型ニューラルネットワークを含むニューラルネットワークの使用を介した教師あり学習または教師なし学習を含むことができる。例えば露出関連欠陥の可能性は、教師あり機械学習を介して決定することができる。教師あり機械学習では、画像と結合した特徴を識別する、先行する画像捕捉物のラベルが振られたセットを与えて、それらの露出関連欠陥(例えばぼやけ欠陥、高雑音欠陥またはバンディング欠陥)に基づいてラベルが振られた非画像化データ(例えば加速度計データ、フリッカーセンサデータ)および画像化データなどの機械-学習モデルを構築することができる。この教師あり機械学習を介して、関連する特徴に基づくそれらの露出関連欠陥によって将来の画像捕捉物を分類することができる。さらに、将来の画像捕捉物をデータセットにフィードバックして、機械-学習モデルをさらに訓練することができる。
【0017】
別法として、または機械学習に加えて、本技術は、重み付き方程式を介して、または捕捉されたセンサデータに基づくデシジョンツリーを介して露出関連欠陥の可能性を決定することも可能である。
【0018】
例示的実施態様100では、2つの画像捕捉デバイス(例えば第1の画像捕捉デバイス106および第2の画像捕捉デバイス108)が、それぞれ第1の露出時間およびより長い第2の露出時間を使用して捕捉される場面の画像(例えば第1の画像112および第2の画像114)を捕捉している。しかしながら1つまたは複数の追加画像捕捉デバイスを使用して、捕捉される場面110の1つまたは複数の追加画像捕捉物を捕捉することも可能である。
【0019】
画像捕捉デバイスのセンサ利得を調整して、同じ輝度またはほぼ同様の輝度で各画像を捕捉することができる。画像捕捉物の輝度は、利得値×露出時間として定義される。一例では、より長い第2の露出時間を使用する第2の画像捕捉デバイス108は、第1の画像112を捕捉するためのより低い利得値で第2の画像114を捕捉し、かつ、同じ輝度値で第2の画像114を捕捉することになる。
【0020】
また、1つまたは複数の画像捕捉デバイスを使用して、1つまたは複数の多重フレーム画像捕捉物を捕捉することも可能である。1つまたは複数の多重フレーム画像捕捉物は、画像再生デバイスが多重フレーム画像からビデオを生成することができるよう、連続的に捕捉することができる。
【0021】
画像捕捉デバイス106および108は、広角画像捕捉デバイス、望遠画像捕捉デバイス、赤外線画像捕捉デバイス、等々などの様々なタイプの画像捕捉デバイスであってよい。
【0022】
図2は、図1のコンピューティングデバイス102に使用される画像併合モジュール202の例示的実施態様200を示したものである。示されているように、画像併合モジュール202は、捕捉される場面(例えば捕捉される場面110)の単一の画像204を生成するために、第1の画像112および第2の画像114の両方またはそれらの部分を組み込んでいる。単一の画像204は、コンピューティングデバイス102のディスプレイ206にデジタル表示することができ、別のデバイスに提供することができ、および/または記憶することができる。
【0023】
言及したように、画像併合モジュール202は、ぼやけ欠陥116の可能性を有することが決定されている捕捉される場面(例えば捕捉される場面110)の部分に対する第1の画像112、および高雑音欠陥118を有することが決定されている捕捉される場面(例えば捕捉される場面110)の部分に対する第2の画像114を使用している。そのようにすることにより、画像併合モジュール202は、これらの画像捕捉物から、露出関連欠陥が少ない単一の画像204を生成する。図2は、単一の画像204をコンピューティングデバイス102のディスプレイ206にデジタル表示することができる例を同じく示している。画像併合モジュール202に、場面(例えば捕捉される場面110)の追加画像捕捉物を提供することができる。画像併合モジュールは、次に、これらの追加画像を第1の画像112および第2の画像114と組み合わせて使用して、場面(例えば捕捉される場面110)の単一の画像204を生成することができる。別の態様では、画像併合モジュール202に、複数の多重フレーム画像を提供することができる。次に、画像併合モジュール202を使用して、複数の多重フレーム画像から単一の多重フレーム画像を生成することができる。
【0024】
図3は、画像捕捉デバイスのための露出制御を実現することができる例示的動作環境300を示したものである。本文書は、モバイルデバイス(例えばスマートフォン)上で実施される画像捕捉デバイスのための露出制御の特定の態様を開示しているが、画像捕捉デバイスのための露出制御は、それらに限定されないが、モバイルコンピューティングデバイス102-1、タブレット102-2、ラップトップまたはパーソナルコンピュータ102-3、イメージングアイウェア102-4、車両102-5、等々を含む任意のコンピューティングデバイスを使用して実施することができることに留意されたい。
【0025】
図3に示されている例示的動作環境300は、1つまたは複数のプロセッサ302、コンピュータ可読媒体304、センサデータを捕捉することができる1つまたは複数のセンサ316、ユーザインタフェース318、1つまたは複数の画像捕捉デバイス320およびディスプレイ322を含む。コンピュータ可読媒体304は、本文書において説明されている露出コントローラ306を含むことができる。露出コントローラ306はメモリ308を含むことができ、メモリ308は、機械学習構成要素310を組み込むことができ、また、プロセッサ302によって実行されると、そのプロセッサ302が本文書において説明されている画像捕捉デバイスのための露出制御の方法を実現することになる制御命令312を記憶することができる。さらに、コンピュータ可読媒体304は、画像併合モジュール202、および画像捕捉アプリケーションまたは画像表示アプリケーションなどのアプリケーション314を含むことができ、これらは、本文書において説明されている画像捕捉デバイスのための露出制御の方法と協同して動作することができる。
【0026】
図4は、センサデータを収集するために使用することができるセンサ316の複数の例を示したものである。例えばコンピューティングデバイス(例えばコンピューティングデバイス102)は、画像化センサ410または非画像化センサ402を含むことができる。画像化センサ410は調整可能利得値を含むことができ、また、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサ412、等々を含むことができる。同様に、非画像化センサ402も調整可能利得値を含むことができ、また、加速度計404、フリッカーセンサ406、捕捉される場面中の動きを測定することができるレーダシステム408、または露出関連欠陥の可能性を決定するためのセンサデータを提供することができる任意の他のセンサを含むことができる。
【0027】
図5は、画像捕捉デバイスのための露出制御の動き場面態様の例示的実施態様500を示したものである。示されているように、コンピューティングデバイス102は、センサ104、第1の画像捕捉デバイス106および第2の画像捕捉デバイス108を利用して、捕捉される場面502の第1の画像504および第2の画像506を捕捉することができる。捕捉される場面502は、背景508として識別される部分、および焦点の対象510として識別される部分を含むことができる。さらに、捕捉される場面502の部分に対するコンピューティングデバイス102の相対的な動き512によって動き場面518を生成することができる。
【0028】
この実施態様では、画像捕捉デバイスは、捕捉される場面502の部分に対して移動することができる。図5では、相対的な動き512は矢印で示されている。センサ104は、捕捉される場面502を記述しているセンサデータを収集し、露出コントローラ306は、次にこのセンサデータを使用して露出関連欠陥の可能性を決定する。しかしながらセンサデータを同じく使用して、捕捉される場面502内の焦点の対象510を識別することも可能である。さらに、コンピューティングデバイス102は、センサデータを使用して、捕捉される場面502の残りの部分を背景部分508として識別することができる。
【0029】
画像捕捉デバイスのための露出制御の例示的実施態様500では、コンピューティングデバイス102は、2つの画像捕捉デバイス(例えば第1の画像捕捉デバイス106および第2の画像捕捉デバイス108)を利用している。第1の画像捕捉デバイス106は、露出関連欠陥の決定された可能性に基づいて決定された第1の露出時間を使用して、捕捉される場面502の第1の画像504を捕捉する。第1の露出時間は、捕捉される場面502中のぼやけ欠陥514が少なくなるように決定され、例えば高速露出される。露出の速度は、決定されたぼやけ欠陥514の大きさに関連付けることができ、例えばより大きいぼやけに対して露出をより速くすることができる(例えば動きが速いほど露出が速くなる)。
【0030】
同様に、第2の画像捕捉デバイス108は、露出関連欠陥の可能性に基づいて決定された、より長い第2の露出時間を使用して、捕捉される場面502の第2の画像506を捕捉する。第2の露出時間は、捕捉される場面502中の雑音欠陥516が少なくなるように決定される。さらに、第2の画像は、捕捉される場面502の背景部分508に、捕捉される場面502内の動きを示すぼやけた画像捕捉物である動き場面518を含むことができる。この場合、動き場面518を含むことにより、捕捉される場面502内の動きの現実的表現(a realistic indication)が生成される。
【0031】
図6は、図5の動き場面実施態様500のための画像併合モジュール202の例示的態様600を示したものである。示されているように、画像併合モジュール202は、興味のある対象510に対する第1の画像504を受け取り、かつ、組み込んでぼやけ欠陥514を少なくし、また、背景部分508に対する第2の画像506を受け取り、かつ、組み込んで雑音欠陥516を少なくし、かつ、捕捉される場面(例えば捕捉される場面502)の単一の画像602中に動き場面518を生成する。捕捉される場面(例えば捕捉される場面502)の単一の画像602は、デジタル表示し、提供し、等々を実施することができる(例えばコンピューティングデバイス102のディスプレイ206に表示することができる)。
【0032】
より詳細には、画像併合モジュール202は、焦点の対象510に対する第1の画像504を組み込み、かつ、捕捉される場面(例えば捕捉される場面502)の残りの背景部分508に対する第2の画像506を組み込むことによって、捕捉される場面(例えば捕捉される場面502)の単一の画像602を生成する。示されているように、単一の画像602は雑音欠陥516およびぼやけ欠陥514が減少され、その一方で動き場面518における場面の動きを示している。
【0033】
図7は、画像捕捉デバイスのための露出制御のアンチバンディング態様の例示的実施態様700を示したものである。示されているように、コンピューティングデバイス102は、センサ104を利用して、捕捉される場面702中の露出関連欠陥の可能性を決定することができる。捕捉される場面702中の露出関連欠陥の可能性はバンディング欠陥710を含むことができる。バンディング欠陥は、場面を照明する光が動作する周波数によってもたらされ得る。コンピューティングデバイス102は、第1の画像捕捉デバイス106および第2の画像捕捉デバイス108を利用して、捕捉される場面702の第1の画像704および第2の画像706を捕捉することができる。さらに、長い露出時間のため、1つまたは複数の画像中にぼやけ欠陥が存在し得る。
【0034】
コンピューティングデバイス102は、センサ104を介して、捕捉される場面702を記述しているセンサデータを捕捉する。この例では、所定の周波数でちらつく光の存在を検出するためには、フリッカーセンサがとりわけ有用であり得る。センサデータを使用して、捕捉される場面702中の露出関連欠陥の可能性を決定することができる。露出関連欠陥はバンディング欠陥710を含むことができ、このバンディング欠陥は、蛍光照明などの光が動作する周波数による、捕捉される場面702内の光のちらつきに起因する画像中の暗い帯であり得る。
【0035】
上で言及したように、露出コントローラ306は、図7のバンディングのような露出関連欠陥の可能性に基づいて、第1の露出時間およびより長い第2の露出時間を決定する。露出コントローラ306は、次に、第1の画像捕捉デバイス106および第2の画像捕捉デバイス108に、それぞれの露出時間を使用して第1の画像704および第2の画像706を捕捉させる。
【0036】
第1の露出時間は、捕捉される場面702の部分におけるぼやけ欠陥708を少なくするように決定された短い露出時間であってもよい。ぼやけ欠陥708の一例は、より長い露出時間を使用して捕捉された場合に、照明によってもたらされる、鮮明性が乏しい状態で出現する場面の部分であり得る。第2の露出時間は、捕捉される場面702の部分におけるバンディング欠陥710を少なくするように決定された、少なくとも8.33ミリ秒(ms)のより長い露出時間であってもよい。8.33ms以上の露出時間は、ほとんどの光の標準動作周波数に基づいて、バンディング欠陥がない画像を捕捉するには十分であるように決定されている。そのようにすることにより、露出コントローラ306は、画像併合モジュール202と共に動作して、帯がない画像を提供する。
【0037】
図8は、図7のアンチバンディング実施態様700のための画像併合モジュール202の態様800を示したものである。示されているように、画像併合モジュール202は、第1の画像704を受け取り、かつ、組み込んでぼやけ欠陥708を少なくし、また、第2の画像706を受け取り、かつ、組み込んで、捕捉される場面(例えば捕捉される場面702)の単一の画像802中のバンディング欠陥710を少なくする。
【0038】
態様では、第1の画像704および第2の画像706は画像併合モジュール202に提供されている。画像併合モジュール202は、第1の画像504を組み込んでぼやけ欠陥708を少なくし、また、第2の画像706を組み込んでバンディング欠陥710を少なくすることによって、捕捉される場面(例えば捕捉される場面702)の単一の画像802を生成する。
【0039】
例示的方法
図9は、画像捕捉デバイスのための露出制御の例示的方法900を示したものである。コンピューティングデバイスは、902で、露出コントローラを使用して、複数の画像捕捉デバイスによって捕捉される場面中の露出関連欠陥の可能性を決定する。この例では、露出関連欠陥はぼやけ欠陥および高雑音欠陥を含むことができるが、本技術によってバンディング欠陥などの他の欠陥を少なくし、あるいは修正することも可能である。
【0040】
904で、露出コントローラは、決定された露出関連欠陥の可能性に基づいて、ぼやけ効果を小さくするための第1の露出時間、および高雑音欠陥を少なくするためのより長い第2の露出時間を決定することができる。
【0041】
一態様では、露出関連欠陥の可能性または露出時間のいずれかの決定は、機械学習を介して実施することができる。別の態様では、先行するステップは、デシジョンツリーまたは任意の他のコンピューテーション方法を介して実施することができる。
【0042】
906で、第1の露出時間および第2の露出時間を決定することにより、第1の画像捕捉デバイスおよび第2の画像捕捉デバイスに、それぞれ第1の露出時間および第2の露出時間を使用して場面の第1の画像および第2の画像を捕捉させることができる。
【0043】
908で、第1の画像および第2の画像が画像併合モジュールに提供され、画像併合モジュールは、それらの第1の画像および第2の画像を使用して単一の画像を生成することができる。任意選択で、追加画像捕捉デバイスを使用して、追加露出時間を使用して追加画像を捕捉することができる。この例では、すべての追加画像捕捉物を画像併合モジュールに提供することができ、また、それらを使用して単一の画像を生成することができる。
【0044】
別の例では、露出関連欠陥の可能性を決定することにより、画像内のバンディング欠陥の可能性を決定することができる。したがって第2の画像は、第2の画像捕捉デバイスを使用して、少なくとも8.33msの第2の露出時間を使用して捕捉された、帯のない画像であってもよい。この露出時間は、ほとんどの光が動作する周波数に起因するバンディング欠陥を除去する最低要求事項に合致する。
【0045】
別の例では、露出関連欠陥の可能性を決定することによって焦点の対象を決定することができる。この例では、第2の画像を使用して、場面の背景部分に動き場面を生成することができる。
【0046】
一般に、本明細書において説明されている構成要素、モジュール、方法および操作は、すべて、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア(例えば固定論理回路機構)、手動処理またはそれらの任意の組合せを使用して実現することができる。例示的方法のいくつかの操作は、コンピュータ処理システムに対して局所および/または遠隔であるコンピュータ可読記憶メモリ上に記憶されている実行可能命令の一般的な文脈で記述することができ、また、実施態様は、ソフトウェアアプリケーション、プログラム、機能、等々を含むことができる。選択的にまたは追加的に、本明細書において説明されている機能性は、すべて、少なくとも部分的に、それらに限定されないが、書替え可能ゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システム-オン-ア-チップシステム(SoC)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)、等々を含む1つまたは複数のハードウェア論理構成要素によって実施することができる。
【0047】
以下、いくつかの例について説明する。
例1 方法は、捕捉されたセンサデータに基づいて、複数の画像捕捉デバイスによって捕捉される場面中の露出関連欠陥の可能性を決定することを備える。露出関連欠陥は、ぼやけ欠陥および高雑音欠陥を含む。方法は、決定された可能性に基づいて、ぼやけ欠陥を少なくするための第1の露出時間、および高雑音欠陥を少なくするための、第1の露出時間より長い第2の露出時間を決定することと、複数の画像捕捉デバイスのうちの第1の画像捕捉デバイスに、第1の露出時間を使用して場面の第1の画像を捕捉させ、また、複数の画像捕捉デバイスのうちの第2の画像捕捉デバイスに、第2の露出時間を使用して場面の第2の画像を捕捉させることと、第1の画像捕捉物および第2の画像捕捉物を画像併合モジュールに提供し、それらの第1の画像捕捉および第2の画像捕捉から単一の画像を生成することとを備える。
【0048】
例2 例1に記載されている方法であって、追加画像捕捉デバイスを使用して、場面の1つまたは複数の追加画像捕捉物を捕捉することをさらに備える。第1の画像捕捉物および第2の画像捕捉物を提供することは、画像併合モジュールに追加画像捕捉物を提供する。
【0049】
例3 例1に記載されている方法であって、露出関連欠陥の可能性を決定することは、少なくとも部分的に、先行する画像捕捉物に基づく機械学習を介して決定される。
【0050】
例4 例1に記載されている方法であって、第1の露出時間または第2の露出時間を決定することは、少なくとも部分的に、異なる露出時間を使用して捕捉された先行する画像捕捉物に基づく機械学習を介して決定される。
【0051】
例5 例1に記載されている方法であって、露出関連欠陥の可能性を決定することは、捕捉されたセンサデータに基づいて露出関連欠陥の可能性を決定するために使用されるデシジョンツリーによって決定される。
【0052】
例6 例1に記載されている方法であって、第1の露出時間または第2の露出時間を決定することは、露出関連欠陥の可能性に基づいて第1の露出時間または第2の露出時間を決定するために使用することができるデシジョンツリーによって決定される。
【0053】
例7 例1に記載されている方法であって、第1の画像捕捉および第2の画像捕捉は同じ輝度で捕捉され、輝度はセンサ利得および露出時間の乗算値で定義される。
【0054】
例8 例1に記載されている方法であって、センサデータは、加速度計から収集された非画像化データを含む。
【0055】
例9 例1に記載されている方法であって、センサデータは、レーダシステムから収集されたレーダデータを含む。レーダデータは、捕捉される場面の動きを測定するために使用可能である。
【0056】
例10 例1に記載されている方法であって、センサデータは、捕捉される場面中のバンディング欠陥を測定するために使用可能なフリッカーセンサから収集された非画像化データを含む。
【0057】
例11 例10に記載されている方法であって、第2の画像捕捉デバイスに第2の露出時間で第2の画像を捕捉させることにより、第2の露出時間が捕捉される場面内の光のちらつきの周波数と関連付けられた時間より長くなる。周波数はフリッカーセンサによって収集される。
【0058】
例12 例11に記載されている方法であって、第2の露出時間は8.33ミリ秒以上である。第2の画像は帯がない画像である。
【0059】
例13 例1に記載されている方法であって、センサデータは、複数の画像捕捉デバイスのうちの1つまたは複数によって収集される画像化データである。
【0060】
例14 例13に記載されている方法であって、センサデータに基づいて焦点の対象を決定することと、画像併合モジュールを使用して、焦点の対象に対する第1の画像捕捉物を組み込み、かつ、場面の残りの背景部分に対する第2の画像捕捉物を組み込むことによって場面の単一の画像を生成することとをさらに含む。
【0061】
例15 例1または例14に記載されている方法であって、第2の画像捕捉物が組み込まれて背景部分に動き場面が生成される。背景部分の動き場面は場面内の動きを示すぼやけた画像捕捉物である。
【0062】
例16 例1に記載されている方法であって、第1の画像捕捉物および第2の画像捕捉物は多重フレーム画像捕捉物である。また、画像併合モジュールによって生成される単一の画像は多重フレーム画像である。この多重フレーム画像は、連続的に捕捉された複数の単一フレーム画像捕捉物を含む。
【0063】
例17 先行する例のいずれかに記載されている方法であって、画像併合モジュールから生成された単一の画像をデジタル表示することをさらに含む。
【0064】
例18 コンピューティングデバイスは、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数の画像捕捉デバイスと、1つまたは複数のセンサであって、捕捉されるセンサデータを捕捉することができるセンサと、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが本文書の中で説明されている方法を実現することになる命令を記憶するメモリとを備える。
【0065】
結論
以上、画像捕捉のための露出制御の態様について、特徴および/または方法に特化された言語で説明したが、添付の特許請求の範囲の主題は、必ずしも説明されている特定の特徴または方法に限定されない。そうではなく、特定の特徴および方法は、画像捕捉デバイスのための特許請求される露出制御の例示的実施態様として開示されており、他の等価特徴および方法も、添付の特許請求の範囲の範囲内であることが意図されている。さらに、様々な態様が説明されており、説明されている各態様は、独立して実現することができ、あるいは1つまたは複数の他の説明されている態様と関連して実現することができることを認識されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-06-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
捕捉されたセンサデータに基づいて、複数の画像捕捉デバイスによって捕捉される場面の中の露出関連欠陥の可能性を決定することを備え、
前記露出関連欠陥は、ぼやけ欠陥および高雑音欠陥を含み、
前記方法は、
前記決定された可能性に基づいて、前記ぼやけ欠陥を少なくするための第1の露出時間、および前記高雑音欠陥を少なくするための、前記第1の露出時間より長い第2の露出時間を決定することと、
前記複数の画像捕捉デバイスのうちの第1の画像捕捉デバイスに、前記第1の露出時間を使用して前記場面の第1の画像を捕捉させ、また、前記複数の画像捕捉デバイスのうちの第2の画像捕捉デバイスに、前記第2の露出時間を使用して前記場面の第2の画像を捕捉させることと、
第1の画像捕捉物および第2の画像捕捉物を画像併合モジュールに提供し、前記第1の画像捕捉物および前記第2の画像捕捉物から単一の画像を生成することと
を備える方法。
【請求項2】
1つまたは複数の追加画像捕捉デバイスを使用して、前記場面の1つまたは複数の追加画像捕捉物が捕捉され、前記第1の画像捕捉物および前記第2の画像捕捉物を提供することは、前記画像併合モジュールに前記追加画像捕捉物を提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記露出関連欠陥の前記可能性を決定することは、少なくとも部分的に、先行する画像捕捉物に基づく機械学習を介して決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の露出時間または前記第2の露出時間を決定することは、少なくとも部分的に、異なる露出時間を使用して捕捉された先行する画像捕捉物に基づく機械学習を介して決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の画像捕捉物および前記第2の画像捕捉物は同じ輝度で捕捉され、前記輝度はセンサ利得および露出時間の乗算値で定義される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記センサデータは、捕捉される前記場面の動きを測定するために使用可能なレーダシステムから収集された非画像化データを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記センサデータは、捕捉される前記場面中のバンディング欠陥を測定するために使用可能なフリッカーセンサから収集された非画像化データを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の画像捕捉デバイスに前記第2の露出時間で前記第2の画像を捕捉させることにより、前記第2の露出時間が捕捉される前記場面内の光のちらつきの周波数と関連付けられた時間より長くなり、前記周波数は前記フリッカーセンサによって収集される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の露出時間は8.33ミリ秒以上であり、前記第2の画像は帯がない画像である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記センサデータは前記画像捕捉デバイスによって収集される画像化データである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記センサデータに基づいて焦点の対象を決定することをさらに備え、
前記画像併合モジュールを使用して、焦点の前記対象に対する前記第1の画像捕捉物を組み込み、かつ、前記場面の残りの背景部分に対する前記第2の画像捕捉物を組み込むことによって前記場面の前記単一の画像を生成することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の画像捕捉物が組み込まれて前記背景部分に動き場面が生成され、前記背景部分の前記動き場面は前記場面内の動きを示すぼやけた画像捕捉物である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の画像捕捉物および前記第2の画像捕捉物は多重フレーム画像捕捉物であり、前記画像併合モジュールによって生成される前記単一の画像は多重フレーム画像であり、前記多重フレーム画像は、連続的に捕捉された複数の単一フレーム画像捕捉物を含む、請求項1または請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記画像併合モジュールから生成された前記単一の画像を表示することをさらに含む、請求項1~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数の画像捕捉デバイスと、
1つまたは複数のセンサであって、捕捉されるセンサデータを捕捉することができるセンサと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサが請求項1~14のいずれか1項に記載の方法を実現することになる命令を記憶するメモリと
を備えるコンピューティングデバイス。
【国際調査報告】