(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】ヘッド高さ圧力の補正のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
A61M 5/168 20060101AFI20240725BHJP
A61M 5/14 20060101ALI20240725BHJP
G16H 20/13 20180101ALI20240725BHJP
【FI】
A61M5/168 504
A61M5/14 530
G16H20/13
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024506488
(86)(22)【出願日】2022-07-29
(85)【翻訳文提出日】2024-03-15
(86)【国際出願番号】 US2022038855
(87)【国際公開番号】W WO2023014605
(87)【国際公開日】2023-02-09
(32)【優先日】2021-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591013229
【氏名又は名称】バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BAXTER INTERNATIONAL INCORP0RATED
(71)【出願人】
【識別番号】501453189
【氏名又は名称】バクスター・ヘルスケヤー・ソシエテ・アノニム
【氏名又は名称原語表記】Baxter Healthcare S.A.
【住所又は居所原語表記】Thurgauerstr.130 CH-8152 Glattpark (Opfikon) Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】スラビー, ジリ
(72)【発明者】
【氏名】ボージャン, ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ウォティジアク, スラウォミール エドワード
【テーマコード(参考)】
4C066
5L099
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD01
4C066DD11
4C066EE01
4C066EE11
4C066GG01
4C066GG03
4C066GG10
4C066GG20
4C066HH07
4C066JJ01
4C066JJ10
4C066QQ21
4C066QQ31
4C066QQ82
4C066QQ92
5L099AA25
(57)【要約】
本開示は、注入ポンプなどのデバイスにおける流量の補正のための新規で革新的な方法およびシステムを提供する。様々な実施形態では、コンピュータ実装方法は、複数の注入ポンプと、複数の注入ポンプのそれぞれに接続された流体供給部とを含むポンプスタックにおける複数の注入ポンプの位置を判定することを含む。コンピュータ実装方法はまた、複数の注入ポンプにおいて、基準注入ポンプを判定することと、注入ポンプと基準注入ポンプとの間の距離に基づいて複数の注入ポンプにおける各注入ポンプについての流量を調整することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実装方法であって、
複数の注入ポンプと、前記複数の注入ポンプの各々に接続された流体供給容器とを備えるポンプスタックにおける前記複数の注入ポンプの位置を判定することと、
前記複数の注入ポンプの中から基準注入ポンプを判定することと、
前記注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の距離に基づいて、前記複数の注入ポンプにおける各注入ポンプについての流量を調整することと
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記流体供給容器が、IVバッグを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記ポンプスタックにおける前記注入ポンプの各々と前記基準注入ポンプとの間の前記距離は、前記基準注入ポンプによって生成されたトーンに基づく、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記ポンプスタックにおける前記注入ポンプの各々と前記基準注入ポンプとの間の前記距離は、前記それぞれの注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の注入ポンプの数に基づいて判定される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記ポンプスタックにおける前記複数の注入ポンプの前記位置を判定することは、
前記注入ポンプの各々のヘッド高さ圧力を判定または測定することと、
前記注入ポンプを最低から最高のヘッド高さ圧力まで順序付けることと
を含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
各注入ポンプのセンサが、前記流体供給容器からの流体によって付与される前記それぞれのヘッド高さ圧力を測定するように構成される、請求項5に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記基準注入ポンプは、目標液圧の閾値以内にあるヘッド高さ圧力を有すると判定される、請求項5に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
前記目標液圧は、前記基準注入ポンプが指定された範囲内の流量の正確性を有することを確実にするように設定される、請求項7に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項9】
前記流量が前記流量の正確性の前記指定された範囲内にあるように、前記基準注入ポンプからの前記距離に基づいて各注入ポンプについて前記流量が調整される、請求項8に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項10】
前記注入ポンプの各々と前記基準注入ポンプとの間の前記距離は、各注入ポンプの既知の高さと、前記基準注入ポンプと前記それぞれの注入ポンプとの間の注入ポンプの数とに基づいて判定される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項11】
注入ポンプシステムであって、
取り付けデバイスと、
前記取り付けデバイスの上部に接続された流体供給容器と、
前記流体供給容器の下方において前記取り付けデバイスに接続された第1の注入ポンプと、
前記第1の注入ポンプの下方において前記取り付けデバイスに接続された第2の注入ポンプと
を備え、
前記第1および第2の注入ポンプは、
ポンプスタック内のそれぞれの位置を判定することと、
前記第1および第2の注入ポンプのうちのどちらが基準注入ポンプであるかを判定することと、
前記注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の前記距離に基づいて、前記基準注入ポンプではない前記第1または第2の注入ポンプの流量を調整することと
を行うよう構成される、システム。
【請求項12】
前記ポンプスタックにおける前記第1および第2の注入ポンプの前記位置を判定することは、
前記第1および第2の注入ポンプの各々のヘッド高さ圧力を判定または測定することと、
前記第1および第2の注入ポンプを、最低から最高のヘッド高さ圧力まで順序付けることと
を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1および第2の注入ポンプの各々のセンサは、前記流体供給容器からの流体によって付与される前記それぞれのヘッド高さ圧力を測定するように構成される、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記基準注入ポンプは、目標液圧の閾値以内にあるヘッド高さ圧力を有すると判定される、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記目標液圧は、前記基準注入ポンプが指定された範囲内の流量の正確性を有することを確実にするように設定される、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記流量が前記流量の正確性の前記指定された範囲内にあるように、前記基準注入ポンプからの前記距離に基づいて前記基準注入ポンプではない前記第1または第2の注入ポンプについて前記流量が調整される、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記基準注入ポンプと、前記基準注入ポンプではない前記第1または第2の注入ポンプとの間の前記距離は、前記基準注入ポンプによって生成されるトーンに基づく、請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記第2の注入ポンプの下方で前記取り付けデバイスに接続された第3の注入ポンプをさらに備え、
前記第1、第2、および第3の注入ポンプは、
前記ポンプスタック内のそれぞれの位置を判定することと、
前記第1、第2、および第3の注入ポンプのうちのどれが前記基準注入ポンプであるかを判定することと、
前記注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の前記距離に基づいて、前記基準注入ポンプではない前記第1、第2または第3の注入ポンプの流量を調整することと
を行うよう構成される、請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
前記第3の注入ポンプの下方で前記取り付けデバイスに接続された第4の注入ポンプをさらに備え、
前記第1、第2、第3、および第4の注入ポンプは、
前記ポンプスタック内のそれぞれの位置を判定することと、
前記第1、第2、第3、および第4の注入ポンプのうちのどれが前記基準注入ポンプであるかを判定することと、
前記注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の前記距離に基づいて、前記基準注入ポンプではない前記第1、第2、第3、および第4の注入ポンプの流量を調整することと
を行うよう構成される、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1および第2の注入ポンプは、Bluetooth(登録商標)接続、Wi-Fi、近距離無線通信(「NFC」)接続、シリアル接続、またはコントローラエリアネットワーク接続のうちの少なくとも1つを介して互いに通信可能に結合される、請求項11に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本願は、注入ポンプに関し、より具体的には、流体供給容器のヘッド高さ圧力に対して1つ以上の注入ポンプに流量の補正をもたらすためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
本開示は、医療デバイスを含む電子デバイスにおいて流れを制御するための新規で革新的な方法およびシステムを提供する。様々な実施形態では、デバイスは、注入ポンプを含む。一般に、患者は、連続的な薬剤または設定された定期的間隔での薬剤の正確な送達を必要とするときがある。医療用ポンプは制御された薬物注入をもたらし、薬物が、治療マージン以内に、また不必要なまたは場合によっては毒性の範囲以外に、薬物の濃度を維持する正確な量で投与され得るようにする。医療用ポンプは、制御可能な速度で患者に適切な薬物送達を提供することができ、これは頻繁な注意を必要とはしない。
【0003】
医療用ポンプは、臨床環境の内外の双方で患者への静脈内治療の投与を容易にし得る。臨床現場以外では、医師は、多くの場合、患者が医薬品の定期的または連続的な静脈内投与を受けていれば、患者が実質的に正常な生活に戻ることができることを見出している。この種の投与を必要とする治療の種類の中に、抗生物質治療、化学療法、疼痛制御治療、栄養治療、および当業者に公知のいくつかの他の種類がある。多くの場合、患者は複数の毎日の治療を受ける。特定の医学的症状は、30分から2時間などの比較的短期間にわたる溶液中の薬物の注入を必要とする。これらの症状および他の症状は、患者が装着することができ、また所望の速度で薬剤の連続供給を投与することまたは予定された間隔で数回分の薬剤を提供し得るより一層軽量化された携帯型または移動式の注入ポンプの開発を促進するために組み合わされてきた。
【0004】
注入ポンプの構成は、患者への送達のためにバルーンなどの可撓性容器から静脈注射(「IV」)チューブ内に溶液を圧搾するエラストマーポンプを含む。あるいは、ばね式ポンプが、溶液容器またはリザーバを加圧する。特定のポンプ設計は、溶液を排出するために圧力ローラによって圧迫される可撓性区画を含むカートリッジを利用する。シリンジを利用した注入ポンプも知られている。これらのポンプは、患者に流体を送達するためにシリンジのプランジャを移動させるために駆動機構を使用する。典型的には、これらの注入ポンプは、シリンジアセンブリを受け入れるように適合されたハウジングと、シリンジプランジャを移動させるように適合された駆動機構と、様々な動作制御部を有するポンプ制御ユニットと、駆動機構および制御部を含むポンプに電力を供給するための電源とを含む。
【0005】
さらに、いくつかの注入ポンプは携帯可能である。例えば、注入ポンプは、外来患者または他の患者による移動式使用のために、より小さく、よりコンパクトであり得る。当然ながら、携帯式ポンプは、ポンプモータに電力供給するための、同様に携帯式の電源が供給されなければならない。バッテリは、携帯ユニット用の電力の適切な選択肢である。一部のポンプは、使い捨てバッテリを使用することがあり、他のポンプは、充電式バッテリを使用することがある。ポンプは、IVポールに付けるためのサイズにすることもできる。ポンプが取り付けられたIVポールは、静止したままであってもよく、または病院環境内で移動されてもよい。別の例では、ポンプは病院のベッドまたは他の支持構造に取り付けられてもよい。上述したように、ポンプは、携帯可能であってもよく、例えばパウチ内で患者により携帯されてもよい。別法として、ポンプは、患者の衣服および/またはベルト、ベストなどの他の支持衣服に取り付けられて支持されてもよい。
【0006】
医療デバイスが指定された速度で医薬品を確実に送達するためのいくつかの方法が存在する。しかしながら、既存の方法にはいくつかの短所、限界、および欠点がある。例えば、既存の方法は、デバイスがIVバッグなどの流体供給容器の特定の距離以内にあることを必要とする。これは、複数のデバイスがスタックに位置付けられ、および/またはデバイスが流体供給容器に対して移動可能である状況において、特に問題となり得る。これらの例では、流体供給容器と医療デバイスとの間の距離が閾値距離を超えると、医療デバイスは機能を停止し、および/または指定された速度で薬剤を送達することができなくなる可能性がある。したがって、流体供給容器と医療デバイスとの間の距離に基づいて医療デバイスの流量を調整するシステムが必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
概要
本開示は、注入ポンプなどの医療デバイスにおける流量の補正のための新規で革新的な方法およびシステムを提供する。本明細書に記載の開示に照らして、また決して本開示を限定するものではないが、任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第1の態様では、コンピュータ実装方法であって、複数の注入ポンプと、複数の注入ポンプの各々に接続された流体供給部とを含むポンプスタックにおける複数の注入ポンプの位置を判定することと、複数の注入ポンプの中から基準注入ポンプを判定することと、注入ポンプと基準注入ポンプとの間の距離に基づいて、複数の注入ポンプにおける各注入ポンプについての流量を調整することとを含む、コンピュータ実装方法が本明細書に記載されている。
【0008】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第2の態様では、流体供給容器がIVバッグを含むことが、本明細書に記載されている。
【0009】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第3の態様では、注入ポンプと基準注入ポンプとの間の距離が、基準注入ポンプによって生成されるトーンに基づくことが、本明細書に記載されている。
【0010】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第4の態様では、注入ポンプと基準注入ポンプとの間の距離は、注入ポンプと基準注入ポンプとの間の注入ポンプの数に基づいて判定されることが、本明細書に記載されている。
【0011】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第5の態様では、ポンプスタックにおける複数の注入ポンプの位置を判定することが、注入ポンプの各々のヘッド高さ圧力を判定または測定することと、注入ポンプを最低から最高のヘッド高さ圧力まで順序付けることとを含むことが、本明細書に記載されている。
【0012】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第6の態様では、各注入ポンプのセンサが、流体供給容器からの流体によって付与されるそれぞれのヘッド高さ圧力を測定するように構成されることが、本明細書に記載されている。
【0013】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第7の態様では、基準注入ポンプが、目標液圧の閾値以内にあるヘッド高さ圧力を有すると判定されることが、本明細書に記載されている。
【0014】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第8の態様では、目標液圧が、基準注入ポンプが指定された範囲内の流量の正確性を有することを確実にするように設定されることが、本明細書に記載されている。
【0015】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第9の態様では、流量が流量の正確性の指定された範囲内にあるように、基準注入ポンプからの距離に基づいて各注入ポンプについて流量が調整されることが、本明細書に記載されている。
【0016】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第10の態様では、注入ポンプの各々と基準注入ポンプとの間の距離は、各注入ポンプの既知の高さと、基準注入ポンプとそれぞれの注入ポンプとの間の注入ポンプの数とに基づいて判定されることが、本明細書に記載されている。
【0017】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第11の態様では、注入ポンプシステムが、取り付けデバイスと、取り付けデバイスの上部に接続された流体供給容器と、流体供給容器の下方において取り付けデバイスに接続された第1の注入ポンプと、第1の注入ポンプの下方において取り付けデバイスに接続された第2の注入ポンプとを含むことが、本明細書に記載されている。第1および第2の注入ポンプは、ポンプスタック内のそれぞれの位置を判定し、第1および第2の注入ポンプのうちのどちらが基準注入ポンプであるかを判定し、注入ポンプと基準注入ポンプとの間の距離に基づいて、基準注入ポンプではない第1または第2の注入ポンプの流量を調整するよう構成される。
【0018】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第12の態様では、ポンプスタックにおける第1および第2の注入ポンプの位置を判定することは、第1および第2の注入ポンプの各々のヘッド高さ圧力を判定または測定することと、第1および第2の注入ポンプを、最低から最大のヘッド高さ圧力まで順序付けることとを含むことが、本明細書に記載されている。
【0019】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第13の態様では、第1および第2の注入ポンプの各々のセンサは、流体供給容器からの流体によって付与されるそれぞれのヘッド高さ圧力を測定するように構成されることが、本明細書に記載されている。
【0020】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第14の態様では、基準注入ポンプが、目標液圧の閾値以内にあるヘッド高さ圧力を有すると判定されることが、本明細書に記載されている。
【0021】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第15の態様では、目標液圧が、基準注入ポンプが指定された範囲内の流量の正確性を有することを確実にするように設定されることが、本明細書に記載されている。
【0022】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第16の態様では、流量が流量の正確性の指定された範囲内にあるように、基準注入ポンプからの距離に基づいて基準注入ポンプではない第1または第2の注入ポンプについて流量が調整されることが、本明細書に記載されている。
【0023】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第17の態様では、基準注入ポンプと、基準注入ポンプではない第1または第2の注入ポンプとの間の距離が、基準注入ポンプによって生成されるトーンに基づくことが、本明細書に記載されている。
【0024】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第18の態様では、システムが、第2の注入ポンプの下方で取り付けデバイスに接続された第3の注入ポンプをさらに含むことが、本明細書に記載されている。第1、第2、および第3の注入ポンプは、ポンプスタック内のそれぞれの位置を判定し、第1、第2、および第3の注入ポンプのうちのどれが基準注入ポンプであるかを判定し、注入ポンプと基準注入ポンプとの間の距離に基づいて、基準注入ポンプではない第1、第2または第3の注入ポンプの流量を調整するよう構成される。
【0025】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第19の態様では、システムが、第3の注入ポンプの下方で取り付けデバイスに接続された第4の注入ポンプをさらに含むことが、本明細書に記載されている。第1、第2、第3、および第4の注入ポンプは、ポンプスタック内のそれぞれの位置を判定し、第1、第2、第3、および第4の注入ポンプのうちのどれが基準注入ポンプであるかを判定し、注入ポンプと基準注入ポンプとの間の距離に基づいて、基準注入ポンプではない第1、第2、第3、および第4の注入ポンプの流量を調整するように構成される。
【0026】
任意の他の態様またはその一部と組み合わせることができる本開示の第20の態様では、第1および第2の注入ポンプは、Bluetooth(登録商標)接続、Wi-Fi、近距離無線通信(「NFC」)接続、シリアル接続、またはコントローラエリアネットワーク接続のうちの少なくとも1つを介して互いに通信可能に結合されることが、本明細書に記載されている。
【0027】
第21の態様では、
図1から
図5のいずれか1つ以上のものに関連して記載した特徴、機能、および代替のいずれかが、
図1から
図5の任意の他に関連して記載した特徴、機能、および代替のいずれかと組み合わせられ得る。
【0028】
開示された方法および装置の追加の特徴および利点は、以下の詳細な説明および図面に記載され、それらから明らかになるであろう。本明細書に記載の特徴および利点は、全てを含むものではなく、特に、多くの追加の特徴および利点が、図面および説明を考慮すると当業者には明らかであろう。さらに、本明細書で使用される言語は、主に読みやすさおよび説明目的のために選択されており、本発明の主題の範囲を限定するものではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
説明は、本開示の例示的な態様として提示され、本開示の範囲の完全な列挙として解釈されるべきではない以下の図を参照してより完全に理解されるであろう。
【0030】
【
図1】
図1は、本開示の例示的な態様による、注入ポンプスタックの図表を示す。
【0031】
【
図2】
図2は、本開示の例示的な態様による、注入ポンプなどの電子デバイスのブロック図を示す。
【0032】
【
図3A】
図3Aおよび3Bは、本開示の例示的な態様による、流体供給容器のヘッドの高さに基づく流量の正確性の例を示す。
【
図3B】
図3Aおよび3Bは、本開示の例示的な態様による、流体供給容器のヘッドの高さに基づく流量の正確性の例を示す。
【0033】
【
図4】
図4は、本開示の例示的な態様による流量制御プロセスのフローチャートを示す。
【0034】
【
図5】
図5は、本開示の例示的な態様による、デバイススタックのためのヘッドの高さに基づく力の差を示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
詳細な説明
注入ポンプおよび他の電子デバイスなどのデバイスにおける流量を補正するための新規で革新的なシステムおよび方法のための技術が開示される。注入ポンプなどの医療デバイスを使用して、患者に治療を送達することができる。これらの治療は、典型的には、特定の流量で薬剤を送達することを含む。注入ポンプは、一般に、移動式IVスタンド上に設置され、1つ以上のIV供給容器が移動式IVスタンドの上部から吊り下げられ、1つ以上の注入ポンプが移動式IVスタンドの中央のポールに取り付けられる。しかしながら、正確な流量を維持するために、注入ポンプは、典型的には、IV供給容器の現在の流体のレベルから特定の距離以内に取り付けられる必要があり、この高さは、注入ポンプの位置および/またはIV供給容器の流体のレベルが変化すると、変化し得る。薬剤の流量を所望の範囲内に維持するためには、流量の正確性が必要である。注入ポンプに対して垂直にIVバッグを配置すると、ポンプに入る流体のヘッド高さ圧力が生じる。ヘッド高さ圧力は、注入ポンプの流量の正確性に影響を与える。したがって、注入ポンプに対するIVバッグの配置は、流量の正確性を確保するための重要なパラメータである。典型的には、ポンプスタックの注入ポンプの数は、ポンピング機構の正確性の限界に達するまで増加させることができる。この機能範囲を超えるより背の高いポンプスタックは、典型的には不可能であるか、またはIV供給容器をより低く配置するために追加のハードウェアが必要となり、その両方は、床面積の効率を最大化し、床のコストを最小化するために垂直方向のポンプの数を最大化することが望ましい環境を制限する。したがって、既存の技術はヒューマンエラーを起こしやすく、注入ポンプの不適切なセットアップをもたらし、所望の流量外の薬剤送達をもたらす。さらに、既存の技術は、注入ポンプの任意の大きなスタックの流量の正確性を維持するために不必要なコストおよび複雑さを追加する。
【0036】
本開示の実施形態によるシステムおよび方法は、既存の技術を改善し、ユーザの介入をほとんどまたは全く伴わずに、流量を所望の流量の正確性の閾値以内に、自動的に維持することができる。例えば、本明細書に開示される技術は、臨床医が注入ポンプのそれぞれを手動で構成することなく、ポンプスタックの内部に注入ポンプを設置することを可能にする。本明細書に記載の技術は、ポンプスタック内部のポンプの場所および/またはポンプスタックの1つ以上の他のポンプに対するポンプの相対的な場所の自動識別を可能にする。スタック内での場所が分かると、そのとき、ヘッドの高さの範囲および/または所望の流量の正確性に基づいて流量が調整される。調整された流量は、ポンプスタックのIV供給容器および/または基準デバイスまたはポンプからの距離など、基準位置と注入ポンプとの間のヘッド高さ圧力の差を補うことができる。これらの場所補正技術は、臨床医が特別なステップ、制限、またはハードウェアなしにポンプスタックにおける任意の位置に注入ポンプを配置することを可能にし、それによって使いやすさを改善し、ポンプスタックに組み込むことができる注入ポンプの数を増加させ、ポンプスタックにおける各注入ポンプの流量の正確性を改善する。これは、より経済的に効率的であり、患者に治療を送達するシステムの能力を向上させるシステムをもたらす。
【0037】
本開示の態様にかかる様々なシステムおよびプロセスを以下により詳細に説明する。
【0038】
システムおよびデバイス
図1は、本開示の例示的な態様にかかるデバイススタック100の図表を示している。デバイススタック100は、取り付けデバイス114に取り付けられた、1つ以上のデバイス(例えば、注入ポンプ)110および1つ以上の流体供給容器(例えば、IVバッグ)112を含む。デバイス110は、本明細書で説明するように、上部デバイス、基準デバイス、下部デバイス、および/または複数の中間デバイスを含むことができる。流体供給容器112と特定のデバイスとの間の距離120を使用して、本明細書に記載のヘッドの高さを判定することができる。例えば、距離120は、流体供給容器112とデバイス110の第1の(上部)デバイスとの間の距離を表すことができる。同様に、距離122は、流体供給容器112とデバイス110の基準デバイス(中央、または上から6番目のデバイス)との間の距離を表すことができる。多くの実施形態では、基準デバイスは、流体供給容器112からの基準距離であるデバイス110のデバイスとして判定される。いくつかの実施形態では、基準デバイスは、目標液圧の閾値以内の流体圧力を有するデバイスであり、目標液圧は、デバイスが所望の範囲内の流量の正確性を有することを確実にするように設定される。多くの実施形態で、デバイス110のうちのデバイスの少なくとも一部は、流体供給容器112から距離124に位置付けられる。距離124は、デバイス110が既存の技術を使用して所望の範囲内の流量で流体を送達することができる仕様を超える距離を含むことができる。様々な実施形態において、デバイス110に電力を供給する電源などの他のデバイスを、必要に応じてデバイススタック100に組み込むことができる。いくつかの実施形態では、距離124は、デバイス110の基準デバイスと下部デバイス、または基準デバイスと基準デバイスの下に位置付けられるデバイスとの間の距離として定義される。
【0039】
図2は、本開示の例示的な態様による、電子デバイス(例えば、注入ポンプ)200のブロック図を示す。デバイス200は、
図1のデバイス110のうちの1つ以上を表す。デバイス200は、プロセッサ210、メモリ220、通信インターフェース230、センサ240、コントローラ242、および/または電源244を含むことができる。プロセッサ210は、中央処理装置(「CPU」)、論理コントローラ、またはマイクロコントローラとも呼ばれる。プロセッサ210は、算術演算、論理演算、および/またはI/O演算を符号化する命令を実行することができる1つ以上のデバイスを含むことができる。多くの態様では、プロセッサ210は、一度に単一の命令を実行する(または単一の命令パイプラインを処理する)ことができるシングルコアプロセッサおよび/または複数の命令を同時に実行することができるマルチコアプロセッサであってもよい。様々な態様では、プロセッサ210は、単一の集積回路、2つ以上の集積回路として実装されてもよく、および/または、個々のマイクロプロセッサダイが単一の集積回路パッケージに含まれ、したがって単一のソケットを共有するマルチチップモジュールの構成要素であってもよい。
【0040】
メモリ220は、RAM、ROM、EEPROM、またはデータを記憶することができる任意の他のデバイスなどの揮発性および/または不揮発性メモリデバイスの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、メモリ220は、様々なデータ222を記憶する。様々な実施形態では、データ222は、通信インターフェース230を使用して、デバイス200に、様々なデバイスから信号を取得する1つ以上のアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)を設けるようにさせる。このようにして、デバイス200は、デバイスのスタック内部のその位置を自動的に判定し、および/または所望の流量の正確性のメトリック以内に流量を制御することができる。APIへのアクセスは、本開示の特定のアプリケーションの要件に応じて、クライアント認証鍵を使用するなど、様々な技術のいずれかを使用してオープンにされるおよび/または保護されることができる。
【0041】
通信インターフェース230は、ネットワークデバイス(例えば、ネットワークアダプタまたはコンピュータをコンピュータネットワークに接続する任意の他の構成要素)、周辺機器相互接続(「PCI」)デバイス、記憶デバイス、ディスクドライブ、サウンドまたはビデオアダプタ、写真/ビデオカメラ、プリンタデバイス、キーボード、ディスプレイなどを含むことができる。通信インターフェース230は、必要に応じて様々なネットワークを介して通信することができる。これらのネットワークは、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)、電話ネットワーク(例えば、公衆交換電話網(「PSTN」))、セッション開始プロトコル(「SIP」)ネットワーク、無線ネットワーク、ポイントツーポイントネットワーク、スターネットワーク、トークンリングネットワーク、ハブネットワーク、無線ネットワーク(EDGE、3G、4G LTE、Wi-Fi、5G、WiMAXなどのプロトコルを含む)、インターネットなどを含むことができる。ユーザ名/パスワード、オープン認証(「OAuth」)、ケルベロスス、セキュアID、デジタル証明書などの様々な認証および認証技術が使用されて、通信を保護してもよい。
【0042】
センサデバイス240は、様々な環境および/または物理的状態を検知するよう構成される様々なセンサを含むことができる。いくつかの実施形態では、センサデバイス240は、特定の状態について処置されている患者に関するデータを測定および/または記録するために使用されることができる。多くの実施形態で、センサデバイス240は、温度、湿度、光レベルなどの部屋の状態を検出することができる。様々な実施形態では、センサデバイス240は、本明細書に記載されているように、ヘッド高さ圧力、流量、流量の正確性、および/またはデバイススタックのデバイスによってもたらされる信号を測定することができる。
【0043】
コントローラ242は、電子部品、ポンプ、アクチュエータなどの、作動を実行するために使用される任意のデバイスを含むことができる。これらの作動は、デバイスの電気の出力を調整すること、流体供給部によって供給される流体をポンピングすること、(特に所望の流量の正確性の中で)薬剤の送達を調整すること、部屋の環境条件を変更することなどを含むことができるが、これらに限定されるものではない。電源244は、デバイス200の構成要素のいずれかに電力を供給するように構成される。電源244は、バッテリ、コンデンサ、変圧器、充電回路、および/またはデバイス200の構成要素にACおよび/またはDC電力を供給することができる任意の他のデバイスを含むことができる。様々な実施形態では、電源244は、AC電力を3.3V、5V、および/または12VのDC電力に変換してデバイス200の構成要素に供給するAC/DCコンバータを含む。電源244の充電回路は、AC充電器、DC充電器、ソーラーパネルなどの任意の適切な充電器を含むことができる。
【0044】
本開示の実施形態による電子デバイスのための特定のアーキテクチャが
図2に概念的に示されているが、ディスクまたは何らかの他の形態のストレージにデータまたはアプリケーションを記憶し、実行時にメモリにロードされるものを含む様々なアーキテクチャのいずれも利用することができる。さらに、ネットワーク接続(通信インターフェースを介した無線ネットワーク接続など)が利用可能になると、システムで利用されるデータのいずれかをキャッシュおよび送信することができる。様々な実施形態において、メモリは、限定はしないが、命令を記憶するトランジスタを使用して構築されたメモリセルなどの回路を含む。同様に、プロセッサは、メモリに記憶された命令に基づいて動作を動的に実行するトランジスタ(または任意の他のデバイス)から形成された論理ゲートを含むことができる。いくつかの実施形態では、命令は、命令によって記述された動作を実施および/または実行するために、プロセッサ内部の論理ゲートの構成で具現化される。このようにして、本明細書に記載のシステムおよび方法は、汎用コンピューティングハードウェアおよび単一目的デバイスの両方を利用して実行することができる。
【0045】
流量制御プロセス
本明細書に記載されるように、注入ポンプ(および様々な電子デバイス)が、指定またはプログラムされた流量の正確性内の流量で流体を正確に分配することが望ましい。ヘッド高さ圧力(例えば、ポンプと、ポンプに流体を供給する流体供給部との間の距離)は、ポンピング機構の流量を変化させることができ、そのとき、これにより流量の正確性が変化する。これは、例えば、より高いヘッド高さ圧力が、圧縮されたIVチューブの回復を加速すること、および/またはより低いヘッド高さ圧力が、圧縮されたIVチューブの回復を遅らせることによって引き起こされ得る。
図3A~
図3Bは、本開示の例示的な態様による、例示的なヘッドの高さに基づく流量の正確性を示す。
図3Aは、様々な異なるIVチューブのヘッドの高さ+50インチ(例えば、ポンプが流体供給部の50インチ下にある場合)の流量の正確性の表300を示す。
図3Bは、様々な異なるIVチューブのヘッドの高さ-20インチ(例えば、ポンプが流体供給部の20インチ上方にある場合)の流量の正確性の表350を示す。流量の正確性の表300および350は説明目的のためだけに提示されており、任意のヘッドの高さ、IVチューブ、および/または流量の正確性を適切に利用できることに留意されたい。
【0046】
注入ポンプ(および他の電子デバイス)は、デバイススタック内部のそれらの位置を自動的に判定し、各注入ポンプの上流圧力センサを使用して圧力の読み取り値を検証し、スタックのポンプの圧力の読み取り値を比較し、スタックのポンプの順序をポンプスタック内部の注入ポンプの場所と比較し、基準のヘッドの高さと整列するポンプを基準圧力および/または基準注入ポンプとして識別し、注入ポンプの流量が所望の流量の正確性の閾値量以内になるように、基準注入ポンプからのその距離に基づいて、注入ポンプの流量を調整することができる。様々な実施形態では、基準注入ポンプは、流体の供給に基づいて特定の速度で流体の流れを送達するようにプログラムされ、デバイススタックの残りのポンプは、基準注入ポンプの流量および流量の正確性に一致するようにそれらの動作を自動的に調整するように構成される。
【0047】
図4は、本開示の例示的な態様による流量制御プロセスのフローチャートを示している。プロセス400は、
図4に示すフローチャートを参照して説明されているが、プロセス400に関連する動作を実行する多くの他の方法が使用されてもよいことを理解されたい。例えば、ブロックのいくつかの順序は変更されてもよく、特定のブロックは他のブロックと組み合わされてもよく、1つ以上のブロックが繰り返されてもよく、記載されたブロックのいくつかは任意である。プロセス400は、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア、または両方の組み合わせを含み得る処理ロジック(例えば、
図2のプロセッサ210)によって実行されてもよい。
【0048】
プロセス400は、デバイスがデバイススタックに追加されたと判定すること(410)を含む。本明細書に記載されるように、デバイスは注入ポンプとすることができ、デバイススタックは注入ポンプのスタックとすることができる。デバイスがデバイススタックに追加されたことを判定すること(410)は、デバイスに位置付けられた1つ以上のセンサを使用して、それが取り付けデバイスに取り付けられたこと、デバイスの上方および/または下方に別のデバイス/注入ポンプが位置付けられていること、および/または流体供給容器がデバイスに接続されたことを判定することを含むことができるが、これに限定されない。多くの実施形態では、デバイスがデバイススタックに追加されたことを判定すること(410)は、デバイススタック内部のデバイスの場所を判定すること(412)に使用することができる信号を受信することを含む。様々な実施形態において、デバイスは、信号が受信されたときにデバイススタックに既に存在し得ることに留意されたい。
【0049】
デバイスの場所を判定する(412)ことができる。デバイスの場所は、デバイススタックの内部で判定する(412)ことができる。様々な実施形態では、
図5に示すように、ヘッド高さ圧力を各デバイスについて測定し、スタックの各デバイスの場所を確立するために使用することができる。
図5は、本開示の例示的な態様による、デバイススタックのヘッドの高さに基づく力の差を示す。力の差の表500は説明目的のためだけに提示され、任意の数のポンプ、基準の高さおよび/または圧力、および/または力を適切に利用できることに留意されたい。各デバイスは、そのヘッド高さ圧力を判定し、本明細書に記載の任意の通信チャネルを使用して、その圧力および/またはデバイス識別子をデバイススタック内部の他のデバイスに送信することができる。多くの実施形態では、これらの通信チャネルは、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、近距離無線通信(「NFC」)、シリアル接続、コントローラエリアネットワーク接続、直接電気接点、LEDおよびフォトダイオード通信チャネルを含む光通信チャネル、ならびに非接触無線周波数(「RF」)接続を含むことができるが、これらに限定されない。ヘッド高さ圧力は、流体供給容器からデバイスまでの距離、流体供給部をデバイスに接続するために使用されるIVチューブのタイプ、IVチューブの直径、および/または必要に応じて様々な基準のいずれかに基づいて判定することができる。各デバイスは、ヘッド高さ圧力(例えば、高から低、低から高など)によってデバイスを順序付けることができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、周囲光センサを使用して、デバイススタック内部のデバイスの位置を検出することができる。周囲光センサは、基準の光レベルに基づいて、どの程度の光がセンサに到達しているかを判定することができ、これを使用して、デバイスの上方に位置付けられているデバイスの数を計算することができる。
【0051】
いくつかの実施形態では、各デバイスは、ポンプの場所を検出するために使用されるスピーカおよびマイクロフォンを含むことができる。スピーカは、第1のデバイスにおいて基準トーンを生成するために使用することができ、それは、第2のデバイスにおいてマイクロフォンを使用して測定することができる。例えば、各デバイスは、各デバイスがデバイスの上方(または下方)に位置付けられている1つのデバイスを識別できるように、連続した順序で基準トーンを再生することができる。デバイスの隣接を識別することにより、上部デバイス(例えば、その上方に他のデバイスがないデバイス)および下部デバイス(例えば、その下方に他のデバイスがないデバイス)を判定することができる。次いで、デバイスのペアワイズの隣接を使用して、デバイススタック内部のデバイスの順序を反復的に(および/または再帰的に)判定することができる。例えば、各デバイスは、指定された音量および/または周波数で固有のトーンを生成し、そのスピーカを介してトーンを生成することができる。デバイススタックの各デバイスは、そのマイクロフォンを使用して固有のトーンの各々を受信することができ、受信したトーンと特定のデバイスの指定された音量および/または周波数との間の音量および/または周波数の差に基づいて、トーンを生成するマイクロフォンとスピーカとの間の距離を判定することができる。これらの距離は、デバイススタック内部のデバイスの相対的な順序を判定するために使用することができる。
【0052】
別の実施形態では、デバイスは、ラックのそれぞれのポートを介して通信バスに接続され得る。各ポートには識別子を割り当てることができる。ラックに対する各ポートの位置が既知であるため、ポートの識別子は、ラック上の位置を判定するためにデバイスによって使用され得る。デバイスは、それらのポート識別子を示すメッセージを送信またはブロードキャストすることができる。各デバイスは、受信した識別子を使用してその場所を判定することができる。さらに、流体供給容器からの距離が既知である場合、デバイスは、ヘッド高さ圧力を推定するために流体供給容器からのそれぞれの距離を自動的に判定することができる。
【0053】
図4に戻ると、流れ補正データを判定すること(414)ができる。流れ補正データは、特定のデバイスのヘッド高さ圧力、基準デバイスのヘッド高さ圧力、デバイスと基準デバイスとの間の距離、および/または本明細書に記載の様々な他の基準に基づいて、判定することができる。多くの実施形態では、基準デバイスは、基準の圧力から閾値量と等しい、または閾値以内のヘッド高さ圧力を有するデバイススタック内部のデバイスに基づいて、判定され得る。いくつかの実施形態では、基準の圧力は6.81グラムである。様々な実施形態では、各デバイスは既知の高さを有し、目標デバイスと基準デバイスとの間の距離は、基準デバイスと目標デバイスとの間のデバイスの数に基づいて計算することができる。流れ補正データは、デバイスの流量が目標流量の流量の正確性の閾値以内に留まるように判定すること(414)ができる。目標流量および/または流れ補正データは、デバイスのヘッド高さ圧力、基準デバイスからのデバイスの距離、基準デバイスのヘッド高さ圧力および/または流量、特定の流体供給のための所望の流量、および/または必要に応じて任意の他のデータに基づいて判定すること(414)ができる。
【0054】
デバイスをプログラムすること(416)ができる。デバイスは、流れ補正データに基づいてプログラムすること(416)ができる。流れ補正データは、本明細書に記載されているように、所望の流量および/または所望の流量の正確性を維持するために、デバイスのポンプに、その動作を調整させることができる。いくつかの実施形態では、流れ補正データは、コントローラおよび/またはプロセッサによって読み取られると、ポンプの動作を修正する命令を含む。多くの実施形態では、デバイスは、デバイススタックの基準デバイスの動作に適合するように自動的にプログラムする(416)。
【0055】
本明細書に記載された開示された方法および手順の全ては、1つ以上のコンピュータプログラム、構成要素、および/またはプログラムモジュールを使用して実装されることができることを理解されたい。これらの構成要素は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、磁気または光ディスク、光メモリ、または他の記憶媒体などの揮発性または不揮発性メモリを含む、任意の従来のコンピュータ可読媒体または機械可読媒体上の一連のコンピュータ命令として提供されてもよい。命令は、ソフトウェアまたはファームウェアとして提供されてもよく、および/またはASIC、FPGA、DSPまたは任意の他の同様のデバイスなどのハードウェア構成要素に全体的または部分的に実装されてもよい。命令は、一連のコンピュータ命令を実行するときに、開示された方法および手順の全部または一部を実行するまたは実行を容易にする1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成されてもよい。当業者には理解されるように、プログラムモジュールの機能は、本開示の様々な態様において所望に応じて組み合わされ、または分散されてもよい。
【0056】
本開示はある特定の態様で説明されているが、多くの追加の変更および変形が当業者には明らかであろう。特に、上述した様々なプロセスのいずれも、特定の用途の要件により適した方法で同様の結果を達成するために、代替シーケンスでおよび/または並列に(同じまたは異なるコンピューティングデバイス上で)実行されることができる。したがって、本開示は、本開示の範囲および趣旨から逸脱することなく、具体的に説明された以外の方法で実施されることができることを理解されたい。したがって、本開示の実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の特定の用途に適していると考えられる、本明細書で論じる実施形態のいくつかまたは全てを自由に組み合わせることは、当業者には明らかであろう。本開示を通して、「有利な」、「例示的な」または「好ましい」などの用語は、本開示またはその実施形態に特に適している(ただし必須ではない)要素または寸法を示し、明示的に必要とされる場合を除いて、当業者によって適していると考えられる場合はいつでも変更され得る。したがって、本開示の範囲は、例示された実施形態によってではなく、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって判定されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実装方法であって、
複数の注入ポンプと、前記複数の注入ポンプの各々に接続された流体供給容器とを備えるポンプスタックにおける前記複数の注入ポンプの位置を判定することと、
前記複数の注入ポンプのうちのどれが前記流体供給容器からの基準距離であるかを判定することによって、前記複数の注入ポンプの中から基準注入ポンプを判定することと、
前記注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の距離に基づいて、前記複数の注入ポンプにおける各注入ポンプについての流量を調整することと
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記流体供給容器が、IVバッグを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記ポンプスタックにおける前記注入ポンプの各々と前記基準注入ポンプとの間の前記距離は、前記基準注入ポンプによって生成されたトーンに基づく、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記ポンプスタックにおける前記注入ポンプの各々と前記基準注入ポンプとの間の前記距離は、前記それぞれの注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の注入ポンプの数に基づいて判定される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記ポンプスタックにおける前記複数の注入ポンプの前記位置を判定することは、
前記注入ポンプの各々のヘッド高さ圧力を判定または測定することと、
前記注入ポンプを最低から最高のヘッド高さ圧力まで順序付けることと
を含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
各注入ポンプのセンサが、前記流体供給容器からの流体によって付与される前記それぞれのヘッド高さ圧力を測定するように構成される、請求項5に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記基準注入ポンプ
に対する前記基準距離は、目標液圧の閾値以内にあるヘッド高さ圧力を有すると判定される、請求項5に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
前記目標液圧は、前記基準注入ポンプが指定された範囲内の流量の正確性を有することを確実にするように設定される、請求項7に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項9】
前記流量が前記流量の正確性の前記指定された範囲内にあるように、前記基準注入ポンプからの前記距離に基づいて各注入ポンプについて前記流量が調整される、請求項8に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項10】
前記注入ポンプの各々と前記基準注入ポンプとの間の前記距離は、各注入ポンプの既知の高さと、前記基準注入ポンプと前記それぞれの注入ポンプとの間の注入ポンプの数とに基づいて判定される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項11】
注入ポンプシステムであって、
取り付けデバイスと、
前記取り付けデバイスの上部に接続された流体供給容器と、
前記流体供給容器の下方において前記取り付けデバイスに接続された第1の注入ポンプと、
前記第1の注入ポンプの下方において前記取り付けデバイスに接続された第2の注入ポンプと
を備え、
前記第1および第2の注入ポンプは、
ポンプスタック内のそれぞれの位置を判定することと、
前記第1および第2の注入ポンプのうちのどちらが前記流体供給容器からの基準距離であるかを判定することによって、前記第1および第2の注入ポンプのうちのどちらが基準注入ポンプであるかを判定することと、
前記注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の前記距離に基づいて、前記基準注入ポンプではない前記第1または第2の注入ポンプの流量を調整することと
を行うよう構成される、システム。
【請求項12】
前記ポンプスタックにおける前記第1および第2の注入ポンプの前記位置を判定することは、
前記第1および第2の注入ポンプの各々のヘッド高さ圧力を判定または測定することと、
前記第1および第2の注入ポンプを、最低から最高のヘッド高さ圧力まで順序付けることと
を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1および第2の注入ポンプの各々のセンサは、前記流体供給容器からの流体によって付与される前記それぞれのヘッド高さ圧力を測定するように構成される、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記基準注入ポンプ
に対する前記基準距離は、目標液圧の閾値以内にあるヘッド高さ圧力を有すると判定される、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記目標液圧は、前記基準注入ポンプが指定された範囲内の流量の正確性を有することを確実にするように設定される、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記流量が前記流量の正確性の前記指定された範囲内にあるように、前記基準注入ポンプからの前記距離に基づいて前記基準注入ポンプではない前記第1または第2の注入ポンプについて前記流量が調整される、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記基準注入ポンプと、前記基準注入ポンプではない前記第1または第2の注入ポンプとの間の前記距離は、前記基準注入ポンプによって生成されるトーンに基づく、請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記第2の注入ポンプの下方で前記取り付けデバイスに接続された第3の注入ポンプをさらに備え、
前記第1、第2、および第3の注入ポンプは、
前記ポンプスタック内のそれぞれの位置を判定することと、
前記第1、第2、および第3の注入ポンプのうちのどれが前記基準注入ポンプであるかを判定することと、
前記注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の前記距離に基づいて、前記基準注入ポンプではない前記第1、第2または第3の注入ポンプの流量を調整することと
を行うよう構成される、請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
前記第3の注入ポンプの下方で前記取り付けデバイスに接続された第4の注入ポンプをさらに備え、
前記第1、第2、第3、および第4の注入ポンプは、
前記ポンプスタック内のそれぞれの位置を判定することと、
前記第1、第2、第3、および第4の注入ポンプのうちのどれが前記基準注入ポンプであるかを判定することと、
前記注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の前記距離に基づいて、前記基準注入ポンプではない前記第1、第2、第3、および第4の注入ポンプの流量を調整することと
を行うよう構成される、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1および第2の注入ポンプは、Bluetooth(登録商標)接続、Wi-Fi、近距離無線通信(「NFC」)接続、シリアル接続、またはコントローラエリアネットワーク接続のうちの少なくとも1つを介して互いに通信可能に結合される、請求項11に記載のシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
開示された方法および装置の追加の特徴および利点は、以下の詳細な説明および図面に記載され、それらから明らかになるであろう。本明細書に記載の特徴および利点は、全てを含むものではなく、特に、多くの追加の特徴および利点が、図面および説明を考慮すると当業者には明らかであろう。さらに、本明細書で使用される言語は、主に読みやすさおよび説明目的のために選択されており、本発明の主題の範囲を限定するものではないことに留意されたい。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
コンピュータ実装方法であって、
複数の注入ポンプと、前記複数の注入ポンプの各々に接続された流体供給容器とを備えるポンプスタックにおける前記複数の注入ポンプの位置を判定することと、
前記複数の注入ポンプの中から基準注入ポンプを判定することと、
前記注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の距離に基づいて、前記複数の注入ポンプにおける各注入ポンプについての流量を調整することと
を含む、コンピュータ実装方法。
(項目2)
前記流体供給容器が、IVバッグを含む、項目1に記載のコンピュータ実装方法。
(項目3)
前記ポンプスタックにおける前記注入ポンプの各々と前記基準注入ポンプとの間の前記距離は、前記基準注入ポンプによって生成されたトーンに基づく、項目1に記載のコンピュータ実装方法。
(項目4)
前記ポンプスタックにおける前記注入ポンプの各々と前記基準注入ポンプとの間の前記距離は、前記それぞれの注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の注入ポンプの数に基づいて判定される、項目1に記載のコンピュータ実装方法。
(項目5)
前記ポンプスタックにおける前記複数の注入ポンプの前記位置を判定することは、
前記注入ポンプの各々のヘッド高さ圧力を判定または測定することと、
前記注入ポンプを最低から最高のヘッド高さ圧力まで順序付けることと
を含む、項目1に記載のコンピュータ実装方法。
(項目6)
各注入ポンプのセンサが、前記流体供給容器からの流体によって付与される前記それぞれのヘッド高さ圧力を測定するように構成される、項目5に記載のコンピュータ実装方法。
(項目7)
前記基準注入ポンプは、目標液圧の閾値以内にあるヘッド高さ圧力を有すると判定される、項目5に記載のコンピュータ実装方法。
(項目8)
前記目標液圧は、前記基準注入ポンプが指定された範囲内の流量の正確性を有することを確実にするように設定される、項目7に記載のコンピュータ実装方法。
(項目9)
前記流量が前記流量の正確性の前記指定された範囲内にあるように、前記基準注入ポンプからの前記距離に基づいて各注入ポンプについて前記流量が調整される、項目8に記載のコンピュータ実装方法。
(項目10)
前記注入ポンプの各々と前記基準注入ポンプとの間の前記距離は、各注入ポンプの既知の高さと、前記基準注入ポンプと前記それぞれの注入ポンプとの間の注入ポンプの数とに基づいて判定される、項目1に記載のコンピュータ実装方法。
(項目11)
注入ポンプシステムであって、
取り付けデバイスと、
前記取り付けデバイスの上部に接続された流体供給容器と、
前記流体供給容器の下方において前記取り付けデバイスに接続された第1の注入ポンプと、
前記第1の注入ポンプの下方において前記取り付けデバイスに接続された第2の注入ポンプと
を備え、
前記第1および第2の注入ポンプは、
ポンプスタック内のそれぞれの位置を判定することと、
前記第1および第2の注入ポンプのうちのどちらが基準注入ポンプであるかを判定することと、
前記注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の前記距離に基づいて、前記基準注入ポンプではない前記第1または第2の注入ポンプの流量を調整することと
を行うよう構成される、システム。
(項目12)
前記ポンプスタックにおける前記第1および第2の注入ポンプの前記位置を判定することは、
前記第1および第2の注入ポンプの各々のヘッド高さ圧力を判定または測定することと、
前記第1および第2の注入ポンプを、最低から最高のヘッド高さ圧力まで順序付けることと
を含む、項目11に記載のシステム。
(項目13)
前記第1および第2の注入ポンプの各々のセンサは、前記流体供給容器からの流体によって付与される前記それぞれのヘッド高さ圧力を測定するように構成される、項目12に記載のシステム。
(項目14)
前記基準注入ポンプは、目標液圧の閾値以内にあるヘッド高さ圧力を有すると判定される、項目12に記載のシステム。
(項目15)
前記目標液圧は、前記基準注入ポンプが指定された範囲内の流量の正確性を有することを確実にするように設定される、項目14に記載のシステム。
(項目16)
前記流量が前記流量の正確性の前記指定された範囲内にあるように、前記基準注入ポンプからの前記距離に基づいて前記基準注入ポンプではない前記第1または第2の注入ポンプについて前記流量が調整される、項目15に記載のシステム。
(項目17)
前記基準注入ポンプと、前記基準注入ポンプではない前記第1または第2の注入ポンプとの間の前記距離は、前記基準注入ポンプによって生成されるトーンに基づく、項目11に記載のシステム。
(項目18)
前記第2の注入ポンプの下方で前記取り付けデバイスに接続された第3の注入ポンプをさらに備え、
前記第1、第2、および第3の注入ポンプは、
前記ポンプスタック内のそれぞれの位置を判定することと、
前記第1、第2、および第3の注入ポンプのうちのどれが前記基準注入ポンプであるかを判定することと、
前記注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の前記距離に基づいて、前記基準注入ポンプではない前記第1、第2または第3の注入ポンプの流量を調整することと
を行うよう構成される、項目11に記載のシステム。
(項目19)
前記第3の注入ポンプの下方で前記取り付けデバイスに接続された第4の注入ポンプをさらに備え、
前記第1、第2、第3、および第4の注入ポンプは、
前記ポンプスタック内のそれぞれの位置を判定することと、
前記第1、第2、第3、および第4の注入ポンプのうちのどれが前記基準注入ポンプであるかを判定することと、
前記注入ポンプと前記基準注入ポンプとの間の前記距離に基づいて、前記基準注入ポンプではない前記第1、第2、第3、および第4の注入ポンプの流量を調整することと
を行うよう構成される、項目18に記載のシステム。
(項目20)
前記第1および第2の注入ポンプは、Bluetooth(登録商標)接続、Wi-Fi、近距離無線通信(「NFC」)接続、シリアル接続、またはコントローラエリアネットワーク接続のうちの少なくとも1つを介して互いに通信可能に結合される、項目11に記載のシステム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】