(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】放送方式切替方法、装置、コンピュータ機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04N 9/00 20060101AFI20240725BHJP
H04H 20/20 20080101ALI20240725BHJP
H04H 20/26 20080101ALI20240725BHJP
【FI】
H04N9/00 B
H04H20/20
H04H20/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506544
(86)(22)【出願日】2021-08-10
(85)【翻訳文提出日】2024-02-01
(86)【国際出願番号】 CN2021111665
(87)【国際公開番号】W WO2023015427
(87)【国際公開日】2023-02-16
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523465850
【氏名又は名称】シェンチェン ティーシーエル ニュー テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN TCL NEW TECHNOLOGY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【氏名又は名称】小野寺 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】チャン ジンリャン
(57)【要約】
本願は、放送方式切替方法、装置、コンピュータ機器及び記憶媒体を開示し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを直接に空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用するだけで、放送方式切替を実現することができ、それにより、放送方式切替の効率を向上させ、チャネルリソースを節約することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
切替命令に応答して、現在の再生チャネルに対応する第1放送方式を取得し、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得することと、
前記第1放送方式の第1チャネルリソースを取得し、前記第2放送方式の第2チャネルリソースを取得することと、
前記第1チャネルリソースと前記第2チャネルリソースとに重複がある場合、前記第1チャネルリソースのうち前記第2チャネルリソースと共有しないリソースを空走し、前記第1チャネルリソースのうち前記第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、前記第2チャネルリソースのうち前記第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用して、前記第1放送方式を前記第2放送方式に切り替えることと、を含む、
放送方式切替方法。
【請求項2】
前記第1放送方式の第1チャネルリソースを取得し、前記第2放送方式の第2チャネルリソースを取得した後、
前記第1チャネルリソースと前記第2チャネルリソースとに重複がない場合、前記第1チャネルリソースを空走し、前記第2チャネルリソースを運用して、前記第1放送方式を前記第2放送方式に切り替えることを含む、
請求項1に記載の放送方式切替方法。
【請求項3】
前記切替命令は、現在の再生チャネルを再生待ちチャネルに切り替える操作を実行することによってトリガされた命令であり、前記再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得することは、
前記切替命令に応じて、再生待ちチャネルのデータストリームを受信することと、
前記再生待ちチャネルのデータストリームをチェックして、前記再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定することと、を含む、
請求項1に記載の放送方式切替方法。
【請求項4】
前記再生待ちチャネルのデータストリームをチェックして、前記再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定することは、
前記再生待ちチャネルのデータストリームにおける第1データ情報を取得し、所定の第2データ情報を取得し、前記第2データ情報が第2放送方式に対応することと、
前記第1データ情報と前記第2データ情報とが同じである場合、前記第2データ情報に対応する第2放送方式を、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式として決定することと、を含む、
請求項3に記載の放送方式切替方法。
【請求項5】
前記切替命令は、現在の再生チャネルを再生待ちチャネルに切り替える操作を実行することによってトリガされた命令であり、前記再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得することは、
前記切替命令に応じて、ターゲット信号源を取得することと、
前記ターゲット信号源に応じて、前記再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定することと、を含む、
請求項1に記載の放送方式切替方法。
【請求項6】
前記ターゲット信号源に応じて、前記再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定することは、
マッピング関係セットを取得し、前記マッピング関係セットが所定のターゲット信号源と所定の放送方式とのマッピング関係を含むことと、
前記マッピング関係セットに応じて、前記ターゲット信号源に対応する第2放送方式を決定することと、を含む、
請求項5に記載の放送方式切替方法。
【請求項7】
前記第2放送方式の第2チャネルリソースを取得することは、
前記第2放送方式に応じて、チャネルリソースセットを取得することと、
前記チャネルリソースセットのうちから、前記第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングすることと、を含む、
請求項1に記載の放送方式切替方法。
【請求項8】
前記チャネルリソースセットのうちから、前記第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングすることは、
前記チャネルリソースセットのうちから、前記第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングすることと、
前記候補となる第2チャネルリソースのうちから、前記第1チャネルリソースと異なりターゲットとなる第2チャネルリソースをスクリーニングすることと、
前記ターゲットとなる第2チャネルリソースを、前記第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースとして決定することと、を含む、
請求項7に記載の放送方式切替方法。
【請求項9】
前記チャネルリソースセットのうちから、前記第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングすることは、
前記第1チャネルリソースに応じて、前記チャネルリソースセットのうちから、前記第1チャネルリソースと異なるサブチャネルリソースセットを抽出することと、
前記サブチャネルリソースセットのうちから、前記第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングすることと、を含む、
請求項7に記載の放送方式切替方法。
【請求項10】
前記チャネルリソースセットのうちから、前記第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングすることは、
前記チャネルリソースセットのうちから、前記第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングすることと、
前記候補となる第2チャネルリソースの優先度に応じて、ターゲットとなる第2チャネルリソースを決定することと、
前記ターゲットとなる第2チャネルリソースを、前記第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースとして決定することと、を含む、
請求項7に記載の放送方式切替方法。
【請求項11】
前記候補となる第2チャネルリソースの優先度に応じて、ターゲットとなる第2チャネルリソースを決定することは、
前記候補となる第2チャネルリソースの使用履歴データを取得することと、
前記使用履歴データに応じて、前記候補となる第2チャネルリソースの優先度を決定することと、
前記候補となる第2チャネルリソースの優先度に応じて、ターゲットとなる第2チャネルリソースを決定することと、を含む、
請求項10に記載の放送方式切替方法。
【請求項12】
前記使用履歴データは使用時間と使用回数とを含み、前記使用履歴データに応じて、前記候補となる第2チャネルリソースの優先度を決定することは、
前記使用時間と前記使用回数とを融合して、融合情報を取得することと、
前記融合情報に応じて、前記候補となる第2チャネルリソースの優先度を決定することと、を含む、
請求項11に記載の放送方式切替方法。
【請求項13】
前記切替命令は、ジェスチャ、音声、タッチ、キー入力のうちいずれか1つの制御方式で制御操作を実行することによって、トリガされる、
請求項1に記載の放送方式切替方法。
【請求項14】
切替命令に応答して、現在の再生チャネルに対応する第1放送方式を取得するとともに、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得するために用いられる応答ユニットと、
前記第1放送方式の第1チャネルリソースを取得するとともに、前記第2放送方式の第2チャネルリソースを取得するために用いられる取得ユニットと、
前記第1チャネルリソースと前記第2チャネルリソースとに重複がある場合、前記第1チャネルリソースのうち前記第2チャネルリソースと共有しないリソースを空走し、前記第1チャネルリソースのうち前記第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、前記第2チャネルリソースのうち前記第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用して、前記第1放送方式を前記第2放送方式に切り替えるために用いられる切替ユニットと、を含む、
放送方式切替装置。
【請求項15】
前記取得ユニットは、
前記第1チャネルリソースと前記第2チャネルリソースとに重複がない場合、前記第1チャネルリソースを空走し、前記第2チャネルリソースを運用して、前記第1放送方式を前記第2放送方式に切り替えるためにさらに用いられる、
請求項14に記載の放送方式切替装置。
【請求項16】
前記取得ユニットは、
前記切替命令に応じて、再生待ちチャネルのデータストリームを受信し、
前記再生待ちチャネルのデータストリームをチェックして、前記再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定するためにさらに用いられる、
請求項14に記載の放送方式切替装置。
【請求項17】
前記取得ユニットは、
前記再生待ちチャネルのデータストリームにおける第1データ情報を取得し、所定の第2データ情報を取得し、前記第2データ情報が第2放送方式に対応し、
前記第1データ情報と前記第2データ情報とが同じである場合、前記第2データ情報に対応する第2放送方式を、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式として決定するためにさらに用いられる、
請求項15に記載の放送方式切替装置。
【請求項18】
前記取得ユニットは、
前記切替命令に応じて、ターゲット信号源を取得し、
前記ターゲット信号源に応じて、前記再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定するためにさらに用いられる、
請求項14に記載の放送方式切替装置。
【請求項19】
メモリとプロセッサとを含み、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、請求項1~13のいずれか一項に記載の放送方式切替方法を実行するように、前記プロセッサは前記メモリのコンピュータプログラムを運行するために用いられる、
コンピュータ機器。
【請求項20】
記憶媒体であって、前記記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、請求項1~13のいずれか一項に記載の放送方式切替方法を実行するように、前記コンピュータプログラムはプロセッサによってロードされることができる、
記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願はマルチメディア処理技術分野に属し、具体的に、放送方式切替方法、装置、コンピュータ機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、テレビチャネルの信号源は、地上波信号源と衛星信号源とを含む。テレビチャネルの信号源が異なるため、テレビは異なる放送方式を採用して異なる信号源のテレビチャネルを再生する必要がある。放送方式は、テレビ信号規格の略称であり、テレビ映像や音声信号を実現するための技術規格として簡単に理解することができる。テレビには、ISDB-T、ISDB-S、ISDB-S3などの様々な放送方式がある。
【0003】
テレビがチャネルを切り替える時、テレビのチャネルによって信号源が異なる可能性があるため、テレビシステムを異なる放送方式に切り替える必要がある場合がある。放送方式を切り替えるたびに、現在のテレビチャネルが採用する放送方式に対応するチャネルリソースを解放し、その後、再生待ちのテレビチャネルに必要なチャネルリソースを接続する必要がある。チャネルリソースは、ハードウェアリソースとソフトウェアリソースとを含む。テレビの放送方式を何度も切り替えると、非常に時間がかかり、占有するハードウェアリソースとソフトウェアリソースが比較的多くになる。具体的には、ハードウェアリソースの点から言えば、切り替えるたびに、解放はハードウェアリソースの破棄に相当し、再接続はハードウェアリソースに対する起動初期化に相当し、それにより、占有するハードウェアリソースが比較的多くになる。ソフトウェアリソースの点から言えば、解放はソフトウェアリソースの破棄に相当し、再接続はソフトウェアリソースに対する起動初期化に相当し、それにより、占有するソフトウェアリソースが比較的多くになるとともに、CPUが消費される。
【0004】
また、ISDB-S3放送方式を採用するテレビは、TLV(Type Length Value,即ち、種類・長さ・値の形式)パケットによりデジタルテレビデータ伝送を行うものである。TLVパケットは一般に4Kであり、そのデータ量が比較的多いため、放送方式をISDB-S3放送方式に切り替える時、その切り替え時間が比較的遅く、それにより、ISDB-S3放送方式で再生するテレビチャネルの再生スタート時間が、他の放送方式、例えばISDB-T放送方式やISDB-S放送方式で再生するテレビチャネルの再生スタート時間よりも1秒~2秒程度長くなり、その結果、時間がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
テレビシステムは、放送方式切替の過程で時間がかかり、比較的多いチャネルリソースを占有する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施例は、放送方式切替方法、装置、コンピュータ機器及び記憶媒体を提供し、放送方式切替の効率を向上させ、チャネルリソースを節約することができる。
【0007】
第1方面では、本願の実施例は放送方式切替方法を提供し、この放送方式切替方法は以下を含む。
【0008】
切替命令に応答して、現在の再生チャネルに対応する第1放送方式を取得し、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得する。
【0009】
第1放送方式の第1チャネルリソースを取得し、第2放送方式の第2チャネルリソースを取得する。
【0010】
第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある場合、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替える。
【0011】
それに応じて、本願の実施例は放送方式切替装置を提供し、この放送方式切替装置は以下を含む。
【0012】
応答ユニットであって、切替命令に応答して、現在の再生チャネルに対応する第1放送方式を取得するとともに、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得するために用いられる。
【0013】
取得ユニットであって、第1放送方式の第1チャネルリソースを取得するとともに、第2放送方式の第2チャネルリソースを取得するために用いられる。
【0014】
切替ユニットであって、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある場合、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替えるために用いられる。
【0015】
一部の実施例では、切替ユニットは、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がない場合、第1チャネルリソースを空走し、第2チャネルリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替えるためにさらに用いられる。
【0016】
一部の実施例では、応答ユニットは、具体的に、切替命令に応じて、再生待ちチャネルのデータストリームを受信し、再生待ちチャネルのデータストリームをチェックして、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定するために用いられる。
【0017】
一部の実施例では、応答ユニットは、具体的に、再生待ちチャネルのデータストリームにおける第1データ情報を取得し、所定の第2データ情報を取得し、第2データ情報が第2放送方式に対応し、第1データ情報と第2データ情報とが同じである場合、第2データ情報に対応する第2放送方式を、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式として決定するために用いられる。
【0018】
一部の実施例では、応答ユニットは、具体的に、切替命令に応じて、ターゲット信号源を取得し、ターゲット信号源に応じて、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定するために用いられる。
【0019】
一部の実施例では、応答ユニットは、具体的に、マッピング関係セットを取得し、マッピング関係セットが所定のターゲット信号源と所定の放送方式とのマッピング関係を含み、マッピング関係セットに応じて、ターゲット信号源に対応する第2放送方式を決定するために用いられる。
【0020】
一部の実施例では、取得ユニットは、具体的に、第2放送方式に応じて、チャネルリソースセットを取得し、チャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングするために用いられる。
【0021】
一部の実施例では、取得ユニットは、具体的に、チャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングし、候補となる第2チャネルリソースのうちから、第1チャネルリソースと異なりターゲットとなる第2チャネルリソースをスクリーニングし、ターゲットとなる第2チャネルリソースを、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースとして決定するために用いられる。
【0022】
一部の実施例では、取得ユニットは、具体的に、第1チャネルリソースに応じて、チャネルリソースセットのうちから、第1チャネルリソースと異なるサブチャネルリソースセットを抽出し、サブチャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングするために用いられる。
【0023】
一部の実施例では、取得ユニットは、具体的に、チャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングし、候補となる第2チャネルリソースの優先度に応じて、ターゲットとなる第2チャネルリソースを決定し、ターゲットとなる第2チャネルリソースを、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースとして決定するために用いられる。
【0024】
一部の実施例では、取得ユニットは、具体的に、候補となる第2チャネルリソースの使用履歴データを取得し、使用履歴データに応じて、候補となる第2チャネルリソースの優先度を決定し、候補となる第2チャネルリソースの優先度に応じて、ターゲットとなる第2チャネルリソースを決定するために用いられる。
【0025】
一部の実施例では、取得ユニットは、具体的に、使用時間と使用回数とを融合して、融合情報を取得し、融合情報に応じて、候補となる第2チャネルリソースの優先度を決定するために用いられる。
【0026】
一部の実施例では、応答ユニットは、具体的に、ジェスチャ、音声、タッチ、キー入力のうちいずれか1つの制御方式で制御操作を実行することによりトリガされた切替命令に応答するために用いられる。
【発明の効果】
【0027】
本願の実施例は、切替命令に応答して、現在の再生チャネルに対応する第1放送方式を取得し、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得し、第1放送方式の第1チャネルリソースを取得し、第2放送方式の第2チャネルリソースを取得し、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある場合、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替える。第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある時、本願の実施例は、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを直接に空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用するだけで、放送方式切替を実現することができるため、第1チャネルリソースを解放し、第2チャネルリソースを再接続し且つ第2チャネルリソースを運用する操作を回避し、それにより、放送方式切替の効率を向上させ、チャネルリソースを節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
以下、添付図面を参照して本発明の具体的な実施方式を詳細に説明することにより、本発明の技術案及びその効果が明らかになる。
【0029】
【
図1】本願の実施例が提供する放送方式切替方法のシーンを示す模式図である。
【
図2】本願の実施例が提供する放送方式切替方法のフローを示す第1の模式図である。
【
図3】本願の実施例が提供する再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得するフローを示す第1の模式図である。
【
図4】本願の実施例が提供する再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得するフローを示す第2の模式図である。
【
図5】本願の実施例が提供する第2放送方式の第2チャネルリソースを取得するフローを示す模式図である。
【
図6】本願の実施例が提供する放送方式切替方法のフローを示す第2の模式図である。
【
図7】本願の実施例が提供する放送方式切替を示す第1の模式図である。
【
図8】本願の実施例が提供する放送方式切替を示す第2の模式図である。
【
図9】本願の実施例が提供するメディアファイル再生装置の構成を示す模式図である。
【
図10】本願の実施例が提供するコンピュータ機器の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図を参照すると、ここで、同一の構成要素符号は同一の構成要素を表し、本発明の思想は適切なコンピューティング環境で実施されるものとして例示される。以下の説明は、例示された本発明の具体的な実施例に基づくものであり、本明細書で詳細に説明されていない本発明の他の具体的な実施例を限定するものと解釈されるべきではない。
【0031】
本願の実施例は、放送方式切替方法、装置、コンピュータ機器及び記憶媒体を提供する。ここで、この放送方式切替装置はコンピュータ機器に統合されてもよく、このコンピュータ機器はサーバであってもよく、端末などの機器であってもよい。
【0032】
ここで、サーバは独立する物理サーバであってもよく、複数の物理サーバで構成されたサーバクラスター又は分散システムであってもよく、さらに、クラウドサービス、クラウドデータベース、クラウドコンピューティング、クラウド関数、クラウドストレージ、ネットワークサービス、クラウド通信、ミドルウェアサービス、ドメイン名サービス、セキュリティサービス、ネットワーク加速サービス(Content Delivery Network,CDN)、及びビッグデータと人工知能プラットフォームなどの基礎クラウドコンピューティングサービスを提供するクラウドサーバであってもよい。端末は、スマートテレビであってもよいが、これに限定されない。端末及びサーバは、有線又は無線通信方式によって直接的又は間接的に接続されることができ、本願はここで限定しない。
【0033】
例えば、
図1を参照して、放送方式切替装置がコンピュータ機器に統合され、このコンピュータ機器がスマートテレビであることを例にすると、スマートテレビは切替命令を受信し、且つ切替命令に応答して、現在の再生チャネルに対応する第1放送方式を取得し、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得し、次に、スマートテレビは第1放送方式の第1チャネルリソースを取得し、第2放送方式の第2チャネルリソースを取得し、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある場合、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替える。第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がない場合、第1チャネルリソースを空走し、第2チャネルリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替え、それにより、第1放送方式を第2放送方式に高速的に切り替えることを実現するとともに、チャネルリソースを節約することができる。
【0034】
ここで、現在の再生チャネルの信号源と再生待ちチャネルの信号源とが異なる場合、切替命令は、現在の再生チャネルを再生待ちチャネルに切り替える操作を実行することによってトリガされてもよい。切替命令は、現在の信号源をターゲット信号源に切り替える操作を実行することによって直接にトリガされた命令であってもよい。
【0035】
ここで、放送方式は信号源に対応し、1つの信号源は複数の放送方式に対応することができる。例えば、信号源が地上信号源である場合、それに対応する放送方式はDVB-T、DVB-T2、DVB-C、ISDB-T、ATSC、DTMBなどの放送方式であってもよい。信号源が衛星信号源である場合、それに対応する放送方式はDVB-S、DVB-S2、ISDB-S3、ATSC3、ISDB-Sなどの放送方式であってもよい。
【0036】
ここで、1つの放送方式は対応するチャネルリソースにマッチングし、チャネルリソースはソフトウェアリソースとハードウェアリソースとを含んでもよく、ハードウェアリソースはハードウェア伝送パイプライン、ソフトウェアデマルチプレクサ、ビデオデコーダ又はオーディオデコーダなどを含んでもよく、ソフトウェアリソースはソフトウェアデマルチプレクサ、バックエンドディスプレイや画質プロセッサなどを含んでもよい。
【0037】
ここで、空走とは、チャネルリソースと接続したまま、このチャネルリソースを運用しない状態を指す。
【0038】
図2に示すように、この放送方式切替方法の具体的な流れは以下の通りである。
【0039】
101では、切替命令に応じて、現在の再生チャネルに対応する第1放送方式を取得し、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得する。
【0040】
ここで、この切替命令は、ジェスチャ、音声、タッチ、キー入力のうちいずれか1つの制御方式がターゲット操作を実行することによって、トリガされる。例えば、端末は制御インタフェースを有し、ユーザはタッチの制御方式によって制御インタフェースに対しタッチ操作を実行して切替命令をトリガする。例えば、端末はリモコンを有し、ユーザはキー入力の制御方式によってリモコンに対しキー入力操作を実行して切替命令をトリガする。
【0041】
この切替命令は、現在の再生チャネルを再生待ちチャネルに切り替える操作を実行することによってトリガされてもよく、この操作は、ジェスチャ、音声、タッチ、キー入力のうちいずれか1つの制御方式によって実行されてもよい。切替命令は、現在の信号源をターゲット信号源に切り替える操作を実行することによって直接にトリガされた命令であってもよく、この操作は、ジェスチャ、音声、タッチ、キー入力のうちいずれか1つの制御方式によって実行されてもよい。
【0042】
ここで、チャネルは、CCTV1、CCTV2、湖南衛星テレビなどのチャネルであってもよい。
【0043】
ここで、現在の再生チャネルに対応する第1放送方式を取得することは、現在の再生チャネルのデータストリームをチェックすることによって得ることができ、具体的に、現在の再生チャネルのデータストリームにおけるデータ情報ヘッダのうち固定フィールドを抽出し、現在の再生チャネルのデータストリームのうち固定フィールドを所定の固定フィールドと比較し、所定の固定フィールドは第1放送方式とマッチングし、現在の再生チャネルのデータストリームのうち固定フィールドが所定の固定フィールドと同じである場合、現在の再生チャネルに対応する放送方式を第1放送方式として決定してもよい。
【0044】
ここで、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得する方法は様々であり、再生待ちチャネルのデータストリームをチェックして、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定してもよく、信号源に応じて再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定してもよい。具体的には、以下の通りである。
【0045】
図3に示すように、再生待ちチャネルのデータストリームをチェックして決定することのステップの詳細は、以下の通りである。
【0046】
ここで、切替命令は、現在の再生チャネルを再生待ちチャネルに切り替える操作を実行することによってトリガされた命令である。現在の再生チャネルの信号源と再生待ちチャネルの信号源とは異なる。例えば、現在の再生チャネルの信号源が地上波信号源であり、再生待ちチャネルの信号源は衛星信号源である場合、放送方式に対し切替を行う必要がある。例えば、現在の再生チャネルの信号源が衛星波信号源であり、再生待ちチャネルの信号源は地上信号源である場合、放送方式に対し切替を行う必要がある。
【0047】
A1では、切替命令に応じて、再生待ちチャネルのデータストリームを受信する。
【0048】
ここで、コンピュータ機器がスマートテレビである場合、再生待ちチャネルのデータストリームは、テレビチューナによって受信される。
【0049】
A2では、再生待ちチャネルのデータストリームをチェックして、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定する。
【0050】
具体的には、再生待ちチャネルのデータストリームにおける第1データ情報を取得し、所定の第2データ情報を取得し、第2データ情報は第2放送方式に対応する。第1データ情報と第2データ情報とが同じである場合、第2データ情報に対応する第2放送方式を再生待ちチャネルに対応する第2放送方式として決定する。
【0051】
ここで、再生待ちチャネルのデータストリームにおけるデータヘッダのうちから第1データ情報を抽出し、第1データ情報は、符号、アルファベットと数字からなる文字列でもよく、アルファベットからなる文字列でもよいが、この2つの構成形式に限定されない。
【0052】
ここで、第2データ情報はコンピュータ機器内に予め設置され、第2データ情報は符号、アルファベットと数字からなる文字列でもよく、アルファベットからなる文字列でもよいが、この2つの構成形式に限定されない。
【0053】
ここで、第2データ情報と第2放送方式とはマッピング関係になる。具体的には、コンピュータ機器は、第2マッピング関係セットを取得し、第2マッピング関係セットは第2データ情報と第2放送方式とのマッピング関係を含む。第2マッピング関係セットに応じて、第2データ情報に対応する第2放送方式を、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式として決定する。
【0054】
(2)
図4に示すように、信号源に応じて、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定することのステップの詳細は、以下の通りである。
【0055】
ここで、切替命令は、現在の信号源をターゲット信号源に切り替える操作を実行することによってトリガされた命令である。
【0056】
B1では、切替命令に応じて、ターゲット信号源を受信する。
【0057】
ここで、信号源は地上信号源と衛星信号源とを含む。ユーザは、必要に応じて信号源を切り替えることができる。例えば、現在の信号源をターゲット信号源に切り替え、その後、衛星信号源に対応するチャネルのうち、再生待ちチャネルを選択して再生する。ここで、現在の信号源とターゲット信号源とは異なり、例えば、現在の信号源は地上波信号源であり、ターゲット信号源は衛星信号源である。例えば、現在の信号源は衛星信号源であり、ターゲット信号源は地上波信号源である。
【0058】
B2では、ターゲット信号源に応じて、再生待ちチャネルが用いる第2放送方式を決定する。
【0059】
具体的には、ターゲット信号源と第2放送方式とはマッピング関係になる。コンピュータ機器は、マッピング関係セットを取得することができ、マッピング関係セットは所定のターゲット信号源と所定のフォーマットとのマッピング関係を含み、マッピング関係セットに応じて、ターゲット信号源に対応する第2放送方式を決定する。
【0060】
また、現在の信号源をターゲット信号源に切り替えた後、ターゲット信号源は対応するデフォルト放送方式を有し、このデフォルト放送方式は再生待ちチャネルに対応する第2放送方式であり、ターゲット信号源が対応するデフォルト放送方式は予め設定されることができる。
【0061】
102では、第1放送方式の第1チャネルリソースを取得し、第2放送方式の第2チャネルリソースを取得する。
【0062】
ここで、本願の実施例は、チャネルリソースの識別子に応じて、第1放送方式に対応する第1チャネルリソースを識別することができる。
【0063】
ここで、第2放送方式の第2チャネルリソースを取得する方式は様々である。一方式は、第2放送方式に対応する第2チャネルリソースを予め設定し、即ち、第2放送方式の対応する第2チャネルリソースがデフォルトチャネルリソースである。他の一方式は、
図5に示すように、具体的に以下のようにしてもよい。
【0064】
C1では、第2放送方式に応じて、チャネルリソースセットを取得する。
【0065】
ここで、本願の実施例は、チャネルリソースの識別子に応じて、チャネルリソースセットを取得する。
【0066】
C2では、チャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングする。
【0067】
ここで、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングする方式は様々であり、具体的に以下の通りである。
【0068】
(1)第1方式では、チャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングする。候補となる第2チャネルリソースのうちから、第1チャネルリソースと異なりターゲットとなる第2チャネルリソースをスクリーニングする。ターゲットとなる第2チャネルリソースを、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースとして決定する。
【0069】
ここで、本願の実施例の、第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングすることは、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースを予め設置し、第2チャネルリソースの識別子によって第2放送方式の識別子とバインディングしてもよい。このように、本願の実施例は、第2放送方式の識別子と第2チャネルリソースの識別子とに応じて、第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングすることができる。その後、候補となる第2チャネルリソースの識別子と第1チャネルリソースの識別子とに対し識別することを行い、第1チャネルリソースと異なりターゲットとなる第2チャネルリソースを決定する。このように、得られた第2チャネルリソースと第1チャネルリソースとの間に重複がない。
【0070】
ここで、本願の実施例の、第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングすることは、さらに、所定の条件に応じて、チャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングしてもよい。所定の条件は、チャネルリソースの使用回数又は使用時間であってもよい。例えば、チャネルリソースの使用回数又は使用時間が所定の条件に達すると、所定の条件に達したチャネルリソースを第2チャネルリソースとして決定し、その後、候補となる第2チャネルリソースの識別子と第1チャネルリソースの識別子とに対し識別することを行い、第1チャネルリソースと異なりターゲットとなる第2チャネルリソースを決定する。
【0071】
(2)第2方式では、第1チャネルリソースに応じて、チャネルリソースセットのうちから、第1チャネルリソースと異なるサブチャネルリソースセットを抽出する。サブチャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングする。
【0072】
ここで、本願の実施例は、チャネルリソースの識別子を識別することによって、チャネルリソースセットのうちから、第1チャネルリソースの識別子と異なるサブチャネルリソースセットを抽出することができる。その後、チャネルリソースの使用時間又は使用回数に応じて、サブチャネルリソースセットのうちから、候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングし、次に、候補チャネルリソースのうちから、使用時間が最も長い又は使用回数が最も多いターゲットとなる第2チャネルリソースをスクリーニングし、ターゲットとなる第2チャネルリソースを、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースとして決定する。このように、得られた第2チャネルリソースと第1チャネルリソースとの間に重複がない。
【0073】
(3)第3方式では、チャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングする。候補となる第2チャネルリソースの優先度に応じて、ターゲットとなる第2チャネルリソースを決定する。ターゲットとなる第2チャネルリソースを、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースとして決定する。このように、得られた第2チャネルリソースと第1チャネルリソースとの間に、重複がある可能性があるし、重複がない可能性もある。
【0074】
ここで、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースを予め設置することができ、第2チャネルリソースの識別子によって第2放送方式の識別子とバインディングすることができる。このように、第2放送方式の識別子と第2チャネルリソースの識別子とに応じて、第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングすることができる。
【0075】
具体的には、ターゲットとなる第2チャネルリソースは、使用履歴データによって決定されてもよく、具体的に、コンピュータ機器が候補となる第2チャネルリソースの使用履歴データを取得し、使用履歴データに応じて、候補となる第2チャネルリソースの優先度を決定し、候補となる第2チャネルリソースの優先度に応じて、ターゲットとなる第2チャネルリソースを決定し、ことであってもよい。
【0076】
具体的には、本願の実施例の候補となる第2チャネルリソースの優先度を決定することは、使用時間と使用回数とを融合することによって、融合情報を取得し、融合情報に応じて、候補となる第2チャネルリソースの優先度を決定し、ことであってもよい。
【0077】
なお、本願の実施例は、候補となる第2チャネルリソースの優先度を予め設定してもよく、即ち、候補となる第2チャネルリソースの優先度は、デフォルト優先度である。
【0078】
103では、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースに重複がある場合、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替える。
【0079】
ここで、空走とは、チャネルリソースと接続したまま、このチャネルリソースを運用しない状態を指す。
【0080】
第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを空走することとは、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースと接続したまま、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを運用しないことを指す。例えば、第1チャネルリソースにおけるソフトウェアリソースが、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースである場合、第1チャネルリソースにおけるソフトウェアリソースを空走するとはいえる。
【0081】
ここで、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある場合、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとが衝突するといえ、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに同じリソースがあるともいえる。例えば、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとは、いずれもソフトウェアリソースとハードウェアリソースとを含み、第1チャネルリソースのソフトウェアリソースと第2チャネルリソースのソフトウェアリソースとが同じであり、又は第1チャネルリソースのハードウェアリソースと第2チャネルリソースのハードウェアリソースとが同じであるだけで、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複があるといえる。
【0082】
例えば、第1チャネルリソースのソフトウェアリソースと第2チャネルリソースのソフトウェアリソースが同じであり、第1チャネルリソースのハードウェアリソースと第2チャネルリソースのハードウェアリソースが異なる場合、第1チャネルリソースにおけるハードウェアリソースを空走し、ソフトウェアリソースを運用し、第2チャネルリソースにおけるハードウェアリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替える。
【0083】
また、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がない場合、第1チャネルリソースを空走し、第2チャネルリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替える。
【0084】
ここで、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がないことは、ここでは、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとが衝突しないといえ、又は第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとが異なるともいえる。例えば、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとは、いずれもソフトウェアリソースとハードウェアリソースとを含み、第1チャネルリソースのソフトウェアリソースと第2チャネルリソースのソフトウェアリソースとが異なり、第1チャネルリソースのハードウェアリソースと第2チャネルリソースのハードウェアリソースとが異なるだけで、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がないといえる。
【0085】
第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がない場合、本願の実施例は第1チャネルリソースを直接に空走し、第2チャネルリソースを運用するだけで、放送方式切替を実現することができるため、すべての第1チャネルリソースを解放し、すべての第2チャネルリソースを再接続する操作を回避して、放送方式切替の効率を向上させるとともに、チャネルリソースを節約することができる。その実質は、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がない場合、コンピュータ機器は、第1放送方式に対応する第1チャネルリソースと第2放送方式に対応する第2チャネルリソースとを保留し、第1放送方式を第2放送方式に切り替える過程において、第2放送方式に対応する第2チャネルリソースを再接続せず、それにより、再生待ちチャネルが高速に再生することを確保することができる。
【0086】
本願の実施例は、切替命令に応答して、現在の再生チャネルに対応する第1放送方式を取得し、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得し、第1放送方式の第1チャネルリソースを取得し、第2放送方式の第2チャネルリソースを取得し、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある場合、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替える。第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある時、本願の実施例は、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを直接に空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用するだけで、放送方式切替を実現することができるため、第1チャネルリソースを解放し、第2チャネルリソースを再接続し且つ第2チャネルリソースを運用する操作を回避し、それにより、放送方式切替の効率を向上させ、チャネルリソースを節約することができる。その実質は、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がない場合、コンピュータ機器は、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとが重複部分を保留し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースのみを運用して、再生待ちチャネルが高速に再生することを確保することができる。
【0087】
図6に示すように、上記実施例が説明する方法に基づいて、以下に例を挙げてさらに詳細に説明する。
【0088】
本実施例では、この放送方式切替装置が具体的にコンピュータ機器に統合され、このコンピュータ機器がスマートテレビであることを例にして説明する。
【0089】
201では、スマートテレビは切替命令を受信する。
【0090】
ここで、この切替命令は、現在の信号源をターゲット信号源に切り替える操作を実行することによってトリガされた命令である。
【0091】
202では、スマートテレビは、切替命令に応答して、現在の再生チャネルに対応する第1放送方式を取得する。
【0092】
ここで、スマートテレビは現在の再生チャネルのデータストリームを抽出し、現在の再生チャネルのデータストリームにおけるデータ情報ヘッダのうち固定フィールドを得、現在の再生チャネルのデータストリームのうち固定フィールドを、スマートテレビに予め設置された固定フィールドと比較し、スマートテレビに予め設置された固定フィールドは第1放送方式とマッチングし、現在の再生チャネルのデータストリームのうち固定フィールドがスマートテレビに予め設置された固定フィールドと同じである場合、現在の再生チャネルに対応する放送方式を第1放送方式として決定する。
【0093】
203では、スマートテレビは、切替命令に応答して、ターゲット信号源を受信する。
【0094】
204では、スマートテレビは、ターゲット信号源に応じて、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定する。
【0095】
ここで、コンピュータ機器は、マッピング関係セットを取得することができ、マッピング関係セットは所定のターゲット信号源と所定のフォーマットとのマッピング関係を含み、マッピング関係セットに応じて、ターゲット信号源に対応する第2放送方式を決定する。
【0096】
205では、スマートテレビは、第1放送方式の第1チャネルリソースを取得し、第2放送方式の第2チャネルリソースを取得する。
【0097】
ここで、スマートテレビは、チャネルリソースの識別子に応じて、第1放送方式に対応する第1チャネルリソースを識別することができる。
【0098】
ここで、スマートテレビが第2放送方式の第2チャネルリソースを取得する方式は様々である。
【0099】
例えば、第2放送方式に対応する第2チャネルリソースを予め設定し、即ち、第2放送方式の対応する第2チャネルリソースがデフォルトチャネルリソースである。
【0100】
例えば、第2放送方式に応じて、チャネルリソースセットを取得する。チャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングする。
【0101】
ここで、チャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングする方式は様々である。
【0102】
例えば、チャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングし、候補となる第2チャネルリソースのうちから、第1チャネルリソースと異なりターゲットとなる第2チャネルリソースをスクリーニングし、ターゲットとなる第2チャネルリソースを、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースとして決定する。
【0103】
例えば、第1チャネルリソースに応じて、チャネルリソースセットのうちから、第1チャネルリソースと異なるサブチャネルリソースセットを抽出する。サブチャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングする。
【0104】
例えば、チャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングする。候補となる第2チャネルリソースの優先度に応じて、ターゲットとなる第2チャネルリソースを決定する。ターゲットとなる第2チャネルリソースを、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースとして決定する。
【0105】
206では、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある場合、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替える。
【0106】
例えば、
図7に示すように、第1放送方式がISDB-Tであり、第2放送方式がISDB-Sであることを例にすると、第1チャネルリソースはソフトウェアリソースとハードウェアリソースとを含み、ここで、ソフトウェアリソースがソフトウェアデマルチプレクサを含み、その識別子がSW Demux0であり、ハードウェアリソースがハードウェア伝送パイプラインと、ビデオデコーダと、オーディオデコーダとを含み、ここで、ハードウェア伝送パイプラインの識別子がHW TP0であり、ビデオデコーダの識別子がVdec0であり、オーディオデコーダの識別子がAdec0である。第2チャネルリソースはソフトウェアリソースとハードウェアリソースとを含み、ここで、ソフトウェアリソースがソフトウェアデマルチプレクサを含み、その識別子がSW Demux1であり、ハードウェアリソースがハードウェア伝送パイプラインと、ビデオデコーダと、オーディオデコーダとを含み、ここで、ハードウェア伝送パイプラインの識別子がHW TP1であり、ビデオデコーダの識別子がVdec0であり、オーディオデコーダの識別子がAdec0である。なお、異なる識別子は、異なるハードウェアリソース又は異なるソフトウェアリソースを表す。第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとが同じリソースは、ビデオデコーダ及びオーディオデコーダである。
【0107】
ISDB-T放送方式を初めてオンにする過程において、スマートテレビシステムはHW TP0、SW Demux0、及びVdec0/Adec0を接続し運用する。放送方式を初めて切り替える過程、即ちISDB-T放送方式をISDB-S放送方式に切り替える過程は、スマートテレビシステムがまずISDB-T放送方式をオフにし、その場合、スマートテレビシステムはHW TP0とSW Demux0とを空走し、Vdec0/Adec0を運用したまま、その後、ISDB-S放送方式をオンにし、HW TP1及びSW Demux1を接続し運用する。Vdec0/Adec0が運用されたままの状態であるため、その時、Vdec0/Adec0を再運用する必要がない。
【0108】
放送方式をもう一度切り替え、即ちISDB-S放送方式をISDB-T放送方式に切り替え、スマートテレビシステムがまずISDB-S放送方式をオフにし、その場合、スマートテレビシステムはHW TP1とSW Demux1とを空走し、Vdec0/Adec0を運用したまま、その後、ISDB-T放送方式をオンにし、HW TP0とSW Demux0とを直接に運用し、Vdec0/Adec0が運用されたままの状態であるため、その時、Vdec0/Adec0を再運用する必要がない。このように、放送方式に対する高速切替を実現するとともに、チャネルリソースを節約する。
【0109】
207では、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がない場合、第1チャネルリソースを空走し、第2チャネルリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替える。
【0110】
例えば、
図8に示すように、第1放送方式がISDB-Tであり、第2放送方式がISDB-Sであることを例にすると、第1チャネルリソースはソフトウェアリソースとハードウェアリソースとを含み、ここで、ソフトウェアリソースがソフトウェアデマルチプレクサを含み、その識別子がSW Demux0であり、ハードウェアリソースがハードウェア伝送パイプラインと、ビデオデコーダと、オーディオデコーダとを含み、ここで、ハードウェア伝送パイプラインの識別子がHW TP0であり、ビデオデコーダの識別子がVdec0であり、オーディオデコーダの識別子がAdec0である。第2チャネルリソースはソフトウェアリソースとハードウェアリソースとを含み、ここで、ソフトウェアリソースがソフトウェアデマルチプレクサを含み、その識別子がSW Demux1であり、ハードウェアリソースがハードウェア伝送パイプラインと、ビデオデコーダと、オーディオデコーダとを含み、ここで、ハードウェア伝送パイプラインの識別子がHW TP2であり、ビデオデコーダの識別子がVdec2であり、オーディオデコーダの識別子がAdec2である。なお、異なる識別子は、異なるハードウェアリソース又は異なるソフトウェアリソースを表す。第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに同じリソースがない。
【0111】
ISDB-T放送方式を初めてオンにする過程において、スマートテレビシステムはHW TP0、SW Demux0、及びVdec0/Adec0を接続し運用する。放送方式を初めて切り替える過程、即ちISDB-T放送方式をISDB-S3放送方式に切り替える過程は、スマートテレビシステムがまずISDB-T放送方式をオフにし、その場合、スマートテレビシステムはHW TP0、SW Demux0、Vdec0/Adec0を空走し、その後、ISDB-S3放送方式をオンにし、HW TP2、SW Demux2及びVdec2/Adec2を接続し運用する。
【0112】
放送方式をもう一度切り替え、即ちISDB-S3放送方式をISDB-T放送方式に切り替え、スマートテレビシステムがまずISDB-S3放送方式をオフにし、その場合、スマートテレビシステムはHW TP2、SW Demux2及びVdec2/Adec2を空走し、その後、ISDB-T放送方式をオンにし、HW TP0、SW Demux0及びVdec0/Adec0を直接に運用する。このように、放送方式に対する高速切替を実現するとともに、チャネルリソースを節約する。
【0113】
ここで、ステップ202とステップ203は同時に実行されてもよく、ステップ203はステップ202の後に実行されてもよい。ステップ206とステップ207は同時に実行されてもよく、ステップ207はステップ206の後に実行されてもよい。
【0114】
本願の実施例は、切替命令に応答して、現在の再生チャネルに対応する第1放送方式を取得し、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得し、第1放送方式の第1チャネルリソースを取得し、第2放送方式の第2チャネルリソースを取得し、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある場合、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替える。第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある時、本願の実施例は、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを直接に空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用するだけで、放送方式切替を実現することができるため、第1チャネルリソースを解放し、第2チャネルリソースを再接続し且つ第2チャネルリソースを運用する操作を回避し、それにより、放送方式切替の効率を向上させ、チャネルリソースを節約することができる。
【0115】
上記方法をより良く実施するために、本願の実施例は放送方式切替装置をさらに提供し、この放送方式切替装置はサーバや端末などのコンピュータ機器に統合されてもよく、この端末はスマートテレビ、タブレットPC、ノートパソコン及び/又はパーソナルコンピュータなどを含んでもよい。
【0116】
例えば、
図9に示すように、この放送方式切替装置は、以下のように、応答ユニット301と、取得ユニット302と、切替ユニット303とを含むことができる。
【0117】
(1)応答ユニット301
【0118】
応答ユニット301は、切替命令に応答して、現在の再生チャネルに対応する第1放送方式を取得するとともに、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得するために用いられる。
【0119】
応答ユニット301は、具体的に、切替命令に応じて、再生待ちチャネルのデータストリームを受信し、再生待ちチャネルのデータストリームをチェックして、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定するために用いられる。
【0120】
応答ユニット301は、具体的に、再生待ちチャネルのデータストリームにおける第1データ情報を取得し、所定の第2データ情報を取得し、第2データ情報が第2放送方式に対応し、第1データ情報と第2データ情報とが同じである場合、第2データ情報に対応する第2放送方式を、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式として決定するために用いられる。
【0121】
応答ユニット301は、具体的に、切替命令に応じて、ターゲット信号源を取得し、ターゲット信号源に応じて、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を決定するために用いられる。
【0122】
応答ユニット301は、具体的に、マッピング関係セットを取得し、マッピング関係セットが所定のターゲット信号源と所定の放送方式とのマッピング関係を含み、マッピング関係セットに応じて、ターゲット信号源に対応する第2放送方式を決定するために用いられる。
【0123】
応答ユニット301は、具体的に、ジェスチャ、音声、タッチ、キー入力のうちいずれか1つの制御方式で制御操作を実行することによりトリガされた切替命令に応答するために用いられる。
【0124】
(2)取得ユニット302
【0125】
取得ユニット302は、第1放送方式の第1チャネルリソースを取得するとともに、第2放送方式の第2チャネルリソースを取得するために用いられる。
【0126】
取得ユニット302は、具体的に、第2放送方式に応じて、チャネルリソースセットを取得し、チャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングするために用いられる。
【0127】
取得ユニット302は、具体的に、チャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングし、候補となる第2チャネルリソースのうちから、第1チャネルリソースと異なりターゲットとなる第2チャネルリソースをスクリーニングし、ターゲットとなる第2チャネルリソースを、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースとして決定するために用いられる。
【0128】
取得ユニット302は、具体的に、第1チャネルリソースに応じて、チャネルリソースセットのうちから、第1チャネルリソースと異なるサブチャネルリソースセットを抽出し、サブチャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースをスクリーニングするために用いられる。
【0129】
取得ユニット302は、具体的に、チャネルリソースセットのうちから、第2放送方式にマッチングする複数の候補となる第2チャネルリソースをスクリーニングし、候補となる第2チャネルリソースの優先度に応じて、ターゲットとなる第2チャネルリソースを決定し、ターゲットとなる第2チャネルリソースを、第2放送方式にマッチングする第2チャネルリソースとして決定するために用いられる。
【0130】
取得ユニット302、具体的に、候補となる第2チャネルリソースの使用履歴データを取得し、使用履歴データに応じて、候補となる第2チャネルリソースの優先度を決定し、候補となる第2チャネルリソースの優先度に応じて、ターゲットとなる第2チャネルリソースを決定するために用いられる。
【0131】
取得ユニット302は、具体的に、使用時間と使用回数とを融合して、融合情報を取得し、融合情報に応じて、候補となる第2チャネルリソースの優先度を決定するために用いられる。
【0132】
(3)切替ユニット303
【0133】
切替ユニット303は、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある場合、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替えるために用いられる。
【0134】
切替ユニット303は、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がない場合、第1チャネルリソースを空走し、第2チャネルリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替えるためにさらに用いられる。
【0135】
本願の実施例に係る応答ユニット301は、切替命令に応答して、現在の再生チャネルに対応する第1放送方式を取得し、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得し、取得ユニット302は第1放送方式の第1チャネルリソースを取得し、第2放送方式の第2チャネルリソースを取得し、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある場合、切替ユニット303は第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替える。第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある時、本願の実施例は、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを直接に空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用するだけで、放送方式切替を実現することができるため、第1チャネルリソースを解放し、第2チャネルリソースを再接続し且つ第2チャネルリソースを運用する操作を回避し、それにより、放送方式切替の効率を向上させ、チャネルリソースを節約することができる。
【0136】
本願の実施例はコンピュータ機器をさらに提供し、
図10に示すように、
図10は本願の実施例が係るコンピュータ機器の構成模式図を示し、具体的には、以下の通りである。
【0137】
このコンピュータ機器は、1つ以上のコアをプロセッサするプロセッサ401、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体のメモリ402、電源403及び入力ユニット404などの部品を含んでもよい。当業者は、
図10に示すコンピュータ機器の構成が、コンピュータ機器を限定するものではなく、図示のものより多い又は少ない部品を含み、又は一部の部品を組み合わせ、又は異なる部品の配置を含むことができることを理解されるべきである。
【0138】
プロセッサ401は、このコンピュータ機器の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線を用いてコンピュータ機器全体の各々部分を接続し、メモリ402に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運用又は実行し、メモリ402に記憶されたデータを呼び出すことによって、コンピュータ機器の各種機能及びデータ処理を行い、それにより、コンピュータ機器に対し全体的な監視を行う。オプションとして、プロセッサ401は、1つ以上のプロセッサコアを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ401は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよく、ここで、アプリケーションプロセッサはオペレーティングシステム、ユーザインタフェース、コンピュータプログラムなどを主に処理し、モデムプロセッサは無線通信を主に処理する。なお、上記モデムプロセッサは、プロセッサ401に統合されていなくてもよい。
【0139】
メモリ402は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶するために用いられることができ、プロセッサ401は、メモリ402に記憶されたソフトウェアプログラム及びモジュールを運用することによって、各種機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。メモリ402は、主に、記憶プログラム領域と記憶データ領域とを含み、ここで、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)に必要なコンピュータプログラムなどを記憶する。記憶データ領域は、コンピュータ機器の使用に基づいて作成されたデータなどを記憶する。さらに、メモリ402は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つのディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置、又は、他の揮発性固体メモリデバイスを含んでもよい。それに応じて、メモリ402は、プロセッサ401によるメモリ402へのアクセスを提供するように、メモリコントローラを含んでもよい。
【0140】
コンピュータ機器は、各々部品に電力を供給する電源403をさらに含んでもよい。好ましくは、電源403は、電源管理システムによってプロセッサ401と論理的に接続されて、電源管理システムによって充電と放電の管理、及び消費電力管理などの機能を実現する。電源403は、1つ以上の直流又は交流電源、再充電システム、電源障害検出回路、電力変換器、又はインバータ、電源ステータスインジケータなど任意のコンポーネントをさらに含んでもよい。
【0141】
このコンピュータ機器は、入力ユニット404を含んでもよい。この入力ユニット404は入力数字又は文字情報通信を受信し、ユーザ設定及び機能制御に関連するキーボード、マウス、ジョイスティック、光学又はトラックボールの信号を入力するために用いられてもよい。
【0142】
図示されていないが、コンピュータ機器は、表示ユニットなどを含んでもよく、ここでは説明を省略する。具体的に、本実施例では、コンピュータ機器におけるプロセッサ401は、以下の命令に従って、1つ又は1つ以上のコンピュータプログラムのプロセスに対応する実行可能ファイルをメモリ402にロードし、プロセッサ401によってメモリ402に記憶されたコンピュータプログラムを運行して各種機能を実現する。以下の通りである。
【0143】
切替命令に応答して、現在の再生チャネルに対応する第1放送方式を取得し、再生待ちチャネルに対応する第2放送方式を取得し、第1放送方式の第1チャネルリソースを取得し、第2放送方式の第2チャネルリソースを取得し、第1チャネルリソースと第2チャネルリソースとに重複がある場合、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有しないリソースを空走し、第1チャネルリソースのうち第2チャネルリソースと共有するリソースを運用し、第2チャネルリソースのうち第1チャネルリソースと共有しないリソースを運用して、第1放送方式を第2放送方式に切り替える。
【0144】
以上の各動作の具体的な実施は、前述の実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0145】
当業者であれば理解するように、上記実施例の各種方法におけるステップの全部又は一部は、コンピュータプログラムによって実現してもよく、又はコンピュータプログラムが関連するハードウェアを制御することによって実現してもよい。このコンピュータプログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶され、プロセッサによってロードされ実行されてもよい。
【0146】
そこで、本願の実施例は記憶媒体を提供し、それにコンピュータプログラムが記憶されている。このコンピュータプログラムは、本願の実施例が提供するいずれかの放送方式切替方法を実行するように、プロセッサによってロードされることができる。
【0147】
以上の各動作の具体的な実施は、前述の実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0148】
ここで、この記憶媒体は、読み出しメモリ(ROM,Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、ディスクやディスクなどを含んでもよい。
【0149】
この記憶媒体に記憶された命令は、本願の実施例が提供するいずれかの放送方式切替方法におけるステップを実行することができるため、本願の実施例が提供するいずれかの放送方式切替方法が実現できる有益な効果を実現することができる。詳細について前述の実施例を参照して、ここでは説明を省略する。
【0150】
そのうち、本願の一方面により、コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムを提供し、このコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムはコンピュータ命令を含み、このコンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶される。このコンピュータ機器が上述の実施例に提供された様々な選択可能な実現方式における方法を実行するように、コンピュータ機器のプロセッサはコンピュータ可読記憶媒体からコンピュータ命令を読み取り、プロセッサはコンピュータ命令を実行する。
【0151】
以上、本願の実施例が提供する放送方式切替方法、装置、コンピュータ機器及び記憶媒体について詳細に説明し、本明細書では、具体的な例を応用して本発明の原理及び実施形態について説明した。上記実施例の説明は、本発明の方法及びその核心思想の理解を助けるためにのみ意図されている。また、当業者にとって、本発明の思想は、具体的な実施形態及び適用範囲において、変形の余地がある。よって、本明細書の内容が本願を限定することを意図するものではないことを理解されるべきである。
【国際調査報告】