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特表2024-528991車両の仮想レーンを作成する方法及びシステム
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  • 特表-車両の仮想レーンを作成する方法及びシステム 図1
  • 特表-車両の仮想レーンを作成する方法及びシステム 図2A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】車両の仮想レーンを作成する方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20240725BHJP
【FI】
G08G1/16 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506688
(86)(22)【出願日】2022-07-29
(85)【翻訳文提出日】2024-03-05
(86)【国際出願番号】 EP2022071319
(87)【国際公開番号】W WO2023012052
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】2111291.7
(32)【優先日】2021-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】322007626
【氏名又は名称】コンチネンタル・オートナマス・モビリティ・ジャーマニー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(74)【代理人】
【識別番号】100191938
【弁理士】
【氏名又は名称】高原 昭典
(72)【発明者】
【氏名】パディリ・バーヌ・プラカシュ
(72)【発明者】
【氏名】パシー・(ピー)・ヴィジャイ
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181CC04
5H181FF04
5H181FF25
5H181FF27
5H181FF33
5H181FF35
5H181LL01
5H181LL02
5H181LL04
5H181LL07
5H181LL08
5H181LL09
(57)【要約】
本開示は、車両(102)の仮想レーンを作成する方法及びシステムを提供する。本方法は、車両ダイナミクスパラメータのリアルタイム値及び1つ以上の物体の位置を受信することと、受信した情報をワールド座標系に変換することとを含む。更に、本方法は、車両(102)の俯瞰ビュー(204)を生成することと、俯瞰ビュー(204)上で車両(102)に対応する仮想レーン(206)を作成し、レンダリングすることとを含む。その後、本方法は、1つ以上の物体のうちの少なくとも1つが車両(102)の仮想レーン(206)にあるか否かを検出することと、1つ以上の物体のうちの少なくとも1つが仮想レーン(206)にある場合に警告を生成することとを含む。よって、本開示は、車両(102)の仮想レーン(206)に他の物体/車両が検出された場合に、経路を動的に変更することによって、車両(102)が他の物体/車両と衝突するのを回避するのを助ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両(102)の仮想レーン(206)を作成する方法であって、前記方法が、
プロセッサ(402)によって、前記車両(102)に関連する車両ダイナミクスパラメータのリアルタイム値と、前記車両(102)を囲む1つ以上の物体の位置とを、ワールド座標系に変換することと、
前記プロセッサ(402)によって、前記ワールド座標系に基づいて、前記車両(102)の俯瞰ビュー(204)と前記車両(102)を囲む所定の領域とを生成することと、
前記プロセッサ(402)によって、前記車両(102)に対応する仮想レーン(206)を前記車両(102)の前記俯瞰ビュー(204)上に作成することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記車両(102)が、自律走行車両、人間が運転する車両、又は運転支援車両のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記車両ダイナミクスパラメータを変換することが、前記車両(102)に関連する走行距離計測情報を変換することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記車両(102)の移動中に、前記車両(102)のリアビューカメラを使用して前記1つ以上の物体の前記位置を検出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記プロセッサ(402)を使用して、前記仮想レーン(206)の方向が所定の偏差角を超えて変化するときに、前記仮想レーン(206)を再作成することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記プロセッサ(402)を使用して、前記1つ以上の物体のうちの少なくとも1つが前記車両(102)の前記仮想レーン(206)にあるか否かを検出することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの物体が前記車両(102)の前記仮想レーン(206)において検出されたときに、前記車両(102)に警告することを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
車両(102)の仮想レーン(206)を作成するためのレーン作成システム(200)であって、前記レーン作成システム(200)が、
プロセッサ(402)と、
前記プロセッサ(402)に結合された少なくとも1つのメモリ(404)であって、
前記車両(102)に関連する車両ダイナミクスパラメータのリアルタイム値と、前記車両(102)を囲む1つ以上の物体の位置とを、ワールド座標系に変換することと、
前記ワールド座標系に基づいて、前記車両(102)の俯瞰ビュー(204)と前記車両(102)を囲む所定の領域とを生成することと、
前記車両(102)に対応する仮想レーン(206)を前記車両(102)の前記俯瞰ビュー(204)上に作成することと
を前記プロセッサ(402)に行わせる、前記プロセッサ(402)によって実行可能な命令を格納する、少なくとも1つのメモリ(404)と
を備える、レーン作成システム(200)。
【請求項9】
前記車両(102)が、自律走行車両、人間が運転する車両、又は運転支援車両のうちの少なくとも1つである、請求項8に記載のレーン作成システム(200)。
【請求項10】
前記車両ダイナミクスパラメータが、前記車両(102)に関連する走行距離計測情報を含む、請求項8に記載のレーン作成システム(200)。
【請求項11】
前記レーン作成システム(200)が、前記車両(102)の移動中に、前記車両(102)のリアビューカメラを使用して前記1つ以上の物体の前記位置を検出する、請求項8に記載のレーン作成システム(200)。
【請求項12】
前記レーン作成システム(200)が、前記仮想レーン(206)の方向が所定の偏差角を超えて変化するときに、前記仮想レーン(206)を再作成する、請求項8に記載のレーン作成システム(200)。
【請求項13】
前記レーン作成システム(200)が、前記1つ以上の物体のうちの少なくとも1つが前記車両(102)の前記仮想レーン(206)にあるか否かを検出するように更に構成される、請求項8に記載のレーン作成システム(200)。
【請求項14】
前記レーン作成システム(200)が、前記少なくとも1つの物体が前記車両(102)の前記仮想レーン(206)において検出されたときに、前記車両(102)に警告する、請求項13に記載のレーン作成システム(200)。
【請求項15】
請求項1~7のいずれか一項に記載の方法を実施するコンピュータ可読命令を含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
請求項8~14のいずれか一項に記載の前記車両(102)の仮想レーンを作成するレーン作成システム(200)を備える、車両(102)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、自律走行車両に関し、詳細には、車両の仮想レーンを作成する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、レーンは、専用の経路を通るように運転者を制御及び案内し、道路上の交通コンフリクトを減らすために単一の車列によって使用されるように指定される、道路の一部である。レーンは、自動運転車両及び/又は自律走行車両において極めて重要な役割を担っている。レーンの正確な位置に関する情報は、自律走行車両によって、操縦のために使用され、また他の車両のレーン内に入ったり、道路から外れたりするリスクを回避するために使用される。
【0003】
自動レーン検出のための既存の技法のいくつかは、車両のフロントビューカメラによって取り込まれた画像を分析することによってレーンを検出することを提案する。また、既存の方法のいくつかは、車両のリアビューカメラからの画像を使用してレーンを検出することを提案する。しかしながら、これらの方法は、車両のフロントビューカメラ及びリアビューカメラの両方から得られた画像を分析するために、類似した一連のアルゴリズム及び技法を使用する。このことにより、レーン検出において様々な問題が生じる。まず、夜間又は悪天候条件時にリアビューカメラの画像が使用される場合、レーン検出の精度が悪くなる。なぜなら、車両の後側にヘッドライトがないため、低照度条件では、リアビューカメラを使用してレーンを検出することができないためである。したがって、道路周辺に良好な照明がある、又は車両に後方から接近する他の車両が存在し、その前照灯が道路を照明するのでない限り、リアビューカメラでは正確にレーンを検出することができない。
【0004】
加えて、リアビューカメラは、フロントビューカメラと異なり、一般に安価であるため、リアビューカメラの映像の妨げに対応する機構を提供しないことがある。このような機構は、直射日光又は雨のような条件下でレーンを正確に予測するために必要となる。
【0005】
後方から車両に接近する緊急車両があり、車両が緊急車両に道を譲るためにレーンを変更する必要がある場合に、問題は深刻になる。車両は、自らが移動している現在のレーン及び緊急車両が接近しているレーンに関して正確な予測を行うことができなければ、レーンを変更することも道を譲ることもできないことがある。
【0006】
本開示の背景のセクションに開示される情報は、本発明の一般的な背景の理解を高めるためのものにすぎず、この情報が、当業者に既に知られている従来技術を形成することの承認又は何らかの形式の示唆として解釈すべきではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の態様は、車両の仮想レーンを作成し、次いで1つ以上の他の車両又は物体が車両の仮想レーン内にあるか否かを検出する方法及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様は、車両の仮想レーンを作成する方法であって、本方法が、車両に関連する車両ダイナミクスパラメータのリアルタイム値と1つ以上の物体の位置とをワールド座標系に変換することを含む、方法を提供する。更に、本方法は、ワールド座標系に基づいて、車両の俯瞰ビューと車両を囲む所定の領域とを生成することを含む。車両の俯瞰ビューを生成することの後、本方法は、車両に対応する仮想レーンを車両の俯瞰ビュー上に作成することを含む。
【0009】
本開示の別の態様は、車両の仮想レーンを作成するレーン作成システムを提供する。レーン作成システムは、プロセッサと、プロセッサに結合された少なくとも1つのメモリとを備える。メモリは、車両に関連する車両ダイナミクスパラメータのリアルタイム値と1つ以上の物体の位置とをワールド座標系に変換することを含む動作をプロセッサに実行させる、プロセッサによって実行可能な命令を格納する。ワールド座標系が得られた後、プロセッサは、ワールド座標系に基づいて、車両の俯瞰ビューと車両を囲む所定の領域とを生成する。その後、プロセッサは、車両に対応する仮想レーンを車両の俯瞰ビュー上に作成する。
【0010】
上述の方法及びシステムによる本開示の実装形態は、いくつかの利点をもたらし得る。まず、本開示の方法及びシステムは、車両に付随するリアビューカメラを使用するレーンの検出に関連する様々な問題に対処する。具体的には、本開示は、低照度、無照度、又は悪天候条件に起因して生じるリアビューカメラの限界を克服する。また、本開示は、リアビューカメラを用いた既存のレーンの検出方法と比較して、計算負荷を軽減する。
【0011】
一実装形態では、本開示は、車両の俯瞰ビューを生成し、走行距離計測情報を含む車両ダイナミクスパラメータを用いて俯瞰ビュー上で車両の仮想レーンをプロットすることにより、既存のレーン検出機構の限界を解決する。追加的に、本開示は、俯瞰ビュー及び車両の仮想レーンを使用して、他の物体又は車両(例えば、緊急車両)が車両の仮想レーンにあるか否かを判定することを提案する。判定に基づいて、例えば、他の物体若しくは車両との衝突を避けるため、及び/又は後方から車両に接近する緊急車両に道を譲るために、車両の経路を変更するための警告が生成され得る。
【0012】
上述の概要は、単なる例示であり、決して限定することを意図するものではない。本開示の1つ以上の実装形態の詳細が、添付の図面及び以下の詳細な説明に記載される。他の態様、特徴、及び利点は、詳細な説明及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかになるはずである。
【0013】
本開示に組み込まれ、その一部を構成する添付図面は、例示的な実施形態を図示し、且つ説明と共に、開示する原理を説明する。図において、参照番号の左端の数字は、その参照番号が最初に出現する図を識別する。同様の特徴及びコンポーネントを参照するために、図面全体を通して同じ番号が使用される。ここで、本主題の実施形態によるシステム及び/又は方法のいくつかの実施形態を、単なる例として添付の図面に関連して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示の1つの実装形態による、車両の動きを示す例示的な概略図である。
図2A】本開示の1つの実装形態による、車両の俯瞰ビューを生成する方法を示す。
図2B】本開示の1つの実装形態による、車両の俯瞰ビューを生成する方法を示す。
図3A】本開示の1つの実装形態による、1つ以上の他の車両(例えば、緊急車両)のレーンを検出する方法を示す。
図3B】本開示の1つの実装形態による、1つ以上の他の車両(例えば、緊急車両)のレーンを検出する方法を示す。
図4】本開示の1つの実装形態による、レーン作成システムの詳細ブロック図を示す。
図5】本開示の1つの実装形態による、車両の仮想レーンを作成する例示的な方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書中の任意のブロック図は、本主題の原理を具現化する例示的なシステムの概念図を表すことを当業者には認識されたい。同様に、任意のフローチャート、フロー図、状態遷移図、擬似コードなどは、コンピュータ可読媒体において実質的に表され、コンピュータ又はプロセッサが明示的に示されているか否かに関わらず、このようなコンピュータ又はプロセッサによって実行され得る様々なプロセスを表すことを認識されたい。
【0016】
以下の開示では、「例示的」という語は、「例、事例、又は例示としての役割を果たすこと」を意味するように本明細書で使用される。「例示的」として本明細書で説明される本主題の任意の実施形態又は実装形態は、必ずしも他の実施形態よりも好ましい又は有利であると解釈されない。
【0017】
本開示は、様々な修正形態及び代替形態に対する余地がある一方、それらの特定の実施形態を図面において例として示し、以下で詳細に説明する。しかしながら、開示される具体的な形態に本開示を限定することは意図されておらず、逆に、本開示は、本開示の趣旨及び範囲内に入るすべての修正形態、均等物、及び代替形態を包含するものであることを理解されたい。
【0018】
「を備える(comprises)」、「を備える(comprising)」、「を含む(includes)」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、コンポーネント又はステップのリストを含むセットアップ、デバイス、又は方法が、それらのコンポーネント又はステップのみを含むのではなく、明示的に列挙されていないか、又はこのようなセットアップ、若しくはデバイス、若しくは方法に固有ではない他のコンポーネント若しくはステップを含み得るように、非排他的な包含をカバーすることを意図されている。換言すれば、「1つの~を含む(comprises… a)」によって進められるシステム又は装置における1つ以上の要素は、それより多くの制約がなければ、システム又は方法における他の要素又は追加の要素の存在を排除しない。
【0019】
本開示の実施形態の以下の詳細な説明において、本開示の一部を形成し、本開示が実施され得る特定の実施形態を例示として示す添付の図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本開示を実施することを可能にするために十分に詳細に説明され、他の実施形態が利用され得ること、及び本開示の範囲から逸脱することなく変更がなされ得ることを理解されたい。以下の説明は、したがって、限定する意味で解釈されるべきではない。
【0020】
図1は、本開示の1つの実装形態による、例示的なセットアップを示す概略図100である。
【0021】
一実施形態では、車両102は、通常車両及び/若しくは人間が運転する車両、自動運転車両、自律走行車両、又は先進運転支援システム(ADAS)と一体化された車両であり得る。一実施形態では、車両102は、複数レーンの道路104を移動していると仮定する。一実施形態では、車両102は、車両102の仮想レーンを作成する、本開示で提案されるレーン作成システムと一体化及び/又は関連付けされ得る。一実施形態では、車両102は、道路104に沿って車両102の後側のシーンを取り込むための少なくとも1つのリアビューカメラ106を備えた状態で構成され得る。一実施形態では、リアビューカメラ106は、(図1に点線で示す)所定の視野108を有し得る。
【0022】
既存のシナリオでは(つまり、提案されるレーン作成システムを使用しない場合)、リアビューカメラにおける様々な制限により、車両102は、1つ以上の他の車両が車両102に接近しているレーンを予測することが困難になる場合がある。その結果、正確なレーン情報がないことに起因して、車両102は、1つ以上の他の車両のレーンと同じレーンを移動することになり得る。その結果、車両102は、1つ以上の他の車両の動きを妨げ得る。1つ以上の他の車両のうちの少なくとも1つが緊急車両又は救急車である場合、これは重大な懸念となり得る。提案されるレーン作成システムは、図2A及び図2Bに示すように、車両102の俯瞰ビュー及び車両102を囲む所定の領域を使用して、車両102の仮想レーンを正確に作成し、そして同じレーン上に1つ以上の他の車両が移動しているか否かを検出することにより、上記の課題に対処する。
【0023】
一実施形態では、本開示で提案されるレーン作成システムは、車両102が自律走行車両ではない場合(すなわち、人間が運転する車両の場合)でさえも有用であり得る。特に、提案されるレーン作成システムは、夜間、運転者を支援するために使用され得る。それは、運転者は、後方から接近する車両が運転者の運転する車両102のレーンと同じレーンにいるのか否かを区別することができないことがあるためである。
【0024】
図2A及び図2Bは、本開示のいくつかの実装形態による、車両102の俯瞰ビュー204を生成する方法を示している。
【0025】
一実施形態では、図2Aに示すように、車両102の道路と同じ道路104上を移動し、車両102に後方から接近する2つの他の車両202があると仮定する。車両102に一体化されたリアビューカメラ106が、視野108内で、車両102の後方のシーンのリアルタイム画像を取り込むと仮定する。一実施形態では、リアビューカメラ106によって取り込まれたリアルタイム画像は、車両ダイナミクス(VDY)パラメータのリアルタイム値と共に、レーン作成システム200と車両102を接続する無線通信ネットワークを使用して、レーン作成システム200と共有され得る。
【0026】
一実施形態では、車両ダイナミクスパラメータは、車両102に関連する走行距離計測情報を含み得るが、限定されない。一例として、走行距離計測情報は、車両102の位置情報、具体的には、車両102が移動を開始した地点からの車両102の相対位置を含み得るが、限定されない。加えて、車両ダイナミクスパラメータは、車両102の速度情報を含み得る。一実施形態では、車両ダイナミクスパラメータは、車両102又はレーン作成システム200に関連するバッファメモリに収集され、格納される。
【0027】
一実施形態では、レーン作成システム200は、車両ダイナミクスパラメータのリアルタイム値及びリアビューカメラ106によって取り込まれた画像を受信すると、受信した情報を処理して、車両102の位置及び速度情報並びに視野108内の他の車両202の位置を導出し得る。一実施形態では、他の車両202の位置は、車両102の位置に対して相対的であり得る。その後、レーン作成システム200は、導出した車両ダイナミクスパラメータ及び位置情報をワールド座標系に変換し得る。ワールド座標系は、モデル座標系とも呼ばれ、2次元直交座標軸「X」及び「Y」上で車両102及び他の車両202の相対位置を示すために使用され得る。ここで、車両102は座標系の原点で表すことができ、軸「X」及び「Y」は、車両102と他の車両202との間の相対距離の数値を示し得る。一実施形態では、車両ダイナミクスパラメータ、及びリアビューカメラ106からの検出結果は、並進行列及び回転行列を使用してワールド座標系に変換され得る。
【0028】
一実施形態では、リアルタイム値をワールド座標系に変換した後、レーン作成システム200は、図2Aに示すように、ワールド座標系上の情報の視野及び/又は視点を変更することによって、車両102の俯瞰ビュー204及び車両102を囲む所定の領域を生成し得る。一実施形態では、俯瞰ビュー204は、車両102及び車両102を囲む領域を車両102と比較して高い位置から見た高所からのビューであり、これは、上方から見たときの車両102及び車両102を囲む領域とを示し、車両102及び車両102を囲む領域の見え方は、観察者があたかも車両102のある距離だけ上方から車両102を見ているかのようになる。レーン作成システム200は、俯瞰ビュー204を生成した後、車両102が前進する間に、車両ダイナミクスパラメータを車両102の仮想レーン206として描画及び/又はレンダリングし得る。換言すれば、仮想レーン206は、車両102の俯瞰ビュー204上にプロットされた架空のレーンであってもよく、仮想レーン206は、車両102が通過する経路を示す。車両102の車両ダイナミクスパラメータから生成され、車両102の俯瞰ビュー204上にレンダリングされた、車両102に対応する仮想レーン206を図2Bに示す。
【0029】
一実施形態では、俯瞰ビュー204が生成されると、視野108において検出された物体及び/又は他の車両202があれば、車両102の俯瞰ビュー204上に動的にレンダリングされ得る。したがって、車両102の俯瞰ビュー204は、車両102の仮想レーン206に検出された物体又は他の車両202のいずれかがあるか否かをチェックするために使用され得る。更に、物体又は他の車両202のうちの少なくとも1つが車両102の仮想レーン206にあると判定された場合、レーン作成システム200は、検出された物体/車両が緊急車両であるか否かを検証する。一実施形態では、緊急車両の存在は、青色光検出技法に基づくなど、所定の技法を使用して検証され得る。
【0030】
一実施形態では、緊急車両が車両102の仮想レーン206に存在することを確認した後、車両102は、図3A及び図3Bに示すように、車両102と同じレーンで接近する緊急車両に道を譲るために、航路を自動的に別のルートに切り替え得る、及び/又は航路変更し得る。
【0031】
図3Aは、仮想レーン206で示される車両102と同じレーンで、緊急車両300が検出されたシナリオを示している。その結果、車両102は、現在のレーンから移動し、緊急車両300に道を譲り得る。更に、緊急車両300が車両102の横を通り過ぎると、車両102は、図3Bに示すように、以前車両102が使用していた元のレーンに入るように経路を再調整し得る。
【0032】
一実施形態では、車両102のリアビューカメラ106の視野108において緊急車両300が検出されるたびに、上記のプロセスが繰り返され得る。一実施形態では、上記のプロセスは、緊急車両300の場合のみに限定されるものではなく、車両102の後方から接近する任意の他の物体又は車両にも使用され得る。よって、提案される方法は、車両102の後側から発生する衝突及び他の交通上の危険があれば、これを回避するために使用され得る。例えば、提案される方法は、車両102の後方から接近する速度超過物体との衝突を回避するために使用され得る。
【0033】
一実施形態では、車両102の仮想レーン206は、車両102が曲線経路を取るたびに再作成され得る、及び/又はリセットされ得る。また、バッファに格納された車両ダイナミクスパラメータがリフレッシュされて、車両102に新鮮な仮想レーン206を生成し得る。
【0034】
よって、本開示で提案される方法及びレーン作成システム200は、車両102の仮想レーンを作成することに加えて、複雑で計算量の多いレーン検出アルゴリズム又は車両102のフロントビューカメラを使用することなく、他の物体及び車両のレーン、例えば緊急車両300のレーンの正確な予測に役立つ。提案される開示はまた、道路に実際の道路レーンが引かれていないシナリオでも使用され得る。
【0035】
図4は、本開示の1つの実装形態による、車両102の仮想レーンを作成するレーン作成システム200のブロック図を示している。
【0036】
一実装形態では、レーン作成システム200は、仮想レーンを作成する車両102内に構成され得る。或いは、レーン作成システム200は、遠隔の位置から動作され、無線通信ネットワークを介して車両102と通信可能に接続され得る。一実施形態では、レーン作成システム200は、プロセッサ402、メモリ404、及びI/Oインターフェース406を備え得るが、限定されない。
【0037】
一実装形態では、プロセッサ402は、例えば、情報を格納し、及び格納された命令を実行するためにメモリ404にアクセスすることが可能なマイクロコントローラ又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)であり得る。或いは、プロセッサ402は、車両102の一部のエンジン制御ユニット(ECU)であり得る。一実装形態では、プロセッサ402及びメモリ404は、単一の集積回路に一体化され得る。一実装形態では、メモリ404は、プロセッサ402によって実行可能な命令など、プロセッサ402によってアクセス可能な情報、及びプロセッサ402によって格納、取得、又は他の使用が行われ得るデータを格納し得る。例えば、プロセッサ402は、メモリ404に格納された命令に基づいて、本開示のいくつかの実装形態による、車両102の仮想レーンを作成する方法を実行し得る。一例として、メモリ404に格納されるデータは、車両102に関連する車両ダイナミクスパラメータのリアルタイム値、車両102の位置情報、車両102のリアビューカメラ106によって取り込まれた1つ以上の画像などを含み得るが、限定されない。一実装形態では、レーン作成システム200のI/Oインターフェース406は、車両102の1つ以上の他のコンポーネントとレーン作成システム200をインターフェースするために使用され得る。
【0038】
一実装形態では、レーン作成システム200は、イメージセンサモジュール408、受信モジュール410、変換モジュール412、ビュー生成モジュール414、レーン作成モジュール416、物体検出モジュール418、警告モジュール420、及びユーザインターフェース422を含むが、限定されない1つ以上の機能モジュールを含み得る。一実装形態では、上記のモジュールのそれぞれが、車両102内のコントローラエリアネットワーク(CAN)バスを介して、他のモジュールのそれぞれに通信可能に結合され得る。更に、これらのモジュールのそれぞれが、車両102の仮想レーンを作成するためにメモリ404に格納された命令及びデータに基づいて、プロセッサ402によって制御及び監督され得る。
【0039】
一実装形態では、イメージセンサモジュール408は、他のイメージセンサと共に少なくとも1つのリアビューカメラ106を備え得る。一実施形態では、リアビューカメラ106は、車両102の後側の外部に取り付けられ得る。一例として、リアビューカメラ106は、車両102のリアバンパーに取り付けられたモノカメラ又は広角魚眼カメラなどのビジョンイメージセンサであり得る。一実施形態では、リアビューカメラ106は、車両102の移動中、車両102の後方視野に存在する1つ以上の物体を記録するために視野(FOV)108の1つ以上のリアルタイム画像を連続的に取り込むように構成され得る。或いは、リアビューカメラ106は、物体/車両202がFOV108内で検出された場合にのみ、リアルタイム画像を取り込むように構成され得る。一実装形態では、イメージセンサモジュール408は、車両102又は車両102の製造業者の要求に応じて、上述したもの以外の任意の他のタイプ及び任意の数のカメラ及びイメージセンサを備え得る。
【0040】
一実施形態では、受信モジュール410は、イメージセンサモジュール408によって取り込まれた画像を受信するように構成され得る。追加的に、受信モジュール410は、車両102に関連する1つ以上のセンサから、車両102に関連する車両ダイナミクスパラメータのリアルタイム値を受信するように構成され得る。
【0041】
一実施形態では、変換モジュール412は、イメージセンサモジュール408によって取り込まれた画像から検出された車両ダイナミクスパラメータのリアルタイム値及び1つ以上の物体の位置をワールド座標系に変換するように構成され得る。
【0042】
一実施形態では、ビュー生成モジュール414は、ワールド座標系からの情報に基づいて、車両102の俯瞰ビュー204と車両102を囲む所定の領域とを生成するように構成され得る。一例として、所定の領域は、車両102の現在位置から半径10メートル以内に画定された領域であり得る。よって、所定の領域は、車両102が前進するにつれて変化し続け得る。
【0043】
一実施形態では、レーン作成モジュール416は、車両102に対応する仮想レーン206を作成し、作成された仮想レーン206を車両102の俯瞰ビュー204上にレンダリングするように構成され得る。一実施形態では、レーン作成モジュール416は、車両ダイナミクスパラメータのリアルタイム値を格納するバッファストレージに関連付けられ得る。
【0044】
一実施形態では、物体検出モジュール418は、車両102の仮想レーン206において1つ以上の物体及び/又は他の車両202を検出するように構成され得る。追加的に、物体検出モジュール418は、検出された物体及び/又は他の車両202のうちの少なくとも1つが緊急車両300であるか否かを検証するように構成され得る。
【0045】
一実施形態では、警告モジュール420は、検出された物体及び/又は他の車両202が車両102の仮想レーン206上にあるときに、車両102、又は車両102の運転者及び/若しくは同乗者に警告するために使用され得る。警告は、音声警告、視覚的警告を含む様々な形態で、又は振動のような他の物理的表示によって提供され得るが、限定されない。
【0046】
一実装形態では、ユーザインターフェース422は、車両102の俯瞰ビュー204、車両102の仮想レーン206、車両102の仮想レーン206における緊急車両300又は他の物体の表示などを含むが、限定されない情報を、車両102の運転者又は同乗者に表示及び/又は通知するために使用され得る。更に、ユーザインターフェース422は、車両102の運転者又は同乗者に音声メッセージ及び/又は視覚的メッセージ並びに警告を伝達するために使用され得る。
【0047】
一実施形態では、ユーザインターフェース422は、計器パネル、電子ディスプレイ、及びオーディオシステムなどのコンポーネントを備え得る。計器パネルは、例えば、スピードメータ、タコメータ、及び警告灯インジケータを表示するダッシュボード又はセンタディスプレイであり得る。ユーザインターフェース422はまた、運転者又は同乗者に視覚的メッセージを伝達するためのインフォテインメントシステム又はヘッドアップディスプレイなどの電子ディスプレイと、音声メッセージ、警告、又は音楽を再生するためのオーディオシステムとを備え得る。
【0048】
図5は、本開示の一実施形態による、車両300の仮想レーンを作成する例示的な方法500を示すフロー図である。
【0049】
一実装形態では、方法500は、車両102の仮想レーンを作成するための本開示の他の実装形態と順次又は並行して実行され得る。例えば、道路104上のレーンの数、及び交通移動の強度などの要因に基づいて、複数のリアビューカメラ、又はより広い視野108のリアビューカメラが使用され得る。そのため、上記のリアビューカメラのそれぞれからの入力を用いて緊急車両300のレーンを検出する2つ以上のプロセスが同時に又は順次実行され得る。
【0050】
図4のレーン作成システム200に関連して、方法500の動作を説明する。ただし、他の類似のシステムもまた適切であり得ることを理解されたい。方法500は、ステップ502において開始し、レーン作成システム200に関連する車両102のイグニション時に開始され得る。方法500の開始を開始するための他のイベントもまた適切であり得、方法500はまた、運転者、同乗者、又は車両102上で稼働中のアクティブプログラムからの要求に応じて開始され得る。
【0051】
ステップ502において、方法500は、レーン作成システム200のプロセッサ402に、車両102に関連する車両ダイナミクスパラメータのリアルタイム値及び1つ以上の物体の位置をワールド座標系に変換させる。ワールド座標系では、座標系の有限領域内に、車両102及び1つ以上の物体の代表画像が表示され得る。一実施形態では、車両ダイナミクスパラメータは、車両102に構成された様々なゲージ及びセンサから受信され得る。更に、リアビューカメラ106によって検出された1つ以上の物体の位置は、車両102に関連する全地球測位システム(GPS)又はナビゲーションシステムの助けを借りて判定され得る。
【0052】
ステップ504において、方法500は、レーン作成システム200のプロセッサ402に、ワールド座標系に基づいて、車両102の俯瞰ビュー204と車両102を囲む所定の領域とを生成させる。一例として、所定の領域は、車両102から半径10メートル以内に画定された領域であり得る。
【0053】
ステップ506において、方法500は、レーン作成システム200のプロセッサ402に、車両102に対応する仮想レーン206を車両102の俯瞰ビュー204上に作成させる。一実施形態では、仮想レーン206は、車両102が所定の時間内に移動した経路を示すことができ、所定の時間は、例えば30秒であり得る。一実施形態では、仮想レーン206の方向が所定の偏差角を超えて変化した場合に、仮想レーン206が再作成され得る。一例として、所定の偏差角は60度であり得る。
【0054】
一実施形態では、方法500は、1つ以上の物体のうちの少なくとも1つが車両102の仮想レーン206にあるか否かを検出することを含み得る。更に、本方法は、少なくとも1つの物体が車両102の仮想レーン206において検出されたときに、車両102及び/又は車両102の運転者若しくは同乗者に警告することを含み得る。警告の通知に基づいて、車両102は、1つ以上の他の物体及び/又は車両(例えば、緊急車両300)が、車両102の現在のレーンの横を通り過ぎることができるように、1つ以上の他の物体の移動を妨げることなく、別のレーンに移動し得る。更に、車両102は、1つ以上の他の物体/車両が車両102の横を通り過ぎると、元のレーンに戻り得る。
【0055】
「一実施形態(an embodiment)」、「実施形態(embodiment)」、「実施形態(embodiments)」、「実施形態(the embodiment)」、「実施形態(the embodiments)」、「1つ以上の実施形態(one or more embodiments)」、「いくつかの実施形態(some embodiments)」、及び「1つの実施形態(one embodiment)」という用語は、明示的に指定のない限り、「本発明の1つ以上の(ただし、すべてではない)実施形態」を意味する。
【0056】
「を含む(including)」、「を備える(comprising)」、「を有する(having)」という用語、及びこれらの変形は、明示的に指定のない限り、「を含むが、限定されない(including but not limited to)」を意味する。列挙された項目のリストは、明示的に指定のない限り、項目のいずれか又はすべてが相互に排他的であることを意味するものではない。
【0057】
「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」という用語は、明示的に指定のない限り、「1つ以上(one or more)」を意味する。互いに通信するいくつかのコンポーネントを有する実施形態の説明は、すべてのこのようなコンポーネントが必要とされることを意味するものではない。反対に、様々な任意選択のコンポーネントは、本発明の多種多様な可能な実施形態を例示するために説明される。
【0058】
単一のデバイス又は物品が本明細書中に説明されている場合、単一のデバイス/物品の代わりに2つ以上のデバイス/物品(それらが協働するか否かに関わらず)が使用され得ることは明らかであろう。同様に、2つ以上のデバイス又は物品が本明細書中で説明される場合(それらが協働するか否かに関わらず)、単一のデバイス/物品が、2つ以上のデバイス若しくは物品の代わりに使用され得る、又は異なる数のデバイス/物品が、示した数のデバイス若しくはプログラムの代わりに使用され得ることは、明らかであろう。デバイスの機能及び/又は特徴は、このような機能/特徴を有するものとして明示的に説明されていない1つ以上の他のデバイスによって代替として具現化され得る。したがって、本発明の他の実施形態は、デバイス自体を含む必要はない。
【0059】
最終的に、本明細書で使用される言語は、主に読みやすさ及び教示する目的のために選択されたものであり、本発明の主題を線引き又は制限するために選択されたものではない。したがって、本発明の範囲は、この詳細な説明によってではなく、本明細書に基づく出願に関して発行される任意の特許請求の範囲によって限定されることを意図している。したがって、本発明の実施形態は、以下の特許請求の範囲に記載する本発明の範囲を例示することを意図しているが、限定するものではない。
【0060】
本明細書において様々な態様及び実施形態を開示してきたが、当業者には他の態様及び実施形態が明らかとなるはずである。本明細書で開示される様々な態様及び実施形態は、例示を目的としており、限定であることを意図したものではなく、真の範囲及び趣旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【符号の説明】
【0061】
100 例示図
102 車両
104 道路
106 リアビューカメラ
108 視野
200 レーン作成システム
202 他の車両
204 俯瞰ビュー
206 仮想レーン
300 緊急車両
402 プロセッサ
404 メモリ
406 I/Oインターフェース
408 イメージセンサモジュール
410 受信モジュール
412 変換モジュール
414 ビュー生成モジュール
416 レーン作成モジュール
418 物体検出モジュール
420 警告モジュール
422 ユーザインターフェース
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
【国際調査報告】