(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】空気殺菌装置
(51)【国際特許分類】
A61L 9/12 20060101AFI20240725BHJP
A61L 9/015 20060101ALI20240725BHJP
A61L 9/20 20060101ALI20240725BHJP
A61L 9/00 20060101ALI20240725BHJP
A61L 9/01 20060101ALI20240725BHJP
F24F 8/26 20210101ALI20240725BHJP
F24F 8/40 20210101ALI20240725BHJP
F24F 8/133 20210101ALI20240725BHJP
F24F 8/22 20210101ALI20240725BHJP
【FI】
A61L9/12
A61L9/015
A61L9/20
A61L9/00 C
A61L9/01 E
F24F8/26
F24F8/40
F24F8/133
F24F8/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506972
(86)(22)【出願日】2021-09-17
(85)【翻訳文提出日】2024-02-05
(86)【国際出願番号】 KR2021012818
(87)【国際公開番号】W WO2023027234
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】10-2021-0111393
(32)【優先日】2021-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523251448
【氏名又は名称】ウェリス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】WELLIS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】1502,Penterium IT Tower,171,Dangsan-ro,Yeongdeungpo-gu,07217,Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユ、ウイ ソク
(72)【発明者】
【氏名】イム、ノ ビン
【テーマコード(参考)】
4C180
【Fターム(参考)】
4C180AA07
4C180CA10
4C180CC03
4C180DD03
4C180EA16X
4C180EA17X
4C180EA34X
4C180EA53X
4C180EA54X
4C180EB12X
4C180HH05
4C180HH15
4C180HH19
4C180JJ05
4C180LL11
(57)【要約】
ヒドロキシルラジカルの生成効率を増加させることのできる空気殺菌装置を提供する。空気殺菌装置は、ハウジング、容器、第1流路、第2流路及び第3流路が形成される。前記第1流路は第1空気流入口と混ぜ空間との間を連結する。前記第2流路は第2空気流入口と前記混ぜ空間との間を連結する。前記第3流路は前記混ぜ空間と空気排出口との間を連結する。前記容器は液体を入れ、前記容器の入口が第流路に接するように前記ハウジング内部に配置される。前記ブローイングファンは前記第2流路に配置され、前記第2空気流入口から空気を引っ張り入れる。前記オゾン発生器は前記第2流路に配置され、前記第2空気流入口を通じて流入された空気を元居てオゾンを生成する。前記ミキシングファンは前記混ぜ空間に配置されて、前記第1流路を通過して前記混ぜ空間に到達した、前記容器内の液体が蒸散されて含有された空気と、前記第2流路を通過して前記混ぜ空間に到達した、前記オゾン発生器によって生成されたオゾンを含有した空気を混合する。この際、前記第1流路及び前記第2流路は互いに並ばないによう配置してもよい。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1空気流入口と混ぜ空間との間を連結する第1流路、第2空気流入口と前記混ぜ空間との間を連結する第2流路、及び、前記混ぜ空間と空気排出口との間を連結する第3流路が、内部に形成されるハウジングと、
前記ハウジングの内部に配置されて液体を入れ、入口が前記第1流路に接する容器と、
前記第2流路に配置され、前記第2空気流入口から空気を引っ張るブローイングファンと、
前記第2流路に配置され、前記第2空気流入口を通じて流入された空気を用いてオゾンを生成するオゾン発生器と、
前記混ぜ空間に配置され、前記第1流路を通過して前記混ぜ空間に到達した、前記容器内の液体が蒸散されて含有された空気と、前記第2流路を通過して前記混ぜ空間に到達した、前記オゾン発生器によって生成されたオゾンを含有した空気を混合するミキシングファンと、を含むことを特徴とする空気殺菌装置。
【請求項2】
前記第1流路及び第2流路は、互いに並んでいないことを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【請求項3】
前記第1流路及び前記第2流路は、互いに垂直に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【請求項4】
前記第1流路は、前記容器内の液体が引っ張り上げられるように、前記容器の前記入口が接する部分が、他の領域に比べて幅が狭く形成されたことを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【請求項5】
前記第3流路に配置されたUVLEDをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【請求項6】
前記第3流路の内壁の少なくとも一部はTiO
2コーティングが形成されたことを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【請求項7】
前記ブローイングファンを回転させるブローイングファン駆動モーターと、をさらに含み、
前記ミキシングファンは、前記第2流路を通じて流入される空気によって回転することを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【請求項8】
前記第2流路において前記混ぜ空間に流入される空気の速度を増加させ、前記ミキシングファンの回転速度を増加させることができるように、前記第2流路の直径が漸次的に減少して前記混ぜ空間と連結されることを特徴とする請求項7に記載の空気殺菌装置。
【請求項9】
前記ブローイングファンを回転させるブローイングファン駆動モーターと、
前記ミキシングファンを回転させるミキシングファン駆動モーターと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【請求項10】
前記第1流路を通過して前記混ぜ空間に到達した、前記容器内の液体が蒸散されて含有された空気と、前記第2流路を通過して前記混ぜ空間に到達した、前記オゾン発生器によって生成されたオゾンを含有した空気の比率を調節するために、
前記ブローイングファン駆動モーターの回転速度及び前記ミキシングファン駆動モーターの回転速度を個別的に制御する制御部と、をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の空気殺菌装置。
【請求項11】
前記容器はリモネン溶液を貯蔵し、
前記制御部は、
オゾン:リモネンの比率が1:0.3乃至3の範囲で混ぜられるように、ブローイングファン駆動モーターの回転速度及び前記ミキシングファン駆動モーターの回転速度を制御することを特徴とする請求項10に記載の空気殺菌装置。
【請求項12】
前記容器は過酸化水素を貯蔵し、
前記制御部は、
オゾン:過酸化水素の比率が1:0.3乃至2の範囲で混ぜられるように、ブローイングファン駆動モーターの回転速度及び前記ミキシングファン駆動モーターの回転速度を制御することを特徴とする請求項10に記載の空気殺菌装置。
【請求項13】
前記ミキシングファンと駆動モーターとの連結を解除できるように形成されたことを特徴とする請求項9に記載の空気殺菌装置。
【請求項14】
前記容器は前記ハウジングから脱着可能であるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【請求項15】
前記容器内の液体残量を測定するための液体残量測定装置をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は殺菌装置に関わり、より詳細には空気中に浮遊する菌を除去するための空気殺菌装置に関する。
【背景技術】
【0002】
産業化が進行されると共に都市化、人口密集現象が加速化されるほど人間が毎日息を吹くに必要な空気の汚染問題はさらに深刻になりつつある。人類が毎日使用する化石燃料は必然的に人間に汚染物質を空気中に放出するようになっており、ウイルスや細菌などの病原性微細物質なども空気中にその濃度が高くなっていてクリーンな空気を所望する人間の欲求がますます強くなっていく。このような欲求充足のために使用される装置が空気浄化気または空気殺菌装置である。
【0003】
空気中の汚染物質は大部分呼吸を通じて人間に吸入されて各種疾病の原因になるが、現在明らかになっている汚染物質の自然浄化過程で最も重要な役割をするのは、ヒドロキシルラジカル(OH)であると知られているが、ヒドロキシルラジカル(OH)は一酸化炭素、二酸化硫黄、二酸化窒素など各種の汚染物質をなくせる大気の重要な浄化剤である。
【0004】
このようにヒドロキシルラジカルを生成するために、現在オゾンと蒸散された過酸化水素を反応させるか、またはオゾンと蒸散されたリモネン溶液を反応させるが、完全な反応が行われない場合、反応物質の消耗が増加するだけではなく、反応が行われず、大気忠に放出されるオゾンは人体に悪影響を与える恐れがあって、それに対する改善が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】大韓民国登録特許KR10-1555814号
【特許文献2】大韓民国登録特許KR10-1600833号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明が解決しようとする課題は、ヒドロキシルラジカルの生成効率を増加させることのできる空気殺菌装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の例示的な一実施形態による空気殺菌装置は、ハウジング、容器、ブローイングファン、オゾン発生器及びミキシングファンを含む。前記ハウジングには、第1流路、第2流路及び第3流路が形成される。前記第1流路は第1空気流入口と混ぜ空間との間を連結する。前記第2流路は第2空気流入口と前記混ぜ空間との間を連結する。前記第3流路は前記混ぜ空間と空気排出口との間を連結する。前記容器は前記ハウジング内部に配置されて液体を入れて、入口が前記第1流路に接するようにハウジング内部に配置される。前記ブローイングファンは前記第2流路に配置され、前記第2空気流入口から空気を引っ張る。前記オゾン発生器は前記第2流路に配置され、前記第2空気流入口を通じて流入された空気を用いてオゾンを生成する。前記ミキシングファンは前記混ぜ空間に配置され、前記第1流路を通過して前記混ぜ空間に到達した、前記容器内の液体が蒸散されて含有された空気と、前記第2流路を通過して前記混ぜ空間に到達した、前記オゾン発生器によって生成されたオゾンを含有した空気を混合する。
【0008】
一実施形態として、前記第1流路及び第2流路は、互いに並んでなくてもよい。
【0009】
一実施形態として、前記第1流路及び前記第2流路は、互いに垂直に配置されてもよい。
【0010】
一実施形態として、前記第1流路は、前記容器内の液体が引っ張られるように、前記容器の前記入口が接する部分が、他の領域に比べて幅が狭く形成されてもよい。
【0011】
一実施形態として、前記第3流路に配置されたUV LEDをさらに含んでいてもよい。
【0012】
一実施形態として、前記第3流路内壁の少なくとも一部はTiO2コーティングが形成されてもよい。
【0013】
一実施形態として、前記ブローイングファンとを回転させるブローイングファン駆動モーターと、をさらに含み、前記ミキシングファンは、前記第2流路を通じて流入される空気によって回転されてもよい。
【0014】
この際、前記第2流路において前記混ぜ空間に流入される空気の速度を増加させ、前記ミキシングファンの回転速度を増加させることができるように、前記第2流路の直径が漸次的に減少して前記混ぜ空間と連結されてもよい。
【0015】
一実施形態として、前記ブローイングファンを回転させるブローイングファン駆動モーターと、前記ミキシングファンを回転させるミキシングファン駆動モーターと、をさらに含んでいてもよい。
【0016】
この際、前記第1流路を通過して前記混ぜ空間に到達した、前記容器内の液体が蒸散されて含有された空気と、前記第2流路を通過して前記混ぜ空間に到達した、前記オゾン発生器によって生成されたオゾンを含有した空気の比率を調節するために、前記ブローイングファン駆動モーターの回転速度及び前記ミキシングファン駆動モーターの回転速度を個別的に制御する制御部と、をさらに含んでいてよい。
【0017】
この際、前記容器はリモネン溶液を貯蔵し、前記制御部は、前記オゾン:リモネンの比率が1:0.3乃至3の範囲で混ぜられるように、ブローイングファン駆動モーターの回転速度及び前記ミキシングファン駆動モーターの回転速度を制御することができる。
【0018】
それとは異なり、前記容器は過酸化水素を貯蔵し、前記制御部は、前記オゾン:過酸化水素の比率が1:0.3乃至2の範囲で混ぜられるように、ブローイングファン駆動モーターの回転速度及び前記ミキシングファン駆動モーターの回転速度を制御してもよい。
【0019】
一実施形態として、空気殺菌装置のミキシングファンがミキシングファン駆動モーターによって駆動される場合、前記ミキシングファンと駆動モーターとの連結を解除できるように形成されてもよい。
【0020】
一実施形態として、前記容器は前記ハウジングから脱着可能であるように形成されてもよい。
【0021】
一実施形態として、空気殺菌装置は前記容器内の液体残量を測定するための液体残量測定装置をさらに含んでいてもよい。
【発明の効果】
【0022】
このように本発明による空気殺菌装置によると、第1流路及び第2流路が互いに並んでなくて、垂直に配置されてリモネンまたは過酸化水素とオゾンとのミキシングが円滑であって、ヒドロキシルラジカルの生成を増加させることができる。
【0023】
また、UVLEDを通じて、排出される空気での追加的な殺菌を進行することができ、UVLEDとTiO2コーティングを通じて、ヒドロキシルラジカルの発生とそのエネルギーの増幅することができるようになる。
【0024】
また、ブローイングファンのみをブローイングファン駆動モーターで駆動し、ミキシングファンによって強制的に第2流路AP2を通じて流れる空気によって回転させる場合は相対的にエネルギーを低減させることができ、個別的に、ブローイングファンのみをブローイングファン駆動モーターで駆動し、ミキシングファンはミキシングファン駆動モーターで駆動する場合、オゾンと過酸化水素または蒸散されたリモネン溶液の最適の反応比を通じて反応することによって、反応物質の消耗を最小化し、オゾンの排出を抑制しながら、効率的なヒドロキシルラジカルの生成が可能である。
【0025】
また、空気殺菌装置のミキシングファンがミキシングファン駆動モーターによって駆動される場合、前記ミキシングファンと前記ミキシングファン駆動モーターとの連結を解除できるように形成する場合、前記二つの長点に対して選択することができる。
【0026】
また、容器は前記ハウジングから脱着できるように形成される場合、過酸化水素またはリモネンよう永輝の注入をより容易にすることができる。
【0027】
また、前記空気殺菌装置は前記容器内の液体残量を測定するための液体残量測定装置をさらに含む場合、容器内の過酸化水素またはリモネン溶液の消耗状態を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の例示的な一実施形態による空気殺菌装置の斜視図である。
【
図2】
図1において示された空気殺菌装置の正断面図である。
【
図3】本発明の例示的な他の実施形態による空気殺菌装置の正断面図である。
【
図4】本発明によるお空気殺菌装置の混ぜ空間での空気流れを示すシミュレーション結果を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明による望ましい一実施形態は、第1空気流入口と混ぜ空間との間を連結する第1流路、第2空気流入口と前記混ぜ空間との間を連結する第2流路、及び前記混ぜ空間と前記空気排出口とを連結する第2流路が、内部に形成されるハウジング;前記ハウジング内部に配置されて液体をいれ、入口が前記第1流路に接する容器;前記第2流路に配置されて、前記第2空気流入口から空気を引っ張るブローイングファン;前記第2流路に配置され、前記第2空気流入口を通じて流入された空気を用いてオゾンを生成するオゾン発生器;及び前記混ぜ空間に配置され、前記第1流路を通過して前記混ぜ空間に到達した、前記容器内の液体が蒸散されて含有された空気と、前記第2流路を通過して前記混ぜ空間に到達した、前記オゾン発生器によって生成されたオゾンを含有した空気を混合するミキシングファン;を含むことを特徴とする。
【0030】
本発明は多様な変更を加えることができ、多様な形態を有することできる。ここでは、特定の実施形態を図面に例示し本文に詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むこととして理解されるべきである。図面で、層と領域のサイズと相対的サイズは明確性のために誇張されてもよい。
【0031】
第1、第2などの用語は多用な構成要素を説明するのに使用されることがあるが、前記構成要素は前記用語によって限定解釈されない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみとして使用される。例えば、本発明の権利範囲を外れることなく第1構成要素を第2構成要素ということができ、類似に第2構成要素も第1構成要素ということができる。
【0032】
本出願において使用した用語は単なる特定の実施形態を説明するために使用されたもので、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に示さない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」などの用語は明細書に記載された特徴、数字、ステップ、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを意味し、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないこととして理解されるべきである。また、AとBとが連結される、‘結合される’という意味はAとBとが直接的に連結されるか結合すること以外に他の構成要素CがAとBとの間に含まれてAとBとが連結するか結合されることを含むことである。
【0033】
異なって定義されない限り、技術的か科学的用語を含んでここで使用される全ての用語は本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者によって一般的に理解されるのと同一の意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているのと同じ用語は関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的か過度に形式的な意味で解釈されない。
【0034】
また、各実施形態において個別的に説明された構成は、他の実施形態においても適用されてもよい。
【0035】
以下、本発明の実施形態による図面を参照してより詳細に説明する。
【0036】
図1は本発明の例示的な一実施形態による空気殺菌装置の斜視図であり、
図2は
図1において示された空気殺菌装置の正断面図である。
【0037】
図1及び
図2を参照すると、本発明の例示的な一実施形態による、空気殺菌装置100は、ハウジング1100、容器BO、ブローイングファン1200、オゾン発生器1300、及びミキシングファン1400を含む。一実施形態として、空気殺菌装置1000は、空気殺菌装置1000を制御するための制御部1500及び前記容器BO内の液体残量を測定するための液体残量測定装置100をさらに含んでいてもよい。
【0038】
前記ハウジングは例えば、スタンド形であって、下部に足または輪を形成してもよい。これとは異なり、前記ハウジング1100は壁掛け形態で壁に掛けるように形成してもよい。
【0039】
前記ハウジング1100の表面にはコントロールパネルCPが備えてもよい。前記コントロールパネルCPは前記制御部1500と連動され、使用者は前記コントロールパネルCPを通じて、前記空気殺菌装置1000の駆動を制御することができ、前記コントロールパネルCPは液体残量測定装置100を通じてセンシングされた容器BO内の液体残量を表示してもよい。
【0040】
前記ハウジング1100の表面には外部の空気が吸入される第1空気吸入口AI1と第2空気吸入口AI2が具備され、ヒドロキシルラジカルが含有された空気を排出する空気排出口AOが備えられる。
【0041】
前記ハウジング1100内部には、第1流路AP1、第2流路AP2及び第3流路AP3が形成される。前記第1流路AP1を通じて、蒸散されたリモネンまたは過酸化水素が混合された空気が流れるようになり、第2流路AP2を通じて、オゾンを含む空気が流れ、第3流路を通じて、ヒドロキシルラジカルが流れるようになる。また、第1流路AP1及び第2流路AP2は混ぜ空間MSと連結されて、混ぜ空間MSで蒸散されたリモネンまたは過酸化水素とオゾンが混合されてヒドロキシルラジカルを生成する。
【0042】
即ち、前記第1流路AP1は前記第1空気流入口AI1と前記混ぜ空間MSとを連結する。前記第2流路AP2は前記第2空気流入口AP2と前記混ぜ空間MSとを連結する。前記第3流路AP3は前記混ぜ空間MSと空気排出口AOとを連結する。
【0043】
この際、前記第1流路AP1及び前記第2流路AP2は互いに並ばないで配置してもよい。例えば、前記第1流路AP1及び第2流路AP2は互いに垂直に配置してもよい。
【0044】
従来のように、蒸散されたリモネンまたは過酸化水素が流れる第1流路AP1と第2流路AP2が並んだ方向に形成され、互いに混ぜられると空気の流れは層流(Laminar flow)を成して、蒸散されたリモネンまたは過酸化水素とオゾンの全量反応できなくなり、それによって、反応できてないオゾンが排出され、リモネンまたは過酸化水素の消耗量に比べて生成されたヒドロキシルラジカルの生成が少ない。
【0045】
しかし、前記第1流路AP1及び前記第2流路AP2は互いに並んでないように配置してもよい。例えば、前記第1流路AP1及び前記第2流路AP2は互いに垂直に配置される場合、乱流(turbulence flow)を誘発して、混ぜの効率を向上させることができる。
【0046】
一方、前記容器は液体を入れて、前記容器BOの一口が第1流路AP1に接するように前記ハウジング1100内部に配置される。一実施形態として、前記容器BOは前記ハウジング1100から脱着可能であるように形成されてもよい。
【0047】
一方、前記容器BOは透明な材質から形成され、従って、容器BO内の液体LQ残量は外部の液体残量測定装置100を通じてセンシングされてもよい。
【0048】
前記ブローイングファン1200は前記第2流路AP2に配置され、前記第2空気流入口AI2から空気を引っ張る。
【0049】
前記オゾン発生器1300は前記第2流路AP2に配置され、前記第2空気流入口AI2を通じて流入された空気を用いてオゾンを生成する。
【0050】
前記ミキシングファン1400は前記混ぜ空間MSに配置され、前記第1流路AP1を通過して前記混ぜ空間MSに到達した、前記容器BO内の液体LQが蒸散されて含有された空気と、前記第2流路AP2を通過して前記混ぜ空間MSに到達した、前記オゾン発生器1300によって生成されたオゾンを含有した空気を混合する。
【0051】
一実施形態として、前記第1流路AP1は、前記容器BO内の液体LQが引っ張り上げられるように、前記容器BOの前記入口が接する部分(
図2でB領域)が、他の領域に比べて狭く形成されてもよい。
【0052】
一実施形態として、前記第3流路AP3に配置されたUVLED1600をさらに含んでいてもよい。
【0053】
一実施形態として、前記第3流路AP3内壁の少なくとも一部はTiO2コーティング(1100a)が形成されてもよい。
【0054】
従って、UVLEDを通じて、排出される空気での追加的な殺菌を進行することができ、UVLEDとTiO2コーティングを通じて、ヒドロキシルラジカルの生成OHの発生とそのエネルギーの増幅を可能にすることができる。
【0055】
一実施形態として、このような空気殺菌装置1000は、前記ブローイングファン1200を回転させるブローイングファン駆動モーター(図示せず)をさらに含み、前記ミキシングファン1400は前記第2流路AP2を通じて流入される空気によって回転されてもよい。
【0056】
この際、前記第2流路AP2で前記混ぜ空間MSに流入される空気の速度を増加させ、前記ミキシングファン1400の回転速度を増加させることができりょうに、前記第2流路AP2の直径が漸次的に減少されて前記混ぜ空間MSと連結できる(
図2の領域A参照)。
【0057】
前記制御部1500は前記ブローイングファン駆動モーター(図示せず)及び前記液体残量測定装置100及び前記UVLED1600と連結され、それらを制御することができる。
【0058】
図3は本発明の例示的な他の実施形態による空気殺菌装置の正断面図である。
図3において示された本発明の例示的な他の実施形態による空気殺菌装置2000は
図2において示された空気殺菌装置1000と比較して、ミキシングファン1400を駆動するミキシングファン駆動モーターをさらに含み、制御部1500がミキシングファン駆動モーターを制御するのを除外すると、実質的に同一である。従って、同一または類似した構成要素は同一の参照符号を併記し重複される説明は省略する。
【0059】
図3を参照すると、本発明の例示的な一実施形態による空気殺菌装置2000は、ハウジング1100、容器BO、ブローイングファン1200、オゾン発生器1300及びミキシングファン1400を含む。また、空気殺菌装置2000は、前記ブローイングファン1200を回転させるブローイングファン駆動モーター(図示せず)及び前記ミキシングファン100を回転させるミキシングファン駆動モーター(図示せず)をさらに含む。
【0060】
この際、前記第1流路AP1を通過して前記混ぜ空間MSに到達した、前記容器BO内の液体LQが蒸散されて含有された空気と、前記第2流路AP2を通過して前記混ぜ空間MSに到達した、前記オゾン発生器1300によって生成されたオゾンを含有した空気の比率を調節するために、空気殺菌装置2000は、前記ブローイングファン駆動モーター(図示せず)の回転速度及び前記ミキシングファン駆動モーターの回転速度を個別的に制御する制御部1500をさらに含んでいてもよい。
【0061】
この際、前記容器BOはリモネン溶液を貯蔵し、前記制御部1500は前記オゾン:リモネンの比率が1:0.3の範囲で混ぜられるように、ブローイングファン駆動モーター(図示せず)回転速度及び前記ミキシングファン駆動モーター(図示せず)の回転速度を制御することができる。
【0062】
それとは異なり、前記容器BOは過酸化水素を貯蔵し、前記制御部1500は前記オゾン:過酸化水素の比率が1:0.3乃至2の範囲で混ぜられるように、ブローイングファン駆動モーターの回転速度(図示せず)及び前記ミキシングファン駆動モーター(図示せず)の回転速度を制御することができる。
【0063】
このように、空気殺菌装置2000のミキシングファン1400がミキシングファン駆動モーター(図示せず)によって駆動される場合、前記ミキシングファン1400と前記ミキシングファン駆動モーターとの連結を解除することができるように形成されてもよい。従って、ミキシングファン駆動モーター(図示せず)との連結が解除されると、ブローイングファン駆動モーターのみで駆動されてエネルギーを低減することができ、ミキシングファン駆動モーター(図示せず)を駆動させてリモネンまたは過酸化水素とオゾンの効率的な混ぜを通じて、反応物質の消耗を最小化することができ、オゾンの排出を抑制しながら、効率的なヒドロキシルラジカルの生成が可能である。
【0064】
一方、製造の際、ブローイングファン1200とミキシングファン1400の回転速度がセッティングされてもよく、駆動の際、蒸散されるリモネンまたは過酸化水素の量とオゾンの量をそれぞれセンシングして、制御部1500を通じて、ブローイングファン1200とミキシングファン1400の回転速度を制御してもよい。
【0065】
図5は本発明による空気殺菌装置の混ぜ空間での空気流れを示すシミュレーション結果を示した図面である。
【0066】
図4を参照すると、第1流路と第2流路が垂直に配置され、乱流の生成を確認することができ、このような乱流を通じて、リモネンとオゾンをより効率的にミキシングすることができる。
【0067】
以上、本発明の実施形態によって詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の思想と精神を離れることなく、本発明を修正または変更できる。
【符号の説明】
【0068】
1000、2000:空気殺菌装置
1100:ハウジング
1100a:TiO2コーティング
1200:ブローイングファン
1300:オゾン発生器
1400:ミキシングファン
1500:制御部
1600:UV LED
100:液体残量測定装置
AP1:第1流路
AP2:第2流路
AP3:第3流路
AI1:第1空気流入口
AI2:第2空気流入口
AO:空気排出口
MS:混ぜ空間
BO:容器
LQ:液体
CP:コントロールパネル
【国際調査報告】