(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】無線リソース管理測定方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20240725BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240725BHJP
H04W 72/04 20230101ALI20240725BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W24/10
H04W72/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507019
(86)(22)【出願日】2021-08-06
(85)【翻訳文提出日】2024-03-01
(86)【国際出願番号】 CN2021111089
(87)【国際公開番号】W WO2023010499
(87)【国際公開日】2023-02-09
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】シー,ラオ
(72)【発明者】
【氏名】リー,ヤンフア
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067DD11
5K067HH22
(57)【要約】
本開示の実施例は、通信技術の分野に適用可能な無線リソース管理測定方法及びその装置を開示し、端末デバイスによって実行される方法は、アンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係に基づいて、端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定するステップと、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うステップと、を含む。これにより、端末デバイスはそのアンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータに基づいてRRM測定を行うことにより、そのアンテナリソース管理の正確性と信頼性を保証するだけでなく、端末デバイスの消費電力を節約し、端末デバイスの航続能力を向上させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線リソース管理測定方法であって、
アンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係に基づいて、端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定するステップと、
前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うステップと、
を含む、
ことを特徴とする無線リソース管理測定方法。
【請求項2】
プロトコル規則に基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定するステップ、
または、
受信された指示メッセージに基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定するステップ、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項3】
前記端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定するステップは、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM低モビリティ基準測定パラメータが第1の閾値であると決定するステップと、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM低モビリティ基準測定パラメータが第2の閾値であると決定するステップと、を含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第1の閾値は前記第2の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項4】
前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項3に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項5】
前記端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定するステップは、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM静止基準測定パラメータが第3の閾値であると決定するステップ、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM静止基準測定パラメータが第4の閾値であると決定するステップ、を含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第3の閾値は前記第4の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項6】
前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項5に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項7】
前記端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定するステップは、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM非セルエッジ基準測定パラメータが第5の閾値であると決定するステップ、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM非セルエッジ基準測定パラメータが第6の閾値であると決定するステップを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第5の閾値は前記第6の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項8】
前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号品質閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値及び信号品質閾値である、
ことを特徴とする請求項7に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項9】
前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うステップは、
前記端末デバイスが無線リソース制御RRCアイドル状態にある場合、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うステップ、
または、
前記端末デバイスがRRC非アクティブ化状態にある場合、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うステップ、
を含む、
ことを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項10】
無線リソース管理測定方法であって、
指示情報を送信するステップであって、前記指示情報がアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係を指示するステップを含む、
ことを特徴とする無線リソース管理測定方法。
【請求項11】
前記指示情報には、
アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係と、のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項10に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項12】
前記アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第1の閾値と第2の数のアンテナに対応する第2の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第1の閾値は前記第2の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項11に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項13】
前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項12に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項14】
前記アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第3の閾値と第2の数のアンテナに対応する第4の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第3の閾値は前記第4の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項11に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項15】
前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項14に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項16】
前記アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第5の閾値と第2の数のアンテナに対応する第6の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第5の閾値は前記第6の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項11~15のいずれかに記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項17】
前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号品質閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値及び信号品質閾値である、
ことを特徴とする請求項16に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項18】
通信装置であって、
前記装置は端末デバイス側において、前記装置は、
アンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係に基づいて、端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定する処理モジュールを含み、
前記処理モジュールは、さらに、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うために用いられる、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項19】
前記処理モジュールはさらに、
プロトコル規則に基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定し、
または、
受信された指示メッセージに基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定する、
ことを特徴とする請求項18に記載の通信装置。
【請求項20】
前記処理モジュールはさらに、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM低モビリティ基準測定パラメータが第1の閾値であると決定し、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM低モビリティ基準測定パラメータが第2の閾値であると決定し、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第1の閾値は前記第2の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項18に記載の通信装置。
【請求項21】
前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項20に記載の通信装置。
【請求項22】
前記処理モジュールはさらに、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM静止基準測定パラメータが第3の閾値であると決定し、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM静止基準測定パラメータが第4の閾値であると決定し、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第3の閾値は前記第4の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項18に記載の通信装置。
【請求項23】
前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項22に記載の通信装置。
【請求項24】
前記処理モジュールはさらに、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM非セルエッジ基準測定パラメータが第5の閾値であると決定し、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM非セルエッジ基準測定パラメータが第6の閾値であると決定し、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第5の閾値は前記第6の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項18に記載の通信装置。
【請求項25】
前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号品質閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値及び信号品質閾値である、
ことを特徴とする請求項24に記載の通信装置。
【請求項26】
前記処理モジュールはさらに、
前記端末デバイスが無線リソース制御RRCアイドル状態にある場合、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行い、
または、
前記端末デバイスがRRC非アクティブ化状態にある場合、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行う、
ことを特徴とする請求項18~25のいずれかに記載の通信装置。
【請求項27】
無線リソース管理測定装置であって、前記装置はネットワークデバイス側において、前記装置は、
指示情報を送信するための送受信モジュールであって、前記指示情報がアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係を指示する送受信モジュールを含む、
ことを特徴とする無線リソース管理測定装置。
【請求項28】
前記指示情報には、
アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係と、
のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項27に記載の無線リソース管理測定装置。
【請求項29】
前記アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第1の閾値と第2の数のアンテナに対応する第2の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第1の閾値は前記第2の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項28に記載の無線リソース管理測定装置。
【請求項30】
前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項29に記載の無線リソース管理測定装置。
【請求項31】
前記アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第3の閾値と第2の数のアンテナに対応する第4の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第3の閾値は前記第4の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項28に記載の無線リソース管理測定装置。
【請求項32】
前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項31に記載の無線リソース管理測定装置。
【請求項33】
前記アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第5の閾値と第2の数のアンテナに対応する第6の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第5の閾値は前記第6の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項28~32のいずれかに記載の無線リソース管理測定装置。
【請求項34】
前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号品質閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値及び信号品質閾値である、
ことを特徴とする請求項33に記載の無線リソース管理測定装置。
【請求項35】
通信装置であって、
前記装置はプロセッサとメモリとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、前記装置が請求項1~9のいずれかに記載の方法を実行するように、前記プロセッサは前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項36】
通信装置であって、
前記装置はプロセッサとメモリとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、前記装置が請求項10~17のいずれかに記載の方法を実行するように、前記プロセッサは前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項37】
通信装置であって、
プロセッサとインターフェース回路と、を含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信し、前記プロセッサに伝送するために使用され、
前記プロセッサは、請求項1~9のいずれかに記載の方法を実行するように、前記コード命令を実行するために使用される、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項38】
通信装置であって、
プロセッサとインターフェース回路と、を含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信し、前記プロセッサに伝送するために使用され、
前記プロセッサは、請求項10~17のいずれかに記載の方法を実行するように、前記コード命令を実行するために使用される、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項39】
命令を記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項1~9のいずれかに記載の方法を実現する、
ことを特徴とする請求項コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項40】
命令を記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項10~17のいずれかに記載の方法を実現する、
ことを特徴とする請求項コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術の分野に関し、特に無線リソース管理測定方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムでは、端末デバイスのモビリティにより、その周囲のチャネル状況が刻々と変化し、端末デバイスのモビリティをサポートし、端末デバイスの現在のセルチャネル状況をタイムリーに取得するために、ネットワークデバイスは、現在のサービスセルと隣接セルの信号品質を測定するための無線リソース管理(radio resource management、RRM)測定を端末デバイスに設定する。しかし、測定しすぎると端末デバイスの消費電力が増加し、航続能力に影響を与える。
【0003】
従って、端末デバイスのモビリティをサポートする場合、端末デバイスの消費電力をできるだけ低減することは、現在早急に解決すべき課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、通信技術の分野に適用可能な無線リソース管理測定方法及びその装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、本開示の実施例は端末デバイスによって実行される無線リソース管理測定方法を提供し、この方法包括は、アンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係に基づいて、端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定するステップと、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うステップと、を含む。
【0006】
選択的に、
プロトコル規則に基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定するステップと、
または、
受信された指示メッセージに基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定するステップをさらに含む。
【0007】
選択的に、前記端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定するステップは、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM低モビリティ基準測定パラメータが第1の閾値であると決定するステップと、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM低モビリティ基準測定パラメータが第2の閾値であると決定するステップと、を含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第1の閾値は前記第2の閾値と異なり、または同じである。
【0008】
選択的に、前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である。
【0009】
選択的に、前記端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定するステップは、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM静止基準測定パラメータが第3の閾値であると決定するステップ、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM静止基準測定パラメータが第4の閾値であると決定するステップ、を含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第3の閾値は前記第4の閾値と異なり、または同じである。
【0010】
選択的に、前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である。
【0011】
選択的に、前記端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定するステップは、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM非セルエッジ基準測定パラメータが第5の閾値であると決定するステップ、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM非セルエッジ基準測定パラメータが第6の閾値であると決定するステップを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第5の閾値は前記第6の閾値と異なり、または同じである。
【0012】
選択的に、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号品質閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値及び信号品質閾値である。
【0013】
選択的に、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うステップは、
前記端末デバイスが無線リソース制御RRCアイドル状態にある場合、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うステップ、
または、
前記端末デバイスがRRC非アクティブ化状態にある場合、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うステップを含む。
【0014】
第2の態様では、本開示の実施例はネットワークデバイスによって実行される別の無線リソース管理測定方法を提供し、この方法は、指示情報を送信するステップであって、前記指示情報がアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係を指示するステップを含む。
【0015】
選択的に、前記指示情報には、
アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係と、のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0016】
選択的に、前記アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第1の閾値と第2の数のアンテナに対応する第2の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第1の閾値は前記第2の閾値と異なり、または同じである。
【0017】
選択的に、前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である。
【0018】
選択的に、前記アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第3の閾値と第2の数のアンテナに対応する第4の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第3の閾値は前記第4の閾値と異なり、または同じである。
【0019】
選択的に、前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長の閾値及び信号強度差分閾値である。
【0020】
選択的に、前記アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第5の閾値と第2の数のアンテナに対応する第6の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第5の閾値は前記第6の閾値と異なり、または同じである。
【0021】
選択的に、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号品質閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値及び信号品質閾値である。
【0022】
第3の態様では、本開示の実施例は、上記第1の態様に記載の方法における端末デバイスを実現する機能の一部または全部を有する通信装置を提供し、例えば、通信装置の機能は本開示の一部または全部の実施例における機能を備えてもよいし、本開示のいずれかの実施例を単独で実行する機能を備えてもよい。前記機能は、ハードウェアによって実現されてもよく、ハードウェアによって対応するソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。前記ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の機能に対応する1つまたは複数のユニットまたはモジュールを含む。
【0023】
第4の態様例示では、本開示の実施例は、上記第2の態様に記載の方法の例におけるネットワークデバイスを実現する機能の一部または全部を有する別の通信装置を提供し、例えば、通信装置の機能は本開示の一部または全部の実施例における機能を備えてもよいし、本開示のいずれかの実施例を単独で実行する機能を備えてもよい。前記機能は、ハードウェアによって実現されてもよく、ハードウェアによって対応するソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。前記ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の機能に対応する1つまたは複数のユニットまたはモジュールを含む。
【0024】
第5の態様では、本開示の実施例はプロセッサを含む通信装置を提供し、このプロセッサがメモリのコンピュータプログラムを呼び出すとき、上記第1の態様に記載の方法を実行する。
【0025】
第6の態様では、本開示の実施例はプロセッサを含む通信装置を提供し、このプロセッサがメモリのコンピュータプログラムを呼び出すとき、上記第2の態様に記載の方法を実行する。
【0026】
第7の態様では、本開示の実施例は、プロセッサとメモリとを含む通信装置を提供し、このメモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される場合、この通信装置に上記の第1の態様に記載の方法を実行させる。
【0027】
第8の態様では、本開示の実施例は、プロセッサとメモリとを含む通信装置を提供し、このメモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される場合、この通信装置に上記の第2の態様に記載の方法を実行させる。
【0028】
第9の態様では、本開示の実施例はプロセッサとインターフェース回路とを含む通信装置を提供し、このインターフェース回路がコード命令を受信してこのプロセッサに伝送するために使用され、このプロセッサは、上記第1の態様に記載の方法をこの装置に実行させるように前記コード命令を実行するために使用される。
【0029】
第10の態様では、本開示の実施例はプロセッサとインターフェース回路とを含む通信装置を提供し、このインターフェース回路がコード命令を受信してこのプロセッサに伝送するために使用され、このプロセッサは、上記第2の態様に記載の方法をこの装置に実行させるように前記コード命令を実行するために使用される。
【0030】
第11の態様では、本開示の実施例は、第3の態様に記載の通信装置と、第4の態様に記載の通信装置とを含むか、または、第5の態様に記載の通信装置と第6の態様に記載の通信装置とを含むか、または、第7の態様に記載の通信装置と第8の態様に記載の通信装置とを含むか、または、第9の態様に記載の通信装置と第10の態様に記載の通信装置とを含む通信システムを提供する。
【0031】
第12の態様では、本発明の実施例は、上記端末デバイスのために使用される命令を記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記命令が実行される場合、上記第1の態様に記載の方法の実現を可能にする。
【0032】
第13の態様では、本発明の実施例は、上記のネットワークデバイスのために使用される命令を記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記命令が実行される場合、上記第2の態様に記載の方法の実現を可能にする。
【0033】
第14の態様では、本開示はさらにコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、それがコンピュータで実行される場合、上記第1の態様に記載の方法をコンピュータに実行させる。
【0034】
第15の態様では、本開示はさらにコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、それがコンピュータで実行される場合、上記第2の態様に記載の方法をコンピュータに実行させる。
【0035】
第16の態様では、本開示は、端末デバイスが第1の態様に係る機能、例えば、上記方法に係るデータと情報とのうちの少なくとも1つを決定または処理することを実現することをサポートするための少なくとも1つのプロセッサとインターフェースとを含むチップシステムを提供する。可能な設計では、前記チップシステムは、端末デバイスに必要なコンピュータプログラムとデータとを保存するためのメモリをさらに含む。このチップシステムは、チップから構成されていてもよいし、チップと他のディスクリート素子を含んでいてもよい。
【0036】
第17の態様では、本開示は、ネットワークデバイスが第2の態様に係る機能、例えば、上記方法に係るデータと情報とのうちの少なくとも1つを決定または処理することを実現することをサポートするための少なくとも1つのプロセッサとインターフェースとを含むチップシステムを提供する。可能な設計では、前記チップシステムは、ネットワークデバイスに必要なコンピュータプログラムとデータとを保存するためのメモリをさらに含む。このチップシステムは、チップから構成されていてもよいし、チップと他のディスクリート素子を含んでいてもよい。
【0037】
第18の態様では、本開示はコンピュータプログラムを提供し、それがコンピュータで実行される場合、上記第1の態様に記載の方法をコンピュータに実行させる。
【0038】
第19の態様では、本開示はコンピュータプログラムを提供し、それがコンピュータで実行される場合、上記第2の態様に記載の方法をコンピュータに実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
本開示の実施例または背景技術における技術案をより明確に説明するため開示、以下、本開示の実施例または背景技術において使用する必要がある図面を説明する。
【
図1】本開示の実施例によって提供される通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【
図2】本開示の一実施例によって提供される無線リソース管理測定方法の概略フローチャートである。
【
図3】本開示の別の実施例によって提供される無線リソース管理測定方法の概略フローチャートである。
【
図4】本開示の別の実施例によって提供される無線リソース管理測定方法の概略フローチャートである。
【
図5】本開示の別の実施例によって提供される無線リソース管理測定方法の概略フローチャートである。
【
図6】本開示の一実施例に係る通信装置の概略構成図である。
【
図7】本開示の別の実施例に係る通信装置の概略構成図である。
【
図8】本開示の一実施例に係るチップの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本開示の実施例によって開示される無線リソース管理測定方法をよりよく理解するために、以下、まず本開示の実施例で適用される通信システムを説明する。
【0041】
図1を参照すると、
図1は本開示の実施例によって提供される通信システムのアーキテクチャの概略図である。通信システムは、1つのネットワークデバイスと1つの端末デバイスとを含むことができるが、これらに限定されず、
図1に示されるデバイスの数と形態は、例示のためだけに使用され、本開示の実施例の限定を構成するものではなく、実際の応用では、2つ以上のネットワークデバイスと、2つ以上の端末デバイスとを含むことができる。
図1に示される通信システムが1つのネットワークデバイス11と1つの端末デバイス12とを含むことを例とする。
【0042】
なお、本開示の実施例の技術案は、各種の通信システムに適用可能である。例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、第5世代(5th generation、5G)移動通信システム、5G新しい無線(new radio、NR)システム、またはその他の未来の新型移動通信システムなどである。
【0043】
本開示の実施例におけるネットワークデバイス11は、信号を送信や受信するためのネットワーク側のエンティティである。例えば、ネットワークデバイス11は、進化型基地局(evolved NodeB,eNB)、送受信ポイント(transmission reception point,TRP)、NRシステムにおける次世代基地局(next generation NodeB,gNB)、他の未来移動通信システムにおける基地局またはワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity,WiFi)システムにおけるアクセスノードなどであってもよい。本開示の実施例はネットワークデバイスによって採用される具体的な技術と具体的なデバイス形態を限定しない。本開示の実施例によって提供されるネットワークデバイスは、集中ユニット(central unit、CU)と分散型ユニット(distributed unit,DU)とから構成されてもよく、ここで、CUは制御ユニット(control unit)とも呼ばれ、CU-DUの構造を採用して、ネットワークデバイス、例えば基地局のプロトコル層を分離し、一部のプロトコル層の機能をCUに集中制御させ、残りの一部又は全てのプロトコル層の機能をDUに分散させ、CUによってDUを集中制御することができる。
【0044】
本開示の実施例における端末デバイス12は、携帯電話などの信号を受信や送信するためのユーザ側のエンティティである。端末デバイスは、端末(terminal)、ユーザイクイップメント(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、移動端末デバイス(mobile terminal、MT)などとも呼ばれることができる。端末デバイスは、通信機能を備える自動車、スマートカー、携帯電話(mobile phone)、ウェアラブルデバイス、タブレット(Pad)、無線送受信機能付きパソコン、仮想現実(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)の無線端末デバイス、自動運転(self-driving)の無線端末デバイス、遠隔手術(remote medical surgery)の無線端末デバイス、スマートグリッド(smart grid)の無線端末デバイス、輸送安全(transportation safety)の無線端末デバイス、スマートシティ(smart city)の無線端末デバイス、スマートホーム(smart home)の無線端末デバイスなどであってもよい。本開示の実施例は端末デバイスによって採用される具体的な技術と具体的なデバイス形態を限定しない。
【0045】
なお、本開示の実施例で説明された通信システムは、本開示の実施例の技術案をより明確に説明するためであり、本開示の実施例によって提供される技術案に対する限定を構成するものではない、当業者であれば、システムアーキテクチャの進化と新たなサービスシーンの出現につれて、本開示の実施例によって提供される技術案は同様な問題に対して、同様に適用されることが分かることができる。
【0046】
以下、図面と併せて本開示によって提供される無線リソース管理測定方法及びその装置を詳細に説明する。
【0047】
図2を参照すると、
図2は本開示の実施例によって提供される無線リソース管理測定方法の概略フローチャートであり、この方法は端末デバイスによって実行される。
図2に示すように、この方法は、以下のステップ21~22を含むことができるが、これらに限定されない。
【0048】
ステップ21では、アンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係に基づいて、端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定する。
【0049】
選択的に、アンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係は、
アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係と、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0050】
各端末デバイスはそれに対応するRRM低モビリティ基準測定パラメータ、RRM静止基準測定パラメータ及びRRM非セルエッジ基準測定パラメータを有することができ、RRM低モビリティ基準測定パラメータ、RRM静止基準測定パラメータ及びRRM非セルエッジ基準測定パラメータは、同じであってもよく、異なってもよいことが理解できる。なお、アンテナの数の異なる端末デバイスに対応するRRM測定パラメータは同じであってもよく、異なってもよく、本開示はこれを限定しない。
【0051】
ステップ22では、第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行う。
【0052】
なお、端末デバイスの受信アンテナの数は異なり、対応する測定された信号強度にばらつきが存在する。例えば、セルの同一位置にあり、同じ移動速度を有する1本のアンテナを有する端末デバイスは、2本のアンテナを有する端末デバイスに比べて、2本のアンテナを有する端末デバイスの信号強度測定値が1本のアンテナを有する端末デバイスの信号強度測定値より大きいことが多い。なお、アンテナの数の異なる端末デバイスが環境干渉を受ける能力も異なり、すなわち2本のアンテナを有する端末デバイスは小さい環境干渉を受け、信号変動が比較的安定している。この場合、異なるアンテナの数の端末デバイスが一連の測定パラメータを用いてRRM測定を行うと、無線リソース管理が不正確になり、端末デバイスの航続能力に影響を与える可能性がある。従って、本開示では、異なるアンテナの数の端末デバイスに異なるRRM測定パラメータを決定し、さらに決定されたRRM測定パラメータに基づいてRRM測定を行うことにより、端末デバイスのモビリティを確実にサポートする上で、端末デバイスの消費電力を低減する。
【0053】
選択的に、端末デバイスは第1のRRM測定パラメータを決定した後、第1のRRM測定パラメータに基づいて端末デバイスの状態を判断することができる。例えば、低モビリティ状態、静止状態、非セルエッジ状態など、端末デバイスの状態を決定した後、RRMの測定サイクル及び測定範囲を更新することができる。例えば、端末デバイスの電力消費を節約するために、対応してRRMの測定サイクルを延長し、または隣接セルの測定を停止することができる。
【0054】
なお、アンテナの数が同じ、状態が異なる端末デバイスは、更新されたRRMの測定サイクルが同じであってもよく、異なってもよい。または、アンテナの数が同じ、状態が異なる端末デバイスは、更新された測定範囲が同じであってもよく、異なってもよい。アンテナの数が異なり、状態が同じである端末デバイスは、更新されたRRMの測定サイクルが同じであってもよく、異なってもよい。または、アンテナの数が異なり、状態が同じである端末デバイスは、更新された測定範囲は同じであってもよく、異なってもよい。本開示はこれを限定しない。
【0055】
選択的に、端末デバイスはプロトコル規則に基づいて、またはネットワークデバイスの指示に基づいて、異なる状態にある場合に対応するRRMの測定サイクル及び測定範囲を決定することができる。
【0056】
本開示の実施例によれば、端末デバイスはアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係に基づいて、端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定し、その後に第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行う。これにより、端末デバイスはそのアンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータに基づいてRRM測定を行うことにより、そのアンテナリソース管理の正確性と信頼性を保証するだけでなく、端末デバイスの消費電力を節約し、端末デバイスの航続能力を向上させる。
【0057】
図3を参照すると、
図3は本開示の実施例によって提供される無線リソース管理測定方法の概略フローチャートであり、この方法は端末デバイスによって実行される。
図3に示すように、この方法は、以下のステップ31~33を含むことができるが、これらに限定されない。
【0058】
ステップ31では、受信された指示メッセージに基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定する。
【0059】
選択的に、指示情報には、
アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係と、のうちの少なくとも1つが含まれることができる。
【0060】
ステップ32、アンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係に基づいて、端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定する。
【0061】
選択的に、端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、RRM低モビリティ基準測定パラメータが第1の閾値であると決定する。
【0062】
または、端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、RRM低モビリティ基準測定パラメータが第2の閾値であると決定する。
【0063】
第1の数は第2の数と異なり、第1の閾値は第2の閾値と異なり、または同じである。
【0064】
例えば、第1の数は1であってもよく、第2の数は2であってもよい。
【0065】
選択的に、第1の閾値と第2の閾値は測定時間長閾値であってもよく、
または、第1の閾値と第2の閾値は信号強度差分閾値であってもよく、
または、第1の閾値と第2の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値であってもよい。
【0066】
信号強度差分閾値は、測定時間長閾値を超える時間帯内に、リファレンスの受信信号強度と端末デバイスが測定する現在時刻のサービスセルの信号強度との差分値の閾値を指示する。
【0067】
選択的に、アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係では、第1の数は1であり、第2の数は2であり、一本のアンテナの端末デバイスの耐干渉性能力が弱いため、測定時間長閾値が同じである場合、第1の数に対応する信号強度差分閾値は第2の数に対応する信号強度差分閾値より大きくてもよい。
【0068】
または、第1の数は1であり、第2の数は2であり、第1の数に対応する信号強度差分閾値は第2の数に対応する信号強度差分閾値より小さくてもよい。
【0069】
または、第1の数は1であり、第2の数は2であり、第1の数に対応する信号強度差分閾値は第2の数に対応する信号強度差分閾値に等しくてもよい。本開示はこれを限定しない。
【0070】
選択的に、端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、定RRM静止基準測定パラメータが第3の閾値であると決定する。
【0071】
または、端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、RRM静止基準測定パラメータが第4の閾値であると決定する。
【0072】
選択的に、第3の閾値と第4の閾値は測定時間長閾値であってもよく、
または、第3の閾値と第4の閾値は信号強度差分閾値であってもよく、
または、第3の閾値と第4の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値であってもよい。
【0073】
選択的に、端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、RRM非セルエッジ基準測定パラメータが第5の閾値であると決定する。
【0074】
または、端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、RRM非セルエッジ基準測定パラメータが第6の閾値であると決定する。
【0075】
第1の数は第2の数と異なり、第5の閾値は第6の閾値と異なり、または同じである。
【0076】
選択的に、第5の閾値と第6の閾値は信号強度閾値であってもよく、
または、第5の閾値と第6の閾値は信号品質閾値であってもよく、
または、第5の閾値と第6の閾値は信号強度閾値及び信号品質閾値であってもよい。
【0077】
信号品質閾値は、端末デバイスが受信された信号品質の閾値である。信号強度閾値は、端末デバイスが受信された信号強度の閾値である。すなわち、端末デバイスが受信された信号品質が信号品質閾値より大きく、受信された信号強度が信号強度閾値より大きい場合、この端末デバイスは非セルエッジ状態にある。
【0078】
ステップ33では、第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行う。
【0079】
ステップ33の具体的な実現形態は、本開示の他の実施例における詳細な説明を参照することができ、ここでは詳細に説明しない。
【0080】
本開示の実施例によれば、端末デバイスは、まず受信された指示メッセージに基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定し、その後にアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係に基づいて、端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定し、最後に第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行う。これにより、端末デバイスはそのアンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータに基づいてRRM測定を行うことにより、そのアンテナリソース管理の正確性と信頼性を保証するだけでなく、端末デバイスの消費電力を節約し、端末デバイスの航続能力を向上させる。
【0081】
図4を参照すると、
図4は本開示の実施例によって提供される無線リソース管理測定方法の概略フローチャートであり、この方法は端末デバイスによって実行される。
図4に示すように、この方法は、以下のステップ41~43を含むことができるが、これらに限定されない。
【0082】
ステップ41では、プロトコル規則に基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定する。
【0083】
ステップ42では、アンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係に基づいて、端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定する。
【0084】
ステップ42の具体的な実現形態は、本開示の他の実施例における詳細な説明を参照することができ、ここでは詳細に説明しない。
【0085】
ステップ43では、端末デバイスが無線リソース制御(radio resource control、RRC)アイドル状態にあり、またはRRC非アクティブ化状態にある場合、第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行う。
【0086】
端末デバイスがRRCアイドル状態またはRRC非アクティブ化状態にある場合、いずれも第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うことができる。端末デバイスの消費電力をさらに節約し、端末デバイスの航続能力を向上させた。
【0087】
本開示の実施例によれば、端末デバイスはまずプロトコル規則に基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定し、その後にアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係に基づいて、端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定し、最後に端末デバイスがRRCアイドル状態またはRRC非アクティブ化状態にある場合に第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行う。これにより、端末デバイスはそのアンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータに基づいてRRM測定を行うことにより、そのアンテナリソース管理の正確性と信頼性を保証するだけでなく、端末デバイスの消費電力を節約し、端末デバイスの航続能力を向上させる。
【0088】
図5を参照すると、
図5は本開示の実施例によって提供される無線リソース管理測定方法の概略フローチャートであり、この方法はネットワークデバイスによって実行される。
図5に示すように、この方法は、以下のステップ51含むことができるが、これらに限定されない。
【0089】
ステップ51では、指示情報を送信し、指示情報はアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係を指示する。
【0090】
選択的に、指示情報には、
アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係と、のうちの少なくとも1つが含まれ。
【0091】
各端末デバイスはそれに対応するRRM低モビリティ基準測定パラメータ、RRM静止基準測定パラメータ及びRRM非セルエッジ基準測定パラメータを有することができ、RRM低モビリティ基準測定パラメータ、RRM静止基準測定パラメータ及びRRM非セルエッジ基準測定パラメータは、同じであってもよく、異なってもよいことが理解できる。なお、アンテナの数の異なる端末デバイスに対応するRRM測定パラメータは同じであってもよく、異なってもよく、本開示はこれを限定しない。
【0092】
選択的に、アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係は、第1の数のアンテナに対応する第1の閾値と第2の数のアンテナに対応する第2の閾値とを含むことができる。
【0093】
第1の数は第2の数と異なり、第1の閾値は第2の閾値と異なり、または同じである。
【0094】
選択的に、第1の閾値と第2の閾値は測定時間長閾値であってもよく、
または、第1の閾値と第2の閾値は信号強度差分閾値であってもよく、
または、第1の閾値と第2の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値であってもよい。
【0095】
信号強度差分閾値は、測定時間長閾値を超える時間帯内に、リファレンスの受信信号強度と端末デバイスが測定する現在時刻のサービスセルの信号強度との差分値の閾値を指示する。
【0096】
選択的に、アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係は、第1の数のアンテナに対応する第3の閾値と第2の数のアンテナに対応する第4の閾値とを含むことができる。
【0097】
第1の数は第2の数と異なり、第3の閾値は第4の閾値と異なり、または同じである。
【0098】
選択的に、第3の閾値と第4の閾値は測定時間長閾値であってもよく、
または、第3の閾値と第4の閾値は信号強度差分閾値であってもよく、、
または、第3の閾値と第4の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値であってもよい。
【0099】
選択的に、アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係は、第1の数のアンテナに対応する第5の閾値と第2の数のアンテナに対応する第6の閾値とを含むことができる。
【0100】
第1の数は第2の数と異なり、第5の閾値は第6の閾値と異なり、または同じである。
【0101】
選択的に、第5の閾値と第6の閾値は信号強度閾値であってもよく、
または、第5の閾値と第6の閾値は信号品質閾値であってもよく、
または、第5の閾値と第6の閾値は信号強度閾値及び信号品質閾値であってもよい。
【0102】
信号品質閾値は、端末デバイスが受信された信号品質の閾値である。信号強度閾値は、端末デバイスが受信された信号強度の閾値である。すなわち、端末デバイスが受信された信号品質が信号品質閾値より大きく、受信された信号強度が信号強度閾値より大きい場合、この端末デバイスは非セルエッジ状態にある。
【0103】
本開示の実施例によれば、ネットワークデバイスは指示情報を送信し、指示情報はアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係を指示する。これにより、ネットワークデバイスはアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係を端末デバイスに送信することにより、端末デバイスがそのアンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータに基づいてRRM測定を行うことにより、そのアンテナリソース管理の正確性と信頼性を保証するだけでなく、端末デバイスの消費電力を節約し、端末デバイスの航続能力を向上させる。
【0104】
上記の本開示によって提供される実施例では、それぞれネットワークデバイス、端末デバイスの観点から本開示の実施例によって提供される方法を説明した。上記の本開示の実施例によって提供される方法における各機能を実現するために、ネットワークデバイスと端末デバイスは、ハードウェア構成、ソフトウェアモジュールを含むことができ、ハードウェア構成、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構成プラスソフトウェアモジュールの形態で上記各機能を実現することができる。上記の各機能のうちのある機能は、ハードウェア構成、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構成プラスソフトウェアモジュールの形態で実行することができる。
【0105】
図6を参照すると、本開示の実施例によって提供される通信装置60の概略構成図である。
図6に示す通信装置60は、処理モジュール601と送受信モジュール602とを含むことができる。
【0106】
送受信モジュール602は送信モジュールおよび/または受信モジュールを含むことができ、送信モジュールは送信機能を実現するために使用され、受信モジュールは受信機能を実現するために使用され、送受信モジュール602は送信機能および/または受信機能を実現することができる。
【0107】
通信装置60は、端末デバイスであってもよいし、端末デバイスの装置であってもよいし、端末デバイスにマッチングして使用可能な装置であってもよいことが理解できる。
【0108】
通信装置60は、端末デバイス側において、この装置は、
アンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係に基づいて、端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定し、
第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うための処理モジュール601を含む。
【0109】
選択的に、処理モジュール601はさらに、
プロトコル規則に基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定し、
または、
受信された指示メッセージに基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定する。
【0110】
選択的に、処理モジュール601は、さらに、
端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、RRM低モビリティ基準測定パラメータが第1の閾値であると決定し、
または、
端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、RRM低モビリティ基準測定パラメータが第2の閾値であると決定し、
第1の数は第2の数と異なり、第1の閾値は第2の閾値と異なり、または同じである。
【0111】
選択的に、第1の閾値と第2の閾値は測定時間長閾値であり、
または、第1の閾値と第2の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、第1の閾値と第2の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である。
【0112】
選択的に、処理モジュール601は、さらに、
端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、定RRM静止基準測定パラメータが第3の閾値であると決定し、
または、
端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、RRM静止基準測定パラメータが第4の閾値であると決定すし、
第1の数は第2の数と異なり、第3の閾値は第4の閾値と異なり、または同じである。
【0113】
選択的に、第3の閾値と第4の閾値は測定時間長閾値であり、
または、第3の閾値と第4の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、第3の閾値と第4の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である。
【0114】
選択的に、処理モジュール601は、さらに、
端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、RRM非セルエッジ基準測定パラメータが第5の閾値であると決定し、
または、
端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、RRM非セルエッジ基準測定パラメータが第6の閾値であると決定し、
第1の数は第2の数と異なり、第5の閾値は第6の閾値と異なり、または同じである。
【0115】
選択的に、第5の閾値と第6の閾値は信号強度閾値であり、
または、第5の閾値と第6の閾値は信号品質閾値であり、
または、第5の閾値と第6の閾値は信号強度閾値及び信号品質閾値である。
【0116】
選択的に、処理モジュール601は、さらに、
端末デバイスが無線リソース制御RRCアイドル状態にある場合、第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行い、
または、
端末デバイスがRRC非アクティブ化状態にある場合、第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行う。
【0117】
本開示によって提供される通信装置、端末はデバイスアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係に基づいて、端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定し、その後に第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行う。これにより、端末デバイスはそのアンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータに基づいてRRM測定を行うことにより、そのアンテナリソース管理の正確性と信頼性を保証するだけでなく、端末デバイスの消費電力を節約し、端末デバイスの航続能力を向上させる。
【0118】
通信装置60は、ネットワークデバイスであってもよいし、ネットワークデバイスにおける装置であってもよいし、ネットワークデバイスにマッチングして使用可能な装置であってもよいことが理解できる。
【0119】
通信装置60は、ネットワークデバイス側において、この装置は、
指示情報を送信するための送受信モジュール602であって、指示情報はアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係を指示するための送受信モジュール602を含む。
【0120】
選択的に、指示情報には、
アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係と、のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0121】
選択的に、アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第1の閾値と第2の数のアンテナに対応する第2の閾値とを含み、
第1の数は第2の数と異なり、第1の閾値は第2の閾値と異なり、または同じである。
【0122】
選択的に、第1の閾値と第2の閾値は測定時間長閾値であり、
または、第1の閾値と第2の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、第1の閾値と第2の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である。
【0123】
選択的に、アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第3の閾値と第2の数のアンテナに対応する第4の閾値とを含み、
第1の数は第2の数と異なり、第3の閾値は第4の閾値と異なり、または同じである。
【0124】
選択的に、第3の閾値と第4の閾値は測定時間長閾値であり、
または、第3の閾値と第4の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、第3の閾値と第4の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である。
【0125】
選択的に、アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関は、
第1の数のアンテナに対応する第5の閾値と第2の数のアンテナに対応する第6の閾値とを含み、
第1の数は第2の数と異なり、第5の閾値は第6の閾値と異なり、または同じである。
【0126】
選択的に、第5の閾値と第6の閾値は信号強度閾値であり、
または、第5の閾値と第6の閾値は信号品質閾値であり、
または、第5の閾値と第6の閾値は信号強度閾値及び信号品質閾値である。
【0127】
本開示によって提供される通信装置、ネットワークデバイスは指示情報を送信し、指示情報はアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係を指示する。これにより、ネットワークデバイスはアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係を端末デバイスに送信することにより、端末デバイスがそのアンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータに基づいてRRM測定を行うことにより、そのアンテナリソース管理の正確性と信頼性を保証するだけでなく、端末デバイスの消費電力を節約し、端末デバイスの航続能力を向上させる。
【0128】
図7を参照すると、
図7は、本開示の実施例別によって提供される別の通信装置70の概略構成図である。通信装置70は、ネットワークデバイスであってもよいし、端末デバイスであってもよいし、ネットワークデバイスが上記方法を実現することをサポートするチップ、チップシステム、またはプロセッサなどであってもよいし、端末デバイスが上記方法を実現することをサポートするチップ、チップシステム、またはプロセッサなどであってもよい。この装置は、上方法の実施例で説明された方法を実現するために使用されることができる。具体的には、上記方法の実施例の説明を参照することができる。
【0129】
通信装置70は、1つまたは複数のプロセッサ701を含むことができる。プロセッサ701は、汎用プロセッサまたは専用プロセッサなどであってよい。例えば、ベースバンドプロセッサまたは中央処理ユニットであってもよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコルと通信データとを処理するために使用されることができ、中央処理ユニットは、通信装置(例えば、基地局、ベースバンドチップ、端末デバイス、端末デバイスチップ、DUまたはCUなど)を制御し、コンピュータプログラムを実行し、コンピュータプログラムのデータを処理するために使用されることができる。
【0130】
選択的に、通信装置70にはコンピュータプログラム704が記憶可能である1つまたは複数のメモリ702がさらに含まれることができる、通信装置70が上記方法の実施例で説明された方法を実行するように、プロセッサ701は、コンピュータプログラム704を実行する。選択的に、メモリ702にはデータが記憶されることができる。通信装置70とメモリ702は、個別に設けられてもよく、統合されてもよい。
【0131】
選択的に、通信装置70は、トランシーバ705、アンテナ706をされに含むことができる。トランシーバ705は、送受信機能を実現するために、送受信ユニット、トランシーバ、または送受信回路などと呼ぶことができる。トランシーバ705は、受信機と送信機とを含むことができ、受信機は受信機能を実現するための受信機または受信回路などと呼ばれることができ、送信機は、送信機能を実現するための送信機や送信回路などと呼ばれることがる。
【0132】
選択的に、通信装置70には、1つまたは複数のインターフェース回路707をされに含まれることができる。インターフェース回路707は、コード命令を受信し、プロセッサ701に伝送するために使用される。プロセッサ701は、上記方法の実施例で説明された方法を通信装置70に実行させるためにコード命令を実行する。
【0133】
通信装置70は端末デバイスである:プロセッサ701は、
図2のステップ21及びステップ22、または、
図3のステップ31、ステップ32、およびステップ33、または、
図4のステップ41、ステップ42、およびステップ43などを実行するために使用される。
【0134】
通信装置70はネットワークデバイスであり、トランシーバ705は、
図5のステップ51などを実行するために使用される。
【0135】
一実施形態では、プロセッサ701には、受信および送信機能を実現するためのトランシーバが含まれることができる。例えば、このトランシーバは、送受信回路であってもよいし、またはインターフェースであってもよいし、インターフェース回路であるもよい。受信と送信機能を実現するための送受信回路、インターフェースまたはインターフェース回路は、別々であってもよく、統合されていてもよい。上記送受信回路、インターフェースまたはインターフェース回路は、コード/データの読み書きのために使用され、または、上記送受信回路、インターフェースまたはインターフェース回路は、信号の伝送または伝達のために使用されることができる。
【0136】
一実現形態では、プロセッサ701は、コンピュータプログラム703がプロセッサ701で実行すると、上記方法の実施例で説明された方法を通信装置70に実行させることができるコンピュータプログラム703を記憶することができる。コンピュータプログラム703は、プロセッサ701内に硬化する可能性があり、この場合、プロセッサ701はハードウェアによって実現される可能性がある。
【0137】
一実施形態では、通信装置70は、上記方法の実施例における送信または受信または通信の機能を実現可能である回路を含むことができる。本開示で説明されたプロセッサとトランシーバは、集積回路(integrated circuit、IC)、アナログIC、無線周波数集積回路RFIC、ハイブリッド信号IC、専用集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、プリント基板(printed circuit board、PCB)、電子デバイスなどに実現されることができる。このプロセッサとトランシーバは、相補型金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor,CMOS)、N型金属酸化物半導体(nMetal-oxide-semiconductor,NMOS)、P型金属酸化物半導体(positive channel metal oxide semiconductor,PMOS)、バイポーラ接合型トランジスタ(bipolar junction transistor,BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウム砒素(GaAs)などの様々なICプロセス技術で製造することもできる。
【0138】
上記の実施例で説明された通信装置は、ネットワークデバイスまたは端末デバイスであってもよいが、本開示で説明された通信装置の範囲はこれに限定されず、通信装置の構造は
図11に限定されないものであってもよい。通信装置は独立したデバイスであってもよいし、大きなデバイスの一部であってもよい。例えば、前記通信装置は以下の通りであってもよい。
(1)独立した集積回路IC、またはチップ、またはチップシステムまたはサブシステム、
(2)1つまたは複数のICのセットを有し、選択的に、このICセットはデータ、コンピュータプログラムを記憶するための記憶部品を含むことができる。
(3)モデム(Modem)などのASIC、
(4)他のデバイスに組み込まれることができるモジュール、
(5)受信機、端末機器、スマート端末デバイス、携帯電話、無線機器、ハンドヘルド、モバイルユニット、車載デバイス、ネットワークデバイス、クラウドデバイス、人工知能デバイスなど、
(6)その他など。
【0139】
通信装置がチップまたはチップシステムであってもよい場合、
図8に示されるチップの構造概略図を参照することができる。
図8に示されるチップは、プロセッサ801とインターフェース802とを含む。ここで、プロセッサ801の数は1つまたは複数であってもよく、インターフェース802の数は複数であってもよい。
【0140】
本開示の実施例における端末デバイスの機能を実現するために使用される場合:
インターフェース802は
図3のステップ31などを実行するために使用される。
【0141】
チップが本開示の実施例におけるネットワークデバイスの機能を実現するために使用される場合:
インターフェース802は
図5のステップ51などを実行するために使用される。
【0142】
選択的に、チップは、必要なコンピュータプログラムとデータとを記憶するためのメモリ803をさらに含む。
【0143】
当業者はまた、本開示の実施例に記載されたさまざまな例示的な論理ブロック(illustrative logical block)とステップ(step)が、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組み合わせによって実現できることが理解することができる。このような機能をハードウェアで実現するかソフトウェアで実現するかは、特定のアプリケーションとシステム全体の設計要件に次第である。当業者は、それぞれの特定のアプリケーションに対して、様々な方法で実現される前記の機能を使用することができるが、この実現は、本開示の実施例の保護の範囲を超えていると理解されたくない。
【0144】
本開示の実施例は、前記
図11の実施例における端末デバイスとする通信装置と、ネットワークデバイスとする通信装置、または前記
図8の実施例における端末デバイスとする通信装置と、ネットワークデバイスとする通信装置とを含む通信システムをさらに提供する。
【0145】
本開示は、コンピュータによって実行される場合、上記のいずれかの方法の実施例の機能を実現する命令が記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0146】
本開示は、コンピュータによって実行される場合、上記のいずれかの方法の実施例の機能を実現するコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0147】
上記の実施例では、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって、すべてまたは部分的に実現することができる。ソフトウェアを使用して実現される場合に、コンピュータプログラム製品の形態で全体的にまたは部分的に実現されることができる。前記コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータプログラムを含む。本開示の前記の実施例に従ったプロセスまたは機能は、コンピュータで前記コンピュータプログラムをロードして実行するとき、全体的にまたは部分的に生成される。前記コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であってもよい。前記コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され、または1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から別のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に伝送されることができ、例えば、前記コンピュータプログラムは、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(digital subscriber line、DSL)または無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波など)を介して、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターに伝送されることができる。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよいし、1つまたは複数の利用可能な媒体によって統合されたサーバ、データセンターなどのデータ記憶デバイスを含んでいてもよい。前記利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD))、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートハードディスク(solid state disk、SSD))などであってもよい。
【0148】
当業者であれば、本開示に係る第1、第2等の各種の数字番号は、説明の便宜的な区分のみであり、本開示の実施例の範囲を限定するものではなく、優先順位も表すことが理解することができる。
【0149】
本開示の少なくとも1つは、1つまたは複数として説明することもでき、複数は、2つ、3つ、4つまたはそれ以上であってもよく、本開示は限定しない。本開示の実施例では、1つの技術的特徴に対して、「第1」、「第2」、「第3」、「A」、「B」、「C」、及び「D」等によって当該種類の技術的特徴における技術的特徴を区別し、当該「第1」、「第2」、「第3」、「A」、「B」、「C」、及び「D」に記載の技術的特徴間には前後の順序または大小の順序がない。
【0150】
本開示における各表に示される対応関係は、設定されていてもよいし、予め定義されていてもよい。各表の情報の値は単なる例であり、他の値として設定することができ、本開示は限定しない。情報と各パラメータとの対応関係を設定するとき、各表に示される対応関係のすべてを設定すべきものではないとは限らない。例えば、本開示の表では、ある行によって示される対応関係が設定されなくてもよい。別の例として、分割、マージなどの適切な変形調整は、上記の表に基づいて行うことができる。上記の各表にタイトルに示されるパラメータの名称は、通信装置が理解可能な他の名称を採用することもでき、そのパラメータの値または表示方式は、通信装置が理解可能な他の値または表示方式を採用することもできる。上記各表は、実現時には、他のデータ構造を採用することもでき、例えば、配列、キュー、コンテナ、スタック、線形テーブル、ポインタ、リンクテーブル、ツリー、図、構造体、クラス、ヒープ、ハッシュリスト、またはハッシュテーブルなどを採用することができる。
【0151】
本開示における予め定義は、定義、予め定義、記憶、予め記憶、予め交渉、予め設定、硬化、または予め焼成として理解することができる。
【0152】
当業者であれば、本明細書に開示された実施例で説明された各例のユニットとアルゴリズムステップと併せて、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現できることを認識することができる。ある機能はいかにハードウェアまたはソフトウェアの方式で実行するかどうかは、技術案の特定の応用と設計制約条件によって決定される。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の範囲を超えていると考えすべきではない。
【0153】
当業者が明らかに分かるように、説明の便宜と簡潔のために、上記に記載のシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、上記方法の実施例における対応プロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0154】
以上で説明されたように、本開示の具体的な実施形態のみであるが、本開示の保護範囲はこれに限定されるものではなく、当業者であらば、本開示が開示した技術範囲内では、変更または置換が本開示の保護範囲内に含まれるべきることを容易に想到できる。したがって、本開示の保護範囲は前記請求項の保護範囲を基准とするべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線リソース管理測定方法であって、
アンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係に基づいて、端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定するステップと、
前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うステップと、
を含む、
ことを特徴とする無線リソース管理測定方法。
【請求項2】
プロトコル規則に基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定するステップ、
または、
受信された指示メッセージに基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定するステップ、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項3】
前記端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定するステップは、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM低モビリティ基準測定パラメータが第1の閾値であると決定するステップと、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM低モビリティ基準測定パラメータが第2の閾値であると決定するステップと、を含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第1の閾値は前記第2の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項4】
前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項3に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項5】
前記端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定するステップは、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM静止基準測定パラメータが第3の閾値であると決定するステップ、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM静止基準測定パラメータが第4の閾値であると決定するステップ、を含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第3の閾値は前記第4の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項6】
前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項5に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項7】
前記端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定するステップは、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM非セルエッジ基準測定パラメータが第5の閾値であると決定するステップ、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM非セルエッジ基準測定パラメータが第6の閾値であると決定するステップを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第5の閾値は前記第6の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項8】
前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号品質閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値及び信号品質閾値である、
ことを特徴とする請求項7に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項9】
前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うステップは、
前記端末デバイスが無線リソース制御RRCアイドル状態にある場合、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うステップ、
または、
前記端末デバイスがRRC非アクティブ化状態にある場合、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うステップ、
を含む、
ことを特徴とする
請求項1に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項10】
無線リソース管理測定方法であって、
指示情報を送信するステップであって、前記指示情報がアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係を指示するステップを含む、
ことを特徴とする無線リソース管理測定方法。
【請求項11】
前記指示情報には、
アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係と、のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項10に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項12】
前記アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第1の閾値と第2の数のアンテナに対応する第2の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第1の閾値は前記第2の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項11に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項13】
前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項12に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項14】
前記アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第3の閾値と第2の数のアンテナに対応する第4の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第3の閾値は前記第4の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項11に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項15】
前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項14に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項16】
前記アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第5の閾値と第2の数のアンテナに対応する第6の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第5の閾値は前記第6の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする
請求項11に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項17】
前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号品質閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値及び信号品質閾値である、
ことを特徴とする請求項16に記載の無線リソース管理測定方法。
【請求項18】
通信装置であって、
前記装置は端末デバイス側において、前記装置は、
アンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係に基づいて、端末デバイスの受信アンテナの数に対応する第1のRRM測定パラメータを決定する処理モジュールを含み、
前記処理モジュールは、さらに、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行うために用いられる、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項19】
前記処理モジュールはさらに、
プロトコル規則に基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定し、
または、
受信された指示メッセージに基づいて、アンテナの数とRRM測定パラメータとのマッピング関係を決定する、
ことを特徴とする請求項18に記載の通信装置。
【請求項20】
前記処理モジュールはさらに、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM低モビリティ基準測定パラメータが第1の閾値であると決定し、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM低モビリティ基準測定パラメータが第2の閾値であると決定し、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第1の閾値は前記第2の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項18に記載の通信装置。
【請求項21】
前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項20に記載の通信装置。
【請求項22】
前記処理モジュールはさらに、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM静止基準測定パラメータが第3の閾値であると決定し、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM静止基準測定パラメータが第4の閾値であると決定し、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第3の閾値は前記第4の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項18に記載の通信装置。
【請求項23】
前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項22に記載の通信装置。
【請求項24】
前記処理モジュールはさらに、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第1の数であることに応答して、前記RRM非セルエッジ基準測定パラメータが第5の閾値であると決定し、
または、
前記端末デバイスの受信アンテナの数が第2の数であることに応答して、前記RRM非セルエッジ基準測定パラメータが第6の閾値であると決定し、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第5の閾値は前記第6の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項18に記載の通信装置。
【請求項25】
前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号品質閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値及び信号品質閾値である、
ことを特徴とする請求項24に記載の通信装置。
【請求項26】
前記処理モジュールはさらに、
前記端末デバイスが無線リソース制御RRCアイドル状態にある場合、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行い、
または、
前記端末デバイスがRRC非アクティブ化状態にある場合、前記第1のRRM測定パラメータに基づいて、RRM測定を行う、
ことを特徴とする請求項18~25のいずれかに記載の通信装置。
【請求項27】
無線リソース管理測定装置であって、前記装置はネットワークデバイス側において、前記装置は、
指示情報を送信するための送受信モジュールであって、前記指示情報がアンテナの数と無線リソース管理(RRM)測定パラメータとのマッピング関係を指示する送受信モジュールを含む、
ことを特徴とする無線リソース管理測定装置。
【請求項28】
前記指示情報には、
アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係と、
アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係と、
のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項27に記載の無線リソース管理測定装置。
【請求項29】
前記アンテナの数とRRM低モビリティ基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第1の閾値と第2の数のアンテナに対応する第2の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第1の閾値は前記第2の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項28に記載の無線リソース管理測定装置。
【請求項30】
前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第1の閾値と前記第2の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項29に記載の無線リソース管理測定装置。
【請求項31】
前記アンテナの数とRRM静止基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第3の閾値と第2の数のアンテナに対応する第4の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第3の閾値は前記第4の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項28に記載の無線リソース管理測定装置。
【請求項32】
前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は信号強度差分閾値であり、
または、前記第3の閾値と前記第4の閾値は測定時間長閾値及び信号強度差分閾値である、
ことを特徴とする請求項31に記載の無線リソース管理測定装置。
【請求項33】
前記アンテナの数とRRM非セルエッジ基準測定パラメータとのマッピング関係は、
第1の数のアンテナに対応する第5の閾値と第2の数のアンテナに対応する第6の閾値とを含み、
前記第1の数は前記第2の数と異なり、前記第5の閾値は前記第6の閾値と異なり、または同じである、
ことを特徴とする請求項28~32のいずれかに記載の無線リソース管理測定装置。
【請求項34】
前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号品質閾値であり、
または、前記第5の閾値と前記第6の閾値は信号強度閾値及び信号品質閾値である、
ことを特徴とする請求項33に記載の無線リソース管理測定装置。
【請求項35】
通信装置であって、
前記装置はプロセッサとメモリとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、前記装置が請求項1~9のいずれかに記載の方法を実行するように、前記プロセッサは前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項36】
通信装置であって、
前記装置はプロセッサとメモリとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、前記装置が請求項10~17のいずれかに記載の方法を実行するように、前記プロセッサは前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項37】
通信装置であって、
プロセッサとインターフェース回路と、を含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信し、前記プロセッサに伝送するために使用され、
前記プロセッサは、請求項1~9のいずれかに記載の方法を実行するように、前記コード命令を実行するために使用される、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項38】
通信装置であって、
プロセッサとインターフェース回路と、を含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信し、前記プロセッサに伝送するために使用され、
前記プロセッサは、請求項10~17のいずれかに記載の方法を実行するように、前記コード命令を実行するために使用される、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項39】
命令を記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項1~9のいずれかに記載の方法を実現する、
ことを特徴とする請求項コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項40】
命令を記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項10~17のいずれかに記載の方法を実現する、
ことを特徴とする請求項コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】