(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】ビーム指示方法、装置、端末及び基地局
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20240725BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240725BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20240725BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W72/0457 110
H04W72/23
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507047
(86)(22)【出願日】2022-08-03
(85)【翻訳文提出日】2024-02-15
(86)【国際出願番号】 CN2022109979
(87)【国際公開番号】W WO2023011527
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202110904310.6
(32)【優先日】2021-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】李 輝
(72)【発明者】
【氏名】高 秋彬
(72)【発明者】
【氏名】陳 潤華
(72)【発明者】
【氏名】駱 亞娟
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK03
(57)【要約】
本開示の実施例は、ビーム指示方法、装置、端末及び基地局を開示した。前記方法は、キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対する第1設定を受信することであって、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含むことと、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することと、基地局から送信される共通TCI状態インデックスを受信することであって、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられることと、前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定することと、を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行されるビーム指示方法であって、前記方法は、
キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対する第1設定を受信することであって、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含むことと、
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することと、
基地局から送信される共通TCI状態インデックスを受信することであって、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられることと、
前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定することと、を含む、ビーム指示方法。
【請求項2】
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対する第2設定を受信することであって、前記第2設定には前記基準キャリアを指示するためのキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む
請求項1に記載のビーム指示方法。
【請求項3】
前記方法は、さらに、
基地局が第1シグナリングを介して指示する複数の前記キャリアリストを受信することを含み、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている
請求項1に記載のビーム指示方法。
【請求項4】
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
基地局から送信されるTCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを受信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
基地局から送信されるアクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを受信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む
請求項1に記載のビーム指示方法。
【請求項5】
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
インデックス指示を基地局に報告することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む
請求項1に記載のビーム指示方法。
【請求項6】
基地局によって実行されるビーム指示方法であって、前記方法は、
キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対応する第1設定を端末に送信することであって、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含むことと、
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することと、
共通TCI状態インデックスを端末に送信することであって、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられることと、
前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定することと、を含む、ビーム指示方法。
【請求項7】
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対応する第2設定を端末に送信することであって、前記第2設定には前記基準キャリアを指示するためのキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む
請求項6に記載のビーム指示方法。
【請求項8】
前記方法は、さらに、
第1シグナリングを介して複数の前記キャリアリストを前記端末に指示することを含み、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている
請求項6に記載のビーム指示方法。
【請求項9】
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
TCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを端末に送信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
アクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを端末に送信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む
請求項6に記載のビーム指示方法。
【請求項10】
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
端末によって報告されるインデックス指示を受信することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む
請求項6に記載のビーム指示方法。
【請求項11】
メモリ、送受信機及びプロセッサを含む端末であって、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、送受信機は、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み出して、
キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対する第1設定を受信することであって、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含むことと、
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することと、
基地局から送信される共通TCI状態インデックスを受信することであって、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられることと、
前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定することと、を実行するために用いられる、端末。
【請求項12】
前記プロセッサが前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対する第2設定を受信することであって、前記第2設定には前記基準キャリアを指示するためのキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む
請求項11に記載の端末。
【請求項13】
前記プロセッサは、さらに、
基地局が第1シグナリングを介して指示する複数の前記キャリアリストを受信するために用いられ、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている
請求項11に記載の端末。
【請求項14】
前記プロセッサが前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
基地局から送信されるTCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを受信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
基地局から送信されるアクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを受信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む
請求項11に記載の端末。
【請求項15】
前記プロセッサが前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
インデックス指示を基地局に報告することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む
請求項11に記載の端末。
【請求項16】
メモリ、送受信機及びプロセッサを含む基地局であって、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、送受信機は、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み出して、
キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対応する第1設定を端末に送信することであって、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含むことと、
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することと、
共通TCI状態インデックスを端末に送信することであって、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられることと、
前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定することと、を実行するために用いられる、基地局。
【請求項17】
前記プロセッサが前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対応する第2設定を端末に送信することであって、前記第2設定には前記基準キャリアを指示するためのキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む
請求項16に記載の基地局。
【請求項18】
前記プロセッサは、さらに、
第1シグナリングを介して複数の前記キャリアリストを前記端末に指示するために用いられ、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている
請求項16に記載の基地局。
【請求項19】
前記プロセッサが前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
TCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを端末に送信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
アクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを端末に送信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む
請求項16に記載の基地局。
【請求項20】
前記プロセッサが前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
端末によって報告されるインデックス指示を受信することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む
請求項16に記載の基地局。
【請求項21】
端末に適用するビーム指示装置であって、前記装置は、設定受信ユニット、第1決定ユニット、インデックス受信ユニット及び第2決定ユニットを含み、
設定受信ユニットは、キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対する第1設定を受信するように構成され、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含み、
第1決定ユニットは、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定するように構成され、
インデックス受信ユニットは、基地局から送信される共通TCI状態インデックスを受信するように構成され、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられ、
第2決定ユニットは、前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定するように構成される、ビーム指示装置。
【請求項22】
基地局に適用するビーム指示装置であって、前記装置は、設定送信ユニット、第3決定ユニット、インデックス送信ユニット及び第4決定ユニットを含み、
設定送信ユニットは、キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対応する第1設定を端末に送信するように構成され、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含み、
第3決定ユニットは、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定するように構成され、
インデックス送信ユニットは、共通TCI状態インデックスを端末に送信するように構成され、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられ、
第4決定ユニットは、前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定するように構成される、ビーム指示装置。
【請求項23】
コンピュータプログラムが記憶されているプロセッサ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに請求項1から5のいずれか1項に記載のビーム指示方法を実行させ、又は前記プロセッサに請求項6から10のいずれか1項に記載のビーム指示方法を実行させるために用いられる、プロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2021年08月06日に中国に提出された出願番号が202110904310.6の中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は、無線技術分野に関し、特にビーム指示方法、装置、端末及び基地局に関する。
【背景技術】
【0003】
NR(New Radio)技術プロトコルでは、物理アップリンク制御チャンネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)チャンネルについて、基地局は、上位層シグナリングを介して空間関連情報SpatialRelationInfoを複数のビーム方向に準静的に端末に設定し、その中の1つをメディアアクセス制御-制御ユニット(Media Access Control-Control Element、MAC-CE)を介してアクティブ化するように指示する。PUSCHについて、基地局が選択したアップリンクビームは、動的シグナリングのダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)におけるSRIドメインによって指示されるサウンディング無線信号(Sounding radio signal、SRS)リソースのSpatialRelationInfoを介して間接的に指示されるものである。物理ダウンリンク制御(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)チャンネルについて、基地局は、上位層シグナリングを介して各リソースセットCORESETのために複数の伝送設定指示(Transmission Configuration Indication、TCI)状態stateを設定し、その中の1つをMAC-CEを介してアクティブ化するように指示する。PDSCHチャンネルについて、基地局は、DCIシグナリングにおけるTCIドメインを介してチャンネルのビーム方向を表すTCI stateを指示する。
【0004】
異なるチャンネルは、異なるビーム指示シグナリングを使用し、各チャンネルは独立してビーム指示を行う。このように、異なるチャンネルは、互いに異なるビームを使用して伝送する可能性がある。但し、実際の応用における重要なシーンとして、複数のチャンネルが同じビーム方向を使用する。例えば、リソーススケジューリングのための物理ダウンリンク制御チャンネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)と、ユーザデータ伝送のための物理ダウンリンク共有チャンネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)との間で同じビーム方向を使用して伝送し、アップリンク制御チャンネルPUCCH及びアップリンクデータチャンネルPUSCHも同じビーム方向を使用する。ビーム相互交換性が存在する場合、アップリンクチャンネル及びダウンリンクチャンネルも同一のビーム方向を使用する。この場合、このような独立したビーム指示の現在の方法は、システムの複雑さ及びシグナリング指示オーバーヘッドを増加させる。以上の問題を克服するために、1つのビーム指示シグナリングを用いて複数のチャンネルビームを指示する方法が現在のプロトコルに導入されており、この方法は、MAC-CEを介して1セットのTCI状態をアクティブ化し、続いてその中の1つアクティブ化されたTCI状態をDCIによって指示する。
【0005】
キャリアアグリゲーション(Carrier aggregation、CA)の端末では、各キャリア(Component Carrier、CC)について対応するビーム方向を決定する必要がある。関連技術的設定方法によれば、各CCに1つのTCI状態プール(TCI state pool)を設定する必要がある。異なるCCについて、CC上に設定された対応するTCI状態を用いてその送受信ビームを決定する必要がある。このような方法は、複数のTCI状態プールを設定する必要があるため、設定シグナリングオーバーヘッドが多くなるという問題をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の実施例は、関連技術におけるキャリアアグリゲーションCAの端末に対するTCI状態のアクティブ化方法による設定シグナリングオーバーヘッドが多くなるという問題を解決するために、ビーム指示方法、装置、端末及び基地局を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施例は、端末によって実行されるビーム指示方法を提供し、前記方法は、
キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対する第1設定を受信することであって、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含むことと、
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することと、
基地局から送信される共通TCI状態インデックスを受信することであって、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられることと、
前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定することと、を含む。
【0008】
選択可能に、前記ビーム指示方法について、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対する第2設定を受信することであって、前記第2設定にはキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0009】
選択可能に、前記ビーム指示方法について、前記方法は、さらに、
基地局が第1シグナリングを介して指示する複数の前記キャリアリストを受信することを含み、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている。
【0010】
選択可能に、前記ビーム指示方法について、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
基地局から送信されるTCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを受信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
基地局から送信されるアクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを受信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む。
【0011】
選択可能に、前記ビーム指示方法について、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
インデックス指示を基地局に報告することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0012】
本開示の実施例は、さらに、基地局によって実行されるビーム指示方法を提供し、前記方法は、
キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対応する第1設定を端末に送信することであって、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含むことと、
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することと、
共通TCI状態インデックスを端末に送信することであって、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられることと、
前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定することと、を含む。
【0013】
選択可能に、前記ビーム指示方法について、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対応する第2設定を端末に送信することであって、前記第2設定にはキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0014】
選択可能に、前記ビーム指示方法について、前記方法は、さらに、
第1シグナリングを介して複数の前記キャリアリストを前記端末に指示することを含み、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている。
【0015】
選択可能に、前記ビーム指示方法について、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
TCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを端末に送信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
アクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを端末に送信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む。
【0016】
選択可能に、前記ビーム指示方法について、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
端末によって報告されるインデックス指示を受信することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0017】
本開示の実施例は、さらに、メモリ、送受信機及びプロセッサを含む端末を提供し、ここで、メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、送受信機は、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み出して、
キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対する第1設定を受信することであって、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含むことと、
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することと、
基地局から送信される共通TCI状態インデックスを受信することであって、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられることと、
前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定することと、を実行するために用いられる。
【0018】
選択可能に、前記端末について、前記プロセッサが前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対する第2設定を受信することであって、前記第2設定にはキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0019】
選択可能に、前記端末について、前記プロセッサは、さらに、
基地局が第1シグナリングを介して指示する複数の前記キャリアリストを受信するために用いられ、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている。
【0020】
選択可能に、前記端末について、前記プロセッサが前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
基地局から送信されるTCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを受信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
基地局から送信されるアクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを受信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む。
【0021】
選択可能に、前記端末について、前記プロセッサが前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
インデックス指示を基地局に報告することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0022】
本開示の実施例は、さらに、メモリ、送受信機及びプロセッサを含む基地局を提供し、メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、送受信機は、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み出して、
キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対応する第1設定を端末に送信することであって、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含むことと、
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することと、
共通TCI状態インデックスを端末に送信することであって、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられることと、
前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定することと、を実行するために用いられる。
【0023】
選択可能に、前記基地局について、前記プロセッサが前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対応する第2設定を端末に送信することであって、前記第2設定にはキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0024】
選択可能に、前記基地局について、前記プロセッサは、さらに、
第1シグナリングを介して複数の前記キャリアリストを前記端末に指示するために用いられ、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている。
【0025】
選択可能に、前記基地局について、前記プロセッサが前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
TCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを端末に送信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
アクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを端末に送信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む。
【0026】
選択可能に、前記基地局について、前記プロセッサが前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
端末によって報告されるインデックス指示を受信することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0027】
本開示の実施例は、さらに、端末に適用するビーム指示装置を提供し、前記装置は、設定受信ユニット、第1決定ユニット、インデックス受信ユニット及び第2決定ユニットを含み、
設定受信ユニットは、キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対する第1設定を受信するように構成され、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含み、
第1決定ユニットは、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定するように構成され、
インデックス受信ユニットは、基地局から送信される共通TCI状態インデックスを受信するように構成され、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられ、
第2決定ユニットは、前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定するように構成される。
【0028】
本開示の実施例は、さらに、基地局に適用するビーム指示装置を提供し、前記装置は、設定送信ユニット、第3決定ユニット、インデックス送信ユニット及び第4決定ユニットを含み、
設定送信ユニットは、キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対応する第1設定を端末に送信するように構成され、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含み、
第3決定ユニットは、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定するように構成され、
インデックス送信ユニットは、共通TCI状態インデックスを端末に送信するように構成され、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられ、
第4決定ユニットは、前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定するように構成される。
【0029】
本開示の実施例は、さらに、コンピュータプログラムが記憶されているプロセッサ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに上述したいずれのビーム指示方法を実行させるために用いられる。
【発明の効果】
【0030】
本開示の実施例に係るビーム指示方法を採用すれば、キャリアリスト内のキャリアについて、キャリアリスト内の候補基準キャリアに対してTCI状態プールを設定するだけでよい。ビーム指示を行う場合、キャリアリスト内の全てのキャリアについて、いずれも、候補基準キャリアのうちの1つの基準キャリアのTCI状態プール内のTCIに基づいてビーム方向を決定し、チャンネル及び/又は基準信号の伝送を行う。そのため、本開示の実施例に係るビーム指示方法を採用すれば、キャリアリスト内の候補基準キャリア上にのみTCI状態プールを設定するため、関連技術におけるキャリアリスト内の各キャリア上にTCI状態プールを設定する必要があることに比べて、シグナリング設定によるオーバーヘッドを大幅に低減させることができる。
【0031】
本開示の実施例又は関連技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下は実施例又は関連技術の説明に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の説明における図面は本開示のいくつかの実施例だけであり、当業者にとって、創造的な労働をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本開示の実施例に適用するネットワークシステムの構造図である。
【
図2】本開示の一実施例に係るビーム指示方法のフロー概略図である。
【
図3】本開示の別の実施例に係るビーム指示方法のフロー概略図である。
【
図4】本開示の一実施例の前記ビーム指示装置の構造概略図である。
【
図5】本開示の実施例の前記端末の構造概略図である。
【
図6】本開示の別の実施例の前記ビーム指示装置の構造概略図である。
【
図7】本開示の実施例の前記基地局の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下は本開示の実施例における図面を参照し、本開示の実施例における技術的解決手段を明確、完全に説明し、明らかに、説明される実施例は、本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本開示の実施例に基づき、当業者は創造的な労働をしない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0034】
本開示の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、特定の順序又は前後順を記述するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために使用される。そのように使用される用語は、本明細書に記載される本開示の実施例が、例えば、本明細書に図示又は記載されるもの以外の順序でも実施されるように、適切に交換されることが理解されるべきである。更に、「含む」と「有する」という用語及びそれらの任意の変形は、非排他的を意図しており、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、必ずしも明確に列挙されたそれらのステップ又はユニットに限定されるものではなく、明確に列挙されていないもの又はそれらのプロセス、方法、製品又は装置に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。
【0035】
本開示の実施例における「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトの関連関係を説明し、3つの関係が存在可能であることを表し、例えば、A及び/又はBは、Aのみ、AとBの両方、Bのみが存在することのような3つの場合を表すことができる。符号「/」は、一般に、前後の関連するオブジェクトに「又は」のような関係があることを表す。本開示の実施例における「複数」という用語は、2つ以上であることを指し、他の数量詞はそれに類似する。
【0036】
本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証又は説明として表すために使用される。本開示の実施例における「例示的」又は「例えば」として説明されるいかなる実施例又は設計形態も、他の実施例又は設計形態よりも好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。正確には、使用「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連する概念を具体的に提示することを意図している。
【0037】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例について説明する。本開示の実施例に係るモード指示方法、端末機器及びネットワーク機器は、無線通信システムに適用することができる。該無線通信システムは、第5世代(5th Generation、5G)移動通信技術を用いたシステム(以下、5Gシステムと略称)であり得る。上述した当業者であれば、5G NRシステムは単なる例であり、制限ではないことを理解できる。
【0038】
図1は、本開示の実施例が適用可能なネットワークシステムの構造図である。
図1に示すように、ユーザ端末11と基地局12を含む。ここで、ユーザ端末11は、ユーザ機器(User Equipment、UE)であってもよく、例えば、携帯電話、タブレット(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)などの端末側機器であってもよい。なお、本開示の実施例において、ユーザ端末11の具体的なタイプは限定されない。上記基地局12は、5G及び以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NB)であってもよく、他の通信システムにおける基地局であってもよく、又はノードBと称されてもよい。なお、本開示の実施例において、5G基地局のみを例としているが、基地局12の具体的なタイプは限定されない。
【0039】
本開示の実施例は、関連技術におけるキャリアアグリゲーションCAの端末に対するTCI状態のアクティブ化方法による設定シグナリングオーバーヘッドが多くなるという問題を解決するために、ビーム指示方法及び装置を提供する。
【0040】
ここで、方法と装置は同一の出願の構想に基づいており、方法と装置の問題解決の原理は似ているため、装置と方法の実施は相互に参照することができ、重複点の説明を省略する。
【0041】
図2に示すように、本開示の実施例は、端末によって実行されるビーム指示方法を提供する。前記方法は、以下のS210~S240を含む。
【0042】
S210では、キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対する第1設定を受信し、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含む。
【0043】
S220では、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定する。
【0044】
S230では、基地局から送信される共通TCI状態インデックスを受信し、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられる。
【0045】
S240では、前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定する。
【0046】
本開示の実施例に係るビーム指示方法を採用すれば、キャリアリスト内のキャリアについて、各キャリアに対してTCI状態プールを設定する必要がなく、キャリアリスト内の候補基準キャリアに対してTCI状態プールを設定するだけでよい。ビーム指示を行う場合、キャリアリスト内の全てのキャリアについて、いずれも、候補基準キャリアのうちの1つの基準キャリアのTCI状態プール内のTCIに基づいてビーム方向を決定し、チャンネル及び/又は基準信号の伝送を行う。そのため、本開示の実施例に係るビーム指示方法を採用すれば、キャリアリスト内の候補基準キャリア上にのみTCI状態プールを設定するため、関連技術におけるキャリアリスト内の各キャリア上にTCI状態プールを設定する必要があることに比べて、シグナリング設定によるオーバーヘッドを大幅に低減させることができる。
【0047】
本開示の実施例に係るビーム指示方法では、キャリアリストに複数のキャリアが記録されており、候補基準キャリアは、キャリアリストに記録されているキャリアの一部のキャリアであり、数は1つ以上である。ステップS210において、端末は、キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対する基地局による第1設定、例えばRRCシグナリングを介して送信されるPDSCH設定を受信する。ここで、該PDSCH設定には、候補基準キャリアのために設定されたTCI状態プールが含まれる。選択可能に、異なる候補基準キャリアに対応してTCI状態プールをそれぞれ設定する。
【0048】
ステップS220において、TCI状態プールが設定された候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定し、つまり、候補基準キャリアのうちの1つの候補基準キャリアを基準キャリアとして決定する。本開示の実施例における基準キャリアの決定方式は、基地局がシグナリングを介して指示してもよいし、端末が決定して報告してもよい。具体的な実施形態は以下の説明で詳細に説明する。
【0049】
ステップS230において、端末は、基地局から送信される共通TCI状態インデックスを受信する。該TCI状態インデックスは、ターゲットTCI状態を指示するために用いられ、該ターゲットTCI状態は、ステップS220における決定した基準キャリアのTCI状態プール内の1つのTCI状態である。
【0050】
ステップS240において、ターゲットTCI状態に基づいてビーム方向を決定し、前記キャリアリスト内の各キャリア上のチャンネル及び/基準信号の伝送は、いずれも、決定した該ビーム方向を採用する。本開示の実施例の以下の説明では、キャリアリストのうち、第1設定を受信する際にTCI状態プールが設定されたキャリアを候補基準キャリアと呼び、基地局の指示又は端末の決定に基づいて候補基準キャリアの中から選択されるキャリアを基準キャリアと呼ぶ。
【0051】
本開示の実施例では、選択可能に、ステップS240の後に、前記方法は、さらに、
決定したビーム方向を用いて、前記キャリアリスト内の全てのキャリア上でチャンネル及び/又は基準信号の伝送を行うことを含む。
【0052】
本開示の実施例に係るビーム指示方法について、選択可能に、候補基準キャリアは、キャリアリストに記録されているキャリアの一部のキャリアであり、つまり、キャリアリスト内の一部のキャリアのためだけにTCI状態プールを設定し得る。候補基準キャリアの中から決定される基準キャリアは、候補基準キャリアのうちの1つである。
【0053】
選択可能に、キャリアリストでは、候補基準キャリアの数は、1つ又は少なくとも2つであり、具体的な数は限定されない。
【0054】
本開示の実施例では、選択可能に、同一の基準キャリアを用いたTCI状態に基づいてビーム方向を決定する全てのキャリアは、同一のキャリアリストに属するように分割され得る。その上で、端末のために設定された全てのキャリアは、ビーム方向を決定する際に準拠する基準キャリアの違いに応じて、異なるキャリアリストに属するように分割され得る。
【0055】
ステップS210において、キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対する第1設定を受信し、選択可能に、第1設定はPDSCH設定である。ここで、基地局は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングを介して各キャリアに対してPDSCHリソースを設定し得る。本開示の実施例では、基地局は、キャリアリスト内の候補基準キャリアについて、PDSCH設定においてTCI状態プールを設定している。選択可能に、TCI状態プールは、TCI状態を含み、それぞれの状態は、対応するTCI状態プール識別子TCI-StateIdによって指示される。例えば、そのうちの1番目のTCI状態はTCI-State0によって指示され、2番目のTCI状態はTCI-State1によって指示され、このように順次類推される。
【0056】
選択可能に、端末のために基地局によって設定されるキャリアには、複数の候補基準キャリアが含まれ得る。各候補基準キャリアにTCI状態プールがそれぞれ設定される。
【0057】
選択可能に、1つのキャリアリストには、1つの候補基準キャリアが含まれ、該候補基準キャリアは、決定されるべき基準キャリアであり、キャリアリスト内の全てのキャリアについては、該1つの候補基準キャリアに対して設定されるTCI状態プール内のTCI状態を用いてビーム方向を決定する。
【0058】
本開示の実施例に係るビーム指示方法について、選択可能に、前記方法は、さらに、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対する第2設定を受信することであって、前記第2設定にはキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0059】
ここで、前記キャリアインデックスは、前記基準キャリアを指示するために用いられる。
【0060】
本開示の実施例では、第2設定はPDSCH設定である。基地局は、候補基準キャリアを除いたキャリアに対して設定されているPDSCHリソースの中に、キャリアリスト内の1つの候補基準キャリアを指示するためのキャリアインデックスをRRCシグナリングを介して設定し、即ち該候補基準キャリアに基づいて基準キャリアを決定し(上記のステップS220に対応)、対応するキャリアが指示された候補基準キャリアのTCI状態プール設定におけるTCI状態を採用すると指示し、ビーム方向を決定することができる。
【0061】
本開示の実施例に係るビーム指示方法を採用すれば、候補基準キャリアを除いたキャリアのために設定されているPDSCHリソースにおける基地局がRRCシグナリングを介して設定したキャリアインデックスによって指示されるのは候補基準キャリアのうちの1つであり、該キャリアインデックスに基づいて決定した候補基準キャリアは基準キャリアとなり、そして、設定されたキャリア上でキャリアインデックスに対応する基準キャリアのTCI状態プール設定におけるTCI状態を採用すると指示し、ビーム方向を決定することができる。
【0062】
例えば、キャリアリストにはCC0、CC1、…、CC9として表される10個のキャリアが含まれており、CC0は候補基準キャリアであり、CC1、…、CC9は非基準キャリアであると仮定した場合、
CC0のPDSCH設定では、基地局は128個のTCI状態を含むTCI状態プールを設定し、各状態は対応するTCI-StateIdによって指示され、
非基準キャリアについて、それぞれのCCのPDSCH設定では、TCI状態プールを設定しないが1つのキャリアインデックスCC0を設定し(つまり、CC0のキャリアインデックスに対応する候補基準キャリアが基準キャリアであると指示する)、それによって設定された非基準キャリア上で、いずれも、基準キャリアCC0上のTCI状態を使用することを指示することができる。
【0063】
本開示の実施例に係るビーム指示方法について、選択可能に、前記方法は、さらに、
基地局が第1シグナリングを介して指示する前記キャリアリストを受信することを含み、選択可能に、1つの前記キャリアリスト内に1つの候補基準キャリアが設定され、即ち1つの基準キャリアが設定されている。
【0064】
このように、前記第1シグナリングにおける前記キャリアリストに基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上で行われるチャンネル及び/又は基準信号の伝送が、前記基準キャリアに対して設定されているTCI状態を採用すると決定することができる。
【0065】
選択可能に、第1シグナリングは、上位層シグナリングであってもよく、上位層シグナリングを介してキャリアリストを設定する。該上位層シグナリングを介して設定されたキャリアリストに基づいてキャリアリスト内のキャリアを決定することができる。キャリアリスト内のTCI状態プールが設定されたキャリアを用いて候補基準キャリア(即ち基準キャリア)とし、基準キャリアに対して設定されているTCI状態プール内のTCI状態に基づいてビーム方向を決定する。
【0066】
該実施形態を採用すれば、端末のために設定されたキャリアが複数の場合、複数のキャリアには少なくとも2つの候補基準キャリアを含むことができ、上位層シグナリングを介してキャリアリストを設定し、1つのキャリアリスト内には1つの候補基準キャリアを設定し、即ち1つの基準キャリアを設定し、それによって同一のキャリアリスト内のキャリアが同一の基準キャリアに対して設定されているTCI状態プール内のTCI状態を採用すると指示し、ビーム方向を決定する。
【0067】
選択可能に、本開示の実施例に係るビーム指示方法は、さらに、
基地局から送信されるTCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを受信し、前記第2シグナリングには前記基準キャリアを指示するためのインデックス指示が付帯され、前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定する(本開示の実施例におけるステップS220に対応)こと、
又は、
基地局から送信されるアクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを受信し、前記第3シグナリングには前記基準キャリアを指示するためのインデックス指示が付帯され、前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定する(本開示の実施例におけるステップS220に対応)こと、を含む。
【0068】
具体的には、第2シグナリングと第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて、インデックス指示によって指示される候補基準キャリア上のTCI状態を採用すると決定し、ビーム方向を決定することができる。
【0069】
具体的には、基地局から送信されるTCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを受信し、第2シグナリングに候補基準キャリアのインデックス指示が付帯されている場合、インデックス指示に対応する候補基準キャリアに基づいて基準キャリアを決定し、基準キャリアに対して設定されているTCI状態プール内のTCI状態を決定し、キャリアリスト内の全てのキャリアに対応するTCI状態を決定する。
【0070】
又は、基地局から送信されるアクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを受信し、第3シグナリング中付帯有候補基準キャリアのインデックス指示の場合、インデックス指示に対応する候補基準キャリアに基づいて基準キャリアを決定し、基準キャリアに対して設定されているTCI状態プール内のTCI状態を決定し、キャリアリスト内の全てのキャリアに対応するTCI状態を決定する。
【0071】
選択可能に、本開示の実施例では、第2シグナリングは、メディアアクセス制御-制御ユニット(Media Access Control-Control Element、MAC-CE)シグナリングであってもよいが、これらに限定されない。該第2シグナリングは、ビーム指示を行って基準キャリアにおけるTCI状態プール内の部分TCI状態をアクティブ化するために用いられる。
【0072】
第3シグナリングは、DCIシグナリングであってもよいが、これらに限定されない。該DCIシグナリングは、アクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するために用いられ、該TCI状態に基づいてビーム方向を決定することができる。
【0073】
本開示の実施例に係るビーム指示方法について、別の実施形態では、前記方法は、さらに、
前記候補基準キャリアにおける基準キャリアを指示するためのインデックス指示を基地局に報告することを含む。このように、前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定する(本開示の実施例におけるステップS220に対応)。
【0074】
該実施形態を採用すれば、基地局によって設定された候補基準キャリアが少なくとも2つの場合、端末が候補基準キャリアのうちの基準キャリアを決定し、決定した基準キャリアに対応するインデックス指示を基地局に報告することができ、該インデックス指示に基づいて、基地局がインデックス指示に対応する候補基準キャリアのTCI状態プール内のTCI状態を採用すると決定し、ビーム方向を決定することができる。
【0075】
以下、具体的な実施形態に基づき、本開示の実施例に係るビーム指示方法の具体的な実施プロセスを詳細に説明する。
【0076】
実施形態一
【0077】
キャリアリスト内にそれぞれCC0,CC1,…,CC9と表示されている10個のキャリアCCを含むと設定する。基地局は、RRCシグナリングを介して各キャリアに対してPDSCHリソースを設定する。
【0078】
基地局がCC0を候補基準キャリアとして決定すると設定し、該実施形態では、候補基準キャリアに対する第1設定を受信することは、CC0のPDSCH設定(第1設定)を受信することを含み、該PDSCH設定では、基地局は128個のTCI状態を含むTCI状態プールを設定している。各状態は、対応するTCI-StateIdによって指示される。例えば、そのうちの1番目のTCI状態はTCI-State0によって指示され、2番目のTCI状態はTCI-State1によって指示され、このように順次類推される。各TCI状態は、次の表に示すように、以下の疑似コロケーション(Quasi-Co-Location、QCL)ドメインを含む。
【0079】
【表1】
ここで、TCI状態中の上記QCLドメインは、ターゲットチャンネル/基準信号とソース基準信号Source RSがType DのQCL関係を有すると表す。Type Dは、QCLのタイプがビーム方向情報であることを表し、つまり、該TCI状態は、ソース基準信号と同じ方向のビームを使用することを表す。
【0080】
CC1,…,CC9が非基準キャリアであると仮定した場合、そのうちの各CCのPDSCH設定では、TCI状態プールを設定しないが、基準キャリアを指示するための1つのキャリアインデックスCC0を設定し(即ち、キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対する第2設定を受信する)、それによって候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定できるとともに、キャリアリスト内の上記キャリア上でいずれもCC0上のTCI状態を使用することを示す。
【0081】
ビーム指示を行う際に、基地局は、次の表に示すように、まず、基準キャリアのTCI状態プール内の8個のTCI状態をアクティブ化するためにMAC-CEシグナリング(第2シグナリング)を端末に送信する。
【0082】
【0083】
その後、基地局は、DCIシグナリング(第3シグナリング)を端末に送信して、その中の1つTCI状態、例えばTCI-State9を指示する(即ち、基地局から送信される共通TCI状態インデックスを受信し、該共通TCI状態インデックスは、具体的に、指示されるTCI状態インデックスを含む)。該DCIシグナリングを受信した後、基地局と端末は、TCI-State9におけるType Dのソース基準信号のビーム方向を用いて全てのキャリア上でアップリンクやダウンリンクチャンネル(物理ダウンリンク制御チャンネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)/物理ダウンリンク共有チャンネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)/物理アップリンク制御チャンネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)/物理アップリンク共有チャンネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH))の送受信、並びにアップリンクやダウンリンク基準信号(CSI-RS/SRS)の送受信を行う。該ソース基準信号は、キャリアCC0上に設定された基準信号である。
【0084】
実施形態二
【0085】
キャリアリスト内にそれぞれCC0,CC1,…,CC9と表示されている10個のCCを含むと設定する。基地局は、RRCシグナリングを介して各キャリアに対してPDSCHリソースを設定する。
【0086】
基地局がCC0、CC4を候補基準キャリアとして決定すると設定し、該実施形態では、候補基準キャリアに対する第1設定を受信することは、CC0のPDSCH設定(第1設定)を受信することを含み、該PDSCH設定では、基地局は128個のTCI状態を含むTCI状態プールを設定している。各状態は、対応するTCI-StateIdによって指示される。例えば、そのうちの1番目のTCI状態はTCI-State0によって指示され、2番目のTCI状態はTCI-State1によって指示され、このように順次類推される。各TCI状態は、次の表に示すように、以下のQCLドメインを含む。
【0087】
【0088】
ここで、TCI状態中の上記QCLドメインは、ターゲットチャンネル/基準信号とソース基準信号Source RSがType DのQCL関係を有すると表す。Type DはQCLのタイプがビーム方向情報であることを表し、つまり、該TCI状態は、ソース基準信号と同じ方向のビームを使用することを表す。同様に、候補基準キャリアCC4のPDSCH設定では、基地局も128個のTCI状態を含むTCI状態プールを設定している。
【0089】
該実施形態では、CC1,…,CC3及びCC5,…,CC9の非基準キャリアについて、そのうちの各CCのPDSCH設定では、TCI状態プールを設定せず、基準キャリアインデックスも設定しない。
【0090】
ビーム指示を行う際に、基地局は、次の表に示すように、まず、MAC-CEシグナリング(第2シグナリング)を端末に送信して基準キャリアのTCI状態プール内の8個のTCI状態をアクティブ化する。
【0091】
【0092】
本実施形態では、該MAC-CEシグナリングでは、CC4のような基準キャリアのインデックスをさらに指示し得る。つまり、該基準キャリアインデックスに基づいて、候補基準キャリアにおける基準キャリアを決定することができる。該基準キャリアインデックスは上述した8個のTCI状態が属するキャリアを指示するために用いられ、即ち、CC4を用いたTCI状態プールを決定する。
【0093】
その後、基地局は、DCIシグナリング(第3シグナリング)を端末に送信して、その中の1つTCI状態、例えばTCI-State9を指示する(即ち、端末はキャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対する第2設定を受信する)。該DCIシグナリングを受信した後、基地局と端末は、CC4状態プール内のTCI-State9におけるType Dのソース基準信号のビーム方向を用いて全てのキャリア上でアップリンクやダウンリンクチャンネル(PDCCH/PDSCH/PUCCH/PUSCH)の送受信、及びアップリンクやダウンリンク基準信号(チャンネル状態指示基準信号(Channel State Indication-Reference Signal、CSI-RS)/サウンディング基準信号(Sounding Reference Signal、SRS))の送受信を行う。該ソース基準信号はCC4上に設定された基準信号である。
【0094】
別の実施形態では、上述したMAC-CEシグナリング(第2シグナリング)を端末に送信する際に基準キャリアインデックスを指示する方式に加えて、端末がインデックス指示(基準キャリアのインデックスを含む)を報告する方式を採用してもよい。端末は、2つの候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定し、基地局と端末は、いずれも、端末がインデックス指示の中で報告した基準キャリアを採用し、非基準キャリアのTCI状態を決定する。
【0095】
実施形態三
【0096】
キャリアリスト内にそれぞれCC0,CC1,…,CC9と表示されている10個のCCを含むと設定する。基地局は、RRCシグナリングを介して各キャリアに対してPDSCHリソースを設定する。
【0097】
基地局がCC0、CC4を候補基準キャリアとして決定すると設定し、該実施形態では、端末が候補基準キャリアに対する第1設定を受信することは、CC0のPDSCH設定(第1設定)を受信することを含み、該PDSCH設定では、基地局は、128個のTCI状態を含むTCI状態プールを設定している。各状態は、対応するTCI-StateIdによって指示される。例えば、そのうちの1番目のTCI状態はTCI-State0によって指示され、2番目のTCI状態はTCI-State1によって指示され、このように順次類推される。各TCI状態は、次の表に示すように、以下のQCLドメインを含む。
【0098】
【0099】
ここで、TCI状態中の上記QCLドメインは、ターゲットチャンネル/基準信号とソース基準信号がType DのQCL関係を有すると表す。それと同時に、TCI状態には、前記TCI状態中のソース基準信号が存在するキャリア(例えばCC3)を指示するために、基準信号CCインデックスが設定されている。Type DはQCLのタイプがビーム方向情報であることを表し、即ち、該TCI状態は、CC3上のソース基準信号と同じ方向のビームを使用することを表す。同様に、端末が候補基準キャリアに対する第1設定を受信することは、さらに、CC4のPDSCH設定を受信することを含み、該PDSCH設定にも、128個のTCI状態を含むTCI状態プールを設定している。
【0100】
CC1,…,CC3及びCC5,…,CC9の非基準キャリアについて、そのうちの各CCのPDSCH設定では、TCI状態プールを設定せず、基準キャリアインデックスも設定しない。
【0101】
ビーム指示を行う際に、基地局は、まずMAC-CEシグナリング(第2シグナリング)を端末に送信し、前記MAC-CEシグナリングには基準キャリアインデックスCC0が含まれる。つまり、端末は、該基準キャリアインデックスに基づいて候補基準キャリアにおける基準キャリアを決定することができる。また、該MAC-CEシグナリングは、次の表に示すように、さらに基準キャリアCC0におけるTCI状態プール内の8個のTCI状態をアクティブ化するために用いられる。
【0102】
【0103】
その後、基地局は、DCIシグナリング(第3シグナリング)を端末に送信して、その中の1つTCI状態、例えばTCI-State9を指示する(即ち、端末はキャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対する第2設定を受信する)。該DCIシグナリングを受信した後、基地局と端末は、CC0状態プール内のTCI-State9におけるType Dのソース基準信号のビーム方向を用いて全てのキャリア上でアップリンクやダウンリンクチャンネル(PDCCH/PDSCH/PUCCH/PUSCH)の送受信、並びにアップリンクやダウンリンク基準信号(CSI-RS/SRS)の送受信を行う。
【0104】
別の実施形態では、選択可能に、前記MAC-CEシグナリングに基準キャリアインデックス指示が含まれない一方、前記DCIシグナリングにおいて基準キャリアインデックスCC0を指示することができる。つまり、端末は、該DCIシグナリングによって指示されるキャリアインデックスに基づいて、基準キャリアを決定することができる。ここでは、その具体的な実施形態を詳細に説明しない。
【0105】
別の実施形態では、選択可能に、前記MAC-CEシグナリングに基準キャリアインデックス指示が含まれない。上記各TCI状態には、基準信号CCインデックスが含まれているため、該基準信号CCインデックスを基準キャリアとして決定し得る。例えば、以下のTCI状態によれば、基準信号CCインデックスがCC3であるため、基準キャリアもCC3であると決定する。
【0106】
【0107】
実施形態四
【0108】
キャリアリスト内にそれぞれCC0,CC1,…,CC9と表示されている10個のCCを含むと設定する。基地局は、RRCシグナリングを介して各キャリアに対してPDSCHリソースを設定する。
【0109】
CC0を候補基準キャリアとして設定し、該実施形態では、端末が候補基準キャリアに対する第1設定を受信することは、CC0のPDSCH設定(第1設定)を受信することを含み、該PDSCH設定では、基地局は128個のTCI状態を含むTCI状態プールを設定している。各状態は、対応するTCI-StateIdによって指示される。例えば、そのうちの1番目のTCI状態はTCI-State0によって指示され、2番目のTCI状態はTCI-State1によって指示され、このように順次類推される。各TCI状態は、次の表に示すように、以下のQCLドメインを含む。
【0110】
【0111】
ここで、TCI状態中の上記QCLドメインは、ターゲットチャンネル/基準信号とソース基準信号がType DのQCL関係を有すると表す。Type DはQCLのタイプがビーム方向情報であることを表し、つまり、該TCI状態は、ソース基準信号と同じ方向のビームを使用することを表す。
【0112】
同様に、CC8を候補基準ビームとして設定することもできる。端末が候補基準キャリアに対する第1設定を受信することは、さらに、CC8のPDSCH設定を受信することを含み、該PDSCH設定では、基地局も128個のTCI状態を含むTCI状態プールを設定している。残りの8個のCCはTCI状態プールを設定せず、基準CCインデックスも設定しない。
【0113】
さらに、基地局は、上位層シグナリング1(第1シグナリング)を介して{CC0、CC1、CC2、CC3、CC4}を含むCCリスト1を設定する。基地局は、上位層シグナリング2(第1シグナリング)を介して{CC5,CC6,CC7,CC8,CC9}を含むCCリスト2を設定する。システムは、各リスト内のCCが、TCI状態プールが設定されたCC(候補基準キャリア)を基準キャリアCCとして使用すると事前定義する。このように、CC1,CC2,CC3及びCC4はいずれもCC0上のTCI状態を使用し、CC5,CC6,CC7及びCC9はいずれもCC8上のTCI状態を使用する。
【0114】
ビーム指示を行う際に、基地局は、次の表に示すように、まず、MAC-CEシグナリング(第2シグナリング)を端末に送信して基準キャリアのTCI状態プール内の8個のTCI状態をアクティブ化する。
【0115】
【0116】
その後、基地局は、DCIシグナリング(第3シグナリング)を端末に送信して、その中の1つTCI状態、例えばTCI-State9を指示する(即ち、端末はキャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対する第2設定を受信する)。該DCIシグナリングを受信した後、基地局と端末は、CC0上のTCI-State9におけるType Dのソース基準信号のビーム方向を用いて{CC0、CC1、CC2、CC3、CC4}上でアップリンクやダウンリンクチャンネル(PDCCH/PDSCH/PUCCH/PUSCH)の送受信、並びにアップリンクやダウンリンク基準信号(CSI-RS/SRS)の送受信を行う。該ソース基準信号はCC0上に設定された基準信号である。それと同時に、基地局と端末は、CC8上のTCI-State9におけるType Dのソース基準信号のビーム方向を用いて{CC5,CC6,CC7,CC8,CC9}上でアップリンクやダウンリンクチャンネル(PDCCH/PDSCH/PUCCH/PUSCH)の送受信、並びにアップリンクやダウンリンク基準信号(CSI-RS/SRS)の送受信を行う。該ソース基準信号はCC8上に設定された基準信号である。上記実施形態によれば、上位層シグナリングを介して異なるキャリアリストを設定し、各キャリアリスト内に1つの候補基準キャリアを含み、キャリアリスト内の全てのキャリアは、基準キャリアのTCI状態を用いてビーム方向を決定する。
【0117】
上記実施形態に加えて、別の実施形態では、選択可能に、キャリアリスト内に少なくとも2つの候補基準キャリアを含む。ビーム指示を行う際に、基地局は、まずMAC-CEシグナリングを端末に送信して基準キャリアのTCI状態プール内の8個のTCI状態をアクティブ化する。それと同時に、MAC-CEシグナリングには、CC8のような基準CCインデックスが付帯されている(基準キャリアを指示する)。つまり、該基準キャリアインデックスに基づいて、端末は基準キャリアを決定することができる。その後、基地局は、DCIシグナリングを端末に送信してその中の1つTCI状態、例えばTCI-State9を指示する。該DCIシグナリングを受信した後、基地局と端末は、CC8上のTCI-State9におけるType Dのソース基準信号のビーム方向を用いて全てのキャリア上でアップリンクやダウンリンクチャンネル(PDCCH/PDSCH/PUCCH/PUSCH)の送受信、並びにアップリンクやダウンリンク基準信号(CSI-RS/SRS)の送受信を行う。該ソース基準信号はCC8上に設定された基準信号である。
【0118】
本開示の別の実施例は、さらに、基地局によって実行されるビーム指示方法を提供する。
図3に示すように、前記方法は、以下のS310~S340を含む。
【0119】
S310では、キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対応する第1設定を端末に送信し、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含む。
【0120】
S320では、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定する。
【0121】
S330では、共通TCI状態インデックスを端末に送信し、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられる。
【0122】
S340では、前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定する。
【0123】
本開示の実施例に係るビーム指示方法を採用すれば、キャリアリスト内のキャリアについて、各キャリアに対してTCI状態プールを設定する必要がなく、キャリアリスト内の候補基準キャリアに対してTCI状態プールを設定するだけでよい。ビーム指示を行う場合、キャリアリスト内の全てのキャリアについて、いずれも、候補基準キャリアのうちの1つの基準キャリアのTCI状態プール内のTCIに基づいてビーム方向を決定し、チャンネル及び/又は基準信号の伝送を行う。そのため、本開示の実施例に係るビーム指示方法を採用すれば、キャリアリスト内の候補基準キャリア上にのみTCI状態プールを設定するため、関連技術におけるキャリアリスト内の各キャリア上にTCI状態プールを設定する必要があることに比べて、シグナリング設定によるオーバーヘッドを大幅に低減させることができる。
【0124】
本開示の実施例では、選択可能に、ステップS340の後に、前記方法は、さらに、
決定したビーム方向を用いて、前記キャリアリスト内の全てのキャリア上でチャンネル及び/又は基準信号の伝送を行うことを含む。
【0125】
本開示の実施例に係るビーム指示方法について、選択可能に、候補基準キャリアは、キャリアリストに記録されているキャリアの一部のキャリアであり、つまり、キャリアリスト内の一部のキャリアのためだけにTCI状態プールを設定し得る。候補基準キャリアの中から決定される基準キャリアは、候補基準キャリアのうちの1つである。
【0126】
選択可能に、ステップS320、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対応する第2設定を端末に送信することであって、前記第2設定にはキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0127】
ここで、前記キャリアインデックスは、前記基準キャリアを指示するために用いられる。
【0128】
本開示の実施例では、選択可能に、第2設定はPDSCH設定である。基地局は、候補基準キャリアを除いたキャリアに対して設定されているPDSCHリソースの中に、キャリアリスト内の基準キャリアを指示するためのキャリアインデックスをRRCシグナリングを介して設定し、対応するキャリアが指示された基準キャリアのTCI状態プール設定におけるTCI状態を採用すると指示し、ビーム方向を決定することができる。
【0129】
選択可能に、前記方法は、さらに、
第1シグナリングを介して複数の前記キャリアリストを前記端末に指示することを含み、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている。
【0130】
このように、前記第1シグナリングにおける前記キャリアリストに基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上で行われるチャンネル及び/又は基準信号の伝送が、前記基準キャリアに対して設定されているTCI状態を採用すると決定することができる。
【0131】
該実施形態を採用すれば、端末のために設定されたキャリアが複数の場合、複数のキャリアには少なくとも2つの候補基準キャリアを含むことができ、上位層シグナリングを介してキャリアリストを設定し、1つのキャリアリスト内には1つの候補基準キャリアを設定し、即ち1つの基準キャリアを設定し、それによって同一のキャリアリスト内のキャリアが同一の基準キャリアに対して設定されているTCI状態プール内のTCI状態を採用すると指示し、ビーム方向を決定する。
【0132】
選択可能に、ステップS320、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
TCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを端末に送信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
アクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを端末に送信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む。
【0133】
具体的には、第2シグナリングと第3シグナリングに付帯されているインデックス指示は、さらに、インデックス指示によって指示される基準キャリア上のTCI状態を採用すると指示するために用いられ、それによってビーム方向を決定する。
【0134】
選択可能に、ステップS320、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
端末によって報告されるインデックス指示を受信することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0135】
該実施形態を採用すれば、基地局によって設定された候補基準キャリアが少なくとも2つの場合、端末がインデックス指示を基地局に報告してインデックス指示に対応する候補基準キャリアのTCI状態プール内のTCI状態を採用すると指示し、ビーム方向を決定することができる。
【0136】
なお、本開示の実施例に記載のビーム指示方法が端末によって実行される時の各ステップの説明や具体的な実施プロセスについては、基地局側によって実行されるのに適しており、ここでは詳細に説明しない。
【0137】
そのため、上記実施例における端末に関するすべての記述は、該基地局の実施例に適用されて同じ技術効果を達成することもできる。
【0138】
図4に示すように、本開示の実施例は、ビーム指示装置を提供し、該ビーム指示装置400は、設定受信ユニット410、第1決定ユニット420、インデックス受信ユニット430及び第2決定ユニット440を含む。
【0139】
設定受信ユニット410は、キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対する第1設定を受信するように構成され、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含む。
【0140】
第1決定ユニット420は、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定するように構成される。
【0141】
インデックス受信ユニット430は、基地局から送信される共通TCI状態インデックスを受信するように構成され、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられる。
【0142】
第2決定ユニット440は、前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定するように構成される。
【0143】
選択可能に、前記ビーム指示装置について、第1決定ユニット420による前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対する第2設定を受信することであって、前記第2設定にはキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0144】
選択可能に、前記ビーム指示装置について、設定受信ユニット410は、さらに、
基地局が第1シグナリングを介して指示する複数の前記キャリアリストを受信するために用いられ、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている。
【0145】
選択可能に、前記ビーム指示装置について、第1決定ユニット420による前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
基地局から送信されるTCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを受信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
基地局から送信されるアクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを受信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む。
【0146】
選択可能に、前記ビーム指示装置について、第1決定ユニット420による前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
インデックス指示を基地局に報告することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0147】
なお、該端末の実施例は、上記方法実施例と一対一に対応する端末であり、上記方法実施例における全ての実現方式は、該端末の実施例に適用されて同じ技術効果を達成することができる。
【0148】
なお、本開示の実施例におけるユニットに対する分割は、単に例示的なものであり、論理的機能の分割に過ぎず、実際に実現されるとき、別の分割方式を有してもよい。また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、個々のユニットが物理的に独立して存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記の統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0149】
前記統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、プロセッサ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本開示の技術的解決手段は本質上又はその一部が関連技術に貢献する部分、又は当該技術的解決手段の全部又は一部がソフトウェア製品の形式で表現されることができ、コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク機器などであってもよい)又はプロセッサ(processor)に、本開示の各実施形態に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。そして、前述した記憶媒体は、USBフラッシュディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクなどのプログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
【0150】
図5に示すように、本開示の実施例は、さらに、プロセッサ500、送受信機510、メモリ520及び前記メモリ520に記憶されて前記プロセッサ500で実行可能なプログラムを含む端末を提供し、送受信機510は、バスインターフェースを介してプロセッサ500及びメモリ520に接続され、送受信機510は、プロセッサ500の制御でデータを送受信する。
【0151】
ここで、前記プロセッサ500は、メモリ内のプログラムを読み出して、
キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対する第1設定を受信することであって、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含むことと、
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することと、
基地局から送信される共通TCI状態インデックスを受信することであって、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられることと、
前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定することと、を実行するために用いられる。
【0152】
選択可能に、前記端末について、前記プロセッサ500による前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対する第2設定を受信することであって、前記第2設定にはキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0153】
選択可能に、前記端末について、前記プロセッサ500は、さらに、
基地局が第1シグナリングを介して指示する複数の前記キャリアリストを受信するために用いられ、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている。
【0154】
選択可能に、前記端末について、前記プロセッサ500による前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
基地局から送信されるTCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを受信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
基地局から送信されるアクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを受信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む。
【0155】
選択可能に、前記端末について、前記プロセッサ500による前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
インデックス指示を基地局に報告することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0156】
ここで、
図5において、バスアーキテクチャは、任意の数量の相互接続されたバスとブリッジを含むことができ、具体的にプロセッサ500に代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ520に代表されるメモリの様々な回路が接続される。バスアーキテクチャは、さらに、周辺機器、レギュレータ及び電力管理回路などの様々な他の回路を接続することができ、これらは本分野で周知なものであるため、本明細書は説明を省略する。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機510は、複数の素子であってもよく、つまり、送信機と受信機を含んでもよく、伝送媒体において様々な他の装置と通信するためのユニットを提供し、これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブルなどの伝送媒体が含まれる。異なるユーザ機器に対して、ユーザインターフェース530はさらに、必要となるデバイスに外接/内接できるインターフェースであってもよく、接続された機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むがそれらに限定されない。
【0157】
プロセッサ500は、バスアーキテクチャの管理と一般的な処理を担当し、メモリ520は、プロセッサ500が操作を実行するときに使用するデータを記憶することができる。
【0158】
選択的に、プロセッサ500は中央処理装置(CPU)、専用集積回路(ASIC:ApplicationSpecific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)又は複雑なプログラマブルロジックデバイス(CPLD:ComplexProgrammable Logic Device)であってもよく、プロセッサはマルチコアアーキテクチャを採用してもよい。
【0159】
プロセッサは、メモリに記憶されたプログラム命令を呼び出すことにより、取得した実行可能な命令に応じて本開示の実施例に係るいずれかの前記方法を実行するために用いられる。プロセッサとメモリは、物理的に分かれて配置されてもよい。
【0160】
なお、本開示の実施例に係る上記端末は、上記方法実施例で実現されたすべての方法におけるステップを実現させることができ、且つ同じ技術効果を達することができ、ここでは本実施例における方法実施例と同じ部分及び有益な効果について説明を省略する。
【0161】
本開示の実施例は、さらに、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、ここで、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される場合に端末に適用したビーム指示方法のステップを実現する。前記プロセッサ可読記憶媒体可以是プロセッサは、コンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体又はデータ記憶機器であってもよく、磁気メモリ(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク(MO)など)、光学メモリ(例えば、CD、DVD、BD、HVDなど)、半導体メモリ(例えば、ROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッドステートディスク(SSD))などを含むがこれらに限定されない。
【0162】
図6に示すように、本開示の実施例は、ビーム指示装置を提供し、該ビーム指示装置600は、設定送信ユニット610、第3決定ユニット620、インデックス送信ユニット630及び第4決定ユニット640を含む。
【0163】
設定送信ユニット610は、キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対応する第1設定を端末に送信するように構成され、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含む。
【0164】
第3決定ユニット620は、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定するように構成される。
【0165】
インデックス送信ユニット630は、共通TCI状態インデックスを端末に送信するように構成され、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられる。
【0166】
第4決定ユニット640は、前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定するように構成される。
【0167】
選択可能に、前記ビーム指示装置について、前記第3決定ユニット620による前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対応する第2設定を端末に送信することであって、前記第2設定にはキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0168】
選択可能に、前記ビーム指示装置について、設定送信ユニット610は、さらに、
第1シグナリングを介して複数の前記キャリアリストを前記端末に指示するために用いられ、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている。
【0169】
選択可能に、前記ビーム指示装置について、前記第3決定ユニット620による前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
TCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを端末に送信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
アクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを端末に送信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む。
【0170】
選択可能に、前記ビーム指示装置について、前記第3決定ユニット620による前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
端末によって報告されるインデックス指示を受信することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0171】
なお、該ビーム指示装置の実施例は、上記方法実施例と一対一に対応する基地局であり、上記方法実施例における全ての実現方式は、該基地局の実施例に適用されて同じ技術効果を達成することができる。
【0172】
なお、本開示の実施例におけるユニットに対する分割は、単に例示的なものであり、論理的機能の分割に過ぎず、実際に実現されるとき、別の分割方式を有してもよい。また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、個々のユニットが物理的に独立して存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記の統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0173】
前記統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、プロセッサ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本開示の技術的解決手段は本質上又はその一部が関連技術に貢献する部分、又は当該技術的解決手段の全部又は一部がソフトウェア製品の形式で表現されることができ、コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク機器などであってもよい)又はプロセッサ(processor)に、本開示の各実施形態に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。そして、前述した記憶媒体は、USBフラッシュディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクなどのプログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
【0174】
図7に示すように、本開示の実施例は、さらに、プロセッサ700、送受信機710、メモリ720及び前記メモリ720に記憶されて前記プロセッサ700で実行可能なプログラムを含む基地局を提供し、ここで、送受信機710は、バスインターフェースを介してプロセッサ700及びメモリ720に接続され、送受信機710は、プロセッサN00の制御でデータを送受信するために用いられる。
【0175】
ここで、前記プロセッサ700は、メモリ内のプログラムを読み出して、
キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対応する第1設定を端末に送信することであって、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含むことと、
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することと、
共通TCI状態インデックスを端末に送信することであって、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられることと、
前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定することと、を実行するために用いられる。
【0176】
選択可能に、前記基地局について、前記プロセッサ700による前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対応する第2設定を端末に送信することであって、前記第2設定にはキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0177】
選択可能に、前記基地局について、前記プロセッサ700は、さらに、
第1シグナリングを介して複数の前記キャリアリストを前記端末に指示するために用いられ、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている。
【0178】
選択可能に、前記基地局について、前記プロセッサ700による前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
TCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを端末に送信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
アクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを端末に送信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む。
【0179】
選択可能に、前記基地局について、前記プロセッサ700による前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
端末によって報告されるインデックス指示を受信することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む。
【0180】
ここで、
図7において、バスアーキテクチャは、任意の数量の相互接続されたバスとブリッジを含むことができ、具体的にプロセッサ700に代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ720に代表されるメモリの様々な回路が接続される。バスアーキテクチャは、さらに、周辺機器、レギュレータ及び電力管理回路などの様々な他の回路を接続することができ、これらは本分野で周知なものであるため、本明細書は説明を省略する。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機710は、複数の素子であってもよく、つまり、送信機と受信機を含んでもよく、送受信機710は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するためのユニットを提供し、これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブルなどの伝送媒体が含まれる。プロセッサ700は、バスアーキテクチャの管理と一般的な処理を担当し、メモリ720は、プロセッサ700が操作を実行するときに使用するデータを記憶することができる。
【0181】
プロセッサ700は中央処理装置(CPU)、専用集積回路(ASIC:ApplicationSpecific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)又は複雑なプログラマブルロジックデバイス(CPLD:ComplexProgrammable Logic Device)であってもよく、プロセッサはマルチコアアーキテクチャを採用してもよい。
【0182】
なお、本開示の実施例に係る上記基地局は、上記方法実施例で実現されたすべての方法におけるステップを実現させることができ、且つ同じ技術効果を達することができ、ここでは本実施例における方法実施例と同じ部分及び有益な効果について説明を省略する。
【0183】
本開示の実施例は、さらに、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、ここで、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される場合に基地局に適用したビーム指示方法のステップを実現する。前記プロセッサ可読記憶媒体は、コンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体又はデータ記憶機器であってもよく、磁気メモリ(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク(MO)など)、光学メモリ(例えば、CD、DVD、BD、HVDなど)、半導体メモリ(例えば、ROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッドステートディスク(SSD))などを含むがこれらに限定されない。
【0184】
当業者であれば理解されるように、本開示の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供することができる。従って、本開示は、完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態を採用することができる。そして、本開示は、コンピュータの利用可能なプログラムコードが含まれる1つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(ディスクメモリ及び光学メモリなどを含むがこれらに限定されない)に実施されるコンピュータプログラム製品の形態を採用することができる。
【0185】
開示は、本開示の実施例に基づく方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明するものである。コンピュータの実行可能なコマンドにより、フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現できることを理解すべきである。これらのコンピュータ実行可能な命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサに提供して1つの機器を生成し、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令はフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0186】
これらのプロセッサ実行可能な命令はコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器が特定の方式で動作することを案内できるプロセッサ可読メモリに記憶することもでき、該プロセッサ可読メモリに記憶された命令は命令装置を含む製造品を生成し、該命令装置はフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現する。
【0187】
これらのプロセッサの実行可能なコマンドはコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器にロードすることもでき、コンピュータ又は他のプログラマブル装置に一連の操作ステップを実行させてコンピュータにより実現される処理を生成し、それによりコンピュータ又は他のプログラマブル装置に実行されるコマンドはフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0188】
明らかに、当業者は本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本開示を種々の変更及び変形することができる。このように、本開示のこれらの修正や変形が本開示の特許請求の範囲及びその均等技術の範囲内に属する場合、本開示も変更や変形を含むことを意図する。
【0189】
なお、以上の各モジュールの分割は、ただ論理的機能の分割に過ぎず、実際に実現するときに、全部又は一部を1つの物理的実体に統合されてもよく、物理的に分離されてもよいことを理解すべきである。また、これらのモジュールは、全部がソフトウェアが処理要素によって呼び出される形式で実現されてもよいし、全部がハードウェアの形式で実現されてもよいし、一部のモジュールが処理要素によってソフトウェアを呼び出す形式で実現されてもよいし、一部のモジュールがハードウェアの形式で実現されてもよい。例えば、決定モジュールは、単独的に確立された処理要素であってもよいし、上記装置のあるチップに統合されて実現されてもよく、また、プログラムコードの形式で上記装置のメモリに記憶されてもよいし、上記装置のある処理要素によって上記決定モジュールの機能を呼び出して実行されてもよい。他のモジュールの実現も、同様である。なお、これらモジュールは、全部又は一部が統合されてもよいし、独立的に実現されてもよい。ここで記載される処理要素は、信号の処理能力を有する集積回路であってもよい。実現過程において、上記方法の各ステップ又は上記各モジュールは、プロセッサ要素中のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令によって完成されることができる。
【0190】
例えば、各モジュール、ユニット、サブユニット又はサブモジュールは、上記方法を実施する1つ又は複数の集積回路として構成されてもよく、例えば、1つ又は複数の特定集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、又は、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)などであってもよい。また、例えば、上記のあるモジュールが処理要素によってプログラムコードを呼び出す形式で実現される場合、該処理要素は、汎用プロセッサであり得、例えば、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)又は他のプログラムコードを呼び出すことができるプロセッサであり得る。また、例えば、これらのモジュールは、一体に統合されて、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形式で実現されてもよい。
【0191】
本開示の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、特定の順序又は前後順を記述するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために使用される。そのように使用される用語は、本明細書に記載される本開示の実施例が、例えば、本明細書に図示又は記載されるもの以外の順序でも実施されるように、適切に交換されることが理解されるべきである。更に、「含む」と「有する」という用語及びそれらの任意の変形は、非排他的を意図しており、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、必ずしも明確に列挙されたそれらのステップ又はユニットに限定されるものではなく、明確に列挙されていないもの又はそれらのプロセス、方法、製品又は装置に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。また、本明細書及び特許請求の範囲で使用される「及び/又は」は、接続された対象の少なくとも1つを意味する。例えば、A及び/又はB及び/又はCは、単独A、単独B、単独C、AとBの両方が存在すること、BとCの両方が存在すること、AとCの両方が存在すること、及び、AとBとCのいずれも存在することの7種類のケースを含むことを示す。同様に、本明細書及び特許請求の範囲で使用される「AとBのうちの少なくとも1つ」は、「単独A、単独B、又は、AとBの両方が存在する」と理解されるべきである。
【0192】
以上、図面を用いて本開示の実施例について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態は単に例示的であり、限定的なものではなく、当業者は、本開示の示唆の下で、本開示の趣旨及び特許請求の範囲を逸脱することなく、本開示の保護範囲内に属する多くの形態をとることができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行されるビーム指示方法であって、前記方法は、
キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対する第1設定を受信することであって、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含むことと、
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することと、
基地局から送信される共通TCI状態インデックスを受信することであって、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられることと、
前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定することと、を含む、ビーム指示方法。
【請求項2】
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対する第2設定を受信することであって、前記第2設定には前記基準キャリアを指示するためのキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む
請求項1に記載のビーム指示方法。
【請求項3】
前記方法は、さらに、
基地局が第1シグナリングを介して指示する複数の前記キャリアリストを受信することを含み、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている
請求項1に記載のビーム指示方法。
【請求項4】
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
基地局から送信されるTCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを受信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
基地局から送信されるアクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを受信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む
請求項1に記載のビーム指示方法。
【請求項5】
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
インデックス指示を基地局に報告することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む
請求項1に記載のビーム指示方法。
【請求項6】
基地局によって実行されるビーム指示方法であって、前記方法は、
キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対応する第1設定を端末に送信することであって、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含むことと、
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することと、
共通TCI状態インデックスを端末に送信することであって、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられることと、
前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定することと、を含む、ビーム指示方法。
【請求項7】
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対応する第2設定を端末に送信することであって、前記第2設定には前記基準キャリアを指示するためのキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む
請求項6に記載のビーム指示方法。
【請求項8】
前記方法は、さらに、
第1シグナリングを介して複数の前記キャリアリストを前記端末に指示することを含み、ここで、1つの前記キャリアリスト内に1つの基準キャリアが設定されている
請求項6に記載のビーム指示方法。
【請求項9】
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
TCI状態をアクティブ化するための第2シグナリングを端末に送信し、前記第2シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、又は
アクティブ化されたTCI状態のうちの1つのTCI状態を指示するための第3シグナリングを端末に送信し、前記第3シグナリングに付帯されているインデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定すること、を含む
請求項6に記載のビーム指示方法。
【請求項10】
前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
端末によって報告されるインデックス指示を受信することと、
前記インデックス指示に基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む
請求項6に記載のビーム指示方法。
【請求項11】
端末に適用するビーム指示装置であって、前記装置は、設定受信ユニット、第1決定ユニット、インデックス受信ユニット及び第2決定ユニットを含み、
設定受信ユニットは、キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対する第1設定を受信するように構成され、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含み、
第1決定ユニットは、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定するように構成され、
インデックス受信ユニットは、基地局から送信される共通TCI状態インデックスを受信するように構成され、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられ、
第2決定ユニットは、前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定するように構成される、ビーム指示装置。
【請求項12】
前記第1決定ユニットによる前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対する第2設定を受信することであって、前記第2設定にはキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む
請求項11に記載のビーム指示装置。
【請求項13】
基地局に適用するビーム指示装置であって、前記装置は、設定送信ユニット、第3決定ユニット、インデックス送信ユニット及び第4決定ユニットを含み、
設定送信ユニットは、キャリアリスト内の各候補基準キャリアに対応する第1設定を端末に送信するように構成され、前記第1設定は、前記各候補基準キャリアのために設定される伝送設定指示TCI状態プールを含み、
第3決定ユニットは、前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定するように構成され、
インデックス送信ユニットは、共通TCI状態インデックスを端末に送信するように構成され、前記共通TCI状態インデックスは、前記基準キャリアに対応するTCI状態プール内のTCI状態を指示するために用いられ、
第4決定ユニットは、前記共通TCI状態インデックスによって指示されるTCI状態に基づいて、前記キャリアリスト内の各キャリア上でチャンネル及び/基準信号の伝送が行われるビーム方向を決定するように構成される、ビーム指示装置。
【請求項14】
前記第3決定ユニットによる前記候補基準キャリアの中から基準キャリアを決定することは、
キャリアリスト内の前記候補基準キャリアを除く各キャリアに対応する第2設定を端末に送信することであって、前記第2設定にはキャリアインデックスが含まれることと、
前記キャリアインデックスに基づいて前記候補基準キャリアの中から前記基準キャリアを決定することと、を含む
請求項13に記載のビーム指示装置。
【請求項15】
コンピュータプログラムが記憶されているプロセッサ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに請求項1から5のいずれか1項に記載のビーム指示方法を実行させ、又は前記プロセッサに請求項6から10のいずれか1項に記載のビーム指示方法を実行させるために用いられる、プロセッサ可読記憶媒体。
【国際調査報告】