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特表2024-529053浄水機器及びそのフラッシング制御方法、並びに浄水システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】浄水機器及びそのフラッシング制御方法、並びに浄水システム
(51)【国際特許分類】
   B01D 65/02 20060101AFI20240725BHJP
   C02F 1/44 20230101ALI20240725BHJP
【FI】
B01D65/02 530
C02F1/44 A
C02F1/44 H
B01D65/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507078
(86)(22)【出願日】2022-10-10
(85)【翻訳文提出日】2024-02-05
(86)【国際出願番号】 CN2022124328
(87)【国際公開番号】W WO2023071755
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111272056.9
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122639413.2
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210022223.2
(32)【優先日】2022-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524046342
【氏名又は名称】グリー エレクトリック アプライアンスィズ,インコーポレーテッド オブ ジュハイ
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シエ,ウービン
(72)【発明者】
【氏名】ロン,ユンジェン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジンビン
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ヨンシェン
(72)【発明者】
【氏名】ドン,チン
【テーマコード(参考)】
4D006
【Fターム(参考)】
4D006GA06
4D006JA30Z
4D006JA39A
4D006JA51Z
4D006JA63A
4D006KA64
4D006KA67
4D006KC02
4D006KC03
4D006KC13
4D006KE03P
4D006KE07P
4D006KE09P
4D006KE22Q
4D006KE24Q
4D006PC51
(57)【要約】
本出願は、浄水機器及びそのフラッシング制御方法、並びに浄水システムを提供する。浄水機器は、限外濾過複合フィルターエレメント(a1)と開閉ユニットとを含む。限外濾過複合フィルターエレメント(a1)には、複数のフィルターエレメントが並列に設けられる。各フィルターエレメントには、少なくとも1つの給水口と少なくとも1つの精製水出口が設けられる。複数のフィルターエレメントの精製水出口は、相互に連通する。開閉ユニットは、複数のフィルターエレメントの給水口と連通する。開閉ユニットは、精製水製造状態にあるとき、原水を給水口からフィルターエレメントに通し、フィルターエレメントで濾過した後、精製水を精製水出口から排出することに適する。開閉ユニットは、フラッシング状態にあるとき、原水を1つ又は複数のフィルターエレメントの給水口からフィルターエレメントに通し、他の1つ又は複数のフィルターエレメントを精製水でフラッシングした後、廃水を他の1つ又は複数のフィルターエレメントの給水口又は排水口から排出することにも適する。
【選択図】図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浄水機器であって、
複数のフィルターエレメントが並列に設けられており、各フィルターエレメントには、少なくとも1つの給水口と少なくとも1つの精製水出口が設けられ、複数の前記フィルターエレメントの精製水出口は、相互に連通する限外濾過複合フィルターエレメント(a1)と、
複数の前記フィルターエレメントの給水口と連通する開閉ユニットとを含み、
前記開閉ユニットは、精製水製造状態にあるとき、原水を前記給水口から前記フィルターエレメントに通し、フィルターエレメントで濾過した後、精製水を前記精製水出口から排出することに適し、
前記開閉ユニットは、精製水製造状態からフラッシング状態に切り替え、フラッシング状態にあるとき、原水を1つ又は複数の前記フィルターエレメントの給水口から前記フィルターエレメントに通し、このとき、複数の前記フィルターエレメントの精製水出口が閉じられて連通し、他の1つ又は複数の前記フィルターエレメントを精製水でフラッシングした後、廃水を他の1つ又は複数の前記フィルターエレメントの給水口又は排水口から排出することにも適することを特徴とする、浄水機器。
【請求項2】
前記限外濾過複合フィルターエレメント(a1)は、並列に設けられた第1フィルターエレメント及び第2フィルターエレメントを含み、
前記開閉ユニットのフラッシング状態は、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態と、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の浄水機器。
【請求項3】
前記浄水機器は、原水入口(b11)と廃水出口(b16)とを含み、
前記開閉ユニットは、精製水製造状態にあるとき、前記原水入口(b11)を前記第1フィルターエレメント、前記第2フィルターエレメントの給水口と同時に連通することに適し、
前記開閉ユニットは、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口(b11)を前記第1フィルターエレメントの給水口と連通し、廃水出口(b16)を前記第2フィルターエレメントの給水口又は排水口と連通することに適し、
前記開閉ユニットは、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口(b11)を前記第2フィルターエレメントの給水口と連通し、廃水出口(b16)を前記第1フィルターエレメントの給水口又は排水口と連通することに適することを特徴とする、請求項2に記載の浄水機器。
【請求項4】
前記第1フィルターエレメントには、第1限外濾過膜(a11)が設けられるとともに、第1給水口(a41)及び第1精製水出口(a51)が設けられ、前記第1給水口(a41)は、前記第1限外濾過膜(a11)の内側又は外側と連通し、前記第1精製水出口(a51)は、前記第1限外濾過膜(a11)の外側又は内側と連通し、前記第1給水口(a41)と前記第1精製水出口(a51)は、前記第1限外濾過膜(a11)の内側及び外側のうちの異なる側とそれぞれ連通し、
前記第2フィルターエレメントには、第2限外濾過膜(a12)が設けられるとともに、第2給水口(a42)及び第2精製水出口(a52)が設けられ、前記第2給水口(a42)は、前記第2限外濾過膜(a12)の内側又は外側と連通し、前記第2精製水出口(a52)は、前記第2限外濾過膜(a12)の外側又は内側と連通し、前記第2給水口(a42)と前記第2精製水出口(a52)は、前記第2限外濾過膜(a12)の内側及び外側のうちの異なる側とそれぞれ連通することを特徴とする、請求項3に記載の浄水機器。
【請求項5】
前記開閉ユニットは、精製水製造状態にあるとき、前記原水入口(b11)が前記第1給水口(a41)及び前記第2給水口(a42)と連通しており、原水を、前記第1限外濾過膜(a11)又は第2限外濾過膜(a12)に通過させた後、前記第1精製水出口(a51)及び前記第2精製水出口(a52)から排出することに適し、
前記開閉ユニットは、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口(b11)が前記第1給水口(a41)と連通しており、原水を前記第1限外濾過膜(a11)に通過させた後に前記第1精製水出口(a51)から排出し、前記第2精製水出口(a52)から入り、さらに前記第2限外濾過膜(a12)に通過させてから前記第2給水口(a42)から排出することに適し、
前記開閉ユニットは、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口(b11)が前記第2給水口(a42)と連通しており、原水を、前記第2限外濾過膜(a12)に通過させた後、前記第2精製水出口(a51)から排出し、前記第1精製水出口(a51)から入り、さらに前記第1限外濾過膜(a11)に通過させてから前記第1給水口(a41)から排出することに適することを特徴とする、請求項4に記載の浄水機器。
【請求項6】
前記限外濾過複合フィルターエレメント(a1)は、前記限外濾過複合フィルターエレメント(a1)と連通することに適したフィルターエレメントベース(a6)をさらに含み、前記フィルターエレメントベース(a6)には、N個の流路が設けられ、N=M、Mは、給水口と精製水出口の数の合計であることを特徴とする、請求項5に記載の浄水機器。
【請求項7】
前記第1フィルターエレメントと前記第2フィルターエレメントは、上下に設けられ、又は内層及び外層に設けられることを特徴とする、請求項2に記載の浄水機器。
【請求項8】
前記開閉ユニットは、統合バルブ(b0)をさらに含み、前記統合バルブ(b0)は、
バルブ本体(b1)であって、前記バルブ本体(b1)には、バルブ本体入口、少なくとも3つのチャンバー及び少なくとも3つの出口がそれぞれ構成されており、前記少なくとも3つのチャンバーは、第1バルブ本体チャンバー(b12)、第2バルブ本体チャンバー(b13)及び第3バルブ本体チャンバー(b17)を含み、前記少なくとも3つの出口は、第1出口、第2出口及び第3出口を含むバルブ本体(b1)と、
バルブコア(b2)であって、前記バルブ本体(b1)の上端面に設けられており、前記バルブコアには、バルブコア入口(b21)と少なくとも3つのバルブコア出口が構成され、前記バルブコアの第1バルブコア出口(b22)は、前記第1バルブ本体チャンバー(b12)と連通し、前記バルブコア(b2)の第2バルブコア出口(b23)は、前記第2バルブ本体チャンバー(b13)と連通し、前記バルブコア(b2)の第3バルブコア出口は、バルブ本体(b1)の第3バルブ本体チャンバー(b17)と連通し、前記バルブコア入口(b21)は、前記バルブ本体入口と連通するバルブコア(b2)と、
ターンテーブル(b3)であって、前記ターンテーブル(b3)には、複数の流路がそれぞれ構成され、前記ターンテーブル(b3)の回転により、対応する流路を対応するバルブコア入口(b21)及びバルブコア出口と連通するように促して各前記流路を切り替えるターンテーブル(b3)とを含むことを特徴とする、請求項1-7のいずれか1項に記載の浄水機器。
【請求項9】
前記第1バルブ本体チャンバー(b12)、前記第2バルブ本体チャンバー(b13)、前記第3バルブ本体チャンバー(b17)は、互いに離間して設けられ、
前記第1バルブ本体チャンバー(b12)は、前記第1出口を介して第1出入パイプライン(b14)、第1給水口(a41)と順次連通し、
前記第2バルブ本体チャンバー(b13)は、前記第2出口を介して第2出入パイプライン(b15)、第2給水口(a42)と順次連通し、
前記第3バルブ本体チャンバー(b17)は、前記第3出口を介して廃水出口(b16)と連通し、
前記第1バルブ本体チャンバー(b12)と前記第2バルブ本体チャンバー(b13)のうちの一方は、前記第3バルブ本体チャンバー(b17)と選択的に連通することに適し、
前記第1バルブ本体チャンバー(b12)と前記第2バルブ本体チャンバー(b13)のうちの少なくとも一方は、前記バルブ本体入口と選択的に連通することに適することを特徴とする、請求項8に記載の浄水機器。
【請求項10】
前記ターンテーブル(b3)は、第1流路(b31)及び第2流路(b32)を含み、前記統合バルブ(b0)が第1位置にある場合、前記第1流路(b31)と前記第2流路(b32)は、並列に設けられ、外部に接続されることを特徴とする、請求項9に記載の浄水機器。
【請求項11】
前記第1流路(b31)は、前記バルブコア入口(b21)と前記第1バルブコア出口(b22)を連通し、前記第2流路(b32)は、前記バルブコア入口(b21)と前記第2バルブコア出口(b23)を連通することを特徴とする、請求項10に記載の浄水機器。
【請求項12】
前記ターンテーブル(b3)は、第3流路(b33)及び第4流路をさらに含み、前記第3流路(b33)は、前記バルブコア入口(b21)と前記第1バルブコア出口(b22)を連通し、前記第4流路は、前記第2バルブコア出口(b23)と前記第3バルブコア出口を連通し、又は
前記第3流路(b33)は、前記バルブコア入口(b21)と前記第2バルブコア出口(b23)を連通し、前記第4流路は、前記第1バルブコア出口(b22)と前記第3バルブコア出口を連通することを特徴とする、請求項10に記載の浄水機器。
【請求項13】
前記統合バルブ(b0)が第1位置にある場合、前記ターンテーブル(b3)は、前記第1位置に回転し、前記バルブコア(b2)のバルブコア入口(b21)は、前記ターンテーブル(b3)の前記第1流路(b31)を介して前記第1バルブコア出口(b22)と連通し、前記バルブコア入口(b21)は、前記第2流路(b32)を介して前記第2バルブコア出口(b23)と連通し、前記第1バルブコア出口(b22)は、前記バルブ本体(b1)の第1バルブ本体チャンバー(b12)と連通し、次に前記第1出入パイプライン(b14)を介して前記第1給水口(a41)と連通し、前記第2バルブコア出口(b23)は、前記バルブ本体(b1)の第2バルブ本体チャンバー(b13)と連通し、次に前記第2出入パイプライン(b15)を介して前記第2給水口(a42)と連通し、
前記統合バルブ(b0)が第2位置にある場合、前記ターンテーブル(b3)は、第2位置に回転し、前記バルブコア入口(b21)は、前記ターンテーブル(b3)の前記第3流路(b33)を介して前記第1バルブコア出口(b22)と連通し、前記第2バルブコア出口(b23)は、前記第4流路を介して前記第3バルブコア出口と連通し、このとき、前記第1バルブコア出口(b22)は、前記バルブ本体(b1)の第1バルブ本体チャンバー(b12)と連通し、次に順次前記第1出入パイプライン(b14)、第1給水口(a41)を介して前記第1フィルターエレメントと連通し、次に前記第2給水口(a42)又は排水口、第2出入パイプライン(b15)を介して前記バルブ本体チャンバー(b13)と連通し、次に前記第2バルブコア出口(b23)を介してターンテーブル(b3)の前記第4流路、前記第3バルブコア出口、前記バルブ本体(b1)の第3バルブ本体チャンバー(b17)を経て前記廃水出口(b16)と連通し、
前記統合バルブ(b0)が第3位置にある場合、前記ターンテーブル(b3)は、第3位置に回転し、前記バルブコア入口(b21)は、前記ターンテーブル(b3)の第3流路(b33)を介して前記第2バルブコア出口(b23)と連通し、前記第1バルブコア出口(b22)は、前記第4流路を介して前記第3バルブコア出口と連通し、このとき、前記第2バルブコア出口(b23)は、前記バルブ本体(b1)の第2バルブ本体チャンバー(b13)と連通し、次に順次前記第2出入パイプライン(b15)、前記第2給水口(a42)を介して前記第2フィルターエレメントと連通し、次に前記第1給水口(a41)又は排水口、前記第1出入パイプライン(b14)を介して前記第1バルブ本体チャンバー(b12)と連通し、次に前記第1バルブコア出口(b22)を介して前記ターンテーブル(b3)の第4流路、前記第3バルブコア出口、前記バルブ本体の第3バルブ本体チャンバー(b17)を経て前記廃水出口(b16)と連通することを特徴とする、請求項12に記載の浄水機器。
【請求項14】
前記第4流路は、腰状溝(b35)として構成され、前記統合バルブ(b0)が第2位置又は第3位置にある場合、前記腰状溝(b35)は、前記バルブコア(b2)のうちの2つの隣接するバルブコア出口が連通するまで回転することを特徴とする、請求項12に記載の浄水機器。
【請求項15】
前記排水口は、第1排水口(a91)と第2排水口(a92)とを含み、前記第1排水口(a91)は、前記第1限外濾過膜(a11)の外側又は内側と連通し、前記第2排水口(a92)は、前記第2限外濾過膜(a12)の外側又は内側と連通し、
精製水製造状態にあるとき、前記1排水口(a91)と前記第2排水口(a92)は、同時に閉じられ、
第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記1排水口(a91)は、閉じられ、前記第2排水口(a92)は、選択的に開かれ、
第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記2排水口(a92)は、閉じられ、前記第1排水口(a91)は、選択的に開かれることを特徴とする、請求項4に記載の浄水機器。
【請求項16】
上記請求項1-15のいずれか1項に記載の浄水機器に適用されるフラッシング制御方法であって、
汚れ詰まりパラメータを取得するステップと、
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達したか否かを判断するステップと、
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、予め設定されたフラッシングポリ―シに従って動作するように開閉ユニットを制御するステップとを含むことを特徴とする、フラッシング制御方法。
【請求項17】
前記汚れ詰まりパラメータは、現在の排水流量値又は現在の排水圧力値を含むことを特徴とする、請求項16に記載のフラッシング制御方法。
【請求項18】
前記方法は、
現在の給水圧力値を取得するステップと、
前記現在の給水圧力値、及び現在の給水圧力値とフラッシング時間との対応関係に基づいてフラッシング時間Ttotalを決定するステップとをさらに含むことを特徴とする、請求項16に記載のフラッシング制御方法。
【請求項19】
前記開閉ユニットは、統合バルブを含み、前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、予め設定されたフラッシングポリ―シに従って動作するように開閉ユニットを制御する前記ステップは、
統合バルブの動作を第1フラッシング状態に調整し、滞留時間をTtotal/2nとするステップと、
統合バルブの動作を第2フラッシング状態に調整し、滞留時間をTtotal/2nとするステップと、
第1フラッシング状態と第2フラッシング状態のサイクルを合計n回繰り返すステップと、
統合バルブの動作を初期状態に調整するステップとを含むことを特徴とする、請求項18に記載のフラッシング制御方法。
【請求項20】
フラッシング制御装置であって、
汚れ詰まりパラメータを取得するための取得モジュールと、
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達したか否かを判断するための判断モジュールと、
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、予め設定されたフラッシングポリ―シに従って動作するように開閉ユニットを制御するための制御モジュールとを含むことを特徴とする、フラッシング制御装置。
【請求項21】
前記取得モジュールは、流量検出モジュールと圧力検出モジュールの少なくとも一方を含むことを特徴とする、請求項20に記載のフラッシング制御装置。
【請求項22】
電気機器であって、
プロセッサとメモリとを含み、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたフラッシング制御プログラムを実行して、請求項16-19のいずれか1項に記載のフラッシング制御方法を実現するために使用されることを特徴とする、電気機器。
【請求項23】
記憶媒体であって、
1つ又は複数のプログラムを記憶しており、前記1つ又は複数のプログラムは、請求項16-19のいずれか1項に記載のフラッシング制御方法を実現するために、1つ又は複数のプロセッサによって実行されてよいことを特徴とする、記憶媒体。
【請求項24】
浄水システムであって、
上記請求項1-15のいずれか1項に記載の浄水機器を含み、かつ
後処理コンポーネント(f3)と、
前記後処理コンポーネント(f3)の前端に設けられた送水ポンプと、
前記浄水機器の原水入口(b11)と連通する給水パイプライン(d4)と、
前記浄水機器の精製水出口と連通する精製水排出パイプライン(d5)とをさらに含み、
前記浄水機器は、前記送水ポンプ(f32)の前端に設けられ、前記送水ポンプ(f32)の給水口は、前記精製水排出パイプライン(d5)と連通し、前記送水ポンプの排水口は、前記後処理コンポーネント(f3)と連通して、前記浄水機器で濾過された精製水を前記後処理コンポーネント(f3)に輸送することを特徴とする、浄水システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2021年10月29日に出願された、出願番号が202111272056.9であり、名称が「浄水機器及びそのフラッシング制御方法、並びに浄水システム」であり、2021年10月29日に出願された、出願番号が202122639413.2であり、名称が「浄水機器」であり、及び2022年1月10日に出願された、出願番号が202210022223.2であり、名称が「浄水機器及びそのフラッシング制御方法、並びに浄水システム」である中国特許出願に対する優先権を主張し、その全ての内容が参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、浄水器の技術分野に関し、具体的には、浄水機器及びそのフラッシング制御方法、並びに浄水システムに関する。
【背景技術】
【0003】
人々の生活の質の向上に伴い、浄水器の使用も徐々に普及している。浄水器の精製水の品質を確保するために、浄水器のフィルターエレメントは、長期間使用された後に洗浄される必要がある。一般的な洗浄方式は、手動取り外し洗浄と自動洗浄である。手動取り外し洗浄方法は、操作が煩雑であり、ユーザに多大な不便をもたらす。従来の自動洗浄技術は、通常、原水を使用してフィルターエレメントを前後にフラッシングするが、水質の悪い箇所では、洗浄すれば洗浄するほど目詰まる。精製水を使用して自動的にフラッシングする場合、貯水タンクを設け、複数の電動バルブの協働によりフィルターエレメントのフラッシングを実現する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本出願によって提供される浄水機器は、限外濾過複合フィルターエレメント(a1)と開閉ユニットとを含む。限外濾過複合フィルターエレメントには、複数のフィルターエレメントが並列に設けられる。各フィルターエレメントには、少なくとも1つの給水口と少なくとも1つの精製水出口が設けられる。複数の前記フィルタエレメントの精製水出口は、相互に連通する。開閉ユニットは、複数の前記フィルターエレメントの給水口と連通する。前記開閉ユニットは、精製水製造状態にあるとき、原水を前記給水口から前記フィルターエレメントに通し、フィルターエレメントで濾過した後、精製水を前記精製水出口から排出することに適する。前記開閉ユニットは、精製水製造状態からフラッシング状態に切り替え、フラッシング状態にあるとき、原水を1つ又は複数の前記フィルターエレメントの給水口から前記フィルターエレメントに通すことに適する。このとき、複数の前記フィルターエレメントの精製水出口が閉じられて連通し、他の1つ又は複数の前記フィルターエレメントを精製水でフラッシングした後、廃水を他の1つ又は複数の前記フィルターエレメントの給水口から排出する。
【0005】
選択可能に、前記限外濾過複合フィルターエレメントは、並列に設けられた第1フィルターエレメント及び第2フィルターエレメントを含み、前記開閉ユニットのフラッシング状態は、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態と、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態とを含む。
【0006】
選択可能に、前記浄水機器は、原水入口と廃水出口とを含む。前記開閉ユニットは、精製水製造状態にあるとき、前記原水入口を前記第1フィルターエレメント、前記第2フィルターエレメントの給水口と同時に連通することに適する。前記開閉ユニットは、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口を前記第1フィルターエレメントの給水口と連通し、廃水出口を前記第2フィルターエレメントの給水口と連通することに適する。前記開閉ユニットは、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口を前記第2フィルターエレメントの給水口と連通し、廃水出口を前記第1フィルターエレメントの給水口と連通することに適する。
【0007】
選択可能に、前記第1フィルターエレメントには、第1限外濾過膜が設けられるとともに、第1給水口及び第1精製水出口が設けられ、前記第1給水口は、前記第1限外濾過膜の内側又は外側と連通し、前記第1精製水出口は、前記第1限外濾過膜の外側又は内側と連通する。前記第1給水口と前記第1精製水出口は、前記第1限外濾過膜の内側及び外側のうちの異なる側とそれぞれ連通する。
【0008】
選択可能に、前記第2フィルターエレメントには、第2限外濾過膜が設けられるとともに、第2給水口及び第2精製水出口が設けられ、前記第2給水口は、前記第2限外濾過膜の内側又は外側と連通し、前記第2精製水出口は、前記第2限外濾過膜の外側又は内側と連通する。前記第2給水口と前記第2精製水出口は、前記第2限外濾過膜の内側及び外側のうちの異なる側とそれぞれ連通する。
【0009】
選択可能に、前記開閉ユニットは、精製水製造状態にあるとき、前記原水入口が前記第1給水口及び前記第2給水口と連通し、原水を、前記第1限外濾過膜又は前記第2限外濾過膜に通過させた後、前記第1精製水出口及び前記第2精製水出口から排出することに適する。
【0010】
選択可能に、前記開閉ユニットは、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口が前記第1給水口と連通し、原水を前記第1限外濾過膜に通過させた後に前記第1精製水出口から排出し、前記第2精製水出口から入り、さらに前記第2限外濾過膜を経て前記第2給水口から排出することに適する。
【0011】
選択可能に、前記開閉ユニットは、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口が前記第2給水口と連通し、原水を前記第2限外濾過膜に通過させた後に前記第2精製水出口から排出し、前記第1精製水出口から入り、さらに前記第1限外濾過膜(a12)を経て前記第1給水口から排出することに適する。
【0012】
選択可能に、前記限外濾過複合フィルターエレメントは、前記限外濾過複合フィルターエレメントと連通することに適したフィルターエレメントベースをさらに含み、前記フィルターエレメントベース(a6)には、N個の流路が設けられ、N=M、Mは、給水口と精製水出口の数の合計である。
【0013】
選択可能に、前記第1フィルターエレメント及び前記第2フィルターエレメントは、上下に設けられ、又は内層及び外層に設けられる。
【0014】
選択可能に、前記開閉ユニットは、統合バルブを含み、前記統合バルブは、バルブ本体、バルブコア及びターンテーブルを含む。前記バルブ本体には、バルブ本体入口、少なくとも3つのチャンバー及び少なくとも3つの出口がそれぞれ構成され、前記少なくとも3つのチャンバーは、第1バルブ本体チャンバー、第2バルブ本体チャンバー及び第3バルブ本体チャンバーを含み、前記少なくとも3つの出口は、第1出口、第2出口及び第3出口を含む。バルブコアは、前記バルブ本体の上端面に設けられており、前記バルブコアには、バルブコア入口と少なくとも3つのバルブコア出口が構成され、前記バルブコアの第1バルブコア出口は、前記第1バルブ本体チャンバーと連通し、前記バルブコアの第2バルブコア出口は、前記第2バルブ本体チャンバーと連通し、前記バルブコアの第3バルブコア出口は、バルブ本体の第3バルブ本体チャンバーと連通し、前記バルブコア入口は、前記バルブ本体入口と連通する。前記ターンテーブルには、複数の流路がそれぞれ構成され、前記ターンテーブルの回転により、対応する流路を対応するバルブコア入口及びバルブコア出口と連通するように促して各前記流路を切り替える。
【0015】
選択可能に、前記第1バルブ本体チャンバー、前記第2バルブ本体チャンバー、前記第3バルブ本体チャンバーは、互いに離間して設けられる。前記第1バルブ本体チャンバーは、前記第1出口を介して第1出入パイプライン、第1給水口と順次連通する。前記第2バルブ本体チャンバーは、前記第2出口を介して第2出入パイプライン、第2給水口と順次連通する。前記第3バルブ本体チャンバーは、前記第3出口を介して廃水出口と連通する。前記第1バルブ本体チャンバーと前記第2バルブ本体チャンバーのうちの一方は、前記第3バルブ本体チャンバーと選択的に連通することに適する。前記第1バルブ本体チャンバーと前記第2バルブ本体チャンバーのうちの少なくとも一方は、前記バルブ本体入口と選択的に連通することに適する。
【0016】
選択可能に、前記ターンテーブルは、第1流路及び第2流路を含み、前記統合バルブが第1位置にある場合、前記第1流路と前記第2流路は、並列に設けられ、外部に接続される。
【0017】
選択可能に、前記第1流路は、前記バルブコア入口と前記第1バルブコア出口を連通し、前記第2流路は、前記バルブコア入口と前記第2バルブコア出口を連通する。
【0018】
選択可能に、前記ターンテーブルは、第3流路と第4流路をさらに含み、前記第3流路は、前記バルブコア入口と前記第1バルブコア出口を連通し、前記第4流路は、前記第2バルブコア出口と前記第3バルブコア出口を連通し、又は前記第3流路は、前記バルブコア入口と前記第2バルブコア出口を連通し、前記第4流路は、前記第1バルブコア出口と前記第3バルブコア出口を連通する。
【0019】
選択可能に、前記統合バルブが第1位置にある場合、前記ターンテーブルは、前記第1位置に回転し、前記バルブコアのバルブコア入口は、前記ターンテーブルの前記第1流路を介して前記第1バルブコア出口と連通し、前記バルブコア入口は、前記第2流路を介して前記第2バルブコア出口と連通し、前記第1バルブコア出口は、前記バルブ本体の第1バルブ本体チャンバーと連通し、次に前記第1出入パイプラインを介して前記第1給水口と連通し、前記第2バルブコア出口は、前記バルブ本体の第2バルブ本体チャンバーと連通し、次に前記第2出入パイプラインを介して前記第2給水口と連通する。
【0020】
選択可能に、前記統合バルブが第2位置にある場合、前記ターンテーブルは、第2位置に回転し、前記バルブコア入口は、前記ターンテーブルの前記第3流路を介して前記第1バルブコア出口と連通し、前記第2バルブコア出口は、前記第4流路を介して前記第3バルブコア出口と連通し、このとき、前記第1バルブコア出口は、前記バルブ本体の第1バルブ本体チャンバーと連通し、次に順次前記第1出入パイプライン、第1給水口を介して前記第1フィルターエレメントと連通し、次に前記第2給水口又は排水口、第2出入パイプラインを介して前記第2バルブ本体チャンバーと連通し、次に前記第2バルブコア出口を介してターンテーブルの前記第4流路、前記第3バルブコア出口、前記バルブ本体の第3バルブ本体チャンバーを経て前記廃水出口と連通する。
【0021】
選択可能に、前記統合バルブが第3位置にある場合、前記ターンテーブルは、第3位置に回転し、前記バルブコア入口は、前記ターンテーブルの第3流路を介して前記第2バルブコア出口と連通し、前記第1バルブコア出口は、前記第4流路を介して前記第3バルブコア出口と連通し、このとき、前記第2バルブコア出口は、前記バルブ本体の第2バルブ本体チャンバーと連通し、次に順次前記第2出入パイプライン、前記第2給水口を介して前記第2フィルターエレメントと連通し、次に前記第1給水口又は排水口、前記第1出入パイプラインを経て前記第1バルブ本体チャンバーと連通し、次に前記第1バルブコア出口を介して前記ターンテーブルの第4流路、前記第3バルブコア出口、前記バルブ本体の第3バルブ本体チャンバーを経て前記廃水出口と連通する。
【0022】
選択可能に、前記第4流路は、腰状溝として構成されており、前記統合バルブが第2位置又は第3位置にある場合、前記腰状溝は、前記バルブコアのうちの2つの隣接するバルブコア出口と連通するまで回転する。
【0023】
選択可能に、前記排水口は、第1排水口と第2排水口とを含み、前記第1排水口は、前記第1限外濾過膜の外側又は内側と連通し、前記第2排水口は、前記第2限外濾過膜の外側又は内側と連通する。
【0024】
選択可能に、精製水製造状態にあるとき、前記第1排水口と前記第2排水口は、同時に閉じられ、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記第1排水口は、閉じられ、前記第2排水口は、選択的に開かれ、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記2排水口は、閉じられ、前記第1排水口は、選択的に開かれる。
【0025】
本出願によって提供されるフラッシング制御方法は、
汚れ詰まりパラメータを取得するステップと、
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達したか否かを判断するステップと、
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、予め設定されたフラッシングポリ―シに従って動作するように開閉ユニットを制御するステップとを含む。
【0026】
選択可能に、前記汚れ詰まりパラメータは、現在の排水流量値又は現在の排水圧力値を含む。
【0027】
選択可能に、前記方法は、現在の給水圧力値を取得するステップと、前記現在の給水圧力値、及び現在の給水圧力値とフラッシング時間との対応関係に基づいてフラッシング時間Ttotalを決定するステップとをさらに含む。
【0028】
選択可能に、前記開閉ユニットは、統合バルブを含み、前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、予め設定されたフラッシングポリ―シに従って動作するように開閉ユニットを制御する前記ステップは、
統合バルブの動作を第1フラッシング状態に調整し、滞留時間をTtotal/2nとするステップと、
統合バルブの動作を第2フラッシング状態に調整し、滞留時間をTtotal/2nとするステップと、
第1フラッシング状態と第2フラッシング状態のサイクルを合計n回繰り返すステップと、
統合バルブの動作を初期状態に調整するステップとを含む。
【0029】
本出願によって提供されるフラッシング制御装置は、
汚れ詰まりパラメータを取得するための取得モジュールと、
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達したか否かを判断するための判断モジュールと、
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、予め設定されたフラッシングポリ―シに従って動作するように開閉ユニットを制御するための制御モジュールとを含む。
【0030】
選択可能に、前記取得モジュールは、流量検出モジュールと圧力検出モジュールの少なくとも一方を含む。
【0031】
本出願によって提供される電気機器は、
プロセッサとメモリとを含み、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたフラッシング制御プログラムを実行して、上記のフラッシング制御方法を実現するために使用される。
【0032】
本出願によって提供される記憶媒体は、1つ又は複数のプログラムを記憶しており、前記1つ又は複数のプログラムは、上記のフラッシング制御方法を実現するために、1つ又は複数のプロセッサによって実行されてもよい。
【0033】
本出願によって提供される浄水システムは、上記の浄水機器と、後処理コンポーネントと、送水ポンプと、給水パイプラインと、精製水排出パイプラインとを含む。送水ポンプは、前記後処理コンポーネントの前端に設けられる。給水パイプラインは、前記浄水機器の前記原水入口と連通する。精製水排出パイプラインは、前記浄水機器の精製水出口と連通する。前記浄水機器は、前記送水ポンプの前端に設けられ、前記送水ポンプの給水口は、前記精製水排出パイプラインと連通し、前記送水ポンプの排水口は、前記後処理コンポーネントと連通して、前記浄水機器で濾過された精製水を前記後処理コンポーネントに輸送する。
【0034】
本出願の実施例によって提供される浄水機器では、複数のフィルターエレメントが並列に設けられた限外濾過複合フィルターエレメントを使用し、開閉ユニットを複数の前記フィルターエレメントの給水口に連通させ、開閉ユニットが精製水製造状態とフラッシング状態を切り替えることができるため、複雑な接続パイプラインとバルブが必要ではないため、構造が簡単であり、操作が容易であり、前記フラッシング状態では、1つ又は複数のフィルターエレメントで得られた精製水を使用して他のフィルターエレメントをフラッシングするため、精製水のフラッシング効果が高く、ユーザ満足度の向上に有利である。
【0035】
本出願の実施例によって提供される浄水機器では、前記内側ハウジングを設けて前記外側ハウジングの内部空間を第1フィルターエレメントチャンバーと第2フィルターエレメントチャンバーに仕切り、前記第1フィルターエレメントチャンバーに第1フィルターエレメントを設け、前記第2フィルターエレメントチャンバーに第2フィルターエレメントを設けることにより、2つのフィルターエレメントが並列に組み合わせて設けられるため、前記限外濾過複合フィルターエレメントの全体体積が効果的に削減され、同時に、第1給水口及び第1精製水出口を含む前記第1フィルターエレメントと、第2給水口及び第2精製水出口を含む前記第2フィルターエレメントとを設けることにより、前記限外濾過複合フィルターエレメントは、給水口と排水口の導通状態に応じて水製造モード、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュするモード及び第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュするモードを切り替えることができ、前記限外濾過複合フィルターエレメントが異なるモードを切り替えることは、給水口と排水口の導通状態を変えるだけで実現でき、構造が簡単であり、操作が容易であり、洗浄効果も高い。
【0036】
本出願の実施例によって提供される浄水機器では、フィルターエレメントベースが給水口及び排水口の総数に等しい環状流路を有するように設けられることにより、各環状流路が1つの給水口又は1つ又は排水口にそれぞれ対応し、各前記環状流路には、外部パイプラインの連通のための開口部がそれぞれ設けられ、前記給水口及び排水口のそれぞれと外部パイプラインとの連通が実現され、前記給水口及び前記排水口の導通状態の制御が容易になり、それによって前記限外濾過複合フィルターエレメントによる前記精製水モードとフラッシングモードの切り替えが容易に実現される。
【0037】
本出願の実施例によって提供される浄水機器では、前記フィルターエレメントベースが総精製水入口を含むように設けられることにより、総精製水入口が排水口と連通し、前記限外濾過複合フィルターエレメントが水製造モードにあるとき、前記第1精製水出口及び前記第2精製水出口から排出された精製水を外部パイプラインに導出することに適し、前記限外濾過複合フィルターエレメントがフラッシングモードにあるとき、前記総精製水入口が閉じられ、フィルターエレメントから取り込まれた精製水が外部パイプラインに排出できなく、前記第1精製水が前記第1精製水出口と前記第2精製水出口で導通された流路を流れ、これにより、1つのフィルターエレメントが別のフィルターエレメントをバックフラッシュすることを実現する。
【0038】
本出願の実施例によって浄水機器では、バルブ本体にバルブ本体入口、第1バルブ本体チャンバー、第2バルブ本体チャンバー、第1出入パイプライン、第2出入パイプライン及び第3出口が構成され、同時に、バルブコアにバルブコア入口と少なくとも3つのバルブコア出口が構造されることにより、このバルブコアの第1バルブコア出口がこの第1バルブ本体チャンバーと連通し、このバルブコアの第2バルブコア出口がこの第2バルブ本体チャンバーと連通し、第3バルブコア出口がバルブ本体の第3バルブ本体チャンバーと連通し、このバルブコア入口がこのバルブ本体入口と連通し、同時に、ターンテーブルに複数の流路がそれぞれ構成され、ターンテーブルの回転により、対応する流路を対応するバルブコア入口とバルブコア出口と連通するように促して各当該流路を切り替え、これにより、統合バルブを増設することにより、複数のバルブを同時に使用する必要がなく、体積が小さく、コストが低く、統合度合いが高いという利点があることがわかる。
【0039】
本出願の実施例によって提供されるフラッシング制御方法では、前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達したか否かを判断することにより、フラッシング動作を実行するか否かを決定し、前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、予め設定されたフラッシングポリ―シに従って動作するように統合バルブを制御し、浄水機器の精確な制御が実現され、予め設定された時間に従ってフラッシングする従来の制御方法と比較して、地域ごとに異なる水質によって引き起こされる深刻な詰まりによってリアルタイムなフラッシングができなく、又はフラッシングを必要とする詰まり度合いに達する前にフラッシングしてリソースが浪費されることを解決し、ユーザエクスペリエンスの向上に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0040】
本出願の実施例又は従来技術における技術案をより明確に説明するために、以下に実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に紹介するが、明らかに、以下に説明される図面は、本出願の実施例だけであり、当業者であれば、創造的な労力をせずに、本開示の図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本出願のフィルターエレメントを上下に設けた複合フィルターエレメントの断面図である。
図2】本出願のフィルターエレメントを上下に設けた複合フィルターエレメントの精製水製造状態の概略図である。
図3】本出願のフィルターエレメントを上下に設けた複合フィルターエレメントの第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする概略図である。
図4】本出願のフィルターエレメントを上下に設けた複合フィルターエレメントの第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする概略図である。
図5】本出願のフィルターエレメントを内層及び外層に設けた複合フィルターエレメントの断面図である。
図6】本出願の一体型流路プレートと統合バルブの分解状態の概略図である。
図7】本出願の一体型流路プレートの概略図である。
図8】本出願の一体型流路プレートと統合バルブの取付状態の断面図である。
図9】本出願の一体型流路プレートと統合バルブの取付状態の上面図である。
図10】本出願の一体型流路プレートの上面図である。
図11】本出願のバルブコアの構造概略図である。
図12】本出願のターンテーブルの構造概略図である。
図13】本出願の一体型流路プレートの部分断面図である。
図14】本出願の統合バルブが第1位置にある場合の内部構造概略図である。
図15】本出願の統合バルブが第2位置にある場合の内部構造概略図である。
図16】本出願の統合バルブが第3位置にある場合の内部構造概略図である。
図17】本出願の複合フィルターエレメント、一体型流路プレート及び統合バルブの分解状態の概略図である。
図18】本出願の複合フィルターエレメント、一体型流路プレート及び統合バルブの取付状態の断面図である。
図19】本出願のフラッシング制御方法のフローチャートである。
図20】本出願のフラッシング制御装置の原理ブロック図である。
図21】本出願の電気機器の構造概略図である。
図22】本出願の浄水システムの構造概略図である。
図23】本出願のフィルターエレメントを上下に設けた複合フィルターエレメントの変形概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下に本出願の実施例の図面と組み合わせて本出願の実施例における技術案を明確且つ完全に説明し、明らかに、説明される実施例は、本出願の実施例の一部だけであり、全ての実施例ではない。本出願の実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要せずに得る他の実施例は、全て本出願の保護範囲に属する。
【0042】
本出願の説明では、用語「中央」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「横」、「内」、「外」などに示される向き又は位置関係は、図面に基づいて示される向き又は位置関係であり、本出願を容易に説明し、説明を簡略化するためのものだけであり、言及された装置又は素子が必ず特定の向きを有し、特定の向きで構成及び操作することを示し又は暗示するためのものではなく、したがって、本出願を制限するためのものと理解されるべきではない。また、用語「第1」、「第2」、「第3」は、説明するためのものに過ぎず、相対重要性を示し又は暗示するものとして理解されてはいけない。
【0043】
本出願の説明では、説明するべきものとして、特に明記及び限定されない限り、用語「取付」、「接続」、及び「連結」という用語は、広義において例えば固定接続、取り外し可能な接続、又は一体接続であってもよく、機械的接続であってもよいし、電気的接続であってもよいし、直接接続であってもよいし、中間媒体を介する間接接続であってもよいし、2つの素子の内部の連通であってもよいと理解されてもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本出願における上記の用語の具体的な意味を理解することができる。
【0044】
また、以下で説明される本出願の異なる実施形態に係る技術的特徴は、互いに衝突を構成せずに互いに組み合わせることができる。
【0045】
[実施例1]
図1図18に示すように、本実施例によって提供される浄水機器は、限外濾過複合フィルターエレメントa1と開閉ユニットとを含む。限外濾過複合フィルターエレメントa1には、複数のフィルターエレメントが並列に設けられ、各フィルターエレメントには、少なくとも1つの給水口と少なくとも1つの精製水出口が設けられ、複数の前記フィルターエレメントの精製水出口は、相互に連通する。開閉ユニットは、複数の前記フィルターエレメントの給水口と連通する。前記開閉ユニットは、精製水製造状態にあるとき、原水を前記給水口から前記フィルターエレメントに通し、フィルターエレメントで濾過した後、精製水を前記精製水出口から排出することに適する。前記開閉ユニットは、精製水製造状態からフラッシング状態に切り替え、フラッシング状態にあるとき、原水を1つ又は複数の前記フィルターエレメントの給水口から前記フィルターエレメントに通し、このとき、複数の前記フィルターエレメントの精製水出口が閉じられて連通し、他の1つ又は複数の前記フィルターエレメントを精製水でフラッシングした後、廃水を他の1つ又は複数の前記フィルターエレメントの給水口から排出することに適する。
【0046】
前記開閉ユニットは、バルブアセンブリ、統合バルブ、パイプラインクランプなどの様々な形態であってもよく、前記開閉ユニットは、給水パイプライン及び/又は排水パイプラインの開閉状態を制御するために使用される。本実施例では、開閉ユニットが統合バルブであることを例に挙げて説明する。
【0047】
前記原水は、限外濾過複合フィルターエレメントで濾過されない水であり、浄水機器のフィルターエレメントで濾過されて精製水が得られ、前記廃水は、浄水機器のフィルターエレメントを洗浄した後の水である。
【0048】
前記開閉ユニットが精製水製造状態にある場合、原水は、前記給水口から前記フィルターエレメントに流入し、フィルターエレメントで濾過した後、精製水は、前記精製水出口から排出される。
【0049】
前記開閉ユニットがフラッシング状態にある場合、原水は、1つ又は複数の前記フィルターエレメントの給水口から前記フィルターエレメントに流入し、フィルターエレメントで濾過されて精製水が得られ、このとき、複数の前記フィルターエレメントの精製水出口が閉じられて連通し、精製水は、排出できせず、流路に沿って他の1つ又は複数の前記フィルターエレメントに流入し、精製水は、他の1つ又は複数の前記フィルターエレメントをフラッシングし、その後、廃水は、他の1つ又は複数の前記フィルターエレメントの給水口から排出される。
【0050】
前記開閉ユニットがフラッシング状態にある場合、複数のフィルターエレメントの精製水出口が閉じられて連通することは、前記フィルターエレメントの精製水出口全体が閉じ状態にあり、精製水が排出できないが、フィルターエレメントの間の精製水出口が互いに導通することを指し、精製水は、1つのフィルターエレメントから別のフィルターエレメントの内部に流入することが容易になり、これにより、精製水によるフィルターエレメントのバックフラッシュを実現する。
【0051】
前記限外濾過複合フィルターエレメントa1には、複数のフィルターエレメントが並列に設けられ、複数のフィルターエレメントは、フィルターエレメントの数が2つ以上であってもよいことを指す。前記フィルターエレメントの数が2つ以上である場合、各フィルターエレメントは、並列に設けられてもよい。
【0052】
本実施例によって提供される浄水機器では、複数のフィルターエレメントが並列に設けられた限外濾過複合フィルターエレメントを使用し、開閉ユニットを複数の前記フィルターエレメントの給水口に連通させることにより、開閉ユニットは、精製水製造状態とフラッシング状態を切り替えることができ、複雑な接続パイプラインとバルブが必要ではないため、構造が簡単であり、操作が容易であり、前記フラッシング状態では、1つ又は複数のフィルターエレメントで得られた精製水を使用して他のフィルターエレメントをフラッシングするため、精製水のフラッシング効果が高く、ユーザ満足度の向上に有利である。
【0053】
幾つかの実施例では、前記限外濾過複合フィルターエレメントa1は、並列に設けられた第1フィルターエレメント及び第2フィルターエレメントを含み、前記開閉ユニットのフラッシング状態は、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態と、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態とを含む。
【0054】
具体的には、前記浄水機器は、原水入口b11と廃水出口b16とを含む。
【0055】
前記開閉ユニットが精製水製造状態にある場合、前記開閉ユニットは、前記原水入口b11を前記第1フィルターエレメント、前記第2フィルターエレメントの給水口と同時に連通することに適する。
【0056】
前記開閉ユニットは、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口b11を前記第1フィルターエレメントの給水口と連通し、廃水出口b16を前記第2フィルターエレメントの給水口と連通することに適する。
【0057】
前記開閉ユニットは、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口b11を前記第2フィルターエレメントの給水口と連通し、廃水出口b16を前記第1フィルターエレメントの給水口と連通することに適する。
【0058】
幾つかの実施例では、前記限外濾過複合フィルターエレメントa1は、外側ハウジングa2、内側ハウジングa3、第1フィルターエレメント及び第2フィルターエレメントを含む。内側ハウジングa3は、前記外側ハウジングa2内に嵌設され、前記内側ハウジングa3は、前記外側ハウジングa2の内部空間を第1フィルターエレメントチャンバーと第2フィルターエレメントチャンバーに仕切ることに適する。第1フィルターエレメントは、前記第1フィルターエレメントチャンバー内に設けられる。第2フィルターエレメントは、前記第2フィルターエレメントチャンバー内に設けられる。前記第1フィルターエレメントと前記第2フィルターエレメントのそれぞれには、原水の流入に適した給水口が設けられ、前記第1フィルターエレメントと前記第2フィルターエレメントは、精製水の排出に適した精製水排出口を共有し、又は前記第1フィルターエレメントと前記第2フィルターエレメントのそれぞれには、精製水の排出に適した精製水出口が設けられ、前記第1フィルターエレメントと前記第2フィルターエレメントは、並列に設けられる。
【0059】
選択可能に、前記第1フィルターエレメントチャンバーと前記第2フィルターエレメントチャンバーの開口端は、外部パイプラインとそれぞれ連通する。
【0060】
選択可能に、前記限外濾過複合フィルターエレメントは、給水口と精製水出口の導通状態に応じて、精製水製造状態、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態を切り替えることに適する。
【0061】
限外濾過複合フィルターエレメントの一端は、開放されて外部パイプラインと連通し、前記外部パイプラインは、前記限外濾過複合フィルターエレメントに水を供給又は排水するためのパイプラインである。前記精製水製造状態は、前記第1フィルターエレメントと前記第2フィルターエレメントの両方が原水を給水口から導入し、前記原水を限外濾過膜で濾過した後、精製水を排水口から排出する動作状態にあることを意味する。前記第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態は、前記第1フィルターエレメントのみが精製水を作り、作られた精製水が第2フィルターエレメントの限外濾過膜をフラッシュするために使用される動作状態を意味する。前記第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態は、前記第2フィルターエレメントのみが精製水を作り、作られた精製水が前記第1フィルターエレメントの限外濾過膜をフラッシュするために使用される動作状態を意味する。前記限外濾過膜の外側は、前記限外濾過膜の前記外側ハウジングに近い側を指し、前記限外濾過膜の内側は、限外濾過膜の前記外側とは反対側を指す。
【0062】
本実施例によって提供される限外濾過複合フィルターエレメントでは、前記内側ハウジングa3を設けることにより、前記外側ハウジングa2の内部空間を第1フィルターエレメントチャンバーと第2フィルターエレメントチャンバーに仕切る。前記第1フィルターエレメントチャンバーに第1フィルターエレメントを設け、前記第2フィルターエレメントチャンバーに第2フィルターエレメントを設けることにより、2つのフィルターエレメントが並列に組み合わせて設けられ、前記限外濾過複合フィルターエレメントの全体体積が効果的に削減される。前記第1フィルターエレメントと前記第2フィルターエレメントのそれぞれに原水の流入に適した給水口が設けられ、前記第1フィルターエレメントと前記第2フィルターエレメントが精製水の排出に適した精製水排出口を共有し、又は前記第1フィルターエレメントと前記第2フィルターエレメントのそれぞれに精製水の排出に適した精製水出口が設けられることにより、前記限外濾過複合フィルターエレメントは、給水口と精製水出口の導通状態に応じて、精製水製造状態、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態を切り替えることが実現される。前記限外濾過複合フィルターエレメントは、給水口と排水口の導通状態を変えるだけで3つの状態を切り替えることができ、構造が簡単であり、操作が容易であり、洗浄効果も高く、ユーザ満足度の向上に役立つ。
【0063】
幾つかの実施例では、前記第1フィルターエレメントには、第1限外濾過膜a11が設けられるとともに、第1給水口a41及び第1精製水出口a51が設けられ、前記第1給水口a41は、前記第1限外濾過膜a11の内側又は外側と連通し、前記第1精製水出口a51は、前記第1限外濾過膜a11の外側又は内側と連通する。前記第1給水口a41と前記第1精製水出口a51は、前記第1限外濾過膜a11の内側及び外側のうちの異なる側とそれぞれ連通する。
【0064】
前記第2フィルターエレメントには、第2限外濾過膜a12が設けられるとともに、第2給水口af42及び第2精製水出口a52が設けられ、前記第2給水口a42は、前記第2限外濾過膜a12の内側又は外側と連通し、前記第2精製水出口a52は、前記第2限外濾過膜a12の外側又は内側と連通する。前記第2給水口a42と前記第2精製水出口a52は、前記第2限外濾過膜a12の内側及び外側のうちの異なる側とそれぞれ連通する。
【0065】
選択可能に、前記第1精製水出口a51と前記第2精製水出口a52は、前記外側ハウジングa2に独立して設けられ、又は、前記第1精製水出口a51と前記第2精製水出口a52は、前記限外濾過複合フィルターエレメントの内部で合流し、前記外側ハウジングa2に設けられた精製水出口と連通する。
【0066】
選択可能に、前記第1限外濾過膜a11の外側には、第1保護層が設けられ、前記第1保護層には、複数の貫通孔が設けられ、前記貫通孔は、前記第1限外濾過膜a11と前記第1フィルターエレメントチャンバーを連通することに適する。
【0067】
選択可能に、前記第2限外濾過膜a12の外側には、第2保護層が設けられ、前記第2保護層と前記内側ハウジングa3の間には、スペーサ層が形成され、前記第1フィルターエレメントは、前記スペーサ層を介して前記第1精製水出口a51と連通する。
【0068】
選択可能に、前記第1限外濾過膜a11及び前記第2限外濾過膜a12の水製造モードは、外圧式である。
【0069】
選択可能に、前記第1給水口a41、前記第1精製水出口a51、前記第2給水口a42、前記第2精製水出口a52の位置配置は、外側から内側への順次配置として実施される。例えば、前記第1給水口a41は、前記第1精製水出口a51の外に嵌設され、前記第1精製水出口a51は、前記第2給水口a42の外に嵌設され、前記第2給水口a42は、前記第2精製水出口a52の外に嵌設される。
【0070】
前記開閉ユニットは、精製水製造状態にあるとき、前記原水入口b11が前記第1給水口a41及び前記第2給水口a42と連通し、原水を前記第1限外濾過膜a11又は前記第2限外濾過膜a12に通過させた後、前記第1精製水出口a51及び前記第2精製水出口a52から排出することに適する。
【0071】
前記開閉ユニットは、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口b11が前記第1給水口a41と連通し、原水を前記第1限外濾過膜a11に通過させた後、前記第1精製水出口a51から排出し、前記第2精製水出口a52から入り、さらに前記第2限外濾過膜a12を通過してから前記第2給水口a42から排出することに適する。
【0072】
前記開閉ユニットは、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口b11が前記第2給水口a42と連通し、原水を前記第2限外濾過膜a12に通過させた後、前記第2精製水出口a52から排出し、前記第1精製水出口a51から入り、次に前記第1限外濾過膜a12を通過してから前記第1給水口a41から排出することに適する。
【0073】
幾つかの実施例では、前記複合フィルターエレメントa1が前記水製造モードにある場合、前記第1給水口a41及び前記第2給水口a42は、給水口であり、前記第1精製水出口a51及び前記第2精製水出口a52は、排水口であり、前記第1給水口a41は、前記第1フィルターエレメントチャンバーと連通し、前記第1限外濾過膜a11を経て前記第1精製水出口a51と連通し、前記第2給水口a42は、前記第2フィルターエレメントチャンバーと連通し、前記第2限外濾過膜a12を経て前記第2精製水出口a52と連通する。
【0074】
前記限外濾過複合フィルターエレメントa1が、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュするモードにある場合、前記第1給水口a41及び前記第2精製水出口a52は、給水口であり、前記第1精製水出口a51及び前記第2給水口a42は、排水口であり、前記第1給水口a41は、前記第1フィルターエレメントチャンバーと連通し、前記第1限外濾過膜a11を経て前記第1精製水出口a51、前記第2精製水出口a52と順次連通し、さらに前記第2限外濾過膜a12を経て前記第2給水口a42と連通する。
【0075】
前記限外濾過複合フィルターエレメントa1が、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュするモードにある場合、前記第1精製水出口a51及び前記第2給水口a42は、給水口であり、前記第1給水口a41及び前記第2精製水出口a52は、排水口であり、前記第2給水口a42は、前記第2フィルターエレメントチャンバーと連通し、前記第2限外濾過膜a12を経て前記第2精製水出口a52、第1精製水出口a51と順次連通し、さらに前記第1限外濾過膜a11を経て前記第1給水口a41と連通する。
【0076】
本実施例によって提供される浄水機器では、前記内側ハウジングa3を設けて前記外側ハウジングa2の内部空間を第1フィルターエレメントチャンバーと第2フィルターエレメントチャンバーに仕切り、前記第1フィルターエレメントチャンバーに第1フィルターエレメントを設け、前記第2フィルターエレメントチャンバーに第2フィルターエレメントを設けることにより、2つのフィルターエレメントが並列に組み合わせて設けられ、前記限外濾過複合フィルターエレメントの全体体積が効果的に削減され、同時に、第1給水口a41と第1精製水出口a51を含む前記第1フィルターエレメント、第2給水口a42と第2精製水出口a52を含む前記第2フィルターエレメントとを設けることにより、前記限外濾過複合フィルターエレメントは、給水口と排水口の導通状態に応じて精製水製造状態、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュするモード及び第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュするモードを切り替え、前記限外濾過複合フィルターエレメントが異なるモードを切り替えることは、給水口と排水口の導通状態を変えるだけで実現でき、構造が簡単であり、操作が容易であり、洗浄効果も高い。
【0077】
幾つかの実施例では、前記限外濾過複合フィルターエレメントa1は、前記限外濾過複合フィルターエレメントa1と連通することに適したフィルターエレメントベースa6をさらに含む。前記フィルターエレメントベースa6には、N個の流路が設けられ、N=M、Mは、給水口と精製水出口の数の合計である。幾つかの実施例では、前記第1精製水出口a51と前記第2精製水出口a52は、2つの独立した出口であり、外部パイプラインとそれぞれ導通し、前記フィルターエレメントベースa6は、第1環状流路a61、第2環状流路a62、第3環状流路a63及び中央円形流路a64を含む。第1環状流路a61は、前記第1給水口a41と連通し、前記第1環状流路a61には、前記第1給水口a41を外部パイプラインと連通することに適した第1環状流路開口部a611が設けられる。第2環状流路a62は、前記第1精製水出口a51と連通し、前記第2環状流路a62には、前記第1精製水出口a51を外部パイプラインと連通することに適した第2環状流路開口部a621が設けられる。第3環状流路a63は、前記第2給水口a42と連通し、前記第3環状流路a63には、前記第2給水口a42を外部パイプラインと連通することに適した第3環状流路開口部a631が設けられる。中央円形流路a64は、前記第2精製水出口a52と連通し、前記中央円形流路a64には、前記第2精製水出口a52を外部パイプラインと連通することに適した中央円形流路開口部a641が設けられ、前記中央円形流路開口部a641は、前記第2環状流路開口部a621と連通する。幾つかの実施例では、第1環状流路a61は、第2環状流路a62の外に嵌設され、第2環状流路a62は、第3環状流路a63の外に嵌設され、第3環状流路a63は、中央円形流路a64の外に嵌設される。
【0078】
選択可能に、前記限外濾過複合フィルターエレメントa1は、少なくとも2つのフィルターエレメントを含み、前記フィルターエレメントの数が3である場合、前記フィルターエレメントベースa6は、5つの環状流路と1つの中央円形流路とを含む。
【0079】
幾つかの実施例では、前記第1精製水出口a51と前記第2精製水出口a52は、前記限外濾過複合フィルターエレメントa1の内部で連通して1つの合流出口に合流し、前記合流出口は、外部パイプラインと導通し、前記フィルターエレメントベースa6は、第1環状流路a61、第3環状流路a63及び中央円形流路a64を含む。第1環状流路a61は、前記第1給水口a41と連通し、前記第1環状流路a61には、前記第1給水口a41を外部パイプラインと連通することに適した第1環状流路開口部a611が設けられる。第3環状流路a63は、前記第2給水口a42と連通し、前記第3環状流路a63には、前記第2給水口a42を外部パイプラインと連通することに適した第3環状流路開口部a631が設けられる。中央円形流路a64は、前記合流出口と連通し、前記中央円形流路a64には、前記合流出口を外部パイプラインと連通することに適した中央円形流路開口部a641が設けられる。
【0080】
選択可能に、前記フィルターエレメントの数が3である場合、前記フィルターエレメントベースa6は、3つの環状流路と1つの中央円形流路とを含む。
【0081】
選択可能に、前記フィルターエレメントベースa6の環状流路及び中央円形流路は、シールリングを介して前記給水口、排水口とシールして嵌合される。
【0082】
本実施例によって提供される浄水機器では、フィルターエレメントベースa6が給水口及び排水口の総数に等しい環状流路を有するように設けられることにより、各環状流路が1つの給水口又は1つ又は排水口にそれぞれ対応し、各前記環状流路に外部パイプラインの連通のための開口部がそれぞれ設けられ、前記給水口及び前記排水口のそれぞれの外部パイプラインとの連通が実現され、前記給水口及び前記排水口の導通状態の制御が容易になり、それによって前記限外濾過複合フィルターエレメントによる前記精製水モードとフラッシングモードの切り替えが容易に実現される。
【0083】
前記第1精製水出口a51と前記第2精製水出口a52が2つの独立した出口である場合、前記給水口及び精製水出口の総数が4つであり、このとき、前記フィルターエレメントベースa6には、前記第1環状流路a61、前記第2環状流路a62、前記第3環状流路a63、前記中央円形流路a64の合計4つの流路が設けられる。
【0084】
前記第1精製水出口a51と前記第2精製水出口a52は、前記限外濾過複合フィルターエレメントの内部で連通して合流出口に合流する場合、前記給水口及び精製水出口の総数が3つであり、このとき、前記フィルターエレメントベースa6には、前記第1環状流路a61、前記第3環状流路a63、前記中央円形流路a64の合計3つの流路が設けられる。
【0085】
幾つかの実施例では、前記フィルターエレメントベースa6は、総精製水入口a65をさらに含む。総精製水入口a65は、前記中央円形流路開口部a641を介して前記第1精製水出口a51及び前記第2精製水出口a52と連通する。
【0086】
幾つかの実施例では、前記浄水機器は、第1出入パイプラインb14と第2出入パイプラインb15をさらに含む。前記第1出入パイプラインb14は、前記第1環状流路a61と前記統合バルブb0を連通することに適し、前記第2出入パイプラインb15は、前記第3環状流路a63と前記統合バルブb0を連通することに適する。
【0087】
幾つかの実施例では、前記第1フィルターエレメントと前記第2フィルターエレメントは、上下に設けられ、又は内層及び外層に設けられる。
【0088】
幾つかの実施例では、前記開閉ユニットは、統合バルブb0を含み、前記統合バルブb0は、バルブ本体b1、バルブコアb2及びターンテーブルb3を含む。
【0089】
前記バルブ本体b1には、バルブ本体入口、少なくとも3つのチャンバー及び少なくとも3つの出口がそれぞれ構成される。前記少なくとも3つのチャンバーは、第1バルブ本体チャンバーb12、第2バルブ本体チャンバーb13及び第3バルブ本体チャンバーb17を含む。前記少なくとも3つの出口は、第1出口、第2出口及び第3出口を含む。
【0090】
バルブコアb2は、前記バルブ本体b1の上端面に設けられる。前記バルブコアには、バルブコア入口b21と、第1バルブコア出口b22、第2バルブコア出口b23及び第3バルブコア出口を含む少なくとも3つのバルブコア出口とが構成される。第1バルブコア出口b22は、前記第1バルブ本体チャンバーb12と連通し、第2バルブコア出口b23は、前記第2バルブ本体チャンバーb13と連通し、第3バルブコア出口は、バルブ本体b1の第3バルブ本体チャンバーb17と連通し、前記バルブコア入口b21は、前記バルブ本体入口と連通する。
【0091】
前記ターンテーブルb3には、複数の流路がそれぞれ構成され、前記ターンテーブルb3の回転により、対応する流路を対応するバルブコア入口b21及びバルブコア出口と連通するように促して各前記流路を切り替える。
【0092】
選択可能に、前記バルブ本体入口は、前記原水入口b11と連通することに適する。
【0093】
本実施例によって提供される浄水機器では、バルブ本体にバルブ本体入口、第1バルブ本体チャンバーb12、第2バルブ本体チャンバーb13、第1出入パイプラインb14、第2出入パイプラインb15及び第3出口が構成される。バルブコアb2には、バルブコア入口b21と少なくとも3つのバルブコア出口が構成され、第1バルブコア出口b22は、当該第1バルブ本体チャンバーb12と連通し、第2バルブコア出口は、当該第2バルブ本体チャンバーb13と連通し、第3バルブコア出口は、バルブ本体の第3バルブ本体チャンバーb17と連通し、当該バルブコア入口b21は、当該バルブ本体入口と連通する。ターンテーブルb3には、複数の流路がそれぞれ構成され、ターンテーブルb3の回転により、対応する流路を対応するバルブコア入口b21及びバルブコア出口と連通するように促して各流路を切り替える。統合バルブb0を増設することにより、複数のバルブを同時に使用する必要がなく、体積が小さく、コストが低く、統合度合いが高いという利点がある。
【0094】
幾つかの実施例では、前記第1バルブ本体チャンバーb12、前記第2バルブ本体チャンバーb13、前記第3バルブ本体チャンバーb17は、互いに離間して設けられる。前記第1バルブ本体チャンバーb12は、前記第1出口を介して前記第1出入パイプラインb14と連通する。前記第2バルブ本体チャンバーb13は、前記第2出口を介して前記第2出入パイプラインb15と連通する。前記第3バルブ本体チャンバーb17は、前記第3出口を介して前記廃水出口b16と連通する。前記第1バルブ本体チャンバーb12と前記第2バルブ本体チャンバーb13のうちの一方は、前記第3バルブ本体チャンバーb17と選択的に連通することに適する。前記第1バルブ本体チャンバーb12と前記第2バルブ本体チャンバーb13のうちの少なくとも一方は、前記バルブ本体入口と選択的に連通することに適する。
【0095】
幾つかの実施例では、前記ターンテーブルb3は、第1流路b31と第2流路b32とを含む。前記統合バルブb0が第1位置にある場合、前記第1流路b31と前記第2流路b32は、並列に設けられ、外部に接続される。
【0096】
前記統合バルブb0が第1位置にある場合、前記統合バルブb0の適用環境は、精製水製造状態であってもよく、前記統合バルブb0が第2位置にある場合、前記統合バルブb0の適用環境は、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュするモードであり、前記統合バルブb0が第3位置にある場合、前記統合バルブb0の適用環境は、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュするモードである。
【0097】
幾つかの実施例では、前記第1流路b31は、前記バルブコア入口b21と前記第1バルブコア出口b22を連通し、前記第2流路b32は、前記バルブコア入口b21と前記第2バルブコア出口b23を連通する。
【0098】
幾つかの実施例では、前記ターンテーブルb3は、第3流路b33と第4流路とをさらに含む。前記第3流路b33は、前記バルブコア入口b21と前記第1バルブコア出口b22を連通し、前記第4流路は、前記第2バルブコア出口b23と前記第3バルブコア出口を連通し、又は前記第3流路b33は、前記バルブコア入口b21と前記第2バルブコア出口b23を連通し、前記第4流路は、前記第1バルブコア出口b22と前記第3バルブコア出口を連通する。
【0099】
幾つかの実施例では、前記統合バルブb0が第1位置にある場合、前記ターンテーブルb3は、前記第1位置に回転し、前記バルブコアb2のバルブコア入口b21は、前記ターンテーブルb3の前記第1流路b31を介して前記第1バルブコア出口b22と連通し、前記バルブコア入口b21は、前記第2流路b32を介して前記第2バルブコア出口b23と連通し、前記第1バルブコア出口b22は、前記バルブ本体b1の第1バルブ本体チャンバーb12と連通し、次に前記第1出入パイプラインb14を介して前記第1環状流路a61と連通し、前記第2バルブコア出口b23は、前記バルブ本体b1の第2バルブ本体チャンバーb13と連通し、次に前記第2出入パイプラインb15を介して前記第3環状流路a63と連通する。
【0100】
前記統合バルブb0が第2位置にある場合、前記ターンテーブルb3が第2位置に回転し、前記バルブコア入口b21は、前記ターンテーブルb3の第3流路b33を介して前記第1バルブコア出口b22と連通し、前記第2バルブコア出口b23は、前記第4流路を介して前記第3バルブコア出口と連通する。このとき、前記第1バルブコア出口b22は、前記バルブ本体b1の第1バルブ本体チャンバーb12と連通し、次に順次前記第1出入パイプラインb14、前記第1環状流路a41を介して前記第1フィルターエレメントと連通し、次に前記第3環状流路a63、第2出入パイプラインb15を介して前記第2バルブ本体チャンバーb13と連通し、次に前記第2バルブコア出口b23を介してターンテーブルb3の前記第4流路、前記第3バルブコア出口、前記バルブ本体b1の第3バルブ本体チャンバーb17を経て前記廃水出口b16と連通する。
【0101】
前記統合バルブb0が第3位置にある場合、前記ターンテーブルb3が第3位置に回転し、前記バルブコア入口b21は、前記ターンテーブルb3の第3流路b33を介して前記第2バルブコア出口b22と連通し、前記第1バルブコア出口b22は、前記第4流路を介して前記第3バルブコア出口と連通する。このとき、前記第2バルブコア出口b23は、前記バルブ本体b1の第2バルブ本体チャンバーb13と連通し、次に順次前記第2出入パイプラインb15、前記第3環状流路a63を介して前記第2フィルターエレメントと連通し、次に前記第1環状流路a61、前記第1出入パイプラインb14を経て前記第1バルブ本体チャンバーb12と連通し、次に前記第1バルブコア出口b22を介して前記ターンテーブルb3の第4流路、前記第3バルブコア出口、前記バルブ本体の第3バルブ本体チャンバーb17を経て前記廃水出口b16と連通する。
【0102】
幾つかの実施例では、前記第4流路は、腰状溝b35として構成されており、前記統合バルブb0が第2位置又は第3位置にある場合、前記腰状溝b35は、前記バルブコアb2のうちの2つの隣接するバルブコア出口と連通するまで回転する。
【0103】
選択可能に、前記バルブコアb2には、1つの給水口、2つの排水口及び2つの廃水口の合計5つの開口部が設けられてもよく、さらに、選択可能に、2つの廃水口も1つ組み合わせられてもよい。
【0104】
幾つかの実施例では、図23に示すように、前記排水口は、第1排水口a91と第2排水口a92とを含み、前記第1給水口a41が前記第1限外濾過膜a11の内側又は外側と連通する場合、前記第1排水口a91は、前記第1限外濾過膜a11の外側又は内側と連通し、前記第2給水口a42が前記第2限外濾過膜a12の内側又は外側と連通する場合、前記第2排水口a92は、前記第2限外濾過膜a12の内側又は外側と連通する。
【0105】
精製水製造状態にあるとき、前記1排水口a91と前記第2排水口a92は、同時に閉じられる。
【0106】
第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にある場合、前記1排水口a91は、閉じられ、前記第2排水口a92は、選択的に開かれる。
【0107】
第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にある場合、前記2排水口a92は、閉じられ、前記第1排水口a91は、選択的に開かれる。
【0108】
選択可能に、前記第1排水口a91は、前記外側ハウジングa2を貫通し、一端が第1限外濾過膜a11と連通し、他端が外部と連通し、前記第2排水口a92は、前記内側ハウジングa3を貫通し、一端が第2限外濾過膜a12と連通し、他端が外部と連通する。
【0109】
第1排水口a91を設けることにより、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口b11は、前記第1給水口a41と連通しており、原水を前記第1限外濾過膜a11に通過した後、前記第1精製水出口a51から排出し、前記第2精製水出口a52から入り、さらに前記第2限外濾過膜a12を経て前記第1排水口a91から排出し、選択可能に、この状態において、前記第1排水口a91は、前記第2給水口a42と同時に導通することができ、又は、両者のうちの一方は、導通することができる。
【0110】
第2排水口a92を設けることにより、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口b11は、前記第2給水口a42と連通しており、原水を前記第2限外濾過膜a12に通過させた後、前記第2精製水出口a52から排出し、前記第1精製水出口a51から入り、さらに前記第1限外濾過膜a11を経て前記第2排水口a92から排出し、選択可能に、この状態において、前記第2排水口a92は、前記第1給水口a41と同時に導通することができ、又は、両者のうちの一方は、導通することができる。
【0111】
幾つかの実施例では、前記統合バルブb0は、モータb4とグランドb5とをさらに含む。前記グランドb5は、前記ターンテーブルb3に設けられ、前記ターンテーブルb3には、前記モータb4のモータシャフトに適合する固定穴b34が構成され、前記モータb4は、前記グランドb5に設けられ、前記モータb4と前記グランドb5は、締結具で一体に接続され、前記グランドb5には、貫通孔が構成され、前記モータb4のモータシャフトが前記貫通穴を貫通し、前記固定穴b34に挿入でき、ここで、前記モータシャフトの回転により前記ターンテーブルb3を動かして回転させる。
【0112】
選択可能に、本出願は、モータb4を増設し、モータb4のモータシャフトをグランドb5上の貫通穴に貫通させ、ターンテーブルb3上の固定穴b34に挿入し、説明すべきものとして、当該モータシャフトが固定穴b34に挿入されると、当該モータシャフトと固定穴b34は、周方向に固定的に接続され、即ち、モータシャフトの回転により、ターンテーブルb3を動かして回転させて、異なる流路への切り替えの目的を達成することができる。
【0113】
前記「締結具」は、ボルト、ネジ又はリベットなどであってもよい。
【0114】
幾つかの実施例では、前記グランドb5と前記バルブ本体b1は、前記ターンテーブルb3と前記バルブコアb2を前記グランドb5と前記バルブ本体b1の間に固定するために、締結具で一体に固定的に接続される。
【0115】
選択可能に、バルブコアb2をバルブ本体b1の上端面に配置し、ターンテーブルb3をバルブコアb2の上端面に設け、グランドb5をターンテーブルb3の上端面に設け、モータb4のモータシャフトをグランドb5上の貫通穴に貫通させ、当該ターンテーブルb3上の固定穴b34に挿入し、その後、モータb4とバルブ本体b1を締結具で一体的に接続し、同時に、モータb4とグランドb5を締結具で一体に接続し、これにより、当該統合バルブ全体の固定取付を実現することができる。
【0116】
選択可能に、前記ターンテーブルb3と前記バルブコアb2の両方は、硬質材料で製造される。
【0117】
選択可能に、前記硬質材料は、セラミックスを含む。
【0118】
選択可能に、前記ターンテーブルb3と前記バルブコアb2は、異なる流路を切り替える目的を達成するために相対的に回転することができ、材質上の理由により、前記ターンテーブルb3と前記バルブコアb2との間の相互シール機能を達成することができる。
【0119】
幾つかの実施例では、前記統合バルブb0は、前記バルブコアb2と前記バルブ本体b1との間に設けられたシール部材をさらに含み、前記シール部材は、前記バルブコアb2の各チャンバーをシールするとともに、前記バルブ本体b1を独立したチャンバーとして形成し、前記バルブコアb2の各バルブコア出口に接続することができる。
【0120】
選択可能に、前記シール部材は、シリコンガスケット又はゴムガスケットである。
【0121】
選択可能に、前記ターンテーブルb3は、前記バルブコアb2に対して相互に回転して異なる流路を切り替えることができる。説明すべきものとして、前記ターンテーブルb3は、前記モータb4により駆動されてもよく、同時に、前記ターンテーブルb3は、手動回転により駆動されて回転することもできる。
【0122】
以下では、本出願の実施例の前記浄水機器の動作モードを詳細に説明する。
【0123】
前記浄水機器が水製造モードにある場合、前記廃水出口b16は、閉じられ、前記統合バルブb0は、第1位置にあり、前記原水入口b11は、バルブ本体入口を介して前記第1バルブ本体チャンバーb12、前記第2バルブ本体チャンバーb13と同時に連通する。原水は、前記原水入口b11から導入され、前記バルブコア入口b21、前記第1流路b31、前記第1バルブコア出口b22を順次経て前記第1バルブ本体チャンバーb12に入り、次に前記第1出入パイプラインb14、前記第1環状流路a61、前記第1給水口a41を経て前記第1バルブコアチャンバーに入り、前記第1限外濾過膜a11により濾過されて精製水が得られる。得られた精製水は、前記第2限外濾過膜と前記内側ハウジングa3との間のスペーサ層を流れて前記第1精製水出口a51に到達し、前記第1精製水出口a51、前記第2環状流路a62を経て前記総精製水入口a65と連通し、最後に、得られた精製水が前記総精製水入口a65から排出される。同時に、原水は、前記原水入口b11から導入され、前記バルブコア入口b21、前記第2流路b32、前記第2バルブコア出口b23を順次経て前記第2バルブ本体チャンバーb13に入り、次に前記第2出入パイプラインb15、前記第3環状流路a63、前記第2給水口a42を経て前記第2バルブコアチャンバーに入り、前記第2限外濾過膜a12により濾過されて精製水が得られる。得られた精製水は、前記第1精製水出口a51、前記中央円形流路a64を経て前記総精製水入口a65と連通し、最後に、得られた精製水が前記主精製水口a65から排出する。
【0124】
前記浄水機器がフラッシングモードにある場合、前記総精製水入口a65は、閉じられ、前記廃水出口b16は、開かれる。第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュするモードにある場合、前記統合バルブb0は、第2位置にあり、前記原水入口b11は、バルブ本体入口を介して前記第1バルブ本体チャンバーb12と連通し、前記第2バルブ本体チャンバーb13は、前記バルブ本体チャンバーb17と連通する。原水は、前記原水入口b11から導入され、前記第1バルブ本体チャンバーb12、前記第1出入パイプラインb14、前記第1環状流路a61、前記第1給水口a41を順次経て前記第1フィルターエレメントチャンバーに入り、前記第1限外濾過膜a11により濾過されて精製水が得られる。得られた精製水は、前記第1精製水出口a51、前記第2環状流路a62、前記中央円形流路a64、前記第2精製水出口a52を経て前記第2フィルターエレメントに入り、前記第2限外濾過膜a12を流れ、前記第2限外濾過膜a12を洗浄する。洗浄後の廃水は、前記第2給水口a42、前記第3環状流路a63、前記第2出入口パイプラインb15、前記第2バルブ本体チャンバーb13、前記第3バルブ本体チャンバーb17を順次経て、前記廃水出口b16から排出される。変形例として、洗浄後の廃水は、第2排水口a92から排出されてもよく、このとき、前記第2給水口a42と前記第2排水口a92との間に2位置三方弁が設けられ、バルブの導通状態を切り替えることにより、第2給水口a42と第2排水口a92のうちの一方は、導通され、さらに洗浄後の廃水は、後続の流路から排出される。
【0125】
第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュするモードにある場合、前記統合バルブb0は、第3位置にあり、前記原水入口b11は、バルブ本体入口を介して前記第2バルブ本体チャンバーb13と連通し、前記第1バルブ本体チャンバーb12は、第3バルブ本体チャンバーb17と連通する。原水は、前記原水入口b11から導入され、前記第2バルブ本体チャンバーb13、前記第2出入パイプラインb15、前記第3環状流路a63、前記第2給水口a42を順次経て前記第2フィルターエレメントチャンバーに入り、前記第2限外濾過膜a12により濾過されて精製水が得られる。得られた精製水は、前記第2精製水出口a52、前記中央円形流路a64、前記第2環状流路a62、前記第1精製水出口a51を経て前記第1フィルターエレメントに入り、前記第1限外濾過膜a11を流れ、前記第1限外濾過膜a11を洗浄する。洗浄後の廃水は、前記第1給水口a41、前記第1環状流路a61、前記第1出入口パイプラインb14、前記第1バルブ本体チャンバーb12、前記第3バルブ本体チャンバーb17を経て、前記廃水出口b16から排出される。変形例として、洗浄後の廃水は、第1排水口a91から排出されてもよく、このとき、前記第1給水口a41と前記第1排水口a91との間に2位置三方弁が設けられ、バルブの導通状態を切り替えることにより、第1給水口a41と第1排水口a91のうちの一方は、導通され、さらに洗浄後の廃水は、後続の流路から排出される。
【0126】
[実施例2]
図19に示すように、本実施例は、浄水機器、特に統合バルブを備えた浄水機器に適用可能なフラッシング制御方法を提供するものであり、図1に示すように、当該フラッシング制御方法は、次のステップを含む。
【0127】
S11、汚れ詰まりパラメータを取得する。
【0128】
浄水機器を例にとると、水に不純物が存在するため、フィルターエレメントは、長期間使用されるとある程度の詰まりが発生するが、前記汚れ詰まりパラメータは、フィルターエレメントの詰まり状態を示すために使用される。フィルターエレメントがある程度詰まりした場合、フィルターエレメントの正常な濾過効果を確保するために、フィルターエレメントを洗浄する必要がある。前記汚れ詰まりパラメータは、現在の排水流量値又は現在の排水圧力値を含むことができる。現在の排水流量値は、流量検出装置によって取得されてもよい。選択可能に、流量検出装置は、流量計又は流量センサーであってもよい。流量計又は流量センサーは、排水パイプラインに設けられてもよい。現在の排水圧力値は、圧力検出装置によって取得されてもよい。選択可能に、圧力検出装置は、圧力計又は圧力センサーであってもよい。圧力計又は圧力センサーは、排水パイプラインに設けられてもよい。
【0129】
S12、前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達したか否かを判断する。
【0130】
汚れ詰まり閾値は、予め設定された値であってもよく、フィルターエレメントがフラッシングを必要とする臨界値まで詰まっていることを示すために使用される。浄水機器を例にとると、汚れ詰まりパラメータが現在の排水流量値である場合、汚れ詰まり閾値は、フラッシングが必要なときに排水パイプラインを流れる最大流量値(例えば、4.3l/min)に設定されてもよく、当業者は、実際のニーズに応じて決定されてもよい。汚れ詰まりパラメータが現在の排水圧力値である場合、汚れ詰まり閾値は、フラッシングが必要なときに排水パイプラインを流れる最大圧力値に設定されてもよく、当業者は、実際のニーズに応じて決定することができる。汚れ詰まりパラメータを取得した場合、汚れ詰まりパラメータと汚れ詰まり閾値を比較して、汚れ詰まりパラメータと汚れ詰まり閾値との関係を決定する。
【0131】
S13、前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、予め設定されたフラッシングポリ―シに従って動作するように開閉ユニットを制御する。
【0132】
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、フィルターエレメントがフラッシングを必要とする状態まで詰まっていることを決定することができ、後続の段階でフィルターエレメントを正常に使用することを確保するために、フラッシングポリ―シを実行する必要がある。具体的には、前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、開閉ユニットの動作を制御することにより、予め設定されたフラッシングポリ―シに従ってフィルターエレメントをフラッシングすることができる。
【0133】
前記開閉ユニットは、バルブアセンブリ、統合バルブ、パイプラインクランプなどの様々な形態であってもよい。前記開閉ユニットは、給水パイプライン及び/又は排水給水パイプラインの開閉状態を制御するために使用される。
【0134】
本実施例によって提供されるフラッシング制御方法では、汚れ詰まりパラメータを取得し、汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達したか否かを判断し、汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、予め設定されたフラッシングポリシーに従って動作するように開閉ユニットを制御することにより、フィルターエレメントの実際の詰め状況に応じて、フラッシングポリシーの実行を決定し、フラッシングポリシーの実行の適時性を確保し、早めのフラッシング又はフラッシングの遅れを回避し、フラッシングポリシーの実行の精度を向上させ、フィルターエレメントの最大使用時間を満たすことに基づいて節水効果を達成することができる。
【0135】
幾つかの実施例では、前記S13の前に、前記フラッシング制御方法は、
フィルターエレメントの形態を取得し、フィルターエレメントの形態に基づいてフラッシング方式を決定するステップと、
フィルターエレメントが単一の独立したフィルターエレメントである場合、フラッシング方式を間断フラッシングとして決定するステップと、
フィルターエレメントが複合フィルターエレメント又は複数の独立したフィルターエレメントである場合、フラッシング方式を交互フラッシングとして決定するステップとをさらに含む。
【0136】
本実施例では、フィルターエレメントの形態は、単一の独立したフィルターエレメントであってもよいし、複合フィルターエレメントであってもよいし、複数の独立したフィルターエレメントであってもよい。
【0137】
単一の独立したフィルターエレメントを使用する場合、フィルターエレメントに給水口及び排水口が1つだけあるため、水製造段階で、原水は、給水口から入り、排水口から流出し、フラッシング段階で、原水又は精製水は、排水口から入り、給水口から流出し、これにより、単一の独立したフィルターエレメントのバックフラッシュを実現し、このとき、バルブの開閉を制御することにより、単一の独立したフィルターエレメントを断続的にフラッシングすることができる。
【0138】
複合フィルターエレメントを使用する場合、1つの複合フィルターエレメントに少なくとも2つのフィルターエレメントが並列に設けられるが、ここでは、説明を簡略化し、1つの複合フィルターエレメントに2つのフィルターエレメントが設けられることを例として説明し、2つのフィルターエレメントに給水口及び排水口があるため、水製造段階で、原水は、それぞれ2つのフィルターエレメントの給水口から入り、それぞれ2つのフィルターエレメントの排水口から排出されることができ、フラッシング段階で、原水は、1番目のフィルターエレメントの給水口から入り、1番目のフィルターエレメントで濾過された後、1番目のフィルターエレメントの排水口から排出されることができ、1番目のフィルターエレメントの排水口から排出された精製水は、2番目のフィルターエレメントの排水口から2番目のフィルターエレメントの内部に入り、2番目のフィルターエレメントの内部から外へ2番目のフィルターエレメントをバックフラッシュし、これにより、フラッシングした後の汚水は、2番目のフィルターエレメントの給水口から排出され、それによって1番目のフィルターエレメントによって得られた精製水で2番目のフィルターエレメントをフラッシングする効果を達成する。逆に、2番目のフィルターエレメントによって得られた精製水で1番目のフィルターエレメントをフラッシングする効果を達成することができ、具体的なプロセスについて、ここで繰り返し説明を省略する。これにより、フィルターエレメントの形態が複合フィルターエレメントである場合、交互フラッシング方式を使用することができる。
【0139】
フィルターエレメントが複数の独立したフィルターエレメントである場合、その内部の水の流れ方向は、複合フィルターエレメントを使用する場合と同じであるため、ここでは繰り返し説明を省略する。したがって、フィルターエレメントが複合フィルターエレメント又は複数の独立したフィルターエレメントである場合、フラッシング方式を交互フラッシングとして決定することができ、これにより、得られた精製水によるフラッシング効果が向上し、フラッシングの清浄度が確保される。
【0140】
幾つかの実施例では、フィルターエレメントが複合フィルターエレメント又は複数の独立したフィルターエレメントである場合、フラッシング方式を交互フラッシングとして決定する前記ステップの後、前記フラッシング制御方法は、現在の給水圧力値を取得するステップと、
前記現在の給水圧力値、及び現在の給水圧力値とフラッシング時間との対応関係に基づいてフラッシング時間Ttotalを決定するステップとをさらに含む。
【0141】
フラッシング時間Ttotalの決定については、取得された現在の給水圧力値、及び現在の給水圧力値とフラッシング時間との対応関係に基づいて決定する必要がある。現在の給水圧力値とフラッシング時間との対応関係は、工場出荷前に測定されてもよく、水の流路に1つの流量センサーを取り付け、実験テストにより異なる給水圧力での流量パルス数を記録し、コントローラによって給水圧力、流量計のパルス数を保存する。現在の給水圧力値を取得する必要がある場合、検出された流量パルス数がコントローラに伝えられ、コントローラは、検出値と記録値を照合して、対応する給水圧力を求める。
【0142】
異なる給水圧力値Pは、異なるフラッシング時間Tに対応し、圧力が大きいほど、フラッシング時間は、短くなる。給水圧力値がP1であると検出された場合、対応するフィルターエレメントのフラッシング時間は、プログラムによってT1に合わせられ、給水圧力値がP2であると検出された場合、対応するフィルターエレメントのフラッシング時間は、プログラムによってT2に合わせられ、給水圧力値がP3である場合、対応するフィルターエレメントのフラッシング時間は、プログラムによってT3に合わせられる。
【0143】
さらに、給水圧力値の検出精度を高めるために、朝、中、夕の複数回の検出によりデータを記録し、複数回の検出値が設定範囲内にある場合、コントローラは、検出値と記録値を照合して給水圧力値を決定する。
【0144】
幾つかの実施例では、前記開閉ユニットは、統合バルブを含み、S13は、
統合バルブの動作を第1フラッシング状態に調整し、滞留時間をTtotal/2nとするステップと、
統合バルブの動作を第2フラッシング状態に調整し、滞留時間をTtotal/2nとするステップと、
第1フラッシング状態と第2フラッシング状態のサイクルを合計n回繰り返すステップと、
統合バルブの動作を初期状態に調整するステップとを含む。
【0145】
本実施例では、前記開閉ユニットは、統合バルブであってもよく、統合バルブには、モータが設けられ、モータは、バルブコアを動かして回転させ、それによって統合バルブの開閉状態を調整する。例えば、初期状態にあるとき、モータシャフトの角度は0°であり、このとき、原水は、それぞれ2つのフィルターエレメントの給水口から入り、それぞれ2つのフィルターエレメントの排水口から排出される。汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達したと決定された場合、統合バルブは、第1フラッシング状態に動作し、例えば、コントローラを介して信号を受信した後、コントローラは、信号をモータに伝え、モータシャフトを0°から第1角度値(例えば、+5°)に回転するように制御し、このとき、原水は、1番目のフィルターエレメントの給水口から入ることができ、フラッシングした後の汚水は、2番目のフィルターエレメントの給水口から排出され、それによって1番目のフィルターエレメントによって得られた精製水による2番目のフィルターエレメントのフラッシング効果を達成し、当該状態でTtotal/2n(例えば、30秒)滞留する。第1フラッシング状態の維持時間が終了した後、統合バルブは、第2フラッシング状態に動作し、例えば、モータシャフトを第1角度値(例えば、+5°)から第2角度値(例えば、-5°)に回転させ、このとき、原水は、2番目のフィルターエレメントの給水口から入ることができ、これにより、フラッシングした後の汚水は、1番目のフィルターエレメントの給水口から排出され、それによって2番目のフィルターエレメントによって得られた精製水で1番目のフィルターエレメントをフラッシングする効果を達成し、当該状態でTtotal/2n(例えば、30秒)滞留する。1回の第1フラッシング状態と1回の第2フラッシング状態が完了した後、それを1サイクルとして記録し、第1フラッシング状態と第2フラッシング状態のサイクルを合計n回(例えば5回)繰り返すことでフラッシングを完了する。さらに、統合バルブをリセットさせ、統合バルブの動作を初期状態(例えば、モータシャフトの角度が0°である)に調整する。フラッシングプロセス全体で、フラッシング時間は、Ttotal(例えば、5分間)である。
【0146】
[実施例3]
図20に示すように、本実施例によるフラッシング制御装置は、
汚れ詰まりパラメータを取得するための取得モジュール21と、
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達したか否かを判断するための判断モジュール22と、
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、予め設定されたフラッシングポリ―シに従って動作するように開閉ユニットを制御するための制御モジュール23とを含む。
【0147】
具体的には、前記取得モジュールは、流量検出モジュールと圧力検出モジュールの少なくとも一方を含む。
【0148】
[実施例4]
図21に示すように、本実施例による電気機器は、
プロセッサとメモリとを含み、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたフラッシング制御プログラムを実行して、上記のフラッシング制御方法を実現するために使用される。
前記電気機器400は、少なくとも1つのプロセッサ401、メモリ402、少なくとも1つのネットワークインターフェース404と他のユーザインターフェース403を含む。電気機器400での各コンポーネントは、バスシステム405を介して結合されている。バスシステム405は、これらのコンポーネントの間の接続通信を実現するために使用されることが理解可能である。バスシステム405は、データバスに加えて、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。しかしながら、説明を明確にするために、図2では様々なバスは、バスシステム405としてマーキングされる。
【0149】
ここで、ユーザインターフェース403は、ディスプレイ、キーボード又はクリック機器(例えば、マウス、トラックボール(trackball)、タッチパッド又はタッチスクリーンなどを含むことができる。
【0150】
本実施例におけるメモリ402が揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両者を含むことができることは理解可能である。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして機能するランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。制限的でなく例示的な説明により、多くの形態のRAMは、利用可能であり、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、同期動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレート同期動的ランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM:Double Data Rate SDRAM)、強化型同期動的ランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、同期リンク動的ランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synch link DRAM)とダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DRRAM:Direct Rambus RAM)である。本明細書で説明されるメモリ402は、これらといずれかの他の適切なタイプのメモリを含むことを図るがこれらに限定されない。
【0151】
幾つかの実施形態では、メモリ402は、実行可能ユニット又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張セット即ちオペレーティングシステム4021とアプリケーションプログラム4022を記憶する。
【0152】
ここで、オペレーティングシステム4021は、様々なシステムプログラム、例えばフレームワークレイヤー、コアライブラリレイヤー、ドライバーレイヤーなどを含み、様々な基礎サービスを実現し、ハードウェアに基づくタスクを処理することに用いられる。アプリケーションプログラム4022は、様々なアプリケーションプログラム、例えばメディアプレーヤー(Media Player)、ブラウザ(Browser)などを含み、様々なアプリケーションサービスを実現することに用いられる。本実施例の方法を実現するためのプログラムは、アプリケーションプログラム4022に含まれてもよい。
【0153】
本実施例では、メモリ402に記憶されたプログラム又は命令を呼び出し、具体的には、アプリケーションプログラム4022に記憶されたプログラム又は命令を呼び出すことができ、プロセッサ401は、汚れ詰まりパラメータを取得するステップと、前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達したか否かを判断するステップと、前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達成した場合、フラッシングポリ―シに従って動作するように開閉ユニットを制御するステップとを含む、各方法の実施例で提供される方法のステップを実行するために使用される。
【0154】
1つの可能な実施形態では、フィルターエレメントの形態を取得し、フィルターエレメントの形態に基づいてフラッシング方式を決定し、フィルターエレメントが単一の独立したフィルターエレメントである場合、フラッシング方式を間断フラッシングとして決定し、フィルターエレメントが複合フィルターエレメント又は複数の独立したフィルターエレメントである場合、フラッシング方式を交互フラッシングとして決定する。
【0155】
1つの可能な実施形態では、現在の給水圧力値を取得し、前記現在の給水圧力値、及び現在の給水圧力値とフラッシング時間との対応関係に基づいてフラッシング時間Ttotalを決定する。
【0156】
1つの可能な実施形態では、統合バルブの動作を第1フラッシング状態に調整し、滞留時間をTtotal/2nとし、統合バルブの動作を第2フラッシング状態に調整し、滞留時間をTtotal/2nとし、第1フラッシング状態と第2フラッシング状態のサイクルを合計n回繰り返し、統合バルブの動作を初期状態に調整する。
【0157】
上記の本実施例で開示される方法は、プロセッサ401に応用されてもよく、又はプロセッサ401によって実現されもよい。プロセッサ401は、信号処理機能を備えた集積回路チップであってもよい。実施プロセスでは、上記方法の各ステップは、プロセッサ401でのハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令によって完了されてもよい。上記のプロセッサ401は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェア部材であってもよい。本実施例で開示される各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサは、いずれかの従来のプロセッサなどであってもよい。本実施例と組み合わせて開示される方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって実行されて完了され、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアユニットの組み合わせによって実行されて完了されるように直接具現化されてもよい。ソフトウェアユニットは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの本分野における成熟した記憶媒体に位置してもよい。当該記憶媒体は、メモリ402に位置し、プロセッサ401は、メモリ402における情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完了する。
【0158】
本明細書で説明されるこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現され得ることが理解できる。ハードウェアで実現される場合、処理ユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuits)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processing)、デジタル信号処理機器(DSPD:DSPDevice)、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field -Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本出願に記載される機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。
【0159】
ソフトウェアで実現される場合、本明細書で記載される機能を実行するためのユニットにより、本明細書に記載される技術を実現することができる。ソフトウェアコードは、メモリに記憶されてプロセッサによって実行されてもよい。メモリは、プロセッサの内部又はプロセッサの外部で実現されてもよい。
【0160】
本実施例によって提供される電気機器は、図20に示す電気機器であってもよく、図19のフラッシング制御方法のすべてのステップを実行することができ、それによって図19に示すフラッシング制御方法の技術的効果を達成することができ、詳細については、図19の関連する説明を参照し、説明を簡潔に説明するために、ここでは繰り返し説明を省略する。
【0161】
本実施例は、記憶媒体を提供する。前記記憶媒体には、1つ又は複数のプログラムが記憶され、前記1つ又は複数のプログラムは、上記のフラッシング制御方法を実現するために、1つ又は複数のプロセッサによって実行されてもよい。
【0162】
記憶媒体には、ランダムアクセスメモリなどの揮発性メモリが含まれてもよく、メモリには、読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、ハードディスク又はソリッドステートドライブなどの不揮発性メモリも含まれてもよく、メモリには、上記の種類のメモリの組み合わせも含まれてもよい。
【0163】
記憶媒体での1つ又は複数のプログラムは、制御装置側で実行される上記フラッシング制御方法を実現するために、1つ又は複数のプロセッサによって実行されてもよい。
【0164】
前記プロセッサは、制御装置側で実行されるフラッシング制御方法の以下のステップを実現するために、メモリに記憶されたフラッシング制御プログラムを実行するために使用される。
汚れ詰まりパラメータを取得するステップと、前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達したか否かを判断するステップと、前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達成した場合、フラッシングポリ―シに従って動作するように開閉ユニットを制御するステップとがある。前記汚れ詰まりパラメータは、現在の排水流量値又は現在の排水圧力値を含む。
【0165】
1つの可能な実施形態では、フィルターエレメントの形態を取得し、フィルターエレメントの形態に基づいてフラッシング方式を決定し、フィルターエレメントが単一の独立したフィルターエレメントである場合、フラッシング方式を間断フラッシングとして決定し、フィルターエレメントが複合フィルターエレメント又は複数の独立したフィルターエレメントである場合、フラッシング方式を交互フラッシングとして決定する。
【0166】
1つの可能な実施形態では、現在の給水圧力値を取得し、前記現在の給水圧力値、及び現在の給水圧力値とフラッシング時間との対応関係に基づいてフラッシング時間Ttotalを決定する。
【0167】
1つの可能な実施形態では、前記開閉ユニットは、統合バルブを含み、統合バルブの動作を第1フラッシング状態に調整し、滞留時間をTtotal/2nとし、統合バルブの動作を第2フラッシング状態に調整し、滞留時間をTtotal/2nとし、第1フラッシング状態と第2フラッシング状態のサイクルを合計n回繰り返し、統合バルブの動作を初期状態に調整する。
【0168】
当業者は、本明細書で開示される実施例と組み合わせて説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップが電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア又は両者の組み合わせで実現され得ることをさらに理解でき、ハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に説明するために、各例の構成及びステップは、上記の説明において機能に従って一般的に説明された。これらの機能がハードウエア又はソフトウエアで実行されるかは、技術案の特定アプリケーションと設計制約条件に依存する。当業者は、各特定のアプリケーションに対して異なる方法を用いて記述される機能を実現することができるが、このような実現は、本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0169】
本明細書で開示される実施例に記載の方法又はアルゴリズムを組み合わせたステップは、ハードウエア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、又は両者の組み合わせによって実施されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的プログラマブルROM、電気的消去可能プログラマブルROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、又は技術分野内で知られている他の形態の任意の記憶媒体に配置されてもよい。
【0170】
[実施例5]
本実施例による浄水システムは、上記の浄水機器と、後処理コンポーネントf3、送水ポンプf32、給水パイプラインd4、精製水排出パイプラインd5を含む。送水ポンプf32は、前記後処理コンポーネントf3の前端に設けられる。給水パイプラインd4は、前記浄水機器の前記原水入口b11と連通する。精製水排出パイプラインd5は、前記浄水機器の精製水出口と連通する。前記浄水機器は、前記送水ポンプf32の前端に設けられ、前記送水ポンプf32の給水口は、前記精製水排出パイプラインd5と連通し、前記送水ポンプの排水口は、前記後処理コンポーネントf3と連通して、前記浄水機器で濾過された精製水を前記後処理コンポーネントf3に輸送する。
【0171】
本実施例による浄水機器は、後処理コンポーネントf3を含み、前記後処理コンポーネントf3は、前記精製水排出端と連通しており、精製水排出端に精製水排出制御バルブを設けることにより、精製水排出端と後処理コンポーネントf3との導通を制御する。図22に示すように、この図は、前記後処理コンポーネントf3が送水ポンプf32、前処理ユニットf33、逆浸透フィルターエレメントf34、後処理フィルターエレメントf36、圧力スイッチf37、蛇口f38を含むことを概略的に示す。
【0172】
本出願は、限外濾過複合フィルターエレメントa1を増設し、水製造初期に細かい濾過機能を実現できるためにそれを後処理コンポーネントf3の前端に設けてプレフィルタエレメントとして用いる。本出願の浄水システムは、当該限外濾過複合フィルターエレメントa1を増設し、それを後処理コンポーネントf3の前端に設けてプレフィルターエレメントとして用い、当該限外濾過複合フィルターエレメントa1は、一般的なプレフィルターエレメントに比べて濾過精度が高く、後続のフィルターエレメントを保護し、後続のフィルターエレメントの耐用年数を延ばすことができる。
【0173】
送水ポンプf32は、送水ポンプ制御モジュールf321に接続されており、この送水ポンプ制御モジュールf321は、この送水ポンプf32の具体的な動作を制御することができる。ここで、この送水ポンプ制御モジュールf321は、コントローラであってもよい。
【0174】
選択可能に、前記後処理コンポーネントf3は、逆浸透フィルターエレメントf34を含み、逆浸透フィルターエレメントf34は、RO膜(逆浸透膜)である。前記逆浸透フィルターエレメントf34には、逆浸透排水制御バルブf35が接続され、逆浸透フィルターエレメントf34をフラッシングして圧力を開放する状態において、逆浸透排水制御バルブf35は、全開状態となる。
【0175】
選択可能に、前記逆浸透フィルターエレメントf34を設ける前に前処理ユニットf33を設けることにより、逆浸透フィルターエレメントf34に水が入る前に前処理を行うことができ、さらに、前記逆浸透フィルターエレメントf34には、後処理フィルターエレメントf36も設けられてもよく、それによって濾過精度がさらに向上する。
【0176】
選択可能に、前記後処理コンポーネントf3のパイプラインには、圧力スイッチf37が設けられる。具体的には、当該圧力スイッチf37を設けることにより、浄水システムの圧力を柔軟に調整することができる。
【0177】
選択可能に、前記蛇口f38により、濾過された水の排出が容易になる。
【0178】
上記実施例の様々な技術的特徴が任意に組合わせられてもよく、説明を簡単にするために、上記実施例の各技術的特徴の全ての可能な組み合わせを説明しないが、これらの技術的特徴の組み合わせが矛盾しない限り、本明細書に記載される範囲と見なされるべきである。
【0179】
上記実施例は、本出願の幾つかの実施形態だけを示し、その説明がより具体的かつ詳細であるが、出願の特許範囲を限定するものとして理解されるべきではない。当業者にとって、本出願の考えを逸脱しない前提で、幾つかの修正と変更を行うことができ、これらの修正と変更が全て本出願の保護範囲に属することは指摘すべきである。したがって、本出願の特許の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に従うべきである。
【符号の説明】
【0180】
a1、複合フィルターエレメント;a11、第1限外濾過膜;a12、第2限外濾過膜;a2、外側ハウジング;a3、内側ハウジング;a41、第1給水口;a42、第2給水口;a51、第1精製水出口;a52、第2精製水出口;a6、フィルターエレメントベース;a61、第1環状流路;a611、第1環状流路開口部;a62、第2環状流路;a621、第2環状流路開口部;a63、第3環状流路;a631、第3環状流路開口部;a64、中央円形環状流路、a641、中央円形流路開口部、a65、総精製水入口、a91、第1排水口、a92、第2排水口;b0、統合バルブ;b1、バルブ本体;b11、原水入口;b12、第1バルブ本体チャンバー;b13、第2バルブ本体チャンバー;b14、第1出入パイプライン;b15、第2出入パイプライン;b16、廃水出口;b17、第3バルブ本体チャンバー;b2、バルブコア;b21、バルブコア入口;b22、第1バルブコア出口;b23、第2バルブコア出口;b3、ターンテーブル;b31、第1流路;b32、第2流路;b33、第3流路;b34、固定穴;b35、腰状溝;b4、モータ;b5、グランド;d4、給水パイプライン;d5、精製水排出パイプライン;f3、後処理コンポーネント;f31、流量計;f32、送水ポンプ;f321、送水ポンプ制御モジュール;f33、前処理ユニット;f34、逆浸透フィルターエレメント;f35、逆浸透排水制御バルブ;f36、後処理フィルターエレメント;f37、圧力スイッチ;f38、蛇口;21、取得モジュール;22、判断モジュール;23、制御モジュール;400、電気機器;401、プロセッサ;402、メモリ;4021、オペレーティングシステム;4022、アプリケーションプログラム;403、ユーザインターフェース;404、ネットワークインターフェース;405、バスシステム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2024-02-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浄水機器であって、
複数のフィルターエレメントが並列に設けられており、各フィルターエレメントには、少なくとも1つの給水口と少なくとも1つの精製水出口が設けられ、複数の前記フィルターエレメントの精製水出口は、相互に連通する限外濾過複合フィルターエレメント(a1)と、
複数の前記フィルターエレメントの給水口と連通する開閉ユニットとを含み、
前記開閉ユニットは、精製水製造状態にあるとき、原水を前記給水口から前記フィルターエレメントに通し、フィルターエレメントで濾過した後、精製水を前記精製水出口から排出することに適し、
前記開閉ユニットは、精製水製造状態からフラッシング状態に切り替え、フラッシング状態にあるとき、原水を1つ又は複数の前記フィルターエレメントの給水口から前記フィルターエレメントに通し、このとき、複数の前記フィルターエレメントの精製水出口が閉じられて連通し、他の1つ又は複数の前記フィルターエレメントを精製水でフラッシングした後、廃水を他の1つ又は複数の前記フィルターエレメントの給水口又は排水口から排出することにも適することを特徴とする、浄水機器。
【請求項2】
前記限外濾過複合フィルターエレメント(a1)は、並列に設けられた第1フィルターエレメント及び第2フィルターエレメントを含み、
前記開閉ユニットのフラッシング状態は、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態と、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の浄水機器。
【請求項3】
前記浄水機器は、原水入口(b11)と廃水出口(b16)とを含み、
前記開閉ユニットは、精製水製造状態にあるとき、前記原水入口(b11)を前記第1フィルターエレメント、前記第2フィルターエレメントの給水口と同時に連通することに適し、
前記開閉ユニットは、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口(b11)を前記第1フィルターエレメントの給水口と連通し、廃水出口(b16)を前記第2フィルターエレメントの給水口又は排水口と連通することに適し、
前記開閉ユニットは、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口(b11)を前記第2フィルターエレメントの給水口と連通し、廃水出口(b16)を前記第1フィルターエレメントの給水口又は排水口と連通することに適することを特徴とする、請求項2に記載の浄水機器。
【請求項4】
前記第1フィルターエレメントには、第1限外濾過膜(a11)が設けられるとともに、第1給水口(a41)及び第1精製水出口(a51)が設けられ、前記第1給水口(a41)は、前記第1限外濾過膜(a11)の内側又は外側と連通し、前記第1精製水出口(a51)は、前記第1限外濾過膜(a11)の外側又は内側と連通し、前記第1給水口(a41)と前記第1精製水出口(a51)は、前記第1限外濾過膜(a11)の内側及び外側のうちの異なる側とそれぞれ連通し、
前記第2フィルターエレメントには、第2限外濾過膜(a12)が設けられるとともに、第2給水口(a42)及び第2精製水出口(a52)が設けられ、前記第2給水口(a42)は、前記第2限外濾過膜(a12)の内側又は外側と連通し、前記第2精製水出口(a52)は、前記第2限外濾過膜(a12)の外側又は内側と連通し、前記第2給水口(a42)と前記第2精製水出口(a52)は、前記第2限外濾過膜(a12)の内側及び外側のうちの異なる側とそれぞれ連通することを特徴とする、請求項3に記載の浄水機器。
【請求項5】
前記開閉ユニットは、精製水製造状態にあるとき、前記原水入口(b11)が前記第1給水口(a41)及び前記第2給水口(a42)と連通しており、原水を、前記第1限外濾過膜(a11)又は第2限外濾過膜(a12)に通過させた後、前記第1精製水出口(a51)及び前記第2精製水出口(a52)から排出することに適し、
前記開閉ユニットは、第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口(b11)が前記第1給水口(a41)と連通しており、原水を前記第1限外濾過膜(a11)に通過させた後に前記第1精製水出口(a51)から排出し、前記第2精製水出口(a52)から入り、さらに前記第2限外濾過膜(a12)に通過させてから前記第2給水口(a42)から排出することに適し、
前記開閉ユニットは、第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記原水入口(b11)が前記第2給水口(a42)と連通しており、原水を、前記第2限外濾過膜(a12)に通過させた後、前記第2精製水出口(a51)から排出し、前記第1精製水出口(a51)から入り、さらに前記第1限外濾過膜(a11)に通過させてから前記第1給水口(a41)から排出することに適することを特徴とする、請求項4に記載の浄水機器。
【請求項6】
前記限外濾過複合フィルターエレメント(a1)は、前記限外濾過複合フィルターエレメント(a1)と連通することに適したフィルターエレメントベース(a6)をさらに含み、前記フィルターエレメントベース(a6)には、N個の流路が設けられ、N=M、Mは、給水口と精製水出口の数の合計であることを特徴とする、請求項5に記載の浄水機器。
【請求項7】
前記第1フィルターエレメントと前記第2フィルターエレメントは、上下に設けられ、又は内層及び外層に設けられることを特徴とする、請求項2に記載の浄水機器。
【請求項8】
前記開閉ユニットは、統合バルブ(b0)をさらに含み、前記統合バルブ(b0)は、
バルブ本体(b1)であって、前記バルブ本体(b1)には、バルブ本体入口、少なくとも3つのチャンバー及び少なくとも3つの出口がそれぞれ構成されており、前記少なくとも3つのチャンバーは、第1バルブ本体チャンバー(b12)、第2バルブ本体チャンバー(b13)及び第3バルブ本体チャンバー(b17)を含み、前記少なくとも3つの出口は、第1出口、第2出口及び第3出口を含むバルブ本体(b1)と、
バルブコア(b2)であって、前記バルブ本体(b1)の上端面に設けられており、前記バルブコアには、バルブコア入口(b21)と少なくとも3つのバルブコア出口が構成され、前記バルブコアの第1バルブコア出口(b22)は、前記第1バルブ本体チャンバー(b12)と連通し、前記バルブコア(b2)の第2バルブコア出口(b23)は、前記第2バルブ本体チャンバー(b13)と連通し、前記バルブコア(b2)の第3バルブコア出口は、バルブ本体(b1)の第3バルブ本体チャンバー(b17)と連通し、前記バルブコア入口(b21)は、前記バルブ本体入口と連通するバルブコア(b2)と、
ターンテーブル(b3)であって、前記ターンテーブル(b3)には、複数の流路がそれぞれ構成され、前記ターンテーブル(b3)の回転により、対応する流路を対応するバルブコア入口(b21)及びバルブコア出口と連通するように促して各前記流路を切り替えるターンテーブル(b3)とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の浄水機器。
【請求項9】
前記第1バルブ本体チャンバー(b12)、前記第2バルブ本体チャンバー(b13)、前記第3バルブ本体チャンバー(b17)は、互いに離間して設けられ、
前記第1バルブ本体チャンバー(b12)は、前記第1出口を介して第1出入パイプライン(b14)、第1給水口(a41)と順次連通し、
前記第2バルブ本体チャンバー(b13)は、前記第2出口を介して第2出入パイプライン(b15)、第2給水口(a42)と順次連通し、
前記第3バルブ本体チャンバー(b17)は、前記第3出口を介して廃水出口(b16)と連通し、
前記第1バルブ本体チャンバー(b12)と前記第2バルブ本体チャンバー(b13)のうちの一方は、前記第3バルブ本体チャンバー(b17)と選択的に連通することに適し、
前記第1バルブ本体チャンバー(b12)と前記第2バルブ本体チャンバー(b13)のうちの少なくとも一方は、前記バルブ本体入口と選択的に連通することに適することを特徴とする、請求項8に記載の浄水機器。
【請求項10】
前記ターンテーブル(b3)は、第1流路(b31)及び第2流路(b32)を含み、前記統合バルブ(b0)が第1位置にある場合、前記第1流路(b31)と前記第2流路(b32)は、並列に設けられ、外部に接続されることを特徴とする、請求項9に記載の浄水機器。
【請求項11】
前記第1流路(b31)は、前記バルブコア入口(b21)と前記第1バルブコア出口(b22)を連通し、前記第2流路(b32)は、前記バルブコア入口(b21)と前記第2バルブコア出口(b23)を連通することを特徴とする、請求項10に記載の浄水機器。
【請求項12】
前記ターンテーブル(b3)は、第3流路(b33)及び第4流路をさらに含み、前記第3流路(b33)は、前記バルブコア入口(b21)と前記第1バルブコア出口(b22)を連通し、前記第4流路は、前記第2バルブコア出口(b23)と前記第3バルブコア出口を連通し、又は
前記第3流路(b33)は、前記バルブコア入口(b21)と前記第2バルブコア出口(b23)を連通し、前記第4流路は、前記第1バルブコア出口(b22)と前記第3バルブコア出口を連通することを特徴とする、請求項10に記載の浄水機器。
【請求項13】
前記統合バルブ(b0)が第1位置にある場合、前記ターンテーブル(b3)は、前記第1位置に回転し、前記バルブコア(b2)のバルブコア入口(b21)は、前記ターンテーブル(b3)の前記第1流路(b31)を介して前記第1バルブコア出口(b22)と連通し、前記バルブコア入口(b21)は、前記第2流路(b32)を介して前記第2バルブコア出口(b23)と連通し、前記第1バルブコア出口(b22)は、前記バルブ本体(b1)の第1バルブ本体チャンバー(b12)と連通し、次に前記第1出入パイプライン(b14)を介して前記第1給水口(a41)と連通し、前記第2バルブコア出口(b23)は、前記バルブ本体(b1)の第2バルブ本体チャンバー(b13)と連通し、次に前記第2出入パイプライン(b15)を介して前記第2給水口(a42)と連通し、
前記統合バルブ(b0)が第2位置にある場合、前記ターンテーブル(b3)は、第2位置に回転し、前記バルブコア入口(b21)は、前記ターンテーブル(b3)の前記第3流路(b33)を介して前記第1バルブコア出口(b22)と連通し、前記第2バルブコア出口(b23)は、前記第4流路を介して前記第3バルブコア出口と連通し、このとき、前記第1バルブコア出口(b22)は、前記バルブ本体(b1)の第1バルブ本体チャンバー(b12)と連通し、次に順次前記第1出入パイプライン(b14)、第1給水口(a41)を介して前記第1フィルターエレメントと連通し、次に前記第2給水口(a42)又は排水口、第2出入パイプライン(b15)を介して前記バルブ本体チャンバー(b13)と連通し、次に前記第2バルブコア出口(b23)を介してターンテーブル(b3)の前記第4流路、前記第3バルブコア出口、前記バルブ本体(b1)の第3バルブ本体チャンバー(b17)を経て前記廃水出口(b16)と連通し、
前記統合バルブ(b0)が第3位置にある場合、前記ターンテーブル(b3)は、第3位置に回転し、前記バルブコア入口(b21)は、前記ターンテーブル(b3)の第3流路(b33)を介して前記第2バルブコア出口(b23)と連通し、前記第1バルブコア出口(b22)は、前記第4流路を介して前記第3バルブコア出口と連通し、このとき、前記第2バルブコア出口(b23)は、前記バルブ本体(b1)の第2バルブ本体チャンバー(b13)と連通し、次に順次前記第2出入パイプライン(b15)、前記第2給水口(a42)を介して前記第2フィルターエレメントと連通し、次に前記第1給水口(a41)又は排水口、前記第1出入パイプライン(b14)を介して前記第1バルブ本体チャンバー(b12)と連通し、次に前記第1バルブコア出口(b22)を介して前記ターンテーブル(b3)の第4流路、前記第3バルブコア出口、前記バルブ本体の第3バルブ本体チャンバー(b17)を経て前記廃水出口(b16)と連通することを特徴とする、請求項12に記載の浄水機器。
【請求項14】
前記第4流路は、腰状溝(b35)として構成され、前記統合バルブ(b0)が第2位置又は第3位置にある場合、前記腰状溝(b35)は、前記バルブコア(b2)のうちの2つの隣接するバルブコア出口が連通するまで回転することを特徴とする、請求項12に記載の浄水機器。
【請求項15】
前記排水口は、第1排水口(a91)と第2排水口(a92)とを含み、前記第1排水口(a91)は、前記第1限外濾過膜(a11)の外側又は内側と連通し、前記第2排水口(a92)は、前記第2限外濾過膜(a12)の外側又は内側と連通し、
精製水製造状態にあるとき、前記1排水口(a91)と前記第2排水口(a92)は、同時に閉じられ、
第1フィルターエレメントが第2フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記1排水口(a91)は、閉じられ、前記第2排水口(a92)は、選択的に開かれ、
第2フィルターエレメントが第1フィルターエレメントをバックフラッシュする状態にあるとき、前記2排水口(a92)は、閉じられ、前記第1排水口(a91)は、選択的に開かれることを特徴とする、請求項4に記載の浄水機器。
【請求項16】
上記請求項1-15のいずれか1項に記載の浄水機器に適用されるフラッシング制御方法であって、
汚れ詰まりパラメータを取得するステップと、
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達したか否かを判断するステップと、
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、予め設定されたフラッシングポリ―シに従って動作するように開閉ユニットを制御するステップとを含むことを特徴とする、フラッシング制御方法。
【請求項17】
前記汚れ詰まりパラメータは、現在の排水流量値又は現在の排水圧力値を含むことを特徴とする、請求項16に記載のフラッシング制御方法。
【請求項18】
前記方法は、
現在の給水圧力値を取得するステップと、
前記現在の給水圧力値、及び現在の給水圧力値とフラッシング時間との対応関係に基づいてフラッシング時間Ttotalを決定するステップとをさらに含むことを特徴とする、請求項16に記載のフラッシング制御方法。
【請求項19】
前記開閉ユニットは、統合バルブを含み、前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、予め設定されたフラッシングポリ―シに従って動作するように開閉ユニットを制御する前記ステップは、
統合バルブの動作を第1フラッシング状態に調整し、滞留時間をTtotal/2nとするステップと、
統合バルブの動作を第2フラッシング状態に調整し、滞留時間をTtotal/2nとするステップと、
第1フラッシング状態と第2フラッシング状態のサイクルを合計n回繰り返すステップと、
統合バルブの動作を初期状態に調整するステップとを含むことを特徴とする、請求項18に記載のフラッシング制御方法。
【請求項20】
フラッシング制御装置であって、
汚れ詰まりパラメータを取得するための取得モジュールと、
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達したか否かを判断するための判断モジュールと、
前記汚れ詰まりパラメータが汚れ詰まり閾値に達した場合、予め設定されたフラッシングポリ―シに従って動作するように開閉ユニットを制御するための制御モジュールとを含むことを特徴とする、フラッシング制御装置。
【請求項21】
前記取得モジュールは、流量検出モジュールと圧力検出モジュールの少なくとも一方を含むことを特徴とする、請求項20に記載のフラッシング制御装置。
【請求項22】
電気機器であって、
プロセッサとメモリとを含み、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたフラッシング制御プログラムを実行して、請求項16に記載のフラッシング制御方法を実現するために使用されることを特徴とする、電気機器。
【請求項23】
記憶媒体であって、
1つ又は複数のプログラムを記憶しており、前記1つ又は複数のプログラムは、請求項16に記載のフラッシング制御方法を実現するために、1つ又は複数のプロセッサによって実行されてよいことを特徴とする、記憶媒体。
【請求項24】
浄水システムであって、
上記請求項1-15のいずれか1項に記載の浄水機器を含み、かつ
後処理コンポーネント(f3)と、
前記後処理コンポーネント(f3)の前端に設けられた送水ポンプと、
前記浄水機器の原水入口(b11)と連通する給水パイプライン(d4)と、
前記浄水機器の精製水出口と連通する精製水排出パイプライン(d5)とをさらに含み、
前記浄水機器は、前記送水ポンプ(f32)の前端に設けられ、前記送水ポンプ(f32)の給水口は、前記精製水排出パイプライン(d5)と連通し、前記送水ポンプの排水口は、前記後処理コンポーネント(f3)と連通して、前記浄水機器で濾過された精製水を前記後処理コンポーネント(f3)に輸送することを特徴とする、浄水システム。
【国際調査報告】