IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 維沃移動通信有限公司の特許一覧

特表2024-529063測定緩和方法、端末及びネットワーク側機器
<>
  • 特表-測定緩和方法、端末及びネットワーク側機器 図1
  • 特表-測定緩和方法、端末及びネットワーク側機器 図2
  • 特表-測定緩和方法、端末及びネットワーク側機器 図3
  • 特表-測定緩和方法、端末及びネットワーク側機器 図4
  • 特表-測定緩和方法、端末及びネットワーク側機器 図5
  • 特表-測定緩和方法、端末及びネットワーク側機器 図6
  • 特表-測定緩和方法、端末及びネットワーク側機器 図7
  • 特表-測定緩和方法、端末及びネットワーク側機器 図8
  • 特表-測定緩和方法、端末及びネットワーク側機器 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】測定緩和方法、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/32 20090101AFI20240725BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20240725BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240725BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240725BHJP
   H04B 17/24 20150101ALI20240725BHJP
【FI】
H04W16/32
H04W72/0457 110
H04W24/10
H04W16/28
H04B17/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507152
(86)(22)【出願日】2022-08-03
(85)【翻訳文提出日】2024-02-06
(86)【国際出願番号】 CN2022109998
(87)【国際公開番号】W WO2023011536
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202110904343.0
(32)【優先日】2021-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スン、ヤンリャン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、リー
(72)【発明者】
【氏名】パオ、ウェイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL11
(57)【要約】
本出願は測定緩和方法、装置、端末及びネットワーク側機器を開示し、通信の技術分野に属する。本出願の実施例の測定緩和方法は、前記端末が、少なくとも1つのセルグループのうちの各セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定するステップと、前記端末が、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前記端末が、少なくとも1つのセルグループのうちの各前記セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定するステップと、
前記端末が、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するステップと、を含む、測定緩和方法。
【請求項2】
前記端末が、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するステップは、
いずれかの前記セルグループについて、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであり、且つ前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果がセル中心にあることである場合、前記端末が、前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定するステップであって、前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果が、前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルに対応するセル中心判断結果に基づいて得られたものであるステップ、又は
いずれかの前記セルグループについて、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであり、且つ前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルでのセル中心判断結果がセル中心にあることである場合、前記端末が、前記少なくとも1つのサービングセルのうちの各前記サービングセルで測定緩和を実行すると確定するステップを含む、請求項1に記載の測定緩和方法。
【請求項3】
前記端末が、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するステップは、
前記少なくとも1つのセルグループのうちのマスタセルグループMCGについて、前記MCGの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、前記MCG内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定した場合に、前記端末が、各前記セルグループのうちの全てのセルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するステップ、又は
各前記セルグループのうち、低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいてセカンダリセルグループSCGで測定緩和を実行すると確定した場合に、前記端末が、前記SCG内のサービングセルで測定緩和を実行するステップを含む、請求項1又は2に記載の測定緩和方法。
【請求項4】
各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定する前記ことは、
前記低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、
前記端末が、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定することと、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの前記低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定することと、を含む、請求項1又は2に記載の測定緩和方法。
【請求項5】
前記端末が、前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果を確定することは、
前記セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する前記第1周波帯について、前記端末が、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記第1周波帯での低移動性状態判断結果を確定することと、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない前記第2周波帯について、前記端末が、前記第1周波帯の低移動性状態判断結果を、前記端末の前記第2周波帯での低移動性判断結果として確定することと、を含む、請求項4に記載の測定緩和方法。
【請求項6】
各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定することは、
前記セル中心判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、
前記端末が、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定することと、
前記セル中心判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定することと、を含む、請求項1又は2に記載の測定緩和方法。
【請求項7】
前記端末が、前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果を確定することは、
前記セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する前記第1周波帯について、前記端末が、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記第1周波帯でのセル中心判断結果を確定することと、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない前記第2周波帯について、前記端末が、前記第2周波帯のセカンダリセルSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記第2周波帯でのセル中心判断結果を確定することと、を含む、請求項6に記載の測定緩和方法。
【請求項8】
各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定することは、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
前記端末が、前記低移動性状態判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定することを含む、請求項1又は2に記載の測定緩和方法。
【請求項9】
各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定することは、
前記セル中心判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
前記端末が、前記セル中心判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定することを含む、請求項1又は2に記載の測定緩和方法。
【請求項10】
前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するステップは、
前記端末が、ビーム失敗検出BFD測定を行うためのセカンダリセルSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果を確定するステップと、
前記端末が、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果、及び前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果に基づき、前記セルグループ内のサービングセルでBFD測定緩和を実行するステップと、を含む、請求項8に記載の測定緩和方法。
【請求項11】
各前記セルグループのいずれかのサービングセルについて、前記端末が、ネットワーク側機器の第1指示情報に基づき、前記端末の前記サービングセルでのセル中心判断基準が有効となると確定するステップを更に含む、請求項1又は2に記載の測定緩和方法。
【請求項12】
前記低移動性状態判断基準は、ネットワーク側機器により設定されているか、又は
前記低移動性状態判断基準及び前記セル中心判断基準は、いずれもネットワーク側機器により設定されている、請求項1又は2に記載の測定緩和方法。
【請求項13】
前記低移動性状態判断基準がネットワーク側機器により設定されている場合に、前記低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものであると、前記セル中心判断基準の設定方式は端末に基づくものであり、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものであると、前記セル中心判断基準の設定方式はセルグループに基づくものであり、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものであると、前記セル中心判断基準の設定方式はサービングセルに基づくものである、請求項12に記載の測定緩和方法。
【請求項14】
前記セル中心判断基準の設定方式は、第1指示情報の設定方式に基づいて確定されたものである、請求項11に記載の測定緩和方法。
【請求項15】
ネットワーク側機器が端末に対して低移動性状態判断基準を設定するステップと、
前記ネットワーク側機器が前記端末からの第1指示情報を受信するステップと、を含み、前記第1指示情報は、前記端末が少なくとも1つのセルグループのうちの各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するか否かを指示するためのものであり、前記端末が測定緩和を実行するか否かは、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいて確定され、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果は、前記端末が、それぞれ各前記セルグループの測定結果及び前記低移動性状態判断基準並びにセル中心判断基準に基づいて確定したものである、測定緩和方法。
【請求項16】
前記低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果は、前記端末が、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものであり、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
前記端末の各前記セルグループでの前記低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものである、請求項15に記載の測定緩和方法。
【請求項17】
前記セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する第1周波帯について、前記端末の前記第1周波帯での低移動性状態判断結果は、前記端末が、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであり、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない第2周波帯について、前記端末の前記第2周波帯での低移動性判断結果は、前記端末の前記第1周波帯での低移動性状態判断結果である、請求項16に記載の測定緩和方法。
【請求項18】
前記セル中心判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果は、前記端末が、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものであり、
前記セル中心判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものである、請求項15又は16に記載の測定緩和方法。
【請求項19】
前記セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する第1周波帯について、前記端末の前記第1周波帯でのセル中心判断結果は、前記端末が、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであり、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない第2周波帯について、前記端末の前記第2周波帯でのセル中心判断結果は、前記端末が、前記第2周波帯のセカンダリセルSCellの測定結果に基づいて確定したものである、請求項18に記載の測定緩和方法。
【請求項20】
前記低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果は、前記端末が、前記低移動性判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものである、請求項15に記載の測定緩和方法。
【請求項21】
前記セル中心判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果は、前記端末が、前記セル中心判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の各サービングセルの測定結果に基づいて確定したものである、請求項15、16又は20のいずれか1項に記載の測定緩和方法。
【請求項22】
前記端末が前記セルグループ内のサービングセルでビーム失敗検出BFD測定緩和を実行することは、前記端末が、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果、及び前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果に基づいて確定することであり、前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果は、前記端末が、BFD測定を行うためのセカンダリセルScellの測定結果に基づいて確定したものである、請求項20に記載の測定緩和方法。
【請求項23】
前記ネットワーク側機器が前記端末に第2指示情報を送信するステップであって、前記第2指示情報が、前記端末の前記セルグループ内のサービングセルでのセル中心判断基準が有効となることを指示するためのものであるステップを更に含む、請求項15又は16に記載の測定緩和方法。
【請求項24】
前記セル中心判断基準の設定方式は、第2指示情報の設定方式に基づいて確定されたものである、請求項23に記載の測定緩和方法。
【請求項25】
少なくとも1つのセルグループのうちの各前記セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定するための確定モジュールと、
各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するための処理モジュールと、を含む、測定緩和装置。
【請求項26】
端末に対して低移動性状態判断基準を設定するための送信モジュールと、
前記端末からの第1指示情報を受信するための受信モジュールと、を含み、前記第1指示情報は、前記端末が各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するか否かを指示するためのものであり、前記端末が測定緩和を実行するか否かは、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいて確定され、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果は、前記端末が、それぞれ各前記セルグループの測定結果及び前記低移動性状態判断基準並びにセル中心判断基準に基づいて確定したものである、測定緩和装置。
【請求項27】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から14のいずれか1項に記載の測定緩和方法のステップが実現される、端末。
【請求項28】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項15から24のいずれか1項に記載の測定緩和方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。
【請求項29】
プロセッサによって実行されると、請求項1から14のいずれか1項に記載の測定緩和方法のステップが実現され、又は請求項15から24のいずれか1項に記載の測定緩和方法のステップが実現されるプログラムもしくはコマンドが記憶されている、可読記憶媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信の技術分野に属し、具体的には、測定緩和方法、装置、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の移動通信システムでは、電力量を節約するために、狭帯域モノのインターネット(Narrow Band Internet of Things,NB-IoT)端末のような端末は、サービングセルの測定値が測定緩和判断基準を満たす条件下で、同周波数又は異周波数の隣接セルの測定を緩和することができる。測定緩和判断基準条件を満たすと確定する時、一般的に、端末が低移動性状態にあるか否か、及び/又はセル中心にあるか否かを判断する必要がある。
【0003】
アイドル状態での端末が低移動性状態にあるか否かを判断するには、現在の常駐セルに基づいて低移動性状態及び/又はセル中心を判断するだけでよいが、キャリアアグリゲーション(Carrier aggregation,CA)又はデュアルコネクティビティ(Dual connectivity,DC)をサポートするような他のシーンでは、端末は複数のサービングセルに同時に接続されるように構成されることがあり、複数のサービングセルは、1つ又は複数のセルグループに分布しており、且つ端末が接続状態にあることがある。したがって、当業者にとっては、接続状態のシーンにおいて、端末が測定緩和を行うか否かを確定するための解決手段の実現が急務である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、接続状態のシーンにおいて、各セルグループ内のサービングセルにおける端末による測定緩和の実行をそれぞれ確定するように実現することができる、測定緩和方法、装置、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1側面において、端末に応用され、
端末が、少なくとも1つのセルグループのうちの各前記セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定するステップと、
前記端末が、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するステップと、を含む、測定緩和方法を提供する。
【0006】
第2側面において、ネットワーク側機器に応用され、
ネットワーク側機器が端末に対して低移動性状態判断基準を設定して送信するステップと、
前記ネットワーク側機器が前記端末からの第1指示情報を受信するステップと、を含み、前記第1指示情報は、前記端末が各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するか否かを指示するためのものであり、前記端末が測定緩和を実行するか否かは、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいて確定され、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果は、前記端末が、それぞれ各前記セルグループの測定結果及び前記低移動性状態判断基準並びにセル中心判断基準に基づいて確定したものである、測定緩和方法を提供する。
【0007】
第3側面において、
少なくとも1つのセルグループのうちの各前記セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定するための確定モジュールと、
各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するための処理モジュールと、を含む、測定緩和装置を提供する。
【0008】
第4側面において、
端末に対して低移動性状態判断基準を設定するための送信モジュールと、
前記端末からの第1指示情報を受信するための受信モジュールと、を含み、前記第1指示情報は、前記端末が各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するか否かを指示するためのものであり、前記端末が測定緩和を実行するか否かは、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいて確定され、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果は、前記端末が、それぞれ各前記セルグループの測定結果及び前記低移動性状態判断基準並びにセル中心判断基準に基づいて確定したものである、測定緩和装置を提供する。
【0009】
第5側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される、端末を提供する。
【0010】
第6側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記プロセッサが、少なくとも1つのセルグループのうちの各前記セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定することと、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行することとに用いられ、前記通信インタフェースが、少なくとも1つのセルグループのうちの各前記セルグループの測定結果を取得するために用いられる、端末を提供する。
【0011】
第7側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第2側面に記載の方法のステップが実現される、ネットワーク側機器を提供する。
【0012】
第8側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記プロセッサが、端末に対して低移動性状態判断基準を設定して送信するために用いられ、前記通信インタフェースが、前記端末からの第1指示情報を受信するために用いられ、前記第1指示情報は、前記端末が各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するか否かを指示するためのものであり、前記端末が測定緩和を実行するか否かは、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいて確定され、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果は、前記端末が、それぞれ各前記セルグループの測定結果及び前記低移動性状態判断基準並びにセル中心判断基準に基づいて確定したものである、ネットワーク側機器を提供する。
【0013】
第9側面において、プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現され、又は第2側面に記載の方法のステップが実現されるプログラムもしくはコマンドが記憶されている、可読記憶媒体を提供する。
【0014】
第10側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが、プログラムもしくはコマンドを実行して、第1側面に記載の方法を実現し、又は第2側面に記載の方法を実現するために用いられる、チップを提供する。
【0015】
第11側面において、記憶媒体に記憶されており、第1側面又は第2側面に記載の測定緩和方法のステップを実現するように少なくとも1つのプロセッサによって実行される、コンピュータ/プログラム製品を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本出願の実施例では、端末は、少なくとも1つのセルグループのうちの各セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定し、更に、各セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行できるか否かをそれぞれ確定し、そして、各セルグループ内のサービングセルで測定緩和をそれぞれ実行し、それにより、端末は、ネットワーク側機器により複数のサービングセルが設定されている場合に、セルグループごと又はサービングセルごとの実際の状況に応じて、測定緩和を実行するか否かを確定することができ、通信性能と省電力性能の折衷の上で、比較的に高い柔軟性を持っている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本出願の実施例を応用可能な無線通信システムの構成図である。
図2】本出願の実施例で提供される測定緩和方法の手順模式図(その1)である。
図3】本出願の実施例で提供される測定緩和方法のインタラクション手順模式図である。
図4】本出願の実施例で提供される測定緩和方法の手順模式図(その2)である。
図5】本出願の実施例で提供される測定緩和装置の構成模式図(その1)である。
図6】本出願の実施例で提供される測定緩和装置の構成模式図(その2)である。
図7】本出願の実施例で提供される通信機器の構成模式図である。
図8】本出願の実施例で提供される端末のハードウェア構成模式図である。
図9】本出願の実施例のネットワーク側機器の構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が得た他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0019】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は前後順を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、且つ「第1」、「第2」で区別される対象は、通常、1つのカテゴリーに属し、対象の数は限定されず、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続対象のうちの少なくとも1つを表し、符号の「/」は、一般に前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0020】
指摘すべきことは、本出願の実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/発展型LTE(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)及び他のシステムのような、他の無線通信システムに用いることもできる点である。本出願の実施例における用語「システム」と「ネットワーク」はしばしば交換可能に使用され、説明される技術は上述したシステムと無線電信技術に加えて、他のシステムと無線電信技術に用いることもできる。以下の説明では例示の目的で新しい無線(New Radio,NR)システムを説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNRの技術用語を使用するが、これらの技術が、第6代(6th Generation,6G)通信システムのような、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも応用可能である。
【0021】
図1は本出願の実施例を応用可能な無線通信システムの構成図を示す。無線通信システムは、端末11及びネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、拡張現実(augmented reality,AR)/仮想現実(virtual reality,VR)機器、ロボット、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)、スマートホーム(冷蔵庫、テレビ、洗濯機又は家具などの無線通信機能を備えたホームデバイス)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、スマートリストバンド、スマートイヤホン、スマートメガネ、スマートアクセサリー(スマート腕輪、スマートブレスレット、スマート指輪、スマートネックレス、スマート足輪、スマートアンクレット等)、スマートリストレット、スマートウェア、ゲーム機等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例では端末11の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器12は基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局はノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード( eNB )、家庭用Bノード、家庭用発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送信受信点(Transmitting Receiving Point,TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果を達成できれば、前記基地局は特定の技術用語に限定されるものではなく、本出願の実施例では、NRシステムにおける基地局のみを例とするが、基地局の具体的な種類が限定されないことは説明必要である。
【0022】
以下において、図面を参照しながら、いくつかの実施例及びその応用シーンによって本出願の実施例で提供される測定緩和方法を詳しく説明する。
【0023】
図2は本出願の実施例で提供される測定緩和方法の手順模式図(その1)である。図2に示すように、本実施例で提供される測定緩和方法は、次のステップ101とステップ102を含む。
【0024】
ステップ101で、端末は、少なくとも1つのセルグループのうちの各セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定する。
【0025】
例えば、接続状態のシーンにおいて、端末に1つ又は複数のセルグループが設定されており、各セルグループには少なくとも1つのサービングセルがあり、少なくとも1つのセルグループについて、端末は、各セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準に基づき、端末の各セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定し、例えば、セルグループの測定結果が低移動性状態判断基準の低移動性条件を満たすと、端末の該セルグループでの低移動性状態判断結果は低移動性状態にあることであり、そうでなければ低移動性状態でない。
【0026】
端末は、各セルグループの測定結果、セル中心判断基準に基づき、端末の各セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定する。例えば、セルグループの測定結果がセル中心判断基準のセル中心条件を満たすと、端末の該セルグループでのセル中心判断結果はセル中心にあることであり、そうでなければセル中心でない。
【0027】
選択的に、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果は、該セルグループ内の1つのサービングセルの測定結果及び対応する低移動性状態判断基準に基づいて確定されてもよく、又は該セルグループ内の複数のサービングセルの測定結果及び複数のサービングセルのそれぞれの対応する低移動性状態に基づいて確定されてもよい。端末のセルグループでのセル中心判断結果は、該セルグループ内の1つのサービングセルの測定結果及び対応するセル中心状態判断基準に基づいて確定されてもよく、又は該セルグループ内の複数のサービングセルの測定結果及び複数のサービングセルのそれぞれの対応するセル中心判断結果に基づいて確定されてもよい。
【0028】
ステップ102で、端末は、各セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行する。
【0029】
選択的に、いずれかのセルグループについて、端末は、該セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、該セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行できるか否かを確定し、そうであれば、該セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行し、即ち、各セルグループに対して、端末は、セルグループ内のサービングセルで測定緩和をそれぞれ実行する。
【0030】
例えば、端末のセルグループa、セルグループbでの低移動性状態判断結果がいずれも低移動性状態にあることであり、セル中心判断結果がいずれもセル中心にあることである場合、セルグループa、セルグループbで測定緩和をそれぞれ実行する。セルグループcでの低移動性状態判断結果が低移動性状態でなく、又はセル中心判断結果がセル中心でない場合、セルグループcで測定緩和を実行しない。
【0031】
選択的に、端末は更に、該セルグループでの低移動性状態判断結果及び該セルグループ内の各サービングセルのセル中心判断結果に基づき、該セルグループ内の各サービングセルで測定緩和を実行できるか否かをそれぞれ確定することもできる。
【0032】
例えば、セルグループaでの端末の低移動性状態判断結果がいずれも低移動性状態にあることであり、セルグループa内のサービングセル1、サービングセル2でのセル中心判断結果がいずれもセル中心にあることである場合、セルグループa内のサービングセル1、サービングセル2で測定緩和をそれぞれ実行し、セルグループa内のサービングセル3でのセル中心判断結果がセル中心でない場合、セルグループa内のサービングセル3で測定緩和を実行しない。
【0033】
選択的に、端末は更に、該セルグループ内の各サービングセルの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、該セルグループ内の各サービングセルで測定緩和を実行できるか否かをそれぞれ確定することもできる。
【0034】
例えば、端末のセルグループa内のサービングセル1、サービングセル2での低移動性状態判断結果がいずれも低移動性状態にあることであり、セル中心判断結果がいずれもセル中心にあることである場合、セルグループa内のサービングセル1、サービングセル2で測定緩和をそれぞれ実行し、セルグループa内のサービングセル3での低移動性状態判断結果が低移動性状態でなく、又はセル中心判断結果がセル中心でない場合、セルグループa内のサービングセル3で測定緩和を実行しない。
【0035】
測定緩和は、例えば、測定間隔を増大させるか、又はある期間に測定を実行しないことで、端末の消費電力を減少させることができる。
【0036】
本実施例の方法では、端末は、少なくとも1つのセルグループのうちの各セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定し、更に、各セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行できるか否かをそれぞれ確定し、そして、各セルグループ内のサービングセルで測定緩和をそれぞれ実行し、それにより、端末は、ネットワーク側機器により複数のサービングセルが設定されている場合に、セルグループごと又はサービングセルごとの実際の状況に応じて、測定緩和を実行するか否かを確定することができ、通信性能と省電力性能の折衷の上で、比較的に高い柔軟性を持っている。
【0037】
選択的に、測定緩和は、無線リンク監視(Radio Link Monitoring,RLM)測定緩和、ビーム失敗検出(Beam Failure Detection,BFD)測定緩和、又は無線リソース管理(Radio Resource Management,RRM)測定緩和のうちの少なくとも1つを含む。
【0038】
選択的に、低移動性状態判断基準が設定されたセルグループCGは、NRシステム下でのCGのみを含み、LTEのCGを含まない。
【0039】
本出願の実施例では、該測定結果は、
同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block,SSB)と、
時間周波数領域追跡のためのチャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal,CSI-RS)と、
チャネル状態を測定するためのCSI-RSと、
移動性測定用のCSI-RSと、のうちの少なくとも1つの参照信号の測定結果である。
【0040】
選択的に、測定結果は、
参照信号受信電力(Reference Signal Received Power,RSRP)と、
参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality,RSRQ)と、
信号対干渉プラスノイズ比(Signal to Interference plus Noise Ratio,SINR)と、のうちのいずれか1つ又はそれらの組合せを含む。
【0041】
選択的に、測定結果が組合せである場合に、少なくとも参照信号受信電力RSRPを含む。
【0042】
選択的に、RSRP、RSRQ又はSINRは平滑フィルタリング後の測定結果である。
【0043】
本出願の実施例では、如何にして低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、測定緩和を実行するか否かを確定することは、以下のように実現することができる。
【0044】
1つの実現方式
いずれかのセルグループについて、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであり、且つ端末のセルグループでのセル中心判断結果がセル中心にあることである場合、端末は、セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定し、セル中心判断結果は、セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルに対応するセル中心判断結果に基づいて得られたものである。
【0045】
選択的に、いずれかのセルグループについて、2つの条件、即ち低移動性判断基準の低移動性条件及びセル中心判断基準のセル中心条件を同時に満たすと、該セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定し、即ち、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果は、低移動性状態にあることを満たす必要があり、セル中心判断結果は、セル中心にあることを満たす必要がある。
【0046】
ここで、端末の該セルグループでの低移動性状態判断結果は、該セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルに対応する低移動性状態判断結果に基づいて得られたものであり、例えば、以下のように得ることができる。
【0047】
端末がセルグループ内の少なくとも1つのサービングセルで低移動性状態にある場合に、端末は、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであると確定するか、又は
端末がセルグループ内の全てのサービングセルにおいて低移動性状態にある場合に、端末は、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであると確定する。
【0048】
ここで、端末の該セルグループでのセル中心判断結果は、該セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルに対応するセル中心判断結果に基づいて得られたものであり、例えば、以下のように得ることができる。
【0049】
端末がセルグループ内の少なくとも1つのサービングセルでセル中心にある場合に、端末は、端末のセルグループでのセル中心判断結果がセル中心にあることであると確定するか、又は
端末がセルグループ内の全てのサービングセルにおいてセル中心にある場合に、端末は、端末のセルグループでのセル中心判断結果がセル中心にあることであると確定する。
【0050】
例えば、端末のセルグループaでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであり、セル中心判断結果がセル中心にあることである場合、セルグループaで測定緩和を実行する。
【0051】
もう1つの実現方式
いずれかのセルグループについて、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであり、且つセルグループ内の少なくとも1つのサービングセルでのセル中心判断結果がセル中心にあることである場合、端末は、少なくとも1つのサービングセルのうちの各サービングセルで測定緩和を実行すると確定する。
【0052】
選択的に、いずれかのセルグループについて、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであり、且つセルグループ内の少なくとも1つのサービングセルでのセル中心判断結果がセル中心にあることである場合、端末は、少なくとも1つのサービングセルのうちの各サービングセルで測定緩和を実行すると確定し、即ち、端末は、セル中心判断結果がセル中心にあることであるサービングセルのみで測定緩和を実行する。
【0053】
例えば、端末のセルグループa内のサービングセル1、サービングセル2での低移動性状態判断結果がいずれも低移動性状態にあることであり、セル中心判断結果がいずれもセル中心にあることである場合、セルグループa内のサービングセル1、サービングセル2で測定緩和をそれぞれ実行する。
【0054】
上記実施形態では、いずれかのセルグループについて、2つの判断基準を同時に満たす場合にのみ、測定緩和を実行し、即ち、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果は、低移動性状態にあることを満たす必要があり、セル中心判断結果は、セル中心にあることを満たす必要があり、これにより、端末の通信性能を保障でき、そして、セルグループ内の各サービングセルで測定緩和をそれぞれ実行することもでき、柔軟性が大きい。
【0055】
本出願の実施例では、ステップ102は、次のようないくつかの可能な実現方式をさらに含む。
【0056】
各セルグループのうちの新しい無線NRマスタセルグループ(Master Cell Group,MCG)について、MCGの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、MCG内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定した場合に、端末は、各セルグループのうちの全てのセルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するか、又は
各セルグループのうち、低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいてセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group,SCG)で測定緩和を実行すると確定した場合に、端末は、該SCG内のサービングセルで測定緩和を実行する。
【0057】
選択的に、端末に設定された複数のセルグループのうちNR新しい無線MCGが存在すると、MCGで測定緩和を実行するという確定結果に従って、他のセルグループで測定緩和を実行すると確定することができ、即ち、MCGの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、MCG内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定した場合に、端末は、各セルグループのうちの全てのセルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行する。
【0058】
各セルグループのうちセカンダリセルグループSCGが存在し、該SCGの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいて該SCG内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定した場合に、端末は、該SCG内のサービングセルで測定緩和を実行する。
【0059】
例えば、端末のセカンダリセルグループSCG1及びSCG2での低移動性状態判断結果がいずれも低移動性状態にあることであり、セル中心判断結果がいずれもセル中心にあることである場合、セカンダリセルグループSCG1及びSCG2内のサービングセルで測定緩和を実行し、セカンダリセルグループSCG3での低移動性状態判断結果が低移動性状態でなく、又はセル中心判断結果がセル中心でない場合、SCG3内のサービングセルで測定緩和を実行しない。
【0060】
選択的に、マスタセルグループMCGで測定緩和を実行せず、且つ各セルグループに存在するSCGのセル中心判断結果がセル中心にあることであり、且つ該SCGの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることである場合に、端末は、該SCGで測定緩和を実行する。
【0061】
即ち、端末がマスタセルグループMCG内のサービングセルで測定緩和を実行できないと確定した場合、端末のセカンダリセルグループSCGでのセル中心判断結果及び低移動性状態判断結果がセル中心条件及び低移動性条件を同時に満たさなければ、該SCG内のサービングセルで測定緩和を実行できない。即ち、SCGのセル中心判断結果がセル中心にあることであり、且つ該SCGの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることである場合にのみ、端末は該SCG内のサービングセルで測定緩和を実行できる。
【0062】
選択的に、第1の状況における「端末が各セルグループのうちの全てのセルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行する」ことについて、全てのセルグループのうちのセカンダリセルグループSCGに対して、端末の該SCGでのセル中心判断結果がセル中心であるか否かを更に確定することができ、セル中心であれば、端末は、該SCG内のサービングセルで測定緩和を実行する。
【0063】
上記実施形態では、MCG内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定した場合に、他のセルグループで測定緩和を実行できるか否かを確定することなく、他のセルグループで測定緩和を直接実行することができ、判断時間が節約され、端末の消費電力が減少する。
【0064】
本出願の実施例では、図3に示すように、低移動性状態判断基準はネットワーク側機器により設定されたものであり、低移動性状態判断基準の設定方式は、例えば、端末に基づいて設定されること、セルグループに基づいて設定されること、又はサービングセルに基づいて設定されることを含む。
【0065】
具体的には、端末に基づいて設定されることとは、低移動性状態判断基準の設定レベルは端末レベルであり、つまり、該設定は、端末の全てのセルグループ内の全てのサービングセルに対して有効であることである。セルグループに基づいて設定されることとは、低移動性状態判断基準の設定レベルはセルグループレベルであり、つまり、該設定は、端末のある特定のセルグループ内の全てのサービングセルに対して有効であることである。サービングセルに基づいて設定されることとは、低移動性状態判断基準の設定レベルはサービングセルレベルであり、つまり、該設定は、端末のあるサービングセルに対して有効であることである。
【0066】
ステップ101における「端末が、各セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準に基づき、各セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定する」ことは、次のいくつかの方式で実現することができる。
【0067】
1つの方式
低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、端末は、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell,PSCell)の測定結果に基づき、端末の各セルグループでの低移動性状態判断結果を確定するか、又は
端末は、各セルグループのプライマリセル(Primary Cell,PCell)又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末の各セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
端末は、各セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、端末の各セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定し、又は
低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
端末は、各セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末の各セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
端末は、各セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、端末の各セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定する。
【0068】
選択的に、ネットワーク側機器は端末、サービングセル又はセルグループに基づいて低移動性状態判断基準を設定することができ、設定方式により、端末が該セルグループの低移動性状態を確定する方式は異なることがあり、即ち、端末は、該セルグループ内のどのセル又はどれらのセルの測定結果に基づき、端末の該セルグループでの低移動性状態を確定するかを知る必要があり、したがって、端末はネットワーク側機器から現在の低移動性状態判断基準の設定方式を知る必要があり、端末は、該設定方式により、端末の該セルグループでの低移動性状態を確定する。
【0069】
ここで、端末に基づく設定方式については、該端末に対して設定された低移動性状態判断基準は、各セルグループにも適用可能であり、即ち、各セルグループに対して同じ低移動性状態判断基準を用いることができ、ある端末に対しては、該低移動性状態判断基準を設定してもよく、該低移動性状態判断基準を設定しなくてもよい。
【0070】
セルグループに基づく設定方式については、異なるセルグループに対して低移動性状態判断基準をそれぞれ設定し、異なるセルグループに設定された低移動性状態判断基準の相関パラメータの数値は同じでも異なってもよく、あるセルグループに対しては、該低移動性状態判断基準を設定してもよく、該低移動性状態判断基準を設定しなくてもよい。あるセルグループに該低移動性状態判断基準が設定されない場合、端末は、該セルグループにおいて、低移動性状態にあるか否かを確定する必要がなく、該セルグループで測定緩和を実行しない。
【0071】
サービングセルに基づく設定方式については、異なるサービングセルに対して低移動性状態判断基準をそれぞれ設定し、異なるサービングセルに設定された低移動性状態判断基準の相関パラメータの数値は同じでも異なってもよく、あるサービングセルに対しては、該低移動性状態判断基準を設定してもよく、該低移動性状態判断基準を設定しなくてもよい。あるサービングセルに該低移動性状態判断基準が設定されない場合、端末は、該サービングセルにおいて、低移動性状態にあるか否かを確定する必要がなく、該サービングセルで測定緩和を実行しない。
【0072】
いずれかのセルグループについて、「低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものである」場合における第1の状況については、端末は、ネットワーク側機器により初めて設定されたNR SCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定し、即ち、端末の該セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態であるか否かを確定する。例えば、該プライマリセカンダリセルPSCellの測定結果を、ある測定参照値と比較し、差異が小さければ、該端末は低移動性状態にあり、差異が大きければ、該端末は低移動性状態でない。ここで、前記初めての設定とは、例えば、端末がRRC接続状態に入った後に受信した最初のSCG設定を含むRRC再設定メッセージである。ここで、測定参照値の初期値は、ネットワーク側機器により設定されてもよく、又は端末が自ら確定してもよい。選択的に、測定参照値は更に測定結果に基づいて更新されてもよい。即ち、この場合、端末の該プライマリセカンダリセルPSCellでの低移動性状態判断結果を用いて、該端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を示すことができる。
【0073】
「低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものである」場合における第2の状況については、端末は、セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定し、即ち、端末の該セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態であるか否かを確定する。プライマリセルPCellが存在する場合、該プライマリセルPCellの測定結果に基づき、該端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定し、プライマリセルPCellが存在せず、プライマリセカンダリセルPSCellが存在する場合、プライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定する。例えば、該プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果を、ある測定参照値と比較し、差異が小さければ、該端末は低移動性状態にあり、差異が大きければ、該端末は低移動性状態でない。即ち、この場合、端末の該プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellでの低移動性状態判断結果を用いて、該端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を示すことができる。
【0074】
「低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものである」場合における第3の状況については、端末は、セルグループ内の各サービングセルの測定結果に基づき、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定し、即ち、端末の該セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態であるか否かを確定する。例えば、端末の各サービングセルでの低移動性判断結果をそれぞれ確定できる場合、端末の各サービングセルでの低移動性判断結果に基づき、端末の該セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態であるか否かを確定する。例えば、そのうちの少なくとも1つのサービングセルにおいて端末が低移動性状態にあると、該端末の該セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態であると確定することができ、又は全てのサービングセルにおいても端末が低移動性状態にあると、該端末の該セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態であると確定することができる。
【0075】
「低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである」場合における第1の状況については、端末は、セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定し、端末に基づいて設定される実施例と類似し、ここでは説明を省略する。
【0076】
「低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである」場合における第2の状況については、端末は、セルグループ内の各サービングセルの測定結果に基づき、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定し、端末に基づいて設定される実施例と類似し、ここでは説明を省略する。
【0077】
選択的に、「端末が、セルグループ内の各サービングセルの測定結果に基づき、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定する」ことは、次のいくつかの方式で実現することができる。
【0078】
端末がセルグループ内の少なくとも1つのサービングセルにおいて低移動性状態にある場合に、端末は、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであると確定し、
端末がセルグループ内の全てのサービングセルにおいても低移動性状態にある場合に、端末は、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであると確定する。
【0079】
上記実施形態では、端末は、ネットワーク側機器が送信した低移動性状態判断基準の設定方式に応じて、セルグループ内のどれらのサービングセルの測定結果に基づき、該端末の該セルグループでの低移動性判断結果を確定するかを決定することができ、処理の複雑度が低い。
【0080】
本出願の実施例では、セル中心判断基準は、ネットワーク側機器により設定されてもよく、事前定義されてもよく、暗黙的に設定されてもよい。
【0081】
ネットワーク側機器は、端末、サービングセル又はセルグループに基づいてセル中心判断基準を設定することができる。設定方式により、端末が該セルグループのセル中心判断結果を確定する方式は異なることがあり、即ち、端末は、該セルグループ内のどのセル又はどれらのセルの測定結果に基づき、端末の該セルグループでのセル中心判断結果を確定するかを知る必要があり、したがって、端末は、現在のセルグループ内の各サービングセルにセル中心判断基準が設定されているか否かを知る必要があり、更に、端末の該セルグループでのセル中心判断結果を確定する。
【0082】
ここで、端末に基づく設定方式については、該端末に対して設定されたセル中心判断基準は、各セルグループにも適用可能であり、ある端末に対しては、該セル中心判断基準を設定してもよく、該セル中心判断基準を設定しなくてもよい。
【0083】
セルグループに基づく設定方式については、異なるセルグループに対してセル中心判断基準をそれぞれ設定し、異なるセルグループに設定されたセル中心判断基準の相関パラメータの数値は同じでも異なってもよく、あるセルグループに対しては、該セル中心判断基準を設定してもよく、該セル中心判断基準を設定しなくてもよい。あるセルグループに該セル中心判断基準が設定されない場合、端末は、該セルグループにおいて、セル中心にあるか否かを判断する基準は、プロトコルによって事前定義されているか、又は端末によりカスタマイズされている。
【0084】
サービングセルに基づく設定方式については、異なるサービングセルに対してセル中心判断基準をそれぞれ設定し、異なるサービングセルに設定されたセル中心判断基準の相関パラメータの数値は同じでも異なってもよく、あるサービングセルに対しては、該セル中心判断基準を設定してもよく、該セル中心判断基準を設定しなくてもよい。あるサービングセルに該セル中心判断基準が設定されない場合、端末は、該サービングセルにおいて、セル中心にあるか否かを判断する基準は、プロトコルによって事前定義されているか、又は端末によりカスタマイズされている。
【0085】
セル中心判断基準が、ネットワーク側機器により設定されたものではなく、例えば、事前定義されたものである場合、端末のセルグループでのセル中心判断結果を確定する際に、低移動性状態判断基準と同じ設定方式に基づいて確定することができる。選択的に、前記低移動性状態判断基準がネットワーク側機器により設定されたものである場合に、低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものであると、セル中心判断基準の設定方式は端末に基づくものであり、
低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものであると、セル中心判断基準の設定方式はセルグループに基づくものであり、
低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものであると、セル中心判断基準の設定方式はサービングセルに基づくものである。
【0086】
上記実施形態では、セル中心判断基準の設定柔軟性が高く、セル中心にあるか否かは、端末の実現性能及びアルゴリズムに関連するため、実際のセル中心判断基準の設定方式は比較的柔軟であってもよい。低移動性状態判断基準の設定方式によってセル中心判断基準の設定方式を確定することで、比較的良好な、シグナリングオーバヘッドを低下させる効果を達成することができる。
【0087】
本出願の実施例では、ステップ101における「端末が、各セルグループの測定結果、セル中心判断基準に基づき、各セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定する」ことは、以下のように実現することができる。
【0088】
セル中心判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、端末は、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末の各セルグループでのセル中心判断結果を確定するか、又は
端末は、各セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末の各セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
端末は、各セルグループ内の各サービングセルの測定結果に基づき、端末の各セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定し、
セル中心判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
端末は、各セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末の各セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
端末は、各セルグループ内の各サービングセルの測定結果に基づき、端末の各セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定する。
【0089】
選択的に、いずれかのセルグループについて、「セル中心判断基準の設定方式が端末に基づくものである」場合における第1の状況については、端末は、ネットワーク側機器により初めて設定されたNR SCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでのセル中心判断結果を確定し、即ち、端末の該セルグループでのセル中心判断結果がセル中心であるか否かを確定する。例えば、該プライマリセカンダリセルPSCellの測定結果を、ある閾値と比較し、閾値以上であれば、該端末はセル中心にあり、該閾値未満であれば、該端末はセル中心でない。ここで、該閾値は、ネットワーク側機器により設定されてもよく、又は端末が自ら確定してもよい。即ち、この場合、端末の該プライマリセカンダリセルPSCellでのセル中心判断結果を用いて、該端末のセルグループでのセル中心判断結果を示すことができる。
【0090】
「セル中心判断基準の設定方式が端末に基づくものである」場合における第2の状況については、端末は、セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定し、即ち、端末の該セルグループでのセル中心判断結果がセル中心であるか否かを確定する。プライマリセルPCellが存在する場合、該プライマリセルPCellの測定結果に基づき、該端末のセルグループでのセル中心判断結果を確定し、プライマリセルPCellが存在せず、プライマリセカンダリセルPSCellが存在する場合、プライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでのセル中心判断結果を確定する。例えば、該プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果を、ある閾値と比較し、該閾値以上であれば、該端末はセル中心にあり、該閾値未満であれば、該端末はセル中心でない。即ち、この場合、端末の該プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellでのセル中心判断結果を用いて、該端末のセルグループでのセル中心判断結果を示すことができる。
【0091】
「セル中心判断基準の設定方式が端末に基づくものである」場合における第3の状況については、端末は、セルグループ内の各サービングセルの測定結果に基づき、端末のセルグループでのセル中心判断結果を確定し、即ち、端末の該セルグループでのセル中心判断結果がセル中心であるか否かを確定する。例えば、端末の各サービングセルでのセル中心判断結果をそれぞれ確定できる場合、端末の各サービングセルでのセル中心判断結果に基づき、端末の該セルグループでのセル中心判断結果がセル中心であるか否かを確定する。例えば、そのうちの少なくとも1つのサービングセルにおいて端末がセル中心にあると、該端末の該セルグループでのセル中心判断結果がセル中心であると確定することができ、又は全てのサービングセルにおいても端末がセル中心にあると、該端末の該セルグループでのセル中心判断結果がセル中心であると確定することができる。
【0092】
「セル中心判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである」場合における第1の状況については、端末は、セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでのセル中心判断結果を確定し、端末に基づいて設定される実施例と類似し、ここでは説明を省略する。
【0093】
「セル中心判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである」場合における第2の状況については、端末は、セルグループ内の各サービングセルの測定結果に基づき、端末のセルグループでのセル中心判断結果を確定し、端末に基づいて設定される実施例と類似し、ここでは説明を省略する。
【0094】
選択的に、「端末が、セルグループ内の各サービングセルの測定結果に基づき、端末のセルグループでのセル中心判断結果を確定する」ことは、次のいくつかの方式で実現することができる。
【0095】
端末がセルグループ内の少なくとも1つのサービングセルにおいてセル中心にある場合に、端末は、端末のセルグループでのセル中心判断結果がセル中心にあることであると確定し、
端末がセルグループ内の全てのサービングセルにおいてもセル中心にある場合に、端末は、端末のセルグループでのセル中心判断結果がセル中心にあることであると確定する。
【0096】
上記実施形態では、端末は、セル中心判断基準の設定方式に応じて、セルグループ内のどれらのサービングセルの測定結果に基づき、該端末の該セルグループでのセル中心判断結果を確定するかを決定することができ、処理の複雑度が低い。
【0097】
本出願の実施例では、「端末が、セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定する」ことは、以下のように実現することができる。
【0098】
セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する第1周波帯について、端末は、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記第1周波帯での低移動性状態判断結果を確定し、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない前記第2周波帯について、前記端末は、前記第1周波帯の低移動性状態判断結果を、前記端末の前記第2周波帯での低移動性判断結果として確定する。
【0099】
選択的に、セルグループに複数の周波帯のセル、例えば、第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれると仮定する場合に、第1周波帯のセルのうちプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在し、第2周波帯のセルのうちプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しないと仮定すると、端末は、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellに基づき、端末の該第1周波帯での低移動性状態判断結果を確定する。即ち、プライマリセルPCellが存在する場合、該プライマリセルPCellの測定結果に基づき、該端末の第1周波帯での低移動性状態判断結果を確定し、プライマリセルPCellが存在せず、プライマリセカンダリセルPSCellが存在する場合、プライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末の第1周波帯での低移動性状態判断結果を確定する。即ち、この場合、端末の該プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellでの低移動性状態判断結果を用いて、該端末の第1周波帯での低移動性状態判断結果を示すことができる。
【0100】
さらに、端末は、第1周波帯の低移動性状態判断結果を、端末の第2周波帯での低移動性判断結果として確定し、即ち、端末の第2周波帯での低移動性判断結果は、第1周波帯の低移動性状態判断結果を採用することができる。
【0101】
上記実施形態では、異なる周波帯に対して、端末の異なる周波帯での低移動性状態判断結果をそれぞれ確定することができ、柔軟性が高い。
【0102】
本出願の実施例では、「端末が、セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでのセル中心判断結果を確定する」ことは、以下のように実現することができる。
【0103】
セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する前記第1周波帯について、端末は、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末の第1周波帯でのセル中心判断結果を確定し、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない前記第2周波帯について、前記端末は、前記第2周波帯のセカンダリセルSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記第2周波帯でのセル中心判断結果を確定する。
【0104】
選択的に、第1周波帯について、端末は、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellに基づき、端末の該第1周波帯でのセル中心判断結果を確定する。即ち、プライマリセルPCellが存在する場合、該プライマリセルPCellの測定結果に基づき、該端末の第1周波帯でのセル中心判断結果を確定し、プライマリセルPCellが存在せず、プライマリセカンダリセルPSCellが存在する場合、プライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末の第1周波帯でのセル中心判断結果を確定する。即ち、この場合、端末の該プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellでのセル中心判断結果を用いて、該端末の第1周波帯でのセル中心判断結果を示すことができる。
【0105】
第2周波帯について、第2周波帯のセルのうちプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しないため、第2周波帯のセカンダリセルSCellの測定結果に基づき、端末の第2周波帯でのセル中心判断結果を確定する。
【0106】
異なる周波帯に対して、端末の異なる周波帯でのセル中心判断結果をそれぞれ確定することができる。
【0107】
選択的に、ステップ102は、以下のようにしてもよい。
【0108】
端末は、端末の第1周波帯での低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、第1周波帯におけるサービングセルで測定緩和を実行し、
端末は、端末の第2周波帯での低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、第2周波帯におけるサービングセルで測定緩和を実行する。
【0109】
選択的に、異なる周波帯に対して、端末が異なる周波帯におけるサービングセルで測定緩和を実行するか否かをそれぞれ確定することができる。
【0110】
上記実施形態では、異なる周波帯に対して、端末の異なる周波帯での低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定することができ、更に、異なる周波帯で測定緩和をそれぞれ実行することができ、柔軟性が高い。
【0111】
本出願の実施例では、ステップ101における「各セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準に基づき、各セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定する」ことは、以下のように実現することができる。
【0112】
いずれかのセルグループについて、低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
端末は、低移動性状態判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づき、端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果を確定するか、又は
端末は、各セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末の各セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
端末は、各セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、端末の各セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定する。
【0113】
選択的に、「低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである」場合における第1の状況については、端末は、低移動性状態判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づき、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定し、即ち、端末の該セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態であるか否かを確定する。例えば、該サービングセルの測定結果を、ある測定参照値と比較し、差異が小さければ、該端末は低移動性状態にあり、差異が大きければ、該端末は低移動性状態でない。ここで、測定参照値の初期値は、ネットワーク側機器により設定されてもよく、又は端末が自ら確定してもよい。
【0114】
ここで、低移動性状態判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルとは、ネットワーク側機器が低移動性状態判断基準を設定する際に、設定を行われた最初のサービングセルであり、又は設定を行われた最新のサービングセルである。例えば、ネットワーク側機器はサービングセル1、サービングセル2及びサービングセル3に低移動性状態判断基準が設定されていることをそれぞれ指示し、例えば、1回で1つのみのサービングセルに低移動性状態判断基準を設定する場合、サービングセル1は、低移動性状態判断基準が設定された最初のサービングセルであり、設定を行われた最新のサービングセルは、例えば、現在の時間に最も近い設定に対応するサービングセルである。
【0115】
この場合、端末の低移動性状態判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルでの低移動性状態判断結果を用いて、該端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を示すことができる。
【0116】
「低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである」場合における第2の状況については、端末は、セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定し、即ち、端末の該セルグループの低移動性状態判断結果が低移動性状態であるか否かを確定する。プライマリセルPCellが存在する場合、該プライマリセルPCellの測定結果に基づき、該端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定し、プライマリセルPCellが存在せず、プライマリセカンダリセルPSCellが存在する場合、プライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定する。例えば、該プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果を、ある測定参照値と比較し、差異が小さければ、該端末は低移動性状態にあり、差異が大きければ、該端末は低移動性状態でない。即ち、この場合、端末の該プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellでの低移動性状態判断結果を用いて、該端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を示すことができる。
【0117】
「低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである」場合における第3の状況については、端末は、セルグループ内の各サービングセルの測定結果に基づき、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定し、即ち、端末の該セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態であるか否かを確定する。例えば、端末の各サービングセルでの低移動性判断結果をそれぞれ確定できる場合、端末の各サービングセルでの低移動性判断結果に基づき、端末の該セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態であるか否かを確定する。例えば、そのうちの少なくとも1つのサービングセルにおいて端末が低移動性状態にあると、該端末の該セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態であると確定することができ、又は全てのサービングセルにおいても端末が低移動性状態にあると、該端末の該セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態であると確定することができる。
【0118】
上記実施形態では、端末は、ネットワーク側機器が送信した低移動性状態判断基準の設定方式に応じて、セルグループ内のどれらのサービングセルの測定結果に基づき、該端末の該セルグループでの低移動性判断結果を確定するかを決定することができ、処理の複雑度が低い。
【0119】
本出願の実施例では、ステップ101における「各セルグループの測定結果、セル中心判断基準に基づき、各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定する」ことは、以下のように実現することができる。
【0120】
セル中心判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、端末は、前記セル中心判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づき、端末の各セルグループでのセル中心判断結果を確定するか、又は
端末は、各セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末の各セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
端末は、各セルグループ内の各サービングセルの測定結果に基づき、端末の各セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定する。
【0121】
選択的に、セル中心判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、いずれかのセルグループについて、端末のセルグループでのセル中心判断結果を確定することは、端末の該セルグループでの低移動性状態判断結果を確定することと類似し、ここでは説明を省略する。
【0122】
上記実施形態では、端末は、ネットワーク側機器が送信した低移動性状態判断基準の設定方式に応じて、セルグループ内のどれらのサービングセルの測定結果に基づき、該端末の該セルグループでのセル中心判断結果を確定するかを決定することができ、処理の複雑度が低い。
【0123】
選択的に、セル中心判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、「端末が、セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果を確定する」ことについて、該端末のセルグループでの低移動性状態判断結果に基づき、測定緩和を実行することは、以下のように実現することができる。
【0124】
端末は、ビーム失敗検出BFD測定を行うためのセカンダリセルSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでのセル中心判断結果を確定し、
端末は、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果、及び端末のセルグループでのセル中心判断結果に基づき、セルグループ内のサービングセルでBFD測定緩和を実行する。
【0125】
選択的に、セルグループのあるセカンダリセルSCellについて、端末が該SCellでBFD測定を行う必要があるか否かについては、必要があれば、端末は、該SCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでのセル中心判断結果を確定し、そして、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、該セルグループ内のサービングセルでBFD測定緩和を実行するか否かを確定し、該低移動性状態判断結果は、該セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものである。
【0126】
該セカンダリセルSCellが該セルグループの第3周波帯に属する場合、端末は、該第3周波帯の他のSCell又は該セルグループの他の周波帯のSCellの測定結果に基づき、該セルグループ内のサービングセルでBFD測定緩和を実行するか否かを確定することができない。
【0127】
上記実施形態では、BFD測定緩和について、BFD測定を行うと確定するためのSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでのセル中心判断結果を確定し、そして端末のセルグループでの低移動性状態判断結果に基づき、測定緩和の実行を確定することができ、測定オーバーヘッドを低減するとともに、測定緩和が実行されるセルをより的を絞ったものにする。
【0128】
本出願の実施例では、該測定緩和方法は、
端末がアイドル状態であるとともに、端末が前記セルグループにおいて低移動性状態にあると確定した場合に、接続状態に入った後に、端末が、低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであると確定し、ネットワーク側機器に低移動性状態判断結果を送信するステップを更に含む。
【0129】
選択的に、端末がアイドル状態に従ってプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCell又はセカンダリセル(Secondary Cell,SCell)の周波数点に対して、例えばDCシーン又はSCellシーンにおいては事前測定(early measurement)であってもよい関連測定を行ったことがあり、且つアイドル状態の低移動性状態判断基準に基づき、端末がアイドル状態で低移動性状態にあると判断した場合、該端末は低移動性状態にあり、接続状態に再利用することができ、即ち、該端末が接続状態でも低移動性状態にあると確定し、そして、接続状態に入った後、端末が低移動性状態にあることをネットワーク側機器に報告する。
【0130】
上記実施形態では、端末がアイドル状態で確定した低移動性状態の結果を接続状態に流用し、端末は測定結果に基づいて再び判断する必要がなく、不要な処理過程を減少させ、更に端末の消費電力を減少させ、そして処理時間を節約することができる。
【0131】
本出願の実施例では、該測定緩和方法は、
ネットワーク側機器により設定されている判断周期内に、端末が、端末のセルグループでの低移動性判断結果が低移動性状態にあることであるか否かを確定するステップと、
端末のセルグループでの低移動性判断結果が低移動性状態でない場合に、端末がセルグループでの測定緩和の実行を停止するステップと、を更に含む。
【0132】
更に、端末の前記セルグループでの低移動性判断結果が低移動性状態にあることである場合に、該測定緩和方法は、
端末が、端末がセルグループにおいてセル中心にあるか否かを確定するステップと、
端末がセルグループにおいてセル中心でない場合に、端末がセルグループでの測定緩和の実行を停止するステップと、を更に含む。
【0133】
ここで、低移動性状態の判断周期は、ネットワークにより設定されているページング(paging cycle)周期であってもよいし、ネットワークにより設定されている他の値であってもよい。
【0134】
選択的に、測定緩和を実行する間に、低移動性状態を満たすか否かを継続的に判断し、低移動性状態を満たさない場合、測定緩和状態から退出し、また、端末は現在の測定結果に基づき、セル中心判断基準を満たさないため測定緩和状態から退出する必要があるか否かを判断する。
【0135】
選択的に、端末が、低移動性状態を満たさなくなると判断した場合、現在、低移動性状態にあるか否かをネットワーク側機器に報告してもよいし、セル中心にあるか否かを報告してもよい。
【0136】
本出願の実施例では、セル中心判断基準は、事前定義されていてもよく、暗黙的に設定されてもよく、各セルグループ内のいずれかのサービングセルについて、端末はネットワーク側機器の第1指示情報に基づき、端末のサービングセルでのセル中心判断基準が有効となると確定する。
【0137】
例えば、1ビットの指示ビットでセル中心判断基準が有効となるか否かを指示する。
【0138】
選択的に、セル中心判断基準の設定方式は、第1指示情報の設定方式に基づいて確定されてもよい。例えば、第1指示情報の設定方式が端末に基づくものであると、セル中心判断基準も端末に基づく設定方式を採用し、第1指示情報の設定方式がサービングセルに基づくものであると、セル中心判断基準もサービングセルに基づく設定方式を採用し、第1指示情報の設定方式がセルグループに基づくものであると、セル中心判断基準もセルグループに基づく設定方式を採用する。
【0139】
上記実施形態では、端末は、ネットワーク側機器が送信した指示情報に基づき、セル中心判断基準が有効となるか否かを確定することができ、又は、指示情報の設定方式に基づき、セル中心判断基準に採用される設定方式を確定することもでき、更に、セルグループ内のどれらのサービングセルの測定結果に基づき、該端末の該セルグループでのセル中心判断結果を確定するかを決定することができ、処理の複雑度が低い。
【0140】
例示的には、端末に基づいて設定される低移動性状態判断基準について、例えば、接続状態のCA/DCシーンにおいて、該測定緩和方法は、次のステップ1a、ステップ2a、ステップ3a及びステップ4aを含む。
【0141】
ステップ1aで、ネットワーク側機器により設定されている時間長TSearchDeltaP、閾値SSearchDeltaP、判断周期等のような低移動性状態判断基準の相関パラメータ、及び閾値のようなセル中心判断基準の相関パラメータを受信する。
【0142】
選択的に、セル中心判断基準の相関パラメータは設定しなくてもよいし、又は暗黙的に設定してもよい。例えば、端末は、セル中心判断基準が有効となるか否かの指示情報に基づき、CG内のRLM又はBFD又はRRM測定を行うあるセルにおいて、セル中心判断基準を満たすか否かを判断する必要があるか否かを確定し、判断が必要であれば、端末は、そのセル中心判断基準の相関パラメータを自ら決定する。
【0143】
端末に基づく設定方式の場合、低移動性状態判断基準の設定は、全てのCGに対して有効であってもよく、例えば、UEがNRシステム情報ブロック(System Information Block,SIB)を検索できる場合、即ち、NRプライマリセルPCellが存在する場合に、該低移動性状態判断基準は直接SIB2に設定されてもよい。ネットワーク側機器は、該低移動性状態判断基準をあるシグナリング(例えば無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)接続確立シグナリング)に設定してもよい。NRがNR SIBを検索できない場合、即ち、NRプライマリセルPCellが存在しない場合に、該低移動性状態判断基準はNRセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group,SCG)にロードされたあるシグナリング(例えば無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)シグナリング)において与えられ、この場合、ネットワーク側機器は、初めて設定されたNR SCGのシグナリングにのみ該低移動性状態判断基準を設定してもよい。
【0144】
低移動性状態判断基準の設定が全てのCGに対して有効である場合、他の情報に基づき、あるサービングセルがRLM/BFD測定を必要とするか否かを判断し、測定が必要なセルでは、セル中心判断基準に基づき、RLM/BFD測定緩和が可能であるか否かを判断する。これらのRLM/BFD測定が必要なセルは、少なくとも全てのPCell及びPSCellを含み、一部のBFD測定が必要なSCellも含む。
【0145】
選択的に、測定緩和はRRM測定緩和を含んでもよい。RRM測定は全てのサービングセルで必要であるため、低移動性状態判断基準の設定が全てのCGに対して有効であると、端末は更に各サービングセルにおいて、設定されている又は事前定義されているセル中心判断基準に基づき、測定緩和が可能であるか否かを確定することができる。
【0146】
選択的に、ネットワーク側機器は、更に、あるサービングセルにおいて、指示情報によって、例えば、指示情報に1ビットの指示ビットを設定することで、該サービングセルでRLM/BFD/RRM測定緩和を実行可能であるか否かを指示することができる。例えば、指示ビットが1に設定された場合、該セルでRLM/BFD/RRMの測定緩和を行わないことを指示する。
【0147】
全てのCGに対して有効となる低移動性状態判断基準の設定、及びあるサービングセルに対してのみ有効となる測定緩和指示により、ネットワークは、端末のある特定セルでの測定緩和動作をより柔軟に制御し、端末の性能を保証することができる。
【0148】
ステップ2aで、端末は、ネットワーク側機器により設定されている低移動性状態判断基準に基づき、対応するサービングセルにおいて、該サービングセルの測定結果への判断を開始し、低移動性状態判断結果を確定し、及びセル中心判断基準に基づき、セル中心判断結果を確定する。具体的には、前述の実施例を参照する。
【0149】
選択的に、端末が該CG内のプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellでRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができると判断した場合、セカンダリセルSCellもRLM/BFD/RRM測定緩和を行う。
【0150】
選択的に、あるCGに複数の周波帯での異なるセルが含まれる場合、端末は、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが含まれる周波帯で、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、該周波帯でのセルがRLM/BFD/RRM測定緩和を必要とするか否かを判断し、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが含まれない周波帯で、端末は、SCellの測定結果に基づき、RLM/BFD/RRM測定緩和を行うか否かを判断する。
【0151】
選択的に、PCell又はPSCellが含まれない周波帯で、端末は、SCellの測定結果に基づき、セル中心判断基準を満たすか否か、即ちセル中心にあるか否かを判断するだけであり、更に、同じCG内のPCell又はPSCellに対応する低移動性状態判断結果に基づき、RLM/BFD/RRM測定緩和を行うか否かを確定する。
【0152】
選択的に、MCGの判断結果がRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができることである場合、全てのCGに対してRLM/BFD/RRM測定緩和を行い、1つ又は複数のSCGのみ判断結果がRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができることである場合、測定緩和が可能であると判断されたSCGに対してのみRLM/BFD/RRM測定緩和を行う。
【0153】
MCGの判断結果がRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができることである場合、SCGの判断がセル中心判断基準を満たす限り、RLM/BFD/RRM測定緩和を行い、MCGの判断結果がRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができないことである場合、SCGはセル中心判断基準及び低移動性状態判断基準を同時に満たさなければ、RLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができない。
【0154】
ステップ3aで、測定緩和の実行を確定した後、端末は対応する測定緩和状態に入り、そして低移動性状態の判断周期設定要求に従って、低移動性状態を満たすか否かを持続的に判断し、満たさなければ測定緩和状態から退出し、また、端末は更に現在の測定結果に基づき、セル中心判断基準を満たさないため測定緩和状態から退出する必要があるか否かを判断する。
【0155】
ステップ4aで、端末は測定緩和状態から退出し、ステップ2aに戻って持続的に判断する。
【0156】
例示的には、セルグループに基づいて設定される低移動性状態判断基準について、例えば、接続状態のCA/DCシーンにおいて、該測定緩和方法は、次のステップ1b、ステップ2b、ステップ3b及びステップ4bを含む。
【0157】
ステップ1bで、ネットワーク側機器により設定されている時間長TSearchDeltaP、閾値SSearchDeltaP、判断周期等のような低移動性状態判断基準の相関パラメータ、及び閾値のようなセル中心判断基準の相関パラメータを受信する。
【0158】
選択的に、セル中心判断基準の相関パラメータは設定しなくてもよいし、又は暗黙的に設定してもよい。例えば、端末は、セル中心判断基準が有効となるか否かの指示情報に基づき、CG内のRLM又はBFD又はRRM測定を行うあるセルにおいて、セル中心判断基準を満たすか否かを判断する必要があるか否かを確定し、判断が必要であれば、端末は、そのセル中心判断基準の相関パラメータを自ら決定する。
【0159】
セルグループに基づく設定方式では、低移動性状態判断基準はCGの設定において相関パラメータを設定したものであってもよいため、現在のCGに対してのみ有効である。選択的に、設定されたCGはNRのCGのみ可能であり、LTEのCGであることはできない。
【0160】
端末は、NR SCG内のPSCellの測定結果に基づいて低移動性状態にあるか否かを判断し、更に判断結果を該SCGにおける全てのサービングセルに適用することができ、端末は、各サービングセルの測定結果に基づき、低移動性状態をそれぞれ判断することもできる。
【0161】
低移動性状態判断基準が設定されているCGにおいて、端末は更に他の情報に基づき、あるサービングセルがRLM/BFD測定を必要とするか否かを判断し、測定が必要なセルでは、セル中心判断基準に基づき、RLM/BFD測定緩和が可能であるか否かを判断する。これらのRLM/BFD測定が必要なセルは、少なくとも全てのPCell及びPSCellを含み、一部のBFD測定が必要なSCellも含む。
【0162】
選択的に、ネットワーク側機器は、更に、あるサービングセルにおいて、指示情報によって、例えば、指示情報に1ビットの指示ビットを設定することで、該サービングセルでRLM/BFD/RRM測定緩和を実行可能であるか否かを指示することができる。例えば、指示ビットが1に設定された場合、該セルでRLM/BFD/RRMの測定緩和を行わないことを指示する。
【0163】
全てのCGに対して有効となる低移動性状態判断基準の設定、及びあるサービングセルに対してのみ有効となる測定緩和指示により、ネットワークは、端末のある特定セルでの測定緩和動作をより柔軟に制御し、端末の性能を保証することができる。
【0164】
ステップ2bで、端末は、ネットワーク側機器により設定されている低移動性状態判断基準に基づき、対応するサービングセルにおいて、該サービングセルの測定結果への判断を開始し、低移動性状態判断結果を確定し、及びセル中心判断基準に基づき、セル中心判断結果を確定する。具体的には、前述の実施例を参照する。
【0165】
選択的に、端末が該CG内のプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellでRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができると判断した場合、セカンダリセルSCellもRLM/BFD/RRM測定緩和を行う。
【0166】
選択的に、あるCGに複数の周波帯での異なるセルが含まれる場合、端末は、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが含まれる周波帯で、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、該周波帯でのセルがRLM/BFD/RRM測定緩和を必要とするか否かを判断し、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが含まれない周波帯で、端末は、SCellの測定結果に基づき、RLM/BFD/RRM測定緩和を行うか否かを判断する。
【0167】
選択的に、PCell又はPSCellが含まれない周波帯で、端末は、SCellの測定結果に基づき、セル中心判断基準を満たすか否か、即ちセル中心にあるか否かを判断するだけであり、更に、同じCG内のPCell又はPSCellに対応する低移動性状態判断結果に基づき、RLM/BFD/RRM測定緩和を行うか否かを確定する。
【0168】
選択的に、MCGの判断結果がRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができることである場合、全てのCGに対してRLM/BFD/RRM測定緩和を行い、1つ又は複数のSCGのみ判断結果がRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができることである場合、測定緩和が可能であると判断されたSCGに対してのみRLM/BFD/RRM測定緩和を行う。
【0169】
MCGの判断結果がRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができることである場合、SCGの判断がセル中心判断基準を満たす限り、RLM/BFD/RRM測定緩和を行い、MCGの判断結果がRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができないことである場合、SCGはセル中心判断基準及び低移動性状態判断基準を同時に満たさなければ、RLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができない。
【0170】
ステップ3bで、測定緩和の実行を確定した後、端末は対応する測定緩和状態に入り、そして低移動性状態の判断周期設定要求に従って、低移動性状態を満たすか否かを持続的に判断し、満たさなければ測定緩和状態から退出し、また、端末は更に現在の測定結果に基づき、セル中心判断基準を満たさないため測定緩和状態から退出する必要があるか否かを判断する。
【0171】
ステップ4bで、端末は測定緩和状態から退出し、ステップ2bに戻って持続的に判断する。
【0172】
例示的には、サービングセルに基づいて設定される低移動性状態判断基準について、例えば、接続状態のCA/DCシーンにおいて、該測定緩和方法は、次のステップ1c、ステップ2c、ステップ3c及びステップ4cを含む。
【0173】
ステップ1cで、ネットワーク側機器により設定されている時間長TSearchDeltaP、閾値SSearchDeltaP、判断周期等のような低移動性状態判断基準の相関パラメータ、及び閾値のようなセル中心判断基準の相関パラメータを受信する。
【0174】
選択的に、セル中心判断基準の相関パラメータは設定しなくてもよいし、又は暗黙的に設定してもよい。例えば、端末は、セル中心判断基準が有効となるか否かの指示情報に基づき、CG内のRLM又はBFD又はRRM測定を行うあるセルにおいて、セル中心判断基準を満たすか否かを判断する必要があるか否かを確定し、判断が必要であれば、端末は、そのセル中心判断基準の相関パラメータを自ら決定する。
【0175】
セルグループに基づく設定方式では、低移動性状態判断基準は各サービングセルの設定において相関パラメータを設定したものであってもよいため、現在のサービングセルに対してのみ有効である。選択的に、設定されたサービングセルはNRのサービングセルのみ可能であり、LTEのサービングセルであることはできない。
【0176】
選択的に、各CGにおいて、端末は、低移動性状態判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルに従って、測定緩和が可能であるか否かを判断する。選択的に、ネットワーク側機器がRLM及び/又はBFDを必要とするセルにのみ低移動性状態判断基準を設定できるように限定してもよく、即ち、端末は、CG内のPCell及びPSCell並びにBFD測定が必要なSCellにおいて、測定緩和が可能であるか否かを判断する。
【0177】
低移動性状態判断基準が設定されているサービングセルにおいて、UEは更に他の情報に基づき、あるサービングセルがRLM/BFD測定を必要とするか否かを判断し、測定が必要なセルでは、セル中心判断基準に基づき、RLM/BFD測定緩和が可能であるか否かを判断する。これらのRLM/BFD測定が必要なセルは、少なくとも全てのPCell及びPSCellを含み、一部のBFD測定が必要なSCellも含む。
【0178】
端末が、CG内のBFD測定を必要とするSCellにおいて、測定緩和が可能であるか否かを判断するとは、例えば、ある周波帯での1つのSCellでのみBFD測定緩和が可能であるように設定されている場合、端末は該SCellで測定を行うように選択し、そして条件が満たされるときにBFD測定を緩和することができるということである。端末がこの周波帯での他のSCell又は他の周波帯でのSCellでBFD測定を行う場合、端末は、この周波帯での他のSCell又は他の周波帯でのSCellでBFD測定緩和を行うことができないとみなしてもよい。
【0179】
ステップ2cで、端末は、ネットワーク側機器により設定されている低移動性状態判断基準に基づき、対応するサービングセルにおいて、該サービングセルの測定結果への判断を開始し、低移動性状態判断結果を確定し、及びセル中心判断基準に基づき、セル中心判断結果を確定する。具体的には、前述の実施例を参照する。
【0180】
ネットワーク側機器は端末により判断結果を報告する必要があるように設定した場合、端末は対応するCGにおいて、低移動性状態判断結果、セル中心判断結果又は測定緩和を実行するか否か、のうちの少なくとも1つをネットワーク側機器に報告する必要がある。
【0181】
選択的に、端末が該CG内のプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellでRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができると判断した場合、セカンダリセルSCellもRLM/BFD/RRM測定緩和を行う。
【0182】
選択的に、あるCGに複数の周波帯での異なるセルが含まれる場合、端末は、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが含まれる周波帯で、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、該周波帯でのセルがRLM/BFD/RRM測定緩和を必要とするか否かを判断し、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが含まれない周波帯で、端末は、SCellの測定結果に基づき、RLM/BFD/RRM測定緩和を行うか否かを判断する。
【0183】
選択的に、PCell又はPSCellが含まれない周波帯で、端末は、SCellの測定結果に基づき、セル中心判断基準を満たすか否か、即ちセル中心にあるか否かを判断するだけであり、更に、同じCG内のPCell又はPSCellに対応する低移動性状態判断結果に基づき、RLM/BFD/RRM測定緩和を行うか否かを確定する。
【0184】
選択的に、MCGの判断結果がRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができることである場合、全てのCGに対してRLM/BFD/RRM測定緩和を行い、1つ又は複数のSCGのみ判断結果がRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができることである場合、測定緩和が可能であると判断されたSCGに対してのみRLM/BFD/RRM測定緩和を行う。
【0185】
MCGの判断結果がRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができることである場合、SCGの判断がセル中心判断基準を満たす限り、RLM/BFD/RRM測定緩和を行い、MCGの判断結果がRLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができないことである場合、SCGはセル中心判断基準及び低移動性状態判断基準を同時に満たさなければ、RLM/BFD/RRM測定緩和を行うことができない。
【0186】
ステップ3cで、測定緩和の実行を確定した後、端末は対応する測定緩和状態に入り、そして低移動性状態の判断周期設定要求に従って、低移動性状態を満たすか否かを持続的に判断し、満たさなければ測定緩和状態から退出し、また、端末は更に現在の測定結果に基づき、セル中心判断基準を満たさないため測定緩和状態から退出する必要があるか否かを判断する。
【0187】
ステップ4cで、端末は測定緩和状態から退出し、ステップ2cに戻って持続的に判断する。
【0188】
図4は本出願の実施例で提供される測定緩和方法の手順模式図(その2)である。図3図4に示すように、本実施例で提供される測定緩和方法は、次のステップ201とステップ202を含む。
【0189】
ステップ201で、ネットワーク側機器は端末に対して低移動性状態判断基準を設定する。
【0190】
ステップ202で、ネットワーク側機器は端末からの第1指示情報を受信し、第1指示情報は、端末が少なくとも1つのセルグループのうちの各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するか否かを指示するためのものであり、端末が測定緩和を実行するか否かは、端末の各セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいて確定され、各セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果は、端末がそれぞれ各セルグループの測定結果及び低移動性状態判断基準並びにセル中心判断基準に基づいて確定したものである。
【0191】
選択的に、ネットワーク側機器は端末、サービングセル又はセルグループに基づいて低移動性状態判断基準を設定することができ、端末は、設定されている低移動性状態判断基準及び測定結果に基づいて低移動性状態を確定し、該セルグループの測定結果及びセル中心判断基準に基づいてセル中心にあるか否かを確定し、更に該セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するか否かを確定する。
【0192】
ここで、ステップ201とステップ202とには限定関係が存在しない。
【0193】
ステップ201は図3におけるステップ100と類似し、選択的に、端末が各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するか否かを端末によってネットワーク側機器に報告するステップ103を更に含んでもよい。
【0194】
ネットワーク側機器の方法と端末側の方法とは、実現原理及び技術的効果が類似し、ここでは説明を省略する。
【0195】
本実施例の方法では、端末は、少なくとも1つのセルグループのうちの各セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定し、更に、各セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行できるか否かをそれぞれ確定し、そして、各セルグループ内のサービングセルで測定緩和をそれぞれ実行し、それにより、端末は、ネットワーク側機器により複数のサービングセルが設定されている場合に、セルグループごと又はサービングセルごとの実際の状況に応じて、測定緩和を実行するか否かを確定することができ、通信性能と省電力性能の折衷の上で、比較的に高い柔軟性を持っている。
【0196】
選択的に、前記低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果は、前記端末が、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものであり、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
前記端末の各前記セルグループでの前記低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものである。
【0197】
選択的に、前記セル中心判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果は、前記端末が、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものであり、
前記セル中心判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものである。
【0198】
選択的に、前記セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する第1周波帯について、前記端末の前記第1周波帯での低移動性状態判断結果は、前記端末が、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであり、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない第2周波帯について、前記端末の前記第2周波帯での低移動性判断結果は、前記端末の前記第1周波帯での低移動性状態判断結果である。
【0199】
選択的に、前記セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する第1周波帯について、前記端末の前記第1周波帯でのセル中心判断結果は、前記端末が、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであり、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない第2周波帯について、前記端末の前記第2周波帯でのセル中心判断結果は、前記端末が、前記第2周波帯のセカンダリセルSCellの測定結果に基づいて確定したものである。
【0200】
選択的に、前記低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果は、前記端末が、前記低移動性判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものである。
【0201】
選択的に、前記セル中心判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果は、前記端末が、前記セル中心判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の各サービングセルの測定結果に基づいて確定したものである。
【0202】
選択的に、前記端末が前記セルグループ内のサービングセルでBFD測定緩和を実行することは、前記端末が、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果、及び前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果に基づいて確定され、ここで、前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果は、前記端末が、ビーム失敗検出BFD測定を行うと確定するためのセカンダリセルScellの測定結果に基づいて確定したものである。
【0203】
選択的に、前記方法は、
前記ネットワーク側機器が前記端末に第2指示情報を送信するステップであって、前記第2指示情報が、前記端末の前記セルグループ内のサービングセルでのセル中心判断基準が有効となることを指示するためのものであるステップを更に含む。
【0204】
選択的に、前記セル中心判断基準の設定方式は、第2指示情報の設定方式に基づいて確定されたものである。
【0205】
上記実施形態における具体的な実現過程と技術的効果は、端末側の方法実施例におけるものと類似し、具体的には、端末側の実施例における詳しい説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0206】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供される測定緩和方法の実行主体が、測定緩和装置、又は該測定緩和装置内の、測定緩和方法を実行するための処理モジュールであってもよい点である。本出願の実施例では、測定緩和装置が測定緩和方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供される測定緩和装置を説明する。
【0207】
図5は本出願で提供される測定緩和装置の構成模式図である。本実施例で提供される測定緩和装置500は、次の確定モジュール501と処理モジュール502を含む。
【0208】
確定モジュール501は、少なくとも1つのセルグループのうちの各前記セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定するために用いられる。
【0209】
処理モジュール502は、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するために用いられる。
【0210】
本実施例の装置では、確定モジュールは、少なくとも1つのセルグループのうちの各セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定し、更に、処理モジュールは、各セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行できるか否かをそれぞれ確定し、そして、各セルグループ内のサービングセルで測定緩和をそれぞれ実行し、それにより、ネットワーク側機器により複数のサービングセルが設定されている場合に、セルグループごと又はサービングセルごとの実際の状況に応じて、測定緩和を実行するか否かを確定することができ、通信性能と省電力性能の折衷の上で、比較的に高い柔軟性を持っている。
【0211】
選択的に、処理モジュール502は、具体的には、
いずれかの前記セルグループについて、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであり、且つ前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果がセル中心にあることである場合、前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定するステップであって、前記セル中心判断結果が、前記セルグループ内の少なくとも1つのセルに対応するセル中心判断結果に基づいて得られたものであるステップ、又は
いずれかの前記セルグループについて、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであり、且つ前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルでのセル中心判断結果がセル中心にあることである場合、前記少なくとも1つのサービングセルのうちの各前記サービングセルで測定緩和を実行すると確定するステップに用いられる。
【0212】
選択的に、処理モジュール502は、具体的には、
前記少なくとも1つのセルグループのうちのマスタセルグループMCGについて、前記MCGの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、前記MCG内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定した場合に、各前記セルグループのうちの全てのセルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するステップ、又は
各前記セルグループのうち、低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいてセカンダリセルグループSCGで測定緩和を実行すると確定した場合に、前記端末が、前記SCG内のサービングセルで測定緩和を実行するステップに用いられる。
【0213】
選択的に、確定モジュール501は、具体的には、
前記低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、
前記端末が、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定することと、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの前記低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定することと、に用いられる。
【0214】
選択的に、確定モジュール501は、具体的には、
前記セル中心判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、
前記端末が、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定することと、
前記セル中心判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定することと、に用いられる。
【0215】
選択的に、確定モジュール501は、具体的には、
前記セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する前記第1周波帯について、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記第1周波帯での低移動性状態判断結果を確定することと、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない前記第2周波帯について、前記第1周波帯の低移動性状態判断結果を、前記端末の前記第2周波帯での低移動性判断結果として確定することと、に用いられる。
【0216】
選択的に、確定モジュール501は、具体的には、
前記セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する前記第1周波帯について、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記第1周波帯でのセル中心判断結果を確定することと、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない前記第2周波帯について、前記第2周波帯のセカンダリセルSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記第2周波帯でのセル中心判断結果を確定することと、に用いられる。
【0217】
選択的に、確定モジュール501は、具体的には、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
前記端末が、前記低移動性状態判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するために用いられる。
【0218】
選択的に、確定モジュール501は、具体的には、
前記セル中心判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
前記端末が、前記セル中心判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するために用いられる。
【0219】
選択的に、処理モジュール502は、具体的には、
ビーム失敗検出BFD測定を行うためのセカンダリセルSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果を確定するステップと、
前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果、及び前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果に基づき、前記セルグループ内のサービングセルでBFD測定緩和を実行するステップと、に用いられる。
【0220】
選択的に、確定モジュール501は更に、
各前記セルグループ内のいずれかのサービングセルについて、ネットワーク側機器の第1指示情報に基づき、前記端末の前記サービングセルでのセル中心判断基準が有効となると確定するために用いられる。
【0221】
選択的に、前記低移動性状態判断基準は、ネットワーク側機器により設定されているか、又は
前記低移動性状態判断基準及び前記セル中心判断基準は、いずれもネットワーク側機器により設定されている。
【0222】
選択的に、前記低移動性状態判断基準がネットワーク側機器により設定されている場合に、前記低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものであると、前記セル中心判断基準の設定方式は端末に基づくものであり、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものであると、前記セル中心判断基準の設定方式はセルグループに基づくものであり、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものであると、前記セル中心判断基準の設定方式はサービングセルに基づくものである。
【0223】
選択的に、前記セル中心判断基準の設定方式は、第1指示情報の設定方式に基づいて確定されたものである。
【0224】
上記実施形態における具体的な実現過程と技術的効果は、端末側の方法実施例におけるものと類似し、具体的には、端末側の実施例における詳しい説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0225】
図6は本出願で提供される測定緩和装置の構成模式図である。本実施例で提供される測定緩和装置600は、次の送信モジュール601と受信モジュール602を含む。
【0226】
送信モジュール601は、端末に対して低移動性状態判断基準を設定するために用いられる。
【0227】
受信モジュール602は、前記端末からの第1指示情報を受信するために用いられ、前記第1指示情報は、前記端末が少なくとも1つのセルグループのうちの各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するか否かを指示するためのものであり、前記端末が測定緩和を実行するか否かは、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいて確定され、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果は、前記端末が、それぞれ各前記セルグループの測定結果及び前記低移動性状態判断基準並びにセル中心判断基準に基づいて確定したものである。
【0228】
本実施例の装置では、端末は、少なくとも1つのセルグループのうちの各セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定し、更に、各セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行できるか否かをそれぞれ確定し、そして、各セルグループ内のサービングセルで測定緩和をそれぞれ実行し、それにより、端末は、ネットワーク側機器により複数のサービングセルが設定されている場合に、セルグループごと又はサービングセルごとの実際の状況に応じて、測定緩和を実行するか否かを確定することができ、通信性能と省電力性能の折衷の上で、比較的に高い柔軟性を持っている。
【0229】
選択的に、前記低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果は、前記端末が、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものであり、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
前記端末の各前記セルグループでの前記低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものである。
【0230】
選択的に、前記セル中心判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果は、前記端末が、ネットワーク側機器により初めて設定されたセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものであり、
前記セル中心判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものである。
【0231】
選択的に、前記セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する第1周波帯について、前記端末の前記第1周波帯での低移動性状態判断結果は、前記端末が、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであり、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない第2周波帯について、前記端末の前記第2周波帯での低移動性判断結果は、前記端末の前記第1周波帯での低移動性状態判断結果である。
【0232】
選択的に、前記セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する第1周波帯について、前記端末の前記第1周波帯でのセル中心判断結果は、前記端末が、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであり、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない第2周波帯について、前記端末の前記第2周波帯でのセル中心判断結果は、前記端末が、前記第2周波帯のセカンダリセルSCellの測定結果に基づいて確定したものである。
【0233】
選択的に、前記低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果は、前記端末が、前記低移動性判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づいて確定したものである。
【0234】
選択的に、前記セル中心判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果は、前記端末が、前記セル中心判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づいて確定したものであるか、又は
前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果はそれぞれ、前記端末が、各前記セルグループ内の各サービングセルの測定結果に基づいて確定したものである。
【0235】
選択的に、前記端末が前記セルグループ内のサービングセルでビーム失敗検出BFD測定緩和を実行することは、前記端末が、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果、及び前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果に基づいて確定することであり、ここで、前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果は、前記端末が、BFD測定緩和を行うセカンダリセルScellの測定結果に基づいて確定したものである。
【0236】
選択的に、送信モジュール601は更に、
前記端末に第2指示情報を送信するために用いられ、前記第2指示情報は、前記端末の前記セルグループ内のサービングセルでのセル中心判断基準が有効となることを指示するためのものである。
【0237】
選択的に、前記セル中心判断基準の設定方式は、第1指示情報の設定方式に基づいて確定されたものである。
【0238】
上記実施形態における具体的な実現過程と技術的効果は、ネットワーク側機器の方法実施例におけるものと類似し、具体的には、方法側の実施例における詳しい説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0239】
本出願の実施例における測定緩和装置は、装置、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよいし、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。該装置又は電子機器は携帯型端末であってもよいし、非携帯型端末であってもよい。例示的には、携帯型端末は、上記に挙げられた端末11のタイプを含むが、それに限定されず、非携帯型端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビ(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定されない。
【0240】
本出願の実施例で提供される測定緩和装置は、図2から図4の方法実施例で実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここでは説明を省略する。
【0241】
選択的に、図7に示すように、本出願の実施例は、通信機器700をさらに提供する。該通信機器700は、プロセッサ701と、メモリ702と、メモリ702に記憶され且つ前記プロセッサ701上で実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含む。例えば、該通信機器700が端末である場合、該プログラムもしくはコマンドはプロセッサ701によって実行されると、上記測定緩和方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術的効果を達成できる。該通信機器700がネットワーク側機器である場合、該プログラムもしくはコマンドはプロセッサ701によって実行されると、上記測定緩和方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術的効果を達成できる。繰り返して説明しないように、ここでは説明を省略する。
【0242】
本出願の実施例は端末をさらに提供する。該端末は、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、プロセッサは、少なくとも1つのセルグループのうちの各前記セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定することと、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行することとに用いられ、前記通信インタフェースは、少なくとも1つのセルグループのうちの各前記セルグループの測定結果を取得するために用いられる。該端末の実施例は上記の端末側の方法実施例に対応するものであり、上記方法実施例の各実施プロセス及び実現方式は、いずれも該端末の実施例に適用可能であり、且つ同じ技術的効果を達成することができる。具体的には、図8は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構成模式図である。
【0243】
該端末1000は、高周波ユニット1001、ネットワークモジュール1002、オーディオ出力ユニット1003、入力ユニット1004、センサ1005、表示ユニット1006、ユーザ入力ユニット1007、インタフェースユニット1008、メモリ1009、及びプロセッサ1010等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0244】
当業者であれば、端末1000は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムを介してプロセッサ1010に論理的に接続され、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができることが理解可能である。図8に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は、図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0245】
本出願の実施例において、入力ユニット1004は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)10041と、マイクロホン10042とを含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット1006は表示パネル10061を含んでもよく、表示パネル10061は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置してもよい。ユーザ入力ユニット1007はタッチパネル10071及び他の入力デバイス10072を含む。タッチパネル10071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル10071は、タッチ検出装置及びタッチ制御器という2つの部分を含んでもよい。他の入力デバイス10072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されなく、ここでは説明を省略する。
【0246】
本出願の実施例において、高周波ユニット1001は目標サービングセルからの信号を受信した後、プロセッサ1010で処理し、また、端末の低移動性状態判断結果、セル中心判断結果又は測定緩和を実行するか否かのうちの少なくとも1つをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット1001は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0247】
メモリ1009は、ソフトウェアプログラムもしくはコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ1009は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラムもしくはコマンド記憶領域及びデータ記憶領域を主に含んでもよい。また、メモリ1009は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリをさらに含んでもよい。そのうち、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスが挙げられる。
【0248】
プロセッサ1010は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ1010に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション又はコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、ベースバンドプロセッサのような無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ1010に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0249】
ここで、プロセッサ1010は、少なくとも1つのセルグループのうちの各前記セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定することと、
各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行することと、に用いられる。
【0250】
上記実施形態では、端末は、少なくとも1つのセルグループのうちの各セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定し、更に、各セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行できるか否かをそれぞれ確定し、そして、各セルグループ内のサービングセルで測定緩和をそれぞれ実行し、それにより、端末は、ネットワーク側機器により複数のサービングセルが設定されている場合に、セルグループごと又はサービングセルごとの実際の状況に応じて、測定緩和を実行するか否かを確定することができ、通信性能と省電力性能の折衷の上で、比較的に高い柔軟性を持っている。
【0251】
選択的に、プロセッサ1010は、具体的には、
いずれかの前記セルグループについて、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであり、且つ前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果がセル中心にあることである場合、前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定するステップであって、前記セル中心判断結果が、前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルに対応するセル中心判断結果に基づいて得られたものであるステップ、又は
いずれかの前記セルグループについて、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであり、且つ前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルでのセル中心判断結果がセル中心にあることである場合、前記少なくとも1つのサービングセルのうちの各前記サービングセルで測定緩和を実行すると確定するステップに用いられる。
【0252】
上記実施形態では、いずれかのセルグループについて、2つの判断基準を同時に満たす場合にのみ、測定緩和を実行し、即ち、端末のセルグループでの低移動性状態判断結果は、低移動性状態にあることを満たす必要があり、セル中心判断結果は、セル中心にあることを満たす必要があり、端末の通信性能を保障でき、そして、セルグループ内の各サービングセルで測定緩和をそれぞれ実行することもでき、柔軟性が大きい。
【0253】
選択的に、プロセッサ1010は、具体的には、
各前記セルグループのうちの新しい無線NRマスタセルグループMCGについて、前記MCGの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、前記MCG内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定した場合に、各前記セルグループのうちの全てのセルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するステップ、又は
各前記セルグループのうち、低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいてセカンダリセルグループSCGで測定緩和を実行すると確定した場合に、前記SCG内のサービングセルで測定緩和を実行するステップに用いられる。
【0254】
上記実施形態では、MCG内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定した場合に、他のセルグループで測定緩和を実行できるか否かを確定することなく、他のセルグループで測定緩和を直接実行することができ、判断時間が節約され、端末の消費電力が減少する。
【0255】
選択的に、プロセッサ1010は、具体的には、
前記低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、
前記端末が、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定することと、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの前記低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定することと、に用いられる。
【0256】
上記実施形態では、端末は、ネットワーク側機器が送信した低移動性状態判断基準の設定方式に応じて、セルグループ内のどれらのサービングセルの測定結果に基づき、該端末の該セルグループでの低移動性判断結果を確定するかを決定することができ、処理の複雑度が低い。
【0257】
選択的に、プロセッサ1010は、具体的には、
前記セル中心判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、
前記端末が、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定することと、
前記セル中心判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定することと、に用いられる。
【0258】
上記実施形態では、セル中心判断基準の設定柔軟性が高く、セル中心にあるか否かは、端末の実現性能及びアルゴリズムに関連するため、実際のセル中心判断基準の設定方式は比較的柔軟であってもよい。低移動性状態判断基準の設定方式によってセル中心判断基準の設定方式を確定することで、比較的良好な、シグナリングオーバヘッドを低下させる効果を達成することができる。
【0259】
選択的に、プロセッサ1010は、具体的には、
前記セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する前記第1周波帯について、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記第1周波帯での低移動性状態判断結果を確定することと、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない前記第2周波帯について、前記第1周波帯の低移動性状態判断結果を、前記端末の前記第2周波帯での低移動性判断結果として確定することと、に用いられる。
【0260】
選択的に、プロセッサ1010は、具体的には、
前記セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する前記第1周波帯について、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記第1周波帯でのセル中心判断結果を確定することと、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない前記第2周波帯について、前記第2周波帯のセカンダリセルSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記第2周波帯でのセル中心判断結果を確定することと、に用いられる。
【0261】
上記実施形態では、異なる周波帯に対して、端末の異なる周波帯での低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定することができ、更に、異なる周波帯で測定緩和をそれぞれ実行することができ、柔軟性が高い。
【0262】
選択的に、プロセッサ1010は、具体的には、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
前記端末が、前記低移動性状態判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するために用いられる。
【0263】
上記実施形態では、端末は、ネットワーク側機器が送信した低移動性状態判断基準の設定方式に応じて、セルグループ内のどれらのサービングセルの測定結果に基づき、該端末の該セルグループでの低移動性判断結果を確定するかを決定することができ、処理の複雑度が低い。
【0264】
選択的に、プロセッサ1010は、具体的には、
前記セル中心判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
前記端末が、前記セル中心判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するために用いられる。
【0265】
上記実施形態では、端末は、ネットワーク側機器が送信した低移動性状態判断基準の設定方式に応じて、セルグループ内のどれらのサービングセルの測定結果に基づき、該端末の該セルグループでのセル中心判断結果を確定するかを決定することができ、処理の複雑度が低い。
【0266】
選択的に、プロセッサ1010は、具体的には、
ビーム失敗検出BFD測定を行うためのセカンダリセルSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果を確定するステップと、
前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果、及び前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果に基づき、前記セルグループ内のサービングセルでBFD測定緩和を実行するステップと、に用いられる。
【0267】
上記実施形態では、BFD測定緩和に対して、BFD測定を行うと確定するためのSCellの測定結果に基づき、端末のセルグループでのセル中心判断結果を確定し、そして端末のセルグループでの低移動性状態判断結果に基づき、測定緩和の実行を確定することができ、測定オーバーヘッドを低減するとともに、測定緩和が実行されるセルをより的を絞ったものにする。
【0268】
選択的に、プロセッサ1010は更に、
各前記セルグループ内のいずれかのサービングセルについて、ネットワーク側機器の第1指示情報に基づき、前記端末の前記サービングセルでのセル中心判断基準が有効となると確定するために用いられる。
【0269】
選択的に、前記低移動性状態判断基準は、ネットワーク側機器により設定されているか、又は
前記低移動性状態判断基準及び前記セル中心判断基準は、いずれもネットワーク側機器により設定されている。
【0270】
選択的に、前記低移動性状態判断基準がネットワーク側機器により設定されている場合に、前記低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものであると、前記セル中心判断基準の設定方式は端末に基づくものであり、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものであると、前記セル中心判断基準の設定方式はセルグループに基づくものであり、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものであると、前記セル中心判断基準の設定方式はサービングセルに基づくものである。
【0271】
選択的に、前記セル中心判断基準の設定方式は、第1指示情報の設定方式に基づいて確定されたものである。
【0272】
上記実施形態では、端末は、ネットワーク側機器が送信した指示情報に基づき、セル中心判断基準が有効となるか否かを確定することができ、又は、指示情報の設定方式に基づき、セル中心判断基準に採用される設定方式を確定することもでき、更に、セルグループ内のどれらのサービングセルの測定結果に基づき、該端末の該セルグループでのセル中心判断結果を確定するかを決定することができ、処理の複雑度が低い。
【0273】
本出願の実施例はネットワーク側機器を更に提供する。該ネットワーク側機器は、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、プロセッサは、端末に対して低移動性状態判断基準を設定するために用いられ、通信インタフェースは、前記端末からの第1指示情報を受信するために用いられ、第1指示情報は、端末が少なくとも1つのセルグループのうちの各セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するか否かを指示するためのものであり、端末が測定緩和を実行するか否かは、端末の各セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいて確定され、各セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果は、端末がそれぞれ各セルグループの測定結果及び低移動性状態判断基準並びにセル中心判断基準に基づいて確定したものである。該ネットワーク側機器の実施例は上記のネットワーク側機器の方法実施例に対応するものであり、上記方法実施例の各実施プロセス及び実現方式は、いずれも該ネットワーク側機器の実施例に適用可能であり、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0274】
本出願の実施例はネットワーク側機器を更に提供する。図9に示すように、該ネットワーク機器900は、アンテナ91、高周波装置92、ベースバンド装置93を含む。アンテナ91が高周波装置92に接続される。アップリンク方向において、高周波装置92はアンテナ91を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置93に送信して処理させる。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置93は送信される情報を処理し、且つ高周波装置92に送信し、高周波装置92は受信した情報を処理してからアンテナ91を経由して送信する。
【0275】
上記周波帯処理装置は高周波装置92にあってもよく、上記実施例でネットワーク側機器が実行する方法はベースバンド装置93で実現でき、該ベースバンド装置93は、プロセッサ94及びメモリ95を含む。
【0276】
ベースバンド装置93は、例えば、複数のチップを設置した少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、図9に示すように、その中の1つのチップは、例えば、メモリ95に接続されてメモリ95中のプログラムを呼び出して、上記方法実施例に示されたネットワーク機器の操作を実行するプロセッサ94である。
【0277】
該ベースバンド装置93は、高周波装置92と情報をインタラクションするためのネットワークインタフェース96をさらに含んでもよく、該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(Common Public Radio Interface;CPRIと略称する)である。
【0278】
本出願の実施例に係るネットワーク側機器は、メモリ95に記憶され且つプロセッサ94で実行可能なコマンドもしくはプログラムをさらに含み、プロセッサ94は、メモリ95中のコマンドもしくはプログラムを呼び出して図6に示す各モジュールが実行する方法を実行し、且つ同じ技術的効果が達成される。繰り返して説明しないように、ここでは説明を省略する。
【0279】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体にはプログラムもしくはコマンドが記憶されており、該プログラムもしくはコマンドは、プロセッサによって実行されると、上記測定緩和方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここでは説明を省略する。
【0280】
ここで、前記プロセッサは上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、例えば、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0281】
本出願の実施例は、チップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが、プログラムもしくはコマンドを実行して、上記測定緩和方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここでは説明を省略する。
【0282】
本出願の実施例で言及したチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0283】
本出願の実施例はコンピュータプログラム製品を更に提供する。該コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、上記測定緩和方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここでは説明を省略する。
【0284】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0285】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はコンピュータソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0286】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0287】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年8月6日に中国で提出された、出願番号が202110904343.0、発明の名称が「測定緩和方法、装置、端末及びネットワーク側機器」の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本出願に組み込まれる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-02-06
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が、少なくとも1つのセルグループのうちの各前記セルグループの測定結果、低移動性状態判断基準及びセル中心判断基準に基づき、各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果をそれぞれ確定するステップと、
前記端末が、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するステップと、を含む、測定緩和方法。
【請求項2】
前記端末が、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するステップは、
いずれかの前記セルグループについて、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであり、且つ前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果がセル中心にあることである場合、前記端末が、前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定するステップであって、前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果が、前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルに対応するセル中心判断結果に基づいて得られたものであるステップ、又は
いずれかの前記セルグループについて、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果が低移動性状態にあることであり、且つ前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルでのセル中心判断結果がセル中心にあることである場合、前記端末が、前記少なくとも1つのサービングセルのうちの各前記サービングセルで測定緩和を実行すると確定するステップを含又は、
前記端末が、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するステップは、
前記少なくとも1つのセルグループのうちのマスタセルグループMCGについて、前記MCGの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、前記MCG内のサービングセルで測定緩和を実行すると確定した場合に、前記端末が、各前記セルグループのうちの全てのセルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するステップ、又は
各前記セルグループのうち、低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいてセカンダリセルグループSCGで測定緩和を実行すると確定した場合に、前記端末が、前記SCG内のサービングセルで測定緩和を実行するステップを含む、
請求項1に記載の測定緩和方法。
【請求項3】
各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定する前記ことは、
前記低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、
前記端末が、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定することと、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの前記低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定することと、を含む、請求項1に記載の測定緩和方法。
【請求項4】
前記端末が、前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果を確定することは、
前記セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する前記第1周波帯について、前記端末が、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記第1周波帯での低移動性状態判断結果を確定することと、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない前記第2周波帯について、前記端末が、前記第1周波帯の低移動性状態判断結果を、前記端末の前記第2周波帯での低移動性判断結果として確定することと、を含む、請求項に記載の測定緩和方法。
【請求項5】
各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定することは、
前記セル中心判断基準の設定方式が端末に基づくものである場合に、
前記端末が、ネットワーク側機器により初めて設定されたNRセカンダリセルグループSCG内のプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定することと、
前記セル中心判断基準の設定方式がセルグループに基づくものである場合に、
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定することと、を含む、請求項1に記載の測定緩和方法。
【請求項6】
前記端末が、前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果を確定することは、
前記セルグループに第1周波帯のセル及び第2周波帯のセルが含まれる場合に、プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在する前記第1周波帯について、前記端末が、前記プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記第1周波帯でのセル中心判断結果を確定することと、
プライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellが存在しない前記第2周波帯について、前記端末が、前記第2周波帯のセカンダリセルSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記第2周波帯でのセル中心判断結果を確定することと、を含む、請求項に記載の測定緩和方法。
【請求項7】
各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定することは、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
前記端末が、前記低移動性状態判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果をそれぞれ確定することを含
前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づき、前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するステップは、
前記端末が、ビーム失敗検出BFD測定を行うためのセカンダリセルSCellの測定結果に基づき、前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果を確定するステップと、
前記端末が、前記端末の前記セルグループでの低移動性状態判断結果、及び前記端末の前記セルグループでのセル中心判断結果に基づき、前記セルグループ内のサービングセルでBFD測定緩和を実行するステップと、を含む、
請求項1に記載の測定緩和方法。
【請求項8】
各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定することは、
前記セル中心判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものである場合に、
前記端末が、前記セル中心判断基準が設定された最初又は最近のサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果を確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループのプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定するか、又は
前記端末が、各前記セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルの測定結果に基づき、前記端末の各前記セルグループでのセル中心判断結果をそれぞれ確定することを含む、請求項1に記載の測定緩和方法。
【請求項9】
各前記セルグループのいずれかのサービングセルについて、前記端末が、ネットワーク側機器の第1指示情報に基づき、前記端末の前記サービングセルでのセル中心判断基準が有効となると確定するステップを更に含む、請求項1に記載の測定緩和方法。
【請求項10】
前記低移動性状態判断基準は、ネットワーク側機器により設定されているか、又は
前記低移動性状態判断基準及び前記セル中心判断基準は、いずれもネットワーク側機器により設定され、
前記低移動性状態判断基準がネットワーク側機器により設定されている場合に、前記低移動性状態判断基準の設定方式が端末に基づくものであると、前記セル中心判断基準の設定方式は端末に基づくものであり、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がセルグループに基づくものであると、前記セル中心判断基準の設定方式はセルグループに基づくものであり、
前記低移動性状態判断基準の設定方式がサービングセルに基づくものであると、前記セル中心判断基準の設定方式はサービングセルに基づくものである、
請求項1に記載の測定緩和方法。
【請求項11】
前記セル中心判断基準の設定方式は、第1指示情報の設定方式に基づいて確定されたものである、請求項9に記載の測定緩和方法。
【請求項12】
ネットワーク側機器が端末に対して低移動性状態判断基準を設定するステップと、
前記ネットワーク側機器が前記端末からの第1指示情報を受信するステップと、を含み、前記第1指示情報は、前記端末が少なくとも1つのセルグループのうちの各前記セルグループ内のサービングセルで測定緩和を実行するか否かを指示するためのものであり、前記端末が測定緩和を実行するか否かは、前記端末の各前記セルグループでの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果に基づいて確定され、各前記セルグループの低移動性状態判断結果及びセル中心判断結果は、前記端末が、それぞれ各前記セルグループの測定結果及び前記低移動性状態判断基準並びにセル中心判断基準に基づいて確定したものである、測定緩和方法。
【請求項13】
前記ネットワーク側機器が前記端末に第2指示情報を送信するステップであって、前記第2指示情報が、前記端末の前記セルグループ内のサービングセルでのセル中心判断基準が有効となることを指示するためのものであるステップを更に含む、請求項12に記載の測定緩和方法。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の測定緩和方法のステップが実現される、端末。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項12又は請求項13に記載の測定緩和方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。
【国際調査報告】