(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】接続調整機構及びチャイルドキャリア
(51)【国際特許分類】
B60N 2/26 20060101AFI20240725BHJP
A47D 15/00 20060101ALI20240725BHJP
B62B 9/14 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
B60N2/26
A47D15/00
B62B9/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508091
(86)(22)【出願日】2022-08-09
(85)【翻訳文提出日】2024-04-02
(86)【国際出願番号】 EP2022072364
(87)【国際公開番号】W WO2023017044
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】202110910304.1
(32)【優先日】2021-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】チュイ,ゾンワン
【テーマコード(参考)】
3B087
3D051
【Fターム(参考)】
3B087CE04
3B087CE06
3D051CA04
3D051CC05
3D051CC07
3D051CC11
3D051CC16
3D051DD04
(57)【要約】
本開示は、接続調整機構及びチャイルドキャリアを提供する。チャイルドキャリアは、スライドチューブ、スライドアセンブリ、及び操作部材を含む。スライドアセンブリは、スライド部材及び接続部材を含む。スライド部材は、スライドチューブにスライド可能に配置される。接続部材は、スライド部材に移動可能に配置され、シートと取外し可能に連結されるように構成される。操作部材は、スライド部材に移動可能に配置される。操作部材が第1方向にスライド又は回転すると、接続部材はスライド部材に対してスライド又は回転可能である。操作部材が第1方向と反対の第2方向にスライド又は回転すると、接続部材はスライドチューブに対してスライド可能である。接続調整機構及びチャイルドキャリアは、構造が簡素であり操作が簡単である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライドチューブと、
前記スライドチューブにスライド可能に配置されるスライド部材と、前記スライド部材に移動可能に配置され、取外し可能に前記シートと連結されるように構成された接続部材とを備えるスライドアセンブリと、
前記スライド部材に移動可能に配置された操作部材と、
を備え、
前記操作部材が第1方向にスライド又は回転すると、前記接続部材が、前記スライド部材に対してスライド又は回転可能であり、
前記操作部材が前記第1方向とは反対の第2方向にスライド又は回転すると、前記スライド部材が前記スライドチューブに対してスライド可能である、
接続調整機構。
【請求項2】
前記接続部材が、前記スライド部材に揺動可能に接続され、
前記操作部材が、前記スライド部材にスライド可能に配置され、
前記操作部材が前記第1方向にスライドすると、前記接続部材が前記スライド部材に対して回転可能である、
請求項1に記載の接続調整機構。
【請求項3】
前記スライドアセンブリが、調整部材を更に備え、
前記調整部材は、前記スライド部材に揺動可能に接続され、
前記操作部材が前記第2方向にスライドすると、前記調整部材が前記スライド部材に対して回転可能であり、
前記調整部材が、調整部を有し、
前記スライドチューブには、その延在方向に沿って複数の位置決め部が設けられ、
前記調整部は、前記位置決め部と取外し可能に連結される、
請求項1又は2に記載の接続調整機構。
【請求項4】
前記操作部材の両端が、前記接続部材及び前記調整部材それぞれに当接し、
前記操作部材が前記第1方向にスライドすると、前記接続部材が前記スライド部材に対して第3方向に回転し、
前記操作部材が前記第2方向にスライドすると、前記調整部材が前記スライド部材に対して第4方向に回転し、
前記第3方向は、第4方向と反対であり、
前記スライドアセンブリは、弾性部材を更に備え、
前記弾性部材の中間部が、前記スライド部材に固定され、
前記弾性部材の2つの端が、前記接続部材及び前記調整部材それぞれに当接し、
前記弾性部材が、前記接続部材を前記第4方向に回転駆動可能であり、且つ前記調整部材を前記第3方向に回転駆動可能である、
請求項3に記載の接続調整機構。
【請求項5】
前記弾性部材が、ダブルトーションスプリングを備え、
前記ダブルトーションスプリングの2つの中央スリーブが、前記スライド部材に固定され、
前記ダブルトーションスプリングの2つの端が、前記接続部材及び前記調整部材それぞれに当接する、
請求項4に記載の接続調整機構。
【請求項6】
前記位置決め部が、前記スライドチューブの前記延在方向に沿って配置された複数の第1雌接続部を備え、前記調整部が、前記位置決め部と取外し可能に連結される第1雄接続部を備える、
又は、
前記位置決め部が、前記スライドチューブの前記延在方向に沿って配置された複数の第1雄接続部を備え、前記調整部が、前記位置決め部と取外し可能に連結される第1雌接続部を備える、
請求項3から5のいずれかに記載の接続調整機構。
【請求項7】
前記位置決め部は、前記スライドチューブの前記延在方向に沿って配置された複数の位置決め溝を備え、
前記調整部は、前記調整部材に配置された位置決め突起を備え、
前記位置決め突起は、前記位置決め溝内にクランプされるように構成される、
請求項3から6のいずれかに記載の接続調整機構。
【請求項8】
前記位置決め突起が少なくとも2つ設けられ、少なくとも2つの位置決め突起が、少なくとも2つの位置決め溝それぞれに同時にクランプされる。
請求項7に記載の接続調整機構。
【請求項9】
前記位置決め突起の側部であって、前記位置決め溝の溝壁に当接する側が、傾斜面を有する、
請求項7又は8に記載の接続調整機構。
【請求項10】
前記スライド部材が、互いに接続されるスリーブ部及びスライドシート部を備え、
前記スリーブ部が、前記スライドチューブの外に配置され、
前記接続部材及び前記調整部材の両方が、前記スライドシート部に揺動可能に接続される、
請求項3から9のいずれかに記載の接続調整機構。
【請求項11】
前記スライドアセンブリが、スライドハウジングを更に備え、
前記スライドハウジングが、前記スライドチューブに配置され、前記スライド部材に固定的に接続され、
前記スライド部材と、前記接続部材の少なくとも一部と、前記操作部材の少なくとも一部とが、前記スライドハウジング内に配置される、
先行する請求項のいずれかに記載の接続調整機構。
【請求項12】
プロテクタ、シート、及び請求項1から11のいずれか1項に記載の接続調整機構を備えるチャイルドキャリアであって、
前記接続調整部材が、前記プロテクタと前記シートとの間の取外し可能な接続と、前記プロテクタと前記シートとの間の着席空間の調整とを実現するために設けられている、
チャイルドキャリア。
【請求項13】
前記接続調整機構の前記スライドチューブが、前記プロテクタに固定され、
前記接続調整機構の前記接続部材が、前記シートと取外し可能に連結される、
請求項12に記載のチャイルドキャリア。
【請求項14】
前記シートが、接続ロッドを備え、
前記接続ロッドには、第1接続部が設けられ、
前記接続部材には、前記第1接続部と取外し可能に連結可能な第2接続部が設けられ、
前記接続ロッドが、第1当接面を有し、
前記スライドアセンブリが、第2当接面を有し、
前記第1接続部が前記第2接続部と連結されると、前記第1当接面が前記第2当接面に当接する、
請求項12又は13に記載のチャイルドキャリア。
【請求項15】
前記第1接続部及び前記第2接続部の一方が、第2雄接続部であり、
前記第1接続部及び前記第2接続部の他方が、前記第2雄接続部と取外し可能に連結される第2雌接続部である、
請求項14に記載のチャイルドキャリア。
【請求項16】
前記第1接続部が係合穴であり、
前記第2接続部が、前記係合穴と取外し可能に連結される係合フックである、
請求項14又は15に記載のチャイルドキャリア。
【請求項17】
前記接続調整機構が2つ設けられ、
前記2つの接続調整機構の前記スライドチューブが、前記プロテクタの両側それぞれに固定され、
前記2つの接続調整機構の前記接続部材が、前記シートの両側それぞれと取外し可能に連結される、
請求項12から16のいずれかに記載のチャイルドキャリア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、チャイルドキャリアの技術分野に関し、特に、接続調整機構及びチャイルドキャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばチャイルドセーフティシート等のチャイルドキャリアには、一般に、5方向のバックル又はプロテクタが設けられている。子供がプロテクタで固定されたときに、プロテクタと子供との間の接触面積が大きくなる。したがって、子供が、例えば衝突等の事故に見舞われても、プロテクタは、子供を保護すると同時に、子供に作用する圧を軽減する。しかし、従来のチャイルドセーフティシートにおいて、プロテクタをシートに接続するように構成された接続調整機構は、構造が比較的に複雑であり、また、操作が不便である。
【発明の概要】
【0003】
接続調整機構は、スライドチューブと、スライドアセンブリと、操作部材とを含む。スライドアセンブリは、スライド部材及び接続部材を含む。スライド部材は、スライドチューブにスライド可能に配置される。接続部材は、スライド部材に移動可能に配置される。接続部材は、シートと取り外し可能に連結されるように構成される。操作部材は、スライド部材に移動可能に配置される。操作部材が第1方向にスライド又は回転すると、接続部材が、スライド部材に対してスライド又は回転可能である。操作部材が第1方向とは反対の第2方向にスライド又は回転すると、スライド部材は、スライドチューブに対してスライド可能である。
【0004】
1つの実施形態では、接続部材が、スライド部材に揺動可能に接続され、操作部材が、スライド部材にスライド可能に配置される。操作部材が第1方向にスライドすると、接続部材が、スライド部材に対して回転可能である。
【0005】
1つの実施形態では、スライドアセンブリが、調整部材を更に含み、調整部材が、スライド部材に揺動可能に接続される。操作部材が第2方向にスライドすると、調整部材が、スライド部材に対して回転可能である。調整部材が調整部を有し、スライドチューブには、その延在方向に沿って複数の位置決め部が設けられる。調整部は、位置決め部と取外し可能に連結される。
【0006】
1つの実施形態では、操作部材の両端が、接続部材及び調整部材それぞれに当接する。操作部材が第1方向にスライドすると、接続部材がスライド部材に対して第3方向に回転する。操作部材が第2方向にスライドすると、調整部材がスライド部材に対して第4方向に回転する。第3方向は第4方向と反対である。スライドアセンブリが弾性部材を更に含み、弾性部材の中間部がスライド部材に固定され、弾性部材の2つの端が接続部材及び調整部材それぞれに当接する。弾性部材は、接続部材を第4方向に常時回転させようとし、且つ調整部材を第3方向に常時回転させようとする。
【0007】
1つの実施形態では、弾性部材がダブルトーションスプリングを含む。ダブルトーションスプリングの2つの中央スリーブは、スライド部材に固定され、ダブルトーションスプリングの2つの端は、接続部材及び調整部材それぞれに当接する。
【0008】
1つの実施形態では、位置決め部が、スライドチューブの延在方向に沿って配置された複数の第1雌接続部を含み、調整部が、位置決め部と取外し可能に連結される第1雄接続部を含む。これに代えて、位置決め部が、スライドチューブの延在方向に沿って配置された複数の第1雄接続部を含み、調整部が、位置決め部と取外し可能に連結される第1雌接続部を含む。
【0009】
1つの実施形態では、位置決め部が、スライドチューブの延在方向に沿って配置された複数の位置決め溝を含む。調整部が、調整部材に配置された位置決め突起を含み、位置決め溝内にクランプされる。
【0010】
1つの実施形態では、位置決め突起が少なくとも2つ設けられる。少なくとも2つの位置決め突起が、少なくとも2つの位置決めそれぞれに同時にクランプされ得る。
【0011】
1つの実施形態では、位置決め突起の側部であって、位置決め溝の溝壁に当接する側が、傾斜面を有する。
【0012】
1つの実施形態では、スライド部材が、互いに接続されるスリーブ部及びスライドシート部を含む。スリーブ部は、スライドチューブの外に配置される。接続部材及び調整部材の両方が、スライドシート部に揺動可能に接続される。
【0013】
1つの実施形態では、スライドアセンブリがスライドハウジングを更に含む。スライドハウジングは、スライドチューブにスライド可能に配置され、スライド部材に固定的に接続される。スライド部材と、接続部材の少なくとも一部と、操作部材の少なくとも一部とが、スライドハウジング内に配置される。
【0014】
チャイルドキャリアが、プロテクタと、シートと、上記接続調整機構とを含む。接続調整機構は、プロテクタとシートとの間に配置され、プロテクタとシートとの間の取外し可能な接続を実現し、プロテクタとシートとの間の着席空間の調整を実現する。
【0015】
1つの実施形態では、接続調整機構のスライドチューブがプロテクタに固定される。接続調整機構の接続部材がシートと取外し可能に連結される。
【0016】
1つの実施形態では、シートが接続ロッドを含む。接続ロッドには、第1接続部が設けられる。接続部材には、第1接続部と取外し可能に連結可能な第2接続部が設けられる。連結ロッドは第1当接面を有し、スライドアセンブリは第2当接面を有する。第1接続部が第2接続部と連結されると、第1当接面が第2当接面に当接する。
【0017】
1つの実施形態では、第1接続部及び第2接続部の一方が、第2雄接続部であり、第1接続部及び第2接続部の他方が、第2雄接続部と取外し可能に連結される第2雌接続部である。
【0018】
1つの実施形態では、第1接続部21cが係合穴である。第2接続部が、係合穴と取外し可能に連結される係合フックである。
【0019】
1つの実施形態では、接続調整機構が2つ設けられる。2つの接続調整機構のスライドチューブが、プロテクタの両側それぞれに固定される。2つの接続調整機構の接続部材が、シートの両側それぞれに取外し可能に連結される。
【0020】
本開示の1以上の実施形態の詳細が、添付図面及び下記説明に記載される。本開示の他の特徴、目的、及び利点は、明細書、図面、及びクレームから明らかになるであろう。
【0021】
ここに開示されるそれらの応用例の実施形態及び/又は例をより良く説明及び例示するために、1以上の添付図面を参照してもよい。図面を説明するために使用される追加の詳細又は例は、開示された出願、現在説明されている実施形態及び/又は例、並びに現在理解されているそれらの応用例の最良の形態のいずれの範囲も何ら限定しないと考慮されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】プロテクタがシートに取り付けられ且つシートに近接して配置されている状態で、本開示の実施形態に係るチャイルドキャリアを示す概略図。
【
図2】プロテクタがシートに取り付けられ且つシートから離れて配置されている状態で、本開示の実施形態に係るチャイルドキャリアを示す概略図。
【
図3】
図1に示すチャイルドキャリアにおける、プロテクタ及び接続調整機構を示す概略図。
【
図4】
図3に示すプロテクタ及び接続調整機構を別の視点から示す概略図。
【
図5】
図3に示すプロテクタ及び接続調整機構を布カバーを省略して示す概略図。
【
図6】
図2に示すチャイルドキャリアにおけるシートを示す概略図。
【
図7】
図6に示すシートにおけるベースを示す概略図。
【
図8】
図7に示すベースの内部の支持体を示す概略図。
【
図11】
図10に示す接続調整機構におけるスライド部材を示す概略図。
【
図12】
図10に示す接続調整機構における接続部材を示す概略図。
【
図13】
図10に示す接続調整機構における調整部材を示す概略図。
【
図14】スライドハウジングの一部を省略した、
図9に示す構成の上面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示の目的、技術的解決手段、及び利点をより明確にするために、添付図面及び特定の実施形態を参照して、本開示について以下で更に詳細に説明する。ここで記載される特定の実施形態は、本開示を説明するためにのみ使用され、本開示の保護範囲を限定するものではないと理解されるべきである。
【0024】
ある要素が別の要素に「固定される(fixed to)」と定義される場合、その要素は、別の要素上に直接的に存在するか、又は媒介要素を介して別の要素上に間接的に存在すると理解されるべきである。ある要素が別の要素に「接続される(connected)」と考えられる場合、その要素は、別の要素に直接的に接続されてもよく、媒介要素を介して別の要素に間接的に接続されてもよい。ここで使用される「鉛直(vertical)」、「水平(horizontal)」、「左(left)」、「右(right)」等の用語は、例示のみを目的としており、唯一の実施形態であることを意図するものではない。
【0025】
別途定義しない限り、ここで使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。ここで使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本開示を限定することを意図するものではない。ここで使用される用語「及び/又は(and/or)」は、これに関連して列挙された1以上の対象物の、任意の且つ全ての組み合わせを含む。
【0026】
図1及び
図2に示すように、本開示の実施形態は、例えばチャイルドセーフティシート等のチャイルドキャリアを提供する。チャイルドセーフティシートは、プロテクタ10と、シート20と、プロテクタ10とシート20との間に配置される接続調整機構30とを含む。接続調整機構30は、プロテクタ10とシート20との間の取外し可能な接続や、プロテクタ10とシート20との間の着席空間の配置を実現し得る。接続調整機構30は、構造が簡素であり操作が簡単である。
【0027】
具体的には、
図3~
図5に示すように、プロテクタ10は、例えば発泡ポリスチレン(EPS)、発泡ポリプロピレン(EPP)、又は発泡ポリエチレンポリスチレン(EPO)等の発泡材料で作られた、軽量の固体ブロック構造又はハウジング構造を有し得る。本実施形態では、プロテクタ10が、シート20に対向する第1表面11を有する。第1表面11は、凹状であり、シート20で子供を収容するための着席空間を取り囲んで形成する。また、プロテクタ10は、シート20とは反対に向けられた第2表面12を有する。第2表面12は、凸状であり、部分的にほぼ球面である。
図5に示すように、縦補強材13と横補強材14とが、第2表面12に十字状に配置され、プロテクタ10の圧縮強度が高められる。プロテクタ10は、例えば布カバー15(
図4に示す)のような、可撓性カバーの層で覆われてもよく、プロテクタ10の表面上の縦補強材13及び横補強材14でユーザが引っ掻かれるのを防止する。また、プロテクタ10が、より目に心地よいものになる。
【0028】
具体的には、
図6~
図8に示すように、シート20は、互いに接続されたベース21及び背凭れ22を含む。ベース21は、ベース支持体21a及び接続ロッド21bを含む。接続ロッド21bは、ベース支持体21aに対して傾斜しており、接続ロッド21bの一端は、溶接によってベース支持体21aに固定され、接続ロッド21bの他端には、第1接続部21c及び第1当接面21dが設けられている。本実施形態では、ベース支持体21a、接続ロッド21b、及び背凭れ22が全てシートカバーの層で覆われ、子供の乗り心地を向上させる。シートカバーは、プラスチック材料で作られてもよい。任意で、シートカバーは、接続ロッド21bの他端を覆ってもよく、第1当接面21dを形成し得る。
【0029】
具体的には、
図9及び
図10に示すように、接続調整機構30は、スライドチューブ100、スライドアセンブリ、操作部材300、及びスライドハウジング400を含む。
【0030】
任意で、
図4、
図9、及び
図10に示すように、スライドチューブ100には、その延在方向に沿って複数の位置決め部110が設けられており、スライドチューブ100の一端が、プロテクタ10に固定的に接続されている。本実施形態では、横補強材14が、U状管構造を有し、プロテクタ10の横方向に沿って配置される。スライドチューブ100の一端は、横補強材14の端に固定的に接続されている。
【0031】
具体的には、
図10~
図14に示すように、スライドアセンブリは、スライド部材210、接続部材220、調整部材230、及び弾性部材240を含む。スライド部材210は、スライドチューブ100にスライド可能に配置され、接続部材220は、スライド部材210に移動可能に配置される。操作部材300は、スライド部材210に移動可能に配置される。操作部材300が第1方向D1にスライド又は回転すると、接続部材220が、スライド部材210に対してスライド又は回転可能である。操作部材300が第2方向D2にスライド又は回転すると、スライド部材210が、スライドチューブ100に対してスライド可能である。第1方向D1は、第2方向D2と反対である。本実施形態では、操作部材300が、操作部材210にスライド可能に配置される。第1方向D1は、
図14の右方向と対応し、第2方向D2は、
図14の左方向と対応する。他の実施形態において、操作部材300が、スライド部材210に揺動可能に接続されてもよい。
【0032】
具体的には、
図11に示すように、スライド部材210は、スリーブ部211、スライドシート部212、及びブッシュ213を含む。スリーブ部211とスライドシート部212とは、互いに接続され、スリーブ部211は、スライドチューブ100の外に配置される。スライドシート部212は、実質的に長尺状であり、スライドシート部212には、その長手方向に沿って、第1貫通穴212a、第2貫通穴212b、第3貫通穴212c、及び第4貫通穴212dが順に設けられている。ブッシュ213は2つ設けられており、その両方が、スライドチューブ100の外に配置され、スリーブ部211の両側それぞれに固定的に接続される。
【0033】
更に、
図10、
図14、及び
図15を参照して、接続部材220及び調整部材230は両方とも、スライドシート部212に揺動可能に接続され、間隔をあけて配置される。操作部材300の2つの端は、接続部材220及び調整部材230それぞれに当接する。接続部材220には、接続ロッド21dの第1接続部21cと取外し可能に連結される第2接続部(
図12に示す)が設けられる。調整部材230には、位置決め部110に取外し可能に接続される調整部231(
図13に示す)が設けられる。操作部材300が第1方向D1にスライドすると、接続部材220が、スライド部材210に対して第3方向に回転する。操作部材300が第2方向D2に回転すると、調整部材230が、スライド部材210に対して第3方向D4に回転する。第3方向D3及び第4方向D4はそれぞれ、例えば、反時計回り及び時計回りである。弾性部材240の中間部は、主ドライ℃部材210に固定され、その2つの端が、接続部材220及び調整部材230それぞれに当接する。弾性部材240は、接続部材220に第4方向D4に常時回転させようとする。弾性部材240は、調整部材230に第3方向D3に常時回転させようとする。
【0034】
本実施形態では、
図10、
図14、及び
図15に示すように、弾性部材240は、ダブルトーションスプリングを含み、ダブルトーションスプリングの2つのスプリングコイル241が、スライドシート部212に固定される。本実施形態では、スライドアセンブリが、第1固定ピン(図示せず)及び第2固定ピン(図示せず)を更に含む。第1固定ピンは、第2貫通穴212b(
図11に示す)に挿入されて固定され、第2固定ピンは、第3貫通穴212c(
図11に示す)に挿入されて固定され、2つのスプリングコイル241が、第1固定ピン及び第2固定ピンそれぞれに配置され、2つのスプリングコイル241のスライド部材210上での固定を実現している。ダブルトーションスプリングの2つの端242は、接続部材220及び調整部材230それぞれに当接する。このように、接続部材220及び調整部材230の回転は、1つの操作部材300によって同時に駆動され、シート20とプロテクタ10との間の取外しや、シート20とプロテクタ10との間の着席空間のサイズ調整を実現している。弾性部材240により、接続部材220又は調整部材230は、回転後に円滑に当初位置に復帰し、それにより、接続部材220はシート20に再接続され、調整部材230はスライドチューブ100に再接続される。
【0035】
本実施形態では、
図12に示すように、接続部材220が、実質的に不規則形状のシート状構造を有する。接続部材220は、第1突出部223、第2突出部224、及び第3突出部225を含む。接続部材220には、第1取付穴222が設けられる。第1突出部223、第2突出部224、及び第3突出部225は、第1取付穴222の周方向に沿って配置されている。
図11及び
図15を参照して、スライドアセンブリは、第1回転軸(図示せず)を更に含み、第1回転軸は、第1取付穴222及び第1貫通穴212aを通過し、接続部材220とスライド部材210との間の揺動連結を実現している。第1突出部223は、操作部材300に当接し、第2突出部224は、ダブルトーションスプリングの端部242に当接し、第3突出部225には、シート20と取外し可能に連結されるように構成された第2接続部が設けられている。これに代えて、第1突出部223及び第2突出部224が、第1取付穴222の側部であって、調整部材230に近位側に配置される。第1突出部223は、操作部材300に近接しており、第2突出部224は、スライドチューブ100に近接している。第3突出部225は、第1取付穴222の側部であって調整部材230から遠位側に配置される。
【0036】
本実施形態では、
図13に示すように、調整部材230が、ほぼ不規則形状のシート状構造を有する。調整部材230は、第4突出部233及び第5突出部234を含む。調整部材230には、第2取付穴232が設けられておいる。第4突出部233及び第5突出部234は、第2取付穴232の周方向に沿って配置されている。
図11及び
図15を参照して、スライドアセンブリは、第2回転軸(図示せず)を更に含む。第2回転軸は、第2取付穴232及び第4貫通穴212dを通過し、調整部材230とスライド部材210との間の揺動接続を実現している。第4突出部233は操作部材300に当接する。第5突出部234は、ダブルトーションスプリングの他端233に当接する。第5突出部234は、調整部231を有し、調整部231は、位置決め部110と取外し可能に連結される。第4突出部233及び第5突出部234は両方とも、第2取付穴232の側部であって、接続部材220に近位側に配置される。第5突出部233は操作部材300に近接しており、第5突出部234は、スライドチューブ100に近接している。シート20とプロテクタ10との間の取外しや、シート20とプロテクタ10との間の着席空間のサイズ調整の上記特徴が実現され得るのであれば、接続部材220及び調整部材230の形状および構造は、例えば不規則な多角形状等のように、他の形態であってもよい。
【0037】
更に、
図14及び
図15に示すように、スライドハウジング400が、スライドチューブ100にスライド可能に配置され、スライド部材210に固定的に接続される。スライド部材210及び調整部材230は両方とも、スライドハウジング400内に配置される。接続部材220の一方の部分が、スライドハウジング400内に配置される。接続部材220の他方の部分は、第2接続部221を有し、接続ロッド21bの第1接続部21cと連結すべくスライドハウジング400の開口から突出する。操作部材300の一方の部分は、ユーザが操作するため、スライドハウジング400の外に配置される。操作部材300の他方の部分は、スライドハウジング400の別の開口を介してスライドハウジング400内へと延在し、スライド部材210にスライド可能に接続される。スライドハウジング400は、スライドアセンブリの様々な部品を損傷及び落下から保護するために設けられている。また、スライドハウジング400により、いくつかの尖った部品でユーザが引っ掻かれるのを防止できる。
【0038】
任意で、
図4及び
図6に示すように、第1連結ロッド21bは、第1当接面21dを有し、スライドアセンブリは、第2当接面410を有する。第1連結部21cが第2連結部221と連結されると、第1当接面21dは第2当接面410に当接する。この実施形態では、第2当接面410が、スライドハウジングの側部であって、第2連結部221(
図14及び
図15に示す)に近位側に配置される。
【0039】
任意で、
図13及び
図15に示すように、位置決め部110が、スライドチューブ100の延在方向に沿って配置された複数の第1雌接続部を含んでもよく、調整部材231が、位置決め部110と取外し可能に連結される第1雄接続部を含んでもよい。これに代えて、位置決め部110が、スライドチューブ100の延在方向に沿って配置された複数の第1雄接続部を含んでもよく、調整部材231が、位置決め部110と取外し可能に連結される第1雌接続部を含んでもよい。
【0040】
本実施形態では、
図13及び
図15に示すように、位置決め部110が、スライドチューブ100の延在方向に沿って配置された複数の位置決め溝を含む。調整部材231は、調整部材230に配置された位置決め突起を含み、位置決め突起は、位置決め溝内でクランプされ得る。複数の位置決め突起がそれぞれ異なる位置決め溝内でクランプされると、スライドアセンブリが、スライドチューブ100の異なる位置に配置される。このときに第1接続部21c及び第2接続部221が連結され、スライドアセンブリとシート20とが相対的に固定される。プロテクタ10は、スライドチューブ100と共に、シート20から異なる距離だけ離れた位置に移動し、プロテクタ10とシート20との間の着席空間の調整を実現している。位置決め溝と位置決め突起との連結構造は、比較的に単純であり、実装が容易である。他の実施形態では、位置決め部110が、複数の位置決め突起を含んでもよく、調整部231が、これに対応して位置決め溝を含んでもよいが、これに限定されない。これに代えて、位置決め部110が、スライドチューブ100の延在方向に沿って設けられた複数の位置決めリングを含んでもよく、調整部231が、接続部220に配置された位置決めフックを含んでもよい。
【0041】
任意で、位置決め突起は少なくとも2つ設けられ、少なくとも2つの位置決め突起が、少なくとも2つの溝それぞれに同時にクランプされてもよい。このようにして、調整部材230とスライドチューブ100との間の連結及び接続は、より安定的なものになり得る。位置決め突起の個数は、実際の状況に応じて、2つ以上又は2つ未満に設定可能である。
【0042】
更に、
図13及び
図15に示すように、位置決め突起の側部であって、位置決め溝の溝壁と当接する側が、傾斜面231aを有する。したがって、プロテクタ10がシート20に向かって又はシート20から遠ざかって移動すると、ユーザは、操作部材300を操作することなしに、プロテクタ10を直接的に押すことができ、操作がより簡単になる。例えば、傾斜面231cは、位置決め突起の側部であってプロテクタ10に近位側に配置される。傾斜面231aは、操作部材300から離れる方向に徐々にシート20に近づくように傾斜している。このようにして、プロテクタ10がシート20に近づく方向に調整されると、操作部材300を操作する必要がなくなり、ユーザは、シート20に近づく方向にプロテクタ10を直接的に押すことができる。
【0043】
これに代えて、
図7、
図13、及び
図15に示すように、第1接続部21c及び第2接続部221の一方が、第2雄接続部であり、第1接続部21c及び第2接続部221の他方が、第2雄接続部と取り外し可能に連結される第2雌接続部である。
【0044】
本実施形態では、
図7、
図13、及び
図15に示すように、第1接続部21cが係合穴であり、第2接続部221が、係合穴と取外し可能に連結される係合フックである。係合フックと係合穴との間の取外し可能な連結を通じて、プロテクタ10とシート20との間の取付及び取外しを実現できる。このようにして、接続が安定的であり、構造が簡素であり、実装が容易になる。これに代えて、第1接続部21cが係合フックであってもよく、第2接続部221がこれに対応して係合穴であってもよいが、ここでは限定されない。
【0045】
任意で、
図1及び
図9に示すように、接続調整機構30が2つ設けられている。2つの接続調整機構30のスライドチューブ100は、プロテクタ10の両側それぞれに固定される。2つの接続調整機構30の接続部材は、シート20の2つの側部と取外し可能に連結され、これによりプロテクタ10の同時位置調整を容易化できる。接続調整機構30の個数は、2つ以上未満であってもよく、2つよりも多くてもよく、実際の需要に応じて設定可能であり、ここでは限定されない。
【0046】
上記接続調整機構30及びチャイルドキャリアによれば、以下の効果が得られる。
【0047】
上記接続調整機構30は、チャイルドキャリアに適用可能である。スライドチューブ100は、プロテクタ10に固定可能であり、接続部材220は、シート20と取外し可能に連結可能である。操作部材300が第1方向D1に移動(スライド又は回転)すると、接続部材220が、スライド部材210に対して移動(スライド又は回転)可能である。このようにして、接続部材220は、シート20と係合される状態と、シート20から係合解除された状態との間で切り替えるようにして移動可能であり、それにより、プロテクタ10とシート20との間の取外し可能な連結を実現できる。操作部材300が第2方向D2に移動(スライド又は回転)すると、スライド部材210及びスライドチューブ100が相対的にスライド可能になる。このとき、スライド部材210に揺動可能に接続された接続部材220がシート20との連結状態にあれば、プロテクタ10は、スライドチューブ100のスライドに付随してシート20に近づくように又はシート20から遠ざかるように移動可能である。すなわち、プロテクタ10とシート20との間の着席空間の調整を実現できる。このようにして、プロテクタ10の取付及び取外し機能と、着席空間の調整機能とが、1つの操作部材300によって実現され、構造が簡素となり、操作が簡単になる。
【0048】
別の実施形態では、操作部材300の機能は、2つの操作部材を通じて改良され得る。2つの操作部材の一方は、プロテクタ10とシート20とが互いに連結され又は互いに離れるように、接続部材220を駆動するように構成される。2つの操作部材の他方は、シート20とプロテクタ10との間の着席空間が適応的に調整可能なように、調整部材230を駆動するように構成される。
【0049】
上記実施形態の技術的特徴は、任意に組み合わせることができる。説明を簡略化するために、上記実施形態における技術的特徴の可能な組み合わせの全てが説明されているわけではない。しかし、これらの技術的特徴の全ての組み合わせが、それらの組み合わせ同士が矛盾しない限り、本開示の範囲内にあると考慮されるべきである。
【0050】
上記実施形態は、本開示のいくつかの実施形態を例示しているに過ぎず、その説明は、具体的且つ詳細ではあるが、本開示の範囲を限定する論拠とされてはならない。当業者であれば、本開示の概念から逸脱することなく、いくつかの変更及び改良を行うことができ、これらはすべて本開示の保護範囲内にあると留意されるべきである。したがって、本開示の保護範囲は、添付のクレームに従うものとする。
【符号の説明】
【0051】
10 プロテクタ(protector)
11 第1面(first surface)
12 第2面(second surface)
13 縦補強材(longitudinal reinforcement)
14 横補強材(transverse reinforcement)
15 布カバー(cloth cover)
20 シート(seat)
21 ベース(base)
22 背凭れ(backrest)
21a ベース支持体(base support)
21b 接続ロッド(connecting rod)
21c 第1接続部(first connecting portion)
21d 第1当接面(first abutting surface)
30 接続調整機構(connection adjustment mechanism)
100 スライドチューブ(sliding tube)
110 位置決め部(positioning portion)
210 スライド部材(sliding member)
211 スリーブ部(sleeve portion)
212 スライドシート部(sliding sheet portion)
212a 第1貫通穴(first penetration hole)
212b 第2貫通穴(second penetration hole)
212c 第3貫通穴(third penetration hole)
212d 第4貫通穴(fourth penetration hole)
213 ブッシュ(bushing)
220 接続部材(connecting member)
221 第2接続部(second connecting portion)
222 第1取付穴(first mounting hole)
223 第1突出部(first protruding portion)
224 第2突出部(second protruding portion)
225 第3突出部(third protruding portion)
230 調節部材(adjustment member)
231 調整部(adjustment portion)
231a 傾斜面(inclined surface)
232 第2取付穴(second mounting hole)
233 第4突起(fourth protrusion)
234 第5突起(fifth protrusion)
240 弾性部材(elastic member)
241 スプリングコイル(spring coil)
242 端部(end portion)
300 操作部材(operating member)
400 スライドハウジング(sliding housing)
410 第2当接面(second abutting surface)
D1 第1方向(first direction)
D2 第2方向(second direction)
D3 第3方向(third direction)
D4 第4方向(fourth direction)
【手続補正書】
【提出日】2024-04-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライドチューブと、
前記スライドチューブにスライド可能に配置されるスライド部材と、前記スライド部材に移動可能に配置され、取外し可能に
シートと連結されるように構成された接続部材とを備えるスライドアセンブリと、
前記スライド部材に移動可能に配置された操作部材と、
を備え、
前記操作部材が第1方向にスライド又は回転すると、前記接続部材が、前記スライド部材に対してスライド又は回転可能であり、
前記操作部材が前記第1方向とは反対の第2方向にスライド又は回転すると、前記スライド部材が前記スライドチューブに対してスライド可能である、
接続調整機構。
【請求項2】
前記接続部材が、前記スライド部材に揺動可能に接続され、
前記操作部材が、前記スライド部材にスライド可能に配置され、
前記操作部材が前記第1方向にスライドすると、前記接続部材が前記スライド部材に対して回転可能である、
請求項1に記載の接続調整機構。
【請求項3】
前記スライドアセンブリが、調整部材を更に備え、
前記調整部材は、前記スライド部材に揺動可能に接続され、
前記操作部材が前記第2方向にスライドすると、前記調整部材が前記スライド部材に対して回転可能であり、
前記調整部材が、調整部を有し、
前記スライドチューブには、その延在方向に沿って複数の位置決め部が設けられ、
前記調整部は、前記位置決め部と取外し可能に連結される、
請求項
1に記載の接続調整機構。
【請求項4】
前記操作部材の両端が、前記接続部材及び前記調整部材それぞれに当接し、
前記操作部材が前記第1方向にスライドすると、前記接続部材が前記スライド部材に対して第3方向に回転し、
前記操作部材が前記第2方向にスライドすると、前記調整部材が前記スライド部材に対して第4方向に回転し、
前記第3方向は、第4方向と反対であり、
前記スライドアセンブリは、弾性部材を更に備え、
前記弾性部材の中間部が、前記スライド部材に固定され、
前記弾性部材の2つの端が、前記接続部材及び前記調整部材それぞれに当接し、
前記弾性部材が、前記接続部材を前記第4方向に回転駆動可能であり、且つ前記調整部材を前記第3方向に回転駆動可能である、
請求項3に記載の接続調整機構。
【請求項5】
前記弾性部材が、ダブルトーションスプリングを備え、
前記ダブルトーションスプリングの2つの中央スリーブが、前記スライド部材に固定され、
前記ダブルトーションスプリングの2つの端が、前記接続部材及び前記調整部材それぞれに当接する、
請求項4に記載の接続調整機構。
【請求項6】
前記位置決め部が、前記スライドチューブの前記延在方向に沿って配置された複数の第1雌接続部を備え、前記調整部が、前記位置決め部と取外し可能に連結される第1雄接続部を備える、
又は、
前記位置決め部が、前記スライドチューブの前記延在方向に沿って配置された複数の第1雄接続部を備え、前記調整部が、前記位置決め部と取外し可能に連結される第1雌接続部を備える、
請求項
3に記載の接続調整機構。
【請求項7】
前記位置決め部は、前記スライドチューブの前記延在方向に沿って配置された複数の位置決め溝を備え、
前記調整部は、前記調整部材に配置された位置決め突起を備え、
前記位置決め突起は、前記位置決め溝内にクランプされるように構成される、
請求項
3に記載の接続調整機構。
【請求項8】
前記位置決め突起が少なくとも2つ設けられ、少なくとも2つの位置決め突起が、少なくとも2つの位置決め溝それぞれに同時にクランプされる。
請求項7に記載の接続調整機構。
【請求項9】
前記位置決め突起の側部であって、前記位置決め溝の溝壁に当接する側が、傾斜面を有する、
請求項
7に記載の接続調整機構。
【請求項10】
前記スライド部材が、互いに接続されるスリーブ部及びスライドシート部を備え、
前記スリーブ部が、前記スライドチューブの外に配置され、
前記接続部材及び前記調整部材の両方が、前記スライドシート部に揺動可能に接続される、
請求項
3に記載の接続調整機構。
【請求項11】
前記スライドアセンブリが、スライドハウジングを更に備え、
前記スライドハウジングが、前記スライドチューブに配置され、前記スライド部材に固定的に接続され、
前記スライド部材と、前記接続部材の少なくとも一部と、前記操作部材の少なくとも一部とが、前記スライドハウジング内に配置される、
請求項1から10のいずれかに記載の接続調整機構。
【請求項12】
プロテクタ、シート、及び請求項
1に記載の接続調整機構を備えるチャイルドキャリアであって、
前記接続調整部材が、前記プロテクタと前記シートとの間の取外し可能な接続と、前記プロテクタと前記シートとの間の着席空間の調整とを実現するために設けられている、
チャイルドキャリア。
【請求項13】
前記接続調整機構の前記スライドチューブが、前記プロテクタに固定され、
前記接続調整機構の前記接続部材が、前記シートと取外し可能に連結される、
請求項12に記載のチャイルドキャリア。
【請求項14】
前記シートが、接続ロッドを備え、
前記接続ロッドには、第1接続部が設けられ、
前記接続部材には、前記第1接続部と取外し可能に連結可能な第2接続部が設けられ、
前記接続ロッドが、第1当接面を有し、
前記スライドアセンブリが、第2当接面を有し、
前記第1接続部が前記第2接続部と連結されると、前記第1当接面が前記第2当接面に当接する、
請求項
12に記載のチャイルドキャリア。
【請求項15】
前記第1接続部及び前記第2接続部の一方が、第2雄接続部であり、
前記第1接続部及び前記第2接続部の他方が、前記第2雄接続部と取外し可能に連結される第2雌接続部である、
請求項14に記載のチャイルドキャリア。
【請求項16】
前記第1接続部が係合穴であり、
前記第2接続部が、前記係合穴と取外し可能に連結される係合フックである、
請求項
14に記載のチャイルドキャリア。
【請求項17】
前記接続調整機構が2つ設けられ、
前記2つの接続調整機構の前記スライドチューブが、前記プロテクタの両側それぞれに固定され、
前記2つの接続調整機構の前記接続部材が、前記シートの両側それぞれと取外し可能に連結される、
請求項12から16のいずれかに記載のチャイルドキャリア。
【国際調査報告】