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特表2024-529103マイクロサービス論理ネットワークおよびその構築方法、装置、機器、読み取り可能な媒体
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  • 特表-マイクロサービス論理ネットワークおよびその構築方法、装置、機器、読み取り可能な媒体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】マイクロサービス論理ネットワークおよびその構築方法、装置、機器、読み取り可能な媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/48 20060101AFI20240725BHJP
【FI】
G06F9/48 370
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508100
(86)(22)【出願日】2022-08-11
(85)【翻訳文提出日】2024-02-08
(86)【国際出願番号】 CN2022111712
(87)【国際公開番号】W WO2023029934
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111020127.6
(32)【優先日】2021-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】倪進權
(72)【発明者】
【氏名】李星
(72)【発明者】
【氏名】蒲艦舸
(72)【発明者】
【氏名】徐代剛
(72)【発明者】
【氏名】李小進
(57)【要約】
本願はマイクロサービス論理ネットワークおよびその構築方法、装置、機器、読み取り可能な媒体を提供し、当該マイクロサービス論理ネットワーク構築方法は、マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係とノード間の従属関係とに基づいて、マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを構築するステップであって、マイクロサービス論理ネットワークが、同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークと異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークとを含むステップを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係と前記ノード間の従属関係とに基づいて、前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを構築するステップであって、前記マイクロサービス論理ネットワークが、同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークと異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークとを含むステップを含む、
マイクロサービス論理ネットワーク構築方法。
【請求項2】
マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係と前記ノード間の従属関係とに基づいて、前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを構築する前記ステップは、
前記マイクロサービスアーキテクチャ内の前記ノード、前記ノード間の従属関係および前記ノード間の呼び出し関係を取得するステップと、
前記ノード間の呼び出し関係に基づいて前記ノード間の呼び出し論理ネットワークを構築するステップと、
前記ノード間の従属関係に基づいて前記ノード間の従属論理ネットワークを構築するステップと、
前記ノード間の呼び出し論理ネットワークと前記ノード間の従属論理ネットワークに基づいて前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを取得するステップと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ノード間の呼び出し関係に基づいて前記ノード間の呼び出し論理ネットワークを構築する前記ステップは、
前記呼び出し関係に基づいて前記呼び出し関係に対応する前記ノードを確定することと、
前記呼び出し関係に対応する前記ノード間に要求マッピングを確立し、前記ノード間の呼び出し論理ネットワークを取得することと、を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ノード間の従属関係に基づいて前記ノード間の従属論理ネットワークを構築する前記ステップは、
前記従属関係に基づいて前記従属関係に対応する前記ノードを確定することと、
前記従属関係に対応する前記ノード間に従属マッピングを確立し、前記ノード間の従属論理ネットワークを取得することと、を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ノード間の呼び出し論理ネットワークと前記ノード間の従属論理ネットワークとに基づいて前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを取得する前記ステップは、
前記ノード間の呼び出し論理ネットワークと前記ノード間の従属論理ネットワークに基づいて、同一のマスタノードに従属するスレーブノードが前記マイクロサービスアーキテクチャ内の他のノードといずれも呼び出し論理ネットワークを有する場合、同一のマスタノードに従属するスレーブノードを対応するマスタノードとして統合し、前記マイクロサービス論理ネットワークを取得することを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記ノードはサービスおよびサービスインスタンスを含み、且つ前記サービスインスタンスの階層は前記サービスよりも低い、
請求項2~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記サービスは前記マイクロサービスアーキテクチャにおいて共有権限を有するノードであり、前記サービスインスタンスは前記マイクロサービスアーキテクチャにおいて専有権限を有するノードである、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係と前記ノード間の従属関係とに基づいて、前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを構築する前記ステップの後、
前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークに基づいて前記マイクロサービスアーキテクチャの権限マップを生成することをさらに含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係と前記ノード間の従属関係とに基づいて、前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを構築するように構成されるネットワーク構築モジュールであって、前記マイクロサービス論理ネットワークが、同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークと異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークとを含む、ネットワーク構築モジュールを備える、
マイクロサービス論理ネットワーク構築装置。
【請求項10】
前記ネットワーク構築モジュールが、
前記マイクロサービスアーキテクチャ内の前記ノードと、前記ノード間の従属関係および前記ノード間の呼び出し関係を取得するように構成される取得ユニットと、
前記ノード間の呼び出し関係に基づいて前記ノード間の呼び出し論理ネットワークを構築するように構成される呼び出し論理ネットワーク構築ユニットと、
前記ノード間の従属関係に基づいて前記ノード間の従属論理ネットワークを構築するように構成される従属論理ネットワーク構築ユニットと、
前記ノード間の呼び出し論理ネットワークと前記ノード間の従属論理ネットワークとに基づいて前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを取得するように構成されるネットワーク取得ユニットと、を備える、
請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記呼び出し論理ネットワーク構築ユニットが、
前記呼び出し関係に基づいて前記呼び出し関係に対応する前記ノードを確定するように構成される第1のノード確定サブユニットと、
前記呼び出し関係に対応する前記ノード間に要求マッピングを確立し、前記ノード間の呼び出し論理ネットワークを取得するように構成される第1のネットワーク取得サブユニットと、を備える、
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記従属論理ネットワーク構築ユニットが、
前記従属関係に基づいて前記従属関係に対応する前記ノードを確定するように構成される第2のノード確定サブユニットと、
前記従属関係に対応する前記ノード間に従属マッピングを確立し、前記ノード間の従属論理ネットワークを取得するように構成される第2のネットワーク取得サブユニットと、を備える、
請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記ネットワーク取得ユニットが、
前記呼び出し論理ネットワークと前記従属論理ネットワークとに基づいて、同一のマスタノードに従属する全てのスレーブノードが前記マイクロサービスアーキテクチャ内の他のノードといずれも呼び出し論理ネットワークを有する場合、同一のマスタノードに従属する全てのスレーブノードを対応するマスタノードとして統合し、前記マイクロサービス論理ネットワークを取得するように構成される、
請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークに基づいて前記マイクロサービスアーキテクチャの権限マップを生成するように配置される構図ユニットをさらに備える、
請求項9~13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
複数のノードを含み、前記ノードはマイクロサービスアーキテクチャ内の同じ階層のノードと異なる階層のノードとを含み、前記ノード間はマイクロサービス論理ネットワークによって接続され、前記マイクロサービス論理ネットワークは、前記マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係と前記ノード間の従属関係とに基づいて構築され、前記マイクロサービス論理ネットワークが、同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークと異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークとを含む、
マイクロサービス論理ネットワーク。
【請求項16】
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数のプログラムが記憶され、前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサで実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実現させるメモリと、
前記プロセッサとメモリとの間に接続され、前記プロセッサとメモリとの情報のやりとりを実現するように構成される1つまたは複数のI/Oインターフェースと、を備える、
電子機器。
【請求項17】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実現する、
コンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2021年9月1日に中国特許庁に提出された第202111020127.6号特許出願の優先権を主張し、当該出願の全ての内容を引用をもってここに援用する。
【0002】
本願はコンピュータ技術に関するものであるがこれに限定されない。
【背景技術】
【0003】
マイクロサービスアーキテクチャはクラウドネイティブの重要な技術であることに加え、業界ではマイクロサービスアーキテクチャがますます多く採用され、マイクロサービスアーキテクチャの規模が爆発的に増加するに至り、例えばマイクロサービスのメンテナンス効率というような新たな管理上の挑戦ももたらしている。したがって、マイクロサービスアーキテクチャの論理ネットワークの管理を改善する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
第1の態様において、本願は、マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係と前記ノード間の従属関係とに基づいて、前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを構築するステップであって、前記マイクロサービス論理ネットワークが、同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークと異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークとを含むステップを含む、マイクロサービス論理ネットワーク構築方法を提供する。
【0005】
第2の態様において、本願は、マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係と前記ノード間の従属関係とに基づいて、前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを構築するように構成されるネットワーク構築モジュールであって、前記マイクロサービス論理ネットワークが、同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークと異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークとを含む、ネットワーク構築モジュールを備える、マイクロサービス論理ネットワーク構築装置を提供する。
【0006】
第3の態様において、本願は、複数のノードを含み、前記ノードはマイクロサービスアーキテクチャ内の同じ階層のノードと異なる階層のノードとを含み、前記ノード間はマイクロサービス論理ネットワークによって接続され、前記マイクロサービス論理ネットワークは、前記マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係と前記ノード間の従属関係とに基づいて構築され、前記マイクロサービス論理ネットワークが、同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークと異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークとを含む、マイクロサービス論理ネットワークを提供する。
【0007】
第4の態様において、本願は、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプログラムが記憶され、前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサで実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに本明細書に記載のいずれかの方法を実現させるメモリと、前記プロセッサとメモリとの間に接続され、前記プロセッサとメモリとの情報のやりとりを実現するように構成される1つまたは複数のI/Oインタフェースと、を備える、電子機器を提供する。
【0008】
第5の態様において、本願は、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、本明細書に記載のいずれかのマイクロサービス論理ネットワークの構築方法を実現する、読み取り可能な媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】マイクロサービスアーキテクチャの構造模式図である。
図2】本願によるマイクロサービス論理ネットワーク構築方法のフローチャートである。
図3】本願によるマイクロサービス論理ネットワーク構築方法のフローチャートである。
図4】本願によるマイクロサービス論理ネットワークの模式図である。
図5】本願によるマイクロサービス論理ネットワーク構築装置の構造模式図である。
図6】本願によるネットワーク構築モジュールの構造模式図である。
図7】本願による電子機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本願の技術案を当業者がよりよく理解できるように、以下では、本願が提供するサーバについて、図面を組み合わせて詳細に説明する。
【0011】
下文では図面を参照しながら例示的な実施の形態について詳しく説明するが、説明する例示的な実施の形態は、異なる態様により体現することができるものであって、本明細書で述べる実施の形態に限定されると解釈してはならない。逆に、これらの実施の形態を提供する目的は、本願を詳らかにかつ完全なものとして、当業者が本願の範囲を十分理解できるようにすることである。
【0012】
本明細書で用いる「および/または」という用語は、少なくとも1つの関連して列挙される項目の任意の組み合わせおよびすべての組み合わせを含む。
【0013】
本明細書で用いる用語は特定の実施の形態を説明するためのものに過ぎず、本願を制限することを意図しない。本明細書において、文脈上明らかでない限り、単数形の「1つ」および「当該」は複数形も含むことを意図している。また、本明細書において「含む」および/または「……からなる」という用語を使用する際は、特徴、全体、ステップ、操作、素子および/または構成要素が存在することを示すが、1つまたは複数のその他の特徴、全体、ステップ、操作、素子、構成要素および/またはそのグループが存在すること、またはそれらが追加されることを排除するものではない。
【0014】
本発明の実施の形態は、本願の理想的な模式図によって、平面図および/または断面図を参照して説明できる。したがって、製造技術および/または許容範囲に応じて図示例を修正してもよい。よって、実施の形態は、図示された実施の形態に限定されず、製造工程で形成された構成に基づく修正を含む。したがって、図面に例示される領域は模式的なものであり、図中に示される領域の形状は素子の領域の具体的な形状を例示しているが、限定を意味するものではない。
【0015】
特に限定しない限り、本明細書で用いる全ての用語(技術用語および科学用語を含む)は、当業者によって通常理解されるものと同一の意味を有する。また、常用の辞書で限定されている用語については、それが関連技術および本願の背景において有する意味と同一の意味を有すると理解されるべきであり、本明細書で明らかにそのように限定しない限り、理想化された意味または過度の形式的な意味を有すると解釈されるべきではない。
【0016】
マイクロサービスは、疎結合と高凝集性という特徴を有し、各機能の独立開発と配置を実現し、アプリケーションアーキテクチャの柔軟性を向上させることができる。そのため、マイクロサービスは、クラウドネイティブに広く適用される技術である。通常、マイクロサービスアーキテクチャは複数のノードを含み、ノードはサービスネットワークを介して接続される。ノードは、サービスであってもよいし、サービスインスタンスであってもよい。各サービスは、少なくとも1つのサービスインスタンスをデプロイすることができ、即ち、マイクロサービスアーキテクチャはノードを2つの階層に分割し、マスタ階層はサービスであり、スレーブ階層はサービスインスタンスである。各サービスは1つの機能を実現してよく、各サービスインスタンスはサービスのバージョンであってよい。
【0017】
図1はマイクロサービスアーキテクチャの構造模式図である。図1に示すように、マイクロサービスアーキテクチャは、第1のサービス11と、第2のサービス12と、第3のサービス13と、第4のサービス14とを含み、ここで、第1のサービス11は、3つのサービスインスタンス、即ち、サービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2およびサービスインスタンスA-V3をデプロイし、第2のサービス12は、1つのサービスインスタンス、即ち、サービスインスタンスB-V1をデプロイし、第3のサービスは、2つのサービスインスタンス、即ち、サービスインスタンスC-V1およびサービスインスタンスC-V2をデプロイし、第4のサービス14は、1つのサービスインスタンス、即ち、サービスインスタンスD-V1をデプロイする。
【0018】
サービスとサービスインスタンスとの間には呼び出し関係があり、例えば、第1のサービス11のサービスインスタンスA-V1が第2のサービス12を呼び出し、第1のサービス11のサービスインスタンスA-V2が第2のサービス12、第3のサービス13および第4のサービス14を呼び出し、第1のサービス11のサービスインスタンスA-V3が第2のサービス12および第4のサービス14を呼び出し、第2のサービス12のサービスインスタンスB-V1が第3のサービス13を呼び出し、第3のサービス13のサービスインスタンスC-V2が第4のサービス14を呼び出す。
【0019】
第2のサービス12のサービスインスタンスB-V1がアップグレードされるとき、第3のサービス13のアクセス制御ポリシーを更新する必要があるだけでなく、サービスインスタンスB-V1と呼び出し関係があるサービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2およびサービスインスタンスA-V3のアクセス制御ポリシーをそれぞれ更新する必要があり、冗長なアクセス制御ポリシーが存在することは明らかであり、更新効率が低い。
【0020】
第1の態様において、本願はマイクロサービス論理ネットワーク構築方法を提供し、当該マイクロサービス論理ネットワーク構築方法によって構築されたマイクロサービス論理ネットワークは、冗長なアクセス制御ポリシーを減らし、実行時のアクセス制御ポリシーの実施効率を最適化することができる。
【0021】
図2は本願によるマイクロサービス論理ネットワーク構築方法のフローチャートである。図2に示すように、前記マイクロサービス論理ネットワーク構築方法は、マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係とノード間の従属関係とに基づいて、マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを構築するステップであって、マイクロサービス論理ネットワークが、同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークと異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークとを含むステップS201を含んでもよい。
【0022】
ここで、呼び出し関係とは、ノードがサービスネットワークを介して他のノードの論理関係を呼び出すことを指す。従属関係とは、マイクロサービスアーキテクチャ内の異なる階層のノード間の従属関係、即ち、マスタノードとスレーブノード間の従属関係を指す。例えば、マスタノードがサービスであり、スレーブノードがサービスインスタンスである。マイクロサービス論理ネットワークは、マイクロサービスアーキテクチャ内の各ノード間の呼び出し関係を記述したネットワークであり、該マイクロサービス論理ネットワークを介して各ノード間の呼び出し論理を明確に知ることができる。
【0023】
いくつかの実施の形態において、マイクロサービスアーキテクチャは複数の階層のノードを含み、同じ階層のノードは呼び出し関係が存在してよく、異なる階層のノードも呼び出し関係が存在してよい。例えば、マイクロサービスアーキテクチャは、サービスとサービスインスタンスとの2つの階層のノードを含み、サービスはマスタノードであり、サービスインスタンスはスレーブノードである。
【0024】
図1に示すように、マスタノード間の呼び出し関係は、第1のサービス11と第2のサービス12との間に呼び出し関係が存在し、第1のサービス11と第3のサービス13との間に呼び出し関係が存在し、第2のサービス12と第3のサービス13との間に呼び出し関係が存在することを含む。
【0025】
マスタノードとスレーブノード間の呼び出し関係は、第1のサービス11のサービスインスタンスA-V1と第2のサービス12との間に呼び出し関係が存在し、第1のサービス11のサービスインスタンスA-V2と、第2のサービス12、第3のサービス13、第4のサービス14のいずれとも呼び出し関係が存在し、第1のサービス11のサービスインスタンスA-V3と、第2のサービス12、第4のサービス14のいずれとも呼び出し関係が存在し、第2のサービス12のサービスインスタンスB-V1と第3のサービス13とに呼び出し関係が存在し、第3のサービス13のサービスインスタンスC-V2と第4のサービス14とに呼び出し関係が存在することを含む。
【0026】
マスタノードとスレーブノード間の従属関係は、サービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2、サービスインスタンスA-V3と第1のサービス11との間に従属関係が存在し、サービスインスタンスB-V1と第2のサービス12との間に従属関係が存在し、サービスインスタンスC-V1、サービスインスタンスC-V2と第3のサービス13との間に従属関係が存在し、サービスインスタンスD-V1と第4のサービス14との間に従属関係が存在することを含む。
【0027】
本願によるマイクロサービス論理ネットワーク構築方法は、マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係とノード間の従属関係とに基づいて、マイクロサービスアーキテクチャの論理ネットワークを構築するため、呼び出し論理ネットワークは同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークも、異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークも含み、即ち、マイクロサービス論理ネットワーク内に異なる粒度の呼び出し論理が存在し、マイクロサービスアーキテクチャをメンテナンスする際に、必要に応じて異なる粒度の呼び出し論理ネットワークに対してメンテナンスを行うことができ、マイクロサービスにおける各バージョンで共有されるノード間の呼び出し関係をそれぞれメンテナンスする必要がなくなり、また、冗長なアクセス制御ポリシーを減らし、動作時のアクセス制御ポリシーの実施効率を最適化することができるとともに、不要なアクセス制御ポリシーのインストールを減らし、オンデマンドのアクセス制御ポリシーの更新および配布を実現することができる。
【0028】
図3は本願によるマイクロサービス論理ネットワーク構築方法のフローチャートである。図1および図3に示すように、マイクロサービス論理ネットワーク構築方法は、ステップS301~S304を含んでよい。
【0029】
ステップS301において、マイクロサービスアーキテクチャ内のノード、ノード間の従属関係およびノード間の呼び出し関係を取得する。
【0030】
ステップS302において、ノード間の呼び出し関係に基づいてノード間の呼び出し論理ネットワークを構築する。
【0031】
ここで、呼び出し論理ネットワークは、呼び出し関係があるノード間の論理ネットワークである。例えば、第1のサービス11と第2のサービス12間の論理ネットワークは呼び出し論理ネットワークである。
【0032】
ステップS303において、ノード間の従属関係に基づきノード間の従属論理ネットワークを構築する。
【0033】
ここで、従属論理ネットワークとは従属関係が存在するノード間の論理ネットワークである。例えば、第2のサービス12とサービスインスタンスB-V1との間の論理ネットワークは従属論理ネットワークである。
【0034】
なお、ステップS302とステップS303は前後の順序を問わない。
【0035】
ステップS304において、ノード間の呼び出し論理ネットワークとノード間の従属論理ネットワークとに基づいてマイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを取得する。
【0036】
ステップS304において、呼び出し論理ネットワークと従属論理ネットワークとに基づいて、同一のマスタノードに従属する全てのスレーブノードが前記マイクロサービスアーキテクチャ内のその他のノードといずれも呼び出し論理ネットワークを有する場合、同一のマスタノードに従属する全てのスレーブノードをマスタノードとして統合し、マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを取得する。
【0037】
図4は本願によるマイクロサービス論理ネットワークの模式図である。図4において、ノード間の点線は従属関係を示し、ノード間の実線は呼び出し関係を示す。図1および図4に示すように、第1のサービス11のサービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2およびサービスインスタンスA-V3はいずれも第2のサービス12と呼び出し関係があるため、サービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2およびサービスインスタンスA-V3と第2のサービス12との間の呼び出し関係を、第1のサービス11と第2のサービス12との間の呼び出し関係r1として統合し、呼び出し関係をメイン階層(サービス階層)に上げる。第1のサービス11のバージョンを更新する必要がある場合、従来技術のようにサービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2およびサービスインスタンスA-V3をそれぞれ更新する必要はなく、第1のサービス11を直接更新すればよく、更新効率を向上させている。
【0038】
本実施の形態では、条件に適合するサービスインスタンスを統合し、階層が変化するが、条件に適合しないサービスインスタンス階層は変化しない。サービスインスタンスA-V2は、第3のサービス13におけるサービスインスタンスC-V1およびサービスインスタンスC-V2を呼び出すことができるため、サービスインスタンスA-V2と第3のサービス13との呼び出し関係r3はサービス階層である。サービスインスタンスA-V2は、第4のサービス14におけるサービスインスタンスD-V1を呼び出すことができ、第4のサービス14は、サービスインスタンスを1つだけ有するため、サービスインスタンスA-V2と第4のサービス14との間の呼び出し関係r2はサービス階層である。サービスインスタンスA-V3は第4のサービス14を呼び出すことができるため、サービスインスタンスA-V3と第4のサービス14との間の呼び出し関係r4はサービス階層である。
【0039】
第2のサービス12のサービスインスタンスB-V1と第3のサービス13との間の呼び出し関係r5は依然としてサービス階層を保持し、第3のサービス13のサービスインスタンスC-V2と第4のサービス14との間の呼び出し関係r6は依然としてサービス階層を保持する。
【0040】
本実施の形態によるマイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークにおいて、マイクロサービスアーキテクチャ内の各ノード間にサービス階層とサービスインスタンス階層の論理ネットワークが存在し、アクセス制御ポリシーの実施効率を最適化している。
【0041】
いくつかの実施の形態において、ノード間の呼び出し関係に基づいてノード間の呼び出し論理ネットワークを構築するステップS302は、呼び出し関係に基づいて呼び出し関係に対応するノードを確定するステップと、呼び出し関係に対応するノード間に要求マッピングを確立して、呼び出し論理ネットワークを取得するステップとを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0042】
本実施の形態において、ノード間の呼び出し関係は2つのノードに関係し、呼び出し関係に基づいて該呼び出し関係に対応する2つのノードを確定し、呼び出し関係に対応するノード間に要求マッピングを確立して、呼び出し論理ネットワークを取得することができる。
【0043】
図1に示すように、サービスインスタンスA-V1と第2のサービス12との間に呼び出し関係r1が存在する場合、サービスインスタンスA-V1と第2のサービス12との間に要求マッピングを確立し、呼び出し論理ネットワークを取得する。サービスインスタンスA-V2と第2のサービス12、第3のサービス13、第4のサービス14との間に呼び出し関係が存在する場合、サービスインスタンスA-V2と第2のサービス12、第3のサービス13、第4のサービス14との間に要求マッピングを確立し、呼び出し論理ネットワークを取得する。サービスインスタンスA-V3と第2のサービス12、第4のサービス14との間に呼び出し関係が存在する場合、サービスインスタンスA-V3と第2のサービス12、第4のサービス14との間に要求マッピングを確立し、呼び出し論理ネットワークを取得する。サービスインスタンスB-V1と第3のサービス13との間に呼び出し関係が存在する場合、サービスインスタンスB-V1と第3のサービス13との間に要求マッピングを確立し、呼び出し論理ネットワークを取得する。サービスインスタンスC-V2と第4のサービス14との間に呼び出し関係が存在する場合、サービスインスタンスC-V2と第4のサービス14との間に要求マッピングを確立し、呼び出し論理ネットワークを取得する。
【0044】
いくつかの実施の形態では、ステップS303において、ノード間の従属関係に基づいてノード間の従属論理ネットワークを構築することは、従属関係に基づいて従属関係に対応するノードを確定するステップと、従属関係に対応するノードの間に従属マッピングを確立し、従属論理ネットワークを取得するステップとを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0045】
本実施の形態において、ノード間の従属関係は2つのノードに関係し、従属関係に基づいて当該従属関係に対応する2つのノードを確定し、従属関係に対応するノードの間に従属マッピングを確立して従属論理ネットワークを取得することができる。
【0046】
図1に示すように、第1のサービス11とサービスインスタンスA-V1との間に従属関係が存在する場合、第1のサービス11とサービスインスタンスA-V1との間に従属マッピングを確立し、従属論理ネットワークを取得する。サービスインスタンスA-V2、サービスインスタンスA-V13は、第1のサービス11との間に従属マッピングを確立し、従属論理ネットワークを取得する。第2のサービス12とサービスインスタンスB-V1との間に従属関係が存在する場合、第2のサービス12とサービスインスタンスB-V1との間に従属マッピングを確立し、従属論理ネットワークを取得する。サービスインスタンスC-V1、サービスインスタンスC-V2と第3のサービス13との間に従属関係が存在する場合、第3のサービス13とサービスインスタンスC-V1、サービスインスタンスC-V2との間に従属マッピングを確立し、従属論理ネットワークを取得する。第4のサービス14とサービスインスタンスD-V1との間に従属関係が存在する場合、第4のサービス14とサービスインスタンスD-V1との間に従属マッピングを確立し、従属論理ネットワークを取得する。
【0047】
いくつかの実施の形態において、ノード間の呼び出し論理ネットワークとノード間の従属論理ネットワークとに基づいて、マイクロサービスアーキテクチャの論理ネットワークを取得するステップS304は、ノード間の呼び出し論理ネットワークと従属論理ネットワークに基づいて、同一のマスタノード下に同一の呼び出し論理ネットワークを有するスレーブノードをマスタノードとして統合し、当該マスタノードはスレーブノードが共通するマスタノードであり、マイクロサービスアーキテクチャの論理ネットワークを取得するステップを含んでもよいが、これに限定されない。
【0048】
図1および図4に示すように、第1のサービス11のサービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2およびサービスインスタンスA-V3は、いずれも第2のサービス12と呼び出し関係があるため、サービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2およびサービスインスタンスA-V3と第2のサービス12との間の呼び出し関係を、第1のサービス11と第2のサービス12との間の呼び出し関係r1として統合し、呼び出し関係をメイン階層(サービス階層)に上げる。
【0049】
いくつかの実施の形態において、サービスはマイクロサービスアーキテクチャにおいて共有権限を有するノードであり、例えば、サービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2、およびサービスインスタンスA-V3は、サービスの3つの異なるバージョンであり、即ち、これらの3つのサービスインスタンスは、バージョンが異なるだけであるが、共有の権限がある。
【0050】
サービスインスタンスはマイクロサービスアーキテクチャにおいて専有権限を有するノードであり、例えば、サービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2、およびサービスインスタンスA-V3は、類似の共有権限を有するが、バージョンが異なるため、それぞれ異なる専有権限を有する。サービスインスタンスB-V1、サービスインスタンスC-V1、およびサービスインスタンスD-V1は、実現する機能が異なるため、いずれも異なる専有権限を有する。サービスインスタンスC-V1とサービスインスタンスC-V2は、類似の共有権限を有するが、バージョンが異なるため、それぞれ異なる専有権限を有する。
【0051】
いくつかの実施の形態において、共有権限および専有権限は、いずれもマイクロサービスのバージョン権限を指す。
【0052】
いくつかの実施の形態では、マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係とノード間の従属関係とに基づいて、マイクロサービスアーキテクチャの論理ネットワークを構築するステップS304の後に、マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークに基づいてマイクロサービスアーキテクチャの権限マップを生成するステップをさらに含んでもよいが、これに限定されない。
【0053】
ここで、権限マップは、マイクロサービス論理ネットワークを可視化するためのグラフ(ビュー)であり、ユーザは権限マップによってマイクロサービスアーキテクチャの論理ネットワークを直観的に理解することができる。
【0054】
本願によるマイクロサービス論理ネットワーク構築方法は、マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係とノード間の従属関係とに基づいてマイクロサービスアーキテクチャの論理ネットワークを構築するため、呼び出し論理ネットワークは同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークも、異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークも含み、即ち、マイクロサービス論理ネットワーク内に異なる粒度の呼び出し論理が存在し、マイクロサービスアーキテクチャをメンテナンスする際に、必要に応じて異なる粒度の呼び出し論理ネットワークに対してメンテナンスを行うことができ、マイクロサービスにおける各バージョンで共有されるノード間の呼び出し関係をそれぞれメンテナンスする必要がなくなり、また、冗長なアクセス制御ポリシーを減らし、動作時のアクセス制御ポリシーの実施効率を最適化することができるとともに、不要なアクセス制御ポリシーのインストールを減らし、オンデマンドのアクセス制御ポリシーの更新および配布を実現することができる。
【0055】
第2の態様によれば、本願はマイクロサービス論理ネットワーク構築装置を提供し、当該マイクロサービス論理ネットワーク構築装置によって構築されたマイクロサービス論理ネットワークは、冗長なアクセス制御ポリシーを減らし、動作時のアクセス制御ポリシーの実施効率を最適化している。
【0056】
図5は本願によるマイクロサービス論理ネットワーク構築装置の構造模式図である。図5に示すように、本願の実施例は、マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係とノード間の従属関係とに基づいてマイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを構築するネットワーク構築モジュール501であって、呼び出し論理ネットワークが、同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークと異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークとを含むように構成される、ネットワーク構築モジュール501を備える、マイクロサービス論理ネットワーク構築装置500を提供する。
【0057】
ここで、呼び出し関係とは、ノードがサービスネットワークを介して他のノードの論理関係を呼び出すことを指す。従属関係とは、マイクロサービスアーキテクチャ内の異なる階層のノード間の従属関係、即ち、マスタノードとスレーブノードとの従属関係を指す。例えば、マスタノードがサービスであり、スレーブノードがサービスインスタンスである。マイクロサービス論理ネットワークは、マイクロサービスアーキテクチャ内の各ノード間の呼び出し関係を記述したネットワークであり、該マイクロサービス論理ネットワークを介して各ノード間の呼び出し論理を明確に知ることができる。
【0058】
図6は本願によるネットワーク構築モジュールの構造模式図である。図1および図6に示すように、いくつかの実施の形態において、ネットワーク構築モジュール600は、取得ユニット601と、呼び出し論理ネットワーク構築ユニット602と、従属論理ネットワーク構築ユニット603と、ネットワーク取得ユニット604とを含む。
【0059】
取得ユニット601は、マイクロサービスアーキテクチャ内のノード、ノード間の従属関係およびノード間の呼び出し関係を取得するように構成される。
【0060】
図1に示すように、マイクロサービスアーキテクチャは、サービスノードおよびサービスインスタンスノードを含み、サービスノードは、第1のサービス11と、第2のサービス12と、第3のサービス13と、第4のサービス14とを含み、サービスインスタンスノードは、サービスインスタンスA-V1と、サービスインスタンスA-V2と、サービスインスタンスA-V3と、サービスインスタンスB-V1と、サービスインスタンスC-V1と、サービスインスタンスC-V2と、サービスインスタンスD-V1とを含む。ここで、ノード間の従属関係は、サービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2、サービスインスタンスA-V3と第1のサービス11との従属関係、サービスインスタンスB-V1と第2のサービス12との従属関係、サービスインスタンスC-V1、サービスインスタンスC-V2と第3のサービス13との従属関係、サービスインスタンスD-V1と第4のサービス14との従属関係を含む。ノード間の呼び出し関係は、サービスインスタンスA-V1と第2のサービス12との呼び出し関係r1、サービスインスタンスA-V2と第2のサービス12、第3のサービス13、第4のサービス14との呼び出し関係、サービスインスタンスA-V3と第2のサービス12、第4のサービス14との呼び出し関係、サービスインスタンスB-V1と第3のサービス13との呼び出し関係、サービスインスタンスC-V2と第4のサービス14との呼び出し関係を含む。
【0061】
呼び出し論理ネットワーク構築ユニット602は、ノード間の呼び出し関係に基づいてノード間の呼び出し論理ネットワークを構築するように構成される。
【0062】
ここで、呼び出し論理ネットワークは、呼び出し関係があるノード間の論理ネットワークである。例えば、第1のサービス11と第2のサービス12との間の論理ネットワークは、呼び出し論理ネットワークである。サービスインスタンスA-V1と第2のサービス12との間の論理ネットワークは、呼び出し論理ネットワークであり、サービスインスタンスA-V2と第2のサービス12、第3のサービス13、第4のサービス14との間の論理ネットワークは、呼び出し論理ネットワークであり、サービスインスタンスA-V3と第2のサービス12、第4のサービス14との間の論理ネットワークは、呼び出し論理ネットワークであり、サービスインスタンスB-V1と第3のサービス13との間の論理ネットワークは、呼び出し論理ネットワークであり、サービスインスタンスC-V2と第4のサービス14との間の論理ネットワークは、呼び出し論理ネットワークである。
【0063】
従属論理ネットワーク構築ユニット603は、ノード間の従属関係に基づいてノード間の従属論理ネットワークを構築するように構成される。
【0064】
ここで、従属論理ネットワークは従属関係があるノード間の論理ネットワークである。例えば、サービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2、サービスインスタンスA-V3と第1のサービス11との間の論理ネットワークは、従属論理ネットワークであり、第2のサービス12とサービスインスタンスB-V1との間の論理ネットワークは、従属論理ネットワークである。サービスインスタンスC-V1、サービスインスタンスC-V2と第3のサービス13との間の論理ネットワークは従属論理ネットワークであり、サービスインスタンスD-V1と第4のサービス14との間の論理ネットワークは従属論理ネットワークである。
【0065】
ネットワーク取得ユニット604は、ノード間の呼び出し論理ネットワークとノード間の従属論理ネットワークに基づいて、マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを取得するように構成される。
【0066】
呼び出し論理ネットワークと従属論理ネットワークとに基づいて異なる階層のノードを統合し、マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを取得する。
【0067】
いくつかの実施の形態において、呼び出し論理ネットワーク構築ユニット602は、呼び出し関係に基づいて呼び出し関係に対応するノードを確定するように構成される第1のノード確定サブユニットと、呼び出し関係に対応するノード間に要求マッピングを確立し、ノード間の呼び出し論理ネットワークを取得するように構成される第1のネットワーク取得サブユニットとを含む。
【0068】
本実施の形態において、ノード間の呼び出し関係は2つのノードに関係し、呼び出し関係に基づいて当該呼び出し関係に対応する2つのノードを確定し、呼び出し関係に対応するノード間に要求マッピングを確立し、ノード間の呼び出し論理ネットワークを取得することができる。
【0069】
いくつかの実施の形態において、従属論理ネットワーク構築ユニット603は、従属関係に基づいて従属関係を確定するように構成される第2のノード確定サブユニットと、従属関係に対応するノード間に従属要求マッピングを確立し、ノード間の従属論理ネットワークを取得するように構成される第2のネットワーク取得サブユニットとを含む。
【0070】
本実施の形態において、ノード間の従属関係は2つのノードに関係し、従属関係に基づいて当該従属関係に対応する2つのノードを確定し、従属関係に対応するノードの間に従属要求マッピングを確立し、ノード間の従属論理ネットワークを取得することができる。
【0071】
なお、リクエストエッジとスレーブエッジは、ノード間の論理関係に基づいて確定される機能エッジであり、ノード間に他の論理関係が存在する場合、当該論理関係に対応する機能エッジを利用してノードを接続することができる。
【0072】
いくつかの実施の形態において、ネットワーク取得ユニット604は、呼び出し論理ネットワークと従属論理ネットワークとに基づいて、同一のマスタノードに従属する全てのスレーブノードが前記マイクロサービスアーキテクチャ内の他のノードといずれも呼び出し論理ネットワークを有する場合、同一のマスタノードに従属する全てのスレーブノードをマスタノードとして統合し、マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを取得するように構成される。
【0073】
図1および図4に示すように、第1のサービス11のサービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2、サービスインスタンスA-V3はいずれも第2のサービス12と呼び出し関係があるため、サービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2、サービスインスタンスA-V3と第2のサービス12との間の呼び出し関係を、第1のサービス11と第2のサービス12との間の呼び出し関係r1として統合し、呼び出し関係をメイン階層(サービス階層)に上げる。
【0074】
いくつかの実施の形態において、サービスは、マイクロサービスアーキテクチャにおいて共有権限を有するノードであり、例えば、サービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2、サービスインスタンスA-V3は、サービスの3つの異なるバージョンであり、即ち、これらの3つのサービスインスタンスは、バージョンが異なるだけであるが、共有の権限がある。
【0075】
サービスインスタンスは、マイクロサービスアーキテクチャにおいて専有権限を有するノードであり、例えば、サービスインスタンスA-V1、サービスインスタンスA-V2およびサービスインスタンスA-V3は、類似する権限を有するが、バージョンが異なるため、それぞれ異なる専有権限を有する。サービスインスタンスB-V1、サービスインスタンスC-V1、およびサービスインスタンスD-V1は、実現する機能が異なるため、いずれも異なる専有権限を有する。サービスインスタンスC-V1とサービスインスタンスC-V2は、類似の権限を有するが、バージョンが異なるため、それぞれ異なる専有権限がある。
【0076】
いくつかの実施の形態において、マイクロサービス論理ネットワーク構築装置500は、マイクロサービスアーキテクチャの論理ネットワークに基づいてマイクロサービスアーキテクチャの権限マップを生成するように配置される構図ユニットをさらに含む。
【0077】
ここで、権限マップは、マイクロサービス論理ネットワークを可視化するためのものであり、ユーザは権限マップによってマイクロサービスアーキテクチャの論理ネットワークを直観的に理解することができる。
【0078】
なお、上記の実施の形態によるマイクロサービス論理ネットワーク構築方法は、本実施の形態によるマイクロサービス論理ネットワーク構築装置に適用される。
【0079】
本願によるマイクロサービス論理ネットワーク構築装置は、マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係とノード間の従属関係とに基づいて、マイクロサービスアーキテクチャの論理ネットワークを構築するため、呼び出し論理ネットワークは同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークも、異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークも含み、即ち、マイクロサービス論理ネットワーク内に異なる粒度の呼び出し論理が存在し、マイクロサービスアーキテクチャをメンテナンスする際に、必要に応じて異なる粒度の呼び出し論理ネットワークに対してメンテナンスを行うことができ、マイクロサービスにおける各バージョンで共有されるノード間の呼び出し関係をそれぞれメンテナンスする必要がなくなり、また、冗長なアクセス制御ポリシーを減らし、動作時のアクセス制御ポリシーの実施効率を最適化することができるとともに、不要なアクセス制御ポリシーのインストールを減らし、オンデマンドのアクセス制御ポリシーの更新および配布を実現することができる。
【0080】
第3の態様によれば、本願は、複数のノードを含み、ノードは、マイクロサービスアーキテクチャ内の同じ階層のノードと異なる階層のノードとを含み、ノード間はマイクロサービス論理ネットワークによって接続され、マイクロサービス論理ネットワークは、マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係とノード間の従属関係とに基づいて構築され、マイクロサービス論理ネットワークは、同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークと異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークとを含む、マイクロサービス論理ネットワークを提供する。
【0081】
なお、本願が提供するマイクロサービス論理ネットワークは、上述の実施の形態におけるマイクロサービス論理ネットワーク構築方法によって構築されたネットワークであり、具体的な構築方式についてここでは改めて説明しない。
【0082】
マイクロサービス論理ネットワークにおいて、リクエストエッジを利用してリクエストマッピング関係があるノードを接続し、スレーブエッジを利用してスレーブマッピング関係があるノードを接続することで、権限マップを取得する。
【0083】
本願によるマイクロサービス論理ネットワークは、全ての、サービス粒度によって形成されるサービス論理ネットワークに対して、制御ポリシーがより微細であり、実際のクラウドネイティブの適用シナリオを満たすことができ、全ての、サービスインスタンス粒度によって形成されるサービス論理ネットワークに対して、複雑度を低減しており、アクセス制御ポリシーはより多くのリソースを占有する必要がない。
【0084】
本願によるマイクロサービス論理ネットワークは、同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークも、異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークも含み、即ち、マイクロサービス論理ネットワーク内に異なる粒度の呼び出し論理が存在し、マイクロサービスアーキテクチャをメンテナンスする際に、必要に応じて異なる粒度の呼び出し論理ネットワークに対してメンテナンスを行うことができ、マイクロサービスにおける各バージョンで共有されるノード間の呼び出し関係をそれぞれメンテナンスする必要がなくなり、また、冗長なアクセス制御ポリシーを減らし、動作時のアクセス制御ポリシーの実施効率を最適化することができるとともに、不要なアクセス制御ポリシーのインストールを減らし、オンデマンドのアクセス制御ポリシーの更新および配布を実現することができる。
【0085】
第4の態様によれば、本願は上記の実施の形態によるマイクロサービス論理ネットワークに基づいてアクセス制御ポリシーの設定を行うマイクロサービスアクセス制御ポリシーを提供する。
【0086】
上記の実施の形態によるマイクロサービス論理ネットワークを用いてアクセス制御ポリシーの設定を行うため、必要に応じて異なる粒度の呼び出し論理ネットワークに対してメンテナンスを行うことができ、マイクロサービスにおける各バージョンで共有されるノード間の呼び出し関係をそれぞれメンテナンスする必要がなくなり、また、冗長なアクセス制御ポリシーを減らし、動作時のアクセス制御ポリシーの実施効率を最適化することができるとともに、不要なアクセス制御ポリシーのインストールを減らし、オンデマンドのアクセス制御ポリシーの更新および配布を実現することができる。
【0087】
第5の態様において、図7を参照すると、本願は、1つまたは複数のプロセッサ701と、1つまたは複数のプログラムが記憶され、1つまたは複数のプログラムが1つまたは複数のプロセッサで実行されると、1つまたは複数のプロセッサに上記のいずれかのマイクロサービス論理ネットワーク構築方法を実現させるメモリ702と、プロセッサとメモリとの間に接続され、プロセッサとメモリとの情報のやりとりを実現するように構成される1つまたは複数のI/Oインタフェース703と、を備える、電子機器を提供する。
【0088】
ここで、プロセッサ701はデータ処理能力を有する機器であり、中央処理装置(CPU)などを含むがこれらに限定されず、メモリ702はデータ記憶能力を有する機器であり、ランダムアクセスメモリ(RAM、より具体的には、SDRAM、DDRなど)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的に消去・プログラムが可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ(FLASH)などを含むがこれらに限定されず、I/Oインタフェース(読み書きインタフェース)703がプロセッサ701とメモリ702との間に接続され、プロセッサ701とメモリ702との情報のやり取りを実現でき、これにはデータバス(Bus)などを含むがこれらに限定されない。
【0089】
いくつかの実施の形態において、プロセッサ701、メモリ702、I/Oインタフェース703は、バスを介して相互接続され、さらに、コンピューティングデバイスのその他のコンポーネントに接続される。
【0090】
第6の態様において、本願は、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記のいずれかのマイクロサービス論理ネットワーク構築方法を実現する、コンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
【0091】
本願によるマイクロサービス論理ネットワーク構築方法、装置、マイクロサービス論理ネットワーク、電子機器およびコンピュータ読み取り可能な媒体は、マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係とノード間の従属関係とに基づいて、マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを構築するため、マイクロサービス論理ネットワークは、同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークも、異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークも含み、即ち、マイクロサービス論理ネットワーク内に異なる粒度の呼び出し論理が存在し、マイクロサービスアーキテクチャをメンテナンスする際に、必要に応じて異なる粒度の呼び出し論理ネットワークに対してメンテナンスを行うことができ、マイクロサービスにおける各バージョンで共有されるノード間の呼び出し関係をそれぞれメンテナンスする必要がなくなり、また、冗長なアクセス制御ポリシーを減らし、動作時のアクセス制御ポリシーの実施効率を最適化することができるとともに、不要なアクセス制御ポリシーのインストールを減らし、オンデマンドのアクセス制御ポリシーの更新および配布を実現することができ、メンテナンス効率を向上させることができる。
【0092】
当業者は、以上で請求する方法におけるステップ、システム、装置における機能モジュール/ユニットの全てまたは一部が、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、およびそれらの適切な組み合わせとして実施され得ることを理解するであろう。ハードウェアによる実施形態において、上記の説明で言及した機能モジュール/ユニット間の区分は、必ずしも物理的コンポーネントの区分に対応せず、例えば、1つの物理的コンポーネントは複数の機能を有してもよく、あるいは1つの機能またはステップは幾つかの物理的コンポーネントが連携して実行されてもよい。一部または全ての物理的コンポーネントは、処理装置(例えば、中央処理装置、デジタル信号プロセッサまたはマイクロプロセッサ)によって実行されるソフトウェアとして実施されてもよく、ハードウェアとして、または専用集積回路などの集積回路として実施されてもよい。このようなソフトウェアはコンピュータ読み取り可能な媒体上に配置されてもよく、コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体(または非一時的媒体)および通信媒体(または一時的媒体)を含んでもよい。当業者によく知られているように、コンピュータ記憶媒体という用語は、コンピュータ読み取り可能なコマンド、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技術で実施される揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージ装置、または所望の情報を記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含むが、これらに限定されない。また、通信媒体は通常コンピュータ読み取り可能なコマンド、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波もしくは他の搬送機構などの変調データ信号内の他のデータを含み、任意の情報配信媒体を含み得ることが当業者に知られている。
【0093】
本明細書では例示的な実施例を請求し、具体的な用語を用いたが、それらは一般的な説明に用いたものに過ぎず、またそのように解釈されるべきであり、限定を目的としたものではない。別途明確に指摘しない限り、一部の実施例においては、特定の実施の形態と組み合わせて説明した特徴、特性および/もしくは素子を単独で使用することも、またはその他の実施の形態と組み合わせて説明した特徴、特性および/もしくは素子と組み合わせて使用することもできることは当業者にとって自明である。したがって、添付の特許請求の範囲によって示される本願の範囲から逸脱しなければ、様々な形態および詳細において変更できると当業者は理解するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-02-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係と前記ノード間の従属関係とに基づいて、前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを構築するステップであって、前記マイクロサービス論理ネットワークが、同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークと異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークとを含むステップを含む、
マイクロサービス論理ネットワーク構築方法。
【請求項2】
マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係と前記ノード間の従属関係とに基づいて、前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを構築する前記ステップは、
前記マイクロサービスアーキテクチャ内の前記ノード、前記ノード間の従属関係および前記ノード間の呼び出し関係を取得するステップと、
前記ノード間の呼び出し関係に基づいて前記ノード間の呼び出し論理ネットワークを構築するステップと、
前記ノード間の従属関係に基づいて前記ノード間の従属論理ネットワークを構築するステップと、
前記ノード間の呼び出し論理ネットワークと前記ノード間の従属論理ネットワークに基づいて前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを取得するステップと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ノード間の呼び出し関係に基づいて前記ノード間の呼び出し論理ネットワークを構築する前記ステップは、
前記呼び出し関係に基づいて前記呼び出し関係に対応する前記ノードを確定することと、
前記呼び出し関係に対応する前記ノード間に要求マッピングを確立し、前記ノード間の呼び出し論理ネットワークを取得することと、を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ノード間の従属関係に基づいて前記ノード間の従属論理ネットワークを構築する前記ステップは、
前記従属関係に基づいて前記従属関係に対応する前記ノードを確定することと、
前記従属関係に対応する前記ノード間に従属マッピングを確立し、前記ノード間の従属論理ネットワークを取得することと、を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ノード間の呼び出し論理ネットワークと前記ノード間の従属論理ネットワークとに基づいて前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを取得する前記ステップは、
前記ノード間の呼び出し論理ネットワークと前記ノード間の従属論理ネットワークに基づいて、同一のマスタノードに従属するスレーブノードが前記マイクロサービスアーキテクチャ内の他のノードといずれも呼び出し論理ネットワークを有する場合、同一のマスタノードに従属するスレーブノードを対応するマスタノードとして統合し、前記マイクロサービス論理ネットワークを取得することを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記ノードはサービスおよびサービスインスタンスを含み、且つ前記サービスインスタンスの階層は前記サービスよりも低い、
請求項2~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記サービスは前記マイクロサービスアーキテクチャにおいて共有権限を有するノードであり、前記サービスインスタンスは前記マイクロサービスアーキテクチャにおいて専有権限を有するノードである、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係と前記ノード間の従属関係とに基づいて、前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークを構築する前記ステップの後、
前記マイクロサービスアーキテクチャのマイクロサービス論理ネットワークに基づいて前記マイクロサービスアーキテクチャの権限マップを生成することをさらに含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
複数のノードを含み、前記ノードはマイクロサービスアーキテクチャ内の同じ階層のノードと異なる階層のノードとを含み、前記ノード間はマイクロサービス論理ネットワークによって接続され、前記マイクロサービス論理ネットワークは、前記マイクロサービスアーキテクチャ内の異なるノード間の呼び出し関係と前記ノード間の従属関係とに基づいて構築され、前記マイクロサービス論理ネットワークが、同じ階層のノードの呼び出し論理ネットワークと異なる階層のノードの呼び出し論理ネットワークとを含む、
マイクロサービス論理ネットワーク。
【請求項10】
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数のプログラムが記憶され、前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサで実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実現させるメモリと、
前記プロセッサとメモリとの間に接続され、前記プロセッサとメモリとの情報のやりとりを実現するように構成される1つまたは複数のI/Oインターフェースと、を備える、
電子機器。
【請求項11】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実現する、
コンピュータ読み取り可能な媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本願の技術案を当業者がよりよく理解できるように、以下では、本願が提供するマイクロサービス論理ネットワークおよびその構築方法、装置、機器、読み取り可能な媒体について、図面を組み合わせて詳細に説明する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
図1に示すように、第1のサービス11とサービスインスタンスA-V1との間に従属関係が存在する場合、第1のサービス11とサービスインスタンスA-V1との間に従属マッピングを確立し、従属論理ネットワークを取得する。サービスインスタンスA-V2、サービスインスタンスA-V3は、第1のサービス11との間に従属マッピングを確立し、従属論理ネットワークを取得する。第2のサービス12とサービスインスタンスB-V1との間に従属関係が存在する場合、第2のサービス12とサービスインスタンスB-V1との間に従属マッピングを確立し、従属論理ネットワークを取得する。サービスインスタンスC-V1、サービスインスタンスC-V2と第3のサービス13との間に従属関係が存在する場合、第3のサービス13とサービスインスタンスC-V1、サービスインスタンスC-V2との間に従属マッピングを確立し、従属論理ネットワークを取得する。第4のサービス14とサービスインスタンスD-V1との間に従属関係が存在する場合、第4のサービス14とサービスインスタンスD-V1との間に従属マッピングを確立し、従属論理ネットワークを取得する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0069】
いくつかの実施の形態において、従属論理ネットワーク構築ユニット603は、従属関係に基づいて従属関係を確定するように構成される第2のノード確定サブユニットと、従属関係に対応するノード間に従属マッピングを確立し、ノード間の従属論理ネットワークを取得するように構成される第2のネットワーク取得サブユニットとを含む。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
本実施の形態において、ノード間の従属関係は2つのノードに関係し、従属関係に基づいて当該従属関係に対応する2つのノードを確定し、従属関係に対応するノードの間に従属マッピングを確立し、ノード間の従属論理ネットワークを取得することができる。
【国際調査報告】