(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】製品用の容器
(51)【国際特許分類】
B65D 67/02 20060101AFI20240725BHJP
B65D 85/00 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
B65D67/02 M
B65D85/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508723
(86)(22)【出願日】2022-09-22
(85)【翻訳文提出日】2024-02-13
(86)【国際出願番号】 US2022076824
(87)【国際公開番号】W WO2023049778
(87)【国際公開日】2023-03-30
(32)【優先日】2021-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】キャノン、ウィリアム・マイケル
(72)【発明者】
【氏名】プリッチャード、ランス・キンドール
(72)【発明者】
【氏名】ウェーバー、グレース・エリザベス
【テーマコード(参考)】
3E067
3E068
【Fターム(参考)】
3E067AA22
3E067AC03
3E067BA03A
3E067BB01A
3E067FA01
3E067FC02
3E068BB02
3E068BB11
3E068BB15
3E068CC11
3E068CC12
3E068CC20
3E068CD01
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3E068DD01
3E068DD08
3E068DD09
3E068DD12
3E068DD19
3E068DD30
3E068DE15
3E068EE01
3E068EE25
3E068EE26
3E068EE32
(57)【要約】
少なくとも1つの製品を包装するための容器が提供される。本容器は、その下端部に第1の足部領域を画定する前壁と、後壁と、後壁に接続された底壁と、底壁に折り曲げ可能に接続された第2の足部領域と、を備える。前壁、後壁、及び底壁は、それらの間にレセプタクルを少なくとも部分的に画定する。少なくとも1つの製品は、レセプタクル内に少なくとも部分的に受容される。第1の足部領域と第2の足部領域は、互いに取り付けられて、レセプタクルから離れるように底壁から下向きに延在する足部を形成し、それによって、足部及び底壁を外部の平面に着座させると、容器は外部の平面に対して斜めに傾くようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの製品を包装するための容器であって、
その下端部に第1の足部領域を画定する前壁と、
後壁と、前記後壁に接続された底壁と、を含む後方部分と、
前記底壁に折り曲げ可能に接続された第2の足領域と、を備え、
前記前壁と、前記後壁と、前記底壁は、それらの間にレセプタクルを少なくとも部分的に画定し、前記少なくとも1つの製品は、前記レセプタクル内に少なくとも部分的に受容され、
前記第1の足部領域と前記第2の足部領域は、互いに取り付けられて、前記レセプタクルから離れるように前記底壁から下向きに延在する足部を形成し、それによって、前記足部及び前記底壁を水平な平面に着座させると、前記容器は前記水平な平面に対して斜めに傾くようになっている、容器。
【請求項2】
前記第1の足部領域は、面積において前記第2の足部領域と実質的に同一の広がりを有する、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記第1の足部領域は、長さ及び幅において前記第2の足部領域よりも大きい、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記足部は、前記底壁に対して実質的に垂直である、請求項1~3のいずれか一項に記載の容器。
【請求項5】
前記後壁及び前記底壁に接続された第1の側壁と、前記第1の側壁に対向して配置され、前記後壁及び前記底壁に接続された第2の側壁と、をさらに備え、前記第1の側壁及び前記第2の側壁の各々は、前記レセプタクルが前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に画定されるように、前記前壁と前記後壁との間に配置され、前記少なくとも1つの製品は、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に少なくとも部分的に受容されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の容器。
【請求項6】
前記第1の側壁に接続された第1の側方接続部分と、前記第2の側壁に接続された第2の側方接続部分と、をさらに備え、前記第1の側方接続部分及び前記第2の側方接続部分の各々は、前記後壁から離間され、前記前壁に取り付けられている、請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記底壁に対向して配置され、前記後壁、前記第1の側壁及び前記第2の側壁に接続された上壁と、前記上壁に折り曲げ可能に接続された上方接続部分とをさらに備え、前記上方接続部分は前記前壁に取り付けられている、請求項5又は6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記第1の側壁及び前記第2の側壁の各々は、前記後壁及び前記底壁に対して実質的に垂直に延在している、請求項7に記載の容器。
【請求項9】
前記前壁は、前記前壁を通って延在する少なくとも1つの前方切り抜きを画定し、前記少なくとも1つの前方切り抜きは、その中に前記少なくとも1つの製品を少なくとも部分的に受容する、請求項1~8のいずれか一項に記載の容器。
【請求項10】
前記後壁は、前記後壁を通って延在しかつ前記少なくとも1つの前方切り抜きと少なくとも部分的に整列される少なくとも1つの後方切り抜きを画定する、請求項9に記載の容器。
【請求項11】
前記前壁と、前記後壁と、前記底壁と、前記第2の足部領域は、前記第2の足部領域が前記前壁の前記下端部に折り曲げ可能に接続されるように、単一の一体型構成要素を形成している、請求項1~10のいずれか一項に記載の容器。
【請求項12】
前記前方部分と前記後方部分は別個の構成要素を備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の容器。
【請求項13】
前記単一の一体型構成要素又は別個の構成要素は、カートン用板紙で作られている、請求項1~12のいずれか一項に記載の容器。
【請求項14】
前記少なくとも1つの前方切り抜きは第1の表面積を有し、前記少なくとも1つの後方切り抜きは第2の表面積を有し、前記第1の表面積は前記第2の表面積よりも大きい、請求項10に記載の容器。
【請求項15】
前記前壁の傾斜角度は、約60°~約90°、より好ましくは約65°~約85°、最も好ましくは約75°~約82°、又はさらにより好ましくは約77°~79°である、請求項1~14のいずれか一項に記載の容器。
【請求項16】
前記容器内の前記製品の面の50パーセント以上、より好ましくは70パーセント以上、さらにより好ましくは80パーセント以上、又は最も好ましくは90パーセント以上が、前記前方切り抜きを通して視認可能である、請求項9に記載の容器。
【請求項17】
前記容器内の前記製品の面の約50パーセント~約98パーセント、より好ましくは約60パーセント~約97パーセント、さらにより好ましくは約70パーセント~約96パーセント、又は最も好ましくは約80パーセント~約96パーセントが、前記前方切り抜きを通して視認可能である、請求項16に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器に関し、特に、少なくとも1つの製品を包装するための容器に関する。
【背景技術】
【0002】
製品を包装するための容器は、当該技術分野において周知である。一般に、容器は、プラスチックブリスターに取り付けられた厚紙カードを含み、その中に製品が配置される。
【0003】
プラスチックブリスターは、容器に包装された製品の視認性を低下させる可能性がある。さらに、そのような容器は、一般に、吊り下げられるように設計されており、その中に包装された製品を小売店の棚に陳列するのに適していない場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
少なくとも1つの製品をその中に包装するための容器であって、その中に包装された製品の視認性を改善し、少なくとも1つの製品の移動を拘束し、費用効果が高く、製造が容易であり、環境に優しい容器を提供する必要性が依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の容器は、物品の容易な目視を消費者に提供する。加えて、本開示の容器は、持続可能に調達することができ、リサイクルすることができる。一実施例では、少なくとも1つの製品を包装するための容器であって、当該容器は、その下端部に第1の足部領域を画定する前壁を含む前方部分と、後壁と、後壁に接続された底壁と、を含む後方部分と、底壁に折り曲げ可能に接続された第2の足領域と、を備え、前壁、後壁、及び底壁は、それらの間にレセプタクルを少なくとも部分的に画定し、少なくとも1つの製品は、レセプタクル内に少なくとも部分的に受容され、第1の足部領域と第2の足部領域は、互いに取り付けられて、レセプタクルから離れるように底壁から下向きに延在する足部を形成し、それにより、足部及び底壁を水平な平面に着座させると、容器が水平平面に対して斜めに傾くようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1A】本発明による少なくとも1つの製品を包装するための容器の分解斜視図である。
【
図1F】中に少なくとも1つの製品が包装されている
図1Bの容器の側面斜視図である。
【
図2A】本発明による少なくとも1つの製品を包装するための容器の分解斜視図である。
【
図2F】中に複数の製品が包装されている
図2Bの容器の側面斜視図である。
【
図3A】本発明による少なくとも1つの製品を包装するための容器の分解斜視図である。
【
図3F】中に複数の製品が包装されている
図3Bの容器の側面斜視図である。
【
図4A】本発明による少なくとも1つの製品を包装するための容器の側面斜視図である。
【
図5A】本発明による第1の折り曲げ可能なブランクの平面図である。
【
図5B】本発明による第2の折り曲げ可能なブランクの平面図である。
【
図6A】それぞれ
図14A及び
図14Bの第1及び第2の折り曲げ可能なブランクを用いて
図4Aの容器を形成するための例示的なステップを示す図である。
【
図6B】それぞれ
図14A及び
図14Bの第1及び第2の折り曲げ可能なブランクを用いて
図4Aの容器を形成するための例示的なステップを示す図である。
【
図6C】それぞれ
図14A及び
図14Bの第1及び第2の折り曲げ可能なブランクを用いて
図4Aの容器を形成するための例示的なステップを示す図である。
【
図6D】それぞれ
図14A及び
図14Bの第1及び第2の折り曲げ可能なブランクを用いて
図4Aの容器を形成するための例示的なステップを示す図である。
【
図7A】本発明による少なくとも1つの製品を包装するための容器の側面斜視図である。
【
図8A】本発明による第1の折り曲げ可能なブランクの平面図である。
【
図8B】本発明による第2の折り曲げ可能なブランクの平面図である。
【
図9A】本発明による少なくとも1つの製品を包装するための容器の側面斜視図である。
【
図10A】本発明による第1の折り曲げ可能なブランクの平面図である。
【
図10B】本発明による第2の折り曲げ可能なブランクの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、少なくとも1つの製品を包装するための容器に関する。本容器は、複数の製品を包装するように設計されてもよい。換言すれば、容器は、1つ以上の製品を包装するために利用されてもよい。
【0008】
容器は、前方部分と後方部分とを備える。前方部分は、その下端部に第1の足部領域を画定する前壁を備える。後方部分は、後壁と、後壁に接続された底壁と、底壁に折り曲げ可能に接続された第2の足部領域と、を備える。前壁、後壁、及び底壁は、それらの間にレセプタクルを少なくとも部分的に画定する。少なくとも1つの製品は、レセプタクル内に少なくとも部分的に受容される。
【0009】
少なくとも1つの製品の一部分は、さらに、前壁の前方切り抜きを介して前壁の外側に配置されてもよい。前方切り抜きは、容器上に製品を描写するのとは対照的に、消費者が実際の製品を視認することを可能にし得る。前方切り抜きの利用は、容器に利用される材料の量、並びに製品の描写を作成するために容器に利用される着色剤の量を節約することになり得る。とは言うものの、達成されるべきバランスが存在する。消費者が容器内の製品を容易に視認し得るようにすることは有益であるが、あまりに多くの製品が露出している場合、これはパッケージからの製品の盗難を容易にする可能性がある。とは言うものの、本発明者らが見出したところによれば、容器内の製品の一面の50パーセント以上、より好ましくは70パーセント以上、さらにより好ましくは80パーセント以上、又は最も好ましくは90パーセント以上が前方切り抜きを通して視認可能であってもよく、これらの範囲内の全ての値及びそれによって形成される任意の範囲が挙げられる。例えば、前方切り抜きは、容器内の製品の一面の約50パーセント~約98パーセント、より好ましくは約60パーセント~約97パーセント、さらにより好ましくは約70パーセント~約96パーセント、又は最も好ましくは約80パーセント~約96パーセントが視認可能にされてよく、これらの範囲内の全ての値及びそれによって形成される任意の範囲が挙げられる。
【0010】
後壁は、同様に、レセプタクル内に受容された少なくとも1つの製品の一部分を露出させる1つ以上の後方切り抜きを備えてもよい。1つ以上の後方切り抜きの各々は、前方切り抜きよりも小さい表面積を備えてもよい。また、1つ以上の後方切り抜きは、前方切り抜きの表面積よりも小さい表面積を集合的に備えてもよい。2つ以上の後方切り抜きを含むこれらの構成では、後方切り抜きは、それらが横に並ぶように、あるいは上下に重なるように構成配置され得る。
【0011】
第1の足部領域と第2の足部領域は、互いに取り付けられて、レセプタクルから離れて底壁から下向きに延在する足部を形成し、足部及び底壁を水平表面(例えば、小売店の棚)上に着座させると、容器が水平表面に対して斜めに傾くようになっている。
【0012】
換言すれば、足部は、容器が水平表面に着座したときにわずかに後方に傾くことを可能にし、容器の前壁及びその中に包装された少なくとも1つの製品をより見やすくすることができる。したがって、容器は、その中に包装された少なくとも1つの製品の視認性を改善することができる。前壁及び/又は後壁は、容器が代替的に吊り下げられ得るように、前壁及び/又は後壁を通って延在する1つ以上のアパーチャを画定してもよい。足部は、底壁に対して実質的に垂直であってもよい。代替的に、足部は、底壁に対して斜めに傾いていてもよい。足部は、水平表面に対する容器の所望の傾斜角度に基づいて設計されてもよい。
【0013】
容器の傾斜は、特に容器が消費者の目の高さより下に位置付けられるときに、消費者が容器の前壁をより容易に見ることを可能にし得る。眼の高さに位置決めされるとき、異なる傾斜レベルが望ましい場合があることは注目に値する。言い換えれば、(水平表面からの)傾斜の程度が大きすぎて目の高さより下の容器の位置に対応できない場合、目の高さにあるときの同じパッケージは、実質的にあまり魅力的でない可能性がある。さらに複雑なことは、これらの容器が異なる棚、すなわち異なる小売施設において、異なる高さを占有し得るという事実である。水平表面に対する本開示の容器の前壁の傾斜角度は、約60度~約90度、より好ましくは約65度~約85度、最も好ましくは約75度~約82度、又はさらにより好ましくは約77度~79度であってもよく、具体的には、これらの範囲内の全ての値及びこれらによって形成される任意の範囲が挙げられる。いくつかの実施例では、傾斜角は約78度であってもよい。
【0014】
【0015】
底壁は、容器が誤って落下さした場合に、少なくとも1つの製品が水平表面などの表面と直接接触しないように保護することができる。さらに、容器は、その中に包装された少なくとも1つの製品を固定し、少なくとも1つの製品の移動を拘束することができる。したがって、容器は、少なくとも1つの製品の輸送及び/又は取扱い中の少なくとも1つの製品への損傷を防止することができ、さらに、容器からの少なくとも1つの製品の盗難を防止することができる。したがって、容器は、少なくとも1つの製品を小売店に出荷し、小売店で少なくとも1つの製品を消費者に陳列するのに適し得る。
【0016】
盗難防止に関して、前述したように、少なくとも1つの製品の一部分が前壁の外側に配置されてもよい。少なくとも1つの製品の、前壁の外側に配置された部分は、容器内に配置された製品を消費者がはるかに容易に見ることができるので、消費者にとって有益であり得る。盗難の可能性を低減するために、前壁は、少なくとも1つの製品の少なくとも一部分を覆うバリアを備えてもよい。例えば、バリアは、少なくとも1つの製品の上部分を覆ってもよい。さらに別の例として、バリアは、少なくとも1つの製品の底部分を覆ってもよい。さらに別の例として、バリアは、少なくとも1つの製品の周囲に配置され、製品の相当な部分を覆ってもよい。バリアの位置にかかわらず、少なくとも1つの製品の相当な部分が消費者によって依然として視認可能であることが有益である。
【0017】
第1の足部領域は、面積において第2の足部領域と実質的に同一の広がりを有してもよい。言い換えれば、第1の足部領域は、第2の足部領域に取り付けられると、第2の足部領域と実質的に重なり合ってもよい。代替的に、第1の足部領域は、第2の足部領域よりも長さ及び幅が大きくてもよく、あるいはその逆であってもよい。同様に、前壁と、後壁と、底壁と、第2の足部領域は、長さが互いに実質的に同一の広がりを有してもよい。
【0018】
容器は、レセプタクル内に少なくとも部分的に受容されるカラーをさらに備えてもよい。カラーは、前壁と少なくとも部分的に係合する前方部分と、後壁と少なくとも部分的に係合する後方部分と、前方部分と後方部分との間に配置され、それらに折り曲げ可能に接続された支持部分と、支持部分に対向して前方部分から延在し、第1の足部領域と第2の足部領域との間に少なくとも部分的に固定されたカラー足部と、を備えてもよい。カラーは、それを通って延在する少なくとも1つのカラー切り抜きを画定してもよい。カラーの支持部分は、前壁と後壁との間に延在しかつそれらの間に少なくとも1つのカラー切り抜きを少なくとも部分的に画定する、少なくとも2つの支持アームを備えてもよい。少なくとも1つの製品は、支持部分の少なくとも2つの支持アームが少なくとも1つの製品と係合するように、少なくとも1つのカラー切り抜きを通して受容されてもよい。
【0019】
カラーは、容器内に包装された少なくとも1つの製品をさらに拘束することができる。具体的には、支持部分の少なくとも2つの支持アームは、少なくとも1つの製品と係合して、容器内に包装された少なくとも1つの製品の垂直方向への移動を拘束することができる。カラーは、容器内に包装された少なくとも1つの製品の安定性をさらに高めることができる。したがって、カラーを備える容器は、改良された盗難防止を提供し、少なくとも1つの製品の輸送及び/又は取扱い中に引き起こされ得る損傷をさらに低減させ得る。
【0020】
カラー足部部分は、前方部分から延在し、相互から離間された複数の長方形区画を備えてもよい。複数の長方形区画は、カラーを製造するために必要とされる材料の量を低減しながら、第1の足部領域と第2の足部領域との間の固定のための十分な面積を提供し得る。
【0021】
容器は、後壁及び底壁に接続された第1の側壁と、第1の側壁に対向して配置されかつ後壁及び底壁に接続された第2の側壁と、をさらに備えてもよい。第1の側壁及び第2の側壁の各々は、レセプタクルが第1の側壁と第2の側壁との間に画定されるように、前壁と後壁との間に配置されてもよい。少なくとも1つの製品は、第1の側壁と第2の側壁との間に少なくとも部分的に受容されてもよい。第12の側壁及び第2の側壁の各々は、後壁及び底壁に対して実質的に垂直に延在してもよい。
【0022】
容器は、第1の側壁に接続された第1の側方接続部分と、第2の側壁に接続された第2の側方接続部分と、をさらに備えてもよい。第1の側方接続部分及び第2の側方接続部分の各々は、後壁から離間され、前壁に取り付けられてもよい。容器は、底壁に対向して配置されかつ後壁、第1の側壁、及び第2の側壁に接続された上壁と、上壁に折り曲げ可能に接続された上方接続部分と、をさらに備えてもよい。上方接続部分は、前壁に取り付けられてもよい。
【0023】
前壁、後壁、底壁、第1の側壁、第2の側壁、及び上壁は、容器内に包装された少なくとも1つの製品を実質的に包囲し、それによって、第1の側壁と第2の側壁との間に画定されたレセプタクル内に少なくとも1つの製品を固定することができる。
【0024】
前述のように、前壁は、それを通って延在する少なくとも1つの前方切り抜きを備えてもよい。少なくとも1つの前方切り抜きは、少なくとも1つの製品をその中に少なくとも部分的に受容し得る。さらに、後壁は、それを通って延在しかつ少なくとも1つの前方切り抜きと少なくとも部分的に整列される少なくとも1つの後方切り抜きを画定してもよい。前壁は、少なくとも1つの前方切り抜き内に延在する少なくとも1つの部分的に円形の部分をさらに備えてもよい。
【0025】
少なくとも1つの前方切り抜きは、容器内に包装された少なくとも1つの製品の視認性を改善することができる。少なくとも1つの部分的に円形の部分は、少なくとも1つの製品の1つ以上の特徴を宣伝するために使用されてもよい。例えば、少なくとも1つの円形部分は、スクラッチアンドスニッフ技術を使用して、少なくとも1つの製品の香りを広告するために使用されてもよい。
【0026】
前述のように、前壁は、前方傾斜部分を備えてもよい。前方傾斜部分は、底壁から離間され、後壁に向かって傾斜してもよい。さらに、後壁は、前壁と後壁が少なくとも部分的に互いに係合され取り付けられるように、前壁に向かって傾斜した底壁から離間された後方傾斜部分を備えてもよい。前壁は、第1の足部領域から前方傾斜部分まで延在する前方平行部分をさらに備えてもよい。後壁は、前方平行部分と少なくとも部分的に平行であってもよい。
【0027】
前方領域と後方領域は一体であってもよい。例えば、前壁、後壁、底壁、及び第2の足部領域は、第2の足部領域が前壁の下端部に折り曲げ可能に接続されるように、単一の一体型構成要素を形成してもよい。加えて、第1の側壁、第2の側壁、底壁、及び上壁の各々は、後壁に折り曲げ可能に接続されてもよい。また、第1の側方接続部分及び第2の側方接続部分は、それぞれ第1の側壁及び第2の側壁に折り曲げ可能に接続されてもよい。対照的に、前方部分及び後方部分は、別個の構成要素によって構成されてもよい。例えば、前方部分は第1の材料を含んでもよく、後方部分は第2の材料を含んでもよく、第1の材料と第2の材料は別個のものである。
【0028】
単一の一体型構成要素が利用されるか、複数の別個の構成要素が利用されるかにかかわらず、本開示の容器は、カートン用板紙から作製されてもよい。いくつかの実施例では、カートン用板紙は、約0.3ミリメートル(mm)~約0.7mmの厚さを有していてもよく、具体的には、これらの範囲内の全ての値及びそれによって形成される任意の範囲が挙げられる。いくつかの例において、カートン用板紙は、約0.5588mm又は22ポイントもしくはミルの厚さを有してもよい。したがって、容器は、カートン用板紙から作製されてもよく、実質的にプラスチック(例えば、任意のプラスチックブリスター)を含まなくてもよい。例えば、容器のプラスチック含有量は、容器の約5重量%未満、より好ましくは容器の約3重量%未満、又は最も好ましくは容器の約1重量%未満であってもよく、具体的には、これらの範囲内の全ての値及びそれによって形成される任意の範囲が挙げられる。そのような構造では、本開示の容器は、紙/厚紙/カートン用板紙のリサイクルストリームを通してリサイクルされてもよい。
【0029】
いくつかの構成では、本開示の容器は、薄いプラスチックフィルム、例えばポリエチレンを含んでもよい。容器の密封中、プラスチックフィルムは、容器の部品を一緒に接着するためにヒートシールを介して利用されてもよい。フィルムは、プラスチックであってもよく、又はポリマー材料を含んでもよい。一実施例では、フィルムは、ポリオレフィン、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。
【0030】
それに代わって、あるいはそれと併せて、紙のリサイクルストリームに容易に溶解する又は分散可能である接着剤が利用されてもよい。例えば、リサイクルプロセスの間に水に溶解することができる接着剤は、本開示のパッケージ封止部に特に好適であり得る。そのような接着剤としては、デンプン系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、及びポリエチレンオキシド系接着剤が挙げられる。デンプン系接着剤の1つの好適な例は、商品名AP0420CRで、Monroe,North Carolinaに位置するLD Davisから入手可能である。ポリビニルアルコール系接着剤の1つの好適な例は、Selvol205の商品名で、Osaka,Japanに位置する積水化学工業から入手可能である。ポリエチレンオキシド系接着剤の1つの好適な例は、WSR N-80の商品名で、Midland,Michiganに位置するDow Chemicals Co.から入手可能である。
【0031】
接着剤が水溶性でない場合には、水分散性接着剤も同様に利用され得る。水分散性接着剤の好適な例としては、熱可塑性エラストマー系接着剤及びポリ酢酸ビニル系接着剤が挙げられる。熱可塑性エラストマー系接着剤の1つの好適な例は、Yunico491の商品名で、Blue Ash,Ohioに位置するActegaから入手可能である。ポリ酢酸ビニル系接着剤の1つの好適な例は、Aquagrip 4419U01の商品名で、Milwaukee,Wisconsinに位置するBostikから入手可能である。
【0032】
任意の好適な感圧接着剤も同様に利用され得る。感圧接着剤の1つの好適な例としては、Bury,Lancashire,Englandに位置するFormulated Polymer Products Ltd.によって販売されているもの、FP2154の商品名で販売されているものが挙げられる。特定の一実施例として、アクセス封止は、感圧接着剤を含み得る。
【0033】
理論に束縛されることを望むものではないが、水に溶解可能な接着剤を利用する本開示の容器は、水分散性のみである接着剤よりも高い重量百分率のそのような接着剤を含み得ると考えられる。例えば、水溶解性接着剤を含む容器は、第1の重量百分率の接着剤を含み得、水分散性接着剤を含むパッケージは、第2の重量百分率の接着剤を含み得る。第1の重量百分率は、パッケージ材料をリサイクルする目的で、第2の重量百分率よりも大きくてもよいと考えられる。
【0034】
以下の説明において、少なくとも1つの製品は、ディスペンサー用の空気清浄補充品/カートリッジ、空気清浄ディスペンサー、単回使用空気清浄製品、又はこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない消費者製品であってもよい。
【0035】
図1A及び
図1Bは、それぞれ、本発明による少なくとも1つの製品を包装するための容器100の分解斜視図及び側面斜視図を示す。図示のように、容器100は、前方部分10と後方部分20とを備える。前方部分10は、上端部110aと上端部110aの反対側の下端部110bとを備える前壁110を備える。後方部分20は、後壁120と、後壁120に接続された底壁130とを備える。後方部分20は、後壁120及び底壁130に接続された第1の側壁150と、第1の側壁150に対向して配置され、後壁120及び底壁130に接続された第2の側壁160と、をさらに備えてもよい。第1及び第2の側壁150、160の各々は、後壁120及び底壁130に対して実質的に垂直に延在してもよい。後方部分20は、底壁130に対向して配置されかつ後壁120、第1の側壁150、及び第2の側壁160に接続された上壁140をさらに備えてもよい。さらに、後方部分20は、上壁140に折り曲げ可能に接続される上方接続部分142と、第1の側壁150に接続される第1の側方接続部分152と、第2の側壁160に接続される第2の側方接続部分162と、を備えてもよい。
【0036】
前壁110は、それを通って延在するアパーチャ119を画定してもよい。アパーチャ119は、前壁110の上端部110aに近接して画定されてもよい。前壁110は、それを通って延在する少なくとも1つの前方切り抜き112をさらに画定してもよい。さらに、後壁120は、それを通って延在しかつ少なくとも1つの前方切り抜き112と少なくとも部分的に整列される少なくとも1つの後方切り抜き122を画定してもよい。前壁110は、少なくとも1つの前方切り抜き112内に延在する少なくとも1つの部分的に円形の部分114をさらに備えてもよい。
【0037】
前壁110は、その下端部110bに第1の足部領域115を画定する。換言すれば、第1の足部領域115は、前壁110の下端部110bに画定される。第1の足部領域115は、
図1Aにおいて破線によって画定されている。容器100は、底壁130に折り曲げ可能に接続された第2の足部領域135をさらに備える。第2の足部領域135は、底壁130から下向きに延在してもよく、底壁130に対して実質的に垂直であってもよい。
【0038】
さらに、前壁110は、底壁130から離間されかつ後壁120に向かって傾斜する前方傾斜部分116を備えてもよい。前壁110は、第1の足部領域115から前方傾斜部分116まで延在する前方平行部分118をさらに備えてもよい。後壁120は、前方平行部分118と少なくとも部分的に平行であってもよい。
【0039】
示されるように、第2の足部領域135は、第1の端部135A及び第2の端部135Bを備えてもよい。上方接続部分142は、同様に、第1の端部142A及び第2の端部142Bを備えてもよい。また、第1の側方接続部分152は、上端部152A及び下端部152Bを備えてもよい。同様に、第2の側方接続部分162Aは、上端部162A及び下端部162Bを備えてもよい。図示のように、第1の端部135A及び第2の端部135Bは、水平面に対して概ね垂直である。
【0040】
図1Bを参照すると、上方接続部分142は、前壁110に取り付けられてもよい。第1及び第2の側方接続部分152、162の各々は、後壁120から離間されてもよく、前壁110に取り付けられてもよい。さらに、第1の足部領域115と第2の足部領域135は、互いに取り付けられる。第1の足部領域115と第2の足部領域135は、互いに直接的又は間接的に取り付けられてもよい。上方接続部分142並びに第1及び第1及び第2の側方接続部分152、162は、前壁110に取り付けられてもよく、第1の足部領域115及び第2の足部領域135は、接着剤などの任意の好適な取り付け手段によって互いに取り付けられてもよい。
【0041】
前壁110、後壁120、及び底壁130は、それらの間にレセプタクル175を少なくとも部分的に画定する。前壁110、後壁120、及び底壁130は、容器175が少なくとも1つの製品をその中に少なくとも部分的に受容するように構成され得るように、好適な寸法を有し得る。さらに、第1の側壁150及び第2の側壁160の各々は、レセプタクル175が第1の側壁150と第2の側壁160との間にさらに画定されるように、前壁110と後壁120との間に配置されてもよい。したがって、レセプタクル175内に少なくとも部分的に受容された少なくとも1つの製品は、第1の側壁150と第2の側壁160との間に配置され得る。
【0042】
さらに、第1の足部領域115と第2の足部領域135は、互いに取り付けられて、レセプタクル175から離れる方向に底壁130から下向きに延在する足部170を形成する。足部170は、底壁130に対して実質的に垂直であってもよい。それに代わって、足部170は、底壁130に対して斜めに傾いていてもよい。
【0043】
図1C及び
図1Dはそれぞれ、容器100の正面図及び背面図を示す。第1の足部領域115は、第1の長さ115L1及び第1の幅115W1を有する。さらに、第2の足部領域135は、第2の長さ135L1及び第2の幅135W1を有する。いくつかの実施例では、第1の長さ115L1は、第2の長さ135L1より大きくてもよく、第1の幅115W1は、第2の幅135W1より大きくてもよい。言い換えれば、第1の足部領域115は、長さ及び幅において第2の足部領域135よりも大きくてもよい。それに代わって、第1の長さ115L1は第2の長さ135L1と実質的に等しくてもよく、第1の幅115W1は第2の幅135W1と実質的に等しくてもよい。言い換えれば、第1の足部領域115は、長さ及び幅において第2の足部領域135と実質的に等しくてもよい。
【0044】
図1Eは、水平表面50上に着座した容器100の側面図を示す。足部170は、レセプタクル175(
図1Bに示される)から離れる方向に底壁130から下向きに延在し、それにより、足部170及び底壁130を水平表面50上に着座させると、容器100は水平表面50に対して斜めに傾く。容器100は、水平表面50に載置されると、水平表面50に対して傾斜した第1の角度α1を形成してもよい。いくつかの実施例では、第1の角度α1(傾斜角)は、約60度~約90度、より好ましくは約65度~約85度、最も好ましくは約75度~約82度、又はさらにより好ましくは約77度~79度であってもよく、具体的には、これらの範囲内の全ての値及びそれによって形成される任意の範囲が挙げられる。いくつかの実施例では、第1の角度α1は約78度であってもよい。
【0045】
図1Fは、中に少なくとも1つの製品10aが包装されている容器100の斜視図を示す。少なくとも1つの製品10aは、レセプタクル175内に少なくとも部分的に受容される。少なくとも1つの製品10aは、「第1の製品10a」と互換可能に称され得る。
【0046】
足部170は、容器100が小売店の棚などの任意の平面に対して斜めに傾くことを可能にし、それによって、容器100の前壁110及び少なくとも1つの製品10aは消費者によってより視認可能となる。換言すれば、容器100は、足部170により、任意の平面上に置かれたときに後方に傾くことができ、それにより、少なくとも1つの前方切り抜き112を通した少なくとも1つの製品10aの視認性が改善される。あるいは、容器100を吊るして少なくとも1つの製品10aを陳列するために、アパーチャ119が利用されてもよい。
【0047】
少なくとも1つの製品10aは、第1の側壁150と第2の側壁160との間に少なくとも部分的に受容され得る。換言すれば、少なくとも1つの製品10aは、第1の側壁150と第2の側壁160との間のレセプタクル175内に少なくとも部分的に受容され得る。いくつかの実施例では、少なくとも1つの前方切り抜き112は、少なくとも1つの製品10aをその中に少なくとも部分的に受容し得る。
【0048】
容器100の底壁130は、容器100が誤って落下した場合に、少なくとも1つの製品10aが水平表面50(
図1Eに示す)などの表面と直接接触しないように保護することができる。さらに、容器100は、その中に包装された少なくとも1つの製品10aを固定し、少なくとも1つの製品10aの移動を拘束することができる。したがって、容器100は、少なくとも1つの製品10aの輸送及び/又は取扱い中の少なくとも1つの製品10aへの損傷を防止することができ、さらに、容器100からの少なくとも1つの製品10aの盗難を防止することができる。したがって、容器100は、少なくとも1つの製品10aを小売店に出荷し、小売店で少なくとも1つの製品10aを消費者に陳列するのに適し得る。
【0049】
さらに、少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、少なくとも1つの製品10aの1つ以上の特徴を広告するために利用されてもよい。いくつかの実施例では、少なくとも1つの製品10aの香りを広告するために、スクラッチアンドスニッフ技術が用いられてもよい。具体的には、少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、その上に配置された芳香コーティングを含んでもよい。それに代わって、芳香コーティングを含むステッカーが、少なくとも1つの部分的に円形の部分114上に配置されてもよい。芳香コーティングは、少なくとも1つの製品10aの香りに対応してもよく、それによって、少なくとも1つの製品10aの香りが消費者によって嗅がれることが可能となる。
【0050】
さらに、容器100は、全体がカートン用板紙で作られてもよく、実質的にプラスチックを含まなくてもよい。容器100は、環境に優しいものであってもよく、環境持続可能性を促進するものであってもよい。
【0051】
図2A及び
図2Bは、それぞれ、本発明による少なくとも1つの製品を包装するための容器200の分解斜視図及び斜視図を示す。容器200は、
図1A及び
図1Bの容器100と類似しており、同様の要素は同様の参照符号によって示されている。しかしながら、容器200は、容器100とは異なる設計を有し、複数の製品を包装するのに適している。
【0052】
具体的には、容器200の少なくとも1つの前方切り抜き112は、第1の前方切り抜き112aと、第1の前方切り抜き112aから離間された第2の前方切り抜き112bと、を備えてもよい。第1の前方切り抜き112aは、第2の前方切り抜き112bから、それらの間に延在する第1の前方分割壁113aによって離間及び分離されてもよい。容器200の少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、第1の前方切り抜き112a及び第2の前方切り抜き112bのそれぞれの中に延在してもよい。それに代わって、第1及び第2の前方切り抜き112a、112bは、その中に延在するそれぞれの部分的に円形の部分(図示せず)を有してもよい。
【0053】
さらに、容器200の少なくとも1つの後方切り抜き122は、第1の後方切り抜き122aと、第1の後方切り抜き122aから離間された第2の後方切り抜き122bと、を備え得る。第1の後方切り抜き122aは、第2の後方切り抜き122bから、それらの間に延在する第1の後方分割壁123aによって離間及び分離されてもよい。第1の後方切り抜き122a及び第2の後方切り抜き122bは、それぞれ、第1の前方切り抜き112a及び第2の前方切り抜き112bと少なくとも部分的に整列され得る。第1の後方切り抜き122a及び第2の後方切り抜き122bの下に1つ以上の追加の後方切り抜きが存在してもよいことは注目に値する。さらに、第1の前方分割壁113aは、第1の後方分割壁123aと少なくとも部分的に整列され得る。
【0054】
図2Bに示すように、前壁110、後壁120、及び底壁130は、それらの間にレセプタクル175を少なくとも部分的に画定し、レセプタクル175は、その中に複数の製品を少なくとも部分的に受容することができる。具体的には、容器200のレセプタクル175は、その中に複数の製品のうちの2つを少なくとも部分的に受容してもよい。
【0055】
図2C及び
図2Dはそれぞれ、容器200の正面図及び背面図を示す。容器200の第1の足部領域115は、第1の長さ115L2及び第1の幅115W2を有する。さらに、容器200の第2の足部領域135は、第2の長さ135L2及び第2の幅135W2を有する。いくつかの実施例では、第1の長さ115L2は、第2の長さ135L2より大きくてもよく、第1の幅115W2は、第2の幅135W2より大きくてもよい。言い換えれば、いくつかの実施例では、第1の足部領域115は、長さ及び幅において第2の足部領域135よりも大きくてもよい。それに代わって、第1の長さ115L2は第2の長さ135L2と等しくてもよく、第1の幅115W2は第2の幅135W2と等しくてもよい。言い換えれば、第1の足部領域115は、長さ及び幅において第2の足部領域135と実質的に等しくてもよい。
【0056】
図2Eは、水平表面50上に着座した容器200の側面図を示す。容器200の足部170は、レセプタクル175(
図5Bに示される)から離れる方向に底壁130から下向きに延在し、それにより、足部170及び底壁130を水平表面50上に着座させると、容器200は水平表面50に対して斜めに傾く。容器200は、外部の平面50に載置されると、その表面50に対して傾斜した第2の角度α2を形成してもよい。いくつかの実施例では、第2の角度α2(傾斜角)は、約60度~約90度、より好ましくは約65度~約85度、最も好ましくは約75度~約82度、又はさらにより好ましくは約77度~79度であってもよく、具体的には、これらの範囲内の全ての値及びそれによって形成される任意の範囲が挙げられる。いくつかの実施例では、第1の角度α1は約78度であってもよい。
【0057】
図2Fは、複数の製品、すなわち第1の製品10a及び第2の製品10bがその中に包装された容器200の斜視図を示す。第1の製品10a及び第2の製品10bは、レセプタクル175内に少なくとも部分的に受容されてもよい。
【0058】
足部170は、容器200が小売店の棚などの任意の平面に対して斜めに傾くことを可能にし、それによって、容器200の前壁110並びに第1及び第2の製品10a、10bはより視認可能となる。換言すれば、容器200は、足部170により、任意の平面上に置かれたときに後方に傾くことができ、それによって、第1の前方切り抜き112a及び第2の前方切り抜き112bをそれぞれ通した第1及び第2の製品10a、10bの視認性が改善される。それに代わって、容器200を吊るして第1及び第2の製品10a、10bを陳列するために、アパーチャ119が利用されてもよい。
【0059】
第1の製品10a及び第2の製品10bは、第1の側壁150と第2の側壁160との間に少なくとも部分的に受容され得る。換言すれば、第1の製品10a及び第2の製品10bは、第1の側壁150と第2の側壁160との間のレセプタクル175内に少なくとも部分的に受容され得る。第1の前方切り抜き112aは、その中に第1の製品10aを少なくとも部分的に受容することができ、第2の前方切り抜き112bは、その中に第2の製品10bを少なくとも部分的に受容することができる。
【0060】
容器200の底壁130は、容器200が誤って落下した場合に、第1及び第2の製品10a、10bが水平表面50(
図2Eに示す)などの表面と直接接触しないように保護することができる。さらに、容器200は、その中に包装された第1及び第2の製品10a、10bを固定し、第1及び第2の製品10a、10bの移動を拘束することができる。したがって、容器200は、第1及び第2の製品10a、10bの出荷及び/又は取扱い中に第1及び第2の製品10a、10bへの損傷を防止することができ、さらに、容器200からの第1及び第2の製品10a、10bの盗難を防止することができる。したがって、容器200は、第1及び第2の製品10a、10bを小売店に出荷し、第1及び第2の製品10a、10bを小売店で消費者に陳列するのに適し得る。
【0061】
さらに、少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、第1の製品10a及び第2の製品10bの1つ以上の特徴を広告するために利用されてもよい。いくつかの実施例では、第1の製品10a及び第2の製品10bの香りを広告するために、スクラッチアンドスニッフ技術が用いられてもよい。具体的には、少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、その上に配置された芳香コーティングを含んでもよい。それに代わって、芳香コーティングを含むステッカーが、少なくとも1つの部分的に円形の部分114上に配置されてもよい。場合によっては、第1及び第2の製品10a、10bのそれぞれが同じ香りを有するとき、芳香コーティングは、第1及び第2の製品10a、10bの同じ香りに対応してもよく、それによって、第1及び第2の製品10a、10bの同じ香りが消費者によって嗅がれることが可能となる。いくつかの他の場合では、第1の製品10aと第2の製品10bが異なる香りを有するとき、容器200は、それぞれの第1及び第2の前方切り抜き112a、112b内に延在する2つの部分的に円形の部分(図示せず)を備えてもよい。2つの部分的に円形の部分は、第1及び第2の製品10a、10bの異なる香りに対応する、その上に配置された異なる芳香コーティングを含んでもよく、それによって、第1及び第2の製品10a、10bの異なる香りが消費者によって嗅がれることが可能となる。
【0062】
さらに、容器200は、全体がカートン用板紙で作られてもよく、実質的にプラスチックを含まなくてもよい。容器200は、環境に優しいものであってもよく、環境持続可能性を促進するものであってもよい。
【0063】
図3A及び
図3Bは、それぞれ、本発明による少なくとも1つの製品を包装するための容器300の分解斜視図及び斜視図を示す。容器300は、
図1A及び
図1Bの容器100と類似しており、同様の要素は同様の参照符号によって示されている。しかしながら、容器300は、容器100とは異なる設計を有し、複数の製品を包装するのに適している。
【0064】
具体的には、容器300の少なくとも1つの前方切り抜き112は、第1の前方切り抜き112aと、第2の前方切り抜き112bと、第1の前方切り抜き112a及び第2の前方切り抜き112bの各々から離間された第3の前方切り抜き112cと、を備え得る。第1及び第2の前方切り抜き112a、112bは、第1の前方分割壁113aによって分離されてもよい。第3の前方切り抜き112cは、第2の前方切り抜き112bから、それらの間に延在する第2の前方分割壁113bによって離間及び分離されてもよい。少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、第2の前方切り抜き112b内に延在することができる。それに代わって、第1、第2、及び第3の前方切り抜き112a、112b、112cは、その中に延在するそれぞれの部分的に円形の部分(図示せず)を有してもよい。
【0065】
さらに、容器300の少なくとも1つの後方切り抜き122は、第1の後方切り抜き122aと、第2の後方切り抜き122bと、第1の後方切り抜き122a及び第2の後方切り抜き122bの各々から離間された第3の後方切り抜き122cと、を備え得る。第1及び第2の後方切り抜き122a、122bは、第1の後方分割壁123aによって分離されてもよい。第3の後方切り抜き122cは、第2の後方切り抜き122bから、それらの間に延在する第2の後方分割壁123bによって離間及び分離されてもよい。第1の後方切り抜き122a、第2の後方切り抜き122b、及び第3の後方切り抜き122cは、それぞれ、第1の前方切り抜き112a、第2の前方切り抜き112b、及び第3の前方切り抜き112cと少なくとも部分的に整列され得る。さらに、第1の前方分割壁113aは、第1の後方分割壁123aと少なくとも部分的に整列されてもよく、第2の前方分割壁113bは、第2の後方分割壁123bと少なくとも部分的に整列されてもよい。
【0066】
追加の後方切り抜きが設けられてもよいことは注目に値する。例えば、第1の後方切り抜き122aの下方、第2の後方切り抜き122b及び/又は第3の後方切り抜き122cの下方に追加の後方切り抜きが設けられてもよい。
【0067】
図3Bに示すように、前壁110、後壁120、及び底壁130は、それらの間にレセプタクル175を少なくとも部分的に画定し、レセプタクル175は、その中に複数の製品を少なくとも部分的に受容することができる。具体的には、容器300のレセプタクル175は、その中に複数の製品のうちの3つを少なくとも部分的に受容してもよい。
【0068】
図3C及び
図3Dはそれぞれ、容器300の正面図及び背面図を示す。容器300の第1の足部領域115は、第1の長さ115L3及び第1の幅115W3を有する。さらに、容器300の第2の足部領域135は、第2の長さ135L3及び第2の幅135W3を有する。いくつかの実施例では、第1の長さ115L3は、第2の長さ135L3より大きくてもよく、第1の幅115W3は、第2の幅135W3より大きくてもよい。言い換えれば、いくつかの実施例では、第1の足部領域115は、長さ及び幅において第2の足部領域135よりも大きくてもよい。それに代わって、第1の長さ115L3は第2の長さ135L3と等しくてもよく、第1の幅115W3は第2の幅135W3と等しくてもよい。言い換えれば、第1の足部領域115は、代替的に、長さ及び幅において第2の足部領域135と実質的に等しくてもよい。
【0069】
図3Eは、水平な平面50上に着座した容器300の側面図を示す。容器300の足部170は、レセプタクル175(
図3Bに示される)から離れる方向に底壁130から下向きに延在し、それにより、足部170及び底壁130を外部の平面50上に着座させると、容器300は水平な平面50に対して斜めに傾く。容器300は、外部の平面50に載置されると、その平面50に対して傾斜した第3の角度α3を形成してもよい。いくつかの実施例では、第3の角度α3(傾斜角)は、約60度~約90度、より好ましくは約65度~約85度、最も好ましくは約75度~約82度、又はさらにより好ましくは約77度~79度であってもよく、具体的には、これらの範囲内の全ての値及びそれによって形成される任意の範囲が挙げられる。いくつかの実施例では、第1の角度α1は約78度であってもよい。
【0070】
図3Fは、複数の製品、すなわち第1の製品10a、第2の製品10b及び第3の製品10cがその中に包装された容器300の斜視図を示す。第1の製品10a、第2の製品10b、及び第3の製品10cは、レセプタクル175内に少なくとも部分的に受容され得る。
【0071】
足部170は、容器300が小売店の棚などの任意の平面に対して斜めに傾くことを可能にし、それによって、容器300の前壁110並びに第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cはより視認可能となる。換言すれば、容器300は、足部170により、任意の平面上に置かれたときに後方に傾くことができ、それによって、第1、第2、及び第3の前方切り抜き112a、112b、112cをそれぞれ通した第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの視認性が改善される。それに代わって、容器300を吊るして第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cを陳列するために、アパーチャ119が利用されてもよい。
【0072】
第1の製品10a、第2の製品10b、及び第3の製品10cは、第1の側壁150と第2の側壁160との間に少なくとも部分的に受容され得る。換言すれば、第1の製品10a、第2の製品10b、及び第3の製品10cは、第1の側壁150と第2の側壁160との間のレセプタクル175内に少なくとも部分的に受容され得る。いくつかの実施例では、第1の前方切り抜き112aは、その中に第1の製品10aを少なくとも部分的に受容することができ、第2の前方切り抜き112bは、その中に第2の製品10bを少なくとも部分的に受容することができ、第3の前方切り抜き112cは、その中に第3の製品10cを少なくとも部分的に受容することができる。
【0073】
容器300の底壁130は、容器300が誤って落下した場合に、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cが水平な平面50(
図3Eに示す)などの表面と直接接触しないように保護することができる。さらに、容器300は、その中に包装された第1及び第2の製品10a、10bを固定し、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの移動を拘束することができる。したがって、容器300は、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの出荷及び/又は取扱い中に第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cが損傷するのを防止することができ、さらに、容器300からの第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの盗難を防止することができる。したがって、容器300は、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cを小売店に出荷し、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cを小売店の消費者に陳列するのに適し得る。
【0074】
さらに、少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、第1の製品10a、第2の製品10b、及び第3の製品10cの1つ以上の特徴を広告するために利用されてもよい。いくつかの実施例では、第1の製品10a、第2の製品10b、及び第3の製品10cの香りを広告するために、スクラッチアンドスニッフ技術が用いられてもよい。具体的には、少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、その上に配置された芳香コーティングを含んでもよい。それに代わって、芳香コーティングを含むステッカーが、少なくとも1つの部分的に円形の部分114上に配置されてもよい。場合によっては、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cのそれぞれが同じ香りを有するとき、芳香コーティングは、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの同じ香りに対応してもよく、それによって、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの同じ香りが消費者によって嗅がれることが可能となる。いくつかの他の場合では、第1の製品10aと、第2の製品10bと、第3の製品10cとが異なる香りを有するとき、容器300は、それぞれの第1、第2、及び第3の前方切り抜き112a、112b、112c内に延在する3つの部分的に円形の部分(図示せず)を備えてもよい。3つの部分的に円形の部分は、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの異なる香りに対応する、その上に配置された異なる芳香コーティングを含んでもよく、それによって、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの異なる香りが消費者によって嗅がれることが可能となる。
【0075】
さらに、容器300は、全体がカートン用板紙で作られてもよく、実質的にプラスチックを含まなくてもよい。容器300は、環境に優しいものであってもよく、環境持続可能性を促進するものであってもよい。
【0076】
図4Aは、本発明による少なくとも1つの製品を包装するための容器400の側面斜視図を示す。容器400は、
図1A及び
図1Bの容器100と類似しており、同様の要素は同様の参照符号によって示されている。しかしながら、容器400は、
図1A及び
図1Bに示されるような容器100と比較して、1つ以上の追加の要素を備え、1つ以上の要素を欠いていてもよい。さらに、
図4Bは容器400の正面図を示し、
図4Cは容器400の背面図を示す。
【0077】
図4A、
図4B、及び
図4Cを参照すると、容器400は、前方部分10と後方部分20とを備える。前方部分10は、その下端部110bに第1の足部領域115を画定する前壁110を備える。後部領域20は、後壁120と、後壁120に接続された底壁130と、底壁130に折り曲げ可能に接続された第2の足部領域135と、を含む。前壁110、後壁120、及び底壁130は、それらの間にレセプタクル175を少なくとも部分的に画定する。
【0078】
前壁110は、底壁130から離間されかつ後壁120に向かって傾斜する前方傾斜部分116を備えてもよい。前壁110は、第1の足部領域115から前方傾斜部分116まで延在する前方平行部分118をさらに備えてもよい。さらに、後壁120は、前壁110と後壁120とが少なくとも部分的に互いに係合され取り付けられるように、底壁130から離間されかつ前壁110に向かって傾斜された後方傾斜部分126を備えてもよい。さらに、後壁120は、底壁130から後方傾斜部分126まで延在する後方平行部分128を備えてもよい。前方平行部分118と後方平行部分128とは、互いに実質的に平行であってもよい。
【0079】
さらに、前壁110は、それを通って延在する少なくとも1つの前方切り抜き112を画定してもよい。後壁120は、それを通って延在しかつ少なくとも1つの前方切り抜き112と少なくとも部分的に整列される少なくとも1つの後方切り抜き122を画定してもよい。少なくとも1つの前方切り抜き112は、少なくとも1つの製品10aをその中に少なくとも部分的に受容し得る。少なくとも1つの後方切り抜き122は、少なくとも1つの製品10aをその中に少なくとも部分的に受容し得る。少なくとも1つの製品10aは、少なくとも1つの前方切り抜き112及び少なくとも1つの後方切り抜き122の外に部分的に延出してもよい。
【0080】
少なくとも1つの製品10aは、レセプタクル175内に少なくとも部分的に受容される。容器400は、レセプタクル175内に少なくとも部分的に受容されるカラー180をさらに備えてもよい。カラー180は、前壁110と少なくとも部分的に係合する前方部分181と、後壁120と少なくとも部分的に係合する後方部分182と、前方部分181と後方部分182との間に配置され、それらに折り曲げ可能に接続された支持部分183と、を備えてもよい。カラー180は、前方部分181から支持部分183の反対側に延在しかつ第1の足部領域115と第2の足部領域135との間に少なくとも部分的に固定されたカラー足部部分185をさらに備えることができる。場合によっては、カラー足部部分185は、第1の足部領域115及び/又は第2の足部領域135に接着接合されてもよい。カラー180は、それを通って延在する少なくとも1つのカラー切り抜き186を画定してもよい。カラー180の支持部分183は、前壁110と後壁120との間に延在しかつそれらの間に少なくとも1つのカラー切り抜き186を少なくとも部分的に画定する、少なくとも2つの支持アーム188を備えてもよい。少なくとも1つの製品10aは、支持部分183の少なくとも2つの支持アーム188が少なくとも1つの製品10aと係合し得るように、少なくとも1つのカラー切り抜き186を通して受容され得る。
【0081】
カラー足部部分185は、前方部分181から延在しかつ互いから離間される、複数の長方形区画187を備えてもよい。複数の長方形区画187は、カラー180を製造するのに必要な材料の量を低減しながら、第1の足部領域115と第2の足部領域135との間の固定のための十分な面積を提供することができる。代替的に、カラー足部部分185は、単一の連続区画であってもよい。
【0082】
代替的に、いくつかの実施例では、容器400の前壁110の前方傾斜部分116及び後壁120の後方傾斜部分126は、少なくとも1つの製品10aと係合してもよく、その結果、カラー180は容器400から省略されてもよい。
【0083】
第1の足部領域115及び第2の足部領域135は、互いに取り付けられて、レセプタクル175から離れる方向に底壁130から下向きに延在する足部170を形成し、足部170及び底壁を外部の平面に着座させると、容器400が外部の平面に対して斜めに傾くようになっている。第1の足部領域115は、面積において第2の足部領域135と実質的に同一の広がりを有し得る。
【0084】
足部170は、容器400が小売店の棚などの任意の平面に対して斜めに傾くことを可能にし、それによって、容器400の前壁110及び少なくとも1つの製品10aはさらに視認可能となる。換言すれば、容器400は、足部170により、任意の平面上に置かれたときに後方に傾くことができ、それにより、少なくとも1つの前方切り抜き112を通した少なくとも1つの製品10aの視認性が改善される。容器400の前壁110は、アパーチャ119を画定することができ、後壁120は、前壁110のアパーチャ119と実質的に整列するアパーチャ129を画定することができる。したがって、容器400は代替的に、その中に包装された少なくとも1つの製品10aを陳列するために吊り下げられてもよい。
【0085】
容器400の底壁130は、容器400が誤って落下した場合に、少なくとも1つの製品10aが表面と直接接触しないように保護することができる。さらに、容器400は、その中に包装された少なくとも1つの製品10aを固定し、少なくとも1つの製品10aの移動を拘束することができる。具体的には、カラー180の少なくとも2つの支持アーム188は、少なくとも1つの製品10aと係合して、少なくとも1つの製品10aを容器400内に固定及び拘束することができる。したがって、容器400は、少なくとも1つの製品10aの輸送及び/又は取扱い中の少なくとも1つの製品10aへの損傷を防止することができ、さらに、容器400からの少なくとも1つの製品10aの盗難を防止することができる。したがって、容器400は、少なくとも1つの製品10aを小売店に出荷し、小売店で少なくとも1つの製品10aを消費者に陳列するのに適し得る。
【0086】
さらに、少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、少なくとも1つの製品10aの1つ以上の特徴を広告するために利用されてもよい。いくつかの実施例では、少なくとも1つの製品10aの香りを広告するために、スクラッチアンドスニッフ技術が用いられてもよい。具体的には、少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、その上に配置された芳香コーティングを含んでもよい。それに代わって、芳香コーティングを含むステッカーが、少なくとも1つの部分的に円形の部分114上に配置されてもよい。芳香コーティングは、少なくとも1つの製品10aの香りに対応してもよく、それによって、少なくとも1つの製品10aの香りが消費者によって嗅がれることが可能となる。
【0087】
図5Aは、本発明による第1の折り曲げ可能なブランク410の平面図を示す。第1の折り曲げ可能なブランク410は、
図4Aに示されるような容器400を少なくとも部分的に形成するために使用されてもよい。さらに、
図5Bは、本発明による第2の折り曲げ可能なブランク430の平面図を示す。第2の折り曲げ可能なブランク430は、
図4Aに示されるようなカラー180を形成するために使用されてもよい。
【0088】
図4A及び
図5Aを参照すると、第1の折り曲げ可能なブランク410は、前壁110と、後壁120と、底壁130と、第2の足部領域135と、を備えてもよい。したがって、第1の折り曲げ可能なブランク410の前壁110は、少なくとも1つの前方切り抜き112を画定してもよく、第1の折り曲げ可能なブランク410の後壁120は、少なくとも1つの後方切り抜き122を画定してもよい。さらに、第1の折り曲げ可能なブランク410の前壁110は、アパーチャ119を画定してもよく、第1の折り曲げ可能なブランク410の後壁120は、アパーチャ129を画定してもよい。
【0089】
第1の折り曲げ可能なブランク410は、複数の折り曲げ線をさらに含んでもよい。複数の折り曲げ線は、少なくとも1つの製品10aの寸法及び形状に基づいて予め定められてもよい。複数の折り曲げ線は、容器400を形成するための第1の折り曲げ可能なブランク410の折り曲げを容易にするために、予め形成された折り線を任意選択的に含んでもよい。
【0090】
第1の折り曲げ可能なブランク410は、第1の折り曲げ線411、第2の折り曲げ線412、及び第3の折り曲げ線413を備えてもよい。前壁110の前方傾斜部分116は、第1の折り曲げ線411と第2の折り曲げ線412との間に画定され得る。したがって、第1の折り曲げ可能なブランク410は、容器400の前壁110の前方傾斜部分116を形成するために、第1の折り曲げ線411及び第2の折り曲げ線412の周りで折り曲げられてもよい。さらに、前壁110の前方平行部分118は、第2の折り曲げ線412と第3の折り曲げ線413との間に画定されてもよい。したがって、第1の折り曲げ可能なブランク410は、容器400の前壁110の前方平行部分118を形成するために、第2の折り曲げ線412及び第3の折り曲げ線413の周りで折り曲げられてもよい。
【0091】
第1の折り曲げ可能なブランク410は、第4の折り曲げ線414及び第5の折り曲げ線415をさらに備えてもよい。第2の足部領域135は、第3の折り曲げ線413と第4の折り曲げ線414との間に画定され得る。したがって、第1の折り曲げ可能なブランク410は、容器400の第2の足部領域135を形成するために、第3の折り曲げ線413及び第4の折り曲げ線414の周りで折り曲げられてもよい。さらに、底壁130は、第4の折り曲げ線414と第5の折り曲げ線415との間に画定されてもよい。したがって、第1の折り曲げ可能なブランク410は、容器400の底壁130を形成するために、第4の折り曲げ線414及び第5の折り曲げ線415の周りで折り曲げられてもよい。
【0092】
第1の折り曲げ可能なブランク410は、第6の折り曲げ線416及び第7の折り曲げ線417をさらに備えてもよい。後壁120の後方傾斜部分128は、第5の折り曲げ線415と第6の折り曲げ線416との間に画定され得る。したがって、第1の折り曲げ可能なブランク410は、容器400の後壁120の後方平行部分128を形成するために、第5の折り曲げ線415及び第6の折り曲げ線416の周りで折り曲げられてもよい。さらに、後壁120の後方傾斜部分126は、第6の折り曲げ線416と第7の折り曲げ線417との間に画定され得る。したがって、第1の折り曲げ可能なブランク410は、容器400の後壁120の後方傾斜部分126を形成するために、第6の折り曲げ線416及び第7の折り曲げ線417の周りで折り曲げられてもよい。
【0093】
図5Aに示すように、前壁110、後壁120、底壁130、及び第2の足部領域135は、長さL1において互いに実質的に同一の広がりを有してもよい。前壁110、後壁120、底壁130、及び第2の足部領域135は、第2の足部領域135が前壁110の下端部110bに折り曲げ可能に接続されるように、単一の一体型構成要素420を形成してもよい。前壁110の下端部110bは、第3の折り曲げ線413によって画定されてもよい。いくつかの実施例では、単一の一体型構成要素420は、カートン用板紙で作られてもよい。
図5Aに示すように、第1の折り曲げ可能なブランク410は、カートン用板紙で作られた単一の一体型構成要素420であってもよい。いくつかの例において、カートン用板紙は、約0.3ミリメートル(mm)~約0.7mmの厚さを有してもよい。いくつかの例において、カートン用板紙は、約0.5588mm又は22ポイントの厚さを有してもよい。
【0094】
図4A及び
図4Bを参照すると、第2の折り曲げ可能なブランク430は、前方部分181と、後方部分182と、支持部分183と、カラー足部部分185と、を備えてもよい。さらに、第2の折り曲げ可能なブランク430は、少なくとも1つのカラー切り抜き186を画定してもよい。第2の折り曲げ可能なブランク430は、複数の折り曲げ線をさらに含んでもよい。複数の折り曲げ線は、少なくとも1つの製品10a(
図13Aに示す)の寸法及び形状に基づいて予め定められてもよい。複数の折り曲げ線は、容器180を形成するための第2の折り曲げ可能なブランク430の折り曲げを容易にするために、予め形成された折り線を任意選択的に含んでもよい。
【0095】
第2の折り曲げ可能なブランク430は、第1の折り曲げ線431及び第2の折り曲げ線432を備えてもよい。の後方部分182は、第1の折り曲げ線431に隣接して画定されてもよく、前方部分181は、第2の折り曲げ線432に隣接して画定されてもよい。カラー足部部分185は、前方部分181から延在してもよく、少なくとも1つのカラー切り抜き186は、第1の折り曲げ線431からカラー足部部分185に向かって延在してもよい。カラー足部部分185の長方形区画187は、前方部分181の端部から延在する。
【0096】
支持部分183は、第1の折り曲げ線431と第2の折り曲げ線432との間に画定され得る。したがって、支持部分183の少なくとも2つの支持アーム188は、第1の折り曲げ線431と第2の折り曲げ線432との間に画定され得る。したがって、第2の折り曲げ可能なブランク430は、カラー180を形成するために、第1の折り曲げ線431及び第2の折り曲げ線432の周りで折り曲げられてもよい。さらに、少なくとも2つの支持アーム188は、少なくとも1つのカラー切り抜き186の両側に配置される。第2の折り曲げ可能なブランク430は、カートン用板紙で作られてもよい。換言すれば、カラー180は、カートン用板紙で作られてもよい。したがって、容器400(
図4Aに示す)は、全体がカートン用板紙で作製されてもよく、実質的にプラスチックを含まなくてもよい。容器400はしたがって、環境に優しいものであってもよく、環境持続可能性を促進するものであってもよい。
【0097】
図6A~
図6Dは、本発明による第1及び第2の折り曲げ可能なブランク410、430(
図5A及び
図5Bに示す)から容器400(
図4Aに示す)を形成するための例示的なステップを示す。例示的なステップは、
図5A及び
図5Bをさらに参照して説明される。
【0098】
図5A、
図5B、及び
図6Aを参照すると、第2の折り曲げ可能なブランク430は、前方部分181が前壁110と少なくとも部分的に係合し得るように、第1の折り曲げ可能なブランク410上に配置され得る。さらに、第2の折り曲げ可能なブランク430は、少なくとも1つのカラー切り抜き186が前壁110の少なくとも1つの前方切り抜き112と少なくとも部分的に整列され、カラー足部部分185が前壁110の第1の足部領域115と少なくとも部分的に整列されるように、第1の折り曲げ可能なブランク410上に配置されてもよい。第2の折り曲げ可能なブランク430は、後方部分182が前方部分181及び前壁110から離間され得るように、第1の折り曲げ線431及び第2の折り曲げ線432の周りで折り曲げられてもよい。
【0099】
図5A、
図5B、及び
図6Bを参照すると、第1の折り曲げ可能なブランク410は、カラー足部部分185が第1の足部領域115と第2の足部領域135との間に配置され得、底壁130が形成され得るように、第3の折り曲げ線413、第4の折り曲げ線414、及び第5の折り曲げ線415の周りで折り曲げられ得る。カラー足部部分185と、第1の足部領域115と、第2の足部領域135は、接着剤などの任意の好適な取り付け手段によって互いに取り付けられてもよい。場合によっては、前方部分181は、任意選択で前壁110に取り付けられてもよい。
【0100】
図5A、
図5B、及び
図6Cを参照すると、少なくとも1つの製品10aは、支持部分183の少なくとも2つの支持アーム188が少なくとも1つの製品10aと係合し得るように、少なくとも1つのカラー切り抜き186を通して受容され得る。したがって、少なくとも1つの製品10aは、前壁110と、底壁130と、支持部分183の少なくとも2つの支持アーム188と、の間に拘束され得る。
【0101】
図5A、
図5B、及び
図6Dを参照すると、第1の折り曲げ可能なブランク410は、後壁120の後方平行部分128が形成され得るように、第5の折り曲げ線415の周りで折り曲げられてもよい。後方部分182は、後壁120と少なくとも部分的に係合してもよい。具体的には、後方部分182は、後壁120の後方平行部分128と少なくとも部分的に係合してもよい。場合によっては、カラー180の後方部分182は、任意選択で後壁120に取り付けられてもよい。
【0102】
第1の折り曲げ可能なブランク410は、前壁110の前方傾斜部分116が形成され得るように、第2の折り曲げ線412の周りで折り曲げられてもよい。第1の折り曲げ可能なブランク410は、後壁120の後方傾斜部分126が形成され得るように、第6の折り曲げ線416の周りで折り曲げられてもよい。さらに、第1の折り曲げ可能なブランク410は、前壁110と後壁120が互いに取り付けられ得るように、第1の折り曲げ線411及び第7の折り曲げ線417の周りで折り曲げられてもよい。
【0103】
図6Dに示すように、足部170及び底壁130を外部の平面50上に着座させると、容器400は外部の平面50に対して斜めに傾く。
【0104】
図7Aは、本発明による少なくとも1つの製品を包装するための容器500の側面斜視図を示す。容器500は、
図4A~
図4Cの容器400と類似しており、同様の要素は同様の参照符号によって示されている。しかしながら、容器500は、容器400とは異なる設計を有し、複数の製品を包装するのに適している。また、
図7Bは容器500の正面図を示し、
図7Cは容器500の背面図を示す。
【0105】
図7A~
図7Cを参照すると、容器500の少なくとも1つの前方切り抜き112は、第1の前方切り抜き112aと、第1の前方切り抜き112aから離間された第2の前方切り抜き112bと、を備えてもよい。第1の前方切り抜き112aは、第2の前方切り抜き112bから、それらの間に延在する第1の前方分割壁113aによって離間及び分離されてもよい。さらに、少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、第1の前方切り抜き112a及び第2の前方切り抜き112bのそれぞれの中に延在してもよい。しかしながら、いくつかの実施例では、第1及び第2の前方切り抜き112a、112bは、その中に延在するそれぞれの部分的に円形の部分(図示せず)を有してもよい。
【0106】
さらに、容器500の少なくとも1つの後方切り抜き122は、第1の後方切り抜き122aと、第1の後方切り抜き122aから離間された第2の後方切り抜き122bと、を備え得る。第1の後方切り抜き122aは、第2の後方切り抜き122bから、それらの間に延在する第1の後方分割壁123aによって離間及び分離されてもよい。第1の背面切り抜き122a及び第2の背面切り抜き122bは、それぞれ、第1の正面切り抜き112a及び第2の正面切り抜き112bと少なくとも部分的に整列され得る。さらに、第1の前方分割壁113aは、第1の後方分割壁123aと少なくとも部分的に整列され得る。
【0107】
前壁110、後壁120、及び底壁130は、それらの間にレセプタクル175を少なくとも部分的に画定し、レセプタクル175は、その中に複数の製品を少なくとも部分的に受容することができる。具体的には、容器500のレセプタクル175は、その中に第1の製品10a及び第2の製品10bを少なくとも部分的に受容してもよい。
【0108】
容器180の少なくとも1つのカラー切り抜き186は、第1のカラー切り抜き186aと、第1のカラー切り抜き186aから離間された第2のカラー切り抜き186bと、を備え得る。さらに、前壁110と後壁120との間に延在する少なくとも2つの支持アーム188は、第1の支持アーム188a、第2の支持アーム188b、及び第3の支持アーム188cを含み得る。第1のカラー切り抜き186aは、第1の支持アーム188aと第2の支持アーム188bとの間に画定され得る。さらに、第2のカラー切り抜き186bは、第2の支持アーム188bと第3の支持アーム188cとの間に画定され得る。
【0109】
足部170は、容器500が小売店の棚などの任意の平面に対して斜めに傾くことを可能にし、それによって、容器500の前壁110並びに第1及び第2の製品10a、10bはより視認可能となる。換言すれば、容器500は、足部170により、任意の平面上に置かれたときに後方に傾くことができ、それによって、第1の前方切り抜き112a及び第2の前方切り抜き112bをそれぞれ通した第1及び第2の製品10a、10bの視認性が改善される。さらに、容器500の前壁110は、アパーチャ119を画定することができ、後壁120は、アパーチャ119と実質的に整列されるアパーチャ129を画定することができる。したがって、容器500は代替的に、その中に包装された第1及び第2の製品10b、10bを陳列するために吊り下げられてもよい。
【0110】
容器500の底壁130は、容器500が誤って落下した場合に、第1及び第2の製品10b、10bが表面と直接接触しないように保護することができる。さらに、容器500は、その中に包装された第1及び第2の製品10b、10bを固定し、第1及び第2の製品10b、10bの移動を拘束することができる。具体的には、カラー180の第1及び第2の支持アーム188a、188bは、第1の製品10aと係合することができ、第2及び第3の支持アーム188b、188cは、第2の製品10bと係合して、第1及び第2の製品10b、10bを容器500内に固定及び拘束することができる。したがって、容器500は、第1及び第2の製品10b、10bの出荷及び/又は取扱い中に第1及び第2の製品10b、10bへの損傷を防止することができ、さらに、容器500からの第1及び第2の製品10b、10bの盗難を防止することができる。したがって、容器500は、第1及び第2の製品10b、10bを小売店に出荷し、第1及び第2の製品10b、10bを小売店で消費者に陳列するのに適し得る。
【0111】
さらに、少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、第1の製品10a及び第2の製品10bの1つ以上の特徴を広告するために利用されてもよい。いくつかの実施例では、第1の製品10a及び第2の製品10bの香りを広告するために、スクラッチアンドスニッフ技術が用いられてもよい。具体的には、少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、その上に配置された芳香コーティングを含んでもよい。それに代わって、芳香コーティングを含むステッカーが、少なくとも1つの部分的に円形の部分114上に配置されてもよい。場合によっては、第1及び第2の製品10a、10bのそれぞれが同じ香りを有するとき、芳香コーティングは、第1及び第2の製品10a、10bの同じ香りに対応してもよく、それによって、第1及び第2の製品10a、10bの同じ香りが消費者によって嗅がれることが可能となる。いくつかの他の場合では、第1の製品10aと第2の製品10bとが異なる香りを有するとき、容器500は、それぞれの第1及び第2の前方切り抜き112a、112b内に延在する2つの部分的に円形の部分(図示せず)を備えてもよい。2つの部分的に円形の部分は、第1及び第2の製品10a、10bの異なる香りに対応する、その上に配置された異なる芳香コーティングを含んでもよく、それによって、第1及び第2の製品10a、10bの異なる香りが消費者によって嗅がれることが可能となる。
【0112】
図8Aは、本発明による第1の折り曲げ可能なブランク510の平面図を示す。第1の折り曲げ可能なブランク510は、
図5Aの第1の折り曲げ可能なブランク410と同様であり、同様の要素は同様の参照符号によって示される。しかしながら、第1の折り曲げ可能なブランク510は、第1の折り曲げ可能なブランク410とは異なる設計を有し、
図7Aに示すような容器500を少なくとも部分的に形成するために使用されてもよい。
【0113】
具体的には、第1の折り曲げ可能なブランク510の少なくとも1つの前方切り抜き112は、第1の前方切り抜き112a及び第2の前方切り抜き112bを含んでもよく、第1の折り曲げ可能なブランク510の少なくとも1つの後方切り抜き122は、第1の後方切り抜き122a及び第2の後方切り抜き122bを含んでもよい。したがって、第1の折り曲げ可能なブランク510の前壁110は、第1の前方分割壁113aを備えてもよく、第1の折り曲げ可能なブランク510の後壁120は、第1の後方分割壁123aを備えてもよい。
【0114】
さらに、前壁110、後壁120、底壁130、及び第2の足部領域135は、長さL2において互いに実質的に同一の広がりを有してもよい。前壁110、後壁120、底壁130、及び第2の足部領域135は、第2の足部領域135が前壁110の下端部110bに折り曲げ可能に接続されるように、単一の一体型構成要素520を形成してもよい。いくつかの実施例では、単一の一体型構成要素520は、カートン用板紙で作られてもよい。
図8Aに示すように、第1の折り曲げ可能なブランク510は、カートン用板紙で作られた単一の一体型構成要素520であってもよい。
【0115】
図8Bは、本発明による第2の折り曲げ可能なブランク530の平面図を示す。第2の折り曲げ可能なブランク530は、
図5Bの第2の折り曲げ可能なブランク430と同様であり、同様の要素は同様の参照符号によって示される。しかしながら、第2の折り曲げ可能なブランク530は、第2の折り曲げ可能なブランク430とは異なる設計を有し、
図7Aに示すようなカラー180を形成するために使用されてもよい。
【0116】
具体的には、第2の折り曲げ可能なブランク530の少なくとも1つのカラー切り抜き186は、第1のカラー切り欠き186a及び第2のカラー切り欠き186bを含んでもよい。さらに、第2の折り曲げ可能なブランク530の少なくとも2つの支持アーム188は、第1の支持アーム188a、第2の支持アーム188b、及び第3の支持アーム188cを含んでもよい。
【0117】
第2の折り曲げ可能なブランク530は、
図7Aに示されるようなカラー180を形成するために、第1の折り曲げ線431及び第2の折り曲げ線432の周りで折り曲げられてもよい。さらに、第2の折り曲げ可能なブランク530は、カートン用板紙で作られてもよい。換言すれば、
図7Aのカラー180は、カートン用板紙で作られてもよい。したがって、容器500(
図7Aに示す)は、全体がカートン用板紙で作製されてもよく、実質的にプラスチックを含まなくてもよい。容器500は、環境に優しいものであってもよく、環境持続可能性を促進するものであってもよい。
【0118】
容器500(
図7Aに示す)は、
図14A、
図14B、及び
図15A~
図15Dを参照して上述した例示的なステップを実行することによって、第1及び第2の折り曲げ可能なブランク510、530から形成されてもよい。
【0119】
図9Aは、本発明による少なくとも1つの製品を包装するための容器600の側面斜視図を示す。容器600は、
図4A~
図4Cの容器400と類似しており、同様の要素は同様の参照符号によって示されている。しかしながら、容器600は、容器400とは異なる設計を有し、複数の製品を包装するのに適している。また、
図9Bは容器600の正面図を示し、
図9Cは容器600の背面図を示す。
【0120】
図9A~
図9Cを参照すると、容器600の少なくとも1つの前方切り抜き112は、第1の前方切り抜き112aと、第1の前方切り抜き112aから離間された第2の前方切り抜き112bと、第1の前方切り抜き112a及び第2の前方切り抜き112bの各々から離間された第3の前方切り抜き112cと、を備え得る。上述したように、第1の前方切り抜き112aは、第2の前方切り抜き112bから、それらの間に延在する第1の前方分割壁113aによって離間及び分離されてもよい。第3の前方切り抜き112cは、第2の前方切り抜き112bから、それらの間に延在する第2の前方分割壁113bによって離間及び分離されてもよい。少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、第2の前方切り抜き112b内に延在することができる。それに代わって、第1、第2、及び第3の前方切り抜き112a、112b、112cは、その中に延在するそれぞれの部分的に円形の部分(図示せず)を有してもよい。
【0121】
さらに、容器600の少なくとも1つの後方切り抜き122は、第1の後方切り抜き122aと、第2の後方切り抜き122bと、第1の後方切り抜き122a及び第2の後方切り抜き122bの各々から離間された第3の後方切り抜き122cと、を備え得る。第3の後方切り抜き122cは、第2の後方切り抜き122bから、それらの間に延在する第2の後方分割壁123bによって離間及び分離されてもよい。第1の背面切り抜き122a、第2の背面切り抜き122b、及び第3の背面切り抜き122cは、それぞれ、第1の正面切り抜き112a、第2の正面切り抜き112b、及び第3の正面切り抜き112cと少なくとも部分的に整列され得る。さらに、第1の前方分割壁113aは、第1の後方分割壁123aと少なくとも部分的に整列されてもよく、第2の前方分割壁113bは、第2の後方分割壁123bと少なくとも部分的に整列されてもよい。
【0122】
前壁110、後壁120、及び底壁130は、それらの間にレセプタクル175を少なくとも部分的に画定し、レセプタクル175は、その中に複数の製品を少なくとも部分的に受容することができる。具体的には、容器600のレセプタクル175は、その中に第1の製品10a、第2の製品10b、及び第3の製品10cを少なくとも部分的に受容してもよい。
【0123】
カラー180の少なくとも1つのカラー切り抜き186は、第1のカラー切り抜き186aと、第2のカラー切り抜き186bと、第1のカラー切り抜き186a及び第2のカラー切り抜き186bの各々から離間した第3のカラー切り抜き186cと、を備えてもよい。さらに、前壁110と後壁120との間に延在する少なくとも2つの支持アーム188は、第1の支持アーム188aと、第2の支持アーム188bと、第3の支持アーム188cと、第4の支持アーム188dと、を含み得る。第1のカラー切り抜き186aは、第1の支持アーム188aと第2の支持アーム188bとの間に画定され得る。第2のカラー切り抜き186bは、第2の支持アーム188bと第3の支持アーム188cとの間に画定され得る。第3のカラー切り抜き186cは、第3の支持アーム188cと第4の支持アーム188dとの間に画定され得る。
【0124】
足部170は、容器600が小売店の棚などの任意の平面に対して斜めに傾くことを可能にし、それによって、容器600の前壁110並びに第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cはより視認可能となる。換言すれば、容器600は、足部170により、任意の平面上に置かれたときに後方に傾くことができ、それによって、第1の前方切り抜き112a、第2の前方切り抜き112b、及び第3の前方切り抜き112cをそれぞれ通した第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの視認性が改善される。さらに、容器600の前壁110は、アパーチャ119を画定することができ、後壁120は、アパーチャ119と実質的に整列されるアパーチャ129を画定することができる。したがって、容器600は代替的に、その中に包装された第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cを陳列するために吊り下げられてもよい。
【0125】
容器600の底壁130は、容器600が誤って落下した場合に、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cが表面と直接接触しないように保護することができる。さらに、容器600は、その中に包装された第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cを固定し、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの移動を拘束することができる。具体的には、カラー180の第1及び第2の支持アーム188a、188bは、第1の製品10aと係合することができ、第2及び第3の支持アーム188b、188cは、第2の製品10bと係合することができ、第3及び第4の支持アーム188c、188dは、第3の製品10cと係合して、第1、第2及び第3の製品10a、10b、10cを容器600内に固定及び拘束することができる。したがって、容器600は、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの出荷及び/又は取扱い中に第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cが損傷するのを防止することができ、さらに、容器600からの第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの盗難を防止することができる。したがって、容器600は、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cを小売店に出荷し、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cを小売店の消費者に陳列するのに適し得る。
【0126】
さらに、少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、第1の製品10a、第2の製品10b、及び第3の製品10cの1つ以上の特徴を広告するために利用されてもよい。いくつかの実施例では、第1の製品10a、第2の製品10b、及び第3の製品10cの香りを広告するために、スクラッチアンドスニッフ技術が用いられてもよい。具体的には、少なくとも1つの部分的に円形の部分114は、その上に配置された芳香コーティングを含んでもよい。それに代わって、芳香コーティングを含むステッカーが、少なくとも1つの部分的に円形の部分114上に配置されてもよい。場合によっては、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cのそれぞれが同じ香りを有するとき、芳香コーティングは、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの同じ香りに対応してもよく、それによって、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの同じ香りが消費者によって嗅がれることが可能となる。いくつかの他の場合では、第1の製品10aと、第2の製品10bと、第3の製品10cとが異なる香りを有するとき、容器600は、それぞれの第1、第2、及び第3の前方切り抜き112a、112b、112c内に延在する3つの部分的に円形の部分(図示せず)を備えてもよい。3つの部分的に円形の部分は、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの異なる香りに対応する、その上に配置された異なる芳香コーティングを含んでもよく、それによって、第1、第2、及び第3の製品10a、10b、10cの異なる香りが消費者によって嗅がれることが可能となる。
【0127】
図10Aは、本発明による第1の折り曲げ可能なブランク610の平面図を示す。第1の折り曲げ可能なブランク610は、
図5Aの第1の折り曲げ可能なブランク410と同様であり、同様の要素は同様の参照符号によって示される。しかしながら、第1の折り曲げ可能なブランク610は、第1の折り曲げ可能なブランク410とは異なる設計を有し、
図9Aに示すような容器600を少なくとも部分的に形成するために使用されてもよい。
【0128】
具体的には、第1の折り曲げ可能なブランク610の少なくとも1つの前方切り抜き112は、第1の前方切り抜き112a、第2の前方切り抜き112b、及び第3の前方切り抜き112cを含んでもよく、第1の折り曲げ可能なブランク610の少なくとも1つの後方切り抜き122は、第1の後方切り抜き122a、第2の後方切り抜き122b、及び第3の後方切り抜き122cを含んでもよい。したがって、第1の折り曲げ可能なブランク610の前壁110は、第1の前方分割壁113a及び第2の前方分割壁113bを備えてもよく、第1の折り曲げ可能なブランク610の後壁120は、第1の後方分割壁123a及び第2の後方分割壁123bを備えてもよい。
【0129】
さらに、前壁110、後壁120、底壁130、及び第2の足部領域135は、長さL3において互いに実質的に同一の広がりを有してもよい。前壁110、後壁120、底壁130、及び第2の足部領域135は、第2の足部領域135が前壁110の下端部110bに折り曲げ可能に接続されるように、単一の一体型構成要素620を形成してもよい。いくつかの実施例では、単一の一体型構成要素620は、カートン用板紙で作られてもよい。
図10Aに示すように、第1の折り曲げ可能なブランク610は、カートン用板紙で作られた単一の一体型構成要素620であってもよい。
【0130】
図10Bは、本発明による第2の折り曲げ可能なブランク630の平面図を示す。第2の折り曲げ可能なブランク630は、
図5Bの第2の折り曲げ可能なブランク430と同様であり、同様の要素は同様の参照符号によって示される。しかしながら、第2の折り曲げ可能なブランク630は、第2の折り曲げ可能なブランク430とは異なる設計を有し、
図9Aに示すようなカラー180を形成するために使用されてもよい。
【0131】
第2の折り曲げ可能なブランク630は、
図9Aに示されるようなカラー180を形成するために、第1の折り曲げ線431及び第2の折り曲げ線432の周りで折り曲げられてもよい。さらに、第2の折り曲げ可能なブランク630は、カートン用板紙で作られてもよい。換言すれば、
図9Aのカラー180は、カートン用板紙で作られてもよい。したがって、容器600(
図9Aに示す)は、全体がカートン用板紙で作製されてもよく、実質的にプラスチックを含まなくてもよい。容器600は、環境に優しいものであってもよく、環境持続可能性を促進するものであってもよい。
【0132】
容器600(
図9Aに示す)は、
図14A、
図14B、及び
図15A~
図15Dを参照して上述した例示的なステップを実行することによって、第1及び第2の折り曲げ可能なブランク610、630から形成されてもよい。
【0133】
本発明による容器は、棚などの外部の平面に着座されたときにわずかに後方に傾くことができ、その中に包装された1つ又は複数の製品の視認性を改善することができる。容器はさらに、容器が誤って落下された場合に、1つ以上の製品が表面と直接接触しないように保護することができる。したがって、容器は、1つ以上の製品を小売店に出荷し、小売店で1つ以上の製品を消費者に陳列するのに適し得る。
【0134】
組合せ
A.少なくとも1つの製品を包装するための容器であって、前方部分と後方部分とを備え、前方部分は、その下端部に第1の足部領域を画定する前壁を備え、後方部分は、後壁と、後壁に接続された底壁と、底壁に折り曲げ可能に接続された第2の足部領域と、を備え、前壁、後壁、及び底壁は、それらの間にレセプタクルを少なくとも部分的に画定し、少なくとも1つの製品は、レセプタクル内に少なくとも部分的に受容され、第1の足部領域と第2の足部領域は、互いに取り付けられて、レセプタクルから離れるように底壁から下向きに延在する足部を形成し、それによって、足部及び底壁を水平な平面に着座させると、容器は平面的な水平平面に対して斜めに傾くようになっている、容器。
【0135】
B.第1の足部領域は、面積において第2の足部領域と実質的に同一の広がりを有する、段落Aに記載の容器。
【0136】
C.第1の足部領域は、長さ及び幅において第2の足部領域よりも大きい、段落Aに記載の容器。
【0137】
D.足部は底壁に対して実質的に垂直である、段落A~Cのいずれか1つに記載の容器。
【0138】
E.レセプタクル内に少なくとも部分的に受容されるカラーをさらに備え、カラーは、前壁と少なくとも部分的に係合する前部と、後壁と少なくとも部分的に係合する後部と、前部と後部との間に配置され、前部及び後部に折り曲げ可能に接続される支持部分と、前方部分から支持部分の反対側に延在しかつ第1の足部領域と第2の足部領域との間に少なくとも部分的に固定されるカラー足部部分と、を備え、カラーは、それを通って延在する少なくとも1つのカラー切り抜きを画定し、カラーの支持部分は、前壁と後壁との間に延在しかつそれらの間に少なくとも1つのカラー切欠きを少なくとも部分的に画定する少なくとも2つの支持アームを備え、少なくとも1つの製品は、支持部分の少なくとも2つの支持アームが少なくとも1つの製品と係合するように、少なくとも1つのカラー切欠きを通して受容されている、段落A~Dのいずれか1つに記載の容器。
【0139】
F.カラー足部部分は、前方部分から延在しかつ互いに離間された複数の長方形区画を備える、段落Eに記載の容器。
【0140】
G.後壁及び底壁に接続された第1の側壁と、第1の側壁に対向して配置され、後壁及び底壁に接続された第2の側壁と、をさらに備え、第1の側壁及び第2の側壁の各々は、レセプタクルが第1の側壁と第2の側壁との間に画定されるように、前壁と後壁との間に配置され、少なくとも1つの製品は、第1の側壁と第2の側壁との間に少なくとも部分的に受容されている、段落A~Eのいずれか1つに記載の容器。
【0141】
H.第1の側壁に接続された第1の側方接続部分と、第2の側壁に接続された第2の側方接続部分と、をさらに備え、第1の側方接続部分及び第2の側方接続部分の各々は、後壁から離間され、前壁に取り付けられている、段落Gに記載の容器。
【0142】
I.第1及び第2の側壁の各々は、後壁及び底壁に対して実質的に垂直に延在している、段落G又はHに記載の容器。
【0143】
J.前壁は、前壁を通って延在する少なくとも1つの前方切り抜きを画定し、少なくとも1つの前方切り抜きは、その中に少なくとも1つの製品を少なくとも部分的に受容する、段落A~Iのいずれか1つに記載の容器。
【0144】
K.後壁は、後壁を通って延在しかつ少なくとも1つの前方切り抜きと少なくとも部分的に整列される少なくとも1つの後方切り抜きを画定する、段落Jに記載の容器。
【0145】
L.前壁は、少なくとも1つの前方切り抜き内に延在する少なくとも1つの部分的に円形の部分をさらに含む、段落J又はKに記載の容器。
【0146】
M.前壁は、底壁から離間されかつ後壁に向かって傾斜した前方傾斜部分を備える、段落A~Lのいずれか1つに記載の容器。
【0147】
N.後壁は、前壁と後壁が少なくとも部分的に互いに係合され取り付けられるように、底壁から離間されかつ前壁に向かって傾斜した後方傾斜部分を備える、段落Mに記載の容器。
【0148】
O.前壁は、第1の足部領域から前方傾斜部分まで延在する前方平行部分をさらに備え、後壁は、前方平行部分に少なくとも部分的に平行である、段落M又はNに記載の容器。
【0149】
P.前壁と、後壁と、底壁と、第2の足部領域は、長さにおいて互いに実質的に同一の広がりを有する、段落A、B、及びD~Oのいずれか1つに記載の容器。
【0150】
Q.前壁と、後壁と、底壁と、第2の足部領域は、第2の足部領域が前壁の下端部に折り曲げ可能に接続されるように、単一の一体型構成要素を形成している、段落A~Pのいずれか1つに記載の容器。
【0151】
R.単一の一体型構成要素はカートン用板紙で作られている、段落Qに記載の容器。
【0152】
S.少なくとも1つの製品を包装するための容器であって、その下端部に第1の足部領域を画定する前壁と、後壁と、後壁に折り曲げ可能に接続された底壁と、底壁に折り曲げ可能に接続された第2の足部領域と、前方部分、後方部分、前方部分と後方部分との間に配置され、前方部分及び後方部分に折り曲げ可能に接続された支持部分と、前方部分から支持部分の反対側に延在するカラー足部部分と、を備えるカラーであって、カラーは、カラーを通って延在する少なくとも1つのカラー切り抜きを画定し、カラーの支持部分は、それらの間に少なくとも1つのカラー切り抜きを少なくとも部分的に画定する少なくとも2つの支持アームを備える、カラーと、を備え、前壁は後壁に取り付けられ、それによって、前壁と、後壁と、底壁がそれらの間にレセプタクルを画定し、少なくとも1つの製品がレセプタクル内に少なくとも部分的に受容され、第1の足部領域と第2の足部領域は、互いに取り付けられて、レセプタクルから離れるように底壁から下向きに延在する足部を形成し、それによって、足部及び底壁を外部の平面に着座させると、容器は外部の平面に対して斜めに傾くようになっており、カラー足部部分は、第1の足部領域と第2の足部領域との間に少なくとも部分的に固定され、カラーは、カラーの前方部分が前壁と少なくとも部分的に係合し、カラーの後方部分が後壁と少なくとも部分的に係合し、支持部分の少なくとも2つの支持アームが前壁と後壁との間に延在するように、レセプタクル内に少なくとも部分的に受容され、少なくとも1つの製品は、支持部分の少なくとも2つの支持アームが少なくとも1つの製品と係合するように、少なくとも1つのカラー切り抜きを通して受容されている、容器。
【0153】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、除外又は限定することが明言されない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いずれの文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求されるいずれの発明に対する先行技術であるともみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献又は複数の参考文献と組み合わせたときに、そのようないずれの発明も教示、示唆、又は開示するとはみなされない。さらに、本文献における用語のいずれの意味又は定義も、参照により組み込まれた文献内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文献においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0154】
本発明の特定の実施形態を例示及び記載してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのこのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図される。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの製品を包装するための容器であって、
その下端部に第1の足部領域を画定する前壁と、
後壁と、前記後壁に接続された底壁と、を含む後方部分と、
前記底壁に折り曲げ可能に接続された第2の足領域と、を備え、
前記前壁と、前記後壁と、前記底壁は、それらの間にレセプタクルを少なくとも部分的に画定し、前記少なくとも1つの製品は、前記レセプタクル内に少なくとも部分的に受容され、
前記第1の足部領域と前記第2の足部領域は、互いに取り付けられて、前記レセプタクルから離れるように前記底壁から下向きに延在する足部を形成し、それによって、前記足部及び前記底壁を水平な平面に着座させると、前記容器は前記水平な平面に対して斜めに傾くようになっている、容器。
【請求項2】
前記第1の足部領域は、面積において前記第2の足部領域と実質的に同一の広がりを有する、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記第1の足部領域は、長さ及び幅において前記第2の足部領域よりも大きい、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記足部は、前記底壁に対して実質的に垂直である、請求項1~3のいずれか一項に記載の容器。
【請求項5】
前記後壁及び前記底壁に接続された第1の側壁と、前記第1の側壁に対向して配置され、前記後壁及び前記底壁に接続された第2の側壁と、をさらに備え、前記第1の側壁及び前記第2の側壁の各々は、前記レセプタクルが前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に画定されるように、前記前壁と前記後壁との間に配置され、前記少なくとも1つの製品は、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に少なくとも部分的に受容されている、請求項
1に記載の容器。
【請求項6】
前記第1の側壁に接続された第1の側方接続部分と、前記第2の側壁に接続された第2の側方接続部分と、をさらに備え、前記第1の側方接続部分及び前記第2の側方接続部分の各々は、前記後壁から離間され、前記前壁に取り付けられている、請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記底壁に対向して配置され、前記後壁、前記第1の側壁及び前記第2の側壁に接続された上壁と、前記上壁に折り曲げ可能に接続された上方接続部分とをさらに備え、前記上方接続部分は前記前壁に取り付けられている、請求項5又は6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記第1の側壁及び前記第2の側壁の各々は、前記後壁及び前記底壁に対して実質的に垂直に延在している、請求項7に記載の容器。
【請求項9】
前記前壁は、前記前壁を通って延在する少なくとも1つの前方切り抜きを画定し、前記少なくとも1つの前方切り抜きは、その中に前記少なくとも1つの製品を少なくとも部分的に受容する、請求項
1に記載の容器。
【請求項10】
前記後壁は、前記後壁を通って延在しかつ前記少なくとも1つの前方切り抜きと少なくとも部分的に整列される少なくとも1つの後方切り抜きを画定する、請求項9に記載の容器。
【請求項11】
前記前壁と、前記後壁と、前記底壁と、前記第2の足部領域は、前記第2の足部領域が前記前壁の前記下端部に折り曲げ可能に接続されるように、単一の一体型構成要素を形成している、請求項
1に記載の容器。
【請求項12】
前記前方部分と前記後方部分は別個の構成要素を備える、請求項
1に記載の容器。
【請求項13】
前記単一の一体型構成要素又は別個の構成要素は、カートン用板紙で作られている、請求項
1に記載の容器。
【請求項14】
前記少なくとも1つの前方切り抜きは第1の表面積を有し、前記少なくとも1つの後方切り抜きは第2の表面積を有し、前記第1の表面積は前記第2の表面積よりも大きい、請求項10に記載の容器。
【請求項15】
前記前壁の傾斜角度は、約60°~約90°、より好ましくは約65°~約85°、最も好ましくは約75°~約82°、又はさらにより好ましくは約77°~79°である、請求項
1に記載の容器。
【請求項16】
前記容器内の前記製品の面の50パーセント以上、より好ましくは70パーセント以上、さらにより好ましくは80パーセント以上、又は最も好ましくは90パーセント以上が、前記前方切り抜きを通して視認可能である、請求項9に記載の容器。
【請求項17】
前記容器内の前記製品の面の約50パーセント~約98パーセント、より好ましくは約60パーセント~約97パーセント、さらにより好ましくは約70パーセント~約96パーセント、又は最も好ましくは約80パーセント~約96パーセントが、前記前方切り抜きを通して視認可能である、請求項16に記載の容器。
【国際調査報告】