(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-02
(54)【発明の名称】飲料用ストロー及びパッケージ
(51)【国際特許分類】
A47G 21/18 20060101AFI20240726BHJP
B65D 77/28 20060101ALI20240726BHJP
B65D 5/70 20060101ALN20240726BHJP
【FI】
A47G21/18
B65D77/28
B65D5/70 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576155
(86)(22)【出願日】2022-06-20
(85)【翻訳文提出日】2023-12-11
(86)【国際出願番号】 EP2022066675
(87)【国際公開番号】W WO2022268683
(87)【国際公開日】2022-12-29
(32)【優先日】2021-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】ベルターニ、ジュリオ
(72)【発明者】
【氏名】マルティーニ、ピエトロ
【テーマコード(参考)】
3B115
3E060
3E067
【Fターム(参考)】
3B115AA11
3B115BA18
3B115DA09
3B115DA13
3B115DB19
3E060AA03
3E060BC04
3E060CE03
3E060CE22
3E060CF04
3E060DA17
3E060EA03
3E060EA13
3E067AA03
3E067AB26
3E067BA06A
3E067BB01A
3E067EB01
3E067EE24
3E067FA01
3E067FC01
3E067GD10
(57)【要約】
注ぎ込み可能な食品が充填されたパッケージ(1)用の飲料用ストロー(3)が記載されている。飲料用ストロー(3)は、パッケージ(1)のパッケージ本体(2)に少なくとも部分的に挿入されるように構成されている。飲料用ストロー(3)は、中心軸(B)に沿って延びる連結部(16)を含む管状本体(15)と、管状本体(15)の少なくとも連結部(16)に嵌め込まれ、その周囲を囲むスリーブ(17)とを備える。スリーブ(17)は、飲料用ストロー(3)のパッケージ本体(2)への部分的な挿入後、及び飲料用ストロー(3)のパッケージ本体(2)から取り外し及び/又は分離することを妨げ、及び/又は阻止するために、飲料用ストロー(3)のパッケージ本体(2)からの移動中に、パッケージ本体(2)の内面に当接するように構成された当接部(25)を備える。当接部(25)は、円錐台形状を有している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注ぎ込み可能な食品が充填されたパッケージ(1)用の飲料用ストロー(3)であって、当該飲料用ストロー(3)は、前記パッケージ(1)のパッケージ本体(2)に少なくとも部分的に挿入されるように構成され、
当該飲料用ストロー(3)は、
中心軸(B)に沿って延びる連結部(16)を含む管状本体(15)と、
前記管状本体(15)の少なくとも前記連結部(16)に取り付けられ、それを取り囲むスリーブ(17)と、
を備え、
前記スリーブ(17)は、当該飲料用ストロー(3)の前記パッケージ本体(2)への部分的な挿入後、当該飲料用ストロー(3)を前記パッケージ本体(2)から取り外し及び/又は分離することを妨げ、及び/又は阻止するために、当該飲料用ストロー(3)の前記パッケージ本体(2)からの移動中に、前記パッケージ本体(2)の内面に当接するように構成された当接部(25)を含み、
前記当接部(25)は、円錐台形状を有する、
飲料用ストロー(3)。
【請求項2】
前記スリーブ(17)が、注ぎ込み可能な食品を当該飲料用ストロー(3)に導入できるように構成された入口開口部(13)を有する先端部(21)を備える、
請求項1に記載の飲料用ストロー。
【請求項3】
前記管状本体(15)は、当該飲料用ストロー(3)からの注ぎ込み可能な食品の流出を可能にするように構成された出口開口部(14)を有する第1の端部(18)と、
前記第1の端部とは反対側の第2の端部とを備え、
前記第2の端部は、前記当接部(25)と前記入口開口部(13)との間に介在される、
請求項2に記載の飲料用ストロー。
【請求項4】
前記連結部(16)が前記入口開口部(13)から間隔を置いて配置されている、
請求項2又は3に記載の飲料用ストロー。
【請求項5】
前記スリーブ(17)が、前記連結部(16)に嵌合され、前記連結部(16)を取り囲む係合部(26)を備える、
請求項1~4のいずれか一項に記載の飲料用ストロー。
【請求項6】
前記当接部(25)は、前記パッケージ本体(2)の内面に当接するように構成された当接プロファイル(27)を備え、
前記当接部(25)は、前記係合部分(26)に接続され、
前記当接部(25)は、前記当接プロファイル(27)から前記係合部分(26)に向かって先細りになっている、
請求項5に記載の飲料用ストロー。
【請求項7】
前記スリーブ(17)が、当該飲料用ストロー(3)への注ぎ込み可能な食品の導入を可能にするように構成された入口開口部(13)を有する端部(21)を備え、
前記係合部(26)は、前記当接部(25)と前記端部(21)との間に介在される、
請求項5又は6に記載の飲料用ストロー。
【請求項8】
前記端部(17)が前記係合部分(26)から延びており、前記連結部(16)に接触しておらず、かつ/又は前記連結部(16)に嵌合していない、
請求項5から7のいずれか一項に記載の飲料用ストロー。
【請求項9】
前記係合部分(26)が、前記当接部(25)の断面延長部(d2)よりも小さい横方向延長部(d3)を有する、
請求項5~8のいずれか一項に記載の飲料用ストロー。
【請求項10】
前記係合部(26)の壁厚が、前記当接部(25)の壁厚と実質的に等しい、
請求項5~9のいずれか一項に記載の飲料用ストロー。
【請求項11】
前記当接部(25)が、加熱された円錐台形状部分を有する円錐台形状ツールを管状前駆体へ挿入することによって得られ、
前記円錐台形部分は、前記当接部(25)を形成し、画定するように構成される、
請求項1~10のいずれか一項に記載の飲料用ストロー。
【請求項12】
注ぎ込み可能な食品を充填したパッケージ本体(2)と、請求項1~11のいずれか一項に記載の飲料用ストロー(3)とを備えるパッケージ(1)。
【請求項13】
前記パッケージ本体(2)が、前記飲料用ストロー(3)の前記パッケージ本体(2)への導入を可能にする主開口部を備え、
前記当接部(25)は、主開口部を画定するリムに位置する内面部分に対して当接するように構成される、
請求項12に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記当接部(25)の最大断面延長部(d2)が、主開口部の最大横方向延長部(d1)よりも大きい、
請求項13に記載のパッケージ。
【請求項15】
前記パッケージ本体(2)が、前記主開口部を覆う貫通可能な分離膜を備え、
前記スリーブ(17)は、注ぎ込み可能な食品を前記飲料用ストロー(3)に導入できるように構成され、前記飲料用ストロー(3)の前記パッケージ本体(2)への挿入中に前記分離膜を貫通するように構成された入口開口部(13)を有する端部(17)を備える、
請求項13又は14に記載のパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注ぎ込み可能な食品が充填されたパッケージ用の飲料用ストローに関する。
【0002】
本発明はまた、注ぎ込み可能な食品を充填したパッケージ本体と、飲料用ストローとを有する包装体に関する。
【背景技術】
【0003】
周知のように、フルーツジュース、UHT(超高温処理)牛乳、ワイン、トマトソースなど、多くの液状又は注ぎ込み可能な食品は、滅菌された包装材料から作られたパッケージに入って販売されている。
【0004】
典型的な例として、テトラ・ブリック・アセプティック(登録商標)として知られる注ぎ込み可能な食品用の平行六面体パッケージが挙げられ、ラミネートされたストリップ状の包装材料をシールして折り畳むことによって作られている。この包装材料は、カートン及び/又は紙のベース層を含む多層構造を有し、両側をヒートシールプラスチック材料、例えばポリエチレンの層で覆われている。長期保存可能な製品用の無菌包装の場合、包装材料は酸素バリア材料、例えばアルミニウム箔の層を含み、この層はヒートシールプラスチック材料の層と重なり、さらに別のヒートシールプラスチック材料の層で覆われて、最終的に食品に接触する包装の内面を形成する。
【0005】
多層包装材料から形成されたパッケージ本体と飲料用ストローを備えるパッケージが知られている。これらのパッケージは、特に外出先での消費に使用される。
【0006】
パッケージ本体は、飲料用ストローのパッケージ本体内への挿入を可能にするように構成された主開口部を備える。パッケージ本体はまた、パッケージ本体の内部空間を外部環境から分離するために主開口部を覆う分離膜を具備し、この分離膜は、主開口部を通ってパッケージ内に飲料用ストローを導入し、その後飲料用ストローを通して注ぎ込み可能な食品を抽出することを可能にするように、飲料用ストローによって貫通されるように構成されている。
【0007】
各飲料用ストローは、通常、閉じたプラスチック封筒の中でそれぞれのパッケージ本体に取り付けられている。使用前に、消費者はそれぞれの飲料用ストローを封筒から取り出し、分離膜を突き破って飲料用ストローをパッケージ内に導入する。
【0008】
このようなパッケージの欠点は、注ぎ込み可能な食品を完全に又は部分的に消費した後、飲料用ストローがパッケージ本体から独立して、自発的又は非自発的にポイ捨てされる可能性があることである。
【0009】
本出願人の文献EP-A-3692866は、このような問題に対する解決策として、主管状本体と、主管状本体に装着されたスリーブとを有する飲料用ストローを開示している。飲料用ストローは、分離膜を貫通するように構成された先端部を備える。先端部は、主管状本体とスリーブの両方によって形成される。
【0010】
さらに、スリーブには当接部(abutment portion)が設けられており、この当接部は、飲料用ストローをパッケージ本体内に挿入できるように構成され、飲料用ストローを取り出そうとする際に、パッケージ本体の内面に突き当たり、飲料用ストローの取り出しを妨げることを保証する。
【0011】
EP-A-3692866の教示によれば、当接部は、厚みを増したものとして、又はヤシの木のような構造によって、実現することができる。
【0012】
このような飲料用ストローの欠点は、飲料用ストローの生産をさらに促進しようとすると、生産に限界があることである。
【0013】
そのため、当分野では、既知の飲料用ストローを改良して、当技術分野で知られているものよりも簡単かつ迅速な方法で製造することが望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、上記の欠点を解決する改良された飲料用ストローを簡単かつ低コストで提供することにある。
【0015】
本発明のさらなる目的は、上記の欠点を解決する改良されたパッケージを簡単かつ低コストで提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明によれば、独立請求項に係る飲料用ストローが提供される。
【0017】
飲料用ストローのさらに好ましい実施形態は、独立請求項に従属する請求項に規定されている。
【0018】
さらに、請求項12から15のいずれか一項に記載のパッケージが提供される。
【0019】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら例示的に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明によるパッケージ本体と飲料用ストローとを有するパッケージの斜視図であり、明瞭化のために部品が除去されている。
【
図2a】飲料用ストローをパッケージ本体に部分的に挿入する前の
図1のパッケージの詳細を示す斜視図であり、明瞭化のために部品が除去されている。
【
図2b】飲料用ストローをパッケージ本体に挿入した後の
図1のパッケージアセンブリの詳細を示す斜視図であり、明瞭化のために部品が除去されている。
【
図3】
図1の飲料用ストローの詳細を示す斜視図及び部分断面図であり、明瞭化のために部品が除去されている。
【発明を実施するための形態】
【0021】
参照数字1は、全体として、パッケージ本体2、特に多層包装材料から形成されたパッケージ本体と、飲料用ストロー3とを有するパッケージ全体を示す。特に、パッケージ1は、外出先での消費に適している。
【0022】
パッケージ1はまた、使用前の飲料用ストロー3を収容するための封筒又はポケットを備えてもよい。好ましくは、封筒又はポケットは、パッケージ本体2に設けられ、及び/又はパッケージ本体2に固定されてもよい。
【0023】
さらに、パッケージ本体2には、水、牛乳、乳系飲料、ヨーグルト飲料、コーヒー系飲料、フルーツジュース、果肉入り飲料、その他の飲料等の注ぎ込み可能な食品が充填されてもよい。
【0024】
パッケージ本体2は、多層包装材料から得られてもよい。特に、多層包装材料は、例えば、紙又はボール紙のような繊維質材料の少なくとも1つの層と、繊維質材料の層を互いの間に介在させた、例えば、ポリエチレンのようなヒートシールプラスチック材料の少なくとも2つの層とを備えてもよい。
【0025】
さらに、多層包装材は、特にヒートシール性プラスチック材料の層の1つと繊維質材料の層との間に配置される、ガスバリア性及び光バリア性材料の層、例えば、アルミニウム箔又はエチレンビニルアルコール(EVOH)フィルムを含んでもよい。好ましくは、多層包装材は、ガスバリア性及び光バリア性材料の層と繊維質材料の層との間に介在される、さらなるヒートシールプラスチック材料の層を含んでもよい。
【0026】
図1を参照すると、パッケージ本体2は、中心(長手方向)軸Aに沿って延びてもよい。
【0027】
パッケージ2は、特に、パッケージ本体2が軸Aに沿って延びる中心軸Aに対して横方向、より具体的には垂直方向である、第1の壁4を備えてもよい。好ましくは、第1の壁4は、パッケージ2の支持面を画定してもよく、この支持面は、使用中、例えば、販売所内で露出されるとき、貯蔵室内に配置されるとき、冷蔵庫内に配置されるとき、又は同様の場合に、例えば、棚のような支持体と接触させることができる。特に、支持体上に配置されるとき、及び/又は使用中、消費者がパッケージ本体2から注ぎ込み可能な食品を消費するとき、第1の壁4は底壁を画定してもよい。
【0028】
さらに、パッケージ本体2は、第1の壁4に(固定的に)接続され、特に第1の壁4から中心軸Aに実質的に平行に延びる側壁5を備えてもよい。
【0029】
さらに、パッケージ本体2は、第1の壁4に対向し、側壁5に(固定的に)接続された第2の壁6を備えてもよい。換言すれば、側壁5は、第1の壁4と第2の壁5との間に介在されてもよい。特に、支持体上に配置されるとき、及び/又は使用中、消費者がパッケージ本体2から注ぎ込み可能な食品を消費するとき、第2の壁6は頂壁を画定してもよい。
【0030】
好ましい非限定的な実施形態によれば、第1の壁4と第2の壁6は互いに平行であってもよい。
【0031】
あるいは、第1の壁4と第2の壁6は、互いに対して傾斜していてもよい。例えば、第2の壁6は、斜めの頂部又は切妻の頂部を画定してもよい。
【0032】
さらに、パッケージ本体2は、特に第1の壁4、側壁5及び第2の壁6によって区画された内部空間7を備えてもよく、この内部空間7に注ぎ込み可能な製品を収容する。
【0033】
図1及び
図2aを参照すると、パッケージ本体2は、飲料用ストロー3のパッケージ本体2への挿入及び/又は導入を可能にする主開口部を含んでもよい。
【0034】
さらに、パッケージ本体2は、主開口部を覆い、(主開口部を通して)飲料用ストロー3を内部空間7に挿入できるように、特に飲料用ストロー3によって貫通される(等価的に破裂及び/又は開放及び/又は切断される)ように構成された分離膜8を備えてもよい。特に、分離膜8は、その完全性を失う前に、注ぎ込み可能な食品を含む内部空間7を外部環境から分離し得る。このようにして、注ぎ込み可能な食品は外部環境から保護される。好ましくは、分離膜8は、ガスバリア性及び光バリア性材料、例えば、アルミニウム箔又はエチレンビニルアルコール(EVOH)を含むフィルムを備えてもよい。
【0035】
好ましい非限定的な実施形態によれば、分離膜8は、多層包装材料の一部によって画定されてもよく、特に、多層包装材料の層の一部は、繊維状材料の層とは異なる。
【0036】
主開口部は、多層包装材料の繊維質材料の層内のそれぞれの穴によって画定され得る。
【0037】
主開口部及びその結果としての分離膜8は、円形の形状を有してもよい。
【0038】
好ましくは、主開口部とその結果としての分離膜8は、第2の壁6上に設けられてもよい。
【0039】
好ましい非限定的な実施形態によれば、主開口部の延長部分は、主開口部自体のリムによって境界が定められる。特に、リムは円形の形状を有する。
【0040】
好ましい非限定的な実施形態によれば、主開口部は、横方向(断面)延長部d1を有してもよい。特に、横方向延長部d1は、中心軸Aに対して決定される。さらに特に、横方向延長部d1は、主開口部を画定するリムを考慮して決定及び/又は測定され得る。
図1~
図2bに開示された非限定的な実施形態によれば、横方向延長部d1は、主開口部の直径に対応する。
【0041】
図1~
図3を参照すると、飲料用ストロー3は少なくとも以下の構成を備える。
-注ぎ込み可能な食品用の内部流路12;
-飲料用ストロー3及び内部流路12への注ぎ込み可能な食品の流入を可能にする入口開口部13;及び
-飲料用ストロー3及び内部流路12からの注ぎ込み可能な食品の流出を可能にする出口開口部14。
【0042】
特に、内部流路12は、入口開口部13と出口開口部14の間に延びてもよい。
【0043】
さらに、入口開口部13と出口開口部14は、飲料用ストロー3の反対側の端部に配置されてもよい。
【0044】
好ましい非限定的な実施形態によれば、入口開口部13は、注ぎ込み可能な食品を飲料用ストロー3に導入できるように構成され、特に、出口開口部14は、注ぎ込み可能な食品を飲料用ストロー3から流出できるように構成される(すなわち、使用時、消費者は、出口開口部14を通して注ぎ込み可能な食品を受け取る)。
【0045】
好ましくは、飲料用ストロー3は、ポリマー及び/又は繊維材料を備える、又はポリマー及び/又は繊維材料からなる、又はポリマー及び/又は繊維材料から形成される。
【0046】
より具体的には、飲料用ストロー3は、以下の構成を備える。
-中心軸Bに沿って延びる連結部16を含む管状本体15;及び
-特に中心軸Cに沿って(中心軸Bと平行に、特に同軸に)延び、少なくとも連結部16に取り付けられ、それを取り囲むスリーブ17。
【0047】
好ましくは、管状本体15とスリーブ17は、プラスチック又は繊維系材料で作られる。
【0048】
より具体的には、管状本体15とスリーブ17が内側流路12を画定してもよい。
【0049】
より詳細には、管状本体15は、以下の構成を備えてもよい。
-出口開口部14を有する、及び/又は担持するマウスピース18;及び
-連結部16に接続され、連結部16とマウスピース18との間に介在する管状の主部分19。
【0050】
特に、マウスピース18は、管状本体15、特に飲料ストロー3の第1の端部を画定してもよい。第1の端部は、出口開口部14を有してもよい。
【0051】
マウスピース18は中空の円筒形であってもよい。
【0052】
さらに、管状本体15は、第1の端部とは反対側の(流体的に)第2の端部を備えてもよい。特に、連結部16は、管状本体15の第2の端部を備えてもよい。
【0053】
さらに、管状本体15は、マウスピース18と管状主部19との間に介在され、特に接続されたベロー(bellow)20を備えてもよい。
【0054】
好ましくは、ベロー20は、マウスピース18と管状主要部19との間の相対移動を可能にするように構成され得る。特に、ベロー20は、消費者のニーズ及び/又は好みに応じて、消費者がマウスピース18を配置することを可能にし得る。換言すれば、ベロー20は、管状主部19に対してマウスピース18を傾斜させることを可能にする。
【0055】
好ましくは、管状主部19と連結部16の両方が中心軸Bに沿って延びてもよい。
【0056】
より詳細には、管状主部19及び連結部16は、それぞれの中空円筒形状を呈することができ、特に、中心軸Bに垂直な断面平面に対してそれぞれの円形断面形状を有する。特に、それぞれの断面プロファイルは互いに等しい。
【0057】
好ましくは、管状本体15、特に連結部16、管状主部19、マウスピース18及びベロー20は、一体に形成され得る。
【0058】
さらに、飲料用ストロー3は、使用時に分離膜8を貫通するように構成された先端部21を含んでもよく、特に、消費者が先端部21を分離膜8上に配置し(
図2a参照)、分離膜8を部分的に貫通して内部空間7(
図2b参照)へ、特に第1の壁4へ向けるために飲料用ストロー3に力を加えることによって、分離膜8を貫通することができる。
【0059】
先端部21は、くさび形であってもよい。
【0060】
好ましくは、スリーブ17は、入口開口部13を有する端部分を備えてもよい。特に、端部分は、先端部21を有し、及び/又は先端部21を画定し得る。
【0061】
より具体的には、連結部16は、入口開口部13(及び先端部21)を含まない。換言すれば、連結部16は、入口開口部13(及び先端部分21)から離間している。
【0062】
言い換えれば、連結部16は、スリーブ17の全体を通って延びているわけではない。
【0063】
好ましくは、端部分(及び/又は先端部21)は、内側流路12の第1の部分22を画定し、連結部16は、内側流路12の第2の部分23を画定し、管状主部19は、内側流路12の第3の部分24を画定し得る。特に、第1の部分22、第2の部分23及び第3の部分24は互いに異なる。
【0064】
図1から
図3を参照すると、スリーブ17は、飲料用ストロー3のパッケージ本体2及び/又は内部空間7への(主開口部を通過することによる)部分的な挿入を可能にし、飲料用ストロー3のパッケージ本体2への部分的な挿入後に、飲料用ストロー3のパッケージ本体2からの取り外し及び/又は分離を妨げ及び/又は阻止するように構成された当接部25を備える。
【0065】
特に、飲料用ストロー3が部分的に挿入される間に、少なくともスリーブ17と連結部16がパッケージ本体2と内部空間7に入り込む。さらに、管状主部19の少なくとも一部がパッケージ本体2と内部空間7に入り込んでもよい。特に、内部空間7内に存在する管状主部19の部分の延長は変化してもよい。
【0066】
より詳細には、スリーブ17は連結部16とともに主開口部からパッケージ本体2内に挿入され、それによって分離膜8を貫通するように構成されている。
【0067】
特に、スリーブ17は、使用時に、飲料用ストロー3をパッケージ本体2に部分的に挿入する際に、パッケージ本体2及び/又は分離膜8内に、主開口部の横方向延長部d1に(実質的に)対応する大きさを有する穴を形成するように構成することができる。
【0068】
より詳細には、当接部25は、飲料用ストロー3のパッケージ本体2からの分離及び/又は取り外しを妨げる及び/又は阻止するために、部分的に挿入された飲料用ストロー3、特に少なくともスリーブ17及び連結部16のパッケージ本体2からの移動中に、パッケージ本体2の内面、特に第2の壁6に突き当たるように構成される。
【0069】
特に、スリーブ17全体及び当接部25は、飲料用ストロー3のパッケージ本体2への挿入時に主開口部を通過するように構成されており、当接部25はさらに、スリーブ17及びそれに伴う飲料用ストロー3のパッケージ本体2からの抜き取りを妨げ、及び/又は妨げ、及び/又は阻止するように構成されている。
【0070】
より具体的には、当接部25は、主開口部、特に主開口部を区画するリムの領域において、パッケージ本体2の内面に対して当接するように構成され得る。
【0071】
さらに詳細には、使用中、飲料用ストロー3がパッケージ本体2に挿入される間、スリーブ17は、分離膜8及び/又は主開口部及び/又は第1壁4及び/又は第2壁6に対して横断方向の第1方向D1に沿って移動される。理想的な場合、パッケージ本体2内に存在する注ぎ込み可能な食品を完全に又は部分的に消費した後、消費者はパッケージ本体2から飲料用ストロー3を取り出そうとすることなく、飲料用ストロー3と共にパッケージ本体2を廃棄する。消費者が、飲料用ストロー3を第1の方向D1とは反対の第2の方向D2に沿ってパッケージ本体2の外へ移動させることによって、飲料用ストロー3をパッケージ本体2から除去及び/又は分離しようとする非理想的な場合には、当接部25が、飲料用ストロー3の取り出しのある程度でパッケージ本体2の内面に当接するため、当接部25は、飲料用ストローの取り出しを制限することになる。
【0072】
スリーブ17は、連結部16に取り外し不能に装着されていることに留意すべきである。このようにして、管状本体15がスリーブ17から分離できないことが保証される。
【0073】
好ましくは、スリーブ17は、機械的摩擦、接着、(溶剤による)接合、溶接(例えば、超音波溶接、熱板溶接、レーザー溶接)、機械的変形(例えば、冷間成形又は熱間成形(赤外線加熱、誘導加熱、加熱ガスの流動))により、連結部分に取り外し不能に装着してもよい。
【0074】
より詳細には、スリーブ17は、連結部16に嵌合され、連結部16を取り囲む係合部26を備えてもよい。特に、係合部26の内面は、連結部16の外面に嵌合固定されている。特に、係合部26は中空の円筒形状を有してもよい。
【0075】
好ましくは、当接部25は、係合部26に接続され、特に係合部26の第1の末端部分から延在し得る。
【0076】
さらに、スリーブ17の末端部、特に先端部21も係合部26に接続されてもよく、特に、第1の末端部に対向する係合部26の第2の末端部から延びてもよい。
【0077】
換言すれば、係合部26は、当接部25とスリーブ17の端部との間に介在してもよい。
【0078】
好ましくは、末端部、特に先端部21は、連結部16に接触しておらず、かつ/又は連結部16に嵌め込まれていない。
【0079】
言い換えれば、連結部16は、スリーブ17の端部ではなく、係合部26のみに囲まれてもよい。
【0080】
さらに、管状本体15の第2端部、特に連結部16は、当接部25と入口開口部13との間に介在させてもよい。
【0081】
さらに詳細には、当接部25は、パッケージ本体2の内面に当接ように構成された当接プロファイル27を含んでもよい。特に、当接プロファイル27は、係合部26から離れる方向を向いている。当接プロファイル27は、実質的に円形の形状を有してもよい。
【0082】
より具体的には、当接部25は、係合部26に接続され、当接プロファイル27に対向するインターフェース部28を備えてもよい。インターフェース部28は、当接プロファイル27の直径よりも小さい直径を有する実質的に円形の形状を有してもよい。
【0083】
特に、当接プロファイル27は、インターフェース部28よりも入口開口部13から軸方向に離れている。
【0084】
図1~
図3を参照すると、当接部25は、円錐台形状、特に先細りの円錐台形状を有する。本開示の以下では、簡潔にするために、円錐台形状(即ち、切頭円錐体形状)を「円錐形状」と示す。この形状は、一方では、飲料用ストロー3をスリーブ17と共にパッケージ本体2内に部分的に挿入し、飲料用ストロー3をパッケージ本体2内で分離不能に塞ぐことを可能にし、他方では、このような円錐形状の当接部25を有するスリーブ17を容易かつ迅速に製造することができるため、有利である。
【0085】
特に、このようなスリーブ17を管状前駆体(円筒状(プラスチック及び/又は繊維ベース)チューブなど)、特に中空円筒形状を有する管状前駆体から形成することが可能である。次に、管状前駆体の少なくとも一端を、この端部で円錐形状を得るように成形することが可能である。
【0086】
その後、形成されたスリーブ17に連結部16を挿入し、スリーブ17を連結部16にはめ込むことができる。
【0087】
好ましくは、連結部16の挿入を容易にするために、管状前駆体の円錐台形状/円錐形状端部とは異なる少なくともいくつかの部分を拡径してもよい。その後、形成され拡径された管状前駆体(スリーブ17)は、例えば、熱収縮、接着、溶接等の手段により、連結部16に嵌合させることができる。
【0088】
有利には、管状前駆体及び管状本体15は、主管を切断して管状本体15を管状前駆体から分離し、これをスリーブ17に成形することによって得られてもよい。
【0089】
より具体的には、加熱された円錐台形状部分/円錐形状部分を有する円錐台形状工具を管状前駆体に挿入することにより、円錐台形状の当接部25を得ることが可能である。当接部25の形状を画定するのは、円錐台形状部分である。
【0090】
例えば、このようにすることで、厚くしたり、(例えば、切開によって得られる)一枚の椰子の葉を用意する必要性を避けることができる。
【0091】
当接部25が円錐台形状を有することで、飲料用ストロー3をパッケージ本体2に挿入する際に、当接部25が制御された方法でたわむことが保証される。
【0092】
好ましくは、当接部25は、管状主部19の一部分、特に連結部16に連結されている部分から切り離され、その部分を取り囲むことができる。
【0093】
いくつかの好ましい非限定的な実施形態によれば、当接部25は、当接プロファイル27から係合部26及び/又はインターフェース部28に向かって先細りになってもよい。
【0094】
換言すれば、当接プロファイル27を有する当接部25の第1の端部における当接部25の(中心軸Cに垂直な横断面に対する)断面延長部d2は、当接部25の第1の端部に対向し、界面部分28を有する当接部25の第2の端部における当接部25の(中心軸Cに垂直な横断面に対する)第2の横方向延長部よりも大きい。
【0095】
好ましくは、第2の断面延長部は、(実質的に)係合部分26の(最大)横方向延長部d3に等しい。特に、横方向延長部d3は、中心軸Cに垂直な横断面に関して決定される。
【0096】
言い換えれば、断面延長部d2は、横方向延長部d3よりも大きい。
【0097】
好ましくは、断面延長部d2は、当接部25の最大断面延長部d2を画定してもよい。
【0098】
特に、断面延長部d2は、主開口部の(最大)横方向延長部d1よりも大きくてもよい。
【0099】
さらに、当接部25は、界面部28が当接プロファイル27よりも長手方向軸線Cに半径方向に近くなるように、係合部26から延在してもよい。
【0100】
特に、当接部25は、インターフェース部28においてのみ連結部16と接触してもよい。
【0101】
好ましくは、係合部26の壁厚は、当接部25の壁厚と(実質的に)等しく(又は(わずかに)大きく)してもよい。
【0102】
さらに、スリーブ17の端部及び/又は先端部21の壁厚は、当接部25の壁厚と(実質的に)等しく(又は(わずかに)大きく)てもよい。換言すれば、スリーブ17は単一の壁厚を有してもよい。
【0103】
使用中、飲料用ストロー3、特に少なくともスリーブ17及び連結部16のパッケージ本体2への挿入及び/又は主開口部からの導入(すなわち、方向D1に沿った飲料用ストロー3の移動)の際、消費者は、主開口部を通過する必要のある当接部25による抵抗に打ち勝つのに十分な力を発揮しなければならない。特に、スリーブ17の全体としての通過は、当接部25が円錐台形状であることによって促進される。
【0104】
次に、飲料用ストロー3、特にスリーブ17がパッケージ本体2の外へ(すなわち方向D2に沿って)移動すると、ある時点で当接部25がパッケージ本体2の内面に当接する。特に、当接部25は、主開口部を通してパッケージ本体2の外に出ることができない。
【0105】
本発明による飲料用ストロー3及び/又はパッケージ1の利点は、前述の説明から明らかであろう。
【0106】
特に、飲料用ストロー3は、スリーブ17を有することにより、使用後にパッケージ本体2から独立してポイ捨てすることができない。
【0107】
さらに、飲料用ストロー3を容易かつ迅速に製造することができる。これは、スリーブ17の当接部25を容易かつ迅速に成形できるためである。
【0108】
しかしながら、添付の特許請求の範囲に定義される保護範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される飲料用ストロー3及び/又はパッケージ1に変更を加えてもよい。
【国際調査報告】