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特表2024-529195画素配置および画素配置を動作させるための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-02
(54)【発明の名称】画素配置および画素配置を動作させるための方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 25/771 20230101AFI20240726BHJP
【FI】
H04N25/771
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508635
(86)(22)【出願日】2022-08-10
(85)【翻訳文提出日】2024-02-08
(86)【国際出願番号】 US2022040002
(87)【国際公開番号】W WO2023018836
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】102021120779.7
(32)【優先日】2021-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】63/263,861
(32)【優先日】2021-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】102022107660.1
(32)【優先日】2022-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524053720
【氏名又は名称】エーエムエス・センサーズ・ユーエスエー・インコーポレイテッド
(71)【出願人】
【識別番号】523367130
【氏名又は名称】エーエムエス・センサーズ・ベルギー・ベーフェーベーアー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アディ・シャコニ
(72)【発明者】
【氏名】スコット・ジョンソン
(72)【発明者】
【氏名】デンヴァ―・ロイド
【テーマコード(参考)】
5C024
【Fターム(参考)】
5C024CX06
5C024CX43
5C024CX54
5C024GX03
5C024GX18
5C024GY31
(57)【要約】
画素配置(10)が、フォトダイオード(20)と、回路ノード(35)と、フォトダイオード(20)および回路ノード(35)に結合された転送トランジスタ(30)と、回路ノード(35)に結合された増幅器(60)と、増幅器(60)および第1のコンデンサ(70)に結合された第1のトランジスタ(90)と、第1のトランジスタ(90)および第2のコンデンサ(80)に結合された第2のトランジスタ(100)と、電源端子(17)に結合されたリセットトランジスタ(50)と、回路ノード(35)およびリセットトランジスタ(50)に結合された結合トランジスタ(105)と、リセットトランジスタ(50)と結合トランジスタ(105)との間のノードに結合された第3のコンデンサ(85)とを備える。
更には、画素配置を動作させるための方法が記載される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
- フォトダイオード(20)と、
- 回路ノード(35)と、
- 前記フォトダイオード(20)に、および前記回路ノード(35)に結合された転送トランジスタ(30)と、
- 前記回路ノード(35)に結合された入力(62)を有する増幅器(60)と、
- 第1および第2のコンデンサ(70、80)と、
- 前記増幅器(60)の出力(64)に、および前記第1のコンデンサ(70)に結合された第1のトランジスタ(90)と、
- 前記第1のトランジスタ(90)に、および前記第2のコンデンサ(80)に結合された第2のトランジスタ(100)と、
- 電源端子(17)と、
- 前記電源端子(17)に結合されたリセットトランジスタ(50)と、
- 前記回路ノード(35)に、および前記リセットトランジスタ(50)に結合された結合トランジスタ(105)と、
- 前記リセットトランジスタ(50)と前記結合トランジスタ(105)との間のノードに結合された第1の電極を有する第3のコンデンサ(85)と
を備える、画素配置(10)。
【請求項2】
前記転送トランジスタ(30)および前記結合トランジスタ(105)が第1の蓄積フェーズ(SP1)の開始時に導通状態に設定され、
前記第1および前記第2のトランジスタ(90、100)または前記第1のトランジスタ(90)が前記第1の蓄積フェーズ(SP1)の終了前に導通状態に設定される、
請求項1に記載の画素配置(10)。
【請求項3】
前記転送トランジスタ(30)が第2の蓄積フェーズ(SP2)の開始時に導通状態に設定され、
前記第1のトランジスタ(90)が前記第2の蓄積フェーズ(SP2)の終了前に導通状態に設定される、
請求項1または2に記載の画素配置(10)。
【請求項4】
前記第3のコンデンサ(85)の第2の電極に結合されている基準電圧端子(16)を更に備える、
請求項1から3のいずれか一項に記載の画素配置(10)。
【請求項5】
- 基準電位端子(18)と、
- 前記増幅器(60)の前記出力(64)に、および前記基準電位端子(18)に結合されたバイアストランジスタ(65)と
を更に備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載の画素配置(10)。
【請求項6】
前記第1のコンデンサ(70)が、
- 前記第1のトランジスタ(90)と前記第2のトランジスタ(100)との間のノードに結合された第1の電極と、
- 更なる基準電位端子(14)に結合された第2の電極とを備え、
前記第2のコンデンサ(80)が、
- 前記第2のトランジスタ(100)に結合された第1の電極と、
- 前記更なる基準電位端子(14)に結合された第2の電極とを備える、
請求項1から5のいずれか一項に記載の画素配置(10)。
【請求項7】
- 更なるフォトダイオード(20’)と、
- 前記更なるフォトダイオード(20’)に、および前記回路ノード(35)に結合されている更なる転送トランジスタ(30’)と
を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の画素配置(10)。
【請求項8】
- 前記第2のコンデンサ(80)に結合された入力(112)を有する更なる増幅器(110)と、
- 列ライン(130)と、
- 前記列ライン(130)に、および前記更なる増幅器(110)の出力(114)に結合された選択トランジスタ(120)と
を更に備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の画素配置(10)。
【請求項9】
- 前記第1のコンデンサ(70)に結合された入力(112’)を有する追加増幅器(110’)と、
- 前記列ライン(130)に、および前記追加増幅器(110’)の出力(114’)に結合された追加選択トランジスタ(120’)と
を更に備える、請求項8に記載の画素配置(10)。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の画素配置(10)のアレイを備える、イメージセンサ(200)。
【請求項11】
前記転送トランジスタ(30)の制御端子に転送信号(TX)を、前記結合トランジスタ(105)の制御端子に結合信号(DS)を、前記リセットトランジスタ(50)の制御端子にリセット信号(RST)を、前記第1のトランジスタ(90)の制御端子に第1の制御信号(S1)を、および前記第2のトランジスタ(100)の制御端子に第2の制御信号(S2)を提供するように構成された行ドライバ(204)を更に備える、
請求項10に記載のイメージセンサ(200)。
【請求項12】
前記行ドライバ(204)が、
- 前記第1の蓄積フェーズ(SP1)の前記開始時に、前記転送信号(TX)によって前記転送トランジスタ(30)を前記導通状態に設定するように、および前記結合信号(DS)によって前記結合トランジスタ(105)を前記導通状態に設定するように、ならびに
- 前記第1の蓄積フェーズ(SP1)の前記終了前に、前記第1の制御信号(S1)によって前記第1のトランジスタ(90)を前記導通状態に設定するように、および前記第2の制御信号(S2)によって前記第2のトランジスタ(100)を前記導通状態に設定するように構成されている、
請求項11に記載のイメージセンサ(200)。
【請求項13】
前記行ドライバ(204)が、
- 前記第2の蓄積フェーズ(SP2)の前記開始時に前記転送信号(TX)によって前記転送トランジスタ(30)を導通状態に設定するように、および
- 前記第2の蓄積フェーズ(SP2)の前記終了前に前記第1の制御信号(S1)によって前記第1のトランジスタ(90)を前記導通状態に設定するように構成されている、
請求項11または12に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
前記第1の蓄積フェーズ(SP1)における前記転送信号(TX)の第1のパルスが第1の電圧値(V1)を有し、前記第2の蓄積フェーズ(SP2)における前記転送信号(TX)の第2のパルスが第2の電圧値(V2)を有し、前記第1の電圧値(V1)が前記第2の電圧値(V2)と異なる、
請求項11から13のいずれか一項に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
- フォトダイオード(20)によって電磁放射を電荷(Q)へ変換するステップと、
- 第1の蓄積フェーズ(SP1)の開始時に、前記フォトダイオード(20)から回路ノード(35)の容量(40)に、および第3のコンデンサ(85)に電荷を転送するために転送トランジスタ(30)に転送信号(TX)の第1のパルスを、および結合トランジスタ(105)に結合信号(DS)のパルスを提供するステップと、
- 前記回路ノード(35)の前記容量(40)における容量電圧(VC)の関数として第1および第2のコンデンサ(70、80)を充電するために前記第1の蓄積フェーズ(SP1)の終了前に、第1のトランジスタ(90)に第1の制御信号(S1)のパルスを、および第2のトランジスタ(100)に第2の制御信号(S2)のパルスを提供するステップ、または
前記回路ノード(35)の前記容量(40)における容量電圧(VC)の関数として前記第1のコンデンサ(70)を充電するために前記第1の蓄積フェーズ(SP1)の前記終了前に前記第1のトランジスタ(90)に前記第1の制御信号(S1)のパルスを提供するステップと
を含む、画素配置(10)を動作させるための方法。
【請求項16】
- 第2の蓄積フェーズ(SP2)の開始時に、前記フォトダイオード(20)から前記回路ノード(35)の前記容量(40)に更なる電荷を転送するために前記転送トランジスタ(30)に前記転送信号(TX)の第2のパルスを提供するステップと、
- 前記回路ノード(35)の前記容量(40)における前記容量電圧(VC)の関数として前記第1のコンデンサ(70)を充電するために前記第2の蓄積フェーズ(SP2)の終了前に、前記第1のトランジスタ(90)に前記第1の制御信号(S1)のパルスを提供するステップ、または
前記回路ノード(35)の前記容量(40)における前記容量電圧(VC)の関数として前記第2のコンデンサ(80)を充電するために前記第2の蓄積フェーズ(SP2)の前記終了前に、前記第2のトランジスタ(100)に前記第2の制御信号(S2)のパルスを提供するステップと
を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記転送信号(TX)の前記第1のパルスが第1の電圧値(V1)を有し、前記転送信号の前記第2のパルスが第2の電圧値(V2)を有し、前記第1の電圧値(V1)が前記第2の電圧値(V2)と異なる、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
第1の読出フェーズ(RO1)において、前記第2のコンデンサ(80)が列ライン(130)を介して読み出され、第2の読出フェーズ(RO2)において、前記第1のコンデンサ(70)が前記列ライン(130)を介して読み出される、
請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
第3の読出フェーズにおいて、前記回路ノード(35)の前記容量(40)がリセットされ、リセットレベルが前記列ライン(130)を介して読み出される、
請求項16から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
リセットフェーズ(R)において、前記フォトダイオード(20)、前記回路ノード(35)および前記第3のコンデンサ(85)に電源電圧(VDD)を提供するためにリセットトランジスタ(50)にリセット信号(RST)のパルスを、前記結合トランジスタ(105)に前記結合信号(DS)のパルスをおよび前記転送トランジスタ(30)に前記転送信号(TX)のパルスを提供するステップ
を更に含む、請求項15から19のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張および相互参照
本出願は、2021年11月10日出願の米国仮出願第63/263,861号および2021年8月10日出願の独国特許出願第10 2021 120 779.7号の、ならびに2022年3月31日出願の独国特許出願第10 2022 107 660.1号の利益を主張するものであり、それら出願が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
画素配置、画素配置を持つイメージセンサおよび画素配置を動作させるための方法が提供される。
【背景技術】
【0003】
イメージセンサは、典型的には画素配置のアレイを含む。電磁放射の電気信号への変換のための高ダイナミックレンジが有益である。しかしながら、画素配置のサイズが小さく保たれなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画素配置、画素配置を持つイメージセンサ、および信号変換の利得を低下させることができる画素配置を動作させるための方法を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
これらの目的は、独立請求項の主題によって達成される。更なる実施形態および発展が従属請求項に挙げられる。
【0006】
一実施形態において、画素配置が、フォトダイオードと、回路ノードと、フォトダイオードにおよび回路ノードに結合される転送トランジスタと、回路ノードに結合される入力を有する増幅器と、第1および第2のコンデンサと、増幅器の出力におよび第1のコンデンサに結合される第1のトランジスタと、第1のトランジスタにおよび第2のコンデンサに結合される第2のトランジスタと、電源端子と、電源端子に結合されるリセットトランジスタと、回路ノードにおよびリセットトランジスタに結合される結合トランジスタと、リセットトランジスタと結合トランジスタとの間のノードに結合される第1の電極を有する第3のコンデンサとを備える。
【0007】
画素配置の一実施形態において、転送トランジスタおよび結合トランジスタは、第1の蓄積フェーズの開始時に導通状態に設定される。第1および第2のトランジスタまたは第1のトランジスタは、第1の蓄積フェーズの終了前に導通状態に設定される。
【0008】
有利には、回路ノードは、容量特性を有する。回路ノードは、例えば拡散容量または浮遊拡散容量などの容量を有する。そのため、フォトダイオードによって提供される電荷を、第1の蓄積フェーズにおいて転送トランジスタおよび結合トランジスタを介して回路ノードの容量におよび第3のコンデンサに印加できる。そのため、フォトダイオードによって提供される電荷は、この電荷を回路ノードの容量によってだけでなく第3のコンデンサによっても蓄積することによって低感度で検出される。これは、回路ノードの容量における容量電圧を低下させる。この電圧は、増幅されて第1および第2のコンデンサに蓄積される。画素配置は、小面積で実現できる。
【0009】
画素配置の一実施形態において、第1および第2のトランジスタは、第1の蓄積フェーズの開始時に非導通状態に設定される。転送トランジスタおよび結合トランジスタは、第1の蓄積フェーズの終了時に非導通状態に設定される。
【0010】
画素配置の一実施形態において、転送トランジスタは、第2の蓄積フェーズの開始時に導通状態に設定される。第1のトランジスタは、第2の蓄積フェーズの終了前に導通状態に設定される。
【0011】
画素配置の一実施形態において、第1のトランジスタは、第2の蓄積フェーズの開始時に非導通状態に設定される。転送トランジスタは、第2の蓄積フェーズの終了時に非導通状態に設定される。第2のトランジスタおよび結合トランジスタは、第2の蓄積フェーズ中に絶えず非導通状態にある。
【0012】
有利には、回路ノードの容量における電荷は、第2の蓄積フェーズにおいては結合トランジスタを介して第3のコンデンサに提供されない。そのため、フォトダイオードによって提供される電荷は、この電荷を回路ノードの容量によってだけで蓄積し、第3のコンデンサによっては蓄積しないことによって高感度で検出できる。これは、容量における電圧振幅を高く保つ。この電圧は、増幅されて第1のコンデンサに蓄積される。
【0013】
一実施形態において、画素配置は、第3のコンデンサの第2の電極に結合される基準電圧端子を更に備える。基準電圧端子は、例えば電源端子、更なる電源端子、基準電位端子、更なる基準電位端子、接地端子または電圧源に接続または結合される。
【0014】
一実施形態において、画素配置は、基準電位端子と、増幅器の出力におよび基準電位端子に結合されるバイアストランジスタとを更に備える。バイアストランジスタは、第1のコンデンサまたは第2および第1の両コンデンサを放電させるように構成される。
【0015】
画素配置の一実施形態において、第1のコンデンサは、第1のトランジスタと第2のトランジスタとの間のノードに結合される第1の電極と、更なる基準電位端子に結合される第2の電極とを備える。第2のコンデンサは、第2のトランジスタに結合される第1の電極と、更なる基準電位端子に結合される第2の電極とを備える。第1のトランジスタは、増幅器の出力に第1のコンデンサを結合するように構成される。第2のトランジスタは、第2のコンデンサに第1のコンデンサを結合するように構成される。
【0016】
画素配置の一実施形態において、電源端子において電源電圧がタップされる。基準電位端子において基準電位がタップされる。更なる基準電位端子において更なる基準電位がタップされる。電源電圧は、基準電位におよび更なる基準電位端子に対して正である。
【0017】
一実施形態において、画素配置は、更なるフォトダイオードと、更なるフォトダイオードにおよび回路ノードに結合される更なる転送トランジスタとを更に備える。一例では、フォトダイオードに対しておよび更なるフォトダイオードに対して異なる露光時間を使用できる。
【0018】
画素配置の一実施形態において、増幅器は、増幅器の入力に結合される制御端子、更なる電源端子に結合される第1の端子および増幅器の出力に結合される第2の端子を有する増幅器トランジスタを含む。
【0019】
一実施形態において、画素配置は、第2のコンデンサに結合される入力を有する更なる増幅器を更に備える。画素配置は、列ラインと、列ラインにおよび更なる増幅器の出力に結合される選択トランジスタとを更に備える。有利には、第2のコンデンサは、更なる増幅器および選択トランジスタを介して列ラインに結合される。有利には、第2のコンデンサにおける出力電圧が増幅され、増幅された電圧は、選択トランジスタが導通状態に設定されると、列ラインに印加される。
【0020】
画素配置の一実施形態において、更なる増幅器は、更なる増幅器の入力に結合される制御端子、更なる電源端子に結合される第1の端子および更なる増幅器の出力に結合される第2の端子を有する更なる増幅器トランジスタを含む。
【0021】
一実施形態において、画素配置は、第1のコンデンサに結合される入力を有する追加増幅器と、列ラインにおよび追加増幅器の出力に結合される追加選択トランジスタとを更に備える。有利には、第1のコンデンサおよび第2のコンデンサは、列ラインに別々に結合できる。
【0022】
一実施形態において、イメージセンサが、画素配置のアレイ、例えば画素配置のn×mアレイを備える。
【0023】
一実施形態において、イメージセンサは、転送トランジスタの制御端子に転送信号を、結合トランジスタの制御端子に結合信号を、リセットトランジスタの制御端子にリセット信号を、第1のトランジスタの制御端子に第1の制御信号を、および第2のトランジスタの制御端子に第2の制御信号を提供するように構成される行ドライバを更に備える。
【0024】
イメージセンサの一実施形態において、行ドライバは、画素配置の各々に対する露光フェーズおよび蓄積フェーズを並列かつ同時に行うように構成される。そのため、露光フェーズはグローバル露光フェーズであり、蓄積フェーズはグローバル蓄積フェーズである。行ドライバは、1行の画素配置の各々に対する読出フェーズを並列かつ同時に行うように構成される。行ドライバは、異なる行の読出フェーズを次々と(行ごととも呼ばれる)行うように構成され、そのため、行は順次読み出される。代替的に、行ドライバは、n行ごとの読出フェーズを並列かつ同時に行うように構成される(この場合、イメージセンサは、イメージセンサの各列に対して数nの並列の列ラインを含む)。そのため、一時点において、1行または2行以上(例えばn行ごと)が読み出されてよい。イメージセンサの1行またはn行ごとの画素配置10の読出しが一時点において行われる。典型的には、イメージセンサのその他の行の画素配置10の読出しは、他の時点において行われる。
【0025】
イメージセンサの一実施形態において、行ドライバは、第1の蓄積フェーズの開始時に、転送信号によって転送トランジスタを導通状態に設定するように、および結合信号によって結合トランジスタを導通状態に設定するように構成される。行ドライバは、第1の蓄積フェーズの終了前に、第1の制御信号によって第1のトランジスタを導通状態に設定するように、および第2の制御信号によって第2のトランジスタを導通状態に設定するように構成される。
【0026】
イメージセンサの一実施形態において、行ドライバは、第2の蓄積フェーズの開始時に転送信号によって転送トランジスタを導通状態に設定するように、および第2の蓄積フェーズの終了前に第1の制御信号によって第1のトランジスタを導通状態に設定するように構成される。
【0027】
一例では、第2の蓄積フェーズは、第1の蓄積フェーズの後に続く。
【0028】
イメージセンサの一実施形態において、第1の蓄積フェーズにおける転送信号の第1のパルスが第1の電圧値を有し、第2の蓄積フェーズにおける転送信号の第2のパルスが第2の電圧値を有し、第1の電圧値は第2の電圧値と異なる。
【0029】
一実施形態において、画素配置を動作させるための方法が、
【0030】
- フォトダイオードによって電磁放射を電荷へ変換するステップと、
【0031】
- 蓄積フェーズの第1の蓄積フェーズの開始時にフォトダイオードから回路ノードの容量におよび第3のコンデンサに電荷を転送するために転送トランジスタに転送信号の第1のパルスをおよび結合トランジスタに結合信号のパルスを提供するステップと、
【0032】
- 回路ノードの容量における容量電圧の関数として第1および第2のコンデンサに充電するために第1の蓄積フェーズの終了前に第1のトランジスタに第1の制御信号のパルスをおよび第2のトランジスタに第2の制御信号のパルスを提供するステップであって、第2のコンデンサが第1のコンデンサに第2のトランジスタを介して結合され、かつ第1のコンデンサが回路ノードに第1のトランジスタを介して結合されている、ステップか、
回路ノードの容量における容量電圧の関数として第1のコンデンサに充電するために第1の蓄積フェーズの終了前に第1のトランジスタに第1の制御信号のパルスを提供するステップであって、第2のコンデンサが回路ノードに第2のトランジスタを介して結合され、第1のコンデンサが回路ノードに第1のトランジスタを介して結合されている、ステップかを含む。
【0033】
上記した画素配置およびイメージセンサは、画素配置を動作させる方法に特に適切である。画素配置およびイメージセンサと関連して記載される特徴を、したがって方法のために使用でき、その逆も同じである。
【0034】
一実施形態において、方法は、
【0035】
- 第2の蓄積フェーズの開始時にフォトダイオードから回路ノードの容量に更なる電荷を転送するために転送トランジスタに転送信号の第2のパルスを提供するステップと、
【0036】
- 回路ノードの容量における容量電圧の関数として第1のコンデンサに充電するために第2の蓄積フェーズの終了前に第1のトランジスタに第1の制御信号のパルスを提供するステップであって、第2のコンデンサが第1のコンデンサに第2のトランジスタを介して結合され、かつ第1のコンデンサが回路ノードに第1のトランジスタを介して結合されている、ステップか、
回路ノードの容量における容量電圧の関数として第2のコンデンサに充電するために第2の蓄積フェーズの終了前に第2のトランジスタに第2の制御信号のパルスを提供するステップであって、第2のコンデンサが回路ノードに第2のトランジスタを介して結合され、第1のコンデンサが回路ノードに第1のトランジスタを介して結合されている、ステップかを含む。
【0037】
方法の一実施形態において、回路ノードに容量がある。容量は、例えば拡散容量または浮遊拡散容量として実現される。容量は、例えばpn接合として実装される。回路ノードは、拡散ノードまたは浮遊拡散ノードと命名されてよい。一例では、回路ノードに接続される別個のコンデンサはない。容量は、例えば少なくとも1つの寄生容量からのみ生じる。
【0038】
方法の一実施形態において、第1の蓄積フェーズにおける転送信号の第1のパルスは、第1の電圧値を有し、第2の蓄積フェーズにおける転送信号の第2のパルスは、第2の電圧値を有する。第1の電圧値は、第2の電圧値と異なる。転送トランジスタは、制御された経路を有する。制御された経路は、第2の電圧値における制御された経路と比べて第1の電圧値においてより低いコンダクタンス値を有する。制御された経路は、フォトダイオードと回路ノードの容量との間の電荷の流れに対するバリアである。第1のパルスは、第2のパルスより高いバリアに至る。転送信号は、転送トランジスタから生じるバリアのバリア変調を実現する。
【0039】
方法の一実施形態において、第2の蓄積フェーズは、第1の蓄積フェーズの後に続く。第1の読出フェーズが第2の蓄積フェーズの後に続く。第2の蓄積フェーズの終了と第1の読出フェーズの開始との間に時間ギャップがあってよい。第1の読出フェーズの開始の時点は柔軟である。第2の読出フェーズが第1の読出フェーズの後に続く。第1の読出フェーズにおいて、第1および第2のコンデンサの一方が列ラインを介して読み出され、第2の読出フェーズにおいて、第1および第2のコンデンサの他方が列ラインを介して読み出される。例えば、第1の読出フェーズにおいて低感度信号が読み出され、第2の読出フェーズにおいて高感度信号が読み出される。
【0040】
方法の一実施形態において、第3の読出フェーズにおいて、回路ノードの容量がリセットされ、リセット信号が列ラインを介して読み出される。
【0041】
方法の一実施形態において、高/低感度信号およびそれらのリセットレベル間の差に基づいて振幅が決定される。そこで、第1の振幅が高感度信号および低感度信号に依存する。第1の振幅は、例えば高感度信号引く低感度信号またはその逆によって決定される。第2の振幅が低感度信号およびリセット信号に依存する。第2の振幅は、例えば低感度信号引くリセット信号またはその逆によって決定される。重要であるのは高感度信号および低感度信号の絶対値ではなく、それぞれのリセットレベルに参照される信号である。出力信号が第1および第2の振幅に依存する。出力信号は、フォトダイオードの照度を表す。リセット信号は、照度の欠如を表す。リセット信号またはリセットレベルは、「暗」レベルである。例えば読出フェーズの第3の読出フェーズにおけるリセット信号の決定のために、リセットトランジスタおよび結合トランジスタを介して回路ノードの容量に電源電圧が印加される。
【0042】
一実施形態において、方法は、リセットフェーズにおいて、回路ノードの容量におよび第3のコンデンサに電源電圧を提供するためにリセットトランジスタにリセット信号のパルスをおよび結合トランジスタに結合信号のパルスを提供するステップを更に含む。一例では、フォトダイオードは、行ごとではなく、グローバル動作でリセットされる。そこで、画素読出動作中に転送信号のパルスは実行されない。
【0043】
一実施形態において、画素配置は、低面積の二重変換利得電圧領域グローバルシャッタ画素を実装する。
【0044】
画素配置は、応用としてイメージングのために構成される。
【0045】
一実施形態において、イメージセンサは、相補型金属酸化膜半導体イメージセンサ、略してCMOS集積センサまたはCISとして実現される。イメージセンサは、拡張現実感(略してAR)、仮想現実感(略してVR)、産業および他のイメージセンサ応用に使用できる。
【0046】
一実施形態において、転送トランジスタ、結合トランジスタ、リセットトランジスタ、バイアストランジスタ、第1のトランジスタ、第2のトランジスタおよび選択トランジスタは、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(略してMOSFET)として実現される。例えば、それらの各々は、nチャネルMOSFETとして実現される。代替的に、それらの各々は、pチャネルMOSFETとして実現される。
【発明の効果】
【0047】
有利には、画素配置は、二重変換利得(略してDCG)を活用することによって標準ダイナミックレンジ(略してSDR)を維持しつつ低光性能を改善する。画素配置は、第1および第2のコンデンサならびに更には第3のコンデンサによって実装される2つのサンプルホールドコンデンサを使用し、そのため画素配置の面積を削減する。画素配置は、二重変換を行う。画素配置は、削減された面積でダイナミックレンジを維持しつつ、より良好な低光性能を達成する。
【0048】
以下の例または実施形態の図の説明は、画素配置、イメージセンサおよび画素配置を動作させるための方法の態様を更に例示および説明し得る。同じ構造および同じ効果を持つ配置、装置および回路ブロックが、それぞれ、同等の参照符号と共に出現する。配置、装置および回路ブロックが異なる図においてそれらの機能の点で互いに相当する限り、その説明は、以下の図の各々について繰り返されない。
【図面の簡単な説明】
【0049】
図1A】画素配置の例示的な実施形態を示す図である。
図1B】画素配置の例示的な実施形態を示す図である。
図1C】画素配置の例示的な実施形態を示す図である。
図1D】画素配置の例示的な実施形態を示す図である。
図1E】画素配置の例示的な実施形態を示す図である。
図1F】画素配置の例示的な実施形態を示す図である。
図2】画素配置を持つイメージセンサの例示的な一実施形態を示す図である。
図3】画素配置の更なる例示的な一実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
図1Aは、画素配置10の例示的な一実施形態を示す。画素配置10は、フォトダイオード20、回路ノード35、ならびにフォトダイオード20におよび回路ノード35に結合される転送トランジスタ30を備える。転送トランジスタ30の制御された経路が回路ノード35にフォトダイオード20の第1の端子を接続する。転送トランジスタ30は、転送ゲートと命名することもできる。画素配置10は、回路ノード35に結合される入力62を有する増幅器60を含む。回路ノードは、例えば浮遊拡散容量である容量40を有する。回路ノード35は、例えば容量40の第1の端子に接続されるかまたはそれと等しい。
【0051】
画素配置10は、第1のコンデンサ70、第2のコンデンサ80、第1のトランジスタ90および第2のトランジスタ100を含む。第1および第2のトランジスタ90、100は、第1および第2のスイッチと命名できる。第1のトランジスタ90は、増幅器60の出力64におよび第1のコンデンサ70に結合される。第1のトランジスタ90の制御された経路が第1のコンデンサ70の第1の電極に増幅器60の出力64を接続する。第2のトランジスタ100は、第1のトランジスタ90におよび第2のコンデンサ80に結合される。第2のトランジスタ100の制御された経路が第2のコンデンサ80の第1の電極に第1のトランジスタ90の端子を接続する。そのため、第2のトランジスタ100の制御された経路は、第2のコンデンサ80の第1の電極に第1のコンデンサ70の第1の電極を接続する。
【0052】
その上、画素配置10は、結合トランジスタ105、リセットトランジスタ50および電源端子17を備える。リセットトランジスタ50は、結合トランジスタ105におよび電源端子17に結合される。結合トランジスタ105は、回路ノード35におよびリセットトランジスタ50に結合される。そのため、結合トランジスタ105の第1の端子が回路ノード35に接続される。結合トランジスタ105の第1の端子は、増幅器60の入力62に接続される。結合トランジスタ105の第1の端子は、転送トランジスタ30に接続される。結合トランジスタ105の第2の端子が第3のコンデンサ85の第1の電極に接続される。結合トランジスタ105の第2の端子は、リセットトランジスタ50の第1の端子に接続される。リセットトランジスタ50の第1の端子は、第3のコンデンサ85の第1の電極に接続される。リセットトランジスタ50の第2の端子が電源端子17に接続される。第3のコンデンサ85の第2の電極が基準電圧端子16に接続される。基準電圧端子16は、例えば電源端子17、画素配置10の更なる電源端子15、画素配置10の基準電位端子18、画素配置10の更なる基準電位端子14、画素配置10の接地電位端子19または電圧源(図示せず)の出力に接続される。
【0053】
画素配置10は、列ライン130および更なる増幅器110を更に含む。更なる増幅器110は、入力112および出力114を有する。更なる増幅器110の入力112は、第2のコンデンサ80に結合される。そのため、更なる増幅器110の入力112は、第2のコンデンサ80の第1の電極におよび第2のトランジスタ100の第2の端子に接続される。更なる増幅器110の出力114は、列ライン130に結合される。
【0054】
画素配置10は、列ライン130におよび更なる増幅器110の出力114に結合される選択トランジスタ120を備える。画素配置10は、増幅器60の出力64におよび画素配置10の基準電位端子18に結合されるバイアストランジスタ65を更に備える。
【0055】
第1のコンデンサ70の第1の電極は、第1のトランジスタ90と第2のトランジスタ100との間のノードに結合される。第1のコンデンサ70の第2の電極が更なる基準電位端子14に結合される。第2のコンデンサ80の第1の電極は、第2のトランジスタ100と更なる増幅器110の入力112との間のノードに結合される。第2のコンデンサ80の第2の電極が更なる基準電位端子14に結合される。容量40の第2の端子が接地端子19に接続される。基準電位端子18は、接地端子19に接続されるかまたは接地端子19に接続されない。更なる基準電位端子14は、接地端子19に接続されるかまたは接地端子19に接続されない。更なる基準電位端子14は、基準電位端子18に接続されるかまたは基準電位端子18に接続されない。
【0056】
増幅器60は、増幅器60の入力62に結合される制御端子を有する増幅器トランジスタ61を含む。増幅器トランジスタ61の第1の端子が画素配置10の更なる電源端子15に結合される。増幅器トランジスタ61の第2の端子が増幅器60の出力64に結合される。増幅器60は、ソースフォロワとして実装される。
【0057】
回路ノード35の容量40は、例えば、増幅器トランジスタ61の制御端子の容量、転送トランジスタ30の端子のpn接合の容量および結合トランジスタ105の第1の端子のpn接合の容量を備える。そのため、回路ノード35に接続されるトランジスタの寄生容量が回路ノード35の容量40に至ってよい。回路ノード35の容量40の値は、回路ノード35に接続されるトランジスタの寄生容量の値の合計でよい。任意選択で、画素配置10は、例えば回路ノード35に接続されるコンデンサを含み、このコンデンサが容量40に寄与してよい。
【0058】
例えば、第1のコンデンサ70の容量および第2のコンデンサ80の容量が等しい。第1のコンデンサ70の容量は、例えば回路ノード35の容量40の値より高い。第2のコンデンサ80の容量は、例えば回路ノード35の容量40の値より高い。第3のコンデンサ85の容量が例えば回路ノード35の容量40の値より高い。第1および第2のコンデンサ70、80は、例えば金属-絶縁体-金属コンデンサとしてまたは金属-絶縁体-半導体コンデンサとして実現される。第3のコンデンサ85は、例えば金属-絶縁体-金属コンデンサとしてまたは金属-絶縁体-半導体コンデンサとして実現される。
【0059】
更なる増幅器110は、更なる増幅器110の入力112に結合される制御端子を有する更なる増幅器トランジスタ111を含む。更なる増幅器トランジスタ111の第1の端子が更なる電源端子15に結合される。更なる増幅器トランジスタ111の第2の端子が更なる増幅器110の出力114に結合される。更なる増幅器110は、ソースフォロワとして実装される。
【0060】
電源端子17において電源電圧VDDがタップされる。更なる電源端子15において更なる電源電圧VDD1がタップされる。基準電位端子18において基準電位VSS_PCがタップされる。更なる基準電位端子14において更なる基準電位VSS1がタップされる。電源電圧VDDおよび更なる電源電圧VDD1は、基準電位VSS_PCに対して正である。電源電圧VDDおよび更なる電源電圧VDD1は、異なる値を有する。基準電位VSS_PCおよび更なる基準電位VSS1は、異なる値を有する。接地端子19において接地電位VSSがタップされる。接地電位VSSは、基準電位VSS_PCに等しいかまたはそれと異なる。接地電位VSSは、更なる基準電位VSS1に等しいかまたはそれと異なる。基準電圧VREFが基準電圧端子16におよびそのため第3のコンデンサ85の第2の電極に印加される。
【0061】
行ドライバ(図2に示される)が転送トランジスタ30の制御端子、結合トランジスタ105の制御端子、リセットトランジスタ50の制御端子、バイアストランジスタ65の制御端子、第1のトランジスタ90の制御端子、第2のトランジスタ100の制御端子および選択トランジスタ120の制御端子に結合される。行ドライバは、転送トランジスタ30に転送信号TXを、結合トランジスタ105に結合信号DSを、リセットトランジスタ50にリセット信号RSTを、バイアストランジスタ65にバイアストランジスタ信号PCを、第1のトランジスタ90に第1の制御信号S1を、第2のトランジスタ100に第2の制御信号S2を、および選択トランジスタ120に選択信号SELを提供する。バイアストランジスタ信号PCがバイアストランジスタ65を導通状態に設定する場合、バイアストランジスタ65は、増幅器60に対してバイアス電流を供給する。
【0062】
動作は、図1Bおよび図1Cを使用して説明される。
【0063】
代替の一実施形態において、図示しないが、電源端子17は、更なる電源端子15に接続される。電源電圧VDDおよび更なる電源電圧VDD1は等しい。
【0064】
代替の一実施形態において、図示しないが、基準電位端子18は、更なる基準電位端子14に接続される。基準電位VSS_PCおよび更なる基準電位VSS1は等しい。
【0065】
図1Bは、例えば図1Aに示される画素配置10によって行われる例示的な動作を示す。図1Bにおいて、動作はブロックで示される。画素配置10を動作させるための方法が、例えば手順またはステップと命名できる以下のブロックを含む。
【0066】
ブロック151:露光の開始:電磁放射がフォトダイオード20によって電荷Qへ変換される。
【0067】
任意選択で、転送バリアは、システム入力に基づいて変更される:転送トランジスタ30に提供される転送信号TXは、フォトダイオード20と回路ノード35との間のバリアを制御する。典型的には、転送信号TXの2つのパルス間で、フォトダイオード20と回路ノード35との間の電荷の流れに対するバリアが高いように転送信号TXの電圧値が選択される。
【0068】
ブロック152:回路ノード35の容量40および第3のコンデンサ85へのフォトダイオード20の電荷Qの一部分の転送。転送信号TXの第1のパルスが転送トランジスタ30に提供される。結合信号DSのパルスが結合トランジスタ105に印加される。転送信号TXの第1のパルスは、第1の電圧値V1を有する。電荷Qは、転送トランジスタ30および結合トランジスタ105を介してフォトダイオード20から回路ノード35の容量40および第3のコンデンサ85に転送される。
【0069】
ブロック153:蓄積フェーズSPの第1の蓄積フェーズSP1において、第1および第2のコンデンサ70、80に電荷を蓄積する:回路ノード35の容量40からおよび例えばフォトダイオード20からも第2のコンデンサ80に電荷を転送するために第1および第2のトランジスタ90、100は導通状態に設定される。フォトダイオード20の電荷Qが転送トランジスタ30によって提供されるバリアを克服できる限りフォトダイオード20から電荷が流れることができる。そのため、電荷Qは、増幅器60の入力62において容量電圧VCを発生させる。増幅された容量電圧は、第1および第2のコンデンサ70、80に印加される。第2の制御信号S2は、第1および第2のコンデンサ70、80における電圧を等しくするために短パルスを有してよい。
【0070】
ブロック154:第2のコンデンサ80の読出し:
【0071】
第2のコンデンサ80においてタップされる出力電圧VOが更なる増幅器110によって増幅される。選択トランジスタ120が読出フェーズROの第1の読出フェーズRO1において導通状態に設定される場合、増幅された出力電圧は、デジタル化のために列ライン130に提供される。例えば評価回路(図2に示される)によって、出力電圧VOの第1の値の関数として第1のデジタル化値が生成される。
【0072】
ブロック155:回路ノード35の容量40に残留電荷Qを転送する:フォトダイオード20から回路ノード35の容量40に更なる電荷Qを転送するために転送信号TXの第2のパルスが転送トランジスタ30に印加される。転送信号TXの第2のパルスは、第2の電圧値V2を有する。第1の電圧値V1は、第2の電圧値V2より高いバリアに至る。一例では、V1<V2である。結合トランジスタ105は、非導通状態にあるままである。
【0073】
ブロック156:蓄積フェーズSPの第2の蓄積フェーズSP2において、第1のコンデンサ70に電荷を蓄積する:回路ノード35の容量40においてタップされる容量電圧VCは、増幅器60によって増幅される。増幅された容量電圧は、第1のトランジスタ90に第1の制御信号S1のパルスを提供することによって第1のコンデンサ70に提供される。
【0074】
ブロック157:第1のコンデンサ70の読出し:第2のコンデンサ80における出力電圧VOが第1の読出フェーズRO1においてブロック154で読み出された後に、第2のトランジスタ100は導通状態に設定される。そのため、第1のコンデンサ70におけるおよび第2のコンデンサ80における電圧は等しくなる。容量電圧VCがまだ増幅器60によって増幅されるので、第2のコンデンサ80における出力電圧VOは、増幅された容量電圧に等しい。出力電圧VOは、更なる増幅器110によって増幅される。選択トランジスタ120が読出フェーズROの第2の読出フェーズRO2において導通状態に設定されると、増幅された出力電圧は、デジタル化のために列ライン130に提供される。評価回路によって出力電圧VOの第2の値の関数として第2のデジタル化値が生成される。
【0075】
典型的には、ブロック152、153、155、156のステップは、蓄積フェーズSPにおいて行われる。ブロック154、157のステップは、読出フェーズROにおいて行われる。
【0076】
ブロック158:第2のコンデンサ80の電圧または第2のコンデンサ80の電圧のデジタル化値から第1のコンデンサ70の電圧または第1のコンデンサ70の電圧のデジタル化値を減算する(高変換利得、略してHCG):フォトダイオード20の照度ILを表す出力信号は、第1のデジタル化値(ブロック154から生じる)のおよび第2のデジタル化値(ブロック157から生じる)の関数である。一例では、評価回路によって第1のデジタル化値(ブロック154から生じる)が第2のデジタル化値(ブロック157から生じる)から減算される。
【0077】
ブロック159:低変換利得(略してLCG)を上げる。
【0078】
ブロック160:線形化。
【0079】
図1Cは、例えば図1Aおよび図1Bに示される画素配置10によって行われる例示的なタイミング図を示す。以下の信号は、時間tの関数として示される:転送信号TX、結合信号DS、リセット信号RST、第1の制御信号S1および第2の制御信号S2。
【0080】
全体的な動作の一例は、次の通りである:
【0081】
- 結合信号DSは高くなり、転送信号TXはパルス化されて、回路ノード35の容量40におよび第3のコンデンサ85にフォトダイオード20の電荷Qの一部分を転送する(LCG読み)。
【0082】
- 結合信号DSは低くなり、フォトダイオード20の残留電荷Qは回路ノード35の容量40に転送される(HCG読み)。
【0083】
そのため、第2のコンデンサ80に低感度信号が蓄積され、第1のコンデンサ70に高感度信号が蓄積される。これは、二重変換利得および3つのコンデンサだけを活用することによって画素配置10の小サイズで良好な低光性能を達成する。
【0084】
動作は、例えばリセットフェーズR、露光フェーズE、蓄積フェーズSPおよび読出フェーズROを含む。読出フェーズROは、蓄積フェーズSPの後に続く。蓄積フェーズSPは、露光フェーズEの後に続く。露光フェーズEは、リセットフェーズRの後に続く。
【0085】
蓄積フェーズSPは、第1および第2の蓄積フェーズSP1、SP2を含む。第2の蓄積フェーズSP2は、第1の蓄積フェーズSP1の後に続く。読出フェーズROは、第1および第2の読出フェーズRO1、RO2を含む。第2の読出フェーズRO2は、第1の読出フェーズRO1の後に続く。
【0086】
蓄積フェーズSPはグローバル蓄積フェーズであり、読出フェーズROは各行に対して別々に行われる。したがって、第2の蓄積フェーズSP2と第1の読出フェーズRO1との間に時間ギャップがあってよい。
【0087】
露光フェーズEの間に、転送トランジスタ30、結合トランジスタ105およびリセットトランジスタ50を通じて利用可能なブルーミング経路で全ての電荷がフォトダイオード20に蓄積される。
【0088】
蓄積フェーズSP:露光フェーズEの後の画素動作は以下を含む:
【0089】
第3のコンデンサ85および回路ノード35の容量40をリセットする。
【0090】
転送信号TXの第1のパルスおよび結合信号DSのパルスを使用する第3のコンデンサ85および回路ノード35の容量40へのフォトダイオード20の電荷Qの部分転送。容量電圧VCは、フォトダイオード20の最後のリセットの終了と転送信号TXの第1のパルスの開始との間の期間に依存する。
【0091】
第1および第2のコンデンサ70、80に回路ノード35の容量40における信号(容量電圧VCである)を増幅器60による増幅後に蓄積する(LCG)。
【0092】
転送信号TXの第2のパルスを使用して回路ノード35の容量40にフォトダイオード20の残留電荷Qを転送する。結合トランジスタ105は、非導通状態にあるままである。容量電圧VCは、第1のパルスの終了と第2のパルスの開始との間の期間に依存する。
【0093】
第1のコンデンサ70に回路ノード35の容量40の残留信号(容量電圧VCである)を増幅器60による増幅後に蓄積する(HCG)。
【0094】
高変換利得(略してHCG)が相関二重サンプリング読み(略してCDS読み)である一方で、低変換利得(略してLCG)は差動二重サンプリング読み(略してDDS読み)である。
【0095】
一実施形態において、第1の蓄積フェーズSP1における転送信号TXの第1のパルスは第1の電圧値V1(部分電圧レベルと命名される)を有し、フォトダイオード20の電荷Qの一部が回路ノード35の容量40および第3のコンデンサ85に転送トランジスタ30を介して転送される。容量電圧VCは、フォトダイオード20の最後のリセットの終了と第1のパルスの開始との間の期間におよび第1の電圧値V1にも依存する。
【0096】
第2の蓄積フェーズSP2における転送信号TXの第2のパルスは第2の電圧値V2を有し、フォトダイオード20の電荷Qの残留部分が回路ノード35の容量40に転送トランジスタ30を介して転送される。容量電圧VCは、第1のパルスの終了と第2のパルスの開始との間の期間におよび第2の電圧値V2にも依存する。
【0097】
図1Dは、例えば図1A図1Cに示される画素配置10の例示的な特性を示す。人工ユニットでの応答信号SIGが人工ユニットでの照度ILの関数として示される。信号SIG1(点線)は、低変換利得で達成される信号である。信号SIG2(破線)は、高変換利得で達成される信号である。出力信号SIG3(実線)は、信号SIG1およびSIG2の組合せによって達成される信号である。出力信号SIG3は、照度ILに線形に依存する。典型的には、低変換利得で達成される信号SIG1は、高変換利得で達成される信号SIG2と比較して緩勾配を有する。例えば、低変換利得で達成される信号SIG1の勾配は、高変換利得で達成される信号SIG2の勾配の1/2または1/3または1/4である。勾配は、例えば回路ノード35の容量40の値におよび第3のコンデンサ85の容量値に依存する。勾配差は、利得比に依存する。信号SIG1およびSIG2は、出力信号SIG3に組み合わされる。出力信号SIG3は、低変換利得で達成される信号SIG1、高変換利得で達成される信号SIG2およびリセット信号(図示せず)の関数である。
【0098】
図1Eは、例えば図1A図1Dに示される画素配置10によって行われる例示的なタイミング図を示す。リセットフェーズRにおいて、リセット信号RSTのパルスがリセットトランジスタ50に印加され、結合信号DSのパルスが結合トランジスタ105に印加され、転送信号TXのパルスが転送トランジスタ30に印加される。そのため、リセットトランジスタ50、結合トランジスタ105および転送トランジスタ30は導通状態に設定され、電源電圧VDDがフォトダイオード20、回路ノード35および第3のコンデンサ85に提供される。
【0099】
露光フェーズEにおいて、転送信号TXは、転送トランジスタ30を非導通状態に設定する。リセットフェーズRの間に始まった結合信号DSのパルスは、結合トランジスタ105に継続的に印加される。リセットフェーズRの間に始まったリセット信号RSTのパルスは、リセットトランジスタ50に継続的に印加される。そのため、電源電圧VDDは、回路ノード35および第3のコンデンサ85に提供される。
【0100】
第1の蓄積フェーズSP1の開始時に、転送信号TXの第1のパルスが転送トランジスタ30を導通状態に設定する。露光フェーズEにおいて結合トランジスタ105に継続的に印加された結合信号DSのパルスは、結合トランジスタ105に更に印加される。そのため、結合トランジスタ105は導通状態にある。フォトダイオード20の電荷は、第1の蓄積フェーズSP1の開始時に転送トランジスタ30を介して回路ノード35の容量40におよび結合トランジスタ105を介して第3のコンデンサ85に流れる。
【0101】
第1の蓄積フェーズSP1の終了前に、第1および第2の制御信号S1、S2のパルスが第1および第2のトランジスタ90、100を導通状態に設定する。回路ノード35の容量40においてタップされる容量電圧VCは、増幅器60によって増幅されて、第1および第2のコンデンサに第1および第2のトランジスタ90、100を介して提供される。そのため、方法は、容量電圧VCの関数として第1および第2のコンデンサ70、80に充電するために第1の蓄積フェーズSP1の終了前に第1のトランジスタ90に第1の制御信号S1のパルスをおよび第2のトランジスタ100に第2の制御信号S2のパルスを提供するステップを含む。
【0102】
第2の蓄積フェーズSP2の開始時に、転送信号TXの第2のパルスが転送トランジスタ30を導通状態に設定する。結合信号DSは、非導通状態にある。フォトダイオード20の電荷は、回路ノード35の容量40に転送トランジスタ30を介して流れる。第2の蓄積フェーズSP2においては第3のコンデンサ85への流れはない。
【0103】
第2の蓄積フェーズSP2の終了前に、第1の制御信号S1のパルスが第1のトランジスタ90を導通状態に設定する。回路ノード35の容量40においてタップされる容量電圧VCは、増幅器60によって増幅されて、第1のコンデンサ70に第1のトランジスタ90を介して提供される。そのため、第1のコンデンサ70は、高変換利得で達成された電圧を蓄積し、第2のコンデンサ80は、低変換利得で達成された出力電圧VOを蓄積する。そのため、方法は、容量電圧VCの関数として第1のコンデンサ70に充電するために第2の蓄積フェーズSP2の終了前に第1のトランジスタ90に第1の制御信号S1のパルスを提供するステップを含む。
【0104】
読出フェーズROが蓄積フェーズの後に続く。読出フェーズROの開始の時点は柔軟である。読出フェーズROは、第1の読出フェーズRO1および第2の読出フェーズRO2を含む。第1の読出フェーズRO1は、例えば時間ギャップを伴って第2の蓄積フェーズSP2の後に続く。第1の読出フェーズRO1において、第2のコンデンサ80が更なる増幅器110および選択トランジスタ120を介して読み出される。そのため、第2のトランジスタ100は、第1の読出フェーズRO1において非導通状態にある。選択トランジスタ120は、少なくとも第1の読出フェーズRO1の一部において導通状態にある。第1の読出フェーズRO1において、リセットトランジスタ50および結合トランジスタ105は、導通状態に設定される。そのため、電源電圧VDDが回路ノード35に印加される。したがって、回路ノード35の容量40のリセットが達成される。容量電圧VCは、照度または暗レベルの欠如を表す。
【0105】
第2の読出フェーズRO2において、第1のコンデンサ70が第2のトランジスタ100、更なる増幅器110および選択トランジスタ120を介して読み出される。そのため、第2のトランジスタ100および選択トランジスタ120は、少なくとも第2の読出フェーズRO2の一部において導通状態にある。第2の読出フェーズRO2において、リセットトランジスタ50および結合トランジスタ105は、非導通状態に設定される。
【0106】
読出フェーズROは、第3の読出フェーズRO3を含む。第3の読出フェーズRO3は、第2の読出フェーズRO2の後に続く。第3の読出フェーズRO3において、第1および第2のトランジスタ90、100は、導通状態に設定される。そのため、容量電圧VCは、増幅器60によって増幅され、増幅された容量電圧は、第1および第2のコンデンサ70、80にならびに更なる増幅器110の入力112に印加される。選択トランジスタ120は、列ライン130に信号を提供するために少なくとも第1の読出フェーズRO1の一部において導通状態にある。容量電圧VCは、増幅器60、第1および第2のトランジスタ90、100、更なる増幅器110ならびに選択トランジスタ120を介して読み出される。
【0107】
読出フェーズROにおいて、転送信号TXは非導通状態にあり、結合信号DSおよびリセット信号RSTは、図1Eに示されるように他のパルスを有してよい。図1Eは、パルスの可能なタイミングの一例を示すだけであり、他のタイミングも実現できる。
【0108】
露光フェーズEおよび蓄積フェーズSPを示す、図1Dおよび図1Eにおけるタイミングはグローバルタイミングであり、イメージセンサのアレイの全ての画素配置10に同時に影響する。グローバル蓄積フェーズにおいて、イメージセンサの各画素配置10の蓄積フェーズSPは、並列に行われる。次いで読出フェーズROまたは読出動作中、画素配置10は、各行の選択信号SELを通じて行ごとに順次アクセスされる。読出フェーズROにおいて、例えば第2の読出フェーズRO2の後の第3の読出フェーズRO3において行が順次アクセスされると、リセットレベルまたはリセット値の読出しが行われる。
【0109】
画素配置10は、両利得が画素配置10に蓄積され、列レベルで再構築のために利用可能である二重変換利得モードを実装する。完全電荷転送に先立ちフォトダイオード20から第3のコンデンサ85に高光電荷を転送するために電荷スキミングが使用される。バリアレベル選択は、許容される最大浮遊拡散振幅に依存する。
【0110】
図1Fは、例えば図1A図1Eに示される画素配置10の例示的な図を示す。画素配置10は、簡易再構成アルゴリズムで標準ダイナミックレンジ(略してSDR)プラスモードを使用する。
【0111】
ブロック170で、イメージセンサ200は、バリアがフォトダイオード20に影響するかどうかを確認する。DDS>0が真である場合、ブロック171が選択される(DDSは差動二重サンプリングの略である)。DDS>0が偽である場合、ブロック172が選択される。イメージセンサ200は、照度が低光または高光照度であるかどうかを判定する。高光照度の場合、ブロック171が使用される。低光照度の場合、ブロック172が使用される。
【0112】
ブロック171で、画素配置10の出力信号V_reconが、CDSおよびDDS(CDSは相関二重サンプリングの略である)の結果を使用して再構成される。ブロック171は、中/高光状態を示す。DDSで達成される値は、行読出し中に読まれるリセットレベル-第2のコンデンサ80に蓄積される信号である:CDSによる列CG差が考慮される必要がある(DDSは0.5*HCG/LCGで乗算される必要がある)。CDSは、第2のコンデンサ80に蓄積される信号引く第1のコンデンサ70に蓄積される信号である。ブロック171は、CG係数調整を行う。出力信号V_reconは、低変換利得で達成される信号SIG1および高変換利得で達成される信号SIG2の関数である。
【0113】
ブロック172で、画素配置10の出力信号V_reconは、CDSの結果を使用して再構成される。ブロック172は、低光状態を示す。出力信号V_reconは、高変換利得で達成される信号SIG2のおよびリセット信号の関数である。
【0114】
代替のブロック173で、CDSが確認され、安全な閾値レベルが設定される。CDSが閾値を超える(例えば2000e-を超える)場合、ブロック171が選択される。
【0115】
図2は、図1A図1Fに示される実施形態の更なる発展である画素配置10を持つイメージセンサ200の例示的な実施形態を示す。イメージセンサ200は、画素配置10のアレイを備える。その上、イメージセンサ200は、画素配置10のアレイに転送信号TX、結合信号DS、リセット信号RST、バイアストランジスタ信号PC、第1の制御信号S1、第2の制御信号S2および選択信号SELを提供する行ドライバ204を更に備える。行ドライバ204は、行の各々に対してこれらの信号を提供する。イメージセンサ200は、列ライン130における信号をデジタル化するための評価回路205を含む。
【0116】
図3は、図1A図1Fおよび図2に示される実施形態の更なる発展である画素配置10の例示的な実施形態を示す。画素配置10は、第1のコンデンサ70に結合される入力112’および列ライン130に結合される出力114’を有する追加増幅器110’を更に備える。追加増幅器110’は、追加増幅器トランジスタ111’を備える。画素配置10は、列ライン130におよび追加増幅器110’の出力114’に結合される追加選択トランジスタ120’を更に備える。第2のトランジスタ100は、第2のコンデンサ80に増幅器60の出力64を結合する。
【0117】
動作は、図1Cおよび図1Eに示される動作と同様である。回路ノード35の容量40における容量電圧VCの関数として第1のコンデンサ70に充電するために第1の蓄積フェーズSP1の終了前に第1の制御信号S1のパルスが第1のトランジスタ90に提供される。追加選択トランジスタ120’が導通状態に設定されると、第1のコンデンサ70に蓄積される電圧は、追加増幅器110’および追加選択トランジスタ120’を介して列ライン130に提供される。
【0118】
回路ノード35の容量40における容量電圧VCの関数として第2のコンデンサ80に充電するために第2の蓄積フェーズSP2の終了前に第2の制御信号S2のパルスが第2のトランジスタ100に提供される。そのため、低利得の電圧が第1のコンデンサ70に蓄積され、高利得の電圧が第2のコンデンサ80に蓄積される。選択トランジスタ120が導通状態に設定されると、第2のコンデンサ80に蓄積される電圧は、増幅器110および選択トランジスタ120を介して列ライン130に提供される。
【0119】
画素配置10は、例えば電圧領域グローバルシャッタ画素、略してVGS画素に使用される。画素配置10は、例えばローリングシャッタ画素として実装される。2つのコンデンサが二重変換利得で活用される。
【0120】
本発明は、実施形態の説明に限定されない。むしろ、本発明は、たとえ特徴または特徴の組合せ自体が特許請求の範囲または実施形態に明示的に挙げられないとしても、各新規の特徴の他に、特徴の各組合せ、特に特許請求の範囲の特徴の各組合せを備える。
【符号の説明】
【0121】
10 画素配置
14 更なる基準電位端子
15 更なる電源端子
16 基準電圧端子
17 電源端子
18 基準電位端子
19 接地端子
20、20’ フォトダイオード
30、30’ 転送トランジスタ
35 回路ノード
40 容量
50 リセットトランジスタ
60 増幅器
61 増幅器トランジスタ
62 入力
64 出力
65 バイアストランジスタ
70 第1のコンデンサ
80 第2のコンデンサ
85 第3のコンデンサ
90 第1のトランジスタ
100 第2のトランジスタ
105 結合トランジスタ
110、110’ 更なる増幅器
111、111’ 更なる増幅器トランジスタ
112、112’ 入力
114、114’ 出力
120、120’ 選択トランジスタ
130 列ライン
151~160 ブロック
170~173 ブロック
200 イメージセンサ
204 行ドライバ
205 評価回路
DS 結合信号
E 露光フェーズ
IL 照度
PC バイアストランジスタ信号
Q、Q’ 電荷
R リセットフェーズ
RO 読出フェーズ
RO1 第1の読出フェーズ
RO2 第2の読出フェーズ
RST リセット信号
SEL、SEL’ 選択信号
SP 蓄積フェーズ
SP1 第1の蓄積フェーズ
SP2 第2の蓄積フェーズ
S1 第1の制御信号
S2 第2の制御信号
TX、TX’ 転送信号
VC 容量電圧
VDD 電源電圧
VDD1 更なる電源電圧
VO 出力電圧
VREF 基準電圧
VSS 接地電位
VSS1 更なる基準電位
VSS_PC 基準電位
V1 第1の電圧値
V2 第2の電圧値
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2024-02-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
- フォトダイオード(20)と、
- 回路ノード(35)と、
- 前記フォトダイオード(20)に、および前記回路ノード(35)に結合された転送トランジスタ(30)と、
- 前記回路ノード(35)に結合された入力(62)を有する増幅器(60)と、
- 第1および第2のコンデンサ(70、80)と、
- 前記増幅器(60)の出力(64)に、および前記第1のコンデンサ(70)に結合された第1のトランジスタ(90)と、
- 前記第1のトランジスタ(90)に、および前記第2のコンデンサ(80)に結合された第2のトランジスタ(100)と、
- 電源端子(17)と、
- 前記電源端子(17)に結合されたリセットトランジスタ(50)と、
- 前記回路ノード(35)に、および前記リセットトランジスタ(50)に結合された結合トランジスタ(105)と、
- 前記リセットトランジスタ(50)と前記結合トランジスタ(105)との間のノードに結合された第1の電極を有する第3のコンデンサ(85)とを備え、
前記転送トランジスタ(30)および前記結合トランジスタ(105)が第1の蓄積フェーズ(SP1)の開始時に導通状態に設定され、
前記第1および前記第2のトランジスタ(90、100)または前記第1のトランジスタ(90)が前記第1の蓄積フェーズ(SP1)の終了前に導通状態に設定され、
前記転送トランジスタ(30)が第2の蓄積フェーズ(SP2)の開始時に導通状態に設定され、
前記第1のトランジスタ(90)または前記第2のトランジスタ(100)が前記第2の蓄積フェーズ(SP2)の終了前に導通状態に設定される、
画素配置(10)。
【請求項2】
前記第3のコンデンサ(85)の第2の電極に結合されている基準電圧端子(16)を更に備える、
請求項に記載の画素配置(10)。
【請求項3】
- 基準電位端子(18)と、
- 前記増幅器(60)の前記出力(64)に、および前記基準電位端子(18)に結合されたバイアストランジスタ(65)と
を更に備える、
請求項に記載の画素配置(10)。
【請求項4】
前記第1のコンデンサ(70)が、
- 前記第1のトランジスタ(90)と前記第2のトランジスタ(100)との間のノードに結合された第1の電極と、
- 更なる基準電位端子(14)に結合された第2の電極とを備え、
前記第2のコンデンサ(80)が、
- 前記第2のトランジスタ(100)に結合された第1の電極と、
- 前記更なる基準電位端子(14)に結合された第2の電極とを備える、
請求項1からのいずれか一項に記載の画素配置(10)。
【請求項5】
- 更なるフォトダイオード(20’)と、
- 前記更なるフォトダイオード(20’)に、および前記回路ノード(35)に結合されている更なる転送トランジスタ(30’)と
を更に備える、請求項1からのいずれか一項に記載の画素配置(10)。
【請求項6】
- 前記第2のコンデンサ(80)に結合された入力(112)を有する更なる増幅器(110)と、
- 列ライン(130)と、
- 前記列ライン(130)に、および前記更なる増幅器(110)の出力(114)に結合された選択トランジスタ(120)と
を更に備える、請求項1からのいずれか一項に記載の画素配置(10)。
【請求項7】
- 前記第1のコンデンサ(70)に結合された入力(112’)を有する追加増幅器(110’)と、
- 前記列ライン(130)に、および前記追加増幅器(110’)の出力(114’)に結合された追加選択トランジスタ(120’)と
を更に備える、請求項に記載の画素配置(10)。
【請求項8】
請求項1からのいずれか一項に記載の画素配置(10)のアレイを備える、イメージセンサ(200)。
【請求項9】
前記転送トランジスタ(30)の制御端子に転送信号(TX)を、前記結合トランジスタ(105)の制御端子に結合信号(DS)を、前記リセットトランジスタ(50)の制御端子にリセット信号(RST)を、前記第1のトランジスタ(90)の制御端子に第1の制御信号(S1)を、および前記第2のトランジスタ(100)の制御端子に第2の制御信号(S2)を提供するように構成された行ドライバ(204)を更に備える、
請求項に記載のイメージセンサ(200)。
【請求項10】
前記行ドライバ(204)が、
- 前記第1の蓄積フェーズ(SP1)の前記開始時に、前記転送信号(TX)によって前記転送トランジスタ(30)を前記導通状態に設定するように、および前記結合信号(DS)によって前記結合トランジスタ(105)を前記導通状態に設定するように、ならびに
- 前記第1の蓄積フェーズ(SP1)の前記終了前に、前記第1の制御信号(S1)によって前記第1のトランジスタ(90)を前記導通状態に設定するように、および前記第2の制御信号(S2)によって前記第2のトランジスタ(100)を前記導通状態に設定するように構成されている、
請求項に記載のイメージセンサ(200)。
【請求項11】
前記行ドライバ(204)が、
- 前記第2の蓄積フェーズ(SP2)の前記開始時に前記転送信号(TX)によって前記転送トランジスタ(30)を導通状態に設定するように、および
- 前記第2の蓄積フェーズ(SP2)の前記終了前に前記第1の制御信号(S1)によって前記第1のトランジスタ(90)を前記導通状態に設定するように構成されている、
請求項10に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
前記第1の蓄積フェーズ(SP1)における前記転送信号(TX)の第1のパルスが第1の電圧値(V1)を有し、前記第2の蓄積フェーズ(SP2)における前記転送信号(TX)の第2のパルスが第2の電圧値(V2)を有し、前記第1の電圧値(V1)が前記第2の電圧値(V2)と異なる、
請求項に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
- フォトダイオード(20)によって電磁放射を電荷(Q)へ変換するステップと、
- 第1の蓄積フェーズ(SP1)の開始時に、前記フォトダイオード(20)から回路ノード(35)の容量(40)に、および第3のコンデンサ(85)に電荷を転送するために転送トランジスタ(30)に転送信号(TX)の第1のパルスを、および結合トランジスタ(105)に結合信号(DS)のパルスを提供するステップと
を含む、画素配置(10)を動作させるための方法であって
- 前記回路ノード(35)の前記容量(40)における容量電圧(VC)の関数として第1および第2のコンデンサ(70、80)を充電するために前記第1の蓄積フェーズ(SP1)の終了前に、第1のトランジスタ(90)に第1の制御信号(S1)のパルスを、および第2のトランジスタ(100)に第2の制御信号(S2)のパルスを提供するステップと、
- 第2の蓄積フェーズ(SP2)の開始時に前記フォトダイオード(20)から前記回路ノード(35)の前記容量(40)に更なる電荷を転送するために前記転送トランジスタ(30)に前記転送信号(TX)の第2のパルスを提供するステップと、
- 前記回路ノード(35)の前記容量(40)における前記容量電圧(VC)の関数として前記第1のコンデンサ(70)を充電するために前記第2の蓄積フェーズ(SP2)の終了前に前記第1のトランジスタ(90)に前記第1の制御信号(S1)のパルスを提供するステップとを、
または、
- 前記回路ノード(35)の前記容量(40)における前記容量電圧(VC)の関数として前記第1のコンデンサ(70)を充電するために前記第1の蓄積フェーズ(SP1)の前記終了前に前記第1のトランジスタ(90)に前記第1の制御信号(S1)の前記パルスを提供するステップと、
- 前記第2の蓄積フェーズ(SP2)の前記開始時に前記フォトダイオード(20)から前記回路ノード(35)の前記容量(40)に更なる電荷を転送するために前記転送トランジスタ(30)に前記転送信号(TX)の前記第2のパルスを提供するステップと、
- 前記回路ノード(35)の前記容量(40)における前記容量電圧(VC)の関数として前記第2のコンデンサ(80)を充電するために前記第2の蓄積フェーズ(SP2)の前記終了前に前記第2のトランジスタ(100)に前記第2の制御信号(S2)のパルスを提供するステップとを
更に含む、方法。
【請求項14】
前記転送信号(TX)の前記第1のパルスが第1の電圧値(V1)を有し、前記転送信号の前記第2のパルスが第2の電圧値(V2)を有し、前記第1の電圧値(V1)が前記第2の電圧値(V2)と異なる、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
第1の読出フェーズ(RO1)において、前記第2のコンデンサ(80)が列ライン(130)を介して読み出され、第2の読出フェーズ(RO2)において、前記第1のコンデンサ(70)が前記列ライン(130)を介して読み出される、
請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
第3の読出フェーズにおいて、前記回路ノード(35)の前記容量(40)がリセットされ、リセットレベルが前記列ライン(130)を介して読み出される、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
リセットフェーズ(R)において、前記フォトダイオード(20)、前記回路ノード(35)および前記第3のコンデンサ(85)に電源電圧(VDD)を提供するためにリセットトランジスタ(50)にリセット信号(RST)のパルスを、前記結合トランジスタ(105)に前記結合信号(DS)のパルスをおよび前記転送トランジスタ(30)に前記転送信号(TX)のパルスを提供するステップ
を更に含む、請求項13または14に記載の方法。
【国際調査報告】