(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】吸音材料ブロック及びその製造方法と関連装置
(51)【国際特許分類】
H04R 1/02 20060101AFI20240730BHJP
G10K 11/16 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
H04R1/02 101E
G10K11/16 140
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022580464
(86)(22)【出願日】2022-08-10
(85)【翻訳文提出日】2022-12-26
(86)【国際出願番号】 CN2022111330
(87)【国際公開番号】W WO2024007416
(87)【国際公開日】2024-01-11
(31)【優先権主張番号】202210787731.X
(32)【優先日】2022-07-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522237667
【氏名又は名称】エーエーシー テクノロジーズ (ナンジン) カンパニーリミテッド
【氏名又は名称原語表記】AAC Technologies (Nanjing) Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】8th Floor, R&D Building, Emerging Industry Incubation Base, Nanda Science Park, Yuanhua road, Xianlin University Town, Qixia district, Nanjing City, Jiangsu Province, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100128347
【氏名又は名称】西内 盛二
(72)【発明者】
【氏名】汪 中洋
(72)【発明者】
【氏名】王 和志
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 捷
【テーマコード(参考)】
5D017
5D061
【Fターム(参考)】
5D017AD23
5D061AA11
5D061AA25
5D061DD11
(57)【要約】
【課題】本発明は吸音材料ブロック及びその製造方法と関連装置を開示する。
【解決手段】
前記吸音材料ブロックの製造方法は、ステップS1であって、原料を共に混合して混合ペーストに製造し、前記原料は、多孔質材料と、ゲル剤と、架橋剤と、接着剤と、発泡剤と、溶剤とを含むステップと、ステップS2であって、まず前記混合ペーストを予め提供されたスピーカのスピーカバックチャンバに充填し、次に順に乾燥処理及び脱水処理により、吸音材料ブロックを得るステップとを含む。本発明は、多孔質材料、ゲル剤、架橋剤、接着剤、発泡剤及び溶剤を混合して吸音材料ブロックを製造し、製造された吸音材料ブロックの強度が高く、破砕しにくくかつ性能がよく、一方で混合ペーストをスピーカバックチャンバに充填することにより、さらに順に乾燥処理及び脱水処理によりスピーカバックチャンバに適合する吸音材料ブロックを直接的に製造して得て、それにより切断及び充填のステップを省略することができ、充填プロセスを簡略化する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸音材料ブロックの製造方法であって、
ステップS1であって、原料を共に混合して混合ペーストに製造し、前記原料は、多孔質材料と、ゲル剤と、架橋剤と、接着剤と、発泡剤と、溶剤とを含み、前記ゲル剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の1~5wt%であり、前記架橋剤の含有量は、前記ゲル剤の質量の5~20wt%であり、前記接着剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の2~10wt%であり、前記発泡剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の1~5wt%であるステップと、
ステップS2であって、まず前記混合ペーストを予め提供されたスピーカのスピーカバックチャンバに充填し、次に順に乾燥処理及び脱水処理により、吸音材料ブロックを得るステップとを含むことを特徴とする吸音材料ブロックの製造方法。
【請求項2】
前記ゲル剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、キトサン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール及びポリアクリロイルクロリド材料のうちの1種又は複数種であることを特徴とする請求項1に記載の吸音材料ブロックの製造方法。
【請求項3】
前記架橋剤は、グルタルアルデヒド、ホウ酸、塩化カルシウム及び炭酸カルシウムのうちの1種又は複数種であることを特徴とする請求項1に記載の吸音材料ブロックの製造方法。
【請求項4】
前記多孔質材料は、ゼオライト及び/又は活性炭であり、前記ゼオライトはMFI分子篩、MEL分子篩及びFER分子篩のうちの1種又は複数種の構造であり、かつ粒径が10μmよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の吸音材料ブロックの製造方法。
【請求項5】
前記接着剤は、ポリアクリル酸エステル、スチレンブタジエンエマルジョン、ポリスチレンアクリレート、ポリスチレンアセテート、ポリウレタン樹脂及びポリエチルビニルアセテート塩の1種又は複数種であることを特徴とする請求項1に記載の吸音材料ブロックの製造方法。
【請求項6】
前記発泡剤は、無機発泡剤であり、前記無機発泡剤は、過酸化水素水、炭酸水素アンモニウム及び炭酸水素ナトリウムのうちの1種又は複数種であることを特徴とする請求項1に記載の吸音材料ブロックの製造方法。
【請求項7】
前記発泡剤は、有機発泡剤であり、前記有機発泡剤は、アゾジカルボンアミド、ポリマー中空微小球、ポリウレタン発泡粒子及びPE発泡粒子のうちの1種又は複数種であることを特徴とする請求項1に記載の吸音材料ブロックの製造方法。
【請求項8】
前記溶媒は水、メタノール、エタノール、ブタノール及び酢酸エチルのうちの1種又は複数種であることを特徴とする請求項1に記載の吸音材料ブロックの製造方法。
【請求項9】
前記ステップS1において、原料を共に混合して混合ペーストに製造するステップは、具体的には、
ステップS11であって、前記多孔質材料、前記ゲル剤、前記接着剤、前記発泡剤及び前記溶媒を撹拌して共に混合し、スラリーを得るサブステップと、
ステップS12であって、前記スラリーに前記架橋剤を添加し、引き続き撹拌して共に混合し、前記混合ペーストを得るサブステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の吸音材料ブロックの製造方法。
【請求項10】
前記ステップS2において、前記混合ペーストは、注射の方式でスピーカバックチャンバに充填され、前記脱水処理は、乾燥された混合ペーストを含むスピーカバックチャンバに焼き付け脱水処理を行うことであることを特徴とする請求項1に記載の吸音材料ブロックの製造方法。
【請求項11】
前記乾燥処理の方式は、低温真空凍結乾燥、マイクロ波乾燥、超臨界乾燥、高温加熱乾燥及び真空加熱乾燥のいずれか1種であることを特徴とする請求項1に記載の吸音材料ブロックの製造方法。
【請求項12】
吸音材料ブロックであって、質量百分率で、多孔質材料、ゲル剤、架橋剤及び接着剤を含み、前記ゲル剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の1~5wt%であり、前記架橋剤の含有量は、前記ゲル剤の質量の5~20wt%であり、前記接着剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の2~10wt%であることを特徴とする吸音材料ブロック。
【請求項13】
前記吸音材料ブロックの構造は、球体、楕円体又は多面体のうちの1種であることを特徴とする請求項12に記載の吸音材料ブロック。
【請求項14】
前記吸音材料ブロックは、請求項1~11のいずれか1項に記載の吸音材料ブロックの製造方法で製造されることであることを特徴とする請求項12に記載の吸音材料ブロック。
【請求項15】
スピーカボックスであって、収容空間を有するハウジングと、前記収容空間内に収容固定された発音単体及び導音チャネルとを含み、前記ハウジングは、上カバー及び上カバーに蓋設された下カバーを含み、前記導音チャネルは、前記上カバーに形成され、前記発音単体、前記上カバー及び前記下カバーは、共に囲んでバックチャンバを形成し、前記発音単体と前記上カバーは、間隔を隔てて設置されかつ共に囲んで前音響チャンバを形成し、前記導音チャネルは、前記前音響チャンバを外部と連通し、かつ前記前音響チャンバと共にフロントチャンバを形成し、前記バックチャンバ内に請求項12~14のいずれか1項に記載の吸音材料ブロックが充填されていることを特徴とするスピーカボックス。
【請求項16】
前記吸音材料ブロックは、前記バックチャンバの一部のチャンバ又は全部のチャンバとマッチングすることを特徴とする請求項15に記載のスピーカボックス。
【請求項17】
前記吸音材料ブロックは、一部又は全部が前記バックチャンバに塗布された内面を有することを特徴とする請求項15に記載のスピーカボックス。
【請求項18】
前記吸音材料ブロックは、モノリス構造又は複数の単独のブロック状構造であることを特徴とする請求項15に記載のスピーカボックス。
【請求項19】
電子デバイスであって、前記電子デバイスは、携帯電話、腕時計、タブレットコンピュータ、音装置及びノートパソコンのうちの1種であり、前記電子デバイスには、請求項15~18のいずれか一項に記載のスピーカボックスが設置されていることを特徴とする電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気音響変換の技術分野に関し、特に吸音材料ブロック及びその製造方法と関連装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートデバイスの発展に伴い、従来のスマートデバイスの音質に対する要求もますます高くなる。一般的には、スピーカのバックチャンバ空間が大きいほど、音声品質が高くなる。しかしながら、例えば携帯電話、タブレットコンピュータ及び腕時計などのスマートデバイスは、スピーカのバックチャンバとして余分な空間がない。したがって、どのように限られた空間内に高品質の音声を生成するかは、本分野で解決しようとする問題となる。一般的なやり方は、バックチャンバに吸音材料を充填することにより、バックチャンバの空間を仮想的に増加させ、音質を向上させる作用を果たす。
【0003】
現在、バックチャンバ内に充填された吸音材料には、主に粒子状吸音材料があり、しかしながら、粒子状吸音材料は、一般的に粒径が200~500μmのみであり、スピーカの振動膜が振動する時、吸音粒子は、空気振動に伴って振動し、この時、異なる粒子の間に激しい衝突が発生し、粒子が衝突する過程で粉落ち及び破砕等の現象が極めて発生しやすい。これによって吸音粒子の性能が低下し、かつ落下した粉末は、さらにスクリーンメッシュを透過してスピーカ内に入り、深刻な場合にさらにスピーカを破損する。また、吸音粒子は、充填時にバックチャンバを充満させることが困難であり、バックチャンバの利用率が低く、スピーカが傾斜するか又は反転する場合、バックチャンバにおける吸音粒子の位置もそれに伴って変動し、異なる位置と積層状態の吸音粒子は、スピーカの音響性能の不安定さをもたらし、性能も最適に達成することができない。
【0004】
したがって、吸音粒子が生成した欠陥を解消するために、当業者は、いくつか吸音材料ブロックを製造することを試みたが、これらの吸音材料ブロックを充填過程において依然として切断して適合させる必要があり、バックチャンバの形態が複雑であり、これは充填プロセスが複雑となり、同時に、これらの吸音材料ブロックの強度が低く、破砕の現象が発生しやすく、その性能が低いことをもたらす。
【0005】
したがって、吸音材料ブロック及びその製造方法と関連装置を提供して、上記技術課題を解決する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、吸音材料ブロック及びその製造方法と関連装置を提供することにより、従来の吸音材料ブロックの充填プロセスが複雑で、強度が低く、破砕しやすくかつ性能が悪いという問題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様において、本発明は、吸音材料ブロックの製造方法を提供し、該方法は、
ステップS1であって、原料を共に混合して混合ペーストに製造し、前記原料は、多孔質材料と、ゲル剤と、架橋剤と、接着剤と、発泡剤と、溶剤とを含み、前記ゲル剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の1~5wt%であり、前記架橋剤の含有量は、前記ゲル剤の質量の5~20wt%であり、前記接着剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の2~10wt%であり、前記発泡剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の1~5wt%であるステップと、
ステップS2であって、まず前記混合ペーストを予め提供されたスピーカのスピーカバックチャンバに充填し、次に順に乾燥処理及び脱水処理により、吸音材料ブロックを得るステップとを含む。
【0008】
好ましくは、前記ゲル剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、キトサン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール及びポリアクリロイルクロリド材料のうちの1種又は複数種である。
【0009】
好ましくは、前記架橋剤は、グルタルアルデヒド、ホウ酸、塩化カルシウム及び炭酸カルシウムのうちの1種又は複数種である。
【0010】
好ましくは、前記多孔質材料は、ゼオライト及び/又は活性炭であり、前記ゼオライトはMFI分子篩、MEL分子篩及びFER分子篩のうちの1種又は複数種の構造であり、かつ粒径が10μmよりも小さい。
【0011】
好ましくは、前記接着剤は、ポリアクリル酸エステル、スチレンブタジエンエマルジョン、ポリスチレンアクリレート、ポリスチレンアセテート、ポリウレタン樹脂、ポリエチルビニルアセテート塩の1種又は複数種である。
【0012】
好ましくは、前記発泡剤は、無機発泡剤であり、前記無機発泡剤は、過酸化水素水、炭酸水素アンモニウム及び炭酸水素ナトリウムのうちの1種又は複数種である。
【0013】
好ましくは、前記発泡剤は、有機発泡剤であり、前記有機発泡剤は、アゾジカルボンアミド、ポリマー中空微小球、ポリウレタン発泡粒子及びPE発泡粒子のうちの1種又は複数種である。
【0014】
好ましくは、前記溶媒は水、メタノール、エタノール、ブタノール及び酢酸エチルのうちの1種又は複数種である。
【0015】
好ましくは、前記ステップS1において、原料を共に混合して混合ペーストに製造するステップは、具体的には、
ステップS11であって、前記多孔質材料、前記ゲル剤、前記接着剤、前記発泡剤及び前記溶媒を撹拌して共に混合し、スラリーを得るサブステップと、
ステップS12であって、前記スラリーに前記架橋剤を添加し引き続き撹拌して共に混合し、前記混合ペーストを得るサブステップとを含む。
【0016】
好ましくは、前記ステップS2において、前記混合ペーストは、注射の方式でスピーカバックチャンバに充填され、前記脱水処理は、乾燥された混合ペーストを含むスピーカバックチャンバに焼き付け脱水処理を行うことである。
【0017】
好ましくは、前記乾燥処理の方式は、低温真空凍結乾燥、マイクロ波乾燥、超臨界乾燥、高温加熱乾燥及び真空加熱乾燥のいずれか1種である。
【0018】
第2態様において、本発明は、吸音材料ブロックを提供し、質量百分率で、多孔質材料、ゲル剤、架橋剤及び接着剤を含み、前記ゲル剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の1~5wt%であり、前記架橋剤の含有量は、前記ゲル剤の質量の5~20wt%であり、前記接着剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の2~10wt%である。
【0019】
好ましくは、前記吸音材料ブロックの構造は、球体、楕円体又は多面体のうちの1種である。
【0020】
好ましくは、前記吸音材料ブロックは、上記吸音材料ブロックの製造方法で製造される。
【0021】
第3態様において、本発明は、スピーカボックスを提供し、収容空間を有するハウジングと、前記収容空間内に収容固定された発音単体及び導音チャネルとを含み、前記ハウジングは、上カバー及び上カバーに蓋設された下カバーを含み、前記導音チャネルは、前記上カバーに形成され、前記発音単体、前記上カバー及び前記下カバーは、共に囲んでバックチャンバを形成し、前記発音単体と前記上カバーは、間隔を隔てて設置されかつ共に囲んで前音響チャンバを形成し、前記導音チャネルは、前記前音響チャンバを外部と連通し、かつ前記前音響チャンバと共にフロントチャンバを形成し、前記バックチャンバ内に上記吸音材料ブロックが充填されている。
【0022】
好ましくは、前記吸音材料ブロックは、前記バックチャンバの一部のチャンバ又は全部のチャンバとマッチングする。
【0023】
好ましくは、前記吸音材料ブロックは、一部又は全部が前記バックチャンバに塗布た内面を有する。
【0024】
好ましくは、前記吸音材料ブロックは、モノリス構造又は複数の単独のブロック状構造である。
【0025】
第4態様において、本発明は、電子デバイスを提供し、前記電子デバイスは、携帯電話、腕時計、タブレットコンピュータ、音装置及びノートパソコンのうちの1種であり、前記電子デバイスには、上記スピーカボックスが設置されている。
【発明の効果】
【0026】
関連技術に比べて、本発明は、多孔質材料、ゲル剤、架橋剤、接着剤、発泡剤及び溶剤を混合して吸音材料ブロックを製造し、それにより製造された吸音材料ブロックの強度が高く、破砕しにくくかつ性能がよく、一方で混合ペーストをスピーカバックチャンバに充填し、さらに順に乾燥処理及び脱水処理によりスピーカバックチャンバに適合する吸音材料ブロックを直接的に製造して得て、それにより切断及び充填のステップを省略することができ、充填プロセスを簡略化する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明の実施例における技術案をより明確に説明するために、以下に実施例の説明に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下に説明する図面は本発明のいくつかの実施例だけであり、当業者にとって、創造的労働をしない前提で、さらにこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【
図1】本発明の実施例が提供する吸音材料ブロックの製造方法の流れ概略図である。
【
図2】本発明の実施例におけるステップS1のサブステップの流れ概略図である。
【
図3】本発明の実施例における吸音材料ブロックの断面のSEM図である。
【
図4】本発明の実施例が提供するスピーカボックスの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下は本発明の実施例における技術案を明確で、完全に説明し、明らかに、説明された実施例は本発明の一部の実施例だけであり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得ることができる全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【0029】
実施例1
図1に示すように、本発明の実施例は、吸音材料ブロックの製造方法を提供し、当該方法は、以下のステップを含む。
【0030】
ステップS1であって、原料を共に混合して混合ペーストに製造する。
【0031】
具体的には、前記原料は、多孔質材料と、ゲル剤と、架橋剤と、接着剤と、発泡剤と、溶剤とを含む。
【0032】
前記多孔質材料は、ゼオライト及び/又は活性炭であり、前記ゼオライトは、MFI分子篩、MEL分子篩及びFER分子篩のうちの1種又は複数種の構造であり、かつ粒径が10μmよりも小さい。
【0033】
前記ゲル剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、キトサン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール及びポリアクリロイルクロリド材料のうちの1種又は複数種であり、前記ゲル剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の1~5wt%を占める。
【0034】
前記架橋剤は、グルタルアルデヒド、ホウ酸、塩化カルシウム及び炭酸カルシウムのうちの1種又は複数種であり、前記架橋剤の含有量は、前記ゲル剤の質量の5~20wt%を占める。前記架橋剤は、前記ゲル剤の配合比率に応じて対応する配合比率を選択する。
【0035】
前記接着剤は、ポリアクリル酸エステル、スチレンブタジエンエマルジョン、ポリスチレンアクリレート、ポリスチレンアセテート、ポリウレタン樹脂及びポリエチルビニルアセテート塩の1種又は複数種であり、前記接着剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の2~10wt%を占める。
【0036】
前記発泡剤は、無機発泡剤又は有機発泡剤を選択することができ、前記無機発泡剤は、過酸化水素水、炭酸水素アンモニウム及び炭酸水素ナトリウムのうちの1種又は複数種であり、前記有機発泡剤は、アゾジカルボンアミド、ポリマー中空微小球、ポリウレタン発泡粒子及びPE発泡粒子のうちの1種又は複数種である。前記発泡剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の1~5wt%を占める。
【0037】
前記溶媒は水、メタノール、エタノール、ブタノール及び酢酸エチルのうちの1種又は複数種であり、前記溶媒の含有量は、前記多孔質材料の質量の80~120wt%である。
【0038】
前記原料における様々な材料は、実際の需要に応じて配合することができ、それにより高強度、破砕しにくくかつ性能が良い吸音材料ブロックを取得する。
【0039】
具体的には、
図2に示すように、前記ステップS1は、具体的には、以下のサブステップを含み、
ステップS11であって、前記多孔質材料、前記ゲル剤、前記接着剤、前記発泡剤及び前記溶媒を撹拌して共に混合し、スラリーを得るサブステップと、
ステップS12であって、前記スラリーに前記架橋剤を添加し引き続き撹拌して共に混合し、前記混合ペーストを得るサブステップとを含む。
【0040】
前記ステップS11と前記ステップS12におおいて撹拌し共に混合する時間は、実際の需要に応じて設定される。
【0041】
前記混合ペーストは、24時間静置して沈降現象が発生せず、産業化して吸音材料ブロックを製造することに適用することができる。
【0042】
ステップS2であって、まず前記混合ペーストを予め提供されたスピーカのスピーカバックチャンバに充填し、次に順に乾燥処理及び脱水処理により、吸音材料ブロックを得る。
【0043】
具体的には、前記混合ペーストをスピーカバックチャンバに充填する時に、前記スピーカのバックチャンバが前記混合ペーストで満たされることを保証する必要がある。
【0044】
前記混合ペーストは、注射の方式でスピーカバックチャンバに充填され、前記乾燥処理の方式は、低温真空凍結乾燥、マイクロ波乾燥、超臨界乾燥、高温加熱乾燥及び真空加熱乾燥のうちの1種であり、前記脱水処理は、乾燥された混合ペーストを含むスピーカバックチャンバに焼き付け脱水処理を行い、即ち乾燥処理が行われたスピーカバックチャンバに、直接的に焼き付け脱水し、スピーカバックチャンバ内には、乾燥処理された混合ペーストを含む。
【0045】
前記乾燥処理時に、前記混合ペーストで満たされたスピーカバックチャンバに直接的に行う。
【0046】
前記乾燥処理及び脱水処理が完了した後、前記混合ペースト内の前記溶剤及び前記発泡剤を完全に除去し、即ち得られた前記吸音材料ブロックは、前記溶剤及び前記発泡剤を含まない。
【0047】
図3は、前記吸音材料ブロックの断面のSEM(走査型電子顕微鏡)図であり、図からその内部構造を明らかに見ることができる。
【0048】
関連技術に比べて、本実施例は、多孔質材料、ゲル剤、架橋剤、接着剤、発泡剤及び溶剤を混合して吸音材料ブロックを製造し、それにより製造された吸音材料ブロックの強度が高く、破砕しにくくかつ性能がよく、一方で、混合ペーストをスピーカバックチャンバに充填し、さらに順に乾燥処理及び脱水処理によりスピーカバックチャンバに適合する吸音材料ブロックを直接的に製造して得て、それにより切断及び充填のステップを省略することができ、充填プロセスを簡略化する。
【0049】
実施例2
本発明の実施例は、吸音材料ブロックを提供し、質量百分率で、多孔質材料、ゲル剤、架橋剤及び接着剤を含み、前記ゲル剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の1~5wt%であり、前記架橋剤の含有量は、前記ゲル剤の質量の5~20wt%であり、前記接着剤の含有量は、前記多孔質材料の質量の2~10wt%である。
【0050】
本実施例における吸音材料ブロックは、乾燥処理及び脱水処理において、前記溶剤及び前記発泡剤を脱離するため、前記吸音材料ブロックには、上記実施例1における前記溶剤及び前記発泡剤が含まれない。
【0051】
具体的には、前記吸音材料ブロックの構造は、球体、楕円体、四面体、台形体、直方体及び正方体のうちの1種である。当然のことながら、実際の需要に応じて、その構造は、複雑な多面体構造であってもよい。前記吸音材料ブロックが複数の単独のブロック状構造である場合、複数の単独のブロック状構造は、同じであってもよく、例えば前記吸音材料ブロックが複数の球体、複数の台形体、複数の直方体のうちの一種のブロック状構造で組み合わせて形成されてもよい。複数の単独のブロック状構造は、異なってもよく、例えば前記吸音材料ブロックが球体ブロック状構造、楕円体ブロック状構造、四面体ブロック状構造、台形体ブロック状構造、正方体ブロック状構造のうちの複数種のブロック状構造で組み合わせて形成されてもよい。
【0052】
具体的には、当該吸音材料ブロックは、実施例1における吸音材料ブロックの製造方法で製造され、前記吸音材料ブロックは、スピーカバックチャンバを充填するために用いられる。
【0053】
本実施例における吸音材料ブロックは、実施例1における吸音材料ブロックの製造方法で製造されるため、本実施例における吸音材料ブロックは、実施例1における吸音材料ブロックの製造方法が達成する技術的効果を奏することができ、ここで繰り返し説明しない。
【0054】
実施例3
図4に示すように、本発明の実施例は、スピーカボックスを提供し、収容空間を有するハウジング1と、前記収容空間内に収容固定された発音単体2及び導音チャネル3とを含み、前記ハウジング1は、上カバー11及び上カバー11に蓋設された下カバー12を含み、前記導音チャネル3は、前記上カバー11に形成され、前記発音単体2、前記上カバー11及び前記下カバー12は、共に囲んでバックチャンバ10を形成し、前記発音単体2と前記上カバー11は、間隔を隔てて設置されかつ共に囲んで前音響チャンバ201を形成し、前記導音チャネル3は、前記前音響チャンバ201を外部と連通し、かつ前記前音響チャンバ201と共にフロントチャンバ20を形成し、前記バックチャンバ10内に吸音材料ブロック4が充填されている。
【0055】
本実施例における吸音材料ブロック4は、実施例2における吸音材料ブロックである。
【0056】
具体的には、実施例1におけるスピーカバックチャンバ10は、本実施例におけるスピーカボックスのバックチャンバ10と同じであるか又は類似する。
【0057】
具体的には、前記吸音材料ブロックは、前記バックチャンバの一部のチャンバ又は全部チャンバとマッチングし、即ち前記スピーカバックチャンバに部分的に充填されるか又は完全的に充填されることができ、前記吸音材料ブロックは、一部又は全部が前記バックチャンバに塗布された内面を有し、前記吸音材料ブロックは、モノリス構造又は複数の単独のブロック状構造である。
【0058】
本実施例におけるスピーカボックスのバックチャンバ10に充填された吸音材料ブロック4は、実施例2における吸音材料ブロックであるため、本実施例における吸音材料ブロック4は、実施例2における吸音材料ブロックが達成する技術的効果を奏することができ、ここで繰り返し説明しない。
【0059】
実施例4
本発明の実施例は、電子デバイスを提供し、当該電子デバイスには、実施例3のスピーカボックスが設置される。
【0060】
前記電子デバイスは、携帯電話、腕時計、タブレットコンピュータ、音装置及びノートパソコン等の装置のうちの1種である。当然のことながら、実際の需要に応じて、前記電子デバイスは、さらに携帯型ゲーム機又はラジオ等のスピーカボックス構造を有する装置であってもよい。
【0061】
本実施例における電子デバイスには、実施例3のスピーカボックスが設置されるため、本実施例における電子デバイスは、実施例3におけるスピーカボックスが達成する技術的効果を奏することができ、ここで繰り返し説明しない。
【0062】
実施例5
本発明の実施例は、吸音材料ブロックの製造方法を提供し、当該方法は、以下のステップを含む。
【0063】
ステップS101であって、1wt%のアルギン酸ナトリウムを秤量し、43wt%の水に添加しかつ20分間撹拌し、均一で透明なアルギン酸ナトリウム溶液を形成し、その後に前記アルギン酸ナトリウム溶液に、50wt%のゼオライト、4wt%のポリスチレンアクリレート及び2wt%の過酸化水素水を添加し、引き続き30分間撹拌した後に混合されたスラリーを形成する。
【0064】
ステップS102であって、濃度が1%の塩化カルシウム水溶液を調製し、次に5wt%の前記塩化カルシウム水溶液を撹拌しながら滴下する方式で上記スラリーに混合し、滴下が終了した後、引き続き20分間撹拌し、その後2時間熟成し、ゲル状の混合ペーストを得る。
【0065】
前記ステップS101と前記ステップS102における材料は、質量比で計量し、前記スラリーの含有量は、前記混合ペーストの質量の97wt%を占める。
【0066】
ステップS103、注射器を使用して一定量の前記混合ペーストを吸い取り、次にスピーカバックチャンバに注射し、かつ前記スピーカバックチャンバに、前記混合ペーストで満たされ、その後に前記スピーカバックチャンバに、凍結乾燥処理を行い、乾燥処理が完了した後、さらに前記スピーカバックチャンバを80℃の環境に置いて2時間焼き付けて、脱水処理を行い、最終的に吸音材料ブロックを得る。
【0067】
実施例6
本発明の実施例は、吸音材料ブロックの製造方法を提供し、当該方法は、以下のステップを含む。
【0068】
ステップS201であって、1wt%のアルギン酸ナトリウムを秤量し、43wt%の水に添加しかつ20分間撹拌し、均一で透明なアルギン酸ナトリウム溶液を形成し、その後に前記アルギン酸ナトリウム溶液に50wt%のゼオライト、4wt%のスチレンブタジエンエマルジョン及び2wt%のアゾジカルボンアミドを添加し、引き続き30分間撹拌した後に、混合されたスラリーを形成する。
【0069】
ステップS202であって、0.04wt%の塩化カルシウム粉末を上記スラリーに添加し、ゲルが生成するまで30分間撹拌し、その後に4時間熟成し、ゲル状の混合ペーストを得る。
【0070】
前記ステップS201と前記ステップS202における材料は、質量比で計量し、前記スラリーの含有量は、前記混合ペーストの質量の97wt%を占める。
【0071】
ステップS203であって、注射器を使用して一定量の前記混合ペーストを吸い取り、次にスピーカバックチャンバに注射し、かつ前記スピーカバックチャンバに、前記混合ペーストで満たされ、その後に前記スピーカバックチャンバに、超臨界凍結乾燥処理を行い、乾燥処理が完了した後、さらに前記スピーカバックチャンバを100℃の環境に置いて1時間焼き付けて
、脱水処理を行い、最終的に吸音材料ブロックを得る。
【0072】
実施例7
本発明の実施例は、吸音材料ブロックの製造方法を提供し、当該方法は、以下のステップを含む。
【0073】
ステップS301であって、2wt%のポリビニルアルコールを秤量し、42wt%の水に添加しかつ20分間撹拌し、均一なポリビニルアルコール水溶液を形成し、その後に前記ポリビニルアルコール水溶液に50wt%のゼオライト、5wt%のポリエチルビニルアセテート塩及び1wt%の炭酸水素アンモニウムを添加し、引き続き30分間撹拌した後に混合されたスラリーを形成する。
【0074】
ステップS302であって、濃度が5%のホウ酸溶液を調製し、次に2wt%の前記ホウ酸溶液を撹拌しながら滴下する方式で上記スラリーに混合し、滴下が終了した後、引き続き20分間撹拌し、その後6時間熟成し、ゲル状の混合ペーストを得る。
【0075】
前記ステップS301と前記ステップS302における材料は、質量比で計量する。
【0076】
ステップS303であって、注射器を使用して一定量の前記混合ペーストを吸い取り、次にスピーカバックチャンバに注射し、かつ前記スピーカバックチャンバに、前記混合ペーストで満たされ、その後に前記スピーカバックチャンバに凍結乾燥処理を行い、乾燥処理が完了した後、さらに前記スピーカバックチャンバを80℃の環境に置いて2時間焼き付けて、脱水処理を行い、最終的に吸音材料ブロックを得る。
【0077】
実施例8
本発明の実施例は吸音材料ブロックの製造方法を提供し、当該方法は、以下のステップを含む。
【0078】
ステップS401であって、2.5wt%のポリアクリロイルクロリドを秤量し、42wt%の水に添加しかつ20分間撹拌し、均一なポリアクリロイルクロリド水溶液を形成し、その後に前記ポリアクリロイルクロリド水溶液に50wt%のゼオライト、3wt%のポリエチルビニルアセテート塩及び2wt%のアゾジカルボンアミドを添加し、引き続き30分間撹拌した後に混合されたスラリーを形成する。
【0079】
ステップS402であって、0.2wt%のグルタルアルデヒドを上記スラリーに添加し、30分間撹拌し、その後に4時間熟成し、ゲル状の混合ペーストを得る。
【0080】
前記ステップS401と前記ステップS402における材料は、質量比で計量する。
【0081】
ステップS403であって、注射器を使用して一定量の前記混合ペーストを吸い取り、次にスピーカバックチャンバに注射し、かつ前記スピーカバックチャンバに、前記混合ペーストで満たされ、その後に前記スピーカバックチャンバに、凍結乾燥処理を行い、乾燥処理が完了した後、さらに前記スピーカのバックチャンバを110℃の環境に置いて1時間焼き付けて、脱水処理を行い、最終的に吸音材料ブロックを得る。
【0082】
比較例1
本発明の実施例は、吸音材料ブロックの製造方法を提供し、当該方法は、以下のステップを含む。
【0083】
ステップS501であって、41wt%の水を秤量し、その中に50wt%のゼオライト、4wt%のポリスチレンアクリレート及び5wt%の過酸化水素水を添加し、30分間撹拌した後に混合されたスラリーを形成する。
【0084】
前記ステップS501における材料は、質量比で計量する。
【0085】
ステップS502であって、注射器を使用して一定量の前記スラリーを吸い取り、次にスピーカバックチャンバに注射し、かつ前記スピーカバックチャンバに、前記混合ペーストで満たされ、その後に前記スピーカバックチャンバに、凍結乾燥処理を行い、乾燥処理が完了した後、さらに前記スピーカバックチャンバを100℃の環境に置いて2時間焼き付けて、脱水処理を行い、最終的に吸音材料ブロックを得る。
【0086】
比較例2
本発明の実施例は、吸音材料ブロックの製造方法を提供し、当該方法は、以下のステップを含む。
【0087】
ステップS601であって、2wt%のカルボキシメチルセルロースナトリウムを秤量し、38wt%の水に添加して20分間撹拌し、均一で透明なカルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液を形成し、その後にカルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液に50wt%のゼオライト、5wt%のポリアクリル酸エステル、5wt%の炭酸水素アンモニウムを添加し、引き続き30分間撹拌して混合スラリーを形成する。
【0088】
前記ステップS601における材料は、質量比で計量する。
【0089】
ステップS602であって、注射器を使用して一定量の前記スラリーを吸い取り、次にスピーカバックチャンバに注射し、かつ前記スピーカバックチャンバに、前記混合ペーストで満たされ、その後に前記スピーカバックチャンバに、凍結乾燥処理を行い、乾燥処理が完了した後、さらに前記スピーカバックチャンバを80℃の環境に置いて2時間焼き付けて、脱水処理を行い、最終的に吸音材料ブロックを得る。
【0090】
本発明の実施例における吸音材料ブロックの性能を容易に評価するために、実施例5~8における吸音材料ブロックと従来の吸音粒子に対して音響性能試験を行い、比較しやすくなるために、実施例5~8における吸音材料ブロックを体積が10mm*12mm*2mm/0.24mlの立方体に製造し、同時に本分野の一般的で性能に優れた吸音粒子の体積も0.24mlであり、テストツールのスピーカバックチャンバの体積はいずれも0.4mlである。同時に異なる実施例と比較例に対して落下性能試験を行い、得られた試験結果は、表1に示すとおりである。
【0091】
【0092】
上記表から分かるように、実施例5、6及び8で製造された吸音材料ブロックの性能はいずれも従来の吸音粒子より優れ、かつ実施例5及び6の性能は、従来の吸音粒子より顕著に優れる。また、本発明における吸音材料ブロックに特有のゲル性能は、その応用シーンがより広く、記憶時間がより長く、かつ直接的に注射の方式でスピーカのバックチャンバに充填され、スピーカバックチャンバの空間を最大限に利用し、スピーカボックスの音響性能を向上させる。
【0093】
さらに、比較例1は、実施例5~8と比較して、性能が低く、かつ製造された吸音材料ブロック構造が緩み、強度が低く、破砕が深刻であり、これは、完全にゲル材料架橋剤を支持として添加させないことによるものである。同時に、材料の製造過程において、そのスラリーが沈降現象を生成しやすく、産業化製造に適用しない。
【0094】
以上の記載は本発明の実施例だけであり、本発明の特許範囲を限定するものではなく、本発明の明細書及び図面内容を利用して行われた等価構造又は等価フロー変換、又は他の関連する技術分野に直接的又は間接的に適用することは、いずれも同様に本発明の特許保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0095】
1-ハウジング
11-上カバー
12-下カバー
2-発音単体
3-導音チャネル
4-吸音材料ブロック
10-バックチャンバ
20-フロントチャンバ
201-前音響チャンバ
【国際調査報告】